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青年「やっと16歳、小学校卒業か・・・」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 03:58:45.95 ID:7FpGr5GF0
西暦2XXX年、機械技術の大進歩に反比例して現代人の思考能力はどんどん低下していった。

そこで、政府が打ち出した結論は“人生の半分を勉強で過ごす”ということだった。

1〜16歳小学生。

16〜24歳中学生。

24〜30歳高校生。

30〜40歳大学生。

飛び級制度はあるものの、現状が楽しく、誰もそれを利用しようとはしなかった。

主人公は16歳。今日で晴れて小学校卒業となる。


※基本、登場人物みんなアホなので、法律とか常識とかまともじゃありません。

・低速で進んでいきます。世界観や制度についてアドバイスがあればじゃんじゃんやってください。

・卒業の年齢設定には意味ありません。

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寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
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第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715262444/

誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:00:39.98 ID:7FpGr5GF0
青年「楽しかったけど、長かったなぁ小学校」ノビー

少女「あれ? せーねんくん。もう帰るの? きょうしつよらないの?」

青年「いいよ。思い出にばっか浸っても仕方ないだろ?」

少女「うーん、よくわかんない」

青年(ほんと、アホしかいなかったな小学校は・・・)ハァ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:02:01.32 ID:7FpGr5GF0
青年「この世界は終わっている」テクテク

ロボ「おかえりなさいませ。ぼっちゃま」

青年「ああ、ただいま」

ロボ「お荷物を・・・」

青年「このくらい自分でできるよ」

ロボ「さすがはぼっちゃま。他の子ども達とはレベルが違います」

青年「それでも・・・昔の16歳に比べたら全然だ」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:05:51.60 ID:7FpGr5GF0
兄「おー、せーねん。らいげつでおまえも中学生だな」

青年「帰属する場所なんてどこでも一緒だよ」

青年(そう、結局この制度の元に暮らしている限り何の意味もない・・・)

兄「う、うぇええええん!! おとーとがむずかしいこといっていじめるぅううううう!!」ダダダッ

青年(・・・またかよ)ハァ

お母さんロボ「青年! また兄をいじめたのですか!?」

青年「逆に問いたいね。あなたは何をもって俺がこの人をいじめたって言うんですか?」

お母さんロボ「ぴぴぴ・・・」

青年(検索してる・・・。俺みたいなタイプは珍しいのか?)

お母さんロボ「結論、大声で怒る」ボソッ

青年「馬鹿相手でもそれは消せ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:08:43.39 ID:7FpGr5GF0
お母さんロボ「青年!!!! あんたって子は!!!!」

青年「ちっ・・・・う、うえぇえええん!! ごめんなさいいいい」ビェエエエン

お母さんロボ「ぴぴぴ・・・成功」ボソッ

兄「ひひひ・・・おこられてやんの」ヤーイヤーイ

青年「・・・・・」ハァ

お母さんロボ「いいこと青年。今度からは兄弟仲良く遊ぶのよ?」

青年「はい。分かりました」

お母さんロボ「ぴぴぴ・・・説教完了。つづいて、お昼寝タイムモードに入ります」ボソッ

青年(ここまで馬鹿にされて誰も怒らないのか?)
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:12:03.39 ID:7FpGr5GF0
青年「情報統制されてるため、昔がどうだったのか知らないが、絶対にこんな世界じゃなかったはずだ」

近所の男「おいばばぁ! 俺はもう中学生なんだぞ!! 23だぞ!! 管理してんじゃねーよ!!」

お母さんロボ「反抗期ってやつね・・・よよよ」

青年「23であの程度・・・」ハァ

青年(小学校1数年間、ほんとに苦痛でしかたなかった)

同級生「おとこー、かんけりしよーぜー」

青年(お前らと程度を合わせるのによっ!!)

青年「あ、うん! いこっ」ニコッ

青年(しかし・・・)
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:14:46.80 ID:7FpGr5GF0
青年(俺みたいな存在を他に確認できない以上、考えられることは二つ)

同級生「おれからけるぞー」ケリッ

青年「わー、すごーい」

青年(頭の良い奴は知らないところで何かをしているか、・・・消されたか)

同級生「にげろーーー」キャァー

青年「恐らく後者だな」

幼馴染「こうしゃははんたいにあるよ?」ホエ?

青年(でた、バカの大魔王・・・)ハァ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:18:59.30 ID:7FpGr5GF0
青年(俺の幼馴染は、バカな16代でもずば抜けて頭が悪い。一度留年しそうになったくらいだ)

青年「ちがうよ? あれは体育館、校舎はあっち。で、俺が行きたいのはこっち」

幼馴染「わかったー、じゃあ、わたしもいっしょにかんのあるこうしゃに行く―」トテトテ

青年「そっちは体育館! こっち!!」グィ

幼馴染「ひっ!」ビクッ

青年(しまった!?)

幼馴染「ふぇぇえええええん!! せーねんくんがひっぱったー」ウェエエン

青年(出た・・・)ハァ

同級生1「あー!!」ガサッ

同級生2「せーねんがおさななじみちゃんいじめたー」スッ

同級生3「いーけないんだぁいけないんだぁ」ユビサシ

青年(お前ら・・・16歳だぞ?)プルプル…

幼馴染「ふぇぇええええええん!!!」

青年「・・・めんどくせぇ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:20:49.45 ID:7FpGr5GF0
近所のおじいさんロボ「まったく・・・けしからん子供じゃ」プンスコ

青年(監視していたかのように爺ロボが現れ、お決まりの説教をし、お決まりの時間で去っていく)

青年「まぁ、同級生からは逃げられたしいっか」

幼馴染「にげたの?」

青年「・・・最悪」ゲンナリ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:22:48.45 ID:7FpGr5GF0
幼馴染「わーい、アイスだぁ」

青年「こづかい月500円しかないんだから安いのにしろよなっ」

幼馴染「えーと、これとこれを特大でくださいっ」ニコッ

店員ロボ「はいよっ!」ウィーーーン

青年「言ってるそばから一番高いのを・・・」プルプル

幼馴染「わくわく・・・わくわく♪」パタパタ

青年(尻尾振って待ってる犬みてぇ)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:24:02.60 ID:7FpGr5GF0
幼馴染「おいちぃ♪」パクパク

青年「ばくばく食べたらトイレ行きたくなるぞ」

幼馴染「・・・青年・・・」クイクイ

青年(嫌な予感・・・)

幼馴染「・・・・・トイレ」ウルウル

青年「・・・・はぁ最悪だ」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:26:57.91 ID:7FpGr5GF0
幼馴染「ここトントンして」オマタ

青年(幼馴染はいまだに一人ではトイレも行けない)

青年「あー、はいはい」トントン

青年(しかし、驚くべきはトイレに一人で行けない16歳が全体のおよそ4割を占めていることだ)

幼馴染「・・・・・・はぁ」チョロチョロ

青年(脳みそはガキでも身体は大人だっつーの)カァ///

幼馴染「・・・ふぅ・・・せーねん、ふいて」ニコッ

青年「」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:28:57.89 ID:7FpGr5GF0
青年「幼馴染。あんまり俺を困らせるな」

幼馴染「なんで?」

青年「俺はお前が幼馴染だから仕方なく一緒にいるんだ。だから迷惑かけないでくれ」

青年(幼馴染と遊ばなかったら、あっちの親ロボが怒ってくるからな)ハァ

幼馴染「よくわかんないけど・・・わたしはせーねんが好きだからいっしょにいるお?」

青年「・・・・・うれしくねぇよ」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:30:36.57 ID:7FpGr5GF0
青年「そして今日から春休みとなりましたが」

兄「おとーとー、こうえん行こうぜ」ニカッ

青年「やだよばか。一人で行ってこいよ」

兄「・・・・うぐっ・・・」ヒック

青年「・・・・ああ、もう! 分かったよっ!!」

兄「やった!! ・・・あ、その前に・・・」

青年「最悪な予感・・・」

兄「おしっこ」

青年「」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:47:54.35 ID:7FpGr5GF0
青年「やっと、一人の時間になった・・・」タッタッタ

青年(夕食まで一時間強・・・)

青年「おじゃましまーす」ガラガラ

美女「おっ、青年君。こんにちわ」ナデナデ

男「今日も勉強しにきたのかい?」

青年「はい、教科書を借りたいのですが」

美女「教科書ね・・・」ゴソゴソ

青年(パンツ・・・見えてる)カァ///

男「おーい、美女。パンツ見えてるぞ」

美女「いいよ、減るもんじゃなし。26にもなって恥ずかしいもねーだろ」

男「すれてるねぇ。世の女子高生なんて、しわくちゃな顔できゃっきゃうふふしてるのに」

美女「反吐が出る。・・・はい、青年君」ニコッ

青年「・・・ありがとうございます」ペコリ

美女「可愛いねぇ。筆おろししてあげよっか?」

青年「・・・?」

男「そんな言葉、青年が知ってるわけないだろ」

美女「難しい世の中だ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 04:53:56.26 ID:5NDPn108o
おしっこ大変だな
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:54:58.25 ID:7FpGr5GF0
青年(僕はこうして毎日、学校をさぼってばかりのおば・・・美女さんと、その弟さんである男さんの家に勉強しに行く)

男「しっかし、小・中は監視がついててうぜーなぁ」

美女「あんたもまだ中学生でしょ」

男「だからうぜーって言ってんの」

青年「でも、こうして一時間だけでも監視を逃れられるのはとてつもないラッキーだと思います」カキカキ

美女「ほんと青年はすごいよ。オナニーのことしか考えてないあんたとは大違いだ」

男「うっせ。この前美女の後輩とセックスしたっつの」

美女「はぁ!? あんた分かってんの!? “セックスだけはしてはいけない”のよ!!」

男「だって気持ちいいんだからしかたねーじゃねぇか!!」

美女「そんなの知るか! あんた“消されても”しらねーぞ!」

男「おお、上等だっ! 死んだように生きるくらいなら、気持ちいいことしてぶっ倒れたいね!!」

青年「・・・・・」

美女「そんなに気持ちいいの? セックス」

男「だれがばばあに教えるかよ」

美女「・・・殺す」

青年「美女さん。あなたは若くてきれいなので、弟さんの言うことは気にしないでください」カキカキ

美女「・・・青年君」ポッ

男「単純」

青年(そう、結局知識を身につけても、経験をしても、こいつらを含め現代人はみんなアホなのだ)
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 04:59:30.56 ID:7FpGr5GF0
青年「しまった・・・勉強がはかどらなくて遅くなってしまった」

青年(青少年保護法とやらで、日が暮れると警察ロボが見回りを始める。
小学生は5時まで、中学生は6時まで、高校生は9時、そして大学生なら24時間外にいても大丈夫になる)

青年(時間は4時50分・・・間に合うか?)ダダダッ

ご近所ロボ「・・・・・」ジーッ

おばちゃんロボ「・・・・・」ジーッ

おじいちゃんロボ「・・・・・」ジーッ

青年(ロボに感情はないはずなのに・・・まるで“この餓鬼は”と怒っているようだ・・・)

青年「・・・・狂ってる」ボソッ

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/06/30(土) 05:06:10.18 ID:7FpGr5GF0
青年「・・・間に合った」ハァハァハァ

兄「せーねん! はやくすわれよっ! 今日はハンバーグだぞっ♪」

青年(知ってるっての)

兄「しかもデザートはおかしべやのおかし好きなのもってっていいって♪」

青年(なんど驚いてんだよ。毎週水曜はそうじゃねぇか)

兄「いっただっきまーす」

青年(食事は主にハンバーグとか子供が喜びそうな料理ばかり出てくる)

青年「いただきます・・・」

青年(好き嫌いも自由で、“本当にしつける気があるのか”疑問が浮かんでくる)

お母さんロボ「・・・・」ジーッ

青年(また・・・“見てる”)

青年「おいしいなぁ!! 僕もいっぱい食べよっと!」

お母さんロボ「・・・・・」プィ

青年(お前の意思でこっちを見てるのかお母さんロボ・・・)
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/30(土) 07:31:31.13 ID:hL0ob8rYo
超期待
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 08:14:51.39 ID:d+u3AOeDO
こいつは面白そうだ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/06/30(土) 09:33:19.88 ID:K5f+EPQpo
シエンタ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 12:21:17.58 ID:d+u3AOeDO
小学校高学年で知障レベルとはw

思春期はどうなるんだ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/06/30(土) 17:04:39.06 ID:DY9/z/Vxo

期待してる
25 : [saga]:2012/06/30(土) 18:37:09.94 ID:6DlzhA9X0
中学入学式。

男(春休みだけで合計100時間以上勉強できた・・・)

男「しかし、春休みは監視ロボがいなかった・・・どういうことだ」

新入生1「おまえ春休みなにしてたー?」

新入生2「ゲームとひるねー」

新入生3「おれもー」

新入生4「春休みくらいあそばねーとなー」

男(そういうことか・・・)ハァ

校長ロボ「・・・・・・・というわけで、今年から中学生として部活に勉強に頑張ってください」ニコ

新入生5「・・・・・」フラッ

新入生6「新入生が倒れたぞーーー!!」

救護ロボ「貧血ですね。運びます」ウィーン

男(16にもなって貧血だと? ・・・いや、そうか“まだ16なんだ”・・・)
26 : [saga]:2012/06/30(土) 18:48:30.19 ID:6DlzhA9X0
青年→男 男→青年でお願いします。まちがえました。

教室。

男(美女さんに見せてもらった保健体育の本では、現代人の発育は限りなく遅く、特に筋肉の成長は生活レベルの向上に合わせて必要な分だけしか成長しないと書いてあった)

男(だけど、鍛えれば鍛えるほど筋肉は成長していった)ムキッ

男「教科書から知識を得て大丈夫なのか・・・?」アセ

女「男くん怖い顔してどうしたの?」

男「あ、ああ・・・なんでもない」

男(女さん、小学校では一度も一緒のクラスになることはなかったが、かなり秀才らしい)

女「男君は中学の勉強予習してる?」

男「え、いや・・・別に」

男(高校の勉強ならしてるけど・・・)

女「ふつうそうよねー。でも、わたし真剣ゼミ入ってるから予習してるんだぁ」

男「すごいねー」

男(あんなの巧みに調整された現状維持教材じゃないか・・・)

女「男君にならいつでも教えてあげるからね?」ニコッ

男「・・・・ありがとう」

男(秀才といっても、自分の知識をひけらかしたいだけの自信過剰な16歳か・・・)
27 : [saga]:2012/06/30(土) 18:52:47.60 ID:6DlzhA9X0
クラスメイトA「あー、こいつ女とはなしてるぜー」(16歳)

B「うわー、女好きだ女好きだー」(16歳)

C「うわピンクだこいつピンクだ」(16歳)

三人「「ピンク! ピンク! ピンク!」」

男(ピンクってなんだ・・・)ハァ

DQN「・・・・・・おまえらうるせーぞ」ギロ

三人「「ひっ」」ビクッ

不良「DQNさん、こいつらうぜーっすね」ハハ

女不良「おまえらだまれよかす」

男(・・・と、強がってるけど、見た目はもやし三人・・・)

28 : [saga]:2012/06/30(土) 18:55:34.72 ID:6DlzhA9X0
A・B・C「「う、うわぁああああん」」ダダダッ

DQN「ちっ、ざつさかなが」ペッ

男(ざこだよ。漫画の読みすぎ)バーカ

不良「DQNさん、もうかえりましょうよ」

女不良「そうだよ、つーかーれーたー」

DQN「そうだな。かえるか」

男(何しにきたんだ)

優等生「君らはそれでいいと思ってるのか?」キッ

男(やめとけよ優等生・・・)ハァ
29 : [saga]:2012/06/30(土) 18:59:11.70 ID:6DlzhA9X0
不良「あ? おめーなにいってんだ?」

優等生「中学生にもなって、そんなことでいいのか? と聞いているんだ」

女不良「あはは! おめーにはかんけいねーだろ」

DQN「そうだ。ざつさかなはだまってな」ギロリ

優等生「ざこって読むんだよバカ」

DQN「・・・・・・」カァ////

不良「てめー! ちゅうしにのんなっ!!」ガツッ

優等生「あふんっ」ガシャン

男(勉強ばっかして少し頭がいいだけの、ひよわっこが調子に乗るから・・・)ハァァ

三人「「こいつぼこれ」」ガスッガスッ

優等生「うぇええええん!!」

男「・・・・・」イライライラ
30 : [saga]:2012/06/30(土) 19:06:16.46 ID:6DlzhA9X0
優等生「ひぐっ・・・ぐすっ・・・ぐす」

男(結局、優等生は一発も返せずに三人は飽きて出て行った)

ジト「そうやって実力を隠して、君は気持ちよかったかい?」

男「誰?」

ジト「僕はジト。目つきの悪さは生まれつきだから許してね」

男(無表情に見えるだけで、目つき自体はむしろ可愛いと思うけど)

ジト「その筋肉、その辺の大学生より鍛えてるのに、なぜ使わなかったんだい?」

男「・・・いや、別に」

ジト「まぁ、冷静な判断だとはいえるけどね。あいつらにかかわってもろくなことがない」

男「・・・・・・」

ジト「でも、僕は君みたいな力のある人間は正義の心を持って動いてほしいんだ」

男(ああそういうことか)

ジト「君にならできる。・・・そして、僕もできる。この頭脳でね」

男(厨二病ってやつか・・・)ハァ

ジト(厨二)「君とは仲良くやれそうだ。じゃあね」

男「ああ・・・」

男(厨二とはいえ少しは話ができそうなやつだな)

31 : [saga]:2012/06/30(土) 19:06:43.82 ID:6DlzhA9X0
続きはWEB・・・いや夜で。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 19:08:17.64 ID:QMA2Zs9uo

知能も体力も発育が遅れてるのか。この世界の大人って一体どうなっているんだ…
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 19:44:02.43 ID:PGQfnVxVo
小学校入学(1歳)前に謎が...
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/06/30(土) 19:54:05.46 ID:UgD19CF00
さんざんもっと学校がながければとかいってるけど・・・
この世界はいやだww
35 : [saga]:2012/06/30(土) 19:55:29.74 ID:6DlzhA9X0
>>33たしかに。生まれた時から教育機関へ帰属するという形で行こうとおもったのですが、それだと0歳からですね。

以後0歳〜16歳 小学生 でお願いします。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 20:01:35.43 ID:d+u3AOeDO
大人は親すらいなくてロボばかり…
気になるぜ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 20:08:48.63 ID:ARCUldbDO
26歳高校生でさらに大学もあるんだ
小学校に16年かかる以上全て終わる頃には40近いはず
つまり……親世代以上がロボなのは「そういうこと」なんだろう
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 22:21:54.89 ID:ARCUldbDO
ありゃ、ドヤ顔しといて1から読んでなかったことに今気付いた
はずかちぃ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/30(土) 23:35:20.20 ID:MNcPcLTIO
雑魚ワロタ
40 : [saga]:2012/07/01(日) 02:31:50.38 ID:NM2gtFUX0
続き。

男「ところでジトって何?」

ジト「ああ、ごめん。これは僕を表す固有名詞だよ」

男「固有名詞? 識別番号があるのにわざわざそれを付けるのかい?」

ジト「おや、興味あるのかい?」

男「うん、かなり惹かれるよ」

ジト「ジトって名前は僕が僕である証なんだ。キミはこれから人の話をする時にジトという名が出ると僕のことを思い出すだろう」ニコッ

男(俺が俺であるための証・・・)

男「俺も欲しい・・・その固有名詞」

ジト「僕がつけてあげても良いけど、キミが自分自身で考えるといいよ」ニコッ
41 : [saga]:2012/07/01(日) 02:38:28.11 ID:NM2gtFUX0
帰宅。

お母さんロボ「男、お帰りなさい」ニコッ

ロボ「お荷物お持ちしましょうか」

男「いいよ。自分で持つから」

ロボ「さすがぼっちゃま」

男「お前はいつもそればっかりだなぁ・・・」

男(・・・そうだ!)

男「お前は今日からバッカリだっ!」

バッカリ「私は機械番号201203です」

男「キミはそれでいいよ。でも、これからよろしくねバッカリ」ニコッ

バッカリ「かしこまりました」

お母さんロボ「男、兄を呼んでご飯にしますよ」

男「はーい」タッタッタ

男「兄のことはなんてつけよう・・・まぁいいや兄は兄か」

男「おーい、兄さん・・・え」

兄「・・・うっ」ドピュ

男「オナニーばっかすんなよバカ!!」バァン

男(くそっ、きもちわりーもんみた)
42 : [saga]:2012/07/01(日) 02:41:57.94 ID:NM2gtFUX0
兄「お母さんロボにはぜってー言うなよ」

男「言わないよ。めんどくさい」

兄「ちっ、図体でかいからって調子にのりやがって」

男(高校生になって、少しばかり漢字を覚えた兄はそれこそ“調子に乗っているな”)

お母さんロボ「今日はハンバーグよ」

兄「わーーい! ハンバーグ大好き!」モシャモシャモシャモシャ

男(成長してねー!)ハァ

お母さんロボ「男はいつも喜んでくれないのね」シュン

男(パターンの演技うぜー)

男「わ、わーい、うれしいなぁ」パクパク

43 : [saga]:2012/07/01(日) 02:48:46.44 ID:NM2gtFUX0
自室。

男「俺の名前・・・」

男(例えば、自分のことを表す記号。ノッポ、筋肉、猫目、色白・・・)

男「うーん、しっくりこない」

男「俺の識別番号は88888888。確率的にはすごい数字だ」

男(いや、必ず一人はその番号になるんだ。“確率は一緒か”)

男「でも、八という漢字は末広がりで縁起もいい・・・らしい」

男(はち・・・もしくはエイト・・・)

男「明日ジトに選んでもらおうか」
44 : [saga]:2012/07/01(日) 03:00:02.98 ID:NM2gtFUX0
朝。

ジト「僕にどっちか選んでほしいって?」

男「ああ、キミならきっと良い名前を選んでくれる」

ジト「じゃあ、どちらもやめるんだ」

男「・・・なんで?」

ジト「キミは識別番号を由来にしたけど、それじゃあ識別番号のままでいいじゃないか」

男「・・・確かに」

ジト「僕は黒の歴史書に描かれていた人物の特徴を由来にしてるんだ」

男(黒の歴史書。政府が葬り去ったと言われる都市伝説レベルの本・・・)

ジト「そこにはキミみたいなキャラもいたけど、それを由来にするかい?」

男「・・・どんな名前だい?」

ジト「ユーシャだよ」

男「ユーシャ」

ジト「その人はマオウという世界の敵と戦うんだ。正義と勇気の心を糧に」

男「ジトは物知りだな」

ジト「全部黒の歴史書で得た知識だけどね」

ユーシャ「じゃあ、俺の名前は今日からユーシャだ」

ジト「ああ、かっこいいよ。ユーシャ」ニコッ
45 : [saga]:2012/07/01(日) 03:06:05.47 ID:NM2gtFUX0
ユーシャ「とはいえ、それを呼んでくれる人はジト以外にはいない」

ジト「だろうねぇ、僕も僕以外にそれを呼ぶ人はいない」

A「ご、ごめんよ」

不良「ああ!? おめーがさきにぶつかってきたんだろ!」

B「ぜ、ぜったいふりょうくんだし」

女不良「うわでた。しょうこをくださいー。なんじなんぷんちきゅうが何回まわったときだよ?」

男(くそっ! なんでこんなバカが同級生なんだっ)

DQN「どげざしろ」

A「え、ええ!?」

不良「そら、ど・げ・ざ! ど・げ・ざ!」

不良(どげざってなんだ?)

女不良「ど・げ・ざ! ど・げ・ざ!」

女不良(しらねーよ)

DQN「はやくしろよ」

A「う、ううう・・・」
46 : [saga]:2012/07/01(日) 03:10:05.00 ID:NM2gtFUX0
ジト「ユーシャ。出番だとは思わないかい?」

ユーシャ「・・・・か、関わりたくないのだが」

ジト「それは君の本心がそう言ってるのかい?」

ユーシャ「それは・・・」

ユーシャ(だが、目立てば監視ロボが増えるかもしれない。だが・・・)

ジト「僕は女だから分かるんだ。ユーシャは僕が惚れた相手。僕が好きになった奴は絶対に“間違ったことを許さない”んだ」

ユーシャ「・・・・は? 好き?」カァ///

ジト「いいから、立って。ほら、キミも16歳、旅立ちの時だっ!」バッ

ユーシャ「・・・・・・」テクテクテク

DQN「てめーは男?」

ユーシャ「お前ら、今すぐそれをやめるんだ」ギロリ
47 : [saga]:2012/07/01(日) 03:17:07.30 ID:NM2gtFUX0
不良「DQNさん、こいつなんかやべーよ。やくざだよ」

女不良「やくざってなんだよ」

DQN「や、やくざ!?」

DQN「あ、あにきのえほんにのってたやくざはめちゃくちゃこわいひとだった・・・」ゴクリ

ユーシャ「やくざじゃねーよ。いいからやめろって」ハァ

DQN「やくざじゃねーならちょうしにのんなべしっ!!」ガシャン

ユーシャ「うわ・・・軽すぎんだろ・・・」

女不良「て、てめー」

ユーシャ「あ?」ギロ

女不良「・・・・ふぇぇええええん!!」ジョロロロロ

不良「うわっ! くっせー!! こいつもらしやがった!!」

クラスメイトD「うわぁ! その年にもなっておもらししてるー!」

E「くっせー! くっせー!!」キャッキャ

F「きんがうつるぞー! にげろー!!」

女不良「・・・えぐっ、ひっく」ボロボロ

ユーシャ(うわぁ、やっちまった・・・)

ジト「ユーシャ。分かるよね?」

ユーシャ「・・・分かってるよ」タッ

不良「あいつにげた・・・」

ジト「違うよ。ユーシャは勇者の武器を取りにいったんだ」

優等生「やーい、おもらし女ー!」

優等生(この前のしかえしだっ!)

女不良「うわーーーーん! おかあさぁぁぁぁぁん!!」エンエン

ユーシャ(お母さんってなんだ? お母さんロボのことか)タッ

不良「雑巾?」

ジト「・・・やるね」ゴクリ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 03:18:40.91 ID:0w35t/N/o
おしっこ大変だな
49 : [saga]:2012/07/01(日) 03:20:52.19 ID:NM2gtFUX0
ユーシャ「・・・・・」フキフキ

女不良「・・・・・・」カァ///

ユーシャ「これでよし」タッタッタ

ユーシャ「保健室まで一緒にいけるか?」

女不良「・・・・」コク

ユーシャ「じゃあ、行くぞ」グイ
50 : [saga]:2012/07/01(日) 03:26:45.16 ID:NM2gtFUX0
放課後。帰り道の空き地。

ユーシャ「・・・こんなことになるとは思っていたよ」

DQN兄「へへへ、DQNをいじめたのはてめーか」ポキポキ

DQN「男、あにきはなぁ、だいがくせいなんだぞ! あやまるならいまのうちだぞ!!」

ユーシャ(大学生ってことは30代か・・・肉体的には衰えてるって知らないんだろうな)ハァ

DQN兄「くらえっ!」ブンッ

ユーシャ(大学生の食生活はカロリーが激高だってのは本当なんだな)スッ

DQN兄「な、くそっ・・・!!?」チンッ

ユーシャ「大学生のくせにちんこも守れねーのかよ」

ユーシャ(16歳)(あ、俺今“年相応”の発言した?)ハハッ

DQN「くそぉ・・・くそーーーーー!!」ワァァァァァ

ユーシャ「こいつ本気で殴ったろか・・・」

警備ロボ「・・・・・・」ジーッ

ユーシャ「・・・ちっ」スッ

DQN「わわわ」ズデンッ

ユーシャ「帰ろう・・・」
51 : [saga]:2012/07/01(日) 03:28:17.46 ID:NM2gtFUX0
バッカリ「おかえりなさいお荷物・・・」

ユーシャ「荷物がどうしたって?」

バッカリ「おもちしま・・・しょうか?」

ユーシャ「調子悪いのかな? 大丈夫だよ」

バッカリ「はい、さすがぼっちゃまです」

ユーシャ「・・・?」

兄「おまえ、DQN兄やっつけたんだって!?」

ユーシャ「情報はえーよ」
52 : [saga]:2012/07/01(日) 03:30:53.80 ID:NM2gtFUX0
兄「うわぁ・・・やべー、やべーよ」ガタガタブルブル

ユーシャ「なんでだよ」

兄「あいつの周りにはすげーつえーやつらがいっぱいいるんだぞ!? 殺される・・・」ガタガタ

ユーシャ「本当、あんたはいつまでたってもバカだな」

兄「あ? なんでだよ?」

ユーシャ「なんかあったら俺の名前を出しとけよ。あんたには関係ない話だろ」

兄「そ、そうだな・・・」

ユーシャ「たく・・・」
53 : [saga]:2012/07/01(日) 04:44:22.96 ID:NM2gtFUX0
ジト「で、キミは自分を犠牲にして兄をかばおうと言うのかい?」

ユーシャ「いや、ただ兄が取り乱してるのがイライラして・・・」

ジト「ほんと、素直じゃないねぇ君は」

女「・・・あらおもら・・・じゃなかった女不良さん。きたのね」

女不良「・・・・」

女生徒A「なんかくさいー」

女生徒B「ほんとだ、おしっこくさーい!!」

女生徒C「ちょっと気持ち悪くなってきたー!」ギャハハ

女不良「・・・・」プルプル

ジト「・・・同じ女として嘆かわしいよ」

ユーシャ(俺は同じ16として恥ずかしいけどな)

不良「んだよ、DQNさん休みかよ」

女不良「ふ、ふりょう・・・」

不良「あ? おめーなんてしらねーよ。はなしかけんなよくさい」プィ

女不良「・・・ぐす・・・」ポロポロ

ユーシャ「・・・・・たく」

ジト「おっと待った」

ユーシャ「なんだよ?」

ジト「君は今、彼女を助けに行こうとした。間違いないね?」

ユーシャ「そうだよ」

ジト「君は何も分かっていない。16歳の恐ろしさを」

ユーシャ「・・・?」

54 : [saga]:2012/07/01(日) 04:47:29.65 ID:NM2gtFUX0
ジト「君は知識もあるし、体力もあるけど、どうも人間関係の問題には疎いようだ」

ユーシャ「だって、まともな奴いなかったし」

ジト「いいかい、彼女は今“孤独”だ。学校で孤独ということは人生で孤独と言うことだ」

ユーシャ「そりゃ、一日の半分を過ごす場所だからな」

ジト「彼女は絶望の淵で救いを求めている。自分を助けてくれる人、認めてくれる人を」

ユーシャ「だから俺が・・・」

ジト「それは、捨て犬を拾うこととは訳が違うんだよ?」

ユーシャ「さっきから何が言いたいんだ?」

ジト「惚れられるよ?」

55 : [saga]:2012/07/01(日) 04:52:31.60 ID:NM2gtFUX0
ユーシャ「・・・惚れられる?」

ジト「そうだ。しかもそれは、僕みたいに君を知った上で惹かれた訳じゃない。ただただ単純に差し伸べられた手を“放したくないから”惚れるんだ」

ユーシャ「すがる・・・」

ジト「彼女は元々異性にくっついて回っていた。それは同性によりどころを見つけられないタイプだからだろう」

ユーシャ「まぁ、不良が友達の女なんて近寄りたくないもんな」

ジト「つまり、キミが一度差し伸べたら、彼女は二度と放すものかと爪をくいこませ、噛みつき、足をからめてキミのそばにいるだろう」

ユーシャ「・・・・・・それは困るな」

ジト「だが、今君が助けなければ・・・例えばさっきから出しゃばろうと周りをうかがっている・・・」

優等生「・・・」キョロキョロ

ジト「彼なんかが手を差し伸べた時には最悪だろう」

ユーシャ「こいつも一緒になっていじめてたしな」

ジト「現状問題の解決策は一つだが、それをすれば君に問題が移る。・・・さぁどうする?」ニコッ
56 : [saga]:2012/07/01(日) 04:57:55.17 ID:NM2gtFUX0
女不良「・・・・・・えぐ・・・ふぇ・・・」ポロポロ

女生徒A「ほんとこいつうぜーなぁ」

女生徒B「もう追い出しちゃおうよ」

女「Bちゃんすごい良いこというね」ニコッ

女生徒C「それでいこう! それでいこう!!」

ユーシャ「まぁ、待てよ」ズズイ

ジト(それが君の答えだね・・・)

女「お、男君、なんで出てくるのよ」アセッ

女不良「・・・男、君」

女生徒A「あー、男君女不良さんのこと好きなんでしょう!?」

女生徒B「やらしー! 男君ってエッチなことばかり考えてるのね!!」

女生徒C「きもいー」

ユーシャ「・・・あぁ?」ギロリ

A・B・C「「ひぃぃっ」」ペタッ

ユーシャ(机を持ってと・・・)セーノ…

机「「ガンッ!!!!」」

A・B・C「「」」ジョロロロロロ

ジト(やれやれ、この教室がどんどんアンモニア臭くなっていく・・・)ハァ
57 : [saga]:2012/07/01(日) 05:04:23.92 ID:NM2gtFUX0
屋上。

女不良「あ、ありがとう」

ユーシャ「・・・ん? ああ、別に」

女不良「あ、あのね?」

ユーシャ「それは聞かない」

女不良「まだ何もいってない!!」

ユーシャ「聞いてほしかったら・・・もっと大人になるんだな」

女不良「大人・・・」

ユーシャ(ガキはすぐ大人って言葉に反応するからな)

女不良「わかった! 私大人になる!!」タッタッタ

ユーシャ(大人なんて画面越しにしか見たことないくせに・・・俺もだが)

ジト「どうやら、問題は移らなかったようだね」スッ

ユーシャ「ああ、よかったよ」

ジト「いつの時代も16歳という年頃は問題を沢山抱えるものだ」

ユーシャ「そんなもんかよ」

ジト「そんなもんさ」

ユーシャ「・・・・・・大人になりてーな」

ジト「それはいつか必ず叶うだろうね」

ユーシャ「そんなもんかな」

ジト「そんなもんさ」
58 : [saga]:2012/07/01(日) 05:07:58.26 ID:NM2gtFUX0
今日はここまで。名前つけないほうが良かったかな。まぁいいや。

明日はもっと問題起こします。

ちなみにジトの見た目は最近のアニメではさんかれあの妹とか、みなみけの末っ子とかをイメージしてます。

男は普通の子です。筋肉も舞台ではモリモリのようですが、2012年の平均握力くらいしか出ません。それほど、身体能力が衰えています。

では。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/01(日) 06:17:21.61 ID:0w35t/N/o
おつおつ
やっと大人の記述が出たな
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/01(日) 06:59:50.26 ID:R+EPHteAo
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/07/01(日) 14:01:14.58 ID:cAHbqcCCo
名前つけた方が良いけど表記は男のままにしてほしい
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/01(日) 15:49:51.64 ID:Ssg+kBiUo
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/01(日) 20:19:45.26 ID:rCZa2ucro
これは面白そう!

シエンタ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/07/01(日) 23:02:28.89 ID:JB5V9Bq/o
65 : [saga]:2012/07/02(月) 00:23:47.46 ID:Pp4azCCa0
たらいま。続き。
66 : [saga]:2012/07/02(月) 00:31:47.80 ID:Pp4azCCa0
教師ロボ「今日から一ヶ月間、このRPGでお勉強しましょうねー」

生徒達「はーい」

ユーシャ(ハードルも低く、単調な作業を繰り返すだけのゲーム風教材)

生徒「うわぁ、これかっけー! おれこれにしよ!」

生徒「私この可愛いのにする!」

ジト「・・・・・・」

ユーシャ(小学より少しばかり内容が難しくなっただけの似たり寄ったりなもの・・・。本当に教育する気あるのか・・・?)

優等生(この内容なら一番になれる!!)

女(男・・・、女不良の味方して・・・)ギリッ

67 : [saga]:2012/07/02(月) 04:42:28.79 ID:Pp4azCCa0
半月後。

優等生「クリアだっ!!」

生徒達「「はやっ」」

優等生「先生やりましたっ!!」タッタッタ

教師ロボ「さすがは優等生君ですね。とても速いです」ニコッ

優等生「僕が一番乗りですか!?」

教師ロボ「ええ、そうですね」ニコッ

優等生「・・・しゃぁ!!」

ジト「見ていて恥ずかしくなるよ」ボソッ

ユーシャ「別にあれで楽しいならいいんじゃねーか」

優等生「あれぇ? 男君まだできないんですかぁ?」ニヤニヤ

ジト「これでもかい? ユーシャ」

ユーシャ「・・・・・優等生。俺とジトは“一週間”で終わっている」

優等生「・・・え?」

ジト「ストーリーを無視し、情報を共有すれば、こんな陳腐なゲーム一瞬で終わるよ」

ユーシャ「一週間もかけたのは、“こんなゲームにプライベートの時間を割きたくなかったから”だ」

優等生「・・・な、なんだよそれ」プルプル

生徒A「あいつてつやでやってたとか言ってたな」

生徒B「うわっ、はずかしいやつ」プッ

優等生「せ、先生!! 二人がズルしましたっ!!」

ユーシャ「・・・優等生」ハァ

優等生「お、お前ら! ズルはいけないんだぞ!!」

ジト「僕らが“確認をしなかった”とでも思ってるのかい?」ヤレヤレ

教師ロボ「二人からの質問は許可しました。ですが、提出がまだなので、あなたが一番乗りですよ?」ニコッ

優等生「・・・・・・・くっ」ダッ

ジト「やれやれ、“若い”なぁ」

ユーシャ「同い年だろ」

ジト「“精神年齢”が、だよ」
68 : [saga]:2012/07/02(月) 04:45:17.90 ID:Pp4azCCa0
ユーシャ「それにしても、“協力”なんて方法、小学校じゃ習わなかったな」

ジト「恐らく、政府は恐れているんだろう。協力する、ということの力を」

ユーシャ「ジトはなぜそんなに色々詳しいんだ?」

ジト「それは僕が・・・いや、これは“まだ”言えない」

ユーシャ「まだ・・・ね」
69 : [saga]:2012/07/02(月) 04:45:46.74 ID:Pp4azCCa0
全然進まなくてごめんちゃい。今日はここまで。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 04:46:46.55 ID:rBwDgqN6o
おつおつ
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 17:38:30.42 ID:LwRqEsoIO
おっつん
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 17:39:24.60 ID:0bAk5w9bo
いやおもしろおつん
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 18:03:01.86 ID:krFvCpzDO
どうなるんだ
74 : [saga]:2012/07/02(月) 20:02:06.33 ID:DCNZHa7b0
ユーシャ(その日以降、ゲームをクリアできた生徒は、ほかの生徒が終わるまで二周目をやらされていた。が、俺はそんなものをやる気は一切なく、ただひたすら美女さんの家で写した教科書の計算問題を解いていた)

優等生「な、なんだとっ! もういっぺん言ってみろ!!」ガタッ

ユーシャ(そして、以前から険悪だったジトと優等生が問題を起こす)

ジト「何でキミに命令されないといけないんだ。僕は僕の言いたいことを言い、やりたいことをやる」

ユーシャ(この一言で、俺の中のジトの精神年齢が一気に下がった)

優等生「う、うるさいっ! 俺の言うことをきけっ!」ガッ

ジト「・・・・・きゃっ」グィ

ユーシャ(優等生に至っては、底辺から奈落へ落ち始めた次第だ)

優等生「どうだ! いう気になったか!!」ガッ

ジト「・・・くっ、暴力なんかには屈し・・・」

優等生「ならもっとやってやるよ!」バシッバシッ

ユーシャ(相手が思い通りにならなければ暴力に訴えればいい。小学校から上がったばかりの子供の考えそうなことだ)

ユーシャ「・・・16歳の考えではないがな」ボソッ
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/02(月) 20:04:56.97 ID:rgTHnbnxo
キタ━(゚∀゚)━!
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 20:07:15.10 ID:CFBYQwPeo
ガタッ
77 : [saga]:2012/07/02(月) 20:10:29.95 ID:DCNZHa7b0
ジト「・・・たい・・・痛いって」

ユーシャ(優等生に殴られ続けるジトが次第に俺のほうに目線を向けてきた)

ユーシャ「・・・・・」フリフリ

ユーシャ(俺はあえて拒否をした。確かに優等生のその行動はいただけないが、ジトは今後同じ行動をとり続ければこういう危険があると知らなければならない)

優等生「・・・・」ガツッガツッ

ユーシャ(拒否したもう一つの理由は、優等生の力のなさにある。ジトは痛いと涙しているが、あんなのは実際暴力でもなんでもない。ただの“戯れ”だ)

ユーシャ「・・・しかし、これ以上は危険か」ガタッ

優等生「ま、まだ逆らうのか、このっ!」ガッ

A「あ、あいつイスつかんだぞ!」

B「あぶねー! にげろ!!」

生徒たち「「わーわー」」ザワザワ

ジト「・・・お願い、やめて」ガタガタ

優等生「お前が悪いんだっ! お前が!!」

ユーシャ「・・・・・・」ガシッ

優等生「・・・・え?」

ユーシャ「・・・・・・」ゴッ

優等生「ぐぼぇ!」ガシャン

ユーシャ「・・・たく」
78 : [saga]:2012/07/02(月) 20:20:13.68 ID:DCNZHa7b0
ジト「痛い・・・痛いよう・・・」

優等生「ぎゃぁああ!! ぴぎゃぁあああああ!!」ドタンッバシンッ

ジト「ふぇ・・・ふぇぇえええええええん」

ユーシャ「・・・・・・」スッ

ジト「・・・・・え?」

ユーシャ(ジトの腕細くてきれいだからやりたくないけど・・・)パシンッ

ジト「いたい!!!!」バッ

ユーシャ「どっちが痛い?」

ジト「・・・・・ユーシャのしっぺ」キッ

ユーシャ「じゃあ、あいつから受けた痛みは?」

ジト「消えた・・・」

ユーシャ「そういうこと。がたがた騒ぐなみっともない」

ジト「だからってしっぺしなくても・・・」

ユーシャ「お前は知識ばかり達者で、経験がまったくないんだよ」

ジト「・・・・・・痛いところをつくね」

ユーシャ「だからこいつが暴力に訴えても俺は介入しなかった。じゃないと、ジトは今後誰に対しても同じ態度をとるだろうからな」

ジト「・・・・・・」

ユーシャ「相手がもっと性質悪かったら大けがしてるぞ。正しいことを言うのはいいが、言い方が正しくない」

ジト「・・・・ふぇ、ふぇぇええん」ボロボロ

ユーシャ(やれやれ・・・)ナデナデ
79 : [saga]:2012/07/02(月) 20:38:36.34 ID:DCNZHa7b0
優等生「ぜったいけいさつに言ってやるからなっ!!」

ユーシャ「はいはい」

優等生「ぜったいだかんな!!」ナミダメ

ジト「・・・ごめん」

ユーシャ「まぁ、目立ちたくはなかったんだけど、仕方ないだろ。俺はユーシャなんだから」

ジト「それにしてもあいつのガキっぽさにはむかつく!!」ジタンダ

ユーシャ(これが本当のジトか・・・)プッ

ジト「・・・今、笑ったね?」

ユーシャ「笑ってない」

ジト「笑った!!」プンスコ

ユーシャ「はいはい」スタスタ

ジト「・・・今日も勉強?」

ユーシャ「ああ、俺には経験も知識も足りないからな」
80 : [saga]:2012/07/02(月) 20:41:31.04 ID:DCNZHa7b0
ユーシャ「ただいま」

バッカリ「お帰りなさいませぼっちゃま」

ユーシャ「今日も荷物は自分で・・・え?」

バッカリ「さすがですぼっちゃま」

ユーシャ「・・・気のせいか?」

兄「助けてくれ!!」ガシッ

ユーシャ「なんだよ」

兄「あいつらが、あいつらがきたんだ!!」ガタガタ

ユーシャ(・・・ジトのこと説教しといて自分も同じだったか・・・)ハァ

兄「殺される・・・」ガタガタ
81 : [saga]:2012/07/02(月) 20:46:34.46 ID:DCNZHa7b0
公園。

DQN兄「ういーっす! 久しぶりだなぁ男」ギロ

DQN「へへへ、お前がちょうしにのるのがわるいんだぞ」

不良大学生A「こいつか・・・」

B「よわそうじゃねぇか」

C「はやくやって遊びにいこうぜ」

ユーシャ(あいつら入れて5人か・・・)

兄「ゆ、許してもらえませんかね?」

ユーシャ「関係ないんだから引っ込んでろよ」グィ

兄「う、うるさい! お前は黙ってろ!!」

ユーシャ「そもそも、お前が顔面あざだらけで帰ってきてるのが意味不明なんだよ! 他人の振りするなり、俺のせいにするなりしとけよ!!」

兄「俺はお前の兄貴だっ!! た、他人の振りなんてできるかっ!!」

ユーシャ「・・・・・ちっ」

ユーシャ(いつもなら成長を喜びたいところだが・・・兄を人質にとられちゃかなわん)

DQN兄「やっちまえ!!」

ABC「「ひゃっはーーー!!」」

ユーシャ「兄貴は下がってろ!!」

???「二人とも下がってろ!!」

兄・ユーシャ「「え?」」
82 : [saga]:2012/07/02(月) 20:51:28.56 ID:DCNZHa7b0
???「とりゃ! そりゃ!!」バキッゴスッ

A「ぐえっ」バタリ

B「ぐぼぉ」バタリ

C「ひ、ひいいいい!!」

ユーシャ「・・・誰なんだ?」

ユーシャ(とても強く・・・動きも滑らかだ)

DQN「に、兄ちゃんにげようぜ!」

DQN「あ、ああ!!」ダッ

???「大丈夫か? 二人とも」

兄「あ、ありがとうございます」

ユーシャ「あんたはだれなんだ」キッ

???「ほう、手放しに信用しない。いい心がけだ」ニコッ

ユーシャ(見た目から強そうだとわかる体格。殺気さえ感じるほどの立ち振る舞い。なにより、右腕の大きな傷と首筋の火傷・・・誰なんだ本当に)

ジト「お父さん!!」ダッ

ユーシャ「・・・ジト?」

ジト父「おや、君は娘と知り合いか?」

兄「・・・・・父って何?」
83 : [saga]:2012/07/02(月) 20:58:06.37 ID:DCNZHa7b0
ジト父の隠れ家。

兄「ほえーーー、この世にはそんな存在がいたのかぁ」

ユーシャ(父親という存在が意図的に隠されていた? その意味はなんだ・・・)

ジト父「そう、ジトを含む我々の家系は、今はもう数えるほどしかいない、男女の生殖行動によって成り立っている“人間”だよ」

ジト「ユーシャ・・・隠しててごめん」

ユーシャ「あ、いや、いいんだ」

ユーシャ(生殖行動・・・それは美女さんの家で男さんが言ってた性行為のことか? それは政府によって固く禁じられているはず・・・)

ユーシャ「もしかして、あなたは・・・」

ジト父「不法滞在者じゃないかって? もちろんそれはそうなんだが、先に言っておきたいことがある」ズズィ

兄「・・・ひっ」

ユーシャ「なんでしょう」

ジト父「娘はあなた方とは生まれ方も育ち方も違いますが、同じ人間です。どうかこれからも仲良くしてやってください」ペコリ

ユーシャ「はい、それはもちろん」

兄「・・・・・」

ジト父「それとできればこの隠れ家と私のことは内密に頼む。じゃないと、死人が出るからな」ハッハッハ

ユーシャ「わかりました」

兄「・・・・・」ガタガタ
84 : [saga]:2012/07/02(月) 21:01:49.67 ID:DCNZHa7b0
ユーシャ「・・・これが、黒の歴史書」

ユーシャ(背表紙のJCとかKCってなんだ・・・)

ジト「ユーシャ、もっと面白いものがあるからこっちにこいよ!」

ユーシャ「あ、ああ!」コウフンッ

兄「・・・・・・・っ。ジ、ジト父さん!」

ジト父「なんだい?」ニコッ

兄「お、俺には父親はいないんですか!?」

ジト父「・・・・・・・ふむ」

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/02(月) 22:53:49.91 ID:7K+brO03o
乙?
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/03(火) 00:08:10.34 ID:dIXjpS+do
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 00:20:33.56 ID:+2b4Z/qIO

アイランドって映画思い出した
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 00:26:48.55 ID:SwdTMYnHo
VIPでやってたやつ?
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 02:23:01.45 ID:PY9+1GfIO

精神的ロリワールドみたいだ。
なんかオチが読めた気がする。
90 : [saga]:2012/07/03(火) 05:06:42.16 ID:LhS0CgdP0
>>88 
いえ、まだss初心者です。

今仕事終わって、三時間後に仕事。もう続き書きます。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 05:12:52.63 ID:46m1PvYXo
仕事大変だな
92 : [saga]:2012/07/03(火) 05:15:08.62 ID:LhS0CgdP0
ジト「これを見てくれ」

ユーシャ「・・・ドラゴンクエスト?」

ジト「これは先人が作りだしたゲームだよ。これに出てくるんだ。君の名を冠に持つ主人公が出てくるんだ」

ユーシャ「へぇ、やってみたいな」

ジト「いいよ。いつでもやりにくれば」

ユーシャ「で、でも、ここは隠れ家なんじゃ」

ジト「ああ、それは大丈夫。政府は全く違うところに手一杯だから」

ユーシャ「どういうことだ?」

ジト「政府はね・・・



 大 人 を 殺 す こ とに必死なの」



ユーシャ「・・・・は?」
93 : [saga]:2012/07/03(火) 05:21:33.29 ID:LhS0CgdP0
ジト「ああ、正確には“大人を殺して、身体を再利用することに必死・・・かな?」

ユーシャ「いや、そういう意味じゃなく・・・」

ジト「んー、それじゃあ何を戸惑ってるんだい?」

ユーシャ「大人って・・・、大人がこの世界を動かしてるんじゃないのか?」

ジト「まぁ、当然の疑問だろうけど。この世界を動かしてるのは大人じゃないよ」

ユーシャ「じゃあ誰が・・・?」

ジト「だから政府さ」

ユーシャ「・・・政府を動かしてるのは?」

ジト「システムさ」

ユーシャ「システムを作ったのは?」

ジト「開発者さ」

ユーシャ「開発者は大人じゃないのか?」

ジト「開発者は大人さ」

ユーシャ「じゃあ、やっぱり大人が・・・」

ジト「そんなやつとっくに政府に殺されてるさ」

ユーシャ「・・・・・システムが独立したというのか?」
94 : [saga]:2012/07/03(火) 05:31:05.70 ID:LhS0CgdP0
ジト「正確にはそうじゃないけど、今はそれでいいと思うよ」

ユーシャ「よく分からん」

ジト「少なくとも、生まれ方の違う僕が中学校に行けてるんだ。それほどこっちの管理はずさんなのさ」

ユーシャ「なるほど・・・」

ジト「今日、助けてくれたお礼に一つ面白い話をしよう」

ユーシャ(ジトの顔が心なしか嬉しそうだ。話がしたいんだなきっと)

ジト「ユーシャは、その辺のロボットや、自分の家のロボットに“見られている”と感じたことはないかい?」

ユーシャ「・・・・・ある」

ジト「その視線はどんな感じがした?」

ユーシャ「・・・あれは・・・憧れ・・・いや、嫉妬?」

ジト「そう、嫉妬だ。じゃあ、なんに対して?」

ユーシャ「・・・・・“人に対して”?」

ジト「おしいね。あれは“生身を持っている”ことに対する嫉妬さ」

ユーシャ「・・・は?」

ジト「彼らはね。“再利用された大人”なんだ」

ユーシャ「どういうことか・・・」

ジト「いや、いやいや、違うね。正確には再利用された“子供を終えた存在”かな」

ユーシャ「まさかこの世界に大人がいないのは・・・」

ジト「そう、“子供は大人になることはできないのさ”」ニヤ
95 : [saga]:2012/07/03(火) 05:36:36.04 ID:LhS0CgdP0
ユーシャ「だ、だったら、さっき言っていた“政府が殺している大人”とは一体誰なんだ?」

ジト「ああ、それは簡単な話さ。



 “僕ら”さ」ニコッ



ユーシャ「ちょっと待て・・・もう頭の中がパンクしそうだ」

ジト「そうだね。この話をまともに吟味できるのは“大人”だけだ」

ユーシャ「つまり、どういう・・・」

兄「おい、帰るぞ」

ジト「どうやらここまでのようだね」スッ

ユーシャ「ちょ、ちょっと待て・・・」

ジト「ああ、もうひとつだけ注意しておくと、“彼らの嫉妬”には気づかないふりをしたほうがいい」

ユーシャ「・・・・・・わけわかんねーよ」

兄「・・・・俺もだ」
96 : [saga]:2012/07/03(火) 05:42:05.75 ID:LhS0CgdP0
ユーシャ(万が一のため、来た時と別のルートで帰った俺と兄は、帰宅時間を過ぎたことをお母さんロボに叱られた)

兄「ごめんなさーーーーい」ウエェエエン

ユーシャ(兄の演技が良かったので、お母さんロボは満足して許してくれた。・・・“満足して”)

ユーシャ「・・・何に満足してるんだよ」ボソッ

兄「ハンバーグうめぇ!!」

お母さんロボ「・・・・・」ニコニコ

ユーシャ(嫉妬に気づいてはいけない・・・)

お母さんロボ「・・・・・」ジーッ

ユーシャ「・・・・っ」ゾクリ

兄「ごちそうさまっ!!」

ユーシャ「ご、ごちそうさま」

お母さんロボ「あらユーシャ、全部食べてないじゃない」

ユーシャ「ちょっと食欲がなくて」

お母さんロボ「“食べれる身体”があることに感謝して食べなさい」ニコッ

ユーシャ「・・・・・・っ!!」ゾクゾクッ

ユーシャ(たった一日で、世界は激変した)

ユーシャ「い、いただきます」パクパクッ

お母さんロボ「・・・・・・」ジーッ
97 : [saga]:2012/07/03(火) 05:47:03.24 ID:LhS0CgdP0
ユーシャ(この日以来、兄の様子が変わった)

兄「・・・・・」カキカキ

ユーシャ(遊びに命をかけていた兄が、勉強に命をかけるようになった)

お母さんロボ「・・・・・」ジーッ

ユーシャ(それに合わせて、お母さんロボの嫉妬が見て分かるほど強くなっていった)

お母さんロボ「・・・・・」ギリッ

ユーシャ「・・・・!?」ゾクッ

ユーシャ(筋肉のない作り物の顔が歪んだように見えた・・・)

兄「・・・・・・」

ユーシャ(気づいたら、俺はジト父の隠れ家を訪れていた)
98 : [saga]:2012/07/03(火) 05:59:38.39 ID:LhS0CgdP0
ジト「・・・それはまずいね」

ジト父「ああ、まずいな」

ユーシャ「それは政府に殺されるから?」

ジト「結果から言えばそう。だけど、問題はそうじゃない」

ユーシャ「・・・?」

ジト父「監視ロボっているだろ? あれは何のためにいると思う?」

ユーシャ「俺達の行動を監視するため」

ジト「違うんだ。・・・本当はその人の繋がりを調べるため」

ユーシャ「は?」

ジト父「君はこれまでの人生で何人と顔を合わせただろうか?」

ユーシャ「えっと、小学校の皆、通学中にすれ違った人、中学校の皆、それから・・・」

ジト父「そいつらが“全員殺される”」

ユーシャ「・・・え?」

ジト「さらにそいつと関わった人が関わった人も殺される」

ユーシャ「そんなことしたらこの世の全員殺されるんじゃ・・・」

ジト「いや、殺されるのはその三つまで。人数にしたらほんの2、3千人だよ」

ユーシャ「例えば・・・兄が政府にターゲットにされたら、殺されるのは俺と俺の知り合いのジト?」

ジト「いや、僕は兄に会っている。だから一つ目だ。恐らく僕らのクラスメイトが二つ目だ」

ユーシャ(となると、さらにその知り合いが殺されるのか)

ジト父「急いで兄君を処理するんだ」

ユーシャ「・・・処理?」

ジト「簡単なことさ。“殺すんだよ”」

ユーシャ「・・・・は?」
99 : [saga]:2012/07/03(火) 06:07:55.60 ID:LhS0CgdP0
自室。

ユーシャ「どうすればいいんだ・・・」

ユーシャ(兄に対するお母さんロボの嫉妬はいよいよ極まってきた)

お母さんロボ『・・・・・』ギチギチギチ

兄『・・・・・・』カキカキ

ユーシャ(政府は“子供”が“子供”を殺しても、青少年育成法を元に何もしない・・・とジト父は言っていた)

ユーシャ「しかし、子供が子供を殺せば、殺した子供はもはや子供ではないのでは・・・」

ユーシャ(答えのない、先の見えない問いをループしていた俺は鏡を見て気付いた)

ユーシャ「・・・・笑ってる?」

ユーシャ(そうか・・・これが“好奇心”か・・・)

ユーシャ「よし、やってやろう・・・」グッ
100 : [saga]:2012/07/03(火) 06:16:16.79 ID:LhS0CgdP0
お母さんロボ「はい、兄君。あーんして」ニコニコ

兄「あーん・・・」

ユーシャ(結局、殺すことはできなかった)

お母さんロボ「男も“まだ中学生だから”仕方ないけど、ハサミの使い方を間違えちゃだめよ」

ユーシャ「・・・はい」

ユーシャ(“眼球を突きさした感触”は二度と忘れることはないだろう)

兄「・・・・・・すまん」

ユーシャ(盲目となった兄は俺の存在を感じると、小さく謝罪してくる。彼自身気づいていたのだ)

お母さんロボ「・・・・・」ニコニコ

ユーシャ(その日の夜、俺は鋏の刃を握りしめ、そのまま・・・)

ユーシャ「・・・っ」ポタポタ

ユーシャ(太ももに突き刺した。その痛みに“確かな生”を感じ、痛みを抱えたまま兄の部屋に向かって頭を下げた)

ユーシャ「・・・・・・・ごめん」

ユーシャ(次の日、学校で“また”事件が起きる・・・)
101 : [saga]:2012/07/03(火) 06:45:28.75 ID:LhS0CgdP0
ユーシャ「・・・は? レイプだって?」

生徒A「レイプって言うの? 優等生のバカが女さんを襲ったんだ」

生徒B「ひょえー、あいつこえー」ギャハハ

生徒C「女好きのはんざいしゃだな」

ユーシャ「いや、いやいやいや、お前達余裕だな」

A「だって俺達かんけいないし」

B「それに逆におもしれーじゃん」

ユーシャ(殴りてぇ・・・)

女「・・・・」ガラッ

生徒達「「きたっ・・・」」ヒソヒソ

女「・・・・・・・」ストッ

優等生「・・・ふんふんふん♪」ガラッ

生徒達「「・・・」」スッ

ユーシャ(これは・・・嫉妬の逆、関わりたくないという心か・・・)

優等生「おはようA!!」

A「お、おはよう」プィ

優等生「Bも!」

B「あ、ああ」スッ

優等生「なんだよ二人ともー」ガシッ

A「やめろよっ!」バシッ

B「うわっ、うわっ!!」ゴシゴシゴシ

C「は、はやく他の奴に移せよ!!」

生徒「「キャーキャー!!」」ザワザワ

優等生「・・・・・・・」

ユーシャ(俺が立ち上がろうとした時、事件はさらに加速する)

女「・・・くそやろー!!」グサッ

優等生「・・・・ぎょ、ぎょぇえええええ!!?」バタバタ

A「な、ナイフだっ」

B「優等生が刺されたぞ!!」

生徒達「「・・・・・」」ジーッ

ユーシャ(・・・・・は?)ゾクッ
102 : [saga]:2012/07/03(火) 06:51:00.82 ID:LhS0CgdP0
ユーシャ(死に向かって暴れまわる優等生を、生徒達はロボットと同じ表情で見ていた)

ジト「・・・ユーシャ」クイクイ

ユーシャ「・・・え」

ジト「キミはあの男が本当に女をレイプできたと思うかい? 知識も経験も度胸さえないあの男が」

ユーシャ「女のあの表情は本当ぽいけど」

ジト「いや、襲ったのは本当なのだろうけど、恐らく二人ともセックスを勘違いしている」

ユーシャ「・・・・・キスしたとかそのレベルの話か」

ジト「そう、その誤解を解かないと、もしかしたら政府は彼らを“大人”と認定するかもしれない」

ユーシャ「まじか・・・」

ジト「優等生はこのまま死ねば好都合だが、女はキミが誤解を解くんだ」

ユーシャ「俺が?」

ジト「知っての通り、僕は相手をいらだたせる名人でね」ニコッ

ユーシャ「・・・やらなきゃ?」

ジト「全員・・・死ぬ」

ユーシャ「ちっ」バッ
103 : [saga]:2012/07/03(火) 06:51:34.91 ID:LhS0CgdP0
今日はここまで。明日の更新はたぶん無理です。ごめんちゃい
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) [sage]:2012/07/03(火) 07:13:45.54 ID:7Q2A+lyAO
>>87
どっちかというとアウターゾーン思い出したな

有害だからと漫画が全て禁止された世界の話
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 08:28:17.29 ID:O7geQQlDO
なんだこれ面白いぞおい
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 08:43:34.72 ID:15XcATrIO
乙でござった
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 09:11:38.23 ID:rtqn/iByo
続きはよ!乙
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 21:15:00.21 ID:c/7sf0jDO
乙すぎて辛い
109 : [saga]:2012/07/04(水) 19:45:40.17 ID:zHw1dnld0
お久しぶりです。続き。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 19:49:16.38 ID:MrOSfTa4o
おっ
111 : [saga]:2012/07/04(水) 19:50:23.47 ID:zHw1dnld0
女「・・・失礼しました」ガラッ

女(・・・なによ、私はあいつに大切なものを奪われたのよ!? それなのになんで怒られないといけないわけっ!)

女「イライラする・・・」

ユーシャ「まぁ、そういうな」

女「・・・!? 男君か」ハァ

ユーシャ「その言い方は多少なりとも傷つくな」

女「あんたは女不良の味方でしょ。私に近づかないで」

ユーシャ(おいおい、嫌われてるっていうのに説得できるのか?)

女「それに今の私は男子が“大嫌い”なの。また何をするかわからないわよ」ヘラヘラ

ユーシャ「セックスされたからか?」

女「・・・・っ!!」キッ
112 : [saga]:2012/07/04(水) 19:54:16.68 ID:zHw1dnld0
女「そうよっ! 可愛い彼女のいる男君にはわからないでしょうけど、私は生まれて初めての大切なものをあんなやつに・・・」ググッ

ユーシャ「ああ、まぁ確かにそれを大切にする人は多いだろうけど、何も死ぬわけじゃなし」

女「死ぬわけじゃない!? 死んだに決まってるじゃない!! 私は無理やりとはいえ法律をやぶったのよ! ばれたら何をされるか・・・」

ユーシャ(一般人が政府の恐ろしさを知っているわけないし、ただ単純に犯罪者の気分でいるだけか・・・)

ユーシャ「女・・・」

女「・・・なによ」

ユーシャ「俺がお前を救い出してやる」ニコッ
113 : [saga]:2012/07/04(水) 20:01:34.45 ID:zHw1dnld0
ジト(これが人の死か・・・)

生徒A「うひゃー、すげかったなぁ」

生徒B「俺初めて身体から血が出てるとこ見たっ!」

生徒C「なんにせよ、これで変な奴が一人減ったな」

ジト(クラスメイトが死んだというのに、このクラス全体の無関心・・・いや小馬鹿にした感じは非常に腹立たしいね)

女生徒A「女ちゃんどうなるんだろう・・・」

女生徒B「・・・どうでもよくない?」

女生徒C「うん、どうでもいいよね。あいつリーダーぶってたし、実はちょっとむかついてたんだ」ハハッ

ジト(女さんが抱えた心の闇を覗こうともせず“隔離”しようとしている。ユーシャならこんな時立ち上がって怒るのだろうか・・・)

不良「ぎゃはは! 優等生が死んだって!?」

DQN「ふん、調子に乗れば出るとだたれるんだ」

ジト(出る杭はうたれる・・・こいつ馬鹿を通り越して脳みそ溶けてるんじゃ・・・)

女不良「・・・・・」ボロッ

ジト(・・・・・顔中あざだらけ?)ゾクッ
114 : [saga]:2012/07/04(水) 20:08:21.01 ID:zHw1dnld0
女生徒A「どうしたのかしらあのきず・・・」ボソボソ

女生徒B「きっとあいつらがぼうりょくをふるって・・・」ヒソヒソ

生徒A「もう、なんでうちは面倒なやつらばっかなんだよ」ボソッ

DQN「ああ!?」バキッ

生徒B「A!!」

不良「てめーも黙ってろよっ!!」ガスッ

生徒B「うわぁ!!」ガシャガシャッ

ジト(どうする? 私にあの二人が倒せるとは思えないし・・・)

115 : [saga]:2012/07/04(水) 20:25:18.90 ID:zHw1dnld0
屋上。

ユーシャ「だから、お前がされたのはセックスじゃなくてキスだっての」

女「同じじゃない!?」

ユーシャ「同じじゃない!」

女「そ、そうやって、嘘ついてあなたも私を襲う気でしょう!!」

ユーシャ(めんどくせぇ)

ユーシャ「セックスってのはな・・・」

ユーシャ(俺も知識でしかしらないけど)カチャカチャ

ユーシャ「これをお前の穴に入れる行為のことだ」ボロンッ

女「は?」

ユーシャ「・・・・・
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 20:29:50.63 ID:23ZwT4NDO
あら、大胆///
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 20:39:31.67 ID:MrOSfTa4o
ちょwwwwww
118 : [saga]:2012/07/04(水) 20:46:44.03 ID:zHw1dnld0
女「穴? 穴って何よ」

ユーシャ「それは知らん」

ユーシャ(美女さんの家で男さんが言ってただけだしな・・・)

女「てか、何よそれ。しっぽ?」

ユーシャ「は? 女にはついてないのか?」

女「私についてるわけないじゃない!」

ユーシャ「じゃあ、何がついてるんだ?」

女「何もついてないわよっ! おしっこの出る穴があるだけよっ!」

ユーシャ「・・・・・穴?」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 20:58:27.05 ID:523+0wKbo
つ、続けたまえ
120 : [saga]:2012/07/04(水) 20:58:40.18 ID:zHw1dnld0
女「そのしっぽ、今ぴくんって動いたわよ」

ユーシャ「まぁ、多少は自分の意志で動かせるからな。硬くもなるし」

女「へー、便利なのね」スッ

ユーシャ「触らせるか」サッ

女「・・・なんでよ」

ユーシャ「さっきも言ったが、これがセックスに必要な部分なんだ。デリケートな部分だから不用意に触らせてはいけないらしい」

女「セックスは禁止されてるんだから、必要ないじゃない」スッ

ユーシャ「俺には必要なんだ」サッ

女「・・・・・」
121 : [saga]:2012/07/04(水) 21:05:33.26 ID:zHw1dnld0
女「じゃあ、私のも見せてあげるから触らせてよ」

ユーシャ「・・・いや、その必要はない」

女「一瞬迷っていたわね」

ユーシャ(そりゃ、興味はあるが、監視ロボがいる以上、性行為に必要なものを見せ合ってたら危険だろう。・・・ちんこ見せるくらいなら逆に子供と認識されるだろうが・・・)

女「とにかく・・・私がされたのはセックスじゃないというのね」

ユーシャ「ああ、ただのキスだ」

女「・・・じゃあ」チュッ

ユーシャ「・・・・・なにすんだよ」

女「あいつの成分を男君のでうわがきしたのよ」タッタッタ

ユーシャ「・・・・・・俺のはじめて・・・」シュン
122 : [saga]:2012/07/04(水) 21:06:17.07 ID:zHw1dnld0
今日はここまで。体力があれば夜中更新あるかも。
123 : [saga]:2012/07/04(水) 21:20:59.46 ID:zHw1dnld0
ちょっと忘れそうなので、あと少しだけ
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 21:21:57.78 ID:MrOSfTa4o
おう、頑張れ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/04(水) 21:32:07.44 ID:GI1pDSA3o
ユーシャかわいい
126 : [saga]:2012/07/04(水) 21:38:52.39 ID:zHw1dnld0
ユーシャ「・・・なんだよこれ」ザワッ

DQN「・・・へへへ、おとなしくしろよ」

ジト「・・・・くっ」ジタバタ

ユーシャ(教室に戻ると、ジトが理性のない獣二人に押さえつけられていた)

不良「動くんじゃねぇ!」ガッ

ジト「いやぁ!!」

ユーシャ(獣の一人は下半身の衣服を脱ぎ捨て、ジトの服も脱がそうとしている)

DQN「・・・これがセックスか」ギンギン

ユーシャ(ジトの透き通るような肌がより多く露出すると、DQNの“それ”は喜びを表現してそそり立つ)

ユーシャ「・・・・・」ギリッ

ジト「ユーシャ・・・ユーシャ」グスッ

ユーシャ(今まさにジトの大切なものが下品極まりない男に貫かれようとしているのに)

DQN「も、もうがまんならねぇ」ハァハァ

不良「へへへ、俺もおぼえてほかの女でためしてみよう」

ユーシャ(ジトの“いびつで綺麗”なそれに向かって、俺の下半身のそれも大きく反応した)

ジト「ユーシャぁあああああ!!!!」

ユーシャ「・・・・・っ!!!」ビクッ

DQN「へへへっ、これで俺も“兄ちゃんたちの仲間入り”だっ!!」グッ
127 : [saga]:2012/07/05(木) 02:32:09.37 ID:OblbSo+c0
ユーシャ「っ、ぁああぁあぁあぁあああああ!!」ゴシャッ

不良「え、何?」

DQN「」ピクピク

ユーシャ「ぁあぁぁああぁああぁ!!」ゴッ

不良「・・・・ぎゅぇ―――」ゴシャッ

ユーシャ「・・・・・・」ハァハァ

ユーシャ(クラスメイト達の悲鳴が耳を突く)

ジト「・・・ユーシャ」

ユーシャ「は、早く着ろ!」バッ

ジト「う、うん!」ササッ

ユーシャ(やってしまった・・・)チラッ

監視ロボ「・・・・・・」カチカチカチ

ジト「大丈夫だよユーシャ」スクッ

ユーシャ「え?」

ジト「キミはとっくに“大人に認定されている”」パチンッ

生徒A「ピギャッ―――」ドサッ

生徒B「ぐぇ――――」ドサッ

女「ぎょ――――」ドサッ

女生徒A「げぇ―――」ドサッ
128 : [saga]:2012/07/05(木) 02:39:56.08 ID:OblbSo+c0
生徒C「たすっ―――」ドサッ

ユーシャ(次々とクラスメイトが倒れていく)

女不良「ゆー――――」ドサッ

ユーシャ「な・・・なんなんだよ」

ジト「ふふふっ、分からないだろうね」

ユーシャ(ジトの喋り方が変わった?)

ジト「“人間”のキミには分からないだろうね。この子の脳が“シャットダウン”してることは」

ユーシャ「・・・!? ・・・お前は誰だ?」

ジト「ふふっ、分かるよキミの気持ちが。“貯め込んできた知識が命が一瞬にして消えるのを恐れている”」

ユーシャ「・・・・・だからどうした」

ユーシャ(こいつはジトじゃない・・・なら“彼女”はどこに?)

ジト「そうだねー、僕を消せれば“再起動”するんじゃないかなぁ」

ユーシャ(情報が足りない・・・)

ジト「さぁ」バッ

ジト「僕を消してみろよ」ニヤリ
129 : [saga]:2012/07/05(木) 02:46:53.35 ID:OblbSo+c0
ユーシャ「・・・・・頼む、ヒントをくれ」

ジト「はぁ、これだから現代人は・・・」ヤレヤレ

ユーシャ(現代人? 現代人と言った・・・)

ユーシャ「お前は現代人じゃないのか?」

ジト「ああ、しまった。悪い癖が出てしまったな。失礼、僕は正直者なんだ」

ユーシャ(確定か・・・。だが、未来なのか過去なのか・・・何より今はジトを元に戻すことを考えないと・・・)

ジト「考えてるね。キミは“最近ではマシ”なほうだからヒントをあげよう」

ユーシャ「・・・・・」

ジト「目の前に2本の道がある。それは生き死にが決まるような重大な道だ。さぁ、キミならどうする?」

ユーシャ(これがヒント・・・)

ユーシャ「後戻りはできるのか?」

ジト「ヒントは一つまでだよ。・・・まぁ、後戻りできるのかもしれないけど、キミはそれを“しらない”」

130 : [saga]:2012/07/05(木) 02:58:15.95 ID:OblbSo+c0
ユーシャ(行く道が一つなら・・・)

ユーシャ「・・・誰か道の先を知っている人に聞く」

ジト「ふむ・・・。本当にいいのかい? “キミの良く末を他人に任せていいのかい”?」

ユーシャ「・・・・・・いや、無理だ」

ジト「しかし、キミは今までの人生を“政府”に任せて良かったのかい?」

ユーシャ「・・・・・っ」ドキッ

ユーシャ(だから・・・)

ジト「だから監視ロボに“隠れて”勉強してたのかい?」ニヤニヤ

ユーシャ(ばれて・・・いた?)

ジト「子供は本当に素直だ。“悪意に対して正面からしかぶつかれない”」

ユーシャ「・・・訳が分からない・・・」

ジト「それで、2本の道をどうするんだい?」

ユーシャ「俺は・・・」
131 : [saga]:2012/07/05(木) 03:03:22.91 ID:OblbSo+c0
ユーシャ(双眼鏡か何かで・・・いや、“見た目”など意味がない)

ジト「あはは、好きなだけ悩んでいいよ。“もうすでにキミは孤独なのだから”」

ユーシャ「・・・・・くっ」

ユーシャ(取り乱すな。俺の知り合いが、家族が死んでいることは分かっているんだ・・・)

ジト「ああ、ちなみに僕好みの答えじゃなかったら“この子”にも死んでもらうね」ニコッ

ユーシャ「・・・・・・くそっ」

ジト「悪態はいいよ。悪態をつけるほど思い悩んだのは“大人”な証拠だ」ニヤニヤ
132 : [saga]:2012/07/05(木) 03:21:27.23 ID:OblbSo+c0
ユーシャ(考えろ・・・考えうる全てを考えろ・・・)

ユーシャ「あ・・・ああ、えっと・・・お、おれな・・・」

ユーシャ(怖い・・・言葉がでない・・・)

ジト「やれやれ、“たった一人”になっても恐怖が支配している。それは“子供”の証拠だ」

ユーシャ「こ、怖くなんかない。ただ、不正解になるのが嫌だ」

ジト「・・・ああ、そういう・・・いいよ。それがキミの“答え”で。実に僕好みだ」

ユーシャ「は?」

ジト「ちなみに、“僕らのだした答え”は教えないよ。じゃあね」ドサッ

ユーシャ「ジト!!?」ダッ

ジト「あ・・・えっと・・・ユーシャ?」フラフラ

ユーシャ「よかった・・・」

生徒A「・・・なんだったんだ?」

生徒B「いてて、あれ? みんな倒れて・・・」

女生徒A「はぁ・・・ねむ」

ユーシャ「な、なんだよ・・・これ」

女「・・・・・・あれ?」

ユーシャ(死んだと思っていたクラスメイトが次々に目を覚ます)

ジト「どうしたんだい? 顔色が悪いよ」ソッ

ユーシャ「あ、ああ・・・疲れたんだ」

ユーシャ(本当に・・・疲れた)
133 : [saga]:2012/07/05(木) 03:31:00.49 ID:OblbSo+c0
ユーシャ(結局、この事件は俺の中だけに身を潜めた。・・・しかし、本当に“潜めている”だけなのは、中学最後の24歳の冬に気づく・・・)



―――ジト父の隠れ家。


ジト「ユーシャ、とうとうここにあるゲーム全部クリアしちゃったね」

ユーシャ「ああ、ドラクエシリーズなら何度でもやりたいけどな」

ジト「ねぇ、気づいた?」

ユーシャ「何を?」

ジト「どのゲームもね、大体“主人公は10代なのよ”」

ユーシャ「ああ、そうだな。そしてイレギュラーの30代主人公も青春を謳歌していたのは10代だ」

ジト「しかし、僕らは20代だ」ボイン

ユーシャ「ああ、どちらかと言うと“わき役”専門の年だな」

ジト「20代はね。ゲームの中では“恋”・・・くらいしか出番がないな」

ユーシャ「・・・恋、ね」
134 : [saga]:2012/07/05(木) 03:38:57.08 ID:OblbSo+c0
ユーシャ(あの日以来、俺は隠すことをやめた)

バッカリ「・・・・ぴ、ぴが・・・」

ユーシャ(“何か”に目覚めそうだったロボのバッカリは壊した)

お母さんロボ「・・・・・・・」

ユーシャ(お母さんロボは“料理専門ロボ”に改造した)

兄「・・・ユーシャ、また一人“仲間”を増やした」

ユーシャ「ああ・・・ありがとう」

ユーシャ(兄を中心とした反政府組織を創り、水面下でロボを破壊する活動をしている)

兄「ユーシャ、来月で卒業だろ? どこの高校にいくんだ?」

ユーシャ「・・・俺は」

ユーシャ(目の前には二つの道が待っていた)

ユーシャ「進学か・・・戦争か」

兄「しかし、これすらも政府に管理されてるんだよな」

ユーシャ「ああ、だが今はそれでいい」

ユーシャ(敵が分からない以上、“死んだつもりで生きるしかない”)

ユーシャ「死ぬ時はみんな一緒だ」

兄「・・・あ、ああ!」
135 : [saga]:2012/07/05(木) 03:39:31.50 ID:OblbSo+c0
今日はここまで。寝まふ。
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 04:43:53.65 ID:4UPeVTLDO
兄貴って両目全盲ではないの?
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 08:52:11.43 ID:I5L0l03DO
なんで幼なじみの下の世話してたのに女に付いてると思ったんだ?
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 09:09:12.61 ID:aw14Jf0DO
乙!
でも女のクズさが際立ちすぎて他の重要な展開がほとんど頭に入ってこない件
キスとセックス勘違いして人殺しといて誤解が溶けた瞬間に上書きで自分からキスってあんた…
お前の中じゃ無理矢理のキスは私刑による人殺しも許容されるくらいの重罪じゃなかったのかよ…
ヘラヘラしてんじゃねえよ…
比較的理性的なキャラだった分腹立たしさが倍増してヤバい
139 : [saga sage]:2012/07/05(木) 10:22:25.43 ID:NwTB3UdX0
>>136
声です。
>>137
幼少期から思春期にかけての間違った知識です。

今日は夜まで仕事なので、いつ更新かわからないです。
140 : [saga sage]:2012/07/05(木) 11:02:20.58 ID:NwTB3UdX0
ちょっとだけ続き。



一つの可能性。

A「お前の“線の先”はどうだ?」

B「お疲れ様です。・・・結局“超・ゆとり世界”になってしまいますね」

A「そうか・・・。なかなか見つからんな」

C「こっちも駄目です」

好青年「みんな、こっちを見てくれ」

三人「どうした?」ゾロゾロ

A「・・・これは、抵抗組織?」

B「すごい・・・誰がリーダーなんだ?」

好青年「おそらく、この兄弟が組織の中心かと」

C「こいつらって前に報告あげてた“大人候補”の一人か?」

好青年「ええ、特にこの弟君は知識、経験、体力、どれをとっても現代人と変わらない」

A「そいつは興味深いな」

C「だが、我々がその道をたどったところで“弟君が生まれる”可能性は確実ではない」

好青年「ああ、その通りだ。・・・だから俺は・・・“直接会ってくるよ”」

B「ちょ、おまっ、わかってるのか!?」

C「“戻ってこれない”んだぞ?」

好青年「・・・ああ、わかってる」

A「・・・・・・頼んだ」グッ

好青年「・・・ええ」グッ
141 : [saga ]:2012/07/05(木) 11:18:37.58 ID:NwTB3UdX0
B「Aさん、この世界・・・線の先は本当に我々の未来なのでしょうか?」

A「正直なところ、机上の空論だとしか思えない」

C「ま、まじすか・・・」

A「ああ、だが、机上だろうと空論だろうと、目の前に絶望的な現実がある以上、・・・進み続けるしかないだろう」

B「・・・好青年、あいつは本当にいい奴だったのに」クッ

C「・・・見届けよう。俺らにできるのはそれくらいだ」ポンッ

A「ああ、そして、回避しよう。・・・最悪の未来を」



もう一つの可能性。

X「どうだ、その線の先は?」

Y「・・・だめです。結局“始めます”」

Z「こっちもだめです」

女科学者「・・・これは?」

X「どうした?」

女科学者「見てください。この兄弟・・・」

Y「この前言っていた“可能性を生む子”かい?」

女科学者「ええ、私は彼が子供の時からチェックしていましたが、本当に彼は優秀です」

Z「たしかに、可愛い顔してるわね」

X「・・・Z」

Z「・・・えへ」
142 : [saga ]:2012/07/05(木) 11:28:08.93 ID:NwTB3UdX0
女科学者「特筆すべき点はもう一つ。ジトと呼ばれる少女の存在です」

X「その子は多くの世界で確認されているが、いずれも戦争の引き金となった」

女科学者「ええ、・・・ですが、この世界では違います」

Y「どう違うの?」

女科学者「彼女はおそらくですが・・・“過去”から攻撃を受けています」

三人「「なんだって?」」

女科学者「これを見てください」

X「少女が襲われ、攻撃的になった彼が二人の学生を気絶させる」

女科学者「この後のジトの様子を見てください」

Y「・・・何もないわよ」

女科学者「一見なにもありません。ですがサーモグラフィで体温を見ます」カチャ

X「・・・体温を一瞬でうしなった?」

女科学者「この後、彼女は何者かに操られているような言動を繰り返します」

Z「・・・・・いったい何者が」

女科学者「今は過去からの攻撃ととしかわかりません」

X「なぜそれは断言できるんだ」

女科学者「はい、それは・・・



あなたもすでに過去に攻撃されてるからですよ。“X”」パンッパンッ

X「・・・・・ばれてましたか」

Y「撃たれたのに・・・動いてる?」ゾクッ

X「ああ、この身体ならじきに死に絶えるでしょう。あなたが殺したのですよ。おめでとう」パチパチ

女科学者「・・・・・」

X「それにしても、体温で気づくなんてあなたはとても優秀だ」ニコッ

女科学者「目的は何?」

X「それはですね。・・・秘密です♪」ドサッ

女科学者「・・・・・・こうなったら行って確かめるしかなさそうね」グッ
143 : [saga ]:2012/07/05(木) 11:28:36.90 ID:NwTB3UdX0
続きはまた夜か昼に。
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 12:22:09.60 ID:tSd4b16Io
>>6
>近所の男「おいばばぁ! 俺はもう中学生なんだぞ!! 23だぞ!! 管理してんじゃねーよ!!」

いや、こういう23歳いるわ、実際
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 12:42:58.55 ID:XkTW73tIO
おっつん
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/07/05(木) 15:44:48.92 ID:qyn1Ep9AO
追いついた

乙 期待してます
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/07/05(木) 17:36:00.06 ID:gs1mPY+DO
死ぬまでニートでいられるるなら、機械統制社会でも良いけどな俺は。
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 17:55:11.38 ID:+l2eBxgJo
149 : [saga ]:2012/07/05(木) 18:03:34.11 ID:NwTB3UdX0
続き。

ユーシャ(気づけば25歳・・・高校生)

幼「・・・・・」ルンルン♪

ユーシャ(同級生の知識もそれなりに豊富で、体力的にももっとも充実している。・・・平和に過ごす分には最高の環境といえるだろう)

幼「ユーシャ、本当に私でよかったの?」

ユーシャ「・・・なにが?」

幼「・・・付き合うのが私で」ビクビク

ユーシャ「お前のあそこを見た以上、責任はとらなきゃだめだろ」ヘッ

幼「は、はぁ!? 何年前の話よっ!」プンスカ///

ユーシャ「冗談だよ。俺はお前と付き合いたいんだ」

幼「・・・・・うん」カァ///

ユーシャ(・・・・・本当にこれでよかったのか?)
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/05(木) 18:10:41.84 ID:THuOCwPho
なんかパワポケのBADENDっぽい展開だな
151 : [saga ]:2012/07/05(木) 18:14:25.14 ID:NwTB3UdX0
高校教師ロボ「おい男、この問題が解けるか?」

ユーシャ「はい」ガタッ

ユーシャ(高校教師ロボの高圧的な態度は、知識を蓄え調子に乗り始めた子供にはうってつけの対応だった)

幼「・・・男がんば」グッ

ユーシャ(ジト父の隠れ家で経験したゲームでは、20代はすでに衰えはじめている年齢)カキカキカキ

高校教師ロボ「・・・ぐぬぬ」

ユーシャ(それでも、同級生はみんな青春を謳歌し、毎日を全力で突っ走っている)カッ

ユーシャ「・・・どうですか?」

高校教師ロボ「・・・・・正解だ」

女生徒1「・・・男くんってちょっとかっこいいよね」ボソッ

女生徒2「わかるわかる。狙っちゃおうかな」ボソボソ

幼「・・・・・」ムッ

ユーシャ(特に恋愛面は今がまさに絶頂期と言った感じで、校舎はどこも盛っていた)

152 : [saga ]:2012/07/05(木) 18:21:44.41 ID:NwTB3UdX0
屋上。

ユーシャ「悪い、俺付き合っている人がいるから・・・」

先輩「・・・・・っ」ダッ

幼「あーあ、また振っちゃった」

ユーシャ「オッケーしたらよかったのかよ」

幼「だめだめだめっ! 絶対ダメ!!」ギュッ

ユーシャ「しねーよ」ポンポン

幼「うう・・・いじわる」

ユーシャ(俺が実はすでに“犯罪者”だと知ったら、こいつはどう思うだろうか・・・)

ユーシャ「・・・ジト」ボソッ

幼「え?」

ユーシャ「あ、ああ、なんでもない」

153 : [saga ]:2012/07/05(木) 18:31:01.31 ID:NwTB3UdX0
抵抗組織本部。

兄「・・・・ユーシャ。お前が勇者なら俺は・・・」

兄(答えが見つからない。俺は・・・)

長髪「リーダー。西の街で発光事件が」

兄(政府によって統制されたこの世界で事件自体が多くない。・・・逆に言えば、起きた事件はすべて重要だということだ)

黒髪「東の街でも起きたわ」

兄「・・・・・よし、長髪は10人程度の編隊を組んで西へ、黒髪は8人で東へ行け」

長髪・黒髪「「はっ」」ビシッ

兄「・・・・・・・俺は軍師・・・になれるわけないよな」ハァ

兄(弟・・・目が見えなくなって気づいたよ。お前は俺とは違う・・・)
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 22:57:02.17 ID:XkTW73tIO
おっつん
初期の兄からは考えられない考えだな
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/07/05(木) 23:10:54.97 ID:qyn1Ep9AO
兄は目両方とも潰されたのか?
156 : [saga ]:2012/07/06(金) 00:02:47.96 ID:h0IpvSQj0
>>154
アラサーですからぬ。
>>155
もちのろん。全盲です。

更新したい・・・が、眠気が・・・
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/07/06(金) 00:24:05.50 ID:LWgroXFAO
無理するな

明日でも大丈夫だぞ
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 01:02:59.66 ID:U2VgIF6DO
ゆっくりでいいのよ
兄は賢者かなーオナヌーばっかりしてたし
159 : [saga]:2012/07/06(金) 03:04:51.53 ID:Tx8sJtR00
ジト父の隠れ家。

ジト「・・・・・・・」トントン

娘「・・・くぅ」zzz

ジト「・・・可愛いもんだね。赤子というのは」

ユーシャ「ああ」ナデナデ

娘「・・・んっ」ゴロン

ジト「おいおい、寝かしつけたばっかりなんだから起こさないでおくれよ」

ユーシャ「すまない・・・」

ジト「で、今日はどうだったんだい?」

ユーシャ「ああ、政府に動きはない」

ジト「そうなるといよいよユーシャの言っていた考えが現実味を帯びてくるね」

ユーシャ「政府はやはり正常に機能している・・・」

ジト「そうだろうね。大人が少ないのは別に原因がある」

ユーシャ「ああ、“父さん”のように誇り高く戦ったのかもしれない」

ジト「死んでから父さんって呼ぶなんて義理とはいえ親不孝者だなぁ」

ユーシャ「すまない・・・」

ジト「気にすることはない。父はいつもキミを息子だと思っていたよ」

ユーシャ「・・・・・ああ」
160 : [saga]:2012/07/06(金) 03:14:14.28 ID:Tx8sJtR00
ユーシャ(あいつは道が二つあったらと言っていた)カチャ

ユーシャ「・・・・・・」スッ

警備ロボ「・・・・・・・」キョロキョロ

ユーシャ(しかし、俺たちに道はいくつも用意されてはいない)パンッ!!

警備ロボ「・・・ガヒッ!」ボンッ

ユーシャ「あるのは広大な一つの大地と・・・たった一つの命」スッ

監視ロボ「・・・・・」

ユーシャ(去年の夏、それに気付いた俺は道に悩むことを止め、その場に腰を据えた)パンッ!!

監視ロボ「・・・・ガシュッ」ボンッ

女科学者「あーあ・・・あなたも“その道を行くのね”」

ユーシャ「・・・・・・お前は?」カチャッ

女科学者「そうね、私のことは親しみを込めて“かがくちゃん”とでも呼びなさい」

ユーシャ「かがく・・・というのは名前か?」

女科学者「ええそうよ。あなたにも名前があるの?」

女科学者(それは興味深いわね)ニコニコ

ユーシャ「俺の名前はユーシャだ」スッ

女科学者「勇者? それぴったりな名前――――」

ユーシャ「わるいな。俺は信用のない人間に容赦はしないんだ」パンッ

女科学者「こちらこそ悪いわね。あなた達程度の技術にやられるほど弱くないの」パキィン!!

ユーシャ「・・・なっ、弾いた!?」

女科学者「どうかしら? 親しみをこめるつもりになった?」ニコ

ユーシャ「・・・・・・こいつ」タラリ
161 : [saga]:2012/07/06(金) 03:20:28.96 ID:Tx8sJtR00
好青年「・・・・・ここは?」ジャキッ

好青年(時代はあっているはずだ。しかし・・・この陰気な、負の臭いはなんだ?)

好青年「・・・見るところ、古びた校舎のようだが・・・」

肉塊「・・・・・・・」ズズッズズッ

好青年(・・・なんだ、これは)パスッ

肉塊「・・・・・・・」バシャンッ!!

好青年「身体にダメージを受けても動きが鈍ることはない・・・危険だな」タッ

肉塊「・・・・・・・」ズッズッズッ

好青年(これが本当に彼のいる世界だというのか?)

死体?「・・・・・・・」ズズズッ

好青年「どうやら、真実を確かめるしかなさそうだね」パンッパンッパンッ

死体?「・・・・ぉおぉおおお」ズズッズズッ

好青年(貴重な鉱石を使ってるから、当分玉切れの心配はないが、その前に・・・)

死体A「・・・・・」ズズッ

肉塊H「・・・・・」ズズズッ

集団「「・・・お、ぉぉおぉ」」ズズズズズズッ

好青年「僕の名前は“英雄”。悪いが、手加減はしない」キリッ

英雄「いくぞっ!!!」ダッ
162 : [saga]:2012/07/06(金) 03:21:36.85 ID:Tx8sJtR00
今日はこれだけ。

サブタイつけるなら、“交錯編”です。

主人公はユーシャと英雄です。以後、ユーシャは勇者でもいいかな?世界観にあわないかな?
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 05:23:00.97 ID:63SYOHzIO
otu
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 05:24:32.85 ID:63SYOHzIO
名前はなんでもいいけどコロコロ変えるのは…
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 11:59:04.51 ID:AwH7v57IO
おっつん
場面転換が凄いから迷う
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 12:09:46.12 ID:lZg2/CtDO
今の場面は過去か?
167 : [saga]:2012/07/07(土) 03:10:35.14 ID:UFqwZWBV0
お久しぶりです。名前変えずにいきます。
場面は全てユーシャの軸での“今”です。
ばんばん場面変えるのは前作もあったので、僕の悪いところだと思うので修行します。

では続き。
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 03:30:06.79 ID:rmFMSlnOo
きたか!
169 : [saga]:2012/07/07(土) 03:30:51.67 ID:UFqwZWBV0
ユーシャ(かがくちゃん・・・明らかにこの世界から逸脱した力を持ってる)

かがく「勇者、あんたは“そのまま”でいいの?」

ユーシャ「そのまま?」カチャ

かがく「あー、無駄なことはやめときなさい。この世界では“銃”なんて珍しいでしょう」

ユーシャ「この世界? あんたはやっぱりこの世界の人間ではないのか?」

かがく「“もうこの世界の人間よ”」

ユーシャ「目的はなんだ」

かがく「あなたの目的こそ教えてほしいわね」パチンッ

ユーシャ「・・・・ぐっ!」ガクッ

ユーシャ(これはなんだ!? 重力かっ!?)

かがく「さぁ、教えなさい。“あなたの生きる意味を”」

ユーシャ「・・・・・・っ」ググッ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/07(土) 03:34:42.21 ID:8TacWniAO
リアルタイム遭遇
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/07(土) 03:47:36.57 ID:oys4U+ePo
 
172 : [saga]:2012/07/07(土) 03:54:10.55 ID:UFqwZWBV0
ユーシャ「・・・お、おれは・・・」グググッ

かがく(超・ゆとり最終世代。彼を中心とした新たな世代は何を目指すのか・・・)

ユーシャ「“自由”勝ち取るんだぁああああああ!」バチッ

かがく「・・・・・・そう」ニコッ

ユーシャ「・・・あれ? 重力が消えた」

かがく「別にあなたの力じゃないわよ。勘違いしないでよね」

かがく(自由を欲する“強き意思”。今までのゆとり世代とは明らかに違う・・・)

ユーシャ「俺に力がないことくらい分かっている。だから欲するんだ・・・自由を」グッ

かがく「良ければあなたに“力”を貸すけど?」

ユーシャ「・・・それは人を、ロボを壊せるほどの力か?」

かがく「ええ、そうね。そして、“この世界を壊せる”ほどの」

かがく(選択次第では・・・殺す)グッ

ユーシャ「いらない」ヘッ

かがく「・・・・!? なぜ!」

ユーシャ「この世界を壊す気はない。俺はこの世界は・・・俺が、俺の仲間が変えるんだ」キッ

かがく(とても力強い・・・。この子は一体・・・)
173 : [saga]:2012/07/07(土) 04:01:06.48 ID:UFqwZWBV0
かがく(超・ゆとり世代が“絶滅”した後、頂点のいなくなった世界に現れたのは再人類。私達は地球上に残った旧人類の歴史を調べるうちに驚愕の事実を知った)

ユーシャ「だが、あんたがこの世界の人間だと言うのなら、力を貸してほしい」

かがく(再人類は旧人類と“まったく同じ道”をたどっていった。絶滅への道を・・・)

かがく「ええ、もちろん。私はあなたについていくわ」

かがく(この子を中心に旧人類が未来を掴みとれば再人類は生まれない・・・)

かがく「・・・・・・自殺みたいなものね」ボソッ

ユーシャ「・・・・・・・」
174 : [saga]:2012/07/07(土) 04:31:59.94 ID:UFqwZWBV0
かがく「・・・それでは、あなたたち抵抗組織の活動とは」

ユーシャ「事件の収集と、ロボの破壊。それだけだ」

かがく(この子はロボのことを何も分かっていない。・・・だけど、それを知らせるのは・・・)

ユーシャ「事件は起きただけでこの世界じゃ“異常”だ。これを集めれば、政府の動向は見抜ける」

かがく「ロボを壊す意味は?」

ユーシャ「・・・・・・怖いんだ」

かがく「怖い?」

ユーシャ「ああ・・・あの目が・・・暗い感情にまみれたあの感情が・・・」ガクガク

かがく(本質的には見抜いてるようね)

かがく「それは間違いじゃないわ。そうね。これからもそれは続けるべきよ」

ユーシャ「・・・? あ、ああ」

かがく(それが彼らのためにもなるはず・・・)
175 : [saga]:2012/07/07(土) 04:39:04.60 ID:UFqwZWBV0
超・ゆとり世代肉体処理施設。

ヒーロー「撃つ」パンッ

肉塊「・・・・」グシャ

ヒーロー「撃つ」パンッ

肉塊「・・・・」グシャ

ヒーロー(弾は無限にあるんだ。落ち着いて処理しよう)

人「・・・・」フラッ

ヒーロー(・・・こいつは・・・どっちだ?)カチャ

人「・・・・・・くだあい」

ヒーロー「・・・・・・何をだ」グッ

人「・・・



 “こころ”くだあい」
176 : [saga]:2012/07/07(土) 04:45:59.62 ID:UFqwZWBV0
人「・・・・・」ゾロゾロ

ヒーロー(ちっ、人の姿をされちゃ判断に困る・・・)タッ

ヒーロー「この施設に入ってみるしかないか・・・」


処理施設内部。


ヒーロー(中は大きな工場のようだ。何列もベルトコンベアが並び、大きな穴の中に落ちていく)

警備ロボ「破壊された・・・」ウィーン

ヒーロー(半壊のロボット?)

監視ロボ「・・・・・・・・・・」

ヒーロー(あれが政府の・・・)

作業ロボ「・・・素材・・・発見」ウィーーーン

ヒーロー(巨大なハンマー?)グッ

肉塊「・・・・・」ズズッ

ヒーロー「四方八方・・・困ったもんだ」カチャ
177 : [saga]:2012/07/07(土) 05:02:17.75 ID:UFqwZWBV0
処理施設より数キロ離れた森。

兄「・・・・・良かったんだ」

長髪「ええ、あなたの行動は正しい」

兄(この施設の存在を弟は知らない)

兄「・・・知らなくていいんだ」

兄(・・・・・・世界を変えるのは・・・俺だ)ニヤァ


処理施設内部。


肉塊「・・・・・・」ベチャッ

作業ロボ「・・・次」ベチャァ…

ヒーロー「潰すのが仕事か・・・」

ヒーロー(どうする。壊してもいいものか・・・)カチャッ

バンダナ「・・・誰だあいつ」スチャ

人「・・・・・ぐぎゃ」ベシャ

作業ロボ「・・・次」グチャァ…

ヒーロー「よしっ」パンッ

作業ロボ「・・・・・損壊率70%」ジジ…

ヒーロー「苦痛の表情・・・?」

ヒーロー(ロボットじゃないのか?)

バンダナ(さっさとやれやあの野郎・・・)

ヒーロー「どうするべきなんだ・・・」

肉塊「・・・・・・」ズズズッ

バンダナ「ああ、もう、早くやれよ!!」パンッ

作業ロボ「・・・・・・」ガシャンッ

ヒーロー「キミは誰だ」スチャ
178 : [saga]:2012/07/07(土) 05:24:27.68 ID:UFqwZWBV0
バンダナ「まてまて、俺はお前の仲間、人間だ」

ヒーロー「・・・・・・」スッ

バンダナ「あんたもリーダーから派遣された口か?」

ヒーロー「リーダー?」

バンダナ「ああ、抵抗組織のリーダー、兄さんだ」

ヒーロー(あの兄弟の兄のほうか・・・)

バンダナ「この施設、大人になった子供の魂を抜く施設。それを壊す任務を頼まれたんじゃないのか?」

ヒーロー(なんだそれ・・・この世界は“違うのか”?)

警備ロボ「・・・ジジジ、見つけた」ガチャッ

バンダナ「今は話している場合じゃない」パンッ

警備ロボ「・・・・損壊率50%。戦闘モードへ移行」ガチャガチャガチャ

バンダナ「うひゃぁ・・・これやばいんちゃう」アゼン

ヒーロー(この男の言っていることが本当なら・・・)スッ

ヒーロー「悪いが、キミは成仏してもらう」ヒュン

バンダナ「その刀、どっから出したんだ!」

警備ロボ「・・・・・・・」ガシャン

ヒーロー「・・・・」パンッ

監視ロボ「・・・・」ガシャッ

バンダナ「あ、あんた何者だよ」

ヒーロー「僕?


          僕は英雄だ」
179 : [saga]:2012/07/07(土) 05:52:30.79 ID:UFqwZWBV0
ヒーロー「・・・そういうことか」

ヒーロー(40歳になると、この施設で思考と記憶を司る部位を抜き取られる)

バンダナ「何を一人で納得してるんだ」

ヒーロー(抜き取られた“魂”はロボに組み込まれる)

ヒーロー「ああ、気にするな。それより、“兄”には会えるのか?」

バンダナ「もちろんだ。あんたみてーな強い奴なら歓迎されるはずだ」

ヒーロー(強さを求めるのか? 弟君の意思とは思えない・・・)

バンダナ「さっ、案内するから行こうぜ」

ヒーロー「・・・ああ」

ヒーロー(兄・・・弟の可能性を潰すようなら・・・殺す)
180 : [saga]:2012/07/07(土) 06:15:27.77 ID:UFqwZWBV0
ジト父の隠れ家。

ジト「・・・な、ななっ、ユーシャ?」ワナワナ

ユーシャ「あ、あはは、いや、それは・・・」

かがく「あなたがジトね」ジーッ

ジト「・・・なんですか?」

かがく「その子、本当にユーシャとの子なの?」

娘「・・・すぅ」zzz

ジト「ユーシャ・・・今すぐそいつを排除してくれるかな」ニコッ

ユーシャ「・・・これが修羅場ってやつか」

かがく(ふむ・・・、退化しきった人類から生まれた子。・・・調べたいわ)ジーッ

ジト「その表情。どうやらキミは“私達”が目的なようだね」

かがく「あなたをだますのは難しそうね」

ユーシャ「・・・は?」

ジト「ユーシャ、キミは人が良すぎる」ヤレヤレ

かがく「そうね。だからこそあなたは惹かれたのでしょうけど」

ジト「まぁね。それで、キミはどこから来たんだい?」

かがく「未来から・・・だと思ってたわ」

ユーシャ(・・・ついていけない)
181 : [saga]:2012/07/07(土) 06:39:07.09 ID:UFqwZWBV0
ジト「違うのかい?」

かがく「我々が観測してきた世界はここだと思っていたわ。・・・だけど、何かが違う」

ユーシャ「何が違うんだよ」ムスッ

ジト(久々に昔のユーシャだ)ニコニコ

かがく「“私達に似すぎてるのよ”」

ジト「・・・・・」

ユーシャ「似てる? 同じ人間じゃないか」

かがく「違うわ。あなた達と私達は全くの別物よ」

ユーシャ「どうやってそれを証明するんだ?」

かがく「簡単よ・・・」ファサッ

ジト「・・・・!?」

ユーシャ「・・・は、はだか!?」

かがく「あなたと性行為をして、受精するか調べるわ」

ジト「」

ユーシャ「」
182 : [saga]:2012/07/07(土) 06:39:37.69 ID:UFqwZWBV0
今日はここまで。寝ます。
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/07(土) 06:43:02.05 ID:tqumufc8o
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 07:54:26.10 ID:rmFMSlnOo
性行為はよ




はよ!
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/07(土) 08:51:41.08 ID:HYnRlNmOo

186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/07(土) 10:31:43.78 ID:8TacWniAO
乙ん
187 : [saga]:2012/07/08(日) 01:30:24.58 ID:n1vo8ZQF0
続きん。
188 : [saga]:2012/07/08(日) 01:43:27.36 ID:n1vo8ZQF0
ジト「・・・ふむ、まぁ僕の目の前でなら許してもいいかな」

ユーシャ「え、ええっ!?」

かがく「さぁっ! やりましょう!」バッ

ユーシャ「な、なんでっ!?」

ジト「さぁユーシャ。観念してさっさと脱ぐんだ」ヨイショ

ユーシャ「ズボン脱がせないでっ!」ビクッ

かがく「・・・・・・」ゴクリ

かがく(研究以外で初めて見る・・・男の人の身体)ハァハァ

ユーシャ「はぁ、わかったよ」ヌギヌギ

ユーシャ(まさか自分の身体を売って情報を得ることになるとは・・・)ボロン

かがく「・・・お、おおきぃ」カァ////

かがく(こ、これはあくまで未来のためなんだから・・・)ハァハァ

ジト「・・・・・・娘はあっちね」ヨイショ

娘「・・・・・すぅ」zzz

189 : [saga]:2012/07/08(日) 02:37:40.71 ID:n1vo8ZQF0
かがく「ほうほう、これが旧人類の性器か」ジーッ

ユーシャ「あ、あんま見るなよ」

かがく「ふむふむ」ギュッ

ユーシャ「・・・・っ!?」ゾワゾワッ

かがく「むっ、大きくならんぞ」ギュッギュッ

ユーシャ「や、優しくないからだっ!」モミッ

かがく「あんっ」ビクッ

ユーシャ「どうだっ! これだと気持ちよくないだろう!!」モミモミモミ

かがく「・・・・・・・気持ちいい」カァ///

ユーシャ「へ、変態めっ」ムクムクッ

かがく「でも、勇者も大きくなってるよ」サワサワ

ユーシャ「お、お前がエロい声だすからだっ!」

かがく「その言い方、身体だけ大きくなって、まだまだ子供ね」ハムッ

ユーシャ(口に入れた!?)ビクッ

かがく「お、おおふぃ」ジュプッ///

ユーシャ「くっ・・・やめっ」

かがく(すごい・・・悦んでる)ジュプジュプ

ユーシャ「・・・くっ」モミッ

かがく「・・・っ!?」カリッ

ユーシャ「・・・っ」ビクッ

かがく「ふぉ、ふぉふぇんふぁふぁい」ジュプッ

ユーシャ「も、もうだめだっ」ギュッ

かがく(ち、乳首らめぇ!!)ジュポッジュポッ

ユーシャ「イクっ」ドプッ

かがく「んぷっ」ゴクッ

ユーシャ(直飲みだと!?)
190 : [saga]:2012/07/08(日) 02:54:55.99 ID:n1vo8ZQF0
かがく「ふむ。なかなか興味深い味だな」タラッ

ユーシャ「垂れてる垂れてる」

かがく「さぁ、次は本番だっ」ゴシゴシ

ユーシャ「・・・豪快だ」

かがく「しかし、裸を見て興奮しているのはキミだろう」

ユーシャ「・・・・・」ムクムク///

かがく「・・・よく見てほしいんだ」カァ///

ユーシャ「・・・え?」

かがく「細部までじっくりと見て、ジトとの違いを教えてほしい」///

ユーシャ「・・・あ、ああ」グィ

かがく「あんっ、はげしっ」///

ユーシャ(やべ、止まらなくなってきた・・・)

ユーシャ「乳房、乳首は似てる。・・・あんたのほうがでかいけど」グッ

かがく「そ、そうか・・・」カァ///

ユーシャ「肌はスベスベで張りがあって・・・ずっと触っていたい」サワサワ

かがく「・・・んっ、きもち、いい」///

ユーシャ「下の毛は同じ黒色でふさふさ、ジトは生えてな・・・」

ジト「いらない情報は言わなくていいっ!」スパーン///

ユーシャ「あい、すみません」

かがく「は、はやく・・・」モジモジ///

ユーシャ「ああ、下の穴は、少し上についてる? いや、これはおそらく個体差かな」クチュッ

かがく「・・・・っ!!?」ビクッ

ユーシャ「すごい・・・溢れてる」トロ…

かがく「も、もうらめ・・・入れてっ」ギュッ

ユーシャ「お、俺ももう我慢できない・・・」グッ

ジト「・・・・・・っ」サワッ
191 : [saga]:2012/07/08(日) 03:04:53.48 ID:n1vo8ZQF0
かがく「さ、先に言っておくことがある」

ユーシャ「・・・?」

かがく「は、初めてだから・・・たのむ」カァ///

ユーシャ「・・・ああ」ズッ

かがく「・・・・・くぅっ」ギュ

ユーシャ「くっ、きついっ」ズプッ

かがく「あ、あぅ・・・」ギュゥッ

ユーシャ「入るっ」ズプンッ

かがく「・・・・ああっ!」ビクンッ

ユーシャ「き、気持ちいい」ズプッズプッ

かがく「あんっ! は、はげしっ、い」パンパンッ

ジト「・・・・・・んっ」クチュッ

ユーシャ「い、一緒だ!」

かがく「な、なにっ、がっ」

ユーシャ「おっまえもっ! 俺らとなにもっ、かわらない」パンパンパン

かがく「あ、ああぁん!」ズプッズプッ

ジト「・・・・ふぅ」クチュクチュクチュ

ユーシャ「も、もうだめだっいくっ!」グッ

かがく「な、なかにっ! だせっ」ギュッ

ユーシャ「い、いくっ!!」ドプッ

かがく「んっ、んんっん」ドプドプ

ジト「・・・・・・・・僕は何を」ハッ

ユーシャ「もう・・・だめだ」グテッ

かがく「・・・・」ナデナデ

192 : [saga]:2012/07/08(日) 03:16:16.13 ID:n1vo8ZQF0
抵抗組織本部。

兵士「ぐぎゃっ」ドサッ

長髪「な、何が起きたんだっ!?」

ヒーロー「・・・・」パンッ

長髪「・・・なっ」ドサッ

ヒーロー「・・・・」パンッパンッパンッ

兵士2「ぐっ」ドサッ

兵士3「げぇ」ドサッ

ヒーロー「お前が兄か」スチャ

兄「・・・・・そうだが」

ヒーロー「強がるな。足が震えてるぞ」

兄「・・・・ちっ」

バンダナ「あ、お、俺は悪くないっ」ダッ

ヒーロー「・・・」パンッ

バンダナ「・・・・あ」ドサッ

兄「・・・う、うう」
193 : [saga]:2012/07/08(日) 03:40:23.03 ID:n1vo8ZQF0
ヒーロー「お前は弟の光に当てられて、自分も飛べると勘違いした芋虫だ」スチャッ

兄「お、俺だってやれるんだ・・・。目が見えなくたって仲間を集めてきた」

ヒーロー「本当に仲間だと言うのか?」

兄「そ、そうだっ! 俺は仲間のためなら何だってする! なんだって・・・」

ヒーロー「その仲間は目の見えないお前を置いてそうそうに逃げようとしたぞ」

兄「・・・・・し、仕方ないじゃないか。誰だって殺されたくない」

ヒーロー「それにしては、お前は死にたがってるようだが?」

兄「そ、それは・・・」

ヒーロー「“目が見えないくらいなら死にたい”か?」

兄「お、お前に俺の気持ちなんか・・・」

ヒーロー「弟に分かってもらえないから死にたいか?」キッ

兄「俺なんか・・・俺なんか生きてる価値もない」

ヒーロー「これがゆとりの末期か」パンッ

兄「・・・ひぎっ、あ、足が・・・」

ヒーロー「恨んでみろ」パンッ

兄「ぐっ・・・」

ヒーロー「憎んでみろ」パンッ

兄「い、痛い・・・」ボロボロ

ヒーロー「そうだ。痛みを与えてるのは誰だ」

兄「お、お前だ」ギロッ

ヒーロー「その表情、なぜ弟に向けなかった」

兄「お、俺はあいつの・・・」

ヒーロー「違うだろ。お前はビビっただけだ」パンッ

兄「くぅっ」

ヒーロー「どうだ。そのまま死ぬか? それとも嘘をつかず、“目を開けて”みるか?」

兄「・・・っ!?」

ヒーロー「俺達はずっとお前ら兄弟を観察していた。お前の眼がとっくに治ってることも知っている」

兄「う、うぅ・・・」

ヒーロー「さぁ、どうする?」

兄「うわぁああああああああ!!」カチャッ


―――パンッ


渇いた音が響いた。
194 : [saga]:2012/07/08(日) 03:51:30.45 ID:n1vo8ZQF0
学校、教室。

ユーシャ「・・・・」

幼馴染「男、どうしたの?」

ユーシャ「あ、いや、なんでもない」

幼馴染「おーとーこぉ?」ギュッ

ユーシャ「え・・・何?」

幼馴染「最近全然遊んでくれないじゃん」ブー

ユーシャ「あ、ああ、ちょっと忙しくて」

ユーシャ(受精しないって毎日かがくに犯されてるもんな・・・)

幼馴染「ねぇ、聞いた? 高校生って修学旅行ってのがあるらしいよ?」

ユーシャ「ふーん?」

幼馴染「その旅行の場所ってのがねぇ・・・





 “政府本部”らしいよ」




ユーシャ「・・・え?」


195 : [saga]:2012/07/08(日) 04:06:43.27 ID:n1vo8ZQF0
高校6年生校舎。

美女「はぁ? あんたも行きたいって?」

ユーシャ「そうです。どうしても行きたいんです」

美女「そりゃ、誰かの代わりをすれば行けると思うけど・・・」

ユーシャ「お願いします!」

先輩「俺、めんどくさいし、お前と代わってやってもいいぜ」

ユーシャ「ありがとうございますっ!!」

美女「・・・男君と修学旅行」ポッ///

ユーシャ「掴んでやる・・・絶対」

196 : [saga]:2012/07/08(日) 04:11:29.99 ID:n1vo8ZQF0
ジト父隠れ家。

ユーシャ「・・・ふっ、ふっ」ダッ

ジト「トレーニングを倍に増やすなんて、あなたも鬼だね」

かがく「そう? 昔の人はこれの何倍もトレーニングしてたわよ」

ユーシャ「・・・・・はっ、はっ、はっ」タッタッタ

ジト(だけど、父は政府本部は世界で最も危険な場所だと言っていた。これくらいしても足りないかもしれない)

ユーシャ「ふんっ、ふんっ、ふんっ」グッ

かがく「今回だけは貸した方がいいかもね」

ジト「そうだね。あなたは“身体”を大切にしなくちゃ」

かがく「ええ、そうね」サスサス
197 : [saga]:2012/07/08(日) 05:12:12.57 ID:n1vo8ZQF0
ジト「それにしても、兄は何をしてるんだろうね」

ユーシャ「ああ、それどころか、仲間の誰一人連絡がつかない」

ジト「やはり、危険回避のためにキミに組織本部の場所を教えなかったのは間違いだったね」

ユーシャ「政府にやられているとか・・・」

ジト「それはないだろう。彼らにそこまでの戦力はない」

かがく「そうだね。“必要がない”からね」

ユーシャ「じゃあ、なぜ・・・」

かがく「それより今は政府本部にいって“何”をするかだ」

ユーシャ「ああ・・・それは決めてる。・・・・・政府を“破壊”する」

ジト「それは暴力をもってかい?」

ユーシャ「分からない・・・・だが、行ったら分かる気がするんだ」

ジト「やれやれ、それじゃあまるで・・・」

かがく「子供ね」ハァ
198 : [saga]:2012/07/08(日) 05:40:32.30 ID:n1vo8ZQF0
かがく「私が持ってきた技術は三つ。

『絶対防御』

『絶対貫通』

『絶対停止』

名前はすごそうに聞こえるかもしれないけど、機能はそうでもないわ」

ユーシャ「絶対防御ってのは銃を防いだあれか?」

かがく「ええ、使用者の半径5メートル以内で、一定以上の速度を持つ物質を弾く機能よ」

ユーシャ「絶対貫通ってのは?」

かがく「それはどんな物質でも分解する棒よ。ざっくばらんに説明すればね」

ジト「絶対停止ってのは特にすごそうだね」

かがく「いえ、それは時間を逆行する時に使用するものよ。他にできることと言ったら人間の心臓を停めるくらいね」

ユーシャ「いや、それやばくないか」

かがく「とにかく、ユーシャは絶対防御くらい持っていきなさい」

ユーシャ「だが、そうすればかがくが・・・」

かがく「何カ月も大丈夫だったのだから、一日二日くらい大丈夫でしょ」

ユーシャ「・・・ありがとう」

かがく「気をつけてね」

ユーシャ「ああ」

娘「だー」トテトテトテ

ユーシャ「俺が・・・未来を変える」ナデナデ
199 : [saga]:2012/07/08(日) 05:58:50.19 ID:n1vo8ZQF0
政府本部。

美女「ね、ねぇ、男君、よかったらこの後の自由行動一緒に・・・」

ユーシャ(建物自体は普通の役所みたいだな)

政府ロボ「・・・」ウィーン

政府ロボ「ようこそいらっしゃいました」

教師ロボ「みなさん、質問があればご自由にどうぞ」

生徒達「・・・・・・」

ユーシャ「学校を40年制にした理由を教えてください」ハイ

美女「・・・男君?」

政府ロボ「人々が、より効率的に知識を得るためです」

ユーシャ「知識を得て何の意味があるのですか?」

政府ロボ「大人になった時、必要だからです」

ユーシャ「大人はどこにいるんですか?」

政府ロボ「大人達はあなたたちの知らないところで、知識、技術、才能を活用して未来を開拓しています」

ユーシャ「・・・“ロボになって”?」

生徒達「・・・・なんだって?」ザワ

生徒達「「ざわざわ」」

政府ロボ「その質問の答えは用意できません」

ユーシャ「子供が大人になる40歳。その時、あなた達政府は何をしますか?」

政府ロボ「祝福します」

ユーシャ「祝福とは具体的に?」

政府ロボ「40年間で解析したデータを元に、彼らの就職先を斡旋します」

ユーシャ「魂を抜き取って?」

政府ロボ「その質問の答えは用意できません」

美女「も、もうやめようよ」ユサユサ

ユーシャ「それじゃあ、最後に聞こう。“大人とはなんだ”」

政府ロボ「大人とは・・・おと、大人とは・・・」ガガ

生徒達「な、なんだ?」

200 : [saga]:2012/07/08(日) 06:07:15.39 ID:n1vo8ZQF0
ユーシャ「やっぱりな」

美女「何?」

ユーシャ「こいつらの元は人間なんだ」

生徒達「え?」

政府ロボ「大人・・大人とは・・・おとな」

ユーシャ「なぁ政府ロボさんよ。こんな簡単な問いに答えられない“無能”がなんで政府なんてやってるんだ?」

ユーシャ(バッカリは個性を与えられ、単純さをバカにされた。結果人格を持ち始め、狂った)

政府ロボ「無能・・・無能とは役に立たないこと。わ、わた、私は・・・」ガガガ

教師ロボ「・・・・・」ジーッ

美女「お、男君。先生がなんか睨んでるよ」

ユーシャ「みんな、急いで逃げろ」

生徒達「「ざわざわ」」

ユーシャ「これから政府を・・・破壊する」
201 : [saga]:2012/07/08(日) 06:24:53.10 ID:n1vo8ZQF0
政府ロボ「ぴぴ・・・ががが・ぴが・・・」

ユーシャ(表情に明らかな怒りが・・・)

政府ロボ「ぴぴがぴ・・・・・・・お前に何が分かる」

ユーシャ「・・・・っ」

生徒達「な、なんだっ!?」ザワザワ

政府ロボ「お前達何も分からないクソガキは黙って遊んでろ」

ユーシャ「俺達はガキじゃない! あんたらに抑えつけられた被害者だっ!!」

政府ロボ「うるさい。お前達が大人になったって何もできん。未来に絶望して死ぬだけだ」

ユーシャ「それはあんたらの勝手な憶測だろっ!!」

政府ロボ「憶測ではない。膨大なデータから解析された予測だ」

ユーシャ「どっちでも一緒だっ!! あんたらは恐れているんだっ!」

政府ロボ「・・・何を恐れているというのだ」

ユーシャ「分かってるんだろ! お前達が“過去”になることだっ!」

政府ロボ「・・・っ!」

ユーシャ「現在はいずれ過去になる。あんた達はそれを恐れ、自らを“永遠”にした。そして、その永遠の歯車に俺達子供を使っているんだっ!!」

美女「それって・・・」

ユーシャ「ああ、そうだ。俺達はこいつらの“栄養”にされてるんだっ!!」

政府ロボ「・・・作業ロボ、やれ」パチンッ

作業ロボ「・・・・・・見つけた」ユラッ

生徒達「あ、あれなんだっ!!?」

生徒1「う、うわぁああ――あへっ」ベシャ

作業ロボ2「・・・次」ベチャァ

作業ロボ3「・・・・」ユラァ

美女「お、男君・・・」ギュッ

ユーシャ「・・・・・・・・これを」

美女「これは?」

ユーシャ「それが美女さんを守ってくれるはずだ」

政府ロボ「さて、真実を知ってしまったキミには二つの道を用意しよう」

ユーシャ「・・・・?」

政府ロボ「今ここで無残に殺されるか、





 我々と同じ“大人”になるかだ」


???「どちらもお断りだ」パンッ

202 : [saga]:2012/07/08(日) 06:43:01.18 ID:n1vo8ZQF0
政府ロボ「・・・・なっ」ガシャ

ユーシャ「あんた・・・?」

ヒーロー「初対面だな。弟君」

ユーシャ「っ!? 兄を知っているのかっ!?」

ヒーロー「兄なら死んだよ」

ユーシャ「なっ・・・」

ヒーロー「俺が殺した」パンッ

作業ロボ「・・・・・」ガシャン

ユーシャ「お前が・・・ころ?」

ヒーロー「ああ、今はこいつだ」

緊急ロボ「・・・・・・」ガシャンッ

ユーシャ「なんだこれ・・・?」

ヒーロー「処理施設にあった“万が一のためのロボ”だ。それに魂を吹き込んだ」

緊急ロボ「・・・・・全てを壊す」グンッ

ユーシャ「はやっ」

ヒーロー「この世界唯一の兵器だ。政府なんて一瞬で終わる」

ユーシャ「それじゃあ、駄目だっ!!」パンッ

緊急ロボ「・・・・・」ガキンッ

ヒーロー「なぜ邪魔をする。お前も同じ目的だろう」

ユーシャ「ちがうっ! それじゃあ首がすげ変わるだけの“繰り返し”だっ!」

203 : [saga]:2012/07/08(日) 06:57:31.64 ID:n1vo8ZQF0
ユーシャ「必要なのは“未来を示す”こと! 大人を納得させることだっ!」

ヒーロー「だが、それでは何も変わらないだろう。時には“力”が必要だとは思わないか?」

ユーシャ「そうではないことを証明する」パンッ

ヒーロー(なんてすばらしい。彼こそが・・・弟君こそが“未来”だ)

ヒーロー「ならば証明して見せろ!!」スッ

緊急ロボ「・・・・・駆逐」ギュンッ

ユーシャ「なっ」グルッ

ヒーロー「緊急ロボは世界に戦争があった頃から最強の兵器だったらしい。キミに勝てる道理はない」

ユーシャ(まずったなぁ・・・せめて絶対防御があればいいんだけど)チラッ

美女「・・・・・」ガクガク

ユーシャ「どうする・・・」パンッパンッ

緊急ロボ「駆逐・・・」カンカンッ

ヒーロー「弟君、兄はこんなに立派になったんだ。褒めてやったらどうだっ!」

ユーシャ「・・・兄?」

緊急ロボ「・・・・・駆逐」ガシュッ

ユーシャ「まさかっ、吹き込んだ魂ってのは!?」サッ

ヒーロー「ああ、正真正銘キミのお兄さんだ」

ユーシャ「・・・・・・」

ヒーロー「どうした。声も出ないか」

ユーシャ「いや・・・それを聞いて安心したよ」

ヒーロー「・・・?」

ユーシャ「身内の失態を処理するのは、“大人”の仕事だっ!!」ダッ
204 : [saga]:2012/07/08(日) 07:12:05.51 ID:n1vo8ZQF0
緊急ロボ「・・・」ガシュッ

ユーシャ「くっ」サッ

ユーシャ(装甲が堅過ぎて何もできない・・・。そのくせ攻撃は速く気を抜けない)

美女「・・・男、君」

ヒーロー「さて、俺にできることは・・・」スッ

ユーシャ「こうなったら・・・」カチャッ

緊急ロボ「・・・・」ガシュッ

ユーシャ「・・・兄貴!! お前はそれでいいのかっ!」サッ

緊急ロボ「・・・・・・駆逐」

ユーシャ「いつまでも俺に怯えて、他人に怯えて、攻撃性ばかり強めて!」ガンッ

美女「・・・す、で?」

ユーシャ「お前はいつまで“子供”でいるんだ兄貴ぃいいいい!」ガンガンガンッ

緊急ロボ「・・・さい」

ユーシャ「こいよ、兄貴。殺す気でよ」

緊急ロボ「うるさいっ! 弟のくせにぃいいい!!」シュンッ

美女「あ、あぶなっ」スッ

ユーシャ「なっ」

緊急ロボ「・・・・・・・ちっ」ズンッ

美女「かはっ」ボタッ

ユーシャ「なんで・・・」

美女「これは・・・あなたに・・・ひつ、ようなもの」ハァハァ

ユーシャ「なんでなんだよ!」

美女「好きな人を守る・・・それが、大人の仕事でしょ?」ニコッ

ユーシャ「ああ、美女さんは俺の憧れの・・・大人だ」ギュッ

美女「・・・ありがと、う・・・・」


205 : [saga]:2012/07/08(日) 07:24:57.88 ID:n1vo8ZQF0
ユーシャ「・・・来いよ兄貴」

緊急ロボ「うるさい。弟は黙って俺の言うことに従え」シュンッ

ユーシャ「・・・いつまで経ってもガキだな」

緊急ロボ「しねぇっ!!」ズンッ

ユーシャ「それがガキだって言うんだっ!!」バチンッ

緊急ロボ「・・・・?」

ユーシャ「言うことを聞かなければ暴力! それじゃ何も変わらない!!」

緊急ロボ「・・・駆逐」ガンッガンッ

ユーシャ「わかんねぇかなぁ!! 尊敬される人間になってみろっていってんだよ!!」バチッ

緊急ロボ「・・・お、れは・・・」

ユーシャ「お前は一体、何のために生きてるんだぁああああああ!!!」ブンッ

緊急ロボ「俺は・・・何のために・・・」

ヒーロー「美しいな」ブンッ

大人「ひ、ひぃいいい!?」

ユーシャ「・・・な、お前は?」

ヒーロー「こいつがこの世界唯一の“大人”さ」

緊急ロボ「白髪頭のデブが・・・大人?」

大人「ひ、ひぃい! 殺さないで頼む・・・」ガタガタブルブル

ユーシャ「こいつが・・・こんなのが・・・」ググッ

206 : [saga]:2012/07/08(日) 07:25:28.12 ID:n1vo8ZQF0
今日?はここまで、おやすみなさい。
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/08(日) 08:19:40.28 ID:bwfMo0UCo
さあ盛り上がってまいりました
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 09:49:24.00 ID:mGcexIPIO
おっつん
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/08(日) 11:05:12.55 ID:3WUNBYaCo
乙ん
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/08(日) 12:34:39.62 ID:HjhEbM5AO
おっつ
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/08(日) 14:29:01.39 ID:sbO7O2/AO
追い付いちゃった( ゚Д゚)ノ
212 : [saga ]:2012/07/08(日) 18:26:24.61 ID:QL5IrwaX0
少しだけ続き。
213 : [saga ]:2012/07/08(日) 18:46:42.91 ID:QL5IrwaX0
ジト父の隠れ家。

ジト「・・・どういうことかな?」

かがく「そうね。わかりやすく言えば“あなたは私の娘”ってとこかしら」

ジト「・・・い、いや、それはおかしい。私には父親が・・・」

かがく「父親が本当に父親だとどうしてわかるの?」

ジト「あ・・・ああ」ガクガク

かがく「私はこれからこの子を過去へ連れて行き、父親役の仲間に渡す。それこそが私の任務だったのよ」

ジト「な、なぜ今更それを・・・」

かがく「・・・あなたは自分の父親との子を生んだ。本来それは生物として許されざる行為」

ジト「・・・・・・」

かがく「だけど、どうしてかな。私はそれを祝福してしまう」

ジト「・・・母親、だから?」

かがく「たぶん・・・違う」

ジト「・・・ユーシャ?」

かがく「・・・ええ、そうね。あなたが彼に愛されてるからよ」

ジト「・・・愛? それとも嫉妬?」

かがく「・・・・・・どちらもよ」

ジト「もう・・・行くの?」

かがく「ええ、あなたが“おなかの中”にいるうちじゃないと・・・」

かがく(絶対防御のない今、防護スーツだけじゃきっと赤ちゃんは衝撃に耐えられない・・・今しか)

ジト「あなたの目・・・死ぬ気だね」

かがく「・・・・・・じゃあね。ジト」シュン

ジト「・・・さよなら、“お母さん”」

娘「あーうー」トテトテ
214 : [saga ]:2012/07/08(日) 18:56:00.63 ID:QL5IrwaX0
政府本部。

大人「あ、ああ・・・」ガクガク

ヒーロー「わかるか? これが“大人”だ。わが身可愛さから“世界を生贄”にした欲の権化だ」

大人「ち、違う! 私は人類の栄光のためにっ!!」

ユーシャ「・・・子供の未来を奪ったのか?」

大人「い、いやっ、そうじゃない。子供は未来のための礎に・・・」

ユーシャ「逆だろ・・・」ググッ

大人「我々大人が作った世界だっ! お前らゆとり世代なんかに壊されてたまるかっ!」ガッ

ユーシャ「・・・何が大人が作った世界だ。こんな狂った世界があんたらが未来へ誇る世界かっ!!!」

大人「・・・・・・っ」

ヒーロー「この男もわかってるみたいだな。今の世界がいかに狂気に満ちているか」

大人「ち、ちがう・・・私は・・・こどもたちが望む世界を・・・」

緊急ロボ「・・・・・・」ガシャン

ユーシャ「・・・兄、やめろ」

大人「や、やめてくれ・・・」ガクガク

少女「・・・・・お願い、あの人を殺して」ボロッ

ユーシャ「・・・誰だ?」

大人「・・・ひっ!? か、監禁していたはずじゃ・・・」

傷つけられた少女達「・・・・」ゾロゾロ

ヒーロー「ユーシャ・・・これでも止めるのか?」

ユーシャ「・・・それでも、俺は・・・」

緊急ロボ「・・・・・・死ね」グワッ

大人「ぶ、ぶひぃいいいいい!!」
215 : [saga ]:2012/07/08(日) 19:01:01.24 ID:QL5IrwaX0
緊急ロボ「・・・なぜ、止めるんだ弟」パキンッ

ユーシャ「正直・・・わからない。だけど、この人は・・・俺たち全員の父だ」

大人「・・・・あ、ありがとうございます!ありがとうございます!!」ペコペコ

少女たち「・・・・・・・」

ユーシャ「ああ、わかってる。俺が言いたいのは、ここで殺してしまっては俺らしかすっきりしないってことだ」ギロッ

大人「・・・・・っ」ビクッ

ヒーロー「ああ、そうだろうな」

緊急ロボ「・・・じゃあ、どうする?」

ユーシャ「俺は・・・こいつの魂を入れるロボを作ろうと思う」

ヒーロー「ロボ?」

ユーシャ「ああ・・・世界で一番やさしくて、世界で一番働き者のロボを・・・」

緊急ロボ(さすが弟・・・俺じゃあかなわないな)ガシュンッ

ユーシャ「・・・兄貴!?」

ヒーロー「・・・緊急ロボはエネルギー消費が激しすぎる。・・・魂を使い切ったんだ」

ユーシャ「なんだか・・・笑ってる気がする」

ヒーロー「・・・ああ、その通りなんだろうよ」
216 : [saga ]:2012/07/08(日) 19:08:51.75 ID:QL5IrwaX0
ユーシャ(こうして、世界は多くの犠牲と共に一つの終りを迎えた)

―――とある施設。

少女たち「きゃっきゃ」タタタッ

お世話ロボ「まてまてーでございます」トテトテトテ

ジト「・・・ユーシャ」ポン

ユーシャ「これで・・・世界は変わるのだろうか」

ジト「それはわからないよ。誰にもね」

ユーシャ(ヒーローは言った。“キミが世界を救ったんだ”と)

ユーシャ「だけど・・・本当にそうだろうか?」

ジト「・・・?」

ユーシャ「たしかに、政府は解体され、知識のある大学生たちを中心にあらたな世界が構築されている。・・・だけど、それは俺のエゴが引き金だったのでは・・・」クッ

ジト「・・・何が悪いの?」

ユーシャ「・・・え?」

ジト「え?」

ユーシャ「いや、だって、・・・え? 悪くないの俺?」

ジト「・・・まったく、父親のくせにそんなこともわからないなんて」ハァ

ユーシャ「・・・すまん」

ジト「あのね。親ってものは、“子供”を守るためならなんだってするんだよ。それがたまたま、世界を壊さなくちゃいけなかっただけの話でしょ?」

ユーシャ「・・・・・・そうだな」ハハッ

娘「おとーさーん」タタタッ

ジト「・・・これからが大変だよ。大人のユーシャ君」

ユーシャ「ああ!!」

お世話ロボ「・・・・・・」ジーーーーッ




おしまい。
217 : [saga ]:2012/07/08(日) 19:09:22.21 ID:QL5IrwaX0
あれ?終わっちゃった!!
終わりです。
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/08(日) 19:14:23.23 ID:SO6V2G0+0

楽しませてもらいました
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/07/08(日) 19:15:06.17 ID:sL717rTt0
乙乙
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 19:22:28.29 ID:yZZI9sILo
乙!
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 19:29:09.10 ID:QFug+zXDO
ちょっと擬音だけでは状況描写がわかりづらかったかな。
でも乙。ハラハラしたよ。
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/08(日) 19:31:11.68 ID:BrD8Ibfjo
乙!
おもしろかった‼
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sagasage]:2012/07/08(日) 19:46:18.48 ID:t9nSothVo
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/08(日) 19:54:15.13 ID:sbO7O2/AO
終わっちゃったじゃないよww

スレタイからは想像できない面白さだった、お疲れ様でした(`・ω・)b
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/07/08(日) 20:10:22.93 ID:odPDNtjxo
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] :2012/07/08(日) 20:33:09.67 ID:MmhSY+qt0
 乙!
おもしろかったぜ!
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/08(日) 20:34:19.92 ID:3WUNBYaCo
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/07/08(日) 20:57:08.16 ID:zBEgan2ro
乙!
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 21:01:07.26 ID:Zd5bHI0Bo
乙乙!!
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/08(日) 21:26:36.64 ID:AVKitz3Po


間違えて終わっちゃったならもうちょっと続き書いてもいいと思うよ!
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/07/08(日) 22:42:08.93 ID:lbZBKMAeo
後日談期待
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/09(月) 00:53:35.70 ID:wl7c/uuIO
後日談が欲しいところ
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/09(月) 01:43:50.66 ID:VuXIn/RFo
過去からの攻撃とはなんだったのか
234 : [saga]:2012/07/09(月) 02:39:27.30 ID:Jo8Dh++y0
スピンオフ。

〜英雄の仕事〜
235 : [saga]:2012/07/09(月) 02:50:48.98 ID:Jo8Dh++y0
元・政府本部。

緊急ロボ「・・・・・・」チンモク

ヒーロー「世界は変わった」

ヒーロー(政府は解体され、新たに創られた組織“未来”が世界を動かし始めた)

ヒーロー「だが、問題はいくつかある」

ヒーロー(まず、この緊急ロボだ。あの時は世界にたった一つと言ったが、それは推論にすぎない)

緊急ロボ「・・・・・」

ヒーロー「万が一他にいたら・・・しかも多数・・・」

ヒーロー(もし攻撃されたら今の人類はあまりにも弱い・・・)

ヒーロー「そしてもう一つ・・・」

ヒーロー(“あいつ”を殺さなければ・・・)
236 : [saga]:2012/07/09(月) 02:54:59.84 ID:Jo8Dh++y0
ロボ収容所。

バンダナ「これで最後っと」ドシャッ

長髪「ふいー、これでこの世界のロボ全部集めたか?」

バンダナ「わかんねーけど。こいつらはもう動かねぇ。それは確かだ」

長髪「そうだな。この世界にロボは一つ。“お世話ロボ”だけだもんな」

バンダナ「ああ。弟君はやっぱすげーよな」

ロボ「・・・・・・・」ピクッ

長髪「・・・? ああ、そうだな」

バンダナ「どした?」

長髪「・・・今、なんか動いたような・・・」

ロボ「・・・・・・殺す」ブインッ

二人「「・・・・!?」」ビクッ
237 : [saga]:2012/07/09(月) 02:58:37.85 ID:Jo8Dh++y0
収容所前。

ヒーロー「なんだって!?」

バンダナ『あいつら! いきなり動き始めて!!』

ヒーロー(どういうことだ!? エネルギーである魂はたしかに抜き取ったはずだ)アセ

バンダナ『それにおかしいんだっ! あいつら、“お互いに殺し合ってる”!!」

ヒーロー「おちつけ、まずは逃げるんだ」

バンダナ『あ、ああ。でも、長髪が・・・』

ヒーロー「・・・すぐ行く」ダッ

バンダナ『頼みます!!』

ヒーロー(ロボの暴走・・・システムシャットダウンと再起動)

ヒーロー「やはりお前か・・・!!」ダッ
238 : [saga]:2012/07/09(月) 03:02:20.66 ID:Jo8Dh++y0
小さな学校。昼休み。

ジト「ユーシャ先生?」

ユーシャ「・・・・・・」ボーッ

ジト「やれやれ、こんなのが生徒達の未来を救ったなんて」チュッ

ユーシャ「うわっ、ジト!?」

ジト「うわっ、なんて傷つくこと言ってくれるね」

ユーシャ「すまない・・・考え事をしてて」

ジト「・・・かがくのことでしょ?」

ユーシャ「ああ・・・」

ジト「あのひとは・・・私のお母さんだった」

ユーシャ「そして、ジトは俺の子供・・・」

ジト「そうだよ。全てはキミが中心だ」

ユーシャ「ああ。・・・だが、腑に落ちないことがある」

ジト「・・・なんだい?」

ユーシャ「二本の道があるんだ」

ジト「ふむ」
239 : [saga]:2012/07/09(月) 03:09:43.79 ID:Jo8Dh++y0
ユーシャ「二本の道のどちらかしか行くことができない。後戻りはできない道だ」

ジト「・・・・・」

ユーシャ「俺は最初、道を決める時誰かに聞けばいいと答えた」

ジト「そうだね。先人の知恵は偉大だ」

ユーシャ「だが、本当にいいのか? “他人に決められていいのか”?」

ジト「・・・それは」

ユーシャ「俺は迷った。いや・・・今も迷っている」

ジト「ユーシャ?」

ユーシャ「本当にこれで良かったのか? 政府に守られ、幸せを享受し、魂をロボに移して仕事を得る。これも一つの世界の形ではなかったのか?」

ジト「・・・・・・」

ユーシャ「だが、確かめることはできない。“後戻りはできないんだ”」

ジト「それで、悩んでいる?」

ユーシャ「いや・・・、俺は最初、それを問いかけてきた者こそが敵だと思っていた」

ジト「僕にとりついた奴だね」

ユーシャ「ああ、だが、結局あの日以来一度も現れていない」

ジト「僕としては嬉しいことだけど」

ユーシャ「それが不安でしかたないんだ。まるで“この世界は間違ってるから現れない”ような気がして・・・」

ジト「やれやれ、とんだ恋患いだ」

ユーシャ「・・・・・ジト」

ジト「一度しか言わないよ。ユーシャ、キミは僕に愛されてればそれでいいんだ」

ユーシャ「・・・・・・」

ジト「人間なんてできることは少しだ。キミはそれを大きく超えた仕事を果たした。後は楽に生きていいんだよ」ギュッ

ユーシャ「・・・・・・ああ」ギュッ

ジト(これが自分の独占欲から来る言葉だって分かってる。でも今は・・・)ギュゥ
240 : [saga]:2012/07/09(月) 03:14:01.10 ID:Jo8Dh++y0
ロボ収容所。

ヒーロー「・・・・・なんだこれは」

作業ロボ「・・・・・ころす」ガンッ

お母さんロボ「・・・・・ころす」ガツンガツンッ

監視ロボ「・・・・・・」ガンガンッ

警備ロボ「・・・・・ころす」ドンドンッ

バンダナ「ヒーローさん!!」タッ

ヒーロー「無事か!?」

バンダナ「ええ、だけど長髪が・・・」

ヒーロー「どうした!?」

緊急ロボ「・・・・・・ヒーロー発見」ウィーーーン

ヒーロー「・・・なぜこれがここに・・・」

バンダナ「こいつが長髪を殺したんだぁああ!!」パンッ

緊急ロボ「・・・・・」カキンッ

ヒーロー「・・・自力で魂を補給したのか?」ゾクリッ

ヒーロー(こんなのが世界各地に眠っているとしたら・・・)グッ

ヒーロー「うぉおおおおおお!!」パンッパンッ

緊急ロボ「・・・・・殺す」ガスッ

バンダナ「ヒーローさぁあああん!!」
241 : [saga]:2012/07/09(月) 03:19:55.67 ID:Jo8Dh++y0
ヒーロー『英雄から“伝説”へ、緊急依頼。MODE-A起動要請』パァアアア

バンダナ「ヒーローさんの身体が・・・光った?」

ヒーロー(対未来用戦闘装備“究極”。威力の調整不可のがらくただと思っていたが・・・)

バンダナ「ヒーローさん!!」

ヒーロー「バンダナっ! 逃げろ!! そして、弟君に伝えるんだっ!」

バンダナ「何をですか!?」

ヒーロー「“世界はまだ救われてはいない”と!!」

バンダナ「・・・・っ!!」ダッ

緊急ロボ「・・・・・殺す」ダッ

ヒーロー「見せてやる。・・・過去の栄光を!!」ガシュンッ

242 : [saga]:2012/07/09(月) 03:22:04.20 ID:Jo8Dh++y0
今日はここまで。SFものになってきた・・・しまった。
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/09(月) 11:19:58.43 ID:cwyz0Xh+o
いいじゃん、楽しみにしてる
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/09(月) 18:19:03.89 ID:Glr/2UsAO
問題無く面白い
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/07/09(月) 19:21:52.51 ID:EyETEvuPo
盛り上がって参りました
246 : [saga ]:2012/07/09(月) 20:46:46.96 ID:3DJqLRkd0
ちょっとだけ続き。
247 : [saga ]:2012/07/09(月) 20:52:53.77 ID:3DJqLRkd0
緊急ロボ「・・・・・・」シュンッ

ヒーローα「速いな」ドンッ

緊急ロボ「・・・・・・・」ガシュッ


 ――――スパァァァァァァンッ!!


ヒーローα(伝説モードでこれかよ・・・)ゾクッ

緊急ロボ「・・・・・発射」ドンッドンッドンッ

ヒーローα「なっ」サッ

緊急ロボ「・・・・・爆破」ドゴォオオオン

ヒーローα「ぐぁあああ!!」ガシャンッ

ヒーローα(政府本部の奴よりバージョンが上なのか?)ハァハァ

緊急ロボ「・・・・・殺す」ガシンッ

ヒーローα「くっ」バッ

ヒーローα(これならどうだ)ガシンガシンガシンッ

ヒーローα「いわゆる“レールガン”ってやつだ」シュイィイィィイイイイン!!!

緊急ロボ「・・・・・学習」ブンッ

ヒーローα(よける気がない?)シュィィィィ・・・・ドフッ

緊急ロボ「・・・・・・・」ボッ

ヒーローα「さすがにこれを喰らったら穴をあけるか・・・」フゥ

緊急ロボ「・・・・・・・」ガシャンッ

ヒーロー「・・・・つえーな」ハァハァ
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/18(水) 08:24:36.93 ID:MJlT0GNIO
待ってるんで頑張れ?
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/19(木) 06:26:42.05 ID:N9gFrIxAO
頑張〜
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 15:46:45.43 ID:qQ+BlgJ1o
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 17:05:55.05 ID:HF+0VkpIO
>>250
保守いらねーよ
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