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夜神月「…ここがラクーンシティだって…?」リューク「ああ」 -
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1 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/01(日) 11:47:10.09 ID:SZ8h+Ufu0
・バイハ×デスノ
・とんでもない不定期更新
・キャラ崩壊&設定矛盾のオンパレード(の可能性あり)
・文章力皆無
・とんでもない不定期更新(大事な事なので二回言いま(ry
以上のこと、宜しくお願い致します。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1341110829
(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/
2 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/01(日) 11:51:57.06 ID:SZ8h+Ufu0
─ラクーンシティ ダウンタウン 路上─
カラァ……ン
(路上に転がる空き缶、それを拾い上げ、近くにあったゴミ箱に投げ入れる。
その動作を終えた後、青年は死神に尋ねた)
夜神月「…本当なのか?
僕はさっきまで、日本に居たハズだろう?」
リューク「本当だ。
俺も気が付いたらここにいてな、ライトが寝てる間、この辺を見回ってたんだが
何から何まで英語表記、そしてこの「ラクーンシティ」と書かれた看板…
間違っても日本じゃないな」
(死神の返答に、青年は表情を変えず考える)
夜神月(…何だ?何がどうなってる?)
3 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/01(日) 11:55:29.66 ID:SZ8h+Ufu0
夜神月(日本からアメリカまで、移動…いや、誘拐…?一体誰が?どうやって?)
夜神月(…いや、僕は捜査本部に居たんだ…誘拐はまず不可能)
夜神月(リュークも何も知らない様だが…別の死神の仕業か?)
夜神月(…何にせよ、さっさと日本に帰らなくちゃな)
(路上で考え込む青年をよそに、死神は周囲を見渡している)
リューク(…あの辺から炎が上がってるな、火事か?
さっきから変な臭いもするしな…)
4 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:01:36.27 ID:pzE0RScf0
(そしてもう一度、路上を見渡している時、
死神は自分たちの少し前方より接近している、「何か」に気が付いた)
リューク「…なあ、ライト…
今日は俗にいう「ハロウィン」だっけか?」
夜神月「…ハロウィン?
いや、今日は日本時間で9月の終わりごろだ、ハロウィンは10月の31日…
ハロウィンは一ヶ月先だぞ、リューク」
リューク「…そうか、そんじゃあ、あれは一体何なんだ?」
夜神月「……?」
(死神の視線の先に映るのは、人───の形をした、何か…
ふらふらと足元がおぼついておらず、ゆっくり、ゆっくりとこちらへと接近している…
青年もそちらへ目を移し、接近してくる"それ"を観察する………)
夜神月「…………何だ、アレは…!?」
5 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:05:08.34 ID:pzE0RScf0
(肉体がところどころ剥がれ落ち、歯茎の一部が露出し、白目を剥き出しにした人間…
いや、最早人間とは呼べない、人型の物、それが今、ゆっくりこちらへと向かってきている─)
夜神月「……作り物か?仮装か?幻覚か?
…それとも、…本物、…か?」
リューク「…本物、じゃないか…
最近噂の"ゾンビ"ってヤツだろう?」
夜神月「…ゾンビか…
あくまでも噂、そう捉えて情報を集めておかなかった僕が馬鹿だった…
ここ数日、マスコミを賑わせた「ラクーン山中の人食い事件」…アレの犯人も、まさか…」
リューク「ああ、コイツだろうな」
6 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:09:46.31 ID:pzE0RScf0
夜神月「…冗談じゃない、僕はこんなやつに喰われて死ぬのはゴメンだ…
どうにかして追い払うしか…」
ゾンビ「…う゛…あ゛ぁ゛……ぐぇ…」
(会話を遮るかの如く、蠢く死体は呻き声を上げた)
リューク「…おいおい、拳銃か何か持ってないのか?」
夜神月「…生憎、拳銃どころか
武器になりそうな物なんて一つも持ってないよ…
持ってるのは財布だけだ」
リューク「俺もリンゴくらいしかねーぞ…」
夜神月「………………」
夜神月「…逃げよう」ダッ
(青年は接近してくる死体の逆方向へと、全速で駆け出した)
7 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:12:50.96 ID:pzE0RScf0
リューク「ちょ、ちょっと待てライト」バサァ
(死神は背中に収納している、黒に染まった翼を広げ、青年を追う
追い付くまで約1.5秒といったところか)
夜神月「四の五の言ってる場合じゃない!
僕の推測でしかないが、さっきの様なゾンビがこんな街中を歩いていて
警察が動いていないということは、既に警察は機能してないということだ!」
リューク「…?も、もっと分かりやすく説明してくれ、ライト」
8 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:17:18.73 ID:pzE0RScf0
夜神月「だから、普通ゾンビなんかが街中を歩いていたら
誰かしら警察に通報するだろう!
なのに、警察はいなかった…つまり出動していない!」
夜神月「あんな異形の化け物が街中に居て、誰も気付かない筈がない!
誰かしら通報はしたんだろう…だけど、警察が対応してない、つまり警察は機能していない!」
リューク「…ああ、なんとなく分かった」
リューク「じゃあアレか?警察は壊滅状態にある…とでも言いたいのか?」
夜神月「恐らく、そうなる
つまり、"ゾンビ"はあの一体だけじゃない…「この街の警察組織を壊滅に追い込むほどの数がいる」
と考えるべきだ」
リューク「オイオイ…どうするんだソレ…」
9 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:20:37.79 ID:pzE0RScf0
(炎上する車の横を駆け抜け、青年と死神は路地裏へと走りこんだ)
夜神月「…ぜぇ…ぜぇ…少し休もう…」
(青年は息を整える)
リューク「……警察が機能してないんじゃあ、他の機関が機能してるとは考えにくいな…」
夜神月「ああ…鉄道やハイウェイ等も、既に不機能だろうね
この街から出る手段は限られてくる…」
リューク「…じゃあ、どうやってこの街から出るんだ?」
夜神月「アメリカ軍の救助が来るのをを待つよ、国がこの異変に気付いていない筈がないだろうからね」
10 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:25:02.42 ID:pzE0RScf0
(青年は改めて状況の整理に乗り出した)
夜神月(…さて、どこから整理するべきだろう…)
夜神月(…脱出手段は限られ、武器も無い)
夜神月(……警察は恐らく壊滅状態、従って自分の身は自分で守らないといけない)
夜神月(そしてこの街全体には、相当数に上るゾンビが徘徊している…)
夜神月(武器が無いと、まず生存は不可能…)
夜神月(助けが来るまで、生き延びないといけない、か)
11 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/01(日) 12:36:08.44 ID:pzE0RScf0
夜神月「リューク、近くに銃器を扱っていそうな店はないか?
空から確認してほしい」
リューク「ん?まあ、いいけど」バサァ
(死神は再度翼を広げ、空へと飛んだ)
リューク「………………………」
バサバサバサ…
リューク「"ガンショップ 剣道"って読める店があったな、警察署の方だ」
夜神月「…ガ、ガンショップ…剣道?…」
夜神月「…色々とおかしいが、とにかくそこへ案内してくれ」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/07/01(日) 12:49:34.06 ID:SbunEKV4o
デスノートが通用しようがない
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/07/01(日) 12:58:05.65 ID:+OOmO5TKo
もう死んでるから使えないのか
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/01(日) 14:35:14.12 ID:JKB/aR4Fo
1乙
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/01(日) 16:56:47.07 ID:wYJob4BWo
ふむ
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/01(日) 17:20:15.49 ID:9Po5giJ0o
別に死んでいるわけではないけどな
17 :
saga
:2012/07/01(日) 17:44:27.33 ID:1U8Px3wL0
そうかゾンビって死んでるから名前書いても意味ないんだな
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/01(日) 18:57:48.66 ID:MtDYkplDo
例えば、「クリス・レッドフィールド ラクーンシティから夜神月を救出した後死亡」
ならできるんじゃないか?
無理な注文じゃないし
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/01(日) 19:02:46.50 ID:kXhcfig5o
黙れカス
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/01(日) 19:14:07.32 ID:AEQGlQgIO
>>18
夜神月って書いちまってるじゃねーか
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/01(日) 23:00:38.12 ID:vMtyjbTto
>>18
だが転生での次元移動じゃないなら(少なくともライトはそう思ってる)キラである事がバレるリスクが増えるし、なにより可能な人物でないと命令文の意味がない、そんな人物を探し当てるのも難しい。
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/07/02(月) 00:11:04.04 ID:OkDc9WY8o
まずデスノートを持ってるかどうかも明言されてないっていう
23 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 11:15:07.70 ID:Aj4L2OVj0
─ラクーンシティ中央部 フラワー通り─
バサバサ…
(上空から死神が、路上から青年が店の前に来た)
夜神月(…ぜぇ…ぜぇ…やっぱり推測通りだった…
もう街中にゾンビが徘徊してるじゃないか…!)
リューク「ここだ」
夜神月「……………………」
(死神の指さした眼前の店舗、その看板を見た瞬間
青年は呆れた顔になり、死神に放つ)
夜神月「…リューク、これは"ガンショップ ケンド"と読むんだけど」
(看板には確かに"KENDO"とのスペルが)
24 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 11:20:42.23 ID:qZp32VwJ0
リューク「…えっ?」
夜神月「…リュークは、"KENDO"を"剣道"と読んでしまったんだろう
"KEND"で区切って"O"で発音を伸ばせば「ケンドー」→「剣道」になるしね」
リューク「……………ああ、なるほど!」ポンッ
(呑気でいいな、お前は…。このとき、青年はそう思ったに違いない)
夜神月「……ハァ…
…とにかく、さっさと中に入ろう」ガチャ
(そう言いながら、青年は店のドアノブに手を掛け、回しつつ中へと入った)
25 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 11:25:58.19 ID:qZp32VwJ0
『動くな!!』
夜神月&リューク「!?」
(店内に入った途端の怒声。声の主は、この店の店主"ロバート・ケンド"である)
ケンド『……誰だ?』
(店主は青年の方へと、ショットガンを向け威圧している
もっとも、その脇に茫然と立ち尽くしている死神には気付いていないだろうが)
夜神月(……英語…まあ当たり前か)
夜神月『…落ち着いてください。まずはその物騒な物を下ろし、僕の話を聞いてください』
ケンド『……………
…お前ら、人間か?』スッ
(警戒を解いたのか、銃を下ろす)
26 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 11:30:19.37 ID:qZp32VwJ0
夜神月『……はい、人間です』
夜神月(そうじゃないのも一人いるけど…)
ケンド(………………………………)
ケンド『……そうか、銃を向けたりして悪かったな』
夜神月『いえ、ところで…この街の路上で、動く死体…"ゾンビ"に遭遇したんですが…
一体街で何が起こっているんです?』
ケンド『俺にもさっぱり分からねぇんだ!
急にあんな変なヤツがぞろぞろ湧き出してきやがったんだよ!』
夜神月(……どういうことだ?)
27 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 11:36:00.62 ID:qZp32VwJ0
「住民がゾンビと化している…そう考えるべきでしょうね」
夜神月「………!?」
(店の外から、日本語で聞こえたその声が
青年には聞き覚えがあった)
松田「月くんも薄々気づいていたんじゃないかな?その事に…」
(喋りながら店内に入ってきたのは、キラ捜査本部の一員、若手刑事、松田桃太だ)
夜神月「松田さん…!?」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/07/02(月) 11:38:55.47 ID:OkDc9WY8o
松田ァー!
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/02(月) 12:26:55.58 ID:JY06QNYeo
まさかのw
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/07/02(月) 12:41:21.30 ID:tyV2lIhoo
松田かよwwww
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/02(月) 19:37:34.76 ID:7cxogi54o
つか、バイオ2じゃんwwwwwwwwwwww
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/02(月) 21:25:09.82 ID:1frybiPno
アークレイ山地の館じゃなくてラクーンシティだからな
そりゃ2か3だろう
33 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga ]:2012/07/02(月) 22:44:44.48 ID:qZp32VwJ0
松田「やあ月くん!君は何故こんな場所にいるんだい?」
夜神月「…松田さんこそ、どうしてここに?」
松田「僕はこの街の警察組織、その特殊作戦部隊S.T.A.R.S.のある人物に用があって尋ねてきたんだけど…」
松田「街がこんな状態でね、それで生存者がいるか探していたら
この店から声が聞こえた、ってわけさ」
夜神月「…そうだったんですか」
ケンド『……ん?S.T.A.R.S.っつったか今?』
松田「え?あー…っと、英語はあんまり話せないんだよなー…
あっ!月くん、通訳…お願いできるかな?」
夜神月「……まったく…」
34 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 22:48:35.18 ID:kSk3F+eM0
松田「……つまり、店主のケンドさんはS.T.A.R.S.隊員と関わりがあったと?」
ケンド『ああ、そうだ。S.T.A.R.S.に武器を納入したりな』
松田「なるほど…」
(一通りの事情を聞いた後、さらに松田はこう続けた)
松田「なら、洋館事件から生還した人達がどうなったか知っていますか?」
夜神月「…洋館事件?」
35 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 22:59:05.70 ID:kSk3F+eM0
ケンド『…さあ、そこまでは聞いてないな…』
松田「え?月くん、知らないのかい?
捜査本部にも伝わってたじゃないか、アークレイ山地の洋館事件」
夜神月「……記憶にないな…」
松田「アークレイ山地にある洋館で、ウイルスによる生物災害…
通称"バイオハザード"が発生した、という事件だよ」
("バイオハザード"…この単語に、月は何かを感じた─…)
夜神月「……バイオ……ハザード…」
松田「そのウイルスによって、人間がゾンビ化した、という情報があるんだ」
松田「ま、その事件は、一般的には洋館が突然爆発し、
洋館の炎上によって一帯の森林が炎上した事件、となっているけどね」
36 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 23:03:29.15 ID:kSk3F+eM0
夜神月「…どうして、そんな情報が捜査本部に?」
松田「S.T.A.R.S.隊員の一人から、極秘に送られてきたんだ
詳しい事は省くけど、
「ある人物に、日本警察に伝えてくれと頼まれた」ってね」
夜神月「……!?…一体、何の目的で…」
松田「…さあ、僕にも分からない…
ただ、警察組織の中でも特に精鋭揃いのS.T.A.R.S.…これが5名を残し、全滅したほどの事件だ」
ケンド『…何だと?』
夜神月(………精鋭揃いの組織でも、生還できたのはわずか5人…
無事に街から脱出出来る見込みは、ほぼ0…という事か)
37 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/02(月) 23:29:52.55 ID:kSk3F+eM0
松田「…さて、僕はそろそろ目的の人物を捜しに行くとするよ…生きていればいいけどね…
月くんはどうするんだい?」
夜神月「…そうですね、とりあえずは生存者を捜します」
松田「……わかった、それじゃ」ガチャ
(松田はドアを開け、フラワー通りへと戻っていった)
ケンド『ああ、そこのお前!』
夜神月「?」
(店を出て行こうとする月に、ケンドが声を掛ける)
ケンド『お前、見たとこ何も持ってないようだな…
丸腰じゃ危険だ、コイツを持って行け』
(ケンドは月に「ハンドガン(H&K VP70)」「コンバットナイフ」「9mmパラベラム弾薬」を渡した)
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 00:12:45.44 ID:3GZpWwvxo
まるでアイテムの受け渡しだな
しかもナイフとか使えるのかよ
忠実ならここでこのおっさんは……
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 00:47:15.79 ID:P+jQKtNJ0
確かクリスが店出た後じゃなかったっけ
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 02:22:11.91 ID:3GZpWwvxo
一応指摘するけど、レオンな
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 09:46:01.26 ID:cU+pfuDfo
>>22
時計の中の仕込みノートくらいはあるだろ
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 13:01:37.91 ID:UmI2lOpIO
窓ガラス割れるんだろ
こいよおらおら
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 18:37:11.31 ID:xKyuApjIO
そいや店主からショットガンパクれたっけ
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/03(火) 22:18:34.55 ID:3GZpWwvxo
イベント発生してからな
でもハンドガン貰ったから、ショットガンは取らないんじゃね?
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/04(水) 03:57:04.94 ID:zU0U7UxIO
バイハのゾンビは生きてるからデスノートで殺せるだろ
普通は死者が生き返ったりするのをゾンビと言うが
これは生きた人間がウイルスに感染してるだけだから
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/04(水) 05:39:44.94 ID:3LA4+ASDO
映画だといっぺん氏んだ後復活してるな
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/04(水) 07:56:02.37 ID:cMXh6+xno
>>45
それでも心臓麻痺程度で死ぬかは怪しい気がするが
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/04(水) 09:56:22.05 ID:uHb/PjtRo
ウイルスを生物と仮定するならいけるんじゃね?
バイオ1−4くらいのゾンビはウイルス感染した死者だろ?
その後は寄生虫だったはずだけど
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/04(水) 10:16:11.53 ID:Ojbqzgm50
>>48
4も寄生虫だった気がする
あとはゾンビ
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/04(水) 10:31:42.13 ID:uHb/PjtRo
ああ、フォローすまん 4も寄生虫だな。
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/04(水) 20:05:33.08 ID:U4Ms82zIO
まあデスノ有効でもゾンビ相手じゃ大して役にたたんだろ
一回一殺、仮に心臓麻痺が有効でも効果出るまで40秒かかるし
時間指定で短くできても、名前がわかんなきゃつかえないしなぁ
犬とか鳥にも通じないし
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/05(木) 10:42:48.09 ID:Z2UPxehIO
店主にはリュークが見えてるのか
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/05(木) 14:17:16.10 ID:F+2sSwk4o
ホントだwwww
いま気付いたわ
仮装してるとでも思ってるのかな?
54 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/05(木) 22:44:05.83 ID:UW0Wdu3q0
夜神月「これは…」
ケンド『他のヤツらに渡してたから、弾は少ねぇが我慢してくれ
ゾンビに襲われたら、ソレで身を守るんだ、いいな?』
夜神月『…すみません、感謝します』
(月は店主にお礼を言うと、店を後にした)
キィィ・・・ガチャン
(月と入れ替わりで、誰かが店内へと入った気がした─…)
パリィィィィン!!
『うゎあぁぁ……ああああああああああああああああああああああ』
(店のガラスが砕け散る音と、ケンドの悲鳴が路地裏に響き渡ったのは
それからしばらくした後だった)
55 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/05(木) 22:48:25.45 ID:SAus8LQI0
─路地裏─
夜神月「……いろいろあったけど、結果的には
目的だった「武器の確保」はできたな」
リューク「ククッ、それより凄い偶然じゃないか…
まさかアイツが来ていたなんてな」
夜神月「松田か…嬉しい誤算だよ、まったく」
リューク(嬉しい誤算…どっかで聞いたセリフだな)
夜神月「…ところでリューク、一応聞いておくけど…
デスノートを持ってるか?」
リューク「デスノート?」
56 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 22:51:31.23 ID:SAus8LQI0
(突然の質問に対し、死神はこれといった素振りも無しに返答した)
リューク「……俺は持ってないが、どうかしたのか?」
夜神月「…いや、確認をしておきたかっただけだ
曖昧のままは嫌だからね」
夜神月(…持ってない…か…
この災害を人為的なものだと考えた場合、発生させた人物…
恐らく一つの組織だろう、それがあるはず)
夜神月(もしこの事態の真相が露見するのを恐れ、事件の証人を消すために"生存者狩り"をしてくるかもしれない…
そうなると、傭兵なり私設部隊なりを投入してくる可能性がある)
夜神月(そんな奴らと戦闘になれば、まず殺される
その部隊の名簿か何かを探し、デスノートで予め消しておく…という事が
デスノートさえあれば出来るんだけど…)
夜神月(この時計の中に仕込んである切れ端じゃ、書けて数人…
数十名近く投入されると考えても、まったく足りない)
夜神月(…そもそも、そんな非正規に近い部隊の名簿なんてあるハズが無い、か…)
57 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 22:56:08.85 ID:SAus8LQI0
リューク「ところでライト、生存者を探すといっても、一体どうするんだ?
適当に街中を探し回るのか?」
夜神月「僕がそんな効率の悪い、かつ危険な事をすると思ってるのか?
人が居そうな、例えば食料や武器になる物がある場所…そこに重点を置いて探すんだ」
夜神月「例えば、ホームセンターやスーパー、デパートとかかな」
リューク「ククッ、じゃあそれらしき場所を探し回ってみるか」バサァ
(死神が黒に染まった翼を広げ、飛び立とうとしたところに
月が声を掛けた)
夜神月「…?何処へ行くんだ、リューク?」
リューク「何処って、そのホームセンターってトコだ
手分けして探した方がいいだろ?」
58 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:00:28.17 ID:SAus8LQI0
夜神月(………………?)
(いつもとどこか違う死神の態度に、月は怪しみながらも)
夜神月「…分かった、生存者が居たら報告してくれ」
(と放った。今はそんな事を気にしている状況ではない、と判断したのだろうか)
リューク「よし、それじゃあ回ってくる」バサバサ
(リュークはそう言うが早いか、一瞬で上空へと消えていった)
夜神月(…さて、他に生存者が居そうな場所は……)
夜神月(…学校、かな)
59 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:11:54.09 ID:av9YQ3Yo0
─ラクーン大学─
夜神月「……や、やっと着いた…
一体何十分掛かったんだ……?」
夜神月「…ゾンビとの戦闘を避けながら移動すると、さすがに時間が掛かるな…
かといって、あんな数のゾンビと戦闘なんか始めたらキリがない」
夜神月「なんにしても、無事に目的地に着けたのはよかった…
早く生存者を捜そう」
(月は辺りを警戒しつつ、大学内へと入っていった)
("望まない生存者"が居る事も知らずに…)
60 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:17:12.42 ID:av9YQ3Yo0
夜神月(…しかし、アメリカの大学にしてはどことなく日本の設計に近く感じる…
日本人が設計でもしたのか?)
(大学内を見回しつつ、月は歩を進める)
夜神月(………物音一つしない…
外には誰もいないのか?…だとしたら…構内にいるはずだけど…)
夜神月(……とりあえず、構内に行ってみよう)
61 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:24:16.31 ID:av9YQ3Yo0
─ラクーン大学 構内─
夜神月(……暗いな)
夜神月(夜の大学だ、それは当たり前の事だけど…
足音もしなければ、人が潜んでいる気配もない)
夜神月(誰もいないのか…?街中にあんなに居たゾンビさえも?)
夜神月(それは考えにくい…
既に誰かが、構内のゾンビを掃討したのか?……)
夜神月(しかし、この街の警察は壊滅状態にあるはず…
一体、誰が……?)
夜神月(……とにかく、人がいそうな場所を捜そう…
もしかしたら、どこかの部屋に隠れているのかもしれない)
(月は構内の探索を始めた)
62 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:32:00.08 ID:av9YQ3Yo0
─────────────
夜神月(……バカな、誰もいない…!)
夜神月(隅から隅まで、探せる場所を全部探したのに…
どうなっているんだ!?)
夜神月(……考えても答えは出ない、一度構外に──)
(出よう、月がそう思った、まさにその瞬間───)
「コツン」
(─それは紛れもない、誰かの足音だった)
63 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:39:59.26 ID:av9YQ3Yo0
夜神月(───────!!)
(月は突然の足音に驚き、すぐに辺りを警戒した)
夜神月(…誰かいる!)
(弾を装填した銃を構え、その場から動かず、息を殺し、次の音を待つ──)
夜神月(音が鳴る方向…それを聞いて……)
「コツン」
64 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:47:16.57 ID:av9YQ3Yo0
夜神月(──後ろ!?)バッ
(月は音が鳴ると同時に後ろを振り向く、しかしそこには誰もいない─…)
夜神月(………!?バカな、確かに後ろから音はしたハズだ……)
夜神月(後ろはただの廊下だ、隠れる場所なんて無い…)
「コツン」
65 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/05(木) 23:56:03.01 ID:av9YQ3Yo0
(3度目の足音──それは確実に、月の後ろから聞こえた)
夜神月(……近付いている!?…マズい、一刻も早くここから──)
(逃げよう、そう思った瞬間──
ふと、天井に気配を感じた)
夜神月(………何だ?)
(月は何かに惹かれる様に、天井を見上げた─────が)
(すぐに己の足元に目を逸らした)
夜神月「……?……?…!?」
(己の眼で見た「もの」が、到底現実だと思えなかったから──)
66 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 00:12:00.41 ID:bv0JzuZZ0
「ギシャァァァァッ!!」
(己の頭上より聞こえてきた、"天井の何か"の咆哮───)
「ピチャン…」
(己の足元に垂れてきた、真紅に染まった人血──)
「ドサッ」
(そして己の目前に現れた、奇怪な姿形の怪物───)
夜神月「………な…何だ、コレは…!!」
(四つん這いの四足歩行、
脳が完全に剥き出しになっており、60cmはあろうかという長い舌、
筋肉組織が露出した体、巨大な5つの爪…
通称「リッカー」が、声に反応し、月に顔を向けている──)
夜神月「……………………」
夜神月「……ば、化け物………」
(出会えばまず生きて帰れないと言われる「B.O.W.」…月はそれに遭遇してしまった───)
67 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 00:22:45.73 ID:bv0JzuZZ0
夜神月「…………ぁ……」
(恐怖で体が動かない──…声がまともに出ない──…
余りの恐怖に、月の体は震える事も忘れ、ただ茫然と立ち尽くしている事しか出来ない……)
……ギシィァ……?
(化け物は低い声を上げると、月とは逆方向の向きへと四足で駆け出し、
そのまま闇へと消えて行った…)
夜神月「………あ……」
夜神月「……た、助かった……のか…?……」
(急に体から力が抜け、その場に力なく座り込んだ)
68 :
◆6ouCNC3WaW5l
[sage saga]:2012/07/06(金) 00:31:27.31 ID:bv0JzuZZ0
夜神月「……………一体…」
夜神月「……一体…アレは何だったんだ……?」
[暗闇で一人、答えの見えない自問自答を繰り返す月]
[己に何かを質問しては、「分からない」の解答を己に返す]
[延々と 月が正気に返るまで繰り返される筈だったそのループは]
[ある人物の一言によって いとも容易く乱された]
「アレは、我々が造り出した「生物兵器」だよ」
69 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 00:43:00.43 ID:jngwtQ6r0
夜神月「─────!?」バッ
(自分の後ろから、突然聞こえた人の声──)
(声の主を確かめるべく、月は後方を振り向く)
(その光景を見た途端、月の一部の疑問が解消された)
(誰もいなかった場所から、突然迷彩柄の服が現れ─
そこから徐々に、「透明」であった部分に色が付いていく)
夜神月「……光学迷彩……か…」
70 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 00:50:47.28 ID:U8rWvl910
???『………流石、U.S.S.の特殊スーツ…
実用性においては文句無しだな』
(透明だった部分が完全に消え、その人物の像が露わになった)
夜神月『…………軍人…?…』
???『ああ、軍人…と言っても差し支えない』
(その人物は、深く重みのある声で返した)
夜神月『……貴方に聞きたい事が幾つかあります……
…質問に、答えていただけますか?』
???『…私が、答えても問題無い、と判断した問いならばな』
71 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 01:00:35.39 ID:53DpV4o30
???『……おっと、そういえばまだ私の自己紹介が済んでいなかったね』
???『私はアンブレラ・バイオハザード対策部隊…通称「U.B.C.S.」』
???『D小隊B分隊隊長』
???『ニコライ・ジノビエフだ』
72 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 01:04:35.97 ID:53DpV4o30
夜神月「……………ニコライ……」
夜神月「……ニコライ……ジノビエフ……」
ニコライ『………さて、早速君の問いに答えよう───といきたいところだが…
その前に一つ、私からも聞きたい事がある』
ニコライ『君の氏名は………
「夜神 月」で……間違いないかね?』
夜神月「!?」
73 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 01:09:33.40 ID:53DpV4o30
(突然飛び出した、その名前──)
夜神月『……どうして、僕の名前を?』
(この情報社会において、
己の"名前"など誰に知られていてもおかしくはない……のだが──)
ニコライ『…フッ、なに、ある人物から与えられた"任務の資料"…
その資料に、君の「特徴」と「氏名」が記載されていた…それだけだ』
(その"名前"が…
「アレ」にとって、どれほど重要な意味を成すのか──)
夜神月『………………ニコライさん…
…貴方の言うその"任務"…
…任務の内容を、教えて頂けませんか?』
(…過去の経験から……月は知っている)
ニコライ『……構わんさ、「君になら」な
………[資料に記載されている、全ての人物を──]』
ニコライ『[抹殺せよ]』
(そう言い終えた後、ニコライは懐から何かを取り出した──────)
夜神月「………それは…………」
74 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 01:16:16.43 ID:53DpV4o30
夜神月「…デスノート…!!」
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 01:19:25.76 ID:fKB9DJO/o
あぁ、顔を見られたな
76 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 01:27:55.65 ID:bv0JzuZZ0
──同時刻 ラクーンシティ 時計塔──
ドバババババ…
(バイクに乗っている、小太り、というか結構太っているチャラチャラした男が
女性に声を掛けていた…)
シブタク「俺、渋井丸拓男
略してシブタク〜
へへ…付き合ってよぉ、素敵なお姉さぁ〜ん」
(その女性…名をジル=バレンタイン
ラクーン山中の洋館事件の、数少ない生存者である)
ジル『……ハァ、アナタ、今の状況を分かって言っているのかしら…?』
シブタク「へへへ…俺といいことしようよぉ、おねぇさ〜ん」
カルロス『…ったく、困ったモンだな…』
(ジルの横で溜息をつくのは、U.B.C.S.のD小隊A分隊所属の兵士、
カルロス・オリヴェイラだ)
77 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 01:44:10.52 ID:bv0JzuZZ0
カルロス『しかし、ヘリはまだなのか…?』
ジル『鐘は鳴らしたから、もうすぐでヘリが来ると思うんだけど…』
(そう言って空を見上げた時、遠目にヘリが飛んでくるのが確認出来た)
ジル『……!ヘリだわ!』
カルロス『本当か!?よし、これでこの街から脱出出来る───』
(カルロスが歓喜した、その瞬間─)
ドォォォォォォォォォンッ!!
(何処からか放たれたロケットランチャーが命中し、
ヘリは墜落、大爆発を起こした)
カルロス『………な…………』
シブタク「何だアレ」
ジル『……そんな………!』
78 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 01:50:48.27 ID:bv0JzuZZ0
ジル『一体……一体誰がヘリを───』
(撃墜したの!?という言葉が喉に詰まった──
理由は単純だ、ヘリを撃墜した「犯人」が、すぐそこに迫っていたのだから……)
カルロス『……!?……おい、何だよアイツ……!!』
シブタク『何だアレ』ガタガタブルブル ジョババババ
ジル『……"追跡者"……!!』
79 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 02:00:52.78 ID:bv0JzuZZ0
─同時刻 ラクーンシティ ダウンタウン─
「…夜神さん、ここで間違いないですね?」
総一郎「ああ、通信機によると確かにこの辺りだな」
相沢「大丈夫ですかね、月くんは…」
模木「きっと大丈夫だ、心配は要らないさ」
「…最後に、もう1度だけ確認をします
今回ラクーンシティに極秘に潜入したのは、あくまで月君を保護する為です…
その事を忘れないでください」
総一郎「…ああ、勿論分かっているさ………竜崎」
L「……では、行きましょうか」
80 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/06(金) 02:02:31.79 ID:53DpV4o30
何とかキリのいいとこまで行ったので、ここまでで
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/07/06(金) 02:02:58.09 ID:37ONUIvlo
乙
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 02:03:29.50 ID:37ONUIvlo
うわageてしまった
すまない
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/07/06(金) 02:18:36.55 ID:iALnTT3AO
月だったら大学リッカーぐらいなら初見で看破出来そうだけどな
自分の計画狂わされない限り常に冷静だし
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 03:51:07.31 ID:LsEiqWX7o
1乙
ゾンビではない、明らかな化け物相手に計画を練ってるわけないだろ
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 07:50:45.84 ID:rbnp6LWno
想定内の範囲が広いだけでそのさらに外だったら普通に豆腐メンタルな印象はある
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 13:50:43.24 ID:uHBGFV/E0
急に目の前にリッカーが落ちてきたらそら動けなくなるわな
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 16:21:59.03 ID:hlKhT3ox0
ん〜でもバケモノ自体はリュークとか死神で見慣れてると思うんだけどな
リッカーを死神と勘違いしても不思議じゃなかったかも
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 16:23:31.01 ID:HYtai8oIO
3と2の時間軸がしっかりしてていいな
乙
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 18:20:26.89 ID:lCp2D/Po0
つーか看破してどうすんだよ
リッカーはゾンビとは訳が違う、戦闘能力はかなり高いし動きも俊敏だ
警察もリッカーにだいぶやられたんだぜ 初めて銃を持った月がどうにかできる相手じゃない
更に細かいことをいえばリッカーはゾンビの突然変異だからBOWじゃないはず
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/06(金) 18:22:38.49 ID:LsEiqWX7o
確かゾンビがゾンビを食ってDNA摂取したから突然変異したんだよな
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/07(土) 22:18:58.54 ID:PY1LXih/0
てかこの時のラクーンシティってリッカー以外にもハンター、ドレインディモス、ブレインサッカーとかもいるし
タイラントもネメシス以外にタナトス、リボーン、カスタムなどうじゃうじゃ導入されてて凄いカオスだなww
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/08(日) 01:20:55.72 ID:MkCsrrE8o
何時までに帰れるかだよな
もし3の時間まで残ってたらキメラさん来るぞ
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/08(日) 01:33:54.86 ID:+fLU2NGIO
そういえば始めてリュークを見たときは驚いてたっけ?
汗はかいてたけどパニックにはなってなかった気がする
でもそれは死神のノートが存在するんだから死神が存在してもおかしくないって
あらかじめ予測してたみたいだし
94 :
◆6ouCNC3WaW5l
[sage]:2012/07/09(月) 23:43:34.89 ID:oZ7M4oI50
ジル『…一体、何度襲って来れば気が済むのかしらね…』
(銃を構え、ジルが呟く)
カルロス『…全く、バズーカでヘリを撃墜するなんてな…』
カルロス『アンブレラの連中は、こんな不死身のバケモンまで造ってやがったのか……
ミハイル隊長の死は、無駄になっちまったって事か』
ジル『………………………』
シブタク「………嫌だ!死にたくねぇえぇぇえ!!」バロロロロロロロ
(シブタクは暫く硬直していたが、乗っているバイクを急発進させ、
大穴の空いた壁を突き抜け、路地へと飛び出していった──)
カルロス『!!おい、待て!そっちにトラックが───────』
95 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/09(月) 23:45:26.80 ID:oZ7M4oI50
────ゴシャッ……
(シブタクが運転するバイクは、真正面から突っ込んできた大型トラックと衝突し
シブタク諸共大破してしまった)
カルロス『…くっそ……』
ジル『……!』
ジル『……カルロス、あのトラックの運転手、恐らくT-ウイルスに感染していたわ…
彼がトラックと衝突していなかったら、私達の方に突っ込んできたかもしれない…』
カルロス『……!』
ジル『…彼に感謝しましょう』
カルロス『…ああ』
96 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/09(月) 23:47:04.28 ID:oZ7M4oI50
カルロス『…んで、コイツと戦う羽目になるのか…』
(追跡者の方に目をやり、大きな溜息を吐いた)
ジル『何度倒しても、すぐに回復して追ってくる
……ホントに面倒な敵ね』
カルロス『…仕方ねぇ、さっさと倒して別の脱出方法を捜すぞ』
ジル『了解』
(カルロスとジルは戦闘態勢へ入る───のと同時に)
追跡者「………スターズ……」
(追跡者は、低い声でそう呟いた……)
97 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/09(月) 23:48:46.73 ID:oZ7M4oI50
─ラクーンシティ ダウンタウン─
(L、相沢、総一郎、模木……この4人が居る場所に
突如として、タイラントが出現していた────)
総一郎「くっ…何なんだ、こいつは!?」ダァンダァン
タイラント「…………………………」キィンキィン
相沢「駄目です局長!弾が………弾が全て弾かれてます!」
L「夜神さん、無闇に発砲しないでください
あの大男が着用しているトレンチコート、あれは防弾対爆仕様です」
(Lが後方より声を掛ける)
98 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/09(月) 23:51:53.59 ID:oZ7M4oI50
総一郎「何……!?」サッ
(発砲するのを止め、タイラントと距離を置いた)
L「恐らく、我々が持っている日本製の銃では太刀打ち出来ない…
一度ここから離れ、この化け物を撒き、装備を整えましょう」
タイラント「…………」スッ…
(タイラントはL目掛け、ロケットランチャーの砲身を振り下ろさんとしている)
L「!」バッ
相沢「危ない、竜崎!」ダァンダァン
(相沢の撃った弾丸は、弧を描く様にしてタイラントの頭部に命中した)
99 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/09(月) 23:52:43.61 ID:oZ7M4oI50
タイラント「…………!」ゴトン ジロッ
(ロケットランチャーをその場に落とし、己の頭部を損傷させた者…相沢を睨む)
相沢「くっ……!皆、逃げろォ!!」ダッ
模木「相沢!?待て!」ダッ
(相沢が走り出したのと同時に、模木もその後を追う)
L「…頭部を撃っても死なない…これでは倒し様もありませんね
逃げるしかないでしょう」ペタペタ
総一郎「りゅ、竜崎!何で裸足なんだ!?いや、何で走らないんだ!?」
タイラント「…………」ザッ ザッ
(タイラントは、逃げる相沢・模木には目もくれず
未だ己の周囲に居る二人へ向かって、接近する)
100 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/09(月) 23:55:26.54 ID:oZ7M4oI50
総一郎「…!!走れ竜崎!
奴がこっちに向かってくる!」
L「私は走るのが嫌いなんです…」ペタペタ
(総一郎の必死の催促に、Lは不機嫌そうに返す)
総一郎「くっ……仕方ない、コレに乗れ!」ガチャ
(総一郎は近くにあった車を見つけ、ドアを開けた
幸い鍵は掛かっていなかった様だ)
L「夜神さん、右は助手席です」
総一郎「…!…そ、そういえば、ここはアメリカだったな…」
101 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/09(月) 23:59:50.55 ID:oZ7M4oI50
総一郎「竜崎、急いで………
!!」
(バックミラーには、すぐ近くまで迫っているタイラントの姿が──)
総一郎「竜崎!急げ!!」
L「よっこいしょ」
(総一郎が大声で叫んだのと同時に、Lが扉を開けて乗り込んだ)
L「夜神さん、そう声を」
総一郎「乗ったか!?では行くぞ!」ブルルルルル……ブゥ────ン
L「…………」
(Lが乗車したのを確認し、総一郎は全速で車を発進させた)
───────────────────────
L「危機一髪でしたね、夜神さん」
総一郎「…多分、竜崎の所為だと思うんだが」
102 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/10(火) 00:03:44.73 ID:cbikipjw0
L「…しかし、被害は甚大ですね
S.T.A.R.S.隊員からの情報だと、"製薬会社アンブレラ"が開発したウイルス…
「T-ウイルス」による生物災害だということでしたが…」
L「…たかがウイルス……そう甘く見ていた私が間違いでした
いくら月君を保護するだけとはいえ、装備が軽すぎましたね」
総一郎「…確か、S.T.A.R.S.隊員の情報だと
T-ウイルスに感染した者…いわゆる"ゾンビ"に加え」
総一郎「アンブレラによって造り出された生物兵器…通称B.O.W.が
洋館には居た様だが…まさか、この街にも……」
L「…居るでしょうね、さっきの大男…アレも、恐らくはB.O.W.でしょう
洋館で起きた事と同じ事が、この街でも起きている」
L「そう捉えるべきです」
103 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/10(火) 00:08:28.95 ID:cbikipjw0
総一郎「……つまり、生存は絶望的という訳か」
L「大丈夫でしょう、月君なら」
総一郎「……だといいのだが………」
L(…夜神月…彼がもしがデスノートを持っているとすれば…
ゾンビの名前をデスノートに書き込み、心臓麻痺で殺し、生き延びているかもしれない)
L(ゾンビは"死体"では無い、あくまで"T-ウイルスに感染した者"……
死んでいる訳では無い…)
L(……しかし、仮に効いたとして…
この街全体がウイルスに汚染されていると考えると、ゾンビの数はおよそ数万人に上る
数万のゾンビがいるのならば、デスノートで数百人殺してたとしても、まるで焼け石に水……)
104 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/10(火) 00:10:20.90 ID:cbikipjw0
L(…第一、名前を書く対象…ゾンビの本名が分からなければ意味が無い…
見ず知らずの他人、その本名が分かる筈が無い……
デスノートは、この状況下においてほとんど意味を成さないだろう)
L(……だが……だがしかし)
L(見ただけで、その人物の氏名が分かる手段があるとしたら……)
総一郎「竜崎、危ない!!」
L「!?」バッ
ガブウッ!!
(後部座席より現れた、T-ウイルスの感染者…「ゾンビ」…
そのゾンビの、突然の行動──それに反応出来ず)
L「……ぐっ……!!」
(Lは左肩を深く噛まれ、同時にT-ウイルスに感染した──…)
総一郎「りゅ……………竜崎!!」
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 00:16:50.22 ID:x9f0lUeDO
Lオワタ…
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/07/10(火) 00:45:33.62 ID:IWUFmW4T0
投下終わり?
最近楽しみに見てる。乙!
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 00:52:46.53 ID:hU6KzGkZ0
誰かスト様のコピペのシブタク版を
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 01:51:13.44 ID:63AGyi2j0
あーん!タク様が死んだ!
タクさまよいしょ本&タクさまF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…醜形薄命だ…
・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「俺、渋井丸拓夫 略してシブタク」って自己紹介をしてまだ20レスじゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんな大型トラックごときに殺られるなんてっ!!
夜神月と差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・
私はあのおそろしく醜い彼が(たとえド田舎人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
タクさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
>>1
のカバッ!!え〜ん・゚・(ノД`)・゚・
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 03:46:12.94 ID:jUNBzo2To
1乙
>>108
これコピペなん?初めて見た
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 12:52:37.34 ID:mWpGrR4U0
バイオの主人公たちは噛まれたくらいじゃ感染しない抵抗力持ってるらしいけど
Lには無かったか
あるいはウェスカーやセルゲイみたいにウィルス完全適合者で超人化フラグか
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 14:17:10.60 ID:FJNOAzqO0
主人公たちが都合よく抗体を持っていた、というより抗体があるから生き残ったというほうが正確だな
10人に一人の割合で抗体持ちは存在するからそんなにレアでもない
まぁそれでも濃度の高いウィルスをブチ込まれるとアウトだが
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/10(火) 14:41:05.13 ID:wjRrl/Vwo
うぇすかーの場合は一度死んで馴染ませてるからな
Lが冷凍保存してなじむまでどこかに放置でいいんじゃね?
113 :
◆6ouCNC3WaW5l
[sage]:2012/07/10(火) 23:54:43.69 ID:W9v+9wT00
・主要人物の現在地まとめ
─ラクーン大学─
☆夜神月
☆ニコライ・ジノビエフ ※
>>1
に記載し忘れていました
デスノの時系列は、月がキラ事件の捜査本部に入った辺りです
─時計塔─ ただし、デスノ本編で死んだキャラも登場する、オールスター的な形になります。
☆カルロス・オリヴェイラ
☆ジル・バレンタイン
☆追跡者
─ダウンタウン・路地─
☆夜神総一郎
☆L
☆ゾンビ
─ダウンタウン・裏路地─
☆相沢周市
☆模木完造
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/10(火) 23:55:41.12 ID:i3+BoUbIo
おつ
115 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/10(火) 23:57:23.63 ID:W9v+9wT00
─ラクーン大学 構内─
ニコライ『…さて、お望み通り、君の質問に答えるとしよう
ただし、手短に済ませてくれたまえ』
夜神月『…何故……ドコで…そのノートを……?』
(月の問いに、ニコライは表情を緩めながら答える)
ニコライ『……フッ、やはり真っ先にコレに喰いついてきたか…
ある人物から貸し与えられた、それだけの話だ』
夜神月『………ある…人物?』
夜神月『…そういえば、さっきも"ある人物から任務が与えられた"と言っていたが…
その人間と同一人物なのか?』
ニコライ『…残念、それには答えられんな』
夜神月「………………………」
116 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/10(火) 23:59:35.10 ID:W9v+9wT00
夜神月(…何故だ…?何故デスノートが…?
確か、「ある人物から渡された」と、あの男は言った…
つまり、最初はその"ある人物"が、デスノートを所持していたことになる)
夜神月(しかし、デスノートに関する記憶が僕に有る以上、あのノートの所有権は僕にある…
これは間違いない、それがデスノートのルールだ)
夜神月(……僕が気付いた時、デスノートは僕の手に無かった…
僕が気絶している時に、あの男の言う「ある人物」が持ち去ったのか?…)
夜神月(…いずれにしても、状況は最悪だ……僕の顔がはっきりと視認され、既に名前も知られている…
このままだと………殺される)
夜神月(いや、落ち着け……まだあのノートが本物かどうかは分からない…
まずは、あのノートが本物か、偽物か……それを確かめるんだ)
117 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:01:26.12 ID:D8gsTXAj0
ニコライ『───随分と動揺している様だな、夜神月…』
夜神月『…ああ、お陰様でね…『』
ニコライ『私も初めは驚いた…
名前を書き込むだけで、人が死ぬノート…
これほど便利で手軽な殺人兵器は、他に無い』
(ニコライはノートを手に取り、ページをペラペラとめくり始める)
ニコライ『最近、世間を賑わせている「凶悪犯連続殺人事件」…キラ事件とも呼ばれているらしいな』
ニコライ『アンブレラ上層部は、この事件も独自に調査していた様だが…
何一つ手掛かりが掴めず、結局調査は打ち切られたらしい』
118 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:04:11.77 ID:D8gsTXAj0
ニコライ『…だが、つい最近だ……ある一人の男が、ヨーロッパにある
アンブレラ本社を訪ねてきた』
ニコライ『単なる入社志願者だったらしいが、アンブレラはその男を特別採用した、と聞いている』
夜神月『…それが、何だっていうんだ?』
ニコライ『…その男が、"コレ"を持っていたのさ』
(ニコライは、デスノートを摘み、左右に振って見せた)
夜神月「───────!?」
ニコライ『しかも、二冊だ』
夜神月『!?…二冊……………!?』
119 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:07:21.18 ID:D8gsTXAj0
夜神月(馬鹿な…!何故デスノートが二冊も…!?
リューク以外の死神が、人間界に来ているということか…!?…)
ニコライ『この件で、俗に言われている「キラ」…こいつがどうやって人を殺しているのかが判明した
キラはこのデスノートで、犯罪者殺している……とね』
ニコライ『それと同時に、アンブレラは
全世界中の人間を、いつでも殺せる力を得た』
ニコライ『そして、デスノートをアンブレラが所持している限り
アンブレラの人間は、デスノートでは殺されないという事だ』
夜神月(……自分達が幾ら犯罪を働こうと、絶対安全…という訳か)
120 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:10:12.38 ID:D8gsTXAj0
夜神月(…とにかく、あのノートが本物か、偽物か…
どうにかして確かめる方法…………)
ニコライ『──言っておくが、このノートは偽造品などではない…
事実このノートで、既に数名のS.T.A.R.S.メンバーを殺害している』
夜神月『…………!?何だって!?』
ニコライ『まあ、実際にノートに名前を書いたのは私ではないがな…
名前を書いたのは、デスノートをアンブレラに提供した男だ』
夜神月『……その男というのは……一体、誰なんだ………?』
ニコライ『夜神月、君もよく知る人物だよ』
夜神月「……!?」
(ニコライのその言葉に、月は"ある人物"が脳裏に浮かんだ───)
121 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:14:57.13 ID:D8gsTXAj0
ニコライ『日本警察 凶悪犯連続殺人事件捜査本部所属の刑事』
ニコライ『松田桃太』
122 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:18:24.34 ID:D8gsTXAj0
─ラクーンシティ 廃棄処理場─
松田「…………………………………」
ザッ ザッ ザッ
タイラント「…………………………」
(廃棄処理上で佇む松田の前に、突如としてタイラントが現れた──…)
タイラント「………………………」ドドドドドド
(タイラントは、松田に向かい
この巨体からは考えられないスピードで、松田へと突進していく)
松田「…………………」スッ ドスッ
(松田は、ポケットから透明な液体の入った注射器を取り出し、
腕に注射器を刺し、中の液体を注射した)
123 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:18:53.46 ID:D8gsTXAj0
夜神「…………松田さんが……デスノートを………!?」
ニコライ『…彼は入社してすぐ、アンブレラ社の上層部に加えられたが…
それには二つ、理由がある』
ニコライ『一つ目はこの"デスノート"……これをアンブレラに提供した事だ』
ニコライ『そして、二つ目は───────────』
124 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:20:27.13 ID:D8gsTXAj0
(タイラントは右拳で、松田の顔面を殴りつけた)
(が)
(ビクともしない)
松田「────究極のB.O.W.…過大評価だね」
(松田は右手に力を籠め、そしてタイラントの顔面を殴りつけた──────────)
ニコライ『あの男──松田桃太は』
ニコライ『1000万分の1の確率で存在する』
ニコライ『T-ウイルスの完全適合者だったからだ』
(─────その瞬間、タイラントの頭部が跡形も無く消し飛んだ)
125 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/11(水) 00:21:46.15 ID:D8gsTXAj0
少し短いですが、取り敢えずここまでです
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/11(水) 00:22:58.82 ID:Z+C4cJKvo
乙
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/11(水) 00:43:49.57 ID:ZoouKam90
>>1
乙
所有権とか、デスノートのルールって結構ややこしいな
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/07/11(水) 00:46:22.15 ID:AlaYAZ2AO
松田ァ!
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/11(水) 00:56:17.33 ID:DAVvNet8o
1乙
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/11(水) 03:51:36.66 ID:Z9fUQMtj0
松田TUEEEEEEEEEEEEEE
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/11(水) 07:37:34.72 ID:6lXKWKzVo
松田は殺さないとダメだァーー!
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/11(水) 07:50:36.52 ID:Kp26hOCIO
おつ
133 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/13(金) 17:39:54.35 ID:AZrW6BNX0
夜神月『T-ウイルス……?完全……適応者?』
ニコライ『………………?』
ニコライ『……まさか、君がT-ウイルスを知らない筈はあるまい、夜神月?』
(ニコライのその質問に、月は疑問を持った)
夜神月『……どういうことだ?』
ニコライ『夜神月……君はあの"アークレイ山中 洋館事件"……
あの事件の生存者───だろう?』
夜神月『─────────!?』
(月が衝撃を受けたのは、今日これで何回目だろうか……)
134 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:42:23.66 ID:AZrW6BNX0
ニコライ『松田桃太……彼が証言している
「夜神月はアークレイ山中の洋館にて、S.T.A.R.S.隊員と共に洋館を攻略し
洋館から脱出した」と…』
ニコライ『何せ松田桃太も、洋館事件の生存者だからな』
夜神月『……松田さんも…!?』
ニコライ『……まさか、記憶に無いとでも言うつもりかね?』
(ニコライのこの質問に、月は困惑気味に)
夜神月『……ああ、全く無い』
(と返した)
ニコライ(………………………)
(ニコライは少し考え、一つの推論を出す)
ニコライ『夜神月……君は恐らく、洋館事件の記憶を抹消されている』
135 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:44:02.26 ID:h9DUsEHh0
(ニコライのその言葉に、月は更なる衝撃を受けた)
夜神月『……記憶の……抹消だって……?』
ニコライ『君が洋館に居た事は間違いない……しかし、君には洋館事件の記憶が無い……
これは、「記憶を抹消された」と考えるべきだろう』
夜神月『……そんな事、一体誰が、何のために?』
ニコライ『……事件当時、洋館に居た人物……"アルバート・ウェスカー"
又は"松田桃太"』
夜神月『……アルバート・ウェスカー?…』
ニコライ『今はまだ、君が知る必要はない』
ニコライ(……いずれ、彼と君は───遭遇するだろうからな)
136 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:45:30.78 ID:tZTJAKFm0
夜神月『……なら、僕の記憶を消した……その目的は何だというんだ?
目的も無く、記憶を消す意味は無いと思うが』
ニコライ『……洋館事件では、T-ウイルスに関する情報や
アンブレラの機密情報等がS.T.A.R.S.に把握された』
ニコライ『洋館内で、君がS.T.A.R.S.隊員と行動を共にしていたならば
君もその情報を知った事になる』
ニコライ『これだけでも、君の記憶を消す理由としては十分だと思うが?』
夜神月『……確かにそうだが、それなら僕を殺した方が早いんじゃないか?』
ニコライ『……何か、"理由"があった…
そう考えればいいだけの話だ』
夜神月(……僕を殺さなかった……理由……)
137 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:47:13.81 ID:tZTJAKFm0
ニコライ『……話を戻そう、松田桃太がT-ウイルスの完全適応者……ここまでは話したな』
ニコライ『…おっと、その前に夜神月………君はT-ウイルスについて何も知らない……
いや、覚えていないんだったな』ゴソゴソ ヒュッ
(ニコライはポーチのような物の中から、1枚の紙を取り出し
月の足元へと滑らせた)
夜神月『……これは?』
(紙を拾い上げ、月が尋ねる)
ニコライ『T-ウイルスに関しての資料だ……今回のラクーンシティのバイオハザードの件で
いずれアンブレラが裏で研究していた事が露見し、アンブレラが崩壊するのは目に見えている』
ニコライ『その程度の資料、君が知ったところで何の脅威にもなるまい』
138 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:48:32.44 ID:tZTJAKFm0
ニコライ『……さて、資料にもある、この「ウイルス完全適応者」…このタイプに分類される場合、
T-ウイルスを摂取することで、超人的な能力を得る事が出来る』
夜神月『……この"セルゲイ・ウラジミール"っていう人物も、完全適応者なのか』
ニコライ『その通り、アンブレラ社の幹部であり、私もよく知る人物だ』
夜神月『アンブレラが把握しているT-ウイルスの完全適応者は、その二人で全員か?』
(月のその質問に、ニコライは少し表情を硬くして話す)
ニコライ『……いや、正確にはもう一人いるんだが……
その名を聞く事はお勧めしない』
(ニコライの意味深な発言──これに、月が疑問を持ったのは言うまでも無い)
夜神月『……どういう意味だ?』
ニコライ『……"殺されるから"だよ』
139 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:50:05.57 ID:tZTJAKFm0
夜神月『──────!?殺される…!?』
(…"彼"の名前を知った者は殺される───何かと似ているような──)
ニコライ『彼は、己の名を知られるのを酷く恐れ、怯えている』
ニコライ『彼の本名を知った者は、彼に間違いなく殺される』
ニコライ『それが誰であろうとも』
140 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:52:32.90 ID:tZTJAKFm0
夜神月『……まるで都市伝説だね』
ニコライ(……フッ、心臓麻痺で人を殺せる君が言えたことか)
夜神月『だが、それには少し矛盾が生じていないか?』
ニコライ『……矛盾?』
夜神月『本名を知ったら殺される……それなら、ニコライ・ジノビエフ…
あなたも既に"殺されてる"ハズなんじゃないか?』
(月のもっともな推論……ニコライはこれに、間髪入れず答えた)
ニコライ『ああ、殺されているな』
ニコライ『「本名を知っている」ならば』
141 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:56:17.27 ID:tZTJAKFm0
夜神月『………………!』
(ニコライのその言葉から、月はすぐに一つの答えを弾き出す)
夜神月『あなたの言う"彼"……自分の「本当の名前」を知られるのを恐れ、
本名ではなく、偽名を名乗っている訳か』
ニコライ『その通り』
夜神月『なら、その偽名の名前は?』
ニコライ『…彼の偽名は一つでは無い
私が把握しているだけでも、十数個以上の偽名を使用しているが……』
ニコライ『その中でも、彼が好んで使用しているらしい偽名を3つ、教えておこう』
142 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 17:58:43.45 ID:AZrW6BNX0
ニコライ『ネイト=バリー』
ニコライ『ミハエル=ルーケ』
ニコライ『そしてもう一つ────』
ニコライ『竜崎 ルエ』
143 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/13(金) 18:03:33.79 ID:h9DUsEHh0
ここで一旦投下を終了します
追記
@Wikiの方に登場人物その他を軽くまとめておきましたので、ご一見下さると幸いです…。
http://www48.atwiki.jp/kokogaraku_n/pages/1.html
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/13(金) 18:21:08.39 ID:GUQjWUOn0
乙
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/07/13(金) 18:43:45.99 ID:KG7XuIvwo
乙
いい引っ張りかただな
146 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/07/13(金) 19:30:57.87 ID:PUMsSbbAO
セルゲイ「私は……?」
147 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/13(金) 20:04:24.77 ID:rO/UxiaB0
あの3つの偽名は明らかにあの3人の…
おっと誰か来たようだ
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/14(土) 00:47:27.92 ID:nVocjgv8o
おつ
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/14(土) 01:34:09.10 ID:Sk09V0+do
1乙
150 :
◆6ouCNC3WaW5l
:2012/07/17(火) 05:11:57.26 ID:bhexyDkU0
夜神月『……竜崎……ルエ…?』
ニコライ『……どうした?まさか聞き覚えがあるのか?』
夜神月『いや、…無い』
(ニコライの問い掛けを、月は否定する)
ニコライ『……なら、話を続けよう』
ニコライ『竜崎ルエ……彼はアンブレラに属する人間でこそ無いが
アンブレラに関する情報を多大に入手している』
夜神月『……そんな事、どうやって?』
ニコライ『さあな………私も詳しくは知らん』
151 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:12:37.13 ID:bhexyDkU0
ニコライ『しかも、彼に関する情報は全くないと言っていい
職業、年齢、住所、経歴……全てが謎だ』
ニコライ『上の連中は、人探しに長けた探偵「エラルド=コイル」に竜崎ルエの捜索を依頼したが
未だ行方が掴めていないそうだからな』
夜神月(エラルド=コイル……確か、人を探すことに関しては
Lをも超えると言われている人物……)
夜神月(……そんな人物でさえ見つけられないとなると……
……いや、まさか……)
152 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:14:09.63 ID:bhexyDkU0
ニコライ『……さて、ついつい長話をしてしまったな』
ニコライ『…では、夜神月』
(ニコライの改まった口調に、月が違和感を覚えたのは言うまでも無い)
夜神月『…………何だ?』
ニコライ『……当初の予定の通り、君を………殺害する』──バッ カリカリカリ
(言うが早いか、ニコライはノートを開き、ペンで名前を書き始める)
夜神月『!!』
夜神月『──ま、待て!!』ガチャ
(月が銃を構えるのと同時に)
ダァン!
(銃声が響き渡る──────────)
「……君達、何をしているんだ……?」
153 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:17:27.91 ID:bhexyDkU0
(狙撃されたニコライのペンが床に落ち、ペンから煙が上がる
ペンには傷一つ着いていない……どうやら、防弾使用のペンの様だ)
ニコライ『…………誰だ?』
(月の名前を書きかけたノートを持ちつつ、ニコライは銃を放った人物に目をやる──)
夜神月『……!!』
(月もそれに釣られ、後ろを振り向く──)
レイ『FBI捜査官、レイ=ペンバー』
レイ『政府の極秘任務の元、生存者の保護に来た』
154 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:19:37.82 ID:bhexyDkU0
(月の後方───そこに立っていたのは、FBI捜査官 レイ=ペンバーだった)
夜神月(……レイ=ペンバー……!!)
ニコライ『…………FBIか』
ニコライ『政府め……SPEC OPSに加え、FBIまで投入してきたか
余程バイオテロの証拠を掴みたいらしい』
レイ『……ニコライ・ジノビエフ……アンブレラの手の者か』
レイ『……今回のラクーンシティで起こったバイオテロ……
それを引き起こしたのはアンブレラ……間違いないか?』
(レイの事件の核心を突く様な質問に、ニコライは軽く答える)
ニコライ『その通り………と言っても差し支えは無いだろう』
155 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:20:37.75 ID:bhexyDkU0
レイ『──そうか、それだけ聞ければ十分だ』
ニコライ『………何?』
レイ『……ニコライ・ジノビエフ
お前には政府より、射殺命令が出ている』ダァンダァン!!
ニコライ『!!』チッ チッ
(突如放たれた二発の弾丸は、ニコライの頬をかすめ、奥の壁に命中した)
ニコライ『……ほう、政府の犬が……私に銃を向けるか』ガチャ
レイ『……そこの青年、逃げ』ダァン! ガチャァン!
(レイがその先を続ける間もなく、レイの銃は床に叩き落とされた)
レイ『くっ……!』
156 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:21:31.27 ID:bhexyDkU0
夜神月『レイさん!』
(月が叫ぶのと同時に)
レイ『…………』バッ ガチャ
(レイは銃を拾い上げ、ニコライに向ける─────が)
ニコライ『無駄だ、銃口を見たまえ』
レイ『………銃口?……なっ!?』
(銃口には、ニコライが撃ったと思われる弾が詰まっていた)
ニコライ『これで、その銃はもう使い物にならん』
レイ『おのれ……!』
157 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:22:48.82 ID:bhexyDkU0
レイ『……マズいな…そこの青年!』
夜神月『…!?』
(どうやら、レイは月の事を知らないらしい)
レイ『ここは危険だ!すぐここから逃げろ!』
夜神月『……いや、それは出来ません』
(その言葉に、レイは驚愕する)
レイ『!?……何故だ!?』
ニコライ『このノートを奪い返せてないから……な』
158 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:24:20.99 ID:bhexyDkU0
(ニコライが掲げた、漆黒のノート……)
レイ『……!?何だ…そのノートは…?』
(それを見たレイの質問に、月が返す)
夜神月『……デスノート……
名前を書かれた者が死ぬノートです』
レイ『──────!?何だって……!?』
(月の口から出た衝撃的な発言に、レイが驚くのも無理は無い)
レイ(……いや、あのノートで本当に人が殺せるとして……
今、世界中で同時多発的に起こっている連続殺人……それがあのノートで行われているとするならば……)
159 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:25:12.85 ID:bhexyDkU0
レイ『……あのノートが、"キラ"の殺人手段というわけか』
ニコライ『その通り……まあ、このノートの元々の所有者は私ではないがね』
レイ『何……!?
じゃあ一体、誰が所有していたと言うんだ!?』
ニコライ『……君の横に居る人物───夜神月だ』
レイ『!?』バッ
(レイはすぐに月の方を振り向く)
レイ『……本当……なのか?』
夜神月『……レイさん、確かにあのノートは僕の物です……
しかし、今はあの男の手にある』
夜神月『あの男からノートを奪還しないと、殺されます───あなたも、僕も』
160 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:26:00.53 ID:bhexyDkU0
レイ『…………………』
レイ『……分かった、今はあの男……ニコライからノートを奪還する事を優先しよう』
夜神月『……ありがとうございます』
夜神月(……しかし、いくらFBI捜査官が味方についたとはいえ……
戦況が絶望的なのに変わりは無い)
夜神月(あっちは僕の名前を書きかけたデスノートを持っている……
下手な真似をすれば、すぐ名前を書かれて僕は終わりだ)
夜神月(……一瞬だけでも、奴に隙が出来れば…
……………!!)
(──そう月が思った時、デスノートの"あるルール"を思い出した)
161 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:26:33.95 ID:bhexyDkU0
夜神月(……そうだ、デスノートにあった、あのルール……)
夜神月("二冊以上のノートに、同じ人物の名前を書いた時
その人物の名前を書き終えた時の時間差が0.06秒以内なら
それは無効になり、書かれた人物は死なない"…)
夜神月(これだ…このルールを使うんだ…
この時計に仕込んであるノート……これに僕の名前を書き込み、
奴とほぼ同時に、名前を書き終えられれば……僕は死なない)
夜神月(奴がこのルールを知らないなら、僕は心臓麻痺で死んだと思うハズ
その瞬間……つまり、奴に隙が出来たところを銃撃する…
……上手く命中すればいいが)
夜神月(…成功する功確率なんて無いに等しいが、これしか策はないんだ……
やるしかない!)
162 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:27:21.14 ID:bhexyDkU0
ニコライ『……さて、私もこれ以上ここに留まるつもりは無いのでね…
終わりにしよう』カリカリ
(ニコライは再び、ノートに名前を書き始める───)
夜神月(今だ!)カチカチカチカチ シャッ!
(月は時計の出っ張りを4度引き、
3cm程のノートの切れ端が貼られている、時計の底の部分を出した─────が)
ニコライ『──愚かな』
(ニコライは名前を書くのを止め、月に銃を向ける────)
─ダァン!!
バキャァン!
夜神月『ぐっ!?』
(発砲した音が聞こえてから1秒と経たず、月が腕に嵌めていた時計が
粉々に砕け散った───のに加え、貼り付けていたノートの切れ端……それも床に落ちた)
ニコライ『──想定内だ、君がノートの一部を隠し持っている事はな』
夜神月『……しまった……!』
163 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:27:59.02 ID:bhexyDkU0
ニコライ『──私は、デスノートの全てのルールを把握している
勿論、「0.06秒ルール」もな』
ニコライ『大方、その時計に仕込んだノートで、私と同時に名前を書き終え
デスノートの効力を消し去る』
ニコライ『そして、心臓麻痺で死んだ様に見せかけ…
私の油断を誘う───その程度の策だろう』
ニコライ『浅はか且つ無謀に近い策など、私には通用せんよ…夜神月』
(ニコライの圧倒的な推理力、それに月は若干の恐怖すら覚える)
夜神月(……駄目だこいつ……早くなんとかしないと……)
164 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:29:10.35 ID:bhexyDkU0
夜神月(…くっ、それよりどこだ、どこにノートの切れ端は落ちた!?)
(必死に下を捜すが、この暗闇の中、割れた窓から入る微かな光だけを頼りに
数センチの紙切れを探し当てる方が────)
ニコライ『─────無理な話……そうは思わんかね、夜神月』
夜神月『──なら、コレでお前を殺すまでだ!』ガチャ
(月はニコライに向け、右手で銃を構える)
ニコライ『…おっと、そう来たか
……だが、銃を扱ったことの無い素人が
この距離で、この暗中で……私に命中させられるかな?』
夜神月『…狙いを定めれば、素人にだって当てられない事は無い』
ニコライ『ふむ、確かに一理ある』
165 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:30:12.78 ID:bhexyDkU0
ニコライ『だが、これならどうする?』スゥー…
(ニコライの体は、先程の様に徐々に透明になっていった…)
夜神月『!!』
レイ『………!?何だ!?どうなってる!?』
(透明になり始めてから数秒で、ニコライは完全に透明になり、視認は不可能となった)
ニコライ『姿が見えなければ、狙いを定める事も出来まい
この状態で、どうやって私に弾を当てるというのだ?』
夜神月『…………くそっ……』
166 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/17(火) 05:31:18.24 ID:bhexyDkU0
ニコライ『まあ、近付いて目を凝らせば、見えん事も無いのだがな』
(ニコライのその言葉を、レイは聞き逃さず、)
レイ『……まさか、自ら自身の攻略法を吐露するとは思わなかったよ
それなら、こちらから接近し、拘束すればいいだけの話だ!』ダッ
(レイは自身の前方……透明状態のニコライへと向かって駆け出した────が)
ニコライ『おおっと、君も不用意に動かない方がいい…
こう見えても私は用心深い性格でね、予めこの廊下…私の前方一帯に
ブービートラップを仕掛けて置いた』
レイ『…!?』ザッ
(すぐに足を止めた)
ニコライ『相当数の「地雷のようなもの」がこの廊下に埋まっていると考えたまえ…
連鎖的に爆発すれば、この建物を崩壊させる事も不可能では無い……
貴様だけでなく、保護すべき生存者──夜神月まで死ぬ事になるが……それでも動き、私を捕えるかね?』
レイ『…くっ……』
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/17(火) 08:13:05.03 ID:rsBkX4kio
用意周到だな
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/17(火) 14:05:11.47 ID:I0D8Tvq50
一乙
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/17(火) 14:22:55.77 ID:TJyV1suQ0
ニコライ有能過ぎるww
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/18(水) 18:01:14.96 ID:5ncp5nBWo
ほぉ
171 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga]:2012/07/22(日) 16:34:21.70 ID:vm5axRtn0
少し遅くなりましたが、続き投下します
172 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:35:17.84 ID:vm5axRtn0
ニコライ『……………おっと』スゥー
(ニコライは迷彩状態を解いた…、いや、"解けてしまった"が正しいだろう)
夜神月『……!?何のつもりだ?』
ニコライ『……"完全な兵器など存在しない"……
後は察したまえ』
夜神月(………………?)
レイ(……スーツの機能に問題が生じ、迷彩状態を維持出来なくなった……というところか)
(冷静な分析、さすがはFBIといったところだ)
173 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:36:17.67 ID:vm5axRtn0
夜神月『…何にせよ、僕にとって狙うには都合のいい状態だ
遠慮無く撃たせてもらうよ』ガチャ
ニコライ『………ならば、撃つがいい』
(ニコライのその発言、それに二人が驚き、何らかの疑惑を持つのは至極当然)
夜神月『……!?何だって!?』
レイ『貴様、何を企んでいる!?』
ニコライ『何も企んでいないさ……さあ、撃つがいい』
174 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:37:08.54 ID:vm5axRtn0
夜神月『…………………』
夜神月(……ケンドさんから貰った、このH&K VP70という銃……
確か自動拳銃だったハズ)
夜神月(自動拳銃は、排莢や次弾装填、それらを自動化した拳銃…
ショートリコイルの作動機構を持ち、スライドの後退によって反動が軽減される効果を持つ)
夜神月(全長は約20cm……初心者でも扱いやすい拳銃だ)
夜神月(……装填数は18発+1発……予備のカートリッジ18発分を含めてわずか37発…
このうち何発で、あの男を仕留められるか……)
175 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:37:44.50 ID:vm5axRtn0
夜神月(……ここから撃ったとして、僕とあの男の距離……約20mはある
そんなに遠く離れている訳じゃない……命中するか……?)
ニコライ『……どうした?撃たないのかね?』
夜神月『!……』ダァン!!
(月はニコライに狙いを定め、無言で引き金を引く)
ヂュンッ!!
夜神月「ぐっ!」ヨロッ
(放たれた銃弾はニコライの左肩に命中し、それと同時に月は軽くよろけた)
176 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:38:21.84 ID:vm5axRtn0
レイ『!大丈夫か!?』
夜神月『………はい、なんとか』
夜神月(…衝撃は思ったより強い……早々に慣れておかないと)
ニコライ『……夜神月、君は……"何処"を狙った?』
夜神月『………!!』
夜神月(無傷……!?馬鹿な、そんなハズは……)
177 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:39:14.39 ID:vm5axRtn0
ニコライ『U.B.C.S.仕様の防弾チョッキだ……9mmパラベラム弾は並以上の威力を持つ弾だが
その程度では、このチョッキを貫通する事など不可能』
夜神月『……なら、眉間を撃ち抜く!』ガチャ
(月は再び、ニコライにVP70を向ける
────ただし今回は、肩では無く眉間に狙いを定めているが)
ニコライ『……悪いが、今の銃撃で
VP70の弾道は大よそ把握した』
レイ『……何!?』
ニコライ『次の弾は……"躱せる"』
178 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:40:13.31 ID:vm5axRtn0
夜神月(…「銃弾を躱す」なんて、普通の人間に出来る筈が無い)
夜神月「躱せるものなら───躱してみろ!」ダァンダァン!!
(月の拳銃から放たれた二発の弾丸、それらはニコライの眉間目掛け、一直線に飛んで行く────)
(───しかし)
ニコライ『………』スッ スッ
(ニコライは顔を高速で左右に振り、銃弾をいとも容易く避けてみせた)
ニコライ『……"躱せる"と……言った筈だが?』
(ニコライの常人離れしたその「業」に、月は最早絶望しか覚えない)
夜神月「………そんな……」
179 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:41:08.01 ID:vm5axRtn0
ニコライ『────さて』
ニコライ『"万策 尽きた"と 見てもいいかな?』
レイ(その台詞、どこかで聞いたような……)
ニコライ『いざという時の為に仕込んでいたノートは紛失し、
拳銃は私に弾を命中させる事すら不可能……』
ニコライ『私を直接拘束しようにも、私と君達を隔てるブービートラップ…
それが仕掛けられている以上、私に近付く事すら出来ぬ』
夜神月(…………………)
ニコライ『もう君達に成す術など、無い』
ニコライ『夜神月』
ニコライ『そして レイ=ペンバー』
ニコライ『私の勝ちだ』
180 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:42:04.71 ID:vm5axRtn0
夜神月『……………』
夜神月『お前を殺害する手段は、現時点で三つ……
1.拳銃で銃殺する
2.デスノートで殺害する
3.ブービートラップを起爆させ、爆殺する』
夜神月『…このうち、1はもう不可能な事が分かっているし
3は僕まで死ぬ事になる……』
夜神月『つまり、2…"デスノートでお前を殺害する"……
選択肢はこれしか無い』
ニコライ『……しかし、私を殺すためのデスノートが手元に無い……
これじゃあ、殺し様が』
・・・・・・・・・
夜神月『デスノートならある』
ニコライ『………何?』
181 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:43:12.04 ID:vm5axRtn0
夜神月『────"財布に仕込んだ1ページ分がね"」バッ
ニコライ『!?』
(月は咄嗟に財布を出し、仕込んでいたノートのページを取り出した──のと同時に)
夜神月『レイさん、これを!』シュッ
(ケンドから貰った銃を、レイに向かって放り投げる)
レイ『!!』パシッ
ニコライ『餓鬼が!』カチャ
(ニコライは月に向かって、ハンドガンのようなものを構え───た瞬間、)
ダァン!!
バチィン!
ニコライ『ぐっ!?』
(レイの放った弾丸により、ニコライの銃は撃ち落とされた)
レイ『────お前は銃弾を躱せるだろうが、銃は銃弾を躱せない』
182 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:44:57.43 ID:vm5axRtn0
ニコライ『…FBI如きが…舐めた真似を!』バッ
(ニコライは別の銃を出そうとするが、)
レイ『動きを止めろ!
銃を出したら………"こっちの銃で"撃ち抜く』
(レイが左手に持っていたのは、小型の散弾銃──"ソードオフ・ショットガン"
この牽制により、ニコライは動きを止めざるを得なくなった)
ニコライ『……!チッ……』
ニコライ(直線的な弾道の拳銃ならまだしも、
散弾銃の全ての弾丸を躱す事など到底不可能……おのれ…)
レイ(出来ればこの銃は持ち出したくはなかったんだが……致し方無い)
183 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:46:00.98 ID:vm5axRtn0
神月「…あの時仕込んだデスノートが
こんな場所で役に立つとはね………」(※デスノート原作 第15話14P)
(月は折り畳まれたデスノートのページを広げ、財布内から3cm程の鉛筆を取り出すと
すらすらと名前を書き始めた)
ニコライ『──!待て、夜神月』
(ニコライのその一言で、月は書くのをピタッと止め、)
夜神月『……ニコライ・ジノビエフ』
夜神月『"交換条件"だ
僕がお前の名前を書くのを辞める代わりに、そのノートを僕に渡せ』
ニコライ『………………!!』
184 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:46:42.54 ID:vm5axRtn0
ニコライ『……狡猾な真似を…!』
夜神月『早くしろ、あと3秒以内にだ!』カリカリ
ニコライ『…………』スッ ブンッ
(無言で床に落ちていたデスノートを拾い上げ、月の足元へと放り投げた)
夜神月『……レイさん』
レイ『…!ああ』スッ
(レイはノートを拾い、ノートの中をペラペラと捲る)
レイ『……人の名前が書いてあるな…』
185 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:47:46.27 ID:vm5axRtn0
夜神月『書いてある名前を、読み上げて下さい』
レイ『あ、ああ……分かった』
夜神月(…確か、僕が最初にデスノートに名前を書いた人物は……"音原田九朗"だった筈だ)
レイ『……まず、S.T.A.R.S.隊員"ジョセフ・フロスト"…
"ケルベロスに襲われ死亡"と書かれている』
夜神月『─────!』
夜神月(音原田九朗じゃ…ない…!?)
レイ『続き、S.T.A.R.S.隊員"ケネス・J・サリバン"…
"フォレスト・スパイヤー""リチャード・エイケン"…他数名だ』
夜神月『……ノートに名前が書いてある人物は、それで全部ですか?』
レイ『…ああ、後は君の名前…"夜神月"の"夜神"まで書かれているだけだ』
186 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:49:37.03 ID:vm5axRtn0
夜神月(……つまり、このノートは「僕が最初に拾ったノート」では無い…)
夜神月(…なら、このノートの所有権を持つ人物を……)
ニコライ『───ときに、夜神月』
(今まで無言でこちらを傍観していたニコライが、突然口を開いた)
夜神月『………何だ?』
ニコライ『………』ニヤァ
(ニコライは今日一番と言っていい程の、不適な笑みを浮かべる───)
ニコライ『-デスノートの切り離したページに名前を書いても、人を殺せる-
このルールを、知っているよな?』バッ
(ニコライが袖の下から出したのは、デスノートの"切れ端"───)
187 :
◆6ouCNC3WaW5l
[saga sage]:2012/07/22(日) 16:52:02.79 ID:vm5axRtn0
用事の為、一度投下を止めます。
再投下はPM9〜10時頃になると思います
188 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/22(日) 16:55:30.47 ID:YNJBpXcg0
おつおつ
189 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/22(日) 17:17:04.84 ID:++vuI1UHo
────はよ
190 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:33:00.01 ID:LD+quWoo0
申し訳有りません、酉を忘れました…orz
Wikiにある通り、これからはこちらの副酉を使用します
191 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:40:37.15 ID:vm5axRtn0
夜神月『────────勿論』
(月が人差し指と中指で挟みつつ、自らの顔前に出したのは、デスノートの"切れ端"────)
(に、こう記載されていた)
夜神月『"ニコライ・ジノビエフ"』
夜神月『"所持している紙類を全て燃やし、その40秒後 心臓麻痺で死亡"』
ニコライ『………夜神………月ォ…!!』ギリィ
192 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:41:49.74 ID:vm5axRtn0
ニコライ『………』シュボッ
(ニコライはポーチからライターを取り出すと、
持っているデスノートの切れ端に着火した)
パチパチパチ……
レイ(……ノートの切れ端に書いた通りに動いている……
…デスノート…恐ろしい物だ…)
カチ… カチ… カチ…
(切れ端が完全に燃え尽きてから、既に30秒が経過していた)
(廊下中央部の柱に掛けられている時計が、秒針の動く音を廊下に響かせている)
193 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga ]:2012/07/22(日) 21:42:54.67 ID:vm5axRtn0
ニコライ『…夜神………月……貴様ァ…!!』
カチ…
(経過時間 36秒…)
夜神月『…まだ自我を保っているのか…凄いな』
カチ…
(37秒…)
夜神月『だけど』
カチ…
(38秒…)
夜神月『もう遅い』
カチィン…
(経過時間 39秒──────)
194 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga ]:2012/07/22(日) 21:44:37.18 ID:vm5axRtn0
夜神月「ニコライ・ジノビエフ」
夜神月「僕の勝ちだ」
カチン──…
195 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:46:19.98 ID:9CC7LfzR0
(その音は、ノートにニコライの名前が書かれてから40秒を告げる、秒針の音───)
(───だが)
夜神月「────────!?」
(その音が鳴り響いた後も、ニコライは笑いながらそこに立っていた──…)
夜神月「……!?……な、なぜ…」
夜神月「なぜ死なない!?」
196 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:48:39.70 ID:9CC7LfzR0
(月の恐怖と驚愕が入り混じったその問いに、ニコライが微笑しつつ答える)
ニコライ『……はは、なぜ死なない…か』
ニコライ『知りたければ教えよう』
ニコライ『…私は"ある死神"から、ノートのルールを全て教えてもらった』
ニコライ『そのルールの中に、少し興味深いものが有ったのでね…
試してみたのだよ』
夜神月(……!まさか……)
197 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:50:16.86 ID:9CC7LfzR0
ニコライ『私の部下に、"私の顔を思い浮かべながら、そのノートに4度、
私の名前を間違えて書け"と命令した』
ニコライ『そして部下は命令に従い、4度書き間違えた』
ニコライ『その瞬間、その部下は死んだよ』
レイ『なん…だと…!?』
夜神月『…"デスノートに故意に4度名前を間違えて書くと、書き込んだ人間は死ぬ"……』
夜神月『デスノートのルールだ』
ニコライ『夜神月、やはり君も……知っていたか』
198 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:51:50.98 ID:9CC7LfzR0
ニコライ『……ならば、「デスノートに"名前を間違われて4度書き込まれた人間"」は
どうなるか…』
ニコライ『勿論、知っているだろう?」』
夜神月『………ああ、知っているさ』
(月はそこで一度会話を止め、時を置いて喋り始めた──)
夜神月『…"同一人物の顔を思い浮かべ、4度名前を書き間違えると…』
『その人間に対してデスノートは効かなくなる』
(ニコライは不適な笑みを浮かべ、月に放つ)
ニコライ『御名答』
199 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:53:11.31 ID:9CC7LfzR0
レイ「……!?…つまり、どういう事なんだ!?」
(理解出来ないレイに、月が答える)
夜神月「…デスノートにあの男の名前を書き込んでも、効果が無い…
つまり「デスノートに名前を書いても死なない」って事です」
夜神月「…結論として言えば…」
夜神月『……「ニコライ・ジノビエフ」はもう、デスノートじゃ殺せない……!!』
200 :
◆3iX8WfqxEk4C
[saga sage]:2012/07/22(日) 21:54:52.66 ID:9CC7LfzR0
本日の投下はここまでです。
御観覧いただき、誠にありがとうございます
201 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/22(日) 21:55:18.00 ID:z5yfqff4o
乙
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/22(日) 22:59:05.57 ID:++vuI1UHo
おつ
203 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/23(月) 00:18:14.12 ID:ET0sEREt0
ニコライの部下カワイソス( ´・ω・`)
204 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/23(月) 03:01:47.69 ID:tPxeTFlTo
1乙
205 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/23(月) 05:06:31.73 ID:h6DVBsvIO
ゾンビとか全然でてこないwwwwww
206 :
◆3iX8WfqxEk4C
[sage]:2012/07/30(月) 13:19:35.94 ID:oHRxhG910
>>1
です。最近投下出来ず、申し訳ありません。
諸事情により、暫く投下する事が不可能となってしまいました。
なので、このスレの執筆を中断し、運営の方にHTML化を依頼したいと思います。
そして諸事情が片付いた後、設定などを一新し、同スレタイ名でスレッドを立てたいと思っております。
私個人の都合により、このスレを中断してしまう事、誠に申し訳ありません。
このスレを観覧下さり、支援して下さった皆様には大変感謝しております。
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/30(月) 14:38:14.08 ID:QE2IW/HIO
おつ
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/30(月) 23:43:29.85 ID:vHvv70zRo
ほぁ
期待してるお
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[ Aramaki★
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