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れいか「何だこれ・・・」 なお「あら・・・?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:11:08.37 ID:AXI9WS+l0
私、緑川なお。

七色ヶ丘中学校に通う普通の女の子・・・だと思う・・・

・・・というのも、ついこの間私に起こった“ある出来事”が原因なんだけど・・・

何と、ひょんなことからこの私が、伝説の戦士?プリキュアになってしまって・・・

ついでにクラスメイトのみゆきちゃんとあかねとやよいちゃんもプリキュアらしくて・・・

後、幼馴染のれいかもプリキュアで・・・

・・・何か、もうよく分からないです・・・

と、とにかく!そんなこんなで、毎日元気に過ごしている訳だけど・・・


今・・・学校に遅刻しそうです・・・

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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:14:03.98 ID:AXI9WS+l0
―――――
通学路


なお「はぁっ、はぁっ」

なお「急げ急げ〜・・・」

なお(くっそー、何で今日に限って目覚まし鳴らないかなぁ・・・)

なお(・・・まぁ、こうたが電池外したからなんだけどね・・・)

なお「とにかく・・・!遅刻なんてしたら、れいかに怒られる・・・」

なお「うぉぉぉぉぉぉ!」


タッタッタッタッ......


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:17:51.51 ID:AXI9WS+l0
―――――
七色ヶ丘中学校 中庭


れいか「うーん・・・」チラッ

れいか「なお、遅いですね・・・」

れいか「もしかして、病欠かしら・・・?」


ヒューンッ...

ポトッ...


れいか「...?あら・・・?」

れいか「これは・・・」

れいか「黒い・・・石?」

れいか「誰かの落し物でしょうか・・・?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:18:58.90 ID:AXI9WS+l0


「ご、ごめん!遅れた〜!」


れいか「あら、なお・・・」

なお「はぁっ・・・はぁっ・・・」

なお「な、何とか間に合った・・・」

れいか「どうしたの?なおが遅れるなんて珍しいじゃない」

なお「いやぁ〜、じつはかくかくしかじかで・・・」

れいか「まぁ・・・それは大変でしたね・・・」

なお「と、とにかく間に合ったんだからさ、早く教室入ろうよ」

れいか「え、えぇ、そうですね」

れいか(・・・あ・・・)

なお「いやぁ〜、今回ばかりはみゆきちゃんを笑えな・・・」

れいか「ねぇ、なお」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:20:41.36 ID:AXI9WS+l0
なお「え?何?」

れいか「あなた、これに見覚えあるかしら?」

なお「んん〜・・・?」

なお「それ・・・ペンダント?」

れいか「みたいなんだけど・・・見覚えあります?」

なお「いや・・・ないけど・・・」

れいか「そうですか・・・」

れいか「後で、落し物として職員室に届けようかしら・・・?」

なお「ふーん・・・ねぇ、ちょっとそれ貸して」

れいか「え?えぇ・・・」


スッ...


なお「どれどれ・・・」


ピトッ...

ビビビビビビビビッ!!!!!



なお・れいか「!?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:22:29.05 ID:AXI9WS+l0
―――――

なお「・・・い、今のは・・・?」

れいか「一体・・・?」

なお・れいか「・・・・・・・」

れいか「ま、まぁ、びっくりはしたけど・・・」

れいか「何ともないみたいだし・・・とにかく教室に向かおうよ」

なお「え、えぇ・・・そうですね・・・」


れいか「ん?」

なお「え?」


なお・れいか「・・・・・・・」


れいか・なお「・・・私・・・?」

れいか・なお「・・・・・・・」



「ええええぇぇぇぇぇぇっ!?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 20:23:53.00 ID:ni5azEXvo
期待支援
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:25:48.05 ID:AXI9WS+l0
なおとれいかがイレカワ〜ル!?
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:29:24.34 ID:AXI9WS+l0
―――――
中休み女子トイレ


れいか・なお「・・・と、いう訳なんです・・・」


みゆき・やよい・あかね「え・・・えぇぇぇぇぇ!?」

れいか・なお「・・・・・・・」

あかね「いやいやいや・・・信じられへんねんけど・・・」

やよい「どういうことなの・・・」

みゆき「・・・ウルトラアンハッピー・・・」

れいか・なお「・・・・・・・」はぁ...

あかね「・・・えっと」

あかね「こっちがなおで・・・」


れいか「・・・・・・・」


あかね「こっちが・・・れいか?」


なお「・・・・・・・」こくり
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:31:44.87 ID:AXI9WS+l0
やよい「う、うわぁ・・・こんなマンガみたいなことって、あるんだなぁ・・・」

あかね「いや・・・プリキュアの存在自体すでにマンガやろ」

みゆき「と、とにかくみんな落ち着いて!」

みゆき「まだ慌てるような時間じゃないよ!」

あかね「何がやねん・・・」

れいか(あぁ・・・頭痛くなってきた・・・)※なお

みゆき「っていうか、何がきっかけでそうなったの?」

やよい「そんなの決まってるじゃない!階段から転げ落ちて・・・!」

あかね「やよい、ちょっと黙っとき」

なお「ええっと・・・確か・・・」※れいか

なお「なおと待ち合わせをしていて、中庭で待っていたのですけど・・・」

なお「そこでペンダントを拾いまして・・・それで・・・」

れいか「私がそれに触ったら、何かビビビビビー!ってなって・・・」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:33:18.75 ID:AXI9WS+l0
あかね「気がついたらこうなった・・・と?」

れいか・なお「・・・・・・」コクリ

あかね「う・・・う〜ん・・・」

あかね「まぁ・・・とりあえず、原因は分かってるんやから」

あかね「もっかいペンダントに触ったらええんちゃう?」

なお「それは既に試しました・・・」

れいか「念じたり祈ったり、拝んんだり叩きつけたり踏みつけたりしたけど・・・ダメだった・・・」

あかね「いや・・・後半おかしいやろ」

みゆき「こ、困ったなぁ〜・・・」

れいか・なお「・・・・・・」はぁ...
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:35:07.91 ID:AXI9WS+l0
やよい「と、とりあえず、もうすぐ授業始まっちゃうし・・・」

やよい「続きはお昼にでも考えようよ」

あかね「まぁ・・・そうやな」

あかね「二人とも、それでええか?」

れいか「まぁ・・・そうだね・・・」

なお「元に戻る方法が分からない以上、仕方ありませんね・・・」

みゆき「よし!じゃあ決まり!」

みゆき「・・・っていうか、次の授業って何だっけ・・・?」

やよい「え?えぇっと・・・」

やよい「あ・・・体育」

あかね(何か嫌な予感するなぁ・・・)
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:42:14.28 ID:AXI9WS+l0
―――――
2時間目 体育 (校庭)


<へいへいパスパース

<緑川さんに回して!

<センタリング!


なお「え・・・」


<緑川さん!決めちゃって!

ポーンッ......


なお「は、はい!」

なお「......はぁっ!」


スカッ......!


14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:43:13.87 ID:AXI9WS+l0
ポーンポーンポンッ...

コロコロコロ......


<・・・・・・・・

あかね(う、うわぁ・・・)

れいか(こ、これはキツイ・・・)

れいか(・・・主に私が・・・)


<み・・・緑川さん!!!!

どたどたどたどた......!!!


なお「え?え?」

モブ1「だ、大丈夫!?緑川さん!!」

モブ2「どこかケガしてるのね!?そうなのね!?」

モブ3「保険委員・・・!保険委員ー!!!!」

なお「えっと・・・その・・・あの・・・」あたふたあたふた

あかね(こ、これはアカン・・・)
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:44:29.33 ID:AXI9WS+l0
あかね「だ、大丈夫か〜!なお〜」

なお「あ・・・あかねさん」

あかね「何や、やっぱ言ってた通りやなぁ〜」

モブ1「え、何が?」

あかね「いやな、なおのやつ、昨日の特訓が響いてるらしいねん」


<え・・・?


あかね「前の試合で負けたのが、相当悔しかったらしくてな〜」

あかね「それ以来、毎日地獄の特訓に明け暮れてるって話を聞いてたんやけど・・・」

あかね「まさか・・・ただのセンタリングすら空振りするとは・・・」

あかね「相当・・・響いてるみたいやね・・・」遠い目

モブ2「そ、そんな・・・!」

モブ3「どうして黙ってたのよ!緑川さん!」

佐藤「そうだよ!俺たち、あの戦いを勝ち抜いてきた仲間じゃないか!水くさいぞ!」

あかね「いや・・・お前誰やねん」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:47:36.83 ID:AXI9WS+l0


<ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー......


やよい「あ、あっち騒がしいね・・・」

みゆき「大丈夫かなぁ・・・なおちゃん・・・」

れいか「いや・・・あれはれいかだから」

みゆき「え?そうだったっけ?」

れいか(・・・あぁ、先が思いやられる・・・)


<青木さん!そっち行ったわよ!


れいか「え?あ、あぁ・・・」


パシッ...


<パス回して!

モブ15「やらせないわよ!」

モブ15「はぁぁぁ!」

れいか「・・・・・・」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:49:36.52 ID:AXI9WS+l0


ヒョイッ


モブ15「え?・・・きゃぁぁ!?」


ズサァッ...


れいか「あ、ごめん!大丈夫!?」

モブ15「あいたたた・・・」


<何だ今の動き・・・

<ボール捌き半端ねぇ・・・


モブ11「・・・あ、青木さん!走って!」


れいか「え?あぁ、そうだった・・・」


ダッ!

ヒュオッ...!


18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:50:33.17 ID:AXI9WS+l0
<な・・・なにぃ!?

<次々に抜かれて行く・・・!

<ま、まるで風だ!

佐藤2「あれこそ・・・夏の決勝大会で見せた必殺技・・・!その名も風王・・・」


<ダカラオマエハダレヤネーン!


みゆき「あ、何かあかねちゃんが叫んでるよ?」

やよい(こっちツッコミ不在だからなぁ・・・)


キーパー「く、来る・・・!」

れいか「......シュートォォォォォッ!!!!


ドギャァァァァァァンッ!!!!


キーパー「う、うわぁぁぁぁ!?」


ヒュンッ!

ギャリギャリギャリギャリ!!!

.........とさっ.........
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:54:14.07 ID:AXI9WS+l0
キーパー「・・・・・・・」ぽかーん

れいか「よっし!決まっ・・・!」

れいか「・・・あ」


<・・・・・・・・・

みゆき「・・・・・・・」

やよい「・・・・・・・」

佐藤2「・・・・・・・」


れいか(や・・・やってしまった・・・)

れいか(どうしよう・・・ボールに触ったら、つい我を忘れて・・・)


<・・・・・・す・・・・・

<すげえええええええええ!!!!!
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:55:42.06 ID:AXI9WS+l0
れいか「え?え?」


どたどたどたどた......!!!


モブ4「すごいじゃない!青木さん!」

モブ5「こんなに運動神経あったなんて・・・!」

モブ6「文武両道ってレベルじゃねーぞ!」

れいか「あ、いや・・・これは・・・」


やいのやいのやいの.........


あかね「あっちもあっちで、別の意味で大変やなぁ・・・」


<緑川さん!カットして!


なお「え・・・?な、何を切ればいいんですか・・・?」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/02(月) 20:56:53.80 ID:AXI9WS+l0
つづく
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 20:59:11.85 ID:0NvXk1lho
なぜ金本さんがいないんだ……
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 16:29:09.98 ID:a23d2qZi0
―――――
お昼休み 屋上


れいか・なお「・・・・はぁ・・・・」

みゆき「お、お疲れ様・・・二人とも・・・」

やよい「なおちゃん、すごいシュートだったね・・・」

やよい「・・・蹴ったのはれいかちゃんだけど・・・」

あかね「なんか、早くも前途多難やなぁ・・・」

れいか・なお「・・・・・・・」どよ〜ん...

みゆき「も、もう!ダメだよあかねちゃん、そんなこと言っちゃ!」

れいか「あぁ・・・この後が憂鬱だなぁ・・・」

なお「次は、何の授業でしたっけ?」

やよい「えっと・・・美術だけど・・・」

あかね「波乱の予感やなぁ・・・」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 16:31:09.19 ID:a23d2qZi0
みゆき「だ、大丈夫だよ!」

みゆき「私たち三人で、全力でサポートするから!」

れいか「みゆきちゃん・・・」

なお「みゆきさん・・・」

あかね「・・・そうやね、ウチら三人が全力でバックアップすれば、何とかなるで!」

やよい「そ、そうだよ!何とかなるよ!」

れいか・なお「みんな・・・」「みなさん・・・」

みゆき「よぉ〜し!そうと決まれば、頑張ろーーー!」

一同「おーーー!」


キャンディ「キャンディもいるクルゥ!!!!」


一同「・・・・・・・」

キャンディ「クルゥ・・・?みんな、どうしたクル?」


一同(・・・いたんだ・・・)
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 16:41:05.31 ID:a23d2qZi0
―――――
3時間目 美術 (美術室)


講師「今日はデッサンをしてもらいます」

講師「各自ペアを作って、モデルと描く方、それぞれに別れてバストアップを描いてください」

講師「ペアは自由に決めていいです、各自好きなように組んで」

講師「制限時間はこの授業内の一時間」

講師「モデルになった人は、来週は描く方だからね」

講師「それじゃ、始め!」


わいわいがやがや......


あかね「さて、どないしよか」

みゆき「自由に組んでいいって言ってたね」

やよい「じゃあ、私たちの中で適当に組む?」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 16:59:19.21 ID:a23d2qZi0
あかね「うーん、まぁ、それが妥当か・・・」

あかね「ウチら以外の子と組ますのも怖いしなぁ」

なお「ど、どうしましょうか?」

あかね「うーん・・・」

あかね「・・・もう、自分ら二人で組めばええんちゃう?」

れいか・なお「え?」

あかね「変に他の誰かと組んで、ボロが出たらあかんやろ?」

あかね「だったら、問題のあるもの同士組めば、ボロも出ないやん?」

なお「な、なるほど。確かにそうですね」

れいか「出る杭は打つ作戦かぁ・・・まぁ、確かに妥当かも」

あかね「それじゃ、そういうことで」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 17:02:51.55 ID:a23d2qZi0
みゆき「それじゃあ私たちはどうしようか?」

やよい「あかねちゃん、組まない?」

あかね「え?別に構へんけど・・・」

やよい「それじゃ決まり、じゃあ、そういう流れで」


ぞろぞろぞろ......


みゆき「お、おいていかれた・・・」

みゆき「・・・・・・」

みゆき「・・・私は誰と組もうかなぁ・・・」


ヒョコッ


キャンディ「キャンディと組むクル?」

みゆき「・・・・・・・」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 17:58:17.61 ID:a23d2qZi0
―――――

シャッシャッシャッシャッ......


あかね「・・・・・・」

やよい「・・・・・・」

あかね(・・・うーん、やっぱウチ、絵とか苦手やわ)

あかね(何か、目の位置左右でちゃうし・・・)あかんわこれ

やよい「・・・あかねちゃん、調子はどう?」

あかね「うーん・・・ぼちぼち・・・」

やよい「ちょっと見せて」

あかね「あ、あぁ・・・ほい」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 17:59:52.34 ID:a23d2qZi0


クルッ


やよい「こ、これは・・・」

やよい「ちょっとこれは・・・えっと・・・」

あかね「あ、やっぱあかん?」

やよい「パースもデタラメだし・・・アタリ引いてないから左右でパーツがバラバラ・・・」ぶつぶつ…

あかね「え?なんて?」あ、当たり?

やよい「あかねちゃん!今から描き直すよ!」

あかね「は・・・?マジで?」

やよい「ほら!新しい画用紙もらってきて!私が指導するから!」

あかね(・・・みゆきと組めばよかったわ・・・)
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:03:35.64 ID:a23d2qZi0
―――――

シャッシャッシャッシャッ......


れいか「・・・・・・」

なお「・・・・・・」

なお(まさか・・・自分で自分を描く日が来ようとは・・・)

なお(人生・・・何が起きるか分かりませんね・・・)

れいか「れい・・・な、なお・・・」

なお「は、はい?何でしょう?」

れいか「えっと・・・どんな感じ?」

なお「え、えぇ・・・順調だと思います・・・」

れいか「そ、そっかぁ・・・あはは・・・」

なお「・・・・・・」

れいか「・・・・・・」

れいか(何か・・・すごい罪悪感を感じてしまう・・・)

れいか(自分で自分を描くって・・・やっぱりかなりキツイものがあるよね・・・)
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:04:59.69 ID:a23d2qZi0
モブ21「うわぁ・・・!緑川さん!めちゃくちゃ上手いじゃない!」

なお「え・・・?」

モブ21「ちょっとみんな!見てよこれ!」

れいか「いや、ちょっと・・・」


<なんだなんだ

<わいわいがやがや......


れいか(あぁ・・・何か集まってきちゃった・・・)

モブ18「うわ!?何だこれ!!」

モブ6「プロだ!これは・・・匠の技だ!」

モブ11「なんということでしょう・・・」

講師「こらぁ〜、自分たちの作業に戻りなさーい」

モブ5「先生!ちょっとこれ見てよ!」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:06:46.12 ID:a23d2qZi0
講師「え?あら・・・」

講師「これは・・・すごいわねぇ・・・」

講師「ちょっと緑川さん!これ、賞狙えるわよ!」

なお「は、はぁ・・・」

講師「あなたにこんな才能があったなんて・・・先生驚いたわぁ」

講師「スポーツもできて、絵の才能もあるなんて・・・」

講師「文武両道ってやつね、素晴らしいわ」ニコッ

なお「あ、ありがとうございます・・・」

講師「・・・それにしても」

講師「やっぱり、モデルが美人だと絵が映えるわねぇ」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:08:54.78 ID:a23d2qZi0
なお「え・・・?」

モブ19「だよねぇ、青木さんの美しさが、余すところなく再現されているよ」

モブ23「ばっか!緑川さんの類稀なる画力あってこその絵だよ!これは!」

モブ19「なにぃ!?青木さんの美しさが、絵によって誇張されているとでも言いたいのか!?」

モブ23「ちげぇよ馬鹿!緑川さんの画力を評価しろと言いたいだけで・・・!」

<ちょっとやめなよ男子〜

講師「はいはい・・・喧嘩すんな男ども」

なお「/////////」

れいか(・・・どんな羞恥プレイだよ・・・)
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:11:28.60 ID:a23d2qZi0
―――――
中休み 教室


れいか・なお「・・・・・・」ぐったり...

あかね「た、大変やったね・・・」

やよい「まだ・・・後一時間あるけど・・・」

みゆき「ふ、二人とも!スマイルスマイル!」

れいか・なお「・・・はぁ・・・」どよ〜ん

あかね(うわぁ・・・)

れいか「・・・やよいちゃん」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:12:16.72 ID:a23d2qZi0
やよい「え?」

れいか「次・・・何・・・?」

やよい「あ、あぁ・・・えっと・・・」

やよい「え、英語だけど・・・」

れいか「・・・・・・」

あかね「そ、それなら問題ないやろ!ただ座ってるだけでええんやから!なぁ!?」

みゆき「そ、そうだよ!後一時間だよ!」

れいか・なお「・・・・・・・」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:15:32.68 ID:a23d2qZi0
―――――
4時間目 英語


英語教師「ソレデハー・・・ァン・・・ミスレイカ!」

れいか「え・・・?」

英語教師「ブラックボゥドゥ二、コタエヲカイテクダサーイ!」

れいか「え・・・え・・・」

英語教師「アタマイイミスレイカノタメニ、ダイガクセイレベルニシテオキマシタ」

英語教師「サァ!ハリアップトイテクダサーイ!」

れいか「は・・・はい・・・」

あかね(じ、地獄や・・・)

あかね(ある意味、今日一番キツイんちゃうか・・・)

れいか「私はれいか・・・私はれいか・・・」ブツブツ...

なお(・・・なお・・・)

英語教師「サァ!イツモノヨウナスバラシイカイトウヲミセテクダサーイ!」

れいか「・・・・・・・」ワナワナプルプル
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:18:04.84 ID:a23d2qZi0
―――――
放課後 教室


キーンコーンカーンコーン.......


れいか「・・・・・・」机に突っ伏してる

一同「・・・・・・」


<どうしたんだろうね、青木さん・・・

<具合悪いんだよきっと

<そうに決まってるよ。じゃなきゃ、黒板に答え書くだけであのれいかさんが泣くかよ

<ジョージ先生、本気で焦ってたわね・・・


あかね「えっと、れいか・・・じゃなくて、なお」

あかね「まぁ、そんなに落ち込まんとき」

やよい「そ、そうだよ!あんなの、れいかちゃんじゃないと解けないよ!」

れいか「・・・私がそのれいかだけどね・・・」

一同「・・・・・・」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 18:19:39.75 ID:a23d2qZi0
れいか「はぁ・・・」

なお「・・・・・・」

なお「なお」

れいか「ん・・・?」

なお「そんなに落ち込まないで」

なお「勉強が分からないくらいで、そんなに落ち込む必要ないわ」ニコッ

れいか「で、でも!私のせいで・・・れいかの評判が・・・!」

なお「大丈夫。私、誰かに評価されたくて勉強してる訳じゃないから」

なお「だから・・・気にしないで」ニコッ

あかね(何やこの子・・・女神か?)

れいか「れ、れいかぁ〜・・・」

れいか「ありがとうれいかぁ〜・・・」

なお「気にしないで、なお」よしよし

あかね(何や・・・ややっこしいなぁ・・・)
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 19:39:33.18 ID:a23d2qZi0
―――――
バッドエンド王国


アカオーニ「・・・うむ!乾いたオニ!」

アカオーニ「やっぱり一日の始まりは、パンツから始まるオニ!」

アカオーニ「今日も新しいパンツ履いて、一日頑張るオニィ!」

ウルフルン「うるせぇなぁ・・・何だよパンツパンツって・・・」

ウルフルン「新しかろうが古かろうが、そんなもん変わんねーよ」

アカオーニ「何だとオニ!?今パンツをバカにしたオニね!?」

アカオーニ「謝るオニ!パンツに対して謝るオニ!」

ウルフルン「はいはい・・・すいやせんっした・・・」

ウルフルン「・・・ったく、そんなんだから、いつまで経ってもプリキュア共に勝てねぇンだよ」

アカオーニ「オニィ・・・?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 19:41:03.14 ID:a23d2qZi0
ウルフルン「たまには良いところ見せねーとなぁ・・・」

ウルフルン「最近・・・ジョーカーの野郎の目が痛いンだよな」

ウルフルン「奴め・・・何を考えてるか知らねぇが、どうも胡散臭ぇ・・・」

ウルフルン「次もまた負けたら、どんな小言を言われるのやら・・・」

アカオーニ「・・・・・・」

ウルフルン「おめーもボサっと突っ立ってねぇで、何か良い策がないか考えろよ」

ウルフルン「ま、お前みたいに頭まで筋肉で出来てる奴には、無理な話だろうがな・・・?」ウルッフフフ...

アカオーニ「良いこと思いついたオニィッ!!!!」

ウルフルン「っどぅわ!?」

ウルフルン「て、テメェ!いきなりデケェ声出すんじゃねぇよ!!!」

アカオーニ「オニオニオニ!アカオーニは天才オニィ!」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 19:42:09.74 ID:a23d2qZi0
ウルフルン「あぁ・・・?何だよ、考えがあるのか?」

アカオーニ「素晴らしいアイディアオニよ!」

ウルフルン「あっそう・・・いいから早く言えよ」

ウルフルン「どうせくっだらねぇアイディアだろ?」

アカオーニ「聞いて驚くなオニよ?」ニヤ

アカオーニ「いや、驚くオニ!」

ウルフルン「うるせぇ!もったいつけてねぇで早く言え!」

アカオーニ「・・・・・・」

アカオーニ「・・・全員で倒せばいいオニ」

ウルフルン「・・・・・・」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 19:43:10.12 ID:a23d2qZi0
ウルフルン「おい、今なんつった?」

アカオーニ「だから!全員で倒せばいいオニよ!」

アカオーニ「今まで一人一人で倒しに行ってたから負けてたんだオニ!」

アカオーニ「だったら!三人でかかれば、プリキュアなんて怖くないオニ!」

アカオーニ「元々あっちは五人でこっちは一人なんだから、勝てるわけがなかったオニよ!」

ウルフルン「・・・・・・」

アカオーニ「オニオニオニ!俺はなんて頭が良いんだオニ!パンツのお陰オニ!」

ウルフルン「・・・・・・・・」

アカオーニ「どうしたオニ?あまりに素晴らしいアイディアすぎて、声も出ないオニか?」

ウルフルン「・・・・あ・・・・」

アカオーニ「あ?」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 19:55:22.92 ID:a23d2qZi0
ウルフルン「アホかテメェは!!!!」

アカオーニ「オニィ!?」

ウルフルン「そんなもんできるわけねぇだろうが!!!!」

アカオーニ「な、何でオニィ!?」

ウルフルン「セオリーってもんを知らねぇのかテメェは!?空気読め!」

アカオーニ「ど、どういうことオニ!?」

ウルフルン「・・・あのな」

ウルフルン「悪の幹部が三人揃って登場なんて・・・」

ウルフルン「そんなのは、クライマックス付近の展開だろうが!!!」

ウルフルン「この中盤でそんなことやってみろ!負けた途端[真・幹部]みたいのが出てきて」

ウルフルン「「あなた達は既に用済みなのです」とか言われて!」

ウルフルン「たちまちザコキャラ化して用済みになっちまうだろうが!!!」

ウルフルン「ただでさえ負け続けてんのに、これ以上自分達の首絞めてどーすんだよ!」

アカオーニ「お、オニィ・・・」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 19:56:46.40 ID:a23d2qZi0
ウルフルン「ケッ、俺らがこれ以上考えたところで、どうにもならねぇよ」

ウルフルン「どうせジョーカーが裏で何か企んでんだろ?だったらいいンだよ、あれこれ考えなくて」

ウルフルン「難しいことは上に任せて、俺たちは与えられた仕事だけ淡々とこなしてりゃいいンだ」

ウルフルン「それに・・・負けてもバッドエナジーは溜まるしな」

ウルフルン「だったら、何も考えず仕事すりゃいいのよ」

アカオーニ「お、お前随分大人オニね・・・」

ウルフルン「ったりめぇよ、伊達に中間管理職やってる訳じゃねぇ」ウルッフフフ...

アカオーニ(な、何故か悲哀を感じるオニ・・・)


「無い無い無い!無いだわさ!!!」


ウルフルン「・・・・・・」

アカオーニ「・・・・・・」

アカオーニ(また始まったオニ・・・)
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 19:57:49.82 ID:a23d2qZi0
マジョリーナ「あたしの開発した、イレカワ〜ル・ペンダントが無いだわさ!」

ウルフルン「・・・おいマジョリーナ、てめぇいい加減にしろよ」

ウルフルン「何回発明品無くしゃ気が済むんだよ!」

マジョリーナ「うるさい!こっちだって、好きで無くしてる訳じゃないだわさ!」

マジョリーナ「というかお前達!まさか心当たりはないだろうね!?」

ウルフルン「ねぇよんなもん・・・なぁ?アカオーニ」

アカオーニ「・・・・・・」

ウルフルン「・・・・・・」

マジョリーナ「・・・・・・」

ウルフルン「・・・おい、アカオーニ」

アカオーニ「・・・それ、どんなやつオニ?」

マジョリーナ「・・・黒い石のついたペンダントだわさ・・・」

アカオーニ「・・・・・・」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 20:01:25.39 ID:a23d2qZi0
〜〜〜〜〜

アカオーニ「ふんふふんふんふーん」

アカオーニ「今日こそプリキュア共を倒すオニ!」


グサッ


アカオーニ「オニィッ!?」

アカオーニ「痛ぁぁぁ!?何か踏んだオニィ!?」

アカオーニ「・・・これは」

アカオーニ「ペンダント・・・オニ?」

アカオーニ「・・・・・・」

アカオーニ「・・・こんなもの・・・」

アカオーニ「こんなもの!こんな所に置くなオニィッ!!!!!」


ブンッ!!!!!

............キラーン............

〜〜〜〜〜

アカオーニ「全力で投げてやったオニ!」

マジョリーナ「このバカタレがぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


<ギャーギャーギャーギャー...!


ウルフルン「・・・・・・」

ウルフルン「・・・オレ、しーらね」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 20:02:07.39 ID:a23d2qZi0
つづく
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 20:39:36.89 ID:M46iF+ejo
おつ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/07/05(木) 19:13:26.13 ID:f4iNji2a0
乙!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 20:45:15.98 ID:tVRx8xOz0
―――――
グラウンド


主将「それじゃあ、今日は5対5のミニゲームを行います」

主将「チーム編成は既にこっちで決めてあるから、文句言わないでね」

主将「因みに、最下位のチームは罰としてグラウンド50周です」

<えぇぇーーーー!?

主将「はい、文句言わない」

主将「それじゃ、始めるわよ!」


ざわざわざわ.......


<50週はキツイ・・・

<負けられないねー

なお(・・・が、頑張らないと・・・)
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 20:48:36.64 ID:tVRx8xOz0
―――――
生徒会室


会計「それでは、報告します」

会計「まず、先週行われた校内美化習慣についてです」

会計「アンケートを集計したところ、まず1年生を中心に・・・」

れいか(な、何だこの眠くなる会議は・・・)

れいか(れいかのやつ、よくこんなの毎日こなせるな・・・)

会計「・・・という訳です」

会計「では青木さん、あなたの意見を伺いたいのですが、いかかですか?」

れいか「・・・・・・」ぼけー...

会計「・・・青木さん?」

れいか(今日の夕飯・・・何作ろうかなぁ・・・)

れいか(あれ、そういえば、けいたが何か食べたいとか言ってたような・・・)
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 20:50:09.64 ID:tVRx8xOz0
会計「青木さん!!!」

れいか「は、はいぃ!?」ビクゥッ!

会計「・・・・・・」

れいか「・・・す、すみません・・・ボーッとしてました・・・」

会計「・・・どうしたんですか?青木さん」

会計「あなたが人の話を聞いていないなんて・・・」

会計「もしかして、体調が優れないとか・・・?」

れいか「そ、そんなことないです・・・!」

会計「・・・?そうですか」

れいか(・・・・・・)

れいか(れいかって・・・いつもこんな大変なことやってるんだなぁ・・・)

副会長「まぁ、美化週間についてはよく分かったからもういいわ」

副会長「それじゃあ、次の案件に移りましょう」

会計「分かりました」

会計「では、次の議題ですが・・・」

れいか(さ、最後まで寝ないでいられるかなぁ・・・)
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:24:03.31 ID:tVRx8xOz0
―――――
グラウンド


<へい!パス!

<ちょっと!もっと上半身を使って!

<ディフェンスディフェンス!


なお(な、何だか・・・皆さん忙しそうですね・・・)

なお(ちゃんとついていけるかしら・・・?)

モブ部員1「緑川さん!行ったわよ!」

なお「え?あ・・・はい!」


ポスッ...


モブ部員2「くそ、緑川さんと勝負か・・・!」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:24:53.51 ID:tVRx8xOz0
モブ部員2「勝てないかもしれないけど・・・」

モブ部員2「この際、当たって砕けろだ!」

モブ部員2「とりゃーーー!」


ズサァァァァァッ!


モブ部員2「・・・やっぱり、駄目か・・・」

モブ部員2「・・・ってあれ?」

モブ部員2「ボール・・・取れてるし・・・」

モブ部員1「な、なにぃ・・・!?」

モブ部員3「緑川さんが・・・競り負けた・・・?」

モブ部員2「そ、そんな馬鹿な・・・」

モブ部員2「あたし・・・もしかして天才!?」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:26:25.80 ID:tVRx8xOz0
主将「こらー!4番コート!試合を止めるんじゃなーい!」

なお(こ、これは予想以上に過酷なスポーツですね・・・)

なお(でも・・・しっかりしないと・・・)

なお(だって今の私は、緑川なおなんだから・・・!)

なお「すみません!少し油断しました!」

なお「今度は、負けません!」

モブ部員1「おぉ!それでこそ緑川さん!」

モブ部員3「迫力あってかっこいい〜」

モブ部員3「でも、いつもとちょっと違うような・・・?」

なお「いざ・・・参ります!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:28:49.63 ID:tVRx8xOz0
―――――
生徒会室


会計「それでは、本日はここまでとします」

会計「残った議題は、各自家で纏めておいて下さい」

生徒会長「皆お疲れ、じゃあ、解散としよう」

一同「お疲れ様でした」


ぞろぞろぞろ......


れいか(や、やっと終わった・・・)

れいか(とりあえず、最後まで寝なかったぞ・・・)

生徒会長「青木さん」

れいか「は、はい?」

生徒会長「お疲れ様、今日は大変だったね」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:30:27.20 ID:tVRx8xOz0
生徒会長「眠そうだったけど・・・夜通し勉強でもしてたのかな?」

れいか「え、えぇ・・・そんなところです・・・」

生徒会長「そう、あまり無理しないようにね」ニコッ

生徒会長「君に倒れられたら、ウチは回っていかないからね」ははは

生徒会長「それじゃあ、また」

れいか「は、はい・・・」

れいか「・・・・・・」

れいか(れいかってすごいなぁ・・・)

れいか(こんな・・・色んな人から期待されて、勉強もちゃんとこなして・・・)

れいか「何か、今更だけど憧れちゃうな・・・ははは・・・」

れいか「・・・っていうか」

れいか「この書類の山・・・どうしよう・・・」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:33:11.10 ID:tVRx8xOz0
―――――
グラウンド


主将「それじゃあ今日はここまで!みんな、お疲れ!」

<お疲れ様でしたー!


ぞろぞろぞろ.........


なお「・・・・・・・」

なお(・・・つ、疲れました・・・)

なお(なおはいつも、これをこなしているのですね・・・)

なお(・・・やはり、すごいですね・・・)

モブ部員2「緑川さん、お疲れ様!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:35:23.44 ID:tVRx8xOz0
なお「あ・・・お疲れ様です」

モブ部員2「今日もしかして調子悪かった?私なんかがボール取れちゃったし・・・」

なお「え、えぇ・・・まぁ・・・」

モブ部員2「やっぱりなぁ、そうでないと私が勝てる訳ないもんね」

モブ部員2「次はさ、元気がある時にやろうよ!じゃあね!」

なお「あ、はい・・・」


「緑川さぁ〜ん」


なお「は、はい?」

モブ部員7「今度の試合のことで、聞きたいことがあるんだけど・・・」

モブ部員8「あ、緑川さん、ちょっといい?」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:36:23.37 ID:tVRx8xOz0
なお「え、あの・・・」

モブ部員15「ねぇ、緑川さん、時間ある?」

なお「えっと・・・その・・・」

<ちょっとぉ、私が先よ?

<いやいや私だって

なお(・・・・・・・・)

なお(なおったら・・・こんなに沢山の人に頼られて・・・)

なお(・・・変わりませんね・・・ふふっ)

なお(今も昔も・・・私の憧れる・・・)


<ねぇねぇ、緑川さんってばー


なお「は、はい、何でしょうか・・・?」

なお(・・・今だけ、聖徳太子になりたいです・・・)
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:39:10.42 ID:tVRx8xOz0
―――――
生徒会室


れいか「・・・・・・・」プシュー...

れいか「・・・無理だ・・・絶対無理だ・・・」

れいか「こんなの・・・終わるわけないよぉ・・・」


「なお」


れいか「え・・・?」

なお「お疲れ様、大変だったでしょう?」

れいか「れ、れいか・・・」

れいか「そっちこそ・・・私の代わりに、大変だったよね・・・?」

なお「ふふっ、案外、楽しかったですよ?」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/05(木) 23:41:27.89 ID:tVRx8xOz0
なお「私、サッカーの才能あるかもしれないです」ニコニコ

れいか「え?あぁ・・・そう・・・?」

なお「それより、手間取ってるみたいね?」

れいか「うん・・・もうちんぷんかんぷんでさぁ」

れいか「これ・・・今日中に終わるのかなぁ・・・」

なお「大丈夫、私も手伝うから」ニコッ

れいか「え・・・そんな・・・」

れいか「い、いいよ!れいかも、慣れないことして疲れたでしょ?」

れいか「れいかは私の代わりに部活に出てくれたんだから・・・」

れいか「私だって・・・れいかの仕事を・・・」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:43:15.14 ID:tVRx8xOz0
なお「もう・・・あなたって、昔からそういうところで意地張るわよね」

れいか「むむむ・・・」

なお「・・・まぁ、そこが可愛いんだけど」

れいか「え?何か言った?」

なお「何も言ってませんよ」ニコニコ

なお「とにかく、早く終わらせましょう」

なお「あまり待たせると、みゆきさん達に悪いですからね」

れいか「・・・うん、そうだね」

れいか「じゃあ、二人でやろう」ニコッ

なお「はい」ニコッ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 08:01:09.88 ID:3tgZcq9R0
―――――
夕方 とある公園


みゆき「二人共お疲れ様〜、大変だったねぇ」

れいか「ま、まぁ、そうだね・・・」

なお「私は・・・結構楽しかったですよ?」

れいか「ちょ、ちょっと・・・何言ってんのさ・・・」

なお「ふふふっ」

やよい(何かあったのかなぁ?)

あかね「・・・とにかくや」

あかね「現時点では、元に戻る方法が分からん」

あかね「ウチも何とかしてあげたいんやけど・・・こればっかりはどうも・・・」

みゆき「一体、どうすれば元に戻れるのかなぁ・・・」

やよい「何かヒントがあればいいんだけど・・・」

なお「ありがとうございます皆さん、でも、お気持ちだけで十分ですよ」

なお「元はといえば、私が変なペンダントを拾った事が原因なのです」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 08:02:48.86 ID:3tgZcq9R0
なお「なおには本当に申し訳ないことをしてしまいましたが・・・」

なお「責任を持って、私が何とかします」

れいか「そんな!れいかのせいじゃないよ!」

れいか「私がれいかに、ペンダントを貸してほしいなんて言ったから・・・」

なお「・・・なお・・・」

れいか「・・・れいか・・・」

あかね(あぁ、もうややっこしい・・・)

あかね「・・・っていうか、自分ら大丈夫なん?」

れいか「え、何が?」

あかね「いや・・・これから家に帰る訳やけど・・・」

あかね「何か、考えとかあるん?」

れいか・なお「・・・・・・」

れいか・なお「・・・どうしよう・・・」

一同「・・・・・・」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:12:06.03 ID:5itiwuez0
―――――
緑川家前


なお「・・・・・・」

なお(ここまで来ておいてなんですが・・・どうしましょう・・・)

なお(私・・・ちゃんとやれるかしら・・・?)


「あれ、ねぇちゃん帰ってたの?」


なお「え?」

けいた「おかえり、ねえちゃん」

なお「あ、けいたさん・・・」

けいた「さん・・・?」

なお「あ・・・!い、今のは違うんです・・・!その・・・」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:13:08.83 ID:5itiwuez0
けいた「・・・?」

けいた「変なねえちゃん・・・」

なお「・・・・・・」

けいた「ねぇ、そんなことよりお腹空いたんだけど」

なお「え・・・?」

けいた「今日は唐揚げって言ってたよな!楽しみだなぁ・・・!」

なお「え?え?」

けいた「じゃあ、俺風呂洗っておくね!」


ガラガラガラッ......

ピシャッ...!


なお「・・・・・・」

なお「・・・どうしましょう・・・」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:15:08.11 ID:5itiwuez0
―――――
青木家前


れいか「・・・・・・」

れいか(ここまで来ておいて今更だけど・・・上手くやれる気がしない・・・)

れいか「・・・・・・」キョロキョロ

れいか(久しぶりに来たけど・・・相変わらずでかい家だなぁ・・・)

れいか(うーん・・・どうしたものか・・・)


「れいか・・・?」


れいか「え?」

涼之助「何をしているんだ?そこで」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:16:32.03 ID:5itiwuez0
涼之助「入らないのか?」

れいか「あ、お兄さん・・・」

涼之助「さん・・・?」

れいか「あぁ!?い、今のは違うんです!」

涼之助「?」

涼之助「先に入っているぞ?」

れいか「は、はい・・・」


テクテクテク...


れいか「・・・・・・・・」

れいか(・・・大丈夫かなぁ・・・)
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 10:20:17.31 ID:5itiwuez0
―――――
夜 星空家


みゆき「やっぱり・・・心配だよぅ」電話中

あかね『うーん、まぁ、気持ちは分からんでもないけどなー・・・』

あかね『でも、お互い知らない仲やない訳やし、大丈夫なんちゃう?』

みゆき「も〜、あかねちゃんは楽天的すぎだよー」

あかね『いや・・・みゆきには言われたくないわ・・・』

あかね『・・・まぁ、何だかんだで幼馴染やからな、あの二人』

あかね『何とかなるって』

みゆき「うーん・・・そうかなぁ・・・」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 10:22:59.33 ID:5itiwuez0
あかね『ウチらがこれ以上心配してもしゃーないって』

あかね『それより、どうやったら二人が元に戻れるか、それを考えよーや』

みゆき「・・・うん、そうだね」

みゆき「ごめんね、こんな時間に電話しちゃって」

あかね『かまへんよ、ウチもちょっと話したかったし』

あかね『ほな、また明日な』

みゆき「うん、またね!」


ガチャ......ツーツーツー......


みゆき「・・・二人共、今頃どうしてるかなぁ」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 11:50:08.79 ID:5itiwuez0
―――――
青木家


静子「麗華」

れいか「は、はい?」

静子「お風呂が空きましたよ、入ってきなさい」

れいか「は、はい・・・」

静子「・・・・・・・」

静子「麗華」

れいか「は、はい」

静子「学業は順調ですか?」

れいか「え・・・えぇ、まぁ・・・」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 11:50:40.13 ID:5itiwuez0
れいか「問題ない・・・ですよ?」

静子「・・・そうですか」

静子「・・・・・・・・」

静子「麗華、貴方・・・」

れいか「は・・・はい?」

静子「何か・・・私に隠し事していませんか?」

れいか「え・・・!?」

れいか「そ、そんな!してません、全然!全く!」

静子「・・・・・・・」

静子「そう、ならいいです」

静子「・・・お風呂、入ってきなさい」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 11:51:38.08 ID:5itiwuez0


スーッ...(襖を閉める音)


れいか「・・・・・・・」ドキドキ

れいか(れいかのお母さん・・・相変わらず鋭いなぁ・・・)

れいか(れいかそっくりですごい美人なんだけど・・・)

れいか(れいかと比べると・・・ちょっと怖いかも)

れいか(・・・・・・・・)

れいか「あ、そっか、お風呂・・・」

れいか「・・・・・お風呂?」

れいか「・・・・・・・・」

れいか「え?今私れいかなのに?」

れいか「・・・・・・・・」

れいか「///////////////」顔を手で覆ってる
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 11:53:24.17 ID:5itiwuez0
―――――
緑川家


ひな「おねえちゃん、お風呂気持ちよかったね!」

なお「え、えぇ、そうですね・・・」

はる「今日のから揚げ美味しかったねぇ!」

ひな「でもいつもと味が違かった〜」

なお「えっと・・・それは・・・」

なお(まさか、皆でお風呂に入るとは・・・予想外でした)

なお(・・・・・・・・)///
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 11:54:02.05 ID:5itiwuez0
ひな「おねえちゃん、お風呂出たのに顔赤いよ〜?」

なお「す、すみません・・・」///

はる「?」

なお(・・・でも)

なお(皆でお風呂に入るのが、こんなに楽しかったなんて・・・)

なお(私、知りませんでした・・・)

なお(・・・なおには悪いですけど)

なお(ちょっと、この生活も楽しいかも・・・)
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 11:57:28.24 ID:5itiwuez0
―――――
青木家 れいかの部屋


れいか「わ、私は何も見てない・・・見てないからな・・・!」

れいか「う〜・・・恥ずかしい・・・」///

れいか「はぁ・・・この調子じゃ、三日と持ちそうにないよぉ〜」

れいか「・・・早く、元に戻りたい・・・」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 11:58:08.52 ID:5itiwuez0
つづく
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:03:55.15 ID:5itiwuez0
―――――
翌日 交番


巡査「死亡0・・・と」

巡査「・・・ふぅ」

巡査「いやぁ、平和っていいねぇ〜」


「ちょっとお前さん、聞きたいことがあるだわさ」


巡査「え?」

マジョリーナ「探し物をしているだわさ」

巡査「あぁ、落し物?何を落としたのかな」

マジョリーナ「黒い石の付いたペンダントだわさ」

巡査「はいはい、ちょっと待ってね・・・」

巡査「黒い石・・・ペンダント・・・」ペラ...ペラ...

巡査「・・・うーん、届出はないなぁ」

巡査「おばあちゃん、それいつ落としたの?」

巡査「・・・って、あれ?」

巡査「いないし・・・」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:06:26.53 ID:5itiwuez0
―――――
七色ヶ丘中学校 教室 昼休み


<ねぇ青木さん、ここ教えてもらえないかな?

<あ、俺も俺も!

れいか「えっと・・・その・・・」

みゆき「あー!タンマタンマ!」

<ん?

みゆき「何かれいかちゃん、朝から体調悪いみたいだから、その・・・」

<え、そうなの・・・?

<じゃあしょうがないね


ぞろぞろぞろ.........
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:08:04.91 ID:5itiwuez0
みゆき「・・・ふー、何とか誤魔化せた・・・」

れいか「・・・・・・・」

みゆき「いやぁ、ハラハラしちゃうよねぇ、こういうの・・・」

れいか「・・・・・・・」

みゆき「なお・・・れいかちゃん?」

れいか「・・・ちょっと、風に当たってくる」

みゆき「え、あ・・・」

みゆき「・・・・・・」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:08:46.26 ID:5itiwuez0
あかね「・・・うーん」

あかね「なんや、思い詰めとったなぁ」

やよい「流石に・・・疲れちゃったのかなぁ・・・」

なお「・・・なお」

なお「・・・・・」

なお「私・・・ちょっと行ってきます」

みゆき「あ、れいかちゃん・・・」

みゆき「・・・行っちゃった」

あかね「・・・・・・・・・」

あかね「・・・ちょっと心配やし、ウチらも見に行こか」

みゆき「う、うん・・・」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:12:12.05 ID:5itiwuez0
―――――
屋上


あかね「・・・どや?聞こえるか?」

みゆき「う、うん・・・何とか・・・」

やよい「こ、この隙間狭いよぉ・・・」

あかね「我慢しーや」


「私、もう無理だよ」


れいか「れいかの代わりなんて、出来っこないよ」

なお「なお・・・」

れいか「今日明日で済めば、まだ大丈夫だと思う・・・」

れいか「でも・・・!こんな生活、1週間も続くわけ無いよ・・・!」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:13:01.85 ID:5itiwuez0
れいか「絶対・・・どこかでボロが出ちゃう・・・」

れいか「現に・・・さっきだって・・・」

なお「・・・・・・・」

れいか「それに、どうやったら元に戻れるのかも分からないし・・・」

れいか「・・・私・・・どうすれば・・・」

なお「・・・・・・・」

なお「・・・なお、私が・・・」

なお「私が・・・必ず何とかするから・・・」

なお「・・・だから・・・」

れいか「何とかって!」

なお「!」ビクッ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:13:40.21 ID:5itiwuez0
れいか「そんなの・・・どうやって・・・」

れいか「・・・ッ!」


ダッ...!


なお「あ、なお・・・!」

三人「!!!」


タッタッタッタッタ......!


あかね「・・・・・・・」

あかね(き、気づかれへんかったか・・・)ホッ...

みゆき「・・・・・・・」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:15:13.28 ID:5itiwuez0
―――――
七色ヶ丘中学校 上空


マジョリーナ「あー、ムシャクシャするだわさ」

マジョリーナ「あたしのペンダントは相変わらず見つからないし・・・」

マジョリーナ「それに・・・」


<あはは、だよねぇ〜


マジョリーナ「人が落ち込んでる時に、何を楽しそうにしているだわさ・・・!」

マジョリーナ「・・・・・・」

マジョリーナ「・・・今、笑えない様にしてやるだわさ」ニヤァ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:18:43.34 ID:5itiwuez0
―――――
校舎内


なお「・・・私は・・・」

なお「私は・・・どうすれば・・・」


「れいかちゃん」


なお「え・・・?」

なお「あ、皆さん・・・」

なお「・・・・・・」

みゆき「ごめんね・・・盗み聞きしちゃって・・・」

なお「いえ、いいんです」

なお「全部・・・私が悪いのですから・・・」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:19:45.77 ID:5itiwuez0
やよい「そ、そんなことないよ!」

あかね「なおも、本気で言った訳やないと思うで」

あかね「ただ・・・解決策が見当たらなくて、焦ってるというか・・・」

なお「・・・・・・・」

みゆき「・・・れいかちゃん」

なお「はい?」

みゆき「昨日ね・・・私、なおちゃんに電話したの」

なお「え・・・?」

みゆき「心配だったし、それに・・・何か話を聞いてあげるだけでもできないかな、って思って」

なお「・・・・・・・」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:21:43.13 ID:5itiwuez0
みゆき「そしたらね・・・心配ないって言われた」

みゆき「自分のことは自分で何とかするから、大丈夫だ、って」

みゆき「それと・・・」

みゆき「自分よりも・・・れいかちゃんを気にかけてほしい・・・って」

なお「え・・・」

みゆき「・・・れいかちゃんも、昨日言ったよね」

みゆき「責任を持って、自分で何とかするって」

みゆき「・・・何ていうか」

みゆき「お互いに相手が大切で、気を遣い過ぎてるんじゃないかな?」

なお「・・・・・・・」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:22:37.38 ID:5itiwuez0
みゆき「もっと二人とも素直になれば、少し気が楽になるんじゃないかな〜・・・とか」

みゆき「・・・ご、ゴメンね!二人の苦労も知らないで・・・何か偉そうなこと・・・」

なお「・・・みゆきさん」

みゆき「・・・それに」

みゆき「それに、二人だけじゃないから」

みゆき「私もいるよ」

みゆき「しっかり者のれいかちゃんや、頑張り屋のなおちゃんに比べれば、頼りないだろうけど・・・」

みゆき「でも、いつでも側にいるから」

みゆき「だから・・・もっと頼って?」ニコッ

あかね「みゆきだけやないで〜」

あかね「ウチもおるよ」二カッ

やよい「わ、私も・・・!」

なお「皆さん・・・」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:26:23.80 ID:5itiwuez0
あかね「まったく、れいかもなおも、二人揃ってなまじ根性あるからなぁ・・・」

あかね「自分の力で何とかしようと、頑張ること多いんちゃう?」

あかね「・・・まぁ、二人に比べたら頼りないやろうけど」

あかね「ウチらに、もっと甘えてもええんやで?」

やよい「そ、そうだよ!」

やよい「だって・・・」

やよい「だって私たち・・・友達なんだから!」

なお「!」

みゆき「れいかちゃん」

あかね「れいか」

やよい「れいかちゃん」

なお「・・・・・・」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:28:14.07 ID:5itiwuez0
なお「私は・・・私は、何て幸せ者なんでしょう」

なお「こんな素敵なお友達に囲まれて・・・頼れる仲間がいて・・・」

なお「・・・私・・・」

なお「とても・・・嬉しいです・・・!」ニコッ

みゆき「えへへ・・・」

なお「・・・私、行ってきます」

なお「行って、素直な気持ちを、なおに伝えます」

なお「もっと私を・・・皆を頼ってほしい・・・と」

あかね「そっか・・・」

なお「皆さん、ありがとうございました」

なお「もう、迷いはありません」

やよい「頑張って!れいかちゃん!」

なお「はい・・・!」ニコッ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:32:03.87 ID:5itiwuez0
―――――
廊下


れいか「・・・・・・」

れいか(私・・・最低だ・・・)

れいか(大変なのは、れいかも同じなのに・・・)

れいか(私ばっかり・・・子供みたいに・・・)

れいか(・・・・・・)

れいか「・・・あぁ、もう!」

れいか「らしくないぞ!私!」

れいか「いつだってど真ん中の直球勝負、それが私じゃないか・・・」

れいか「それを、いつまでもうじうじと・・・」

れいか「・・・よし、謝ろう!」

れいか「謝って、これからどうするかを考えよう」

れいか「・・・よーし、気合入れていくぞー!」


<れ、れいかさん、どうしたんだろう・・・

<まだ具合悪いのかな・・・
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:34:30.96 ID:5itiwuez0
―――――
七色ヶ丘中学校 上空


マジョリーナ「・・・世界よ!」

マジョリーナ「最悪の結末、バッドエンドに染まるだわさ!」グシャッ

マジョリーナ「白紙の未来を、黒く塗りつぶすだわさ!」


ゴォォォォォッ!!!


モブ1「友達と話してても・・・楽しくない・・・」

モブ2「友達なんて・・・卒業すれば他人じゃない・・・」


マジョリーナ「ケッケッケッケッケ!」

マジョリーナ「人間共の発したバッドエナジーが・・・」

マジョリーナ「悪の皇帝ピエーロ様を・・・蘇らせるだわさぁ!」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:36:05.13 ID:5itiwuez0
―――――
屋上


みゆき「!」

あかね「!」

やよい「!」

なお「!」

―――――
廊下


れいか「これは・・・!」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:43:50.55 ID:5itiwuez0
―――――
校舎 中庭


マジョリーナ「ケッケッケッケッケ!もっとバッドエナジーを放出するだわさ!」


「待ちなさい!」


マジョリーナ「あぁ?」

なお「あなたの好きにはさせません!」

マジョリーナ「ふん、出たなプリキュアめ」

マジョリーナ「今日はえーっと・・・」

マジョリーナ「あぁ、あれでいいだわさ」

マジョリーナ「出でよ!アカンベェ!」


ドクン.........


植木鉢アカンベェ「アカンベェ!!!」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:44:57.80 ID:5itiwuez0
マジョリーナ「行くだわさ!アカンベェ!」

マジョリーナ「今日こそ、プリキュア共を倒すだわさ!」

みゆき(・・・なおちゃん・・・)

みゆき「・・・みんな!行くよ!」


「ちょっと待ったー!」


あかね「あ、なお!」

れいか「ごめん!遅れた!」

なお「なお・・・」

れいか「・・・ごめんね、れいか」

れいか「私・・・自分で何とかしようって思ってばっかりで・・・」

れいか「上手くいかないからって、れいかに当たっちゃった・・・」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:46:12.01 ID:5itiwuez0
れいか「本当に・・・ごめん!」

なお「・・・いいの、なお」

なお「私も・・・同じだったから・・・」

なお「私は・・・少し、自分で何とかしようとし過ぎました」

なお「私こそ、ごめんなさい」

れいか「れいか・・・」

あかね「ほらお二人さん!謝るのは後後!」

あかね「ちゃっちゃと終わらせるで!」

みゆき「なおちゃん!れいかちゃん!」

みゆき「皆で倒そう!」

れいか・なお「・・・・・・」

れいか・なお「うん!」「はい!」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 22:07:39.45 ID:5itiwuez0
―――――


五人「プリキュア、スマイルチャージ!」


パァァァァァ........


ハッピー「キラキラ輝く・・・未来の光!」

ハッピー「キュアハッピー!」


サニー「太陽サンサン、熱血パワー!」

サニー「キュアサニー!」


ピース「ピカピカピカリン、ジャンケンポン!」パー

ピース「キュアピース!」


ビューティ「勇気凛々!直球勝負!」

ビューティ「キュアマー・・・!」

ビューティ「・・・えっと、キュア・・・ビューティ・・・」


マーチ「しんしんと降り積もる・・・清き心・・・!」

マーチ「キュアビューティ・・・あ、ではなく・・・」

マーチ「・・・キュアマーチ・・・?」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:22:40.00 ID:5itiwuez0


「五つの光が導く未来!」

「輝け!スマイルプリキュア!」バーンッ


ハッピー「おぉ!?変身は出来るんだね!」

ピース「よかったぁ〜」

サニー「でも、何か締まらんなぁ・・・」

ビューティ「うーん、違和感が・・・」

マーチ「わぁ・・・もふもふですねぇ・・・」もふもふ

マジョリーナ「何をゴチャゴチャ言ってるんだわさ・・・?」

マジョリーナ「・・・えぇい!とにかく行くだわさ!アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ!」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:24:02.67 ID:5itiwuez0
サニー「へへっ、一気に決めたるわ!」

サニー「プリキュア・・・!」

サニー「サニー・・・・・ファイヤー!!!」

マジョリーナ「はっ!遅いだわさ!」


ちゅどーん!


サニー「やったか!?」


もくもくもく...


アカンベェ「アカンベェ!」

サニー「なにぃ!?効いてへん!」

マジョリーナ「ケッケッケッケ!そんなもん、当たらなければ怖かないだわさ!」

サニー「なんやてぇ・・・」ヘロヘロ...
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:25:38.02 ID:5itiwuez0
ビューティ「あのあかんべぇ、動きが速いぞ!」

マーチ「植木鉢から出る根が、足の代わりとなっているようですね」

マーチ「見かけによらず・・・俊敏です・・・!」

ピース「なら私が!」

ピース「プリキュア・・・!ッ・・・!」ビリビリビリ

ピース「ピース・・・サンダー!」


ビリビリビリビリッ!


ちゅどーん!


ピース「よし!当たった!」


もくもくもく......


アカンベェ「アカァ?」

ピース「えぇ!?効いてないよ!?」

ピース「なんでぇ・・・?」ヘロヘロ...
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:27:09.42 ID:5itiwuez0
ハッピー「サニー!ピース!」

ビューティ「そんな・・・どうして?」

マーチ「・・・恐らく、あの根です」

ビューティ「え?」

マーチ「あの根がアースの役割を果たし、ピースの電気を地面に逃がしたのです」

マーチ「今回の相手・・・中々手ごわいですね・・・」

マジョリーナ「ケッケッケッケッケ!」

マジョリーナ「その辺にある物を適当に選んだのに、いい感じだわさ!」

マジョリーナ「その調子で、プリキュア共を倒すだわさ!」

ハッピー「ど、どうすれば・・・」

マーチ「私が行きます」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:28:40.54 ID:5itiwuez0
マーチ「私の氷で、相手の足を止めます」

マーチ「二人は、そこを突いてください!」

ハッピー・ビューティ「わかった!」


マーチ「プリキュア・・・!」

マーチ「ビューティ・・・ブリザード!」


マーチ「・・・・・・」

アカンベェ「・・・・・・」

マジョリーナ「・・・・・・」

マジョリーナ「・・・何だわさ?何も出てこないだわさ」

ハッピー「そ、そんな・・・!」

マーチ「やはり・・・いつもとは勝手が違うのでしょうか・・・?」

マジョリーナ「とにかくチャンスだわさ!行け!アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ!」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:29:55.83 ID:5itiwuez0


グオッ!


ビューティ「れいか!危ない!」

マーチ「あ・・・!」


ドーンッ!


マーチ「くっ・・・」

マーチ「・・・な・・・」

ハッピー「・・・うぅ・・・」

マーチ「は、ハッピー!」

マーチ「そんな、私を庇って・・・!」

ハッピー「だ、大丈夫、大した事ないから・・・」ニコッ

マーチ「・・・私のせいで・・・」

マーチ「私は・・・また、人に迷惑を・・・」


「それはちゃうで!」


マーチ「え・・・」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:31:39.35 ID:5itiwuez0
サニー「言ったやろ!マーチ!」

サニー「ウチらは仲間・・・チームや!」

サニー「仲間のミスは、みんなでカバーすればええ!」

サニー「一つの失敗で、落ち込むことあらへん!」

サニー「みんながおるで!」

マーチ「サニー・・・」

ピース「そうだよ・・・!サニーの言う通り・・・!」

ピース「私達は・・・5人でプリキュアなんだから!」

マーチ「ピース・・・」

ハッピー「マーチ・・・うぅん、ビューティ」

ハッピー「みんなで・・・勝とうよ!」

マーチ「ハッピー・・・」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:33:20.83 ID:5itiwuez0
マジョリーナ「何をごちゃごちゃ言ってるだわさ」

マジョリーナ「まぁそれよりも、青いやつが必殺技を出せないとは、こりゃ愉快だわさ!」

マジョリーナ「ケッケッケ!今日は何てラッキーな日だわさ!」

ビューティ「くそぉ・・・必殺技さえ出せれば・・・!」

マジョリーナ「何だ、お前も必殺技が出せないだわさ?」

マジョリーナ「・・・そういえばお前達、何か喋り方がいつもと・・・」

マジョリーナ「・・・・・あ」

マジョリーナ「お前達・・・もしかして・・・」

ビューティ「え?」

マジョリーナ「お前達もしかして・・・ペンダントを拾ったんじゃないだろうね!?」

ビューティ・マーチ「!?」

マーチ「な、何故それを・・・?」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:34:23.25 ID:5itiwuez0
マジョリーナ「やっぱりお前達かい!」

マジョリーナ「その様子だと、中身が入れ替わってるようだね・・・」

ビューティ「あれ・・・あんたのだったの!?」

マジョリーナ「きぃぃぃぃ!あたしの発明品を勝手に使いおって!」

サニー「ちょ、ちょい待ち!」

マジョリーナ「あぁ?」

サニー「あのペンダント、どうやったら元に戻れるんや!?」

マジョリーナ「・・・・・・」

サニー「答えろや!」

マジョリーナ「・・・そんなもん、無いだわさ」

ビューティ「・・・え・・・?」

マジョリーナ「あれは一度使ったら、もう効果もなにも無くなって、ただのペンダントになるだわさ」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:36:18.89 ID:5itiwuez0
マジョリーナ「元に戻る機能なんて、最初からつけてないだわさ」

マーチ「そ、そんな・・・」

ハッピー「じゃあ・・・二人は・・・もう・・・」

ピース「ずっと・・・このまま・・・?」

マーチ・ビューティ「・・・・・・・・」


マジョリーナ「ケッケッケ!このモトニモド〜ルの薬を飲まない限りは、永久にそのままだわさ!」

マジョリーナ「いい気味だわさ!ケッケッケ!」

一同「・・・・・・・・」

一同(・・・あるんだ・・・)

マジョリーナ「行くだわさ!アカンベェ!」

マジョリーナ「後は役立たずのプリキュアが二人だけだわさ!」

アカンベェ「アカンベェ!」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:37:52.84 ID:5itiwuez0
マジョリーナ「ケッケッケ!何が仲間だわさ」

マジョリーナ「そんなもの、お互いに足を引っ張り合うだけの存在だわさ!」

マジョリーナ「一人でいる方が楽なのに、わざわざ群れるなんて、しょーもないだわさ!」

マーチ「・・・・・・」

ビューティ「・・・・・・」

マジョリーナ「さぁ、行くだわさ!アカンベェ!」

マジョリーナ「友情ごっこをしている馬鹿共を、叩き潰すだわさ!」

ビューティ「・・・許せない」

マーチ「えぇ・・・同感です」

マーチ「私達の大切な仲間を、馬鹿呼ばわりするなんて・・・」

マーチ「・・・万死に値します・・・」ゴゴゴゴゴ

ビューティ「・・・行くよ、マーチ」

ビューティ「ぶっ飛ばしてやる・・・!」ゴゴゴゴゴ

マーチ「はい・・・!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:39:28.58 ID:5itiwuez0
アカンベェ「アカァ・・・?」

マジョリーナ「な、何だわさ・・・この気迫は・・・」


マーチ「行きます!」


ヒュオッ......!


サニー「は、速!」


マーチ「......はぁ!!!」


ドッゴォッッッ!!!!


アカンベェ「アカァ!?」

やよい「と、飛んだ!?」


アカンベェ「アカカァ・・・」


ヒュンッ......


マーチ「もう一撃・・・!」

マーチ「・・・センタリング!」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:40:16.14 ID:5itiwuez0


ドガァッッッ!!!!


ハッピー「く、空中で蹴った!?」

サニー「・・・飛ばした先は」



ビューティ「・・・・・・・」

マーチ「・・・ビューティ!決めて!」

アカンベェ「ア・・・ッカンベ・・・」


ビューティ「・・・自分の技が出せないなら・・・」

ビューティ「ビューティの技を・・・使えばいい!」

ビューティ「・・・プリキュア!」

ビューティ「ビューティ・・・ブリザード」

ビューティ「......シュートォォォォォッ!!!!!」


ドギャァァァァァァァァッン!!!!!!


113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:41:26.08 ID:5itiwuez0
マジョリーナ「な、なにぃ!?」

サニー「なんやあの技・・・!?」

ピース「氷の球を・・・蹴った・・・!?」


ビューティ「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!!」

アカンベェ「ア、アカカカカカ!」


ちゅどーーーーーーーん!!!!!


アカンベェ「・・・・・アカ・・・・ン・・・ベ・・・」


パァァァァァァァッ......

………………


マジョリーナ「そ、そんな馬鹿な・・・」

マーチ「ビューティ、ナイッシュー!です!」

ビューティ「へへっ!どうだ!」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:42:37.34 ID:5itiwuez0
ハッピー「す、すごい・・・」

ピース「いつもの技より・・・強いんじゃないかな・・・?」

サニー「あはは、無茶苦茶やなぁ」

マジョリーナ「な、何なんだわさ・・・こいつら・・・」

マジョリーナ「ま、まぁ、とにかく、ここはひとまず退散を・・・」

マジョリーナ「・・・ん?」

マジョリーナ「・・・ない・・・ないだわさ!」

マジョリーナ「モトニモド〜ルが、ないだわさ!」

サニー「あっはっはっは」

サニー「二人に気ぃ取られて、地面に置いとくからあかんのや」

マジョリーナ「な、なにぃ!?」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:43:26.82 ID:5itiwuez0
サニー「さっきこっそり、キャンディに回収させといたわ!」

マジョリーナ「な、なんだってぇ!?」

キャンディ「キャンディのおかげクル!」えっへん

ハッピー「キャンディすごーい!」

ピース(な、何か色々と都合いいなぁ・・・)

サニー「とにかく!ウチらの完全勝利や!」

サニー「さっさと帰らんかい!あほー!」

マジョリーナ「むきぃぃぃぃ!覚えてろだわさぁ!!!」


ヒュゥゥゥン......
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:52:05.08 ID:5itiwuez0
―――――
その後


あかね「いやー、よかったよかった」

あかね「これにて一件落着やなぁ」

なお「だね、一時はどうなるかと思ったけど・・・」

みゆき「ほんと、よかったぁ・・・」

れいか「これもすべて、皆さんのお陰です」

れいか「本当に、ありがとうございました」

やよい「えへへへ」

なお「あ〜・・・やっと元の生活に戻れるよぉ〜・・・」

なお「ほんと・・・よかったぁ」

れいか「あら、私はもう一日くらい、よかったですよ?」

なお「え・・・!?」

なお「も、もう、何言ってんのさ・・・」

一同「あははははは」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:54:11.89 ID:5itiwuez0
―――――
放課後 通学路


なお「いやはや、大変だったね」

れいか「ですねぇ」

なお「ごめんね、家(うち)、大変だったでしょ?」

れいか「いえいえ、久しぶり皆さんと遊べて、楽しかったです」ニコッ

なお「れいかはすごいなぁ・・・」

なお「私なんて、いつばれないかってヒヤヒヤしてたよ・・・」

れいか「あら、それは大変でしたね」

なお「ほんと・・・大変だったよ・・・」

れいか「・・・・・・・」

なお「・・・でも」

なお「でも、いい機会になったかな」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:55:47.76 ID:5itiwuez0
れいか「え?」

なお「れいかが普段、どれだけ苦労してるかって・・・よく分かった」

なお「そういう意味では、よかったって思うよ」ニコッ

れいか「そうですか・・・」

れいか「私も・・・同じです」

れいか「なおが、普段どれだけの人から頼られてるか・・・」

れいか「よく、分かりました」ニコッ

なお「あはは、それはこっちも同じだよ」

なお「・・・れいか」

れいか「はい?」

なお「これからも、ずっと友達でいてね」ニコッ

れいか「・・・・・・」

れいか「勿論です!」ニコッ
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 23:58:38.89 ID:5itiwuez0
―――――


語り部:緑川なお


そんな感じで、私の周りはいつも慌しいです。

今回みたいな目に遭うのは二度と御免だけど・・・

でもあれ以来、れいかがサッカーに興味を持ち始めました。

まだまだ全然なっちゃいないけど、やる気と気迫はすごいです。

れいかと一緒にサッカーが出来る様になったのは、素直に嬉しいです。

それだけはよかったかなーって思うけど・・・うーん・・・

まぁ・・・これから先も、色々大変なことはあるだろうけど・・・

友達と一緒に、乗り越えていければいいな、って思ってます。

だって、私達は・・・

5人揃って・・・スマイルプリキュアだから!


おわり
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 23:59:14.64 ID:5itiwuez0
そんな感じで終わりです。レスして下さった方々、ありがとうございました。

それでは
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/08(日) 00:47:10.85 ID:Wuqqp3lA0
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 10:33:28.19 ID:TGI3ouqA0
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