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春香「麻雀って面白いね」咲「一緒に楽しもうよ!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:10:35.73 ID:9pMNmaVV0
春香「ロン!リータン三色ドラ1で満貫ですよ!満貫!」

P「ぐはっここは絶対無いと思ったのに…」

伊織「何言ってんのよ、ド本命も良いトコじゃない。折角私が二枚抱いてたのに…」はぁ

響「そうだぞ。引っ掛けは春香の常套手段じゃないか」

春香「へっへ〜これで私が伊織をまくって逆転トップですね」

響「逆にプロデューサーはこれで三連続ラスだね」

伊織「弱いにも程度ってものがあるでしょ」

P「お前達が強過ぎるんだよ…」

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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:11:55.20 ID:9pMNmaVV0
P「まだ最初に教えてから一週間も経って無いのにこれとか、どうなってんだよ…」

春香「あはは、というか最初の日の3回目にはもうこんな感じでしたよね」

伊織「ルールさえ把握すれば、アンタなんかに遅れを取る訳無いじゃない。にひひっ」サラッ

響「自分はちょっと役覚えるのに苦労したけど、家でPから借りた本読んで勉強したからな!」

P「…暇だから何かで遊ぼうと言われて、麻雀を提案したのは俺だけどまさかここまでハマるとはな」

春香「えへへ、だって麻雀って面白いじゃないですか」ニコッ

P「それには超同意だが、アイドルの趣味としてはどうなんだ?この間は競馬場に行ったりもしたし…」

伊織「アンタの趣味がおっさん臭いものばかりだからしょうが無いでしょ」

P「?どういう意味だ?」

伊織「別に、何でも無いわ」サラッ

響「まぁやよいがスポーツニュースの競馬コーナー持つ事決まったし、一概に遊びとも言えないけどね」

P「…まぁ、芸の幅が広がるのは良い事か」

P「特に最近は麻雀ブームだから、その手の仕事が来た時にも対応できるしな」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:13:09.89 ID:9pMNmaVV0
響「んーでもいい加減同じ面子とばかり打つのも飽きちゃったな」

伊織「そうね。すぐ膠着状態になるから、いかにPから毟るかみたいなゲームになっちゃってるし」

P「それなら今日は雀荘に行ってみるか?」

響「雀荘に?自分達未成年なのに行って良いのか?」

春香「おまけにアイドルだしねw」

P「自分でおまけ言うな。別に年齢制限とかは無かったと思うぞ」

P「ノーレートでタバコ禁止の所もあるしな。結構若い女の子も居たりするんだぞ?」

響「プロデューサー、自分達というものがありながらそんなお店に行ってるのか…」ジトー

P「雀荘だっての。そんな店に行く金はお前達に毟られて残ってねーよ」

伊織「まぁ今日はオフだし、試しに行ってみるのも良いかもしれないわね」

響「自分も良いぞ。自動卓っていうの見てみたかったしな」

春香「私も行ってみたいです。プロデューサーさんの行きつけのお店っ」

P「よし、それじゃあ行ってみるか」

響「あ、それじゃあ今日の三局の成績はノーカンだな」

伊織「そうね。計算がややこしくなるし」

春香「えぇっ!ズルいよ二人共私に負けてるからって!」

P(…誰が勝とうが飯を奢る羽目になるのは俺だけというのが悲しい所だ…)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:13:57.13 ID:9pMNmaVV0
〜都内のとある雀荘〜

伊織「へぇもっと小汚い場所かと思ったら、意外とオシャレなビルにあるのね」

P「最近は麻雀ブームも過熱してるからなぁ。こういう女性向けの店も増えてるんだ」

P「まぁ俺はこういうスタイリッシュな感じは邪道とも思うんだが、時代の流れだからなぁ」

春香「全国大会なんてテレビ中継がありますもんね」

響「ちょっと前に終わったんだっけ?インターハイは」

P「あぁ。なかなか見ごたえのある試合ばかりだったぞ。特に決勝はまさに異次元レベルの…って入口に着いたな」

春香「うわ〜ちょっとワクワクして来たねっ」

P「じゃあ入るぞ」ガチャッ


――――――――――ゴォォォォォッ!!!!


3人「!?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:16:10.88 ID:9pMNmaVV0
P「?どうしたんだ?そんな険しい顔して…」

響「プ、プロデューサー。な、なんなんだ?ここ……」ガクガク

P「何って、雀荘だけど…」

伊織「魔窟の間違いじゃないの…?」タラ…

P「はぁ?何を言ってんだ伊織まで」

春香(この気配…舞さんと初めて会った時に感じたものと同等のオーラ?)

春香(いや、勿論それと種類は違うけど…でもそれクラスが複数居るってどうなってるの…?)

春香(特にこの人の気配、尋常じゃ無い…!)

P(春香までマジ顔してるし…ホントにどうしたんだ?)
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:17:28.76 ID:9pMNmaVV0
P「まぁ何だか分からんけど、とりあえず受付するぞ」テクテク

響「ちょっ待っ!い、一回店を出た方が…」

店員「あっ!申し訳ありませんお客様。本日当店は貸し切りとなっておりまして…」

P「貸し切り?」

店員「えぇ、ついさっき大勢のお客様が団体でいらっしゃって、貸し切りに出来ないかと注文されまして…」

店員「今表にその掲示をしようと思っていたのですが…」

P「はぁなるほど。それじゃあ仕方ないですね」

響「…ちょっとホッとしたぞ」

春香「んーでも残念でもあるかな?」

P「それにしても店を貸し切りにする程の団体客ってどんな……あーーーっ!!!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:18:37.42 ID:9pMNmaVV0
春香「ど、どうしたんですか?Pさん!」

P「あ、あれを見てみろ…」

響「あれって…女の子が沢山居るだけだぞ?おかしいな…あの気配は何だったんだ?」

伊織「これは…驚いたわね」

春香「私はそんなに詳しく無いんだけど、それでも知ってる人何人か居るよ…」

響「?」

P「響もあの人位は知ってるだろ?一番奥の卓に居る…」

響「一番奥?えーと……!!!あ、あの人宮永照じゃないか?チャンピオンの…」

P「それだけじゃないぞ…同卓してるのは、永水の神代に龍門渕の天江衣。それに同じ白糸台の大星淡…!高校麻雀界のスターが揃い踏みだ!」

春香「あの気配はここから出ていたんですね…」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:19:09.92 ID:9pMNmaVV0
      じーーーーーーっ

P「はっ!ス、スミマセン!競技中に大声を上げて邪魔してしまって…」ペコペコッ

響(競技中って…)

伊織(雀荘なんだから遊びみたいなもんでしょと思うけど、この面子だとそうも言えないわね)

健夜「あれ?もしかしてPさん…?」

P「こ、小鍛冶プロ!」

健夜「プ、プロはやめて下さい…」

春香「お知り合いですか?Pさん」

P「あぁ、前に美希が出たバラエティー番組で会って…」

響「あぁ。あのこーこちゃんがアシスタントやってる番組か」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:20:36.83 ID:9pMNmaVV0
健夜「Pさんは今日はどうして…?」

P「いえ、麻雀を打ちに来ただけなんですけど…まさかこんな事になっているとは思わなくて」

健夜「あぁなるほど…。ス、スミマセン急にこんな、貸し切りなんかにしてしまって…」

健夜「これは今度ある世界ジュニアの日本代表の選抜の一環で、全国の有力選手にまとめて集まってもらってるんですよ」

健夜「丁度先日のインターハイで皆東京に来ていたので。それで、私はそのお手伝いという感じです」

P「なるほど、それでこのそうそうたるメンバーが…」

P「さっきの卓を除いても、千里山のエース園城寺怜に、去年個人全国2位の荒川憩、東海王者の対木もこまで…」

春香「どんだけ詳しいんですかPさん」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:21:12.69 ID:9pMNmaVV0
??「オイコラ兄ちゃん。その名前が出てウチの名前が出えへんとはどーいう了見や?」ジロリ

P「!き、君は姫松主将の愛宕洋榎!」

洋榎「せやせや♪関西最強雀士とはウチの事やで!いや〜有名人は辛いな〜」

セーラ「自分から呼びかけといて何を言うとんねん」

池田「早くツモれし!」

洋榎「じゃかあしい今喋っとるやろうが!」

洋榎「…それで兄ちゃん、何かアンタの後ろに居る子達もウチ程では無いとはいえ有名人っぽいんやけど、本物なん?」

響「じ、自分達の事か?自分は我那覇響だぞ!」

姉帯「うわ〜!やっぱり本物の響ちゃんと伊織ちゃんと春香ちゃんなんだ!こんな所で会えるなんてちょー嬉しいよー」ぱああっ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:21:56.47 ID:9pMNmaVV0
姉帯「春香ちゃん!サイン貰ってもいいですかっ!?」

春香(うわっ!おっ大きい子だなぁ…)

春香「もちろんっじゃんじゃん書いちゃいますよ〜!」ニコッ

洋榎「ウチにも頼むわ。いや〜思いがけずええ東京土産が出来たで。日頃の行いの成果やなっ」

末原「流石アイドルの皆さん。凡人のウチとはオーラが違いますね」

エ、ハルカチャン? ホントダー ダレ? アイドルダヨシロッ ドウシテココニ?

ざわざわどよどよ   ワイワイガヤガヤ

小鍛冶「あわわ、み、皆対局に集中を……


照「……………」 バシッ!!!

照「ツモ。4000オール」


照「……………」ギロリ

皆「――――っ!!!」ビクッ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:23:01.47 ID:9pMNmaVV0
モモ(め、目が言ってるっすね。『ここは何をする場所だ?』って感じの事を)

福路(ただあれだけの動きで、ここの空気を一変させた…流石としか言えないわね)

怜(ホンマあの卓に入れられんで良かったわ…)

小鍛冶「ほ、ほら皆。対局に戻ってね。スミマセンPさん、折角来られたのに追い返す様な形にしてしまって…」

P「い、いえ。むしろラッキーでしたよ、これだけのスターと会う事が出来て」

P「それじゃあ皆、別の店に行くとするか」

伊織「ま、貸し切りじゃしかたないわね」

春香「ですね。あ、姉帯さん。私達のサインはここに置いておくので」

響「それじゃあ失礼するぞ〜」


久「待って、765プロの皆さん」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:24:28.81 ID:9pMNmaVV0
福路「上埜さん?」

久「折角来て頂いたのに、お構いもせず返してしまうのも失礼でしょう」

久「ここで練習試合をしようと提案したのは私ですし、その責任を感じます」

春「…ではどうする?」ポリポリ

かじゅ「私達の方が店を変えるか?」

久「その必要も無いでしょ。丁度今、卓は一つ余ってるのだし」

久「折角だから、アイドルの皆さんとの交流を持ってみたいと思うのだけど」

福路「でも上埜さん。どの卓も今半荘を始めたばかりですし、それまでお待たせするのも…」

久「まだ卓に着いてない子が一人だけ居るでしょ?」チラリ

春香(?何だろ、あのお下げの人トイレなんか見て…)

       ガチャッ…
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:26:56.22 ID:9pMNmaVV0
3人「―――――――っ!!!!!」ゾクゾクゾクゾクッ!!!

響(ど、ドアを開けた時に感じた圧倒的な圧力…)

伊織(あれはチャンピオンの居る卓から発せられたものだと思ってたけど…違う!)

春香(それをも越える、魔力の持ち主…こ、この娘が発信源だったんだ!)

咲「スミマセン、お待たせしてしまって」ペコリ

咲「あれ?どなたですか?そこの皆さんは…」

優希「咲ちゃん知らないのか〜?今赤人気赤丸急上昇中のアイドルだじょ!」

咲「へ〜でもどうしてそんな人達がここに…?」

久「お客さんよ、咲への」

咲「え?」

久「人数的に、咲一人が余っちゃったからどうしようかなーって思ってたら、丁度良く皆さんが来店してくれたのよ」

久「咲もただ待っていても退屈だろうし、対局してもらったらどうかなってね」ニヤリ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:28:54.86 ID:9pMNmaVV0
咲「はぁ…私は勿論大丈夫ですけど…」

かじゅ(…久も人が悪い。あの子達がどの程度打てるのかは分からないが)

かじゅ(いきなりあの宮永咲をぶつけるなんて…壊してしまったらどうするんだ?)

霞(この練習試合に呼ばれた猛者達が皆、宮永さんと同じ卓に座る事を恐れて、急いで卓に着いた位だものね…)

響「ちょっな、何をそんな勝手に…!」

春香「良いですね。お相手して頂けますか?えっと…咲さん?」

響「春香っ!?」

春香「響、何であれ一流の人と勝負した経験は無駄にはならないよ」

春香「私達はいつかトップアイドルになるんだから、これ位の圧力は乗り越えていかないとさ」

伊織「春香はどれだけ強いか見てみたいだけでしょ。ったく、好奇心旺盛なんだから」

伊織「ま、逃げるのも性に合わないから私も同意見だけどね」サラッ

響「…分かった。こ、怖いけど自分もやれるだけやってみるぞ」

久「…決まりみたいですね。それじゃあ向こうの卓へどうぞ」

咲「アイドルの人と打つなんて緊張するな…お手柔らかにお願いします」ニコッ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:30:54.10 ID:9pMNmaVV0
春香「それじゃあお願いしますね、咲さん」

咲「ハイ。あ、敬語じゃなくて良いですよ、えっと…すみません、私アイドルの事は良く知らなくて…」

春香「あはは、まだ私達は駆け出しみたいなものだから仕方ないよ。765プロアイドルの天海春香ですっ春香って呼んでね」

伊織「同じく水瀬伊織よ」

響「我那覇響だぞ。覚えておいてくれると嬉しいな」

咲「春香さんと伊織さんと響さん、ですね。それではよろしくお願いします」

春香(さて、鬼が出るか蛇が出るか…)
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:32:19.76 ID:9pMNmaVV0
東一局 親:咲

伊織(いきなりこの化物が親か…とりあえずは様子見ね)

響(今の自分が策を弄しても勝てる相手じゃない。ならアホの一念でいくしかないぞ!)

響「リーチだぞっ!」タンッ

咲「わ、早いですね」タンッ

春香「響の速攻が来たか〜」タンッ

伊織(当たり牌があれば差し込んでおきたい位の気持ちだけど…響も高そうね)タンッ

響「!ツモだぞ!リーチ一発タンヤオ三色!6000・3000だ!」

咲「うわ、いきなり親っ被り…」

春香「五巡目でこれは泣くしかないねw」

伊織「…………?」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:33:12.93 ID:9pMNmaVV0
響(な、何だ!和了れるじゃないか)

響(そうだよな。麻雀は運の支配する要素がかなり大きいゲーム、いくら実力差があるといっても)

響(全く勝ち目が無いって事は無い!…って思うのに)

咲「…………」

響(何なんだ?この嫌な感じは…)タラリ

咲「それじゃあ次は伊織さんの親ですね」

伊織「…ええ」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:33:38.41 ID:9pMNmaVV0
そして対局は進み…

南四局 親:春香

伊織(オーラス…やけにあっさり辿りついちゃったわね)

響(今の点棒状況は自分が28800、伊織33600、春香13400、そして咲が24200…)

響(春香が低調なのも珍しいけど、咲も思った程の強さじゃなかったな)

響(二回小さな和了はあったけど、伊織に振り込んだりもしてたし…嫌な予感は気の所為って事で良いのか?)

響「リーチだぞ」タンッ

咲「…………」タンッ

伊織(!手出しで9索?オリたのかしら…)
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:35:29.22 ID:9pMNmaVV0
久(対局終わって見に来たけど…なかなか面白い事になってるわね)

久(でもある面では拍子抜けかも)

久(あのアイドルの子達。ちょっと面白そうな雰囲気を感じたからぶつけてみたけど…今の所は思った程じゃない)

久(まだ力を隠してるのか…或いは自覚していないのかもしれないわね)

響「う〜なかなかツモれないぞ…」

春香「…………」タンッ

伊織(あの表情。春香も勘付いているみたいね…試してみようかしら)

伊織「これはどう?響」タンッ

P(うおっここでドラの四筒切るか?伊織らしく無いな…)

響「残念、ハズレだぞ」

伊織「…………」チラリ

咲「…………」

伊織(やっぱりスルー…コイツ!)
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:36:19.29 ID:9pMNmaVV0
咲「…………」クルッタンッ

P(咲さんに手が入った。これは逆転あるか…?)

次巡

咲「カン」ゴッ

3人「っ!」ゾクリ

咲「ツモ。リンシャン赤1で1300・2600です」

結果
響26500 伊織32300 春香10800 咲30400
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:37:21.33 ID:9pMNmaVV0
P「おぉ!凄いじゃないか伊織!半荘一回とはいえ咲さんに勝つなんて!」パチパチ

伊織「…………」ギリッ

P「い、伊織…?」

洋榎「…どうやらあの娘ら、まるっきり素人の木偶って訳じゃなさそうやな」ボソリ

末原「ですね…私としては少し古傷が疼く光景です」ボソリ

咲「お疲れ様でした。うーん惜しかったな、カンドラが――

伊織「『カンドラが乗ると思ったのに』なんてふざけた事言わないわよね?」

咲「!…………」

P「ど、どういう事だ?伊織」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:38:17.15 ID:9pMNmaVV0
春香「咲ちゃん、咲ちゃんの点数…偶然じゃないよね?」

P(点数?咲さんの点は30400でプラマイゼロ…まさかそれを意図的にやったとでも言ってるのか?んな馬鹿な…)

咲「…何の事でしょう?」

伊織「とぼけるんじゃないわよ。アンタが点を上げたいならカンドラなんて全く必要無かったじゃない」

伊織「7巡目の不自然な9索切りでチャンタ消し」

咲「いえ、あれは響さんのリーチを警戒しての事で…」

伊織「それだけじゃない。むしろこっちが決定的な理由…アンタ私のドラを見逃したわね」

伊織「私から和了ればトップになって、プラマイゼロにならないから…違う?」

咲「…あぁ、やっぱりあれわざと出してたんですか。おかしいなとは思ったんですよ」はぁ

咲(そこまでの素人さんだったのかな?ってね)

響「!じゃあやっぱり…!」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:39:28.53 ID:9pMNmaVV0
咲「ええ。ご明察通りです」

咲「あーあまた失敗かぁ。一応小手返しで誤魔化そうとはしてみたんですけどね」

咲「なるべく自然にやろうと思ってたんですけど…私もまだまだです」

伊織「どうしてこんな真似をしたのよ。強者には勝ち方を選ぶ権利があるって言うけど」

伊織「勝ちを譲る権利なんて誰にも無いわ。私達が接待麻雀を受けて喜ぶとでも思ったの?」ギロリ

咲「あはは…スミマセン、接待なんてつもりは無かったんですけど、今日は練習試合だって部長から聞いてましたから」

響「ど、どういう意味だ?」

咲「ですから…練習をしていたんですよ。だって……これ以上は、言わなくても分かりますよね?」ニコッ

伊織「―――っ!」ギリィッ!
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:40:10.15 ID:9pMNmaVV0
P(…な、なんだこの険悪な雰囲気……っと、メールだ…!)

P「お、おい皆!○○のイベントでドタキャンがあって、今すぐ来て欲しいって電話が入った!急いで向かうぞ!」

春香「え〜折角の機会だったのに…でもお仕事じゃ仕方ないですね。行くよっ響、伊織!」ぐいっ

伊織「はぁっ?ちょっと待ちなさいよ!この状況でオトシマエも付けさせずに引き退がるつもりっ!?」

響「そうだぞっ!ここでもう一回再戦を…!」

春香「二人共」じっ

伊織「………チッ分かったわよ。行けば良いんでしょ行けば」

春香「そういう事だから失礼するね、咲ちゃん。残念だよ、もっと咲ちゃんと打ってみたかったんだけど…」

咲「…それなら、良い機会がありますよ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:41:01.23 ID:9pMNmaVV0
咲「一週間後、一般参加OKの大きな団体戦の大会があるらしいんです」

咲「その大会に私達は代表の選抜も兼ねて出場する事になっているので、春香さん達も出場して勝ち上がる事が出来れば」

咲「どこかで私と当たる事になります」

P(断定…自分が負ける事は一切考慮してないって感じだな…)

春香「へぇ〜公式戦でかぁ。確かにそれなら今日よりもっと楽しい麻雀が打てそうだね」ニヤリ

咲「そうですね、そうなったら私も楽しめると思います」ニヤリ

春香「それじゃあ…一週間後、どこかの卓で」

咲「はい、お待ちしてます」

バタンッ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:45:28.13 ID:9pMNmaVV0
池田「あーあ帰っちゃったし。次は華菜ちゃんがボコってあげようと思ったのになー」

優希「池田じゃ無理だじぇ」

池田「何だとーーっ!」

和「あの兎を抱いていた方、優希と少し声が似てましたね」


久「意外だったわね。咲があんな挑発まがいの台詞を言うなんて。大会の事も私から提案しようと思ってたのよ?」

咲「…ちょっと面白い子達だなっと思ったので。今はまだその力を麻雀で活かす術が分かってないみたいでしたけど」

咲「それが分かれば…たった1週間でも化けるんじゃないかなって」

久「へぇ。貴方にそこまで言わせるなんて、大したものね」

咲(特に…あのリボンの人、春香さんだったかな?あの人は私が当たり牌を回しても、頑なにそれで和了ろうとはしなかった)

咲(表面上の穏やかさに隠れたその負けん気は…私は高く買ってあげたいな)フフフ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:46:18.55 ID:9pMNmaVV0
咲「まぁそれでも、私と遊べる所まで来るなんて思ってる訳じゃ無いですけど…」

咲「宝クジは買わなければ当たらない。天和は打たない事には和了れない、ですよね?」

久「…後者のは咲が言うと意味合いが変わってきそうだけどね」

咲「あはは。あ、もうどの卓も半荘終わったみたいですね。それじゃあ面子を変えて第二戦といきましょうか」

咲「あ、私はここに座ってて良いですよね?」

久「えぇ…この卓に自分から座りたがる人が居るとは思えないけど…あ、一人は居たか」

照「…………」スッ

咲「あ、お姉ちゃん。よろしくね」ニコッ

マケタヤツハアノタクニイクンヤデー ジャンケンポン! ウソォッ!?イキトォナーイ!イキトォナーイ!
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:46:49.57 ID:9pMNmaVV0
響「へ?ドタキャンがドタキャンになって行かなくて良くなった?」

P「あぁ、また今そういう電話が入って…」

響「なんだそれー人騒がせにも程があるぞ」

伊織「…そんなへったくそな芝居打たなくて良いわよ」はぁ

春香「あ、やっぱりバレてた?」

響「へ?どういう事だ?」

春香「実はあの時、私がPさんにメールしてたんだよ」

春香「急用の仕事が入ったって言って、私達をここから出して下さいってね」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:47:40.36 ID:9pMNmaVV0
響「どうしてそんな事したんだ?…いや、何となくは分かるけど」

伊織「…正直助かったわ。私も頭に血が登ってたし、後に退ける状況じゃなかったしね」

P「らしくなかったな。伊織があんなに冷静さを欠くなんて」

伊織「認めたくはないけど、あのワケ分かんない圧力に押されてた影響もあるんでしょうね」

伊織「そこで『お前達に勝つ事なんて練習にもならない』なんて言われちゃ、そりゃキレるわよ」

伊織「…例え事実だったとしても、ね」

P「オイオイ、弱気過ぎないか?仮にわざとプラマイゼロにしてたんだとしても」

P「お前達も結構和了ってたんだし、そう力の差があるとは…」

響「…今思えば、自分は和了ってたんじゃなくて、和了らされていたのかもしれないぞ…」

響「オーラスの時のあの絶対にツモれない感じ…あれをもしずっとやられたらと思うと」ずーん

P「おいおい…」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:48:47.55 ID:9pMNmaVV0
春香「あそこで再戦なんて申し込んでたら、絶対フルボッコだったよね〜」

春香「東一局で三人同時にトバすとか余裕でやられてたよ」

伊織「いえ、あの畜生ならトぶ寸前にわざと点を与えて、またトぶ寸前にするを延々繰り返すとかやりそうよ」

響「テンパった瞬間にロンを毎局やるとかもあるな…」

P「マジな顔でする会話じゃないと思うぞ、それ」

春香「世界は広いって事ですね。ありがとうございましたPさん、今日あそこに連れて行ってくれて」


春香「お陰で…良い目標が見つかりました」ギラリ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:49:59.66 ID:9pMNmaVV0
P「…それだけの力量差があると知って、まだ挑む気なのか?」

伊織「愚問ね。この伊織ちゃんがあそこまで舐められたまま終わらせる訳が無いじゃない」サラッ

響「やりたい訳じゃないけど、大会の事を言いだしたのは向こうだしな…売られた喧嘩は買わないと女が廃るぞ」

春香「ふふふ、二人共気持ちが折れて無いみたいで安心したよ」

春香「Pさん、私達はアイドル。皆に夢を与える存在ですから、相手がどんな化物だろうと諦める事だけはしません」

春香「というか…私達にそう教えてくれたのはPさんですよね?」フフフ

P「はっ。ちゃんと分かってる様で安心したよ」ニヤリ

P「お前達の言葉を信じるなら、相手は途方もない魔物。いや、魔王とでも言った所か」

P「だが、だからこそ倒しがいがあるってもんだ。トップアイドルを目指すなら、それ位出来て当然」

P「765プロアイドルの力を見せつけてやろうぜ!」

3人「オーーーッ!」

P「それでさしあたってはメンバーを集めないとな。今度あるっていう大会は5人での登録らしいから、後1人誰か…」

伊織「え?2人でしょ?アンタ算数も出来なくなったの…?」

P「え?いや5-4で1だろ?」

春香「Pさん、言いにくいんですけど今度の戦いはハンデを背負って勝てるものではなさそうなので…」

P「…………」ずーん
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:50:47.57 ID:9pMNmaVV0
伊織「というか場合によっては、響と春香もメンバー漏れするかもわからないわよ?」

伊織「事務所にもっと強いのが居るなら、私はそれで試合に出るつもりだしね。にひひっ」

響「はんっそれはこっちの台詞だぞ!」

春香「そんな事言って〜ホントは私と一緒に出たいんでしょ?」うりうり

伊織「私と組みたいなら精々精進しなさいって言ってんのよ。うりうりすんな」

響「でも実際、そんなに都合良く打てる人見つかるかは心配だぞ。ハム蔵打てるか?」

ハム蔵「ヂュデュー!」

響「Pよりは自信あるって言ってるぞ」

春香「とりあえずは暫定メンバーだねw」

P「お前達なぁ…」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:52:08.46 ID:9pMNmaVV0
〜事務所〜

伊織「で、とりあえず傷ついたプライドを癒す意味も込めて、Pを毟る事にした私達であった」

響「誰に説明してるんだ?あ、Pそれロンだぞ」

春香「あ、私もロンです」

伊織「ロン。トリロンって有効だったかしら?」

P「…お前達も俺にやってる事はあの子達と変わらないと思うんだが…」

P(ていうか朝と比べてもやけに強くなってないか?一度も南場に行けねえ…)

響「いや〜あの時と違って凄く伸び伸びと打てるぞ。麻雀って楽しいなっ」るんっ

ガチャッ

やよい「おはようございまーす!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:52:56.92 ID:9pMNmaVV0
響「おぉやよい。おはようだぞ」パシッ

P「やよいか。やよいにも大会の事話してみるか?」

春香「う〜んw流石にやよいにはちょっと難しいと思いますけど…」パシッ

伊織「まぁ真よりはマシじゃない?教えればルールは覚えられるでしょ」パシッ

P「あ、それチー」

やよい「?プロデューサー、何をしてるんですか?」

春香(プロデューサー?皆さん、じゃなくて?)

P「これは麻雀と言ってな。中国で産まれた遊びで、まぁやよいには難しいと思うが…

やよい「いえ、そうじゃなくて。どうして今二萬を切ったんですか?」

やよい「その手牌から鳴くのがそもそもどうかと思いますけど、それでもあえて鳴くなら一萬切り一択ですよ」

やよい「それじゃあ受けは一見広がっても、有効牌の数が減っちゃってるかなーって」

4人「!?」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:53:42.41 ID:9pMNmaVV0
P「や、やよい。随分詳しいんだな…」

やよい「そんな事ないですよ、これ位フツーです。ひょっとしてPは今伊織ちゃん達に麻雀を教えて貰ってるんですか?」

伊織「やよい、止めてあげて。流石に不憫だわ…」

やよい「?」きょとん

P「…い、一応ついこの前に俺が教えてたんだけどな…麻雀歴は中二からやってるからもう十年になるし…」

やよい「へーっ。それなら私と同じ位ですねっ」

響「同じ位!?やよい、いつからやってるんだ!?」

やよい「えーとちゃんとは覚えて無いですけど、二歳の時の写真ではもう牌を握ってましたね」

やよい「怖い人がウチに来た時なんかは、私が麻雀で勝負して追い返してるので…」

春香「お、思いがけない新メンバーが見つかったね…」

伊織「そうね…。コーチになって貰うのも良いかもしれないけど」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:54:15.42 ID:9pMNmaVV0
やよい「へ〜麻雀の大会ですかぁ。今はそんな表舞台もあるんですね」

響「表舞台って…いや、裏が何かは怖いから聞かないけど」

やよい「でも、どうしてそれに出ようって思ったの?伊織ちゃん」

伊織「どうしてもぶっ潰したい奴がいてね…その為よ」

やよい「そ、そうなんだ…」

春香「それでどうかな?やよいも一緒に出てくれない?」

やよい「うーん、カメラもあるんですよね?あまり公の場所で打ち筋が晒されると、これからやりにくくなりそうで…」

P「ちなみに大会の優勝賞金は500万円らしい」

やよい「出ますっ!出させて下さいっ!」ガルウィング

やよいメンバー入り
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:54:53.70 ID:9pMNmaVV0
P「うんうん。これで活躍して仕事が増えれば、そんな危ない仕事からは足を洗えるからな」なでなで

伊織「いや、仕事取るのはアンタが頑張りなさいよ」

響「何はともあれこれで四人目、だな」

春香「だね。後一人は誰が良いだろう。団体戦なら打ち筋のバランスとかも考慮したいけど…」

響「守備重視か攻撃重視か、みたいなものか?」

春香「簡単に言えばそうかな。どうしようも無い化物と当たった時とかの為に」

春香「鉄壁の防御力を持つ子とかいれば、作戦も立て易いかなって」

P「鉄壁ねぇ…攻撃はともかく守備は経験がモロに出るからなぁ」

春香「…Pさんがそれを言うと説得力薄くなっちゃいません?」

P「何だとぉ?」

春香「あはは、ごめんなさい」てへっ

ガチャッ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:55:47.78 ID:9pMNmaVV0
千早「おはようございます」

春香「あっ千早ちゃん!おはよ〜」

響「何となく来る気がしてたのは何でなんだろうな」

千早「あら?春香は今日オフって言って無かったかしら。というか何か既視感のあるメンバーね…」

春香「オフだよ〜オフだから皆で麻雀して遊んでたの」

千早「麻雀…?」

やよい「千早さんは麻雀やった事ありますか?」

千早「いえ、全く…というか事務所でそういう遊びをするのはどうなの?Pが付いていながら」

響「いや、Pが最初にやろうって言いだしたんだぞ」

千早「…………」ハァ

P「そ、そんな目で見ないでくれ…」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:56:39.38 ID:9pMNmaVV0
春香「まぁまぁw千早ちゃんも今日のレコーディングもう終わったんでしょ?」

春香「だったら一緒に麻雀やろうよ!」

千早「いや、だから私はルールも何もしらないから…」

春香「そんなのは打ってるウチに覚えていくよ!ほらほらっ」 グイグイ

千早「はぁ…もう、強引なんだから」

春香「えっと、まずはこの役を覚えてみない?初心者でも分かり易い役だから」

千早「こうなる様に牌を入れ替えて行けばいいのね」フムフム

―――30分後

千早「ツモ。リーヅモ七双子ドラ2で…いくらだったかしら」

春香「お、親の跳満だから6000オールだね…。そしてこれでPさんがトんで千早ちゃんの1位だよ」

P「よ、四連続チートイ和了だと…」

伊織「まさかこんな身近に能力者が居たとはね…」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:57:37.90 ID:9pMNmaVV0
千早「これで私の勝ちなの?ただペアを七つ揃えれば良いなんて、難しいゲームだと思ってたけど」

千早「随分簡単なのね」

P「び、ビギナーズラックだよビギナーズラック……」ずずーん

春香「毎回毎回ノーミスで、しかも七巡目以内にはテンパってるなんて神技どころじゃないんだけどね」アハハ…

春香(ダジャレみたいなノリだったけど、まさかここまでハマるなんて…)

やよい「うっうー!千早さん凄いですっ」

春香(これなら…勝てるかもしれない!咲ちゃんの作ったチームに)

春香(咲ちゃん…一体どんなチームを作って来るんだろう)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:58:16.98 ID:9pMNmaVV0
〜とある雀荘〜

健夜「それじゃあ今日の練習試合は終わりです。皆疲れただろうから、ゆっくり休んでね」

アーオワッタオワッター ツカレター トキーゴハンタベニイコー バスガデルデー モウマージャンヤメルッ!

咲「ん〜今日はいっぱい打てて楽しかった!」

まこ「そりゃあ楽しいじゃろうのう。この結果なら…」ピラッ

優希「うわ…エニグマティックだじぇ」

和「咲さんは8回の半荘全てトップ。しかも全ての半荘で誰かしらを飛ばして…流石ですね」

咲「あはは、ちょっと運が良かっただけだよ」

久「過ぎた謙遜はー…って、貴方にそれを言うのも酷か。末原さんには後で私から謝っておくからね」

咲「すみません、ついやり過ぎてしまって…」てへへ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 22:59:38.38 ID:9pMNmaVV0
久「それで、今度の麻雀アルティメイトはどうする?皆」

和「え?どうするって私達清澄の5人で出るんじゃないんですか?」

久「そんな規則は無いわ。折角他の学校の人と仲良くなる機会を得たのだし」

久「それぞれ別なチームを作ってみるのも面白いんじゃないかしら?」

久「私なら美穂子とまことゆみと春と一とヤスコと…あら、5人じゃ利かないわね」

まこ「どーいう選出基準なんじゃ…いつか刺されてもワシは知らんからな」

和「そう…ですね。それなら私もまた穏乃や憧と一緒に…」

優希「のどちゃん浮気は許さないじょ〜」ダキッ

和「きゃっ!も、もうどこを触ってるんですか!」

咲(チーム…か。どうしよっかなぁ)
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:00:16.38 ID:9pMNmaVV0
〜ホテル〜

咲「よし出来たっ!」

久「何を作ってるの?」

咲「あ、部長。今から私のチームを決めようかなと思って」

久「決めるって…まさかそのティッシュ箱のクジ引きで?」

咲「はい、一通りの人の名前を書いておいたので。今から四枚引いて、それで決めようかなと」

久「引かれた人に拒否権は無し?まぁ貴方と戦わずに済むという利点を考えれば、断る人も居ないでしょうけど」

久「でも良いの?そんな雑に決めちゃって」

咲「麻雀は運の支配する要素がありますから、運で決めるのも面白いかなって」

咲「尤も、どんなチームになっても私が居ますから、簡単に負けるつもりは無いですけどね」

咲「勿論…春香さんとの約束を破る気も毛頭ありません」ゴッ
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 23:03:42.51 ID:1D2WUnu50
素人に咲と戦ってもらうのは
あまりにも酷だと私は思うんです
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:05:00.20 ID:9pMNmaVV0
久「全く貴方…立派になったわね。立派過ぎる位に」

咲「あはは、そう褒められると照れちゃいますね」

久「単純に褒めてる訳では無いんだけど…まぁ良いわ。クジ引き、頑張ってね」スタスタ

咲「はいっ」

咲「さ〜てそれじゃあ一気に引いちゃおっと。それっ!」ピッ ピッ ピッ ピッ

『小走やえ(晩成)』『エイスリン・ウィッシュアート(宮守女子)』『ハギヨシ(龍門渕)』『国広一(龍門渕)』
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 23:05:05.54 ID:5nZPKZW60
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1340382681/
コレの加筆再修正ってことでいいのかい?
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:11:44.35 ID:9pMNmaVV0
咲「お〜これはまた異色と言うか何というか…」

咲「小走さん…奈良の県予選で穏乃ちゃん達に負けた高校の人だったかな?」

咲「それだけで底が知れる感じだけど…ホントよく阿智賀の人達ってあそこまで勝ち上がったよね」

咲「春香さんのチームは初心者ばかりみたいだから、そういう意味では面白いかもしれないね」フフフ

咲「次はエイスリンさんかぁ。英語は得意じゃないんだけど大丈夫かな?」

咲「まぁ一緒に麻雀を打てば友達になれるよねっ」

咲「そしてハギヨシさん。あの大会は男女混合OKだから問題は無いけど…どんな人なんだろう」

咲「後で京ちゃんにどんな人か聞いてみよっと」

咲「ラストは国広さん…また絶妙な強さの人だなぁ」

咲「まぁ他の人と比べれば面識もあるし、ハギヨシさんと知り合いの人が出たのは助かったね」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:13:31.43 ID:9pMNmaVV0
久「咲〜和がお風呂入りに行こうって呼んでるわよ。あ、決まった?メンバー」

咲「はい。私と小走さんとエイスリンさんとハギヨシさんと国広さんの五人」

咲「それが私のチーム咲-saki-です!」ドヤッ

久「あたた。一を取られちゃったか…というか思った以上にカオスなメンバーになったわね」

咲「クジですからねぇ」

久「まぁ咲らしいといえばらしいけど…もっとドラフトみたいな感じになると思ってたわ」

咲「あはは、それも面白そうですけどね。ちなみに部長はどういうチームにするんですか?」

久「ん?そうね、美穂子、まこ、春、ヤスコになるかしら」

咲「加治木さんは?」

久「ついさっきモモちゃんから電話があってね…断念したわ」

咲(…何を言われたんだろう)
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:15:08.48 ID:9pMNmaVV0
久「まぁ勧誘は今からする所なんだけどね」

咲「部長も断られる事を一切考慮してませんよね。まぁ多分皆さん空けてると思いますけど」

久「ふふ、どうかしらね?」

久「それじゃあ咲、大会で当たる事があったら御手柔らかにお願いするわ」

咲「全力でゴッ倒せって事ですね。了解です」

咲「…さて、それじゃあ私も勧誘をしないとね」PRRRR

咲「あ、小走さんのケータイで合ってますか?私ですけど…そうそうその魔王の宮永咲です」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:17:17.94 ID:9pMNmaVV0
〜事務所〜

律子「へぇ…麻雀の大会にねぇ」

律子「もうそれに出るメンバーは決まってるの?」

春香「ハイ。私がリーダーで伊織と響とやよいと千早ちゃんのチームです。チーム春-haru-!」

伊織「誰がリーダーよ誰が。それにそのチーム名も紛らわしいから止めた方が良いわ」

春香「え〜じゃあ天-ten-とか?」

やよい「それも快男児の人と勘違いされちゃうかも…」

響「そんなのどーでも良いから早く練習しようよ。なんたって1週間しか無いんだから」

千早「萩原さんの家で合宿だって春香言ってたわよね」

雪歩「わ、私の家!?」

律子「……ねぇ、美希。今度の日曜はオフだったわよね?」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:18:20.11 ID:9pMNmaVV0





そんなこんなで怒涛の様に一週間は流れた!




53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:19:12.95 ID:9pMNmaVV0
〜事務所前〜

春香「ふぅ…ホントに濃密な1週間だったね。心なしか皆、眼光の鋭さが増した気がするよ」

伊織「まぁあの人の指導を受けちゃあね…」

千早「高槻さん、どうしてあんなブレーキが壊れた様な人生の人と知り合いだったのかしら…」

やよい「うっうー。今宵の私は血が騒いでます!」

響「自分達は予選からだから、ド朝も良いトコだけどな」

春香「ふふふ、皆。いよいよ今日が決戦当日だよ!今から色んな化物退治をしに行く訳だけど」

春香「…まさかビビってる人は居ないよね?」ニヤリッ

4人「愚問(ね・ですっ・だな)」ニヤリッ

春香「良し!じゃあしゅっぱーつ!」


律子「…おめでたいわね。本当の敵は味方の中に居るって知らないのかしら。ね、雪歩」

雪歩「…………」


春香「どんな相手が来ても、全部はるっ倒す!!!」

春香達の勇気が魔王の支配を打ち破ると信じて…!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/03(火) 23:25:33.76 ID:9pMNmaVV0
とりあえずここまで。
春香・伊織・響が咲達貸し切りの雀荘に迷い込んで邂逅編。
そして麻雀アルティメイトに向けて765アイドルと魔王宮永咲の参加メンバー選出編でした。

これは以前vipで書いていたものなのですが、諸事情でこちらに移籍して続きを連載?する事にしました。
ノリだけで書いていた結果、かなりの長編と相成ってますが、最後まで書き切りたいとは強く思っているので、応援して頂ければ幸いです。

…と言いつつ、読んでる人の反応が無いとモチベ維持出来ない予感も大分あるので、投下中でも何でもじゃんじゃんお喋りして頂けると嬉しいです。
それではこれから宜しくお願いします。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/03(火) 23:53:47.58 ID:YIgLjfSSO
頑張ってくれ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/07/04(水) 00:40:48.74 ID:zT8ATs7I0

アイマス+麻雀ってアレを連想して困る

ラスボスには勝てないんだろうけど、それを踏まえた上でどれぐらい盛り上がるのか作者の腕に期待してる
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/04(水) 01:31:15.12 ID:omlTMlgAO
雪歩のチームがどんなんになるのか…
期待
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:05:54.33 ID:CMQJuDsp0
これまでのあらすじ

涼「最近の春香さん、伊織さん、響さんのマイブームはPから教えて貰った麻雀でした」

愛「しかしあまりにも弱いPさんに見かねた三人さん達は、武者修行のノリでPさんに連れられある雀荘に行きました!!!ゴーッ!!!」

絵理「し、しかし。そこに居たのは全国レベルの女子高生雀士達。伊織さん曰く魔窟…?」

愛「そしてその……ふであたまである?」

涼「筆頭だよ、愛ちゃん」

愛「ありがとうございます涼さん!えぇと、ひっとーである魔王宮永咲さんと流れでマージャンを打つ事になりました!!」

涼「結果は掌の上で弄ばれた様な感じで終わり、春香さん達はリベンジを誓います」

絵理「麻雀アルティメイト…その大会での再戦を目指して、春香さん達はやよいさんと千早さんを入れてチームを結成…?」

愛「猛練習の猛合宿をして!とうとう本番の日を迎えたのでありました!!!」

涼「一方魔王サイドもメンバーをクジで決め、準備万端。再戦の時は刻一刻と近づいてくるのでありました…!」

絵理「…何で私達がこれを読まされたんだろう…?」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:10:02.26 ID:CMQJuDsp0
〜東京大ホール〜

『麻雀アルティメット・会場』(看板)

ざわざわ…… ざわざわ…… ククククッ…… フハハハハッ…

春香「プロデューサーさん!大ホールですよ、大ホール!」

P「おぉ。まさかアイドルとして来る前に雀士として来る事になるなんて、一週間前は想像もしてなかったな」

響「ホントそうだよねー何か人生の一つの転換期だった気すらするぞ」

春香「まぁそれだけの印象の強さを持った娘だもんね。咲ちゃんは」

千早「私はその娘をまだ見た事無いのだけど…本当にそんなに凄い子なの?」

やよい「私は噂位は知ってました。いくつかの雀荘が荒らされてるって、この前情報屋さんも言ってましたし」

やよい「…いつかぶつかる事になるとは、予感してましたね」

千早「そ、そう…」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:12:15.15 ID:CMQJuDsp0
伊織「しっかし思った以上にアホみたいな量居るわね…5000人は居るわよ?コレ」

春香「これでも抽選で参加チームを絞ったっていうんだから驚きだよね…」

響「本選に出れるのは64チームだけなんだっけ?」

春香「厳密には本戦からのシードが16チームあるから、予選上がりは48チームだね」

P「64って聞くと結構な数に聞こえるが、一回戦で16チームに絞られるから試合数的にはそうでも無いんだよな」

響「一対一の競技なら、いきなりベスト8みたいなもんだもんな。1000人居る中での」

響「いかに予選が高き門か思い知らされるぞ」うんうん

??「ん?あら、765プロの皆さんじゃない」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:16:20.83 ID:CMQJuDsp0
P「あ。貴方は確か雀荘の時に仕切っていた…」

久「竹井久。今日はチーム『久’s』のリーダーとして大会に参加しています」

久「やっぱり皆さんも参加するんですね。これは楽しみだわ〜」

春香「あの、咲ちゃんはもう会場に来てますか?」

久「咲?今日はまだ姿を見て無いけど…まぁそのうち来ると思うわ」

P「そのうちって、もう予選開始まで時間は…」

久「咲のチームは第1シードだから、まだ時間に余裕があるんですよ」

千早「!第1シード…ですか」

春香「ふぇ〜凄いですね。確かシードは登録5名の雀士ランキングポイントで決まるんでしたよね?」

久「厳密にはそれだけじゃないけどね。協会の決めた期待値やら危険値やら懸賞金やらも考慮されて、投票なんかもあるらしいわ」

春香「咲ちゃん、どんなチームを作ってるんだろう…」

久「それは当たった時のお楽しみ、で良いんじゃない?」ふふふ

福路「上埜さーん。運営の方が呼んでますよ〜」

久「おっと。それじゃあ皆さん、健闘を祈ってるわ」

久「…願わくば、どこかで当たりたいものですね」ひらひら
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:18:01.38 ID:CMQJuDsp0
やよい「ふわー何ていうか、カッコ良い人ですね」

響「だな、女の子からモテそうな感じだ。真とは別の意味で」

千早「確かに…強そうな雰囲気を漂わせていたわね」

伊織「雰囲気だけでも無いみたいよ。あの人が来た時、周りがやけに騒がしかったし。って、今もだけど」

ざわざわ…… オイ、サッキノキヨスミノタケイヒサジャネ? エッアノデキンツモノ!? フマレタイ…

P「…だろうな。今サイト見てみたら…さっき言ってたチーム名、第5シードだ」

響「…強敵だな」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:20:12.21 ID:CMQJuDsp0
春香「ふふっうずうずしてくるね。…ん?ステージ上に誰か上がって来たよ。遠くて良く見えないけど…」

こーこ「オラッシャーーーーーーイ!!!!!!」 キーーーーーン!

千早「なっ何!?」

健夜「こ、こーこちゃんそんな大声出さなくても…ていうかせめて出すなら出すって言って…」キーン

こーこ「あはははごめんね。いや〜これだけの喧騒だから私も負けちゃいらんねぇって思って!」

こーこ「え〜皆皆様。大変長らくお待たせしてしまってどうもスミマセン!」

こーこ「ただいまより真夏の麻雀祭典!麻雀アルティメイトの予選会開催を宣言しちゃいたいと思いますっ!!!!!」

ワアアアアアアアアアーーーーーッ!!!!!!!!

千早「す、凄い歓声ですね」キーン

P「ア、アマチュアの大会としては最大規模のものだからな…」キーン
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:24:19.04 ID:CMQJuDsp0
〜本戦ルーム〜

久(シードチームは予選前にここに集合、か。実力者の顔は見ておきたかったから、丁度良かったわね)

洋榎「おっ久やん。おはようさん」ひらひら

久「あら、洋榎。おはよう、やっぱり貴方はシードだったのね」

洋榎「はははそんなん当然やん。もし予選に出えとか言われたら運営の目ん玉抉ったんで〜」

怜「朝からそんな物騒な事言うたらあかんて」ふわぁ

久「へぇ、園城寺さんも同じチームなんだ」

セーラ「オレも居るで〜」

憩「ウチも光栄な事に声を掛けて貰いました」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:29:28.57 ID:CMQJuDsp0
久「へぇ…そうそうたるメンバーね。オール大阪って所かしら」

洋榎「せやろー流石やろー?リーダーのウチが声掛けて集めたんやで」

洋榎「チーム名は『愛宕タイガース』や!」

セーラ「…それについては文句言うたんやけどなぁ」

怜「まぁオール阪神よりはマシやろ」

久「ふふふっちなみにシードは第何シードだったの?」

洋榎「第8シードや。協会のアホも見る目ないよな〜どう考えても1位は堅いっちゅーのに」ぷんすか

久(1位はともかくとして、たしかにこの面子で8位は違和感あるわね…あれ?)

久「そうえば、一人足りないみたいだけど」

洋榎「恭子は他のチームの対策を練るって言うて、まだ部屋なんや。相変わらず真面目な奴やろ〜?」

久(あぁ、どうりで)
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:34:11.95 ID:CMQJuDsp0
和「あ、部長。おはようございます」

優希「おはようだじぇ!」

部長「あら、和に優希。貴方達もシードに入ってたのね」

穏乃「ハイッ!清澄の部長さん!」

憧「ギリギリだったけどね〜16位での滑り込みセーフ」

すばら「本当幸運な事でした、すばらです。まぁ私達も一応全員全国の選手ですからね」すばらっ

久(和の昔馴染みが揃ったチーム…意外と面白いかもしれないわね)

穏乃「まさか和と一緒に戦える日が来るなんてっ昨日ワックワクして全然眠れなかったよ〜」

憧「あはは、出来るだけ長くその時間が続けば良いよね」

和「えぇ、そうですね」

和(…本当は咲さんから誘われるのを期待してもいたんですが…)
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:38:27.12 ID:CMQJuDsp0
久(っと、いつの間にか全てのシードチームが集まったみたいね…咲の所を除いて)

久(全く、どこをほっつき歩いてるのかしら)ふぅ

久(しかし、他のチームもやはりシードに選ばれただけはあって一癖も二癖もありそうね)

久(向こうの中学生と小学生のチームも、何か異様な雰囲気を纏ってたし)

久(そしてやはり一番の要注意チームは第2シードの…

福路「上埜さん上埜さん」クイクイッ

久「?どうしたの、美穂子」

福路「上埜さん、この機械はどうすれば良いのでしょう?さ、さっき運営の人に渡されて…」ビクビク

久「ん?ただのリモコンに見えるけど…。あはは、何そんな爆弾みたいに扱ってるの…って、美穂子なら本当にそうしかねないか」ニヤリ

福路「もうっからかわないで下さいっ」ぷんっ

久「ゴメンゴメンwえーと、多分これを押せばいいのかな」ポチッ

      ガーーーーーッ

優希「おぉっ!いきなり目の前にでっかいスクリーンが出て来たじぇ!」

久「これは…予選会の様子?これを見ろって事かしら」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:42:26.37 ID:CMQJuDsp0
こーこ『さぁしかし!そうは言っても全部で約1000チーム!5000人の数をたったの48チーム280人に絞ろうというのだから簡単じゃありません!』

小鍛冶『こ、こーこちゃん240人だってば』

こーこ『え、マジで?』

小鍛冶『この間違えリハーサルでもしてたよ!?』

洋榎「相変わらずやな。このアナウンサー」

憩「このちょっと抜けた所がこーこちゃんのエエ所ですよ」

こーこ『失礼しましたっ!240人に絞ろうってんだから普通にやってたらいつまで経っても終わりゃしません!』

和「たしかに、それはそうですよね」

穏乃「赤土さん達もあの中のどこかに居るんだっけ?」

憧「うん、ハルエもこういうのに出るのは久々だからって張り切ってたよ」

こーこ『そういう訳でっ!今私の隣に居られる小鍛冶プロにざっくり間引いて貰う事となりましたっ!!』
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:44:38.62 ID:CMQJuDsp0
怜「間引く…?えらい物騒やな。なんの比喩やろか」

セーラ「言葉通りやったりしてな」アハハ

小鍛冶『うぅ…ホ、ホントにやらなきゃいけないの?』

こーこ『さーさーズバっとお願いしますよ小鍛冶プロ!』

小鍛冶『…こういうのは三尋木さんの方が得意なのに…私がやると後遺症が残っちゃうし…』

こーこ『まぁまぁそこを何とかっ!お願いしまっす!』

小鍛冶『…ハァ。あぁもう分かったよ。じゃあやるね』


小鍛冶『………えいっ!』 ゾワワワワワワワワッ!!!!!!!!


雑魚「!?!?!?!?!?」バタバタバタバタバタバタバタバタッ!!!
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 19:46:09.42 ID:2OYDYACD0
雑魚カワイソス
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 19:47:22.23 ID:QFNw65K8o
凡人は出れないのか
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 19:49:24.69 ID:8dVyIHMIO
人の域超えてるな…
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 19:53:58.72 ID:CMQJuDsp0
バタバタバタバタバタバタッ!!! 

ウ、ウワアーーーッ! ダイジョウブカ!ダレカ!ダレカタスケテクレェー! ウゥ…アワワワワ…… ハルチャン!?シッカリシテ!!シンジャヤダッ!!

こーこ『ストラーイク!流石数々のタイトルを手中に収めた最強のアラフォープロすこやんっ!!』

小鍛冶『アラサーだよっ!!』

小鍛冶『あ、あれ…?一般人の人にも効く様にって言われたから、威力は弱めたはずなんだけどな…』アセアセ

怜「………うわぁ」コホコホ

セーラ「こ、こっちに居って助かったな…正直耐えられたかどうか自信無いで…」ダラダラ

こーこ『今のすこやんパワーで全員倒れたチームは失格です!お医者さんを沢山用意してるので、ご心配無くっ!!』

こーこ『逆に一人でも生き残ったチームはおめでとう!一次予選突破!小ホールAからHに係員の指示に従って移動して下さいっ!!』

小鍛冶『殺してないから!………た、多分』
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 20:31:47.78 ID:CMQJuDsp0
久「ふむ。1人残ってれば1チームだとすると、ざっと見た所10分の1位には減ったみたいね」

まこ「何を冷静に感想言うとるんじゃ…」

洋榎「たしかに木偶を省くには効率的な方法やな。大したモンやで」

すばら「…というかこれ、1人だけ残っても他の4人が蘇生出来なければ無意味なのでは…?」すばら…

憩「癒すタイプを使えるプロの人も居るやろから、大丈夫なんちゃうかなぁ」

憩「出来ればウチもそれのお手伝いしに行きたいけど…」

洋榎「ま、どっちにしろ5人無傷で残ってる位じゃないと、ウチらの相手には到底ならへんわな」フフン

久「まぁねえ……おっ!」

洋榎「ほう…少しは成長したみたいやな。あの娘ら」

久「そうね。…楽しみだわ」ニヤリ
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 20:35:51.91 ID:CMQJuDsp0
〜予選会場〜

春香「プロデューサーさん!しっかりして下さい!気をしっかり持って!」ゆさゆさ

P「ぅ……あ…し、死んだじいちゃんが…手を…」ウワゴト

伊織「うわ…目が虚ろになって来たわよ」

春香「こ、ここは気道を確保して人工呼吸を!」バッ

千早「アイドルが人前で何してるの」コンッ

春香「あいたっ!そ、そんな場合じゃないでしょ!周りだって地獄絵図なんだから皆こっちなんて見てないって!」

やよい「大丈夫ですよ春香さん。ウチに来る怖い人も、私に負けた後はこんな感じになってますから」

春香「そ、それは大丈夫なの…?」

三尋木「ちわ〜あーこの人も結構酷いね、知らんけど。とりゃっ!」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 20:40:52.38 ID:CMQJuDsp0
P「っ!ぐはぁっ…はぁはぁっ…こ、ここは?」

春香「Pさん!良かった…!」ダキッ!

P「は、春香!?お、おぅふ……」

伊織「フ、フン!無駄な心配掛させるんじゃないわよ!」ゴンッ

P「あいだっ!…お、おう。なんかゴメンな、伊織」

響「自分は大丈夫だって分かってたぞ。はい、お水」

P「助かるよ。サンキューな、響」

三尋木「あはは〜仲良き事は美しき事だね〜それじゃあね〜」ぴゅーっ

春香「あ、ありがとうございました!着物のお姉さんっ」

春香「…あれ?よく考えてみるとあの人どこかで見た事ある様な…」

P「ん?あ!今の三尋木プロだったのか!サイン貰っとけば良かった…」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 20:51:17.30 ID:CMQJuDsp0
千早「それにしても、今のは何だったのかしらね」

千早「何かとても嫌な空気というか、寒気が体を通り過ぎっていった様だったけど…」

やよい「小鍛冶プロのはタチ悪いですからねー仕方ないですよ。でも皆さん無事なんて凄いですっ!」

響「一週間前の自分達だったら、どうなってたか分からないけどな」

伊織「一応特訓の成果が出てる…と思って良いのかしらね」

春香「皆〜今ので通過チームの丁度倍位の量になったから、今から小ホールで二次予選だって」

P「東風戦を先鋒〜大将の順で五局やって、総点数が上のチームが本戦進出だそうだ」

伊織「はぁ、やっと麻雀が打てるのね。もう腕が疼いて仕方無かったわ」

やよい「相手も一次予選を突破したチーム。油断せずに行きましょう」

5人「おーーーっ!」



上柿「フフフ油断せずに、とは私達も随分と舐められたもんですね」

池田「フフン。威勢良く居られるのは今の内だけだからな。許してやるし」

上柿「流石は池田さん。懐が深い」ヒヒヒ

池田「それほどでもあるし!」

上柿(フフフ…私が人脈をフルに使って、あぶれていた長野の有力選手を集めたこの『ネオ千曲東』!)

上柿(大将には忙しいからと断られたのは残念ですが、鶴賀の津山さんと妹尾さんに、あの清澄の男子部員を加えたこのチーム)

上柿(大会の台風の目になるのは間違いなしですぜ…)ヒヒヒ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 20:54:57.76 ID:8dVyIHMIO
あれ?小物臭がする……
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 20:57:04.57 ID:CMQJuDsp0
〜2時間後〜

こーこ「それではただいまよりっ!麻雀アルティメイト!!本戦を開催しちゃいますっ!!!」

ワアアアアアアアアアッ ヒューヒューーーッ どわあああああああっ!

小鍛冶「…相変わらず凄い歓声ですね。アマチュアの大会なのに、席も全部とっくに埋まってますし…」

こーこ「予選敗退してしまった皆さんも、皆麻雀中毒には違いないですからね!ならばこの戦いは見逃す訳にはいかないのでしょうっ!」

こーこ「それではまずは先の予選を通過した皆さんにステージに上がって頂きますっ!」

こーこ「予選一位通過は…なんと二次予選では全ての試合で相手をトバして勝ち上がって来ました!『雀ドルM@STER』チーム!」

ワアアアアアアアアアアアアッ!

春香「どうも〜765プロアイドルの天海春香です!御声援ありがとうございまーす!」ニコッ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 21:19:27.37 ID:CMQJuDsp0
伊織「ジャンドルマスターって…センス無いわねぇ。アイツに任せたのは失敗だったわ」ハァ

響「まぁあのままじゃあ永遠に決まりそうになかったから仕方ないぞ」

こーこ「皆さんお気づきでしょうが。何とこのチームの選手は皆現役のアイドルっ!!若々でキャピキャピです!」

こーこ「それについて小鍛冶プロはどう思われますか?」

小鍛冶「え、えぇっ…?ど、どうって言われても…」

こーこ「いや〜それにしても凄いですねー全ての選手が東風戦で相手を飛ばすなんてっ!」

小鍛冶「えぇ。勿論それだけでも簡単に出来る事ではありませんし、それに相手も決して弱いチームでは無かったですからね」

小鍛冶「たまたま私その試合を観戦してたんですけど、どの選手からも底知れないポテンシャルを感じました」

こーこ「若くて可愛くてその上麻雀も強いなんて妬ましい事この上無いですよね?」

小鍛冶「そんな事言ってないよ!」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 21:36:40.69 ID:CMQJuDsp0
こーこ「さぁさぁそれでは続いて2位から48位のチームの皆さんにステージ上に上がってもらいましょう!」

小鍛冶「一気に!?そんな雑な…」

こーこ「仕方ないんですよー。どこかのプロがやり過ぎた所為で治療に時間を取られて、結構今時間押してるんですから」

小鍛冶「う………」

ゾロゾロゾロゾロ… 

春香(あれ…?何か今一瞬、向こうの方で見覚えがある顔が見えた気が…)

千早「春香、どうかしたの?」

春香「ううん。なんでも無いよ」

春香(こんな所に居るハズ無いし、気の所為だよね)
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 21:37:49.09 ID:CMQJuDsp0
こーこ「それでは続いて本戦シードの16チーム!入って来て下さい!ダッシュで!!」

小鍛冶「そ、そんなに時間押してるの?申し訳無いなぁ…」シュン

ダダダダダダッ! スッ

こーこ「さぁキレイに並んで頂きました。流石はシードチームですね〜なんかどのチームからもすっげえオーラを感じます!」

春香(予選1位の私達は第16シードの隣だから、このシード列の一番向こうに咲ちゃんが…)

和「あら?貴方達はたしか…」

優希「あ!765プロのアイドルちゃん達だじぇ!今日は千早ちゃんとやよいちゃんも居るじょ!」

すばら「まぁ!アイドルのチームと隣り合わせになるなんてすばらです!」すばらっ

千早「知り合いなの?春香」ボソリ

春香「うん。1週間前の雀荘に居た子達だよ」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 21:40:51.62 ID:CMQJuDsp0
響「お久し振りだね。君達も大会に参加してたんだ、しかもシードで」

優希「ははは、見ての通りギリギリだったけどな!」

伊織「ねぇ、その制服って事は。貴方達宮永と同じ高校なんでしょ?」

和「咲さんの事ですか?ハイ、そうですけど…」

伊織「控室のアイツ、どんな様子だったか教えてくれないかしら?出来れば弱点とかも一緒に」

和「え…えぇと……」

響「伊織ー。そんな事を敵の自分達教えてくれる訳無いぞ」

伊織「冗談よ、言ってみただけ。困らせて悪かったわね」にひひっ

和「い、いえあの、そうではなくて……


こーこ「何イイイイイッ!?第1シードのチームがまだ来て無いっ!?」


春香「え!?」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 21:42:12.78 ID:CMQJuDsp0
伊織「ど、どういう事!?」

和「スミマセン…今アナウンサーの方が言われた通りなんです」

和「私達シードチームは皆、同じ部屋でさっきまでの予選の様子を見ていたんですけど」

優希「咲ちゃんのチームは最初から最後まで結局一度も、部屋に姿を現さなかったんじぇ」

伊織「な、何よそれ…私達は一体何の為に…」

響「…見損なったぞ。悪い奴ではあるけど、逃げたりする様な卑怯者じゃないって思ってたのに」

和「咲さんはそんな人じゃありませんっ!」

伊織「でも現に来て無いじゃない!自分で再戦の日取りを指定しといてドタキャンなんて、屑のすることよ!」イライラ

春香「咲ちゃん………」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 22:01:54.48 ID:CMQJuDsp0
ざわ……… ざわ…… どよどよ……… ざわざわ……

こーこ「これは一体どうした事でしょう…?」

こーこ「…ただでさえ時間が押しているのですから、これはもう……」

小鍛冶「……残念、ですね」

こーこ「あ、今協会の判断が下されました!ひじょーに残念ですが第1シードのチーム『咲-saki-』は棄権とみなします」

伊織「……………」ギリッ

洋榎「ありゃりゃ、ラッキーやったな」

久「……………。…情けないわね」

こーこ「えーそれにより予選で49位だったチーム『双…

春香(どうなってるの?咲ちゃんもこの大会を楽しみにしてたんじゃなかったの!?)

春香(今更そりゃ無いでしょ!!咲ちゃん!!)

           バンッ!!!


咲「……………」

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 22:03:38.75 ID:CMQJuDsp0
春香「さ、咲ちゃん!!」

咲「…………」スタスタ

ざわざわざわざわ……… マ、マオウダ… マオウガキタゾ……… 

洋榎「ちぇーぬか喜びさせんといてーな」ニヤッ

久「…全く、試合前からハラハラさせてくれるわね」ニヤリッ


咲「…遅れて申し訳ありませんでした。まだ私のチームの出場権は有効ですか?」タンッ

小鍛冶「全員揃ってるみたいだし…うん、大丈夫だと思うよ」

こーこ「み、宮永選手。遅れた理由を教えて頂きけますか?」

咲「スミマセン、つい熱中して時間を忘れてしまったんです」


咲「―――――皆さんを叩き潰す為の特訓に」ゴッッッ!!!!!!!!!


皆「――――――――――っ!!!!!」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 22:08:36.37 ID:CMQJuDsp0
こーこ「な、なるほどぉっ!!流石第1シード!!遅刻の理由もオーラ抜群の一言でしたっ!!」

久「咲、この大会はかなり面白くなりそうよ?」

咲「部長。…それは間に合った甲斐がありますね」ニコッ

伊織「…全く、出て来るだけでもコレよ。ホンット嫌な奴なんだから」

やよい「そう言うワリに、伊織ちゃん嬉しそうだよ?」

伊織「………フン」

こーこ「さぁついについに!この東京大ホールのステージに最強の雀士チーム64チームが並び立ちましたぁっ!!!」

こーこ「果たして一体これからどんな熱く激しい超!激!戦!が行われるんでしょーか!皆さん最高に盛り上がっていきましょーっ!!!」

ドワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!

春香「……………」ぐっ

春香(咲ちゃん…絶対に負けないからね!)
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 22:13:25.76 ID:CMQJuDsp0
という訳で麻雀アルティメイト予選編でした。
ちなみに咲チームのメンバーとアイドル達に二次予選で鏖殺されたメンバーは、当時安価で決まったものなのですよ。

動画サイトのアイマス×麻雀の有名な作品は噂には聞いた事ありますが、見た事無いです。
見てネタ被りするのも嫌なので、このSSが終わるまでは見ないでおこう…。それではまた。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 13:39:58.12 ID:8m/YDJp5P

移ってたのか
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チリ) :2012/07/05(木) 16:17:13.34 ID:XF2psyHD0
さすが先さん
魔王やで
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 21:27:57.90 ID:BwKOGlBd0
訂正
>>59
『麻雀アルティメイト・会場』(看板)
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:32:42.62 ID:BwKOGlBd0
前回のあらすじ

怜「そんなこんなで始まった、アマチュア最大の大会麻雀アルティメイト」

怜「一週間の地獄の特訓を乗り越えて来たらしい765プロアイドルの皆さん達は」

怜「1000チームから48チームに絞る、予選大会に出場したらしいで」

怜「で、一次予選の小鍛冶プロによる『選別』に見事5人揃って耐えて、二次予選も圧勝」

怜「見事予選一位通過で、本戦への出場権を手に入れたと。凄いなー」

怜「せやけど、アイドルさんの達の出場の目的やった宮永咲は、時間になっても現れず」

怜「このままじゃ棄権に…ってなってたとこで、颯爽と現れよった。別に来んで良かったのに」

怜「…そんで64チームが揃って、本戦の試合開始が宣言されたまでが前回のあらすじやでー」

怜「あーしんど。なんでウチが読まなアカンねん…」ポフッ

竜華「お疲れ様、怜」ナデナデ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:35:42.81 ID:BwKOGlBd0
現在出場が判明している主なチーム

第1シード『咲-saki-』(宮永咲・小走やえ・エイスリン・ハギヨシ・国広一)
第5シード『久’s』(竹井久・福路美穂子・染谷まこ・加治木ゆみ・東横桃子・控え滝見春)
第8シード『愛宕タイガース』(愛宕洋榎・園城寺怜・江口セーラ・荒川憩・末原恭子)
第16シード『友和』(原村和・片岡優希・高鴨穏乃・新子憧・花田煌)

予選1位『雀ドルM@STER』(天海春香・水瀬伊織・我那覇響・高槻やよい・如月千早)

予選敗退『ネオ千曲東』(上柿恵・池田華菜・妹尾佳織・津山睦月・須賀京太郎)
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:40:05.61 ID:BwKOGlBd0
〜チーム雀ドルM@STER控室〜

P「お〜けっこうちゃんとした個室なんだな」

響「自分達は予選1位通過だからな!そりゃちょっと位良い待遇にしてくれないと困るぞ」フフン

千早「それにしてもさっきのは驚いたわ。春香、さっきのが宮永咲って娘なのよね?」

春香「そうだよ。ただ出て来るだけで会場の空気を変えちゃうんだから凄いよね〜」

P「それはお前達にも見習って身に付けて欲しいスキルではあるな」

伊織「何言ってんのよ。大事な開会式に遅れて来る様な非常識に見習う点なんか無いわ」ぷんぷん

プッ

やよい「あ、Pさん。モニターが点きましたよ!」

P「ん、そうえば直ぐに一回戦の組み合わせが表示されるって言ってたな」

春香「これは完全にランダムなんだよね?」

伊織「そうね。コンピュータが選ぶってなってるけど…それならなんでシードに順番を付けたのかしら」

響「波乱とかが分かりやすいからじゃないか?」

P「一回戦全16試合にシードチームがバラけて、全部シードが勝ち上がるとかなったら興醒めだもんな」

春香「フフフそれはそれで、唯一生き残った予選上がりの私達が優勝するという熱い展開も見えますけどねw」

千早「でも完全にランダムという事は…それこそ一回戦で宮永さんと当たるかもしれないのよね」

やよい「そうですねー。ドキドキしちゃいます!」

ジャカジャカジャカ ジャンッ!
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:42:20.90 ID:BwKOGlBd0
〜チーム咲-saki-控室〜

咲「いや〜何とか間に合って良かったですね。皆さん!」

エイス「サキノセイデショ!」

一「全く、一時はどうなる事かと思ったよ。どうして一緒に歩いてたのにいつの間にか消えてるのさ」ハァ

小走「ホントだね。まさか咲がここまでの方向にわかだとは思わなかったよ」フフフ

ハギヨシ「私達が総出で捜索してようやく…でしたからね。私も修行が足りません」

一「ていうか小走さんとエイスリンさんを勧誘した時はちゃんと目的地に着いたんでしょ?」

咲「あはは…どうもこういう決められた場所に時間通りに着くのは苦手の様で…」ポリポリ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:45:29.77 ID:BwKOGlBd0
ハギヨシ「しかし先程は何か面白い事を仰ってましたね」

一「あぁ。時間を忘れて皆さんを叩き潰す為の特訓してたってやつ?」

一「全く、よくあんなテキトーな事を堂々と言えるもんだよね。オーラで誤魔化すのも程ほどにしなよ?」

咲「手厳しいですね国広さんは…」あはは

ハギヨシ「特訓をしていた事は事実ですけれどね」フフフ

小走「まぁ、演出としては悪く無かったんじゃないか?どうせこれから私達が潰す相手だ」

小走「萎縮するのか奮い立つのかは知らないが…挨拶としてはなかなかに上出来だったろう」にやり

咲「流石小走さんは分かってますね〜」

エイス「ア、モニターが…」

プッ 組み合わせ抽選が終わりました。バンッ!

咲「あ、そうえば一回戦の抽選の時間でしたね。どれどれ……へぇ」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:51:45.76 ID:BwKOGlBd0
咲(春香さん達、一回戦であのチームと当たっちゃったか〜)

咲(まぁでも、それ位の壁は越えてくれないと私と戦う権利は得られないって事だね)

咲(期待してますよ、アイドルの皆さん)ニヤリ

一(まーた悪い顔してる…)

一(しかし改めて周りを見てみると、ホントに異色のチームだよね)

一(ボクの所に来る前の事は知らないけど、咲はどんな感じで二人を仲間に入れたんだろう…)



〜一週間前・清澄の泊まるホテル〜

咲「さて、メンバーは決まった事だし、私のチームに入ってくれる様にお願いしにいかないとね」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:53:03.79 ID:BwKOGlBd0
咲「でも考えてみれば皆年上の人達だし、気弱な文学少女の私としてはちょっと気後れするな…」

咲「…でもそんな事は言ってられないよね!私は春香さんと約束したんだから」

咲「勇気を絞って電話してみよ。えーと番号は多分こんな感じかな」ピポパ PRRRRR

小走「もしもし」

咲「あ、小走さんのケータイで合ってますか?私ですけど」

小走「!?その声…清澄の魔王か!?」ガタッ

咲「そうそうその魔王の宮永咲です。知っててくれたんですね、光栄です」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 21:57:03.05 ID:BwKOGlBd0
小走「…そりゃあ麻雀を打ってる人間で、アンタの事を知らない奴も居ないだろう」

咲「あはは、思いがけずそんな有名人になってたんですね、私」

小走「で、そんな奴がこの私に何の用があるって?」

咲「ちょっと直接会って話したい事があるので…今小走さんはどこに居るんですか?」

小走「私?今は東京のホテルだが…麻雀アルティメットに出る為に晩成の皆と一緒に」

咲「あぁそれは手間が省けました。今から行きますね」

小走「はぁ?何を言って… ピッ

咲「大事な話を電話で済ますのも失礼だもんね。えーと…多分こっちの方向かな」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 22:00:08.82 ID:BwKOGlBd0
ピンポーン

ガチャッ

咲「こんにちはー」

小走「…まさか本当に来るとは思ってなかったよ。いや、君ならやりかねないとも思ってたけど」

巽「やえ先輩?お客さんですか…ひぃっ!?」バタッ

小走「由華っ!?」

咲「あ、スミマセン多分それ私の所為です。参ったな…これだけ抑えてても耐え切れない人が居るんだから」ふぅ

小走「…噂に違わぬ化け物だな」タラリ

咲「まぁそういう意味では私と喋れてるんだから、小走さんは凄いですよ」

咲「私が見込んだだけの事はあります」

小走「君が見込んだ…?」ピクリ

咲「えぇ。単刀直入に言います。貴方を引き抜きに来ました」

咲「私のチームに入ってくれませんか?」ニコッ

小走「!ふっ…お生憎だが、私には既に一緒に頂点を奪ろうと誓った仲間が居るのでね。誘いには乗れんよ」ニヤニヤ

咲(分かり易い人だなぁ)
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 22:04:39.53 ID:BwKOGlBd0
咲「そこを何とかお願いします。一番最初に小走さんをチームに入れようって(クジで)決めて来たんですから!」

小走「!!」ピクピクッ

小走「そ、そう言われてもな…仮にも私は晩成の部長。率いる者が部下を見捨てる事は出来ない」ニヤニヤ

咲(もう一押し、か。別に実力行使に出たって良いんだけど、面白いからからかってみよう)

咲「頂点…それを奪ると言いましたよね?」

小走「?あぁ、言ったが?」

咲「無理ですよ。そんなにわか達を連れていては」チラッ

小走「何だと?私の仲間を侮辱すると許さんぞ!」ギロッ

咲「…貴方の力を本当に活かせるのはここじゃない。にわかの居ない真の実力者だけの戦闘集団…入りたいと思いませんか?」

小走「…………」ぐっ…

咲「…私は6歳の頃から麻雀を打っています。マメなんて出来た事もありません」

小走「6歳………!」

咲「証明してやりましょうよ。全国のにわか達に…お前達(にわか)は相手にならんと言う事を!」ゴッ

小走「―――――っ!」ブルッ

小走(………皆、すまない)
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 22:11:31.23 ID:BwKOGlBd0
小走「…良いだろう。そこまで言うなら入ってやろうじゃないか、咲。君のチームに」

咲「ありがとうございます」ニコッ

小走「だが、ゆめゆめ油断しない事だ…これから私が君をにわかだと判断する事があれば」

小走「私は遠慮なくその寝首を掻かせて貰うよ?」ニヤリ

咲「………っ!……!……!は、はい。き、肝に銘じておきます」プルプル

小走「ハハハハハハ」

咲(危ない危ない。思わず吹き出すトコだった。良く耐えたよ私…)

咲(それにしても(ある意味)思った以上の人材だったね。これは楽しい事になりそうだよ)

小走やえ チーム咲-saki- 入団
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 22:23:40.87 ID:tNrxUesIO
なんか咲の性格が悪いww

アニメ一期しか知らないが、二期ではこんなのなのかな?
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/05(木) 22:30:20.74 ID:rpxi3WkZo
咲さんが黒すぎて…
作風なんだろうけど
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 22:46:41.83 ID:BwKOGlBd0
>>103
このSSの設定が全国大会終了後なので…(原作は現在全国大会二回戦が終了した所)

咲さんのキャラはそういうものなんだと思って頂ければw
…でも実際原作読んでても発言と行動の節々に黒さ(ry
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 22:47:36.22 ID:BwKOGlBd0
咲「さて、お次はエイスリンさんか」

咲「宮守の人は選考メンバーに全員選ばれてたから、楽で良いね」

咲「まぁ私に言わせて貰えば、何を選考に迷う事があるんだって感じだけど」

咲「じゃあお姫様を攫いに行きますか」んーっ

咲「まずは電話っと、場所が分かってるとはいえアポ無しで行くのは失礼だもんね」ピポパ PRRRR
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 22:48:49.05 ID:BwKOGlBd0
〜宮守の泊まるホテル〜

PRRRR

エイス「ア、デンワダ。…アレ?シラナイバンゴウ…シロー」

白望「んー?なに?」ぐでー

エイス「シラナイヒトカラデンワガ…」

胡桃「知らない人から?エイちゃんって家族と私達しか携帯に登録してないよね?」

姉帯「掛けて来そうな人に心当たりはある?」

エイス「ナイ…ダカラコワイ。シロ、カワリニデテ」

白望「何で私が…ダルい」

塞「出てあげなよ。イタズラ電話とかかもしれないし、それに何となく嫌な予感がする…」

白望「塞にそんな事言われると余計にダルい…」

エイス「シロ〜」ゆさゆさ

白望「あーもう分かったよ。頑張って耳の横に手を移動させたから、ここに置いて」

胡桃「どれだけものぐさなのよ」

エイス「ウンッ!」ポスッ

白望「……あーもしも……」

塞「もしもし位は言いなよ…」

咲「あれ?小瀬川さn

   ピッ!
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:02:19.25 ID:BwKOGlBd0
姉帯「ど、どうしたの?シロらしくなく俊敏な動きで切ったけどー…」

胡桃「ホントにイタズラ電話だったの?」

白望「………それならどれだけ良かったか」はぁ…

    PRRRRR

塞「また鳴ってるけど…」

白望「…超絶ダルいけど、出ない訳にもいかないか…」

白望「はいもしもし。エイスリン・ウィシュシュアーチョです」

エイス「ウィッシュアート!」ぽかっ
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:08:17.86 ID:BwKOGlBd0
咲「も〜酷いですよ小瀬川さん。いきなり切るなんて」

シロ「ごめんごめん…ダルくなりそうな事に対してはつい条件反射で」

シロ「それで…何の用?こちらとしては聞かずに電話をへし折りたいんだけど…」

エイス「ワタシノッ!」ぽかっ

咲「えっと、ちょっとそちらのお姫様を今から攫いに行こうと思って♪それだけです。では」ピッ

白望「…………………」ぐでぇーーー

胡桃「シ、シロ。どうしたの?そんな見た事も無い位ダルそうな顔して…」

塞「結局誰からの電話だったの?」

白望「…………クッパ」

4人「クッパ?」きょとん

ピンポーン
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:15:38.99 ID:BwKOGlBd0
咲「こんにちは。清澄一年の宮永咲です」

胡桃「あぁ…」(理解)

塞「知ってるよ…嫌になる位に」

白望「…何しに来たの?さっきのは私の聞き間違いだと嬉しいんだけど…」

咲「エイスリンさんを攫いに来ました」ニコッ

エイス「ヒィッ!」オドオド

姉帯「攫うってどういう意味?宮永さん」

咲「あはは、冗談ですよ。ただ、今度の麻アルにエイスリンさんに私のチームに入ってくれないかなってお願いに来たんです」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:18:45.38 ID:BwKOGlBd0
エイス「アワワ………」WHY?

塞「お願い…ね」

姉帯「そんなの駄目だよー私達も麻アルにはこのメンバーで出るんだから」

塞「その通りだ。いくら君の脅しだろうと、私達は仲間を売る様な真似はしない」

胡桃「そうだそうだーお前に渡すエイちゃんは居ない!塞ならあげるから帰れ帰れー!」

塞「あれっ!?」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:23:18.42 ID:BwKOGlBd0
咲「うーん困りましたね、あまり手荒な真似はしたく無かったんですけど…」ゴッ

胡桃「きゃっ!?」

塞「ぐぅっ……」ピシィッ

姉帯「くっ……皆、私の後ろに…」

エイス「」ガタガタガタガタ

白望「…暑いからしがみついて震えないで…」ぐでー

胡桃「シロッ!アンタもソファーに寝転がってないで何とか言ってやりなよ!」

白望「って言われてもなぁ…エイスリンを渡せば帰ってくれるなら、渡しちゃえば良いじゃん…」

白望(だってどうせ……)

エイス「〜〜〜〜ッ!」ぽかぽかぽかっ

白望「痛い痛い……ん」

エイス「……………グスッ」ジワ…

白望「やれやれ…仕方ないなぁ」スクッ

白望「お城まで助けに行くのもダルいしね…先に頑張って面倒を無くしておくか」コキコキ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:31:00.82 ID:BwKOGlBd0
エイス「シロッ!」ぱああっ

咲「…酷い言われ様だなぁ」ゴオオッ

咲「でも良いですよ。仲間集めの時に勝負で勝ったらっていうのはゲームの定番ですもんね」

胡桃「…エイちゃんがお前に勝ったら、攫うのは止めてくれるの?」

咲「いえいえ、そもそもこちらがお願いしている立場ですからね」

咲「対等な条件で勝負しようなんて都合の良い事は考えてませんよ」ニコッ

姉帯「じゃあ、どういう…」

咲「三対一で良いですよ。誰か一人でも私に傷を付ける事が出来たら…大人しく帰ります」

胡桃「な!それって…」

姉帯「私達が一度でも宮永さんから和了る事が出来れば、私達の勝ちって事…だよね」

咲「正確には、ノーテン罰符とかででも良いです。私が点棒に、積み棒とリーチと皆さんから貰う時以外で触る事があれば」

咲「負けを認めます。あ、おまけに仲間内での差し込みでも可って事にしますね」

塞「…私達も随分と安く見られたものだね」

胡桃「潰す…!」メラメラ

姉帯「宮永さんの事は嫌いじゃないけど、ちょっとおいたが過ぎるかなー」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:36:30.44 ID:BwKOGlBd0
咲「ふふふ、卓に座る3人はそちらで相談して決めて貰って構いませんよ」

胡桃「相談なんて必要無い!シロ!トヨネ!行くよっ!」

姉帯「りょーかい」

白望「うん…」

塞「え、私は!?」

胡桃「塞はベンチ」

塞「何でっ?相手は化け物なんだから私の力が必要に…

咲「…あー私に取ってもこのメンバーがありがたいかもですね。…塞ぐ、でしたっけ?」


咲「そんな舐めた事されると――――勢い余って殺しちゃうかもしれませんから」ゴォッッッ!!!


塞「!!!!!…ぅ………あぁ…」カタカタカタカタ

塞(か…勝てない……どんな条件だろうと、こ、こんな………)

胡桃(…先生の言ってた通り、だね。アレに目を付けられた時点で、それは終わりを意味する…最大級の天災)

胡桃「…そういう事みたいだから、塞は下がってて。仲間を守る為に仲間を失うんじゃ本末転倒だもん」

姉帯「大船に乗ったつもりで、どーんと任せてよ」ぐっ

塞「胡桃……トヨネ……」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:37:51.62 ID:BwKOGlBd0
エイス「シロ………」ギュッ

白望「ん…心配しないで。何とかなるよ…多分」

エイス「デモ……ワ、ワタシモ、タ、タタカ…」

白望「…無理しないで良い、任せて」ぽんっ

白望「エイスリンは賞品なんだから、どんと構えて見てれば良いよ」くしゃくしゃ

エイス「モ、モウッ……///」

白望「ただ、ちょっとダルい事になるかもしんないから。終わったら、卓からソファーまでおんぶしてね」

エイス「…ウンッ!」コクリ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:38:43.96 ID:BwKOGlBd0
白望「よし、ちょっとやる気出た。じゃあ宮永さん、いいかげん始めようか」

咲「そうですね。我ながら少し前振りが長過ぎました、じゃあサイコロ振りますね」ピッ

胡桃(東一局で終わらせる…!)

姉帯(願わくば…皆が無事で対局が終わりますように)

魔王咲さんのドキドキ☆メンバー集め
エイスリン・ウィッシュアート争奪戦。否、防衛戦。参戦者、宮永咲、小瀬川白望、鹿倉胡桃、姉帯豊音

―――対局、開始
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/05(木) 23:43:50.01 ID:BwKOGlBd0
〜同時刻・白糸台の泊まるホテル〜

淡「へー」ポチポチ

照「…どうしたの?淡」ペラッ…

淡「何となくツイッター見てただけですけど、面白い事になってるみたいですよ」

照「面白い事?」ペラッ…

淡「各地で咲ちゃんの目撃情報がバンバン呟かれてます」

照「別に、いつもの事じゃない。インターハイ以来、咲もすっかり有名人だから…」ピタッ

淡「それはそうなんですけど、あるスジの情報からすれば咲ちゃんは今、麻アルのメンバーを集めて回ってるそうです」

照「………そうなんだ」ピクリ

淡「ひょっとしたらウチの所にも来るかもしれませんね。照先輩を勧誘しにっ」

照「……私達は白糸台で出るともう決まってる」ソワソワ

照「今更そんな…事を、言われても…」スッ

淡(その小さな文庫本じゃニヤけは隠せてませんよー)ニヤニヤ
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/06(金) 01:08:25.21 ID:nxT/+elu0
うむ、やはりデレ照は可愛い
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 03:19:17.54 ID:N999ZzgDO
続き来てたのカー楽しみにしてたよ頑張って〜
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 20:59:23.74 ID:No8YvQXp0
東一局 親:咲

胡桃(宮永が起親…良かったのか悪かったのか)

胡桃(削ればその瞬間で私達の勝ち…1000点でも良いんだから、親っ被りとか関係無い分はちょっと損かもね)

胡桃(…いや、それすら関係無いか)

咲「…………♪」

胡桃(さっき宮永は言った『あ、おまけに仲間内での差し込みでも可って事にしますね』って)

胡桃(舐めるのも大概にしろって思ったけど、これは明らかに宮永のミス。慢心!)

胡桃(現実問題として、宮永が私達に振るとは思えないし、ノーテン罰符なんてもっと想像つかないから)

胡桃(勝つにはツモるしか無かった。いやまぁ本来はそれでじゅーぶん勝てるけど)

胡桃(コイツが何か変な事して、ツモりにくい場にされると厳しかったと思う)

胡桃(でも、差し込みでOKなら話が全然違う。私がさっさとシロに鳴かせて、事前に当たり牌も用意しておけば)

胡桃(後はそれを差し込めば済む話。私の得意分野だ!)
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:01:27.69 ID:No8YvQXp0
胡桃(…知らない人同士の麻雀でも、独走するトップに対して三人が共闘したら)

胡桃(トップの人は相当やりにくくなる)

胡桃(なら、それが気心の知れた私達三人ならどうなるかな?)フフフ

胡桃(流石に通しをしたりはしないけど、そんな事しなくてもシロの欲しがってる牌なんて空気でなんとなく分かる)

胡桃(…とか思ってる間に、絶好の状況が完成したよ!)

胡桃「この東一局で、早々に終わらせるよっ!」タンッ

白望「チー」タンッ

胡桃(よし、これでシロは二向聴。次は…ここかな?)タンッ

白望「ポン」タンッ

胡桃(やった!何だ、簡単じゃない。後は三筒を切ってテンパイさせて、次巡の六索を差し込めば…)タンッ

白望「……………」ハァ
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:02:50.42 ID:No8YvQXp0
胡桃(あれ?読み違えちゃったかな…まぁそういう事もあるよね。いいや、じゃあ次巡は…)

白望(…ホント、ダルい相手だなぁ……)

白望「…………チ「カン」

胡桃(え!?シロ鳴けたの?じゃあ何で………しまった!)

咲「単純過ぎて欠伸がでちゃいますね」ボッ

咲「ツモ。嶺上開花混一赤1。責任払いで12000」

咲:37000 胡桃:13000 シロ:25000 姉帯:25000
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:08:21.53 ID:No8YvQXp0
白望(チーが駄目ならポンカンって言っても…それ系の支配が一番得意っぽいし…)

白望(せめてトヨネが宮永さんの上家でなければ、上手い事やって宮永さんを封じたまま和了らせられたかもだけど)

白望(席順決めの時も何かしてたのなら、お手上げだよなぁ…)

咲「じゃ、一本場ですね」チャリ

胡桃「……あ!そうえば…」

塞「どうしたの?胡桃」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:10:50.26 ID:No8YvQXp0
胡桃「宮永の点棒が削られたら、私達の勝ちって事は…逆に言えば」

咲「あ、気付きました?そうです。ノーテン罰符でも私の負けな以上、この麻雀は東一局から場が動く事は無い」

咲「私の勝ち筋は、このまま親を続けて誰かをトばす事だけ」

咲「つまり簡単に言えば、皆さんの勝利条件は『私の連荘を止める事』になりますね」ニコッ

咲「あははっまるでお姉ちゃんとの勝負みたいでしょう?」

咲「だからさっき鹿倉さんが言ってた東一局で終わらせる云々は、私が起家になった時点で当たり前の事なんですよ」

咲「むしろ…それは私の台詞です」ニコッ

鹿倉「くぅ〜っ」ムッカァ

咲「じゃ、始めましょうか。東一局の一本場を」ピッ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:13:04.37 ID:No8YvQXp0
東一局一本場 親:咲

五巡目

胡桃(よし、今度も順調。シロは三巡目に私が鳴かせた八萬で三色を確定させた)

胡桃(後はこの二萬を切ってカンチャンを埋めればテンパイ…最後の頭単騎も私は持ってる)

胡桃(二萬は生牌…だけど今回は私が二枚持ってる。カンされる事は有り得ない)

胡桃(ポンはあるかもしれないけど、その後にもう一枚を切れば問題無い!)タンッ!

咲「ポン」タンッ

胡桃(やっぱり来たか。でもそんなのはほんの少しだけの時間稼ぎ)

胡桃(このチーは絶対に防げない!)タンッ!

白望「チ「ロン」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:17:20.08 ID:No8YvQXp0
胡桃「な………!?」

咲「タンヤオのみですけどね。1500の一本場は1800」

胡桃(二二三四の形から二ポンでの二-五待ち!?)

姉帯(完全に狙われてたね…。胡桃、大丈夫かなー?)

咲「ありがとうございます鹿倉さん。鳴かせて頂いただけでなく、差し込んでくれるなんて」

咲「三対一の厳しい戦いになると思ってたので、鹿倉さんが私の味方に付いてくれて助かりました」ニコッ

胡桃「――っ!だ、誰がっ!!!」ガタッ

白望「…落ち着きなよ、胡桃。リラックスリラックス。怒ったら向こうの思う壺」

胡桃「ぐぐぐぐ…分かってるよ!」イライラ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:29:29.85 ID:No8YvQXp0
東一局二本場 親:咲

白望(さてこうなってくると鳴いて差し込ませる戦法は厳しそうだなぁ)

白望(上家が下家に鳴かすのが駄目なら、その逆。つまり私か胡桃がどんどん鳴いて)

白望(宮永さんにツモ番を回さずに終わらせる…というのをやりたいけど)

白望(対子すら一つも無いこの配牌じゃあなぁ…あの表情を見るに、胡桃も多分同じ状態…)

胡桃「くぅっ……」イライラ

咲「…………」ニコニコ

白望(…先手を打たれたかぁ。何か打開策は…む)

姉帯「…………」じっ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:31:46.14 ID:No8YvQXp0
白望(トヨネ…仕掛ける気か。リスクを思えばあまりやらせたくないけど)

白望(そうも言ってられないかぁ…)タンッ

姉帯「チー!」カシャッ

咲「………」タンッ

姉帯「その白ポンッ!」カシャッ

胡桃(!宮永がトヨネに鳴かれた!)

白望(鳴かせた…のかなぁ?でもこの白ポンでトヨネは役が出来た。後は和了るだけ…)

姉帯(ふぅ。正直白が鳴けないと役を付けるのが厳しかったから助かったよー)
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:34:04.78 ID:No8YvQXp0
姉帯(まさか宮永さんから鳴けるとは思わなかったけどー)

姉帯(ひょっとしてこの局は支配が弱まってるのかも…それなら!)

胡桃「えいっ」タンッ

姉帯「ポン!」カシャッ

白望「…どうすか」タンッ

姉帯「チー!」カシャッ

姉帯「ぼっちじゃないよー」タンッ

胡桃(これで四副露、裸単騎!)

白望(友引の準備は完了…後は引けるかどうか)
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:37:46.57 ID:No8YvQXp0
姉帯(後一つ…この一筒を引けば、私達の勝ち!エイスリンさんを守れる!)

胡桃(次のトヨネのツモまでに宮永が和了らなければ勝ち!)ドキドキ

咲「…………」キュッ

胡桃(どうだ……?)

咲「…………」タンッ

胡桃(やった!ツモ切り!)

胡桃(これで私とシロが振らなければ、トヨネがツモって終わり!)
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:40:37.24 ID:No8YvQXp0
胡桃(宮永の現物で三枚目か四枚目の牌…あった!)タンッ

咲「…………」

白望(…悩む事も無い、かぁ)タンッ

咲「…………」

胡桃(よし!これで友引の完成!勝った!)

姉帯「お友達が来―――!? キュッ

姉帯(そ、そんなー……)グスッ

胡桃(ど、どうしたのトヨネ!早く手を倒しちゃってよ!)

姉帯「…………」タンッ

胡桃(!裸単騎のトヨネが、ツモ切り…!?)

咲(ふふふ、残念。その子は独りぼっちだったみたいだね)

宮永咲の手牌
@@@??????????
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:46:52.47 ID:No8YvQXp0
五巡後

姉帯「こ、今度こそー…」スッ

姉帯「ま、また駄目………」ジワ…

白望(…多分トヨネの待ちは生牌の一筒。それなのに五巡もツモれないとなるとこれは…)

胡桃(よりによって友引を封じて、トヨネのトラウマを刺激するなんて最低!)

咲「…………」ニコニコ

姉帯(私の友引が宮永さんに封じ込められてるって事だよね…うぅっこんなのどうすれば)

胡桃「コホンッ!」

姉帯(!胡桃?)
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 21:50:13.19 ID:No8YvQXp0
胡桃(トヨネ、もうこうなったら一筒を切って待ちを変えなよ!大丈夫、多分その牌私持ってるし)

胡桃(仮に持って無くても絶対次で引くから!)

姉帯(胡桃……)

胡桃(今はトヨネは独りじゃない。その牌の友達は、トヨネの友達の私が差し込んで見せるよ!)

姉帯(…ありがとう、胡桃。その気持ち、ちょー嬉しいよー)

姉帯(私が今引いた八萬は既に二枚見えてるから、厳しそうだけどー)

姉帯(私は大事な大事なお友達を信じるよ!)タンッ!(打一筒)


咲「カン」


姉帯「!?」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 22:06:26.83 ID:No8YvQXp0
咲「…………」カチャッ スッ…

姉帯(う、嘘だよーや、止め……)

咲「ツモ」パタタッ

宮永咲・手牌
鳴@@@@ AAABBBCCCD ツモD

姉帯「」ボーゼン

咲「嶺上開花清一対々三暗刻で…残念、10翻までですね。二本場だから、24600の責任払いです」

姉帯「……………はい」チャリ…

咲:63400 胡桃:11200 シロ:25000 姉帯:400
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 22:24:31.77 ID:No8YvQXp0
塞「ト、トヨネが残り400…」ガクガク

咲「ふふふ、姉帯さんの持ってた子、ずっと独りぼっちで可哀想でしたから」

咲「私の方で引き取ってあげました。他に親戚の人達も沢山居ますから、これなら寂しくないでしょう?」ニコッ

胡桃「うるさいそこっ!」

咲「あはは、今は洗牌中だから良いじゃないですか」

咲「…ねぇ皆さん。私がやってる事もこれと同じなんですよ」

塞「同じ…?」

咲「えぇ、エイスリンさんは素晴らしいセンスの持ち主です」

咲「でも、皆さんの所に居たんじゃ本当の仲間に会う事は出来ない」

エイス「エ…?」

胡桃「出鱈目言うなっ!エイちゃんと私達は立派に友達だ!」

咲「本当に?どこかで温度差を感じた事とか無かったですか?話してて、打っていて」

咲「この子と自分達は住む世界が違うのではと感じた事は?」

胡桃「な、何を言って…」

     タンッ!(咲の前に牌を置く)

白望「洗牌、終わったよ。宮永さん早くツモって」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 22:28:42.24 ID:No8YvQXp0
咲「おっと、これは失礼。サイコロも振っておいてくれたんですね」スッ

白望「それと…今の台詞だけは許せないなぁ…。勝負が終わったら撤回してもらう」

咲「へぇ。終わったら、ですか?」

白望「訂正。私達が勝った後で」

塞(は、初めて見た。シロがこんなに怒ってる所…)

咲(………。思いがけず小瀬川さんの逆鱗に触れちゃったかな?)

咲(…この展開、本来なら私が小瀬川さんの想いの強さに押し切られて)

咲(負けちゃって、宮守の人達がエイスリンさんを守るのが王道なんだろうなぁ…)

咲(物語っていうのはそういうもので、この場合は小瀬川さんの方が主人公…でもね、小瀬川さん)

咲(残念だけど麻雀の神様は、そんなお人好しじゃないんですよ)ゴッ!!
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 22:34:43.59 ID:No8YvQXp0
東一局三本場 親:咲

白望(トヨネの残り点数は400。…これは宮永さんが何かツモったら即終わる点)

白望(出来るなら差し込んで回復させてあげたいけど…それが出来るなら勝ってるんだよなぁ…)

白望(胡桃だって親満を振ればトぶ…ここは私が矢面に立つしか無いよなぁ…)

白望(出来ればこの局で決めたい。その為には…来い!高速配牌)スッ

咲「…………♪」スッ

白望(ラスト一牌…)スッ

白望(来た…良形のタンヤオ手。しかも配牌一向聴)

白望(これなら……)

咲「リーチ」タンッ

胡桃「ダ、ダブリー!?」

姉帯(超こわいんだけどー…)

白望(……いけるとか思ってた訳じゃないけどね)ダル…
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 22:44:49.40 ID:No8YvQXp0
塞(ドラ表示牌は北なのに、東切りでのダブリーか…)

胡桃(現物…)タンッ(東切り)

白望「うーん……」スッ

白望(!不要な当たり牌でも引かされるかと思ったけど、有効牌…つまりこれで私もテンパイ)

白望(ここは当然ダントツ不要牌の北を切っての五面待ちで―――!)ピタッ

塞(シロ…?)

白望(…何故ここで手が止まる?)
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 22:48:25.09 ID:No8YvQXp0
白望「ちょいタンマ」

胡桃(!来たっ!シロのちょいタンマ!)

姉帯(迷った時のシロなら…!)ドキドキ

白望(…駄目だ。どう考えても有り得ない、このオタ風の北を残すメリットが)

白望(ただでさえドラ表示牌で一枚切れ…これから重なるとしたって、混一系に取るには手が遠過ぎる)

白望(…強いて可能性を考慮するなら、残しておいて、いつか北家のトヨネへの援護に使うのか)

白望(或いは……これが宮永咲の待ち牌なのか)

咲「…………」

白望(…どう考えても後者しか無いよなぁ。全くこの好配牌でも即座に封じられたか)

白望(残念だけど、分かってて振り込む訳にはいかない)

白望(ここはアタマでも落とすしか……)スッ

塞(どう考えても北切り一択の状態で、シロがそれを嫌った。成る程…そこが宮永の待ち、か)

塞(えげつない事するね…でもこの勝負は気付いたシロの勝ちだ!)

――――ピタッ

白望(…待て。まさか……)
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 22:54:26.16 ID:No8YvQXp0
白望「……………」

姉帯(シロ…?)

胡桃(悩むにしても、ちょっと悩み過ぎじゃない…?)

咲(―――へぇ。私の本命の二段目の策にまで気が付いたんですか)

咲(流石本気だけはある…尤も、気付いた所でどうする事も出来ないですけどね)

白望(…今迄、迷った時は自分の感性に従って打って来た)

白望(だけどそれを裏切らなければ、自分が傷を受けなければ仲間が傷つくなら…仕方ないよなぁ)スッ

塞(シロ!?)

白望「…これで」タンッ(北切り)

胡桃(北?悩んだシロなのに、随分フツーの牌だね。こんなのまず通―

咲「ロン」

胡桃(えぇっ!?)
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:02:36.57 ID:No8YvQXp0
咲「ダブリー一発。7700の三本場は8600です」

白望「はい」チャリッ

塞「ちょ、ちょっとシロ!どうして北を切ったんだ!?」

白望「…………」

胡桃「ど、どうしたの塞。こんなの読める訳無いし、切っても仕方無いんじゃ…」

塞「シロは気付いてたんでしょ!?北が当たり牌だって事!手、止まってたじゃん!」

姉帯(!)

塞「なのにどうして自ら宮永に振りこむ様な事…

咲「臼沢さん、小瀬川さんはここで私に振り込まないと負ける事に気付いたんですよ」

塞「なにっ…?」

咲「問題です。北の在りか。一つはドラ表示、一つは私の手牌の中、一つは小瀬川さんの手牌の中にありました」

咲「…それでは、もう一つは?」

塞「そ、そんなの分かる訳無いでしょ。まぁ確率でいえば山ほど残ってる山のどこかに…」

姉帯「…違うよ」コロッ

塞「トヨネ…!?」

咲「そう。四つ目は姉帯さんの手牌の中です」ニヤリ
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:06:41.55 ID:No8YvQXp0
咲「仮に、さっき小瀬川さんが私に振り込まなかったらどうなったか。もう分かりますよね?」

咲「姉帯さんの手牌の中に現物は無い。次のツモで引く事も無いですから」

咲「その時に姉帯さんが切り出す牌は…まず、北でしょうね」

塞「じゃ、じゃあシロはトヨネをトばさせない為に……」

白望「……………」

姉帯「シ、シロ!ゴメン!私の所為で……」

白望「謝る事じゃない、トヨネは何もしてないんだから。…私が勝手に宮永さんに振り込んだだけだよ」

咲「あはは、まぁそう言うでしょうね」

咲「でも、大丈夫なんですか?白望さん一人なら或いは私に勝てるかもしれませんけど…」

咲「お荷物二人を守りながらっていう制約付きだと難易度はハネ上がっちゃいますよ?」

咲「アハハ、これじゃどっちが三対一なのか分からないですね」

胡桃「お荷物だとぉ…!」

姉帯「うぅ……」グスグス

白望「また…後で訂正して貰う台詞が増えた」キッ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:09:40.88 ID:No8YvQXp0
咲「クスクス。それじゃあ再開といきましょうか」

現在の得点状況
咲:67200 胡桃:11200 シロ:16400 姉帯:400

東一局四本場 親:咲

四巡目

白望(…張った。役は無いから、仕方ないかぁ…)

白望「リーチ」コトッ

胡桃(シロの先制リーチ!)

塞(四巡目のリーチなんて、大体モノに出来るのに…この絶望感は何なんだ…?)

姉帯(くそー…私が仏滅をちゃんと使える様になっていれば…)

咲「関係無いですよ、姉帯さん」

姉帯「!?」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/06(金) 23:13:16.76 ID:KEPP5EyIO
完全に咲やん悪者やん……
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:13:54.93 ID:No8YvQXp0
咲「ていうか前から滑稽だなぁと思ってたんですよね」

咲「姉帯さんに限った話じゃないですけど、何か自分の必殺技みたいなのを作ってる人に対して…」

咲「まるで小さな子供が跳んだり走ったりする事に、いちいち大仰な名前を付けてるみたいだな。ってね」

塞「な、何が言いたいんだ?」

咲「分からないですか?例えば、六曜(笑)の先負、でしたっけ?こんなの――」


咲「――素で出来るんですよ」コトッ


姉帯「!!!」ガクブル

咲「とおらばリーチ。おっかけるけどー」ニコニコ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:18:26.73 ID:No8YvQXp0
姉帯(う、嘘だよー六曜は私がいっしょーけんめい練習して身に付けた、私だけのオリジナル…)

姉帯(それがこんな、誰にも出来る事みたいに、あっさり真似されるなんて…)ガクブル

白望「…………」キュッ

白望(ハッタリじゃ無かったかぁ…)タンッ

咲「ロン!リーチ一発のみで2900の四本場は4100です」パラッ

姉帯(そんなー…)グスグス

咲「うーん。でもこれ、使い勝手は良いですね」

咲「なんとなくこれから皆さん、リーチ以外の役は作れない気がしますから…小瀬川さん」

咲「皆を守るには小瀬川さんが先制リーチを打つしかありませんよ?」

咲(後ろから縊かれると分かってるリーチをね…)ゴゴゴゴ

魔王の蹂躙が、始まる
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:23:58.09 ID:No8YvQXp0
五本場

胡桃(何言ってんだか!私だってまだ結構点残ってるもん!)

胡桃「リーチ!」

咲「カン」

胡桃「!?」

咲「もいっこカン。もいっこカンで…ツモ。嶺上開花ドラ1」

咲「100符二翻の五本場は11100」

咲:82400 胡桃:100 白望:12300 姉帯:400
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:26:46.48 ID:No8YvQXp0
胡桃「な…リ、リーチ以外の役は付かないんじゃ…」

咲「あはは、私にとっての嶺上開花は特別ですからね。例外って事で見逃して下さいよ」

胡桃「ぐ…」

咲(あ、そうえば三槓子もだ。ま、いいや。この状況で指摘する人も居ないでしょ)

咲「さ。これでもっと分かり易くなりましたね」ゴゴゴ

白望「………ダルい…」

六本場

咲「ロン。リーチ一発で4700」

七本場

咲「ローン。リーチ一発で2900は5000頂きます、小瀬川さん」ゴゴゴゴ
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:30:59.64 ID:No8YvQXp0
七本場終了
咲:96900 胡桃:100 シロ:2600 姉帯:400

白望「…………」ゼェ…ゼェ

姉帯「シ、シロー…大丈夫?」

胡桃(くそっ!コイツその気になれば一撃で葬れるくせにワザと…)

咲「いよいよ大詰めって感じですね。さ、小瀬川さんの番ですよ、配牌、取って下さい」

白望「………ハァ…ハァ」スッ

    ガシャッ

胡桃(!?シロが…山を崩した?)

咲「あれーどうしたんですか?あ、心配しないで下さいね。罰符とか言い出したりしませんから」

白望「……………」ギロッ

咲「ふふふ、そんな目で睨まれても怖く無いですよ。そんな」

咲「―――何も写って無い目じゃ、ね」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:38:51.97 ID:No8YvQXp0
塞「な!?」

咲「麻雀を極めるとこんな事も出来る様になるんですよ」

咲「何度やっても私に振り込む現実を見せる事で、打つ事がだんだん嫌になり、その気持ちが五感を失わせる」

咲「さっきまでは触覚が残ってましたから、盲牌でどうにか凌いでましたけど…もうそれも限界ですよね?」ニコニコ

塞「お、お前えええ!!!!」

咲「対局に関係無い人が邪魔しないで下さい。跪け」ゴッ!!!

塞「ぐわっ!」ドシャッ

姉帯「シ、シロそれ本当なの!?」

白望「…………」ゼェゼェ…

姉帯「も、もう止めようよ!こんなの麻雀じゃ無いって!このままじゃシロが死…!

スッ(シロが手で制する)

白望「………まだ対局は終わって無い」キッ!

咲「ふふふふふ、そうです。それでこそですよ小瀬川さん。そんな貴方だからこそ潰しがいが…もとい、戦いがいがある」ニヤッ
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:43:11.76 ID:No8YvQXp0
白望(体も脳もかつて無いくらい位ダルい…今すぐにでも逃げ出して横になりたいけど…)

白望(負けるならまだしも…逃げる訳にはいかないよなぁ…)

白望(いや負ける気も無いけど…さっさと和了って…エイスリンにおんぶして貰わないと……あ、ヤバ)フラッ

胡桃「シロッ!?」

          ポスッ

白望(………?誰かが…受け止めて……?)


エイス「シロ!コータイ!」


胡桃「エ、エイちゃん!?」

咲「…何のつもりですか?エイスリンさん」

エイス「シロハタイチョウフリョウ。ダカラワタシガ…ダイソウニハイル!」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/06(金) 23:47:18.71 ID:No8YvQXp0
白望「……馬鹿、何を言って……」

咲「いやいや、困りますよ。染谷先輩風情に完封された貴方が、今の私と打ったりなんかしたら絶対壊れちゃいますから」

咲「私はエイスリンさんを勧誘に来たんですから、他の人を全員牌を握れない体にする事は厭わないですけど、エイスリンさんだけは無事で連れて行きたいんですよ」

胡桃(何さらっとめちゃくちゃ恐ろしい事言ってるの!)ガクガク

エイス「ダイジョウブ…モウ、アノトキノワタシジャナイ」パアアアッ!

咲(!…へぇ。私の麻雀をずっと見てる内に、眠っていた魔物の素養が目覚めたのかな?)

咲(それはそれで手っとり早くて好都合…)ニヤリ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:00:32.63 ID:cdZSaE9M0
エイス「シロ…ミンナ、アリガトウ。ワタシノタメニガンバッテクレテ、トッテモウレシカッタ」

エイス「ココカラハ…ワタシニマカセテ」ニコッ

白望(………悪足掻きの時間稼ぎも意味があったん…だなぁ)ニッ

白望「おんぶして……」

エイス「…チョットマッテテ。イマ、サキヲタオスカラ」

咲「面白い…!」

白望(エイスリンは自分の夢――理想の牌譜を卓上に描き出す…)

白望(その力が…宮永咲の様な魔をも、描く事が出来るのならば…)

白望「きっとエイスリンが勝つよなぁ…」ボソッ
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:06:26.89 ID:cdZSaE9M0
白望「――みたいな無駄に熱いダルい展開になるから、逆らうだけダルい…」

塞「――みたいって、どこからが!?」

白望「>>112の9行目から」

塞「長っ!!!」

咲「さ、流石に私の性格悪過ぎませんか?傷付くなぁ…」

姉帯「私も異議アリ〜私と胡桃がシロの引き立て役みたいになってるよー」ぶーぶー

胡桃「自分をカッコ良く書き過ぎ!」ぽかっ

白望「あいた。…まぁ真面目な話さー、エイスリンにとってこれは良い機会でもあると思うんだよ」チラリ

3人「!」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/07/07(土) 00:08:58.71 ID:dM6sr/fb0
白望「イザナミだ」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:13:32.99 ID:cdZSaE9M0
エイス「エ?」きょとん

白望「私達以外の人と触れ合って、世界を広げてみる事は悪い事じゃないと思うんだよなぁ…」

白望「刺激を受ける対象としては、この人以上の人も居ない訳だし。良い刺激かどうかはしらないけど」

塞「そこが確証無いんじゃ駄目なんじゃ…でもたしかに一理はあるかも」

胡桃「エイちゃんの才能を開花させる為かぁ。むむむそう言われると…」

白望「まぁ最後はエイスリンが決める事だよ。どう、この子に付いて行ってみない?」

白望「性格は悪いけど悪い人じゃないから、多分エイスリンが思ってる程怖い目には遭わないと思うよ」

咲「いやだから性格も別に悪くは無いと自分では思ってるんですけど…」シュン

エイス「エット……」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:16:55.11 ID:cdZSaE9M0
姉帯「興味があるなら、それに乗った方が後で後悔しないと思うよーエイスリンさん」

胡桃「大丈夫!エイちゃんの帰って来るここは、無くなったりしないから」

咲「麻雀って楽しいよね。一緒に楽しもうよ!」(魔王スマイル)

エイス「……ミンナガソウイウナラ」

エイス「…ソレジャア……ソノ、ヨロシクオネガイシマス、サキ」ペコッ

咲「はい!」ギュッ(握手)

エイスリン・ウィッシュアート チーム咲-saki- 入団
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 00:20:14.45 ID:F9F9tSO0o
咲が凄い外道だなぁと思ったら、白望の予想だったのかww
まあ戦ってたら、実際にこうなった気がしないでもないけど。
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:24:11.81 ID:cdZSaE9M0
塞「…ホントにこれで良かったの?」

胡桃「シロが合わせてくれってアイコンタクト送ったから」

姉帯「それに従ったけどー」

白望「うん。まぁ麻アルに出られないのはちょっと残念だけど…エイスリンが宮永咲と一緒に居る事で」

白望「どうなるのか見るのも…面白いと思って」

胡桃「まぁ味方ならアイツも酷い事はしないだろうしねー」

姉帯「それどころか凄く甘やかしそうな気もするよね」あはは

胡桃「しっかしホント清澄の人は強引だよね。こっちの都合とかお構いなしだもん」

姉帯「清澄の人?…あ、そうえば胡桃って清澄の部長さんとメールとかしてるんだっけ。仲良いよねー」ニヤニヤ

胡桃「しまっ…!べ、別に仲良くなんか無い!あ、あっちがやけに構ってくるだけで…」オタオタ


塞「…シロ。もしかして本当の所は、さっきシロが話した物語が現実に起こりそうだったからなんじゃ?」ボソッ

シロ「……どうだろうなぁ」

シロ(ただまぁ…ラストのエイスリンと宮永咲の対決は…結果は見えていただろうね)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 00:31:18.55 ID:cdZSaE9M0
キリが良いのでここで切ります。
地味な修正作業が大変…どうしても直せなかった所もありますが、そこはスルーで。
エイスリン勧誘編は改めて見ても相当長いですね。1レスで終わらせても別に話に支障無いのにこうなったのは、宮守が可愛い過ぎるからです。
それだけにあの魔王の所業は許しがたい…。
闘牌シーンはちゃんと書くとボロが盛大に出るので、こんな感じで進みます。それでもミスがあればドシドシ指摘お願いしますね。
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/07(土) 00:37:31.62 ID:5z/M8DlXo
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 08:48:59.60 ID:hxzNkaYx0

咲分マシマシ
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 20:30:24.32 ID:cdZSaE9M0
咲「さてさて、ラストは龍門渕の二人だね」

咲「何か思いの外エイスリンさんの勧誘に時間が掛かった様な気がするけど…まぁいっか」

咲「国広さんには全国前の合宿でも会ってるから、ちょっと気が楽かな」

咲「それじゃあ、電話電話〜」PRRRR



〜同時刻・白糸台の泊まるホテル〜

淡「照先輩〜ご飯食べに行きましょうよ〜」

照「…菫達と行ってくれば良い。私はルームサービスで済ませるから…」ペラッ
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 20:32:21.76 ID:cdZSaE9M0
淡(確実に咲ちゃんがいつ来ても良い様に待ってるよねコレ…。うーん余計な事言ったかなぁ)

淡「大丈夫ですって照先輩。近くに美味しそうなお店ありましたし、そこなら合計で1時間も掛かりませんよ」

照「何が大丈夫?私はこの本の続きが気になるだけで…」

淡「その割には読み進めるペースがいつもの5分の1に見えますけど…」

淡「咲ちゃんだって来る前には電話して来ますよ。電話が来てからどこかに待ち合わせれば良いじゃないですか〜」グイグイ

照「だ、だから何で咲の話が出るの…それに私は咲の番号知らないし…」アセアセ

淡「え?そうなんですか。じゃあ私の携帯からアドレスと番号送りますね。咲ちゃんも照先輩に教えるのを止めはしな…「待て、淡」

淡「わっ!な、何ですか急にそんな威圧感出してっ」あわわっ

照「淡…咲の番号知ってるの?」ゴゴゴゴ

淡「は、はい。インハイの決勝が終わった後に。照先輩の妹さんだからなのか、やけに気が合って」

淡「ちょっと前に一緒に遊びにも行きましたけど…」

照「貴様っ!!!」ゴォッ!!!

淡「可愛い後輩に向かって貴様っ!?」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 20:55:54.20 ID:cdZSaE9M0
淡「い、いやいやむしろ何で照先輩こそ知らないんですか。昨日の練習試合の時だって聞くチャンスはいくらでも…」

照「……べ、別に知りたい訳じゃない…向こうから聞いてくるなら、教えてやらない事も無いけど…」ボソボソ

淡(あー今咲ちゃんが教えて無い理由は分かった)あわっ

淡「えーと…それじゃあ、私が今から咲ちゃんに電話して聞いてみますね。今日ウチに来る予定があるかどうか」

照「止めろ」バッ

淡「ちょっ!返して下さいよ照先輩!」

照「淡がおかしな事をしようとするから」

照「最初から言ってる。私は白糸台で出るんだから、咲が仲間集めをしていようが何をしてようが関係無い」

淡「…何そんな事言いながら私のアドレス帳チラチラ見てるんですか」

照「………っ!」アタフタ

淡(ホント可愛いなこの人。めんどくさいけど)
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:02:25.53 ID:cdZSaE9M0
〜龍門渕の泊まるホテル〜

咲「どうも〜こんにちは」

一「うわっホントにすぐ来たね…」

衣「咲だ!衣と遊びに来てくれたのか?」トテトテ

咲「うん。それも良いんだけど、とりあえずの用事は勧誘かな?」

透華「勧誘?あぁ今度の麻雀アルティメイトの事ですの?」

衣「!もしかして衣を咲のチームに誘いに来たのか?」

咲「あはは、私と衣ちゃんが同じチームじゃ簡単に勝て過ぎて面白くないよ」

純「言うねぇ…」

一「まぁ実際その通りなんだろうけど」

衣「そうかーちょっと残念だな」

咲「あはは、そういう趣向でやる時は是非衣ちゃんにもメンバーに入ってもらうからね」

衣「?うむ!」

智紀(今さらっと恐ろしい約束が行われた気が…)
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:22:49.49 ID:cdZSaE9M0
透華(衣でない…という事はもしかしなくてもわたくしですわよね!)ドキドキ

透華(困りましたわ〜引き抜きの話が来るなんて。勿論わたくしは龍門渕の部長を務める身ですし、引き受ける訳にはいきませんけど)

透華(でも宮永咲の作っているチームという事は、原村和も一緒に居る可能性は大…そこは少し興味が無くも無いですわね)ムムム

咲「それで、私が勧誘しに来た相手なんですけど…」チラリ

透華「!も、申し訳ありませんがわたくしはお引き受k

咲「国広さん、お願いできませんか?」ニコッ

一「え、ボク?」

透華「」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 21:25:21.35 ID:F9F9tSO0o
来てたか。

自分を引き抜きに来たと確信してる透華さん可愛いですなww
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:45:05.14 ID:cdZSaE9M0
純「だっはっはっは!透華お前何勘違いしてんの?」げらげら

智紀「自意識過剰…」クスリ

透華「だ、黙りなさい!」カアァァ

透華「み、宮永咲!ズルいですわよ!貴方今一度わたくしの方を向きましたわよね!?」

咲「………っ!い…いえいえ、同じ方向に…く、国広さんが居ただけですよ?」プルプル

透華「俯いて手で顔を隠しながら言っても1ミリも説得力がありませんわ!」ぷんすか

一「まぁまぁ透華、お約束って事で。でも宮永さん、どうしてボクなの?クジか何かで決めたとか?」

咲「わ、鋭いですね。流石国広さん」

一「当たっちゃったよ…」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:46:23.90 ID:cdZSaE9M0
透華「ク、クジですって!?そんなもので決めたのなら、一を持って行かせはしませんわよ!」

咲「え?」ゴッ!!!

透華「ひぅっ!そ、そんな気を発しても駄目ですわ!」ビクビク

咲「りゅーもんさん知ってます?『クジは絶対』なんですよ?」ゴゴゴ

一「透華をいじめないでやってよ宮永さん。そういう事ならボクは付いていくからさ」

咲「ありがとうございます。話が早くて助かりますね」ニコッ

一「伊達に同じ県じゃないからね…。言っても引かないのは分かってるし」ハァ
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:48:24.92 ID:cdZSaE9M0
一(せめて今日が満月なら衣に何とかして貰えたかもしれないけど…)

純「まぁ国広君。あの魔王様と同じチームに入れるって言うんだから名誉な事じゃね?」

智紀「覚醒して帰って来る事を期待…」

一「そんな無茶振りされても…」

透華「な、何を勝手に話を進めてますの!そんなのきゃっかですわ!わたくしは認めませんわよ」

咲「あ、そうだ。実はもう一人、龍門渕から仲間に欲しい人が居るんですよ」

透華「!な、なんだ。やっぱりわたくしも引き抜く気だったんですね!ま、まぁ一と一緒というのなら考えてあげなくも…

咲「ハギヨシさん、お願いできますか?」

透華「キーーーーッ!!!」


それから何やかんやあって
国広一・ハギヨシ チーム咲-saki- 入団
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 21:48:30.55 ID:FWE3n1kFo
はじめちゃんマジ最高
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:51:35.23 ID:cdZSaE9M0
透華「くぅっ……わ、わたくしがこんな屈辱を受けるなんて…」ワナワナ

純「だから言ったじゃん。逆らうだけ無駄だって」ムシャムシャ

智紀「悪辣な自然災害と同じ…」

透華「このままじゃ終わりませんわよ!歩を入れて、大会でリベンジを…!」

歩「衣さまー衣さまにお電話が入っておりまへぶっ!」ズテッ

純「大丈夫か歩ー」パシッ

純「ほい、衣。誰だろうな、衣に電話なんて」

衣「もしもし、天江衣だが……お、お前は!」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:55:12.33 ID:cdZSaE9M0
〜街中のハミレス〜

咲「さて、全員集まった所で一度皆さんに集まって貰いました〜」

咲「この五人が一週間後に共に闘う。チーム咲-saki-です!イエーイ!………///」

一「照れるならやらないでよ…こっちまで恥ずかしくなるから」

エイス「イ、イエーイ!」

咲「エイスリンさん。気持ちはありがたいけど出来たら流して欲しかったです…」

ハギヨシ「しかし、予想していた以上に個性的なチームですね」ニコニコ

小走「その筆頭はアンタじゃないのかい?」

咲(確かに改めて見回すと、何だコレ。何でこの面子が一堂に界してるんだろう…)

咲(…まいっか。それ位の方が何が起きるか分らなくて面白いよね!)

咲(春香さんも今頃面白いチームを作ってるんだろうし…相まみえる日が今から待ち遠しいよ!)ウズウズ
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 21:57:45.61 ID:F9F9tSO0o
クジだと当てるとか、流石だな一。

チーム龍門渕は一の代わりのメンバーどうするんだろ。
現状でチームが判明してる>>93のキャラ以外の長野勢の誰かを呼んでくるのかな?
と思ったら、歩がいたか。しかし、衣に電話となるとこれは……?
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 21:59:29.18 ID:cdZSaE9M0
〜白糸台の泊まるホテル〜

照「……………………」ペラッ

淡(ち、沈黙が重い…焦燥の気持ちをオーラで現わすのは止めて欲しいんだけどな)

照「……………………」

淡(照先輩、戦力外になったプロ野球選手のトライアウト後みたいな顔してる…)

淡(さんざん『すぐに電話来ますよ!一番大事な人は最後に取りに来ようと考えてるに違いないです!』とかテキトーな事って煽ったのはマズかったかな)

淡(まぁ楽しかったから後悔はしてないけど)

         ピンポーン!

照「………っ!」ガタガタッ ガッ ズテッ!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 22:09:57.15 ID:cdZSaE9M0
淡「て、照先輩焦り過ぎですって!イメージに関わるからそんなコントみたいなコケ方しないで下さいよ」スッ(照を起こす)

照「コ、コケてなんかない…急に前回り受け身が取りたくなっただけ」ナミダメ

淡「あーもう鼻真っ赤じゃないですか!ほら鼻かんで、声も微妙に裏返ってるから震え抑えて」

淡「妹さんの前でカッコ悪いトコ見せられないでしょ?」

照「う、うん。そうだね、大分遅かったとはいえわざわざ私の所へ来たんだし」ニヤニヤ

淡「そのニヤけも抑えた方が良いかと。ほらほら、あまり咲ちゃん待たせては悪いですから、早く出てあげないと」

照「あぁ。……………」ニヤニヤ スタスタスタ 

       ガチャッ

照「さ――

菫「おぉ照。ホントにずっとホテルに居たんだな…って、な、なんだ?その見た事無い落胆の色は」

淡「…………」カシャカシャカシャカシャ

菫「そして大星は何を撮っている…」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 22:18:46.56 ID:cdZSaE9M0
照「…………何?」ずーん

菫「何って…ミ、ミーティングの時間だぞ。あとそんな目で私を見るな、傷つくだろ」

照「あぁ…それ時間ズラして貰えない?ちょっと用事が…」

菫「用事がある様には見えんが…」

照「これからあるもん!」グスッ キッ!

菫「あるもん!?わ、分かったよ。じゃあそれが終わったら連絡しろよ?」

照「うん…」

菫「…あ、そうだ。そうえばさっき街のファミレスで照の妹を見かけたぞ」

照「!?」

淡「…それ、全部で何人居ました?」

菫「ん?えーと…照の妹を含めて5人かな。何かチームがどうとか喋っていた様だったが」

淡(ありゃー予想通りの結果に…)

照「………………………」スッ スタスタスタスタ

菫「ちょ、ちょっと照!どこに行くんだ?」

照「………………旅に」グイッ ダッ!!!

淡「えぇっ私も!?ちょっ手引っ張らないで下さい照先輩〜!」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/07(土) 22:23:19.30 ID:cdZSaE9M0
魔王咲さんのドキドキ☆メンバー集め編 劇終
物語は>>94の765視点にまで戻ります。大分忘れられてると思いますが、これアイマスと咲とクロスSSなのですよー
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 22:29:13.19 ID:hlrgOYpgo
デレ照さんまぢかわいいな
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/07(土) 23:00:45.03 ID:F9F9tSO0o
今日はここまでかな? 乙ー。

次はいよいよ一回戦開始か。さてどんな組み合わせになるのか楽しみだ。
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 04:02:53.94 ID:edL7hBHsP
VIPでのログはこの辺までだっけ?
もうちょいあったかな?
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 21:16:52.66 ID:AfdWwVKv0
ジャカジャカジャカ ジャンッ!

『雀ドルM@STER(予選1位)』『友和(第16シード)』
『劔谷茶雀部(予選26位)』 『中年魂(予選44位)』

春香「!これは…」

千早「宮永さんのチームとは、当たらなかったようね」

P「あぁ、幸運なのかどうなのかは分からないけどな」

響「どーせなら決勝で倒す方が盛り上がるからな!ラッキーと思って良いんじゃない?」

伊織「そうね。出来ればデータも集めておきたかったし」

やよい「他の所より、まずは一回戦の相手ですよ!気を引き締めていかないと!」

響「それはそうだけど、他のチームの事なんて知らないから…あ」

千早「この『友和』っていうチーム。16シードって事は…」

春香「開会式の時に横に居た子達だね。どんな麻雀を打つんだろう…」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 21:34:18.50 ID:AfdWwVKv0
P「ふむ、今調べたがメンバー構成はこうなっているらしい」

P「第16シード『友和』(原村和・片岡優希・高鴨穏乃・新子憧・花田煌)」

響「って言われてもなぁ。あの時も名前を聞いた訳じゃないから、どの子がどの子かもわからないぞ」

春香「この和ちゃんと優希ちゃんって子が、たしか咲ちゃんと同じ高校の子だったよ」

千早「という事はそれなりに強いのかしら…」

P「強いぞ。というかこのメンバーは全員今年のインターハイに出場しているからな」

P「どの子も団体戦で準決勝以上まで進出していた気がするが…」

響「準決勝以上?随分曖昧だな」

P「何故かその辺り記憶がはっきりしなくてな…さっきの後遺症かもしれん」

伊織「後で病院行っときなさい。腕の良いとこ紹介してあげるから」

春香「まぁ何にしても、一回戦から随分な強敵と当たっちゃったみたいですね」

伊織「…それでも16シードっていうのが、大会のレベルの高さを伺わせるわね」

千早「そうね。そう見るのならば、一番下のシードなのだからこの人達に勝てない様では話にならないとも言える…」

やよい「うっうー!皆で力を合わせてシードチームを倒しちゃいましょう!」

P「まぁあんまりシードの順位を気にするのもどうかとは思うが、弱気よりはずっと良い」

P「胸を借りるつもりで思い切りぶつかって来い!」

5人「はい!」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 21:44:01.48 ID:GAOAWM6wo
劔谷は予選勝ち上がってきたのか。ちょっと応援したくなるな。
副将と大将は入れ替わってたりして?
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 21:46:47.42 ID:AfdWwVKv0
〜『友和』控室〜

和「雀ドルM@STER…まさかいきなりアイドルの皆さんと当たるとは思いませんでしたね」

憧「だねぇ。開会式でも隣だったし、何かの縁を感じるね」

すばら「相手は予選1位通過のチーム…私達は一応シードではありますが」

すばら「気持ちとしては格上に挑む挑戦者の気持ちで挑んだ方が良いかもしれませんね」すばらっ

優希「一週間前に咲ちゃんと打ってた時点でも、なかなかセンスを感じる打ち方をしてたじぇ」

穏乃「それからこの1週間でどの程度伸びたのか…それがポイントだねっ」

和「さて、それではオーダー決めですが…どうしましょうか?」

憧「この大会は試合毎にオーダー変更自由だもんね。その都度一番ベストな順にしたい所…」ムムム

すばら「それに加えて、この一回戦でのルールは一試合ごとに勝ち負けが付く方式ですからね」

優希「ふぇ?どういう事?」

憧「優希大会パンフ読んで無かったでしょ〜。この麻雀アルティメットは」

憧「一回戦、準決勝、決勝全て違うルールで試合が行われるんだよ」

和「一般的な高校の団体戦は、各校10万点スタートでそれを5人でリレーする方式ですよね?」

和「でもこの一回戦は、剣道の試合の様に、五試合を分割して、その勝ち星で競い合うんですよ」

優希「へ〜何で例が剣道なのかは分かんないけど、分かったじぇ!」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 21:48:25.01 ID:AfdWwVKv0
訂正
>>186
憧「優希大会パンフ読んで無かったでしょ〜。この麻雀アルティメイトは」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 21:49:57.56 ID:AfdWwVKv0
優希「つまり先に3勝すれば勝ちって事だな!」

憧「それで間違いは無いけど、麻雀は4人でするゲームだからね」

憧「仮に2勝しか出来なくても、残りの3チームが1勝ずつなら勝ちってコト!」

すばら「勝ち星で並んだ場合は、五試合の総得点での争いになりますから」

すばら「勝てば何でも良い…という訳ではありませんけどね。負けもまた然りです」すばらっ

和「ちなみに、一回戦は例えば1つのチームが3連勝して勝負が着いても、最後まで試合は続けるそうです」

憧「それは良いね。わざわざここまで来たのに、一度も打てずに負けとかやるせないもん」

穏乃「私達はそんな状況にはならないけどねっ!」ふんっ
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 21:54:27.12 ID:AfdWwVKv0
〜『雀ドルM@STER』控室〜

P「さて、順番はどうしようか」

響「Pの話によると、原村和って子は去年のインターミドルチャンピオンなんでしょ?」

伊織「実績で見るなら、この子がエースで間違い無いでしょうね。この子に捨て駒の響を当てるか…」

響「誰が捨て駒だっ!!」 ぷんすか

千早「…その清澄高校の二人を避けて、高槻さんと春香と水瀬さんが他の三人と当たれば楽に勝てるんじゃないかしら」

響「千早までっ!?」

やよい「いえいえ、千早さんはエースなんだから駄目ですよ。だから捨て駒は響さんと…」

響「うがーーーーっ!!!」

やよい「アハハwゴメンなさい響さん」

P「ふむ。相手も予選のお前達の試合は見てるだろうから、それも考慮して…」

春香「…そういうの、止めません?」

P「春香?」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 21:58:07.75 ID:AfdWwVKv0
春香「向こうは多分、素人の私達の事何て気に掛けて無いでしょうから」

春香「自分達が一番力を発揮出来るオーダーで来ますよ。なら私達も、それで迎え打ちましょう」

伊織「つまり、二次予選の時と同じオーダーって事ね」

P「でも、それじゃあ…」

春香「私達はあの咲ちゃんのチームに勝とうって思ってここに来てるんです」

春香「まだここは一回戦。大将が大将と当たって、副将が副将と当たって…」

春香「それで勝てなくてどうするんですかっ!」

P「!…………」

伊織「…フン。たまには良い事言うじゃない」ニヤリ

響「ま、自分はどこに入ろうと圧勝してみせるけどな!」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:08:26.41 ID:AfdWwVKv0
P「お前達……あぁ、そうだな。その通りだ」

P「よし、小細工は無し!予選と同様にこのオーダーで準決勝に進むぞ!」

先鋒:響 次鋒:やよい 中堅:春香 副将:伊織 大将:千早

P「765プロ〜ファイッ」

5人「オーーーッ!!!」

響「じゃあ行ってくるぞ!」

千早「頑張ってね。我那覇さん」

やよい「うっうー!ぶっちぎっちゃって下さい!」

響「任せとくさー!」ダダダダッ

P(全く…知らない間に成長したもんだな。コイツ達も)

P(ならむしろ俺は、一回戦は他の所の試合をチェックしておくべきかも)

P(他の所…そうえば、竹井さん達のチームは………な!?)
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:17:43.91 ID:AfdWwVKv0
〜『久’s』控室〜

福路「一回戦からシードチームと当たってしまいましたね」

かじゅ「あぁしかも縁深い相手…」

まこ「第8シードの愛宕タイガースとはのお」

久「あいたたた。別にシード同士は当たらないなんてルールは無いとはいえ、厄介なトコと当たっちゃったわねえ」

久「ホント私はこういうクジ運は微妙だわ」

かじゅ「ははは、インターハイの時も二回戦からあの面子だったものな」

モモ「日頃の行いの悪さがこーいうトコに出るっすね」ふふん

久「あら?可愛い顔してなかなか言ってくれるわねモモちゃん」

モモ「さらっと可愛いとか言うなっす!貴方のそーいうとこが嫌いなんすよー!」がるる

かじゅ「こらこらモモ。久が蒲原が実家から急に呼び出された事で、この大会に出れずに困っていた私達を誘ってくれたんだぞ?」

かじゅ「あまり邪見にするものではない」

モモ「むー……分かったっす」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:22:26.80 ID:AfdWwVKv0
久「良いのよ。私もうっかりヤスコがこの大会に出られない事を忘れてたから」

久「丁度メンバーを探してたしね。ただ、その所為で控えに回ってもらった春には申し訳無いけど」

春「良い…元々試合に出る事には興味無かったし。黒糖、食べる?」ポリポリ

久「そう言って貰えると助かるわ。うん、美味しい」

春「それに、試合に出たらその間は久の傍に居られないから…。もう一本」スッ

福路「た、滝見さん…少し上埜さんにくっつき過じゃないかしら…?」

春「食べさせて居るのだから仕方無い」シレッ

福路「…………う、上埜さんもうすぐお昼ですよね!私、お弁当を作って来たんですがっ!」

まこ(…こんなギスギスしたチームで本当に大丈夫なんかのぉ)
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/08(日) 22:28:26.45 ID:xBphipLAO
このルールなら照に潰されることもなさそうだなw
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:28:38.31 ID:AfdWwVKv0
〜『愛宕タイガース』控室〜

洋榎「はははっこりゃ笑いが止まらんなぁ。まさか一回戦で久んトコとぶつからせてくれるとは」

末原「私としては頭が痛いですけどね…長野県予選決勝での区間1位が3人揃うチーム」

末原「宮永や天江の様な魔物こそ居らんとはいえ、相当厄介ですよ」

セーラ「ははっ何を弱気になっとんねん。あっちが長野オールスターか知らんけど」

セーラ「こっちやって最激戦区の大阪オールスターやで?負ける気せえへんわ」

怜「セーラ、そういう台詞はフラグになりかねんから言わん方が…」

憩「ふふふ、ウチは団体戦でこんな大きな舞台に出た経験無いですから出れるだけでもう満足してますわ」

洋榎「おいおい憩ちゃん。アンタはこのチームにおけるウチに次ぐ準エースなんやからそんな無欲じゃ困るで」

セーラ「何を言うとねんエースはオレや!」

洋榎「あぁん?」

怜「まーた始まった…。エースはウチに決まっとんのに」ボソッ

ナンヤトー! ヤルカァ!? サンカイショウブデドヤ? トキガジャンケンハズルイヤロー!

末原「…頭が痛いですわ」

憩「あはは…」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:32:54.20 ID:AfdWwVKv0
〜『雀ドルM@STER』控室〜

春香「ほ、ホントですね。第5シードと第8シードがいきなり同卓なんて…」

伊織「どっちもあの世界ジュニア選抜の練習試合に居た人達よね?」

P「あぁ、しかも全員な。この世代を代表する女子高生雀士の集まる一回戦と言っていいだろうな」

千早「他の2チームは…当たり前だけどどっちも予選上がりのチームね」

やよい「朝に挨拶してもらいましたし、出来れば竹井さんのチームと戦ってみたいですね」

P「うーん、出来ればどちらとも当たらずに決勝まで行きたいもんだけどな。お、モニターに響が写ったぞ!」

春香「いよいよって感じですね!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:42:01.64 ID:AfdWwVKv0
針生「さぁ16個の部屋で同時に始まるこの麻雀アルティメイト一回戦」

針生「こちらの第8ルームでは、2つの注目チームが登場して来ました!」

針生「まずは第16シード!インターミドルチャンピオンの原村和率いるチーム『友和』!」

針生「何でも原村選手の小学生時代の友人と中学生時代の友人で組んだチームだそうですが」

針生「その絆の強さはどうチームに生かされるのか!先鋒は片岡優希選手です」

優希「フフフ、東場でぶっち切ってまずは一勝をチームに届けてやるじぇ」

三尋木「この子はインターハイでもなかなかの火力を見せてたからね〜波に乗らすと怖いよ〜知らんけど」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:48:37.55 ID:AfdWwVKv0
針生「そしてもう一つの注目チームは1000チームの集った予選を一位で通過して来ました!」

針生「何と全員が現役アイドルのチーム!天海春香選手率いる『雀ドルM@STER』!」

伊織「な!アンタ勝手にリーダーって書いてオーダー表提出したわね!」

春香「へっへ〜出しちゃったもん勝ちだよ!」

千早「我那覇さんもそれを聞いてちょっと表情を強張らせてるわね」

P「いやあれ笑いそうになってるのを誤魔化してるんじゃないか?」

春香「フフフ、ここでボケを入れる事で響の緊張を解く作戦ですよ。しかも他の人には普通にリーダーなんだと思われるという一石二鳥!」

伊織「…次の紹介の時に訂正入れてもらうわ、絶対」

春香「それは止めてよw『実際はリーダーではありませんでした』とか言われたらめちゃくちゃ恥ずかしいでしょw」

針生「先鋒はTBSの動物番組でお馴染み我那覇響選手です」

三尋木「フムフム。この子達の予選を見るに、これは面白い対決になりそうだね。知らんけど」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:51:40.00 ID:AfdWwVKv0
針生「そして予選上がりの『劔谷茶雀部』から椿野美幸選手]

針生「『中年魂』から南郷選手の4名で先鋒戦が取り行われます」

響「よ、よろしくおねがいします」ペコッ

椿野「よろしくお願いします。もー」

南郷「あぁ、よろしく…」

優希「よろしくだじぇ。響ちゃん、まさかこんなに早く卓を囲むとは思って無かったが…」

優希「この片岡優希の居る先鋒戦に出て来たのが運の尽き!覚悟しておくと良いじぇ」

響「む。じ、自分だってこの一週間地獄の特訓を乗り越えて来たんだ!」

響「先鋒戦の白星はウチに持ち帰らせてもらうさー」

優希「フフフ、その意気や良し!全力でかかって来い!」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 22:58:31.45 ID:AfdWwVKv0
東一局 親:優希 

優希(フフフ、当然の様にいつも通り起家ゲットだじぇ)

針生「この一回戦のルールは半荘一回勝負。25000点持ちの30000点返し」

針生「先鋒戦から大将戦までの五試合を行い、最も多くの勝ち星を奪ったチームの勝ちとなります」

三尋木「インハイとかのルールと違って、点数は引き継がないし1位以外は負けな感じだから」

三尋木「どっちかといえば火力重視の選手に有利なルールだよね〜知らんけど」

針生「勝ち数が同数の場合は総点数で勝敗を決めるので、点数を全く引き継がないという訳では無いですけどね」

三尋木「私は大失点の子が二人居たけど、勝ち星を3つ獲ったから勝ち!的なチームが好きだけどね〜分かり易くてさ」

針生「いえ、三尋木プロの好みは聞いてないんですけど…」

三尋木「ははは〜おっあの子また起家なんだ〜」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 23:15:51.54 ID:AfdWwVKv0
響(チェッ出来れば起家を取って、先制攻撃でガンガン行こうと思ったのに当てが外れたさー)

響(まぁいいや。とは言っても南家!さっさと蹴って親番を迎え入れるぞ…!)

優希「フフフ、団体戦で二万五千点持ちなんて何か変な感じだじぇ」

響「…?」

優希「こんな低いハードル…越えられない訳が無いじょ」ククク

響「何をブツブツ言ってるんだ?親なんだから早く切るさー」

優希「切る?…あぁそれじゃあ切らせてもらおう」タンッ 

          クルッ

響「な!?」

優希「ダブルリーチだじぇ!」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 23:32:22.44 ID:AfdWwVKv0
針生「おぉっと!友和の片岡選手!東一局での親番でいきなりのダブルリーチ!」

針生「インハイでも見せた東場での圧倒的火力は健在!他の選手は一つも牌を切らない内から大ピンチだー!」

三尋木「いや〜ホントこの子は東一局に関してはトッププロ並の力を持ってるかもしんないね〜」

春香「いきなりの速攻…響のお株を奪われた形だね」

伊織「まぁ麻雀歴を考えれば、奪われるも何も無いとも思うけどね」

P「速攻&高火力か…確かに似たタイプ同士の叩き合いになりそうだ」

やよい(響さん、その土壌での勝負では勝ち目は無いですよ)
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 23:33:34.89 ID:AfdWwVKv0
響(くっ自分だって配牌二向聴で初ツモで有効牌も引いたのに…流石に親のダブリーに真っ向勝負はしにくいぞ…)タンッ

椿野(こんなのズルいよーもー)タンッ

南郷(た、助かった…現物現物)タンッ

優希「フッ後悔するが良い…この私に一巡の猶予を与えた事を…」ギラッ

響(な!ま、まさか…)

優希「ツモッ!!リーチ一発ツモタンピンドラ3で8000オールだじぇっ!!!」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/08(日) 23:38:34.12 ID:AfdWwVKv0
春香「わーおって感じですね」

P「あ、ありえねえ…どんなバカヅキだよ」

千早「他の人達、殆ど何も出来ずに和了られてしまったわね」

P「いや、そりゃそうだろこんなもん…」

やよい「…………」


和「さすが優希ですね」

憧「東一局は特に安心して見ていられるね〜」

すばら「いきなりの大物手で持ち点は49000点。普通ならほぼセーフティリードと言っても良い点数です」すばらっ
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 01:30:40.94 ID:zgQid8+C0
優希「フフフ、今回こそ東二局は来ない様な予感がするじぇ」ニヤリ

響(東一局で飛ばすだと?何を世迷言を…って言いたいけど、さっきので自分達の点数は皆17000)

響(親っパネ直撃で終わる点数…この子なら十分に有り得るぞ)タラリ

優希(フフン一本場もなかなか良い調子だじぇ)キュッ

優希(響ちゃんもさっきの強烈な一撃で萎縮してるし、ここは押せ押せでいくじぇ!)

優希「リーチ!」タンッ

P「ぐっまだ三巡目だぞ!?」

春香「赤2ドラ1が入って今度は満貫…」

伊織「裏が乗ればハネるわ。ヘタすればこの局で終わるわね」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 01:34:39.83 ID:zgQid8+C0
優希(別に狙った訳じゃないけど、思いの外良い形のリーチが出来たじぇ)

優希(北と九索のシャボ。さっきのは好形の三面待ちでのリーチだったし)

優希(これは絶対に振れないと思えば思う程切ってしまう所だじぇ…)ギラリ

優希(今の私には二局あればトばすには十分過ぎる!全国ネットのこの大会でタコスパワーを知らしめてやるじょ!)

P「…嫌な待ちだな。こんなモン引いたら100%嬉々として振りこむぞ」

伊織「それはアンタだけよ」

春香「まぁでも現物無ければ切りたいトコだよね」

やよい「早くもここが正念場ですよ、響さん」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 01:38:34.34 ID:zgQid8+C0
響「…………」キュッ(北)

P「あぁ!言ってるそばから…」

響(…………嫌な予感がするぞ)スッ タンッ

優希(…じぇ?北をツモった感じがあったのに…気のせいだったのかな?)

P「お、お〜良く見切ったな…」ほっ

やよい「当然ですよ。響さんは何気に、自分がリーチをかけた時以外で振りこんだ事は殆ど無いんですから」

P「そ、そうだったっけ?」

伊織「リーチ後の時はやたら引き負けて振ってるから、気付かないのも無理は無いけどね」

やよい「危険牌を察知する野性の勘…響さんのそれは天性のものですね」

春香「守備の堅い速攻派のリーヅモ麻雀。響を簡単に言えばそんな所だけど…」

春香「それだけじゃあその上を行く火力の持ち主は上回れない。上を行くには……」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 01:43:25.62 ID:zgQid8+C0
響(よし、重なったぞ)キュッ(北)

優希(ま、まずいじぇ…)タンッ

すばら「今回は仕掛けを作った事が裏目に出たかもしれませんね」

和「そうですね。打ち筋によっては無理なく両面に出来たし、それなら優希なら楽にツモっていたでしょう」

和「この局で誰かをトバす事に拘り過ぎた優希のミスですね」

優希(うぅ〜この流れはマズいじょ…) タンッ

響(…よし、上手く回して張ったぞ!)

響「リーチ!」タンッ

針生「片岡選手の待ちほぼカラとなっているのを尻目に、我那覇選手リーチ!」

針生「し、しかし切った牌は片岡選手の捨牌を見れば本命の所、これは思い切りましたね…」

三尋木「殆ど迷った様子も無かったもんね〜」

三尋木「よっぽど自分の一点読みに自信があるのか…もしかしたら読んでる訳じゃ無いかもしれないけどねん」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 02:16:52.62 ID:zgQid8+C0
響(先に当たり(疑惑)牌を掴んだのがラッキーだったぞ)

響(それが無ければここは切れなかった。ツモった牌じゃないと直感は働かないからな)

響(まぁ何にせよこれで自分の圧倒的有利…)タンッ

南郷「ロ、ロン!」

響(へ?)

南郷「タンヤオ。1300だ。へへっすまねえな…」

響「…はいだぞ」チャリ

優希(た、助かったじぇ…)ホッ

伊織「………全く。だからなんなのよあのしょーもない感じは」

春香「ま、まぁ親は流せたんだし良いんじゃない?」

やよい「そうですね。次は響さんが親…本当に大事なのはこの局です」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/07/09(月) 18:04:29.43 ID:YCx2DH1f0
繝昴Φ
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 21:53:51.43 ID:zgQid8+C0
現在の得点
優希:49000 響:15700 南郷:18300 椿野:17000 

優希(ふ、ふん!親が流れようともまだ東場は東場!)

優希(それでなくも私の圧倒的リードはそう簡単には崩せないじょ!)

響(この点差を跳ね返すにはツモじゃ厳しい…優希からの直撃で奪ってみせるぞ!)

響(レッドさんの教え…今ここで発揮してみせる!)

〜回想・合宿中〜

??「八重歯の嬢ちゃんは自分の感性を頼り過ぎだ」

??「理を頼り過ぎるよりはよっぽどマシだが…相手を全く見ないツモ麻雀では限界がある」

響「うぅ…でもまだ自分、自分の手の事で精一杯で相手の事までは…」

??「ククク…だから、一週間後までに出来る様になる為に特訓するんだろ?」

??「面倒だが一度引き受けると言った事だ、やれるだけはやってやるよ」

響「ハイ!よろしくお願いするぞ!」

??「良い返事だ。じゃあ今から、手っ取り早く集中力と相手の手牌への思考力を上げる麻雀をやるが…」

??「八重歯の嬢ちゃんは、献血はやった事あるかい?」

響「へ?」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 22:03:15.31 ID:zgQid8+C0
〜回想終了〜

響(その日から一週間ずっと、変な牌を使ってレッドさんやレッドさんの知り合いの人と打った)

響(何度も意識朦朧として、時には生死の境をさまよった事もあったけど…そのお陰で自分は手に入れたんだ)

響(相手度外視で当たり牌をツモるだけの麻雀じゃなくて、当たり牌を相手に打たせる様に仕向ける麻雀を!)タンッ

優希(!一打目からそんな所を…)

響(捨て牌での演出、鳴き気配での演出、表情での演出…)

響(相手がこの牌なら大丈夫という理由を、こっちから用意する!)

響「リーチだぞっ!!!」タンッ

優希(い、一打目から赤五筒を切ってるし、私の切った八索に反応してた…なら!)タンッ!

響「ロン」

優希「ひぅっ!」

響「リーチ一発混一一通で…18000だ!!」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 22:08:44.00 ID:zgQid8+C0
春香「やった!これで優希ちゃんを逆転!」

P「完全に狙い打ったな!これで先鋒戦はもらっ…」

やよい「いえ、これでようやくイーブンに立ったって所ですよ」

P「なに?」

やよい「今の様なロスの多い打ち回しはそう何度もハマるものじゃない、今のはたまたま手が入っただけです」

優希「ツモ!リーチ三色ドラ1で2100・4100だじょ!」

響「ぐっ」

やよい「普通にいけば優希さんの方が速い…ここからの奪い合いに響さんが勝てるかどうかは」

やよい「良く言って、五分でしょうね…」


やよいの言う通り、そこからは響と優希による叩き合いが続いた。

火力で上回る優希が東ラスに再び倍満をツモり響との差を広げるも、南場に入って勢いに陰が刺した所を響が連続で直撃を取る事で応戦

そして―――

響「ツモッ!リーヅモ赤1で1300・2600だ!」

オーラス。微差を響がまくり、先鋒戦の白星は雀ドルM@STERの元に輝く事となった。
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 22:12:55.32 ID:zgQid8+C0
優希「やられたじぇ……」

響「ありがとうございましたっ!」ペコッ

優希「力を抑えられたとかじゃなくて、全力を出した末でのこの結果だ」

優希「素直に負けを認めるじょ…凄いじょ響ちゃん!」

響「ちょっとだけ運の針がこっちに傾いただけさーもう一回やって同じ結果にする自信は全然無いぞ」

優希「フフン。それはこっちだってそう思ってるじょ。次また打つ時は絶対私が勝つからな!」ずびしっ

響「あぁ、望む所さー!」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/09(月) 22:15:15.65 ID:zgQid8+C0
針生「先鋒戦の一回戦は我那覇響選手が片岡選手との奪い合いを制してトップを取りました」

針生「三尋木プロはこの結果をどうご覧になられますか?」

三尋木「ん〜いいよねいいよね。こういう点の奪い合いの空中戦こそが麻雀の醍醐味だよね〜」

針生「いえですから貴方の好みでは無く…」

三尋木「他の事って言われても知らんなぁ〜」

三尋木「まぁ叩き合ってた二人は、どっちもまだまだ荒削りで伸びしろじゅーぶんって感じかな」

三尋木「響ちゃんの危険牌察知も的外れな牌止めてるとこもちらほらだったしね〜」

三尋木「ま、この試合中の中で改善していったトコもあったから、決勝とか行く頃には結構な事になってんじゃない?行けるかは知らんけど」

針生「成る程…今後に期待、といった所ですね」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/10(火) 07:17:44.14 ID:lla0E3gNo

響の特訓って鷲巣麻雀かよ
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 08:37:01.49 ID:C7nO8WhSO

いいねいいね
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/07/10(火) 14:46:29.53 ID:L3XRlqzc0
これはいいな
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 20:08:47.76 ID:C4KAF0cM0
P「よっし!まずは一勝。幸先のいいスタートが切れたな」

伊織「ギリッギリも良いトコだったけどね、心臓に悪いわ」ハァ

春香「へ〜そんなに真剣に応援してたんだ?」ニヤニヤ

伊織「チ、チームなんだから当たり前でしょ!私が勝ったって他が負ければ勝ち進めないんだから仕方なくよ!」

千早「それならもう心配はなさそうね。高槻さんと水瀬さんが勝てば準決勝には進出出来るのだし」

春香「千早ちゃ〜ん私の事も信用してよー」プクー

千早「ふふっ春香はムラが大きいから…」クスクス

P「そろそろ時間だな。頑張れよ、やよい」

やよい「期待に応えられるかは分かりませんけど一生懸命やって来ますね」

千早「高槻さんならきっと大丈夫よ」

伊織「私も何も心配してないわ。ちゃっちゃっと終わらせて来なさい」

春香「ファイトーやよい!」

やよい「ありがとうございます〜!それじゃあ行って来ます!」
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 20:16:59.68 ID:C4KAF0cM0
〜会場までの通路〜

響「お!やよい、自分の試合見てくれたか?」

やよい「ハイッ!カッコ良かったですよ、響さん」

響「ホ、ホントかっ?いや〜やよいに言われると照れちゃうなー」

やよい「でも所々甘い打ち方をしてる所もあったので、後でみっちり反省会ですね」ニコッ

響「う…お、御手柔らかにお願いするぞ…」

響「ちなみにやよいは次の試合、何か作戦とかはあるのか?」

やよい「対戦相手の人は見たんですけど、私の知ってる方は居なかったので特には無いですね」

やよい「いつも通りの私の麻雀でいこうと思ってます」

響「そっか。まぁそれで何も問題無いんだろうけどな。安心してモニターで観戦しとくぞー」ひらひら

やよい「あはは、任せて下さいっ!」

やよい(作戦…そうですね。さっきの響さんの試合はリーチ合戦の大味なものだったので)

やよい(『鳴き』の強さを知らしめたいとは、ちょっと思ってるかもです)ニヤリ
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 20:32:54.29 ID:C4KAF0cM0
針生「さぁ続いては次鋒戦。続々と選手が対局室に入って来ました」

針生「先鋒戦で白星を手に入れた雀ドルM@STERからは、高槻やよい選手」

針生「幅広い年代から支持を得ている元気っ娘アイドルです」

三尋木「そのイメージの子が麻雀の大会に出て良いのかな〜?」

針生「プロの方がそういう事言わないで下さいよ…そしてシードチーム友和からは新子憧選手」

三尋木「阿智賀の子だったよね?なかなか上手な麻雀を見せてたけど、この試合でも通用するかは見物だね〜知らんけど」

針生「通用…?えー劔谷茶雀部からは依藤澄子選手。麻雀部では新部長に就任した様です」

針生「そして中年魂からは安岡選手。次鋒戦はこの4名で行われます」

針生「先鋒戦を取れなかった3チームとしては、ここは是非とも勝っておきたい所ですね」

三尋木「そだね〜ここでアイドルちゃん達にまた取られたらリーチがかかっちゃうもんね」

三尋木「そういう意味では、他の所に勝たせてもアイドルちゃんにだけは勝たせないっていう包囲網が出来そうだけど」

三尋木「もしかしたら、それとは別の注目ポイントも出てくるかもしれないね〜」フフフ
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 20:46:19.50 ID:C4KAF0cM0
東一局 親:憧

憧(さて、堅いと思っていた優希の勝ち星をウチは逃しちゃったからね〜)

憧(この次鋒戦はなかなか責任重大…キッチリ勝っておかないとね)タンッ(白)

やよい「ポン」

憧(いきなり鳴かれちゃったか。まぁ仕方ないね、私は結構好形の二向聴だしスピード負けする事は無いでしょ)

やよい(フフフ、お豆腐ゲットです)

二巡後

やよい「ツモ。500・300」パラッ

憧(あちゃーゴミ手で親流されちゃったか)

針生「高槻選手の安和了りで次鋒戦は幕を開けました」

針生「高打点の連発した先程の先鋒戦と比べると、随分地味な和了ですね」

三尋木「クックック。さてさてそれはどうなのかな〜?」

針生「?何かこの和了に意図があると言うんですか?」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 20:54:09.55 ID:C4KAF0cM0
三尋木「二次予選でこの子達は全員が相手を飛ばして勝って来てるってのは知ってるよね?」

針生「えぇ。だから一位通過となっている訳ですし…」

三尋木「トバすと一口に言ってもその手法は色々ある訳なんだけどーこのやよいちゃんは5人の中でも一番特殊なトばし方をしてるんだよね」

針生「特殊なトばし方…?」

三尋木「百聞は一見に如かず。さっきプリントアウトしてもらったこの紙見てみ〜」ヒョイ

針生「はぁ……こ、これは……!!」

東二局 親:安岡

やよい「チー」

やよい「ポン」

安岡(チッまた早い段階で鳴いて場を荒らしやがって……)タンッ

やよい「ロン。1000」パラッ

憧(喰いタンのみ…じっくりいけば三色の芽もあるのにこんなあっさり…)
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 21:08:01.71 ID:C4KAF0cM0
安岡「…嬢ちゃん、随分飛ばしてるじゃねえか」チャリ

やよい「…………」

安岡「親が和了る事をビビってるのか?だがそんな安手じゃあ何度食らっても痛くも痒くもないぜ」

安岡「この麻雀には赤ドラもある。満貫を作るのは難しくないし、それを和了ればそんなチマチマした苦労は水の泡だ」

やよい「…………」ボソッ

安岡「ん?何か言ったか?」

やよい「いいえ、何も」

憧(…私にはうっすら聞こえた)

憧(聴き間違いでなければこの子『和了れればね』って言った…?)

六巡目

依藤「リーチ」タンッ

やよい「ロン。1300」

安岡「チッまたか…」

現在の得点
憧:24500 安岡:23700 依藤:23400 やよい28400
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 21:22:10.61 ID:C4KAF0cM0
東四局 親:やよい

憧(あっという間に東ラス…安手ばかりとはいえ、よくこうも速く和了れるもんだね)

安岡(フン。他人の親はさっさと流して、自分が親の時に大物手を和了ろうってハラだろうが、そうそう上手くいく訳が無い)

安岡(じっくりいけば大輪を咲かせる花を、早々に摘んでしまう様な麻雀で流れを掴めるかよ)

安岡(逆に親っ被りでデカい失点を喰らわせてやるぜ)タンッ

やよい「…………」タンッ

十三巡目

安岡(三段目に牌が置かれる巡目になったか。へっ安手ばかりで和了ってるから肝心な時に手が入らねえんだよ)スッ

安岡(よし、来た。これでタンピン三色一通の跳満テンパイ。ドラが余ったのは残念だが十分な手だ)タンッ

やよい「ポン」カシャッ
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 21:34:13.37 ID:C4KAF0cM0
安岡(チッやはりここで大物手を和了ろうってハラ…)

憧(ドラポン!流石に安和了はここで打ち止めか)

やよい「………」タンッ

憧「チー!」カシャッ

憧(なら私がお返しさせて貰うよ!)

安岡(ふん、今更動こうがここで俺が一萬か四萬をツモれば問題ねえ)スッ

安岡「チッ」タンッ(北)

やよい「ポン」カシャ

安岡(!ここでオタ風を鳴いた…混一狙いか)

憧(ツモは…一萬か。要らないけどこのおじさんの当たり牌っぽいね)

憧(でもさっき私が鳴かなければこれおじさんがツモってたんだから、そういう意味ではラッキー)タンッ

やよい「…………」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 22:00:14.44 ID:C4KAF0cM0
安岡(くそっどうも流れが悪いな…)スッ(六筒)

安岡(ぐ…くそっあのガキは混一狙い。他の捨て牌を見てもこれはド本命の所…流石にこれは切れねぇ)タンッ

憧(やよいちゃんの現物…おじさんは降りたみたいだね)

安岡(だがもう十五巡目だ。こんな見え見えの混一に振る奴も居ないだろうし)

安岡(あのガキがツモれずに終わる可能性は高い。次の局こそ親被りをぶつけてやる!)

そしてそのまま静かに場は進み

依藤(親の現物…)タンッ

安岡「よし、流局だな。俺はノーテンだ」

安岡「残念だったな、やっと高い手が張れたのに。まぁ次の親で頑張れ…

やよい「ノーテン」パタッ

安岡「な!?」

安岡(馬鹿な!あの捨て牌で…?コイツは北を鳴いてからずっとツモ切りで、その中には筒子もあったってのに…張って無いだと?)

安岡(くそっ!それなら俺は降りなきゃラストに四萬をツモって和了ってたのに…)ギリッ

やよい「…随分気になってるみたいなので、お見せしますね」クルッ

やよいの手牌
一二三四579

安岡(………っ!!!影も形も…筒子が無い)
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 22:02:54.81 ID:C4KAF0cM0
※萬子が一、筒子が@、索子が1で表現してます。
これが一般的な表現の仕方ですよね?
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/10(火) 22:08:36.95 ID:lla0E3gNo
>>228
それでおk

タンヤオ一通はありえ…いや口出しして悪かった。
続き楽しみにしてるよ。
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 22:16:21.19 ID:C4KAF0cM0
安岡「ブラフだったってのか…役無しにしてまで」

憧「あれ?で、でもやよいちゃんラス牌で六索切ってるじゃん!手に入れておけば形式聴牌で連荘出来たのに…」

やよい「…必要無いですから。このルールなら親番なんて私には足枷なだけです」

安岡「ど、どういう意味だ…?」

やよい「おじさんは、麻雀に勝つ方法って知ってますか?」

安岡「は、はぁ?そ、そんなもん自分が和了って他を和了らせない様にするとしか…」

やよい「その通りです。でもそれは、同じ事なんですよ」

やよい「だって…自分が全ての局で和了れば、誰も和了る事は出来ないですから」ニヤッ

安岡「――――っ!!!」ゾクリッ

やよい「さ、南入ですね。私がラス親で良かったです。…後4局よろしくお願いしますね」ペコリッ

安岡「……………」ガクガク
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 22:20:08.25 ID:C4KAF0cM0
訂正
>>225
安岡(よし、来た。これでタンピン三色赤2の跳満テンパイ。ドラが余ったのは残念だが十分な手だ)タンッ

>>229
ありがとうございます。闘牌でのミスはこれからも山の様に出ると思うのでご指摘頂けると嬉しいです。
投下中レスも随時募集してますのでー
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 22:28:57.77 ID:C4KAF0cM0
南一局 親:憧

やよい「ポン」カシャッ

やよい(うっうー發のポイントカードゲットですっ)

やよい「ツモ。1000」

憧「ま、まだ四巡目…」

南二局 親:安岡

やよい「チー」「ポン」「ポン」「ポン」カシャッ

依藤(は、裸単騎…に、二枚切れてるこれなら…)タンッ

やよい「ロン。1000」

依藤「そ、そんなぁ…」

南三局 親:依藤

やよい「ロン。ピンフのみで1000」

安岡「な、鳴かないパターンもあるのか……」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 22:58:35.89 ID:C4KAF0cM0
訂正
>>232 4行目
やよい「ツモ。500・300」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/10(火) 23:03:10.73 ID:C4KAF0cM0
針生「し、信じられません…高槻選手これで流局を挟んで六連続和了!そしてその全てが一翻の安和了です!」

三尋木「すげーすげー。予選の時は点数を削る必要があったからか、もうちょっと遅くて高い手も和了ってたけど」

三尋木「1位なら(ほぼ)何でも良いこのルールだと、好き放題やってるね〜」

三尋木「いくら役満を張っていようが、一手早くゴミ手を和了られれば何の意味も無い」

三尋木「触れもしないスピードには、どんなパワーも通じないってのを証明してるって感じだねぇ」けらけら

安岡(な、なんなんだコイツは…さっき垣間見せたあの気配。種類は違うがまるでアレはアカギの……!)

安岡(そ、そうえば随分昔に、アカギから聞いた事がある)

安岡(ぶらりと立ち寄った雀荘で子供に泣きつかれて、ヤクザ追い詰められてたその子供の親父を助けてやった)

安岡(そしてその後、代打ちの料金は自分が打って返すと言うその子供に、少しの間師匠まがいの事をしてやったと…)

安岡(十年近く前の話。ま、まさかその子供が………)

やよい「リーチ」タンッ

次巡

安岡(げ、現物が全く無い…こ、これか………?)タンッ

やよい「ロン。1500」パラッ

次鋒戦終了
憧:24000 安岡:20900 依藤:22100 やよい33000
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 01:21:03.70 ID:iehgoSLo0
針生「しゅ、終了ーーー!!!なんと雀ドルM@STERの高槻やよい選手!」

針生「安手のみで和了りまくり、自分以外誰も和了らせないパーフェクトゲームで場を制圧しました!」

針生「流局を挟んでの七連続和了!しかも積み棒は一切無しの丁度八局での完封勝利です!」

針生「更に更に!高槻選手は二次予選でもパーフェクトゲームで制しているという…とにかくもう凄い大記録が達成されてしまいました!!!」

三尋木「うわーやべーやべー時間見たら13分で終わってるよ?ネトマじゃないんだから」けらけら

三尋木「いや〜予選見た時も思ったけど、アイドルの子達はまだ経験が浅いのかどこかに拙さがあるんだけど」

三尋木「この子は一切そんな事無くて、20年位修羅場くぐりぬけて来たみたいな打ち方するね〜怖い怖い」

三尋木「末恐ろしいというか今恐ろしいって感じだね〜」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 01:31:59.04 ID:iehgoSLo0
やよい「ありがとうございましたっ!」ガルウィング

憧「ありがとうございました…」ずーん

依藤「ありがとうございました…」ずーん

安岡「………お疲れ様」ずずーん

安岡「……高槻」

やよい「?何ですか?」

安岡「アンタの師匠はひょっとして…」

やよい「あ、レッドさんのお知り合いの方だったんですか?」

安岡「レッド?」

やよい「本名で呼ばないでくれって言われてるんですよ。私みたいな子供を弟子にした事が広まったら恥ずかしいって言って」

安岡「…はっ違いねえな」ははっ
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 01:41:41.75 ID:iehgoSLo0
安岡「嬢ちゃん、対局中は舐めた口きいちまって悪かったな」

やよい「いえいえ、私こそ目上の人に失礼な事を言ってスミマセンでした」

やよい「どうも麻雀を打ってる時は入り込んじゃって、性格変わってるって良く言われちゃいます…」シュン

安岡「師匠の影響かもしれねえな、それ。いやアイツはいつでもあぁだが」

安岡「…スタイルは違えど、アイツの麻雀を受け継ぐ者が居るって事か」しみじみ

やよい「継ぐだけじゃなくて、いつかはレッドさんに勝つのが私の目標ですけどね」

安岡「ははっそりゃあ面白そうだ。その時が来たら情報屋を通じて是非呼んでくれ」

安岡「ありったけの金を嬢ちゃんに賭けてやるよ」ひらひら スタスタ

やよい「…損はさせませんよ」ニコッ
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 01:46:42.06 ID:iehgoSLo0
ここで区切っておきます。
あれ…?何故数合わせに入れただけのおっさんがこんな前に出てしまったの?分からない分からない。
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 02:07:27.65 ID:qw112mL2o
やよいさんかっこいいっす
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 02:28:38.49 ID:cE2ynZzlo
安岡を数合わせとな…
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 05:13:04.86 ID:qGNGejXL0
やよい「ただいま戻りました〜」

P「おうお疲れ、やよい。流石の試合運びだったな。うん…もうホント流石としか言えないわ」

やよい「えへへ、少しは鳴きの強さを見ている人達に教えられたかなーって」

伊織「それは十分伝わったけど、やよいの強さの本質はそこじゃないでしょ?」

響「だよな〜東ラスのあえて友和の人に鳴かせて、中年魂の人のツモ牌をズラした所とかビックリしたぞ」

やよい「そんなのたまたまですよ〜」

春香(やよいの本気は初めて見せてもらったね。多分まだ奥の手はあるだろうけど、これがやよいの基本戦術)

春香(あの封殺力は超強力…。でも、他に支配力を持つ人が居ても通用するのかな?)

千早「友和の人と戦ってみての感想は何かある?高槻さん」

やよい「タイプ的には私に近かったですね。副露センスも良かったですし、上手い人だと思いました」

やよい「ただ、もう少し色々視える様にならないと裏では生き残れないでしょうけど…」

P「お、おぅ……」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 05:25:25.64 ID:qGNGejXL0
P「ま、まぁ何にせよこれで二勝!後一勝で準決勝進出確定だ」

P「だが俺達の目標はあくまで優勝。通過で満足せずに全勝狙っていくぞ!」

春香「うわ〜折角気楽な状況で回って来たと思ってたのに、プレッシャーかけないで下さいよPさんw」

P「どうせ微塵も感じてないくせに何言ってんだよ。キッチリ頼むぜリーダー」

春香「はいっ!」


〜『友和』控室〜

憧「ゴメン…何も出来ずに終わっちゃった」ずーん

穏乃「ドンマイ!」

和「仕方ありませんよ。あの子の仕掛けが神掛かり的でした」

憧「いやホント私の手牌どころか山牌まで透けて見えてんじゃないのかってくらい」

憧「全部が全部あの子の都合の良い様にコントロールされて…」

和「そんなオカルトありえません」

優希「雀荘に来た時は居なかったのに、とんだ隠し玉が居たもんだじぇ」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 05:29:23.05 ID:qGNGejXL0
穏乃「でもこれで…私達は二連敗。敗退にリーチが掛かっちゃった…」

優希「次は少なくともアイドルの子達にだけは勝たせる訳には行かないじぇ」

憧「負けたらその瞬間敗退確定…負けちゃった私が言う事じゃないけど、責任重大ですね」

和「でも…大丈夫ですよ。きっと。だって私達の中堅は…」じっ

すばら「そうです!どんな絶対絶命のピンチでも、この花田煌が卓に入る限り負けはあり得ません」

すばら「これから私と高鴨さんと原村さんの三人で、華麗な大逆転を見せてあげましょう!それが出来ればそんなすばらな事は無いですから!」すばらっ

穏乃「ハイッ!頑張って下さい!」

和「信じてます、花田先輩」

すばら「フッ」 

スタスタスタ ガチャッ パタン

すばら「…………胃が痛いです」ダラダラダラダラ

そして

針生「中堅戦終了〜!トリッキーな打牌で天海春香選手が見事準決勝への切符を掴みました!!」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 07:35:46.67 ID:P1UWinNSO
春香戦丸々カットとか…
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 09:56:15.13 ID:5TtKp7jm0
キングクリムゾン!
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 11:36:35.70 ID:m7Qs7O0zo
すばらくない
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/12(木) 17:16:33.64 ID:hbk8ZjKAO
まぁすばらさんは飛んだことないってだけで強い訳じゃないからね
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 18:54:47.36 ID:qGNGejXL0
春香「ふぅ〜緊張しました〜」

千早「お疲れ様。もっと早く終わるかと思ったけど、結局オーラスまで打ったわね」

やよい「友和の人が序盤ガッチガチで、跳満と親満に連続で振りこんでましたもんね」

春香「うん、あの時点では私と中年魂の平山さん…だったっけ?は37000同士で並んでたから、ちょっと焦ったよ」あはは

響「残り1000点からの粘りは見事と言う他無かったけどな。見習いたいぞ」

P「うん、俺も特にそう思った」

千早「中年魂の人、見た目は少しレッドさんに似てたわね」

やよい「えっそうですか?私は全然そんな風には…」

伊織「さて、次は私ね。まぁもう勝ちは決まってるんだし、軽く流してくるわ」 サラッ

やよい「頑張ってね、伊織ちゃん」

伊織「えぇ。こんな所で躓いてられないもの」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 19:03:36.16 ID:qGNGejXL0
副将戦・南三局終了時の得点状況
伊織:28800 穏乃:19200 森垣:36600 仰木:15400

P「うーむ、トップとは約8000点差か。ちょっと離れちゃったな」

やよい「伊織ちゃんは基本的にデジタル打ちですからね。運気に乗ってる人が居れば追いつけない事もありますよ」

響「単純にこの試合ツいてないのもあるしな」

千早「それでも射程距離の2位につけるあたりは流石といった所なのでしょうけど…」

春香「でもこの試合はトップ以外は負けってルールだからね。善戦に意味は無い」

響「ん、厳しい事言うな。春香」

春香「私がじゃなくて…伊織はきっとそう思ってるよ」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 20:06:05.87 ID:qGNGejXL0
伊織(完璧に打った自負はある。それでも今の状況は2位…)

伊織(ったく深く知れば知るほどクソゲーよね。この遊び)ハァ

伊織「…………」スッ(目を閉じる)

伊織(最善を尽くしても負ける時は負ける。そう言って納得するのは簡単だけど)

伊織(違うわよね…例えば前局の三巡目。あの七筒を鳴いておけばあの局は恐らく私が和了っていた)

伊織(あの手牌、巡目ならスルーが間違い無く合理的な選択だけど、それがこのゲームにおいては正しいとは限らない)

伊織(…癪だけど、アイツの言葉が耳に残ってるわね)

〜回想〜

??「確かにお嬢ちゃんの打ち方は合理的だ」

??「流行りのデジタル打ちって奴か?合理的で守備的で、まず大負けする事は無い」

??「長期戦をやればまず良いスコアを取る事が出来るだろうさ」

伊織「…それの何が悪いのよ。それがこのゲームの攻略法の一つの完成形でしょ?」

??「悪いとは言ってねえさ…ただ、くだらねえ」

伊織「!」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 20:11:38.27 ID:qGNGejXL0
??「長期戦つったって結局は1ゲームの積み重ね。一局の積み重ねであり…一打の積み重ねだ」

??「何かをツモり何かを切り何かを鳴く。その一瞬一瞬が全て」

??「理屈じゃねえんだよ…理はたしかに大事だが、本当に重要なのはそれを極めた上で裏切る事…」

??「ほら、ロンだ」 パラッ

伊織「な!?こ、こんな待ち……」

??「非効率で下手糞だと思うか?違うな。俺はあそこで撒き餌をしておけば、100%お前が飛び込むと思ったからこの穴待ちをした」

伊織「だ、だってコレ、この八筒を後でツモり直せる保証は無いじゃない!」

??「いらねえんだよ、博打にそんなモン。来る予感がしたからそうしたまでだ」

伊織「く…」

??「そんなんじゃあ苦労するぜ?嬢ちゃんは理で作ったトラップには気付けても、偶然によって出来たものには気付けない」

??「そしてこれは気付けなくても仕方が無い…と、納得したフリをして自分を誤魔化す。ハッ誰かの昔を思い出すな」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 20:15:40.64 ID:qGNGejXL0
伊織「…………」

??「死ぬ事で助かる…そういう例は俺の経験上、結構な数あった」

??「みえみえのリーチに振り込む事を恐れるな。後ろから見てる奴に下手糞と言われても鼻で笑ってやれ」

??「それが出来れば、嬢ちゃんが今感じてる殻を破る事が出来るだろう」

??「…それは麻雀に限った話では無く、な」

伊織「………はぁ何でもお見通しなのね。気味が悪いわ」

??「ククク…まぁ伊達に年を食っちゃいねえって事さ」

伊織「…それで、響がやってるアレみたいに、私にも手っ取り早い特効薬は無いの?」

??「そうだな……ドライブでも行くか?」

伊織「は?」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 20:25:46.90 ID:qGNGejXL0
〜回想終了〜

伊織(ホンットあの時はマジで死んだかと思ったわ…)

伊織(でもアレのお陰で吹っ切れた部分は私の中に確かに、ある)

伊織(ブレーキを踏まない心で…これまでの『効率』を撒き餌に変える!)タンッ!

穏乃(!いきなりドラ切り?ずっとデジタルで打ってたのに?)

森垣(どんな手が入ってるのか要注意でー!)

P「伊織がデジタルを捨てた!?」

春香「フフフ。そこで驚いたら伊織の思うつぼですよ、Pさん」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 20:55:12.56 ID:qGNGejXL0
P「どういう事だ?」

春香「今迄ずっと合理的な打ち回しをしていた人が、急に妙な仕掛けをして来たら警戒しますよね?」

春香「警戒して…その一挙手一投足を見逃さない様にする。視線と意識が自分に集中していく」

春香「伊織はアイドルオーラを強める事で、更にその効果を高める事が出来ます」

P「?まぁそりゃあ魅せる事に長けた伊織がその気になれば、目を引かせる事は簡単だろうが…」

響「伊織はキュート系のビジュアル高いもんなー性格はあんななのに」

やよい「伊織ちゃんは性格も可愛いですよ?」

春香「自分に意識が集中していれば、自分の行動である程度周りをコントロールする事が出来るんですよ」

春香「簡単なトコで言えば、自分の危険度の高さを演出してる時にあえて生牌を切って、周りに現物を切らせたりとか」

P「ま、まぁそれ位の事なら…」

春香「それ位の事を、人身掌握術に長ける伊織は技に昇華させたんですよ」ニヤッ

P「なに?」


伊織「ロン。タンヤオドラ3で8000」


P「!!!」

穏乃「…………はっ!え、えぇっ!?な、何で私こんなとこ切って…」

伊織「さぁね。夢でも見てたんじゃない?」にひひっ

副将戦終了
伊織:36800 穏乃:11200 森垣:36600 仰木:15400
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/12(木) 21:11:48.55 ID:qGNGejXL0
針生「これは意外な幕切れでした!友和の高鴨選手、不用意な打牌で2位の水瀬選手に振り込んでしまい」

針生「その結果順位は逆転!開局から1位をキープしていた劔谷茶雀部の森垣選手を200点差でかわし、雀ドルM@STERが四つめの白星を手にしました!!」

三尋木「不用意というより、不自然な切り方だったね〜」

三尋木「全く有り得ない選択という訳では無いけど、セオリーなら二萬切りってトコだろうし」

三尋木「もっと言えばあのロン牌をあの時まで残してたのも違和感あるよ。インターハイの時はそんなにおかしな事やる子じゃなかったしね〜」

針生「準決勝進出の芽が消えた事で、気の緩みが出たのでしょうか?」

三尋木「そういう事でも無いと思うなぁ」

三尋木「そう、まるであの打牌はあの子の意志じゃなくて、何者かに操…って、そんな事ある訳ないか〜!」なはは

針生「いやそこまで言ったなら最後まで言って下さいよ…」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/13(金) 09:57:30.44 ID:PlNUoDL4o
おつ
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/13(金) 22:26:30.04 ID:88biP1VXo

258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 15:34:24.38 ID:0Otqxvrq0
伊織「戻ったわ」ガチャッ

やよい「お疲れ様、伊織ちゃんっ」

響「結構ギリギリだったなw」

伊織「否定は出来ないけど、アンタには言われたくないわね」

P「ははは、まぁ本当の実力はオーラスに出るというのはよく言われる事だからな。そういう意味では二人共良かったんじゃないか?」

響「ロクにオーラスに行った事が無い人に言われてもなぁ」

P「なんだとー!」

ギャーギャー グリグリグリ イタイイタイ!ヤ、ヤメロォー!

春香「で、どうだった?伊織。必殺技の感触は」

伊織「ものすごい疲れたわ…まだ頭がダルいし、あんまり多用出来るものじゃないわね」

伊織「予選の時はまだ楽だったけど…雀力の高い相手に決めるのはなかなか、ね」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 15:44:25.00 ID:0Otqxvrq0
春香「とっておきの大技って事かぁ。うんうんそうだよね、強い技にはそれなりのリスクが付きものだよねっ」

伊織「気楽に言ってくれるわねぇ」ハァ

やよい「あまり無理しちゃ駄目だよ?伊織ちゃん。試合中に倒れるなんて事になったら大変だし」

伊織「大丈夫よ。救急車を呼ばれない程度にはセーブするつもりだから」

P「だからお前達は何の話をしてるんだよ…」ボロッ

春香「なんでPさん手に歯型ついてるんですかw」

P「響に噛まれた」

響「犬に噛まれたみたいに言うなっ!」ぷんすか

千早「……………♪」シャカシャカ

春香「千早ちゃん千早ちゃん。そろそろ時間だよ」ポンッ

千早「ん…分かったわ」スクッ

千早「それじゃあ皆、行ってくるわね」

やよい「千早さんファイトですっ!」

春香「頑張れ〜リラックスしていこう!」

千早「えぇ。それじゃあね」ガチャッ パタン
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 15:59:14.52 ID:0Otqxvrq0
響「なんというか…ホントにいつも通りって感じだな」

伊織「もう勝ちは決まってるしね。プレッシャーを感じる場面でも無いでしょ」

P「まぁ元々千早は目的があって参加してるって訳でもないもんな」

伊織「強いて言うならやよいが居るからじゃない?」

やよい「えっどういう事?伊織ちゃん」

伊織「何でもないわ」サラッ

春香「千早ちゃんのモチベーションは心配無いと思うよ。その為に大将に決めた所もあるんだから」ニヤリ

響「どういう事?」

P「経験の浅い千早がプレッシャーを感じ無い様に、先に三勝を上げた状態で回す為じゃなかったのか?」

春香「それも無くは無いですけど…友和のメンバーの人達の顔って覚えてますか?」

春香「いや正確には体…かな?そして今迄の四試合で出て来た人を除いていくと残るのは…」

P「えーと………あぁ」(納得)

伊織「酷な事するわねぇ」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 16:12:51.66 ID:0Otqxvrq0
〜対局室〜

千早「……………ヨロシクオネガイシマス」ペターン

和「?宜しくお願いします」ペコッ ボヨンボヨンッ

千早(か、開会式の時にちらっと見た時も驚いたけど…間近で見ると、こんな………っ!)

千早(た、たしかこの子高校一年生なのよね?歳下……………)ずずーん

和(な、なんだか落ち込まれている様ですが…どうされたんでしょう)

千早「くっ!」キッ!

和「ひぃっ!」ビクッ ボヨンッ!

千早(絶対に負けられないわ…!)メラメラ


春香「よしよし、上手い具合に火が付いたみたいだね」

伊織「あ、しかも対面に座る事になったわね」

春香「先鋒で来るかな、とも思ったんだけど優希ちゃんが同じチームに居たからね」

春香「読みが当たって良かったよ」

P「しかし物凄いな…。大会終わったらスカウトしに行…いだだだだっ!!!」ツネラレッ
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 16:47:33.89 ID:0Otqxvrq0
和(な、なんだかアイドルの方の目が怖いですけど…そ、そんな事は麻雀に関係ありません!)

和(私は全力を尽くして…なんとしても皆の元へ白星を持ち帰ってみせます)

〜回想・十分前〜

穏乃「ゴメン和…私達が不甲斐ないばかりに」シュン

和「気を落とさないで下さい、穏乃。麻雀はどんな人でも負ける事がある競技ですから、そんな事もありますよ」

憧「でも…折角の和と一緒に遊べる機会だったのに、こんなに早く…」

和「そう…ですね。たしかにそれは私も残念です」

穏乃「…………」グスッ

和「ですが、一回戦で負けてしまったからといってこの思い出が嫌なものになる訳ではありません」

和「私にとって本当に大事な事は、大会に勝ち進む事では無く、この5人で一緒に遊ぶ事だったのですから」ニコッ

穏乃「……っ!のどかぁ〜!」ダキッ

すばら「フフフ、それに悔しい思い出ほど時間が経った後によく覚えてるものと聞きます」

すばら「いつの日かお酒でも酌み交わしながら、この悔しさを笑い話にする事が出来る日がきっと来る事でしょう」すばらっ

優希「花田先輩が締めるのか〜………戦犯なのに」ボソリ

すばら「すばらっ!?ま、負けは皆の責任でしょう!」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 16:48:01.76 ID:0Otqxvrq0
憧「あははっまぁ皆負けちゃったんだから逆にスッキリするって事で!」

和「私は今から試合なのですが…」

憧「うん、だから私達は皆負ける事期待してるから、気楽に打ってきな〜和」

和「なんですかそれっ!」ぷんっ

穏乃「…確かにどうせならそれ位思いっきり負けた方がスッキリするかも」

優希「そうそう、東一でトばされてくれると花田先輩の罪悪感も薄れるじぇ」

すばら「何で私だけなんですかっ!」

和「リーダーの試合を応援しないとかどんなチームですかっ!私もう行きますからね!」

スタスタ ガチャッ パタン

和「…全くもう」ハァ

和「そんな事をあんな目で言われたら………意地でも勝ちたくなってしまうじゃないですか」クスッ

和「行きましょう、エトペン」ギュッ
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 17:19:48.40 ID:0Otqxvrq0
針生「さぁこの第8ルームで行われている一回戦もいよいよ大詰め!大将戦を迎えました」

針生「大将戦に出場するのは、友和からはリーダーのインターミドルチャンピオン原村和っ!」

針生「そして四連勝中の雀ドルM@STERからは如月千早選手。若手歌手の中で今最も注目されている一人です」

針生「劔谷茶雀部からは一年生の安福莉子選手。中年魂からは矢木選手。この4名で大将戦が行われます」

針生「既に勝ち抜けは雀ドルM@STERで決定していますが、他のチームも雀ドルM@STERの全勝を阻止すべく全力で来るでしょうから」

針生「熱い戦いが期待出来ますね!」

三尋木「まぁ皆各々のチームの大将を任されてる訳だからね〜信頼されてるんだから責任感は強いんじゃね?知らんけど」

三尋木「ていうかさ、ここに残るレベルの雀士が、卓に着いてるのにやる気を失うなんて事を心配するのは失礼だぜアナウンサー」

針生「確かに…失言でしたね。失礼しました」

針生「さぁ選手が場決めを終えて、サイコロを振りました。大将戦のスタートです!」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 17:42:52.94 ID:0Otqxvrq0
東一局 親:和

和(配牌から二向聴…好配牌に恵まれましたね。まるで優希の様…)タンッ

千早「…………」タンッ(六萬)


憧「えっ初手から六萬切り?」

穏乃「配牌で対子が4つ…。チートイ狙ってるとかかな」

憧「いやいやこの巡目でそれって決め打ちにも程があるでしょ!それに六萬だって生牌なんだし…」

すばら「一打目からセオリー無視…この人も、何かあるのかもしれませんね」すばらっ


六巡目

和「ツモ。4000オールです」パラッ

千早「はい」チャリ

針生「大将戦最初の和了は原村和っ!親満をツモってまずは一歩リードです!」

和(このままリードを保たせてもらいます…)カアァ
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 17:53:54.99 ID:0Otqxvrq0
東一局一本場 親:和

和「チー」

和「チー」

和「ポン」

和「ロン。1500は1800です」

安福「はい…」チャリ


P「クソみたいな配牌から三鳴きでの喰いタンか…」

伊織「やよいみたいな事するわね」

やよい「親ですし良い選択だと思いますよ」

響「切るの早いな〜判断スピードが尋常じゃないから、手を読むのが難しいぞ」

春香「流石はインターミドルチャンピオンだね。何か顔が赤いのが気になるけど…」

P「千早大丈夫かな…」

春香「心配ありませんよ、南家の千早ちゃんは特に強いですから」

春香「今はたまたま両方六巡目以内で和了られたからアレですけど…」

P「六巡目以内?」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 18:17:48.05 ID:0Otqxvrq0
東一局二本場 親:和

四巡目

千早の手牌
七七二二725FFGH北北 ツモ6

千早(Gが場に二枚…)タンッ


憧「そこで八筒切り!?どう考えても浮いてる二索切りでしょ普通!」

優希「これは千早ちゃんは素人なのかもしれないじぇ。のどちゃんラッキーだったな」

穏乃「『捨ての大将』って事?こういうルールの団体戦では常套手段だけど…」

穏乃「花田さんはどう思…って、どうしたんですか?苦い顔をされてますけど」

すばら「い、いえ少しだけ古傷が疼いただけです」

すばら「そうですね…オリという訳では無いでしょうし。素人が適当に打っているという事でも無いのなら…」

すばら「私達とは何か別のものを如月さんは見ているのかもしれませんね」すばらっ


五巡目

千早「…………」スッ(7)

六巡目

千早「…………」スッ(H)

千早「リーチ」タンッ


針生「如月選手リーチ!し、しかし待ちになっている二索は残り一枚!地獄単騎でのリーチです!」

針生「これはどういう事でしょう?数巡待ってもっと枚数が多くて出易い牌に待ちを変えた方が…」

三尋木「わっかんね〜」へらへら
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 18:31:58.82 ID:0Otqxvrq0
千早「…………」ゴォッ!!

矢木(な、なんだ?リーチした瞬間、ロングの嬢ちゃんから妙な気配が…)

安福(こ、怖いです…)

七巡目

和「…………」タンッ


伊織「誰も鳴かない…決まったわね」

春香「そうだね。よしよしこれで追いついたよ」

P「?いやいや、地獄単騎なんてそうツモれるもんじゃねぇぞ?いくら千早がチートイが得意とはいえ…」

春香「Pさん。さっきも言いましたけど、南家の千早ちゃんは特別なんですよ」


千早「…………」スッ ズズズズズ

矢木(な、何だってんだ。この威圧感は……)


春香「鳴きが入らない場合、南家がツモるのは七巡目の二つ目の牌」

春香「その牌は合宿中の特打ちで一度の例外も無く………」


千早「ツモ」タンッ!(2)


春香「―――千早ちゃんの和了牌でした」
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/14(土) 18:39:16.56 ID:0Otqxvrq0
ここで切ります。
なかなか一気に進められなくてスミマセン…。
どこをターゲットにしてるのか分からないSSになってますが、もうしばらくお付き合い頂ければ。
中年魂のおっさん達は驚き要因で出してるだけなので、知らなくても何も問題無いですので。
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/14(土) 19:53:31.76 ID:nYFw/C8Co
ちひゃーかっこいいな
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/14(土) 20:02:45.12 ID:c7FxIipSP
八木さん本職なのに……
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/14(土) 21:51:27.47 ID:XalfDNNSO
72に愛されておる…
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 06:20:12.78 ID:ngMtWzsSO
これ他家が72の時ツモ切りしたら当り牌なのかな
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 10:23:58.51 ID:6FfIhWrOo
すばら先輩一応傷ついてるんだな
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/16(月) 13:17:36.39 ID:dqWTNzN70
訂正
>>261
伊織「あ、しかも対面に座る事になったわね」をカット

対面に座ってるのに南家とはいかに
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/16(月) 13:36:43.00 ID:dqWTNzN70
針生「い、一発でツモって来ました!リーチ一発ツモ七対子ドラ2の跳満和了です!」

三尋木「うーわまたチートイとかマジっすか」

針生「また?」

三尋木「前局もその前もあの子はチートイをテンパイしてたんよ。和了れなかったから意味ないけどねぃ」

針生「そ、そういえば…。この浅い巡目で三連続七対子テンパイ…驚異的ですね」

三尋木「チートイはどんな駄目駄目なツモでも、最初からそれ狙ってノーミスで打てば結構完成しちゃうもんだけどさ」

三尋木「そのノーミスでっていうのが難しくて、手の中の対子が増えるごとに難易度は上がっていく…でもあの子はここまで一度も裏目を引いて無い」

三尋木「配牌で毎回四つ位対子があるのもさることながら、本当に恐ろしいのはそこだよねぇ〜知らんけど」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/16(月) 14:03:09.68 ID:dqWTNzN70
〜とあるバー〜

室田「…………」じっ

??「何か面白え番組でもやってるのか?」

室田「!…こらどうも。いえ、例の麻雀の大会ですわ。丁度あの蒼髪の嬢ちゃんの出番で」

??「ふーん。そういやアイツの相手は室田に任せたんだったな」

室田「赤木はんに頼まれたら断れませんわ。最初は急に何を言い出しはったんやと思いましたけどね…アイドルの嬢ちゃんと麻雀を打てなんて」

??「ククク…まぁそう言うな。俺も実際に行ってみるまで誰が相手かは知らなかったからな」

室田「でもあの子の相手をしてみて…すぐに戦慄が走りましたわ」

室田「ワイも七対子に関してだけは、誰にも負けへん。ギリギリまで実践的で、じりじりと神の領域に近付いてるなんて事も思ってましたが…」

室田「アレは…そんなワシの経験やテクニックを嘲笑った」

室田「キー牌をまとめて入れる対子場作り…完成したと言って対子を伏せていくゆさぶり…そして相手の手牌の読み」

室田「そんなモン何の意味があるんやと言わんばかりに、圧倒的な速さで対子を7つ重ねて、ワシに勝っていきよりました」ハァ
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/16(月) 14:14:46.13 ID:dqWTNzN70
??「あの嬢ちゃんは5人の中でも特に素人だったからな。役も七対子しか知らないと言っていた位だ」

室田「それで勝つ…まるで赤木さんの逸話の様ですね」

??「ククク…俺はまだマシだよ。あんな条理を吹っ飛ばす様な化物じゃなかったさ」

室田(いや、それはどうなんやと思うけど…)

??「あの嬢ちゃんは頭も良い様だったからな、教えればあの兎の嬢ちゃんの様な効率の良い打ち方も出来るんだろうが」

??「それであの『異質』が消えちゃあつまらねえからな。最低限の守りの面の事だけ教えて後は好きにやらせたよ」

室田「あの嬢ちゃんは、何者なんでしょうね…?」

??「さぁな…だが特定の数字の寵愛を受けてるのは確かな様だぜ」

室田「特定の数字…?」

??「あの嬢ちゃんはただ七対子を決めているだけじゃない。明らかな偏りの元に寄って来ている牌がある」

室田「!言われてみればたしかにっ…!待てよ、そもそも七対子っちゅーもんが……っ!」

??「そうあの嬢ちゃんは言うならば…七つの対子(ふたつ)」

??「72の化身だ」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/16(月) 14:15:20.52 ID:aTbEgk+Q0
さすがやで
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/16(月) 14:33:19.78 ID:dqWTNzN70
矢木(クソッどうなってんだこの卓は…さっきからずっとロクに順子が繋がらねえ…!)

矢木(典型的な対子場…数牌の7と2なんて全く場に出てねえんじゃねえか?)

矢木(3・7のキー牌が一箇所に固まっていれば順子が構成されにくいのは当然だが…)

矢木(………さっきの局はロングの嬢ちゃんの手牌にごっそり固まっていたが…まさか、開局からずっと……?)

矢木(はっ!んな馬鹿な事がある訳ねえか。それじゃあまるでオカルトじゃねえか)タンッ!(H)

千早「ロン」パラッ

矢木「!?」

千早手牌
七七二二7722FFAAH ドラF

千早「チートイツドラ2で9600です」

矢木「ば、馬鹿な………全種類だと」

和(なかなかの偶然ですね)
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/07/16(月) 15:07:10.91 ID:W8alv6vB0
7が絶対対子になるんならヴィヴィアンが出てきても大丈夫だな
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 18:20:55.82 ID:fjz1Sh3MP
咲の世界の支配力キャラの中でも結構上位っぽいなこりゃ
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 21:46:57.62 ID:q0l2EAKo0
読み返していたら、抜けレスがあるのを発見。
↓のレスが>>122>>123の間に入ります。
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 21:47:35.49 ID:q0l2EAKo0
胡桃「ぐ…」

胡桃(馬鹿か私は!焦ってこの化け物の得意技の事を忘れて生牌を切るなんて!)

胡桃(順番を逆に、先にチー2回をさせてからポンなら…いけたかもしれないのに)グッ

白望(…って胡桃は思ってるだろうけど、結果は同じだろうなぁ…)

白望(さっきの私の手だと、カンチャンの三筒はどうしても欲しい所だけど)

白望(恐らく宮永さんは配牌から暗刻で揃えてた。胡桃がいつ切っても、私の手に入る事は無い)

白望(しかし…これをされるとなると厳しいなぁ…一見一番手っとり早い方法が完全に塞がれてる)
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 21:49:09.22 ID:q0l2EAKo0
さて、じゃあ書いていきますね。今日中に一回戦は終わらせよう…
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 21:56:20.71 ID:q0l2EAKo0
〜『友和』控室〜

穏乃「全種類の7と2…これ何かの特殊な役になったりしないのかな」

憧「中国の古役とかでありそうだよね。それにしてもこれは……」

すばら「…間違い無く、何かの特殊能力を持っている打ち手ですね。園城寺さんや松実さんや宮永さんの様な…」

穏乃「花田さん以外の準決勝の卓の人達じゃないですか」

憧「…今更ですけど、よく唯一の無能力者で何とかなりましたよねアレ」

すばら「毎回毎回そういう人達の相手をしなければならないのは先鋒の悲哀というものですね…」

優希「いやいや花田先輩だって立派な能力持ってるじゃないか。ほらあの……」

憧「飛ばない能力?………うん、まぁそうだね。凄いよね」

すばら「妙な気を遣わないで欲しいんですが…」すばら…

優希「飛ばないすばらは唯の酢豚だじぇ!」

すばら「語感だけのゴリ押しのボケも止めなさい!」ズビシッ!
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 22:10:48.56 ID:q0l2EAKo0
穏乃「タイプ的には、玄さんに近いのかな。特定の牌が集まって来るという意味で…」

憧「どっちかと言えば宥姉じゃない?さっき二筒切ってたから、7・2牌が切れないって訳でも無さそうだし」

すばら「応用範囲の広さという意味では、松実宥さんの方が近いかもしれませんね」

すばら「そして恐ろしいのは、能力の事が分かっても対抗策が無いという事…」

優希「どういう事?」

憧「玄や宥姉みたいな『特定の牌が集まり易い』能力の弱点は、その分手が透けて見えるって事」

憧「だからこっちはそれを利用して向こうの当たり牌を読んで、こっちは溢れやすい牌で待つっていうのが一番単純な対抗策なんだけど…」

優希「!そうか。七対子の待ちは必ず単騎待ち…ツモごとに切り替える事の出来るそれを読むなんて出来る訳無いじょ!」

すばら「偶発的単騎はどんな麻雀の達人でも読む事の出来ない、予測不能の刃…読む上では厄介な事この上無いです」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 22:36:13.08 ID:q0l2EAKo0
穏乃「それに守りでもチートイは優秀だもんなぁ〜」

穏乃「危ないと思う牌をツモっても、それをもう一枚ツモれば簡単に張り直せるし…」

憧「だね。7・2牌をツモリ易いってだけならともかく、あの七対子聴牌速度が加わると隙が無い…玄の能力よりよっぽど使い勝手が良いよ」

すばら「これは副次的な事ですが…7・2牌が如月さんの手に集まる事で、当然他の人には入りにくくなる」

すばら「そうなると自然と対子場に成り易くなり…皆同じ様な手を張り易くなるでしょう」

すばら「それではとても、如月さんのあの速度には追いつけない…!」

優希「うへぇ〜考えれば考える程面倒な能力だじぇ…」

穏乃「…でも、あの手つきを見るにまだ経験が浅いのは間違い無さそうだ」

穏乃「玄さんや宥さんは昔からドラや赤い牌を大事にしてきたから、あぁいう能力が身に着いたのも分かるけど…なんで如月さんはこんなに早く…?」

憧「たしかに…。手から切ってもまたすぐに入って来る程の結び付き…普通じゃ無いよね」

すばら「…仮説ですが、麻雀とは関係無く、何か彼女には7・2という数字に思い入れがあるのではないでしょうか?」

すばら「いえ、思い入れなんてレベルでは無く…ずっと昔からそれが当たり前、そうであるのが当然…それこそが彼女、とでも言った様な」

憧「…随分と抽象的ですね。それがその人の代名詞レベルになってるとか、そんな事ですか?」

すばら「私も上手く言葉に出来ませんが…そんな感じでしょうね。運命、宿命、因果、業…そんな単語が彼女を見ていると浮かんで来るのです」

穏乃「7と2………くっ一体それにどんな意味があるって言うんだ…!」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 22:39:57.08 ID:ss9hi/Vzo
くっ…
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 22:44:28.28 ID:1p6QqyWLo
そっ…
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/17(火) 22:55:22.13 ID:q0l2EAKo0
〜対局室〜

千早(…何だかとても不愉快な事を言われている気がするけれど…気のせいよね。集中しないと…)

千早(相手は『友和』のリーダーでインターミドルチャンピオン…とても素人の私が勝てる様な相手じゃ無いと思っていたけど)

千早(今の所は戦えている…。何だかいつもより牌に偏りが強いのが気になるけど)

千早(まぁいいわ。今得ているリードをきっちり守り切る…!)タンッ

矢木(ぐっさっき切ったばかりの牌…くそっどうせ対子場ならこっちも利用してチートイを狙ってはみたが)

矢木(当たり前だがそうノーミスで完成出来るもんじゃねぇ…)タンッ

安福(うぅっチートイはあの時の事を思い出すからあんまり見たくないのに…)タンッ

和(…………)ヒュットン
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/18(水) 02:06:54.28 ID:l34umj2R0
東二局一本場 親:千早

七巡目

矢木(よし、なんだかんだで張った。タンヤオのみのカス手だが、他の足止めになるかもしれねえ)

矢木(ロングの嬢ちゃんの反応も見てぇし、ここは…)

矢木「リーチ」タンッ(四筒)

千早(七巡目の二つ目の牌。つまり私の今の待ち牌だった五筒が入って、その打牌…)

千早(捨て牌をエリアで観察すると…真ん中の索子あたりかしら)スッ(三索)

千早(…いきなり引いてしまったわね。仕方ない、ここは…)タンッ(五筒)

矢木(な!?いきなり五筒だと!?普通に読めばド本命の所…なぜ一発目にそんな所が切れる…?)ざわ…


P「うわっ怖いとこ切るなぁ千早」

春香「千早ちゃんは胸のワリに守備に関してはまだまだザルですもんね」

やよい「レッドさんからエリアでの判別法は教えてもらってましたけど、今回の場合はあのおじさんも始めの方は対子優先のセオリー」

やよい「普通にあのあたりは危険牌でしたね」

伊織「五筒をツモってテンパイで四筒切りリーチ…っていうのを考慮しても、シャボのセンは消えないものね」

響「でも千早ってあんまり振ってるイメージ無いよな。こんな風に危険牌切ってるワリには」

春香「変に強運だもんね。さてさてこの局も結果オーライでいけるのかな?」
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/18(水) 02:34:12.81 ID:l34umj2R0
和「…………」タンッ

矢木「流局か……テンパイだ」パラッ(三―六索待ち)

和「ノーテン」

安福「ノーテンです」

千早「テンパイ」パラッ

千早の手牌
七七117722366AA

矢木(………っ七対子三索待ち!)

矢木(あの牌は俺のリーチ後すぐにツモった牌…三索は場に二枚出ていたから、待ち牌としてはほぼカラ)

矢木(それなのにそれを持ち続けた…自信満々での五筒切りと言い…コイツ、完全に俺の待ちを読み切ってやがる!)ダラダラ

千早「…………」

矢木(ど、どうすりゃ良いんだ…。聴牌は速く待ちは読めず、守りまで完璧…。こんな化物相手に……)

矢木(コイツは…壁だ。俺の目の前に圧倒的に鎮座している難攻不落!全てを跳ね返す絶壁!)

矢木(攻略不可能。一切の出っ張りが無いから手も足も掛けようが無く、登る事は可能性からして不可能!絶無!)

矢木(ただただ手は滑り、落ちるのみで何も得る事など出来はしない…)

矢木(鉄壁にして完璧にして絶壁の七対子の申し子…いや七対子そのものとでも言った所か………)
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/18(水) 02:55:45.55 ID:8lGS7TNAO
くっ
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/07/19(木) 02:14:55.38 ID:8QZjbOJAO
くっ…
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/19(木) 22:56:59.69 ID:Xs1wXl4I0
てすと
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/19(木) 22:58:12.38 ID:Xs1wXl4I0
春香「お〜何か結果的にカッコ良い感じになりましたね」

響「一点読みされた!くらいに感じるかもな。あの捨て方だと」

P「これで親は継続。ここで連荘を続けて勝負を決めるかもしれないな」

伊織「そう甘くは無いと思うわよ。相手が相手だしね」

P「原村和の事か?たしかに最初はキレイな和了を見せてたが、特に変わった所はなさそうだし…」

やよい「いえ、油断は禁物です。さっきの局も凄くキレーに降りてましたし、実力の高さは見て取れますよ」

伊織「それに何か気になるのよね。あの打ち方、どこかで見た様な………!思い出したわ」

伊織「多分あの子『のどっち』よ」

響「のどっち?」

伊織「ネット麻雀界で伝説とまで言われているプレイヤーよ」

春香「ネット麻雀かぁ。そうえば伊織、やってるって言ってたね」
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/19(木) 23:23:54.96 ID:Xs1wXl4I0
伊織「運営の用意しているプログラムと言われる程、速くて正確で合理的な打ち筋が特徴で」

伊織「ネット麻雀界では有名人だから、牌譜も沢山残ってたわ。実は私、それを参考にして打ち方を覚えた所もあるのよ」

P「上達すんの速過ぎだろと思ってたら、んな事してたのか…」

春香「伊織は対戦した事あるの?」

伊織「覚えたての時に一度だけ、ね。ボッコボコにやられちゃったわ」

伊織「それで悔しくて、次やったら勝てる様に調べてたら色々知ったって感じよ」

やよい「へ〜パソコンの事はよく知らないけど、そんなに凄い人だったんだ」

伊織「今のネット麻雀界では『のどっち』と双璧と言われてる『little bird』って奴の二人が図抜けてるって感じね」

伊織「開会式の時にサイン貰っておけば良かったわね…」

春香「アイドルが一般の人にサイン貰うのw?」

P「あっちも高校麻雀界ではアイドル的扱いをされてるみたいだけどな。あのルックスだし」

P「そう思えば、ある意味この卓はアイドル対決と言える…てか、知らない人が見たら向こうがアイドルだと思われるかもな」

春香「グラビア的な意味なら間違い無くそうでしょうね」あはは
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/19(木) 23:37:38.87 ID:Xs1wXl4I0
東二局二本場 親:千早

和(少なくとも三連続七対子聴牌…偶然極まりないですね)

和(ですが有り得ない事ではありません。たった一回の半荘戦、牌が偏る可能性は十分あります)

和(どんな事象に対しても…私は私の打ち方を貫きます)タンッ

千早(私が言えた事では無いけど、随分無表情な子ね…)

千早(打牌に迷いを一切見せないし…まるで機械の様。発熱している所も含めて)スッ(七索)

千早(三枚目の七索。…必要無いわね)タンッ

和「ロン」パラッ

千早「!」

和の手牌
@@CC55(赤)7五五(赤)南南發發 ロン(7) ドラ@

和「七対子ドラ4。12000は12600です」

千早(…やっぱり機械は苦手だわ)ハァ
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/19(木) 23:44:20.98 ID:kreBvwlCo
さすがやで原村さん
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/19(木) 23:57:29.90 ID:Xs1wXl4I0
〜『友和』控室〜

穏乃「やった!!和が再逆転っ!」

憧「ひゅ〜七対子でお返しとはやるね〜」

優希「のどちゃんもチートイは得意だからなっ!千早ちゃんの専売特許じゃないじぇ!」

すばら「フフフ、たしかにこの浅い巡目での高打点。決して引けを取らないすばらさです」

憧「リーチ掛けとけば倍満もあったかもしれないけど、代わりに千早ちゃんから和了れたんだから超結果オーライだよね」

憧「集まって来る事で溢れた七索を狙い打ちとは和もにくい事するよね〜」

穏乃「だねっ。…でも、その前にどうして和は七索を引けたんだろう?」

憧「別に独占する能力って訳じゃなかったんじゃない?てか全部で7・2牌は24もあるんだから元々独占は無理だしさ」

すばら「捨ててもOKなら独占自体は不可能ではありませんけどね」

すばら「もしくは、他に引かれない深い所に固まっている。王牌に入れる等の手もありますが…それは置いておいて」

すばら「恐らくこれは、原村さんの力でしょう」

穏乃「和のですか?」
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/07/20(金) 00:00:05.63 ID:Q92c5h6AO
ようやくか
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/20(金) 00:15:47.76 ID:Ica0mBuA0
憧「和の能力って、のどっちモードでのスピードアップ以外にありましたっけ?」

すばら「あくまで仮説ですが、インハイでの試合を見て思ったんですよ。いずれはそんな能力が開花するのではないかと…」

すばら「そんなオカルトありえません」

すばら「原村さんの口癖ですが、特定の人物が起こす超常現象を軒並み否定するこの台詞…」

優希「今モノマネする必要あったのか?花田先輩」

憧「しかもあんまり似てなかったねw」

すばら「そ、そこは別に良いでしょう!」すばらっ

穏乃「わ、私はそっくりだと思いました!」

すばら「…コホン。それを現実にする力を原村さんなら身につけられるのでは、とね!」すばらっ

憧「えーと、要はオカルト封じ能力って事ですか?」

すばら「そうです。魔物達が起こす、現実には起こり得ない様な超常現象が起こるという現実を」

すばら「そんなものは存在しないと、自分の中の現実でもって掻き消して新たな現実を上書きする能力………!!!」すばらっ

憧「いやだからメンドくさい言い回しするの止めて下さいよ。しずが頭パンクしちゃいますから」

穏乃「現実が超常現象で現実で……?」プスプス
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 00:25:41.74 ID:2QPJ8P9Lo
SOAフィールドとな
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) :2012/07/20(金) 00:38:43.14 ID:Ica0mBuA0
優希「名付けてSOAキャンセルだな!ホントにそんな事が出来るとは思えないけど」

憧「でも万が一ホントに出来るなら、ネット麻雀なら最強の和だけに無敵の力だよねそれ!」

すばら「仮説とは言いましたけど、少しは先輩を信用して下さいっ!」すばらっ

すばら「…尤も、現段階ではまだまだ未完成で発動条件もいくつかありそうですけれど…」

穏乃「和はその能力で、如月さんの支配を打ち破って七索をツモったって事ですよね!」

すばら「です」ニヤリッ

すばら「これで如月さんの支配は崩れ、点棒的にもリードを奪いましたからここからはスピード全開で和了りに向かえます」

すばら「この大将戦は、私達『友和』のもので間違いありません!」すばらっ
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/20(金) 00:50:57.73 ID:Ica0mBuA0
〜『雀ドルM@STER』控室〜

響「まさか千早が振りこむなんてな。ビックリだぞ」

伊織「まぁ七の溢れでやられる事はワリとあった事だけどね」

やよい「ですね。別に千早さんは完璧に支配している訳では無いですから」

春香「そこが今後の課題だよね〜」

P「随分と余裕だな。原村さんに何かされたのとか考えないのか?七対子で和了られたんだから、七対子が封じられたとか…」

春香「何言ってるんですかPさんw他人の能力を封じるとかそんな事出来る訳無いじゃないですか〜w」

P「いやその基準が俺には分からんけど」

春香「それに、仮にそんな事が出来るとしても」



春香「千早ちゃんの能力は、七対子だけじゃないですから」



―――十数分後

千早「嶺上開花。対々三色同刻で………えぇと、12000です」

大将戦終了
千早47200 和38900 安福8800 矢木5100
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/20(金) 01:01:14.55 ID:Ica0mBuA0
訂正
>>306
千早「嶺上開花。対々三色同刻赤1で………えぇと、12000です」

今日はここまでという事で一つ。
考えながらとはいえ、我ながら筆が遅過ぎるぜー。
連載みたいな感じでやってるので、折角なのでなるだけ『引き』を作って一回の更新を締める様にしてます。
…そうすれば多少レス貰え易いかなぁという浅はかな考え。
でもやる気には確実に繋がりますよー(チラッ
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/20(金) 01:51:17.10 ID:K8olATIAO


千早強過ぎるな、時間かければ72だけの四暗刻できそうだし
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 02:46:10.60 ID:DOBoUCy3o
7か2でどーこー作ってもタンヤオつけないか…
堅実やね
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 09:22:34.67 ID:mgPeGPSe0

7と2のドンジャラか、攻守も速度も打点もある能力だなぁ
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/07/21(土) 03:22:21.75 ID:n1bGOOFAO


能力無効化のアルティメットのどかか…公式でもありそうだな


つか Little birdって、小鳥さんなにやってんすかwwwwww
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/07/21(土) 23:50:32.22 ID:7H9fRRYS0
友和は踏み台か

悲しいな
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 15:43:50.13 ID:q7MUDGJZ0
針生「り、嶺上開花!雀ドルM@STERの如月選手オーラスでの跳満ツモの責任払いでトップの原村選手を逆転しましたっ!!!」

三尋木「ふぇ〜あの子七対子以外も和了れるんだ。ん?いやいや待てよ……」フム


〜『友和』控室〜

すばら「こ、こんな馬鹿な事が…」すばらっ

憧「チートイじゃないのに…まだ奥の手を隠してたって事?」

優希「相変わらず七は集まって来てたけどな〜本当に花田先輩の言ってた事って当たってたのか?」

すばら「うぐっ!た、多分…」

穏乃「7の三色同刻…そして連槓………」ブツブツ


千早「ありがとうございました」ペコッ

和「…ありがとうございました」ペコッ ボヨンッ

千早「……………では、失礼します」スタスタ

和(如月千早さん…。大明槓からの連槓で嶺上開花なんて…まるで、咲さんの様……)
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 16:00:25.42 ID:q7MUDGJZ0
〜『友和』控室〜

和「皆ゴメンなさい。負けてしまいました」ペコッ

優希「いやいやのどちゃん。アレで謝られたら私達が困っちゃうじょ」

すばら「そうですよ。素晴らしい戦いぶりでした」

憧「最後のは事故みたいなモンだもんね〜」

憧「そもそも和の強さはトップを多くとる事より、最下位を引かない事での平均順位の高さにあるから、トップ取りの一発勝負じゃ仕方ないよ」

憧「負けたとはいえ二位で点数もプラスだしさ」

和「…ありがとうございます、憧。確かにそれはそうなんですけれど…」

穏乃「あーーーーーーっ!!!」

和「!?」ビクッ

憧「ど、どうしたのしず?」

穏乃「最後の如月さんの和了!私達は七対子以外にまだ別の能力があったのかって思ってたけど違ったんだ!」

和「能力?そんなオカルトありえません」

憧「アレを間近で見ててそれを言えるのが凄いよね。和って」

穏乃「オーラスの始まりから思い出してみて。あれは…
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 16:20:56.28 ID:q7MUDGJZ0
〜回想・大将戦オーラス〜

和(オーラス…点棒状況は私が50900で雀ドルM@STERが35200で劔谷茶雀部8800で中年魂が5100)

和(如月さんが跳満をツモっても逆転しない点差。問題ありません)

和「ポン」カシャッ

針生「原村選手發をポン!この特急券でオーラスを流して終えるつもりでしょうか!」

和(これで一向聴。私の和了で試合を終わらせます)タンッ(一萬)


千早「ポン」カシャッ


和「!」

矢木(な!?ポ、ポンだと!七対子狙いばかりだったから当然だが、このオーラスまで一度も鳴かなかったコイツが…?)

和(…好都合です。その一萬を鳴いては倍満に仕上げてツモるのはほぼ不可能)

和(直撃を避ければ私のトップは揺るぎません)
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/23(月) 16:44:39.15 ID:q7MUDGJZ0
数巡後

和(…張りました。1-4-7筒待ちの三面張)

和(その為には生牌の七索を切らなければいけませんが、如月さんは恐らくチャンタ狙い)

和(八索が私からは全て見えている…問題ありません)タンッ(七索)

千早「カン」カシャッ

矢木(ここで大明槓だと!?)

千早「…………えぇと」スッ

矢木「?おい、明槓の時は槓ドラは後めくりだぞ」

千早「そ、そうなんですか?スミマセン…」

この時矢木に電流走る―――――!

矢木(なんだ…?この化物がそんな事も知らないなんて)

矢木(手つきが所々おぼつかないのが気になっていたが…この嬢ちゃん、まさか素人?)

矢木(だとすればその無知、突き込める!)

矢木(ククク…この様子じゃあリーチ後にも槓出来るという事も知らないだろう。初心者特有の誤解)

矢木(勝てる………!この隙を突いて、コイツの麻雀をガタガタにしてやる!)

矢木(一度バランスを崩せば才気溢れる者ほど脆…

千早「えぇと…それではこの暗槓の時に二つ捲れば良いんですね」

矢木「え…?」



千早「もう一つ、槓です」カシャッ(七筒を暗槓)



和「――――っ!」 ゾクッ
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/24(火) 02:21:10.00 ID:IIA1BfSb0
〜同時刻・第4ルーム対局室〜

咲「!」ピクン

咲「……へぇ」ニヤッ

赤土「何をニヤけてるんだい?まぁこの点差じゃ笑うしかないってのも分かるけどさ」フフフ

赤土(このオーラスで私とこの娘の点差は39900。もっと良い勝負になるかと思ったけど、所詮は高校一年生の小娘)

赤土(今日やけにツいてる私には及ぶべくも無し…か)

咲「スミマセン。面白そうな玩具を見つけてしまったので、ついそちらに気が向いてしまって」エヘヘ

赤土「玩具…?」

咲「でも駄目ですよね。新しいので遊ぶ前に…古い物をちゃんと遊び尽くしておかないと」ゴッ!!!

赤土「ヒィッ!?」ガタガタガタガタ

咲(そう。壊しちゃう位に、ね)
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/24(火) 02:52:08.61 ID:IIA1BfSb0
千早「…………」スッ

矢木(な、何だこの圧力は…!?ま、まさか………?)

千早「ツモ」パラッ

和「!!!」

千早の手牌
七七七55(赤) 鳴『一一一・7777・FFFF(暗槓)』 

千早「嶺上開花。対々三色同刻ドラ2で………えぇと、12000です」


〜回想終了〜

穏乃「って感じだったよね?」

和「えぇ。直撃だけは避けるつもりでしたが、まさか責任払いとは…誤算でした」

優希「普通は考えないじょ。咲ちゃんが相手ならともかく」

憧「で、しず。結局何なの?如月千早の能力って」

穏乃「『7』でのカンを『連続二回』…この事で何か気付かない?」

すばら「っ!7を2回って、まさか…」

穏乃「それだけじゃない。あの時如月さんが嶺上から引いたのは両方七萬だった」

憧「『7』萬を2回連続で…そ、それって………」

穏乃「そう、如月さんはただの七対子使いじゃなくて」

穏乃「7と2という数字を自在に操る…『72』の魔術師だったんだ!」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/24(火) 03:19:21.75 ID:IIA1BfSb0
和「そんなオカルトありえません」ズバッ

穏乃「バッサリだー!?」

和「確かに多少牌の偏りがあった事は事実ですが、特定の牌を自在にコントロールなんて出来るハズありません」

穏乃「え〜折角一生懸命考えたのに…」

憧「まぁ和はそう言うって分かってたけどねw」

すばら「でもそれが事実だとすれば、凄まじい能力ですね。全国トップクラスの魔物と遜色無いです」すばらっ

優希「色々応用出来そうだからな〜」

和「もう。またそんなおかしな話を…」

和(…ですが、あの方が相当な実力を秘めている事は事実。打ち方一つ見ても、まだまだ発展途上といった感じでしたし)

和(そして何よりあの時に感じた、咲さんと似た気配……って、私までそんなオカルトな事を!)ぶんぶんっ
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/24(火) 03:22:24.57 ID:IIA1BfSb0
憧「?なにしてんの、和?」

和「い、いえ。なんでもありません」

すばら「雀ドルM@STERの皆さん、どこまで勝ち上がるのでしょうね。どうせなら優勝して欲しいという気持ちもありますが」

優希「流石にそれは無理だと思うじぇ。咲ちゃんのチームも居るし」

穏乃「確かにあの人が負ける姿は全く想像出来ないよね…」ゾッ

憧「ハイハイ。トラウマ思い出さない出さない。和はどう思う?」

和「……………潜在能力を出し切れば、或いは…」ボソッ

優希「え?」

和「な、なんでもありません!そうですね。私達が負けてしまった以上、優勝は咲さんのチームに決まりでしょう」

ダヨネー マァヤッパリソウデスヨネ ソウエバハルエタチハドウナッタノカナ?

和(今私は何を言おうと…)

和(大丈夫ですよね?咲さん…)
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/24(火) 03:44:35.83 ID:9OB1k4+ko
>>318
この手でドラドラってDo-Nan-Dai?
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/24(火) 05:21:22.98 ID:IIA1BfSb0
訂正
>>318
千早「嶺上開花。対々三色同刻赤1で………えぇと、12000です」

一度修正した箇所で二回ミスるとか…。
闘牌シーンは見せ方が難しいです。
ていうか和がのどっちモードだと何考えてるか分かんないし、デジタル打ちがどんなものかもド素人には分かるべくも無くと
色々難しかったです。
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/25(水) 22:39:55.68 ID:pEh5V08I0
P「皆一回戦突破おめでとうっ!!!」パチパチパチパチ

P「だが5タテのストレート勝ちをしたからって油断するなよ。麻雀ではいつどこに落とし穴があるか分からないからな」フフン

響「誰も浮かれてないし、油断もしてないぞ」

伊織「強いて言うならアンタだけ、ね」

千早「そうね。結果としては5-0だったけど、その内の3つはオーラスでギリギリ逆転したもの」

千早「何か一つ間違っていればここで敗退していてもおかしくなかったわ」

響「そうだな。危なげなく完勝!って言えるのはやよいだけじゃないか?」

やよい「私だって決して余裕があった訳じゃないですよ。一つ二つは甘い打ち方をした所もありましたし…」

春香「うんうん皆分かってるみたいだね」

春香「この大会トーナメントなんだから、勝ち進むごとに相手は強くなる。今日の私達じゃ次の相手には到底勝てっこないよ」

春香「今日の反省を生かして、もっと強くならないと!」

伊織「何で春香が仕切ってるのかは知らないけど、まぁその通りね。宮永のチームを倒すまで私たちは負けられないんだから」

伊織「次はもっと気合い入れていくわよ!」

オーーーーッ!!! チョットイオリ〜ソレワタシノセリフ… ニヒヒッイッタモンガチヨ
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/25(水) 22:57:03.93 ID:pEh5V08I0
P(…俺がここに居る意味って何だろう)

春香「そうえば他の所の一回戦はどうなってるかな?」

伊織「このモニターで見れるみたいよ。えっと宮永の所は……勝ち上がってるみたいね」

響「しかも5-0か。これは厳しい勝負になりそうだぞ」

伊織「望む所だけどね」サラッ

春香「竹井さんと愛宕さんの所の試合はどうなってる?」

伊織「まだ試合中みたい。これ決着が着く迄は途中経過は見れないのね」

P「だったら見に行ってみるか?その試合は第12ルームでやってるからワリと近いぞ」

やよい「良いですね。どちらが勝つにしても、当たれば強敵となるのは間違い無いですし」

春香「それじゃあ行ってみましょ〜」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/25(水) 23:10:16.01 ID:pEh5V08I0
春香「Pさんはどっちが勝ってると思います?」テクテク

P「難しい所だな。あの二つのチームは言ってしまえば長野選抜と大阪選抜」

P「普通に考えれば、参加校数も最大の激戦区大阪が強そうな気がするが、長野も今年は相当レベルが高かったと聞くし」

P「何よりあの清澄高校の部長が率いるチームだからなぁ」

千早「つまりどっちが勝ってもおかしくないという事ですね」

響「そんな二チームが早々に潰し合ってくれたのはラッキーだったかもしれないな」

春香「私は両方共と戦ってみたかったけどな〜」

P「春香らしいな…ん?」ピタッ

久「あら?雀ドルM@STERの皆さんじゃないですか」

洋榎「お久し振りやな〜」ひらひら

P「竹井さんに愛宕さん…という事は」

やよい「間に合わなかったみたいですね」
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/25(水) 23:46:28.21 ID:pEh5V08I0
久「もしかして私達の試合を偵察に行く所だったんですか?」

洋榎「ほう〜それは殊勝な心掛けやな」ニヤリ

P「そんな所です。でも無駄足だったみたいですね」

春香「そんな事無いですよPさん。戦う前の挨拶をここで済ませる事が出来るんですから」フフフ

久「!という事は皆さんは勝ち上がったんですね。和達を倒して…」

P「ギリギリでしたけどね」

洋榎「いやいや謙遜する事ないで〜凄いやん。一週間前はまだまだ素人の集まりやったのに」

響「地獄の特訓したからな!一週間前の自分達とは別人と思った方が良いぞ」

久「フフフ、それは楽しみ……ね」

P(?何だ、今の間は)

P「あの、それで今聞いていいか分からないですけど…そちらの試合の方はどうなりました?」
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/26(木) 03:35:35.07 ID:9VbvAL2M0
久「…今日の朝に私、言いましたよね?」

久「願わくば、どこかで当たりたいものですねって」

やよい「はい!それで私達も対戦出来たら良いなーって思ってたんですけど…」

久「……………」

久「ごめんなさい………。それは無理なのよ……」

春香「な、何言ってるんですか、竹井さん!?」

久「ごめんなさい……」ウツムキ

P「春香、この結果表を…」スッ

春香(竹井さんが負けた………!?)

春香「あ………」

久「気をつけなさい、天海さん……」

久「私の対戦したあのチーム………、ただものじゃない!!」

洋榎「そのパロディ誰が分かんねんっ!!!」スパーン!

久「あいたーーっ!」てへっ

福路「う、上埜さんに何をするんですかっ!」ぷんすか
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/26(木) 03:50:02.65 ID:9VbvAL2M0
久「いや〜なかなかこれだけマッチした状況も無いからさwついやってみたくなって」

洋榎「いや気持ちは分かるけど…。ていうかそっちもよくノれたもんやな」

春香「洞察力と演技力はアイドルの基本ですからねw」

春香「漫画はPさんに借りて読んだ事があって」

久「なるほどなるほど」

伊織「…で、負けたって事は本当なの?」

久「えぇ、本当に残念な事にね。折角の第5シードだったのに情けないわ」ハァ

春香「仕方無いですよ。相手が相手ですし」

久「…そうね。とんでもないダークホースだったわ。せめて一試合でも見れていたら違ったかもしれないけど」

P(ダークホース?何言ってるんだ?大阪選抜の実力なんて竹井さんが一番よく知ってるだろうに)

久「というか貴方達も人が悪いわねぇ。能力については言えないとしても、二つチームを作って出てる事位教えてくれても良かったんじゃない?」

やよい「へ?二つ…ですか?」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/26(木) 04:05:56.98 ID:9VbvAL2M0
洋榎「せやせや。そや、あのメガネのリーダーっぽい人の連絡先教えてくれへん?」

洋榎「今日やられた借りは近い内に返しておきたいからなぁ」

末原「主将。アイドルの皆さんの連絡先なんて教えて貰える訳無いじゃないですか」

洋榎「え〜アカンの?一回卓を囲んだ中やしもう友達やん〜。な、な、アカン?春香ちゃん」テヲアワセル

春香「え、えぇっ?あの、私達はチームは私達でしか組んでないですし、他のチームの知り合いも心当たりがありませんけど…」

久「えっそうなの?」

伊織「そ、それよりさっき気になる事言って無かった?やられた借りとか何とか…」

洋榎「ん?あぁ言ったで。せやけどな〜不意打ちでアレはなかなかの反則やで。久のチームのしかマークしてなかったからな〜」

セーラ「とはいえ漁夫の利を得られたっちゅー感じでも無いけどな。仮に長野チームが居なくてサシでやっても勝てるかどうかは…」

P「!?ま、まさかそちらの試合の勝者は久'sでも愛宕タイガースでも無いんですか!?」ずいっ

洋榎「せ、せやで。第5シードの久んトコも第8シードのウチ達も揃って一回戦負けや」

P(し、信じられない…。たしかこのブロックの他の二チームは予選上がりだったハズ)

P(予選上がりがシードチーム2つを一遍に倒しただと…?)

春香「ど、どんなチームなんですか!?勝ち上がったそのチームって!」

やよい「教えて下さいっ!」

洋榎「お、教えるも何も…



??「あら、春香達じゃない。お互い一回戦突破おめでとう」



春香「!?」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/26(木) 04:08:12.36 ID:9VbvAL2M0
ここで切りM@S
やっとこのシーンに辿り着けた…。
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/26(木) 08:10:09.84 ID:jUsERFXoo
乙乙
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 09:29:53.65 ID:1Hquzg8V0
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 09:35:58.95 ID:jmwtE6o3o
乙です
アイマス勢強くし過ぎな感がいなめないけど面白い
このやよいは一回魔王に倒されてほしいww
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/26(木) 10:23:11.36 ID:a872TrS0o
確かにちょっとアイドル強くしすぎだな。最低SSみたいになってる
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/07/26(木) 12:18:02.34 ID:/hlTHDa+0
まあ、
咲さんがなんとかしてくれるさ
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 14:11:38.13 ID:y1W3QnFPo
エイスリンさんの天地創造が楽しみですね
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 19:03:28.30 ID:DT0PH17P0
訂正
>>292
やよい「レッドさんからエリアでの判別法は教えてもらってましたけど、今回の場合はあのおじさんも始めの方は対子優先のセオリー外の打ち方をしてましたから」

ついでに雀ドルM@STERの一回戦の対戦結果まとめ

先鋒戦 響:45400   優希:44800 椿野:7800  南郷:2000
次鋒戦 やよい:33000 憧:24000  依藤:22100 安岡:20900 
中堅戦 春香:34800  平山:32500 古塚:26400 すばら:6300
副将戦 伊織:36800  森垣:36600 仰木:15400 穏乃:11200 
大将戦 千早:47200  和:38900  安福:8800  矢木:5100
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 20:03:11.88 ID:DT0PH17P0
春香「ど、どうしてここに居るんですか…?」

春香「――――律子さんっ!!!」


律子「フフフ…」クスクス


P「ど、どういう事だ…?何故律子が…」タラリ

伊織「…いや、何なの?この小芝居」

千早「大体想像は付くと思うのだけど…」

春香「い、今律子さん言いましたよね?『お互い』一回戦突破おめでとうって。そ、それって…」

響「あ、まだ続けるんだそのノリ」

律子「お察しの通り、よ。春香」

律子「出て来なさい!」

       ザッ(四人が颯爽と登場)

律子「これが私達のチーム…『雀竜小町』よ」

P「…………っ!」ゴクリ

伊織「雪歩に貴音に美希に…小鳥まで。何で皆揃ってオフ取ってんのよウチの事務所は」

千早「それに関しては私達も他人の事は言えないけれどね」
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 20:23:53.57 ID:DT0PH17P0
伊織「色々ツッコむポイントはあるけどそれはスルーするとして」

やよい「大事な事は、律子さん達がシードチーム二つを破って勝ち上がっている事だよね。伊織ちゃん」

伊織「そうね。一体どんな魔法を使ったのか…」

律子「特別な事はしてないわ。普通に麻雀を打っただけよ」

洋榎「言ってくれるなぁ」

久「普通の麻雀では無かったと思うけどね。特に大将戦は」

伊織「…そうえばまだ聞いて無かったけど、勝敗の内訳はどうだったの?」

久「3-1-1よ。1勝は私のチームと洋榎のチームね」

伊織「3勝…なるほどね。ならそう有り得ない話でも無いか」フム

P「どういう事だ?」

伊織「律子が麻雀強いっていうのは納得出来るでしょ?度胸と頭の回転の速さは折り紙付きだし」

P「まぁ確かに違和感は無いな。麻雀漫画に出てても通用しそうだ」

律子「フフフ、光栄だわ」

伊織「そして…小鳥」

小鳥「何かしら、伊織ちゃん」ニコニコ

千早(何で皆不敵?な笑みを浮かべてるのかしら…)

伊織「アンタ『little bird』でしょ」

小鳥「!……………」ニコニコ
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 20:50:06.06 ID:DT0PH17P0
響「リトルバード?」

伊織「千早の試合の時に言ったでしょ。ネット麻雀界でのどっちと双璧と言われているもう一人の伝説の打ち手」

P「それが小鳥さんだっていうのか?」

伊織「えぇ。前に絵理に頼んで、little birdの所在を調べさせた事があるんだけど」

伊織「結果は○○町によく出現してるとの事だった。厳重なロックがいくつか掛かってて完全にはハッキング出来なかったらしいけど」

P「○○町ってウチの事務所が在る所じゃないか!」

伊織「元々名前が名前だからもしやとは思ってたけど、律子がこの大会のメンバーに選んだって言うんなら…」

小鳥「フフフ、あの時のアレは絵理ちゃんだったのね。末恐ろしい才能は感じたけど、私が長年をかけて作り上げたブロックを貫くには若すぎたわね」

やよい「じゃあホントに…!」

小鳥「そう…私がネット麻雀という名の空を、悠然と自由に羽ばたく一匹の小鳥…」

小鳥「―――――little birdよ」

伊織「little birdのプレイ時間は明らかに社会人のそれじゃないけど、それはどういう事かしら?」

小鳥「ピヨッ!?」

律子「伊織、その事について詳しく」

伊織「良いわよ。これも絵理に調べさせた事なんだけど…」

小鳥「い、伊織ちゃん止めてぇ〜!!!」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 21:30:32.08 ID:DT0PH17P0
※律子、小鳥を説教中

響「うわ〜大人が怒られてる様子って見てられないな…」

春香「しかも原因がサボりだからねw」

伊織「記録だと同時に四画面で打ったりとかしてたみたいよ。全くその能力をもっと他に回せないのかしら…」ハア

P「サボる時にこそ自分の全力が出せるというのは分かるけどな」

千早「それにしても音無さんがそんなに凄い打ち手だったなんて…」

春香「『のどっち』に勝った千早ちゃんが言うのもアレだけどねw」

響「つまり律子とピヨ子で2勝。雪歩・貴音・美希の中で誰か一人が勝って三勝で勝ち抜いたって訳か」

伊織「そういう事なんでしょうね。多分勝ったのは雪歩かしら?家が家だからやる機会もあるだろうし」

やよい「…………」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 21:31:33.46 ID:DT0PH17P0
美希「違うよ?デコちゃん」スッ

伊織「きゃっ!?きゅ、急に目の前に出てくるんじゃないわよ!」

P「美希、違うってどういう事だ?」

春香「もしかして雪歩じゃなくて、美希が勝ったの?」

美希「?ミキも勝ったけど雪歩も勝ったし、あと貴音も勝ったの」

伊織「はぁ?そんなわけな………!!!」

伊織「ま、まさか…」タラリ

律子「その予想通りよ。私達のチームが挙げた三勝は、中堅戦からの逆転三連勝」

P「な…………」

律子「私はPと同じチームの監督役みたいなものです」

律子「雪歩、貴音、美希の三人は私より…遥かに強いですよ?」キラン

P「――――っ!!!」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 21:52:49.53 ID:DT0PH17P0
春香「ほ、本当なんですか?竹井さん!」

久「えぇ。たしかに次鋒戦までは私と洋榎のチームの1-1だったけど、そこからあの三人に三連勝されたわ」

久(と言っても、先鋒の秋月さんが弱かったという事では全く無いのだけれどね…多分、一番上手いのは秋月さんだろうし)

響「た、貴音って麻雀出来たのか?ていうかどうして大会に出る事自分に黙ってたんだ!」

貴音「申し訳ありませんが響、どちらもとっぷしーくれっとです。後者の方は律子嬢に指示されての事ですが」

響「律子に?」

律子「そうよ。黙ってた理由は驚かせたかったっていうのもおまけであるけど、情報は極力漏らしたくなかったから」

千早「情報?」

律子「どんな打ち方をするか知られたく無かったって事。アンタ達みたいに予選1位通過でキャーキャー騒がれちゃ警戒されちゃうからね」

律子「アイドルって事もバレない様に変装させてた位よ。まぁそれはあんまり意味無かったけど」

美希「ミキのオーラは変装位じゃ隠せないって事だね」フフン

律子「バレた原因がえばるな」ゴツン
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/27(金) 22:12:49.27 ID:DT0PH17P0
P「その為に予選を下位で通過して、俺達に気付かれない様にもしてたって事か…」

律子「本当はこの一回戦も静かに勝ち上がりたかったんですけどね」

律子「シードチームが二つも居るブロックに入ってしまったので、そういう訳にはいきませんでしたが…」

律子「でも、ある意味では作戦がこれ以上無い形でハマったとも言えますね」

律子「決勝で当たるかもしれなかったチームを、二つも早い内に潰す事が出来たんですから」キラン

洋榎「フン。そんな風に言われてもひとっつも嬉しゅーないわ」

久「微妙にニヤけてるわよ。…しかしなるほど、全部作戦だったって訳かぁ。こりゃやられたわ」

律子「こちらはシードチームの事は事前に全て調べていたので、少しズルい気はしますけど」

律子「奇襲は弱者の常套手段ですからね。御勘弁下さい」ペコッ

洋榎「麻雀は勝ったもん勝ちや。気にする事やないで〜」

久「弱者っていうの所には勢い良く反論したいですけどね」

律子「フフフ。それではプロデューサー、私達はここで失礼しますね」

律子「明日当たる事があれば…宜しくお願いします」 ザッ

P「………あぁ」
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/28(土) 14:12:11.43 ID:0xulk6pAO
リッチャンハ サクシデスネ
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/30(月) 22:27:29.73 ID:pAVxy56i0
訂正
>>344
久「弱者っていう所には勢い良く反論したいですけどね」
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/30(月) 22:53:16.61 ID:pAVxy56i0
春香「プロデューサーさん…」ゴクリ

P「あぁ…随分な強敵が身近な所に居たもんだな」

伊織「そうと分かっていればスカウトしていたんだけどね。響あたりを外して」

響「だから何で自分なんだっ!」ぷんすか

春香「…そうえば、律子さん達のチーム名、何って言ってましたっけ?」

千早「雀竜小町、じゃなかったかしら?」

やよい「私もそう聞こえましたー」

春香「やっぱりそうだよね。おかしいなぁ…そんなチーム名なら竹井さん達の対戦表見た時に、気付きそうなものだけど…」

P「言われてみれば確かに…。でも結果表には雀竜小町で出てるぞ」カタカタ

久「あぁ、その疑問の答えは簡単ですよ。秋月さん達はチーム名を試合前に変更していたんです」

P「チーム名の変更?そんな事出来るんですね」

伊織「普通はわざわざそんな事やる人も居ないでしょうけど、それすらも隠蔽に利用するとはね。ホントよくやるわ」

響「でもそれならわざわざ変更する必要あったのか?そのままにしておけば良いのに」

久「ちなみに変更前のチーム名は『雪月鳥音星』だったかしら」

洋榎「結局何て読むんか分らへんかったな、アレ」

春香「あぁ…」(理解)

伊織「………雪歩のセンスね。大体向こうで何があったか想像出来るわ」ハァ

響「最後まで譲らなかったんだろうなぁ…」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/30(月) 23:17:52.38 ID:pAVxy56i0
千早「?何で皆微妙にテンションが下がってるの?良い名前だと思うのだけれど…」

やよい「あはは…ま、まぁその事は置いておいて、これからどうします?Pさん」

P「そうだなぁ。今日の試合はもう終わりだし、どこかの店で一回戦突破の祝杯でもあげようと思っていたんだが…」

伊織「そんな暇ある訳無いでしょ。勝ち上がったチーム、特に律子達のトコと宮永のトコのデータを調べておかないと」

響「だな。喜び合うのは優勝してからでも遅くないぞ!」

やよい「そうですね。私からも皆さんに話したい事もありますし!」

春香「ちょっと残念ですけど、その分明日の祝勝会は派手にいきましょうね!」

千早「大会が終わるまではこの今も試合の最中。気を抜く訳にはいきませんよプロデューサー」

P「そう言うと思ったよ。よしそれじゃあ急いで近くのホテルでも借りて研究を…って、その前にどうやってデータを集めようか?」

伊織「宮永の方の試合なら問題無いわ。新堂に対局室にカメラを仕掛けておく様に頼んでおいたから」

響「そんな事してたんだ。用意周到だなぁ」

久(カメラねぇ……)

伊織「にひひっ戦いのキホンよキホン。あ、丁度新堂から電話が来たわ」ピッ

伊織「もしもし。………………はぁっ!?」
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/30(月) 23:27:28.91 ID:pAVxy56i0
伊織「ど、どういう事よそれ!?………うん………そんな……」

伊織「…分かったわ。良いのよ新堂、アンタが気に病む必要は無いから。うん、それじゃあね」ピッ

P「ど、どうしたんだ?伊織」

やよい「凄く驚いてるみたいだったけど…?」

伊織「…あんまりこんなアホな事口に出したくないんだけど」

伊織「新堂が仕掛けておいた6台のカメラが全部………爆発してたらしいわ」

響「……………へ?」

千早「?春香、カメラって爆発する事があるものなの?」

春香「フ、フツーは無いんじゃないかな…」あはは
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/30(月) 23:41:55.00 ID:pAVxy56i0
P「じょ、冗談だよな?伊織。んなアホな事が起こる訳…」

久「スミマセン、多分それ咲の仕業だと思います。以前にも似たような事があったので、まず間違い無く」

久「恐らく貴方達に自分のチームのデータを与えたく無かったのでは無いかと…」

P「いやいやいやいや竹井さんまで何を言ってんですか!」

響「な、なぁ自分達大丈夫なのか?殺されたりしないよな?」

伊織「……………」タラリ

やよい「響さん。それを回避する方法は一つ、自分が強くなる事ですよ」

響「……………うん」グスッ

千早「私達にデータを与えたくないって事は、向こうもそれなりに警戒しているという事なのかしら」




咲「いえ、その方が皆さんをビックリさせられて面白いかなと思いまして」




皆「―――――――っ!!!!!」
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 23:43:23.65 ID:0drBgkcVo
とうとう来たか
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/30(月) 23:44:50.85 ID:pAVxy56i0
ここで切りM@S
少しずつでも書いていけばいつか終わりに辿りつけるハズ…例え準決勝のルールが未だに定まらないとしても。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 21:50:41.61 ID:kASmXe5Co
舞ってる
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 05:07:07.00 ID:eD7GCHuLo
魔王!
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/01(水) 20:12:30.96 ID:Rj7IN6pF0
伊織「宮永っ………!!!」

春香「咲ちゃん!」

咲「ハイ、宮永咲です。皆さんお久し振りです。開会式の時は離れて居たので、こうして会うのは一週間振りですね」ニコニコ

響(ど、どこから現れたんだ。気配が全くしなかったぞ…)

響(そ、そして今は凄い獰猛なオーラを見に纏ってるし…)ゾッ

やよい「…………」ピリピリ

やよい(肌がざわつく…ただそこに立っているだけでこの存在感、威圧感)

やよい(成る程、紛うこと無き化け物ですね)

伊織「そうね。アンタは第一シードで私達は予選上がり。あの時に空いてた距離が或いはアンタとの力量差だったのかもしれない」

伊織「でも、私達は一回戦でシードチームを倒した。宮永咲、アンタの喉笛を切り裂ける所まで私達は近付いてるわよ?」ニヤリ

P(さっき自分達はまだまだだと言っていたのに…流石伊織だな)

P(戦場において敵に弱みを見せる事の意味をちゃんと分かっている)うんうん

春香(伊織…隠してるけど微かに手が震えてる)

春香(強い言葉を発する事で自分を奮い立たせないと相対するのも厳しい…私もしっかり気を張っておかないと危ないね)
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/01(水) 20:49:44.54 ID:Rj7IN6pF0
咲「えぇ、さっき聞きました。驚きましたよ、まさか和ちゃんのチーム相手にストレート勝ちするなんて」

響(全然驚いたって顔してないな…)

咲「皆さんにこの大会を提案した甲斐がありました。すっごく楽しみです」

伊織「…楽しみですって?」ピクリ

咲「えぇ、凄く楽しみです……本当に」

咲「やっぱり大会のこの空気は良いですよねぇ。どの人達も頂点へ立つ為に、一生懸命目の前の相手を倒そうと力を振るう」

咲「そういうピリピリしてギラギラした視線や想いを浴びるのは本当に…滾りますよ。フフフフフッ」ゾクゾクッ!

響(…麻雀キチの戦闘狂め)

やよい(なんて邪悪で…それでいて澄んだ目をするんでしょうこの人は。どんな修羅場を潜ればこの若さでこんな目が…)

やよい(或いは、天性のものかもしれませんが)

咲「あぁ、出来るなら全員と戦って、ゴッ倒していきたい位ですよ」

咲「熱気にあてられたのか、さっきからずっと自分を抑えるのが大変で…」


咲「―――気を抜くと、目の前の人を思わず屠ってしまうかもしれません」ギラリ


春香「っ!!!」バッ!
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/01(水) 21:12:15.75 ID:Rj7IN6pF0
伊織「…上等じゃない。だったらここで前哨戦の場外乱闘でもする?目の血走った獣を撃ち殺す準備は出来てるわよ」キッ

一「いえ、それは駄目ですよ。大会中の出場選手同士の野試合は禁止ですから」

やよい「!貴方はたしか開会式の時に宮永さんの後ろに居た…」

一「ハイ、チーム『咲-saki-』の国広一です。スミマセン、ウチのリーダーが御迷惑をおかけして」ぽかっ

咲「あいたっ。う〜国広さん、挨拶してくるから待っててって私さっき言ったじゃないですか」

一「どの口がそれを言うのさ…あれだけボクが野試合禁止の事を念押ししたのに」ジロリ

咲「う…。い、いやー我慢するつもりだったんですけど、顔を見たらテンションが上がってしまって…」

一「ふんだ。咲はボクの言う事なんかちっとも聞いてくれないんだから」ツーン

咲「そんな事無いですって!ちゃんと今は反省してますから許して下さいよ〜」テヘッ

一「…全くもう」ハァ

久「あらあら、随分咲と仲良しになってるみたいね、一。ちょっとジェラシー感じちゃうわ」

福路「う、上埜さん!?」ずいっ

一「久さん。一回戦の結果見たよ、残念だったね。ボクも試合で戦える時を楽しみにしてたんだけど…」
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/01(水) 21:55:43.57 ID:Rj7IN6pF0
久「私もよ。期待に添えなくてゴメンね」

久「でもその代わり、ゆっくり貴方のまっすぐな麻雀を見られる事になったから、それはそれで悪くないかもね」フフッ

一「あははっ。うん、ちゃんとボクの事を見ててね?」

久「えぇ。応援してるわ」

福路「…………………………」

一「さて、後ろの人の視線が恐いから早く皆の所に戻るよ、咲」

咲「それは国広さんの所為じゃ…。あ、そうだ。これを言い忘れてました」

咲「元々そのつもりみたいだしたから、余計なお世話かもしれませんけど…」

咲「春香さん達、次の試合で部長を倒したチームと当たりますよ」

春香「!」

P「どうしてそんな事が分かるんですか?組み合わせは明日の朝に発表のハズじゃ…」

響「それ聞くまでも無い事だと思うぞ…」

咲「ハイ、勘ですから。何となくそんな気がするだけです」ニコッ

春香「それは信憑性抜群だね。ありがとう、咲ちゃん」

咲「いえいえ。それでは失礼します」

咲「……………」チラッ

千早「!」

         スタスタスタスタ

響「台風みたいな奴だな…」

伊織「響にしては言い得て妙ね。…ドっと疲れたわ」ハァ

千早(何だったのかしら……去り際のあの目と、笑顔は)
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/01(水) 23:04:38.94 ID:Rj7IN6pF0
P「さて、じゃあ俺達も行くか。データは…テレビで放送されてたのをかき集めればどうにかなるだろう」

春香「んーそれはどうでしょうね。いくら四局で生中継とはいえ、一回戦は16試合が同時進行でしたから」

響「均等に放送されてるとすれば四分の一かぁ」

伊織「CMや解説が入るから実際はもっと少ないでしょうね」

やよい「律子さん達はシード2つが入ってる注目ブロックですから、多少は長い尺になってるんじゃないですか?」

千早「本戦の時にはアイドルだという事もバレていたでしょうから、その効果もありそうね」

春香「それなら最初から公言してて、しかも予選一位の私達は大きく扱われてるね!解説も三尋木プロらしいし!」

P「いや、基本的に本戦まで残ってる人は麻雀好きの間では有名人ばかりだからなぁ」

P「お前達は雀士としては無名だから、下手したら扱いは原村和のチームの敵Aみたいな感じかもしれないぞ?」

響「うわーそれ結構傷付くな…」

千早「何となくだけど、春香の試合はナレーションベースで流されてる気がするわね」

春香「何で!?チームの勝利を決めた試合なのにっ!?」
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/02(木) 00:45:03.39 ID:EF/HZgyH0
久「…………」フム

久「もし良かったら、私達が個人的に録画しておいた物をお渡ししましょうか?」

春香「えっ?」

久「試合中はモニターに固定して置いておいたから、試合の流れ位は十分に分かると思いますよ」

P「い、良いんですか?ウチとしては是非頂きたいですけど…」

久「なら決まりですね。ゆみ、カメラのデータをUSBにコピーしてもらえる?」

ゆみ「久ならそう言うと思って、既にやっていたよ。む、丁度終わった様だ。ほら」スッ

久「さっすがゆみ!デキル女ねぇ」



ゆみ「ハハハ、おいおいモモ。この位の事で言い過ぎだ。照れるだろう」
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/02(木) 01:04:29.56 ID:EF/HZgyH0
久「それでは、どうぞ。USBは明日また会った時に……あ」

久「いえ、やっぱり差し上げますね」

P「えっ?いえいえそんな訳にはいきませんよ。むしろお金を払ってでもお借りしたい位ですし…」

久「いえいえ。今思い出しましたけど、返し足りないのはこちらの方なんですよ」ニガワライ

久「ウチの後輩部員が壊したカメラの弁償代が…」

P「あー…」

久「スミマセン、私今持ち合わせがあまりないので、残りは後日郵送でお支払いしますから待って頂けますか?」

福路「上埜さん。お金の事なら私が…」

春「私も今年のお年玉の残りがある」

久「美穂子、春。気持ちは嬉しいけど、これは清澄の部長としての私の責任だから…ね?」

福路「あ………分かりました。でも上埜さん、何か困った事があったらすぐに私に言って下さいね?」

久「うん。まぁ部費の余りもあるし大丈夫よ」

伊織「弁償なんてする必要無いわ」
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/02(木) 01:22:11.96 ID:EF/HZgyH0
久「そういう訳にはいかないわ、水瀬さん」

久「証拠が無いとしても、咲がやった事は間違い無いんだから私は部長として…」

伊織「そういう事じゃなくて、弁償代ならもう十分過ぎる位貰ったって言ってるの。大体10倍位かしら?」スッ

久「弁償代って…そのUSBの事?そんな安物とカメラ5台じゃ全然釣り合いが取れないでしょう?」

伊織「USBは返すわ。データは今、私のPCに移したから」スッ

久「?それだと余計に…」

伊織「大事なのはこのデータよ。これには500万円の値打ちがあるわ」

伊織「だって私達は、これを使って律子達を倒して………優勝するんだから」にひひっ

久「!…なるほど、ね」フフフ
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/02(木) 02:04:06.99 ID:EF/HZgyH0
久「たしかにそういう話なら、そのデータでお釣り来るかもしれないわね」

伊織「フフフ、その分は私達のド派手な祝勝パーティに招待するって事でカンベンして貰えるかしら?」ニヤリッ

久「楽しみにしてるわ」ニヤリッ

伊織「それじゃあ失礼するわね。行くわよ皆」スタスタ

春香「はーい。いや〜なかなかカッコ良い事言うねえ伊織w」

やよい「さすが伊織ちゃん!」

            スタスタスタスタ


洋榎「ふん。なかなかエエ啖呵やったけど、実際のトコはどう思う?久」

久「そうね…負けたから言う訳じゃないけど」

久「データがあっても、あの子達が雀竜小町に勝つのはかなり厳しいでしょうね。良く言って3-7って所かしら」

久「和のチームとの試合結果を見る限りでは、だけど」

洋榎「まぁルールにもよるけどそんなモンやろなぁ。そんで仮にその壁を越えても待ってるのは宮永咲」

洋榎「優勝への道はなかなかに険しいで」

久(…確かにそう。雀ドルM@STERの優勝は、普通に考えれば有り得ない事。だれも予想していない、成す事が出来ればまさに奇跡)

久(でも、あの子達の目はそれを成す為の第一条件を備えていた。それは…どんな強敵を前にしても屈さない闘志)

久(皆に夢を与える存在である『アイドル』の底力。それが咲の支配を打ち破れるか…)

久「私なら懸けてみたくなる『待ち』ね」クスッ
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/02(木) 02:19:55.01 ID:EF/HZgyH0
〜大会会場の廊下〜

咲「あ、そうえばこれも言うの忘れてましたね。壊しちゃったカメラの事」テクテク

一「えぇーそれが会いに行ったメインの要件じゃなかったの?」

咲「アハハ、ついうっかり」

咲「まぁ優勝賞金で買って、伊織さんの住所に送っておけば問題無いですよね?」

一「…もしかしてそう言うつもりだったの?」

咲「?ハイ、そうですけど」

一「……………」ハァ

咲「な、なんですかその溜息は!」

一「天然なのか挑発なのか知らないけどさ。一つ言えるのは咲ってホント性格悪いよね」

咲「悪くないもんっ!!!」

一「うわっ!?い、いきなりどうしたのさ」

咲「…いえ、なんか最近会う人会う人にそう言われるので…」

一「じゃあやっぱり悪いんじゃん」

咲「悪くないっ!」ぷんすか
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 13:57:27.92 ID:ARSihYyuo
わるいね
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 17:23:37.21 ID:jCuHo6eto
春香の単芝がクソうざいんだけどどうにかならんか
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/03(金) 17:56:44.53 ID:986BChU8o
つReplaceStr.txt
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 16:15:31.11 ID:TrNQpPoH0
一「そもそもさ、わざわざカメラ壊す意味があったの?」

一「別に見られたからどうって事も無いし、ボク達の全部を一回戦で見せた訳でも無いんだしさ」

一「それに咲の望む楽しい試合がしたいなら、データをあげて強くなって貰った方が良いんじゃない?」

咲「全くその通りですね。実は目についたので的当てのノリでついやっちゃっただけなんですよ」

一「おい」

咲「アハハ、まぁそれは3割冗談として」

一「半分以上はホントなんかい」ズビシッ

咲「アハハまぁ本命の理由は、お互い前情報無しで戦った方が楽しそうっていう事と」

咲「私達の試合を見て萎縮されたらつまらないって事だったんですけど」

一「…なるほどね」

一(それならあんなやり方しなければ良いのに。あの大将の人、次いつ牌に触れられるだろうなぁ)
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 16:25:15.89 ID:TrNQpPoH0
咲「尤も、その心配は杞憂だったみたいですね。皆さん予想以上に良い空気を纏ってましたし、特に…」じゅるり

一「…あの蒼髪ロングの人?」

咲「あ、国広さんも分かりました?流石ですね〜」

一「普段衣の側に居るから多少はね。更にここ1週間は衣を越える化け物と一緒だったから敏感になってるのかも」

咲「化け物は止めて下さいよー」ぷんぷん

一「じゃ魔王様で。あの人、たしか名前は如月千早さんだったっけ?」

一「公式戦の出場記録は他の4人同様無かったけど…あんな力の持ち主が今迄どこに居たんだろうね」

咲「あの粗削りな剥き出しの異質を見ると、麻雀は殆ど素人で、他の何かを極めてるタイプでしょうね」

咲「異質の種類は少し私と似ている…フフフ、来た甲斐がありました」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 16:29:40.76 ID:TrNQpPoH0
一「ふーん。あ、おーい皆〜」

エイス「ハジメ!サキ!オソイッ!」カキカキ バッ(時計の絵)

咲「ゴメンなさいっ」ぺっこりん

小走「ニワカへの挨拶は済んだのかい?」

咲「えぇ宣戦布告をしてきました。後は王者として正面から叩き潰すだけですよ」ニコッ

小走「フフフ無情な事だが、それも力ある者の務めという事だね」

一(微妙に相性良いんだよなぁこの二人)
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 16:51:24.86 ID:TrNQpPoH0
エイス「サキ。ナニハナシテキタノ?」

咲「んー挨拶の他は忠告ですね。次の対戦相手は強敵だから気を付けてって」

咲「まぁあまり意味は無いんですけど、その方がスムーズにコトが運ぶかなと思いまして」

一(………?)

ハギヨシ「同じ事務所のアイドル対決ですか。華やかな対戦になりそうですね」フフフ

一「どっちが勝つかなぁ。久さんに勝つ位だからもう一つの方も相当なんだろうけど」

咲「…勝つチームは決まってますよ」ボソリ

一「ん?咲、今何か言った?」

咲「いえ、何も」

咲「そうですねーアイドル同士の対戦があるとなると、観客の人の目もそっちに行っちゃうかもしれませんが」

咲「私たちも負けない様に、派手にいきましょう!」

エイス「オー!」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 05:14:54.91 ID:cvBXTkK5o
……打てますか?
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/05(日) 06:31:53.49 ID:bXm55ncHo
人鬼さんはお帰りください
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/05(日) 20:01:17.20 ID:IjJYxUFAO
ロンっ!ロンっ!ロンっ!ロンっ・・・!
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/11(土) 18:52:38.85 ID:VkPfUjFk0
〜とあるホテル〜

P「凄えな…これが噂のスイートルームか」

春香「どこもかしこもキラキラしてますね」

やよい「凄いですっベッドもふっかふかですよ!」

伊織「大袈裟ねぇ。大した事無いわよこの位。移動時間が勿体無いから適当に近いとこ選んだだけなんだから」

響「あ〜なんか甘い良い香りがするぞ。流石スイートルームだね!」

千早「我那覇さん。スイートルームの綴りはsweetじゃ無くてsuite。一式揃ってる部屋って意味だから甘さは関係無いのよ?」

響「えっ!?…し、知ってたぞその位。ちょっとボケてみただけさー!」

千早「!ボケ……なるほど。うふふふふっとっても面白いわ我那覇さん」

響「だ、だろー?」アハハ

春香「千早ちゃん止めてあげてw」
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/08/14(火) 00:28:39.75 ID:mYjmtmNAO
本編勢かませにしすぎ
これじゃあただのアイドルマンセーじゃんか
一週間で強くなるとか初心者が勝つとか萎えるわ
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/14(火) 19:06:34.95 ID:Nr0vYH+i0
麻雀は運の要素があるから素人がプロに勝つこともあるとか何とか
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 22:14:15.09 ID:fKjT6Sy90
伊織「馬鹿な事言ってないで、さっさと見るわよ」ピッ ガーーー

P「おぉっ壁が開いてそこがスクリーンになるとは」

春香「流石一式揃ってるって言うだけはあるね。ねぇ響?」

響「自分に振るな」ぷんっ

伊織「オーダー変更が自由でなければ、とりあえずは自分の相手だけ見れば良いから楽だったんだけどね」

やよい「そうだね。律子さんなら勝つ為の最善を選んで来るだろうから、明日は変えてくる可能性は高いと思うよ」

千早「まだ明日のルールも分かっていないのだから、作戦を立て様も無い気はするけど…」

春香「おっそうこう言ってる内に始まったね」

P「これは…久’sの控室だな」


〜一回戦試合前・チーム『久's』控室〜

かじゅ「さて、試合開始まで後30分。オーダー提出まで20分となった訳だが」

まこ「対戦相手を見て決めるって言うとったけど、もう決まったんか?久」

久「まだよ。ん〜相手が相手だけにテキトーに決める訳にもいかないから迷っちゃうわね」
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/19(日) 12:54:45.41 ID:CJijWI9U0
久「考えてみれば私達って、偶然にも長野県予選の時の全ての順番の選手が揃ってるのよね」

かじゅ「ん?…あぁたしかに。先鋒が福路さん、次鋒が染谷さん、中堅が久で副将がモモ。そして大将が私で揃ってるな」

モモ「へ〜凄い偶然っすね。…まぁメンバー集めたのは竹井さんっすから、偶然じゃないのかもしれないっすけど」ジト

久「いやいやホントに偶然よ。今気付いたんだもの」アハハ

久「でもそうね…これも何かの縁って事でその順番でやってみようかしら」

モモ「良いっすね!先輩はやっぱり大将が良く似合うっすから!」

かじゅ「いやいや久。このチームは久がリーダーなのだから大将は久がやるべきじゃないか?」

かじゅ「普段の試合なら高打点タイプのエースが比較的他が弱い所に入って、点棒を荒稼ぎするというのは一つの戦術だが」

かじゅ「この一回戦は勝ち星ベースだからな。強い者が弱い者から星を取るのはあまり効率的では無いしな」

久「私が大将?んーそれは責任重大ねぇ。荷が重い様な気もするけど…」

まこ「まぁ普段は咲がやっとるけえのお。ワシらはトビさえしなければ良い位に思っとけば良いから気は楽じゃよな」

福路「そんな事無いですよ!上埜さんより頼れる人なんて地球上に誰一人居ません。きっと大丈夫です」

久「美穂子…。うん、そうね。私もたまには後の無いプレッシャーっていうのを楽しんでみようかしら」ニヤリ
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/19(日) 13:09:05.40 ID:CJijWI9U0
福路「その意気ですっ」

まこ「…ま、あちらさんのメンバーを見れば楽な相手なんて一人も居ないんじゃがのう」

かじゅ「去年の全国二位荒川憩に、千里山のエースと元エース。そして姫松のエースと参謀。何度見ても隙の無い布陣だな」

春「向こうがどの順番で来るのか…」ポリポリ

久「洋榎は中堅か大将で来るでしょうね。そして先鋒には恐らくセオリー通りエースを立てて来る」

久「ならウチもエースで迎え撃つ事にしましょう。美穂子。先鋒頼むわね」

福路「……………」

久「あら?すぐにハイッ!って言ってくれると思ったんだけど…」

福路「い、いえ。上埜さんに期待を掛けて頂いたのは本当に凄く凄く嬉しいんですけど…その、上埜さんは今回大将じゃないですか」

久「?えぇ、そうだけど」

福路「それだと、私と上埜さんの出番が凄く離れちゃいますし…。出来れば副将にしてもらって、上埜さんとバトンタッチが出来たらなと思っていて…」モジモジ

久(…ホント、かっわいいわねぇ)ずきゅーん
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/08/20(月) 21:57:00.34 ID:WwplfylAO

俺もずきゅーん
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/29(水) 01:53:24.57 ID:1jpjUA6p0
P「…凄い人気だな、竹井さん」

やよい「福路さんでしたっけ?あの人と随分仲良しさんなんですね」

伊織「あれは仲良しというより…。…いや、何でもないわ」

春香「何かこの様子見てるとチーム名も違った意味合いで見えてくるね」アハハ

響「お。結局、副将だと一緒に居られない時間が長くなっちゃうだのなんだの言って丸め込んだな」

P「何かまた永水の滝見選手と険悪な雰囲気になってるが…それはともかく、『久's』のオーダーはこうだな」

先鋒:福路美穂子 次鋒:染谷まこ 中堅:加治木ゆみ 副将:東横桃子 大将:竹井久

P「フム…穴の無い良いオーダーだと思うが」

春香「律子さん達はこれに勝ったんですよね…」

千早「しかも中堅からの逆転三連勝…一体、どんな魔法を使ったのかしら」
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 02:16:13.87 ID:1jpjUA6p0
アナ「試合終了っ!!!この第12ルームで行われている麻雀アルティメイト一回戦」

アナ「次鋒戦での白星を手にしたのは『愛宕タイガース』の荒川憩選手ですっ!」

藤田「流石は去年の全国二位。圧巻の強さだったな」ガツガツ


P「これで『久’s』と『愛宕タイガース』が一勝ずつか」

響「ホントにそうだったんだな。別に疑ってた訳じゃないけど」

千早「次鋒戦はかなりの差がついたわね。久'sの人も序盤は健闘してたけど」

P「まぁそこは地力の差だろうな。なんせ去年のインハイの個人戦準優勝者だ。実力的には愛宕タイガースの中でも一番だろう」

春香「でも、先鋒の人も凄く強かったですよね」

P「園城寺怜。今年のインハイの第二シードだった千里山のエースだからな。全くつくづくドリームチームだよ」

伊織「試合の後、ちょっとフラついてたけど大丈夫だったのかしら」

響「…その人と福路さん相手にあそこまで迫った律子…。強敵だぞ」ゴクリ
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) :2012/08/29(水) 02:40:26.34 ID:1jpjUA6p0
ガチャッ

まこ「すまんのう。全く及ばんかった」ポリポリ

久「お疲れ様、まこ。仕方ないわ、相手が相手だもの」

福路「そうですね。荒川さんは実力的には愛宕タイガースのエース」

福路「次鋒戦に出てくるとは思いませんでしたが…ある意味それはラッキーだったかもしれません」

モモ「そうっすね。先輩が負ける事は無いと思うっすけど、中堅戦に出て来られたら万が一があるかもしれない相手っすから」

久「私は向こうのエースは園城寺さんかなとも思うけど。インハイを経験して更に一皮剥けたって話も聞くし」

久「それを相手に抑えた美穂子は流石ね」ナデナデ

福路「あ、ありがとうございます…///」プシュー

福路「園城寺さんの能力はちょっと私に似た所もありますから、何とか対応出来ました」

福路「ダブルを使われた時にはどうなることかと思いましたが…雀竜小町の方が上手く連携に協力してくれたので」

久「あぁあのメガネの。あの人も相当な実力者だったわね、予選上がりのチームにもあぁいう人が居るんだから油断出来ないわ」

まこ「まぁあの人が雀竜小町のリーダーじゃし、流石に他にあのクラスが他に居るとは思えんが」

久「…どうかしらねぇ」

久(気になるのは、あの人達がPさん達と同じ、765プロの人達で作られたチームという事)

久(たった一週間であそこまでの劇的な変化を遂げた雀ドルM@STER)

久(それなら他のアイドルの中も化け物が居るかもしれないと思うのは、考え過ぎかしら)
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 07:18:15.62 ID:r7Nklke5o
ただのアイマスマンセーSSかよ
つまらんから回線切って首吊って氏ね
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/08/29(水) 10:23:29.01 ID:lI6i8wjAO
数スレ分でもして少しずつ強くなって来てこれならまぁ解るんだけど、これじゃあなぁ…
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/08/29(水) 15:45:07.83 ID:s/kkWeTk0
縺繧
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/08/29(水) 22:23:19.94 ID:WeDJJ05AO
このスレ探してたんよ〜
続きが来ててすばらっ

まぁ咲キャラがかませになってるのは残念だけど…

389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 01:52:41.52 ID:p85prHwI0
麻雀漫画と麻雀関係無いゲームのクロスSSの時点で、言っちゃえばネタSSみたいなもんですから
そこはそんなに気にするトコじゃないと思うんですけどね…。
話として面白くする為に展開を決めてるので、別に咲側を貶める意図なんて一切無いですし
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 02:03:11.01 ID:PYDmpRc0o
麻雀関係無いゲームのキャラに麻雀で無双させて
麻雀漫画の方のキャラをかませにしてるからこんなに叩かれてんだろks
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/30(木) 13:29:04.41 ID:niiIMj5do
才能あるっつったって、たった1週間で劇的に強くなるわけねーだろ
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/08/30(木) 13:31:50.54 ID:15PA1CsAO

咲もアイマスもアカギも好きだがしょせん二次創作
作者が楽しく書いてれば良し


細かいこと気にせず普通に楽しんでるわ


作者頑張れ
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 16:18:25.38 ID:xDlW/LDq0
アイマス無双し過ぎてちょっとムカつくな........

394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/03(月) 11:21:06.29 ID:r6Aq89mC0
アナ「久’sと愛宕タイガースの1勝ずつで迎えたこの中堅戦!」

アナ「ここもシードチームのどちらかが獲って王手を掛けるのか、それとも雀竜小町と中年魂弐が巻き返しを見せるのか!」

アナ「出場選手は久'sから加治木ゆみ選手、愛宕タイガースからは末原恭子選手、雀竜小町からは四条貴音選手、中年魂弐からは…

久「中堅は姫松のオーダー通り洋榎が出て来るかと思ったけど…」

福路「中堅戦で出て来ないという事は、恐らく愛宕さんは大将でしょうね。………私も読みが外れました」ゴゴゴ

久「つくづく縁があるわねぇこれで何度目かしら?ちぇっ或いは楽させてもらえるかなーと思ったのに」

まこ「楽て。末原さんが聞いたら怒るぞ」

久「あはは、でもここはどうなるでしょうね。どちらも無能力者としては最強の部類…予想は難しいわ」

モモ「何言ってるんすか!先輩が圧勝するに決まってるっすよ!」ぷんぷん

久「そうね、私もそうなると信じてるわ」フフフ ナデナデ

モモ「な、撫でないで下さいっす!」

久(…実際、圧勝はともかくとして末原さんが相手ならゆみに勝ち目は十分あると思う)

久(怖いのはイレギュラーの存在…)

春「久」クイクイ

久「ん、どうしたの?」

春「雀竜小町のあの銀髪の人から…強い魔力を感じる」ポリポリ

久「っ!」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/03(月) 11:29:59.59 ID:r6Aq89mC0
春香「中堅は貴音さんかぁ」

伊織「まぁ貴音なら何をやらかしてもそんなに違和感は無いけどね」

千早「謎の多い人ですものね。麻雀の経験はあったのかしら?」

やよい「経験は分かりませんけど…あの身に纏っているオーラを見れば、ただものじゃないというのは明白です」

やよい「恐らくは何かの能力を持っているかと思います」

響「…出るなら出るって自分に位教えてくれてもいいのに」ブツブツ

春香「まだそれ気にしてるのw?」

P「お、始まるぞ。さて…それじゃあ三連勝のからくりを見せてもらおうか」

春香「お手並み拝見ですね」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/03(月) 11:40:25.09 ID:r6Aq89mC0
ゆみ「ツモ。3000・6000」タンッ

末原(混一七対子…鳴かずにその手を進めたんか!)

ゆみ(これを鳴いて和了れる相手…かはまだ分からないが、どうにも不気味だからな)

貴音「…………」

ゆみ(四条貴音と言ったか…私はアイドルには詳しく無いから名前と顔くらいしか知らなかったが)

ゆみ(宮永とも天江とも違うこの異質な雰囲気…警戒して損という事も無いだろう)


春香「今の所は特に変わった所は見られないですね」

響「むしろ久'sの人の手順の方が気になったぞ。よくあの配牌からこの手を…」

やよい「流石は第5シードですね。どの選手も個性と強さを併せ持っています」
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/03(月) 11:57:12.00 ID:r6Aq89mC0
末原(長野3位の鶴賀学園のブレーン、加治木ゆみ)

末原(牌譜見て面白い打ち方する人やと思っとったけど、実物もなかなかやな)

末原(ただまぁ、あくまでそれはセオリーから少しブレてる程度。異質を持つ化け物という訳じゃあない)

末原(それなら問題無い。あの手の化け物さえ卓にいなければウチはそう簡単には負けへんで)

末原(この中堅戦の白星は持ち帰らせてもらうわっ!)

末原「リーチ!」

アナ「愛宕タイガースの末原!先程のお返しの様に七対子テンパイでリーチを掛けました。ドラが2枚あるので親満確定です」

藤田「一枚切れている北待ち。捨て牌も上手く迷彩になっているし、掴めば止まらない所だな」

貴音「…………」スッ(北)


春香「!一発で掴まされた!」

P「貴音は既に北を一枚切っているし、手も好形の一向聴…これは止まらないだろうな」

貴音「…………」タンッ(一筒)

P「な……!?」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/03(月) 12:06:30.47 ID:r6Aq89mC0
やよい「頭落とし…」

伊織「どういう事かしら…?一発を避けたんだとしても、一筒だって別に現物じゃないし」

伊織「むしろ北に比べればずっと危険な牌よ?」

P「…和了牌を察知する能力でもあるんだろうか」

貴音「…………」スッ(北)

春香「!連続で北ツモっ!」

伊織「当然もう一つの一筒を落として、頭の入れ替え…一向聴に戻したわね」

千早「これで愛宕タイガースの和了の可能性は無くなったわね」

数巡後

貴音「ツモ。500・1000です」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/03(月) 12:27:16.02 ID:ey3Hx7NJo
ただのアイドルマンセースレかよ
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 13:53:41.62 ID:zqt8u8+2o
作者〜応援してるぞ〜
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 14:56:37.55 ID:r6Aq89mC0
何かもうしんどいです…
ちゃんと読まれた上でそうとしか思えないのであれば、もう見ない方が良いんじゃないかと

ま、結局は書きたい様に書くだけの事なんですけどね
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 18:17:01.23 ID:jNNSOOB7o
>>401
[ピーーー]
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 18:59:39.89 ID:nfU4dEMtP
俺は楽しんでいるぞ
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 14:35:48.19 ID:yLOE9YKuP
末尾でわかるだろ
荒らしてるの一人だけだよ
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 19:55:29.38 ID:MVC/6cFCo
>>404
PSPは黙ってろよwwwwwwww
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/09(日) 00:42:33.34 ID:q3c4SGVC0
アイドルマンセーしたいなら咲キャラ出さないでやれよ
これはあまりにもひどい
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 00:51:45.06 ID:g/b2YD780
具体的に何がどう酷いかいえや
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 01:24:50.39 ID:vdkRxvYko
作者の好きに書かせろよ
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 05:40:57.29 ID:ukvnV8tDO
麻雀やってる身からすれば咲みたいな漫画は麻雀漫画としては鼻糞すぎ
そんな咲側がかませだからって文句言ってる奴は麻雀ろくに知らないで咲読んでブヒブヒ言ってる奴だろ
能力とか言っちゃってる時点でヘソ茶
アイマス世界ではトップアイドルってのは凄い存在だから強くともなんもおかしくない
アイマスが好きです麻雀が好きですこのssも好きです咲好きな人ごめんなさいだから続きお願いします
あと連カンは責任払い発生しないよ
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/15(土) 15:11:18.09 ID:l65aI11No
と、アイマス豚がブヒブヒ鳴いてます
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 16:59:36.02 ID:v4paYF8Oo
>409
アイマス勢も能力頼りになってるけどどう思う?wwwwwwww
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2012/09/16(日) 00:29:02.31 ID:Xy6zz0bno
悪いのは作者の遅筆
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/09/16(日) 01:31:32.58 ID:Bow/stZAO
ワシズさんも超能力持ちじゃないですかー
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 17:09:31.18 ID:euazhMw80
そりゃやる気も失せるだろ
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 18:07:41.07 ID:heflNLa40
末原(なっ!あの位置という事は北を抱え込んでの回し打ち?読まれたんか!?)

ゆみ(読んだというのなら超人的な洞察力だが…或いは当たり牌を察知する感覚持ちか?)

末原(とりあえずもう一回試してみるで!)

末原「リーチ!」タンッ


P「四巡目リーチ!」

春香「しかも二ー五ー八筒の良形三面待ち。普通ならまず和了れるトコですが…」


貴音「……………」ズズズズズ…


―――十六巡目

貴音「ツモ。中・三暗刻で2000・1000です」パラッ

貴音の手牌
ADDDGGG中中中 ツモA 鳴一二三

末原「――――っ!」ガタッ

ゆみ(またしてもリーチ者の当たり牌をほぼ全て抱えているだと!?)

ゆみ(彼女は殆ど全ての巡目で手出しだった。始めから持っていた訳じゃない…リーチの後から当たり牌を吸収しているとでもいうのか…)タラリ
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 18:59:52.14 ID:heflNLa40
末原(偶然か…?も、もう一回や!)

末原「リーチ!」タンッ(三ー六索待ち)

ゆみ(…ここは私も乗ってみるか)

ゆみ「追っかけリーチだ」タンッ(一ー四萬待ち)

ゆみ(この二件リーチ!どう対応する!)


貴音「では、わたくしも立直です」タンッ


末原(なんやて!?)

ゆみ(リーチを掛けては手変わりは出来ない…ただの偶然だったのか?)

貴音「ツモ」

ゆみ(っ!)

貴音「立直一発ツモ2000オールです」パラッ

貴音の手牌
一二二三三四344556中 ツモ中

ゆみ(その形でリーチだと!?)

末原(いくらでも高く出来るけど、その為に出て来る牌はウチらの当たり牌…コイツ!)

貴音「それでは、一本場ですね」チャリ
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 05:16:02.30 ID:IY8lbjkDO
>>411
咲という漫画に対して麻雀で能力()ってのを言ってるのになんでこのss内でのことになるの?読解力無いの?
このss自体は好きだから続けてほしい
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/09/20(木) 01:26:52.13 ID:esJmT7I7o
咲のキャラも麻雀歴浅いのに才能とかで強い奴かなり多いのにな
クロスssなんて力抜いて楽しめばいいのになんで顔真っ赤にしてんのかと
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/09/20(木) 23:24:54.52 ID:NFiorrpAO
最後まで書いて欲しい
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 11:01:23.08 ID:/7+/4P120
伊織「…また他家の当たり牌を止めての和了。これは…」

春香「まず間違い無く、そうなんだろうね」ゴクリ

やよい「…他家の当たり牌を複数自分で持っておく事は、何って表現しますか?」

響「抱えるとか、握り潰すとかじゃないか?後は…」

やよい「そう、『喰らう』」

やよい「憶測ですが、貴音さんの能力はリーチを掛けた人の和了牌を全て吸引して喰らい尽くす、ブラックホールの様なものじゃないでしょうか」

やよい「それとやけに中が集まって来ているのも気になりますが」

響「…貴音らしいな」

伊織「厄介ね。でも見たトコ打点はあまり高く無いし、性質上スピードもかなり犠牲になるから」

伊織「そこまでどうしようも無いって事も無いんじゃない?」


ゆみ「ロン。2000の一本場は2300」

末原「ハイ」チャリ


春香「あ、今差し込んだね」

伊織「ほら、今みたいに他家がそもそも持ってる牌が当たり牌ならどうしようもないし」

やよい「…まだ未完成なのかもしれないね」

やよい(ただ、麻雀に於いて『喰う』と言えば他にもっとポピュラーなものがある。恐らくはそれが…)
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 11:18:54.09 ID:/7+/4P120
ゆみ(フム。やはりリーチを掛けなければ発動はしない…か)

ゆみ(リーチを掛けていたとしても、他家からの出和了りなら可能なのかもしれないが…それは後で試してみるか)

ゆみ(考え方によっては、他家が大物手を和了るのを四条が未然に防いでいるとも言える)

ゆみ(上手くそれを利用出来れば、勝ち目は十分だ)

末原(安手で親流しは成功…と。加治木の協力あっての事やったけどな)

末原(流石に四度は試さへんで…ここからはダマで通す!)

末原「ツモッ!2000・4000や!」パラッ

貴音「…はい」チャリッ

貴音(済みません律子嬢。出来得る限り手の内は晒さずに勝てとの指示でしたが…)

貴音(―――そういう訳にはいかない様です)ギュルッ

ゆみ(―――っ!この気配は…?)


南四局三本場 親:貴音

貴音「ツモ。1000は1900です」パラッ

中堅戦終了

加治木:33800 貴音:34100 末原:29900 南郷(九州の):2200 
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 11:24:24.38 ID:/7+/4P120
訂正
>>421
貴音「ツモ。1500は2400です」パラッ
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 11:37:22.44 ID:/7+/4P120
響「やった!貴音が勝ったぞ!」

伊織「次で倒す敵応援してどーすんのよ」ペシッ

P「一回普通に満貫に振り込んだ時はどうなるかと思ったが、追い上げて差し切ったな」

千早「後半のスタイルは高槻さんに似た感じだったわね」

やよい「うーん、非なるものって感じもしますけどね」

春香「これで一勝が三つ並んで、副将戦だね」

春香「雪歩と美希、どっちが出て来るのかな?」

伊織「キャラ的には大将は美希が合ってる気もするけど…あら」


美希「よろしくなのっ」トテトテ

セーラ「おぉ。よろしゅーな」

モモ「よろしくっす」


響「美希が出て来た。って事は大将は雪歩か」

P「まぁこのルールだと出る順番はさほど問題では無いしな。捨ての大将みたいな戦略も有り得るし」

やよい(…律子さんは、一番強い人を据えただけですよ)
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/10/13(土) 19:17:34.38 ID:DI1Pf3iAO
再開待ってるぜ
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 02:02:06.20 ID:eHUwqjQJ0
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/18(火) 02:31:33.00 ID:yUY9kBmX0
ho
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 13:10:02.85 ID:B14W+PYIO
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 21:34:56.02 ID:8WSuVuRTo
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/15(火) 20:19:53.00 ID:gE96S6l30
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 20:25:55.10 ID:gmKfiwaAO
そりゃまあクロス書くぐらい好きな物を糞呼ばわりされたら書く気も失せるわな
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 07:47:05.48 ID:U5MfXCpK0
それでも俺は>>1を待つ
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/03/14(木) 01:19:03.12 ID:iHX2CkdP0
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/14(木) 09:21:09.43 ID:ILqd5olF0
2ヶ月以上放置されているんですがそれは
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