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一方通行「エルシィ!エンディングが見えたぞォ!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:46:56.91 ID:EhxmrkLq0
禁書×神のみぞ知るセカイのクロスです

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1323183854/

初見、以前から読んでいた方々も上記のURLから今までの話の流れを読み取ってくれたらと思います

このSS、以前2回立てて2回とも未完結のままスレを落としてしまいました
続きを期待をしていた方々、本当に申し訳ありませんでした

言い訳はしません
これからは全力で書いて全力で投下します

それでは黒子編の続きから始めたいと思います
もしよろしければお付き合い願えたら幸いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1341344816(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715353220/

第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715262444/

誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 04:48:09.78 ID:KZZKT2fSO
待ってたぞォォォォォ!!!!!!!!
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:48:54.22 ID:EhxmrkLq0
黒子「しかし殿方を一流の殿方にプロデュースですか…」

黒子「……」

黒子は口に指を当て考えこむ
まァ、こうなンのが普通だろォな

黒子は所謂、お嬢様学校って場所に籍を置いている
そのうえでオリジナルに心酔しているレズ疑惑なメスガキだ
野郎のことを考えろってのも無理もねェ話だ

だからと言って不可能な話か?って言えばそうじゃねェ
初春は黒子の友人だ
その大切な友人が俺みてェな信用ならねェ野郎と恋仲になったって聞いちゃあ、嬉しい半面、不安だって残るはず

おそらく、黒子はまず

黒子「そうですわね…」

プロデュースによる俺の改造計画よりも先に初春に対する俺の想いについて改めて問いただしてくるだろうよ

黒子「まずは貴方が初春をどのように思っているのかをお聞かせ願いたいのですが?」

ハッ
見事に予想通りだ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:49:48.62 ID:EhxmrkLq0
初春のどこを好きになったのかってことだろ?
自分の恋人のことをちゃンとわかってやってンのか?
友人なら気にして当たり前だろうよ

この質問の返しは重要だなァ
下手なことを言うと、結局ただの「救いようの無い不誠実な殿方」で終わっちまってプロデュース自体を引き受けてもらえねェかもだもンな

けどよ


―――重要であり、そして簡単なことだ


一方「アイツは純粋な奴だ」


この一言で良い
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:50:39.72 ID:EhxmrkLq0
黒子「…随分とシンプルなお答えですこと」

一方「間違っちゃいねェだろ?」

黒子「…いいえ」

黒子「確かに初春はとても純粋な子である…」

黒子「相違はございませんの」

黒子「けれど、それだけでして?」

黒子「わたくしとしては…」

そこで俺は黒子の言葉を遮って

一方「さっきもお前が言ったように俺は『不誠実な野郎』であることに違いねェ」

黒子「……」

黒子は口を閉ざし、また俺の言葉へと耳を傾ける

一方「だからこそなンだろうな」

一方「俺は初春に憧れを持ってたンだわ」

黒子「憧れ…ですの?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:51:52.89 ID:EhxmrkLq0
一方「自分が持ってねェモノを持っている…」

一方「そンなンよォ、くだらねェとか思ってたンだわ」

一方「自分は自分で、他の奴は他の奴」

一方「俺は俺のままでなンも問題なンかねェ」

一方「『不誠実な野郎』で結構ですゥ!ってな」

黒子「……」

一方「けどよ、アイツと話してるうちになァ、思っちまったンだわ」

黒子「…何をですの?」

一方「こンなロクでもねェ俺でも…」

一方「何かが変われるンじゃねェかってよ」

一方「……」

一方「(変われるか…)」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:52:31.47 ID:EhxmrkLq0
美琴『…アンタがゲコ太のファンだって聞いた時は嬉しかったし・・・アンタと話をしてて楽しかった…』


一方『(…それでも、救いたいって思ったンだ)』

一方『(このまま涙子の記憶が消えようが、いつか涙子がまた辛く苦しンでいるようなことがあれば)」』

一方『(俺はいつだってコイツを救ってみせてやる)』



一方「……」

チッ
全部、嘘偽りの作業だっただけだ
俺は何も変わっちゃいねェ
今回だって、そうさ


―――俺はただ、このくだらねェゲームからさっさと解放されてェだけだ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:53:16.29 ID:EhxmrkLq0
黒子「…そして、憧れはいつしか恋心にと」

黒子「そういうことですの?」

一方「まァ、そういうことだな」

一方「ただ憧れているってだけなら別に傍にいなくても良い」

一方「けど、俺は求めた」

一方「初春に傍にいて欲しいってな」

黒子「……」

一方「一目惚れ?確かにそンなプロローグだったけどよ…」

一方「初春ともう一度会って、アイツの甘ったるいほどの純粋さをこの身で感じて…」

一方「それが本物の恋心なンだってことを気づかされた」

一方「黒子にしても、最初は見た目が好みだってだけで勢いで告白なンざしちまったけどよ…」

一方「今は見た目とか関係無しに『初春飾利』って女の傍にいてェ」

一方「それが今の初春に対する俺の気持ちだ」

黒子「……」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:53:58.97 ID:EhxmrkLq0
黒子「…今のお言葉に嘘偽りはございませんわね?」

一方「あァ」

黒子「…ふぅ」

黒子は軽く溜め息をつき、そして

黒子「わたくし、貴方のことを完全に信用しきったわけではございませんの」

黒子「ただ…」

黒子「人を見る目だけは確かなようですわね」ニコッ

黒子はそう言って柔らかく微笑む
質問の受け答えは成功だ

「ソイツのどこを好きになったのか?」

その理由を言うだけなら簡単だ

だが

「何故自分がソイツのその部分を好きになったのか?」

なーンてことを聞かれたら、どうだ?
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:54:54.29 ID:EhxmrkLq0
単に女を誑かしてオモチャにしてェ奴だったら言葉に詰まるだろうなァ

「そンなンに理由なンていンのかよ?」

って感じかァ?

けど一度信用無くした奴が簡単に信用を取り戻そうだなンてムシが良い話だろォ?
だからこそ理由の後押しが必要なンだ

それを問いただされる前に自分から言えりゃあ文句無しだ
いかに自分が本気なのか
相手のことをどれだけ想っているのかってェのは伝わるはず

ハッ
実際は本当に誑かしてるだけなンだけどよ、俺は
ただ初春が純粋な性格ってのは紛れもねェ事実だ

大切な友人の幸せを願い、力になりたい
「白井黒子」にとっては

黒子「お任せあれ」

黒子「鈴科さんと初春…」

黒子「二人の想いは確かに受け取りましたの」

黒子「必ずや、貴方を初春にふさわしい…」

黒子「立派な殿方にプロデュースさせてさしあげますわ!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:56:27.59 ID:EhxmrkLq0
「初春のことをしっかりと理解している」って思わせるとこがミソだな
それが黒子の俺に対しての不信感を取り除き、同時に好感度も上げる

このルートのエンディングは俺が

「初春を幸せにしてくれる素敵な殿方になる」

ってことだ

そう黒子を確信させるほどに俺は残りわずかな時間で黒子の好感度を上げなきゃいけねェ
こればかりは出来ねェってことはねェが今までの攻略の中じゃあ最難関って言っても過言じゃねェわな

けど、それが出来れば黒子は俺と初春が恋仲だと言う上で俺に惚れちまうっていうルートが見えてくる


オリジナル、涙子…
答えはここにあった
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 04:58:00.23 ID:EhxmrkLq0
今まで攻略してきたコイツらは駆け魂に乗っ取られて苦しんでいた
コイツらも黒子にとっちゃあ、かけがえのない存在には違いねェ
悩み、苦しんでいた時のコイツらの力になりてェって思ったンだろうな
もしもの話だが駆け魂はもしかしたら初春の中に入り込ンだ可能性もあったかもしれねェ


―――けど、今まではそれが出来なかった


―――白井黒子


―――コイツの心のスキマの正体は
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/04(水) 05:02:46.72 ID:EhxmrkLq0
大変お待たせしてすいません
一方神、再開します


正直、飽きられてるとも思いますが楽しみに待っていたくださった方々の為にも今度こそ完結をさせます
それは黒子編だけでなく、このSSの完結を目指します


よろしければ、またどうかお付き合い出来たら嬉しいです
今日はここまでですが近日、また投下を行います
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 05:06:03.56 ID:iByMBJEDO
乙乙
ゆっくりでいいんで頑張ってくだしあ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/07/04(水) 05:08:05.80 ID:zIG2XYtAO
ついに来たか…
神のみぞ知るセカイが…
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 07:26:55.20 ID:6hK4ajSIO
待ってた!待ってたぜ!おつ!


黒ちゃん「おまかせあれっ」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/04(水) 08:10:27.68 ID:uEv5Peay0


自分のペースでいいんで頑張って下さい
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/07/04(水) 14:12:01.32 ID:VgTQNyxSo
きたか

さあ今度こそ頼むぞ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/04(水) 16:04:06.26 ID:Ca3XXgLK0
乙!

どれだけ時間かかってもいいから完結させて欲しい
時間が空いてまた落ちても立て直せばいいだけだし
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/04(水) 20:06:07.47 ID:XDEWed320
>>1乙 待ち人来るやな
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/05(木) 01:10:07.05 ID:mjzi3glGo
ついに戻ってきたか>>1よ、
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:01:58.05 ID:lFDsF2E3o
黒子「…と言いたいところなのですが」

一方「あン?」

なンだ?
まだなンか俺に対しての黒子の信用に関わるようなことあったか?
そンな無様な見落としなンざ、しちゃいねェはずだが

黒子「女性好みの殿方…」

黒子「それは容姿、中身共に千差万別だと思いますの」

黒子「恋仲になるに従って最重要であるのは相手に対する誠実さ」

黒子「これに尽きると、わたくしは考えておりますの」

そりゃあ、そうだろォ
だからこそ俺が初春のことをどれだけ想っているのかは伝えたはずだぜ?

一方「……」


―――いや、待てよ?



―――だからこそ「それだけでもう構わない」って結論に達しているってこともあンのか?
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:02:31.96 ID:lFDsF2E3o
黒子「鈴科さんが初春でもわたくしでも、どちらでも良かったとおっしゃった時…」

黒子「初春の想いが叶ったとはゆえ…」

黒子「正直なところ、貴方のことを今にも殺してやりたいという気持ちで胸がいっぱいでしたの」

一方「…そりゃ、穏やかじゃねェな」

黒子「だって、そうでしょう?」

黒子「初春はわたくしの大切な友人の一人ですもの」

黒子「それをどこの馬の骨かもわからない不誠実の塊に受け渡して安心するって方が無茶だと思いませんこと?」

黒子「けれど、今この時…」

黒子「初春に対する貴方の想いを聞いて…」

一方「……」


―――そういうことか


―――コイツの「好感度を上げる」っていう意味だけなら



―――「信頼」っていうもンだけで、もうエンディングだったンだ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:03:05.08 ID:lFDsF2E3o
一方「俺に初春のことを任せても良い…」

一方「そう思ったのか?」

黒子「…仮に出任せな言葉だったのだとしても」

黒子「わたくしのみならず初春にも今の状態を包み隠さず話したこと…」

黒子「思えば、それだけでもう充分だったのかもしれませんわね…」

一方「……」

黒子「ですから、もう、わたくしは…」

一方「…お前は」


黒子の言葉を遮る
これは黒子や初春の為じゃねェ
俺自身の為に放つ言葉だ


一方「お前自身はそれで満足してンのか?」

黒子「…えっ?」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:03:41.23 ID:lFDsF2E3o
黒子「…満足?」

黒子「仰っている意味が良く…」

一方「お前は初春の力になってやりてェって思ってたンだろ?」

黒子「…!」

一方「俺の初春への想いを聞いただけで…」

一方「お前は満足したンかよ?って聞いてンだ」

黒子「な、何を…」

黒子「知っているかのように…!」

一方「初春だけじゃねェ」

一方「御坂美琴だって、そうだろう?」

黒子「なっ…!?」


そう
黒子の為じゃねェ
あくまで黒子の駆け魂を出す為だけの言葉
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:04:15.70 ID:lFDsF2E3o
一方「大切な奴の力になれねェ」

一方「そンな自分をよ、無力と思う奴だっているだろうさ」

一方「けどよォ」

一方「大切な奴の為に力になりてェ」

一方「そう思うだけで」

一方「もうソイツの力になってやれてるンじゃねェのか?」

一方「少なくとも俺は」

一方「お前の存在が初春や御坂美琴の支えになっている」

一方「そう、思ってるけどなァ」

黒子「……」

黒子「…貴方は」

黒子「貴方は…一体…?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:05:13.91 ID:lFDsF2E3o
ハッ
マジシャンに自分の心の内を見透かされて呆気に取られちまった観客みたいな面しやがってよ

けど、俺はマジシャンみたいにタネや仕掛けも用意しちゃいねェ
お前の心を本当に掌握した上でイベントを進めているだけだ


一方「俺か?」


そうだな
俺はマジシャンじゃねェし、精神系の能力者でもねェ


―――今の俺は言うならば、


エルシィ『まさにあなたこと私が捜し求めていた…』


一方「そうだなァ…」

一方「神様、ってところかァ?」


―――落とし神だ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:05:57.33 ID:lFDsF2E3o
黒子「……」

黒子「…くすっ」

黒子「神様、ですの?」

一方「自分で言っといて、こっ恥ずかしいったら、ありゃしねェけどよ」

一方「そうとでも言っといた方がお前も納得すンじゃねェかと思ってな」

黒子「ふふっ…!」

黒子「あははははっ…!」


黒子が腹を抱えて大笑いする
それはお嬢様特有のお高くとまった高笑いでも、他人に合わせた愛想笑いでもねェ


―――「白井黒子」という少女の心からの笑いだった
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:06:44.49 ID:lFDsF2E3o
黒子「そうですか、貴方は神様ですのねっ…!」

黒子「ならば、わたくしの心の内を見透かされても仕方がありませんのっ…!」


黒子はケラケラと笑い続ける
今まで溜めこんでいたものを全部吐き出すかのように


一方「でもよォ」

一方「神様ってェのにも、わかンねェことはあるンだわ」

黒子「あら?それはなんですの?」


ダメ押しだ
黒子の心のスキマを埋める為の最後のイベント


―――「大切な奴の力になりたい」と願う黒子に「初春の力になってやれる」という最後の


一方「俺は心の内は見透かせても正しい女のエスコートの仕方ってのが、よくわかンねェンだわ」

一方「だからよォ…」

一方「残りのお試し期間で、俺に正しい女のエスコート方法ってのをプロデュースしちゃくれねェか?」


―――そして、このイベントが終われば全てが終わる


―――『駆け魂狩り』っていう、くだらねェゲームがよ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:07:11.33 ID:lFDsF2E3o
―――攻略最終日


一方「…しっかしよォ」

一方「なーンで、今日までの間、ずっと女用下着売り場でエスコートの演習だったンですかねェ?」

黒子「あら、女性は普段見えない部分の身だしなみも大切にするものですわよ?」

一方「っても、お前が選ぶのは中学生のガキが身に付けるようなセンスじゃねェもンばっかだった俺は思うけどなァ?」

黒子「紫が良いと仰ったのは神様でしたはずですが…」

一方「「透明」か「紫」かを選べって時点でよ…」


くだらねェ会話を交わす
本当にくだらねェ会話だ

思えば、この「一方通行」が、こンなくだらねェ会話をしてる時点で奇跡に近ェってもンだよな


けど、それももうじき終わるンだ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:07:47.71 ID:lFDsF2E3o
――――――――――
――――――
――――

攻略前夜

一方「…ってわけで予定通りエンディングは明日だ」

一方「拘留瓶、忘れンじゃねェぞ」

エルシィ「……」

一方「オイ、聞いてンのかエルシィ?」

エルシィ「それで…」

一方「あン?」

エルシィ「それで良かったんでしょうか…」

一方「…何がだよ」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:08:14.29 ID:lFDsF2E3o
エルシィ「神様は凄いです…」

エルシィ「お二人を傷つけずに黒子さんの心のスキマを埋めて…」

エルシィ「だけど本当にそれで良かったのかな、って…」

一方「…だから、何が言いてェンだ?」

エルシィ「攻略が終了すれば、お二人の記憶は消えます」

エルシィ「けれど、もしも…」

エルシィ「お二人の記憶が消えなかったとしたら?」

一方「あァ?」

一方「ンだよ、そりゃ」

エルシィ「この先、お二人は…」

エルシィ「幸せでいられるのかなって…」

一方「……」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:08:47.06 ID:lFDsF2E3o
一方「…記憶が消えないなンてことは存在すンのかよ?」

エルシィ「いえ…そんなことは…」

一方「だったら、なンの問題もねェじゃねェか」

一方「まァ、確かに」

一方「地獄の記憶改竄システムには疑問を抱いたってこともあったけどよ」


主に今回の攻略
初春の件でな


エルシィ「……」

エルシィ「明日、捕まえるのが最後の駆け魂ですよね…」

一方「まァ、そうなンだろうな」

一方「お前が救いようの無いヘマさえしなけれりゃ」

一方「俺達は晴れて自由の身だ」

エルシィ「あはは…そうですね…」

エルシィ「でも…」

エルシィ「お別れに…なっちゃいますね…?」

一方「……」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:09:27.15 ID:lFDsF2E3o
一方「元々、俺達は出会うはずも無かった関係だ」

一方「互いに過ごしてきた今までの日常に戻るだけのことだ」

エルシィ「神様…」

エルシィ「あ、あのですね、神様!」

エルシィ「私…私はですね…!」

一方「…明日も早ェ」

一方「今日はもう寝ろ」

エルシィ「あ…その…」

一方「そンじゃあ、また明日よろしくなァ」

エルシィ「……」

エルシィ「(神様…)」

エルシィ「(神様にとっては私と過ごしてきた日々は…)」

エルシィ「(ただの面倒事でしか…ありませんでしたか…?)」

エルシィ「(私は…)」キュッ…
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/08(日) 22:12:27.56 ID:lFDsF2E3o
ここまででお願いします

次回黒子編エンディング
そして最終章に入っていきます

ネタバレ:ヒロインはエルシィ

それではまた後日に!
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/08(日) 22:18:34.23 ID:IVdBhHHUo
????I

????
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/07/08(日) 22:50:32.37 ID:2svB5FjR0

エルシィはかわいいなあ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/09(月) 07:36:13.35 ID:kV81ea9IO
書き込んだつもりが文字化けしてた

おつー
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) :2012/07/09(月) 14:20:13.18 ID:syBI5v7AO


やっぱりメインはエルシィか
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:29:41.55 ID:u18nhH25o
――――――――――
――――――
―――― 

一方「そンでよ、このお試期間…」

一方「お前から見ての俺はどンな野郎だった?」

一方「初春を任せられるようなイイ殿方にはなれたかァ?」

黒子「……」

黒子「…言葉遣いは粗暴」

一方「あン?」

黒子「無愛想な表情も、わたくしとしては減点ポイントですの」

一方「オイオイ?随分と手厳しいな?」

黒子「あら?これでも甘口評価ですのよ?」

一方「あァ、そうかい」

一方「…ンで」

一方「肝心の総合評価ってのは、どンなもンだったンだよ?」

黒子「……」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:30:16.53 ID:u18nhH25o
黒子「…神様」

黒子「いいえ、鈴科さん」

一方「……」


もう、俺から黒子へのアプローチは何も無い
「結果」ってもンは、もう現れている


黒子「不思議なものですわね…」

黒子「思えば初めて貴方と出会ったあの時から…」

黒子「わたしくは、もう…」

黒子「救われていたのかもしれませんわね」ニコッ


「白井黒子」の嘘偽りの無い笑顔
これが「結果だ」


―――大切な奴の力になれない自分


そんなもンは最初からまやかしだったンだ
そうじゃなきゃ、オリジナル、涙子…
そして初春…

黒子は傍にいるだけで、もう支えになっていたンだ
上辺だけの関係じゃねェなンてことはわかる


―――なンせ俺は、本当のアイツらをこの目で見てきたンだからな
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:30:59.57 ID:u18nhH25o
黒子「…中々に楽しかったですわよ」

一方「…なァに」

一方「俺もだぜ、黒子」

黒子「…ふふっ」

黒子「実のところ、わたくしは貴方と恋仲になっても…」

黒子「別に構いませんとも思っていましたのよ?」

黒子「なかなかにお美しく中性的なお顔立ちですし♪」

一方「……」


やっぱ、コイツはマジもンのビアンなンか?
ていうか、女学園じゃコレがデフォルトってか?

イヤ、オリジナルは違うだろォ
まァ、女にゃモテモテっぽいけどよ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:31:26.71 ID:u18nhH25o
黒子「…貴方のおかげで」

黒子「己の存在意義…」

黒子「それを見直すことが出来ました」

黒子「感謝しております」

一方「まァ、お前の周りにいる人間がどういう人間か」

一方「それだけで、もう答えは出てたもンだよな」

黒子「…ええ」

黒子「そうですわね」ニコッ

一方「……」


さァて、そろそろ茶番は終わりだ


―――そう

―――くだらねェ呪縛から解き放たれる時がきたンだ
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:31:55.21 ID:u18nhH25o
エルシィ「……」

エルシィ「(とても良い雰囲気…)」

エルシィ「(もう、そろそろエンディングなのでしょうか…)」

エルシィ「(…神様)」

エルシィ「(本当にこれで良かったのですか?)」

エルシィ「(駆け魂が解き放たれれば…)」

エルシィ「(黒子さんの記憶や…)」

エルシィ「(初春さんの気持ちも、このまま消去される…)」

エルシィ「(本当にそれで…)」

エルシィ「(そして…)」

エルシィ「(私達の関係も…)」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:32:22.88 ID:u18nhH25o
黒子「さて…」

黒子「そろそろ総合評価と参りましょうか?」

一方「あァ」

一方「よろしく頼む」





エルシィ「……」


―――寂しいと思っているのは私だけでしょうか?


―――ずっと、お傍いたかった


―――神様


―――私は
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:33:34.78 ID:u18nhH25o
黒子「念のため、ご確認しておきますが…」

黒子「言葉だけで、よろしくて?」

一方「一応、お試し期間って体だったからな」

一方「言葉よりも、もっとわかりやすく示してもらいてェな」

黒子「…はぁ」

黒子「全く…」

黒子「最後まで不誠実さが拭えない殿方ですこと」

一方「そこまではアウトか?」

黒子「……」

黒子「初春には内緒ですわよ?」


黒子が俺の方へ一歩踏み出し、そして目を閉じる


黒子「わたくしの親友をよろしくお願いいたします」


そして、俺の唇をそっと奪った


一方「……」

一方「(初春…)」

一方「(…エルシィ)」

一方「(…これで良いンだ)」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:34:23.65 ID:u18nhH25o
バシューン!!

エルシィ「あっ…」

エルシィ「駆け魂…」

エルシィ「……」

エルシィ「(あれを拘留するのが、私の役目…)」

エルシィ「(そして神様の役目…)」

エルシィ「……」

エルシィ「(…私は)」

エルシィ「(私は…!)」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:34:52.45 ID:u18nhH25o
一方『期待はしてねェがそれなりに頼りにしてンぜ』

一方『…美味くはねェが食えねェことはねェな。及第点だな』

一方『落ち込ンでいる暇はねェ…涙子を今度こそ助けるそ!!』



―――私は貴方の特別にはなれない


―――でも


―――特別でありたい


―――ぶっきらぼうで口は悪いけど


―――本当は優しい


―――貴方の…!


エルシィ「…!!」

エルシィ「……」


―――ごめんなさい


―――神様
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/21(土) 00:35:55.98 ID:u18nhH25o
次回予告


ハクア『この地区で駆け魂を取り逃したって聞いてね』


美琴『アンタ、誰と映画を観に行ったの?』


初春『私達、前にどこかでお会いしたことありませんか…?』


エルシィ『私、貴方と出会わなければ良かった…!!』




―――エンディングの邪魔はさせねェ…



―――ここから先は一方通行だァ!!



次回が最終章です
しばし、お待ちください
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 00:43:51.97 ID:7bEprvDSO
乙!
続きが気になって仕方ない
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/21(土) 00:59:05.17 ID:J/y9Xqgzo
乙ァ!
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 02:31:55.27 ID:IemqyDkSO
ドキがムネムネだわ>>1
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) :2012/07/21(土) 05:56:47.93 ID:dvXVpbcAO

ついにここまできたか
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/22(日) 10:19:06.33 ID:3HjZzo540
乙!
ハクア登場とか俺得すぎる
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:07:52.69 ID:ymZ9B5/Wo
「駆け魂の取り逃がし…ですか?」

「うむ」

地獄の冥界法治省からの通信
いわば私の直属の上司からの通信だ

「取り逃しが確認された地区は学園都市」

学園都市…
「記憶術」や「暗記術」という名目で超能力研究
即ち「脳の開発」を行っている都市だって地獄の日本史では習ったわね

あれ?
確か学園都市担当の駆け魂隊の悪魔って…

「取り逃しなど前代未聞の失態ではあるが」

「あ奴のこれまでの仕事の成果を考えると何か事情がありそうでな」

「是非、親友であるお前に力になってやってほしい」

「よろしく頼むぞ」

通信が切れる
私の意見は無視…と言っても状況が状況だし仕方のないことだ
言われるがままに学園都市に向かうしかない


―――落ちこぼれの私の親友


―――エルシィに会いに
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:08:43.10 ID:ymZ9B5/Wo
――――――――――
――――――
―――― 

一方「…駆け魂を取り逃がしただァ?」

エルシィ「ごめんなさい…」

一方「オイオイ、ちょっと待てよ?」

一方「まさか晴れてエンディングを迎えて、お役御免になるかと思いきや…」

一方「実は裏ステージがありましたァ…」

一方「って、そンなことになるってわけかァ?」

エルシィ「……」

エルシィ「…すいません」

一方「…マジかよ」

アホ魔とは思っていたが、ここまでアホだとはよ…
やっぱ悪魔じゃなくて疫病神か、なンかじゃねェのか、コイツ?
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:09:09.80 ID:ymZ9B5/Wo
一方「つーことは、なンだ?」

一方「また、この学園都市の中から」

一方「一から捜してくださいってか?」

エルシィ「…ごめんなさい」

一方「…チッ」

冗談じゃねェぞ
こっちは黒子と初春の二重関係っていう神経すり減らすような攻略をしたっつーのに、それが全部無駄になるとかよ
正直、やってられねェって話だ

エルシィ「……」

しかも、今回のヘマに限ってはエルシィの奴もバツの悪そうな面してやがって
最低最悪のモチベーションとコンディションじゃねェかよ

もう、いっそアレか?
この首輪、ぶっ壊して契約破棄
エルシィにはその身で責任取ってもらうかァ?
別に俺は能力で首刎ねられるようなこともねェわけだしな

一方「……」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:09:40.44 ID:ymZ9B5/Wo
エルシィ『人を騙して、傷つけるのを厭わない…』

エルシィ『私の見てきた神様はそんな人じゃないっ!!』


…うるせェんだよ
テメェに俺の何がわかるンだ

俺は最低最悪の悪党、一方通行なンだよ
テメェが勝手に抱いた理想の『神様』なンか押し付けンじゃねェ

そうさ
何を躊躇う必要があるンだ?
相手は人間どころか悪魔だせ?
悪魔を見殺しにして何が悪いってンだ?

決定、決定
契約は破棄
すまねェが、俺の平穏の為に死ンでくれ


―――俺は首輪に手を伸ばす


エルシィ「……」

一方「……」

一方「…何、この世の終わりみてェな表情してやがンだよ?」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:10:07.45 ID:ymZ9B5/Wo
エルシィ「…え?」

一方「え?じゃねェよ、え?じゃ」

一方「いつものお前ならヘマをしたにしてもだ」

一方「もっとうぜェぐらいのテンションでよ」

一方「メソメソと鳴き喚いてンじゃねェか」

エルシィ「…えっと」

エルシィ「その…」

エルシィ「私…」

一方「調子狂うンだよ」

一方「さっさと見つけて捕獲すりゃ良いだけの話だろうが?」

これは笑えねェほど哀れな悪魔に同情を抱いたわけでも、なンでもねェ
俺自身が地獄の奴らに負けを認めちまった
そう思われるが癪だっただけだ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:10:34.25 ID:ymZ9B5/Wo
エルシィ「神様…」

一方「逃げやがった駆け魂が、また別の奴の心のスキマに入り込ンで…」

一方「攻略してください、とかなる前によ」

エルシィ「…!」

一方「まァ、もう入りこンじまったとか、そういう面倒なことになってるかもしれねェけどよ」

エルシィ「……」

一方「つーわけだ」

一方「しょぼくれてねェで、さっさと行動起こすぞ、このへっぽこ悪魔」

エルシィ「……」

一方「…チッ」

こういうのが一番メンドクセェンだよ

一方「あのなァ…!」

エルシィ「…神様」

一方「あン?」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:11:01.30 ID:ymZ9B5/Wo
エルシィ「一つ、よろしいでしょうか…?」

一方「やっと謝罪以外の台詞を捻り出したかと思えば…」

一方「なンだよ?」

エルシィ「神様にとって、この駆け魂狩りを行った期間…」

エルシィ「それらは全て…」

エルシィ「神様にとっては面倒事に過ぎませんでしたか?」

一方「…あァ?」

何言ってンだ、このへっぽこ悪魔
そンな今更過ぎる質問
答えは決まってンだろうが

一方「あったり前だろォが?」

エルシィ「…!」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:11:28.27 ID:ymZ9B5/Wo
一方「正直、お前のヘマのせいで本来ありえねェ面倒事に巻き込まれたンだ」

一方「それで面倒だなンて思わねェ方が、どうかしてンぜ」

エルシィ「そう…ですよね…」

エルシィ「神様にとって、私との出会いは…」

エルシィ「ただの面倒事に過ぎませんでしたよね…」

一方「つーか、今更過ぎるだろォがそンなこと…」

エルシィ「私も…!!」

一方「…あン?」

エルシィが声を張り上げる
溜めこンでいた何かを思いっきり吐き出すかのように

そして、言葉を続ける
その時に見たエルシィの表情は

エルシィ「私…貴方と出会わなければ良かった…!!」

泣いてンだか、笑ってンだか、わからねェような
すぐにでも消えちまいそうな


―――力のねェ微笑みだった
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:11:54.48 ID:ymZ9B5/Wo
一方「…オイオイ」

一方「いきなりなンだってンだよ?」

エルシィ「…!」ヒュン…!

一方「……」

一方「…って、オイ!?」

何、いきなり箒に跨って空に向かってンだ!?
なンで駆け魂じゃなくてテメェが逃亡してやがンだよ!?

一方「わっけわかンねェ…!」

俺が、いきなり逃亡しやがったアホ魔を追いかけようとしたその時


ドロドロドロドロドロドロドロドロ…


一方「…あ?」

駆け魂センサーの音だァ…?
小せェ音だが間違いねェ

けど、この音はエルシィの方から聞こえてきたもンじゃねェゾ?
エルシィも空を飛んでやがるが、この音はまさに真上から…



ハクア「…あら?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:12:55.89 ID:ymZ9B5/Wo
ハクア「音が消えちゃったわね…」

ハクア「センサーの故障…?」

ハクア「って、わけでも無さそうね…?」


一方「……」

なンだ、あの怪人大鎌女
いや、答えは大体もう出てンだけどよ

一方「オイ、そこの鎌女」


ハクア「…ん?」

ハクア「なんだ、あの人間…」


一方「お前はエルシィの親戚かなンかかァ?」


ハクア「えっ?」


一方「……」

どーやらだ
これから先、起こり得る事態って奴はよ
既にもう俺が思っている以上に面倒なことになってる
そンな感じだな
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 06:14:23.04 ID:ymZ9B5/Wo
最終章開始です

タイトルを付けるなら神と悪魔編ってところです

更新がおざなり気味ですが、なるべく早めの更新を心がけるよう頑張ります
それではまた
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/04(土) 07:20:08.23 ID:WMz8eAfDO
乙!

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) :2012/08/04(土) 08:04:58.58 ID:Qa+5fB1AO


まぁ暑いし無理無いペースで書いてくれ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/04(土) 10:01:31.87 ID:mDtonY0IO
おつ!
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/05(日) 07:26:54.61 ID:PlZgFoAM0
ああ、魂が一番抜けているのは、

第一位なのか…
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