このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

暗神凶真「 能力バトル? やれやれ、面倒なことになっちまったな……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [sage saga VIPから移って来ました]:2012/07/08(日) 19:59:07.66 ID:DSdfXDbmo

───

 とある朝。

凶真「……zzZZ……」 グーグー

 ベッドの上で眠りこける少年がいた。
 彼の名は暗神凶真(くらがみ きょうま)。
 両親が海外にいて一人暮らしをしている以外は、どこにでもいる普通の高校生だ。

凶真「………zzZZ……zzzZZ……」グーグー

 一向に起きる気配は無い。

 と、そこへ、

  ガチャッ

 部屋のドアが空き、一人の少女が入って来た。
 彼女は小式しいな(こしき しいな)。
 凶真の幼馴染で隣に住んでいる。

しいな「入るよー?」

 そして、こうして毎朝凶真を起こしに来るのだ。

しいな「きょうちゃーん? まだ寝てるのー?」

凶真「……zzZZ……」 グーグー
しいな「きょうちゃーん。朝だよ。 遅刻しちゃうよー」ユサユサ

 が、彼は全く起きる気配は無い。
 否、起きることが出来ないのだ。
 彼は今……ある夢……とある、悪夢を見ているのだから……!


───

  夢の中

凶真「なんだ……お前は……誰なんだ……?」

 凶真の前に、輪郭のはっきりしない人影が揺れていた。
 淡い光を放っているが、全体的にぼんやりとして正体が掴めない。

??「私か……? 私は………」

??「 神 、だ 」

凶真「神………?」

??「そうだ」

??「今からお前には」

??「試練を受けてもらう」

凶真「試練……?」

??「そうだ……  善 と 悪 の試練だ 」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1341745147
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 20:04:02.22 ID:IXYLkCwDO
ワクワクしてきたぞ…!
3 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 20:04:51.79 ID:DSdfXDbmo

凶真「善と悪……? 何だ? 何を言ってる?」

??「お前にとある能力を与える……。」

凶真「の、能力……?」

??「それを自身の心に従って行使し、善か悪を成すのだ。」

凶真「おい、待て、意味が……」

??「能力の如何は本能で理解するであろう……。 そして、これが最も重要なことだが、」

??「能力を与えられるのは、お前だけでは無い」

凶真「!」

??「互いに戦え。解り合え。屠り合え。神の子らよ。」

凶真「おい! 待てよ……!」

??「幸あれ」

 カッ



凶真「はッ……!!?」ガバッ

しいな「っ!? き、きょうちゃん!?」

凶真「ハァ…ハァ……ゆ、夢、か……」 ハァ…

しいな「すごい汗……きょうちゃん、大丈夫?」

凶真「あ、ああ……大丈夫だ」

凶真(イヤな夢だったな……まだ、心臓がバクバク言ってやがる……)

凶真「しいな、悪いが、少し部屋から出ててくれないか……? 汗を拭いて着替えたいんだ……」

しいな「あっ、う、うん……!////」

 パタパタ

   ガチャ バタン

凶真「……よっと……」

凶真「………」ゴシゴシ

凶真(しかし……)

凶真(夢にしては……やけにリアルだったな……)

凶真「………」

凶真(ふっ……まさか、な……)

───
4 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 20:12:26.65 ID:DSdfXDbmo

───

 登校中

凶真(最悪の寝覚めだったせいか、足取りが重い……)

しいな「きょうちゃん、大丈夫? 顔色悪いよ……?」

凶真「……ん、大丈夫、大丈夫」

 そう言って手を振る凶真だが、頭の中では夢の台詞がリフレインしていた。

 ─── 『能力を与えられるのは、お前だけでは無い』

凶真「………」

しいな「……?」

凶真「……」フルフル

凶真「いや、ほんとに何でも無い。 よし、学校に急ご……」

 駆け出そうとした凶真だったが、……足を止めた。

凶真「……!」

 目の前に、一人の男── 同じ制服を着ている、男子生徒が立っていた。

しいな「……? きょうちゃん、知ってる人?」

凶真「いや……」

??「おっと、自己紹介が遅れたな  暗神 凶真、クン?」

凶真「……」ギリ……

凶真「何で……俺の名前を……」

??「そりゃー、事前に調査ぐらいするさ……だろ?」

??「"能力者"、よぉ」

凶真「……!!」 ギリ…ッ

凶真「夢じゃ……」

凶真「夢じゃ無かったって、ことかよ……!」

しいな「き、きょうちゃん……? 一体……」

凶真「しいな……お前、先に学校行ってろ……」

凶真「俺は……こいつと……」

凶真「 話がある……! 」 ドン!

しいな「で、でも……」

凶真「早く!!」

しいな「う、うん…分かった……!」

 タッタッタッタッ

凶真「……」

??「フッ……」

凶真「まさか、すんなりしいなを通してくれるとはな」

??「ま、今用があるのはお前だけだからなぁ」 ニヤニヤ

??「それに……」

??「能力を持たない一般人……ゴミみてーな存在に、いちいち構ってらんないだろ?」 ニヤ…

凶真「……」ギリ…
5 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 20:20:59.03 ID:DSdfXDbmo

凶真「……で? 何なんだ、お前は」

??「俺の名前は佐野 尊雄(さの たけお)。 お前と同じ高校2年生だ」

尊雄「そして……」

凶真「……?」

尊雄「お前の命を……もらいに来た……!!」 スッ

 尊雄が拳を振り上げる。

凶真「……ッ? 何だ……?」

尊雄「フンッッッ!!!」

 拳を振り下し、ドン、と地面に叩きつけた。

 その瞬間、


   ドッ ゴオオォォオアアアァァッ!!!


 拳を落とした箇所から爆発し、


凶真「ッ!!?」


 その爆発が、次々とアスファルトを爆ぜ飛ばしながら、凶真の方へ迫ってくる!


凶真「な、あぁッッ!!?」

 思わず横っ跳びに避ける凶真。

 次の瞬間、さっきまで彼がいた場所は爆風と共に地面が抉れた。

凶真「ぐっ……!?」

 ギリギリで避けた凶真だったが、そのまま爆風に煽られて地面を転がった。

   ゴロゴロゴロ…

凶真「ぐっ……」 ヨロ…

凶真「何だ……!? じ、地面が……」

尊雄「ククク……これが俺の能力……」


      クイック・クエイク
尊雄「 『 地震過剰 』 ……!! 」



凶真「……!」ギリ…

凶真「成程……地震の能力、か……」

尊雄「ククク……」

凶真(だが……今ので確信した……!)

凶真(奴の能力は、地震の振動を地面に伝えて攻撃する能力……!)

凶真(そして、さっきのスピードなら……まだ、避けられる! 地面に気を付けてさえいれば……!)

尊雄「クククク……何か勘違いしているようだなぁ……?」

凶真「何……っ?」
6 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 20:30:32.31 ID:DSdfXDbmo

尊雄「俺の能力は……"地震"を操るんじゃない」

凶真「何……?」

尊雄「この能力は………」スゥゥゥゥ…

 大きく息を吸う尊雄。

凶真(何だ……何を………)

 胸いっぱいに空気が溜まった、次の瞬間、

尊雄「 "振ッ動ッ" 、をッ 操るんだァァァァァ──── ッッ!!!! 」

 大声と共に放たれたのは、

凶真「ッ!!?」

  衝撃波 ── 空気の"振動"だった──!!

凶真「なっ……!?」

 地割れと違い、空気の振動である衝撃波は、目に見えない……即ち……!

凶真「ッぐ、あああああぁぁああァアァアあッッ!!?」 ビリビリビリッ! 

 避けることができない……!

凶真「が、はあぁあっッ!?」 ゴロゴロ…

 ……再び、地を転がる。

凶真「痛、ぇ……くそ……」 ヨロ…

尊雄「ほら、降参するかぁ?」

尊雄「ま、降参しても……」 ニヤ゙ッ

尊雄「ブチ殺すんだけどなぁぁぁぁあああ!!!」

 再び、拳を振り上げる尊雄。

 衝撃波の直撃を食らった今の凶真が、次の攻撃を避けられるはずが無い……!

凶真「ぐ………」 ヨロ…

凶真「どうして……どうしてこんなことをする……?」

尊雄「はぁ?」

凶真「何故……何故こんなに簡単に、人を傷つけられる……!」

尊雄「そりゃあ、まあ」


尊雄「 暇つぶし? 」


凶真「……!!!」

凶真「てっ…めぇ……!!」


  ド ク ン


凶真「……!?」
7 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 20:41:16.30 ID:DSdfXDbmo

凶真「何、だ……胸の、奥、が………」


 ド  ク  ン ッ


凶真「……!!!」


尊雄「死ねェェッ!!!」

 再び、尊雄が拳を振り下し、地面を叩く!
 その瞬間、先程とは比べ物にならない爆発が起こる。
 そしてその爆風が、凶真へ容赦なく襲い掛かった……!


 ド ッ ゴォォォオオッッ!!


    ォォォォォォォオオオォォォ……


 パラ…パラ…


尊雄「………」

尊雄「クククク……」

尊雄「消し飛んだか……何だ、あっけない奴だったな……」

 パラ…パラ…

尊雄「………!?」

 スッ

凶真「……誰が消し飛んだって?」

尊雄「!?」

 爆発が起こったはずの場所で、何事もなかったかのように立っている凶真。
 しかし拳を固く握り込み、その表情(カオ)には怒りが沸き立っている。

凶真「分かった……分かったぞ………」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

尊雄「ば、馬鹿なっ……何で………」

凶真「俺の能力は………」

        イノセント ・ ブラック
凶真「  『 完 全 超 悪 』  」

尊雄「な、何だ……お前は……何なんだ!!?」

凶真「そして……お前は……」

凶真「 悪 だ 」


  ドッ   ゴ ……!!


 凶真の拳が、尊雄の顔面に埋め込まれた。

尊雄「ひゃ、ぶ……?」

 ゴッシャアアァアアァァアアアッッ!!!

尊雄「んぐおああぁぁあぁあァァアアァッッ!!?」

 今度は尊雄が吹っ飛び、地面を盛大に転がった。

尊雄「……」ピクピク

 そして、そのまま起き上がることは無かった。
8 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 20:42:00.65 ID:DSdfXDbmo
今日はここまでです。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 20:49:07.07 ID:IXYLkCwDO
そういう感じの能力か。 乙!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/07/08(日) 21:38:38.30 ID:BTknxKQ2o
お前をそこまで駆り立てる情熱はなんだこの厨二病真っ盛りの糞餓鬼
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/08(日) 22:08:43.32 ID:fSk5TCIE0
これは3年後位に死にたくなるレベル
12 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 22:12:34.92 ID:DSdfXDbmo

 ライブラリ
 資料集

スキルホルダーズ アルバム
能 力 者 備 忘 録
http://i.imgur.com/rvzPc.jpg

暗神 凶真
http://i.imgur.com/GuuDE.jpg

小式 しいな
http://i.imgur.com/ChLeD.jpg

佐野 尊雄
http://i.imgur.com/KD8G6.jpg
13 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 22:19:06.23 ID:DSdfXDbmo
すいません、>>12の最後の画像ミスです

佐野 尊雄
http://i.imgur.com/ninyZ.jpg
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 22:20:01.59 ID:LJd5LUoSO
いってェwwwwwwwwwwww何この中2全開wwwwwwwwwwww
15 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 22:36:01.55 ID:DSdfXDbmo

凶真「やれやれ……」

凶真「さて、早く行かねぇと、学校に遅刻しちまう……」 ハァ…

凶真「しいなにもドヤされるしな……」 クルッ

凶真「……!!」


??「うふふ……おはよう。  悲しいなぁ……まさか尊雄が倒されちゃうとはねぇ」


凶真「あーあ、んっとに今日は……」

凶真「厄日だ……」ギロ

??「おっと、そんな怖い目で見ないでくれる? 悲しくなっちゃう……」

凶真「正体も分からねぇ女を警戒するなってか?」

??「信用されてないのね……悲しいわぁ……私の名前は馬場 奄美(ばば あまみ)。 どう? 少しは親近感沸いたかしら?」

凶真「………」ギロ…

奄美「全然ねぇ〜……悲しいわぁ……」

凶真(クソッ……次から次へと変な奴ばかり……)

凶真「……で、用件は何だよ」

奄美「言うまでもないじゃなぁい……。 悲しいけどぉ……」

凶真「………」

奄美「"上"からの命令によって……」

奄美「あんたを……殺しに来た……ッ!」 カッ

凶真「チッ……またかよ!!」バッ

奄美「あらぁ〜…… 一丁前に構えちゃって……でも悲しいわねぇ……」

 ヒュゥ…

凶真(……? 冷たい風……?)

奄美「私の能力の前では………」


  ビュウウウゥゥゥウッッッ!!!!


凶真「ッ!?」

奄美「無駄なのよぉぉぉおおぉぉぉッッ!!」  ビュオオオオオォォォォオオォォッ!!

凶真「さ、さびいいぃぃいいいいぃぃ!!??!」 ガタガタガタガタ

奄美「悲しいなぁ〜………そんなに寒そうにして……そんなに凍えて……」

奄美「ますます悲しくなっちゃううう……!!」 

 ビュウウゥゥウオオォォオォォ!!


   ピキ ピキピキ…

凶真「た、ただの冷たい風じゃない……ッ!」

凶真「既に地面が凍り始めている……! このままじゃ……」

 ビキ、ィ!

凶真「!?」

奄美「あははぁ……既に、足は凍っちゃったみたいね……」

奄美「もう、逃がさなぁい……」ウフフ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 22:40:45.22 ID:Wm1kUgWSO
逆に新鮮に感じる……
17 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 22:41:33.84 ID:DSdfXDbmo

凶真(ま、不味いっ……!?)

奄美「うふふふ……凍りなさぁい」 ビュオオオォォォオ!

凶真(ぐっ……体の自由が……効かなくなってきた……!?) ビキ、ビキィ

奄美「ふふふ……こんなに悲しい気持ちは初めて……これなら、貴方も苦しまずに死ねるわねぇ〜……」フフフ

凶真(何だ……何を言ってるんだ……?)

奄美「ほぉ〜ら、もう首から下は氷漬けよぉ〜?」 ビュオォォオオォォ!

凶真「ッ いい加減にしろよッ この クソアマァ !」 

奄美「………」 ピク…

 ビュオオオォオオォォォオオォォ!!


   ……ォォオオォォオォォォ……

凶真「……!?」

凶真(な、何だ……急に冷気が弱まったような……)

奄美「……あらやだ……私としたことがぁ〜……うっかり"悲しみ"に"怒り"を混ぜちゃったぁ……」ブツブツ

凶真(待てよ……今の、"挑発したら冷気が弱まった"という事実……)

凶真(そして、"こんなに悲しい気持ちなら、楽に死なせられる"という発言……)

凶真(まさかコイツ……)

凶真「おい……いい加減にしろっつってんだよ…… クソアマ 」

奄美「……」ピク

 ビュオオオォォォォオオォォォ……ォォォォォォォ……

凶真「やっぱりな……てめぇを挑発すると、冷気が弱くなる……」

凶真「なら、答えは一つしか無い……!」

凶真「てめぇのその冷気……さては"悲しみ"が源だな?」

奄美「うぅ〜〜ん……バレちゃったかぁ〜」 

凶真(対して困ってそうでもねぇクセに……)

奄美「その通りよぉ〜〜 "感情"をエネルギーに変える能力ぅ〜、それが私の……」

.        ヒ ス テ リ ア
奄美「  『 異 常 気 性 』  」


凶真「くそっ……悲しむだけで相手を氷漬けに出来るなんて……なんつーデタラメな能力……」 タラ…
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/07/08(日) 22:57:56.44 ID:BTknxKQ2o
いや、これはさすがにおっさんの釣り……!もしそうじゃなかったら……まさに黒歴史だな
19 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 23:02:24.28 ID:DSdfXDbmo

奄美「でもぉ〜、もう貴方は氷漬けの心配はないわよぉ〜?」

凶真「……? どういうことだ……?」

奄美「だって私ぃ……さっきの挑発でぇ……」



   ゴ  オ  ォ  ッ  ッ !!



凶真「!!? 火柱!?」

 奄美の背後から、巨大な火柱が立ち昇った。

奄美「怒り心ッ頭ッなのよぉぉぉぉおぉぉぉ!!!!」 ゴォォォオォォォォ!

凶真「!!? こ、氷漬けの次は、ほ、炎ぉ!?」

奄美「アタシはなぁぁあぁぁぁ!!   ク ソ ア マ って言われるのが……」

奄美「イッッッチバン嫌いなんだよぉぉぉォォォ!!!」 カッ!

凶真「っ!? やばッ……!?」 バッ

奄美「おらぁぁァァ!! 丸焦げになりなぁ!!」 


 ゴオオオォォォオッッ!!  メラメラメラ…
 

 火柱が大きくうねったかと思うと、突然ヘビのように凶真を襲って来た!


凶真「っ!? くそっ!!」 

 慌てて地面を転がり避ける。

 が、背中に凄まじい熱を感じる。

凶真「熱ぃっ!? 何だ!?」

 余りの熱気に慌てて体を起こすと、すぐ傍── さっきまで自分がいた場所の地面が沸騰している。
 土が溶け、ボコボコと蒸気をあげていた。

凶真「マグマ!? マグマだ!!」

奄美「ほらほらまだまだ行くよぉぉぉおぉ!!」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

凶真「な、何て凄まじい怒りのパワー……」

奄美「ちょこまか逃げらんないように……」

奄美「こうしてあげるッッ!!」 ボ ボ ボ ボ ボ 

凶真「ッ!?」

 慌てて凶真が辺りを見回すと、
 炎の渦が取り囲んでいた……!

奄美「うふふふ……乙女の怒りから逃げられると思ったら……」

奄美「 大間違いよぉぉぉぉッ!! 」 メラメラメラ…

凶真「くそっ……」タラ…

凶真(何で……何でこんなことに巻き込まれなくちゃいけねぇんだよ……!)

凶真「……っつーか……"上からの命令"って何だよ……! 俺は命を狙われる覚えなんか……」

奄美「んー? アナタ"能力者"でしょー? それだけで理由になると思うんだけどナァー」

凶真「馬鹿言うなよ……能力を持ってるからって、何で……」

奄美「だって、私たち"生徒会"のジャマになっちゃうしぃ〜……」

凶真「生徒会……?」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/08(日) 23:16:01.64 ID:IXYLkCwDO
クソアマねぇ。ならBBAは良いのか?
21 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 23:45:21.78 ID:DSdfXDbmo

奄美「そう、能力者によって構成された組織……"生徒会"!」 ドン!

奄美「私たちは、授かった"能力"によって、世界を支配する……!」

  ゴオオォォォオオォォッ!

 火力が勢いを増す。
 その熱が、じりじりと凶真の肌を焦がして行く……!

凶真「せ、世界を支配だと……?」 ジリ…ジリ…

奄美「そうよぉ〜〜 能力を使えば、世界のパワーバランスなんて引っ繰り返るわぁ〜」

奄美「そしたら、私たちの天下……うふふ……」 ウットリ

奄美「だからぁ……邪魔者には……」 フフ…

奄美「死んでもらうわッッ!!!」 カッ!

 ゴオオォォォオオォォッ

凶真「ひっ!?」 チリチリ…

奄美「あははははぁぁああ!! 骨も残さず燃やし尽くしてあげるわぁぁ!!」 ゴォォォオォォォ!

凶真「っく……支配、したら……!」

奄美「ん〜?」

凶真「世界を……支配して……どうするつもりなんだよっ……!」

奄美「ん〜、まず手始めにぃ……」

奄美「一般ピープル、皆殺し?」 ニコッ

凶真「なっ……!?」
22 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 23:46:59.69 ID:DSdfXDbmo

奄美「だってぇ、生き物ってそういうものじゃなぁ〜い?」

奄美「食物連鎖の下の物は……上の者のエサとなる……」

奄美「だから、能力も持ってないゴミ共は、殺しちゃっていいよね?」 ニコッ

凶真「………なるほどな」

奄美「んー?」

凶真「それが……お前たち"生徒会"の正体なんだな……」

奄美「うふふふ……冥土の土産話が聞けたかしらぁ? それじゃ………」 メラメラメラァ!

  巨大な火柱が幾本も重なり合い……捻じれ、一つになり、形を成していく……!

 その形は、 龍 ……!

 燃え盛る龍が、天を焦がす……!

凶真「……分かった……お前らは……」

奄美「 死になさぁぁぁぁあぁぁぁぁい!!! 」 ゴ オ ッ !

  ゴ オ  ォ オ オ オ ォ ォ ッッ !!

 そしてその龍が、凶真へ突進……襲い掛かる!

凶真「 悪 だ 」


   ドッ  ゴオオオォォオオオォォォオオオォォ!!!


 大地が打ち震え、鳴動する。
 そしてそれを上回る、熱波と火炎が、辺りを焼き尽くす……!
 

 ……

  ……

奄美「うふふ……やりすぎちゃったかしら……」

 ゴポ、ゴポ、と、地面から赤い泡が吹き上がっている。
 閑静な住宅街は、一瞬で灼熱地獄へと姿を変えた。
23 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/08(日) 23:51:38.44 ID:DSdfXDbmo

奄美「さぁて、帰って、"生徒会長"にいっぱい誉めてもらお〜っ」

 くるりと振り返って、帰ろうとしたその瞬間……

凶真「 待てよ 」

奄美「ッ!?」 ビクッ

 燃え盛る大地。 吹き上がるマグマ。
 そんなこの世の終わりの様な状況において……

凶真「………」

 仁王立ちしている、男がいた。

奄美「なっ……!? ば、馬鹿なッ……!」

                イノセント・ブラック
凶真「 俺の能力は……『 完 全 超 悪 』 」

凶真「発動条件は、敵が"悪"であること……!」

奄美「……!!」

凶真「その場合に限り、俺は"正義の心"を力に変えることが出来る……!」

凶真「使い勝手はスゲー悪いが……てめぇみたいな奴をブッ倒すにはもってこいの能力だ!!」

奄美「ば、馬鹿な……そんな、デタラメな能力……」

凶真「覚悟は出来たか……? お前の"怒り"を超える程に……」ギリ…ギリ…

奄美「はっ……」

                                イノセント
凶真「俺の拳は……怒りに満ちてるぜッッ!! 『 完 全 』ッッ!!」

奄美「やめ……許し……」

      ブラック
凶真「 『超 悪』 ッッ !!」

 ドッ ゴ シャァァアアァァ!!

奄美「ほぶぁッッ!!?」

 凶真の拳が、奄美の顔面へ深くめり込む。

奄美「あがあぁあぁあああぁああ゙あ゙あ゙ぁぁ!!?!」 ブシュゥ!

 吹っ飛ぶ。顔面から血を噴き出しながら。

  ドッ……ゴロ、ゴロゴロ ゴロゴロ…

 そして、二転三転、転がった後…

奄美「……………」ガク…

 気を失った。
24 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/09(月) 00:04:45.75 ID:e/8+luIHo

馬場 奄美
http://i.imgur.com/fgXKA.jpg
25 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/09(月) 00:05:47.64 ID:e/8+luIHo
今日はここまでです。

>>20
BBAもちょっとキレると思います。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/09(月) 00:59:53.44 ID:wInrHDYoo
フッ
嫌いじゃないぜ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/09(月) 01:24:31.25 ID:vj39tlqDO
いやぁ、“ばば あ“み なんて名前なもんだからつい、ね。

ってか作り込み凄いなww
28 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/09(月) 01:45:40.29 ID:e/8+luIHo
>>27
おー
実は馬場奄美ちゃんの名前は、正に「ババア」と「スイーツ」から来てるので、その発想は正しいです


更新は週一ぐらいを予定してます。
では、おやすみなさい。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/07/09(月) 08:22:52.42 ID:4uq608AD0
これは罠
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/09(月) 14:41:38.99 ID:pa9d8AzSO
絵が酷すぎるwwwwwwwwwwwwwwwwww
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/07/09(月) 18:21:05.10 ID:0kldiuQjo
いや流石に罠だろ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/07/10(火) 14:50:18.70 ID:L3XRlqzc0
暗号みっけ
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) :2012/07/10(火) 17:25:35.38 ID:T5jLevJAO
圧倒的・・・黒歴史・・・!
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 18:30:58.08 ID:6H/+8sQ50
厨二病という言葉を調べればいいと思うよ
35 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/10(火) 23:17:43.62 ID:l7ww3uSVo

凶真「はぁ……はぁ……強敵だったな……」

凶真「さて……学校に……」 クルッ

??「フッフッフ……」

 そこにはメガネを掛けた、中間管理職のようなおっさんが立っていた。

凶真「……誰だよ、おっさん」

??「私はおっさんでは無い!! これでも高校生だ!!」

凶真「何ッッ!!?」

??「私は 篝 長止 (かがり ちょうじ)、17歳!! れっきとした高校2年生!!」 カッ

凶真「その見た目で、ティーンエイジャーだと……!?」

 凶真は目を見開いて驚愕した。
 馬鹿な、有り得ない。

長止「フッフッフ……」

凶真「まさかてめぇ……"生徒会"の手先か!?」

長止「そう、その通りだ……。 貴様には……」

長止「死んでもらうッッ!!」

凶真「!?」

 突如、背後から殺気!

凶真「おわっ!?」

 思わず避ける凶真だが、背後から襲ってきた敵を見て驚愕する……!

長止B「チッ……避けられちまったか!」

凶真「んん!?」 

 さっき見ていた方向へと慌てて視線を戻すと、

長止A「フッフッフッフ……」

凶真「!?」

凶真「ぶ、分身の術!?」

長止C「そう、その通り……」 ザッ

 と、傍の路地からもう一人の長止が姿を現した。

凶真「!?」

長止D「私は自分の分身を、際限無く作り出すことが出来る……」 ザッ

 近くの塀を乗り越えて、もう一人。

凶真「!? っ!?」 キョロキョロ

長止E「どうしたんだ。 そんなに辺りを見回して」

長止F「随分顔色が悪いようだが?」

  ゾロゾロ…  ゾロゾロ…

    ゾロゾロ… ぞろぞろ…

 次々と現れる分身達。
 その数は30人程にまで膨れ上がっていた……!

長止「「「「 さあ、どうする? 」」」」

 囲まれる。
 同じ顔、同じ格好、同じ声の数十人。
 逃げ場は無い。
36 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/10(火) 23:19:50.89 ID:l7ww3uSVo

凶真「どうもこうも………」

凶真「 てめぇらの勝手な望みの為に…… 一人の人間を袋叩きたぁ……」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 

凶真「上等だッッ!! お前は……」

凶真「 悪 だ ッッ !! 」

 そう叫ぶと、凶真は目の前にいた一人を殴り飛ばした。

長止B「ぐあっッ!!?」 ドゴッ
 
 殴り飛ばされた分身が地面を転がる。

 そして、

長止B「………」 サラサラ…

 粉雪のように溶けて消えた。

凶真「次ッ!!」

 別の分身も殴り飛ばす。

長止C「ぎゃっ!」

長止D「チッ! 調子に乗るなよ!!」

 とそこへ、背後から凶真へ襲い掛かる分身達。

凶真「ッ!」

 すかさず振り返り、蹴りを放つ。

凶真「オラァッ!!」

 ドゴ、と音がして分身の頭へ蹴りが直撃する。
 そしてまた、雪のようになって散り消える。
   
37 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/10(火) 23:23:30.78 ID:l7ww3uSVo

                              イノセント・ブラック
凶真「へへっ……何人掛かってこようと……俺の『 完 全 超 悪 』の敵じゃ……」

 ゾロゾロ…  ゾロゾロ…

凶真「え……?」

 何人か倒したはず。
 しかし、

凶真「増え、てる……?」

長止E「フッフッフッフ……君は、成程、強い、確かに、強い……」

凶真「あぁ?」

長止E「だが、見たところ君の能力は肉体強化……攻撃範囲には限界がある……しかし、私は……!」

 ゾロゾロ… ゾロゾロゾロ…

長止L「ふっふっふ……」

長止M「私には……」

 ゾロゾロ…

長止N「限界など……」

 ゾロゾロゾロ…

長止「「「「 無い ッッ !!!」」」」

凶真「………」タラ…

長止「 一人ひとりは弱くとも…… 限り無く増殖することで…… その力は無限大!! 」

 眼鏡を指で押さえながら、勝利の声を荒げる長止。

長止「 それが私の能力………!! 」
 
        エ ク ス ペ ン ダ ブ ル ズ  
長止「  『 覇   権   社   員  』 !! 」


凶真「………ヤバ…い……?」 タラ…


長止「 使い捨てこそが ッッ!!  永遠なのだッッ !! 」 カッ!

38 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/10(火) 23:25:28.10 ID:l7ww3uSVo

───

篝 長止
http://i.imgur.com/APTtC.jpg



今日はここまで。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/10(火) 23:28:11.09 ID:f4n07EiKo
予想以上にオッサンで噴いた
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 02:08:54.84 ID:nczQD9WDO
はwwけwwんwwしゃwwいwwんwwww
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 15:08:33.75 ID:pmayDQ5DO
これ書く前自分が考えた能力晒すみたいなスレ立ててなかったか
能力の頭文字はA〜ZでZがラスボスの能力みたいな感じで
42 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/11(水) 20:54:37.87 ID:70P0oaWRo
>>41
いや、それは知らないですねー
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/11(水) 21:01:04.51 ID:jIoos+dp0
絵もうちょっと頑張れやww
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 21:10:58.80 ID:3CaCJG360
結局、厨二病は調べたのかと小一時間ほど(ry
45 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/11(水) 21:19:46.75 ID:70P0oaWRo
>>43
がんばっているのですが

>>44
??
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 22:42:11.45 ID:nczQD9WDO
絵とか描いてるだけ凄いよ。
それにしても、能力バトルものは嫌われやすいなぁ。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/07/11(水) 22:43:47.03 ID:KdBTuM9ko
凶真()はもちろんオカリンからとったんだよな?
48 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/11(水) 22:45:55.33 ID:70P0oaWRo
>>46
ありがとうございます

>>47
すみません、そのオカリンというのは知らないです。自分で付けました。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 23:31:46.36 ID:nczQD9WDO
オカリンてのは、シュタインズ・ゲートって言う、時間逆行世界救済系
ゲームの主人公さんだね。で、自称で鳳凰院凶真って名乗るネタがある。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/12(木) 23:13:13.31 ID:YZKzYC3F0
なんか釣られてるようで癪だけど、いつまでバトルが続くんだ。
このまま通学路で場面を変えずにラスボスまでいくつもりなのか?
場面変えず三人一気に来たら飽きるよ。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/13(金) 13:04:09.34 ID:IgcfdU6DO
とりあえず車の邪魔だろうなwwww
52 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/15(日) 03:09:20.71 ID:3nBAzl/qo
>>49
なるほど。ありがとうございます。
53 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/15(日) 03:09:57.28 ID:3nBAzl/qo

  ゾロゾロ…  ゾロゾロ…

 長止の分身達が凶真を取り囲む……!

長止「ククク……これだよ……これが私の楽しみだ……」

凶真「………」

長止「大勢で取り囲んでリンチ……いやぁ〜………楽しいねぇーッ!!」 クワッ

長止「行くぞ!!!」

 一斉に襲い掛かる分身達!

凶真「くっ……!」

 再び凶真も拳を振るって応戦する。
 一体、一体と倒して行くが、しかし……!

凶真(キリが無い……!)

長止「はっはっはぁぁぁー!! 無駄だって言ってるだろうぉぉぉ!!」

長止「貴様の体力には限界がある……! しかし……私の増殖は無限!!」

長止「勝負は……」

 長止の分身達が、組み体操のように肩車を繰り返して巨大な壁を作り始める。

凶真「!?」

 そして、人間の塊になった肉の壁が…… 一斉に、降り掛かってくる!

長止「見えてるんだよぉぉぉぉ!!」

凶真「うおおおおおおおおぁぁぁあああああ!!!」

 降ってくる。
 次々と降ってくる分身達。
 何とか全力で掻き分けながら、必死でそれらを振るい落とす。
 が、

  ドガッ! 

凶真「!?」

 バキィッ

凶真「ぐっ……!?」

 次第に、体の傷が増えて行く。

長止「ククク……まだまだぁぁ!!」

 しかし、長止は全快だ。
 次々と生み出される分身は、ベストコンディションの状態で生まれて来る……!

凶真(成程……強い……強敵だ……)

凶真(だが……)

 凶真が口元の血を拭った。

凶真(やられっぱなしは……性に合わないんだよな……!) グッ
54 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/15(日) 03:10:27.78 ID:3nBAzl/qo

マンガにしました

http://i.imgur.com/VIshq.jpg
http://i.imgur.com/LjIFJ.jpg
http://i.imgur.com/USNIh.jpg
http://i.imgur.com/guxSa.jpg
http://i.imgur.com/s6sU9.jpg
http://i.imgur.com/UYv4o.jpg
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 03:13:53.45 ID:nu3dqe2SO
あひゃひゃひゃwwwwwwガチでやってんのか中2時代を掘り返してんのか判断しづれェエwwwwww
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 07:54:53.93 ID:Y/o2puRDO
神の空間って、ゆめにっきみたいになるんですね。

それにしても絵を貼るとか勇気ありますねぇ。
57 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/15(日) 18:44:04.11 ID:/npuFykdo
>>54で「きょうちゃん」が「京ちゃん」になってました。すいません。
訂正
http://i.imgur.com/MrwOG.jpg
http://i.imgur.com/LjIFJ.jpg
http://i.imgur.com/uLTle.jpg
http://i.imgur.com/3IsVw.jpg
http://i.imgur.com/s6sU9.jpg
http://i.imgur.com/UYv4o.jpg
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/07/15(日) 22:41:13.06 ID:aqd/eA1Mo
>>52
なおそのゲームのヒロインの1人に椎名まゆりというキャラが

うわあ、すごい偶然だね(棒)
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/16(月) 20:27:13.55 ID:FiOenLG40
これはオッサンが厨二病真っ盛りの中二を演じていると予想。
つーか、能力名の傾向が西尾作品そのものだよな
60 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/28(土) 03:38:35.69 ID:7h8a0pLQo

長止「ククク……いい加減に諦め……」

凶真「お前さ……」

長止「あぁん?」

凶真「エラく、余裕だよな?」

長止「ククククク……当たり前だろう……もはや私の勝利は確て」

凶真「が、」

長止「……」

凶真「お前は一つ感違いをしている」

長止「……っ?」

凶真「お前、言ったよな?」

凶真「俺が、近接攻撃しか出来ない、と」

長止「……」

凶真「ふふふ……舐めてもらっちゃ困るね……。 俺の……完全超悪〈イノセント・ブラック〉を……!」

 凶真の目がギラリと光る。

長止「貴様……まさか……」

凶真「……そ。  俺は……」

 そう言いながら凶真は、自分の胸の前に両手の平を合わせ、合掌する。

 何かの構えのように。

凶真「 『全体攻撃』だって、出来る……! 」

 凶真の口元がニヤリと笑いを浮かべた。

長止「ばっ、馬鹿なっ……」

凶真「てめぇら全員……」 カッ

 凶真の目が大きく見開かれる。

長止「い、いかん! 止めろ! 奴を止めろおおぉぉぉおおッ!!」




凶真「吹っ飛べぇぇぇえええぇぇ────── ッ!!!」




長止「ぐっ……!?」

凶真「………」

長止「………」

凶真「………」

長止「………」

長止「ん?」

凶真「………」

長止「何も……起こらない……?」

凶真「………」

長止「……は」

長止「はははハハハははハハハハははははぁぁああ!!」
61 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/28(土) 03:39:22.08 ID:7h8a0pLQo

長止「何だ貴様ぁぁ!! 威勢良く出た癖に……ッ!! 何も、何も起こら」

凶真「そう」

 凶真は相変わらず、胸の前で合掌している。

凶真「俺には、全体攻撃なんて、無い」

凶真「この二本の腕が届く範囲しか、攻撃出来ない」

凶真「だが」

 そこまで言うと、凶真は突如、駆け出した。

長止「ッ!?」

凶真「……」 ダダダダダ!

 一直線に。

凶真「……」 ダダダダダダダダダ!

 目標に向かって、一直線に。

 大量の分身がいる中、ある一人の長止に向かって、一直線に駆ける!

長止「な゙……ッ!?」

凶真「おらァ!!」

 そして、そのまま長止にタックルをかますと、あっという間に地面に転がし倒した。

長止「ぐっ……!?」

凶真「さあ、観念しろよ。  お前が"本体"なんだろ?」

長止「ハ……ハ、何を……、他に、他にも"私"は沢山……」

凶真「 さっき 」

凶真「さっき、俺がハッタリの全体攻撃を仕掛けた時」

凶真「分身達が一斉に、俺を止めようとした。 俺の方に向かって来た。」

凶真「だが、ただ一人」

凶真「ただ一人、俺から距離を取ろうとした奴がいたんだ」

凶真「それが、お前だ」

長止「………」

凶真「不思議だよなぁ? 例え消えても、また分身は次々と生まれて来るはずなのに……何故か、そいつは俺のこうげきから逃げようとしたんだ」

凶真「つまり、攻撃を食らったらヤバい存在……。」

凶真「なら、答えは一つしかない……」

凶真「お前は、分身じゃない。 お前は換えのきかない……"本体"だ。」

長止「………」

凶真「さて、お喋りが過ぎたようだ……。 すぐに楽にしてやるよ……」 スッ

長止「……!!!」

凶真「来世は……もっと若い見た目に生まれ変わるんだな」

長止「ま、待て……! そ、そうだ、私と組まないかっ? 君の力と、私の覇権社員〈エクスペンダブルズ〉があれば、世界を……」

凶真「いいか、てめぇは」

    
凶真「 クビ なんだよ」



   シ ャ
      
62 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/28(土) 03:42:58.60 ID:7h8a0pLQo

───

凶真「……ふぅ……」 フキフキ


凶真「さて……ずいぶん時間食っちまったな……早く学校に、」 クルッ

??「ねぇ、ガッコーとかいいからさー ちょっと遊んでかない?」

凶真「……誰だ」

マリヤ「えーとぉ、アタシは比地マリヤ(ひち まりや)。 この辺じゃケッコー有名なんだけどぉ」

凶真「マリヤ……? 聞いたことあるな……確か、援助交際がバレてしばらく停学食らったとか……」

マリヤ「そーそー。 ウリやってんのバレちゃってぇ、マジサイアクだったんだよ〜 キャハハハ」

凶真「………」

凶真「で、お前は……」

凶真「"生徒会"の人間か?」 ギロッ

マリヤ「そーそー。 なぁんだー話早いじゃーん。 そこらのオッサンよりコーショースムーズって感じー キャハハハハ」

凶真「で、殺すのか? ……俺を」

マリヤ「ん〜〜〜、できれば殺したくないなぁ〜  キミ、けっこーかわいいカオしてるしー 」

凶真(何だこいつ……やりづらいな……)

マリヤ「ねぇ〜、キミ、生徒会入らなぁい?」

凶真「ッ……誰が……!」

マリヤ「えぇ〜〜〜。 コーショー決裂ぅ〜〜〜  あーあ、」



マリヤ「超ダルい」


    ッピ  パシュ…


凶真「え……?」


 凶真の左肩に、鋭い痛みが走る。

 と同時に、焼け付くような熱さと、えぐられるような激痛……!

凶真「な゙あぁぁっ!!?」

 服に、穴が空いている。
 さらに穴は肉すら突き抜け、肩ごと貫いている。

 穴からは煙が上がり、傷口から肉が焼ける不快な臭いが漂った。


凶真「ぐ、あ……ッ こ、この傷は……」

 熱。 そして、焼け付いた傷跡……!

凶真「レーザービーム……!?」


マリヤ「せーかぁーい  キミ頭いいんだねぇ〜〜」

マリヤ「アタシ、キラキラしたものとかぁ、ディスコとかダイスキだからぁ〜 レーザーとか好きなんだよねぇ〜」


             スプリングセール
マリヤ「あ、コレねぇ 炎 上 光 彩 ってゆうのぉ キレーでしょー?」 ニコッ


凶真(畜生……いつになったら学校に行けるんだ……ッ!!)
63 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/28(土) 03:44:15.64 ID:7h8a0pLQo
今日はここまで。

比地 マリヤ
http://i.imgur.com/YLNao.jpg
64 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/07/28(土) 03:45:59.28 ID:7h8a0pLQo
画像のサイズ大きすぎました
貼り直し

比地 マリヤ
http://i.imgur.com/kpfM6.jpg
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [ sage]:2012/07/28(土) 07:01:29.44 ID:GMwjZ5/Ro
さっさと学校に行かせてやれよwwwwwwwwww
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 08:06:07.55 ID:pGvz2/cDO
休む暇すら無く連戦続き…本当能力バトルは地獄だぜ!
っつーかレーザーは流石にヤバくね?
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/31(火) 21:20:03.19 ID:kD0zvOzUo
何だこのスレは・・・
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 05:23:03.69 ID:eD7GCHuLo
これはひどい
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/01(水) 20:26:57.26 ID:1fXfCGcDO
文句言う奴は見んじゃねぇよボケナス
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/01(水) 20:40:34.19 ID:EzmFPYYFo
褒め言葉だろう
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/03(金) 18:45:37.90 ID:Sq+SUwf5o
学校に行かせてやれよwwwwwwwwwwwwww
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 23:01:56.52 ID:sAP3G9Bxo
学校に通いたくても通えない子もいるんです(迫真)
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/22(水) 12:35:48.14 ID:4zgduQTqo
凄いのが来たな
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/22(水) 17:57:35.24 ID:+6S6lvtDO
ああ、凄い敵が来たな
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/22(水) 20:33:18.57 ID:zt4G+cUPo
おつ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/24(金) 22:02:15.98 ID:6n3VEoeWo
分身系は本体は隠れて分身を大量に送り込んでるだけでいいのに、何故か自分も戦線いっちゃうふしぎ!

確認したいんなら何か機器使って遠くから見てれば良いのに……
お約束だから仕方ないのか
77 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/08/25(土) 19:08:00.85 ID:DDgvZCYXo
>>57の続きを描きました

http://i.imgur.com/eIiZM.jpg
http://i.imgur.com/PgnDR.jpg
http://i.imgur.com/Rsk7y.jpg
http://i.imgur.com/es6hW.jpg
http://i.imgur.com/egFid.jpg
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 19:21:16.08 ID:/zR+58QDO
幸あれ って言われても今んとこちっとも無い件。
79 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/08/29(水) 18:18:44.44 ID:5cbdLiCCo
>>62>>64
訂正

×比地マリヤ(ひち まりや)
  ↓
○比地マリヤ(これじ まりや)

http://imgur.com/05ZIF.jpg
80 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/08/29(水) 18:19:48.40 ID:5cbdLiCCo

マリヤ「ね、あんたじゃアタシには勝てないんだよ〜? 降参した方が良くな〜い?」

 ケラケラと無邪気に笑いながら、銃口のように指を向けるマリヤ。

凶真「くっ……」

マリヤ「ねー、どうすんのー? 降参すんのー?」

凶真「ッ誰が……!」

 ピシュ

凶真「ッ!? があぁああぁっ!?」

 今度は凶真の太ももをレーザーが貫く。
 灼熱、激痛。
 ブスブスと嫌な音を立てて、傷口から肉の焼けた臭いが立ち昇る。

凶真「ッ、ぐ……ぁ……」

マリヤ「ねぇ〜、早く降参しなよー」

凶真「……ま、まだだ……! まだ俺は負けちゃ……」

 ピシュッ

凶真「ぐぉぉおおッ!!?」

 今度は、右肩。

マリヤ「……ねぇ、いい加減にしないと」

マリヤ「殺すよ?」

凶真「はぁ……はぁ……」

マリヤ「ほら、『ボクの負けです』って言っちゃいなよー」

 心なしか、マリヤの口調は苛立っているようだ。

凶真「はぁ……はぁ……」

 体の数ヶ所を貫かれながらも、凶真は立ち上がる。
 そして、フラつく足取りで、マリヤの方へと歩んでいく。

凶真「………」 ザッ…

マリヤ「何でよ…… えいっ!」

 ピシュ

凶真「ッ……ぐ……ぉ……」 フラ…

 足の甲へ、レーザービームが突き刺さる。
 フラつく凶真。
 だが、激痛を堪えながら、その歩みを止めない。
81 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/08/29(水) 18:20:30.94 ID:5cbdLiCCo

マリヤ「嘘よ……何で……」

凶真「……はぁ……はぁ……」

マリヤ「やめてよ……なんで……なんで向かって来るのよ……」

マリヤ「もういい……! 殺す……! 殺してやる!!」

 マリヤは、ピストルの形をした手を凶真へとまっすぐ向ける。

マリヤ「止まれ!! 止まらないと、ほんとに……」

凶真「……」 ザッ… ザッ…

 凶真は、止まらない。
 とうとう、マリヤの目の前まで迫って来た。

マリヤ「どう、して……」

凶真「……」 ギリ…

 凶真が拳を固める。
 そして、振り上げる。
 この距離なら、難なく殴り飛ばすことが出来るだろう。

    イノセント 
凶真「『完 全』ッッ!! 」

 拳に力がこもる。
 今まで幾度と敵を打ち倒してきた拳……!

マリヤ「ひっ……」 ギュッ

 思わず目をつぶる。

 そして、凶真の腕が、放たれる!

     ブラック
凶真「 『超 悪』!!……………… は、使えない、か」

 ぽん、とマリヤの頭の上に、凶真の手が乗った。

マリヤ「ぇ………?」

 その手は優しく、マリヤの頭を撫でた。

凶真「お前は……『悪』じゃない。」

マリヤ「あ、う……」

凶真「俺を殺すつもりなら、いつだって殺せたはずだ。 なのに、降参を促すばかりで、命を奪おうとはしなかった……」

凶真「お前は、人を殺したくは無かった……。 そうだろ?」

マリヤ「…………」

マリヤ「……」コク…

 観念したのか、素直にうなずくマリヤ。
 その表情はどこか切なげだ。

 殺したくなかった、だからこそ、体の一部を痛めつけて降参を迫り続けたのだ。

凶真「……だからこそ、不思議なんだ……。 どうして、"生徒会"に?」

マリヤ「………それは……」

 言い掛けて、マリヤの目から涙が溢れる。

マリヤ「うっ…うええぇえぇ……うええぇぇえぇん……」 ポロ…ポロ…

凶真「お、おい」

 どうしていいか分からず、とりあえず頭を優しく撫で続ける。
82 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/08/29(水) 18:21:10.82 ID:5cbdLiCCo

マリヤ「うぅ……ぐすっ……」 ゴシゴシ

マリヤ「もとえ……もとえがぁ……」 グス…

凶真「もとえ?」

マリヤ「うん……素延(もとえ)……トモダチ。」

凶真「友達が、どうしたんだ?」

マリヤ「いい子なの……すっごくいい子なんだよ? でも、アイツに騙されて……"生徒会"に……」

凶真「……えーと、お前の友達の素延ってのが、誰かに騙されて生徒会に入ってる、と?」

マリヤ「うん……」

凶真「……何でそれで、お前まで生徒会に入るんだ?」

マリヤ「だって……ほっとけないじゃん……。 アタシが傍にいてあげないと、って思って……」

凶真「うーん………」

 ちょっと頭が弱い子なのかな?と思いつつ、凶真は彼女に同情した。
 友達を守る為……悪の組織から助け出す為に、マリヤは入りたくも無い生徒会に入っている訳だ。
 そして、命令を受けて、凶真を殺しに来た……。

凶真「でも、俺を殺し損ねたんじゃ、もう生徒会には戻れないぞ?」

マリヤ「うん……。 でも、もうやだよ……。」

マリヤ「アンタをレーザーで撃ってる時も、全然良い気持ちしなかった……。」

マリヤ「なのに、人を殺すなんて……ゼッタイやだ……。」

凶真「……そうか……」

マリヤ「………」

 マリヤは落ち込んでいるようだ。
 無理もない。
 これからどうしようか、全く先が見えない状況なのだ。
83 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/08/29(水) 18:21:46.05 ID:5cbdLiCCo

凶真「よし!」

 凶真がポンと膝を叩く。

マリヤ「?」

凶真「安心しろ……! その"生徒会"って奴は俺がブッ潰してやる!」

凶真「そんで、お前の友達の素延ちゃんも救い出す! これでいいだろ?」

マリヤ「……!」

 マリヤの目が大きく見開き、その瞳に希望の輝きが射した。

マリヤ「で、でも……! 生徒会の奴らって、すっごく強いんだよ? いくらアンタでも……」

凶真「大丈夫!」

マリヤ「え……?」

凶真「 俺に任せろ!! 」

 ニカッ、と笑う凶真。

マリヤ「ぁ………」カァァァ…

 その笑顔を見て、思わず顔を赤らめるマリヤ。

マリヤ「……」 ドキドキ

凶真「よし、そうと決まれば先を急ぐ……!」 ザッ

 学校の方へ、歩みを進める凶真。

マリヤ「あ……」

凶真「マリヤ、お前はここに残ってろ。 奴らは真っ先にお前を狙ってくるだろう……連れては行けない」

マリヤ「……分かった……」

凶真「じゃ、行って来る」

マリヤ「凶真……!!」

凶真「?」

マリヤ「……死んだら、承知しないから……!」

凶真「……」フッ

 凶真は後ろを振り返らず、親指を立てたグッドポーズを見せて、返事の代わりとした。

凶真(待ってろよ……生徒会……!!)

───
84 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/08/29(水) 18:22:14.28 ID:5cbdLiCCo
今日はここまで。
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 19:17:35.07 ID:qA5S0l5DO
よく歩けるな。どうなってんだ?
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/29(水) 19:43:03.03 ID:T3dHUhKno
勝利の雄叫びでも持ってるんでね?
87 :†シカバネ† ◆zhgkRTI82g [saga]:2012/10/29(月) 08:07:45.05 ID:FOzPPsmBo

───

凶真「……」テクテク

凶真(今回の戦いで見えた。)

凶真(俺の弱点が……!)

凶真(……敵にそこを突かれたら……ちょっと不味いな)

凶真「……」 テクテク

 ザッ

凶真「っ!」

 凶真の前に、日本刀を構えた女子生徒が現れた。

??「……ス」

凶真「ん?」

??「コ、ロス……コ ロ ス !」

 そう叫ぶと、女生徒は日本刀を構え、凶真へと駆け出した!

凶真「……!」 ギリ…

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 12:09:36.28 ID:7JcLP4iDO
操られていたんだとしても、いきなり
斬りかかって来たんなら正当防衛で十分通用するな。
48.81 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)