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まどか「魔法少女大戦争!?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:41:42.46 ID:YPcq4DO80
魔法少女まどか☆マギカのSSです。

投下開始前にいくつか注意事項を。

1.まどか☆マギカの他、おりこ☆マギカ、かずみ☆マギカのキャラが出てきます。

2.キャラ崩壊上等なコメディ作品、時々シリアスになります。

3.まどか☆マギカの本編終了後、平たく言えば「円環の理」が存在する世界が舞台となります。

4.>>1はかずみ☆マギカについては単行本組です。なので、かずみ☆マギカについての設定に矛盾が出て来る可能性があります。

5.読んでいる最中に気分が悪くなった場合にはすぐ読むのを中断し、シリアスな作品を読むことを推奨します。

6.>>1の執筆速度は絶望的なまでに遅いです。投下間隔が長く開いた場合には気長にお待ちください。

7.その他、こまけぇこたぁいいんだよな精神でお読みください。

次から投下開始です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342006902
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

さくらみこ「インターネッツのピクルス百科辞典で」大空スバル「ピクシブだろ」 @ 2024/04/13(土) 20:47:58.38 ID:5L1jDbEvo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713008877/

暇人の集い @ 2024/04/12(金) 14:35:10.76 ID:lRf80QOL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1712900110/

ミカオだよ。 @ 2024/04/11(木) 20:08:45.26 ID:E3f+23FY0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1712833724/

アルミン「どうやら僕達は遭難したらしい」ミカサ「そうなんだ」 @ 2024/04/10(水) 07:39:32.62 ID:Xq6cGJEyO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1712702372/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:44:03.36 ID:YPcq4DO80
QB「よくぞ集まってくれた、諸君!」

マミ「あなたがわたし達を集めるなんて、珍しいわね」

さやか「そうだよねぇ、普段の魔獣退治の時だって全員には声掛けないのに」

杏子「何があったんだよ?」

ほむら「………」

QB「実はね。ボクと契約して、プレイアデス聖団と戦って欲しいんだ!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:44:54.89 ID:YPcq4DO80
ゆま「……ぷれいあですせいだん?って、なに?」

QB「ボクの後輩にあたる、ジュゥべえが生み出した魔法少女集団の事さ」

マミ「魔法少女集団……って!魔法少女同士戦えって言うの!?」

QB「そういうことだね」

ほむら「……一体何がどうなってそういう話になっているのよ?」

QB「あれはそうだね、プレイアデス聖団の主な拠点であるあすなろ市へ久しぶりに行った時の事だった……―――」

―――――
―――
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:45:56.64 ID:YPcq4DO80
数日前・あすなろ市―――

QB「やあ、ジュゥべえ。久しぶりだね」

JB「おっ、キュゥべえのアニキじゃねぇか!どうしたんだ、こんなところまで?」

QB「調子はどうかなと思ってね」

JB「好調だぜ!かずみ達も、いい感じで頑張ってくれてるしな!」

QB「そうか、いい事だね」

JB「出没する魔獣を片っ端から倒してくれるんだ。頼もしい奴らだぜ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:46:38.41 ID:YPcq4DO80
QB「まあ、それでもボクが契約した魔法少女達の方が頑張ってくれてるとは思うけどね」

JB「いやいや、そうとは限らないぜ?」

QB「……生意気だね、ジュゥべえ?いつからボクにそんな口を聞くようになったのかな?」

JB「いや、突っかかってきたのはキュゥべえのアニキからじゃねえか」

QB「まさか、キミが生み出した魔法少女の方が強い、とでも言うつもりかな?」

JB「さあ、どうだろうな?オイラはオイラが生み出した魔法少女こそ最強だと思ってるけどな、ハッハッハ!」

QB「……」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:47:24.79 ID:YPcq4DO80
QB「ああ、そうだ。ボクが生み出した魔法少女の中にはね、ちょっとしたイレギュラーな存在もいるんだよ」

JB「へぇ?興味深いな」

QB「そんなイレギュラーな存在をも従えてるボクよりも、キミが生み出した魔法少女の方が強い、とでも?」

JB「ンだよ、随分突っかかってくるなアニキ。何なら試したっていいんだぜ?」

QB「試す?何をだい?」

JB「オイラが生み出した魔法少女たちと、アニキが生み出した魔法少女。どっちが強いのかを、な」

QB「自信満々だね?」

JB「当然よ!ま、アニキは保守的だし、受け入れるわけは無いだろうけどな!ハッハッハ!」

QB「………」プチン
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:48:18.31 ID:YPcq4DO80
QB「いいだろう、受けてやろうじゃないか」

JB「ハッハッハ……え?」

QB「キミ程度が生み出した魔法少女の力なんてタカが知れてるからね。全員ぶちのめしてやろうじゃないか」

JB「……言ったなアニキ?ほえ面かかせてやるぞ?」

QB「きゅっぷい!いつからキミはそんな生意気な口を聞くようになったんだ!」

JB「生意気じゃねえだろ!オイラはオイラが思ったことを言ってるだけだ!!」

QB「上等だよ!ジュゥの糞餓鬼程度、ボクの敵じゃないってことを思い知らせてやる!!」

JB「こっちこそ上等!!キュゥの糞爺!!見てろ、ぜってぇ詫び入れさせてやっかんな!!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:49:47.12 ID:YPcq4DO80

―――
―――――

QB「―――と言うことがあってね」

マミ「………」

杏子「………」

さやか「え、ええと……」

ほむら「……はぁ」

ゆま「ジュゥべえ?キュゥべえの弟分、って感じなのかな」

QB「きゅっぷい!あんな生意気な奴、ボクの弟分でも何でもないよ!!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:50:48.69 ID:YPcq4DO80
ほむら「なぜ、魔法少女同士が戦わなければならないのよ……」

QB「奴はあろうことかキミ達をバカにしたんだよ!?キミ達の親であるボクを侮辱したも同然じゃないか!!」

マミ「親って……」

QB「だってそうだろう!?キミ達を魔法少女として生まれ変わらせたのは、他でもないボクだ!それをバカにしたジュゥの糞餓鬼は、絶対に許さないよ!!」

杏子「いや、まぁ落ち着けキュゥべえ。仮にだぞ?あたしたちがその、プレイアデス聖団……だったか?そいつらと戦って、怪我を負わせるどころか殺しちまったらどうするんだよ?」

QB「その辺は心配ないよ。一応ジュゥべえとその辺の話は詳しく決めて来たんだ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:51:32.38 ID:YPcq4DO80
キュゥべえは、戦いの詳細を少女達に話し始める。

戦いの舞台は、インキュベーターの科学力によって作られる空間。

ジュゥべえチームとキュゥべえチームに分かれ、先に相手の魔法少女を全員戦闘不能にした方の勝利。

魔法やソウルジェムについては、今回は全面的にキュゥべえとジュゥべえが協力するという形となる。

魔力を使いすぎた場合には、拠点に滞在している互いの将であるキュゥべえ、ジュゥべえが穢れを吸い取る、との事。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:52:02.99 ID:YPcq4DO80
QB「まぁ、ちょっとした本格的なゲーム感覚だよ」

さやか「……ルールはわかった、けどさ」

杏子「そろそろ、この三人の紹介をしてくれよキュゥべえ」

キリカ「……」

ユウリ「……」

あいり「……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:53:32.54 ID:YPcq4DO80
QB「ああ、そうだったね。まずはキリカから」

キリカ「うん?わたしからかい?」

QB「彼女の名前は呉キリカ。彼女もボクと契約した魔法少女さ」

キリカ「まぁ、わたしの事なんてどうでもいいよ。それよりも、なんで織莉子がここにいないんだい、キュゥべえ?」

QB「彼女とはどう頑張ってもコンタクトが取れなかったんだ。だから、キミにだけ声を掛けた」

キリカ「……最近はわたしも、織莉子とは連絡を取れてないんだ。もし取れたら、織莉子は当然こっちのチームになるんだろうね?」

QB「当然だよ。織莉子も、ボクと契約した魔法少女だしね」

キリカ「なら、まぁいいか」

さやか「キリカっていうんだね。よろしく!」

キリカ「ああ、よろしく」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:54:25.36 ID:YPcq4DO80
QB「次は二人一緒に。彼女達の名前は、飛鳥ユウリと杏里あいり。言うまでも無く、ボクと契約した魔法少女だよ」

あいり「わたし達も、力になるよ!ね、ユウリ?」

ユウリ「うん。アタシとあいり共々、よろしく」

マミ「随分と大所帯になったわね……」

ほむら「まぁ、なんでもいいわ。パパっと終わらせてしまいましょう」

ほむら(そのプレイアデス聖団というのには、ちょっと興味があるけれど。面倒くさいわ)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:56:13.79 ID:YPcq4DO80
QB「ああ、そうそう。ほむら、ちょっといいかい?」

ほむら「? 何かしら」

QB「これは、ボクからのちょっとしたサービスだよ」パァァァ

ほむら「っ……!こ、これは……」

QB「きゅっぷい。やっぱりね。キミには、まだ力が残されてると思っていたけれど、これで確信に変わったよ」

ほむら(盾が……。随分と、なつかしい気がするわ……)

QB「名づけて『フルスペックほむほむ』!!その盾と弓で、ジュゥべえ率いるプレイアデス聖団をケチョンケチョンにノしてやってくれ!!」

ほむら「………盾については、感謝するわ」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:57:05.42 ID:YPcq4DO80
キリカ「ところで、キュゥべえ」

QB「なんだい、キリカ?」

キリカ「相手にはチーム名があるのに、わたし達には無いのかい?」

QB「そうだったね。奴らは、言うなれば魔女の集団だよ」

杏子「」ピクッ

さやか「ど、どうかした、杏子?」

杏子「いや……魔法少女を魔女呼ばわりするってのに、ちょっと嫌な感じがしてな」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:57:55.99 ID:YPcq4DO80
マミ「魔女……って……」

QB「だってそうだろう?僕以外の存在が生み出した魔法少女なんて、魔法少女じゃない!!」

ほむら「言い切ったわね……」

QB「そこで僕なりに考えたチーム名がある。以前ほむらから名前だけは聞いたことがあるけれどね」

ほむら「……まさか?」

QB「そう!!『魔女の夜』ことワルプルギスの夜!!ほむらから聞いた話だと、そういう名の魔女がいた世界があるらしいんだ。それを討伐する集団、名づけて!!」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:58:33.23 ID:YPcq4DO80





QB「『ワルプルギスバスターズ』!!どうだい、悪くないだろう!?」





18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:59:17.51 ID:YPcq4DO80
マミ「あら、カッコいいじゃない」

ユウリ「そうだね、いいと思う」

あいり「うん、カッコいい!」

さやか「語呂は悪くないね」

杏子「そうだな、あたしもそれでいいと思うよ」

キリカ「どうかしたかい、ほむら?」

ほむら(……まさか、わたしがあのワルプルギスの夜の名を背負う日が来るなんてね。でも……)

ほむら「いえ、なんでもないわ」

ゆま「よーし!それじゃ、ゆま達のチーム名は『ワルプルギスバスターズ』だね!」

QB「頼むよ、ワルプルギスバスターズの諸君!プレイアデス聖団に目に物見せてやってくれ!!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 20:59:51.75 ID:YPcq4DO80
―――同時刻、あすなろ市

JB「よく集まってくれたな、諸君!」

サキ「なんだってんだ、緊急招集って」

JB「よくぞ聞いてくれた、サキ!!」

ジュゥべえは、キュゥべえとの間にあった事の顛末を話した。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:00:40.33 ID:YPcq4DO80
JB「―――ってなことがあってよぉ」

海香「……」

みらい「……」

カオル「……えっと……」

里美「キュゥべえ……ね。ジュゥべえちゃん以外にも、魔法少女を生み出す子がいるなんて初めて聞いたわ」

JB「そりゃ、今初めて話したからな」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:01:45.23 ID:YPcq4DO80
サキ「んなことどうだっていいんだよ!なんでそんな事になったんだ!?」

JB「だってよぉ!キュゥの糞アニキのヤロウ、お前ら全員ぶちのめしてやるだなんて言いやがったんだぞ!?許せねぇだろ!!」

ニコ「魔法少女同士で争うなんて聞いたことないぞ」

JB「あー、その辺の心配はいらねぇよ。争いっつっても、何も本格的なもんじゃねぇ」

ジュゥべえは次に、戦いの詳細を話した。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:02:27.44 ID:YPcq4DO80
JB「ま、ちょっとしたゲームみてぇなもんさ」

カオル「……まぁ、ルールはわかったよ」

サキ「で?そこにいるのは誰だ?」

あやせ「……」

JB「おっと、紹介が遅れたな。彼女の名は双樹あやせに双樹ルカ。二人とも、オイラと契約した魔法少女だ」

みらい「え、二人って…」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:03:06.76 ID:YPcq4DO80
あやせ「はいストップ!とにかくまぁ自己紹介しとこうかな。改めて、初めまして、プレイアデス聖団のみなさん。わたしの名前は双樹あやせ。そして……」

ルカ「わたしの名前が双樹ルカ。あやせ共々、よろしく」

カオル「は、はぁ!?なんで一人の人間が二つのソウルジェムを持ってるんだ!?」

JB「あやせとルカは二重人格なんだよ。だから、ひとつの人格にひとつのソウルジェム」

あやせ「そういうことです」

ルカ「体はひとつでも力は二倍」

あやせ「わたしとルカは文字通り一心同体」

ルカ「コンビネーションは抜群ですよ」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:03:38.36 ID:YPcq4DO80
カオル「あぁぁ、頭が痛くなってくる……」

ニコ「そかそか。よろしくな、あやせにルカ」

里美「心強い仲間が二人も増えましたね」

カオル「あんたら順応性高すぎるー!?」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:04:13.06 ID:YPcq4DO80
海香「それはそうと、かずみはどこへ?」

JB「ああ、それがどこを探しても見つからなかったんだよ。どこ行ったんだろうな?」

みらい「行方不明?だとしたら、そんな馬鹿なことやってる場合じゃ……」

JB「バカな事じゃねぇ!!これだって重要なんだぞお前ら!!」

サキ「わかったわかった、落ち着けジュゥべえ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:05:16.63 ID:YPcq4DO80
JB「ああ、そうそう。あやせにルカ。オイラの近くまで来てくれ」

あやせ「? なにかしら、ジュゥべえ?」

JB「こいつは戦いの間までの、オイラからのサービスだ」パァァァ

あやせ「っ……!」

ルカ「か、体が……?」

JB「どうせキュゥべえのアニキも何かしらの手を弄して来るだろからな。こっちもそれなりに反則スレスレの技を使わせてもらうぜ」

ルカ「あやせ!」

あやせ「こうして顔を合わせるのは初めてだね、ルカ。一緒に頑張ろう?」

ルカ「うん、あやせ!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:06:03.96 ID:YPcq4DO80
海香「ま、その、なんだっけ?ワルプルギスバスターズ?」

カオル「ずいぶんとふざけた名前だよなぁ」

ニコ「そいつらをさくっとぶちのめして、かずみを探さなきゃね」

JB「へへっ、頼もしいなお前ら!よろしく頼むぜ!ワルプルギスバスターズに痛い目見せてやってくれ!!」

こうして、プレイアデス聖団とワルプルギスバスターズの戦いは決まったのだった。

前代未聞の『魔法少女大戦争』が、今始まろうとしていた―――
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/07/11(水) 21:07:17.64 ID:YPcq4DO80
とりあえずここまで
勢いで立てた、後悔はしてない
一応各チームの戦力のおさらいとして

ワルプルギスバスターズ・戦力
暁美ほむら(フルスペックほむほむ)
美樹さやか
巴マミ
佐倉杏子
千歳ゆま
呉キリカ
杏里あいり
飛鳥ユウリ

プレイアデス聖団・戦力
浅海サキ
御崎海香
牧カオル
若葉みらい
宇佐木里美
神那ニコ
双樹あやせ
双樹ルカ

行方不明
美国織莉子
かずみ

円環様
鹿目まどか
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/11(水) 21:39:43.14 ID:yK+8H6PV0
乙っした!
なんだか結構な重要人物が二人も行方不明でどうなることやら
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/11(水) 21:41:56.87 ID:p2Yn0FYfo
IFバトル物か
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 01:52:47.79 ID:8rVkFnvDO
かずみ13できたら100%勝てない
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 06:51:11.95 ID:3UrGDW4IO
聖団の戦力がしょっぱいからなぁ……
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/12(木) 08:07:41.68 ID:Ggpq0TxLo

予知とアンチマジックが強すぎるから外したのか、あるいはイレギュラー参戦枠か
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 10:14:07.92 ID:5TtKp7jm0
ミチルとかずみあたりの設定は考えない方がよさそうだな
あいりがユウリ様モードになるのかどうかがちょっと楽しみ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 15:14:37.69 ID:5fSg78jio
サブミッションこそ王者の技よ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/12(木) 17:54:26.62 ID:5AkqnHHfo
>>35
帰ってくださいあなたの独壇場になってしまいます
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/07/12(木) 18:40:40.70 ID:kDhe8DaC0
>>32
連載見てればわかるが、能力バトル漫画と化してるかずみ勢はなかなかチートだぞ
本編は魔女とかそういう問題を解決するのがメインで、あくまでバトルものではなかったしね
対戦カード次第だけど、ほむマミ杏以外は負けても全然おかしくないくらいには強い
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/12(木) 21:11:29.20 ID:ntSVWbvIO
少し頭冷やそうか……
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/07/14(土) 21:15:16.43 ID:65tTOcVu0
マダー?
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/15(日) 23:56:46.78 ID:OuqZXguNo
>>38
ごめんなさい、「少女」枠なんで、原作で二十歳過ぎた方はちょっと……
41 : [saga]:2012/07/30(月) 16:25:12.22 ID:ZZ/7zKFl0
―――戦闘空間・ワルプルギスバスターズ拠点―――

QB「さて!それじゃ、みんな!まずはソウルジェムを取り出すんだ!」

八人の少女の正面に立ったキュゥべえが、皆にそう促す。

その言葉に従うまま、皆はソウルジェムを取り出して手のひらに乗せる。

QB「きゅっぷああああああ!!!」

カッとキュゥべえの目が見開かれ、辺りに異様な雰囲気が漂い始める。

QB「浄化あああああぁぁぁぁぁ!!」

全員のソウルジェムから穢れが取り除かれ、その全てをキュゥべえの背中へ収納していた。
42 : [saga]:2012/07/30(月) 16:26:27.35 ID:ZZ/7zKFl0
QB「さあ、完了だ!これで思いっきり戦えるだろう?」

ほむら「待ちなさいキュゥべえ」

QB「なんだい暁美ほむら?」

ほむら「あなた、もしかして最初からソウルジェムを浄化する方法を持っていたのかしら?」

QB「もちろんそうだよ。このシステムを作ったのはもともと僕たちインキュベーターだからね。これくらい、訳は無いさ」

さやか「へぇ……じゃあ、今後はキュゥべえに頼めば浄化してもらえるのかな」

QB「おっと、勘違いしてもらっては困るよ。今回はあくまで特別だ」

杏子「………ま、だろうな。あたしたちは別にそのプレイアデスっつったか?そいつらと戦う理由なんてねえしな」

QB「そうだとも。今回はジュゥべえの生み出した魔法少女集団をノして欲しいと僕がお願いした立場だからね、これくらいはやらないと」

ほむら「…………」

ほむらは一人、非常に複雑な心境ではあった。

だけどまぁ、今回はそれは話の主題ではないので割愛することとする。
43 : [saga]:2012/07/30(月) 16:27:29.22 ID:ZZ/7zKFl0
ユウリ「それにしても、キュゥべえ達の科学力ってものすごいんだね」

ユウリはそう呟きながら、キュゥべえとジュゥべえの作った空間を眺めた。

自身の背後に巨大な砦とも言えるような建物があり、眺めた先はまるで物語の中でみるような古風な建物が立ち並ぶ街並み。

あいり「これだけ入り組んでたら、どこから敵の魔法少女が出て来るかわからないよね、ユウリ」

ユウリ「そうだね……あいり、アタシから離れたらダメだよ?危険だと思うから」

あいり「うん!頑張ろうね、ユウリ!」

マミ「呉さん、一緒に行きましょうか?」

キリカ「そうだね、恩人。頼りにさせてもらうよ」

マミ「……わたしが恩人?わたし、あなたと前に会った事あったかしら?」

キリカ「いや……なんとなく、そう呼ぶのが一番しっくり来たってだけだよ。嫌なら呼び方変えるけれど?」

マミ「いえ、構わないわ。よろしくね、呉さん」
44 : [saga]:2012/07/30(月) 16:29:06.53 ID:ZZ/7zKFl0
杏子「ゆま、あたしから離れるんじゃないぞ」

ゆま「うん、キョーコ!一緒に頑張ろう!」

さやか「ほむら、一緒に行く?」

ほむら「いえ、悪いけれどわたしは固有魔法の事もあって一人の方が動きやすいのよ」

さやか「ありゃ、そうなんだ。んじゃどうしようかなぁ……あたしも単独行動になるかな」

ほむら「大丈夫よ、さやか。あなたはあなたで、一人でも十分に戦えるだけの経験を積んだものね」

さやか「あっはは、そう言われるとなんか照れるね!」
45 : [saga]:2012/07/30(月) 16:30:50.07 ID:ZZ/7zKFl0
QB「戦闘開始は深夜0時ジャストだ。キミ達なら圧勝出来ると思うけれど、油断だけはしないようにね」

QB「一応、お互いの協約ってことでソウルジェムだけは狙わないようにとはなっているからね」

ユウリ「つまり、文字通り戦闘不能にしてやればいいんだね」

あいり「うーん……魔法少女にとっての戦闘不能ってどんなんだろう?」

QB「導かれる事だけはないようにね」

ほむら「軽く言ってくれるわね……」

QB「そろそろ時間だ。頼むよ、バスターズのみんな!」

キュゥべえのその言葉の終わりと同時、広い空間に戦闘開始を告げるブザーが鳴り響いた。
46 : [saga]:2012/07/30(月) 16:32:13.92 ID:ZZ/7zKFl0
ユウリ「行こう、あいり!」

あいり「うん、ユウリ!」

キリカ「恩人、遅れは取るんじゃないぞ!」

マミ「こちらのセリフよ、呉さん!」

杏子「さて、あたしたちも行くぞゆま」

ゆま「いこー!」

さやか「単独行動かぁ……魔法少女になってからは初めてかも」

ほむら「頑張りなさい、さやか。それじゃ、キュゥべえ。わたしも行ってくるわ」

八人の少女は、各々別れて町の中へと繰り出した。
47 : [saga]:2012/07/30(月) 16:32:58.05 ID:ZZ/7zKFl0
―――数分前
―――戦闘空間・プレイアデス聖団拠点―――


JB「さて、お前ら。ソウルジェムは全員綺麗にしてあるな?」

ニコ「十分だぞ、ほら」

ジュゥべえに言われるまま、全員はソウルジェムを手のひらに乗っける。

JB「うむ、バッチリだな」

カオル「しっかし、なんだよこの空間」

カオルの言葉を聞いた全員が、空間の全体を見渡す。

海香「ふむ、こんな町並みを実際に自分の目で見れる日が来るとは思ってなかったな。今度の小説のネタに出来そうかも」
48 : [saga]:2012/07/30(月) 16:34:17.21 ID:ZZ/7zKFl0
里美「話に聞いたキュゥべえちゃん、一度見てみたいなぁ」

JB「心配すんな里美。オイラ達が勝てば、奴らは無様な負け姿を晒してくれるだろうからな」

里美「あはは……それが初対面だと、なんか複雑な気持ちになるんじゃないかな」

サキ「わたし達が負けることはまずないだろうからな。ジュゥべえ以外のインキュベーターってのにも興味はある」

みらい「なんだっていいよ!あたしたちを舐めたそいつら、絶対に許さないんだから!」

JB「頼もしいぜみらい!お前らもみらいの意気を見習え!」
49 : [saga]:2012/07/30(月) 16:34:56.53 ID:ZZ/7zKFl0
あやせ「わたしはルカとこうして顔を合わせられただけで満足と言えば満足だよ。ね、ルカ?」

ルカ「うん、そうだね。当然、一緒に行くよね、あやせ?」

あやせ「もちろん!わたしたちのコンビネーション、見せつけてやろう」

カオル「海香!かずみはいないけど、二人で頑張ろう!」

海香「了解、カオル」

里美「みらいちゃん、わたしと一緒でいい?」

みらい「ん、里美」
50 : [saga]:2012/07/30(月) 16:36:04.63 ID:ZZ/7zKFl0
サキ「わたしは一人で行こう。リーダーってのはみんなを引っ張るもんだからな」

ニコ「あれま、サキと一緒に行こうかなと思ってたんだけど……まあ、仕方ないか。それじゃ、わたしも単独行動だね」

サキ「気をつけろよ、ニコ。敵さんの戦力がどれくらいなのかがイマイチ把握できてないからな。ま、あんたなら大丈夫だとは思うけど」

ニコ「そっちこそ、お気をつけてサキ。不覚は取らないように、ね」

JB「よっしゃ!準備万端、やっちまえ、お前ら!」

戦闘開始のブザーが鳴り響く。
それと同時、こちらも八人の少女は各々にバラバラとなった。
51 : [saga]:2012/07/30(月) 16:43:08.57 ID:ZZ/7zKFl0
―――謎の場所―――

織莉子「……かずみさん、準備の程はよろしいですか?」

かずみ「うん、オッケーだよ織莉子さん」

織莉子「まったく、キュゥべえと来たら……なぜこのようなバカげたことを……」

かずみ「だよねぇ。ジュゥべえも、一体何を考えてるんだか」

織莉子「首尾は、覚えていますね?」

かずみ「うん、もちろん!それじゃ、始めて織莉子さん!」

織莉子「えぇ……」
52 : [saga]:2012/07/30(月) 16:52:04.98 ID:ZZ/7zKFl0
―――町、西方―――

ユウリ「! あいり、ストップ!」

あいり「ユウリ!?敵、見つけたの!?」

ユウリ「そこにいるのはわかってるよ!大人しく姿を現せ!」

ユウリの言葉を受けて、二人の魔法少女が姿を現した。
白いドレスを纏った少女と、赤いドレスを纏った少女。
二人の容姿は、非常に似通っていた。

あやせ「初めまして、ワルプルギスバスターズのお方」

ルカ「わたし達の名前は、双樹あやせ、双樹ルカ。以後お見知り置きを」

あやせは左手に、ルカは右手にそれぞれサーベルを構え、それを二人に向けて突き付ける。
53 : [saga]:2012/07/30(月) 16:53:14.53 ID:ZZ/7zKFl0
あいり「に、似てる……双子?」

あやせ「そういう貴女方も、姿は似通っているようですが?」

ユウリ「余裕綽々ってな感じだね。あいり、油断しないで」

ルカ「油断などしなくとも、わたし達の前では無駄。見せてあげましょう、わたしとあやせのコンビネーションを」

あいり「わたしとユウリだって、コンビネーションは抜群だもん!」

ユウリは自身の武器である注射器型のガトリング銃を、あいりはハンドガンタイプの銃を構え、あやせ・ルカの二人と戦いを始めた。

―――対戦カード1 飛鳥ユウリ&杏里あいり VS 双樹あやせ&双樹ルカ ―――
54 : [saga]:2012/07/30(月) 16:54:10.68 ID:ZZ/7zKFl0
―――街・中心―――

キリカ「……おっと。姿を現したね、プレイアデス」

マミ「………」

キリカとマミの前に姿を現したのは、カオルと海香だった。

海香「うわぁ……なーんかすごい強そうな人たちと当たっちゃったねぇ」

カオル「いやーな予感するなぁ……」

マミ「あまり気は進まないけれど、こうして出会ってしまった以上戦うしかないわね」

リボンを束ね、両手にマスケット銃を召喚してそれをマミは構えた。

キリカ「織莉子がいないからあまりやる気は出ないけど……後で来てくれる事を信じて、今のウチに敵戦力を削っておくのが無難と言えば無難か」

両手に三本ずつ鉤爪を出現させ、キリカも戦闘態勢を取る。
55 : [saga]:2012/07/30(月) 16:54:41.29 ID:ZZ/7zKFl0
海香「方や相当の実力者っぽい雰囲気、方やどっかぶっ壊れたような雰囲気」

カオル「うん、嫌な予感しかしないや」

海香は手に持った魔導書を槍状に変形させ、それを構える。

カオルは自身の足に装着した武器を二、三踏みならし、徒手空拳で相手の出方を見る態勢を整えた。

―――対戦カード2 巴マミ&呉キリカ VS 牧カオル&御崎海香 ―――
56 : [saga]:2012/07/30(月) 16:55:32.61 ID:ZZ/7zKFl0
―――東の外れ―――

ほむら「……誘い込まれた、のかしらね」

サキ「我らの戦闘場へようこそ。お前が、ワルプルギスバスターズのリーダー格か?」

ほむら「一応……そうなるのかしら」

サキ「いいぞ、ならリーダー同士の対決ということだな」

ほむら(リーダーなんてあってないようなものだと思うけれど)

心の中で愚痴を言いながら、ほむらは手の中の弓を改めて握りしめる。

サキ「なんだ?不服そうな顔だな。わたしではお前の相手は務まらないと思っているのか?」

鞭を地面に叩き下ろし、空いている左手でビシッとほむらを指さす。
57 : [saga]:2012/07/30(月) 16:56:12.56 ID:ZZ/7zKFl0
ほむら「いえ、誰が相手だろうと油断はしていないつもりよ」

サキ「はんっ、なんだかスカした態度だねあんた。気に入らないな……リーダーならもっと威厳ある態度を取れっ!!」

ほむら(めんどくさい……何よこいつ……)

サキ「わたしの名は浅海サキ!先も言ったように、プレイアデス聖団のリーダーだ!」

ほむら「………暁美ほむら。ワルプルギスバスターズのリーダー、よ」

サキ「一応名乗りには応じるんだな」

ほむら「最低限の礼儀でしょう?」

サキ「……ふん、まぁいい。行くぞ、暁美ほむら!」

ほむら「はぁ……」

鞭をしならせ向かって来るサキに、ほむらは仕方ないと言うように臨戦態勢を整えた。

―――対戦カード3 暁美ほむら VS 浅海サキ リーダー対決―――
58 : [saga]:2012/07/30(月) 16:57:00.81 ID:ZZ/7zKFl0
―――建物の上―――

さやか「おっと!まさか、あたしと同じような考えをしてる人が相手にもいるなんてね」

建物の上を跳びながら移動していたさやかが、敵の姿を確認してその足を止めた。

ニコ「おお、魔法剣士。カッコいいね、キミ」

さやか「え?あはは、いやーそう言われると照れちゃいますなぁ」

ニコ「でも、そんな武器じゃわたしには敵わないんじゃないかな」

さやか「……へぇ、自信たっぷりじゃん?」

ニコ「そりゃまぁ、だってキミの武器は目に見えてる両手の剣だけじゃん」

さやか「まぁ、そうだね」
59 : [saga]:2012/07/30(月) 16:57:36.55 ID:ZZ/7zKFl0
ニコ「わたしの武器は、言うなれば目に見える全てだからね」

そのセリフと同時、ニコは複数の分身を作りだした。

さやか「お、おお、おおおおおおっ!?分身の術!?カッコいい!!」

ニコ「そりゃどーも」

さやか(ふーん……杏子の幻惑魔法みたいなもんかな)

ニコ「それじゃま、始めよっかキミ」

さやか「望むところ!さやかちゃんの強さを見せてやるのだー!」

複数の分身を相手に、さやかは怯む態度を見せずに真正面から突っ込んでいった。

―――対戦カード4 美樹さやか VS 神那ニコ ―――
60 : [saga]:2012/07/30(月) 16:58:22.25 ID:ZZ/7zKFl0
―――街、東方―――

ゆま「! キョーコ、敵だよ!」

杏子「ああ、みたいだな」

二人は歩いていた足を止め、前方に佇む二人を見やる。

里美「まぁ、こんな小さな子まで魔法少女になっているなんて」

みらい「何言ってるのさ里美。ボク達だって小さいと言えば小さいよ」

里美「そうなんだけれど……お嬢ちゃん、何歳なの?」

ゆま「ゆまを子ども扱いするなー!ゆまだってちゃんと戦えるんだから!」

杏子「ずいぶんとまぁ緩い奴らだなオイ」

手に持った槍で肩をトントンと叩きながら、杏子は呆れたようにそう言う。
61 : [saga]:2012/07/30(月) 16:58:57.42 ID:ZZ/7zKFl0
ゆま「キョーコ!この人たち、ゆまをバカにした!」

鈍器のようなものをブンブンと振り回しながら、ゆまはそんな不満を漏らす。

里美「戦わなきゃダメなんですね……」

みらい「プレイアデスとジュゥべえを舐めたらどうなるか、教えてやる!」

みらいは両手でしっかりと握った大剣をブゥンと振り下ろし、二人に突き付ける。

里美は里美で、小さなステッキを胸の前でギュっと握りしめていた。

杏子「とにかくやるぞ、ゆま!戦闘不能にさえすりゃいいんだからな!?」

ゆま「わ、わかってるよ!」

―――対戦カード5 佐倉杏子&千歳ゆま VS 若葉みらい&宇佐木里美 ―――
62 : [saga]:2012/07/30(月) 16:59:36.02 ID:ZZ/7zKFl0
ここまでー
一人称やら色々ブレてるな……もう少し勉強しないと
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/07/30(月) 17:06:16.08 ID:XY5Vo8mAO


サキさんとサヤカチャンの敗北フラグが尋常じゃない……
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 17:09:37.68 ID:aYbU3RWDO
二次創作 ブレてるくらいが ちょうど良い。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 22:30:40.41 ID:J7pTdT680
サキさん、そいつは君の力じゃどうにも(ry
66 :名無しNIPPER [sage]:2012/08/02(木) 03:25:10.16 ID:P8/8nSjAO
そういやこれって魔女肉じゃないオリジナルかずみか
円環後の世界は平和だのー
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/02(木) 07:24:02.22 ID:gfPLLb1o0
時間停止に黒翼とついでに弓とか、負ける気がしねぇwww
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/08/02(木) 11:01:27.46 ID:6eLfvDpV0
時間操れるからワンチャン・・・ないか 
サキさん(笑)逃げて
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/02(木) 11:13:30.24 ID:IOVHbtnp0
二次元創作でも不便なサキェ・・・・・ニコニコ大百科では「かませ」の項目に入れられるレベルだし・・・・

とりあえず、カオルはプレイアデス聖団の良心。
70 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:07:24.30 ID:J9IrbT0g0
―――謎の場所―――

かずみ「リーミティ・エステールニ!!」

織莉子「ちょっ、きゃあああああ!?」

かずみの放った光線を、間一髪のところで横っ跳びで回避する。

かずみ「あ、あれ?織莉子さん?」

織莉子「あっ、危ないでしょう!?なぜ真正面から攻撃を仕掛けて来るのよ!?」

かずみ「え、いやだって織莉子さんが全力でやれって……」

織莉子「まさか真正面から何のためらいも無く撃ってくるとは思わないもの!」

かずみ「えー、じゃあどうすればいいんですか」

織莉子「せめて失敗した時にわたしに危害が加わらないよう、横からやるのが筋じゃないんですか!?」

かずみ「わかりましたよぅ……そんな怒らないでくださいよ」

織莉子「はぁ、はぁ……ああ、死んだかと思った。それじゃ、もう一度。今度はしっかりやってくださいよ?」

かずみ「わ、わかっていますってばっ!」
71 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:08:50.62 ID:J9IrbT0g0
―――町、西方―――

飛鳥ユウリ&杏里あいり VS 双樹あやせ&双樹ルカ

ユウリ「行くよっ!!」

手に持ったガトリング銃の銃口を二人に向け、引き金を引く。

あやせ「遅いですね」タンッ

ルカ「当てるつもりがあるのかどうかも疑わしい」タッ

あいり「当然だけど、ユウリの攻撃は囮だよ!コル、行こう!!」

コル「ぶもおおぉぉぉ!!」

あいりの掛け声と共に、彼女の使い魔であるコルノ・フォルテが姿を現した。
その背中に乗っかり、跳躍したあやせに追撃を仕掛けようとしていた。
72 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:09:47.41 ID:J9IrbT0g0
あやせ「おっと、可愛らしい使い魔ですねっ!アヴィーソ・デルスティオーネ!!」

あやせがかざした剣の先から、無数の炎の弾が飛ばされる。

あいり「効かないっ!!」

その炎はコルを狙っていたようだったが、飛ばされた無数の炎はあいりがその手に持ったハンドガンで全て撃ち抜く。

あやせ「なっ、ぐぅっ!!」

コル「ぶもっ!」

そのまま突進してきたコルの攻撃をモロに受け、大きく吹き飛ばされる。

ルカ「あやせっ!!」

横目であやせがやられるところを見ていたルカが、あやせの名を呼んで彼女の元へ駆けようとする、が。

ユウリ「どこへ行こうとしてる?あなたの相手はアタシ」

その行く手に、ユウリが立ちはだかる。
73 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:10:28.70 ID:J9IrbT0g0
ルカ「っ……!」

ユウリ「あいり、この子はアタシに任せて!一人でその子と戦える!?」

あいり「任せてよ、ユウリ!わたしは、一人じゃないから!ね、コル?」

コル「ぶもおっ!」

ユウリ「ふふっ、頼もしい」

自身の背を一瞥した後、ユウリは目の前の魔法少女に視線を戻す。

ルカ「ずいぶんと、余裕でいらっしゃいますね」

右手の剣をユウリに突き付けると、魔力を込め始める。

ルカ「カーゾ・フレッド!!」

その剣先から、冷気の嵐が巻き起こる。
74 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:11:19.08 ID:J9IrbT0g0
ユウリ「直線的な攻撃!かわすのなんてわけないよっ!!」

当然、その場から離れるユウリ。
それと同時、足元に魔力を込める。

ルカ「逃がさないっ!カーゾ・フレッド!!」

ユウリ「くっ……しつこい!」

二、三、跳躍した後、地に足をつけると、ユウリは高らかに叫んだ。

ユウリ「イル・トリアンゴロ!!」

ルカ「っ!!?」

足元から多大な魔力を感知したルカは、足元に視線を落とした。
ルカの周囲に、魔法陣が展開されていた。

ユウリ「遅い。終わりだね、双樹ルカさん」

ルカ「そんなっ…―――」

もう一度ユウリが地面を踏みならすと、その魔法陣は大爆発を引き起こした。
75 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:12:06.52 ID:J9IrbT0g0
あやせ「ルカっ!!!」

ルカの身を案じたあやせが、爆発の最中へ飛び込んでいく。

あいり「す、すごいユウリ!一人倒しちゃったよ!!」

コル「ぶも!ぶもっ!」

ユウリ「ま、こんなものよあいり。魔法少女の戦い方、少しは勉強出来た?」

あいり「もーっ!ユウリはそうやってすぐわたしを初心者扱いするんだから!」

ユウリ「ふふ、そんなことないって。あいりはあいりの戦い方があるもんね。コルちゃんも一緒だし……―――!!?」

急激に嫌な予感を覚えたユウリは、あいりを乗っているコルごと突き飛ばした。
76 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:12:38.52 ID:J9IrbT0g0





「ピッチ・ジェネラーティ!!!」





77 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:13:28.33 ID:J9IrbT0g0
あいり「きゃっ!ゆ、ユウリ………―――っっ!!!」

ユウリ「ご、ごめんね、あいり……油断、しちゃった、みたい……」

ユウリが放った爆発の砂塵が、引いて行く。
そこに立っていたのは、あやせとルカが背中合わせで剣をユウリに向けて突き付けている姿だった。

あやせ「全く、心配掛けて……」

ルカ「ごめんなさいあやせ」

ユウリ「ど、どうし、て……あの爆発、で……っ、無事なはずが……!?」

ルカ「爆発と同時に、足元と自身の周囲に氷の魔法を展開させたんです」

ユウリ「……ふ、ふふっ………相性が、悪かった、のかな……っ」

その言葉を最後に、ユウリは地面に倒れ伏した。
戦闘不能、であった。
78 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:14:20.86 ID:J9IrbT0g0
あいり「ユウリ、ユウリ!!そんなっ……!!」

立ちあがり、ユウリの元へ駆けよるあいり。
と、その周囲に、謎の陣が現れ始めている事に気が付いた。
その陣から、小さなジュゥべえが二匹出て来る。

チビJB1「戦闘不能、戦闘不能!」

チビJB2「敗北者の烙印を押すぜ!」

あいり「な、なに?なんなの?」

チビJB1「おらぁ、食らえ敗北者!!」

片方のジュゥべえが、もう片方のジュゥべえの尻尾を掴み、それを勢いよく気絶しているユウリの頬に叩きつけた。
叩きつけられたジュゥべえはその姿が崩壊し、ユウリの頬には(敗)の烙印が刻み込まれていた。
79 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:15:34.99 ID:J9IrbT0g0
チビJB1「所詮キュゥのアニキが生み出した魔法少女なんてこんなもんよ!おら、強制送還だ!!」

続いて、残ったもう片方の小さなジュゥべえが、地面に人一人を丸々飲み込めるほどの陣に変化する。
気絶したユウリは、その陣に飲み込まれて行った。

あいり「ユウリ、ユウリーーーー!!」

あやせ「さて、わたし達は一旦拠点に戻るとしましょう」

ルカ「一人仕留めたし、ジュゥべえに浄化してもらわないとダメだからね」

あやせ「あなたは見逃してあげますよ、未熟な魔法少女さん」

ルカ「敗北の意味を、深く深く考えるといいでしょう」

あやせとルカは高笑いしながら、拠点へと退いて行く。
80 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:16:44.45 ID:J9IrbT0g0
その場にひとり残されたあいりは、ぶつぶつと呟いていた。

あいり「よくも……よくもユウリを……」

ざわざわと、周囲がざわめいていた。

あいり「許さない……ユウリをあんな目にあわせたプレイアデス聖団は、絶対に許さない……」

あいりの元へ、コルノ・フォルテが歩み寄る。

あいり「あはは……アタシと一緒に行く、コル?」

コル「―――ぶもっ!!!」

あいり「一人残らず倒してやるから………」







ユウリ「待ってろよ、ユウリ。仇はとってやるからな」

そう言い残し、あいりはコルの背に乗ってどこかへと飛び去った。
81 :1 [saga]:2012/08/03(金) 02:17:45.71 ID:J9IrbT0g0
ここまで
うん、ごめん。やっぱりユウリ様はこうでなくちゃと思ってたらこうなった
無論後悔はしてない
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 17:05:02.94 ID:A+jFfOsDO
織莉子さんのギリ回避とその後のテンションにワロタww

それにしても、本当インキュ族のとばっちりだな魔法少女達は。
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/05(日) 22:38:42.68 ID:gkZ85jYd0
ほむほむの戦いが楽しみwwww
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/05(日) 22:55:11.64 ID:8p7JjwaX0
なんかわざわざ鹿目様って書いてるから、デウス・エクス・マキナ的な登場しそうだなw
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/18(土) 19:07:31.04 ID:ZJ36iqzH0
マダカナー
86 : [saga]:2012/08/18(土) 21:26:31.39 ID:wShPANMO0
―――謎の場所―――

織莉子「はぁ、はぁ……」

かずみ「な、なんとかうまく行きました……?」

織莉子「え、えぇ……あとは、これをかずみさんの魔法で砕けば……」

かずみ「うまく行くかなぁ?」

織莉子「うまく行ってくれなければ困るんです。お願いしますよ、かずみさん」

かずみ「わ、わかってますって」

何度か深呼吸すると、かずみは手に持ったステッキを目標へ向けてかざした。

織莉子「ところで、かずみさん」

かずみ「リーミティ……え、何、織莉子さん?」

織莉子「あなた、本名は和紗ミチルというのですよね?」

かずみ「うん、そうだよ」

織莉子「なぜ、かずみと名乗っているのですか?」

かずみ「何で、って言われても……ほら、『かずさみちるって、縮めたら『かずみ』になるでしょ?」

織莉子「まぁ、それはそうですけど」

かずみ「だから、わたしはかずみ。この名前が、なんだかしっくりくるんですよね」

織莉子「そう、でしたか。ごめんなさい、邪魔をしてしまって」

かずみ「いいのいいの!それじゃ、やるよ、織莉子さん!」

織莉子「あ、待って!」

かずみ「っ、とと……なんですか?」

織莉子「また、正面から撃つつもりですか……?」

かずみ「………あ、あぁ、そうだった。ごめんごめん、すっかり忘れてた」

織莉子「本当に頼みますよ、かずみさん……」
87 : [saga]:2012/08/18(土) 21:28:12.80 ID:wShPANMO0
―――街・中心―――

キリカ「コンビネーションで行くよ、恩人!」

マミ「ええ、前衛は任せたわ呉さん!」

鉤爪を装備した手を大きく広げ、キリカは武器を構えているカオルと海香に突撃を仕掛ける。

カオル「っ!? 海香、こいつ早い!!」

海香「わかってる!」

キリカのスロウの魔法の事は当然知らない二人が、真っ直ぐ突っ込んで来るキリカを警戒するように左右に展開した。

キリカ「キミの方が容易い、かな!」

素早く標的をカオルへ切り替えたキリカは、向かって左へ跳んだカオルを追いかけるようにして地を蹴った。
88 : [saga]:2012/08/18(土) 21:29:09.56 ID:wShPANMO0
カオル「それは、聞き捨てならないな!!」

右手に付けた鉤爪を、顔を庇うようにして左手をかざし、受ける姿勢を取る。

キリカ「生身の腕じゃ、さくっと切り裂いてしまうよ!!」

そうは言うものの、キリカは全く躊躇わずに右手を振り抜いた。

カオル「カピターノ・ポテンザ!!」

ガキィィィン!!

キリカ「っ!!?」

およそ生身で受けたとは思えない衝撃音が響き、キリカは驚いてその動きを止めた。
89 : [saga]:2012/08/18(土) 21:29:44.79 ID:wShPANMO0
海香「カオル、今……っ!?」

カオルへ向けて光玉を飛ばそうとした海香が、咄嗟に手に持った槍を左方に薙いだ。

ギィィン、と鈍い音が響き、衝撃が槍を伝って海香の体に響く。

マミ「どうやらあなた達は、コンビを組んで戦うのに慣れているようね?」

マスケット銃の銃口を海香へ向けていたマミが、冷静な声でそう指摘する。

海香「っ……二対二は、初めてだけれどね」

マミ「あら、そうなの?まぁ、あなたの相手はわたしよ」

背に大量のマスケット銃を召喚しながら、マミは余裕を見せつける。
90 : [saga]:2012/08/18(土) 21:30:20.60 ID:wShPANMO0
海香(強そうな人だなぁ……とりあえずまぁ、弱点でも)

槍を本へと戻した海香が、ボソリと呟く。

海香「イクス・フィーレ……」

それと同時、本にぼんやりと文字が浮かび上がってくる。

【一撃必殺最高!ティロ・フィナーレ♪】

海香「………一撃の火力が高い、と」
91 : [saga]:2012/08/18(土) 21:31:06.46 ID:wShPANMO0
マミ「行くわよ!!」

マミの掛け声と同時に、背後に召喚されたマスケット銃の斉射が海香を襲う。

海香「一撃じゃなくっても火力高いじゃないのーーーーっ!?」

泣きごとを言いながらも、海香は器用に魔弾を回避し続ける。

マミ「かわしてばかりじゃ、勝利は掴めないわよ!!」

尚も続く魔弾と一緒に、マミが海香へ接近する。

海香「ちょっ、それは反則じゃ……っ!!」

マミ「はぁ!」

右手をかざすと、そこから螺旋を描いてリボンが二本姿を現す。

海香「っ、しま……!!」

マミが放ったリボンが、海香の左手を捉える。
92 : [saga]:2012/08/18(土) 21:32:53.51 ID:wShPANMO0
マミ「これでトドメよ!」

マスケット銃を四つ召喚し、その全ての銃口を海香へ向けた。

マミ「ティロ・ボレー!!」

海香「―――っ!!」

時間差で放たれた四つの魔弾は、海香へ直撃し辺りに砂煙をまき散らした。

マミ「ふぅ……」

砂煙の中への注意を怠らず、マミはキリカが戦っている方へ視線を移した。

キリカ「っ……てい!」

カオル「つっ……まだぁ!!」

二人は一進一退の攻防を繰り広げていた。

キリカのスロウ魔法の真っ只中にいる為、カオルは基本的にキリカの動きにはついていくことは出来てはいなかった。

しかし、キリカの鉤爪は硬化したカオルの腕を易々と切り裂く事は出来ない。

故にカオルは、後手必殺を狙い続けていた。
93 : [saga]:2012/08/18(土) 21:34:05.58 ID:wShPANMO0
カオル「そこぉぉっ!!」

キリカ「ぐっ……!!」

再度キリカの鉤爪攻撃をガードしたカオルが、カウンターでキリカの脇腹に渾身の蹴りを叩きこもうとする。

それを回避しようとしたキリカだったが、完全回避はならず、脇腹からへそにかけて鋭い痣が出来た。

マミ「呉さん、大丈夫!?今、援護を……!!」

キリカ「バカか、恩人は!?キミはそっちの戦いに集中して……っ!!」

マミ「え…―――!?」

砂煙の中から突如姿を現した海香が、手に持った槍をマミ向けて突き出していた。

マミ「っ……」

海香「! く……!」

意表を突かれたマミではあったが、キリカの言葉のおかげでわずかに早く海香の襲撃に気付き、対処する事が出来ていた。
94 : [saga]:2012/08/18(土) 21:34:56.71 ID:wShPANMO0
マミ「どうやって、あの攻撃を防いだのかしら?」

海香「……敵であるあなたに、言うと思う?」

マミ「手厳しい意見ね!!」

今度は加減無しだ、とでも言うかのように、マミは背後にリボンを束ね始める。

海香「!!」(大きい……!?)

咄嗟に後ろへ跳び退いた海香が、マミの後ろを唖然と眺める。

マミ「呑気に眺めている場合かしら?」

呆気にとられた海香をよそに、マミは巨大な大砲を召喚し終えていた。
95 : [saga]:2012/08/18(土) 21:36:03.81 ID:wShPANMO0
マミ「今度こそおしまいよ!!ティロ・フィナーレ!!」

海香「ば、バリア……っ!!」

魔力を自身の前面に展開し、バリアを作り出す。

マミの放った攻撃はそのバリアを砕き、更にその向こうにいた海香にまでも届いていた。

海香「グゥッ……!!」

正面からモロに受けた海香が、短い悲鳴を口の端から漏らしていた。

マミ「……なるほど。さっきの攻撃はそのバリアで防いだのね」

海香「はぁ、はぁ……!」

マミ「でも、もう終わりかしらね?」

海香「………ごめん、カオル……せめ、て―――」

その言葉を最後にして、海香は倒れ込んだ。
96 : [saga]:2012/08/18(土) 21:36:50.93 ID:wShPANMO0
〜〜〜

カオル「っ……海香……!!」

海香の声が聞こえたような気がしたカオルは、今はだいぶ離れてしまったマミと海香の居る方へ視線を移した。

だが、その姿が見えるはずもなかった。

キリカ「戦いの最中に余所見とは、ずいぶんと余裕だね?」

少しだけ離れた位置に立っていたキリカが、カオルへ向けてそう言い放つ。

カオル「……海香は、やられちゃったのかな」

キリカ「さて?どうだろうね。今は、わたしとの戦いに集中する事をオススメするよ」

そう言いながら、キリカは両手をブンと振る。

と、今まで片手に三本だった鉤爪が、五本へとその数を増やした。
97 : [saga]:2012/08/18(土) 21:37:29.03 ID:wShPANMO0
カオル「うっそ……鉤爪、増えるんですか」

数の増えた鉤爪を、信じられないと言いたげにカオルは眺める。

キリカ「あんまりダラダラと戦うのも、好きじゃあないからね。そろそろ終わりにしようじゃないか」

カオル「……―――!」

キリカ「一手で十手だ!!」

ダァン、と地を蹴り、キリカはカオルとの距離を詰めに掛かる。

カオル「ふっ!!」

キリカから逃げるかのようにして、カオルは上空へ跳ぶ。

キリカ「逃がさないよ!!」

当然それを追うようにして、キリカも跳び上がる。
98 : [saga]:2012/08/18(土) 21:38:22.66 ID:wShPANMO0
カオル「やっぱり!!信じてたよ、海香!!」

キリカ「っ!?」

空中でクルリと身を翻したカオルは、オーバーヘッドキックの要領でどこからか飛んできた光玉をキリカへ向けて蹴り放った。

カオル「パラ・ディ・キャノーネ!!」

蹴り飛ばされた光玉はとてつもない早さで、カオルを追って跳んでいたキリカへ向かっていく。

キリカ「っ……!!」

回避が間に合わない、と悟ったキリカは、両手の鉤爪でガードの姿勢を取る。

カオル「砕けぇぇぇぇ!!」

光玉の一撃で、キリカは大きく姿勢を崩された。

キリカ「ぐぅっ……!!」

ガードを弾き飛ばされ、キリカは地へと落ちていく。
99 : [saga]:2012/08/18(土) 21:39:49.25 ID:wShPANMO0
カオル「カピターノ・ポテンザ……!!」

更にクルリと一回転したカオルは、今度は落ちていくキリカを逆に追い掛ける形で落下していく。

キリカ「ぐぁ……―――!!!」

カオル「終わりぃぃぃ!!!」

先に地へと落ちたキリカの腹に、渾身の蹴りを叩き込んだ。

キリカ「ぐ……わ、わたしの……負け……か……」

カオル「ふはぁ……これで意識を失わないあんたにびっくりだよ」

カオルの言葉を聞き終えると同時、キリカは意識を失った。

カオル「はぁ……強敵だった……」

ユウリの時と同じく、チビJB二体によるキリカの退場を見届けたカオルは、一度拠点へ戻ろうと踵を返した。
100 : [saga]:2012/08/18(土) 21:40:35.54 ID:wShPANMO0





「あははは……見つけた……見つけた、プレイアデス!!」





101 : [saga]:2012/08/18(土) 21:41:27.18 ID:wShPANMO0
カオル「っ!!?」

どこからか聞こえて来た声に驚いたカオルは、周囲を見渡す。

「見つけられない!?見つけられないよねぇ!!」

カオル「ど、どこに……あぐっ!?」

どこからか撃ち放たれた銃弾に、カオルは撃ち抜かれた。

ズザザァ、と獣が地に降り立つ。
102 : [saga]:2012/08/18(土) 21:42:42.92 ID:wShPANMO0
ユウリ「先ずは一人……ユウリの仇だ」

カオル「ぐっ……れ、連戦はきついって……!!」

ユウリ「あの世でユウリに懺悔しなぁ!!」

ハンドガンを撃ちまくりながら、地に魔法陣を生成し始める。

カオル「ちょっ、ちょっ!!?容赦ないでしょ!?」

ユウリ「終わりだ……イル・トリアンゴロ!!」

タン、と地面をひとつ踏みならすと、カオルを中心にして生成されていた魔法陣が大きな爆発を起こした。

カオル「ぐあああああああああっ……!!」

キリカとの戦いで疲弊した体で爆破をモロに食らった。

その攻撃に、カオルは耐えられるはずもなかった。
103 : [saga]:2012/08/18(土) 21:44:06.24 ID:wShPANMO0
カオル「ちっ……海香に顔向けできないじゃん……」

ドサリと倒れ込み、意識を失った。

ユウリ「ふん、呆気ない……」

ふと、あいりは倒れ込んだカオルの周囲に浮かび上がっている二つの小さな陣に目を止めた。
そこから、小さなキュゥべえが二匹姿を現した。

チビQB1「きゅっぷいきゅっぷい!」

チビQB2「敗北者だね。烙印を押すよ」

ユウリ「………」

片方のキュゥべえが、もう片方のキュゥべえの尻尾を掴み、それを勢いよく気絶しているカオルの頬に叩きつけた。
叩きつけられたキュゥべえはその姿が崩壊し、カオルの頬には(敗)の烙印が刻み込まれていた。
104 : [saga]:2012/08/18(土) 21:44:48.24 ID:wShPANMO0
チビQB1「ま、ジュゥの奴が生み出した魔法少女なんてこんなものだろうね。強制送還するよ」

続いて、残ったもう片方の小さなキュゥべえが、地面に人一人を丸々飲み込めるほどの陣に変化する。
気絶したカオルは、その陣に飲み込まれて行った。

ユウリ「ふん……ユウリに謝るんだね」

コル「ぶも!」

ユウリ「さて、次行くよコル」

再びコルの背中に飛び乗ると、あいりは次なるプレイアデス聖団を叩きのめす為にその場を後にした。
105 : [saga]:2012/08/18(土) 21:46:18.69 ID:wShPANMO0
はい、今日はここまでです
いや、違うよ?かずみ=和紗ミチルだって知ったから言い訳的に入れたわけじゃないよ?
ただ、説明入れておかないと読んでる人混乱するかなぁ……と思って入れただけだよ?
ホントだよ?
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 01:21:46.68 ID:JjaRFK5IO
ん?・・・・んん?
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/19(日) 02:25:54.10 ID:looEUsKM0
すばらしい
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 09:12:18.86 ID:CqyjJb6DO
まぁ、本当に死んでないなら大丈夫だよな……だよな?
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/08/20(月) 17:47:07.04 ID:QJgRxlaB0
つーかこの場合あいりの名前をユウリにする必要はないんじゃ…?
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/20(月) 23:12:15.89 ID:rf0x9g3v0
続きが気になるこの展開
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/31(金) 12:19:53.21 ID:5uTxKZrP0
おーい
112 : [saga]:2012/09/10(月) 22:09:19.24 ID:keo2FLXD0
―――謎の場所―――

かずみ「うーん……」

織莉子「……とりあえずは、うまく行った、と考えるべきなのでしょうかね」

かずみ「そう考えていいのかなぁ。でもまだ、目的には程遠いよね、織莉子さん?」

織莉子「そうですね……」

かずみ「やっぱり真正面からぶちかますべきだと思うな、わたしは」

織莉子「そ、それではわたしにも危険が……」

かずみ「大丈夫ですって、織莉子さん!わたしを信じて!」

織莉子「…………では、一度だけ」

かずみ「そう来なくっちゃ!」

織莉子の承諾を受けたかずみが、織莉子の真正面へ移動する。

かずみ「いっくよー、織莉子さん!」

織莉子「か、覚悟を決めました。どうぞ、思い切りやってください!!」

かずみ「リーミティ・エステールニ!!」

かずみの放ったビームは、正面に佇む織莉子へ、真っ直ぐに伸びて行く。

織莉子「っ………!!」

かずみ「………―――!!」
113 : [saga]:2012/09/10(月) 22:10:12.82 ID:keo2FLXD0
―――東の外れ―――

暁美ほむら VS 浅海サキ リーダー対決

サキ「はぁぁぁぁ!!」

乗馬鞭を伸ばし、その先端でほむらの頬を薙ぎ払おうとするサキ。

ほむら「……」

その鞭を、キュゥべえの厚意により再び持つ事が出来るようになった盾で防ぐ。

バチバチッ!!

ほむら「っ……?」

盾に電撃が走ったことに、少しだけ気を逸らされる。
114 : [saga]:2012/09/10(月) 22:10:42.01 ID:keo2FLXD0
サキ「便利な盾だな。わたしの鞭の攻撃を、電撃ごと防ぐ事が出来るのか」

ほむら「電撃……」

あっさりと自身の攻撃のネタをばらしたサキを、呆れたようにほむらは見つめる。

サキ「舐められたものだ、とでも思っているか?」

ほむら「手のウチを明かすのは少々早計じゃないかしら?」

サキ「リーダーってのはな、暁美ほむら。いつでも堂々としていなければならないんだよ」

ほむら「………」
115 : [saga]:2012/09/10(月) 22:11:34.81 ID:keo2FLXD0
サキ「わたしの戦いに、姑息な手段は用いない方がいい」

ほむら「姑息……ね」

言いながら、盾に視線を落とした。

盾があると言う事は、恐らくは時間停止の魔法を使うことも出来るのだろう。

しかしそれは、もしかしたら目の前の少女が言うところの「姑息」の部類に入るのではないだろうか。

そんな疑問が脳裏をよぎった。

サキ「さあ、次はお前の番だぞ、暁美ほむら。お前の力、見せてもらおうか」

ほむら「それじゃあ、お言葉に甘えて」

弓を構え、手の中に数本の矢を作り上げる。
116 : [saga]:2012/09/10(月) 22:12:18.84 ID:keo2FLXD0
サキ「珍しい……武具を二種類所持している魔法少女とは」

ほむら「身構えなくていいのかしら?」

サキ「構わん、来い!!」

ほむら「……っ」イラッ

複数本の矢を全て射ると、ほむらは時間停止の魔法を発動させた。

そのまま、サキの背後へ回る。

そして、背後から再び複数本の矢を射った。

時間停止を解除する。

サキ「っ!!?どこに……とっ!!」

瞬時に挟撃を仕掛けられた事に感づいたサキが、その場から跳躍して全ての矢を回避する。

サキ「おのれ……っ!?」

気が付くと、サキの目の前には管状の何かがいくつか放られていた。
117 : [saga]:2012/09/10(月) 22:13:18.12 ID:keo2FLXD0
気が付くと、サキの目の前には管状の何かがいくつか放られていた。

サキ「爆弾かっ!?」

右手の鞭でその管状のものを弾き飛ばすと、それは間も無く炸裂した。

サキ「くそっ、どこだ暁美ほむら!!姿を隠すなど卑怯―――!!」

間髪いれず、頭上から降り注いできていた弓をはじいた。

ほむら「姿を隠しているわけではないわ」

サキ「後ろっ!?」

ほむら「ふっ!」

サキ「うぐっ…!!」

サキの背後から、身を翻して蹴りをお見舞いする。

なんとか腕でガードしたサキだったが、空中では思うように身動きが取れず。

更には重力に逆らうことも出来ない為、落下するほか無かった。
118 : [saga]:2012/09/10(月) 22:14:03.87 ID:keo2FLXD0
サキ「ぐっ……!!」

ほむら「まだ終わってはいないわよ!!」

サキの真上から、更に矢を撃ち放った。

サキ「ちっ!!」

鞭でそれらを弾き続けるが、全てを防ぐ事は叶わず。

いくつかの矢が、サキの体を切り裂いていく。

サキ(強いっ……!!)

ほむら「ほら、次はまた後ろよ」

サキ「しまっ!?」

頭上からの攻撃に気を取られていたサキは、後ろからの攻撃に対処する事が出来なかった。

サキの背後、そのすぐ側でいくつかの爆弾が炸裂した。
119 : [saga]:2012/09/10(月) 22:14:45.52 ID:keo2FLXD0
ほむら「………ちょっと、やりすぎてしまったかしら」

硝煙を一定距離を取ったところで見ていたほむらが、そう呟く。

ほむら「!」

と、硝煙の中からひと筋の光線が飛んでくる。

それを避けることなく、盾でバリアを張って防いだ。

サキ「はっ、はっ、はっ……!!」

ほむら「しぶといわね……」

硝煙の中から出て来たのは、爆弾によって衣服がボロボロとなったサキだった。
120 : [saga]:2012/09/10(月) 22:15:33.30 ID:keo2FLXD0
サキ「つ、強いじゃないか、暁美ほむら……」

ほむら「構わん、来い―――と言ったのは誰だったかしら」

サキ「だが、それもこれまでだ……!!」

ほむら「……っ?」

サキの纏う尋常でない空気に、思わず後ずさりするほむら。

サキ「わたしの取っておき!!イル・フラース!!」

バチン、と大きな音を立てて、ほむらのすぐ目の前に雷が落ちる。

ほむら「雷撃!?」

サキ「どっちを向いている!?」

ほむら「んな!?」

不意に、後ろからサキの声が響く。
121 : [saga]:2012/09/10(月) 22:16:30.90 ID:keo2FLXD0
振り向くと、そこには何故か髪が伸びたサキが立っていた。

サキ「これで……!!」

ぴたりと、ほむらのお腹に手のひらを当てる。

サキ「終わりだ!!」

ほむら「くぅっ!!?」

タンと地を蹴り、サキと距離を取る。

ほむら(まさか、彼女も時間停止魔法を!?)

今までは自分が使っていた手を相手に使われ、ほむらは混乱していた。

サキ「距離は、取らせない……っ!!」

ほむら「くそっ!?」

盾の中から複数の爆弾を取り出し、それら全てを自身の周囲にばら撒く。

サキ「じ、自爆するつもりか!?」
122 : [saga]:2012/09/10(月) 22:17:23.00 ID:keo2FLXD0
ほむら「お生憎様、自爆なんて粋な真似はするつもり無いわ!!」

時間停止を発動させ、ばら撒いた爆弾の中から抜けだす。

ほむら「これで、あいつの出方を……!」

空中で停止しているサキをしっかりと見据えながら、時間停止を解除する。

ほむら「!! 消えた!?」

再び辺りに硝煙が広がり、視界を覆う。

サキ「はっ……はっ……」

ほむら「………」(ずいぶんと息切れが激しい……)
123 : [saga]:2012/09/10(月) 22:18:27.90 ID:keo2FLXD0
サキ「ちっ……ホントに、強いな……暁美ほむら」

ほむら「そういうあなたこそ。まさかここまで苦戦するとは思わなかったわ」

サキ「まさか、ジュゥべえの話に出て来たイレギュラーの魔法少女って……アンタの事か?」

ほむら「恐らく、そうじゃないかしら」

サキ「はは……降参、だ。あんたにゃ勝てないわ」

変身を解き、両手を上げながらサキはそんな発言をする。

と、サキの足元にひとつの魔法陣が姿を現した。

チビJB「おおサキよ、降参するとは情けない!」

サキ「ジュゥべえか。いや、これ以上やりあってもわたしに勝ちの目はないだろうと思うんだ。それなら潔く降参した方がいいだろ?」

チビJB「ま、戦う意思の無くなった奴を戦わせるわけにもいかねえからな。強制送還と行くぜ!」

そう言い終えると、ジュゥべえは地面へと溶ける。

そこに新たな魔法陣が生まれたかと思うと、そこにサキは飲まれて行った。
124 : [saga]:2012/09/10(月) 22:19:14.78 ID:keo2FLXD0
サキ「わたしはここで降りるけど、わたし達プレイアデス聖団を舐めない事だな」

ほむら「……ええ。あなたも強かったわよ、浅海サキ」

サキ「ははは、世事なんていらないよ。じゃあな、暁美ほむら」

それだけ言葉を交わし、サキの姿は完全に消失した。

ほむら「ふぅ……」

まだ余力が残っていたほむらは、引き続き他のプレイアデス聖団の姿を探す為に歩き始めた。
125 : [saga]:2012/09/10(月) 22:20:08.13 ID:keo2FLXD0
―――建物の上―――

美樹さやか VS 神那ニコ

さやか「はあああああああ!!」

ニコ「おわわわわわ、いやいや、怖い怖い」

さやかが召喚した大量の剣を、飄々とした態度で複数のニコは回避し続けていた。

さやか「この、すばしっこい!しかもどれが本体かわかんないし!!」

ニコ「そりゃ、それが分身の利点だろうしね」

さやか「あーもう!こうなったら一人ずつ斬り捨ててやる!!」

埒が明かないと思ったさやかは、全部で10体いるニコの集団の中へ突っ込んでいく。
126 : [saga]:2012/09/10(月) 22:20:54.16 ID:keo2FLXD0
さやか「まずはお前だっ!!」

左手に握った剣で、一番近くにいたニコに攻撃を仕掛ける。

ニコ「はい、はずれー」ズバン

さやか「次はお前!!」

ニコ「残念、はずれ」ズバン

さやか「うがああああ、次いいい!!」

ニコ「あー、痛いなぁ。でも残念、はずれだよ」ズバン

さやか「いちいちはずれ言うなよ!!」

ニコ「じゃあ何て言ったらいいのさ?」ズバン

さやか「何も言わなくっていいよ!!」

ニコ「はい残念、またはずれ」ズバン

さやか「ムッカアアアア!!腹立つ!!」
127 : [saga]:2012/09/10(月) 22:22:03.16 ID:keo2FLXD0
ニコ「正解はこっちでした、っと」 

さやか「セオリー通りだよ、っと!!」

一番奥にいたニコを確認すると同時、残りの四体を回転しながら全て切り裂く。

ニコ「プロルン・ガーレ」

さやか「指ミサイル!?くっ!」

ニコの指先から放たれた無数のミサイルを、両手に持った剣で或いは切り裂き、或いは弾き飛ばす。

その全てが炸裂し、二人の視界を覆った。

さやか「そこぉぉ!シューティング!!」

煙で先が見えずとも、さやかはニコが立っていた場所向けて右手に持っていた剣の刀身を飛ばした。
128 : [saga]:2012/09/10(月) 22:22:57.53 ID:keo2FLXD0
ザクリ、と何かに当たった音がする。

さやか「当たった!?せっ!!」

煙の中に飛び込み、ニコの姿を探す。

さやか「え……!?」

ニコ「上だよ、剣士さん」

さやか「んなっ……!?」

ニコ「レンデレ・オ・ロンペルロ!」

さやか「何それカッコいい―――おっと!?」

放たれたビームを間一髪のところでかわし、ニコ向けて跳躍する。
129 : [saga]:2012/09/10(月) 22:23:41.21 ID:keo2FLXD0
さやか「これでっ!!」

ニコ「んー……プロドット・セコンダーリオ」

さやか「終わりだあああああ!!」

左手で持っていた剣を両手で持ち直し、それを渾身の力で振り下ろした。

ニコの体が、真っ二つに切り裂かれた。

さやか「って、ヤバ!!こ、殺しちゃった!?」

ニコ「あー殺されたー」

さやか「いやいや普通に生きてるじゃん!しかもまた分身の術!?」
130 : [saga]:2012/09/10(月) 22:24:28.25 ID:keo2FLXD0
ニコ「愚かしいまでに真っ直ぐだね、キミ」

さやか「うるさいなぁ!あたしはバカだから、真っ直ぐ突っ込むしか出来ないんだよ!!」

ニコ「さて、また本物当てクイズだ。今度はどれが本物かな?」

さやか「どうせまた、奥のあんたが本物でしょ!?」

左手に握った剣の切っ先を一番奥のニコに向け、トリガーを引く。

飛ばされた刀身は、最奥にいたニコの体を容赦なく貫いた。

さやか「え、偽者!?」

ニコ「本物はこっち」

さやか「っ!!」
131 : [saga]:2012/09/10(月) 22:25:27.25 ID:keo2FLXD0
さやかのすぐ右にいたニコが、さやかの顔に人差し指を突きつける。

ニコ「あっち向いてホイ」

さやか「あがっ!?」グキッ

ニコ「トッコ・デル………あれ?」

パタリ

さやか「」チーン

ニコ「………あちゃー……。単純な人ほど催眠術は効きやすい、とは言うけど。まさか今ので首捻って自爆とは」

しゃがみ込み、気絶しているさやかの頬をツンツンとつつく。

反応は、無かった。

ニコ「よっし、一人討伐完了……っと。他の戦況はどんな感じかな?」

さやかの退場を見届けたニコは、捜索を再開するのだった。
132 : [saga]:2012/09/10(月) 22:29:31.20 ID:keo2FLXD0
ここまでー
一応ここまでのおさらいでも

ワルプルギスバスターズ脱落者
飛鳥ユウリ
呉キリカ
美樹さやか
以上三名

プレイアデス聖団脱落者
御崎海香
牧カオル
浅海サキ
以上三名

プレイアデスで扱いやすい三人が脱落してしまった…これからどうすんだ俺は
一ヶ月近く放置して申し訳ないのです
明後日にはかずみん四巻出るな。早くサキさんやらみらいちゃんやら里美ちゃんの活躍が読みたいですわ
ではまた後日
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/09/10(月) 22:34:16.02 ID:EVWm6LAG0
おつおつ
さやかの死因がシャフ度には笑った
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/12(水) 06:32:28.48 ID:MLekTDtDO
サキさん奮闘してたな。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 19:49:20.74 ID:HyY4KBMDO
まぁさやかちゃんじゃなww
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/28(金) 13:51:29.94 ID:ofZu+R360
かずみ見てないから知らんけど、
他のはそんなに扱いにくいのか。
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 14:55:47.96 ID:ZQkZqNIP0
さて、ここからどう展開が動くのか
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 15:02:05.35 ID:PfO+QfEb0
ユウリ様になっちゃった彼女と、次にぶつかるのは誰なのかねぇ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 12:55:03.80 ID:d3s5Y7MG0
>>1さん来ないねー
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/06(火) 19:32:36.22 ID:tEwg3J0s0
これは危ない
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/11/11(日) 12:45:10.26 ID:IbRjQQUm0
北海道早く帰ってきてー
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