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鏡音リン「魔法少女かぁー…」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:27:06.54 ID:tV1/jMJO0
鏡音リン「リンちゃんなう♪リンちゃんなう♪」

リン  「今日もネットサーフィン、楽しいな♪リンちゃんなう♪」

リン  「夏休み♪ゲームやネットし放題♪楽しい楽しい♪リンちゃんなう♪」

リン  「…」

リン  「…」

リン  「…」

リン  「楽しい楽しい♪楽しい…」

リン  「…わけねぇぇえぇだろぉぉがああぁぁぁあ!!!!!」

リン  「おい!ミク姉ぇ!」

初音ミク「どうしたのリンちゃん♪
     傍若無人に村を襲い回る鬼のような形相をして♪
     怒ったリンちゃんも可愛いッ♪」

リン  「うっせ黙れ!祟られろ!なにかの祟りにあえ!」

ミク  「リンちゃんが魔法少女になったらマジックリンだね♪」

リン  「…えーと

     ! あっ、そうか!なるほど!マジックとリンで!
  
     …って、今はそんなことどうでもいいんだよおおおお!!!

     ねえミクぅぅぅう!ミク姉ぇぇぇええぇぇええぇ!!」

ミク  「ちょっとワキガが臭うから近づかないでリンちゃん」

リン  「ワキの匂いとか関係ねぇぇよぉおぉおおぉ!
     ていうか今の発言は地味に傷つくだろぉぉぉぉぉ!
     あとでちゃんとお風呂で洗うからあああぁぁぁぁ!!
     そうじゃなくてさぁぁぁぁあああぁぁぁ!」

ミク  「ハタラク♪ア♪セ♪ハ♪ウツクシイ♪
     ダケド♪ハタラク♪ア♪セ♪ノ♪ニオイハ♪ ノーグゥゥーッド!!」

リン  「エージープラ○のCMのモノマネは良いからぁぁぁあ!
     わかったよぉぉぉぉ!いまからシャワー浴びてくるよぉおぉぉぉ!
     ついでに制汗剤もシュッシュしてくるからぁぁぁぁ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342441626
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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2 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:27:45.84 ID:tV1/jMJO0






=10分後=





ミク  「…で、どうしたの?リンちゃん♪」

リン  「えっとね…
     ほら、もう夏休みじゃん?だから、遊びに行こうよ!」

ミク  「えー」

リン  「えーじゃなくてさー、遊びに行きたいんだよーあたしはっ!
     家でゴロゴロするのもいいけど、このままじゃ終わっちゃうよ夏休みっ〜」

ミク  「ねぇリンちゃん」

リン  「なに?」

ミク  「宿題おわらせた?」

リン  「ぎくっ」

ミク  「だめだよー、ちゃんと宿題おわらせなくちゃ」

リン  「だ、だいじょうぶだよっ!
     あ、あとちょっと!あとちょっとしか残ってないし!」

ミク  「このプリントの山は、何かな?かな?(ペラペラ)」

リン  「ぎくっ」

ミク  「課題のレポート、自由研究、読書感想文、他にも色々…(ペラペラ)」


リン  「…」
3 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:28:29.59 ID:tV1/jMJO0

ミク  「ねぇリンちゃん」

リン  「なに?」

ミク  「宿題おわらせた?」

リン  「ぎくっ」

ミク  「だめだよー、ちゃんと宿題おわらせなくちゃ」

リン  「だ、だいじょうぶだよっ!
     あ、あとちょっと!あとちょっとしか残ってないし!」

ミク  「このプリントの山は、何かな?かな?(ペラペラ)」

リン  「ぎくっ」

ミク  「課題のレポート、自由研究、読書感想文、他にも色々…(ペラペラ)」


リン  「…」

ミク  「ねぇリンちゃん?
     仮にも、リンちゃんは、進学校に通ってる学生なんだよね?
     学生は、ベンキョーが本分じゃない?
     だらだら怠けてていいのかな?遊んでたりして、いいのかな?

     リンちゃんが、いま、本当に、やらなくちゃいけないことは、なにかな?」

リン  「ご、ごめんなさぁい…(グスン)」
4 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:29:27.09 ID:tV1/jMJO0











ミク  「…なんちゃって♪」

リン  「ほえ?」










ミク  「なんだか、説教くさいこと言っちゃって、ごめんねww」

リン  「…」

ミク  「いま、お勉強しなくちゃいけないのは、リンちゃんが、いちばんわかってるもんね♪」

リン  「…ゴメンナサイ…」

ミク  「あたしは、ちゃんと見てたから。
     毎日、ちょっとずつでも宿題がんばってる、リンちゃんのこと♪

     だから、

     "まいにち、今よりちょっとだけ、宿題がんばる"

   って、リンちゃんが、あたしと約束できるなら。
     今から帰ってくるマスターに、"これから海に行こう"って
     頼んでみようと思うんだけど…」

リン  「!?」

ミク  「どう?約束できる?」

リン  「(コクコク!)」

ミク  「うなずいたね?それじゃ…

     ゆーびきーりげんまん♪うそついたら はりせんぼん のーますっ♪

     ふふっ、やっぱり、リンちゃんは、いいこだねっ♪」

リン  「ミク姉ちゃん…」

ミク  「ん?どうしたの?リンちゃん♪」

リン  「ミク姉ちゃぁぁぁぁああぁあぁあああぁあぁあああん!!!!!」

ミク  「きゃぁ!ちょっ、何すっ、やめっ!!!」
5 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:31:13.74 ID:tV1/jMJO0








マスター「ただいまー」






ミク  「!?」

マスター「えええ!?
     リンが、ミクのことを押し倒してる!

     まさか、2人とも、そんな趣味が…」

ミク  「ち、ちがいますマスター!
     こ、これには、ちゃんとしたワケが…」

リン  「大好きー!ミク姉ちゃんー!大好きー!」

マスター「ええっ!?」

ミク  「いやあの、好きっていうのは!
     そういう意味ではなくてですね!」

マスター「ええっ!?」

ミク  「だーかーらー!誤解ですー!」

マスター「ええっ!?」

ミク  「いちいちマスオさん(C.V木部祥太氏)の声マネで 
     返事するのやめてぇぇえええぇぇ!」
6 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:42:39.99 ID:tV1/jMJO0







=10分後=






ミク  「…というわけだったんです…」

マスター「なるほどね。
     誤解して、ごめん。

     てっきり、性別や血縁関係を乗り越えた、
     新しい愛の形が生まれたのかと思って…」

ミク  「(キッ)」

マスター「わ、わかったからww
     届かないところからボタン海老を餌付けされてる
     高級チェシャ猫みたいな目で睨み付けないでww」

ミク  「それじゃ今から!」

マスター「よし!今から海に行こう!」

ミク&リン「「 やったぁー!!! 」」





7 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:43:57.26 ID:tV1/jMJO0







オレは、初音ミクと、鏡音リンのマスター。

毎日のように、ミクや、リンの声といっしょに調声して
つくった歌を、ニコニコ動画にアップロードして、
そっと評価されたりされなかったりしている、
いわゆる、無名なボカロのP(楽曲製作者)の、ひとりだ。

オレはサラリーマン、ミクは近所の花屋さんでアルバイトをしていて、
リンは、すこし離れたところの中学校に通っている。
そして今日は、オレもミクも仕事が休みで、リンは夏休み。





奇しくも休みがかぶったことで、今回の旅行が決まったわけだ。

中古で買った軽のワゴンにエンジンをかけ、オレ達は、出発した。





今日と明日の境目、それらの向こう側の世界に向かって。





8 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:44:25.29 ID:tV1/jMJO0







マスター「…っていうわけで、海に行くわけなんだけどー…」

ミク  「うみー!うみー!」

リン  「うみうみうみー!」

マスター「…ちょっと、ねぇ、きいてる?2人とも…」

ミク  「うーみーはー!あおいーなー!」

リン  「おおきーいーなー!」

マスター「あのさ!話を!きいてほしいんだけど!」

ミク  「"今日と明日の境目の"」

リン  「"それらの向こう側の世界"」

ミク  「ぎゃははははははははは!」

リン  「マスターwwwwwwさっきの独白なんなん!?wwwwwwwwww」

マスター「えっ!?そこイジる!?言及する!?」

ミク  「マスターさむいー!wwwwwwww」

リン  「さむい!ナツなのにさむいー!wwwwww」

マスター「やめてくれ!悪かった!オレが悪かった!」

ミク  「プーwwwwwwクスクスwwwwwwwwww」

リン  「プギャーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

マスター「やめてーーーー!!!!たのむからーーーー!!!!!」











9 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:45:50.00 ID:tV1/jMJO0













マスター「えーっと…
     さっき、ちょっと電話してたんだけど…
     いいニュースと悪いニュースと、微妙なニュースがあります。」

ミク  「はい」

マスター「まずは、いいニュースから。

     …今日は…海に行ったあと…旅 館 に 泊 ま る !」

リン  「!?」

ミク  「旅 館 だ と ぉ !?」

マスター「海で遊んだら、ぜったい疲れるからね!
     宿泊代で、ボーナスが飛ぶぜぇ〜!ワイルドだろぉ〜!」

ミク  「ワイルドー!」

リン  「さすがマスター!ワイルドだなぁー!」
10 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:46:30.37 ID:tV1/jMJO0


ミク  「…で、悪いニュースというのは?」

マスター「…高速に入って、5kmくらい走ると…大渋滞になる…」

ミク  「…」

リン  「…」

マスター「最悪の場合…海に行けない…かもしれない…」

ミク  「…」

リン  「…」

マスター「いや…海に行けない可能性の方が…高い…と思う…」

ミク  「…」

リン  「…」

マスター「海に行くから、旅館の予約とったけど…
     今日は…海に…行けない…かも…ていうか行けない…
     ごめん…このまま旅館に向かう…ごめん…」

ミク  「…」

リン  「…」

ミク  「…」

リン  「…」
11 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:47:10.25 ID:tV1/jMJO0


ミク  「…」

リン  「…」

ミク  「…」

リン  「…あー…えっと…

     や、やべー!りょ、旅館たのしみー!ちょーたのしみー!」

ミク  「ね、ねー!りょ、旅館ー!たのしみだねー!旅館たのしみー!」

リン  「今日、海とか行くやつwwwwwwwwテラ情弱wwwwwwwwwwwwww」

ミク  「wwwwwwwwww海の日だから海とかwwwwwwww情弱ワロタwwwwwwww」

リン  「わ、わたし今日の水着ビミョーだしー…海とか、気分じゃ、ないし…」

ミク  「わ、わた、わたしもー…今日は、旅館の気分かなー…とか…」

マスター「…ごめん…ホントごめん…」

ミク  「ま、マスターが謝らなくていいんですよ!
     しょーがない!海!いつでもいける!しょーがない!」

リン  「う、うんうん!しょーがない!しょーがない!」

ミク  「そ、それでマスター!微妙なニュースっていうのは!?」

マスター「あ、うん…

     さっきMEIKOさんから電話あったんだけど…
     これからMEIKOさんも、旅館に来る…らしい…
     MEIKOさんも、いま同じ旅館に向かってて…
     旅館…で…MEIKOさんと合流することになった…」

ミク  「…」

リン  「…」
12 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:48:07.11 ID:tV1/jMJO0


ミク   (…MEIKO姉さん…)

リン   (酒乱の…MEIKO姉さん…)

ミク   (…去年のスキー旅行の時は大変だった…)

リン   (地獄の…朝まで王様ゲーム…)

ミク   (深夜4時に…露天風呂に行こうとするMEIKOさん…
     3人がかりで止めて…駆けつけた女将さんに平謝り…)

リン  「うえっp…」

ミク  「ど、どうしたのリンちゃん!?」

リン  「酔った…ストレスで…酔った…」

ミク  「リンちゃん!しっかりして!リンちゃん!」

マスター「何かあったら…オレが責任もつから…」




13 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:48:44.27 ID:tV1/jMJO0






MEIKO  「おおー、久しぶりだねー3人ともww」

マスター「ひ、ひひひ、久しぶりです…(ガクガクブルブル)」

MEIKO  「どうしたんだいww
     腕をラッセルクサリヘビに咬まれた人みたいな顔してww」

ミク  「あの、あのあのあの、あのMEIKO姉さん…」

MEIKO  「ん?
     おー、ミクじゃないか!
     あいかわらずかわいいなぁーミクは!」

ミク  「ひいっ!

     …えっと、えとえと、お酒は控えて欲s」

MEIKO  「あー、お酒ぇ!?
     だいじょーぶだよ!
     ビール、焼酎、ウイスキー、割る用のサワー、そして泡盛…
     ちゃぁぁぁーんと、自前で用意してきたからね!」

ミク  「ひ"!ぃ"っ"!」

MEIKO  「だから、コンビニとかは行かなくて平気だよ!」

リン  「びぇぇぇぇぇぇぇええぇん!」

MEIKO  「リン?どうしたんだい?
     そんな大声で泣いちゃってwwかなしいことでもあったのかいww」

リン  「もうだめだぁぁあぁ!もうだめだぁぁぁぁぁあぁぁあ!」

ミク  「おーよしよし、リンちゃん、リンちゃんよしよしww」

MEIKO  「もう、困ったわねぇ〜ww
      泣く子と地頭には勝てないよww」
14 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:49:23.04 ID:tV1/jMJO0


ミク  「MEIKO姉さん!」

MEIKO  「なんだい、ミク?」

ミク  「きょ、きょうは、お酒を控えて、楽しみましょーよ♪なーんて…」

MEIKO  「あ"あ"?あたしから酒を取ったら、何が残るっていうんだい?」

ミク  「あー…でもー…
     あたしたち、お酒を飲まない未成年だしー…
     ひとりだけ酒のんで楽しんでるっていうのはーww
     えーっと…どうなのかなぁー…ってww」

MEIKO  「あー、それなら大丈夫!
     そこにいる、おまえらのマスターも呑むから!」

ミク  「えええっ!?」

リン  「びぇぇぇぇぇぇぇええぇん!びぇぇぇぇぇぇぇええぇん!」

MEIKO  「おまえ呑むだろ!?呑むよな!?もちろん呑むよな!?な?」

マスター「はぁ…あの…えっと…」

MEIKO  「よし決まり!
     立ち話しててもアレだ!旅館に入るぞ!」

リン  「びぇぇぇぇぇぇぇええぇん!ぐすっ…」






15 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:50:21.27 ID:tV1/jMJO0








MEIKO  「おい、おまえ、呑み足りねぇんじゃねぇのかぁ?」

マスター「いやあの、すでに7杯ほど…」

MEIKO  「あ"あ"!?」

マスター「はい、あ、頂きます。」

ゴクゴクゴクゴクゴクッ

マスター「…ゲプッ…」

MEIKO  「お?いい呑みっぷりだなぁヲイ…うまいか?」

マスター「あ、はい、お、美味しいです…」



リン   (おい、ちょっと)

マスター (ん?)

リン   (そこにあるウーロンハイ。
     ウーロン茶と入れ替えといた。)

マスター (あ、ありがと…)

リン   (それと…ミク姉の様子がおかしい。)

マスター (…え…?)

ミク  「まひゅたぁ〜♪ま〜ふたぁ〜♪」

マスター「うわっ!」

ミク  「まふたぁ〜♪
     なんだかフワフワして、ふにゅ〜んでひゅ〜♪
     りょかんが、ふにゅふにゅだにゃぁ〜♪」
16 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:52:06.93 ID:tV1/jMJO0



リン   (どうやらミク姉…
     りんごジュースとロンリコ151パープルラベルを
     間違えて飲んだらしい…ヤバいぞ、これ…)

MEIKO  「おい、さっきから、何をリンとコソコソ話してる?」

マスター「ひゃぃ!?い、いや、なんでもないデス…」

ミク  「あ〜!?
     もひかひてぇ〜!
     まふたぁ〜と、リンひゃん、らびゅらびゅ〜♪」

リン  「いやいやいやいやいや!」

MEIKO  「どうなんだ?実際どうなんだ?」

マスター「いやあの、どうなんだと言われましても…」

ミク  「どうなんでふか!?」

マスター「ちょ、ミク!顔が近い!」

マスター (あー…やべー…
     ミクの口、酒くせぇ…)

ミク  「キスしちゃおーかな…」

マスター「はあ!?」

ミク  「んー…」

マスター「ミク、やめろ、ミク、冗談じゃn」

リン  「だめえええええええええ!」



      ドカァ!


17 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:53:11.47 ID:tV1/jMJO0




ミク  「い、痛ぁー…
     ひどぉい…リンひゃん、ひどぉい…」

リン  「だめぇ…キスは…キスはダメぇ…」





(ツヨイ チカラ セナカオサレテ♪グルル マワル ケーシーキーガー♪)




マスター「あ、MEIKOさん…ケータイ鳴ってます…」

MEIKO  「んん”?

     あい、もしもし?

     …え!?
     顧客のクラウドデータ扱ってるデータサーバ落ちた!?
     
     …はぁぁぁぁぁ!?
     更新プログラムの記述漏れ!?
     ありえん!マジありえん!

     …わかった。今から行く。」


ピッ


18 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:53:45.01 ID:tV1/jMJO0




マスター「MEIKOさん、どうしたんですか?」

MEIKO  「…仕事だ…でかいトラブルが起きた…」

マスター「でも、今日は休m」

MEIKO  「悪い!ほんと済まない!…緊急なんだ。
     幸い職場は近いし、これから代行で直接、出勤する。
     ミク、リン…そして、お前。
     …久々に楽しかったぜ。ありがとな。」

マスター「MEIKOさん…

     …わかりました。
     こちらこそ、今日はありがとうございました。

     …御武運を。」




MEIKOさんは何も言わず、親指を立て、爽やかな笑顔で帰っていった。




…嵐のような人だったな。




19 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:55:47.50 ID:tV1/jMJO0






ミク  「ふぇぇぇ〜!?
     MEIKO姉ひゃん、帰っひゃったんでひゅかぁ〜!
     ざんねんだにゃぁ〜、ふみゅぅ〜」

マスター「ミク、はい、水のんで。
     だいじょぶ?気分わるくない?」

ミク  「(ゴクゴクゴク)
     ぷひゃぁぁ〜!
     だいじょぶれひゅ〜♪
     だいじょぶだいじょぶ〜♪しんぱいないから〜♪」

マスター (明らかに大丈夫じゃない…)

ミク  「あ、そうだぁ〜♪
     まふたぁ〜、今日ゲーム持ってきたqんでひょぉ〜?
     やりまひょぉ〜ゲームやりまひょ〜よぉ〜♪」

マスター「い、いや、ミクは休んだ方が…」

ミク  「ねぇ〜ゲームゲームぅ〜♪
     ゲームやりまひょ〜よぉ〜♪ゲームぅ〜♪」

マスター「…どうする、リンちゃん…?」

リン  「…しかたない…やろっか…ゲーム…」




20 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:57:46.44 ID:tV1/jMJO0







  === SUPERホモジロー電鉄 === 2010・HUBSUNSOFT presents





 『ヤサイマシマシメンマシマシ!目的地は博多!両替はギルディ!』

 『貧乏神なのねぇ〜ん!黒ウーロン茶、捨てるのねぇ〜ん♪』

 『いいのか?オレはアブラでも構わずマシマシしちゃうんだぜ?』




リン  「なんだよ、この…
     どっかの鉄道ゲームとアングラ漫画と高カロリーラーメン店が
     組み合わさったような、厚くてギトギトした…気持ち悪いゲームは…」

マスター「よっしゃ!サイコロの目は6!博多ついた!」

ミク  「あー!ずるぅーい!まふたー、ずるぅーい!」

リン  「…って、話きいてねえし!
     あ、良かった、ミク姉ちゃん、酔いが冷めてきてる…」

ミク  「ふふーん♪
     よし、次は青森!あたし近い!今月はカード使お!
     これでどうだー♪」

マスター「ああっ!豪速球カード!
     オレの特急カードが割られたぁああぁぁぁ!」




21 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:58:27.17 ID:tV1/jMJO0






『電車が止まったのねぇ〜ん♪サイコロ振るのねーん♪』





マスター「貧乏神てめえこのやろ!
     あー!つぎ6進めるで入れたのにー!」

ミク  「ふふーん♪よゆーの到着ー♪」

マスター「ああミクー!ミクが目的地はいったー!」

ミク  「やたー♪
     勝ちましたー♪まふたーに勝ちましたー♪」

リン  「い、いや、ミク姉、勝ってないし…
     まだゲームは終わってn」






ばたんっ






マスター「!?」






グガァ〜 スピィ〜




22 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:58:57.21 ID:tV1/jMJO0






リン  「ミク姉、寝ちゃったね…

     どうする?ゲーム続ける?」

マスター「い、いや、もうやめよう…」

リン  「う、うん…
     ねえ…眠い…?」

マスター「いや、目が冴えちゃって…
     リンは眠いの?」

リン  「いや別に…」

マスター「そ、そっか…」

リン  「あ、あのさ!」

マスター「な、なに!?(ビクッ)」

リン  「…あー、ごめん、驚かせて…

     もし…もし良かったら…

     一緒に…お風呂に行かない?」

マスター「え!?今から!?」

リン  「だいじょぶだよwwまだお風呂あいてるww

     さっきパンフ読んでたんだけど

     実はね、ここの旅館…混浴なんだ♪」

マスター「…」

リン  「ね♪いこ♪」

マスター「…」





オレは、ただ黙って頷くことしか出来なかった。




23 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 21:59:40.58 ID:tV1/jMJO0






リン  「あはは♪
     まさか水着をお風呂で着るとは思わなかったなぁ〜♪」

マスター「は!?風呂で水着!?
     カナダ人じゃねぇんだから!

     それさ、風呂で水着って、マナー違反じゃないの?」

リン  「さっき女将さんに言ったら、
     "あらあら、いいですよ〜ww"ってOKもらえたよ?」

マスター「そ、そっか…(ここの旅館…ルールゆるいんだな…)」

リン  「どーだ♪あたしの水着すがた♪
     コーフンするだろぉー♪」

マスター「バ、バカ!」

リン  「胸や、おしりも、ちょっとだけ、おっきくなったんだよ…///////」

マスター「…////////」

リン  「ね♪背中ながしてあげる♪」





ゴシゴシ♪ゴシゴシ♪





リン  「ねー♪きもちい?」

マスター「…うん…ありがと…」

リン  「きもちい?」

マスター「…うん…」

リン  「ねー♪」

マスター「だから、気持ちいy…
     …って!ええ!?」

リン  「ん♪」

マスター「…待って!」

リン  「…どうして…キスしちゃダメなの…?」

マスター「…」

リン  「さっきさ…キスしそうになってたよね…ミク姉に…」

マスター「…」

リン  「もし、マスターが迷惑じゃなかったら…
     マスターが、あたしの事を好きって言ってくれたら…

     キスだけじゃなくて…
     もっとえっちなことしても…いいよ…」

マスター「…」
24 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:00:19.99 ID:tV1/jMJO0


リン  「マスターは…
     どっちが好きなの…?あたしと、ミク姉…」

マスター「…ごめん…」

リン  「…なんであやまるの?
     やっぱり、ミク姉が好───」

マスター「違 う !!!」

リン  「!?」





  リリリリリィー…

       リリリリリィー…





リン  「…どこかで…鈴虫が鳴いてるね…」

マスター「大声だしてごめん…

     …オレは、ミクも、リンも、2人とも好きだ。

     …好きってゆーか…恋愛感情の好きじゃなくて…

     …大切にしたいと思ってる…」

リン  「…わかんない…
     大切と好きは…一緒じゃないの?」

マスター「ちがう…
     オレの、2人に対する感情は…
     父親の、娘に対する感情みたいなものだ…

     大切に育てたいって思ってる。」
25 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:01:09.01 ID:tV1/jMJO0


リン  「それって傲慢だよ。
     あたしや、ミク姉に対して、失礼だ。

     恋愛とか抜きにして、あたし達は、
     マスターと対等の関係でありたいと思ってる。

     マスターがいなければ、あたし達は
     歌を紡ぐ事、声を奏でる事は出来ない。

     ボーカロイドとマスターの関係。
     それは、主従関係に似てるものだと思う。

     だけど。

     パソコンから一歩離れたら、あたし達は───」

マスター「…」

リン  「貴方とは、だいぶ歳の離れた、
     幼いあたし達だけど、それでも。

     それでも、幼いなりの、自意識と、プライド…
     人格を備えているんだ。

     だから…取り消せ。
     今の言葉、取り消せ。」

マスター「…わかった、ごめん。

     今オレが言った事は、間違いだった。」

リン  「…」

マスター「だけど…」





言葉を続けようとしたのだが。

リンは、オレの唇に人指し指を当て、それを押し留めた。





26 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:01:35.09 ID:tV1/jMJO0







リン  「だめ。」

マスター「…」

リン  「だめ。」

マスター「…」

リン  「ズルいのは、だめ。」

マスター「…」

リン  「あきらめない。」

マスター「…」

リン  「絶対、あきらめない。」

マスター「…」

リン  「絶対っ…あきらめ…ない…グスッ…から…」

マスター「…」





オレの胸で、リンは静かに嗚咽した。

黙らせて、言いたいことだけ言って。

挙句の果てには、ひとりで泣き出す。





ズルいのは、どちらだろう。




27 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:02:06.23 ID:tV1/jMJO0






オレは、逃げていた。

年齢、環境、関係性…

それらを盾にして、それ以上、踏み込む事を避けていた。




リンには悪いが、リンは子供だ。
オレは、リンと違って、子供ではない。




もし、"そう"なってしまったら?
ミクのことは?音楽制作のことは?これからの生活は?
悩みは尽きない。





"現状のままでいいや"




そんな風にして、その場を取り繕って、生きているオレ。





だって、怖いのだ。

本当の気持ちと向き合うのが、怖い。怖いのだ。



28 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:02:34.12 ID:tV1/jMJO0





色んなものを誤魔化して、素知らぬ顔で、生きていた。




例え誰かを傷つけているとしても…




本当に愛している人を、傷つけているとしても…




オレは───

本当は…本当は、ずっと前から…リンの事を───









  リリリリリィー…

       リリリリリィー…







29 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:03:18.01 ID:tV1/jMJO0









鈴虫の鳴き声の傍ら、美しい少女と、凡庸な青年が、舌接する。






青年の拙い打算を見抜き、それに従う"振り"をする少女。

今夜の事は、誰も覚えていないだろう…



そして───
今夜の事を、誰も、誰も忘れないだろう。














30 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:03:55.49 ID:tV1/jMJO0
















=============================================================
















31 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:04:36.95 ID:tV1/jMJO0








ミク  「もぉ〜!
     けっきょく!こうなるんだからあー!」

リン  「だってー!だってー!」

ミク  「だってじゃない!言い訳しない!
     リンちゃんは黙って手を動かしなさい!
     はいマスター!
     マスターは、リンちゃんの現国の課題やって!」

マスター「…これって本当に中2の課題…?
     わりと難しいんだけど…」

リン  「課題が難しいんじゃなくてさ〜ww
     マスターが、おばかさんなんでしょww」

マスター「ひでぇ!せっかく課題を手伝ってるのに!」

リン  「きゃはははははwwwwwwww
     ばーかばーかwwwwwwwwwwプギャー!wwwwwwwwww」

ミク  「リ〜ン〜ちゃ〜ん〜?(ピキピキ)」

リン  「すみません。」




32 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:05:48.68 ID:tV1/jMJO0





リンは、旅行前にミクと約束した通り、

"まいにち、今よりちょっとだけ、宿題がんば" っていた…





が、それも最初の3日間だけで、残りの夏休みは
ダラダラと怠けて過ごし…

今日、8月31日。
オレたち3人で手分けして、リンの課題をこなすことになった。



───夏休みの課題やり残し…

   2chのニュー速VIPとかで、
  「無計画な奴にありがちなこと」
   というスレがあったら、間違いなく書いてありそうな所業だ…






33 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:06:22.21 ID:tV1/jMJO0








13:42

ミクは、態度の悪いリンに怒りつつアルバイトに出掛けて、
家には、オレとリンだけが残り、2人で黙々と課題をこなす。







30分後。




34 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:06:57.77 ID:tV1/jMJO0






リン  「…ねぇ、マスター…」

マスター「ん?」

リン  「えへへっ♪これ、なーんだ♪」

マスター「ああっ!オレの!仕事の!勤務表!」

リン  「にひひひ♪
     これで、マスターの休みの日が、丸わかり♪」

マスター「ちょっ、おまっ!
     返してっ!大事なものだからっ!」

リン  「ヘイキだよ♪

     マスター、誤解してるけど、これは、原本じゃないよ♪
     あたし専用に、コンビニでコピーしたプリント♪」

マスター「へ?」





35 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:08:06.32 ID:tV1/jMJO0







そう言うとリンは、赤いマジックで、9月3日の、オレの休日のところに
ハートマークを描いて、オレに渡した。






リン  「この日は、あたしも休みにしたからっ♪」

マスター「…オレの都合も聞かずに…」





36 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:08:44.66 ID:tV1/jMJO0







女の子に、勝手にデートの日程を決められる。





正直、悪い気はしない。

それに、ミクにだって彼氏がいる(らしい)し…
別に、これは…浮気や二股とかでは…




37 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:10:04.72 ID:tV1/jMJO0






リン  「ねぇマスター、なんでバツの悪そうな顔してるの?」

マスター「いや、だって、それは───」




















不意打ちの───キス。









38 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:10:41.69 ID:tV1/jMJO0










正直…悪い気はしない…

なぜならば…




リン  「んふふー♪」

マスター「ミクには…内緒にしとこうぜ…」

リン  「へへん、わかってるし♪
     あたしを誰だと思ってるんだい♪」

マスター「そりゃぁ君は───」

リン  「ちがうよ♪

     あたしは──────」














39 : ◆WPy9tbf8rg [sage]:2012/07/16(月) 22:11:14.56 ID:tV1/jMJO0






得意げにマジックを掲げるリン。

『マジックと、リンで───』

有名な浴用洗剤の名を唱えながら、女の子は得意気に。





リン  「あたしは、夢を叶える、魔法少女♪」










                  [おしまい]






40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/17(火) 11:16:01.34 ID:Xn7EaAOIO
つまんねぇ
元々キャラ無いキャラにしてもwwが死ぬほどうぜえ
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/19(木) 00:30:46.28 ID:lbVzFG7F0

草は控えめでいいんじゃね?でも面白かったわ
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