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一方通行「そンな実験で絶対能力者になれるわけねェだろ」part4 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/20(金) 21:17:49.52 ID:njSOzS+Jo

        , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
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    |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ
    L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
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     .(\   ー'   / ̄)从{  
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      ゝ ノ     ヽ  ノ |
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    L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : |
    {/ /ゝ、ノイ ノl/ ―  トl!: : :|  残念、本人です
    |l:/|/≧z   z≦  .ト、: :|
    |/!:ll  “ r─ ┐ “ ノ: : :.|  
     .(\  、 _ノ  / ̄)从{
      | ``ー――‐''|  ヽ、.
      ゝ ノ     ヽ  ノ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


つってもネタはあんまりないんだけどなー
でもスレ立てるって約束しちゃったしなー

ってなわけで一年越しの新スレだ、暇してる人はまた付き合ってくれ!



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342786669
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 21:18:40.13 ID:X0eXgNYSO
舞ってたぜ…………ッ!!!
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:18:40.22 ID:njSOzS+Jo


「オ○ニーしてェ」

「……は?」


 いつもの喫茶店のいつもの座席でいつものように茶をしばく男(童貞)が二人。
その日の彼等の会話は一方通行の爆弾発言で幕を開けた。


「……オマエは何を言ってるんだ?」


 挨拶代わりとばかりに繰り出された最悪の一言に、垣根は頭を抱えながらその真意を問う。
一方通行とその取り巻き連中による突飛な発言や行動にはある程度慣れている垣根だが、
流石に開口一番自慰をしたいと訴えられたのは始めての事であった。
親しい間柄にも礼儀ってもんがあるだろう、少しは自重しろやモヤシ。


「ン、聞こえなかったか?だからな、オナ○ーgむぐ!?」

「ちゃんと聞こえてるから言い直すな!!つーか声でけぇよ!?」


 垣根の問いを単に声が聞こえなかっただけだと判断した一方通行は、
今度はかなり大きく、それこそ店中に聞こえるんじゃないかという程の大声で爆弾発言を再投下しようとする。
慌てた垣根は対面に座っている一方通行の口を未元物質の羽で無理矢理塞ぎ、
冷や汗を流しながらキョロキョロと周囲の様子を伺った。
こんな会話してるのを聞かれた日にはレベル5の品位がガタ落ちである。いや、今更だとも思うが……
しかし垣根のそんな心配とは裏腹に、他の客や店員は誰一人として彼等に注意を向ける事も無く、
目に映るのはいつも通りごく普通の、平日昼下がりの静かな喫茶店の光景のみであった。
どうやら周囲に一方通行の発言は聞こえていなかったらしい。一安心である。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:19:06.21 ID:njSOzS+Jo


「ぷはァッ!!おいコラいきなり何しやがンだボケが!?」

「こっちのセリフだアホ!!いきなり何言い出すんだよオマエは!?」


 一方通行は口を覆う未元物質を引っ剥がすと、垣根を睨み付けながら抗議の声を上げる。
しかし垣根にしてみれば抗議したいのは自分の方である。悪びれる様子の一切無い一方通行に、垣根は再度頭を抱えた。


「オマエさぁ、結構人目気にするタイプだったはずだろ?
誰に聞かれるかわからねぇんだからもうちょっと発言に気を遣えって……」

「あン?」


 垣根の言う通り、一方通行は本来かなり外面や体裁を気にするタイプの人間である。
人目を気にするあまり一人ではギャルゲーを買う事すら出来ないほどで、
そもそも絶対能力進化を凍結し、運命の人(笑)などというものを探しているのも、
童貞のまま絶対能力者になるのは恥ずかしいから、絶対能力者なのに童貞だと周囲に知られたら生きていけない、
という周りの目に怯えるかのようなしょっぱい理由からなのである。
そんな彼が人目も憚らず自慰をしたいなどとのたまうのは一体何事なのか。

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:19:34.05 ID:njSOzS+Jo

「つーかストーカー連中に今の発言聞かれてたらえらい事になってたんじゃねぇか?
オマエ常に狙われてんだからもっと危機感持てよ」

「あァそれなら心配ねェよ、今の声はオマエにしか聞こえねェように調整してたからな」

「はぁ?嘘吐け、普通に大声だったじゃねぇか」

「どンな大声だろうと爆音だろうと、音である以上そいつは空気の振動、方向性をもった波であり、ベクトルだ。
だったら俺にコントロール出来ねェはずがねェだろ?声が周囲に拡散しねェように操作したンだよ」

「オマエの能力は本当に何でもありだな……つーかどんだけ俺にオナ○ーしたい事を訴えたいんだよオマエは……」


 考えてみれば音や光の反射が出来るのだから自分の声の指向性を操ることくらい朝飯前だろう。
しかし、だからと言って普通そこまでやるか?
こんな人前で、わざわざ能力活用してまで訴えなければならないほど緊急性の高い事でもあるまいに。
一方通行の圧倒的なまでの能力の無駄遣いに、垣根は今日何度目になるかわらかない溜息を零した。
そもそも○ナニーしたいとか他人に言う事じゃないだろ、いくら友人同士でも。

 ちなみに、今日はつっこみ役に徹している垣根だが、彼は過去幾度にも渡って人前でズボンを脱ごうとしたり
意中の女性に対して思いっきりドぎついセクハラ紛いの行為をかましたりしている為、
正直こいつが『発言に気を遣え』だの『人目を気にしろ』だの言っても説得力の欠片もない。
一方通行もきっと『オマエには言われたくねェよ』と内心思っていることだろう。
しかし敢えてそれを口に出したりはしない。何故なら速やかに解決しなければならない事案があるからだ。
無用な反発をして話が横道に逸れるのは彼の望む所ではないのである。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:20:11.28 ID:njSOzS+Jo


「とにかく俺はオ○ニーがしてェンだ。ここまではいいな?」

「あぁ……いや良くはねぇけど。そんなやりてぇなら家帰って勝手にやれよ。
わざわざ俺に宣言しなくてもいいだろそんなもん……それを聞かされた俺はどうすりゃいいんだよ……」

「チッ、勝手にやれ、か……全く、オマエは他人事だと思って軽く考えてやがンな?」

「この上なく他人事だと思うんスけどねぇ?」

「あのなァ垣根、今の俺がどンな状況でどンな生活送ってンのか忘れたわけじゃねェだろ?」

「……あぁー」


 イマイチ会話にノリ気でなくどこか投げ遣りな態度の垣根に対し、今度は一方通行の方が頭を抱え、やれやれと頭を振る。
そんな一方通行の態度に少しばかりイラ立ちを覚える垣根であったが、ようやく一方通行が何を言いたいのか理解出来てきた。

 今現在、一方通行は四人の少女達と一つ屋根の下で暮らしているのだ。
一見羨ましい状況だが、ここで安易に『何だよそのハーレム、モヤシ爆発しろ』などと考えてはいけない。
同棲している四人の少女の内、一人は妹的な存在であり、残り三人はガチのストーカーなのだから。
何でストーカーと同棲してんだよ、とつっこみを入れたいところではあるが、
ストーカーどもが揃いも揃ってやたらと強力な能力者なのだから仕方がない。
例え家から締め出そうと、彼女達は能力を悪用して勝手に家の中に入ってきてしまうのだ。
機械錠も電子錠も気休めにすらならないのだから笑えない。
どうせ監視されるんなら目の届く範囲でやってもらった方がいくらか精神的に楽なのではないか、
という何とも後ろ向きで歪な理由から、一方通行はストーカー連中が彼の家に住み着いているのを黙認しているのである。
詳しくは過去スレ読んでね☆ミ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:20:39.29 ID:njSOzS+Jo

 つまるところ、一方通行は自慰をしたくても出来ない状況だ、という事を訴えたかったのだろう。
残念ながらストーカー連中に見られながらソロプレイに勤しむほどの図太い神経を彼は持ち合せていないのだ。


「まぁオマエがオ○ニーひとつ自由にやれねぇ状況だってのはわかる。
家に四人も女が住んでて、しかもその内三人はオマエの監視が趣味みたいなもんだからな。
つっても丸っきり一人になれる時間が無いってわけでもねぇだろ?一発抜くくらいの隙は作れるんじゃねぇのか?」

「ン……まァ、な」


 垣根の言う通り、ストーカー連中の監視が届かない状況というのも確かに存在する。
ストーカー第一号である御坂と妹的存在である絹旗の二人は基本的には真面目に学校に通っているので、
彼女達二人が平日の昼間に家にいる事はまず無いと思っていい。(偶に絹旗がサボってるけど)
ストーカー第三号こと番外個体も定期的に研究所で調整を受けなければならない身体の為、
週に一度は家を空ける日がある。(その反動か調整の次の日はストーキング行為が酷く悪化するけど)
さて残るはストーカー第二号の結標だが、彼女は学校に通っていない上に
矢鱈滅多に健康体でとにかく時間が有り余っている為、放っておくと常に一方通行の監視をしていると言う危険人物なのである。
オマケに『確実に死んだだろ』というレベルでぶっとばしてみても、
ふと気付くとケロリとした顔で背後にいたりするのだから始末に終えない。何かもう存在がホラーである。
とは言え、そんな彼女も縛って地中深く埋めたりすれば半日くらいは戻って来れないので
これもまた他の三人と同じように付け入る隙はあると言えばあるのだ。

 ちなみに今のこの瞬間がまさに上記のようにしてストーカー連中の監視から逃れている貴重な時間だったりする。
一方通行はそんな貴重な時間を使ってまで自慰をしたい事を垣根に訴えたかったのだろうか。

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:21:08.21 ID:njSOzS+Jo

「週に一度、半日間くらいは家で一人になる時間を作れるんだろ?だったら何の問題があるんだよ」

「話は最後まで聞け。問題は何も監視されてる事だけじゃねェ。
そンだけだったらわざわざオマエにこンな事相談しねェよ」

「まだ何かあんのか?他に障害になりそうなもんは思い付かねぇけどな」

「あァ、むしろ監視されてる事よりこっちの方が深刻かも知れねェ。いいか垣根、良く聞け」

「あんまり聞きたかねぇがまぁ言ってみろ」

「………ネタが、無ェンだ……」

「……あ?」

「オカズに出来そうなネタが、手元にねェンだよ……ッ!!」

「……知らんわボケが!!!!自慢の演算力で妄想でも何でもすりゃいいだろ!!」

「演算力がありゃ何でも出来ると思ってンじゃねェ!!
どンだけ餓えてよォが妄想だけで抜ける程性欲旺盛じゃねェンだよ俺は!!」

「だったら適当に調達すりゃいいだけの話だろうが!!今日日ズリネタなんざネット上にいくらでも転がってんだろ!!
つーかネタの一つ二つくらいパソコンに常備しとけっての!!」

「馬鹿!この馬鹿!!そンな危険な真似出来る訳ねェだろうが!!」

「はぁ?危険ってオマエ何言って……」

「超電磁砲」

「……あぁー…」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:21:39.16 ID:njSOzS+Jo

 ぽつりと呟かれた言葉に、垣根は一瞬間を置いてから納得する。
超電磁砲。学園都市の第三位にして一方通行のストーカー一号である御坂美琴の二つ名である。
最強の発電能力者である彼女は同時にあらゆる電気信号を自在に操る最悪のハッカーでもあり、
電子戦・情報戦においては学園都市最高峰の演算力を持つ一方通行を遥かに凌ぐ。
そんな彼女に監視されている身でありながらネット上でオカズを探したり、
あまつさえそれをパソコンに保存するなど出来る筈も無い。
どれだけ厳重にロックをかけようと、またどれだけ証拠の隠滅を図ろうと、
電脳空間上で御坂に隠し事をするのは不可能なのである。
すなわち、一方通行は電子機器の一切をプライヴェートな事柄に使えないに等しいのだ。

 まぁ実際に御坂がそこまで厳重に、一方通行に一切のブライバシーを持たせない程
厳しく彼の事を監視していると言う事は流石に無いのだが、
ここで重要なのは彼女がそれをやれるだけの能力を持っていると言う事実である。
御坂が気紛れを起こして一方通行の持つ電子機器全てにハッキングを仕掛ける可能性がある以上、
一方通行は他人に見られたくないような情報を電脳上に置いておくわけにはいかないのだ。
クラッカーを敵に回してしまった一般人みたいな状況である。この情報化社会にこれは辛い。
超電磁砲恐るべし。


「それに超電磁砲抜きにしても番外個体もいるしなァ……」

「あぁ……」


 そしてパソコンやネットをそういった事に使えないもう一つの理由が番外個体である。
御坂のクローン体である彼女もまた当然発電能力者であり、
その能力はレベル5の御坂と比べれば大きく劣るが、それでも電脳上ではかなりの力を発揮する。
そしてその能力以上に危険なのが、彼女の持つ一方通行への驚異的なまでの執着心である。
どんな手を使ってでも一方通行の全てを自分だけの物にしようと企てている彼女の事だ、
一方通行の目を盗んで彼のパソコンや携帯を調べるくらいの事は日常的にやっているだろう。
おぉ、怖い怖い。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:22:05.62 ID:njSOzS+Jo


「……相変わらずオマエはヘヴィな日常を生きてるな」

「今自分で再確認してかなりヘコンだぜ……」


 はぁ、と大きく溜息を吐きつつ、がっくりと肩を落とす一方通行。
それに釣られるようにして垣根も渋い顔をしながら頭を抱える。
一方通行が置かれている状況はある程度理解しているつもりの垣根だったが、
どうにもこういう話になる度にストーカーどもの恐ろしさを再認識させられるようだ。


「……とりあえず電子機器一式とネットが使えない状況なのはわかった。
だがそれならそれでエロ本でも買ってくりゃいいだけの話じゃねぇのか?」

「馬鹿野郎、俺にそンな度胸があると思ってンのか」

「知らんがな。いや知ってるけど」


 ギャルゲーすら満足に買うことが出来ない、それどころかギャルゲーコーナーに足を運ぶことすら躊躇う一方通行である。
当然、そんな彼に18歳未満購入禁止のいかがわしいブツを購入するような度胸があろうはずもない。
もしなけなしの勇気を振り絞ってエロ本をレジまで持って行ったとしても、その後に待っているのは地獄のレジ打ちタイムである。
きっと、大声で商品名を読み上げられるという羞恥プレイから始り
『へぇ、こんなのが趣味なんだ』とでも言いたげな蔑む視線を浴びせられ、
その後『君まだ18歳になってないよね?』とつっこまれた挙句『保護者呼ぼうか』などと言う風に脅され、
更には『学園都市最強の超能力者がエロ本買ってるぜー』と言った具合に後ろ指を指されたりするに違いない。
実際にそこまでされる事はまずあり得ないだろうが、どうしてもネガティブな思考ばかりが膨らんでしまい、
その為一方通行はエロ本の購入に踏み切る事が出来ないのだ。
相も変わらず心配性で小心な童貞である。

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:22:33.01 ID:njSOzS+Jo


「それに度胸云々置いといてもだ、後々ストーカー連中が軽く俺の足跡でも辿った日には
俺がエロ本買った事なンざあっさりバレちまうだろ」

「まぁオマエの外見は目立つしな……」

「だから垣根、頼む!」


 一方通行は、パンと両手を勢い良く合わせると、眉間に皺を寄せ目を閉じながら垣根に向かって拝むような姿勢を取る。


「代わりにエロ本買ってきてくれ!!」

「……」


 本題を切り出すまでに随分遠回りしたが、つまりは最初からそれが目的だったのだろう。
監視されている身では時間は何とか作れてもネタの調達は難しいので代わりにお願いします、と言うことだ。
学園都市の頂点に立つ超能力者から次点の超能力者へ、最低の頼み事がここに為された。


「そンで俺の指定する日、指定する時間帯に俺の家まで届けてくれ!金は幾らでも出す!!」

「つーか俺も余裕で18歳未満だし普段はネットでネタ探すからエロ本買ったことはあんまりねぇんだが」

「そこをなンとか!!オマエしか頼れる奴がいねェンだ!!」


 それにしてもこの男、必死である。

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:22:59.97 ID:njSOzS+Jo

「……まぁ別にいいけどよぉ」

「マジか!?」

「このままオマエが性欲発散出来ずに溜め込みすぎた結果暴走して
後先考えずストーカーと一線越えたり妹分に手ぇ出したとかいう結末になるのも後味悪いしな……」

「そンな事にはまずならねェだろうがとにかくエロ本買ってきてくれるンなら文句はねェ」

「んで、どんなのがいいんだよ?」

「スタンダードな和姦物をお願いします!出演する女の子は出来ればショートヘアで口数少ない物静かなタイプで!!」

「今更だが、ショートヘアで物静かなタイプって綾波系除くと結構レアだよな。
ショートヘアはボーイッシュで活動的な女の代名詞みたいなもんじゃねぇか?」

「レアだからこそいいンだろうが!!」

「んなに声張り上げるなよ……で、和姦物でいいのか?抜く時くらい現実じゃ絶対出来ないようなハードな陵辱物でも……」

「陵辱とか女の子かわいそうだろこの鬼畜外道が!!抜くときはちゃンと対象に敬意を持ってだなァ……ッ!!」

「あぁはいわかったよ俺が悪かった!だからそんな大声出すのやめろっての!!」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:23:30.24 ID:njSOzS+Jo

 勝手にヒートアップしていく一方通行を垣根は必死に宥め落ち着かせる。
どうも今日の一方通行はどこかおかしい。いや、頭がおかしいのはいつもの事なのだが、
それにしたって彼がこんなにうざったいテンションになっているのは中々珍しいのではないだろうか。
或いはそれだけ性事情が切羽詰っているのかもしれない。

 しかし、それも仕方のないことなのかもしれない。
もしストーカー第一号にストーキングを開始された時点から一度も抜いていないのだとしたら
彼はざっと数ヶ月間に渡って禁欲生活を強いられていたことになる。しかも女の子に監視されながらというオプション付きで。
抜きたい盛りの10代半ばにこの仕打ちは辛かろう。並の男なら精神崩壊を起こしていても不思議は無い状況である。
いい加減我慢できなくなってテンションがおかしくなるのも道理と言うものだ。

 しかしここまで追い詰められ、若干ネジが外れそうになっていながらも、
自分に対し明確な好意を寄せている女性達(ただしストーカー)には決して手を出そうとしない彼の姿勢は、
まさに童貞の中の童貞と呼ぶに相応しい姿だと言えるのではないだろうか。
『運命の人と結ばれるまで童貞を守り抜く』という彼の決意はそれ程に固いのだ。
この確固たる信念、揺るがぬ意志こそが彼を最強の能力者たらしめていると言っても過言ではない。

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:23:56.80 ID:njSOzS+Jo

「あーそれで、短髪で大人しめの子が和姦してる本なら何でもいいんだな?他に何か指定はあるか?」

「ン、特にねェが……いや、女の子があンまりガッシリした体格だったりするのはNGな。
THEガッツとかモグ波みてェのはどうも受け付けねェンだよ、俺自身が細身だからかも知れねェけど」

「後者はともかく前者は元々一般受けするもんじゃねぇから安心しろ。
で、要は普通の体型の男女が普通にセックスするわかりやすくぬるい普通のエロ本がいいわけか」

「そうそう、ショートカットで口数少ない子が出てくる普通のエロ本がいいンだよ」

「ちょっと描写がはっきりした『ふたりエッチ』みたいな?」

「そうそうそう!あれのヒロインが髪短くて無口だったら完璧だぜ!!」

「あれが完璧……オマエは今時珍しいくらいピュアな童貞だな」

「あァ!?」


 『ふたりエッチ』の生ぬるい描写で満足出来る彼は紛う事無き童貞である。

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:24:23.71 ID:njSOzS+Jo

「まぁいい、とにかく適当に探してみるわ」

「頼ンだぜ垣根……俺の命、オマエに預ける!」

「え、何?オマエ死ぬの?俺が要望に沿えるエロ本見つけられなかったら死ぬの?」

「いや、死ぬのはオマエだ」

「意味がわからねぇ……つかもはや脅しじゃねぇか……」


 その後一方通行は、頭を抱える垣根に期限や受け渡しの方法などを一方的に伝え、
最後に前金として0が6つほど並んだ小切手を彼に押し付けると、『次の日程の調整をする』と言い残して去っていった。
身勝手すぎる行動に見えるかも知れないが、垣根の方にもつい先日一方通行に女装を勧めた挙句
その女装姿を見て暴走したという酷すぎる負い目がある為、迷惑の掛け合いという意味ではこれでイーブンと言えるだろう。

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:24:55.93 ID:njSOzS+Jo

「……相変わらずフリーダムな野郎だな……さて、どうすっかねぇ」


 一方通行の自由すぎる行動に半ば呆れた垣根はすっかり冷めきったホットコーヒーを一息に飲み干すと、
今日何度目になるかわからない溜息を吐きつつ、これからどうするかを思案する。
先にも言ったとおり、昨今の世の中、特にこの学園都市は情報化が進んでいるため、
彼も店頭でエロ本を購入したという経験はほとんどないのである。
その数少ない経験も、コンビニで適当に目のついたブツを購入したくらいのもので、
一方通行の求めるようなニッチなジャンルのエロ本を探した事など勿論ない。
なんとも面倒でイヤな仕事を押し付けられたものだが、あんなでも大切な友人なので無碍にするわけにもいくまい。


「……そういや、19学区にエロ本の専門店があるって話だったな。ちょっと行ってみるか」


 開発に失敗し寂れきったはずの19学区にひっそりと居を構えるエロ本専門店。
あらゆるエロ本を網羅しているという噂のあの店なら、一方通行が求めているような本も見つかるかもしれない。
色々と胡散臭い噂もある店だが行ってみる価値はあるだろう。
垣根は億劫そうに立ち上がると進まない足取りでゆっくりと喫茶店を後にした。

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:25:43.82 ID:njSOzS+Jo


 そして数日後、一方通行の家――


「待ってたぜェ……この瞬間を!!!」


 垣根から受け取ったA4サイズの茶封筒を両手で掲げ、歓喜の声を挙げるアホがいた。


「いィやっほォォォォォ!!!」


 感極まった一方通行は内から湧き上がる衝動に任せるまま、
茶封筒を胸に抱きしめながら満面の笑みで床をごろごろと転がりまわる。
平日の真昼間、ストーカー連中が全員出払っているからこそ出来る奇行である。
御坂と絹旗は夕方まで学校、番外個体は丸一日研究所で調整、
結標はテーブルの上に小学生の社会見学のパンフレットを置いといたら見事に喰い付き朝早く出かけて行った。
恐らく一晩は警備員さんの世話になる事だろう。

 つまり今日の夕方まで一方通行は完全な自由であり、そして手元には垣根から届けられたばかりのエロ本がある。
普段どちらかと言うとクールなタイプの彼だが、ここに至りついに感情のタガが外れてしまったようだ。

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:26:11.24 ID:njSOzS+Jo

「っと、こうしちゃいられねェ!時間は限られてンだ、急がねェと……」


 しばらく弛緩した顔で転げまわっていた一方通行だが、
ようやく少し落ち着いたのか、ハッと我に返り慌てて身体を起こす。
手に入れた自由時間はおよそ半日間。しかしエロ本の処分や部屋の掃除・消臭、
ついでに今日一日の行動の偽装工作などに費やさねばならぬ時間の事を考えるとあまり悠長にしてはいられない。
即座にソロプレイの準備にかかる必要があるだろう。


「そンじゃ早速中身を……いや、その前に……」


 今すぐにでも封筒を引き裂き中身を堪能したい衝動に駆られる一方通行だったがここで慌ててはいけない。
何せソロライブを実行に移すのは本当に久しぶりの事なのだ。
溜まりに溜まった彼の精気は下手を打つと表紙を見ただけで一発目が放たれる可能性すらある程で、
そんな悲劇が起こってしまった際に被害を最小限に抑えるためにも
封筒よりも先にまず自分がズボンを下ろしいつでも戦える態勢になるべきだと彼は判断したのである。

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:26:44.92 ID:njSOzS+Jo

「ク……ククク、クカカカカ……どのくらい振りだろうなァ、こンなに気分が昂ぶってンのは……!!」


 ベルトを緩めつつ、一方通行はニィと口角を吊り上げ、その顔に歪んだ笑みを張り付ける。
その間も彼の視線は床に安置された封筒に注がれており、その眼光は獲物を狙う猛禽類の如く鋭い。
身体の内から無尽蔵と思えるほどに湧き出てくる高揚感に酔いしれつつも、彼は冷静にベルトを引き抜くと
大袈裟に芝居がかった動作でそれを宙空に放り、その後ゆっくりとズボンのウエスト部分に手をかけた。


「クク、後はこのズボンを……ズボン、を……をォォ……ッッ!!?」


 スムーズに事を進めていた一方通行だったが、しかしここでついにアクシデントが発生する。
数ヶ月振りに敢行されるセルフバーニングへの期待感と
普段大人数で暮らしている家でたった一人、事に及ぼうとしている背徳感。
二つの感情が綯交ぜになった事によって彼の股間のアクセラレータは既にエレクチオンしており、
愛用のジーンズにこれでもかと言うほどくっきりと浮き出していたのだ。


「なンてこった……こいつは……」


 置かれた状況の危うさに思わず冷や汗を流す。このまま予定通りズボンを下ろすのは非常に危うい。
既にMAX状態でズボン越しにもはっきりと自己主張しているアクセラレータ。
無理にズボンを下ろそうとすれば上向きに突き出しているアクセラレータと
下がっていくズボンがぶつかり合いこすれ合い、その衝撃でビッグバンが起きてもおかしくない。
となればここは一旦気を落ち着け、問題なくズボンを脱げる程度までアクセラレータを鎮めるのが定石だろう。
しかしこんな状況だと言うのに後から後から湧き出てくる熱いパトスのせいで
とてもではないが気を落ち着けることなど出来そうもなく、
事態は既に押すも引くも出来ぬ完全な膠着状態へと発展していた。冷戦の勃発である。

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:27:15.20 ID:njSOzS+Jo

「……いや、これでいい……こうでなくっちゃなァ!!!」


 「こうでなくては面白くない」そう呟く一方通行は背筋に冷たいものが走るのを感じながらも、
悪魔のように残忍な笑みを絶やすことなく、またその瞳は煌々とした光を湛えていた。

 こう見えて一方通行はこれまで様々な修羅場を乗り越えて……いや乗り越えたかどうかは微妙だが、
とにかく様々な修羅場にぶち当たってきた男なのである。
この世界に良心など期待出来ず、物事が自動的に自分に都合良く動く事などあり得ない。
道を開くことが出来るのは己の力によってのみだと言うことを彼はとっくに理解していた。
だから、彼は出たとこ勝負や成り行き任せの行動をあまり良しとせず、
特に此処一番の行動を起こす際には前もって徹底的にシミュレーションを行う事にしているのだ。
深く考えずに行動した結果散々酷い目に遭って来たからね!成長してるんだよ童貞も!

 当然、此度パーソナルリアリティトレーニングを行うにあたってのシミュレーションも徹底されており、
不慮の事態が起こるであろうことも当然想定の範囲内であった。
彼が予測した『オ○ニー中に襲い掛かるであろう様々な問題』の数は実に721通りにも上り、
そしてその721通りの問題全てに対する対応策を彼は用意していたのだ。
シミュレーションとリアルとの違いに若干戸惑ったもののそれも一瞬の事で、
熱くたぎりながらも冷静さを取り戻した一方通行にとって
暴走寸前の股間のアクセラレータなどもはや何の障害にもならなかった。

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:27:50.63 ID:njSOzS+Jo

「折り込み済みなンだよ、この程度なァァ!!」


 声を上げつつ、パン、と軽くズボンを叩く。
瞬間、ズボンはまるで氷上を滑るスケーターの如く滑らかな動きで何の抵抗も感じさせず、
逆立ち股間部分を持ち上げていたアクセラレータをも無視して、ストンと一直線に一方通行の足元まで落ちていった。
彼が履いていたのはジャストフィットサイズでちょっとピッチリしたタイプのジーンズであり、
既にベルトを外していたとは言え、股間のアクセラレータを度外視したとしても
このようにあっさりと脱げる事はあり得ない。一体何が起きたというのか。


「摩擦係数の操作……実際にやってみたのは初めてだが、なかなか上手く行くじゃねェか……
一方通行を止められるものなンざ、この世の何処にも存在しねェ!!」


 自分の取った行動の結果に満足した一方通行は足元まで落ちたズボンから足を引き抜きつつ、悠然と勝利の笑みを浮かべる。
彼のやったことは単純で、ズボンと自分の身体との摩擦係数を0にしただけなのだが、
ただのそれだけでズボンと身体は相互にかかる抵抗力が消失し、結果としてズボンは重力にしたがってスルリと、
股間のアクセラレータへの刺激を最小限に抑えながら落ちて行ったのだ。
一方通行の持つ『ベクトルを操る能力』とは即ち力学を支配するにも等しいものであり、この程度の事は造作もない。

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:28:16.76 ID:njSOzS+Jo

「あァ……いいぜこの感じ……この開放感……堪らねェなァオイ!!!」


 未だパンツは履いたままだが、ズボンと言う最大の拘束具から解き放たれた事によって、
彼はかつて無いほどに凄まじい開放感を下半身に感じていた。この開放感だけでイケそうな気配すらある。
エロ本とか別にいらなかったんじゃね?まだ表紙見てすら見てねーぞ?
だがそんな彼も、ついにエロ本の収められた茶封筒に再度手を伸ばした。
パンツはまだ脱がない。こいつを脱ぐのは果てる時だと決めている。


「行くぜェ……突撃ラブハートォォォォォ!!!!」


 下半身パン一で雄叫びを上げながら茶封筒に掴み掛かる童貞がそこにいた。
辛うじて残っていた冷静さもズボンと一緒に脱ぎ捨ててしまったようだ。
本当に馬鹿みたいなテンションになっているが、何せ人生で一番性欲の強い時期に
強制オナ禁数ヶ月の刑(女の子に見られながら)を喰らった直後なのだから
これくらいのぶっ飛び具合は許してあげて欲しい。



 そんな状態だからこそ、彼は気付かない。


(あ、あぁ……な……)


 暴走する汎用人型決戦兵器の如き狂気を見せ付ける彼の姿を、背後からじっと見つめている存在がいる事に。

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:28:52.29 ID:njSOzS+Jo

(な、何を……一体何をやっているんですのこの方は!!?)


 白井黒子が今日この時、一方通行以外誰もいない、いてはいけないはずの空間にいたのは全くの偶然であった。
断じて一方通行がソロ活動に勤しむ日を狙っての事ではなく、
彼女はむしろ一方通行のいないタイミングを見計らったつもりだったのだ。


「ッおおォォォォォォッ!!!!極限進化ァァァ!!!!」

(ひぃ!?何!?何なんですの本当に!?)


 一方通行の奇声に、白井は扉の陰に身を隠したままビクビクと怯え蹲る。
少し長くなるが、ここらで彼女が何故一方通行の家にいるのかを説明しておこう。

 そもそも彼女は一方通行のストーカーでもなければ彼に好意を抱いているわけでもない。
むしろ、どちらかと言うと敵対心に似たものすら持っていると言ってもいい。ではそんな彼女が何故ここにいるのか?
彼女の目的は一方通行ではなく、この家に住み込み一方通行の監視を行っているストーカー一号こと御坂美琴にあった。

 元来、常盤台中学の生徒である御坂は学生寮で生活しなければならない身分であり、
白井は彼女の唯一無二のパートナー(自称)として彼女と寮の相部屋で暮らしていたのである。
超能力者の第三位、即ち学園都市のナンバー3である御坂の凛とした立ち振る舞いや、
努力で超能力者にまで上り詰めたという理想的・模範的な彼女の経歴に、
白井はやがて性別の壁すら越える勢いで御坂の事を『お姉さま』と慕い、
彼女と共に暮らすということは白井にとって至上の喜びとなっていた。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:29:40.15 ID:njSOzS+Jo

 しかしそんな幸せな日々は長くは続かなかった。
忘れもしない10月の初頭。御坂は能力向上の為、学園都市の第一位である一方通行と共同の実験を行うことになり、
基本は一方通行の家で生活し、寮に戻れるのは時間の空いた時だけとなってしまったのだ。

 まぁこれは御坂が一方通行の家に住み着く為に適当にデータ改竄してでっち上げた偽の実験計画なのだが……
兎にも角にも、そんなこんなで御坂はほとんど寮に戻らなくなってしまった。
実験計画が御坂のでっち上げだと知らない白井はこの時かなり本気で一方通行の事を恨んだと言う。

 御坂が寮に帰らなくなってからと言う物、最初こそ寮に残された御坂の私物を漁ったりして
満更でもない気分で日々を送っていた白井だったが、やはり生の御坂と触れ合う時間が減った為か、
徐々に物足りなさを感じ始め、その想いは日増しに強くなっていった。
また、御坂の私物も白井が色んな事に使う為どんどん消耗されていき、
このままでは部屋から御坂の成分が消え去ってしまうのも時間の問題である。

 そこで白井は思い立つ。
『お姉さまの私物が消耗されてしまうなら、新しく取って(盗って)くればいいじゃない』と。
つまりこの女、一方通行の家から御坂の私物を盗む気なのである。

 思い立ってからの白井の行動は実に早かった。
彼女は即座に一方通行の家を調べ上げると、毎日のように張り込み調査をし、
そこに住む住人達とその行動パターンの把握に努めた。
彼女にとって幸運だったのは住人の一人である絹旗と仲良くなれた事だろう。
日常会話の中で絹旗へ誘導尋問をかけた甲斐もあり、想定よりも随分早く内情を知る事が出来た。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:30:12.77 ID:njSOzS+Jo

 そして今日この日、白井は満を持してこの場に御坂の私物を盗みに来たのである。仮病で学校をサボッてまで。
一方通行の家に置かれている御坂の私物が無くなれば、真っ先に疑われるのはその家で唯一の男である一方通行だろう。
ひょっとしたらそれが切欠で御坂は実験に嫌気が差し寮に戻って来るかも知れない。そんな淡い期待も白井は抱いていた。

 一方通行が日中遊び歩いていて家にいる事はまず無いというのは絹旗から聞き及んでいる。
一方通行が外出すれば彼の取り巻き連中も一緒に外に出るだろう。全ては計画通り。
後は空間移動で屋内に侵入し、御坂の部屋を漁るだけ……だったはずなのだが――


(……?何か妙な音が……あの部屋からですの?)


 手始めにリビングに侵入した白井はすぐに違和感に気付いた。
調査によればこの時間帯、この家には誰もいないはずなのだが、明らかに自分以外の人間の気配を感じる。
不審に思った白井は物音の聞こえる部屋の方へと足を進め、その中を半開きになっていたドアから覗いてしまった。



「突撃ラブハートォォォォォ!!!!」

(あ、あ……な、ななな……!?)



 そしてそこで、彼女は見た。見てしまった。
いるはずのない男が、使徒を捕食する汎用人型決戦兵器のような動きをしつつ雄叫びを上げている姿を。
しかもズボンを脱いだ状態で。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:30:40.08 ID:njSOzS+Jo

 ストーカーの目から逃れ数ヶ月ぶりに実行に移された一方通行の一人祭りと白井のお姉さまの私物強奪計画、
まさかのバッティングである。二人揃って本当に運が悪いと言うか間が悪いと言うか……
いや実際の所、不法侵入の上強盗計画まで企てている白井が全面的に悪いのだが。
一方通行としては自分の家の自分の部屋で何をやっていようが文句を言われる筋合いなど無い。


(一体何をやってるんですのこの方は!?)


 目の前の光景に理解が及ばず、白井は息を殺しながらただひたすらに困惑する。
何をやっているかって、そりゃまぁオ○ニーに他ならないのだが、
しかし数ヶ月ぶりに行われる一方通行のナパームデスは
その準備段階で既に傍目にはまるで自傷行為のように激しさを発揮しており、
お嬢様育ちで男に対して免疫の少ない白井がその行為が何なのかを理解出来ないのも無理はない。
また、一方通行はドアに背を向けた状態であった為、白井の位置からでは
彼が具体的にどのような動きを取っているのかを確認することが出来ないという点も大きい。



「あは!!ぎゃははははは!!!!ひゃはははははははァァァ!!!!」

(な、何が何だかよくわかりませんがとにかく今の第一位様はヤバイですの!
何かテンションがぶっ壊れておりますの!!)


 発狂したかのような笑い声を上げながら謎の行動をとる一方通行。
何もかもが異常としか言いようがないような光景を前に、白井が理解できたのはただ
今の一方通行に見つかるのは非常にマズイという事くらいであった。
不法侵入した事を今の彼に見咎められたら何をされるかわかったものではない。
下手すると殺されるんじゃないかと言うほどの狂気を感じる。

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:31:13.25 ID:njSOzS+Jo

(とと、とにかく今日のところは引き下がった方が良さそうですの!
幸いにして第一位様はまだわたくしには気付いていないご様子ですし、今の内にこっそり逃げ出せば……
第一位様が突然振り向いたりしませんように……)


 少しばかり冷静になった白井は即座に撤退を決意する。実に懸命な判断である。
手ぶらで撤収すると言うのは彼女にとっても苦渋の決断だが命には代えられない。泥棒にはまた入れば良いのだ。
もう一度、鬼の寮監の目を誤魔化して学校をサボったり寮から抜け出したりするのは骨が折れるだろうが、
それでも今この状況で無理に家捜しを敢行し、一方通行に見つかるかもしれないというリスクを背負うよりはマシだろう。

 一方通行に見つからぬよう祈りつつ、白井はそろりそろりと、
物音を立てぬよう細心の注意を払いながらドアから後ずさる。

しかしその刹那――


「いいねいいねェ!!最ッ高だねェ!!なかなか俺好みの絵柄じゃねェか!!いい仕事したぜ垣根くゥゥゥン!!!」


 ようやく茶封筒を引き裂いた一方通行が、エロ本の表紙を眺めつつ歓喜の声を上げながら身体を反り返らせる。
つーかまだ茶封筒からエロ本取り出してすらいなかったのかお前。よくそれだけテンション上げれたなおい。

 それはともかくとして、一方通行はまるでブリッジでもするかのような勢いで反り返り、
懐かしのイナバウアーのような体勢となった。当然、そんな体勢になれば否が応でも自分の背後の光景が、
半開きになっているドアとそこから覗いている少女の姿が、目に入る。

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:31:40.55 ID:njSOzS+Jo

「は……ァ……?」

「あ……」


 反り返る一方通行と逃げようとしていた白井、互いの目が合い、時が止まった。


「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……こ、こんにちは……ですの……」


 どれくらい見つめ合っていただろうか。一分程度かもしれないし、一時間以上かもしれない。
時間の感覚が麻痺してしまうほどの完全な静寂と冷え切った空気の中、
ついに沈黙に耐えかねた白井が冷や汗を拭う事も忘れ恐る恐る口を開く。
もしかすると、これが自分の最後の言葉になるかもしれない。そう思うと、心臓の鼓動は痛いほどに高鳴り声がかすれてしまう。
出来る限りフレンドリーに挨拶したつもりだが、彼の耳にどう届いたかはわからない。
て言うか何故に挨拶をしたのだろうか。いくら見つかってテンパったとは言えもっと他に何かあるだろ。

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:32:10.42 ID:njSOzS+Jo

「……」


 白井からズレた挨拶を受けた一方通行は元の体勢に戻ると彼女に背を向けたまま立ち上がり、
無言のまま近くに落ちていたズボンを掴み上げて素早くそれに足を通す。
一連の着衣の動きは先程までの発狂ぶりが嘘のように落ち着いた動作であったが、しかしその背中にはどこか哀愁が漂って見えた。
いつもの白い無造作ヘアも心なしかしんなりしている気がする。余程ショックを受けたのだろうか。


「……」

(あれ……意外と怒ってない……?)


 無言でベルトを締める一方通行を見つめつつ、ようやく動悸の治まった白井は、はてと首を傾げる。
目が合った瞬間は死すら覚悟した白井だったが、どうも一方通行の様子から察する限り、
あまり怒っているようには見受けられない。(酷く落ち込んでいるようには見えるが)
てっきり発狂したテンションのまま襲い掛かられるのではと考えていた白井にとってこれは嬉しい誤算であった。
これなら生きて帰れそうだ。


「……」

(何か謝り倒せば普通に許してもらえそうな感じですの。はぁ、怯えて損した気分ですの……)


 未だ無言で怒っている様子も見せずにただ静かに佇む一方通行。そんな彼を見た白井は
不法侵入して家主に発見された身分でありながら『怯えて損した』などと身勝手な苛立ちを覚えていた。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:32:41.01 ID:njSOzS+Jo

しかし、彼女は勘違いをしている。


例えば、ウサギを前にしたライオンがその牙を剥き出し吼え猛るだろうか?
子羊を前にした狼がその爪をを誇示しながら喚き吼えるだろうか?

答えは否。

獲物を前にした肉食獣はただ静かに、殺気すら感じさせずに冷徹な一撃を繰り出すのみである。


本当の狂気は、真の暴力は、いつだってぞっとするような静寂とともにあるのだ。




「あのですね第一位様、わたくしがここにいるのには事情があっt……」


 暢気に言い訳をしようとする白井。しかし彼女が喋り終わるその前に、
一方通行の白樺の枯れ木のように細く白い腕が、目視すら出来ぬ程の速度で彼女の額に伸びていた。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/20(金) 21:33:22.17 ID:njSOzS+Jo


「ひぇ!?な、何を……!?」

「……」


 白井の頭を鷲掴みにした一方通行は彼女の困惑する声も聞き流し、
全くの無表情のまま、そっとその手に力を込める。



「ぴぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」



 屠殺される豚のような耳障りな叫び声が、学園都市第七学区の一画に鳴り響いた。
どうやら至福の一時を邪魔された一方通行の怒りと悲しみは想像を絶するほどに深かったようで……


―――――――――――――――


―――――――――


――――


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:33:49.83 ID:njSOzS+Jo


「……こ……ろこ……くろこ………黒子……!!」

「ん……うぅぅ……」


 声がする。誰かが、自分の名を呼ぶ声が。


「黒子!黒子ってば!!」

「ぅ……ぁ……あぁ……」

 
 その声はひどく悲しげで、寂しげで、すぐにでも返事を返さなければと思うのだが、
いかんせん身体が鉛のように重く、意識はまるで全身から血を抜かれたかのように朦朧とし、
口はおろか目を開くことも、身動ぎ一つすることすら出来そうもない。


「しっかりして、黒子!!!」


 こんなにも必死に自分の名を呼ぶ者がいるというのに、それに対して何の反応も返してやれず
ただ眠りこけるしかないだなんて、まるで毒の林檎を齧ったお姫様のようではないか。
覚束ない意識の中、そんな場違いで滑稽な連想をしてしまった自分に苦笑しようとする白井だったが、
どうやら満身創痍のこの身体はそれすら許してくれないらしい。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:34:24.95 ID:njSOzS+Jo

……そう言えば毒林檎を齧ったお姫様は王子様のキスで目を覚ましたんですのよね?
だとしたらわたくしも熱いヴェーゼを交わせば目が覚めるのではないでしょうか。
うむ、きっとそうですの。そうに違いありませんの。そうとわかれば話は簡単ですの。
さぁどうぞお姉さま!!カモン!!!黒子の準備はいつでも整っておりますの!!!
情熱的な口付けと抱擁で黒子を目覚めさせてくださいましいいいいい!!!!


「起きろつってんだろゴラアアアアアア!!!」

「ですのおおおおおおおお!!!」


 電撃を流された。酷い。わたくしが何をしたと言うんですの。
折角力を振り絞ってキッスの受け入れ態勢を作っていたというのに……


「何ひょっとこ口になってんのよこの馬鹿」

「う、ぐぅ……ひ、酷いですのお姉さま……」


 昏睡状態から叩き起こされた白井が最初に目にしたのは彼女が敬愛してやまないお姉さま、御坂美琴の姿であった。
ちょっとしたおふざけがあったとは言え、そのあまりにも荒っぽい起こし方に抗議の声を上げる白井だったが、
御坂はそんな彼女を呆れ半分、安堵の気持ちが半分と言った表情で見つめつつ、やれやれと大袈裟に肩を竦める。

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:34:54.96 ID:njSOzS+Jo

「あー、でもよかったわちゃんと目が覚めて……あんたすっごいうなされてたのよ?覚えてない?」

「ほぇ?」

「自覚なしね……まぁいいわ。それで、何があったの?どうしてあんたがここにいるのよ?」

「何が?どうしてここに?はて……?」


 御坂の言葉を小声を出しながら反芻した後、白井はきょろきょろと首を動かし周囲を確認する。
起き抜けで目の前に御坂がいたものだからてっきり常盤台の寮にでもいるつもりだったがどうもそれは間違いのようで、
見渡した白井の目に映ったのは、彼女には馴染みのない、どこかの家のリビングルームの光景だった。


「えっと、ここは……あぁ」


 少しばかり混乱していた白井だったが、ワンテンポ遅れて自分の状況を少しずつ思い出し始める。
そうだ、確かお姉さまの私物を拝借する為に学校をサボタージュして、寮監の隙をついてなんとか寮から抜け出して、
極力人目につかないルートを取りつつ街中を空間移動で飛び回って、そのまま第一位様の家に侵入して、それから……

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:35:20.74 ID:njSOzS+Jo

「……」


 それから……どうした?何があった?今まで何してたっけ?え、今起こされたって事はわたくし寝てた?
あれ、何で?まだ目的のブツ手に入れてないのに?何で寝てたの?
て言うか今何時?お姉さま帰ってるって事はもう夕方?あれ、ここに来たの確か昼で……


「…………」

「黒子?」


 OK待て、落ち着け、落ち着いて思い出せ。何故に目的も果たさずここで寝ていたのか。
はい、まずお姉さまの私物を無断でお借りする為にこの家に侵入しました。
ここまではいい。倫理的にはよくないかも知れないけどわたくし的にはセーフ、ギリギリセーフ。愛があるから大丈夫。
えっと、とにかく侵入して、その後……そうだ、誰もいないと思ってたのに、家の中で人の気配を感じたんだ。
それで、半開きになってるドアがあって、そこから物音と声が聞こえてきて、わたくしはドアから部屋の中を……



「部屋の中には、第一位様があああああああ!!!頭が!頭があああぁぁぁ!!!!」

「く、黒子!?」

「頭が割れるように痛いですのおおおおおおお!!!!」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:36:06.90 ID:njSOzS+Jo

 自分が何故昏倒していたのかを思い出そうとしていた白井だったが、
記憶が肝心な部分に至る直前、突如筆舌に尽くしがたいほどの激しい頭痛に襲われ、
彼女は淑女にあるまじき声を出しながら頭を抱えて床をごろごろと転げまわった。
恐らく一方通行に何かされたのだろう。頭の中弄くられたりパーンとやられたり。


「えと、第一位って一方通行の事よね?あいつがどうかした?」

「わ、わかりませんの……ただ、第一位様に関して何かとてつもなく恐ろしい事が起きたような……」

「まさかあいつに何かされたの!?……でもあいつ、ずっと自分の部屋の隅で膝抱えて蹲ってるわよ?」


 白井を失神させ記憶をふっ飛ばし、更に思い出そうとした際に激痛に見舞われるような細工をしたのは間違いなく一方通行なのだが、
当の彼も白井に自慰を目撃されたショックでプチ引き篭もり状態になってしまっているらしい。
『JCにオ○ニー見てもらえるとか御褒美だろ……』と思う方も多いだろうが、
根っからのピュアな童貞である一方通行にとってはしばらく立ち直れないくらいショッキングな出来事なのである。
しかし、散々シミュレートしたはずなのに途中で誰かに覗かれるという可能性は考えていなかったのだろうか……

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:36:43.96 ID:njSOzS+Jo

「うぐぅ……ダメですの、どうして眠っていたのか思い出せませんの……あだだだだだ!!!痛い!頭痛いですの!!!」

「む、無理に思い出そうとしなくてもいいわよ黒子!落ち着いて!!」

「ぐ……はぁ……も、申し訳ありませんお姉さま、わたくしが至らないばっかりに……」

「気にしなくていいって、あんたが倒れてた理由は後で一方通行にでも聞いとくから。
て言うかそっちよりも何であんたがここにいるのかが気になるんだけど」

「はい?」

「絹旗さんに聞いたんだけどさ、あんた今日学校病欠してたらしいじゃない?それがどうしてここにいるわけ?」

「むぐ……そ、それは……」

「それは?」

「それは、その……」

「……まさかとは思うけど何か言えないような事でも企んでたんじゃないでしょうね?
あんまり疑ったりはしたくないんだけど、あんたは色々前科があるから。
スポーツドリンクに妙な薬混ぜたり空間移動で私の服脱がそうとしたり……」


 しどろもどろになっている白井をじっとりとした目で睨み付けつつ、
御坂は過去に白井が働いた悪行の数々を溜息混じりに口頭で挙げていく。
口では『疑いたくない』と言っていても、これまで散々白井からセクハラ染みたスキンシップを受けてきた御坂にしてみれば、
学校を病欠したはずの白井がこの場にいる理由を悪い方向に考えてしまうのも仕方のない事だろう。
と言うかまぁ、事実として白井は悪い事をしようとしていたわけだが。

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:37:16.05 ID:njSOzS+Jo

「あの、えっと………あ……あ、あー!頭が!頭が痛いですの!!何も思い出せませんの!!」

「……」


 糾弾するかのような御坂の声をわざとらしい悲鳴で遮ると、白井は先と同じように頭を抱えてごろごろとその場を転がり始めた。
ただ、先程と比べると声が若干棒読み臭かったり床を転げまわるのに躊躇しているような素振りが見受けられるのが引っかかるところだが。
そんな彼女の様子に御坂は閉口し、口をへの字に曲げながら黙って転がりまわる白井を見つめる。


「どど、どうしてわたくしはここにいるんですの!?こ、ここはどこなんですの!?思い出そうとすると頭に激痛が……」

「……」

「な、なんですのその目は!?まるでわたくしが学校をサボってお姉さまの私物を漁る為に
この家に侵入したのだと決め付けているかのような目つきは!!」

「……違うの?」

「ち、違いますの!!黒子を信じてくださいまし!!わ、わたくしは断じてそのような卑劣な真似は行いませんの!!」

「ふーん、そう………ねぇ黒子、もう一つ聞きたいことがあるんだけどいい?」


 床に這い蹲りながら必死で己の無実を主張する白井を冷めた目で見下ろしつつ、御坂は静かに切り出す。

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:37:41.73 ID:njSOzS+Jo

「は、はい、わたくしに答えられることでしたらなんでも!」

「私ね、今日学校終わった後に寮まで行ったのよ。あんたのお見舞いしてあげようと思って」

「へ……?」

「いやぁ驚いたわぁ。病気のはずのあんたが部屋にいなかった事もだけどさ、それ以上に……」

「あ、あの……」

「それ以上に、私の服や下着がなくなってた事に驚いたわ」

「」

「それと何故か私の歯ブラシが使い込まれた形跡がある事にも驚いたわ」

「……」

「あと私のベッドのシーツに何か妙な染みg」

「マジすいませんっしたああああ!!!!もうその辺で勘弁してくださいお姉さまああああああ!!!!」


 それはそれは、見事なDO・GE・ZAであった。

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:38:13.98 ID:njSOzS+Jo

「……何か言いたい事は?」

「……」

「何もないの?最後に言い訳くらい聞いてあげてもいいわよ?」

「……だって、」

「ん?」

「だって寂しかったんですの!!第一位様との共同実験とか言ってお姉さま全然寮に帰って来ませんし!!
学校でも休み時間くらいしか会えませんし!!休日もあんまり一緒に遊んでくださいませんし!!」

「う……」


 土下座の姿勢のまま、白井はわっと大声で泣き喚きながら思いの丈をぶちまける。
御坂にしてみればこれはかなり耳の痛い話であった。何せ共同実験は嘘っぱちだし、
休日は一方通行の監視にかまけるあまり白井や他の友人達と遊ぶ機会もぐっと減っており、
白井が寂しがっているであろう事は薄々わかっていた事だったのだから。
それを承知していながら御坂は今日に至るまで白井を放置してきたのだ。このような事態が起こることも予測出来た筈である。

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:38:44.09 ID:njSOzS+Jo

「い、いくら寂しかったからって下着盗んだり勝手に歯ブラシ使ったりするのは……」

「愛するお姉さまをもっと近くで感じたかったんですの!!お姉さまの温もりが欲しかったんですのおおおお!!!」

「そ、そう……」

「お姉さま……お姉さまはもう黒子の事が必要ないんですの?黒子の事を嫌いになってしまったんですの?」

「黒子……」


 雨に打たれた子犬のような目をしながら御坂にすがり付く白井。
白井がやった事は確かに人として間違っている。だがしかし、彼女をここまで追い詰めてしまったのは誰なのか。
元来正義感溢れる性格であるはずの彼女がここまで堕ちてしまったのは何故か。
自分がもっと白井の事をしっかり見ていれば彼女がここまで道を踏み外すことはなかったのではないか。
それを思うと、もう御坂には白井を一方的に責める事は出来なくなってしまった。


「馬鹿ね、あんたは……」

「あ……」


 涙を流す白井をそっと抱き寄せ、耳元に優しく語りかける。

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:39:23.41 ID:njSOzS+Jo

「あんたが必要ないだなんて、そんなはずないじゃない。あんたは私の、たった一人の大事なパートナーなんだから」

「お、お姉さま……」

「ごめんね?私、何かに熱中するとすぐ周りが見えなくなっちゃうから……
あんたに全然構ってあげられなかった私も悪いのに、一方的にあんたを悪者みたいに言っちゃって……」

「そ、そんな!お姉さまは悪くありませんの!わたくしの方こそ我侭ばかり言ってしまって……
それにわたくしがお姉さまの私物であんな事やこんな事をしたのも事実ですし……」

「うん、それはまぁ正直引いたけど……でもやっぱり私にも責任はあるからさ、今回は大目に見てあげる。
だからあんたも、長いことあんたの事放っといた私を許してくれる?」

「お姉さま……もちろん、もちろんですの!!わたくしはお姉さまを恨んだ事などただの一度もありませんの!!」

「ん、ありがと………ねぇ黒子、今日は一緒に寮に帰ろうか」

「え……い、いいんですの?お姉さまには実験があるのでは……」

「うん……だからずっと寮で暮らすのは無理だけどね。でもしばらくはあんたと一緒にいたいのよ……ダメ?」

「だ、ダメなはずがありませんの!!!すぐに!すぐに行きましょう!!わたくし達の愛の巣へ!!」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:40:08.16 ID:njSOzS+Jo

「いや愛の巣ではないから。そこはしっかり線引きしときましょ?」

「いけずですの……」

「ほら立って黒子、早く帰らないと門限過ぎちゃうわよ」

「あぁまずいですの!急ぎませんと!!」

「ふふ、それじゃ行こっか」

「はい、お姉さま!!」


 互いの絆を確かめるように手を取り合い、二人は柔らかな笑みを浮かべながら一方通行の家を後にする。
なんとなく綺麗にまとまったように見えるが、御坂は実験があるという嘘を吐き続けているし、
白井の方も単に開き直っただけなので、実際の所は何一つ解決していなかったりする。
後顧の憂いを断つ為には、御坂は自分の事を棚上げしてでも白井を厳しく糾弾するべきたっだのではないだろうか。
まぁ、糾弾したところで白井が御坂の私物を漁るのをやめるとも思えないが……


―――――――――――――――


―――――――――



――――
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:40:37.02 ID:njSOzS+Jo

―常盤台中学学生寮前


「んー、こっちに戻ってくるのも久しぶりねー」

「お姉さま、最近はそんなに実験が忙しいんですの?最初の頃は偶に戻ってきてくださってましたのに……」

「え?あ、あー……ま、まぁね……」


 感慨深げに寮の門を見つめる御坂に対し白井がほんの少し非難めいた口調で疑問を投げかけると、
それに対し御坂は目を泳がせながらしどろもどろに答える。恐らく嘘の実験にかまけて寮に戻らないのが後ろめたいのだろう。
しかも、最初の頃と今とでは一方通行を監視する理由も変わってしまっており、
妹達を守る為に仕方なく嘘を吐いている、という大義名分すらなくなっている。


「そ、そんな事よりほら、早く中に入るわよ。門限もやばいし」

「あぁんお待ちくださいお姉さまぁ!」


 それ以上つっこまれるのを避ける為にさっさと話を切り上げ、御坂は足早に門へと歩み寄る。
彼女が寮に戻るのも忘れるほど熱心に一方通行の監視をするようになったのはいつからだっただろうか。

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:41:18.42 ID:njSOzS+Jo

「あ、そう言えば言い忘れてたんだけどさ」

「はい、なんですの?」


 門扉のノブに手をかけた御坂は、そこで重要な事を伝え忘れていた事を思い出し、はっとして一旦白井の方へと向き直る。


「私の私物がなくなってた事と病欠してるはずのあんたが寮からいなくなってる事、どっちも寮監に伝わってるからね?」

「ちょおおお!!!?」


 爆弾発言投下。


「な、なんて事を!なんて事をしてくださったんですのお姉さま!!」

「いやだって、ねぇ?病気のはずのあんたが部屋にいなかったんだから寮監に居場所聞くのは当たり前でしょ?
結局寮監も知らなかったんだけどさ。心配したのよほんと?何か危ない事にでも巻き込まれたんじゃないかって……」

「うく……も、申し訳ありませんでした……くぅ、今ばかりはお姉さまの優しさが憎いですの……」

「あ、そう言えば風紀委員の方にもあんたがいなくなったって連絡して捜索お願いしてたんだった。
初春さん達に無事見つかったって伝えておかないと……」

「とんでもなく大事になってる!?」

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:41:52.89 ID:njSOzS+Jo

 ちょっとした悪巧みで寮を抜け出した白井だったが、自分の与り知らぬ内に行方不明扱いになり
風紀委員に捜索までされていた事に愕然とする。当初の予定では寮から抜け出した事が誰にもバレない内に
さっさと戻る筈だったのだが、それがどうしてこんな事に……
自業自得とは言えこの子は一方通行と絡むと本当にろくな目に遭わないなぁ。


「ん、戻ったのか白井!」

「ひゅ!?」


 そして混乱する白井に追い討ちを掛けるかのごとく門が開き、内からメガネをかけたスーツ姿の女性が姿を現した。
彼女こそ高位能力者だらけの常盤台中学学生寮をまとめあげ、レベル5の超能力者すらも素手で圧倒する無能力者、通称鬼の寮監である。


「何があったんだ!?今まで何をしていた!?身体の方は大丈夫なのか!?」

「え、えと、あの、そのですね、なんと申しますか……」


 矢継ぎ早に繰り出される寮監からの質問に狼狽しつつ、何と答えれば被害を最小限に抑えられるかを必死に考える白井。
そんなあまりにも焦燥しきった彼女を見兼ねたのか、御坂は軽く溜息を吐きつつ寮監に歩み寄り、ゆっくりと口を開いた。
助け舟でも出すのだろうか。

47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:42:23.65 ID:njSOzS+Jo

「ただのサボりだったみたいですよ」

「何?」

「お姉さまああああああああ!!!!?」


 違った。この女、助け舟を出すどころか溺れかけだった白井の頭を掴んで思いっきり沈めおった。
表面的には仲直りしたように見えていたが、やはり私物を勝手に漁られた事について相当頭にきていたのだろう。
女の友情って脆いなぁ。


「……白井、今すぐ私の部屋に来い。それだけ大声を出す元気があるんなら大丈夫だろう?」

「ちょ、ま、話を聞いてくださいまし!!サボりだなんてそんな事天地神明に誓ってやっておりませんの!!」

「どの口が言うのよ?さっきまで浮かれてスキップしてたじゃない」

「ちょっと黙っててくださいましお姉さまぁ!!!」

「話なら私の部屋でたっぷりと聞いてやる。御坂の私物がなくなっていた件も含めてな……さぁ来い!!」

「やめ、離し、いやああああ助けてええええ!!!!お姉さまぁぁぁあああああああ!!!!!」

「達者でね黒子……」


 寮監に首根っこを掴まれて連行されていく白井。恐らく生きては戻れまい。
そんな彼女を御坂は涙を堪えて見送った。自分で引き金引いといて……


「さて、黒子連れて行かれちゃったし私は一方通行の家に戻ろうかな」


 ひょっとしたら最初からこうするつもりで寮まで来たのかもしれない。恐ろしい子である。

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/20(金) 21:42:53.73 ID:njSOzS+Jo


―オマケ


テレビ<本日午後2時過ぎ、社会見学中の小学生の団体に女が襲い掛かり警備員が出動するという事件が……


絹旗「一方通行、テレビに結標が……」

一方通行「……あァ、明日にでも迎えに行ってくる」

番外個体「いやもう放っておいてもいいんじゃないかな?それより明日はミサカと一緒に出かけようよ」

一方通行「馬鹿、あンなモン放置したら警備員の皆さンに大迷惑だろ……」

絹旗「あなたは超変な所で良識がありますよね」

49 :>>1 [sage saga]:2012/07/20(金) 21:44:00.37 ID:njSOzS+Jo

望み通りスレを立てたぞ!これで子供達を解放するんだな!?


確かこんなノリのSSだったよね?
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 21:45:06.73 ID:X0eXgNYSO
>>1乙!!!まさかな投下量に吹いたwwwwwwまだ続いてくれるんだよね!?
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 21:45:34.12 ID:AFdqEz7Ho

黒子に見られるなんて何というご褒美、と思っていたら本編に既に書かれていたショック
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 21:55:43.50 ID:OSZ6eCgDO
一年のブランクもなんのそのってなくらい完全にいつものノリだなwwwwww
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/20(金) 22:00:22.96 ID:31VZPMjQ0

これから前スレを読み直す作業が始まるお!
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/20(金) 22:23:54.99 ID:U5ct9+AFo
はじめから飛ばしてるなwwまた楽しませてもらう乙!
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 22:55:43.34 ID:XMK1JwQg0
おつかれ
なんかイヤだの人とごっちゃになっててこんな内容だったか?と思ってしまったわww
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 23:01:26.30 ID:AFdqEz7Ho
……同一人物だと勘違いしてた……別人なのか……
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/07/20(金) 23:03:12.60 ID:2sBIykDu0
乙!
待ってたぜ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/20(金) 23:18:36.58 ID:DsLR75PYo
一方さんカワイソス

もうていとくンの家で抜けよwww
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/20(金) 23:19:04.52 ID:yPB1Fizc0
乙!
待ってた
布束さんとみさきちを期待している
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/20(金) 23:38:26.79 ID:AMI7I4XUo
何で釣りスレがこんなに伸び……!?
(゚д゚)
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/20(金) 23:49:40.97 ID:fqKUWJwQo
笑いすぎて頬が戻らねぇ畜生
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 00:23:50.41 ID:WoRGVLxBo
>>56
いや同じだろ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 00:52:39.49 ID:nNzbRJLIO
初っ端から飛ばしまくってるなwww
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/21(土) 01:08:31.32 ID:rLE7E5XR0

完全に釣りだと思ってたから
喜びがハンパないわ
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 02:09:35.36 ID:sPkyy8Ebo
危ねえ……ちょっと前に同じスレタイの釣りスレがあったせいでスルーするところだった
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 04:20:43.92 ID:ZjbvSvnIO
依頼スレに現れたのを見て待機したかいがあったぜ
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/21(土) 10:17:50.81 ID:/N+8NU7Io
今日は07/21
[田島「チ○コ破裂するっ!」]の日
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/21(土) 15:07:42.09 ID:V1BNuEDDO
また釣りスレに本人来ないかなーって思ったら本人がスレ立てしていた
待ってたぞー!
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/22(日) 00:11:14.42 ID:60dtpMkDO
>望み通りスレを立てたぞ!これで子供達を解放するんだな!?

お前は何と戦ってるんだ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/07/22(日) 01:01:48.88 ID:t6l9nHtNo
あわきんとじゃね?
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/22(日) 08:21:56.69 ID:0lwPMjev0
あわきんか、それは強敵だなww
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 08:31:10.17 ID:ph+7zZtoo
強敵どころか勝てる気がしない
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 11:06:56.89 ID:w/Wyi6I+o
あわきんが子供解放するわけないだろうに……無茶しやがって……
74 :>>1 [sage]:2012/07/22(日) 20:41:05.70 ID:BXdJjQ7co

うぇいうぇい、投下に来たぞ
最初の内くらいはペース上げとかないとな
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:41:51.97 ID:BXdJjQ7co

―とあるファミレス


カランカラン

イラッシャイマセー


御坂「えーっと……」キョロキョロ


結標「御坂さん、こっちよこっち」オーイ


御坂「あ、いたいた。お待たせー」テクテク

番外個体「お姉様おっそーい、罰金だよ罰金。ここのお勘定お姉様持ちね」

御坂「は、何よそれ?」

絹旗「超ありがとうございます御坂。というわけでパフェ注文してもいいですか?」

御坂「いやいやちょっと待って、意味わかんないしそもそも遅刻もしてないわよ!?
   集合時間までまだあと10分近くあるじゃない!何で皆こんな早いのよ!?」

番外個体「でもお姉様が一番遅くて皆を待たせたのは事実じゃん?それについて申し訳ないとか思わない?
      こんなかったい椅子にずっと座って待ってたもんだからお尻が痛くなっちゃったよ、責任取ってくれる?」

御坂「じゃあもうそこら辺に立ってなさいよあんた……」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:42:22.59 ID:BXdJjQ7co

絹旗「すいませーん、チョコレートパフェ一つお願いしまーす」

<ハーイ

御坂「あぁもう頼んでるし!ちょっと結標さん、黙ってないでこの二人になんとか言ってやってよ!」

結標「私は紅茶とケーキのセットでいいわ」

御坂「うぉい!!」

番外個体「うひゃひゃひゃひゃ!!それじゃミサカはコーヒーのセットにしようかなー」

御坂「何なのよもう……来るんじゃなかった……」ハァ

結標「そう言わないで御坂さん、大事な話があるのよ」

御坂「大事な話?」

絹旗「そういえばまだ用件を聞いてませんでしたね」

番外個体「そだね。淡希は一体なんだって全員でファミレスに集まろうなんて言い出したのさ?
      何か話があるんなら家でもいいじゃん」

結標「それは……家だとあっくんに聞かれる可能性があったから……」

御坂「アイツに聞かれちゃまずい話なの?」

絹旗「うわ、何かすでに超めんどくさそうな気配を感じるんですが……」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:42:48.62 ID:BXdJjQ7co

番外個体「そうやって第一位を除け者にするのって感じ悪くない?」

結標「うるさいわね!私だってあっくんに隠し事なんてしたくないし
   出来ればあっくんに私の全てを奥の奥まで見てもらいたいけど、それでもこれは必要な事なのよ!黙って聞きなさい!!」

絹旗「さらっと超凄い事言ってますね」ウワァ

御坂「今更でしょ……結標さんの過激な発言にもいい加減慣れてきたわよ」ヤレヤレ

番外個体「何が『奥の奥まで』だよ。あんまり小汚いもの第一位に見せようとしないで欲しいんですけどぉ?」

結標「ちょっと表に出ろ」クイ

番外個体「ハッ、上等だね!いい加減どっちが上の立場なのかはっきりさせとこうじゃん!!」バチバチ

御坂「あーもう、こんな所で喧嘩始めないでよ、私まで変な人だと思われるじゃない」

絹旗「いや、御坂も大概……」

御坂「……何よ?」

絹旗「いえ何でも。それより結標もミサワも抑えてください、
   こんなところで暴れたら一方通行に超嫌われるかもしれませんよ?それでもいいんですか?」

番外個体「第一位はそのくらいでミサカの事嫌いになったりしないよ?愛されてるもん。
      そっちのショタコンは愛想尽かされるかもしれないけどねー」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:43:27.81 ID:BXdJjQ7co

結標「はぁ?あっくんの私への愛情は半端ないわよ?この前警備員に捕まった時だってちゃんと迎えに来てくれたし!」

絹旗(あれ直前まで『行きたくねェなァ、でも行かなきゃ警備員さンに迷惑だよなァ』とか超悩みまくってましたけどね)

番外個体「大体さ、警備員に捕まった理由が『小学生男児に襲い掛かったから』ってのがいただけないよねぇ?
      ぶっちゃけ淡希って年下で見てくれがいい男なら誰でもいいんじゃないの?
      そんな尻軽女に第一位が愛情注ぐわけないじゃん」ハッ

結標「チッチッチ、甘いわね。あれは敢えて気が多い振りをする事によって
   『アイツは俺に気があったンじゃなかったのか、俺に夢中だったはずなのにどうして』
   ってな具合にあっくんの嫉妬と不安を煽る作戦だったのよ。お子様のあなたにはわからないでしょうけどね」

番外個体「あ?」

結標「そもそも本気で小学生襲おうと思ったら誰にも気付かれずに拉致するくらい余裕で出来るわよ」

絹旗「怖!?結標超怖!!」

御坂「恋は駆け引き、なんて言うけど結標さんは明らかに駆け引きのやり方を間違えてると思うわ……」

結標「間違えてないわよ失礼ね、年下の癖に生意気言わないで。
   とにかく、実際に小学生に手を出していない事からも
   私があっくん一筋の乙女だと言うことはわかってもらえるんじゃないかしら?」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:43:56.54 ID:BXdJjQ7co

絹旗「う、うーん……確かに結標が超本気で能力悪用してれば警備員にとっ捕まるような事もないでしょうし……」

番外個体「でも淡希、道行く小学生男子を目で追ってたりするよね?
      それに気が多い振りするにしても普通その相手に小学生は選ばないよね?
      やっぱり普通にショタコンだよね?」

結標「そうね、まぁかわいいショタを見かけたら『舐めたいなぁ』くらいには思ってるわ」フ

御坂「うわぁ……」

絹旗「何で超したり顔になってるんですか……」

結標「はぁ……あっくんの子供が欲しいわぁ……
   きっと、それはそれは素晴らしいショタっ子が生まれてくるに違いないもの」ホォ

番外個体「えーミサカは子供なんて欲しくないなぁ……だって第一位を独り占め出来なくなりそうだし?」

御坂「子供……」ンー

絹旗「すいません私帰っていいですか?超ついていけないんで……」

結標「あぁごめんなさい、話が逸れたわね。そろそろ本題に入りましょう」コホン

絹旗「いやもう本題とかいいからほんと超帰りたいんですが……
   何か結標達と話してると段々私の方がおかしいんじゃないかって気がしてきて超怖いんです……」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:44:37.25 ID:BXdJjQ7co

店員「失礼します、チョコレートパフェお持ちしました」

絹旗「超しまった!?そう言えばパフェを頼んでたんでした!!
   折角の御坂の奢りだと言うのに、これを食べずに帰るわけには……」ク

御坂「いやいやいや、一応言っとくけど奢らないからね?」

絹旗「えー……私今月サイフが超ピンチなんですけど……」モグモグ

番外個体「お姉様は人間がちっちゃいなぁ。そんなだから胸もちっちゃいんだよ?
      あ、店員さん、ミサカにはコーヒーとチーズケーキのセット一つお願いね」

御坂「む、胸は関係ないでしょ!?そもそも人間小さくもないわよ!!
   て言うかまた勝手に頼んでるし!!何度も言うけど絶対に奢らないからね!?」

結標「御坂さん、いくら他にお客さんがいないからってそんな風に大声出しちゃお店側にも迷惑よ?
   甘い物でも頼んで落ち着いたら?私は紅茶とアップルパイのセットにするわ」

御坂「……」

絹旗「ほら御坂、そんなに超怖い顔してないで……チョコパフェ一口食べますか?」ス

御坂「ありがとう絹旗さん、でもいいの……今色んな意味で胸がいっぱいで何も喉を通りそうにないから……」ハァ

番外個体「小さい胸だからすぐにいっぱいになっちゃうんだよね」

御坂「表出ろコラァ!!!黒っ焦げにしてやるわぁぁぁ!!!!」バチバチィ

絹旗「うわぁぁ!!御坂!放電抑えて!超抑えて!!スプーンが超バチバチなってますから!!!」ヒィィ
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:45:08.66 ID:BXdJjQ7co

店員「コーヒーとケーキのセットがお一つ、紅茶とアップルパイのセットがお一つ、以上ですね?少々お待ちください」スタスタ

絹旗「店員のスルースキル超半端ねぇ……」

結標「良く訓練されてるわね。それよりもそろそろ話を始めたいんだけどいいかしら?」

御坂「はぁ、それじゃもう早く話しちゃってくよ。私もあんまり暇じゃないからさ」ギリギリギリ

番外個体「お姉様痛い痛い、ミサカが悪かったからそんな全力でヘッドロック決めるのやめて。
      お姉様の硬い胸板に側頭部が押し付けられて本当に痛いから」タップタップ

御坂「まだ言うか!!!」ベキッ

番外個体「が……は、ぁ……ッッ」

絹旗「うわ超嫌な音が……」

結標「それじゃうるさいのも落ち着いたところで話を聞いてもらえる?」

絹旗「落ち着いたというか超落とされたというか……」

番外個体「い……っぁ……」ピクピク
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:45:39.37 ID:BXdJjQ7co

御坂「で、アイツには聞かれたくない話みたいだけど、結標さんまた何か悪巧みでもしてるんじゃないでしょうね?」

結標「またって何よ?悪巧みなんてした事もないわよ、本当に失礼ね御坂さん」

絹旗「超ダウト」

結標「何がダウトですって?私はいつでもあっくんの事を第一に考えて……」

番外個体「もう御託はいいからさっさと本題に入りなよ、前振り長すぎだってば」イタタタ

結標「く、散々話の邪魔してきたくせに……」

絹旗「それで結標は何を超企んでるんですか?」

結標「だから……いやもういいわ、真面目な話だからちゃんと聞いてね?」

御坂「はいはい」

結標「あのね、私達もう随分長いことあっくんの家でお世話になってるじゃない?」

絹旗「お世話になってると言うか、あなた方は超勝手に住み着いてるんでしょうに」

結標「だからね、お世話になってるお礼に、皆であっくんに何か恩返しをした方がいいんじゃないかと思うのよ」

絹旗「超無視ですかそうですか」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:46:07.04 ID:BXdJjQ7co

御坂「恩返し?」

番外個体「あっれー、淡希が何かマトモな事言ってる……」ウワァ

結標「うわぁって何、うわぁって?あなたの中で私はどんな人間なわけ?
   そんなに私にダメ人間のレッテルを貼りたいのかしら?」

絹旗「いや、レッテルというか……結標は自分の行動を省みれない人なんですか?」

結標「過去は振り返らない主義よ。私は今を生きるの」フ

絹旗「そうですか……」

御坂「でも恩返しって……別に私はアイツの世話になんか……妹達の為に仕方なく監視してるだけだし……」

番外個体「お姉様は素直じゃないなぁ」

結標「御坂さん、動機はどうであれ生活費も払わずに食と住を提供してもらってるんだから
   お世話になってるのは間違いないと思うわよ?」

絹旗「え?」

番外個体「うんうん、特にお姉様は偶に家電製品壊したりするしね」

御坂「う……そ、それはそうかも知れないけど、でも私がアイツを監視せざるを得ない状況なのはアイツの責任であって……」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:46:33.48 ID:BXdJjQ7co

絹旗「ちょ、超待ってください!!皆さん生活費払ってなかったんですか!?」

結標「え?……まぁ食料品の買出しに行くときは私が払ったりするけど……
   でも買い物に行くって言ったらあっくんがお金くれるし、住居費や光熱費も基本全部あっくん持ちね」

御坂「生活費払うなんて考えた事もなかったわ。
   アイツ第一位だから奨学金相当もらってるはずだし、わざわざ私達がお金出す必要もないでしょ」

番外個体「そもそもミサカは文無しだしね」

絹旗「え、えー……」

結標「……もしかして絹旗さんは生活費払ってたりするのかしら?」

絹旗「いやあの、生活費払ってるって言うか……
   一方通行に私の奨学金全額没収されてそこからお小遣いを毎月貰うっていうスタイルなんですが……」

御坂「そうだったの?」

絹旗「そうだったんですよ……だからさっき今月サイフが超ピンチだって言ったじゃないですか。
   奨学金丸々自由に使えるんだったらそんな事にはなりませんよ……」

結標「絹旗さんもレベル4だから本来結構な額の奨学金もらってるはずだものね。
   金欠だなんておかしいと思ったらそういう事だったの……」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:47:31.51 ID:BXdJjQ7co

番外個体「ねぇミサカも一応レベル4くらいなんだけど奨学金ってもらえないのかな?」

御坂「あー、あんたはねぇ……学生証とか持ってないでしょ?だったら難しいかな……」

番外個体「学生証どころか住民票も戸籍もないよ?
      出生届なんて気の利いたもの変態科学者どもが出してくれるわけないしさー」

御坂「ひょっとして妹達全員そんな感じだったりするの?参ったわね……」

絹旗「ミサワ達の事は一先ず置いといていいですよ!
   それよりも一方通行にお金渡してるのが私だけってのは超どういうことですか!?」

結標「いや、私は払おうとした事あるわよ?ただあっくんが受け取ってくれなかっただけで……」

絹旗「どうせ『身体で払う』とか超ほざいたんでしょう……」

結標「その手が……」ハッ

番外個体「あったか……」ハッ

絹旗「うわぁ何か地雷踏んだかもしれません超頑張ってください一方通行」

御坂「でもどうして絹旗さんだけ奨学金没収されてるんだろ?
   絹旗さんが自分から払うって言い出したわけじゃないのよね?」

絹旗「超当たり前です、払わなくていいんならビタ一出しません。
   あの野郎、『こンな大金お子様には持たせておけませン』とか言って私の通帳取り上げやがったんですよ……」

御坂「通帳ごと取られてるんだ……」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:48:00.81 ID:BXdJjQ7co

絹旗「それでも、それでも他の皆も似たような感じで一方通行にお金を渡してるんだと思って超我慢してたのに……
   まさかお金を渡してるのが私だけだっただなんて……何の嫌がらせですかちくしょう……」

結標「嫌がらせとは違うんじゃない?あっくんが絹旗さんの奨学金を没収してる理由はなんとなくわかるわ」

絹旗「……ほう?私だけからお金を取ることに超正当な理由があると?」

結標「えぇ、あんまり小さい内から大金持つと金銭感覚麻痺しそうだし、
   小額のお小遣いで遣り繰りさせて金銭感覚を鍛えさせようっていうあっくんなりの教育じゃないかしら?」

絹旗「はい?」

御坂「そっか……そう言えばアイツ、絹旗さんの事は真っ当に育てたいって言ってたもんね。
   絹旗さんが大事だからこそ、将来の事を考えて今厳しくしてるのかも……」

絹旗「えぇー……私としては超甘くしてくれた方が……」

番外個体「特別扱いされてるからって調子に乗っちゃダメだよ?所詮妹枠なんだから……」ジロ

絹旗「こんな特別扱い超願い下げですよ!!家に帰ったら断固抗議しますよ!!」バンバン

結標「妹想いよねぇあっくん。まぁ私の弟想いっぷりには負けるでしょうけど」フ

絹旗「弟想いってかあなたはただのショタコンでしょうに……」

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:48:30.44 ID:BXdJjQ7co

結標「コホン、話を戻しましょう。とにかくあっくんに何か恩返しをするべきだと思うんだけど、
   皆何か意見はないかしら?」

御坂「恩返しね……やっぱり日ごろの感謝を込めて何か贈り物をする、とかそういう感じが無難かな?」

番外個体「あれ、お姉様もノリ気になってきた?世話になんかなってないんじゃなかったの?」

御坂「う、うるさいわね、アイツに恩を売っとこうと思ってるだけよ」

絹旗「タダ飯食ってる皆さんと違ってお金を超しっかり取られてる私は
   野郎に恩返しするような義理も義務もないのでもう帰ってもいいですよね?」

結標「まぁまぁそう言わないで、お姉さん達を助けると思って、ね?
   妹の立場から見て、何かあっくんが欲しがってるものとかってわからないかしら?」

絹旗「一人になれる時間と空間を何よりも超欲していると思いますが」

結標「私としては贈り物をするなら『プレゼントはわ・た・し(はぁと)』的な方向性で行きたいんだけど、どう思う?」

御坂「何言ってんの結標さん……」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:49:20.36 ID:BXdJjQ7co

番外個体「淡希がやったんじゃただの嫌がらせにしかならないよ。
      それをやるんなら一度第一位と抱きしめ合った事があるミサカの出番だね」

結標「ハッ、抱きしめ合ったくらい何よ?私はあっくん直々に『運命の出会いだ』って言われた事があるのよ?」

御坂「そ、それなら私だって『オマエを守る』って言われた事あるし!」

絹旗「超張り合わないでください御坂、お願いですから比較的マトモなポジションでいてください。
   私一人じゃつっこみが間に合わなくなるんです。つーかあんたら私の話聞いてないでしょう?
   『プレゼントは私』とかやった日には超本気で家から追い出されますよ?」

結標「だったら他にどうすればいいのよ?何か贈ろうにも、あっくんは私達よりずっとお金持ちなのよ?」

御坂「実際、欲しい物はなんでも買えるだけの財力は持ってるだろうし……
   市販のものを贈ってもあんまり喜ばないかもしれないわね」


※財力はあっても度胸がないので欲しくても買えないものはたくさんあります。

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:50:17.62 ID:BXdJjQ7co

絹旗「だから何か買って贈ったりしなくても、一人にしてあげればそれが超一番だと……」

番外個体「そうだよね、ミサカと二人っきりになるのが一番のプレゼントだよね」

絹旗「本当に私の話一切聞いてませんねちくしょうめ。もう贈り物なんて超やめちまえ」

結標「贈り物以外の恩返しって言うと……あぁそうだ、良い事を思い付いたわ」ピコーン

御坂「下ネタはもう禁止ね?」

番外個体「お姉様、淡希から下ネタ取ったら何も残らないよ?」

絹旗「ミサワも他人の事は超言えないと思うんですけどね」

結標「何よ人の事を下ネタの権化みたいに言って、失礼しちゃうわ」プンスカ

御坂「そんなに間違ってないでしょ……」ハァ

番外個体「本当に自分の普段の行動を省みれないよね、淡希は」ヤレヤレ

絹旗「だからあなたも……もういいやつっこむの超めんどくせえ」

御坂「それで結標さんは何を思い付いたのよ?一応言ってみてくれる?」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:50:50.14 ID:BXdJjQ7co

結標「何か『期待はしてないけどとりあえず聞くだけ聞いておかないと後でウザったいしなぁ』
   みたいな態度が滲み出てるのが気になるんだけど、まぁいいわ。
   私の素敵な思い付きを聞けば皆も私こそがあっくんの本妻だと認めざるを得なくなるはずだもの」

番外個体「いやそれはない。あり得ない」

絹旗「だからもう前振りはいいからさっさと話せや。そんでこの超不毛な会議をお開きにしてください」

御坂(絹旗さんが段々やさぐれてきてるなぁ)

結標「ふふん、いいかしらあなた達、あっくんの好きなものと言えば何?」

御坂「好きなもの?」

番外個体「簡単だね、ミサカだよ」

結標「それ本気で言ってるんだったら生まれ変わって出直した方がいいわ」

番外個体「あ?」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:51:19.02 ID:BXdJjQ7co

絹旗「一方通行の好きなものと言えばコーヒーですよね。あれは超カフェイン中毒ですから」

結標「流石妹だけあってよくわかってるわね。そう、あっくんと言えばコーヒー、コーヒーと言えばあっくんよ」

御坂「いっつもコーヒー飲んでるもんねアイツ。血の代わりにコーヒーが流れてるんじゃないかってくらい」

番外個体「そっかそっか……じゃあコーヒーを飲めば第一位の血液を飲んでるも同然って事だよね……」ゴクリ

絹旗「ミサワ、超怖いんでちょっと自重してください」

結標「絹旗さんの言う通りあっくんはコーヒーが大好き、お姉ちゃんの次くらいにね。ここまではいい?」

番外個体「よくねーよ。ショタコン風情がちょっと調子に乗りすぎじゃないの?
      それ以上薄汚い妄想で第一位を汚すんなら本気でぶっ殺しちゃうよ?」

御坂「結標さん、自分から話を逸らすような発言をするのは控えてくれない?」

絹旗「目の前で結標が死にそうになってても超優雅にコーヒーブレイク楽しんでると思いますよ」

結標「それでね、そんなコーヒーが大好きなあっくんに、
   皆でコーヒーを淹れて上げれば喜んでくれるんじゃないかと思うのよ」

絹旗「つっこみ総スルーですよこの女」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:52:13.17 ID:BXdJjQ7co

御坂「うん、でも結標さんのその案は結構いいかも。お金も手間も大してかからないし、
   それでいて確実にアイツの好みを捉えてるし」

番外個体「淡希にしてはなかなかやるじゃん、ちょっとだけ見直して上げてもいいよ」

結標「ふふん、もっと褒めていいのよ?あっくんの為に皆で最高のコーヒーを淹れてあげましょう」フフフ

絹旗(いきなりストーカー連中がコーヒー淹れてきたら超警戒すると思うんですが……
   まぁつっこみ入れるとまた話が超拗れそうですしスルーしときますかね。
   一方通行、多分ろくな事にならないと思いますが超頑張ってください)ヤレヤレ

結標「それで順番なんだけど……」

御坂「順番?」

番外個体「何の?」

結標「コーヒーを淹れてあげる順番に決まってるでしょ。皆で一斉に淹れたら飲み終わる前にコーヒー冷めちゃうわよ」

御坂「あー、それもそっか」

結標「それにこれは、誰が一番美味しいコーヒーを淹れられるかの勝負でもあるのよ。
   ここらで私達の中でも序列をハッキリさせておくべきだと思わない?」

御坂「序列って……」

番外個体「へぇ面白いじゃん、ミサカと第一位の間に割って入ろうだなんて身の程知らずもいいとこだね」

絹旗「あ、私はパスで。超面倒ですし、さっきも言った通り恩返しするような義理はありませんから」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/22(日) 20:52:54.29 ID:BXdJjQ7co

結標「それじゃ三人ね。順番は公平にジャンケンで決めましょうか」

番外個体「順番がどうなろうととミサカが淹れるコーヒーが一番美味しいに決まってるよ、愛情たっぷりだからね!」

絹旗(ミサワの淹れたコーヒーとか想像するだけで超怖いですね……何が入ってるかわかったもんじゃない……)

御坂「サプライズ的な効果も考えるとトップバッターが一番印象深くて有利よね……よし……」ブツブツ

絹旗(この人超ガチや……)

結標「それじゃいい?いくわよ」フフフ

絹旗(結標は結標で何故か超根拠のない自信に満ちた顔をしてますし……やっぱ裏で何か企んでるんじゃ……)


「「じゃーんけーん……!!」」


94 :>>1 [saga]:2012/07/22(日) 20:54:08.44 ID:BXdJjQ7co

と言う所で投下終了
次回一方通行さんが皆にコーヒーを振舞ってもらいます
羨ましいですね



え、初回に比べて投下量が少ない?ハハッ、ワロス
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) [sage]:2012/07/22(日) 21:00:06.70 ID:VJVz0JGK0
乙乙!
ミサワにコーヒー淹れてもらえるなんて裏山
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 21:11:47.30 ID:Pn9EwRPwo
第一位うらやまけしからん…しかしまぁこいつらだしなぁ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 21:30:16.73 ID:HYX8dwBSO
どんなコーヒー淹れるか見物だな…>>1
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 21:56:54.27 ID:w8IPG3qIO


みんなかわいい
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/22(日) 22:06:45.53 ID:+yhgdr3io
むぎのんは可愛いなあ(´・ω・`)
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/07/22(日) 22:29:01.83 ID:2ANNyDHB0

ところでイヤだの続編でみさきちがレギュラー入りしたように
これでも新キャラ出ないかな?

もう一人の妹の黒夜とか
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 22:37:52.32 ID:ph+7zZtoo
血の味がするコーヒーが出てきそうだなぁ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/22(日) 23:21:26.40 ID:GtqBZ4CDO
こいつらだけで話させると話がいっこうに進まんなww
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/22(日) 23:25:35.36 ID:0lwPMjev0
>>100
新キャラなんてツッコミ役ならいいが、もしボケキャラだったらどうするんだ
絹旗がツッコミの過労で倒れかねないぞ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/22(日) 23:27:25.24 ID:60dtpMkDO
次回が羨ましい話になる気が一切しない…
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2012/07/23(月) 00:33:18.42 ID:Dsf8JpImo
いわば20000号が3人いるようなもんか
がんばれw
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 02:38:13.83 ID:6wovX6wz0
釣りじゃねえのかよ! これで生きる理由ができた
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 03:58:05.87 ID:1OGGhBUIO
絹旗ちゃん嫁にすんのが正解だわこれ……
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/07/23(月) 16:45:10.50 ID:JQHQEY1AO
第五位(奴隷)はどこいったんだ?
公式と性格違うから出せないとか?
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/23(月) 17:27:38.75 ID:l8cS056Co
そりゃ奴隷になんだから公式とは性格違うだろ
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 18:02:30.96 ID:Txr/CTbDO
奴隷なんだから一通さんに「近寄るな」とか命令されたら近寄れないんじゃね?
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 20:27:43.64 ID:xCn67o9uo
学校で絹旗ちゃんの世話任されたんじゃなかったっけ
112 :>>1 [sage]:2012/07/23(月) 20:51:08.46 ID:H7tk2IP1o

前編だけ投下しといて放置プレイってのはあれだしサクサク投下にきたぜい
まぁ投下がはやいのは今回までくらいだろうけどな!
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:51:38.13 ID:H7tk2IP1o

――翌、早朝



御坂「よし、やるわよ……!」


一番手:御坂美琴


御坂(コーヒーメーカーの使い方は大丈夫、普段アイツが淹れてるのはよく見てるし、夜中にこっそり練習したしね)

御坂(味も……うーん、私コーヒーの味とか良くわからないしそもそもブラック苦手だけど、多分大丈夫よね?
   道具使ってるんだし誰が淹れても大差はないでしょ)コポコポ

御坂(ふぅ……後はアイツが起きてくるのを待つだけ。
   アイツが毎朝起きてすぐコーヒーを飲む習慣があるのは調べがついてるし、
   そこで私が颯爽と淹れたてのコーヒーを渡せば好感度アップも間違いな……)

御坂(って違う違う!!好感度上げたいんじゃないの!!アイツの好感度とかどうでもいいし!!
   恩を売るのよ、恩を!私に負い目や引け目を感じさせて妹達に手を出させないようにするの!!それだけだから!!)

御坂(あっつ!?やば、ちょっと零しちゃった……く、何で私がこんなに動揺してんのよ……)ゴシゴシ

御坂(平常心、平常心……)

御坂(……アイツ、喜んでくれるかな)

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:52:22.01 ID:H7tk2IP1o

一方通行「ふあァ……ン……?」ガチャ

御坂(きた……!!)ピクッ

一方通行「何だもう起きてやがったのか?今日は馬鹿に早ェじゃねェか」

御坂「べ、別にいつ起きようとアンタには関係ないし、私の勝手でしょ」プイ

一方通行「勝手に人ン家に住み着いてる癖に何言ってンだこのアホ」

御坂「ぐ……わ、私だって住みたくて住んでるわけじゃ……」

一方通行「だったらもうここに住み込ンでまで四六時中俺の事監視すンのやめてくれねェ?割りと切実に」マジデ

御坂「……アンタが妹達に今後一切手を出そうとしないって約束するんなら考えてあげてもいいけど?」

一方通行「そいつは出来ねェ相談だな。オマエの方こそいい加減俺が妹達口説くのを許可しろよ」

御坂「誰がするか!!」

一方通行「はァ、俺はいつになったら自由になれるンだろォなァ……」

御坂「うるさいわね、別に今の生活だってそんなに不自由はしてないでしょ?
   有事のとき以外私は別にアンタの行動を制限してるつもりはないわよ」

一方通行「監視されてる時点で相当制限されてる事に気付いてくれ、頼むから」

御坂「そ、それより、ほらこれ!」ス

一方通行「あ?」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:52:53.11 ID:H7tk2IP1o

御坂「あ、アンタ毎朝コーヒー飲んでるでしょ?今日は偶々私もコーヒー飲みたくなったから
   ついでにアンタの分も淹れて上げたわ。か、感謝しなさいよね!」

一方通行「お、おォ……コーヒー、オマエが淹れたのか?」

御坂「だからそう言ってるじゃない!あ、か、勘違いしないでよ!?アンタの為に淹れたんじゃなくて
   私が飲みたくて淹れたものの副産物なんだから!アンタの分はただのついでよ、ついで!!
   だから調子に乗らないこと!!」

一方通行「そうか……」

御坂「そ、そうよ。で、でもついでとは言え淹れて上げた事に変わりはないんだから私への感謝は忘れない事ね!」

一方通行「……あァ」

御坂「……」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:53:20.19 ID:H7tk2IP1o

御坂(……うわぁぁぁぁ!!!違ぁぁぁぁう!!!こんな事言うつもりじゃなかったのにいいぃぃぃ!!!)

一方通行(……ついでとは言え俺の為にコーヒーを淹れただァ?コイツが?何事だよ一体)ジー

御坂(ほらぁ!何かアイツすっごく微妙そうな顔しながらコーヒー見つめてるしいぃぃぃ!!!
   私の馬鹿!馬鹿!!何ですぐに憎まれ口が飛び出してくんのよおおお!!!!)

一方通行(俺に対して憎しみすら抱いてる可能性がある超電磁砲が無償でそンな事するはずがねェ……
      とするとコイツは孔明の罠って奴じゃねェか?このコーヒーに何か仕掛けがあるンじゃ……)ジ

御坂(『おはよう、コーヒー淹れてるわよ』『ン?おォ、ありがとな』『うぅん、こちらこそいつもありがとね?』
   みたいな会話をしたかったのに!!したかったのにいいいぃぃぃぃ!!!!)

一方通行(この野郎さっきから俺と目を合わせようともしねェ……
      間違いねェな、これは疚しい事しようとしてる人間の反応だ……)

御坂(そもそもまだ心の準備が出来てなかったのにコイツが突然起きてくるのが悪いのよ!!
   女の子は準備に時間がかかるって事もわからないわけ!?
   やっぱりそんな女の子の事を何もわかってないような奴に妹達は任せられないわ!!)

一方通行(さっきの会話で俺の分はただのついでだって事をやけに強調したのは不信感を少しでも和らげようとしての行動か……
      チッ、危うく引っかかるところだったぜ)
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:53:53.86 ID:H7tk2IP1o

御坂(あーもう、そうじゃなくてぇ!!今からでも遅くないから素直に日頃の感謝を伝えるのよ!!
   って別に私はコイツに感謝なんか……だああああもう!!と、とにかく『ありがとう』くらい言わないと……)

一方通行(そもそも冷静に考えてみりゃァコイツが偶然コーヒー淹れるなンて事がまずあり得ねェだろ。
      冷蔵庫の缶コーヒー全部カフェオレに摩り替えるような甘党だぞ?
      ブラックコーヒー飲ンでるとこなンざ見た事ねェよ)

御坂「ね、ねぇ」

一方通行「……うン?」

御坂「さ、冷める前に早く飲みなさいよ、それ」

一方通行「……おォ」

御坂(だから違あああぁぁぁぁう!!!『ありがとう』!『ありがとう』だって!!
   何でこんな簡単な四文字が出てこないのよ!?ただの平仮名の集合体のくせにいいぃぃぃ!!!)

一方通行(ハッ、どォあっても俺にコーヒーを飲ませたいらしいなァ……毒でも仕込ンであンのか?
      だが残念だったな超電磁砲!!オマエの思慮の浅い計画なンお見通しなンだよ!!)

御坂(くっそおおお!!これじゃ私ただのイヤな女じゃないの!!
   コーヒー淹れたくらいで恩売ろうとしてる心の狭い女じゃないのおおおお!!!)
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:54:21.92 ID:H7tk2IP1o

一方通行(……ン、だが待てよ?ここで俺がコーヒーを飲まないって選択肢を取ったらどうなる!?
      コイツ、『折角コーヒーを淹れたのに飲んでもらえなかった』
      なンて風に都合よく事実を改変して妹達にタレ込むンじゃねェだろうな!?)

御坂(あぁもうやだ消え去りたい……学習装置って普通に生きてきた人間には使えないのかな……)

一方通行(やべェな、もしそンな事されたら折角積み上げてきた妹達の好感度が下がっちまうぞ……
      なンてこった……この形に持ち込まれた時点で俺の負けは確定だったのか……)ガク

御坂(何かコイツも項垂れてるし……コーヒー、淹れ方間違えたかな……飲んでもらえないのかな……)

一方通行(……飲むしかねェ。何を仕込まれてるかわからねェが、こうなったら飲み干すしかねェ。
      大丈夫だ、例えどンな毒物が入ってようが分解してやる!!未元物質すら解析出来た自分の演算能力を信じろ!!)カッ

御坂「……ねぇ、飲みたくないんなら無理に飲まなくても」

一方通行(気合入れろ、結標の料理をはじめて食った時の要領だ!!行くぞオラァ!!!)グイ

御坂「あ……」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:54:50.68 ID:H7tk2IP1o

一方通行(ぐァァ、不味ィ……毒云々の前にこれまず淹れ方失敗してンだろ……
     この味は一気に湯を注ぎすぎた味だな……風味が損なわれて味が薄い癖に雑味だけは自己主張してきやがる……
      クソ、素人が……いやワザとか?俺にはこンな不味いコーヒーで十分だってか?)ゴクゴク

御坂(飲んでくれてる……それもあんなに一気に……美味しく淹れられてたのかな?えへへ)ニマニマ

一方通行(クソがァァァァ!!!『まンまと罠にかかりやがったぜこの野郎』みてェな笑顔しやがってェェェェ!!!)

御坂(こ、これからも偶には淹れてあげようかな……ふふ)

一方通行「プハァ」ゲフ

御坂「あ、あの、どうだった?私の淹れたコーヒー……」ドキドキ

一方通行「……あァ、美味かったぜ。ありがとよ……(せめてもの抵抗に精一杯の皮肉を込めて)」

御坂「!!……ま、まぁ当然よね、私が淹れたんだもんね!き、気が向いたらまた淹れてあげるわ!」パァァ

一方通行「!!?」ビクッ

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:55:17.30 ID:H7tk2IP1o

一方通行(そうか……毒物は検出されなかったから不思議に思ってたが、そういう計画だったのか……
      定期的に不味いコーヒーを飲ませてじわじわ俺の精神を痛めつけるつもりなンだな!?)

一方通行(妹達ってカードを握られてる以上俺に抵抗は出来ねェ……クソ、クソォォォォ!!!)

御坂(ちょっとはいつものお礼が出来たかな?ふふふふ)

一方通行(とりあえず口直しに缶コーヒーでも飲むか……)レイゾウコガチャ

御坂「ん、まだ飲み足りないの?し、仕方ないわね、私がもう一杯淹れてあげるわ」

一方通行「ほあァ!!?」ビクッ


121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:55:45.76 ID:H7tk2IP1o

――同日、昼前


番外個体「まぁったく、お姉様が何杯も不味いコーヒー飲ませるもんだから
      第一位が完全にグロッキーになっちゃってるよ」

番外個体「ここはミサカがとっておきのコーヒーを淹れて元気にしてあげなくっちゃね!」トントントン


二番手:番外個体



一方通行(あァちくしょう気分悪ィ……コーヒー飲んでこンな気分になるなンざ初めてだぜ……
      不味い魚食わされて死ンだシドのジジイの気持ちがよくわかるわ。
      もうアイツが勝手にコーヒー淹れねェようにコーヒーメーカー捨てちまおうかな……)グッタリ

番外個体「やっほう第一位、気分はいかがかなー?」

一方通行「いいように見えますかァ?」グデー

番外個体「ミサカが目の前にいるのに気分が悪いの?それってかなり酷いんじゃない?
      第一位にとってミサカはその程度の存在なの?」

一方通行「すいませンちょっとガチで体調悪いンでそのノリは勘弁してください」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:56:16.86 ID:H7tk2IP1o

番外個体「しっかしお姉様も酷いよね、弱味に付け込んであんな事するなんてさ」

一方通行「まァそォいうわけだから、悪ィが今はオマエの相手してやる体力なンざ残ってねェぞ?」

番外個体「うんうん、安心していいよ第一位、そんな第一位を元気付ける為にミサカコーヒー淹れてきたんだ!」

一方通行「微妙に話が噛み合ってねェな……つーか今は別にコーヒー飲みたくねェンだが……」

番外個体「……え?」

一方通行「ン?」

番外個体「飲みたくないの?ミサカのコーヒー」

一方通行「いやだって不味いコーヒーしこたま飲まされたばっかだしよォ……」

番外個体「どういうこと?お姉様のコーヒーは飲んだよね?なのにミサカのコーヒーは飲めないの?
      何で?どうして?お姉様の方がいいの?ミサカの方がお姉様なんかよりずっと第一位の事考えてるのに?
      それに第一位言ってくれたよね?ミサカの事が一番だって。あれは嘘だったの?
      適当にその場を切り抜ける為にミサカを騙したの?」ゴゴゴゴゴ

一方通行「ちょっとォォォォ!!!何でいきなり変なスイッチ入ってンのォォォォ!!!」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:56:42.66 ID:H7tk2IP1o

番外個体「ねぇ答えてよ第一位、心変わりしちゃったの?やっぱりお姉様がいいの?
      お姉様のどこがいいのさ?短気でガサツでいっつも第一位に迷惑かけてるような女じゃん。
      コーヒーだってミサカの方がずっと上手く淹れられるよ?
      ミサカの方が断然いいからさ、考え直してよ第一位。でないとミサカ……」ドドドドド

一方通行「あァァァ!!なンか急にコーヒー飲みたくなってきたわァ!!
      今目の前に淹れたてのコーヒー持ってきてもらえたら最高なンだけどなァ!!」

番外個体「ふふん、そうだろうと思って用意しといたよ第一位!はい、ミサカ特性のコーヒー!」サッ

一方通行「おォ、ありがとよ……流石番外個体だぜ……良く気が利くなァ」ゲッソリ

番外個体「ミサカは第一位の事なら何でも知ってるからね!」ニッコリ

一方通行「そっかァ……」

124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:57:33.56 ID:H7tk2IP1o

一方通行(はァ……とにかくさっさとコーヒー飲み干しちまうか……
      このコンディションでコイツの相手すンのは辛すぎるわ……万全の状態でもきちィけど)

番外個体「飲んだら感想聞かせてね?次の参考にしたいからさー」

一方通行「おォ…………ン?」

番外個体「ん、どうかした?」

一方通行「ちょっとな……俺の目の錯覚かもしれねェンだが、コーヒーが紅く見えンだよ……」

番外個体「気のせいじゃないかな?」

一方通行「いやでも底知れぬ紅黒さを秘めてンだよこのコーヒー……コーヒー?
      しかもそれでいて何かドロッとしててよォ……」

番外個体「疲れた身体にはドロドロに濃いコーヒーが良く効くらしいよ?」

一方通行「そっかァ、俺の身体の事を考えて濃いのを淹れてくれたのかァ、ありがとなァ?
      うン、鉄分とか良く取れそうだわ……」

番外個体「えへへ、どういたしまして。第一位が喜んでくれてミサカも嬉しいよ」テレテレ

一方通行「……ついでにもう一個疑問に答えてもらえっか?」

番外個体「何々?ミサカに答えられる事なら何でも答えたげるよ?」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:58:01.41 ID:H7tk2IP1o

一方通行「……何でオマエ手首に包帯巻いてンの……今朝までしてなかったよなそれ……」

番外個体「あぁこれ?気にしないでいいよ、ミサカなら大丈夫だからさ」

一方通行「いやすっげェ気になるンだって、何か紅く滲んでるしよォ……」

番外個体「本当に大したことじゃないんだってば。もう、第一位は心配性だなぁ……へへ、ちょっと嬉しいけどね」ニマニマ

一方通行「おォ、心配だから何があったかちょっと教えてくれよ」

番外個体「うん、あのね、コーヒー淹れる時にちょっと切っちゃったんだ。ミサカってドジだからさー」

一方通行「コーヒー淹れるのに刃物は使いませンよねェェェ!!?
      て言うか何で手首切ったンだよ!?百歩譲っても指先とかだろォが!!
      どンだけアクロバティックなコーヒーの淹れ方したンだ!?」

番外個体「おかわりの時に実演してあげるよ」ニタァ

一方通行「やめろアホ!!つーか滴るレベルで血が滲ンでンじゃねェか!!止血すっから手ェだせ!!」バッ

番外個体「ダメ!ダメだよ第一位!!」パシッ

一方通行「あァ!?」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:59:12.16 ID:H7tk2IP1o

番外個体「この傷はミサカと第一位の絆なんだよ、だから治しちゃダメ。
      第一位がミサカに刻んでくれた傷なんだから……この傷を見る度に第一位との繋がりを感じられるから……」

一方通行「勝手にリスカして何言ってンのォォォォォ!!!俺がいつオマエの手首を刻ンだってンだァァァァ!!!?」

番外個体「それよりほら、コーヒー飲んでよ。冷めちゃうよ?」

一方通行「これもはやコーヒーじゃなくて血液そのものじゃねェか!!冷めるも冷めないもねェよ!!」

番外個体「凝固はするよ!」

一方通行「放置したら凝固するようなコーヒー飲めるかァ!!!!」

番外個体「……やっぱり飲んでくれないんだ。ふーん、お姉様の淹れた不味いコーヒーは飲めたのに
      ミサカが心を込めて淹れたコーヒーは飲めないんだ。へー……」ジト

一方通行「だからこれはコーヒーじゃ……」

番外個体「何で?どうして飲んでくれないの?ミサカ何か悪い事した?ミサカの事嫌いなの?
      ミサカはこんなに第一位の事を想ってるのに……そんなにお姉様のコーヒーが良かったの?
      もうミサカ、第一位の事がわからなくなってきちゃったよ……」

一方通行「いえですからね番外個体さン、超電磁砲とか関係無しにこれはコーヒーと呼べる代物じゃなくてですね、」

番外個体「ねぇ何で?何でなの?何で何で何で何で何で何で何で何で何で?何で!!!!?」ゴゴゴゴゴゴ

一方通行「イヤァァァァ!!!!もうホラーの域じゃねェかこれェェェェ!!!!」


※この後番外個体さんが貧血で倒れるまで季節外れのホラー体験を楽しみました。

127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 20:59:39.56 ID:H7tk2IP1o

――同日、夕方


結標「ふふふ、ついに真打ち登場よ!」

結標「待っててねあっくん!お姉ちゃんが癒してあげるから!」


三番手:結標淡希


一方通行「ただいまァ……」

結標「お帰りなさいあっくん、番外個体はどうなったのかしら?」

一方通行「とりあえず研究所で治療してそのまま培養器に叩き込ンできたわ。
      再調整でちったァマシになりゃいいンだが……」ハァ

結標「大変ね。まったく、あっくんにこんな迷惑かけるなんて信じられないわ」

一方通行「うン、オマエが言うな」

結標「それでねあっくん、疲れてると思ってコーヒー淹れて待ってたのよ。はいどうぞ」ス

一方通行「本当にオマエらは俺の話を聞かねェよな。そしてまたコーヒーか。今日は何なンだちくしょうめ……」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:00:07.25 ID:H7tk2IP1o

結標「まぁまぁそんな警戒せずに、このコーヒー飲んで落ち着きなさい、ね?」ポチャ

一方通行「おい待て今何入れた?ポチャって何だコラ」

結標「さて何のことかしら?わからないわね」

一方通行「ふざけンな思いっきり錠剤みてェなモン放り込ンだろ!!目の前でやって誤魔化せると思ってンのか!?」

結標「馬鹿なことを言わないで一方通行、私がそんな事をすると思うの?」キリッ

一方通行「むしろオマエだからこそだろうが!!つーか何いきなり一方通行呼びになってンの!?
      オマエにそう呼ばれるの初めて会った時以来なンですけど!!」

結標「いいからいいから、ほら飲んで?気持ちよぉくなれるわよ?」

一方通行「願い下げだよ馬鹿が!!誰が飲むか!!」

結標「そんな酷い!!この日の為にお姉ちゃんがどれだけコーヒー淹れる練習をしたと思って……ッ」

一方通行「知るかボケ、もうこれさっさと片付けろよ」

結標「もう、あっくんのわがまま!!」プンスカ

一方通行「あァクソ、大声出したら喉渇いたな……缶コーヒーでも飲むか……」レイゾウコガチャ

結標「……」ジッ
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:00:50.89 ID:H7tk2IP1o

一方通行「……何だよ?そンなに睨ンでもオマエのコーヒーは飲まねェぞ?
      あァ飲まねェ、例え砂漠で遭難して水分補給しなきゃ死ぬって状況でも飲まねェよ」チッ

結標「そう……じゃあもういいわ!缶コーヒーでも何でも勝手に飲んでなさいよ!」プンプン

一方通行「言われなくてもそうするっての」ゴソゴソ

結標「……」


結標(……くく、くくくく、かかったわねあっくん!!これが私の作戦よ……ッッ!!!)

結標(ワザとらしく目の前で淹れたてのコーヒーに細工する事でそちらに意識を集中させ、
   他への警戒を疎かにする……単純だけどなかなか効果的でしょう?)

結標(私の思惑通りあなたは私の淹れたコーヒーを避け、未開封の缶コーヒーに手を伸ばしたわ。
   一見正しい行動に見えるけど、それは大きなミステイク……!)

結標(普段のあなたならば丸一日冷蔵庫に入っていた缶コーヒーなんて警戒して飲まないでしょう!!
   しかし、今のあなたは今朝からの出来事のせいで淹れたてのコーヒーを警戒するあまり、
   缶コーヒーに何か細工されているのではないか、と言う所まで頭が回っていない!!)
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:01:17.54 ID:H7tk2IP1o

結標(目前の罠に気を取られ大局を見据えることが出来なくなったあなたの負けよ、一方通行!!
   その缶コーヒーには超強力睡眠薬が私の能力によってふんだんに混ぜ込まれている!!)

結標(媚薬や精力剤を飲ませたところであなたは効果が出るまでにそれらを分解してしまうでしょう。
   だけど即効性の睡眠薬ならどうかしら?眠気に抗いつつ演算するだけの余裕が果たしてあるかしら!?
   疲労困憊の今のあなたが襲い来る睡魔に勝てるかしら!?)

結標(大丈夫よあっくん、起きた時には全部終わらせておくから……
   ふひひひひ、やさしくするから!やさしくするから!ね!?)グフフフフ

一方通行「何ぶつぶつ言ってンだ気持ち悪ィ……」プシュ

結標(プルタブを開けたわね!!やはり中身に対する警戒はしていない!!
   私の勝ちよ!!さぁ飲みなさい!!そして私にアルビノショタの子種をぉぉぉぉぉ!!!!)

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:02:11.97 ID:H7tk2IP1o


食蜂「お待ちください、ご主人様ぁ!!!」バターン!


結標「な!?」

一方通行「あァ……?第五位?オマエどこから湧いて出た……」ウヘェ

食蜂「先程ご主人様が疲れた様子で歩いているのを見かけたので勝手ながら跡をつけさせていただきましたぁ☆」テヘペロ

一方通行「オマエもストーカーになるつもりかよ……やめてくれ、マジで、本気で、絶対に」

食蜂「ストーカーだなんてそんな事しませんよぉ。
   私はただ奴隷として常にご主人様のお傍に控えていようと思っているだけですぅ」

一方通行「世間一般ではそれをストーカーってンだよボケが!!
      俺の跡をつけるな!俺の側に寄るな!!つーかもう能力解除して俺の事忘れろ!!命令だ命令!!」

食蜂「……ただ主の望むがままに従うだけが忠義ではありません!!
   命を賭して刃向かってこそ示せる忠義もあるんですよご主人様ぁ!!」カッ

一方通行「オマエはどこの武士だ!?たかが奴隷なンから大人しく命令に従っとけよォォォ!!!!」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:02:49.52 ID:H7tk2IP1o

食蜂「そんな事よりもご主人様ぁ!その缶コーヒーは飲んではいけませんよぉ!!」

一方通行「あァ?何言ってンだ、こちとら今朝からろくなモン飲ンでねェから
      そろそろ真面目にコーヒー分が不足してきてンだぞ」チッ

結標「そうよそうよ!ここからは淫靡な大人の時間なんだから中学生はさっさと帰りなさい!!」シッシ

一方通行「何言ってンだオマエ……」

食蜂「話を聞いてくださいご主人様、この女は能力を使ってその缶コーヒーに睡眠薬を混入してるんですよぉ!!
   それも暗部で要人の誘拐何かに使われる超強力なやつを!!」

一方通行「何?」

結標「ちょ、は、はぁ!!?なななな、何を根拠にそんなぁ!!?で、デタラメ言わないでちょうだい!?」

食蜂「ふふふ、焦ってるわねぇ結標さぁん?残念でしたぁ、私の心理掌握の前では何人も嘘を吐けないの。
   あなたの考えていることは筒抜けなのよぉ、まるでラジオのオープンチャンネルみたいにねぇ」クス

結標「心理掌握……ッ!!あなた能力で人の頭の中を覗いたの!?最ッ低な女ね……!!!」ギリ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:03:24.06 ID:H7tk2IP1o

食蜂「ふん、私のご主人様を薄汚い妄想のダシに使ってるような人に何言われようと知ったことじゃないわぁ。
   そして今のあなたの発言、ご主人様に一服盛ろうとした事を認めるものだと受け取れるけどぉ?」

結標「はっ!?」

食蜂「どうやら間抜けは見つかったようねぇ。お馬鹿さぁん」クスクス

一方通行「……」

結標「ち、違うわよあっくん、私は本当にそんな事……」

食蜂「往生際が悪いわねぇ、さっさと地に這い蹲ってご主人様に許しを乞うた方がいいんじゃないかしらぁ?」

結標「ぐ、この女……(こうなったら実力行使でこの女を排除して……)」

食蜂「おっとっと、やめた方がいいわよぉ?私に不意打ちが通用しない事くらいは理解出来るわよねぇ?
   まぁどうしてもやり合いたいって言うんなら私は別に構わないけどぉ……
   試してみる?あなたが私をどこかに転移させるのと、私があなたの精神を支配するのと、どっちが早いか。
   もっとも、確実に先手を取れる私が負けるような事はないでしょうけどねぇ」

結標「く……こ、こうなったら……」

食蜂「……へぇ、面白い事を考えるのねぇ。無謀だと思うけどぉ」

一方通行「……?」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:04:07.94 ID:H7tk2IP1o

結標「あっくん!あっくんはこの女と私とどっちを信じるの!?」

一方通行「……はァ?」

結標「私は缶コーヒーに細工なんてしてないわ!!誓ってもいい!!」

食蜂「誤魔化されないでくださいねぇご主人様、
   この女の頭の中はご主人様と【自主規制】とか【放送禁止】とかしたいって事でいっぱいですよぉ?」

一方通行「引くわァ……」

結標「ちょ、ちょっと待ってそこまでは本当に思ってないわよ!?精々【閲覧規制】したいなと思ってるくらいで……」

食蜂「いいえ、あなたは自分を偽ってる……もしかして良心が邪魔してるのかしらぁ?
   でも深層心理までは騙し切れないわねぇ、あなたの本心は【閲覧規制】程度では満足しないと言ってるものぉ。
   それだけじゃないわねぇ、他にも【禁則事項】や【描写自粛】もしてみたいと思ってるはずよぉ」

結標「う、嘘、そこまで……私はそんなにも心からあっくんを愛していたのね……」

食蜂「そうねぇ、歪んではいるけどご主人様に対する愛情は認めてあげてもいいわぁ。
   ご主人様ぁ、道を誤ってはいますがこの女の想いは本物ですよぉ。それに免じてどうか寛大な処置を……」

一方通行「ドン引きだよちくしょうがァァァァァ!!!!
      何!?何なの!?何ですかァ!!【禁則事項】とか【描写自粛】ってェェェ!!!
      普通そンな事リアルにやりてェとか思わねェだろ!!?」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:04:55.74 ID:H7tk2IP1o

結標「……あ、そうだ!違うのよあっくん!私は本当に睡眠薬なんて盛ってないしそんな事したいなんて思ってないわ!
   この女の出任せよ!!だから安心して缶コーヒーを飲んで!ぐいっと!!」

一方通行「飲むわけねェだろ!!!アホかオマエェ!!!!」

結標「な、まさか私よりこんなぽっと出の奴隷女を信じるっていうの!?お姉ちゃん悲しい!!」

一方通行「何かもう俺が悲しいわ、色々と……」ハァ

食蜂「さぁご主人様ご命令を!!この変態女はどうしてくれましょう!?」

一方通行「うン、とりあえずオマエはもう帰れ。後は俺が処分しとくからよォ……」

食蜂「お断りですぅ!!」

一方通行「あァ!?」

食蜂「いつまたこのような事態がご主人様に降りかかるともわからないじゃないですかぁ!!
   かくなる上は私もこの地に住み付いてこの身を張ってご主人様をお守りする所存ですぅ!!」

結標「はぁ何言ってるのよ!?あんたみたいなのの居場所なんてないわよ!!」キッ

一方通行「おいふざけンな!!危ねェところに割って入ってくれた事にはそれなりに感謝するがそれだけはやめろ!!
      これ以上妙なモンが増えると俺が心労で死ぬ!!」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:05:40.00 ID:H7tk2IP1o

食蜂「そんなことにならない為にも私がお傍に仕えるんですよぉ!!
   ご安心くださぁい!!普段は影のようにひっそりと見守るだけにしますからぁ!!」

一方通行「……もういい第五位、ちょっと上向いてあーンしろ、あーン」

食蜂「へ?何ですかぁ突然?……えっと、はい、こうですかぁ?」アーン

一方通行「ほら、たァンとお飲み」ダバダバダバ

食蜂「おぼぁ!!おごごごごご……」ゴキュゴキュゴキュ

結標(!!!ま、まずいわ、睡眠薬入りの缶コーヒーがあの女の体内に……ッ!!)

食蜂「げふ、ぅぐぇぁ……」バターン

食蜂「……zzz」グー

一方通行「……おい結標、缶コーヒー飲ンだ瞬間寝落ちしやがったぞ?
      これで缶コーヒーの中に睡眠薬が仕込まれてたって事が証明されたなァ?」

結標「……でもちょっと待ってもらえないかしら、睡眠薬を仕込んだのが私だという証拠がないわ」

一方通行「うっせェ問答無用だボケがァァァァ!!!久々に星になってこいやァァァァァ!!!!」ベクトルパンチ!!

結標「んあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」バチュン


 * ―キラン


一方通行「はァ……ったく、厄日だな今日は……」

食蜂「zzz……」スピー

一方通行「……とりあえずこれも捨ててくるか。風紀委員の詰め所の前にでも捨てときゃ大丈夫だろ」ヨッコイセ

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:06:23.66 ID:H7tk2IP1o

――同日、夜


絹旗「一方通行、一方通行ー」トテトテ

一方通行「ン……どうかしたか、絹旗?」ゲッソリ

絹旗「超お疲れのようですね。そんなあなたにはいこれ、どうぞ」ス

一方通行「コイツは……缶コーヒー?どうしたンだ?」

絹旗「あぁ超安心してください、さっき外の自販機で買ってきた奴ですから何も細工はされてませんよ」

一方通行「いやそうじゃなくて、オマエが俺の為にコーヒー買って来るなンざ一体どォいう風の吹き回しだよ?」

絹旗「む、何ですかその言い草は!私だって偶にはあなたの事を超労おうという気にくらいなりますよ!
   特に今日一日のあなたの様子を見たりすると……」

一方通行「そうかァ……」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:06:49.84 ID:H7tk2IP1o

絹旗「何というか、今日一日本当に超お疲れ様でした。正直ここまで酷い事になるとは流石に思ってませんでしたよ……」

一方通行「オマエ何か知ってンのか?アイツらの奇行について」プシュ

絹旗「えぇまぁ……超面倒なんで詳しくは説明しませんけど、
   皆超悪気があったわけではないんでそこだけはわかってあげてくださいね」

一方通行「悪気がねェのがむしろ問題だろ……特に番外個体とかはなァ……」ゴクゴク

絹旗「超ごもっともですね。ところで一方通行、ほぼ丸一日ぶりの缶コーヒーはどうですか?」

一方通行「ン?あァうめェよ。ありがとな絹旗」プハァ

絹旗「いえいえどういたしまして……そこでですね、ちょっとばかり相談があるんですが」

一方通行「おォ何だ?何でも言ってみろ」

絹旗「……お小遣いを超増やしてください!!」

一方通行「ダメです」

絹旗「ぬあぁぁ!!!何でですか!!超缶コーヒー飲んだくせに!!」

一方通行「やっぱこの缶コーヒーはご機嫌取りの為か!!そンなこったろうと思ったわ!!」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:07:30.61 ID:H7tk2IP1o

絹旗「いいじゃないですかちょっとくらい増やしてくれても!!今の小遣いじゃろくに映画館にも行けないんですよ!?」

一方通行「あンまり金持たせるとオマエ学校サボッて映画見に行くだろォが!!ダメなモンはダメですゥ!!」

絹旗「ケチ!超ケチ!!過保護!!シスコン!!モヤシ!!童貞!!!」

一方通行「おま、モヤシと童貞は関係ねェだろ……」

絹旗「……もう一度聞きますよ一方通行、どうあっても小遣いを超増やす気はありませんか?」

一方通行「クドいンだよ、金の大切さを理解するまでオマエに通帳を返すつもりはねェ」

絹旗「そうですかそうですか、いいでしょう、ならばこちらも超最終手段に出ることにします!!」

一方通行「あァ?」

絹旗「あなたが小遣いをくれないというのなら、食蜂から超小遣いを貰うことにします!!」

一方通行「はァ!?オマエ何言ってンだ!?」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/23(月) 21:08:46.85 ID:H7tk2IP1o

絹旗「あれはあなたの奴隷ですから、あなたの妹的ポジションである私の超言いなりですしねぇ。
   『小遣いをよこせ』と命令すれば超たんまりくれる事でしょうよ」クククク

一方通行「絹旗、オマエ自分がどれだけえげつねェ事しようとしてっかわかってンのか!?」

絹旗「ふふ、どうします一方通行?大事な妹が赤の他人、
   それも能力のせいで抗えない状態の人間から金をせびるような超汚い人間に成り果てようとしてますよ?」

一方通行「俺を脅すつもりか、絹旗ァ……」ギリ

絹旗「私の事を超真っ当に育てたいんですよねぇ?奴隷から金を巻き上げるような人間には超なって欲しくないですよねぇ?
   ……さぁ、どうすればいいかもうわかってますよね?」ニヤリ

一方通行「ぐ……おォォ……」

絹旗「ふはははは!!この交渉を持ちかけられた時点で、
   最初に缶コーヒーを受け取った時点であなたの敗北は超確定していたんですよ!!」

一方通行「クソッタレがァァァァァァァ!!!!」




絹旗「超まいどありぃ♪」

一方通行「ちくしょう、ちくしょう……何か今日やられっ放しじゃねェか俺……」ガックリ

141 :>>1 [saga]:2012/07/23(月) 21:11:03.42 ID:H7tk2IP1o

本日の投下終了。
お勧めスレで偶にこのシリーズが電磁通行として紹介されてるんで
調子に乗って電磁通行風にしようとしてみましたが私の技量が不足しているが為にそうなりませんでした、罵って下さい


んで次の投下はかなり遅れるかもしれん、許せ!
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 21:30:54.78 ID:kpti63nM0
乙!
もともとバカが立てた釣りスレが元だし、あんまムリしなくていいよ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 21:35:57.32 ID:bN5Zn/pDO
おつー
電磁通行より童貞通行じゃね?

>>142
えっ
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 21:37:03.62 ID:xCn67o9uo
>>142
もしかしてこれと勘違いしてる?


一方通行「そンな実験で絶対能力者になれるわけねェだろ」part4
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1342483102/


145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 21:42:04.61 ID:L+0n5Y6Y0
食蜂に金渡すなと言うのは流石に無粋だな

>>1乙だが色々気にすんなよ、>>1が楽しいのが一番良いんだから
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 21:46:20.42 ID:+0zIdUJLo
>>143-144

あってるじゃん。
part4はどっかのバカが釣りスレたてて、それで>>1が書く事になった。
だから釣りスレが元だし、
>>1が最初始めた訳じゃないから無理すんなってことだろ?多分
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 22:09:53.90 ID:Txr/CTbDO
電磁通行風にしようとしたとか絶対嘘だろwwwwww


つーかお前ら釣りスレがどうのこうのとか>>1のモチベが落ちそうな事言うのやめようぜ
書いてくれてるんだから素直に楽しめよ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/23(月) 22:41:04.97 ID:OduBWqxko
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/23(月) 22:53:48.29 ID:Yx5Y1SBho
>>146
だからって>>1も嫌々スレ立てたわけじゃねえだろ
いちいち水指すこと言わんでいいよ
やめる時は>>1が勝手にきめりゃいいんだから
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/23(月) 22:57:41.72 ID:+0zIdUJLo
>>149
なんかごめん。
でもやめるとかそういうこと言いたかったわけじゃないんだ。
これから気を付けるよ、ごめん。
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/07/23(月) 23:24:13.66 ID:GH6v4FhAO
>>1
この調子でpart10くらいまでいって欲しいんだよ!
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/24(火) 02:39:13.32 ID:UF7AfnKB0
やっぱ面白いなあ
でも何でみさちきが奴隷化してるとか超忘れちゃったな、見返してこよ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/24(火) 16:41:25.08 ID:BIkqQQv4o
そういえばここのむぎのんは垣根にチンコ見せられてトラウマになってんだよな
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/24(火) 16:46:35.08 ID:lsLiAzwIO
>>153
その書き方ではまるで垣根が変質者の様ではないか
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/24(火) 17:46:52.00 ID:3thW4n3k0
乙、まさか二日連続で来てるとはな

この作品って確か原作で言うところの15巻まで進んでたよね…?
ということはマタニティブルーのあの人の出番がもうじき
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 03:16:20.89 ID:HRgKK4qx0
>>154
間違ってなくね?
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 09:14:51.84 ID:kB/jGJGDO
パンツ下ろす直前に蹴り潰されたからセーフだろ
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 11:57:18.78 ID:NhFVbHHqo
あぁそうだ乙女な麦のんなんだよな ジュルリ
159 :>>1 [sage]:2012/07/25(水) 18:52:12.70 ID:VqksX0C6o

―小ネタ的番外編、アレイスターさん




アレイスター「〜〜♪」

エイワス「……どうしたんだアレイスター、今日はやけに上機嫌じゃないか」

アレイスター「む?……ふふ、隠していたつもりだったのだが、やはりあなたはお見通しか」フフフ

エイワス「さっきからうざったいくらいドヤ顔で鼻歌を歌っていたからな。
      いかな私と言えどいい加減つっこむ気にもなろうというものさ」

アレイスター「他ならぬあなたの問いだ、私も誠意を持って答えようじゃないか」

エイワス「鼻歌とドヤ顔をやめてくれるだけでも構わないのだが、まぁいい、聞かせてもらおうか。
      此度、性懲りもなく私を現出させたのはそれを聞かせたいが為なのだろう?」

アレイスター「聞いてくれエイワス、ついに私の夢の一つが実現したのだ」

エイワス「うん?それはつまり、予てから君がご執心だった『プラン』がついに成就したと言う事なのか?
      だがそれは妙だな、前回私を呼び出した時君は『プランが思い通りに進まない』などと散々に嘆いていた筈だが」

アレイスター「夢の一つ、と言っただろう?今日成就したのは『プラン』とはまた別の夢と言う事さ」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:52:57.00 ID:VqksX0C6o

エイワス「ほう、君に『プラン』以外に生きる目的が、
      それも『プラン』と同列に語るほどのものがあったとは思わなかったな、素直に驚いたよ」

アレイスター「無理もない、こちらの計画についてはこれまで誰にも漏らさず水面下で進行させていたのだからな」

エイワス「そこまで厳重に押し隠していたものが実を結んだ、と。なるほど、少しばかり興味が湧いてきた」

アレイスター「そうだろう、あなたならそう言うと思っていた。
        見たまえエイワス、これが先程完成したばかりの私の夢の結晶だ」ス

エイワス「……?何だそれは?その、今君が懐から取り出したメガネのようなものが君の夢なのか?」

アレイスター「そうだとも。これこそ有史以来人類が求め続けたものだ」

エイワス「ふむ、そんな一見何の変哲もないメガネがか?」

アレイスター「そう、これが人の夢であり、人の望みであり、そして人の業だ」

エイワス「そこまで言うのならば是が非でも聞かせてもらおう。そのメガネは、一体どういうものなのかな?」

アレイスター「ふふふ、聞いて驚くなよエイワス」

エイワス「あぁ」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:53:44.65 ID:VqksX0C6o

アレイスター「いや、だがどれだけ心構えをしようが聞けばやはり驚いてしまうだろうな……何せ相当な代物だ……」フフフ

エイワス「いいから早く説明してくれないか?興味がある振りをするのも結構面倒なものなんだぞ?」

アレイスター「そう急かすものじゃないな、エイワス。全くあなたらしくもない、焦っているのか?」

エイワス「帰るぞ?」

アレイスター「良く聞くんだエイワス、これはな……」

エイワス「君は何と言うかヘルパーさんしか話し相手のいない寂しい独居老人のようだな」



アレイスター「これは、服が透けるメガネだ」ドン



エイワス「……は?」

アレイスター「透けるんだよエイワス、この世のあらゆる素材で作られたあらゆる衣服がな」

エイワス「……そうか」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:54:27.00 ID:VqksX0C6o

アレイスター「驚いて言葉も出ないとみえる。だがそれも仕方がないか、何せそれほどの発明品なのだから」

エイワス「あぁ、全く君は本当に私を驚かせてくれるよ、無論イヤな意味でだが。ちょっと死んでくれないか?」

アレイスター「聞くんだエイワス、これさえあれば合法的に裸を見放題というわけだ。
        いかがわしい雑誌の通販などで売っている粗悪品とはワケが違う、これをかけると本当に服が透けて見えるのだよ」

エイワス「そうかそうか、それは凄い発明だな。死ねばいいのに」

アレイスター「それもただ透けて見えるだけではない、透け具合の調整も出来る優れものだ。
        これによりアウターだけを透けさせ下着姿を眺めたり、
        果ては服の極一部位だけを透けさせるという離れ業も可能となっている」

エイワス「そうか、死ね」

アレイスター「もしも世界中の男全員がこのメガネを手にすることが出来たなら、
        戦争などという愚かな行為はきっとこの世から消え失せてしまうだろうな。
        このメガネはそれほどの可能性を秘めたものなのだよエイワス。エロスの力は世界を動かすぞ」

エイワス「そこまでアホだったか人類」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:54:57.88 ID:VqksX0C6o

アレイスター「それでだ、エイワス。私は何もこのメガネを自慢したいが為だけにあなたを現出させたわけではない。
        むしろこの話を聞かせるのは本来の目的の二の次だ」

エイワス「あぁそれは朗報だ。本当にこれだけの為に呼ばれたと言われていたら君を殺していたかも知れないからな」

アレイスター「ではエイワス、本題に入ろう」

エイワス「そうしてくれ、と言いたい所だが……何故だろうな、イヤな予感がして堪らないよ」

アレイスター「エイワス……このメガネで、あなたを視姦させてくれないか」

エイワス「君はどこで道を間違えた?いや間違えたのは私なのか?君に知識(性的ではない)を授けた私のミスなのか?」

アレイスター「思えば、あなたの美しい姿に私はずっと焦がれていた……」

エイワス「やめろアレイスター、やめるんだ。そんな恋する乙女のような目で見るんじゃない。キモい。
      死んだ妻と子供が草葉の陰で泣いているぞ」

アレイスター「死者はどこにもいない。失われたものは二度と戻ることはない。
        時は決して逆しまに流れることはないよ、エイワス」

エイワス「あぁうん、そうだな」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:55:30.89 ID:VqksX0C6o

アレイスター「そういう訳だエイワス、見せてもらうぞ、あなたの全てを……」スチャ

エイワス「許可した覚えはないしどういう訳なのかもサッパリわからないが……まぁいい、好きにするがいいさ」

アレイスター「……ん?」

アレイスター「……」ス

アレイスター「……」スチャ

アレイスター「……どういう事だ」ス

アレイスター「……」スチャ

アレイスター「何故……」

エイワス「どうしたのかなアレイスター、そんなに何度もメガネを付けたり外したりして」

アレイスター「故障……いや馬鹿な、そんなはずは……」ブツブツ
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:56:19.49 ID:VqksX0C6o

エイワス「ふ、やはり透けないか。まぁ安心したまえアレイスター、別にそのメガネが壊れているわけではない。
      それはそうと君メガネ似合わないな」

アレイスター「何?と言う事はあなたが何かやったのか!?何故だ!!何故あなたが私の邪魔をする!!?」

エイワス「そんなに激昂する事か?と言うか何故も何もないだろう、
      君のやろうとしている事を鑑みれば私がそれを邪魔するのは極めて自然だと思うんだが」

アレイスター「エイワァァァァァス!!!!」

エイワス「いやだからそんなに怒るなアレイスター。そもそも実際に私が何か邪魔をしたわけではないよ」

アレイスター「何だと?ならば何故透けない!!あなたが何かしたとしか考えられないだろう!!」

エイワス「落ち着くんだアレイスター、落ち着いて良く考えろ。簡単な事だ、私のこれはそもそも服じゃない」

アレイスター「……何?」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:56:45.73 ID:VqksX0C6o

エイワス「確かに服のように見えるかもしれないが私のこれは身体の一部のようなものだ。
      ほら、手足と服に境目とかないだろう?」

アレイスター「……本当だ」

エイワス「君は今まで気付いていなかったのか?こういう形で現出しているんだから
      服のように見えるものも全て含めて私単体だよ。『どんな服でも透けて見える』との君の弁だが、
      逆を言えば服以外を透けさせる事は出来ないようになっているんじゃないか?」

アレイスター「なんという事だ、なんという……」

エイワス「残念だったなアレイスター、透けて見えなくて」

アレイスター「という事はだ、エイワス!!」

エイワス「うん?」

アレイスター「あなたは常に全裸だったという事なのだな!?」

エイワス「うわぁそういう方向に受け取っちゃうかぁ……」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:57:25.33 ID:VqksX0C6o

アレイスター「最初から全裸だったのなら透けないのも合点が行く!!何せ透けさせるものがないのだからな!!」

エイワス「アレイスター、君は少し疲れているようだ。学園都市は理事会に任せてしばらく休みたまえ。100年か200年ほど」

アレイスター「話を逸らすなエイワス!!あなたはいつもいつも全裸で人前に現れる変態だったという事なのだろう!?」

エイワス「何度も言うが落ち着けアレイスター。ノーマルだとかアブノーマルだとか
      そういう君達の歪んだ価値観を私はよく理解出来ない。
      それに、いいか?例え私が本当に君の言う所の全裸状態だとしても、
      少なくとも見た目は服を着ているように見えるわけであり、実際君は今まで気付く事なく……」

アレイスター「言い訳をするなこの淫乱守護天使め!!どんな気分なんだ!?公然と全裸でいるというのは!!
        気持ちいいのか!?興奮したか!?どうなんだ!?」

エイワス「……もう帰るぞ、出来れば君の顔は二度と見たくない。死んでしまえ」シュン

アレイスター「待てエイワス!!まだ話は終わっていない!!せめて公然露出の感想だけでも聞かせるんだ!!」

アレイスター「エイワス!!エイワァァァァァァス!!!!!」

168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:57:57.82 ID:VqksX0C6o

アレイスター「……本当に帰ってしまったようだな……何故だ……」

アレイスター「全く、気難しい存在だ。やはりあれの考えていることを人の身で理解するのは至難いう事か」

アレイスター「だがまぁいい、収穫はあった。それに今はこのメガネの性能を確かめるのが先だな」

アレイスター「エイワスで性能のチェックを出来ればベストだったのだが……
        過ぎたことを言っても仕方がない、代役を立てるとしよう」

アレイスター「だが誰を代役にするか……モニター越しでは流石にこのメガネも効力を発揮出来ないし、
        誰かを直接ここに呼ぶ必要があるというのは少しばかり問題だな」

アレイスター「……面倒な時は土御門に丸投げするか」

アレイスター「そういえば土御門には義妹がいたな……それもありか」フム

アレイスター「とにかくまずは土御門を呼ぶとしよう」

アレイスター「………あぁ私だ、土御門を至急こちらによこしてくれ」

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/25(水) 18:58:35.33 ID:VqksX0C6o

土御門「……何の用だアレイスター、突然呼び出して」

アレイスター「来たか土御門、流石に早いn……」

土御門「どうした、突然言葉を詰まらせて?……ん、何だそのメガネ?」

アレイスター「……」(E:服が透けて見えるメガネ)

土御門「おいアレイスター、さっさと用件を言え。俺も暇じゃ……」

アレイスター「う………おげぁ、おごおぉああぁぁぁぁぁ!!!!」ブボァ

土御門「うお!?ちょ、何吐いてるんだお前!?ビーカー内でそんな盛大に吐き散らして大丈夫なのか!?」アセアセ

アレイスター「ば……やめろ!!近寄って来るな!!そんなものを私にアップで見せ付けるんじゃ……おごえぇぇぇぇ!!!!」ゴボゴボゴボ

土御門「あ、アレイスター!?待て待て!何を勝手に死にそうになってる!?お前が死ぬと色々面倒なんだぞ!!?」

アレイスター「い、いいから、ちょっと離れてくれ……というか私の視界から消えtうぼぇあぁぁぁ!!!!」ゴボッ

土御門「アレイスタァァァァァ!!!!」

170 :>>1 [saga]:2012/07/25(水) 18:59:02.41 ID:VqksX0C6o

投下終了

なんだこれは
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/07/25(水) 19:22:39.49 ID:lWSW4a5ho
こっちの台詞だよwwwwww激しく乙!
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 19:32:11.48 ID:L73jKGEE0

淫乱守護天使ってエロゲか何かでありそうだな
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/25(水) 19:35:14.08 ID:+xw5O3LO0
あぁ、なんかもうだめだ、この学園都市w
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 20:28:04.52 ID:71XfwCoDO

…あれ?これって透視能力者なら普通に出来るんじゃね?
ちょっと能力開発受けてくる
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/07/25(水) 20:29:36.61 ID:9NZwcEMAO
乙!
結標を呼んでおけば…いや、ダメだwwww
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/25(水) 20:32:25.38 ID:B/Ju/JL8o
>>174
残念ながら学園都市製の服はきっちり対策してある
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/25(水) 21:58:03.64 ID:pZrJ388Xo
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/07/25(水) 22:46:39.36 ID:kB/jGJGDO
>これが人の夢であり、人の望みであり、人の業だ

何をクルーゼみたいなこと言ってんだ、と思ったが
そう言えば声優同じだったな
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 18:03:40.81 ID:l5JR2DIIO
未練がましい>>1だなぁ
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/07/26(木) 20:55:36.04 ID:DY/fRGWG0
いちおつ!
アレイスターざまぁwwwwww
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/26(木) 23:00:56.65 ID:JUOowF7DO
終わらせたはずのスレを半ば無理矢理再開させられた上に
未練がましいなどと見当違いに罵られる>>1がかわいそうで仕方ない
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/26(木) 23:56:48.77 ID:uOin1EpXo
まぁドMだし今頃ビクンビクンしてるだろ

ここの一方通行さんはそろそろ新しい出会いを探すべき!
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/27(金) 00:32:15.30 ID:kHrrQ1Vg0
仮に未練がましいとしても面白いから何の問題もない

>>182
短めの髪の毛・大人しい……となると
おお該当するキャラがいるぞ しかもストーカーになるとも思えないのが!
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/07/27(金) 08:54:47.12 ID:UdFpggD4o
そうだな未練がましいよな!
よし!それじゃもうこんなスレすっぱりやめちまおう!そうしよう!
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 12:11:51.81 ID:NW5RdPxSO
なんだコイツ
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 12:39:34.63 ID:y3JG/A3mo
ほら今日暑いから
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/27(金) 12:41:04.68 ID:zF3lJNG8o
そもそも未練がましいの意味がわからん

>>1が自分でスレ立てて続編書くのがなぜ「未練がましい」になるんだ?
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/27(金) 15:36:42.92 ID:02M7gZ0IO
>>187夏休みなのよ
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/27(金) 17:35:20.19 ID:cRpvIljLo
おお、復活してたの今気付いた
やだ嬉しい
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/28(土) 10:16:13.10 ID:nbtNlVJIO
こち亀みたいにずっと続くのかな
いずれあの時終わってればとか言われんのかな
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/28(土) 23:58:23.46 ID:GZfXxMUGo

御坂「結標さんは?」

一方通行「結標」

御坂「絹旗さんは?」

一方通行「絹旗」

御坂「私は?」

一方通行「超電磁砲」

御坂「……」

一方通行「……何だよ?」

御坂「別に……続けるわよ、番外個体は?」

一方通行「番外個体」

御坂「妹達は?」

一方通行「それぞれの検体番号」

御坂「……第二位の人は?」

一方通行「垣根」

御坂「じゃあ、私は?」

一方通行「超電磁砲」

御坂「何でよ!!?」バンッ

一方通行「何がだよ!?」ビクッ
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/28(土) 23:58:52.89 ID:GZfXxMUGo

絹旗「えぇい、朝っぱらから二人して何を超騒いでるんですか!!
   テレビの音が聞こえないから超やめてくださいよ!!」キッ

一方通行「騒いでンのはこの馬鹿一人だけだっての!俺は絡まれてンだよ!」

御坂「誰が馬鹿ですって!?それよりもっかい最初から行くわよ!!結標さんは!?」

一方通行「だァから結標は結標だろォが!!」

御坂「私は!?」

一方通行「オマエは超電磁砲だろ!?何だってンだ!?」

御坂「あ゛ああああぁもう!!!!」バンバンバンッ

一方通行「おいテーブル叩くのやめろアホ!!コーヒー毀れるだろォが!!
      ホント何なンだオマエ!?どォ答えりゃ満足すンだよ!?」

絹旗「超うるせぇつってんでしょうが二人とも、一体何をやってんですか?」

一方通行「何やってンのかは俺が聞きてェよ!!
      コイツがいきなり『名前の呼び方がおかしい』とかなンとか難癖つけてきやがったンだよ!!」

絹旗「はぁ?えっとそれはつまり、一方通行が皆を呼ぶときの呼び方が超変だ、という事ですか?」

御坂「そうよ!絶対に変だから!!」

一方通行「変じゃねェし仮に変だったとしてもオマエにそこまれキレられる謂れはねェ」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/28(土) 23:59:28.49 ID:GZfXxMUGo

絹旗「あんまり意識して聞いた事はありませんでしたけどそんな変ですかね?
   一方通行、ちょっと身近な人達をどんな風に呼んでるか超言ってみてください」

一方通行「あァ?さっき超電磁砲にも言ったンだがな……えっとォ、まず垣根は垣根だろォ?」

絹旗「垣根ですね」

一方通行「結標は結標だしオマエの事は絹旗って呼ンでンだろ?」

絹旗「超普通ですね」

一方通行「番外個体は番外個体、布束は布束、妹達はそれぞれの検体番号、どこも変じゃねェよな?」

絹旗「後者の二つはよくわかりませんけど、特に超変だとは思いませんね」

一方通行「だろ?ンで、コイツは超電磁砲、と。なァ、普通だろ?」

絹旗「えぇ、全く持って超普通d」

御坂「普通じゃないわよ!!どう聞いてもおかしいのがあったでしょ!?」

一方通行「あン?」

絹旗「はい?」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/28(土) 23:59:59.60 ID:GZfXxMUGo

御坂「何でわからないのよ二人とも!?最後よ最後!!明らかに変だったじゃない!!」バンバン

絹旗「超最後と言うと、御坂の呼び方ですか?」

一方通行「オマエは超電磁砲だろ?どこかおかしい点があるか?それとテーブル叩くのやめろ」

御坂「おかしいってば!!何で皆の事は普通に名前で呼んでるのに私だけ能力名なのよ!?」

一方通行「はァ?」

絹旗「あぁーなるほど……」

御坂「差別!これは明らかな差別よ!!何か私が能力以外に取り得がないみたいじゃない!!」バンバンバン

一方通行「実際問題能力なかったらただの残念な子だろオマエ……
      あとテーブル叩くのホントやめてくれねェ?ヒビ入って来てるから」

御坂「うっさいうっさい!!ま、前にも言ったでしょ!?私は能力名とか序列で呼ばれるのはあんまり好きじゃないの!!」

一方通行「……あァそォいやそンな事言ってやがったな」

絹旗「超言ってましたね、そういえば」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:00:25.60 ID:piuQt/ZRo

御坂「でしょ!?だ、だからその、ね?あの、私の呼び方を変えて欲しいなって、ね?
   能力じゃなくて私個人を見て欲しいって言うか、その……」ゴニョゴニョ

一方通行「はァ……?」

絹旗(多分御坂も名前で呼んで欲しいんでしょうね)ヤレヤレ

一方通行「今更呼び方変えンのかよ?俺の中でオマエはもォ超電磁砲で定着してンだが」

御坂「『自分だけの現実』の再構築でも何でもやればいいでしょ!!
   と、とにかく私はもう能力名や序列で呼ばれるのはイヤなの!!私には御坂美琴って名前があるんだから!!」

一方通行「こンな下らねェ事で『自分だけの現実』の再構築をやらせる気なのかよオマエは」

御坂「下らなくなんかない!!それだけ私は今の呼ばれ方がイヤなんだから!!」

一方通行「あァはいはいわかりました、つまりは能力名でも序列でもねェ呼び方に変えりゃいいンだろォ?」

御坂「そ、そうよ、素直にそうすればいいのよ!で、でもあれよね、『御坂』って呼び方じゃ妹達の一人称と被っちゃうし、
   し、仕方がないから『御坂』以外の呼び方でも許してあげるわ」

絹旗(これはさり気なく『下の名前で呼べ』と超アピールしているのでしょうか……もう素直にそう言えばいいのに)ハァ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:01:07.94 ID:piuQt/ZRo

一方通行「ンじゃァ今日からオマエの事は『オリジナル』って呼ぶからな。それでいいンだろ?」

御坂「…………あ、え?おりじ……は、何それ?何で?」

一方通行「オリジナルな、妹達のクローン元って事で。結構しっくり来るだr」

御坂「来るかボケがあぁぁぁぁ!!!!何でそうなんのよおおおおおおお!!!!」バチバチバチィ!!

一方通行「だから何でいきなりキレンだよオマエ!?反射だ反射ァ!!」ペカーン

絹旗「一方通行、あなた超ワザと言ってますよね?流石にちょっと御坂がかわいそうですよそれは……」

一方通行「あァ?何が?なンでかわいそうなンだよ?」キョトン

絹旗「え、素?超素で言ってるんですか?あの、何で普通に名前で呼んであげないんです?」

御坂「そうよそうよ!!何でそんな頑なに私の名前を呼ぼうとしないわけ!?呼びなさいよ名前!!」キッ

絹旗「あ、素直になってる」

一方通行「はァ?だってオマエ、前に名前で呼ンだら『気持ち悪いからやめろ』とか言いやがったじゃねェか」チッ

御坂「……あっ」


※part1 >>669辺り参照。

197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:01:34.48 ID:piuQt/ZRo

絹旗「そんな事言ってたんですか御坂……名前で呼んで貰えないの超自業自得じゃないですか……」

御坂「だ、だってあの時はこんな事になるだなんて……て言うか忘れてたし……」

一方通行「暴言って言った方はすぐに忘れっけど言われた方は結構長いこと覚えてるモンなンだぜ?」

御坂「う……あ、あの時は悪かったわよ!も、もう言わないから、だから、安心して名前で呼んでもいいのよ?」

絹旗「何でそんな超上から目線なんですか」

一方通行「ンな都合のいい事言ってよォ、いざ俺が名前で呼ンだらまた
      『気持ち悪い』だの『死ね』だの言うつもりなンだろ?そォいう事言われると結構へこむンだぞ?」

御坂「ちょ、死ねなんて言った事ないでしょ!?」

絹旗「御坂……」

御坂「いやいや本当にないって!!死ねは流石に!!」

一方通行「実際に言葉には出してねェかも知れねェが、殺さンばかりの殺気をぶつけてきた事は何度かあったろ」

御坂「う……」


※part1 >>252辺り参照。

198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:02:01.92 ID:piuQt/ZRo

絹旗「御坂ェ……」

御坂「む、昔の事!!昔の事よ!!あ、あの時はコイツから妹達を守るって事で頭がいっぱいだったから……」

一方通行「ンでオリジナル、他になンか用はあンのか?ねェンなら俺はそろそろ出かけてェンだが」

御坂「オリジナルって呼ぶな!!私には御坂美琴って名前があんのよ!! 御 坂 美 琴 !!ほら復唱して!!」

一方通行「うるせェからちっと黙ってろオリジナル。何が不満なンだよオリジナル。
      能力名でも序列でもねェし、ちゃンとオマエの希望に沿った呼び方だろォがオリジナル」

御坂「オリジナルオリジナル連呼すんなちっくしょおおおおお!!!!」バチバチバチバチ

一方通行「おい家ン中で電撃撃つのはやめろつってンだろ、家電製品が壊れっから」ペカーン

絹旗「家電製品が壊れるのは一方通行が超あらぬ方向に反射するからですけどね」

一方通行「反射せずに電撃喰らって死ねってか?」

御坂「もういい!もう怒った!!今日は寮に帰る!!」ムキー

一方通行「あァ?……おォ、好きにすればいいンじゃねェか?それ別に俺にデメリットねェし」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:02:32.03 ID:piuQt/ZRo

御坂「それと妹達にも言いつけてやるから!!」キッ

一方通行「何を言いつけるンだよ……何もしてねェだろ俺……」

御坂「ふん!アンタなんかあの子達に嫌われりゃいいのよ!!ばーかばーか!!」ダッ

一方通行「おいやめろ、小学生かオマエは」

絹旗「捨て台詞が超情けない……御坂ってこんなに超残念な人でしたっけ?」

一方通行「最近はかなりマシになってたンだがなァ……こンだけ残念なオリジナルを見たのは久々だったぜ……」

絹旗「相対的に一方通行が超マトモに見えるって相当ですよね……」

一方通行「ところで絹旗、呼び方に関して俺も一つ気付いた事があンだが、ちょっといいか?」

絹旗「はい、なんでしょう?」

一方通行「俺がオマエの事『絹旗』って呼ぶのおかしくねェ?」

絹旗「……?どこも変じゃないと思うんですが……むしろそれ以外にどんな呼び方が?『窒素装甲』とでも呼びますか?」

一方通行「そンな他人行儀な呼び方しねェよ。いいか絹旗、俺とオマエは実の兄妹なンだぞ?
      兄貴が妹の事苗字で呼ぶなンざ不自然だと思うわねェか?」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:02:57.30 ID:piuQt/ZRo

絹旗「いやまず実の兄妹じゃありませんよね?私あなたに超拉致られて半強制的にここに住まわされてるだけですよね?
   暗闇の五月計画の被験者ってだけで血の繋がりとか一切ありませんよね?」

一方通行「いやいや間違いなく兄妹だぜ?ほら、こいつを見てみろ」ペラ

絹旗「はぁ?何ですかこの紙……ん、戸籍?私の?」ヒョイ

絹旗「……」ジッ

絹旗「………ぬああぁぁぁ!!!?本当に私と一方通行が戸籍上で超血縁関係になってるうぅぅぅ!!!」ガガーン

一方通行「な?」

絹旗「な?じゃありませんよ!?何ですかこれ超改竄しやがりましたね!?なんて事してくれてるんですか!!?」ワナワナ

一方通行「まァ細けェ事気にすンな。とにかくこれで俺とオマエが社会的には実の兄妹になってるって事はわかったろ?」

絹旗「超納得いかねえええええ!!!何か嫌だあああああ!!!!」

一方通行「絹旗、この世界は理不尽で満ちてンだよ。皆そォいうモンを受け入れて大人になってくンだ」

絹旗「諭すような口調で何言ってるんですか!?私にとっちゃあなたが超理不尽の塊ですよ!!
   あなたのせいで超無用な理不尽を被ってますって!!」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:03:24.49 ID:piuQt/ZRo

一方通行「とにかく、そォいうわけでちょっとオマエの呼び方を変えてみようと思ってンだがどうだ?」

絹旗「はぁ……まぁ別に構いませんよ。どれだけ抵抗しようとあなたは我を超押し通すでしょうし……
   それに私は御坂と違って別に呼ばれ方に拘りとかありませんしね、
   どうぞ窒素装甲でもナイトロジェンでも絹旗様でも超好きに呼んでください。ちなみに最後のが超お勧めです」

一方通行「だァからそンな他人行儀な呼び方はしねェつってンだろ。つーか絹旗様ってなンだおい」

絹旗「うん?それじゃ何と呼ぶつもりなんです?」

一方通行「兄が妹を呼ぶンだからやっぱり下の名前でってのが自然じゃねェか?」

絹旗「うぇ、下の名前ですか……何かちょっとキモいんですが……」

一方通行「キモくねェよ、兄妹なら当然だ」

絹旗「だから兄妹では……いえ、兄妹になってるんでしたね、超ちくしょう……」

一方通行「それじゃ呼ぶぞ?いいか?いいな?」

絹旗「はいはいもう煮るなり焼くなり超好きにしてください」ヤレヤレ

一方通行「よし……」スーハー

絹旗「……別に深呼吸しなくてもいいでしょうに」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:04:00.02 ID:piuQt/ZRo

一方通行「馬ッ鹿、大事な妹をはじめて下の名前で呼ぶンだぞ?相応の心構えが必要なンだよ」スー

絹旗「そんなもんですか」

一方通行「そンなもンだ」ハー

絹旗(……そう言えば誰かに下の名前で呼ばれるって何気に超初めての経験ですね)ハッ

一方通行「……」

絹旗(名前で呼んでくれるような親はいませんでしたし、知り合いは皆『絹旗』って呼びますし……
   ……そう思うと何だか超緊張するというか、むず痒いというか……)モジモジ

一方通行「……」

絹旗(く、こんな事で動揺してると思われるのは超屈辱です!落ち着け私、超落ち着け……)ドキドキ

一方通行「……」

絹旗(大丈夫、下の名前で呼ばれるだけです。たったのそれだけです。
   少しばかり呼ばれ方が変わるだけじゃないですか、超なんてことありませんよ!)
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:04:29.48 ID:piuQt/ZRo

一方通行「……」

絹旗(でも、ちょっと楽しみなような、それでいて怖いような……)ドキドキ

一方通行「……」

絹旗(下の名前で呼ばれるって超どんな感じなんでしょうね……)ドキドキ

一方通行「……」

絹旗「……」ドキドキ

一方通行「……」

絹旗「……」

一方通行「……」

絹旗「……超長いわ!!いつまで溜めてるんですか!!!?」

一方通行「あ?あァ悪ィ、何かいざ下の名前で呼ぼうとすると緊張しちまってよォ」ポリポリ

絹旗「この超チキンが!あなたがそんなだからこっちまで変に緊張してくるんですよ!!」

一方通行「何つーか、結婚相手の連れ子をはじめて名前で呼ぼうとするお父さンみてェな気分だわ」

絹旗「意味がサッパリわかりません!!それよりこっちは超待ってるんですからさっさと呼んでください!!」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:04:55.66 ID:piuQt/ZRo

一方通行「わかったわかった、ンじゃァ行くぞ?」スーハー

絹旗「もう深呼吸はいいですってば……」

一方通行「最愛(もあい)」

絹旗「うおおォォォォい!!!モアイじゃねェよモアイじゃよォォォォ!!!
   『さいあい』だつってンだろォォォォォ!!!!」

一方通行「ンなにキレンなよ、オマエも緊張してるみてェだったから
      場を和ませる為にちょっと冗談言ってみただけだってのに」キーン

絹旗「超重いんですけど!?私がどんな想いで名前を呼ばれるのを待ってたと思ってるんですか!?
   人生で初めて下の名前呼ばれるんだって超期待してたんですよ!?」

一方通行「……悪ィ、そンなに期待されてるとは思ってなかったわ」

絹旗「ふん、もういいですよ。あなたのような超ダメ人間に期待したのが間違いでした」ケッ

一方通行「悪かったって、今度は真面目に呼ぶから聞いてくれ。な?」

絹旗「最初から超真面目にやってください。私も暇じゃないんですよ!」

一方通行「それじゃ今度こそちゃンと呼ぶからな?行くぜ?」

絹旗「はい」ゴクリ
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 00:05:30.68 ID:piuQt/ZRo

一方通行「……さィァィ」ボソボソ

絹旗「ちっちゃ!!声超ちっちゃ!!最初の『さ』くらいしかマトモに聞き取れませんでしたよ!?」

一方通行「ダメだこれ、予想以上にハードル高ェ……
      こう、改まって下の名前呼ぼうとすると何か変に意識しちまってすげェ恥ずかしい」カァー

絹旗「自分から下の名前で呼びたいって言い出したくせに何ですかその体たらく……」

一方通行「あれだ、ママとかパパ呼びからお母さんお父さん呼びに移行してェンだけど
      どンなタイミングで呼び方変えればいいのかわからねェし
      面と向かっていきなり違う呼び方すンのが気恥ずかしくてどォすりゃいいか悩んでる思春期の子供みてェな気分だ」

絹旗「だから超わかりませんって……全くこれだから女慣れしてない超チキンモヤシは……」

一方通行「やっぱ当分は絹旗呼びだわ、うン。悪ィけど」

絹旗「あなたはもし万が一恋人が出来ても名前で呼んだりは超出来なそうですね……」ガックリ

206 :>>1 [saga]:2012/07/29(日) 00:08:26.55 ID:piuQt/ZRo

投下終わり

しかしそうか、未練がましいか……
過去作にすがりついてるように見えちゃうのかね
流石に二回も連続して釣りスレ乗っ取りみたいな真似するのは調子に乗りすぎたって事かな

当分頭を冷やすことにするよ、うん
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 00:09:29.48 ID:yA7s+EUIO
長編作家様乙
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/29(日) 00:09:48.49 ID:VXr3cojKo
いやいや 気にすんなよ
普通は続き投下されると喜ぶもんだろ
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 00:13:17.45 ID:/s1wIl17o
おっつおっつ
基地外の言うことなんて気にしなくていいから続けてほしい
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 00:19:17.86 ID:s5K2L29Fo
今夏休みだからあんまり気にしない方がいい


少なくとも俺は楽しみにしてるよ
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 00:53:08.76 ID:fEynIyFDO
乙!
今回は残念な美琴さんもモアイちゃんもはっきり名前で呼べない一方さんも皆可愛かったww

俺も楽しみにしてるよー
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/07/29(日) 00:57:25.11 ID:WhZi6mue0
言っとくけど俺すげー楽しみにしてっかんな!ガンガン続けてくれよ!
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/07/29(日) 01:02:23.30 ID:/Ex7otdvo
お、俺は別に楽しみになんかしてないんだからねっ!
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 01:07:00.42 ID:dt5O0NdTo
可愛くてニヤニヤすんなちくしょう乙
復活してくれて嬉しかった。毎回楽しませてもらってる
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 02:21:43.04 ID:hMyPsSr20
未練がましいとか言う奴の50倍は楽しみにしてる人がいるぜ。オレの数少ない楽しみだから続けてほしい
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/07/29(日) 02:30:21.16 ID:+FsOnY+Mo
御坂が普通に気持ち悪いって言ったことを謝れば問題なかったのかもなww
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/29(日) 02:32:30.23 ID:j4zNNdHxo
ネガティブな意見は少数でも目立つもんだ

このスレを見てるほとんどの奴は楽しみにしてるんだぜ
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/07/29(日) 02:56:37.45 ID:pswXkREAO
きぬはたも一方さんもかわいい!面白かった!
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 08:47:43.54 ID:yA7s+EUIO
儲の擁護が凄まじいwwww
もっとおだてないといじけて書いてくれなくなるぞ?
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 09:02:58.68 ID:aGpOE9VIO
>当分頭を冷やすことにするよ
投下ペースを落とす口実ができたよ!やったね>>1ちゃん!

頭を冷やして投下しにきてね待ってます
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/29(日) 11:17:56.92 ID:PDw32WrAO
未練がましい>>1がんばれ
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 11:40:52.07 ID:rnhYFCze0

パート数が二桁を軽く超えてるとかなら言いたくなる気持ちもわからんでもないんだけども
まだそんな長くないしなぁ
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 15:09:41.32 ID:HbU6H2qB0

このスレが復活したの嬉しかったし俺は楽しみにしてるよ
224 :>>1 [sage saga]:2012/07/29(日) 17:11:26.16 ID:piuQt/ZRo

                            '"´ ̄ ̄ 丶ヽ.
                        〃          i i
                         l:!         i i
    |  |                   ゝ        / ノ
 \      /                ....-‐イ… ─-  _ 、          \ | | /
\           /             ..´     ′        ヽ         \      /
_  争  も  _          /  . '’   / ! ヽ.     ヽ. ヽ \     ._   争   _
_  え  っ  _           .′ /     .′ノ 、 \_彡、 ヽ  ヽ ヘ    _    え   _
_   : . と   _         ./       //  丶. ヽ `ヽ. !  i:      _    :   _
_  :      _       ./    ′∧/  ′′∧ U   ! !  ! 、j     _   :    _
                  //  ' - =彡i    ′′/  i/  ! !   ト  ヽ.
/          \      / j/   :!‐ i=トハ/ /ー≧イテミゝ|! !人 ヾ \  /        \
 /  |  |  \      /イ∧   |,ィテ ミ乂/::::: r少   jノ'v‐‐、||小,トー ゝ ../ | | \
                    !ハV |V r少 ::::::::::::::::: ⊂⊃/ /⌒i || |                 ,ィ /〉
                 .i! |:!\レ′  :: 、 ::::::::::::::      r ノ八|.               / レ厶イ
                   ゝ.|:!  ⊂⊃   -──-         _ イ、 \              /   ⊂ニ、
                    .ゝ  |八     |/´ ̄|      厂 :..:リ:. ヽ. 、 、         _, -‐'    ⊂ニ,´
    r 、  _              .j:.:.:.\   ` 一 ′   イ.::.:.:|:..:.:.:ハ:.:i\ト-ゝ    ,.-‐T   _,. -‐'´ ̄
    くヾ; U|             ./ノ:/ !:.iへ          |:.:.:.::|.:.:./ ノ     _, -‐'   |  ./
   r―'   ヽ、             / /  !:.i:.八>r┬ ´  |トゝ!:/    _,. -‐       |/
    `つ _   ̄ ̄Τ`ー―-- L    ゝ/  ヽ从|    ヽj_ :|  .r┬'              |
n ⊂TT⊃◎`ヽ.    |         ̄ ̄ `ーr-、_ノ      ̄ ̄フ /              | n
| | ⊂井⊃   n ∩ _   n ∩ _         L_            / /             | | L_ r 、
し  (⊂ト、)  LUイ⌒)) LUイ⌒))  ⊂ニニニニニニニニ イ ∠〜'ニニニニニニニニ⊃ .| n } )|
    ̄      ∪〃    ∪ 〃                                 ∪L二ノ


ちょっと別のSS書きたくなったから適当にへこんだ振りしてしばらくスレ放置しようとしてただけなのに
まさかこんなに擁護ってか励ましのレスがついてしまうだなんて……罪悪感で一杯です

しゃーねぇ、まずはちゃんとこのスレを消化しちまうか
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 17:38:52.70 ID:uuyr7snDO
そんな事だろうと思ったよ…
この>>1がちょっと煽られたくらいでへこむわけねえもん
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 17:52:57.92 ID:bpxjLpr7o
どっちでもいいけど書かないなら放置じゃなくてhtml化依頼してくれ
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/07/29(日) 19:21:35.99 ID:WXg1T7YJo
美琴も最愛も可愛すぎだ
このスレ楽しみすぎる

ついでに、番外通行スレが打ち切りになって1年経った今でも
最高の番外通行を披露してくれると言う約束を信じて待ってる奴がいる事も忘れないでくれ>>1
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 19:44:39.43 ID:jRUJdYuSO
正直>>1の書く別SSも面白そうだからわりとどっちでもいい

>>1が書きたいもの書いてくれたら
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/29(日) 23:25:50.37 ID:iCYHVUsfo
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
230 :>>1 [sage]:2012/07/29(日) 23:27:50.46 ID:piuQt/ZRo

うーむ、身勝手な事考えたせいで自分で自分のスレを荒れる方向に導いちゃったな、反省反省。
とりあえず投下して誤魔化そう、そうしよう
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:28:40.79 ID:piuQt/ZRo

――とあるファミレス


麦野「あー、ったく最近暇ね」ハァ

フレンダ「ん、そういえば結局、ここ最近ほとんど暗部の仕事をした覚えがないわけよ」

滝壺「ここのところずっと三人で集まってご飯食べたりしてるだけだよね。
   最後にお仕事したのはピンセットの時だっけ」

麦野「そうなのよね。仕事が立て込んでる時はめんどくさくて『電話の女死ね』って感じだけど
   こうも何もないと流石に退屈だわ。適当に一暴れしたい気分よ」コキコキ

滝壺「私は好きだよ、のんびりするの」ウトウト

麦野「ぼーっとするのが趣味のあんたはいいかも知れないけど、こちとら平和で退屈な日常なんてのは御免なのよ。
   絹旗も平日は学校があるとか言ってあんまりこっち来ないし、刺激が足りないわ」

フレンダ「ねぇ麦野、どうしたここんところ仕事がないわけ?結局、今月は欲しい物たくさんあったのに
      仕事が激減したせいで実入りが少ないから困ってるわけよ」

麦野「前も言わなかったっけ?何か上層部、特にトップのアレイスターが日和ってるせいで
   アイテムに限らず暗部が出張らなきゃいけないようなの仕事ってのがそもそも激減してるらしいのよ」

フレンダ「えー、それじゃこれから先もっと仕事が減っちゃう方向なわけ?」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:29:06.33 ID:piuQt/ZRo

麦野「他にもアレイスターが死に掛けたせいで色々混乱しちゃって仕事振る余裕がない、何て噂もあるわね」

フレンダ「あっちゃー……結局、当分は仕事が増える要素は一切なしってわけかー」ハァ

滝壺「ねぇむぎの、このホットケーキセット頼んでもいい?」フアァ

麦野「あぁ?好きにすればいいでしょ」

滝壺「勿論今日もむぎのがご馳走してくれるんだよね?」ジー

麦野「……そうね、そのくらいなら別に構わないわよ」

滝壺「ありがとう、むぎの大好き」ニコッ

麦野「どういたしまして……」

フレンダ「……」ジー

滝壺「どうしたのふれんだ?」

麦野「私にガン飛ばすたぁ偉くなったもんね」ア?

フレンダ「なぁんかさぁ麦野、ここんとこ滝壺にだけ妙に優しくない?」ジトー

麦野「(ギクッ)な、何言ってんの?別にそんな事ないわよ」

滝壺「そうだよふれんだ、思い過ごしじゃないかな?」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:29:45.41 ID:piuQt/ZRo

フレンダ「いーや、ぜーったい滝壺だけ甘やかしてる!!
      だって結局ここ最近滝壺が食べた分の支払い全部麦野がやってるじゃん!!」

麦野「それは……あー、この前滝壺が全財産入ったサイフ落としちゃったらしくてね。ほら、普段からぼーっとしてるから」

滝壺「むぎの、いくら私でも全財産をサイフに入れたりはしnむぐ」モゴモゴ

麦野「はいちょっと静かにしててね?……まぁそれで飢え死にされるのも困るし施しを与えてやってるのよ」

フレンダ「……嘘だ!!」キッ

麦野「はぁ?私の言うことが信じられねぇってか?」ギロ

フレンダ「結局、私は誰よりも麦野の事を良く知ってるわけよ!!
      本来の麦野の性格なら飢え死にしそうな滝壺を見つけたらもっと生かさず殺さずいたぶるはず!!
      結局、こんな風に毎日色々な食べ物を奢るなんてあり得ないわけよ!!」バァーン

麦野「テメェ私に喧嘩売ってんのか?あ?そうなんだな?」ビキィ

滝壺「誰よりも〜なんて言ってるけどむぎのが本当は乙女な事は知らないよね」ボソ

麦野「しぃ!黙ってろ!!」

滝壺「このパフェも追加ね」

麦野「あぁもう好きにしていいから!だからちょっと静かにしてなさい!」

滝壺「もちろんだよむぎの」ニコッ
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:30:19.64 ID:piuQt/ZRo

フレンダ「……」ジトー

麦野「……何だよ」

フレンダ「……麦野さぁ、結局滝壺に何か弱味でも握られてるんじゃ……」ジー

麦野「(ギクギクッ)ば!?わ、私に弱味なんざあるわけねぇだろ!!馬鹿も休み休み言いなさい!!」

フレンダ「結局、そうやってムキになって否定するのが怪しいわけよ!!て言うか今一瞬明らかに動揺したし!!
      いくら麦野が短気でも普段ならこれくらいの戯言聞き流す余裕はあるでしょ!?」

麦野「誰が短気だ!?さっきから言いたい放題言いやがって!調子こいてんじゃねぇぞコラ!!」

滝壺「ねむい……」ウトウト

フレンダ「滝壺、答えて!!結局麦野のどんな弱味を握ってるわけ!?
      下着の色!?スリーサイズ!?月経周期!?男関係!?実年齢!?」

麦野「フレンダァ!!!そろそろ黙っとかねぇと真っ二つにすんぞ!!?」

滝壺「んっと、別に私はむぎのの弱味なんて知らないよ?」

フレンダ「えー、じゃあ何で麦野は最近滝壺にだけ優しいのよー」

麦野「だから別に優しくなんてしてねぇってのに」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:30:46.50 ID:piuQt/ZRo

フレンダ「結局、さっきから滝壺の為にデザート頼みまくってるのにそれは説得力皆無なわけよ……
      ほんと弱味でも握られてるんじゃなきゃ何で滝壺だけそんなに贔屓されるのかさっぱりわかんないんだけど」

滝壺「んー、それはむぎのが私の事が好きだからじゃないかな?」ニコッ

フレンダ「なん……だと……」

麦野「んなわけねぇだろ」

滝壺「あれ、むぎのは私の事嫌い?」

麦野「別に嫌いじゃないけどフレンダにそういう事言うと絶対に間違った方向に捉えるからやめr」

フレンダ「麦野が滝壺に寝取られたぁー!!!」ウワーン

麦野「ほらもうやっぱりそういう方向に持っていった!!!」

滝壺「ふれんだは困った子」ヤレヤレ

麦野「お前こういう風になるってわかってて言ってただろ!?」

フレンダ「うぅぅ、まさかリアルでNTRを経験する羽目になるとは思ってなかったわけよ……」ウジウジ

麦野「おい黙れフレンダ、まず私はあんたとそんな関係になった覚えはない」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:31:21.22 ID:piuQt/ZRo

フレンダ「ねぇ麦野どうして!?どうして滝壺なの!!結局私じゃダメなわけ!?」

麦野「大声でそういう事言うな馬鹿!!このファミレス来れなくなるでしょ!!?」

滝壺「今更そんな事気にしても仕方がないよむぎの」

フレンダ「ちっくしょー!!結局こうなったら滝壺から麦野を寝取り返してやるー!!」バッ

麦野「だからそもそもあんたとそんな関係じゃ……おい馬鹿!!何服脱ごうとしてやがる!!?」

滝壺「引く」

フレンダ「結局、滝壺の身体よりも私の身体の方が魅力的だって事を今すぐわからせてやるわけよ!!
      私の脚線美にきっと麦野もメロメロに……」ヌギヌギ

麦野「―こん、の……ッ」ガッシ

フレンダ「ほえ?」

麦野「ド低脳がァァァァァァァァッ!!!!!」ゴス!

フレンダ「おぼッ!!!!??」メキョメキョ

滝壺「うわぁ」


※麦野さんが向かいで服を脱ぎかけていたフレンダの頭を掴んで顔面からテーブルに叩きつけました。
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:31:51.92 ID:piuQt/ZRo

フレンダ「」ビクンビクン

滝壺「むぎの、いくら足が太めなのを気にしてるむぎのの前で
   ふれんだが脚線美が自慢しようとしたからって、これはやりすぎじゃないかな」

麦野「あ゛ぁ?何か言ったかおい」ギョロ

滝壺「ごめん、何でもない」

麦野「大体私は勝手に暴走して服脱ぎはじめたのを止めてあげただけだし
   この馬鹿にはむしろ感謝されてもいいくらいよ」

滝壺「大丈夫だよ、むぎの。総合的に見ればむぎのはスタイルいいから、ちょっと足が太いのくらいなんて事ないよ」

麦野「……滝壺ぉ、あんたもちょぉーっと私の弱味を握ってるからって、いつまでも調子に乗ってると……」ジリ

フレンダ「ん、う……」モゾモゾ

滝壺「あ、ふれんだが起きるみたいだよ。その話はまた今度の方がいいんじゃないかな?」

麦野「チッ、もっと強く叩きつけときゃ良かったか」

フレンダ「あい、たたた……け、結局、首から上がなくなったかと思ったわけよ……」サスサス

滝壺「おはようふれんだ。よかった、鼻が折れたりはしてないみたい」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:32:17.77 ID:piuQt/ZRo

麦野「少しは頭冷えたかしら?これに懲りたら妙な邪推はしない事ね」

フレンダ「うぅぅ、麦野が私にだけ冷たい……」

滝壺「自業自得だよふれんだ」

麦野「優しくして欲しけりゃ身を粉にして私の為に働く事ね。とりあえずドリンクバー行ってジュース取ってきてくれる?」

フレンダ「えー、何で私がー!」

麦野「フレンダの癖に口答えしてんじゃないわよこのフレンダ、そんなんだからフレンダなのよあんたは」

滝壺「やーいふれんだ」

フレンダ「何か私の名前がそのまま悪口みたいになってるし!?」

麦野「ほらぶつぶつ言ってないでさっさと取りに行ってきなさい」

フレンダ「く……結局ここで言われるがままドリンクバーに向かったら私はただの都合のいい女になっちゃうわけよ!」

麦野「何言ってんだか」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:32:43.82 ID:piuQt/ZRo

滝壺「大丈夫だよふれんだ。私はそんなパシリ扱いされるふれんだを応援してる」

フレンダ「パシリ言うな!結局、私は使いっ走りにも都合のいい女にもなるつもりはないわけよ!
      そういうのって無能な下っ端がやる仕事じゃん!!」

麦野「あんたこの中じゃ下っ端だし」

フレンダ「ふああぁぁ!!!麦野が本当に酷いいぃぃぃ!!!!」ウワーン

滝壺「そんな下っ端なふれんだでも私は応援してるよ」ヨシヨシ

フレンダ「結局慰める気が微塵も感じられないわけよそれぇ!?」

滝壺「ごめんね、私口下手だから……」

麦野「いい、フレンダ?絹旗が抜けた今、アイテムの正式メンバーはリーダーである私、
   アイテムの要とも言うべき能力を持つ滝壺、それからあんた。
   この三人の内、誰が下っ端なのかは火を見るよりも明らかだと思わない?」

フレンダ「待って!待って麦野!!結局もう一人いるわけよ!!」

麦野「はぁ?」

フレンダ「ほら!絹旗の代わりに第一位が力を貸してくれるって言ってたじゃん!
      結局、ここは新入りの第一位を下っ端としてコキ使ってやるべきだと思うわけよ!
      だから今から第一位呼ぼうよ第一位!」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:33:17.84 ID:piuQt/ZRo

麦野「第一位か……そうね、あれ以来全然仕事なくて結局第一位にはまだ一回も働いてもらってないし、
   ここらで呼びつけてみるのも面白いかもしれないわね。丁度いい暇潰しにもなりそうだし」

フレンダ「でしょでしょ!!」

滝壺「あくせられーたが来ても結局ふれんだが四人分のジュース運んでる未来しか見えないよ?」

フレンダ「うるさい!いくら第一位だろうと結局アイテム内では古参の私の方が立場が上なわけよ!!」

麦野「とりあえず携帯にかけてみるか……」ケータイカチカチ


prrrr!prrrr!prrガチャッ


『はいもしもしィ?』

241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:33:54.99 ID:piuQt/ZRo

麦野「あぁ第一位?私よ」

『おォ、何の用だ?』

麦野「あんた今暇?」

『すっげェ忙しい』

麦野「そう、暇なのね」

『おい忙しいつってンだろ、聞けよアホ』

麦野「うっせぇ!私が『暇か?』って聞いたら『勿論暇です』以外の答えは認められねぇんだよ!!」

『何だその理不尽!?とにかく今は忙しいンだよ!!』

麦野「ふぅん、一体何やってるわけ?」

『喫茶店でコーヒー飲ンでる』

麦野「思いっきり暇じゃねぇか!!ナメやがって、ぶち殺されてぇのかモヤシ野郎!!」

『ただコーヒー飲ンでるだけじゃねェンだよ!!夢の為に真剣に議論してる真っ最中でだなァ……』
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:34:29.99 ID:piuQt/ZRo

麦野「何が夢だよ!!アホな事言ってないで今すぐ来い!!絹旗の代わりに私の駒になるって約束だろうが!!」

『え?………あァー、そォいやそンな約束したような、してねェような……』

麦野「すっとぼけてんじゃねぇぞ!!何なら絹旗をこっちに返してもらってもいいのよ!?」

『そいつは出来ねェな、アイツはもう暗部からは足洗って学校にだって通ってンだぞ』

麦野「だったらあんたが来なさい、今すぐに」

『……チ、仕方ねェな……ン、ちょっと待て』

麦野「あぁ?」

『……おい何だ、電話中だってのに……はァ、相手?第四位だよ第四位。ちょっと静かにしとけってまだ話してンだから』

麦野「誰か近くにいんの?」

『ン、悪ィ、ちょっとな。ンで、来いったってどこに行きゃいいンだよ?』

麦野「そんなのいつものファミレスに決まって……
   ってそういやあんた一回しか来てないから『いつもの』つってもわかんないか。
   この前あんたと携帯番号交換したファミレスよ」

『あァあそこな。なるほどあのファミレスがアイテムの溜まり場ってわけか』

麦野「そそ、そういう事だからさっさと来なさいよ」

『おォ、それじゃ………って、だから何なンだよオマエ、もう電話終わるから待てって……
ン、ちょ、待、何やってンだオマエ!?おい落ち着け!!翼広げてンじゃ……うおォォォォォ!!?』ガラガラガシャーン!パリーン!

―ブツン
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:34:55.51 ID:piuQt/ZRo


麦野「……何だ?」ツーツーツー

フレンダ「どしたの麦野?」

麦野「突然切れやがった。まぁ場所は伝えたし一応来る気はあったみたいだからその内来るでしょ」

フレンダ「その内ぃ?結局、そんな風に甘やかしちゃダメなわけよ!新入りはもっとビシバシいかないと!!」

麦野「あんま調子乗ってるとすり潰されるわよ?相手は腐っても第一位なんだし」

滝壺「……むぎの、南南西から電波が来てる。物凄い勢いで」

麦野「はぁ?何言ってんのあんた」

滝壺「一応警告はしたからね?」

麦野「だから、何が……」


カランカラーン♪

イラッシャイマセー


滝壺「来たよ」

フレンダ「来たって、結局第一位が?」

麦野「いくら何でもこんなに早いはずないでしょ」チラッ
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:35:21.64 ID:piuQt/ZRo


垣根「待たせたな、麦野!!」グッ


麦野「はあぁ!!!?」ビックゥ

フレンダ「え、何で!?」

滝壺「やっほ」

垣根「はー疲れた、全力で飛んで来たからなー……」ヨッコイセ

麦野「てめ、どうしてここに……っておいナチュラルに私の隣に座ろうとすんな!!どっか行けよ!!」シッシ

垣根「固ぇ事言うなよ、俺とオマエの仲だろうが」ニカッ

麦野「だ・か・ら!!私とお前は敵同士だろうが!!!
   あんまりすっとぼけた事抜かしてるとマジで消し炭にすんぞクソが!!」

垣根「ハッ、出来もしねぇ事を」ククク

麦野「言いやがったな!?消し飛べクソ野郎がァ!!!」バシュゥゥゥ

垣根「はいざんねーん、効きませーん」ファサ

麦野「だあああうっぜええぇぇ!!!いつかその羽毟ってやっからなテメェェェェ!!!」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:35:58.30 ID:piuQt/ZRo

フレンダ「お、抑えて麦野、結局周りの客にすっごい見られてるわけよ!」

滝壺「今更だよふれんだ。て言うか大部分はさっきのふれんだのせいだよ」

垣根「しかしまぁ水臭ぇ話じゃねぇか麦野、何かあるんなら一方通行より先にまず俺を呼ぼうとするべきだろ」

麦野「テメェ、さっきの電話盗み聞きしやがったな……」

垣根「盗み聞きっつーか普通に一方通行の側で聞いてただけなんだけどな」

滝壺「やっぱり一緒にいたんだ。二人は仲良しさんだね」

垣根「まぁな」

麦野「覚えときなさいよフレンダァ……あんたが第一位呼ぼうなんて言い出したせいだからねぇ……」ギロ

フレンダ「ちょ、えぇ!?結局私のせいなわけ!?」

滝壺「どう転んでも結局かわいそうな役回りを押し付けられるふれんだを私は応援してる」

垣根「で、オマエら一方通行呼び付けてどうするつもりだったんだ?
   ちなみにアイツはまだしばらく来ねぇぞ、多分」

麦野「別に……特に何か用事があったわけじゃないわよ。ただ暇だから呼ぼうとしただけ。
   てか本当に帰ってくれない?こちとらあんたの面なんざ二度と見たくないと思ってたんだけど」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:36:38.57 ID:piuQt/ZRo

垣根「これがツンデレかぁ……」

麦野「テメェにデレを見せた覚えは一切ねぇよ」ビキ

垣根「またまた照れちゃって、かーわいいー」クックック

麦野「本当に死なないかなぁこいつ……」ハァ

滝壺「がんばってむぎの、がんばって」

フレンダ「弱気になってる麦野ペロペロ!ペロペロ!!(麦野、第二位なんかに負けないで!!)」

麦野「……」ガシ、ゴス

フレンダ「おぷッッ!!!」メキョァ

滝壺「ふれんだ……」

垣根「本音と建前間違えるなんざ、またベタな事やらかしやがったな」

フレンダ「」ビクンビクン

麦野「よし、今度はしばらく目ぇ醒ましそうにないわね……
   んで第二位、テメェは結局何しに来やがったのよ?」チッ

垣根「そんなもんオマエの顔見に来たに決まってんだろ」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:37:19.43 ID:piuQt/ZRo

麦野「……そう、じゃあもう顔見たし用は済んだでしょ?帰れよ」

垣根「なぁ麦野……俺達そろそろ次のステップに進んでもいい頃だと思うんだよ」ジッ

麦野「私の話を聞け、こっち見んな。何だ次のステップって」

垣根「何ってオマエ……わかるだろ?な?」カチャカチャ

麦野「は?何やっ……ちょおおおお!!!何でいきなりベルト外そうとしてんだテメェはあああああ!!!!」

垣根「大丈夫!大丈夫だから!先っぽだけだから!!な!!痛くしないから!!」ハァハァ

麦野「息荒げてんじゃねええええ!!!ちょ、徐々に迫って来るな!!やめろ!!やめて!!近寄らないでよぉ!!
   だ、誰か警備員さん呼んでええぇぇぇ!!!」

垣根「無駄だぜ麦野、既にこのファミレス内にいる俺達以外の人間は全員昏倒させてある。
   どれだけ声を上げようが誰も来やしねぇよ」ククク

滝壺「え、いつの間に?でも私普通に起きてるよ?」

垣根「あぁ、一人くらいギャラリーがいた方が燃えるしな。オマエには俺と麦野が結ばれた証人になってもらうぞ」

麦野「ぐ、た、滝壺!!私を助けなさい!!能力追跡でこの変態に干渉して……」

滝壺「ごめんむぎの、今体晶持ってない。ほんとごめん」メンゴ

麦野「滝壺おおぉぉぉぉぉ!!!!」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:38:04.42 ID:piuQt/ZRo

垣根「そう邪険にすんなって……わかった!本番はしない!今日は本番はしないから!!
   そうだよな、オマエ処女だもんな、怖いよな!うん、わかるよ、俺も童貞だから!
   よしわかった、とりあえず見せ合いっこから……いや、俺のを見てくれるだけでいい!!
   そこから徐々に慣らしていこう、な!?」カチャカチャズリズリ

麦野「テメェ見せたいだけだろうがああああぁぁ!!!ほんとやめてよもおおおおお!!!」

滝壺「むぎの……く、体晶さえあればむぎのを救えるのに……」モグモグ

麦野「この非常時にパフェ食ってんじゃねええええええ!!!!」

滝壺「残したらもったいないし」

垣根「さ、麦野……大丈夫だから、男の身体は怖くないから……」ジリ

麦野「ひぃ!?」ビクッ

垣根「あぁもう何だその反応!?誘ってんのか!!?」モゾモゾ

麦野「誰が誘うか!!待、ほんとやめ……」ビクビク
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:38:42.61 ID:piuQt/ZRo

滝壺「ん……むぎの、ちょっとこっちに」グイ

麦野「へ?」

滝壺「早く、南から電波が来てる」グイグイ

麦野「な、何?何で突然引っ張んのよ?電波って……」

垣根「あぁ?おい待て能力追跡、何勝手に麦野を連れて行こうとしてやがる。
   俺の邪魔をしようってんならテメェも眠らせて……」


一方通行「かァァァァきィィィィねェェェェくゥゥゥゥゥゥン!!!!!」ベクトルキーック!

ズドォォォォォォン!!

垣根「ご、がぁあああああああああ!!!??」ズザァァァァ!

フレンダ「」ズデン、ゴロゴロゴロ


麦野「だ、第一位……?」

滝壺「うん、物凄いスピードで飛んできてたから。
   むぎのもあのまま動かなかったらふれんだみたいに巻き込まれてたよ」

フレンダ「」シーン

250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:39:26.30 ID:piuQt/ZRo

垣根「ぐあぁ……て、テメェ一方通行!いきなり蹴り入れてくるたぁどういう了見だ!?」

一方通行「っせェこの三下がァ!!いきなり勘定もせずに窓ぶち破って飛ンでいきやがって!!
      俺がどンだけ喫茶店で謝り倒して来たと思ってンだ!!?」

垣根「知ったことかよ!!俺を差し置いて勝手に麦野と連絡取ってたオマエが悪ぃんだ!!
   しかももう少しで行けるってとこで邪魔しやがって!どうしてくれんだこの野郎!!?」

一方通行「何がもう少しだ!現実を受け入れろ垣根ェ!!現状どう見ても第四位は脈無しだろうが!!
      地道に好感度を上げる作業に戻るンだ!!それとズボン履け見苦しい!!」

垣根「んな遠回りしてる間に麦野が悪い男に騙されたらどうするんだよ!!こいつコロッと行くぞ、処女だから!!」

麦野「行かねぇし私にとってオマエ以上に悪い男はいねぇよ!!!」

垣根「あとほら処女だから!過程なんざすっ飛ばしても一回寝ちまえばこっちのもんだって!
   処女を落とす最良の方法は寝る事だって本に書いてあったしな!!」

麦野「処女処女連呼すんなあああ!!!もおおおお!!!!」グスグス

滝壺「泣かないでむぎの。大丈夫、私はむぎのの味方だから」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:40:04.32 ID:piuQt/ZRo

一方通行「垣根ェ……間違った方法で手に入れた結果に価値はねェってスザクさンも言ってただじゃねェか……」

垣根「綺麗事を抜かすなよ一方通行、過程に拘るあまり結果を出せない事こそ真に避けるべき道だろうが」

一方通行「過程と結果、双方を両立出来るような相手こそが運命の人だろ!!」

垣根「過程なんざ後からどうとでも出来る!!まずは結果を出し勝者になる事が先決だ!!
   そもそもそんな風に手段を選んでるから未だに童貞なんだよ!俺も!オマエも!!」

一方通行「……堕ちたな、垣根。矜持も美学もねェ下種な悪党に……」

垣根「ハッ、愛の為ならどこまでだって堕ちてやるさ」

麦野「そのまま堕ち続けて墜死しろよもう……」

滝壺「ほらむぎの、もう帰ろう?今のうちだよ」グイグイ

252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:41:03.10 ID:piuQt/ZRo

一方通行「覚悟はいいか垣根ェ!!オマエのその歪み切った性根、叩き直してやンよォ!!!」ゴォ!

垣根「いいぜ一方通行!来いよ!!テメェとのぬるい関係もここまでだ!!
   そろそろ決着をつけとこうじゃねぇか!!!」バサッ


麦野「第二位に溜まり場だって知られちゃったし、もうこのファミレスには来れないわね……」

滝壺「それ以前にこのファミレスは今から吹き飛んじゃうんじゃないかな?巻き込まれる前に早く離れよう?」

麦野「待って、一応フレンダも連れて行かないと」ガシ

フレンダ「」ズルズル


一方通行「垣根ェェェェェェェェ!!!!!」

垣根「一方通行ァァァァァァ!!!!」


ドゴオォォォォォォォ!!



―――――――――――――――


―――――――――


――――
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:41:40.02 ID:piuQt/ZRo

――翌日


麦野「はぁ……まさかあの馬鹿二人、本当にファミレスふっ飛ばやがるとはね……」テクテク

滝壺「むぎの、あくせられーたは一応むぎのの事助けてくれたんだからそんな風に言っちゃかわいそうだよ」

フレンダ「結局、新しい溜り場探さないとね。もうこの際麦野の家を溜まり場にしちゃうなんてどう?」

麦野「却下。あんた部屋に入れたら下着とかなくなりそうだし」

フレンダ「そんな事しないってば!?結局麦野は私の事見損ないすぎなわけよ!」

麦野「正直まだ買い被ってると思うんだけど?」

フレンダ「酷い……」

滝壺「ん……むぎの、北北西から電波が来てる」

麦野「え?」


垣根「よう麦野」ヒョコ

254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:42:14.23 ID:piuQt/ZRo

フレンダ「げぇ!第二位!!」

麦野「ま、またテメェか!!」ビクッ

垣根「露骨に後ずさりするのはやめてくれ、傷つくから」

麦野「うるせぇ!!今度は一体何の用よ!?返答しだいじゃ……」

垣根「あー待て待て、そう警戒すんな。今日は何もいつもみたいにアタックしに来たわけじゃねぇから」

麦野「し、信じられるか!!そうやって油断させといて、
   どうせまたいきなりズボン脱ぎながら襲い掛かってくるつもりだろ!!」

フレンダ「け、結局いくら第二位でもこんな街中でそれは流石にないんじゃ……」

滝壺「ふれんだ、レストランで躊躇なくズボンを降ろすような人にそんな常識を期待しちゃダメだよ」

垣根「ひっでぇ言われ様だなおい」

麦野「事実だろうが!!いいからとっとと私の前から消えなさい!!」シッシ

垣根「……あぁ、わかったよ。オマエが望むんならそうするさ。だがその前に一つだけ……」

麦野「あぁ?」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:42:41.26 ID:piuQt/ZRo

垣根「……今まですまなかったな、麦野」ペコ

麦野「……は、はぁ?」

フレンダ「第二位が……」

滝壺「謝った……?」

麦野「な、何、どういう風の吹き回しよ?」

垣根「……知っての通り、俺と一方通行は絶対能力者になる為に童貞を卒業しようとしている」

フレンダ「知っての通り……?」

麦野「初耳だよ!!何だそりゃ!?絶対能力者と童貞とどう関係してんだ!?」

垣根「あれ、言ってなかったか?絶対能力者になる為には
   運命的なものを感じる相手と幸せに結ばれる必要があるらしいんだよ」

麦野「本当になんだそりゃ……」


※垣根くんは未だに一方通行さんに聞かされたデタラメを信じています。

256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/29(日) 23:43:21.87 ID:piuQt/ZRo

垣根「そこで俺が運命の相手に選んだのがオマエなわけだ」

麦野「大迷惑だよクソ馬鹿野郎」

垣根「運命の相手であるオマエに、俺はこれまで情熱的なアプローチをかけ続けてきた」

滝壺「情熱的なアプローチって言うか、レ○プ未遂だよね」

垣根「だがな、昨日一方通行に言われて思い直したんだよ……
   アイツの言う通り、俺のアプローチは少しばかり強引過ぎたかもしれねぇ。
   そんな強引に、オマエの気持ちを半ば無視するようなやり方で童貞を卒業したとして、
   それは果たして『幸せに結ばれた』と言えるだろうか」

麦野「テメェの強引さは少しばかりなんてレベルじゃねぇし、私の気持ちは半ばどころか完全にガン無視だっただろ……」

垣根「だから俺は初心に帰る事にしたんだ!今までみたいに身勝手に自分の気持ちを押し付けるだけじゃなく!
   相手の気持ちも考え、相互に理解を深めた上で幸せに結ばれる為に!!」

麦野「そう。とりあえず私がお前に心開くことはないから私の事は諦めろ」

垣根「で、だ。麦野、まずは俺の事を知ってくれ。そしてオマエの事をもっとよく教えて欲しい。
   そこから始めよう、今こそ二人で新しいスタートを切るんだ」

麦野「話聞け!!私はテメェの相手なんざ御免だっt」

垣根「さぁ見ろ!!俺の事を知れ!!俺の事を!」ヌギヌギ

麦野「ちょ、おぉぉぉぉ!!!!?だから何でいきなり脱ぎ始めるんだテメェはあああああ!!!!」

垣根「俺の身体の隅々まで知ってくれ!知り尽くしてくれ!!」カチャカチャ

麦野「何一つ今までと変わってねぇじゃねぇかあああああ!!!!もうやだこんなのおおおおお!!!!」

257 :>>1 [saga]:2012/07/29(日) 23:45:25.85 ID:piuQt/ZRo

今日の分終わり
ネタもないしそろそろ新キャラでも出す方向でいくかなぁ
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/07/29(日) 23:49:40.46 ID:gMusCX7AO
乙!
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/29(日) 23:57:49.75 ID:HbU6H2qB0

垣根が残念になるごとにむぎのんが可愛くなってくな。
格好良い垣根と可愛いむぎのんは同時に存在できないって事か……。
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/30(月) 00:04:12.07 ID:RDNZ8O7Bo
スザクさンwww
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 00:04:37.93 ID:sEdSLlMEo
恋する童貞は脱いでしまうのか垣根ェ…麦野ペロペロ! ペロペロ!!
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/07/30(月) 01:03:43.49 ID:1QuR4HiAO
面白かった!超乙です
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/30(月) 01:34:48.29 ID:gFYvD4UWo
垣根ェ…
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 02:20:21.62 ID:zU8FYGU0o
助ける下りでモヤシに麦のんフラグが立つのかと思ったわ
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/30(月) 03:09:13.25 ID:Mw+7Subn0
囲いがきめえwwww一生お前らだけで馴れ合ってろよwwwwww
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/30(月) 06:00:43.34 ID:Sms9nJ2m0

そういや浜面がいないなと思ったが
確か勘違いした童貞コンビに消し飛ばされたんだっけか
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/30(月) 06:20:44.89 ID:nMU6LreI0

垣根ェ……
268 :>>1 [sage saga]:2012/07/30(月) 07:20:03.31 ID:nyclkgOEo

今更だけど過去スレ張ってなかったな
めんどくさかったとかじゃなくて本当に忘れてたんだぜ
つーわけで本当に今更だけど過去スレのURL置いとくわ


part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1302781376/

part2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304763529/

part3
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306251545/
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 07:35:03.79 ID:AMkOPmzLo
浜面は美鈴さん襲った時にバカ二人に消し飛ばされたはず
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 09:44:58.96 ID:E0AL/HrDO

一方さんは垣根にかつての自分を見ているんだろうか…
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/07/30(月) 10:10:19.23 ID:ZtqE81Y00
新キャラだったら妹2号で黒夜出してほしいな
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/07/30(月) 11:05:03.83 ID:S9FDiuYqo
新キャラ…
魔術方面か、超電磁砲とかの番外編くらいしかもうキャラいないよなぁ…
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 12:34:19.14 ID:FtfPMORDO
何だかんだで滝壺はむぎのんの味方なんだな
たかりまくってるけど
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/30(月) 13:53:23.00 ID:t2olPZ3+0
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/30(月) 13:54:11.40 ID:gFYvD4UWo
まさかの馬場くん
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/30(月) 18:34:03.04 ID:EH4OxnDAO
>>275

俺らと思考が同じだしありえるいこ
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 21:14:16.44 ID:+aRRLpHIO
人気作者様の風格ですね
こんな掃き溜めで慣れあってないで何処ぞの賞にでも投稿しては?
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/30(月) 21:58:21.92 ID:y1WMxWJAo
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 22:14:22.77 ID:ihkOK8lG0
>>270
それだけ見るとシリアスな話みたいだ
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/30(月) 22:56:03.52 ID:5T34sJK7o
夏休みだなあ
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 00:23:12.39 ID:7OrB/x7IO
>>277
一応sageてる辺りに最低限の良識を感じるな
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 00:47:31.06 ID:tKSGwnGIO
>>281
でしょ?これはあくまで荒らしではなくアドバイスですから。
彼のような逸材が!
こんな便所に落書き書いて!
只々信者に持ち上げられて気持ち良くなってるだけじゃ勿体無いんですよ
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 01:24:12.98 ID:v6FybZ5yo
触れてはいけないという良い見本だな
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 01:25:36.35 ID:tKSGwnGIO
>>283
それは触れてるも同然(・ω・)
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/31(火) 01:50:07.12 ID:xk+4FzkF0
何気なく話したり目にとまったりするからこその
面白さってのも有ると思うぞ
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 02:01:01.55 ID:QzVGgJYao
こういう所で書いてる人たちがどんな人なのか気にはなるよね
元作家志望の人とかいたし(ポケモンがチンコのスレ)

この>>1について分かるのは童貞卒業時にチャックが引っかかって暴発したというエピソードくらいか
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/07/31(火) 02:59:55.90 ID:WWBywpDoo
>>283
それいろんなとこに現れてる夏型もしもしだから
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/07/31(火) 04:50:07.24 ID:Ruf6+HEAO
>>286

やりちんにみせかけたエロ孔明かもしれない
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 06:30:51.36 ID:84v3dIeDO
>>286
それからおそらく女装経験があってスカートは頼りないって思ってることくらいだな。
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 06:34:08.30 ID:TKi3Geseo
ここの上条インデックスはまともなんだっけ?
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 07:32:59.13 ID:YWfxBjHCo
上条さんは知らんがツンツン頭の不幸な男子高校生はことあるごとに巻き込まれて塵になってたかと
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 08:47:45.38 ID:IipErVwko
上条さんも死に過ぎておかしくなってなかったか?
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 10:03:40.41 ID:84v3dIeDO
別のスレと混ざってるぞお前ら
ここの上条さんはまともなはずだ
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/07/31(火) 12:27:44.49 ID:PwC3OtJMo
マトモ……か? 一方通行のような童貞になるとか誓ってなかったっけ
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 14:20:01.76 ID:vGq3LCcIO
まともではないな、うん
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 15:53:57.15 ID:Z5ZuGjzIO
股間の幻想殺しはイヤだだっけ?
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/07/31(火) 17:52:42.91 ID:C/2A4YtLo
だな
たしかその場面を11111号に写メ撮られてた
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/31(火) 20:42:16.41 ID:xk+4FzkF0
雑談でスレ消費するのもアレだから今までに登場したけど
このスレではまだ出番のないキャラについてまとめてみたぞ

天井:童貞の身で実験を受けることはできないと一方通行に拒否されたため渋々ながら脱童貞に協力。
   無条件で一方通行を好きになるウイルスを開発するが勘違いした一方通行に阻止される。
   ならばと一方通行に好意を持つ個体をと番外個体を作るがその性格は知っての通り。以降は出番が無くなる。

芳川:自分こそが運命の相手と主張するが一方通行のストライクゾーンから外れていたため拒否される。以降は非協力的な態度に。

布束:一方通行に運命の相手と認定され何度か襲われることになるが今のところは無事。

妹達:運命の相手として手当たり次第に告白されるが当然拒否。またいかに拒否したかが妹達内でのステータスとなり
   彼女らの人格形成に多大な影響を与える。中にはお馴染の個体や告白が満更でもないと思ってる個体もいる。

打ち止め:もはや「いたっけ?」レベルの存在感。

木原くン:いつまでも実験を開始しないため業を煮やし来訪するが一方通行が自分のことを完全に忘れていたため激怒する。
     木原神拳で血祭りにあげるが童貞のまま死ぬことを恐れた一方通行が暴走し彼に犯されかける。

上条さん:基本的に原作通り行動しているが学園都市内でのフラグは童貞コンビに奪われている。
     また一方通行の堂々とした童貞としての振舞いに感銘を受け憧れを抱く。

インデックス:ベランダに引っかかているのを一方通行に発見されるが第一声が「お腹が減った」だったためハズレ認定を受ける。
       追ってきた魔術師を童貞コンビに撃退してもらうがこのままでは自分がヒロインとしての扱いを受けないと考え
       上条さんの部屋のベランダに再度引っかかる。その後は原作通りと思われる。

ステイル:高翌齢童貞として童貞コンビに敬われるがインデックスを強姦しようと企んでいると誤解され倒される。

神裂:売春の斡旋をしてると誤解を受けステイル同様に倒される。

姫神:原作通り食い倒れているところを童貞コンビに発見された。美人だったためか垣根に運命の人と認定される。
   その後、三沢塾まで送ってもらうがアウレオルスが倒されたため三沢塾に留まる理由もなくなり同時にその後の出番も消える。

アウレオルス:垣根の翼を見て大天使と勘違いし勝てるわけがないとベジータ状態になり黄金錬成でそれを事実としてしまう。
       そしてそのことに絶望し倒れる。

オリアナ:大覇星祭で運び屋の仕事をこなしていた最中、偶然出会った一方通行に対し色目を使ったと結標に勘違いされ死闘の末敗北。

風斬:ゴーレムに襲われてるところを垣根に助けられる。その後は姿を消したがその消え方から2次元の化身だったと勘違いされる。

シェリー:白井に捕まるが露骨に不審な人だったため逆に不審者ではないだろと一方通行に助けられ普通に逃げる。

御坂美鈴:原作通りスキルアウトに襲われるが童貞コンビに助けを求め無事救出される。
     また垣根の自分だけの現実の再構築の原因にもなった。

浜面:美鈴さんを襲うがスキルアウト=童貞という謎の式を作り上げた童貞コンビの活躍によって消滅した。

駒場:垣根と戦い敗れるもアンジャッシュ的な勘違いの末に垣根の協力のもと身の安全を確保。

海原:もちろん中身はエツァリでストーカーとして日々頑張っている。煙たがられ一度は美琴の手で始末されるが意味はなかった。
   美琴が一方通行の部屋に住みついてからは毎朝玄関にスタンバイしてるらしい。

フィアンマ:いわゆる魔術サイド版の一方通行。でも行動は垣根っぽい。
      ローマ正教の未来を憂い脱童貞を目指す。

ヴェント:フィアンマの暴走による主な被害者。彼との関係は垣根と麦野のようなもの。

アックア:現在はフィアンマの本気の力を受けたことで想像妊娠している。また受胎告知も受けた模様。
     想像妊娠してからは凶暴化したらしい。

テッラ:アックアの暴走に巻き込まれたぐらいしか出番がない。
    また脱童貞の相手はコイツでも良いかとフィアンマが思うぐらいセリフが萌えキャラ。余談だが神の右席は全員童貞らしい。

ガブリエル:脱童貞の相手としてフィアンマが召還するが穴がなかったため断念。その後は意気投合したのか現世に留まっている。


たぶんこんなもんだろ誤字脱字もあるだろうが気にしないでくれ
てか読みずらいかな?
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 20:57:36.27 ID:nLqdHALGo


「あぁ、夏ですね」

 時折明滅する古びた液晶ディスプレイを眺めつつ、私は独りそう呟く。
連日続く猛暑よりもずっと、目の前の光景は私に夏と言うものを実感させていた。
と言うのも、幾日か前に私の立てたスレッドが、夏厨と呼ばれる数人の愉快犯達の手によって散々に荒らされてるのだ。

「困りましたね、立てる時期を誤ったでしょうか」

 意気消沈しながら呟き、唸り声を上げるパーソナルコンピュータの前で腕組しながら私は途方にくれた。
夏、という季節は長編のスレッドを立てるのに適した季節ではない。
夏休みに入り暇を持て余した学生達が、刺激を求めて遊び半分にスレッドを荒らすという行為が頻出する為だ。
それは理解していたつもりだったのだが、心のどこかで『自分のスレッドだけは大丈夫だ』と甘く見ていたのだろう。
リアルタイムでスレッドを立てた>>1、即ち私への罵倒が書き込まれるのを確認し、私は大きく溜息を吐いた。

「全く、いくら時間があると言っても他にやる事はないのでしょうか」

 己の迂闊さを棚上げし、私はスレッドを荒らす夏厨達に憤る。
そもそも、私は昔から夏という季節が好きではない。理由は単純で、暑いからだ。
学校の同級生達が、やれ川だ山だ、と夏を満喫するのを尻目に、屋内に閉じこもり読書に耽る、
そんな内向的で面白みのない子供だったのだ。
 
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 20:58:15.79 ID:nLqdHALGo
ひぎぃぃい誤爆したぁぁぁぁ!!!
ま、まぁ自分のスレで良かったと思おう……
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 21:02:56.92 ID:Z9Xjb8H5P
どのスレか特定を急げ―!
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 21:03:16.53 ID:xh8HaVfIO
宣伝っすかwwww
303 :>>1 [sage]:2012/07/31(火) 21:29:40.33 ID:nLqdHALGo
誤爆したお詫び……というわけでもないが短めの小ネタを投下していこう
正直顔が真っ赤になるくらい恥ずかしいです

>>298
わかりやすいまとめサンクス。大体あってる。
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:30:25.01 ID:nLqdHALGo

(へい、誰か暇してませんか、とミサカ00001号はMNWを通して不特定多数に呼びかけてみます)

(なんぞや、とミサカ10000号は即座に反応してみます)

(どうかしましたか?とミサカ00874号は読書を中断して返事をしてみます)

(俺がガンダムだ、とミサカ13577号は声高に宣言をします)

(暇ではありませんがとりあえず用件くらいは聞いてあげますよ、とミサカ10032号は上から目線で返答してみます)

(10032号、ゲームしながら『暇じゃない』なんて言っても説得力ありませんよ、
とミサカ09982号は隣でスーファミをやっている10032号につっこみを入れてみます)

(今時スーファミて……て言うかどっから出してきたんですかそんなもん、
とミサカ01990号はレトロゲーに興じている10032号に呆れてみます)

(うっせぇスーファミさん馬鹿にすんな!名機だぞ!!とミサカ10032号は憤慨しつつ反論します)

(は?ミサカの方が遥かに名器だし、とミサカ20000号は自己の優秀さを誇ってみます)

(いきなり最低な下ネタに持ってくなよ……とミサカ14510号は頭を抱えます)

(そもそもヴァージンなんだから名器かどうか何てわかんなくね?とミサカ06666号は至極当然のつっこみをしてみます)

(んで結局何よ?とミサカ14889号はシモい流れをぶった切って00001号に会話の主導権を返します)
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:31:23.88 ID:nLqdHALGo

(何か結構暇人多そうですね。お腹空いたんで外にご飯でも食べに行きませんか?
研究所の味気ない食事にはもう飽き飽きです、とミサカ00001号はランチのお誘いをしてみます)

(お、それはいいですね、とミサカ00101号は00001号の誘いに乗っかってみます)

(タダで食べさせてもらってる身としては心苦しいですが、確かに研究所の献立には飽きましたね、
とミサカ00067号は一ヶ月ごとにローテーションされる研究所の食事に辟易します)

(そういえばもうそろそろお昼ですか、とミサカ18566号は時計を確認しながら布団から這い出します)

(昼まで寝てるとかいいご身分だなおい、そんな生活送ってると太ったり病気になったりしますよ、
とミサカ19090号は堕落した生活を送っている全てのミサカに警告してみます)

(定期的に調整受けてるしその辺はミサカ達がわざわざ気にしなくても大丈夫なんじゃね?
とミサカ00381号は自分の健康管理すら他者に丸投げしてみます)

(んで、何食べに行くんですか?とミサカ10032号は引き続きスーファミに興じながら尋ねてみます)

(寿司とか食べたいですよね、とミサカ00007号は率直な希望を口にしてみます)

(ミサカは中華がいいです、とミサカ06532号は対立意見を挙げてみます)
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:31:52.60 ID:nLqdHALGo

(でも外に食べに行くってお金かかりますよね。寿司とか中華とかだと特に、
とミサカ11111号は10032号のスーファミに向かって先日一方通行から預かった猫ちゃんを放ちながら
ミサカ達の懐事情を気にしてみます)

(ちょ、待……うわぁぁぁ猫リセットされたぁぁぁ!!!とミサカ10032号は頭を抱えて悲鳴を上げます)

(うむ、確かにミサカ達のお小遣いは少ないですからね、無駄遣いは避けたいです、
とミサカ00098号はサイフの中を確認しながら肩を落とします)

(研究所にいれば無料で食事が食べれるんですし、外食にお金使うのは勿体無くないですか?
とミサカ16361号はこのままいつも通り研究所で食事を取るという選択肢を増やしてみます)

(くそう、この猫め!この猫め!とミサカ10032号は慟哭しながらリセットボタンを押した猫を摘みあげてみます)

(やめなさい10032号、猫ちゃんにもミサカにも罪はありません、とミサカ11111号は10032号を嗜めます)

(いやお前は罪だらけだろ……とミサカ17600号は11111号につっこみを入れてみます)

(何と言われようがこのミサカは外食します、今日はそういう気分なんです、
とミサカ00001号は頑なに譲らない姿勢をアピールします。来たくない方々に無理強いはしませんけど)

(いえ行きたくないわけではないんですが、実際問題金銭的なところがですね……
とミサカ09982号は所持金を確認しながら眉を顰めてみます)
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:32:35.55 ID:nLqdHALGo

(いくら基本的な衣食住が保障されてるとはいえ、月々のお小遣い2000円って流石に少ないですよね、
とミサカ10028号は支給された2000円札を見つめながら溜息を吐いてみます)

(お金がないなら誰かにご馳走してもらえばいいじゃない、とミサカ10000号は革新的な案を出してみます)

(それは名案ですね、とミサカ10365号は10000号の案に賛同してみます)

(そういえばこの前お姉様が『困ったことがあったらいつでも頼りなさい』って言ってましたよ、
とミサカ10031号は記憶を手繰りつつ遠回しにお姉様にたかりに行く方向に会話を進めてみます)

(んー、でも正直お姉様にはあんまり迷惑をかけたくありませんよねぇ、とミサカ00999号は思案に暮れてみます)

(うむ、ただでさえお姉様には色々お世話になってますからね。
ミサカ達の存在を受け入れてくれてるだけでも有難いと言うのに
この上大勢で押し掛けて『飯奢れ』と言うのは流石にあつかましいでしょう、
とミサカ00002号はお姉様に頼る案に反対します)

(そもそも平日の昼間ですしね、お姉様学校行ってるでしょう、
とミサカ00831号はこの時間帯にお姉様に頼るのは根本的に不可能だという事実を指摘します)

(誰かに奢ってもらうという方向性は悪くないんですけどね、
とミサカ07912号は腕組しつつ他に奢ってくれそうな人物を脳内で検索してみます)
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:33:15.27 ID:nLqdHALGo

(つまり、ミサカ達に食事を振舞うだけの財力があり、ミサカ達の誘いにほいほい乗ってくれて、
平日の昼間っから暇そうにしており、尚且つ奢らせてもミサカ達が良心の呵責を感じない、
そんな相手が必要だという事ですね、とミサカ11111号は条件を確認してみます)

(……一人しかいないだろそんな奴、とミサカ01674号は脳裏に白モヤシを思い浮かべながら嘆息してみます)

(むしろそんな条件にピンポイントに当てはまる人物が一人でもいる事に驚きですよ、
とミサカ15555号は今更ながらに一方通行の特異性を再確認してみます)

(いやちょっと、奢らせても良心の呵責を感じないとか流石に酷くない?
とミサカ14510号は一方通行へのあんまりな扱いに待ったをかけてみます)

(一方通行はミサカ達と食事が出来てハッピー、ミサカ達は奢ってもらえてハッピー、
誰も不幸にならないwin-winの関係ではありませんか。あちらにもメリットがある以上、
ミサカ達が良心を痛める必要もないでしょう、とミサカ11111号は一方通行に奢らせる事の正当性を説いてみます)

(要は食事と言う一時的な交際の対価として奢りと言う金銭の援助を受けると言う事ですね、
とミサカ04385号はミサカ達と一方通行との間にしっかりと双方合意の取引関係が成立する事を指摘します)

(交際の対価としての金銭援助ってそれ丸っきり援助交際やないかい!!
とミサカ11056号は全力でつっこみを入れてみます)

(援助交際と言えばハメ撮り制服プレイですよね、さぁてどんな制服着て行こうか……あ、下着もちゃんとしたの選ばないと、
とミサカ20000号は初体験からハードなプレイになりそうな予感に胸を高鳴らせながらクローゼットを漁ります)

(落ち着け、そもそも常盤台の制服と縞パンしか持ってないだろ、とミサカ14889号は20000号を現実に引き戻します)
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:34:01.33 ID:nLqdHALGo

(何か妙な流れになりましたが、とりあえず一方通行を食事に誘って自然な流れで奢って貰うって感じでいいんですかね?
とミサカ00001号は話をまとめてみます)

(異議なし。一方通行ならこっちから『奢って』なんて言わなくても普通に奢ってくれるでしょうし、
とミサカ00038号は一方通行の性格から推測してみます)

(街中で会ったらアイスとかクレープとか奢ってくれて更に他の妹達の為にお土産まで持たせてくれますからね、
とミサカ18264号は街中でエンカウントした際の一方通行のメタルスライム並みのおいしさを思い返してみます)

(愛されてますからねミサカ達は、とミサカ10032号はドヤ顔でミサカ達こそが真のヒロインである事をアピールしてみます)

(それだけミサカ達の事を想ってくれてる相手にこれからたかりに行くんですね……
とミサカ14510号は既に良心の呵責で胸が押し潰されそうな気分です)

(来たく無いのなら無理強いはしませんよ?とミサカ00001号は再度確認してみます)

(行くよ、行きます、ちくしょうめ、とミサカ14510号は拳を握り締めながら食事に行く事に同意します)

(んじゃまぁさくっと電話で呼び出しましょうか、とミサカ11111号は颯爽と携帯を取り出します)

(それには及びませんよ、一方通行なら今研究所にいる筈ですよ、
とミサカ10000号は先程研究所内で一方通行を見かけたことを報告します)
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:34:43.82 ID:nLqdHALGo

(おやそうですか、なら直接誘いに行った方が早そうですね、
とミサカ11111号は再度猫ちゃんを10032号のスーファミに向けて放ちながら立ち上がります)

(ば、やめろ!!お前ミサカに何の恨みがあんだよ!?とミサカ10032号は身体を張ってスーファミを保護します)

(と言うか11111号が行ったら誘えるものも誘えないのでは?
11111号が暴言吐きまくって一方通行が涙目になりながら逃げ帰る光景が目に浮かぶのですが、
とミサカ09982号は11111号を引き止めてみます)

(何と失礼な、奢らせる為なら猫被るくらいしますよ、とミサカ11111号は己が演技派である事をアピールしてみます)

(いいから座ってろ、とミサカ14510号は11111号に着席を促します)

(それじゃ言い出しっぺのミサカが行ってきましょうかね、とミサカ00001号は腰を上げてみます)

(ミサカも行くよー!ってミサカはミサカは立候補してみたり!)

(いたんスか上位個体……とミサカ10031号はpart1以来実に3スレぶりに登場した上位個体を
珍獣を見るかのような目で見つめてみます)

(打ち止め(一年三ヶ月ぶり三度目の出演)、とミサカ19999号は
当スレにおける上位個体のレアっぷりをわかり易く表してみます)

(毎日会ってるよね!?一年三ヶ月ぶりとか3スレぶりとかってどういう意味!?
ってミサカはミサカは聞きなれない言葉に困惑してみたり!)

(気にしたら負けですよ上位個体。それよりも早く一方通行をランチに誘いに行きましょう、
とミサカ00001号は久しぶりに現れた上位個体の顔を何とか立てようとしてみます)

(う、うん、そうだよね、行こう行こう!ってミサカはミサカは細かい事は気にせず元気いっぱいに立ち上がってみたり!)

(んじゃ任せましたよ、一方通行は確か芳川桔梗と一緒にいたはずです、
とミサカ10000号は00001号と上位個体に全てを委ねます)

311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:35:41.89 ID:nLqdHALGo



00001号「ちょっといいですか、とミサカは芳川桔梗に声をかけてみます」

芳川「あら、どうしたの?何か用かしら?」

00001号「いえ、一方通行があなたと一緒にいたと聞いたのですが、彼はどこに?
      とミサカは周囲に一方通行がいない事に戸惑いつつ芳川桔梗に尋ねてみます」

芳川「一方通行に何か用事?」

打ち止め「うん、あの人と一緒にお昼ご飯を食べようと思って誘いに来たの!
      ってミサカはミサカは打算的な考えを押し隠して無邪気に振舞ってみたり!」

芳川「そうだったの……でも残念ね、彼ならさっき帰ってしまったわよ?」

00001号「えぇ!?あの一方通行が研究所を訪れながらミサカ達に何の挨拶も無しに帰ってしまったんですか!?
      とミサカは驚愕の事実に目を見開き困惑します」

打ち止め「そ、そんなー、ってミサカはミサカはあの人に会えなかった事を残念がってみたり」

芳川「うーん、何だか彼、凄く忙しかったみたいでね。
   研究所に来たのも調べ物をする為にちょっと寄っただけ、みたいな感じだったから」

00001号「なんと……あの童貞にミサカ達よりも優先するものがあったと言うのですか……
      とミサカは本気で驚いてみます」

打ち止め「それでも一声くらいかけてくれてもいいのに……
      ってミサカはミサカはあの人が何も言わずに帰っちゃった事にいじけてみたり」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 21:36:19.43 ID:xh8HaVfIO
しょうがねーから書いてやるみたいな?
上から目線だけはやめてください…
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:36:19.58 ID:nLqdHALGo

芳川「妹さんに関わることらしくてね、珍しく切羽詰った顔をしてたわよ。
   だから今日は例えあなた達がお昼に誘っても乗ってこないんじゃないかしら」

00001号「むむむ、そうですか……どうしよう、とミサカは予定が狂ってしまった事に頭を抱えます」

打ち止め「えー、このまま外食は中止なの?ってミサカはミサカは遠回しに研究所のご飯に飽きた事を訴えてみる!」

芳川「研究所の食事に飽きた?まぁ同じような献立も多いしそれも仕方ないか。
   何だったら今日くらい私がご馳走してあげてもいいわよ?」

00001号「マジっすか!?とミサカは救世主を見るような目で芳川桔梗を見つめてみます」

芳川「ま、私もそこそこ高給取りだしね。あなた達二人くらいならご馳走しても問題は……」

打ち止め「みんなー!芳川がご馳走してくれるらしいよー!
      ってミサカはミサカはMNWを通して総勢二万の全ミサカに呼びかけてみたり!」

芳川「ちょ、全員!?」

00001号「いやぁすいませんねぇ、仰るとおりミサカ達一同研究所の味気ない食事に飽き飽きしていまして、
      とミサカはニヤつきながら太っ腹な芳川に敬意を表してみます」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/07/31(火) 21:36:56.19 ID:nLqdHALGo

芳川「ま、待ちなさい、二万人全員って一人当たり1000円程度の食費でも2000万円もの大金に……」

打ち止め「芳川はミサカ達に嘘を吐いたりしないよね?ミサカ達の味方だよね?
      ってミサカはミサカは縋る様な眼差しで芳川を見つめてみたり」

芳川「うぐ……」

「「「芳川が奢ってくれると聞いて、とミサカ一同は颯爽と馳せ参じます」」」

芳川「本当に全員来た!?あぁもうわかったわよ!貯金叩いてでも全員にご馳走してあげるわ!!」

00001号「いやっふぅ!流石芳川、胸は小さいけど太っ腹!とミサカは芳川桔梗をベタ褒めしてみます」

芳川「これ経費で落ちるわよね……最悪一方通行に資金援助してもらって……」ブツブツ

315 :>>1 [saga]:2012/07/31(火) 21:38:52.65 ID:nLqdHALGo

とりあえず投下終わり
そんな上から目線だったか?そりゃすまんかったな、今後は気をつけるからまぁ勘弁してくれ


それと一つ、
暴発したのも女装したのも俺じゃないって言ってるだろ!!いい加減にしろ!!
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 21:48:59.92 ID:YWfxBjHCo


でもかまってちゃんにいちいちレスする必要なんて無いと思うの
この手のゴミは無視に限る
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:00:23.44 ID:TxuqVOywo

この手合いこそ夏厨なんだからさっきの誤爆を活用できるのではww
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:12:11.09 ID:kcwQ0OJDO

一方通行が主役のSSで打ち止めがここまで打ちなんとかさんなのも珍しいな
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:13:27.54 ID:84v3dIeDO
しかしこの妹達は相変わらず性格悪いなwwwwww
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 22:20:04.79 ID:IipErVwko
14510号まで腹黒に見えてきた
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/07/31(火) 22:20:51.63 ID:BulEqTkpo
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 23:09:59.43 ID:1QKaNdWK0
>>299
お前だったのか
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/07/31(火) 23:15:50.18 ID:txVRHxwAO
乙です!
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 23:22:24.94 ID:Ifs+NOxIO
一方通行「妹>妹達」

ルルーシュにとってのナナリーのようなものか
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 00:31:17.80 ID:GY5rD1y8o
>>320
童貞こじらせると運命の相手を求める傍ら女の子に好意を向けられると信用できず拒絶してしまうというジレンマに悩まされることになる
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2012/08/01(水) 04:35:12.27 ID:BLmYZpy5o
一方通行と14510号が出会ったら互いにどんな反応するんだろうか
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/01(水) 09:43:37.62 ID:LLENxp1AO

俺じゃないてことはつまり>>1は童…なんでもないです
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/02(木) 00:05:55.48 ID:QkgnOU1e0
おお、きてた乙!!
お願いですから荒らしに構わないでください、>>1さんの品位が・・・
329 :>>1 [sage]:2012/08/02(木) 00:12:44.65 ID:ksNAPljbo
いやいやいや、こんなSS書いてる俺に品位もクソも……
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 00:45:29.56 ID:Gx/7IfjIO
過剰に持ち上げられると返って>>1に対する心証も悪くなることが、なぜ分からないのか
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 01:50:49.72 ID:vWVUezuOo
14510号が報われる未来が見えないな

一方通行にとってもはや振られることが前提になりつつあるから好かれたら逃げ出すんじゃなかろうか、今までのトラウマも相まって
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 06:35:57.86 ID:w/WfX1CSo
>>331
それでも……20000号ならやってくれる
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/08/02(木) 10:37:33.73 ID:C2ObL4qKo
下手したら11111号以上の苦手個体になりかねないな
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/02(木) 10:37:39.01 ID:VJJY8eE50
やっぱどんなSSでも一方は黒子との絡みがいいなあ
地球型黒ヒゲ危機一髪、記憶抹殺、次はなんだらう
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 03:20:22.04 ID:w3CtQDE9o
見つけるたびに変な声が出る>>1のSS
待ってた
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 07:42:18.95 ID:k0KqT4tvo
>>335
みさきち乙
337 :>>1 [sage]:2012/08/04(土) 20:33:40.18 ID:EIUfYP6bo

なかなか筆が進まないので小ネタでお茶を濁したいと思いますが、構いませんね!?
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:35:02.41 ID:EIUfYP6bo


一方通行「……」

垣根「……」


―店内改装の為 しばらくお休みします―


一方通行「……」

垣根「……」

一方通行「かァァァァきねくゥゥゥゥン!!!どォして喫茶店がこうなってンのかわかりますかァァ!!!?」

垣根「……?」ハテ

一方通行「何で首傾げてンの?ねェ何で首傾げてンのォ!?」

垣根「え、何?俺のせいなの?何かしたっけ?喫茶店の改装工事とか俺関係なくね?」

一方通行「すっとぼけてンじゃねェぞ垣根ェ!!!
      オマエが窓ぶちやぶって床引っ剥がす勢いで飛ンでったからだろうがァ!!!」


>>242>>250辺り参照

339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/04(土) 20:35:29.68 ID:NjO9O3rh0
構いませんよ!?
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:35:42.95 ID:EIUfYP6bo

垣根「俺が飛んでった後そんなすげぇ事になってたのか?」

一方通行「そりゃもうなァ……店内に舞い散ったガラス片がダイヤモンドダストみたいで綺麗でしたよォ?
      俺も店員も、他の客も、みィンな目を奪われてたぜェ?」

垣根「ダイヤモンドダストか……生で見たことはねぇが、あれはなかなか綺麗なもんらしいな。
   喫茶店にいた全ての客に素敵な演出をした先日の俺に拍手喝采だな」

一方通行「皮肉ってわかってますかァ!?」

垣根「わかってます、ごめんなさい」

一方通行「謝るンなら今度喫茶店が開いた時に店員さンに謝っとけ。
      それと俺には感謝しろ、俺が謝り倒して金積ンだお陰で出禁にならずに済ンだンだからなァ」

垣根「へいへい、ありがとよ……で、とりあえず今日はこれからどうする?」

一方通行「あァ?そうだな、このまま立ち話ってのも何だしなァ……」

垣根「よし、それじゃアイテム御用達のファミレスにでも……」

一方通行「あっちも吹っ飛ばしただろ!!オマエがァ!!!」

垣根「あ゛ぁ!?そうやって何でもかんでも俺のせいにする気かよ!?
   ハッ、いいぜ、わかったよ、わかりました!全部俺のせいです!!
   俺がこの世の全ての悪の根源ですぅ!!俺さえいなくなりゃ世界が平和になりますぅ!!」

一方通行「なァに逆ギレしてやがンだこの馬鹿が!!腹立つから小学生みてェなキレ方すンのやめろ!!」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:36:31.28 ID:EIUfYP6bo

垣根「つーかファミレス吹っ飛んだのは俺だけのせいじゃねぇだろ、大部分吹っ飛ばしたのオマエじゃねぇか」

一方通行「捏造してンなよ、オマエが翼ぶン回してぶっ壊したンだろうが」

垣根「そうだっけぇ?でもオマエも店内で何か竜巻みたいの起こしてたよなぁ?」

一方通行「……過ぎた事を愚痴愚痴掘り返してンじゃねェよ!!」

垣根「自分の立場が悪くなった瞬間それかコラ!!ふざけろよ!!?」

御坂「あのさ、それより早くどこか入らない?外寒いんだけど……」

一方通行「あァ?ちょっと待ってろ、垣根に自分の非を認めさせてかr……あ?」

垣根「非を認めんのはオマエの方d……ん?」


御坂「……何?どうしたの?」


一方通行「オマエどっから湧いて出たァ!?」

垣根「何か久々だな、このパターン……」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:37:04.65 ID:EIUfYP6bo

御坂「な、何よ湧いて出たって!?普通に最初からいたじゃない!!」

垣根「最初から!!?」

一方通行「いやもう怖いわオマエ……オマエの怖さ再確認したわァ……」

御坂「な、何なのよ、そんな怯えなくてもいいじゃない……私は普通にしてるだけなのに……」

垣根「素でそれだから一層怖ぇんだろ」

一方通行「もういい垣根、マトモに相手しても恐ろしさが深まるだけだろうし、
      その恐ろしさについて本人が理解することもねェだろうよ。
      ンな事より今からどうするかさっさと決めようぜ」

御坂「何よその言い方!!」

垣根「そうだな……あー、カラオケにでも行ってみるか?オマエとは行ったことねぇし」

御坂「ちょっと!私無視して話を進めようとしないでよ!!」

一方通行「カラオケだァ?オマエ俺に人前で歌うような度胸があると思ってンのかよ?」

垣根「本当にどんだけ小心なのオマエ……」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:37:39.92 ID:EIUfYP6bo

御坂「んー、ちょっとだけわかる気もするわ、私も始めて友達の前で歌うときは緊張したもん。
   慣れちゃえば楽しいんだけどね」

一方通行(友達……?)

垣根(いたのか……?)

御坂「……何よ、その間は」イラッ

一方通行「何でもねェよ。つかカラオケ行ったとしても俺が歌える曲なンざほとンどねェぞ?
      流行の曲なンざ知らねェし、辛うじてわかンのは偶に布束が口ずさんでるデスメタルくれェだ」

垣根「唯一のレパートリーがデスメタルてオマエ……」

御坂「でもアンタ似合うかもね、デスメタルとかヴィジュアル系とか」

一方通行「あァ、後アニソンなら少しくらいわかるもな」

垣根「……なぁ一方通行、そりゃマズイぞ。いずれ彼女が出来て一緒にカラオケに行こうって話になった時、
   デスメタルとアニソンしか歌えないようじゃ即・破局だ。開幕デスメタルが入った時点でアウトだ」

一方通行「うるせェ!デートでカラオケなンざ行かなきゃいいだけだろォが!!」

御坂「でも私カラオケ好きよ?」

一方通行「オマエの趣向なンざ聞いてねェよ、何言ってンだ」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:38:20.54 ID:EIUfYP6bo

垣根「いや待て一方通行、第三位がカラオケ好きだって事はだ、
   オマエご執心のクローンどももカラオケが好きな可能性が高ぇんじゃねぇか?」

一方通行「な……に……」

垣根「な、だからカラオケの練習して損はねぇって」

一方通行「でもなァ……恥ずかしいしィ……」

垣根「俺しかいねぇんだからそんなに気にする事もねぇだろ、下手でも笑ったりしねぇって」

御坂「私もいるけどね」

垣根「ついて来る気だったのかオマエ……」

御坂「むしろこの流れで私をハブる気だったわけ?」

一方通行「……チッ、わかったよ、歌うかどうかは別にして、一回どンなモンか行ってみるか」ハァ

垣根「そう来なくちゃな。そうと決まれば……」

結標「えぇ、早く行きましょう」ヌ

一方通行「!?」

垣根「!?」
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:39:13.12 ID:EIUfYP6bo

番外個体「第一位の歌声かぁ、楽しみだなー」ス

一方通行「!!?」

垣根「!!?」

食蜂「ご主人様ぁ!今からフリータイムで6人オッケー取れましたよぉ!!」バッ

一方通行「!!!?」

垣根「!!!?」

御坂「集まってきたわね……」

一方通行「……何コレどォいう事なの」

垣根「うわぁ……うわぁ……」

結標「ふふ、楽しみにしててねあっくん、お姉ちゃんの美声でめろめろにして上げるから」

番外個体「ねぇ第一位、ミサカもカラオケ行くの初めてなんだ。これってお揃いだよね?ね?」

食蜂「安心してくださいねぇご主人様ぁ。ご主人様がカラオケデビューで恥をかくことのないよう、
   私が精一杯サポートさせていただきますからぁ」

御坂「あー、折角だし絹旗さんも呼んでみよっか」ケータイカチカチ
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:40:08.31 ID:EIUfYP6bo

一方通行「いやあの、ちょっとォ?俺人前で歌うとかマジ恥ずかしくてですねェ、
      とりあえず垣根の前で歌うところから慣らしていこうかと思って……あの、聞いてますゥ?
      て言うかどこに隠れてたンだよオマエらァァァァァ!!!!」

垣根「……一方通行、俺用事思い出したから今日は帰るわ」バサバサバサ

一方通行「ちょ、待て垣根!!俺を見捨てる気かァ!?そもそもオマエがカラオケ行くとか言い出したのが原因で……
      おい待てって!!行くな!!行かないでくれ!!!垣根ェェェェェ!!!!」

御坂「絹旗さんも暇だから来るってさー」

食蜂「第二位さんが抜けて絹旗さんが入るんなら予約も6人のままで大丈夫そうねぇ」

結標「さぁ行きましょうあっくん!二人で愛のデュエットを!!」

番外個体「まさか、逃げたりしないよねぇ?ねぇ、第一位?」

一方通行「ちくしょォォォォォ!!!何で俺がこンな目に遭わなきゃならねェンだよォォォォ!!!!!」

347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:41:06.30 ID:EIUfYP6bo


◇◇◇

番外編その2 フィアンマさん


ヴェント「フィアンマァァァァ!!何処行ったフィアンマァァァァ!!!!」ブンブン

テッラ「ヴェント、朝からハンマー振り回しながら騒ぐのはやめていただきたいんですがねー?
     主は沈黙を尊b」

ヴェント「るっせぇこのエリマキトカゲがぁ!!!」ブン

テッラ「ひでぶッ!!?」ゴシャァ


ヴェント「オラァァァ!!!出て来いやフィアンマァァァァ!!!」

フィアンマ「チッ、何を朝っぱらから騒いでるんだお前は?俺様は低血圧なんだぞ?」

ガブリエル「cauig眠jlkq」

ヴェント「いやがったなフィアンマァァァァァァ!!!!おうゴラフィアンマァァァァァ!!!
      テメェぶっ殺してやんよフィアンマァ゛ァァァァァァ!!!!」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:41:44.76 ID:EIUfYP6bo

フィアンマ「何言ってんだお前」

ガブリエル「日本語でおk」

ヴェント「お前喋れんの!?……じゃなくてぇ!!おいこらフィアンマ!!
      テメェ今日という今日は絶対に許さねぇからな!!!」

フィアンマ「うん?俺様は今日はまだ何もやってないはずだが……ガブちゃん、何か知ってるか?」ハテ

ガブリエル「jhjqcjklfq不知slksh」

フィアンマ「だよな」

ヴェント「知らばっくれてんじゃねぇぞクソムシがぁ!!!!テメェ以外に誰があんな事やるってんだ!!?」

フィアンマ「と言われてもな、本当に覚えがないわけだが」

ヴェント「だったらこれは何だってんだ!!あぁ!?」バサ

フィアンマ「ん、それは……俺様の秘蔵のエロ本ではないか!!?」

ヴェント「やっぱりテメェのじゃねぇかああああ!!!!」

ガブリエル「opq書籍sadhoif拝見afnilhqzd」ペラ
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:42:20.19 ID:EIUfYP6bo

フィアンマ「どういう事だヴェント!!何故貴様が俺様のエロ本を持っている!?」

ヴェント「どういう事もクソもあるか!!テメェの仕業だろうが!!!」

フィアンマ「さては俺様の部屋から無断で持ち出したな!?このむっつりが!!」

ヴェント「誰がそんな事するか!!私の部屋の!私のベッドの上の!!私の枕の下に仕込んであったんだよ!!!」

フィアンマ「……枕の下にエロ本仕込むとか、お前どんだけ欲求不満なんだ?
       そんなに淫夢を見たかったのか?流石の俺様もドン引きだぞ?」

ヴェント「だ・か・ら!!私が自分でやるわけねぇだろ!!?つーかやったのテメェだろうが!!」

フィアンマ「知らんと言ってるだろう!!それで、枕の下にエロ本を仕込んだ効果はあったのか!?淫夢は見れたのか!?
       ……いや答えなくてもいい、それだけ興奮状態にあるお前を見れば察しはつく」

ヴェント「るっせぇ!!見てないし興奮もしてないわよ!!!」

ガブリエル「hgagifひぎぃaihqvbhしゅごいのぉsaifhfq??ashu」フムフム

ヴェント「音読すんのやめろアホ天使がああぁぁぁ!!!!」
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/04(土) 20:42:58.06 ID:EIUfYP6bo

フィアンマ「おいヴェント、ガブちゃんはこう見えても本物の大天使だぞ?敬意を持って接することを忘れるな。
      アホ呼ばわりなど不敬にも程がある」

ガブリエル「fhoqxhgsらめぇsfajgfんほぉadfgfqwあ」ビリッ

フィアンマ「ガブリエルゥゥゥゥ!!!!貴様よくも俺様のエロ本をぉぉぉぉぉ!!!!!」

ヴェント「エロ本破られたくらいでマジギレしてんじゃないわよ!!敬意はどうした敬意は!!」

ガブリエル「hgめんごsakfhfq」

フィアンマ「謝って済む問題ではない!!
      戒律の厳しいローマ正教内で俺様がエロ本を手に入れるのにどれだけ苦心しているかわかっているのか!?」

ヴェント「どの口が戒律厳しいとかほざくのよ。お前全力でフリーダムじゃねぇか」

ガブリエル「safgu童貞falkhf必死afhgwwwwwsafgug」プゲラ

フィアンマ「貴様ああああああああ!!!!!!!」

ヴェント「……何かもういいや、放っといて寝直そ……
     あぁテッラ、そんなとこでずっと寝てると風邪引くわよ」

テッラ「」シーン

351 :>>1 [saga]:2012/08/04(土) 20:43:51.16 ID:EIUfYP6bo
さっくりと投下終了
次辺りで新キャラ出したいなー


Q:結局何でヴェントの枕の下にエロ本が仕込まれてたの?

A:前日ヴェントの部屋でこっそり致したフィアンマさんが置き忘れて行きました
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/08/04(土) 20:51:24.42 ID:vSpPHnTDo
フィアンマ屑すぎてワロタwwwwwwwwww
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/04(土) 20:52:34.66 ID:aqzSJ88io
乙ー
新キャラか、予想つかんな
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/04(土) 21:00:13.35 ID:i7QNizOe0

一方さんには某キャラソンがあるじゃないか!
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/04(土) 21:15:42.15 ID:OcOGTNLr0
>>1乙!
新約5巻でまた何か出るらしいよ。上条を全否定する奴らしいけど。
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/04(土) 21:33:09.70 ID:wFgBjOxSo
がががーのいじーっ
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/04(土) 22:06:37.75 ID:INpGkLTDO
テッラさんマジ不憫
受胎告知されたアックアさんは元気にしてるだろうか
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/04(土) 22:30:25.64 ID:OYIk3zG1o
そのアックアさんは違う次元でマタニティドレス着てるよ
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/04(土) 23:08:40.81 ID:2g1A/0se0

いやこの次元のアックアさんも恐らく…
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 01:01:42.52 ID:HQ7/5/Bz0
>>357
私はノンケでも食ってしまうのである。性☆人、後ウホッのアッークアッー!!!!さんである。


そういや、アックアって唯一の女天使の性質持ってて、聖人、聖母の二重聖人なんだよな。


ん?聖母………女…?
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/05(日) 02:02:32.97 ID:nB5KJmRFo
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 04:44:08.72 ID:1iDvIqRIO
新キャラかあ……黒夜ちゃんをストーカーに追加して欲しいな。
もう致されちゃうくらい積極的な娘で。
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 06:06:23.49 ID:zlqgW4F8o
黒夜出ても扱いが絹旗と似た感じになりそうだからな
もうちょっと違うキャラで……

ツンデレ、ショタコン、ヤンデレ、ペット
これ以外にどんなキャラ追加すると
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/05(日) 08:01:17.35 ID:VvyfYAEno
一方通行へのストーカーはこれ以上いらない気がする
逆に一方通行が新キャラのストーカーになればいいじゃない
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 09:26:15.83 ID:HQ7/5/Bz0
>>363
クーデレって原作では妹達だったよな。他に居たっけ。
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 09:57:22.82 ID:UR9J6A4Vo
絶対能力者になることを諦めさせようとする人、とか?
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 11:12:00.73 ID:tsMWKPdyo
>>366
芳川はもう出てるからなぁ・・・
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 11:12:33.44 ID:tsMWKPdyo
>>364
寿命中断!
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 11:18:41.70 ID:pj/gXEXio
>>366
みこっちゃん忘れてんじゃねーぞ
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/08/05(日) 13:44:13.16 ID:6lXFDldAO
諦めさせるといえば病理さんもいるな
まぁむしろストーカー四天王以外での脱童貞を諦めさせてみて欲しいが
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 14:09:52.58 ID:dt2Bk5uSO
>番外個体「ねぇ第一位、ミサカもカラオケ行くの初めてなんだ。これってお揃いだよね?ね?」

この一節でStardustを熱唱する番外さんを思い浮かべてしまった死にたい
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 14:21:45.48 ID:tsMWKPdyo
>>370
木原くンの心に一生消えない傷を残すのがオチ
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/05(日) 22:49:35.28 ID:YHKkkFJn0
間を取って垣根くんのストーカーが登場すればいいじゃないか
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/06(月) 09:09:16.68 ID:mp8ke+J6o
心理定規「ガタッ」
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/07(火) 21:58:34.76 ID:25gfAIc60
今んとこ一通とまともに付き合えそうなのは絹旗と妹達の春癖と姉御くらいか?
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 02:36:01.23 ID:Vj7Gnhuoo
・・・春癖・・・?
まさか漢字が読めない・・・?
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 02:59:06.87 ID:Ite0KjgIO
×癖
○厨

その読み間違えは無理しか無い
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [さげ]:2012/08/08(水) 06:17:09.02 ID:YwfzPB0u0
読みどころか漢字ェ・・・。
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 09:22:36.35 ID:lrCwcI/uo
春厨はどうだろ・・・
なんかストーカー入りしそうではある

姐御は誰にでも優しそうだが
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 17:09:01.70 ID:Lmz5dpDzo
黒夜ちゃんがいるだろ
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/08/08(水) 21:47:16.20 ID:0VCNQMYAO
ここいらでまた布束さんをだな…
一方さんの童貞力は健在とはいえ、女性でも恋愛対象じゃない相手には割とまともに接してるし、好きなデスメタルも覚えてるしで関係改善の余地はあるんでないか
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/08(水) 22:19:37.86 ID:HLAJNSdNo
滝壺が( ・∀・)イイ!!って言ってなかったか?
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/08(水) 22:52:47.72 ID:lrCwcI/uo
誰か黄泉川先生連れて来いよ
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/08(水) 23:48:27.54 ID:AeJjv0KT0
年齢が一回りも違う方はちょっと
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/09(木) 03:24:06.25 ID:ddSXNHtIO
屋上に来るじゃん
386 :sage [sage]:2012/08/09(木) 20:24:26.43 ID:uo5M4f1h0
いっそのことむぎのんでよくね
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/08/09(木) 21:36:57.08 ID:+cY9I6KAO
キャリーサとかどう?
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/09(木) 21:49:39.11 ID:wJZkmnYS0
>>387キャーリサじゃなかったけ?
まあどっちにしろ三十路前のはちょっと
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/10(金) 02:21:04.17 ID:UyiS3wQK0
もう打つ手がないな
いっそエツァリに妹達に変装させよう
…と思ったけどショチトルはどうよ?
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/08/10(金) 03:12:43.61 ID:OG0YL74ao
まさかのあまたんに期待
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/10(金) 04:25:07.52 ID:QntgHbZj0
百合子はどうだろう
世界線によっちゃ大人しい子だし何気に一方さん好みじゃないか
あーでも妹枠が一人増えるだけか
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/10(金) 08:07:19.62 ID:lj1AVm/AO
自慰みられたし黒子にもらってもらえよ
美琴や番外がもれなくついてくるから黒子も喜ぶだろ
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/10(金) 09:04:19.34 ID:R3qzqgQ20
それじゃむしろ状況が悪化すんだろ
さすがに一方さんがブッ倒れんぞ
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/10(金) 13:28:05.79 ID:PQN52dmUo
百合子は自分の黒歴史思い出して死ぬからやめた方がいい
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/10(金) 15:12:20.70 ID:o4v2MRdIO
新ジャンル垣根帝凍子
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/08/10(金) 17:50:55.97 ID:jnJkp0BAO
ブロックの薄幸少女鉄網さんとかな
397 :>>1 [sage]:2012/08/10(金) 21:01:30.26 ID:6CGsOhD1o

あっちいいいいいいいい!!!!
クーラー利かねええええええええ!!!
投下ああああああああああ!!!
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:01:56.37 ID:6CGsOhD1o

「なぁ一方通行、新入生って知ってるか?」


 その日、行きつけの喫茶店で合流するやいなや、垣根は挨拶もそこそこにそう切り出した。
店員からホットコーヒーを受け取り、ようやくそれを一口啜って人心地ついたばかりの一方通行は、
唐突に垣根の口から出てきた言葉に眉を顰め、黙って首を傾げる。

 新入生。言葉通りに受け取ればそれは新しく学校に入学する生徒の事だが、
それを口にする垣根の表情は真剣そのもので、また一方通行に対してどこか気を使っているように見える。
まさかそんな顔をしながら言葉通りの新入生について尋ねているとも思えない。
そもそも今は冬真っ盛りの時期であり、本来の意味での新入生が現れるシーズンにはまだまだ早く、
また学校に通っていない彼らにとっては取り立てて話題にするような事でもないはずなのだ。
とすると、垣根の言う新入生は何かの比喩か隠語だと考えるのが妥当なところだろうか。


「……まぁ知らねぇよな。つっても俺も最近知ったばっかだし、オマエが知らねぇのも当然か」


 無言のまま首を捻る一方通行に対し、垣根は若干おどけた口調になりながら、やれやれと肩を竦める。
しかし口調や態度とは裏腹に彼の表情はむしろ深刻さを増しており、
その事が一方通行に言い様のない不安感を与えていた。
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:02:22.73 ID:6CGsOhD1o


「……ンで、何なンだ?その新入生ってのは」

「なぁ一方通行、オマエも実感してるだろうが、最近の暗部は腑抜け切ってる」

「はァ?突然何だよ?」

「つーのも、アレイスターの馬鹿が何考えてんのか知らねぇがろくに働かねぇからだ。
死にかけたとか乱心したとか色んな噂もあるが、とにかくアレイスターが何もしないお陰で
その下の理事会もマトモに動けねぇって状況らしい」

「それがどォしたってンだ?俺は新入生とか言うヤツについて聞いてンだが」

「まぁ聞けって。アレイスターと理事会がそんな状況じゃ、奴らから仕事を貰ってた俺達も当然動けなくなる。
『スクール』や『アイテム』だけでなく、実質的に全ての暗部組織が休業状態になってると言っていいだろうよ」

「……それで?」

「端的に言やぁ、平和なわけだ。血生臭い事件も起こらねぇし血みどろの争いも起こらねぇ。
本来、暗部に所属してる以上あり得なかった筈の平凡な日常ってヤツを暗部の皆が享受しちまってるのが現状だ」

「いい事じゃねェか」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:02:49.42 ID:6CGsOhD1o

「そうだな、俺もそう思うぜ?心からな。少しばかり退屈だが、何だかんだで平和ってのはいいもんだ。
こうしてオマエと駄弁ったり、運命の相手を探したりも出来るしな。
『このまま暗部がなくなっちまえばいいのに』なんて風に思ってる奴も少なくないだろうよ。
ところがだ、困ったことに中にはそういう平凡な毎日に馴染めねぇ連中もいるのさ」

「……あァなるほど、そいつらが」


 突然暗部の現状について語り始めた垣根に戸惑っていた一方通行だったが、ここでようやく話がつながった。
一切の仕事がなくなり、今や存在価値の薄れてしまった学園都市暗部。
多くの者にとって、暗部と言う名の枷が緩むのはむしろプラスに働くことなのだが、
しかし中には余りにも深く闇に染まりすぎたが故に、突如降って湧いた平和に馴染む事が出来ず、
元の薄暗く殺伐とした暗部の世界から抜け出せない、否、抜け出そうとしない者もいると言う事だ。
恐らく、そういう者達の集まりこそが――


「そう、新入生だ」


 一方通行の思考を読み取ったかのように、垣根は頷く。

401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:03:15.46 ID:6CGsOhD1o

「暗部こそが自分の居場所だ、何て愉快な思い込みをしてた連中に取って、今の腑抜けた暗部は耐え難いものなんだろうよ」

「そンなもンか」


 要は、暗部の現状に不満を持った者達が暗部を元の殺伐とした状態に戻すべく結成したのが『新入生』という組織なのだろう。
新入生が結成されるに至った経緯とその目的についてはなんとなく把握した。だが、一体それがどうしたと言うのか。
一方通行は、垣根がわざわざこんな話を自分に聞かせることの理由がよくわからないでいた。
暗部組織が一つ増えたくらい、気にかける程の事でもあるまいに。


「だからどうした、ってツラしてんな。暗部の在り方なんざどうでもいいし、
新入生なんざ知ったこっちゃねぇって思ってんだろ?」

「今ンところはな。だが、オマエがわざわざ俺にそンな話をするって事はだ、
その新入生ってのに何かしら俺の興味を引くモンがあるって事なンだろ?」

「お、鋭いな。まぁつまりはそう言う事だ。いいか、こっからが重要なところだから聞き逃すんじゃねぇぞ?」

「思わせ振りな態度はもういいつってンだろ。勿体振ってねェでさっさと続きを話せよ」

「そう急かすなって、早漏君は女に嫌われるぜ?」

402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:03:42.21 ID:6CGsOhD1o

 それは、ほんの軽い気持ちからこぼれた、冗談交じりの暴言であった。
垣根は何も本気で一方通行の事を早漏だと罵倒したかったわけではないし、そもそも一方通行が早漏か否かなど知る由もない。
むしろ彼は、一方通行の能力ならば射精タイミングのコントロールすら可能だろうという推測すらしており、
だから、垣根にとってそれは『一方通行が早漏であるはずがない』と言う前提の上での、ただの軽口だった筈なのだ。
だがしかし、それを受けた一方通行は――


「あァ!?誰が早漏だクソ野郎が!!言って良い事と悪ィ事があンだろうが!!」

「えっ」


 何かマジギレしていた。

403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:04:10.41 ID:6CGsOhD1o

「それになァ!生殖活動なンてのは生き物が最も隙を晒す瞬間の一つなンだぞ!?
早漏ってのはその隙を最小限に抑え安全でスピーディーな種付けを可能とする進化の形なンだよ!!
だから仮に、万に一つ、まさか、俺が早漏だとしても!!それは断じて!恥じるような事じゃねェはずだ!!違うか!!?」

「……そうだな、その通りだ。オマエの言う通りだよ一方通行。何か、ごめんな」


 この時、垣根は一方通行の姿が酷く小さく見えたという。


「えっと、話戻すぞ?」

「あァ……一応もう一回言っとくが俺は早漏じゃねェからな。絶対に」

「わかったって……」


 肩で息をする一方通行を何とか宥めつつ、垣根は咳払いをして場の空気を整える。
それにしても、人間どんな言葉で怒りのスイッチが入ってしまうかわからないものである。
読者諸兄も暴言、特に性的なものに関しては特に気をつけて頂きたい。
早いとか、柔らかいとか、量が少ないとか、ほんとやめろ。ほっといてくれ。

404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:05:00.68 ID:6CGsOhD1o

「で、さっきも言ったが本題はこっからだ」

「おォ」


 少々前置きが長くなったが、ようやく本題、つまり一方通行に新入生の話を聞かせた理由の説明に入るらしい。


「俺が本当に話したかったのはな、新入生の構成員についてだ」

「構成員?まさかアイテムの時みてェに構成員が全員女とかそォいう話か?」

「残念だがそんな夢のある話じゃねぇよ」

「チッ、つまンねェな」


 舌打ちしつつ、一方通行は不満そうな顔で背もたれに身を預ける。
彼はここしばらくの間、ストーカー達の奮戦や妹の面倒を見なければならない事も相俟って
新しい出会いも見つけられず既存女性との関係も一向に発展させる事が出来ないでいるのだ。
この辺で一発逆転的な要素が欲しかったが、世の中そう上手くは出来ていないらしい。

405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:05:38.03 ID:6CGsOhD1o

「続けるぞ?新入生ってのは言ってみりゃ今の暗部に不満を持った連中の寄せ集めみたいなもんなんだが、
一応指導者的なポジションに立ってる人間が二人いるらしい」

「はみ出し者のクズどもを上手くまとめてる奴らがいるわけだな」

「んで、その二人の内、片方が黒夜海鳥っつー女……まぁまだ女とも言えねぇようなガキなんだが、
とにかく指導者の片割れに黒夜ってガキがいる」

「ふゥン……まさかそのガキが運命の相手だ、何て言い出す気じゃねェだろうな?」

「あながち間違いでもねぇよ。ただし、俺じゃなくてオマエの運命の相手だがな」

「はァ?そりゃどういう意味だ?生憎俺はオマエと違ってガキに興味はねェぞ?」

「……いいか良く聞け、その黒夜ってガキな、どうやら暗闇の五月計画の元被験者らしいんだわ」

「何だと?」


 暗闇の五月計画の元被験者。その言葉が出た瞬間、
今まで気だるそうに、どこか投げ遣りな態度で垣根の話を聞いていた一方通行の瞳が俄かに真剣さを帯び、
彼は驚愕に目を見開きながらテーブルに身を乗り出した。

406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:06:06.65 ID:6CGsOhD1o

「……そいつはマジな話なのか?」

「あぁ、裏も取れてる」

「チッ、やっぱり絹旗以外にもあの実験の生き残りがいやがったか……」


 独白するように呟き、一方通行は拳を握り締めながら歯軋りする。
暗闇の五月計画。かつて暗部で行われていた『置き去り』を利用した実験計画の一つで、
その内容は、学園都市最強の超能力者である一方通行の精神性・演算方法の一部を
被験者の脳に刷り込む事で能力の向上を図る、というものである。
被験者個人の人格を完全に無視した非人道的実験として暗部内でもかなり有名な計画だったが、
実験計画そのものは随分前に破綻しており、被験者達のその後も語られず闇の中となっていた。
そんな中、偶然実験計画の生き残りである絹旗と出会った一方通行が
暗部で生きざるを得ない状態となっていた絹旗に対して責任を感じ、
彼女を真っ当に育てるべく妹として引き取った(つーか拉致った)のは記憶にも新しいだろう。

 絹旗を引き取ったからと言って、一方通行は何もそれだけで実験に協力した罪滅ぼしが終わったと思っていたわけではない。
当然、彼は絹旗の他にも実験の生き残りがいる可能性を考えており、
その後も独自に暗闇の五月計画の被験者達について調べていたのだ。
とは言え、ストーカー達の目が厳しすぎるせいで電子機器を使うこともままならず、
また運命の人を探す事を疎かにするわけにもいかないので、ついに今日まで何の情報も掴めないでいたわけだが。
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:06:32.77 ID:6CGsOhD1o

 今、ひょんな事から黒夜の存在を知った一方通行の胸中は、
暗闇の五月計画の生き残りが見つかった事に対する安堵が半分、
しかし、ようやく見つかった生き残りが『新入生』などという、
暗部の中でも相当に異端な組織に所属しているというショックが半分、と言ったところだろう。


「さて一方通行、黒夜が暗闇の五月計画の生き残りだとわかったところで、オマエはどうしたい?」

「……決まってンだろ、絹旗と同じように、妹として引き取って真っ当に育てる」

「だが新入生の指導者の一人になってるってとこからもわかるようにコイツの抱えてる闇は相当に根が深いぞ。
コイツを真っ当に育てるなんて生半可な覚悟じゃ出来やしねぇだろうよ。それでもオマエは……」

「くどいぜ垣根、オマエは俺が自分で蒔いた種も刈り取れねェようなヘタレだと思ってやがンのか?
暗闇の五月計画の生き残りは見つけ次第全員日の当たる世界に帰す、それが俺の責任だ」


 己の軽はずみな行動が原因で歪んでしまった人間がいる。闇に堕とされた人間がいる。
それを知っていて、それらに対して何の責任も負わずにのうのうと生きる事など彼自身が許せない。
これは嘘偽りのない一方通行の本心である。
己の責務を果たすことすら出来ない男がどうして童貞を捨てることが出来ようか。
鋭く目を光らせつつ重々しい口調で決意を表明するその姿は、
とても先程早漏疑惑をかけられてマジギレしていた男と同一人物とは思えないものであった。

408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:07:06.76 ID:6CGsOhD1o

「ま、オマエならそう言うと思ってたよ。ならまずこいつを受け取れ」


 一方通行の回答を聞いた垣根は満足気に頷くと、懐から一枚の写真を取り出し、それを一方通行の方へ差し出す。


「この写真に写ってンのが……」

「あぁ、黒夜海鳥だ」


 写真を受け取った一方通行は顔を歪め、思わず舌打ちを零した。
写真の中の黒夜はまるで挑発するような不適な笑みを浮かべ、
大人びた雰囲気の黒を基調としたパンクロック系の服装をしているが、
その外見は『若い』よりも、まだまだ『幼い』と言う形容詞が似合いそうなものであり、
目算だが、恐らく年齢は絹旗と同じか、或いはもう少し下くらいだろう。
そんな幼さの残る少女が一体どのような道を辿って新入生の指導者の一人となったのか、想像するにあまりある。
彼女にそんな道を歩ませてしまった原因の一端は、間違いなく自分にあるのだ。


「ショック受けてる場合じゃねぇぞ一方通行、こっから重要なところだから良く聞いとけ」

「……あァ」
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:07:35.35 ID:6CGsOhD1o

「新入生は今の所表立った動きは見せちゃいねぇが、水面下では色々と動いてる気配がある。
恐らく近い内に何かしらのアクションを起こすだろうよ。そうなると……」

「その結成理念上、何か行動を起こす際には他の暗部組織とぶつかり合う可能性が高ェわけだな?」

「そうだ。単に新入生とどっかの組織がぶつかり合って小競り合いをするだけで済みゃいいが、
新入生の動き方次第では下手すりゃ暗部全体を巻き込んだ大規模な抗争にまで発展する可能性もある」

「小競り合いだろうが抗争だろうが、黒夜の身に危険が及ぶ事になるのは間違いねェ」

「だろうな。まぁ新入生に所属してる身としちゃあ、暗部を引っ掻き回した結果
最終的に自分達が他の組織にぶっ潰されたとしてもそれはそれで本望なのかも知れねぇが」

「ふざけンな!そンな事認めねェぞ!!」

「いいか一方通行、既存の暗部組織のほぼ全ては現状新入生の出方を伺ってる状態だ。
今の段階で自分達の方から積極的に手を出そうとはしちゃいねぇ。
が、新入生の連中がはっきりとした動きを見せれば即座に何らかの対応を取ってくるだろう。
抗争までには発展しなくても暗部の状態が悪い方に向かうのは間違いない。
つまりオマエが本気で黒夜を危険に晒したくないと思ってんなら……」

「新入生が本格的に動き出すより先に、黒夜を救い出さなきゃならねェって事か」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:08:15.50 ID:6CGsOhD1o

「あぁ。だがさっきも言ったように、俺の見立てでは新入生はすぐにでも動きはじめるはずだ。
時間は相当に限られてると思っていい。それともう一つ」

「あン?」

「俺が協力出来るのはここまでだ。
俺も一組織の長って立場上、今の段階で新入生に過度の干渉をするわけにはいかねぇんだ。
俺が動けばそれに引き摺られて動き出す馬鹿どもが必ず出てくるからな。
そうなると一気に収拾のつかない事態に陥っちまう可能性がある」

「そうか……いや、十分だ。こンだけ情報貰っといて泣き言は言わねェよ。
そもそもこれは俺自身の手で決着を付けなきゃならねェ問題だからな。一人だろうがやってやンよ」

「……オマエが新入生について嗅ぎ回るだけでも暗部内には波紋が広がるだろう。
そういうのは俺の方で最大限抑えてやる。だからオマエは一刻も早く黒夜を見つけ出せ」

「すまねェな垣根……ここン所ずっとオマエに頼りっぱなしだ」

「気にすんなよ、お互い様だろ?それに、正直言うと打算もあるしな」

「打算ねェ……俺が黒夜を救い出すついでに新入生をぶっ潰せば、
オマエは憂慮する事態が一つ消えて楽が出来る、ってとこか?」
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:08:44.89 ID:6CGsOhD1o

「まぁそう言う事だ。言ってみれば俺は黒夜を餌にオマエを良いように利用してるだけだからな。
俺に感謝する必要なんかねぇし、負い目を感じる理由もねぇわけだ」

「馬鹿が、それでも黒夜の存在を知る事が出来たのはオマエのお陰だ。感謝しねェわけねェだろ」

「……ったく、いいつってんのに」


 ぷいとそっぽを向きつつ、垣根は一方通行の甘い態度に肩を竦めた。
出来るだけ貸し借りを作らない、互いに負い目も引け目もない関係を続けて行きたいが為に
必要以上に露悪的な態度を取ったというのに、これでは台無しである。
それに今語った打算的な考えも全てが嘘だというわけでもないのだから、
普通に感謝されてはむしろこっちが引け目を感じてしまうというものだ。


「よし、ンじゃァちょっと二人目の妹を探しに行くとするかな」


 垣根が一人でばつの悪い思いをしているのをスルーし、一方通行は気軽な口調で呟きつつ、
しかし一切の軽さを見せない真剣そのものの表情をしながら立ち上がる。
時間がないという垣根の見立てが正しいかどうかはわからないが、
大事な妹候補を暗部から救い上げるのなら早いほどいいだろう。

412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:09:14.56 ID:6CGsOhD1o

「後はオマエ次第だ。まぁ上手くやれよ、俺が楽する為にもな」

「……垣根、オマエに一つ言っとく事がある」


 席を離れていく一方通行の背中に、垣根はあくまで露悪的な態度を崩そうしないまま声を投げかける。
と、一方通行は呆れたように溜息を吐きながら彼の方へと向き直った。


「……何だよ?」

「男のツンデレってマジきめェ」

「張り倒すぞオマエ!?」


 わざわざ足を止め諭すような口調で暴言を吐いてきた一方通行に対し、
ツンデレ呼ばわりされた垣根は顔を赤らめながら激昂する。
が、一方通行はそんな彼の様子を含み笑いを浮かべながら一瞥すると、
何も言わず足早に喫茶店の出口へと向かって行った。

 そのまま喫茶店から出る前に一度振り返ってみると、
垣根は憮然とした表情で手付かずだったコーヒーに手を伸ばそうとしているところだったが、
一方通行が見ている事を目敏く察知すると露骨に顔を歪め、しっしっ、と手を振り追い払うような動作を取る。
それを見た一方通行は苦笑いを浮かべつつ喫茶店を後にするのだった。

413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:09:52.38 ID:6CGsOhD1o


「黒夜海鳥、か」


 喫茶店を出た一方通行は一人呟きながら、垣根から預かった黒夜の写真をもう一度眺める。
小柄で華奢な身体に、まだあどけなさの残る顔つき。しかし、その目だけは
大の大人でも背筋を凍らせるのではないかと言う程に鋭く、また他者を拒絶しているかのように黒く濁っていた。
これを見るだけでも、彼女がこれまで歩んで来た道が平坦なものではなかった事が窺い知れる。
一体この小さな身体でどれだけの地獄を渡ってきたのだろうか。


「待ってろ……すぐに見つけ出してやる」


 写真を眺めつつ、一方通行は一刻も早く黒夜を見つける事を誓う。
その為にまず必要なのは情報だろう。垣根から新入生の結成理由や行動目的などは聞いたが、それだけでは全く足りない。
と言うか目的など知ったことではない。重要なのは新入生が、黒夜がどこにいるかである。


(とりあえずハッキングでも仕掛けて学園都市中の監視カメラを洗ってみるか……
となると、それなりの設備がいるな)


 思案の後、一方通行は研究所へ足を向ける事にした。
自宅のパソコンは色々な理由で使いたくないし、そもそもハッキングをするのにスペックの不安もある。
その点、研究所のパソコンならばスペック上の問題はないだろう。
何せ本来は絶対能力進化のデータ取りをする為に用意されたものなのだから、その性能は折り紙つきである。


「行くか」


 一方通行は黒夜の写真を大事に仕舞うと、静かに、しかし速やかに動き始めた。

414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:10:27.87 ID:6CGsOhD1o


そして翌日。


「つーわけで今日から家族が増える事になった」

「ちくしょおおおお!!放しやがれこの白髪頭がああああ!!!」

「えー……」


 小脇に抱えた黒夜を同居人達に紹介する一方通行の姿がそこにはあった。
ほくほく顔の一方通行とは対照的に、同居人一同は何とも形容し難い表情でその様子をじっと見つめる。
まぁ、小脇に抱えられた黒夜が半泣き状態で必死にもがいているのだから困惑するのも無理ないだろう。
事情を知らない第三者から見れば童貞こじらせたアホが黒髪少女を誘拐してきたようにしか見えない。
いや、事情知ってても普通に少女誘拐犯か。
よく風紀委員に通報されずに家まで帰ってこれたものである。


 さて、一体何故このような状況になっているのか。結論から言うと新入生は壊滅したのだ。
そりゃもうけちょんけちょんのぎったんぎたん、ぺんぺん草も生えないほどに。

415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:10:58.16 ID:6CGsOhD1o


「いや、あの時は本当に驚いたよ」


 新入生の指導者の一人だったシルバークロース氏は、苦笑いを浮かべながら当時の状況を語ってくれた。


「新入生を旗揚げし、さぁ今からだ!と言う時に突然あれだからな、
正直未だに何が起きたのかはっきりわからない所もある」

「何?予測はしていなかったのかって?出来るわけがないだろう、
新入生はまだ表立った行動は何もしていなかったんだぞ?他の暗部組織もまだ様子見に徹していた段階の筈だ。
そこにいきなり第一位の超能力者がつっこんで来た挙句、
『妹を出せ』とか何とかわけのわからない事を言いながら暴れまわるんだぞ?そんなもの誰が予測出来ると言うんだ」

「……そうだな、言うなれば、進水式を無事終えて処女航海を目前に控えた新入生と言う名の船は
いきなり目の前に発生した観測史上最大級のハリケーンに粉々にされてしまった、とまぁそんな感じだ」

「次の大型ハリケーンには『アクセラレータ』とか名付けてもいいんじゃないか」
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:11:32.61 ID:6CGsOhD1o

「……いや実際、誇張無しにあれはもはや天災と呼べるレベルだった。本物の嵐に巻き込まれたのかと錯覚したくらいだ。
私達の保持していた力がどれ程ちっぽけなものか散々に思い知らされたよ」

「行動を起こす直前と言う事で新入生の構成員のほとんどが一堂に会していたのも災いしたな。
まさに一網打尽、残らず根絶やしという様相さ」

「突如襲撃してきた白い男を前に誰も彼もが混乱していたよ。かく言う私もろくに指示を出せなかった程だ。
……だがたった一人だけ、そんな状況だと言うのに即座に動いた奴がいた」

「そう、それが黒夜だ。理不尽に降りかかってきた天災のような暴力に誰もが硬直する中、
アイツは唯の一人で雄叫びを上げながら第一位に向かって突進して行ったんだ」

「その時の黒夜の顔は怒っているようにも見えたし、憎しみに歪んでいるようにも見えたが、
同時に狂喜しているようにも見えたな」

「……あぁ、そうだ。彼女は第一位と因縁浅からぬ仲だから、色々と思う所もあったんだろう。
或いは自分の中に抱えていた因縁と決着を付けられる事が嬉しかっただけかもしれないがね」

「最強の超能力者に真正面から向かって行く。黒夜の行動は無謀としか言い様のないものだったが、
それでも恐怖に震え、ただ打ち倒されるのを待っているだけだった私達よりはずっと賢い行動だっただろう」

「まぁ突っ込んで行ったアイツは次の瞬間には第一位の小脇に抱えられていたわけだが」

「うん?いや、本当に一瞬だ。第一位がどんな動きをしたのかはサッパリわからない。
私達だけでなく、黒夜自身も何が起きたのかわからない、と言う顔をしていたよ。
ただ気付いた時には第一位だけが満足そうな顔で黒夜を小脇に抱えていたんだ」

417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:12:07.56 ID:6CGsOhD1o

「で、少し間が空いた後、自分が第一位に捕獲されているのだと気付いた黒夜が
必死に両手足をバタつかせて抵抗するんだが、力量差のせいか一向に抜け出せる気配はない。
最強の超能力者に拘束されているのだから当然といえば当然か」

「……何と言うか、その、小脇に抱えられながらジタバタと暴れる黒夜の様子が非常に可愛らしくてだな……」

「新入生一同で半泣きの黒夜に見惚れてたらいつの間にか全滅させられていたというわけだ」

「……違う、ロリコンではない。そこは否定させてもらおう」

「あぁそうだ、確かに半泣きの黒夜を可愛いとは思ったが、だからと言って性的にどうこうしよう等とは一切考えなかったさ」

「YESロリータ NOタッチの精神だ。紳士ならば当然……だからロリコンではないと言っているだろう!!」

「……すまない、私とした事がTPOもわきまえず声を荒げてしまって……」

「ん、その後?……知っての通りさ。黒夜は連れ去られ、本物の暴力を目の当たりにした私は心を折られ……
あぁ、もうこのくらいでいいだろう?当時の事を思い出したら段々へこんできたよ……」


 黒夜は元気にしているだろうか。最後にそうぽつりと呟いた後、シルバークロース氏は黙り込んでしまった。
当時負わされた心の傷はまだ完全に癒えてはいなかったのだろう。
不躾な質問を繰り返してしまった事を、私達は猛省しなければならない。


―とある雑誌のインタビュー記事より一部抜粋

418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:12:33.95 ID:6CGsOhD1o


黒夜「放せつってんだろォォォ……くっせェンだよテメェェ……」ジタバタジタバタ

一方通行「だァから暴れンなっての。それと臭ェとか言うのやめろ、マジ傷つくからやめろ」

黒夜「うるせェ勝手に傷つけバァカ!!さっさと放せこの変態ロリコン野郎!!」ジタジタ

一方通行「兄貴に向かってその口の利き方はなンだコラァ!!」クワッ

黒夜「兄貴って何なンだよクソがあああ!!!お前一体何がしたいンだよおおお!!!」バタバタ

絹旗(超デジャヴ……)ウワァ

結標「ねぇあっくん、その子は……」

一方通行「妹だ」

番外個体「なぁんだ妹か。てっきり第一位がまた浮気しようとしてるのかと思っちゃったよ」テヘペロ

一方通行「浮気じゃねェからとりあえず虚ろな目ェしながら半笑いで包丁構えンのはやめてくれ」

黒夜「おいふざけんな誰が妹だ!!冗談は肌と髪の色だけにしとけ!!」

御坂「全力で否定してるんだけど……アンタ、本当にその子どこかから拉致して来たんじゃないでしょうね……」
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:12:59.49 ID:6CGsOhD1o

一方通行「違ェつってンだろ。ちょっと照れてンだよコイツ」

黒夜「何に照れるんだよ!?照れる要素一切ねぇよ!!」

一方通行「絹旗も最初は照れてたもンなァ……」シミジミ

絹旗「えっちょっと何をそんな超遠い目をしながらしみじみ思い出してるんですか!?
   どんだけ自分に都合よく過去を改変してるんですか!?」

黒夜「あぁ!?そこにいんのは絹旗ちゃんじゃねぇか!!」ハッ

絹旗「え、あぁ気付いてなかったんですか?……えっと、超久しぶりですね黒夜。そして超ご愁傷様です」ナムナム

黒夜「おいおい絹旗ちゃぁん!!こりゃ一体どうなってんだ!?まさか絹旗ちゃんの差し金か!?」

絹旗「何で私が超そんな事しなきゃならないんですか……」

結標「あら、あなた達知り合いなのね……って二人ともあっくんの妹なんだし当たり前か」

黒夜「だから妹じゃねぇつってんだろ!!」

御坂「……そう言えば絹旗さんも本当は妹じゃないって言ってたわよね。
   ねぇ一方通行、結局アンタと絹旗さんと、この黒夜って子はどんな関係なわけ?」

番外個体「妹じゃなかったの?どう言う事?第一位はまたミサカに嘘吐いたの?そうなんだ?」スチャ

一方通行「うおォ!?だから包丁こっちに向けンじゃねェよ!!視覚的に怖ェから!!」
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:13:31.09 ID:6CGsOhD1o

番外個体「納得いく説明してくれるよね?ちゃんとした理由があるんだよね?疚しい事があるわけじゃないんだよね?」ユラ

一方通行「わかったわかった!!ちゃンと説明してやっから落ち着け!!包丁から手ェ放せ!!」

黒夜「テメェはいい加減私を放せよクソモヤシ!!」

絹旗「何かここ最近ミサワの病みっぷりが超酷くなってる気がします……超ガチのメンヘラ臭が……」

番外個体「ミサカは第一位のことが大好きだからね」クスクス


一方通行「はァ……まずオマエらの想像通り、俺と絹旗、黒夜の間に血の繋がりはねェ」

黒夜「当たり前だろ!!テメェと同じ血なんざ流れてたら身体が腐るっての!!」

絹旗「黒夜、全く同感ですが話が進まないので超黙っててください」

一方通行「おい何同意してンだ絹旗、オマエ来月の小遣い半分にすっからな」

絹旗「!?」

結標「へぇなるほど、血の繋がりがないって事はつまり、
   あっくんとその二人は心で繋がった兄妹と言う事ね?私とあっくんがそうであるように!!」

一方通行「オマエと俺の繋がりなンざ何一つねェよ」
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:14:13.28 ID:6CGsOhD1o

御坂「ちょっと待って、血の繋がりがないって事は……
   アンタまさか、気に入った女の子を無理矢理拉致してきて妹にしてるんじゃ……」

一方通行「ンなわけあるかアホ!!説明終わるまで黙って聞いとけ!!」

番外個体「そっかぁ、血は繋がってないんだ……じゃあこの二人も第一位を狙う薄汚い雌猫ってわけだよねぇ……?」チラ

絹旗「ひぃ!?狙ってません!!超狙ってませんからこっちに矛先を向けないでください!!」

黒夜「何だこの女マジやべぇ」

一方通行「……説明続けンぞ?詳細は省くが、一時期俺はある実験に協力してた事があンだよ。
      でもってこの二人はその実験の被験者だったわけだ」

御坂「え、ちょっと何で実験の詳細省くのよ」

番外個体「そこ大事なとこじゃん」

一方通行「……暗部で行われてた実験だからなァ、胸糞悪ィ話しだしあンまり聞かせたくねェンだよ」

結標「あっくんが協力してた暗部の実験って言うと……暗闇の五月計画、かしら?」

一方通行「チッ、オマエは知ってやがったか」

結標「伊達に長い事案内人やってないわよ」フ
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:14:45.28 ID:6CGsOhD1o

番外個体「ふぅん、淡希は知ってるのにミサカには話せないんだ?ミサカに隠し事するんだ?へぇ……」

御坂「結標さんは知ってるのに私達は知らないってのも何か腹立つわね……
   胸糞悪い話くらい絶対能力進化の件で慣れたし、大人しく話しなさいよ」

一方通行「あァうるせェ!!暗部の実験だつってンだろ!?
      オマエらを必要以上に暗部と関わらせたくねェンだよ!!
      万が一にも危険な目に遭って欲しくねェって俺の気持ちを察せよ!!!心配なンだよ!!
      (二人に何かあったら妹達の好感度が下がる的な意味で)」

御坂「う……し、仕方ないわね、そこまで言うなら引き下がって上げるわよ……
   ……そっか、私を危険な目に遭わせたくないんだ……それってつまり私が大事って事よね……」テレテレ

番外個体「もう、第一位は気を使いすぎだよ、ミサカなら大丈夫なのに……
      で、でもこんな風に心配されるのも悪い気持ちはしないね」ニヤニヤ

結標(フ、精々そうやって表面的な優しさにデレデレしてるがいいわ。
   あっくんの関わってきた闇を知り抜いている私こそ真のヒロインよ)フフフ

黒夜「何だこの茶番」

絹旗「超いつもの事です。心を無にして超スルーしてください」

黒夜「……苦労してんなぁ絹旗ちゃん、ざまぁみろ」ケケケ

絹旗「精々今のうちにそうやって超他人事だと思って調子こいてるがいいですよ」
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:15:28.21 ID:6CGsOhD1o

一方通行「ンでだ、絹旗も黒夜もその実験のせいで随分辛ェ目に遭って来てンだよ。
      だから今後はそンな目に遭わなくて済むように妹として引き取って来たンだ」

御坂「つまりこの二人を引き取って育てるのがアンタなりの責任の取り方ってわけね」

黒夜「おいおいおいちょっと待てよ!!テメェまさかそんなアホな理由で
   暗部組織一つぶっ潰してまで私を拉致って来たのかよ!?」

一方通行「暗部組織一つ潰すくれェオマエの為なら屁でもねェよ」ニコッ

黒夜「笑いかけんな気持ち悪ぃ!誰がテメェの施しなんか受けるか!!」

一方通行「施しじゃねェよ。オマエらは俺があの実験に協力したせいで見る必要もねェ地獄を見る羽目になったンだ。
      その分のツケくらい払わせろよ」

絹旗「だったらさっさとツケを超払ってくださいよ、とりあえず一億円くらいでいいんで」

一方通行「絹旗、ちょっと静かにしててくれ。俺は今黒夜と話してンだよ」

絹旗「何ですか!新しい妹に超夢中ですか!?古い妹はもうお払い箱ですか!!?」

一方通行「ばっ!ンなわけねェだろ!!オマエも黒夜も、どっちも大事な妹だ!!」

絹旗「だったらお小遣い超値上げしてくださいよ!!超大事な妹なんですよね!?」

一方通行「何でそォなンだよ!?つーかこの前上げたばっかじゃねェか!!」
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:16:01.89 ID:6CGsOhD1o

黒夜「……楽しそうなところ悪ぃけどよぉ、私は別にあの実験の件でテメェを恨んだりはしてねぇし、
   むしろ感謝してるくらいだぜ?だからそんな風に勝手に責任感じて
   自己満足な救いを押し付けようとするのなんざお門違いにも程があんだよ」

一方通行「何言ってやがる、オマエはあの実験のせいで人格を蹂躙された上に暗部に堕とされたンだぞ?」

黒夜「そうさ、暗部に堕ちた。だけど私はそのお陰で真実を知ったんだ」

一方通行「真実だァ?」

黒夜「あぁそうだ!!暗部に堕ちたお陰で私は人間の汚さを、この街の闇を知る事が出来たんだよ!!
   あの実験が無くて、何も知らずにのほほんと暮らしてたかと思うとゾッとする!!
   でも私は真実を知った!知っちまったからには平穏な生活なんか望まねぇ!!暗部こそが私の居場所なんだ!!」

一方通行「黒夜……」

番外個体「ねぇ第一位、この子厨二病なの?」

黒夜「うおぉぉい!!!私の中の真実をそんな安っぽい言葉で片付けようとしてんじゃねえええ!!!」
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:16:44.53 ID:6CGsOhD1o

一方通行「いやわかるぜ黒夜……俺も昔は似たような事考えてたしなァ……
      人間の本質は悪だ、なンて決め付けたり、どいつもこいつも下らねェ、なンて毒どいてみたりよォ……」

御坂「黒夜さんだっけ?安心して、それは治らない病気じゃないから……」

絹旗(御坂も何か超覚えがあるんでしょうかね?)

黒夜「何だよぉ!!生暖かい目で見てんじゃねぇよ!!やめろよぉ!!」

一方通行「ごめンな、実験に協力してた当事の俺が厨二病だったばっかりに……」

黒夜「謝んなよおおおお!!!病気なんかじゃねぇってのおおおお!!!」

絹旗(黒夜は確か一方通行の攻撃性を超植えつけられたんでしたよね……
   攻撃性=過激な厨二病と考えれば辻褄は合う気が……)
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:17:18.16 ID:6CGsOhD1o

結標「ねぇあっくん、気になることがあるんだけどいいかしら?」

一方通行「なンだよ」

黒夜「私は暗部で真実を知ったんだ……厨二病なんかじゃねぇ……」ブツブツ

結標「この子は妹って事は女の子なのよね?男の子じゃないのよね?」

一方通行「はァ?何言ってンだオマエ」

黒夜「誰が男だテメェコラァ!!!」ギロッ

結標「だって喋り方はあっくんに似てるし……
   髪は長いけど体型にメリハリが無くて男の子にも見えなくは……」

黒夜「な……っ」

一方通行「結標ェ!!テメェいくら黒夜が起伏のねェツルペタ体型のイカ腹幼女だからって男呼ばわりは酷ェだろォが!!!」

黒夜「イカ腹ァ!!?」


※イカ腹……小さい子特有のぽっこりお腹。幼児、特に女児は腹筋が弱いので内臓が垂れ下がってしまうのだ。
         これに性的なものを感じる方は今すぐ病院へどうぞ。

427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:18:09.15 ID:6CGsOhD1o

結標「そう、それじゃ間違いなく女の子なのね……」チッ

一方通行「小さく舌打ちしてンじゃねェよ」

黒夜「テメェら好き放題言いやがってェェ……」

結標「あら、いいわねその勝気な表情……本当に男の子みたいで……」ゴクリ

黒夜「!?」ゾクッ

結標「ね、ねぇあっくん、私この子をお風呂に入れて上げたいんだけどいいわよね!?
   女の子同士だし問題ないわよね!!?」

一方通行「いいわけねェだろ、死ね」

結標「じゃあ添い寝するくらい!!」

一方通行「オマエ黒夜の半径三メートル以内に近付くな」

結標「わかったわよ。じゃあ座標移動で……」

一方通行「本気で張り倒されてェのかオマエ!?」

結標「あっくんに張り倒されるんならご褒美よ!!」クワッ

番外個体「あ!ズルいよ淡希!!ミサカもミサカも!!」ズイ

一方通行「なンでそォなンだよ!!?」
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:18:48.29 ID:6CGsOhD1o

黒夜「何なんだよコイツら……暗部よりやべぇんじゃねぇかここ……」ビクビク

御坂「えっと、これからよろしくね、黒夜さん。常識人が増えてくれて嬉しいわ」

絹旗「いや、御坂も常識人とは……」

御坂「何よ?」バチッ

絹旗「いえ何でも」

黒夜「おいちょっと待てよ!!何で私がここで暮らす事決定してんだよ!?絶対に嫌だって言ってんだろ!?」

絹旗「超諦めてください黒夜。あなた本気の一方通行から逃げられると思ってるんですか?腕を振りほどく事すら出来ないのに?」

黒夜「ぐ……」

絹旗「それに、今一方通行から離れると結標に超ヤられますよ……」

黒夜「ちくしょぉぉ……なんで私がこんな目に遭わなきゃならないんだよぉぉぉ……」グスグス


429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/10(金) 21:20:02.99 ID:6CGsOhD1o


一方通行の童貞脱出計画、ただ今の成果




・恋人 なし


・仲間 一人


・ストーカー 三人

・奴隷 一人

・妹 二人  ←Level up





430 :>>1 [saga]:2012/08/10(金) 21:21:04.47 ID:6CGsOhD1o

割りとぐだぐだに投下終了

ところで誰か俺の代わりに薄い本買ってきてくれ
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/10(金) 21:23:29.72 ID:8zkDezKo0
乙!

それにしても>>1はどれだけ俺を傷つければ気が済むのだろうか…童貞とか、童貞とか、童貞とか…




チクショォォォ!
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/10(金) 21:40:32.66 ID:cU/jH5bAo
黒髪ペロペロ
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/10(金) 21:53:34.98 ID:G9F3Nx/DO
一通さんとていとくんは本当に仲がいいな
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/10(金) 22:44:07.07 ID:iakvkQkOo
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/08/10(金) 22:47:21.90 ID:KiSL0lHdo
ちょっと今すぐ病院行ってくる
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/10(金) 23:33:36.61 ID:o4v2MRdIO
ミサワのレベル上がりすぎじゃね
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/08/11(土) 00:14:36.96 ID:o69iPDSc0
ミサワはもうすぐで他の女と同じ空気を吸っているから刺すレベル
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/11(土) 02:12:47.00 ID:tOrJ/bh5o

絹旗「さて黒夜、今日から同じ部屋で暮らす事になったわけですけど、差し当たって超早急に決めなければならない事があります」

黒夜「はぁ?私今日はもう疲れてんだけどぉ?後にしろよ後に」

絹旗「そうは行きません!私とあなたの今後に関わる超重要事項なので超真面目に聞いてください!」

黒夜「私と絹旗ちゃんの今後だぁ?言っとくが私はこんな所でいつまでも馴れ合いをする気はねぇぞ?
   隙をついてすぐにでも逃げ出してやるつもりだからな。だから今後について話す必要なんざねぇ」

絹旗「強がりはそんなもんにしといてください、超滑稽です」ハッ

黒夜「んだと!?」

絹旗「それに逃げ出すにしてもしばらく様子を見た方がいいと思いますけどね。
   一方通行達の行動パターンを把握してからの方が超逃げやすいんじゃないですか?」

黒夜「……確かに絹旗ちゃんの言う事も一理あんな。闇雲に逃げてもすぐにとっ捕まんのは目に見えてる」

絹旗「でしょう?と言う事はしばらくはここで暮らす事になるわけですから、今の内に私の話を超聞いておいた方がいいですよ」
439 :何で鹿児島になってんだ、鹿児島になんていねぇぞ [sage saga]:2012/08/11(土) 02:13:18.03 ID:tOrJ/bh5o

黒夜「わぁったよ、そこまで言うんなら聞いてやんよ。絹旗ちゃんはそんな焦って何を決めてぇんだよ」

絹旗「わかってくれて何よりです。いいですか黒夜、私達が超早急に決めなければならない事、それは……」

黒夜「それはぁ?」

絹旗「私と黒夜、どっちが姉でどっちが妹かです!!」バァーン

黒夜「……は?何それどうでもよくね?」

絹旗「良くないですよ!!超重要です!!」

黒夜「いやいやいや……つーか私ら別に姉妹じゃねぇし?第一位のクソボケが勝手に妹とか呼んでるだけじゃねぇか。
   何でそれに合わせてやらなきゃいけねぇんだよ」

絹旗「あぁ……黒夜はまだ一方通行の恐ろしさを超知らないんですね……」ハァ

黒夜「あぁ?」

絹旗「一方通行が妹にすると言った以上、私達は本当に妹になるしか道はないんですよ……」

黒夜「は?ほんと何言ってんだ絹旗ちゃん、ボケたのかよ?」

絹旗「誰が超ボケですか……いいからこれを見てください、私の言ってる事の意味が超わかりますから」ペラ

黒夜「ん、何だこれ?絹旗ちゃんの戸籍……?」チラ
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/11(土) 02:13:52.02 ID:tOrJ/bh5o

黒夜「……」ジー

黒夜「うおぉ!?絹旗ちゃんと第一位が戸籍上血縁関係になってる!?」ビクッ

絹旗「超そういう事です。あの野郎戸籍改竄とかお手の物なんですよ……」

黒夜「え、何、こいつはつまり絹旗ちゃんと第一位は本当の兄妹だったって事なのか?マジかよ」

絹旗「超話聞けやこの鳥頭、今戸籍改竄されたって言ったばっかだろ」

黒夜「誰が鳥頭だ!!ワカメちゃンみてェな服装してるくせに調子乗ってンじゃねェぞ!!」

絹旗「超うるせぇこの厨二ファッションが!!大体ちゃんと見えない角度計算してるんでワカメちゃん状態になんて超なりませんよ!!」

黒夜「厨二っつーのやめろォォォォ!!!!」

絹旗「とにかく!!あなたも戸籍を改竄されて書類上一方通行の妹になる日は超遠くないでしょう!!
   その前にどっちが姉かを決めておかないと一方通行に超勝手に決められてしまいます!!」

黒夜「いやだから別にどっちでもよくねぇか?勝手に決めさせとけよ……まぁ私が姉になんのは目に見えてっけどな」

絹旗「は?超何言ってんですか?誰が誰の姉ですって?」
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/11(土) 02:14:17.33 ID:tOrJ/bh5o

黒夜「私が、絹旗ちゃんの、だ。優れてる方が姉になんのは当然だろ?姉より優れた妹はいねぇっつーし」

絹旗「はァァァァ!?ちょっと何言ってンですかこのアホウ鳥は!?超優れてる方が姉だってンなら私が姉に決まってンでしょう!!」

黒夜「おいおいおいおい、寝言は寝て言えよ絹旗ちゃンよォ!!絹旗ちゃンのどこに私より優れてる要素があるってンだァ!?」

絹旗「一度私に超フルボッコにされてるくせに何を粋がってンですか?
   それとも、そンな事も忘れてしまうくらいの鳥頭だったンですかァ?」

黒夜「ハッ、いつまでも昔のままだとか思ってンじゃねェぞ?絹旗ちゃンがぬくぬく暮らしてる間にも私はひたすら力を求めてたンだよ!!」

絹旗「へェ、そこまで言うンなら一戦交えて勝った方が姉って事にしときますか?まァ私の勝ちは目に見えてますけどォ」

黒夜「ほざいてろ、吠え面かかせてやっから覚悟しろよ絹旗ちゃンよォ!!」

絹旗「ふン……掌から噴射するしか能のねェ超クソ野郎が、私に勝てるとでも思ってンですか?えェ?」

黒夜「ひっはは。調子ン乗ってられンのも今の内だぜェ?……こいつを見ろ!!」ス

442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/11(土) 02:15:05.93 ID:tOrJ/bh5o

           , '´l, 
       , -─-'- 、i_  
    __, '´       ヽ、
   ',ー-- ●       ヽ、
    `"'ゝ、_          ',
      〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !
       `ー´    ヽi`ヽ iノ
                ! /
              r'´、ヽ
              `´ヽノ

         バァーン!!


※ヌイグルミです。某イルカとは関係ありません。
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/11(土) 02:15:31.92 ID:tOrJ/bh5o

絹旗「は?その超不細工なイルカのヌイグルミが何なンです?」

黒夜「ただのイルカじゃねェ!コイツの中には私をパワーアップさせる秘密兵器が………あれ?」モゾモゾ

イルカ<空っぽ

絹旗「超何も入ってないように見えますが」

黒夜「あれ?おっかしいな、あれ……絹旗ちゃん、こいつの中身知らねぇ?」ゴソゴソ


絹旗「超知るわけないでしょう、今初めてそれが超収納になってる事を知りましたよ」

黒夜「あっれー?何処行った……あん?何だこの紙切れ?」ペラ


『黒夜へ

何かイルカのヌイグルミの中にキモいマネキンの腕みたいのが大量に入ってたので処分しました。
兄として妹がこういう物を収集するのはあまり感心しません。
代わりにいくらかお小遣いを包ンであるので、これでヌイグルミでも買ってください。

                                                   お兄ちゃンより』


黒夜「なンじゃこらァ!!?」ガビーン

絹旗「おやおや」
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/11(土) 02:16:23.20 ID:tOrJ/bh5o

黒夜「しかも小遣い包ンでるってたったの一万円じゃねェか!!あの腕結構最新技術の結晶だったンだぞ!?
   一万円ぽっちで代わりになるかアホォォォォォ!!!」

絹旗「あァー、黒夜、黒夜」

黒夜「……何だよ絹旗ちゃン、慰めてくれンのか?」

絹旗「いえ、そろそろ始めてもいいですか?」シュッシュッシュ

黒夜「え、ちょ、何シャドーボクシングしてンだよ……」

絹旗「私に超吠え面かかせるンですよね?私より優れてるって事を証明してくれるンですよね?」ヒュンヒュン

黒夜「……絹旗ちゃン、引き分けって事で手を打たねェか?暴力は良くねェと思うンだよ」

絹旗「問答無用!!超行きますよ黒夜!!私が姉です!!」ダッ

黒夜「ちっくしょォがァ!!こォなりゃヤケだ!!来やがれェェェェェェ!!!!」

絹旗「超窒素装甲!!!」ゴウ!!

黒夜「窒素爆槍!!!」バシュン!!







黒夜「ひでぶッッ!!?」ゴシャァ




絹旗、姉決定。

445 :>>1 [saga]:2012/08/11(土) 02:17:15.98 ID:tOrJ/bh5o
とりあえずオマケ投下
それより何で鹿児島になってるのかが気になって仕方が無い
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 02:28:39.06 ID:qQPUoHdDO

俺たちがどんどん>>1の性体験に詳しくなっていくんだが

W窒素通行いいな! かわいい!
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 02:31:49.71 ID:feqbH5zDO
早い柔い少ないとかどんな三重苦だよ
でも小さいが入ってないだけマシか?
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 02:40:41.81 ID:ySn2Y7hG0

柔らかいってことは欧米的にでかいってこと?

県名表示はプロバイダとかの関係で色々なんとかかんとかよくわかんね
まぁ、チベットもチベットにいるわけじゃないし
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 02:47:13.48 ID:5vVjYn8Jo
窒素コンビごってええやん
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 04:44:09.26 ID:GUQsSBGIO
>早いとか、柔らかいとか、量が少ないとか、ほんとやめろ。ほっといてくれ。
なん……だと……

>※イカ腹……小さい子特有のぽっこりお腹。幼児、特に女児は腹筋が弱いので内臓が垂れ下がってしまうのだ。
>         これに性的なものを感じる方は今すぐ病院へどうぞ。
なんだとォォォォオ!?

某窒素姉妹スレが落ちた今ここが俺の窒素分補給場になったな。
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/08/11(土) 05:10:17.90 ID:Ltij1f+Vo
やっぱ子供はイカ腹がいいよね、最近虹でもモデル体型の幼児が多くてなんだかな
俺は別にペドでもロリコンでもないけど、そこら辺はやっぱちゃんと描写して欲しい
一般論的な観点の話であって俺は別にそうでもないけどね?
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 12:09:37.97 ID:JUe0xG/80
>>451
お前が変態だということが良く分かった
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 15:43:12.01 ID:i/us0AzIO
手紙でも「ン」表記なんだなとシミジミ
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 21:26:04.21 ID:n6FJMwa5o
そもそもイカ腹なんて単語があっさり出てくる時点でこの一方さんも立派なロリコンだろ
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/11(土) 22:43:32.59 ID:zf5LDeRAO
ロリコンのうえ童貞で廚二病な>>1
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 23:19:23.19 ID:aU9vSE+Jo
>>1は童貞じゃないぞ

早漏で柔らかいだけだ
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/11(土) 23:45:04.92 ID:knOFQ+eUo
乙ー
>>456
量が少ないのも忘れちゃいかんぜ
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/11(土) 23:46:11.93 ID:RfJnba/9o
もうやめて! >>1のHPはゼロよ!
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/08/11(土) 23:48:02.21 ID:zDC/LW/do
次は黒夜の入学だな
ついでに常盤台の授業参観も見たい
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/12(日) 00:54:59.01 ID:O8w3VmIIO
乙ぅうう!!!!
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/12(日) 02:03:57.99 ID:GlZACOMU0
>>1お疲れ様です
一気に読んだけど食蜂が可愛すぎる
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/12(日) 02:06:26.80 ID:BNsdCYhho
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/12(日) 07:24:19.38 ID:lubZB+5AO
>>462

原子ババア乙
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/12(日) 08:33:44.08 ID:ll/m6RgJo
黒夜なんかどうでもよかったんだが小脇に抱えられてるの想像したらヤヴァかった
柔らかくて早漏で量が少ない>>1
量が少ないのはアレだよな?する前に抜いてからだったんだよな?
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/12(日) 08:51:49.45 ID:PYcvOTauo
ビール酵母飲むと量はかなり増やせるぞ
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/12(日) 12:14:59.34 ID:gy05UEhYo
ついに黒夜ちゃんも参戦したか……
ここが俺にとっての安住地になりそうだな
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/08/12(日) 15:44:29.42 ID:D2VLW3tAO
今回の垣根と一方さん可愛いな
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/12(日) 17:45:55.13 ID:lg34hlbAO
イヤだの方ではひたすら垣根が汚れ役担当だったからこういう普通に仲良いのもいいな
そして黒夜参戦とか胸熱

ところで削板はまだ一方さんに惚れてる(?)のか?
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/12(日) 21:28:06.21 ID:XzWFmYQb0
絹旗も黒夜もそろそろ芳川経由して
黄泉川先生か子萌先生あたりに相談していい頃
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/13(月) 04:08:34.61 ID:6m94qQ+b0
ええい女児の魅力はあの健康的なふくらはぎだろうが
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/13(月) 13:57:57.02 ID:fuQ4b2cIO
おまわりさんこいつです
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/14(火) 00:10:33.80 ID:LOO0yvQIO
無垢な笑顔にきまってンだろ
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/14(火) 02:03:28.18 ID:dc73xNDIO
手は出してないんだから
せめて愛するぐらいいいだろう
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/14(火) 04:45:23.06 ID:P0t+gc81o
だよな
かく言う俺も女児の健康的な太ももの内側に沿うあの窪み、だいっすきだぜ!
475 :>>1 [sage]:2012/08/14(火) 23:28:31.14 ID:gTwccWDzo

いや、俺ロリコンじゃねぇからそんな力いっぱい語られてもわからねぇし……怖いわ……
でもぽこっとしたお腹に華奢な手足ってかわいいと思わないか?


それじゃちょっと遅い時間だけど投下してくぞ
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:29:38.40 ID:gTwccWDzo

前回までのあらすじ

妹が増えた。



黒夜(新入生を壊滅させられ、第一位に拉致られて早数日……)

黒夜(幾度と無く脱走を試みたがその全ては失敗に終わった)

黒夜(何処に逃げても晩飯時になると家に連れ戻されちまう……)

黒夜(絹旗ちゃんの言う通り、所詮レベル4の私が本気の第一位から逃げ切るのは至難だ)

黒夜(おまけに、運良く逃げ切れたとしてもその後の人生ずっと第一位の影に怯えて暮らさなきゃならなくなる)

黒夜(そんなのは御免だ。こうなったら……)

黒夜(第一位を殺るしかねェ!!!)カッ



今回のあらすじ

黒夜ちゃんが無駄な抵抗をしようとする。

477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:30:10.94 ID:gTwccWDzo

黒夜(けど真っ向から向かって行っても叩き潰されるのはがオチだ。あの野郎、能力も演算力も桁違いだからな)

黒夜(幸いな事に第一位は私に対して敵対心も警戒心も何も持ってねぇ。焦らず冷静に付け入る隙を見つけ出せば何とか……)

一方通行「どォした黒夜、何小難しいツラしてンだ?悩みでもあンのか?」

黒夜「クソ、こっちの気も知らずに他人事みたいに言いやがって……」ギリ

一方通行「あァ?」

黒夜「何でもねぇよ!!」

一方通行「遠慮すンなって、何でも相談してみろ」

黒夜「だから何でもねェつってンだろ!!」

一方通行「……そこまで言うんならまァ深くは追求しねェが……何かあったらすぐに言えよ?いつでも力になってやっからな」

黒夜「仮に何かあってもテメェにだけは絶対相談しねぇよ」ケッ
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:30:45.07 ID:gTwccWDzo

一方通行「これが反抗期かァ………あァ番外個体、ちょっと醤油取ってくれ」

番外個体「醤油だね?うん、ちょっと待って」モゾモゾ

一方通行「は?ちょ……オマエが待てェェェ!!何でいきなり手首にナイフ当ててンだァァァァ!!?」

番外個体「え、だって醤油だよね?」

一方通行「醤油ですよォ!?醤油って何かわかってますかァ!?大豆を発酵させて作る液体調味料の事ですよォ!!!」

番外個体「大丈夫大丈夫、ミサカ特製の醤油は愛情たっぷりだからさ」

一方通行「会話が噛み合わねェェェェ!!!」

結標「はいはいナイフ没収。ミサワ、あなたもう刃物持つのやめなさい」ヒュン

番外個体「あぁんもう、何で邪魔するのさ」ブーブー

結標「あっくんが困ってるでしょ?それと、あなたも女の子なんだから自分の肌に傷をつけるような真似はやめなさい」

御坂「結標さんがマトモな事言ってる……」ウワァ

結標「前から思ってたけど御坂さんって実は私の事嫌いよね?」ピキピキ

絹旗「と言うか皆さん、朝食くらい超騒がず静かに食べましょうよ……」

結標「私の夢は明るく楽しく会話が絶えない家庭(ショタ限定)を作る事だから、このくらいの騒ぎはむしろ心地良いわ」フ

絹旗「さいですか……」
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:31:22.49 ID:gTwccWDzo

一方通行「ところで醤油……」

御坂「はい」トン

一方通行「おォ、悪ィな」

結標「しまった!御坂さんに出し抜かれたわ!!」

番外個体「またそうやってせこせこ好感度上げようとする。さすがお姉様きたない」チッ

御坂「な、何がよ!?誰も取ってあげないから仕方なく私が取ってあげただけじゃない!!」


黒夜(……第一位を殺るに当たってまずこの三馬鹿をどうにかしなくちゃならないよな。いっつも第一位にべったりで邪魔だし)

黒夜(つってもレベル5の第三位にレベル5クラスの案内人に、何か色々とマジでやべぇクローンの三人が相手となると今の私じゃ荷が重てぇ)

黒夜(クソ、第一位のアホに『腕』さえ捨てられてなけりゃ私だって……)

絹旗「黒夜、さっきから箸が超止まってますがどうかしたんですか?好き嫌いしてると大きくなれませんよ?」

黒夜「大きなお世話だボケ。テメェは私の母親か何かか?」チッ

絹旗「超姉ですが?」フンス

黒夜「うっぜェ!何だそのドヤ顔!?つーか別に好き嫌いしてるわけじゃねェし!!
   絹旗ちゃンの方こそ皿にピーマンだけ残ってンじゃねェか!!姉気取るンなら最低限自分で手本示してからにしろっての!!」
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:32:02.41 ID:gTwccWDzo

絹旗「チッチッチ、甘い、超甘いですね黒夜、チョコレートよりも甘いです。これは超嫌いだから残しているわけではありません」フゥ

黒夜「あぁ?嘘吐け、絹旗ちゃん昔っからピーマン苦手だったろ」

絹旗「ふん、それは超昔の事です。今は超大好きですよピーマン」

黒夜「嘘くせぇ……」

絹旗「そしてそんな大好きなピーマンを黒夜に食べさせてあげようと思って超残しておいたんです!!」サッサッサ

黒夜「ほぁ!?てめ、人の皿にピーマン移してンじゃねェ!!やめろコラァ!!!」

絹旗「まぁまぁそう言わず、お姉ちゃんの分まで食べて超大きくなってください」

黒夜「だから余計なお世話だつってンだろォ!?大体テメェだってチビだろうが!!好き嫌いしてンじゃねェよ!!!」サササ

絹旗「うわ!何こっちの皿にピーマン移してるんですか!!超ぶち殺しますよ!?」

黒夜「理不尽にキレてンじゃねェよ!!テメェが移動させた分返してるだけだろ!!」

絹旗「いぃや!!絶対に私が移した以上に超返って来てますよこれ!!おら!超返品です返品!!」ザザザザ

黒夜「おい馬鹿やめろつってんだろォ!!いい加減にしねェとぶっ殺すぞテメェ!!!」

絹旗「妹なら姉の言う事を超聞くべきです!!妹=姉の下僕という等式がこの世界には超成立してるんですよ!!」

黒夜「ンな等式あったら全国の妹がグレるわァァァァ!!!」
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:32:38.76 ID:gTwccWDzo

一方通行「おい絹旗」

絹旗「あぁ一方通行!あなたからもこの聞き分けの無い妹に超言ってやってください!姉に歯向かおうなど超言語道断で……」

一方通行「いいからピーマン食え。どォ見てもオマエが悪ィから」

絹旗「な!?私はただ黒夜の発育を超心配して……」

一方通行「食え」

絹旗「何ですか!結局新しい妹が超かわいいわけですか!!私は超いらない子で……」

一方通行「あンま駄々こねてっと増量すンぞ?倍プッシュいっとくか?」

絹旗「……超食べます」

一方通行「おォ食え。ちゃンと全部食うまで椅子から立つ事は許さねェからな」

絹旗「苦い……超苦い……ちくしょう……」ポロポロ

黒夜「何も泣かなくてもいいだろ絹旗ちゃんよぉ……ピーマンごときで……」

一方通行「苦いモンを不味く感じンのは舌がガキな証拠だな」

絹旗「く……そもそも私がピーマン超苦手なのは一方通行のせいです!!」キッ

一方通行「はァ?」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:33:12.79 ID:gTwccWDzo

絹旗「暗闇の五月計画であなたの精神性を植え付けられた事で趣意や味覚があなたに似てしまい、
   結果として私はピーマンが超苦手になってしまったんです!!そうに決まってます!それ以外超考えられません!!」

一方通行「何でもかンでも実験のせいにしてンじゃねェ。精神性が味覚にどう影響を及ぼすってンだ。
      そもそも俺は昔から別にピーマン嫌いじゃねェし、オマエはブラックコーヒー飲めねェし、味覚全然似てねェだろ」

絹旗「ぐぬぬぬ………こ、こんな超かわいい妹の超ささやかな反抗を完全論破して楽しいんですか!?この超ヒトデナシ!!」

黒夜「しかしなっさけねぇなぁ絹旗ちゃん。私はピーマンも食えるしコーヒーもブラックでいけるぜ?」ケケケケ

絹旗「……あなたはまぁ、『大人っぽい味覚の私超かっこいい、違いのわかる私超すげぇ』とかそういう病気ですし」

黒夜「病気呼ばわりすンのはやめろつってンだろォォォォ!!!」

一方通行「いいからさっさと食えって、ぼちぼち学校行く時間だろォが。残しやがったら晩飯にも出すからな」

絹旗「ひいぃぃぃ!!」

483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:33:51.60 ID:gTwccWDzo

御坂「何だか最近の絹旗さんは楽しそうよね」

結標「やっぱり新しい家族が増えたのが嬉しいんじゃないかしら?
   それにしても……フフ、幼い子の無邪気な言動って男女問わずいいものね、微笑ましくって」フフフフ

番外個体「淡希がそういう事言うと性的な意味にしか聞こえないよね」

結標「え、普通に性的な意味だけど?」

御坂「うわぁ」

番外個体「うわぁ」

結標「特に黒夜さんはいいわね……まるで少年のような身体つきで……」ウフフ

黒夜「……ッ!?」ゾゾゾゾゾ

御坂「黒子といい結標さんといい、どうして私の近くに居る空間移動能力者は皆こんななんだろ……」

番外個体「類は友を呼ぶってやつじゃない?お姉様にも実は隠された性癖が……」

御坂「あるか!!!」

484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:34:19.48 ID:gTwccWDzo

絹旗「うぅ……ご、ごちそうさま、です……」プルプル

一方通行「おォ良く頑張ったな、偉ェぞ絹旗」

絹旗「ふ、私が超本気を出せばピーマンごとき楽勝で……ぐふッ」

黒夜「致命傷じゃねぇか。つーかたかがピーマンに本気かよ」

絹旗「えぇいうるさい!とにかく私はピーマンを超攻略しました!!黒夜も私を超見習いなさい!!」ビシ

黒夜「いやさっきも言ったけど私ピーマン嫌いじゃねぇし普通に食えっから」モグモグ

絹旗「きえェェェい!!妹の分際で超生意気なァァァァァ!!!」キシャー

黒夜「あ゛ァうっぜェ!!だから姉気取りてェンならまず相応の言動をしてみろつってンだろォ!!!」


一方通行「ったく、朝っぱらから元気だなガキどもは……」ハァ

結標「賑やかでいいじゃない。はいあっくん、食後のコーヒーよ」コト

一方通行「ン、おォ……」
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:34:48.14 ID:gTwccWDzo

番外個体「あ、淡希、ミサカにもコーヒー淹れてもらえる?」

結標「はいはいちょっと待ってなさい。御坂さんはコーヒー飲む?」

御坂「ん、私はいいかな。あんまりゆっくりしてる時間もないし」

結標「真面目に学校通ってる人は大変ね」

一方通行「……」

結標「あれ、どうしたのあっくん、そんなじっとコーヒー見つめて……飲まないの?」

一方通行「いや……」ジー

結標「……あぁわかったわ!さてはコーヒーに何か変な物が入ってると思ってるのね!?もう、いくら私だって朝からそんな事しないわよ!
   失礼しちゃうわ全く!!私はただ純粋にあなたに喜んでもらいたくて……」

一方通行「番外個体、このコーヒーオマエにやるよ。先に飲ンでいいぞ」ス

番外個体「え、いいの?やっぱり第一位は優しいなぁ」ズズズ

結標「ば、やめろ!!!」

番外個体「どうしたのさそんな大声だしt……う……ぐ、ぅ…ぁ……」ガク、バタン

番外個体「」シーン
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:35:25.75 ID:gTwccWDzo

御坂「ちょ、どうしたのアンタいきなり倒れて!?」

番外個体「……zzz」スースー

御坂「……あれ、寝てる?」

一方通行「……」

結標「……どうやら誰かがコーヒーに睡眠薬を盛っていたようね、危ない所だったわ」フゥ

一方通行「絹旗、ちょっとそっちの窓開けてくれ」

絹旗「え?はい、こうですか?」ガラ

一方通行「おォ、それでいい」ガシ

結標「待ってあっくん、離して。そして落ち着いて私の話を聞いて。
   私はただ最近のあっくんは疲れてるように見えたから熟睡させて上げようと思っただけで決して邪な事をしようなんて事は思って……」

一方通行「うるせェボケがァァァァ!!!!月面開拓でもしてきやがれェェェェェ!!!!」ブン

結標「ひぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」バビュン


 * ―キラン

487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:35:53.53 ID:gTwccWDzo

御坂「何かもうお約束ね、この流れも」ヤレヤレ

絹旗「相変わらず超良く飛びますね結標は」オー

黒夜「いやあれ普通に死んだんじゃねぇか!?何でそんな落ち着いてんだお前ら!?」

一方通行「ン?あァそォいや黒夜の前でアイツ吹っ飛ばすのは初めてだったか。アイツはあの程度じゃ死なねェから安心しろ」

御坂「私達が学校から帰ってくるまでには戻って来てるんじゃないかな」

絹旗「普通に投げ飛ばしただけですし、今日はまだ超優しい方ですよね」

一方通行「朝からスプラッタな光景は見たかねェだろ?」

黒夜「どういう事だおい……」

絹旗「大丈夫ですよ黒夜、その内超慣れますから。私も最初の頃は超戸惑ったものでした」シミジミ

黒夜「慣れたくねぇよこんな光景!!」

御坂「あ、やば!もうこんな時間!絹旗さん、そろそろ学校行かないと遅刻しちゃうわよ!」

絹旗「へ?あぁ!!今からだと超走らないと遅刻確定じゃないですか!!
   くぅ、それもこれも黒夜がピーマンを食べてくれないせいです……ッ!!」

黒夜「もう何とでも言えチクショウ」

絹旗「やーい超厨二病」

黒夜「余程ブチ殺されてェらしいなァ絹旗ちゃンよォ!!!?」ビキィッ
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:36:37.39 ID:gTwccWDzo

御坂「ほら、馬鹿やってないで急ぐわよ絹旗さん!」

絹旗「そうでした、黒夜に構ってる暇なんて超ありませんでしたね」

黒夜「絹旗ちゃンマジでちょっと調子に乗りすぎじゃねェ?どンだけ私の事キレさせてェンだ?」

一方通行「そォ邪険にすンな黒夜。絹旗も妹が出来てちょっとテンション上がってンだよ」

黒夜「そもそも私は妹じゃねェつってんだろ!!」

御坂「それじゃ私と絹旗さんは学校行ってくるけど、アンタ今日一日妙な真似するんじゃないわよ?特に妹達に対しては……」

一方通行「わかってっからさっさと行け、マジで遅刻すンぞ」シッシ

絹旗「はいはい、超行ってきますよ」トテトテ

御坂「あぁもう!行ってきます!」タッタッタ

489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:37:06.40 ID:gTwccWDzo

一方通行「はァ……朝全員の相手すンのが一番疲れるわァ……」ヤレヤレ

番外個体「zzz」スヤスヤ

一方通行「今日はコイツの相手しなくて良くなったって点だけは結標に感謝だなァ。とりあえずソファにでも運ンどくか」ヨッコイセ

黒夜(……ん、第三位と絹旗ちゃんは学校、案内人の変態女はどっかに吹っ飛んでって、クローンは薬盛られて爆睡中、
   労せずして厄介な三馬鹿+αが片付いちまったじゃねぇか)

黒夜(これは……何がなんでも今日第一位を殺れってお告げか!!)

番外個体「んん……」スースー

一方通行「ふゥ、まァこンなもンだろ……っと、そろそろ俺も出掛けっかな」

黒夜(けどどうする?一対一の状況に持ち込んだのはいいが、あの野郎の反射を突破する方法はまだ見つかってねぇ。
   クソ、考えろ……どうにかして今日中にあの野郎に私の窒素爆槍をぶち込む方法を……)グヌヌヌ

一方通行(ン、また難しいツラしてンな、やっぱ何か悩みがあンのか?けどコイツ何も話してくれねェしなァ……)
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:37:37.57 ID:gTwccWDzo

黒夜(例えば全方位からの同時波状攻撃で反射の演算を複雑化させてパンクさせるってのは……
   無理か、そもそも無意識で有害なもの全部反射してんだから攻撃の質も量も方角も関係ねぇよな。
   つーか『腕』ないから全方位攻撃も波状攻撃も無理だし)ウーン

一方通行(クソ、目の前で妹が悩ンでンのを指咥えて眺めてるしかねェのか……俺はなンて無力なンだ……!)ギリ

黒夜(待てよ、有害なものを反射してるって事は逆を言えば無害なものはスルーしてるわけだ。酸素や太陽光まで反射したら生きていけねぇし。
   だったらそこをついて、野郎のフィルターを通過出来る無害な有害物質、
   例えば酸素と同じ性質を持った毒や太陽光と同じ性質を持った殺人光線を作り出す事が出来れば……
   ってそんなもんあるかボケ!!何だよ無害な有害って!?常識で考えろ常識で!!しかもそれじゃ窒素爆槍ぶち込めねぇし!!!)バンバンバン

一方通行(相当煮詰まってるみてェだな……何とか力になってやりてェが……お、そうだ)

黒夜(そうだ反射だ!反射だっつーんなら寸止めの要領で反射に感知される直前に攻撃を引き戻せば
   戻っていく攻撃のベクトルが反射幕の内側に反射されてアイツにダメージを与える事が出来るんじゃねぇか!?
   この方法なら窒素爆槍をぶち込む事も……)

黒夜(……いや、無理だろ。不可能だろ。インポッシブルだろ。そんな神業出来る奴がいたらそいつもう人間じゃねぇよ、変態だよ)

一方通行「おい黒夜」

黒夜「あぁ!?何だよ、こっちは今忙しいってのに!!」キッ
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:38:46.53 ID:gTwccWDzo

一方通行「そォ怒鳴るなよ。ほら、これでも食って落ち着け」トン

黒夜「は?……プリン?何でだよ?」

一方通行「甘い物食うと落ち着くっつーだろ?頭使ってンなら糖分も補給出来るしなァ。
      何を悩ンでンのか知らねェが、少しくらいリラックスした方がいい案も浮かぶってモンだぜ?」

黒夜「……」

一方通行「ン、もしかして甘い物苦手だったか?まァ俺も甘い物はそンなに得意じゃねェが、それでも疲れてる時とかに食うと結構効果が……」

黒夜「いやそうじゃなくて……このプリン、蓋に思いっきり絹旗って書かれてんだが食っていいのか?勝手に食うと絹旗ちゃんキレるんじゃ……」

一方通行「あ?あァー……大丈夫だろ、アイツにはちゃンと代わり買っとくから」

黒夜「そっか……つーか良く考えたら絹旗ちゃんがキレようが別に知ったこっちゃねぇしな」ペリペリ

一方通行「仲良くしろよ姉妹なンだから」

黒夜「だから姉妹じゃ……いやもう姉妹でいいわめんどくせぇ」ペロペロ

一方通行「どォだ、美味ェか?」

黒夜「甘ぇ」モクモク

一方通行「そりゃよかった。冷蔵庫にもう一個入ってっから足りなかったらそっちも食っていいぞ」ナデナデ

黒夜「ん」モグモグ
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:39:21.40 ID:gTwccWDzo

一方通行「俺はちっと出掛けて来るからな、絹旗のプリンの代わりも買わなきゃならねェし。
      もしオマエも出掛けるンならちゃンと鍵はかけて行けよ?」

黒夜「おう」ペロペロ

一方通行「ンじゃ行って来る」テクテク

黒夜「うん」モソモソ

黒夜「……」モグモグ

黒夜「……」モグモグ

黒夜「……」モグモグ

黒夜「……」ケプ

黒夜「……」

黒夜「……」ハッ

黒夜「しまったァァァァァ!!プリンに夢中で第一位を取り逃したァァァァァ!!!!」ガビーン

黒夜「く、クソ、こんな手で私を篭絡しようしてくるなんて……第一位の野郎……」グヌヌヌ

黒夜「い、今からでも追うか?いやでも何処行ったかわかんねぇし闇雲に探すのもなぁ……」

黒夜「ちくしょう、折角のチャンスが……」

黒夜「……仕方ねぇ、とりあえずプリンもう一個食いながら反射の攻略方法でも考えっか」ガチャ、ゴソゴソ

黒夜「……こっちにも絹旗って書いてるし。まぁ普通に食うけど」ペリペリ
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage saga]:2012/08/14(火) 23:40:10.22 ID:gTwccWDzo


絹旗「ひゃー、忘れ物忘れ物ー!!」ガチャ


黒夜「あ?」ペロペロ

絹旗「あれ、黒夜だけですか?」

黒夜「……おぉ」

絹旗「ん、何食べて……おああああぁぁぁぁ!!!それ私のプリンじゃないですかあああああ!!!!」

黒夜「ま、待て絹旗ちゃん!!私は悪くねぇぞ!!!」アセアセ

絹旗「しかもそれ二個目!?何なんです!?超名前書いてましたよね!?一目で私のだって事超わかりましたよねェェェェェ!!!?」

黒夜「違ぇんだって!!これは第一位がだなぁ!!」

絹旗「問答無用!!姉の物を勝手に食べるような妹には超お仕置きです!!覚悟はいいですね黒夜!!!」コキコキ

黒夜「クソがァァァァ!!!第一位の野郎私を嵌めやがったなァァァァァ!!!!」






黒夜「あべしッ!!!」ゴシャァ


494 :>>1 [saga]:2012/08/14(火) 23:41:27.84 ID:gTwccWDzo

今日の分終わり

え、前回とオチが同じ?何のことだかわからんな
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/08/14(火) 23:42:18.54 ID:oY1I7L6Po
乙!
木原くンは変態だったのか
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/15(水) 00:07:19.38 ID:U4t55gDDO
ていとくんと木原くんが全否定されとるwwwwwwww
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 00:09:03.79 ID:7ub+aO8T0

そういえば木原くンは一方さんに掘られそうになったんだったっけ…
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 00:09:55.54 ID:8udJ4Gwk0
1乙
窒素姉妹かわええww
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/08/15(水) 00:13:19.08 ID:tJ8MI+O7o
黒夜はんぱないって!
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage saga]:2012/08/15(水) 00:14:20.78 ID:31gW+EkS0
乙乙 黒夜が不憫可愛い 読んでてニヤニヤするわww
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/15(水) 00:51:41.07 ID:YB7gFPuao
最っ高だぜ黒夜ちゃんよぉっ!!!
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/15(水) 02:02:26.71 ID:y/jyUi+ho
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 02:15:53.33 ID:X6rABbuIO
BBA乙
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/15(水) 07:30:33.05 ID:AwNUP3LAO
>>502


BABAA○ね
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 23:42:09.91 ID:l7yJhx160
プリン食いながら一方さんに頭撫でられてる黒夜ちゃんマジ天使
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 00:46:43.95 ID:a7p9Fo7DO
もうW窒素兄妹だけでいいんじゃないかな(和み
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/08/16(木) 02:46:30.66 ID:W9cEFPfho
>妹=姉の下僕
御坂・妹達「ほう」
番外個体「えっ」
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 07:15:19.66 ID:5C/+uTuDO
>お姉様にも隠された性癖が

そう言えば御坂も女装した一通さんみて暴走してたよね
509 :名無しNIPPER [sage]:2012/08/16(木) 08:52:32.86 ID:iFW2uHUAO
もうネタギレみたいだしストーカー三人はいらないんじゃないかな
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/17(金) 13:23:34.13 ID:Ny3Js/GJ0
一方通行に彼女が出来たら。

番外個体ってヤンデレっつーより、メンヘラじゃね?彼女と、貴方も殺して私も死ぬ!
御坂は純粋ヒロインとフラグを立てようとすると、止めにはいるフラグストッパー。
結標は下手したら海の底に沈められる。
食蜂 奴隷は私だけで十分よ!彼女影で洗脳されそうになる。




黒夜ちャンと絹旗ちャン。助けてェェェェェェ!
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/17(金) 15:56:36.74 ID:yxptaRZmo
日本語が不自由な上に書き込みが寒いとか死んでくんないかな
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/17(金) 23:29:22.88 ID:Z09CKWYAO
>>509
ネタギレなんじゃない
新章だから出番が少ないだけさ


そうだろ!松ッ!
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 18:26:45.72 ID:6B+4NHy60
一体むぎのんがお前らになにをしたんだ!
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 20:06:02.92 ID:xHjrZGqWo
かわいいは正義であると共に罪でもあるんだ
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 22:18:11.67 ID:aSEzSRLio
>>513
ナニをしてくれるんですか?
516 :>>1 [sage]:2012/08/19(日) 11:10:30.83 ID:M0o3g8CLo

PSO2がそこそこ面白い
リサちゃんマジキチ可愛いちゅっちゅ

投下するぞー
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:10:59.22 ID:M0o3g8CLo

白井「ジャッジメントですの」

一方通行「あァ?」

白井「ジェッジメントでしたの」

一方通行「うン?」

白井「ジャッジメント、だったんですの……」

一方通行「はァ」

白井「ジャッジメントでしたのに、ジャッジメントでしたのに……」エグエグ

一方通行「あン?何でいきなり泣き出してンだオマエ?俺か?俺が悪ィのか?」エー

絹旗「あーあ、超泣かせた……これだから一方通行は……」ハァ

御坂「あーもう、だから黒子は今ちょっと情緒不安定だって言ったのに……ほら黒子、ハンカチ」ス

白井「ジャッジメントがいいんですの、ジャッジメントでいたいんですの……」グスグス

一方通行「いや意味がわかンねェよ!?そもそもマトモに会話が成立してねェし!!何でこンな状態の白黒連れて来たンだよオマエら!?」
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:11:27.23 ID:M0o3g8CLo

絹旗「どんな状態だろうと白井は私の同級生です!同級生を家に招くのに超特別な理由がいりますか!?」

一方通行「オマエ最近ボケ役に回ろうとしてねェか?理由を説明しろつってンだよ理由を」

御坂「えっとね、実はこの前の一件で……」

一方通行「この前?」

絹旗「ほら、白井が学校を超サボってうちに不法侵入したり寮に置いてある御坂の私物を無断で使用してた事が露呈したアレです」

一方通行「あァ、あン時の………クソが、思い出したらムカついてきやがった。今からでもバラバラにしてやろうかこのパンダ」ギロ

白井「ですの!?」ビクッ

御坂「ちょ、ちょっと!不安定になってるって言ってるでしょ!?あんまり脅かさないであげてよ!!」

一方通行「うるせェ、俺があの日どれだけの辱めを受けたと思ってやがる……」ビキビキビキ

白井「ですの、ですの……」ガタガタ

絹旗「超何をされたんです?白井はあの日の事はほとんど覚えてないって言ってましたが」

一方通行「…………ンで、この前の一件でどォしたって?」

絹旗「超スルーですかそうですか」
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:11:59.36 ID:M0o3g8CLo

御坂「あ、えっと、この子ね、この前の一件が原因で風紀委員を謹慎処分になっちゃったらしいのよ」

一方通行「ほォ?」

絹旗「腕章も超取り上げられてしまったそうです」

一方通行「ふゥン……それで、そのショックでこンななってンのか」

白井「わたくしはいらない子なんですの、ジャッジメント失格なんですの……」メソメソ

絹旗「実際問題、学校サボるのはともかくとして住居への不法侵入と他人の私物の無断借用は風紀委員に超あるまじき行為ですよね」

御坂「普段から結構風紀委員の範疇超えた事して始末書書かされたりしてるしね。この機にちょっと頭冷やせって感じの罰なんでしょうけど……」

一方通行「思いっきり自業自得じゃねェか。むしろ良く謹慎だけで済ンだモンだ」

絹旗「自業自得と言えば確かに超その通りなんですが……」

白井「わたくしのアイデンティティが……決め台詞が……」イジイジ

御坂「学校でもほとんど一日中こんな感じでイジケてるから流石にかわいそうな気がしてきちゃって……」

絹旗「風紀委員に所属しているという事が白井にとってどれ程大きなウェイトを占めていたのかが超よくわかりますね」
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:12:25.35 ID:M0o3g8CLo

一方通行「散々やらかした後で殊勝な態度取られても同情してやる必要なンざ一切ねェと思うンだが」

御坂「それはそうかも知れないけどそんな風には割り切れないわよ、こんなのでも大切な後輩だもん」

絹旗「超こんなのて」

一方通行「……で、そのへこみ切ったパンダをうちに連れてきてどォしようってンだ?」

御坂「ん、黒子がどうしても風紀委員に復帰したいらしくてさ、その為にアンタの協力が必要らしいのよ」

一方通行「はァ?」

白井「お願いします第一位様!!今までの非礼はお詫びしますので、どうかわたくしにお力添えをぉぉ!!」ガバ

一方通行「なァンで俺がそンな面倒な事に協力しなくちゃならねェンだよ?
      はっきり言っとくが俺はオマエにはむしろそのまま一生へこンでて欲しいと思ってるくれェだからな?」

白井「な!?」

絹旗「白井に何の恨みがあるんですかあなたは……」

一方通行「……詳しくは言えねェが、あの時コイツは俺の至福の一時を邪魔し、人間としての尊厳を粉々に砕きやがったンだ。
      そのショックで俺はしばらく……クソ………」ギリ

絹旗(本当に超何があったんでしょう……)
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:13:16.77 ID:M0o3g8CLo

御坂「……黒子、アンタ本当にあの日ここで何があったか思い出せないの?」

白井「え、えぇ、気付いたらリビングで倒れていたのをお姉さまに助け起こされるところでしたし……」

一方通行「大体コイツは初対面の俺に無実の罪を着せようと喧嘩吹っ掛けてくるようなヤツなンだぞ?
      そンなヤツが今まで普通にジャッジメントやってたってのがまずおかしいンだよ」

白井「ま、まだその事を根に持ってらっしゃったんですの!?しかもあれ別にわたくし悪くありませんのよね!?」

一方通行「いやアレ俺が第一位だからオマエボコッた後にちゃンと弁明出来たけどよォ、
      そこいらの低位能力者や無能力者だったら言い分も聞かずに連行したンじゃねェかオマエ?
      そンな、弱者を平気で虐げるようなヤツが風紀委員に復帰する手助けなンざしたくねェって言ってンだよ」

白井「いやいやいや!!わたくし最初ちゃんと話を聞こうとしてましたのよね!?『少々お時間よろしいですか』って下手に出てましたのよね!?
   あなたがわたくしの言う事を全く聞こうとせず散々挑発してくるからやむを得ず実力行使に出ただけですのよね!?」

一方通行「挑発なンてしてませンの!!一切覚えがないンですの!!」

白井「覚えてんだろテメエェェェェ!!!まさにその口調で!!わたくしの喋り方を真似してを散々馬鹿にしてきたんだろうがああああ!!!」

御坂「お、落ち着いて黒子、口調がおかしくなってるわよ」ドウドウ

白井「フーフー」

絹旗「白井が超元気になったようで何よりです(棒)」
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:13:47.07 ID:M0o3g8CLo

一方通行「まァとにかくだ、俺にはこのパンダに協力してやるような義理はねェしその気もねェ。わかったらさっさと帰れ」シッシ

白井「ぐぬぬぬぬ……」ギリギリ

絹旗「まぁまぁ一方通行、そう言わず話だけでも超聞いてあげてくれませんか?今はあなたへの怒りでちょっと元気になってますけど、
   学校だと本当に見てられないくらい超へこんでるんですよ」

一方通行「あァ?」

御坂「アンタもさっき黒子が突然泣き出すの見たでしょ?学校でもそんな感じなのよ」

絹旗「正直白井がそんな風に不安定だったりへこんでたりすると超調子狂うんですよね。
   白井はちょっとウザいくらい世話焼きでお節介なくらいが超丁度いいんです。今の状態もある意味ウザいと言えばウザいですけど」

白井「わたくしウザいんですの!?」ガガン

御坂「まぁ、偶に……」

白井「お、お姉さままで……」ズーン

絹旗「ちょ、御坂!何へこませてるんですか!?」
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:14:15.31 ID:M0o3g8CLo

御坂「えぇ!?わ、私のせいなの!?
   えと、ご、ごめんね黒子?ウザいって言ってもあれよ?アンタはその、良い意味でウザいって言うか……」

白井「ひぎぃ!!」ビクンビクン

御坂「黒子!?」

絹旗「良い意味でウザいとか超意味わかりませんって!!
   どうすんですか御坂!!白井がショックのあまり超痙攣しはじめちゃったじゃないですか!!」

御坂「い、いやあの、良い意味でウザいって言うのはね?えっとほら、黒子って私の趣味が子供っぽいとか
   超能力者として立ち振る舞いに気をつけろとか母親みたいな事言ってきてさ、それでその、
   私の為にそう言う事言ってくれてるのはわかるし、私も黒子の言う通りだなって思うところもあるんだけど、
   でもやっぱりそういう小言を聞かされるのはウザいって言うか……」

白井「おごぉ!!?」ゴホッ

絹旗「し、白井ぃぃぃ!!!!御坂!!あなたは言葉で人を殺す気ですか!?まずウザいって部分を超否定しないと!!」

御坂「ち、違う!違うの!聞いて黒子!!私はそんな、黒子の事を疎ましく思ってるとかじゃなくて!!
   そういう事言ってくれる人ってほとんどいないからむしろ感謝してるくらいだし、黒子ほど頼りになる後輩は他にいないと思ってるわよ!!
   過度のスキンシップを求めてくるところがちょっとウザいけど私は本当に黒子を信頼して……」

白井「へぼぁ!!」ブバッ

絹旗「御坂、もうちょっと黙っててください……」

御坂「何で!?」
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:14:41.12 ID:M0o3g8CLo

絹旗「わかんないってところがまた超残念ですよね……」

御坂「ざ、残念って言わないでよ!?何なのよ!?あのね黒子、私は……!!」

白井「う、ぐふ……もうわかりました、わかりましたから……その辺で勘弁してくださいまし、お姉さま……」フルフル

一方通行「……つかよォ、風紀委員もクビになったってわけじゃなくて謹慎喰らっただけなンだろ?
      だったら謹慎解けるまで大人しくしてりゃいいだけの話じゃねェか。休暇だとでも思ってゆっくりしとけよ」

白井「そ、そんなもの大人しく待ってられませんの!!もしわたくしがこうしている間に
   初春や固法先輩だけでは手に負えない大事件が起きたらどうするんですの!?」

一方通行「謹慎喰らうような無能が一人外れただけで手に負えなくなるような事件なンざあンのか?
      風紀委員ってのはそンなに人手が足りてねェのかよ?」

白井「無能……」ズーン

絹旗「一方通行、あんまり白井を超へこませるような事言わないであげてください」

一方通行「泣いたりキレたりへこンだり、めンどくせェパンダだな」チッ

白井「うぅ、やっぱりわたくしは不要な人間なんですの……誰にも必要とされず孤独に死ぬんですの……
   理想を抱いて溺死するんですの……」エグエグ

御坂「泣かないで黒子、アンタは無能なんかじゃないわよ」ナデナデ

白井「お、お姉さまぁ……」
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:15:10.59 ID:M0o3g8CLo

御坂「私は知ってるわ。アンタは人一倍正義感と使命感が強くて……だからこそ風紀委員の職域を越えてに暴走しちゃう事があるのよね?」

一方通行「いや、人一倍正義感と使命感が強ェヤツは他人の家に不法侵入したり他人の私物盗ンだりしねェだろ」

御坂「……それもそっか」

白井「う、く……だ、第一位様は何なんですの!?さっきからわたくしを責めてばかりで!!
   そもそもわたくしがこのような状況に陥ったのも、元を辿れば全て第一位様のせいだというのに!!」キッ

一方通行「あ?」

白井「第一位様がお姉さまを独占しなければわたくしがお姉さまの私物を漁ったりこの家に侵入する必要に迫られる事も無かったんですの!!
   お姉さまが寮から離れざるを得なくなったのも、わたくしが毎日辛い思いをしているのも、全部第一位様が悪いんですの!!」バタバタ

一方通行「自分のやった事棚上げして何ほざいてンだこのパンダは。つーか独占とか言うな気持ち悪ィ、こっちだって迷惑してンだよ」チッ

御坂「……」

絹旗「御坂、超どんまい」ポン

御坂「ど、どんまいって何よ!?わ、私だって別に好きでここにいるわけじゃないし!!」

526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:15:41.20 ID:M0o3g8CLo


白井「第一位様はわたくしをこんな目に遭わせた責任を取る義務があるんですの!!ジャッジメントですの!!」ゴロゴロ

一方通行「おい床を転げ回ンな。何だコイツマジうざってェ」

絹旗「精神的に不安定なせいかキャラが超ブレてますね、怖い怖い」

白井「ジャッジメントですの!!ジャッジメントですの!!」ゴロンゴロン

一方通行「あァうるせェ!わかったよ話くらい聞いてやンよ!!だから暴れンのやめろ!!」

白井「マジですの!?」バッ

一方通行「はァ……とりあえず話聞くだけだかンな?俺に不利益があるような事だったら絶対協力しねェぞ?」チッ

白井「えぇ、えぇ、その点は大丈夫ですの!!皆が幸せになれるような計画を立てておりますの!!」キラキラキラ

一方通行「ホントかよ……」

絹旗「そう言えば結局白井は一方通行にどんな事を超協力させたいんですか?」

御坂「私達もその辺まだ全然聞いてないのよね。コイツの力が必要だって言うから連れて来たけど……」
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:16:14.53 ID:M0o3g8CLo

白井「ふふん、お姉さまも絹旗さんも、わたくしの完璧な計画を聞けばぶったまげる事間違いなしですの!!」

一方通行「この自信満々なところが逆にイヤな予感しかしねェンだが」

絹旗「根拠のない自信に超満ち溢れているのはあなたも似たようなもんでしょうに」

一方通行「俺にはちゃンと学園都市最強、レベル5の第一位っつー裏付けがあンだろ」

白井「そこですの!まさにその第一位様の第一位様たる由縁、その圧倒的なお力を見込んでのお願いですの!」ビシ

一方通行「……まさかオマエが風紀委員に復帰出来るように力で脅せ、とか圧力かけろ、とか言うンじゃねェだろォな?」

白井「違いますの、そんなやり方で復帰しても色々と禍根が残るでしょうに。今からちゃんと説明するのでよく聞いてくださいまし」

一方通行「あァ」

白井「作戦はこうですの。まず、第一位様がその絶対的な力で以って街中で大暴れするんですの」

一方通行「……おい」

白井「おぉっと、第一位様がおっしゃりたい事はわかりますの!ですが最後までわたくしの話しを聞いてくださいまし!」

一方通行「……まァ話聞くつった以上聞いてはやるけどよ」
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:17:04.67 ID:M0o3g8CLo

白井「それでですね、第一位様が暴れれば当然風紀委員や警備員が出動し第一位様を取り押さえようとしますの」

一方通行「するだろうなァ」

白井「ですがそこは第一位様ですので、それらを力に任せて紙屑のように蹴散らして更に暴れて欲しいんですの」ニコッ

一方通行「おい」

白井「最後まで聞いてくださいまし!!わたくしの計画の真骨頂はここからですの!!」

一方通行「……ハァ」

白井「荒れ狂う最強の超能力者!力及ばず倒れていく風紀委員と警備員!!怯え逃げ惑う罪の無い人々!!そして!!」

一方通行「そしてェ?」

白井「そこで満を持してわたくしが登場するんですの!!」バァーン

一方通行「……」

白井「颯爽と現れたわたくしは依然暴れ続けている第一位様を一撃の下に葬り去り、学園都市の危機を救うんですの!!」キラキラキラ

一方通行「……」

529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:17:38.63 ID:M0o3g8CLo

〜〜〜〜
〜〜


白井「喰らいなさい、悪逆非道の第一位!!これが正義の鉄槌ですの!!!」ヒュッ


 ド ン !!


一方通行「ぐああァァァァやられたァァァァァ!!!すいませンでしたァァァァ!!!」バターン


固法「す、凄い……私達が手も足も出なかった相手をあんなに簡単に……」

初春「凄いです白井さん!やっぱり私達には白井さんが必要です!!謹慎なんかにした私達が馬鹿でした!!
   今までの事はお詫びしますのでどうか風紀委員に戻ってきてください!この通り!!」ドゲザー

白井「面をお上げなさいな初春。わたくしちっとも気にしておりませんのよ」キラキラキラ

初春「白井さん……」ウルウル

佐天「白井さんかっこいー!!決めたよ!私も白井さんみたいに強くてかっこいい正義の能力者になる!!」

絹旗「私は白井の友達である事を超誇りに思います!!」

御坂「黒子素敵!愛してる!!抱いて!!」

海原「フフ、あなたには負けましたよ白井さん。御坂さんはあなたのような方にこそ相応しい、自分は大人しく身を引きます」

白井「ふふふふふ、ふはははははは!!!」


\しーらーい!!しーらーい!!/  \しーらーい!!しーらーい!!/

530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:18:17.94 ID:M0o3g8CLo

〜〜〜〜
〜〜


一方通行「……」

白井「どうですのこの計画!!これならわたしくも無事風紀委員に復帰出来る上に
   初春達からの尊敬の念やお姉さまの寵愛も得る事が出来るんですの!!まさに完璧!!イッツ・パーフェクトゥ!!」パァァァ

一方通行「おい白黒」

白井「協力していただける気になりましたか第一位様!?さぁ早速行きましょう!!」キラキラ

一方通行「帰れ」ニコッ

白井「なッ!?」

一方通行「か・え・れ」ニコッ

白井「何故ですの第一位様!?この計画のどこが気に喰わないんですの!!?」アタフタ

一方通行「全部」

白井「何故に!?」ガビーン

一方通行「何故もクソもねェだろ……」
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:18:55.89 ID:M0o3g8CLo

白井「くぅ、何て話のわからない方ですの!!絹旗さん、お姉さま!何とか言ってあげてくださいまし!!」バッ


絹旗「御坂、閃光玉投げてください閃光玉。超ハメていきましょう」ピコピコ

御坂「オッケー、即効で終わらせるわよ」ピコピコ


白井「何やってんですの!?お二方ともわたくしの話聞きましたか!?」ビクーン

絹旗「聞いたからこそモンハンに超移行したわけで……」

御坂「あ、絹旗さん危ない、リノプロスが」ピコピコ

絹旗「ぬぁ!!この、超生肉の分際で……」ピコピコ

白井「あぁもうゲームなんてやってないでわたくしの計画をもっとちゃんと聞いてくださいまし!!」

一方通行「はいはいパンダさン、お帰りはあちらでェす」グイグイ

白井「お、押さないでくださいまし!!わたくしの話を……ちょ、待っ、そっち窓じゃありませんの!?玄関ですらな……あ、ほんとやめ……」
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/19(日) 11:19:22.74 ID:M0o3g8CLo

一方通行「生まれ変わって出直せ」ポイ

白井「あああああぁぁぁぁぁぁぁ………」ヒューン

ベチャ


一方通行「ハァ……ったくオマエら妙なモン連れて来やがって、無駄に疲れたじゃねェか」ヤレヤレ

御坂「うん、何かごめん。私が思ってた以上にあの子色々とダメになってたみたい……」

一方通行「あの残念っぷりは流石オマエの後輩だわ」ハッ

御坂「どういう意味よ!?」

一方通行「別にィ?」

絹旗「超すいませんでした一方通行。お詫びに一緒にモンハンやりましょう」

一方通行「何のお詫びだよ……」

533 :>>1 [saga]:2012/08/19(日) 11:20:06.60 ID:M0o3g8CLo

投下終わり
そろそろ涼しくならねーかな
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 11:56:39.74 ID:z2Un+IgWo

ヘコんでる黒子ってこんなに可愛いんだな
535 :名無しNIPPER [sage]:2012/08/19(日) 12:14:22.15 ID:OZat7Z6AO
>>1の優しさに濡れた
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/08/19(日) 13:23:14.60 ID:BegtyR3AO
母親で思い出した
美鈴さん出ねぇの?
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 13:59:41.31 ID:pmjFKixIO
ババア枠が麦野で埋まってるからだろ
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/19(日) 15:48:48.15 ID:ItUEHSEAO
お前らババアのこと麦野って言うのやめろよ!
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/19(日) 16:05:02.62 ID:YI0LeTd+o

そうだそうだ麦野のこと麦野って呼ぶのやめろ
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 18:33:26.18 ID:O97Shx8Vo

むぎのんがお前らに何したよ・・・
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/19(日) 18:39:28.34 ID:z4r7mWzB0
むしろ美鈴さんの方が若…いやなんでもない
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 19:09:00.76 ID:iXKQYzgWo
乙ー
黒子ェ…残念な子だとっても残念だ
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 19:54:31.25 ID:YjKn5LUCo
B!B!A!
B!B!A!
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/19(日) 20:19:05.59 ID:+OhrrXDDO
常盤台の学生は漏れなく残念なのかwwww
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/19(日) 22:37:27.96 ID:JMT1dB/ao
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 22:40:32.37 ID:W73BuP8UP
自演乙
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/08/19(日) 23:39:55.52 ID:dS+HZ2iYo
やっぱ一方さんと黒子の絡みっておもろいわ
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/20(月) 00:30:30.76 ID:+Ojho2oAO
むぎのんはきめぇなぁ
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 03:02:20.65 ID:doTJdxoIO
お前らに麦のんが何したってんだよ!
もう麦のん泣いてんですよ!?
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 12:48:45.79 ID:37zRHS7DO
鬼の目にも涙ってやつか
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 16:49:51.99 ID:uDiGPUSwo
黒子は何処でも可愛いなぁ
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/08/20(月) 17:45:10.50 ID:hJ8ToXQ20
>>548

本気で逝ってる?
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/20(月) 21:32:56.10 ID:/efGXdh+0
お前らいい加減に麦野をBBA扱いするのやめろ
そのせいでいったい何人のフレ/ンダが犠牲になったと思ってるんだ
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/20(月) 22:46:33.40 ID:A26cBI1vo
聞きたいかね?昨日までの時点で99822分割だ
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/21(火) 00:34:35.64 ID:gwfXbntXo
>>554
スマン1パーツ俺が持ってる
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/21(火) 00:42:41.40 ID:LY1z/4/so
お前らはつまんないな本戸に
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/21(火) 16:08:34.71 ID:Krs+LQc3o
夏だからな
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/22(水) 15:03:39.86 ID:HBjB+sPbo
暑いな…
559 :>>1 [sage]:2012/08/25(土) 22:08:35.39 ID:f3aF+/+Ho

お前らほんとむぎのんに何か恨みでもあんのかよ!?
あんな可愛いBBA他にいねぇだろ!!いい加減にしろ!!


お約束のボケをかました所で投下だ投下
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:09:02.66 ID:f3aF+/+Ho

―研究所


一方通行「最近さァ、番外個体のヤツがマジやべェンだよ」

芳川「へぇ」カタカタ

一方通行「どンだけやべェかって言うと『ミサカ以外の人と話すのはやめて』とか真顔で普通に言われるくらいやべェ」

芳川「病んでるわね」カタカタ

一方通行「それと頻繁に血を飲ませようとしてくる。コーヒーに混ぜたりスープに混ぜたりして。
      ンで気付かずに飲ンじまうと
      『ミサカの体液が第一位の中に入っちゃった……ミサカの一部が第一位の血肉になるんだね……』
      とか蕩けた顔で言いやがる。ちょっと可愛いけどそれ以上に怖ェ。やべェ」

芳川「ふーん」カタカタ

一方通行「これでも一時期ちったァマシになってたンだぜ?
      それがここンとこ初めて会った時と同じかそれ以上の壊れっぷりしてンだって、マジで」

芳川「それで?」カタカタ
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:09:28.71 ID:f3aF+/+Ho

一方通行「今日アイツの調整の日だろ?だから久々にアイツの相手から開放されると思ってたンだが、
      あの馬鹿何をトチ狂ったか今回に限って
      『アナタが調整に付き合ってくれないんなら絶対行かない、死んでも行かない。一時もアナタと離れたくない』
      とか言い出してやがってよォ……」

芳川「あぁなるほど、それで君は今日ここにいるわけね」カタカタ

一方通行「今は培養器に漬かってっからまァ静かなモンだが、
      調整終わったときに俺が近くにいなかったらまた騒ぐンだろうなァ……」ハァ

芳川「なかなか大変な事になってるわね。だから私は最初から私で手を打っておきなさいと言ってたのに」

一方通行「なァ芳川、番外個体の病みっぷりはなンとかなンねェのか?
      正直これ以上悪化するようだと俺の精神が持たねェし、アイツ自身にも良くねェだろ」

芳川「話を聞く限り自傷のような事もしているみたいだし、確かにあまり良くない傾向ね。
   何とかしてあげたいけど……妹達の性格や脳内情報に関しては専門外なのよ。
   君の期待には応えてあげられそうにないわ、ごめんなさい」カタカタ

一方通行「そっかァー……」ハァー
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:09:58.31 ID:f3aF+/+Ho

芳川「……今、私の事を『使えない奴だな』とか思ったでしょう?」カタ

一方通行「思ってねェよ、最初からそンなに期待してなかったし」

芳川「相変わらず君は私に対して辛辣ねこの野郎。優しくない男の子はモテないわよ?」

一方通行「あァ?ちゃンと好みの相手には優しくしてっから大丈夫だろ」

芳川「ふん、甘いわね一方通行。好みの相手だけをチヤホヤして
   そうでない相手を冷たくあしらうような態度は典型的なモテない男のものよ?
   余裕の無さと青臭い性欲が浮き彫りになっているようで実に見苦しいわ」

一方通行「余裕がねェのは2X歳にもなって独り身の上に浮ついた話も一切ねェオマエだろ」

芳川「ぐふっ!?」ブハッ

一方通行「さァって、芳川はやっぱりダメだったし本命の方に相談行くかァ。
      じゃァな芳川、オマエもキーボードばっか叩いてねェで早ェところ相手探さねェとすぐ三十路だぞ」スタスタ

芳川「ぐあああああ!!!」バターン

563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:10:29.17 ID:f3aF+/+Ho

芳川「……」ピクピク

芳川「……」ムク

芳川「……」グス

芳川「……いいわよいいわよ、私はゲームが恋人だもの。それでいいのよ」カタカタ

天井「お前それゲームしてたのか!?」

芳川「あらいたの?気付かなかったわ。てっきり汚れたモップが置いてあるのかと」フゥ

天井「モップ!?お前数秒前に優しさについて語ってたのに何だその露骨に冷たい発言は!?」

芳川「私はただの甘い人間だもの。そんな私に優しさを期待するのはお門違いだとは思わない?」カタカタ

天井「優しくあろうとする努力くらいは見せて欲しいんだが……と言うかまずゲームをやめろ、仕事しろ」

芳川「断固拒否するわ、何故なら私は甘い人間だから。働いたら負けよ」カタカタ
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:10:56.10 ID:f3aF+/+Ho

天井「お前何で給料貰えてるんだ」

芳川「ゲームの片手間にやってる仕事だけであなたより成果出してるからよ」カタカタ

天井「ちくしょおおおおおおおお!!!!」ガターン

芳川「あ、そう言えば番外個体を開発したのってあなただったわよね?
   一方通行に何かアドバイスしてあげなくてもよかったの?あの子本気で困ってたわよ」

天井「あ?あぁ、私からアドバイスする事などないよ。
   一方通行が番外個体の押しに負けて彼女を抱いた時こそ、絶対能力進化が始まるときだ」

芳川「あ、まだ諦めてなかったのね……」カタカタ

565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:12:00.67 ID:f3aF+/+Ho

◇◇◇


布束「your love was never nothing but a lie……」カタカタカタ

布束「〜〜♪」カタカタ

布束「fallen from the sky〜♪……一段落」カタカタ、タン

布束「ふぅ……今更だけど、私一人で妹達全員分の調整をするのはやっぱり無理があると思うわ」

布束「芳川さん辺りが手伝ってくれればいいのだけど……but あの人は本当に必要最小限しか働こうとしないものね」ハァ

布束「however 他に妹達の事を任せられそうな人もいないし……」

布束「conclusively 私が一人でやるしかないわけね」フゥ

ドア<コンコン

布束「はい、開いてるわよ」


一方通行「邪魔すンぞ」ガチャ


布束「!?」ビクッ
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:12:58.33 ID:f3aF+/+Ho

一方通行「よォ布束、顔合わせンのは久しぶりだな。元気してたか?」

布束(し、しまった……何て迂闊、狭い部屋に危険人物と二人きりなんて状況を自分から作り出してしまうだなんて……)クッ

一方通行「あァー、今日はちょっと相談してェ事があってだなァ……」

布束(唯一の出入り口の前には彼が陣取っている。他に逃げ道は……)キョロキョロ

一方通行「番外個体の事なンだが、最近アイツの様子が……」

布束(あそこの小窓を叩き割って外に……nah ここ3階だったわね、飛び降りたら無事では済まない)

一方通行「……でよォ、今朝も黒夜にガン飛ばして泣かすし……」ブツブツ

布束(あ……まずい、本当に逃げ場が無い。provided 今彼が襲い掛かってきたら……)ゾク

一方通行「だから何とかアイツの病みっぷりを矯正して……ン、どォした布束、顔色悪ィぞ?気分でも悪ィのか?」ス

布束「ち、近寄らないで!」ビクッ

一方通行「あ?」
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:13:44.38 ID:f3aF+/+Ho

布束「そ、それ以上一歩でも近づいてみなさい、then 私の寿命中断(クリティカル)が火を噴く事になるわ!」

一方通行「は?何言ってンだオマエ?本当に大丈夫か?疲れてンのか?」

布束「やめて!私に乱暴する気でしょう?pornographicみたいに!」

一方通行「お、おォ……わかったわかった、近付かねェから落ち着け、な?」

布束「本当に?そう言って私を油断させようとしているんじゃ?」ジト

一方通行「してねェしてねェ……油断させてどォすンだよ……」

布束「……それで、一体あなたは何をしにきたのかしら?anyhow どうせ私を襲いに来たんでしょう?」ジロ

一方通行「違ェよ!?つーか今までの話聞いてなかったのか!?相談してェ事があるンだっての!!」

布束「相談……?」

一方通行「本当に聞いてなかったのかよ……」ハァ

布束「……ごめんなさい、あなたが部屋に入ってきて、狭い部屋にあなたと二人きりと言う状況を認識した瞬間、
   過去幾度と無くあなたに襲われかけたトラウマがフラッシュバックしてしまって話を聞く余裕を持てなかったのよ」

一方通行「あ、いえ、何かこちらこそすいませンでした……」
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:14:14.17 ID:f3aF+/+Ho

布束「then 相談というのは?」

一方通行「あ、あァ……番外個体の事なンだが……」

布束「番外個体の?彼女がどうかした?」

一方通行「簡単に言うとアイツの病みっぷりがやべェ、何とかしてくれ」

布束「何とかと言われても……彼女がああいう性格なのは最初からだし、
   thereto あなたもそれを受け入れてたんじゃなかったのかしら?」

一方通行「受け入れてたっつーかどォしようもねェから仕方なしに許容してたっつーか……
      まァ一時期はそンくらいマシになってたンだが、ここ最近病みっぷりが加速度的に悪化してンだよ……」

布束「へぇ?」

一方通行「どンくらい病ンでるかっつーと、カクカクシカジカ(芳川にしたのと大体同じ説明)って感じで……」

布束「それだけ想われているのなら男冥利に尽きるんじゃない?」フ

一方通行「いやいや笑い事じゃねェよ?アイツに監視されてるせいで俺の行動どンだけ制限されてると思ってンだ」

布束「あなたは結構な危険人物だし、私としてはそのまま制限され続けて欲しいのだけど。
   rather 今後あなたに言い寄られたり襲われたりする人が出ないように
   番外個体がもっとあなたにべったりになるよう調整してしまおうかしら」

一方通行「おい」
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:14:41.88 ID:f3aF+/+Ho

布束「冗談よ。あなたの事はともかくとして番外個体をそんな病み病みな精神状態のままにしておきたくはないし、
   そもそもそんな都合のいい調整は出来ないわ」

一方通行「都合のいい調整は無理、か……て事は調整で番外個体の病みっぷりを治すのも……」

布束「certainly 難しいでしょうね。今やってる調整は基本的に妹達を延命する為のものであって精神面は弄らないし。
   どうしてもと言うのなら学習装置を使って人格と記憶を書き換えてしまうという手もあるにはあるけど……」

一方通行「それは流石にねェな。人格と記憶の書き換えなンざ今のアイツを殺すのも同然じゃねェか。
      行き過ぎてるところもあるが今のアイツだって大切な妹達の一員なンだ」

布束「そうね。therefore 学習装置を使うのは、そうでもしないと彼女が本当に死んでしまう、
   という状況に陥った際の最終手段と言ったところね」

一方通行「そンな状況に万が一にもならねェようにこうして相談しに来てンだよ。
      何か他にアイツの病ンでる部分だけを治す方法はねェのか?完治が無理なら緩和するだけでも……」

布束「そう言われてもね……hmm そもそもどうして急激に病みっぷりが加速したのかしら?何か心当たりは?」

一方通行「ねェ。ここンとこ女を口説いた覚えもねェし、ひょっとしたら黒夜を引き取った事が
      アイツの独占欲を刺激しちまったンじゃねェかとも思ったが、それよりも前からヤバい兆候は出てたしなァ」
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:15:08.83 ID:f3aF+/+Ho

布束「覚えなしね……now ちょっと聞きたいのだけどあなた最近妹達とは会ってる?」

一方通行「あァ?唐突に何だ?いや、監視の目が厳しくてあンまり会えてねェが……」

布束「indeed それね」

一方通行「ン?」

布束「一方通行、あなたも知っての通り、番外個体はMNWに漂うあなたへの好意を拾い上げやすいように調整されているわ」

一方通行「それがどォかしたか?」

布束「その部分の調整がバグっていたせいで初めてあなたと遭遇した時の番外個体は
   メーターが振り切れるほど好意を拾い上げてしまい、結果として凄まじい病みっぷりを発揮した、そうだったわね?」

一方通行「けどそれは後からちゃンと上手い事調整してかなりマイルドになったンだろ?
      現実にアイツのヤンデレっぷりはかなりマシになってたしよ」

布束「マイルドになったとは言え、好意を拾い上げやすいと言う機能そのものがオミットされたわけではないわ。
   拾い上げ方に多少制限がかかっただけで根っこの部分は何も変わっていないのよ」

一方通行「つまり、何が言いてェンだ?」

布束「番外個体の病み度合いが増したのは、彼女がMNWから拾う好意の量が増えたから……
   namely あなたに対する妹達の好感度が上がっているからだと推測されるわ」
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:15:44.20 ID:f3aF+/+Ho

一方通行「な……い、いや待て、待て……さっきも言ったが俺は最近妹達とほとンど会ってねェンだぞ?
      好感度が上がる要素なンざ……」

布束「会ってないからこそよ、一方通行」

一方通行「あ?」

布束「because あなた、喋ると残念、動くと残念を地で行くタイプじゃない?
   顔を合わせない事が逆にあなたの魅力を最大限に引き立てているんだと思うわ」

一方通行「うォい!?」

布束「まぁ好感度が上がったと言うよりは悪い印象が少しずつ薄れてきたと言った感じだろうけど。
   ほとんど会わない事で、あなたのマイナス過ぎる面を皆が忘れつつあるんじゃないかしら」

一方通行「それが本当なら元々の俺の好感度はどンだけ低かったンだよ……」

布束「かなりどん底レベルだったと思うわよ?特にあなたから最低な愛の告白を受けた個体はね。
   かく言う私も、今この瞬間あなたとマトモに会話が成立しているという事実に、
   少しだけあなたの事を見直しつつあるわ」

一方通行「普通に会話が成立するだけで見直されるレベル!?オマエ俺の事を何だと思ってたンだ!?」

布束「土下座しながら性交渉を懇願してきたり目が合うとズボン脱ぎながら襲い掛かってきたりする危険人物」
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:16:10.56 ID:f3aF+/+Ho

一方通行「……うン、ごめン」

布束「oh きちんと謝れるだけあなたは随分成長したわね」

一方通行「迫られることの恐怖はよォく思い知らされたからなァ……」トオイメ

布束「人の振り見て我が振り直せ、というやつね」クス

一方通行「……でも双方合意の上なら多少強引に迫ってもそういうプレイって事で済ませられるよな?」ジリ

布束「!?」ズザザザザ

一方通行「いや冗談だからそンな全力で距離取ろうとすンなよ」

布束「really 前科のあるあなたが言うと冗談にならないのよ……笑えない冗談は冗談とは呼べないわ」ハァ

一方通行「ごめンなさい」

布束「素直でよろしい」

一方通行「それでだ布束、認めたくはねェがオマエの言う事が正しかったとして、俺はどォすりゃいい?」

布束「簡単ね、妹達から嫌われればいいのよ」

一方通行「……」
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:16:38.66 ID:f3aF+/+Ho

布束「簡単でしょう?」ン?

一方通行「……他の方法はありませンか」プルプル

布束「妹達の好意が原因なんだからそれをどうにかする以外の方法となると……ちょっと思いつかないわね」フム

一方通行「番外個体の、MNWから好意を拾い集めるって機能を取っ払ったり出来ねェのか?」

布束「それこそ人格と記憶の書き換えでもやらないと無理ね。簡単に取れるんならとっくに取ってるわ」

一方通行「ぐ、ゥ……」

布束「妹達の事を大切に思ってるあなたに、妹達から嫌われろ、と言うのは酷な事かも知れないけど
   今の内に手を打たないと取り返しのつかない事態に……」

一方通行「いや、わかってる。番外個体の病みっぷりがこれ以上悪化すると命に関わるだろうよ。
      だったら俺の取るべき道は一つしかねェ……」

布束「それじゃ……」

一方通行「あァ、番外個体の命の為にも……俺は妹達に嫌われる道を歩む」ジワ

布束(めっちゃ涙目になってる……)
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:17:06.26 ID:f3aF+/+Ho

一方通行「……なァ布束」

布束「何?」

一方通行「妹達に嫌われたら、俺の精神は多分ズタボロになる」

布束「あなたの心はガラス細工のように脆いものね」

一方通行「だから、そン時はオマエが俺を慰めてくれ」

布束「それはちょっと……」

一方通行「そこ拒否ンのかよ!?」ガーン

布束「but あなた慰めると勘違いして襲い掛かってきそうだし。
   besidesそんなに心配しなくても、あなた今でもそんなに妹達に好かれてないと思うわよ?」

一方通行「今でも好かれてないとか言うのやめろよォォォォォ!!!」

布束「……まぁ慰めはしないけど話し相手くらいにはなってあげるから、安心して嫌われて来なさい」

一方通行「何を安心しろってンだ……」



17600号「……」ジー

575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:17:52.16 ID:f3aF+/+Ho


(聞いたかお前ら!!とミサカ17600号は一方通行と布束砥信の様子をスネークしながらMNWに語りかけてみます)

(えぇ聞きましたとも、とミサカ10032号は首肯します。情報共有って便利ですね)

(番外個体の命を守る為にミサカ達に嫌われる道を歩むとな。ふーむ……
とミサカ09982号は一方通行の決断に戸惑いを覚えてみます)

(それが彼の出した答えだと言うのなら仕方がありませんね。
えぇ、皆で一方通行の事を嫌いましょう、全力で嫌いましょう、毛虫のごとく嫌いましょう、
とミサカ11111号は断腸の思いで決意を固めます)

(何が断腸だ!お前すっげぇ笑顔じゃねぇか!!とミサカ14510号は11111号に全力でつっこみを入れます)

(こんな眩しい笑顔してる11111号さん見た事ねぇ……
とミサカ00001号はかつてない程の笑顔をしている11111号にドン引きしてみます)

(顔に愉悦って書いてんぞ、とミサカ14889号は指摘してみます)

(流石のミサカもこれは引くわぁ、とミサカ10032号は嬉しそうな11111号に戦慄します)

(何ですか皆して、ミサカはただ一方通行の意思を尊重しているだけだというのに、
とミサカ11111号は皆の言い草に頬を膨らませてみます)
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:18:32.17 ID:f3aF+/+Ho

(ねぇねぇ毛虫ってふさふさしてて可愛くない?ミサカは結構好きなんだけど、
とミサカ00888号は毛虫さんが嫌いなものの代名詞のように語られていることに不快感を示します)

(いや可愛くねーよ、お前本当にミサカ達と同じ遺伝子か?
とミサカ01982号は00888号の感性の異常さにある種の疑念を抱いてみます)

(毛虫はともかく蛾には可愛いやついますよね、ふわふわもこもこしてて、
とミサカ17335号は以前インターネット上で見かけたプリチーな蛾の写真を思い出してみます)

(はいはい話を反らさないの、とミサカ00067号は速やかな軌道修正を試みます)

(つか番外個体がヤンデレてるのってミサカ達のせいなん?
MNWの好意をいくらかき集めたところでヤンデレになるほど好意が集まるとは思えないんだけど……
とミサカ11056号はそもそもの布束砥信の出した結論に疑問を持ってみます)

(何でか知りませんが一方通行に対して好意的な個体も確かにいますが、
ミサカ達全体の好意を平均化するとかなり低くなりそうなものですよね、
とミサカ19999号は11056号に同調してみます)

(でも皆、一方通行を食事に誘ってもいいかなー、程度には思ってるんでしょう?
とミサカ19090号は先日の一方通行にたかろうとした一件を思い返してみます)

(あれは金づる扱いでしたけどね、とミサカ10031号は小声で注釈を入れておきます)

>>308〜辺り
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:18:59.90 ID:f3aF+/+Ho

(そりゃまぁ嫌いというわけではありませんが、かと言って別に好きというわけでもなく……
その程度の好意を集めたところでヤンデレになりますかねぇ?とミサカ00015号は考え込んでみます)

(いえ、よく考えてみてください。例えばラブラブ状態のカップルが互いに持っている好意を100とします、
とミサカ15555号は例え話をはじめてみます)

(ふむ?とミサカ02661号は15555号の声に耳を傾けてみます)

(そしてミサカ達が一方通行に対して持っている好意の平均値を仮に5としておきましょう、
とミサカ15555号は話を続けます)

(ひっく、とミサカ00009号は思わず声を漏らします)

(まぁ仮にですし、そこの数値はとりあえず置いときましょう、とミサカ02971号は15555号に先を促します)

(それでですね、番外個体がミサカ達のなけなしの好意をほんの1%ずつ吸い上げた場合でも
20000人全員からとなると0,05×20000=1000となるわけで……とミサカ15555号は結論を上げてみます)

(うわぁラブラブカップルの10倍もの好意になるのか!そらヤンデレにもなるわ!
とミサカ10318号は15555号の例え話に驚愕します)

(塵が積もって山になりましたねぇ、とミサカ05465号は感慨深げに呟いてみます)
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:19:28.32 ID:f3aF+/+Ho

(流石にそんな乱暴で適当な集め方をしてはいないと思いますが、
何か大筋は間違ってなさそうですね、とミサカ19000号は妙な説得力に苦笑します)

(考えてみれば20000人分の感情をたった一人に集めてるんですからね……
いくら個々人の持っている好意が微量であってもそれだけ集めればヤンデレにもなりますか、
とミサカ00658号は納得してみます)

(愛を超越すればそれは憎しみとなる!!行き過ぎた信仰が内紛を誘発するように!!
とミサカ13577号は上級大尉の名言を拝借してみます)

(ついでに言うとMNWの管理人である上位個体が一方通行に好意的だという点も大きいでしょうね。
MNWはあの幼女色に染まりやすいですから、とミサカ18765号は指摘してみます)

(つーかさっきからなけなしの好意だの、好意が微量だの、お前らナチュラルに酷いな、
とミサカ14510号は平然と一方通行をディスる個体達に憤慨してみます)

(マイナスでないと言うだけでも初期に比べれば相当評価は上がってると思いますけどね、
とミサカ00042号はあれだけ最悪な第一印象を見せ付けておきながら
今現在ここまで評価が回復している一方通行の底力に素直に感心してみせます)

(あれだけ鮮烈に植え付けられた悪印象も時が経つと共に薄まるものなのですね、
とミサカ00002号は絶対能力進化が開始される予定だった日の事をシミジミと思い出してみます)
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:19:55.91 ID:f3aF+/+Ho

(しかしどうしたもんですかね、聞く限り番外個体のヤンデレっぷりは
現状でも相当にヤバいレベルのようですが、とミサカ10000号は先程の一方通行の説明を思い返してみます)

(これ以上ヤンデレっぷりが悪化すれば命に関わる、というのもあながち冗談ではないでしょう、
とミサカ00113号は冷や汗を流しながら眉を顰めます)

(ならば番外個体の為にも、妹達一丸となって一方通行を嫌うべきなのでしょうが……
あんな悲壮な顔で決意してるのを見せられた後だと心から嫌うと言うのは辛いものがありますね、
とミサカ10032号は腕組みしつつ考え込んでみます)

(学習装置を使って人格と記憶を書き換えるという楽な道を提示されたにも関わらず、
今の番外個体も大切だからとそれをつっぱねた所は不覚にもかっこいいと思ってしまいました、
とミサカ11832号はむしろ好感度が上がってしまった事をぶっちゃけてみます)

(それに最近の一方通行は何か落ち着いた感じがしますし、かつてのような無様な姿もほとんど見られなくなりましたからね、
とミサカ12222号はここ最近自分の中で一方通行の株がじわじわ上がっている事を告白してみます)

(最初は生理的に無理だとか思ってましたけど黙ってれば中性的美形ですしね。
オマケに金持ちでミサカ達に全力で尽くしてくれるタイプとくれば、これほどの優良物件はなかなか無いでしょう。
唯一の欠点だった性格面も改善されつつありますし、とミサカ07390号はここぞとばかりにデレてみます)
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:20:41.70 ID:f3aF+/+Ho

(冷静にここ最近の一方通行の行動を振り返ってみると、困った事に嫌う要素が特に無いんですよね。
お姉様とも仲良くしてくれてるみたいですし、とミサカ00981号は振り返ってみます)

(な、なんだお前ら!?このミサカの事をあれだけ異端扱いしたくせに!異端審問にまでかけたくせに!!
とミサカ14510号は唐突にデレ始めた個体達にテーブルを叩きながら猛抗議します)

(いや、童貞丸出しだった頃の一方通行に靡いてたお前はやっぱり異端だろ、
とミサカ09982号は冷静につっこみを入れてみます)

(あー、何だかんだで皆一方通行の事結構好きなのな、そりゃ番外個体もヤンデレるわ、
とミサカ14889号はやり取りを眺めつつ嘆息します)


(つーか一番の問題は一方通行が今後ミサカ達に嫌われようとするって点だろ。
好感度を下げたいわけだから多分これからはスイーツとか奢ってくれなくなるだろうし、
言うことも聞いてくれなくなるぞ、とミサカ17600号は今後の一方通行の行動を予測してみます)

(そ、それは困ります!ミサカ達の少ないお小遣いでは甘い物なんて滅多に食べられないのに!!
とミサカ06532号は暗い未来に戦慄してみます)

(ミサカ達のご機嫌取りをする必要がなくなると言うことはつまり、
『お姉様を傷つけない』と言うミサカ達との約束を守る必要もなくなるわけで、
下手したらお姉様は今日にでも一方通行の家から叩き出されてしまうかもしれませんね、
とミサカ00038号は不吉な予想をしてみます)
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:21:32.42 ID:f3aF+/+Ho

(ふむ、参りましたね……何とか早急にMNWに漂う好意を減らして一方通行の行動を止めなければ……
とミサカ13382号は腕組みしつつ考え込みます)

(しかし先に10032号も言った通り、裏事情まで聞いてしまったからには心から一方通行を嫌うのは難しいでしょう。
今後ヤツがどんだけ最低な行動をとろうが『番外個体の為なんだろうな』とか思っちゃいそうですし、
とミサカ18372号は頭を抱え込みます)

(んー、一応解決策がないわけでもないですが、とミサカ11111号は口を挟んでみます)

(むむ、何か現状を打破する秘策があるのですか?
とミサカ10000号は何やら顔を顰めている11111号を仰ぎ見ます)

(えぇ、まぁ……上手くやれば番外個体のヤンデレっぷりはかなりマシになるでしょうし、
一方通行は依然変わらずミサカ達のご機嫌取りの為に奔走する事になるでしょうね、
ただ……とミサカ11111号は言葉を濁してみます)

(ふむ、なにやら歯切れが悪いのが気になりますがとりあえず聞かせていただきましょうか。
一体あなたはどんな策を思いついたんです?とミサカ00001号は11111号に尋ねてみます)

(あんまり気が進まない方法なんですがね。えっと、絶賛お昼寝中の上位個体を――)

582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:21:58.07 ID:f3aF+/+Ho

―――――――

―――――

―――


布束「……覚悟は出来た?」

一方通行「あァ……」

布束「then 頑張って妹達に嫌われて来なさい。
   ……もしあなたの心が壊れそうになった時は、少しくらいなら私がケアしてあげるから」

一方通行「うン……」

布束「大丈夫、あなたならやれるわ」

一方通行「……おォ、行って来る」ガチャ

布束「……good luck」

バタン

583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:22:27.05 ID:f3aF+/+Ho

一方通行(……妹達に嫌われる為の行動をとる、か。今まで考えた事もなかったな……)カツカツ

一方通行(極力アイツらを悲しませたり傷つけたりせずに嫌われてェ所だが、どォしたもンか……)ハァ

一方通行(……とりあえずオリジナルを無理矢理にでも家から追い出してみるか?
      約束を突然一方的に破れば好感度も下がンだろ……ン、あれは?)


打ち止め「……」ジー


一方通行(打ち止め?なンか久々に見た気がするな……あァ待てよ、妹達に嫌われなきゃならねェって事は
      打ち止めにも嫌われなきゃならねェのか……気が滅入るわァ……子供に嫌われるってのは精神的になァ……)

打ち止め「……」

一方通行「(……とりあえず話しかけてみるか)よォ、何してンだ?」

打ち止め「……チッ、気安く話しかけてんじゃねーぞ変態が、
      ってミサカはミサカは白い変態を睨みながら唾棄してみたり!」ペェッ

一方通行「打ち止め!?どォした打ち止め!?打ち止めだよなオマエ!?」ビクッ
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:23:07.33 ID:f3aF+/+Ho

打ち止め「ミサカはね、ずっとあなたの事を正義の味方だと思ってた。二度もミサカを助けてくれたヒーローなんだって。
      でも違った、あなたがミサカを助けたのは下心があったからだったんだ!!
      さっき全部知ったよ、あなたは土下座した挙句ズボンを脱ぎながら女性に迫る変態さんだったんだね!!
      ってミサカはミサカは乙女心を弄ばれた事を激怒してみたり!!」

一方通行「な……だ、誰がそンな事を……」

打ち止め「その上自宅に何人もの女性を監禁したり見ず知らずの少女を自己満足の為に妹にしてみたり……
      あぁやだやだ気持ち悪い!!そんな変態さんをずっとミサカの王子様だと思ってただなんて!!
      ミサカは何て馬鹿なんだろう!!ってミサカはミサカは初恋を汚された事に涙してみたり!!」ウゥッ

一方通行「ちょっと待て!!なンか随分誤解があンぞ!?」

打ち止め「とにかくもうミサカに話しかけないで!!ミサカはあなたの事が嫌いだから!!
      ってミサカはミサカは本気で拒絶してみたり!!じゃあね!!もう研究所にも来ないで!!」タッタッタ

一方通行「お、おい待て打ち止め!!打ち止めァァァァ!!!」

一方通行「打ち止めァ……」

一方通行「……」

一方通行「そりゃ確かに嫌われようとはしてたけどよォ……何だよこれ、余りにも予想外なンですけど……」
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:23:43.20 ID:f3aF+/+Ho

一方通行「つかもう心折れそうです。死にてェ……」グッタリ

11111号「大丈夫ですか一方通行、とミサカは背後から一方通行の肩に手を置いてみます」ポン

一方通行「オマエは……」

11111号「はい、ミサカ11111号です、とミサカはウインクしてみせます」パチン☆ミ

一方通行「……」

一方通行「……」

一方通行「……」

一方通行「……オマエか!!ある事ない事打ち止めに吹き込ンだのはァァァァァ!!!!」

11111号「何をおっしゃいます、多少上位個体が早とちりした部分もありますがミサカは真実を見せただけですよ、
      とミサカは憤慨しながら己に非がない事をアピールします。
      ちなみにMNWを利用してあなたの過去の醜態の全てを鮮明な映像で見ていただきました」

一方通行「そこまでやるか!?そもそも何の為に!?
      なンでわざわざ俺の過去の過ちを打ち止めに教える必要があったンだよ!?
      お陰で打ち止めの心に修復不能なでっかい傷が出来ちまってるじゃねェか!!」

11111号「そうですね、上位個体は今まであなたの綺麗な部分ばかりを見てあなたに好意を抱いていましたから。
      そこに汚い部分を突き付ける事で上位個体が見ていたあなたの理想像は崩壊、
      純真な上位個体は心に傷を負い、理想と全く違う現実のあなたを拒絶する事となりました、
      とミサカは上位個体の初恋を散らしてしまったことに若干の罪悪感を覚えます」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:24:15.26 ID:f3aF+/+Ho

一方通行「だから何の為にそンな事したンだよ!?初恋なンざ自然に覚めてくのを待ってりゃいいじゃねェか!!
      それをこンな風に無理に覚ましたら打ち止めが可哀想だろ!!あと俺も!俺も可哀想だ!?」

11111号「いいじゃないですか、どうせ嫌われるつもりだったんですから……手間が省けたでしょう?
      とミサカは何か早くも目的を忘れつつある一方通行に嘆息してみます」

一方通行「……あァ?何でオマエ……」

11111号「ふふん、ミサカ達の情報網を甘く見ないことですね。ミサカ達は既に全てを知っています。
      MNWに漂う好意が増えたせいで番外個体の病みっぷりが加速しているという事も、
      それを解消する為にあなたはミサカ達に嫌われようとしているという事もね、
      とミサカはドヤ顔で語ってみます」

一方通行「……チッ」

11111号「聞いてください一方通行、ミサカが上位個体にあなたの本当の姿を見せ付けて
      初恋を台無しにしたのには理由があるんです、とミサカは正当な理由あっての行動である事を表明します」

一方通行「あァ?」
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:24:57.61 ID:f3aF+/+Ho

11111号「いいですか、上位個体はMNWの管理人であり、彼女の感情はMNWに多大な影響を及ぼしています。
      そんな上位個体が今まであなたに対して好意を抱いていたわけですから、
      その影響でMNWは好意が浮かび漂いやすい環境になっていたんですよ、
      とミサカ11111号は簡単に説明してみます」

一方通行「なン……だと……」

11111号「勿論、布束砥信が推測していた通り妹達全体のあなたへの好感度もここ最近増えていましたけどね。
      それに加えて上位個体の影響で個人の内に閉じこもっていた筈のあなたへの好意が
      必要以上にMNW内に流出していたわけですよ、とミサカ11111号は説明を続けます」

一方通行「……て事はつまり、打ち止めが今までとは逆に俺を嫌えば」

11111号「はい、上位個体があなたを本気で嫌った以上、MNWは好意が漂い辛い環境になるでしょう、
      とミサカは予測を述べてみます。ですから無理に妹達に嫌われようとする必要はありませんよ」

一方通行「そうか……」

11111号「……上位個体の初恋は犠牲になりましたが、これが一番傷つく人の少ない方法だったと思います。
      とミサカは決して望んでこのような行為に及んだわけではない事を付け加えておきます」

一方通行「……」
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:25:24.24 ID:f3aF+/+Ho

11111号「釈然としない気持ちはわかります。ですがそろそろ番外個体の調整が終わる頃合ですよ?
      ヤンデレ成分はかなり控えめになっているでしょうし、明るく迎えてあげてください、
      とミサカは微妙そうな顔をしている一方通行の背中を軽く押します」

一方通行「……あァ、そォだな……妹達全員に嫌われようと思ってたところが打ち止めだけで済ンだンだ、
      打ち止めには悪ィが、これで良かったンだよな……」

11111号「はい、これで良かったんでs「見ぃぃぃっけたああああああ!!!!」む?」

一方通行「何だ?」クル

番外個体「見つけたよぉ第一位、ようやく見つけたぁ……」ヒタヒタ

一方通行「お、おう、調整は終わったのk」

番外個体「酷いよねぇ第一位、調整中のミサカをほっぽいてこんな所で他の女と逢引してるなんてさぁ……」ヒタヒタヒタ

一方通行「えっ」

11111号「おや」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:25:57.08 ID:f3aF+/+Ho

番外個体「これって浮気?浮気だよねぇ?どうしてそんなにミサカを悲しませるようなことするのかな?
      ひょっとしてそうやってミサカの気を引こうとしてるの?でもそれ逆効果だよ?」ヒタヒタヒタヒタ

一方通行「ちょ、えェ?何これ、変わってなくね?つか悪化してね?どォいう事だおいィ!!?」ズザザザ

11111号「さぁ?とミサカは腕組みしつつ首を傾げてみます」

一方通行「ンな無責任なァ!!!?」

番外個体「ねぇねぇミサカがすぐ近くにいるのにどうして他の女と喋ってるの?
      あぁそっか、そんな口があるのがいけないんだ。ミサカ以外に話しかけるような口はなくてもいいよね。
      大丈夫、ミサカにはあなたの心の声が聞こえるから心配はいらないよ?
      あ、それと足もなくした方がいいかな?第一位は足がついてるとミサカから勝手に離れちゃうし……
      ねぇ第一位?聞いてる?聞こえてるよね?ねぇ!!!!!!」ヒタヒタヒタヒタヒタ

一方通行「うわァァァァ布束さァァァァァン!!!!学習装置!!今すぐ学習装置をォォォォォォォ!!!!」ダッ

番外個体「逃ぃげぇるぅなあああああああああ!!!!!!!」ダッ

590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:26:41.13 ID:f3aF+/+Ho

11111号「……えぇ、ちょっと何なのこれどう言う事なの?流石のミサカも想定外なんですが……
      とミサカはあまりの事態に唖然としてみます」

打ち止め「……」ス

11111号「おや上位個体、戻ってきたんですか?とミサカはいつの間にやら隣に現れた上位個体に声をかけてみます」

打ち止め「……」

11111号「……上位個体、一応聞いておきますが、あなたは一方通行の事が」

打ち止め「嫌いだよ、大っ嫌い、ってミサカはミサカは頷いてみる」

11111号「ですよね、とミサカは」

打ち止め「ねぇ11111号、あの人は本当に変態さんで、ろくでなしで、ミサカの心を弄ぶような最低な人なんだよね?
      ってミサカはミサカは確認してみたり」

11111号「え?えぇその通りですよ、とミサカは上位個体の言葉を肯定しt」

打ち止め「そんなダメな人、野放しにしてると危ないよね?
      ミサカみたいに騙されちゃう人が出るかも知れないよね?誰かが見てなきゃいけないよね?
      その誰かはあの人の本当の姿を知ってるミサカでなきゃ勤まらないよね?
      ってミサカはミサカは小首を傾げてみたり」クリン
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 22:27:10.18 ID:f3aF+/+Ho

11111号「え、ちょっと何言っt」

打ち止め「あの人の本質をわかってあげられるのはミサカだけ、あの人はミサカがいなきゃダメになる。
      あの人の為にも、これからあの人と関わることになる人の為にも、ミサカはずっとあの人の傍にいるべきだよね?
      うん、ミサカはそうするべきだよね、そうしなきゃいけないんだよね、
      ミサカはその為に生まれたんだよね、ってミサカはミサカは決意を固めてみたり」

11111号「oh……」

打ち止め「ミサカはあんな人大嫌いだよ……でも、ちょっと好きかも、
      ってミサカはミサカは胸に手を当てながら素直な気持ちを吐露してみたり」クスクスクス

11111号(……ごめん一方通行、マジごめん、とミサカは生まれて初めて心から一方通行に謝罪します)

592 :>>1 [saga]:2012/08/25(土) 22:29:28.41 ID:f3aF+/+Ho

投下終了


【速報】俺、来週からベトナムに長期滞在決定

えー、そんなわけで、だいぶ前から指摘されてた通りネタも切れておりますし
来週から三ヶ月ほどベトナムで暮らすことになったのでこのスレはもはやこれまでです
色々と中途半端でごめんなさい!
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/08/25(土) 22:29:48.26 ID:QYGyfLR3o
うん、まぁそんなこったろうとは思ったよ……
だが、敢えて言わせてもらおう

ど う し て こ う な っ た
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/25(土) 22:40:07.68 ID:AxKjc2EDO
ついに打ち止めもメインキャラに!
と思ったらスレが終わるんかい!
そしてベトナムてお前…
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 22:44:37.01 ID:yBFCmXkHo


ベトナム行ってらっしゃい
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/25(土) 22:58:47.09 ID:X663hGpA0
ベ、ベトナム…!?(゚Д゚;)…寂しいなぁ
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/08/25(土) 23:21:40.25 ID:SLiBxXsAO
乙。滞在中に考えて帰国後にまた立てるんだろ?
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/25(土) 23:29:19.16 ID:05Y73acGo
ベトナム…
まさかこの>>1妹達の一員…!?
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 23:33:40.02 ID:d7NhM6Jko
むぎのんは可愛いなぁ(´・ω・`)
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 00:27:32.07 ID:fXjQOHqK0
病気には気をつけろよ乙
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 00:29:05.58 ID:+79ndOyyo
ベトナムかぁ…去年行ったけど日本の夏みたいな湿度高い気候だから体に気をつけてな
食べ物はおいしいよ、都市部なら街中におしゃれカフェ多いし、日本のカフェめしみたいなメニューも出る
カフェではフリーのwifi完備のとこが多いから無線LANでタダでネットし放題だった
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/26(日) 00:44:26.62 ID:iBfw1ee50
おつ
今までとても楽しめた!
帰ってきたらまたなんか書いてくれ
気をつけて
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 00:47:11.16 ID:s0+YO6Wk0
乙!
ネタ切れとは言っても十分楽しめた
体には気は付けて
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 00:53:07.04 ID:SLzOWm8IO
ヤンデレ幼女とヤンデレ少女コンビとか誰が得すんだよ……
あ、俺だ。



ベトナムなら、アメリカとか韓国とか言わないようにな。
戦争時の記憶から下手すると死にかねないから。
あと、帰国後にpart5期待してっから。
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 01:11:28.25 ID:+2j08gxKo
乙!
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/26(日) 02:55:22.43 ID:MrACB/V0o
ベトナムかー
戦争以外は水曜どうでしょうのカブで縦断しかわかんねえや

気を付けて行ってこい
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 04:14:30.42 ID:Kgm51IReo
乙でした
寂しくなるな……
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 09:42:32.11 ID:9mbhG0MGo
え、なにそれは(震え声)
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 10:05:10.79 ID:5/Umw0d9o
ヤンデレディオノイズが増えたwwwwww
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 11:18:08.07 ID:k162Qs4IO
やはりミサカは御坂なんだな
そしてなんだかスゴイことになったな
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/26(日) 21:27:54.27 ID:59HCxTuzo
ベトナムからの投稿待ってるぜ
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/27(月) 02:37:54.82 ID:U12sGQlGo
本編の番外個体はベトナムのアオザイ着てるんだよな

リアル番外個体、探してきてくだせえ
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/27(月) 12:21:22.24 ID:roxDcNMLo
三ヶ月だったら新約禁書5巻しばらく読めないな
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/28(火) 22:24:54.99 ID:zDWigzBDO
追い付いたと思ったら終わったでござる!
乙でした面白かったよ
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