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王「今日から貴様が勇者だ」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 19:48:28.93 ID:ne06R9Fx0
勇者「・・・・・・はっ?」
王「どうやら世界のどこかに魔王というのが出てきたらしいのだ」
勇者「・・・・・・はっ?」
王「そこでその魔王を討伐しなければならないのだ。ということで」
勇者「・・・・・」
王「貴様が勇者に選ばれたのだ」
勇者「はあっ!?」
王「まあ頑張れ」
勇者「どうして・・・・」
王「ん?」
勇者「それがどうして俺なんですかー!!!」
王「うるさい」
勇者「あっ、すんません」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1343126908
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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全レスゾーンゼロ @ 2025/06/16(月) 17:23:39.88 ID:/JulHR0so
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750062219/
バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/
秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/
【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/
ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/
【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/
貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 19:52:01.17 ID:ne06R9Fx0
勇者「って、そうじゃなくてなんでそうなったんですか?!」
王「さっき言っただろ、なんでも言わせるな」
勇者「そっちはわかりましたよ。でも問題はそっちじゃなくて、なんで俺なんかが勇者に選ばれたんですか!」
勇者「俺なんかより隊長とかの方が断然強いでしょう!」
王「・・・ふむ、それはだな厳正な理由があるのだ」
勇者「それは、どんな理由ですか」ゴクリ
王「それはだな、・・・・・朝の目覚まし王様占いだ!」
勇者「・・・・・はっ?」
王「朝の占いで言っておったわ、貴様を勇者にしろ、とな」
勇者「 」
王「そういうことだから貴様が勇者だ、光栄に思うのだぞ?
なんせただの兵士から英雄の職につけるのだからな」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 19:54:16.96 ID:ne06R9Fx0
勇者「・・・・・あの〜、占いで決まったの?」
王「そうだが? 何か問題でもあるのか?」
勇者「ありますよ!!」
王「反論は聞かん、さっさと魔王を倒してくるがよい」
勇者「スルー!?」
王「軍資金と装備は用意してやった・・・おい」
近衛兵「はっ! 勇者さま、こちらのものをお受け取りください」スッ
勇者「あっありがと」
王「それでは逝くのだ勇者よその命に代えてでも魔王を打ち倒すのだ!!」
勇者「はっはい・・・・・・・」
王「フッ」
勇者「・・・・・・・・じゃなくて!!」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 19:56:58.12 ID:ne06R9Fx0
勇者「そんな理由で納得できるわけないでしょ!!」
王「ちっ」
勇者「!?」
王「…」クイ
兵s「「」」ジャキ
勇者「えっ?」
王「行かなければ死刑だぞ?」
兵s「「」」ジャキン
勇者「うおっ、危ないっ! 剣先こっちに向けんなよ!」
王「それでもよいのであれば行かなくてもよいぞ」
勇者「ちょっ、ちょっと!? 罰が重すぎません!?」
王「重くなどない、当然であろう」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 19:59:25.99 ID:ne06R9Fx0
勇者「いやしかし」
王「貴様が勇者として魔王を倒さなければ世界が滅ぶのだぞ?それなのに勇者であることを放棄するというのだ、
死刑なぞまだ生ぬるく感じてしまうぐらいだ」
勇者「・・・・」
王「つまり貴様が選ばなければならない選択肢はひとつだけなのだ」
勇者「・・・・拒否権はないってことですね」
王「そうだ」
勇者「・・・・」
王「どうするのだ?」
勇者「・・・やるしかないじゃないですか、それ」
王「・・・」ニッ
勇者「やりますよ! こうなったら俺が勇者になって世界を救ってみせます!!」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:00:49.60 ID:ne06R9Fx0
王「勇ましい決断だ、さすがは勇者だ」
勇者「・・・・・・・だってそうするしか他に方法がないじゃん」
王「それもそうだな、ふはははははは!!!」
勇者「ひでぇよこの王様」
王「ふーはっはっはっは!!!」
勇者「いつまで笑ってんだよ!」
王「wwww、っと、すまんすまん、貴様のリアクションがあまりにもおもしろくてなついつい笑ってしまったわ!ふははははは!!!」
勇者「打っ飛ばすぞおっさん!!!」
王「おい」クイッ デデーン
黒兵「はっ!・・・・せいっ!」スパァァン!!
黒兵の攻撃
勇者は5のダメージを受けた
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:03:22.91 ID:ne06R9Fx0
勇者「イッテェェ―!!」
王「いい気味だ、私をおっさん呼ばわりするからそうなるのだ」フフン
勇者「ケツ痛い、何すんだよ」サスサス
王「私はまだ26だ、次おっさんと言ったら拷問を加えるからな」
勇者「えっ!? 噓!? 思ってたよりずっと若いし!」
王「ちなみに娘は今年で16だ」
勇者「はあ!? ちょっとそれおかしくないか、そしたら姫が生まれてときはあんたまだ十歳だったってことになるぞ!」
王「おかしいことなどなにもない、私のものはまさに王の中の王だからな、九歳のときにはすでに精通しており子を孕ませることも可能だったのだ」
勇者「はやっ!? そしてなに言ってんだよこいつ」
王「王だからな、ついでに娘が生まれたとき妻は14だった」
勇者「あんたなにやってんだよ!? そして下ネタやめろ!」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:04:54.78 ID:ne06R9Fx0
王「あのときはいろいろな部分が成長途中であったが、それでも実に艶めかしくてな。我慢出来なかったのだ」
勇者「 」
王「いまでは実に艶やかな体につきになり見ているだけでも興奮する」
勇者「 」
王「今朝も堪え切れずにヤッてしまった、14回ほど」
勇者「 」
王「妻はベッドの上で果ててしまっている、・・・・・またベッド変えなければな」
勇者「」フルフル
王「やばっ、思い出したらまたムラッときた」
勇者「だぁああああ!!!!!」
王「うおっ!!」
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:08:32.88 ID:ne06R9Fx0
勇者「惚気話なげぇーよ!!なんだ?自慢なのか?自慢なのか?おい!」
王「うむ!」
勇者「うぜえよ!!」
王「…」クイッ デデーン タイキック
ムエタイ兵「居〜矢場駄馬同ー!!!」ドッ
ムエタイ兵の攻撃
勇者「ちょっと待て! お前ら一体どこから出てきてんだよ―――」メリッ
勇者「うきゅっ」ビューン グルグル
勇者は吹っ飛んだ
999のダメージを受けた
だがなぜか死ななかった
王「おぉ」
勇者は壁に叩きつけられた
HPが1になった
勇者「げふっ!」ドシャッ!
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:10:21.74 ID:ne06R9Fx0
?「!?」
王「・・・・・・」
?「…」オロオロ
勇者「ヒュウ・・・ヒュウ・・・ごはっ!」
?「回復魔法」パア
王「・・・・・やりすぎちった」テヘッ
勇者「あんたは・・・・それでも・・・・・王か」ムクリ フラフラ
王「おお、立ったか、それならよい、さあ旅立て勇者よ!」
勇者「鬼か!!」フラフラ
王「ふっふっふ、誉めるな」
勇者「褒めてねぇ!!」
王「まあよい、しっかり使命を果たしてくるがよい」
勇者「わかりましたよ!」
兵「開門!」
?「」コソコソ
ギィィィィ ガチャ
王「さてと、・・・・・・またニャンニャンしてくるかな」
勇者「仕事しやが」王「閉門」
ギィィィィ ガチャン
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:17:58.23 ID:ne06R9Fx0
王「待っていろ〜、愛しの子猫ちゃ」
大臣「仕事しろ」ガシッ
王「・・・はい」
大臣「まったく、それでもお前は王様だろう、しっかりしろよ」ズルズル
王「わかっているさ、そんなこと」
大臣「・・・やはりあの少年を勇者にしたことを悔いているのか」
王「・・・・そうだな、そうではないと言ったら噓になるな」
大臣「それであんな悪ふざけをな・・・」
王「ついやり過ぎてしまったわ」
大臣「動揺してんのな。お前らしくもない」
王「・・・」
大臣「あの少年には悪いが彼は勇者になる運命だっただろ?」
王「そうだ」
大臣「だったらあきらめろよな」
王「・・・嫌になるな、まったく、これでも世界を収めた王と云うのに」
大臣「そう凹むなって、俺達じゃどうしようもない事だったんだよ」
王「そうは言ってもな、世界の王たるこのオレが・・・・まだまだ未熟だな」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:23:12.47 ID:ne06R9Fx0
大臣「ったく、仕方のねえ王様だ、やっぱり俺がしっかりサポートしてやらんと、だめかな?」
王「ははは、その通りみたいだな」
大臣「まったくこれでも嫌味を言っているつもりなのにまじめに返しやがって、ホントお前のそういうとこ、
嫌いになれないよ」
王「あまり誉めるなよ、照れるであろう」
大臣「てめ、・・・・・たくよぉ」
王「すまんな、少しは気が紛れた」
大臣「そりゃあどうも」
王「大臣」
大臣「なんだ?」
王「これからもしっかりサポート頼む」
大臣「任せておけ、王様」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[sage]:2012/07/24(火) 20:24:26.56 ID:ne06R9Fx0
王「ところでさ」
大臣「なんだ?」
王「・・・とりあえず引きずるのはもうやめてくれないか」
大臣「遠慮するな、このまま執務室まで連れていってやるよ」
王「・・・」
大臣「はっはっは、これも立派なサポートだろ」
王「悪魔」
大臣「元賢者だよ」
王「人間性だよ」
大臣「お前が言うか、絶倫」
王「確かにそうだが、・・・・はぁ・・・・・今日はサボらんよ」
大臣「よろしい、では明日からもサボるなよ」ぱっ
王「へ〜い」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/24(火) 20:27:00.64 ID:ne06R9Fx0
勉強しなきゃいけないの何やってんだろ俺
今日は終わり
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/07/24(火) 20:41:05.22 ID:nGv7REkf0
これ主役は王様?勇者?
16 :
>>15 勇者です 時間出来たからまた書く
[saga]:2012/07/24(火) 21:10:44.43 ID:ne06R9Fx0
―――城下町
勇者「・・・・はぁ」ドヨーン
勇者「俺が勇者かぁ、実感湧かねぇな」
勇者「昨日までただの町民だったわけだし、・・・・・・・さよなら兵士として日々訓練をこなしていたときの俺、
そしてこんにちは、勇者として旅に立つ俺」
勇者「・・・・・おしっ、切り替えられた!」
勇者「さっき王様からもらった物のでもみるかな」
―持ち物袋―
ブレイブクラウン やくそう×5 10000Gold
旅人の服 エロ本×5
パワーふんどし TE☆N☆GA
鉄の剣 王の手紙
___________________
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:13:19.01 ID:ne06R9Fx0
勇者「・・・・・・」
勇者「とりあえず装備できるものは装備しとこう」カチャカチャ
勇者「・・・・・・装備終了ッと・・・・・・・パワーふんどしは下着としてってことでいいのかな」
勇者「あっ、王様かあの手紙がある、読んでみるか」
___________________________________________________________
王『長い旅になると思ってな、いろいろと用意してやったぞ、感謝しろ
それから私からの個人的なプレゼントとしてエロ本と特注のTE☆N☆GAを入れてある
貴様も若い身であるから旅の間は発散する暇がなかろう、それならすぐに抜けるであろう
エロ本の種類は5種類ある好きなのを選ぶがいい
では達者でな』
____________________________________________________________
勇者「 」
PS『仲間とかは自分でどうにかしろ』
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:15:21.67 ID:ne06R9Fx0
勇者「・・・・」
王の手紙は握りつぶされた 勇者はTE☆N☆GAを手に持った
勇者「あ・ん・の下ネタクソキングがぁぁあああ!!!!」
TE☆N☆GAを思いきり投げられた 空の彼方に消えていった
キラッ☆という効果音が聞こえた気がする
TE☆N☆GA「キラッ☆」ミ☆ ヒューン 「グォオオオ!!!」
テテレッテッテー♪
レベルが上がった
Lv1→ Lv22
勇者「ふぅー、ふぅー」
勇者「気を取り直して」
エロ本「やぁ」
勇者「・・・・」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:19:24.64 ID:ne06R9Fx0
エロ本「見ないのか?捨てるのか?」
勇者「・・・・・・・」ペラッ
エロ本「やん/////」
勇者「ゴクリ」
ゴソッ
エロ本×5を袋に戻した
勇者「こいつは武器だ、絶対武器だ、立派な武器なんだよ、うん!」
勇者「一旦家に戻るか」 ?「・・・?」コソコソ
ーエロ本ー
能力 相手の動きを一時的に止める
いろいろと発散できる
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:21:17.06 ID:ne06R9Fx0
―――フィールド
勇者「不幸だ・・・・」
勇者「まさか家が売られているとは思わなかった」
勇者「魔王を倒すまで帰ってくるなって言いたいのか、あの王様は」
勇者「はぁ、・・・進むか」
魔物「ピギー!!」
勇者「えっ?」
魔物が現れた
勇者「いきなり出てきた!」
魔物「ピーギー!!」ブンッ
勇者「あぶなっ! お返し!!」ザシュ
魔物「ピキュー」バタッ
魔物を倒した
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:23:26.00 ID:ne06R9Fx0
勇者「まだ町出たばっかりなのに、すぐに魔物が襲ってきやがった、どうなってんだ?」
勇者「これも魔王が原因か」
勇者「それにしても嫌になるな、こんなのが溢れてるとなるといつ襲われるかわからんし、油断できないな」
勇者「・・・・はぁ、これが勇者なのかぁ、つらいなぁ」
魔物A「プガー!!」
魔物B「ガオ」
魔物C「わおん!」
その他多数
魔物の群れが出てきた
勇者「うわぁ、いっぱい来たよ、弱音吐いたらすごい来たよ・・・」
・・・・・・・・・・
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:25:33.39 ID:ne06R9Fx0
勇者「おらぁ」ザンッ
魔物α「みちこさん!!」ペチャリ
魔物の群れを倒した
勇者「はあはあ、やっと全部倒したぁ」キョロ
周りは死屍累々である
勇者「・・・・・どれだけいたんだ魔物、多過ぎだろこれ」
勇者「今日はもう出てくれるなよぉ、魔物さん」
魔物「ヨンだ?」
勇者「呼んでねェ!!」ズシャ
魔物「ソーリーッ!!!」バタッ
ここら一帯に居た魔物は全滅したようだ
勇者「・・・・・・」
勇者「先へ進もう」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:27:16.84 ID:ne06R9Fx0
―――村
勇者「着いた・・・・すっかり夜だ」
村人「村へようこそ」
勇者「今日はゆっくり休もう、正直体力が持たない」
村人「村へようこそ」
勇者「あっ、そうだ、その前に村長のとこに行ってなんかもらおう」スタスタスタ
村人「・・・」
村人「・・・ぐすっ」
?「・・・・」
村人「! 村へようこ」
?「・・・・」スタスタスタ
村人「うわぁぁぁあああん!!!」ビエー
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:28:29.22 ID:ne06R9Fx0
―――――村長の家
村長「勇者殿か、それならやってもらいたいことがあるのじゃが」
勇者「・・・・」
村長「この村の回りの魔物を狩ってほしいのじゃ」
勇者「終わりました」
村長「えっ?」
勇者「ここらに居る魔物はすべて倒しました」
村長「えっ、まじ?」
勇者「それじゃ」
村長「マジか・・・・・・」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:31:28.35 ID:ne06R9Fx0
―――宿屋 部屋
勇者「今日は疲れた・・・・・」
勇者「勇者ってつらい、一人寂しい、寂しくて独り言が多くなるな」グスッ
勇者「・・・・」
勇者「今日はもう寝よう」
勇者(仲間・・・・探そうかな)
勇者「zzz」
カチャ
?「…」ソローリ
勇者「スウ・・・スウ」すやすや
?「ぐっすり眠っていらっしゃいますね(よっぽど疲れたんでしょうか)」ボソッ
勇者「スウ・・スウ・・・」
?「回復魔法」パァ
勇者「スゥ・・・ん・・・・」
?「お休みなさい、勇者さま」ニコッ
カチャ パタン
勇者「・・・・むにゃむにゃ」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:33:48.21 ID:ne06R9Fx0
翌朝
勇者「・・・やけに体の調子がいいな」
食堂のおっちゃん「へい、おまち」トン
勇者「おっありがと」
おっちゃん「兄ちゃんはいっぱい食いそうだから大盛りにしておいたよ」
勇者「あんがとおっふぁん」ガツガツムシャムシャ
おっちゃん「いい食いっぷりだ、ちと食い方が汚いがな、がっはっはっはっは!!」
勇者「ガツガツ」
女性「ふふふ」クスクス
勇者「?」モグモグ
女性「相席よろしいですか?」
勇者「どうぞ」
女性「ありがとうございます」ニコッ
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:36:08.51 ID:ne06R9Fx0
勇者(きれいでかわいい娘だな)モグモウ
女性「お口のまわりにご飯粒が沢山ついていますよ」
勇者「」ゴクン
勇者「どこらへんに?」
女性「ほっぺのあたりですよ」
勇者「ここらへん?」
女性「もう少し下のほうです」
勇者「そんじゃあここ?」
女性「少し行きすぎです」
勇者「・・・・わからん」
女性「もうっ、仕方ないですね、私がとってあげますから動かないでください」
勇者「ああ」
女性「・・・はい、取れましたよ」
勇者「ありがと」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:37:28.02 ID:ne06R9Fx0
女性「」パクッ
勇者「!?」
女性「ご飯はゆっくり食べないとだめですよ?」
勇者「は、はい(この子、俺のほっぺに付いていたのを)」
女性「どうしました?」
勇者「なんでもない!」
女性「顔が赤くなっているようですが、風邪ですか?」
勇者「風邪じゃなくて、・・・・なんでもない」
女性「そうですか?」
おっちゃん「へい、お待ち」カチャ
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:40:16.87 ID:ne06R9Fx0
女性「ありがとうございます」
おっちゃん「お姉ちゃんかわいいからちょびっと大盛りだ」
女性「ありがとうございます♪」
おっちゃん「ゆっくりしていってくれ」
女性「とってもおいしそうです♪」
勇者「・・・・そんなにいっぱい食べられるの?」
女性「余裕です♪」
勇者「そうなの」
女性「早くいただきましょう♪」
勇者「そうだな」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:47:30.86 ID:ne06R9Fx0
女性「ごちそうさまでした♪」
勇者「ごちそうさまでした・・・ホントに食い切ったよ・・・・」
女性「当然です♪」
勇者「昭和食堂のメガ盛りくらいあったのに・・・ありえん、貴様の胃袋は宇宙なのか?」
女性「この程度で満腹とは片腹痛い、勝負にもならんわ」
勇者「はっはっは」
女性「ふふふ」
勇者「ノリが好くてよかった」
女性「淑女としては当然のことです、それよりも」
女性「ここであったのもなにかの縁ってことで自己紹介しませんか?(知ってるんですけどね♪)」
勇者「そうだな、じゃあ俺から名乗るよ」
勇者「俺は勇者だ」
女性「私は魔法使いです」
勇者「よろしくな」
女魔法使い「こちらこそよろしくお願いします」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:57:58.86 ID:ne06R9Fx0
勇者「君も旅をしているのか?」
魔法使い「・・・・、ええまあ、そんな感じです、勇者さまは?」
勇者「俺の場合は王様に魔王討伐してこいっていう命令を受けているからな、旅と言えるのかはわからん、
敵が多いしその分戦いが多くなるのは確かだけどな」
魔法使い「そうですか・・・」
勇者「けどさ、まあ俺が頑張らないと世界が終わっちゃうわけだしさ、そうしたら困る人はたくさんいるだろうし俺もこの世界は好きだ、弱音は言ってはられないんだよな」
魔法使い「・・・」
勇者「ははっ、これじゃ」
魔法使い「貴方はとても強い人ですね」
勇者「そっか?」
魔法使い「ええ、とっても強いです、それにかっこいいです」
勇者「そ、そうか? そう言われるとなんか照れる」ポリポリ
魔法使い「ふふふ♪」
魔法使い(思った以上に素敵な人です♪)
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/24(火) 21:59:54.26 ID:ne06R9Fx0
勇者「さて、そろそろ行かなきゃな」
魔法使い「もう行ってしまうのですか?」
勇者「朝の内に出発しないと夜までには次の町には着かないしな」
魔法使い「それもそうですね」
勇者「それじゃあ行くよ」ガタッ
魔法使い「はい、お気をつけて」
勇者「よければ君も一緒に魔王討伐してみない?」
魔法使い「ご遠慮します♪」
勇者「まあそうだよな」
魔法使い「今は、ですけどね」
33 :
これからバイトなんで終了
[saga]:2012/07/24(火) 22:01:50.24 ID:ne06R9Fx0
勇者「ということは!?」
魔法使い「もう少し私が強くなったらご一緒させてもらいます」ニコッ
勇者「今じゃだめなの?」
魔法使い「だめです♪」
勇者「ちぇー」
魔法使い「そんなことより急がなくていいんですか? もう一時間もすればお昼になってしまいますよ」
勇者「本気か・・・・・そんじゃあ行くわ、また今度」
本気と書いてマジと読む、なぜでしょう?
魔法使い「気にしたら負けですよ?」
魔法使い「それより行ってしまいました」
魔法使い「ついて行かなきゃ」タタタッ
ですわ、とか、ですの〜、とかの口調の子っていいよね
魔法使い「外野は黙っててください!」
魔法使い「・・・・あら? 私ったら誰にそのようなことを言っているのでしょうか?」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/07/24(火) 22:10:49.03 ID:OYXk1cAko
いてえ
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/07/24(火) 22:11:29.20 ID:nGv7REkf0
ノリがよくて面白いね
完結期待支援
36 :
才能皆無ですまん
[saga]:2012/07/24(火) 22:13:25.17 ID:ne06R9Fx0
書いてて思ったがくそつまんねぇ話になってる
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/07/24(火) 23:23:58.43 ID:rUBMUbl+o
昭和食堂おいしいよね
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/07/25(水) 08:30:58.19 ID:/bA3FqGAO
>>34
TE☆N☆GAでも飛んできたか?
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:11:49.41 ID:n3UcCFZ90
―――森の中
勇者「・・・・・迷った」
魔物「クケー」
勇者「エターナル!!」シュバッ
魔物「クケー」ドチャ
勇者「一人はつらい・・・・」
勇者「それになんで一人になるとこんなにも魔物の出番が増えるんだよ、おかしいだろ」
勇者「そして増えてく独り言wwww」
魔物「俺がいるじゃないか」
勇者「来なくていい!!」
魔物「ぎゃあー」
勇者「・・・・・・はあ」
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:13:30.97 ID:n3UcCFZ90
勇者「ん?」チラッ
ガーゴイル「・・・・・」
勇者「!?」ビクッ
ガーゴイル「・・・・」
勇者(なんか強そうなのがいる・・・・・・戦いたくないな)
ガーゴイル「…」
勇者「それでも戦うしかないよな!!」ダッ
ガーゴイル「…」
勇者「行くぜぇえ!!」
ガーゴイル「…」シーン
勇者「あれっ? 無反応?」
ガーゴイル「・・・」
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:16:35.05 ID:n3UcCFZ90
勇者(なんだ? 俺のことを油断させるつもりなのか?)
ガーゴイル「」
勇者(とりあえず慎重にいってみるか)
勇者「・・・・」ソォー
ガーゴイル「」
勇者「・・・」ツンツン
ガーゴイル「」ぐらぁ
勇者「へっ?」
ガーゴイル「」ドシャア!!!
勇者「はっ?」
勇者はすでにこのモンスターを倒している
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:21:28.24 ID:n3UcCFZ90
勇者「・・・はっ?」
ガーゴイル「」死ーン
勇者「えっ? どゆこと?」つんつん
返事がないただの屍のようだ
勇者「一体これはどういうことなんだよ・・・!」
勇者(とりあえず調べてみるか)
キラーン
勇者(なんか光ってんな)
勇者「って! これは!!?」
TE☆N☆GA「ダンナー」
勇者「 」
TE☆N☆GA「キチャッタ☆」(これは幻聴です)
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:27:25.04 ID:n3UcCFZ90
勇者「 」
TE☆N☆GA「ベツメイテンノキバダゼ」
勇者「・・・」がしっ
TE☆N☆GA「What’s the matter?」
勇者「おりゃあー」ブン
TE☆N☆GA「キラッ☆」ヒューン
勇者「・・・」フゥ
ガーゴ死体「」
勇者「・・・・・お前も報われないな」
勇者「先へ進もう」
―TE☆N☆GA―
別名 天牙
能力 相手が死ぬ(もしくは大ダメージ)
使用者も然り、ただし死ぬ前に最大の絶頂得る(のかも)
出番 これ以上ないかもしれない(対処に困る)
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:29:13.41 ID:n3UcCFZ90
―――町
町民「町へようこそ」
勇者「なんとか町には着いたな」
町民「町へようこそ」
勇者「・・・・」
町民「町へようこそ(シカトきついわー)」
勇者「・・・・」
町民(もういいや)
勇者「おい、仕事サボるなよ」
町民「えー・・・・」
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:35:23.23 ID:n3UcCFZ90
勇者「さて、今日は飯食ってさっさと寝るかな」スタスタツルッドテン!
町民「理不尽やわー」
魔法使い「世界とはそういうものなのですよ?」
町民「あっ、町へようこそ」
魔法使い「・・・・」スタスタ
町民「ですよね〜・・・・・・」
町民「俺っている意味ないよな〜」
魔法使い「そんなことありませんよ?」
町民「えっ」
魔法使い「貴方は無視されるのが仕事ですからね♪」
町民「泣けるわー・・・・」
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:38:34.91 ID:n3UcCFZ90
翌朝
勇者「・・・」パチッ
勇者「もう朝か・・・」ゴシゴシ
勇者「今日も一日、張り切って行きましょう!」
となりの部屋
魔法使い(勇者さま、朝、強いのですね)ウトウト
魔法使い「・・・・まだ私は眠いのでございますよ、ん〜」ノビー
魔法使い「さて、私も頑張りますか!!」
魔法使い「その前にお腹が空きましたからご飯にしましょう♪」
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:44:13.50 ID:n3UcCFZ90
―――先の見えない暗い洞窟
看板<この先にある洞窟に近づくことなかれ
命惜しくば回れ右してお家にお帰りなさい!!
そうしなければ、死んでしまうぞ!
嘘じゃないんだからなッ!ホントだからなッ!
・・・・・・・・・王都騎士団より
勇者「・・・・」
勇者「・・・・・ねぇ、ここにも行かなきゃいけないのか?」
心の弱い勇者の作りだした空想の人物「はい」
勇者「どうしても・・・・?」
空想の人「YES!!」
勇者「マジか・・・・」
空想女「こんな洞窟でびびってたら魔王も倒せませんのよ?」
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:47:32.58 ID:n3UcCFZ90
勇者「・・・それもそうだな、じゃあ、行くか!」
空想の「神は言っているここで死ぬと」
勇者「え?」
空想「元ネタは知らん!!!」
勇者「不吉なこと言うなよ!!」
勇者は青空に向かって叫んだ
その叫びは空に響いた
勇者「・・・・・・っと、いかん、また独り言が」
勇者「行くか」
空「彼は向かっていく、死をも恐れず、奴の元へ
進め! 勇者よ!! 生きて未来を掴み取れ!!!
次回「勇者ノシ」
オ楽しみネ 」
勇者「勝手し過ぎだろ空想」
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 21:51:37.35 ID:n3UcCFZ90
魔法使い「どうしましょう、勇者さまがあんな怖そうな洞窟に入ってしまいました」
魔法使い「・・・・・・」
魔法使い「私は入らないで魔法の練習でもしていますか」
魔法使い「決して! 決して怖いから洞窟に入らないという訳ではありませんからね!!」
魔法使い「・・・一人ぼっちはつらいですぅ…」
魔法使い「・・・それより、なぜ勇者さまはこちらの洞窟に入ったのでしょう?」
魔法使い「こちらの洞窟ではなくあちらにある正規のトンネルを抜ければすぐ次の町に着きましたのに・・・・まあ勇者 さまですものね、間違いはありませんか」
魔法使い「・・・この洞窟も向こうに繋がってるでしょうし私は向こうで待ってますか」
50 :
訂正 勇者 さま←間違い 勇者さま←こっちで
[saga]:2012/07/25(水) 21:58:00.72 ID:n3UcCFZ90
洞窟の中
ピチャッ ピチャッ
勇者「にしても気味の悪いところだな、ここは」
勇者「いかにも何か出てくるって感じだな」
骸骨の重剣士「・・・・」
勇者「さっそく出てきたよ」
骸骨重剣士は切りかかってきた
勇者「ふっ!」
勇者はそれを避けるのと同時に斬りつけ倒した
勇者「なんだ、見かけの割には結構弱いな、こいつ」
51 :
V
[saga]:2012/07/25(水) 22:01:29.66 ID:n3UcCFZ90
夜叉「弱いとは言ってくれるな、そいつも生きているうちは中々名前の売れている剣士だったというのに」
勇者「誰だよ、お前、どっから湧いた」
夜叉「おっと失礼、名乗るのを忘れていた、我は夜叉、ここの守護を命ぜられている者だ」
勇者「普通に名乗るなよ、こっちも名乗んなきゃいけなくなるだろうが」
夜叉「名乗らんでもよい、…どうせ貴様はここで死ぬのだからな!!」
夜叉の攻撃
勇者「うおっ!?」
勇者はひらりかわした
夜叉「ほお、今のを避けるか、中々できるな、貴様」
勇者「あっぶねぇな、いきなり斬りつけんなよ!」
夜叉「知るか!!」
夜叉の持つ二つの刀が勇者を襲う
勇者「ふっ!」
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 22:05:47.10 ID:n3UcCFZ90
勇者は首に迫っていた刀を屈んで避け相手の懐に入り腹を剣で貫いた
夜叉「がっ・・・!?」
勇者「!?」
夜叉「がふっ・・・」
勇者(あれ? なんか余裕で勝てた?)
夜叉「き、貴様、なぜ、一撃で命を絶たん・・・・!」
勇者「・・・・聞きたいことがあった、それに俺にとっても予想外だし」
夜叉「・・・・予想外?」
勇者「見た目すっごい強そうなのに弱かったから」
夜叉「なっ!? 侮辱するか! 貴様は!! がふっ!!」ビチャビチャ
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/25(水) 22:10:47.04 ID:n3UcCFZ90
勇者「だって思いのほか簡単に勝てたし」
夜叉「ぐっ、自分が強いとは思わんのか、こいつは」
勇者「それじゃあ質問するぞ、誰にここの守護を命じられた? 魔王か?」
夜叉「魔王? なんだ? それは?」
勇者(魔王を知らない?なんでだ?)
夜叉「質問は終わったか・・・・」
勇者「いや、まだ終わっていないもうひとつだけ」
夜叉「悪いがこれ以上質問に答える気はない、死なせてもらうぞ!!」
夜叉は自分の腹に刺さっている剣を掴みそのまま心臓まで持って行った
勇者「なっ!?」
夜叉「己が命、自ら断たせてもらえるチャンスを頂き感謝するぞ・・・・強者よ・・・・!」
54 :
今日は終わり 喉が痛い
[saga]:2012/07/25(水) 22:13:34.40 ID:n3UcCFZ90
勇者「おい! まだ死ぬな! 聞きたいことがまだあるんだよ!!」
夜叉「・・・ゴブッ」
勇者「おいっ!!!」
夜叉「」
勇者は夜叉(堅物)を倒した
勇者「・・・・・死んだか」
勇者(一体どういうことなんだよ、魔王に関係ないって)
勇者「わからないことができたな」
勇者「・・・・・」
勇者「とりあえず奥へ進むしかないか」
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/07/26(木) 00:56:36.83 ID:1iNzBdfIo
ひたすらサムイ
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/07/26(木) 02:44:03.46 ID:VA64CQUUo
>>55
暑くて寝苦しいから羨ましいよ
57 :
V
[saga]:2012/07/26(木) 22:14:16.76 ID:FmNnoRX00
洞窟内部
勇者「魔物が一匹も出てこないな」
勇者「楽でいいんだが、なんか物足りない気がしなくもない」
勇者「常に魔物と戦ってたからな〜」
勇者「そういえばこの剣も刃毀れがひどいな」チャキ
勇者「斬るのに使うのは次が限界かな」
勇者(さっきの奴から剣取っとけばよかった)
勇者(にしても、外から見る分だと真っ暗だけど中に入るとずいぶん明るい所だな)
勇者「なんでだろ」スタスタ
58 :
V
[saga]:2012/07/26(木) 22:17:37.91 ID:FmNnoRX00
洞窟深部
勇者「・・・・何も出てこないな」
勇者「あいつは一体何を守っていたっていうんだよ」
勇者「とにかく進むしかないのか」
「(・・・・・・)」
勇者「ん?」
「(・・・・コッチ)」
勇者(なんか聞こえる)
「(・・・コッチダヨ)」
勇者(奥から聞こえる気が、行こう)
59 :
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/26(木) 22:18:23.81 ID:FmNnoRX00
洞窟内教会前
勇者「なんでこんなところに教会が・・・・・?」
「・・・・・」
勇者「・・・・」
さびれた教会の中
勇者「・・・・誰もいないよな、こんな場所に」
「・・・・・・」
勇者「それじゃあ、さっき読んでいたのは、何だったんだ」
「よかった、来てくれた―♪」
勇者「誰だ!」
「警戒しないで、魔物じゃないから」
勇者「どこから話しかけている」
「こっちだよ」
勇者「こっち?」
女神像「」
「やっほ〜☆」
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下) 名前を間違えた
[saga]:2012/07/26(木) 22:19:41.34 ID:FmNnoRX00
勇者「・・・?」
「あらら、そりゃ混乱するよね」
勇者「女神像が話かけてきた・・・・?」
「うん、そうだよ」
勇者「俺は幻聴聞いているのか」
「違うよぉ、幻聴なんかじゃないんだからね」
勇者「それじゃあなに」
「私は女神、女神像の中から話しかけてるの」
勇者「 」
「なぜかっていうとね、この女神像から外に出ることができなくてここからしか話しかけることができないの」
勇者「 」
「ようするにこの女神像の中に封印されちゃったってことなんだよね」
「それでもって助けてもらいたいんだけど、いいかな?」
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/26(木) 22:21:47.23 ID:FmNnoRX00
勇者「 」
「聞いてる?」
勇者「・・・・・なんとか」
「ほんと?」
勇者「混乱していたけど声だけは聞こえていたから平気」
「それじゃあお願い聞いてくれる?」
勇者「ああ、いいぞ」
「わーい♪」
勇者(あんまり信用ならないけど、女神だっていうし協力して損にはならないだろう)
「これでようやく外にでれるよー、よかったー♪」
勇者「それで、どうやったら封印っていうのは解けるんだ?」
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/26(木) 22:23:49.68 ID:FmNnoRX00
「わかんないッ!」
勇者「それじゃあ俺にどうしろと」
「わかんないからとりあえず壊してみちゃって」
勇者「わからないから壊せって少しおかしいと思うんだけど」
「仕方ないじゃん、他に方法も思いつかないし」
勇者「・・・・・わかった 壊すよ」
「ありがと♪」
勇者「女神像を切り刻むのは心が痛むけど」
「所詮は像だからね、美術品はいずれは壊れるものだから」
勇者「それもそうだな、それじゃあ行くぞ」
「うん」
勇者「せいやっ!」ズババババ
女神像は切り刻まれた
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/26(木) 22:24:49.50 ID:FmNnoRX00
ゴドドドドド
女神像は崩れ落ちた
勇者「これでいいのか?」
「・・・・・」
勇者「おーいどうしたー?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
勇者「ななっ、なんだ!? 地震か!?」
ゴゴゴゴゴ
勇者「女神! これはどういうことなんだ?!」
ゴゴゴゴ ピカァー
勇者「光が・・・まぶしっ・・・!」
ガラガラガラ
勇者(音が、建物が崩れているのか?!)
ドドドドドド
勇者(やばい、死ぬかも・・・!)
パアアアアア
勇者「・・・・・!」
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/26(木) 22:26:54.75 ID:FmNnoRX00
勇者「・・・・・!」
女神「ジャジャ―ン!!女神ちゃんことフィリアちゃんの登場だい!」
と言いながら一人の女性が現れた
その女性はとても魅力的でありながら、子供のように活発そうで幼くみえる部分があった
勇者「・・・・・?」
しかし、勇者は混乱していている
女神「登場だい!!」
勇者「 」
女神「あれ? 滑っちゃった?」
勇者「 」
女神「おーい、もしもーし、固まってないで返事してよぉ」
勇者の混乱が治った・・・・が
勇者「・・・・ふっ」
女神「?」
勇者「死ぬかと思ったじゃねーか!!!」
ブチ切れた
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/26(木) 22:29:20.64 ID:FmNnoRX00
女神「ひぅ!」ビクッ
勇者「なんで出てくるときの効果音がゴゴゴなんだよ、洞窟崩れるかと思って怖かったよ!!」
女神「ちょっとした遊び心だよぉ、それに壊す力なんて私にはないし・・・」
勇者「それにだ! なんだよあの光は! 眩しくて目が眩んだよ!!」
女神「それは知らないよ・・・・」
勇者「反省しなさい!!」
女神「だっ、だってぇ」
勇者「だってじゃありません!!!」
女神「だってぇ……ようやく外に出られたんだもん…ちょっとくらいはしゃいでもいいでしょ・・・・グスッ」
勇者「えっ?!(泣かせちゃった!)」
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/26(木) 22:30:35.37 ID:FmNnoRX00
女神「うう・・ひっく・・・うえぇ・・・・・」ポロポロ
勇者「ななな泣くな、とりあえず泣き止め」
女神「ふぇぇぇん」ポロポロ
勇者(泣き顔かわいい・・・・・じゃない!!)
女神「ごめんなざいぃぃ・・・・・ひっく・・・ぐすっ」
勇者「頼むから泣かないでくれ! 俺はもう怒ってない」
女神「・・・・ぐすん・・・ほんと?」
勇者「本当だ、むしろ俺の方が悪かったから、大したことじゃないのに怒鳴りすぎた」
女神「・・・・グスッ」
勇者「ごめんな」
女神「・・・・うん」
勇者「泣き止んだ?」
女神「うん!」
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/07/26(木) 22:33:02.47 ID:LGGrCdbAO
ずいぶんお茶目な女神だなww
68 :
謝罪と予告
[saga]:2012/07/27(金) 19:04:29.12 ID:m7TnKyhK0
昨日は中途半端に終わってしまって申し訳ないです
サッカーが熱かったんだ・・・・
一時間程で投下始める
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 20:00:33.95 ID:m7TnKyhK0
勇者「ふう、よかった、急に泣き出すからすっげぇ焦ったよ」
女神「どうして?」
勇者「いやだって、目の前で女の子が泣いたんだぞ、それに超絶かわいいときた、これを焦らずにはいられないだろ」
女神「かわ!? 私が!? えっ!? えっ?!」
勇者「なんで驚いているんだ?」
女神「だ、だって、そんなこと言われたことなんてないから(かわいい、か)」
勇者「それは女神さまだから人の前に出ることがなかったからじゃないか」
女神「そうなのかな(うれしいな♪)」
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 20:03:25.75 ID:m7TnKyhK0
勇者「そういえば、女神はなんでこんな洞窟の奥の教会にいたんだ?女神像の中に閉じ込められた状態で」
女神「それはね・・・・」
勇者「それは?(やっぱり魔王の仕業なのだろうか)」
女神「それは」
勇者「…」
女神「わからないや♪」てへっ
勇者「 」ズルッ
女神「おおっ! ナイスリアクション」
勇者「怒りますよ?」
女神「ごめんなさい!」
勇者「よし! いい子だ」
女神「えへへ〜♪」
勇者(子供みたいだな・・・)
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 20:27:14.46 ID:m7TnKyhK0
勇者「じゃあどのくらいここにいたんだ?あと封印される前はどうしてたんだ?」
女神「それもわからない、だって時間って概念があんまりないから」
勇者「女神だしな」
女神「うん、けどさ」
勇者「けど?」
女神「自由に動きまわれる訳でもないし、お話をしてくれる相手なんていなかったからね、とっても、とっても寂しかったんだ」
勇者「・・・」
女神「時間の概念に囚われていないはずだったのにね、つらかったんだ」
勇者「・・・・そうか(こんなところで長い間一人きりでいたってことだよな)」
女神「あっ、ごめんね、話ずれちゃったね、封印される前だよね?」
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 20:41:03.98 ID:m7TnKyhK0
女神「あれっ? なんで? 覚えてることが何もないや、・・・・・どうして」
女神「なんだろ? おかしいな、待っててね、今思い出すから」
女神「・・・・・どうして?なんにも思い出せないや」
勇者「・・・もういいよ」
女神「私って封印される前は・・・・・・?」
勇者「いいってば」
女神「・・・・私って一体なんなの?あれっ?あれ?!」
勇者「女神!!」
女神「!?」ビクッ
勇者「そのことはもういいって言ってんだろ!」
女神「で、でも、ゆう君の質問に答えなきゃ・・・!」
勇者「覚えてもいないことをどうやって答えんだよお前は」
女神「そ、それは、でも!」
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 20:53:21.41 ID:m7TnKyhK0
勇者「答えられないだろ?」
女神「・・・・・・・・うん」
勇者「それだったらもういいよ」
女神「・・・ごめんね」
勇者「謝んなくたっていいよ、仕方ない事だからさ」
女神「・・・」
勇者「記憶喪失なんてよくあることだよ、気にするな」
女神「私は女神なのに・・・」
勇者「気にすんなって」
勇者「それよりさ、もしよかったら俺と一緒に来ないか?」
女神「えっ?」
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 20:56:58.83 ID:m7TnKyhK0
勇者「俺さ、今旅してるんだよ、けど仲間がいなくて一人きりなんだよね、それだから一緒に旅をしてくれる人が欲しいと思ったんだ」
女神「それで私を?」
勇者「そゆこと、それで、だめかな?」
女神「うれしいけど、いいの?」
勇者「もちろん」
女神「何も覚えてないし、迷惑掛けちゃうかもしれないけど、それでもいいの?」
勇者「ああ」
女神「・・・本当にいいの?」
勇者「いいに決まってるだろ」
女神「だって、私女神だよ、君とは全然違うんだよ?」
勇者「見た目は人とそんなに変わりないじゃないか」
女神「空は飛べるもん!」
勇者「それじゃあ空の飛べる人ってことで」
女神「普通いないでしょそんな人!?」
勇者「確かにいないな」
女神「ほら」
勇者「だから、それがなんの問題があるっていうんだ?」
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 21:03:14.29 ID:m7TnKyhK0
勇者「空飛ぶ以外は普通の女の子と大差ないじゃないかよ、かわいさは群を抜いてるとして」
女神「それって何が言いたいの?(また褒めてくれた/////)」
勇者「つまりだ、俺は君をここで一人でいさせたくない」
勇者「もし俺が旅に誘わなくて君を置いて行ったら君はここに居続けるだろ?」
女神「うん、ここ以外に私に居場所なんてないし」
勇者「そんなのだめだ、こんな場所で女の子一人きりでいさせるなんてできる訳ない」
女神「そうは言われても、付いてくのも迷惑そうだし・・・」
勇者「迷惑なんて決めつけるなよ、むしろかわいい子が俺と一緒に居てくれるってことに万々歳だっつーの」
勇者「それともただ俺といるのが嫌なだけなのか?それならあきらめるけど・・・」
女神「それはないよ、だって封印解いてくれたし、やさしいし・・・・・・ソレニカッコイイシ」
女神「でも・・・・・・・本当にいいの?」
勇者「もちろん!」
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 21:04:23.54 ID:m7TnKyhK0
女神「そ、それじゃあ、よろしくね?」
勇者「こちらこそよろしくな」
女神「・・・・・ありがとうね」
勇者「礼なんていいよ、俺も一人で寂しいと思ってたとこだしな」
女神「ふふふ、寂しがり屋さんなんだね」クスッ
勇者「女神は違うのか?」
女神「私もそうだけどね」
勇者「なんだそりゃ、人のこと言えんだろうが」
女神「そうだね」
勇者「はははは」
女神「あはは」
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 21:05:06.66 ID:m7TnKyhK0
勇者「っと、そういえば自己紹介がまだだったな」
女神「私はしてるよ?」
勇者「俺はまだだろ?」
女神「あっ・・・」
勇者「俺の知らないままでいようとしやがったのかよ・・・・」
女神「そ、そんなつもりはないよ」
勇者「ホントかぁ?」
女神「ホントだもん!」
勇者「だと思った」
女神「えっ?」
勇者「からかっただけだ」
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 21:07:50.14 ID:m7TnKyhK0
女神「・・・」ジワァ
勇者「えっ?」
女神「ひどいよぉ、からかうなんてぇ」
勇者「えっ?えっ?」
女神「ゆうくんのばかぁ・・・」
勇者「な、泣いてらっしゃるのでしょうか?」
女神「泣いてないよ?」ケロッ
勇者「へっ?」
女神「からかわれたお返し(ゆう君の弱点一つ発見♪)」
勇者「・・・・・」
女神「それじゃ、自己紹介をどうぞ!」
勇者「あ、ああ(泣くふりは反則だろ)」
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 21:10:33.01 ID:m7TnKyhK0
勇者「俺は勇者、魔王討伐の旅に出てる、よろしくな」
女神「よろしくね」ギュ
勇者(細くてやわらかいな、俺の手とは全然違うのな)
マ メ
女神(肉刺とかできてる、なんかすごく固い手だなぁ)
勇者「じゃあ行くか」
女神「うん!」
女神「ところでさ、魔王ってなに?」
勇者「 」
女神「悪い人なの?」
勇者は魔王のことの説明に数分を費やした
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 21:12:24.19 ID:m7TnKyhK0
女神「ふーん、そんな人もいるんだね」
勇者「そういうこと、それで俺はそいつを倒すために旅に出たって訳」
女神「なんかよく知らないけど大変そうだね」
勇者「他人事みたいに言ってるけど、そんな奴と戦いに行く俺と一緒に旅をするんだぞ?」
女神「そうだね」
勇者「怖くないのか?」
女神「怖くないよ、だってゆう君が一緒にいてくれるからね」ニコッ
勇者「・・・・そう言われると照れる」ポリポリ
女神「ゆう君は照れ屋なんだね」
勇者「そうみたいだな」
勇者「っと、そろそろ行こう」
女神「そうだね♪(ゆう君のこともう一個わかった♪)」
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/27(金) 21:14:02.45 ID:m7TnKyhK0
勇者「と言っても、出るには引き返すしかないのか、メンドクサイな」
女神「えっ?もう一つ出口あるよ?」
勇者「あるの!?」
女神「うん、さっきあった女神像の後ろにあるよ」
勇者「・・・ホントだ」
女神「そこからならすぐに外に出れると思うよ」
勇者「そうだね・・・」
勇者(ここまで来るのにだいぶ掛かったっていうのに出るのはすぐか・・・・・そっちから入ればよかった・・・・)
女神「早く行こうよ」クイクイ
勇者「・・・ああ、行くか(まあいいやそんなこと)」
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:32:32.52 ID:m7TnKyhK0
勇者「確かにすぐに洞窟は抜けられそうだが・・・・」
鬼夜叉「・・・・・」
女神「赤くてガチャガチャしてて角生えてる・・・」キュッ
勇者「隠れてて」
女神「戦うの?」
勇者「ああ」
女神「平気なの?」
勇者「俺は強いから平気だよ」
女神「でも、」
勇者「安心して、俺は負けないから、な」ニカッ
女神「う、うん///」コソコソ
勇者「・・・・さてと」
鬼夜叉「・・・・」ギロッ
勇者「いっちょやりますか」ジャキ
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:35:21.46 ID:m7TnKyhK0
鬼夜叉「・・・・お主は何者だ」
勇者「しゃべるのか、問うのならまず自分から名乗れよ、さっき会った奴はしっかり自分から名乗ったぞ」
鬼夜叉「・・・それは失敬、我が名は益荒男。鬼夜叉である」
勇者「俺は勇者だ、名前はわかった、あとはお前らが何者かだ。答えてくれるよな」
鬼夜叉「それぐらいなら答えよう」
勇者「おおっ(さっきの奴より話せそうな奴でよかった)」
鬼夜叉「我らはこの地の守護者である、それ以外の何者でもない」
勇者「さっきの奴と同じこと言うなよ。じゃあもう一つ、何の命令でここの守護をしている」
鬼夜叉「それを答えろと、ふっ、我に勝ったら教えてやらんでもないが、こちらも聞きたいことがある」
勇者「なんだ」
鬼夜叉「さっき会った奴と言ったが、そいつはどうした?」
勇者「襲い掛かってきたから倒した」
鬼夜叉「そうか、それで奴の剣はどうした?」
勇者「奴の隣に置いといたよ」
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:38:33.19 ID:m7TnKyhK0
鬼夜叉「そうか、ありがたい、武芸者と刀は一心同体であるからな」
勇者「そうかよ、それより勝てば教えてくれるんだな」
鬼夜叉「武士に二言はない、が、勝てたらだがなぁ!」
そういい鬼夜叉は勇者に斬りかかる
勇者はそれを剣で防いだ
勇者「ぐっ・・・いきなりは卑怯だぞ!」
鬼夜叉「何を言う、戦いに卑怯も糞もないだろうが!!」
勇者「てめっ! 武士っていうのはもっと高潔な生き物だって隊長は言ってたぞ!」
鬼夜叉「知らん!勝つためには何でもやる!!貴様もそうだろ!!」
勇者「俺の騎士道なめんな!」
鬼夜叉「問答無用!!!」
鬼夜叉は高速で剣を繰り出す
が、全てを防がれた
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:40:42.47 ID:m7TnKyhK0
鬼夜叉「なぜだ! なぜ当たらん!!」
勇者「しつこい!!」
勇者は鬼夜叉の刀を弾いた
刀は回転しながら天井に刺さった
鬼夜叉「はっ?」
女神「すごい・・・」
勇者「これで、お前の負けでいいよな?」
鬼夜叉「俺の刀がぁあ!!名刀五月雨がぁ!!」
勇者「いやだから武士の命である刀を手放したんだ、お前の負けでいいよな」
鬼夜叉「うわあああ!!! 五月雨ぇぇえええ!!!!」
勇者「」イラッ
鬼夜叉「俺の刀ぁぁぁ・・・・」
勇者「おいっ」ゲシッ
鬼夜叉「Outh!!」
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/07/27(金) 21:42:03.26 ID:BKD57UPeo
投下途中で悪いんだけど
ひょっとしてハーレム物?
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:43:36.16 ID:m7TnKyhK0
勇者「いい加減にしましょうね」ニコッ
勇者はやさしく微笑んだ
鬼夜叉「はい・・・・」
鬼夜叉は怯んだ
勇者「さーて、俺の勝ちってことだし、答えてもらおうかな」
鬼夜叉「えーと、お断りさせてもらいまっす☆」
勇者「死にたいか♪」ニコニコ
女神(ゆう君、すっごい笑顔だ)
鬼夜叉「ひっ、ごめんなさい!」
勇者「さっさと答えろよ、なんのためにここを守っていたのかを」
鬼夜叉「そ、それはですね! 我らに害なす女神がここに封印されていたからであります!!」
勇者「なっ!」
女神「?」
88 :
>>86 考えていなかったがそのほうがいいのか?
[saga]:2012/07/27(金) 21:47:10.24 ID:m7TnKyhK0
鬼夜叉「それでその封印を守るためにここの守護を任せられていたのであります」
勇者「・・・女神って悪いやつだから封印されてた的な?」
鬼夜叉「はい、我々邪なる者にとってはそうですが、貴方がた人間にとっては神聖な者であると思われますが、私も現出してあまり立っておらぬ故にそこまでのことは知らんのでございます」
勇者「そっか、よかった」
勇者(封印って聞いて解いちゃいけないものかと思ったよ)
女神(なんかほっとしてる)
鬼夜叉「ということで封印は解かないでくださいね」
勇者「・・・・」
鬼夜叉「マジお願いしますよ」
勇者「・・・・・てへっ」
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:49:02.24 ID:m7TnKyhK0
鬼夜叉「えっ?」
勇者「もう解いちゃった☆」
鬼夜叉「貴様ぁぁあああー!!!!!!」
勇者「切り捨て御免!!」
勇者は飛び掛かってきた鬼夜叉(武器なしwww)を鉄の剣(なまくら)でぶん殴った
鬼夜叉「がはぁ・・・」ズシャ
鬼夜叉を倒した
勇者「・・・・聞きたいことはまだあったけど仕方ないよな、襲い掛かってきたんだし」
女神「ゆうくーん」フヨフヨ
勇者「勝ったぞー」
女神「ゆうくんすごい強いんだね」
勇者「まあな、王様に拾われてからずっと騎士団で鍛えられてたからなー」
女神「そうなんだ」
90 :
>>86 メインヒロインは二人にしておくわ レスありがと
[saga]:2012/07/27(金) 21:52:48.94 ID:m7TnKyhK0
勇者「それよりさ、あそこに刺さってる剣を取ってくれないか」テンジョウユビサス
女神「あれってさっきのガチャガチャした人が使ってた人の?」
勇者「ああ、俺の使ってる剣もぼろぼろになっちゃってさ、もう変えようかなって思ってたところなんだよね」
女神「でも刀は武士の命って言ってた気がするんだけど」
勇者「武士たる者は勝者に従えというものもあった気がしなくもないからいいだよ」
女神「そうなんだー」
勇者「ということで、頼む」
女神「らじゃー!」フヨフヨ
女神「それじゃー抜くねー?」
勇者「ああ」
女神「うんしょ、うんしょっ、抜けないよぉ・・・」
勇者「頑張ってくれー・・・・ぶっ!」
女神「(´・ω・`)?」
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:55:04.62 ID:m7TnKyhK0
勇者(羽衣の下、まさかとは思ってたけど穿いてないとは・・・)
勇者(穿いてないし生えてない、・・・・・死ね俺!!!)
女神「どしたのー?」
勇者「な、なんでもない!!(とにかく上を見るわけにはいかない!!)」
女神「ふにゅ〜、えいっ」ズボッ
女神「あ、抜けた〜♪」ズシッ
女神「あうう〜」
勇者「本当か(上は向かない、上は向かないぞ)」
女神「重い〜」フラフラ
女神「うう〜、あっ」パッ
勇者(上は向かないぞ〜)
ヒュ〜
女神「ゆう君危ない!」
勇者「えっ?」
ドスッ
勇者「―――ッ!!!」
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 21:58:06.75 ID:m7TnKyhK0
女神「あっ」
五月雨は勇者の目の前にある鬼夜叉の死体に刺さった
勇者「・・・・・・死ぬかと思った」
女神「ごめんね? 重くって持てられなかったの」ショボーン
勇者「いや、注意していなかったからさ、女神だけのせいじゃないよ」
女神「でも、あと少しでゆう君のことを死なせるとこだったしぃ」ウルウル
勇者「泣くなって、俺はこのくらいじゃ死なないよ」
女神「ほんとぉ?」
勇者「本当だ、絶対に生きて女神のことを守ってみせるよ」
女神「ぜったい? 絶対に死なない?」
勇者「絶対だ、何があって生き抜いてやる、そんで女神も守る。」
女神「約束してくれる?」
勇者「ああ、約束してやる、だから女神もいちいち泣こうとするなよ?」
女神「うん!」
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/07/27(金) 22:00:09.50 ID:BKD57UPeo
>>90
安心した
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(二日酔いw)
[saga]:2012/07/27(金) 22:02:28.73 ID:m7TnKyhK0
勇者「おし、じゃあ指きりでもするか」
女神「指切っちゃうの? 怖い・・・」
勇者「違うよ、指きりっていうのはな、互いの小指と小指を絡み合わせて約束を誓うっていうことなんだ」
勇者「そんでもってそれは相手との約束を必ず守るっていう意味があるんだ」
小指を切って遊女に渡し不変の愛を誓うっていうのが昔版
現代版はやさしくずいぶんと優しくなってます
女神「そうなんだ、結構深いんだね、指きりって」
勇者「そうだな」スッ
女神「ん」キュ
勇者と女神は指きりを交わした
女神「これで絶対なんだよね!」
勇者「ああ、約束は絶対だ、破らないよ」
女神「えへへ♪」
勇者「それじゃあこの洞窟から出るか」
勇者は鬼夜叉に刺さってた五月雨を抜き鬼夜叉の腰にある鞘に納めてそれを盗りながら言った
女神「そうだね♪」
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/07/27(金) 22:06:50.69 ID:BKD57UPeo
いや、ごめんちがったハーレムだろうとなんだろうと
>>1
の好きに書いて良いと思う
ただ俺がハーレム物苦手なんで心の準備をね
96 :
[saga]:2012/07/27(金) 22:09:43.03 ID:m7TnKyhK0
今日は終わりです
昨日のせいで頭痛いのでお休みなさいです
投下以外は(東京都)に戻ります
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/07/27(金) 22:14:15.59 ID:BKD57UPeo
乙
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/07/27(金) 22:49:44.59 ID:9J/ZPBIc0
乙
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:26:32.13 ID:YPoxkd6Z0
数時間前〜洞窟出口前〜
魔法使い「ここがあの洞窟のもう一つの出口でしょうか?」
看板<そうだよ
魔法使い「そうですか、ありがとうございます」
看板<いえいえ、でも中は危ないから入っちゃあかんよ?
魔法使い「はい、わかりました」
魔法使い「知りたいことはわかったんで、この看板から魔力を戻してと」パァ
ただ看板のようだ
看板には注意書きが書かれている
魔法使い「ここで待っていれば勇者さまもくるはずですね」
魔法使い「・・・いつになったら来るでしょうか、暇なので本でも読んでいますか・・・あっ」
魔物「がおー」
魔法使い「落ちろ!落雷!」ズババーン
魔物「ぎゃあー!」
魔法使い「ここじゃあ集中して本を読めません・・・」
魔法使い「早く来ないかな〜、勇者さま」
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:30:52.08 ID:YPoxkd6Z0
現在〜洞窟出口前〜
魔法使い「・・・」ポツーン
焦げた魔物の山「」ブスブス
魔法使い「焦げ臭いです・・・」
魔法使い(ちょっと風で、と)ヒュウーン
魔法使い「これですっきりしましたが・・・」チラッ
魔法使い「・・・勇者さまはまだでしょうか、もう夜になりますし」
魔法使い「もしかしたら中で死んでしまったとか・・・」
魔法使い「・・・そんなの嫌ですよぉ」グスッ
勇者「うわ〜、空真っ暗、夜になってるよ」
女神「星がきれいだね〜」
魔法使い「!」
魔法使い「・・・」ゴシゴシ
魔法使い(勇者さまぁ♪)
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:33:27.57 ID:YPoxkd6Z0
勇者「ふぅ、数時間ぶりの外だ〜」ノビー
女神「初めての外だ〜」ノビー
魔法使い「あっ、ようやく出てきました〜」
勇者「あれ、君は」
女神「誰〜?」フヨフヨ
魔法使い「出てくるのが遅くて心配しましたんですよ?
勇者「ああ、心配してくれたんだ」
魔法使い「ええ、ご無事で何よりです♪」
勇者「ありがと」
魔法使い「いえいえ♪」
女神「ねえねえ」クイクイ
勇者「ん?」クルッ
魔法使い「・・・」ムッ
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:35:13.82 ID:YPoxkd6Z0
勇者「なに?」
女神「この人誰?」
魔法使い「・・・」クイッ
勇者「どうした?」クルッ
女神「ムッ」クイクイ
勇者「はいはい」クルッ
魔法使い「ムム」クイクイ
勇者「なんだ?」クルッ
女神「む〜」グイー
勇者「そんな服を引っ張るなって」クルッ
魔法使い「むぅ〜」グイー
勇者「伸びるってば」クルッ
女神「ゆう君!」
勇者「うおっ」
魔法使い「勇者さま!」
勇者「わっ」
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:36:29.48 ID:YPoxkd6Z0
女神「このかわいい子は誰なの!」
魔法使い「このかわいい女の子は人誰ですか!」
勇者「うんうん、二人共かわいいよ」
女神「そんな////」
魔法使い「うれしいです/////」
魔法使い「って、そうじゃなくて、誰なんですか!」
女神「そうだよ、答えてよ!」
勇者「落ち着けって、なんでそんな怒ってる」
魔法使い「怒ってません!」
女神「怒っては・・・ないもん」
勇者「女神はえらいな」ナデナデ
女神「エヘへ♪」
魔法使い「あっ、ずるいです!」
勇者「何がだ?」
魔法使い「はっ、・・・・いえ、何でもありません」
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:40:53.65 ID:YPoxkd6Z0
勇者「よし、二人共落ち着いてきたみたいだし説明するぞ」
魔法使い「はい」
女神「うん」
勇者「まずは俺の右側に裾を掴んでるのは女神だ、なんでかこの洞窟内にある教会で封印されていた」
魔法使い「えっ?」
勇者「そして俺の左側の裾を掴んでるは魔法使いだ、この前村で一緒に飯食った」
女神「ふーん?」
魔法使い「・・・・えっ?」
勇者「まあそんなこといきなり言われてもわからないよな」
魔法使い「はい、正直ちんぷんかんぷんです」
勇者「ということで洞窟内であったことを簡潔にまとめる」
勇者「それはだな、女神が洞窟の中の教会で封印されていてその封印を俺が解いちゃってそれで一緒に旅に出ようってなったんだ」
魔法使い「すごくあっさりとした内容ですね・・・」
勇者「長い時間洞窟内にいたけどただ中を歩いてただけだからね」
魔法使い「そうですか」
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:44:21.44 ID:YPoxkd6Z0
女神「そういうことだからよろしくね」
魔法使い「はい、私は魔法使いです、よろしくお願いします」
女神「うん♪」
勇者「二人共仲良くなるのが早いな、いいことだ」ウンウン
魔法使い「かわいいって言ってくましたから」
女神「かわいいって言ってくれたからね」
魔法使い・女神「えへへ♪」
勇者「神様を初対面によく混乱せずいられるな、そして仲良くなるの早いな」
魔法使い「見た目が女の子と変わりがないので、そして女の子同士なので」
女神「そうだよ〜」
勇者「そっか、でも空を飛んでることにはツッコまないんだね」
魔法使い「神様ですからね」
女神「イェイ♪」
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:47:38.59 ID:YPoxkd6Z0
勇者「でもやっぱり街中で飛んでたらやばいよな」
魔法使い「そうですね」
女神「そんなにおかしいかな?空飛んでるの」
勇者・魔法使い「おかしい(です)ね」
女神「むぅ〜」
勇者「だから人前では飛ばずに歩くこと、いいね?」
女神「歩くの疲れるからやだ―」
勇者「疲れたらおんぶ・・・・抱っこしてやるから安心しろ」
女神「わーい♪」
魔法使い「なんでおんぶから抱っこに変えたんですか」
勇者「そりゃあ、なあ」チラッ
女神「?」タユン
魔法使い「あの胸は羨ましいです・・・」
勇者「男のロマンだ」
魔法使い「むぅ〜(私だって大きくなるもん)」
勇者「それよりいつまでもこんなとこにいても意味がないしさっさと町に行って休もう」
魔法使い「は〜い」
女神「うん」
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:51:30.95 ID:YPoxkd6Z0
――飯屋
勇者「ここのカルボナーラはうまいな」モグモグ
魔法使い「こっちのトマトスパゲティもおいしいですよ」モグモグ
女神「〜♪」モグモグ
勇者「そういえばさ、魔法使いはなんであそこにいたんだ? まるで俺のことを待ってるみたいな感じだったけど・・・・」
魔法使い「えっ・・・・・えーとですね」
勇者「俺があの洞窟に入ったなんて誰も知らないはずだしさ、ちょっと不思議に思って」
魔法使い「そっ、そうですか」ドキリ
勇者「もしかして俺のことを尾けていた、なんて」
魔法使い「・・・」タラタラ
勇者「・・・・・図星?」
魔法使い「そ、そんなわけないじゃないですかぁ、あたしも旅をしてるんですからぁ。それで次の町に進んで正規のトンネルの方を進んでたんですけど勇者さまの姿がなくて、そしたら間違えてもう一つの洞窟に入っちゃったのかなぁ?て思ったわけですよ!」
勇者「そうなの?」
魔法使い「ええ!だって正規のトンネルでしたら一時間立たずのこの町に着きますものトンネルも一本道ですし!」
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:56:14.02 ID:YPoxkd6Z0
勇者「 」
魔法使い「だから私は勇者さまのことを尾けてなんていませんよ」
勇者「・・・・マジかよ、一時間でこの町に着けたのかよ」
魔法使い「勇者さま?」
勇者「つまり俺はすげぇ遠回りをしたってことな」
魔法使い「あの時は私もそう思いましたが、今は違うと思います、ねっ、フィリアちゃん」
女神「うん、そのおかげでボクはゆう君に会えたもんね♪」
魔法使い「そうです、決して無駄なんかじゃないですよ」
勇者「そうだけど、・・・そうだな、そんなことを考えた俺がバカだった」
魔法使い「まったくです♪」
女神「その通りだね♪」
勇者「お前らなぁ、それより話が」
魔法使い「トマトスパゲティおかわりお願いします!」
女神「クリーミーカルボナーラも〜」
おっちゃん「あいよっ!」
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:56:52.80 ID:YPoxkd6Z0
女神・魔法使い「ごちそうさまでした♪」
勇者「ごちそうさんです」
女神「すっごくおいしかったね♪」
魔法使い「そうですね♪ 私もいっぱい食べちゃいました」
勇者「十杯も平らげたもんね・・・・」
魔法使い「そのくらい余裕です♪」
勇者「よくそんなに食えるな、男の俺でもそんなには食えないぞ」
魔法使い「成長期ですからね」
勇者「ほうほう、それなら今は慎ましいその胸もいずれは大きく実ると・・・」
魔法使い「勇者さま?」
勇者「は、はい」ゾクッ
魔法使い「怒りますよ?」ニコリ ゴゴゴゴゴゴ
勇者「ご、ごめなさい」プルプル
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 11:59:20.73 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「人の身体的特徴のことを言うのはよくないことなんですからね、わかりましたか?(特に気にしてる部分なんですからね!)」
勇者「・・・はい」
魔法使い「よろしい、でも次も同じようなこと言ったら許しませんからね」
勇者「わかりました、以後反省します・・・二度と言いません」
女神「そのことを神に誓いますか?」
勇者「誓います」
魔法使い「こらっ」
勇者「ふざけてはいないぞ、至って真面目だ」
女神「私女神だし」
勇者・女神「ねー♪」
魔法使い「ぐっ、確かにそうですが」
魔法使い(フィリアちゃんのあの胸が羨ましいですぅ)
勇者「さて、おふざけはこのくらいにしてと」
魔法使い「ふざけていたんですか・・・」
勇者「最初は真面目だったぞ」
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 12:02:32.32 ID:YPoxkd6Z0
女神「ミルクセーキおいしー♪」
勇者「忘れていたことが一つある」
魔法使い「と言いますと?」
勇者「宿をまだ取っていない」
魔法使い「あっ、そのことすっかり忘れていました」
勇者「宿取ってから飯にしたほうがよかったのに、ミスった・・・」
魔法使い「まだお部屋が空いているのでしょうか」
勇者「空いていることを祈るしかないだろう」
魔法使い「そうしますと急いで取りに行かなければ」
勇者「そうしたいんだが女神がまだミルクセーキを飲み終わっていない」
女神「〜♪」コクンコクン
魔法使い「私も頼んどけばよかった・・・」
勇者「ミルクセーキはカロリーも高いぞ?」
魔法使い「おいしいからいいんですよ」
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 12:09:59.33 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「お会計は済ませてきますからね」
勇者「いや、俺が払うよ」
魔法使い「勇者さまより私の方がお金持っているので私が払います」
勇者「俺よりも?てゆうか俺の持ってる金額知ってるのか?」
魔法使い「あっ、いえ、たぶん私の方が多いですから、たぶん」
勇者「ふーん?どのくらい持っているんだ?」
魔法使い「それはですね、・・・・えーと、・・・・・・」確認中
魔法使い「・・・ざっと見て300万Goldくらいですね」
勇者「はっ!?300万!?」
魔法使い「はい、ですので勇者さまよりは持っていると思うのですが・・・どうでしょう?」
勇者「うん、俺よりも全然持ってるね、そのくらいあるんだったら最初から断定してもおかしくはないよね」
魔法使い「そ、その通りですよ」
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 12:11:11.74 ID:YPoxkd6Z0
勇者「それよりなんでそんなにお金を持っているんだ?」
魔法使い「?これってそんなに多いんですか?」
勇者「えっ?」
魔法使い「い、いえ、これはお父様から旅に出るなら持っておきなさいって言われて渡されたものでして、あっ、お会計してきますね?」タタタ
勇者「・・・実家がものすごいお金持ちなんだな」
女神「ぷはぁー、飲み終わったぁー」
勇者「おいおい、ストロー使わずに飲んだから泡が髭みたいになってるぞ」
女神「サンタさん!」
勇者「冗談はいいから早く拭きなさい」
女神「はぁい」フキフキ
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 12:12:01.79 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「お会計終わりましたー」
勇者「おお、ありがと」
魔法使い「いえいえ♪」
女神「これで取れた?」
勇者「ばっちりと」
魔法使い「フィリアちゃんも飲み終わったんですね」
勇者「そういうことだから早く宿屋に向かおう」
魔法使い「はい」
女神「オー♪」
あんちゃん「ありがとうございましたー」
女神「とってもおいしかったよ♪」ニコッ
あんちゃん「 」ズッキュン
魔法使い「・・・一人女神ちゃんの犠牲になりましたね」
勇者「・・・そうだな」
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 12:18:41.72 ID:YPoxkd6Z0
宿屋
おじさん「残念だけど空いてるのは三人部屋だけになるね」
勇者「一部屋だけ空いてたけど」
魔法使い「三人部屋ですか・・・」
女神「ぴったりだね♪」
勇者「そうだけど・・・」
魔法使い「あの、ここ以外にも宿屋さんってあるんですか?」
おじさん「んん?そりゃああるけど、この時間になるとどこも同じだとだと思うぞ」
魔法使い「そうですか」
勇者「のんびりしすぎたか・・・」
女神「三人部屋でいいんじゃないの?人数的にもピッタシだし、それにみんなと同じお部屋に泊まれるよ」
勇者「そう言われても、女の子と一緒の部屋になるっていうのもちょっとした抵抗が」
魔法使い「それではその部屋をお願いします」
勇者「えっ?」
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 12:20:27.82 ID:YPoxkd6Z0
おじさん「20Goldになります」
魔法使い「はいっ」ジャラ
おじさん「毎度、これ鍵ね」チャリ
魔法使い「ありがとうございます」
魔法使い「では参りましょう」
女神「オー♪」
勇者「・・・・えっ?」
勇者「どうしてこうなった」
おじさん「おい兄ちゃん」コソッ
勇者「なんだよ」
おじさん「ここの部屋は全て防音だから」グッ
勇者「グッじゃねぇよ!」
おじさん「頑張れ若いの、二人相手でも負けるな、辛ければおじさんも参戦してやるから」
勇者「死にたいか貴様」
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(終了)
[saga]:2012/07/29(日) 12:24:16.43 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「勇者さまー!早くお部屋に行きましょうよー!」
女神「置いてっちゃうよー?」
おじさん「ほらほら、御嬢さん方が呼んでるぜい?」
勇者「・・・」ガシッ
おじさん「へっ?」
勇者「せいっ!」
勇者「ツームストーン・パイルドライバー」
おじさん「うぎゃー!!!!」
勇者「ふぅ・・・」
魔法使い「勇者さまー?」
女神「早くー」
勇者「ああ、今行くよ」
おじさんin床「」ピクピク
ナニシテタンデスカ?
チョットヨゴレテタカラゴミソウジヲナ
ユウクンハキレイズキダネー
おじ床「 ツッツールストーンは・・・死ねる・・ 」ガクッ
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/29(日) 15:05:56.81 ID:OC11Ftkro
C
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(再開)
[saga]:2012/07/29(日) 20:26:23.03 ID:YPoxkd6Z0
部屋
勇者「・・・」
魔法使い「どうしました?」
女神「お部屋広―い♪」
勇者「なぜ俺まで一緒の部屋になってしまった」
魔法使い「なぜって残っている部屋がここしかなかったんですから当然の流れだと思いますよ」
勇者「だとしても、男である俺と一緒の部屋に泊まるということになんでなんの躊躇いも持たないんだよ、普通だったら嫌がるだろ」
魔法使い「そんなことはありませんよ、だって」
女神「だって」
魔法使い「勇者さまですもの」
女神「ゆう君だから」
女神・魔法使い「ねー♪」
勇者「な、なんかうれしいな、そう言われると照れる//」
魔法使い「ふふっ、勇者さまって照れ屋ですね」クスッ
女神「そんなとこもいいよね」
魔法使い「ええ♪」
勇者「ははは」ポリポリ
120 :
VIPにかわりましてNIPPER(Cってなに?)
[saga]:2012/07/29(日) 20:31:06.57 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「・・・勇者さまは時々不思議ですよね」
勇者「そうか?」
魔法使い「ええ、とっても不思議です、頭の螺子でも抜けているのでしょうか?」
勇者「それはあまりにも酷すぎないか・・・」
魔法使い「冗談です♪」
勇者「俺をからかって楽しいか・・・」
魔法使い「割と♪」
勇者「・・・」
魔法使い「勇者さま?」
勇者「・・・」プイッ
魔法使い「無視しないでくださいー」
勇者「・・・」
魔法使い「謝りますから―!!」
勇者「ならよし」
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 20:32:22.40 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「・・・無視はずるいですぅ」
勇者「ずるいもなにもないだろ」
勇者「俺の事をからかったりするからそうなるんだぞ?」
魔法使い「ううぅ、はいぃ・・・」
勇者(魔法使いは無視に弱いと・・・)メモメモ
魔法使い「無視だけはしないでくださいね・・・」
勇者「・・・」
魔法使い「勇者さま−!」ピー
勇者「冗談だ」キリッ
魔法使い「冗談でもやめてください!泣きますよ?!」
勇者「はっはっは、仕返しだ、そのくらいで泣くなよ」
魔法使い「もうっ、勇者さまはいじわるですー」プクー
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 20:34:45.88 ID:YPoxkd6Z0
勇者「そう誉めるなよwwww」
魔法使い「むー!」
勇者「王様のマネだよ、怒るなって」
魔法使い「バカバカバカ」ポカポカポカ
勇者(全く痛くないし、それより上目使いで胸をやさしくぽかぽかするって威力パネェ)
勇者「ごめんごめん、魔法使いがかわいかったからからかいたくなってな」
魔法使い「ふぇっ!?」
魔法使い「そ、それなら、・・・許します/////」
勇者「あれっ?」
魔法使い(可愛いだなんてそんな・・・・/////)
勇者(そっぽ向かれちゃった、なんでだ?)
女神「ソファふかふか〜♪」
勇者「そのまま寝たらだめだぞ」
女神「はぁい♪」ポフン
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 20:37:28.74 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「お風呂に入りますか」
勇者「!」
女神「私もー」
魔法使い「いいですよ♪」
勇者は二人に劣情を抱いた
女神「あれ?今何か聞こえた気が・・・?」
魔法使い「気のせいでしょうか?」
勇者「気のせいだろ(ナレーションンンンンッッッッ!!!!!)」
女神「でも確かに」
勇者「フリィアも早くお風呂に入ったほうがいいぞ」
女神「うん、そうするー」
魔法使い「気のせいだったのでしょうか?」
勇者「ほら、魔法使いも早くお風呂に入ったほうがいいぞ、洞窟の前俺達の事を待ってたから疲れてるだろ?」
魔法使い「はーい、そうします」
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 20:39:59.23 ID:YPoxkd6Z0
女神「お風呂―♪」
トトト カチャ パタン
勇者「・・・・・・ふぅ」
カチャ
魔法使い「そういえば勇者さまは一緒に入らないのですか?」
勇者「えっ!?」
魔法使い「お風呂場も広いですし三人でもはいれますよ」
勇者「入らない!俺は入らない!(けど入りたい!!)」
魔法使い「そうですか」
パタン
勇者「・・・・・ふっ」
勇者(うがああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!)
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/07/29(日) 20:42:37.63 ID:YPoxkd6Z0
カポーン
魔法使い「ふぅ・・・」
女神「ふぅ・・・」ザパァ
女神「みゃっ!? 冷たいー!!」
魔法使い「あっ、そっちは冷水ですよ」
女神「うぅ〜、冷たい〜」
魔法使い「こっちが温水ですよ」ザパァ
女神「アッツーイ!」
魔法使い「えっ?」
女神「熱いよぉ」
魔法使い「ご、ごめんなさい、冷たい水からいきなりだと熱いですよね」
女神「もぉ〜、お返しっ」モミュ
魔法使い「ひゃぁ、そんなとこ触っちゃダメですぅ///」
女神「肌すべすべ〜」サスサス
魔法使い「くすぐったいですぅ〜////」
魔法使い「もうやめてください〜・・・!」
女神「は〜い」
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地上)
[saga]:2012/07/29(日) 20:44:20.76 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「」キラーン☆
魔法使い「隙ありっ」フニュン
女神「ひゃっ///」
魔法使い「・・・すごく柔らかいです、手に乗っかります」
女神「おっぱい弄っちゃだめぇ!!!・・・・/////」
部屋では
勇者「・・・」
ホレホレ、ココガイインデスカ~?
ヤメテェー!!!!
勇者「・・・・」ゴクリ
勇者「・・・聞こえてるんですけど」
ウラヤマシイデスー!
アッ、ヤン、ダメェ////
勇者「・・・素振りに行ってくるか」
ガチャ バタン
――――ウォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!! ダダダダダダダダダダダダダッッッッッッ!!!!!!!
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(賢者)
[saga]:2012/07/29(日) 20:46:23.14 ID:YPoxkd6Z0
魔法使い「いいお湯でした〜♪」
女神「フルーツ牛乳おいしー♪」プハァ
魔法使い「どこから取ってきたんですか?」
女神「あの箱の中から、あっ、これマホちゃんの」
魔法使い「ありがと♪」
女神「・・・それよりゆう君がいないね」
魔法使い「そうですね、どこ行ったんでしょうか・・・」ンクンク プハァ
ガチャ
勇者「ふぅ、・・・・これが真理か」ツヤツヤ
女神「あっ、ゆう君おかえりー♪」
魔法使い「どこに行ってたんですか? 汗だらけですけど」
勇者「ちょっと素振りにな、行っていたんだよ」
魔法使い「お風呂に入って汗流してください」
勇者「ああ、そうするよ」
カチャ パタン
魔法使い「なんであんなスッキリした顔してたんでしょう?」
女神「ゆう君は爽やかでかっこいいよ?」
魔法使い「確かにそうだけどそっちの意味じゃなくて・・・ふぁぁ・・・・眠いです」
女神「そうだねぇ」ゴローン
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/29(日) 20:49:02.57 ID:YPoxkd6Z0
勇者「ふぅ、いいお湯だった」ツヤツヤ
魔法使い「スー・・・スー・・・」zzz
女神「スー・・スー・・・」zzz
勇者「・・・もう寝ちゃったか」
勇者「俺も寝るかな・・・お休み、二人共」
魔法使い「スー・・」
女神「ムニャムニャ」
勇者「ホントにかわいいよな、二人共」
勇者「っと、見惚れてないで・・・・と・・・・・・グゥ」zzz
_____
_______
_________
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/29(日) 20:52:06.53 ID:YPoxkd6Z0
翌朝
勇者「・・・ん、・・・もう朝か」
魔法使い「スー・・・」
女神「スー・・・」
勇者「・・・二人はまだ寝てるか」
女神「スー・・・・・んにゅ〜・・・?」パチ
勇者「あっ、おはよ」
女神「あっ、ゆうくんおはよ♪」
勇者「これで起きてないのは魔法使いだけか」
魔法使い「あと少しだけー・・・・」
勇者「・・・起きてるよな?」
魔法使い「zzz」
勇者「・・・置いていくか」
女神「そうだね」
魔法使い「すぐ起きますっ!」ガバァ
勇者「よろしい」
女神「ゆう君、お父さんみたい」クスッ
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(王様やー)
[saga]:2012/07/29(日) 20:54:09.79 ID:YPoxkd6Z0
その頃王都では
王「ふぅ・・・ふぅ・・・」
王妃「もう・・・らめぇ・・・♡」ビクンッビクンッ
王「・・・・・今日もぶっ通しでヤッてしまった・・・」
コンコン
王「入れ」
ガチャ
大臣「失礼するぞー」
王「大臣か」
大臣「ああそうだよ・・・・またヤッてたんかよ・・・」
王「まただ」
大臣「はぁ、後で誰か掃除に来させる」
王「すまんな」
大臣「謝るなら掃除の子に謝れよ」
王「それもそうか、ははは」
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(王様やー)
[saga]:2012/07/29(日) 20:54:52.07 ID:YPoxkd6Z0
大臣「まったくこの王様ときたら・・・それより報告がある、まじめに聞けよ?」
王「ああ、なんだ?」
大臣「それはだな、一つはあの洞窟のことだが、――――」
王「・・・そうか、わかった」
大臣「ということで勇者は順調に旅を進めているようだ」
王「それはよかった、」
大臣「ふっ、そんなに心配だったのか?」
王「当たり前だろ、それでもう一つはなんだ?」
大臣「なんだか素直だな、お前らしくもない」
王「そんなこと言ってないでもう一つの用件を言え」
大臣「はいはい、もう一つは――――――」
王「!?」
大臣「―――――ということだ」
王「なんでそれを昨日の内に言わなかった!!というよりなんで今まで誰も気が付かなかった!!!」
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(王様やー)
[saga]:2012/07/29(日) 21:05:55.44 ID:YPoxkd6Z0
大臣「さっきまで誰も気付いていなかったんだよ」
王「くそー!!!」ダダダッ
大臣「あ、おい! そんな恰好でどこに行く!?」
王「うおおおお!!!!」
大臣「待ちやがれ!!せめて服を着やがれ!!それに生臭い!!」
王「俺の体に見られても恥ずかしい所など何もない!!!」
大臣「そういう問題じゃねぇ!!!」
大臣「おいぃー!! あのバカ誰か捕まえろー!!!!」
王妃「」ムクッ
大臣「あっ、おはよう」
王妃「あっ、おあよ〜ですわ〜」ファー
大臣「お前も大概タフだよな、さっさとシャワー浴びてこい、生臭いから」
王妃「腰が抜けちゃってて立てないの〜♪」
大臣「・・・・メイドを呼んでおく」
王妃「ありがと〜」
大臣「ったく、それじゃあ俺はお前の旦那を追いかけるから」
王妃「ばいばい〜」ヒラヒラ
王妃「そしてお休み〜」パタン zzz
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(終了やー)
[saga]:2012/07/29(日) 21:07:41.64 ID:YPoxkd6Z0
元に戻って宿屋
おじさん「昨夜はお楽しみだったようで」
魔法使い「・・・」ウトウト
女神「何がー?」
勇者「なんでもないよ、さっさと行こう」
おじさん「なぁ〜、感想聞かせてくれよ〜3Pしちゃったんだろぉ〜」
勇者「・・・」ガシッ
おじさん「ん?」
勇者「おらぁ!」
勇者「ドリル・ア・ホール・パイルドライバー」
おじさん「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
女神「おおっ、おじさんが見事に床にのめり込んだ」
勇者「ゴミ掃除終了」パンパン
女神「ご愁傷様だね〜」
おじ床「 ドリル・ア・ホールも危険だよ・・・・・」ガクッ
134 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/07/30(月) 05:59:32.33 ID:4PqvuFUDO
>>133
ドリルの方が危険だろww
つかツームでも充分死ぬがww
135 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/07/30(月) 09:13:56.50 ID:C+1PrOVbo
宿の床に穴二つ目かよww
136 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(再開)
[saga]:2012/07/30(月) 21:54:02.90 ID:2Qzx3lyZ0
魔法使い「うう〜、まだ眠いです〜」
勇者「朝弱いのな」
魔法使い「はい〜・・・スー・・・」
勇者「おーい、寝るなー」
魔法使い「だってぇ…zzz」
勇者「飯食わないのか?」
魔法使い「食べます!」
勇者「はい起きた」
魔法使い「所詮は眠気です、空腹には勝てませんよ」
勇者「そんなもんか?」
魔法使い「ということでお料理が来るまでしばしお休みなさいー・・・・スー・・・」
勇者「おいっ、立ったまま寝るな、ここにいても料理は届かないぞ」
女神「早く食堂まで行こうよー」グイグイ
勇者「待ってて、こいつを置いていくわけにはいかない」
137 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(再開)
[saga]:2012/07/30(月) 21:57:06.36 ID:2Qzx3lyZ0
女神「運んじゃえばいいんじゃない?」
勇者「・・・それもそうだな」
魔法使い「スー・・・」ペターン
勇者「・・・」
女神「?」タユン
勇者「・・・おんぶでいいかな」ヨイショ
魔法使い「んっ・・・スー・・・」
勇者「・・・・・」
魔法使い「スー・・・♪」ギュー
勇者(小さいけどしっかりあるんだね・・・・・やわらかいなぁ、Bカップかな?うん!ごめんな魔法使い!!)フニュンフニュン
女神「早く行こ?」
勇者「そうだな・・・(・・・・・お姫様抱っこにしとけば良かった)」
魔法使い「スー・・・♪」ムギュー
勇者(うわああああああああああああ!!!!!!!!!!)ムニュムニュ
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(再開)
[saga]:2012/07/30(月) 21:58:10.62 ID:2Qzx3lyZ0
イラッシャイマセー
魔法使い「ご飯!」パチッ
勇者「おはよう」
魔法使い「あっ、おはようございます」
勇者「さて、魔法使いも起きたことだし注文取るか」
魔法使い「ええ♪」
勇者「すんませーん」
ハーイ
魔法使い「何食べましょう?」ワクワク
女神「ヨーグルト美味しー♪」
勇者「乳製品好きだな、てどこから取ってきた?」
女神「うん♪四角い箱から取ってきたの」
勇者「今度から食べ物持ち込みはいけませんよ」メッ
女神「はぁい」パク
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(恐怖)
[saga]:2012/07/30(月) 21:59:10.08 ID:2Qzx3lyZ0
魔法使い「それがその胸の秘密ですか・・・」ゴクリ
勇者「たぶん関係ないと思うぞ?」
魔法使い「私も食べます!」
女神「一個しかないの」
魔法使い「残念ですー」
ゴチュウモンドウゾー
勇者「おやっさん、俺焼き魚定食」
魔法使い「私も!」
女神「ボクはいちごグラタンー」
魔法使い「それも!」
勇者「いっぱい食べるな・・・・太るぞ?」
魔法使い「太りません!成長期ですから!」
勇者「その理屈が通るのは16歳までだ」
魔法使い「私はまだ15ですから平気です」
勇者「そっか、なら安心だな」
魔法使い「あとミートドリアもお願いします」
アイヨ!
勇者「飯を食ったらすぐに出発するから程ほどにしておけよ」
魔法使い「はぁーい」
勇者「ところでいちごグラタンってなんだ?」
女神「いちごのグラタンだよ?」
勇者「えっ!?」
140 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(恐怖)
[saga]:2012/07/30(月) 22:04:08.06 ID:2Qzx3lyZ0
オマチドー
勇者「おー、来た来た」
いちごグラタン×2「グツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツ」
勇者(なにこれ・・・)
いちごグラタン×2「グツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツグツ」
勇者(いちごが丸ごと入っとる、少し崩れかけが・・・・・)
女神「おいしそー♪」
勇者「えっ!?」
魔法使い「頂きます!」
勇者「・・・頂きます」
女神「頂きます♪」
勇者(・・・・本当に食えるのかよ)
女神「ふぅー、ふぅー」パクッ
勇者(食った!)
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(恐怖)
[saga]:2012/07/30(月) 22:05:00.73 ID:2Qzx3lyZ0
女神「おいしー♪」
勇者「うそー!?」
女神「ゆう君も食べてみる?おいしいよ?」
勇者「えっ?いや、でも?」
女神「ホントにおいしーよ?」
勇者「ふ、フィリアの分だから俺が食べる訳には・・・(俺の本能が食うなと叫んでいる)」
女神「ゆう君にも食べてもらいたいの♪」ニコッ
勇者「そ、そうか(断れねー!!!)
女神「はい、アーン♪」
勇者「!?」
女神「あーん♪」
勇者(・・・・食べれば死ぬかもしれない・・・・が!!)
勇者(これは食うしかねぇだろ!!!)
142 :
これ一昨日作ってみた
[saga]:2012/07/30(月) 22:10:11.96 ID:2Qzx3lyZ0
勇者「あ、あーん」パクッ
勇者「・・・」モグモグ
勇者「」クラァ
勇者「ハッ!」
女神「どう?おいしいかった?」
勇者「・・・・・・」
勇者(な、なんだ、これ・・・・・甘くて、油っぽい・・・・正直まずすぎてくらくらする・・・・・が)
女神「・・・・もしかして、おいしくなかったの?」
勇者「いや、おいしかたさー」
女神「よかったー♪」
勇者(間接キスの威力には勝てん!!!)
魔法使い「おかわりっ!!!」
アイヨ!!
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/30(月) 22:12:44.38 ID:2Qzx3lyZ0
草原〜昼時〜
勇者「草原だと急に魔物に襲われてもすぐに対応できるな」
魔法使い「そうですね」
女神「あれー? なんか時間が飛んでるような」
勇者「気のせいじゃないか」
魔法使い「ですね」
女神「そうかな?」
勇者「きっとそうだと思う」
魔物「うがぁ」
勇者「そうかそうか、お前もそう思うか・・・・ってどこから湧いた!?」
魔物「うがぁうがぁ」
魔法使い「燃えろ!」ボォッ
魔物「うぎゃあー」
勇者「おおっ、さすが」
女神「一発ダウンー」
魔法使い「それほどでも」テレテレ
勇者「・・・・あれ? ていうかなんで一緒にいるんだ?」
魔法使い「えっ?」
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(終了やねん)
[saga]:2012/07/30(月) 22:15:09.08 ID:2Qzx3lyZ0
勇者「昨日から自然の流れで一緒にいるけどさ、修行中だからお供できませんって言ってなかったっけ?」
魔法使い「そうでしたっけ、忘れちゃいましたそんなこと」テヘッ
魔法使い(心配ですからね、いろんな意味で)チラッ
女神「♪」フヨフヨ
勇者「・・・まあいいや、一緒に居てくれるならそれだけで万々歳だ」
魔法使い「うふふ、ありがとうござます勇者さま♪」
女神「私もいるよー?」
勇者「もちろん忘れてないよ」
女神「ふふー♪」
魔物「うばぁ!」
勇者「せいやっ!」
魔物「 」
女神「あっという間だね」
勇者「魔物の相手は慣れた」
魔法使い「見事な腕です」
勇者「それほどでも//」ポリポリ
女神「照れ屋さん」
魔法使い「そうですね〜」
勇者「・・・・先に進むぞ」
魔法使い・女神「らじゃー!」
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/07/30(月) 22:31:09.21 ID:NW3u4ZENo
乙
146 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)
[sage]:2012/07/30(月) 22:35:20.01 ID:1mQ1by1co
いちご…グラタンだと…
147 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(いちごおでんは食える)
[saga]:2012/07/31(火) 18:29:43.19 ID:F/qLa56T0
他王都傘下国
勇者「今日は楽に次の町に着いたな」
魔法使い「そうですね、日が暮れる前についてよかったです」
女神「おやつの時間だね♪」
兵士「他王都傘下国へようこそ勇者さま方」
勇者「・・・・」
魔法使い「・・・・」
女神「・・・?」
兵士「無視しないでもらいたいな」
勇者「・・・」
魔法使い「・・・」
女神「・・・ムシシテイーノ?」
勇者「・・・イインダヨ」
魔法使い「・・・ソレガシゴトデスカラ」
兵士「私の仕事は町の門の警護なのだが」
勇者「・・・」
女神「プイッ」
魔法使い「・・・」
兵士「これが町の名前を言うだけの者の運命か」
勇者「大げさに言うな」
兵士「へ〜い」
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(苦悩)
[saga]:2012/07/31(火) 18:31:40.07 ID:F/qLa56T0
勇者「思ったより早く着いたから時間に余裕がある」
魔法使い「そうですね、どうしましょう?」
女神「町の散策でもしようよ」
勇者「町の散策か、いいんじゃないか。この町は中々広いしいろいろと珍しいものがあるかもしれないし、ついでに次の町への情報収集もするか」
魔法使い「私魔導書が欲しいです!」
女神「アイス食べたいー♪」
勇者「じゃあまずアイスを買ってから魔術専用店に行こうか」
女神「おー♪」
魔法使い「私はチョコミントとストロベリーとメロンとバニラとオレンジとクリームソーダと〜」
勇者「何個食べるんだよ」
魔法使い「いっぱいです!」
勇者「せめて今言った奴だけにしとけ」
魔法使い「はーい」
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(苦悩)
[saga]:2012/07/31(火) 18:33:32.08 ID:F/qLa56T0
勇者「・・・・10段タワーなんて初めて見たよ」
魔法使い「おいしそうです♪」
女神「バニラおいしー♪」
勇者「そうか、それはよかった」
魔法使い「おいしいですー♪」
勇者「さて、食いながらでも行くか」
魔法使い「〜♪」ペロペロ
女神「ミルクストロベリーおいしー♪」ペロペロ
勇者「それにしても十段まで盛れる店員もすごいな」
魔法使い「ごちそうさまです♪」
勇者「早いよ!!」
魔法使い「頭がキーンとします〜」キーン
勇者「だろうな・・・」
女神「〜♪」ペロペロ
魔法使い「う〜・・・」キーン
勇者「急いで食べるから・・・」
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(苦悩)
[saga]:2012/07/31(火) 18:34:59.81 ID:F/qLa56T0
魔法使い「そういえば勇者さまが魔法を使ったとこ見たことがありませんね」
勇者「ん〜、そうだな」
魔法使い「なんで使わないんですか?」
勇者「使わないっていうか、使ったことないんだよな、小さな頃からずっと剣ばかり握ってたし」
魔法使い「そういうことなら魔法を教えてしょうか?」
勇者「魔法を?」
魔法使い「ええ」
勇者「そうは言われてもなぁ、魔法なんて全然わからないし―――」
魔法使い「勇者さまもやりましょう!」
勇者「あ、はい」
女神「〜♪」ペロペロ
魔法使い「それでは向かいましょう!」
勇者「お、おー・・・」
女神「ごちそうさま♪」
151 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(苦悩)
[saga]:2012/07/31(火) 18:36:39.96 ID:F/qLa56T0
魔法屋さん
勇者「なんと安易な名前だ・・・」
女神「こういうのにいちいち名前付けるの面倒臭いからね」
勇者「それもそうだけど」
魔法使い「わぁー、いっぱいあるー♡」キラキラ
勇者「・・・」
女神「まほちゃん、商品に夢中だね」
勇者「そうだな」
魔法使い「あー!上級編が全部揃ってるー!」
おっちゃん「欲しい物があったらなんでも言ってねー」
魔法使い「はい!」
おっちゃん「お嬢ちゃんかわいいから安くおじさん安くしちゃうよ〜?」
魔法使い「ありがとうございます!」ショウヒンシカミテナイ
おっちゃん(げひひ、良い尻だ、犯したくなるぜ!)
152 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(苦悩)
[saga]:2012/07/31(火) 18:40:58.12 ID:F/qLa56T0
魔法使い「〜♪」ジー
おっちゃん(ちょっと味見っと)ソォー ガシ
おっちゃん「!?」
勇者「何しようとしてんだ?」
おっちゃん「あ、いやなんでも、商品を拾おうと―――」
勇者「なんも落としてないだろ?」
おっちゃん「は、はい!」
魔法使い「〜♪」ジー
勇者「・・・おいおっさん」
おっちゃん「な、なんでしょう!!?」
勇者「いっぺん死んで来い」ニッコリ
おっちゃん「ひっ」
勇者「うおりゃあ!!」
勇者「カナディアン・デストイロイヤー」
おっちゃん「ひぎゃあああああああああああ!!!!!」
おっち床「・・・」
勇者「・・・」
勇者「Oh! CANADA―!!」シャープシューター
おっ床「ぴぎゃああああああああああああ!!!!!!」
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(苦悩)
[saga]:2012/07/31(火) 18:43:44.10 ID:F/qLa56T0
勇者「ふぅ」
女神「ゆう君すごーい♪」キャッキャッ
勇者「まぁな、すべて大臣から学んだ技だ」
女神「へぇー」
勇者(喰らってな・・・・・でもシャープシューターはやらないでくれたな)
勇者「あー、いつもやられてる俺を隊長はいつ助けてくれたな〜」
女神「なんか思い耽ってる・・・」
魔法使い「あー!魔力強化のペンダントですー!!」
女神「マホちゃんは商品に夢中だし・・・」
女神「誰も構ってくれなくてつまんないー!」
お床「そしたら俺が相手して―――」
女神「・・・・えいっ!」ゲシッ チーン
お床「ぎゃあああああああああああ!!!!つぶreたーー=!!!!!!」
女神「正義は勝―つ」
154 :
[saga]:2012/07/31(火) 19:03:29.49 ID:F/qLa56T0
魔法使い「これ、全部ください!」ドサッ
お床「 」
勇者「タダでイイってさ」
お床「 !!!」
魔法使い「ありがとうございます!」
勇者「魔法使いはフィリアと先に店出てて、俺はちょっと殺ることあるからさ」
魔法使い「わかりましたー」
女神「いっぱい買ったねー」
魔法使い「はい!」
カチャ パタン
勇者「・・・・さて」ガシッ
お床「」ビクッ
勇者「せいっ!」
ズボォ
155 :
[saga]:2012/07/31(火) 19:05:59.02 ID:F/qLa56T0
おっちゃん「!?」
おっちゃん(引っこ抜かれた?助けられた?)
勇者「言っておくことがある、しっかり聞けよ?」
おっちゃん「・・・・はい」
勇者「次あんなことしようとしたらしたら」
勇者「去勢してやるからな♪」ニッコリ
おっちゃん「は、はい!!!」
勇者「よろしい、では最後に」
おっちゃん「へっ?」
勇者「記憶消去」ガンッ
おっちゃん「 」バタリ
勇者「これで完璧!」
ユウシャサマー、マダデスカー?
ハヤクイコーヨ
勇者「ああ、今行くよ」
おっちゃん「」ピクピク
156 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 19:10:45.96 ID:F/qLa56T0
ガヤガヤ
勇者「ふむふむなるほど」
女神「どうしたの?」
勇者「ん?ああ、ちょっと情報収集をな」
女神「へっ?」
魔法使い「荷物が重いですー」ヨロヨロ
勇者「いっぱい買ったのな」
魔法使い「はいー、いっぱい欲しいのがあったので、つい」
勇者「そっか、荷物持ってやろうか?」
魔法使い「でも、それだと勇者さまに負担が」
勇者「そんなの別にいいからさ、貸して?」
魔法使い「は、はい」スッ
勇者「ん」ズシッ
魔法使い「ほ、本当によろしいのですか?持ってもらっても」
勇者「このくらい全然平気だよ」
勇者「それよりさ」
魔法使い「なんですか?」
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 19:11:19.65 ID:F/qLa56T0
勇者「さっき聞いたんだがどうやら次の町までには一日では着かないみたいなんだよ」
魔法使い「えっ?」
女神「誰から聞いたの?」
勇者「さっきの人の集団とすれ違った時に聞いたんだ」
女神「えっ?」
勇者「徒歩じゃきついみたいだとも言っていたから後で馬車を借りないとな・・・・ん?」
魔法使い「・・・」ポカーン
女神「・・・」ポカーン
勇者「どうしたんだ?二人共?」
女神「ゆう君・・・」
魔法使い「すごいです・・・」
勇者「そうか?隊長とか普通にやってたぞ?」
魔法使い「その人も十分すごいです」
158 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 19:18:43.33 ID:F/qLa56T0
ガヤガヤ
女神「うぅ〜わかんないよ〜」
勇者「すぐに出来るようになるよ、さっきのは今日の晩御飯の話題と魔法屋さんの店主が捕まったって話だったぞ」
女神「すごい・・・」
魔法使い「案の人捕まってしまったんですか、いい人だったのに」
勇者「残念だよな」
魔法使い「はい・・・」
女神「・・・あはは」
勇者「・・・ということで耳を澄ませば誰でも周りの話を聞き取ることができるのだ」
魔法使い「無理だと思いますが・・・・」
勇者「諦めなければできるさ」
魔法使い「・・・・馬車を借りに行きますか」
女神「そうだね」
勇者「おーい無視はするなー」
159 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 19:33:52.69 ID:F/qLa56T0
――宿屋 部屋
勇者「また三人部屋か・・・」
女神「ベッドふかふかぁ♪」ポフン
魔法使い「さっそくさっき買った魔導書でも読みますかー♪」
勇者「まあ、いいか」
女神「zzz」
勇者「もう寝ちゃったか・・・・・歩き疲れたのかな」
女神「ん・・・・・・お休み・・・・・なさい・・・・zzz」、ムニャムニャ
勇者「おやすみ」
魔法使い「どれから読むか迷います―♪」
勇者「魔法使いは眠くないのか?」
魔法使い「はい、眠気より好奇心が勝っているので!」
魔法使い「あっ、ちなみに勇者さまの分も買っておきましたよ?」
勇者「どんなの買ったんだ?」
魔法使い「それはですね〜」ゴソゴソ
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 19:35:15.94 ID:F/qLa56T0
魔法使い「光系統の魔法と武器強化の魔導書です!」ジャーン
魔法使い「勇者さまはいつも剣で戦っているので強化系の魔法をと思いまして、光系魔法は応用が効きやすいので」
勇者「ちゃんと俺の事を考えて決めてくれたんだな、ありがと」
魔法使い「いえいえ♪」
勇者「ところで魔法使いは何を買ったんだ?」
魔法使い「私ですか?私はですねぇ」ガサゴソ
ドサァ
勇者「・・・」
魔法使い「上級魔法編の炎、氷、雷、水、土、風の書です」
勇者「・・・・それ全部読むの?」
魔法使い「もちろん!」
勇者「信じられん・・・」
魔法使い「ということで読んじゃいます」ペラペラペラ
勇者「読み始めちゃった・・・それだけの本、今日読むのか?」
魔法使い「・・・・」ジー
勇者「すげー集中力だな」
勇者「俺も読むか」ペラッ
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 21:14:42.43 ID:F/qLa56T0
早朝
勇者「・・・・ハッ!寝てた!?」
魔法使い「あっ、おはようございます」
勇者「あ、おはよ、早いな、朝弱いって言ってなかったっけ?」
魔法使い「いえ、そういうわけではなくて」
勇者「なくて?」
魔法使い「本を読んでたら空が明るくなっていました」テヘッ
勇者「・・・・」
魔法使い「その代わり昨日買った魔導書は読破しました」エッヘン
勇者「・・・それはすごいな」
魔法使い「それほどでも♪」
勇者「眠くないのか?」
魔法使い「はい、大丈夫ですよ?」
勇者「少し休まないと・・・」
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 21:15:13.16 ID:F/qLa56T0
魔法使い「馬車を雇ってあるのでその中で休ませてもらいますから大丈夫です」
勇者「そっか、なら安心だ」
魔法使い「昨日お風呂入るのを忘れてたんでお風呂入ってきちゃいますね」
勇者「ああ」
カチャ パタン
勇者「・・・」クンクン
勇者「俺も後で風呂入るか、汗臭いし」
女神「ん〜・・・・?」
勇者「おはよ」
女神「おはよ〜・・・・・ふぁ〜・・・」
勇者「まだ眠そうだな」
女神「うん〜・・・・眠いけど空が明るいから起きる〜」ノビー
勇者「無理しなくてもいいんだぞ?」
女神「ううん、平気・・・・かもしれない・・・・」
勇者「平気じゃないじゃん」
女神「スー・・・」
163 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします()
[saga]:2012/07/31(火) 21:17:15.04 ID:F/qLa56T0
数十分後
カチャ パタン
魔法使い「お風呂上がりましたー」ホカホカ
勇者「おっ、じゃあ俺も入るかな」
魔法使い「勇者さまも入るんですか?」
勇者「ああ、俺も昨日風呂入るのを忘れて寝ちゃって汗臭いからさ」
魔法使い「そうなんですか?」クンクン
勇者「なっ!?匂いを嗅ぐな!」
魔法使い「男らしい匂いですね♪」
勇者「ふ、風呂入る!」
カチャ パタン!!
魔法使い「・・・逃げられてしまいました・・・が」チラッ
勇者の寝ていたベット
魔法使い「・・・・」
ポフン
魔法使い「ふぁぁぁぁ、勇者さまの匂いがします〜」クンクン
魔法使い「なぜだかすごく落ち着くんですよね〜・・・・」クンクン
魔法使い「・・・・スー・・・」zzz
164 :
VIPにかわりましてNIPPER(孤独に終了)
[saga]:2012/07/31(火) 21:22:25.24 ID:F/qLa56T0
五分後
魔法使い「スー・・・スー・・・」
女神「スー・・・」
魔法使い「スー・・・・・・・勇者・・・さまぁ・・・・」ムニャムニャ
女神「・・・・・んん?」ムクリ
女神「・・・あれ?ゆう君がいない」
女神「ゆう君がいたとこにマホちゃんがいるし、どこ行っちゃったのかな〜?」
魔法使い「スー・・・」
女神「・・・」クンクン
女神「お風呂に入ろっと」トトト
カチャ
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/07/31(火) 22:03:48.28 ID:Tzij5BMIo
乙
166 :
[sage]:2012/07/31(火) 23:50:11.08 ID:aZGGMsCZP
こっ…、この展開はぁ…っ!!
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2012/08/01(水) 09:58:52.72 ID:qRmzv45zo
乙キター
168 :
VIPにかわりましてNIPPER(東京都)
[saga]:2012/08/01(水) 16:57:17.85 ID:rfAot7hE0
報告
二三日程時間が取れなくなるかもしれないのでご了承を
申し訳ありません
書き溜めはしてきます
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)
[sage]:2012/08/01(水) 20:02:09.72 ID:M/GIUH6Yo
(゚Д゚)ポカーン
何故このタイミングで…?
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/08/03(金) 07:47:17.89 ID:l0NS3fh2o
二三日程、勇者と女神は風呂に・・・
171 :
ソロモンよ、私は逃げてきたぁああ!!!先輩方すまん!!
[saga]:2012/08/03(金) 18:51:19.05 ID:U81zN+Hp0
>>169
本当にすまなかったちょっくら東京離れてて、兎に角すまん
>>170
のぼせちゃうねそれ
ちなみにこれを見てくださっている方々はエロとかグロは平気なのですか?
↑の答えが出たころに投下再開します
172 :
先輩
[sage]:2012/08/03(金) 18:59:29.00 ID:RNggMUPCo
絶対に許さない
173 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/08/03(金) 20:21:55.23 ID:USJiY6KK0
エロは許す
グロは許さない
174 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(地下)
[saga]:2012/08/03(金) 22:00:39.53 ID:U81zN+Hp0
お風呂場
カポーン
勇者「ふう・・・いいお湯だな」
勇者「・・・」
勇者「・・・」
勇者「・・・・抜いとこうかな」
カチャ
勇者「!?」ビクッ
女神「やっほー♪」プルン
勇者「・・・・・ぶはっ!」
女神「どうしたの?」タユン
勇者「・・・・・いや、なんでもない、なんでもないから前を隠してくれ」ダバダバ
女神「なんで?」
勇者「・・・・いいから・・・・頼む」
女神「なんでー?それじゃあ体洗えないよー」
勇者「体、後回し、頭、先、洗う」
女神「なんで片言?」
175 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(言っておくがエロはまだない)
[saga]:2012/08/03(金) 22:01:34.88 ID:U81zN+Hp0
勇者「頼む、性欲を抑えるのがつらい・・・」
女神「性欲ってなに?」
勇者「・・・女神なんだからそのくらい知っていてください」
女神「えぇー」
勇者(俺が目を逸らせばいいだけか・・・)
女神「ねぇ?性欲ってなにー?」
勇者「・・・・・髪を洗ってやろう、後ろを向いてくれ」
女神「わーい♪」
勇者(・・・・なんとか解決したか)
女神「早くー♪」
勇者「はいよー・・・」
176 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(電池)
[saga]:2012/08/03(金) 22:02:37.99 ID:U81zN+Hp0
勇者「やっぱり綺麗な髪だな」ワシャワシャ
女神「えへへ♪褒められた―♪」
勇者「シャワー流すぞ?」
女神「はーい」
シャー
勇者「熱くないか?」
女神「ううん、丁度いいよ」
勇者「そっか」
シャー
勇者「おし、終了っと」
女神「ありがと♪」
勇者「さっぱりしたか?」
女神「うん♪お礼に私がゆう君の髪を洗ってあげる」
勇者「えっ?」
女神「後ろ向いて?」
勇者「あ、はい」
177 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不足)
[saga]:2012/08/03(金) 22:04:15.34 ID:U81zN+Hp0
女神「ゆう君の髪の毛短いねー」
勇者「そ、それは男だからな」
女神「うんしょ、うんしょ」ワシャワシャ
勇者「・・・・」
勇者(胸が、当たってるのでございます・・・)
女神「どう?」
勇者「あ、ああ、気持ちいいよ」
女神「流すねー?」
勇者「あ、ああ・・・(もう、終わりか・・・くっ・・・じゃなくて!)」
シャー
女神「はいっ、終わり」
勇者「あ、ありがとう」
女神「・・・・」
勇者「どうした?」
女神「・・・・・えーい♪」ムギュウ
勇者「へっ・・・・?」
178 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不足)
[saga]:2012/08/03(金) 22:06:00.41 ID:U81zN+Hp0
女神「ゆう君の背中大きいー♪」
勇者「なななななんで抱き着いているのでしょうか!?(二つの山が背中に!!!)」
女神「なんとなく♪」フニフニ
勇者「とととりあえず放してくれ」
女神「えへへ♪」ムギュー
勇者(限界・・・・だ!)
女神「私、あそこから出て来れてよかったぁ」
勇者「!」ピタッ
女神「もしゆう君があのまま来てくれなかったら私はずっとあそこにいることになってた」
勇者「・・・」
女神「けれどゆう君が来てくれたから私はこうしてゆう君達と一緒にいれる♪」
女神「それがね、すっごくうれしいの♪」
勇者「・・・」
女神「あれ?私変な事言った?」
勇者「・・・・いんや、良い事を言ったよ」
女神「そう?」
勇者「ああ、俺もお前と一緒に居れてうれしいよ」ニコッ
179 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(胃薬)
[saga]:2012/08/03(金) 22:07:25.42 ID:U81zN+Hp0
女神「一緒の気持ちだね!」
勇者「そうだな」
勇者「・・・・・ところでさ」
女神「なに?」
勇者「そろそろ離れてもらってもいいでしょうか?」
女神「あっ、うん」パッ
勇者「・・・・・(これでよかったんだ、よかったんだよね?)」
女神「それじゃあお風呂に入ろう」
勇者「俺は、もう出るわ」
女神「えぇー、一緒に湯船に浸かろうよー」
勇者「それは・・・・できない・・・・」
勇者(もしそんなことしたら俺が暴走する!)
女神「そう、残念だな〜」
勇者「・・・・また今度、髪の毛洗ってあげるよ」
女神「うん!」
カチャ パタン
勇者「はぁ・・・」
勇者(・・・・相手は女神だ、絶対に穢してはいけないんだよな)
勇者(みんな、期待に添えなくてごめん、ただ一緒になってあまり時間が経ってないんだ)
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(胃薬)
[saga]:2012/08/03(金) 22:08:16.32 ID:U81zN+Hp0
勇者「さて、着替え終了っと」
ガチャ
魔法使い「スー・・・スー・・・」
勇者「あらら、寝ちゃってるな」
魔法使い「・・・・ゆうしゃ・・・さまぁ・・・・」ムニャムニャ
勇者「ここにいるよ」
魔法使い「よかったぁ・・・・スー・・・」
勇者「寂しかったのだろうか」ナデ
魔法使い「んん♪」
勇者「・・・・・それよりなんで俺のベッドで寝てるんだろうか?」
魔法使い「スー・・・・・・」
勇者「まあいいか」
魔法使い「スー・・・♪」ギュー
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(胃薬)
[saga]:2012/08/03(金) 22:13:52.34 ID:U81zN+Hp0
ガチャ
女神「いいお湯だったー♪」
勇者「おお、もう出たのか」
女神「まあね♪」
女神「さてと」カチッ プシュ
女神「ンク、ンク、ンク、」コクコク
女神「ぷはぁー!いちご牛乳おいしー♪」
勇者「風呂上がりの一杯か」
女神「コーヒー牛乳あるけど飲む?」
勇者「大好物だ、いただくよ」
女神「はい・・・そういえばマホちゃんはまだ寝てるの?」
勇者「ありがと・・・いつの間にか俺の服にしがみ付いているな」
魔法使い「ふにゅ〜」ギュー
女神「離れそうにないね、それにまだまだ起きそうにないよ」
勇者「そうだな、どうするか、馬車まで運んでいくしかないな」
勇者「よっと」
魔法使い「んにゃっ」
女神「今度は抱き着いた!」
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不足)
[saga]:2012/08/03(金) 22:15:49.08 ID:U81zN+Hp0
勇者「・・・・」
勇者(今回は前回の失敗はしないということでお姫様抱っこにしたのに・・・)
勇者(これだと前回と全く変わらねぇ・・・ああ、フィリアのと比べると全然小さいがそれでもやわらかい)
魔法使い「スー・・・」ギュー
女神「私もー♪」ギュウ
勇者「おうふ!」
勇者(前は小、後ろは大・・・・)
勇者(ダブルおっぱいサンドぉぉぉぁぁぁあああ!!!!)
女神「馬車までレッツゴー!」
勇者「あ、ああ(これは、天国のような地獄にいるような心地だ・・・)」
魔法使い「おー・・・ムニャ」
183 :
エアコン欲しい・・・・熱い・・・
[saga]:2012/08/04(土) 16:37:20.46 ID:MTvhEea00
馬車
勇者「到着っと、周りの視線がとっても痛かったな」
女神「食い入る様に見られてたもんねー」
勇者「・・・・そんな中よく寝てられたな、こいつは」
魔法使い「スー・・・zzz」
女神「きっとお疲れだったんだよ」
勇者「そうだな、中にベッドがあるから寝かせてくる」
パサッ ガラッ
女神「はーい、お馬さんでも観てよーっと」
黒馬「ヒヒーン!」
白馬「ブルルン!」
女神「立派なお馬さんだねー」
黒馬「ヒヒン♪」
白馬「ブルルッ♪」
女神「いい子良い子」ナデナデ
黒馬・白馬「〜♪」
184 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:39:04.63 ID:MTvhEea00
ガラッ
勇者「・・・ふう」
女神「おー、マホちゃんようやく放してくれたかー」
勇者「ああ、頭撫でたら放してくれた」
女神「それにしても中にいる時間が長かったと思うんだけど・・・変な事とかしてない?」
勇者「年下の女の子にそんなことするわけないだろ、馬車の中が豪華だったからついでに中を見てたよ」
女神「ふーん」ジトー
勇者「わかった、馬車の内装をしっかり教えてやるから、それで納得しろよ?」
女神「うん」
勇者「まずは、キングサイズのベッドがひとつにトイレ付き(魔法で排泄物は勝手に消える)台所も付いてるから料理もできるし、何より中が広く綺麗だ、正直昨日泊まった部屋より豪華かもしれん」
女神「・・・・すごいね」
勇者「納得したか?」
女神「うん・・・普通じゃないね」
勇者「そうだな、ふつうだったら考えられないような馬車だよ」
黒馬・白馬「ヒヒーン!!」
勇者「馬も立派だな、足腰も強そうだしそれにでかい、いかにも強そうだ」
黒馬・白馬「ブルルルッ♪」
勇者「出発するか!」
女神「おー♪」
185 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:40:27.50 ID:MTvhEea00
平野
女神「馬車での移動は楽チンだね〜」
勇者「そうだな、徒歩での移動と比べるとスピードも違うし、それに自分で歩かなくいいしな」
女神「私は飛べるから別に変わんないけどね」
勇者「いいよな、その力、俺も空を飛びたいよ」
女神「この力は私限定なのだ!」
勇者「ずりぃ・・」
女神「だって女神だもん」
勇者「・・・そうだったなぁ」
女神「むっ、何かなその溜め息、また女神に見えないって言うの?」
勇者「別にぃ」
女神「失礼しちゃうな、もう」
勇者「それよりさ、空を飛ぶ以外に力ってないのか?」
女神「飛ぶ以外に?う〜ん・・・・・わかんない!」
勇者「おいおい」
女神「やっぱり自分の事を思い出していかなきゃダメみたいだね」
勇者「それは俺達も手伝うからさ、一緒に頑張ろうな」
女神「うん!」
186 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:41:46.81 ID:MTvhEea00
平野〜昼頃〜
女神「・・・」ウトウト
勇者「眠くなった?」
女神「・・うん、ちょっとね」
勇者「中で少し寝てくるといいよ」
女神「・・・」スッ
勇者「ん?・・・えっ・・・・!?」
女神「ゆう君の膝枕〜♪」
勇者「おいおい、俺の膝枕なんて筋肉質で気持ち良くないだろ、それに胡座だから膝枕とも言えないだろうし」
女神「いーの、こうしてると落ち着くから」
勇者「そうなのか?」
女神「うん、・・・・スー・・・zzz」
勇者「寝るのが早いな・・・」
187 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:43:06.47 ID:MTvhEea00
森林〜夕方近く〜
勇者「・・・・退屈だな」
黒馬「ヒヒン」
勇者「休憩するか?」
白馬「ブルルン」
勇者「しないか、お前たちは強いな」
黒馬・白馬「ブルルッ♪」
ガラッ ←ドアの開く音
勇者「おっ、ようやく起きたか」
魔法使い「おはようございますぅ」
勇者「お腹でも空いたか?」
魔法使い「はい〜、正直お腹ぺこぺこですぅ」クー
勇者「わかった、飯でも作ろう」
魔法使い「わーい♪」
勇者「おーい」ナデナデ
女神「ん、んん・・・・どうしたの?」パチッ
188 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:43:42.19 ID:MTvhEea00
勇者「これから飯を作るから膝枕終了だ」
女神「は〜い」
勇者「俺が飯作ってる間外見張っててくれよ」
魔法使い「わかりました」
女神「任せてー!」
勇者「おう」
ガラッ トットット
魔法使い「フィリアちゃん」
女神「何かな?」
魔法使い「膝枕をしてもらうなんてずるいですよー」プー
女神「ずるくないもーん♪」
<オーイ、ビーフストロガノフデイイカー?
女神・魔法使い「「はーい」」
189 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:44:23.03 ID:MTvhEea00
森林地帯〜夕方〜
女神は馬車内で熟睡中
魔法使い「そういえば昨日渡した魔導書は読み終わりました?」
勇者「ああ、読み終わったよ」
魔法使い「どうでした?」ワクワク
勇者「さっぱりわからんかった」
魔法使い「・・・・・セッカクプレゼントシタノニ」グスッ
勇者「じょ、冗談だよ!?冗談だから!泣かないでくれ!」
魔法使い「・・・本当ですか?」
勇者「本当だ、とりあえず使えるようにもなった」
魔法使い「えっ?」
勇者「見てろよぉ〜」
魔法使い(えっ?噓?たった一日で?)
勇者「・・・光よ!」ピカァー
勇者の周りが光で包まれた
魔法使い「 」ボー然
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:44:56.78 ID:MTvhEea00
勇者「ついでにこんなの・・・・」チャキ
勇者の剣に光が纏った、眩い光が刀身を包む
魔法使い「す、すごい・・・」
勇者「どうだ」フンス
魔法使い「すごいです、すごすぎです・・・」
勇者「そっか?まだ力の加減がわからなくて長時間は無理だから大したことはないと思うんだけど」
魔法使い「そうなんですか?」
勇者「せいぜい10分くらいかな」
魔法使い「それでも十分だと思うのですが・・・・」
魔法使い(光系統の魔法は習得するには1か月はかかるというのに、それをたった1日で・・・すごいです)
魔法使い(それに強化魔法と併用させて使うなんて・・・)
勇者「あっ、魔物だー、・・・試し斬り!」ズバシュ
ギャアアア
魔法使い(勇者さまって天才なのかなぁ)
勇者「切れ味はんぱねぇ」
ちなみに彼女がこの魔法を使えるようになるまでに3日はかかったという
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:47:35.86 ID:MTvhEea00
森林地帯〜夜〜
勇者「今日はここで馬車を止めよう」
魔法使い「なぜですか?」
勇者「これからはもっと暗くなる、そんな中進んでたらいつ魔物に襲われるかも分からないからな」
魔法使い「なるほど」
勇者「・・・そのくらいわかってたよな?」
魔法使い「ええもちろん」
勇者「なら何で言わせた」
魔法使い「なんとなく♪」
勇者「ご飯抜き」
魔法使い「ごめんなさい!」
黒馬(ああ、ここの草は実に美味なり)ムシャムシャ
白馬(そうか?)ムシャムシャ
192 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(夏バテ)
[saga]:2012/08/04(土) 16:49:06.36 ID:MTvhEea00
勇者「枯れ木集めたから燃やしてくれ」
魔法使い「はーい・・・燃えろ」ボワァ
ボォオオ パチッパチパチ
勇者「やっぱり魔法って便利だな」
魔法使い「そうですね、その代わり近接戦闘とかはできませんけどね、私体力もありませんし」
勇者「鍛えたら?剣術ぐらいなら教えてやれるし」
魔法使い「疲れるからいいです」
勇者「・・・あっそ」
魔法使い「それに体力強化魔法を使えばどうとでもなりますから」
勇者「・・・ホント、魔法って便利」
魔法使い「人類の英知ですから!」フンス
魔法使い「まあ魔力が切れてしまえばどうしようもありませんけどね」
勇者「なら鍛えよう!剣技を磨こう!」
魔法使い「いやです!」
魔法使い(運動をし過ぎると胸が大きくならないってお母様言ってましたもの)
黒馬(草食い過ぎた)ゲェップ
白馬(うわ汚い!!)
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/04(土) 16:52:06.33 ID:MTvhEea00
勇者「おーいご飯出来たから起きろ〜」
女神「・・・・・は〜い・・・・ん〜!」ノビー
魔法使い「何を作ったんですか?」
勇者「今回はビーフシチューとベーコンチーズフランスパンだぞー」ジャジャーン
魔法使い「わぁぁ♪」
女神「すっごくおいしそう♪」
勇者「さぁ召し上がれ」
女神・魔法使い「いただきまーす!」
勇者「おいしいか?」
女神「うん!」
魔法使い「とっても!」
勇者「そっか、それはよかった」ニコニコ
勇者「ついでに明日の分としてロールキャベツも作ってあるから、今夜はこれを食べきっちゃおう」
魔法使い「はい♪」
女神「あー!そのパン私のー!」
勇者「まだまだいっぱいあるから争わないで」
女神「うん」
勇者(ビーフシチューが好評でよかった♪)
黒馬(我眠る)Zzz
白馬(お前ホント無防備だよな・・・)
194 :
VIPにかわりましてNIP(とりあえず終了)エロ展開までは程遠い
[saga]:2012/08/04(土) 18:41:55.86 ID:MTvhEea00
勇者「ふぁ〜あ」
女神「おっきな欠伸だね」
勇者「そうだな、さすがに眠い」
魔法使い「外は私達で見張ってますから勇者さまは中で眠ってきてはどうです?」
勇者「う〜ん、いいのか?」
魔法使い「はい、勇者さまは今日一日中起きてらっしゃったので休んでください」
勇者「あ〜、そんじゃあお任せしますか」
女神「うん!任せといて!」
勇者「二人共ありがと、おやすみ」
女神・魔法使い「おやすみなさーい」
ガラッ トットット
数分後
女神「ゆう君寝ちゃったけど、平気かな?」
魔法使い「平気ですよ、だってこの馬車、結界付いてますもの」
女神「えっ?」
魔法使い「しかも結界はとっても丈夫なので安心できます」
女神「そうなの・・・?」
魔法使い「はい、ですので私達も寝ましょう」
女神「結界は壊れたりしない?」
魔法使い「もちろん、上級魔法を何発喰らって割れませんから、安心してください」
女神「そうなんだ、でもベッドが足りないよ?一つだけだし」
魔法使い「キングサイズですから詰めれば三人で寝られますよ」
女神「それじゃあ寝よっか?」
魔法使い「はい!」
その後勇者の寝ているベッドに忍び込んだ二人
特になにもなく朝を迎える
195 :
エアコン無いと死ぬぞ
[sage]:2012/08/05(日) 00:21:13.66 ID:r55IO5SIO
乙!
196 :
死にはしないが頭がやられる
[saga]:2012/08/05(日) 17:21:54.55 ID:J6VVxezp0
森林〜馬車内〜翌朝〜
勇者「Zzz」
女神「スー・・・」ウウデマクラー
魔法使い「スー・・・」オナジク
勇者「zzz・・・う、うぅ・・・・」
魔法使い「・・・・・」パチッ ムクリ
魔法使い「・・・・・お腹すきました」クー
魔法使い「お二人はまだ起きてないのですね・・・」クー
魔法使い「うー」
勇者「グー・・・zzz」
勇者耳
魔法使い「・・・ハムッ」カプッ
勇者「うおっ!」ビックー ガバツ
女神「うにゃっ」ポテン
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:22:50.41 ID:J6VVxezp0
勇者「な、なんだ!?くすぐったい?!」
魔法使い「おはようございます」
勇者「えっ?ああ?おはよう?」
魔法使い「お腹が空きました♪」
勇者「あ、ああ、わかった、用意するよ・・・ところで」
魔法使い「なんでしょう?」
勇者「なんで二人共ベッドで寝てるんだ?」
魔法使い「さあ?」
女神「にゃふぅ・・・zzz」
勇者「ご飯用意するから起きなさい」
女神「う〜・・・・は〜い」クシクシ
198 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:26:19.15 ID:J6VVxezp0
勇者「今朝はモンティクリストだ」ジャジャン
魔法使い「おいしそうです!」
女神「いただきまーす♪」
勇者「召し上がれ♪」
魔法使い「見た目もそうですが、味もとってもいいです♪」モグモグ
女神「〜♪」モグモグ
勇者「そりゃあよかった♪」
女神「〜♪・・・んぐっ!?」モグモグ ウグッ
勇者「慌てて食うなって、はいカフェオレ」
女神「・・・!」
勇者「はいはい、飲ませてやるから、ほら」
女神「ングングング・・ぷはっ、あ、ありがと」
勇者「たくさんあるんだからゆっくり食べなさい」
女神「はーい」モグ
魔法使い「勇者さま!おかわりです!」
勇者「はやっ!?」
馬車の外
黒馬(breakfastは草に限るぜ)ムシャムシャ
白馬(普通に朝食って言え)ムシャムシャ
199 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:27:47.59 ID:J6VVxezp0
森林〜川辺〜昼ごろ〜
勇者「川があるな」
黒馬「ヒヒン」
勇者「休むか?」
白馬「ブルン」コクコク
勇者「了解、休憩にしよう」
白馬・黒馬「ヒヒーン♪」
勇者「せっかくの川だし水浴びでもしておくかな」
魔法使い「私もご一緒します」
女神「私もー」
勇者「それはだめだ」
魔法使い「いいじゃありませんか♪」
勇者「だーめ」
女神「なんでー?」
勇者「・・・・・もし全員で水浴びしてたら魔物に襲われた時はどうするんですか」
魔法使い「あっ」
勇者「ということだから、二人共水浴びをしてきたら、俺は周りを見張ってるからさ」
女神・魔法使い「はーい」
勇者(溜まってるから女の子をみてしまったらもう我慢できんかもしれないし)
黒馬(理解ある主人でうれしいぜ)
白馬(それには同意する)
200 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:32:35.59 ID:J6VVxezp0
森林〜川〜
パシャパシャ
女神「お水気持ちー♪」 タユン
魔法使い「そうですねー♪」プルン
女神「そーれ♪」パシャッ
魔法使い「キャッ、冷たいですぅ♪」
キャッキャッウフフ
女神「なんでゆう君は一緒に水浴びしないのかな?」プカプカ
魔法使い「なんででしょうね」
魔法使い(私のは・・・・浮くほどありませんよね・・・・・)
女神「?」プカプカ
キャッキャッウフフ
201 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:34:46.63 ID:J6VVxezp0
物陰
勇者(彼女たちは保健体育を習ってはいないのだろうか・・・)
勇者(あっ、ちなみにこれは覗きではないからな、決して全裸の彼女達を覗いてるわけではないからな!)
勇者「誰に言ってんだろ・・・」
勇者「・・・・・今の内に抜いておこうかな」
魔物「うがぁ」
勇者「・・・」
魔物「うが?」
勇者「タイミング悪いんだよ!」ズバッ
魔物「がぁ・・・」
勇者「まったく、不幸だ・・・」
魔物群れ「うばぁ」
勇者「ああ、もういい!片っ端から切り続けてやる・・・光よ!我が剣に宿れ!」
ギャーギャーワーワー
川
女神「なんだか騒がしいねー」プカプカ
魔法使い「そうですねー」パチャパチャ
黒馬(女の裸)ゴクリ
白馬(欲情すんな!種族違うだろうが!)ウシロアシゲリ
黒馬(ぐはぁ!)
草むら<うらぁあああああああ!!!斬りまくるぜ!!!!
勇者の水浴びシーンは割愛します・・・需要がないので
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:37:16.35 ID:J6VVxezp0
森林抜けて再び平野〜昼過ぎ〜
昼食は昨日作ったデミグラス風ロールキャベツを頂きました
勇者「もうすぐ次の町に着くな」
魔法使い「食料を買い足さないとですね」
女神「マホちゃんはいっぱい食べるからね〜」
勇者「三日分だと思って買った食料がもう尽きかけてるからな」
魔法使い「も、もうすぐ町に着くんだからいいじゃないですか」
勇者「それはそうだけど・・・・町が見えてきたな」
魔法使い「ホントですか?!」
女神「でも、なんだか様子がおかしくない?」
勇者「そうだな、急いで町に向かおう・・・・ハッ!」パシン
黒馬(ガッテン)
白馬(承知の助!)
黒馬(親父臭っ!!)ダカダッ ダカダッ ダカダッ
白馬(うるせっ!)ダカダッ ダカダッ ダカダッ
魔法使い「ちょ、ちょっとぉ、早すぎますぅ・・・!!!」
ドドドドドドドドド
203 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:39:44.66 ID:J6VVxezp0
―――町〜中央広場〜
魔物「げっげっげっげ」
町民「誰か!助けて!!」
魔物「げっげっげ、いただきまーす」
町民「うわあああ!!!」
勇者「紫電一閃!居合切り!」ザシュ
魔物「ぐぎゃあああ!」
勇者「ふぅ、なんとか間に合ったか」
町民「あ、ありがとうございます」
勇者「無事でよかった・・・ところで今現在の町の状況を教えてくれないか?」
町民「は、はい」
どうやら町の北門が魔物に襲撃されているようだ
そこで兵士達が食い止めているようだが、何匹かが町に侵入してしまったみたいだ
204 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:41:19.81 ID:J6VVxezp0
町民「というわけなんです」
勇者「そうか」
魔法使い「魔物が町に襲撃するなんて・・・!」
勇者「魔法使いとフィリアは町の中にいる魔物を頼む!俺は北門に行って魔物達の殲滅してくる!」
魔法使い「はい!わかりました!」
女神「ゆう君は一人で大丈夫なの?」
勇者「ああ、大丈夫だ」
女神「絶対?」
勇者「絶対だ、だから安心しろよ」ナデナデ
女神「うん!」
魔法使い「私も撫でてください!」
勇者「はいはい」ナデナデ
魔法使い「むふふぅ〜♪」
勇者「それじゃあ頼んだぞ」ダッ
女神・魔法使い「「はい!」」
205 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:42:31.85 ID:J6VVxezp0
町〜北門〜
魔物の群れ「ぎゃっぎゃっぎゃ」
兵士1「くっ、数が多すぎる・・・!」
兵士2「泣き言言ってんじゃねぇ!俺達がやらなきゃ町が終わるぞ!」
兵士3「しかし、町の中に数匹侵入してしまった・・・・残念だがそっちまで手が回らん
兵士4「くそ、どうすれば・・・」
魔物「くきゃーーーー!!」
兵士1「ぐわぁ!」
兵士2「おい!兵士1!・・・・く、仲間がやられた」
兵士3「これ以上持ち堪えることができない・・・!」
兵士4「ここまでか・・・」
「あきらめるな!」
兵士234「!」
勇者「俺も参戦する!」
兵士4「あなたは?」
勇者「町の近くを通りかかった勇者だよ!」ダダダッ ズババババッ
魔物の群れ「ぐぎゃぁぁあああ」「ああああ」「ごがががが」「ひぎゃあああ」「ポウッ!!」
兵士3「つ、強い・・・!」
兵士2「見てないで俺達も勇者さまに続けー!!」
兵士達「おぉー!!」
勇者(兵士たちの士気が向上した、あとはこいつらのボスを見つけないといけないが)ズバッ
勇者「まずはテメェ等が先だ!!」ザシュ ズシャ ザンッ
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:43:38.83 ID:J6VVxezp0
町〜中央広場〜
魔法使い「怪我人はこちらにきてください!治療魔法を行います」
女神「みんな〜!教会の中に避難して〜!!」
魔法使い「ふぅ、これで怪我人の治療は終わりました」
女神「お疲れ様、大丈夫?」
魔法使い「ええ、なんとか、魔力をだいぶ使いましたけど・・・」
女神「はい、バナナミルク」スッ
魔法使い「ありがとうございます」
魔法使い「」ゴクゴクゴク
魔法使い「おいしいです!魔力回復しました!」
女神「よかった♪」
魔物「ぴきゃぁーー」
魔法使い「・・・水よ!形を持ってかの者を討て!」
水がツバメのような形になり魔物の胸を貫いた
魔物「きゅああああ」
魔法使い「噴水があるので水魔法が使い放題です♪しかも魔力節約にもなりますし♪」
女神「すごぉい」パチパチ
町民達((可憐だ/////))
そして町民達(男)の心も打ちぬいた
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:45:28.39 ID:J6VVxezp0
町〜北門〜
勇者「シャイニング・ウィザード!」ドカッ!
魔物「ぎゃああああ」ドサッ
勇者「・・・ふぅ、これで大体は終了か」
兵士「魔物、オーガの駆逐が完了しました」
兵士3「これで我々の勝利だ!!」
兵士達「おおおお!!!!」
勇者「ん、終わりか?」
タタタタタタッ
兵士2「デカいのが!デカいのが来た!!」
サイクロプス「ぐおおおおおおおおお!!!!!」ドシーン ドシーン
勇者「な!?こいつは!!」
兵士3「サイクロプスだー!!!」
兵士4「なんでこんなとこにくるんだよ!そんな奴が!!」
サイクロプス「ぐおおおおお!!!!」
サイクロプスは大きな咆哮とともに手に持っていた巨大な石の棍棒を一気に振り下ろした
兵士達「ぎゃああああ!!」
その攻撃により数人の兵士が叩き潰された
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 17:46:18.91 ID:J6VVxezp0
兵士「ひ、ひぃ」
サイクロプス「おおおおおお!!!」
サイクロプスは再び棍棒を振り下ろそうとする
勇者「させるか!!」
勇者の剣がサイクロプスの足に突き刺さる
サイクロプス「おおおああああ!!!!」
勇者「もう一丁!!」
勇者は剣を引き抜き今度はもう片方の足を斬りつけようとする
サイクロプス「があああああああ!!!!」
しかしサイクロプスが矛先を勇者の方に変え棍棒を振りぬいた
地面が大きく砕け、凹んだ
サイクロプス「うおおお!!!!」
勇者「そんな大振りな攻撃!当たらねーよ!!」
勇者はバックステップをしてその攻撃を避けていた
サイクロプス「ぐおおおお!!!!・・・・・?」
棍棒が地面にめり込み抜けない
サイクロプス「えええええええええええ!!!!!」
勇者「隙だらけだぞ!!」
サイクロプスが棍棒を引き抜くのに必死になっている隙に勇者はサイクロプスの体を駆け上がる
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(扇風機ヒャッホイ♪)
[saga]:2012/08/05(日) 17:47:39.11 ID:J6VVxezp0
サイクロプス「おあああ!!?」
手で振り払おうとしてくるがそれを全部避ける、そして
勇者「お前の弱点って、目で合ってるよな?」
サイクロプス「ゔん゙」
勇者「そうか」
勇者は剣に魔力を込める、剣はさらに光を増し夥しいものになる
サイクロプス「あっ」
勇者「一点光閃突き!」
光の剣がサイクロプスの目から頭を貫いた
サイクロプス「が・・・あぁ」
勇者「おっと」シュタッ
サイクロプスが倒れそうになり勇者はすぐにそこから離れた場所に飛び降りた
ズズーン
サイクロプス「 」
兵士3「勝った・・・?」
勇者「これで残存する魔物はいないだろ」
兵士3「・・・ありがとうございます・・・!!!」
勇者「勇者だからな、当然のことだ」
兵士4「勇者さまがあのサイクロプスを倒したぞー!!」
兵士2「我々の勝利だー!!!」
勇者(こっちは終わったけど魔法使いやフィリアは大丈夫なのだろうか、心配だ)
210 :
謝罪と慣れない顔文字
[saga]:2012/08/05(日) 17:54:39.85 ID:J6VVxezp0
この前逃げた罰として明日は先輩の買い物に付き合わされることになりお休みになります(パフェとか奢れとかで)
申し訳ありません
財布が軽くなってしまいます(ノn`*)シクシク・・・
211 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/05(日) 18:25:30.31 ID:r55IO5SIO
あれ?リア充?
許さんぞ…
212 :
財布から諭吉さんが消えることに何の得がある・・・
[saga]:2012/08/05(日) 21:44:19.85 ID:J6VVxezp0
町〜中央広場〜
魔物達「 」
死屍累々
魔法使い「・・・」タイイクズワリ
女神「・・・」オナジク
魔法使い「勇者さまはご無事でしょうか?」
女神「心配だね」
魔法使い「はい・・・」
女神「見に行きたいけど、ここを任されちゃったからね」
魔法使い「行けませんね」
女神・魔法使い「はぁ、心配だよぉ(ですぅ)」
町民達(男)(萌えるわ〜)
黒馬(こいつ等蹴り飛ばしてもいいか?)
白馬(加減しろよな)
黒馬(了解!)ゲシッ
町民(男)「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ・・・・・・・・…!!!」
白馬(加減しろって、10mは飛んだぞ)
黒馬(つい♪)テヘッ
213 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 21:46:05.70 ID:J6VVxezp0
魔法使い「勇者さま、まだ来ませんね」
女神「そうだね」
魔法使い「心配過ぎてお腹が空きました・・・・」クー
女神「私も・・・」キユ―
<お〜い!
女神「あっ♪」
魔法使い「勇者さまぁ♪」
勇者「二人共、無事だったか?」
女神・魔法使い「うん!(はい!)」
勇者「そっか、それはよかった」ホッ
魔法使い「この後はどうするんですか?」
勇者「とりあえず町長のところに行って話を聞かないと」
魔法使い「わかりました、ついて行きます♪」
女神「私もー♪」
町民(男)「なんじゃそらあああああああああ!!!!」
黒馬(うるっさい)ゲシッ
白馬(たーまやー)
214 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 21:46:56.86 ID:J6VVxezp0
町〜町長の家〜
町長にご飯を用意してもらいました♪
女神「〜♪」モグモグ
魔法使い「勇者さまのご飯の方がおいしいですけど、これもおいしいです」モグモグ
町長「ほっほ、気に入ってもらえてよかったわい」
勇者「うん、このマルゲリータはうまい」モグモグ
魔法使い「今度作ってください!」
勇者「ああ、いいよ、じゃあ後で材料でも買いに行くか」
魔法使い「はいっ♪」
女神「私はミルフィーユ食べたーい」
勇者「それも作ってあげるから」
女神「わーい♪」
215 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 21:49:30.02 ID:J6VVxezp0
食後
町長「魔物が町を襲撃してくるようになったのは一月程前くらいか」
町長「最初の襲撃では数が少なかったので簡単に対処ができていたのだが」
町長「最近になってはその数も増え徐々に我々だけでは手に余るようになってしまったわい」
勇者「なるほど」
町長「今日の襲撃の時はありがとうございました、今日の襲撃は我々には対処の仕様がなかった、本当に、ありがとう」ペコリ
勇者「別にいいって、俺、勇者だから、当然ことしたまでです」
町長「なんと、慈悲深い、ついで頼み事も聞いてはもらえんでしょうか?」
勇者「内容による」
町長「しばらくの間この町の護衛をやってもらいたいのです」
勇者「・・・・ちょっと待って、これでも旅の途中だから一つの町に長居することは出来ないんです」
町長「そんな・・・」
勇者「・・・」ウウム ピコーン
216 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 21:50:54.95 ID:J6VVxezp0
勇者「魔法使い、連絡用魔法石って持ってるか?」
魔法使い「持ってますよ〜」
勇者「使わせてもらっていいか?」
魔法使い「ええ、使っちゃってください」スッ
勇者「ありがと・・・・じゃあ」
勇者は魔法石を地面に叩きつけた
魔法石は半分に割れた
女神「えっ?壊しちゃうの?」
魔法使い「あれがあの石の使い方ですよ」
ブゥゥゥン
魔法使い「ほら、割れた魔法石からモニターが出てきたでしょう?」
女神「ホントだぁ」キラキラ
魔法使い「あれに通信したい場所を言えばその場所にいる方と通信を取り合うことができるんですよ」
女神「へぇ〜」
217 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 21:52:03.01 ID:J6VVxezp0
勇者「この時間だから執務室だろうから・・・王都、王の城の執務室だ」
ブゥゥウゥゥゥウゥン ザ・ザザザザザ パァァアアア
大臣『ん?これは連絡用魔法石か?誰からだ?』
勇者「俺です、勇者です」
大臣『おおー、勇者かぁ、元気にやってるか?』
勇者「はい、元気です」
大臣『それならよかった、んで、何の用だ?』
勇者「それはですね・・・あの?王様は?」
大臣『あの野郎はちょっといろいろあって風邪引いてやがる』
大臣『そのせいで俺があいつの分の仕事までやってるわけだ、あのバカに用なら俺が聞いといてやるから、話せ』
勇者「はい、実は―――」
大臣『ほうほう』
218 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/05(日) 21:52:35.09 ID:J6VVxezp0
・・・・・・・五分後
大臣『なるほどな、そっちは今大変な状況であるというわけだ』
勇者「はい、そういうことなので騎士団の派遣をお願いしたいのですが・・・・」
大臣『わかった、今から用意してやるから安心しろ』
勇者「ありがとうございます」
ザザッ
大臣『おっ、もう魔法石の魔力が切れるか、相変わらずはえーなおい』
勇者「通信用の魔石は無駄に魔力を使いますから、仕方ないと思いますよ?」
大臣『まぁそうだけど・・・今度改良するか』
勇者「それでは大臣、これで」
大臣『おう!またな!』
ザザッ プツン
219 :
エアコンにかわりまして扇風機が風を送ります(終了じゃー)
[saga]:2012/08/05(日) 21:54:31.68 ID:J6VVxezp0
勇者「ふぅ・・・・」
町長「ど、どうなるんですか?」
勇者「王都から騎士団が派遣されることになりました、これで一安心ですよ」
町長「それは、よかった・・・」
勇者「後、騎士団が来るまで俺らもこの町に滞在することにします、俺達の宿泊場所を用意してもらえませんか?」
町長「わかりました、それでは教会の隣の民家をお使いください。そこならちゃんときれいにしてありますし、何より三人で泊まれますから」
勇者「・・・・そうですか、それはよかった」
魔法使い「ようやく休めますね」
女神「今日は疲れたもんね」
勇者「・・・そうだね、それじゃあ行こうか」
魔法使い「はい」
女神「うん!」
220 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/08/06(月) 08:33:30.28 ID:4yo+8PP4o
乙
221 :
帰って来れたから1レスだけ投下
[sage]:2012/08/06(月) 23:04:28.82 ID:lIpLE1IZ0
町〜民家〜
勇者「ずいぶんと立派なところだな」
魔法使い「ダ〜イブ!」ボフッ
女神「私もー!」ボフッ
魔法使い「ベッドがふかふかですぅ」
女神「そだねぇ〜」
勇者「おいおい、そのまま寝るなよ?」
女神・魔法使い「zzz」
勇者「って、もう寝ちまったか」
勇者「寝るんだったら毛布をしっかり掛けなきゃだめだろうが」パサッ
魔法使い「・・ハイ・・・スー・・・」
勇者「お前も」パサッ
女神「スー・・ムニャムニャ」
勇者(さて、俺も風呂に入ってさっさと寝るかな)スタスタ
ガチャ パタン
222 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2012/08/07(火) 03:58:20.27 ID:+wEVQ8Fa0
乙
223 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/08/07(火) 07:03:39.75 ID:/OPqv6kwo
乙
224 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/07(火) 20:48:10.74 ID:mo28u68d0
ちょっと時間戻って王都
大臣「騎士団の派遣か」
大臣「う〜ん、誰を送り出すかな〜?」
コンコン
大臣「ん?入れ」
ガチャ
騎士団団長「邪魔するぞ〜」
大臣「おお、お前か、何の用だ?」
団長「特に用はない、ただ暇になったから寄っただけだ」
大臣「ハァ・・・・いいよな、暇ができて」
団長「はははっ、お前はいつも仕事を押し付けられてるから暇なんてあまりできないんだったっけ?」
大臣「そういうこと、冷やかしならお帰りください〜」ヒラヒラ
団長「そう言うなって、友達だろ?」
大臣「ダチだから言うんだよ」
225 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/07(火) 20:55:03.46 ID:mo28u68d0
団長「そらそうか、ははは」
大臣「それで、本当は何の用だ?」キリッ
団長「ただの暇つぶし」キリッ
大臣「おし帰れ、今すぐ帰れ、さっさと帰れ、俺はこの通り忙しい」
書類の山山々<オニイサンタマッテルネー
団長「・・・大臣の仕事って大変なんだな」
大臣「替わるか?」
団長「お断りだ、それにお前に騎士団なんて勤まらないだろうが」
大臣「魔法を使えばちょちょいのちょいだっつーの」
団長「身体能力を上げる魔法を使っても剣術の心得がないから意味ねーぞ」
大臣「うっせ、お前も魔法はからっきしじゃねーか」
団長「身体強化なら極めたぞ?」
大臣「・・・俺は魔法を極めてるしお前より断然頭良いから別にいいもん」
団長「拗ねんなって」
大臣「ふん!・・・・・それより仕事手伝ってくれないか?」
団長「いやだ!」
226 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/07(火) 20:58:29.17 ID:mo28u68d0
大臣「いいから聞けって、これはお前の仕事でもあるんだからさ」
団長「何の話だ?」
大臣「さっきな、とある町が魔物の被害にあってるとかいって救助要請が入ったってわけだ」
大臣「それだからその町まで行く騎士団のメンバーを決めるってことなんだが」
大臣「お前が決めてくれないか?」
団長「そのくらいだったら別にいいぞ?しかしそんなのお前が適当に決めればいいだろうが」
大臣「いや、な、勇者がその町にいるからな」
大臣「もしそのことを知ったらお前ら騎士団全員行きたいとか言い始めそうだからな」
団長「俺も行く!」
大臣「お前はもう決まってるよ、それ以外のメンバーをだな―――」
団長「おお!わかってるな!いつも『王都を離れるんじゃねぇ!!』って怒鳴ってきたのに」
大臣「今回は特例だ、さっさとメンバー決めやがれ」
団長「おう!」
227 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/07(火) 21:00:17.87 ID:mo28u68d0
・・・数分後
団長「決まったぞ!」バンッ
大臣「早いな・・・・どれどれ・・・・」ペラッ
大臣「これじゃあ少なくないか?」
団長「俺がいるから別にいい」フンス
大臣「まあいい、これでメンバーは決定でいいな」
大臣「それじゃあ遠征に行く準備をして来い、そして明日の朝までには出発しろ」
団長「わかった、それじゃ」
ガチャ
団長「ん?」
王「俺抜きで勝手に話を続けるなよ」
大臣「テメーが仕事を俺に押し付けてるからやってやってるだけじゃねーか!!」
王「そんな怒るなよ、牛乳飲むか?」
大臣「いらん!そんで何の用だ!!」
王「暇つぶし」
大臣「なら仕事しろ!!」
王「」ゴクゴクゴク プハッ
大臣「おい!」
228 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/07(火) 21:02:15.56 ID:mo28u68d0
王「ところで団長、お前勇者の所に行くんだよな?」
団長「ああ、そうだが?」
大臣「聞けよ!!」
王「それならこれを渡しといてくれないか」スッ
団長「これって?・・・これってお前、この国の宝剣じゃねーか、いいのか?あいつに渡しても」
大臣「何勝手に持ち出してんだ!!」
王「かまわん、渡しておいてくれ」
大臣「おい!!」
団長「でもこれって」
王「頼む」
団長「・・・わかった、渡しておくわ」
王「すまんな、雑用を押し付けて」
大臣「お前いつも俺に雑用押し付けてるよな」
団長「気にすんな、それじゃあ俺は明日の準備をしてくるから、じゃあな」スタスタ ガチャ スタスタ
王「おう、行って来い」
大臣「・・・」
229 :
短いが終了 私用で今度大阪に行くことになった
[saga]:2012/08/07(火) 21:04:04.01 ID:mo28u68d0
王「さて、仕事捗ってるか?」
大臣「ぶん殴るぞ!!ていうか殴らせろ!!」
王「そんな怒るなって、冗談だろ?冗談」
大臣「・・・・・・・・ふぅ!」
王「イッたか?」
大臣「ちげぇよ!!・・・・・んで、なんであの剣を勇者に渡すんだ?俺の許可も取らずに」
王「・・・」
大臣「説明をしやがれ」
王「・・・」
大臣「・・・・あの話か?」
王「・・・・ああ」
大臣「・・なら仕方ねえか、許可してやる」
王「すまんな」
大臣「謝んなよ、気持ちわりぃ」
王「ひどい言い草だな」
大臣「そう言われたくなかったら仕事しやがれ」
王「・・・・じゃあ後は任せた、さらば!」
大臣「おい!!」
230 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/08/07(火) 21:51:06.40 ID:xX+wUIjOo
勇者騎士団にモテすぎだろ
231 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/08/08(水) 13:15:29.04 ID:csvbZ7oio
乙
232 :
それはなぜかはまだ答えられない
[saga]:2012/08/08(水) 22:39:57.06 ID:yotPX6xY0
翌朝〜町〜民家〜 滞在一日目
勇者「今日の朝はホットケーキのフルーツ和えだ」
女神・魔法使い「わーい♪」
勇者「ここにいる分の食料は全部町長さんに用意してもらってるから町長に感謝するんだぞ?」
魔法使い「はい♪」
女神「ありがとね、町長さん♪」
勇者「本人がいないところで行っても意味がないぞ・・・」
女神「思いは届くよ!」
勇者「そっか?」
勇者「それより冷めない内に早く食べなさい」
魔法使い「もう頂いてまふ」モグモグ
女神「あっ、もう半分ない!?い、いただきます!」
勇者「急いで食ったらまた喉詰まらすぞ?」
女神「んぐー!」
勇者「ほれ見ろ、ほらバナナ牛乳だ」
そのころ町長は・・・
町長「はっくしゅん!」
風邪をひきました
233 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:40:41.48 ID:yotPX6xY0
勇者「朝食も食べ終わったことだしこの町の散策にでも行くか」
魔法使い「いいですね」
女神「散策って言ってもどこに行くの?」
勇者「どこに行くって、とりあえずこの町の全体を回ってみてこの町について把握しておこうと思ってる」
魔法使い「そうですね、そうしておかないといざ襲われたってときに対応できませんものね」
女神「空飛んでもいい?」
勇者「だめ」
女神「それじゃあ疲れちゃうよぉ」
勇者「そんときは抱っこでもしてやるから」
女神「ならいいや」
勇者「それじゃあ行くか」
234 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:41:54.50 ID:yotPX6xY0
街中〜北門通り〜
ここは魔物などの死骸などがいまだに転がっている
勇者「さすがにここは荒れているな」
魔法使い「戦いの爪痕が強く残っていますね」
女神「ゆう君はここで戦ってたんだね」
勇者「そうだよ」
235 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:48:12.50 ID:yotPX6xY0
街中〜正門近く〜
勇者「ここは特に被害は出ていないみたいだな」
魔法使い「そうみたいですね」クー
魔法使い「あっ!」
魔法使い「お腹空きました!」
勇者「もうそんな時間か?」
魔法使い「はい!」
勇者「そしたら近くのお店でご飯を食べようか」
魔法使い「はい!」
魔法使いがお腹が空いたと言う時間は朝は7時、昼は12時、おやつの時間、そして夜は七時である
236 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:48:43.93 ID:yotPX6xY0
街中〜中央広場〜
魔法使い「私達はここで頑張りました!」
女神「ました!」
勇者「よく頑張ってくれたな、おかげで被害は少ないみたいだ」ナデナデ
女神・魔法使い「えへへ〜♥」
237 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:51:50.21 ID:yotPX6xY0
町〜民家前〜
勇者「これでこの町の散策も終了だな」
魔法使い「さすがn街中を練り歩くと疲れますね」
勇者「そんなに広い町じゃないからそこまで疲れていないだろ」
魔法使い「まあそうですね」
女神「・・・・」ジー
勇者「どうしたんだ?教会のことを見つめて・・・・あっ」
魔法使い「教会に行けばフィリアちゃんについてわかることがあるかもしれませんね」
勇者「とにかく行ってみるか」
女神「うん」
魔法使い「私はお家で待っています」
勇者「なんでだ?」
魔法使い「歩くの疲れましたから!」
勇者「・・・・」
238 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:53:00.30 ID:yotPX6xY0
教会〜中〜
勇者「どうだ?何か思い出せそうか?」
女神「・・・・全然」
女神(でも、なんだかすごく懐かしい気がする)
神父「おやおや、お客様ですか、どうしかいたしました?」
勇者「いや、なんでm」
女神「ここで祀られてるのってどんな神様なの!?」
神父「どんな神様って、長い事神父やってたけどそんな質問を受けたのは初めてだなぁ」
女神「教えて!」
勇者「お、おい、フィリア、落ち着けって」
神父「ん?御嬢さん、名前はフィリアっていうのかね?」
女神「えっ?う、うん」
神父「ほうほう、まさか名前が一緒だとは思わなかったよ」
勇者「それはどういうことですか?」
神父「ほっほ、いやな、ここで祀られている神様というのはな、御嬢さんとちょうどおんなじ名前だったんだよ」
勇者「!?」
239 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:53:59.56 ID:yotPX6xY0
神父「いや〜、御嬢さんも女神様と似て美しいわい」
女神「似てる?見たことがあるの?私の事?」
神父「?なんのことじゃ?」
女神「あ、いや」
勇者「彼女に似ているって女神像と比べて、ですか?」
神父「そうだが?実際に神様に見ることなんぞできるはずがなかろうて」
勇者「それはそうか」
女神像
女神(似てるかなー?)ジー
神父「・・・久しぶりのお客さんはずいぶんと面白い方たちだのう、わしゃあうれしいわい」
勇者「久しぶりというと?」
神父「いやの、実はなこの教会はもう潰れているんじゃよ」
女神「えっ!?」
240 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:55:57.18 ID:yotPX6xY0
神父「もう何年前になるかのう・・・・・?」
勇者「?」
神父「はて?年を取ったせいか何も思い出せないわい」
勇者「それじゃあ、あなたはなんでここに」
神父「儂はこの教会の神父での、週に何回かはここの手入れにくるんじゃよ」
勇者「それで、こんなに中は綺麗だったのか」
神父「ほっほ、きちんと掃除をしておるでの、今日もそのために来たのじゃが、そしたらお前らさん等が来ておったというわけじゃよ」
神父「まあ、ゆっくりしていくといい、そうしたら女神様も喜ぶでの」
勇者「わかりました」
神父「ほっほ、それではの」ガチャ バタン
241 :
今日は涼しいから最高
[saga]:2012/08/08(水) 22:56:38.71 ID:yotPX6xY0
女神像
女神「う〜ん?」ジー
勇者「フィリア?」
女神「ゆう君何〜?」ジー
勇者「何してんの?」
女神「じっくり見てるの」ジー
勇者「そ、そう」
女神像
女神「ねえゆう君?」
勇者「何?」
女神「私と似てる?」
女神像
勇者「う〜ん、どうだろ?」
242 :
今日は終了
[saga]:2012/08/08(水) 22:58:15.21 ID:yotPX6xY0
民家〜中〜
魔法使い「あ〜、おかえりなさい、なにかわかりましたか?」
勇者「ただいま、・・・いやなにも」
女神「でも信仰されてたのは私みたいだったよ?」
魔法使い「そうなんですか!?それなら」
勇者「けど、今は潰れているみたいでさ、他に何もわかることはなかったんだよ」
魔法使い「そうですか・・・」
女神「そんなことよりお腹すいた!」
勇者「・・・そうだな、夕食にするか!」
魔法使い「はい!」
女神「何を作るの?」
勇者「今日はデミグラスハンバーグだ!」
女神・魔法使い「わーい♪」
町での一日目終了
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/08/09(木) 08:23:18.35 ID:0aAp4M4So
乙
244 :
勇者の朝は早い(1レスだけです)
[saga]:2012/08/09(木) 22:34:03.28 ID:Mbk8G6BN0
二日目早朝
勇者「・・・・」クールクール
人が三人くらい入りそう鍋「グツグツグツ」
勇者「ちょっと味見っと」チョビ
勇者「・・・・・この量になると味の調節が難しいな」ウーン
勇者「とりあえず豚肉の量を増やしてと、あとはにんにくも入れてみよう」トントントン ボトト
鍋「グツグツ」
勇者「あと辛みが少し足りないからコリアンダーを足そう」パッパ
鍋「グツグツ♪」
勇者「味見」チョビ
勇者「・・・・これなら平気だな!」
勇者「あとは少し煮込んで半日寝かせれば完成だ」
鍋「グツグツグツ」
勇者「・・・・」
鍋「グツグツ・・・・モウイインジャナイ?」
勇者「・・・OKだ」ピッ
勇者「さて、朝食の準備でもするかな」サカナデイイカナ?
朝
女神「ごちそうさま!」
魔法使い「ごちそうさまです!」
勇者「お粗末様♪」カチャカチャ
245 :
少ないけど毎日投下はしようと思っている
[saga]:2012/08/09(木) 22:50:47.37 ID:Mbk8G6BN0
昼 昼食後
女神はお昼寝中
勇者「・・・・」
魔法使い「・・・」
勇者「魔物、来ないな」
魔法使い「来ない方が平和でいいじゃないですか」
勇者「まあそうだけどさ、これなら俺達ここになくても平気じゃないのか?て思うんだよね」
魔法使い「それはそうですそれだとこの町の安全の保障ができませんよ?」
勇者「・・・・そうだった」
魔法使い「こうして空いた時間があるのならば鍛錬でもして時間を潰しましょうよ」
勇者「そうだな・・・魔法の鍛錬でもするかな」
魔法使い「指導いたしましょうか?」
勇者「頼むよ」
魔法使い「わかりました♪では身体強化魔法でも―――」
・・・そうしている内に夜は訪れた・・・
246 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/10(金) 21:51:54.42 ID:oOBhAJ0c0
夜
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
兵士2「魔物共が来たぞー!!」
兵士4「戦闘準備―!!」
兵士達「「「はっ!」」」
兵士3「町に一匹もいれるなー!!かならず護りきるぞー!!」
兵士達「「「おおおお!!!」」」
兵士「報告!魔物の勢力はおよそ千、我々ではとても太刀打ちできません!」
兵士2「なっ!?」
兵士「そして巨大な魔物が十体ほど」
ゴーレム×10「」ズズーン
兵士「状況は・・・絶望的です」
兵士4「・・・・・だからどうした」
兵士「えっ?」
兵士4「太刀打ちできなかろうが我らにはこの町を守るという使命がある!どうしても守り抜くぞ!!」
兵士達「「「おおおおお!!!」」」
勇者(士気は高いな)
魔法使い「フィリアちゃんは置いて行っちゃうのですか?」
勇者「ああ、戦いになると危ないからな、連れてはいけないんだ」
勇者「・・・援護、頼むぞ」
魔法使い「はい!」
247 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/10(金) 21:54:29.57 ID:oOBhAJ0c0
魔物の数はおよそ千
それに対して兵士の数はたった百
圧倒的な戦力差があった
勝利を望めない絶望的な戦いである
そして
北門前〜町の外〜
魔物の群れ「ぎゃぎゃぎゃ」
ゴーレム「」ズーンズーン
兵士4「ま、魔物の数が、多過ぎる・・・・!」
ゴーレム「ニンゲン、ツブス」ズーン
兵士4「うぎゃ」ベチャ
兵士3「4!!!おのれ!!」ガキン
ゴーレム「」キン
兵士3「け、剣が折れた・・・・!?」
ゴーレム「オマエモ、ツブス」ゴゴゴ
兵士3「ひ、ひぃ、ぎゃあ」ブシャア
248 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/10(金) 21:59:58.33 ID:oOBhAJ0c0
ゴーレム「ツギハ・・・?」
勇者「お前が斬られる番だよ!」スラン
ゴ ー レ ム「!?」
ズズーン!!
兵士3「 」グチャグチャ
勇者「・・・間に合わなかったか」
魔法使い「勇者さま!この町に兵士は、もう」
勇者「全滅か・・・・くそ!」
魔物「ひゃひゃひゃ」
勇者「うるさい!」ザシュ
魔物「うきょ」ズシャア
勇者「くそっ、息つく暇もない」
魔法使い「どうすれば」
ゴーレム2「オマエツブス」
勇者「クッ」スラン
ゴ ー レ ム 2「 」ズズーン
魔物「きょええええ!!」
勇者「クッ」ズパァ
魔物「キョ・・・・」ドシャ
勇者「魔物が多すぎる・・・・!」
魔法使い「か、囲まれました・・・!」
魔物の群れ「「「ひっひっひっひ」」」
ゴーレム×5「オマエラツブス」ズズーン
249 :
VIPにかわりましてNIPPER()
[saga]:2012/08/10(金) 22:29:28.52 ID:oOBhAJ0c0
勇者「くっ!」
勇者「斬っても斬っても減らない!」
魔法使い「爆炎よ!!」ボワァァァァ!!!
魔物の群れ「ぎゃああああ!!!」
魔物の群れは魔法使いの炎によって焼かれたがすぐまた他の魔物の群れが勇者達を囲んだ
魔法使い「ハァ・・ハァ・・今のでハァ魔力が切れました」
勇者「俺もだ・・・・」
剣から光が消えていった
魔物の群れ「ニンゲン ウマソウ」
魔物の群れがジリジリと勇者達を追いつめる
ゴーレム「ツブス」ゴゴゴ
ゴーレムが右手を伸ばし潰しにかかってくる
勇者「やられるかよ!!」ガキン
それを持っていた刀で弾くも刀が根元から折れてしまった
勇者「くそっ、これじゃあもう」
魔法使い「ど、どうすれば」ワタワタ
魔物「げっげっげ、イタダキマース」
数匹の魔物が勇者を食おうと飛び掛かってくる
勇者「くっ(この程度なら避けられるが、避けたら魔法使いに・・・!)」
魔法使い「勇者さまぁ!!!」
勇者(俺が死んだらみんな悲しんでくれるかな?)
勇者は諦めたかのように目を閉じた
その瞬間、肉の裂けるような音が響いた
250 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/10(金) 23:17:43.65 ID:pVv2H0XDO
乙乙
そしてもげろww
251 :
謝罪とこの話のちょっとした設定
[saga]:2012/08/12(日) 20:47:05.70 ID:FPoou0cp0
昨日は投下出来ず申し訳ありません
一旦区切りということでちょっとした設定を書かせていただきます
王都―設定1―
世界の中心と言われる程栄えている国
数年前に王の手によって繁栄されたものである
その前は戦乱に溢れる世の中であったが四人の英雄によって戦乱の世は終結した
その四人の内一人は王に、一人はそれを支えるために部下に
一人はそれを守るため騎士団に、一人はそれを愛するためにお嫁さんに
それぞれが国とお互いを支え合っている
騎士団―設定1―
正式名称は王都直属騎士団である
騎士団は誰でも入れる訳ではなく強さを認められた者しか入れない
故に数は少なく人数は100人程である
しかしそれでも十分に強い(一国をたった数時間で滅ぼすことも可能)
騎士1人=兵士百人分の強さ
ちなみに団長は別次元クラス
252 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)251のレス消したい
[saga]:2012/08/13(月) 00:14:45.59 ID:cWgAOOYC0
痛い
血が止まらない
動けない
意識が遠のいていく
勇者は地面に広がった自分の血を眺めながらそう思った
魔法使い「死なないでよぉ!死んじゃいやぁあ!!」
仲間が泣いて叫んでいる
・・・・ごめん、もう、逝くわ、本当に、ごめん
――――――――
燃えつきてしまうくらいに弱く細い命の灯
消えてなくなりそうになるその時
温かい光に包まれ癒されていく
死んじゃだめ
意識もないはずなのにそんな言葉が聞こえた気がする
生きて・・・・・・・・・・・ゆう君
そして二言目を聞いた後はもう、何も聞こえなくなって周りが暗く包まれた
253 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/13(月) 15:58:28.94 ID:cWgAOOYC0
―――――――――――
「・・・・・・・」
「・・・・・?」
「・・・俺は死んだのか」
「世界を救うはず勇者がこんな所であっけなく死んじまうなんてなぁ・・・」
「ずいぶんと情けない話だよな、これ・・・」
「本当に、だめだな、俺は・・・・」
「・・・・はぁ」
「それにしても、ここはどこなんだ?真っ暗で周りが一切見えないし」
「まさか地獄だったりして」
「・・・・もしかしてホントに地獄なのか?」
「マジかよ・・・・」
落ち込んでいたら突然視界を遮っていたものが消えた
「おっ?」
眼前に広がったのはどこかの城の大広間のように見える
「・・・・・どこだ?ここ?まるで王都にある城と同じような内装をしてるけど」キョロ
少し周囲を見渡してみる
本当に似ている、まるで王都の城を内装から何まで全部コピーしたかのようだった
(ここは王都のなのだろうか?そしたらなんで俺がここにいるんだ?)
頭の中が疑問で溢れる
ここが本当に王都なのか、なぜ死んだはずの自分がここにいるか、わからなかった
「ここが王都なら王様もいるはずだよな」
さっきまで城の内装の方ばかりに気を取られており玉座に座っている者が何者かを確認していなかった
王都であれば自分を勇者にした尊大だが若く有能な王がいるはずだが
「誰だあの人?王様なのか?」
周りには何人かの兵士がおり玉座には仰々しい恰好をしたおっさんが座っていた
そのことにより疑問の一つは解けたわけだが
「ということは、ここどこだ?」
「俺、死んだんじゃなかったっけ?」
一番の疑問が残った
254 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/13(月) 16:15:15.43 ID:cWgAOOYC0
「一体どーゆーことなんだー?」
自分が死んだか死んでないかがよくわからず思考が混乱する
その混乱している中一人の人間が目の前と横切った
しかしその顔はよく見えなかった、というよりなぜかぼやけていた
(なんで顔がよく見えねぇな)
「(まあいいか)なあそこの人、ここは一体どこなんだ?」
しかしその質問は帰ってこずその男は玉座の方へ行ってしまった
「無視しなくてもいいじゃないかよ」
少し声を大きくして愚痴を言ってみるがその男は振り向くこともしなかった
(俺の事が見えてないのか?やっぱり俺って死んでるのか?)
気になって近くにいた兵士に触れてみた
兵士「・・・」
しかし触れられず透けてしまった
「・・・・・俺は今、幽霊ってことなのね」
事実を知って少し凹んだ
そうしているとその男は玉座の前に立ちそして片膝を床につけ頭を下げた
255 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/13(月) 16:24:25.79 ID:cWgAOOYC0
「?・・・・・黙ってみてるか」
しばらく様子を見ることにした、すると
王(?)「貴殿に魔王討伐の使命を受けるにより勇者の称号を賜わす」
「!?」
(どういうことだよ、それ)
勇者(?)「はっ!」
王(?)「世界の命運は貴殿にかかっておる、頼んだぞ」
勇者(?)「はっ!かならずやその使命を果たします!たとえ、この命に変えても」
王(?)「では言って来い!勇者よ!!」
(・・・俺が死んだことによって次の勇者だ選ばれたってことか)
そう思っていると男は振り向いてこちらを向いて目の前まで迫りそして止まった
(なんだ?俺の事が見えてるのか?)
しかしそれは違うようだった
勇者(?)「・・・」
男は立ち止まっている、まるで時間が停止したかのように
256 :
VIPにかわりましてNIPPER(扇風機)
[saga]:2012/08/13(月) 16:32:29.76 ID:cWgAOOYC0
「?」
そのことに疑問を思い周りを見渡してみる
王(?)「・・・」
兵士「・・・」
どうやらおなじように止まっているようだ
「本当にどうなってるんだよ」
状況を飲み込めないまま数分が経った
しかし状況はかわらずにいる
「どうすりゃあいいんだよ、俺は」
そんな状況から苛立ちが募り目の前にいる男を顔を叩いてみた
パシン
「!?」
触れることができた、が動かないままだ
(なんでこいつだけに触れるんだ?いや、もしかしたら奴も?)
そう考えていると目の前の男の靄のような物が取れていった
(?)
さっきまではっきり見えていなかった顔が見えることからその様子をじっくりと見ていた
そうして靄がはがれていくにつれて勇者の頭には疑問が溢れた
「なっ!?」
勇者(?)「・・・」
「な、なんで」
勇者(?)「・・・」
「どうして・・・」
勇者(?)「・・・」
「どうして俺と同じ顔してんだよ、お前」
勇者「・・・」
まるど鏡を見ているようだ
それほど、ありえないほどに似ていたのだ
257 :
VIPにかわりましてNIPPER(終了)
[saga]:2012/08/13(月) 16:49:24.00 ID:cWgAOOYC0
ありえないことから頭の中はパニックに陥る
あまりにも似ていた、まるで自分が二人いるみたいだ
「誰なんだよお前は!!」
勇者『・・・』
「答えろ!」
勇者『・・・』
そうしていると自分の体が光のような物に包まれていく
徐々に意識が薄れていく
自分が消えていく
「くっ、成仏の時間ってことかよ!」
勇者『・・・』
消えていく中彼は落ち着いた口調で言った
「・・・・なあ」
「お前は・・・・本当に俺なのかよ」
聞こえるはずの無い質問をしてみる
勇者『・・・』
当然答えは帰ってこない
「聞・・こえ・・るはずな・・・い・・か・・・・・」
勇者『・・・・』
勇者『・・・・そうだよ』
消えていく最中、聞こえるはずの無い言葉に返事したように見えた
しかしその言葉聞く前に彼はそこから消えた
258 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/08/14(火) 10:11:41.63 ID:ZXwFnLA/0
乙!
続きが気になる。
259 :
投下するペースを下げて申し訳ない
[saga]:2012/08/16(木) 02:23:59.43 ID:qTk7Rg5n0
――――
町―どこかの病室―
勇者「・・・・」パチッ
勇者(・・・・あれ?俺、生きてる?)
勇者(ここはどこだ?病室?)
勇者(はは、なんとか生き残れたんだな、俺は)
勇者(そしたら、さっきのはなんだったんだ?夢・・・なのか?)
勇者(・・・なんだがあの光景がなつかしくも思えた気もするが・・・・・なぜだ?)
勇者(まあ、いいかそんなこと)ムクリ
勇者「・・・・?」
勇者(痛みがない?)
団長「おっ、やっと起きたか」
勇者「えっ?」
団長「よっ!」
勇者「た、隊長!?」
団長「久しぶりだな」
260 :
VIPにかわりましてNIPPER(青春18きっぷ)
[saga]:2012/08/16(木) 02:34:54.56 ID:qTk7Rg5n0
勇者「なんで隊長がここに?!」
団長「なんでって、弟子兼弟に会いにくるのに理由なんていらないだろうが」
勇者「隊長が理由もなく王都出ちゃだめでしょうが!」
団長「なんだよ冷たいなー、兄ちゃん悲しいぞー」
勇者「騎士団皆兄弟って言う隊長の作ったルールですか・・・」
団長「そうだ!というよりもお前の事は本当の弟のように思ってもいるだがな」
勇者「隊長・・・」
団長「ということで俺の事は隊長と呼ばずにお兄ちゃん、もしくは兄貴と呼べ!」
勇者「それで隊長はどうしてここにいるんですか?」
団長「一番下の弟が冷たいんですけど誰か相談に乗ってもらっても・・・・」シクシク
勇者「隊長」
団長「はいはい、わかったよ」
団長「この前騎士団に派遣要請出されたからそれで来たんだよ」
勇者「隊長が?」
団長「何かおかしい事でもあるか?」
勇者「いえ。それで隊長が派遣に出されるなんて思いもしませんでしたから」
団長「まあ、そうだな・・・それより傷の具合はどうだ?」
勇者「傷?」
団長「昨日魔物に腹ぶち抜かれていただろうが、平気なのか?」
勇者「・・・そうでした」
団長「そうでした、って、痛みは感じないのか?」
勇者「今のところは」
団長「どういうことだ?」
261 :
VIPにかわりましてNIPPER(青春18きっぷ)
[saga]:2012/08/16(木) 02:42:30.31 ID:qTk7Rg5n0
勇者「確かに自分も貫かれたって感覚があったんですけど、さっき起きたときも痛みを感じなくて」
団長「おいおい、そんなのありえんだろうが、普通腹貫かれたら死ぬぐらいなのにそれを痛みも感じないってどういうことだよ」
勇者「そう言われても」
勇者は服をめくり自分の腹部を見てみる
団長「どうだ?」
勇者「・・・傷がありません」
団長「なっ!!?」
団長(ここにいる医療術師は優秀ってことなのか?しかしあの傷を・・・)
団長(まるで賢者・・・じゃなかった、大臣並みだな)
団長「傷跡は?」
勇者「傷跡もないです」
団長(どういうことだ?再生魔術を使っても傷痕は残るというのに)
団長(さすがにそれはおかしいな)
団長「ちょっと見せてみろ」
勇者「はい」
262 :
夜にまた来る
[saga]:2012/08/16(木) 02:56:52.77 ID:qTk7Rg5n0
勇者は上半身裸になった
団長「・・・傷がないな」
勇者「本当に魔物に腹を貫かれたのでしょうか?」
団長「どうだろうな、俺が見たときは腹にぽっかりと大きな穴が開いていてそこから血が止めどなく溢れていたんだが」
勇者「マジですか!?」
団長「マジだ、あの時は正直もうだめかと思ったんだぞ、泣きそうになったんだぞ」
勇者「そうなんですか・・・・」
団長(普通なら治るような傷ではなかったんだが・・・・)
団長(やっぱりこいつが勇者であるからなのだろうか・・・・)
団長「だがまあ、治ったことだし、よしとするか!」
勇者「・・・そうですね」
勇者「そういえば昨日の魔物達は?」
団長「俺が全て土に返した」
勇者「えっ?」
団長「あいつらは俺の大切な弟子兼弟を死の淵まで追いやった奴らだからな、徹底的に切り刻んでやった」
勇者「・・・そうですか」
勇者(やっぱ隊長半端ねぇ、あれだけの魔物をたった一人で倒すなんて)
団長「それより、女の子に心配かけさせるようじゃあまだまだお前も半人前だな」
団長「ひ・・ゴホン魔法使いちゃんなんかずっと泣いてたんだからな」
263 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/16(木) 19:46:45.71 ID:xL/mMY+IO
ひ
って・・・
264 :
再開じゃー
[saga]:2012/08/16(木) 20:05:08.45 ID:qTk7Rg5n0
勇者「魔法使いは無事なんですね!!」
団長「ああ、傷一つ付いていない」
勇者「よかった・・・」
団長「人の心配する前に自分の心配をしろ」ポカッ
勇者「イテッ」
勇者「痛いっす」サスサス
団長「愛の鞭だ、ありがたく受け取れ」
勇者「愛の鞭っていうなら少しは威力を弱めてくださいよ」
団長「それは不可能だな」
ダダダッ
団長「おっと、もう起きたか」
勇者「起きたって?」
団長「・・もう少しでここに来るから二人でゆっくり話し合えよ」
ガラッ
勇者「あ・・・行っちゃった」
ガラッ
魔法使い「勇者さま!!」
勇者「ん?おう」
魔法使い(い、生きていてくれたんだ)
魔法使い(よかった、本当によかった・・・・!)グスッ
勇者「お前が無事でよかったよ」
魔法使い「・・・・・・!」
魔法使い「ばかっ!」
勇者「えっ?」
265 :
大阪までの新幹線代高くて泣ける
[saga]:2012/08/16(木) 20:09:45.84 ID:qTk7Rg5n0
魔法使い「目の前で死にそうになっておいてそれでも人の事を心配して・・・・」フルフル
魔法使い「あなたはこんなに人に心配掛けさせているというのに・・・!」
勇者「・・・・・・」
魔法使い「ばかっ!大ばかっ!!絶大ばかっ!!」ポカポカポカ
勇者「と言われても・・・」
魔法使い「・・・」ギュッ
勇者「・・・!」
魔法使い「本当に、本当に心配したんだからぁ・・・グスッ」
勇者「魔法使い・・・」
魔法使い「死んじゃったかとおもったんだからぁ・・・・」ポロポロ
勇者「・・・・ごめん」
魔法使い「ばかぁ・・・グスッ」
勇者「不安にさせてごめん」ギュッ
魔法使い「ほんとぉですよぉ・・・ヒック・・・グスツ」
魔法使い「うぇぇぇぇぇん」ポロポロ
勇者「本当にごめん」
魔法使い「うぅ・・・グスッ・・・・スン」
魔法使い「グスッ・・・・ゆるしませんから」
魔法使い「勝手に死んでしまいそうな人なんて許しませんから」
266 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青春18きっぷ)
[saga]:2012/08/16(木) 20:29:09.06 ID:qTk7Rg5n0
勇者「・・・」
魔法使い「・・・・どうしても」
魔法使い「どうしても許してほしいなら誓ってください」
勇者「どういう誓いだ?」
魔法使い「絶対に死なないと、私の事を置いてどこにも行かないと、誓ってください」
勇者「え?」
魔法使い「そうしなくては許しません」
勇者「・・・・わかった、誓うよ」
勇者「俺はこれからどんな目にあっても死なないし決してお前を一人にはしない」
勇者「そしてどんなことがあろうとお前の事は絶対に守り抜いてみせる」
勇者「絶対に、だ」
魔法使い「勇者さま・・・」
勇者「これで、許してくれるか?」
魔法使い「・・・・はい」
勇者「よかった」ホッ
魔法使い「ただし」ギュウ
勇者「お、おう」
魔法使い「約束を反故したら許しませんよ」
魔法使い「わかりましたか?!」
勇者「は、はい」
魔法使い「ならいいです♪」ムギュウ
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青春18きっぷ)
[saga]:2012/08/16(木) 20:55:32.25 ID:qTk7Rg5n0
天井裏
団長(青春してるなぁ)ニヨニヨ
勇者「」ナデナデ
魔法使い(大好きです勇者さま♥)ギュウー
団長(そろそろ降りてもいいかな)
シュタ
団長「それより、お前等いつまで抱き合ってるんだ?」
勇者「あっ、隊長、今までどこに」
魔法使い「〜♪」スリスリ
団長「・・・・」ニタァ
勇者「?」
団長「お熱いですなぁ〜」ニヨニヨ
魔法使い「〜♥」スリスリ
団長「姫ちゃんも勇者にベタ惚れだなぁ〜」ニヤニヤ
勇者「えっ?」
魔法使い「!?」
団長(おっと、やべ)
団長「お前はいつまで裸でいるつもりなんだ?いい加減風邪ひくぞ?」
勇者「いやいや、今の姫ちゃんって?」
魔法使い「」キッ
団長「そ、その子がまるでどこかの国のお姫様のようにきれいでかわいいからそう言っただけだ!気にするな!」
勇者「・・・そうなんですか?」
団長「ああ」
勇者「まあ確かにかわいいですけど」
魔法使い「/////」
団長「だろ!」
団長「それよりお前はシャワーを浴びて着替えてこい、傷もないから平気だろう」
勇者「はい、じゃあそうします」パッ
魔法使い「あっ」シュン
団長「浴室ならこの部屋出て右側にあるから」
勇者「わかりましたー」スタスタ
団長「着替えもそこに置いてあるからー」
勇者「はーい」
ガラッ カチャン
魔法使い「・・・ムー」
団長「勇者と離れて寂しいのかな〜?魔法使いちゃんは〜」ニヨニヨ
魔法使い「別に〜」ムスー
268 :
VIPにかわりましてNIPPER(眠い)
[saga]:2012/08/16(木) 21:45:27.65 ID:qTk7Rg5n0
団長「そう拗ねんなって、昨日気絶させたことまだ怒ってんのか?」
魔法使い「・・・・」ムスー
団長「あれは仕方ないだろうが、目の前で勇者の腹を貫かれて死にそうになっているのを見て発狂寸前まで陥ってたんだからさ」
魔法使い「それはそうですが・・・」
団長「それに、あのまま魔力がないのに回復魔法を使い続けてたら死ぬところでもあったんだからさ」
魔法使い「それは、だって・・・・」
団長「失いたくないもののためにすべてを投げ出しても何も残らないんだぞ?」
魔法使い「・・・・はい」
団長「そこの点をよく理解して」
団長「ちゃんと反省しなさい」
魔法使い「・・・はい、わかりました」
団長「よろしい」
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/17(金) 09:48:14.69 ID:kazgxHwIO
乙
270 :
報告
[saga]:2012/08/17(金) 20:56:42.99 ID:6tcUvtiH0
明日から21日ぐらいまで投下出来ないとおもう
もしかしたら大阪のネットカフェで投下するかもしれないけど
271 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/23(木) 00:03:13.34 ID:7ouyvscDO
もう23日だよぅ…
272 :
遅くなて申し訳ない、今帰ったところですごく眠いのだ
[saga]:2012/08/23(木) 22:00:49.77 ID:r10nG7Ni0
ガラッ
団長「ん?」
医療魔術師「おや、あなたは」
団長「おお、先生」
医師「・・・・・申し訳ありません。彼を助けることはできませんでした」
団長「? 何言ってんだ」
魔法使い「どういうことです?」
医師「何って、私は彼の事を死なせてしまったんですよ!」
団長「生きてるぞ、普通に」
医師「えっ?」
魔法使い「ぴんぴんしてますよ」
医師「へっ?」
医師「噓・・・でしょ?」
団長「いやいやホントだって」
医師「しかし―――」
勇者「さっぱりしましたー」
医師「え!?」
団長「おう、早かったな」
勇者「はい、あんまり汚れてなかったんで軽くにしました」
魔法使い「髪の毛がまだ濡れてますよ?」
勇者「わかった」ゴシゴシ
医師「・・・・・」ポカーン
団長「なっ」
医師「・・・・し、信じられないな、あの状態から」
団長「けど、現実がこうなんだよ」ニッ
273 :
ごめんなさい、寝ます、ごめんなさい
[saga]:2012/08/23(木) 22:08:51.78 ID:r10nG7Ni0
勇者「結構髪伸びたなー、切ろうかな」
魔法使い「勇者さまは長い方が似合ってると思いますよ?」
勇者「そうか?ならこのままでいいか」
魔法使い「ええ♪」
医師「・・・・・どう考えてもこの回復はおかしいと思うが、彼が助かったからそれでいいとしよう」
団長「そうだな、ありがとな先生、あいつの命を救ってくれて」
医師「私に感謝する必要はない、私が治療を行ったときには彼はもう手遅れだったんだ」
団長「・・・・!」
医師「もう助かりようもない状態から助かるなんて普通ではありえないことだ」
団長「ちょっと待て、勇者の傷はあんたが塞いだんだよな?」
医師「ああ、そうだが、ひどい傷痕が残っていると思うが」
団長「!」
医師「さすがにあの傷を治療するには無理があったのでな、無茶をすればすぐに傷口が開いてしまう」
団長「そうか」
団長(どういうことだ?勇者の腹は完璧に無傷の状態だぞ)
団長(それはこの医者がやったんじゃないのかよ)
医師「傷口を塞いだ後、彼は亡くなったんだが、現に今生きている」
医師「神に感謝しなければな」
団長(どういうことだよ、それ)
274 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/23(木) 22:14:17.72 ID:ZPUS6q8mo
おやすみ、乙!
275 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/08/24(金) 08:35:19.96 ID:gTuGvYAYo
乙
276 :
最初の方見たけど書き直したくなるなこれ
[saga]:2012/08/25(土) 00:47:41.77 ID:fM2abPYn0
医師「それでは私はこれで」
団長「あ、ああ」
団長「・・・・・」
勇者「そろそろ民家の方に戻るか」
魔法使い「そうですね」
団長「・・・・・・」
団長(おかしい)
団長(一度死んだ人間はどうしたって生き返ることはない、絶対にだ)
団長(それなのに勇者は生き返った、何事もなかったかのように)
団長(そんなことありえるはずがない、できたとしても人間のできることではない)
団長(あの医者は手遅れだったと言ったがそれは本当なのだろうか)
団長(もし本当だったら・・・)
勇者「たいちょー」
団長「・・・」
勇者「隊長!」
団長「ん?なんだ?」
勇者「さっきから何度も呼んでたんですけど」
団長「あ、ああ、すまない、少し考え事をしていた。それで、用件はなんだ?」
勇者「そろそろ民家に戻るって話ですよ、聞いてなかったんですか?」
団長「・・・・聞いてなかった、すまん」
勇者「ったく、これだから隊長は…まあいいや、それじゃあ行きましょう」
団長「わかった」
団長(・・・勇者は・・・本当に神によって助けられたとでもいうのかよ)
277 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[saga]:2012/08/25(土) 01:08:13.37 ID:fM2abPYn0
―――――――昨日
王都
王「今頃、団長は勇者のいる町に着いているだろうか」
大臣「たぶんな」カリカリ
王「あいつの足は馬よりも速いからな」
大臣「どうせ部下は置いてかれてるだろうなwww」
王「そうだなwww」
―――――ッ
王「!」
王「・・・・」
大臣「?」
大臣「どうした?急に黙り込んで」
王「・・・・いや、なんでもない」
大臣「そうか?」
王「・・・体調が悪くなったから後は頼む」
大臣「え、あ、おい!また仕事押し付ける気か!?」
王「・・・・すまん」
ガチャ バタン
大臣「・・・・大丈夫かあいつ」
大臣「・・・」
大臣「仕方ねぇ、やっといてやるか」チラッ
書類の山「やあ」
大臣「 」
大臣「・・・・」フルフル
大臣「ほとんどやってねぇじゃねーかぁぁぁああ!!!!」
王の自室
王「・・・・」
王「・・・・勇者」
王「ぐっ・・・ごふっ!」ポタポタ
王「う、ぐっ・・・・・・はっはぁ・・はぁ」ズキズキ
王「ふ、ふう・・・・」
王「勇者・・・お前が死んだせいで時間が減っちまったじゃねぇかよ・・・」
王「・・・・もう一月も耐えられそうにないな」
王「・・・・くそっ」
王「さっさ女神に生き返らせてもらって俺を殺せるくらいまで強くなりやがれよな・・・」
王「勇者よ・・・・ぐっ」
王「うっ、ぐう・・・」ドサッ
278 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[saga]:2012/08/25(土) 01:29:37.76 ID:fM2abPYn0
――――今
民家
勇者「ただいまー」
魔法使い「ただいまですー」
団長「邪魔するぞー」
シーン
勇者「あれ?フィリアはまだ起きてないのか?」
団長「もう1人仲間がいるのか?」
勇者「はい、そうですけど」
団長「・・・?」キョロキョロ
勇者「?」
団長「それにしたらどうも人の気配を感じないが」
勇者「えっ」
団長「この家の中にいるのは俺らだけで他に誰もいないぞ」
勇者「それって―――」
魔法使い「勇者さま!」
勇者「どうした?」
魔法使い「フィリアちゃんがいません!」
勇者「なに!?」
団長「な、言っただろ」
勇者「言ってる場合ですか!…寝室にもいなかったのか!?」
魔法使い「はい、どうやら家の中にはいないようです」
勇者(もしかして魔物に)
団長「それはないだろうな」
勇者「!?心の中を!?」
279 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/25(土) 08:37:02.79 ID:u1Wq+BQ/o
フィリアちゃん!(;゚д゚)
280 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[sage saga]:2012/08/25(土) 21:24:51.25 ID:fM2abPYn0
団長「読んでねぇよ、たぶんそう考えると思っただけだ」
勇者「それじゃあなんでそれはないって・・・?」
団長「だってそうだろうが、第一にこの家は荒らされていない、魔物が来たらこの家は半壊してるぞ」
勇者「はあ」
団長「それにだ、魔物はこの町の北門前で全て食い止めてたんだ、こんな町のど真ん中まで入って来れる訳ないだろ」
勇者「・・・そうですね」
団長「・・・その子は昨日お前が戦いに出たときここに置いてきたのか?」
勇者「はい、眠らせたままにしておきました」
団長「そうか…仲間なのになんで戦いに連れて行かなかった」
勇者「そ、それは」
団長「戦えないのか、そいつは」
勇者「・・・はい」
団長「じゃあなんで仲間として引き連れている、戦えないやつはお前の旅に必要ないだろう」
勇者「それは・・・」
団長「・・・・」
団長「ま、いっか」
勇者「え?」
団長「戦えようが戦えまいが仲間は仲間だろ、さっさと探して来い、馬鹿弟子!」
勇者「は、はい!」
ガチャ バタン
団長「・・・・」
団長「カレーでも食って待ってるかな」
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/25(土) 21:39:45.86 ID:TyCzEBxDO
・・・カレーだと!
282 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/25(土) 21:52:48.86 ID:ib4AfUN9o
キレンジャーだったのか!
283 :
なぜそこまでカレーに注目する
[sage saga]:2012/08/26(日) 19:51:56.58 ID:gvotLlqW0
魔法使い「探知魔法・・・・探知開始・・・周囲100m以内の魔力を探知します・・・・」
魔法使い「・・・・・結果・・・発見できず」
魔法使い「・・・・だめです、見つかりません」
勇者「そうか」
魔法使い「私はもっと範囲を拡大させて探します」
勇者「わかった、俺は町中を駆け回って探してみる」
魔法使い「お願いします・・・・探知開始・・・・周囲500m以内の・・・」
勇者「フィリアー!!」
勇者「だめだ、見つからない!」
勇者「一体どこに行ったっていうんだよ」
神父「ん?」
勇者「あなたは」
神父「ほっほっほ、そんなに慌ててどうしたんだ?若いの」
勇者「あ、えっと今は」
神父「誰か探しておるんかの?」
勇者「は、はい、どこにいったかがわからなくて・・・」
神父「ほう、だったらまずはがむしゃらに探すでなくどこに行ったかよく考えて探すんでの」
勇者「どこに行ったか・・・ですか?」
神父「そうじゃ、さすればすぐに見つかるでの」
勇者「・・・・!」
勇者「ありがとうございます!」ダッ
神父「まったく慌ただしい奴だのう」
神父「・・・・痴話喧嘩でもしたんかのう?」
神父「若いってのはいいのぅ」
284 :
火器溜めてくるっさ
[sage]:2012/08/26(日) 22:17:33.48 ID:1MFroK4e0
二日程更新できなくなるのだ 本当にすまないと思っている
285 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/26(日) 22:34:20.18 ID:wxyu4DfDO
なっ…!
残念だが仕方ない乙
286 :
VIPにかわりましてNIPPER(再開)
[ saga]:2012/08/29(水) 20:31:38.97 ID:uhf5ELfJ0
勇者(もしフィリアが行くとしたら)
勇者(そこしかないだろ!)
勇者「教会!」
勇者「はぁ・・・はぁ・・・」
教会の前に着いた
勇者「思い当たるとしたらここしかねぇよな」
勇者「ここに居てくれよ・・・・フィリア・・・!」
祈る様に言う
それもそうだろう
もしここに居なければもう探しようがないのだから
勇者「・・・」
教会の扉を開ける
勇者「・・・!」
そうして勇者の目に飛び込んできたのは・・・
勇者「おいおい・・・」
とても見覚えのある人物が
勇者「冗談だろ・・・」
倒れていたからだ
勇者「フィリア!!!!」
女神「」
彼は倒れているフィリアに駆け寄っていった
287 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 20:36:22.87 ID:uhf5ELfJ0
『
288 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 20:42:45.23 ID:uhf5ELfJ0
勇者「」
ズチャア ドサッ
勇者の腹から魔物の腕が引き抜かれ勇者は力無く倒れた
魔法使い「 」
その光景を見た魔法使いはただ目を見開いて見ている事しか出来なかった
魔物「ツギハオマエ」
魔物γ「オトココロス、オンナ苗床、ソレ命令」
勇者の方から魔法使いのほうに目線を向け言った
魔物達は再び円を作ってゆっくり魔法使いに迫っていく
魔法使い「 」
魔法使いは状況を理解出来ずにいた
勇者「」
目の前で勇者が殺された
最愛の人が、何年も思い続けた大切な人が
目の前で
殺された
魔法使い「 」ポロポロ
大きく見開かれたその瞳から涙が零れ出す
その涙が勇者の顔を濡らす
魔物「げっげっげ――――!」
魔物γ「何者――――」
?「てめぇらは生きて帰さねぇ、絶対な!!!!」
勇者「」
魔法使い「・・・・・」ギュウ
魔法使いは勇者の身体をそっと自分の胸に抱きかかえた
勇者の身体は冷たくなっていく
魔法使い「勇者さまぁ・・・」ポロポロ
消え入りそうな声で勇者に呼びかける
289 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 21:06:36.06 ID:uhf5ELfJ0
勇者「」
返事は帰ってこない
魔法使い「起きてよぉ・・・」
勇者「」
反応もない
魔法使い「いやぁ、死んじゃいやぁ・・・・」
抱きしめる手の力を強くする
勇者の血が自分の服にべっとり付いた
しかしそんなことは全く気にならなかった
魔法使い「なんで、なんで・・・・」
魔法使い「なんで私を1人にするんですかぁ」ポロポロ
涙は止めどなく溢れる
好きな人が、大好きな人が、最愛の人が
勇者「」
死んだ
魔法使い「嫌だよ・・・こんなのやだよ」
魔法使い「お願いだから・・・目を覚ましてよ・・・勇者さまぁ・・・」
勇者「」
勇者は死んでいる
魔法使い「・・・イヤ」
魔法使い「嫌ああああああああああああ」
戦場の真ん中で悲痛な叫びが響いた
290 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 21:17:39.22 ID:uhf5ELfJ0
おいてかないで、私を一人にしないで
お願い、お願いだから・・・
どうかわたしを1人にしないでよ・・・・
死なないでよぉ・・・・・ゆうしゃぁ・・・・・・
291 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 21:30:01.27 ID:uhf5ELfJ0
・・・・・・・・・・・
魔物「ごがぁああああああああああ!!!」
団長「失せろ!!!」
「 」
団長「これで魔物は全て倒したが・・・・くそっ、全部倒すのに時間食った」
勇者「 」
魔法使い「・・・・」
団長「勇者!!!」
魔法使い「・・・・・・」
団長「!?なんでここに?!」
魔法使い「・・・・・・」
団長「・・・君がなぜここにいるかは問わない、だから早く勇者を渡してくれ」
魔法使いは勇者を自分の胸元に抱き寄せ泣いている
魔法使い「・・・・」
団長「早く!!」
魔法使い「・・・・・・・・死ぬ、勇者さまが、死ぬ・・・・いや。そんなのいや」
魔法使いは魔力が底を尽きているのにも関わらず回復魔法を勇者にかけ続けている
しかし限界を超えてまで魔法を使っているせいで耳と鼻から血が流れている
団長「なっ!?」
魔法使い「勇者さまが死んじゃう、勇者さまが死ぬ、勇者さまが・・・・・・・いや、いやぁあああああ」
意識が朦朧としているのかこちらの声が聞こえてないみたいだ
このまま魔法を使い続ければ魔法使いも危ない
団長「・・・・・すまん」
魔法使い「うっ」ドサッ
団長は魔法使いを気絶させた
そして気絶した魔法使いと勇者を背負って急いで町の医療施設まで走った
292 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 21:31:46.46 ID:uhf5ELfJ0
・・・・・・・
勇者「」
団長「くそっ、久しぶりに会ったと思ったら死にかけてやがって・・・」
団長「どんなドッキリだよ!ふざけんなよ」
団長「笑えねぇんだよ!!」
団長「お前が死ねば悲しむ人は多いんだからな!!」
団長「絶対に死ぬんじゃねえぞ!!勇者!!!」
293 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 21:44:43.56 ID:uhf5ELfJ0
・・・・・・・・
魔術医療施設
医療魔術師「なんてひどい怪我を、それに・・・・これでは」
団長「どうかこいつを頼む!」
医師「・・・・・正直これを直すのは私には不可能だ」
団長「・・・・クッ」
医師「だが、できるだけやってみよう」
団長「!」
団長「よろしく頼む!!」
医師「ああ」
294 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 21:47:24.07 ID:uhf5ELfJ0
・・・・・・・・
集中医療室
勇者「」
医師「・・・・・・やはり無理だったか」
助手「・・・・残念です」
医師「傷はなんとか塞いだが、命の方が持たなかったということか」
医師「いや、この傷を受けた時点ですでに手遅れということか」
助手「彼はこの町を救うために必死に戦っていたと聞きます」
医師「そうか」
勇者「」
医師「私がもっと魔術の腕が高かったなら、助けられたものの・・・」
助手「先生!怪我人が次々と運ばれてきます!」
医師「・・・・・ああ、今いくよ、ただその前に彼を病室に移しておいてくれ」
助手「わかりました」
医師「ここまで連れてきた彼にはまだ伝えておかないでくれ、全てが終わった後私が説明する」
助手「わかりました」
勇者「」
医師「・・・・助けてやれなくてすまない、君は必死にこの町を守ってくれたというのに」
医師「私には君の命を救うことができなかった」
医師「本当にすまない・・・」
助手「先生!早く!!」
医師「・・・・わかった、今行く」
295 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 21:48:50.95 ID:uhf5ELfJ0
―――――
女神「!」バッ
女神「なに・・・いまの・・・夢?」
女神「夢・・・・だよね」
そう思って周りを見渡してみる
女神「いない・・・?」
隣のベッドで寝ているはずの魔法使いがいないことに気づく
女神「どこに行ったの?」
ベッドから起き上がり家の中を探し回る
しかし勇者も魔法使いもそこにはいなかった
女神「なんで・・・なんで誰もいないの」
先ほど見た夢と重なる
もしかしたらさっき見たのは夢ではなくて・・・・
女神「・・・いや・・・・そんなの嫌ぁ!」
そう言って何も履かず家の外へ飛び出した
296 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 22:45:31.88 ID:uhf5ELfJ0
静かだった
まるで何もない、誰もいない
しばらく歩いて周りを確認するけど誰もいないし静かだ
ただただ地面の冷たさが足を襲うだけである
神父「おや?一昨日の御嬢さんかい」
女神「・・・・にゃっ!」ピョン
突然後ろから話しかけられた
誰もいないと思っていたフィリアは驚いて空を飛んでしまった
神父「・・・・・」
女神「あっ」
急いで着地をする
神父「・・・・」
女神(怪しまれてないかな?)
神父「・・・やはりそうか」ニヤ
女神「!?」ゾクッ
彼は何かを呟いた
はっきりは聞こえなかったが
ただ、その時の神父の顔はとても歪んでいるように見えた
寒気を感じる
297 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 22:49:31.37 ID:uhf5ELfJ0
神父「ずいぶん長い間飛んでいたの〜、それも魔法かい?」ニコリ
女神「は、はい、空気の魔法を・・・・(こういえば多少は誤魔化せるってマホちゃんが言ってたし)」
神父「そうかい、それはすごいことだねぇ」
女神(それにこの人なんか怖い・・・)
神父「そういえば他のお仲間さん達はどうしたのかなぁ?」
女神「そ、それは」
神父「もしかしたら死んじゃうんじゃないかなぁ?」
女神「!」
神父「そうしたら早く教会で助かるようお祈りしなきゃねぇ?」
女神「・・・・!」
フィリアはそれを聞いて急いで教会に走った
神父「ほっほっほっほ」
女神(ゆうくん!待っててね!)
298 :
VIPにかわりましてNIPPER( )
[ saga]:2012/08/29(水) 22:53:44.33 ID:uhf5ELfJ0
神父「・・・・・」
神父「・・・・・行ったか」
神父「これで何度目だァ?女神」
神父「ひっひっひっひ、またあの男を生き返らせるのわァ」
神父「それほどまでにあの男が好きかァ?女神ィ」
神父「あーあ、笑える」
神父「お前のせいでそいつは何度も死を体験できるんだからなァ!」
神父「まぁ何度生き返ろうと」
神父「どうせ最後には死ぬのになァ!!」
神父「ひゃひゃひゃひゃひゃwwwww」
神父「・・・・・・」
神父「さて、と」
299 :
VIPにかわりましてNIPPER(終了)
[ saga]:2012/08/29(水) 22:56:35.18 ID:uhf5ELfJ0
教会
女神「・・・・・」
女神「自分の像に向かってお祈りするっていうのもなんか変だよね」
女神「けど、ゆうくんのためになるなら」
女神「なんだってやってみせる!」
天を崇めるような恰好をして言う
女神「だから、ゆう君
死んじゃだめ
生きて・・・ゆう君 」
女神の身体は光に包まれる
神父「」ニタァ
――――ッ
それから程無くして女神は倒れた
300 :
報告
[ saga]:2012/08/29(水) 23:03:06.51 ID:uhf5ELfJ0
学校のせいで投下のペースが落ちそうです
すんません、マジすんません
学校崩れろ!!
301 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/29(水) 23:35:38.23 ID:jfDYN/nMo
勉強大事
ssも大事w
302 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/30(木) 07:55:00.78 ID:yAcHqbe7o
バカとブスこそ東大へ行け!
303 :
遅くなりすぎました、再開です
[saga]:2012/09/05(水) 21:53:22.27 ID:ZDRybg680
』
304 :
支援
[ !orz_res]:2012/09/05(水) 22:31:00.61 ID:z7v4MySBo
支援
305 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/05(水) 22:34:00.47 ID:ZDRybg680
倒れている彼女に駆け寄る
勇者「フィリア・・・・!」
女神「スー・・・」
勇者「へっ?」
女神「スー・・・・」
フィリアは女神像の前でただ静かに眠っているだけだった
怪我もしていないようだ
女神「スー・・・」
勇者「・・・・はぁ〜」
思わずため息が出る
心配して探しに来たのにただ教会で眠っているなんて・・・
勇者「心配かけさせやがって、バカ」
勇者は女神を抱きかかえる
女神「スー・・・」
勇者「みんなの所に帰ろう、な」
勇者「・・・」
勇者が出口に向かおうと振り返るとある人物が入り口を塞ぐように立っていた
神父「・・・」
306 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 22:34:46.24 ID:FVI+ldFZo
「
307 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/05(水) 22:39:06.23 ID:ZDRybg680
神父「おやおや、どうやら仲間さんは見つかったようだね」
勇者「・・・」
勇者「神父?なぜここに」
神父「なぜここにって、そりゃあここは儂の教会だからのう」
勇者「それはそうでしたね」
神父「よかったのう、本当に」
勇者「ええ」
勇者「ところで神父さん」
神父「なんじゃ?」
勇者「あなたは何者ですか?」
神父「何者? ほっほ、おもしろいことを聞くんじゃのう」
神父「決まっておるじゃろうが、この教会の神父じゃよ」
勇者「・・・そうですか、それじゃあ」
勇者「昨日より魔翌力の量が格段に多いのは気のせいなんでしょうかね」
神父「・・・・・」
勇者「もう一度聞く、お前は誰だ」
神父「・・・・クク」
神父「くはははははは」
308 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 22:40:21.17 ID:FVI+ldFZo
」
309 :
光の契約なのになんでイーモバイルになるんだ?
[saga]:2012/09/05(水) 22:41:13.31 ID:ZDRybg680
勇者「・・・」
神父「うっかりしてたよ〜、魔力を隠すのを忘れてたよ〜」
神父「強くなって浮かれてたよ〜」
神父「まったく気付いてたならさっさと行ってよね〜、この老いぼれの姿あんまり好きじゃないんだから」
勇者「老いぼれの姿?」
神父「そそ、早速変身するからね〜」
神父「覗くなよ!?」
勇者「爺がそんなこと言っても気持ち悪いだけだぞ」
神父「・・・・フ」
神父「シャランラー!」
勇者「おお」
若神父「どや〜」
勇者「なかなかの好青年だな」
若神父「美男子と言ってくれたまえ!」
勇者「自分で言うなよ・・・」
若神父「ふっ、どうせ君には敵わないよ〜だ」
勇者「褒めるなって」
若神父「イラッ」
若神父「・・・まあいいや、それよりさ」
勇者「なんだ?」
若神父「なんでボクの魔力が跳ね上がったか知りたくない?」
勇者「ああ」
若神父「いいよ〜それはね〜」
若神父「奪ったんだよ、魔力及び生命力をね」ニタァ
勇者「!?」ゾクッ
勇者(殺気が!!)ジリ
若神父「どうしたんだい?構えちゃってさ〜」
310 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 22:41:56.08 ID:FVI+ldFZo
「
311 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/05(水) 22:42:13.74 ID:ZDRybg680
勇者「殺気を向けといて言う台詞か?それは」
若神父「あははは〜それもそうだね〜」
若神父「それじゃ〜誰から奪ったと思う〜?」
勇者「・・・・さぁ」
若神父「わからないよね〜、それじゃあ誰だかいうよ〜?」
若神父「それはね〜」
若神父「今、君が抱きかかえている彼女」
若神父「つまり女神ちゃんから奪い取ったんだよ」
勇者「なっ!?」
若神父「彼女が君を生き返らせるためにこの教会でお祈りをしていたんだよ」
若神父「んでもってそのときに頂いたって訳だよ」
勇者「生き返らせる?」
若神父「あら?知らなかったの?」
勇者「俺は現にこうして生きているぞ」
若神父「おいおい、昨日君は殺されたじゃないか――
ボクが送り込んだ魔物に腹を貫かれてね」
勇者「ッ!」
312 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 22:43:05.13 ID:FVI+ldFZo
」
313 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/05(水) 22:46:34.01 ID:ZDRybg680
若神父「つまり君は一度死んでるって訳だ」
若神父「それを彼女が生き返らせたってこと」
若神父「わかった?」
勇者「・・・」ギリ
若神父「彼女には感謝しないとね〜」ニタァ
勇者「・・・」
若神父「大丈夫、儀式中の彼女の身体には指一本触れてないからさ(触れられなかったんだよね、なぜか)」
若神父「でもまぁ〜すごいよね、彼女の力、おかげですごく強化されたよ、ボク自身がね」
勇者「・・・お前、殺すぞ」
若神父「怖いなぁ、そんなに睨まないでよwww」
若神父「それに力を奪ったっていっても半分くらいしか盗ってないから平気平気」
若神父「ただまぁ目を覚ますことはないと思うけどね〜」
若神父「あひゃひゃひゃひゃひゃは」
勇者「・・・どうすれば貴様からフィリアは目を覚ます」
若神父「あははっははははははは」
314 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 22:47:11.29 ID:FVI+ldFZo
「
315 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/05(水) 22:47:57.17 ID:ZDRybg680
勇者「いいから答えろ!!」
若神父「え〜?それはね〜」
若神父「ボクを殺すだけ」
若神父「簡単だろ〜?」
若神父「まぁ、いまの君は武器を持ってないし彼女を背負った状態」
若神父「それに君はまだまだ弱いからね〜」
若神父「まぁ無理だよねぇwwww」
勇者「ぐっ」
若神父「君は無力だねぇ〜wwww」
若神父「だから、そんな無力な君を嬲り殺してあげる♪」
そういって神父は魔力を手に添える
その魔力を中心に風が集まってきている
若神父「風の力でズタズタに引き裂かれるなんていいんじゃないかなっ」
纏った風を一気に放とうとしている
若神父「ばいば〜い」
ズシャア
勇者「!」
若神父「・・・・えっ?」
団長「おい小僧、テメェ人の弟子に何してんだ?」
316 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 22:48:29.49 ID:FVI+ldFZo
」
317 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/05(水) 23:24:50.48 ID:ZDRybg680
若/神/父「ぶった斬っておいて・・・そんな・・・・こと聞きます?・・・・普通・・・・」
ベチャ
団長「ふん、それもそうだな」
勇者「隊長!」
団長「おう、今回は無事だったか?」
勇者「はい!それよりなんで隊長がここに?」
団長「・・・お前が作ったカレー、一人で食うのもなんか寂しいからな、様子を見に来たんだ」
勇者「隊長・・・」
勇者「あれは部隊のみんなのために作ったものだから食べちゃだめですよ」
団長「そうなの?」
勇者「ええ」
勇者「隊長が来てくれたおかげであいつは死にました、これでフィリアが無事に――!!」ゾクッ
勇者「(殺気が消えてない)隊長!!」
団長「なんだ?」
勇者「あいつまだ生きてます!」
団長「生きてる?冗談だろ?さすがに胴体綺麗に二つに分かれたのに生きてるわけ――」
『しかしこれが生きてるんだよなー』
318 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 23:25:38.71 ID:FVI+ldFZo
「
319 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/05(水) 23:28:42.76 ID:ZDRybg680
勇者「声が!どこから」
『まったく〜いきなり斬りかかってくるなんてひどいじゃないのさ、おかげでその身体がダメになっちゃったじゃないか〜』
勇者「身体を失ったってことか」
『そゆこと〜、今のボクは魔力体なんだよね〜』
団長「・・・・俺が斬ったあの身体に憑依していたのか」
『そうだよ〜ボクの魔力を使ってちょちょいとねぇ〜』
団長「・・・」
『悔やまなくてもいいんだよ〜?どうせ死んでたんだし』
『その死体もボクの養分に変わったんだしねwww』
団長「・・・お前むかつくな」
『そんなに誉めんなよ〜♪照れんだろ〜///』
団長「本体出せ、斬り刻んでやる」
320 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 23:30:12.79 ID:FVI+ldFZo
」
321 :
支援ありがとうございます、今日は終了です
[saga]:2012/09/05(水) 23:34:24.63 ID:ZDRybg680
『無理無理〜だってボクの本体ここにいないし』
『それに君がいくら本体のボクを切り刻んでも決して死ぬことはないしね』
『あ、もしかしたら君なら殺せるかもねっ、ボクのこと』
勇者「・・・」
『だけどまだまだ弱いしみたいだしあの剣もないみたいだからやっぱり無理かな〜?』
勇者「いずれにせよお前を殺す、フィリアのためにもな」
『あっはは〜♪まあ頑張ってね〜』
『とりあえず北の町を抜けた先の古城で待ってるから、早く御出でね〜』
『ばいば〜い』
『あはははっはははははっははははは』
勇者「消えた・・・」
団長「・・・チッ」
団長「あいつ本当に魔物なのかよ、憑依することのできる魔物なんて聞いたこともないぞ」
団長「次にあった時はぶっ殺してやる」
団長「とりあえず一旦あの家に戻るぞ」
勇者「・・・はい」
322 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/05(水) 23:36:43.12 ID:FVI+ldFZo
「
323 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/06(木) 23:02:07.29 ID:xqfFAA04o
乙!
てか何してんだ中部
324 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/07(金) 03:18:03.23 ID:NJGP9XWmP
乙
>>323
支援だよ
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345896803/249-263
325 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/07(金) 08:28:34.03 ID:tDWgJUY/o
こんなに邪魔な支援は初めて見ました
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/07(金) 15:45:14.81 ID:OrfRWFQ+0
連投できないってつらいです、支援してくれる人に感謝です
遅くなったり連投できなくなったりして申し訳ありません
土日のどちらかに投下します
正直このスレだけで終われるかがわからないです
327 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/07(金) 20:39:21.26 ID:ezB38caSo
終われなければj次スレをたてたらいいじゃない
>>324
なるほど、連投規制回避支援だったのか
328 :
再開します、遅くなりました
[sage]:2012/09/10(月) 00:56:16.54 ID:MNO7fTo/0
民家
魔法使い「・・・・」
勇者「というわけなんだ」
魔法使い「そうなんですか・・・・・」
団長「つまりあの男を殺せていればその子は無事に目を覚ますことができてたのか」
勇者「はい」
団長「・・・すまんな、あの場で俺がしっかりあいつを殺せていればその子は・・・」
女神「スー・・」
勇者「いえ、隊長が来てくれなければ俺とフィリアはあのままあの男に殺されていました」
勇者「それに原因は俺が昨日・・・」
団長「・・・・」
魔法使い「勇者さま・・・・」
勇者「ごめん・・・・フィリア・・・・」
女神「スー・・・」
団長「・・・・・」
団長「どうせお前は全部自分のせいだと思って気負っているだろうけどな」
団長「お前だけが背負うことはねぇ、もっと周りを頼っていいんだ」
勇者「けど・・・」
団長「いくら勇者といったって俺にとってお前は二十手前の子供だ」
団長「そんなお前がなんでも自分でやろうとしても限界があるだろう」
勇者「・・・はい」
団長「だったら頼れ、俺でもいい、魔法使いでもいい、王の奴でも大臣でもいい、お前にはたくさんの仲間が付いている、そのことを忘れるな」
団長「わかったな?」ニコッ
勇者「はい!」
329 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 01:13:57.09 ID:ozxBBziQP
支援いる?
330 :
お願いします
[saga]:2012/09/10(月) 01:16:33.66 ID:MNO7fTo/0
団長「それで、お前は今すぐにでも古城へ行くんだろう」
勇者「はい、そのつもりですけど」
団長「それ、俺も一緒に行くから」
勇者「え?」
団長「お前はまだ弱いからな、付いて行ってやるよ」
勇者「で、でも」
団長「いいんだよ、気にするな、どうせ大臣の奴も何も言ってこねーよ」
勇者「しかし」
団長「気にするなって、もう少しすればここに騎士団の奴らが来るからここの守りも完璧だ」
団長「と言うことで決定だな」
勇者「勝手すぎるでしょう・・・・」
団長「頼れと言ったろ?」
勇者「そうですけど・・・・」
団長「となると・・・・」
勇者「フィリアは連れて行けませんし・・・・・」
女神「スー・・・むにゃむにゃ」
団長「そしたら魔法使いちゃんとフィリアちゃんはここで待機だな」
魔法使い「な!?」
勇者「そうですね」
魔法使い「え!?」
魔法使い「ど、どうしてですか!私は平気ですよ!?」
331 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 01:16:55.13 ID:ozxBBziQP
332 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/10(月) 01:18:49.94 ID:MNO7fTo/0
勇者「確かにそうだけど、君にはここでフィリアと一緒にいてほしいんだ」
団長「この状態のその子を誰かが見てやらなければいけないからな」
団長「ずっと眠っている状態であるならだれに襲われてもおかしくないからな」
団長「もちろん騎士団の誰かに警護させるが、もしその子が起きたときは・・・」
勇者「知らない人だからね、戸惑うと思う」
勇者「だから、俺か魔法使いのどちらかは絶対に傍にいてあげないといけないから」
勇者「あの男は絶対俺の手で倒さなければいけないんだ」
勇者「それだから、俺はここには残れないから」
勇者「・・・だから、頼む」
魔法使い「・・・わかりました、そしたら私はフィリアちゃんと一緒にここで待っていますから」
魔法使い「けど、なるべく早く帰ってきてくださいね」
勇者「あぁ、あの男を倒してすぐに帰ってくる、約束だ」
魔法使い「はい、約束です」
団長「と言っても、騎士団の連中が来るまでは出発もできないからな」
勇者「・・・・」ガクッ
333 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 01:19:26.68 ID:ozxBBziQP
334 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/10(月) 01:21:06.11 ID:MNO7fTo/0
団長「どうした?」
勇者「・・・・そういえば隊長一人突っ走って来たんでしたっけ?」
団長「そうだぞ?」
勇者「他は?」
団長「向かって来ていると思うが、馬の脚では後半日はかかるだろう」
魔法使い「・・・・馬よりも足速いってどういうことですか・・・・」
勇者「隊長は人間を遥かに超越しているからね、100m一秒くらいじゃないかな?」
魔法使い「・・・ありえない」
団長「確か100mは0.75秒ぐらいだな」
勇者「ちなみに俺は4秒くらいかな?隊長と比べると遅いけどね」
魔法使い「・・・・十分人間の域を超えてますよ、勇者さまも」
団長「騎士団のみんなは大体そうだ」
勇者「その速さで何時間も走るのは無理だけどね」
魔法使い「ははは・・・」
魔法使い(どんなところなんですか、騎士団って・・・・)
335 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 01:21:31.31 ID:ozxBBziQP
336 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/10(月) 01:33:29.43 ID:MNO7fTo/0
団長「・・・おいおい、いくらなんでもこのカレー多過ぎないか?鍋の大きさなんて俺とお前が入っても全然平気なぐらいだぞ」
団長「大きすぎて全体に火が回りにくいから温めるのにも時間がかかるし・・・・(そのせいでカレー食えなかった・・・)」
団長「とにかく多いんだ!」
勇者「騎士団のみんなの分ですからね、そのくらい用意しないとあっという間になくなってしまうし」
団長「・・・・それもそうだな」
団長「っと、こっちできたぞ」
勇者「こっちもできました」
団長「それじゃあこれをそれに和えて、と」
勇者「完成ですね」
魔法使い「冷やし中華も乙ですね」モグモグ
勇者「時間かからないからね」
団長「もっと手の込んだ飯を食いたいぞ、俺は」
勇者「それはまた今度」
団長「ぐぬぬ」モグモグ
337 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 01:34:16.79 ID:ozxBBziQP
338 :
リアルタイムで書くと時間かかる
[saga]:2012/09/10(月) 01:50:56.57 ID:MNO7fTo/0
魔法使い「満腹です〜♪」
団長「飯も食い終わったことだし、腹ごなしに少し動くか」
勇者「そうですね」
団長「二人なんだし久しぶりに手合せでもするか?」
勇者「いいですね、負けませんよ?」
団長「ふっ、軽くもんでやるよ」
団長「真剣でいいな?」チャキ
勇者「はい・・・・・あっ」
団長「どうした?」
勇者「そういえば自分が使ってた剣、昨日の戦いで折れちゃって・・・・」
団長「ないのか、ならばこれを使え」
勇者「おっと」ガチャ
勇者はなんだか手になじみのある剣を受け取った
勇者「これは?」
団長「王からお前にだとよ、国宝級の物だから大事に扱えよ」
勇者「な!?」
勇者はうっかり剣を落とした
団長「落とすな!」
勇者「いや、だって、ねえ?」
団長「慌てる気持ちもよくわかる、だがその剣はこれからはお前の相棒だ、大切に扱ってやれ」
勇者「はい・・・・ところで」
団長「なんだ?」
勇者「やっぱり木刀でやりません?」
団長「・・・・・・はぁ、いいぞ」
勇者「おし、それでは」
団長「行くぞ!」
勇者・団長「はぁああああ!!!!」
その刹那、二つの木刀が激しくぶつかり合い火花を上げた
339 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 01:51:58.23 ID:ozxBBziQP
340 :
今日は終了
[saga]:2012/09/10(月) 02:10:34.49 ID:MNO7fTo/0
三分後
勇者「せいやっ」
団長「甘い!」
勇者「木刀が折れた!?」
団長「終まいだ!!」
勇者「うわあああ!!!」
バキッ!
団長「ふぅ」
勇者「うぅ・・・」ボロッ
勇者「ちくしょう、また負けた・・・・・」
団長「これで俺の100戦100勝0負けだな」
勇者「記念すべき100戦目には勝ちたかったのに・・・・」
団長「そう簡単に勝てると思うなよ?」
勇者「はい・・・」
団長「しかし、王都に居た時より数段と強くなってるな!」
勇者「戦い続きだったんで・・・・」
団長「そうなのか、まぁ強くなれたから良しとしろ」
勇者「はい・・・」
団長「さて、と」
団長「これから俺と旅に出る期間お前を鍛えてやるから、それ相応の覚悟はしとけよ」
勇者「は〜い」
団長「言っておくが優しくはしないからな」
勇者「は〜い・・・・」
その後数時間特訓は続いた
341 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 02:11:17.81 ID:ozxBBziQP
乙
おやすみ
342 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 02:22:28.81 ID:MNO7fTo/0
次は水曜か木曜の午後九時以降になります
支援ありがとうございました
おやすみなさい
久しぶりに会った友人に「彼女出来」ていった瞬間ものすごいキレてました
343 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 06:18:00.04 ID:NEGJPc2IO
乙
たかが恋人ぐらいできれるなwwww
344 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/09/10(月) 07:40:55.45 ID:WIanI77co
>>342
もげろ
345 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/10(月) 08:01:56.45 ID:3J7JaSqIO
>>342
友人にできたのか書き手にできたのか
友人と書き手の性別はどうなのか
によって反応の成否が別れるんじゃなかろうか。
346 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/12(水) 01:20:24.81 ID:8DZ3OoBh0
1だけど、言っておくが俺に彼女はいないぞ
>>342
の時は質問のそれだったていうことです
ついでに友人は彼女に振られたばかりで傷心中だったとのこと、キレて飛び掛かってきたのもそのせいだと
後ろから見て笑っていた男友が後に語ってくれた
その発言と返り討ちにしたことについては心の隅で反省しているつもりだ!
無駄レスすまん、また夜に
おやすみなさい
347 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/12(水) 02:25:16.95 ID:KC2T2k8DO
乙
おやすみ
348 :
再開するにょろ
[saga]:2012/09/12(水) 23:27:33.95 ID:8DZ3OoBh0
夕方
団長「今日はこれまでとする」
勇者「・・・・・はぁ・・・はぁ・・・はい・・・・」
団長「にしても、ホントに強くなったな〜勇者は」
勇者「はぁ・・・隊長には・・・・はぁ・・・・及びません・・・・けどね」
団長「それもそうだなw」
団長「まぁそれもいいとして、汗を掻いたことだろうしお前は風呂にでも入って来い」
勇者「・・・ふぅ・・はい」
団長「もうすぐしたら騎士団の連中も来ると思うから風呂から出たら温めておけよ」
勇者「はーい、団長はどうするんですか?」
団長「俺は少しの間風に当たっているから、お前が風呂から出たら俺も風呂に入るから声をかけてくれ」
勇者「わかりましたー」
ガチャ バタン
団長「・・・・・ふぅ」
団長(大した成長スピードだな、一週間程目を離しただけで数段と強くなっている)
団長(だが・・・・)
団長「まだあの男に勝つのはまだ無理だな・・・・」
団長「しっかり鍛えてやらんとな」
団長「・・・・しかし」
団長「春先だというのに風が冷たいな」
しばらくの間、団長は風に浸っていた
349 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/12(水) 23:30:27.97 ID:Jbe2l2noo
「
350 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/12(水) 23:31:07.93 ID:8DZ3OoBh0
パカラッ パカラッ パカラッ
勇者「ん?」
団長「おっ、やっと着いたのか」
勇者「思ったより早かったですね」
魔法使い「誰ですか?」
団長「誰ってそりゃあ」
勇者「騎士団だよ」
魔法使い「騎士団の方々ですか」
勇者「そう、一週間ぶりくらいかな〜みんなと会うのは」
団長「俺は出迎えてくるから、お前はここでカレーを」
勇者「わかりました」コトコト
魔法使い(・・・まずいですね)
魔法使い(団長さんは黙っていてくれてますが他の方は・・・・)
魔法使い(どうしましょう)
勇者「どうかしたの?」
魔法使い「いえ、なんでもありませんよ」ニコ
勇者「そう?」
魔法使い「それよりもカレーの匂いがとてもいいですね〜♪」
勇者「自信作だからな」
魔法使い「はい♪ 今晩のご飯が楽しみです〜♪」
勇者「あと数分でOKかな?」
魔法使い「その間私はフィリアちゃんの所に行ってますね?」
勇者「ああ、できたら呼ぶよ」
魔法使い「はい!」テテテ
351 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/12(水) 23:32:32.20 ID:Jbe2l2noo
」
352 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/12(水) 23:51:09.78 ID:8DZ3OoBh0
新キャラ入るから
つけたし設定〜騎士団〜
騎士団のメンバーの大体は孤児である
十年前の戦争により住むところを失った子供たちを今の王とその仲間が拾われ育てられた
孤児の面倒は全て騎士団長が見ていたため孤児たちは騎士団長に懐いている
それ以降孤児たちは騎士団に所属することに
騎士団長は家族意識が高く騎士団にいる者をまるで本当の兄弟のように思っている(皆も同じ)
ちなみに女の子も騎士団に所属している
騎士団長のチャームポイントはきっちりと整ったあごひげである
ちなみに>>1はこの団長の台詞を勝手に藤原啓治さんの声で脳内再生している
353 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 00:05:52.44 ID:UhBSH5r6o
4
354 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/13(木) 00:06:11.98 ID:bzn9gUqH0
赤騎士「ふぅ、ここまで来るのに結構時間がかかりましたね」
黒騎士「ずっと馬に乗ってたからお尻痛いよー」
白騎士「私は魔法陣書くのに疲れたよう」
赤騎士「隊長がご飯でも作って待っていることでしょうから早く行って休憩しましょうね」
黒・白「うん!」
団長「おーい」
黒騎士「あっ、隊長だ」
白騎士「隊長だね」
赤騎士「支援部隊、到着しました」
団長「結構時間かかったのな」
赤騎士「はい、遅くなって申し訳ありません」
団長「そうだぞ、馬に乗っておいて俺より一日遅れるなんて情けないぞ」
赤騎士「ははは・・・・」
黒騎士「出発したのは隊長と同じなのに・・・・」
白騎士「馬よりも足が速いってどういうことよ・・・・」
団長「俺に常識は通用せんぞ?」
黒騎士「まったく」
白騎士「笑えないよね」
赤騎士「人間超越しちゃってるからね、この人は」
団長「人を人外みたいな言い方をするなよ、泣くぞ?」
赤騎士「立派なあごひげ生やしといてなに言ってるんですか、あなたは」
黒騎士「さすがに」
白騎士「気持ち悪いね」
団長「」グサッ
355 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 00:18:40.95 ID:UhBSH5r6o
4
356 :
連レスできないこの辛さ・・・
[saga]:2012/09/13(木) 00:18:44.02 ID:bzn9gUqH0
赤騎士「隊長? なぜ体育座りをしてるんです?」
団長「・・・こうしていたい気分なんだ」ズーン
黒騎士「いじけてるね」
白騎士「立派な大人なのに」
黒騎士「なさけないね」
白騎士「そうだね」
団長「」ズズーン
赤騎士「コラ、やめなさい、隊長のメンタルはお豆腐と同じくらいに脆いからそんなのこと言わないの」
黒・白「はーい」
赤騎士「隊長もいつまでも落ち込んでないでさっさと報告しますよ?」
団長「・・・はい」
赤騎士「・・・・あごひげがとても凛々しくてかっこいいですね」
団長「さ、疲れたろうから民家の方で休憩でもしようか」キリッ
黒騎士「単純だね」コソッ
白騎士「うん、単純過ぎだね」コソッ
団長「晩御飯はカレーだ!」
赤騎士「カレーですか、いいですね♪」
黒騎士「大好物♪」
白騎士「私も♪」
357 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 00:22:44.05 ID:UhBSH5r6o
しえー
358 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/13(木) 00:23:33.82 ID:bzn9gUqH0
赤騎士「その民家への道すがら報告しておくことが」
団長「なんだ?」
赤騎士「騎士団のメンバーのことなんですがちょっと編成が」
団長「どういう風に?」
赤騎士「部隊を増員するようにとのことです」
団長「そうか・・・・?」
赤騎士「現在はここにいる3名だけです」
団長「少なくなってないか?俺が編成したときは5人だったんだが」
赤騎士「私達三人は王都を出たあとこの町まで直進、二人は王都に帰還、残りの部隊を統率しております」
団長「そしたらその再編成組はさらに遅れてくるということか?」
赤騎士「いえ、先ほど町の外に転送魔法陣を作っておいたので残りのメンバーはそれで徴集します」
団長「そうか、どのくらい送り込んでくるつもりなんだ?」
赤騎士「騎士団から合計10名、兵士団からは合計500名です」
団長「多いな・・・」
赤騎士「一昨日の魔物の襲撃でこの町の兵士団は全滅しただろうと大臣様が言っておりまし・・・」
団長「増やされたのな、俺が行くときは騎士団から5人だけと言われてたのに」
赤騎士「団長の持っていた通信用魔石が作動していたようで、その・・・・会話は全て王や大臣に・・・私たちも含め・・・・」
359 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 00:25:43.46 ID:UhBSH5r6o
ん
360 :
終了です、支援ありがとうございます
[saga]:2012/09/13(木) 00:30:42.63 ID:bzn9gUqH0
団長「そうか」
赤騎士「通信は病院に入ったところで途切れてしまいましたが・・・・」
赤騎士「勇者は・・・・無事なんですよね」
団長「・・・・」
赤騎士「そんな・・・・」
黒騎士「嘘・・・」
白騎士「だよね・・・」
団長「・・・・すまん」
赤騎士「・・・」
団長(落ち込んでる姿がかわいいな)
団長「っと、着いたぞ」
ガチャ
勇者「おかえりなさい〜、カレー温まりましたよ〜」
赤・黒・白「!?」
赤騎士「勇・・・・者・・・・?」
黒騎士「・・・生きてる・・・・?」
白騎士「」ギュー
白騎士「いたい・・・夢じゃないの?」
赤・白・黒「・・・」フルフルフル
勇者「あれ?騎士団からの援軍ってナクリ姉さんとフェリシアとアリシアだけなの?」
団長「ああ、なんか他の部隊の奴は魔法陣で送られて来るってよ」
勇者「へぇー・・・あっ、カレーみんなの分もあるからね」
団長「それじゃあ俺のは得盛な」
勇者「加減がわからないので自分でよそってください」
団長「わかったよ〜」
勇者「その前に手を洗ってくること!」
団長「はいよ〜」
勇者「さて、と・・・・ん?」
赤・白・黒「勇者―――!!」ガバッ
勇者「えっ!?」
三人は勢いよく勇者に抱き着いた
361 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 00:31:36.93 ID:UhBSH5r6o
し
362 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 00:32:06.71 ID:UhBSH5r6o
って終わってたか、乙
363 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 00:46:36.24 ID:bzn9gUqH0
次投下するのは一週間か二週間程先になってしまうかもしれません
文化祭やら受験やらバイトやら逆流性胃腸炎やら [
らめぇぇっ!
] とかなんやらあって予定が沢山です
本当に申し訳ありません
次回はからはようやく展開が変わります
ですのでしっかり書き溜めていこうと思います
ではお休みなさい
364 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/09/13(木) 01:02:38.74 ID:c0ynNmj7o
乙でした
365 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/09/13(木) 06:19:55.86 ID:YSCAaKNWo
≫ [らめぇぇっ!] とか
ほう?秋なのに春が来たとな?ニヤニヤ
366 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/13(木) 11:02:22.74 ID:bYwER6nIO
乙
誰が読んでるのかな
367 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)
[sage]:2012/09/24(月) 07:09:46.01 ID:D1/s9+Pao
( ´ ▽ ` )ノはい
368 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)
[sage]:2012/09/30(日) 23:40:55.56 ID:bZEDY7vm0
>>363
らめぇぇっ! なんすかこれww 文章がまともなのに、そこだけフィルターかかっててワロタ
369 :
俺達に春は訪れない・・・・はずがない!
[sage]:2012/10/02(火) 01:13:49.26 ID:o2DPjBud0
すんません!書き溜めを作ってるんですがノートに書いているため打ち込むのに時間が・・・・
それに集中できず次のお話の部分まで進んでない始末
そして書き溜めを作ろうとしているとなぜか他の物語のお話を作っちゃってる始末
入院中に友人に渡されて読んだ漫画と小説に影響を受けてしまってつい・・・
とにかく、遅くなって申し訳ない
今週また入院しますが来週頃には退院してますのでその頃に書き込みます
みなさんもどうかお身体を大切にしてください
では!来週に!
370 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/10/02(火) 11:22:40.08 ID:rmYMlJtOo
おお、お大事にな!
371 :
代理でーす
[sage]:2012/10/10(水) 15:54:43.02 ID:3mXC8KRS0
スレ主の入院が長引いておりますので代わりを務めさせてもらいます
372 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 15:56:05.06 ID:3mXC8KRS0
ドサッ
勇者「おうふっ!」
赤騎士「よかった・・・生きていてくれたんだ・・・」ギュウ
勇者「ちょっ!姉さん!?」
黒騎士「バカ・・・・」ギュウ
勇者「フェリシアまで!」
白騎士「心配させないでよぉ・・・」ムギュウ
勇者「アリシアも・・・・!」
勇者(やわらかい)
団長「・・・・・(いいなぁ)」
団長「おいおい、感動の再会もいいけど晩御飯に「黙ってて!!」・・・・・はい、ごめんなさい」
赤騎士「ゆうしゃ・・・・ゆうしゃぁ・・・・」ムギュウ
黒騎士「無事でよかったよぉ・・・」ムギュー
白騎士「本当に心配したんだからぁ・・・・」ムギュー
勇者「みんな・・・・」
勇者「とりあえず一旦俺の身体から降りてくれないかな、起き上がれないよ」
赤・白・黒「いやっ」
勇者「なんでさ・・・・」
団長「察してやれ、こいつらは通信でお前が一度死んだというところまで聞いていたんだからな」
勇者「・・・そうなんだ」
黒・白「うぅ・・・グスッ・・・・ヒッグ・・・・」
赤騎士「本当に生きていてくれてよかったよぉ・・・・」
赤騎士「通信で勇者が死んだって聞いたとき、私は・・・わたしはぁ・・・」
勇者「・・・・ごめん」
赤騎士「・・・・・ううん、生きていてくれたって知ってちょっと感情的になり過ぎたみたいね、ごめんね」
赤騎士「今すぐ離れるわ・・・・・」
勇者「あ、ああ」
赤騎士「・・・・・・・」
赤騎士「・・・・・やっぱりまだこのままでいていい?」
勇者「えっ?」
赤騎士「もう少しの間このままでいたいの」ギュウ
勇者「えっ!?」
黒・白「私達も」ギュウ
勇者「ええええええ」
373 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 15:57:34.14 ID:3mXC8KRS0
団長(羨ましい)
赤騎士「あ、ちなみに」
団長「ん?」
赤騎士「隊長は後で覚えていてくださいね?」
団長「えっ?」
赤騎士「私達の反応を見たいがために勇者が生きていることを隠していましたしからね」ゴゴゴ
団長「ナ、ナンノコトカナー?」
黒騎士「許さないから」
白騎士「ひげ全部引きちぎってやるから」
赤騎士「とりあえず晩御飯は抜きですからね」
団長「そんなー!!!」
勇者(ああ、やわらかいものが俺の身体に・・・・)
ガチャ
魔法使い「勇者さまー?ご飯はまだですk!?」
赤騎士「勇者〜♪」
黒騎士「勇者あったかい////」
白騎士「おにぃちゃあん////」スリスリ
勇者(ああ、やわらかい・・・・)
魔法使い「誰ですか貴方たちは!!?」フシャー
374 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 15:58:27.05 ID:3mXC8KRS0
赤騎士「姉です!」
黒騎士「妹です!!」
白騎士「同じく!!!」
魔法使い「えっ?」
魔法使い「えぇぇぇぇ!!!!」
赤騎士「よって姉の権限によってわたしたちは勇者に抱き着いていてもいいのだ!!」
黒・白「私たちは妹としてOKなの!!」
魔法使い「そ、それなら・・・・!!?」
魔法使い「だとしても離れてください!!!」
赤騎士「いや」
黒騎士「絶対に」
白騎士「いやっ」
魔法使い「もぉぉぉおおおおお!!!!」フシャー
魔法使い「御姉妹だからってずるいですよぉ!!!」フシャー
赤・黒・白「ふっふ〜ん♪」
勇者「俺の意見は通らないのね・・・・」
勇者(それにしても・・・姉さんの胸が一番小さいや・・・やわらかいからいいけど)
団長「・・・・もぐもぐ」
団長「辛くておいしいです・・・・カレー」
しばらくの間、民家の中はとても騒がしかったという
375 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 15:59:11.32 ID:3mXC8KRS0
翌朝
勇者「・・・・」
赤「おはよ」
勇者「・・・・なんで俺のベッドの中にいるの」
赤「私だけじゃないよ?」
黒「私たちも」
白「いるよ?」
勇者「そっか、とりあえずベッドから出てくれないか?」
赤「寒いからいやよ」
勇者「わかった、俺が出るから放してくれ」
黒「いやっ」
白「お兄ちゃんの温もりをもっと感じさせて///」
勇者「おいっ」
白「お兄ちゃんを近くで感じていたいの・・・・だめかな?」ウルウル
勇者「ぐっ、かわいいが・・・・だめだっ!」バッ
赤「あっ」
勇者「 」
黒「えっち///」
白「大胆///」
勇者「 」パクパク
ガチャ
魔法使い「勇者さま〜おはようございまっ!?」
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 16:00:08.27 ID:3mXC8KRS0
勇者「 」パクパクパク
魔法使い「朝から何してるんですかァあああああ!!!」
赤「添い寝」
黒「うでまくら」
白「やましいことをしに///」
赤「こらっ」コツン
白「冗談だよぉ・・・」
勇者「 」
魔法使い「いいから服を着てください!!!!」
ガチャ
団長「どうした〜?朝から騒がしいけど―――」
赤・黒・白「あっ」
団長「えっ?」
赤・黒・白「[
ピーーー
]」ジャキ
団長「えっ?」
魔法使い「ご愁傷様です、団長さん」
団長「えっ?」
377 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 16:00:39.55 ID:3mXC8KRS0
ここからは全てアイコンタクトによるものです
勇者「隊長」
団長「おい、なんでお前は見ても何も言われないのに俺は殺されそうになるんだ?」
勇者「思春期の娘がお父さん毛嫌いするのと同じでしょうね」
団長「そっか、納得」
勇者「実際、隊長の服と一緒に洗濯機にいれないでとか言われてましたし」
団長「何それ、お父さん泣いちゃう」
勇者「俺も分けてもらってましたし」
団長「泣いていいか?」
勇者「まぁ泣いてもいいですがその前に逃げた方がいいんじゃないですか?」
団長「えっ?」
勇者「三人共いつのまにか装備を身にまとってますし」
団長「げっ、マジかよ」
勇者「ええ、このままだと隊長も俺のように死にますよ?」
団長「お前よりえぐい死に方なると思うだけど俺は」
勇者「そんな訳で」
団長「ああ」
勇者「ご武運を」
団長「お前は助けろよ!」
勇者「無理です♪」
アイコンタクト終了
378 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 16:01:32.37 ID:3mXC8KRS0
団長「勇者ぁああああ!!!」
勇者「ぐっとらっく」グッ
赤騎士「隊長?」
黒騎士「覚悟はいいよね?」
白騎士「許さないから」
団長「ゆ、勇者!?助けてくれるよな!!」
勇者「・・・・俺には無理ですね」ニコッ
団長「このひとでなしが・・・・」
団長「もういい!!俺は逃げる!!!」ダッ
団長「とうっ!」
団長は窓から飛び出した
空中で無駄に三回転をして見事な着地をしてみせた
団長「・・・さらばだ」ダッ
勇者「あーあ、隊長行っちゃったよ」
赤「そうみたいね」
黒「朝食の準備をしてくるね」
白「私も手伝うよ」
黒「ありがと♪」
白「お兄ちゃんにとびっきりおいしい朝食を作ろうね♪」
黒「うん!」
勇者「あれっ?」
赤「どうしたの?」
勇者「いや、隊長追いかけないの?」
赤「うん、どうせ追いつかないし」
勇者「まぁ、そうだよね」
379 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 16:02:09.63 ID:3mXC8KRS0
赤「それにこのままほっとけば朝食抜きにできるじゃない」
勇者「なるほど」
赤「それよりもなんでさっきからずっと上を見ているの?」
勇者「・・・・」
赤「お〜い」ズイッ
勇者「」プイッ
赤「・・・なんでこっち向いてくれないの?」
勇者「・・・なんでかな」
赤「・・・・もしかして・・・お姉ちゃんのことが嫌いだから?」ウルウル
勇者「えっ?」
赤「そんなのやだよぉ・・・」グスッ
勇者「いや、なんでそういうことになるの!?」
赤「だってさっきから私の事見てくれないし・・・それに・・・」
赤「私の事をお姉ちゃんって呼んでくれないじゃない・・・・」
勇者「・・・・え?」
赤「前まではちゃんとお姉ちゃん♪って呼んでくれてたのに・・・今じゃ姉さんだし・・・グスッ」
勇者「・・・・」
赤「うぅ・・・・グスッ」
勇者「・・・・・お姉ちゃん」
赤「!?」
勇者「俺がお姉ちゃんのことをきらいになんてなるわけがないじゃないか」
勇者「確かに今はお姉ちゃんのスケスケの赤いネグリジェ姿を見ないようにしているけども」
勇者「嫌いになるなんてそんなの、絶対にありえないよ」
赤「ほ、ほんと!!?噓じゃない!?」
勇者「もちろん」
赤「うれしい!!」ギュッ
勇者「うっ///」
380 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/10/10(水) 16:02:40.01 ID:3mXC8KRS0
赤「お姉ちゃんも勇者のことが大好きだからねっ!!」ギュー
勇者「ね、姉さん」
赤「お・ね・え・ちゃ・ん」
勇者「お姉ちゃん・・・離れてくれる?」
赤「ヤダ♪」ギュー
勇者「そう・・・・」
勇者(納まれ!!俺の小宇宙・・・!!!)
魔法使い「私を忘れないでください!!!」
白「ご飯出来たよー?」ヒョコ
勇者「ん?そうか、今いくよ」
赤「んふふ♪」ギュー
白「あっ、ナク姉ずるいよ!私たちがいないときにお兄ちゃんを占領して!!」
赤「お姉ちゃんの特権だぞ♪」
白「私もー!!」バッ
勇者「 」
白「ん?どったの?」
魔法使い「は、はだ、裸エプロン・・・・」
白「パンツは履いてるよ?」ピロン
勇者「」ブッ
赤「あっ!ゆ、勇者!?鼻血出てる!!」
勇者「お、おねえ・・・・!!」ブッ
赤「勇者!!?」
白「だ、大丈夫!?お兄ちゃん!!」
魔法使い「あなたたちは服を着てください!!」
勇者は有意義な朝を過した
381 :
終了
[sage]:2012/10/10(水) 16:03:49.69 ID:3mXC8KRS0
省略するために地の分だけになる
このあと団長が戻ってきて勇者の特訓を開始する
特訓の内容はひたすらに真剣での勝負である
長時間に亘る特訓が始まる
勇者は旅の中で覚えた魔法を使い団長との戦いに挑む
団長はそんな勇者を見て一瞬、目を丸くするがすかさず勇者の剣を受け止める
団長は勇者に言った
「魔法も使えるようになったのか!本当に強くなったなぁ勇者」
続けて言う
「だが・・・まだ甘い!!」
次の瞬間、勇者の剣は弾かれ地面に刺さった
長時間に及ぶ特訓が終わった
結果は団長の全勝 勇者の全敗であった
一日に及ぶ特訓の中で勇者は団長に一太刀も入れることは出来なかったのだ
勇者は疲れすぎて立てなかった
それに比べて団長は涼しそうな顔をして立っている
勇者は風呂に入るよう言われたので風呂に入ることに
湯にゆったりと浸かる勇者
骨身に沁みる温かいお湯が勇者の疲れと取ってくれる・・・・が
一日の疲れを癒すためにあるお風呂であるがこの後
ある者によってお風呂の中が勇者の血にまみれることになるのであった
そして翌日!
382 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage otsu]:2012/10/10(水) 19:13:53.51 ID:Tf/XJkkIO
そして翌日!
383 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/13(土) 21:41:21.95 ID:vTvBTDc00
俺は退院した
そして受験合格しました
ということなので今後からは修一のペースで行こうと思います
迷惑をおかけしました
384 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/10/13(土) 21:54:38.50 ID:s3JxehJro
退院おめ
修造ぐらいでやってくれ
385 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/14(日) 00:02:05.34 ID:Ppek0AKDO
修吾でも良いぞ?
386 :
もう一本の方なら衆参イケそう(今回1レスのみ)
[saga]:2012/10/17(水) 22:58:45.65 ID:dP1zp+UJ0
翌日
白騎士「もう出発しちゃうの〜?」
勇者「あぁ・・・大事な任務があるから・・・」
団長「おいおい、大丈夫かよ」
勇者「えぇ・・・なんとか・・・」
白騎士「お兄ちゃんが行くなら私も行く!」
赤騎士「だめよ、今回は隊長も一緒に行くんだから、私たちはついて行けないの」
白騎士「ぶー」
黒騎士「隊長のお仕事は危険だし、私達が行ったら死んじゃうものね」
白騎士「・・・・うん」
赤騎士「なんにしてもあまり無理はしないことよ、勇者」
勇者「はい」
白騎士「絶対に生きて帰ってきてね・・・約束だよ?」
勇者「あぁ、もちろん」
黒騎士「昨日のお風呂の事は謝る・・・ごめんなさい」
勇者「いいもの見れたし許す」
魔法使い「勇者さま?」ニコリ
勇者「!」ビクッ
勇者「おーし!出発しましょうか!!」
団長「おぉ、やる気いっぱいだなぁ」
魔法使い「あっ、ちょっと!勇者さま!?別に怒ってませんよ!?私!!」
勇者「あいつ倒してすぐに帰ってくるから安心して待ってろ!!」
魔法使い「・・・」
魔法使い「はい!フィリアちゃんと一緒に待ってます!!」
赤騎士「絶対無事でいるのよー!!」
黒・白「死んだら許さないからねー!!」
勇者「わかってるー!!!」
団長「俺にもなんか言うことないのかぁ!!!?」
魔法使い「・・・・」
赤・黒・白「・・・・」
団長「・・・・グスッ」
勇者「泣かないでくださいよ、いい年して情けない」
団長「・・・・泣いてない」
387 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/18(木) 23:25:01.38 ID:jEiJz8iYo
支援
388 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/10/18(木) 23:26:02.84 ID:IRD3cQNI0
そうして勇者と団長は町を出発した
広大な草原を馬に乗り駆けていく
日が傾く頃、ようやく町らしき面影が見えた
この日はこの町で泊まろうと思った勇者たちは町に近づいていくのだが異変に気付く
急いで町に入るとそこは・・・・
勇者「・・・」
団長「・・・・ひどいもんだな」
――北の町跡
建物のほとんどは崩れていて原型がない
足元には誰のだか知れない血や骨が広がっていた
団長「・・・壊滅か」
勇者「俺達がもっと早く来ていれば・・・・!」
団長「悔やんでいても仕方がない、それより今は一人でも生き残りがいないかを探すんだ」
団長「もしかしたら一人でも生き残っている奴がいるかもしれない」
勇者「・・・・・わかりました」
団長「魔物も何匹か潜んでるようだし警戒は怠るなよ」
勇者「はい」
勇者「・・・酷いな、この状況」
勇者「建物はほぼ全部崩壊している」
魔物「がああああ!」
勇者「魔物もいる」ザシュ
勇者「最悪の状況だな」
勇者「誰か生き残っていてくれればいいけれど」
勇者「いや、そんなこと言ってないで探すことに専念するか」
魔物「おおおおお!」
勇者「誰かー!!いませんかー!」ザシュ
389 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/10/18(木) 23:43:06.23 ID:vz6s1szVo
390 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/10/18(木) 23:44:57.67 ID:vz6s1szVo
あ、もう支援必要なかったか。お疲れさんでした
391 :
支援ありがとうございました
[sage]:2012/10/19(金) 00:09:23.56 ID:Ds90TtjP0
勇者「・・・・・?」
教会跡地
勇者「この町にも教会があったのか・・・・・」
勇者「とりあえず入ってみるか・・・・・んぎ!?」
扉「歪んでて開きません」
勇者「あ、開かない!?」
勇者「・・・・・まぁ人いないしいいか」
勇者「せい!」
勇者は扉を蹴破った
扉「 [
らめぇぇっ!
] 」
勇者「」
勇者(中は意外ときれいだな)
ヒュン
勇者「うおっ」ヒョイ
勇者(氷の矢?ということは魔法か)
勇者「誰かいるのか!!」
?「・・・・」
勇者「俺は味方だ!!心配しなくていい!!」
?「・・・・」コソッ
勇者「助けに来たんだ!」
?「・・・・」
そう返事をすると奥から一人の少女が出てきた
少女「・・・・」スチャ
ボウガンの様な物を勇者に向けながら
勇者「・・・・何のつもりだ?」
少女「警戒しているのよ、当然でしょ?」
勇者「まぁそうだよな、いきなりドアをけ破って入ってきた男を信用するのはおかしいからな」
少女「わかってるじゃない、なら話が速いわ、武器をおろして両手を上げなさい」
勇者「・・・・」
少女「早くしなさい」
勇者「・・・仕方ないか」
勇者は剣を地面にそっと置いた
勇者「これで・・・いいのか?」
少女「ええ、それじゃあ手を上げて後ろを向いて」
勇者「わかった」
少女「・・・・よし」
勇者「これで俺はどうすればいいんだ?」
少女「黙って後ろを向いてなさい」
少女「・・・・・[
ピーーー
]」
氷の刃が勇者を襲う!
392 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:07:17.17 ID:Pry0bCJv0
勇者「ん?」チラッ
勇者「うおっと!」
少女「な!避けた!?」
勇者「なにすんだよ!いきなり!死ぬところだったろうが!」
少女「こっちは殺す気でいたんだけど・・・もう一度!」
勇者「ま、待て!あぶなっ!俺は怪しい者じゃなっ!うおっ!」
少女「くっ、避けるな!」
勇者「当たったら死ぬだろうが!」
少女「だから死ねって言ってるじゃん!!」
勇者「いやだ!」
少女「このっ!」
勇者「いい加減それを撃つのをやめろ!怖い!」
少女「だったら当たってぶっ刺さって死ね!」
勇者「だからいやだって言ってんだろ!」
少女「なんで!」
勇者「死にたくないから!」
少女「そんなの知るか!死ね!男なんか死んじゃえ!」
勇者「なんで!」
393 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:10:10.12 ID:Pry0bCJv0
少女「この前男に告ったら『俺、もう彼女いるから』って言われて振られんただよー!」
勇者「それこそ知るか!」
少女「こんな美少女を振るなんてありえないだろ!」
勇者「こんな危険な女だってわかってるなら誰も寄り付かないよっ!」
少女「なんだとー!」
少女「まぁ告ったていうのはウソだけどなー!」
勇者「じゃあ言うなや!」
少女「うるさい!とにかく死ねー!」
勇者「いやだー!!」
少女「死ねー!!」
勇者「生きる!!」
ドンドンドンドーン!!!ガガガッガッ!!!!
394 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:11:27.28 ID:Pry0bCJv0
数分後
少女「はぁ・・・はぁ・・・」
勇者「はぁ・・・はぁ・・・」
少女「もう・・・・・だめ・・・・弩の魔力が切れた・・・ついでに体力も・・・・」
勇者「俺も・・・・スタミナ・・・・切れ・・・・」
少女「はぁ・・・・はぁ・・・・」
勇者「はぁ・・・・はぁ・・・・」
少女「あんた・・・・いったい・・・何者なんだよ・・・・全弾避けるなんて・・・・」
勇者「当たったら・・・・死ぬだろ・・・・」
少女「だからって・・・・・そう簡単に避けられるものじゃないぞ・・・・」
勇者「命掛かってるんだ、必死にもなるさ」
少女「・・・・そうだな」
勇者「・・・それで、何で俺を殺そうとしたんだ」
少女「そんなの決まってるでしょ?敵だと思ったのよ」
勇者「最初に味方だって言っただろ」
395 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:12:33.06 ID:Pry0bCJv0
少女「扉蹴り飛ばした奴に俺は味方だ!て言われても信用できるわけがないだろ、自分でも理解しておきながら」
勇者「それはそうだけど・・・いきなり殺しにかかるっていうのも物騒だと思うだよなー」
少女「仕方ないだろ、怖かったんだから」
勇者「怖かったから殺すってなんだよ!その考えの方が怖いよ!」
少女「うるさいなー、こっちは魔物だらけのこの町にいたんだ、警戒心が高くてもおかしくないだろうが」
勇者「・・・!」
勇者「そういえば君はこの町の生き残りか!?他にも生き残っている人はいるのか!?」ズイッ
少女「うっ///、急に近づいてくるな!惚れるぞ!バカヤロー///」
勇者「それで!他に生き残りは!」
少女「くっ、無視かよ、このやろー・・・・」
少女「・・・・・はぁ、他の奴は知らねーよ、あたしがこの町に着たときにはもう全滅してたんだからな」
少女「あたしもこの町に着てすぐに魔物に襲われたから、この教会を隠れてたって訳だ」
少女「いまでもこの町には多くの魔物がうろついてやがるからいつまでも外に出られないんだよ」
勇者「・・・そうか、いないのか」
396 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:15:59.82 ID:Pry0bCJv0
勇者「・・・・」
勇者「それで、君は何日ぐらい前にこの町に着たんだ?」
少女「何日か?・・・・・・一週間ぐらい前・・・かな?」
勇者(そんな前からこの町は壊滅状態に・・・・!)
少女「幸いにこの教会の中には食料も揃っているし風呂もあるから不自由はしなかったよ」
勇者「・・・・」
少女「それに・・・・・て、聞いているのか!?」
勇者「・・・すまない、聞いてなかった」
少女「・・・ふん・・・・そういえばお前が何者かを聞いてなかったな、名乗れ」
勇者「ずいぶんと上からだな」
少女「別にいいだろ、多少は信用してやっているのだから」
勇者「・・・まぁいいや」
勇者「俺は勇者だ」
少女「そうか、あたしは魔王だ、よろしくな」
勇者「よろし・・・・・えっ?」
魔王「聞こえなかったのか?ならばもう一度言おう。あたしは魔王だ」
勇者「・・・・えっ」
397 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:20:37.35 ID:Pry0bCJv0
魔王「どうした?なんかおかしいことでもあったか?」
勇者「えーっと、魔王?」
魔王「うん、魔王だぞ?」
勇者「君が?」
魔王「何かおかしいか?」
勇者「いやいや、こんな華奢な女の子が魔王のはず・・・・」
魔王「だから魔王だって言ってるだろ」
勇者「・・・嘘?」
魔王「ほんと」
勇者「証拠は?」
魔王「今スカーフ外す」シュル
魔王「ほれ、角だ」
勇者「角だ・・・」
魔王「立派だろう?」
勇者「立派だね」
魔王「これが証拠だ」
勇者「・・・・そうか」
魔王「そうだ」
勇者「つまり君は本当に魔王なわけだ」
魔王「そうだ」
勇者「・・・・・」
魔王「・・・・・?」
勇者「ならば斬る」スチャ
魔王「えっ!?」
398 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:23:46.73 ID:Pry0bCJv0
勇者「魔王は、斬る!」
魔王「ちょ、ちょっと待て!あたしが何をした!何もしてないだろ!?」
勇者「俺を殺そうとしたじゃないか!?」
魔王「それは悪かった!!とりあえず落ち着いてくれ!!」
勇者「断る!!!」
魔王「わぁー!!女の子を斬るのか!?斬ってしまうのか!?」
勇者「むぅ・・・・」
魔王「こんなにかわいい子を殺そうとするなんてそれでも男か!?」
勇者「魔王ならば・・・・・仕方がない!!」
魔王「仕方なくないだろ!!あたし別に悪いことしてないだろ!!」
勇者「存在が罪なんだよ!魔王って奴は!!」
魔王「それを決めた奴はどこのどいつだ!!訴えてやる!!!」
勇者「とにかく斬る!!!」
魔王「ひぃ!」
勇者「せいやっ!」ヒュン
魔王「ひゃあ!」
魔王「スカーフが真っ二つになった!?」
魔王「何してくれてるんだ!これじゃあ角が隠せないだろ!!」
勇者「立派な角だな!!」
魔王「これはあたしのコンプレックスなんだよ!!」
勇者「知るか!!」ブン
魔王「ぴぃ!」
399 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/10/21(日) 18:39:21.23 ID:Pry0bCJv0
ポロッ
魔王「ん?」
魔王「あぁ!片方の角が切れてる!?」
魔王「これではバランスがぁ・・・・右の頭が軽いよぉ・・・・」
勇者「残すは一本だけだ!」
魔王「やめろぉ!あたしの角は生え変わりはせんのだぞ!?」
勇者「死ねば関係ない!」
魔王「人でなし!」
勇者「何をいまさら!」
勇者「女の子を殺そうしてる時点で」
勇者「俺は最低の人でなしなんだよ!」
魔王「なら殺そうとするのをやめてくれ!」
勇者「だが断る!」
魔王「ばかー!」
勇者「何とでも言え!魔王!」
魔王「あほ!どじ!まぬけ!鬼畜!」
勇者「ああそうさ!だからどうした!!」
勇者「覚悟しろ!魔王!!」
魔王「いやだぁぁ!」
勇者「せめて楽に死なせて――」
400 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/21(日) 21:43:26.47 ID:PyNqLw1vo
乙?
401 :
次は水曜か木曜に来ます
[sage saga]:2012/10/21(日) 21:43:57.35 ID:e9exCVz00
団長「やめんか」ゴスッ
勇者「ぐふぅ!」
魔王「えっ?」
団長「ったく、女の子を斬りかかるなんて騎士のすることか」
団長「すいません、うちの弟子が失礼なことをしてしまい」
魔王「あ、はい」
団長「今度ちゃんと躾ときますんで、ほんとにすいませんでした」ペコリ
魔王「は、はい」
魔王(ふぅ、助かったぁ)ホッ
勇者「た、隊長!」
団長「ああん?」ギロッ
勇者「ッ!」ビクッ
団長「こんなかわいい女の子を殺そうとするなんて、お前!それでも男か!!」
魔王(このおっさんがいればあたしは助かるな)
勇者「うっ」ビクッ
勇者「だ、だって、魔王ですし・・・・」
団長「えっ?」
魔王「えっ?」
団長「魔王なの?この子」
勇者「はい」
団長「マジで?」
勇者「マジで」
団長「そっかー、魔王なのかー」
魔王「・・・」ヒヤヒヤ
勇者「王の命令により魔王を倒せと言われていますし・・・」
団長「そうかぁー・・・・・」
魔王(あれ?助からない?)
団長「だからって女の子を殺すのは見逃せないなー」
魔王(ナイス!おっさん!!惚れそうだよ!)
勇者「仕方ありませんよ、命令ですし」
団長「そっか、命令なら仕方ないか」
魔王(おいおっさん!!)
勇者「ということで」スチャ
魔王「ひぃ!」
402 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/21(日) 22:40:33.33 ID:REx8QLzDO
乙!舞ってる
403 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage ]:2012/10/26(金) 00:12:25.96 ID:EyjL6Hkr0
団長「南無」パン
魔王「ちょ、待って!なんでこんなところに魔王がいるのかは気にならないのか!!?」
勇者「・・・・魔王が目の前にいるんだ、倒すしかないだろ!」
魔王「話を聞けよ!!」
勇者「やだ!!」
魔王「それでも勇者か!」
勇者「勇者は魔王の言葉に耳を傾けない!」
魔王「なんで!?」
勇者「そういうお決まりがあるんだよ!」
魔王「なんだよ!それ!いちいちそんなお決まりを護んなきゃいけないのかよ!」
勇者「そうだ!たとえ魔王がどんなにかわいくたって美しくたってなぁ!いけないんだよ!!」
魔王「!」
勇者「俺だって女の子に暴力は振るいたくない!剣を向けたくないんだ!」
勇者「でも、でも君は!魔王・・・・だから」
魔王「・・・・////」
勇者「君が魔王でなければ・・・?」
魔王(かわいいなんて、初めて言われたぞ////)
勇者「?」
団長「・・・・」スッ
団長「・・・・スゥ」カチッ
団長「スゥー」
団長「・・・・」スパー
勇者「うっ、げふげふっ、ちょ、隊長っ、煙たいです!」
団長「・・・・」スパー
勇者「げふっげふっ」
団長「・・・・とりあえず話進まないからその子の話を聞け」
勇者「えっ?でも、魔王ですし」
団長「そんなのどうでもいいから話を聞け」
勇者「・・・はい」
魔王(あたしがかわいいかぁ〜)
勇者「・・・それで君が話そうとしていることはいったいなんなんだ?」
魔王(うれしいなぁ〜////)
勇者「おい」
魔王(それに美しいとも言ってくれたしなぁ///)
勇者「おい!」
魔王「!」ビクッ
魔王「べ、別に生まれて初めてかわいいなんて言われて戸惑ってるわけでも照れてるわけでないんだからな!!」
勇者「そんなのどうでもいいから話をしてくれ、聞いてやるからさ」
魔王「えっ?」
魔王「・・・あ、うん、ありがと」
404 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/10(土) 11:40:42.72 ID:mgH78Ic2o
まだー?
405 :
1のパソコンにかわりまして友人パソにて
[saga]:2012/11/12(月) 21:29:15.92 ID:vqTUeLqf0
魔王「それでは・・・・」
団長「スー・・・・」
魔王「・・・・・」
勇者「・・・・・」
団長「・・・・フー」スパー
団長「・・・・」トントン
団長「・・・・」グリッ
団長「・・・・」スッ
魔王「・・・・」
勇者「・・・・」
団長「ん? あ、話していいぞ」
魔王「あ、はい」
魔王「じゃあ、まずあたしが魔王になる前の話をだな」
勇者「そのあたりの話はいいから」
魔王「うぅ、そうか・・・」
勇者「・・・そこも聞きたいな」
魔王「うむ!」
魔王「それでは・・・・・?」
魔王「ところでお主等は魔界のことは知っているのだろうな?」
勇者「まったく」
団長「魔族の住む土地、とまでしか知らん」
魔王「そうか・・・」
406 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:32:28.74 ID:vqTUeLqf0
団長「人間側から魔界の方に接触するということはなかったからな、知らなくて当然だろう」
団長「魔界のことを知っている人間など限られているからな」
魔王「・・・そうなのか、ならば軽く教えといてやろう」
魔王「魔界と言うのはその顎鬚が言った通り魔界とは魔族の住む土地だ」
団長(顎鬚!?)
魔王「魔力が濃い以外人間界と魔界の違いはない」
魔王「魔界とは大体そういうところだ」
勇者「そうか、わかった」
魔王「うむ」
魔王「それではその地を統治する魔王について」
魔王「魔王と言うと簡単に言えば魔界の王だ」
魔王「魔王は魔王の一族が代を継ぐと決まっており、他の者が魔王になることはできない」
魔王「なお、魔王とは強力な魔力を持っており魔物達の制御もできるのだ」
魔王「そのこと」
勇者「ちょっといいか?」
魔王「ん、良いぞ」
勇者「今聞いた通りならお前はなんでそれができないんだ」
魔王「それは今から話そうとしていることだ、黙って聞いてろ」
勇者「むっ・・・・はい」
407 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:33:13.88 ID:vqTUeLqf0
魔王「魔王の力はとても強大だ、やろうと思えば大陸一つを消滅させることも可能だろう」
魔王「しかしその力を魔王の一族の者が全員持っているわけではなく魔王たった一人だけだ」
勇者「ということは?」
魔王「魔王というのは次の代に受け継がれるとき、一緒に力も受け継がれるのだ」
魔王「それが魔王だ」
勇者「じゃあ、なんでお前は」
魔王「・・・・」
魔王「今から十一年前のことだ」
魔王「あたしの父である魔王が死んだ」
魔王「そのことにより魔王の座は娘であるあたしに受け継がれる」
魔王「しかしその受け継ぎの時、それが起こったのだ・・・・」
408 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:37:41.64 ID:vqTUeLqf0
十一年前―――
魔王城―大広間―
大魔導「姫様、前へ」
魔王「うむ」
「ワ―!!」「姫様ご立派なられてー!」「あんなにお転婆さんだった姫様が魔王にだなんて・・・・おっといけねぇ、目頭が熱くなっちまいやがった・・・・」グスッ
魔王「みんな・・・・ありがとう」
大魔導「・・・爺はこの事を本当にうれしゅう思います姫様・・・いえ、魔王さま」
魔王「・・・・うむ」
大魔導「ふふふ、姫様を魔王様と呼ぶまだまだ早すぎる気もしなくはないですね」
魔王「うるさい!余計なことを言うな!」
大魔導「儀式のための冠が角が邪魔で入らないなど・・・・クフッ・・・・姫様だけでしょうね」
大魔導「それに頭に乗せられないから角に掛けるなど・・・・傑作でしょうwwwww」
魔王「ぶっ飛ばすぞジジイ!!」
大魔導「フフフ・・・・失敬、姫様、いえ魔王様・・・・やはり慣れませんので姫様のままでよろしいでしょうか?」
魔王「フン・・・・勝手にしろ!」
大魔導「では姫様のままで・・・・それでは王冠の授与式は終了し、これから力の受け継ぎを行う」
大魔導「大魔王さまご遺体を前へ」
409 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:39:49.84 ID:vqTUeLqf0
「ハッ!」
魔王「・・・お父様」
大魔王「」
魔王「・・・・」
魔王「泣きたい気持ちはいっぱいではありますが、これからはお父様の代わりとしてあたしが魔王として魔界を支えていきたいと思います・・・・天から見ていてくださいね、お父様」
大魔王「」
大魔導「・・・では姫様、腕をお出しください」
魔王「・・・うむ」スッ
大魔導「これより魔王の紋章の受け継ぎを開始します、多少の痛みはございますが少々我慢ください、姫様」
魔王「うむ」
大魔王「」
大魔導「ではお二人を含め周り空間を固定化させます」
大魔導「・・・・はぁぁぁぁぁぁ」ゴゴゴゴゴゴ
大魔導「ハッ!!!」
魔王「」
大魔王「」
大魔導「それでは次・・・・!?」
ドォォォォォオオン!!!
大魔王様の遺体が!
霧散しただと!!?どういうことだ!!
まずい!魔力が漏れている!!!
ぐがぁああああああ!
なんて魔力だ・・・・何て・・・・どす黒い・・・・
魔力の低い者は下がれ!!魔力の狂気に飲まれ狂ってしまうぞ!!
ぐぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!
魔物達が暴れ出したぞ!!
くっ、数が多すぎる!抑えきれない!!
護れ!姫様だけは護るのだ!!
大魔導様!抑えきれません!!このままでは!
大魔導「姫様は私が護る!お主等は暴走した者の鎮静化を!!魔物は殺しても構わぬ!!」
がぁぁぁぁああああ!!!!
大魔導「!!」
・・
・・・・
・・・・・・
410 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:43:42.88 ID:vqTUeLqf0
・・・・・・
魔王「・・・・」
魔王「・・・・」
魔王「・・・・?」
魔王「おい?爺?何も変化がないのだが?」
魔王「・・・・」
魔王「なぜ返事をせぬのだ?」パチッ
魔王「!・・・・人がいなくなっている? まだ継承式の途中であるというのに・・・・」
大魔導「・・・ゴフッ」
魔王「!?」
魔王「爺!!」
大魔導「・・・・姫様、お逃げください」
魔王「な、何があったというのだ!なぜ爺がそのような怪我をしておる!」
大魔導「老いぼれのことは放っておきなさい・・・・さっさとお逃げください・・・・姫様」
魔王「今回復してやる!黙っていろ!」
大魔導「無駄です・・・この傷では・・・もう助からないでしょう・・・」
魔王「黙れ!今治してやる!回復魔法」
大魔導「・・・・ここにいては姫様まで狂気に飲まれてしまいます」
魔王「なんの話だ!(くっ、傷が塞がらない!)」
大魔導「ここでの・・・異常事態についてのことです」
魔王「そんなことは後で聞く!・・・おい!他にも回復魔法を使える者が必要だ!誰か!!」
大魔導「ここには我ら二人しかいません・・・・他の者は暴走した魔物達を制圧しております」
411 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:46:34.49 ID:vqTUeLqf0
魔王「暴走だと!!」
大魔導「魔物だけではありません・・・魔族の者達も暴走した者がおります」
魔王「何が起こった!なぜそのようなことが!」
大魔導「・・・わかりませぬ・・・・突然の出来事でしたので、何も掴めぬままでございます・・・・」
大魔導「ただこの場所はただならぬ狂気で溢れております・・・・ここにずっといれば姫様まで狂気に飲まれてしまいます・・・」
魔王「そんなこと・・・・あたしは魔王だぞ!」
大魔導「そんなこと・・・関係ありませぬ・・・・・・姫様では耐えられません・・・決して・・・・」
魔王「バカにするな!もういい!黙っていろ!傷が広がる!」
大魔導「姫様」
魔王「なんだ!(くそ!血が止まらない!)」
大魔導「あなたと大魔王様に仕えられていたことを・・・・私は・・誇りに思っています」
魔王「何を言っている!声を出すな!」
大魔導「もう貴女の傍におることは出来ませぬが・・・貴女なら大丈夫です・・・」
魔王「やめろ」
大魔導「私が傍にいなくとも貴女は十分立派になられました」
魔王「そんなことを言うなぁ!」
大魔導「貴女の立派になられたその姿を見られただけで私は満足です」
魔王「そんな最後みたいな言い方はやめろぉ!」
412 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:52:13.36 ID:vqTUeLqf0
大魔導「もう私に時間はありません・・・」
大魔導「だから・・・せめて姫様のために・・・」
大魔導「・・・転移魔法」
魔王「!?」
大魔導「転移対象、姫様」
魔王「爺!?何を!」
大魔導「場所、人間界」
魔王「やめろ!今の状態でその魔法を使えば死ぬぞ!」
大魔導「」
魔王「おい!こんなことやめろ!頼むからやめろぉ!」ボロボロ
大魔導「強く・・・生きてください・・・・姫様」
大魔導「・・・・転移・・・座標固定」
魔王「やめろぉぉぉぉぉおおおおお」
大魔導「転移・・・・開始!」
グオオオオオオオ
魔王「 !」
ギュオオオオオオ
大魔導「ふふ・・・・何を言ってるかがわかりませんぞ・・・・・!」ビチャア
魔王「 ! !!!」ドンドン
大魔導「・・・・お元気で・・・・・」ドサッ
魔王「 !!!!」
シュオン
413 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/12(月) 21:55:24.11 ID:vqTUeLqf0
現在――
魔王「そしてあたしは一人魔界を抜け、ここにいる」
勇者「・・・・」
団長(そんなことがあったのか)
団長(しかし、戦争中だったとはいえそんな情報まで手に入れられなかったはずはない)
魔王「その後、魔界がどうなったかはあたしは知らない」
魔王「どうなったかは簡単に想像できるが・・・・考えたくもない」
勇者「・・・・」
団長(少し確認を取らなければ)
団長「少し用事ができた、席を外す、いいか?」
魔王「勝手にしろ、どうせ情報の確認を取るためなのだろう」
団長「そうだ、いくら戦争中だとはいえこんな大きな異変が起こっているとあれば情報が入っているはずだからな」
魔王「信用がないな、まあいい、聞いてみるがいいさ」
団長「すまんな」
魔王「別にいい、ただしあたしが言ったことは全て事実だ」
魔王「あの時の事は一切忘れることのないあたしの中のトラウマなのだから」
勇者「・・・・」
団長「・・・・そうか」スタスタ
魔王「ふん」
414 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/12(月) 22:13:56.38 ID:rUVMvbuno
そもそもどんな話だったっけ?
読み返すの面倒だな
誰か3行で
415 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/11/12(月) 22:24:30.10 ID:cIIxJceTo
3行?3行か…
うーむ…
うん、スレを閉じろ
416 :
次は今週の内の何日かはわからないけど九時過ぎくらい
[sage]:2012/11/12(月) 22:38:20.51 ID:94QCY7520
王の命令で魔王を倒しに行く
女神などに会う、勇者死ぬ、生き返る、女神倒れる、焦る、[
らめぇぇっ!
]
女神を助けるために魔王のことなんて忘れて次の町に進ンだら魔王出てきた
というわけで投下終わります
もう一気にこの話を終わらせてしまいたい・・・・・
本当だったら夏休みに全部終わらせるつもりだったのに
連投もできなくなるし
・・・はぁ
・・・・とにかく時間が無くて、ダクソもできないバイオもできない動物の森も・・・3DS持ってない・・・
PS3とか三カ月ぐらい起動してないや
417 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/13(火) 00:12:53.47 ID:ZynX1hfto
おつ
418 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/14(水) 01:06:13.81 ID:MIdL5+4DO
……ふぅ
おつかれ
419 :
投下するので見ている方が居れば支援をお願いします
[saga]:2012/11/19(月) 00:28:02.65 ID:UIvBcZ9a0
魔王「・・・・まぁこういうことだ、つまらん話をしてしまったな」
勇者「・・・・・」
魔王「・・・やはり、あの時の事を話すのはつらいな、思い出してしまう」
勇者「・・・すまん」
魔王「気にするな、あたしが話したかっただけだからな」
魔王「とりあえずこの話はやめるか」
魔王「人と話すのは久しぶりだからな、楽しい話をしようではないか!」
魔王「例えばだな・・・・・・うーん・・・・・」
魔王「・・・・すまん、何も楽しいと思えることがない」
勇者「無理しなくていいよ」
魔王「うっ」
勇者「それよりさ、さっきの話の続きだけど、話してはくれないか?」
魔王「・・・・」
勇者「嫌なら、いいけどさ」
魔王「・・・大丈夫だ、問題ない」
魔王「しかし、あたしの不幸自慢にしかならないけど、いいのか?」
勇者「ああ」
魔王「・・・わかった」
420 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:45:35.77 ID:up8mz0VFo
421 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:45:43.67 ID:UIvBcZ9a0
魔王「・・・・一人魔界から人間界に放り出されたあたしはとにかく居場所がなかった」
魔王「魔界に戻ろうともその入り口は完璧に閉ざされて二度と入ることができなかった」
魔王「行く先々の町では人に受け入れてもらえず宿に泊まることすらできなかった」
魔王「頭に生えたこの角が人間にとっては悪魔である証拠のように思われていたのだろうかな」
魔王「どこもあたしのことを受け入れてくれるところはなく、あたしは根無し草だった」
魔王「毎日毎日人のいないどこかを求めて旅をした」
魔王「眠るのは大体三日に一度、誰もいない山小屋の中か、森の中にある一番高い木の上で眠っていた」
魔王「どこも安心できる場所なんてなかったよ」
勇者「・・・・」
魔王「旅の途中魔物に襲われることもしばしば、山賊や人攫いに捕まりそうになったこともあるな」
魔王「そいつらに犯されそうになったり、食われそうになったり、売られそうになったり、いろいろ」
魔王「・・・・まぁ、大変だったよ」
422 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:46:50.33 ID:up8mz0VFo
423 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:47:23.81 ID:UIvBcZ9a0
魔王「安定した暮らしなんてできなかったのだから」
魔王「あっ、ただし犯されそうになってが犯されてはいないぞ?」
魔王「あたしはまだ処女だ、萌えるだろ?」
勇者「知らん」
魔王「ふーん、つまらんな、だったらあたしが男共に犯されていて散々な目にあったと言っておけばよかったのか?」
勇者「そうは言ってない」
魔王「ならばそれを仮定として濡れ場の話をしようではないか」
勇者「やめなさい」
魔王「むぅ、つまらない奴、仕方ない、話を戻すか」
勇者「ああ、助かる」
魔王「やはり濡れ場の・・・」
勇者「やめなさい、経験ないんでしょうが」
魔王「経験はなくともお父様のベッドの下にあったえっちぃ本を見て学んだわ」
勇者「ほう?」
魔王「まぁ、その本も今では灰に帰しているだろう・・・・」
魔王「それはいいとしてだな」
魔王「まぁ、簡単に言うとだ」
魔王「魔界から人間界に放り出されたあたしは、魔界にいた頃の日常を一切忘れ、必死に人間界を生きてきたんだよ」
勇者「・・・・・」
424 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:47:43.25 ID:up8mz0VFo
425 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:48:53.92 ID:UIvBcZ9a0
魔王「それではあたしが魔王になる前の話をしようではないか!」
勇者「えっ・・・・」
魔王「えっ、だめなのか?」
勇者「・・・いや言ってみただけ」
魔王「そうか!ではあれはあたしが100歳になったときの」
勇者「えっ!?」
魔王「どうしたのだ?」
勇者「100歳!?と言うことは今は100歳過ぎなの!?」
魔王「そうだが?何か問題でもあるか?」
勇者「いやいやおかしいでしょうに、100歳超えたら普通寿命迎えてるでしょ」
魔王「何を言っておるのだ?100歳などまだ子供だぞ?」
勇者「えっ!?」
魔王「魔族の寿命は大体1000年程か、まぁ長い奴は1万も超えると言うがな」
勇者「マジで?」
魔王「マジだ」
勇者「oh・・・・・」
426 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:49:15.03 ID:up8mz0VFo
427 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/19(月) 00:50:04.44 ID:UIvBcZ9a0
魔王「何を驚いておるのだ?人間の寿命も同じくらいではないのか?」
勇者「いやいや、そんなわけないでしょ、人間の寿命はせいぜい長くても100歳くらいだよ」
魔王「えっ?」
勇者「ちなみに魔王は今何歳?」
魔王「190歳だぞ」
勇者「わぁ、俺の年齢の十倍だぁ」
魔王「なんと!その身なりで十九年しか生きていないのか!不思議だな!」
勇者「これは人間としては当たり前の事なんだよ」
魔王「なるほど!憶えておこう!」
魔王「それで?他に魔族と人間の身体の違いはなんだ?」
勇者「おいおい、人間の世界で生きているんだから人間の事も知っておけよ・・・・」
魔王「仕方ないであろう!人と関わることがほとんどなかったのだから!」
勇者「だからって!・・・・いや、まぁそうか、仕方ないよな、うん、仕方ないのか?」
魔王「しかし・・・・人間がそこまで短命だったとは思ってもいなかったぞ」
魔王「むー・・・・」
428 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:50:24.86 ID:up8mz0VFo
429 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/19(月) 00:54:28.41 ID:UIvBcZ9a0
勇者「どうしたんだ?」
魔王「・・・・いやな、もしかしたらあの子も大人になっているのかと思っての」
勇者「あの子?誰?」
魔王「うむ、十年前、空腹で倒れていたあたしを助けてくれた男の子だ」
勇者「ふーん」
魔王「あの子はまだ子供であったが・・・そうか、十年も経てば立派な大人になってしまうのか・・・」
勇者「まぁ当然のことだよな」
魔王「そうか・・・・」
勇者「今その子は何してるんだ?」
魔王「・・・わからない、十年前に離れ離れなってしまってそれ以来会えていない」
勇者「何があって離れ離れになってしまったんだ?」
魔王「戦争に巻き込まれた・・・・その時にあの子は何者かに連れてかれてしまったんだ」
勇者「!?」
魔王「戦争の捕虜として連れて行ったわけではなさそうだったからあの子は生きているんだろうけど・・・・」
魔王「そのせいであたしとあの子は離れ離れになってしまった・・・」
魔王「その時からずっとあの子のことを探しているんだが、全然見つかりそうないんだ」
勇者「・・・そうか」
430 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 00:55:19.64 ID:up8mz0VFo
431 :
支援ありがとうございました
[saga]:2012/11/19(月) 01:05:35.96 ID:UIvBcZ9a0
魔王「まぁ、あの子が無事生きていて今も幸せに生きているというのならあたしはそれで満足なんだがな!」
勇者「・・・」
魔王「それに!あたしが旅を続けていればそのうち会えるだろうし!」
魔王「問題ないのだ!」
魔王「しかし、早く見つけてやらないとあの子も百年もしない内に死んでしまうから早く見つけてやらないとな!」
勇者「・・・・」
魔王「しかしあたしにかかればすぐに見つかるさ!・・・・だから」
魔王「・・・大丈夫だ」
勇者「・・・・」
勇者「・・・あんまり強がらないでいい」
魔王「強がってなど・・・いないわ」
魔王「ただあたしは、あの子に会えなくとも幸せに暮らしているというならばそれだけでいい」
魔王「いいんだよ・・・」
432 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 01:06:56.19 ID:up8mz0VFo
おっつー
433 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/19(月) 01:30:18.91 ID:UIvBcZ9a0
寒い季節になりました、コタツが恋しいです
ふとんに包まって暖を取らなければ!・・・・寒いよ財布も、心も・・・
次は水曜頃になると思います
434 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/20(火) 17:33:50.93 ID:0G2jdrjSO
支援いる?
435 :
投下するので誰か支援お願いします
[saga]:2012/11/22(木) 21:44:08.75 ID:LBhYOYOn0
魔王「・・・」
魔王「さて!それじゃあ違う話を」
勇者「・・・いいのか?」
魔王「・・・いいんだ」
勇者「本当にそれでいいのか聞いてるんだ」
魔王「いいんだよ」
勇者「本当に?」
魔王「いいと言ってるだろうが!!何度言わせる気だ!!貴様は!!」
勇者「何度でも」
勇者「君が本当にどうしたいのかを言うまでずっと問い続けるよ」
魔王「だから!本当にいいと言っておるだろうが!」
勇者「噓つくなよ!」
魔王「!」ビクッ
勇者「もしその子は幸せに暮らせていたとしても君はどうなんだ!」
勇者「なんのために君はその子を探してきたっていうんだよ!答えろ!」
魔王「・・・・」
勇者「その子に会いたいがためだろうが!」
勇者「確かにもうその子は大人になってしまった!変わってしまっただろうよ!もしかしたら君の事も忘れてしまっているだろうよ!」
勇者「それだからどうしたっていうんだよ!」
436 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)
[sage]:2012/11/23(金) 00:13:45.07 ID:FR9Diqe8o
C
437 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:25:33.51 ID:LU8xjLll0
魔王「・・・」
魔王「さて!それじゃあ違う話を「・・・いいのか?」・・・えっ」
勇者「本当にそれでいいのか?」
魔王「・・・・いいんだ!あの子にもうあたしは必要ないはずだしな!」
勇者「そういうのはいい」
勇者「俺は君が本当はどうしたいかを聞いているんだ」
魔王「いいんだよ」
勇者「本当に?」
魔王「ッ!!」
魔王「いいと言ってるだろうが!!何度言わせる気だ!!貴様は!!」
勇者「何度でも」
勇者「君が本当にどうしたいのかを言うまでずっと問い続けるよ」
魔王「だから!本当にいいと言っておるだろうが!」
勇者「噓つくなよ!」
魔王「!」ビクッ
勇者「もしその子は幸せに暮らせていたとしても君はどうなんだ!」
勇者「なんのために君はその子を探してきたっていうんだよ!答えろ!」
魔王「・・・・」
438 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:26:17.70 ID:LU8xjLll0
勇者「その子に会いたいがためだろうが!」
勇者「確かにもうその子は大人になってしまった!変わってしまっただろうよ!もしかしたら君の事も忘れてしまっているだろうよ!」
勇者「それだからどうしたっていうんだよ!」
勇者「君はそれでも会いたいと思った!もう一度その子に会いたいと思った!違うか!!」
魔王「・・・・ルサイ」
勇者「どうなんだよ!」
魔王「うるさい!」
魔王「うるさい、うるさいうるさい、うるさい!!」
魔王「お前に何がわかるというのだ!何もわからないだろうが!」
魔王「確かに会いたいと思ったよ!もう一度あの子と会いたいと思ったよ!!」
魔王「けれど!もし見つけたとき!あの子は周りの人たちと一緒に笑って過ごしていたら、幸せな日常を送っていたらどうするんだ!!」
魔王「そんなときにあたしがその中に入れると思うか!?絶対に思わないだろう!!」
魔王「もし、もし!そんなことをしてしまったらあの子の幸せを崩すことになる!」
魔王「それだけは、それだけは絶対にだめなのだ!!」
439 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:26:46.67 ID:LU8xjLll0
勇者「そんなの関係ない!」
魔王「関係ない訳ないだろう!あたしは魔族なのだぞ!それなのに人の輪に入れると思うのか!?」
魔王「そんなの不可能だろうが!!」
勇者「だから!なんでそうなるんだよ!」
勇者「確かに君は魔族だ!しかもその頂点に立つ魔王でもある!」
魔王「だから!」
勇者「それがどうした!それだけじゃないか!」
魔王「!」
勇者「君が人間に何をしたっていうんだよ!何か害でももたらしたとでもいうのか!?」
魔王「あたしという存在だけで人間にとっては害になるんだよ!」
勇者「そんな訳ないだろうが!」
勇者「そしたらどうしてその子は君の事を助けたと思うんだよ!」
魔王「それは!ッ・・・・・」
勇者「言えないだろ」
440 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:27:28.85 ID:LU8xjLll0
勇者「周りの人間にとってはそうかもしれない、けどその子にとってはそうではなかったんだろ」
勇者「確かに君は魔族だ、人間とは違う」
勇者「それを受け入れてくれる人もなればそうでもない人もいる」
勇者「けれども君には受け入れてくれる人がいる、ちゃんといるんだよ」
魔王「・・・・」
勇者「もう一度聞くよ、君はその子に会いたいのか?」
魔王「・・・・ウン」
勇者「そうか」ニコッ
魔王「あの子に・・・・もう一度会いたい・・・・」
勇者「うん」
魔王「もう一度会って、思いっ切り抱き締めてあげたい・・・」
勇者「うん」
魔王「あの子は・・・あの子は、暗くなったあたしの人生を明るく照らしてくれた光なんだ」
魔王「早く・・・・会いたいよ・・・」
441 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:29:03.37 ID:LU8xjLll0
魔王「・・・グスッ」
魔王「うぅ・・ひっく・・・グスッ」
魔王「うぇぇええええええん」ギュウ
勇者「!?」
魔王「うぇぇぇぇ」
勇者(抱き着かれちゃった・・・・)
魔王「うぅ・・・・」
勇者「・・・・・」ナデナデ
勇者(しばらくの間こうさせてやるか)
魔王「・・・グスッ」ギュウ
勇者「よしよし」ナデナデ
勇者(角がほっぺに当たって痛い・・・)
魔王「うぅ・・・グスッ」
勇者(我慢するか)
442 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:30:06.99 ID:LU8xjLll0
教会外
団長「・・・・」
大臣『何の用だ?』
団長「ああ、ちょっと話したいことがあってな」
大臣『珍しいな、お前から話したいことがあるなんて』
団長「魔界についての事だ」
大臣『!』
大臣『お前にそのことについて教えてなかったっけ?』
団長「と言うと、やっぱりお前は知っていたのか」
大臣『ああ、知っていた』
団長「ならなぜ話さなかった」
大臣『魔界が滅びたなどという情報をいちいち戦争中に教えることか』
団長「それはそうだが、せめて教えてもらいたかったぞ、俺は」
大臣『すまんすまん、お前に話すのを忘れていた、許せ』
443 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:32:48.25 ID:LU8xjLll0
団長「許さん!」
大臣「知らん」
大臣『それよりそのことをどこで知ったんだ?現地まで行ったのか?確か北の町からさらに北に言った先にある祠を抜ければ行けるが・・・・・しかし、あそこももう入口が閉じて入れないはずだがなぁ・・・・・』
団長「魔王に聞いた」
大臣『はっ?』
団長「魔界の王本人にそのことを聞いた」
大臣『? お前遂に頭がイカレちまったのか?』
団長「ひどい言い草だな!?」
大臣『いやだって、なんで滅びた魔界の王が生きているんだよ、普通死んでいると思うだろ』
大臣『それなのにお前は、魔王に会った、なんて言いやがる、頭の螺子でも吹っ飛んじまったとしか考えられん』
団長「ずいぶんと悪辣だな!?」
大臣『当たり前だろうが、ボケ!』
団長「お前ホントに俺にひどいよな!毎回毎回!なんかしたか!?俺が!」
大臣『特に』
444 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:34:14.20 ID:LU8xjLll0
団長「タチ悪いんだよ!」
大臣『あーすまん』
団長「ったく、それより魔王の事だけど、壊滅した北の町の教会にいるんだよ」
大臣『あー、あー、そーなのー・・・・・えっ?』
団長「壊滅した北の町の教会で魔王と出会った」
大臣『・・・・・魔王のことは置いておけ、それよりお前、北の町が壊滅したと言ったな』
団長「ああ」
大臣『あの北の町が?』
団長「ああ、壊滅してる」
大臣『おいおい、その町は王都に次いで二番目の軍事力を持っているところだぞ、それなのに壊滅なんてありえないだろ』
団長「ああ、俺もそう思ったが、目の前の現状を見ると・・・・」
大臣『・・・・そうなのか』
大臣『・・・・わかった、いまからその国まで部隊を送ってやる』
団長「頼む」
445 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:34:43.50 ID:LU8xjLll0
大臣『・・・・どうなってるんだよ、最近になって町が立て続けに滅ぶなんて、どの町もそれなりの元国としてそれなりの戦力を持っているのに・・・・』
団長「魔物達の異常発生・・・か」
大臣『それしかないな・・・・まったく、参るぜ、ただでさえ仕事が多いのに、さらに仕事増えるなんて・・・・』
団長「この緊急事態だ、王の奴もしっかり仕事だろ」
大臣『・・・そのことなんだが、あいつ、倒れちまったんだ』
団長「!?」
大臣『原因はわからん・・・この間の夜、勇者が一度死んだ日の事か、その日テラスの窓が開いていることに気付いた召使いがそれを閉めようとしたときに発見されたんだ』
大臣『それからずっと気を失ったまま目を覚まさないでいる』
団長「おいおい・・・・それって大丈夫なのかよ」
446 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:35:13.02 ID:LU8xjLll0
大臣『まったく大丈夫なんかじゃねぇよ、俺の回復魔法を使っても目を覚まさないでいるんだからな』
大臣『おかげで俺は寝ないで激務に励んでるんだけどな』
団長「・・・・はは、笑えるな」
大臣『笑えねぇよ・・・・』
団長「それで話を戻して魔王のことなんだが」
大臣『だから、魔王なわけねぇだろ、きっと嘘だよ、噓』
大臣『どうせそいつは魔族でもないんだろ?十年前にあいつらは滅びたからな』
団長「いんや?角が生えてたぞ?」
大臣『はい?』
団長「立派な角が二本、一本は勇者が斬っちまったけど」
大臣『・・・・・』
大臣『マジで?』
団長「マジ」
大臣『・・・・・そいつは今何をしている』
447 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:35:48.81 ID:LU8xjLll0
団長「今は勇者が魔王の話し相手をしているぞ」
大臣『そうか・・・』
団長「どうするんだ?保護するか?」
大臣『・・・確かに保護してそいつの話を聞きたい気持ちではあるが・・・うーむ』
大臣『こちらの状況も落ち着かんところだからなぁ〜・・・・』
大臣「姫も見つからんしなぁ・・・・」
団長「そういえば言ってなかったけど、姫ちゃんこの間まで勇者の旅に同行していたぞ」
大臣『!!!?』
団長「さすがに今回は危ないだろうから騎士団の駐屯している町に置いてきたけど」
団長「いや〜、姫ちゃんも強くなったと思わないか、まさか好きな人のためと言って大好きだった家を出て一緒に行ってしまうんだからな〜」
大臣「・・・・・こんのぉ〜」
大臣『大馬鹿者がぁぁ!!!!』
団長「おうふ!」キーン
大臣『なぜそれを先に言わなかったぁ!!!!』
448 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:36:35.62 ID:LU8xjLll0
団長「だ、だって言う時間無かったし」
大臣『なかったら作れ!!』
大臣『この前王の奴がそれで乱心したのを覚えていなかったのかぁああああ!!!!』
団長『あれは笑えたwww』
大臣『笑いごとじゃねーんだぞ!!そのせいでどんだけ仕事が増えたと思っていやがるぅ!!!』
団長「まぁ・・・かなり増えたろうな」
大臣『そうだよ!かなり増えたよ!!このままだと過労で俺死ぬぞ!!!』
団長「大丈夫だって、そんくらいじゃ死なないってお前は」
大臣『テメー!―――――!!!!』
団長「声にもならない怒りwwwww」
大臣『―――――!!・・・・・・ふぅ』
団長「そして賢者へ」
大臣『消し飛ばすぞ!!!』
団長「落ち着けよ」
大臣『落ち着いてられっかよ!!!』
団長「落ち着けって、痔が悪化するぞ?」
大臣『・・・・・』
団長「いぼ痔だったっけ?半年前に爆発したろ?」
大臣『・・・・とりあえず話を戻すが、魔王のことは勇者に任せる』
449 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:37:09.50 ID:LU8xjLll0
大臣『お前は直ちに姫のいる町へ戻れ』
団長「はっ?」
大臣『何を疑問に思ってるんだよ、一国の姫が城の外にいるだけで大問題なんだぞ』
大臣『当然護衛には王都一の騎士をつけていなきゃいけないだろうが』
団長「そりゃあ、まぁ・・・そうだな」
大臣『というわけだからお前は早く戻って来い』
大臣『俺も姫への説教のため魔法陣で駐屯地に向かう』
団長「あまり怒らないでやれよ?好きな人のための行動なのだからな」
大臣『お前への説教もあるから、覚悟しとけよ?』
団長「断る」
大臣『んだとぉ!』
団長「まぁ、そういうことでお話は以上だ」
団長「俺も勇者達とこのことについて話をしたら戻る」
大臣『なるべく早くだぞ?』
団長「わかっている」
団長「そろそろ俺も教会の方に戻るから」スタスタ
大臣『ああ、じゃあな』
450 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:37:47.11 ID:LU8xjLll0
大臣『・・・・』
大臣『通信切って行けよ』
大臣『こっちからは消せねーんだから』
王妃『・・・・』フルフル
大臣『・・・・』
王妃『・・・・』ブワッ
大臣『・・・!(誰か後ろに!?)』
王妃『姫ちゃぁぁああああん!!』ガバァ
大臣『おわあああ!!!』
王妃『姫ちゃんが見つかってよかったよぉ!!!!』ボロボロボロ
大臣『だぁあああああ!!!いつからそこにいたぁ!!!そして抱き着くなぁあああ!!!』
王妃『ふぇぇぇん』ピー
大臣『俺の服で鼻をかむなァ!!!!』ナデナデ
団長「・・・・」スタスタ
団長「すまんすまん、消し忘れていた」
王妃『ふぇぇぇぇ』クシクシ
451 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]:2012/11/24(土) 21:39:26.88 ID:LU8xjLll0
大臣『俺の服で涙を拭くなァ!!!!』ナデナデ
団長「・・・・」
王妃『だってぇ・・・・ハンカチ持ってないんだもん・・・・グスッ・・・ふぇぇぇ』
大臣『だからって俺の服を使うなァ!!!』ナデナデナデ
団長「・・・・・」
ブチッ
団長「戻るか」ペッ
団長「あーあーつらいなー」
団長「一人身つらいなー」
452 :
今日は終了 最近寒いよ
[saga]:2012/11/24(土) 22:27:05.62 ID:j+svbDv10
団長「おーい、今戻ったぞー・・・・」
魔王「うぅ・・・・ぐすっ・・・・ひっく」
勇者「いい加減泣き止んでくれよ」ナデナデ
魔王「もう少しだけぇ・・・・ぐすん・・・」ギュウ
勇者「はいはい」ナデナデ
団長「・・・・」
勇者「あ、隊長」
団長「・・・けっ」
魔王「グスッ」ギュッ
団長「・・・お前、その子になんかしたのか?」
勇者「何もしてませんよ」
団長「じゃあなんで泣いてるんだ?」
勇者「彼女にもいろいろあるんですよ」
団長「そうか、じゃあお前が泣かしたわけではないんだな?」
勇者「はい、決して隊長みたいに女泣かせなことしないんで・・・」
団長「・・・・」
勇者「・・・・」
団長「あの件のこと、お前も知ってるのか・・・」
勇者「はい、姉さんから聞きました」
団長「そうか・・・」
勇者「あの話を聞いたとき本気で引きましたもの」
勇者「ホント、最低ですよね、あんな振り方するなんてさ」
団長「・・・・・何も言えません」
勇者「救いようがないですよ、ったく」
団長「その通りでございます・・・・」
勇者「それ以来二人の関係も素っ気ないですし見てられないですよ」
勇者「本当だったら告白されてうれしかったくせ、チキン隊長はテンパってしまいそれを最低な言い訳をして振ってしまった、本当にないですよ」
団長「・・・はい、ごめんなさい」
勇者「とにかく、今度会ったらちゃんと言ってくださいよ!」
団長「はい・・・・」
団長「・・・・・はぁ」
団長「なんだか泣けてきた・・・・」
勇者「やめてくださいよ、いい年して・・」
団長「俺まだ三十路なってないよ?」
勇者「顎鬚のせいで老けて見えるんですよ」
団長「そうか・・・・今度この髭剃るわ」
勇者「まぁそれはいいとして、とりあえず彼女が泣き止むのを待ちましょう」ナデナデ
団長「ああ・・・・・」
魔王「うぇぇええん!!」ピー
ダン著王(俺の心も泣いている)
453 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
[sage]:2012/11/25(日) 11:52:04.74 ID:Hn3CRmVPo
勇者「そんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!」
ダン著王「お、おう」
454 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/25(日) 18:00:56.90 ID:w0p1f1Mj0
ダン著王→団長 タイプミスwww だんちょおう
今度は今月末に来ます
ここからで一気にクライマックスに近づいていきます
455 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)
[sage]:2012/11/25(日) 23:09:01.13 ID:nk0b2oMZo
頑張れ 待ってるよ!
456 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/26(月) 00:33:34.72 ID:ncBmEDCDO
乙
wktkとお腹ゴロゴロが止まらないぜ!
457 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/23(日) 22:55:53.03 ID:lKjy8k0i0
魔王「・・・・・スン、もう大丈夫だ、ありがと」
勇者「どういたしまして」
魔王「・・・・」
勇者「離れないのか?」
魔王「・・・・なんだか離れるのが名残惜しくてな」
魔王「もう少しだけ…このままでいいか?」
勇者「・・・・」キュン
勇者「ああ、大丈夫だ、問題ない」
魔王「そうか♪」ギュウ
団長「俺的には問題大有りなんだけどな」
勇者「あっ、隊長いるのを忘れてた」
団長「ひどっっ!」
魔王「ッ!?」バッ
魔王「お、お前!いつからそこにいた!!?」
勇者「君が泣き始めた頃に帰ってきたんだよ」
魔王「なっ!?////」
魔王「ということはずっとあたしがあなたに抱き着いて泣いてたところを見られていたと!?」
勇者「うん」
魔王「うぁぁぁぁ//////」
団長「俺は別に気にしないからな」
魔王「しゃべるな下郎!////」
団長「なんで!?」
458 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/23(日) 22:56:33.20 ID:lKjy8k0i0
魔王「とにかく忘れろ!!いいな!!!」
団長「えっ」
魔王「わかったな!!!!」
団長「あ、はい」
魔王「フー…フー…」
魔王(もっとあのままでいたかったのに)プー
勇者「それで隊長、さっき王都と連絡してさっきの話の確認は取れたんですか?」
団長「ああ、ばっちりだ」
団長「知っている人間は少数しかいないがこの情報は確からしい」
勇者「そうですか」
団長「本当だったら俺にも回っているはずの情報だったんだが、大臣の奴が忘れてやがったから・・・・」
団長(そういえば勇者には魔王の討伐を命じえていたんだよな?)
団長(それなのにあいつは、魔王がいるということに驚いていた)
団長(どういうことなんだ?・・・・!)
勇者「・・・・・」
団長「・・・・ゴホン」
459 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/23(日) 22:57:48.64 ID:lKjy8k0i0
団長「次は魔王の事なんだが」
魔王「あたしの事も言ったのか!!?」
団長「当たり前だろ」
魔王「逃げねば!」
団長「まぁ待て」ガシッ
魔王「は、離せ!逃げられんだろうが!」
団長「逃げなくていいって、別に殺そうとするわけでもないし」
魔王「なら実験材料にでもする気だろ!」
団長「だからそんなんじゃないってば、保護だよ、保護」
魔王「離せ離せー!・・・・へっ?」
勇者「保護、ですか」
団長「保護と言うと少し違うか、とりあえず魔王は勇者の旅の同行者として付いて行ってもらうから」
460 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/23(日) 22:58:31.03 ID:lKjy8k0i0
団長「ちなみに俺は駐屯地まで戻るから」
勇者「えっ!?」
勇者「ちょちょちょちょっと待ってくださいよ?!」
団長「どした?」
勇者「何のために駐屯地まで戻るんですか!俺だけであいつと戦え、ってことですか!?」
団長「そうだが?」
勇者「そんな!?」
団長「安心しろよ、今のお前の強さならたぶんあいつにも勝てるだろうからな」
魔王「?」
勇者「だからといって・・・・・何のために駐屯地まで?」
団長「ちょっと野暮用ができたんだよ、気にするな」
勇者「はぁ・・・・」
団長「とりあえずだ、お前もさっさとあいつを倒して帰って来いよ」
461 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/23(日) 22:59:14.09 ID:lKjy8k0i0
魔王「なんの話をしておるのだ?」
団長「勇者が目的を達成したときは一緒に王都まで来てもらうということだよ」
魔王「そうか?」
団長「とにかく君をどうしようとか考えていないから、安心してくれ」
魔王「うむ」
魔王「ところで、あいつとは誰だ?」
勇者「・・・・」
団長「・・・・気にするな」
魔王「う、うむ」
団長「それじゃあ俺はもう行くわ」
団長「あ、そういえばこの町にもすぐに王都の騎士団来るから、出発するなら早くしとけよー」
魔王「あ、ちょっと待ってくれ」
団長「なんだ?」
魔王「貴様にも頼みたいことがあるんだが・・・・・いいか?」
団長「俺に叶えられる範囲ならなんでもいいぞ」
462 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/23(日) 22:59:59.77 ID:lKjy8k0i0
魔王「おお!それは助かる!」
団長「それで?頼みたいこととはなんだ?」
魔王「人探しだ」
魔王「十年前に戦争に巻き込まれて生き別れになってしまった大切な人を・・・・探し出してほしいんだ」
団長「・・・そうか、すまんな、巻き込んでしまったみたいで」
団長「・・・・・わかった、探してみよう」
魔王「!!」
団長「王都のいる兵達全員使ってでも見つけ出してやるからな!」
魔王「ありがとうおっさん!」
団長「失礼だな!!これだけやってやるんだからせめてお兄さんって呼んでくれよ!!」
魔王「あ、すまん」
団長「ったく、まあいい、それでその探している子の写真とか持っているか?」
魔王「ああ、一枚だけある、待っててくれ・・・・・」ゴソゴソ・・・ゴソ
463 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/23(日) 23:00:30.41 ID:lKjy8k0i0
魔王「これだ!」
団長「ん、この少年を探せば良いんだ・・・・あれ?」
団長「これって!」
魔王「?」
団長「ちょっと待ってろよー」スッ
団長「・・・・」パラパラ スッ
団長「ちょっとこの写真見てみろ」
魔王「ああ・・・・・!?」
魔王「お前!この子の写真をなぜ持っている!!」
団長「その子は十年前に俺が保護した子だよ」
魔王「ッ!ならばあの時の騎士は!」
団長「たぶん俺だろうな」
魔王「そうか・・・・あの子を助けてくれてありがとう、おっさん」
団長「別にいいさ、あとおっさん言うな」
464 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/24(月) 02:52:41.01 ID:8VrvF7RDO
乙!
またゴロゴロしてるけどノロじゃないぜ!
465 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/24(月) 13:06:32.71 ID:qF1hwLkgo
乙
ノロノロか
466 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/12/25(火) 06:03:44.00 ID:us2yF42IO
乙
467 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 00:42:48.75 ID:3F4s+Nnko
乙
468 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 21:45:12.64 ID:g4TAQF4F0
毎度遅くなって申し訳ありません
あと一日送れてメリークリ○○スです
投下します
469 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 21:46:09.41 ID:g4TAQF4F0
魔王「すまん、それで・・・・その子は今どこにいるんだ?」
団長「そこ」
勇者「えっ?」
魔王「そこ?」
団長「ああ、お前の隣」
魔王「えっ?」
勇者「?」
団長「そいつが俺が十年前にお前のいた村で保護した奴だよ」
魔王「」
団長「さっき見せた写真は勇者の幼いころの写真だ」
勇者「??」
魔王「・・・それは・・・嘘ではないのか・・・・?」
団長「ああ」
魔王「で、でも・・・・あたしのことを覚えてはいなかったんだぞ?」
団長「あのときの戦争の惨状を見てショックで忘れたんだろうよ」
魔王「・・・・なら本当に」
魔王「本当に間違いはないんだな!?」
団長「ああ、間違いない、絶対だ」
魔王「・・・・・」フルフル
魔王「」ぶわっ
勇者「!?」
魔王「ゆ゙ゔじゃ〜〜あいだがっだよ〜!」ジリッ
勇者「えっ!?ちょっ!」
団長(十年前に生き別れた二人の再会・・・・・)
団長(感動物だな)ホロリ
魔王「うえぇぇぇぇ!!」ガバッ
470 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 21:48:29.25 ID:g4TAQF4F0
グサッ
勇者「いってええええええ!!」
勇者「ちょっ!角が!角がぁぁぁぁ!!腹に!刺さって!」
団長「ちょっ!?」
魔王「うわああああああああん」ギュー
勇者「うぎゃあああああああ」
団長「おい!離れろ!それは洒落にならん!!」
勇者「ぐ、ぐふっ・・・へ、平気です・・・・」
団長「し、しかし!」
勇者「女性が俺の胸ので・・・・泣いているんです・・・・離すわけにはいきませんよ・・・・ごふっ・・・・」
勇者「もし・・・・そんなことをしてしまえば・・・・男じゃないですよ・・・・」ニゴッ
団長「勇者・・・・」
勇者(耐えろ!俺の身体!この痛みに耐えられないなら男じゃない!!)
ズリュ グリッ グチュ
勇者「あんっ///」
勇者(これ・・・・無理だわ)
勇者「」ガクリ
魔王「ふぇぇぇえ・・・?」ポキン
魔王「あっ、角折れちゃった、なんで?・・・・って、あっ!?」
魔王「うわあああ!?勇者ぁぁぁああ!!」
団長「回復魔法を!早く!!!」
471 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 21:50:31.35 ID:g4TAQF4F0
―――――――――
「・・・・・・」
「・・・・・・・あれ?」
「・・・・周りが真っ白だぁ」
「あの時とまったく一緒だなぁこの場所・・・・」
「・・・・・へっ?」
「なに?また俺死んだの?マジで?」
「・・・・・」
「なんでだあああああああああああああああああ」
「えっ?なに?死に癖でも付いたのか俺」
「こんな簡単に死ぬなんてありえんだろ!?」
「たかが腹に人の指位の太さの角が刺さったくらいで人が死ぬか!?いいや死なないね!痛いくらいで済むね!!」
「・・・・・・」
「ああああああああああああああああああああああああああああ!何でさぁああああああああああああああああ」
472 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 21:56:52.34 ID:g4TAQF4F0
神父服の男「さすがにうるさいよ」
「え?ああすいません・・・・・あんた誰?」
神父服の男「別に気にしないで良いよ、どうせここに人なんていないし」
「はあ、なんであんたはここにいるの?そして誰?」
神父服の男「ちなみに君死んでないから安心してね♪」
「マジで!!はぁぁぁ〜〜よかったぁ〜死んでなくてホントに良かったぁ〜〜〜」
神父服の男「魂引き剥がして臨死体験中だよ☆」
「えっ・・・・・・・」
神父服の男「ごめんねぇ〜」
「ふざけんなぁ!!!!何とんでもないことしてるんだよ君は!!!!」
神父服の男「ちゃお☆」
「おいー!!あとさっきからシカトすんなよ!!」
473 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 21:57:49.59 ID:g4TAQF4F0
神父服の男「時間がなかったから仕方ないだろー?」プー
「知るか!!」
神父服の男「なんだとー?君たちが早くボクのとこに来ないからこうして会いに来たっていうのにー」
「はっ!?」
神父服の男「まだ気づいてなかったの?仕方ないなー・・・・・ならこれなら・・・・・」ポン
前掛けだけの男の娘「どうだい?」
「・・・・・・」ウホッ
前掛けだけの男の娘「あっ間違えた」ポン
若神父「これならどうだい?」
「[
ピーーー
]」
若神父「いきなりそれ!?こわいよ!」
「ぶっ[
ピーーー
]」
若神父「や、やめてよぉ・・・・怖いよぉ・・・」
「[
ピーーー
]!」
スカッ
若神父「まぁ零体だから意味ないけどね」
「くっそおおおおおおお」
474 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/12/27(木) 00:30:11.44 ID:4WDhq1rM0
若神父「残念でしたーwww」
若神父「ちなみに、君の魂は今ボクの手の中にある、その意味わかるよね?」
「・・・・殺すのか?俺の事を」
若神父「殺す?ヤダなぁwwwwそんな物騒な事するわけないじゃん」
「だったらどうすんだよ」
若神父「お話に来たんだよ」
「話?」
若神父「うん、話しておきたいことがあるからね。ボクの話、聞いてくれるかい?」
「・・・・・」
若神父「うん、話していいんだね?じゃあ話すよ・・・・何から話そうかな〜?」
若神父(いきなり答え言ってもつまらないしちょっと遠回しでいいかな?)
若神父「まず魔王ちゃんいるでしょ?あの子のことなんだけどさ、君さ、あの子の事覚えてる?」
「・・・・・」
若神父「覚えてないよね〜」
若神父「ならなんで覚えてないかわかるかい?」
「・・・・・」
(小さな頃に頭に怪我してそれで忘れたとか・・・・けどそんな怪我した憶えがない)
「・・・・わからん」
若神父「うん、いいね!正直で」
若神父「ならなんであの子についての記憶がないか知っているかい?」
「・・・・・」
若神父「まあ知ってるわけないよね」
若神父「詳しく教えてあげたいけどここにいれる時間が少ないから簡単に説明するよ」
若神父「とりあえず君とあの子は十年前に出会っている、しかし君はそのことについて覚えてない」
若神父「それはなぜかと言うとね」
「・・・・・」
若神父「それは一度目のとに・・・・・!」ピシッ
「!?」
若神父「あ〜あ、どうやら時間切れみたいだね」ピシッ ピシシッ
「・・・・はあ!?」
若神ぷ「ごめんねー?君の魂を縛るにはどうやら力が足りなかったみたいでさ、限界来ちゃったみたいだね」サァー
若神ふ「まあというわけで君はそろそろ現実の方で目覚めるから安心してね〜」
「おい!なんで記憶がないか教えろよ!!」
若しn「また今度ね」
若「あ、そうだ、とりあえず君の身体の傷すべて癒してあるみたいだから起きても痛みないから、よかったね〜」
「おい!!」
w「古城で待ってるから〜じゃあね〜」
「ま、待ちや―――」
―――――
475 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/27(木) 03:26:50.41 ID:P6s5FOrv0
乙
476 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/27(木) 14:35:09.93 ID:YqdqDeMDO
乙です
477 :
新年明けましておめでとうございます
[sage]:2013/01/02(水) 20:44:50.85 ID:/UajUiC50
団長「・・・十年ぶりに会えてうれしいのはわかるがそれはないだろ」
魔王「う・・・うむ・・・・」ナデナデ
勇者「zzz」
団長「抱きついた拍子に角を腹にぶっ刺すなんてありえないからなホント」
魔王「・・・・反省している」ナデナデ シュン
団長「・・・・・まあ、すぐに勇者の傷も塞がったことだしいいとするか」
魔王「角が二本とも折れてしまった・・・・」ナデナデ
団長「別にいいだろそんなもん」
魔王「いいわけあるか!角というのは魔王家の象徴なのだぞ!」」
団長「いまさらそんなことどうでもいいだろ・・・・それに」
団長「角なんてあったら気軽に勇者に抱きつくことなんて出来ないぞ?」
魔王「なら角いらない」
団長「おい!」
魔王「魔界などすでにないのだ!だったら魔王としての象徴などあっても意味なかろう!」
団長「おい・・・・」
魔王「そんなことより今は勇者に対する愛で胸がいっぱいなのだ♡」ナデナデ
団長「・・・うん、ああ、そう」
魔王「ふふふ、かわいい寝顔だな♪」ナデナデ
勇者「・・・・・ぅ、ぅぅ・・・」
団長「ん?もう起きそうだな」
魔王「む?そうなのか?ならば少し残念だ」
団長「なんで?」
魔王「決まっておるだろう?もう少しだけ膝枕をして頭を撫でてやりたいのだ」
団長「・・・なんか、幸せいっぱいだな、お前」
魔王「うむ!」
478 :
年越しそばも食べてないのに年越してました
[sage]:2013/01/02(水) 20:47:41.73 ID:/UajUiC50
勇者「う、うぅ・・・・・!」
勇者「―、―――がれっ!!」もみゅ
魔王「やんっ////」
勇者「・・・・・!?」
勇者(あ、夢だ・・・・・なら)
勇者「・・・・・・」モミモミ
魔王「だ、だめだよぉそんなに強く触ったらぁ//////」
勇者「・・・・・」モミモミ クリッ
魔王「やんっ/////」
勇者「・・・・」モミュモミュ グニッ
魔王「あっ・・・・////」
勇者「・・・・」モミモ
団長「やめんかぁ!!!」
ガツン
勇者「ごぶっ!!」
勇者「」
団長「ったく、目が覚めたと思ったら・・・・・はぁ」
魔王「・・・・・おっぱい好きは変わらないんだね////」モジモジ
団長「はっ?」
479 :
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[sage]:2013/01/02(水) 22:33:07.45 ID:L3KEbSPDO
おt……
>>1
………………
480 :
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[sage saga]:2013/01/03(木) 00:04:00.70 ID:kpemnJa30
新年なのでちょっと挨拶
毎度投下数が少なくて申し訳ない、けど正月は給料良くて・・・
最近のご飯はサプリメント、乾パン、スティックバー、 オスシ、です
元旦もいってませんけどお墓参りは行きました
この一年がみんなにとっていい年であることを祈ります
明後日くらいにこれたらと思います
この亀作品を見ていてくれてる人に感謝します
最近の悩み
同じバイト先の女の子のお尻がけしからん。そしてうなじヒャッホイ!!・・・・で俺の理性がやばい
ギターが・・・・
481 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/03(木) 09:06:26.96 ID:G9Li+B7ko
あけおめことよろ
482 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/05(土) 09:54:56.44 ID:Kl74Ikaco
あけおめ
乙
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