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橘純一「色々あったなぁ・・・・・・」 -
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1 :
◆A4UFWQjzOM
[saga]:2012/07/28(土) 22:32:34.28 ID:y20TgUOb0
試験的に投下してみます
キャラ崩壊あり
途中で落とす可能性あり
それでも良ければぜひ見てください
次レスから開始します
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1343482354
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/
渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/
二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/
佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
2 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:34:01.80 ID:y20TgUOb0
高橋「上位の人は今のままで満足しないでもっと上を目指し、下位の人はこれからは気を引き締めて頑張るように」
高橋「それじゃあ今回の中間テストの成績表を渡すわね」
高橋「絢辻さん」
絢辻「はい!」
梅原「…なぁ大将今回のテストでどっちが勝っているか賭けようぜ」
純一「えーいいよそんな事しなくても」
梅原「そう言わないでやろうぜ」
純一「それよりももう梅原の番だから行った方が良いんじゃないかな?」
高橋「梅原くん」
梅原「はい」
3 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:35:19.73 ID:y20TgUOb0
梅原「おおっ! これなら大将に勝てるぞ! …ふふふ覚悟しておけよ」
棚町「へー2人とも何しているの?」
梅原「薫丁度良い所に来たな! 実は大将と今回のテストの合計点を競い合って、
負けた方がジュースをおごる賭けをしている所だ」
棚町「へーそれは面白そうね! じゃあ私も参加するっ! それで恵子はどうするの?」
田中「じゃあ私も参加しようかな」
梅原「おっ! いいぜ。じゃあビリの人が上位2名に奢ると言うのはどうだ?」
純一「ちょっと! 2人とも勝手に……」
棚町「良いじゃん! 賛成! あっ…ひょっとして純一は今回負けそうなのかな」ニヤニヤ
純一「別にそんな事は……」
高橋「橘くん」
棚町「じゃあ決定ね。ふふふっ…純一首を洗って待っていなさいね」
純一「その言葉そっくりそのまま返してやるからな! はい!」
4 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:36:26.95 ID:y20TgUOb0
高橋「じゃあこれで全員分の成績表を渡したからホームルームはお終いね。
皆もう帰って良いわよ」
梅原「やっと終わったか……それじゃあ!」
棚町「ええ!」
田中「負けても恨みっこなしだよ!」
純一「わかったよ。じゃあ行くよ」
梅原棚町純一田中「せーのっ!」
?「ちょっと待った!」
田中「だ…誰?」
絢辻「私も参加しても良いかな?」
梅原棚町純一田中「絢辻さんが参加したら間違いなく1位は取られるので止めて下さい」
絢辻「わかったわ……」
純一「じゃあ改めて…」
梅原棚町純一田中「せーのっ!」
5 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:38:54.46 ID:y20TgUOb0
棚町「やったー! 私1位!」
梅原「おっ! 俺は2位だぜ」
田中「えーっ! 私3位なの…絶対勝てると思ったのに」
純一「あちゃー…僕はビリか……」
棚町「でもトップからビリまで点数の差が10点しかないなんて皆中々やるわね」
純一「でも薫は美術がずば抜けていて他が悪いじゃないか」
棚町「それでも実力よ実力!」
純一「はいはい…分かったよ。じゃあ薫と梅原にジュースを奢れば良いんだね」
梅原「そうだぜ大将! ところで絢辻さんの成績はどうだったのかな」
棚町「なーによ分かり切っているくせに!」
梅原「一応な一応」
絢辻「私の結果はこんな感じになったわ」サッ…
梅原棚町田中純一「やっぱり全教科90点後半台とか凄すぎる……」
6 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:40:12.18 ID:y20TgUOb0
純一「やっぱり絢辻さんは凄いね」
棚町「本当よね」
田中「それでいて運動神経も抜群で、皆にやさしいよね」
梅原「おまけに容姿も抜群だから中学の時から男子にとっては憧れの存在だったな」
田中「高校になった今でも人気者よね」
棚町「わたしもあんな風になりたいわね」
純一「でも薫も人気者じゃん」
棚町「それはそれ、私がなりたいのは絢辻さんみたいなタイプよ」
純一「そういうものなのかなぁ……」
棚町「そういうものよ。さてと純一ジュースを奢ってもらうわよ」
梅原「ゴチになるぜ大将」
純一「わかったよ」
7 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:41:07.71 ID:y20TgUOb0
棚町「てんきゅ! 純一」
梅原「サンキュー大将」
純一「ああ今月のお小遣いが減っていくよ……」
田中「橘君次頑張ろうよ。次は2人で薫に奢ってもらおうね」
純一「ああそうだね。勝ち逃げは許さないよ!」
棚町「ふふふ……いつでも受けて立ってやるわよ」
梅原「じゃあそろそろ帰ろうか」
純一「ごめん! 忘れ物しちゃったから先に帰っていて」
棚町「しょうがないわね! じゃあまた明日ね」
梅原「じゃあな大将!」
田中「橘君また明日ねー!」
純一「ああまたねー!」
……
純一(皆帰った様だな。さてと……)
8 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:42:20.10 ID:y20TgUOb0
〜屋上〜
純一(さてと……誰も居ないかな……? って)
梨穂子「むにゃむにゃ……」zzz
純一(茶道部はお休みだったか。それで屋上で気持ち良くなって寝ていたって所だろう)
純一(まあいいや。梨穂子以外誰も居ないし今の内に入るか)
ガチャガチャ
ギィィィ・・・
バタン・・・
純一(これなら気がつかれていないだろう。さてと…)
梨穂子「……純一? 気のせいだよね……」zzz
9 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:43:39.28 ID:y20TgUOb0
〜開かずの教室〜
純一(さてと今日は何しようかな……)
純一(とりあえず梅原に預かったお宝本の整理でもするか……
なくしたり汚くしたらあいつにも迷惑がかかるしな……)
ガサガサ…
純一(ふぅ……これで良し。しかしお宝本の整理しても面白くないからな)
純一(今日はTIMEでも読むか)
パラパラパラ・・・・
……
It is an undeniable fact that the enormous military expenditures help maintain
a level of employment.
10 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:45:43.30 ID:y20TgUOb0
純一(……巨大な軍事費が一定の雇用水準を保つのに
一役買っていることは否定できない事実だ……か)
純一(確かに軍事と言う部門でも産業として成り立っているのは事実だよな……
でもその様な産業は本当はあってはならない。)
純一(でも領土問題、経済水域、採掘資源の採集、関税等の問題によってどの国も領土を広げたがっているのは事実か)
純一(昔なら領土を拡大しすぎると統制が効かなくなり反乱を招く原因となったけど、
今はコンピューター並びに通信機器の発達によって
情報の共有並びに意思疎通においては容易に出来る様になったからな)
キーンコーンカーンコーン……
純一(おっと! もうこんな時間か……さて帰らないと)
純一(一応ここが見つからない様にしないといけないな……)
純一(……もう気づかれているかもな……まぁ一応念には念を入れておこう……)
タッタッタ・・・
11 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:47:58.42 ID:y20TgUOb0
〜橘家〜
美也「あっにぃにおかえりー 遅かったね。」
純一「いやー忘れ物が中々見つからなくてね」
美也「ふーんそうなんだ。もうにぃにがマヌケだとみゃーは大変だよ」
純一「あははは……そうだったね……」
美也「全く……この前なんて調理実習の食材を忘れて行ったでしょ。
あの時みゃーが気がついていなかったら大変な事になっていたんだからね」
純一「ごめんごめん」
美也「まっ良いよ。にぃににはみゃーがついていないと駄目なんだから……」
純一「あっ……美也お腹空いたよ今日のご飯は何かな?」
美也「今日はカレーライスでーす!」
純一「カレーライスか……隠し味入れ過ぎていないよな……?」
美也「大丈夫だよ。今日はお母さんといっしょに作ったから」
純一「ほっ……それならよかった」
美也「にぃにそれどういう意味!」
純一「あはは……」
12 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:49:13.99 ID:y20TgUOb0
〜翌日 学校〜
梅原「しかし今日の大将の回答は面白かったよな」
棚町「そうそう! まさかビキニと聞いてお姉さんって答えるからな」
田中「あれは島の名前だよ橘君」
純一「あはは…でもちゃんと正解していた所もあっただろ」
梅原「あああったけど…もうちょっと性欲は自重しろよな」
田中「授業中にお姉さん何て言っちゃ駄目だよ」
棚町「これは純一に新しいあだ名が付きそうね」
純一「え…いや……ちょっと!」
梅原「じゃあ俺は店の手伝いがあるから今日は一緒に帰れないなじゃあな大将」
田中「私も用事があるからね。またね橘君」
棚町「私もバイトがあるからね。じゃあまたね変態さん!」
純一「ぐぬぬ……」
13 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:50:34.45 ID:y20TgUOb0
純一(ん…あれは……)
美也「へー逢ちゃん凄いね。市の大会で優勝するなんて」
七咲「そんなことないよ///」
中多「でも本当にすごいよ逢ちゃん」
美也「じゃあ次は県大会優勝をしないとね」
七咲「それは難しいよ美也ちゃん」
美也「そんな事無いよ。逢ちゃんならきっと出来るって」
中多「そうだよ逢ちゃん」
純一(美也の友達か……)
純一(さてと時間が無くなるから早く行かないとな)
タッタッタ・・・
14 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:52:59.23 ID:y20TgUOb0
〜開かずの教室〜
純一(ふう……昨日はTIME読んだからな今日は息抜きに作曲でもするか)
純一(ヘッドフォンを繋げて…パソコンを起動してと……)
純一(起動するまで少し時間がかかるんだよな)
・
・
・
純一(よしっ起動したさてとまずはジャンルを決めるか)
純一(ジャンルはメタルにしてBPMは160位……)
純一(曲の構成はイントロ、1Aメロ、1Bメロ、1サビ、2Aメロ、2Bメロ、2サビ、間奏
1Cメロ、3サビ、アウトロで良いかな)
純一(そして楽器構成はエフェクターを通したストラドとレスポールが1本づつと……)
純一(フラットレスベースを入れてドラムスはベーシックキットで後はシンセで良いかな)
純一(SC-88proの音源でも良いけどやっぱり少ししょぼいから自作の波形でも作るか)
15 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:54:53.52 ID:y20TgUOb0
純一(波形作りはまずシンセを起動してC音を録音し、wavファイルとして保存する)
純一(そして波形編集ソフトでローパスハイパスなどのフィルターをかけイコライザーなどをかけて調節する)
純一(ピアノとかは比較的作り易いけど、ベースとかだとループさせないと全音符で鳴らしたときに対応できない)
純一(そこで最終的にクロスフェードループをさせて違和感なく音を繋げなければならない)
純一(失敗するとノイズが入るから慎重に…慎重に…)
・
・
・
純一(ふぅ…やっと必要な楽器の波形を完成させたぞ後はシーケンスソフトに読み込ませるだけ……)
・
・
・
純一(うん! 無事に鳴っているな……やっぱり音作りした後だとプリセットに比べていい音がするな)
キーンコーンカーンコーン……
純一(さて帰るか……)
16 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:56:13.65 ID:y20TgUOb0
〜翌日 学校〜
純一(昨日は音作りしたな……さてと次の授業は……)
梅原「大将次は音楽の授業だから遅れるなよ」
純一「分かっているよ」
タッタッタ・・・
キーンコーンカーンコーン……
先生「本日はエレキギターの演奏について教えます」
男子生徒A「バンド組んでいるからギターは得意だぜ!」
ヘーイイナー
ウラヤマシイ・・・
棚町「実はあたしもバンド組んでいたからある程度なら演奏出来るわね」
純一「それでバンド名はメデューサだったりして」
棚町「失礼ね! そんな名前じゃないわよ」
先生「棚町さん少し静かにしてください」
棚町「すみません……」
17 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:57:12.83 ID:y20TgUOb0
先生「それでは早速演奏してもらいましょう。では見本としてA君お願いします」
男子A「はい」
ジャッ! ジャッ! ジャッ! ジャッ!
ピロリロピロリロ
ジャーン!
先生「はい上手でしたね。今は彼が演奏した中にカッティング、アルペジオ等のテクニックが使われていましたね」
オオーッ!
スゲー!
男子A「ありがとうございます」
先生「でも始めからあんなに上手に弾かなくても大丈夫です。初めての人でもある程度演奏できます。
では橘君ギターを弾いてみて下さい」
純一「はい……」
梅原「大将良い演奏聴かせてくれ」
棚町「純一ならきっと出来るわ」
純一「2人共プレッシャーを与えないでよ」
18 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 22:59:24.13 ID:y20TgUOb0
ポン・・・ ポン・・・ ポン・・・ ポン・・・
プワーン
ビヨーン!?
棚町「あはははは! 純一良い演奏だわwwwww」
梅原「面白すぎるwwwwwwww」
田中「橘君面白いよwwwwww」
絢辻「あんな音を出したら私なら恥ずかしくて死ぬわwwwwwwwww」
アハハ!!
先生「このように非常に面白い演奏になるのです」
純一「何故やらせた?」
先生「授業は面白くないと退屈しますからね。
でもちゃんと練習すればA君みたいにきちんと演奏出来る様になります」
先生「なので皆さんしっかり練習してください」
一同「はーい」
19 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 23:01:48.14 ID:y20TgUOb0
〜放課後 通学路〜
梅原「大将そこまで落ち込むなよ」
純一「……」
棚町「そうよ、あれはギャグとしては最高だったわよ」
純一「そうだね。そう考えることにするか」
梅原「そうだぜ大将、男はくよくよしちゃいけないぜ」
棚町「女でも引きずるのはよくないわね」
純一「そうだね。じゃあ僕はこっちだからじゃあまたね」
梅原「ああまたな」
棚町「じゃあまた明日ね」
・
・
・
純一(さてと……遊びに行くふりをして学校に戻るか)
20 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 23:03:49.22 ID:y20TgUOb0
純一(よし誰にも見つからない様にして裏口から入ったぞって……森島先輩達か……)
塚原「しかしはるかも凄いわね3人同時に告白されてそれでその日のうちに返事をするなんて……」
森島「うーん! でも付き合う人はもう決めているから!」
塚原「それならそれで良いけど……」
森島「どうしたの? ひびきちゃん」
塚原「大丈夫だとは思うけど……付き合う人は慎重に決めた方が良いわよ」
森島「そんなに心配しなくても大丈夫よ。じゃあ私はもう行かないと」
タッタッタ・・・
塚原「さてと……私もはるかの後処理をしないといけないからそろそろ行きますか……
でもあの調子なら大丈夫そうね」
タッタッタ・・・
純一(恐らく告白するのは御木本、花園、樹里の3人か……
それで付き合うとなると恐らく樹里だな……)
純一(さてと時間が無いから続きをやらないとな)
タッタッタ・・・
21 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 23:05:17.55 ID:y20TgUOb0
純一(さてと……昨日の続きだ……)
純一(まずは楽器並びにMIDIキーボード、オーディオインターフェイス、ヘッドフォンをパソコンを繋げてっと……)
純一(そして予め考えておいたスケールに合わせてコードを組み立てる……)
純一(今回はカノンコードと王道進行を応用させて作るか)
純一(コードを組んだらまずはドラムの打ち込みをする……)
純一(流石にドラムを実際に鳴らしたらうるさくてここの存在がばれてしまうからな)
純一(ちゃんと強弱を付けたらいよいよベースの打ち込みだ)
純一(基本はルートに合わせて打ち込み、たまにオクターブ上に配置させたりアルペジオを入れる)
純一(そしてここからは……リズムギターを実際に演奏してライン撮りする)
ジャッ! ジャッ! ジャッ! ジャッ!
・
・
・
純一(まあこんな所かな)
22 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 23:07:06.72 ID:y20TgUOb0
純一(大分完成してきたから最後に間奏並びにリードギターのソロパートを録音するか)
純一(気分が気分だし今日の音楽の授業の鬱憤を晴らすようにして演奏するか……)
ギュイイイイイン!
純一(まずはチョーキング奏法で大胆に入り……)
ピロリロピロリロピロリロピロリロ
純一(トリルを入れて躍動感をアピールする……)
ブワァアアアアン!
純一(ここでエフェクターのペダルを踏んで音を変えつつタッピング奏法にして)
ウイーイーン!
純一(最後にアーミングをかけつつフィニッシュ!)
純一(よし! 一発で成功したぞ)
純一(あの部分にはグリスをかけても良かったかな。でもこれはこれで十分良い出来だな)
23 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/07/28(土) 23:08:26.46 ID:y20TgUOb0
純一(曲自体は完成したから後はミックスとマスタリングだな)
純一(コンプレッサーで音を調整してEQをかける……)
純一(この時周波数の取り合いになるから……必要な楽器を残しつつブーストする音域を決める)
純一(そしてマスタリングして完成だ)
・
・
・
純一(2日かかったか……まぁまぁだったな)
キーンコーンカーンコーン……
純一(それでもいい息抜きにはなったな)
純一(さて帰るか……)
純一(……しかしあいつはいつまでこんな事をするのか? まぁ次の日あたりでも接触してみるか)
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/07/29(日) 06:20:19.90 ID:a15qvBupo
アホの子のフリをしてるのかな?
期待
25 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:02:25.35 ID:+QEr8mkT0
〜翌日 学校〜
キーンコーンカーンコーン……
梅原「大将! お昼にしようぜ!」
純一「ああいいよ。って梅原は今日は弁当を持ってきたのか」
梅原「たまには家庭の味ってやつを楽しみたいだろ!」
純一「……まあいいや。弁当持ってきていないから、ちょっと購買部に行って何か買ってくる」
梅原「おう! 行って来い大将!」
・
・
・
純一(さてと……着いたな……目当ての人物はここに紛れ込んでいるはず)
純一(おっ! 居たな。さてと…あいつだけをおびき出すには……)
バタン!
純一「いたたたた……」
26 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:03:13.08 ID:+QEr8mkT0
女の子「橘君大丈夫?」
純一「ああ平気だよ。あれっ……君とは面識はあったかな?」
女の子「あっ! ……えっと……その…こ…これ使って下さい!」サッ
純一「ハンカチだね。ありがとう洗って返すよ」
女の子「いや…洗わなくても良いです」
純一「えっ…?」
女の子「いや! 洗って返して下さい! それじゃあ!」
純一「待って! 君の名前を教えてくれないかな?」
上崎「上崎裡沙です」
純一「じゃあ上崎さん明日の放課後になったら屋上に来てくれないかな?
ハンカチを返したいからね」
上崎「はい! それじゃあまた明日」
タッタッタ・・・
純一(凄く喜んでいたな。……ああなるほどそういう事か)
ウイーン! ウイーン!
純一(梅原からか……急いで弁当買って教室に戻らないとな)
27 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:04:06.97 ID:+QEr8mkT0
梅原「遅かったぞ大将! 何があったんだよ!」
純一「いやー弁当買おうとしたら転んじゃって……」
梅原「大将はドジだなぁ……まあいいやさっさと食べようぜ」
純一「ああ……」
純一梅原「いただきます!」
梅原「大将の弁当美味しそうじゃないか! くうぅー! 今日はやっぱり購買に行けば良かったな」
純一「だったら今から行けば良いじゃないか」
梅原「そんな事をしたら折角の弁当が勿体無いだろ?」
純一「確かにな」
28 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:05:00.02 ID:+QEr8mkT0
梅原「ところで例の件について大将の方は進展あったか?」
純一「いやーさっぱりだよ」
ガタッ
純一(此処の所毎日誰かに見られているような……)
梅原「どうかしたか大将」
純一「いや何でも無い。それよりも梅原はどうなんだよ」
梅原「俺の方もさっぱりだ……くぅー彼女欲しいぜ! 今年こそは絶対彼女を作ってやる!
そしてクリスマスになったら彼女といちゃついてやる! 大将おまえも頑張れよ。応援しているからさ!」
純一「ああそうだな。僕も梅原の事を応援しているよ」
梅原「おうよ!」
純一(彼女か……)
純一(俺にとっては苦い思い出しかないな……)
29 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:06:02.89 ID:+QEr8mkT0
〜放課後〜
純一(さてと放課後になった事だしあそこに行くか……)
タッタッタ・・・
純一(上崎裡沙……ああ小学校、中学校共に一緒の学校に通っていたのか)
純一(でも一緒のクラスだったのは小学校3年生の時のみ)
純一(彼女の行動からして俺の事が好きみたいだがこれだけでは好きになる理由が無いな……)
純一(いや恋愛なんてふとした理由から始まる事もあるしな)
純一(明日そこの所は問いただすとするか。それよりも今日は新しく規定された情報開示制度について勉強するか……)
純一(情報開示制度を規定する法律は情報公開法でこれは主に国民への説明責任を守る為に制定された法律か……)
純一(この法律によって情報公開される対象は主に国の行政機関が保有する行政文書か……)
純一(つまり市区町村の地方公共団体や国会、裁判所が作成した文書は対象外か……)
純一(開示請求は人ならば誰でもできる……)
純一(ただ、開示不開示は行政庁によって行われる……)
純一(それが本人開示であっても不開示情報なら開示されないと言う訳だ)
30 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:06:43.14 ID:+QEr8mkT0
純一(……しかし開示請求自体が不適法却下の場合や……)
純一(不開示決定を取り下げた後で全面開示する場合は……)
純一(第三者による手続きを取らなければならないか……)
純一(それでも法律が制定されただけでもましか)
純一(やっぱり裁量だけではどうしても限界があるからな)
純一(かといって法律だけで縛るとどうしても縛り切れない欠陥部分が発生する)
純一(これは行政法に限らす他の法律でも言える事だな)
キーンコーンカーンコーン……
純一(ああもうこんな時間か……帰る前にある部分を少し細工しておこう)
ガチャガチャ・・・
純一(よしこれでOK!)
純一(さて帰ろう)
31 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:07:52.58 ID:+QEr8mkT0
〜橘家〜
純一「ただいま」
美也「にぃにおかえり。遅かったね」
純一「いやーちょっとゲームセンターに寄っていたからね」
美也「もうにぃにったらお金の無駄遣いしちゃ駄目だからね!」
純一「はいはい分かった分かった」
美也「分かればよろしい! それよりも晩御飯どうする?」
純一「もちろん食べるよ」
美也「じゃあ今日は家族全員揃って食べられるね。 やったー!」
純一「美也嬉しそうだな。 そうだよな美也の好きなお父さんと食べることが出来るからな」
美也「にぃににしては勘が鋭いね。じゃあ早く着替えて食べる用意してよ」
純一「分かった」
32 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:08:38.25 ID:+QEr8mkT0
橘父橘母純一美也「いただきます」
テレビ「続いてのニュースです。本日より国会にて可決した情報開示法が施行されます」
美也「にぃに、情報開示法が施行されるとどう変わっていくの?」
純一「情報開示法とは妹のありとあらゆる情報を開示しなければならないのだ!
例えば美也の今日穿いているパンツの色とかな」グヘヘ
パチン!
美也「こんの馬鹿にぃに! 妹にこんなこと聞くなんて変態! 不潔! 最低!」
純一「ちょ…! 美也苦しい苦しい!」
美也「どうだ参ったか! 馬鹿にぃに!」
純一「参りましたぁ……」
美也「にしししし。 それでお父さん、情報開示法が施行されるとどうなるの?」
橘父「情報開示制度が施行されると、国が保有する情報について公開出来るものについては、
今まで以上に迅速に公開非公開の判断され、行政上の手続きが円滑になるんだよ」
美也「さすがお父さん、物知りだね。 それに比べてにぃにはもっと色んな事を勉強してよね」
純一「わかったわかった」
33 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:10:01.17 ID:+QEr8mkT0
〜翌日 学校〜
キーンコーンカーンコーン……
純一(さてと5時間目が終わったところでちょっと様子を見に行くか)
梅原「大将何処に行くんだ?」
純一「ちょっとトイレ」
梅原「6時間目はすぐに始まるから急いで行けよ」
純一「分かっているよ」
タッタッタ・・・
純一(さてと鍵を開けてっと……)
ガチャガチャ
ギィィィ・・・
バタン・・・
純一(思った通りだ……やっぱり上崎はこの部屋に入ってきているな)
純一(昨日のあの事もあの様に考えて間違いなさそうだ。さてと戻るぞ)
34 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:11:01.60 ID:+QEr8mkT0
キーンコーンカーンコーン……
高橋「それじゃあ今日のホームルームは終わり! 皆もう帰っても良いわよ」
棚町「純一繁華街に寄っていかない?」
純一「薫ごめん今日はちょっと大事な約束があるから」
棚町「ひょっとして純一が告白するとか!」
梅原「大将告白は当たって砕けるつもりで思いっきり自分の気持ちをぶつけろよ!」
純一「違うよ。そんなのじゃないよ」
棚町「なーんだ残念……期待していたのにな」
純一「おいおい……お前ら……」
梅原「仕方ないな俺たちだけで行くか。じゃあな」
棚町「まったね」
田中「またね」
純一「ああまたね」
純一(さてと上崎との約束があるからな行かないと)
タッタッタ・・・
35 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:12:08.96 ID:+QEr8mkT0
上崎「あっ! 橘君こっちだよ」
純一「遅れちゃってごめんね」
上崎「ううん、そんな事無いよ。私が早く着いちゃっただけだから」
純一「はいこれが上崎さんに借りていたハンカチだよ。ありがとう」サッ
上崎「どういたしまして」
純一「でも上崎さんって不思議な人だよね。まるで僕の事をずっと見て来ている様な感じがするね」
上崎「そ、そんな事は……」
純一「でも僕達は小学生の時…それも3年生の時しか同じクラスになっていないよ。
それなのに僕の名前を知っているなんて……」
上崎「……橘君が思っている通り私はずっとあなたの事が好きでした。そして今も……」
純一「でもどうして僕にこだわるのか分からないよ」
36 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:12:50.91 ID:+QEr8mkT0
上崎「少し昔の話をさせてね……私達が小学生の時給食を残しちゃ駄目だったでしょ」
純一「ああ確かに……そのせいで掃除の時間までずっと食べさせられている子がいたね」
上崎「うん……それでねあたしは苦手なものがいくつかあったの焼き魚に酢の物とゴーヤ
……それと牛乳」
純一「なんとなく察しはついたけど……でもその事だけで好きになったの?」
上崎「あなたにとっては些細なことかもしれません……でもあたしにとっては本当に辛い事だったの。
転校してきたばかりのあたしにとってはこの事が辛すぎて……」
上崎「でもあの時のあなたはあたしにとって王子様の様に思えたの。……それが私の初恋……今でも続いている……」
純一「なるほどね……それで今までこっそりと見守ってきたんだね。でもね少し上崎さんの行動は行き過ぎていると思うんだ」
上崎「…………」
純一「察してくれたようだね。今日も開かずの教室に入っていたようだね」
上崎「……はい」
純一「まぁ僕も勝手に教室を占拠しているから人の事は言えないけど、
何で僕の事を四六時中見守り続けていたのかな? 出来れば教えて欲しいな」
37 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:13:50.26 ID:+QEr8mkT0
上崎「……それは……蒔原美佳さんの事が関係しています」
純一(2年前のクリスマスの時、俺がずっと待ち続けた女……)
純一(結局何時まで待っても待ち合わせの場所には現れなかった……)
純一(でも蒔原もずっと待っていたと言っている……)
純一「上崎さん一ついいかな」
上崎「はい。何ですか?」
純一「蒔原さんはずっと待ち合わせの場所で待っていたと言っていたけど本当なの?」
上崎「それは……多分本当です」
純一「そうだとしたら……」
上崎「橘君の思っている通りあたしが嘘の待ち合わせ場所を蒔原さんに教えたの……」
純一「……」
上崎「本当にごめんなさい……でも仕方が無かったの! お願い! 信じて!」
純一「……とりあえず話を続けてくれるかな」
38 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:14:34.58 ID:+QEr8mkT0
上崎「はい……蒔原さん元々そんなにデートに行く気は無かったけど……」
上崎「『クリスマスの時に彼氏と居た方が格好がつく』そんな理由でデートの約束をしたの」
純一「でもそれだけなら僕は別に……」
上崎「あたしもそこまでなら我慢出来た。
でも……クリスマスの前日に女友達だけでパーティをやろうと誘われて…そっちに行く事に決めたの」
上崎「その時他の女子達と話し合って橘君が振られるのを見物しようと言う流れになったの」
純一「つまり僕の事を笑いものにしようとしていたんだね。それで上崎さんは……」
上崎「そう……だからあなたの傷つく姿を見たくなかったの……
それにあんな事をする人達が我慢できなくて! 許せなくて……」
純一「……だけど結局僕を傷つけてしまった……そう言いたいのかな」
上崎「……はい。それでもう二度と橘君をあんな目に合わせたくないから、
再び恋するようになった時あたしが守ってあげようと思ったの」
上崎「だからあなたの事がもっと知りたくて……見ていたくて……つい……本当にごめんなさい!」
純一「僕の方もきつい言い方して悪かったよ。でも上崎さんがここまで僕の事を思ってくれているなんて思わなかった。
正直に言ってもらえて嬉しいよ」
上崎「だったらあたしと……」
39 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/02(木) 21:15:43.89 ID:+QEr8mkT0
純一「でもそれは待って欲しい」
上崎「どうしてですか?」
純一「上崎さんの見ている僕は僕であって僕では無いんだ。だから本当の僕の姿を見て欲しい。
それに僕はまだ上崎さんの事も良く知らない。
だからお互いの事を本当に良く知ったうえで付き合いたいと思っているんだ」
上崎「……確かにそうですね。友達から始めてみるもの良いかもしれませんね。
でも私の事は下の名前で呼んでくれると嬉しいな」
純一「……わかったよ裡沙ちゃん。じゃあ僕の事も下の名前で呼んでよ」
上崎「はい! それと純一君が実は頭が良い事等は内緒にしておきますね」
純一「そうしてくれると助かるよ。裡沙ちゃんには後でこの事もきっと話すから」
上崎「じゃあその時を楽しみにしていますね」
純一「ごめんね、裡沙ちゃんばっかりに我慢させちゃって」
上崎「ううん……そんな事はないですよ」
純一「じゃあまた」
上崎「うん! またね」
40 :
◆A4UFWQjzOM
[saga]:2012/08/04(土) 20:09:27.11 ID:2k0jWAoB0
〜翌日 学校〜
キーンコーンカーンコーン……
梅原「よう! 大将飯にしようぜ!」
純一「ああそうだな」
梅原「大将今日は学食に行かないか?」
純一「えっ……どうして?」
梅原「なんとあのスタミナラーメンが半額で食えるらしいぞ! こりゃ行くっきゃないって」
純一「わかった。じゃあ学食に行こうか」
梅原「おうよ!」
タッタッタ・・・
純一「おお凄い人だかりだな」
梅原「そりゃやっぱりスタミナラーメン目当ての奴が多いからな」
純一「この調子だと買う前に売切れそうだな」
梅原「大将早く食券を買いに行くぞ! 売切れたらシャレにならないって!」
純一「ああ!」
41 :
◆A4UFWQjzOM
[saga]:2012/08/04(土) 20:11:29.15 ID:2k0jWAoB0
梅原「ふう…何とか買えたな」
純一「ああ、あと数分遅かったら売り切れになっていたかもしれないな」
梅原「こうして食べれるからありがたくいただきますか」
純一「そうだね。それじゃあ」
純一梅原「いただきます!」
梅原「くぅ〜! やっぱり豚骨ベースのスープと麺が絶妙なバランスで絡み合って美味しいぜ!」
純一「それでいて野菜もたっぷり入っているんだよな」
梅原「そうそう! そこがまた良い所なんだよな。……ところでさ昨日の告白の件はどうなったんだよ」
純一「ぶっ! だからあれは告白じゃないって!
あれはちょっと怪我をしてすりむいちゃったからハンカチを借りていたんだ。
それを返しに行っただけだぞ」
梅原「とか言っちゃっていつの間にか2人は惹かれあってそのままゴールインか羨ましいぜ大将!」
純一「おいおい勝手に妄想するなって」
42 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/04(土) 20:12:45.89 ID:2k0jWAoB0
上崎「純一君!」
梅原「おっあれが噂の彼女か」ヒューヒュー!
純一「あの子にハンカチを借りていたんだ。あっ裡沙ちゃん偶然だね!」
上崎「そうだね。もし良かったら一緒に食事しても良いですか?」
梅原「おうよ。むしろ俺は大歓迎だ」
上崎「じゃあお邪魔します」
純一「こいつは僕の親友の梅原正吉でこの子がハンカチを貸してくれた上崎裡沙ちゃんだ」
上崎「ふふっ梅ちゃんだね。よろしくね」
梅原「こちらこそよろしくな裡沙ちゃん……
ところで2人とも下の名前で呼び合っているけどひょっとして付き合っているのか?」
上崎「はい! もちろん付き合っています! もうそれも何年も私達は熱々なんですよ」ギュッ!
梅原「おおっ本当に熱々ですね。それで彼に惹かれた所は何処でしょうか?」
上崎「見た瞬間ピーンと来たんです! あたしには彼しか居ないと」
純一「ちょっと梅原に裡沙ちゃん悪ふざけは……」
43 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/04(土) 20:13:40.35 ID:2k0jWAoB0
棚町「はいはーい! 私からもいいですか?」
純一「おまけに薫まで乱入してきたのか……」
梅原「おお! これは棚町記者ではないですか。こりゃますます面白くなって来たぞ!」
棚町「彼からのプロポーズの言葉は何でしたか?」
上崎「僕は不器用だけれどいつかきっとあたしの事を幸せにしてあげるから結婚しようでしたね。
あの時の言葉は今でも大切な思い出です」
純一「お前ら悪ふざけは……」
絢辻「あたしからも良いかな?」
純一「もうどうにでもなれ……」
梅原「絢辻さんまでのってくれるとは面白くなってきた!」
絢辻「あたしがもし彼の事を好きだとしたらどうしますか?」
純一梅原棚町「!!」
44 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/04(土) 20:14:48.56 ID:2k0jWAoB0
棚町「絢辻さんそれは本気で言っているの?」
絢辻「いいから黙っていて頂戴!」
上崎「……それでも純一君はあたしの事を愛し続けてくれると思います。
もし絢辻さんが本気ならあたしはあなたに全力で立ち向かいます」
梅原「おぉ怖え……」
棚町「おふざけが一気に修羅場と化したわね」
絢辻「ふふっ冗談よ。変な質問してごめんなさい。上崎さん」
純一(今のは冗談に聞こえなかったぞ)
上崎「ええ本当に冗談で良かったと思います」
絢辻「……そうね。いい暇つぶしになったわ。それじゃあ」
タッタッタ・・・
純一「…とにかく早いうちに食べちゃおうよ。麺が伸びちゃうからさ」
上崎梅原棚町「そうだった!」
45 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/04(土) 20:16:44.49 ID:2k0jWAoB0
チュルチュル・・・
アハハハハ・・・
?「何よ! あいつら!」
?「折角蒔原と引き離したのにこれじゃあ意味が無いじゃないの!」
?「だけど蒔原は馬鹿だったわよね。
だって橘君を笑いものにしたかったからってこんな口車に簡単に乗ってくれるなんてね」
?「それも堂々と私が橘君と付き合うための口実なのにね」
?「そして傷心した橘君をそっと優しい言葉をかけて付き合うつもりだったのに
2年間も失敗するとは思わなかったわ……」
?「でも良いわ。これであの子と橘君が付き合っていることを確信したわ」
?「覚悟していなさい! 上崎裡沙!」
?「今度こそ橘君と付き合ってやるんだから!」
?「そして……」フフッ
46 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/04(土) 20:19:49.93 ID:2k0jWAoB0
放課後
キーンコーンカーンコーン……
梅原「おっ大将! これから裡沙ちゃんと待ち合わせか?」
純一「まぁ……あながち外れてはいないけどな」
田中「あれー? ひょっとして橘君に彼女が出来たの?」
梅原「そうだぜ! 森島先輩には負けるけどこれがまた中々可愛いんだよ」
棚町「しかしあの子は相変わらず地味だけど、大胆ね」
梅原「だから誰もノーマークだったんだよ……って棚町あの子の事知っているのか?」
棚町「んーちょっとね」
田中「へーそうなんだ。今度私にも紹介してね」
純一「まぁそういう事だから僕は先に失礼するよ」
梅原「おう! 楽しんで来いよ!」
47 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/04(土) 20:22:17.43 ID:2k0jWAoB0
>>46
の内容訂正
〜放課後〜
キーンコーンカーンコーン……
梅原「おっ大将! これから裡沙ちゃんと待ち合わせか?」
純一「まぁ……あながち外れてはいないけどな」
田中「あれー? ひょっとして橘君に彼女が出来たの?」
梅原「そうだぜ! 森島先輩には負けるけどこれがまた中々可愛いんだよ」
棚町「しかしあの子は相変わらず地味だけど、大胆ね」
梅原「だから誰もノーマークだったんだよ……って棚町あの子の事知っているのか?」
棚町「んーちょっとね」
田中「へーそうなんだ。今度私にも紹介してね」
純一「まぁそういう事だから僕は先に失礼するよ」
梅原「おう! 楽しんで来いよ!」
48 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/04(土) 20:25:15.85 ID:2k0jWAoB0
絢辻「橘君居るかしら?」
棚町「純一ならもう出かけたわよ」
田中「丁度行き違いになっちゃった所だよ」
絢辻「それは残念ね……」
梅原「今なら追いかければまだ間に合うと思うけどな」
絢辻「彼に創設祭準備の手伝いをしてもらいたかったけど……まぁ良いわ。大したことじゃないから」
梅原「まぁそれなら良いけどな。もし大切な用事なら次会った時に声かければ良いと思うな」
絢辻「そうするわね。それじゃ」
タッタッタ・・・
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/08/04(土) 23:08:16.06 ID:UGvdo/RYo
予想出来ない展開
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/10(金) 10:00:33.02 ID:+ayHErG4o
楽しみ
51 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:21:56.92 ID:4eFp6DJ/0
純一(あれは黒沢かな他の女達と何か話しているようだが……)
純一(それよりも裡沙ちゃんを待たせるわけにはいかないからな……急がないとな)
タッタッタ・・・
上崎「あっ純一君!」
純一「裡沙ちゃんお待たせ!」
上崎「ううん全然待っていないよ。それよりも今日はどうするの」
純一「裡沙ちゃんも既に知っていると思うけど、改めて僕から開かずの教室に案内するよ」
上崎「本当に案内してくれるの!? 楽しみ!」
純一「今なら僕たち以外誰も居ないしね、じゃあ鍵開けて案内するよ」
ガチャガチャ
ギィィィ・・・
バタン・・・
52 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:22:53.71 ID:4eFp6DJ/0
上崎「何回も来ているとは言っても、純一君と来るとまた新鮮だね!」
純一「僕も裡沙ちゃんと来ると新鮮だよ」
上崎「あっこれはTIME、こっちは六法全書、あれはパソコンかな、
これはトレーニングマシーン、あそこにあるのが経済原論の論文かな、後あそこにはお宝本があるんだよね」
純一「あははは……やっぱり何回も来ているだけの事があって詳しいんだね。
まぁここにあるのは全部懸賞金のかかったコンテストの賞金で入手したものだけどね」
上崎「やっぱり純一君は凄いな。でもこの事を皆に教えないのは……」
純一「うん決めた! 裡沙ちゃんにはありのままの僕を見て欲しい! ……
ちょっと準備させてね……もし裡沙ちゃんが嫌だったら何時でも言っていいから……」
フウ……
53 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:23:44.81 ID:4eFp6DJ/0
上崎「純一君?」
純一「あぁ……この事を伝えないのは他の奴らに俺の事を特別扱いして欲しくないからだ。
こんな事で特別扱いされても嬉しくないし何より普通の高校生活を満喫したかったからだ」
上崎「純一君その口調は……?」
純一「ああさっきの口調が嫌だった? あれが本心を包み隠さずに表現した僕であり俺なんだ」
上崎「ううん! そんな事無い! むしろあたしだけしか知らない本当の純一君を知ることが出来て嬉しい!」
純一「それなら良かった。ならこの口調でも大丈夫だな。続けるぞ、
だからペンネーム等で正体を隠しつつ色んなコンテストに応募した。正体さえ隠せば俺の事なんて絶対に気づかないからな」
純一「論文からマスコット製作、プログラミング……果ては作編曲しアーティストに楽曲を提供した事もあった。
まぁこうやってお金を稼げば色んな可能性、未知なる物や知らない事を探求し続ける事も出来る様になるからな」
純一「それにコンテストに応募して賞を獲得する事は俺の力が世間に十分通用される事が証明された訳だ。
まぁ俺の場合は本名で応募してないから実際には役に立たないがな」
上崎「でも純一君は中学生の頃まではこんなに凄い事は出来なかったはずだけど……」
54 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:24:48.42 ID:4eFp6DJ/0
純一「裡沙ちゃんの事を責めている訳じゃないけど、
2年前のクリスマスの失恋をきっかけにしてやけくそになって物事に打ち込んで見たら
いつの間にかこうなっていたと言う訳だ」
上崎「そうなんだ……あたしのせいで……」
純一「別に気にするなよ。俺もこんな口調でこんな事言っているのも問題あるしな、
こんな事赤の他人に言ったら真っ先に嫌われてしまうからな。
でも裡沙ちゃんにはこの事を知ってもらいたかったからな」
上崎「うん! わかったよ。これからはあたしも純一君を支えてあげたいけどいいかな」
純一「おいおいそれは俺のセリフだろ、でもその気持ちは嬉しいぜ。
俺も裡沙ちゃんの事を支えてあげたいからな」
上崎「よろしくね純一君」
純一「ああ」
キーンコーンカーンコーン……
純一「そろそろ帰るぞ」
上崎「うん」
55 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:26:55.89 ID:4eFp6DJ/0
上崎「ねえ今日は一緒に手を繋いで帰ろうよ」
純一「えーどうしようかな」
上崎「やっぱり人前に出ると元に戻るんだね」
純一「まぁね。後手を繋ぐのは恥ずかしいよ」
上崎「そんな事無いよ。ほらっ一緒に手を繋ぐよ」
ニギッ
純一「これが裡沙ちゃんの手の感触か///」
上崎「あはは。純一君顔真っ赤///」
純一「そういう裡沙ちゃんだって顔真っ赤じゃないか」
上崎「もう! 純一君ったら!」
純一「ははは」
56 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:27:27.03 ID:4eFp6DJ/0
上崎「ふふっ……ねぇこれで私達恋人に思われているかな?」
純一「まず間違いないだろうね、あとは兄妹とか」
上崎「もう! からかわないの! ……でも兄妹だったとしても幸せだよ」
純一「でも兄妹だったら結婚したり付き合う事は出来ないよ」
上崎「あっ! ……そうだね。こういう出合い方が出来て幸せだったよ」
純一「確かにね。……ああもうお別れか……じゃあ僕はこっちだから」
上崎「じゃあまたね」
純一「ああまたな」
・
・
・
純一(……明日は早めに学校に行く必要があるかもな……)
57 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:27:54.48 ID:4eFp6DJ/0
純一(まぁ……考え過ぎかもしれないけどな……それよりも)
純一(裡沙ちゃんと一緒に帰る事が出来て幸せだったな……あれあいつらは……)
香苗「ええっ! 桜井にスカウトの話が来ているの」
梨穂子「うん……そうなんだ」
香苗「普通ならめでたい事だよ。何で落ち込んでいるのさ」
梨穂子「純一の事が忘れられなくて……」
香苗「ああ、あの幼馴染の事ね。へー今でも好きなんだ」
梨穂子「うん……でも高校に入ってからクラスは違ったりして話す機会が少なくなってしまったんだ……」
香苗「なるほどね、でもそれなら桜井、今の内に純一にアプローチしないと駄目だよ」
梨穂子「えっ! 何で?」
香苗「はぁ〜本当に桜井は鈍感なのよね。橘君が同じクラスの上崎さんと付き合いそうなのよ」
梨穂子「へぇー上崎さんなんだー…………ってええっ! あの子とくっつくの?」
香苗「何でも男子によると容姿は中々だけど地味だし相手にしてくれなそうって言う理由で
ノーマークだったから私も意外に思っているよ」
58 :
◆A4UFWQjzOM
[saga sage]:2012/08/11(土) 20:28:31.73 ID:4eFp6DJ/0
梨穂子「それは不味いね。気持ちの整理がついたらその事を聞いてみるよ」
香苗「早めの方が良いよ桜井。橘君は意外と女子の中でも人気があるからね。
はぁ…私も剣道部のあの人に振り向いてもらえないかな〜」
梨穂子「香苗ちゃんが好きなのは誰なの?」
香苗「内緒だよ〜」
梨穂子「良いじゃん教えてよ〜!」
香苗「駄目です〜」
純一(なるほどな梨穂子が俺の事をそんな風に思っていたなんてな……
それよりも梨穂子がアイドルデビューとはね……)
純一(しかし香苗ちゃんは梅原の事が好きなのは本当みたいだな。近い内にでも教えてやるか)
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2012/08/12(日) 02:35:56.03 ID:9Z5Z2cY2o
アマガミifの皮をかぶった作者の妄想っぽい……
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(島根県)
[sage]:2012/08/15(水) 14:42:06.92 ID:My0kYJIUo
まあ、俺の裡沙ちゃんが幸せになるならそれでいい
61 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:13:21.95 ID:D8n+Sdtl0
話の組立方について一部失敗している点があったかもしれません
以降投下する時もその点が見られるかもしれませんので多めに見てください
62 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:14:55.26 ID:D8n+Sdtl0
〜翌日 早朝〜
純一(ふわぁ〜眠い……でももう6時になるし良いか)
純一(誰にも見つからない様にして制服に着替えてっと……)
・
・
・
純一(考え過ぎかもしれないけど一応念の為だからな)
純一(見つからない様に……こっそり……)
美也「うーん……」
純一(!? 気づかれたか!?)
美也「まだ6時か……もう一眠りしよう」ムニャムニャ…
純一(脅かすなよ! まぁいいや早めに出かけて用事だけ済ませるか)
ガチャ・・・
タッタッタ・・・
63 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:15:58.36 ID:D8n+Sdtl0
純一(この時間帯だとやっぱり誰も居ないな)
純一(さてと……上履きに履き替えてっと……)
純一(ん? あれは……)
女「ふふっ……まずはこれで軽く脅かしてあげるわ」チャラ・・・
女「でもこれはまだ序の口に過ぎないわ」
女「上崎さん早く橘君と別れないと大変な事になるわよ」
女「だって橘君に相応しいのはこの私だから……」
女「2年前、あなたに悉く邪魔されたけど今回はそうは行かないわよ。ふふっ……」
タッタッタ・・・
純一(……画鋲か……大よその読みは間違っていなかったが……)
純一(しかしあの糞女が俺に相応しいのは私とかふざけた事言っていたけど、
上履きに画鋲を入れるなんて陰湿な真似をしている時点で願い下げだな)
純一(しかし顔が見えなかったのは残念だったな)
純一(まぁ糞女があんな動機で裡沙ちゃんを苛めるつもりならこの手を使うか……)
64 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:16:50.03 ID:D8n+Sdtl0
純一(裡沙ちゃんのクラスに来てみたらやはり机にこんな手紙が入っていたか)
どうしても 伝えたいことがあるので
お昼休みになったら 理科準備室に来て下さい
2−A 橘 純一
純一(やっぱり屑だな……それに本当に伝えたいことがあるなら
理科準備室じゃなくて開かずの教室に呼び出すからな)
純一(この手紙は捨てて代わりにこの手紙を書いておくか)
純一(これは後で直接渡すか……)
純一(まぁこんな所か…)
・
・
・
純一(あの糞女が一旦帰って行ったか…)
純一(恐らく自分が疑われない様にする為か…)
純一(それならこっちにとっても好都合だ)
純一(俺も一旦帰ろう)
65 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:17:49.18 ID:D8n+Sdtl0
純一(さてとそろそろ家だ……慎重に行動しないとな)
ガチャ・・・
純一(……やっぱり父さんと母さんは起きているか……見つからない様に慎重に移動しないとな)
橘母「あれっ…? 今玄関のドアが開いたような気がしたけど」
橘父「ちょっと見てくるか」
純一(まずい! 忍び足で自分の部屋に戻らないと!)
・
・
・
橘父「気のせいみたいだな」
橘母「変ねぇ……確かに音がしたと思ったけど……」
66 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:18:47.34 ID:D8n+Sdtl0
純一「あぁそれなら僕が近所をちょっと散歩して帰ってきた所だったんだ」
橘父「そうか……純一にしては珍しく早起きだな」
橘母「でもそれなら帰って来た時にただいまの一言を言っても良かったのに」
純一「ははは……ごめんごめん、てっきり寝ているものだと思っていたよ」
橘父「父さんたちは純一と違って早起きだからな」
橘母「そうよ純一もこれからは美也に起こしてもらわないで自分で起きる習慣をつけないとね」
純一「ははは……」
橘母「それよりも早く学校に行く支度をして朝ごはんを食べなさい」
純一「わかった」
純一(危ない……危ない……制服から部屋着に着替えるのに戸惑ったな……)
純一(……しかし何とか誤魔化せたな……)
純一(安心したら眠くなってしまったな……少しの間もうひと眠りするか)
67 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:19:36.68 ID:D8n+Sdtl0
ジリリリリリ!
?「……起きて」
?「……遅刻しちゃうよ」
純一「……う……うん……」
美也「にぃに起きて! 遅刻しちゃうよ!!」
純一「……! もうこんな時間! どうして起こしてくれなかったんだ!」
美也「何言っているの! みゃーは何度も起こしに行ったんだからね」
純一「……仕方がない! 急いで準備しないと!」
・
・
・
68 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:20:28.82 ID:D8n+Sdtl0
純一「何とか間に合いそうだね」
美也「にぃにがもう少し早く起きてくれれば、こんなに急いで登校しないで済んだのにね」
純一「あはは……ごめんごめん……」
美也「毎日起こす身にもなってよね!」
純一「……気をつけます」
?「美也ちゃんおはよう」
美也「あっ逢ちゃんに紗江ちゃんおはよう」
七咲「兄妹揃って登校出来るなんて羨ましいですよ」
美也「そんな事無いよ。だってにぃにはたまに変な事言うし、それに今日だって寝坊して起こすの大変だったんだから」
中多「それでもしぇんぱいと一緒に登校出来る美也ちゃんは羨ましいです」
美也「そう言うものなのかなぁ……」
純一「そう言うものだって」
美也「……にぃにに言われると何となく否定したくなる」
純一「それどういう意味だよ!」
69 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:21:13.18 ID:D8n+Sdtl0
上崎「あっ! 純一君おはよう」
純一「裡沙ちゃんおはよう」
七咲「下の名前で呼び合っているという事は……ひょっとして先輩の彼女ですか?」
上崎「はい!」
純一「厳密に言えば違うけど、大体そんな感じかな」
上崎「そこは『もちろんそうです!』とはっきり言わないと駄目だよ」
純一「ははは……ごめんごめん」
中多「……やっぱりしぇんぱいはもてますね」
純一「そんな事無いよ」
七咲「でも1年生の間でも結構噂になっていますよ。……そうでした!
……私達はこれからクラスで創設祭の話し合いがあるので失礼します」
美也「えっ……そんなのあったっけ?」
中多「それじゃあ失礼しますね」
美也「ち…ちょっと! 逢ちゃん! 美也ちゃん……」
タッタッタ・・・
70 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:22:28.45 ID:D8n+Sdtl0
純一「ふう……やっと着いた」
上崎「じゃあ上履きに履き替えてくるね」
純一「わかった」
純一(裡沙ちゃんには申し訳ないけどここで……)
ザクッ!
純一「痛っ!」
上崎「純一君大丈夫!?」
純一「ああ平気。大したことないよ」
上崎「そんな事無い! だって純一君の靴下が赤く染まっているもん!
橘君ちょっと上履きを脱いで!」
純一「えっ……? 何で僕の上履きの中に画鋲が入っているの?」
上崎「そんな事は後にして。いいから保健室に行くよ」
純一「う……うん」
71 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:24:08.67 ID:D8n+Sdtl0
上崎「はい! これで手当は済んだよ」
純一「ありがとう裡沙ちゃん」
上崎「ううん! これ位当たり前だよ。でもそれよりも純一君の上履きに画鋲を入れるなんて酷いね」
純一「裡沙ちゃんが無事で良かったよ」
上崎「ふふっありがとう。やっぱり純一君は優しいね」
純一「そうかな? あっそうだこれを裡沙ちゃんに……」サッ
上崎「これは……手紙?」
純一「3時間目の終わり位になったら開けて読んでよ」
上崎「うーん気になる。今読みたいな」
純一「だーめ。それまで内緒」
上崎「うーん分かったよ。じゃあその時が来るまで楽しみにしているね」
純一「そうしてもらえると助かるよ。じゃあ教室に行こうか」
上崎「うん」
純一(まぁ画鋲を移し替えたのは俺自身だけどな。でもこれはこれで効果があるはず)
72 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:25:38.00 ID:D8n+Sdtl0
〜昼休み〜
キーンコーンカーンコーン……
梅原「大将お腹空いたな」
純一「ああそうだなお昼にするか、梅原今日は弁当か?」
梅原「おうよ!」
純一「じゃあ一緒に食べよう。あっそうだ折角だから今日は薫も誘うか」
梅原「おっ良いね」
棚町「へー今日は私も誘ってくれるんだ。嬉しいね。恵子も一緒だけど大丈夫かな?」
純一「うん! 良いよ」
梅原「むしろ大歓迎だぜ」
田中「本当! 嬉しいな」
梅原「あっそうだ。絢辻さんも誘わないか?」
純一「良いね! あっ……でも絢辻さんは今日も創設祭実行委員の集まりがあったかな」
梅原「うーん残念だなぁ」
73 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:26:37.14 ID:D8n+Sdtl0
純一「でも代わりに一人誘った子がいるんだ」
上崎「あっ純一君!」
純一「おっ来た来た。裡沙ちゃんこっちだよ」
上崎「はーい」
棚町「例の彼女が来たわね」
梅原「くぅ〜羨ましいぜ」
田中「えっあの人が橘君の彼女なの?」
上崎「はい! そうですよ」
純一「厳密に言うと違うけどね」
上崎「そんな事なーい! 正真正銘、純一君の彼女です!」
純一「……まぁいいや。じゃあ田中さんに紹介するね。この子が上崎裡沙ちゃんだよ」
上崎「上崎裡沙です」
田中「田中恵子です。上崎さんよろしくね」
上崎「こちらこそよろしくね」
74 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:27:45.42 ID:D8n+Sdtl0
田中「へぇー上崎さんって小学生の時から橘君の事が好きだったんだ」
上崎「はい! もう一目見た時から、あたしにはこの人しか居ないと思っていました」
梅原「でも大将はおちょこちょいでマヌケな所があるからな」
棚町「そうそうこの間なんて地理の授業で……」
純一「わーっ! ストップ! ストップ! 2人共自重していてくれ」
梅原「ふっふっふ……そいつは……」
棚町「出来ない相談だぜ……」
田中「だって……そこで黙っていたら面白くないよ」
純一「それは話しちゃいけない事だ! うっ……ちょっとトイレに行きたくなった……」
梅原「おう行って来い!」
純一「僕が行くとお前ら絶対に話すだろ」
棚町「大丈夫よ! それよりも我慢している方が体に毒よ」ニヤニヤ
純一「くっ仕方がない! 良いかお前ら絶対に話すなよ。絶対にだぞ!」
棚町「いってらっしゃーい!」
純一(どうせビキニと聞いてお姉さんって答えた事だろあれはわざとだから全然かまわないけどな、
それよりも早くあそこに行かないとな……)
75 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:28:35.78 ID:D8n+Sdtl0
純一(さてと脅迫状に書いてあった理科準備室に来たが……)
女「あの……どうかしましたか?」
純一「ちょっとここにノートを忘れてしまったから取りに来ただけだよ」
女「でも今は入らない方が良いと思いますよ」
純一「どうしてですか?」
女「あっ……えっと……」
絢辻「創設祭実行委員がここで会議をしているからよ」
女「そ…そうよ!」
純一「そうだったのか。じゃあまた別の機会に取りに行くか」
絢辻「そうしてくれると助かるわ」
純一「それじゃあ。また……」
タッタッタ・・・
76 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:29:19.36 ID:D8n+Sdtl0
純一(さてと裡沙ちゃん達はどうなったかな?)
上崎「あっ純一君おかえり」
純一「ただいま」
梅原「遅かったな」
棚町「何していたんだか」
純一「あはは……少し混んでいたからね……」
上崎「聞いたよ純一君地理の授業でビキニと聞いてお姉さんって答えたんだよね。
もう! エッチなんだから」
純一「やっぱり喋ってしまったか……あれだけ黙っておいてって言っていたのにお前ら!」
棚町「ふっふっふ……黙っておけと……」
田中「言われれば言われるほど……」
梅原「喋りたくなるものだぜ……」
純一「お前らいい加減にしろ!」
田中「あはは……ごめんね」
棚町「ごめんごめん……てへぺろ」
純一「てへぺろじゃない!」
77 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:30:06.11 ID:D8n+Sdtl0
キーンコーンカーンコーン……
梅原「そろそろ次の授業の時間か」
棚町「折角面白い所だったのにここで終わってしまうなんて残念ね」
純一「僕にとっては全然面白くなかったよ! ……それよりも裡沙ちゃんを送っていかないとね」
梅原「そっか……早く戻ってこいよ」
純一「ああ!」
上崎「ふふっ棚町さん、田中さん、梅ちゃん楽しかったよ。純一君の事をよろしくね」
棚町「オッケー任せておいて!」
梅原「おう!」
田中「またね。上崎さん」
78 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/16(木) 19:31:30.64 ID:D8n+Sdtl0
純一「……放課後時間空いているかな?」
上崎「はい! もちろん!」
純一「じゃあ例の場所の前で待っていてもらえるかな?」
上崎「わかったよ」
純一「じゃあ後でね」
上崎「うん! 今日は楽しかったよ。ありがとう純一君」
純一「どういたしまして」
タッタッタ・・・
純一(理科準備室であったあの女は黒沢だった。しかし絢辻と一緒に居るとは一体どういう事だ……?)
純一(考え過ぎかもしれないけど一応細心の注意を払っておこう……)
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/08/17(金) 04:52:43.10 ID:ivX06LAWo
裡沙と恵子が話してると考え深いな...(中の人的に)
80 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:20:36.65 ID:SzhQsToZ0
キーンコーンカーンコーン……
純一(さてと放課後になったから屋上に行くか)
タッタッタ・・・
純一(着いた。……けどまだ裡沙ちゃんは来ていないな……あぁ掃除当番だったな)
タッタッタ・・・
上崎「はぁ……はぁ……遅くなっちゃった。ごめんね」
純一「全然構わないぞ」
上崎「そう言ってもらえるとうれしいよ。それで今日は何をするの?」
純一「今日は裡沙ちゃんと一緒に繁華街に行きたいけどどうだ?」
上崎「…………」
81 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:21:18.61 ID:SzhQsToZ0
純一「裡沙ちゃん?」
上崎「……は、はい! 行きたいです。ぜひ行かせて下さい」
純一「じゃあ行こうか」
上崎「純一君と繁華街デートだよ! やった! やった! やった!
純一君とあんなことをしたりこんな事……」プシュ…
純一(全部聞こえているがな……そして気絶するなんてな……)
上崎「」
純一(おまけに鼻血まで出しちゃうなんてな……
でもそこまで喜んでくれるなら誘った甲斐があったものだな)
純一(裡沙ちゃんが起きるまでもう少し待つか……)
82 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:21:58.56 ID:SzhQsToZ0
純一「でも僕とデートすると聞いてそこまで喜んでくれるとは思わなかったよ」
上崎「ううんそんな事無いですよ。だって純一君と一緒にデート出来るんだよ。こんなチャンスは滅多に無いよ」
純一「でも登下校デートならした事があるだろ?」
上崎「それとこれとは別だよ」
純一「そう言うものなのかな?」
上崎「そう言うものだよ。……それとこれじゃあカップル同士に見えないよ」
純一「いやそんな事は無いよ。こうしていても十分カップルに見えるよ」
上崎「いーや見えません! だから純一君手を貸して」
純一「わかったよ」
83 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:22:42.45 ID:SzhQsToZ0
ギュ・・・
純一「裡沙ちゃんこれは……」
上崎「ちゃんと腕を組まないとカップルには見えないからね。
いい? デート中は可能な限り腕を組まないと駄目だよ」
純一「わかったよ。こうして色々話している内に繁華街に着いたよ」
上崎「これから純一君と色んな事して楽しめるね」
純一「ああそうだね」
純一(しかし腕を組んでから裡沙ちゃんのおっぱいがずっと俺の腕に当たっているけど、
嫌だったらそんな事そもそもしないから……まぁ良いか)
純一(さてと何処に行こうかな……?)
純一(…………意外と浮かばないものだな)
純一(こういう時は裡沙ちゃんに訊いてみるか)
純一「裡沙ちゃんまずは何処に行きたい?」
上崎「純一君の行きたい場所ならどこでも良いよ」
純一「そうだな……そうしたら、じゃあゲームセンターに行くか」
上崎「うん!」
84 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:23:12.29 ID:SzhQsToZ0
上崎「あっあれはクレーンゲーム、あっちはメダルゲームかな」
純一「裡沙ちゃんはゲームセンターによく来るの?」
上崎「どちらかと言うとあんまり来ないかな。でもこういう場所は滅多に来ないから楽しいね」
純一「そうなんだ。実は僕もあまり来ないかな」
上崎「へぇーそうなんだ。あっ! あれはクイズゲームだね。あれやった事あるよ」
純一「そうなんだ。このゲームは面白いの?」
上崎「面白いよ。だってこのゲームは全国のプレイヤーと対戦する事が出来るからね。
それに出題される問題も色んなジャンルがあって中々難しいよ」
純一「そうなんだ」
上崎「うん。じゃああたし一回やってみるね」
チャリーン・・・
85 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:24:07.82 ID:SzhQsToZ0
パンパカパーン!
ゲーム「ミラクルクイズドリームアンサーへようこそ」
ゲーム「このゲームでは全国のプレイヤーとクイズで対戦する事が出来ます」
ゲーム「問題の形式は3択の早押し形式となっています」
ゲーム「ジャンルは多岐にわたり先に2ポイント先取した方が勝ちとなります」
ゲーム「なおお手付きした場合はその問題の解答権が無くなりますので注意してください」
ゲーム「最後にこのゲームでは勝ち抜き方式を採用しています。
従って負けた時点でゲームオーバーになりますので注意してください」
ゲーム「それでは始めます」
純一「裡沙ちゃん頑張って」
上崎「うん!」
86 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:24:57.04 ID:SzhQsToZ0
第1問 算数の問題です
32+48−6×5+10÷2はいくつ?
@ 55 A190 B40
上崎「…………」
上崎「…………」
ポーン!
上崎「@の55」
ピンポーン!
ゲーム「正解です。あなたが1ポイント目を先取しました」
上崎「やったね。こんな感じでゲームが進んで行くんだよ」
純一「なるほど」
87 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:25:51.25 ID:SzhQsToZ0
第2問 歴史の問題です
15世紀〜16世紀に西欧諸国で海外貿易に使用され、
フランシスドレークが世界一周に使用した帆船の種類は何でしょう?
@ポトシ Aガレオン Bクナール
上崎「えっ!? こんなの分からないよ……」
上崎「うーん……?」
ゲーム「答えはAのガレオンでした。相手に1ポイント取られてしまいました」
純一「これは仕方がないよ」
上崎「うんそうだね。気持ちを切り替えて頑張ろう」
88 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:26:35.82 ID:SzhQsToZ0
第3問 生物の問題です
人の消化器官でアカラシアや悪性黒色腫等の疾患がある
全体の長さは約25センチメートル、内径は約2センチメートルの管がある器官は何処でしょう?
@直腸 A虫垂 B食道
上崎「うーん……どれかな?」
上崎「何となくA番の様な気がするからAかな?」
ポーン!
上崎「Aの虫垂」
ブーッ!
ゲーム「不正解です。正解はBの食道でした。相手が正解したため2ポイント先取されてしまいました。
よってここでGAMEOVERです。次は頑張ってください」
上崎「負けちゃったよ。やっぱり難しいね」
純一「まぁ仕方がないよ」
上崎「そうだね。……純一君もやってみてよ」
純一「わかったよ」
89 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:27:19.61 ID:SzhQsToZ0
パンパカパーン!
ゲーム「ミラクルクイズドリームアンサーへようこそ」
ゲーム「このゲームでは全国のプレイヤーとクイズで対戦する事が出来ます」
ゲーム「問題の形式は3択で早押し形式となっています」
ゲーム「ジャンルは多岐に亘り先に2ポイント先取した方が勝ちとなります」
ゲーム「なおお手付きした場合はその問題の解答権が無くなりますので注意してください」
ゲーム「最後にこのゲームでは勝ち抜き方式を採用しています。
従って負けた時点でゲームオーバーになりますので注意してください」
ゲーム「それでは始めます」
上崎「純一君がんばって」
純一「おう!」
90 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:28:17.04 ID:SzhQsToZ0
第1問 算数の問題です
58−70÷5×8+30はいくつ?
@200 A−10 B−24
ポーン!
上崎「早っ!」
純一「Bの−24」
ピンポーン!
ゲーム「正解です。あなたが1ポイント目を先取しました」
第2問 国語の問題です
1917年(大正6年)5月に白樺派の同人誌『白樺』に発表……
@藤井重夫 A武者小路実篤 B志賀直哉
ポーン!
上崎「まだ問題を全部言っていないのに……」
純一「@の藤井重夫」
上崎「これは間違えたよ。だってこの後は……『白樺』に発表した『城の崎にて』は誰が執筆したでしょうか? だよ」
上崎「だったら答えはBの志賀直哉だよ」
91 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:29:26.71 ID:SzhQsToZ0
ピンポーン!
ゲーム「正解です」
上崎「えっ!? どうして分かったの?」
純一「良いかこれは引っかけなんだよ。本当の問題は……
1917年(大正6年)5月に白樺派の同人誌『白樺』に発表した『城の崎にて』は志賀直哉が執筆しました」
純一「では『城の崎にて』の舞台になった豊岡市出身の小説家は誰でしょう? だな」
ゲーム「問題文を全部読んでいなかったので全文読み上げます」
1917年(大正6年)5月に白樺派の同人誌『白樺』に発表した
『城の崎にて』は志賀直哉が執筆しました。では『城の崎にて』の舞台になった
豊岡市出身の小説家は誰でしょう?
上崎「やっぱり純一君凄いね……問題文を全部推理しているよ」
純一「まぁね」
ゲーム「あなたが2ポイント目を先取しました。おめでとうございます。1人勝ち抜きです。
10人勝ち抜けば殿堂入りになるので頑張ってください」
純一「このゲーム面白いな。殿堂入りするまでやって良いか?」
上崎「もちろんだよ! 頑張ってね!」
92 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:30:16.11 ID:SzhQsToZ0
ポーン!
純一「@の同主調の平行調」
ピンポーン!
ポーン!
純一「Bのオファーカーブ」
ピンポーン!
ポーン!
純一「Aのジョン・スチュアート・ミル」
ピンポーン!
ポーン!
純一「Bのストックホルムオプション」
ピンポーン!
純一「@のオペランド変数」
ピンポーン!
上崎「やっぱり純一君凄すぎる……」
93 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:31:17.82 ID:SzhQsToZ0
ゲーム「おめでとうございます。10人勝ち抜きです。
よってあなたは殿堂入りしました。おめでとうございます」
上崎「やったね。純一君」
純一「まぁな」
ゲーム「これであなたが2人目の殿堂入りとなります。名前を入力してください」
純一「えっと名前は……」
ピッ…ピッ
純一「これで良いか?」
上崎「何で『JKLOVE』なの!? これじゃあ『女子高生愛している』って意味になるでしょ!」
純一「確かにそうだけどこれにはもう一つ深い意味があるんだ」
上崎「どういう事?」
純一「今は内緒だよ。後で必ず教えるから」
上崎「うーん気になる……」
94 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/08/25(土) 15:32:18.81 ID:SzhQsToZ0
上崎「そういえばこれで2人目の殿堂入りとなっていたけど1人目の殿堂入りは誰だろう?」
純一「ちょっとハイスコアを見てみるか」
・
・
・
上崎「あっ! 表示されたね。えっと1人目の殿堂入りは……仮面優等生か……」
純一「何となく察しはつくがな……って裡沙ちゃんどうしたの?」
上崎「……ううん何でも無いよ。あっあたしお腹が空いてきちゃったよ。レストランに行こうよ」
純一「じゃあ、あそこにでも行くか」
上崎「良い所でも知っているの?」
純一「ああとっておきの場所かある。そしてあいつをちょっと驚かせてやろう」
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]:2012/09/03(月) 12:59:43.28 ID:rPuoCHkLo
仮面優等生wwww
96 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/09/05(水) 19:26:24.54 ID:fd3SygNf0
〜ファミレス〜
店員「いらっしゃいませ2名様で宜しいでしょうか?」
純一「はい大丈夫です」
店員「では席まで案内します」
上崎「誰か知っている人でも居るの?」
純一「ちょっとね」
純一(しかし今日は休みだったか……折角驚かせられると思ったのにな)
店員「こちらへどうぞ。ではご注文が決まり次第店員に声をお掛け下さい」
上崎「あたし純一君の隣に座りたいけど良いかな?」
純一「良いよ。じゃあ一緒に座ろう」
上崎「うん!」
純一(恥ずかしいけど、隣に座ってくれるとは嬉しいな。……それよりも注文を決めないと……)
97 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/09/05(水) 19:27:19.97 ID:fd3SygNf0
純一(……よし! 決めた!)
純一「裡沙ちゃんは注文決めた?」
上崎「決めたよ。純一君は?」
純一「僕も決めたよ。じゃあ頼もうか。すみません」
店員「お待たせしましたご注文はお決まりでしょうか?」
純一「ハンバーグセットとオレンジジュース1つ」
上崎「あたしも同じもので……後オレンジジュースは彼のと纏めて大盛り1つにしてください」
店員「かしこまりました。ご注文は以上で宜しいでしょうか?」
純一「えっ……裡沙ちゃん?」
上崎「はい! 大丈夫です」
店員「では少々お待ちくださいませ」
純一(裡沙ちゃんなりの考えがあってジュースを1つにしたのか……暖かく見守っておくとするか)
98 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/09/05(水) 19:28:36.98 ID:fd3SygNf0
純一「裡沙ちゃんが隣に座っていると何だかドキドキしちゃうよ」
上崎「あたしも純一君が隣に座ってもらえるとドキドキしますね。
でも恋人になるにはこれ位は当然ですよ」
純一「うーん、そうだね」
純一(恋人か……そろそろクリスマスの時期だし裡沙ちゃんは蒔原達とは違って悪い子ではなく
尽くしてくれるからなぁ…)
上崎「あっ! あの店員さんが持って来てくれているのがそうなのかな?」
純一「そうみたいだね」
純一(やっと来たな。ふふふ…此処に来た甲斐があったな)
99 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/09/05(水) 19:29:46.08 ID:fd3SygNf0
棚町「お待たせしましたハンバーグセット2つとオレンジジュースジョッキ1つです……
って純一に上崎さんじゃないの! 何で此処に?」
純一「当然お腹が空いたからに決まっているだろ? それとも此処に来て欲しくなかった?」
棚町「別にそんな事は……しかし2人とも相当仲がいいのね。隣り合って座っている位だからね」
純一「あはは……」
上崎「ふふっ! 棚町さんウエイトレス姿似合ってますよ」
棚町「ありがとう上崎さん。でも恥ずかしい所見られたわね」
上崎「そんな事無いですよ」
棚町「そう言ってくれると嬉しいわね。私はまだ仕事があるからこれで失礼するわ。
ごゆっくりどうぞ」
純一「……薫が此処で働いているのは意外だった?」
上崎「確かに意外でした。でも橘君の友達の意外な一面を見れて良かったです」
純一「それなら此処に連れてきた甲斐があったね。それじゃあ食べようか」
純一上崎「いただきます」
100 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/09/05(水) 19:31:31.43 ID:fd3SygNf0
純一(丁度お腹が空いていたから美味しく感じるな。さてとそろそろ喉が渇いてきたぞ……)
上崎「待って純一君!」
純一「どうしたの?」
上崎「ジュースを飲むときに相応しい最高のアイテムがあるの」
純一「へーそんなものがあるのか見せて」
上崎「良いよ。ちょっと待っててね」ガサゴソ
純一(何となく予想はつくけどな)
上崎「あったよ。ジャジャーン! これがカップル専用のストローだよ」
純一「おおっ! これが伝説のラブカップルストローか! しかし裡沙ちゃんこれをどうやって……」
上崎「純一君とジュースを飲むことになった時に備えていつも準備していたんだよ」
純一「あはは…そうなんだ」
上崎「うん! 今日が丁度この機会だったから一緒に飲むよ。はい! 純一君はこっち側お願いね」
純一「分かったよ裡沙ちゃん。じゃあ一緒に飲もうか」
上崎「うん!」
純一上崎「せーのっ!」
101 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/09/05(水) 19:32:20.77 ID:fd3SygNf0
チュー・・・チュー・・・
純一「ぷはぁ! やっぱり2人一緒に飲むジュースは美味しいね」
上崎「本当にそうですよね。それにジュースを飲んでいる時ストローのハート部分の色が変わるのも良いですよね」
純一「そうだね」
上崎「こうして2人で愛を育み最終的には最高の愛の結晶を生み出して……」キャー!
純一(また裡沙ちゃん暴走しちゃったな。でもこれがまた可愛いよな)
上崎「じゅんいちぃ〜えへへへ///」ギュッ!
ジロジロ
棚町「へー」ニヤニヤ
純一(うっ……恥ずかし過ぎる。ちょっと場所を弁えて欲しいのはあるけどな)
102 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/09/05(水) 19:33:04.10 ID:fd3SygNf0
店員「お会計がそれぞれ950円ずつになります」
上崎「2人で食べたものはちゃんと割り勘しないとね」
純一「そうだね」
チャリーン
店員「それぞれ950円ずつ頂きます」
店員「お釣りはありません。ありがとうございました」
カランカラン
純一(もう外は真っ暗だな……楽しかったけどそろそろ帰らないとな)
上崎「今日は楽しかったよ」ギュ・・・
純一「ああ俺もだ」
上崎「えへへ/// また純一君とデートしたいね」
103 :
◆A4UFWQjzOM
[sage saga]:2012/10/01(月) 18:20:23.16 ID:0YknR0tB0
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