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私「魔法使いデビュー?」友人「あたしは戦士かなっ♪」弟「いや、ないだろ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/01(水) 18:52:44.64 ID:ox7f5xZq0
普段はなかなか最後まで書ききれないので、
いっそのことあんまり考えないで書ける台本形式にしてしまえ、ということで。
内容や文章力への批判は大丈夫ですが、この発想への異論は受け付けません。
台本形式でも頭は使うだろ、とか。私もそう思いますので。

そんな発想なので、なるべく短くまとめたいです。
更新は不定期&亀になります。
こういうところで書くのは初めてですが、よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1343814764
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 19:06:40.73 ID:q5elR6NDO
がんばれ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/01(水) 19:21:15.80 ID:ox7f5xZq0
台本形式のつもりだった。
だけど、それは全く自分に合っていないことが判明……orz
いきなり方向転換ですが、普通に書いていきます。
文章力は低いので、



「はぁ……」

私は、本日12度目の大きなため息をついた。
見下ろした先には、帰ってきたテスト。
……とまあ、ここまで言えば、誰だって状況がわかるだろう。

「あーれー? スミちゃんてば、何をそんな鬱陶しいため息をついちゃってるのかな?」

耳元で、いきなり無駄に戯けた声を聞かされて、私は思わず飛び上がった。

……飛び上がったそのついでに、その健康的に焼けた腕をひねって関節を極めてやった。

「イタタタタタッ?!」
「……やっぱりあんたか」

悲鳴を上げる友人に、私は13度目のため息をつく。

「だから耳元で喚くなって、いつも言ってるでしょうに?」

エメラルドグリーンの目をジトッと見つめて、少しずつ腕に力を入れてやると、
この鬱陶しい友人……榎本 海里(えのもと かいり)は面白いぐらいに体をのけぞらせた。

「痛、痛いってスミ! 腕折れちゃう!」
「……言いたいことはそれだけ?」

あまりの反応に面白くなった私は、少し嗜虐心を出して言ってみる。
海里は、さっと顔を青くした。

「ごめんって、ちょっとしたおふざけでしょ……イタタタっ?!」
「ふーん、そういうことを言うわけ」

この期に及んで笑って済まそうとする海里に、私は更に腕に力を込めた。
実際のところ、私はもうそんなに怒っていない。くっだらないことだし。
だから、ちょっと謝ってくれれば許すつもりなのだが……
本当にこいつ、引き際ってものを知らない。
中途半端に反応してくれるお陰で、こっちもついついヒートアップしてくるわけだ。

まあ、日常茶飯事。いつものことだ。
こいつが馬鹿なのも、私が周囲にドン引きされるのも。
こんなんだから友達がこんなのぐらいしかいないんだ……ふふ、自分で言ってて悲しくなってきた。

しかし、そのどれもこれも……

「お前がバカなのが行けないんだぁっ!」
「ちょ、何その理不尽?!」

全く脈絡のない叫びに反応して、海里が素っ頓狂な声を上げる。が、その声も明らかにひきつっていた。
私はそのままギューッと力を込めて……

ボキッ

「……あ」
「うにゃああああぁぁぁあ?!?!?!」

オレンジ色の光の中、海里の猫のような叫び声がこだまする。
それを聞きつけた野次馬が集まる中で、私は遥か彼方に視線を飛ばした。

(ああ……やっちゃった)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/01(水) 19:26:09.71 ID:ox7f5xZq0
>>2 ありがとうございます!
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/06(月) 13:07:25.75 ID:JEP/Y0+G0
「いくらなんでもヒドすぎるでしょ……」
「いや、ホントごめん」

包帯がぐるぐる巻きの腕を抱えながら、海里は若干の涙目になっていた。
さすがに今回ばかりはこっちが全面的に悪いことはわかりきっているので、さっきから私は平謝りだ。
うん、本気で反省してます。

「でもスミってば、傍から見ると全然反省してるようには見えないんだよねぇ。
 まあ、いつものことだけどさ」
「えー……」

だんだん元の調子を取り戻してきた海里は、おちゃらけた口調に呆れをにじませて言った。
どうにも私、というか弟もだけど、表情が顔に出にくいらしい。
いつもそう言われるけど、こっちには全く心当たりがない。全然ピンとこない。

「あんたもだけど、お父さんもお母さんも、普通にこっちの機微とか感じ取ってると思うんだけど?」
「そりゃ、あたしは慣れたさ。幼馴染なめんなよ。
 おじさんたちは……もはや読心してるとしか思えない域だからなぁ」

はあ、と溜息をつきながら、遠い目をする友人。
私にはよくわからないが、お父さんたちの絶妙な気の利かせ方とかが、知らない人には妖怪の様に映るらしい。
あまりのタイミングの良さに、色々といらないことを勘ぐりたくなるようだ。
かくいう海里も、初対面ではちょっとビビってたし。

「そこまで言うほどのこと?」
「スミたちって、よくも悪くも世間知らずだよね……」

私がつぶやくと、海里はまた呆れたようにため息を付いた。

「そもそもね? キミ、自分に友達いないのって、あたしとのスキンシップが過激なせいだと思ってるでしょ」
「だって、そうだし。半分ぐらいは海里のせいでしょう?」
「そこからか……」

ふ、と小さく息をつく海里。

「なに? 何が言いたいわけ?」
「いやいや、気にすんな! 周りがどう思おうとも、あたしはそんなスミちゃんが大好きだからさ」

ポスポス、と開いている手で私の頭を撫でながら、そう言ってはぐらかした。
いつもそうだ。こうやって自分で話を振ってきた挙句、最後はうやむやにしてしまう。
……なんか、そういうのって気に入らないんだよね。

「腕って、さあ。海里。2本あるんだよね……」
「え、ちょ、真澄さん? いったい何を考えているのでしょうか?」

慌てて頭の上の腕を引っ込めて、後ずさる海里。
……ふふ。

「本当、可愛いね? そういう海里、私も大好きだよ?」
「マジで勘弁して下さい!」

何もしないって言ってるでしょうに。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/06(月) 15:22:52.05 ID:JEP/Y0+G0
「スミ、スミちゃん。そういう冗談ホントやめてな?
 ただでさえ何考えてるかわかんないのに、真顔でそういうことされると本気で冗談には思えない」

また涙目に戻った海里に説得されて、ひとまずもう不用意なことは言わないと約束した。
……そんなにわかりづらかった? 全く、わけがわからない。

「……スミ?」
「あー、はいはい。わかったって」

ジトッと見つめられたので、適当にあしらい。


怪我の責任を果たすために、海里を家に送ることになっていた。
幼稚園の時からの付き合いなので、榎本家のことは我が家も同然に知っている。当然、逆もまた然り。
だいぶ日も暮れてきたので、念のため人通りの多い道を選んで歩いていた時のことだった。

「もし、もし。そこのお嬢さん方」

不意に、路地の方から声をかけられた。
そこに立っていたのは、黒のスーツにネクタイを締めた、ごくごく普通の男性。
手には大きな封筒を2つ持って、こちらを手招きしている。

「なに? あいつ」

こんな日暮れに女子高生を路地裏に招くとか、見るからに怪しい。
警戒する私をよそに、海里は「なんですかー?」とのんきに返事をした。

「ちょっと、海里?!」
「大丈夫だって、なんか良い人っぽいし。というか普通の人っぽい?
 スミも、そんな物騒な構えしないの! そっちのが不審者でしょ」

そう言って、不用意にも男性に近づいていく。

ああもう、あいつってやつは!
あの海里という人間は、基本的に人を疑わない。お人好しにもほどがある。
しかも、本人はあまり自覚していないが、結構な美少女だ。
今までにも、何度変態やナンパ野郎に捕まりそうになり、それを私が撃退してきたか。

「私が、しっかりしないと」

あれでも一応幼馴染で、唯一の友人だ。
さすがに、悪い人に引っかかって苦労するのを見過ごすのは気分が悪い。
というわけで、警戒は解かず、すぐに動けるように準備しながら海里の後を追った。

「いえ、お嬢さん方。私はただのスカウトですよ。そう警戒なさらず」

こちらの様子をチラリと見て、男性は苦笑を浮かべた。
スカウト? ますます信用ならない。悪徳事務所の回し者か?

「スカウト? あたしってばそんなに可愛いですかねー?」

海里は、いつもの調子でおちゃらけて言う。
だからあんたはもう少し警戒しろと……!

「いえいえ、芸能関係のものではありませんよ。
 お二方の容姿ではなく、才能を見込んで声をかけたのです」
「……才能?」

思わず問いかけてしまった。
それはおかしいだろう。パッと見ただけででそんなものがわかるはずがない。
それこそ、事前に調べておかない限り……

そこまで考えて、私ははっと気がついた。

「こいつ、まさかストーカー!」
「「ええっ?!」」

海里と男性が、素っ頓狂な声を上げる。

「そうとしか考えられないよ、海里。見た目で才能がわかるはずないんだから。
 ということは、前々から私達のことを付け回して……!」
「ちょ、ちょっと待って下さい! そんなことはしてませんよ!」

男性は慌てた様子で、こちらに一歩近づいてきた。

「寄るな変態! 海里、逃げるよ」
「待ってくださいってば! 私は嘘はついていませんよ! 見ただけで才能を測る方法が、本当にあるんです!」
「……はぁ?」

何言ってんだ、こいつ?
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