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まどか「妖精さんの、おしばいげきじょう」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:17:29.72 ID:NRXmfBg+o
――ジリリリリリリリリリリっ!
まどか「ふ、ふわっ!?」
それは、ある晴れた日のことでした。
ジリリと鳴る目覚まし時計に不思議な夢から釣り上げられると、
わたしの目の前には夢の国のようなお花畑が広がってました。
まどか「はうぅ……夢オチ……?」
……花柄のクッションに顔をうずめていただけでした。
けど、本当にお花畑に飛ばされていたらいたで困るかな。
だってわたしはまだ天国に行きたくないもん。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1343884649
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
コナン「パソコンで何見てんだ?」阿笠「女子中学生の画像じゃ」 @ 2025/04/04(金) 00:35:57.49 ID:6wyUiF1UO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1743694557/
うぅ〜ん、このままじゃオイラ勝てない……。 @ 2025/04/03(木) 20:58:28.25 ID:z6/CMWAF0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1743681507/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/04/03(木) 20:23:11.70 ID:a4nbpwRWo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1743679391/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/04/03(木) 20:22:39.33 ID:P8kh82wPo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1743679359/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/04/03(木) 20:22:09.32 ID:qSNXbmUIo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1743679328/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/04/03(木) 20:21:38.51 ID:DNOaXT4Zo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1743679297/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/04/03(木) 20:20:00.61 ID:a4nbpwRWo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1743679199/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/04/03(木) 20:19:26.49 ID:P8kh82wPo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1743679166/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:19:07.60 ID:NRXmfBg+o
もごもごとお布団から這いでて、わたしは窓を開けました。
一瞬目がくらんだけど、それはとても柔らかい日光で、
吹き込んできた風と共に爽やかな朝を迎えさせてくれました。
まどか「おはよー、パパ!」
知久「おはよう、まどか」
なんだか、いつもより調子がいいみたいです。
――今日は素敵なことが起こりそう。
そんな予感が、わたしにはありました。
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:24:12.19 ID:NRXmfBg+o
まどか「行ってきま〜す!」
少し遅刻気味なので、駆け足で学校へ向かいますが、
待ち合わせの時間にはちょっと間に合いそうにありません。
さやかちゃん達を待たせる訳にもいかないので、
あまり気は進まないけど、裏道を使うことにしました。
木が鬱蒼としている薄暗い道なので普段から人は通りません。
けど、この道を行けばすぐに待ち合わせ場所に付く事ができます。
今日は気分が良いので、ちょっと怖いぐらいへっちゃら――
「ぴ―――――――――――――――――――――っ!」
まどか「ひっ!?」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:28:26.72 ID:NRXmfBg+o
とても甲高い声がすぐ傍を駆け抜けていきました。
まるで女の人の悲鳴みたいで……まさか幽霊!?
で、でもまだ朝なのに! でも薄暗いし人通らないし、でもでも!
まどか「ひゃっ! な、ななななんなの!?」
深刻なパニックに陥ったわたしに追い打ちをかけるように、
今度は黒い影がわたしの足の間をすり抜けて行きました。
でも、よく見るとその黒い物体は幽霊ではなく……。
まどか「ね、ネコさん……?」
まだ幼い黒ネコが何かを追いかけて前へ走っていきます。
追われて逃げているのも、どうやら小動物みたいです。
何かは分からないけど、すばしっこく逃げ回ります。ですが、
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:33:59.53 ID:NRXmfBg+o
「ふしゃー!」
「ぴ――っ!」
ついにネコさんが木の根っこと根っこの間に追い込みました。
謎の小動物さんは甲高い悲鳴をあげて逃げようとしますが、
ネコさんと根っこに挟まれて逃げられないようでした。
……というか、ネコさんは何を狙っているのかな?
少なくとも幽霊じゃないと分かって冷静になってきたわたしは、
聞いたことのない鳴き声を発するエモノに興味がわいたので
後ろから覗きこもうとした時、思わずギョッとしてしまいました。
「もうだめっぽいです……」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:47:42.72 ID:NRXmfBg+o
ネコさんの陰から聞こえたのは言葉でした。
一瞬、耳を疑ってしまったけど、間違いなく日本語。
当然ですが、こんな脇道にわたし以外の人間はいません。
やっぱり幽霊なのでは、とわたしはまたも尻込んでしまいます。
ですが、どういう訳かわたしの身体は、勝手に動いていたのです。
勝手にというか、そうしなくちゃいけないような気がして、
前足をかかげて襲いかかろうとする子猫を叱りつけてしまいました。
まどか「こら! ダメでしょネコちゃん!」
「にゃぁ……」
黒猫は驚いてすごすごと林の中へと歩いていきましたが、
その場に残されていたのは小さなカラフルな球体だけで、
先程の声を話すようなものは、何一つありませんでした。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:48:11.77 ID:NRXmfBg+o
まどか「あれ? でも確かに声が聞こえたのに……」
落ちてたボールに仕掛けはなく、周りには何もいません。
もしかして……本当に幽霊だったのかも!
そう思って背筋を震わせている時、異変が起こりました。
「たすかた? たすかた?」
まどか「あひゃあっ!?」
手のひらに乗せていたが球が解けて10cmほどの人型になるや、
さっきと同じ声を、その人(?)が喋り出したからです。
思わず振り落とさなかったのは、余りの衝撃に凍りついた為でした。
そして、その人はわたしの目をジッと見つめると、こう言いました。
「……にんげんさんは、かみさまです?」
――これが、わたしと妖精さんの、初めての出会いでした。
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/02(木) 14:49:31.01 ID:NRXmfBg+o
魔法少女まどか☆マギカと人類は衰退しましたのクロスです
最近忙しいけど、思いついたのを先越される前にスレ建てしました
投下については不定期なので、期待せず待つこと推奨します
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/02(木) 14:57:06.35 ID:ar7/gVn9o
乙
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/02(木) 15:31:19.69 ID:8Dh9VDmqo
魔法少女は衰退しました…
あの妖精さんの口調大好きです。
>>1乙
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2012/08/02(木) 16:28:01.73 ID:XTG448cAO
・ワ・<いちさんにおつするです
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2012/08/02(木) 16:43:25.76 ID:hZLIdhKAO
これは人類が衰退する前のお話っぽい?
「わたし」が出てこないのならちょっと残念だけど期待してます
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/08/03(金) 13:44:45.48 ID:afemURG+0
・ワ・<しえんするです
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/08/03(金) 22:15:04.08 ID:WzarGjQ3o
そういえば新人類は衰退前でも登場可能な種族だったか
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:24:33.66 ID:FC3exR+Ao
〜〜〜
〜〜
〜
まどか「はぁ、はぁ……!」
学校に着いたのはホームルームが始まるギリギリでした。
待ち合わせ場所にはさやかちゃんも仁美ちゃんもいなくて、
おそらく、先に行ってくれたんだと思います。
昇降口で上履きに履き替え、急いで教室に向かいますが、
その途中、担任の早乙女和子先生と会ってしまいました。
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:25:24.79 ID:FC3exR+Ao
和子「鹿目さんがこんなに遅いのは珍しいわね」
まどか「ご、ごめんなさい!」
和子「急ぐのは結構だけど廊下は走らないのよ」
まどか「はいっ」
返事をして足を早歩きくらいに緩めた時、わたしは気付きました。
長い黒髪で、人形のように整った顔立ちの女の子が、
和子先生の後ろ側からわたしのことを見つめていたこと。
まどか「……うそ、まさか……」
ほむら「………」
そして……目の前にいる知らないはずの少女の姿が、
今朝の夢に出てきた女の子にそっくりだったことにです。
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:26:31.45 ID:FC3exR+Ao
和子「あぁ……暁美さんはわたし達のクラスの新しい転校生なのよ」
和子「退院したばかりだから、鹿目さんが色々助けてあげてね」
彼女を見る目線に気付いた先生に、そう頼まれてしまいました。
それは多分、わたしが保健係をつとめていて、かつ、
一番初めに会った同性のクラスメイトだからだと思います。
でも、わたしは和子先生の台詞に気を向けることはできず、
今はただ、この不思議な少女に目を奪われてしまいました。
和子「ほら、私より遅く着いたら本当に遅刻にしちゃうわよ」
まどか「あっ……ごめんなさい、今行きます」
そう急かされてやっと、わたしはふっと意識を取り戻します。
背中に視線を感じながら時計を見ると、始業1分前でした。
ほむら「………」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:27:09.92 ID:FC3exR+Ao
教室に着くと、さやかちゃんも仁美ちゃんも既に席に座ってました。
さやか「まどか、遅ーい!」
仁美「おはようございます、まどかさん」
まどか「おはよう仁美ちゃん、さやかちゃん。ごめんね遅れちゃって」
仁美「大丈夫です。気にしていませんわ」
仁美「むしろまどかさんを待てなかったことこそ、すいませんでした」
まどか「ううん、むしろ先に行っててくれてよかったよぉ」
まどか「わたしのせいで、ふたりまで遅刻はさせられないもん」
ショートカットで男の子っぽい感じなのがさやかちゃん。
ウェーブが効いたお嬢様チックな娘が仁美ちゃん。
ふたりは、いつも一緒に遊んだりするわたしの親友です。
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:28:18.22 ID:FC3exR+Ao
さやか「でも珍しいじゃん、まどかがこんなに遅れるなんて。何かあった?」
まどか「あっ! そうそう、実はふたりに見せたいものが――」
さっき見かけた転校生さんのことで少し忘れていましたが、
学校に着いたらすぐに話したいことがあったのでした。
たぶん、この子を見たらあの仁美ちゃんもビックリするはずです。
わたしは嬉々として、見つけた秘密について話そうとしますが、
和子「はい皆さん、席についてー。ホームルームを始めますよ」
ガラガラという音とともに和子先生が教室に入ってきちゃいました。
残念ながら、さやかちゃん達に話すのはお預けのようです。
「ごめん、また後で」とふたりに言い、わたしは席に向かいました。
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:29:56.90 ID:FC3exR+Ao
和子「えー、今日は大事なお話があります。皆さん、心して聞くように」
ホームルームが始まってすぐに、和子先生はそう切り出しました。
いつになく真面目な先生の様子にクラスの皆はざわめきますが、
わたしは何の話か知ってるので、ちょっと優越感に浸ってました。
和子「中沢くん! 目玉焼きとはッ、固焼きですかッ? それとも半熟ですか!?」
えぇー……、転校生の紹介じゃないの……?
思わぬ肩すかしを受けて脱力してしまったわたしを尻目に、
和子先生は唾を飛ばしながら独女学の講義を始めました。
しかし、言いたいことを吐き出した後はすっきりした顔で、
和子「それから今日は皆さんに転校生の紹介をしまーす」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:31:00.60 ID:FC3exR+Ao
さやか「おい、そっちが後回しかよ!?」
さやかちゃんの的確なツッコミに思わず噴き出しかけます。
けど、何とかこらえて、暁美さんの紹介を待ちました。
和子「じゃあ暁美さーん、いらっしゃーい」
………。
………………。
………………………。
……あれっ?
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:33:00.08 ID:FC3exR+Ao
和子「暁美さんどうしたの? 早く入ってきて?」
先生はもう一度呼びかますが、返事はなく、
待てど暮らせど、誰も教室に入ってきません。
そして耐えかねた和子先生がドアを開けると、
和子「あら、暁美さんがいない……?」
そこに黒髪の少女はいませんでした。
クラスの皆は騒然としだします。
和子「もしかして途中ではぐれちゃったのかしら?」
和子「ちょっと見てくるから皆は大人しくしててね」
和子先生はそう言い残して、慌てて職員室へ戻っていきますが、
結局その日、暁美さんが転校してくることはありませんでした……。
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/05(日) 19:37:43.58 ID:FC3exR+Ao
妖精さん再登場は次々回ほどで
>>12
ごめんなさい、わたし等人退のメンツは出ません
思ったより見ている人がいて嬉しいです
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/05(日) 19:49:06.29 ID:vDUn+JMDO
わたしが戻り過ぎるバナナを食べれば…
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/05(日) 20:16:55.48 ID:d/4ZQklDO
タイトルでまさかとは思ったが衰退もまどマギも好きだからこれは嬉しいクロスだ
期待
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/05(日) 20:32:31.80 ID:GZI3XJjWo
乙
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/05(日) 20:49:41.22 ID:7e06WMvpo
マミさんのおっぱいは衰退しました
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/05(日) 21:36:59.73 ID:d/4ZQklDO
>>27
屋上行こうか
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/05(日) 21:56:20.13 ID:pKiQ8e4DO
衰退してるのほm(ry
おや、こんな時間に誰だろう?
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
:2012/08/05(日) 23:09:53.24 ID:sxT59QOAO
・ワ・<おつですが?
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:10:17.74 ID:O/Fi+b6to
さやか「いやー、まさか転校早々ボイコットとはやるね〜!」
休み時間になると、さやかちゃん達がが近づいてきました。
当然、話題は姿を現さなかった謎の転校生についてです。
まどか「あんなに怒った和子先生を見るの、わたし初めてだよ……」
仁美「別れた直後ですから、タイミングも最悪でしたわね」
さやか「こりゃ授業もテストもキツくなるな絶対。あぁ憂鬱だ〜」
クラスはブーイングの嵐で包まれていました。
誰もがまだ見ぬ転校生に不満をぶつけます。
さやか「でもさぁ。時期的にも中途半端だし、やっぱり不良なのかね」
さやか「前の学校で問題起こして追い出された……みたいな感じの」
まどか「そんなことするような娘には思えなかったのになぁ」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:10:47.75 ID:O/Fi+b6to
仁美「あら、まどかさんは転校生さんと既にお会いになって?」
まどか「うん。遅れてきた時に先生と一緒にいる所を見かけたの」
さやか「どんな感じの人だった!?」
身を乗り出したさやかちゃんが目を輝かして質問します。
心なしか、周りの人もわたしの話に耳を傾けているようでした。
まどか「えっと……とっても長い黒髪で肌が白い、綺麗な女の子かな」
さやか「まさかの女の子!?」
仁美「それは、いわゆる大和撫子のような感じでしょうか?」
まどか「そうかも。落ち着いてて、物静かな深窓の令嬢みたいな」
さやか「えー? そんな人が普通サボったりする?」
まどか「わたしもそうは見えなかったよ。でも……」
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:17:03.24 ID:O/Fi+b6to
わたしが説明しても、さやかちゃんは信じてなさそうです。
他にも知ってるけけど、それを言ったら笑われちゃいそうで……、
さやか「なにが? 大丈夫だって、あたしは笑わないから」
……口から洩れてしまっていたようです。
言いたくないのに、さやかちゃんは執拗に質問してくるので、
観念したわたしは仕方なく、今朝見た夢の話をしました。
化け物と戦って街を守ろうとする暁美さんの話を――。
さやか「ぎゃははははははっ!」
仁美「あははは、ふふふふっ」
まどか「わ、笑わないって言ったのにひどいよぉ」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:24:57.56 ID:O/Fi+b6to
わたしは猛抗議しますが、ふたりとも抑えることなく笑い続け、
周りの人も「なんだ鹿目の妄想か」と言い、離れていきました。
さやか「――いやぁごめんって、不意打ち過ぎて堪えきなくてさ」
しばらくして笑いがおさまるとふたりは謝ってくれました。
でもわたしは、ちょっと膨れてそっぽを向きます。
……あぁ、もう消えてしまいたい。
さやか「つまり何か? その転校生の『暁美さん』と夢で会ってたってこと?」
まどか「……うん」
さやか「しかも夢でまどかを助けてくれた暁美さんに、つい一目惚れを……」
まどか「………」
さやか「冗談、冗談だって。拗ねないでよまどかぁ〜」
仁美「今のは明らかにさやかさんが悪いですわ」
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:27:51.81 ID:O/Fi+b6to
さやか「だけどさぁ、会ったこともない人が夢に出てきた上」
さやか「次の日会うって、もしかして前世の因果じゃない?」
まどか「わたし真面目に悩んでるのに……」
仁美「でも実は、暁美さんと会ったことがあるのかもしれませんわ」
まどか「えっ?」
仁美「憶えてなくても深層心理に印象が残ってて夢として現れたのかも」
そんなことって、あるのかな?
本当に覚えないんだけど……。
さやか「そういえば、その転校生の話がさっきしようとしてた話なの?」
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:28:29.33 ID:O/Fi+b6to
まどか「さっき?」
さやか「ほら、ホームルーム前に慌てて駆け込んできた時」
まどか「……あっ!」
またもや、すっかり忘れてしまっていました。
元々ふたりに話したかったのはこっちについてです。
正直、こちらも普通なら笑われてしまうような内容ですが、
今度は証拠だってあるんです。もう笑わせません。
まどか「実はね。わたし、妖精さんを見つけたんだ!」
さやか「………」
仁美「………」
笑われはしませんでした、笑われ『は』。
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:28:59.63 ID:O/Fi+b6to
さやか「……どうしよう仁美。まどかが電波ちゃんになっちゃった」
仁美「私に聞かれましても……こういう場合も救急車は呼べるのかしら?」
まどか「ひ、酷いよふたりとも!」
さやか「いやぁ〜、だってさー?」
仁美「ですわよねー?」
ふたりはわたしのことを可哀想な人みたいに見ます。
……さっきのことと合わせて、かなりカチンと来ちゃいました。
いいです。絶対に泡を吹かせちゃうんだから!
目をくわし合うふたりを無視しカバンを机の上に置きました。
そう、わたしはこの中に拾った妖精さんを入れてきたのです。
手を入れて探すと、丸まった妖精さんの感触をみつけたので、
まどか「ほら見て! これが妖精さんだよ!」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/08/09(木) 17:29:35.95 ID:O/Fi+b6to
カバンから抜き取り、手のひらに乗せてふたりに見せつけます。
すると、ふたりは驚いた顔をしてわたしの手を見つめるのでした。
仁美「………」
さやか「あぁ……」
……あれ? もっと驚くと思っていたんだけど。
予想以上の反応の無さに首をかしげていると、
さやか「……まどか、今日は早退しよう。ねっ?」
仁美「大丈夫です。私がいい病院を紹介しますから」
まどか「なんで!? ちゃんと妖精さんはここに――」
さやか「いや……だってそれ……」
さやかちゃんが目を落とします。わたしもつられて下を見ました。
わたしの手には、使い込まれた丸い消しゴムが一つ乗ってました。
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/09(木) 17:35:04.30 ID:WFsVbG21o
(これはアカン…)
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/09(木) 17:36:47.74 ID:LN4F9ChDO
(これは痛い…)
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山口県)
[sage]:2012/08/09(木) 17:53:06.02 ID:EBOtQq0ao
おっぱい劇場なら良かったのに
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2012/08/09(木) 18:59:34.83 ID:6pNkUFSAO
終わりかな、乙
妖精さんが活躍するには電磁鬱が邪魔だけど、どうするのか気になる
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/16(木) 15:02:47.78 ID:myiHg5ZLo
次回は早くて九月上旬ってことでよろしくお願いします
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/08/16(木) 18:10:44.59 ID:g0rliLzk0
スレタイ、まどか「妖精さんの、おしまいげきじょう」と読み間違えたんだが、その場合どんな話になったんだろうなと妄想しつつ、お待ちしております
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/08/17(金) 14:32:57.50 ID:xPYHpMhjo
>>43
は
>>1
なのか?
>>1
じゃないなら黙っとけ。不定期って書いてあるんだから
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/18(土) 10:43:25.98 ID:GlHvMWQDO
>>44
スレタイですでに終わってただろうな…
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/08/18(土) 16:12:27.43 ID:YBLinbEao
>>44
,
>>46
ぶっちゃけスレタイは、あまり深い意味無かったり
>>45
1です。まぎわらしくてすいません
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/31(金) 01:48:49.30 ID:rlOXsmmqo
>>1
さん次からトリ付ければ?
その方が紛らわしくないし
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/09/16(日) 13:59:49.70 ID:T6EpaPjN0
もう上旬だけどまだですかね
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/09/18(火) 14:46:22.65 ID:zoN4SGKQ0
まだかなー
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/09/19(水) 15:53:52.28 ID:eZOP5hVZ0
1ですが、投下が遅れてすいません
まだこちらにはまだ本腰を入れられぬゆえ遅めです
今週中には透過したいなぁと考えています
トリですか……あまり好きではないんですが見分けづらかったらつけます
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:15:58.82 ID:7W3J7er5o
〜〜〜
〜〜
〜
「……にんげんさんは、かみさまです?」
まどか「カミサマ?」
「かみさま」
あまりに予想外な事態に一瞬、言葉が理解できず、
質問をオウム返ししてしまいました。
カミサマって……上さま、守さま……『神様』?
まどか「ち、ちがうよぉ! わたしは神様じゃないです」
「しかしとても……おおきいです?」
まどか「むしろあなた達が小さすぎるんじゃ……」
「そうともゆー」
手のひらの上でわたしを仰ぐちんまい生き物が答えます。
まさか、まさかです。拾ったボールが小さな人間になるや、
今度は当たり前のように喋りだすなんて……。
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:17:01.76 ID:7W3J7er5o
まどか「とにかく、わたしは神様じゃないよ」
「じゃあしんはんにんはだれぞ?」
まどか「真犯人って……」
神様から咎人に零落されちゃったみたいです。
確かに、昔話とかではよくある話なんだけど。
まどか「それよりあなたこそ何者?」
「さー?」
まどか「じ、自分のことなのに分からないの?」
「ながれながされいきるみのうえですゆえー」
……困り果ててしまいました。
この子はいったい何を言ってるのでしょうか。
自分が誰か分からないなんてどういうこと?
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:18:59.43 ID:7W3J7er5o
今まで何気なく会話は成立してしまっていたけれど、
話し相手は見たことも聞いたこともない謎の生物。
ううん、そもそも生き物なのかすら怪しいのです。
外見は身長10cmほどで、幼い男の子みたいな顔つきで、
デフォルメ化された漫画のキャラクターのような三等身。
緑の三角帽子や服などは異国風の装束を身にまとい、
少し甲高いけど柔かな、ぽやぽやした声で喋っている姿は、
子供のころに夢想した動くお人形さん、そのものです。
なのに手のひらで転がるこの子は人肌と同じくらい温いのです。
もし、その熱がモーターみたいな機械から出る熱でなかったなら、
この人形さんは本当に生きているのことは間違いなく、
そして、こんな愛くるしい容姿の生き物でわたしが思いつくのは、
――おとぎ話に出てくる妖精さんや小人さん、だけでした。
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:19:32.03 ID:7W3J7er5o
わたしは子供のころから、絵本や児童文学が好きでした。
たくさん読んだその本たちの中から彼らの姿を例えるなら、
まさしく、グリム童話が『白雪姫』に出てくる7人の小人。
なので便座的に、彼を『小人さん』と呼ぶことにしました。
「ぼく、ちびちびでやくたたずのごくつぶし?」
まどか「えっ」
「ずっとおとなになれずうんちんはんがくかー」
まどか「あ、あの……小人さん?」
「めがまわるまでまわされてなげすてられるとな」
まどか「えと……」
「ろぼっとやねずみのなかで、あせみずだくだく」
まどか「………」
な、何やら暗々しいことを言い出しましたよ、この子……。
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:20:11.61 ID:7W3J7er5o
見れば、後ろ向きなのは小人さんの台詞だけでなく、
この子の雰囲気もしだいに下がっている気がします。
顔はうつむき加減で、笑っているはずの表情にも影が差し、
いつの間にか手のひらの上に体育座りをしていました。
もしかして、『小人さん』って呼び方が気にいらなかったのかな?
まどか「じゃあ、『妖精さん』と呼んでも……?」
妖精さん「まぁそれならー」
でも、あんまり妖精さんって感じはあまり感じないんです。
ちょうちょみたいな羽も生えてないし、スリムでもない。
そもそも妖精といえば可愛らしい女の子なのに男の子っぽいし。
可愛さって点ではこの子も確かに可愛いんだけど、
ティンカーベルのようなカワイイ感じでもないんです。
どちらかというと……そう、チイチイバカマみたいな!
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:23:17.30 ID:7W3J7er5o
だけどティンカーベルにしろ、チイチイバカマにしろ、
この子は紛れもなく人間ではありません。
それどころか、これって大発見なんじゃないかな?
人間の言葉を理解できる、小さな小さな生命体。
こんな生物、学校の授業でも図書館の本でもテレビでも、
わたしは見たことも聞いたこともないです。
それこそオカルト番組や絵本の中でしか……。
童話的な生物との運命的な出会い。
まさしく、未知との遭遇。
今朝ビビビと来た予感はこのことに違いません!
わたしは火照る感情を抑えきれませんでした。
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:26:10.15 ID:7W3J7er5o
これからどうしようかな。
まず仁美ちゃんとさやかちゃんを驚かせるのは決定です
その後は、2人に協力してもらって妖精さんについて調べなくちゃ。
妖精さんの住むところとか、食べるものとか、暮らしかたとか。
あっ、でも学校でこの子が先生に見つかったらどうしよう!
妖精さんなんて不思議な生き物がいるなんて知られたら、
きっとテレビドラマや映画みたいに研究所に連れてかれて、
この子もきっと実験や解剖とかされちゃったり……。
そんなことは絶対に避けなくちゃいけないよね。
だけど2人に見せたいから学校に連れて行きたいし。
……わたし達3人だけの秘密にすれば大丈夫かな。
てぃひひ!
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:31:34.57 ID:7W3J7er5o
そんなことを私が考えていた時でした。
キーンコーンと重たいチャイムの音がわたしを揺り起こしたのです。
この時間に鳴るのはおそらく始業15分前のチャイム。つまりは、
まどか「大変! 遅刻しちゃうよぉ!」
もう走って行っても間に合うかどうかの時間。
でも、何としてもわたしはさやかちゃん達に会って、
一刻も早くこの発見を伝えたかったのです。
そこでわたしは妖精さんに問いかけました。
まどか「妖精さん、あなたを学校に行れていっても――って」
妖精さん「……だうーん」
思いっきりぐだっていました、この子。
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:32:04.29 ID:7W3J7er5o
その様子は、まるで真夏日に1日中放置されたとろけるチーズ。
妖精さんは四肢を放り出し、力なくうつ伏せになっていました。
猫に追いかけられてた時や出会った当初の溌剌さは全くありません。
まどか「あ、あれ? ねぇどうしたの?」
妖精さん「……びりびりあびすぎて、あたまぐらぐら」
まどか「ビリビリ?」
妖精さん「……さんぷんいじょうはちじょうにいれぬです」
ビリビリ、地上にいられないって、どういうこと?
この子は銀河系の彼方から来たとでもいうのでしょうか。
それより、本当に具合悪そうだけどどうしたらいいの!?
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:33:13.08 ID:7W3J7er5o
妖精さん「……もう、どうにでもなって」
保健係のわたしでも人以外の生き物の手当の仕方は分かりません。
どうしようもなくおたおたしていると、ついには、
妖精さんはダンゴ虫が身を守る時のように丸くなってしまいました。
まどか「どうしよう……」
学校に遅れるわけにはいかないし、この子を 放置することも出来ません。
かくなる上は、やはり妖精さんを学校に連れて行くほかないと思います。
妖精さんに効くか分からないけど保健室には頭痛薬もありますし。
まどか「ごめんね。ちょっと窮屈かもしれないけど、我慢してね」
そうと決まれば、急いで学校に向かわなくては。
ボール妖精さんをむずっと掴んでカバンの中に放り込み、
わたしは緑のトンネルを駆けだしたのでした。
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:33:47.93 ID:7W3J7er5o
――といった感じの出来事があったはずなんです。
確かに、妖精さんを連れてきたはずなんです。なのに、
まどか「はぁ……」
さやか「まどか、本当はどこか具合が悪いんじゃないの?」
さやか「さっきから溜息ばっかだし、朝は変なこと言いだすし」
さやか「やっぱ今からでも病院に……」
まどか「だ、大丈夫だからいいって」
あれからずっと、さやかちゃん達には正気を疑われてばかり。
転校生の暁美さんのことも、妖精さんのことも信じてもらえません。
暁美さんの夢については証明しようもないから仕方なくても、
妖精さんに関しては、確実な証拠もあったのに……。
結局、カバンをひっくり返しても妖精さんは見つかりませんでした。
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:46:09.08 ID:7W3J7er5o
わたしが聞いた妖精さんの声も、交わした会話の内容も、
手のひらに感じた体温もわたしは憶えていたはずなんです。
でも証拠がなければわたしの話はあまりに突拍子もないもので、
いくら主張してもさやかちゃんも仁美ちゃんも信じてくれません。
さやか「結局まどかは寝ぼけてたんだって。なんだっけ、はくちとか何とか」
仁美「さやかさんがおっしゃりたいのは白昼夢では?」
さやか「それだっ! 妖精とやらもそれっぽいものを見間違えただけだよ」
まどか「じゃあ暁美さんの夢は?」
仁美「夢の中で見た夢ですから、夢中夢だったのかもしれませんね」
まどか「……そうなのかなぁ」
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 12:47:03.13 ID:7W3J7er5o
時間が経ち2人に否定され、わたしの記憶は不確かになっていき、
放課後になる頃には、もういつも通りの学校生活に戻っていました。
さやかちゃんと仁美ちゃんと楽しくお喋りするだけの時間。
小さな妖精さんも戦う転校生もいない、ごく普通の日々です。
3人でお茶した後はさやかちゃんのCD選びに付き合うことにしました。
仁美ちゃんに振るわたしの手のひらは、すっかり冷たくなっていました。
時間の流れはあまりに雄大で、わたしのおつむはあまりにバカでした。
不思議な始まり方をした今日は『日常』という大河に呑まれたようにみえ、
また、わたしはこれ以上さやかちゃん達に馬鹿にされたくなかったので、
曖昧になってしまった記憶を、わたしは夢として受けとめました。
――けれど、動き出した運命(とき)は着実に動き出していたのです。
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:23:49.32 ID:7W3J7er5o
〜〜〜
〜〜
〜
《……まどか……助けて……》
まどか「……え? えッ!?」
唐突に聞こえてきた、助けを求める謎の声。
まるで頭の中に直接聞こえるようなその声に導かれ、
わたしはショッピングモールの奥へと進みます。
《助けて……助けて……まどか……》
《――まどか。まどか。まどか――》
《助けて……まどか……助けて……》
やがて着いたのは、薄暗くガランとした改装中のフロア。
閉め切られていたせいか埃に覆われた白黒2色だけの世界。
そこでわたしが見つけたのは……。
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:24:21.43 ID:7W3J7er5o
妖精さん「えーやこーや」「わっせわっせ」「どすこいどすこい」「そいやそいや」
《助けて……助けて……!》
まどか「……は?」
全身が真っ白い毛で覆われた、猫のような姿の生命体が、
たくさんの小さな人間に運ばれてる、謎の光景でした。
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:30:19.67 ID:7W3J7er5o
まどか「えっと……」
こういう時は、どうしたらいいの……かな?
シュールな絵面すぎて固まってしまいました。
状況を説明すると、最低20人はいる妖精さんが白い生命体を担ぎ、
その白い生命体が妖精さんの上でのたうちまわってました。
――というか、やっぱり妖精さんはいたんです!
散々さやかちゃんに馬鹿にされたけど、夢じゃなかったんだよ。
これは後でさやかちゃんにお仕置きしないといけませんね。
だけど……なんか思いっきり増えてない?
約20人いる妖精さんは各々が違う色のいるを着ていました。
赤や青、黄、紫、茶、黒とステンドグラスのようにカラフルで、
モノクロの風景の中で妖精さん達だけが異世界でした。
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:30:45.84 ID:7W3J7er5o
対して、妖精さん達に運ばれてる白い生物はというと、
《まどか、助けてまどか!》
しきりにわたしの名前を呼んでもがき苦しんでいました。
よく見ると体の所々に赤い染みが……もしかして、血?
まどか「何やってるの!?」
思わず、妖精さん達に向けて叫んでいました。
今までわたしに気付いてなかった妖精さん達は跳ねるほど驚き、
全員が一斉にバッとこちらを振り返りました。
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:31:37.68 ID:7W3J7er5o
妖精さん「あー」「みつかってもうた」「ぱぱられた」「やばやばでは?」「やばやばですな」
わたしを見つけた妖精さん達は口々に喋り出しました。
その中に1人、担がずに先頭で指揮を執る妖精さんがいます。
それは間違いなく、わたしが今朝会った緑色の子で……、
まどか「あなた、なにしてるの?」
急いで妖精さん達の集団に近づいていきました。
あと2、3メートルというところまで接近したとき、
妖精さん達はお互い向き合って喋り出しました。
妖精さん「やってもた」「みっしょんあこーぷりっと」「どする?」「にんげんさんにおこられる」
「ときめくごていあんですな」「でもむしされるかも?」「それはやー」「むりむりや」
「ここはにげるばめんでは?」「にげるかー」「にげにげだ」「にげよう」「きゃわー」
そして妖精さんは謎の生き物を一斉に放したかと思うと、
はじけるように逃げ出したのです。わたしのほうに向かって。
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:33:32.03 ID:7W3J7er5o
まどか「きゃああぁぁ―――――!?!?」
目の前が跳ねあがった妖精さんでうまったら悲鳴も出ます。
思わず身構えたけど、妖精さんのぶつかる衝撃はきませんでした。
つむってしまった目を開けてわたしが振り返ると、
機材や柱の裏に色とりどりの影が消えて行くのが見えました。
残されたのはわたしと、白い生命物だけで……
さやか「まどかッ、大丈夫!?」
まどか「さやかちゃん! どうして……」
さやか「それはこっちのセリフだっての。急にいなくなるわ悲鳴もするわ」
まどか「ご、ごめん」
さやか「いいっていいって。それより何でこんなとこに来たわけ?」
まどか「それは……」
ふっと視線をあの白い生き物に向けようとした、その時でした。
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:40:02.22 ID:7W3J7er5o
さやか「ちょ、なにこれ!」
床や壁が急にねじ曲がりだし、枯れた植物が生え出してきたのです。
それはあっという間にわたし達の周りからフロア中まで包み込みました。
しかも、それにあわせて奇妙な旋律に乗った嘲笑い声まで聞こえだし、
さやか「これ何かやばいって! 逃げるよまどか!」
まどか「う、うん……あ、ちょっと待ってさやかちゃん、この子も一緒に!」
さやか「なによソレ? ヌイグルミ……じゃないわよね、生き物!?」
まどか「わかんない……けど怪我してるし、この子を、助けなきゃ!」
白い生命体を拾い上げ、わたし達は非常口があった所に走り出します。
けれど、いつまで経っても出口は見つからず、方向も分からなくなり、
そして最後にはわたし達に敵意を向ける何かに囲まれてしまいました。
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:42:48.77 ID:7W3J7er5o
まどか「やだ……やだよ……これ、なに!?」
さやか「じょ……冗談だよね? あたしたち、悪い夢でも見てるんだよね?」
まどか「さ、さやかちゃん!」
さやか「き……きゃあああああっ」
数え切れない悪意と害意がわたし達にじりじりと近づいて来て、
ハサミをがしゃりと鳴らし、ついに襲いかかろうとしたその時でした。
「――危なかったわね。でも、もう大丈夫」
周囲が突然まばゆく照らされ、地面から噴き上がった温かな光が、
気味の悪い声を蹴散らし、わたし達を守るように円陣を刻んだのです。
そして、とても優しい声がわたし達に掛けられていました。
抱き合っていたわたしとさやかちゃんが恐る恐る振り返ると、
そこにいたのは、光をまき散らしながらわたし達に笑いかける
とても綺麗な女の子でした。
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/09/24(月) 13:50:23.00 ID:7W3J7er5o
遅れて申し訳ありませんでした……
書きなおしても書きなおしても、まどかが孫ちゃんに引きずられる…
まどかは孫ちゃんほど頭がよくないから人退っぽく書けないのになぁ
おかげで小説マギカと人退がごっちゃになった感じの文体になってしもた
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/09/24(月) 14:05:24.02 ID:nijsJMqUo
乙
まどかの一人称が微妙に孫ちゃんみたいになってるなーとは感じた
いや、アニメしか見た事ないが
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 15:51:51.34 ID:TlcH7PFDO
どうしてもまどかがわたしボイスで再生されてしまうwwww
これはこれで楽しめるからありだなwwww
ほむらがいたらきっと淫獣が妖精に連れて行かれるシーンを隠れてみて固まっただろうなwwww
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 15:53:52.74 ID:dnCyeXePo
かたまると言うか普通にホラーだろwwww
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 16:47:42.39 ID:/itQxF440
何fあればワルプルギスは回避出来るのか
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 17:16:45.01 ID:s49Brj8AO
乙ですな
妖精さんはキュゥべえに危害を加えるはずないんだよね
そしたら誰が銃で打ち殺そうとしたんだろ?(すっとぼけ)
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/09/24(月) 18:22:53.42 ID:E4/arNvH0
乙
確かにわたしちゃんっぽいなwwwwwwww
妖精さんがいれば大抵のことはなんとかなるはず…
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/25(火) 14:28:42.83 ID:no1VWyc50
>>55
で何言ってるのかと思ったが、小人症のことか・・・
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/25(火) 15:18:21.55 ID:Y/CzMZ+Uo
R2D2…
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2012/09/26(水) 15:40:10.66 ID:7JdS4QZAO
まどかもわたしちゃんと同じピンク髪だからなぁ
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/04(木) 12:34:37.74 ID:Jod+5uLK0
まだかえ?
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
:2012/10/14(日) 20:16:27.04 ID:7R8x2rJAO
ま〜だ〜か〜?
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
:2012/10/20(土) 04:28:38.09 ID:91FTQlmq0
あま〜いあま〜いごほうびいつです?
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/20(土) 09:53:34.73 ID:JiIcLl4Jo
>>84-85
あげるな来たかと思うだろ
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/15(木) 18:56:04.58 ID:n48Dzg1DO
もうすぐ二ヶ月…
>>1
よ生存報告だけでもいいからくれないと落ちる
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 14:21:02.26 ID:/YelbKzKo
前回の読み返すと、急いで書いてて推敲しなかったせいかミスが目立ちますね
>でも、あんまり妖精さんって感じはあまり感じないんです
>――けれど、動き出した運命(とき)は着実に動き出していたのです
とか、表現の重複に気付かなかった。適当な脳内補完お願いします
>>80-81
一番下は小人症、その上は某世界的ファンタジー小説から撮りました
残りの妖精さんの台詞は、いつか解説できる日が来るといいなって
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 14:27:08.13 ID:/YelbKzKo
〜〜〜
〜〜
〜
マミ「これがソウルジェムよ」
まどか「わぁ、綺麗……」
マミ「キュゥべえに選ばれた女の子が、契約によって生みだす宝石よ」
マミ「魔力の源であり、魔法少女であることの証でもあるの」
ここは、マミさんの暮らすマンションの一室でした。
わたし達を助けてくれた人――巴マミさんは、
あの後、『事情』を話すためお家に招いてくれました。
さやか「契約って?」
QB「僕は君たちの願い事を、何でもひとつ叶えてあげる」
さやか「えッ!? 本当?」
QB「何だって構わない。どんな奇跡だって起こしてあげられるよ」
QB「でも、それと引き換えにでき上がるのがソウルジェム」
QB「この石を手にした者は、魔女と戦う使命を課せられるんだ」
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 14:33:37.34 ID:/YelbKzKo
わたしが助けた白い猫は、キュゥべえという名前で、
魔法少女を助けてくれるマスコット的存在みたい。
そのキュゥべえの話をさやかちゃんは熱心に聞いてました。
さやか「魔女って何なの? 魔法少女とは違うの?」
QB「願いから生まれるのが魔法少女なら、呪いが生み落としたのが魔女だ」
QB「魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を撒き散らす」
QB「不安や猜疑心……そういう禍の種を、世界にもたらしているんだ」
さやか「じゃあアンタが怪我してたのも、その魔女って奴のせいなんだね」
QB「いや、僕を襲ったのは魔女じゃない。魔法少女だ」
マミ「……それはどういうこと?」
今まで温和だったはずのマミさんの雰囲気が、
一瞬で凍りついたのが分かりました。
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 14:40:23.92 ID:/YelbKzKo
マミ「キュゥべえを襲ったのは誰? そんなことした理由は?」
矢継ぎ早にマミさんはキュゥべえに質問します。
けど、キュゥべえは尻尾を左右に大きく降ると、
QB「それは僕にも分からない。それどころか……」
QB「彼女は、僕の契約したことのない魔法少女だったんだ」
マミ「そんなことあり得るの?」
QB「不可能だ……と言いたいが実際に存在していた訳だし」
マミ「正体不明の魔法少女ね。せめて何か特徴は分からない?」
QB「白と黒の装束を纏った子で年はマミより少し下に見えたよ」
QB「あと、彼女の武器は君と同じ、銃器だったね」
マミ「……へぇ?」
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 14:46:30.00 ID:/YelbKzKo
QB「おそらく実力はマミと同じかそれ以上だ。気を付けてマミ」
マミ「ありがとうキュゥべえ、心配してくれて……」
マミ「でも大丈夫よ」
マミ「大切な友達を傷つけた人に手は抜くなんて――あり得ないから」
まどか「ぅ、……」
声音こそ落ち着いてたけど、語気は怒りをはらんでて、
思わずに後ろずさりたくなるほどのプレッシャーでした。
マミさん、すごく怖い……。
な、なんとか話題を変えなくちゃ!
まどか「えっと……ま、マミさん。ちょっと質問なんですけど……」
マミ「あ! ごめんなさい、今日はあなた達の話だったのに」
マミ「ついキュゥべえと話しこんじゃって。質問ね、いいわよ?」
まどか「えと、キュゥべえって何者なんですか?」
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 14:48:40.16 ID:/YelbKzKo
さやか「あ〜。それあたしも気になってたんだよね」
マミ「キュゥべえの正体ってことかしら?」
まどか「はい」
自然とわたし達の視線がキュゥべえに集まりました。
QB「僕は僕、キュゥべえだよ」
さやか「いや、そういうことじゃなくて、もっと種族的な話でさ」
まどか「見た感じは猫さんみたいなんだけど……」
さやか「耳の長さや、白い体に赤い眼はウサギっぽいんだよね」
QB「君たちはいつもそうだね」
QB「自分の中の価値観で何でも計れると思っているのだろうけど」
QB「そういう学術的な区分は既に発見されている種族のみ可能で」
QB「人類が未だ把握していない個体に適応するべきではないね」
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 14:50:37.56 ID:/YelbKzKo
さやか「ん〜? 言ってることよくわかんないや……」
マミ「ごめんね、この子ちょっと理屈っぽいところがあるから」
さやか「けど、要するにUMAってことでしょ?」
QB「君らから見たらそうだろうね」
まどか「えっ? 妖精さんじゃないの?」
QB「そういう風に僕を呼ぶ子もいるよ」
まどか「???」
QB「名称なんて呼ぶ側によって変わるから意味はないさ」
QB「『精霊』とか『天使』、たまに『悪魔』なんて呼ぶ子もいたね」」
QB「他には『魔法の使者』、『真世界への導き手』とか」
さやか「魔法の使者に真世界への導き手とか……ぷぷっ!」
マミ「ぇ……」
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2012/11/22(木) 15:02:29.03 ID:/YelbKzKo
ごめんなさい、ちょっと放置していました
大まかなプロットはあるけどマミさんの扱いや妖精さんの道具とか
色々考えてるうちに投下してませんでした
続きは書いてあるけどもう少し推敲してから投下します
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/22(木) 17:40:57.45 ID:n8FkKYSAO
二ヶ月ルールギリギリかあぶねー
これからはもっと早く頼むぜ
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/22(木) 17:44:09.29 ID:tPX/GrxAO
マミジェムが少し濁った
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/23(金) 00:26:42.02 ID:E5lJrN4DO
俺のソウルジェムも濁った
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/11/24(土) 01:26:39.98 ID:mv3umcSB0
更新来てたー、乙
マミさん…
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2012/11/24(土) 01:44:42.12 ID:6089ZT2AO
>QB「『精霊』とか『天使』、たまに『悪魔』なんて呼ぶ子もいたね」」
どんな子が悪魔って呼んでたか分かるから苛つくぜ
あと回りくどいこと言って宇宙人だと悟らせない辺り淫獣やっぱ汚い
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/10(木) 22:35:36.75 ID:c0RCgsfDO
ヤバいよヤバいよまた二ヶ月ルール迫ってるよ
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