このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

滝壺「とうま・・・好き・・・」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/08/15(水) 23:27:16.86 ID:NhZqA84Qo
上条「浜面はいいのか?」パンパン

滝壺「あっあっ・・・いいのっ!どうでも・・・あひっ//」

滝壺「やっ!っ・・・いくっ!あっあっあ〜〜っ///」ビクンビクン

上条「滝壺・・・大好きだよ」チュウ

滝壺「あはっ・・・私もぉ・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1345040836
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/15(水) 23:36:58.96 ID:UqVXZViDO
上条×滝壺か…C
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/08/15(水) 23:45:44.55 ID:q/EZo35no
ほぅ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/08/15(水) 23:49:20.91 ID:FOtuMuoPo
まあ浜面だし
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/08/16(木) 00:55:46.63 ID:hVPLCpbAO
いいじゃない
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 02:52:17.70 ID:El+9Gpg90
続きはよ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 06:59:13.93 ID:pDuZusDSO
まーたたて逃げかよ…最近多いな…
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 15:58:58.78 ID:uwoLJDzDO
屑浜面タヒね
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/08/16(木) 18:51:34.50 ID:dTJctW3zo
大丈夫、そんなやまもとをわたしは応援している
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/08/16(木) 22:31:52.30 ID:kVpEg96bo
珍しい上滝スレかと思ったら立て逃げかよ
俺の期待を返せ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/08/17(金) 00:16:36.08 ID:dqNn1dBeo
 まったくバカだ。
 上条当麻はそう思う。
「おはよう、はまづら」
 滝壺理后が浜面仕上の位牌に手を合わせている――いつもの日課だ――を横目で見ながら、上条当麻は胸中で嘆息した。

 グレムリンとのイザコザがすべて解決して、もう一年。
 あの戦いは上条とその周囲から様々なものを奪い、そして、様々なものをもたらしていった。
 その奪われたもののひとつが位牌の主である浜面仕上であり、得たものが位牌に手を合わせている滝壺理后である。
 科学と魔術と、それら混合部隊のせめぎあい。
 混合部隊は崩壊し。
 科学と魔術はその主を失った。
 すべての魔術師の求めるものであり、10万3千冊の知識のみならず、さらに数々の原点得た禁書目録が魔術のトップに立つことは半ば必然であった。
 科学を支える大きな基点である電気というエネルギー。その頂点に立つ超電磁砲が、その眷属の守り手である一方通行と共に学園都市を維持するために立ち回ることになったのは意外でもあり、ある意味当然だったのかもしれない。
 そのいずれも破壊できる幻想殺しと、超能力という点においては創造すら可能な能力追跡が、科学と魔術の双方から監視されるのは当然であった。
 彼らがひとつの大きな住宅で共に生活をすることに対して様々な勢力から抵抗があったものの、最終的には「やむなし」ということで落ち着いている。

「……」
 元々は、浜面からの最後の願いだったはずだ。
 事切れる寸前。
 最期の息が変化した遺言は、彼女を護ってほしいと、そういう意味の言葉。
 上条はそれに頷き、そして彼は命を失った。
 アイテムという拠り所も同時に亡くした彼女を護り、支えることは、親友とも言える彼の遺言を果たすためだったはずだ。
 だが。
「滝壺。そろそろ行かないと講義に間に合わないんじゃないか?」
「あ。そうだね、ありがとうかみじょう。じゃあ、行って来るねはまづら」
 頷き、少しだけ慌てた様子で玄関に向かう滝壺の後姿。
 その背に、黒い髪がさらりと揺れる。
 浜面の死と共にばっさりと、襟元まで切られた彼女の髪は、少しだけ伸びた。
 塞ぎこんでいた表情も、最近ではようやく穏やかさと笑顔を取り戻している。
 その一端を担ったのは、間違いなく自分だと思う。
 しかしそれ以上に、彼女の笑顔を取り戻させたのは、彼の遺品からたまたま見つかった手紙だろう。
 遺書、ではない。
 きっと何かのドラマに影響された彼が、日ごろの感謝や、これからの浜面仕上と滝壺理后の行く道を、言葉ではなく文字で伝えようとした、その結果だ。
 結局、恥ずかしくなったのか、便箋に入れただけで彼の荷物に紛れていたその文面を読んで、ようやく滝壺理后は、彼の亡き後に初めて泪を零した。
 結局、10ヶ月近く、彼女の傍にいた上条は、ほとんど何も力になれていなかったのだ。
「はぁ」
 上条が彼らしくない調子でため息をつく。
 このため息の元となった感情がなんなのか、彼はもう知っていた。
「……」
 右手をぎゅっと握る。
 そして思う。想う。

 これは、この想いは。
 彼の遺言に対する、裏切りなのだろうか、と。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/08/17(金) 00:19:44.50 ID:dqNn1dBeo
こっそりこっそり。
ばれたら怒られそうだ……。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/17(金) 00:22:50.29 ID:h0cCbgKSO
そうだね、おもれーもん書かなきゃ許されないlevelだね
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/17(金) 00:39:50.74 ID:Qk4JUebYo
乗っ取りで岡山って前に上黒のエロ書いてた人を思い出すな
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/17(金) 23:39:53.37 ID:1zsKhv4R0
おお、なかなかおもしろそうだ。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/08/18(土) 01:32:40.85 ID:hXrnLRLX0
乗っ取りだと一ヶ月でなくなるぞ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 03:08:30.49 ID:peZqZ7rSO
じゃあ1ヶ月以内に区切いいとこまで書いて、新スレで続き書けば問題ないな
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/18(土) 23:01:37.49 ID:aYBKgHn/0
>>14
上黒のエロって?スレタイ教えてくれる?
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 00:08:51.54 ID:XVCOU5neo
タイトル忘れたけど、上条さんが黒子を調教していく凌辱ものだったはず
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 01:15:38.49 ID:urZj8KAIO
黒子「好きにすればいいですの」

こんな感じのタイトルだったような
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 07:00:57.86 ID:SsOcF6Wp0
>>19, >>20
ちと見てみる。Thanks.
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:09:26.39 ID:KhqqgVGko
注意書き。
上に書かれているなんか真面目そうなSSとは似ても似つかぬモノです。
私は打ち捨てられたスレッドに湧く蟲のようなSS書きです。ぶっちゃけ乗っ取りです。ごめんねごめんね。
というか18禁です。18歳未満は読むなよ!? 絶対読むなよ!?
投下はゆ〜っくりです。
量も少ないです。
はっきり言って一月に一回レベルなので期待しないように。
そしてエタっても落ちても文章が雑でも口調が違っても怒らないようにひとつ。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:10:22.11 ID:KhqqgVGko


 住宅街の隙間にポツンと存在する、小さな公園。

 面積を小さく、遊具も少ないその場所を訪れる者は、最近まで殆どいなかった。

 それが変わったのは、この一ヶ月前の話だ。

「どっこいしょっ、と」

「浜面、大体おじさんみたい」

 男と、そして女の子。

 季節外れに引っ越してきたのだろう。

 親子というよりもむしろ歳の離れた兄妹と言った風情の二人は、朝だったり昼だったり夕方だったりと、日によって時間帯を変えながらも、彼等の住むアパートからほど近いこの寂れた公園によく散歩にきていた。

 ドレス、とまではいわないが、白やピンクのフリルやレースがついた上着に、ミニスカートとワインレッドで厚手のタイツと言った風貌の少女は、何の酔狂かこの狭い公園の花壇に(勝手に)植えた植物の世話をして。

 ジャージの上着にジーンズという格好の男は、ベンチに座って少女が手入れを済ませるのを待つのが、ここに来たときの常だった。

「ふー……」

 男――浜面はベンチの背もたれに体重をかけながら、空を見上げてため息をついた。

 憂鬱、のため息ではなくくつろぎのため息。首に巻いた滝壺手製のマフラーが、僅かに揺れる。

 整備関係の仕事を始めて半年。休日に散歩が趣味というのもあれだが、この日常は彼なりに気に入っていた。

 この春に就職とともに、少し大きめの一軒屋を購入し、滝壺、フレメアと同居に至っている。

 家の購入費用は滝壺から。

 若干情けない部分はあったが、自分の稼ぎではマイホームを持つことなど夢のまた夢である。

 フレメアがいることや、何より使える金はきちんとした方向で使うことが幸せのため、という滝壺の意見は、地に脚をつけて暮らすことを提案した自分としても納得のできるものだった。

 もちろん生活自体は浜面の稼ぎで行っている。

 能力研究や暗部で稼いだ金は、極力使わない。それがお互いの共通認識でもあった。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:11:08.62 ID:KhqqgVGko

 だから日々の労働で疲れた彼は、この冬の日向ぼっこを存外に気に入っていた。

 フレメアが花壇の手入れを終えるには、後20分はかかるだろう。

 だから彼は軽く昼寝とばかりに、目を閉じて、

「あれ、浜面?」

 不意に名前を呼ばれ、浜面は声の元へと目を向けた。

「大将?」

 公園の入口で軽く手をあげたのは、ツンツン頭の学生――上条だった。

「よう。どうしたんだこんなところで」と、公園に入ってきながら上条が言った

「大将こそどうしたんだよ。なんで制服? 今日は日曜日じゃなかったっけ?」

 右手を上げながら近づいてくる上条に、浜面は笑いかけながら問う。

 何しろ上条の服装は、日曜日だというのに真っ黒の冬用学生服なのだ。

 上条は浜面の台詞に哀しそうに苦笑。

「補習」

「すみませんでした」

 学業については上条と同等レベルかそれ以下の浜面は反射的に頭を下げる。

 彼もスキルアウトになる前は補習のお友達だったのだから、その苦しみはよくわかった。

「っても、こっちまで来たのは別の用事なんだけどな」

 浜面の隣に腰掛けた上条は、フレメアの方に顔を向ける。

 西洋人形のような少女は、花壇にしゃがみ込んで何やら作業をしていた。上条には気がついていないようだ。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:11:59.23 ID:KhqqgVGko

「用事? こっちに何かあったっけ?」と、浜面。

 ここは基本的に住宅街である。特に目立った店もなければ、特別な研究所もない。

「お前の家だよ」

「は?」

「これ」

 上条が左手に持っていた大きめのビニール袋を持ち上げた。

 彼の目に促された浜面がそれを受け取ると、ズシリとした重さが腕にかかる。

「重て!? なんだこれ!?」

 袋の口から覗き込めば、10キロと記載された米の包装が二つほど見えた。

「米?」

「ああ。実家から送られてきたんだけど、おすそ分けしようと思ってな」

「え、いいのかよ」

「いや、インデックスがこの夏から小萌先生の家に引っ越しただろ? でも親がインデックスがいるつもりで送ってきてさ。だからいま、俺の部屋って米問屋状態なんだよ」

 床もミシミシ言ってるんだ、とため息をつく。

 少し以前ならば喜びの方が多かったのだろうが、消費筆頭がいなくなった彼の家では、持て余すことこの上ないのだ。

「それこそ、その先生のところに持っていってやればよくね?」

「もう持って行った。その先生の部屋も床が軋むくらい」

 どれだけあるのか知らないが、彼の不幸な面はこんなところにも発揮されるらしい。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:13:42.33 ID:KhqqgVGko

 まぁ、そういう事情があるのなら、是非もない。

「じゃあ遠慮なく受け取るか。でも悪いんだけど、家の方に持っていってもらっていいか? 俺、これからフレメアを散髪屋に連れていかなきゃならないからさ」

「美容室!」

 いきなりフレメアが振り返って、浜面の言葉を訂正した。

 乙女的にそこは訂正しておきたい部分だったのだろう。

「あ、上条。大体久しぶり」

 フレメアがひらひらと手を振って、すぐに花壇に顔を戻す。

 彼女的には、上条の優先順位はけっこう低いようだ。

「……高いよなぁ、美容室」

 挨拶のために持ち上げかけた右手を戻し、上条が言う。

「ああ、高いぜ。 ついでに時間もすげぇかかるんだよ」

「どれくらいなんだ?」

「前に一回、おんなじように連れてったんだけど、フレメアって髪が多いから普通より時間かかるらしくてな。なんか半日くらいかかってた」

「休み丸つぶれかよ。毎回はきついな」

「いや普段は滝壺が行ってくるれてるんだけど、今日はなんか体調悪そうだったから、代わりにな」

「……そうなのか? でもじゃあ、日を改めた方がよくないか、これ」

「寝込むような感じじゃなかったから大丈夫だと思うぜ? あ、でもインターホン押して出てこなかったら玄関の前にでも置いててくれ。後で俺が持って入るから」

「わかった」

 頷き、上条が立ち上がる。

 そして浜面の手から米の入ったビニール袋を受け取り、

「なるべく音をたてないように、気をつけるさ」

 と、言った。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:14:34.04 ID:KhqqgVGko

 サー……と静かな音をたてて、湯が排水溝に流れ堕ちていく。

「……」

 格子様の丸い溝蓋に続く水流を逆に遡れば、それはやがて丸い踵へとたどり着いた。

 踵から床に降りる水は、緩やかな曲線を描くふくらはぎからが大半である。

 そのふくらはぎに滑る元は、膝をクビリとして上に向かうほど厚みの増す――しかしふとすぎる等ということは絶対にない、瑞々しい太股だ。

 腰から下へのルートは、身体の前面と後面。

 前側は、形よい臍に僅かに溜まってから、まるで何かからソコを護ろうかと言うようにピッタリと閉じられた両太股の間に――その直近にある、柔らかで形よく整えられた繁みを湿らせて――零れ落ちてくる。

 後ろ手側は、桃のようなまろやかな円さを持ち、触れれば、さすれば、舐めあげれば、極上の手触りを返してくるだろう尻から流れてくる。

 下腹から上の無駄な肉のない腹と、尻から背中、そして肩までのしなやかできめ細かい肌は、湯の流れをまったく疎外しようとしない。

 湯がもっとも長く重力に抗している部位は、ただひとつ。

 交差させた両腕と身体に挟まれた、豊かな胸だ。

 右手の平で左肩を、左手の平で右肩を掴んだ腕。

 その交差点に拘束された膨らみは、己が柔らかさを主張するように、拘束元である細い腕を沈み込ませていた。

「……」

 浜面とフレメアが出掛けて、そろそろ30分。

 そのメールが届いたのは、二人が出掛けるさらに30分前。

 『彼』からメールで指定してきた時刻までは、後30分。

「……」

 ぐっ、と両肩を掴む手の力が強まった。

 連動して腕が動き、挟まれた胸が、さらに柔く歪む。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:15:34.40 ID:KhqqgVGko

 『彼』に、今日フレメアが美容室に行く予定があると告げたメールは三日前。

 『彼』から、今日の予定を問うメールがきたのは、四日前。

「……」

 ぐっ、と両肩を掴む手の力がまた強まった。

 連動して腕が動き、挟まれた胸が、さらに柔く歪む。

 何かを護るように閉じられた両太股を、まだ強く合わせようとする。

 『彼』から、その動画付きメールを送付されたのは、五日前。
 
 『彼』に、その動画を撮影されたのは、一週間前。

「……」

 ぐっ、と両肩を掴む手の力がもっと強まった。

 何かを護るように閉じられた両太股の力に、まろやかな尻が、僅かに硬さを帯びる。かたちよい唇が、キュ、と噛み締められた。

 思い出す。思い出してしまう。



 ――『彼』に身体を汚されたのは、その一週間前の、あの日だった。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/09/18(火) 19:16:14.83 ID:KhqqgVGko
今回は以上。さてさて、どうなることやら。次回はいつになることやら。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 02:00:05.57 ID:fxwSEhO2o
おつ

今回はNTR調教か?
見つかって落ちるまで楽しませてもらうよ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/19(水) 23:06:22.52 ID:lHDcvyino
あのさぁ……

新スレ建ててやれよ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/10/02(火) 21:02:50.37 ID:WejQHfOso


 一週間前。

「……?」

 ふと目を覚ました滝壺は、自分がベッドで大の字に寝ていること自体には、それほど違和感を感じなかった。

 その日は浜面の仕事が休みであり、たまたま街で会った『彼』を家に招いて宴会をしていたからだ。

 浜面はビールの缶を開け、彼は無理矢理それに付き合わされ、自分も少しだけ付き合った。

 ジュースと酎ハイを間違えたフレメアは早々にベッドとお友達になり、意外と料理の腕前がある彼のツマミによって加速した浜面も、割とすぐに沈黙した。

 彼が浜面をベッドまで担いでいき、自分が先に後片付けを始める。

 そして彼が戻ってきて、片付けを手伝ってくれはじめたのだが、それから急速に眠くなってしまったのだ。

 やむなく彼には『片付けは明日自分がする』と告げて帰ってもらい、シャワーも浴びずにベッド寝転んだ――ところまでは覚えている。

 楽しそうにする浜面に釣られていつもより酒量は多かったし、そもそも酒を飲むこと自体があまりないので、眠くなることに違和感は感じなかった。

 カーテンの向こうはまだ暗いが、一眠りしたせいか頭ははっきりしている。

 シャワーを浴びてから寝直そう、と身を起こそうとしたところで、

「――っ!?」

 滝壺は目を見開いた。

「んんっ!?」

 そして驚きの声をあげると同時に、次の驚きに身を捩る。

 無理もない。

 右手首と左手首をそれぞれベッドの上端金具に縛り付けられ、口にボールギャグを噛まされていれば、驚かないわけがなかった。

「うぅっ!? んんっ!?」

 首を左右に振りながら、両腕を引く。

 しかし手を固定する革製の拘束帯は、双方ともギチギチと音をたてるだけで外れる様子はなく、また、口を塞ぐギャグも意味ある言葉を作らせてはくれなかった。

 何が起こったのかわからない。

 それでも必死に自由を取り戻そうと、寝返りをうとうとして――

「目が覚めたか?」

「――っ!?」

 声が響き、滝壺がビクリと震えた。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/10/02(火) 21:04:12.40 ID:WejQHfOso


 それはさっき家を出て帰宅した者の声。

 それはさっきまで家で歓談していた者の声。

 それは、浜面が親友だと語った相手の声。

「起きるまで約一時間半。覚醒時間までかなり正確だな。少し短かったのは、体晶のせいで抵抗力が強いからか」

 そしてその声が造った言葉にも、さらに身を震わせた。

 暗部。

 いま、確かにそう言った。

 だがそれを問う――ギャグを噛んでいるが――前に、ぱっ、と電灯が点けられた。

 暗部。

 滝壺が目を見開く。

「暗部ってどういう意味だ、って顔だな」

 彼が口元だけで笑う。

 そして同時に、ギシ、とベッドが軋んだ。

 彼が滝壺の右脚の、さらに右側に膝をついたためだ。

 彼女の視線を微笑を持って受け止めながら、続いて彼の右手が動く。

「!」

 その右手が最初に目指す場所は、無駄な肉のない腹だ。

 いつものピンクジャージは、最初に暴れたときに臍が見える程度に捲れ上がってしまっている。

 指先が、皮膚に触れた。

「んーっ!」

 それだけで声なき声をあげる滝壺。

 ヒタリと触れた指からは、これが人の指なのかと言うほどのおぞましさが伝わってくる。

 もしもこれが浜面の手だったならば、彼女は高ぶりを覚えただろう。

 あるいはこれがフレメアの手だったならば、彼女は微笑みを浮かべただろう。

 しかしいま触れている指は、紛れも無い凌辱者のもの。

 くるりと、彼の人差し指が形良い臍の外周をなぞる。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/10/02(火) 21:05:09.04 ID:WejQHfOso


「んむむむ! んむむむ!」

 必死に身体を捩り、脚をばたつかせ、彼の手から逃れようとする滝壺。

 懸命に声をあげ、形にならない言葉で恋人の名前を呼び、助けを求めようとする。

「無駄だぜ? 浜面もフレメアも朝まで起きてこないからな」

 だがそれを嘲笑うように、これまでの付き合いの中で、一度も聞いたことがないコクハクな声で彼が告げた。

「お前も今まで全然気がつかなかっただろ? 腕をしばって、口に噛ませたってのによ」

 ジャージ上着の裾を、人差し指が内側から、親指が外側から摘む。

 中指と薬指と小指は、その背で彼女の肌の感触を味わうように添えられたまま。

 四本のゴツゴツとした指が、汗でしっとりと吸い付くような肌を上に滑っていく。

「っ!」

 ギクリッ! と滝壺は身体を震わせた。

 指が上に滑ると共に、ジャージが捲りあげられていく。

 ゆっくりと、ゆっくりと。

 ゆっくりと。

 蛍光灯の下で顕になる肌の面積が増える。

「んーっ! んーっ!」

 彼が覆いかぶさる姿勢であったならば、自由な脚で抵抗もできただろう。

 しかし身体の右側に居られたのでは、それも不可能だ。右膝や左脚で蹴ることは出来るが、拘束された状況からまともな打撃になるわけがない。

 そうしているうちに、裾はついに胸の下部に到達した。

「――っ!」

 裾を摘む彼の指が僅かに膨らみに触れ、滝壺は今まででもっとも大きく身を震わせる。

 それを見た彼が唇を歪めて笑みを浮かべた。

 いっそ、清々しさする感じさせる、酷薄な笑みを。

「じゃあ始めようか」

 彼の右手が。ジャージから離れ。

「んんんんんっ!」

 ブラジャーと、彼女の膨らみとの間に滑り込んだ。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/10/02(火) 21:06:07.23 ID:WejQHfOso
猿轡かませたら台詞がすっごい楽。
いっつも喘ぎ声で困るんだよねぇ。

今回はいじょ。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/03(水) 03:02:54.24 ID:F9LUL9sKo

盛り上がってまいりました
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage saga]:2012/10/03(水) 08:30:52.64 ID:l1YQdoHOo
あ、やべ、暗部って言ってねぇや。

「起きるまで約一時間半。覚醒時間までかなり正確だな。少し短かったのは、体晶のせいで抵抗力が強いからか」

上の台詞、

「起きるまで約一時間半。覚醒時間までかなり正確だな。さすがは暗部謹製の睡眠薬ってとこか。少し短かったのは、体晶のせいで抵抗力が強いからだろうな」

って感じに脳内補完しててください。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/26(金) 17:54:25.78 ID:o81mRvTpo
おつ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 18:56:09.64 ID:H9V9AzQDO
ここは乗っ取り禁止だよ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2012/10/27(土) 04:42:49.64 ID:8hzEG1DAO
>>39

いいんじゃない?
スレ立てして放置されてるやつなんだし
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/27(土) 09:11:33.96 ID:HPaVx07oo
ルールですからね?
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/10/27(土) 11:02:25.08 ID:ulsO6CZYo
HTML化依頼してきました。
続きは気が向いたらスレッド建てて書きます。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/27(土) 15:21:40.06 ID:MV2N7nTSO
真スレ楽しみにしてる
22.16 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)