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勇者「悲しい事件でした」魔王「!?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/16(木) 19:06:34.21 ID:UcUMoB6v0


【城内・大広間】


勇者「では改めて、状況を整理してみましょうか」


勇者「魔王が殺されたのは、昨日のゆうべのこと」

勇者「日は西に沈み、城に闇が満ちたころ」

勇者「彼は死んだ」


勇者「彼はこの大広間にいた」

勇者「大広間の最奥にある玉座に座り、死んでいた」

勇者「まるでそれが、自分の運命であると主張するように」


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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/16(木) 19:12:21.55 ID:UcUMoB6v0

勇者「彼の左胸には一振りのカタナが刺さっていた」

勇者「重力に逆らい、彼の胸へと突き刺さっていた」

勇者「まるで彼を、その場に縫い付けるように」


勇者「その刃は彼の左胸を貫通していた」

勇者「その刃は貫通し、玉座の背に深く埋まるほどだった」

勇者「まるで彼を、決して逃さないように」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/16(木) 19:15:44.85 ID:UcUMoB6v0

勇者「カタナの刃は、天を向いていた」

勇者「天を向き、その美しい切っ先を掲げていた」

勇者「まるで、神をあざ笑うかのように」


勇者「このカタナは素晴らしいものだった」

勇者「宝石をちりばめたカタナは、この国の最高級品だった」



司令「御託はよせ! 貴様、いったい何が言いたいのだ?」

勇者「まだわからないのですか? 簡単な推理ですよ。つまるところ、私が言いたい事というのは――」


勇者「――この中に、魔王を殺した犯人がいる」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/16(木) 20:20:47.86 ID:UcUMoB6v0


〜回想・前日の夜〜


ザッザッザッザ


勇者「ふう」

勇者「ここが魔王城か。やっとたどり着いた…」ハァハァ

勇者「まさか、こんな北の孤島にあったとは… 道理で見つからないわけだ 」

勇者「こうして実際に見てみると、なかなかに立派な城だ」

勇者「暗闇の中だと、ただでさえ不気味な装飾がより恐ろしく見えるな…」

勇者「いかん… 見入ってしまっていた。もしかして、これがうわさの『魔翌力』というものなのか…?」

勇者「自分に気合を入れ直さなければ…」パチンパチン

勇者「…私はここへ観光に来たわけではないのだ。ましてや城を見に来たわけでもない」

勇者「魔王と戦いに来たのだ…」ゴクンッ

勇者「おそらくこれまで経験した中で、最も辛い戦いになるだろう…」

勇者「もしかすると、この戦いに勝機はないのかもしれない…」

勇者「だが私は行く」

勇者「そして、絶対に契約を果してみせる!」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/16(木) 20:26:30.34 ID:UcUMoB6v0


ギィ〜

勇者「たのもぉ〜」


勇者「なんだ、扉が開いているじゃないか…」

勇者「物騒だな。これでは泥棒に入られてもおかしくない…」

勇者「まったく。いったい魔王城はどんな警備をしてるんだ」


勇者「お〜い… 誰かいらっしゃいませんか〜」スタ…スタ…

勇者「城内は薄暗い…」

勇者「部屋の隅に置かれた松明のおかげで、かろうじて目の前が見えるくらいだ…」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/16(木) 20:30:39.78 ID:hL/+Qj7/o
メ欄にsagaをいれろ
入れてなかったら魔‎力が魔翌力になる
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/16(木) 20:32:55.90 ID:UcUMoB6v0

勇者「よし、だんだんと目が慣れてきたぞ。それにしても広いな…」スタ…スタ


勇者「ん? 向こうに誰かいるみたいだ…」

勇者「広間の奥に椅子がある…? 誰かが座っているのか?」

勇者「魔王の召使いだろうか…?」


ピタッ 


勇者「こ、こいつは魔王じゃないかっ!! いったいなんでこんなところに!?」バッ

勇者「くそっ! 魔王といえば城の最奥と相場が決まっているはずだっ! こんなの予定外だぞ!」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/16(木) 21:07:05.08 ID:UcUMoB6v0

勇者「まだ心の準備が整ってないのに…!」ハァハァ

勇者「くっ! ここはいったん退いて態勢をを整えるしか…」チラッチラ


勇者「…ん?」

勇者「この魔王、よく見ると動いてない…? まさか眠っているのか…?」ソロリ…ソロリ…

勇者「これは…!? 魔王の胸に剣が刺さっている…」

勇者「まさか…死んでいるのか…? 誰がこんなことを…」

勇者「いったいこの城で何が起きている…?」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/16(木) 21:14:17.37 ID:UcUMoB6vo
>>6 了解

眠気に勝てませんでした

ちょっとだけたまっているので、また明日投稿します
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/16(木) 21:26:50.76 ID:mqdc1mhv0
おつ

楽しみにしてる
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2012/08/17(金) 01:53:17.82 ID:4XFeXHtwo
>>9
一応言っとくがsag「e」じゃなくてsag「a」ね
そうすれば「死ね」とか「魔力」とか書ける
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/08/17(金) 03:04:34.77 ID:ZyGZn+7Bo

???「貴様! そこで何をしているっ!」

勇者「誰だ!?」バッ


ピカッ


勇者「ッ! 何だ! 目が眩んで何も見えないぞ!」

???「閃光魔法というものだ、侵入者よ!」

勇者「魔法…だと・・・」

???「この一撃を食らってなお立っていられることは褒めてやろう」

???「だが、あいにく貴様は運が悪いようだ。この城で最初に出くわしたのが私だったとは、ずいぶんと天に見放されたものだな!」

勇者「不覚…」ガクン
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/08/17(金) 03:28:55.65 ID:ZyGZn+7Bo

???「さあ、兵よ! 今のうちに侵入者をひっとらえるのだ!」

兵一同「イエス、サー!」ダダダッ

???「この魔王城に入ったことを後悔するがいい! 不届き者の人間め!」

勇者(くっ! 今ここで捕まるわけには…)


???「ふう…」

???「なんとも手ごたえのない侵入者だったな。まったく、近頃の勇者ときたら軟弱ぞろいで…」チラ

???「ぬ…?」

???「床が赤く染まっている・・・ なんだこの大量の血は…」

???「こ、これは・・・?」ビクッ

???「魔王…様の胸に剣が・・・!? そんな…まさか…」


勇者(あれに気づいてしまったか!)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/17(金) 04:03:54.54 ID:ZyGZn+7Bo

???「誰が…こんなおぞましきことを・・・」ギリ

???「そうか、これは貴様が…?」ジロ

???「なるほど… 私は貴様を過小評価していたようだな… 私のほうが馬鹿だったということか」ワナワナ

勇者「ま、待て! 落ち着け! やったのは私じゃない!」

???「私じゃない、だと!? いまさら白々しいことをぬかすというのか! 貴様以外にいったい誰がいる!」

勇者「ぐっ…それは…」

???「魔王様の仇、ここで討ち取らせてもらう! 兵よ、こいつを地に伏せさせるのだ!」

兵「イエス、サー」ダッダッ

勇者「う、何をする!? やめろ!」ガクン

???「観念して首を差し出せ! ここで叩き斬ってやる!」シャキ‐ン


勇者(私はここで死ぬのか…?)

勇者(とうとう魔王城まで来たというのに、ここで殺されるのか!?)
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 12:27:29.23 ID:a/D3j4th0
まだー?
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