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一方通行「レベル5仲良し計画だァ?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :iPhoneで引き続き頑張ります。 [saga]:2012/08/19(日) 22:06:21.76 ID:mcDf5ZDB0




・今作は『とある魔術の禁書目録』の二次創作SSです。独自解釈も含みます。
・ほのぼのです。シリアスは入りません。おそらく、多分、きっと。
・キャラ崩壊、ご都合なども多々アリ。
>>1は寂しがり屋です。死なない程度にレスを下さると助かります。
・相も変わらず、iPhoneから頑張ります。
・更新は不定期。言うなれば週2〜1。
・このスレの合言葉、「細けぇこたぁry」



そんなこんなですが、是非とも宜しくお願い致します。




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バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/

秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
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【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
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ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
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【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
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貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
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阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
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レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/08/19(日) 22:07:53.66 ID:BegtyR3AO
一方通行さんが出るなら期待するぞ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:08:30.17 ID:mcDf5ZDB0





#PLAN01 レベル5仲良し計画。







4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:09:49.80 ID:mcDf5ZDB0


アレイスター(以降☆)「そうだ、よくぞ復唱してくれた」

一方「聞く気も起きねェ名前だな。
言いたい事はそれだけか」

☆「ふむ、言いたい事か、……強いて言うなら…」

一方「なンですかァ?まだなンかあるってンですかァ?」

☆「新約になってから私の出番が一切ない事だな」

一方「」ポカン

☆「だって酷くね?
22巻のラストでフィアンマの奴をズタボロにしたのだってアピるためだったんだよ?」

一方「いや何の事か全く分かんねェンだけど……」

☆「それがなんなんだこの仕打ちは?
挙げ句の果てには新約4巻でフィアンマに先越されるし?
もう夢も希望もあったもんじゃないよね」


☆「だから私は考えたのだ。
グレムリンの件も落ち着きを見せ、今こうして続く退屈な日々など、
……コッチから塗り替えちゃえばよくね?と」


5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:10:56.39 ID:mcDf5ZDB0


一方「そこで、この府抜けた名前の計画を企てたって言いてェのか?
登場回数とかメタな話に全力で反応するなンてな、正気の沙汰じゃねェ」


☆「あれ?君そんな事言っちゃっていいわけ?
ハワイ諸島にそのまま、バゲージシティで奮闘した上条当麻に置いてかれた一方通行くん?」


一方「」ピクッ

☆「皮肉な話だな全く。
第二の主人公とか言われてはいるが、世間的にはロリコンもやしで片付けられてしまってるのだから」


一方「じゃァな、用が済んだみてェだから俺は帰ンぞ」

☆「待ちたまえよ、肝心な話などなにひとつしてないじゃないか」

一方(自覚はあったンかよ……)

一方「ンでェ?なンだっけか?
レベル5…ナントカ計画?」

☆「 仲 良 し 計 画 だ 」

一方「そこは過剰に反応すンのかよ……マジで意味分かンねェ」ゲンナリ


6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:12:13.77 ID:mcDf5ZDB0


☆「まぁ、何だ、まともに聞く気すら起きないと言わんばかりの一方通行に、
この私が直々にこの計画について教えてあげようじゃないか」


一方(俺が聞く気がないって分かってンのに、コイツはなンなンですかァ?馬鹿なンですかァ?)

☆「この計画、私の気まぐれから生まれたのは確かなんだが、
なにも無造作に思いついたモノを計画として上げた訳じゃないんだよ」


一方「……なにが言いてェ」

☆「私の『プラン』にも、それなりな収益が見受けられると踏んだ上での行動、と言う訳だ」

一方「……ハッ」

一方「事前にンな事言われて、この俺が意味も分からねェその計画を引き受けるとでも思ってンのか?
俺はまっぴら御免だぞ」


☆「だからお前はいつまで経ってもロリk……いや、何でもあるまい。
兎も角、話だけでも聞くべきではないのかな?
プランに収益、と言う事は、あの子にとっても悪くはない結果になるかもしれないんだぞ?」


一方「………チッ」

☆(やはりくいついて来たか、これは相当なロリコンだな。
しかもツンデレ的な反応、男のツンデレは需要ないと何回言えばry)

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:12:59.95 ID:mcDf5ZDB0


一方「手短にしろ、俺は生憎だらだらとした長ったらしい説明を聞いてられるほど気が長くないんでね」

☆「あ、そう。手短でいいんだね?」

一方「……なンだよその反応、手短に済ませろっつってンだろォが」

☆「では、手短に。なに、簡単な話さ
今日を持って、君を含むレベル5の皆さんには同居をしてもらう」


一方「」

☆「目が点になっているぞ気色悪い。
手短に済ませろと言ったのは君の方だろう」

一方「……は?いやいや、は?」

☆「ん?頭の処理能力が遅れてるのか?……ミサカネットワークは正常、か。
ならば何故固まっている?」

一方「テメェの訳分からねぇ計画が一片も理解できないからだろォが!!」ガァア

☆「そう吠えるな、理解してもらおうなど思ってないから安心しろ」


8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:13:56.20 ID:mcDf5ZDB0


一方「どこをどォ見たら安心できンだよ…」ゲンナリ

☆「ふむ、そんな事はどうでもいいんだ。
私の計画の意図が理解できずとも、私の言った言葉上の意味は理解できただろう?」


一方「……レベル5が仲良く同居しましょうってかァ?」

☆「そうとも、既に住居も用意してある。
私が言うのもなんだが、君たちレベル5はまともな生活感が皆無だからな。
この機会に一つ色々と学んで見るといい」


一方「ふざけンな!!」

☆「吠えるなと言ってるだろうに」オー コワイコワイ

一方「レベル5が同居?…成る程なァ、こりゃ確かに愉快でならねェ」

☆「まぁ、君の言いたい事も概ね理解できるがね」

一方「分かってて言ってンなら尚更タチが悪ィ。
この俺が誰かと同居するなンて所からふざけてやがンのに、その相手がよりにもよってレベル5のヤツら?
サプライズとしては上出来だが、俺からしたら一切笑えねェ冗談だ」


☆「冗談でもなんでもない。
私の気まぐれで君たちには同居させてもらう。勿論拒否権も与えない」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:14:51.80 ID:mcDf5ZDB0


一方「ふざけンなっつってンだろォが!!
レベル5?第四位から第七位の奴らなら兎も角、第二位と第三位だけは絶対に拒否するし、その上不可能だ!」


☆「ほう、不可能と言うのはアレか?
10月9日に第二位である垣根帝督が第一位である君によって虐殺されたから、と言ったヤツか?」

一方「分かってンじゃねェかよ、アイツは死んだ。
いや、殺した。この俺が!」

☆「残念だが、それは君の自意識過剰と言うモノだよ。彼は死んでいない」

一方「…なに?」

☆「厳密に言えば保管している。
ついこないだまでは命を留める事がやっとの状態だったが、やっと設備が整いまともな状態へと変わりつつあるんだよ」


一方「ハッ、滑稽だ。
たとえ垣根のヤロウが生きてたとして、アイツから同居を承諾するような真似は絶対にねェ。
まして第三位は地球が引っくり返ってもこの計画を拒否する」


☆「垣根帝督に関しては少々性格を変更しているから安心しろ。
御坂美琴に関しては、既に手回しはしてある。
後はなるようになるだけだ」

一方「テメェ…」

☆「言いたい事はそれだけか?言ってるだろう。
君に拒否権はない」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:16:00.66 ID:mcDf5ZDB0


一方「……テメェ、何が目的だ?」

☆「だから言ってるじゃないか、暇つぶしだよ。退屈しのぎだ」

一方(クソがッ!なンだってコイツの退屈しのぎのためだけに振り回されなきゃなンねェんだ!こうなったら意地でも……)

☆「なんか色々と考えている所で悪いが、下手な考えはよした方がいい。
君が拒否権を持てないと言う事は、彼女の命も返答次第、と言う事だぞ?」


一方「」ギリッ

☆(まぁ嘘だけどね)

☆「君が嫌がるのも無理はない。
だからといった訳じゃないが、君の抱える膨大な借金を3分の2ほど免除してやろう」

一方「」ピクッ

☆(あれ?コレ反応するんだ)

☆「悪くない話だとは思わないか?
どうやら君はいざ同居するとなったら面倒事が全て君に降りかかってくると考えているようだが、それはない。
言っただろう、なるようになるだけだとな」


☆(まぁ、コレも嘘だけどね)

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:16:58.92 ID:mcDf5ZDB0


一方「……具体的に説明しやがれ。
家はもう用意してるとか言ってたよな」

☆「ああ用意してあるとも。レベル5の君たちが住むに劣らない超高級な住居をな」

一方「部屋とかはどうなってンだ。
まさかとは思うが、個室がねェとか言うンじゃねェだろォな?」

☆「そこも安心してもらって構わない。
君たち六人のため、きちんと部屋も用意してある」

☆(五つだけだけど)

一方「…オイ待て」

☆「なんだ?」

一方「今お前、六人って言ったか?」

☆「ああ、言ったが?」

一方「レベル5は全部で何人だっけかァ?」

☆「七人だな」

一方「あとの一人はどうしたんだよ」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:18:10.78 ID:mcDf5ZDB0


☆「第六位だ」

一方「…いや、ソレ明らかに可笑しいだろォが!!
なンだってレベル5ってだけで俺が無理矢理振り回されてンのに、なンで同じレベル5の第六位が対象から外れてンだよ!!」


☆「いや、私だって第六位をメンバーに入れたかったんだよ?
入れたかったのは紛れもない本心だよ?でも、でも……」

一方「……なンだよ」

☆「仕方がないじゃないか。
だって私も第六位の正体知らないんだもん」

一方「」

一方「…は?いやいや、は?」

☆「解せないのも分かる、言いたい事も分かる」

一方「学園都市の頭が、なンでレベル5の面子も知らないンだよ……?」

☆「だって、関与させてくれないんだもん、第六位に」

一方「……誰が」

☆「エイワスが」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 22:18:30.51 ID:2oOnvVOu0
>「垣根帝督に関しては少々性格を変更しているから安心しろ。

ゴクリ...
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:19:01.38 ID:mcDf5ZDB0


エイワス「私だ」

一方「」

☆「全く酷い話だと思わないか?
レベル5の一人くらいはその全てを私に任せてくれないか?とか言ってきたんだぞ?」


エイワス「理解してくれ。第六位から湧き上がる興味というものは何とも言えないものなんだよ」

一方「…だから第六位は計画に入らないってか?」

エイワス「ああ。アイツはこういったのを拒むだろうからな、全力で」

一方「俺だって一切受け入れちゃいねェよ!!」

☆「どうどう」

エイワス「では、私はこの辺で去るとしよう。
また、価値と興味が湧いたその時に」ヒュン

☆「…さて、どうする?得体も知れない第六位のためにまだ体力をムダに使うか?」

一方「…いや、どうでもよくなった」ゲンナリ


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:20:04.84 ID:mcDf5ZDB0


☆(さて、思いのほか上手く話が進んでいるわけだが……)

一方「…今日からだとか言ってたよなテメェ、この同居計画」

☆(あれ?ホントにスムーズに話が進んでいる?)

☆「あ、ああ。早速今日からだな。
ならばここで場所をきちんと教えとかなければならないな」

一方「…一ついいか?」

☆「なんだ?」

一方「……俺に拒否権は?」

☆「ない」

一方「」ゲンナリ

☆「戯言はこれくらいにして、そろそろいいか?
場所を伝えておきたいんだが」

一方「あーはいはい、お好きにどうぞォ」

☆「場所は、第七学区の一一一一」


16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:21:09.50 ID:mcDf5ZDB0


一一一常盤台中学女子寮前。


御坂「学校が終わって帰ってきたと思ったら………」

寮「」プスプス

御坂「なんじゃこりゃぁああああ!!」

御坂「なんで寮が跡形も残らず壊れちゃってるの?何があったのよ!?」

白井「お姉様!!」ヒュン

御坂「黒子、風紀委員…よね?」

白井「ええ。言わずとも分かるかもしれませんが、
まさか常盤台の女子寮が狙われるとはとんでもない話ですわ……」


寮監「白井に御坂か。いいタイミングに帰ってきた」

御坂「り、寮監!冷静になってる場合じゃないですよ!なんですかコレ!?」

寮監「気持ちは分かる。が、こういう時だからこそ落ち着くんだ」


17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:23:03.65 ID:mcDf5ZDB0


寮監「それより御坂」

御坂「は、はい?」

寮監「お前宛に手紙が届いてるぞ」ピラッ

御坂「手紙?だ、誰からです?」

寮監「知らん、今この場で読んでしまえば良いだろう」

御坂「は、はぁ……」

御坂「えーっと、なになに?」


『御坂美琴、寮の件は残念だったが、レベル5である君には既に仮の住まいを用意させてもらっている。
勿論他の女子生徒の住まいに関してもなるべくの行動はとらせてもらうから安心しろ。
場所は第七学区の○○○だ。そこで君は新たな出会いを得、楽しい生活を送る事となるだろう。
おまけとして、住居にはゲコ太グッズを大量に送らせてもらった。
それでは良い生活を。
?学園都市統括理事長、アレイスター=クロウリーより』


御坂「」

寮監「…また随分と大層な話になったな…」

白井「き、気のせいですの……この寮の状況が意図的に図られたものからだなんて、紛れもない気のせいに違いありませんわ」ブツブツ


18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:23:49.70 ID:mcDf5ZDB0


寮監「なんだか大それた展開になっているが…どうするんだ御坂?」

御坂「え?そ、そうですね……」

御坂(ど、どうしよう!?なんか訳の分かんない展開だけど、ゲコ太グッズって!!
で、でも、この申し出を断って住む場所がなくなったら、ア、アイツなら、泊めてくれるかな…?
……ななななに考えてんのよ私!あり得ない!あり得ないから!!)


白井「お姉さまから変な空気が漂ってますの」

寮監「寮がこんななのだから私からは特に咎める必要もない。
それに統括理事長からの申し出だ。
引き受けて損はないんじゃないか?」


御坂「そ、そうですよね……」

御坂(どうする美琴!?ゲコ太か、アイツか!!
…って!べ、別にアイツだからとかそういうんじゃなくて…そ、そうよ!
借りを返すために料理でもしてやろうかなーって思っただけよ!絶対にそう!)


白井「お姉さまー?」

御坂「…ハッ!!え、えーっとですね……」

御坂(どうするどうするどうするどうするどうするどうする???)

御坂「じ、じゃあ、試しにその住まいを見るだけ見に行ってきてもいい…ですかね?」


19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:24:50.58 ID:mcDf5ZDB0


一一一とあるファミレス。


麦野「…ハァ?」

電話相手『ハァ?じゃないわよこいつときたらーっ!』

麦野「…いやいや、ハァ?そもそもさ、なんでアンタが私に連絡よこしてるわけ?
私たち『アイテム』はとうに解散されてるって事くらいアンタが一番分かってんでしょうが」


電話相手『こっちだって連絡したくて連絡してる訳じゃないんだっつーの!!』

麦野「……用件はなんだっての」

電話相手『さっきサラっと説明しただろうがーっ!
統括理事会からアンタ宛に伝言があるからって言われたから仕方なく連絡してるのよこいつときたらーっ!』

麦野「」イラッ

麦野「なぁ、この電話切っていいと思うか?」

絹旗「い、いや、展開的に超駄目だと思いますけど」


20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:25:32.49 ID:mcDf5ZDB0


電話相手『こらーっ!勝手に切ろうとしてんじゃないわよーっ!』

麦野「ハイハイ分かったから、さっさとその伝言ってのを伝えてもらえるかしら」

電話相手『じゃあ、単刀直入でいいかしら?』

麦野「それでいいから、さっさとお願い」

電話相手『アンタ、第七学区の○○○に引っ越しなさい』

麦野「唐突すぎんだろオイ」

電話相手『あれー?ちゃんと聞こえてるー?』

麦野「はい?引っ越せって、え?」

電話相手『あー、少し説明足らなかったかな?
アレだって、なんかレベル5のヤツらと同居しろとかなんとか』

麦野「」

麦野「も、もう一回言ってもらえるかしら」

電話相手『レベル5のヤツらと同居しろ?』

麦野「」


21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:26:51.71 ID:mcDf5ZDB0


麦野「バッカじゃねぇのぉぉおお!?」

絹旗「」ビクッ

浜面「」ビクッ

滝壺「」zzZ

電話相手『ビックリしたぁ…なによいきなり吠えちゃって』

麦野「吠えたくもなるだろうが!
なんだってキチガイしかいないレベル5のヤツらと同居しなきゃいけないんだよ!?」

電話相手『アンタが一番キチガイだろうけどね』ケラケラ

麦野「うっせぇ!とにかく、こればっかりは御免だからな。
統括理事長だろうがなんだろうが知った事か!」

電話相手『あれー?もしかして怖気付いちゃってたり?』

麦野「ア"ア"ァ"?」

浜面「な、なぁ絹旗、俺なんか足の震えが止まんねぇんだけど」ガクガク

絹旗「ち、超不覚ながら、わ、私もです」ガクガク


22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:27:44.37 ID:mcDf5ZDB0


電話相手『あれー?もしかして?え?
一度負けちゃったくらいであんな女子中学生に怯えてたりするの?
それとも、最近生きてたって噂が立ってる垣根帝督が怖いとか?』プ-クスクス


麦野「ほぉー、そこまで言うんだったらいいじゃねぇかよクソッタレェ!!」ピキピキ

電話相手『なにがー?』クスクス

麦野「レベル5だろうが何だろうが関係ねぇ!
同居でも何でもしてやろうじゃねぇか!!
もう一度場所教えやがれ!今すぐ!」


電話相手『ん?いいの?怖い怖い人達のところまで無理して行くのはお姉さんオススメしないな〜』

麦野「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!!
私は今すぐにでも行ってやるからな!いいからさっさと場所を教えろ!」スタスタスタ

電話相手『』クスクスクスクス

浜面「……で、麦野さんがいなくなってしまいましたが。
…どーすんのコレ?」レシ-ト

絹旗「はい?浜面が払うんでしょ?」ハテ?

浜面「ふ、不幸だーっ!!」


23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:28:35.20 ID:mcDf5ZDB0


一一一第七学区の病院。


垣根「……空が青い」

冥土返し「うん?確かに青いね?」

垣根「ようやく退院できるのか…長かったな」

冥土返し「悪いね?僕としてはもう少し早めの処置と対応を施したかったんだよ?」

垣根「いや、十分だよ先生。
こうして息をしてられる事自体に感謝しなきゃなんねぇんだからな」アリガタヤアリガタヤ


冥土返し「うーん、その"先生"って言うの、出来れば止めてほしいんだがね?
どうも君に言われると調子がくるってしまう」

垣根「なに言ってんだ。こんなに世話になってるアンタに敬意を払わねえでどうするってんだよ」

冥土返し(やれやれ、アレイスターのヤツ。
垣根帝督の性格をいじったとか言ってるけど、少々好青年すぎないかね?)

垣根「あぁ、生きてるって素晴らしいな」キラキラ

冥土返し「」ハァ


24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:29:26.31 ID:mcDf5ZDB0


冥土返し「あー、そういえば垣根くん」

垣根「ん?どうした先生」

冥土返し「学園都市統括理事会の方が、君の住まいを用意しているようだよ?」

垣根「おぉ、マジか!こんな俺にそんなアフターケアまでついてるなんて大した街だ」

冥土返し「いや、だがね?少々条件というか事情があってね?」

垣根「ん?なんだ?別に善意でやってもらってんだから特に文句は出ねぇぞ?」

冥土返し(絶対に善意ではないと思うがね?)

冥土返し「どうやら、他のレベル5の人達と一緒に暮らさなきゃいけないそうなんだよ」

垣根「レベル5のヤツらってーと、一方通行と、麦野沈利だっけか?
あとのヤツらは名前くらいしか知らねーけど」

冥土返し(どうやら一方通行達の事は記憶に残ってるようだね?だったら尚更……)

冥土返し「その、なんだ、一方通行や麦野沈利とは一悶着あったろう?
だから僕としては無理してこの住まいに住むのは勧めないんだがね?」



25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:30:01.75 ID:mcDf5ZDB0


垣根「オイオイ、何言ってんだよ先生」

冥土返し(あれ?)

垣根「一悶着あったからこそ行かなきゃなんねぇじゃねぇか」

冥土返し「えーっと、ソレはどういう意味かな?」

冥土返し(今の垣根くんに限ってソレはないと思うが、まさか一方通行に復讐をとでも考えてるんじゃないよね?)


垣根「?そんなの、謝るために決まってんじゃねぇか」

冥土返し「」

垣根「いくら俺が殺されかけたとは言え、俺に傾く非の方が大きいのも確かなんだ。
これ程の絶好な機会はないってもんだぜ」

垣根「あぁ、今から新たな生活が楽しみだ」キラキラ

冥土返し「恐るべしアレイスター」


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:31:12.15 ID:mcDf5ZDB0


一一一とある高級レストラン。


食峰「でぇ?いきなり呼ばれたから来て見たけど、一体何の用なのかしらぁ?」

研究者「なに、大した問題ではありませン。
学園都市統括理事会から食峰操願、あなたに向けてのメッセージを伝えに来たまでデス」


食峰「それって大した問題なんじゃないのぉ?」クスクス

研究者「まぁ、一見したら大した問題かもしれませんガ、あなたの望む様な展開ではないと思いますヨ?」

食峰「まぁ、わざわざ来ちゃった事だしぃ、手ぶらで帰るのもなんだもんねぇ。
よし、この私が聞いてやるゾ☆」


研究者「でハ、一旦確認を取りまス。
私がこれから伝える件、単刀直入でも構いませんカ?それとも詳細を求めますカ?」

食峰「うーん、取り敢えず単刀直入でお願いできるかしらぁ?」

研究者「助かりますネ。早速お伝えしますガ、食峰操祈。
あなたには今日からレベル5の方々と同居生活を送ってもらいまス」

食峰「」ポカ-ン


27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:32:12.51 ID:mcDf5ZDB0


研究者「おや、あなたのそのような顔を見れるとは珍しイ」

食峰「あ、あなた冗談を言うようなキャラだっけぇ?」

研究者「いえいエ、冗談でもなんでもなく、紛れもない真実を伝えたまでですヨ?
信じられないのならどうぞご自身の能力を使ってでも確かめてみて下さイ」


食峰「取り乱しちゃったのは不覚だけどぉ、コレはにわかに信じられないわねぇ」

研究者「そう言わないで下さイ。
一番状況を掴めないのはコレを伝えろとだけ言われた自分の方なのですかラ」

食峰「え?マジなのかしらぁ?」

研究者「ええ、マジですネ」

研究者「どうしますカ?
一応コレを伝えろと言うのが自分の仕事ですのデ、同意するかどうかは自分には関係ありませン。
あなた次第で決めて下さイ」


食峰(うーん、どうしようかしらぁ?
実際レベル5で面識があるのは御坂さんと削板軍覇だけだし、良い機会といっちゃ機会なんだけどぉ…)

研究者「あなたがそんなに頭を悩ませるのもまた珍しイ。
まぁ、この際時間をかけて考えた方がいいでしょうしネ」


28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:33:07.21 ID:mcDf5ZDB0


食峰「……決めたわぁ」

研究者「これは早い返答で。もう少し時間がかかると思いましたヨ」

食峰「あんまり考え込むのも私のキャラじゃないしねぇ☆」

研究者「それでハ、答えをお聞きしましょうカ」

食峰「その件、承諾しようじゃない。
レベル5の同居生活に参加してあげるゾ☆」

研究者「おや」

食峰「意外だって言いたいのかしらぁ?」

研究者「それもありますガ、他のレベル5が気の毒かと思いましテ。
あなたの私生活がまるで見えないものですかラ」

食峰「それはちょっと侵害だゾ」プンプン

食峰(よくよく考えてみればなかなか面白い提案じゃない。
何か不具合があれば私の能力でどうとでもなっちゃうし☆)


研究者「あ、お伝えし忘れてましたネ。
あなたが今日からお住まいになるその住居ですが、場所は第七学区の一一一」


29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:33:59.61 ID:mcDf5ZDB0


一一一長点上機高校。


教師「おーい!削板!!」

削板「お!誰かと思えば先生じゃねぇか!
相変わらず根性に満ちた声だぜ!」

教師「少し相談と言うか、お前に話しときたい事があるんだがいいか?」

削板「お!先生の方から俺にか?
何でも言ってくれ!漢、削板軍覇、
どんな相談事も漲る根性で解決してやるぜ!!」ドガ-ン


教師(事あるごとにカラフルな爆発起こす癖、どうにかならないモノかねぇ…)ハァ

削板「で、何なんだ?その相談ってのは」

教師「あ、ああ。実を言うとコレは統括理事会からお前に向けての伝言なんだが……」

削板「統括理事会…?なんかどことなく凄え気がするぞ!」

教師「お前、今は長点上機の寮で暮らしてるよな?」

削板「ああ、それがどうかしたのか?」


30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:34:40.78 ID:mcDf5ZDB0


教師「いや、それがだな…」

削板「ハッキリ言ってくれ!モヤモヤするのは性に合わん!」

教師「あ、ああ、分かった」

教師「じゃあ単刀直入に言うが、お前には今日から寮じゃないところで生活してもらう事になったんだよ…」


削板「ん?何でだ?」

教師「詳しい理由は私も知らないんだが……。
なんでも新しい住居ではレベル5の人たちとの同居生活があるらしいんだよ」

削板「おお!全く意図は分からないがソレは面白そうだな!!」

教師「…やっぱりこの反応か」ハァ

教師「いいのか?わざわざ引っ越さなきゃいけないんだぞ?」

削板「?何か問題でもあるのか?」

教師「いやだってお前……レベル5の人たちだぞ?」

削板「俺としては大歓迎だ!!
他のレベル5にどんな根性持ってるヤツがいるかが楽しみでならねぇ!!」

教師「お前はそう言うと思ったよ……。
それじゃあ住まいの場所を教えるが、いいか?」

削板「ああ!」


31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 22:36:21.59 ID:mcDf5ZDB0


こうして一一一、


一方「じゃァ、行ってくンぞ」

黄泉川「おう!迷惑かけんじゃないじゃんよ!!」

番外「なに?いきなり引っ越しとかロリコン否定のつもり?」

一方「踏み潰すぞクソガキ」


ろくでもない統括理事長の気まぐれにより一一一、


垣根「じゃ、行ってくるぜ、本当に世話になったな」

冥土返し「もうこんな所にこないようにね?」

垣根「善処するよ」


望まずとも集められた一一一


麦野「…オイ、本当にココで当ってんのか?
なんか凄え豪邸っぽいんだけど」


超能力者(レベル5)の一一一、


食峰「さて、早速行こっかなぁ」


物語が一一一、


削板「うぉぉおおお!!第七学区までフルダッシュで行くぜぇぇええ!!」


始まる一一一。


御坂「あ、やっと視界に入る所まで来たわね。
あの豪邸っぽいのがそうかしら?」


………ハズ。


32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/19(日) 22:41:52.56 ID:Qg0LVxkb0
これは期待
御坂、一方、垣根、麦野、軍覇が一緒に暮らす話なら見たことあるけど、食峰が一緒なのは見たこと無いな、扱いにくいキャラだし
食峰はその気になれば一方以外操れるし、どうなるやら
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 22:43:50.36 ID:vpb2PmNQo
ほう
面白そう
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/19(日) 22:44:18.84 ID:JRa7t2MD0
もしカップリングがあるなら先に言っていてくれると嬉しいな
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:48:53.70 ID:t1Gy4gVq0
これは面白そうだな

帰隊
36 :iPhoneでひとまず頑張りました。 [saga]:2012/08/19(日) 22:49:50.09 ID:mcDf5ZDB0


ハイ、今日はここまで。

不毛の如き第一話です。
いかがだったでしょうか?
とは言え、自分もこんな感じのほのぼの、しかも台本形式のSSは初めてなので不安に煽られての質問ってだけなのですが。


次回投下予定は未定ですが、なるべく早めに来れる事を心がけて行こうと思ってます。
ではでは、お付き合いありがとうございました。


37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/19(日) 22:52:10.17 ID:p7irGaw2o
これは期待

みさきちの扱いが気になる

あと同じiPhone仲間としても応援したいところ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/19(日) 23:00:25.71 ID:mcDf5ZDB0


ついでにレスをちょちょっと返してみたり。


>>32さん、
なん…だと……?
そんなSSがあったとは知らず立ててしまった…orz
今の予定ではみさきちの独特感を上手く絡めるようなSSにはならない(できない)と思うので、ご期待に添えられるかどうか怪しいです。申し訳ない。
どうしようもない>>1は何番煎じだよ!と言いながらも見てくれる>>32さんに期待しています。

>>33さん、>>35さん、
ありがとうございます。ご期待に添えられるよう全力を尽くします。おそらく、多分、きっと。

>>34さん、
今の予定(>>1の脳内)ですと、カップリングは幾つか存在します。
もちろんレベル5の面々以外のキャラも交えてではありますが。

>>37さん、
ありがとうございます。
みさきち……、ぜ、全力を注がせていただきます(汗)


……皆のみさきちに対する期待が大きすぎてきょどってしまってる自分がいる。
これは書き溜めの内容も色々模索していかなければ……。



39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/19(日) 23:26:50.97 ID:f3d6Z8TS0
まあ食峰は人を怒らせて楽しんで、どうしようも無くなったら記憶弄くって何とかする人だしなぁ
多分能力さえ使えれば一方通行の次に強いんじゃないかと、上条も右手に力を触れさせずに記憶弄ればもう消せないだろうな(記憶弄くられて脳が覚えた事は現実の記憶と変わらんし、例え消せたとしても直接脳に触らないといけないだろうし)
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 23:34:20.48 ID:3EQlgAwz0
乙  楽しみにしてます
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/19(日) 23:38:53.64 ID:WzowMu110
脳内にあるカップリング教えてほしいなぁ?地雷とかあったらやだし

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/19(日) 23:39:21.20 ID:WzowMu110
脳内にあるカップリング教えてほしいなぁ?地雷とかあったらやだし

43 :名無しNIPPER [sage]:2012/08/19(日) 23:46:18.16 ID:p4/AOQsAO
>>1
すごく期待してます
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/20(月) 00:14:22.33 ID:ty3bx23d0


えー、>>1ですが、
皆様が盛大に期待をあげているみさきちの件について一つ質問をしたいかと。

みさきちの能力に関してなのですが、当然ながら一見すれば一方通行の次と言っていいくらいのチート能力です。

そこで、そのチート能力の届く範囲と言うヤツを独自解釈で行かせてはもらえないでしょうか?
独自解釈の注意点は、みさきちの能力は他のレベル5の方々には届きません。
第六位を除いては、ですが。

この独自解釈を用いた能力で行けばみさきち専用のストーリーをなんとなく考える事が可能となってる現状です。


期待の方向も様々でしょうから、ここは一つ皆様の意見を下さい。

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/20(月) 00:22:45.72 ID:VxL7QMBz0
うーん…出来れば原作基準にして欲しいけど…能力で同居人に攻撃加えたり害したらアレイスターからペナルティーがあるとかにしたら?
じゃないと事あるごとに大喧嘩して家を建て直す羽目になるぞ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 00:24:59.30 ID:QyR1Hvmr0
まあ他のssを見ると大抵
「みさきちの能力は第三位以上には効かない。
何故なら、第一位は反射可能、第二位は未現物質で常識が通用しない、
第三位は自分の脳内の神経伝達(電気信号)を好きなように制御できるから。」
っていうのが多いね。

でも、そんなのに捕らわれないで1の好きなようにするのがいいかも。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/20(月) 00:27:10.17 ID:BJwqGipt0
>>1の考えてる通りでいいんじゃない?つっても美琴は確定にしても麦野以外はそれっぽい理由がつきそうだけど。

上条さんは能力のかけ方やら範囲やらでいろいろ変わりそう
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/20(月) 00:28:58.40 ID:VxL7QMBz0
まあ二次創作だと垣根はありとあらゆる面で常識が通じないしな
例えば明らかに一方通行の黒翼に直撃したのにピンピンしていて、何故ピンピンしてるか聞いたら「俺に常識は通じねぇ!」だからな、ぶっちゃけ何でもアリは垣根だと思う
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 00:29:17.04 ID:ip7gG+LM0
心理掌握はレベル5勢(第六位を除く)には効かない。その設定で良いと思います
あと、前もってカップリングを知るのは読む楽しみが減るようで嫌かな
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/20(月) 00:30:15.26 ID:iwouChXEo
地雷は根性で踏み潰せば良いんじゃないかな
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/20(月) 00:33:17.40 ID:VxL7QMBz0
まあ心理掌握はレベル5に効かないって言うのも良いけどなんか理由が欲しいな
一方通行や垣根は分かるけど、麦野や御坂は効かない理由が思い付かない

軍覇?知らん
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/20(月) 00:35:29.49 ID:ty3bx23d0


意見ありがとうございます。

>>45さん、
原作基準にしたいのは山々なんですが、
そもそもの話能力の届く基準と言うヤツについて深く言及していた記憶がないのは>>1だけでしょうか…?
私の見解ではありますが、黒子のようなテレポート系の能力が一方通行以外には最強説も打ち崩せると思うので…。

>>46さん、>>47さん、>>48さん、>>50さん、
今回の独自解釈と言うものは『自分だけの現実』にあやかったものでして、こちらからではありますが、明確な理由はつけたい所存です。
まぁ、明確にされてない以上は色んな意見が飛び交うのも仕方ないとは思うのですが……。

>>49さん、
そう言ってもらえると助かります。



53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/20(月) 00:36:53.20 ID:ty3bx23d0


>>46>>47>>48>>50さんの所に、>>51さんも追加で。

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/20(月) 00:37:56.76 ID:BJwqGipt0
>>49
気持ちはわかるがどうしても受け入れられないカップリングがあるって人もいるからなぁ…
かくいう俺もそれがあるからSS読むときはビクビクしちゃうんだよなあ。私情語りスマン
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 00:39:53.47 ID:9vHfwyd00
>>1が考えてる設定でいいと思う。
あと、みさきちの名字は食峰ではなく食蜂
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 00:43:01.63 ID:ip7gG+LM0
>>54
自分にもありますよ そのカップリング表す字面を見ただけで怖気が走るくらいヘイトなのが
でも人間嫌いなものほど鼻が効くもので、いつもちゃんと事前に逃げおおせてます 
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/20(月) 00:46:09.57 ID:ty3bx23d0


>>55さん、
/(^o^)\
スミマセン、マジでスミマセン……。


58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/20(月) 00:46:43.05 ID:cLcsc9dCo
カプ厨のババア共は黙ってろよ
あと全レスは止めといた方が良いぞ
期待してる
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/20(月) 01:01:25.64 ID:6I6SNY5po
みさきちの能力が原作でも第三位には電磁バリア(?)っぽいので効かないって設定が何故出てないのか
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [saga sage]:2012/08/20(月) 01:22:26.59 ID:+//4YXEi0
>>57sageだよsagaちゃうよ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 02:03:22.57 ID:fYiitMwIO
むぎのんは>>59と同じ理由で美琴と同系統の能力ってことで説明つきそうだけどな
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2012/08/20(月) 02:41:53.48 ID:HxrD8JIQo
脳波に干渉する精神支配とかは効かなそうだけど、漏れ出てる脳波を読むくらいなら出来そうな気はする
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/20(月) 03:14:48.62 ID:GntH3bYgo
>>59は公式。あとは知らん
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/08/20(月) 09:56:46.48 ID:BS7+ex8AO

一方通行「最強なんで効きませン」

垣根「常識通用しないんで効きません」

美琴「電磁バリアはってるんで効きません」

麦野「第三位とおんなじような事が出来そうなんで効きません」

削板「根性で効かん」


これはみさきちがあまりにも可哀想
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/08/20(月) 11:29:19.63 ID:OtYn9doW0
一方さんって電極のスイッチ入れてない時は簡単に洗脳できそうだけどなぁ
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/20(月) 11:44:04.10 ID:BC97CAsW0
>>64
それむぎのんは出来るかもってだけじゃないですかー!

それは置いといて、とりあえず能力が効く効かないはこのSSのジャンルによるだろうね
シリアスならしっかり設定練った方が良いし、ほのぼのはそこまで細かい設定はいらないし、ギャグは設定なんて無いようなもんだし
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 11:48:07.22 ID:e15M6H3pP

細かいとこ突っ込むと新約後なら借金はもう返済されとるで
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2012/08/20(月) 11:53:11.38 ID:HxrD8JIQo
返済じゃなくてチャラというか無効になったんじゃね?
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/20(月) 14:24:14.98 ID:ucgcH0N+o
まぁ、元々ヤクザだろっていうような借金だからな
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 14:43:16.47 ID:W2mQUAVr0
話や伏線を練りこみまくりっていうなら詳細な設定ほしいかもだけど
そうじゃないならおいしい所取りな設定でいいんじゃね、二次創作はニヤニヤできれば十分なんだぜ
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 16:49:49.31 ID:sY8X+rNDO
ほのぼの系なら常識が通用しなかったり根性で何とかなったりしてもいいと思うよ
期待してる
72 :びっぱーに変わりまして1が、 [saga]:2012/08/20(月) 16:54:20.68 ID:sNf++4hy0


今日は。まさかこんなにレスを頂けるとは思わなかった。

食蜂の能力に関して色々と意見を飛交わせてしまって申し訳ないです。
このSSは>>1にもある通りほのぼのです。
が、少し凝ったほのぼのを作ってみたいと無駄な願望を抱えてしまってるので、食蜂の能力に関しては第六位以外のレベル5に届かないその理由をハッキリさせるつもりです。

皆様が納得できるような理由かどうかは分かりませんが、一応頭の中で思い浮かぶ理由がソレしかないのでソレで物語を進行して行きたいと思います。

こんな時にこそこのスレの合言葉を使用するべきなのでしょうが、細けぇこたぁry


あと、今日の仕事の終わり具合で次回投下できる日が明らかになると思うので、また深夜あたりに予定日の告知のために来ます。

ではでは。

>>67さん、
\(^o^)/
スミマセン、マジでスマン……。

73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 17:11:36.05 ID:zTYMewM20
ちょっと最初から呼んできますた
同居レベル5の中で一番みさきちが弱いと思う
戦闘力皆無みさきち涙目ww
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/08/20(月) 17:11:48.93 ID:uDiGPUSwo
ほのぼのにするんなら、食蜂の性格のほう少し替えて「友達の心は読みません」でもいいんじゃね?
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/20(月) 17:19:54.59 ID:oI0odhp00
>>73
そりゃ戦闘せずに勝つタイプだからね、そもそも真っ向から戦わなきゃいけない状態に持ち込まない様にするのがこの能力の使い方だし、御坂に効かなくても黒子や佐天さん辺りを盾にすれば御坂は何も出来なくなるし
悪知恵は誰よりも働くと思うよ

とりあえずみさきちの能力は色んな意味で凶悪だしな、人を自由に操れる能力とかマジで怖い
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 17:25:17.39 ID:zTYMewM20
物理的じゃないけど世界滅亡させることができるね
どっかのセロリさんとかと違う方法で
みさきち戦闘力ないけどすごいな
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/20(月) 17:30:58.65 ID:w+5auA1c0
ああそうか、その気になれば世界中のお偉いさん操って核を乱発させて世界大戦引き起こす事も可能なのか
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/20(月) 18:01:34.42 ID:iwouChXEo
そんな事をしたら海が汚染されるぞ!
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 18:54:31.23 ID:n0yiiGsDO
御坂は電磁バリアで効かないけど
痛いみたいだね
何度もやったら後遺症でも残るのかしら
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 19:24:12.14 ID:fYiitMwIO
みさきちはタイマン勝負で対レベル5じゃ間違いなく最弱だし別に効かなくても全然問題ないっす
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 19:31:41.16 ID:U+LZCtsq0
痛いっていっても「!?ッ」で済んでるし、美琴には全く効かないだろう
食蜂自身も「美琴には自分の干渉力が効かない」って言ってるし
一方通行は反射でバッチリ、麦野や軍覇はどうしようもないと思う

垣根は……理屈があるわけじゃないが、どうしても効くとは思えん
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 19:35:57.32 ID:n0yiiGsDO
今の削板なら喰らうけど
能力理解した削板なら効くのかな
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 21:07:37.38 ID:tceuJKIJo
あげ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/20(月) 21:12:13.74 ID:jP2l0NkZo
>>83
は?
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/20(月) 21:44:39.32 ID:9RPmdhVzo
あげっていっときながら下げてるとかお茶目ですね
86 :びっぱーに変わりまして1が、 [saga]:2012/08/20(月) 23:41:43.20 ID:sNf++4hy0


今晩は。次回予定がハッキリしたので参りました。
うーん、皆様の色々な意見が飛び交ってるので、こちらが考えてるみさきちの他レベル5に届かない理由と言うのを一度明記してみた方がいいですかねえ?


それはそうと、次回予定でしたね。
次回の投下は8月22日(水)を予定しております。

ではでは。

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/21(火) 00:04:07.86 ID:BNYxT3PA0
>>86
別に他のレベル5に効かない理由を明記しなくたって
その事実にショックを受けるみさきちが見らえればおk
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/21(火) 00:15:51.93 ID:L2o6QIzw0
おk 楽しみにしてる
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/22(水) 02:58:42.63 ID:nImVHuxQo
良さげなスレタイに惹かれて開いてみたら半分以上が議論だったでござる
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/22(水) 22:28:13.99 ID:JzLli6xEo
マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
91 :びっぱーに変わりまして1が、 [saga]:2012/08/22(水) 23:06:19.93 ID:K/xMSlNr0


お待たせ(?)しました。
数分後に投下に参りたいと思います。


92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/22(水) 23:17:17.75 ID:j06FHGcSo
どうした?
93 :びっぱーに変わりまして1が、 [saga]:2012/08/22(水) 23:20:25.32 ID:K/xMSlNr0


スミマセン、遅れました。
それでは投下ー。


94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:22:10.91 ID:K/xMSlNr0





シケLAN02 髮蜷医





95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/22(水) 23:22:37.01 ID:j5aDKx2d0
!?
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:22:42.92 ID:K/xMSlNr0


一一一第七学区、某所。


豪邸「」キラキラキラキラ

麦野「う…、こう、なんだか肌に合わないっつーかなんつーか…。
まだ誰もいないみたいだしコンビニでも行って来るか」

麦野「」スタスタスタ


御坂「……ようやく着いたけど、なんか、目の前から見ると結構高級そうなお家じゃない……、コレ、いいのかしら?」

御坂「勢いで寮監から鍵預かっちゃったけど……もちろん鍵かかってるしなぁ…」

御坂「そもそもこの家どう見たって一人暮らし用じゃないわよね?
やっぱり常盤台の生徒が他にもここに住むのかしら……?」ブツブツ


御坂「」ウ-ン

垣根「お、先客がいたみてぇだな」

御坂「……?どちら様ですか?」

垣根「ああ、直接的な面識はなかったな。
自己紹介するぜ。垣根帝督だ」



97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:23:57.15 ID:K/xMSlNr0


食蜂「うーん、早速行くと決めたのはいいけどぉ、ココから結構距離あるのよねぇ。
どう移動しようかしらぁ?」

食蜂「バス…は人混みがうざったいしぃ…タクシーは…なんか私あのにおい嫌いなのよねぇ」

食蜂「」ウ-ン


削板「」ビユ-ン!!!!

食蜂「……え?」

削板「」キキキ-ッ、クルッ

削板「お!お前は確か食蜂操祈だったな!!こんな所で奇遇じゃないか!」

食蜂「…あのぉ、さっきのアレなに?あなた肉体強化の能力者だったっけぇ?」

削板「ん?ただ俺はランニングペースで走ってただけだぞ?」

食蜂「」

削板「あと、俺は能力の事とかはよく分かんねえけど、肉体強化の部類じゃない事は確かだぞ!」


98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:25:29.22 ID:K/xMSlNr0


食蜂(大覇星祭の時から、いや、直接会う前から感じてた事だけど、やっぱり私この人苦手だわぁ)


食蜂(色々と分からないのよねぇ、この人の考えてる事。
あとでコッソリ能力使っちゃおうかしらぁ☆)

削板「で、食峰はこんな所でなにやってるんだ?
……!分かったぞ!お前もレベル5が集まる住まいってヤツに行く途中だな!?」


食蜂(そ、そういえばそうだった…。
完全に目的を忘れてたわぁ)

食蜂「そうだゾ☆、見た所削板さんもソコヘ行こうとしてるみたいだけどぉ?」

削板「ああそうだ!根性溢れる聖地にいち早く着くために今俺ははりきってるんだ!!」

食蜂(……やっぱり私この人苦手だわぁ)ハァ

削板「……そうだ!!」ヒラメイタ!

削板「どうせ目指す場所は一緒なんだ。
そうとなればお前も来い!!」ガシッ

食蜂「い、いきなりなにかしらぁ?」

削板「うぉぉぉおおおおおおお!!!」ビユ-ン

食蜂「きゃあああああああああああああああ!!?」


99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:26:16.28 ID:K/xMSlNr0


御坂「え、えーっと、垣根帝督って、私の記憶が確かなら学園都市の第二位の名前なんだけど……」

垣根「おぉ、一般人に知られてなくても流石に第三位ともあれば俺の名前くらい知ってるモンか」


御坂「…え?じ、じゃあ本当に…?」

垣根「ああ、自己紹介に付けたしだな。
学園都市230万人の学生の内の序列は、二番目だ」

御坂(え、えぇぇえええ?なんでココに第二位がいるの?なんで?)

垣根「…オイどうかしたか御坂?
なんかいきなりシュールな表情変わってっけど」

御坂(落ち着け私!えっと、って事は、あれ?もしかして垣根さんもこの家に住むとかいうそういう展開?)

御坂(ええい!迷ってても仕方ないしらちもあかない!こうなったら私がのほうから聞いちゃえ!)


御坂「か、垣根さんはどうしてここに……?」

垣根「…?どうしてってお前、この家に世話になるからだけど?」

御坂「」


100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:26:57.72 ID:K/xMSlNr0


御坂(よ、予想が当ってた……)

垣根「今度は暗い顔……、お前の百面相って面白えな」ケラケラ

御坂(な、ななななんで垣根さんがこの家に!?)

御坂「か、垣根さん…」

垣根「どした?」

御坂「変な質問になっちゃいますけど…、誰かからこの家に住めと
かって言われたりしてます…?」

垣根「んー?と言うよか、この家は統括理事会が俺達のために用意してくれたモンだろ?」

御坂(お、俺たちって、ええぇ!?
ま、まさかとは思うけど二人暮らし!!?)

垣根「おーい、大丈夫かー?」

御坂(お、おおお落ち着け!ちゃんと聞くのよ私!ち、ちゃんと!)

御坂「ま、まさかとは思いますけど…二人暮りゃしとかだったり…します?」

御坂(かんじゃったぁぁあ)orz


101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:28:35.71 ID:K/xMSlNr0


垣根「あれ?お前聞いて無いのか?」

御坂「ふ、ふぇ?」

垣根「この家は、レベル5の一一「うぉぉおおおお!!根性ぉおおお!!!」ビユ-ン

削板「お!!見た感じここだな!
一番乗りじゃなかったか、もっと根性を鍛えなきゃな!」

食蜂「」ゼェ、ゼェ

御坂「」ポカ-ン

垣根「」ポカ-ン

御坂「あ、あれ?削板軍覇に…食蜂操祈、アンタまで!?
なんでこんなレベル5が集まってんのよ!!」

食蜂「あ、あははぁ、や、やっほぉ御坂さん……。
……もう、無理、だゾ…」バタン

御坂「食蜂!!?」ガビ-ン

垣根「まぁ、あんなスピードで振り回されちゃ倒れるわな」


102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/22(水) 23:29:46.95 ID:Yf3/+CCz0
御垣とな?
そういや削板はバカだけど頭の回転は早いんだろうか
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:30:35.48 ID:K/xMSlNr0


削板「なに!食蜂が倒れた!?クソッ、同行したヤツの体調も把握出来てなかったなんて俺はなんて根性なしなんだ……ッ」


垣根「いや、体調そのものはいたって平常だったハズだぞ。少なくともお前と会うまでは」

削板「なにっ!?つまり……それはどういう意味だ?」

御坂「ち、ちょっと!呑気に構えてないで食蜂をどうにかしないと!」

垣根「それもそうだな、ちょうど体休める屋が目の前にあんだし、取り敢えず連れて行くとするか」

垣根「よっと」オヒメサマダッコ

垣根「御坂ー、お前鍵あるかー?」

御坂「え、ええ持ってるわ。ちょっと待って、今開けに行くあから」

御坂「」ガチヤガチヤ

御坂「開いたわね」

垣根「そんじゃ先中入ってるわ」スタスタスタ

削板「待て!俺も食蜂の勇姿を最後まで見届けなきゃならん!」スタスタスタ

御坂「」ポツン


104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:31:34.26 ID:K/xMSlNr0


御坂「え、えーと、なにコレ?」

御坂(垣根さんがなに言おうとしてたのかは分からないけど、この雰囲気からして削板軍覇も食峰もこの家に住むのは多分事実……)


御坂(しかも皆わりとこの状況に頭ついていってたし……)

御坂「ついていけてないの…私だけ…?」ブツブツ

一方「なァに一人でブツブツ言ってンだ」

御坂「…?」クルッ

御坂「………ッ!!」

御坂「ア、アンタ……なんでアンタがこんな所にいんのよ!!」

一方「顔を見た瞬間に叫ぶンじゃねェよ。近所迷惑だろォが」

御坂(ど、どどどどういう事!?
ここに一方通行がいるって事は、一方通行もこの家に…?)


105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/22(水) 23:32:24.96 ID:Yf3/+CCz0
とりあえず食蜂は振り回そうとして振り回されるタイプなのは分かった
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:32:31.34 ID:K/xMSlNr0


一方「オイオリジナル、他のレベル5のヤツらはまだ来てねェのか?」

御坂「え?え、えーと、垣根さんと削板さんと食蜂はもう中にいるけど……ってそうじゃなくて!!」

一方「?」

御坂「なんでアンタがこんな所にいるのかって聞いてんのよ!返答次第じゃ……」ビリッ

一方「…オイオイ、何を一人でヒートアップしちゃってンですかァ?」

御坂「なんですって!?」

一方「俺がここに来た理由なンざ……レベル5だからだろォが」

御坂「……へ?」

一方「オマエも聞いてンだろ?
今日からこの家でレベル5のヤツらは同居生活を送ンなきゃなンねェって事くらい」


御坂「……え」

御坂「ええええええぇぇぇぇ!!?」


107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:33:20.61 ID:K/xMSlNr0


麦野「好い加減誰かしら来てるだろうと思って戻ってきてみたら……ったくうっさいわねー」

御坂「……あ、アンタは!?」

麦野「ハッ、やっぱりションベン臭えのは治っちゃいねぇか。えぇ!?第三位!」

一方通行「第五位に第七位、それに垣根のヤロウも中にいるっつったな。
……これで全員か」

御坂(ほ、本当にレベル5が一緒に暮らすって言うの!?)

麦野「オラ、変な面してねぇでとっとと入っちまうぞ」グイグイ

御坂「ち、ちょっと!押さないでも歩けるわよ!」

麦野「第一位!!テメェもボサッとしてねぇでとっとと入っちまえ!!」

御坂「ア、一方通行!アンタには言わなきゃいけない事が死ぬ程あるんだから覚悟しときなさいよー!」

一方「…アレイスターの野郎、本当になるようになってやがる……」ハァ


108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:34:08.29 ID:K/xMSlNr0


一一一家中。


麦野「……う、やっぱりこの雰囲気私からしたら肌に合わねえわ」

御坂「そ、そう?確かに凄い綺麗だけど、常盤台の寮も案外こんな感じだし……」

麦野「あーハイハイ、お嬢様の惚気話なんざ聞くつもりねぇよ」

御坂「な!惚気話ってなによ!
それに、私そんなつもりで言ってないわよ!」

一方「血の気が多いな、ったくよォ」

麦野「あのドアを開けたらリビングかしら?」

御坂「そうでしょうね、じゃ、開けるわよ」ガチヤ

垣根「お、御坂に麦野に一方通行じゃねぇか。
コレで全員揃ったって事でいいのか?」

削板「いや、第六位がいないぞ?」

一方「ソイツなら来ねェぞ。
統括理事長のアレイスターでも素姓が掴めねェンだと」

御坂「な、なによそれ……」ゲンナリ


109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:35:03.98 ID:K/xMSlNr0


麦野「オイ」

一削御垣「「「「?」」」」

麦野「全員に言ってんじゃねぇよ、テメエだ垣根」

垣根「お?何だいきなり?」

麦野「テメェの膝の上に寝そべってんのは、第五位でいいんだよな?」

垣根「ああ、第五位の食蜂操祈だな」

麦野「……アンタ、とうとう暴行にまで手を染めたのか」

垣根「ハ、ハァ!?暴行だァ!?」

麦野「どっから見てもそうだろうが!
何でテメェの膝の上に横たわってんだよ!まずそっからだろうが!」

御坂「い、いやそれだけで暴行に辿り着くのはどうかしら……」


110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:35:57.70 ID:K/xMSlNr0


麦野「分かってねぇな第三位、コイツの性格はそれはそれは鬼畜に満ちたモンなんだぞ?」

一方「」サササッ

垣根「オイ!間に受けんじゃねぇよ!」

削板「暴行だと!?お前そんな根性なしだったのか!?」

垣根「ハァ!?ふっざけんなよお前!?
だいたい、食蜂が倒れた原因はオマエだろうが!」

麦野「うわぁー、責任転換はないわー」

一方「ないわー」

垣根「」ピキピキ

垣根「いいか!?俺がコイツを膝枕してんのは看病してるからっていう正当な理由があんだよ!!
長いこと病院にいたから軽い手当とかは先生から教わってるんだ!!」


御坂「い、いや、手当=膝枕ってのも可笑しくないかしら…?」

麦野「」ウンウン

一方「」ウンウン

垣根「え」


111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:36:31.66 ID:K/xMSlNr0


垣根「い、いやいや!俺はちゃんと教わったんだぞ!?先生に!ちゃんと!」





冥土返し「うん?医者ほど役得な位置もないと君は思わないかい?」





麦野「ハッ!また責任転換かこのゲス野郎!」

垣根「だから違えんだって!信じてくれ!」

麦野(……………)

麦野「(なぁ、ちょっと)」ヒソヒソ

一方「(なンだ、あとハッキリ言っとくぞ、テメェがヒソヒソ話とか気色悪くてならねェ)」ヒソヒソ

麦野「(テメェ程じゃねえから安心しとけ)」ヒソヒソ

一方「(あァ、自覚はある)」ヒソヒソ


112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:37:23.11 ID:K/xMSlNr0


一方「(でェ?そのお互い似合わねェ真似をしてまで俺に言いたい事ってのはなンだ?)」ヒソヒソ

麦野「(さっきから、可笑しいと思わない?)」ヒソヒソ

一方「(なにがだ)」ヒソヒソ

麦野「(アレよ、アレ)」


御坂「全く仕方ないわね……そこの二人には食蜂が倒れた経緯を私から話しておくから…」

垣根「おぉ!それは助かる!サンキューな御坂!」←アレ


一方「(あァ?別に垣根のヤロウが可笑しいのは元からじゃねェか)」ヒソヒソ

麦野「(いや、元からイカれてんのは確かだが、そういう意味じゃねえっつうか……)」ヒソヒソ

一方「(?)」


垣根「やっぱり人間ってのは暖かいモンだな、御坂の優しさに今一度そう感じたぜ」キラキラ

御坂「そ、そうね」ヒクッ


113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:38:24.06 ID:K/xMSlNr0


麦野「(アレだよ!)」ヒソヒソ

一方「(どれだよ)」ヒソヒソ

麦野「(あの気味の悪い態度…っつーか、アレだ、性格だ!)」ヒソヒソ

一方(あー)

麦野「(テメェの知ってる垣根帝督はあんな汚れを知らねぇみてえな態度が取れたか?
明らかにヒトが違えだろ!)」ヒソヒソ


一方「(そう言えばンな事をアレイスターのヤツが言ってたからなァ)」ヒソヒソ

麦野「(なんて?)」ヒソヒソ

一方「(垣根帝督の性格はちょっとばかし操作して変わってる、とかなンとか。
記憶の方はどうだか知らねェが)」ヒソヒソ

麦野「(アレはちょこっとってレベルじゃねえだろぉぉおお)」ヒソヒソ

一方「(どォでも良いンじゃねェの?
俺としちゃァ今の垣根の方がウザったくねェな。前の?アレは駄目だ)」ヒソヒソ

麦野「(いや聞いてねえけど)」ヒソヒソ


114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/22(水) 23:39:15.13 ID:Yf3/+CCz0
なんか既に仲いいなあんたらww
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:39:31.19 ID:K/xMSlNr0


一方「(大体オマエが何に対してそンな感情を起伏してンのかが理解できねェが。
オマエカルシウム足りてますかァ?
つか、眠ィ)」ファア


麦野(アレ?こんなに違和感覚えてんの私だけ?アレ?)

御坂「ちょろっとー、いつまでコソコソやってんのよ」

一方「」zZZ

麦野「なんだションベン小僧」

御坂「ショ……、てか私小僧じゃないし!」

御坂「……そうじゃなくて、あの倒れてる食蜂、ホントに体調不良なのよ。
確かに看病の仕方はおかしいけど、垣根さんは関係ないわ」


麦野「馬鹿かテメェは、そこのウザってぇ童貞にんな真似できっかよ。
ただ単にからかっただけだ」

垣根「……なに?」

麦野(食いついて来た)


116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:40:16.78 ID:K/xMSlNr0


垣根「ソレは聞き捨てならねぇな」

麦野(さぁ、羽虫としか思ってない私にからかわれたテメェはどう出る?)

麦野「何が聞き捨てならないってぇ?
童貞じゃねぇよ!とか言うつもり?うわきっしょ」ケラケラ

垣根「いや、訂正しよう。聞き捨てならねぇってのは言葉がちょっと違うな」

麦野「あァ?」

垣根「お前の人に対するその態度だ、俺はソイツが気に食わねぇ」

麦野(あ、ちょっとムカついた)

麦野「ハッ、馬ッ鹿じゃねぇのぉおおお!?
散々人を殺して来たテメェが私に説教かよ!何様だっての!」

御坂「ち、ちょっと……」

削板「…………」

垣根「ああ、オマエの言う事も正しい」


117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:40:58.81 ID:K/xMSlNr0


垣根「俺が外道のクソ野郎って事は確かだ。
でもな、死に体でも今はこうやって息が出来てるからこそ、変われる所もあるんだよ!」

垣根「罪滅ぼしだなんて思っちゃいねぇ、俺のくだらねぇエゴだと笑われても否定はできねぇ。だがな、」

麦野「………」

垣根「二度と繰り返しちゃならねぇってのは絶対なんだ!ソレはオマエも一緒だぞ麦野」

垣根「だから教えてやる!人と接するとは何なのかから、人の温もりと大切さまでたっぷりとな!」

麦野(………あれ?)

垣根「そんな訳だから削板!眠ってる食峰の事はお前に任せた!」

削板「おう!お前の根性確かに届いたぜ!」

垣根「来い麦野!隣の部屋で説教だ!!」

麦野「あれーーーー?」ズルズル

御坂(………ナニコレ?)


118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:41:39.25 ID:K/xMSlNr0


一一一30分後。


麦野「お、終わった…」ゲンナリ

御坂「ハ、ハハ、こればっかりは同情するわ」

垣根「コレで終わったとか思ってんじゃねえぞ?
いざ説教してみれば次から次へと直さなきゃなんねえ所がお前には一一一」ガミガミ

麦野「」ア-ア-キコエナ-イ

麦野(少しでもからかおうと思った私が馬鹿だった!
なんだあの真性人間は!?
もう記憶にある垣根帝督が一欠片も残っちゃいねえ!)


垣根「」ガミガミガミガミ

御坂「あ、あーそういえばさ、机の上にこんな紙があったんだけど……」

削板「…ん?どれどれ」


『やあレベル5の諸君、この度は私の気まぐれに付き合わせてしまって悪いね。
早速だが、新しい生活になれてもらうためにも18:30よりこの家のテレビをつけてくれたまえ。
私が直々に話をするとしよう。
?学園都市統括理事長、アレイスター=クロウリー』


119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:42:38.20 ID:K/xMSlNr0


麦野「…えーと、今何時だ?」

御坂「……18:23ね」

垣根「そりゃいけねえ、あまり気は進まねえが食蜂を起こさなきゃな。
あと一方通行もか」

削板「よし!食蜂も一方通行も俺が起こそう!」

一方「……俺がなンだってェ?」ムクリ

垣根「おう、起きてやがったのか」

一方「なンか起きなきゃなンねェ気がしただけだ……」ファア

麦野「なんだその無駄な特技は」

削板「食蜂ー!起きろーーー!」

食蜂「……っ、う、うーん…」

垣根「大丈夫か?かれこれ一時間くらい眠ってただろ?」

削板「まだ顔色は優れてないな、大丈夫か?」

垣根「お前のせいだろうが」


120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:43:28.25 ID:K/xMSlNr0


食蜂「…一…時間って、……アレ?ここ、どこぉ?」

麦野(完全に寝ぼけてんな)

御坂「えっと、ここは……なんて言ったら良いのかしら?」

垣根「コイツも住む訳だから、無難にコイツの家。でいいんじゃねーか?」

御坂「…そうね、食蜂、聞こえる?
ココはアンタの家、もっとも、変にうるさい人たちも一緒だけど」

食蜂「……あー、なんとなく思い出して来たゾ…」

御坂(…なんかいつもの憎たらしさがないんだけど…)

垣根(なんか可愛いな)

食蜂「レベル5の人たちで…同居生活する事になったんだっけぇ?」ネム…

削板「ああ!ソレの詳しい説明のために、あとちょっとしたらテレビが映るみたいだぞ!」

一方(…詳しい説明って、アイツ言う事あンのかァ?)


121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:43:56.95 ID:K/xMSlNr0


麦野「あと一分だな、もうテレビつけとくか」ピッ

テレビ『』

全員「「「「「「……………」」」」」」

テレビ『』ブブッ

☆『やぁ』

一方(相変わらずうざってェな)

☆『あれ?コレ映ってるよね?』

麦野「生放送なのかよコレ」

垣根「ホントにウチだけなんだろうなコレ放送してんの」

御坂「うわぁ……なんで逆さまなんだろう」

一方(そこは突っ込ンじゃなンねェだろ)

削板「凄えな!統括理事長って事もあって大した根性だぜ!」

一方(やっぱりコイツも意味わかンねェ)


122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:44:50.35 ID:K/xMSlNr0


☆『さて、気を取り直して行こう』

麦野「テメェ一人で何言ってんだ」

垣根「お前こそテレビに向かって何を言ってるんだよ……」

☆『心配いらないよ垣根帝督。
知っての通りこの放送は君たちのテレビにだけであって、君たちの会話も私には筒抜けだからな』

垣根「それもそれでどうなんだ……?」

☆『だから安心してくれて構わない。
麦野沈利の痛々しい独り言も私にかかれば何の変哲もない会話になってしまうという事だ』


麦野「ア"ァ"ッ?」

御坂「」…プッ

一方「」プッ

麦野「」イラッ

☆『ふむ、今度こそ気を取り直させてもらうぞ?』

垣根「あー、そうしてくれ」


123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/22(水) 23:45:50.96 ID:Yf3/+CCz0
この垣根上条さん入ってんぞ
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:45:53.77 ID:K/xMSlNr0


☆『本題に入るが、知っての通り、本日を持ちましてレベル5の君たち六人には同居生活を送ってもらいます』パチパチ

御坂「ビーカーの中で拍手って……」

食蜂「なんか……すっごいシュールねぇ」

一方(突っ込ンじゃいけねェ、突っ込ンじゃいけねェ)

☆『今日こうして、早速この家に集まってもらった訳だが、いかがかな?』

麦野「肌に合わねえ、キメェ」

垣根「オイ、だからその態度やめろって」

麦野「」ハァ

食蜂「そうねぇ、中々私に適した家で満足はしてるゾ☆」

御坂(あ、いつもの憎たらしさだ)

削板「にぎやかだから俺も満足だぞ!」

一方「こンだけ人がいたンじゃどンな家だろうと落ち着けるかっての」


125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:46:56.64 ID:K/xMSlNr0


☆『まぁ意見は多種多様だろう。
こんな私でも無理矢理に似た形でこういった生活にしてるのには申し訳ないと思ってるんだ。
あ、あと一方通行、君の意見は求めてないんで』


一方「」イラッ

御坂「」プッ

一方「」イライラ

☆『本題に入るとか言っておいて戯言が過ぎたな、済まない。
さて、私がこうしてテレビにまで顔を出したのにはそれは伝えておきたい事があったからでね?』

垣根「伝えたい事…?ってーと、やっぱりこれからの事についてでいいのか?」

☆『ああ、何分君たち自身の生活が変わるんだ。
こればかりは私の方からの説明をきちんとしとかねばと思ってね』

麦野「説明っつったってよ、私たちはガキじゃねえんだぞ?
んないちいち説明されなきゃいけない程腐っちゃいねえよ。
あ、一部ガキがいるからそいつを除いて」


御坂「なんですって!?」

麦野「あれー?別に私は一部って言っただけでオマエとは言ってねーぞ?
もしかして自覚あるのかにゃーん?あれー?」クスクス

一方「」プツ

御坂「」イラッ


126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:47:59.01 ID:K/xMSlNr0


☆『まあ、話とは言え麦野沈利の言う通り大した話ではないのだがね』

麦野「もう座前はいいだろうがよ。
話す事が少しでもあるんだったらさっさと話やがれ」

垣根「オイ、麦野」

麦野「………はなしてくださーい」ゲンナリ

☆『取り敢えず、この家の構造について説明しようと思ってね』

食蜂「家の構造…?」

☆『ああ』

☆『まず、このリビングだが、君たち六人がこうして広がっても余裕が全然あるだろう?
この家は個室以外、そういう風に作られてるからな』


麦野「ホントにどうでもいい話じゃねえか……」

☆『まあそう言うな。君たち、無駄レス乙とか勝手にメタるんじゃないぞ?』

一方「オイ」


127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:48:31.36 ID:K/xMSlNr0


☆『続けるぞ?』

一方「…好きにしろォ」

☆『先程話した通りこの家は色々と君たち六人に対して好都合な様に作られてる』

☆『家具なども殆ど完璧だ。
個室にも必要最低限のモノは置いてある。
ここまで用意して金を取らないだけ感謝してくれよ?』

一方「無理矢理住ませてるヤロウがなにほざいてんだ」

☆『もっとも、家賃は貰うがね?』

一方「…………」

☆『さて、そろそろ話す事がなくなってきたんだが……』

御坂「えぇっ!?本当に無駄レスじゃない!!」

一方「だからヤメロっての」

☆『ああ、一つあったな。
部屋の話だ、部屋の話』ニヤリ


128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:49:13.72 ID:K/xMSlNr0


一方(今の顔はキメェな)

麦野(キモいわね)

削板「」zzZ

御坂「この家の…部屋?個室って事でいいのかしら?」

☆『そうだ。飲み込みが早くて助かるな』

食蜂「そんな顔までするって事は、部屋に何かがあるってことかしらぁ?」

☆『……………』

一方( そ ン な 顔 w w w )

☆『』オホン!

☆『まあ、特別何かが仕込まれている。と言った類の話ではないが、一応言っておかねばならない事が一つあってね』

垣根「で?それは何なんだ?」

☆『この家に、個室は五つしかありません。ハイ』


129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:49:43.68 ID:K/xMSlNr0


麦野「なん……だと…?」

垣根(オサレだ)

食蜂(オサレだわぁ)

御坂「?なんで麦野はそんな顔してる訳……?」

一方「…ハァ、テメェは……」ハァ

御坂「な、なによその哀れむような視線は!?
大体気安く話しかけないでよね!私はアンタの事が今でも憎くて仕方ないんだから!!」

一方「へいへーィ」

麦野「……いいか、よく考えろよクソガキ」

御坂「だ、だから私はガキじゃないってば!」

麦野「この家に住む私たちは全部で六人、そしてあろうことか個室は五つ。
…………後は、テメェでも分かるな?」


130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:50:21.41 ID:K/xMSlNr0


御坂「」ハッ

御坂「と、と、言う事は……」

御坂「相部屋が一つできるって事ッ!?」

一方(おっせェなァコイツ)

御坂「そ、そんなのってないわよ!」

麦野「珍しいじゃねえか、テメエと意見が合うだなんてよ」

御坂「相部屋になんてなったら……」

御坂「部屋をゲコ太一色に出来ないじゃない!!」ウガ-

麦野「」

御坂「せっかく!この家にはゲコ太のグッズが沢山あるからって言ってわざわざこんな白モヤシがいる家にまでいるのに!!
そんなのって……あんまりよ!」


一方(あ、やっぱり駄目だわコイツ)


131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:51:03.08 ID:K/xMSlNr0


麦野「もっと他にあるだろうが懸念しなきゃなんねえ箇所が!!」

御坂「?」

麦野「相部屋の相手が誰かによっては、それはそれは楽しくてたまんねえ地獄が待ってるんだぞ?」

麦野「テメェだって考えてみろ、もし相部屋の相手がお前の言う白モヤシだったら…どうする?」

御坂「……………ッッ!!」

麦野「私はまっぴらゴメンだぞ……。
もし垣根のヤロウと相部屋になんてなっちまったら、あのウザってぇキャラに耐えなきゃなんねえじゃねえかよぉぉおおオオオ!」


食蜂(あれぇ?こう言うのって確か死亡フラグって言うんじゃ……)

☆『さあ、私を盛大にスルーして盛り上がっているようだが、コレについては私から謝る事はないぞ?
土地の都合上部屋は五つが限界だったのだから』

一方(絶対にウソだな)

☆『ああ、あと、相部屋が存在するからだとか言って、
そんなつまらない理由ではもうこの家で住まないとは言えないぞ?』

麦野(なん……だと………?)


132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:51:58.01 ID:K/xMSlNr0


麦野「な、何でだよ!?」

☆『ソレは可笑しな質問だな麦野沈利、今、君たちは何故、どうしてここにいる?』

麦野「……なに?」

☆『君たちにはそれぞれの手段でこの家に来てくれ。と言う事を伝えた。
レベル5が集結すると言う、主な趣旨も説明して』

☆『そして今君たちはこの家に来てる。
つまり、明らかな"任意"と言っても過言ではない』

☆『だから、『書庫』に登録されている君たち六人のプロフィールを変更させてもらった。
学園都市統括理事長のハンコ入りだぞ?
今更どんな手段を尽くした所で、家出をするのは学園都市そのものが許さない』


一方「……チッ」

食峰「統括理事長さんって、随分と商売上手な人なのねぇ☆」

御坂(ゲコ太ゲコ太ゲコ太ゲコ太ゲコ太ゲコ太ゲコ太)

麦野(相部屋だけは相部屋だけは相部屋だけは相部屋だけは相部屋だけは相部屋だけは相部屋だけは相部屋だけは)


133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/22(水) 23:52:35.61 ID:K/xMSlNr0


☆『大まかな説明は出来たかな?
まあ相部屋の件については、くじ引きでもジャンケンでもなんでもして決めてくれたまえ』テヘペロッ

麦野(きめええええええええええええええええええええええええええ)

一方(キメェな)

御坂(これはちょっと……)

食蜂(…キモいわねぇ)

垣根(ああ、学園都市の統括理事長はキモい。
やっぱり先生の言ってた事は正しかったんだな)

削板(……………zzZ)

☆『…………』

☆『構わんさ。もう私からの伝言はこれだけだ。
テレビ中継も切るとしよう。
ではまた、楽しい楽しい同居生活を』プツン

一方「……よォやく静かになったか」

麦野「…これから先の生活に不安感しか湧き上がらねえって一体……」ゲンナリ


134 :びっぱーに変わりまして1が、 [saga]:2012/08/23(木) 00:12:27.89 ID:r3O5+Dil0


ハイ、今日はここまで。

いきなり文字化けから始まってしまった第二話でした、申し訳ない。
正しくは、#PLAN02 集合。です。

計六人のキャラを扱って行くのって凄く難しいモンですね。
つくづく思い知らされてる今日この頃です。

…今書き溜めてる場所で食蜂さんを使って色々試してますが、どこからか鬱展開が……。

これも全部巨人が負けないせいでゲーム差が縮まらないってヤツのせいなんだ。

135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/23(木) 00:15:18.69 ID:8kxuk+sb0

なんだって!?それは本当かい!?
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/23(木) 00:18:26.42 ID:nZ++G8/to
とりあえず責任転嫁な
責任転換じゃないぞ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 00:27:06.51 ID:8VyTdTjJ0
(変わりましても代か替だと…)
乙  部屋割りがフルーツバスケットみたいになったらたいへんそう 
138 :びっぱーに替わりまして1が、 [saga]:2012/08/23(木) 00:35:00.11 ID:r3O5+Dil0


……誤字が目立ちすぎてますね。
ごめんなさい。一通り見て回ってみましたが実に酷いモノでした……。

次回予定は未定ですが、土日のいずれかに来れたらいいかなと思っております。

ではでは、お付き合いありがとうございました。


139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 00:44:59.40 ID:KlFG57GR0
乙です
レベル5がつるむSS好きすぎる
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 01:07:29.60 ID:3KKRex5WP
かわりましては平仮名だろjk…
それはともかく過去の因縁の流し方が非常に原作風で秀逸
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 17:58:59.77 ID:0zzi5K9DO
御坂「部屋をゲコ太一色に出来ないじゃない!!」ウガ-
御坂「せっかく!この家にはゲコ太のグッズが沢山あるからって言ってわざわざこんな白モヤシがいる家にまでいるのに!!そんなのって……あんまりよ!」

↑の美琴が可愛くて仕方ない

相部屋はグンハとていとくんか食蜂とグンハ、むぎのんとていとくんだったら面白くなりそう
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 18:26:06.57 ID:2o1kBN9u0

初っ端から削板が絶好調だなw
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 21:22:39.61 ID:qPX5PmLD0
美琴と垣根が相部屋になるのが一番平和的だと思う
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/24(金) 00:23:12.12 ID:mK6nhoR/0
それだけは絶対やめてほしい
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/24(金) 03:01:10.55 ID:PZXGcTT20

垣根と削板がシンパシー感じるタイプのssは珍しいな
今後の展開を楽しみに待たせてもらいます
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/24(金) 14:33:43.89 ID:Jp/PUkHe0
実際>>143が一番平和だろ
他は争いが起きそうだ
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/24(金) 14:40:06.15 ID:OT8Tk7LaP
いやそれはおかしい
異性って時点で論外だろ
そもそも削板辺りがリビングで寝ればええやんと思うんだがそれはダメか
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/24(金) 15:39:03.53 ID:RSK65Xb2o
何でそんな熱くなってんのお前
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/24(金) 15:55:44.19 ID:8EAuMgT20
この手の雰囲気がいいSSだとイベント的にも異性だろjk
まあ>>1のかきたいようにかいてくれれば俺はそれで
期待してる
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/24(金) 17:25:49.06 ID:imcJe6kio
お前らの希望なんて誰も聞いてない
151 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/25(土) 16:44:35.60 ID:J0ab+3VZ0


今日は。投下の予定の目処が立ちました。
本日、8月25日の23時頃に投下を予定しております。
お付き合いいただけると幸いです。

ではでは。


152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/25(土) 16:53:43.24 ID:TktCnHYOo
正装で舞ってる
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/25(土) 17:09:46.75 ID:5yTSBARW0
舞ってる
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/25(土) 17:25:44.72 ID:aAON5Oey0
全裸で扇持って日本舞踊でも舞ってる
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 19:01:54.99 ID:Z0HTcEWDO
咳が5日間程止まらないけど舞ってる
156 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/25(土) 22:34:49.37 ID:S0H0YM+f0


今晩は。お待たせしました。
待ってないって?細けぇこたぁry

それでは、投下します。


157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:35:22.08 ID:S0H0YM+f0





#PLAN03 夕食。





158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:36:20.61 ID:S0H0YM+f0


垣根「さてと、だ」

麦野「なに仕切ろうとしてんだよテメエ」

垣根「だからその態度やめろっての……。
ま、まあ気を取り直してだ。今日はこの後、どうするよ?」

一方「どォもしねェンじゃねェのォ?」ダラ-ン

食峰「凄い気だるそうねぇ」クスクス

一方(なンか展開が糞すぎてどォでも良くなってきちまった…)

御坂「…それで、今日どうする?ってのは…どういう意味?」

垣根「どういう意味もあるかよ。そのまんまの意味だ」

麦野「……するってぇと?」

垣根「仮にも俺たちは同居生活を送る事になるんだぞ?
今からこれからの事について話すのか、この家をあらかた回って見てみる。とかさ」

御坂「あー」


159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:36:59.07 ID:S0H0YM+f0


垣根「相部屋の件だってそうだ。
どんな組み合わせになるのかはさて置いても、決めなきゃなんねえのには変わりないんだ」

食蜂「それを今からやってしまうか……と、言う事ねぇ」

垣根「そういう事だ」

御坂「……うーん」

垣根「…どうかしたか?御坂」

御坂「いや、今からそういう話するのも別に構わないんだけどさー、」

御坂「………先ず、ご飯を先にしない?わ、私、お腹すいちゃって…」グ-ッ

麦野「やっぱりガキじゃねえかよ」

御坂「う、うるしゃい!」

食蜂「御坂さんが噛んだぁ」クスクス

御坂「ぐぬぬぬぬーっ」


160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:38:01.92 ID:S0H0YM+f0


垣根「」クスッ

垣根「ま、確かに今日は疲れる一日だったしな。無理もねえ。
先に飯にするとして、難しい話はそっから先にするとしようぜ」

麦野(やっぱりコイツのこのオーラには耐えられねえ……)

削板「飯だとッッッ!!?」

食蜂「」ビクッ

垣根「うおぅ……いきなり叫ぶんじゃねえよ…」

削板「済まん!ただ飯と言われたらどうしても眠気が冷めちまってな!」

麦野「言葉一つでって……どんなんだよ…」

食蜂(あれぇ?私どうして震えちゃってるのかしらぁ?)ガクブル

一方「…ってよりよォ、飯っつったって、確か冷蔵庫ン中なンもなかなったぞォ?どォするつもりだ?」


「「「「「「………………………」」」」」」


161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:38:43.10 ID:S0H0YM+f0


一方「」ハァ

垣根「あー、そこまでは考えてなかったな。多少料理は嗜んでたが、どうする?今から食材買いに行くってんならそれでも構わないけど」

御坂(垣根さんが料理って……)

麦野(似合わなすぎんだろ……)

一方「いや、めんどくせェ。今日は外食でいいだろ」

削板「上手いモンが食えるなは俺はなんでもいいぞ!」

食蜂「わ、私も右に同じかしらぁ」

垣根「よし!んじゃあ早速飯食いにいくとすっか!」

削板「おうよ!!」

御坂(あ、アレ?)

麦野(この面子がこの雰囲気に既に馴染んでいる……だと?)


162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:39:48.15 ID:S0H0YM+f0


一一一外。


御坂「勢いですぐに外に出ちゃってる訳だけど、何食べにいくつもり?」テクテク

垣根「んーそうだなあ、お前らなんか食べたいモノとかあるか?」

削板「別になんだって構わないが、高望みするなら肉が食いたいな!!」

麦野「シャケ弁が食いてえ」

御坂「そ、それは流石にないわよ……」

垣根「夕飯にシャケ弁ってのは健康的にも……なあ?」

麦野「」ガ-ン

食蜂「なんか食べた事ないモノが食べたいわねぇ」

御坂「な、なによそれ……」

食蜂「別に他意はないわぁ」クスクス

一方「肉。断固、肉」


163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:41:09.15 ID:S0H0YM+f0


垣根「うーん……、シャケ弁はスルーするとして…御坂、お前はなんか食いたいモノとかあんのか?」

御坂「私?私は特にこれと言っては…」

垣根「お嬢様が食った事ないヤツに、肉…かあ……中々難しいな…」ポクポクポク

垣根「」チ-ン

垣根「焼肉でどうだ?」

削板「お!丁度大人数な事だし、いいんじゃないか?俺としても焼肉は大好きだからな!やはり根性つけるためにはまずスタミナだ!!」

御坂「でも、焼肉って…食蜂だっていくら財閥的な家柄とは言えそれくらいは食べた事あるでしょうよ……」

垣根「あー、確かにそうか…。焼肉屋で食った事はなかったとしても、お金持ちさんってバーベキューとかやりそうな雰囲気があるからなぁ………」


麦野(レベル5ってだけで私たちも相当な大金持ちなんだけどな……)

一方(………………)←借金数億円。


164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:42:03.99 ID:S0H0YM+f0


食蜂「ねぇねぇ、御坂さぁん」クイクイ

御坂「な、なによ?」

食蜂「さっきから言ってるその焼肉って、何かしらぁ?」

御坂「」

垣根「マジか」

食蜂「…え?もしかして知らないのって私だけぇ?」アセアセ

麦野「焼肉知らねえって……」

削板「なんだ?食べたことないのか?」

一方(焼肉♪、焼肉♪)

食蜂「え、えぇ。先ず、焼肉がどんなものかも知らないのよねぇ……」

垣根「食蜂が食べた事ない。これは功を奏した…のか?」

御坂「え?アンタバーベキューとかも経験なかったり?」


165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:43:27.76 ID:S0H0YM+f0


食蜂「え、えーっと.」

御坂(あ、なんとなく嫌な予感)

食蜂「バーベキューって、何かしらぁ…?」オソルオソル

御坂(ほらねーーー)orz

垣根「バーベキューも知らなかったか…。
あー、コレはちょっと意外っつーかなんつーかだな…」

麦野「つーか、アンタ普段何食べてる訳?
ここまで来るとソッチの方向に興味が湧いちまうよ」

食蜂「うーん、そうねぇ」

食蜂「普段の食事は専属のシェフに任せてるから細かいメニューとかは分からないんだけどぉ……」

麦野(ガキの頃を思い出すわね、コイツの方が重症っぽいけど)

垣根「あー、なんか凄そうなのは分かったからもう大丈夫だ」

削板「……よし!そうとなればもう焼肉しかねえだろ!食蜂にももっと庶民の味ってヤツを覚えてもらわないとな!」

麦野(レベル5が庶民を語ろうとしてる………、凄いシュールね)


166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:44:34.43 ID:S0H0YM+f0


垣根「うっし、っと、確認は取っとかないとな。焼肉でもいいか?食蜂」

食蜂「えぇ、食べた事はないんだろうし、コッチからも歓迎するゾ☆」

垣根「じゃ、行くとするか。美味い店知ってんだよ」

食蜂「はぁい☆」

削板「おうよ!!」

一方(焼肉♪、焼肉♪)

麦野「(なぁ、オイ)」クイクイ

御坂「(な、何よ)」ヒソヒソ

麦野「(どいつもこいつも、たった数時間でこの雰囲気に馴れ親しんでる気がするんだが、ソレは私の気のせいなのか?)」ヒソヒソ

御坂「(気のせいじゃないわ絶対に。少なくとも私からしたらね)」ヒソヒソ

御坂「(でも、私にそんな事聞くために話しかけるなんてちょっと意外)」ヒソヒソ

麦野「(他の面子に聞いた所で無意味だろうが)」ハァ

御坂「(……それもそうね)」ハァ


167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:45:53.04 ID:S0H0YM+f0


一一一焼肉、天草屋。


垣根「着いたな」

御坂「へー、こんな所にお店が立ってたとはね」

食蜂「なんだか和風って感じねぇ、結構楽しみになってきちゃったゾ☆」ワクワク

一方「……オイ、ココはホントに美味いンだろォな」ワクワク

麦野(な、なんだ?目の光り方がまるで違え…?)

垣根「安心しろ一方通行。確かに良くは知られてないが味は確かだ。隠れた名店ってヤツだ」

削板「それは楽しみだな!早速入ろうぜ!」

垣根「ああ」

カランカラン

店長「いらっしゃいなのよな」

垣根「うっす店長、六人で頼むわ」


168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:47:01.64 ID:S0H0YM+f0


店長「おう、垣根じゃねえのよ!
最近ぷっつり見かけなくなっちまったモンだから心配してたのよな!」

垣根「済まねえな店長、ちょっと不運な事故にあっちまってな」

店長「そうだったのか……、見た所無事みたいだから良かったのよな」

垣根「ああ、今はこの通り五体満足だ」

麦野(生前から正当な知り合いがいた……って事は)

麦野(レベル5の癖にコミュ障じゃない……だと?)

御坂(せ、生前ってアンタ、垣根さん生きてるんだから…)

麦野(あんなん死んだも同然だ。つか私声だしてないぞ。なんでわかったんだ)

店長「うっし、何はともあれいらっしゃいなのよな!六人でよかったよな?」

垣根「ああ」

店長「六名ご来店なのよなーーー!!!」

店員ズ「「「「ハーーイ(っす)!!!」」」」


169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:48:06.90 ID:S0H0YM+f0


御坂「店の中も完全に和風なのね…」

垣根「店の雰囲気も確かに良いが、やっぱり肉の味だよ味。ここのは一味違えんだ」

一方「」キラキラ

麦野(…こえーっての)ゲンナリ

食蜂「ね、ねぇ、何か網があるわよぉ?何に使うのかしらぁ」キラキラ

削板「流石に知らないだけあって初々しいな」ニコニコ

店員A「いらっしゃいませ、おしぼりどうぞ」

御坂「………ん?」

店員A「?」

御坂(コ、コイツはあの時の地味っ娘……!まさかこんな所で会うなんて…)

垣根「オイ、どうかしたか?御坂」

御坂「う、ううん、なんでもないわ」


170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/25(土) 22:48:50.80 ID:xlkRvq9s0
■■か?
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:50:16.72 ID:S0H0YM+f0


店員A「それでは炭を入れていきますねー」

御坂(平常心よ……平常心)

食蜂「網の奥に炭……?何に使うのかしらぁ?」

麦野「見てりゃ分かるわよ」

垣根「あー、店員さん、注文しちゃっていいか?」

店員A「どうぞ」

垣根「無難にディナーセットを六つでいいかー?」

一方「肉が食えンだったらなンだって構わねェ!早くしやがれ!」

麦野「私もそれでいい」

御坂「私も」

削板「俺もだ!!」

食蜂「私はそもそも焼肉を知らないから、垣根さんに任せるわぁ」

垣根「じゃあセットを六つで」

店員A「かしこまりまた」


172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:52:26.96 ID:S0H0YM+f0


店員B「お待たせしたっす。
ディナーセットが六つ」

御坂(……え?コレ店員?)

麦野(明らかにバイトやっていい歳じゃないだろ)

一方(結標のヤツはココは禁止。
犯罪駄目、絶対。っとォ)

食蜂(小さいわぁ☆)

垣根「じゃ、お待ちかねだ。肉入れるぜ」

ボウッ!!

食蜂「わっ!良く分からないけど火が凄いゾ!?」

削板「こりゃあ確かに美味そうだな」

一方「お!美味ェじゃン」モグモグ

垣根「だぁぁあ!勝手に食い始めてんじゃねえよ!」

一方「知った事か」モグモグ


173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/25(土) 22:52:57.35 ID:YYtkGsqBo
>>170
天草式の面々だろうから五和っしょ
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:55:09.91 ID:S0H0YM+f0



一一一30分後。


垣根「あー、食った食った」

御坂「ち、ちょっと量が多かったわね…、削板さんがいたからなんとかなったけど……」

麦野「右に同じく……」

食峰「確かに量は多めだったけどぉ、焼肉って凄い美味しいのねぇ☆」

垣根「お、それが聞けただけでも俺は満足だな」

食蜂「」クスクス

削板「もうちょっと量は欲しかった所だが、腹は満たされたし何より美味かった!満足だ!!」

麦野「嘘だろお前……追加注文もバンバンしてたじゃねえか…」ゲンナリ

削板「限界なんてのは根性でどうにでもなる!」

一方「………」

垣根「オイ、お前大丈夫かよ?」

一方「も、もォ食えねェ……」ケプッ


175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:55:59.77 ID:S0H0YM+f0


麦野「そりゃそうだっての、削板のヤロウを追っかけてみようと思ったのがそもそもの間違いだろうが」

削板「だがその根性やよし!俺は見直したぞ!」

麦野「そのひょろっちい体のどこにあんな量の肉が入るんだっての」ヤレヤレ

一方「体の事は…触れるンじゃねェ」ケプッ

麦野「ギャハハ!今のテメェが威嚇放ったって全然怖くねぇっての!」

垣根「……オイ、麦野」

麦野「」ハッ

垣根「帰ったら覚えてろよ?説教第二ラウンドだ」

麦野「\(^o^)/」

御坂「ハハハ…まぁ、ドンマイ…?」

麦野「テメエ後々覚えてやがれよ……」


176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:57:02.78 ID:S0H0YM+f0


垣根「じゃ、帰るとするか」

食峰「そうねぇ☆」

削板「大丈夫か一方通行、もし無理そうだったら肩貸すからな」

一方「…いらねェ心配だ、クソッタレ」

削板「そうか!大丈夫そうで良かったぞ!」

店長「ありがとうございましたなのよな!」

垣根「うっす店長、相変わらず美味かったぜ」

店長「そりゃあ何よりなのよ! で、会計はどうする?六人別々にするか?」

麦野「あー、そういえば合計でいくらになってんだ?」

店長「合計だと……○万なのよな」

御坂「ええっ?私たちそんなに食べたっけ!?」

麦野「コイツだろうよどうせ」

削板「?」


177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 22:57:04.60 ID:QXSdCDTX0
天草式の皆さん何してんすかww
そして美琴ちゃんと麦野の微妙な仲の良さに興奮
乙女同盟くるで
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:58:14.43 ID:S0H0YM+f0


垣根「いや、別々だとメンドくせえし一括でいいわ」

麦野「オイ、追加注文したヤロウがいるんだから別々にしといた方がいいだろうが」

御坂「そうね、後からお金は集めるようになるんだから今出しとかないとそれこそ面倒じゃない」

垣根「…ん?集める?」

御坂「…え?」

垣根「別々に払うのも面倒だし、だからと言って後からいちいち集めるのも面倒だからな。
俺が全部払うよ」


店長「お!なんか男前になったのよな、垣根!」

垣根「ハハッ、なに言ってんだ店長。
ホラ、釣りをくれ」

麦野(UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE)

店長「つれないところは相変わらずなのよな、ほらよ」

一方「………」カオマッサオ

御坂「ち、ちょっとアンタホントに大丈夫なの!?」アセアセ


179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 22:58:55.27 ID:S0H0YM+f0


垣根「削板、頼むわ」

削板「よっと」

一方「余計な…真似……」

垣根「黙って肩借りてろ、じゃあな店長、また来るわ」

店長「ありがとうございましたのよな!!」





一方「もォ、問題ねェ、肩外せ」

削板「そうか、また体に来たら言えよ?」

麦野「つか、テメエも体調悪くなったりするのな。全部反射してそうなんだが」

一方「風邪の菌とかは昔っから無意識的に反射してたンだがな……」

一方(それに、ンなつまンねェ事に一々能力使ってられっかよ)


180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:00:01.47 ID:S0H0YM+f0


御坂「もうすぐ家だけど、スーパーかなんか寄ってっちゃう?
確か近くにあったわよね?」

食蜂「んー、行けない事はないんだけどぉ、私なんだか眠いゾ」ウトウト

垣根「無理に今日行く必要もねえんじゃねえか?
明日にしようぜ、丁度休日だしな」

御坂「ん。分かったわ」

一方「ァー、家着く前にコンビニ寄ってくるわァ」

垣根「そうか。皆は寄ってくのか?」

食蜂「私は用ないしぃ、大丈夫だゾ……」ウトウト

削板「俺も特に用はないな!」

麦野(何気に垣根のヤロウの指揮的位置が定着しつつある……だと?)

御坂「わ、私ちょっといいかしら……?」

垣根「ん?御坂も行くのか?」


御坂「………ん」


181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:01:43.10 ID:S0H0YM+f0


垣根「そうか、俺も特に用はないし、俺らは先に行ってるよ。
家とコンビニの距離もそんなにないし大丈夫だろ」

麦野「オマエ……コイツらもレベル5なんだぞ?
そこらへんに転がってるモブなんか気にする理由一つもねえだろ」

垣根「流石の俺でもそんな所に心配なんてしてねえって」

麦野「じゃあ何に心配してんのよ」

垣根「いや、道に迷わねえかなって」

御坂「ちょっとソレどういう意味よ!」ウガ-

麦野「ハハハ!この性格の垣根に言われちゃもう認めるしかねえだろ!」

御坂「ぐぬぬぬぬ……」

垣根「冗談はこれくらいにして、さっさと行って来い。
制限上の下校時間は過ぎてんだ。
警備員かなんかに見つかったら面倒だろ」

一方「ハッ、最初っからそのつもりだっつの。
テメェがわざわざ話延ばしたンだろォが」スタスタ

御坂「あ!ちょっと待ちなさいよ!」タッタッタ


182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:02:41.11 ID:S0H0YM+f0


垣根「そうか、俺も特に用はないし、俺らは先に行ってるよ。
家とコンビニの距離もそんなにないし大丈夫だろ」

麦野「オマエ……コイツらもレベル5なんだぞ?
そこらへんに転がってるモブなんか気にする理由一つもねえだろ」

垣根「流石の俺でもそんな所に心配なんてしてねえって」

麦野「じゃあ何に心配してんのよ」

垣根「いや、道に迷わねえかなって」

御坂「ちょっとソレどういう意味よ!」ウガ-

麦野「ハハハ!この性格の垣根に言われちゃもう認めるしかねえだろ!」

御坂「ぐぬぬぬぬ……」

垣根「冗談はこれくらいにして、さっさと行って来い。
制限上の下校時間は過ぎてんだ。
警備員かなんかに見つかったら面倒だろ」

一方「ハッ、最初っからそのつもりだっつの。
テメェがわざわざ話延ばしたンだろォが」スタスタ

御坂「あ!ちょっと待ちなさいよ!」タッタッタ


183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:03:39.86 ID:S0H0YM+f0


食蜂「」ウトウト

削板「」zzZ

麦野「なぁ」

垣根「んー?」

麦野「なんで一方通行とガキを二人にした?」

垣根「どういう意味だー?」

麦野「とぼけてんじゃねえよ」

垣根「………」

麦野「一方通行はどうだか知らねえが、御坂のヤツが本当にコンビニに用事があったとでも思ってんのか?
それくらいには気づいてんだろ?
いくらお前の性格がガラリと変わったっつったって、そこだけはブレちゃいけない所だよなぁ?」


麦野「今の所この生活に嫌な雰囲気、嫌悪感やらなんやら流れちゃいねえ。
なんだってまだ一日目なんだ。
この面子ん中で一番関係がギクシャクしてるアイツらをわざわざ………」

垣根「だからこそ、だろ」

麦野「…なに?」


184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:04:32.59 ID:S0H0YM+f0


垣根「俺だって、頭やら何やらを弄られて性格が何となく変わってる事くらいは自覚あるよ。
だが、今まで俺が授かってきた記憶は確かに残ってる」

垣根「そこには当然、一方通行と御坂の間にある溝も、その原因も、確かに頭に残ってる」

麦野「……その確かな記憶が有って、有って尚、か」

垣根「ああ。コレは、俺が先生からこの生活の内容を伝えられたその時から決めてた事でな」

垣根「アイツらの溝は深い。
俺とお前、俺と一方通行の間にだってそれなりの溝はある。
だが、この二人は格が違う」

麦野「量産型能力者計画……」

垣根「確かにこの一日目にはでっけえ嫌悪感は流れちゃいない。
でもな、ソレは長くは続かない。絶対にな」

麦野「……ハッ、よく言い切れるモンだな」

垣根「悪いが俺はレベル5の中でも人間関係が結構ある方でな。
こんな俺が、と意外で仕方ないだろうが」

垣根「だからと言う訳じゃねえが、でも言い切れる。
早い内に話を付けなきゃ絶対に憎しみが増大していく」


185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:05:38.49 ID:S0H0YM+f0


麦野「早い内に……ねえ」

垣根「仲を戻せとは言わない。
戻せるような簡単な溝じゃないんだから」

垣根「ただ二人きりで居てもギクシャクしない程度の仲に戻ってくれなくちゃ困る」

麦野「今の一方通行は確実にガキを避けている。
あの偽善者の事だ。
関わらない事が最善策だとでも思ってんだろ」

垣根「そして、御坂のヤツもどうして接していいか分からないでいる。
憎しみの感情は持ってるクセに、どこか遠慮してんだ」

麦野「……ま、確かに今が丁度良いタイミングなのかもな」

垣根「正直あの二人はこの生活に乗って来るとは思わなかった。
どうやら御坂は事情を知らなかったみたいだが、一方通行が居ると分かってる今でも夕食まで同伴した」

垣根「だから逆に言えばこのタイミングしかねえんだよ。
御坂は一方通行を全面的には否定してない。
しかもさっきは自分から一方通行に着いて行ったんだから」

垣根「ま、後はアイツら次第だろ。
俺らがどれだけ懸念した所で……なぁ?」

麦野「その性格でそこまで考えやがって、ムカつくったらないわね」

垣根「俺はいずれこの家の大黒柱になる男だからな」キリッ

麦野「オイ」


186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:06:20.84 ID:S0H0YM+f0


一一一コンビニ前。


一方「」スタスタスタ

御坂「ちょっと!待ちなさいってば!!」

一方「なンだ。どうして俺なンざに着いてきやがった」

御坂「…へぇ、それくらいは理解できるヤツだったのね」

一方「嫌味を言うためにココまで来たか?
そォなら好きにしろ。もっとも、俺は何を言われよォが口を開かないがな」

御坂「……ムカつくのよ」

一方「………」

御坂「ムカつくの!
勝手に、一人で解決した気でいるアンタが!」

一方「嫌味を言うだけのつもりじゃなさそォだな」

御坂「今更そんな事言って何になるのよ……。
アンタに殺された一万人以上の私の妹が生き返るって言うなら、悪口だって嫌味だって…いくらでも言ってるわよ……」

一方「……………」


187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:07:43.80 ID:S0H0YM+f0


御坂「番外個体に、打ち止め」

一方「!!」

一方「なンで…テメェがアイツらの事を……」

一方「番外個体のヤツとはハワイで対面してただろうが…あのクソガキの事なんて知る由は…」

御坂「知らないとでも思った?
被害者でもあって、加害者でもあって、あの研究のそもそもの発端である、私が」

御坂「知ったのは確かに最近よ。
ハワイで番外個体がサラッと言った『第三次製造計画』」

一方(あのバカ……)

御坂「その時こそはサラッと流したけど、後になってからどうしても頭から離れなくてね」

一方「だから調べた。ってかァ?」

御坂「ええ、そこで打ち止めの事も知った」

一方「…………」


188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:08:46.87 ID:S0H0YM+f0


御坂「もう過ぎた過去の事だって言うのに、怒りで狂いそうになったわ」

一方「…どこまであのクソガキ達の事を知ってる」

御坂「全部よ。もっとも、不正方でなきゃ閲覧できない情報とは言え、そこに書かれてる事の全てが真実だとは言わないけどさ」

御坂「……8月31日に、アンタがあの子を救ってくれた事実だって、知ってる」

一方「……チッ」

御坂「罪滅ぼしだとかのつもりでやったんなら今すぐアンタの頭をぶち抜いてやりたいけど、今のアンタ、いいえ、ハワイの時に見た時からそれはないだろうって思った」

御坂「そもそもハワイ以来だものね、こうやって面と向かって話をするのは」

一方「当然だろォが、オマエが自分から進んでこの俺と話をしようなンざ思うかよ」

御坂「……違い無いわ、でもね、今は違う」

一方「…なに?」

御坂「私は一つずつでも解決したいのよ。
一人で全部を解決しきったような顔をしてるアンタと、しっかり向き合って」


189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:09:45.35 ID:S0H0YM+f0


一方「……オマエ、正気か?」

御坂「それは、どういう意味での"正気"?」

一方「テメエの言う妹ってやつを一万人以上殺して、
今度は平気な顔してその妹に関係するヤツと一緒にいた俺と、本気で向き合うとか言っちゃってンのか?」

御坂「そういう意味の正気なら、迷わず答えられる。
ええ、私は正気よ」

御坂「もちろんアンタの事は大嫌いだし、憎くてしょうがない。
そこは確かにブレないし、ブレちゃいけないけど、でも、」

御坂「それが、あの娘たちと向き合わない理由には、ならないから」


一方「……クソッタレが」

一方「オマエは、何が聞きたい?
クソガキを助けた理由でも聞きたいってか?」

御坂「そんなのいいわよ。
どうせ聞いた所で、はぐらかしたような答えしか返ってこないだろうし」

一方「……つまンねェの」

一方「取り敢えずコンビニ入らせろ。
コーヒーを買うためだけに来たのに、なンだってこンな話になったンだか…」

御坂「……着いてくわ」


190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:10:28.80 ID:S0H0YM+f0


<ウオッ、ミロヨアレ、
マサニビジヨトヤジユウッテカンジノカップルジヤネ?

<テカアレ、トキワダイノレ-ルガン……?

<エェッ!?ウワマジカヨ-、
オジヨウサマノカレシガアンナントカユメコワシスギダロ

<テカサ、チヨwwオマwwアンナホソッチイノガヤジユウトカwww


一方「……よォ、気分はどォだ?
俺は最悪だ、特に最後のヤツ」

御坂「…アンタ分かってて聞いてんでしょ……」

一方(この客足じゃァ話の続きは出きそォにねェし、さっさとコーヒー買って出よう)ガコン、ガコン

御坂(……え?どんだけ入れるつもり?)

一方「カードで」

店員「は、はい(な、なんかこの人威圧感ハンパないんですけど……)」

一方「オラ、さっさと出るぞ」

御坂「あ!ちょっと待ちなさいってば!!」


ウィ-ン


<ホラ、アレゼッタイツキアッテルッテ!

<ウソダッ!!


191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:11:10.08 ID:S0H0YM+f0



一方「……色々と調子狂わされたが、話を終わらせちまうぞ」

御坂「え、ええ」

一方「まだ聞いてなかったな、何が聞きたいのかをよ」

御坂「聞きたい事なんて…何もないわよ」

一方「……あァ?」

御坂「聞きたい事はないって言ってるの、
ただ、私はアンタと話がしたいだけ」

一方「……ハァ?」

御坂「解せないって言いたげね。
まあ気持ちも分かるけど。だけど、私は本当に聞きたい事なんてないの」

一方「解せねェと言うよか……驚いたな。
てっきりクソガキどもは今どうしてンのかとでも聞かれそうだったンだが」

御坂「別に、心配はしてないわよ。
不安ではあるけど、番外個体とはちょくちょく会ってるしね」

一方「……なンだと?」


192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:12:03.15 ID:S0H0YM+f0


御坂「ハワイで会った時にアドレスと電話番号交換しといたのよ。
そったら何回か直接会うようになってね」

一方(そォ言えば、黄泉川のヤツがアイツに携帯を持たせてたンだっけか)

御坂「色々聞いたわ、そして、嫌々ながらもあの娘はちゃんと答えてくれた」

御坂「アンタが過保護すぎるだとか、
どうしようもない偽善者なんだとか、
色々と聞かされたわ」

一方「…………」

御坂「なんの変哲もない日常の過ごし方から、
ロシアであったアンタとの経緯から、
……あの娘の恋路まで」ボソッ

一方「……あァ?最後の方がよく聞こえなかったンだが……」

御坂「何でもないわよ、と、とにかく、」

御坂「まだ数えるくらいしか番外個体とは会った事ないし、
数えるくらいの事しか話してないけど」

御坂「私はこれからも色々話したいし、あの娘も何だかんだで受け入れてくれている」

御坂「あの娘が私やアンタを受け入れてくれてるのに、私がアンタと向き合わないでどうするのよ」


193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:12:55.38 ID:S0H0YM+f0


一方「…やっぱオマエよく分かンねェわ」

御坂「分かんなくていいわよ。
私だって、向き合うとは言ったけどアンタを理解するつもりはないし、アンタを許すつもりもない」

一方「……あの家から出るつもりはねェのか」

御坂「ないわよ。そのつもりがあったなら焼肉屋さんまで着いて行かないし、
確かに最初は出て行きたいとも思ったけどさ」

御坂「逆に踏ん切り着いたのよね。
アレイスターって人がテレビでこの生活の事を説明した時にさ、
アンタと向き合う機会はこれくらいしかないかな。って。
だから、そういう面ではアレイスターって人に感謝してる」


一方「……そォかよ」

御坂「…あれ?なんか言ってこないの?
てっきり非難かなんかすると思ってたんだけど」

一方「非難だァ?ンなモン今更したって、お前が答えをどうこう変えるつもりはねェンだろォが」

御坂「…まぁ、そうだけどさ」

一方「案外俺は諦めが早い方でな。
俺は馴れ合うつもりなンぞねェが、拒んでも変わらないヤツにわざわざ拒むつもりもねェンだよ」


194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:13:33.73 ID:S0H0YM+f0


御坂「…あ、そう。良い方向って事で受け取っておくわ」

一方「…好きにしろ」

一方「……ただ、これだけは言っとくか」

御坂「なにかしら?」

一方「アイツと、番外個体のヤツとは普通に接してやれ。
……会うなっつったって無駄なンだろォから、なンとなく言ってみただけだ」

御坂「」クスッ

一方「……何を笑ってやがる」

御坂「別に?アンタでも、人間らしい仕草とかするんだなあってさ」

一方「今になって嫌味か。
成る程、凄ェ納得だ」

御坂「…ああ、でもさ」

一方「……なンだよ」

御坂「番外個体、仲良くするに決まってるじゃない。
私、こんなんでも姉なんだしさ」


195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/25(土) 23:14:12.61 ID:S0H0YM+f0


一方「…………」

御坂「そこで黙る?普通?
あ、そうそう。今度打ち止めにも会わせてよ」

一方「断る」

御坂「即答って……、やっぱり番外個体の言ってた通り、アンタってロリ……」

一方「……好きにしろォ」ハァ

御坂「決まりね、じゃあと言っちゃなんだけど、コーヒー持ってあげるわ。
アンタのその細っちい体には結構負担かかるでしょ」

一方「あのなァ、もう着く所で言うとかオマエは馬鹿なンですかァ?
それでも学園都市のレベル5かってンですかァ?」

御坂「細かい事はいいのよ!
ほら、つべこべ言わないで貸しなさい」

一方「……チッ」

御坂「ほら!アンタ遅いわよ!
この後家に帰ったら部屋の事とか決めなきゃなんないんだから!」

一方「ハイハイ……っとォ」



196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 23:21:01.61 ID:QXSdCDTX0
御坂DNAには振り回されることが運命づいてるね
やっぱ美琴のとしては一方通行の事は許さないし憎しみの対象であり続けるんだろうけど
認めることはするんだろうな。妹達に関しちゃある意味上条さん並みかそれ以上の味方だしな。
197 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/25(土) 23:30:49.24 ID:S0H0YM+f0


ハイ、今日はここまで。

内容が少し微妙かなあ?と思ったりもした第三話でした。
ミスはミスなんですが、一応の言い訳として、半角カナのヤ行がどうしても小文字になってませんが、コレはならないんです。ヤ行だけが、何故か
半角カナのアプリも万能じゃないんだね。

見苦しい場面である事は確かなんですが、ここらへんは脳内再生でお願いいたします。



余談ですが、やっとアベンジャーズ見に行けた。
やっぱ凄いですね、もう。
……誰か、マーベル作品と禁書のクロスでもかいてくれないかなぁ……(チラッ


198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 23:31:24.19 ID:1QkyUB7AO
>>1
みんな仲良くなりそうでいいね 心が癒されます
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 23:31:28.17 ID:JM7KgBtZo
とりあえず大量に湧いてる一一一をどうにかしろ
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 23:34:21.61 ID:wXxQ14jDO

天草式の皆さん何やってんすか…
そして一方と御坂の件がスルーされっぱなしじゃなくてよかった
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/25(土) 23:34:56.90 ID:yDjwq/fH0
見に行ったのか羨ましい
202 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/25(土) 23:36:59.61 ID:p8PMVPQY0


>>199さん、
ーーーの方がやっぱり適してます?
iPhoneだと一見して変化が見られないので、勢いのままにしてました。
不快に思われたのならば謝罪します。すみません。


203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/25(土) 23:38:24.58 ID:J0ab+3VZo
――使えばいいよ
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 23:39:06.56 ID:BglYD2m80
記号で打てないなら、ダッシュって入力して変換できない?

205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 23:39:23.92 ID:QXSdCDTX0
>>197
マーベルでクロスキャラといえばデップーだが、あえて上条さんの心臓に爆弾の破片を入れてアイアンマン化を押す

―(だっしゅ)だな一応
206 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/25(土) 23:44:49.47 ID:p8PMVPQY0

だっしゅ、だとどうも出ませんね。
一応聞かせておいて下さい。今後に使うのに適したモノを。
ー(記号より、これがだっしゅのハズ)
ー(傍線)
一(1の漢字、今まで勢いのまま使ってたヤツ)

iPhoneからだと、この三つのどれもが同じ様に見えてしまうので、適しているものは上、中、下でお選び下さい。
まぁ結果は見えてるでしょうが、念のために。


207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 23:51:46.37 ID:BglYD2m80
上と中が同じだわ   いっそハイフンは?
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 23:52:39.54 ID:3C+S/6HSO

アナタの書く垣根は何かとカッコいい法則
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/25(土) 23:53:37.80 ID:sxGeWxv7P
>>1
これそんなに設定に拘らない適当なノリの話だろと思ってたらしっかり書かれててとにかく感動した
でも一方通行の借金は解決したって言ったじゃないですかー
210 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/26(日) 00:12:15.03 ID:R6d5NXf00


ちょこっとだけレス返しを。

>>205さん、
なにそれ妄想が広がりすぎる。天才の上条さんとかチートですね。
物凄くみたい。と言う事でお願ry

>>208さん、
もしや三流ていとくんも見てくださった方ですか?ありがとうございます。

>>209さん、
ほのぼのだろうが、どうしても設定には拘ってしまうのが>>1の悪い癖でして……。
この先も設定を気にしたような形が出てくるかと思います。
一方さんの借金に関しては、一度まだ背負ってるといった形にミスでしてしまったので、ここは免除などなかったという形で貫いておくべきかなーと。
見苦しかったら謝ります。これ以上借金に関して本編で触れる事はないので、>>1の妄言として片付けて置いて下さい。




211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 00:19:29.54 ID:1+2HLm5b0
確かに丁寧に書いてくれてよかった
そしてイケメルヘンが文字通りのイケメルヘン
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/26(日) 01:12:10.46 ID:fs2FsXF50
―問題に関してだけどさ、>>203やこのレスの(これも"ダッシュ")をコピペすればよくね?
スマホだとコピペ無理なん?
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/26(日) 03:08:13.89 ID:MrACB/V0o
>麦野「……するってぇと?」

むぎのん江戸っ子だったのか
214 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/26(日) 21:28:07.95 ID:tOJT79JL0


今晩は。本日は"ー"問題を片付けたく参りました。
先ず、>>212さん、
ご意見ありがとうございます。
iPhoneですと、コピーできるページ(または文字)が一個と限定されてまして、
投下の際も、1レス1レス、コピって貼り、またコピっては貼りの繰り返しなので、ダッシュをコピペで使うのは少し面倒かな、と言うのが本音です。


調べてみたところ、iPhoneにダッシュは存在しませんでした(多分、おそらく、きっと)。
記号にあったー ←コレはハイフンだそうなので、これからはそのハイフンを使っていこうかと思います。
ダラダラとスミマセン。

次回の投下予定日なのですが、明日の状況で決まるので、明日の夜にまた、予定日の提示でageさせていただく予定です。

ではでは。


215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 21:30:36.25 ID:HVI7Zp/2o
ひとついはじめ がいるからな
流石に一一一はアカンよ
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 22:30:44.63 ID:THiIQGev0
>>214
 残念だけどそれも全角では伸ばし棒「ー」表示されてる
 ダッシュ「―」にこだわらず[焼肉 天草屋]とか【30分後】とかやってもいいんでは?

垣根に性格をいじられたらしいという自覚があるのが面白かった  次回も楽しみにしてる
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/08/26(日) 23:33:43.98 ID:fwzzjqBQo
使う度に毎回コピペしろってことではなく
レスからコピペしたものを辞書登録したらってことだと思うけど

自分もiPhoneで、「、」にダッシュや三点リーダをそれぞれ二個セット(――、……)で登録してるよ
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/27(月) 18:12:12.86 ID:prGWCn0o0
―問題はともかくとして、このssは雰囲気がすごい好きだ
心の底から期待してる
219 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/27(月) 21:29:42.66 ID:waKjIik00


今晩は。まだまだ暑さが続くそうですね。ウンザリです。

>>217さん、
ご指摘ありがとうございます。
お陰様で、ユーザ辞書により―――を登録、引用する事が出来ました。

さてさて、次回投下予定日の目処が立ったので、今日はその報告をと思いまして。
次回の投下予定日は、8月29日(水)となります。
スミマセン、三日に一回のペースはあまり崩したくなかったのですが、明日は残業を宣告されてしまったので…\(^o^)/

沢山のご期待、応援、本当に励みになります。ありがとうございます。
それにも答えられるよう、精一杯頑張らせていただきます。

――次回は相部屋の件です!

220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/28(火) 03:01:50.42 ID:t43rfi7DO
ていとくんがかっこよすぎてヤバい

大黒柱になれるなこれは
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/28(火) 12:36:09.61 ID:DWsutY+Z0
部屋割りはどうなるのでしょうか、とミサカは期待に胸を高鳴らせます。
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2012/08/28(火) 12:58:30.99 ID:IUvONMkko
部屋割り一日毎に変わるとかだと面白そう
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/08/28(火) 17:13:27.95 ID:4lqCiOuh0
今北
面白いなwww
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 14:35:01.53 ID:zpwsI25DO
>>222
もしそうなったら美琴は毎日大量のゲコ太グッズを移動させる事になって時間かかるなwwww
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/29(水) 19:38:29.30 ID:HAYlTGyx0
ごめんなさい
あげちゃった
226 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/29(水) 21:12:55.61 ID:CSYm+FQh0


今晩は。
中日×巨人戦の終了後、投下をさせていただこうかと思います。
お付き合いいただけると幸いです。


227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/29(水) 21:35:06.73 ID:b+TEB4Tq0
舞ってる
228 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/29(水) 21:37:21.27 ID:CSYm+FQh0


投下します。


229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:37:58.28 ID:CSYm+FQh0





#PLAN04 相部屋。





230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:38:32.48 ID:CSYm+FQh0


ガチヤ

御坂「帰ったわよー」

一方「…テ、テメェ、歩くの早すぎ…ンだよ……」ハァハァ

御坂「アンタが遅すぎんの!
ったく、ちょっとペース上げたくらいでなに言ってんだか」

垣根「帰ったか」

削板「おかえりだな!」

麦野「割に遅かったじゃないのよ」

御坂「あー、コイツが歩くの遅くてねぇ。
こんなにコーヒーも買っちゃうから店員さんも困った顔しちゃって」

垣根「お、なんか御坂元気があるな」

御坂「え?そう?」

削板「言われてみれば…確かにそうだな!」

垣根「(オイ、割と上手くいったっぽいぞあの二人)」ヒソヒソ

麦野「(いちいち耳打ちしてくるんじゃないわよウザってえな)」ヒソヒソ




231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:39:27.33 ID:CSYm+FQh0


御坂「あれ、そういえば食峰は?」

一方「寝たンじゃねェの?
歩いてた時に随分とウトウトしてたじゃねェか」

垣根「いや、食峰は今シャワー浴びてるよ」

麦野「まだ話す事とかもあるんだろうしっつって眠気覚ましの為に、だとよ」

御坂(へえ……アイツにしては他人を気にする行動なんて珍しいわね)

食蜂「出たわよぉ」

垣根「いいタイミングだな食峰、御坂たちも今帰ってきたところだ」

食蜂「おかえりなさい御坂さん☆」

御坂「その調子だと眠気も上手く覚めたみたいね」

垣根「結構だ、じゃあそろそろ相部屋とかについて話をつけちまおうか」

麦野「」ゲンナリ


232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:40:05.29 ID:CSYm+FQh0


御坂「どうしたのよアンタ、重たい溜息なんてついちゃって」

麦野「当たり前じゃないのよ…もし相部屋の相手がろくでもない奴だったらと考えると……」

御坂(うーん、やっぱりコレって死亡フラグって言うんじゃ…)

垣根「決められる事はさっさと決めちまおうぜ。
ひとまずリビングに集まろう」

一方「…異論はねェな」


―――リビング。

垣根「さて、と。お前らはどうだか知らないが、俺は一足先に部屋の様子を見に行ったぞ」

御坂「あ、私行ってないわね。
どんな感じだった……んですか?」

垣根「オイオイ、今更敬語なんてよせっての。
呼びやすいからそう呼ぶってんならともかく、そんな感じじゃないだろ」

御坂「そ、そうね。分かった。
堅苦しい敬語はナシで行くわ」

御坂「…それで、部屋の方はどうだったの?」


233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:40:47.93 ID:CSYm+FQh0


垣根「綺麗っつーか……、とにかく凄かったぞ。
間取りやらなにやら、色々と」

一方「……オイ、俺も部屋の様子は見に行ってねェから言うが、
その"凄い"ってェのはどォいう意味合いを持ってンだ?」

麦野「そうね。確かにあのイカれた理事長が用意した部屋なんだ。
警戒しても無理ないわ。
で?どういう意味の凄いな訳?」

垣根「お前も見に行ってなかったのかよ麦野……。
もしかして様子見に行ったのって俺だけか?」

食蜂「私も見に行ってないわねぇ。
どんな感じなのかは気になっているけど」

削板「俺も見に行ってないな!」

垣根「おぉ……、本当に俺だけだったか…。
まあ都合が良いと言えば都合が良いからな」

垣根「なんか色々と警戒してるみたいだけど、別にそんな感じの展開はないぞ?
それに綺麗だとは言っただろうに」

一方「アイツが普通の部屋を用意している…だと?」


234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:41:24.28 ID:CSYm+FQh0


垣根「うーん、いや、確かに普通とは言い難いんだけどなぁ…」

麦野「それどういう意味よ…。
ますます分かんなくなってくるじゃない」

垣根「大袈裟に言ったとしても酷い部屋とは絶対に言えないな。
豪華と言えばいいのか……うーん、難しいな」

御坂「え、えっと、つまりは高級ホテルの一室って例えでいいのかしら?」

麦野「……いや、お前さ」

御坂「な、なによ」

麦野「そこは高級マンションあたりを例えに使っとけよ…。
何でオマエみたいなガキがホテルの間取りとか知ってんだって話になるだろうが。
『外』の話ならともかく、学園都市の話してんだろオマエ」


御坂「…え?え?ホテルって例え可笑しかったの?」

一方「……ませてやがンだなァ、最近のガキってヤツは」

食蜂「へぇ、御坂さんにそんな感じの相手がいたんだぁ」ニヤニヤ


235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:42:05.97 ID:CSYm+FQh0


御坂「………!!」ボンッ

垣根「うぉっ、なんか爆発したぞ!?」

御坂「な、なななな、なんでそんな方向に辿り着くのよ!!」カァァアア

垣根「オ、オイ、今度は顔が赤くなってるが大丈夫なのか?」アセアセ

麦野「テメエはちょっと黙ってろよ!」ウガ-

垣根「お、おう」

食蜂「だってぇ、ねぇ?そんなホテルなんて言われたら…ねぇ?」ニヤニヤ

麦野(…あれ?比喩表現の注意をしただけのつもりだったんだけど、どうしてこうなった?)


一方「ませてやがンなァ本当に、
アレか?相手はやっぱ三下なのか?」ニヤニヤ

麦野(…第一位まで楽しんでやがる。
……ま、放っておげばいいわよね)ネム…


236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:42:53.07 ID:CSYm+FQh0


御坂「な、なな、なんでそこでア、アイツの名前が出てくんのよ!!
てかアンタも何気に話に乗ってきてんじゃないわよ!」ウガ-

食蜂「へぇ…、御坂さんの相手ってアイツって言うんだぁ。
そうするとやっぱりアレぇ?
大覇星祭の時に一緒にいたあのツンツン頭の人ぉ?」ニヤニヤ

一方「ほうほう、あの三下にンな度胸があったとはなァ。
いつからだ?ハワイの時にはもう……かァ?」ニヤニヤ

御坂「だ、だだだ、だから!
違うから!ホテルなんて、雨で服が汚れちゃった時にも使うモンでしょーが!!」

麦野「……いや、それは可笑しいだろ。
(私が言えた義理じゃないけど…)」


御坂「……え?」

食蜂「」ニヤニヤ

一方「」ニヤニヤ

御坂「え、えっと……、うがぁあああ!
削板さんでも垣根さんでもいいからこの場を助けてぇええ!」

麦野(まさかこんな事になるとは私も思わなかった)


237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:43:35.33 ID:CSYm+FQh0


垣根「え、えーっと、そうだ!
アレだよな?この家の個室は高級ホテルの部屋が良い例えだっていう……」

御坂「そ、そうそう!高級マンションの部屋でいいから!」

食蜂「」ニヤニヤ

一方「」ニヤニヤ

御坂「い、いつまでニヤニヤしてんのよ!」

一方「べっつにィ?」ニヤニヤ

食蜂「今度御坂さんの彼に会わせてねぇ?」ニヤニヤ

御坂「うがぁぁああああ!!」ウガ-

垣根「お、落ち着け御坂!そうだ!
ここの個室は高級マンションの一室と思ってくれて構わねぇ!」

御坂「…い、今更遅いわよぉ…」

麦野(第三位をフォローする第二位って……。
なんかシュールね…)


238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:44:10.36 ID:CSYm+FQh0


削板「…なぁ、なんで御坂はあんなに慌ててるんだ?
アイツになんかあったのか?」

麦野「……アンタ、やっぱりおめでたい性格してるわね」

削板「…ん?とりあえず褒めてくれたのか?
それは礼を言わないとな!サンキュー!」

麦野「」ハァ

御坂「あ、アレよ!早く相部屋を決めちゃいましょうよ!」

麦野(あ、すっかり忘れてた)ガ-ン

食蜂「なぁんだぁ、もうちょっと色々と聞きたかったのにぃ」

一方「まァ、面倒事は早く済ませた方がいいのは確かだ。
時間を延ばしといて言うのもなンだが、さっさと済ませちまおう」

垣根「そうだな、そろそろ相部屋を決めるとすっか」

御坂(…や、やっと抜け出せた……)


239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:45:28.34 ID:CSYm+FQh0



垣根「…で、相部屋うんぬんは良いんだが」

御坂「…な、なによ、まだ何かあんの?」

一方「あンくらいで警戒しすぎだろオマエ……」

御坂「あんくらいって言うな!」ウガ-

垣根「……おーい、いいかー?」

御坂「あ、う、うん」

垣根「どうやって決めるかが問題じゃないか?」

食蜂「あー、それは確かにそうねぇ」

一方「…無難にじゃンけンでいいンじゃねェの?」

削板「人数が人数だからな…案外決着に時間かかるんじゃないか?」

垣根「…まぁ、そこは三人三人で分けて負けのヤツを一人ずつ出すってのでなんとかなるが……」ウ-ン


240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:46:01.05 ID:CSYm+FQh0


麦野「…てかさ」

垣根「ん?」

麦野「まず立候補者はいないの?
進んで相部屋に行きたいってヤツ」

垣根「確かにそう言えばそうだな。
先ずはソレを聞いとくべきだったか」

垣根「じゃあ、相部屋に行きたいってヤツは挙手」


シ--ン

麦野(チッ)

御坂「……まぁ、そりゃそうよね」

削板「別に俺個人としては嫌がりはしないが、なんか同僚曰く俺はいびきが凄いそうだぞ」

垣根「んー、俺も別にいいんだが、いびきがうるせえのはちょっとなぁ……」

垣根「ま、ひとまず立候補者はいないってことで進めよう」


241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:46:29.12 ID:CSYm+FQh0


垣根「……じゃあ、どうする?」

麦野「あみだくじでいいわよ、あみだくじで」

一方「オイ、じゃンけンでいいじゃねェk」

麦野「うっせえ、あみだくじっつったらあみだくじなんだよ」

御坂(あ、コイツじゃんけんの運ないんだ)

垣根「どっちでも同じようなモンだしな。
皆はあみだくじでいいか?」

食峰「いいわよぉ」

削板「異論なしだな!」

一方「いや、じゃンk」

垣根「うっし。じゃあ線引いていこうぜ」






242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:47:10.51 ID:CSYm+FQh0






垣根「あちゃー、×になっちまったよ」

御坂「よし、一人目は垣根さんね。
二人目は………」

食峰「私じゃないわねぇ」

削板「俺でもないぞ!」

一方「じゃンけン……」シヨボ-ン

御坂「私でもない…」

御坂「って事は二人目は……」

麦野「」


御坂(あー、やっぱり死亡フラグだったんだ)


243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:47:55.77 ID:CSYm+FQh0


麦野「…私が…二人、目……だと…?」

垣根「お、麦野が二人目だったか。
ルームメイトってやつなのか?
とりあえずヨロシクな」

御坂「え、えーっと、その、ドンマイ…?」

麦野「ち、中途半端な気ィ遣ってんじゃねえよクソガキィイ!」

麦野(あ、あり得ねぇ……私が垣根のヤロウと相部屋だと…?)

麦野「クソッタレがぁぁああああああ!!」ダダダダダッ

削板「なんか麦野のヤツが急にリビングから離れて行ったぞ!?」

垣根「んー?なんだろうな、便所か…?」

御坂「ち、ちょっと垣根さん、アイツだって一応女なんだから…」

<イチオウッテナドウイウイミダヨクソガキィィイイ!

御坂「う、うわ、聞こえてた!?」

食蜂「……」ニヤリ


244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/29(水) 21:48:10.59 ID:Qr4h24gW0
むぎのんは不幸担当か
むぎのんェ…
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:48:52.31 ID:CSYm+FQh0


垣根「そういえば、今何時だ?」

削板「20:48だな!」

御坂「案外時間すぎるの遅いのね……。
色々ありすぎて時間なんて忘れてたわよ」

一方「じゃンけン……」

御坂「ち、ちょっと!アンタもいつまで落ち込んでんのよ!
しかもじゃんけんなんかで…」

垣根「もうすぐ九時か…、シャワーだとか風呂だとかは各自済ませるとして……」

御坂「あ!そうよ!お風呂どんな感じだったの食蜂?広かった?」

食蜂「あー、ウトウトしながらだったから詳しくは覚えてなかったけどぉ、ウチくらいはないにしろ結構なサイズだったゾ☆」

垣根「お前…お嬢様の家の風呂と比べちゃ駄目だろうがよ…」

御坂「それでも、常識ハズレな食峰でも結構と言ってるサイズ…、
これは期待できるわね……」フッフッフ

一方(…オマエが常識ハズレとか言うか……。
…いや、俺たちに比べたらまだある方なのか?)ヨクワカンネ


246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:49:35.98 ID:CSYm+FQh0


垣根「なんか御坂は風呂に期待してるみたいだし、やっぱり女ってヤツはそんなに風呂に煩いモンなのか?」

御坂「う、煩いってなによ!」

垣根「おーおーそんなに吠えるなって。
じゃあ今のウチにお湯溜めとくとするか」

削板「んじゃあ、俺が言ってくるぞ?
垣根は麦野を探してやれ!」

垣根「いや探してやれってお前…、一応家の中ではあるんだし」

削板「細かい事はいいんだよ!
じゃあ風呂溜めてくるぞー!」

食蜂(コレは…気をきかしてって事なのかしらぁ…?)

垣根「よく分かんねぇ事言い残して去りやがって……、
どうする?お湯が溜まるまでは各自の個室を決めて、個室を見てみるって事でいいか?」

御坂「ソレいいわね、垣根さんと麦野は相部屋で決まってるけど、残りの四つの個室は誰が誰の部屋だとか決めてないだろうし」

垣根「決まりだな、じゃあ二階に行こう」

247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:50:38.01 ID:CSYm+FQh0


一一一F2。


御坂「うわぁ、二階に五部屋全部集まってるのかな…?」

垣根「いや、それが何故か相部屋だけは一階なんだよな…」

御坂「…え?ナニソレ?」

垣根「まあ特にこれと言った不便はないだろ」

一方「…じゃァなンで一階に部屋がある垣根サンがここにいるンですかァ?」

垣根「いや、なんか麦野のヤツやたら一人部屋にこだわってたみたいだし、どっかの部屋にこもってんのかなーと」

御坂「うーん、ソレはないんじゃない?」

垣根「ま、モノは試しだよ。
いないんなら違うところ探せばいいし」

食蜂「四つ全部回ってみたけどぉ、麦野さんはいなかったゾ?」

御坂「はやっ!?」ガビ-ン


248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:51:36.83 ID:CSYm+FQh0

訂正。





―――F2。


御坂「うわぁ、二階に五部屋全部集まってるのかな…?」

垣根「いや、それが何故か相部屋だけは一階なんだよな…」

御坂「…え?ナニソレ?」

垣根「まあ特にこれと言った不便はないだろ」

一方「…じゃァなンで一階に部屋がある垣根サンがここにいるンですかァ?」

垣根「いや、なんか麦野のヤツやたら一人部屋にこだわってたみたいだし、どっかの部屋にこもってんのかなーと」

御坂「うーん、ソレはないんじゃない?」

垣根「ま、モノは試しだよ。
いないんなら違うところ探せばいいし」

食蜂「四つ全部回ってみたけどぉ、麦野さんはいなかったゾ?」

御坂「はやっ!?」ガビ-ン

249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:52:16.59 ID:CSYm+FQh0


一方「…だそうだけどォ?」

垣根「みたいだな、仕方ねぇ。
とりあえず俺は俺の部屋に行ってみるわ。
特にコレと言った荷物とかはねえけど」テクテク

一方「さてとォ、うるせェヤツもいなくなったし、さっさと決めちまうか」

ダダダ-ッ

削板「今溜めてる所だぞ!」

一方「…あァ、コイツがいたのすっかり忘れてたわ」ゲンナリ

御坂「うーん、部屋は四つあるけど、どう決めよっか?」

一方「つかよォ、一室一室に目立った違いとかはあったのか?」

御坂「あ、それは私も気になるわね」

食蜂「特にこれと言った違いはないわねぇ。
間取りも大きさも同じようなモンだったわぁ」


250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:52:57.83 ID:CSYm+FQh0


一方「じゃァ決めるもなにもねェンじゃね…?」

御坂「……」ソウダ!

削板「どうかしたのか御坂?」

御坂「ここに住む事を言い渡された時に、私物とか色々と宅配便みたいので送ってもらったハズなんだけど、もう届いてるのかなーって…」

食峰「あー、そういえば右から二つ目の部屋にでっかいキャリーバッグが置かれてたけどぉ、アレって御坂さんのぉ?」

御坂「そのキャリーバッグの色とか…分かる?」

食峰「ピンクだったゾ☆」

御坂「あー、じゃあソレ私のだ。
…じゃあ、丁度いいって事でそのバッグが置かれてる部屋が私の部屋って事で…大丈夫?」

一方「好きにしろ、変わりがねェンだったらどこだろォと同じだ」

御坂「分かった、じゃあ…右から二つ目だっけ?
一足先に行かせてもらうわね」タッタッタ


251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:53:39.16 ID:CSYm+FQh0


一方「さて、と、俺も適当に目についた部屋にしていいか?
荷物は…大した量じゃねェが、後で黄泉川ン家に取り行くか…」

食峰「ちょっといいかしらぁ?」

一方「…あァ?オマエもなンかあンのかよ」

食峰「いやぁ、私も御坂さんみたくでっかい荷物をここに運んで置いてもらってるんだけどぉ」

削板「その荷物が置かれてる部屋にして欲しい…って事でいいのか?」

食峰「」コクン

削板「俺は別に全然構わないぞ!」

一方「俺も咎める理由はねェ。
ってか、オリジナルのヤツを許可しといてわざわざ聞いとく必要もなかっただろォが」

食蜂「わかったわぁ。まぁ、確認よ、確認。
じゃぁ私も行かせてもらうわねぇ、右から四つ目の部屋だから、ヨロシクぅ」タッタッタ

一方「…喋り方がいちいちウザってェ女だ」ゲンナリ


252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:54:19.71 ID:CSYm+FQh0


削板「よし、残るは俺たちだけだな!」

一方「…オマエはアイツらみたいに荷物だとかはねェンかよ」

削板「お!そういえば荷物を持ってくるの忘れてたな!
寮監には寮を出てくとしか言ってねえし、ここはいっちょ荷物を取りに行くか!」

一方「……オマエ、今から行くつもりか?」

削板「?そのつもりだが、なんかあるのか?」

一方(コイツ確か長点上機じゃなかったっけか……?
寮はどォだか知らねェが、学校そのものは学区をまたぐンじゃねェの?)

一方「…いや、特に問題はねェが、だったら俺が勝手に決めとくぞ」

削板「別に構わないぞ!」

一方「……じゃァ、右から一番目の部屋にするわ」

削板「分かった、じゃあ俺は右から三つ目の部屋だな!
皆には荷物を取りに行ったと伝えておいてくれ!」

一方「…気が向いたらなァ」

削板「じゃ、ちょっくら行ってくる!」ビユ-ン


253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:54:46.64 ID:CSYm+FQh0


―――F1、相部屋。


垣根「オーイ、麦野ー?」ガチヤ

シ-ン

垣根「ありゃ、やっぱりここにもいなかったか」

<ッタク、ドンダケジカンカカッテンノヨ!オセエッタラナラネェ!

垣根「……ん?」

<ヒ、ヒトヅカイアライノハカワンネェノナムギノ

垣根「声……外からか?」

垣根「」テクテク

垣根「」マドヲ、ソ-ット……

麦野「浜面のくせに口答えしてんじゃねえっての!」

浜面「とほほ…、俺は急に言われて急いで荷物を送りに来たってのに、コレは何の仕打ちだ…」

麦野「急いだ結果がコレかコラ!?
もうちょっと早く着けるようになってから言いなさいよね」


254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:55:21.24 ID:CSYm+FQh0


浜面「へいへーいっと……、いやさぁ、それにしても…」

麦野「…あ?」

浜面「いや、凄え家だなぁって思ってよ…」

麦野「ハッ、当たり前だろうが、アンタには到底住めないような家なのは確かね」

浜面「うぐっ、よ、容赦ない所も相変わらずですね……」

麦野「賃貸のマンション滝壺と二人暮らししてんだっけ?
アンタ……いくら滝壺がレベル4だからって家賃を滝壺の奨学金で払うのはどうなのよ……」

浜面「えぇっ!?なんですかその紛れもない嘘は!?
ちゃんと働いて払ってるっての!」

麦野「あー、そういえばそんな事も言ってたわねぇ。
何の仕事してんだっけ?」

浜面「えー……結構話した筈なんだけどなぁ……。
……寿司屋で働いてる」

麦野「ハッ!?寿司屋?まさかお前が握ってんの?
あっはっは、似合わねえー」ケラケラ

浜面「と、とことん馬鹿にしやがって…。
まだ修行中だからとやかく言えねえけど…」


255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:55:47.60 ID:CSYm+FQh0


麦野「……まぁ、さ」

浜面「ん?」

麦野「アンタも滝壺も絹旗も、平穏に暮らせてそうでよかったわ」

浜面「とか言ってるお前だって平穏に暮らしてんだろ?」

麦野「…何でアンタがんな事言えんのよ」

浜面「いや、だってさ、
お前、結構楽しそうな顔してるからよ」

麦野「……私が?」

浜面「ああ、見た事ないくらいに楽しそうだぞ?
やっぱりこの家来て良かったな、レベル5だっけか?」

麦野「楽しそう…ねえ、
イカれたヤツしかいねぇけどな」

浜面「いやぁ……俺からしたら背筋が凍っちまうよ。
あの一方通行だっているんだろ?」

麦野「そりゃあレベル0のアンタからしたら怖気付いても仕方ない場所だわな」ケラケラ


256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:56:37.08 ID:CSYm+FQh0


浜面「ぐっ、まだ追い打ちをかけてくるか……」

麦野「……私も舐められたモンね」

浜面「ん?どういう意味だ?」

麦野「アンタなんなに心配されなくても、それなりにやってるっての」

浜面「あー、まぁ、そこはもう心配しなくてもいいだろ。
実際にお前が楽しそうなんだから」

麦野「……まぁ、悪い場所じゃないわね。
本当にまともなヤツは一人もいねえけど」ニヤッ

浜面「麦野……」

<ウオオ!コンジヨオオオオオオ!!

浜面「うぉっ!?なんだぁ?
二階の窓から凄え早さで人が走って(?)ったけど……」

麦野「…だから言ったろうが、
まともなヤツは一人もいねえって…」ハァ


257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:57:12.70 ID:CSYm+FQh0


浜面「ははは……本当にそうみたいだな…」

麦野「無駄な気も遣うんじゃないわよ…?
なんか惨めになってくる……」

浜面「んー、それは良い意味で受け取っても構わないのか?」

麦野「……好きにしろ」

浜面「おう、好きにするよ。
…じゃあ、よ、荷物はココに置いとくから、俺はそろそろ帰るぞ?」

麦野「ああ、わざわざ悪かったわね。
滝壺も心配してるだろうからさっさと帰んな」

浜面「む、麦野が謝ってる……だと?
コ、コレは一体なんの前兆なんだ…」ガクブル

麦野「うっせえな!さっさと行けっつってんだろうが馬鹿面!」ウガ-

浜面「ハハッ、冗談だよ、じゃあな麦野」

麦野「…ああ、暇だったら遊びにきなさい。
丁重にもてなしてやるわ」

浜面「か、考えておきまーす」ハハハ…


258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:57:59.15 ID:CSYm+FQh0


麦野「…行った、か」

麦野「!」

垣根「……よう」

麦野「…ずっとそこに居やがったのか。
悪い趣味をしてる所は相変わらずみたいで安心したわ」

垣根「いや、本意ではなかったんだけどな。
不快に感じたなら謝る」

麦野「人の世間話を覗かれて不快に感じない人間の方が少ないと思うけどな。
……ま、深く考えるつもりはないわよ」

垣根「……浜面仕上、だったか」

麦野「そういえばアンタも面識があったみたいね。
命を見逃してやったそうじゃない」

垣根「ああ、俺の記憶でもそうなってる。
本来の俺も、自分とは圧倒的な戦闘力の差があるヤツは殺さなかったくらいの意思は持ち合わせていたらしい」

麦野「"そうなってる"ねえ、
アンタが頭をいじられてまるで別人みたいになったってのは分かってるけど、それでも随分なご都合主義だと笑う事しか私には出来ないわ」


垣根「……安心しろ、自覚はある」


259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:58:39.15 ID:CSYm+FQh0


垣根「お前も、何か吹っ切れた顔してるな」

麦野「…どういう意味だよ?」

垣根「いや、『闇』が下手に纏わり付いてない…って言い方じゃ、おかしいか?」

麦野「…ちゃんちゃらおかしいわね。
だいたい、どう見たら私が吹っ切れたような顔してんだか」

垣根「いや、実際羨ましいよお前は、俺からしたらだけどな」

麦野「………?」

垣根「そう解せなそうな顔すんなって。
…ちゃんとコミュニケーション取ってんだろ?お前が殺した、同僚の親族とも」

麦野「……オイオイ、覗きの次はストーカーかよ。
殺しの罪に被せるにしちゃあ軽いが、逮捕するには十分すぎるわね」

垣根「言いたい事も分かるが、別にストーカーしてたって訳じゃない。
…お前も、俺が学園都市の方に頭を弄られたってのは、知ってるよな?」

麦野「……ああ、それがどうしたってんだよ」

260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/29(水) 21:58:43.89 ID:Qr4h24gW0
麦野可愛いよ麦野
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:59:07.36 ID:CSYm+FQh0


垣根「俺が目を覚ましたのは最近だ。
……だけどな、俺の頭の中には入ってたんだよ」

麦野「………あ?」

垣根「''記憶"が。それも当然俺のじゃあない。
俺が目を覚ますまでに起きた、
アレイスターの言う『プラン』に重要視されてるヤツらの、記憶が」

麦野「……オイ、それって…」

垣根「俺が能力を持ったただの人間じゃないってことは、確かだな」

麦野「……よくもそんなに淡々と語ってられるわね」

垣根「なにせ死に方が大層なモンだったんだ。
こうやってなに不自由なく生活できること自体に感謝しなくちゃなんねえんだ」

麦野「……よく言うわよ。他人の記憶を大量にぶち込まれて、不自由がない筈がないじゃない…」

垣根「…お前にそんな事を言われるとは予想外だな」

麦野「結構頭には来てるわ。なんつったって私の記憶も全部ではないにしろ覗かれてんだからな。
しかもお前なんかに」


262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 21:59:34.45 ID:CSYm+FQh0


垣根「妥当な反応だが、手厳しいな」ハハハ

麦野「…お前、さっき……」

垣根「ん?」

麦野「羨ましいとか何とか言ってたよな…。
闇が纏わり付いてない、とかなんとかで」

垣根「ああ、羨ましいよ」

麦野「羨ましがってる理由…違う所にもあんだろ」

垣根「…どういう意味だ?」

麦野「アンタ、自分を否定しすぎなんじゃねえの?」

垣根「……!」

麦野「人間じゃないだとかなんだとか言ってっけど、正直な話私からしたら戯言にしか聞こえないのよね。ソレ」

垣根「………」


263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 22:00:04.24 ID:CSYm+FQh0


麦野「私だって一般人とは到底離れた場所にいる。
このキャリーバッグを握っている左手は義手だし、この右目だってホンモノじゃない。…でもよ」

麦野「"そんな事"で一般人離れしてる訳じゃねえだろ?私たちは」

垣根「……成る程、レベル5ってなぁ、そういう意味もあったな」

麦野「逆を言えばそんくらいの意味しかねえっての。
レベル5ってだけで重宝されて、
レベル5ってだけで殺しの処女は無理やり破られて、
レベル5ってだけで……」


垣根「正当的な視点は、与えられない」

麦野「分かりきってる事だろうが。
今更人間だとかそうじゃないだとかで頭を悩ませるほど、
…私たちの世界は優しく作られちゃいないのよ」

垣根「……驚いたよ」

麦野「…あ?」

垣根「俺の中にある記憶だけじゃ、お前が俺にそんな事を言うヤツには辿り着かない筈なのに」

麦野「……ハッ」

麦野「結局はその程度のモンなんだろ?
人外の脳みそってヤツもよ」


264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 22:00:41.37 ID:CSYm+FQh0


垣根「……違いねえ」ニッ

麦野「…ようやくテメエらしい気色の悪い顔するようになったわね」

垣根「誰かさんのおかげでな」

麦野「気色悪ぃんだよ。性格が変わったとは言え元から持ち合わせてるウザったさは拭えねえんだから」

垣根「褒め言葉として受け止めておく。
色々とサンキューな」

麦野「メンドくせえ、借り一つって事にしといてやる。
明日は買い出しがどうのこうのとか言ってたな?」

垣根「ああ、休日だしな。
皆で生活に必要なモンとか、色々買いに行くつもりだよ」

麦野「そん時にでも返せ。私の私物を色々買わしてやるよ」

垣根「どんなに腐っても、手厳しいな」ニヤリ

麦野「言っとけ。……じゃあ、私は部屋に戻るとするか」


265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 22:01:39.71 ID:CSYm+FQh0


垣根「相部屋なんだけどな」ケラケラ

麦野(そうだったーーーー)orz

垣根「先に部屋に行っててくれ。
そのでっけえ荷物どうにかしなきゃなんねえだろ?
俺はもう少し風に当たってる」

麦野「気持ちの悪い気を遣うなっつってんだろうが。
テメエに言われなくても最初からそのつもりだよ」

垣根「…あ、そうだ」

麦野「…なんだよ勢い殺しやがって…」ゲンナリ

垣根「10月9日は、悪かったな」

麦野「……は?」

垣根「仕事上だとは言え、色々と掻き回しすぎた自覚はある。
謝る事が正しくないのは分かってるが、生憎こんな性格なもんでな」

垣根「…俺の言いたい事はこれだけだ。
…さてと、適当に散歩するとしますか」テクテク


266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 22:02:28.71 ID:CSYm+FQh0



麦野「………ったくよぉ、」

麦野「勝手な事ばかり言いやがって…、クソ野郎が…」


―――F2、御坂の部屋。

御坂「うっわ!綺麗に包装された箱があるからなんだと思ったら、ゲ、ゲ、ゲ……」

御坂「ゲコ太グッズじゃないのーー」ヤッタ-

御坂「勢いで完璧に忘れてたわよ!
ふ、不覚だけどアレイスターって人には感謝しなくちゃ!」

御坂「部屋を模様替えできるようなグッズもあるですって!?
こ、コレは私を悶え殺すつもりなのかしら!?」

御坂「キャー、この等身大ゲコ太のぬいぐるみも可愛いー!」ゴロゴロゴロ

御坂「」ピタッ

御坂「……まだアイツは憎い。
ううん、きっといつまで経ったってこの気持ちは変わらない」

御坂「……でも、進歩はできてる…よね?」


267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 22:03:12.44 ID:CSYm+FQh0


―――F2、一方通行の部屋。


ピロリ-ン♪

一方「……あァ?…メールか…」

一方「番外個体、から…」


From:番外個体
For:misaka-net@fzweb.ne.jp.


やっほー第一位。新しい住まいの居心地はいかが?
ロリコンを否定するためにわざわざご苦労な事だね、ギャハハ。

…それはそうと、第一位は明後日ヒマ?
ヨミカワに野暮用頼まれちってさ、私だけ行くのは納得行かないから第一位も巻き添いにしちゃった☆

まあ、適当な返信頼むよ。



一方「…あのヤロウ」ピキピキ

268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 22:03:50.87 ID:CSYm+FQh0


一方「明後日…どォせ大した用事はなンにも入ってねェだろォが…」

一方「……と、言うよか、最近やたらとアイツにつっかかれてる気がするンだが、気のせいか……?」


一方「……一人で何言ってンだか。
無駄に虚しくなってきちまった」ハァ

一方「…………」

御坂『あの娘が私やアンタを受け入れてくれてるのに、私がアンタと向き合わないでどうするのよ』

一方「……ったくよォ」

一方「なンで下手に干渉してきやがンだよ…どいつもこいつも……」


269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/08/29(水) 22:04:27.12 ID:CSYm+FQh0


―――F2、食蜂の部屋。


食蜂「さて、と、荷物もあらかたしまえたかしらぁ?」

食蜂(……それにしてもぉ、)

食蜂(やっぱりアクの強い人たちしかいなかったわぁ、他のレベル5)

食蜂(少し勢いに押された感じで承諾しちゃった訳だけどぉ、これはちょっと深く考えなきゃいけないわねぇ、色々と)


食蜂(私の能力がどこまで干渉するかは分からないけどぉ、今はまだ下手に干渉しようとするのは止めておこうかしらぁ?)





『もっと、人を大切にしろ。
能力に頼らないで、人を、大切に……』

食蜂「……っ」

食蜂「あはは、つまらない事思い出しちゃった。よほど疲れてるのねぇ」

食蜂「………お風呂、入ってこよ」


270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/29(水) 22:32:27.91 ID:FP+oV1WX0
やっぱ美琴は上条さんの事でからかわれてる時が一番かわいいし安心する
垣根と麦野のコンビは哀愁があってなんかいいな
そして一方さんのじゃんけんマニアわろた
271 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/29(水) 22:33:30.38 ID:CSYm+FQh0


ハイ、今日はここまで。

賛否両論、色んな意見があるのかなぁと思ったりもした第四話でしたがいかがだったでしょうか。

>>220さん、
申し訳ない。>>1にそのような技量は一欠片もない故…期待していただいてたのならば謝ります。

ではでは、お付き合いありがとうございました。
今日は美味い酒が飲めそうです。


272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/29(水) 22:34:31.04 ID:O482urLI0
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 22:37:38.26 ID:RpLwha120
上琴だけはやめてほしいのが本音だけど
今回も面白かった。乙!

274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 22:38:26.43 ID:dNsLoZum0

風呂が広いということはいつか同性仲良し3人での入浴風景を見られるという……
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/29(水) 22:40:03.13 ID:Qr4h24gW0

垣根以外の性格改変が無ければなんでもいいぜ
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/29(水) 22:42:06.60 ID:QNPmfCfKo
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/29(水) 22:48:16.34 ID:vq9qypjAO
>>274
一方通行、垣根、削板の三人か…確かにワクワクするな

>>1
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/29(水) 23:03:02.33 ID:hgOZZn+Eo
注文が多いなお前ら…
自由にさせてやればいいのに
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 23:17:54.82 ID:plViGpUW0

このメンツだと最年少組の美琴がかわいくて和むな
垣根麦のんコンビの会話にぐっときた
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/29(水) 23:22:17.76 ID:rZq5NVpPo
階数の表記ってF○じゃなくて○Fのほうが一般的だよな

細かいことかもしれんが気になったんで一応
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 02:48:56.11 ID:tdHqs9MDO
乙!

>>280よ、>>1の合言葉をよく見るんだ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/30(木) 13:13:30.89 ID:T3gCay180
更新こないな
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/30(木) 13:24:08.50 ID:T3gCay180
すいません僕のiPodがバグってました
284 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/08/30(木) 22:32:15.27 ID:ZudWfav40


今晩は。更新と言うわけではないのですが、少しだけお時間を。

>>278さん、
お気遣いありがとうございます。
ただ、注文と言うのは少し違いますが、要望や思いつきのネタはどんどん書き込んでもらっても、私としては歓迎するばかりです。

他の読者様から良く思われない事も考えられられるので難しい所ではありますが、>>1はこういった一話一話のコメディモノが初めてですので、ネタがいつ切れるか分からんのです。

もし皆様が良ければ、意見、批判、要望、ネタなどなど、下さると>>1は助かります。
もっとも、その要望に完璧に答えられるかは分かりませんが……。


ついでに次回予定は9月1日を予定しております。
これから先は余程の多忙が重ならない限りは三日に一回のペースを守っていきたいです。

三日に一回があの量とはいかがなものかと自分でも思うのですが、暖かい目で見ていただけると幸いです。

ではでは、無駄な長文、どうも失礼しました。

285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2012/08/31(金) 03:40:11.51 ID:NpmTaJ2N0
カプ厨は氏ねばいいと思う
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/31(金) 08:46:00.41 ID:s6yBy9TU0
>>285
人の個性や思考を否定する奴こそ氏ねば良いと思う
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/31(金) 08:54:34.68 ID:7V25B/L8o
>>286
カプ云々は否定しないが、
>>1が許容しているのを置いといても他人のSSスレでする話ではないと思う
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 03:14:57.96 ID:qMeha9fT0
いつものリズムだ
289 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/09/01(土) 22:39:30.64 ID:xnFo7ddk0


今晩は。もう少し早く来たかったんですが、結局遅めになってしまった事には謝罪を。

11時間勤務とかワロタwww………ワロタorz

シャワーだけ浴びさせてください。
少々お時間をいただいた後、投下をさせてもらおうと思います。

お付き合いいただけたら幸いです。

290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/01(土) 22:49:25.06 ID:WSBALSwDo
今夜はちょっと冷えるがネクタイと靴下で舞ってる
291 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/09/01(土) 23:15:41.54 ID:NMBBk9kE0

お待たせしました。
それでは投下します。

今回は少しシリアス成分がございますが、細けぇこたぁry


292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:17:10.52 ID:NMBBk9kE0





#PLAN05 不穏な二日目。




293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:17:50.12 ID:NMBBk9kE0


チユンチユン

麦野「」パチッ

麦野「ん……朝、か…?」ムクリ

麦野(……あれ?)

麦野(体が……起こせない?)

麦野(と、言うよか、なんかにしがみつかれてねえか…?)

麦野「」オソルオソル

垣根「」zzZガッシリ

麦野「」

麦野「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

垣根「う、う〜ん、」ウトウト


294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:18:28.69 ID:NMBBk9kE0


垣根「な、なんだぁ?」

麦野「なんだぁ?じゃねえだろォオオオがァァアアアア!
オ、オオオ、オマエ、い、今の状況をよく確認してみろ!」

垣根「ん〜?」

※、現在、垣根と麦野は正面から抱き合っています。
と、言うよか、垣根が一方的に抱きしめています。


垣根「あー、うーん、やわら、けぇ……」zzZ

麦野「垣根テメェエエエエ!さっさと起きやがれ!
今すぐにでもその頭ぶち抜くぞ!!
そ、そして離せェエエエエ!」ジタバタ

垣根「うるせえなぁ、わあかったよ、起きればいいんだろー?」ムクリ


※麦野はようやく解放された!

麦野「な、なんでテメエはそんなに平然と……、
マ、マジで能力使わなかった私を褒めてやりてえ……」ハァ、ハァ


295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:19:57.86 ID:NMBBk9kE0


―――食蜂の部屋。

食蜂「」zzZ

<ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

食蜂「」ビクッ

食蜂「な、なにぃ?」ウトウト


―――削板の部屋。

削板「」zzZ

<ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

削板「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」カバッ


―――一方通行の部屋。

一方「」zzZ

<ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

一方「」zzZ



296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:21:10.78 ID:NMBBk9kE0


麦野「ち、ちょっと顔洗ってくる……」

垣根「おー、いってこーい」ウトウト

麦野(クソがッ!完璧にリズムが狂わされてる、色々と……。
とにかくシャワー浴びてすっきりしねえと……)ガチヤ

ドタドタドタ

食蜂「な、なんか凄い叫び声がしたけど、大丈夫ぅ?」

麦野「…あ?あー、ちょっとな、大丈夫だ。大した事じゃないわよ」

食蜂「」ピカ-ン

麦野「…なんだよその顔」

食蜂「もしかしてぇ、垣根さんとなんかありましたぁ?」ニタァ

麦野「……あ?」

食蜂「だってぇ、麦野さん昨日から垣根さんの事明らかに意識してるしぃ、なんかあったのかなぁって思ったんですよぉ」クスクス



297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:21:54.15 ID:NMBBk9kE0


麦野「……オイ」

食蜂「はぁい?」

麦野「うざってえ声で人の機嫌伺ってんじゃねえよクソが。
オマエの"やり方"ぐらい噂を通って知ってるんだよ」

食蜂(――――な)

食蜂(なにぃ?この人!?ちょっとカンに触る言い方しただけでこの反応って……、流石に失礼しちゃうゾ!)

麦野「私も朝からこんな態度取りたくねえんだ、シャワー浴びたいからそこどいてもらえるかしら」

食蜂「……っ、わ、分かったわぁ」スッ

麦野「」テクテク

食蜂(流石にイラッと来ちゃったゾ!
今リモコンないけど、リモコンがなくたって垣根帝督との距離を測るくらいは………)エンザンチユウ……。

食蜂(―――――あれ?)


298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:22:34.34 ID:NMBBk9kE0


食蜂(この人の心に、干渉できない………!?)

食蜂(な、なんで!?今彼女はもう目の前にはいないけど、半径100m以内ならリモコンがなくたって干渉できる……)

食蜂(演算式を途中で間違えた?
いや、そんな筈は……、それとも、御坂さんみたいに電磁バリアーみたいなのが張り巡らされてるとか……?)

食蜂(で、でも電磁バリアーに類似したモノなら障害壁として私にも何かしらの感触が得られる筈)

食蜂(なのに……私に伝わって来た感触は"皆無"だった。
コレは明らかに私の能力が伝わっていないって事―――)

御坂「ふーっ、やっぱりコンビニが近いって楽でいいわねーっと、」ガチヤ

御坂「アレ?食蜂?」

食蜂「」ビクッ

御坂「なによ辛気臭い顔して。
朝っぱらから変なモノでも見た?」

食蜂「……別になんでもないわぁ」

御坂「そ、そう?」


299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:23:23.03 ID:NMBBk9kE0


食蜂「え、えぇ、まだちょっと眠り足りないから部屋にいるわぁ」

御坂「わ、分かった…」

御坂(…な、何だろうさっきの食蜂の表情…。
凄い違和感覚えちゃったけど……)


―――食蜂の部屋。

食蜂「」ハァ、ハァ、ハァ

食蜂「き、きっと何かの間違いに違いないわぁ、ちょっと演算をトチ狂っただけ……そうに違いない…」

食蜂「………っ!」

食蜂「な、なんでよぉ……」

食蜂「なんで、思い出しちゃうのよぉ……、忘れてたの…にぃ…」








300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:24:22.96 ID:NMBBk9kE0


―――数分後、リビング。


垣根「わざわざ悪いな、朝のパンなんか買って来てもらっちまって。
それも人数分」

御坂「いいわよこれくらい。
コイツが昨日コーヒー買いに行った時にまとめて買っとくべきだったんだけどね」

一方「」ウトウト

麦野(シャワーは浴びて来た。
幸い垣根は朝の事を覚えてない。
大丈夫、うん、大丈夫)

削板「お、美味いなこのパン」モグモグ

垣根「削板!なにフライングして食ってやがる!
俺にもよこしやがれ!」

御坂「多めに買っといてよかったわね」ハハハ

一方(…チョコパンでいっか)スッ

食蜂(…チョコパンでいいかしらぁ)スッ

一方「あ」

食蜂「あ」


301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:25:17.21 ID:NMBBk9kE0


御坂「ありゃ、二人揃ってチョコパン掴んじゃってるけど………、
ごめん、チョコパンは一つしか買って来てなかったわ」タハハ

一方「あー……」

食蜂「あ……、いいわよ第一位さん。
私クロワッサンにするからチョコパンは譲るゾ☆」

御坂「…へえ、食蜂にしては珍しい選択ね」

食蜂「どういう意味ぃ?
御坂さん失礼しちゃうゾ!」

御坂「アンタの日頃の態度をよく思い出してみなさいよ…」ゲンナリ

食蜂「」テヘペロ

垣根(………?、なんか食蜂の様子が……)

一方(…おかしくねェか……?)

削板「美味え!美味え!」バクバク


302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:26:05.06 ID:NMBBk9kE0


食蜂「もう!削板さん少し食べ過ぎだゾ!」プンプン

御坂「なっ!?私が取っておいたメロンパンがないーっ!?」ギヤ-ス

垣根(……気のせいか?)

垣根「あ、ああ、そういえば今日は昨日も言った通り買い物に行くわけだが、皆特に用事とかはないよな?」

一方「ねェな」

御坂「学校も休みだしね。一日中暇よ」

食蜂「わたしもぉ」

削板「俺、もだ!」モグモグ

麦野「そうそう。垣根、私の私物は買ってもらう約束忘れてないからな」

垣根「分かったよ、よし、じゃああとちょっとしたら出かけちまうか」


303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:27:10.73 ID:NMBBk9kE0


―――皆大好きセブンスミスト。


御坂「やっぱりここなのね」

垣根「他にでかいショッピングモールがあったっけか?
少なくとも>>1は知らない」

麦野「オイ、勝手にメタってんじゃないわよ」

削板「やっぱりここはでけえな!根性あんぜ!」

食蜂「……………」

一方(…やっぱり、アイツ、なにかが…)

食蜂(今私のバッグの中にはリモコンが入ってる。
これで私は好きな時に好きな具合で精神を掌握できる………)

食蜂(できる……わよねぇ?)

一方「…………」


304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:27:48.25 ID:NMBBk9kE0


垣根「んー、何から見にいくか?」

御坂「ここは無難に日用品売り場でいいんじゃない?
あの家は今朝あらかた見て回って見たけど、やっぱり一番足りないのは日用品かなーって」

垣根「だ、そうだが、異論はないか?」

麦野「別にどこから回って一緒だろうが。
ちゃっちゃと行っちまうぞ」


―――日用品売り場。


御坂「うわぁ……凄いわね…」

垣根「確かにな…、品揃えが半端じゃねえ」

削板「おお!なんだこのでっけえどんぶりは!?」

麦野「」ジ-ッ

くまのマグカップ「」


305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:28:23.48 ID:NMBBk9kE0


垣根「なーに見てんだ?お前」ニヤニヤ

麦野「うおっ!?お、驚かせんじゃないわよ!
あと何も見ちゃいねえから!」

垣根「何も見てない〜?嘘言っちゃいけねえ。
お前の熱い熱い視線の先には、確かに可愛らしいくまさんのマグカップが……」

麦野「うがーーっ!?それ以上言ってんじゃねえ!頭ブチ抜くぞ!」

垣根「いやあ、まさかお前にそんな少女趣味があったとはな」ニヤニヤ

麦野「だ、誰があんなマグカップに興味持つかよ……」プルプル

御坂「うわー、このマグカップ可愛い……」

麦野「!?、お、オマエもそう思うか!?」

御坂「ア、アンタも?」

垣根「興味モロアリじゃねえか」ヤレヤレ


306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:29:32.89 ID:NMBBk9kE0


食蜂「…………」

一方「」チッ

一方「オイ」

食蜂「」ビクッ

食蜂「な、なにかしらぁ?」

一方「コッチの台詞だっての。
そんなに殺気駆り立てちまってよォ」

食蜂「さ、殺気ぃ?何の事ぉ?」

一方「…じゃァよォ」

一方「オマエが今、震えてすらいる手に握ってるリモコンは……一体なンだってンだ?」

食蜂「―――――!!」


307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:30:28.85 ID:NMBBk9kE0


食蜂「あ、あれぇ?可笑しいゾ……?
な、なんでリモコンなんか握って…」

一方(……?コイツの様子がガラリと変わりやがった?
本当にリモコンを握ってたのは気がついたらってヤツかァ…?)

一方(……が、用心に越したこたァねェ)

一方「頼むぜェ?アレイスターの馬鹿がレベル5を同居させるって聞かされた時から"いつかは"と警戒しちゃいたが、二日目で血みどろにするのだけは勘弁してくれよ」

食蜂「ち、ちがうのよぉ……わ、私は…」ガクガク

一方「……オイ、オマエ…」

食蜂(な、なんで手が、体が、震えちゃってるのよぉ……!)ガクガク

一方「……何があった。
オマエ、確かに朝っぱらから様子がおかしかったぞ」

食蜂「……べ、別にぃ?ちょっと麦野さんともめちゃっただけ…だゾ?」


308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:31:09.25 ID:NMBBk9kE0


一方(………まさか)

一方「珍しいな、もめた、ねェ。
しかも相手は随分とイイ性格した麦野だ。
…カンとかには、触らなかったンかよ」

食蜂「ま、まぁ確かにぃ?
ちょっとイラっとは来ちゃったけどぉ、私の方にも非はあったからぁ…」

一方「……へェ」

食蜂「…な、なによぉ」

一方「オマエのその便利で仕方がねェ能力を使おうとは、思わなかったンか?」

食蜂「!!!」ギリッ

一方(……やっぱりか)

食蜂「……な、ないわよぉ、ないない。
いくらイラッと来たからって、それだけで能力を使うなんてあり得ないわぁ」

一方「……そうかよ」


309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:31:35.13 ID:NMBBk9kE0


垣根「オーイ、二人で何話してんだー?
お前らも必要な日用品とか買っておけよー?」

一方「……だ、そうだから、そろそろ行くかァ」

食蜂「そ、そうねぇ」テクテク

一方「……言い忘れてたけどよ」

食蜂「…な、なにかしらぁ?」

一方「オマエ、少し能力を使う事に気を遣った方がいいぞ」

食蜂「……っ」

食蜂「どういう…意味かしらぁ?」

一方「…さァな。テメエで考えろ」テクテク

食蜂「…………」

食蜂「なんなの、よぉ……」


310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:32:26.64 ID:NMBBk9kE0






垣根「……よし、こんなもんか?」

御坂「ええ。食品も宅配でお願いしたし、大丈夫じゃない?」

麦野「案外さっくり終わったわね。
まだ12時にもなってないじゃない」

垣根「誰かさんと誰かさんががぬいぐるみと長時間の睨めっこをしてたらもうちょっとは早く済んだかもしれないけどな」ニヤニヤ

麦野「なっ!?」

御坂「し、しょうがないじゃない!
可愛いモノに目がいっちゃうのは避けられない事なのよ!」

麦野「そ、そうだ!あんなつぶらな瞳で見つめてきたぬいぐるみが悪い!」

一方「ソレはいくらなンでも無理あンだろ………」ゲンナリ

電磁崩し「「ねーーー」」

垣根「…アレ?変な方向で友情が芽生えてやがる!?」ガビ-ン


311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:33:10.81 ID:NMBBk9kE0


垣根「っと、冗談はこれくらいにして、」

垣根「どうする?早めに切り上がったのは確かだしな。
時間も丁度真昼間だし」

御坂「どうする?…って?」

麦野「昼飯を外で済ませちまうか。って事だろうよ」

御坂「あー…」

垣根「量が半端じゃないっつって食品全部宅配で手続き済ませちまったからな。
届くのが夕方頃だろうから夕飯には影響ないだろうが、昼飯はどうしても家じゃ済ませられないだろ。
ココで昼飯用の食品を買うんなら話は別だが」


一方「ソレは勘弁願いてェな」ゲンナリ

麦野「不本意だが、私も同意見ね」

削板「あのレジの行列は凄かったからな!」

御坂「20分は待ったっけ確か……」


312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/01(土) 23:33:22.35 ID:Sfwz6H1Z0
むぎのんと美琴可愛いなW
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:33:40.02 ID:NMBBk9kE0


垣根「…ってな感じだし、昼飯はここら辺で済ませるって形でいいか?」

麦野(ほ、本当に指揮官が板につきつつあるぞコノヤロウ……)

一方「構わねェ」

御坂「うん。私もまたレジに並ぶのは嫌かな」

削板「美味い飯が食えるならどこだっていいぞ!」

食蜂「……………」

垣根「オーイ、食蜂はどうするんだー?」

食蜂「」ハッ

食蜂「わ、私もソレで構わないわぁ」アセアセ

御坂「…?なにどもってんのよ」

一方「…………」


314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/01(土) 23:34:22.65 ID:PZ9GTSGAO
同じ電気系統同士、波長があうのかな
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:34:57.33 ID:NMBBk9kE0


食蜂「な、なんでもないわよぉ。
ほら、ご飯行くならさっさと行きましょぉ?」

削板「そうだな!もう行こうぜ!」

麦野「(オイ)」ヒソヒソ

一方「(耳打ちしてくンじゃねェよ気色悪ィな)」ヒソヒソ

麦野「(うっさいわね。私だってしたくてしてる訳じゃないっつーの)」ヒソヒソ

一方「(でェ?俺なンかに何の用だ?)」ヒソヒソ

麦野「(分かってるくせに持ち上げてんじゃないわよ。
アンタ、そういう所直した方がいいぞ)」ヒソヒソ

一方「(余計なお世話だ)」ヒソヒソ

麦野「(少なくともアンタには言われたくはないわね。
さっきは随分と丁寧に構ってあげてたじゃない。
ホント、アンタもイイ性格してるわ)」ヒソヒソ

一方「(……やっぱり食蜂か)」



316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/01(土) 23:35:35.49 ID:Sfwz6H1Z0
きぬはた荘思い出すな、この感じ
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:35:42.28 ID:NMBBk9kE0


麦野「(なぁにが"やっぱり"よ、私がこんな真似してまで聞く事なんざこんくらいだっての)」ヒソヒソ

一方「(……ハッ、違いねェ)」ヒソヒソ

麦野「(アンタ、朝起きてたのか?)」ヒソヒソ

一方「(俺がオリジナルに無理矢理叩き起こされたの知ってンだろォが。
食蜂が言ったンだよ、オマエと"もめた"、ってな)」ヒソヒソ

麦野「(…あの程度がもめた、か。
第五位も少しくらいの『闇』は知っていると聞いてたが、殺しまではやってなさそうだな)」ヒソヒソ

一方「(本心でもめたなンざ言ったとでも思ってンのか?
アイツが殺しをやってないって見解にはどうしても頷いちまうが)」ヒソヒソ

麦野「(んな事分かってるわよ。
今までの知り合いに精神系の能力者はいないけど、私が殺してきたヤツらの何人かはいたからな)」ヒソヒソ

一方「(精神系能力者特有のウソツキってやつかァ?)」ヒソヒソ

麦野「(第五位の場合はそんな可愛い言葉でいいくるめられるとでも?)」ヒソヒソ

一方「(………違いねェ)」


318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:36:25.32 ID:NMBBk9kE0


麦野「(私たち、レベル5は化け物だ。
人外の存在と言われちまっても否定できない)」

一方「…………」

麦野「(レベル5の七人は、それぞれ違う研究所で生まれている。
天然物の第七位、正体不明の第六位を除けばね)」

一方「(……懐かしいな、"情報の網羅"、か)」

麦野「(ああ、それぞれの研究所がそれぞれの研究所のデータを盗み合い、自分のトコの研究所と別の研究所で生まれたレベル5を徹底的に分析する)」

一方「(……そして、)」

麦野「(私たちに、他のレベル5の情報を叩き込む)」

一方「…………」

麦野「(こんな言葉の使い方、間違ってるのかもしれないが、私はアンタらの中でも古参のレベル5だ)」

麦野「(……そして、私が一番初めに頭の中に叩き込まれたレベル5の情報が、食蜂操祈だった)」


319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:37:02.95 ID:NMBBk9kE0


麦野「(色々とブチ込まれたわ。
なんだって他人のこれまでを望みもしないのに知らなくちゃなんないのよ)」

一方「(ンなの、オマエだってさっき言ってたじゃねェかよ)」

麦野「(化け物だから……か)」

一方「(他のレベル5のヤツらはどォか知らねェが、俺も知ってる。
食蜂操祈の生態くれェはな)」

麦野「(…アイツのは特にだったな。
聞けば聞く程に笑いたくなっちまうんだよ、本当に)」

一方「(皮肉な話だ。最初に言葉を覚えた頃にはもう、人の精神を手玉にとっちまってたンだからな)」

麦野「(…身内も友達も、全部。
それも、望みもしないで起きたなんて、とんだ茶番話だっつの)」

一方「(……まァ、少なくとも俺たちにだけは言われたかねェだろォな。
度合いや状態は違えど、俺たちが化け物である事に変わりはねェンだから)」

麦野「(……もし、)」

麦野「(…もし、記憶が曖昧な赤ん坊の頃から使ってきた人のココロを掴む行為が、急に使えないと自覚したら、一体どうなっちまうんだかな)」


320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:37:56.67 ID:NMBBk9kE0


一方「(……オマエ、やっぱり気づいてたか)」

麦野「(私からしたら、食蜂のさりげない言葉だけでそこに辿り着いたアンタの方が凄えと思うわ)」

一方「(……俺がまだ眠っていた朝、食蜂が言う"もめた"際に、食蜂はオマエに能力を使った)」

麦野「(……が、それは絶対に叶わない)」

一方「(…なンだ、ソレも知ってやがったか)」

麦野「(当たり前だろうが、私はアンタより随分と早くに殺し屋をやってきた。
なんで精神系能力者やテレポーターが最強になれないかくらい知ってるに決まってるじゃない)」

一方「(…皮肉な話だ、本当に)」

麦野「("ソレ"を知らないのは、当人に当たる食蜂に御坂、それに削板くらいだろ)」

一方「(そりゃァ、アイツらが知る必要はねェだろォさ)」

麦野「(殺しの道に、深く沈んじゃいないからな)」


321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:38:22.84 ID:NMBBk9kE0


一方「(……その事で、アレイスターのヤロウに話をしに行く)」

麦野「(………なに?)」

一方「(どォせアイツの『プラン通り』ってヤツなンだろォが、この際ンな事に構ってられっか)」

麦野「(…何が目的だ?)」

一方「(おォ、久しぶりにオマエらしい殺気が肌に伝わってきやがった)」

麦野「(茶番のつもりじゃねえぞ)」

一方「(…ンなの、コッチだって一緒だボケ)」

麦野「(……ホントにイイ性格になったわよねアンタも。
他人の様子を気にかけるなんてさ)」

一方「(……大きなお世話だっつってンだろォが)」

麦野「(…いつ行くつもりだ)」


322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/01(土) 23:39:11.32 ID:NMBBk9kE0


一方「(ダラダラと引き延ばすのは性に合わねェ。明日にする)」

麦野「(……明日、ねえ)」

一方「(もっとも、少しばかし用事が入っちまってるからその後になるンだろォがな)」

麦野「(お?ウワサの第三次製造計画のクローンちゃんとデートか?)」

一方「(……あァ?)」

麦野「(耳に入ってくるわよ?
てっきりアンタはロリコンなのかと思ってたけど、ただのスケコマシってだけだったのね)」

一方「(オイ、何の話だ)」

麦野「(自覚はなし。っはー、これだから第二の主人公()ってヤツは)」

一方「(ウゼェ、俺なんなよりテメエの方がイイ性格だよ)」

麦野「(…まあ、否定できないわね)」ケラケラ

323 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/09/01(土) 23:54:17.56 ID:NMBBk9kE0


ハイ、今日はここまで。

ほのぼの成分が少なくなってしまった第五話の前半でしたが、いかがだったでしょうか。

ほのぼの成分が少ない件についてはごめんなさい。
やっぱり慣れが足りず、慣れてしまっていたシリアスにどうしても足が入ってしまうんです……。

第五話は少々量があったために今回は前半、三日後の9月4日には後半、といった形で投下していく所存です。


ではでは、お付き合い、ありがとうございました。


324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/02(日) 00:11:14.76 ID:kk2AaYbX0

まあこの面子でシリアスが出るのはしゃーない
ほのぼのは今までの感じでいいよ、これぐらいがちょうどいい
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/02(日) 00:16:15.27 ID:Fq4x7Upj0
こいつらのギスギスはなぜか見ていて微笑ましい。血さえ流れなければ
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 10:25:27.50 ID:/IKKQ5q/0


削板が暗部の存在知ってること
皆は知らないのかな
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 17:26:06.94 ID:N/xrSLK00
みこっちゃんが幸せならもうなんでもいいわ
面白いよ 乙!
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/09/02(日) 17:27:38.55 ID:clW7JYcd0
乙です

安心して読めるな
329 :びっぱーにかわりまして1が、 [saga]:2012/09/03(月) 15:35:01.51 ID:elQNJlVB0


今日は。目についてしまった所の訂正だけさせてください。

>>310
垣根「誰かさんと誰かさんががぬいぐるみと長時間の睨めっこをしてたらもうちょっとは早く済んだかもしれないけどな」ニヤニヤ

の所を訂正。

垣根「誰かさんと誰かさんががぬいぐるみと長時間の睨めっこをしてなかったらもうちょっとは早く済んだかもしれないけどな」ニヤニヤ


となります。

細けぇこたぁryとも言えるんですが、どうしても目に止まってしまったので…。

あと、>>325さん、
血は絶対に流させません。
どうにもバットエンドとかは苦手でして…。

ではでは、わざわざスミマセン。
明日は投下予定日ですので、お付き合いいただけると幸いです。


330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/03(月) 19:23:11.81 ID:abNJAR6d0
なぁなぁ>>1くん。
少し最高すぎないか?
面白すぎて眠れないんだけど。
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 20:11:02.50 ID:gbc+0vmDO
>>330
気持ちは分かるがsageようぜ
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/03(月) 20:52:09.40 ID:zKjlLBfno
一生寝ないでROMってろ
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 21:07:32.42 ID:6lhBPCCV0
血が出ないということは食蜂の風呂上りバスタオル一丁姿を見てしまって
鼻血を流してそれをベクトル操作で巻き戻しする一方通行さんという展開はないのか
非常に残念でならない、一通さんの代わりに俺が血涙流すよ
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 21:16:26.78 ID:AEEf7v1DO
血が出ないということはていとくんがむぎのんの処女膜を開通する展開はないのか
残念だ
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/09/03(月) 21:20:11.59 ID:BXOAQ5RHo
必ず血が出るってわけでもないからな。可能性は残ってる
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/03(月) 21:35:46.65 ID:eQHJd+Nyo
これはひどい
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/09/03(月) 22:36:43.23 ID:H+1Hfv+q0
>>334
血が出ない人もいるらしいよ
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 22:55:15.11 ID:74X6gPNqo
>>333
一方さんは黄泉川の爆乳から打ち止めのつるぺたまで全裸見てもドン引きしかしなかった男だぞ
みさきち見ても鼻血なんか出る訳がない
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/04(火) 10:58:48.30 ID:kF6UKllt0
>>338
ならばいっそのこと逆にしてしまおう、深窓令嬢のみさきちがはぢめて男(一方)の裸みて鼻血を……

ん? 誰か来たようd…ドブチュッ!
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 13:15:31.18 ID:mm0gNsUDO
破っても血が出ないって都市伝説だと思ってたがマジだったのか

一方通行が鼻血出さないのは当たり前だ、だって♀なんだから同性のみてもな?名前は百合k
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/04(火) 21:04:01.91 ID:2//XGyPFo
朝チュンで済ませるから血が出ないとか言うオチじゃないよな・・・?
342 :1にかわりましてジャイアンが、 [saga]:2012/09/04(火) 21:58:31.94 ID:ZOJsXCLr0



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |     
     (6      ⊂⊃ | 皆さん……。いつから>>1がエロ描写できると錯覚していた……?
     |    ___l_,| 戯言はさておき、少々お時間をいただいたあと、投下をしようかと思います。
     |     \__/ /
   /|         /\?

343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/04(火) 22:01:23.78 ID:NGmF72Ck0
ジャイアンwwwwwwお前はどっからやってきたww
それはそうと期待しつる。わっふるわっふる
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 22:21:42.83 ID:c2zScLtBo
来るのか……!
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:32:19.83 ID:ZOJsXCLr0


垣根「うっし、昼飯はここでいいだろ。
何よりも雰囲気が好みだ」

食蜂(ここは……)

御坂「うわあ……なんか高そうなお店ね…」

削板「おお!ここ前に来た事あるぞ!
ガラス割っちまって追い出されたけどな!」

垣根「えー……、それって大丈夫なのか?」

御坂「ま、まぁとりあえず入ってみましょうよ!」

垣根「そうだな。オーイ、お前らも早くこっちまで来ーい」ヒラヒラ

一方「ン…?手ェ振ってンのって……アレ垣根か?」

麦野「うわっ、くっちゃべりすぎて随分と距離が空いちまったのか」

一方「さっさと行こうぜ」

一方「……あと、食蜂の事だがな」

麦野「…?」


346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:34:01.05 ID:ZOJsXCLr0


一方「なるようになンだろ。
いくら人間を知らなくたって、アイツだって人間だ」

麦野「人間を知らなくたって……ねぇ。
的を射ちゃいるが、少なくとも私たちが言えた事じゃねえだろ」ケラケラ

一方「うっせェ、さっさと行くぞ。
垣根がうるさくなるとメンドウだ」

麦野「あー、それは、そうね」ゲンナリ






店員「いらっしゃいませー」

垣根「六名で」

店員「六名様ですと……そちらのソファで少々お待ちいただいても宜しいですか?」

垣根「構いませんよ」ニコニコ

麦野「う……、気持ち悪ぃ」





347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:34:40.72 ID:ZOJsXCLr0


食蜂「」キヨロキヨロ

御坂「…?どうしたのよ食蜂、キョロキョロしちゃって」

食蜂「う、ううん、ここのお店来た事あったなぁって思っただけよぉ」

垣根「食蜂も来た事あったのか。
こりゃ別の店にしといた方が正解だったか……?
悪いな、気が回らなくて」

食蜂「だ、大丈夫よぉ?ここ中々美味しいしぃ」

垣根「そうなのか、そりゃあ期待大だな」

一方「」キヨロキヨロ

麦野「なんでアンタまでキョロキョロしてんだよ」

一方「なンかこの店、肌に合わねェ」

御坂「あー、確かに女の人が多いしねぇ」


348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:35:06.33 ID:ZOJsXCLr0


店員「席が空きましたので、こちらまでどうぞ」

垣根「割に早く空いたな。行こうぜ」






店員「お待たせいたしました。
しらすと梅のガーリックパスタをご注文のお客様」

一方「」スッ

店員「確認を取らせていただきます。
これでお頼みいただいたものは全部届いたでしょうか?」

垣根「ああ、全員分届きました」

店員「ありがとうございます。
それではごゆっくりと」

御坂「梅にガーリックって……アンタ随分と斬新なモノ頼んだわね」

一方「モノは試しだっつゥだろォが」


349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:35:33.20 ID:ZOJsXCLr0


麦野「てっきり肉だらけのパスタ頼むとばっか思ったんだけどな」

一方「人と被ンのは好まねェンだよ」

削板「」バクバク

麦野「…成る程」

垣根「削板の顔見るなり店員が露骨に嫌な顔したな。
よくもまぁ迷惑かけた店でこんな堂々と食ってられるモンだ」

削板「アレは…仕方が…なかったんだ……揉め事に割って…入ったらちょっとな……」バクバク

垣根「あーあー、食いながら喋るんじゃねえよ行儀悪いだろうが」

<サンメイサマゴライテンデ-ス

<イラッシヤイマセ-

垣根「そういえば食蜂も来た事あったとか言ってたな」


350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:36:11.93 ID:ZOJsXCLr0


食蜂「えぇ、ココは何度かあるわぁ」

垣根「何度か…か。…男か?」ニヤニヤ

麦野(…あー、こんな絡みもする様になってるんだな。
マジでウザッてえな。恨むぞアレイスター)

一方(……うめェ)モグモグ

食蜂「ないわよぉ、ないない。
ちょっと学校の友達とねぇ」

御坂(友達……ねぇ)

垣根「流石は常盤台のお嬢様って所か。
友達とお茶気分で来れる様な値段してねえぞここ」

食蜂「そうでもないわよぉ?ココのデザートなんか………!」

垣根「…ん?」クルッ

女子生徒A「アラ、女王ではありませんか!」


351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:38:46.03 ID:ZOJsXCLr0


女子生徒B「女王ですの?ごきげんよう、女王」ニコニコ

麦野「くいーん…だぁ?」

食蜂(う……、懸念してた事がぁ…)アセアセ

女子生徒C「アラ?そちらにいるのは御坂様ですの?
ごきげんよう、御坂様」ニコッ

御坂「ご、ごきげんよう」アハハ…

一方「 似 合 わ ね ェ w w w 」

御坂「う、うっさいわね!」

麦野「同じ常盤台とは到底思えないわね、流石はションベン小僧」

垣根「そっちの三人が食蜂の友達って事でいいのか?」

食蜂「え、えぇ…まぁ」


352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:39:13.14 ID:ZOJsXCLr0


女子生徒ズ「「「」」」ピクッ

垣根「…ん?どうかしたか?なんか視線が怖いんだが」

女子生徒A「そこの殿方……今…女王の事を何とお呼びになりました?」

垣根「…食蜂?」

女子生徒C「あなたがどなたか知りませんが、女王を苗字で呼び捨てなど……」

御坂「あ、あああ〜、この人、実は食蜂の遠い親戚でさぁ〜、ちょっと棘のある人だけど良い人なのは確かだから!」

女子生徒B「ま、まぁそうでしたの!
申し訳ありませんわ、そうとも知らずに不毛な真似を…」

垣根「オイ、何言ってんだ御坂、俺は食蜂の親戚なんかじゃ……むぐぐっ」

御坂「(ちょっと黙ってる!
私このピリピリしたムード苦手なのよ!ちょっと協力しなさい)」

麦野「ガキのヤツ一人で頑張ってんなー。
あ、紅茶お代わりください」


353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:39:44.98 ID:ZOJsXCLr0


一方「(オイ、悠長に紅茶啜ってる場合か?)」

麦野「(どういう意味ー?)」ズズズ

一方「(食蜂のヤツの顔色も明らかに変わってやがる。
さっきアイツがここでキョロキョロしてたのって知り合いに会いたくなかったからなンじゃねェの?)」

麦野「(まさか、いくら私たちがイカれた面子だからって、御坂みてえなガキじゃあるまいし)」

一方「(知ってンだろォが。アイツが今能力の事でキョドってンのくらい。
しかも原因はオマエだし)」

麦野「(馬鹿言ってんじゃないわよ。
喧嘩腰に持ってかせたのはアイツでしょーが)」

一方「(ンなこたァどォでもいい。
今の食蜂、オリジナルなンかよりずっとガキだぞ。
なンつったってコミュニケーションを知らねェンだからな)」

麦野「(コミュニケーション……アンタに言われちまったか。
こりゃあ確かにマズイかもな)」

一方「(うるせェよ。自覚はある)」


354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:40:19.62 ID:ZOJsXCLr0


麦野「(っつってもよー、気持ちは分からなくもねえが、アンタ少し必死すぎない?
何がそんなに駆り立ててるワケ?)」

一方「…………」

麦野「(…なんかワケがありそうだけど)」

一方「(……ワリィ)」

麦野「(……ま、いいわ、無駄に詮索するなんて私の性に合わないし)」

一方「(…余裕が出来たら話すかもな)」

麦野「(適当に期待しておくわ。
…で、どうするわけ?ぶっちゃけこの場をどうにかしようなんて私たちにゃできないと思うぞ)」

一方「(…まァ、それもそうなンだが…)」

麦野「(まず冷静になれ。アンタが無駄に突っ走ったら洒落になんねぇから)」

麦野「あ、紅茶お代わりください」


355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:40:51.77 ID:ZOJsXCLr0


一方「…何杯飲むつもりだよオマエ」ゲンナリ

麦野「思ってた以上に美味えんだよ。
仕方ねえだろうが」

一方「…太っても知らねェーーーー」

麦野「なんか言ったかしら?」ニコニコ

一方「…いや、なンでもねェわ」

麦野「…それでいいのよ。幸か不幸か今は平和なんだ。
ゆっくり構えていこうじゃねえか」

一方「……ハッ」

麦野「久しぶりだな。やっぱアンタの笑い顔気持ちわりいわ」

一方「うるせェな。自覚あるっつってンだろ」

一方「………」

一方「あァ、コーヒーもォ一杯」


356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:41:56.58 ID:ZOJsXCLr0


女子生徒C「そういえば随分とにぎやかですわね。
…女王にこのようなおちゃらけた場所は正直ふさわしくないかと……」

麦野「……オイ、どういう意味だ」

一方(いきなりかよ…、自分だって首突っ込ンでンじゃねェか)

御坂「ち、ちょっと麦野……」

女子生徒A「その通りの意味ですわ。
御坂様ととそちらの親戚の殿方はともかくとして、貴方たちは一体どちらさまですの?」

麦野「…うぜえな。テメエ」

女子生徒B「アラ。随分と手荒いお言葉ですわね」

垣根「…オイ」

麦野「ちょっと黙ってろよ。今はテメエのおめでたい説教は聞いてられないんだわ」

垣根「(麦野、少しは雰囲気を感じたらどうだ)」ヒソヒソ


357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:42:58.36 ID:ZOJsXCLr0


麦野「(…うっさいわね、ムカついてんだよ。何と言おうが私は―――)」

垣根「(そういう意味の雰囲気を見ろって意味じゃねえよ)」

麦野(………なに?)

女子生徒達「「「」」」フッ

御坂(………コレ…)

一方(……チッ)

麦野「……オイオイ、オマエ…」

食蜂「………」

垣根「……飯がまだ残ってんだったらさっさと食っちまえ。
ちょっとばかし面倒な事になってきた」

削板「美味い!やっぱり美味い!
お!店員さん!このパスタおかわりくれ!」


358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:44:01.94 ID:ZOJsXCLr0


削板「」バクバク!

垣根「………」

垣根「ま、まあ削板はおいといて、
………取り敢えず、食蜂」

食蜂「…ちょっと黙っててもらえるかしらぁ」

垣根「……なに?」

食蜂「この人たちは、私のお友達。
いい?それ以上でもそれ以下でもない」

女子生徒達「「「心得マシタ」」」

食蜂「…分かったなら、お昼ご飯を楽しんでてもらえるかしらぁ?
学校が始まるまで、私の視界には入らない事」

女子生徒達「「「承リマシタ」」」


359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:44:57.11 ID:ZOJsXCLr0


御坂「食蜂―――アンタ、」

食蜂「なぁに?御坂さん、そのなんとも言えない表情は」

御坂「なにって……」

食蜂「意外だとでもいいたいわけぇ?
笑わせないで欲しいゾ、私の他人との接し方なんて、あなたは良く知ってるハズじゃない」

御坂「………」

麦野「…オイ、黙って聞いてりゃあペラペラと…」

垣根「待て」

麦野「…オマエも良い加減にしろよ。
この話の骨だけは折っちゃいけねえだろうが」

垣根「んな事百も承知だっつの。
生憎、そこまでおめでたい性格になってる訳じゃないらしいからな」

垣根「場所を変えるぞ。食蜂、分かるだろうが、オマエに話がある。
削板はこのまま飯を食っててくれて構わねえ」

削板「ん?お前たちどっか行くのか?
分かった!まだ食い切ってないから先に行っててくれ!」


360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:46:21.69 ID:ZOJsXCLr0






御坂「ココは…公園?随分と人気が少ないのね…」

垣根「あえてこの場所にした。理由は言わなくても分かるだろ」

食蜂「………」

一方「……チッ」

一方「」スタスタスタ

麦野「…どこ行くつもりだよ」

一方「帰ンだよ。勝手に話進めて勝手にヒートアップしやがって。
こっちからしたら白けたなンて言葉じゃ収まらねェっつゥの」

垣根「……悪いな」

一方「気色悪ィ、テンションが合わねェ。
解決したいンだったらテメエらで勝手にやってろ」

御坂(ま、まさかコイツ、空気を読んで……?)

麦野「……待てよ」


361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:46:56.22 ID:ZOJsXCLr0


一方「…あァ?」

麦野「家に帰るのは勝手だけどよ、アンタ鍵持ってるわけ?」

一方「…………」

麦野「…ハッ、流石はレベル5。
まともなヤツなんて、やっぱり一人もいねえわ」

一方「…能力使っちまえば鍵なんて必要ねェ。
言いたい事がそれだけならいい迷惑だ。
無駄に時間潰しやがって」

麦野「オイオイ、下手に能力使って傷つけてもらっても困るんですけど?
あそこはアンタの家じゃねえ。
"私たちの"家なんだならさあ」

一方「………チッ」

麦野「鍵なら私が持ってる。っつー事で行くぞ。
私も急にソファで休みたくなってな」

一方「………好きにしろ」

御坂(二人とも……)


362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:47:45.54 ID:ZOJsXCLr0


垣根「」クスッ

麦野「さっき話した通り、私たちはお先に帰らせてもらうわ。
せいぜい軽い血が流れる程度にドンパチやる事ね。
ま、骨だけは拾ってやらないでもないわ」

一方「…じゃァ俺はその骨を砕いてやる」

垣根「分かったよ。じゃあ、一足先に帰っててくれ」

原子通行「「」」スタスタ

垣根「……さて」

垣根「まず、どっから話そうか?食蜂」

食蜂「……理解が、できないわぁ」ボソッ

垣根「……なに?」

食蜂「さっきの二人は、何でこの場を離れたのぉ?」

御坂「ア、アンタ……」


363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:48:32.57 ID:ZOJsXCLr0


御坂「分かってるでしょ!?
わざわざ引いてくれたのよ!あの二人は!」

食蜂「」ギリッ

食蜂「そ、れが…理解できないって…言ってるのよぉ……」

御坂「何が理解できない?アイツらがここを離れた理由?」

食蜂「そ、それはぁ…」

御坂「分かってるんでしょ、それくらい。
麦野は特に、ここに残って話に入っちゃったらややこしくしちゃうからって、わざわざ空気を読んで離れたんでしょうが」

食蜂「…だ、だからぁ」

垣根「それが、理解できねえってか」

食蜂「………」

食蜂「」コクン


364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:49:17.82 ID:ZOJsXCLr0


御坂「…?どういう意味?」

垣根「まぁ御坂の反応も当然だ。
アイツらの気遣いに理解が追いつかないのは食蜂独特の問題なんだから」

食蜂「………」

御坂「食蜂、独特の…?」

垣根「そりゃあ理解し難いよな?
今まで、他人から"本意"の気遣いを受けた事がねえんだから」

食蜂「……っ」

御坂「…そ、それって……」

垣根「お前は知ってるんだろ?御坂、
コイツ、食蜂操祈が普段、他人に対してどう接するかって事を」

御坂「え、ええ…まぁ」

垣根「懐かしいよ。俺にもな、食蜂、
お前に似たどうしようもない同僚がいてよ」


365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:50:27.85 ID:ZOJsXCLr0


垣根「…ソイツも、精神系能力者」

食蜂「!」

垣根「散々、話を聞かされた記憶があるよ。
人が怖いって。接し方が分からないって。
もっとも、ソイツはレベル4なんだけどな」

御坂「能力に対する…悩み……」

垣根「俺たちがとやかく言ったって、とやかく言われる筋合いはないと一蹴されても仕方がねえ。
俺たちは精神系能力者じゃないからな」

垣根「でも、精神系能力者の持ってる悩みってヤツは、奇しくも俺は知っている。
そのどうしようもない同僚のおかげで」

御坂「その、悩みに…食蜂は最近気づき始めた…」

垣根「最近……ねぇ」

垣根「…詳しく言っちまえば、今朝だろ?」

食蜂「!!」


366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:51:19.31 ID:ZOJsXCLr0


食蜂「な、んで…?」

垣根「隠しきったつもりか?
原因までは知らないが、オマエの様子は明らかにおかしかったよ」

御坂(そういえば…コンビニから帰った時…)

垣根「朝飯の最中も、昼にレストランに行く前も、一方通行と麦野がコソコソと話してたが、多分お前の事だろ」

垣根「朝に何があったのかは知らない。
でもな、悩みを抱えこむのだけはやめろ」

食蜂「…………」

垣根「言っとくが、コレは俺からの"心配"からの忠告だ。
理解は出来ないかもしれない。
それでも頭には残しておいてほしい」

御坂「…わ、私も……」

垣根「…ん?」

御坂「…私も、今日の行動見せられちゃったら心配でならないのよ」


367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:51:51.69 ID:ZOJsXCLr0


御坂「確かにさ、私はアンタを好いちゃいないわ。
大覇星祭の時に、私の友達に手を出した事も許すつもりはないし、許せない」

御坂「でもさ、それは心配しちゃいけない理由にはならないでしょ?」

食蜂「わ、私に心配…?な、なんでよぉ……。
タダでさえ頭がこんがらがっちゃってるのに…これ以上掻き回さないでよぉ……」

垣根「食蜂……」

食蜂「なんでこんなモヤモヤしてるのかも、なんでこんな他人の気持ちに理解が追いつかないのかも、
理由が分からないのよぉ…、理由が…」

御坂「………」

御坂「ねぇ、食蜂」

食蜂「………?」

御坂「私たちは…、"なに"?」

食蜂「…な、なに、って…?」

御坂「家族、でしょ?」


368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:52:19.93 ID:ZOJsXCLr0


食蜂「!!」

垣根「」ヒユ-

御坂「望みもしないでってのはあるけどさ、まだ二日目ってのもあるけどさ。
それでも、今、私たちは確かに家族でしょ?」

食蜂「そ、それは…」

御坂「いいわよ。必死に頭を動かさなくても。
全然追いついていないんでしょ?」

食蜂「…う、うん……」

御坂「ゆっくりでいいのよ。
ゆっくり、一つずつ、悩みを消して行きましょ。それよりも、さ」

食蜂「…?」

御坂「早く憎たらしいアンタに戻ってよね。
そんなしおれた風にされちゃったらさ、コッチも困っちゃうわよ」アハハ

食蜂「み、御坂さん……」


369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:52:57.91 ID:ZOJsXCLr0


垣根「お、ようやく笑顔が出てきた」

食蜂「…え?」

垣根「気づいてなかったか?
今、お前笑ってたぞ?言い方酷いかもしれないが、昨日の作り笑いより、よっぽど綺麗だった」

御坂「ほ、本当に酷いじゃない……」ゲンナリ

垣根「…う、うるせえな!いいだろ!
結果的に俺は食蜂を褒めてんだ!」

食蜂「……」

食蜂「」クスッ

食蜂「ま、まぁ昨日のが作り笑いだったのは確かだしぃ?
嬉しい褒め言葉として受け入れさせてもらうわぁ」

御坂「あ、いつもの憎たらしさが戻った気がする」

食蜂「もう!御坂さんも酷いゾ!」


370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:53:54.07 ID:ZOJsXCLr0


御坂「あはは!これならもう大丈夫っぽいわね!」

食蜂「」プク-

垣根「……なぁ、食蜂」

食蜂「…なぁに?」

垣根「悩みが晴れちゃいないのは分かる」

食蜂「…うん、どっちかって言うと、余計に酷くなっちゃったかしらぁ」クスクス

垣根「でも、さっきよりかは明らかに良い方向に変化してる」

食蜂「…うん、こればっかりは、お礼を言わなくちゃいけないかもしれないわねぇ」

垣根「……頼れよ、悩みが抱えきれなかったら、頼れ。
抱えないのがそりゃ一番だけどよ。
御坂の言った通り、俺たちは家族なんだから」

食蜂「………うん」

371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:54:22.93 ID:ZOJsXCLr0


御坂「私も、垣根さんも、麦野も削板さんも、……一方通行も、皆家族。
無理にとは言わないけどさ。頼りにしてくれたらそれ以上のものはないかなって思うのよね」

食蜂「うん…、うん」

垣根「…今日は、ここらへんにしとくか。
暗い話ばっかりすんのも肌に合わないしな」

御坂「アンタは、アンタの正しいと思った行動を取ればそれでいいと私は思う。
私は、がむしゃらになって悩みを壊してきたような性格だからさ」

食蜂「正しい……方法…」

垣根「うっし!辛気臭え話はここまでだ!」

御坂「そうね!帰りましょっか」

食蜂「………」

食蜂「そ、そうねぇ、ま、まぁ?
麦野さんたちにも何か言っとかないといけないかなぁとは思うしぃ?」

垣根「そうそう。少しずつ素直になって行きゃあ、それが確実に良い結果になるよ」

御坂「じゃ!帰りましょっか」

食蜂「…え、えぇ!」ニコッ


372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 22:55:10.22 ID:ZOJsXCLr0






―――食蜂の部屋。

食蜂「………」

食蜂「やっぱり、モヤモヤは消えない…か」


御坂『私も、垣根さんも、麦野も削板さんも、……一方通行も、皆家族。
無理にとは言わないけどさ。頼りにしてくれたらそれ以上のものはないかなって思うのよね』

食蜂「……全く、大きなお世話も程々にして欲しいゾ………」

食蜂「頼る……か」

食蜂「……」ギリッ

食蜂(考えるのは……よそう。
ゆっくりでいい、ゆっくりでいいんだから……)

食蜂(……ゆっくりでも…、私は本当に、進めるの…?)

食蜂「」ウトウト

食蜂「」zzZ


373 :1にかわりましてジャイアンが、 [saga]:2012/09/04(火) 23:07:02.57 ID:ZOJsXCLr0


      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |     
     (6      ⊂⊃ |ハイ、今日はここまで。
     |    ___l_,| 
     |     \__/ /
   /|         /\?
? ?     

374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/04(火) 23:08:20.44 ID:ZOJsXCLr0
 

      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  //     \.| 今回の第五話後半、ほのぼの成分が皆無だった事にまずお詫びを。
    |  /   ,>  < | お詫びとして、次回投下は繰り上げて明後日にしたいなぁ…と思っております。
     (6      ⊂⊃ .| と言っても、仕事の都合によっていくらでも左右してしまうのですが。
     |     __l_,.|
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\?




      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |     
     (6      ⊂⊃ | それはそうと、日本のWBCへの参加が決定しましたね。嬉しい限りです。
     |    ___l_,| そのおかげで体が軽い…!こんな気持ちで投下するのは初めて!もう何も怖くない!
     |     \__/ /
   /|         /\? ではでは、お付き合いありがとうございました。



375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/04(火) 23:09:17.71 ID:4wNfo+7x0

美琴ちゃんマジ天使
垣根さんマジメルヘン
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 23:10:30.28 ID:00odQ1nDO
ジャイアン乙
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/04(火) 23:21:35.53 ID:ANNXoV2p0
乙です
しかし、最後の一言って死亡フラグなんじゃ……
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/09/04(火) 23:23:34.31 ID:ywvI0h5b0


379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/04(火) 23:41:03.07 ID:l0dTctuL0

やっぱり学園都市の連中の大半はレベル5を人以上の何かと考えてんのかな、あそこにいる皆がレベル5と知ったらアイツらコロッと態度変えそうだな
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/04(火) 23:43:16.15 ID:seno4SsAO
乙!!
次回が楽しみだ
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 00:45:14.49 ID:hx2rrvO7o
乙!

>>352の女子生徒B「ま、まぁそうでしたの! 申し訳ありませんわ、そうとも知らずに不毛な真似を…」
不毛じゃなくて、「不躾」か「失礼」の間違い?
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/05(水) 07:24:22.83 ID:3tqPIXYlo
不毛wwwww
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/05(水) 16:34:34.17 ID:eZZkmRIi0

ちゃっかり死亡フラグをおいてくんじゃないwwww
……マジでエタったりとかしないよな…?
良スレの匂いしかしないのもあるし、それだけはやめてほしい
384 :1にかわりましてジャイアンが、 [saga]:2012/09/05(水) 17:07:29.38 ID:Rzk5GLCc0

 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  //     \.| 
    |  /   ,>  < |  >>381さん、完全にこちらの誤字です。
     (6      ⊂⊃ .| その解釈で間違いありません。申し訳ないです…。
     |     __l_,.|
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\





 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ | 
    |  /  ,<・> < ・>.|
     (6. ι "" ⊂⊃""|   >>382さん、いやあ、お恥ずかしい限りです…。
     |.       _l_,|
     |       /__//   
   /|         /\





      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |     
     (6      ⊂⊃ |  >>383さん、それだけは無いのでご安心下さい。
     |    ___l_,|  ここの>>1はどうにも往生際が悪いのです。
     |     \__/ /
   /|         /\




385 :1にかわりましてジャイアンが、 [saga]:2012/09/05(水) 21:16:30.88 ID:EICJPa3N0




 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  | そういえば、出来れば明日あたりに投下できたらいいなとか言いましたが、
    |  /   (・)  (・) | 済まねぇ、ありゃ嘘だ。
     (6      ⊂⊃ | じゃあいつすんのかって?
     |     __l_,.  今 日 で す よ 。
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\




      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |  と、言うわけで、少々お時間をいただいたあとに投下をさせていただきます。   
     (6      ⊂⊃ | Q.そんなペースで(書き溜め量は)大丈夫か?
     |    ___l_,| A.細けぇこたぁry
     |     \__/ /
   /|         /\


386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 21:23:49.95 ID:oYdTT7w50
やった〜!
待ってる
387 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:06:52.44 ID:LDKC278T0

 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  |
    |  /   (・)  (・) |
     (6      ⊂⊃ |  それでは投下します。
     |     __l_,.
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\


388 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:07:31.56 ID:LDKC278T0





#PLAN06 手作りディナー。





389 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:08:19.33 ID:LDKC278T0


麦野「うぅ……ん」ムニヤムニヤ

麦野「」パチッ

麦野「ね、眠い……」ウトウト

<ソレデハ、ハンコウヲ…

<ハイ、オツカレサマデス

麦野「……?」ウトウト

垣根「」ガチヤ

垣根「お、起きたのか」

麦野「…なんだ……テメエか…」ゴロン

垣根「オイオイ、何故そこでまた横になる」

麦野「ねみいーんだよ……」

垣根「ったく、どいつもこいつもリビングで寝やがって……」

麦野「」ウトウト


390 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:09:10.32 ID:LDKC278T0


麦野「あー…、そういえば…今何時だー?」ウトウト

垣根「もうすぐ19時になるな」

麦野「……は?」

垣根「いや、だから、七時。夜の」

麦野「」カバッ

垣根「うおっ、なんだよ急に起き上がって」

麦野「私は何時から寝てた!?」

垣根「いつから……?」

垣根「俺たちが家に戻った時にはもう一方通行も寝てたからなぁ……14時くらいじゃねえか…?」

麦野「そ、そんな馬鹿な……」ワナワナ

垣根「こ、今度はなんだよ」


391 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:09:56.56 ID:LDKC278T0


垣根「寝る事は悪い事じゃない。
何に気を落としてるのかはしらないけど、唯一気にしてほしい事っつったら食蜂みたいに自分の部屋で寝てくれ」

麦野「うっせえ!人の気も知らねえで……」

垣根「…なんだ?ほ、本当に何かまずい事があったのか?」アセアセ

麦野「そ、それは―――っ」

垣根「?」

麦野「う、うっせえ!何もねえよクソ!」

垣根「え、えぇ〜?」

麦野(い、言えねえ!肌とかを気にして寝る時間のリズムを崩しちまったんだよ!なんて言えねえ!
……それ以前に、何故言えない?
垣根相手になに悶えてんだ?あああ〜ムカつく!!)

垣根「おーい、大丈夫かー?無理な詮索はしないから、寝ぼけてんだったら顔でも洗って来い」

麦野「……ああ」


392 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:10:28.77 ID:LDKC278T0


麦野「………」オチツイタ

垣根「顔洗ってきたか、どうだ?スッキリしたか?」

麦野「…ったく、うるさいっつってんのよ」

垣根「へいへーい」

麦野「」キヨロキヨロ

一方「」zzZ

御坂「」zzZ

削板「」zzZ

麦野「ほ、本当にコイツらもリビングで寝てんのか」ゲンナリ

垣根「ああ。今日は……いや、今日も色々と疲れる一日だったからな。
削板はどうか知らねえけど、人に気を遣うなんて慣れない事した一日だったからな」

麦野「…当人の食蜂はどうしたんだよ」


393 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:11:08.25 ID:LDKC278T0


垣根「自室で眠ってる。まぁ実際、一番疲れたのはアイツなんだろうしな」

麦野「違う。そういう意味じゃねえ」

垣根「ったく、素直に言えよ。心配なんだろ?」

麦野「…ウザったいわね。タダでさえまともじゃないヤツらが集まってるこの環境で、いやにピリピリされちゃたまらないってだけよ」

垣根「ま、そういう事にしておくよ」

麦野「……チッ」

垣根「話を戻すが、食蜂は一先ず、って感じだよ」

麦野「…中途半端だな。やっぱり私はあの場を離れて正解だったわ」

垣根「何言ってんだか、一方通行につられてだったくせに」

麦野「なっ!うるせえ!アイツがあんな変に気を回せるなんて知らなかったんだよ!」


394 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:11:39.99 ID:LDKC278T0


垣根「」チヨイチヨイ

麦野「あ?」

垣根「」シ-ッ

一方「」zzZ

御坂「」zzZ

削板「」zzZ

麦野「……チッ」

垣根「ま、実際の所俺も驚いたよ。
一方通行が進んであの場を離れたのは」

麦野「やけに食蜂に対して懸念の意がでかかったからな。
アイツなんか知ってるみたいな口先だったし」

垣根「……知ってる、か」

麦野「………」


395 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:12:33.63 ID:LDKC278T0


麦野「聞いて来ないのね」

垣根「ん?何をだ?」

麦野「やり辛いわねホント……。
どうせ、朝に私と食蜂に何かあったのくらいは知ってんだろ?
詳しい事聞かなくていいのかよ」

垣根「逆を言うが、聞いてどうする?」

麦野「………」

垣根「今朝にあった何かしらが、食蜂の様子がおかしい原因だってのは確かだろうが、それを俺たち第三者が知った所で何の解決にもならねえよ」

麦野「…アンタもなんか知ったような口ぶりだな。色々と」

垣根「ああ。食蜂の悩みに似たモンを持ってたヤツが元同僚にいたもんでな」

麦野「……あっそ」

垣根「むしろ、二日目の今日に食蜂にその悩みが降りかかったのはありがたい所だと俺は思えるしな」


396 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:13:08.80 ID:LDKC278T0


垣根「うし!辛気臭え話はここまでだ!
後は食蜂自身に任せようぜ!」

麦野「下手な所で放置するのね。
やっぱ今のアンタはよく分かんねえわ」

垣根「頼られたら協力する。それでいいだろ?」

麦野「……違いねえ」

麦野「…で、さっき荷物みてえなの受け取ってたみたいだけど、なに?」

垣根「ああ、食材だよ食材。
ちょっと予定より来るの遅かったが、まだ皆寝てるから丁度いい」

麦野「あー……、もう夕飯の時間か」

垣根「そういうこった。
さてと、皆が起きる前に作っちまうとしますかね」

麦野「……は?」

垣根「ん?」


397 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:13:35.12 ID:LDKC278T0


麦野「…聞き間違いか?今作るって単語を聞いたような気がしたんだが」

垣根「?いや、聞き間違いじゃないと思うぞ?」

麦野「……念のために聞いておく。何を作るつもりだ」

垣根「何って…飯に決まってんだろ?」

麦野「……え?」

垣根「え?」

麦野「飯を作る?誰が?」

垣根「俺が」

麦野「……マジで言ってんのか?」

垣根「あれ?言ってなかったっけか?
俺、少しばかり料理嗜んでた事あんだよ」

麦野(あー、そういえばそんな事言ってたような……)


398 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:14:10.10 ID:LDKC278T0


麦野「いや、そうじゃなくて……」

垣根「なんだ?俺の作る料理なんて……ってオチか?」

麦野「それもあるけどそうじゃなくてだな…」

垣根「あんのかよ…」orz

麦野「お前今から作るとか正気か?
もう七時だろ?しかもいつコイツらが起きるかも分かんねえのに、今から米炊くつもりかよ?」

麦野「ほら、さっそく一人起きてきた」

御坂「うぅ〜ん…ゲコ太ぁ?」

垣根「御坂…どんな寝ぼけ方だよ…」

垣根「それは置いといて、安心しろ麦野。
残念でならねえが、米を炊いてる時間がないのは分かってる。
作ってやろうじゃねえか。短時間で美味いヤツをな」ドヤァ

麦野「分かった。分かったからそのドヤ顔をやめろ」

御坂「……?」ネム…


399 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:14:40.83 ID:LDKC278T0


麦野「キメ顔かますのは勝手だけど、米が炊けないからって麺類は勘弁だぞ。昼に食ったんだからな」

麦野「あ、あとインスタントもんも受け付けないんで、チンしてすぐに出来る米も却下な」

麦野(ククク…さっきのドヤ顔には結構イラッときちまったからな。
コイツの逃げ道をとことん潰してやる)

垣根「安心しろっつってるだろうに。
俺も二食続けて麺類は御免だし、
第一俺もインスタントモンは嫌いなんだ。
そもそも買っちゃいねえんだよ」

麦野(……なん、だと…?私の逃げ道潰しがまるで効いてない?)

垣根「お前はいつから、主食になりえるのが麺類と米だけだと錯覚していた……?」ドヤァ

麦野(やっぱコイツムカつくわ。
そうだよな、そこはブレちゃいけねぇもんな)

垣根「さて、まずはお湯を…」カチッ

垣根「やっぱ色んな種類の鍋買っといてよかったわ。調味料もバッチリだし…」ルンルン♪

麦野(…あれ?なんかコイツ楽しんでやがる?)


400 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:15:22.16 ID:LDKC278T0


麦野「…あ、鍋っつー事は日用品も届いたって事か?」

垣根「ああ。そこのダンボールに入ってるのがそうだ。自分が買ったモンは早めに引き上げとけよー」

麦野「!!」

麦野(ぬいぐるみ!ぬいぐるみ!)タッタッタ

垣根「あ、そういえば」グツグツ

垣根「でっかいクマのぬいぐるみ。
あれ結構かさばっちまうから別の袋に入れといたぞー」グツグツ

麦野「」ギ、ギ、ギ

垣根「なんだよ、錆びかかったロボットみたいに首動かしやがって」

麦野「な、ななな、なんで私にんな事言うんだよ」

垣根「だってアレお前んだろ?」


401 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:16:23.05 ID:LDKC278T0


麦野「は、はぁ?馬鹿じゃねえの?
私があんなん買う訳ね、ねえだろ。
どうせ御坂のか何かに決まってるっての」

垣根「ハハハ、そんな隠したがる必要ねえだろ。
大体、お前がキラキラした目でそのぬいぐるみ見つめてたの知ってるしな。
言ったろ?誰かさんたちがぬいぐるみを選んでたおかげで〜って」

麦野(そ、そそそ、そういえば!)

麦野「」カァ-ッ

垣根「大丈夫だ。似合わねえ真似をするのもまた一興ってモン……てうおっ!」

麦野「」ハァ、ハァ

垣根「いきなりクッション投げんな!
こちとら料理してんだぞ!」

麦野「うっせえ!私は部屋に戻る!」

垣根「部屋にぬいぐるみ置くつもりか?
構わねえけど、俺と相部屋って事をお忘れなく」ニヤニヤ

麦野「」


402 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:17:11.29 ID:LDKC278T0


麦野(忘れてたぁぁあああああああ!!)orz

垣根「まぁ気にすんなよ。相部屋のヤツが少女趣味?
結構な事じゃねえか。俺は気にしない」

麦野「う、ううう…!」

垣根「?」

麦野「うっせえぇぇええええ!!!」ダダダダダタ!

垣根「あ、部屋に逃げやがったな」

御坂「顔洗いに行って戻ってきたと思ったら……何やってるのよ垣根さん」ハァ

垣根「お、御坂。寝ぼけは覚めたか?」

御坂「ええ、なんとかね」

垣根「ちょっと待ってろよ〜、今飯作ってるから」


403 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:17:39.07 ID:LDKC278T0


御坂「うわっ、凄い良い匂い…、コレ全部垣根さんが?」

垣根「ああ。っつっても短時間で作れるようなヤツだからお嬢様の口に合うかどうかは分からないけどな」トマトトマト…

御坂「私はお嬢様なんかじゃないってば!食蜂はどうだか知らないけど」

垣根「常盤台通ってるヤツがなに言ってんだか。
常盤台なんて、調理実習の授業もそりゃあ大層なモンなんだろ?」

御坂「え、ええ。確かに講師の人としてシェフの人が来てるけど……」

垣根「っはー、そりゃ凄えな。
俺もそのカリキュラム受けてみてえよ」

御坂(確かに、講師のシェフの手際は凄い。
何度も見てきたから分かる。……けど、)

御坂(垣根さんの手際の良さの方が凄く見えるのは…私の気のせい?)

垣根「なんだ?ジロジロ見て」

御坂「」ハッ


404 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:18:09.56 ID:LDKC278T0


御坂「いや、料理できるって凄いなあって思っちゃって…」

垣根「見せかけだけだよ。なんだ、御坂は料理出来ないのか?」

御坂「で、出来ないって訳じゃないけど、不得意って言うか……」

垣根「ほう。……成る程成る程」ニヤニヤ

御坂「な、何よ」ビクッ

垣根「いやぁ?好きなヤツにでも手料理を振舞ってやりたいのかなーってよ」ニヤニヤ

御坂「ふ、ふぇっ!?」

御坂(そ、そういえばアイツも料理出来るんだよね……。って、なんでここでアイツが出て来るのよ!
え、えーっと、そ、そうよ!)

御坂「は、はぁ?す、すすす、好きな人なんて、いい、いるわけないじゃない!!」

垣根「」ニヤニヤ


405 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:18:44.89 ID:LDKC278T0


御坂「な、なんでニヤニヤしてるのよぉ!」ウガ-

垣根「いやぁ?お前に好かれたヤツも幸せだなぁって思っただけだぜ?」ニヤニヤ

御坂「だ、だだだ、だから!好きなヤツなんていないってば!
ま、まして、ア、アアア、アイツの事なんか!」カァ-

垣根「へえ〜、アイツって言うのか〜」ニヤニヤ

御坂「だ、だから違うんだってば〜!!」ギヤ-ス

御坂(で、でも、確かに、手料理くらいは…作ってやり…たいなぁ………?)プシユ-

御坂「う、うわぁぁぁあああああん!!」ダダダダダッ

垣根「ありゃ、部屋に行っちまったか」

垣根「……少しからかいすぎたか…?」アジミ…

垣根「うん、美味い」


406 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:19:49.10 ID:LDKC278T0






垣根「うし、こんなモンでいいだろ」

削板「」zzZ

削板「良い匂い!!!」カバッ

垣根「うおおっ!」

削板「???リビング?」

垣根「お、起きた瞬間に叫ぶってどうなんだよ…」

削板「おお!俺は眠ってたんだな!」

垣根「ああ、丁度いい時間に起きたな。
今飯が出来上がった所だ」

削板「なんだ?お前が作ったのか!」

垣根「ああ。お前が食いまくる事を考慮して量はかなり多めに作ってあるよ」

削板「そうなのか!?それはありがたい!
期待に添えられるように食いまくらないとな!」

垣根「いやあんまり食われても困るんだが……」


407 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:20:30.03 ID:LDKC278T0


削板「ん?なんだ、一方通行も寝てたのか!
他のヤツらはどうしたんだ?」

垣根「三人とも部屋にいるよ。
ただ、食蜂は寝てるけどな」

削板「どうする?今から飯ってんなら起こしに行った方がいいか?」

垣根「うーん、そうだな。頼むわ」

削板「よし!心得た!」

削板「」スウッ

垣根(あれ?なんで息を思いっきり吸ってんの?)

垣根(あ、なんか凄い嫌な予感)ダラダラ

削板「飯だぞぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」キィ-ン

垣根「」


408 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:21:12.81 ID:LDKC278T0


一方「」カバッ!!

一方「クソッタレ!こンな所まで俺を殺しに来たってか!科学者か?魔術師か?」

垣根「い、言いたい事は分かるが、ち、ちがうぞぉ〜」クラクラ

一方「ァ?」

垣根「めし、だから〜、削板が大声だして起こしただけだ〜」クラクラ

一方「なに?いや、確かに爆発みてェなとてつもねェ音がしたハズだぞ……?」

削板「なに!?俺の声は爆発に留まる程度のモノだったのか!?
クソッ、やはり根性が足らんのか!
…どれ、ココはもう一発……」

垣根「や、やめてくれ!もう一発アレを聞いちまったら頭痛がとんでもない領域に入っちまう!」ズキズキ

ガチヤ

麦野「オ、オイ!今凄え音したが、まさか爆発かなんかか!?
クソがッ、人ん家にのこのこと…どこのコイツだこらぁ!!」ウガ-

垣根「お、お前もか……」ハァ


409 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:21:46.67 ID:LDKC278T0


ドタドタドタ

御坂「ちょっと!なによ今の声!
人起こすのにはいいかもしれないけど近所迷惑とかにもなるんだから……」

食蜂「う〜ん…眠いゾ……」ウトウト

垣根「ア、アレを起こすための声だと理解できるヤツがいたとは……」スゲェ

麦野「二階だから…?いや関係ねえか」

一方「つか、人起こすのにはいいかもしれないけど、だとォ?
オマエの頭の中が花畑なのはよォく分かったよオリジナル」

御坂「な、なんですって!?」

垣根「オ、オイ。ここで下手に電気を流すんじゃねえぞ…?
家電品とか沢山あるんだから……」

御坂「わ、分かってるわよ!」ウガ-

垣根(…理不尽にどなられちまったなぁ……)シヨボ-ン


410 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:22:16.11 ID:LDKC278T0


食蜂「」ウトウト

麦野「…よくあんな声聞いて眠気が覚めないわね」

食蜂「美人はぁ……よく寝るんだゾ……」ウトウト

麦野「…そうかよ」

食蜂「……」

食蜂「…ね、ねぇ、麦野…さん?」

麦野「なによ」

食蜂「あ、朝はからかって悪かったわぁ。ごめんなさい」ペコリ

御坂(食蜂……アンタ)

麦野「………チッ」

麦野「あーあ、そこで土下座が加わってれば完璧だったんだけど……まぁ仕方ないか、私も毒づきすぎたかとも思うしね」

垣根「素直じゃねえな」

一方「素直じゃねェな」


411 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:23:01.91 ID:LDKC278T0


麦野「うるせえぞヤロウ共!!」ウガ-

麦野「ともかく!」

麦野「私は気にしてない。本当にキレる所まできたら即座にオマエの首を飛ばしてやるからよ」

食蜂「麦野さん…」

麦野「…これ以上私からいう事はない。
さっさと視界から消えてくれるかしら」シッシ

削板「」ニコニコ

麦野「……なんだ、その歪みのねえ笑顔は」

削板「いや、素直じゃないなぁと思ってな!でも安心しろ!
お前が優しいヤツだってのはなんとなく分かった!」

麦野「どいつもこいつも……」

御坂「うん、コレは、素直じゃないと言われても仕方ない……かな?」

垣根「…いやぁ、お前は言えないんじゃないか…?
さっきの悶え方を見る限りは」


412 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:23:43.03 ID:LDKC278T0


御坂「う、うっさいわね!」

垣根「ハハハ、冗談だ冗談」

御坂「」ガルルルル

一方「第二位に牙を向く第三位。傑作」

御坂「ア、アンタってヤツは……」ワナワナ

削板「お!喧嘩か?根性をぶつける喧嘩ならば俺も混ざらせてもらおう!!」

食蜂「い、いやぁ…ソレはやめた方がいいと思うわぁ…」

麦野「………」フッ

麦野(こんな風に笑ったのなんて……何年ぶりだっつの)


413 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:24:19.18 ID:LDKC278T0


削板「さぁかかって来い御坂!
その牙に潜む根性を俺にぶつけてみろ!」

御坂「色々とおかしいわよ!なんで私の対象が削板さんに変わってんの!?」ガビ-ン

削板「気にするな!俺はお前のその燃える目が気に入ったんだ!俺は気にしない!」

御坂「私が気にすんだってばー!」ウガ-

食蜂「え、えーとぉ、」

御坂(た、助け舟ですって!?食蜂頼んだ!)

食蜂「良い匂いの正体は何かなぁって、気になったんだけどぉ…」

垣根「あ、そういえばそうだ飯じゃねえか飯」

削板「飯だとッッッ!!!!」

垣根「だから声のボリューム下げろっつってんだろ!」ウガ-


414 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:24:55.81 ID:LDKC278T0


御坂「た、助かった(?)〜〜。ありがとう食蜂。
アンタに礼が言えるなんて思いもしなかったわ…」

食蜂「心外だゾ!折角御坂さんのためにと思って話のソリを戻したのにぃ」プンプン

御坂「冗談よ。冗談」アハハ

食蜂「」プク-

御坂「ごめんってば。そんなに怒らないでよ。
…でも、よく分かったわね」

食蜂「まぁ、削板さんのあの雰囲気は私もどことなく苦手だしぃ、御坂さんの目でなんとなく分かったゾ☆」

御坂「あ〜、苦手ではないんだけど……なんかあの勢いに飲み込まれそうでね」アハハ

食蜂「あの雰囲気は確かに凄いと思うわねぇ……」アハハ

食蜂(御坂さんとも普通に喋ってる……。
こんな事、普通は取るハズのない行動なのに…)

食蜂(何かしらが変わってる…って事なのかしらぁ?)


415 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:25:42.00 ID:LDKC278T0


麦野「そういえばそうじゃねえか。
さて、キメェドヤ顔までかました垣根クンのメニューは一体どんなんだろうなぁ?」

垣根「そう急かすな。ちょっと待っててくれ。
少しばかり温め直してくるから」

一方「垣根が作った料理だァ?
悪ィ。一切を持って食う気が起きねェ」

垣根「ふっはっは。言ってろ一方通行。
味の良さでその舌を黙らしてやろうじゃねえか」

一方「」イラッ

麦野「(オイ、ちょっと)」クイクイ

一方「(なンだ。折角今から垣根のヤロウを愉快なオブジェに変えてやろうと思ってたのによ)」

麦野「(まぁ待ちやがれ。私はここで一つ面白え事を考えついてな)」ヒソヒソ

一方「(つゥかよォ、俺も俺で、なンで普通にこのヒソヒソ話とか言う気色の悪ィやりとりを成立させちまってンだァ?
馬鹿か?俺は第一位のクセに馬鹿なンですかァ?)」

麦野「(なぁに一人でブツブツ言ってんだよ。
いいから黙って聞いてみろ)」ヒソヒソ

一方「(……チッ、聞くだけは付き合ってやる)」


416 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:26:22.61 ID:LDKC278T0


一方「(前振りナシで聞くぞ。その面白ェ事ってなァなンだ)」ヒソヒソ

麦野「(あぁ。先ず、お前はアイツの作った料理ってだけでテンションをだだ下がりにしてたよな?)」ヒソヒソ

一方「(当たり前だろォが。かく言うオマエだって食いたかねェだろ)」ヒソヒソ

麦野「(ええ。確かに言えてるわ。でもな、)」ヒソヒソ

一方「(あァ?)」

麦野「(オマエがテンションを下げた時に、垣根のヤロウはどう反応した?)」ヒソヒソ

一方「(俺の料理の腕前を見てやがれ!ってな感じのクソウザってェ反応だったな)」ヒソヒソ

麦野「(そうだ。アイツは自分の料理に結構な自信を持ってる)」

麦野「(だがよ、)」

麦野「(その自信に溢れた料理が不味かったら、どうだ?)」ヒソヒソ



417 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:26:50.76 ID:LDKC278T0


一方「」キユピ-ン

一方「(ハッ、……成る程なァ)」

麦野「(自信のあるモノに限って、失敗した時のダメージってのはでけえ)」

麦野「(それに、今の垣根は打たれ強い真性野郎みてえな性格だろ?)」

麦野「(わざわざ血を流すよか、こっちの方が愉快なオブジェってモンだろうよ)」ケラケラ

一方「(こりゃァ確かにイイ案だ。……だが、)」

麦野「(……?何か腑に落ちない点があるみたいね)」

一方「(万が一、いや、億が一にもだ)」

一方「(アイツの作った料理がマジで美味かったら、どうするンだ?)」ヒソヒソ

麦野「(まぁ確かに懸念する点ではあるな。
だが、心配はいらないわ)」


418 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:27:33.32 ID:LDKC278T0


一方「(美味かった時の対策をなンかしら取ってるってかァ?)」ヒソヒソ

麦野「(対策なんて大それたモンじゃないわ。
簡単に考えた結果よ)」

一方「(簡単に?)」

麦野「(いくらホスト崩れのクソメルヘンだろうが、アイツの飯がとびっきり美味いなんてあり得る訳ねえじゃねえか)」ケラケラ

麦野「(それなりの味なら出せるかもしれない。
でも、それなりの味程度で私たちレベル5の舌を満足させようなんて見当違いも良いとこだよなぁ?)」ニタァ

一方「(言葉を失うくらいの美味さじゃねェ限り、垣根にボロクソ言いまくる……って事か)」ニタァ

麦野「(そういうこった)」ニタニタ

一方「(分かった。協力プレイなンつゥのは好かねェ性格だが、ここは乗ってやろうじゃねェか)」ヒソヒソ

麦野「(決定ね。それじゃ、飯ん時に。検討を祈るわ)」グッ

一方「…………」グッ


419 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:28:42.58 ID:LDKC278T0


御坂「(ねぇねぇ)」クイクイ

食蜂「(どうしたのぉ?もしかしてあの二人の真似ぇ?)」クスクス

御坂「(真似っつったって、ねぇ?)」

食蜂「(あの二人の声、案外聞こえるわよねぇ)」クスクス

御坂「(案外どころじゃないわよ。
まだキッチンにいる垣根さんとテレビ見てる削板さんには聞こえてないだろうけどさ……)」

食蜂「(え?削板さん何時の間にテレビなんか見て……?)」クルッ

削板「」ジ-ッ

<サテ、オモシロクナッテキタホンジツノオ-プンセンデスガ……。

食蜂(あ、プロ野球……)ウズウズ

御坂「(なに?食蜂ってプロ野球好きなの?)」

食蜂「(ま、まぁ、たまに見るくらいだゾ☆)」


420 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:29:25.89 ID:LDKC278T0


食蜂「(それはそうとぉ……)」

御坂「(そうよね。話を振ったコッチが脱線させちゃ意味がないわよね)」

御坂「(話と言っても大した話じゃないんだけどさ…)」

食蜂「(別に私は構わないわよぉ、
悩みとか難しい事考えてるより、お喋りしてるほうがよっぽど楽だし)」

御坂「(そう……やっぱり、どことなく変わった気がするわ。アンタ)」

食蜂「(ふふ、良い方向で受け取っておくわぁ☆)」

御坂「(良い方向でないと困るわよ……。
念のため、念のためよ?もし、また私の友達に手をだしたら……)」

食蜂「(どうなるか、くらいは分かってるわぁ。ま、頭には入れておくゾ☆)」

御坂「(まったく……、そういう所は変わってないのよね…)」ゲンナリ

食蜂「」クスクス


421 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:30:10.58 ID:LDKC278T0


御坂「(は、話を戻すわよ!)」

食蜂「(はぁい)」クスクス

御坂「(…なんか、良い雰囲気じゃない?って思ってさ)」

食蜂「(……?)」ハテ?

御坂「(この家の雰囲気よ。
レベル5の人たちを集めるなんてあり得ないじゃ済まされない話なのに、なんかこのムード、結構好きになっちゃってる節があるのよね)」

食蜂「(確かにアクの濃い人たちが多いけどぉ、なんだかんだで上手く流れてるものねぇ)」

御坂「(だから…さ)」

御坂「(早く馴染みましょ!楽しい生活の方が良いに決まってるんだから!)」

食蜂「(御坂さん……)」

御坂「(………それにしても)」

御坂「(一方通行と麦野のあの会話。
いくらなんでも死亡フラグが立ちすぎな気がするんだけど…これは気のせいなのかしら?)」

食蜂「(あ、それは気のせいじゃないわねぇ)」


422 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:30:49.37 ID:LDKC278T0


垣根「よし!ちょっと味も足せたしもう完璧だな!」

一方「」ピクッ

麦野「」ピクッ

御坂「うわぁ、確かに良い匂いが余計にきてる気がするわね……」

食蜂「期待大、だゾ☆」

削板「よし!飯の時はテレビを消して!いただきますだ!」

垣根「ちょっと待てよ!ようやく食器に移し終わったくらいでまだ運んでねえっての!」

一方「仕方ねェ。まずそうでならねェこの飯を俺が直々に運ンでやる」

麦野「仕方ないわね。まずかろうがなんだろうが食は大切にしなきゃね。
私も運んでやろうじゃない」

垣根「お、じゃあ頼むぜ」

御坂(やっぱりあの二人からは敗北臭しかしないんだけどなぁ……)


423 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:31:34.02 ID:LDKC278T0


削板「さて、どれどれ……」

〜本日のメニュー〜

・トマトベースのオニオンスープ、チーズ風味。
・特製マヨネーズソースであえたマカロニ。
・イタリアンソースであえた挽肉、コーン、グリーンピースの三色炒め物。
・特製ドレッシングたっぷりのサラダ。
・食パン。


御坂「へえ…、主食をあえてパンにしてみたんだ…」

垣根「ああ。作り始めたのが割に遅い時間だったからな。
米を用意するのは時間がかかるし、麺類は昼に食った。
となればパンを主食にするしかねえよな?って事で」

削板「なる程、だからおかずはパンに乗っけたりつけたりしやすいモノが多いんだな…」

食蜂「うん、実に美味しそうゾ……」ジユルリ

麦野「……ハッ、ま、まぁ?
見た目だけは悪くないんじゃない?あくまでも見た目だけはね!」

垣根「」エッヘン


424 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:32:07.39 ID:LDKC278T0


麦野「(オ、オイ!どうすんだよ!
見た目だけ見たらかなり美味そうな気がするのは気のせいなんだよな?そうなんだよな?)」グイグイ

一方「(オマエが焦ってどォすンだよ!
それと服を引っ張ンじゃねェ!)」

麦野「(ク、クソがッ!まさかパンを主食に持ってくるとは……ッ!)」

一方(共犯者が一人でリアクションをとっちゃってる件……)ハァ

一方「(取り敢えず落ち着きやがれ。
たとえ美味かろォが俺たちの舌が巻かれちまうなンて事はあり得ねェンだ。
こンな勝負、言ったモン勝ちなンだからよ)」

麦野「(……そうだな、そうだ。
言ったモン勝ちなンだよコラァァアアアア!!)」ウオ-!

一方「(バッ……!オマエうるせェっての!)」アセアセ

麦野「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!! 」

御坂(まったくこの仲良し共は……)


425 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:32:36.50 ID:LDKC278T0


削板「スプーンにフォーク、取り皿とかも出しておいたぞ!」

垣根「サンキュー」

削板「準備は整った!さぁ早く食おうじゃないか!」ワクワク

食蜂「同意だわぁ」ワクワク

垣根「そんなに目の色光らせてくれると作ったか甲斐があったってもんだ。
その期待に答えられる味かどうかは分からないけどな」ハハハ

一方「」ケッ

麦野「」ケッ

御坂「」ハァ

垣根「よし、皆も座ったな」

垣根「こうやって六人で一つのテーブルを囲むのは初めてだからな。
よし、ここはちゃんと手を合わせて……」

一方(え?なに?これやンの?)

麦野(馬鹿野郎!ここは合わせておくんだよ!)


「「「「「「いただきます!!」」」」」」


426 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:33:32.51 ID:LDKC278T0


削板「よし!ではさっそく……」

削板「」モグモグ

削板「――ッ!!」

垣根「ど、どうした?いきなり目の色変えてよ」

一方(まさか!)

麦野(不味すぎて言葉にすらなんねえってのか!?そうなのか?)ワクワク

麦野(成る程な!見た目が美味そうなモノ程味は逆を行く。ふっふっふ、これで私らの完全勝利―――)

削板「な、なんだコレは!!
凄え美味しいじゃないか!!」

麦野「」

一方「」

垣根「そう言ってもらえるのはありがたい限りだが、声のボリュームを下げてくれと何回言えば……」ハァ


427 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:34:23.45 ID:LDKC278T0


一方(計算外ではあったが、……麦野のヤツ)

麦野(…なん…だと……!?)

一方(とかオサレな反応してンだろォなァ、どォせ)

御坂(…削板さんの反応が嘘じゃないってのは分かるけど、今のは一体なにが起こったの…?)

御坂(勢いに任せておかずを一気に食べたとかじゃない。
ただソースであえたマカロニを一口食べただけよね……?)

御坂(一口食べただけで、あんな反応が取れるっていうの……?)

御坂(わ、私も……)パクッ

御坂「―――!!」

御坂「む、麦野ぉ」ウルウル

麦野(なに!?御坂の目に溜まってやがる!
今度こそ!今度こそまともな反応が!)

麦野「ど、どうした御坂?」ウズウズ


428 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:34:54.97 ID:LDKC278T0


御坂「アンタたち…コレばっかりは無駄な抵抗よ…。
どうあがいたって不味いなんて口にだせないもの……」ホロホロ

麦野(ちっくしょおおおおおおおおおお!!)

麦野(なんだよどいつもこいつも!
そんなに美味いってか!泣いちまうほど美味いってか!)

食蜂(な、なにかしらぁ…麦野さんを見てるとどこからかキャラ崩壊なんてメタな用語が脳裏に浮かんでくるゾ………)

垣根「うんうん。こうやって喜んでもらえるってのが料理をする一番の楽しみだよな」ホクホク

削板「美味え!美味え!」バクバク

一方(オリジナルが泣くとはなァ…コレばっかりは予想外っつゥか…)

一方(仕方ねェ、一口ばかり……)ヒヨイパク

一方「あ、コレは普通に美味ェわ」モグモグ

麦野「おいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


429 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:35:34.32 ID:LDKC278T0


麦野「オイコラそこの第一位ィ!!
話が違うどころの騒ぎじゃねえぞちくしょうがァア!」

垣根「な、なにいきなり騒いでんだよ」ビクッ

一方「いや、コレは無理だわ麦野。
うン、普通に無理。だって美味ェもン」モグモグ

麦野(んな馬鹿な話があるか!
クソッ、あと残ったのは食蜂……)チラッ

食蜂「わぁ、本当に美味しいゾ☆
ウチのシェフにも優っちゃってるレベルねぇ」

垣根「」ドヤァ

麦野「」orz

垣根「おーい、何に落ち込んでのは分かんねえけど、ほれ、取り敢えず食えよ。
折角家族っぽいムードなんだ、付き合うぐらいは頼んでくれよ」スッ

麦野(クソッタレェ……いつから私は負け犬キャラになっちまったんだ…?
教えてくれよフレンダァ…)シクシク

麦野(……もうどうにでもなれ畜生…)モグモグ

麦野「……あ、こりゃ美味いわ」ケロッ


430 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:36:20.16 ID:LDKC278T0


御坂「でしょ?ちょっとコレは凄いとしか言いようがないわよね」モグモグ

一方「肉がまともにねェメニューで満足しちまう日が来ちまうなンてなァ」ホロリ

垣根(つまり――アレだな)

麦野「だいたいテメェは食が肉に片寄りすぎてんのよ。
野菜ももっと食ってけば少しはまともな肉体()になるんじゃないかにゃーん?」ケラケラ

一方「おっとォ」

麦野「あ!テメェ!私の取ろうとしたのを横取りしてんじゃないわよ!」

一方「|(-_-)|」キコエマセーン

削板「オラオラ!無駄な争いしてる間に俺が全部食っちまうぞ!」

食蜂「私も便乗するゾ☆」

垣根(皆、仲が良い。って事だろ)ニッコリ


431 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:50:07.12 ID:LDKC278T0

      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  |
    |  /   (・)  (・) |
     (6      ⊂⊃ |  ハイ、今日はここまで。
     |     __l_,.
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\


432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/05(水) 22:50:52.89 ID:SKWhHaHZ0
433 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 22:52:58.72 ID:LDKC278T0


      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |     
     (6      ⊂⊃ |  良い具合にほのぼのできたのかな?と思った第六話でしたが、いかがだったでしょうか。
     |    ___l_,| 今日は割と量も多めでしたから、色々と不安は残りますが。
     |     \__/ /
   /|         /\  ではでは、お付き合い、ありがとうございました。




434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 22:53:37.91 ID:ltLBnKYDO

垣根が完璧超人すぎるw
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/05(水) 22:55:38.48 ID:SQzGb2ZAo
この垣根弱点全くなくね?
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 22:59:55.86 ID:9tkv1fRIO

新刊あらすじで麦野が料理するみたいな流れだからさっそくssでそのネタ使うのかと思ったら安定の垣根だったかw
そういや俺の勘違いだったらすまんが、ミコっちゃんって料理上手って設定じゃなかったっけ?
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/05(水) 23:12:09.28 ID:RdPtbHtAO

麦野のテンションがおもしろかった
美琴は上条さんで弄られて安定のかわいさヤべぇ
438 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/05(水) 23:43:55.56 ID:LDKC278T0


     ちょこっとレス返しを。
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  |
    |  /   (・)  (・) | >>436さん、なん…だと?
     (6      ⊂⊃ | むぎのんの料理も近いうちに予定してますが、新刊よかは前になると思うので、原作とブレがでちゃうかも…。
     |     __l_,.
     |    /    / /  あと、御坂は今作でも料理はそこそこなレベルです。ですが、まぁ完璧人と化したていとくんには及ばない、みたいな感じですね。
   /|     ̄ ̄ ̄/\


439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/05(水) 23:46:52.74 ID:RdPtbHtAO
つまり、ていとくん var1.2ってことか
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/05(水) 23:47:06.52 ID:mXwUiW8AO

流石>>1
今日も素晴らしかった!!
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 23:49:23.95 ID:udK8gJKDO
ジャイアン(>>1)め!キャラが可愛すぎだ!これは良い意味で詐欺だ詐欺!こんな良作読んだら止まらなくなって続きが気になる…
ていとくんパパが子供達に頑張る姿にしかみえないじゃないか…
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/06(木) 00:01:20.17 ID:F43+Whq70
垣根=お父さん
一方通行=生意気な長男
削板=やかましい次男
麦野=姉御肌だが実は少女趣味の長女
御坂=思春期な次女
食蜂=素直になれない末っ子
だな

垣根の弱点は「弱点が無い事」だな
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/06(木) 00:42:55.96 ID:Pfrzzj6Yo


削板=やかましい長男
一方通行=なんだかんだで面倒見のいい次男

だと思う
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 01:24:55.15 ID:1zxoJZ1wo
ベクトル調理法・・・
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 02:14:00.99 ID:y+6ueCYDo
垣根が完璧超人すぎてていとくんって呼べない
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/06(木) 06:50:44.42 ID:Iex1GSlLo
このていとくんは何となくイラッとする
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/06(木) 08:47:35.24 ID:/LCJLIs50
じゃあていとくんならぬていとさんで
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 08:58:10.48 ID:/5f6d1M20
垣根がかっきーね
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/06(木) 12:30:19.20 ID:afT0+Meqo
【審議凍結】
    ______________
   /|//              / / /|
 //|/ /         // / /  |
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.///.|
 |/ |   .∧,,∧.  ∧,,∧./// │   .|
 |  ∧∧(´‐ω‐`)(´‐ω‐`)∧∧.  .|   .|
 | (´‐ω‐).∧∧) (∧∧ (‐ω‐`) .│///|
 | | U (´‐ω‐`)(´‐ω‐`) と ノ ./| .   |
 |  u-u (l    ) (    ノ u-u / .|/// |
 |       `u./ '/u-u'       |  /
 |//    //    //    .|/
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 13:35:40.95 ID:hA01h+sDO
ていとパパってのはどうだ?
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 14:35:24.93 ID:uEp1GvuCo
エプロンが似合いそうなていとくんだ
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/06(木) 16:13:02.75 ID:X1dhSr4Ho
てい父さん
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/09/06(木) 17:26:09.64 ID:3lOvoczb0
レベル5組すきすぎるww







454 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/06(木) 21:58:26.64 ID:ekJk369D0


 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ | 
    |  /  ,<・> < ・>.|  皆さん…、沢山の合いの手、本当に感謝です。
     (6. ι "" ⊂⊃""|   ご期待に添えられるようにも、また予定日を一日繰上げ、次回の投下を明日にしたいと思います。
     |.       _l_,|  まぁこの通り>>1は単純極まりないので、より多くの合いの手、レスが貰えれば嬉しいです。
     |       /__//   
   /|         /\  割とハイペースになってるつもりだけど、まだ200レス分のストックはあるし、大丈夫…だよね?




455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 22:01:01.30 ID:qC3V/GmA0
ほんとにいいスレです
ありがとう
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/06(木) 22:21:16.79 ID:15YREhVeo
200レス分のストックだと……
期待せざるを得ない
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2012/09/06(木) 23:15:53.50 ID:P+72HOc00
楽しみだ
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 23:50:58.51 ID:xqfFAA04o
皆もっと>>1を褒めろ!

更に繰り上がって今日中に投下されるかも知れんぞ!
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/09/07(金) 00:12:16.02 ID:KBZwxkMJ0
ストックすごいな

明日帰ってからがたのしみだ
460 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/07(金) 00:28:57.24 ID:bIaDJg4h0



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |     
     (6      ⊂⊃ |  緊急時を想定して、書き溜めをしてるメモ帳にはいつも200くらいは残してあります。
     |    ___l_,| 現在は毎日20レス分を目標に書き溜めてるのでこれくらいのペースでも平気なんですが、いつ多忙と化すか分からないので…。
     |     \__/ /
   /|         /\



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  //     \.| 
    |  /   ,>  < |
     (6      ⊂⊃ .|  あと、明日も一応22時まで仕事なので、投下は23時頃になるのかな?
     |     __l_,.| 明日中に投下するのは絶対なので、ご了承くだしぁ。
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\



461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/07(金) 00:33:48.72 ID:dczOWkkgo
このていとくんは三角巾にはたきってスタイルが似合いそうだ

父ちゃんというよりおかんキャラだな
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/07(金) 02:45:57.40 ID:PGZCS+sDO
ていと母ちゃんか
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/07(金) 11:17:53.64 ID:ZNfbWbxgo
今更ながらこのていとくんは本当にお前誰だよww
って感じだなww
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/07(金) 23:11:16.26 ID:a3SmTbeAO

まだかな?
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/09/07(金) 23:36:42.78 ID:KBZwxkMJ0
今日は投下なしか?
466 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/07(金) 23:56:29.17 ID:X8R+yG9p0





 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  //     \.| 
    |  /   ,>  < | 今晩は。残業とかワロエナイ。
     (6      ⊂⊃ .|  日にちが変わってしまうんですが、それでもいいですかね?
     |     __l_,.| 絶対になどと無責任な言葉をつかってしまって本当に申し訳ない。深夜中と明記すればよかったものを…。
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\  取り敢えず、家に着くまで少々お待ち下しぁ。
本当にごめんなさい。




467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 00:02:16.51 ID:5roOmX9Do
待ってる!
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/08(土) 00:25:12.61 ID:da3AU4pAO

俺は書いてくれるなら…
構わない!!
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 00:25:57.61 ID:AeaxGJXn0
待ってるけどその前に僕の漫画返してよー!
470 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:32:46.74 ID:aGGcUSUu0


 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  //     \.| 
    |  /   ,>  < |
     (6      ⊂⊃ .| 謝罪の言葉ばかりです。
     |     __l_,.|  それでは投下します。
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\

471 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:33:25.54 ID:aGGcUSUu0





#PLAN07 戯言はディナーの後で。





472 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:33:55.72 ID:aGGcUSUu0






垣根「よし!」

「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」

削板「あー!満足だ!美味かった!」

御坂「やっぱり削板さんは容赦ないわね……。
コレ垣根さんが普通の六人前の量で作ってたらどうなってたのかしら……」ゲンナリ

垣根「そこは焼肉屋の時点で学習したよ。
っつっても、美味いって言われちゃあ俺はそれまでだかんな。別に文句も何もありはしねえよ」

食蜂「第一、こんだけの量を短時間で作っちゃう事自体が凄いのよねぇ」カンシン

御坂「コレは嗜んでたじゃ済まされないレベルよ…?
一体垣根さんなにやってたのかしら……」

垣根「別に大した事はやってねえって。
与えられたノルマさえこなせばこんくらいはどうってことねえよ」

御坂「"こんくらい"で済ませられちゃう所から凄いわよ…」

御坂(……でも、)

御坂(あれくらい作れるようになっちゃったら、アイツも……)


473 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:34:36.15 ID:aGGcUSUu0


垣根「」ニヤニヤ

御坂「」ハッ

垣根「なんか思いつめたような顔をなさっておりましたが、アレ?恋する御坂さんは一体何を考えていたのかな?」ニヤニヤ

御坂「だ…っ!だだだ、だから!
何にも考えてないってば!」

垣根「"恋する"には突っ込まないんですね、流石です」ニヤニヤ

御坂「そ、それも違う!断固違ーーう!」ギヤ-ス

食蜂「やっぱりご飯の後はどうしても眠くなっちゃうゾ……。
少しシャワー浴びてくるわぁ…」

垣根「おーう、あ、そうだ。
ついでって事で、悪いがお湯も溜めて置いてくれー」

<はぁい。

一方「…でェ?オマエはさっきから何をしてるンですかァ?」


474 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:35:18.03 ID:aGGcUSUu0


麦野「うるせえよ…少し黙ってろよクソッタレェ……」orz

一方「まァ、大方アレだろ?」

麦野「うるせぇ……突っ込むんじゃねえ…」

一方「何時の間にか美味い美味いと箸を進めてた現実に今更気づいたって所だろ?」

麦野「うるせえっつってんだろうが……。
クソぉ…どうしてこうなった……」

一方「」ヤレヤレ

麦野「大体何をテメェは涼しげな顔をしてられんだよ!」

一方「?」

麦野「"?"じゃねえよ!垣根のヤロウに打ちのめされちまったってのに何だってそんなにケロッとしてられんだよ!」

垣根「……いや、あのね?別にそういった話するのを止めろとは言わないけどね?
せめて本人のいない場所でしない?ね?」


475 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:35:47.61 ID:aGGcUSUu0


麦野「だんまりしてんじゃねえぞ第一位ィ!」ウガ-

垣根「いや、だからね?」

一方「…別に、もォどォだって良くねェ?」

麦野「なん…だと……?」

御坂(オサレなのは相変わらずなのね……)

一方「今のコイツ弄ったって…なァ?
別に大した感情が得られるわけでもねェし……」

麦野(あれー?これがデジャヴってやつなのかな?あれー?)

一方「大体、オマエ垣根に執着しすぎじゃねェの?」

一方「………アレ?もしかして?アレ?」ニヤニヤ

麦野「―――なっ!!」

垣根「……いや、だからさ、うん、ね?」


476 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:36:39.70 ID:aGGcUSUu0


一方「ほォほォ、成る程。ほォほォ」ニヤニヤ

麦野(な、なんなんだ全員揃ってキャラチェンなんて聞いてねえぞ!)

一方「……オマエの意図は分かった。うン。
まァ色ンな困難はあるだろォが、そこは頑張れ。
愛の力()で乗り越えられると俺は信じてる」ウンウン

垣根「あのさ、だかry」

御坂(どうしよう。一方通行の口から"愛"なんて出てきちゃったわよ)

麦野「もうどうにでもな〜れ」ナゲヤリ

御坂(こりゃ番外個体に伝えるしかないわよね。うん)

食蜂「早めに上がってきたわよぉ……って、一体どぉしたのぉ?」

垣根「知らん……。もう本当にどうにでもなれ…」ゲンナリ


477 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:37:07.73 ID:aGGcUSUu0


垣根「じゃ、なくて!」

御坂「う、うわ!いきなり大声出さないでよ垣根さん……」

垣根「あ、ああ。悪い」

一方「なンですかァ?またなンか仕切ろうとしてそうなのは俺の気のせいだよなァ?」

垣根「いや、気のせいじゃねえ。
一つ言っておかなきゃならねえ事があるんだ」

御坂(あ、真面目な垣根さんだ)

一方「」ゲンナリ

垣根「まぁそうテンション下げるなよ。一応これから先にとって重要な事なんだからよ」

麦野「これから先にとってだぁ?」

垣根「ああ。これから先の夕食についてだ」


478 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:37:46.42 ID:aGGcUSUu0


削板「夕食……?」

食蜂「別に疑ってるとかいう訳じゃないんだけどぉ、夕食の事に関して話す事なんてあったかしらぁ?」

垣根「いや、ソレがあるんだよ」

垣根「まず、だ。今日の夕食はどうだった?」

御坂「美味しかったわよ?」

食蜂「えぇ、本当に美味しかったわぁ」

削板「無論だ!!」

一方「……そこそこォ」

垣根「」ドヤァ

麦野「……オイ待てよコラ。
テメェの惚気話に付き合わせるってんなら私は今すぐにシャワーを浴びに行きたいんだが」

垣根「悪い、遊びが過ぎた。コレは冗談だ」


479 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:38:22.81 ID:aGGcUSUu0


垣根「だけど、今こうやって皆の意見を聞けた事はかなり重要だったんだよ」

麦野「……なに?」

垣根「んー、先延ばしは得意じゃないしな。
もう簡潔に言っちまうと、俺は毎日料理をするつもりはありません」

御坂「…え?」

一方「」ガ-ン

食蜂「」ガ-ン

削板「」ガ-ン

麦野「オイコラどういう事だテメェ!!」

御坂(やっぱり、なんだかんだで気に入ってたのね。垣根さんの料理)

垣根「ここでようやく俺が言いたかった事が言えてな」

垣根「こっから先、俺は毎日料理をするつもりはない。つまりは……」


480 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:38:59.60 ID:aGGcUSUu0


垣根「これから先、夕食に関しては日替わりのローテーションで皆にも作ってもらおうと考えてます」

麦野「ハァァアアアア!?」

削板「ん?って事は、これから先皆の作る飯も食えるって事になるのか?」

食蜂「まぁ、話通りに行けばそういう事になるわよねぇ…」

御坂(えぇぇえ〜……、初っ端からあんなハイレベルな料理食べされちゃったらどうしようもないわよ…)

一方(料理……?料理?)

垣根「なんか皆色々考えてるみたいだが、大丈夫か?」

麦野「大丈夫な訳あるかクソ野郎!料理なんて断固ごめんだぞ!」

御坂「え、えーっと…、嫌って訳じゃないんだけど、垣根さんの料理と比べちゃったらどうにも……」

垣根「細けぇこたぁいいんだよ!
承諾してくれないってんなら、俺は毎日どころか一日どころも作らないからな!」


481 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:39:43.62 ID:aGGcUSUu0


御坂「そ、そんなぁ……」

麦野「バ、バッカ野郎お前…それはバカ野郎お前……」

食蜂「え、えーっとぉ、何で垣根さんは夕食をローテーション制にしたいのぉ?
一応理由くらいは聞いておきたいゾ」

麦野「そ、そうだ!きちんと説明しやがれ!」

一方(………料理?)

垣根「ローテーション制で回していきたい理由?そんなのお前……」

垣根「大人数で一つの家に住むには絶対に無くちゃいけねえイベントだからだろうが!!」

御坂「」

麦野「」

食蜂「」

一方(……?…料、理?)


482 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:40:29.26 ID:aGGcUSUu0


御坂「……え、えっと…」

垣根「ん?」

御坂「つまり……アレじゃない?
垣根さんがソレをやりたいからっていうだけなんじゃ…」

御坂(い、いや、流石にないわよね……。
いくらなんでも希望の一つでこんな…)

垣根「んー、そうだな?」

御坂「」

垣根「いや、だってさ、コレは憧れんだろ、皆それぞれの工夫した料理を出し合って、皆で食べ合う。
ああそうだ。俺はコレがやりたくて仕方がねえんだ!」キリッ

御坂(き、キメ顔で開き直ったー!?)ガビ-ン

麦野「んなふざけた話があるかコラァァァアアアア!!」ウガ-

垣根「……チッ、どうしても俺の承諾が気に入らねぇってか?」


483 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:41:41.84 ID:aGGcUSUu0


麦野「当たり前だろうが!何でテメェの希望に添えてまでわざわざ面倒な料理をしなきゃなんねぇんだ!!」

垣根「理由なんていらない。ただそこにあるのは俺の願い。
それで十分じゃねえか」

麦野「カッコつけてんじゃねぇええええ!!!」

御坂(………)


垣根「…成る程、お前はそんなに俺に作ってもらわなきゃ困るのか」

御坂(なんだかんだ言っても……)

麦野「当ったり前だろ!テメェ以外に一体誰が――――」

麦野「」ハッ

垣根「」ニヤニヤ

垣根「そうか。そうか。
俺の料理はそんなにも抵抗しちまう程の味だったんだな」

麦野「――バッ!んでそうなるんだよクソメルヘン!」


484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/08(土) 00:43:47.93 ID:3btdM2RM0
むぎのんマジヒロイン
485 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:44:06.26 ID:aGGcUSUu0


垣根「いや、だってそうだろ?
そんなにローテーション制を拒むのは、俺の料理を毎日食べれないからだろ?」

麦野「死ね!自意識過剰もいいトコだっつの!」

垣根「じゃあそんなにローテーションを嫌がる必要はねえよなぁ?」ニヤニヤニヤ

麦野「だ、だから!料理なんて普段やんねぇ真似をしたくねえからだっつってんだろうが〜〜!!」ギヤ-ス

食蜂(すごぉい☆、完全に麦野さんを手中に収めてるわぁ)

垣根「おうおう、可愛い言い訳をこじつけてきやがって」

麦野「」イライライライラ

麦野「あー分かったよ!そこまでテメェの飯に私が入り浸ってるんだと勘違いしてんだったらそれが紛れもない勘違いだと証明してやる!」

垣根「」ニヤリ

垣根「どうやって?」

麦野「ローテーション制に乗ってやろうじゃねえか!
ここまで来ちまったら誰にも邪魔させねえぞちくしょぉおおおお!」

垣根( 思 い 通 り ! )ニヤリ

御坂(この二人も、仲良いって事よね)


486 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:45:42.09 ID:aGGcUSUu0







垣根「」キユッキユッキユ

垣根「よし、コレでいいだろ!」

〜夕食、ローテーション表〜

?日:垣根。
?月:御坂。
?火:一方通行。
?水:削板。
?木:食蜂。
?金:麦野。
?土:垣根。


御坂「今日は日曜日だから…うわぁ、いきなり明日かぁ…」

垣根「何で気を落とす。御坂の料理楽しみにしてるぞ」ニコニコ

御坂「垣根さん…、その笑顔無自覚でやってるなら物凄いえげつないですよ…」ハァ

一方「っつかよォ、このローテーション、垣根オマエわざとだろ?」

垣根「何がだ?」ハテ?

一方「明日からの五日間の当番が別の奴になってる時点でオマエの欲望丸出しなンだよ!!」ガァア!


487 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:46:22.45 ID:aGGcUSUu0


垣根「えー。いいじゃんかよー。
休日の二日間は俺が連チャンで作るんだからそこは目を瞑ろうぜ」

一方「」ゲンナリ

御坂「……てかさ、アンタ料理できる訳?」

一方「…ンー、ァー、料理ィ?
…ァーー、まァ、流れでなンとかしてやるよォ」

御坂「な、流れでって…アンタ一体なにするつもりよ?」ガクブル

一方「流れは流れだァ、それ以上もそれ以下もねェ」

御坂(火曜日…明後日は、要注意…かな?)

垣根「」wktk

食蜂(料理なんて久しぶりだゾ……。
さぁて、どんな食材を使っていこうかなぁ☆)

削板「飯……根性だ!!」


488 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:47:00.85 ID:aGGcUSUu0


御坂「…あ、そういえば麦野は?」

一方「なンかあそこで縮こまってンぞ」クイクイ

御坂「?」クルッ

麦野「」ドヨ-ン

御坂「…え?む、麦野?」

麦野(馬鹿だ…私はなんて愚かなんだ……。
垣根のヤロウの誘導にまんまと導かれて、しかもムキになるって……)

一方(……とか考えてるンだろォなァ、麦野のヤツ)シミジミ

御坂「ち、ちょっと!何に気を落としてるのかは分からないけど、取り敢えず元気戻しなさいよ」

麦野「……ハハッ、御坂か。
私もとうとうガキにそんな気を遣われるたぁな…もう末期か…」

御坂(え、えー?重症すぎてもはや心配がないんですけど……)


489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/08(土) 00:47:20.62 ID:3btdM2RM0
削板は何でもかんでも丸焼きにして、意外と美味くなるがカロリーが凄まじそうだ
490 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:47:42.29 ID:aGGcUSUu0


御坂「ほ、ほら!そんな事言ってないで!アンタらしくないわよ!」

麦野「私らしさぁ……?素で挑発に乗った私の…何らしさぁ?」

御坂(う、うぅ〜〜〜!!何か!何かコイツを元に戻すような事言わないと〜!)モヤモヤ

御坂「」キユピ-ン!

御坂「そうよ!麦野は、料理をしなくなくちゃならない事にもイラついてるハズよね…?」

麦野「料理〜?あー、あったなそんなのも……金曜日…13日の金曜日かぁ、フフフ」

削板「オ、オイ、なんか麦野のヤツから凄え何かが潜んでいる気がするのは俺の気のせいなのか?」

御坂「その料理で!味で!挑発に乗せて来た垣根さんをギャフンと言わせてやるのよ!」

麦野「………」

麦野「」ハッ


491 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:48:52.04 ID:aGGcUSUu0


麦野「料理…味…返り討ち…」ブツブツ

御坂(コ、コレくらいしか思いつかなかったんだけど、大丈夫かなぁ…?)オロオロ

麦野「ソッレだバカヤロォォオオオオオオ!!」ウオ-!

御坂「う、うわっ」ビクッ

麦野「ソレだ、ソレしかねえじゃねえか……。
挑発に乗せられた事は認めてやる。だがな、そこで終わる私じゃあねえ」

麦野「愉快爽快な!私の逆転劇を見せてやるよぉおおお!!」

御坂「よ、よかった、元に戻った…」ヘナヘナ

垣根「……いや、だからね?」

麦野「待ってやがれ垣根ェェエエエエエ!!!」

垣根「…復讐心に燃えるのは結構なんだが、そういうのは俺のいない所でやってくんねぇか…?」

垣根「…つかコレ何回目?エンドレスなの?」



492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/08(土) 00:49:10.24 ID:da3AU4pAO

家庭的一方通行だと…ゴクリ
これはベクトル調理法の力を出すしかねぇな
493 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:49:27.27 ID:aGGcUSUu0


―――一方通行の部屋。

ピロリ-ン♪

一方「…ン、メールか」


From:番外個体
For:misaka-net@fzweb.ne.jp.


やっほー第一位。
明日は大丈夫って事でいいんだよね?
念の為にメール送っちゃった、ギャハハ☆

じゃあ、明日の14:00にヨミカワん家の前あたりに集合って事で。
あ、あくまでもヨミカワからの使いってだけなんだからな!?下手な勘違いするんじゃねえぞ!?


一方「…あのヤロウ、相変わらずイラつかせるメールを打ってきやがる……」

一方「つか、最後のコレァ一体なンだってンだァ?何に対してどう誤解すンだよ…。さっぱり分かンねェ」

一方「…………明日、ねェ…」

一方「……寝るか」

一方「」zzZ


494 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:49:56.73 ID:aGGcUSUu0


―――御坂の部屋。

御坂「え、えーっと、明日の夕食は私が担当する……のよね」

御坂「き、緊張するな〜…。一先ず、メニューとかは今のうちから頭の中で練りこんでおいた方がいいわよね」

ゲコゲコ♪ ゲコゲコ♪

御坂「ん?メール……」


From:番外個体
For:geko-hr-geko@fzweb.ne.jp.


やっほーお姉たま。
……ちょっくら報告があってメールしちゃったんだけど、そっちの様子はどう?
あの白モヤシは上手くやってるのかな?

ご機嫌伺いはこんくらいにして、
その報告ってヤツなんだけどさ。

明日、ちょつくら第一位を連れ回して色んな所をまわってみたいと思ってるんだよね。

ホ、ホラ、お姉たまってば調子に乗って【どっちが早く相手を誘えるか】みたいなゲーム持ちかけてきたじゃん?

だから、一足先って事を報告に来たまでなんだよね、ギャハハ☆


御坂「……あの娘…」


495 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:50:35.92 ID:aGGcUSUu0


御坂「色々話していく内にどんどん恥ずかしがり屋さんみたいな態度見せてきたってのに……やればできるじゃない」クスッ

御坂「………って、」

御坂「なんですとぉぉおおおお!!?」ガビ-ン

御坂「あ、あああ、あの娘、『第一位の前だと悪意が渦巻いちゃうから…』とかなんとか言っといてモロに誘えちゃってるじゃないのよ!」

御坂「わ、分かってる、分かってる。
コレは祝福しなきゃいけない事なんだって…」

御坂「で、でも!」

御坂(先…余裕綽々に越されちゃった……)orz

御坂(う、うぅ〜、"素直になれない"という面では似たようなモンだったからって完全に忘れてたわ…)

御坂(って!落ち込んでなんかいられないわよ!
私もあの娘に置いてけぼり食らっちゃわないように、しっかりアイツを誘ってみないと!)

御坂(……アレ?)


496 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:51:27.80 ID:aGGcUSUu0


御坂「私は番外個体に勝負事を持ちかけた。
どちらが先に、相手を誘う、又はなにかしらのアピールをするっていう条件で」

御坂「不本意ではあるし、理解は絶対できないけど……番外個体は、一方通行の事が気になってる」

御坂「ソレを勝負としてフェアな条件の引き合いに出したって事は……よ?」

御坂「その時点で…」

御坂「わ、わわ、私は、アイツの事が気になる…もしくはす、すすす好き、だって、認めてるようなものなんじゃ……」

御坂「」プシユ-

御坂「え、えええ、えっと!この話は一旦ナシ!うん!」アセアセ

御坂「い、今は!あの娘の無事を祈るまでよね!」

御坂「…ついていきたい所だけど……私は学校だしなぁ…」

御坂「一応、時間だけでも聞いてみよ、っと」メルメル


497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 00:57:11.94 ID:6vrE0ABDO
そろそろか?舞ってる
498 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 00:59:15.80 ID:aGGcUSUu0


 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  |
    |  /   (・)  (・) |
     (6      ⊂⊃ |  ハイ、今日はここまで。
     |     __l_,. 
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\

499 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 01:03:04.56 ID:aGGcUSUu0



 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  //     \.| 
    |  /   ,>  < | 何番煎じだよ!と言われて然るべしな第七話でしたが、いかがだったでしょうか。
     (6      ⊂⊃ .|  と言うよか、マジでスミマセンでした。約束破った上に量少ないとかどうなの……。
     |     __l_,.|
     |    /    / /  あと、>>486についても訂正させて下さい。曜日の前にある?、全て誤字です。とことん謝罪を……。
   /|     ̄ ̄ ̄/\


…ではでは、こんな見苦しい形になってしまったのに、お付き合いいただきありがとうございました……。



500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/08(土) 01:10:19.30 ID:DIrgh4jAO
乙なんだよ!
一方さんの頭の中がいいかんじにほのぼのだな
美琴ちゃんは気付いても認めない天性のツンデレかわいい
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/09/08(土) 01:30:51.21 ID:HopUje4U0
乙です

安心して読めるな(2回目)
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 02:10:33.34 ID:Z4IHrY/DO
(これ垣根帝督じゃないですよ)
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/08(土) 02:19:50.99 ID:+6BDpPAi0
  ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは奴の前で階段を登っていたと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったらいつのまにか降りていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/08(土) 02:20:37.05 ID:+6BDpPAi0
すまん↑誤爆した
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/08(土) 07:34:22.67 ID:npX29sO80
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/09/08(土) 14:21:13.62 ID:Q7UgPiAa0
料理か・・・
それぞれの特徴が出そうで楽しみだな!
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 14:35:38.07 ID:quqezq09o
何となくみさきちより削板の方が料理上手い気がする
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 14:59:49.27 ID:QwkuR3+w0
麦野は空回りしそうだな
軍覇は分からん
だが美琴と食蜂は期待できそうだ、常盤台的な意味で
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 18:21:31.56 ID:6vrE0ABDO
むぎのんは料理できなさそうなイメージ
だから同じ女であるみこにゃんと食蜂に相談しそう
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 18:52:18.75 ID:/Wi9jfBko
面白いんだけどなんでAA……
511 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/08(土) 22:05:29.37 ID:Hte/ftDA0



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |  今晩は。  
     (6      ⊂⊃ | 皆様レベル5たちの料理に期待を置いてくださってるようですが、残念。まだ書き溜めもそこにはたどりついてないのです。
     |    ___l_,| 
     |     \__/ /  200レス以上あんのに? ハイ、そうなんです。どうも三日目、これまた濃い一日になりそうでして……。
   /|         /\



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  //     \.|  それはそうと、次回投下なのですが、【予定では】明日の夜です。
    |  /   ,>  < |  ただ、今まで以上に予定と言わせていただきます。来れる可能性が5割なので……。
     (6      ⊂⊃ .| 
     |     __l_,.| もし明日に来れずとも、月曜日には必ず来るつもりです、ハイ。
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\  >>510さん、不愉快に感じられたのなら謝ります。コレは完全に>>1の気まぐれです…。






512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/08(土) 22:08:53.66 ID:rxAtBZzS0
200分あるのに一日終わらないのかw
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/08(土) 23:31:09.79 ID:uHrkDkaW0
はて?垣根ってこんなやつだったっけ?
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 21:01:18.86 ID:/R2QtrmGo
>>513
こんな奴じゃなかったけどある意味こっちが真の垣根かもしれない
515 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:00:22.37 ID:EZ9O/K4j0





      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
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    |  /   ,(・) (・) |     
     (6      ⊂⊃ |  来ないと思った?
     |    ___l_,| 
     |     \__/ /
   /|         /\

 
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    |  /   ,>  < |
     (6      ⊂⊃ .| 
     |    ___l_,|  残念!来ちゃいました!
     |     \__/ /
   /|         /\

  
 
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      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  |
    |  /   (・)  (・) |
     (6      ⊂⊃ | と、言うわけで、少々お時間をいただいた後に投下をさせていただこうかと思います。
     |     __l_,.
     |    /    / / ?
   /|     ̄ ̄ ̄/\



516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/09(日) 23:02:27.47 ID:ARweLtSw0
キターーーー!
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 23:03:50.65 ID:jaNOlotyo
バッチこーい!
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/09(日) 23:06:29.07 ID:rusY4pM2o
マジかよ
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 23:08:34.30 ID:KAlTJF3c0
舞ってたぜ!
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/09(日) 23:18:11.42 ID:OVwZNSqmo
щ(゚д゚щ)カモーン
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/09(日) 23:22:02.89 ID:uM0wSehbo
フォオオオオオオ、!!
522 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:39:59.83 ID:1hpoj19p0


 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  |
    |  /   (・)  (・) |
     (6      ⊂⊃ |  それでは投下します。
     |     __l_,.
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\

523 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:40:42.72 ID:1hpoj19p0





#PLAN08 騒がしい一日の始まり。





524 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:41:22.37 ID:1hpoj19p0


AM06:10
ピピピ、ピピピ、

御坂「う、うーん……」

御坂「」ムクリ

御坂「眠い…」ファア

御坂「支度、しなくちゃ…」





御坂「よしっ、こんな所ね」

御坂(昨日、あの娘に時間聞いといて良かったわね……)

御坂(あの娘と一方通行が落ち合うのは14:00、授業が終わって、即座に出ていけばまだなんとか観察できる時間……)

御坂(後は、放課後、いかに早くその二人を見つけられるか、よね…)ムムム…

御坂「」ウ-ン

御坂「ま、考えても仕方ないし、取り敢えずそろそろ出ようかしらね」


525 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:41:59.02 ID:1hpoj19p0


<ギヤァァァアアアアアア!!

御坂「」ビクッ

御坂「叫び…声?」

御坂「しかも…麦野のだったわよね…?」

御坂(な、なんかあったのかしら……)

ドタドタドタ

御坂「ね、ねぇちょっと!?なにかあった―――」ガチヤ

麦野「何で連日なんだよ!!
昨日アレだけ抱きついてくんなっつっただろうがァァア!!!」

垣根「…んん〜?んー、あ、おはよーう」ウトウト

麦野「だぁぁあああ!!寝ぼけてんじゃねぇえええええ!」

御坂(……えーと、…ナニコレ?)


526 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:42:31.71 ID:1hpoj19p0


垣根「」zzZ

麦野「オイコラァ!また眠り始めてんじゃないわよ!!
ふざけんな!早く目を覚ませ!早く離れやがれー!!」ギギギ

御坂「」ア、アハハ

麦野「オ、オイクソガキ!見てんだったら手伝え!今すぐこのクソメルヘンを引き剥がしてくれ!」

御坂「お、お邪魔しました〜」ソロ-リ

麦野「逃げんじゃねぇぇえええ!!!」ギヤ-ス

<オイ!マジデノウリヨクツカウゾコラ!

御坂「はは…」

御坂「なんだかんだで、麦野が一番振り回されてそうなのよね…」

御坂「……いけない、そろそろ行かなくちゃ」


527 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:43:09.29 ID:1hpoj19p0


―――数十分後。


麦野「」グッタリ

麦野「な、なんで二日も続けて…こんな疲労感に襲われなきゃなんねぇんだ……」

垣根「おーす麦野」

麦野「」ビクッ

垣根「起きたらいなかったからよ、シャワーでも浴びてたのかと……」

麦野「なん、だと?」ギギギ

垣根「お、おう、なんだよその血走った目は」

麦野「テ、テメェ、また、また今日も覚えてねえってのか……」ピキピキ

垣根「覚えて……?ん?なんの事だ?」

麦野「」ピシリ


528 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:43:53.71 ID:1hpoj19p0


麦野「テメェ!昨日に続いて今日もなんだよ!起きたと思ったら大の男に抱きしめられてるだぁ!?
アホか!!いやアホだろ!ふざけんな!!」

垣根「……え?マジ?」

麦野「こんな嘘ついてどうすんだよちくしょおおお!!!」

垣根「お、おう…それは悪い事したな…。
どうしても抱き枕がないと落ち着けない性分で……」

麦野「だったら素直に買っとけよ抱き枕!
私は抱き枕じゃねぇんだよ!!」

垣根「…ああ、そうだな、以後気をつける」

麦野(クッソ……、全くを持って信用できねえ…)ゲンナリ

食蜂(……朝から本当に仲が良いわねぇ)ニコニコ

垣根「お、食蜂じゃねえか、おはよう」

食蜂「ぐっもーにんぐだゾ☆」


529 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:44:42.63 ID:1hpoj19p0


麦野「…オイ、なににやついてやがる」

食蜂「んー?やだなぁ。にやついてなんかないゾ☆」

麦野「ウ、ウゼェ……」

垣根「そういえば食蜂も学校だったよな?
出るとしたら、…そろそろか?」

食蜂「えぇ、この家と常盤台とはあまり距離がないから助かるわぁ」

麦野「それでもこの時間なのかよ」

食蜂「私はそれでも遅いほうよぉ?
常盤台の朝は早いからねぇ」

垣根「そういえば御坂は見かけないからな、もう行っちまったのか」

麦野「っはー、オジョウサマってのも色々大変なんだな、面倒ったらないわね」

垣根「お前だって似たような境遇だろうに…」


530 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:45:20.46 ID:1hpoj19p0


麦野「」ドスッ

垣根「ッ痛ぇなコラ!無言で殴ってくんじゃねえよ!」

麦野「うっせえ、気安く過去に介入すんじゃないわよ」

食蜂「」クスクス

食蜂「じゃぁ、私はそろそろ出るわねぇ☆」

垣根「ああ、気をつけてな」





垣根「よし、一方通行を起こそう」

麦野「暇すぎてなにしていいか分かんねえんだよな?実に滑稽だわ」

垣根「滑稽上等!そうと決まれば即座に一方通行の部屋へ!!」

麦野(気の毒だな第一位も…色々と)


531 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:45:55.42 ID:1hpoj19p0


―――一方通行の部屋。

垣根「オイコラ第一位。少しは早起きの練習でも……」ガチヤ

一方「あァッ!?朝っぱらから何を吠えちゃってるンですかァ!?」

垣根「ってアレ、起きてんじゃん」

垣根「…電話…か」

一方「はァ!?今からだァ!?
ふざけンな!冗談かましてるンだったら切るぞ!!」

垣根(んー、どうやら俺は邪魔みたいだな。第一、コイツが起きてんだからいいか)ガチヤ


麦野「……アレ、割に早かったじゃないのよ」

垣根「あぁ、ちょっとな」

麦野「なに?みたところ第一位はいないみたいだけど、見事に起きなかったってヤツ?」


532 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:46:42.65 ID:1hpoj19p0


垣根「いや、それがアイツ起きててよ」

麦野「……マジ?」

垣根「ああ、マジだ。それで、電話中だったみたいだから引き返してきたってわけだ」

麦野「電話だァ!?あのコミュ障もやしが朝っぱらからァ!?」

垣根「コミュ障もやしってお前…」

麦野「間違った事言った覚えはねえぞ!
あの野郎がレベル5ん中でも群を抜いたコミュ障だ!断固として言い切れる!」

垣根「言い切られてるよ一方通行…」

麦野「つっても、やっぱり不可解ではあるな。
誰だ?アイツのその通話相手ってなぁ」

垣根「あー、おそらくだけど、"アイツら"なんじゃねえか?」

麦野「……うん、凄え納得した」


533 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:47:39.76 ID:1hpoj19p0


麦野「てっきりあのヤロウに新しいオトモダチでもできたのかとビビってたんだが、やっぱりアイツはコミュ障もやしだったか」

垣根「言いたい放題だなお前…」

垣根「…でもよ、アイツらも仲良いよな。
言葉にならないなんかがあるみたいな」

麦野「今となっちゃ本当に棘のなくなったようなモンだが……アイツらに余裕綽々と先を越されたってのはやっぱり納得いかないわね」

垣根「まだその日気にしてんのかよ…。
お前が気にしてるんだったら俺は一体どうすりゃいいんだ…」ゲンナリ

麦野「あ、そうか、お前が死んだ日も確かそうだったよな」ケラケラ

垣根「笑い事じゃねえっての…」

麦野「……ホント、丸くなったわよね、学園都市も」

垣根「……ああ」

麦野「暗部が解体されて、まさかこんなイカれた面子と生活しなきゃなんねえだなんてどんな冗談だってんだよ」

垣根「……全くだ」ニッ


534 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:48:42.62 ID:1hpoj19p0


麦野「…なに笑ってんのよ」

垣根「…いや、色々と思い出しちまっただけだよ」

麦野「暗部…か」

垣根「つか、お前も元同僚と何回も会ってんだろ?アイツらの事言えねえじゃん」

麦野「…うぐっ、それを言われると耳が痛いわね…」

垣根「いいじゃねえか。殺しの話は一切なしで、気軽に雑談できるぐらいの環境になったって事だろ?」

麦野「まともな環境とは言えねえけどな」ケラケラ

麦野「お前は会ってないのかよ、あのクソウザったらしい組織の面子とよ」

垣根「だから根に持ちすぎだっての……。
まぁ俺がお前らには色々とやってきたのは事実だから仕方ねえが…」

垣根「ソレは置いといて、俺は全然会ってねえよ。
なんつったって目を冷ましたのが最近なんだぜ?
それに、ウチは俺以外にゃあと一人しか残ってないからな」

麦野「……因果かなにか…かねぇ」


535 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:49:36.03 ID:1hpoj19p0


―――一方通行の部屋。


一方「だァかァらァ!なンでだって理由を聞いてンだろォが!
今日集まる理由を教えやがれ!」

電話相手『そんな怒るな一方通行、平和になった今となっちゃ、俺たちは暇に暇を弄ばす日々』

電話相手『元同僚って腐れ縁でも、軽いコミュニケーションくらいはとってもいいんじゃないかにゃー?』

一方「じゃァンですかァ?テメェの暇つぶしに付き合え…ってかァ?」

電話相手『ああ、その解釈は間違ってないぜい?』

一方「……よォするに、俺はテメェの気まぐれのせいでこンなくそ早ェ時間に起こされた…と」

電話相手『あー…、まぁ、それも間違いじゃないにゃー』

一方「」ピキピキ

電話相手『おーおー、電話越しでもお前の血走った目が見えちまうのは俺も末期なんかゃー?』


536 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:50:43.25 ID:1hpoj19p0


一方「待ってろ土御門ォ、テメェが末期だと認めちまう前に俺が直々に愉快なオブジェに変えてやるからよォ」ピキピキ

土御門『怖いにゃー、でもでも、俺を煮るなり焼くなりにしたって、こりゃ一度会わなきゃでいないと思わないか?』

一方「テンメェ…」ピキピキ

土御門『まぁそう駆り立てるな一方通行。
会うと言ってもまだかなり早い時間だ。
もう少し経ってからにしてるつもりだから、安心してもらって構わないぜい?』

一方「ハ…!テメ!急でもないってのにその早い時間に俺を起こした理由は一体なンだ!?」

土御門『ん?って事は、急用ならしぶしぶながらも来てくれるつもりだったのかにゃー?いやーん、一方通行ったらイケメンだにゃー』

一方「……今すぐにこの通話を切るぞコラ…」ピキピキ

土御門『う、わ、分かった分かった、
頼むからその怒りを沈めてほしいぜい?』

一方「……早くその時間ってやらを教えやがれ」

土御門『』

一方「……あァ?」

土御門『…ハ、ハハハハ!!
これはいくらなんでもツンデレのテンプレすぎですたい!』ゲラゲラ


537 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:51:20.68 ID:1hpoj19p0


一方「」プツン

土御門(あ、やべ)

一方「OK土御門くン?ここまで言われて引き下がるつもりもねェが、会うってからにゃァそれなりに出来る事があるってモンじゃねェか?」

土御門『』ダラダラ

一方「楽しみにしててくれて構わねェンだぜェ?
オマエのお望み通り、愉快すぎるオブジェに丸がわりさせてやるからよォ」

土御門『あ、あーそういえば一方通行?
打ち止めの状態は最近どんなんかにゃー…?』

一方「会う時間を教えろ」

土御門(や、やばいぜい、完全に俺に殺意を向けてるにゃー)ダラダラ

土御門『あ、あーうん、時間は朝の8時で構わないかにゃー?場所はいつもの喫茶店って事で…』

一方「あァそォかい、…8時、楽しみにしてろ」プツッ

ツ-ツ-

土御門「\(^o^)/」


538 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:52:00.60 ID:1hpoj19p0


土御門「す、少しからかいすぎちゃったみたい…かにゃー?」ダラダラ

土御門「と、とりあえず、海原と結標のヤツにも連絡しておかないとにゃー」メルメル

ピンポ-ン♪

土御門「…ん?インターホン?
こんな朝っぱらから誰だにゃー?」ハテ?

土御門「」ハッ

土御門(ま、まさか、)

土御門(一方通行のヤツが早速俺を殺しに来たとかいう面白くない展開とか言うつもりかにゃー?)ダラダラ

<おーい、土御門ー?いないのかー?

土御門「…ん?」

土御門「この声…カミやん?」


539 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:52:39.51 ID:1hpoj19p0


土御門「はいはーい、今出るぜーい」

土御門(聞き間違えでもない限り今の声はカミやんな訳だが…何かあったのか?
しかもこんな朝っぱらから…)

土御門「」ガチヤ

上条「おっす土御門」

土御門「おお、カミやんじゃないかにゃー。グッモーニングだぜい」

上条「ああ、おはよう。悪いなこんな時間に」

土御門「いんや問題ないぜい。
しかしカミやんがこんな時間に来るとは珍しい事があったもんだにゃー。
なんかあったのか?」

上条「…ふっふっふ、良くぞ聞いた土御門!」

土御門(あ、こりゃ大した用事じゃないにゃー)

上条「聞いて驚け!つい最近まで食費に頭を抱えていたビンボーな上条さんがなんと!お隣さんにおすそわけを用意できる日が来たのだ!」

土御門「わーすごーいにゃー、うれしすぎるにゃー」ボ-ヨミ


540 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:54:05.05 ID:1hpoj19p0


上条「」ガクッ

上条「なんだよ土御門!その反応は!?」

土御門「…いや、なにってお前、そりゃお前、おすそわけってお前……」

上条「なんだよ!人がせっかく、舞夏さんにはいつもお世話になってるからって善意から持ってきたってのに!」

土御門「……は?」

上条「……え?」キヨトン

土御門「お前、今、誰にお世話になってるって言った?」

上条「え?いや、だから土御門の義妹で、現在合宿中のハズの舞夏さんに……」

土御門「」ゴゴゴゴゴ

上条「…あのー、その無言の威圧感はなんでせう…?」


541 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:54:53.98 ID:1hpoj19p0


土御門「…分からねえってのかカミやん…」

上条「え、えーっと、私めからは怒りの感情が垣間見えますといいますかなんといいますか……」

土御門「舞夏の世話になってるだと…?
あ、あり得ん…いくらコイツがとびっきりの旗男とは言え、舞夏に降りかかりそうなフラグはこの俺が全て潰しておいたハズ……」ブツブツ

上条「土御門さーん?何を一人で呟いてるのでせう…?」

土御門「認めん…俺は認めんぞ…」

上条「な、なにを…?」

土御門「お前にお義兄さんと呼ばれるなど、俺は断じて認めんぞォオオオオ!!!」ウガ-

上条「な、なんか果てしない誤解を生んでしまってるー!?」ガビ-ン





土御門「…成る程、舞夏に何度かおすそわけを貰っていたから、って事か」


542 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:55:38.64 ID:1hpoj19p0


上条「何回もそう言ってるじゃんかよ…」ボロボロ

上条「ったく、人の話を聞きもしないで何回もなぐってきやがって…」ブツブツ

土御門「うるせえ!コレを機に覚えとけ?もし舞夏にフラグを一本でも立てたらどうなるかを…」ゴゴゴゴ

上条「わ、分かった!フラグなんて立てねえって!
それに今まで一つもフラグなんて縁のない上条さんが立てられる訳ないじゃねえか」ハハハ

土御門「……なに?」

上条「ぅえっ!?俺また変な事言いました……?」

土御門「無自覚で言ってるのか…?」

上条「……?」ハテ?

土御門「カミやん…そればかりはあり得ないとしか言えんぜよ…」ゲンナリ

上条「……え?え?」


543 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:56:08.84 ID:1hpoj19p0


土御門「ああ…こりゃもしかしたら無理ゲーかもにゃーねーちん…」

土御門「それで?おすそわけだったっけか?」

上条「おおそうだ!誰かさんのおかげですっかり忘れてたぜ!」ガサガサ

土御門「聞こえないぜい」

上条「冗談ですよ。はいよ土御門」

土御門「ありがたく頂戴するにゃー」

土御門「…それにしてもカミやん、いいのかにゃー?
正直おすそわけなんてできる余裕はほんの少し程度しかなかったはずだぜい?」

上条「ふっふっふ…いやだなぁ土御門。
俺がこんなに余裕をかましていられる理由なんて知ってるくせに…」

土御門「ん?…あー、やはりインデックスの件だったか」

上条「そう!今は上条さんの家にインデックスはいないのだ!
これが何よりもの余裕の理由!」


544 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:56:36.71 ID:1hpoj19p0


土御門「あれ?カミやん、インデックスがイギリスに移るって言った時はおいおいと泣いてなかったにゃー…?」

上条「うぐっ」タジッ

上条「た、確かに上条さんは寂しかったですよ!?インデックスがイギリスに移るなんてホントに辛かった事も事実なんだ!」

上条「た、ただ……」

土御門「やはり食費に関しては喜ばずにはいられない……と」

上条「………」コクン

土御門「正直な話あり得ない話だにゃー、居候、しかも可愛らしい女子だってのに、そいつがいなくなっちまった事を喜んじまってんだからにゃー」

上条「」グサッ

土御門「それじゃ誰も助けられないぜい?
考えてもみろカミやん、女子と食費を比べるようなヤツが、偽善だろうがなんだろうが、ヒーローを名乗れるのか?」

上条「」グサグサグサッ


545 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:57:16.95 ID:1hpoj19p0


土御門「残念でならないにゃー俺はカミやんを信じてたってのにー」

上条「う、うぐぐぐぐ…」

上条「し、仕方ないじゃないかよ!」

土御門「まさかの逆ギレ…だと?
カミやん…そこまで落ちて…」

上条「インデックスの食費が重なると!俺一人が支払う普段の一ヶ月分の出費の三倍はゆうに超えるんだって!!」

土御門「……へ?」

上条「お、俺だって不本意だよ!
で、でも、こればっかりは…こればっかりは……」ウルッ

土御門(さ、三ヶ月分の支出がたった一ヶ月で消えるってのかにゃー?
よ、よくそんなんで破産しなかったなカミやん)

土御門「あ、あーそのなんだカミやん……」

上条「うわぁぁあああああ!
済まねえインデックスーーー!!」ダダダダ


546 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/09(日) 23:58:26.36 ID:1hpoj19p0


土御門「…走っていっちまったにゃー……」

土御門「少しからかいすぎたか?
い、いや、旗男たるもの、こんくらいの仕打ちは当然…」

土御門「それはそうと、学校休むこと伝えるの忘れちまったぜい」

土御門「ま、早めに切り上がれば後から行っても平気なワケだし……」

土御門「……おすそわけ」

土御門「」ヒヨイパク

土御門「…うん、美味いぜい」

土御門「そういえば時間は…」

AM 7:20。

土御門「おっと、あそこの喫茶店はなかなかに時間かかっちまうからそろそろ準備するとしますかにゃー」ヨッコイシヨ


547 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/10(月) 00:04:43.39 ID:yuAw+nIk0


 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  / ⌒  ⌒  |
    |  /   (・)  (・) |
     (6      ⊂⊃ |  ハイ、今日はここまで。
     |     __l_,.
     |    /    / / 
   /|     ̄ ̄ ̄/\


548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 00:06:18.20 ID:l/bFaxBQo
乙だ!
549 :VIPにかわりまして以下略 [sage]:2012/09/10(月) 00:07:01.31 ID:R+Mc60u/0
乙!土御門ェ・・・
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/10(月) 00:10:05.61 ID:UdQu2y6D0

一方通行さん…何か忘れてね?
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/10(月) 00:12:47.80 ID:6cYO62VAO
>>550
土御門と同じで早く切り上げれば間に合うって考えてんじゃない?
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/10(月) 00:16:10.03 ID:R6u1PNWAO

上条さんのおすそ分けの内容が気になる所。あと上条さんの料理の腕はどんぐらいなんだろ?
553 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/10(月) 00:38:00.00 ID:yuAw+nIk0



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
      /   ,∨∨∨∨∨
    /  /  /   \ |
    |  /   ,(・) (・) |  量が少なかった気もする八話でしたが、いかがだったでしょうか。   
     (6      ⊂⊃ |  今回から始まった三日目ですが、この日は殆ど一方通行が振り回される話になります。
     |    ___l_,|  と、言うわけで、次回はグループの皆さんでぐだくだとやって行く予定です。
     |     \__/ /
   /|         /\  ではでは、お付き合いありがとうございました。


>>512さん、
KJさんの料理の腕とか正直考えていませんでした。
ありがとう、これだけで二つはネタが浮かんできました。
ネタはおいおいやるとして、KJさんの料理の腕は中々です。ていとくん程にはないにしろ、インさんのおかげで研ぎ澄まされた節約術と模索していく精神がかなりの糧になってる模様。




554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 01:04:59.31 ID:4w/tBihDO
上条さんはかなり料理上手な気するなインディグネイションさんにそれなりの期間養ってたわけだし
一方通行さんはこれはフラグ立てたな……忘れてるだろうな
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 02:19:51.16 ID:QpN2RJWco
怒られるとか殺されるとかじゃなくて泣かれそうだよな
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 06:37:23.54 ID:kxFWN6Px0
番外個体さんは優しいから謝ったら許してくれるよ
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 09:10:13.92 ID:Vd0s0noYP
ワーストが許してもそれを見てた姉が……
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 09:10:57.24 ID:Wo2vHrQSO
このAAは




ないな
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 11:51:43.21 ID:4w/tBihDO
番外個体はツンデレだから悪態つきながらもグスッとなってさすがにズキッきた一方通行が必死で許して貰おうとアタフタしてる姿が思い浮かぶ
下手したら一方通行これMNW切られて翌日には一方通行の変死体が…
560 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/10(月) 23:48:06.12 ID:7uZt6Ady0


>>558さん、
スミマセン、ちょっと吊ってきますんでお許し下さい……。
吊りがてら自重もかねて、ジャイアンには暫く退場を。

>>554->>559さん、
この際、正直に言います。
その発想はなかった。


それはそうと次回の投下ですが、一応明日を予定しております。
…なんか気がついたら二日に一回のペースが板についてしまってるんだが…、はたして大丈夫だろうか……(笑)


561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 17:48:41.06 ID:ehLFgCUY0
ペースについては大丈夫だよ、>>1のペースで問題ないよ
562 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:03:02.57 ID:r6Xqu7/s0


今晩は。
少々お時間を頂いたのち、投下に参りたいと思います。
お付き合いいただけると幸いです。


563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 22:11:34.80 ID:ehLFgCUY0
wwktk
564 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:18:30.73 ID:r6Xqu7/s0


それでは投下します。


565 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:19:00.74 ID:r6Xqu7/s0





#PLAN09 腐れ縁。




566 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:20:21.82 ID:r6Xqu7/s0


―――喫茶店。


一方「…少し早すぎに来ちまったかァ…?」

一方「いや、土御門をミンチに変えるンだっつゥからこンくれェの余裕はいるよなァ…?」ニタァ

一方「アイツの死に体が実に目に浮かンできやがる…」

一方「くく…かくき…」

一方「かくきこかきこけかききくかけこきかかかかかーーー!!!」

結標「」

結標「もしもし、あ、警備員の方ですか?
…ええ、不審者です。場所は第七学区の……」

一方「おィィイイイイイイイイ!!!」

結標「そ、そんな!不審者に絡まれてしまったわ!」

一方「ふざけンなよ結標ェ?今すぐそのノリをやめなきゃあン時みてェに顔面を……」

結標「わ、分かった!分かったから殴らないでちょうだい」アセアセ


567 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:21:22.13 ID:r6Xqu7/s0


結標「全く、ちょっとした悪ノリにもついていけないのかしらコイツは…」ブツブツ

一方「ンー?なンか言いましたかァ三下ァ?」スッ

結標「な、何も言ってないわよ!
てか何でチョーカーに手を伸ばしてるの!?」

一方「はァ?目の前のクズを排除するために決まってンだろ?
ンな事も分かンなくなっちまったのか結標ェ?」

結標「は、は!?獲物!?
ちょ、や、やめてよね!?てかコレがあなたの悪ノリなのよね?
お願いだからそうだと言って!」

一方「ったく、ンな引け腰になるくれェなら最初からからかってくンじゃねェっての」

結標「」ホッ

結標「…で、でもさ一方通行」

一方「…なンですかァ?」

結標「あなたのさっきの笑い方は流石にないわ、コレはこの先の事のためにも……」


568 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:21:50.95 ID:r6Xqu7/s0


一方「………」スッ

結標「ちょっと!?コレは紛れもない忠告よ!?
無言でチョーカーに手を伸ばすのやめて!?マジで怖いのよ!」

一方「聞こえませェン」

結標(……あれ?コレって案外マズイ展開だったり……?)ダラダラ

海原「…おやおや、一足先に来たつもりでしたが、少々遅れてしまいましたか」

一方「……テメェは」

結標(き、来たわ!話の流れを変える救世主が!)

海原「うっ、な、なんだか結標さんの視線がどこか怖いような…」

一方「ォーォー気ィつけろよ海原。
お前の歳じゃまだコイツの守備範囲に入ってるかもしンねェから」

結標「ちょっ!?そんな事しないわよ!!
それに十歳より上の子にはそんな目は使わないって……」


569 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:22:26.78 ID:r6Xqu7/s0


結標「」ハッ

一方「ェ」

海原「え」

結標「コ、コレは違うの!じゅ、十歳より上…。
え、ええと!そ、そうよ!私は十歳よりも上なの!」アセアセ

海原「あ、あの結標さん…パニくり方が少々異常になってるんですが……」

一方「…ァーもしもし黄泉川かァ?
実は犯罪者を見つけてだなァ…、
あァ、まだ被害者はまともに出ちゃいねェが、このままじゃいつ出ちまうか分かったもンじゃねェ。
場所はだなァ……」

海原「おやおや」

結標「ちょっと!!何人を犯罪者に仕立て上げてるのよ!!」

一方「…はァ?どの口が言っちゃってンのお前?」

一方「いや、コッチの話だから気にすンな。
ああ、性別は女、名前は……」

結標「分かった!!さっきの冗談の流れは誠心誠意謝るから!」


570 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:22:58.68 ID:r6Xqu7/s0


一方「最初っからそォしろってンだよ三下が」

結標「くっ…まさか立場が逆転してるですって……」

一方「くかか、良いザマったらならねェ」

海原「一方通行さんをからかうのが一興だとは分かりますが、後々になって対価が支払われるという事は覚えておきましょう」

海原「しかし一方通行さん……」

一方「?」

海原「その笑い方は少々…」

結標「」プッ

一方「………」スッ

海原「おっと嫌ですね、冗談に決まってるじゃありませんか」


571 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:23:39.89 ID:r6Xqu7/s0


一方「…そォかい」クルッ

結標「…え!?な、なんでチョーカーに手を伸ばしたまま視線を私に向けてるのよ!?」アセアセ

一方「なァンででしょォかねェ」

結標「わ、わかったわ!さっき笑ってしまった事は謝るから!」

一方「……チッ」


海原「(…やはり素直じゃありませんね)」ヒソヒソ

結標「(全くよ…コイツが怒ると冗談なしで危ないんだもん)」ヒソヒソ

海原「(これはよくよく覚えとかなければなりませんね)」ヒソヒソ

結標「(アンタはまだ大丈夫な方よ。
私のだってアイツの冗談に比べれば……)」ヒソヒソ

土御門「おー、待たせちまったみたいで悪いにゃー!土御門元春、只今参上だぜい!」



572 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:24:13.05 ID:r6Xqu7/s0


海原「(……ああ、彼ですか)」ヒソヒソ

結標「(ええ……)」

結標「ちょっと!呼び出しておいたアンタが呼び出された私たち三人より遅いってのはどういう了見よ!」

土御門「まぁそう怒るのはよしてくれにゃー」

海原「まぁまぁ結標さん、まだ待ち合わせの8時の時間にはいくらかの余裕があるのですから……」

土御門「海原の言う通りだにゃー。
ったく、結標はもうちょっと穏便的な行動をだにゃー……」

一方「よォよォ土御門くゥン?」

土御門「あ」

土御門「」ダラダラ

海原「おやおや、これは何か一悶着ありそうですね」


573 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:24:51.36 ID:r6Xqu7/s0


一方「」カチッ

結標「え!?何でいきなりチョーカーのスイッチ入れてんの!?
私今はまだなにもやってないわよ!」

土御門「あ、やべえ」

海原「結標さん……"まだ"とか言ってるとホントに狙われてしまいますよ…?」

一方「他言はいらねェ。今はとにかく土御門のヤツをミンチに変えてやる」

結標「」ホッ

海原「それもそれでどうかと思うんですが……」

土御門「この場合……に、逃げるが勝ちだにゃー!」ダダダダ

一方「オイコラ待ちやがれ土御門ォ!!」ビユ-ン

結標「……何だかんだ言っても」

海原「仲は、いいですよねぇ」


574 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:25:23.55 ID:r6Xqu7/s0






―――数分後。

店員「お待たせいたしました。サラダのティーセットをご注文のお客様」

結標「はい」

海原「はは、結標さんは相変わらずサラダですか」

結標「なによサラダ!いいじゃないサラダ!サラダは便利なのよサラダ!いいからアンタもサラダ食べなさいよサラダ!」

海原「どんな語尾ですか……」

一方「いつも思う事だが、よくもまァンなちまっこい量の葉っぱどもで満足できるよなァ。
正直理解ができねェ」

結標「理解できないのはあなたの体の方よ。
何であんなに食べて、しかも肉ばっかりなくせなのにそんなに細い体を維持できてるのよ!」

海原「あー、それは少しばかり自分も気になりますね」

一方「知るかよ。つか俺がソレを気にしてンの知ってンだろ。
わざとらしく聞いてくンじゃねェ」


575 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:25:59.02 ID:r6Xqu7/s0


結標「ソレもまた理解できない所なのよねー」

一方「…あァ?」

結標「太らない、細っちいままな事を気にしてるって事よ」

海原「む、結標さんまた……」

一方「あァそォですか結標さンもアレと同じ様になりてェってか」

土御門「」ピクピク

海原(いやはや、思い出しただけでも寒気がしてきますね。ショチトルのためにもこの命、無駄にはできません)

結標「なによ!太らない?最高じゃない!
女子の前でそんな駄々をこねるとかもはや死刑モンよ!」

海原「ま、まぁまぁ落ち着きましょう結標さん。
一方通行さんも、そう殺気たたずに」

一方「…チッ、なンだって俺がとやかく言われなきゃなンねェ――――」


576 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:26:38.11 ID:r6Xqu7/s0


海原「?」

海原「どうしました?言葉を途中で区切るなんて珍しい」

一方「」アレ、アレ

海原「……アレ?」

海原(方向的に結標さんのことでしょうか。
何かあったとでも―――)

結標「」ウルウル

海原「……はい?」

一方「…なにやってンだ?オマエは」

結標「うらやま、しいのよ、なんなのよ、人がこうして食べ物にまで細心の気を遣ってるって言うのに……」ヒグッ

海原「ア、アレ?もしかして本気で泣かれてます…?」アセアセ

一方「なンでオマエが焦ってやがる」


577 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:27:11.51 ID:r6Xqu7/s0


海原「あ、いや、なんといいますか、女性の涙というのには幾分か弱い節がありまして……」

一方「相変わらずウザッてェ性格してやがる」

海原「いやはや、手厳しい限りですね」

結標「うっ…優しいのね海原……この白モヤシとは大違いよ…」

一方「喧嘩なら買ってやるよ、ついでにどォやったら太るかも教えてみろ」

結標「なっ!?あ、アンタ、女子に聞いちゃいけない事を…」

一方「なンですかァ?カンに触る事を言われて火がついちゃいましたってかァ?」

結標「…いいわ、そこまで言うのならお望み通り相手になってやろうじゃないのよ!!」ウガ-

一方「どっからでもかかってきやがれオラァ!!」ウガ-

海原「いやはや、ここまで広がってしまうと自分の手では負えそうにありませんね。
…いい加減に起きたらどうです?」


578 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:27:53.96 ID:r6Xqu7/s0


土御門「」

海原「ほら、あなたですよ。
倒れてるフリしてるのくらい分かりますって」

土御門「」ムクリ

土御門「空気の読めないヤツだにゃー、こんなにも簡単に見抜かれちまったらスパイの名が霞んじまうぜよ」

海原「いや、普通の視点から行けば見抜かれる事はないと思いますよ?
私だって、それくらいは見抜けないと話になりません」

土御門「きゃー、流石は俺並みなシスコンの事はあるぜい!」

海原「…おや、何ですか原典?
なになに、目の前のグラサン野郎を殺してしまえ…ですか。
ええ、いいでしょう。実行しますか」ガタッ

土御門「ちょっ!?ソレは流石にヤバイ!原典なんて持ってこられたらマジで死んじまうぜよ!」

海原「…全く、だいたい一方通行さんにあんだけ滅多打ちにされてよくピンピンしてられますね」

土御門「…いや、実際はコレかなり無理してるんだぜい?
……いやホントに、マジで」ボロボロ


579 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:29:00.67 ID:r6Xqu7/s0


海原「分かってますって、あんなの受けて無傷とかぬかした時にはもう化け物として認定しますよ」

土御門「その引け目のない言葉も傷を広げるぜい…ああ、骨が軋むにゃー」

海原「ほら、男の嘘泣きは需要ありませんから、さっさとあの二人をどうにかしてください」

土御門「あの二人ぃ?」

一方「」ガルルル

結標「」ガルルル

土御門「……嫌だと言っ」

海原「早くしてください」

土御門「元同僚の心の汚れをしってしまった今日この頃…骨でなく心も痛むにゃー」

海原「戯言はいいですから、ほら、
先の一連は当然聞いていたんでしょう?
倒れたフリをしながら」


580 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:29:38.83 ID:r6Xqu7/s0


土御門「べ、別にそんな姑息な真似してないんだからねっ」

海原「」

海原「……」ウプッ

土御門「おい」

海原「…ぐっ、何と言う破壊力、
心の底から気持ちの悪いツンデレの例でしたね、本当にありがとうございます」

土御門「う…、そこまで蔑んだような目でみられると流石にこたえるにゃー…」ガクッ

海原「はいはい、時間稼ぎはこれくらいでお終いにして、さっさとどうぞ」

土御門「バレてた……だと?」

海原「…土御門さん、あなた自称ペテン師はやめた方がよいのでは?」

土御門「あーはいはい、もう行きますから落ちぶらせるのは勘弁してほしいにゃー」


581 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:30:18.71 ID:r6Xqu7/s0


海原「はい、それでは行ってらっしゃい」

土御門「ちくせう、ちくせう」トホホ





土御門「オーイそこの幼児コンプレックスコンビ、そろそろ―――」

結標「もやし!ロリコン!カラコン野郎!」

一方「サラシ!デブ!ショタコン!
あとコレはカラコンじゃねェ!」

結標「嘘こいてんじゃないわよ厨二もやしが!
それに私だってデブじゃないわよ!
ちゃんと体重キープしてるもん!」

一方「『もん』じゃねェンだよ気色悪ィ!
テメェみてェなババァがンな事言っても誰得だってンだよ!」

結標「あ!ババァって言った!私はまだ17よ!
17をババァって事はロリコンだと自負してるようなモンなのよ!」

一方「あァ!?だったらテメェからしたら俺は一体なンだ?
答えてみやがれオラァ!!」


582 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:31:07.17 ID:r6Xqu7/s0


結標「愚問よ!この白髪ジジィ!」

一方「俺はまだ16だってンだよ!
テメェだってショタコンじゃねェか!!」

結標「うっさいうっさい!もやしの癖して口ごたえがすぎんのよ!
…ていうか、え?16?え?私よりも歳下とか嘘でしょ!?」

一方「ヤメロ!俺はショタコンに食われる趣味は持ち合わせちゃいねェンだよ!」

結標「バッカじゃないの!?誰がアンタみたいなヤツ食って取るってのよ!」

一方「ならその血走った目をどォにかしろォ!」

結標「…は!?え!?血走…えぇっ!?嘘!嘘でしょ!?」

一方「あァ、嘘だ」ケロッ

結標「〜〜〜〜ッ!!」プルプル


583 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:31:48.19 ID:r6Xqu7/s0


一方「一人でマジになってやがンの。
マジで食おうとしてますなンて冗談は頼むからよしてくれよ」ケラケラ

結標「…………」

一方「…あァ?」

結標「べ、別に食おうなんて思っちゃいないわよ?で、でも…」

結標「あなたのこと……嫌いってわけでも…ないのよ?」ウワメヅカイ

一方「」

一方「……ハァ…?」

一方「ハァッッ!!?」

結標「な、なによ、脅かさないでくれる?」モジモジ

一方「いやいや、オマエ、ハァ!?いや、ハァッッ!!?」

結標「…し、信じられない?」

一方「ったりめェだろォが!いや、信じたくねェ!頼むから冗談だとほざきやがれ!」


584 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:32:17.74 ID:r6Xqu7/s0


結標「冗、談……?」

一方「ハ、ハハッ、そォに違いねェンだ。
タチが悪すぎる冗談だが、今謝ンなら無傷で……」

結標「」ウルッ

一方「ェ」

結標「ひ、酷いわよ、いくらそんなそぶり見せてなかったからって、冗談だなんて…」ウルウル

一方「」

一方「」アセアセ

結標「そうよね……、ロリコンのあなたからしたら私なんて眼中にないわよね……」ズ-ン

一方「い、いや…アレ?なンか色々と可笑しいぞ?アレ?」アセアセ

結標「何が可笑しいってのよ!
私のこの気持ちは純粋なモノなのに!」


585 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:32:53.42 ID:r6Xqu7/s0


一方「あ、ァー、そォいう意味じゃなくてだな…、ァーェー……ァーー」アセアセ

結標「いいわよ気なんか遣わなくても……あなたの答えなら受け入れるから、突き放すなら突き放してちょうだい」

一方(どォしてこォなったどォしてこォなったどォしてこォなったどォしてこォなった)

一方「」アセアセアセアセアセアセ

一方「……一つだけ聞かせろ」

結標「…なによ」

一方「……マジなンか?」

結標「…なにがよ」

一方「バッ!そりゃオマエ、オマエ…、そのだなァ…」タジタジ

結標「……ぷっ」

一方「………あ?」


586 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:33:28.87 ID:r6Xqu7/s0


結標「あはははははは!!」

一方「……オイ」

結標「ひーっ、もう限界!もうちょっと引き延ばしたかったけど、もう無理!」

一方「…オイコラ」

結標「あぁ、最後の質問に答えて、なかったわね、マジ、なわけ、ないでしょうが!」バンバンバン

一方「」

結標「こりゃいいもん見れたわ!
不本意な所はあるけど、これで殴られた事も何もかもチャラにできるってもんよ!」

一方「………」ヒクヒク

結標「あれー?一方通行ー?もしかして残念だったりしたー?
あなた的には私に好かれてた方がハッピーだったり?
あれ?でもそれじゃロリコンの理が叶わないわね。どうしたものかしら……」ムムム


一方「」プツン


587 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:34:10.26 ID:r6Xqu7/s0


一方「ihbf殺wp」

結標「ちょ」

土御門「ちょ」

海原「ちょ」

海原「……じゃありませんよ!何やってるんですか土御門さん!
何で何もしなかったんです!」

土御門「アレ、そこで責めるのかにゃー?
う、うーん、なんか暴力的喧嘩じゃなかったし、止める必要もなかったかなー…と」

海原「馬鹿を言ってるんじゃありませんよ!今私たちの目の前にいるのはなんですか!」

一方「――――!!」

土御門「うん、化け物んだにゃー。
間違いなく」

結標「…え?なにあの黒い翼?え?
コレ私の悪ふざけのせいなの?え?」


588 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 22:34:40.70 ID:r6Xqu7/s0


土御門「そうだにゃー!元はと言えば結標の胡散臭い演技が行きすぎたのがいけなかったんぜよ!」

結標「なっ!胡散臭いってなによ!
割に自信あった方だし、なによりアイツは真っ正面から騙されてたじゃない!」

土御門「あのもやしと俺を一緒にするんじゃないぜい!あんくらい、最初の上目遣いから気付かない時点で可笑しいんですたい!」

海原「ちょっと!!なにをつまらない言い争いをしてるんですか!
早くアレを止めないと!」

土御門「…つってもよ海原、どうやって……?」

海原「………」

海原「うわあもう!こんな所で原典なんて使いたくないですよ!!」

土御門「いやそこまでしろとは言ってないが……」

結標「とにかく、アイツの動きを封じましょう。
各自のやり方で構わないから、死なない程度に頑張りなさい!」キリッ

土御門「なに決め顔で仕切ってんだにゃー!!」ギヤ-ス


589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/11(火) 22:55:55.74 ID:LlKpw9820
もしかして>>1はきぬはた荘に影響受けてる?
590 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 23:01:25.29 ID:r6Xqu7/s0


ハイ、今日はここまで。


591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/11(火) 23:08:21.90 ID:9suTah38o
結局、乙ってわけよ
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/11(火) 23:11:37.02 ID:DRSfx+QAO

グループ仲いいな
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/11(火) 23:13:35.73 ID:LlKpw9820

海原はグループで二番目に危険な奴だろw
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 23:36:55.92 ID:Rm5TwStI0
乙です
結標さんの上目遣いとか…ハァハァ
595 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/11(火) 23:51:52.01 ID:r6Xqu7/s0


長くなりそうなグループの絡みが続く第九話のpt1でしたが、いかがだったでしょうか。
この四人、かいててホントに楽しかったりしました。
なんか色々と絡み方がありますよね、面子のアクが強いだけに。


それはそうと、>>589さん、
肯定ですね。
きぬはた荘には感服するあまりです。
あんな多くのキャラを満遍なく動かせる所などは、是非とも真似てみたい所ですし、参考にもしてしまっています。

多くのキャラのほのぼのがつき通されたハートフルコメディの禁書ssは>>1の記憶には数少ないので、どこまで行けるかは分かりませんが、泥臭いなりに頑張ってみたい所存です。


ではでは、お付き合い、ありがとうございました。

596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/12(水) 00:06:00.31 ID:AIWDwH1AO
グループの皆さんは一方通行さんによって半殺しにされましたとさ…
怒らすからいけないんだよ!!
もう少し考えて行動すべきかも!!
597 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 21:53:28.55 ID:ysaHcouR0


とうとう書き溜め量が300レスの大台にのった!
もう何も怖くない!(割とマジで)

てなワケで、本日も投下に参りました。
少々お時間をいただいた後、投下をしようかと思います。


598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/13(木) 21:57:37.95 ID:FT0qQjEAO
待ってたんだよ!
今日も楽しみなんだよ!
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/13(木) 21:57:49.13 ID:8Zc5qIVg0
来てた!
舞ってます
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/13(木) 21:58:42.61 ID:VNS+lpEGo
やふううううううう!!!
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/09/13(木) 22:04:02.95 ID:ANryFLAho
300ってもうこのスレ終わりますやん
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/13(木) 22:15:32.91 ID:iNpmTu4yo
フラグととってよろしいか
603 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:43:21.75 ID:FYXwKjO60


>>601さん、
い、言われてみれば…。
…このスレが終わるというのに三日目が未だに終わらないって一体どういう事なの……。


それでは投下します。


604 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:44:36.29 ID:FYXwKjO60






一方「」ムスッ

結標「」チ-ン

海原「な、なんとか、なりましたか……」ボロボロ

土御門「な、なはは…、前のダメージに加えてだと、かなりキツイ…ぜい。
………いや、もう無理…」ボロボロ

一方「」ムスーッ

海原「(ちょっと、結標さん)」ヒソヒソ

結標「(な、なによ……)」ヒソヒソ

海原「(彼、まだ機嫌が直っていません)」ヒソヒソ

結標「(そりゃそうよ…そんな簡単に……)」ヒソヒソ

海原「(ですから!)」ヒソヒソ


605 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:45:05.12 ID:FYXwKjO60


結標(……"ですから"?)

結標「」ポクポクポク

結標「」チ-ン

結標「ま、まさかアンタ……」

海原「そのまさかです。早く彼に謝ってきてください」

結標「(な――!正気!?一歩間違えれば間違いなく状況は悪化するわよ!?)」

海原「ええ、そうでしょうね」ケロッ

結標「いやケロッ、じゃなくて!
何でそんな余裕綽々なのよ!」

海原「あくまでも一歩間違えれば、です。
簡単な話ですよ。ならば間違えなければいい」

結標「か、簡単に言ってくれるわホントに……」


606 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:46:04.88 ID:FYXwKjO60


結標「生傷だけは避けないと……」トホホ

海原「検討を祈ります」

土御門「頑張れにゃー…」

海原「さて、土御門さん」

土御門「…ん?なんかにゃー?」

海原「悠長に寝ていないでください。
あなたは結標さんが危なくなった時のストッパーです」

土御門「…はい?」

海原「はい?」

土御門「何でそうなるんだにゃー!
ここは一番ピンピンしてる海原、お前が行くべきだぜい!!」

海原「自分ですか?ハハッ、冗談はよしてくださいよ。
だいたいあなたが口喧嘩で留まっていた時点で止めに入っていれば何も問題なかったんですよ?」

土御門「…アレ?何故か怒ってらっしゃる?」

607 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:46:33.98 ID:FYXwKjO60


海原「嫌だな土御門さん、自分は何ともありませんから」

土御門「そ、そうかにゃー…?」

海原「そうですとも、自分の心配よりも、結標さんの結果を心配しておいてください」ニコニコ

土御門「わ、分かったにゃー…」

土御門(策士でありペテン師であるこの俺が、まさか言いくるめられている…だと?)





結標「ち、ちょっと」

一方「喋ンな」

結標(う…、やっぱり簡単には行かないあたりはキツいわね……)

結標(で、でも、やれるところまてまはやってやるんだから!)


608 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:47:05.73 ID:FYXwKjO60


結標「その……さ、この際率直に言うわ、ごめんなさい」ペコリ

一方「ステキな謝罪をドウモアリガトォ」

結標「アンタがひねくれるのも分かるし、やりすぎた自覚もあるわ」

一方「………」

結標「…でも、つまらない理由で争ってたのはお互い様じゃない?」

結標「だから、土御門のバカや海原を巻き込むのはやめましょう」

土御門「結標が俺を庇っている…だと?」

海原(バカ、には反応しないんですね)

結標「ごめんなさい。これしか言えないけど、これだけはいくらでも言えるわ。偽りなく、ね」

一方「………」


609 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:47:38.87 ID:FYXwKjO60


一方「………チッ」

海原(あ、デレましたね)

土御門(ふむふむ、あのタイミングでいかにも嫌気がさしてそうな舌打ち…やっぱ天然ものからは色々と学べるにゃー)

結標「一方通行?」

一方「あっち行け」

結標「えっ!?」ガ-ン

海原(今度はツンですか、忙しい人です)

土御門「」フムフム

結標「え、えーっと」オロオロ

一方「……分かったから、もォ分かったからあっち行けってンだよ」シッシ


610 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:48:05.33 ID:FYXwKjO60


結標「!!」

結標「」ニパァ

海原(…あれ?なんですかこの笑顔?
演技にしては少々…天然?)

土御門(色々と学べたぜい)ホクホク

一方「………」

一方「」ハァ





海原「さて、落ち着きましたか?」

一方「…うるせェな」

土御門「そこのツンデレはほっといて、そろそろ本題に入ろうぜい」

一方「オイコラ誰がツンデレだ」


611 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:48:32.91 ID:FYXwKjO60


結標「…と言うより、本題なんてホントにあったのね」

海原「結標さんの意見に同じくですね。
なんとなくな気分で集められたものだとばかり…」

土御門「…あのなぁ、お前ら俺の事を一体なんだと……」

一方「シスコン」

結標「変態」

海原「キャラ作り(笑)…ですかね」

土御門「お、おおぅ…こりゃ響くぜい……特に海原のは…」

一方「…でェ?その本題ってなァなンなンだ」

土御門「ま、結局本題らしいものなんてないんだけどね」テヘペロ

一方「………」

結標「………」

海原「………」


612 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:49:03.16 ID:FYXwKjO60


土御門「…お?その沈黙は一体なんにゃー?」

一方「なァ、ちょっと急に血流操作がしたくなってきちまったンだけどよ、これはどォしたらいいと思うよ」

結標「あー、血流操作ねー、分かるわ。
たまにやりたくなっちゃうのよねーアレ」

一方「そォなンだよ全くもって困るってンだ」

海原「無性にやりたくなってしまうんですよねーアレ」

結標「あれ?でも安心してもいいんじゃない?」

海原「と、言いますと?」

結標「ホラ、あそこに丁度いい土台があるじゃないのよ」

土御門「ちょ」

一方「お、ホントだァ、やっべェこりゃ助かるわァ」


613 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:49:33.01 ID:FYXwKjO60


土御門「ばっ、ちょ、本気かお前!?
本日三回目のダメージとか流石にヤバイぜい!?」

一方「と、言うわけでェ、土御門くンに血流操作をしたいと思いまァす。
誰か異論はありますかァ?」

海原「いやですね、異論なんてあるわけないじゃないですかー」

結標「そうよー、聞く必要もないの分かってるくせにー」

一方「っつゥ訳だからよォ土御門…ちょっとそこになおりやがれ」

土御門「ぎゃぁあああ!こういう不幸は俺のポジションじゃないぜい!」ギヤ-ス

土御門「………とまぁ、こう言った風に、」

一方「…あァ?」

土御門「俺たち『グループ』らしいバカを久しぶりにやろうぜい、ってもくろみですたい」

結標「……アンタ」


614 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:50:31.88 ID:FYXwKjO60


土御門「暗部が解体されて随分と経ってきて、学園都市も少しばかしは平和になったにゃー」

海原「まぁ、それについては議論しかねるのも確かですが…」

結標「バカ言ってんじゃないわよ、なんだって私がスキルアウトなんて雑魚どもを……」ブツブツ

土御門「あー、そういや小萌先生からの紹介だったっけにゃー?」

結標「…そ。暗部がなくなった時に、なんとなくフラフラしてた私を小萌が変な気を遣ってね。
……ほら、アンタの所の黄泉川って人よ」

一方「…ァー、確かにそれらしい事は言ってたっけなァ。
なンか粋のいい女子高生が手伝いに来て暴れてる…とかなんとか」

海原「おや、暴れる、ですか」

土御門「口では面倒くさそうにたれてるが、実の所は楽しんでるんじゃないかにゃー?」ニヤニヤ

海原「嫌よ嫌よもなんとやら、ですか」

結標「ちょっ!そんな事ないわよ!
べ、べべ別に楽しんでなんて……」


615 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:50:59.98 ID:FYXwKjO60


土御門「微笑ましいなぁ」ニヤニヤ

海原「ええ、全くですね」ニヤニヤ

結標「だぁあ!もう!一方通行からもなんか言ってよ!」

一方「」ニヤニヤ

結標「アンタもかぁぁあああ!!」ギヤ-ス

土御門「ホラ、こんな感じの話が出来てるだけでも、十分に平和な所以だろ?」

結標「それはまぁ…確かに」

土御門「結標は警備員のお手伝いさん、海原は風紀委員に入ったん…だっけか?」

一方「マジか」

結標「それは初耳だわ」

海原「いやあ、お恥ずかしい限りですね」ポリポリ


616 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:51:41.22 ID:FYXwKjO60


土御門「お前顔を借りてる身のくせによくもまぁ海原光貴の名前で登録したよな」

結標「……え?マジ?」

一方「プライバシーもなにもあったモンじゃねェよな」

海原「うっ…、耳が痛い限りですが、やはりこの顔は色々と便利でして…」

結標「いやいや…公衆の前にたつ風紀委員ならその顔は逆に不便なんじゃないの?」

土御門「常盤台の理事長の孫だもんにゃー、そりゃあ目立つ事この上ないぜよ」

一方「…あァ?海原光貴って一般人にも知られてンのか?」

土御門「ある程度はそうだろうな。
なんと言っても、常盤台の理事長が目立ちたがる人柄らしいからな」

結標「それでもやっぱりその顔は便利?」

海原「ええ。バレないように気を遣うのは面倒ですが、風紀委員でも案外融通きかせてもらってまして」


617 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:52:15.74 ID:FYXwKjO60


土御門「しかしまぁ風紀委員なんてよくやろうとしたにゃー、
試験とかかなりメンドくさいって話をよく聞くぜい?」

結標「あー、確か何ヶ月かもかかるんだっけ」

一方「…まさかオマエ、そこを融通きかせてもらったとか言うンじゃねェだろォな?」

結標「……あ!なるほど、お偉いさんの孫だって言って試験はパス、って感じに?」

土御門「うわぁ、それはちょっとえげつないにゃー」

海原「ちょっと、何故自分が不正して風紀委員やってるみたいな流れになってるんですか」

一方「違ェの?」

海原「違いますよ!」

結標「え、本当に数ヶ月かけて風紀委員になったって言うの?」

土御門「それはちょっと信じ難い話だにゃー」


618 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:52:51.89 ID:FYXwKjO60


海原「自分はどういった解釈をされてるんですか……」

一方「ストーカー」

結標「営業スマイルかしら」

土御門「同志」

海原「……成る程、先程の土御門さんの気持ちがなんとなく分かりました」

海原「それはともかくとして、自分はちゃんと正当なルートを通じて風紀委員をやっていますよ」

結標「じゃあなに?やっぱり体力つけるためとか言って無駄な労働力を費やすって言うの?」

海原「言い方どうにかならないんですか……」

海原「まぁ基本的なトレーニングは日々こなしてますね。と言っても、やはりこの顔だからなのかどこか気を遣われてるような気がしてですね……」


619 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:53:21.23 ID:FYXwKjO60


一方「やっぱりインチキじゃねェか」

海原「違いますって!遅れは取らないように自分でもきちんとノルマはこなしてますよ!」

結標「そういえば、アンタって能力はレベル4として登録されてたわよね」

海原「ええ。実際の海原光貴がそうですからね」

結標「能力を使わなくちゃいけないような窮地に陥ったらどうしてるわけ?」

一方「一人ならまだしも、同僚が一緒となると誤魔化しもどうなンのかって話か」

結標「ええ」

海原「そこらへんもこれと言った問題はありません。
余程危険な場面などは殆ど、それこそ結標さんなどの警備員が処理しますし。
暗部の時を思えばあの程度なら体術でどうにかなりますよ」

結標「成る程ね……って、私は警備員じゃないわよ!あくまでも手伝いなんだから!」

海原「そうでしたね、そう言う事にしておきましょう」ニコニコ


620 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:53:55.79 ID:FYXwKjO60


結標「風紀委員でもそのさわやかキャラ通してるわけ……?」

海原「さわやかキャラと言われましても、一応コレが自分の素の状態のつもりなので」

結標「ニセモノの顔で言われてもどう反応すればいいのか分からないよ……」

土御門「海原は俺よりもペテン師が似合ってるかもにゃー」

海原「冗談よして下さい。風紀委員たるものが人を騙す立場にいてどうするのですか」

一方「そのセリフ、今すぐホンモンの海原光貴の前に出ていってみろよ……」ゲンナリ

土御門「支部とかはどんな環境なんだ?
環境によって色々と違いがあるってのも聞いた覚えがあるぜい」

海原「特に不自由はないですね。
今自分は第一七七支部にいさせてもらってますが、良い環境だと思えますね」

土御門「第一七七支部…?」

海原「…おや?」


621 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:54:34.07 ID:FYXwKjO60


海原「ご存知なのですか?」

土御門「確かアレだろ?柵川中にある……」

海原「ええその通りです。よくご存知ですね……」

土御門「俺は情報屋だからにゃー」

結標「普通関与しないような情報までって…情報屋ってレベルじゃないでしょ……」

一方「ただ単にご都合主義の味方ってだけだろォが」

結標「ちょっと」

土御門「一方通行、それは言わない約束だぜい」

土御門「話を戻すが海原」

海原「はい?自分ですか?」

土御門「お前…狙って第一七七支部に入ったのか?」


622 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:55:05.31 ID:FYXwKjO60


結標「ん?どういう意味?」

一方「さァ」

海原「…と、言いますと?」

土御門「第一七七支部なんて言ったらお前、かの御坂美琴の友人がごろごろと居るっつー、一部じゃ割と有名なんだぜい?」

結標「御坂美琴……超電磁砲…」

一方「………」

海原「ああ、そういう意味ですか」

土御門「で、実際の所はどうなんだ?
御坂美琴の友人が居る事を狙って支部に入ったとしたらお前……」

一方「」サササッ

結標「そうそう、お手伝いって言っても私、人を逮捕できる権利くらいはあるらしいのよね」


623 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:55:55.98 ID:FYXwKjO60


海原「とことん容赦ありませんね……。
大丈夫ですよ、本当にたまたまです。
現在の同僚が御坂さんのご友人だと知ったのも最近ですし」

土御門「なぁ海原」

海原「はい?」

土御門「ウソつきは俺だけで十分なんだ。だから無駄な嘘はやめておけ」スチヤ

海原「いや嘘じゃありませんよ?
そして今すぐ自分に向けてる銃を下ろして下さい!人前で何やってるんですか!」

土御門「やだにゃー海原クン、こんなオモチャに騙されるなんて俺っちったらそんなに雰囲気でてたかにゃー?」

海原「そこでペテン師に変わるのやめて下さい!
ちょっと結標さん!銃刀法違反ですよ!逮捕して下さい!」

結標「黙認するわ」

海原「ちょっと!!」

土御門「ホラ、早く吐いて楽になりな」

海原「キャラ作りだとしたら直ちにやめて下さい!」


624 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 22:56:36.27 ID:FYXwKjO60


土御門「とまぁ、冗談はこの辺にしておいて」

結標「なんだ、つまらないわね」

海原「ホントに冗談じゃ済みませんって…勘弁して下さい」トホホ

土御門「いやぁそれにしても飛んだ偶然もあったもんだにゃー、第一七七支部かー」ジ-ッ

結標「ねー、学園都市も狭いモンよねー」ジ-ッ

海原「好い加減にして下さいって!
疑うのも分かりますが、こればっかりはホントに偶然なんです!」ウワ-

土御門「ま、そういう事にしておいてやるかにゃー」

結標「そうね、そういう事にしておきましょう」

海原「もうそれでもいいですよ……」トホホ


625 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 23:02:08.28 ID:FYXwKjO60


ちょっと少量で申し訳ないのですが、ここできっとかないとズルズルといってしまいそうなので今日はここまで。


626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/13(木) 23:04:08.34 ID:FT0qQjEAO

相変わらず皮被りのお粥はキモいですねー。そして、あわきんかわいい
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/13(木) 23:05:27.08 ID:u+VrgQ7r0
一応素顔はイケメンなんだがなー
628 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/13(木) 23:26:37.18 ID:FYXwKjO60


まだまだgdgd続くぞ!な、第九話でしたが、いかがだったでしょうか。
そうなんです、>>603にもある通り、ちょっとばかし亀更新ならぬ亀進行が続いてしまうかもしれません……。

なんとか見捨てられないよう力を尽くします所存ですので、お付き合いいただけたら幸いです。


ではでは、お付き合いいただきありがとうございました。

629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/14(金) 20:38:32.48 ID:kh+S0SmL0
乙です
次も待ってます
630 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/14(金) 23:10:02.52 ID:2xbD4jc90


今晩は。

一つだけお知らせしたく参りました。
本来ならば、いつも通りの中一日の投下で明日にも投下を予定していたのですが、
スミマセン、ちょっと明日は一段忙しくなる(だろう)ので、明日は投下が不可能となってしまいます。

一日遅れての日曜日に投下を予定してますので、お付き合いいただけると幸いです。


中一日のローテーションを守れず申し訳ないです。
最近多忙が続いてしまっていて…、なんとか時間を確保できるよう努力します。

ではでは。


631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/15(土) 00:30:06.93 ID:LdGX+VAN0
おk待ってるよー
無理せず>1のペースでやってくれ
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 01:36:16.57 ID:pfmev4/DO
落ちなきゃ好きなペースでよかよー
海原(偽)本当に偶然なのか?偶然だとしてもみこにゃんがよく顔出すから毎日ソワソワキモいんじゃ…
海原「(ソワソワ)」とか…想像したらキモいな(笑)
みこにゃん一七七支部いかなくなったろうな〜
そうなると黒子が海原を毛嫌いしてるオーラを常に出してるんじゃ(笑)
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/15(土) 01:45:16.48 ID:Mkdarr8co
今までのペースが凄すぎた
634 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:05:25.80 ID:yoPIhG7V0


ただ一言、
死んでしまいます。

ハイ、と言うわけで、少々お時間をいただいた後、投下に参りたいと思います。


635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/16(日) 23:26:25.24 ID:5UDJp9Kgo
人間って意外と死なない
しょっちゅう死にかけるけどね
636 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:34:28.26 ID:yoPIhG7V0


>>635さん、
だからキツイんですよね……。

それでは投下します。


637 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:35:02.88 ID:yoPIhG7V0


結標「その第一七七支部って、土御門の話じゃ御坂美琴の友達が"ごろごろ"といるのよね?」

土御門「と言っても、海原以外のメンバーが御坂美琴の友人ってだけで、人数はそんなでもないんだけどにゃー」

結標「ん?海原以外のメンバー全員?」

海原「ええ、よくよく話を聞くとどうやらそうらしいんですよね」

土御門「三人だったよな?小さい支部とも受け取れちまうよにゃー」

海原「それくらいの人数でも案外回せるんですよ。自分一人が入った事で結構巡回がよくなったとも聞きますがね」

結標「と、言う事は…海原以外のメンバーは全員女の人…?御坂美琴の友人って言うくらいなんだから…」

海原「ええ、そうなりますね」

結標「」サササッ

海原「ちょっと!!それは一体どういう了見ですか!!」


638 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:35:34.57 ID:yoPIhG7V0


土御門「」ハッ

土御門「そ、そう言う事か……」ワナワナ

海原「な、なんですか?」

土御門「お前!今すぐそこになおりやがれ!」

海原「は、はい!?」ガビ-ン

海原「あの…申し訳ないんですが理由が見えません、ここは一つ…」

土御門「お前…そりゃお前…、
お前以外のメンバーが女子とか……」

結標(あ、なんとなく展開が読めた)

土御門「羨ましすぎんだろぉおおおおお!!」

海原「」

結標(やっぱり…)ハァ


639 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:36:04.45 ID:yoPIhG7V0


土御門「早朝にはフラグの王様に調子狂わされるし、今度は元同僚がこのザマか!
クソッ!なんて時代だ!」

結標(荒れてるわねー)

海原「あの、なにを勘違いされてるのは分かりませんが、色気がさすような話はありませんよ?」

結標「え?そうなの?」

海原「ですから…自分を一体なんだと…」

結標「あら?まだ言われたりなかったかしら?」

海原「…いいえ、結構です」ゲンナリ

土御門「で?実際の所はどうなんにゃー?」

海原「またその下りですか!
生憎ですがそんな話はありません!
…良き同志は見つけられましたがね」


640 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:36:44.63 ID:yoPIhG7V0


土御門「…同志?」ピクッ

結標「あら、それは是非話を聞きたいわね」

土御門「まさか、まさか海原!
風紀委員にもシスコンの同志がいたってのか!」

海原「」

結標「……あ、そういう同志か。
…話を伺うのは、遠慮しとくわ」サササッ

海原「さっきから一体なんなんですかもう!自分の株を下げるのも好い加減に…」

土御門「今度ソイツに合わせやがれ!!」

海原「違うって言ってるでしょうが!」

結標「いやでも、海原の同志なんて言ったら確かにシスコンくらいしか思いつかないわよね」

土御門「そうだそうだ!証明したいってんならどの類の同志なのか提示を求めるぜい!」


641 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:37:25.98 ID:yoPIhG7V0


海原「え、えーっとですね…」

結標「なによ、言いにくい事なの?」

海原「御坂さんのご友人で、御坂さんの事で色々と意気投合すると言いますか何と言いますか……」

結標「…どうしてだろう、私その人に会ったような気がする……」

土御門「…どうしてだろう、何故だかその人の声がババァ声な気がする……」

海原「どんな気がするんですか……」ハァ





土御門「んー、海原の話はこんくらいが限界かにゃー?」

海原「まぁ、自分が変わったと言えば本当に風紀委員になった事くらいですからね」

結標「そんなコロコロ変わるもんでもないからね…」


642 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:38:24.93 ID:yoPIhG7V0


結標「そういえば、」

一方「」ズズズ

結標「アンタ海原の話の途中から一切喋らなくなったわよね?どうして?」

海原「言われてみればそうでしたね、ずっとコーヒーを啜ってらっしゃいました」

一方「……答える義理はねェ」

土御門「一方通行は御坂美琴の事になると一気にだんまりになっちゃうからにゃー。
まったく、どんなツンの仕方ってんですたい」

一方「…チッ」

結標「あー、成る程…。アンタも相変わらずなのね…」

一方「…それはどォいう角度で言われてンだァ?」

結標「良い意味でもだし、悪い意味でも、って事よ」


643 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:39:11.93 ID:yoPIhG7V0


一方「…ふーン」ズズズ

海原「そう言えばそうですよ、一方通行はこの数ヶ月間で何か変わった事はあったんですか?」

一方「ンー、ァー……」

結標「なによ、何か言い辛そうな言い回しだけど」

土御門「あー、成る程にゃー」ニヤニヤ

海原「おや、土御門さんはまた何かしらを知ってそうですね」

結標「どんだけの情報が頭の中に入ってるんだか……」

海原「それで、一体何なんです?」

土御門「一方通行の場合は…そうだにゃー、説明し辛いからそんな顔をしてると思うぜい?」

海原「ほう、余計に気になってしまうじゃありませんか」

結標「もったいぶってないで早く教えなさいよ」


644 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:39:41.95 ID:yoPIhG7V0


土御門「んー、これは俺の口から言ってもいいのかにゃー?」

一方「…好きにしろ」

土御門「じゃあ単刀直入にいくとするかにゃー」

結標「」wktk

海原「」wktk

土御門「つい二日前の事なんだけどにゃー?」

土御門「なんと!その日から六人のレベル5は一つ屋根の下で同居生活を送ることになったんだぜーい!!」ババン!

結標「」

海原「」

一方(…まァ、この反応が普通だよなァ…)


645 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:40:21.31 ID:yoPIhG7V0


土御門「ん?どうかしたのか二人とも、どこか固まってるようにも見えるが」

一方「いや、実際に固まってんだろうよ」

結標「はっ」

結標「いやー、少し土御門の過ぎた冗談にトリップしちゃってたわ、いけないいけない」

土御門「にゃー、現実を冗談に置き換えちまうとは結標も相当な末期だぜい」

結標「はぃい!?現実?馬鹿言ってんじゃないわよ、そんな嘘っぱちに振り回される訳が…」

一方「いや、マジなンだけどな」

結標「」

土御門「あ、また固まっちまったぜい」

一方「」ハァ


646 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:40:50.83 ID:yoPIhG7V0


海原「え、えーと……」

土御門「お、海原じゃないかにゃー、お前も結標と同じクチかにゃー?」

海原「あー…いえ、なんとなくですが本当らしいので、疑うような真似はしません」

土御門「良かったにゃー異常なのが結標だけでホントに良かったにゃー」

結標「…私は、私は異常だって言うの?」

一方「安心しろ、一番異常なのは間違いなく土御門のヤロウだ」

海原「そ、それで話を戻すんですが……確認をとります。マジなんですか…?」

土御門「マジだにゃー」

一方「マジだ」

海原「」ハハハ


647 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:42:17.32 ID:yoPIhG7V0


結標「なによ急に笑っちゃって、正直気持ち悪いわよ」

海原「あなたは…遠慮という言葉を知らないんですか……」ゲンナリ

結標「私の辞書には入ってるんだけど、『グループ』にそんなモンはないでしょう?」

海原「…ええ、そうでしたね」

結標「で?何で笑ってたのよ」

海原「いやそこは察してくださいよ……」

一方「信じ難いって所か。まァ妥当な反応だろうなァ」

海原「いや、だってレベル5が同居生活なんて…なんですかそれは?
新手のアトラクションか何かですか?」

結標「本当にアトラクションになっちゃいそうだから恐ろしい限りよね」

土御門「笑えない冗談に聞こえるのも確かなんだけどにゃー。
あのクソ理事長はどこまでクソなんだろうにゃー」


648 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:42:55.62 ID:yoPIhG7V0


一方「同感だ、アイツマジでイカれてンぞ。ホントに一つも笑えやしねェ」

結標「ちょっ、なんでそこで統括理事長の名前まで出てきちゃうわけ?」

海原「話がどんどんでっかくなってきますね。正直ついて行くのが精一杯ですよ」

土御門「なんでってそりゃあ」

一方「その理事長の気まぐれなンだよ」

海原「…はい?」

結標「な、なにが?」

土御門「レベル5の同居生活が始まったのが」

結標「」

海原「」

土御門「にゃー、今日はよく皆が固まっちまう日なのかにゃー?」


649 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:43:43.92 ID:yoPIhG7V0


結標「あ、あのさ海原」

海原「な、なんでしょうか?」

結標「今日ってエイプリルフールだっけ?アレ?」

海原「いえ、自分の記憶が正しければまだ三月の上旬なんですがね…」

一方「オイオイ、気持ちは分からなくねェが現実逃避は良くねェよやっぱり」

結標「それでもよ!それでも信じられないわよ!
何を考えてんのよあのビーカー逆さまヤロウは!」

海原「?ビーカー逆さま…?」

土御門「そうか、海原は面識がなかったからにゃー。
そのビーカー逆さまヤロウが理事長ってわけだぜい」

海原「ハ、ハハ、随分と斬新なんですね…」

一方「頭ン中は斬新を通り過ぎちまってるンだがな」ハァ


650 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:44:15.43 ID:yoPIhG7V0


結標「その同居生活云々というのは好い加減認めざるを得ないわけだけど…いつからだっけ?」

一方「つい二日前だ」

海原「最近どころの話じゃありませんね…」

結標「レベル5が…ん?」

土御門「?何か引っかかるような顔だにゃー」

海原「どうかしましたか?結標さん」

結標「ねえ土御門、アンタさっき"六人のレベル5が"とか言ってなかった?」

土御門「確かに言ったにゃー」

結標「レベル5って全員で六人だったかしら?」

土御門「うんにゃ、七人だぜい」


651 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:44:50.47 ID:yoPIhG7V0


結標「…いや、淡々と言葉のキャッチボールをしてるわけじゃないんだけど……」

海原「なるほど、あとの一人はどうしたのか、と言いたいんですね」

一方「まァ、当然っちゃァ当然だよなァ」

海原「ですが結標さん、抜けてしまってる一人は序列第二位の垣根帝督なのでは?」

結標「……あ!」

結標「そっか、垣根帝督って確か、アンタが……」

一方「………」

土御門「ところがどっこい!
死んだハズの垣根帝督、実は生きてたんだにゃー!」

海原「なんと」

結標「ウ、ウソ…聞いた話じゃ五臓六腑もグチャグチャみたいな状態だったって…」


652 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:45:33.50 ID:yoPIhG7V0


海原「結標さん…いくらなんでも喫茶店で口にする言葉では…」

結標「あ、ごめん…」シユン

土御門「流石は結標だぜい」

結標「どういう意味よ!」ウガ-

海原「話を戻しますが、垣根帝督が生きてたと言うのは……」

一方「マジだよ、俺が実際目の前にしたンだから間違いねェ」

海原「…冥土、返しですか?」

土御門「にゃー、そう言いたいところなんだけどにゃー、統括理事会が一度垣根帝督を回収してな。
そこから色んな補正を繋いで、今やっとまともな生活ができてるって感じだぜい」

結標「それにしても、よく自分を殺した相手がいるって言うのに垣根帝督もその生活に乗ったものね…」

土御門「あー、そこは問題ないんだにゃー」


653 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:46:03.34 ID:yoPIhG7V0


一方「」ハァ

結標「?」

海原「どういう意味ですか?
まさか人柄が丸変わりになったから問題ないんだ、とか言い出しませんよね?」

土御門「………」

海原「…あれ?」

土御門「お、おぉ…ふ」アセアセ

結標「海原、土御門の台詞を完全に持っていったわね」

海原「マ、マジですか……」

一方「俺はそォでもないンだが、あの変わり様は確かに気色悪ィからな」

結標「人柄が変わったって……またどうして?」


654 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:47:02.09 ID:yoPIhG7V0


一方「さっき土御門が言ってただろ、色んな補正ってよ。
その補正の一つが、垣根の人柄、性格を変えたンだとよ」

海原「凄いですね…と言うよりも、統括理事会はもうなんでもありですか……」

土御門「海原、それもちょっとメタな方向に傾いちまうからやめることを勧めるにゃー」

海原「は、はぁ…」

結標「それで?一口に性格が変わったと言ってもそれこそ性格なんて何通りもあるでしょう。
どんな感じの人柄になったわけ?」

土御門「お、ソレは俺も知りたいところだにゃー」

海原「おや、そこについてはご存知でないのですね」

土御門「にゃー、実際に垣根帝督とは会ってないからにゃー」

結標「で?どうなの?」ワクワク

一方「何をワクワクしてンだか…。
人柄…ねェ、アレは…心底ダルくなるよォな好青年…って言えばいいのか?」


655 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:47:37.81 ID:yoPIhG7V0


土御門「俺たちに聞き返されても困るにゃー」

結標「好青年っていうと…海原みたいな?」

海原「自分ですか?」

一方「ンー、いや、コイツのは偽造臭がハンパねェからなァ…」

海原「ちょっと」

結標「あー」

土御門「理解が追いついたぜい」

海原「ちょっと!理解しないで下さいよ!」

一方「垣根の場合は…なンつゥか……真性?疑うことをしらねェっつゥのか…天然?」

土御門「おお、一方通行にここまで言わせるのも中々凄いにゃー」


656 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:48:19.48 ID:yoPIhG7V0


結標「興味深いわね、ソレは」

土御門「と、言うと?」

結標「実際にこの目で見た事はないからとやかく言えないけれど、垣根帝督ってウワサじゃかなりのイケメンらしいじゃない」

土御門「そりゃあ、ここの白いヤツよかは数十倍ものイケメンさんだろうにゃー」

一方「もぐぞ」

土御門「どうどう」

海原「イケメン云々で結標さんの言いたい事が自分には余計分からないのですが……」

結標「」ハァ

海原「む、なんだか好意の持てないため息ですね」

結標「溜息もつきたくなるわよ…普通なら察せる所でしょうよ」


657 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:49:17.33 ID:yoPIhG7V0


海原「えー、そうなんですか?」

一方「さァな、少なくとも俺には分かンねェが」

土御門「同じく、だぜい」

海原「だ、そうですが?」

結標「これだから女に経験のないヤツらは……」プルプル

土御門「にゃー、男に経験のない結標だけには言われたくないってもんですたい」

海原「同意します」

一方「俺もォ」

結標「」プルプル

海原「話を戻しましょう」


658 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:50:00.04 ID:yoPIhG7V0


土御門「だにゃー」

海原「結標さんは一体、何に対して興味深いと仰ったんですか?」

結標「そりゃあ…アレよ……」

一方「アレってなンですかァ?
ちゃンと言ってくンねェと分かりませェン」

結標(コイツ…分かってて言ってるんじゃないでしょうね)プルプル

結標(ええい!もう!)

結標「イケメンでしかも真性の好青年?
そんな美味しいキャラいるなんて言われたら狙いたくもなるでしょうが!!」

一方「ェ」

土御門「え」

海原「え」

結標「…え?」


659 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:50:42.25 ID:yoPIhG7V0


結標「アレ?私なにかおかしいことでも言った…?」

一方「いや、そりゃァ、オマエ……」

土御門「そもそも、おかしいなんて言葉で収まるのかって話…だぜい?」

海原「自分は…夢でも見てるのでしょうか……?」

結標「ちょっと!何だってそんな反応されなくちゃいけない訳!?」

結標「これでも私は女なの!イケメンに憧れるくらい常識の範疇でしょうが!」

一方「だからよォ」

土御門「まずそこがおかしいと言ってるんだぜい?」

結標「……なに?私が女じゃないとか言いたいわけ?」プルプル

海原「いや、そうではなく、」


660 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:51:18.90 ID:yoPIhG7V0


海原「結標さんが"イケメン"に憧れるなんてあり得ない話ですよ?」

一方「」ウンウン

土御門「」ウンウン

結標「…え?どういう意味よ?ちょっと本格的に分からなくなってきたんだけど……」

一方「そりゃァ、オマエ、なァ?」

土御門「にゃー」

海原「はい」

結標「なによどいつもこいつも!
ハッキリ言ったらどうなの!?」

「「「ショタコンって、イケメンに反応なん(ン)てしなくね?」」」

結標「」


661 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/16(日) 23:51:57.40 ID:yoPIhG7V0


土御門「やっぱり信じ難いにゃー……結標がイケメン?にゃー?」

海原「可愛い、キュート、それ系に反応するのならまだ分かりますが…イケメンはやはりあり得ませんよね……」

一方「耳でもおかしくなっちまったンかな?
…後で冥土返しントコ行ってくっか」

結標「ア、アンタらは……」プルプル

土御門「ま、まさか!」ハッ

土御門「これは、結標がノーマルという…可能性ッ!?」

海原「あ、それだけはあり得ませんよ。
結標さんがノーマル?ハハッ」

一方「」ナイナイ

結標「」プルプル

結標「好い加減にしろー!!うわーーーん!」ウワ-


662 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/17(月) 00:01:01.61 ID:LdjMYnUX0


ハイ、今日はここまで。


663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/17(月) 00:05:02.51 ID:u8A6C8wAO

フラグの王様わろた
次も楽しみにしてる
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/09/17(月) 00:05:03.47 ID:tYMRGdJ90
乙!
あわきんがノーマル・・・?
垣根とあわきんの邂逅が見てみたくなった
665 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/17(月) 00:14:06.68 ID:LdjMYnUX0


グループのほのぼのとした雰囲気が出てるのか心配になったりもした九話のpt3でしたが、いかがだったでしょうか。


多忙が続いてるのもありますが、全く時間がないワケでもないので、なるべく中一日のペースを守りたいと思います。

なにが言いたいのか?持ち上げてくださいっていっry

ではでは、お付き合いありがとうございました。


666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/17(月) 00:25:11.75 ID:g/1dhqMAO
乙なんだよ!
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/17(月) 00:31:12.63 ID:vAhKX6vao
乙なのよな
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 00:43:15.72 ID:WKOqWj/00
あわきんかわいいよあわきん
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 00:43:31.43 ID:zANmLWe20
そうか
あわきんは年齢の守備範囲が広いだけだったのか
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 09:35:47.36 ID:1qyZ8bYko
あれだろ、精神がショタだと思ったんだろ
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 13:31:01.28 ID:w+2/FdhV0
>>670
なんて上級者なんだ……
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/09/17(月) 14:48:10.28 ID:1UBmSytZ0
乙である

6位の代わりにあわきんor滝壺とか良いな
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/17(月) 22:24:55.63 ID:ho3FlbaDO
ニアレベル5勢か
それはそれで楽しそうだな
でもこれ以上人が増えたら>>1が……
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/18(火) 05:38:02.96 ID:IwogzAiAO
ただでさえテンプレの如く湧く御坂遺伝子なのにカプ二つはやめちくり〜
上番一琴ですら食傷気味なのに
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 16:09:46.82 ID:htDCj4N50
>>674
それはお前だけだろ
少なくとも俺は好きだぜ
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 17:54:16.94 ID:RBTDW6CDO
上琴が一番スキだが他のカプもアリだとは思ってる
土結とか一結とかも場合によってはアリ
百合の美黒もアリですたい
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 19:48:22.55 ID:leQWLNCZo
好みを語るのも結構だがそれを書き手に押し付けるのは止めて星井
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/18(火) 21:48:26.00 ID:Qv/QDR8bo
>>674
粥琴なんかどうだ
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 21:50:28.21 ID:iN7PEW+po
ここは電磁掌握で
680 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:08:59.47 ID:0fYqUHgf0


今晩は。
今日も投下に参りたいと思います。
少々お時間をいただいた後ですが、お付き合いいただけると幸いです。


>>673さん、
安心して下せえ。限界などとうに超えてる>>1は何も恐れず馬鹿みたいに突進するつもりです。
いつになるかは不明ですが、第六位についてもちょっとしたイベントを考えてますし、キャラも色々と増やして行きたいと思っています。


681 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:43:16.26 ID:M1aU+HrP0


それでは投下します。


682 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:43:53.51 ID:M1aU+HrP0






結標「」ムス-ッ

海原「結標さん、そろそろ機嫌を直されては…」

結標「……」チラッ

土御門「すんませーーんだにゃーー」

一方「ごめンなさーィ」ボ-ヨミ

海原「ほら、彼らもああ言ってますし」

結標「…わざとなの?わざとなのね?」プルプル

海原「と言われましても…やはり予想外の出来事にはどうしても追いつくのに時間も必要ですし…」

結標「そんなにイケメンに反応した事が悪いって言うの!?
なんて元同僚よ!クソッ、なんて時代だ!」ウガ-


683 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:44:31.40 ID:M1aU+HrP0


結標「……一方通行、あなたに聞きたい事に戻りたいんだけど、」

一方「聞きたい?…ァー、垣根との仲を取り持ってくれとか言うンだったら断ンぞ。
アイツにはあンま関わりたくねェ」

結標「違うわよ!顔も見た事ない相手にって、図々しいにも程があるでしょうが!」

海原「モロに興味を示しといて…」

土御門「微妙に常識を口にしてるのがムカつくにゃー」

結標「…なに?今日は私を怒らせる日かなにかな訳?」

一方「垣根の事じゃねェとしたら一体なンだよ」

結標「アンタらレベル5の私生活よ!
摩訶不思議過ぎったらないわ!」

海原「おお、そう言えばそうでした」

土御門「結標のイレギュラーのせいですっかり忘れてたぜい」


684 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:45:08.73 ID:M1aU+HrP0


結標「」プルプル

海原「まぁまぁ、抑えましょう」

一方「…聞きたいっつったって、別に言う事なンざこれと言って…」

土御門「」ニヤニヤ

一方「!?」

土御門「どの口が言ってるんだにゃー?うん?
あの御坂美琴がオマエのいる家に住んでるんだろ?これは何かしら一悶着がなけりゃ現実にならないハズだぜい?」ニヤニヤ

海原「なっ!?あ、あなたまさか御坂さんに…」

土御門「素直に吐いちまいなよ一方通行、なに、悪いようにはしないにゃー」

一方「何を勘違いしてやがる!なンで俺がオリジナルに下手な関与をしなきゃなンねェンだ!」


685 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:45:46.35 ID:M1aU+HrP0


結標「」ニヤニヤ

一方「!?」

一方「…オマエは一体なンだ」

結標「別にぃ?学園都市第一位もスケコマシなんだなーって思っただけよ?」

一方「ハァ!?オイ、一体なンの話をしてやがる!!」

結標「番外個体」ニヤニヤ

一方「!!」

一方「オイ、どこでその名前を知った。返答次第じゃ今すぐテメェの首を――」カチヤ

結標「ちょっと、いきなり銃なんて出さないでよね、シリアスな話してるつもりは一欠片もないんだから」

一方「………」スッ

686 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:46:19.74 ID:M1aU+HrP0


一方「銃はしまったぞ、さっさと話せ」

結標「血の気が多いわね…アンタだって、私が最近何してるかくらいは知ってるんでしょ?」

一方「……ァ?」

海原「警備員のお手伝いですか?」

結標「そうそう、一発で分かってくれて助かるわ」

海原「結標さん学生ニートですからね。
そりゃ答えも限られてきますよ」

結標「ちょっと!」

一方(警備、員……?)

一方「……!!」

結標「気づいた?」


687 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:46:51.02 ID:M1aU+HrP0


一方「黄泉川のヤロウ……ッ!!」

結標「だから、ここ喫茶店よ?
そんな顔するような所じゃないんだけど?」

土御門「すんごい形相だぜい」

一方(あの単細胞女ッ!下手に話すなっつったろォが!なンでよりにもよってコイツに―――)

結標「ああ、勘違いしてる所悪いけど」

結標「別に黄泉川さんが不用意にペラペラと私に話した訳じゃないわよ?」

一方「…ァ?」

海原「と、言いますと?」

結標「私が粘り強く聞き出したのよ。
なんとか一方通行の弱みを絞り出せないかなーってね」

一方「オイコラ」


688 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:47:25.41 ID:M1aU+HrP0


結標「それでなんとか番外個体まで辿り着いたってわけ」

一方「今すぐミンチにしてやンよ。さっさと立ちな」

海原「はて?ミサカ…ワースト、ですか?」

結標「そうそう、聞いた話じゃかなり健気よねーその娘も」

一方「…オイ、健気だァ?あの悪態常習犯が、健気だァ?
結標、オマエちょっと頭湧いてンじゃ……」

結標「」ハァ

一方「…その溜息はなンだ」

結標「これだから女心の分からないクソもやしは…」ヤレヤレ

一方「女心?なンの話をしてやがる、
後、これかなりの中傷だよな?
俺怒ってもいいンだよな?」


689 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:48:27.75 ID:M1aU+HrP0


海原「……ちょっと待ってください」

結標「なに?」

海原「今、女心と仰いました…?」

結標「ええ、ハッキリと」

海原「"ミサカ"、ワースト……ふ、ふふ」

一方「」ギヨッ

海原「ふっふっふ……ふはははは…ふはははははははははははははははははは」ケラケラ

結標「ちょっ!?う、海原?」

土御門(何だ?ま、まさか魔術か?おのれ魔術師!!)

海原「ふ、ふふぅ…ア、一方通行さん…あなたは…あなたと言う人はぁぁあ」

一方「な、なンだよ」ヒクッ


690 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:49:11.28 ID:M1aU+HrP0


海原「何なんですかその素晴らしいポジションはーーー!!!」

一方「…はァ?」

土御門(うん、先が読めた。ごめんね魔術師)

海原「はァ?ってあなた…とぼけるには無理があります!自覚がないのなら今すぐそのポジションを変わりなさい!」

一方「…オイ、コイツなに言ってンだ?」

結標「さ、さぁ…?」

海原「ついこないだまでは、家に帰れば打ち止めという小さな御坂さんが出迎え……?
さらには番外個体なる御坂さんからはあろう事か…こ、こ、好意まで…」

一方「やっぱりオマエらどォかしてンだろ。
好意とかアイツに一番似合わねェ言葉だっつゥの―――」

結標「ふんッ!」ドスッ

海原「ふんッ!」ドスッ

一方「――がッ!!」


691 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:50:13.98 ID:M1aU+HrP0


一方「オ、オイコラ、なにしやがるテメェら…ンで俺が殴られなきゃならねェ……」ヨロヨロ

結標「は?そんな事も分からないの?
アンタ第一位なのに?馬鹿なの?死ぬの?」

海原「馬鹿?ハハッ、そんな言葉なまぬるすぎますって。
そして、一方通行さん、むしろ死んでください」

一方「わ、訳がわかンねェ…」

土御門「割と他人思いな所があるもんだにゃー、海原のを他人思いと言うつもりは一切ないが」

結標「そりゃアンタ…いくらなんでも可哀想よ、本人がこの調子よ?
私だったら余裕で死ねるわ」

海原「あなたは…あなたと言う人は!!
ロリコンだけでなくミサカコンプレックスとまで名乗るつもりですか!!」

一方「なンだ…そりゃ、第一ロリコンと名乗った覚えなンざ一つもねェし」

海原「なんですかソレは!ふざけないでください!いいやふざけ倒せ!自分にも名乗らせろ!!」

土御門「うん、やっぱり海原のヤツは方向が違ってたにゃー」


692 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:51:00.32 ID:M1aU+HrP0


結標「とりあえず、」

土御門「とりあえず?」

結標「一方通行、アンタ、一片死になさい」

土御門「歪みがないぜい」

一方「…ハァッ!?」

結標「なによ解せなそうな顔しちゃって」

一方「イヤイヤ、ハァ!?意味わかンねェよ!?
殴られてる俺の方が怒る立場にいるっつゥのになンだってまだ中傷浴びせられなきゃなンねェンだ!」

結標「…じゃあ、あなたに一つだけ聞くわ、一方通行」

一方「自殺はしねェからな」

結標「あなたにとって、番外個体って娘は、一体なに…?」

693 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:51:41.23 ID:M1aU+HrP0


一方「なにってオマエ…」

結標「………」

一方「手のかかるやかましいガキ、二号ってトコ…じゃねェの……?」

土御門「ハハッ」

海原「ハハッ、死んでください」

結標「」ハァ

結標(ババァと言われるよかマシ…そう考えないとやってらんないわよコレ……)

一方「おい、好い加減そこまでに番外個体に執着する理由を教えたらどうだ」

結標「うるさい、少し黙ってなさい」

一方「」

694 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:52:14.88 ID:M1aU+HrP0


結標「聞きたい事は幾つもあるけど、どれを聞いても難がでかすぎるのよね……」

土御門「こりゃあカミやん以上かもしれないぜよ」

海原「ああショチトル、お兄ちゃんは今にも罪を犯してしまいそうです」

土御門「隣のヤツはまた随分と物騒だぜい」

結標「しょうがない、最後にこれだけ聞いておこうかしら」

一方「もォどォにでもなーれ……」

結標「いや、これは質問じゃないわね。
どちらかと言えば命令に近いわ」

結標「一方通行、あなた、一週間以内に番外個体と顔を合わせなさい!いい?」

土御門「おお、何が結標をここまで駆り立てるのかは分からんが、なかなかな覇気が感じられるにゃー」

結標「ちょっと、アンタ聞いてる?」


695 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:52:44.90 ID:M1aU+HrP0


一方「あ?……ァー」

一方「番外個体と会え……?」

一方「いや、確か今日アイツと黄泉川の野暮用に付き合わなきゃなンなかった気が……」

結標「なんですって!?」

海原「なんですって!?」

土御門「うん、話がややこしくなるから海原はちょっと黙ってようにゃー」

結標「今日ってアンタ!何やってんのよ!」

一方「…コーヒー飲ンでるけど?」ズズズ

結標「何その余裕!?先約があるんだったらこんなグラサン野郎の申し出断るのが常識でしょうが!」

土御門「…ん?おかしいにゃー。今確かに槍が飛んできたぜい?」


696 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:53:26.74 ID:M1aU+HrP0


結標「ほら!こんな所で遊んでないで今すぐ行って来なさいよ!!」

一方「今からだァ?なンで?」

結標「なっ!?女を待たせるとかアンタホントに死ねば?いや、死ね!」

一方「……さっきから聞くだけ聞いてりゃ好き放題…」

結標「分かった!愚痴なら後でいくらでも聞いてあげるから!」

一方「……だァかァらァ…」

一方「番外個体と落ち合うのは14時なンだよ!!」

結標「……えーっと…」

一方「オマエさっきよォ、愚痴ならいくらでも聞くっつったっけなァ、あァ?」

土御門「うん、これは結標が悪い」


697 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:54:04.59 ID:M1aU+HrP0


一方「」イライラ

土御門「あーあ、結標のせいで一方通行の機嫌がまた悪くなっちゃったぜい」

結標「う…、こればかりは耳が痛いわね…」

海原「いやいや、結標さんは悪くありませんよ。
彼にはこれくらいはなんて事なければ困りますから」

土御門「一方通行、気持ちも分かるがここは落ち着いてみよう。分かるか?クールだ」

一方「うるせェ、好きなだけ抜かしておいて番外個体に執着する理由は言わねェしよ…」ブツブツ

結標「そこだけは譲らないわよ」

一方「だから何でだよ!」

結標「そんくらい自分で考えなさい」

一方「オイ、土御門」

土御門「俺からもコレはにゃー、
男の甲斐性がかかってるから何とも言えないんだぜい?」


698 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:55:00.28 ID:M1aU+HrP0


土御門「だからといって海原には下手に聞かない方がいいぞ?
何を吹き込んでくるか分からないからにゃー」

海原「ちょっと土御門さん!」

一方「馬鹿にすンじゃねェ。ンな事言われなくても分かってる」

海原「」ガクッ

土御門「んー、いや、それにしても……」

結標「アレ?ココでまとめちゃうの?」

土御門「そう言うな。これでも俺たちの下りだけで膨大な尺が使われてんだぜい?」

一方「オイ」

海原「それにしても…なんですか?」

土御門「平和だな……」


699 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:55:28.37 ID:M1aU+HrP0


結標「な、何よあらたまって…」

土御門「こうやって馬鹿みたいな事やって、こんな事、ついこないだを想像したらあり得ない事だろ?」

海原「…まぁ、それはそうですね」

一方「……ふン」

土御門「俺も色んな顔を使っちゃいるが、今となっちゃ"もう一つの方"も随分と平和ボケしてる」

結標「でも、良い事なんじゃない?
少なくとも、血みどろの道よりかはさ」

海原「違いありません」

土御門「その平和ってヤツを身に感じとかったんぜよ。
だから、お前たちを呼んでみた」

結標「土御門……」

一方「…似合わねェンだよ、クソが」


700 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:56:12.62 ID:M1aU+HrP0


土御門「分かってるよ、これ以上こんな話をするつもりもないしな」

土御門「だから、と言うわけじゃないが、」

土御門「また、ちょくちょく会わいかにゃー?
血みどろの道を歩いた元同僚だからこそ、平和ってのは人一倍肌にしみるってモンですたい」

海原「…ええ。言われるまでもありませんよ」

一方「……チッ、馴れ合いなンざお断りだっての、クソッタレ」

結標「ほら、何でアンタはそんなに素直じゃないわけ?
じれったいったらならないわ」

土御門「まぁ、一方通行はツンデレだからにゃー」

一方「誰がツンデレだ!」ウガ-

海原「こんなやり取り、いつまでもできるのが一番ですからね」ニコニコ

土御門「ああ、全くを持ってその通りだにゃー」ニッ


701 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:56:46.89 ID:M1aU+HrP0






土御門「ふー、なんだかんだで長居しちまったぜい」

結標「まさか昼まで食べるとは思わなかったわね」

海原「おや、どこか不満気なのは自分の気のせいでしょうか?」

結標「い、いやその……」ゴニヨゴニヨ

海原「?」

土御門「にゃー、どうせアレだろ?
高カロリーのヤツ食べちゃった〜、とか言うヤツだろ?」

結標「う、う〜」

海原「ああ、成る程。そういう事でしたか」

一方「美味いを連呼しながらバクバク食ってたからな。後先くらい少しは考えろっての」

結標「う、うるしゃい!」


702 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/18(火) 23:57:19.07 ID:M1aU+HrP0


一方「噛ンだ」ニヤニヤ

海原「噛みましたね」ニヤニヤ

土御門「結標にしたら可愛らしい事この上ないにゃー」ニヤニヤ

結標「ああもう!なんで普通の雰囲気のままでピシャリとしめらんないわけ!?」

海原「いやいや、結標さん」

土御門「なんつったって俺たち、『グループ』だぜい?」

結標「!」

一方「普通だとかよォ、一番遠くになきゃいけねェ言葉だろォが。
そンくらいは覚えとけよ」

結標「…ええ、そうだったわね」ニッ

土御門「じゃ、今度こそ、解散とするぜい!」






703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 00:01:43.72 ID:UnAuEfbL0
きぬはた荘もそうだったが、あわきんは可愛いな

うるしゃい!
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 00:02:02.40 ID:P+Q3/1oN0
きぬはた荘もそうだったが、二次創作のあわきんは可愛いな

うるしゃい!
705 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 00:02:49.86 ID:sbvqXfBR0


ハイ、今日はここまで。


706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 00:04:58.01 ID:f6Kpvbwg0
乙です!
あわきんかわいいなあ
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/19(水) 00:06:38.14 ID:lqXoQ5JAO

やっぱ御坂が関わった時のエツァリはまるでストーカーのようなキモさがあるなwwいや、ストーカーだったか
妹分を守るときとかはかっこいいのに。
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 00:07:28.30 ID:xmCYcSk40

確かエツァリは本来結構怖い性格だったな
709 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 01:03:52.06 ID:sbvqXfBR0


ようやく『グループ』四人の絡みを終えられた九話のpt4でしたが、いかがだったでしょうか?

しかしまだまだ三日目は長く、頭の中をグルグル回っているネタはまだ書きためすらされておらず…、
それでも300分は確保してあるんです、一体どういう事なの……。

と、とにかく、今はこのペースを崩さずにやって行きたいと思ってるので、どうか末長くお願いします。


ではでは、お付き合いありがとうございました。


710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 14:17:02.47 ID:inWBEG4Eo
乙!
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 14:49:01.31 ID:WvCjZxDvo
乙。頑張って!
712 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 22:42:13.45 ID:sbvqXfBR0


どうも今晩は。
何しに来たのかって?
投 下 す る た め に で す
よ 。

ハイ、と言うわけで連日の投下になりますが、少々お時間をいただいた後に投下に参りたいと思います。


PS.合いの手があればあるほど>>1は調子に乗りry

713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/19(水) 22:43:18.85 ID:qconNi6M0
なん・・だと・・・?
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 22:45:38.94 ID:zFea53CIO
キター!
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/09/19(水) 23:16:46.85 ID:TDJh+MIu0
きっと今日の>>1さんはいつもよりいっぱい投下するんだ(チラッ
716 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 23:53:50.83 ID:S80l1aDN0


遅くなった。申し訳ない。
それでは投下します。


717 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 23:54:38.50 ID:S80l1aDN0


一方「さて、と……」チラッ

13:01。

一方「あンだけ喋りくっても時間は余る、か」

一方「…チッ、面倒くせェ」

結標「何が面倒くさいのかしら?」

一方「……オマエ」

結標「今のうちに言っておくけど、アンタを付け回してるとかの類じゃないからね?
ただ私の帰り道がコッチだってだけ」

一方「…誰も聞いちゃいねェよ」

結標「意外。てっきり帰れの一言で済まされるかと思ったのに」


718 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 23:56:07.85 ID:S80l1aDN0


一方「あァ、言い忘れてた」

結標「なに?」

一方「帰れ」

結標「やっぱり手厳しいわね」

一方「うるせェよ、コッチは後に用事が詰まってンだ」

結標「メンドくさいとか垂れちゃってる用事が…?」

一方「…あ?どォいう意味だよ」

結標「あなたさっき言ってたわよね?面倒くせェ、って」

一方「確かに言ったが…、それがなンだ」

結標「何に対して言ったの?
何に対して、面倒くさいと言ったの?」


719 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 23:56:33.49 ID:S80l1aDN0


一方「あァ、言い忘れてた」

結標「なに?」

一方「帰れ」

結標「やっぱり手厳しいわね」

一方「うるせェよ、コッチは後に用事が詰まってンだ」

結標「メンドくさいとか垂れちゃってる用事が…?」

一方「…あ?どォいう意味だよ」

結標「あなたさっき言ってたわよね?面倒くせェ、って」

一方「確かに言ったが…、それがなンだ」

結標「何に対して言ったの?
何に対して、面倒くさいと言ったの?」


720 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 23:57:07.53 ID:S80l1aDN0


一方「……オイ、やけに血の気がかかってンのは俺の気のせい―――」

結標「一方通行」

一方「……チッ、調子狂うンだよクソッタレ」

一方「待ち合わせは14時、だが今はまだ13時をまわったばかりっつってかなりの余裕がある」

一方「俺は余りってヤツがどォも苦手でな。
後は言わねェでも分かンだろ」

結標「残りの余った時間がウザったい、と」

一方「少なくとも俺はそのつもりで言ったンだがな。
オマエが何を勘違いしたのかは知らねェが」

結標「……勘違い、ね。うん、そうね」

結標「一方通行、勘違いしたのは謝るわ。ごめんなさい」

一方「似合わねェ。反吐がでる」


721 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 23:57:50.31 ID:S80l1aDN0


結標「酷いわね」

一方「本心だ。生憎、嘘も苦手なんだよ」

結標「どの口が言ってんのよ。
それと同じ台詞、御坂さんの目の前で言ってみたら?」クスクス

一方「……チッ」

結標「あなた言い返せなくなったりするとだいたいの格率で舌打ちが帰ってくるわよね」

一方「何が言いてェ」

結標「いや、素直じゃないなぁって」

一方「灰にすンぞ」

結標「また随分と物騒ね。
あなたならホントにできそうだからやめてよ?」

一方「……ふン」


722 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/19(水) 23:59:27.65 ID:S80l1aDN0


結標「ねぇ、一方通行」

一方「なンだ、まだなンかあるンですかァ?」

結標「暇を持て余してるくせに何言ってんのよ」

一方「うるせェ、用件があンだったらさっさとしやがれ」

結標「コレが最後だから、聞いてもらえるかしら?」

一方「さっさとしろっつってンだろォが。
聞くだけは聞いてやる。そして聞き流してやる」

結標「やっぱり酷いわね」クスクス

一方「安心しろ。自覚はある」

結標「………さっきのさ、面倒くさい、って言葉についてなんだけど」

一方「まだ続いてたのか、生憎俺から言える事はもうねェと思うぞ」


723 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:01:17.36 ID:niTBlsRi0


結標「違うわよ、コレはあなたに対してのお願いだもの」

一方「お願い…だァ?」

結標「ええ、お願いよ。
似合わないとか言うんじゃないわよ?」

一方「似合わねェ」キッパリ

結標「」ゲンナリ

一方「言ったろォが、嘘をつくのは苦手なンだよ」

結標「分かった。分かったわよ。
そろそろ私からいいかしら?」

一方「似合わねェお願い事をどォぞご勝手に」

結標「途中まで言いかけたわけだけど、そう、面倒くさい、って言葉に対してね」

一方「なンですかァ?面倒くせェ禁止令とかですかァ?」


724 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:02:34.71 ID:niTBlsRi0


結標「まぁ、あながち間違いでもないのよね」

一方「…オイオイ、言葉を発する権利を奪われちまうたァまた随分―――」

結標「ただ、場所を考えなさい。って事よ」

一方「場所…だァ?」

結標「そう、場所」

結標「ある場所では、絶対にその面倒くさいって言葉は使っちゃダメ」

一方「………」

一方「悪ィ、ちったァ自分でも考えてはみたが、答えが全くを持って出そうにねェ」

結標「そんなの最初から期待してないわよ」

一方「…へェ?だったら馬鹿な第一位の代わりに説明してくれませンかねェ?」ピキピキ


725 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:04:25.29 ID:niTBlsRi0


結標「番外個体の前で、使わないで。って事よ」

一方「……何?」

結標「…なによ、聞こえなかったかしら?
これでも滑舌には自信がある方なんだけど」

一方「いや、聞こえはしたが」

結標「解せない?」

一方「」コクン

結標「解せないってのなら、そのままでいいわ。その方が方向的には良いはずだもの」

一方「……ますます訳わかんねェ」

結標「いいって言ってるでしょ。
取り敢えず、使わないでって事を覚えてくれればいいの」

一方「…じゃァよォ」


726 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:04:55.13 ID:niTBlsRi0


一方「そこについては目を瞑ってやる。
こンな性格してたのか謎でならねェが、訳もわかンなそうな事をわざわざ聞く気になンねェンだわ」

一方「だからよォ、一つだけ、いいか?」

結標「…なに?答えられる範囲なら答えてみせるけど」

一方「なンで、オマエはそンなに番外個体に執着する?」

結標「…またそれ?」

一方「これだけはどォしても気になンだよ。
オマエがアイツの境遇を知ってるかどォかは知らねェが、俺は―――」

結標「あー、分かったわよ、分かった」

一方「……」

結標「それらしい理由を言うとしたなら……そうね」

結標「友達…だからじゃないかしら?」


727 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:06:56.82 ID:niTBlsRi0


一方「……は?」

結標「あ、また解せなそうな顔。
アンタソレ今日で何回目よ」

一方「…友達……だと?」

結標「ええ、言ってなかったけど、さ、私、あの娘と何度か会ってるのよね」

一方(……オリジナルの後はコイツかよ…。
アイツ、俺の知らねェ間にどンどン知り合いを広げてる気が……)

結標「分かるとは思うけど、きっかけは黄泉川の誘いででね」

結標「『寂しがりやのツンデレがいるから、ちょっくら相手して欲しいじゃん』とか言って、私最初はアンタの事だと思ったのよ」

一方「俺はツンデレじゃねェ」

結標「そして、直接会ってみたら、私と因縁があったあの顔にそっくりな娘がいるんだもの」

一方「…そォ言えばオマエもオリジナルとは因縁があったな。……『残骸』、だったか」


728 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:07:32.04 ID:niTBlsRi0


結標「そ。今となっちゃ馬鹿話だけどね」

一方「……悪――」

結標「おっと、勝手に謝るんじゃないわよ?」

結標「確かにアンタも無関係、って訳じゃないけどさ。それでも謝られたりしたら私の立場がないじゃない」

一方「……オマエ」

結標「辛気臭いわね、それこそ似合わないっての」

一方「」フッ

一方「まァ、俺が謝ろォが謝るまいが、オマエにそれらしい立場なンて最初からねェけどな」ケラケラ

結標「大きなお世話だってんのよ!このモヤシ!」ウガ-

結標「…話を戻すけど、さ」


729 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:08:03.31 ID:niTBlsRi0


一方「……どンくらいだ?」

結標「…何が?」

一方「あのガキ――番外個体と会った回数だよ」

結標「うーん、結構会ってる方なのかしら、なんだかんだで片手じゃ数えたりないくらいは会ってるかな」

一方「…とンでもねェガキだろ」

結標「素直じゃないのは確かよね。
でもまぁ、あなたほどじゃないわよ」

一方「…うっせェな」

結標「接する度に分かるって言うのかしら。
あの娘、アンタに色々と似てる所あるのよね、だからからかうのが少し面白くて」

一方「…アイツがからかわれてる……ねェ。
正直どンな場面なンか検討がつかねェわ」

結標「……そりゃそうでしょうよ、あの娘の悩みに気がついてないんだから……」ボソッ

730 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:09:34.15 ID:niTBlsRi0


一方「…ァ?なンか言ったか?」

結標「別にー、なんでもないわよ。
言った所でどうせ分かってくれなさそうだし」

一方「言われてもねェのにそう言われンのは中々頭にくンな」

結標「気にしない方がいいわ。
どっちかと言えば、さっきの言葉は自分で気付いて欲しい所だからね」

一方「…?」

結標「だから、考えなくていいって言ってるでしょうに。
今のアンタは、これだけ頭に入れておいてくれればそれでいいのよ」

一方「…あのガキの前で、ってヤツかァ?」

結標「そうね。でも、アンタの固い頭の為に言い方を変えてみてもいいかもしれないわね」

一方「……?」

結標「あの娘、番外個体は、すっごいデリケートって事よ」


731 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:10:09.60 ID:niTBlsRi0


一方「デリケートだァ?」

結標「そう。こればかりはアンタよりも上だと思うわよ?」

一方「俺と比べてる時点で可笑しいっての。
あの悪態の塊みてェなヤツのどこがあっけねェってンだよ」

結標「」ハァ

一方「…オイ、だからなンなンだよその溜息は」

結標「いや、やっぱり分かってないなーって再確認しただけよ」

一方「……だァかァらァ、ソレがなンなンだって―――」

結標「いいの!言ったでしょ?頭に入れておいてくれればそれでいい、って。
それも何回も。アンタがわかってくれればコッチもそれ以上の苦労はしないのよ」

一方「………チッ」

一方「埒があかねェンだよクソッタレ。
もォ面倒くせェからそォいうことにしといてやる」


732 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:10:36.53 ID:niTBlsRi0


結標「あ!また面倒くさいって言った!」

一方「あのガキの前だけったのはどこのドイツだよクソッタレェ!」ウガ-

結標「うん、ちゃんと頭に入ってるじゃない。結構結構」

一方「…なンだってコイツ相手にこンなにペースを乱されなきゃなンねェンだよ…」ゲンナリ

結標「後は、そのアンタ次第よ。
あの娘がデリケートだって頭に入ってるなら、少しくらいは接し方も変えられるでしょ?」

一方「………例えば?」

結標「ハァ!?そんな事も分かんないの!?馬鹿だとはしってたけどコレはもうなんとも言いようがないわよ!」

一方「……皆さン、俺もそろそろキレていいと思わねェか?」プルプル

結標「優しく接してみたりするとか!ちょっと頭ひねれば出てくるでしょうがこれくらい!」

一方「そしてこのスルーである」


733 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:11:07.28 ID:niTBlsRi0


結標「分かる!?優しくよ!優しく!」

一方「連呼すンじゃねェようるせェな……」

結標「じゃあその優しさをどんな感じで出していけばいいとかは分かんのよね!?」

一方「……ンなの俺に―――」

一方(いや、少し待て)

一方(ココで正直に分からねェと言ったらどォなる……?
……十中八九で結標の馬鹿がヒートアップするよなァ…?)

一方(ぶっちゃけなくてもソレは面倒事以外のなにものでもねェ。ここは無難に嘘を言うしかねェって訳だ)

一方(俺は嘘をつくのが苦手だと散々に言ってたな。悪ィ、ありゃ嘘だ)

一方「………ハッ!ンなの俺にかかりゃ空気の流れでちょちょいなンだよ」

一方(この絶妙な切り返し、あァ、こりゃァ完璧に違いねぇ)


734 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:11:51.98 ID:niTBlsRi0


結標「…………」

一方「…なンだよその長ったらしい沈黙は」

結標「……ホントに?」ジト-ッ

一方「…ハッ、疑い方からしてなってねェんだよ。まァ、どンな疑い方だろォが嘘じゃねェンだから無意味に終わるがな」

結標「…………」

一方「…だからなンだってンだよその沈黙は」

結標「」ニタァ

一方(ェ、なにそれ怖い)

結標「分かったわ、ここは素直に疑う事をやめようじゃない」

結標「実際に聞いちゃえば早いものね?どんな優しさを受けたのかを、ワーストにじっくりと」ニヤニヤ

735 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:12:25.21 ID:niTBlsRi0


一方「ァ」

結標「ねえ?そんなに自信に満ち溢れたアンタも珍しいじゃない?
これはじっくりと聞かなくちゃいけないでしょ」ニヤニヤ

一方「………」

一方「」ダラダラ

結標「うん、あなたのおかげで楽しみが増えちゃったわ!
尾行でもしてみようかしらとも思ってたけど、これは後からじっくりと聞いた方が楽しそうね」

一方(ヤ、ヤベェ、なンか取り返しのつかねェ真似しちまった気がしてならねェンだが……)ダラダラ

結標「あれ?なんか冷や汗が見えた気がするんだけど、気のせいよね?
優しさなんて振る舞えませんとか今更言うつもりじゃないわよね?」

一方「あ、当たり前だろォが!」

結標「ほうほう、それは頼もしいわね〜」ニヤニヤ

一方(ま、またやっちまったァ……)orz


736 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:12:56.08 ID:niTBlsRi0


結標(コイツはわっかりやすいわね相変わらず…)

結標「ま、どう振る舞うかはアンタ次第だとしても、少しは今までよりマシな接し方を私は勧めるわ。
そしてソレを期待してる」

一方(ク、クソがァ…、下手な威勢張るンじゃなかった……)

結標「あら、もうこんな時間」

一方「…あァ?」

一方「」チラッ

13:39。

一方「……ェ、あのくだりだけで三十分も消費してたってのかよ」

結標「アラ、暇を持て余してたアンタからすれば好都合この上ない話なんじゃないの?」

一方「ま、まァそりゃそォなンだけどよ……」


737 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:13:41.44 ID:niTBlsRi0


一方「正直、いくらなんでも時間経つの早すぎねェかと……」

結標「まぁそりゃ、誰かさんのご都合主義が功を奏したからなんじゃない?」

一方「オイ、それ以上はいけねェ」

結標「さて!私は好い加減に退散するとしようかしらね」

一方「……着いてくンじゃねェぞ」

結標「アンタにしては警戒が深いわね。
大丈夫よ、言ったでしょ?
コレは着いていってみるより後からじっくり聞いてみた方が面白そうだ、って」

一方「」orz

結標「ホラ、そんなことやってないでさっさと出ないとダメでしょうよ」

結標「落ち合う場所はどこだか知らないけど、早く着いておく事に越した事はないわ」

結標「はい、行った行った」グイグイ


738 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:14:31.12 ID:niTBlsRi0


一方「ちょ、オイコラ、押すンじゃねェよ!」

結標「うん、それくらいの勢いは持っておいてくれないとね」

一方「離せっての!自分の足で行けばいいンだろ!?」

結標「そゆこと。じゃ、本当にお暇させてもらうわね。長居しすぎちゃった」

一方「…全くだ。できる事なら暫くは俺の視界に入らないでくれ」

結標「アラ、手厳しいわね」

一方「……チッ」

結標「じゃあね、デリケートって事、頭に入れておきなさいよ?」

一方「オマエは一言でこの場を去れねェのかよ!」ウガ-

結標「ゴメンゴメン、今度こそ、じゃあね、一方通行」


739 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:15:14.44 ID:niTBlsRi0


結標「」スタスタスタ

一方「……俺も、行くとすっかなァ」





―――黄泉川在住マンション。


一方「…二日ぶりにしちゃァ、大した感情は出てきやしねェか」

一方(……何を考えてンだかな、俺は)ハァ

番外「ギャハ☆何を場違いな溜息をついちゃってるのさ、第一位?」

一方「……番外個体」

番外「あれれ?なんかホントに覇気がなくない?そんなに野暮用に付き合わせちゃった事に納得がいかない?」

一方「……全くを持って――」


結標『デリケートって事、頭に入れておきなさいよ?』


740 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:16:29.71 ID:niTBlsRi0


一方「……チッ」

番外「?、なにさ、今度は舌打ち?」

一方「野暮用程度でテンション下げるかよって意味だよ」

番外「……え?」

一方「今更かって話だろォが。
どンだけ振り回されて、どンだけ振り回したと思ってやがる」

番外「……あ」

番外「そ、そっか」ゴニヨゴニヨ

一方「オマエこそなンだよその反応は。
らしくねェったらならねェぞ」

番外「う、うるさいなぁ!じ、じゃあさっきの溜息は一体なんだったのさ!」

一方「…ァー、面倒くさい元同僚と会ってな、ペースを完璧に崩されちまったンだよ」


741 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:17:16.53 ID:niTBlsRi0


番外「ど、同僚…ねぇ、へー……」

一方「…なンだよ」

番外「別にィ?え、えーっと、第一位に交友的関係の人がいたなんて意外すぎたなぁってだけだよ、ギャハハ☆」

番外(ま、またやっちゃった……)orz

番外(なんで私はこんなやり取りしかできんのさ!
これじゃあお姉たまの事とやかく言えやしないよ……)

一方「………」

番外「な、なんだよ」

番外(も、もしかして怒らせちゃった…?)アセアセ

一方「交友的…ねェ」

一方「別にィ?どこだか知らねェが、野暮用なンだろ?
だったらさっさと行こうぜ」

番外「あ、うん、ち、ちょっとまてよ第一位!」


742 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/20(木) 00:29:06.92 ID:niTBlsRi0


ハイ、今日はここまで。
>>715さん、
スミマセン、大した量じゃなかったです…。


743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/20(木) 00:37:58.56 ID:kUTHL60AO

ペースを乱されるミサワ可愛い
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/20(木) 00:38:08.07 ID:XwBJ7MUDo
乙なんだよ!
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 00:45:00.30 ID:qmgm5gcJ0

うーん なんかグループ登場から流れが悪くなったような  
会話がところどころ噛み合ってないようにも思う       
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/20(木) 01:52:28.24 ID:eOkQjDkw0
>>745 そうか?俺はあまり気にならないが…
流れがまったりしてきた感はあるが、このジャンルじゃ正解じゃね?

言い忘れてたけど、乙
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 18:52:53.66 ID:9QB8r/yDO

結標の二人称は「貴方」もしくは「貴女」だったような
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/20(木) 20:52:09.84 ID:96vEHtAIo

だが会話の引き延ばし感が酷くなってるな…
最初の頃はよかったんだがなぁ
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 21:13:57.50 ID:W3H2msu20
いつも楽しく拝読しています。この調子でがんばってください。
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 22:44:10.08 ID:mMlmMPq50
乙乙。
今でも十分面白いと思うよー
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 22:46:52.10 ID:d1TMYPrDO
ここんとこ連日更新だったし、
流石に今日はこないよなーチラッ
752 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:15:08.33 ID:vYuyxfc40


今晩は。
少々お時間をおかせていただいた後、投下に参ると共に、ちょこっとだけレス返しを。

>>745さん、>>748さん、
貴重な意見どうもありがとうございます。
悪くなり出した流れ、これについては>>748さんの感覚が一番近いかと思います。
無意識に会話を駄々のばしする癖は実の所ありまして…、どうにかなくそうとは心がけているのですが……。
とにかく、より注意深く練っていくきっかけになれた事になによりのお礼を。
そしてどうか、こんなどうしようもないssを長い目で見てやってくれたら幸いかなと思います。


>>747さん、
申し訳ないです…、二人称とか完全に目につけてなかった…。
もしまたこれに似たミスを見かけましたら、優しく教えてくれたら幸いです…。


753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/21(金) 23:17:34.81 ID:xTqh30PYo
キタ━(゚∀゚)━!
754 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:53:24.98 ID:vYuyxfc40


それでは投下します。


755 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:53:59.42 ID:vYuyxfc40





#PLAN10 野暮用と言う名の。




756 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:54:37.21 ID:vYuyxfc40


一方「」テクテク

番外「」テクテク

番外「ね、ねえ、第一位」

一方「なンだよ」

番外「悠々と先頭切って前を歩いてる訳だけどさ、これから行く場所分かってるの?」

一方「いや、全く」キッパリ

番外「じゃ、じゃあなんだって先頭切ってんだよ…」ゲンナリ

一方「その場の流れっつえば言いンじゃねェか…?よく分かンねェが」

一方「それに、女に先を歩かれンのはどォも好かねェンだよ」

番外「…へ?」

一方「ァ?」


757 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:55:20.60 ID:vYuyxfc40


番外「お、女って、ミサカの事…?」

一方「…?オマエとォとォ頭湧いちまったのか?オマエ以外に誰がいるンだっての」

番外「い、いや、なんでもないよ、アハハ」

一方「……?」

番外(女…女、かぁ、え、えへへ)ニヘラ

一方「こ、今度はなンだよ、気味悪ィな」ヒクッ

番外「うるさいな!それに気味悪いってなにさ!」ウガ-

一方「いや、オマエが変にニヤつくからだろォが」

番外「ま、まぁ第一位が前を歩く事は咎めないよ。場所はミサカが教える…からさ」

一方「…じゃァ、頼むわ」


758 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:56:05.44 ID:vYuyxfc40


一方「…そォ言えばよォ」

番外「んー?」

一方「今日のコレは、野暮用なンだよな?」

番外「そうだけどー?」

番外「」ハッ

番外「そ、そうだよ!?何を勘違いしてるのかは知らないけど、コレは野暮用だかんな!ま、ましてやデ、デデデデートなんかじゃ……」ゴニヨゴニヨ

一方「呂律がモロに回ってねェぞオマエ…」

番外「誰のせいだよ!」ウガ-

一方「なンで俺のせいになってンのかが全くを持って分かンねェンだがな……」ゲンナリ

番外「そ、それで?野暮用って事を聞いて、第一位は何がしたかった訳?」


759 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:56:39.31 ID:vYuyxfc40


一方「いや、別になンかしようとかじゃなくてだな……」

一方「黄泉川からの野暮用、だったよな?」

番外「そうだね、黄泉川からの野暮用だ」

番外「あ、勝手に第一位も引きずり込んじゃった事に怒ってたり…?」

一方「今更かっつゥの」

番外「そ、そっか」

一方「で、黄泉川からの野暮用ってのに、俺はどォにも嫌な用件しか見えてならねェ訳なンだが……」

一方「一体、どンな野暮用を頼まれたンだよ」

番外「あれ?ミサカ言ってなかったっけ?」

一方「言ってませン、今すぐ記憶を遡ってみろクソッタレェ」


760 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:57:19.59 ID:vYuyxfc40


番外「あー、えーっと……」

一方「なンだよ、言いにくいとあ今更言うンじゃねェだろォな?」

番外「い、いやー、言いにくいって感じじゃないけどさ…、第一位が気に入らないかなあって…」

一方「野暮用を気に入るヤツなンていやしねェから安心しとけ」

一方「……ただ、警備員のお手伝いとか言うンだったら話は別だぞ」

番外「え、えーっと、どういう意味さ?」

一方「馬鹿かオマエは。こンなクソッタレが治安を守るヤツらのお手伝いとか、笑い話にもなりゃしねェっての」

番外「……」フッ

一方「……ンだよ、何がおかしい」

番外「別にぃ?第一位らしいくだらない理由で良かったって思っただけだよ」


761 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:58:08.96 ID:vYuyxfc40


一方「なンだそりゃ」

番外「気にしなくていいよ、別に他意はないから」

一方「……結局、野暮用ってなァなンなンだ?」

番外「あれ?覚えてた?」

一方「たり前だろォが!大体、付き合わされなきゃなンねェ身なンだからどっちにしたって分かってなきゃならねェだろォが!」ウガ-

番外「分かった、分かったって」

番外「えーっと、その野暮用だけど、警備員のお手伝いと言っても間違いじゃないのかな?いや、風紀委員のお手伝いって言うのが一番ソレらしいのか……」

一方「……オイ」

番外「そう睨むなって、別に第一位の懸念してるような事をするわけじゃないからさ」

一方「……じゃァ、何をするっつゥンだよ」


762 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:58:44.28 ID:vYuyxfc40


番外「高校の…軽い巡回、みたいな?」

一方「……」

一方「はァ?」

番外「ほら、第一位的には今の学園都市はこの上ないくらいの平和空間じゃん?」

番外「でも、物騒なのはいつまで経っても変わらないし、」

一方「だから、高校を見回ってみましょう…ってかァ?」

番外「……う、うん」

一方「…ソレ、黄泉川がよく回したな。
アイツだって高校教師なンだからそンくらい率先してやりそうなのによ」

番外「」ギクッ

番外(や、やっぱりおかしかったかな…?
で、でも、第一位と二人でできそうな野暮用らしい用なんてこれくらいしかなかったし…)アウアウ


763 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:59:23.68 ID:vYuyxfc40


番外(ど、どうしよう…、ぶっちゃけ、今から回りに行く高校って、ヨミカワが勤務してる高校なんだよね…)アセアセ

番外(い、いくら第一位でも、ヨミカワが勤務してる高校なんて、知らないよね……?)

一方「見回りってオマエ……巡回ってオマエ……」ブツブツ

番外「何をブツブツ言ってるのさ!」

一方「大体よォ、こンな警備員だとか風紀委員のお手伝いみてェな用事だったら、何も俺じゃなくても良かったンじゃねェの?」

番外「……どういう意味さ?」

一方「オマエのお友達に丁度良いヤツがいるだろォが、って話だよ」

番外「……へ?」

一方「…ホラ、警備員のお手伝いに奮闘してる変態のこったよ」


764 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/21(金) 23:59:53.08 ID:vYuyxfc40


番外「」ポクポクポク

番外「」ピカ-ン

番外「も、もしかして淡希の事!?」

一方「お、おォゥ……、名前で呼ンでるたァちと予想外だぞコノヤロウ……」

番外「…あ、あれ?本当に淡希で当ってた感じ?」

一方「あァ」

番外「な、なんで第一位が淡希の事知ってるのさ!?」

一方「さっき言ったろォがよ、面倒せェ同僚に会ってたってよ」

一方(ァ、面倒くせェって言っちまった)

番外「へ、へえー、同僚って淡希の事だったんだ……」


765 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:00:28.83 ID:i6TgP/yQ0


一方「なンだ、アイツから聞いてなかったンかよ」

番外「う、うん、確かに何か色々と知ってそうな口ぶりだったけど、本当に知り合いだったって話は一度もなかったよ」

一方「…そォですかァ」

番外「」ハッ

番外「そ、そうだよ!淡希のヤツ、なんか余計な事言ったりしてなかった!?」

一方「……余計な事?」ハテ?

一方「例えばどンなンだよ?」

番外「そ、そりゃあさ……ア、アレだよ…」

一方「ドレだよ」

番外「ミサカが……第一位の事を…え、えーっと……」ゴニヨゴニヨ


766 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:01:10.64 ID:i6TgP/yQ0


一方「……?よく分かンねェけど、アイツがオマエの事に対して煩かったのは確かだぞ」

番外「う、煩いって!?どんな!?」

一方「な、なンですかァ?その勢いは…。正直怖いンだが……」

番外「いいから!」

一方「ンー、オマエはデリケートなンだ、とかなンとか」

番外「デ、デリケート……」

一方「まだ色々と言ってた気もするが、後は自分で考えろとかなンとか言って肝心な所は一つも教えやしねェ」

番外「あ、淡希……」

一方「煩かったっつっても、実際はこンくらいだが、もォ大丈夫か?」

番外「う、うん……」


767 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:02:24.11 ID:i6TgP/yQ0


一方「……でェ?」

番外「え?」

一方「え?じゃねェだろォがよ。
高校の巡回をしなきゃいけねェンだろ?」

番外「あ、そ、そうだった…」

一方「オイオイ…野暮用引き受けたヤツがこンな調子で大丈夫なンかよ。
やる気が一切感じとれねェンだが…」ゲンナリ

番外「そ、そりゃあ、野暮用なんてただの口実だし……」ボソッ

一方「…ァ?なンか言ったか?」

番外「なんでもない!死ね!」

一方「死ねはねェだろォよ…いくらなンでも……」

番外(ま、またやっちまった…)ズ-ン


768 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:03:01.70 ID:i6TgP/yQ0


一方「と、ともかくよォ」

一方「高校の巡回ってンだから当然、どっかしらの高校に行かなきゃなンねェンだろ?」

番外「あ、う、うん。でも、巡回っつっても回る高校は一つだけだから、そこは体の弱っちい第一位を考慮してやったよ」

一方「ハイハイ、俺の体は弱っちィよォっとォ」

一方「ンな事はどォでも良いわけで、どこなンだよ、俺たちが行かなきゃなンねェ高校ってのは」

番外「そう焦るなって、もうすぐ着くよ」

一方「…チッ、三月って気候じゃねェだろコレ…寒ィったらならねェ」

番外「ありゃ?案外厚着とかしてなかったからてっきり反射でもしてるかと思った」

一方「馬鹿かオマエは」

番外「な!馬鹿とはなんだよ白モヤシ!」


769 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:03:33.96 ID:i6TgP/yQ0


一方「寒い暑いだののつまンねェ下りにいちいち能力使うかっての」

番外「へぇ、そりゃちょっと意外」

一方「どォいう意味だコラ」

番外「そりゃアレさ、第一位は面倒くさい事があったら何でもかんでも反射してそうな性格だからだよ」

一方「どンな認識を受けてンだ俺は…」ゲンナリ

番外「みっともないロリコンでモヤシな第一位、ギャハッ☆」

一方「」ゲンナリ

番外「……ま、まぁ、たまに優しい所もあるクソ野郎だけどさ」ボソッ

一方「ァ?今お前なンか――」

番外「言ってなから!何も言ってないから!」


770 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:04:08.39 ID:i6TgP/yQ0


一方「…ァーそォですかい」

番外「そ、そうだよ!」

一方「……まァ、俺がどンな認識を受けてンだとかはどォでも良いが、こンなつまンねェ事に能力使ってらンねェのは確かだ」

番外「……ふぅん、また、何でさ?」

一方「…もし本当に面倒な事沙汰が起きたら、誰がオマエを守るンだよ」

番外「……へ?」

一方「俺は能力を使える時間が限られてンだ。限られたモンは、限られた場面に使わねェと意味ねェだろォが」

番外「……ま、まま、守る?第一位が、ミサカを?」

一方「今この場に他の誰がいるってンだよ……」ゲンナリ

番外「…じ、冗談やめろよな!
こんな甲斐性なしのモヤシに守られるほど、ミサカは弱くねぇし!」


771 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:04:46.63 ID:i6TgP/yQ0


一方「……そォかよ」

番外「だ、大体なにさ!保護者面しちゃってさ!ミ、ミサカはあなたを殺すために作られたオモチャなんだよ!?」

一方「……そォかよ」

番外「……で、でも、さ」

番外「そうやって守ってやる、みたいな威勢張ってる様なあなたも……ミサカは嫌いじゃないよ」

一方「……そォ、かよ」





番外「よし!着いたぞ!ココだ!」

一方「寒ィ」

番外「なーに気だるそうにしてんのさ!
まだ春は来てないんだよ?」

一方「チッ、誰だよ、三月からは春だとかぬかしたクソ野郎は」グチグチ

772 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:06:12.84 ID:i6TgP/yQ0


番外「誰に対して愚痴ってんだか」ヤレヤレ

番外「……ま、まぁ?」

一方「…あァ?」

番外「寒すぎてどうしようもないって言うんなら、ミ、ミサカが暖めてやらないでもないな〜な、なんて」モジモジ

一方「…ァー、」

一方「場合によっては頼むかもなァ」

番外「ふ、ふぇっ!?」

一方「ンだよ、オマエから言って来たンだろォが」

番外「そ、そりゃあミサカから試しごころで言ってみた…けどさ」モジモジ

番外「そ、その、いきなりってのはちょっと…ち、ちゃんと手順をだな……」モジモジ


773 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:07:08.05 ID:i6TgP/yQ0


番外「誰に対して愚痴ってんだか」ヤレヤレ

番外「……ま、まぁ?」

一方「…あァ?」

番外「寒すぎてどうしようもないって言うんなら、ミ、ミサカが暖めてやらないでもないな〜な、なんて」モジモジ

一方「…ァー、」

一方「場合によっては頼むかもなァ」

番外「ふ、ふぇっ!?」

一方「ンだよ、オマエから言って来たンだろォが」

番外「そ、そりゃあミサカから試しごころで言ってみた…けどさ」モジモジ

番外「そ、その、いきなりってのはちょっと…ち、ちゃんと手順をだな……」モジモジ


774 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:07:35.54 ID:i6TgP/yQ0


番外「……そ、」プルプル

一方「…ァ?どォかしたか?」

番外「…そういう事かよ……」

一方「…?、どォいう事だよ?」

番外「……勝手にぃ…」ビリッ

一方「オイ、なンか漏電してっけど大丈夫か?
……ァー、そっか、オマエも冷えてきたンだな」

番外「勝手にヒートアップしてたミサカは!一体なんなんだよーーー!!」ビリビリビリビリッ

一方「反射ァ」

番外「なに器用に反射しちゃってるわけ!?
くだらない事には能力使わないんじゃなかったのかよ!!」


775 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:08:34.36 ID:i6TgP/yQ0


一方「馬鹿かオマエは」

番外「馬鹿はあなただ!第一位のクセにミサカに勘違いさせやがって!」

一方「何の話だか全く分かンねェし…」ゲンナリ

番外「御託はいい!くだらない事に能力を使わない第一位は素直にミサカの雷に撃ち抜かれやがれ!」

一方「だからオマエは馬鹿かっての。
自分の命とクソガキ、そしてオマエの命が関わる事だったらくだらねェ訳ねェだろォが!」

番外「な!なななっ!」カァア

一方「……今度はなンですかァ?」ゲンナリ

番外「こ、このタイミングで良い顔しないでよね……」モジモジ

一方「……はァ?ま、マジで意味分かンねェ…」ゲンナリ


776 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:09:08.38 ID:i6TgP/yQ0


番外「た、たく!調子狂うなぁ!」ボリボリ

一方「そりゃコッチのセリフだっての…。
あとオマエ、髪かくのはやめとけ」

番外「な、なにさ、ミサカの綺麗な髪が――とか似合いもしないキザなセリフ吐くつもり?」

一方「俺ァ垣根じゃねェンだからンなセリフ白昼堂々と吐くかっての」

一方「綺麗かどうかはともかく、髪に良くねェってのは確かなンだからヤメロっつってンだろォが。
もっとテメェの身体を大切にしろっての」

番外「…な」

番外「〜〜〜〜っ!!」カ-ッ

番外「思いっきり白昼堂々と吐いてんじゃねえかよ!馬鹿!死ね!」

一方「気遣ってやってンのになンだってそンな言われを受けなきゃならねェンですかねェ……?」ピキピキ





青ピ「おー、校門の前にエラい美男美女カップルがおるなぁ、何やってやんやろ?」


777 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:09:42.30 ID:i6TgP/yQ0


姫神「いや、あれは、美男美女カップルと言うよりか。野獣のカップル」

青ピ「んー?おお!確かに二人とも目つきがヤバいで……」

姫神「女の人の方。目つきは悪いのに照れ方が凄く可愛い」

青ピ「おー、そんな状況まで見えんのかいな」

姫神「私。目の良さには自信ある」ブイ

青ピ「それにしても、あの娘の目つき…たまらんわぁ〜」

吹寄「青髪ピアス…貴様はまた……」

青ピ「ええな〜、ボクもあないな目で見つめられたいで〜」クネクネ

吹寄「そこになおれ青髪ピアス!
不純の塊である貴様には、この吹寄制理の正義の鉄拳をお見舞いしてあげるわ!」ドドン!

教師「…この授業が終われば放課後だと言うのは分かるがな?お前ら……」

教師「バリバリ、授業中なんだが…」ピキピキ


778 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:10:23.07 ID:i6TgP/yQ0


青ピ「違うんよ先生〜、吹寄さんが勝手な言いがかりつけてボクに襲ってくるんや!」

吹寄「なっ!き、貴様はどこまで腐ってると言うの!?」

姫神「吹寄さん。大胆」

吹寄「な、なんかおかしな誤解を受けてしまってるーっ!?」ガビ-ン

教師「」ピキピキ

青ピ「ほらぁ、吹寄さんがまた騒ぐから先生もあないな形相になってもうたやないか〜」

吹寄「き、貴様〜!放課後を待ってなさい!正義の一撃をお見舞いしてやるわ!」

青ピ「いや〜ん、吹寄さんにお誘いもらってもおた〜、どないしよ〜」


上条「……いやぁ、平和ですなぁ」シミジミ


779 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:11:09.17 ID:i6TgP/yQ0


土御門「なんやカミやん、またエラくジジくさい独り言だにゃー」

上条「おや、昼休みになってようやくやってきたサボりの土御門くんではありませんか。
どうもごきげんよう」

土御門「ありゃー?何故かカミやんがトゲトゲしいぜい?」

上条「そりゃ土御門さんはいいですよねー」

土御門「ん?何がだにゃー?」

上条「いざ出席日数が足りないとかの問題にぶち当たれば、やれ統括理事長、やれアレイスター、
けっ、何がペテン師だ、ただのガチムチのシスコンなだけじゃねえか」

土御門「あれー?おかしいにゃー。
今日は槍が降るなんて天気予報じゃ言ってなかったハズだぜい?」ボタボタ

上条「上条さんはもう一日たりともサボれないのですよ!
高校二年生になるまであと一ヶ月を切ったはいいけど、俺は春休みでさえも補修に出なきゃいけねえんだならな!」ウガ-

土御門「そ、それはご愁傷様な話だぜい……」

上条「クソッ!なんて時代だ!」


780 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:11:43.38 ID:i6TgP/yQ0


土御門「ま、でもにゃー」

上条「……ん?」

土御門「カミやんの言った通り、今は平和なんだ。
そう身構えるな。今の状態が続けば、少なくともカミやんが振り回されることはないんだからよ」

上条「……続けば…ねぇ。
確かに、それ以上の話はないからなー」

土御門「カミやん、少し頭を軽くする事を勧めるぜい?
ただでさえカミやんは馬鹿なんだからにゃー」

上条「………」ニッ

上条「そうきたか、確かに間違いじゃない」ニッ

土御門「出た、この天然的笑顔。
全く持って恨めしい限りだぜい」グチグチ

上条「……?」ハテ?

土御門「……ああもう、なんでもないぜい」ゲンナリ


781 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:20:50.10 ID:i6TgP/yQ0


ハイ、今日はここまで。
…適度なニヤニヤをかきたいだけなのに、どうしても会話を引き延ばしてる気がしてならない…orz


782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:24:51.68 ID:lzV2nShf0

>>773>>772と重複してて、なんか話がとんだっぽいですよー?
783 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/22(土) 00:37:15.53 ID:i6TgP/yQ0

>>782さん、
うわぁあああああああああああ。

も、もう言葉もない…。
取り敢えず訂正だけは…。

>>773の場所に正しくは



一方「それにしても便利だよなァ」

番外「…なにがさ」

一方「何がって、お前のその能力だっつゥの」

番外「能、力…?」

一方「そォそォ、ちょっとの加減で体をあっためる事だってできンだから大したモンだよなァ」

番外「………」

番外「…え?」

一方「それに、ああやって俺を暖められる発言をしてる所を見ると、自分以外の体温も加熱できるンだ、いやァ大したモンだ」

番外「……」プルプル

一方「期待してンぜェ?
どォいう形で電気を伝えて暖めるのかには興味があるからな」


…が来ます。
ホントに申し訳ない…。ちょっと吊って来ます…。


784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:41:01.09 ID:lzV2nShf0
良かった これで話が繋がった  >>1ありがとー 
785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 01:08:27.19 ID:ePfr8igQ0
おっつおつ
次回も楽しみにしてる
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/09/22(土) 02:46:58.75 ID:XgwCubAoo
ずっと一方通行のターン!
787 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 14:38:58.99 ID:TYBEVwvno
なんつーか古いSS読ませられてる感覚
でも嫌いじゃないという
むしろそこがいい
788 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/09/23(日) 01:00:18.31 ID:tr40OaYr0
789 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 17:45:04.08 ID:Af6n9fdDO
なんだか和むんだよなー

にしても上条さんもあの二人を見て「なんた、一方通行と番外個体か」的な事を言って■■さんや吹寄さんが番外個体の名前を聞いてピキッとなり誰なのか聞き出そうとして上条さんの不幸だー!が出ると思ってたのに(笑)
790 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 21:59:00.70 ID:tr40OaYr0


今晩は。
いつもの如く、少々お時間をおかせていただいた後、投下に参りたいと思います。


……もうちょっと合いの手が欲しいなんて、全然思ってないんだからね!

791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/23(日) 22:17:38.35 ID:DHjBsUWQo
キター
投下してるときにもレスしていいの?
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga]:2012/09/23(日) 22:19:26.79 ID:tr40OaYr0
全裸で待ってる
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/23(日) 22:21:32.72 ID:i+lF4foDo
きましたー
794 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:37:19.70 ID:tr40OaYr0


>>791さん、
どうぞどうぞ。
読者からしたら良く思われない方も多かったりで敏感な問題ではありますが、>>1としては大歓迎させていただぎす。
むしろお願いします(笑)


それでは投下します。



795 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:38:18.81 ID:tr40OaYr0






一方「…でェ?」

番外「相変わらず締まりのない第一声だね、ギャハ☆」

一方「大きなお世話だクソッタレ」

一方「校内に入ったはいい。
が、その後俺たちは何をすりゃいいンだ?」

番外「んー、そうだね…、
そういえばヨミカワが、ある先生に一任させてるって言ってたな」

一方「…アレ?ほンとにボランティア的な流れなンか?」

番外「そ、そりゃあ口実だとはいえ手は込ませなきゃダメでしょうよ…」

一方「…あァ?口実ゥ?なンの?」

番外「う、うっさいな!別に他意はないよ!」アセアセ


796 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:39:07.50 ID:Uy8Sxpl40


番外(……ま、まさかとは思うけど)

番外(担当の教員として、ヨミカワが出てくるとか言うのはいくらなんでもない…よね?)ダラダラ

一方「オイ、何を冷や汗かいちゃってるンですかァ?」





――職員室前。

一方「取り敢えず職員室前に来てみたが、コレでいいンか?」

番外「う、うん、大丈夫だと思うよ?
14:15にこの職員室前に来てくれればいいって言ってたから」

一方「時間的にはジャストか」

番外「だね、あとは待つだけ――」

ガラッ


797 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:41:21.14 ID:Uy8Sxpl40


番外(き、来た!)

小萌「はーい、月詠小萌只今参上!
24秒遅れてしまって申し訳ないのです〜」

番外(……アレ?)

一方「…あァ?」

小萌「およ?」

番外(なんでここに小学生が…?)

一方「オマエは……」

小萌「おやおや、あなたは確か黄泉川先生の所のシロちゃんじゃないですか」

一方「あァ!?シロちゃンだァ!?」

番外「シロちゃんだってよ!ギャハハハ!」ゲラゲラ

一方「」イラッ


798 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:42:06.62 ID:Uy8Sxpl40


小萌「と、言う事は、そちらの二人が黄泉川先生から預かった二人って事でいいんですね?」

一方「そうですねェそれで間違いありませェン」イライラ

番外「預かった、って…、なんか嫌な単語だね」

番外「……つか、ん?」

一方「…なンだよ」

番外「黄泉川から預かったって事は…アレ?なんでこの小学生が?」

小萌「しょっ!?」

一方「…ァー、お前は知らなかったンだっけな」

番外「そうそう、口ぶり的にシロちゃんったらそこの小学生の事知ってるっぽいじゃん」

一方「オマエ…わざとやってンだろ……」ピクピク


799 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:42:32.13 ID:Uy8Sxpl40


番外「シロちゃん!どういう経緯の知り合いなんだよ!」

一方「…テメェは……」ピクピク

一方「…黄泉川の同僚っつえば良いのか?
黄泉川はからかい道具とも言ってた気がするが」

小萌「さっきから小学生小学生って〜!!大人に向かって失礼も良い所ですよ!?」プク-

小萌「それに!なんなんですかからかい道具って!黄泉川先生ったら失礼しちゃいます!」ブンブン

番外「お、シロちゃんに殴りかかってきた」

一方「おっとォ」ガシッ

小萌「む〜!届きません〜〜!!」スカッ、スカッ

番外「ナニコレ、完全にそこの人が打ち止めで再生されちゃうんだけど」


800 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:43:16.89 ID:Uy8Sxpl40


小萌「むー!頭の上に乗っけてるその手をどけるですー!!」スカッ、スカッ

一方「断る。第一、なンだって俺が殴りかかられなきゃなンねェ?」

小萌「流れですよ!」キリッ

一方「オイ」

番外「……つか、さ」

一方「…今度はなンだ」ゲンナリ

番外「さっき、ミサカの聞き間違えじゃなきゃその子、大人に向かって――とか…」

一方「あァ、言ってたな」

番外「…そりゃあつまり、どういう事さ?」

小萌「」プク-


801 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:43:41.89 ID:tr40OaYr0


小萌「むー!頭の上に乗っけてるその手をどけるですー!!」スカッ、スカッ

一方「断る。第一、なンだって俺が殴りかかられなきゃなンねェ?」

小萌「流れですよ!」キリッ

一方「オイ」

番外「……つか、さ」

一方「…今度はなンだ」ゲンナリ

番外「さっき、ミサカの聞き間違えじゃなきゃその子、大人に向かって――とか…」

一方「あァ、言ってたな」

番外「…そりゃあつまり、どういう事さ?」

小萌「」プク-


802 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:44:58.08 ID:tr40OaYr0


一方「いや、言葉通りの意味なンだが……」

番外「…へ?」

番外「いやいや、ソレってつまりそこの子が大人だって言ってる訳だよね?
ハハ、冗談やめてよシロちゃん」

一方「全面的に黙秘を行使しまァす」シレッ

番外「ああ!分かった!分かったから説明してくれ第一位!」

一方「…だからァ」

番外「…だから?」

一方「ソイツ、正真正銘の大人で、ここの教員だぞ」

小萌「なっ!大人に向かってソイツとはなんですかー!?」

番外「いやいや、だからさぁ第一位、冗談はやめろって……」


803 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:45:41.84 ID:tr40OaYr0


一方「あァもう、埒があかねェ。
オイ、一番ソレらしい証明書」

小萌「ソイツ呼ばわりの次は命令ですか!そうなんですかこの野郎!」

番外「…ロリ体型のヤツ相手だとどうしてこの人はこうまで…」

一方「オイ、なンか言いましたかァ?」

番外「ううん!なんにも!」ブンブン

小萌「もう!このまま誤解されたまま話を進めるのも嫌なので、ちょっとそこで待ってるのです!いいですね!」

一方「はいはい」

番外「はいはい」

小萌「」プク-ッ





804 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:46:06.40 ID:tr40OaYr0


小萌「ホラ!持ってきましたよ!」ババン

番外「アレ?何今の効果音」

一方「それ以上気にしちゃならねェ」

小萌「はい、証明書と言ったら先ずはこれなんじゃないですか?」つ保険証

番外「…え!?マ、マジだよ……。
しかも、こ、この年齢は……」プルプル

一方「ヤメロ!それ以上はいけねェ!」

小萌「それだけじゃ足りないと思って、また別のモノも持ってきましたよ!」

小萌「えーっと、ハイ」つ免許証

小萌「ハイ」つ教員証明書

小萌「ハイ」つタスポ


805 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:46:35.88 ID:tr40OaYr0


番外「ちょっ!わ、分かった!あなたがミサカたちの先を行く大人だってのは良く分かったよ!」

一方「驚きを通り越して冷静な判断になりやがった」

番外「そりゃあ…言わないでも分かるでしょうよ…」

一方「まァ、そォなンだが」

番外「つかタスポって!タスポって!
あなたタバコなんて吸うの!?」

小萌「何を言ってるんですか!
タバコとお酒なくして楽しむ人生なんてどこにもありませんよ!?」

番外「アレ?おかしいな、ミサカ今大人の汚い心を見ちゃったような気がするんだけど」ゴシゴシ

一方「安心しろ、気のせいじゃねェから」

小萌「もー!あなたたち二人はどこまで私を馬鹿にするつもりですかー!」

小萌「……と、そんな事はおいといて、」


806 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:47:03.90 ID:tr40OaYr0


一方「置いとくのか」

番外「ああ、アレ?そろそろ本題に入るぞ!みたいな感じの流れ?」

小萌「いえ、そろそろその流れに行きたいのも確かなんですが、」

一方「違ェってか」

小萌「はい、その前にちょっとだけ」

一方「?」

小萌「シロちゃんの隣にいるそこの子!」

番外「ミサカ?」

小萌「そうです!あなた、さっきから一人称がミサカで統一されてるのですが、一体……」

番外(あ)


807 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:47:50.31 ID:Uy8Sxpl40


番外(しまったぁぁあああ!)

一方(…ちょっと面倒になってきやがったな。
第一、コイツが一人称連呼してたのに気づかなかった俺も俺だろォよ……)

小萌「目つきとかはちょっと良くないですが、見れば見るほどあの御坂ちゃんとそっくりなのですよ……」ムムム

番外「え、えーっと、」アセアセ

一方(…チッ、しょうがねェな……)

一方「あァ、実はコイツ―――」

番外「姉妹なんですよ!」

一方(なっ!?)

小萌「…はぁ、姉妹、ですか?
第三位の御坂ちゃんと?」

番外「」コクンコクン


808 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:49:40.96 ID:tr40OaYr0


一方(馬鹿野郎が!人が折角フォローしてやろォと思った瞬間にややこしくしやがって……)

小萌「はれ?御坂ちゃんに姉妹なんていましたかねー?
聞いた限りじゃそんな感じの話はなかったハズなんですけど……」

番外「え、ええ、え〜っと…」

番外(ど、どうしよう!ミサカピンチだよ!助けてよ第一位〜)

一方(この教師が警備員とかだったら話は別だが、だったら黄泉川の野郎の駄々話に出てきても不思議じゃねェ)

一方(だが出てきてねェ、そこを見れば、この教師は警備員の一員じゃねェ)

一方(つまりは、『書庫』を無作為に閲覧できるよォな権限はない)

一方(だったら……)

一方「あァ、コイツの事については俺から説明させてもらうわ」

小萌「シロちゃんが、ですか?」


809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/23(日) 22:49:50.67 ID:DHjBsUWQo
しえん
810 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:50:15.54 ID:tr40OaYr0


一方「」ピクッ

番外(お、抑えよう!ここは怒りを抑えよう第一位!)

一方「…話すぞ」

一方「コイツが御坂美琴の姉ってのは確かだ、俺が保証する」

小萌「は、はぁ…」

一方「だが、俺のこンな一言如きで信用できねェってなァ分かるし、むしろ当然の反応だ」

小萌「し、信用できないなんて先生はそんな!」

一方「そこで、コイツの名が一般的に流れてないのかを俺が説明してやるってンだよ」

番外「(なんか段取り的には良さそうだけど、本当に大丈夫?)」

一方「(黙って聞いてろ、悪い様にはしねェ)」


811 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:51:01.71 ID:tr40OaYr0


一方「コイツの妹、御坂美琴は七人しかいねェレベル5の第三位として名が知れ渡っている」

一方「余り情報として流されてないレベル5でも群を抜いてオリジ……御坂の名前は広い」

小萌「はい、後よく知られてるのは第五位の食蜂ちゃんと第七位の削板ちゃんくらいですからね…」

一方「そこで、だ、アンタがその有名な第三位の姉だったら、どう思う?」

小萌「どう思うって…、そりゃ誇らしくもなるし、自慢の妹だって言えますよ?」

一方「本当にそれだけか?」

小萌「?どういう意味です?」

一方「プレッシャー」

小萌「!」

一方「妹、いや、肉親ががレベル5とありゃ、当然コイツだって周りから色ンな目で見られる」


812 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:51:33.11 ID:tr40OaYr0


一方「奇しくも、コイツの能力はレベル4の電撃使い」

小萌「御坂ちゃんと、比べられちゃっていた…と言う事ですか」

一方「それだけならまだ可愛い方だ」

小萌「……?」

一方「アンタの記憶にある御坂美琴は、レベル5としての力を最初から持った天才少女か?」

小萌「い、いえ…、御坂ちゃんは、自らの努力によって、レベル1からレベル5へと上り詰めた本当の天才……」

小萌「!」

一方「意外と物分りは早ェンだな」

一方「そう、妹は努力によりレベル5へと上り詰めた絶対的天才、
そしてコイツは、元よりレベル4の力を持っていた伸びない天才」

小萌「シ、シロちゃん…その言い方はいくらなんでも……」


813 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:52:49.47 ID:tr40OaYr0


一方「あァ、こンな物言いを受けちまえば、普通は嫌な感情に駆られちまうだろう」

一方「実際、妹のヤツがレベル5に認定された当初は、色んな目で見られて、そのプレッシャーにコイツは耐えきれなかった」

一方「だから、コイツは数年間学園都市を離れてたんだよ」

小萌「……な、成る程」

一方「これくらいの事、噂の便りで聞いてなきゃおかしいって思うのも当然だが、なにせ数年前の事だ、俺はそこまで知らねェ」

番外「(第一位……)」

一方「(……どォだ?完璧なフォローだろ?)」

番外「(…どこが、)」

一方「?」

番外「(どこが完璧なんだこらぁぁぁぁぁぁああああ!!!)」


814 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:53:21.51 ID:tr40OaYr0


小萌「ふ、ふぇっ!?どうしたんですかいきなり!?シロちゃんに覆いかぶさったりして!」

番外「ハハハハー!別にぃ?
ただ人の過去をペラペラと喋りまくったコイツに腹が立ってるだけさー!」

一方「(く、苦しい…、ギブ!ギブ!)」

番外「(何が悪い様にはしねェ、だよ!
思いっきり悲劇のヒロイン的位置になっちまったじゃねえか)」

一方「(い、いや…オマエは一つ勘違いをしてる…)」

番外「(あァ?)」

一方「(悲劇の、までは良い。
だが、ヒロインってのはいくらなンでも違ェだろォよ)」

番外「ハイワン、ツー」ギギギ

一方「がががががッ!ヤ、ヤメロ!
それ以上はマジで死ンじまう!」

小萌「み、御坂ちゃん!?
シ、シロちゃんが死んじゃいますってー!」



815 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:53:54.20 ID:tr40OaYr0


番外「ふん、できる事なら死んでくれた方がミサカ的には良かったんだけどね」パッ

一方「げほっ、げほ……、テ、テメェ…」ギロッ

番外「ギャハ☆文句なら悪いけど聞いてあげないよー」

一方「人がなンのためにフォローしてやったと思ってやがる…」ブツブツ

番外「そ、それよりも、さ」チラッ

小萌「?」

番外「さっき、御坂って……」

小萌「ああ、姉妹なのですから、取り敢えず呼んでしまったのですけど、気に触っちゃったりしましたか?」

番外「い、いや、そういうんじゃないんだけどさ…その、慣れないって言うかなんて言うか…」

小萌「…じゃあ!名前を教えて下さい!」


816 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:54:23.07 ID:tr40OaYr0


番外「へ?」

一方(あ、またメンドくせェ方向に行った)

小萌「?」

番外「な、名前……な、名前〜?」

小萌「そうです、名前です!
親しみの意も込めて、あなたの名前が知りたいのです!」

番外(ど、どうする!?な、名前って……)

番外(外人っぽくワーストです。
って答えられなくもないんだろうけど……、いや、それだけはやめた方がいい)

番外(ううう〜)

番外(助けてー!第一位いぃ…)ウルウル

一方「」ハァ


817 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:55:01.67 ID:tr40OaYr0


一方(名前ってオマエ…そォ簡単に決められるよォなモンかっての……)

小萌「?、どうしたのですか?
なにか慌てた様な表情に見えるのですが……」

番外「い、いやいや!なんでもないよ!
名前だよね!うん!名前!」

小萌「?」

番外(第一位…!早くしてくれえぇぇ!)

一方(名前…、美琴……美…うン?
美、琴…?…うーン……)グルグルグル

一方「」ピコ-ン

一方「琴美」

小萌「…ふぇ?」

一方「コイツの名前だよ、なンでか知ンねェがコイツが名前言うだけにもたついてっから、俺から言わせてもらった」


818 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:56:03.33 ID:tr40OaYr0


番外「こと…み」

小萌「琴美ちゃんですか!綺麗な名前です…。
先生、これからあなたの事は琴美ちゃんと呼びたいのですが宜しいですか?」

番外(ことみ……ことみ…)

一方「オイ」

番外「え!?…あ、あぁ!勿論!
そう呼んでくれて構わないよ!」

一方「(…悪ィな)」ヒソッ

番外「(なにが?)」

一方「(緊急事態とは言え、こンなクソ野郎に名をつけられちまったンだ。
気にいらないで当然だろォが)」

番外「(…第一位は、その、こ、琴美って名前をつけたことに…後悔してんの?)」

一方「(…いや、俺としてはこれしかねェなンて思っちまったくらいだが、オマエの気持ちでだな……)」


819 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:56:59.19 ID:tr40OaYr0


番外「(だったら、それでいいじゃんかよ)」

一方「(…オマエ……)」

番外「(べ、別に?ミサカに名前なんてあってないようなモンだし?
と、特にこれと言った感情が出てこないってだけの話だよ!)」

一方「(……そォかい)」

番外「(…でも、感謝はしてやらないでも、ないかな……)」

一方「(…好きにしろ)」

番外「サンキューな、シロちゃん!」ニコッ

一方「台無しだコラ」

小萌「」ニコニコ

一方「……オイ、なンだってアンタまで笑ってやがンだ」


820 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:58:07.69 ID:tr40OaYr0


小萌「いいえ〜?ただ、琴美ちゃんとシロちゃんは仲が良いんだなーと思っただけですよ?」

一方「…ハァ?仲が良いだァ?」

番外「ミ、ミサカと…このシロちゃんが?」

一方「オイ、好い加減にしろよテメェ」

小萌「ええ。とっても仲良しさんに見えます!少なくとも、先生の目にはそう映ります!」

番外(な、仲良し……第一位と…)

番外「そ、そっかなぁ…」テレテレ

小萌「」ニヤニヤ

番外「」ハッ

番外「な、なにさ」

小萌「いえ〜?なんでもありませんよ〜?
…ほうほう、成る程成る程〜?」


821 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 22:58:34.85 ID:tr40OaYr0


番外「ぶ、不気味だなぁ!ハッキリ言ってくれよ!」

小萌「乙女なんですねえ、琴美ちゃんは」ニコニコ

番外「は、はっ!?」

小萌「ああ、先生にもありましたねー、今の琴美みたいな乙女だった頃が……」

番外「ミ、ミサカが乙女って、ど、どういう事さ!」

小萌「分かってるくせに〜」

番外「な、ななななっ!」カ-ッ

番外「べ、別にミサカはこんなシロちゃんの事なんかなな、何も!!」

一方「…あァ?俺がなンだってェ?」

番外「べ、別になんでもないよ!
シロちゃんは黙って壁とでも話してろ!」


822 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/23(日) 23:06:03.21 ID:tr40OaYr0


ハイ、今日はここまで。


823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/09/23(日) 23:08:26.44 ID:GdczQ9T90
乙!
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/23(日) 23:08:33.81 ID:i+lF4foDo
おつかれさまです!
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 23:14:50.47 ID:jDQsBVfIo
昨日ここ読みはじめて追いついたらリアルタイムだった
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 23:18:24.39 ID:q8UfljODO
乙。
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/23(日) 23:19:30.93 ID:tr40OaYr0

どうしても2828してしまう…
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 23:27:34.93 ID:6EFTl5LO0
おつつww
829 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 00:07:41.95 ID:H13PL29X0


今晩は。 ちょっとした報告だけさせていただきます。

本日、書き溜め&投下に使用しているiPhone4sでios.6をアップロードしていた所、バグが発生し動かない状況に。
やむなしにホームボタンとスリープボタンを同時に長押ししてリセット状態に。


悲劇の如く 1000曲あまりのオアシスたちが吹っ飛び、322レス分の書き溜めは……。


何故か無事でした。もうこれが消えてたらマジで鬱に入ってしまう所でしたね。


………ハイ、お気づきの通り、大した報告などありません。ただの愚痴です…。
報告と言えるかどうかは微妙ですが、次回投下は本日の23時頃を予定してますので、お付き合いいただけると幸いです。


……皆さん、ios.6、危険です。 色々と気をつけてくだしぁ。

830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/25(火) 00:13:15.09 ID:DxtFZiTko
うあ・・・
ios6に俺もしたけどバグなかったな
まあ地図がおかしかったけど
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 01:23:55.45 ID:mTlAtFEW0
ご愁傷様。
アップデート前にPCかiCloudにバックアップ取ってなかったの?
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/25(火) 05:14:04.47 ID:4BMx5IjAO
一番上琴かこれ?と思ったがその設定なら最初に言うか
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/25(火) 09:32:49.00 ID:Y2PtKHMpo
噂のパチンコガンダム駅か
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 11:20:34.37 ID:VkYUlQXqo
番外個体とかグループとか正直微妙
レベル5の共同生活を中心に見たいな
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 11:34:49.42 ID:xobZXpkIO
そればっかでもつまらんでしょうが
なんで長い目で読もうとしないんかね
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 19:48:23.36 ID:xfP0S2VDO
昨日ニュースでみた餃子の王将駅のか?
あのバグにはわらったな海外でもバグ発生とかww
Google先生に任せとけば良かったのをでしゃばるから
837 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 22:58:08.87 ID:zy8lryFH0


今晩は。
少しばかりお時間を置いた後、投下に参りたいと思います。

>>834さん、
ご意見感謝致します。
色んなキャラを使ってみたいという>>1のわがままのせいで申し訳ありません。

グループ、ワーストの下りはキャラ達を広げる土台だと思ってるので、その後はレベル5勢を中心に色々とやってみたいと考えてます。

なので、暖かい目でもう少しばかりみてやってくれれば幸いかなと思います。


838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 23:22:13.98 ID:JLt3ccYA0
きたか

じゃあいつかアイテム登場とかも期待するかな
839 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:32:46.06 ID:zy8lryFH0


それでは投下します。



840 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:34:08.72 ID:zy8lryFH0


一方「……」

一方「…なァ、壁」

壁「」シ-ン

一方「どォ思うよ?流石にキレてみても無問題だよは思わねェか?」

壁「」シ-ン

一方「…ですよねェ」ゲンナリ


小萌「無駄に突っかかってしまうその姿勢、やっぱりなんですね、琴美ちゃん」ニヤニヤ

番外「ち、違う!こんなテンプレ通りのツンデレはお姉たまだけで十分だーー!!」ギヤ-ス

小萌「はれ?琴美ちゃんの上にもお姉さんがいるのですか?」

番外(あっ、やべ)

番外「え、えーっと間違えた!うん!
妹!ツンデレは妹の美琴だけでいいって言いたかったんだよ!」


841 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:35:10.41 ID:zy8lryFH0


小萌「ほぇー、妹さんも素直になれないんですか!それはちょっと意外ですね〜」

番外「そうそう、周りから見たら好きなのなんて一目で分かるってのにさ〜」

番外「……って!」

番外「妹さん"も"ってのはどういう意味だコラー!」ウガ-

小萌「そのままの意味ですよ?
いやはや、姉妹たる所以は容姿だけではなかったのですね」ニコニコ

番外「そ、その歪みのない笑顔はやめろー!」ギヤ-ス

小萌(…成る程成る程、)

小萌(黄泉川先生から頼まれた時はなんだと思ってましたが、こういう魂胆だったんですね)

小萌(大丈夫です!素直になれない迷える子羊は、この先生が正しき道に導いてあげるのです!」

番外「ちょっと!途中から声になって出ちゃってるんだけど!?」ガビ-ン


842 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:36:31.24 ID:zy8lryFH0


小萌「そうとなれば…!」

番外「あ、あれ?こっちの反応には無視だったり?」ガ-ン

一方「なァ壁、どォしてこォなったンだと思うよ?生憎だが俺には分からねェンだ」

壁「」シ-ン

一方「」ハァ

小萌「ほら!そんな事してないで!
そろそろ本命の巡回に行くとしますよ!」

一方「…誰のせいで引き伸ばされたと思ってンですかァ?」

番外「ば、馬鹿っ!本命なんてそんなのミサカにはいないよ!」バシッ

一方「…そして俺は今なンでぶたれたンでしょォねェ。
全くを持ってわかりませン……」





843 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:38:36.36 ID:zy8lryFH0


番外「え、えーっと、第一位?
そ、そのさ、さっきぶっちゃったのは、その…」

一方「ェー、大丈夫ですよー、俺ったら全然気にしてないンで大丈夫ですよー」

番外「絶対気にしてるじゃんか!
て言うかなんだよそのキャラチェンは!」

小萌「ほらー!二人ともー!何やってるんですかー!?」

番外「あ、あれ?なんか結構距離空いちゃってるんだけど!?」ガビ-ン

一方「あの背丈の歩幅に負けた…だと?」

一方「」ズ-ン

番外「あ、あれー?なんか第一位がおかしな方向で落ち込んじゃってるんだけどなんでー?」

一方「こォしちゃいらンねェ、さっさとアイツに追いつくぞ、あの歩幅に負けるなンてあり得ねェンだ」

一方「そうだ、決して俺が運動できねえからなんて事ァ絶対にないンだ」ブツブツ

番外「次は何故か燃え上がってるー!?」ガビ-ン


844 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:39:26.70 ID:zy8lryFH0


小萌「」テクテク

一方「ギ、ギャハハ、ざ、ざまァみやがれ……。
よォやく追いついてやったぞクソッタレがァ…」

番外「な、なんで歩くだけにこんな労力をついやさねばならんのさ…」ゲンナリ

一方「……そォ言えばよォ」

番外「…?、なにさ?」

一方「この教師がこの学校の教員だってンなら、黄泉川のヤロウもここの教員なンじゃねェのかよ?」

番外「」ギクッ

番外「あ、あなたは何を根拠にそんな事言っちゃってんのさ」ダラダラ

一方「…オマエ、俺がどンだけ黄泉川の酒に付き合わされてっかぐれェ知ってンだろ?」

番外「…あー、16の少年に何やってんだかね。
警備員失格もいいとこだっての」ケラケラ



845 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:40:13.69 ID:zy8lryFH0


一方「オイ」

番外「んー?」

一方「なンだってオマエが俺の年齢を知ってやがる。
俺から教えた覚えは一切を持ってねェぞ」

番外「うん、あなたからそんな話は聞いた事もないね。
ミサカの記憶にもないよ?」

一方「だからなンだって知ってンだって聞いてンだろォが」

番外「ヨシカワから聞いたのさ」

一方「…あんのクソニートが、
何をしでかしてくれやがる…」ゲンナリ

番外「なにさ、年齢が知られたくらいで困る事なんてあんの?」

一方「……うっせェ」

番外「…つか、大丈夫な訳?」

一方「何がだよ」


846 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:40:48.58 ID:zy8lryFH0


番外「何がって、アルコールだよ、アルコール」

番外「カフェインばっか摂取してるあなたの体がおかしいのは分かってるけど、見た所じゃ大量のアルコール飲まされてない?」

一方「馬鹿言え。アルコールぐれェどォって事ねェよ」

番外「マジかよ、到底16のコメントとは思えないわ」

一方「悪かったな、いっくら飲ンでも酔いは一つも回らねェンだ」

番外「なーんだ、つまんねぇの」

一方「…オイ、今良からぬ悪意を確かに感じ取ったンだが」

番外「気のせいじゃなーい?ギャハハ☆」

一方「……で、その黄泉川に付き合わされてる時に散々に聞かされてンだよ」

番外「なにをだよ……あ!」


847 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:41:36.28 ID:zy8lryFH0


一方「仕事での愚痴だとか、馬鹿な生徒の話だとか、同僚との馬鹿話だとか」

一方「そこで何度かアイツの話もチラホラでてくンだって話だ」

番外(ま、不味い!完全にヨミカワがここの教員なんじゃないかと言われてた事を忘れてた!)ダラダラ

一方「聞き間違えとかじゃねェハズなンだが、マジでここの教員に黄泉川がいるンだったら俺らがここにいる意味も――」

番外(ど、どうしよう!これじゃ野暮用と言う名のナンタラが意味なくなっちゃうよ!)

番外「えーっと、アレ!アレだよ!これには理由があるんだ!」

一方「…つゥ事は、黄泉川がここの教員って事は確かなンだな?」

番外「う、うん」

一方「だったら……」

番外「だぁああ!こっちの話を聞けー!」


848 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:42:05.35 ID:zy8lryFH0


一方「…なンだよ」

番外「本当はこの巡回の仕事、担当してたのはヨミカワだったんだよ」

一方「オイ、どォ言う事だ」

番外「で、でも、ヨミカワは今日急な出張が入っちゃったとかでこの仕事に着けなくなっちゃったんだって」

一方「……それってよォ」

番外「う、うん、第一位の考えてる事で合ってる」

一方「この担当が手につかなくなったから、俺たちに回した、と」

番外「そ、そう言う事」

番外(ど、どうしよう…思い切った嘘ついちゃったけど、コレでヨミカワとバッタリ会っちゃったりでもしたらどうするんだよ……)

番外(で、でもこれくらいしか言い逃れる術はなかっただろうし…し、仕方ない…よね?)


849 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:42:36.47 ID:zy8lryFH0


番外(…と、取り敢えず第一位の様子を伺ってみないと…)

番外「だ、第一位?」

一方「……チッ、黄泉川のヤロォ、今度会ったら覚えてやがれ」

番外(ひ、ひとまずこの場はなんとか治まった…。
ご、ごめんヨミカワ!)

<おーい!なにやってるんですかー?
こっちでーすよー!

番外「ってうわ!何時の間にかまた凄い距離が空いちゃったよ!」ガビ-ン

一方「なン…だと?」ガ-ン





小萌「ハイ、琴美ちゃんたちにコレを渡すのです」ピラッ

番外「…なにさコレ?紙…だけど」


850 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:43:15.51 ID:zy8lryFH0


一方「そン中に何かがあるってか」

小萌「大したモノじゃありませんよー?
コレはこの学校を巡回する時の簡単なルートのようなモノです!」

番外「ルート…?」

小萌「はい!」

一方「…イヤ、なンでこンなモンが必要なンだよ?」

小萌「と、言いますと?」

一方「いや、そこにそのルートってヤツを順番通りに誘導する係がいるじゃねェか」

小萌「ふっふーん、シロちゃんは甘いのです!」チッチッチ

一方「」イラッ

番外「(だ、第一位!ここは抑えて第一位!)」アセアセ


851 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:43:48.30 ID:zy8lryFH0


番外「た、確かにあなたがいるのになんでそんな紙を用意するのさ?
そこはミサカも気になる所なんだけど…」

小萌「ハァ…、全く、この鈍感ちゃんどもは…」

一方「何故溜息すらつかれなきゃなンねェンですかねェ?」ピキピキ

番外「鈍…感……?」

番外「」ハッ

番外「ま、まさか……」

小萌「おっと、琴美ちゃんはいち早く気づいたそうですよー?
これでも遅い方なんですがねー」ニヤニヤ

一方「…あァ?」

番外「い、いやいや!そんないきなり言われても…」

小萌「なに言ってるですか!
先生の植えたチャンスを摘むなんて絶対にしないでくださいよ!?」


852 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:44:16.12 ID:zy8lryFH0


一方「…チャンスだァ?オイ、一体なンの話を……」

小萌「ああシロちゃん、その説明は先生がじっくりたっぷりと―――」

番外「わー!!ストップ!ストーップ!」

一方「…ンだよいきなり叫びやがって……」

小萌(かわええのう、かわええのう)ニヤニヤ

番外「先生!引き受ける!引き受けるからちょっと黙ってよう!」

小萌「ちょっと?琴美ちゃん、ちょっとだけでいいんですか?」

番外「うがー!もうヤメロォオ!
ミサカのライフはとっくに0なんだよー!!」ウガ-

小萌「」ニヤニヤ

一方「オイ、マジで話が分かンねェ。
引き受けるって何をだよ……」


853 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:44:50.42 ID:zy8lryFH0


番外「そ、それは私から説明する!」

番外「だから余計な事は言わないでよ!?いい!?」クルッ

小萌「ハテ?余計な事とはなんですか?
先生分からないので詳しく説明してもらいたいです」

番外「だー!!先生は!喋んなきゃそれでいいから!」

小萌「はーい、わかりましたー」ニヤニヤ

一方「…オイ」

番外「わ、分かってるって、ちゃんと説明するよ」

番外「まず、このルートが書いてある紙をミサカたちは渡された訳じゃん?」

一方「あァ、全く意味が分かンねェが」

番外「こ、この紙を渡されたって事は…アレだよ…」

854 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:45:18.75 ID:zy8lryFH0


一方「ドレだよ」

番外「この紙だけを頼りに巡回しろって事だよ!それくらい分かんだろ!」

一方「…だからよォ、ソレを頼りにする意味が分かンねェって俺は言ってンの」

一方「コイツに任せりゃいいだけの話じゃねェか」

小萌「もー!だから大人をコイツ呼ばわりするのはやめるですう!」

番外「だーっ!どこまで勘が鈍いんだアンタは!」

番外「だ・か・ら!先生はこの場を離れてミサカたち二人だけで巡回しろってこと!」

小萌「二人だけ」ニヤニヤ

番外「あああ!!そこで茶々を入れるなー!」ギヤ-ス


855 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:45:47.36 ID:zy8lryFH0


一方「二人で…だとォ?」

番外「そ、そうだよ」

小萌「おっと、ここから先は先生の事情も挟みますからね、先生から説明します」

番外「マ、マジで余計な事は言うなよ…?」ジト-ッ

小萌「分かってます、大丈夫ですよ」

小萌「琴美ちゃんの言った通り、あなた方に任せる校内の巡回は先生抜きでやってもらいます」

一方「なンでだよ」

小萌「簡単な話ですよ。先生にはこれからやらなきゃいけない仕事が沢山待っているのです」

一方「」ゲンナリ

番外「なにさ!ミサカと二人じゃ嫌だってわけ!?」


856 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:46:15.59 ID:zy8lryFH0


一方「別にィ、そォ言う訳じゃありませンけどォ」ダラ-ン

番外「なにその無気力…、そんなにロリ体型といたいってのか…」プルプル

一方「おい、なンだってそォなる」

小萌「」ニヤニヤ

番外「」ハッ

番外「ほ、ほら!先生!早く話を進めてよ!埒が空かないじゃんか!」

小萌「はーい、わかりましたー」

小萌「と、言っても、私から説明するような事は正直に言ってこれくらいしかありません」

一方「ェ」

小萌「後は!お二人で協力!あるのみなのです!」


857 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:46:43.79 ID:zy8lryFH0


番外「…だってさ」

一方「…いや、だってさと言われても」

小萌「もー!焦れったいったらないのです!」

番外「ふぇ?」

小萌「はい!協力の意を決するためにも!
ここは二人とも互いの手を繋いで!」ガシッ

番外「な、なんかミサカの手に感触が…」

番外「」チラッ

番外(…え?第一位の、手?)

番外「ふ、ふえぇっ!?」カァァア

一方「オイ!ポケットン中からわざわざ手を出させンじゃねェ!
寒いったらねェンだよ!」


858 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:47:24.64 ID:zy8lryFH0


小萌「何を言ってるですかシロちゃん!」

一方「何時の間にかシロちゃンが定着しちまってる件について、どォ思うよ?なァ壁」

壁「」シ-ン

小萌「まだ冬が残ってる今だからこそ!人の手の温もりが必要なのです!」

番外(わ!わ!だ、第一位の手って!わ!わ!)パニック

一方「人の手の温もり…ねェ」

小萌「そうです!ポケットの中なんかよりもずっとあったかいでしょう?」

一方「」ウ-ン

一方「全然」パッ

番外「あっ」

小萌「ぎゃー!なにちゃっかり琴美ちゃんの手を離してるのですかー!?」ギヤ-ス


859 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:48:08.83 ID:zy8lryFH0


一方「…いや、だってコイツの手だって冷えてたし」

小萌「なにを冷静に構えてるのですか!
先生は訳が分かりません!」プンスカ

一方「何故か怒りをぶつけられてる事に俺は訳が分かりませン」

小萌「(…くっ!スミマセン琴美ちゃん……。
シロちゃん思った以上に強敵です…)」

番外「(ばっ!だ、誰も頼んでないっての!
仕事があるんだったらさっさと行きなよ!)」

小萌「(……名残り惜しそうな顔してたくせに)」

番外「(がー!もういい!もういいから行ってくれ!)」

小萌「…と、言うわけで先生は琴美ちゃんに帰れと言われてしまったので職員室へと帰る事にします」

一方「仕事があるンじゃねェのかよ」


860 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:48:51.65 ID:zy8lryFH0


小萌「そうとも言います!」

一方「…なンなンだろォな、果てしない策略が垣間見えちまった気がしてならねェ」

番外「き、気のせいじゃない!?」

一方「…そォ言う事にしといてやる」

番外「ほ、ほら!先生も早く行った行った!」

小萌「はい!ではでは、邪魔者はこれにて退散するとしま〜す」

番外「(…えっと、その……)」

小萌「(……はい?どうかしましたか?)」

番外「(……ありがと)」

小萌(琴美ちゃん……)

番外「ああ!私が言いたい事はこれだけだから!ハイ!仕事に行ってくれ!」


861 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:49:21.61 ID:zy8lryFH0


小萌「」クスッ

番外「な、なにさ」

小萌「いえ?何もありませんよ?」クスクス

番外「こ、ここまで来ても隠すなんてどうなのさ…。
そうか…、これが大人か、大人ってヤツなのか!」

小萌「琴美ちゃん」

番外「……なに?」

小萌「肩の力、もっと抜いて下さい。
リラック〜ス、リラック〜ス」

番外「!」

番外「や、やっぱり……分かっちゃう?」

小萌「大人を舐めるななのです!
琴美ちゃんの心境くらい、一目で余裕ってもんですから!」


862 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:49:50.23 ID:zy8lryFH0


番外「そ、それはそれで凹む……」

小萌「はわわ、決して悪い意味で言った訳じゃありませんよ?」

番外「…ウソつけ」

小萌「もー!嘘じゃありませんってば!」

小萌「先生はこう琴美ちゃんに言いたいのです。
しっかり乙女、できてますよ?って」

番外「せ、先生……」

小萌「折角のチャンスなのです!
しっかりモノにしないと、先生怒りますよ?」

番外「…なっ!」

番外「モ、モノにするなんてミミミミサカはそんな……」カァア

小萌「うん!これくらいの反応が出来れば上等です!」


863 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:50:18.12 ID:zy8lryFH0


番外「は、はかりやがったな…」ジト-ッ

小萌「あー!駄〜目です〜!」

番外「……?な、何が駄目なのさ?」

小萌「さっきの目ですよ!
琴美ちゃん、結構目つきで損してる所あるんですよ?
折角の超絶美人が台無しです!」

番外「そ、そんな事言われたって…、目つき悪いのって言うのはミサカそのものな訳だし……」

番外「そ、それに、超絶美人ってなにさ…」テレテレ

小萌「嘘じゃないのですよ?
琴美ちゃんが自然と笑ってみせれば、シロちゃんだってイチコロです!」

番外「イ、イチコロって!だ、だから何の話をしてるのさ!」カァア

小萌「だ・か・ら!シロちゃんの前では、そんな目つきはしちゃ駄目ですよ?」

小萌「先生との約束です!」フンス


864 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:50:48.48 ID:zy8lryFH0


番外「そ、そんな無茶な……」

小萌「無茶なんかじゃありません!
絶対に不可能なんて事はないんですから!」

番外(む、寧ろ第一位の前でこの目つきは出てきちゃうモノなんだけど……)

番外「ま、まぁ、善処するよ」

小萌「ハイ!先生と琴美ちゃんの約束ですからね!」


<オイコラァ!いつまで駄弁ってンだ!一人で行っちまうぞ!

番外「わ、わわわ!何時の間にかあんな所にいるし!」

小萌「し、少々無駄話が過ぎましたね…。
申し訳ないです…」

番外「あ、あの野郎…、もう少し気をきかせてくれたって良いのに……」ブツブツ

小萌「ほおら!琴美ちゃんもブツブツ言ってると余計に置いてかれちゃいますよ!?」


865 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/25(火) 23:51:18.66 ID:zy8lryFH0


番外「そ、それもそうだね…」

小萌「先生は本当に行きますね、
職員室の中で、静かに二人の幸せを祈ってますから」ニコニコ

番外「よ、余計なお世話だよ!」

小萌「じゃあ、巡回が終わったら職員室まで来て下さいね」

番外「う、うん、分かった」

小萌「…朗報、待ってますからね?」ニヤニヤ

番外「も、もういいってば!」

番外「……ありがと、行ってくる」

小萌「ハイ!行ってらっしゃい!」

番外「」タッタッタ

小萌「……全く、本当に、青春を謳歌してるって感じですね…」シミジミ


866 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 00:01:20.61 ID:2hvEdHmb0


ハイ、今日はここまで。

土台作りとは言え、やはりgdgd感は半端じゃないですね…。
色々と申し訳ないです…。

そんな中でも、お付き合い、ありがとうございました。


867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/26(水) 00:05:50.40 ID:le0Qs40G0

今回は壁さん大活躍
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/26(水) 00:07:24.22 ID:D9pHeZp3o
おつ
壁さんもおつです
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/09/26(水) 00:12:56.07 ID:a3n9SLrU0
おつ
私は壁になりたい
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/09/26(水) 01:35:57.22 ID:4bJX4zI1o
いったい何時になったら巡回するのか
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 04:45:52.68 ID:Z+GUc5SDO
壁さんツンデレすぎるだろ
つかマジで壁さんと会話しちゃう一方さんカワイイ

小萌先生ースキだー結婚してくれー!
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 05:13:23.36 ID:GWlfNi820
レベル5が出て来なくなってプラチナつまらないよね。
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/26(水) 07:27:41.24 ID:Np1TjdZFo
同意
これからというタイミングで長いことスレタイの内容から脱線しすぎ
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/09/26(水) 08:27:33.10 ID:XhReT3Xpo
ちょびちょび視点変更してレベル5しっかり出してりゃこんなことにはならなかっただろうに……
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/09/26(水) 08:40:05.44 ID:a3n9SLrU0
お前らは何をそんなに焦っているのだ
876 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/26(水) 08:58:45.60 ID:FQmgTzTAO
いや、焦ってるとかじゃなくて普通の反応だと思う

一方通行以外が出なくなって大体330レス、書き込まれた雑談を合わせると半分以上は一方通行じゃねーか土台とは言えふざけんなってなるのも当然
877 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/26(水) 09:13:30.45 ID:FQmgTzTAO
一方通行以外が出なくなっての所は、一方通行以外のレベル5が出なくなって
半分以上は一方通行じゃねーかの所は、半分以上は一方通行しか出てないじゃねーか
言葉足らずですまなかった
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 09:15:39.52 ID:JXo3KPay0
そんなに焦らないで。今は一方通行パートなんだから。
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/26(水) 09:30:55.26 ID:rPuZlNtlo
どんだけ読者様だよ
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 09:54:03.62 ID:Rqf2NIeIO
確かに構成はちょっとアレだしダラダラ感あるかもしれないけど物語進める上である程度重要なパートなんだから仕方ない
まああれだ、ロシア編での浜面パートみたいなものとして読めばいいんだよ
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/26(水) 09:56:02.75 ID:q0q4gL3S0
大長編になるのが分かり切ってるんだし長い目で見たら一方通行のターンなんてほんの少しだろ
これから先アイテムとか他の土台広げるためのキャラが出てるくる可能性もあるのに今から文句言ってどうすんの
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/26(水) 10:05:44.61 ID:tm97082e0
文句が出るのも仕方ないとは思うよ
長編が予想されてる良作としての期待もあるんだろうし
確かに勢いは瀕死状態だけど、それでも下手なSSよかずっと面白いと俺は思うけどね
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/26(水) 10:10:55.72 ID:0tfzGOdYo
このペースで瀕死とかせっかちすぎる
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/26(水) 10:16:17.67 ID:tm97082e0
言い方が悪かった、最初の方より盛り上がりの勢いが〜、ってこと
まあ、よくよく考えてみればペース的には凄い訳だし、あんま文句らしい文句も見つからないな
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/09/26(水) 10:16:33.87 ID:J/fz1qFC0
なんでお前らは読ませてもらってる分際でそんなに偉そうなんだ?
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/26(水) 10:17:45.39 ID:tm97082e0
期待してるからじゃないの?
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 10:21:18.28 ID:ekaVVKIIO
ここで盛り上がる盛り上がらないとか言ってる奴らはいっぺん起承転結って言葉辞書で引いてこい
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/26(水) 12:07:35.07 ID:0Vw3xYlAo
読んでやってる奴らも読ませてもらってる奴らも落ち着けよ
889 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 13:02:00.57 ID:tm97082e0


今日は。
色々な意見が知れて本当に感謝です。
と、言う事で、少しアンケートをとらせていただきたいと思います。

*これから先のストーリーに大きく影響するアンケートでござぁます。

どうしても失速してしまった土台作り。
ぶっちゃけると、まだまだ退屈が続いてしまいそうな下りがまだ100レス余りあるのです。


そこで、二つのルートを提案致します。
アンケートと言うのは、その二つのルートをどちらか選んでいただく、と言うものです。


1.この100レス余りある駄々流れを、数日をかけ、連日で一気に投下して消化してしまう。

2.この100レス余りある駄々流れを、投下せずにショートカット。一気に話を詰めてしまう。

1のメリット。
→2と違い、100レス余りを投下している日に書き溜めが着々と出来る。駄々流れを消化した後は普段のペースに戻れる(ハズ)。
1のデメリット。
→不出来なモノを数日間晒させてしまう。

2のメリット。
→駄々流れが一気になくなるので、退屈感が薄れてくれるハズ。
2のデメリット。
→書き溜めから100レス以上を一日でかっ消してしまうため、投下のペースが遅くなる。


こんなところでしょうか。
何か質問がある方は是非どうぞ。
それでは、長文失礼致しました。
何卒アンケートの方、宜しくお願い致します。


890 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 13:13:06.55 ID:GJ1sb49Xo
ふつうに1あっとうてきに1
891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 13:22:20.63 ID:a75/eKEMo
一気に投下できるなら1
892 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/26(水) 13:30:42.38 ID:FZYZOCa+0
1
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 13:31:23.15 ID:HetdJUgW0
そりゃ1だろ
起承転結ってもんがある
894 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 13:37:55.50 ID:Z+GUc5SDO
1しかないな(残りのレス数的にも)

このSSは一方通行が主役で他のレベル5はオマケみたいなもんなんだし何で文句言うのかわけがわからないよ
スレタイが仲良し計画ってだけで必ず他のレベル5とか出るとは限らないのは当たり前
文句言うなら今の部分を読まずにレベル5達がでる頃から読み直せば良い
895 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/26(水) 14:28:13.34 ID:q0q4gL3S0
1しかない
飛ばしたらこの後の話のつながりが上手くいかなくなるかもしれないし、今のパートも十二分に面白い
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 14:44:49.60 ID:Q7IscHOjo
>>882,884,886
のIDが作者さんと一緒ですねー
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 14:45:38.04 ID:mH+4SYHJ0
一番いいのは100レス分の会話を最適化させることだと思うんだけど、提示してもらった二案で選ぶなら、

1で、数日もかけずに一気投下を希望します  次の投下まで間が空いてもキリのいいとこまで話を進めてもらいたい
2のショートカット案も登場人物の口から手短に語られるんなら良いかも、とも思います
898 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/26(水) 14:49:50.68 ID:pUcejGjdo
>>1の好きなようにやればいいよ
ただ>>882>>884>>886>>889のIDが同じで自演乙とか言われてもしゃーないけど
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/26(水) 14:51:59.26 ID:yIZQG7GV0
ID一緒……これは酷い
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/26(水) 14:56:06.86 ID:37F/ojfr0
1
流れがだらだらしてるSSなんかいくらでもあるんだから
むしろ書いた文全部しっかり投下して欲しい
901 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 15:11:38.54 ID:tm97082e0




何を言えばいいのか分からないので、確認だけとらせてください。

一方通行が食蜂関係についてアレイスターを訪問する流れ(ショートカットを予定していた場所はここまで)まで、残り169レスもありました。


今日から毎日投下していっても一週間は最低でもかかります。
それでも1で宜しいでしょうか?


22時に確認、1で宜しければ23時付近に投下を開始。
2に以降した場合は数日かけて修正をかけ、数日後にアレイスター訪問の流れから投下を開始します。


902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 15:16:01.56 ID:a75/eKEMo
一回の投下量増やせばいいじゃない
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/26(水) 15:45:51.49 ID:2nmmrNXOo
食事当番決めたりー辺りのくだりは面白かったけどこの状態が暫く続くようなら2で
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 16:43:41.56 ID:TVqh8zqGP
これはやっちゃった感が半端ないな
どこぞのスレで>>1が強さ議論はやめてほしいって言った同じIDで発狂して議論に参加してたのを思い出した
あれでさえ相当叩かれてたんだからこれは…
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/26(水) 16:49:13.97 ID:D9pHeZp3o
1で大丈夫です
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 17:49:07.67 ID:LznmrEyCo
これはひどい
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/26(水) 18:09:52.93 ID:Da41asoAO
ゆっくり進行でもいいと思うよ。楽しく読める時間が長くし。
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/26(水) 18:24:50.48 ID:Da41asoAO
>>907
長くし→長くなるし

タイプミス恥ずい
連投スマン
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 18:38:27.41 ID:I0pBw6Jmo
書いたら投下する
投下されたら読む

これだけじゃん
何をぐだぐだやってんだ
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 19:02:54.93 ID:Q7IscHOjo
>>827
>>788
>>792
よくよく見ると自演しまくりじゃん
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 19:05:07.33 ID:i0irCwdAo
はい、自演です
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 19:19:01.47 ID:IyhNjOvSO
無論1
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 19:42:15.94 ID:dpK4lLLDO
1希望
今も結構楽しく読めてるし、書きためた分は投下してほしい
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 20:02:06.75 ID:Z+GUc5SDO
1一択

残りのレスで1週間かけて今のを終わらせ☆宅に訪問編は次スレからやればキリがいいとオモワレ
915 :以下、VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 20:06:35.08 ID:LThALKpW0
あまり自演ごときにやっきになるなよ、弱く見えるぞ
アンケは1
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 20:53:10.56 ID:Em5aHdNY0
そうか、そうか。つまり君はそんなやつなんだな
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/09/26(水) 20:53:31.99 ID:XDsYpYv7o
普通に読んでるし自演する必要ないって
1でオナシャス
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 21:07:42.01 ID:3dCI1l970
1で
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 21:16:17.89 ID:JXo3KPay0
1でいいよ。
>>1もあんまし構わなくていいって。
920 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 21:27:15.80 ID:tm97082e0


今晩は。
仕事が早く切り上がったので。
とやかく言える立場でもないので1を所望して下さってる以上は黙々と投下するつもりです。

本日の投下後に、皆様の意見を反映していただくために再びアンケートを取りたいと思います。
アンケートと言うのも、名前を考えてもらう類のアンケートですので、言えた義理ではありませんが、是非ともご協力の程を。


連日投下とは言え、量がいつも通りなのは、ある程度の余裕は書きために残しておきたいためです。

あと一つだけ言わせてもらうとすれば、>>1の顔は真っ赤っかです。


それでは、少々お時間をいただいた後に投下に参りたいと思います。
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/09/26(水) 21:38:59.19 ID:a3n9SLrU0
がんばれ
応援してる
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 22:09:48.50 ID:X7ZnxjHA0
俺も応援してるぞー
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/26(水) 22:24:01.16 ID:KhITl1r0o
何だこの気持ち悪い流れ
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 22:35:26.51 ID:JXo3KPay0
応援してるのぜ
925 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:19:36.82 ID:tm97082e0






番外「ち、ちょっと、待っ…」ゼェゼェ

一方「…遅ェよ、何をくっちゃべってたンだ」

番外「」ゼェゼェ

一方「…ァー、息が整ってからでいい。
…ったく、そンな走る程の距離あったか?」

番外「あ、あり、がと……」ゼェゼェ

一方「……オイ」

番外「な、なにさ…」ゼェゼェ

一方「オマエ、今なンつった?」

番外(ふ、ふぇ?な、なにこの空気?
ミ、ミサカなんかマズった事言っちゃった?)

番外「え、えっと…、あり、がとう……?」


926 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:20:14.43 ID:tm97082e0


一方「」ポカ-ン

番外「な、なんだよその反応!」

一方「ありがとう…だァ?
オマエが、俺に向かって、…ありがとうだァ……?」

番外「…な、なんか文句あんのかよ」

一方「…オマエ」ズイッ

番外「ふ、ふぇっ!?(な、何で急に顔を近づけてるのさ!)」アタフタ

一方「熱でも、あンのか?」

番外「」

一方「無理すンじゃねェぞ?
渦巻く悪態が耐えきれねェってンなら容赦なく俺にぶちまけりゃいいだけの話なンだからよ」


927 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:20:52.87 ID:tm97082e0


番外「こ、この鈍感は……」プルプル

番外(で、でも、どうして所々で優しく接してくるのさ……)プシユ-

一方「あァ?オイ、マジで顔赤くなってンぞ、大丈夫なンか?
無理だけはされちゃァ…」

番外「ば、馬鹿!なんでもないよ!無駄な心配しないでくれるかな!?」

一方「馬鹿はオマエだ、ちょっと暴れンじゃねェぞ?」

番外「…へ?」

一方「どれ…熱は……」ピトッ

番外「」

番外(ふ、ふぇえええええ!?)

番外(な、何がどうなってんの!?
い、今、ミサカのおでこには…第一位のおでこが……)


928 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:21:21.73 ID:tm97082e0


番外「」プシユ-

一方「…平熱じゃァなさそうだが、熱こらしてるヤツの熱さって訳でもねェンだよな……。
どォなってやがる?」

番外「ミ、ミミミ、ミミ、ミサカはははは」

一方「うおっ!?なンだいきなり!
…ぶっ壊れた機械みてェだぞ」

番外「い、いいい、いいから!
さっさと離れてよ馬鹿一位!」カァア

一方「…ァ?あァ、悪ィな」スッ

番外「」ハァ、ハァ、

一方「…オイ、今度はどォしたってンだ?
息が荒ェぞ。マジで容体悪いってンなら…」

番外「大丈夫だから!大丈夫だからちょっと黙ってろ!」

一方「お、おゥ」


929 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:21:50.59 ID:tm97082e0


番外(た、たたた、ったく!調子狂うっての…)

一方「しつけェよォだが、無理はすンな。
倒れられでもしたら困ンのはテメェだけじゃねェンだ」

番外「わーかってるって、ったく、しつこいって…」

番外(…アレ?)

番外「な、なぁちょっと…」

一方「今度はなンですかァ?」

番外「困るのはミサカだけじゃないって…、え?それって……」

一方「……」

番外「ちょっと!黙ってないでなんか言ったらどうなのさ!」

一方「…言葉のアヤだ。気にすンな」


930 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:22:48.59 ID:tm97082e0


番外「な!」

一方「…それよりも、この雑用をとっとと済ませちまうぞ」スタスタスタ

番外「ま、また一人で先行くな!
歩くの遅いからってなに早歩きしてんのさ!」

一方「別にしてねェよ!あと歩くのだって遅くねェ!」ウガ-

番外(……さっきの、言葉のアヤって…)

番外(期待…しても、いいのかな……?)




一方「」スタスタスタ

番外「」スタスタスタ

番外「…よし!第一位!あと回らなきゃいけない箇所は半分だぞ!」

一方「……」


931 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:23:30.56 ID:tm97082e0


番外「…な、なに?見つめられてる気がすんだけど、ミサカの気のせい?」

一方「…いいやァ?気のせいじゃァねェと思うが」

番外「き、気持ち悪いな。ミサカの顔になんかついてたりとかだったら早く教えろよな」

一方「…なァ」

番外「……?真剣な、声…」

一方「オマエ、いつも俺の事、なンて呼ンでるっけか?」

番外「や、藪から棒だね…どうしたんだよ」

一方「質問に答えろ」

番外(え、ええ!?なんでこんな真剣な眼差しなワケ?ミサカ意味が分からないんだけど……)

番外「」ハッ


932 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:24:00.22 ID:tm97082e0


番外(ま、まさか…アレ?)

番外(将来のためにも、呼び方を変えてくンねェか。みたい…な?)カァア

番外(な、ないっての!あり得ねぇ!
鈍感にも程がある第一位が、そんな事……)

一方「オイ」

番外「ちょっと待てって!急かすなよ第一位!」

一方「そう、ソレだよ」

番外「…?」

一方「今オマエ、俺の事をなンて呼ンだ?」

番外「第、一位…?」

一方「ソレだ、俺が言ってンのは」

番外「……?」


933 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:24:34.52 ID:tm97082e0


一方「」ハァ

番外「…馬鹿にされてる感がある溜息だな」

一方「実際、オマエは馬鹿だろォが」

番外「オイ!ミサカのどこが馬鹿だって――」

一方「オマエは、」

一方「あの小せェ教師の前でも、何の気なしに俺の事第一位とか呼ンでただろ」

番外「あー、そうだったね。でもさ、それがなんだって――」

番外(第、一位……?)

番外「あ……」

一方「…頼むぜェ?オマエの姉貴と違って、俺は一般的には知られてねェレベル5なンだからよ…」ハァ


934 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:25:28.56 ID:tm97082e0


一方「黄泉川ントコだったら別に構わねェが、一般人がうろつく場面で、不用意にそう呼ぶのは得策じゃねェ」

一方「…ま、スキルアウトだとかのゴミどもにゃァ俺の顔ぐれェはわれてるンだが」

番外「あ…、えっと、ミ、ミサカは…」

一方「あと、その一人称にも気をつけろ」

番外「ミ、ミサカ…?」

一方「今回はなンとか誤魔化せたが、いちいちこンな嘘っぱちをこく手間だって省けた方がいいだろォが」

一方「オマエが使ってるその"ミサカ"ってのは、狭い耳にも入っつまうンだからよ」

番外「…悪い」

一方「……別に、困ンのはテメェなンだから、俺に関係なンてねェよ」

番外「ミサ――」

一方「」ジロッ

番外「……私に?」


935 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:26:16.17 ID:tm97082e0


一方「"ミサカ"とさえ名乗ンなきゃ、面倒事にゃァならねェ。
オリジナルと似てるだとか言われても、それくらいなら適当に誤魔化せる」

番外「…そ、そうだね……」

一方「…それに」

番外「……?」

一方「無理に聞かれなきゃ、名乗る必要だってねェンだ。
……その、なンだ、俺がつけちまった…しまりのねェ名前をよ」

番外「第一位……」

一方「…だから、ソレもやめろっての、そればっかりは俺にだって迷惑かかンだぞ」

番外「ああ…ごめん」

番外「……」フッ

一方「…なンでそこで笑みがでやがる」


936 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:27:27.85 ID:tm97082e0


番外「何でもねえよ!ただ、やっぱりあなたは馬鹿だと思っただけ!」

一方「どこをどォ計算してそォなったのかを是非とも説明してもらいたいですねェ」ピキピキ

番外「…だってさ」

番外「言ったじゃんかよ、あなたがつけてくれた名前に対して感謝してるって」

一方「…それはオマエ、あの場面からなンとか抜け出せたって意味で…」

番外「ハハッ、やっぱりあなたは馬鹿だよ」

一方「……」

番外「そう怖い目で見るなっての」

番外「……やっぱり、ハッキリ言わないと、あなたには伝わらない…かな」ボソッ

一方「……?」


937 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:28:07.66 ID:tm97082e0


番外「ええい!もう!」

番外「だから!案外気に入ってんのさ!
あなたが付けてくれた!琴美って名前は!」

一方「……へェ」

番外「拍子抜けたような反応すんな!わ、私だって…不本意なんだし…」モジモジ

番外「だ、だから、別に名前を名乗る事に関しちゃそこまで嫌悪感にかられたりはしないよ」

一方「…そォか」

番外「ま、まぁ、確かに御坂って姓を言うのは確かに面倒だからね。
これからは、一人称、私で努力してみるよ」

一方「…そォしてくれ。…あと、」

番外「第一位と呼ぶのは禁止、だろ?」

一方「あァ、珍しく理解が早くて助かった」


938 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:28:38.94 ID:tm97082e0


番外「ホ、ホントに良い場面でめ余計な一言が入るよねあなたは…」プルプル

一方「褒め言葉をどォもありがとォ」

番外「ハァ……、で、さ、その呼び方で…相談があるんだけど…」

一方「呼び方って…オマエの俺に対する呼び方?」

番外「」コクン

番外「私の意思だけで決めるのもなんだしさ、あなたの希望があるんだったらソレでいいかなって」

一方「別にィ?どォ呼ばれよォが何が変わる訳でもねェし、なンだって構わねェよ」

番外「な、ならさ!」

一方「…ンだよ、オマエ、呼びたいのとかあったンか」

番外「シロちゃ」

一方「却下、それだけは受け付けねェ」


939 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:29:11.88 ID:tm97082e0


番外「な、なんでも良いって言ったじゃんかよ……」

一方「気のせいだ」

番外「いや気のせいじゃないからね!?」

一方「じゃァ今撤回した。これで問題ねェだろ」

番外「たく、シロちゃんのどこが気に食わないって言うのさ…、見た目に合ってるんだから――」

一方「」スッ

番外「分かったよ、分かったからチョーカーに手を伸ばすのはやめて」

一方「…つかよォ」

番外「な、なんだよ」

一方「オマエ、さっきまで俺の事、第一位以外の呼び方でちゃンと呼ンでたじゃねェか」


940 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:30:06.39 ID:tm97082e0


番外「…あれ?」

一方「オマエ…無自覚にも程があンじゃねェの…?」

番外「う、うるさいな!自然と口にしてたんだからしょうがないだろ!?」

一方「自然と口にしてたってンならよォ、ソレで良いンじゃねェのか?」

番外「うっ…、ま、まぁ確かにそうだね…」

番外「……ところで、一つ質問なんだけど……」

一方「なンだよ」

番外「私、何て呼んでたっけ?」

一方「」ガクッ

一方「いやオマエそりゃいくらなんでもおかしいだろォがよ!」

番外「し、仕方ないじゃんかよ!
無自覚だって言っただろ!?」


941 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:30:59.12 ID:tm97082e0


一方「それにしたって…なァ?」

番外「あーもううるさい!
さっさと教えてよ!私があなたの事なんて呼んでたか!」

一方「………」

番外「な、何故そこで黙る」

一方「オマエ、今もちゃっかり呼んでたぞ」

番外「…え?マジ……?」

一方「」ハァ

番外「た、溜息とかつくなよな!
あなたにだってこんくらいの事は経験あるでしょ!?」

番外「」ハッ

一方「…よォやく自我で気がつきやがったか」


942 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:31:40.50 ID:tm97082e0


番外「あな……た?」

一方「第一位並みに呼ばれた気がすンだがなァ、コイツは気のせいってヤツなのかァ?」

番外「」カァア

一方「…なに顔赤らめてやがンだオマエ」

番外(だ、だだだだって!あなたって!あなたって!)カァア

一方「…よく分かンねェけど、ソレでいいンじゃねェのかって言ってンだよ。
クソガキだって案外その呼び方使うし」

番外「ま、まぁ、だね……」

番外「よ、よろしく…あなた」カァア

一方「……なンでかなァ、すっげェ違う方向に誤解されそうな言葉な気がすンだけどなンでかなァ」

番外「何でそういう事を口に出しちゃうのかな!?
心に留めておくだけで十分でしょうが!」


943 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:32:39.54 ID:tm97082e0


一方「隠し事が苦手なモンでしてェ」

番外「な…、どの口が隠し事が苦手だとかぬかしてるんだ……」

番外「……でも、」

一方「…随分と半端な所で区切ンだな」

番外「"あなた"だけじゃ、ちょっと応用きかないし、さ、
名前……気が向いたらでいいから、教えて欲しいん…だよね」

一方「………」

番外「……やっぱり、黙り込むんだ」

一方「…忘れたンだよ。ンなモン」

番外「…やっぱり、隠し事が苦手なんて、嘘っぱち以外の何物でもないじゃんか」

一方「……うるせェ」


944 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:33:38.95 ID:tm97082e0


一方「…他になンかねェのかよ?
名前みてェな呼び方はよ」

番外「あ、はぐらかした」

一方「うっせェ、質問に答えやがれ」

番外「……じゃあ、ここは素直に一方通行は…」

一方「なンのために第一位って呼び方をやめさせたンだよ、第一位より酷ェじゃねェか」

番外「じゃあシロ――」

一方「二秒以内に撤回しろ、ミンチにされたいってンなら撤回は強要しねェが」

番外「…撤回するよ」

番外「…つっても、やっぱり面倒なモンだね。
素直にあなたが名前を教えてくれればそれで済むのにさ」


945 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:34:19.91 ID:tm97082e0


一方「…だから」

番外「忘れたって言ってンだろ…?」

一方「…理解できてる事をわざわざ言ってくンじゃねェ、無駄話なだけじゃねェか」

番外「……理解はしたけどさ、納得はしてないよ?やっぱり」

一方「……どォいう意味だよ」

番外「名前を忘れたなんて、いくらなんでも無理があるって話」

一方「………」

番外「ソレが納得できない所ってわけ」

一方「……だったら、理解したとか言ってる所はなンなンだよ」

番外「…名前を、名乗りたくない理由が、それなりにあるんじゃねえの?って所だよ」


946 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:35:05.20 ID:tm97082e0


一方「………」

番外「あれ?黙っちゃう?
無言は肯定とみなしちゃうよ?」

一方「…好きにしろ」

番外「…なんだよ、張り合いがないな」

番外「……じゃあさ!」

一方「…?」

番外「今あなたが持ってるその名前が気に食わないんだったらさ!
私が付けてあげようか?」

一方「…何を」

番外「名前に決まってるじゃんかよ!
あなたが、私に付けてくれたみたいにさ!」

一方「……オマエ」


947 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:35:37.82 ID:tm97082e0


番外「…やめてよね、何でそんな目で見てくんのさ。
そんなに不愉快に感じた?」

一方「…別に、そォいうワケじゃ……」

番外「…だったら、いいかな……?」

一方「…………」

番外「また無言……。これも、容赦なく肯定って事で解釈しちゃうよ?」

一方「…………」

番外「…なぁ、そろそろなんとか言ったら―――」

一方「好きに…しろ」

番外「……!」

番外「…ホ、ホントに?」

一方「…うるせェ、俺は同じ事を二度も言わねェ主義なンだよ」


948 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:36:18.98 ID:tm97082e0


番外「だって、名前…だよ?大事な事なんだよ?」

一方「…今更、名前に入り浸る様な人間じゃねェから問題ねェっての」

番外「他の誰でもない、私がその名前をつけるんだよ?あなたみたいに、まともな名前、あげられるか分かんないよ?」

一方「…そもそも、オマエにやった名だって、まともな方か疑わしいし」

番外「……いいの?」

一方「………三度めは、言わねェぞ」

一方「…好きにしろ」

番外「…わ、分かった。
じゃあ、私の好きに、するよ」

一方「……オラ、つけンだったらさっさとしやがれ」

番外「な!いきなりすぎない?なに急かしてんのさ!」

一方「俺はそのいきなりすぎる中でオマエの名を決めたンだろォが!!」


949 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:37:14.92 ID:tm97082e0


番外「……はっはーん、成る程ねぇ」

一方「…なンだ」

番外「あなた、案外期待してたりとか…?」

一方「…なににだ」

番外「言わなくても分かるくせに〜。
そんなの、私がつける名前に対してに決まってるじゃんか!」

一方「……な!」

番外「いやぁ意外だねえ、まさかあなたが私のセンス溢れる名前にそこまで期待してくれてるなんて」

一方「バ、バカ言え!つけンならつけるでさっさとしてくれって言ってるだけだろォが!」

番外「だーかーらー、その急ぎっぷりはなんなのさ?期待してるって事じゃないの?」

一方「…バカが、自意識過剰にも程があンだろ」


950 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:38:23.29 ID:tm97082e0


番外「やっぱり満更でもない感じだね。
あなた、否定する時は大声張って拒絶するもん」

一方「…オマエさっき、私のセンス溢れる名前に――とか言ってたよなァ?」

番外「ちょっと、なに軌道をズラそうとしてるのさ」

一方「いいから」

番外「…まぁ、言ったのは確かだけど」

一方「っつゥ事はァ?そこまで言えるンだもンなァ?名前の一つや二つはもう頭にあるって思ってもいいンか?」

番外「ち、ちょっと、ホントにどこまで期待しちゃってんのさ」

一方「ウゼェ、自意識過剰が過ぎるっつってンだろォが」

一方「で、どォなンだ」

番外「い、いや…悪いけど、一つも浮かんじゃいない…よ?」


951 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:39:15.69 ID:tm97082e0


一方「」ガ-ン

番外「う、うわ、露骨に嫌な顔するんだね」

一方「…一つも考えてねェどの口がセンス溢れるだとか言ってンですかねェ?」

番外「…あ、あれ?なんかおかしな憎悪が垣間見えちゃってるんだけど……」

一方「…くか、かくき」

番外(ちょっ!コレはちょっとヤバい感じじゃなくて!?)

番外「え、えーっとさ!ホラ!
名前なんて大層なモン簡単に決められないんだよ!」

一方「…だから?」

番外「ちょっと、しばらくの間、考えさせてくれない…かな」

一方「………」


952 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:40:29.51 ID:tm97082e0


番外「だ、駄目かな?」

一方「……好きにしろっつったろォが」

番外「…わ、分かった、私の好きにするよ」

番外「……それにしても」

番外「やっぱり期待してたんじゃんかよ。
しかも私の予想よりも遥か上」ニヤニヤ

一方「」スタスタスタ

番外「ち、ちょっと!スルーだけはいくらなんでも卑怯だってば!」タッタッタ





番外「ココもまわったし…、ココもまわった。
……うん、完璧…のはずだね!」

一方「よォやく終わったか」グッタリ


953 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:41:37.86 ID:tm97082e0


番外「ギャハ☆、やっぱりあなたは体力がない生粋のもやしっ子だね☆」

一方「」ギロッ

番外「いやいや、そんな目で見られたって、コレは咎められないと思うぞ?」

番外「まだ30分も経ってないじゃんか、この巡回だって、ただ色んな教室をまわっただけだし」

一方「…それでもなンだよ」

番外「だから生粋のもやしっ子だって言ってるんじゃんかよ」ケラケラ

一方「ほォほォ、言ってくれンじゃねェかよ琴美ちゃァン?」ピキピキ

番外「こ、琴美ちゃんって!い、いきなり名前で呼んだりしないでよね!」カァア

一方「そォ言えばァ、実験室のたンなる人形に涙目ンなってたのはどこのどいつでしたっけねェ?」

番外「な!」カァア


954 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:42:12.32 ID:tm97082e0


一方「俺の記憶が正しければァ?確か人形と目があった瞬間に俺にしがみついてきやがったりもしてたよなァ?」

番外「だ!だだだだって!ドアを開けたらいきなりあの形相だよ!?
驚かないほうが絶対におかしいって!」

一方「…人形に形相も何もねェと思うンだが……」

番外「う、うるせえ!クソもやし!シロちゃん!」

一方「」ピキピキ

<なンだってそこまで言われなかなゃいけねェンだよ!怖がり!アバズレ!

<うるせえって言ってるでしょうが!
あと、私はアバズレじゃないもん!

ギヤ-ギヤ-

青ピ「お、なんや騒がしい思たらさっきの美男美女カップルやかいか」

青ピ「…そしてどないした?土御門くん?」


955 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:42:51.80 ID:tm97082e0


土御門「」

青ピ「オーイ、土御門くーん?」

土御門「」ハッ

土御門「いやあ俺とした事が迂闊だったぜい。
いくら面白いものが見れないかと思ってたからって幻覚は流石に……」

番外「アバズレじゃないもん!アバズレじゃないもん!」

一方「わ、分かった!そこに関しては否定してやっから暴れンじゃねェ!」アセアセ

青ピ「やー、いかにも初々しい感じが滲み出たカップルって感じやな〜」

土御門「」

青ピ「…土御門クン大丈夫?顔色がなんか説明し難いモンになってるけど」

土御門「…元同僚のなんとも言えない場面に遭遇してしまったワケだが、俺はどうすりゃいいんだにゃー…?」


956 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:43:31.76 ID:tm97082e0


土御門「」ハッ

土御門「そ、そうだ青ピ!」

青ピ「お、おおなんやどないした?
いきなり血相かいてらしくないやんか」

土御門「カミやんはどうしたんだカミやんは!?」

土御門(一方通行とカミやんは色々とありすぎたからな、下手に会わせる事だけは避けなきゃなんねえってのに……)

青ピ「?、おかしな事言うモンやね?
カミやんならさっき小萌センセに補修や言われて教室に行ったやないか」

土御門「…ああ、そういえばそうだったにゃー」

青ピ「それはそうと、どないしよか?
なんかあのお二人さんはもめてるみたいやけど、仲介しに行ってみる?」

土御門「何を言おうと行く気のくせに、面倒な男ですたい」

青ピ「おうよ!さあ行くで〜?
あの罵りに特化したような目つきの元まで!」


957 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/26(水) 23:48:24.31 ID:tm97082e0


今日はここまで。
お付き合いありがとうございました。


958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/09/26(水) 23:49:03.51 ID:J/fz1qFC0
乙!
次の投下も待ってる。
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/26(水) 23:59:03.41 ID:D9pHeZp3o
おつかれ
960 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/09/27(木) 00:02:47.99 ID:BagEHu9a0
おつした
何故だろう、このスレの土御門とカミやんが好きすぎる。腐的な意味ではなく
961 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/27(木) 00:06:20.81 ID:I0Wu7KsD0


ここで、大掛かりなアンケートを。
アンケートと言うよりか、案を集めさせていただくと言った形でしょうか。


案と言うのは、一方通行の名前でして。
物語に大した影響はないでしょうが、一応こんな形で決めたいかな、と。

ただし、苗字は二文字、名前は三文字。
鈴科百合子、この五文字はいずれも使えないモノとします。
協力いただけると感謝します。それだけです。


962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 00:13:03.21 ID:DBx4YneT0
おつおつー次回も期待してる
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 00:16:14.55 ID:yoFmMEiIO

名前三文字って男の場合○太郎とか○之助くらいしかバリエーション思いつかないな
カタカナでもええの?
964 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/27(木) 00:18:31.77 ID:6YuzFIQm0


カタカナの指定はありません。
苗字二文字カタカナ、名前三文字カタカナでも構いません。

シロちゃんは外国人にも見えるため、咎めるつもりはないです。


965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 00:19:21.06 ID:YpXeTkiIO
普段は「あなた」で、肝心なとこは伏字でいいじゃない?
乙!
966 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 00:24:03.24 ID:2xDhIXjBo
自演しといてこの流れか
いやはや
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/27(木) 00:24:37.28 ID:FV07hXzzo
自演 乙太郎
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/27(木) 00:40:54.29 ID:5PfYuywHo
白髪 モヤシ
青ピのノリで
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 01:00:05.78 ID:/a3VgF99o
あんまりオリジナルな名前つけると誰それって感じしちゃって
キャラだと思えなくなるからやめてほしい
もやしとか白ちゃんとか、見た目由来のあだ名や
あーくんだのれーたんだのキャラ名の一部程度ならいいんだけど
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 01:02:09.51 ID:8ne21WowP
開き直って一方☆自演乙☆通行にしようぜ
読みはアクセラ・セルフオナニズム・ヤラカシータで
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/27(木) 01:10:01.02 ID:/oC1A9oVo
そういうのいいから
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 01:18:11.69 ID:XmZG+p1SO
世良 伶太
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 01:33:46.61 ID:jDH5CXqDO
イチヤ アケタロウ
一夜 明太郎

ツキヤミ
月闇 クロウ

とか一夜はネタ半分だけどww
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/27(木) 01:42:33.86 ID:3WkCXVzGo
なんで自演なんかしたんだ?
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 02:40:59.18 ID:pT+kMZ+I0
カワソエ ソ エ ル
川副 素重琉
タ ク
多久 タクト 
キュウラギ
厳木 ウラギ
キハラ ハクトロウ
木原 白兎郎

完全にネタです、はい。
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 04:25:55.02 ID://W1HunIO
野崎源一郎
石川田吾策
野原慎之介
南冲江魯貞
Songio Socolano
山辺与志夫
あああああ
筋骨隆々男

好きなの選べよ
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 04:42:07.55 ID:8OI2X6xyo
>>974
gdgdな展開に否定レスが出始めたからじゃね
まぁ一度やらかしちゃうと>>1がもう決めてる名前をアンケートと称して自演で書いてんじゃねーの、とかも思われちゃうよね
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/27(木) 05:23:29.69 ID:FV07hXzzo
SS自体は面白かったのにキモすぎる自演で台なしという
酉外せてもIDのことは知らんかったんかね
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 06:34:43.50 ID:A2poNxmDO
>>978
うぜぇから消えろカス
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/27(木) 08:05:58.64 ID:IVvhd83Po
自演のことはもうそろそろいいだろ

オリジナルの名前を使うなら>>1が自分で考えるべきだと思う
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/27(木) 08:14:12.84 ID:RUKIcmlw0
下手に元がわからない名前だとオリジナルっぽくなっちゃうからアンケでもいいと思うけど
とりあえず下の名前はレータでどうだ?
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/09/27(木) 10:38:29.66 ID:jcGG5wQAO
三谷 弘斗
読み:みや ひろと

三谷(みや)の「み」
弘の読み方を変えて(こう)の「こ」

斗の読みの「と」

で、並び替えて「ことみ」になるようにした
ここの番外個体なら自分しか知らない共通点を作って上機嫌になるとか有りそう

並び替えなかったら「みこと」になって微妙に嫉妬する展開にも出来るし都合の良い名前だと思う
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 11:15:39.30 ID:yoFmMEiIO
荒瀬(あらせ)レイタ、クレイ
瀬田(せた)アラク、クレア
久瀬(くせ)ライタ、アラタ、アイラ
倉田(くらた)レイア
久田(くた)セイラ

アクセラレイタでアナグラム変換してみたが7文字使うとどうしても変な名前になるので1〜2文字削って整えたらこんな感じ
可能性を信じて女っぽい名前も加えてみた
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 14:25:56.27 ID:GjXovrvDO
オリジナルの名前とかくっさ(笑)
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 14:58:02.84 ID:fvMAbt62o
うわぁ…これは…
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 16:10:43.59 ID:5w3AHSrVo
大した影響がないなら自分で適当に決めなよ

どんな名前になっても確実に批判されるんだからその責任をこっちに負わせるな
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 16:10:47.93 ID:hMA6N75DO
シロ=チャン

とかどうだろう
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 16:23:46.56 ID:+Bn1vEaKo
自演、アンケ、一方通行の名前募集

イタいスレになっちまったな。。。
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/27(木) 16:27:03.01 ID:4Wdp53VI0
これからもこんな調子で叩かれ続けるだろうしやめるならやめるのもいいんじゃないの
こんなのが発覚した時点で>>1の言う良作として評価されることや誰かにオススメされることもないよ
それを承知で修羅と化して投下続けるか折れるかはよく考えて決めた方がいいと思う
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/27(木) 16:33:43.83 ID:FM0413qzo
SS速報って物凄く読んでる人が読んでやってる感じが強いよなぁ
所詮二次創作なんだからそこまで目くじらたてるなら見なきゃ良いのにと思ってしまう
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 16:35:48.23 ID:A2poNxmDO
>>989
そんなに嫌ならわざわざ閲覧すんなゴミが
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 16:37:15.57 ID:nKPucMfWo
>>991
別に>>989は嫌とは一言も言ってない気がする
993 : ◆jPpg5.obl6 [saga]:2012/09/27(木) 16:43:58.50 ID:I0Wu7KsD0


今日は。
今は、と言うか、ずっとですね。
感謝の言葉を並べても、謝罪の言葉を並べても、それは意味のない表ヅラすら持たないものなので、私からは何も言いません。

ただ、投下をするか否かは少々お時間を置いて考えさせていただこうと思います。

このスレは埋めて貰って構いません。
私の意が固まった時と共に新スレをたてたいと思います。
それは今日かもしれなければ、来ない可能性だってあるので、何とも。


何も言わないとか言っておきながらダラダラと垂らしてしまった事に対しては表ヅラだけの謝罪の意を。

994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/27(木) 17:45:42.03 ID:HEzRG06a0

楽しく読ませてもらってました
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 18:08:46.54 ID:DBx4YneT0
>>969が一番いいような気がする。
主の投下には期待してる。頑張ってくれ。
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage ]:2012/09/27(木) 18:24:30.28 ID:MYN0RAVt0
乙。
続き待ってるよ。
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/27(木) 18:27:24.71 ID:FSFwNCQ/o

話自体は面白いし余計なことしなくていいから
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/27(木) 19:13:18.07 ID:3WkCXVzGo
>>993
謝罪とかはいいから何故自演したのか聞きたいわけで
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/27(木) 19:28:34.34 ID:RdirPxowo
自演とかどうでもいいじゃん
何でそんなに嫌なんだ?
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/27(木) 19:28:57.58 ID:5aj9hHOso
さいなら
1001 :1001 :Over 1000 Thread
☆.。 .:* ゜☆.  。.:*::::::::::::::::゜☆.。. :*☆:::::::::::::::::: 。.:*゜☆.。.:*
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1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
安価という名のパッチワークスレはつまんねーんだよ死ねや @ 2012/09/27(木) 19:07:20.37 ID:s1dnhtUDO
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【安価】アクセル・ワールドの世界をバーストリンカーとして戦い抜く【AA】 @ 2012/09/27(木) 18:54:14.74 ID:MUNCaIRUo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348739654/

【Fate】やる夫で聖杯戦争 @ 2012/09/27(木) 18:42:42.54 ID:2uWftHnto
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348738962/

 【咲】京太郎「夏休みだ」竜華「う、ウチの時代?」【安価】 @ 2012/09/27(木) 18:15:37.51 ID:llu+Th/Z0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348737337/

中学生集まろう! @ 2012/09/27(木) 16:46:57.05 ID:QBXqB3mU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1348732016/

【無料FPS】VIP de ペーパーマン【VIPPM避難所】 @ 2012/09/27(木) 15:37:31.31 ID:wyi1vVbYo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1348727851/

ここだけ能力者の集まる高校 さらにコンマゾロ目で異能の力に覚醒148 @ 2012/09/27(木) 14:58:22.47 ID:00589HiOo
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お前ら、オレの趣味に合うアニメを教えろください @ 2012/09/27(木) 14:02:27.09 ID:Ci5hs9p00
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