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一夏「一緒に寝ようか」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:32:21.40 ID:xSMI/bDD0

一夏「・・・またか」

ひどい汗で目を覚ました。
体の節々が痛い。
夏の暑さではなく。体の奥から吹き出す嫌な汗だ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1345383140
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:33:23.71 ID:xSMI/bDD0

状況を整理しよう。
時刻はおよそ午前3時くらい本来ならぐっすり眠りについている時間だ。
そして俺は確かに部屋中の鍵をかけ、それを確認してから眠りについたはずだ。
なのに何故、俺のとなりには銀髪の少女が全裸で眠っているのだろうか。
もう何回もやめるように注意はしているのに、だ。

一夏「ラウラ、おい。ラウラ!」

ラウラ「・・・うぅ〜なんだ嫁ぇ・・・」

眠そうに目をこすり、銀髪の少女はゆっくりと起き上がってきた
満月なのか月明かりが少し差し込む部屋で、その姿はとても綺麗で扇情的だ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2012/08/19(日) 22:33:28.46 ID:t1Gy4gVq0
俺「うん……///」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:33:56.06 ID:xSMI/bDD0

一夏「なんだじゃない。もういい加減にやめてくれないか?こんな事」

ラウラ「・・・そんなことか、お説教ならあとにしてくれ。私は眠いんだ」

まるでこちらの話には興味がないといった風に彼女は体をベッドに預けようとしている
しかし、このまま終わらせるわけには行かない

一夏「ラウラ、真剣に聞いてくれ。今後のことでとても重要な話なんだ」

ラウラ「うぅ〜」

めんどくさそうに体をおこし、毛布を体に巻きつけ彼女はこちらを向いた。
まだ眠いのか、彼女はすごく目をショボショボとさせいている
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:34:32.18 ID:xSMI/bDD0
一夏「悪いな、眠たいだろうけどしっかり聞いてくれ」

ラウラ「あぁ・・・」

本当に眠いのか、軍人であることが疑いたくなるほどの無防備な姿で彼女は俺の前にいる
ただその姿はこんな状況でさえなければとても可愛らしくうつるだろう。
そう、こんなときでなければ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:35:04.76 ID:xSMI/bDD0

一夏「あんまり言いたくはなんだけど、正直、潜り込まれるのはあんまりいい気分はしないんだ」

ラウラ「うぅ〜・・・えっ」

鳩が豆鉄砲を食らった、とでも表現すればいいだろうか。
彼女の表情はまさにそんな風な、表情で固まっている。
それでも、これだけは言わねばなるまい。
彼女にとっても、俺にとってもとても大事なことなのだ。

一夏「正直いえば鬱陶しい、それに心臓に悪い」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:36:08.75 ID:xSMI/bDD0
ラウラ「何故なのだ?夫婦なのだからそれくらいは当然だろう?」

かとおもえばとても落胆した。いや、涙目になってしまった。
今にも泣いてしまいそうな、壊れてしまいそうな、細く小さい彼女の体がそれに輪をかけて小さくなってしまったかのようにみえた。
今すぐ抱きしめて「大丈夫」といってあげることで彼女は元に戻るだろう。
しかし、それではダメなのだ。根本的な問題の解決には至っていないのだ。

一夏「一般的にはそうらしいが、ラウラ。まず俺たちは夫婦じゃない。それ以上に彼氏彼女の関係ですらないんだ」

ラウラ「??」

胸が苦しい。彼女は今にも消えてしまいそうなほど小さくなっていた。
そう見えた。既に彼女の綺麗な瞳からは涙が流れている。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:36:55.43 ID:xSMI/bDD0

一夏「だからな本当にもうやめてくれないか?」

ラウラ「・・・えっ、そんな、うそ・・・だよな」

絶望。ただ彼女から感じられるのはその一つのみ。
この世の終りと表現するのがもっとも正しいであろう、彼女が今身にまとっている空気はまさにそれだった。
最近自分が体験したからわかる。彼女もこんな風になっていたから
そんな彼女をこれ以上傷つけないように
慎重に言葉を選びながら話を続ける
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:37:54.24 ID:xSMI/bDD0

一夏「嘘じゃない。それにラウラの為でもある」

ラウラ「私は!!!」

必死だった。
彼女はまるで捨てられそうな子供のように俺にすがりついてきた。
そんなことをしても、今更なのに。
まったく理解できない。したくない。できているが認めたくない。
あの時と同じ、いや、それよりは幾分か軽いが同じようなものだろう
彼女の纏う絶望はどれほどのものなのだろうか。
必死にすがりつくその姿を目の前に原因であるはずの俺が同情を覚える程に彼女は必死だった
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:38:38.85 ID:xSMI/bDD0



一夏「もし、こんな状況が姉さん以外の職員に見つかったらどうなると思う?」

ラウラ「・・なんだ、そんなことか。私は・・・そんなヘマはしない」

もはや涙を拭おうともしない。
彼女にはそんな余裕すらないのだろう。
こんな時にでも人は意外と平静を保って入れることに自分のことながら少しばかり驚いてはいるが
今すぐに抱きしめてあげたい。
でないと彼女は壊れてしまう。
でもそれをしてしまうと、彼女はもしも"一人"になったときになにもできなくなってしまうから。
一緒にいられる時間はもうそんなに長くないから
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:39:50.75 ID:xSMI/bDD0
一夏「・・・そうじゃない、そうじゃないんだよラウラ」

ラウラ「じゃあ!何が問題だというのだ!!」

一夏「もし見つかったら。俺たちは退学に良くて停学処分をもらう可能性が高い」

しっかりと説明をして彼女になぜダメなのかを理解してもらわないといけない。
でも、これ以上彼女の負担にならないように気をつけなければいけない
これからの為にも。負担は極力少ないほうがいいはずだから。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:42:58.15 ID:xSMI/bDD0
一夏「そうなってしまった場合、俺たちはもう会うことすらできなくなるかもしれないんだ」

ラウラ「そんなもの、"私達"の力でなかったことにしてやるさ」

彼女にとっては些細なことかもしれない。
彼女の言う"私達"とはきっと彼女の部隊のことだろう
しかし、彼女たちの舞台にもできないことはある
たとえ科学力が世界一であろうとできないことは存在するのだ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:43:26.80 ID:xSMI/bDD0

一夏「”ラウラ”の問題だけならいいんだが、ことは簡単じゃない」

ラウラ「なぜだ?私がその問題をもみ消すように動けばいいだけだろう?違うのか?」

やっと涙を拭ってから彼女はそう言った
本当にそれだけですむならどんなによかったことか。
それで済むならきっとこんな苦労はいらないに違いない
そう出来ることの幸せを理解する日が彼女に訪れなかっただろう。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:43:59.48 ID:xSMI/bDD0
一夏「人の口に戸は立てられない。って言葉がある」

ラウラ「確かにあるな」

そう、人の口に戸は立てることができない。
他人の口に戸を立てるなど。どうあがいてもできない
よほど強力な催眠や脅しであれば、黙らせておくこともできる。しかしそれには有効期限がある。
逆に言えば他人ではなく、自分にならどれだけでも重い扉をかけることができる。
それも一切の条件なくだ。あるtpすれば、それは自分の意思がどれだけ強いかだろう。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:44:29.80 ID:xSMI/bDD0

一夏「もし、学園内だけでもみ消したとしても誰かがメディアに喋ったらどうなる?」

ラウラ「・・・確かにマズイな」

まぁ、誰かが話せば確かにまずいが、当人同士なら問題は全くないわけで
今の彼女にはそれだけの事を考える余裕がないのは明白だ。
彼女を気持ちをしならないわけではない。
今回ばかりは、彼女が素直で良かったと本当に思った
同時に、嘘つきな自分でごめん。
心なかで小さく謝る。けれどこれは必要なことなのだ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:45:11.69 ID:xSMI/bDD0
一夏「そうだろう?だからなラウラ」

ラウラ「あぁ」

聞きたくない。今にも耳を塞ぎたい。すべてが夢ならいいのに。
彼女が考えていることが手に取るようにわかる。
鏡の前の自分を見ているような
けれどここでしっかりといっておかないと
彼女に俺との記憶や記録があまり残らないように
いつかは風化して消え去ってしまう思い出になるようにしないといけない
これは決めていたこと。
そう、俺ができる精一杯の抵抗の一つだ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:45:41.28 ID:xSMI/bDD0
一夏「だから金輪際こんなことは・・・」

ラウラ「・・・っ!」

ギュッと目を瞑って自分の体を抱く彼女の姿。
胸が・・・心臓が痛くなる。
彼女のそんな姿が見たいわけじゃない
彼女にそうなって欲しくなんかない
できれば彼女にはもっと笑ってほしかった。
その隣にいることがどれほどの幸せか
理解できたのは今さらになってから
時間を巻き戻せることができるなら
考えても仕方ない、なら今できることを
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:46:13.13 ID:xSMI/bDD0
ラウラ「??どうした嫁よ?」

一夏「無断ではダメだ・・・・・とにかく!!きたらとにかく!俺に一声かけてくれないか?冷房切って寝てるから人の体温って結構暑くて」

彼女の思い出にはしたくない。
でも、俺の思い出に残る彼女には、わがままかもしれないけれど笑顔でいて欲しかった。
彼女だけじゃないみんなにはせめて笑顔であって欲しい。
そう、それがどれだけ残酷で慈悲がなく救いがない願いなのかを俺はきっちりとは理解できていない
いずれくる別れ。その時にはせめて皆で笑っていたいから
これは、最低な最低限の"彼女"から"俺"への譲歩
すごく自分勝手な歩み寄り
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:46:49.96 ID:xSMI/bDD0
ラウラ「」

一夏「どうした?ラウラ」

彼女から絶望の色が消えた。今度は本当に惚けている
さっきまでの彼女の姿も、きっと俺はこんなことをしない限り見ることはなかったのかもしれない
いや、最後には結局みるのかもしれないけれど。
早めに一度見ておいてよかった
そんな風に思ってしまう自分はやっぱり最低な人間だ
今更になって痛感した
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:48:16.37 ID:xSMI/bDD0
ラウラ「・・・はっ!いやいや一夏、それはおかしい」

一夏「??」

焦っている彼女の姿は滅多には見れない
こんな彼女を見ることができる機会はきっともう数える程しかないから
今の彼女を脳裏に焼き付けるように
会話の一つ一つを大事にするように
残された時間はあまりにもすくないから
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:49:06.48 ID:xSMI/bDD0

ラウラ「嫁よ。不思議そうな顔をするな。お前今まで自分が話した内容を思い出してみろ」

一夏「あぁ。俺の部屋に勝手に忍び込むなって話だろう?」

ラウラ「そうだ」

一夏「だから勝手じゃなくて一声かけてくれればって・・・そうか」

ラウラ「そうだ、嫁よ。間違っていたのは」

一夏「入ってからじゃ遅いもんな。それなら来るときは事前に俺に言っておいてくれればいいんだよ!!」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:49:35.47 ID:xSMI/bDD0

取って付けたこの条件。
でないと自分は彼女のことをずっと許してしまうから
来てしまった彼女を拒むことはきっと、いやかなり難しいだろう
だからこそ、そうならないように予防線を
自分の中の最低限のラインを作る。
そうすることで、彼女を遠ざけておかないと自分が我慢できないから
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:50:14.86 ID:xSMI/bDD0
ラウラ「・・・えっ、あっ・・はい」

一夏「それで尚且つ入ってきたら俺に声をかけてくれれば問題はない。うん!!そうだな」

ラウラ「・・・嫁」

一夏「なんだ?ラウラ?」

ラウラ「嫁は本当にそれでいいのか?」

一夏「ラウラがいいなら俺はそれでいいよ」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:50:40.94 ID:xSMI/bDD0
"笑顔"で彼女に答える。
きっとこの笑顔はこれから何回も、何十回、何百回と使うことになる
そうすることでお互いの記憶に笑顔を刻んでいく。
一夏といると楽しかった。
一夏はいつも笑っていた
そんな綺麗な思い出が残ればいい
けれど本当は俺との思い出なんか残って欲しくない。
矛盾を抱えてしまった自分をこれからどうしよう
もて余す感情が増えてしまった事が悔やまれる
そうしないように気をつけていたのに
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:51:26.00 ID:xSMI/bDD0

ラウラ「・・・そうか」

一夏「?」

彼女は何かを諦めたかのようにしたを向いた。
これでいい。
自分の中では満足する結果だった。
多少の後悔は残るが

ラウラ「わかった。次からはそうする。それでいいんだよな?」

一夏「あぁ、だからいいって」

彼女が今理解したことと俺が考えていることには大きな相違があるだろう
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/08/19(日) 22:52:00.76 ID:xSMI/bDD0
一夏「でも、ラウラ」

ラウラ「どうした」

一夏「もう、俺達ももう卒業まで1年もないんだ。だから極力回数を減らしたほうがいい」

ラウラ「・・・そうだな」

一夏「卒業した時に、ラウラがひとりで寝れないお子様になったら困るしなwww」

"笑顔"これから彼女たちに見せていく顔
目の前の彼女には悪いけれどもここで最後の確認
やっぱりといえばそうなんだけれども
彼女にはこの"笑顔"で大丈夫。
そう確信が持てた時、また胸が痛くなった。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:52:34.19 ID:xSMI/bDD0


ラウラ「!!///ばっ馬鹿者!!別に!ひとりで寝れないわけでは!!」

一夏「わかってるさ。それでも。お互いのためにな」

ラウラ「あぁ、善処する」

一夏「そうしてくれ。じゃあ、寝ようか」

ラウラ「あぁ!!」

一夏「その前に・・・せめて服は着てくれ」

ラウラ「分かった」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:53:00.72 ID:xSMI/bDD0
満面の笑みを最後に見せてくれた彼女に
俺がこれからなにかしてやるにはあまりも時間がなかった。
そう、彼女だけじゃない
彼女たちになにかしてやるには"織村一夏"に残された時間はあまりにも短かった。
午前4時俺は明るくなりかけた空を恨めしく思いながら腕の中に銀色の宝物を抱いて眠った。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:53:37.87 ID:xSMI/bDD0

ラウラ「おい、嫁。起きないか」

一夏「んっ、あぁ」

ラウラ「嫁よ、すごい汗だぞ」

一夏「あっ、あぁ。済まないラウラ、気持ち悪いだろう避けるよ」

ラウラ「いや、それはいいんだ。そんなことよりも早く拭いたほうがいいぞ。ほら」

一夏「ありがとう、ラウラ」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/08/19(日) 22:54:07.63 ID:xSMI/bDD0

一夏「シャワー浴びてくるから、先に食堂に行っていいぞ」

ラウラ「いや、それくらいなら待つぞ」

一夏「あぁ〜、そうだな。なら先に行って席を取っておいてくれないか?」

ラウラ「それもそうだな。分かった」

一夏「ほかの皆も一緒に座るだろうし頼むよ」

ラウラ「任せろ!!シャル達にも声をかけてくる」

一夏「頼むよ」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 03:37:24.47 ID:b1tMhSKoo
病気?
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sagesaga]:2012/08/20(月) 12:33:47.37 ID:jE7VLl+Lo
織斑
33 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:43:02.33 ID:ArYQI2Og0
てs
34 : ◆u2/L6T2ADjtq :2012/08/20(月) 21:43:32.40 ID:ArYQI2Og0
ほい

35 : ◆u2/L6T2ADjtq :2012/08/20(月) 21:44:03.30 ID:ArYQI2Og0
ほい

36 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:46:44.69 ID:ArYQI2Og0
>>31

病気設定です。


37 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:48:13.48 ID:ArYQI2Og0
続き落としていく

ここからkなり独自解釈というかオリジナル設定とか入れていくから
そういうのが嫌いな人は見ないほうがいいかもしれない。

1に書くの忘れてた・・・
38 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:50:36.75 ID:ArYQI2Og0

バタン

一夏「・・・・行ったよな」

ガラガラ

カラカラ

一夏「ふぅ・・・なんとかばれずにすんだな」

俺、"織斑一夏"の余命は残り長くても4ヶ月程度

一夏「嘘みたいだよな」
39 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:51:26.00 ID:ArYQI2Og0
今更何を言っても仕方ない。

人間のIS化。

俺はあとどれだけ彼女たちと過ごせるだろう。
最期の時、彼女たちは大事なことを黙っていた俺を許してくれるのだろうか
暗い気持ちも洗い流すため、シャワーを浴びてさっぱりしてしまおう。
それから、彼女たちに精一杯最高の時間をプレゼントし続けよう。
それがたとえどんなに残酷であろうと、自分を満足させるにはそうするしかなかった。
40 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:53:41.26 ID:ArYQI2Og0

6月

いつものように俺のISの調整をのほほんさんのチームと行っていた時だ

のほほん「あれ?あれれ?」

一夏「のほほんさん。どうしたの?」

普段のほほんとしている彼女がひどく動転している。
いや、彼女だけではない。
この空間にいる整備班の女子皆がなにかをしきりに確認している
41 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:54:18.76 ID:ArYQI2Og0
のほほん「おりむー。おりむーって人間だよね?」

一夏「??急にどうした?何かおかしなことでもあったのか?」

冗談だろうか?そう思える程に彼女の質問は突拍子もないものだった

のほほん「えっ、あの、それがね」

一夏「はっきり言ってくれよ」
42 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:55:16.83 ID:ArYQI2Og0

今日は4月1日ではない。とっくにすぎてしまっている。
いまは梅雨。今日も大粒の雨が降っている。

のほほん「・・・の・・らだが・・s・・・」

一夏「聞こえないってもう少し大きな声で」

普段は結構はっきりとものを言う彼女が珍しく言いよどんでいた。
嫌な汗が背中に湧き出てくる。
43 : ◆u2/L6T2ADjtq :2012/08/20(月) 21:55:49.91 ID:ArYQI2Og0
のほほん「おりむーからIS反応が消えないの!!いや、えっ?でもおりむーはISもってるからって?あれ?なんで?えっ!??」

一夏「なんだって!?・・・いちを俺にそのデータを送ってくれないか」

俺はIS操縦者だ。だから俺にIS反応があってもおかしくはないだろう。
ISは通常小さく収納されている。
いまは部分展開で腕部のパーツ意外を展開している
44 : ◆u2/L6T2ADjtq :2012/08/20(月) 21:56:22.16 ID:ArYQI2Og0
のほほん「うん!!なんで?こんなの聞いたことない、知らないよ!」

一夏(これは)

確かに、俺はIS操縦者だ。
それもこの世界でただ一人男のIS操縦者
バイタルデータに表示されていることはにわかには信じることはできなかった。

頭  正常
体  正常
右足 正常
左足 正常
左手 正常
右手 異常 別IS有り 
45 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:56:47.93 ID:ArYQI2Og0
右手に別IS有り
こんなことは普通ならありえない。
そんなことが目の前に起きている。
のほほんさんは取り乱してしまっている。
だってそうだろう。右手には何もついていない。展開もしていない
今の俺の腕は生身だ。
試しに右手のISを展開する


頭  正常
体  正常
右足 正常
左足 正常
左手 正常
右手 正常
46 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:57:51.42 ID:ArYQI2Og0

するとさっきまで出ていた異常はなくなった。
展開を解除してもなにもならない。
画面には正常と表示されている。
すこしシステムに異常が出たのだろう。
俺はその時その程度にしか考えつかなかった

一夏「のほほんさん」

のほほん「ん?どうしたの?おりむー?」
47 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:58:28.15 ID:ArYQI2Og0

一夏「ただのシステムの異常じゃないか?ほら、いまはもう正常だし」

のほほん「あれ?ホントだ。あれ?」

不思議そうにモニタを見つめる
そこには普段のほのぼのとした顔はなくただひとりの技術者の顔があった

一夏「ともかく以上はなさそうですね」

のほほん「えっ、うん。IS自体には異常は全くないよ。それは安心して」

こちらには顔を向けず、モニタをいじりながらの返答
いま、彼女の興味関心は最大限さっきの現象にそそがれていた。
48 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:59:01.21 ID:ArYQI2Og0
一夏「ならいいじゃないか。それで」

のほほん「う〜ん。でも・・・」

一夏「大丈夫だって。この通りおれも元気出しさ」

どこか納得のいかに彼女に
元気であることをアピールする。
本当に体に以上はない。
この時はそうだと信じて疑っていなかった。
49 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:59:30.13 ID:ArYQI2Og0
のほほん「なら、大丈夫なのかな?」

一夏「ごめん、のほほんさん。俺、これから用事があるからさ。いいかな?」

のほほん「そうなんだ!!ならいってらっしゃ〜い」

一夏「おう。行ってくる」

のほほん「ちなみにおりむー?どうやって正常に戻したの?」

一夏「ああ、ただ一度ISを展開しただけだよ」
50 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 21:59:59.23 ID:ArYQI2Og0
のほほん「・・・そうなんだ。ありがとう」

一夏「こちらこそ、いつもありがとな」

のほほん「えへへ」

異変に気づいたのはそれからすぐだった
調整の度、俺の右腕には別のIS反応。
さすがにこれはおかしい。そう思った俺は千冬姉に相談した
51 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:00:41.17 ID:ArYQI2Og0

千冬「別のIS反応?」

一夏「あぁ、俺の右腕から調整の度に反応があるんだ」

週末、梅雨も明け、これから暑い夏が訪れるであろう初夏。
7月にしては例年よりも涼しいくらいだろう。
ただ、まだまだ湿度の高い日は続いており
絶賛織斑家のリビングでは絶賛冷房が稼働中である

千冬「・・まぁいい、データを見せろ」

一夏「これだよ」
52 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:01:24.66 ID:ArYQI2Og0

千冬「ふむ・・・」

一夏「なにかわかるか千冬姉」

千冬「・・・多少ならわかるが、こんなことは今まで聞いたことがないし見たこともない」

難しそうな顔でモニタを見つめる千冬姉。
これは本当にわからないのかもしれない

一夏「そうか」

千冬「これは・・あいつに聞いたほうがいいかもしれんな」
53 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:02:08.90 ID:ArYQI2Og0
一夏「束さんか?」

千冬「あぁ、奴なら篠ノ之に言えばすぐ連絡が取れるだろう」

一夏「・・・できれば、箒には知られたくないな」

何故かこの時、俺は

千冬「・・・わかった。そこの携帯をとってくれないか」

一夏「千冬姉・・・やっぱり家では服くらい来てくれよ」

千冬「こんなジメジメして暑苦しいのに服など着られるものか!!」

一夏「なんのための冷房だよ」

千冬「まったく、お前は私の妻か何かか・・ありがとう」

一夏「どういたしまして、俺が妻ですか・・・」

千冬「そうだろう?私の方が稼いでいるからな」

一夏「そうですね、お姉さま」

千冬「やめろ気持ち悪い」

そう言ってはいたが千冬姉は笑っていた
54 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:06:46.17 ID:ArYQI2Og0
千冬「束か、私だ。千冬だ」

束『はぁ〜い、久しぶりぶり!!ちーちゃん元気ぃ〜?』

千冬「元気だ、それよりも束。一夏を少し診てくれないか?」

束『えっ!・それってちーちゃん公認!?やったよ!!!これで晴れていっくんと』

千冬「・・・束。私は久しぶりに花火がみたいな」

束『はい、すいませんでした。ではすぐにお迎えにあがりますのでしばらくお待ちください』

千冬「あぁ・・それでいい」

千冬「すぐに来るそうだ」

一夏「そう・・分かった」
55 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:07:42.77 ID:ArYQI2Og0

束「は〜い!いっくんおひっさ〜あれだね!?大きなった?」

一夏「前に会った時と変わってませんよ」

束「それもそうか!!よし!お姉さんいっくん分をほっじゅーう!」

千冬「ほほう・・・貴様、久々にアレを食らいたいようだな」

束「一夏さん、こちらに来てくれますか?もう検査を始めようと思います」

一夏「あっ、ああ」

千冬「束、データは送ってある通りだ」

束「・・・本当なんだ」

千冬「あぁ・・・・」

束「じゃあいっくん。その異常反応が出た時と同じ状態になってくれる?」

一夏「はい」

束「確かに・・出てるね。別ISありって」
56 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:08:19.73 ID:ArYQI2Og0
一夏「出てますか」

束「うん、じゃあ次はこの異常を消してみて」

一夏「はい」

束「・・・・消えた」

一夏「束ねさん、そしてこれで腕を元に戻したらですね」

束「・・・うん、さっきの異常はでてないね」

一夏「そうなんですよ。これって」

束「いっくん。いっかいISを解除して」

一夏「どうn・・はい!」

束「起動して」
57 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:09:16.01 ID:ArYQI2Og0

束「出るね。異常」

一夏「・・・本当ですか?」

束「いっくんまた解除して、次はISをいったん体から離してみて」

一夏「??はい」


束「嘘・・・」

一夏「どうしました?」

束「いっくん、"IS"を展開してみて」

一夏「えっ?今俺ISついてませんけど?」

束「いいから!!!!」
58 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:09:59.11 ID:ArYQI2Og0

一夏「・・・嘘だろ」

束「嘘だと思いたいね。でもいっくん、これは事実なんだよ」

そこには確かに何もない。ISみたいな機械じみたものなんて何一つとしてない
そこにあるのは俺の"右手"のみ。そう生身の右手しかない
にもかかわらず、俺右手は今確かにISを展開している。
いや正しくは"IS"となっている右手を展開しているといったほうが正しい
全くの異常だった

束「ちーちゃん。いっくん借りるね」

千冬「・・・・嘘・・だよな」

束「ちーちゃん・・・」

千冬「なぁ・・・一夏・嘘だと言ってくれよ。お前は今、何も展開していない。何もできていないんだろう?」

束「ちーちゃん!!!」

千冬「なぁ!!一夏!!!」

一夏「俺だって!!!わかんねぇよ!!!」

一夏「なんで??俺の体がISになってんの?なんなの?ねぇ、束さん!これっていつもの冗談ですよね!!いつもみたいに笑いながら」
59 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:11:44.67 ID:ArYQI2Og0
束「・・・ごめんね、いっくん」

一夏「なんで!!なんで謝るんですか!!なんとか行ってくださいよ!!」

束「・・・・・・・・・・ここじゃ、だめなんだ。私の研究室で全部話すから」

研究室

千冬「はは・・・はははは」

束「やっぱり、やっぱりだよ」

千冬「・・・そうか」

一夏「何か・・・わかったのか?」

束「うん。束さんは天才だからね!ところでいっくん?いっくんはVTSっていっくんは知ってる?」

一夏「・・・ヴァルキリー・トレース・システム」

束「そう、あれ。いっくんが一年生の時に戦った女の子が使ったシステム」

一夏「あれか」
60 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:12:37.06 ID:ArYQI2Og0

束「そう、あれ。あれは本来なら仮想的に、操縦者とISを設定してコアさえあればどのISでも操縦者無しで動かすようにする為に開発されたシステムなんだ」

一夏「えっ」

束「君が戦った時も、彼女は意識を失っていた。つまり無意識。ISとしては生命保護の機能しか働かないはずなんだよ、
  でもISは動いていた。ちーちゃんとそのISを再現して
  それと無人機。あれこそがまさにVSCの真髄の一つではあるんだけど、それは後で詳しく話すとして
  このVTS、これ自体も作られた別のプログラムの調整版なんだ
  そのプログラムには最初"アマテラス"って名前があったんだけど
  実際はそんなにいいプログラムじゃなかったの。はじめからとんでもない欠陥があった
  同じ日本神話にちなんで、その欠陥品は"イザナミ"と名前を変えたの
  その欠陥がね?そのプログラムは無差別に男性だけを"取り込む"の」

一夏「・・それって」

束「うん、実際にはISは男性でも操縦できる。けれどもISを動かすためにはこのアマテラス・・いやイザナミプログラムが"使える"ことが前提条件なの」

一夏「なぜ・・・ですか?」
61 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:13:17.49 ID:ArYQI2Og0


束「さっき言ったVTS。これは、本来の使い方をするなら"仮想的に""無人で"ISを動かすための
  そうだねぇ〜、本来ならば"シュミレーションソフト"であるべきものなんだけど
  このイザナミは違う。これは"現実"で"有人"でISを動かすためのソフト
  けれどね、大事な部分が違ったの。動かす側が逆になっていたの
  そう、人間という媒体ををISが"演算装置"として使うシステムになっていて
  それも"男性"だけがその"演算装置"に活用できない
  IS自身にも演算機能はあるんだけど、その演算装置が
  どうしても当時の安いスパコンと同じかそれ以下位にしかならなかったの
  人間の本気の処理能力はそれをはるかに凌駕することができるってのが当時の通説だったから
  そうなったのかもしれない。でもそんなことに関係なくそうせざるを得なかったのかもしれない。
  だってそうしないと"一番売れるところ"に売れないから」
  
62 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:13:54.33 ID:ArYQI2Og0

一夏「売れるところ?」
 
束「国家。軍。傭兵。戦争屋さんにだね。
  ただでさえ、普通の軍用の戦車や兵器にはお金がかかる。
  ましてや兵士の育成なんてどれだけ育成に時間をかけても死んでしまえば無駄になる
  だからこそ、なんだけど。イザナミは動かす側が逆になっていたの
  だって、そうすれば、当時は理論上だったけれどそれに"ヒト"を載せるだけで簡単な殺戮大量破壊兵器の出来上がりなんだよ?
  IS一つで、現在の主要兵器なんて片っ端から無効化できるのが今の世の中
  それがましてや当時の環境で一機でもISが開発されていたら・・・わかるよね」

一夏「・・・はい」
63 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:14:33.00 ID:ArYQI2Og0


束「そんな兵器が、当時3台同時に開発されていたの
  そのうちの一台が、有名な白騎士」

束「だから、束お姉さんが改良を加えた
  っていうよりは強力なプロテクトをかけたってとこかな
  それが、VTS
  イザナミそのものから目を遠ざけさせるためのプログラム
  私達がいた、研究所最期の研究成果」
64 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:15:30.83 ID:ArYQI2Og0
一夏「・・・・私達?」

束「あっ」

一夏「ISは束さんがひとりで開発したんじゃないんですか?」

束「え〜と、それは、アハハ・・・」

一夏「そういえばさっきからおかしいなとは思ったんです。
   束さんの話す内容があまりにも客観的すぎるって」

千冬「・・・はぁ〜、束。しっかりしてくれ」

束「ごめん、ちーちゃん。でも」

束さんはこちら見てからもう一度千冬姉を見て
65 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:17:06.85 ID:ArYQI2Og0
一夏「・・・・私達?」

束「あっ」

一夏「ISは束さんがひとりで開発したんじゃないんですか?」

束「え〜と、それは、アハハ・・・」

一夏「そういえばさっきからおかしいなとは思ったんです。
   束さんの話す内容があまりにも客観的すぎるって」

千冬「・・・はぁ〜、束。しっかりしてくれ」

束「ごめん、ちーちゃん。でも」

束さんはこちら見てからもう一度千冬姉を見て
66 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:18:18.83 ID:ArYQI2Og0

束「・・・・もういいよね?ちーちゃん?」

千冬「はぁ・・・ここまできたら、もう仕方ないだろう」

束「うん、ありがと。ちーちゃん、大好き」

千冬「よせ//」

束「それじゃ、いっくん。ISの開発者について本当のことを話すよ」

一夏「はい」

束「ISの本当の開発者。それは織村夫妻と私、そして"二人目"のISの操縦者"織斑千冬"」
67 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:18:46.74 ID:ArYQI2Og0


一夏「・・・えっ?」

ここに来て、両親が。
俺達姉弟を捨てた両親の話がでるなんて思いもしなった

一夏「・・・なんで・・なんで今になってあの人たちの名前が・・・」

千冬「一夏」

一夏「なんで俺たちを捨てたのに・・・まだ苦しめるのかよ・・・ふざけるな!!!」

千冬「おい!一夏!!!」

柄にもなく叫んでしまうほどに気が動転していた。
俺達姉弟の苦行の原因
両親という単語が出てきたことに
とてもじゃないが動揺なんて隠せなかった
68 : ◆u2/L6T2ADjtq [sage]:2012/08/20(月) 22:21:04.20 ID:ArYQI2Og0
こっから続きとかまだまだ考えてないんで後日またあげます。

残ってたらうれしいな・・・
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sagesaga]:2012/08/21(火) 00:33:36.08 ID:iylnLOqho
ここは最低一月放置しないと落ちない
ローカルルール読んでおいで
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