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とある不幸な戦士! 上条「仮面ライダー幻想!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/22(水) 20:56:37.64 ID:iLYKeIhDO
このスレは、とある魔術の禁書目録と仮面ライダーのクロスオーバーSSです

※注意※
このSSでは自分が考えたオリジナルの仮面ライダーのみが登場します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1345636597
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 20:59:06.33 ID:iLYKeIhDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である!

op〜♪(省略)

 第1話
「漆黒の仮面」


〜学校帰りの夕方〜

上条当麻は愛自転車に乗りスーパーへ到着。

上条「特売品GET〜♪今日は幸せだぁ」

そして不幸な事も無く、特売の品(卵とモヤシとセロリ)が入ったエコバッグを前カゴに入れ、帰宅中の事

初春「ちょっ離して下さい!」
佐天「痛っ髪引っ張らないで」

上条は、二人の中学生の少女が3人組の「スキルアウト」の少年に路地裏へ強引に連れてかれるのを目撃したのだ!

上条「クッ…またかよ!スキルアウト!」

上条「…二人じゃ連れて逃げるのは無理か」ナラバ!

上条はその場に自転車を置き、近くの廃ビルに向かった

上条「よし!此処なら変身してもばれないだろ」ウン

上条「幻想変身!」

掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した

_________
※説明しよう
上条当麻はとある不幸な事故により、カエル顔の医者の手術を受け、開発したベルトを体内に植え付けた。

手術の結果…生まれた頃から体内に眠る幻想殺し(イマジンブレイカー)の力を解放する事が出来る様になったのだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

そして黒い影は上条の全身を包みこみ

上条「ごっっがぁぁぁ!」


「漆黒の駆動鎧」へと姿を変えた!!
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:01:37.01 ID:iLYKeIhDO
〜とある路地裏〜

スキルアウトA「さっさと歩けぇ!」

初春「私達を何処に連れて行くつもりですか!」

スキルアウトB「ビッグスパイダーのアジトだよぉ。お前等は、黒妻様の奴隷になるんだよぉ」イヒヒ

スキルアウトC「黒妻様が飽きたら解放して貰えるらしいからそれまで我慢するんだなぁ」ウヒヒ

佐天「イヤぁ!離して!助けて誰かぁ!」

ボゴォン!!
佐・初・スキルアウト「!!?」

突然右側のビルの50メートル先に横穴が開いた

「そこまでだ!スキルアウト!!」
スキルアウトABC「「「!?誰だテメェわぁ!」」」

スキルアウト達の前に現れたのは
ツンツンに尖った黒い仮面を被り

黒い駆動鎧を着た

漆黒のヒーロー
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:03:17.14 ID:iLYKeIhDO
????「あ〜名前か?最近噂になってる仮面ライダー幻想って知ってるか?」

スキルアウトC「知らねぇよこの変じn」
ドッ

言い終わる前に初春の隣に居たスキルアウトCが倒れた

「そうか?なら覚えとけよスキルアウト」

そして、何時の間にか倒れたスキルアウトCの隣には

幻想「俺がその仮面ライダー幻想だ」

仮面ライダーが立っていた!
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:05:43.54 ID:iLYKeIhDO
スキルアウトB「スキルアウトC!テメェ調子乗ってんじゃねえぞぉ!」

スキルアウトBは、佐天を後ろへ突き飛ばすとズボンからナイフを取出し、刃を仮面ライダーに向け突撃する

が、しかし

ガギン

スキルアウトB「へぇ?」

ナイフの刃は仮面ライダーには通らない

スキルアウトB「っヒィィ」
幻想「悪いな…ちょっと寝てろ」

ドス

仮面ライダー幻想は、後ずさりするスキルアウトBの腹に拳を軽く突き立てた
スキルアウトBは泡を吹きながら地面に倒れる

幻想「後は、お前一人だなスキルアウト!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:07:57.48 ID:iLYKeIhDO
スキルアウトA「おっとぉ!これ以上近付くなぁ、コイツの命がどうなっても良いのかぁ」ニヤニヤ

スキルアウトAは、佐天の後ろに回り首にナイフを突き付ける

佐天「ひぃ!」
初春「佐天さん!!」

スキルアウトA「動くなよぉ動けばコイツの命はn…」

幻想「トーマス!」ピピ

佐天「?」

初春「?」

スキルアウトA「トーマス??…急に何叫んでやがる?今の状況解ってんのかぁ!」

幻想「あぁ、スマン…解ってる解ってる動かない。で、他にお前の望みは?」

スキルアウトA「ククク…先ずはそのスーツを脱いで貰おうかぁ」ニヤリ

幻想 「えっ?」
スキルアウト「えっ?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/22(水) 21:08:24.15 ID:daEum+NSO
総合スレのアレか…
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:10:23.12 ID:iLYKeIhDO
幻想「そう来たか…でも、この駆動鎧脱げないんだよなぁ…」

スキルアウトA「?…じゃあ、どうすりゃあ脱げんだよ?」エー

ミツケターゴシュジンキコキコ

幻想「変身解除すれば大丈夫」ウン

スキルアウトA「…じゃあさっさと変身解除しろよ…って何だ?」ウシロウルセェ
キコキコキコキコ
ゴス!

とスキルアウトAに黒い自転車が突撃した
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:11:40.27 ID:iLYKeIhDO
スキルアウトA「ぐぇぇ!」

スキルアウトAがぶつかった衝撃で佐天の拘束が緩む。

幻想「ナイストーマス!長髪の女の子!その場でしゃがめ!」※カシン!!
__________
※説明しよう
仮面ライダー幻想は、腰に付いてるベルトの右レバーを1度叩くと、ベルトが制御するイマジンブレイカーの力が右拳に集まるのだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

佐天「はい!」

佐天が伏せるとスキルアウトAが体制を立て直し

幻想「!お前がその子達を傷つけ様としてんのなら」OK!イマジンブレイク

佐天に目掛けて思い切りナイフを振り下ろす

スキルアウトA「死ネェェェ!」

しかし仮面ライダーの身体が高速で移動し

スキルアウトA「!!!」

幻想「そのふざけた幻想をぶち殺す!!」

轟!!と唸る拳がナイフが刺さるよりも速くスキルアウトAの顔面に突き刺った

スキルアウトA「グェェェェェェェェ!!!」

ドォン!!
スキルアウトAはノーバウンドで数メートル吹き飛び。壁に激突し

スキルアウトA「」ガク

…気絶?した

幻想「みね打ちだ」ウン
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:14:17.92 ID:iLYKeIhDO
幻想「これで全員か…おっと怪我は無いか?」

仮面ライダー幻想は佐天に手を差し出す

佐天「あっありがとうござい…ます」

差し出された手を掴み起き上がると

初春「佐天さぁぁん」ダキツキ
佐天「おふっ!大丈夫 大丈夫 怪我は無いよ」ヨシヨシ

幻想「後は…スキルアウトの処理か、スマン!警備員に連絡頼めるか?」

初春「ふぇ?もう連絡はしていますよ。…後、貴方も風紀委員の事務所に来て貰えませんか?」


幻想「…」マジ?
初春「…」ハイ
幻想「…」


幻想「トーマス(自転車)!」佐・初「!?」ビクゥ

掛け声と共に黒い自転車が起き上がった。仮面ライダー幻想は優雅にトーマス(自転車)に跨がる!

幻想「サラバダー」轟!

そして漆黒のヒーローは物凄いスピードで去っていった

佐天「……逃げたね」
初春「……はい」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:16:40.97 ID:iLYKeIhDO
その後

誰も居ない廃ビルに飛び込み変身を解除
さて帰ろうと自転車に跨がるその瞬間!上条は有る事に気付いた!

上条「アレ?特売品は?マイエコバッグが前カゴに入ってない…」ハッ!

そう、トーマスがスキルアウトAにぶつかった時にエコバッグがカゴから落ちたのだ!

上条「ソンナァフコウダァ」orz

不幸に負けるな仮面ライダー幻想!学園都市の平和をくじけず守るのだ!戦え仮面ライダー幻想!!

ED〜♪
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/22(水) 21:18:45.71 ID:iLYKeIhDO
次回予告


とあるファミレスにて女子中学生二人が世間話し!そこにはかつて仮面ライダー幻想に助けられた少女が居た!!

仮面ライダー幻想に会いたいと切に願う少女の為に常盤台のLEVEL5が立ち上がる!

平和な公園で休憩する上条当麻…そこで思いがけない悲劇が巻き起こる!!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第2話
「またも不幸の予感!恐怖ビリビリ女」

その幻想をぶち殺す!!
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/22(水) 21:20:34.49 ID:enzzFQCK0
好きなテンポだ
期待
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/22(水) 21:22:43.66 ID:iLYKeIhDO
第1話終了です

明日の21時頃に第2話を投下したいと思います

此処まで見て下さった方々ありがとうございます
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage ]:2012/08/22(水) 22:06:02.61 ID:cB67fi760
俺は、かーなーり 不幸だ‼ ってことっすかww
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/22(水) 22:56:00.90 ID:HE/KXPeDO
ノリが昭和のライダーSSは初めてみるな。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/23(木) 10:13:19.12 ID:eQYW/rWN0

総合で見た時から楽しみにしてた
18 :>>1です :2012/08/23(木) 20:50:08.60 ID:BvFSRaaDO
今から第2話を投下します
誤字、脱字が有るかもしれませんがスルーして頂けると助かります
19 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 20:51:25.50 ID:BvFSRaaDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である!

op〜♪(省略)

第2話
「またも不幸の予感!恐怖ビリビリ女」


〜第七学区〜とあるファミレス
日が良くあたる窓際の席…そこでは、常盤台中学の女の子と柵川中学の女の子が談笑していた

佐天「御坂さ〜ん聞いて下さいよ」

御坂「何?佐天さん」

佐天「この前、学校帰りに初春と「学園都市!甘味ツアーランキング」第3位の喫茶店「電撃姫」に在る「どる〜ん」を食べに行った帰りなんですけど…」

御坂「」
佐天「御坂さん?」ハテ?

御坂「…何でも無いわ…続けて?」ニッコリ

佐天「?じゃあ続けますね。その帰り道で…」

__________
※佐天回想

初春「もう!何で佐天さんは、スキあらばいっっつも人のスカートをめくるんですかぁ!」ムキー

佐天「ゴメンゴメン反省してるって。次は予告してやるから許してよ初春ぅ」テヘペロ

初春「ムカ!全く反省してないじゃ無いですかぁ!」
20 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 20:52:50.65 ID:BvFSRaaDO
〜回想続き〜

佐天「初春がマジギレした〜」ワァーニヤニヤ

初春「今日と言う今日は許しません!風紀委員として制裁を〜」ポコポコ

佐天「ゴメンってばぁ初h」ドン!
佐天「っとすみません」

スキルアウトB「痛ってぇなぁ何処見て歩いてんだぁ!」

佐天の目の前には、如何にもな格好の三人組が立っていた

佐天「!前見てなくて…不注意でした!ぶつかってしまって本当にゴメンなさい」

佐天は深々と頭を下げた

初春「さ…佐天さん」

スキルアウトA「…まぁまぁ、反省してる見たいだしなぁ許してやれよぉスキルアウトB」ニヤニヤ

スキルアウトB「…しょうがねぇなぁ」イヒヒ

佐天「許してくれるんですか!」ヨカッタァ

佐天が顔を上げたその時!!

スキルアウトB「ちょっとそこ迄付き合ってくれたら許してやるよっ!とぉ」

ぐい!
佐天「っ痛」

スキルアウトBが佐天の髪を掴まえ近くの路地裏に連れて行く

初春「佐天さん!っ痛」

スキルアウトC「お前も来るんだよぉ!お花ちゃん」ウヒヒ

初春はスキルアウトCに腕を掴まれ強引に引っ張られる

初春「ちょっ離して下さい!」
佐天「痛っ髪引っ張らないで!」

スキルアウトA「黙って歩けぇ」ニヤニヤ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
回想終わり
21 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 20:54:46.01 ID:BvFSRaaDO
佐天「…と言う事がありまして」

御坂「!何よそれ!佐天さん達そいつらに何されたの!?」

佐天「いえいえ…その後、何か黒い駆動鎧(パワードスーツ)を着た人に助けて貰いました〜」タハハ

御坂「黒い駆動鎧?警備員(アンチスキル)の人なの?」

佐天「いいえ、警備員でも無ければ風紀委員(ジャッジメント)でも無いそうです!その正体は!!」フンフン

御坂「解った…変人だ!」

佐天「ムカ!…ヒーローですよ御坂さん!!最近噂になってる仮面ライダー幻想(イマジン)!!」

御坂「かめんらいだぁいまじん?」ハテ?

佐天「はい!大体夕方から夜にかけて現れる正義の味方なんです!」

御坂「エー…何、その中途半端な時間帯限定ヒーロー」

佐天「まぁ、学園都市のアレチャン(アレイスターチャンネル)の住人や初春達、風紀委員の推測では学生ではないかと言われてるそうです」ウンウン
22 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 20:56:25.90 ID:BvFSRaaDO
御坂「ふ〜ん」ポテトモグモグ

佐天「(リアクションウスッ!…よ〜し!)御坂さ〜んお願いが有るんですけど…」

御坂「何、佐天さん?」

佐天「私と仮面ライダー幻想を捜しに行きませんか!?」ツクエバン!

御坂「ふぇ!?」ビクゥ

佐天「あの漆黒のヒーローに、もう1度会ってお礼が言いたいんです!そして出来れば正体も知りたぁい」キラキラ

御坂「…」フム

佐天「御坂さん?」

御坂「ん〜捜すのは良いんだけど、その仮面ライダーの特徴はそれだけ?黒い駆動鎧ってだけなの?」

佐天「えっと特徴は黒いツンツン頭の仮面に黒い駆動鎧」

御坂「」フンフン

佐天「黒い自転車に乗ってて…あっ名前つけてましたね。確か「トーマス」だったかな?」

御坂「」?ンン?クロイジテンシャ?

佐天「後、所帯じみてて…現場にエコバッグが落ちてました。中身は卵とモヤシとセロリが入ってましたね」ゲンバニイタンデシッテルンデス

御坂「」!ソウイエバアイツ!?
23 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 20:57:57.73 ID:BvFSRaaDO
佐天「後、アレチャン(アレイスターチャンネル)情報によると口癖が「不幸だ〜」だそうです!」

御坂「(あっうん確信した…間違い無くアイツだわ)」トオイメ

佐天「…御坂さん?聞いてます?」

御坂「うっうん!聞いてた聞いてたぁ。」アセアセ

佐天「?じゃあ早速、1番出現率の高い第7学区を手分けして捜しましょうか!」タチアガル

御坂「…うん、了解。佐天さんもそれっぽい奴見つけたら直ぐに携帯知らせて」タチアガル

佐天「はい!」

佐天と御坂は会計を済ませ二手に分かれた

御坂「さて…と、先ずは…いつもの公園に行きますか」ウン
24 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:00:15.02 ID:BvFSRaaDO
〜とある公園〜

御坂「さて…私の考えが当たってるならあの馬鹿な訳だけど…」テクテク

御坂「素直にハイそうですって訳にはいかないわよねぇ〜って!?」

御坂の100m先にツンツン頭の少年が

御坂「(見つけた!)」ニヤリ

ベンチで頭を抱えていた

※視点変更
御坂→上条

〜とある公園のベンチ

上条当麻は不幸である

2日前、スキルアウト共にからまれてた女の子を助けた時にマイエコバックと特売品を無くすし

昨日は、スキルアウト共にからまれてた※少年に「自転車とか(笑)」プススーと馬鹿にされ

※スキルアウト撃退後、少年には幻想ゲンコツをプレゼントしました

つい先程、相棒(トーマス)の後輪がパンクし

上条「俺が何をしたってんだ…」フコウダ

休憩がてら買ったジュース(ザクロコーラ)は、プルタブを開けると、勢いよく泡が噴き出し殆ど無くなった
25 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:02:00.11 ID:BvFSRaaDO
そんな不幸も有り上条がベンチで頭を抱えて居ると

御坂「アンタ…何を落ち込んでんの?」

天下無敵のLEVEL5。常盤台の超電磁砲(レールガン)が現れた

上条「よぉ…ビr御坂」

御坂「どうしたの?元気無いじゃない?」ビrミサカ?

上条「ん〜ちょっと自転車がパンクしてさ」

御坂「…ふ〜ん隣座っていい?」

上条「ああ」ミギニヨケル

御坂「アリガト…ちょろっと、アンタに聞きたい事があるんだけど」

上条「ん?何だ?聞きたい事って」

御坂「アンタ、最近噂の仮面ライダー幻想って知ってる?」

上条「へ?」
26 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:03:41.88 ID:BvFSRaaDO
御坂「何でもさぁ」ニヤニヤ

上条「」

御坂「黒いツンツンの仮面に黒い駆動鎧で」ニヤニヤ

上条「」

御坂「エコバッグを持ち歩てて」

上条「」

御坂「く ろ い!自転車乗ってるそうよん」チラ

上条「ふ〜ん」

御坂「しかも自転車にさぁ、名前つけてるんだって!」プークスス

上条「」ビキ

御坂「確か名前は…」ニヤニヤ

上条「…」

御坂「当麻ス!じゃなかったトーマスだってe」

グシャア!!

御坂「!!」ビクゥ

上条「ん?何でもないぞ?ザクロコーラの缶々を握り潰しただけだ」ニッコリ

御坂「…」
27 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:06:05.92 ID:BvFSRaaDO
上条「で?続きは?」ニッコリ

御坂「えっと確か口癖が」

上条「」

御坂「不幸だ」チラ

上条「」ビク

御坂「だってぇ」ニヤニヤ

上条「」

御坂「誰かさんが、い!つ!も!呪文の様に言ってたんだけどなぁ」チラッチラッ

上条「…ふぅん俺に良く似た奴って居るんだなぁ」シラー

御坂「(やっぱりそう返して来たか)」…ナラバ

御坂「本当に知らないの?」

上条「悪ぃ…今、初めて耳にした」

御坂「ふ〜ん…ねぇ、話しは変わるんだけど。ちょろっとだけ、その格好良〜い自転車見せてくれない?」

上条「!?」ナヌ!?
28 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:08:11.89 ID:BvFSRaaDO
御坂「…」ウットリ

上条「そっそんなに格好良いか!?」

御坂「ええ」タチアガル!

御坂「その輝かしくアンタの雰囲気に合った。そのブラックカラー」

上条「!?」

御坂「更に赤色のタレ目気味な二つのライトとアンタの髪みたいなギザギザの前カゴ」

上条「!!?」ブルブル

御坂「正にアンタの分身!いや嫁って感じよn」

上条「御ぃ坂ぁ!」

御坂「!!」ビクウ

……

上条「…お前って本当に良い奴だなぁ」ウンウン

御坂「」
29 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:10:05.64 ID:BvFSRaaDO
上条「お前なら大歓迎だ!パンクしてるし乗る事は出来ないけど…思う存分堪能してくれ!」サアサア

この時、上条は気付いてなかった

御坂「良いの!アンタ男前ねぇ」ニヤリ

トーマス(自転車)に

上条「よせよせぇ!照れるっての」テレテレ

悲劇が起こる事を!

御坂「じゃあ遠慮なく…………どーん」ガシャアン…

そう御坂は無情にも

上条「ト…ト」

上条の相棒(自転車)を

上条「トーマーーース!」

蹴り倒した…

ヨンダゴシュジン?

……がトーマス(自転車)は何事も無かったかの様に、上条の呼び掛けに応え起き上がった。
30 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:11:42.39 ID:BvFSRaaDO
御坂「ゴメンゴメン足が滑っちゃってぇ」テヘペロ

上条「」

御坂「あれぇ?そう言えばさっき、トーマスって言ったわよねぇ?何、自転車の名前?」

上条「」

御坂「えい」ジテンシャニビリビリ

上条「!?トーマス!大丈夫か!?」
シビレタヨゴシュジン

御坂「これで、ハッキリしたわね…アンタ仮面ライダー幻想でしょ!!」ズバリ!

上条「」

御坂「ねぇ、ちょっと聞いてんの?何とか言いなさ…いy」

上条「…おい御坂」ユラァ

上条はゆっくり立ち上がる

御坂「!?」ビクゥ

上条「上条さんは久しぶりにキレちまいましたよ…ちょっっと人気のない所に行こうぜ」ニッコリ

御坂「」
31 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:13:49.84 ID:BvFSRaaDO
〜鉄橋下〜河川敷

辺りは日が落ち暗くなってきた

上条「此処なら良いだろ…御坂ってさ仮面ライダーに会いたいって言ってたよな?」

御坂「えっ?うん」

上条「幻想変身」

掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した

御坂「へ?」
_________
※説明しよう
上条当麻はとある不幸な事故により、カエル顔の医者の手術を受け、開発したベルトを体内に植え付けた。

手術の結果…生まれた頃から体内に眠る幻想殺し(イマジンブレイカー)の力を解放する事が出来る様になったのだ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


そして黒い影は上条の全身を包みこみ

上条「ごっっがぁぁぁ!」


「漆黒の駆動鎧」へと姿を変えた!!

御坂「あ…あ」
32 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:15:38.90 ID:BvFSRaaDO
幻想「フウ…待たせたな御坂」

仮面ライダー幻想はゆっくり右手を握りしめ

幻想「さぁ…お前の罪を数えろ!」

勢い良くその手を前に突き出した!!

御坂「くっ」ジリ

あまりの威圧感に御坂は自然と後ずさりした

幻想「まぁ…とは言っても?女子中学生を痛めつけるのはヒーローとしていかがかと上条さん的には思う訳でして」

御坂「…?何が言いたいのよ」

幻想「勝負しないか御坂?」

御坂「…勝負?」

幻想「ああ勝負だ、特権は…そうだな勝った方が負けた方の言う事を聞くってのはどうだ?」

御坂「ええ、良いわよ乗ってあげる。で?勝ち敗けの条件は?」

幻想「俺がお前の攻撃に耐えれたら俺の勝ち。お前の攻撃で俺が少しでも地面に手を付けたら俺の負けで良いよ」

御坂「!!アンタ!私をナメてんの!!」バチ バチ

御坂の前髪付近に火花が飛び散る

幻想「お前の実力はナメてねぇよ…ただ」

仮面ライダー幻想は静かに告げる

幻想「お前の能力じゃ俺には「絶対」に敵わない」

勝利宣言を!!!
33 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:17:27.98 ID:BvFSRaaDO
御坂「ふっざけんっナァぁぁ!!!」バチバチ

ガ!オン

御坂の腕から雷撃の槍が仮面ライダー幻想に向かい放たれた

…が仮面ライダー幻想の身体に直撃する瞬間!

バキィン!と

音を立てて消えた

御坂「!!」

仮面ライダー幻想は指先1つ動かさず仁王立ちで、こちらを見ている

御坂「どう言う事?アイツ今回は右手すら動かして無いのに!」

その時、仮面ライダー幻想が語りだした

幻想「御坂、俺の右手の力は知ってるよな?」コレコレ

御坂「だから何よ?今は戦闘中でしょうが!」ビリビリ

幻想「俺、一ヶ月前交通事故に遭ってさ」

御坂「!?」ビリビ

幻想「全身複雑骨折で死にかけた所、とある医者に救われたんだ」

御坂「…」ビリ

幻想「で…その手術の最中に何故か俺の右手にある幻想殺しの力が暴走したらしくてさ」

御坂「」
34 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:19:06.91 ID:BvFSRaaDO
幻想「暴走の反動で右手にある幻想殺しが全身に転移して。あら不思議、全身の複雑骨折が綺麗に元通り」

御坂「」フムフム


幻想「俺の脳と精神迄を幻想殺しが食い殺そうとしたその時!暴走を防いだのが、この腰にある「カエル印の幻想殺し制御ベルト」…だってさ」コレセツメイショ

御坂「」フーンアラスジツキナンダ

幻想「まぁ、お蔭様で幻想殺しの力を完璧に操れる様になったのでしたとさっと」セツメイオシマイ

御坂「つまり?」

幻想「今の状態、超能力は全身完全無効化」ウン

御坂「」

幻想「エーット後は、通常状態でパンチ力は2tでキック力は8t」

御坂「」

幻想「駆動鎧の硬度は金剛石クラスだってさ」セツメイショサンコウ

御坂「チョ!何よそれ!チートよ!チート!」ブーブー!


幻想「だから俺は手は出さないって言ったろ?さぁ、説明はおしまい!かかって来い御坂!」チョイチョイ

御坂「くっ」
35 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:21:51.81 ID:BvFSRaaDO
御坂「(どうする…コインの超電磁砲じゃ打っても効かなそうね)」ウーン

上条「」

御坂「周りに何かないかなぁ…!!」

上条「どうした御坂〜降参か?」

御坂は見つけてしまった


御坂「」ニヤリ

それは事故か何かで廃棄された自動車

それを御坂は磁力で持ち上げ

目の前へ持って来る

上条「!?」カシン!

御坂「これが防がれたら負けでいいわ!」バチンバチン

御坂の超電磁砲(レールガン)は「弾丸」を音速の3倍で飛ばす

それが電気を通す塊ならば

御坂「いっけぇェぇぇ!!」

自動車すら例外ではない

ドォン!!

上条「!!」OK!イマジンブレイク

ガァァァン!!と、もの凄い音が辺りに響き渡った

御坂「これで…」

超電磁砲により3倍の速さで飛ばされた弾丸(自転車)は

御坂「!!」

ドォ ン
遥か遠くで爆発音を上げた
上条「…悪いな御坂」

御坂の目の前には

上条「俺の勝ちだ」

右拳を天高く突き上げた漆黒のヒーローが立っていた!!
36 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:23:27.47 ID:BvFSRaaDO
上条「さて、敗者には勝者の命令を聞いて貰うわけなんだが…」ウーン

御坂「なナな何する気よ!?」ガクブル

上条「取りあえずはトーマスの分!幻想ゲンコツ!」クワッ

御坂「ひっ」

コツン

御坂「…痛い」アタマオサエル

上条「後は、俺が仮面ライダーだって事を誰にも言わない事」マモレルカ?

御坂「ん…わかった約束する」ウン

上条「よし、じゃあ警備員が来る前に帰るか」トーマス

御坂「うん…後…さ」
キコキコゴシュジーン
上条「ん?何だ?」ヨシヨシ

御坂「このトーマス(自転車)だっけ…に酷い事してゴメンなさい」ペコリ

上条「…もう済んだ事だし良いよ。それより早く帰って飯食って寝たい」

御坂「うん、帰ろっか」クスクス
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
37 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:25:32.91 ID:BvFSRaaDO
その後

次の日
〜とあるファミレス〜」

佐天「で…御坂さん?」

御坂「何?佐天さん」

佐天「情報!昨日連絡繋がらなかったですけど、何か収穫ありました?」ワクワク


御坂「ん〜ゴメン気付いたら携帯電池切れちゃっててさ。後、私は特にそれらしい奴は見かけなかったわね…佐天さんの方は?」ウン

佐天「全然…全く」ガックリ

オマタセシマシタコチラジャンボフルーツパフェニナリマス
初春「?二人共どうしたんですか?」アッワタシデス

佐天「ほら、前に助けて貰った仮面ライダーの話しだよ。ねえ、初春何か新しい情報とか無い?」

初春「はむっ…ん〜そう言えば二日前に小学生の男の子がスキルアウトに絡まれた事件が在りまして…その時仮面ライダーさんに助けられたそうですよ?」モグモグ

佐天「へぇ〜相変わらず格好良いなぁ」ウットリ

初春「いえ…それが」

御坂「?」

初春「その…助けられた小学生の子も…仮面ライダーにゲンコツ喰らったそうです」

佐天「」
御坂「」
38 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:27:24.86 ID:BvFSRaaDO
場面代わって

〜とある路地裏〜


そこには気絶し横たわるスキルアウト5名に

仮面ライダー幻想が立っていた

幻想「ったく…懲りねえなコイツラは」トーマス
キコキコキタヨゴシュジン

幻想「ヨシヨシ、あの女の子は…っと逃げちまったか〜」コイツラドウシヨウ

とその時

黄泉川「動くなじゃん!」

複数人の武装した警備員が路地裏を囲んだ

幻想「」

黄泉川「お前が最近噂のお騒がせヒーローじゃん?ついさっき女の子から通報があって駆け付けた訳じゃんけど…」

警備員達が銃と盾を構え少しずつ仮面ライダー幻想に詰め寄る…

黄泉川「ちょっと、お話を聞かせて貰いたいだけじゃんけど良いじゃん?」

幻想「」
黄泉川「」

その時!
幻想「ト〜ウ!!」

仮面ライダー幻想は天高く飛んだのだ!!

黄泉・警備員s「「「「「「「!!」」」」」」」


仮面ライダー幻想は自転車を抱えたまま

黄泉川「くっ!」

警備員を飛び越え華麗に道路へ着地する!!

黄泉川「逃がすなj」
ガァァン!!

しかし仮面ライダー幻想は4tトラックに衝突し

幻想「ごっっがぁぁぁ!」

ノーバウンドで吹き飛び路上転がった

黄泉川「…」


何たる不幸!!上条当麻は悪のそs…警備員に捕まってしまった!!どうする仮面ライダー幻想!!切り抜けろ仮面ライダー幻想!!!

ED〜♪
39 :第2話 [sage saga]:2012/08/23(木) 21:28:55.95 ID:BvFSRaaDO
次回予告

とある不幸により警備員に連行された仮面ライダー幻想!!

そこには黄泉川による質問攻めや留置所の飯が待っていた!!

変身時間は限界を向かえ…迫り来る警備員!万事休すかと思われたその時!上条の前に救世主が現れた!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第3話
「警備員の罠!牢屋の飯は悪魔の誘い!」

その幻想をぶち殺す!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 21:33:44.89 ID:BvFSRaaDO
ここまでで第2話終了です

話が長くなってしまい申し訳ございませんでした
もう少しコンパクトに纏めれる様努力します

ここまで見て頂いた方々本当にありがとうございました

第3話は明日の21時に投下します
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/23(木) 21:48:59.11 ID:BHObzi5DO

こういうノリ好きwww
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/23(木) 21:55:01.76 ID:CidmoarQ0
どうなる幻想wwwwww
次回も楽しみ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/23(木) 23:20:25.64 ID:lEuPa3Tj0
さすが御坂、上条さんの事なら手段を選ばないな。そこも好きだけど。
そして上条さん強すぎワロタ。でも強いヒーローは嫌いじゃないのよ?
しかし基本的にライダーは変身前もそれなりに強いけど上条さんはそこんとこどうなんだろ
ともあれ>>1乙した
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/08/24(金) 01:13:01.98 ID:UkOvoSz3o
乙〜
もう少し昭和ライダーもだな……
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/24(金) 15:50:27.58 ID:ps+Nhtxb0
幻想の見た目は響鬼の角が増えた感じでいいの?
俺の妄想力が足らんのか見た目がハッキリしないのだが
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/24(金) 16:20:28.90 ID:ps+Nhtxb0
連投でスマンが>>35の幻想のセリフが上条になってたので確認よろです
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/24(金) 17:23:26.58 ID:T2I0ZiGDO
>>46
油断してました。お見苦しい所見せてしまい申し訳ございませんでした


>>45の質問は
仮面ライダーwwに出てくる仮面ライダージョーカーにウニ頭と妄想して頂ければ大丈夫です
48 :>>1です [sage]:2012/08/24(金) 17:59:20.53 ID:T2I0ZiGDO
>>47
訂正です
×仮面ライダーwwww

〇仮面ライダーww
49 :>>1です :2012/08/24(金) 20:39:20.45 ID:T2I0ZiGDO
連投すいません今から第3話を投下します

誤字、脱字はスルーして頂くと助かります
50 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:40:12.03 ID:T2I0ZiGDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である!!

op〜♪

第3話
「警備員の罠!牢屋の飯は悪魔の誘い!!」


〜警備員詰所第73支部〜

〜取調室〜

薄暗い個室に一つのライト…そこには黄泉川と新人の警備員そして仮面ライダー幻想が座っていた!!

黄泉川「…見た所その姿は駆動鎧じゃんね?しかし…こんな駆動鎧見たこと無いじゃん」サワサワ

幻想「」

黄泉川「いったい何処で手に入れたじゃん?後、コレどうやって脱ぐじゃんか?」コンコン

幻想「……ヌゲマセン」ボソ

黄泉川「嘘じゃんよ…じゃあ、どうやって着たんじゃん?」

幻想「……ヘンシンデス」ボソ

警備員「?」
黄泉川「ハッハッハ!何言ってるじゃん。特撮ヒーローじゃあるまいし」ケラケラ

幻想「…」
51 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:41:58.18 ID:T2I0ZiGDO
取り調べは続く

黄泉川「まあ、駆動鎧は後で脱がすとして…「名前」「住所」」「年齢」「生年月日」…学生なら何処の学校か教えて貰うじゃん」

幻想「…」

黄泉川「だんまり…か…じゃん」

幻想「…」グーー

黄泉川「…ハァ…今日は、もう遅いし。これ位にするじゃん、…おいコイツを地下の留置所に連れてくじゃん」

仮面ライダー幻想が警備員に捕まり。約3時間半ほど経過していた

警備員「はい、了解しました。」ホラタチアガレ

仮面ライダー幻想は警備員に連れられ部屋を出た

黄泉川「…アイツ本当に何者なんじゃん?」ハァ

黄泉川「まさか…本当に仮面ライダーが存在するとでも言うじゃんか?」

黄泉川「〜っ!解らん事だらけじゃんよ〜」アタマワシワシ

黄泉川は、しばらく頭を抱えていた
52 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:44:07.76 ID:T2I0ZiGDO
〜警備員〜第73支部〜
〜留置所〜

仮面ライダー幻想は現在牢屋の中央に正座していた。因みに目の前にある鉄柵は軽くこじ開ける事が出来るが

幻想「…」

正義のヒーローである自分が犯罪者になっては本末転倒である!!

幻想「…はあぁ不幸だぁ」グーー

するとコツ コツ と

幻想「?」

足音が近づいて来た

そして、片手に何かを持った警備員が仮面ライダー幻想の目の前に立ち!!


警備員「おい、腹減っただろ?出前、取ってきてやったぞ」ニッコリ

幻想「!!!」

悪魔が囁き始まる!!
53 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:45:44.94 ID:T2I0ZiGDO
警備員は、牢屋の鍵を外し中に入り

幻想「!!!!!」

学園都市グルメランキング第7位「根性亭」の凄いカーツ丼定食(1500円)を目の前に置いた

警備員「さぁ、遠慮すんな!食え食え」ニッコリ

警備員は牢屋の外に戻り、鍵をかけ、優しい微笑みでこちらを見ている

…不覚にも仮面ライダー幻想は泣きそうになった

幻想「はい…おやっさん…いただきます!」グス

そして箸を右手に持ち、左手に丼を持つ!そしてふんわり卵に包まれたカツを口に近づけ…

幻想「!!!」

…その時!仮面ライダー幻想は気付いた!!

警備員「おいおい…その仮面を脱がないと食えないだろぉ」ハハハ…ニヤリ

これは悪魔の罠であると!!!
54 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:47:11.25 ID:T2I0ZiGDO
仮面ライダー幻想は、仮面の戦士だが、ベルトの力により幻想殺しの力を制御し駆動鎧の形に変えている

幻想「」ウウウ

そう、仮面だけ脱ぐ事など出来はしない!

幻想「うわぁぁぁ!!」

出来るはずが無いのだ!!

警備員「」ニヤニヤ


〜仮面ライダー幻想の脳内会議〜

幻想悪魔が悪魔の囁き

幻想悪魔「モウ、バレテモイインジャナイカ?ガマンスンナヨ」

しかし、幻想天使が天使か反論…

幻想天使「やめろ!!俺は犯罪者になる訳にはいかないんだ!!」

そう学園都市の

平和を守る為に!!

〜脳内会議終了〜


幻想「う」

幻想「うわぁぁぁぁ!!」

仮面ライダー幻想は……

警備員「!!」


そっとカツ丼と箸を置いた
55 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:48:57.46 ID:T2I0ZiGDO
その後

仮面ライダー幻想は、あまりの空腹に仰向けになって倒れていた

※カツ丼は警備員が美味しく頂きました

幻想「やばいな…腹が減って力入んねえ…そろそろ変身の限界時間が」ドウシヨウ

________
※説明しよう
仮面ライダー幻想は、普段は隠れているが変身をする時、手術の際取り付けた制御ベルトが腰に出現する

この制御ベルトにはタイマーが設定されており変身から4時間44分経過で強制解除されるのだ!!


※なお、1度変身を解くと12時間程変身は出来ないと言うご都合設定なのだ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
檻の前には監視カメラ

幻想「多分…24時間体制で監視されてるんだろうな」
幻想「…取りあえず布団に包まって変身解除するか」ヨイショ

仮面ライダー幻想は、立ち上がり毛布で身体を隠し

幻想「」カシンカシンカシン

腰の左側に付いているレバーを左手で3回叩く

すると、身体を覆っていた漆黒の駆動鎧は黒い影となり

上条「ぐっ!!」

黒い影は右手の中に戻っていった
56 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:50:32.14 ID:T2I0ZiGDO
〜警備員〜第73支部〜

〜玄関前〜

闇夜の中…金髪の少年が携帯で通話中の相手に話し掛ける

金髪の少年「此処か?…上条当麻が保護されてる場所は?」

通話相手が返答する

????「ああ、間違いない幻想殺しの少年はそこに居る」

金髪の少年「…なぁ?アレイスター」

アレイスター「何だ?」

金髪の少年「上条当麻の…目覚めたあの力は何だ?」

アレイスター「君が知る必要は無い。君は言われた通りの仕事をしてくれれば、それで良いのだよ」ピッ

通話が切れる

金髪の少年「」ピッ

金髪の少年は携帯の通話を切りポケットへ戻した

金髪の少年「…待ってろよ上やん」

金髪の少年は警備員の支部へ歩を進ませた
57 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:51:49.80 ID:T2I0ZiGDO
〜警備員〜留置所〜

上条が変身を解くとカツ カツ足音が聞こえた

上条「(ヤバっ!)」

取りあえず毛布で包まり丸まって寝たふりをする

警備員「…おい起きてるだろ?」


上条「」

警備員「監視カメラ見てたら布団の隙間から素手が見えたんで確認に来たんだ」イマモミエテルナ

上条「!?」

警備員「ちょっと毛布をめくって確認させて貰うぞ」カチャカチャ

カチンと鍵が開け…扉が開く音がした

上条「(!っどうする!!!!)」

警備員が毛布を掴んで引っ張ろうとしたその時!

金髪の少年「すいませ〜んにゃ〜」
警備員「!!」
上条「(?…この声)」

警備員の正面には、逆立てた金髪にサングラスに金のイヤリング

警備員「誰だ君は!?」

服はアロハシャツにズボンは短パンの

上条「(土御門!?)」

シスコン軍曹が立って居た!!

土御門「そこの預かり物を受け取りに来たんだぜい」

土御門は警備員の隣に居る毛布の塊を指差した
58 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:53:06.74 ID:T2I0ZiGDO
警備員「…コイツは、まだ帰す訳にはいかない明日は本部で取り調べだからな」

土御門「…ちょっとこれ見て欲しいんだにゃー」ピラ

土御門は短パンのポケットから一枚の紙を取り出し手渡す

警備員「これは!」

土御門「これは統括理事長直々の命令だにゃー。そいつの身柄はこちらに引き渡して貰うぜぃ」

土御門は毛布に包まった上条を起こし牢屋の外へ連れていく

上条「」トテトテ

土御門「上の方にも連絡いってると思うんで、後は頼んますにゃー」バイバーイ

警備員「…」エー

毛布(上条)と土御門は警備員の詰所を跡にした
59 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:54:34.16 ID:T2I0ZiGDO
〜第7学区とある公園〜

すっかり夜も老け上条と土御門は家路を急ぐ

上条「いや〜一時はどうなるかと…本当に助かったよ土御門」

土御門「イヤイヤ親友の為なら例え火の中水の中だぜぃ」ハッハッハ

上条「…そう言えば何であそこに居るのが解ったんだ?」

土御門「…それはだな」キリッ

上条「…」

土御門「「上やん」事「仮面ライダー幻想」が警備員に連れてかれるのを目撃したからなんだぜぃ!」イエーーイ

上条「へ?」

土御門「いや〜まさか警備員から逃げようと大ジャンプ。着地した先でトラック衝突を目撃した時は流石に笑ったにゃ〜」プークススコレシャシン

上条「…何デ知ッテンノ?土御門クン」

土御門「因みに今月の初めに女の子がアンチスキル複数人に絡まれたのを助けた頃から知ってますたい」ウン

上条「……それ俺が初めて変身した時じゃねえか…」orz


土御門は立ち止まり

土御門「上やん…悪い事は言わない仮面ライダーに変身するのを辞めないか?」

上条「…多分それは無理だな困ってる奴見たらほっとけないしな」

土御門「…」
60 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:56:17.78 ID:T2I0ZiGDO
〜第7学区〜
〜とあるマンション前〜

ふと上条はある事に気づく

上条「あっやべえ!トーマス忘れてた!トーマース!!」アセアセ

土御門「上や〜ん、ちょっとこっち」コイコイ

上条「?」

土御門に連れられた場所は駐輪場だった

上条「ここに何かあんのか?」

カラカラカラ

土御門「これこれ」ユビサス
カラカラカラゴシュカラジンカラカラ
上条「ん……!!?」

…そこには

上条「!トッッッ」

上条「トーマーーース!!」ウワァァァァ

後輪がカラカラと空回りしている…
半壊した相棒(トーマス)が倒れていたのだ!!



今回は不幸にも最愛の相棒が負傷(半壊)した!!この悲しみを強さに変えて…戦え仮面ライダー幻想!救え仮面ライダー幻想!!


ED〜♪
61 :第3話 [sage saga]:2012/08/24(金) 20:57:38.13 ID:T2I0ZiGDO
次回予告

最愛の相棒が負傷し心身共に打ちのめされた上条当麻!そんな上条当麻に一人の少女が話しかける

相棒を産みの親に託し…上条当麻はスーパーで買い物し帰り道の公園へ足を踏み入れたその時!そこにはスキルアウト共の姿が!!

そして、仮面ライダー幻想の前に、かつてない最強の敵が立ちはだかる!!!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第4話「力の源はど根性!!学ラン!鉢巻き男」

その幻想をぶち殺す!!
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/24(金) 21:00:10.42 ID:mdJDit3E0
>>1、メール欄にsagaって入れるといいぞ。
そうするとWがちゃんと打てるようになる。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/24(金) 21:00:52.25 ID:dcsuN32G0
>>1
ソギーとはいい勝負しそうだな
64 :>>1です [sage]:2012/08/24(金) 21:02:15.40 ID:T2I0ZiGDO
投下終了です

op〜♪とED〜♪の所は好きな仮面ライダーの曲を頭に流して下さい

第4話は明日の15時に投下します
ここまで見て頂き本当にありがとうございました
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/24(金) 21:15:19.57 ID:ps+Nhtxb0
今日もおもしろかったぜ
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/24(金) 21:20:38.94 ID:Avm+1Cza0
1乙
次も楽しみ
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/08/24(金) 23:49:13.26 ID:hx465ENIo
乙〜
ソギーも変身しそうだなwww
68 :>>1です :2012/08/25(土) 15:01:42.41 ID:iKWD7riDO
>>62さん
親切に教えて頂きありがとうございます

今から第4話を投下します
誤字、脱字はスルーして頂けると助かります
69 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:02:28.87 ID:iKWD7riDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である!!

op〜♪

第4話
「力の源はど根性!!学ラン!鉢巻き男」

〜第7学区〜通学路〜

上条当麻は不幸である。何時もは相棒(自転車)と共に走る道を…今日は1人、肩を落とし歩いていた
事の発端は昨日、最愛の相棒(自転車)を、とある事故により半壊させてしまったのだ!!

上条「はあ…学校が終わったら直ぐにカエル先生に相談だな」フコウダ

すると後ろから

御坂「おっす!どうしたのよ?元気無いわね?」

常盤台の御坂美琴が声をかけて来たのだ!!

上条「ようビr御坂…見て解んねえ?」ハァ

御坂「??…あれ!?トーマス(自転車)はどうしたの?アンタ最近はチャリ通学じゃなかったっけ」ハテ?
70 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:04:00.70 ID:iKWD7riDO
上条「昨日4tトラックに轢かれて半壊した」

御坂「」ウワァ

上条「何だよその目…笑いたきゃ笑えよ」フフフ

御坂「いや笑えないし…てかどうすんのよアンタ、一応は仮面ライダーなんでしょ?」

上条「ん〜今日、カエル先生に相談してみるつもりだ。一応トーマス(自転車)の生みの親だしな」ウン

御坂「…ねえ」

上条「なんだよ御坂」

御坂「あの人、本当に医者?」

上条「…多分」
71 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:05:24.72 ID:iKWD7riDO
〜放課後〜

〜第7学区〜とある病院〜カエル顔の医者の部屋


上条当麻は放課後、1度家に帰りカエル先生に連絡した…すると

カエル医者「事情は解った、まずはその半壊したトーマス君を持って僕の所へ来なさい」

と言われたのでカエル医者の所迄トーマス(自転車)を担ぎ

今に至る

上条「先生!トーマスはどうですか?直りますよね!」

カエル医者が口を開く

カエル医者「…まあ、この位なら何とかなるね?。明後日には直っているよ」

上条「!?そうですか!良かったなぁトーマス」ヨシヨシ
ナオ…ルヨゴ…シュジン

カエル医者「君、幻想殺し制御ベルトの調子はどうだい?何か不具合とか無いかね?」

上条「?はい、今の所は異常ないです。先生に言われた通り「あの力」は使ってませんし」ハイ

カエル医者「そうかい?なら良かった……さて、そろそろ僕は仕事に戻るからね?」ガタ


上条「はい、失礼しました」

上条は一礼して部屋を跡にした

カエル医者「…」
72 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:06:50.57 ID:iKWD7riDO
上条は、とあるスーパーで(貼る迄待った)値下げシールの品(鳥のモモ肉とキャベツ1/4)を手に入れ外へ出る

外へ出ると空は夕焼けに染まり学生達の数も少なくなっていた

そして現れだすスキルアウト


上条「…」

上条は気付いていた。最近、第7学区周辺ではスキルアウトによる犯罪が多発している。誘拐、強盗、恐喝…その犯罪行為も仮面ライダー幻想が未然に防ぐ事が有る訳だが…全てを防げる訳では無いのだ!!

上条「奴らの組織「ビッグスパイダー」と親玉の「黒妻」と言う奴」

上条「…早めに何とかしないとな」

考え事をしながら公園に足を踏み入れた時

上条「!!(またかよあいつら!)」

100メートル先で

高校生A「ひっひぃぃ!」
高校生B「か勘弁して下さい!」

高校生の少年2人がスキルアウト5人に絡まれていた!!
73 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:08:12.81 ID:iKWD7riDO
上条は近くの草むらに隠れる、スーパーの袋を木に掛け、辺りを見渡し

右拳を勢いよく前に突き出す

上条「幻想変身!」

掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した

_________
※説明しよう
上条当麻はとある不幸な事故により、カエル顔の医者の手術を受け、開発したベルトを体内に植え付けた。

手術の結果…生まれた頃から体内に眠る幻想殺し(イマジンブレイカー)の力を解放する事が出来る様になったのだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

そして黒い影は上条の全身を包みこみ

上条「ごっっがぁぁぁ!」


「漆黒の駆動鎧」へと姿を変えた!!

幻想「今行くぞ!!」
74 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:09:55.61 ID:iKWD7riDO
〜とある公園〜

スキルアウトA「おお〜財布に1万円!リッチだねぇ君ぃ」

????「ったく…蛇谷は人使い荒いんだよ…何で俺がこんな事」ボソ

スキルアウトB「なにか言ったか浜面!」ケタケタ

浜面「…何でもねえよ。もう様は済んだだろ?さっさと帰ろうぜ」

スキルアウトC「その前にぃ」ゲヘヘ

スキルアウトCは鉄パイプを持ち出し

高校生A「ひぃぃ!」

スキルアウトC「逆らう事も出来ない程痛めつけないとなぁ!」

鉄パイプが勢い良く振り下ろされ

ガキン!!と金属音が響いた

スキルアウトC「!っ痛ぇ!…!?誰だテメェ!!」

そう、あまりの速さに誰も接近した事に気づかなかった

高校生B「??!」

スキルアウト達の目の前には

幻想「俺は、仮面ライダー幻想だ!覚えとけ!!」

仮面ライダー幻想が立っていた!!!
75 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:11:35.62 ID:iKWD7riDO
スキルアウトD「こ…コイツ最近俺達の邪魔してる仮面ライダーだ!!」ヒイイ

幻想「おっ?順調に噂が広まってるんだな…っと、そこの学生二人後ろに下がっt」
ドン!!
スキルアウトD「ギャァァァ!!」

幻想「!?」

ガン!!と
スキルアウトDはノーバウンドで木に衝突し気絶した

????「ふんっ流石はカツアゲする程度の悪党か」

????「パンチ一発も耐えれんとは全く!根性が足らねぇな!!」

スキルアウトA「なんだテm」

スキルアウト達の背後に居た白い鉢巻きに学ランの少年が

スキルアウトB「ッグハァ」

圧倒的な強さで

バウ〜ン!
C・浜「「ッガァァァ!!!」」

スキルアウト達を全滅させた

幻想「…」エー

????「さてと」

白い鉢巻きに学ランの少年が振り返り仮面ライダー幻想を睨む
76 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:12:45.92 ID:iKWD7riDO

????「お前が根性無し共の親玉か」ヒュン
幻想「!!」
ゴス!!

幻想「くっ」
白い鉢巻きに学ランの少年は仮面ライダー幻想の腹に拳を突き刺し
????「!硬ってぇ!良い根性の駆動鎧だ!!」
ガァン!!
仮面ライダー幻想を蹴り上げる!

幻想「っぐはぁ!!」

仮面ライダー幻想は真上に5メートル程吹き飛んだ

グッ!!と膝を曲げ
タァン!と
白い鉢巻きに学ランの少年が仮面ライダー幻想に向かい音速の速さで飛んだ

????「この高さから必殺!!」

白い鉢巻きに学ランの少年が宙に浮いた仮面ライダー幻想に追いつき

????「ゼロ距離すごいパーンチ(物理)!!」

キィン!ガァン!!
????「!?」

ドォン!と重い音を立て
幻想「グハァ!!」
仮面ライダー幻想が地面に激突した
77 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:14:43.66 ID:iKWD7riDO
仮面ライダー幻想を中心にコンクリートがクレーター状に凹んでいる

白い鉢巻きに学ランの少年は着地し

????「(なんだ?今の変な感覚は…)」

クレーターの中心に倒れている仮面ライダー幻想を見据えると

幻想「ゴホッ…何もんだテメェ!いきなり何しやがる!」

仮面ライダー幻想が起き上がった!!

????「!?まだ意識が有るのか!すげえ根性だな」ハッハッハッ

幻想「……」

今…

????「お前みたいな、すげえ根性の入った奴に教えてやる」

宿敵と認めた仮面ライダー幻想に対し

????「俺は学園都市、超能力者(LEVEL5)のナンバーセブン」

天衣無縫の力を持つ

削板「削板軍覇だ!!」

人類最大の原石が名乗りを上げた!!
78 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:15:59.00 ID:iKWD7riDO
幻想「ナンバー…セブン」

削板「さぁ、俺は名乗ったぞ。今度は貴様の根性の入った名前を教えろ!!」

幻想「…俺は仮面ライダー幻想」

仮面ライダー幻想は拳を握り締め

幻想「学園都市を守るヒーローだ!!」

右手を前に突き出した!!


削板「?」
幻想「…?」

削板「…お前はヒーローなのか?」

幻想「」ウン

削板「じゃあこの性根のネジ曲がった根性無し軍団は?」

幻想「赤の他人でカツアゲ集団だな」ウン

削板軍覇は

削板「本!当!にスマーーン!!」ズザーー

地面が削れる程のスライディング土下座を披露した

幻想「…」
79 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:17:36.26 ID:iKWD7riDO
幻想「………勘違いだったんだろ気にすんなよ」ケッコウキイタケド

削板「おお、黒いの!お前良い奴だな」カオアゲル

幻想「ハァ…さて、このスキルアウト共を…?」アレ?

削板「?どうした黒いの?」

幻想「いや…数が少ない様な、なあ、削板お前何人ぶっ飛ばした?」

削板「知らん。根性無しの数なんぞ数えん!」エッヘン

幻想「…まぁいいか…ってアレ?学生2人も居ねえ」マタニゲタカ


削板「…詫びと言っては何だが、コイツ等は俺が責任持って運ぶぞ」

削板がスキルアウト4人を両肩に抱える

幻想「スマン助かる」

削板「…なぁ、黒いの」

幻想「?何だ?」

削板「さっきは、俺の根性を注入した全力の一撃だった」

幻想「」ウン

削板「今度は、お前の実力が知りてえ!俺をぶん殴ってくれ!!」ペコリ

幻想「」
80 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:18:50.05 ID:iKWD7riDO
〜第7学区鉄橋下〜河川敷

あの後、削板軍覇の熱意(再度スライディング土下座)に負け渋々願いを叶える事になった

削板はスキルアウト4人を警備員に連れて行き。仮面ライダー幻想の3分後に河川敷に到着した

削板「スマン!待たせたな!」
幻想「いや…全然待ってねえよ」

少し沈黙が訪れた

幻想「で…どうすんだ?」

削板「俺は攻撃しねえ…貴様の根性の入った全身全霊の一撃を見せてくれ!」

幻想「ウーム…スマンそれは無理だ」

削板「どう言う事だ?」

幻想「この右のレバーは俺に眠ってる力を増幅して。その力を一カ所に集めるんだけどさ」

_________
※説明
仮面ライダー幻想に眠っている幻想殺し(イマジンブレイカー)。この力を増幅させる装置が腰にある右レバーである
この、右レバー叩く回数で技も変わり最大5段階
1回→イマジンブレイク
2回→????????
3回→????????
4回→????????
5回→????????

因みに、カエル医者の言っていた「あの力」とは5回の力である!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
81 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:20:45.64 ID:iKWD7riDO

幻想「四回目まで受けた間違いなく死ぬぞ?」

削板「?身体の頑丈さならお前にも負けねぇぞ?さぁ、かかって来い!!どんな攻撃だろうと根性で耐えてみせる」ウン

幻想「…解ったよ」カシン

削板を不思議な力が球体状に包み込む

幻想「3回目まで耐えれたらな…」OK!イマジンブレイク

仮面ライダー幻想が高速で移動し

削板「来い!!」

下から掬い上げる様にイマジンブレイクを叩き込み

バキン!ゴッ!!
削板「っく効かn!!」
幻想「オッラァァァ!」
削板を空高く吹き飛ばした。それと同時に

…カシンと再度右レバー叩いた!!
82 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:23:05.30 ID:iKWD7riDO

幻想「…削板軍覇」ok!イマジンストライク
仮面ライダー幻想の右足に力が集まる

幻想「お前がこの必殺技を耐えきると言うのなら!!」

仮面ライダー幻想が飛ぶとドン!!と地面の土がえぐれ吹き飛んだ

そして!!

仮面ライダー幻想が音速の速さで削板目掛けて跳躍し飛び蹴りした!!

削板「!すごいパーンチガード!!」

バキン
削板「!!」
幻想殺しの力が削板の能力の壁を掻き消し

幻想「まずはその幻想をぶち殺す!!」

両腕を砕き…防御を貫いた蹴りが削板の肉体に直撃し

幻想「ハァァァァァ!!!」
削板「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドォ・ン
音速の3倍の速さでイマジンストライクが炸裂した!!

幻想「まぁ、耐えれなかった訳だし……文句は…ねぇよな?」ウン
83 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:24:19.86 ID:iKWD7riDO
その後

〜第7学区〜とある病院〜

仮面ライダー幻想のイマジンストライクにより全治一ヶ月の怪我を負った削板軍覇
今はとある病院の個室で治療中である

削板「…世の中は広いな」

コン コンと扉をノックしてカエル顔の医者が入って来た

カエル医者「失礼するよ?」

削板「…何か用か?」

カエル医者「ああ、君を運んでくれた正義のヒーローから言伝を頼まれてね?」

削板「黒い奴が俺に?」

カエル医者「…「リベンジは何時でも受けてやる。強くなったらまたやろうな!」だそうだね?」コレレンラクサキラシイネ

削板「っっ!!おい!先生」

カエル医者「?なんだね」

削板「早く修行してぇ!!今すぐ根性で退院するわ」イソイソ

カエル医者「」

この後、削板軍覇は拘束され退院するまで毎日、睡眠薬と鎮静剤が投与された
84 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:26:27.61 ID:iKWD7riDO
〜二日後

〜午後14時00分〜

〜第7学区〜とあるコンビニ〜

上条「ふふふん♪ふふふん♪ふんふんふ〜ん♪」

イラッシャイマセー

今日は、トーマス(自転車)が帰って来ると言う事も有り上機嫌な上条当麻!迎えに行く前に少し喉が渇いたので、近くのコンビニへ入った訳だが…

上条「…何で、俺の好きなコーヒーがピンポイントでねえんだよ」

仕方なく適当な缶コーヒーを買い店の外へ
アリガトウゴザイマシター

とある病院へ向かい歩いていると

上条「…ん?」

50メートル先の店の前に

上条「ハァ…あいつ本当好きなんだな」ハハハ

黒と白の独特的なシャツに店名が入った袋を持った知り合いを発見した


彼との出会いが後の悲劇になる事を…上条はまだ知らない


仮面ライダー幻想は、削板軍覇と戦い。ライバルと言う掛け替えのない物を手に入れた!!その事を心の糧に強くなれ!!
戦え!仮面ライダー幻想!負けるな仮面ライダー幻想!!


ED〜♪
85 :第4話 [sage saga]:2012/08/25(土) 15:27:46.99 ID:iKWD7riDO
次回予告

上条当麻は親友との再開に喜び世間話をしながら楽しい一時を過ごす

カエル先生の治療(修理)を受け上条の目の前に現れた相棒は遥かなる進化を遂げていた!!

そしてスキルアウトの魔の手にかかり、さらわれた「とある少女」…不幸の化身仮面ライダー幻想は救出する事は出来るのか!!


幻想変身仮面ライダー幻想
第5話〜前編
「さらわれた風紀委員!!現れる!龍の名を持つ駆動鎧」

その幻想をぶち殺す!!
86 :>>1 [sage]:2012/08/25(土) 15:31:41.72 ID:iKWD7riDO
第4話投下終了です

第5話は長くなり過ぎてしまいましたので前後編に分けさせて頂きます

此処まで見て頂き本当にありがとうございました

第5話の投下は明日の21時に投下します
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/25(土) 15:33:57.84 ID:QXSdCDTX0

ライダーキック待ってたぜ。五回の力ってレバーを五回叩いた時の力ってことでおk?
そしてヒーロー集結かな?
とにかく次回も期待
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県) [sage]:2012/08/25(土) 15:34:05.04 ID:ag3S5huo0
乙!
イイわねこのノリ、嫌いじゃないわ!!
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/25(土) 16:20:00.87 ID:5yTSBARW0

今回もおもしろかった!
次回は仲間が登場か?
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/08/25(土) 17:13:08.60 ID:KgHQcpQy0
削板は霞のジョーみたいな役割かな?
それはともかく乙
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/25(土) 22:46:51.45 ID:/mwz680I0

すごいおもしろい!
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/08/26(日) 00:20:08.70 ID:y1EqfI5Do
乙〜
93 :>>1です :2012/08/26(日) 20:56:43.67 ID:NpbL1g0DO
今から投下します

誤字、脱字は気にせず楽しんで頂けましたら助かります

今回は前後編の前編です
94 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 20:57:52.83 ID:NpbL1g0DO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である!!

op〜♪

第5話〜前編
「さらわれた風紀委員!!現れる!龍の名を持つ駆動鎧」

とあるホビーショップ前


そこには白い髪に赤い瞳に
????「…ハァ」


黒と白の独特的なシャツに店名が入った袋を持った少年が

????「」ウズウズ

フィギュアを見ていた

????「…かっけェ」

上条「よう!一方通行また仮面ライダー見てんのか?」

一方通行「アァ!…ってヒーロォじゃねェか!!」

上条「その呼び方は…まあいいや。で?今度は何を見てたんだ」

一方通行「んっ?アァ…ここで仮面ライダー響鬼のフィギュア見つけてよォ」コレコレ

上条「?買わないのか?第1位の財力なら楽勝だろ」

一方通行「…これ以上買ったらまた「アイツ」に怒られンだよォ」ハァ
95 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 20:59:35.50 ID:NpbL1g0DO
上条「アイツ?」

一方通行「アァ…って言うか育ての親だなァ…後、一緒には住ンでねェ、そいつがたまに部屋を見に来やがンだ…」

_______
※一方回想

一方「木ィ原クゥゥゥン?俺のフォーゼドライバー何処に片付けやがったンですかァ?」ガサガサ

木原数多「アン?お前また俺との約束破りやがったよなぁ一方通行!罰として没収だぁ!!」クカカ

一方「ハァアァァ!何言ってやがンだ木原ァ!もう直ぐ最終回始まんだぞォ!!」

木原「仮面ライダー関連のホビーは1ヶ月に1個って約束しただろぉが。約束破ったお前が悪い諦めろ」

一方「アレはガンバライドのカードだろォが!遊んだら出てくンだよォ!!」

木原「だからって全種類集まる迄やってんじゃねぇよボケ!!何だ?あの段ボールの山はよォ!!」

一方「…夢中になって遊ンだら勝手に増えてたンですゥ!集めてませェン」シラ

木原「…それも捨てるか」

一方「ヤメロォォォォ!!」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
回想終わり
96 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:00:54.77 ID:NpbL1g0DO
一方「って事があってよォ」

上条「?でもお前第1位なんだろ?お前を止めれる奴なんて…」

一方「解ンねェ…飛び掛かったら殴り飛ばされてた」ハァ

上条「」スゲェナ

一方「フォーゼドライバーも、集めたガンバライドカードも全部捨てられてよォ」

一方「もし、次に約束破ったら…」

上条「破ったら?」

一方「オーズの全属性のメダルを目の前で1枚だけへし折るらしィ」ガクブル

上条「…」ヒデェ

一方「だから次の月迄は響鬼買えねェんだ…」ハァ


一方「なァ…ヒーロォ…お願いがあるンだがよォ」

上条「何だ?一方通行」

一方「一言「鍛えてますから」って言ってくンねェか?」カッコヨク

上条「」
97 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:02:20.97 ID:NpbL1g0DO
上条「何で?」

一方「お前が、ヒーロォだからだろォが?」ウン

上条「ハァ…解ったよ…言うぞ」

一方「…オォ」ソワソワ

上条「鍛えてますから!」イケメンAA

一方「カッケェェェェ!!サイッコゥだなァ流石本場のヒーロォォ愉快に痛快に決まっちまったぞコラァァァ!!」イャッホウ

上条「」エー

一方「ァッゲホッ…オェ!…アァ…テンション上がったわァ。この一方通行が死にかけた訳だすげェなヒーロォ」

上条「相変わらずだなぁ…お前…」ハハ

一方「これで、後3日は大丈夫だァ。ありがとなァヒーロォ」

上条「礼なんていらねえよ俺達は「親友」何だろ?」

一方「…」

上条「一方通行?」

一方「…いや…何でもねェ」…イクカ
98 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:03:57.63 ID:NpbL1g0DO
上条と一方通行は世間話をしながら歩道を歩く

一方「ヒーロォよォ…最近かなり無茶してるみてェだな」

上条「まぁ…な。流石に一ヶ月も経つと知り合い2人にも正体バレちまったな」

一方「ツメが甘ェんだよ…お前」クカカ

上条「うっ痛い所を言ってくれやがりますね…」

一方「!そう言えば、報告が有ンだよヒーロォ」ニヤニヤ

上条「何だ?報告って?」

一方「俺が、LEVEL6になる方法が判明したンだとよォ!」
上条「マジかよ!やったな一方通行!!」

一方「まァまだ、実験内容については教えて貰ってねェがな」
99 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:05:28.25 ID:NpbL1g0DO
二人は交差点で立ち止まる

一方「俺は、研究所に用が有るからここまでだなァ」

上条「ああ、それじゃあな一方通行。絶対LEVEL6になれよ!」

一方「クカカ!次に会う時迄にはなっててやンよォ」

上条「じゃあ、その時は俺と勝負すっか?」

一方「イイゼェ!返り討ちにしてやんよォ!!ヒーロォ!!」

上条「言ってろ!仮面ライダーは負けん!!」フン

一方「……誰にも負けンなよ…ヒーロォ」

上条「ああ」

そして二人はお互いが向かうべき道へと進んで行った

上条「俺は、「仮面ライダー」だからな」
100 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:06:46.97 ID:NpbL1g0DO
〜第7学区〜とある病院〜

〜カエル顔の医者の部屋〜

上条当麻は驚きを隠せないでいた。何とトーマス(自転車)に!!

上条「……凄ぇ」

変速機(ギア)が付いていたのだ!!

カエル医者「ああ、しかも6段階変速機にしてみたよ?」

上条「凄ぇよ先生!トーマスが…トーマスが進化してやがる!!」

カエル医者「…驚くのはまだ早いね?」ニヤリ

上条「!!」

カエル先生はトーマス(自転車)の変速機に付いている赤いボタンを押すと

カエル医者「僕は、たとえ自転車であっても患者を見捨てたりはしない…」

トーマス(自転車)が

カエル医者「そして、患者が欲しい物を用意するのが僕だからね?」キリッ

コンパクトに折りたたまれた!!

ソシテコノボタンヲ…
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
101 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:08:02.12 ID:NpbL1g0DO
第7学区〜とある路地裏〜

そこには風紀委員の腕章を着けたツインテールの女の子が一人とスキルアウトが服を鉄矢(ダーツ)で地面に縫われ拘束されていた

????「全く、抵抗などしなければ手荒な真似は致しませんのに」

????「後で警備員に引き渡しますので覚悟しなさいな」

浜面「クソっ情けねえ!こんなチンチクリンに捕まっちまうなんt…」
浜面の顔をグイっと踏む

浜面「ぐぇぇ!ちょ!ギブギブ!痛い痛い痛い!!」バンバン

風紀委員の女の子はペンライト型の携帯を取り出し電話を掛けると

同じ風紀委員177支部の同僚に繋がった

初春『もしもし、どうでした白井さん?実行犯は確保出来ましたか?』

白井「ええ、一人は確保しましたが。しかしもう1人の実行犯は「ドラゴンライダー」に乗って逃走中ですの!」

初春『…学園都市の監視カメラの映像を確認しました。「ドラゴンライダー」に乗った実行犯は第10学区の「ストレンジ」に逃走した模様ですね』
102 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:09:19.14 ID:NpbL1g0DO
白井「また、面倒な所に逃げてくれやがりますわね。初春、直ぐに警備員に連r…!?」シュン

ドォン!
と、上から巨大な男が降って来た
ヒュン
白井「くっ!」

白井は紙一重の所、瞬間移動(テレポート)で回避していた

????「…全く能力者とは面倒なモノだな…大丈夫か浜面?」

白井「とにかく初春は警備員に連絡を!こちらは襲撃者を撃退しますの!」ピッ

初春の返答を聞かず携帯を切り

シュン
????「…」
白井「もらt」
そして大柄の男の背後に瞬間移動しドロップキックが

????「…ナメているのか能力者?」

白井「!!」
空を切った

ゴン!!と鈍い音が響く
白井「がっっ!!」

それは白井の背中を大柄の男が殴りつけた音だった

白井黒子の体は20メートル程転がり止まった

白井「うッッぐぅ!!」

大柄の男は白井黒子の目の前に立ち、右足を上げる

????「…」
ドン!と
再度、鈍い音が響き

白井黒子の意識は途絶えた
103 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:10:31.56 ID:NpbL1g0DO
大柄の男は気絶した白井黒子を肩に抱え立ち上がる

????「…浜面、一旦俺達のアジトに戻るぞ」

浜面「助かったよ駒場の旦那」

駒場「…黒妻、いや蛇谷が本格的に「あの計画」を実行するそうだ…標的は」


駒場「…仮面ライダー幻想」
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
104 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:11:53.01 ID:NpbL1g0DO
〜風紀委員〜第177支部〜

固法「…」
初春「…」
白井黒子からの連絡が途切れ1時間が経過した。

すると扉が
ガチャ
初春「白井s」
御坂「失礼しま〜す。黒子いますか?」

固法「御坂さん……白井さんなら見回りに行ってるわよ?」

御坂「そうなんですか?…今日は、15:00には風紀委員の仕事が終わるからって…遊びに行く約束してたんだけどなぁ」ハァ

初春「…」

御坂「どうしたの?初春さん?」ハテ?

初春「いっいえ何でもないで…!?」

初春の携帯が鳴り素早く取る画面を確認すると「着信…白井黒子」の文字

ピッ
初春「白井さぁん…もう心配したんですよ!今、何処にいるんですか?」

駒場「…風紀委員の娘を預かった」

初春「!!」

駒場「午後20時00分迄に第10学区の「ストレンジ」に仮面ライダー幻想を一人で来させろ…さもなくば…」


駒場「この娘の命は…無い」プッ

…通話が切れた
105 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:13:27.40 ID:NpbL1g0DO
驚きのあまり初春は声を失い…顔色を変える

初春「….…」ブルブル

御坂「初…春さん今の電話黒子って言ってたわよね?…何かあったの?」

初春「…白…井さんが、さらわれました…」

御坂「!!!」
固法「!!!」

初春「午後…20:00迄に第10学区の「ストレンジ」に…仮面ライダー幻想を一人で来させろ…と」

初春「さもないと…白井さんを殺すって!!固法先輩!!わたし…どう…したら」

初春は涙を流しながら固法に問い掛ける

固法「…」クッ

しかし答えは出ない

御坂「…(今が午後15:52分!まだ時間は有る!)初春さん!今直ぐ上条当麻を倉庫(バンク)で検索!ソイツを監視カメラで捜して!」
初春「?…か…みじょう」グス…グス
固法「御坂さん何言って」
御坂「早く!!」

御坂は苛立ち吠える!
106 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:14:55.29 ID:NpbL1g0DO
初春は右手で両目の涙を拭う

初春「…はい!今すぐ検索します!」カタカタ

初春が書庫(バンク)で上条当麻を検索すると1名のみ該当する

初春「!!この方ですか?確認お願いします!」カタカタカチ

上条当麻のデータ画像を出し

御坂「ええ、間違いないわコイツよ!」

御坂に確認させた

御坂「初春さん私は、心当たりの有る所を捜してみる!監視カメラでコイツを見つけたら直ぐに私に連絡して!!」

初春「はい!わかりました!!」

御坂は、風紀委員を飛び出し上条当麻の捜索を始めた


そう…白井黒子を救出する為に!!


物語はまだ続く
107 :第5話〜前編 [sage saga]:2012/08/26(日) 21:16:27.17 ID:NpbL1g0DO
次回予告

後輩であり相棒でもある白井黒子を救うべく、上条当麻を捜し街中を駆け巡る御坂美琴


残り時間が僅かとなりスキルアウトが痺れを切らしかけたその時!漆黒のヒーローが颯爽と姿を現す!!!

そして現れる!灰色の駆動鎧と「ドラゴンライダー」!!仮面ライダー幻想は勝利する事が出来るのか!!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第5話〜後編
「さらわれた風紀委員!!現れる!龍の名を持つ駆動鎧」

その幻想をぶち殺す!!
108 :>>1です [sage]:2012/08/26(日) 21:21:06.38 ID:NpbL1g0DO
投下終了です

此処まで見て頂き本当にありがとうございます


一方通行のキャラ崩壊を告知せず大変申し訳ございませんでした


次の投下は明日の21:00になります
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/26(日) 21:23:36.97 ID:1rGNoMlW0

駒場さん相変わらずつええな
そしてセロリと数多くんはいいキャラしてるなww
明日も楽しみに待ってるぜ
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 21:57:56.20 ID:tbgokgGIO
乙!
ヤバイすごいワクワクする
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/08/26(日) 22:20:22.36 ID:y1EqfI5Do
乙〜
上条さんと一方さんの仲がいいのは俺得
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/26(日) 23:24:22.19 ID:oiQUxJNDO

バトル系でこの二人が仲良しだとやっぱワクワクする

こんなとこにも妖怪コア砕きがww
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/27(月) 07:44:49.03 ID:ZjcSAVTv0

今回も面白かった!
114 :>>1です :2012/08/27(月) 19:43:22.49 ID:I8zk0siDO
今から投下します

誤字、脱字はスルーしてお楽しみ頂けたら助かります
今日は第5話〜後編です
115 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:44:00.68 ID:I8zk0siDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である

op〜♪

第5話〜後編
「さらわれた風紀委員!!現れる!龍の名を持つ駆動鎧」

風紀委員〜第177支部〜

御坂が上条当麻を捜しに出て行った後…固法が初春に話し掛ける

固法「…瞬間移動(テレポーター)の白井さんが捕まってると言う事は…今は自力での脱出は出来ない状況に居る…と考えた方が良いわね」

初春「…一応、警備員には人質(白井さん)の件を知らせました…今から救出会議を始めるそうです」

固法は考える

固法「…御坂さんの言っていた「上条当麻」って人…この男の子が仮面ライダーと何か関係してるって事なのかしら?」

初春「…」

固法「とりあえず私達は出来るだけの事をするしか無いわ!上条当麻か仮面ライダー幻想を見つけましょう!!」カタカタカタ

固法もパソコンに向かいキーボードを叩きだした

初春「はい!!」カタカタカタ

固法「(…第10学区の「ストレンジ」か)」
116 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:45:22.02 ID:I8zk0siDO
第10学区〜ストレンジ〜
〜とある倉庫〜

白井黒子は意識を取り戻した…が

白井「(視界が…瞬間移動能力者の対処方法をよく知ってるみたいですわね」

黒い布で視界を奪われロープで身体と足を拘束されている

駒場「…目が覚めたか能力者」
カチャ
白井「!!」
何かが白井の額に当たる

駒場「…下手な事は考えない事だ…瞬間移動すれば捕獲次第、頭を吹き飛ばす」

白井「…一体何が目的ですの?」

駒場「…仮面ライダー幻想の排除…だ」

白井「!!あなた何言ってますの?わたくしを捕まえた所で仮面ライダー幻想が来るとでも?」

駒場「…来なければお前を殺すだけだ。能力者…」

白井「(…今は、大人しく警備員の対応を待った方が良さそうですわね……)」

白井「(…頼みましたわよ…初春…固法先輩)」

白井「(……………お姉様)」
117 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:46:34.59 ID:I8zk0siDO
御坂は思い当たる全ての場所を捜し回る

通学路…ゲームセンター…病院…路地裏…そして公園
しかし上条当麻の姿は無い

御坂「…何で…何で、こう言う時に限って見つかんないのよあの馬鹿!!」

いつの間にか時間は19:00を回っていた

御坂「…黒子!!」

御坂は下を向き目に涙が浮かぶ

その時

ゲコッゲコッ ゲコッゲコッ

携帯が鳴った

御坂「!!」

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
118 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:47:56.74 ID:I8zk0siDO
時刻は午後19:20分

御坂は全力で走っていた

初春『もしもし、御坂さんですか!?上条当麻さんを発見しました!』

上条当麻の居る

初春『上条当麻さんは』

鉄橋に向かって!!

初春『第7学区鉄橋に居ます!!』


第7学区〜鉄橋〜

上条「ん〜凄いなトーマス(自転車)!まさか、ここまでパワーアップしてたとは上条さんは驚きですよ!」ヨシヨシ
ヤッタゼゴシュジン

そこへ

御坂「見つけた!!」

上条の前に御坂美琴が現れた

上条「よう!どうした御坂、そんな息を切らして?上条さんに何か用でも…」
御坂「…助けて」

御坂は息を切らし…目に涙を浮かべ

上条「…!!」

御坂「黒子を…私の後輩を助けて!仮面ライダー!!」

正義のヒーローに助けを求めた
119 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:49:12.79 ID:I8zk0siDO
上条は御坂に事情を説明され、全てを理解した

上条「御坂」

上条は御坂に告げる

上条「必ず救い出してお前の元に帰してやるよ。俺に…仮面ライダーに任せとけ!!」

必ず助け出すと!!!

上条「幻想変身!!」

掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した!

_________
※説明しよう
上条当麻はとある不幸な事故により、カエル顔の医者の手術を受け、開発したベルトを体内に植え付けた。

手術の結果…生まれた頃から体内に眠る幻想殺し(イマジンブレイカー)の力を解放する事が出来る様になったのだ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

黒い影は上条の全身を包みこみ!

上条「ごっっがぁぁぁ!」


「漆黒の駆動鎧」へと姿を変えた!!


幻想「行くぞトーマス!!新機能…変速機MAXだ!!」
120 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:50:37.34 ID:I8zk0siDO
第10学区〜ストレンジ〜
〜とある倉庫〜

黒妻?「もう19:40分。後、20分でお前の命は終わりだなぁ」

黒妻?が白井黒子の頬を撫でる

浜面「なぁ、蛇谷あn…」
ゴス!!と
蛇谷は浜面の腹に拳を突き刺す
浜面「ぐはぁ!」

蛇谷「…俺は誰だ?」
浜面「すまねぇ…ゴホッ黒妻…」

蛇谷「そう俺は「ビッグスパイダー」のボス黒妻だぁ。で、何だよ?」

浜面「あっあぁ「あの駆動鎧」本当にお前が着ないで良いのか?」

蛇谷「構わねえよ、警備員が突入して来たら。アイツには時間稼ぎして貰う予定だぁ」

浜面「そっそうか…なら良かっt」
ガァァン!
蛇・浜・駒・ス「!!!」

破壊音が倉庫内に響く!!

倉庫南側の入り口の扉が吹き飛び!黒い影が天高く飛び出し!倉庫の中心に着地した!!

蛇谷「!!っキサマぁ!」

蛇谷達の前には、黒い自転車に跨がった…

幻想「…スキルアウト…」

漆黒のヒーロー!!

幻想「絶望がオマエ等のゴールだ!!」

仮面ライダー幻想が現れた!!!
121 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:52:00.57 ID:I8zk0siDO
倉庫内が数秒間沈黙する


蛇谷「クククッ!!」

幻想「?さあ、望み通り来てやったぞ!人質を離せ!!」

蛇谷「馬鹿かオメェ!素直に人質を返すわけねぇだろうが!」ケタケタ

幻想「!!」

蛇谷「キャパシティダウンが聞いてねぇって事はオマエ能力者じゃねえんだな?驚いたぜ!仮面ライダーが俺達と同じ無能力者だったとはなぁ」ニヤニヤ

幻想「…キャパシティダウン?」

蛇谷「コレだよコレ」
蛇谷がワゴン車のバックドアを開くと

仮面「!!」

大型のオーディオの様な機械が騒音を流しだした

蛇谷「コイツの出してる音は無能力者にはウルセェ音に感じる位だが…」

そして騒音を止めワゴン車のバックドアを閉める

そしてワゴン車の近くで拘束されている白井黒子の顔を触り

白井「クッ!!」

蛇谷「能力者には演算が出きなくなる程の不快な音らしいぜぇ」ニヤア
ガン!
と白井黒子を蹴り倒した
122 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:53:14.30 ID:I8zk0siDO
幻想「テメェ!!」

蛇谷「おっとぉ!動くなよ?そこから一歩でも動いたら…」オイ

駒場「…」
蛇谷の隣に居た駒場が白井黒子に近寄り

蛇谷「この女の命はねえぞ」ケラケラ

コメカミに拳銃を突き付けた

幻想「…解った、その代わりその子には手を出すな!!」

仮面ライダー幻想はトーマス(自転車)から降りる

蛇谷「よ〜し、おい浜面!タメゾウを呼べ!!」

浜面「あぁ…今、連絡する」ピッピッ

すると
ボォン!!!
幻想「!!」
と遠くから爆音が響き…

倉庫の東側入り口から大型のバイクに跨がる灰色の駆動鎧を着た、フルフェイスのライダーが姿を現した!

タメゾウ「……またせなぁ」
123 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:55:43.44 ID:I8zk0siDO
東側入り口に現れたタメゾウは、その場で蛇谷に話しかける

タメゾウ「黒妻さぁん!コイツが仮面ライダー幻想ですかぁ!」ニヤニヤ


蛇谷「あぁ「ドラゴンライダー」の性能のお披露目には調度良い相手だろぉ?………死ぬまで痛めつけろ」

タメゾウ「解りましたぁ!!」
ボォン!!!
爆音を上げ加速し
タメゾウ「ヒャッッハァ!!」

ドラゴンライダーがもの凄い速度で仮面ライダー幻想へ突撃した…が

幻想「ぐっ!!」ズッズズ

仮面ライダー幻想は両腕でドラゴンライダーを受け止めた!!

タメゾウ「!!?アァァァァァ!!」
┣"┣"ォン!!!
と轟音を上げた。その音はタメゾウが推進装置を全て解除した音だったのだ!

そして速度計が時速1000キロのメモリを振り切ったと同時に

幻想「!!」
仮面ライダー幻想の足が浮かび上がった!!

タメゾウ「死ねェェェェェェェェ!!」

ガァァン!!
そのまま倉庫西側の壁を突き破り…辺りに破壊音が響いた…
124 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:56:54.48 ID:I8zk0siDO
仮面ライダー幻想が倉庫の外で仰向けに転がっていた

幻想「っぐっ!ぁぁぁ」

タメゾウはドラゴンライダーの前輪を浮かし

ガァン!!
幻想「グっハァ!!」

仮面ライダー幻想を押し潰す!!

タメゾウ「どぉしたぁ?こんなもんかぁ」ニヤニヤ

そのまま前進し後輪が地面に付いた瞬間!!

タメゾウ「ケヒ!」

ッッッゴォォォォン!!
補助ブースターが2500度の高熱を噴き出し起爆した


爆発で西側の倉庫の壁が崩壊し…


仮面ライダー幻想は



外から蛇谷達の居る倉庫の中央まで吹き飛び



動かなくなった
125 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:58:03.92 ID:I8zk0siDO
駒場「…死んだ…か?」

駒場は白井黒子のコメカミから拳銃を離し、仮面ライダー幻想に近づく

蛇谷「死んだ!!間違いなく死んだ!!っザッッマァミロ糞ヒーロォォ」
ガッガッガッ

蛇谷が仮面ライダー幻想に近づき、思い切り蹴りを数発いれた

駒場「……退け」

駒場は蛇谷を退かせ、仮面ライダー幻想の頭を掴み持ち上げる

駒場「……この駆動鎧…どうやって脱がすんだ?」

スキルアウト達が仮面ライダー幻想の周りに群がる

蛇谷「しらねぇよ!レバーとか適当にいじくりゃ外れんだろぉが」

…アンタらさぁ

蛇・浜・駒・スキ「!?」

…南側の倉庫入口から

????「人の後輩をよくもさらってくれたわね」

常盤台の超能力者(LEVEL5)

御坂「八分殺しじゃ済まないわよ!!!」

超電磁砲が姿を現した!!
126 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 19:59:25.04 ID:I8zk0siDO
駒場「…能力s!!」
ガァァン!!
と駒場に雷撃の槍が直撃しバウンドしながら数メートル程吹き飛んだ

蛇谷「!!殺せ!タメゾウ!」

┣"ォン!!と轟音が鳴り
タメゾウ「ヒィヤッッハァァ!!」

ドラゴンライダーは高く高く飛び上がり御坂に強襲する



御坂「…ちょろっとマジでキレてるから加減出来るかわかんないけどっと」キィン

コインを上に弾き指の手前に落下した所を

親指で弾く!!
タメゾウ「!!!」
ガァァン!!
超電磁砲が空にいたドラゴンライダーに直撃した!!

タメゾウ「がっ!!あぁぁぁァァ……」
御坂「常盤台の超電磁砲を舐めんじゃないわよ」フン

タメゾウはノーバウンドで数十メートル吹き飛び

タメゾウ「」

意識を失った
127 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:01:01.98 ID:I8zk0siDO
蛇谷「おい!「アレ」を最大にしろ!!」

御坂「?」

御坂に向かい、近くまで接近して来た蛇谷が声をかけてきた

蛇谷「おい超電磁砲〜」

蛇谷はワゴン車を右手親指で指し

御坂「この!?っ演算がd」

蛇谷「キャパシティダウンって知ってるか?」
ゴス!!
鈍い音を立て御坂の脇腹に突き刺さり

御坂「!!っっがぁ!」

数メートル吹き飛び疼くまった

蛇谷「さて…と…おい浜面ぁコイツら殺しとけ」

浜面「あっあぁ」

浜面が御坂に近づき…小型の銃を構える

…カシン…

蛇谷「おいお前ら!タメゾウを叩き起こせ!ダメならテメe」
ヒュン
蛇谷が周りに指示を出したその時!!
浜面「!!?」
ドォン!!!と浜面に

浜面「ごっがぁぁぁぁぁ」

スキルアウトの部下が直撃した
128 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:02:25.30 ID:I8zk0siDO
蛇谷「ヒッ…カッ…カメッ!」

蛇谷達の目の前に

幻想「お前ら」

黒い悪魔が

幻想「この程度で俺が死んだとでも思ったんじゃねぇだろうなぁ」

地獄の底から蘇った

蛇谷「ひっオッお前ら!全員でブッ殺せェェェェェ」

約20数名の武装したスキルアウト達が
ゴス!ボギ!ゴン!ゴス!グシャ!ベキィ!ドン!バキ!ゴス!ドンスキルアウトk「ヒッヤシニタク」グシャ!ドォンスキルアウトM「たす」ゴングキバキガンゴングシャゴンガンバキィ!!


僅か2分で全滅した…

…さて

蛇谷「ひっ」

…文句はねぇよな?

蛇谷「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
129 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:03:50.41 ID:I8zk0siDO
幻想「」

仮面ライダー幻想が蛇谷に近寄ろうとすると

蛇谷「くっ来るなぁ!!」

蛇谷が上着を脱ぎ捨てた
!!

蛇谷「きっきっ来たらドカーンだぞぉ!!」

なんと!!蛇谷が服を脱ぐと大量のダイナマイトが腰の回りにグルリと巻き付けて有ったのだ!!

蛇谷は右手にライターを持ち火を付けるが

幻想「…」カシン


幻想「…」ok!イマジンブレイク

仮面ライダー幻想は止まらない!!

蛇谷「ひっ!!」



仮面ライダー幻想の右腕がに力が集まり…


幻想「お前が御坂達を傷つけようとするのなら!」
ドス!!
蛇谷「ぶっふぁあ!!」

仮面ライダー幻想が蛇谷の腹を左手で殴るとライターを落とした

そして

幻想「そのふざけた幻想を!!!!!」

弓なりに右拳を引き

幻想「ぶち殺す!!!」

ゴォン!!
重たい音が鳴り蛇谷の顔にイマジンブレイクが直撃し

蛇谷「オッガァァァァァァァァァァ!!」

轟!!と蛇谷の身体が吹き飛んだ!!

ガァァァン!!!
蛇谷「グッハァ!!」
そのままノーバウンドで南側の倉庫の壁を突き破り

蛇谷「アッ…グッェ………」

意識を失った


幻想「…多分…偽物だよな!!あのダイナマイト」ウン
※本物です
130 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:05:14.55 ID:I8zk0siDO
その後

先程のダメージが回復した御坂は、白井黒子の隣に移動し拘束を解いた


御坂「黒子大丈夫?怪我は無い?」

白井「はい…お姉様ぁ…黒子は!黒子はぁ〜!!」ダキツキ

白井黒子は御坂の胸に顔を埋め震える

御坂「怖かったのね…もう大丈夫よ…黒子」ヨシヨシ

スリスリスリスリ

御坂「…」
ウヘッヘッヘスリスリ-♪スリスリデスノー♪

御坂「…えい」バリバリ
オゥッフ

御坂「…」


御坂「…えい」バリバリバリ
グェェ!
131 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:06:35.56 ID:I8zk0siDO
仮面ライダー幻想が御坂達に気づき駆け寄る

幻想「なぁ御坂、警備員に連絡頼めるか?」

白井「」シーン

御坂「さっき、警備員に連絡しといたわよ?5分くらいで到着するって」ウン

幻想「そっか…じゃあ俺はさっさと逃げるk」
その時!!
ボォン!!と外から爆音が響いた

幻・御「「!!」」

ドラゴンライダーが仮面ライダー幻想の前を通り過ぎ

????「…」

駒場の隣で止まった

????「駒場の旦那…立てるか?」

駒場「……あぁ」

灰色の駆動鎧の男が駒場をドラゴンライダーの後ろに乗せ
????「…覚えてろ…仮面ライダー!!」

幻想「!?」

再び、ボォン!!と爆音を立てドラゴンライダーは倉庫北側の扉を突き破り逃走した

幻想「…」
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
132 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:07:48.27 ID:I8zk0siDO
〜次の日〜

〜早朝〜通学路〜

青い空、白い雲、上条当麻は帰って来た相棒(自転車)に乗り軽快に通学路を進んでいると…
キキッ
上条「おーす!御坂」

御坂「おっす!」

御坂美琴と出会った

上条「昨日の怪我は大丈夫か?お前思いっ切りぶん殴られてたろ」

御坂「うん…まぁ平気」

御坂「…そう言えばドタバタして…お礼言ってなかったわね。その…私と後輩を助けてくれてありがとね…仮面ライダー」ニッコリ

上条「上条さんはヒーローとして当然の事をした迄ですよ」テレテレ

御坂「と…ついでに」

上条「?」

御坂「ゴメン!!」

上条「?なにが?」

御坂「多分、アンタの正体ばれた」
133 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:09:08.02 ID:I8zk0siDO
上条「…hai?」

御坂「私がアンタを捜して鉄橋に来たわよね?」

上条「」ウンウン

御坂「アレさ…風紀委員の知り合いに、アンタを捜して貰ったの」ウン

上条「…」

御坂「アンタ…格好つけて直ぐに変身したから監視カメラに丸映りだったみたいよ?」

上条「て事は?」ニッコリ

御坂「今日辺り来るんじゃない?風紀委員か警備員」シラ

上条「ふっ!ふっ!!」
御坂「嘘」
上条「不k…へ?」

御坂「嘘…だけど風紀委員の子にばれたのは、本当」

上条「…上条さんは頭こんがらがって来ましたよ」

御坂「風紀委員や警備員は来ない。風紀委員の子にも、口外しない様にお願いしといたから心配無いわよ」

上条「…良かったぁ」ハァ

御坂「…ねぇ、、…ちょろっとお願いがあるんだけど?」

上条「…?何だ」

御坂「今日の放課後…空いてる?」
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄


スキルアウトの魔の手から少女を救い出した。仮面ライダー!!しかし灰色の駆動鎧の男は再び現れるだろう!!学園都市の平和を守る為戦え!仮面ライダー幻想!!突き進め!仮面ライダー幻想!!

ED〜♪
134 :第5話〜後編 [sage saga]:2012/08/27(月) 20:10:11.43 ID:I8zk0siDO
次回予告!!


御坂に放課後の予定を聞かれ!御坂美琴と共に、とあるファミレスへと赴いた上条当麻!!

そこで、柵川中学の女子中学生が上条当麻と出逢う!!

そして語られる上条当麻の過去とは!!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第6話
「秘められた過去!上条当麻幼き記憶!!」

その幻想をぶち殺す!!
135 :>>1です [sage]:2012/08/27(月) 20:16:12.72 ID:I8zk0siDO
投下終了です

今回は、超電磁砲キャラを出してしまい。キャラが解らなかった方々大変申し訳ございませんでした

此処まで見て頂きありがとうございました

次の投下は明日の21:00です
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/27(月) 20:39:49.08 ID:HbAVNhHk0

疑問なんだが駒場は本編で風紀委員に手出ししてたっけ?無能力者狩り狩りしてたイメージが強すぎてなんとも
とにかく明日も期待してるぜ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 20:50:29.04 ID:fR0NSuq20
このSSと>>1は最高だな。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/28(火) 00:14:47.14 ID:zGxLDcaj0

蛇谷の小物臭がすごいwwwww
139 :>>1です :2012/08/28(火) 20:40:04.39 ID:hXh7FrcDO
今から投下します

誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
140 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:40:58.16 ID:hXh7FrcDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である

op〜♪

第6話
「秘められた過去!上条当麻幼き記憶!!」

〜放課後〜
第7学区〜とあるファミレス〜

上条当麻は、御坂に連れられ、とあるファミレスに来ていた。何でも、仮面ライダー幻想に助けられた事の有る風紀委員の女の子がお礼をしたいと言ってきたらしい

御坂も、一応は断ったのだが…警備員に正体をばらすと言われ渋々頼みを聞いた

上条的にも警備員に捕まるのは懲り懲りなので御坂の頼みを聞き入れた訳である

上条「なぁ…御坂」

御坂「何よ?」フライドポテトモグモグ

上条「…何で俺の隣に座ってんだ?」

窓際の席に上条、隣に御坂の順で2人は並んで座っている

御坂「?風紀委員の子が友人も一緒に連れて来るって言ってたんだから、しょうがないじゃない?」ハテ?

上条「…周りの視線が痛いんだが」

御坂「気にしない気にしない、もう直ぐ…あっ!ほら来たわよ」
141 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:42:27.72 ID:hXh7FrcDO
入り口のカウンター前に柵川中学校の制服を着た二人の女の子が居た。そしてこちらに気づき…

佐天「あっいたいた!御坂さ〜ん」

御坂達のテーブルへ向かう

佐天「こんにちは〜御坂さん」
初春「こんにちは御坂さんと…上条当麻さん」ペコリ

上条「あっどうも」ペコリ

佐天「?初春?知り合い?」ハテ?

御坂「まぁまぁ、取りあえずは座って話しましょ?」

同じテーブルの正面の席に佐天、初春の順で座る
そして、店員を呼び出し佐天は「メロンソーダ」初春は「フルーツパフェ」を注文した

先に佐天が話しを切り出す

佐天「で?そちらの方…えっと上条さんでしたっけ?御坂さんの彼氏さんか何かですか?」

御坂「ぶふ!!」
御坂の顔が真っ赤になる


上条「違う違う、こいつとは…」

御坂「///」ウー

上条「…」
初春「?」
佐天「?」
御坂「///」??

上条「他人?」

御坂「」ワキバラ…
ゴス!!
上条「オッフ!!」

初・佐「「!?」」ビクッ!!
142 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:43:43.82 ID:hXh7FrcDO
上条「っテメェ!何しやがる!!」

御坂「?何が?」ニッコリ

上条「だから俺n」

御坂「?」ニッコリ

上条「…モウイイデス」

佐天「あの〜」オソルオソル

御坂「ゴメンゴメン、この馬!鹿!とは、知り合いってだけなの」ニッコリ

佐天「…そうだったですか(御坂さんが怖い)」アハハー

初春「もっもう!失礼ですよ佐天さぁん(御坂さんが怖い)」アハハー

上条「…」

佐天「そっそうだ初春!会わせたい人って上条さん?」

初春「はい!佐天さんが逢いたいだろうなと思いまして、御坂さんにお願いしました」フンフン

上条「…」
御坂「…」
143 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:44:50.67 ID:hXh7FrcDO
佐天「?初春?私、上条さんとは初めて会うんだけど?」

初春「佐天さん、今、佐天さんが1番逢いたい人を思い浮かべて下さい」

佐天「…うん浮かべたよ?」
初春「その方は、何と!佐天さんの目の前に居るのです!!」ムハー!

佐天「!!エッ嘘!!何処!…」
初春「だから目の前n」
佐天「一一一!!(ひとついはじめ)」

初春「…」
上条「なぁ…御坂…」
御坂「……お願いだから帰らないで」


初春「佐天さん佐天さん」カタチョンチョン

佐天「何、初春一一一(ひとついはじめ)は何処n」
初春「仮面ライダーさん!」ユビサシ



佐天「……仮面ライダーさん?」クビカシゲ

御坂「ウン…仮面ライダーさん」コイツコイツ

佐天「仮面ライダーさん!!」ビックリ

上条「仮面ライダーさん!!」ウン

佐天「…」
144 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:45:56.66 ID:hXh7FrcDO
オマタセシマシタフルーツパフェノオキャクサマ
初春「あっはい私です」

メロンソーダノオキャクサマ
佐天「はい、あっありがとう初春♪」

初春「いえいえ」

佐天「チューッん〜美味しい!!」

初春「そうでふね〜」モグモグ
……

佐天「さて…と」フゥ

上条「…」
御坂「…」

佐天「何でしたっけ?」

上条「…御坂…俺」
御坂「帰らないで」
145 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:47:10.32 ID:hXh7FrcDO
佐天「エェェ!!本物ですか!!私、佐天涙子って言います!ファンクラブ会員Noは310番です!!」

初春「佐天さん、落ち着いて落ち着いて」ドウドウ

御坂「(ファンクラブ?)」

佐天「上条さんの御趣味は?LEVELは?能力は?後、握手して下さい!!」バッ

上条「えっと佐天涙子だな。趣味は自転車の手入れで能力検査ではLEVEL0、能力は幻想殺し…と、はい握手」ニキニギ

佐天「やったよ!初春、仮面ライダー幻想に握手して貰ったよ!」

初春「良かったでふねぇ、佐天はん」モグモグ

御坂「…(デレデレシテンジャナイワヨコノバカ!)」ボソ

上条「?どうした御坂?」

御坂「…」フン
146 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:48:14.20 ID:hXh7FrcDO
佐天「はい、質問です!上条さんってどうやって仮面ライダーになったんですか?」

上条「えっと、簡単に説明すると、子供が赤信号で飛び出してきた所をトラックが突っ込んで来てな…」

佐天「ふむふむ」

上条「子供はどうにか助けたんだけど…入れ替わりに俺が轢かれて…」

佐天「えっ!」

上条「医者の改造手術で特製変身ベルトを取り付けたら、仮面ライダー幻想になれる様になったんですよ」マァクワシクハセツメイショヲ…コレナ

佐天「何か凄いですね…」アッアラスジツキナンデスネ

上条「?そうか?」

佐天「凄いですよ…私にはそんな勇気無いな…」

初春「…佐天さん」

上条「…勇気…か佐天…これは昔の事何だけどさ」
147 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:49:19.61 ID:hXh7FrcDO
_________
上条回想
今から約11年前

〜上条当麻〜幼少期〜

〜幼稚園〜

遊び時間、子供達が楽しく遊具で遊ぶ中…上条は一人寂しく地面にお絵かきをしていた
上条「きみはっみたかっあっい〜が〜♪」カキカキ

上条「まっかにもえ〜るのお〜♪」カキカキ

すると
子供A「おいかみじょう!」
上条「…?」

子供A「かめんらいだーごっこするぞ!おれ「かめんらいだー」おまえカイジンかみじょうな」


上条「てきやくやだよ…」

子供Bが髪を引っ張り無理矢理連れていく

子供B「うるさい!はやくこい!!」グイグイ

上条「いやだよはなしてよ」
148 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:50:27.45 ID:hXh7FrcDO
〜ジャングルジム前〜

子供A「くらえ、かみじょう!ライダーパンチ!」
ごつ
上条「っいたい!」

子供B「やつがひるんだぞ「ほんごう」!」
がん!がん!
上条「ぐっぐっ」
上条の腹に蹴りを2発いれる

上条「い…たい」

子供A「後は、まかせろ「いちもんじ!」いくぞかみじょう!」
子供Aは目の前にジャングルジムに上り

子供A「くらえ!ライダーキック!!」

子供Aが上条に向かい蹴りを放つ!!
がん!
上条「がっ!!」
子供A「!!」

上条は顔に蹴りを入れられその場に泣きながら手で顔を抑え座りこむ

上条「いた…い…ょぉ」

子供B「やったぁ!やくびょうがみをたおしたぞ!ほんごu」

子供Bが隣を見ると子供Aが

子供A「うぁぁん、あしがいたい!あしがうぁぁぁん」

右足を抑えながら泣いていた
149 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:51:38.76 ID:hXh7FrcDO
次の日

子供A自宅〜玄関前〜

上条当麻は母の詩菜と共に子供Aに謝罪に来た…が

A母「貴女のお子さんどう言う教育してるの!!家の子が二度と歩けなくなったら責任取れんの!」

詩菜「お子さんに怪我をさせてしまい申し訳ございませんでした…」

詩菜は深々と頭を下げる

当麻「…」

詩菜「当麻さん?」
当麻「…ぼく、わるくない」ボソ

A母「聞いたとおり捻くれたお子さんねぇ。家の子以外にも君に関わった子供が怪我負った事があるんじゃなかった〜?」

当麻「……」

詩菜「……」

A母「やっぱり、疫病神の噂は本当なのねぇ。私の子供も貴女のお子さんに関わったばかりに大怪我よ!!」
当麻「……」

詩菜「…大変申し訳ございませんでした」

詩菜は再び深々と頭を下げる

A母「…この件については、きちんと弁護士を通じて治療費用を払って貰いますからね!!」

詩菜「はい…その件は後日刀夜さんが帰国次第にお話させて頂きますので」

A母「こんな時に居ないなんて!全く、お宅の夫さんがお子さんをほったらかして叱らないから、こんな捻くれた子に育つんじゃないの?」クスクス

詩菜「…」


当麻「!!!おとうさんとおかあさんのわるぐちをいうな!!」
150 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:52:44.42 ID:hXh7FrcDO
A母「あらぁ、いっちょ前に怒っちゃって生意気なガキねぇ自分が悪いって解ってんの?」

当麻「うるさい!うるさい!うr」
詩菜「…当麻さん?」
当麻「!!」ビク!

詩菜の顔は無表情なのだが物凄い負のオーラを感じ当麻が黙った

そして

詩菜「あら?あらあら、当麻さん?こんな所に紙袋が!どうしましょう?」

お詫びに持って来た菓子折り(クッキー缶)を

バァン!!!と
A母「ブッ!!!」

A母の顔面にぶん投げた

詩菜「あらあら私、手が滑ってしまいました〜」

当麻「お!おかあさん」

詩菜「この綺麗な花瓶も投げつけてしまいそうなのだけれど、当麻さん的にはどうなのかしら?」

A母「ひっひぃ!」

当麻「おっおかあさん!もういいよ!」
151 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:54:01.61 ID:hXh7FrcDO
〜上条家〜

当麻はどうにか詩菜を抑え家に帰ってきた

当麻はご飯が出来る迄、居間で大好きな仮面ライダー竜騎を見ていると

詩菜「あらあら、当麻さんそろそろご飯ですから手を洗って来て下さいね」

すると

当麻「…おかあさんなんでぼくが、たたかれたりしてるのにあやまらないといけないの?」

詩菜「…」

当麻「やくびょうがみなのって…そんなにわるいことなの?」

詩菜「あらあら当麻さんは何も悪い事してないのに何をそんなに落ち込んでいるのかしら?」ヨシヨシ

当麻「!!だっt」
詩菜「それに」

当麻「!…」

詩菜「例え世界中のみんなが当麻さんを疫病神と呼んだとしても…」

詩菜「私と刀夜さんは当麻さんの味方ですよ」ギュッ

当麻「…」ギュッ

詩菜「そうだわ当麻さん龍神家に伝わるおまじないを教えてあげようかしら」

当麻「??」
152 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:55:12.08 ID:hXh7FrcDO
〜次の日〜

〜幼稚園〜

遊び時間に子供達が遊具で遊ぶ中、上条当麻は一人寂しく外でお絵かきをしていた

当麻「こころにつるぎ♪かがやくゆうき♪た〜しかにとじ〜こめて♪」カキカキ

子供B「おいおまえ」

当麻「なに?」

子供B「おまえがやくびょうがみのせいであいつがケガしたんだぞ」

当麻「…」

子供B「こっちこい!」グイグイ
ごん!
子供B「いたっ!」
当麻が子供Bの頭を左手で殴る

そして教えて貰った

当麻「…いいよ」

詩菜からのおまじない

子供B「!!」

当麻「きみたちがぼくのことをやくびょうがみっていうのなら!!」

それは恐れず

当麻「ぼくはそのげんそうをぶちこわす!!」

勇気を持って立ち向かう
為の信念の「言葉」


回想終わり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
153 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:56:27.67 ID:hXh7FrcDO
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄

上条「って訳だ…………佐天、勇気ってのは元から全員が持ってるはずの物だ…。無いって決め付けてる奴は本音を隠して自分から逃げてるだけなんだと俺は思うぞ?」

佐天「…はい」

初春「…」
御坂「…」

上条「もし、一歩踏み出す勇気が欲しい時は俺が教えてやった「おまじない」を口に出して、そんなふざけた幻想をぶち殺しちまえ!効果覿面だぞ?」ウンウン

佐天「…そうですよね!私頑張ってみます!!」ムン

上条「その意気だ、…けど、勇気持った所で本当にどうにもならない事が起こったら俺を呼んでくれ…」

佐天「?」

上条「佐天の危機に何時でも駆け付けて!必ず守ってやる!!俺はお前のヒーローだからな」※イケメンAA

佐天「!!!///」
初春「うわ〜///」

御坂「…」
154 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:57:44.23 ID:hXh7FrcDO
〜その後〜

あの後はファミレスにて携帯の番号交換、初めて出逢った時の感動、お礼等々が有り佐天と初春は帰って行った

現在

〜とある公園〜

上条「うだ〜疲れた。お前ら何時もあんなペースなのか?」

御坂「ん〜まぁね…二人は男の人が居たって事でテンション上がってたみたいだけどね」

御坂と共に途中までの帰り道を歩いていた

御坂「…ねぇ?あんたさ…」

上条「何だ?」

御坂「……佐天さんみたいな子がタイプなの?」

上条「はい?」

御坂「だってアンタ思いっ切り口説いてたじゃない」オマエヲマモッテヤル!ミタイナ

上条「は?上条さんが何時、誰を口説いたんだよ?」

御坂「だ!か!ら!さっき佐天さんを思いっ切り口説いてたじゃない!この女たらし!!」フン

上条「口説いてねぇって!てか何怒ってんだよ?お前?」

御坂「知らないわよ!この馬鹿」フン!
155 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 20:58:58.29 ID:hXh7FrcDO
上条「ああ!お前まさか…」

御坂「な…何よ」

上条「嫉妬してんのか?」

御坂「!?///」

上条「おっ!その反応、図星ですかぁ?意外に可愛い所も有るんだなぁミコッちゃんは」プススー

御坂「アッアンタニャニ言ってんのよ!てか、ミコッちゃん言うな!!」ビリビリ

上条「っと危ねぇ」キィン

漏電しそうになった御坂の頭に右手を置く

上条「ったく素直になれよ?お前の気持ち…上条さんは解ってますよ」ナデナデ

御坂「えぇ!///…だ…だって…なんで!?」

上条「だからさ…正直に言えって…」ニッコリ

御坂「!!!」ビク!



上条「お前、仮面ライダーに憧れてるんだろ!」



御坂「……………は?」

上条「だから、俺が仮面ライダーになれるのを嫉妬してたんだな?」ウンウンキモチハワカル

……………


御坂「………」ワキバラ
ゴス!!
上条「オゥフ!!」

御坂「…」
ゴス!!
上条「オゥフ!!!!」
156 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 21:00:19.48 ID:hXh7FrcDO
〜深夜2時〜

〜とあるマンション〜屋上〜

白い修道服を着た少女が屋上の柵を越え佇む

少女「!此処から向こうに飛べば逃げれるかも!!」

マンションとマンションの間は僅か2メートル、助走をつけ…飛んだ



????「吸血殺しの紅十字!!」
ボォン!!
少女「きゃあぁぁぁ!!」
背中に十字の炎が直撃しマンション下へ落下した

ガン!!
少女「ぐっ…」

白い修道服の少女は、マンションの7階のベランダに引っ掛かり

少女「……」

意識を失った

????「……チッ!」

 ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄


過去の悲しい記憶と両親の優しい記憶を糧に強く育った上条当麻!!その力は今!学園都市を守る大きな存在となっていたのだ!!

決して折れない「信念」を胸に秘め。戦え!仮面ライダー幻想!!守れ!仮面ライダー幻想!!!

ED〜♪
157 :第6話 [sage saga]:2012/08/28(火) 21:01:22.19 ID:hXh7FrcDO
次回予告!!


早朝!登校の準備をしていると白いシスターが現れる!!何と彼女は魔術師に追われていたと言う!!


そして現れる赤髪の魔術師!!仮面ライダー幻想は勝利する事が出来るのか!!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第7話
「最強と言う名の証明!!現れる!!赤髪の魔術師!!」

その幻想をぶち殺す!!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/08/28(火) 21:05:23.04 ID:2l6BMjp/0
>>1乙 
上条さんは…強いな。ステイルはかませにもならない気がする
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/08/28(火) 21:05:28.30 ID:zGxLDcaj0
1乙
ついにイカちゃん登場か・・・
ステイルとかこの上条さんならボコボコだろうな
160 :>>1です [sage]:2012/08/28(火) 21:06:46.40 ID:hXh7FrcDO
投下終了です


此処まで見て頂きましてありがとうございました

大変申し訳ございませんが、書き貯めが無くなりかけてますので9話迄出来次第投下と言う形にさせて頂きます

次回の投下は恐らく三日後です
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/28(火) 21:10:16.66 ID:i/BMGFiDO

そげぶにそんなルーツが……泣いた
そしてステイルに明日はあるのか
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/28(火) 21:12:16.34 ID:1s2JpD5AO

上琴は安定しますな。私は好きですよ。
そしてこのステイル君は[ピーーー]きマンマンだろ
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/28(火) 22:01:18.73 ID:05+yj/bt0
意識せずに口説く上条さんまじ上条さん
美琴の無言で二発はなんか笑える
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 00:26:22.89 ID:x3Zbt9+DO
乙…イイハナシダナー

今は怪人にもモモタロスとかアンクとか人気キャラいるから、ごっこ遊びでも多少違うのかな
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 00:32:14.40 ID:xrszvFQDO
>>164
オーズやってた頃近所の公園で子供が片手だけ赤い手袋着けてうねうね動かしてたぞwww
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/08/29(水) 00:34:02.58 ID:QX7XAU7do
乙〜
てつをだとwww
ステイルは余裕で倒せるだろうがねーちんはどうだろう?
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/08/29(水) 08:36:43.26 ID:tnXSx7rAO
防御力は間違いなくトップクラスだし、機動力はトーマスがいれば大丈夫、攻撃翌力は…まぁ理不尽王ソギーが沈む位だし、聖人でも大丈夫でしょ

そう考えると、ステイルには悲しい未来しかww
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/29(水) 23:19:57.26 ID:xrszvFQDO
仮面ライダー幻想にフォームチェンジはあるのかな。
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/29(水) 23:24:34.93 ID:FP+oV1WX0
>>167
駆動鎧の防御力+上条さんの不死属性が合わさって最強に見える
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 17:16:30.05 ID:XKVTqP88o
全身幻想殺してすごいな、ステイルの攻撃が…
めっちゃ応援してるよ上条さん
171 :>>1です :2012/08/30(木) 17:43:24.19 ID:YgTuHkTDO
三日も待たせるのはどうかと思いましたので、今から投下させて頂きます

誤字、脱字は成るべくスルーして、お楽しみ頂ければ助かります
172 :第8話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:43:57.84 ID:YgTuHkTDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である

op〜♪

第7話
「最強と言う名の証明!!現れる!!赤髪の魔術師!!」


〜早朝〜
〜第7学区〜マンション
〜上条当麻の部屋〜

上条当麻は学校の準備をして朝食を作っていた!!今日のメニューは食パンにベーコンエッグにコーヒーである!!

上条「くそう…ビリビリの奴、雷なんか落としやがって…冷蔵庫の中身が全滅したら責任取れんのかよ」

※昨日の帰り道の後、追いかけっこをしました

出来た料理を四角いテーブルに置き

上条「あ〜腹減った、いただきます!!」パン

手を合わせ食べようとしたその時!!

ドン!ドン!ドン!と

ベランダに居る白い修道服を着た少女が、ガラス窓を叩く

上条「…」

上条「あむっ!うんやっぱり朝はパンだな!」モグモグ

ドン!ドン!ドン!ドン!
少女「部屋の中から良いにおいがするんだよ!!私にもそれを食べさせてくれると嬉しいな!!」

ドン!ドン!ドン!ドン!

上条「……アレ?醤油がねえな?台所か…」ヨッコイショ

少女「…」

窓を叩く音が消えた
173 :第7話でしたすみません [sage saga]:2012/08/30(木) 17:45:41.31 ID:YgTuHkTDO
上条「…」

少女「…ねぇ、君」

ベランダの外に居る少女が話しかけてきた

上条「何だ?」

少女「私の右手には植木鉢があるんだよ?」

上条「…」

少女「…さっさと鍵を開けてくれると嬉しいな?」

上条「すいませんごめんなさい直ぐに開けます」
カチッガラガラ

鍵を開けると白い修道服の少女が室内に入ってきた。そしてテーブルの前に座る

禁書「まずは自己紹介しないといけないね。私の名前はインデックスって言うんだよ?」イタダキマス

上条「…インデックス?「目次」って凄い名前だな…俺は上条当麻だ」…ドウゾ

禁書「よろふぃくねふぉうま。」モグモグ

上条「…飲み込んでから喋れよ」

禁書「ングふぅ…あっインデックスは「目次」じゃなくて「禁書目録」の方だね」

上条「ふ〜ん?…で何で家のベランダの外に居たんだ?」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 17:45:50.80 ID:CeveaLnSO
7話じゃない?
175 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:46:59.42 ID:YgTuHkTDO
禁書「うん……魔術師から追われて、屋上に逃げこんだんだけど…」

上条「…」フムフム

禁書「隣りの屋上から、このマンションに飛び移ろうとジャンプした瞬間、背中を撃たれたんだよ」モグモグ

上条「撃たれた?誰に?」

禁書「魔術師」ウン

上条「…」

禁書「因みに私も魔術師なんだよ!」フフーン

上条「……ふーん」モグモグ
禁書「…ねぇほうま?」モグモグ

上条「何だ?」ズー

禁書「信じてないね?」ゴチソウサマ

上条「…?」ゴチソウサマ

禁書「魔術師の存在信じてないね!とうま!」
176 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:48:10.08 ID:YgTuHkTDO
上条「…じゃあ魔術師が存在するとしてだ。お前何でそんな連中に追われてんだ?」


禁書「多分…私の持ってる10万3000冊の魔導書を狙ってきてるんだと思う」

上条「ハァ……何処にあるんだよそんな大量の本?倉庫か何かに預けてんのか?」

禁書「?頭の中(ここ)だよ?簡単見られない様に全て記憶してあるんだよ」

上条「…」エー

禁書「嘘じゃないもん!私、見たもの全て一字一句完璧に覚える事が出来るもん!」

上条「あ〜完全記憶能力か!すげえな!!」

禁書「ふふ〜ん」エッヘン

上条「さて学校行くか!!」

禁書「…何勝手に完結させて逃げようとしてるのかなとうまは!話しは、まだ終わって無いんだよ」グイグイ

上条「チイ!」
177 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:49:58.14 ID:YgTuHkTDO
上条「まぁ何だ、1番手っ取り早いのは、お前が魔術を見せて証明してくれれば良いと思うんだけど?」

禁書「うん、ごめん無理」

上条「」

禁書「あっ無理って言うのは私が魔力がないから使えないって事で…」
ピンポーン
禁書「!!!」

上条「?誰だ?こんな朝っぱらから…土御門か〜?」

上条は立ち上がり、玄関に近づくと

禁書「とうま!!逃げて!!」
上条「!!」
┣"ォン!!
バキィン!
上条「くっ!!」

上条の家の玄関が吹き飛びドアが融解した

????「さて…と、禁書目録を渡して貰おうか…」

上条達の目の前に2メートルは有りそうな長身に黒いマント

上条「テメエ!何もんだ!!」

そして右手に炎の剣を持った

ステイル「うん?僕はステイル=マグヌス」


ステイル「プロの魔術師だよ」

赤髪の男が立っていた!!
178 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:51:19.15 ID:YgTuHkTDO
上条「魔術師…本当に居たんだ」

禁書「だから言ったんだよとうま!疑った事を謝ってほしいんだよ」フフーン

ステイル「…」

上条「はいはい…上条さんがわるうごさいました〜」

禁書「!!心が込もって無いんだよとうま!!しっかり頭下げてほしいかも!」

上条「はん!テメエに下げる頭何か持ってねぇよ!この腹ぺこシスター」

禁書「ムキー!もう許さないんだよ!とうま〜!!」ウガー

ステイル「…」イライラ

禁書「イタダキマス」
ガブ!!
上条「あぁたぁまぁがうぁぁぁいいてぇ」
禁書「はんへいふるまではなはい"んだよほうま〜!」グルルル

上条「ワタクシ上条当麻がインデックス様に不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした〜!!」
バシッと肩に右手が当たる
バキィン!
禁書「なら離しt」パサ

上条「っ痛〜お前もうちょっ…t」

ステイル「…………」
179 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:52:27.94 ID:YgTuHkTDO
何故か服の脱げたインデックスが泣き叫び部屋に篭った…

上条とステイルは上条の部屋の外へ待避していた

上条「なぁ、魔術師」

ステイル「うん?君と話す事など何も無いんだが?いや出来る事なら君を今すぐ殺したい」

上条「お前、何でインデックスを狙ってんだ?」

ステイル「…だから君と話す事など無いと何度言ったら」
上条「本当の悪党なら、今すぐインデックスを回収するだろ?」

ステイル「…君は紳士としてのマナーを知らないのかい?流石は東洋の猿だな」ハンッ


上条「背後から背中を撃つ奴らが、マナーがどうこう言ってんじゃねぇよ」

ステイル「…」スパー

上条「…」ハァ

上条「インデックスが来たら連れて行くのか?」

ステイル「…「今の彼女」なら回収するのも、たやすいだろうな」

上条「そっか…じゃあ」
ゴン!!
ステイル「くっ!!」

ステイルはガードしたが、上条の山なりの左フックを受けで後ろに数歩よろめく

上条「俺を倒せたらな」
180 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:53:39.19 ID:YgTuHkTDO
上条とステイルとの距離は5メートル程


ステイル「灰は灰に」
ステイルの右手に炎の剣

上条「!」

ステイル「塵は塵に」
そして左手に青白い炎の剣

ステイル「吸血殺しの紅十字!!」
ヴォォン!!
ステイルの両腕から放たれた十字の炎が上条に襲い掛かる…が

上条は正面に右手を構える

上条「遅ぇ!」バキィン
ステイル「!!炎よ!…」
ステイルの右手に炎の剣が生まれた

それと同時に上条が
上条「ォォオオオ!!!」


右拳をステイルに向かい放つ!!…が!

ステイル「巨人に苦痛の贈り物を!!!」

ステイルも上条に向かい炎剣を振り下ろす!!

上条「オラァ!!」

バキィン!
ステイル「!!!」

摂氏3000度の炎剣が消え

ゴン!!
ステイル「っブハァ!!…」

上条の右拳がステイルの顎に直撃した!!

その反動で左隣の壁に衝突し

ステイル「アッグ……」

ステイルは地面に倒れた
181 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:54:54.69 ID:YgTuHkTDO
上条の部屋の入り口からインデックスが飛び出てきた

禁書「とうま!!」

上条「…ハァ…どうにか成ったな…後は警備員に突き出してっと」

上条はポケットから携帯を取り出す…が

禁書「早く!今の内に此処から逃げるんだよ!」グイ
グイ

上条「?何焦ってんだよ?」

禁書「この人が攻めて来たって事は、このマンション中にルーンカードが張り巡らされてるって事!!」グイグイ

上条「いや、何言ってんのかサッパリ」ハテ?

禁書「とにかく早く!!」


インデックスは、上条の腕を強引に引っ張り、倒れているステイルを通り越し、階段を下ろうとすると

上条「ちょっ!インデックス此処7階だぞ?エレベーター使った方が速いって」
禁書「?わかんないけど!魔術師が起きる前n」

…世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ…

上・禁「!!!」

…それは、生命を育む恵みの邪悪を罰する裁きの光なり…


禁書「とうま!!!」グイ

…それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり

上条「くっ!!!」

上条はインデックスに急かされ急ぎ階段を下りだす

…その名は炎、その名は剣


…具現せよ、我が身を喰らいて力と為せ
182 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:56:03.46 ID:YgTuHkTDO
上条とインデックスが階段を下り3階のエレベーター付近に到達したその時!!

轟!!
上条「!?危ねぇ!インデックス!」

禁書「!!?」

上条はインデックスを後ろに廻し場所を入れ替わる


そして、背後から来た炎の巨人が上条達に向かい右腕を振り落とした!!

轟!!!
バキィン!
上条「くっ!!!」

上条は幻想殺しで炎の巨人の一撃を受け止める!!

上条「!?」

…が

上条「消えねぇ!!」
グググ
禁書「とうま!!」

上条「インデックス!お前は階段を下りて逃げろ!早く!!」



……逃げられると思っているのかい?

上・禁「!!!」

ステイル「そいつの名は、イノケンティウス(魔女狩りの王)その意味は必ず殺す」


イノケンティウスが空いてる左手を上条の目掛け…

上条「!!!」

薙ぎ払う!!
183 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:57:11.90 ID:YgTuHkTDO
禁書「危ないとうま!!」グイ!

上条「ぐぇ!!」
インデックスが上条の服の襟を掴み3階の通路側へ飛ぶと…

┣"ォン!!!

上条が居た場所が爆発しクレーター状に凹んだ!

上条「ッッゴホッ!…」

禁書「大丈夫?とうま」

上条「スマン、インデックス…助かった」

上条とインデックスは炎の巨人を睨む!すると

ステイル「君、面白い右腕を持ってるな…」

イノケンティウスの背後から声が聞こえる

ステイル「だが、たかが特殊な右腕一本でイノケンティウスを退けれる程、現実はそんなに優しい物じゃない…さぁ、「禁書目録」を渡して貰おうか」

禁書「!!」
上条「ふざけんな!!大人しく渡す訳ねぇだろうが!!」

上条はインデックスの盾になる様、前に立つ
184 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:58:19.77 ID:YgTuHkTDO
ステイル「うん?君に拒否権は無いよ…これは強制だ」

上条「お前の思い通りにはさせねぇ!」

上条が右腕を前に突き出し!!

上条「そんなふざけた幻想は俺がぶち殺す!!」

上条が哮る!!

上条「幻想変身!!!」

掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した!

ステイル「!!!」

_________
※説明しよう
上条当麻はとある不幸な事故により、カエル顔の医者の手術を受け、開発したベルトを体内に植え付けた。

手術の結果…生まれた頃から体内に眠る幻想殺し(イマジンブレイカー)の力を解放する事が出来る様になったのだ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

黒い影は上条の全身を包みこみ!

上条「ごっっがぁぁぁ!」


「漆黒の駆動鎧」へと姿を変えた!!

幻想「アイツの運命は…俺が決める!!!」
185 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 17:59:43.12 ID:YgTuHkTDO

禁書「とうま…何で…」


ステイル「凄いね、君…科学の犬が「タリスマン」を使えるとは驚いたよ」パチパチ

幻想「…タリスマン?」

ステイル「…まぁいい、君がタリスマンを使うのなら…」

ステイルは懐から1枚の赤いカードを取り出し

ステイル「僕も使うまでだ」

禁書「!!!」

ステイル「Fortis931!!」

赤いカードを天高く掲げ詠唱し始めた!!

ステイル「…その名は炎、その名は鎧…」

ステイル「魔女狩りの王よ、我が身を喰らいて形と為せ!!」

すると、イノケンティウスがステイルの全身を覆い

幻想「くっ!!!」

紅い色の仮面とスーツへ姿を変えた!!

ステイル「…待たせたね、さぁ殺し合おうか?」
186 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:00:57.11 ID:YgTuHkTDO
紅い仮面にスーツを纏い、黒いマントを羽織ったステイルが階段を、ゆっくりと下りてくる

幻想「インデックス…離れてろ!!」

禁書「とうま!」

幻想「早く!」

禁書「!!…とうま、死なないでね」

インデックスは通路の右側の奥の陰へ下がる

ステイル「…」

轟!!
ステイルが右手を水平に構えると炎が伸び剣に形を変えた

幻想「…」

お互いの距離が2メートル迄近づいた瞬間…

ステ・幻「「ハアァァ!!」」

両者同時に動いた!!
187 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:02:05.49 ID:YgTuHkTDO
ステイル「ハッ!!」

ステイルが炎の剣を音速の速さで振り下ろす

幻想「くっ!!」
バキィン!

仮面ライダー幻想が右腕で炎剣を受け止める…が

幻想「!?(消えねぇ!)」

轟!
ステイルの右足が炎を纏い間髪を容れず蹴りを放つ!!
ガァン!!
幻想「っグハァ!!」

仮面ライダー幻想が右側通路を数メートル転がった

その時!
ステイル「ハァァァァ!!」
轟!!
水平に構えた炎剣が5メートル程伸び

幻想「くっ!!」カシン

ステイル「ハァ!!」
仮面ライダー幻想に向かい薙ぎ払う!!

幻想「おおぉぉ!!」ok!イマジンブレイク
ガァン!!!!

フック気味に放ったイマジンブレイクが炎剣を弾き返した!!
188 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:03:17.15 ID:YgTuHkTDO
ステイル「くっ!」
炎剣が弾かれ、ステイルがバランスを崩した

幻想「今しかねぇ!!」カシン!

仮面ライダー幻想が再度右レバーを叩く!

幻想「…っハァ!!」ok!イマジンストライク
ダァン!!!
仮面ライダー幻想が水平に跳躍し

ステイル「!!」

音速の3倍の速さで飛び蹴りした!!
ガァァン!!!
幻想「!?コイツ!」

ステイル「ッアァァァァ!!!!」
ステイルの腹にイマジンストライクが直撃した…が

幻想「ハアァァアア!!」
ステイル「アァァァァ!!」

後ずさりしながらもステイルが耐える!

そして

ガシ!!
幻想「!」

ステイルは仮面ライダー幻想の右足を掴み
ステイル「ハア!!」

ガァァン!!
左側に有る壁向かって叩き付けた!!

幻想「がっっハァ!!」

禁書「とうま!!」
189 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:04:44.18 ID:YgTuHkTDO
ステイルが仮面ライダー幻想の足を離す


ステイル「灰は灰に」
轟!!と音が響き右手から紅い炎が噴き出す!

その右手を仮面ライダー幻想の胸元に向かい

ドゴォ!!!
幻想「グ!!」
叩き付ける

ステイル「塵は塵に」
轟!!と再び音が響き左手から青白い炎が噴き出す

そして再び、仮面ライダー幻想の胸元に向かい叩き付ける

ドゴォ!!!
幻想「グァ!!」

炎が噴き出した両手で
ガン! ガン! ガン!ガン!ガン!ガ!ガ!ガガガガガガガガガガガガガガガガガン!!!!!!!!
幻想「ごっがぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

無数の拳を乱打した!!


そして両胸に目掛けて
ゴォン!!
幻想「ゴバァ!!」
両手の拳を叩き付け

ステイル「吸血殺しの紅十字!!!」

┣ "┣"ォン!!
ステイルの両拳の炎が十字の形で炸裂しマンションの3階と4階の床が数メートル崩壊した
190 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:06:00.28 ID:YgTuHkTDO
〜第7学区〜

〜とあるマンション2階〜

3階の床が崩壊し、ステイルは2階の床に着地する

ステイル「少々、やり過ぎたかな…」

そこに、仮面ライダー幻想の姿は無い

その時、右側奥に在った3階の階段から

禁書「とうまぁぁ!!!」

インデックスが両目に涙を浮かべ下りて来た

ステイル「……うん?さっきの少年なら跡形も無く 消し飛んだと思うよ」

インデックスは目の前の瓦礫を退かし始めた

禁書「とうま!!何処!返事をして!とうまぁぁ」

ステイル「……………」

禁書「…と…ぅま…ぁ」

ステイル「……さぁ、一緒に来てもらうよ」

ステイルは、インデックスの腕を掴み 強引に立たせた
191 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:07:03.60 ID:YgTuHkTDO
禁書「っっ離して!!まだとうまを探すんだよ!!」

ステイル「…もう死んでるよ」

禁書「死んでないもん!離して!とうまに、とうまにまだごめんなさいしてないんだよ!ご飯のお礼も…言って…ないんだよ…」

ステイル「………」

禁書「…とう…まぁ」



ーーーその時!ーーー


┣゛ォン!!

山積みの瓦礫が吹き飛んだ

ステイル「!!!」
禁書「!!!」


…大丈夫だインデックス

禁書「と…」

…そこに悲しむ人が居る限り

禁書「とうまぁ!!!!」

幻想「仮面ライダーは何度でも立ち上がる!!」
192 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:08:24.89 ID:YgTuHkTDO
ステイル「…しぶとい奴だ!!」ギリ

ステイルは、インデックスをエレベーター側の床へ軽く投げる

禁書「きゃあ!!」


幻想「…テメェ!」

ステイル「もう、いい加減 君には飽きたんだよ…超能力者!!」
ダァン!!
ステイルは右手に炎剣を生み出し、仮面ライダー幻想に斬りかかる!!


しかし身体を反らし躱す
ステイル「!!」

幻想「そう何度も…」カシン!

幻想「食らうかよ!!」ok!イマジンブレイク
ゴス!!
ステイル「グッ!!」

その体制のままイマジンブレイクを顎に叩き込むと、ステイルの身体が5メートル程浮いた

幻想「」カシン

そして落下して来たステイルに向かって

幻想「ハァァァァァ!!」ok!イマジンストライク
ガァァァン!!
回し蹴りのイマジンストライクを放った!!
193 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:09:44.05 ID:YgTuHkTDO
ステイルがノーバウンドで垂直に吹き飛ぶ

ステイル「ゴブッ!!!」
幻想「」カシン!

仮面ライダー幻想が腰の右レバーを再び叩き、腕を交差させる!!!すると

幻想「…」ok!ドラゴンクロウ

仮面ライダー幻想の両手の手の甲から四爪の竜の爪が生えたのだ!!!

幻想「ハァァァアァ!!」

その場で両腕を振り下ろすと交差する四爪の衝撃波が音速の速さで垂直に飛んだ!!

幻想「いいぜ魔術師」
タァン!!

そして仮面ライダー幻想が縦回転しながら山なりに飛び衝撃波に追い付く

幻想「お前がインデックスを苦しめる存在で有るのなら!!」

交差した衝撃波が、空中に浮いていたステイルに直撃する刹那の瞬間!!

幻想「まずはそのふざけた幻想を!!」

ステイルの頭上から

幻想「ぶち殺す!!!」
斬!!!!!!
ステイル「ガアァァァァァ……!!」
右手の竜の爪を振り下ろした!!!

バキィン!!
ステイル「ァッ……」

そして、ステイルの鎧の胸元に埋まっていた「タリスマン」が竜の爪で切り裂かれ、ステイルの鎧は砕けた

幻想「…」バキィン!
194 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:10:51.18 ID:YgTuHkTDO
その後

ステイルを倒した後、騒ぎが大きくなり。インデックスを連れて公園に逃げて来ていた

上条「ハァ…とりあえず、此処まで来れば大丈夫だろ」

禁書「……とうまごめんね」
上条「?」

禁書「…私の性で魔術師との戦いに巻き込んじゃって」

上条「…気にすんな。また魔術師が襲って来たとしても、仮面ライダーが守ってやるよ!!」

禁書「うん!!」

そしてふと思い出し携帯を開く

上条「……9時15分…」

禁書「?」

上条「………学校行くの…忘れてた」orz

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
195 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:11:56.78 ID:YgTuHkTDO
〜第7学区〜とあるビル〜
〜屋上〜

黒い長髪を後ろに束ね、白いTシャツに片方が根本迄切れたジーンズの女性がステイルに話しかける


????「大丈夫ですか?ステイル」

ステイル「…何とかね……あの東洋人一体何者だ」


????「土御門の情報によると名前は上条当麻…そして、学園都市で噂になっている仮面ライダー幻想だそうです」

ステイル「何だい…その仮面ライダーって、正義のヒーローを気取っているつもりなのかな?奴は」

????「………気取っているのでは無く正真正銘のヒーローだそうです…」

……

ステイル「…神崎火織」

神裂「……何ですか?ステイル」

ステイル「僕達の「目的」を忘れるな…」

ステイル「…僕達は「あの時」彼女に誓ったはずだ」

神裂「……解ってますよステイル…」

ステイル「………」
196 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:13:00.54 ID:YgTuHkTDO
神裂とステイルは600メートル先の公園に居る上条達を眺める

ステイル「……、楽しそうだね」

神裂「……」

ステイル「楽しそう、本当に本当に楽しそうだ。あの子はいつでも楽しそうに生きている」

神裂「…そうですね…あの頃と同じ様に…」

ステイル「……僕達は、一体何時迄彼女を引き裂き続けなければいけないのかな」

神裂「………」

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄


魔術師の襲撃を退き勝利した仮面ライダー幻想!!だがインデックスを狙う魔術師は再び現れるだろう。
守れ!仮面ライダー幻想!戦え!仮面ライダー幻想!!


ED〜♪
197 :第7話 [sage saga]:2012/08/30(木) 18:14:02.53 ID:YgTuHkTDO
次回予告!!

インデックスと共に、とある高校に来た上条当麻!!そこには優しく…そして厳しい先生が居た!!

明かされる魔術の謎!!上条当麻は理解する事が出来るのか!!

そして、新たな魔術師が現れる!!!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第8話
「才色兼備!神の力を秘めし者!!」

その幻想をぶち殺す!!
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/08/30(木) 18:17:18.11 ID:7MqSTMIHo
乙〜
くそっこんなの俺の知ってるかまse……ステイルじゃねえ
それはともかくこの調子だとねーちん戦は苦戦なんてもんじゃないな
199 :>>1です [sage]:2012/08/30(木) 18:18:42.82 ID:YgTuHkTDO
>>174
お見苦しい所をお見せして大変申し訳ございません

これで投下終了です



ステイルの変身のイメージは仮面ライダーフォーゼのサジタリウスゾディアーツの超新星です

此処まで見て頂きありがとうございました

次の投下は第9話が出来次第投下させていただきます
多分、明後日です
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/08/30(木) 18:21:14.69 ID:dIwRa34c0
美琴ちゃんはまだ追いかけっこしてんのかww
肉体派ステイルさんは弱点無しだよ
そして回し蹴りイマジンストライクはカブト的でかっこいい
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 18:57:06.15 ID:XKVTqP88o
ステイル強くなってる…

変身したら御坂さんから逃げずにすむのに
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 19:34:59.30 ID:6LBqYJdDO

シリアスな場面なのに毎回ごっがぁぁぁぁぁで吹いてしまうwww
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 00:47:27.68 ID:g96mL82DO

ステイルの姿はウィザードで脳内変換してたんだけど、サジタリウスノヴァか
確かにあっちもライダーぽかったね
204 :>>1です :2012/09/01(土) 18:29:20.83 ID:kzS+1ynDO
今から投下します

誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
205 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:29:59.23 ID:kzS+1ynDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である

op〜♪

第8話
「才色兼備!神の力を秘めし者!!」

第7学区〜とある高校〜

〜屋上〜
AM10:00

上条は、魔術師との戦闘の後、インデックスと共に、とある学校に来ていた。

上条「良いか! 絶対に此処を動くなよ。俺が戻って来るまで、扉に鍵かけとけよ?」

禁書「うん、解ったかも……でも、とうま? いつ戻って来るの?」

上条「今日は、午前授業だから2時間位かな…じゃあ大人しく待ってろよ」

禁書「いってらっしゃ〜い」

……

禁書「…太陽がポカポカして気持ちいいかも」ファー
206 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:31:11.72 ID:kzS+1ynDO
〜とある高校〜

〜教室〜

上条が教室に入ると、もう授業が始まっていた。教壇に立っている身長135センチの幼女が上条に話しかける

????「上条ちゃ〜ん。大遅刻ですよ?速やかに理由を述べやがれです〜」


上条「すいませ〜ん…とある不幸により。喧嘩して遅刻しました〜」

????「ななっ!? 上条ちゃん! 最近は、真面目な良い子ちゃんになったかと思えば。もう、悪い子ちゃんに逆戻りとは先生悲しいですよ〜?」

上条は自分の席に鞄を置く

上条「すみません。次は遅刻しない様、努力しま〜す」

????「…上条ちゃん?喧嘩もしない様、努力して下さいね〜?」

上条「気をつけま〜す」

????「む〜! まぁ、良いでしょう。楽しい楽しい授業を再開しますよ〜」

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
207 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:32:20.07 ID:kzS+1ynDO
〜教室〜

〜AM10:55

授業終了後、上条は先生に話しかける

上条「小萌先生!」

小萌「?何ですか〜? 上条ちゃん」

上条「ちょっと、相談がありまして。学校が終わったら聞いて貰えませんか?」

小萌「?悩める子羊ちゃんの相談なら、いつでもお〜け〜ですよ〜? 学校終わったら職員室に来て下さいね〜?」

上条「職員室じゃ駄目なんです先生! 出来たら屋上で…とても大事な話しが有るんです!」※イケメンAA

小萌「ふぇ!!!///」

クラスメイト達「「「「「「「「「「「「「!!!!!」」」」」」」」」」」」」
208 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:33:29.33 ID:kzS+1ynDO
教室中がザワザワ騒ぎだす

小萌「…///」

上条「先生?」

小萌「はひっ!? じゃっじゃあ、ホームルーム終了後に屋上で待ってて下さいね〜///」

上条「はい、ありがとうございます」

小萌がフラフラしながら教室を出ていった

上条「(顔が真っ赤だったけど風邪か? 小萌先生)」

すると背後から

????「か〜〜み〜〜や〜〜ん! ちょっと、どう言う事か説明して貰うで〜!!」

男A「てめぇ、とうとう落しにかかりやがったな! 次は誰狙いだこの野郎!」

男B「構わん! 死刑だ! これ以上、カミやん病(※命名:土御門)を世に広めるな!」

男s「「「「「「「死〜刑!死〜刑!死〜刑!」」」」」」

上条「やめろ、持ち上げんな! はっ!助けて吹寄ぇ!」
209 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:34:43.72 ID:kzS+1ynDO
上条が見つめる先に、黒い髪にストレートのロングヘアーで、スタイルの良い女の子が席に座っていた

すると、男達による上条神輿が動きを止めた

吹寄「…」
上条「…」

吹寄は、上条に向かい右手の親指を立て、前に突き出しサムズアップした

上条「おお! 助けてくれるのか! さすが吹寄大明神!!」

そして



吹寄は、立てた親指を下に向け下ろした


男s「「「「「「「「「「「「大明神の許可が出たぞ!死刑だ〜!!!!!」」」」」」」」」」」」」

ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!
上条「理不尽だ〜!!!!」ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
210 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:36:03.28 ID:kzS+1ynDO
〜とある学校〜

ホームルーム終了後、職員室に寄り。小萌は屋上へ向けて階段を上がる

小萌「はわわわ///もう少しで…もう少しで上条ちゃんの居る屋上に〜!」

小萌「でも、先生は先生で上条ちゃんは生徒ですし〜でも〜…」
________
※小萌妄想

上条「先生! 俺はずっと先生の事が!!」

小萌「まっ、待って下さい上条ちゃん! 先生は、上条ちゃんの先生で、上条ちゃんは生t」

上条「関係ねぇ…関係ねぇんだよ!!…先生と生徒の関係何か、この右手で一本でぶち壊せんだよ」キリッ

小萌「上条ちゃん…何を…」

上条「先生…いや小萌…目を瞑ってくれないか?」ミギテデアゴヲクイッ

小萌「かっ上条ちゃん///」
上条「当麻って呼んでくれよ小萌」イケメンAA

小萌「当麻ちゃん///」メヲツムル

上条「小萌」カオチカズケル

妄想終了
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
211 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:37:25.29 ID:kzS+1ynDO
小萌「きゃ〜〜///当麻ちゃん! これ以上は駄目なんですよ〜。ここは、学校なんですから〜///」イヤンイヤン

上条「…先生」

小萌「先生なんて他人行儀な〜さっきみたいに小萌って呼んで下さい〜///」イヤンイヤン

上条「?小萌…先生?」

小萌「だからさっきみたいに優し…く……」

上条「?」

小萌「…」




小萌「」パタン

上条「小萌先生ー!!」
212 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:38:36.74 ID:kzS+1ynDO
〜とある高校〜

〜保険室〜

上条は、倒れた小萌を抱きかかえ、保険室のベットに寝かせた

上条は、小萌の額に濡れタオルを乗せる

上条「……やっぱり顔が赤かったし風邪かなぁ? 無理させちまったかな…」ハァ

小萌「」スースー

上条「…これ以上は、迷惑かけれねぇな」

小萌「ッン…? 上条ちゃん?」

上条「先生、大丈夫ですか? 急に倒れたから心配しt」

小萌「迷惑って何がですか〜?」

上条「いや先s」

小萌「上条ちゃん? 先生は、生徒ちゃんの為なら出来る限りの事はしてあげるつもりですよ〜? 悩みが有るのなら、先生に相談しちゃって下さいです〜」エッヘン

上条「……はい、ありがとうございます」
213 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:39:53.24 ID:kzS+1ynDO
小萌「で? 上条ちゃんの悩みって何ですか〜?」

上条「あの〜言いにくい事何ですが…」

小萌「?」

上条「先生の家に泊めて頂けませんか?」

小萌「…はい?」

上条「俺の家、玄関ぶっ飛ばされちゃいまして…泊まる所無いんです」

小萌「」

上条「青髪の奴に相談したら「死ね!!」と「パン屋に下宿してるから無理」と断られました」ツチミカドハガッコウヤスミダシ

小萌「」

上条「小萌先生? 聞いてますか?」

小萌「ハッ!…きっ聞いてますよ上条ちゃん。先生の家なら泊まっても全然おっけ〜ですよ〜」アセアセ

上条「本当ですか! 恩に着ます!!」アタマサゲル

小萌「先生は、まだお仕事が残ってるので帰るのは夕方頃になるのです。上条ちゃんは、先に先生の家に帰ってて下さいね〜?」コレカギトジュウショデスヨー

上条「はい、じゃあお先に…失礼します」ガラガラ

ピシャン
上条は保健室を跡にした


小萌「…上条ちゃんと……二人っきり…」///
214 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:41:00.95 ID:kzS+1ynDO
〜第7学区〜

〜とあるアパート〜

〜小萌の部屋〜


上条とインデックスは、小萌の部屋にたどり着いた…が

上条「…汚ねぇな」

禁書「…汚いね」…ウン

…足の踏み場も無いほど散らかっていたのだ!

上条「ゆっくり、魔術師について聞きたかったが…少し片付けるか…」

禁書「?魔術師について?」

上条は、雑誌やゴミを退かしながらゴミ袋を探す

上条「とりあえず知りたいのは、アイツ等が何処から来て、何人居て…」ゴソゴソ

上条「魔術と言うのがなんなのか…かな」オッ!アッタアッタ


禁書「えっと…魔術師が何処から来たかの説明だけど…あの人達が、何処の魔術結社に所属しているのか解らないんだよ」

上条「魔術結社? 所属?」
215 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:42:11.46 ID:kzS+1ynDO
禁書「うん、世界中に存在するんだよ。因みに私は十字教のイギリス清教…「必要悪の教会(ネセサリウス)」…」

上条「ネセサリウス?」

禁書「魔術師を討つ為に、魔術を調べ上げて、対抗策を練る組織だよ」

禁書「そして、相手を知る為に、10万3000冊全ての魔道書を記憶した存在…それが私、「禁書目録」なんだよ」

上条「…その、お前の持つ魔道書を狙うのがアイツみたいな魔術師って事か…」ガサガサ

禁書「うん、魔道書を解析する事が出来れば魔術を極めた者。「魔神」になれるかもしれないからね」

上条「ふ〜ん、かもって事は、誰でもなれる訳じゃ無いんだな」

禁書「魔術を極めた、極一部の人だけが、特殊な儀式を行い。達する事の出来る神の領域なんだよ」

上条「神の領域って…大体、魔術って言うのは何なんだよ? 誰でも使えんのか?」ガサガサ

禁書「魔術って言うのは、"才能無い人間"が"才能有る人間"と同じ事をする為に生み出された"術式と儀式"の事なの」

禁書「手順さえ踏めば子供だって使う事が出来るんだよ?」

上条「手順?」
216 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:43:20.95 ID:kzS+1ynDO
禁書「うん。例えば、あの魔術師が使ってた魔術を覚えてるよね?」

上条「炎の剣とか出してた奴か?」ガサガサ

禁書「あれも魔術の一つで、カードにルーン文字を刻んで周りの床や壁に貼付けて、やっと発動させてるの」

上条「じゃあ、俺みたいな変身してたのも、その魔術の一つって訳か?」ガサガサ

禁書「あれは、魔術の霊装の一つで十字教で言う「神の祝福(ゴッドブレス)」って言う力を、世界に存在する脈から「吸収・増幅」して鎧に変える道具なんだよ」

上条「確か…タリスマンだっけか?」

禁書「うん、タリスマンは形も様々で、自分が使う魔術を媒介に鎧に変えたり。体内に眠る「神の力の一端」を、外に引き出して鎧にする人も居るんだよ。とうまが使った力とそっくりだね」

上条「そっくり?同じじゃないのか?」

禁書「うん…とうまは科学側の人間…「超能力者」だよね?」

上条「?ああ」

禁書「「超能力者」と「普通の人間」とでは、回路が違うの…「超能力者」では「才能の無い人間」の魔術を使う事は出来ないんだよ」
217 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:44:44.10 ID:kzS+1ynDO
上条「…もし、使ったらどうなるんだ?」

禁書「脳内回路と神経回路が焼き切れて死んじゃうね? まぁ、多少の抜け道は有るけど…」

………

少しの間沈黙が訪れる


上条は自分の右手を見て、インデックスに話し掛けた

上条「…なぁ、俺の右手には"幻想殺し"って能力が有ってさ。それが異能の力なら"超能力"や"魔術"ですらも打ち消す訳なんだけどさ…」コレコレ

禁書「うん」

上条「この力は生まれた時から有る能力で、超能力では無いんだけど…魔術って事になるんじゃないのか?」

禁書「…私の10万3000冊に"幻想殺し"は記されて無いから…魔術ではないかも」

上条「……理解出来ない未知の力って事か」ガサガサ


禁書「理解出来ないと言えばとうま? なんでとうまは変身?出来るの? その右手の力かな?」

上条「ん? あぁ、詳しくはコレな……」ハイセツメイショ

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
218 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:45:54.26 ID:kzS+1ynDO
〜第7学区〜

〜とあるアパート前〜

小萌は仕事を終え、買い物をして帰宅してきた。買い物袋には焼肉の材料や飲み物等が入っている

小萌「ふふふん♪ふふふん♪ふんふんふ〜ん♪」

小萌が、機嫌良くアパートの階段を上る

カン カン カン カン
小萌「今日は、上条ちゃんと二人きり〜♪なのですよ〜♪」

小萌「一緒に、ご飯たべて〜…」

〜妄想〜

〜略〜

小萌「とうまちゃ〜ん! おいたがすぎるのですよ〜///」イヤンイヤン

そして小萌は、アパート2階の自分の部屋のドアノブを掴み…

勢い良く開けた

小萌「上条ちゃ〜ん。ただいまなのですよ〜!」
219 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:47:08.25 ID:kzS+1ynDO

小萌は見た 

上条「お帰り先生。勝手に部屋片付けてすみません」

上条の隣に有る布団に

上条「あっコイツ、インデックスって名前でシスターです。色々あって連れて来ました」

白い修道服の少女が寝息を立てていた

小萌「」ニッコリ

上条「先生?」

小萌「上条ちゃーーーん!!!」ウガー

禁書「!」ビク!
上条「うゎ!はい!!」

小萌「何で、先生の部屋の布団でヨロシクやってやがりますかーーー!」

上条「先生!誤解だっt」

小萌「私は、上条ちゃんをそんな子に育てた覚えは無いのですよ! この子は、何処の! どなたの! 何子ちゃんなのですかーーー!」
220 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:48:28.17 ID:kzS+1ynDO

怒鳴り声に、目を覚ましたインデックスが小萌に話しかける

禁書「私は、インデックスって言うんだよ。そんな貴女こそ何? とうまの何なのかな」

小萌「先生は、上条ちゃんの先生なのです! 上条ちゃん! シスターちゃんも居るのなら、何で事前に言ってくれなかったのですか〜!!」プンプン

上条「はい! すみませんでした!!」

上条は土下座へ移行し


小萌「大体、上条ちゃんは………」ウンヌンカンヌン

…小萌のお小言は1時間続いた



禁書「……お腹減った」グー
221 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:49:38.64 ID:kzS+1ynDO
丸い、ちゃぶ台の上にホットプレートが置かれ。それぞれの目の前に箸、ご飯、タレの入った小皿が置かれている

小萌「さぁ、上条ちゃん罰として肉焼き係に任命なのです〜」

禁書「とうまお肉♪お肉♪」

上条「…はい」
ジューー

上条は涙目になりながらホットプレートに肉を置きはじめる。

そして、小萌の手元のビールをグイッと一口

小萌「ぷはぁ〜♪」
ジューー

禁書「お肉♪お肉♪」
ジューー

上条「もうこの辺のカルビ焼けm」

禁書「いただきかも」パクパクパクパク
小萌「ん〜美味しいです〜♪」モグモグ

…焼けた肉が僅か2秒で無くなった

…野菜は残っている
ジューー

上条「…」グーー
ジューー

上条「肉焼けm」
禁書「ひふぁふぁきなんふぁよ」パクパクパクパク

小萌「ひふターひゃんお野菜も食べないと駄目なのでふよ〜?」モグモグモグモグ

禁書「もひろんふぁべるんふぁよ」バババババババク

……ついに野菜すら消え出した

ジューー
上条「」グー

ジューー

……

上条の食事は、白いご飯と焼肉のタレだった
222 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:50:51.83 ID:kzS+1ynDO
〜第7学区〜

〜夜19:30〜

〜とある銭湯〜

夕食後、上条、小萌、インデックスの三人で銭湯に来ていた

〜上条サイド〜

〜男湯〜

カポーン
上条「あ〜〜幸せだ〜」


ステイル「すまない…隣、失礼するよ」

上条「はい、どうぞ」ミギニヨケル

チャポッ
ステイル「痛っ!やはり傷が染みるな…」

カポーン
上条「ふ〜…」
ステイル「……ハァ」チャポ


上条「なぁ、魔術師」パシャ
ステイル「…何だい? 能力者」


上条「何で居んの?」

ステイル「連れの魔術師が風呂好きでね」

上条「ふ〜ん」
ステイル「………」パシャ

上条「そいつ女湯に居んのか?」

ステイル「当たり前だ。そんな事くらい察して欲しいモノだね」ハァ

上条「ハイハイ……くらえ!指水鉄砲」ピュッピュッ

ステイル「…」
カポーン

……


上条「ふぅ…じゃあ俺、先に出るわ」ザバァ

ガラガラ…ピシャン

ステイル「……」
ステイル「……」ピュッピュッ
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
223 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:52:17.88 ID:kzS+1ynDO
〜とある銭湯〜

〜女性サイド〜

〜女湯〜

カポーン
禁書「わぁ〜コレがジャパニーズ銭湯なんだね」キラキラ

小萌「さぁ、シスターちゃん!まずは身体を洗いましょ〜」

禁書「は〜い!ここで洗えば良いの?」

小萌「そうですよ〜。あっ隣、失礼しますね〜?」

神裂「はい…どうぞ…!?」

禁書「!? 魔術師!!」


小萌「どうしたんですか〜?シスターちゃん?」

禁書「小萌気をつけて!この人、私を追ってる魔術師なんだよ!!」

神裂「………」

小萌「保護者さんですか?初めましてです〜。先生は、とある学校で教師をやってる月詠小萌です〜」ペコリ

神裂「どうも…イギリス清教の神裂火織と申します」ペコリ

禁書「!!」
224 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:53:24.37 ID:kzS+1ynDO
小萌「どうしたんです?シスターちゃん?」

禁書「どう言う事!? 何で同じイギリス清教の魔術師が私を追ってるの! 答えて!!」

神裂「!? いいえ、私は貴女の10万3000冊を狙う魔術師です!!」アタフタ

禁書「じゃあ、所属と流派を教えて欲しいかも!!」

神裂「そっそれは…その…」

小萌「まぁまぁシスターちゃん、ここは銭湯ですよ〜? 神裂ちゃんも一緒に洗いっこしましょ〜」

神裂「いえ…私は…」

小萌「私は、神裂ちゃんの背中洗いますので、神裂ちゃんは、シスターちゃんをお願いしますね〜」

禁書「…」
神裂「…」

小萌「神裂ちゃん?」ゴシゴシ

禁書「……早くして欲しいかも」

神裂「あ……ハイ…」ゴシゴシ

小萌「ふんふ〜ん♪」ゴシゴシ
225 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:54:38.16 ID:kzS+1ynDO
神裂「(懐かしい…)」ゴシゴシ

神裂「(あの時も…貴女と一緒に、お風呂に入りましたね……)」ゴシゴ…シ…

小萌「はーい、神裂ちゃん。次は、先生の背中をお願いしますね〜?」セオムケル

神裂「ハッ!…はい」ゴシゴシ


禁書「…」


禁書「…」ゴシゴシ

神裂「!? インデックス」

禁書「…何かな」ゴシゴシ

小萌「神裂ちゃ〜ん? 手が止まってますよ〜?」

神裂「……はい、すみません」ゴシゴシ

禁書「…何か、不思議なんだよ」ゴシゴシ

神裂「……」ゴシゴシ
小萌「?なにがですか〜?」

禁書「…うん、記憶は無いのに…昔、こうやって誰かと洗いっこした気がするんだよ」ゴシゴシ

神裂「!?」

小萌「学園都市所属の先生が言うのも何ですが〜」


小萌「きっと、大切な記憶は、忘れても心に残る物なのですよ〜心に〜」エッヘン

禁書「……うん、そうだと嬉しいな」ゴシゴシ

神裂「…」グス

小萌「神裂ちゃん?」ハテ?

…神裂は

神裂「…すみ……ま…せ……ん…」ゴシゴシ

…ほんの少しの間、涙が止まらなかった
226 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:55:50.88 ID:kzS+1ynDO
〜とある銭湯前〜

上条は、小萌とインデックスを待っていた。隣の離れた所にステイルも居る

上条「なぁ、魔術師」

ステイル「なんだい?超能力者」

上条「すまねぇけど、やり合うの少し待ってくれねぇか?」

ステイル「…? 理由を聞こうか」

上条「今、巻き込みたくない人が一緒に居る。その人を帰してからでいいか?」

ステイル「それは"禁書目録"かい?」

上条「インデックスもだけど…俺の学校の先生も一緒に居るんだ」

ステイル「……どちらにせよ今日、僕は戦う気は無い」

上条「本当か!?」

ステイル「…彼女は別だけどね」
上条「?」
227 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:57:01.19 ID:kzS+1ynDO
ステイルが指を指した、銭湯の入り口を振り向くと

神裂「……」

長身で刀を持った女性が立っていた

上条は拳を握り、彼女を睨みつける

神裂「止めましょう」

上条「……どう言う事だ」

神裂「…争う理由が無くなったからです」

上条「テメェ! まさかインd」
ステイル「どう言うつもりだ神裂! 答えろ!!」

上条「!?」

神裂「落ち着いて下さい、ステイル」

ステイル「これが落ち着i」
神裂「私は、彼女に全てを話しました」

ステイル「!」

神裂「…そして、有る女性に聞きました」

神裂「…有り得ないと」

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄


神裂火織が知った"全て"とは何なのか…


物語はまだ終わらない


ED〜♪
228 :第8話 [sage saga]:2012/09/01(土) 18:58:06.70 ID:kzS+1ynDO
次回予告!!

上条は小萌、インデックス、魔術師二人と共に小萌のアパートへ帰宅した

そこで、一人の魔術師は衝撃の事実を知り、魔術師たちは、インデックスを助けるために動き出す!!

そして、上条たちの前に"魔神"が姿を現す!!!


幻想変身!仮面ライダー幻想!!

第9話
「語られた真実!発動する魔神の力!!!」

その幻想をぶち殺す!!
229 :>>1です [sage saga]:2012/09/01(土) 19:03:50.79 ID:kzS+1ynDO
これで投下終了です




今回は、土下座レベルの内容タイトル詐欺でした。心からお詫びします。大変申し訳ございませんでした

ここまで見て頂きました皆様、ありがとうございました

次で、禁書目録編は終わりです。次の投下は9話が出来次第です
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]:2012/09/01(土) 19:05:27.33 ID:9lamrof0o
テンポがよくて読みやすいwwww
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/01(土) 19:07:55.09 ID:vp6DmBuh0
小萌△
水鉄砲で遊ぶステイル(14)に萌えた
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/01(土) 19:08:33.53 ID:AaAW3eMVo
乙〜
上条さんがまともに勉強してりゃ全部説明できなくともあれ?おかしくねぇか?
とか思うことができたはずなんだよなあ
それ以前に二人が頭悪すぎるんだが……
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/09/01(土) 19:26:53.79 ID:81/3+1qN0
神裂ルート回避か…
魔術師がアホすぎてかわいい
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/01(土) 21:41:05.86 ID:Y7a9mZdDO

神裂さんの疑問があっさり水、もとい湯に流されて安心した
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/02(日) 12:00:31.40 ID:5hJkKMMV0
神裂さんは聖人補正で幸運の塊だから、こんな展開になっても不思議ではない
236 :>>1です [sage]:2012/09/02(日) 15:45:46.89 ID:xrcLRL6DO
すみません投下では無くアンケートです

数が多い方の道へ進み、第10話が決まります

夏休みに突入。
上条は外に出かけます。どちらに向かいますか?

1・駅前の本屋

2・近くのコンビニ


今日の20時に締め切ります
237 :>>1です :2012/09/02(日) 15:46:51.94 ID:xrcLRL6DO
すみません、上げさせて頂きます
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/02(日) 16:05:51.52 ID:tYI4FrMAO

コンビニへ
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/02(日) 16:08:34.21 ID:UnbMs1B+0
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 16:10:31.58 ID:ebdgRmvDO
1の本屋かなー
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 16:32:33.66 ID:SR20kxLMo

コンビニで
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 16:45:49.23 ID:4ETL+rEDO
2のコンビニ一択

魔術師側は神裂はなんでわからないの?とは思うがステイルは歳が歳なだけに仕方ないと思う
14って中2だろ?中2ならそんなのわからないのも頷けると思うんだ
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 16:52:08.32 ID:pV31sSwDO
いち
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/02(日) 17:52:30.53 ID:GYSYOjaCo
1
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 19:12:47.51 ID:9lnfIGCn0
1で
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 19:27:04.48 ID:4w6fXxbDO
2
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 19:54:59.33 ID:OVMA1oSSO
248 :>>1です [sage]:2012/09/02(日) 20:09:24.92 ID:xrcLRL6DO
此処まででアンケート終了させて頂きます

ご協力ありがとうございました


第10話は、2のルートにさせて頂きます

因みに1のルートは姫神ルートでした
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/09/03(月) 12:49:02.78 ID:TR63TtVAO
>>248

姫神ェ…
250 :>>1です :2012/09/03(月) 21:11:56.04 ID:hvFHlyKDO
第9話が完成しましたので今から投下します

あまりにも長くなりましたので、切りの良い所まで投下し。明日の午後15:00に残り全部を投下します

では。誤字・脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
251 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:12:41.48 ID:hvFHlyKDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である

op〜♪

第9話
「語られる真実!発動する魔神の力!!!」

〜第7学区〜

〜とあるアパート〜

〜小萌の部屋〜

小萌の部屋にて小萌・インデックス・上条・ステイル・神裂が、ちゃぶ台を囲んでいた

ステイルは、小萌に脳医学について詳しく説明を聞いた

ステイル「人間の脳は140年分の記録が可能? 脳がパンクする事は有り得ない?」

小萌「ですです、記憶の入れ物はそれぞれ違うのです! どんなに沢山の本を覚えて"意味記憶"を増やしても〜」

小萌「"エピソード記憶"が圧迫される事は、脳医学上"絶対"に有り得ませんよ〜?」


…数秒間、沈黙が訪れた


ステイル「ハハッ……どう言う事だ…上は僕達を騙していたとでも言うのか!!」
ドン!
小萌・禁書「!?」ビク!!

ステイルが苛立ち、ちゃぶ台を叩く

神裂「…はい、"アレ"を必然と思わせ、私達の反乱を防ぐため…と思うのが妥当です」
252 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:13:56.69 ID:hvFHlyKDO

――

上条「え〜と…お前達は、インデックスの持つ"10万3000冊"と"完全記憶能力"が脳を圧迫して記憶消さないと死ぬって言われてたんだな?」

神裂が質問に答える

神裂「…はい、正確には脳の85%を魔道書の記録で使われ、残り15%しか脳が記憶出来ず…1年周期で消さないと、完全記憶能力により脳がパンクして死ぬと言われてました」

上条「…で、教会は"禁書目録"の反乱を防ぐ為、メンテナンスって名前の"首輪"を付け、一年周期で死にかける様プログラムしたって訳か」

ステイル「……それも、何の以上もないこの子に"首輪"を付けたがった教会の嘘だった訳だ…あの女狐!!」


神裂「多分、原因は"首輪"に有るはずです…が、どうやって破壊するかですね…」

………

小萌「(皆さん、一体何の話しをしてるのですか〜?)」ヒソヒソ

禁書「(私の病気が治るかもって事なんだよ。こもえ」ヒソヒソ

小萌「(シスターちゃん病気だったのですか〜?)」ヒソヒソ

禁書「(わかんないんだよ)」ヒソヒソ
253 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:14:59.99 ID:hvFHlyKDO

――

上条「なぁ、神裂」

神裂「何でしょうか?」

上条「俺の右手…"幻想殺し"なら、その首輪を壊せると思うぞ?」

上条は右手を皆に見せる様に上げる

神裂「幻想殺し?」

上条「ああ、それが異能の力なら"超能力"で有ろうが"魔術"で有ろうが打ち消す事が出来る…それが"幻想殺し"だ」

禁書「……私の歩く教会も その右手に壊されちゃったんだね」ショボン

ステイル「………」スパー

神裂「法王級の霊装を破壊ですか…"首輪"の破壊も可能ですね…では」

神裂「上条当麻とステイルは、一端部屋を出て行って貰えますか?」

上条「何でだ? 俺が触れば一発で終わっちまうんだろ?」ハテ?

禁書「…」

ステイル「…」イライラ
神裂「…"首輪"がインデックスの何処に有るか解らないんです」

上条「だから俺m」
ステイル「さっさと来い!!」
ガシ

上条「おっおい、急に怒ってんだヨ? オマェ…」ズルズルズル

パタン

神裂「…ハァ…」
254 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:16:14.20 ID:hvFHlyKDO
〜第7学区〜

〜とあるアパート〜

〜小萌の部屋前〜

上条「…」
ステイル「…」スパー


上条「…なぁ、ステイル」
ステイル「…」

上条「お前と一緒に居た頃のインデックスって、どんな子だったんだ?」

ステイル「…」フー

ステイル「…」
________
※ステイル回想

〜2年前〜

〜ロンドン〜

〜聖ジョージ大聖堂〜

〜礼拝堂〜

禁書「…」

魔術師A「ステイル=マグヌス。そなたに1年間、禁書目録の守護を命じる!」

ステイル「ハッ!ありがたき幸せです」

????「…そなたも、もう12歳になりけりね?」

ステイル「はい、最大教皇(アークビショップ)」

最大教皇「禁書目録の為。せいぜい、立派なパートナーになりたる事よステイル?」クスクス

ステイル「はい」
255 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:17:21.03 ID:hvFHlyKDO
〜聖ジョージ大聖堂〜

〜礼拝堂前の廊下〜

禁書「初めましてだね、私はインデックスって言うんだよ。君の名前教えて欲しいな?」ニッコリ

ステイル「はい、私はステイル=マグヌス…貴方を命に代えてもお守り致します」

ステイルは、"禁書目録"に一礼する

禁書「む〜硬いんだよステイル…君、歳は幾つなのかな?」

ステイル「年齢は12ですが? それが何か?」

禁書「じゃあ同い年なんだね! 身長は私が勝ってるけ・ど・も〜」フフーン

ステイル「…」

禁書「ねぇ、ステイル? 私、お腹すいたかも。一緒にご飯食べに行こう」グイグイ

ステイル「はい、禁書目録…仰せのままに」

禁書「むぅ〜! ステイル次に敬語使ったら怒るんだよ!」ガルルル

ステイル「…はい、以後気をつけます」

禁書「ムキー! 人を馬鹿にしてー! 次に使ったら本当にお仕置きが必要かも!!」

 ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
256 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:18:54.13 ID:hvFHlyKDO
〜二ヶ月後〜

〜聖ジョージ大聖堂〜

〜霊装置き場〜

禁書「ねぇねぇ、ステイル」グイグイ

ステイル「何d…何だい、インデックス? 僕は、今忙しいんですよ」ガチャガチャ

禁書「一緒に遊んで欲しいかも」ウン

ステイル「…神裂と遊んで下さい…僕は、霊装のチェックの後に勉強したいんですよ」

禁書「勉強なんてしないで遊んだ方が楽しいかも…ステイルは、私と遊ぶの嫌いなのかな?」シュン

ステイル「…」

禁書「…」レイソウケリケリ

ステイル「ハァ…解りました。この霊装片付けたら遊びますから…大人しく、外で待っててくれないか?」

禁書「本当!? なら私も手伝うかも! ヨイショッ!これ何処に持って行くのk」グラ

ガシャーン!!とインデックスは、盛大に前から転んだ

ステイル「…ハァ…ほら大丈夫かい?」

ステイルは、倒れたインデックスに手を差し延べ

禁書「ありがとうステイル…うぅ、膝が痛いかも」

インデックスは、笑顔でその手を取った
257 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:20:09.10 ID:hvFHlyKDO
〜更に、二ヶ月後〜

〜ロンドン〜

〜とある丘〜

ステイル・神裂・インデックスの三人で、ピクニックに来ていた

禁書「ステイル〜風が気持ちいいね」ンー

ステイル「そうだね」スパー

禁書「むっ! またタバコ吸ってるね…体に悪いから止めるんだよ」バシ

インデックスは、ステイルの口にくわえたタバコを取り上げた

…が

ステイル「…」フー

禁書「ステイル…人の話し聞いてるのかな?」ニッコリ

ステイル「失礼だな、ちゃんと聞いてるよ? 耳で?」スパー

禁書「ムキー! そう言う事じゃ無いんだよ! ステイルには体罰が必要かも!!」ガァァ!!

ガブ!っと、インデックスの必殺技がステイルの頭をかみ砕く!

ステイル「!? ごっがぁぁぁぁあ!!!」

禁書「はんへいふるまでゆるはないんだよふている」グルルルル

神裂「楽しそうですね。インデックス」クスクス

ステイル「神裂! 君は、コレが楽しそうに見えr…ごっがぁぁぁ!!」

禁書「はやふごへんなはいふるんはよふへいる!!」グルルル

すると神裂が救いの手

神裂「インデックス? そろそろご飯にしますよ」ニッコリ

禁書「ご飯ーー!!!」キラキラ
ステイル「」
258 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:21:21.39 ID:hvFHlyKDO
〜更に四ヶ月後〜

〜とある書庫〜

禁書「…ステイル…隣座っていいかな?」

ステイル「良いけど…どうしたんだい?」

ステイルが隣の椅子を引きインデックスを招く

禁書「…うん…ステイル最近無理してない?何か元気無いんだよ」

ステイル「…無理なんてしてないよ」

禁書「うん……変な事聞いてごめんね」

インデックスは、ステイルの肩の上に頭を乗っける

ステイル「…」
禁書「…」

………

禁書「…」スー
ステイル「…」?

禁書「…」zzZ
ステイル「…ハァ」

ステイル「……君を救う為なら、こんなの無理の内に入らないよ」ボソ
 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
259 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:22:38.41 ID:hvFHlyKDO
〜四ヶ月後〜

〜聖ジョージ大聖堂〜
〜7月26日〜午後20:00〜


〜礼拝堂〜


神裂「ステイル…明日の午後16時に儀式を開始します」

ステイル「…」

神裂「…彼女と共に過ごす最後の時間 大事にして下さい」

ステイル「…」

神裂「」ギリッ

神裂はステイルを残し、礼拝堂を後にした

ステイルは、礼拝堂の奥ににある十字架を見上げる


ステイル「…僕は」


すると礼拝堂の扉が開いた

禁書「ステイル? 探したんだよ」

ステイル「…」
260 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:23:46.74 ID:hvFHlyKDO

――

ステイル「…すまない、少し考え事をしてた物でね」

ステイルは振り返らずにインデックスと話す

禁書「…」

インデックスは静かに

禁書「」

ギュ!

ステイル「…」

ステイルの後ろから抱きしめる

禁書「」

ステイル「…情けないな男だな…僕は」

禁書「ううん、そんな事ないんだよ…私は、ステイルのかっこいい所をいっぱい知ってるよ」

ステイル「…」

禁書「私…ね…ステイル」


この時…初めて


禁書「インデックスはね…ステイルの事が大好きだったんだよ」


ステイルは、声を出して涙を流した
261 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:24:47.47 ID:hvFHlyKDO
そして、夜が明け。ステイルとインデックスはお互いの思い出の場所を見て回る事にした


初めて会話し彼女を怒らせ、頭を噛まれた大聖堂の廊下

初めて彼女を襲撃者から守った路地裏

三人でピクニックに行ったとある丘

他にも数えきれない程、沢山の

彼女と共に歩いた道を彼女と共に歩く



―そして―


二人が別れの時を迎える
262 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:26:13.13 ID:hvFHlyKDO
〜聖ジョージ大聖堂〜

7月27日〜午後16:00


暗い部屋の中、祭壇の上でインデックスが寝ていた

まるで熱病で倒れた病人の様に、インデックスは動かない

そして、インデックスが眠る祭壇を中心に、三人の魔術師が魔術の準備を開始する

魔術師A「"クロウリーの書"を参照。今から天使の捕縛法を応用し、妖精の召喚・捕獲・使役の連鎖を作る」

神裂「…はい」

ステイル「……」

『初めましてだね? 私はインデックスって言うんだよ』

ステイル「……」

『ありがとうステイル…うぅ、膝が痛いかも』

ステイル「…」

『むっ! またタバコ吸ってるね…体に悪いから止めるんだよ』

ステイル「…」
263 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:27:15.62 ID:hvFHlyKDO

『インデックスはね…』




『ステイルの事が大好きだったんだよ』


ステイル「…僕もだよ、インデックス」

神裂「ステイル?」

ステイルは、魔術師Aの前に立つ

ステイル「記憶消去の十字架を貸して貰えませんか?」

魔術師A「お前…」

ステイル「彼女の思い出は、僕自身が消します…どうかお許しを」

魔術師A「…しかし」

神裂「私からも、お願いします。最後は、彼に任せてあげてくれませんか?」

魔術「……解った」チャラ

ステイル「ありがとうございます」
264 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:28:33.32 ID:hvFHlyKDO

――

ステイルは、十字架を受け取り、祭壇に眠るインデックスの前に立つ

禁書「ハァ…す…てい…る」

ステイル「インデックス」

禁書「やだ…消さないで…すて…い…ると…の思い…出…忘れた…くないん…だよ」

インデックスは、涙を流しながら必死に拒む

――忘れたくない、と


すると、ステイルが祭壇の前で膝を曲げ。インデックスの手を握り、そして優しく囁いた

ステイル「…大丈夫、安心して眠るといい」

禁書「…?」

ステイル「たとえ、君が全てを忘れてしまうとしても…」

―それは"彼女"へ贈る―


ステイル「僕は、何一つ忘れずに…」


―"最後"の―


ステイル「君のために生きて死ぬ」


―"誓いの言葉"だった―


この後、ステイルが魔術を発動させ、インデックスの記憶は消滅した

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄

※回想終わり

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
265 :第9話 [sage saga]:2012/09/03(月) 21:29:43.18 ID:hvFHlyKDO

――

ステイル「…」

上条「ステイル?」

ステイル「…彼女は変わらないよ。今も…これからも」

上条「…そっか」

ステイル「…………」スパー


すると、小萌の部屋のドアが開き神裂が出てきた。神裂が、静かに口を開く

神裂「"首輪"を発見しました。何があるか解りませんので、インデックスを連れて近くの公園へ行きましょう」


ステイル「了解した。人払いのルーンを刻んで来るから、近くにある、小学校のグラウンドで待っててくれないか?」

神裂「はい。では、インデックスを呼んできます」

上条「ああ、頼む」

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
266 :>>1です [sage]:2012/09/03(月) 21:32:46.23 ID:hvFHlyKDO
とりあえず投下終了です

次の投下は午後15:00です

此処まで見て頂いた方々、本当にありがとうございました
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/03(月) 21:34:07.97 ID:7uWXeu5AO

ステイルくん…
いつか報われろ
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 21:34:47.35 ID:e3CpwJrDO

インデックスより小さいステイルとか想像できんwww
269 :>>1です [sage]:2012/09/03(月) 21:44:02.43 ID:hvFHlyKDO
>>265

神裂さんが公園と言ってますが、正しくは小学校のグラウンドです

大変申し訳ございません
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/04(火) 00:01:09.85 ID:06B8fANSo
乙〜
場所が違うってことは樹形図の設計者が壊されない可能性が……
でもそういえば一方さんとすでに仲良しだったな
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/09/04(火) 10:35:17.67 ID:6Usx60KAO
樹系図の設計者の積まれた衛星が滅殺されない

あんな悲しい事は起きないんだね!

やったね、上条ちゃん!お友達が増え(ry
272 :>>1です :2012/09/04(火) 15:01:14.55 ID:a1ndZHADO
第9話の続きを投下させていただきます

誤字、脱字はなるべくスルーしてお楽しみ下さい
273 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:01:49.34 ID:a1ndZHADO
〜第7学区〜

〜とある小学校〜

〜グラウンド〜

夜も老け、辺りは静まり。グラウンドには誰も居なかった。上条、神裂、インデックスはステイルを待つ

上条「ほ〜ら、インデックス〜パース」ポイ

禁書「わっわっ暗くて見えブッ!」

上条の投げたゴムボール(手の平サイズ)が、インデックスの顔に直撃した

神裂「だっ大丈夫ですか?インデックス」アワアワ

禁書「…痛いかも」ウルッ

神裂「!?…上条当麻…次、彼女を傷つける事があれば…七つの斬撃が貴方を襲います。…お気を付け下さい」

上条「」

禁書「いくよ〜とうま」ポイ

上条「…は〜い」パシ

上条「そ〜らイn」

神裂「…」チャキ!

上条「…」エー
274 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:02:51.72 ID:a1ndZHADO

――

小学校を囲む様に、半径1キロメートルに"人払い"のルーンを設置し、グラウンドに到着したステイル

…が

ステイル「…」

神裂「ほ〜ら、インデックス捕まえますよ〜」ウフフ

禁書「きゃ〜」キャッキャ!

神裂「捕まえました♪」ダキツキ

禁書「む〜!捕まっちゃったんだよ」ホッペプクー

神裂「ふふふ」ヨシヨシ

上条「次は、インデックスが鬼な〜」

禁書「じゃあ、10秒数えるんだよ!」イーチ,ニーイ…

ステイル「…」

禁書「10! まぁぁてぇぇ、とうまぁぁかおりぃぃ」ドドドドド

上条「うわ! 何か怖ぇ!」

神裂「ほら〜こっちですよインd」
ステイル「…」スパー

神裂「…」
ステイル「…」

ステイル「…」
神裂「…スミマセン」
275 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:04:01.09 ID:a1ndZHADO

――

上条「さて、さっさと"首輪"を破壊しようぜ」

ステイル「…」

上条「何だよ…まだ、拗ねてんのか?」

ステイル「違う。こんな時に、気を抜く君たちに呆れているんだよ」ハァ…ヤレヤレ

神裂「…すみません」ショボン

上条「…だな。悪かったよステイル」

ステイル「…」

すると、インデックスがステイルの隣に立ち

禁書「ねえ」クイクイ

ステイル「?」

禁書「ごめんね?」ウワメズカイ

ステイル「」


禁書「?」クビカシゲ

ステイル「…」ゴソ


ステイル「…」ケータイカメラ
パシャ!
禁書「うわっ! ぴかってしたかも」

ステイル「フッ…これで、今回は許してあげるよ」スパー

禁書「う〜! 目がチカチカするんだよ」ゴシゴシ

神裂「大丈夫ですか? インデックス?」アセアセ

上条「……」
276 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:05:19.42 ID:a1ndZHADO

――

※仕切り直し

上条「…で?結局"首輪"は何処にあるんだ?」

神裂「はい、それは…つむじよりも脳に近く。人にも触れさせない場所…」


神裂「…喉の奥に"首輪"が刻まれてました」

ステイル「…」

上条「じゃあ、俺の右手をインデックスの口の中に突っ込めば良いんだな」

神裂「…はい」

禁書「…恥ずかしいんだよ」

ステイル「…」

上条とインデックスは、お互いが向き合う様に地面に座る

ステイル「…」

上条「はい。じゃあアーンして〜」

禁書「…とうま」

上条「? 何だよ?」

禁書「…痛くしないでね?」ウワメズカイ

上条「いっ!!///」
ステイル「イノケンティウス!!!」
上・神・禁「!?」ビク!!


ステイルの背後に炎の巨人が現れた!
277 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:06:27.95 ID:a1ndZHADO

――

神裂「ステイル!?」

ステイル「…なにが有るか解らないだろう?準備だよ」

ゴァァァコロスゴァァカミジョウ

上条「……その、炎の巨人。俺に、十字架叩きつけ様としてねぇか?」

ステイル「気の性だよ」スパー

……

上条「ハァ…早く終わらせるぞ。インデックス、アーン」

禁書「アーン」

〜R15指定〜

〜略〜

インデックスの、喉に刻まれていた黒い文字を、右手が触った瞬間…

バキィン!
上条「くっ!!」

上条が弾き飛ばされた

上条「ってぇ!何だよ今n」


『――警告、第三章、第二節。Index-Librorum-Prohibitorum――禁書目録の"首輪"』

神裂「…"自動書記"(ヨハネのペン)」

『第一から第三まで全結界の貫通を確認。再生準備……失敗』

ステイル「…」ギリ

『"首輪"の自己再生は不可能、現状、10万3000冊の"書庫"の保護のため…』


『侵入者達の迎撃を優先します』
278 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:07:37.74 ID:a1ndZHADO

――

上条たちの目の前には"インデックス"では無く。赤い瞳の"自動書記"が宙に浮いていた

上条「ハァ…やっぱ、そう簡単には行かねぇか」

ステイル「フン…ようやく、"ここ"まで辿り着いたよ」

神裂「今度こそ救い出します。…必ず」


上条が右手を突き出し

ステイルが赤いカードを天高く掲げ

神裂が令刀"七天七刀"を地面に突き立てる


上条「幻想変身!!」

ステイル「fortis931!!」

神裂「salvare000!!」


上条の身体に黒い影が包みこみ

イノケンティウスが、ステイルの全身を覆い

神裂の身体を白い羽が包み込む

…そして"自動書記"の目の前に

中央に、黒い駆動鎧を着たツンツン頭のヒーローと

左側に、赤い仮面に赤いスーツのヒーロー

右側に、白い仮面に白と黒のスーツ。そしてマントを羽織ったヒーロー

三人の救世主が現れた!


幻想「…いいぜ…この物語が、神様(アンタ)の作ったシステム通りに動いてるってんなら…」

幻想「俺達がその幻想をぶち殺す!!」
279 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:08:57.56 ID:a1ndZHADO

――

先に動いたのは"自動書記"だった

"自動書記"の背中に赤い羽が生え、50メートル程、高く飛び上がる

自動書記「第十三章第九節。対象達に対し、飛び道具が有効と判断。即発動します」

ステイル「神裂!」

"自動書記"の赤い羽が膨れ上がり

神裂「解ってます!!」
タァン!!

バン!!と弾け。血飛沫のように舞う、細く赤いレーザーが地上に向け、数百の数で襲いかかる


ガガガガガガガガ!!
幻想「ぐっあぁぁぁぁ」

ガガガガガガガガ!!
ステイル「ぐっがぁぁぁ」


だが、神裂は先を読み"自動書記"に向かい。目に見えない程の速さで飛んでいた!

そして"七天七刀"の鞘で赤いレーザーを弾きながら"自動書記"の紅い羽に目掛け

神裂「ハァァァ!!」
自動書記「 、 。」

必殺の抜刀を放つ!

ガギィ!!
神裂「!!」


自動書記「……優先標的を設定」

しかし"自動書記"の回りに光の粒子の様な 西洋剣が三本出現し、神裂の一撃を受け止めていた


自動書記「直ちに、危険度の高い因子を排除します」
280 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:10:40.87 ID:a1ndZHADO

――

神裂「くっ!!」

神裂が再び"七天七刀"を振りかざした …が、しかし

┣"ス
神裂「ぐぁっ!!」


一本の粒子の西洋剣が、神裂の鎧を貫き。左脇腹に突き刺さった


幻想「っ! 神裂!!」カシン!カシン!


そして、立て続けに

自動書記「対象に、"豊穣神の剣"が有効と確認…直ちに追撃を実行します」

神裂「クッ!」

残りの二本の豊穣神の剣が、神裂に襲いかかる

その時!!


幻想「ハァ!!」
バキキキン!!!
神裂「!!」

仮面ライダー幻想が、音速の三倍の速さで放った"イマジンストライク"が、三本の"豊穣神の剣"を貫いた
281 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:11:55.24 ID:a1ndZHADO

――

神裂「ぐっ!!」

横腹に刺さっていた"豊穣神の剣"が折れ、神裂が地上に落下する


自動書記「"幻想殺し"へ対象を変更、第二十二章、命名"神よ何故私を見捨てたのですか"(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)発動まで七秒」

"自動書記"の顔を起点に、巨大な魔法陣が出現し。

幻想「!!」カシン!カシン!

遥か上空に居る 仮面ライダー幻想に向かい、直径1メートルの赤黒い光線が放たれる

幻想「クソ!!」ok!ドラゴンストライク

それと同時に、仮面ライダー幻想の右腕が膨れ上がり、"竜王の顎"(ドラゴンストライク)が出現した


その"竜王の顎"を

幻想「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

赤黒い光線へ叩きつける!!


ガッ!

―┣" ォ ン!―


上空にいた仮面ライダー幻想を中心に、爆発が起こった

ステイル「上条当麻!!」
282 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:13:17.32 ID:a1ndZHADO

――

爆発の黒煙の中から、一つの影が落下してきた

幻想「」

…落下する影は"仮面ライダー幻想"だった。先程の衝突で意識を失っているのか反応が無い

ステイル「チッ!」

ステイルは、落下してきた仮面ライダー幻想を空中で受け止める

ステイル「!?」

そして、ステイルは気づいた…仮面ライダー幻想の右腕が、根本から吹き飛び大量の血が吹き出ている

ステイルは、仮面ライダー幻想を抱えつつ着地し。地べたに寝かせる

ステイル「チッ!…どうする!」

すると、近くで倒れていた神裂が起き上がり、ステイル達の元へ近づく。神裂の左脇腹からは血が溢れている

神裂「ぐっ!上条当麻は」

ステイル「かなり、危ないね…直ぐに、医者に見せたい所だが…」

―優先対象の撃破を確認

ス・神「!!!」

ステイルの背後から、聞き慣れた声が聞こえた


自動書記「直ちに、次の対象の撃破に移行します」


"自動書記"が、赤い羽を広げ。空から舞い降りる
283 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:14:30.52 ID:a1ndZHADO

――

自動書記「第二十章第六節。最優先標的を"ルーンの魔術師"に設定 "神よ何故私を見捨てたのですか"即時発動します」


"自動書記"の顔の前に、巨大な魔法陣が出現し…ステイルに向かい、赤黒い光線が放たれる

…その瞬間!

ギギギギギ
神裂「くっ!!」

神裂が盾になり"七天七刀"で受け止めた


ステイル「神裂!!」


幻想「…くっ!」
ステイル「!?」

仮面ライダー幻想が意識を取り戻した

ステイル「気が付いたか」

幻想「ス…テイ…ル」

仮面ライダー幻想は、身体を起こし。左手でベルトの右レバーを叩きだす

幻想「頼む…1分…時間を稼いでくれ」カシン!

ステイル「?…どうするつもりだ?」

幻想「今から…最後の力を使う…」カシン!

ステイル「…最後の力?」

幻想「後、神裂に伝えてくれ。俺がインデックスを助けたら…」カシン!


幻想「    」カシン!

ステイル「……解ったよ。僕としては願ってもない事だ!」

ステイルは、"自動書記"に向かい突撃した

幻想「ハハッ…ヒデェな…」カシン!

仮面ライダー幻想は、フラフラとよろめきながら立ち上がった

―そして、今

幻想「これが、最期の…」ok!フォームチェンジ!


―究極の力を発動させる


幻想「…幻想変身!!」イマジンブレイカー・オーバーブレイク
284 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:15:51.24 ID:a1ndZHADO

――

"赤黒い光線"を受け止めている神裂の背後から、ステイルが5メートル程飛び上がり

ステイル「ハァァァ!」
轟!

ステイルが、右手に炎の剣を生み出し。"自動書記"に生えている"赤い羽"目掛け、炎剣を振り下ろす

自動書記「 、 。」

ガキィン!!
ステイル「!」

しかし"自動書記"は、赤黒い光線を出すのを辞め。再び"豊穣神の剣"を出現させていた


ステイル「神裂! "豊穣神の剣"を抑え込むぞ! 手伝え!!」

神裂「はい!!」


"自動書記"から振り下ろされる三本の"豊穣神の剣"に対し、

―ステイルは炎剣で

ガガガガガガガガ
ステイル「ハァァァ!!」

―神裂は"七天七刀"で

ガギギギギギキィン
神裂「アァァァ!!」

互いの武器のぶつかり合う音だけが、辺りに響き渡る
285 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:17:21.10 ID:a1ndZHADO

――

ステイル「(まだか!)」

ステイル「まだか!! 上条当麻!」


書記「警告、第二九章第三三節。"ペクスヂャルヴァの深紅石" 即時発動します」

ビキ!!
ステ・神「!!」


ステイルと神裂の足の指から足首、スネ、膝へと激痛が這い上がってきた

ステイル「ぐっあ…ぁ…ぁぁ」
神裂「ぅあっっくぅ」

骨の関節を強引にずらされた様な痛みが走り。ステイルと神裂がバランスを崩す

その瞬間、自動書記が"豊穣神の剣"を二人の頭上に目掛け 音速の速さで振り下ろした

神裂「っ! しまっ…」
286 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:18:26.65 ID:a1ndZHADO

――

ステイル「…?どう…言う事だ」

"豊穣神の剣"が、ステイルと神裂の目の前で止まっている

自動書記「最優先目標を変更。直ちに"神よ何故私を見捨てたのですか"発動させます」

"自動書記"が、ステイル達の背後目掛け。赤黒い光線を放った

????「ゴ…ガッ」カシン

????「ガァァァ!!!!」ok!ドラゴンブラスト


―――  ―――


…そして、何かが衝突した瞬間…一瞬、音が消え……

神裂「ステイル!!」ガシッ


200メートル程のドーム状の爆発が起きた
287 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:19:45.93 ID:a1ndZHADO

――

爆発が静まり、砂煙りが晴れ。グラウンドの中央に、隕石が落ちた様な200メートル程のクレーターが出来ていた

クレーターから、少し離れた場所に。ステイルを抱えた神裂が着地する


神裂「大丈夫ですか? ステイル」

ステイル「!? あの子は何処だ!」

ステイルと神裂が、中央のクレーターに近づく

ステイル「!!」


そこには

????「…」

黒い竜の仮面に、翼の着いた鎧を着た"怪物"が佇んでいた


そして、その"怪物"の右手に

禁書「」

意識を失った、インデックスが。首を掴まれ、持ち上げられていた
288 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:21:13.59 ID:a1ndZHADO

――

神裂「インデックス!!」


ステイル「…"アレ"が上条当麻の言っていた力か!」ギリ


神裂「!? あの"黒い竜"が…あの少年ですか?」

ステイル「…神裂、上条当麻からの伝言だ……上条当麻が、あの子を救出したら」

神裂「…」

ステイル「"躊躇わず俺を殺してくれ"だとさ」

神裂「!!」

ステイル「君の魔法名は知っている…だが」

ステイル「殺される事が"救い"になる奴も居るって事だよ」
神裂「…」

ステイル「まぁ、君が行こうが、行くまいが。僕は、あの子を助けに行く!」

轟!とステイルの右手から炎剣が生み出された。そして"怪物"の元へ歩き出す


すると、神裂が口を開いた

神裂「……ステイル」

ステイル「…なにかな?」

神裂「あの二人の事は、私に任せて下さい」
289 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:22:21.05 ID:a1ndZHADO

――

神裂が、クレーターの中央に居る"怪物"の背後に立つ

"怪物"は、未だにインデックスの首を右手で掴み、持ち上げた状態のまま動かない


神裂「…上条当麻」

怪物が話しかけると"怪物"が振り向く

????「ハァ ハァ 」

神裂「彼女を助けて頂き、ありがとうございました」

????「ハァ ハァ ハァ」

神裂「…最後に、貴方に"魔法名"を名乗らせて頂きます」

????「ハァ ハァ ハァ!」

神裂「"救われぬ者に救いの手を"(salvare000)」


????「ガァァァアァァアァァァ!!!」

神裂が左手に"七天七刀"を持ち、抜刀の構えに入る

神裂「…」

それに反応し"怪物"も腰を低くし左腕を水平に構え
290 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:23:30.75 ID:a1ndZHADO

――

お互いの距離は、2メートルほど離れている


神裂「…」


先に動いたのは…


―"怪物"だった―

????「ゴッガァァァァァ!!!」

"怪物"が神裂に目掛け、音速の速さで左手を薙ぎ払―


『とうま?』

????「ア…」ビク!

神裂「…唯閃」


――神裂の"唯閃"により"怪物"は、腰から肩までを切り裂かれ


????「あ…」


――やがて絶命した


神裂「…」
291 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:24:36.24 ID:a1ndZHADO
その後

〜第7学区〜

〜とある病院〜

何処からか声が聞こえる


『助けてくれて、ありがとねとうま』


『本当は、もっとここに居たいけど…帰るんだよ』


『ばいばい…とうま』

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄


上条「インデックス!!」

上条が目を覚ますと 病院のベッドの上だった。上条は身体を起こし、周りを見渡すが…

上条「…」

誰も居ない

上条「……ん?」

ふと…隣の机に目線を移すと手紙が置いてあった。

上条は手紙を手に取り、便箋を取り出す…

上条「何々…」
292 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:25:50.22 ID:a1ndZHADO
__________
※ステイルの手紙〜文字が多いのでスルーしてオッケーです

ステイル=マグヌス

Dear
上条当麻へ

挨拶は無駄なので省かせて貰うよ。
全くよくもやってくれたなこの野郎と言いたい所だけど、その個人的な思いの丈をぶつけてしまうと世界中の木々を残らず切り倒しても紙が足りなくなるのでやめておくよこの野郎。

大体なんで死んでいないんだよこの野郎。
何が"躊躇わず殺してくれ"だ、死ぬんなら潔く死ねよこの野郎、あと、神裂が泣きそうな顔してたから謝っとけよこの野郎。

君のお陰で色々と後始末が大変何だよこの野郎。校庭に謎のクレーター出現! とニュースになってしまって総括理事長に怒られたぞこの野郎。

もう何だよ君、僕を怒らせて何がしたいんだい? 馬鹿なのかい? 死ぬのかい? あっそうそう、君にこれだけは言っておかないといけない重要なことがあったんだ!





何もないよ

※手紙終わり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
293 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:26:58.34 ID:a1ndZHADO

――

上条「ハハッ…」

上条は、優しく手紙を丸め

上条「そげぶ!!」

…ごみ箱へ投げ捨てた

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄


〜とある病院の個室〜

    〜朝〜

上条は朝ごはんを食べ、やることも無く。ゴロゴロしていると…

コン コン とドアをノックする音が聞こえた

上条「? どうぞ」

カエル医者「失礼するよ?」


カエル顔の先生が上条の隣に立つ

カエル医者「君…ベルトの最後の力を使ったね?」

上条「…はい」

カエル医者「もう、金輪際使ってはいけないよ? 次こそ、君と言う存在が"幻想殺し"に食われてしまうからね?」

上条「……はい」
294 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:28:04.62 ID:a1ndZHADO

――

カエル医者「そう言えば君、凄い身体の構造してるらしいね?」

上条「?」

カエル医者「君を連れてきた"女の人"に聞いたんだけど…君、本当なら死んでいたはずだったらしいね?」

上条「…」

カエル医者「…で、彼女が言うには、君の身体を斜めに切り裂いたら……10分後に、くっついたらしいね?」

上条「…ハイ?」

カエル医者「多分、君が変身したら不死身って事だね? あぁ、そう言えば 吹き飛んだ腕も、いつの間にか生えていたらしいよ?」スゴイネ?

上条「」

カエル「さて、伝える事は伝えたし、僕は行くよ? 明日には退院出来るから。お大事にね?」

ガラガラ ピシャン

上条「」エー
295 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:29:11.77 ID:a1ndZHADO
〜次の日〜

〜第7学区〜

〜とあるマンション〜

上条「うだ〜。やっと我が家に帰れる」

上条はエレベーターに乗り、7階のボタンを押し、ドアを閉めようとすると

禁書「ちょっと待って欲しいかも」

上条「あぁ、はいはい」ポチ

ウイーン
禁書「ありがとね、とうま」

ウイーン

上条「いいよこれぐらい」

禁書「うん」

……

上条「…ハァ…モウツッコマネエ」
禁書「……ねえ、とうま」

上条「? 何だよ?」

禁書「私と、かおりと、ステイルね? 此処の管理人として働く事になったんだよ?」

上条「」

禁書「仲良くしてくれると嬉しいな。 これからも宜しくね?とうま」ニッコリ

上条「」


最強の魔神に勝利した仮面ライダー幻想!! 魔術師との絆を結び、新たな友情が芽生えた事だろう!!
仮面ライダー幻想よ! 絆の強さで悪の魔術師に立ち向かえ!
戦え!仮面ライダー幻想!!
進化しろ!仮面ライダー幻想!!

ED〜♪
296 :第9話 [sage saga]:2012/09/04(火) 15:30:11.70 ID:a1ndZHADO
次回予告

夏休みに突入し、外に出かけた上条当麻!!

コンビニに立ち寄り、外を歩いていると。とある女子中学生に突撃される!!

そして現れる、新たな魔術師!! 果たして、仮面ライダー幻想は勝利する事が出来るのか!!

幻想変身!仮面ライダー幻想!!
第10話
「ラブラブ?デート!忍び寄る!爽やかストーカー!!」

その幻想をぶち殺す!!
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/04(火) 15:36:08.44 ID:DFB8h7zAO

幻想イケメンすぎる
そしてお粥はコゲろ
298 :>>1です [sage]:2012/09/04(火) 15:42:02.02 ID:a1ndZHADO
これで第9話投下終了です


長い・読みづらい・解りづらい所が多々あったと思われます…大変申し訳ございませんでした

此処まで見ていただいた方々ありがとうございました

次の投下は第10話が出来次第投下させていただきます
因みに

仮面ライダー幻想のフォームチェンジのイメージは、漫画「ベルセルク」の狂戦士の鎧に竜の角と翼
そして胸と腕に竜鱗びっしりみたいな感じです


神裂さんの変身は、仮面ライダー竜騎の仮面ライダーファムをイメージしています

長文失礼しました
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/09/04(火) 17:15:51.46 ID:XdSSfi9q0
乙!!
次回も楽しみにまってる!!
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/04(火) 20:43:21.19 ID:00odQ1nDO

…アレ?■■の出番が
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/04(火) 21:42:13.50 ID:dn7JcGDWo
乙〜
これまた豪快に飛ばすなあ
御坂妹と漫画でもなかったことにされた姫神……
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/05(水) 20:19:17.78 ID:RdPtbHtAO
レベル6の話題もでてたし、形はどうあれ妹達編もやるっしょ、多分。ともかく次回も楽しみにしてる
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 20:32:40.99 ID:e1+tinVSO
いんでっくちゅですね
解ります
304 :>>1です :2012/09/07(金) 20:39:21.91 ID:nql4BYEDO
とりあえず半分投下します

誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
305 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:40:23.08 ID:nql4BYEDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である

op〜♪

第10話
「ラブラブ?デート!忍び寄る!爽やかストーカー!!」

〜第7学区〜

〜とあるマンション〜

〜上条当麻の部屋〜
〜午前10時00分

魔術師の騒動から十日が過ぎ。日付は7月22日…学生達は、夏休みを迎えていた

上条当麻は、朝ごはんを食べ。ゴロゴロと今日の予定を考える


上条「夏休みか〜何すっかな〜新しい変身ポーズでも考えてみっかな〜」ゴロンゴロン

すると呼び鈴が鳴った

ピンポーン
上条「? はーい」

ピピピピンポーン
上条は、だらだらと立ち上がり、玄関のドアを開ける

ピピピピピンポーン

上条「はいはい、どちら様ですか〜」

ガチャ
禁書「おはようt」
バタン

上条「…鍵をかけてっと」カチッ
禁書「おはようとうま」ガチャ

上条「…」エー

禁書「? とうまの部屋の、"ますたーきー"があるから鍵をかけても無駄かも」フフーン
306 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:41:47.78 ID:nql4BYEDO

――

上条「何の用だ? 上条さんは忙しいんですよ?」

禁書「あのね? これなんだよ」ズイ


インデックスは、四角い箱を上条に差し出す


上条「? そうめんか?」ウケトリ

禁書「しかも、揖保乃糸なんだよ かおりが持っていきなさいって」


上条「おお! ありがとなインデックス」ヨシヨシ

禁書「うん! あとね、とうま…」ゴソゴソ

上条「?」

禁書「ふふ〜ん、けーたいでんわ〜」ドヤァ

上条「わ〜」パチパチパチ

上条「…って。それがどうしたんだよ?」

禁書「とうまの"けーたいばんごー"と、"めあどー"を教えて欲しいんだよ」
307 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:43:04.74 ID:nql4BYEDO

――

上条「ん? じゃあちょっと待ってろ」

上条は、四角いテーブルの上に置いていた携帯電話を手に取り。インデックスの待つ玄関に戻る

上条「インデックス、赤外線でいいか?」カチカチ

禁書「? せきがいせん? なに?とうまお湯でも」

上条「沸かさない…ほら、携帯貸してみろ」

禁書「うん」ケータイワタシ

上条は、インデックスから携帯を受け取り操作する


上条「お前、何で使えないのに携帯買ったんだ?」カチカチ

禁書「ステイルが、『学園都市は危ない所だから肌身離さず持っておくんだよ』って買ってきてくれたんだよ」

上条「ふーん…っと、ほら登録しといたぞ」


上条は、インデックスに携帯を返す


禁書「ありがとね、 とうま。 今日は、かおりと お買い物に行くから。これで帰るんだよ」


上条「おう。神裂に、そうめん ありがとなって言っといてくれ」


禁書「うん! 伝えとくね。ばいばいとうま」テオフル

上条「ゆっくり楽しんで来いよ〜」テオフル

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
308 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:44:28.59 ID:nql4BYEDO
〜常盤台寮〜

〜食堂〜

〜午後12時40分

御坂美琴は、やたら広く荘厳な食堂の座席で考え事をしていた


御坂「…ハァ」


すると御坂の背後から


黒子「お姉様? 何か悩みでもありまして?」

御坂「黒子…ん〜ちょろっとね〜」


白井黒子が同じテーブルの空いてる座席に座る


黒子「お悩みがある様でしたら。僭越ながら、この黒子がお聞きいたしますが?」

御坂は、少し考え口を開いた


御坂「……黒子、もしアンタが しつこい男に言い寄られたら。どう対応する?」

黒子「わたくしでしたら。その殿方に、丁重にお帰り頂き、二度と付き纏わぬように致しますが?」

御坂「それが、常盤台の理事長の息子だったとしたら?」

黒子「うげっ…海原様ですの…」

御坂「…うん」
309 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:46:26.28 ID:nql4BYEDO

――

黒子「…ですがお姉様。素直にお断りすれば、向こうも諦めて頂けるのではございませんの?」

御坂「断っているわよ。それでも毎日の様に誘いに来るのよねぇ」ハァ

黒子「ムゥ……!!」ヒラメキマシタノ!

白井黒子が閃いた!!

黒子「では、"お付き合いしている方が居る"と"嘘"をついて見てはいかがでしょうか?」

御坂「えっ!?」

黒子「その方は、頼りがいがあり! お姉様がピンチの時も颯爽と現れ、救いの手を差し延べる。とても素敵な、こうh…ゲフンゲフン…素敵な方なのだとつけ加えれば…完璧ですの!」


御坂「…///」


御坂は少し考え、口を開く…顔が少し赤くなっている


御坂「…そ…そうね! 今度、海原に会ったらそんな感じで伝えてみようかな///」

黒子「(ぐぇっへっへ! そんなの、この黒子しかいませんの! これで噂が広まれば…お姉様と…お姉様とぉ〜〜!!)」ムハー!

御坂「? 黒子?」

黒子「ハッ!いえ! 無事、上手くいく事をお祈りしておりますわ。お姉様」オホホ


御坂「うん、相談に乗ってくれてありがとね黒子」ニッコリ
310 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:48:26.35 ID:nql4BYEDO
〜第7学区〜

〜とあるコンビニ〜

〜午後13時00分〜

上条は相棒(自転車)と共にコンビニに来ていた。因みに、今日の予定を考えた結果。トーマス(自転車)と気ままにサイクリング。となった訳である

上条「ふんふん♪ふふふふふふふ♪ふんふんふんふんふ〜ん♪」

イラッシャイマセー

上条「あれ? またこの銘柄のコーヒーが残ってる…珍しいな」

上条は、缶コーヒーを手に取り、会計を済ませ。コンビニの外に出た

アリガトウゴザイマシター

上条「今日は、久々にツイてる予感がするなぁ」トーマス

……

上条「……あれ?」

相棒(自転車)が居たはずの場所に相棒が居ない


上条「…おいおい、冗談だろ…何で、俺の自転車ピンポイントで盗るんだよ! いや、素晴らしい自転車なのは解るけどもぉぉ!」ウガー


上条は、コンビニの前で頭を抱え…

上条「ハァ…不幸だ」トボトボ

やがて冷静になり歩きだした
311 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:50:08.86 ID:nql4BYEDO

――

上条は、缶コーヒーを左手に持ち。トボトボと歩く


上条「まぁ…トーマスは、自力で戻ってくるから大丈夫として…」シンパイダケド


上条「早速、予定が無くなったなぁ…誰だよ今日はツイてるとか言った奴…」ブツブツ


上条が常盤台の寮前に差し掛かると…

上条「ん?」

約50メートル程先に、爽やか系のイケメン男と茶髪で常盤台の制服の女の子が道の真ん中で話している

上条「(青春してるなぁ…羨ましい)」

すると、女の子の方がこちらに気づき、何か言いながら走って来た

―――――――

※視点変更

 上条→御坂

―――――――
312 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:51:23.78 ID:nql4BYEDO
〜御坂視点〜

〜常盤台寮前〜

〜午後13時00分


食堂で黒子と別れ。御坂美琴は、近くのコンビニで立ち読みでもしようと寮の外に出た

…瞬間

海原「どうも、こんにちは御坂さん。今日は良い天気ですね」


爽やか系イケメンが狙いすましたかの様に、声をかけてきた

御坂「(はぁ…)」

御坂「こんにちは、海原さん」ニッコリ

海原「今日は、どちらへお出かけですか? 宜しければ途中まで、ご一緒しても構いませんか?」


御坂「いや〜あの〜これから、知り合いと遊びに〜」アハハー

海原「そうですか。どんな方ですか? 宜しければご紹介して頂けませんか?」ニッコリ
313 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:52:40.77 ID:nql4BYEDO

――

御坂「(…しょうがないか)」

御坂は深呼吸をして

御坂「海原さん。ゴメン、私付き合ってる人が居るの」

海原「…どんな方なのですか?」

御坂「えっと…頼りがいがあって、私の為なら直ぐに駆け付けてくれて、身体を張って守ってくれる。そんなヒーローみたいな格好いいなの」

海原「そんなに素晴らしい方でしたら。是非、ご紹介して頂けませんか?」ニッコリ

御坂「(くっ! そう来るか…結構しつこいわね…)」

御坂「!?」

御坂が視線を左に逸らすと。その先に、とあるツンツン頭の少年がこちらを見ていた


御坂「(もう"コレ"しかない!!)」

御坂は、覚悟を決め! ツンツン頭の少年目掛け走り出す!!

――――――

※視点変更

 御坂→上条

――――――
314 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:54:22.12 ID:nql4BYEDO

――

〜上条視点〜

〜常盤台寮前〜


茶髪の女の子が、上条に向かい凄い速度で走ってきた

…そして

ドゴォ!!
上条「オッフ!!」

御坂「ごめ〜ん、待った〜?」

その速度まま、上条の胸元目掛け思い切り抱き着いてきた

上条「おま!」
御坂「しっ! 話し合わせて」ヒソヒソ

上条「はっ?なn」
御坂「アイツ、ストーカー(っぽい奴)なの!!」ヒソヒソ!

上条「!!」

上条が理解したのに気づき。御坂は上条から離れ、海原へ振り返る


御坂「海原さん、紹介するわ。コイツが私のヒーロー」

海原「…これはこれは」
315 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:55:46.50 ID:nql4BYEDO

――

御坂「とととっても、ラブラブなのよ〜? ね〜? 」ギュッ

御坂(うわ! めちゃくちゃ恥ずかしい!///)

御坂は、上条の右腕に抱き着いた


上条(御坂さ〜ん! ちょっと、やり過ぎなのでは〜!!)

御坂「ちょっと! 何か言ってよ///」ヒソヒソ

上条「あっえっと…そうだな! 御坂」

海原「おや? お付き合いされてるのに、苗字で呼ばれるのですか?」ニッコリ


上条「じゃn」
御坂「わっ私達、付き合い出してまだ、二週間だから! それに ほら、コイツ恥ずかしがり屋なのよ〜」アハハー

海原「…」ニコニコ
316 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 20:58:03.90 ID:nql4BYEDO

――

御坂「じっじゃあ、私達これからでででデートだから〜///」

御坂は、上条の腕から離れ、右手に握り直し歩きだす

…と唐突に

バン!と常盤台中学女子寮の扉が一斉に開け放たれ


『うぉ姉様ーー!!』


奇声が聞こえた


御坂「…」
上条「…」


そして、距離が離れているのに。何故か鮮明に話し声が聞こえる

リョウノマエデアイビキトハイイドキョウダナミサカ

御坂「あ…あは…あははは」

サスガミサカサマ…アレガゾクニユウサンカクカンケイ

上条「…」

オッオッオネエサマガガガガガガガ

御坂「うわーーーー--…」

御坂は、上条の手を掴んだまま。物凄い速さで走り去っていった

海原「……」ギリ
317 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 21:00:09.11 ID:nql4BYEDO
〜第7学区〜

〜とある広場〜

〜午後13時35分

あれから約20分程走りつづけ。御坂は、ようやく走るのを止めた

上条と御坂は、近くのベンチに腰を掛ける


上条「ハァッ…ハァ…っあー疲れたぁ」

御坂「ゴッ…ゴメン…あまりに…恥ずかったから…つい」


上条は息を整え、喋りだした

上条「…で? 何が、どうしてこうなったんだ?」


上条の質問に御坂が答える

御坂「うん……それが、最近アイツ…海原って言うんだけど、付き纏われてて…誘いは、全部断ってはいたんだけど。それでも、毎日誘いにくんのよ…あまりにも、しつこかったから…」

上条「通りすがった、俺に彼氏のフリをさせたって訳か」フムフム

御坂「…うん」

上条「ハァ…まぁ、その"海原"って奴には見せ付けた訳だし。もう行っていいか?」

御坂「…出来れば、今日一日お願いしたいんだけど…」

上条「?…何を?」

御坂「……彼氏役」ウン
318 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 21:02:10.93 ID:nql4BYEDO

――

上条「…なんで?」

御坂「…だって、また来たら面倒だし…多分、アイツ完璧には信じてないと思うのよね…」

上条「まぁ、確かに疑ってたな」

御坂「だからお願い! アンタ、仮面ライダーでしょ?」リョウテアワセル

上条「…仮面ライダーは、便利屋じゃねーよ」

御坂「なによ! 佐天さんには"困った時は、いつでも呼べ"とか言ってた癖に! このドケチライダー!」

上条「そう言う意味で言ったんじゃねーよ! 後、ケチはしょーがねーだろ! 貧乏なんですよ上条さんは!」

御坂「(よし、かかったぁ!)」ニヤリ

御坂「…あーやだやだ。やっぱり、普段からケチな奴って心まで貧しくなるのかしら〜」ヤレヤレ

上条「なんだとテメェ! 謝れ! 俺を含め、こつこつ節約してる皆様に謝りやがれ!!」

御坂「じゃあ、アンタが心が大らかなのを証明してみなさいよ? そしたら謝ってあげるわよ」ウンウン

上条「……いいぜ」


上条がゆらりと立ち上がり

上条「…お前がドケチな人を馬鹿にするって言うのなら…」


御坂に対して


上条「俺が、そのふざけた幻想をぶち殺す!!」※イケメンAA


無駄にカッコイイ決めゼリフを放った!!
319 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 21:04:21.59 ID:nql4BYEDO

――

上条「んで? 恋人同士って…なにすりゃいいんだよ?」

御坂「私が見た"某週刊誌"には、嘘の恋人同士を演じてる話しがあって…」

上条「…」フムフム

御坂「お互い…ダーリンとハニーって呼び合ってたわね」ムゥ

上条「ゴメン無理却下」

御坂「…じゃあ、どうすんのよ」

上条「ん〜じゃあ、お互い下の名前で呼び合ってみるか? 海原も疑ってたしな」

御坂「えぇ!///」

上条「えぇ! じゃねえよ…お前から言い出したんだろ?」ハァ

御坂「…だって…ハズカシイシ///」

上条「落ち着け、御坂……冷静になって考えたら解るが、ダーリンとハニーの方が恥ずかしいからな…」
320 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 21:05:33.87 ID:nql4BYEDO

――

御坂「じっじゃあ、アンタが言ってみなさいよ! 言えたら呼んであげるわ///」フン!

上条「? 美琴」

御坂「」

上条「美琴? 呼んだぞ?」

御坂「とっ///」バチ

上条「と?」

御坂「とっとっ///」バチン バチン

上条「あっヤバいな」ウン


御坂「とととうみゃ〜!!!」バチ
バキン!
上条「はい、良く言えました」ナデナデ


御坂「あっあた!あたみゃ///」

上条「なんで猫っぽいんだよ? てか、手を離したら漏電すんだろ…取りあえず落ち着け? な?」ナデナデ


御坂「おっおち! アンタが、あたまにゃでるからでしょうが!!///」ウガー!
321 :第10話 [sage saga]:2012/09/07(金) 21:06:47.08 ID:nql4BYEDO

――

上条「はいはい…後、"アンタ"じゃねえだろ?」

御坂「……」


御坂「………ト……ウマ///」ボソ

上条「ウマ?…じゃあ、手ぇ離すぞ」テオハナス

御坂「……」

上条「? どうした?」

御坂「…ナンデモナイ」

上条「? よし、ならミコっちゃんに、上条さんがホットドッグ奢ってやるよ」

御坂「え!? でも、悪いわよ…アンタお金ないし」

上条「ハァ…ドケチがどうこう言ってたのは、お前だろうが…良いから待ってろ」ナデナデ

御坂「いや…そこのお店…」

御坂が言い終わる前に。上条は、広場の中央にある屋台へ向かった

御坂「…高いんだけど」
322 :>>1です [sage]:2012/09/07(金) 21:10:35.77 ID:nql4BYEDO
中途半端ですが。これで半分投下終了です

またもや読みづらい所が多々合ったと思われます。大変申し訳ございません

此処まで見て頂いた方々ありがとうございました

次回の投下は明日の21:00 だと思います
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/07(金) 21:14:23.74 ID:RIvdd8jAO

こいつらナチュラルに恋人をやってやがる
結納も近いな
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/07(金) 21:47:00.09 ID:qIj3gX010
乙です
原作と細かい部分を変えてあるけど自然だな
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 09:58:42.86 ID:zRCXyh4mo
まじ自己中
326 :>>1です :2012/09/08(土) 19:31:02.54 ID:NEqotPNDO
第10話の後半を投下させていただきます

誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
327 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:31:36.24 ID:NEqotPNDO

――

上条は、屋台に到着し注文をする


上条「すみません、メルヘンドッグ2つ下さい」

ハイ!メルヘンドッグオフタツデスネ?ショウショウオマチクダサイ

上条「さて…と」

上条は料金を払う為、ズボンの後ろポケットから財布を取り出し。料金を確認した


上条「…oh」

1個…2000円

上条「…fuck'n fantasy」

2個で4000円

…お財布には3380円…つまり足りない

上条「…すみません、一つキャンセルでお願いします…」ハァ

ハッハイ!カシコマリマシター

上条「(情けねえ…てか、たけぇ)」
328 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:32:52.13 ID:NEqotPNDO

――

上条は、会計を済ませ。ホットドッグを1つ受け取り。御坂の座っているベンチへ戻って来た


上条「ほら、美琴。ホットドッグ」ハイ


御坂「あれ? アンタの分は?」アリガト


上条「…上条さんは、腹減ってないから良いんですよ」

御坂「…あ〜あそこ高いのよねぇ。確か、グルメランキング2位のメルヘンドッグだっけ?」


上条「値段考えろよ…だから1位になれねぇ……!?」

御坂「どうひたの」モグモグ


上条「御坂…いる」ヒソヒソ


御坂「? ホットドッグ?」モグモグ

上条「ちげぇよ…海原! 後ろの木の陰」ヒソヒソ


御坂「!!」モグモグ!
329 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:34:07.08 ID:NEqotPNDO

――

とりあえず。上条は、御坂の隣に座った。背後の木の陰には、ストーカー(海原)が居る

海原「…」ジー


上条「アイツ、本気でストーカーだったのかよ」ヒソヒソ

御坂「だから言ってるじゃない! 最近、ずっと付き纏われてるって」ヒソヒソ

上条「まぁ、取りあえず演技続けるぞ。諦めてくれれば良いわけなんだしな」ヒソヒソ

御坂「うっうん、了解」ヒソヒソ

……

海原「…」ジー

上条「なっなぁ、美琴」

御坂「なっなによ当麻」

……沈黙

上条「ヤバい! 何も思いつきません御坂軍曹!」ヒソヒソ

御坂「くっ! とっ当麻、お腹空いてないかしら〜?」

上条「おう! 空いてるぞぉ」ナニスルキダ!ミサカ


御坂は、自分の食べかけのホットドッグを上条の口元に持って行き

御坂「…ァーン///」

上条「…」
330 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:35:15.72 ID:NEqotPNDO

――

御坂「……///」

上条「…美琴」

上条は、御坂の両肩を掴んだ

御坂「!?///」

上条「すまねぇ…もう我慢の限界なんだ」

御坂「えぇ!? なんで? そんな…こんな所で!?///」


御坂は驚き、右手に持っていたホットドッグを落としてしまった


上条「あぁ…もし、何か合ったら責任取るから…いいか?」※イケメンAA

御坂「ーーーー!!///」

御坂は、恥ずかしさのあまり目を瞑った





上条「ストーカー野郎! こそこそ、隠れてないで出て来やがれ!!」


御坂「へ?///」
331 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:36:29.92 ID:NEqotPNDO

――

海原「…ばれてましたか」

ベンチの後ろにある木の陰から。爽やかストーカー(海原)が現れた


上条「コイツ、嫌がってんだ。お前には悪いけど、諦めてくれねえか?」

……


海原「…嫌だと言ったらどうしますか?」ニッコリ



上条「ハァ…口で言って解らねえ奴には、拳(コレ)って決まってんだよ」

上条は右手を握り。見せるように前に突き出す

少しの間、沈黙が訪れ。やがて海原が口を開いた


海原「…近くに誰も居ない工事現場があります。そこで、ゆっくり語り合いましょうか? "上条当麻さん"」

上条「コイツ……御坂、此処で待ってろ」

上条は、ベンチに座っている御坂の頭を軽く撫で。海原と共に、近くの路地裏に入って行った




御坂「あ〜! もうっ! 大人しく待てる訳ないでしょ! あの馬鹿///」


そして、御坂も後を追う
332 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:37:43.02 ID:NEqotPNDO

〜第7学区〜

〜とある工事現場〜

上条は、海原と共に工事現場に到着した。辺りを見渡すが誰も居ない


上条「殴り合う前に、少しいいか?」

海原「何でしょうか?」


上条「何で、ストーカーなんてしてんだ? アイツが嫌がってんのは、態度で解ってるだろ?」

海原「…それでも、好きなんですよ。初めは、諦めようと思いましたよ? でも、簡単に忘れられる程、軽い物ではありませんでした…」

上条「…」

海原「彼女と出会ったのは一週間前…調度、貴方の身辺調査を開始した時でしたね」

上条「…俺の調査?」

海原「はい…貴方は、禁書目録、炎の魔術師、聖人、LEVEL5の超能力者…そして、"幻想殺し"…御自分の"勢力"が魔術結社にとって、どれ程の脅威かご存知ですか?」

上条「!? テメェ魔術師か!」
333 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:38:58.87 ID:NEqotPNDO

――

海原は無視して続ける

海原「初めは、監視のみ…のつもりでした…上条勢力のパワーバランスに影響が無ければ問題無し、と報告するだけで済む話しだったんです…」

上条「…」

海原「しかし…自分は、出会ってしまった…」

少し間を置き、海原は空を見上げる

その時の表情は、手を伸ばしても届かない事を悟っている…とても…とても切ない表情だった

上条「海原…お前」

海原「…マイ…天使に」


……

上条「」

海原「本当に…本当に監視のつもりだったんですよ! なのに、あの天使が! 公園の自販機に蹴りをいれ! 出て来た、ヤシの実サイダーをグビッ!と飲んでいる姿を見ただけで! 自分の、トラウィスカルパンテクウトリの槍が金星の光を浴びたんですよ!!」

上条「」
334 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:40:10.08 ID:NEqotPNDO

――

海原「貴方には解るはずがない! 貴方が全部壊したんだ! 貴方が御坂さんに手を出していなければ! 自分が、ハグして"待った〜"して貰ったり! 自分が腕を組まれて、胸を押し付けられ"当ててんのよ"して貰っていたハズなのに! 貴方さえ居なければ、自分は、この妄想でご飯三杯いけたのに!」

上条「」ウワァ

海原「…貴方のせいで、今の自分は御坂さんの敵になってしまいました。でも、そうなってしまったのは誰のせいだ!?」クワ!!

上条「」


海原「誰のせいだ!?」クワ!!

上条「知らねえよ変態」

魔術師の全身から、見えざる殺意が吹き荒れる!!


上条「…」

海原「…」スッ

海原は、ズボンに手を入れ。中から黒い石のナイフを取り出し。上条へ向けた
335 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:41:46.18 ID:NEqotPNDO

――

上条「…いいぜ…お前がまだ、御坂にストーカー行為を続けると言うのなら…」


上条は、右手を海原に見せ付ける様に勢いよく前に突き出した!


上条「まずはその幻s」
海原「…」ヒュン!

バキィン!
上条「う?」


海原「チッ!…"幻想殺し"厄介な能力ですね」ヒュン!

海原が黒い石のナイフを天にかざし反射した光を上条に向ける


上条「テメェ! 人が決めゼリフ…ってか眩しっ!」
バキィン!
上条「!?」

上条が右手で顔を庇うと幻想殺しが発動した

海原「…」ギリ
336 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:43:10.09 ID:NEqotPNDO

――

海原が、再び黒い石のナイフを天にかざそうと腕を上げると…上条が真っ直ぐ突撃してきた

上条「あぁぁぁ!!」


しかし海原は、突撃を右に避ける


海原「くっ!!」

上条(多分、あのナイフで光をレーザーみたいに飛ばしてやがる!)

上条「だったら!」
タン!


上条は、再び海原へ突撃し右拳を振るう


上条「接近戦に持ち込んでやんよ!!」

ゴス!!
海原「くっ」


海原が腕を交差し、上条の右拳をガードした。

そのスキを狙い。上条は、左手で海原のガードした右腕を掴み…


上条「アァァ!!」

ドス!!
海原「グッァ!!!」

上条の腰の回転をかけた右のショートフックを、海原の左脇腹に直撃させた!
337 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:44:20.90 ID:NEqotPNDO

――

海原も左拳を 上条の右頬を目掛け振るう

海原「ぐっっおぉぉぉ!」
ガン!
上条「…クッ」

海原の拳は直撃した…が


上条「…そんな腰の入ってないヘタレパンチが!!」
ドス!!
海原「グフ!!」

上条が再び、海原の左脇腹に右拳を突き刺すと体制を崩した。
そのスキを狙い。上条は、掴んでいた海原の右手を離す

海原「!?」

そして、弓なりに引いた右拳を、海原の顔を目掛け

全力で放つ!


上条「俺に効くわきゃねえだろうが!!」

ガン!!!と体重を乗せたフルスイングの右拳を炸裂した

バキィン!
海原「ブハァ!!」


海原は黒い石のナイフを落とし、数メートル転がり止まった


海原「ァッガ…」
338 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:45:36.72 ID:NEqotPNDO

――

上条は左手で黒い石のナイフを拾い海原を見る。

そこには、顔の表面が砕け、浅黒い色の肌が見えていた

上条「お前、顔!」

????「…ええ、変装です"海原光貴"の皮膚を剥ぎ。護符にする事で対象の顔になれるんですよ」


上条「皮膚って…テメェ、本物の海原はどうした!」

????「……殺しておくつもりでしたが。彼の力…"念動力"(サイコキネシス)によって、海原は自分を分子レベルで固めてしまいまして。コールドスリープ状態で、どうやっても殺せませんでしたよ」


上条「…なんで、"海原"なんだ?」

????「御坂さんと接する事が出来るからですよ……対象と接触し、内部分裂させる事が自分の本来の役目ですから」

????「…でも自分は、彼女を一目見て。彼女が住んでる この世界が大好きになって…彼女と共に生きたいと思いました…」



????「…例え"組織"を裏切ったとしても」
339 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:46:43.03 ID:NEqotPNDO

――

????「…」

上条「お前、御坂を守りたかったのか?」

????「ええ」

上条「…この件から、引く気はねえのか?」

????「引くも引かないも。もう、自分に進む道はありませんね」



上条「…一つだけあんだろ」

????「…ありませんよ」

上条「あんだろうが! お前が生き抜いて…御坂を守り抜く道が!!」

????「…」

上条「御坂に嫌われたからなんだ! テメェが死ぬほど御坂に謝って。許して貰うまで生き続ければいいだけの話しだろうが!!」

上条「テメェの覚悟ってのはそんなもんかよ! 好きな人がいるなら死ぬ気で努力して奪ってみせろよ! 勝手に、可能性を捨てて絶望してんじゃねえぞ!!」

????「…」
340 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:47:48.78 ID:NEqotPNDO

――

????「フフッ……初めから好意を持たれている上に、今回の原因である。貴方には言われたくありませんね」

上条「……口で言って解んねえなら」

上条は、左手に持っていた黒い石のナイフを。黒い肌の男の目の前に投げた


上条「…拳(コレ)って決まってんだよ」


上条は、右拳を前に突き出す!


上条「幻想変身!!」

掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した

_________
※説明しよう
上条当麻はとある不幸な事故により、カエル顔の医者の手術を受け、開発したベルトを体内に植え付けた。

手術の結果…生まれた頃から体内に眠る幻想殺し(イマジンブレイカー)の力を解放する事が出来る様になったのだ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

そして、黒い影は上条の全身を包みこみ

上条「ごっっがぁぁぁ!」


「漆黒の駆動鎧」へと姿を変えた!!
341 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:48:55.35 ID:NEqotPNDO

――

黒い肌の男は、黒い石のナイフを右手に持ち、立ち上がる

????「貴方が、噂の仮面ライダー幻想でしたか」

幻想「…ああ」


????「…まずは、貴方に勝って。先の事を考えたいと思います」

幻想「悪いな…仮面ライダーに敗北はねえんだ」


????「…勝ちますよ…いずれね」

幻想「…」カシン!

????「…」

二人の距離は、ほんの2メートル程…勝負は一瞬だった

仮面ライダー幻想が突撃したと同時に、黒い肌の男が黒い石のナイフを天にかざし光を反射させる…

バキィン!
????「…」

しかし、光は幻想殺しの力に掻き消された


そして、距離を詰めた仮面ライダー幻想が放った"イマジンブレイク"が黒い石のナイフを砕き


幻想「はぁぁ!!」

????「…」ニコ

――ゴッ!!――

…黒い肌を男の顔に炸裂し。そのまま、地面に叩きつけた
342 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:50:04.16 ID:NEqotPNDO
その後

〜第7学区〜

〜午後16時30分

あの後、黒い肌の男と別れ。工場現場の外で待っていた御坂と合流した

今は、御坂を送るため。常盤台の寮に向かって歩いている


上条「…そう言えば御坂、"アイツ"からの伝言あんだけどさ」

御坂「…うん」

上条「いつか、素顔で謝りに行くから待ってて下さい…だとさ」

御坂「なにそれ? いつかって、いつよ?」

上条「さぁな、厄介事を全て片付けたら…じゃねえか?」

御坂「もう、ストーカーとか…本気で勘弁なんだけど…」

上条「本気で、お前の事好きなんだろ。少し、暴走気味だったけどな…」


御坂「…」
343 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:51:19.72 ID:NEqotPNDO

御坂「…」

御坂が左手で上条の右手を握る

上条「? どうした御坂?」

御坂「…まだ1日過ぎてないし///」

上条「…はいはい。このまま寮まで、爺がエスコートさせて頂きますよ 姫?」

御坂「? やけに聞き分け良いわね///」

上条「ん? "アイツ"に御坂を悲しませるなって言われたんだよ……後、もう1つ約束したな」

御坂「?」

上条「あぁ。御坂と…その周囲の世界は、俺が必ず守ってやる!ってな」

御坂「……ふ〜ん///」


上条「なんだよ?」



御坂「なんでもないわよ。せいぜい、一生かけて守ってよね? 仮面ライダー」

上条「…ん? 一生?」


※この後、ちゃんとトーマスは戻って来ました
―――
――



ストーカーの魔の手から、御坂を守った仮面ライダー幻想!!
友との約束を心に誓い! 全ての人を守り抜け!!

戦え!仮面ライダー幻想!!
走れ!仮面ライダー幻想!!

ED〜♪
344 :第10話 [sage saga]:2012/09/08(土) 19:52:32.00 ID:NEqotPNDO
次回予告


…8月21日

列車の操車場に現れた、正義のヒーロー


一つの物語が



終わりを迎える


第11話
「絶対能力進化実験」

………
345 :>>1です [sage]:2012/09/08(土) 19:55:28.10 ID:NEqotPNDO
これで投下終了です

ここまで、見て頂いた方々ありがとうございました



エツァリさんが、好きな方本当にすみませんでした


次回の投下は、第11話が出来次第投下させていただきます
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/08(土) 20:13:56.78 ID:DIrgh4jAO

このお粥は廃棄されていい変態。
まだ、一方通行が実験を始めて一ヶ月弱かな。10031回も実験してんのかな?なんにせよ幻想なら抱きしめて鯖折りで文字通りポッキリだな
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 20:18:25.35 ID:DDOk4iXI0
乙です
上条さんマジイケメン
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 20:34:46.64 ID:7cz3pBBDO

お粥焦げろ
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 23:58:27.70 ID:ZhG2bmsDO
俺のイメージだと、
変身シーン:響鬼
マスク:黒いラトラーター電子音:メテオorカブト
だな。・・・誰か描いてみてくれない?
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/09(日) 00:40:00.95 ID:qfXqPxqUo
乙〜
お粥ワロタwww
しかしこの時点で上条勢力って言われると違和感あるな
まだそれほど目立ってるわけでもつながりがある訳でもないのに
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/09(日) 18:43:18.27 ID:MLEiqSSAO
>>350
禁書御一行が寮の管理人で直ぐに共闘できる+第三位がベタ惚れ+第一位と仲がいい
十分過ぎるほど脅威じゃね?
352 :>>1です :2012/09/11(火) 19:47:52.98 ID:9ukQhdIDO
お久しぶりです、書けた所まで投下します


誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
353 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:48:36.88 ID:9ukQhdIDO
これは学園都市に住む

不幸な

高校生の物語である

op〜♪

第11話
「絶対能力進化実験」


〜第7学区〜

〜とあるマンション〜

時は進み…日にちは8月20日。夏休みも後少しで終了と言う、今日この頃…

上条は、自宅で夏休みの宿題と格闘していた


上条「うだ〜終わんねぇ…インデックスの奴。俺の中の桃太郎を、リアル桃太郎に変えやがって…」


はぁ…とため息をつき、時間を確認すると夕方の4時。上条は、キッチンに置いている冷蔵庫を開け、食材を確認する

上条「さて…と。見事に何も無いな、割引シールの食品でも買いに出かけるか」

上条は、冷蔵庫を閉め。出かける用意をしていると

〜♪

テーブルに置いていた携帯の着信音が鳴った

上条「? 佐天から?」

上条は、携帯を掴み通話のボタンを押す

上条「もしもし、どうした?」

佐天『上条さん、お久しぶりです。少し、聞きたい事がありまして…』
354 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:49:58.63 ID:9ukQhdIDO

――

上条「? なんだ、聞きたい事って?」

佐天『先程、気になる情報が入りまして…。御坂さんが、私服を持ち歩き。昼も夜も寮に帰って来ないそうなんですが…』

上条「…フムフム」

佐天『ズバリ上条さん! 最近、御坂さんと、毎日デートしてますね!』

上条「? いや、全然」

佐天『あれ?』


上条「御坂とは、一週間くらい前から会ってねえけど?…ていうか、何で俺なんだ?」

佐天『御坂さんの知り合いで。男の人と言えば、上条さんくらいですから…間違い無いと思ったんだけどな〜』ハズシタカー


上条「いやいや、上条さんにそんな素敵フラグは立ちませんことよ?」


佐天『……』


上条「どうした?佐天?」

佐天『いえ。お話しはそれだけです。お忙しいのに、すみませんでした』

上条「おう、またな」

上条は、通話が切れたのを確認し。携帯を折りたたみ、後ろのポケットに入れた

上条「さて…用意用意」

―――
――
355 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:51:25.95 ID:9ukQhdIDO

〜第7学区〜

〜とある公園〜

〜午後18時10分

上条は、とあるスーパーで買い物をし。帰り道の公園で、買い忘れたジュースでも買うか、と自販機の前に立つ


上条「何、買うかな…ザクロコーラは、苦い思い出が有るしな〜」ウーム

上条が、500円玉を入れると自販機のランプが点灯する

上条「…無難に、ヤシの実サイダーかな」ピッ

ガタタタタン!と音が鳴り

上条「…」

ジュースを取り出し口から取る

上条「…ひやしあめ×4…しかも、何故かホット…か」

そして、お釣りは出て来ない

上条「いいぜ…自販機…テメe」
????「ちょろっとー」
356 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:52:36.63 ID:9ukQhdIDO

――

上条「?」

上条が、後ろを振り向くと御坂美琴が立っていた


御坂「ジュース買ったんなら、どくどく。こちとら、一刻でも早く水分補給しないとやってらんないだから」

御坂が、上条の腕を掴み横に押す


上条「御坂…お前、何飲むつもりだ?」


御坂「? 出来れば、ヤシの実サイダーね?」


上条「止めとけ、止めとけ。ひやしあめが出るぞ」

御坂「? まぁ、どうせランダムだし」


御坂は、トン トン と軽くジャンプし、やがて止まった


御坂「常盤台内伝おばーちゃん式ナナメ45度…」

……

御坂「打撃による故障機械再生砲!!」

轟!!!

御坂「ハァァァァ!ちぇいっさー!!!」

ガァン!!

掛け声と自販機の側面にハイキックが炸裂し、中からゴトン!と音がした



御坂「…」ヒヤシアメ

上条「…」ニッコリ
357 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:53:51.40 ID:9ukQhdIDO

――

上条と御坂は、公園のベンチに腰を掛ける

上条は、相棒(自転車)の前カゴから"ひやしあめ"を一本取り出し。プルタブを起こす

上条「……ウェ…夏の熱い日に、温くてドロドロした飲み物って結構キツイな」


御坂「でも、ガラナ青汁よりはマシでしょ?」ゴク


上条「…ていうか…お前みたいのが。毎日、自販機蹴ってるから壊れたんじゃねえか?」

御坂「いいじゃん。別に、アンタに実害ある訳じゃないし」

上条「…あったんだよ! つり銭出ねえわ。別のジュース大量に買わされるわ。俺の500円返せチクショウ!」

御坂「やだ」ゴク

上条「……ですよね」
358 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:55:11.24 ID:9ukQhdIDO

――

御坂と、たわいのない話で盛り上がっていると


   「お姉様!?」


上・御「「?」」


上条と御坂が、声がした方へ振り向くと。御坂と同じ制服を着た、ツインテールの女の子が青ざめた顔で引き気味に立っていた


御坂「"黒子"じゃない、どうしたの? 見回り中?」

白井「お…お姉様…ハッ!その殿方は…あの時のぉ!」

御坂「?…そう言えば、黒子は知らなかったっけ? …ねえ、ちょっと…」


御坂は、上条に近づき耳打ちする


白井「!?」

上条「う〜ん…どうすっかな〜」

御坂「黒子なら大丈夫だってば」

上条「……しょうがねえ…解ったよ。ったく。あの時に誓った約束は、なんだったんですかねー」


御坂「……しょうがないじゃない…私だって…仕方なく……」シュン

白井「…」

上条「ハァ……今のは、上条さんが悪かったよ。だから、そんなに落ち込むなって…な?」ナデナデ

御坂「…ウン」

白井「…」
359 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:56:42.77 ID:9ukQhdIDO

――

白井「」

御坂「あっごめんね、黒子。コイツは、上条当麻って言って。実は仮面ライダー幻想なの」

白井「」

上条「よろしくな白井。仮面ライダーの事は、他の奴には、内緒にしといてくれな」

白井「」

御坂「? 黒子〜?」オーイ

白井「お姉様…やはり、佐天さんが言っていた通りだったのですわね…」ハァ

御坂「?」

白井黒子は、ベンチに座る上条の目の前に立つ。

そして、ニッコリ笑いながら。上条の手を掴んで両手に包み、顔を近づける

上条「うえ///」

白井「上条さんと言いましたか? その節は、助けて頂きありがとうごさいます。わたくし、お姉様の"露払い"をしている。唯一無二のパートナー白井黒子と言いますの」ニッコリ

上条「おっおう!///」


白井「…あら? この程度で照れる様では、浮気性の危険性が有りますわね…しっかりして下さいな?上条さん」
360 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:57:54.43 ID:9ukQhdIDO

――

御坂「ちょっ! 黒子アンタ何言って」

白井「解っておりますわ…お姉様。最近、お出かけになられているのも。この殿方に会うためなのでしょう」

白井は上条の手を離し

白井「…わたくしは、これにて失礼させて頂きます。…お姉様…今日は、ちゃんと帰って来て下さいませ」シュン

白井黒子は御坂に一礼し、瞬間移動(テレポート)で去って行った

御坂「…」

上条「なんだったんだ…一体」


すると、再び二人の背後から


  「お姉様?」

御坂「!!」
上条「! また…」


上条が振り返ると。そこには、背格好から服装まで何もかもが一緒の…


上条「か…よ」


軍用のゴーグルを頭に引っ掛けた"御坂美琴"が立っていた
361 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 19:59:11.03 ID:9ukQhdIDO

――

上条「御坂が二人!?」


ミサカ「? ミサカは、"妹"ですよ?とミサカは疑問に答えます」


上条「ふーん…妹いたんだな…名前は?」


ミサカ「ミサカはミサカですが、とミサカは即答します」

上条「御坂美坂?」

ミサカ「御坂美坂では無く。ミサカはミサカです、とミサカは貴方の理解力の無さを疑います」


上条「…口悪いなお前の妹さん」ヒソヒソ

御坂「…!」ギリ

御坂は、"ミサカ"に近づき乱暴に胸倉を掴む

上条「いっ!!」

御坂「アンタ一体どうしてこんな所でブラブラしてんのよ!!」

ミサカ「…研修中です、とミサカは答えます」

御坂「!? 研修…って…」

御坂は、ベンチに座っている上条に振り返る


御坂「…ゴメン…私、ちょろっと妹と話があるから…帰るわ」

上条「お…おう」

ミサカ「? いえ…ミサカにもスケジュールがあr」

御坂「いいから……来なさい」

御坂は、"ミサカ"の肩に腕を回し。二人で公園の通りを歩いて行った

上条「…姉妹喧嘩…か」コエエナ
362 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 20:00:55.73 ID:9ukQhdIDO

――

御坂達が帰り。上条も相棒(自転車)と共に帰路に就く

上条「ふんふんふ♪ふんふんふ♪ふんふんふ♪ふふっふ〜ん♪」


すると、寮まで後5分ほどの所で。上条の正面に、先ほど公園で別れたはずの女の子が歩いていた

上条「あれ?」

上条は、自転車を走らせ。女の子に追いつき、話しかける

上条「オッス! どうした御坂。さっき、妹連れてどっか行ってなかったっけか?」


御坂?「? ミサカはあちらから来ましたが、とミサカは指を差します」

上条「?」ハテ?

御坂?「?」クビカシゲ

上条「…ん?」


上条は、ミサカの手に持っているゴーグルを見て。ようやく気づく


上条「あぁ! その独特的な話し方とゴーグルは、妹の方か。…しかし、本当に美琴に似てんな…ゴーグル掛けてないと見分けがつかねぇわ」ウン

ミサカ「美琴…ああ、お姉様の事ですか? とミサカ問い返します」

上条「…他に誰がいんだよ」
363 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 20:02:08.76 ID:9ukQhdIDO

――

上条は自転車を降り、ミサカのペースに合わせ歩く

上条「…」テクテク

ミサカ「…」テクテク

そして会話が無いまま、上条の寮の前まで到着した

すると、寮の入り口前にインデックスと神裂が、向かい合うようにしゃがみ込んでいた


上条「…何やってんだ? こんな所で」タダイマー

神裂「上条当麻ですか、それが…」オカエリナサイ

禁書「おかえりとうま。見て見て! スフィンクスなんだよ」

上条「スフィンクス…ってこの猫の名前か?」

スフィンクス「ニャー」
ミサカ「…ニャー」

禁書「うん、寮の前に捨てられてたの。今は、かおりと交渉中なんだよ」

神裂「…ですが、寮の規則ではペット禁止になってますし。管理人の私たちが破る訳には…」ウーン


すると、インデックスが神裂のpiyopiyoエプロンの裾を軽く掴み


禁書「かおり…お願いなんだよ」ナミダメ

神裂「!?」

禁書「スフィンクス…飼っていい?」クビカシゲ

神裂「くっ!」

上条「…」

スフィンクス「」マエアシペロペロ
ミサカ「…」ジー
364 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 20:03:41.66 ID:9ukQhdIDO

――

神裂「そっそんな顔をしても駄目な物は駄目です!」

禁書「…かおりの"魔法名"…」ボソ

神裂「!!」

禁書「うん、"salvare(救われぬ者に救いの手を)"だよね?」


上条「よしよし」アゴナデ
スフィンクス「ゴロゴロ」

ミサカ「…」ジー


禁書「私は、誰にでも救いの手を差し延べる。そんなかおりが大好きなんだよ…」

神裂「…」

禁書「かおり…スフィンクスを救おう。私も、頑張ってお手伝いするんだよ」ニッコリ

神裂「…はい!!」グス



スフィンクス「」ゴロン ゴロン

上条「かわいいな〜」

ミサカ「はい、とミサカは即答で同意します」

―――
――
365 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 20:04:49.79 ID:9ukQhdIDO
〜第7学区〜

〜常盤台女子寮〜

〜午後21時10分

御坂と、そのルームメイトである白井黒子は、パジャマに着替え。各々くつろいでいた

因みに、御坂はベッドの上でぬいぐるみを抱き。白井黒子は机の上で考え事をしていた

御坂「…」ギュッ

白井「…(お姉様…帰ってきてから。ずっと、あの調子ですわね)」

白井「(ずいぶん、深いお悩みを抱えられてるご様子…何故、パートナーである わたくしに、打ち明けてくれないのでしょうか…)」

白井「(…いっそ、わたくしから…)」

すると突然、白井黒子の背後から

ギュッ!

白井「!! うぉ!? うぉ姉様///」

御坂「……ねえ、黒子」

白井「? ハッハイ、なんでしょうか?」



御坂「もし…私が学園都市に災難をもたらすことをしたら…どうする?」
366 :第11話 [sage saga]:2012/09/11(火) 20:05:57.69 ID:9ukQhdIDO

――

白井「……わたくし白井黒子は、御坂美琴お姉様の唯一無二のパートナーであると自負しておりますの」

御坂「…うん」

白井「…でも、わたくしは風紀委員です…学園都市の治安を脅かすのであれば。たとえ、お姉様が相手でも、やる事は変わりませんの」

……

御坂「黒子〜♪」ギューー!

白井「ヌハァ! お姉様///」

御坂「今日は、久しぶりに一緒に寝よっか」アタマニスリスリ


白井「おっお姉様が! 対に、この黒子の身体を求めてますのー!!」イヤッホゥデスノ

御坂「ん〜? 変な事したら即追い出して、二度と口きかないから覚悟してね〜黒子〜♪」アタマニスリスリ

黒子「…ナマゴロシデスノ」


御坂(ありがとね…黒子)

―――
――
367 :>>1です :2012/09/11(火) 20:11:39.23 ID:9ukQhdIDO
中途半端ですが、これで投下終了です


今回は、投下の量も少なく。殆ど原作と変わらない文章…大変反省しております
本当に申し訳ございませんでした

次の投下は、出来次第投下します

此処まで見て頂き、本当にありがとうございました
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/11(火) 20:50:24.31 ID:DRSfx+QAO

そういや樹形図の設計者は落ちてないんだっけ…。美琴の暗部堕ちとか断固阻止ですよ仮面ライダー!
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 21:08:14.18 ID:asgi7hvDO

一方さん計画に手出してしまったん…?
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/11(火) 21:54:12.98 ID:6xo2WL2oo
乙〜
一方さんもヒーロー大好きで上条さんと仲良しだからなあ
371 :>>1です :2012/09/13(木) 20:53:01.14 ID:xkCkKH+DO
出来た分を投下します


今回も量が少なめです


誤字、脱字は気にせずお楽しみ下さい
372 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 20:53:45.38 ID:xkCkKH+DO

〜8月21日〜

〜午後16時30分〜

〜第7学区〜

〜とあるスーパー〜

ここは、上条がよく通っている、とあるスーパー。上条は、いつも値引きシールを貼る店員さんをマークしていた

上条(あの、店員が精肉コーナーにいる時は九割の確率で牛肉に貼る!)

もし、牛肉を逃すと。今日の夕飯は、特売のモヤシとピーマンで、肉なし青椒肉絲に決定してしまう

上条「…」チラッチラッ

店員「…」サギョウチュウ


〜10分後〜

上条「ヒューヒュー」チラッチラッ

店員「…」


〜1時間後〜

上条「この、豚バラ安いなー」チラッチラッ

店員「…」シールダス

上条「アー迷うなー」チラ!チラ!

店員「…」ギュウニクニ

上条「アッ!今日は、牛肉…」

店員「…」ハラナイ

上条「」



上条(いや!ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ上条当麻!)

上条(手を伸ばせば貼れるんだ! …さぁ、いい加減始めようぜ、店員!)


…この後、シールは貼られず。モヤシ2袋とピーマンを買い、店を出た
373 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 20:54:57.81 ID:xkCkKH+DO

〜第7学区〜

〜午後18時40分〜

スーパーを出ると空も赤く染まっていた。上条は、相棒(自転車)に乗る気分になれず、帰り道をゆっくり歩いていく

上条「ちくしょう、あの店員め! 時間が経った刺身にだけ貼りやがって」フン!フン!
ソウダネゴシュジン!

上条が愚痴をこぼしながら歩いていると

上条「ん?」

人通りの多い道の端に、夕日を眺める常盤台の制服を着た少女がいた

上条「おっす! 御坂」

御坂「ん?…ああ、アンタか…」

上条「? 元気ねえな? どうしたんだよ?」

御坂「私だって色々悩みがあんのよ馬鹿…で、何の用?」

上条「ただ、何となく話したくなったんだよ」

御坂「何? アンタ、私を口説こうとしてんの?」クスクス

上条「ちげーよ…昨日、お前が妹と会った時の態度が気になってな。お前、妹と喧嘩でもしてんのか?」


御坂「……色々あんのよ…色々」
374 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 20:57:19.57 ID:xkCkKH+DO

――

上条「…ふ〜ん」


御坂「…ってか、なに? アンタ、姉妹って響きが好きなタイプ? …もしかして、あの子狙ってんの?」ニヤニヤ

上条「ハァ…ちげーって。なんで、そうなんだよ」

御坂「じゃあ…」

御坂は、上条の右腕に抱き着き…


御坂「私の事は?」ウワメヅカイ

上条「フゴ!!」///

御坂「…」ウルウル

上条「えっえっとですね御坂さん」アセアセ



御坂「えい」

ずびし!と上条のデコにチョップする

上条「痛ってぇ! 何しやがる!」

御坂「鼻の下伸ばしてんじゃないわよ、ばーか」ニヤニヤ

上条「…ちくしょう、覚えてろ!」
375 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 20:58:27.84 ID:xkCkKH+DO

――

御坂は、上条に背を向け。頭上に飛んでいる飛行船を見上げる

上条も釣られ、飛行船を見上げると、飛行船のお腹にくっついている大画面から

『筋ジストロフィー関連の研究所が三件ほど相次いで撤退しました』

と言う学園都市ニュースを流れていた

御坂「……私、あの飛行船って嫌いなのよね」

上条「? なんでだよ?」

御坂「……機械が決めた政策に人間が従ってるからよ」

上条「……"樹形図の設計者"(ツリーダイアグラム)だっけか? …お前が言ってる事も解るけどさ。いくら、宇宙から人々を見下す鋼鉄の頭脳って言っても。結局、ボタンを押すのは人間だろ?」

御坂「……そうね…でも…」


御坂は、ため息を付くと顔を振り、上条に身体を向け告げる


御坂「…じゃあ私、こっちに用があるから」


上条「…ああ、またな」

御坂「……」


御坂は、別れの言葉を返さずに、その場を立ち去って行った
376 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:00:17.91 ID:xkCkKH+DO

――

上条は御坂と別れ。少し進むと…

上条「…? あれ?」

風力発電のプロペラの真下にある、段ボールを屈んで覗いている"御坂"がいた

上条は少し考え、御坂の足元にあるゴーグル見て気づく

上条(…! なるほど妹の方か)

座っている御坂妹に近づき話しかける

上条「うっす! 昨日ぶりだな御坂妹。何してんだ? こんな所で」


御坂妹「…どうも、とミサカは頭を下げます。何をしてるかと聞かれれば黒猫に餌をあげています、とミサカは返答します」


上条が自転車を止め、段ボールを覗くと。隅の方で黒い毛並みの子猫が丸まっていた

上条「捨て猫か…」

御坂妹「……この子猫は、飼い主に捨てられ、毎日お腹を空かせ鳴いているのでしょうね、とミサカは遠回しに貴方に伝えます」

黒猫「ミャー」

上条「…」
377 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:01:53.75 ID:xkCkKH+DO

――

上条「…何が言いたいんだよ」

御坂妹「お腹が空いたにゃー、寂しいにゃー、ツンツン頭に拾って欲しいにゃー、とミサカは子猫の心の言葉を代弁し、貴方に伝えます」

黒猫「ミィ…」

上条「…いや、お前が拾ってやれば良いじゃねーか? 猫好きなんだろ?」

御坂妹「……ミサカには、この子猫の飼育は不可能だとミサカは正直に答えます。ミサカの居場所は、貴方の生活環境とは若干異なりますから、とミサカは理由を述べます」

上条「…いや、上条さんも余裕がですね…」

御坂妹「じー、とミサカは真っ直ぐ貴方を見つめます」

上条「…」チラ
黒猫「ミャア」

御坂妹「ハァ…、とミサカはため息をつきます。このまま放っておけば、この子猫は保健所の人間に回収され。…苦しいにゃ〜苦し…い…にゃ〜と」

上条「わーーっ!飼う! 飼うから、もうやめてくれ! 保健所の話しとか聞きたくない」
378 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:03:01.70 ID:xkCkKH+DO

――

〜午後19時10分


上条「はぁ…」

上条は、自転車を押しながら御坂妹と共に表通りを歩く

因みに、買物袋は自転車の右グリップに掛け。黒猫は前カゴの中で丸くなっている


御坂妹「拾われてよかったですね"いぬ"、とミサカは安堵し。お姉様と同じく、あまり無い胸を撫で下ろします」

黒猫「ミャー」

上条「……?…いぬ?」

御坂妹「はい先程、黒猫に"いぬ"とミサカが命名しました」ニヘラ

上条「…いや、別に良いけどさ」

すると、御坂妹が気づく

御坂妹「あの、こちらでは遠回りなのでは? とミサカは近道の方向を指差します」

上条「ん? ちょっと、本屋に寄りたくてな。コイツ飼うなら、知識くらい知っておかないとマズイだろ?」

御坂妹「それは良い心掛けですね、とミサカは親指を立て、爽やか笑顔でサムズアップします」ニヘラ

上条「爽やかって……口元しか笑ってねーじゃねぇか…」ハァ
379 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:04:32.69 ID:xkCkKH+DO

――

二人は、本屋に到着した。上条は駐輪場に自転車を止め、御坂妹に話しかける

上条「なぁ、御坂妹。俺が本を買って戻るまで、黒猫と買物袋見ててくんねえか?」

御坂妹「はい、お任せ下さい、とミサカは"いぬ"に危害を加える存在に対し、迎撃モードに入ります」バチ バチ


上条「いや…そこまでしろとはいってねえよ。…それより、なんで"コイツ"の頭撫でねぇんだ? お前、猫好きなんだし、じーっと見てるだけじゃつまんねぇだろ」ヨシヨシ

黒猫「ゴロゴロ」

御坂「…いえ、ミサカの体には、動物が苦手とする微弱の磁場が形成されており。どうしても避けられてしまうのです、とミサカは肩を落し、ため息をつきます」ハァ

上条「体から出てる磁場か…御坂妹、ちょっとこっちこい」コイコイ

御坂妹「?」

御坂妹が上条の隣に並ぶと、頭に右手を置かれた

バキィン!
上条「よし。これで触れるぞ、黒猫の頭撫でてやれ」

御坂妹「?」

御坂妹は、おそるおそる手を伸ばし…黒猫の頭に手を乗せると

御坂妹「…!?」

黒猫「ゴロゴロ」

御坂妹「…///」ナデナデモフモフ

黒猫「ゴロゴロ」ミサカノテヲペロ

御坂妹「!!!」ナデモフナデモフナデナデモフモフ!

上条「ハハッ!よかったな御坂妹」ナデナデ
380 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:05:47.82 ID:xkCkKH+DO

――

御坂妹は約10分程、黒猫を愛でると。ようやく満足し手を離した


御坂妹「ハァッ…ハァッ…、とミサカは顔を火照らせ、額の汗を拭います」///


上条「……じゃあ、本買ってくるから大人しく待ってろよ」


上条が本屋に入り。御坂妹は、黒猫を守るため迎撃モードに入る


御坂妹「……先程の自然に高揚する気持ちは何だったのでしょうか、とミサカは一人つぶやきます」

黒猫「ミー」


御坂妹「…ミサカは…」



????「…」



御坂妹「!!」

御坂妹は気づく


…近くの路地裏の陰で御坂妹を、静かに眺める視線に



そして、この瞬間。御坂妹の日常は終わりを迎え



そして、この瞬間から地獄が始まっていた
381 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:07:05.48 ID:xkCkKH+DO

――


上条「? あれ、御坂妹〜」

上条が、本屋を出ると駐輪場に御坂妹の姿は無かった

前カゴにいる黒猫が、上条を見て小さく鳴く


上条「おかしいな…アイツが黒猫ほっといてどっかに行く訳か…」


上条が辺りを見渡すと、本屋と雑居ビルの隙間の路地に、女の子の靴が片方置いてある


上条「…、?」


取り敢えず、買った本を買物袋に入れ。自転車のスタンドを上げると、上条は靴のある路地の入り口に近づいた

上条「…」

自転車を押し、路地の入り口に立ち眺めるが…夕日の明かりが建物の隙間に入り込まず。路地の先は暗く何も見えない

上条は意を決して先に進むと、路地の地面にもう片方の靴が置いてあった

上条「…」

更に奥へ進むと、コンクリートの壁に無数の傷がつけられ、足元には大量の薬莢が落ちていた

まだ、火薬の匂いがうっすら漂い残っている

上条(…銃撃戦でも合ったのか?…気味が悪ぃな)
382 :第11話※微グロ注意 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:08:54.20 ID:xkCkKH+DO

――

さらに一歩一歩ゆっくりと進むと、暗がりに何かが転がっているのが見える

上条「!!!」


辺り一面に血溜まりの海



ズタズタに裂かれた手足



そして…吹き飛んだ顔


上条「ぐっっっっ!!!」

御坂妹が死体となって転がっていた


上条(吐くな!!! 一体、何を見て吐こうとしてんだ! 俺は!!)



しかし…見てしまった


上条「うっ!!!」


…両足の中から、はみ出した"何か"を


―――
――
383 :第11話 [sage saga]:2012/09/13(木) 21:10:04.24 ID:xkCkKH+DO

――

あの後、耐えられなくなり路地裏を引き返した。


今は、119番に連絡し、近くの壁に もたれ掛かっていた


上条「本当なら、美琴にも連絡するべきなんだけどな…そう言えば連絡先…聞いて無かったな…」


……


上条「…守れなかった…あんなに近くに居ながら……俺は!!!」


…急に胸の奥から何かが込み上げてきた。


上条「くそっ!!」


上条は、右手で目を隠し、自然に出る声を必死で殺した
384 :>>1です :2012/09/13(木) 21:16:05.75 ID:xkCkKH+DO
これで今回は投下終了です


今回も必死に書いたのですが、文章にする力が無く…この量です

今回も此処まで見て頂きまして、本当にありがとうございました


次回こそは、第11話の最後まで一気に投下したいです

投下の日にちは出来次第です
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/13(木) 21:20:12.60 ID:FT0qQjEAO
なにやってんだよ一方通…いや、このセロリ野郎
しかし、ここの美琴ちゃんは正統派ヒロインかわいい
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/13(木) 22:46:02.29 ID:NCf7GVYEo
乙〜
御坂妹も可愛くしてやってくれよ
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 23:44:23.33 ID:E/qQ3BuV0
一方さん…
上条さんとの対面が楽しみだ
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/17(月) 15:15:37.73 ID:u8A6C8wAO
そーいや一通さんは幻想の正体知ってるんだよな
389 :>>1です [sage]:2012/09/17(月) 20:55:47.65 ID:ekBx8zzDO
先程、完成しましたが。 投下は明日の午後15:00にさせて頂きます


大変お待たせして申し訳ございません
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/17(月) 23:40:05.55 ID:u8A6C8wAO
まっとるよ
391 :>>1です :2012/09/18(火) 15:15:13.08 ID:r9rYndSDO
第11話の最後まで投下させて頂きます


誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
392 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:15:47.18 ID:r9rYndSDO

――

あれから、20分ほど経ってから警備員が到着した

警備員達は、車から降り、辺りを見渡している。どうやら、上条を探しているらしい


上条「あっ…こっちです」

警備員A「通報したのは君で合ってるかい?」

上条「はい…通報したのは俺です。…けど俺、警備員じゃなくて救急車を呼んだはずなんですけど」

警備員A「こんな時は、警備員にも連絡がいくようになっているんだ。それで…現場は、この路地の先で間違いないかな?」

……

上条「はい……女の子が一人、死んでます」

警備員A「そうか…本来なら君にも同行してもらいたい所だが、どうする? 辛い様なら此処に残ってもいいぞ?」


上条「大丈夫です…、行きます」
393 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:17:48.87 ID:r9rYndSDO

――

上条は自転車を押し、警備員を盾にする形で、路地裏へ先導された


しかし路地に入り、少し進むと。直ぐに違和感を感じた

上条(…あれ? もう片方の靴が…無い?)

上条が振り返ると、路地の入り口には、確かに片方だけ靴が転がっている

だが、路地の先に落ちていたはずの。もう片方の靴がどこにも存在しない

上条「…」

警備員は、どんどん先に進み薬莢が落ちていた現場を越え


上条(…なんで)


そして、御坂妹が死んでいた殺人現場に辿り着いた


…が、


上条「…なんで、何もねえんだよ」


そこにあるはずの死体は、どこにも無かった
394 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:19:16.66 ID:r9rYndSDO

――

警備員A「どうかしたのかな。何か気になる点でも?」

上条「いや…そうじゃなくて」



上条「そこに…死体があったはず…なんですけど」


警備員A「なに?」


警備員達は、地面を見るがそこには死体どころか血の一滴すらない


警備員B「…死体なんて、どこにも無いじゃないか…」

上条「ちょっと待って下さい! ここで、本当に死んでたんですって! 嘘じゃありません!」


警備員A「…分かったから落ち着いて…君が見たモノが本物だったとしてだ。
それは、本当にここなのか? 錯乱して、他の場所と勘違いしている、という事は考えられないかな?」


上条「…っ!」

警備員「!? 君!」


上条は、警備員を押しのけるように路地の先へと走った

上条「どうなってやがんだよ、くそ!!」


自分でも分からない"何か"を探し、わだかまりを晴らすために…
395 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:20:42.40 ID:r9rYndSDO

――

暗く腐ったような路地裏を走り続けて、T字路を右に曲がり、暗闇の続く奥の道へと進む

上条(…あれは)

上条が見つけたのは、地面に溜まったドロドロの粘液を踏み、出来た足跡…それが道の奥へと伸びていた


足跡を目で追い、暗闇の先を見ると

????「…」

上条「!?」

闇の中、誰かが寝袋を抱えて、こちらを見ていた

上条「な……?」


????「…貴方でしたか」

上条「御坂…妹…」


御坂妹「申し訳ありません作業が終わったらそちらへ戻る予定だったのですが、とミサカは初めに謝罪しておきます」
396 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:22:12.14 ID:r9rYndSDO

――

上条「お前…その口調、本当に御坂妹でいいんだよな?」


御坂妹「? はい。先ほど貴方と接していたのは このミサカですが、とミサカは質問に答えます」

上条「あースマン。お前にとっちゃ、物凄く気分が悪い話だろうけどさ。今の今まで、お前が危ない目に遭ってるんじゃないかって………けど、無事で良かったよ…本当に」ハハハ


上条は、御坂妹が生きていた事に安堵し、自然と笑みがこぼれた


御坂妹「……いまいち貴方の言動には理解しがたい部分があるのですが…」


上条「?」





御坂妹「ミサカはきちんと死亡しましたよ、とミサカは報告します」
397 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:24:07.70 ID:r9rYndSDO

――

上条「……は」


御坂妹「分からないのですか、とミサカは逆に聞き返します」


上条「分かる訳ねぇだろうが! お前、一体なに抱えてんだ…その寝袋に何が入ってんだよ!」


御坂妹「…実験場に入ってる時点で関係者かと思いましたが……そうですね、確かに貴方は実験との関連性は薄そうに見えます、とミサカは直感で答えます」


御坂妹「…念のために"符丁"(パス)の確認を取ります。とミサカは有言実行します。"ZXC741ASD852QWE963"とミサカは貴方を試します」

上条「お前さっきから何言って」

御坂妹「今の"符丁"を解読できない時点で、貴方は実験の関係者ではなさそうですね、とミサカは自分の直感に論理的な証拠を付け加えます」


上条は、御坂妹の言葉がまるで理解出来ず。不審の目で御坂妹を見る

…が


????「その寝袋に入っているのは"妹達"(シスターズ)ですよ、とミサカは答えます」


上条の疑問に答えたのは間違いなく御坂妹の声だった
398 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:25:25.22 ID:r9rYndSDO

――

…そして増えていく足音


「黒猫を置き去りにした事については謝罪しますと、ミサカは告げます」


―それは一つではなく―


「貴方についても同様に謝罪しておきましょう、とミサカは頭を下げます」


「どうやら本実験のせいで無用な心配をかけてしまったようですね、とミサカは」


―際限なく増えていく―


「しかし心配なさらずとも」
「黒猫は大丈夫でしたか、とミサカは問い」

「ここにいるミサカは全てミサカです、と」

「詳細は機密事項となっているため説明出来ませんが、事件性はありません、とミサカは答えます」


上条は、後から後から現れる"ミサカ"達に思わず後ろへ下がった

ドン
「……あ…?」

しかし、振り返ると背後にも同じ顔をした"ミサカ"達が無表情で上条を見ていた


上条「…何なんだよ、これ……?…全員…御坂と同じ…」

御坂妹「はい、学園都市で7人しか存在しない超能力者(LEVEL5)、…お姉様(オリジナル)の量産軍用モデルとして作られた体細胞クローン…」


御坂妹「――"妹達"(シスターズ)ですよ、とミサカは答えます」
399 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:26:38.45 ID:r9rYndSDO

――

上条は自転車のスタンドを下ろし、路地裏の壁に背中を預けていた

沢山いた"ミサカ"達は闇に溶け込むように姿を消していた


上条(…実験?)


御坂妹が去る前に上条が問いかけた

『お前は…何をやってるんだ』

と、言う質問に対して

『ただの実験ですよ…』

と、御坂妹は答えた


上条(あいつらの言っていた"妹達"は、御坂の体細胞クローンなんだよな…)


上条(…けど御坂が、こんな実験に協力するとは思えねえし)


上条「ハァ……やっぱ、御坂に聞くしかねえよな」ウン


上条は自転車のスタンドを上げ、サドルに跨がり、自転車を走らせる。

暗い路地裏を抜け、御坂が暮らしている常盤台の女子寮を目指して…
400 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:28:00.69 ID:r9rYndSDO

〜常盤台女子寮〜

〜午後20時00分


上条は寮の前に自転車を止め、前カゴで丸くなっていた黒猫を抱きかかえ、正面玄関へ向かった

…が

上条「…」


やたら、厳重なロックがかかっていた


どうやら部屋の番号を入力し、インターホンで呼び出し、ようやく扉が開く仕組みらしく。ドアの左側に、ボタン式のパネルが設置されてある

そして、パネルの横の壁には無数のポストが並んでいて。"208号室"に御坂の名前が書かれてあった


上条「さて、…と」ピッピッピッ

上条は迷う事なくボタンを操作し、インターホンを鳴らす

……

少し待つと、ぶつっとスピーカーのノイズが鳴った


上条「あ、えっと上条だけど。御坂か?」

白井『あら? 上条さんですの?』

上条「あれ? 白井か? やべ…部屋間違えたか…」


白井『いえいえ、大丈夫ですの。お姉様に御用がおありでしょう? わたくしお姉様と相部屋ですから』


上条「ふ〜ん…で、その様子だと御坂は帰ってねぇのか?」

白井『はい。恐らくですがお姉様なら、そろそろお戻りになるかと。そこの玄関は門限と同時にセキュリティが働きますので…』

白井『お姉様に御用がおありでしたら、中で待つ事をお勧めしますの。行き違いはお勧め出来ませんもの』

ぶつっとインターホンの切れる音が鳴ると、玄関のロックが外れる音が聞こえた
401 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:29:10.55 ID:r9rYndSDO

――

玄関をくぐると、そこは巨大なホールだった。上条は2階3階の回廊へ繋がる玄関ホールの中の階段へ向かう


上条(208号室ってことは、御坂の部屋は2階のどっかだよな?)


そのまま階段を上り。2階の左側の通路を歩くと、208号室は直ぐに見つかった

上条「…」

コン コン

上条が控え目にノックすると、中から声が返ってきた


白井「どうぞ。鍵はかかっていませんので、ご自分の手で開けて下さいな」


ドアを開けるとホテルみたいな部屋だった。

入ってすぐにユニットバスらしきドアがあり、奥にはベッドが二つとサイドテーブル、そして小さな冷蔵庫が置いてある


白井「いらっしゃいませ、殿方様」


因みに白井黒子は部屋の中でも髪留めを外さず、ツインテールのままだった。

服装も制服のままで、左側のベッドの枕を抱きかかえ座っている
402 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:30:24.29 ID:r9rYndSDO

〜常盤台女子寮〜

〜御坂・白井の部屋〜


上条(…女の子の部屋ってなんか落ち着かねえな)

白井「元々、寝て起きるための部屋ですので、客人をもてなすように出来ておりませんの。お姉様を待つのでしたら、隣のベッドに腰掛けて下さいな」

上条「…いやいや、本人の許可無しに座るのはマズイだろ」ウン

白井「あら? 案外、紳士ですのね…ご心配なさらずとも、そちらがわたくしのベッドですので」ダイジョウブデスノ

上条(コイツ…変態さんか?)


白井「変態とは聞き捨てなりませんわね。人間、人には言えないものの、みんな心の中ではこれくらいならオッケーと考えているものですのよ」フフン

上条「…」エー

白井「例えば…、好きな人の枕に顔を埋めてクンカクンカしたり。好きな人の短パンをスーハースーハーしたり…しませんの?」ハテ?

上条「しねーよ」

白井「あら? そうですの」フーンデスノ

上条(…偽海原の件と言い。御坂って苦労してんだな)
403 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:31:41.97 ID:r9rYndSDO

――

上条が、とりあえず後ろの壁に寄り掛かると。ドアの向こうの通路からカツ カツ と足音が近づくのを聞き取った


上条(…御坂か?)


白井黒子がベッドから飛び起き、耳を澄ませると


白井「…!? マズイ、寮監の巡回のようですの!」

上条「…、は?」

白井「どどどどうしましょう。貴方の事が寮監に知られるとマズイ展開になりますわね」アタフタ

上条「寮監って…足音聞いただけで分かるのかよ」

白井「とりあえずベッドの下に! あの"鬼"に見つかると首をポキッ!ですわよ!」グイグイ

上条「痛てっ!テメェちょっ無理だってこの隙間は!」

白井「ええい! 面倒臭いですの。空間移動で外に…ってあら? 貴方どうしてわたくしの力が働かないんですの!」

上条「ああきっt…って痛い!痛い!」


白井「さっさと入りやがれですの! この!この!お姉様をたぶらかす類人猿め!!」ガス ガス ガス


上条「テメっ!恨み込もっゴッガァァ!」


そんなこんなで、上条は黒猫と一緒にベッドの下に詰め込まれた
404 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:33:40.41 ID:r9rYndSDO

――

ただでさえ狭い、ベッドの下に先客がいた


上条「…」

黒猫「…」ペシペシ
キルグマー「…」


上条の身長と同じくらいの巨大な熊のぬいぐるみ(きるぐまー)である


…ガチャ

寮監「白井。夕食の時間だから食堂へ集合せよ。……、御坂はどこだ? 私は外出届を見ていない、門限破りなら同居人と連帯責任で減点一つとみなすが構わんか?」

白井「いえいえ、本当に急な用件ならば外出届など提出している暇は無いと思いますの。わたくしはお姉様を信じて、減点を受け取る事はできません」グイグイ

…パタン

白井黒子は、寮監の体を押しながら部屋を出ていった
ダレガオニダ
ポキッ
グェッ!!


上条(もう少し潜っとくか…ベッドから出て鉢合わせとか俺なら普通にありそうだしな)
405 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:35:04.78 ID:r9rYndSDO

――

上条「…にしても、デカイぬいぐるみだなぁコイツ…御坂にも、こんな趣味あったのか」サワサワ

黒猫「…」ペシペシ


熊のぬいぐるみを良く見ると、ほどけた縫い痕をファスナーに改造してあるようだった。撫で回してみるとやたらゴツゴツとしている。

多分、香水とか見つかってはマズイ物を大量に詰め込んでいるんだろうな、と上条は考え、触るのを止める

…と

上条「あれ?」

ぬいぐるみが付けている太い首輪の裏で、ゴツいファスナーが半開きになっていた

上条は、その中にワープロの文字の用紙が入っているのに気づく


上条「…?…量産…"妹達"…!?」


上条は、ぬいぐるみの中からレポート用紙を取り出し、ベッドから這い出ると。改めてレポートを目で追っていき

……

そして、"実験"の内容を知った


上条「………ふざけやがって"あの野郎"!!!」


上条は、黒猫を抱え部屋を飛び出し、寝ている白井を避け、階段を駆け降り、玄関の扉を開け、勢い良く外へ飛び出した
406 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:36:22.61 ID:r9rYndSDO

〜第7学区〜

〜とある鉄橋〜

〜午後20時15分

空は闇に染まり、三日月の明かりだけが鉄橋を仄かに照らす。

御坂は一人、手すりに両手をついて、遠い街の灯りを眺めていた


御坂「…」


御坂は掌を握り、もう一度開く


御坂「……筋ジストロフィー、か」

――――――――
※御坂回想

〜御坂美琴 幼少期〜

〜筋ジストロフィ-研究所〜


研究者A「アレを見てごらん美琴ちゃん」

御坂「?」

御坂が窓ガラスを覗くと、一人の少年が手すりを掴みながら必死に歩く為のリハビリをしていた


御坂「? あのこ、あしがわるいの?」

研究者A「うん、そうなんだ…あの子はね"筋ジストロフィー"って言う病気なんだよ」

御坂「きんじすとろふぃー?」

研究者A「どうやっても治らない病気の一つでね。ちょっとずつ、筋肉が動かなくなっていって。最後には死んでしまうんだ」
407 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:37:35.71 ID:r9rYndSDO

――

御坂「そんなのやだ なんで、あのこのびょうきなおらないの? おくすりないの?」

研究者A「うん、今はまだ無いんだ」

すると、窓の向こうでリハビリをしていた少年がつまずき倒れる


御坂「あっ!」


しかし少年は誰の手も借りず、起き上がろうと両腕に力を入れ


御坂「ん〜!!」


手すりを掴み立ち上がった


御坂「むは〜!」パチパチパチ

研究者「…ねぇ美琴ちゃん?」

御坂「ん?」

研究者A「あの少年や他の筋ジストロフィー患者を助けてみたくはないかい?」

御坂「? どうやって?」

研究者A「他の誰でもない、君の力を使えば、筋ジストロフィー患者を助ける事が出来るかもしれないんだ」

御坂「ほんと!」
408 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:38:52.73 ID:r9rYndSDO

――

研究者Aはニッコリと笑い御坂の頭をなでる


研究者A「勿論、本当だとも! 筋ジストロフィーは自分の思い通りに筋肉を動かせなくなる病気でね」

研究者A「脳の命令って言うのは、電気信号によって筋肉に伝えられるんだよ?」

御坂「でんき!」


研究者A「もし仮に、生体電気を操る力があれば、通常の神経ルートとは別の方法で筋肉に命令を送る事が出来るかもしれない…」

研究者A「徐々に体が弱っていく事が分かっていながら何も出来ず、少しずつ不安と恐怖の闇へと飲み込まれていく人達に、救いの光を与える事が出来るかもしれないんだ」


御坂「? わかんないけど。みことがてつだえばみんな なおるの?」


研究者Aは、笑いながら御坂の頭から手を離し


研究者A「そうだね。でも、その為には…君の電撃使いとしての力が必要なんだ…どうかな?」


御坂に手を差し出し握手を求める


御坂「うん!」ギュ!


そして。御坂は、迷わずその手を握り返した


この日、御坂美琴のDNAマップは書庫へと正式登録された


―――――――――
※回想終わり
409 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:40:20.02 ID:r9rYndSDO

――

御坂「どうして、……こんな事になっちゃったのかな」

御坂は俯き、両手を強く握りしめる



御坂「………」

御坂「……けて…」


御坂「…たすけてよ……」




――ああ、任せとけ


闇夜の中、一筋の光が御坂を射す


御坂「!?」


御坂が振り向いた先には


??「よぅ、御坂……」


地獄の底から少女を救うヒーロー


上条「…俺、参上!ってか」


上条当麻が立っていた!
410 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:41:58.53 ID:r9rYndSDO

――

上条は自転車のスタンドを下ろし、前カゴを漁る


御坂「アンタ…なんで」

上条「お互い無駄な事は省こうぜ…もう、知ってんだよ…」ガサガサ

御坂「!!」

上条「御坂妹の事も "妹達"の事も "実験"の事も…そして――」


上条「――あの"くそ馬鹿野郎"の事もな」


上条は、20枚以上の紙束を前カゴから取り出した


御坂「……」


御坂「……何でこんな事しちゃうかなぁ?」

上条「…」

御坂「そのレポート持ってるって事は私の部屋に勝手に上がり込んだって事よねぇ……そんな周りが見えなくなるほど深入りしてくれたってのは、ありがたく思うべきかもしれないけどさぁ…」


御坂「結局…それ見てアンタは私が心配だと思ったの? 私を許せないと思ったの?」


上条「? 心配したに決まってんだろ」


御坂「……ま、嘘でもそう言ってくれる人がいるだけマシって事かしら、ね?」

上条「…」
411 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:43:10.88 ID:r9rYndSDO

――

上条「勝手に部屋に上がった事は謝る。文句なら後でいくらでも聞いてやる…だから答えてくれ…」


上条「お前は何をしてるんだ? このレポートも、まともな手段じゃ手に入らねぇだろ。…それに、レポートの中に病気を調べてる研究所の地図が混ざってたな。あの赤い×印…アレじゃ、まるで……」


御坂「ええ…潰した研究所の場所であってるわよ」

上条「…」

御坂「研究所の器材って1台数億とかするでしょ? そいつをネットで介入して根こそぎドカン!って……まぁ、いくら潰しても次から次へ"実験"は引き継がれちゃったけどね…」


御坂は大きくため息をつき、上条に背を向ける


顔を隠し、見られないようにするために


御坂「……あの子達ね。平気な顔で自分達を"実験動物"って言うのよ…」

御坂「それをあの子達は、どんな物か正しく理解してる。…分かっていながら、それでも平然と自分達の事を"実験動物"って呼んでるのよ」
412 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:44:24.92 ID:r9rYndSDO

――


上条「でもレポートがあるんだろ。警備員にでも渡せば、上の理事会が動き出すんじゃねえのか? 確か人間の量産化は国際法違反だったはずだろ」


御坂「黙認してんのよ、理事会の連中も。そしてそれは当然、この街の警察である警備員も風紀委員にも及んでる」


上条「!?」


御坂「…そんな所にレポートなんて持っていってみなさい、こっちが捕らえられかねないわよ」



御坂は大きく体を伸ばし、上条に体を向ける


御坂「元はと言えば、これは私の引き起こした問題なんだし。人に頼るのは間違ってるのよね…」


御坂「…だから、責任を取ってあの子達は私の手で助け出すべきなのよ」


上条「…」
413 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:45:51.42 ID:r9rYndSDO

――

上条「お前、どうして俺にまで相談しねえんだよ? いくらでもタイミングはあっただろ」


御坂「……じゃあ逆に聞かせてもらうわ」



御坂「アンタ、人を殺せる?」


上条「!!」


御坂「私達の為に全てを捨てて犯罪者になれる?」


上条「…」


御坂「アンタの力は知ってる…多分、"あの化け物"に勝てるのはアンタしかいないと思う」


御坂「でも、倒すだけで"実験"は終了したりしない。…何度でも再演算して、すぐに再開されるわよ。…あの"樹形図の設計者"が存在し、"奴"が生きてる限り…何度でもね」


上条「…」
414 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:49:46.09 ID:r9rYndSDO

――

御坂「…私じゃ、あの"化け物"には勝てない…一度戦った事があるから、それは分かってる」


御坂「……なら、"アレ"しか無いわよね」


御坂は、闇夜の空を見上げ指をさす


上条「…"樹形図の設計者"か」

御坂「うん…流石の私でもハッキングでアレは壊す事は出来なかったけどね…」



御坂「……だから1時間くらい前に、私は最後の賭けに出たの。 情報総受信センターに忍び込んで、"樹形図の設計者"の出す"実験"の予言を偽の予言に書き換えてやったわ…この、計画を破綻に追い込むためにね」



上条「…そんな事しても、一時凌ぎにしかならねぇって事くらい。お前にも分かってんだろ?」


御坂「一回や二回で終わるつもりは無いわよ…これを繰り返して、"妹達"を助けながら"実験"に関連する研究所を潰していけば…いずれ計画は破綻するわよ」


上条「いずれって……そんなの無理に決まってんだろ!」

御坂「…それでも、私が捕まるか、殺されたりしない限り…あの子達は、生き続ける事が出来るじゃない」


御坂「…私にはもう、この方法しか残ってないのよ」
415 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:51:43.09 ID:r9rYndSDO

――

御坂「今日の実験は、今から10分後…前の子は助けられかったけど、次は絶対に助けてみせる」


上条「なら俺が」


御坂「アンタは来ないで!!」

上条「!?」

御坂「…ゴメン。今回ばかりは今までと違うから」


御坂「私はアンタに犯罪者になって欲しくない…いつも私を…みんなを救ってくれた、正義のヒーローのままでいて欲しいの」

上条「…」

御坂「だからアンタは自分の居場所に戻って? …あの子達は、私が必ず救い出してみせるから!」


御坂は、上条に心配させないように精一杯の笑顔を作り

御坂「…じゃあ、元気でね。平和のために頑張んなさいよ、仮面ライダー」


実験場を目指し歩き出した


―その時―


御坂「!?」
上条「…」

上条が右手で御坂の肩を掴んだ
416 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:53:00.64 ID:r9rYndSDO

――


御坂「…邪魔しないで」


御坂は上条の手を振りほどこうとするが離れない


上条「…無理して強がってんじゃねえよ」


御坂「アンタ何言ってんの? さっさとこの手を離して」


上条「…本当は死ぬほど怖いんだろ、お前? 何で、正直に言わねえんだ」


御坂「はぁ? だから、何言って」

上条「"助けて"ってよ」

御坂「!」


上条「俺はお前に誓ったよな。御坂とその周囲の世界は、俺が必ず守ってやる!って」

上条「学園都市を敵に回す? 上等じゃねえか? たとえ犯罪者になろうが、お前達を守る為なら世界中のどんな奴でもぶっ飛ばしてやるよ」

御坂「…」
417 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:54:56.15 ID:r9rYndSDO

上条は掴んでいた肩を離し、そのまま御坂の頭に優しく手を置く


上条「だから、お前が溜め込んでた言葉を聞かせてくれ…」


御坂「…」


上条「そしたら俺が、必ずお前に見せてやっから」


上条「誰もが笑って誰もが望む最っ高に最高な幸福の結末ってやつをよ」


上条が御坂の頭を優しく撫でると


御坂「…アンタにやって欲しい事があるの…ううん、アンタにしか出来ない事があるの!」


少女が叫ぶ


御坂「身勝手なのは分かってる…でも私にはきっとみんなを守れない…。どれだ…けあがいても、絶対に守れない!…だから、お願い…」


御坂「助…けて!!」


恥やプライドなど全てを捨て、涙でグシャグシャになった顔で


御坂「アンタの力で! あの子達を…助けて! 仮面ライダー!!!」

ただの一人の女の子がヒーローに救済を求めた


上条「ああ、任せとけ! けど、救われんのは"妹達"だけじゃねえ。お前もこの腐った街から救ってみせる」
上条「そして、お前の中にあった絶望って名前の幻想を仮面ライダー幻想がぶち殺す!!」


上条は御坂から少し離れ、右手を前に突き出す!


上条「幻想変身!!」


そして掛け声と共に上条の右手から黒い影が飛び出した
418 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:56:06.42 ID:r9rYndSDO

――

〜とある鉄橋〜

〜午後20時30分


上条が実験場へ向かって5分が経った。御坂は一人、鉄橋で佇んでいる



御坂「あの馬鹿…散々、カッコつけといて場所どこだっけ? とか、黒猫と荷物預かっといてくれ、なんて。…ホンット、三枚目なヒーローね…アイツ」ハァ


黒猫「ミャー」


御坂「ね〜」


足元にいた黒猫が相槌を打つように鳴き、御坂も合わせ返事を返す。

黒猫は、電磁波に怯えてはいるが足元を離れようとはしない


御坂「さて…と、ちょっと我慢してね〜ネコ太」


御坂は買物袋を左腕に引っかけ、黒猫を両腕で抱きかかえる


御坂「…アイツだけに良いカッコさせてらんない」


御坂「私だって何か出来る事があるはず! 絶対に、あの子達を救ってみせるんだから」


黒猫「ミャー」

御坂「ね〜」


そして、御坂も"実験場"へ向かい歩きだした
419 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:57:36.25 ID:r9rYndSDO

〜第17学区〜

〜とある操車場〜

〜午後20時35分〜


既に実験は始まっていた

そこには、黒い矢印の角の仮面に、独特的な黒い模様の入った白色の駆動鎧を着た"怪物"と御坂妹が睨みあっていた


????「クカカ…サイッコゥダネェオマエ」


????「サスガニ、イチマンカイモコロサレリャ、ワルジエノヒトツモハタッハタハタラクッテカァァ」

白い駆動鎧を着た"怪物"が招くように両腕を広げ、ゆっくり御坂妹に近づく


????「ダケドヨォォォジャクテンガヒトツ」


御坂妹の肩が一瞬大きく震えた瞬間


????「オマエガ…オイツカレチマッタラ…コノサクセンハシッパイダヨナァァァ!!!」チャ--ジ

白い駆動鎧の怪物が、腰のベルトの中央に付いている二つのスイッチの左側を押した

????「カカッ!」ベクトルブースト



御坂妹「!!」


御坂妹の目の前から白い駆動鎧の怪物が消えた
420 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 15:58:55.20 ID:r9rYndSDO

――

御坂妹「!?」

????「ウシロォ!」


御坂妹が振り向こうとした瞬間。視界が反転し地面に叩きつけられた


御坂妹「がぁっ!」

????「サァテ、シツモンダァ! オマエハ、ナンカイコロサレテェンダッテッツウノ!」


怪物が、体を丸めている御坂妹の背中を目がけ何度も何度も踏みつける


????「ギギヒャギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」


怪物は蹴りつづける…御坂妹が死なない程度に手加減しつつ、じっくりと嬲るように


御坂妹「ごっ…ふっ…ぐっ…ぐぁ…」


怪物が踏みつけるのを止め、右足を御坂妹の頭に持っていくと


御坂妹「あぁ…ぁ!!」


怪物は足を数センチほど足を浮かせているのに、御坂妹の頭がゴリ ゴリと鈍い音を立て。それに合わせ激痛が走る
421 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 16:00:20.21 ID:r9rYndSDO

――

その時―カシンカシン!―と2回、音が響いた


????「ア?」


――御坂妹から離れろ


????「アァ!!」


幻想「御坂妹から離れろっつってんだろうが! 聞こえねえのか"一方通行ァ"!!」ok!イマジンストライク

一方「!!!」


一方通行に、音速の3倍の速さで放った"イマジンストライク"が直撃し


一方「ガバァ!!!」


一方通行の体はコンテナの壁を次々と突き破り、ノーバウンドで数十メートル先まで吹き飛んで、ようやく地べたに転がった
422 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 16:01:51.72 ID:r9rYndSDO

――

御坂妹が顔を上げ、振り返ると、漆黒の駆動鎧を着たヒーローが立っていた


御坂妹「あ…なた…は…ゴホッ!」

幻想「無理して喋んな…御坂妹」


仮面ライダー幻想は御坂妹の体を両手で抱え、持ち上げる


"御坂妹"と呼び名をつけた少年を、御坂妹は知っている


御坂妹(…あなたは)


黒猫を拾ってくれた優しい少年


御坂妹「どうして…ミサカは必要な…機材と薬品があれば…ボタン一つで」


幻想「うるせぇんだよ…んな小っせぇ事情はどうだっていい!」


仮面ライダー幻想は、抱えていた御坂妹をコンテナの影に連れていき寝かせる


幻想「お前は、世界でたった一人しかいねぇだろうが! 何だってそんな簡単な事も分かんねぇんだよ!」

御坂妹「…」


幻想「今から、正義のヒーロー仮面ライダー幻想が お前を助けてやる。お前は黙ってそこで見てろ」


すると、穴の開いたコンテナから 一方通行がゆっくりと歩いてきた

そして、仮面ライダー幻想も一方通行に向かい、歩き出す

幻想「…」
一方「…」


…物語は最終章へ続く
423 :第11話 [sage saga]:2012/09/18(火) 16:03:02.31 ID:r9rYndSDO
次回予告


激突する最強のLEVEL5と最強のヒーロー



二人の戦いに決着がつき



この物語は終幕を迎えた



最終話

「とある不幸な仮面ライダー」
424 :>>1です :2012/09/18(火) 16:10:16.45 ID:r9rYndSDO
これで第11話は投下終了です


長々と時間をかけてしまい大変申し訳ございませんでした


次が最終話になります。後、投下は出来次第とさせて頂きます


ここまで見て頂き本当にありがとうございました。


一方さんの駆動鎧は、仮面ライダーカブトに矢印角と白いスーツに黒い模様

後、結構細身なイメージです
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/18(火) 16:13:01.57 ID:SPVm0sHm0

セロリの様子がおかしい、こりゃ有害農薬つかってますな
そして最終回とな。寂しくなるぜ
2クール目きてもいいのよ
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) :2012/09/19(水) 23:00:24.92 ID:Yh3B7S5AO
上条スーツ→覚悟完了
一通スーツ→アバレキラー
すているスーツ→アポロガイスト
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/20(木) 00:10:10.58 ID:hRUlwZIco
乙〜
次は仮面ライダー幻想RXだな
428 :>>1です :2012/09/22(土) 19:04:16.21 ID:pg+yjYqDO
最終話を出来た所まで投下させて頂きます


誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
429 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:05:07.84 ID:pg+yjYqDO

〜第17学区〜

〜操車場〜


闇に染まる操車場、学校の校庭ぐらいの広さの大地には周りには線路と同じような砂利が一面に敷き詰められ、10本以上のレールが並んでいる。

線路の先には、シャッターのついた車庫と、操車場の外周を山積みの金属コンテナがぐるりと囲み、立体迷路のように入り組んでいた。

そして、人気のない操車場の中央に


周囲の闇と同化する、漆黒の駆動鎧を着た"仮面ライダー幻想"と


幻想「…」カシン!


それに相反する、白い駆動鎧を着た。最強のLEVEL5"一方通行"


一方「ハアァァ…」チャーージ


闇の中心に、お互いの距離を詰め。両者は向かい合う

一方「オマエ、オモシレェナ――」ベクトルブースト!


幻想の目の前にいたはずの"一方通行"の姿が、音もなく消えた…


幻想「なっ!?」ok!イマジンブレイク

一方『ギャハ!!』


ドドドドドドン!と地面が幻想を囲むようにエグれ、大量の砂利が散弾の雨となって襲いかかる!


ガガガガガガガガガ!
幻想「くっ!そ…動けねぇ!」

砂利の一つ一つが音速の速さで飛び交い。もの凄い衝撃と共に、幻想の全身を叩き続ける


ガガガガガガガガガ!
幻想「チックッショ!!」
ガガガガガガガガガ!
430 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:06:16.98 ID:pg+yjYqDO

――

"一方通行"は攻撃の手を緩めない


一方『ギャハハハ!』


突如、ガァン!ガァン!ガァン!と金属音が響き…数十本のレールが舞い上がった


ガガガガガガガガガ!
幻想「!! く…そッ」カカシン!


砂利の嵐の中、"幻想"はベルトの右レバーを2回叩き、右手に溜まっていた"イマジンブレイク"の力を"ドラゴンクロー"に強化する


ガガガガガガガ!
幻想「ッ! アァァァァ!!」ok!ドラゴンクロー


ダァン!!


そして、幻想は上空へ飛び上がり


幻想「ハァァァ!!」

ギギギギギン!


両手の甲に出現した"ドラゴンクロー"で、上空から降り注ぐレールの雨をバラバラに切り裂いた!


幻想「フゥ…」


一方「……クカカ」チャージ チャージ! チャーージ!


幻想「!?」
431 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:07:31.71 ID:pg+yjYqDO

――

落下中の"幻想"の背後に、風の翼を生やした"一方通行"が浮いていた


一方「ギャッ!ギャハ!ギャハハハハ!!」ベクトルキィィックゥ!


"一方通行"の風の翼が竜巻に変わり、ジェット噴射のように吹き出し


高速の速さまで加速する!


一方「センカイシンデキヤガレェェ!!!」

轟!!

幻想「ッ!!」

そして、落下中の"幻想"の背中に"ベクトルキック"が炸裂した


幻想「ゴッ!!」


幻想の体は、物凄い速度でコンテナを突き破り


幻想「がぁぁぁぁぁ!!」


車庫の天井を突き抜け


幻想「あッがッ!!」


ガァン!とコンクリートの地面に衝突し高く跳ね上がり、数回バウンドしてようやく止まった


幻想「ぁ…ぁ…」
432 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:08:59.52 ID:pg+yjYqDO

――

〜操車場・車庫〜

広々とした車庫には列車は無く。穴の開いた天井から月明かり零れ、闇に染まっていた車庫を照らす。

車庫中央のコンクリートには大きなヒビが入っており、車庫の隅で"幻想"が俯せになって倒れていた


幻想「…ぁっ」

幻想は、起き上がろうと右腕を動かそうとするが


幻想「!? ぐっっぁぁぁ!!」

右腕が折れているのか、おかしな方向に曲がり動かない


幻想(く…そっ!早く起き上がらねぇと)


意識が朦朧とし、体全体から激痛が走りながらも。左手に力を入れ…なんとか起き上がると


一方「ココカァ…ナァ!!」


"一方通行"が車庫のシャッターを蹴破り、ゆっくりと進入してきた

幻想「!!」

一方「アハァ! ミッミツケ!ミツケ!!ギャハハハ!!」
433 :最終話※微グロ注意 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:11:20.89 ID:pg+yjYqDO

――

幻想「ガアァァァァ!!!」


"幻想"が"一方通行"に向かい突撃するが


一方「ザァンネェン」


たん、と。"一方通行"が足の裏で軽く地面を踏むと、コンクリートが砕け、石つぶてとなり"幻想"を襲い


幻想「……ッ!」


ドン!という鈍い轟音と共に、大小10を越す瓦礫が"幻想"の全身を叩いた。


幻想「がっ!!!」


あまりの衝撃に、"幻想"の体が数メートル後方に吹き飛ばされ、ようやく止まる事が出来た


幻想「ギッ…ア…ァ」


一方「ハァァ…オマエ、ヤッパダメダワ」


"一方通行"が"幻想"に近づき、左腕を思い切り踏み付けると…

ゴ!ギ!と駆動鎧を砕き、骨の折れる鈍い音が響いた

幻想「!!! がぁああぁぁぁぁ!!!!!」

一方「キヒッ!ツギハ…ヒダリアシィ」

ゴ!ギ!

一方「ミギアシィィ」

ゴ!ギ!

幻想「」


一方「オイオイ…ショックデキゼツタァ、ホントツマンネェワ…」


一方通行は、右足を"幻想"の首元に移動させる


一方「モウシネ」


…グチャ
434 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:12:36.00 ID:pg+yjYqDO

〜操車場〜


御坂は操車場に到着していた。今はコンテナの迷路を歩いている


御坂「さっきから、やけに静かね…"あの子"と"アイツ"は無事かしら…」


周囲を警戒しつつ歩いていると、正面にコンテナに寄り掛かる人影があった


御坂妹「…」


御坂「!? ちょっ! ねぇ、大丈夫!」


"御坂"は"御坂妹"に駆け寄り、黒猫と買い物袋を砂利の地面に下ろして、意識の確認を取る


御坂「…呼吸はしてる…ハァ…良かったぁ…」


御坂妹「…ッ…お姉…様?」

御坂「!? 大丈夫? すぐに救急車呼んであげるから」

御坂妹「それよりも…あの少年が…"一方通行"と…」

御坂「うん、全部分かってるから。取りあえず安全な場所まで離れるわよ」


御坂は黒猫を左腕に抱え、"御坂妹"に肩を貸し、立ち上がる
435 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:14:57.52 ID:pg+yjYqDO

――

御坂妹「お姉様…どうしてここに?、とミサカは問い掛けます」

御坂「…」

『その顔で…その声で…二度と私の前に姿を現さないで!』


御坂「……あの時は、あんな酷い事言ってゴメンね、私がどうかしてた」

御坂妹「? 何の事ですか? このミサカはお姉様に会うのは初めてですが、とミサカは返答します」

御坂「…うん、知ってる。何て言うか懺悔みたいなもんよ」


"御坂"は"御坂妹"に肩を貸しつつ、ゆっくりと歩きだす


御坂「私ね、別の妹にすっっごく酷い事言ったの。そして凄く悩んで、凄く後悔して、ようやく気づいたの。アンタも、他の"妹達"も、一人ひとりが私の遺伝子から生まれた、命を賭けてでも守りたい大切な妹たちだったんだって」

御坂妹「!?」

御坂「だから。自分の事を"実験動物"だ、とか。私が悲しむ様な事は、二度と言うんじゃないわよ? "妹達"全員にも伝えときなさい」


御坂妹「…はい…伝えておきます、とミサカはお姉様の命令を素直に従います」

御坂「素直でよろしい! じゃあ、ご褒美に美琴お姉様が遊びに連れてってあげるわよ。まぁ、怪我が完治してからだけどね」フフン

御坂妹「はい、是非お願いします…と、ミサカは"妹達"の人数を考えてない、お姉様の失言を"妹達"に伝えます」ニヤリ

御坂「"妹達"に?……って! 10000人近くいるじゃない!?」

御坂妹「はい、正確には9969人です、とミサカは答えます」

御坂「……まぁ……しょうがないか…」ムゥ
436 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:18:47.32 ID:pg+yjYqDO

――

御坂は、"御坂妹"を安全な場所で待たせ、黒猫を預ける。

そして今は、再び操車場へ戻り、上条を探していた


御坂「…」


ドウスンダヨアマイクンヨォ…


御坂「!?」


コンテナの道の曲がり角から話し声が聞こえる


御坂(……?)


御坂はコンテナの陰からそっと覗くと


御坂「!!!」


地面の所々に穴が空き、折れたレールは地面に突き刺さった広場の中央に



一方「コノバアイ、ジッケンハドウナンダ?」


白い駆動鎧を着た"一方通行"がいた


一方「…アァ! サガシダセダァ!」


御坂(何で…一方通行が……アイツは…)


一方「チッ…ワカッタ、ワカッタ、ワカリマシタァ……アァ、ソウイヤァ、アノ"クロイザコ"ダケドヨォ」



一方「ハコビヤスイヨウニ"カイタイ"シトイテヤッタカラ、アトデ"カイシュウ"シトケ」


御坂「!?」
437 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:20:33.98 ID:pg+yjYqDO

――

御坂は、広場へ踏み込む


御坂「一方通行!!!」

一方「アァ?」


御坂「さっきの話は何? "アイツ"はどこ!」バチ バチ


一方「? アァ…オマエ、オリジナルカァ。ソックリダカラ キヅカナカッタワ」


御坂「無視してんじゃないわよ!! サッサと答えろっつってんのよ!」バチ バチ

一方「ハァ? テメェ、ナンノコトイッテンダァ?」

御坂「コイツ!!! 黒い駆動鎧を着た奴はどこだって聞いてんのよ!!」バチ バチ


一方「アァ…アイツナラァ…」


一方「ゼンシンノパーツヲバラバラニシテ、ユカイナオブジェ!!」

御坂「は…」バチ

一方「ホントオモシレェワアイツ! ヒーロォキドリデ サッソウトアラワレテサァ……アッサリトシンデヤガンノォ」クカカッ!

御坂「…」ギリ

一方「コノ、アクセラレータトノ チカラノサガ ワカッテネェトカ、アイツバカナンジャネェノ? マァ、アンナサンシタナラ、シンデモガイネエダロ? ナァ、オリジナル?」


御坂(……ゴメン、"妹"。…約束守れないかもしれない)


御坂(でも、コイツだけは……絶対に許せない!!!)
438 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:25:25.81 ID:pg+yjYqDO

――

御坂「ねぇ…」バチ バチ

一方「ア?」

御坂「アンタが殺した奴さぁ…本物のヒーローなの…私みたいな知り合いだけじゃない、一度も会った事のない赤の他人であっても。困ってる人を見たらなりふり構わずに助けてきた。正真正銘のヒーローだった」バチ バチ



御坂「それを…アンタみたいな……」ギリ



御坂「アンタみたいなクズヤロウが馬鹿にしてんじゃないわよ!!!」


轟!!
一方「?」

突如"、一方通行"の周りを10メートルの砂鉄の竜巻が囲んだ


一方「ハッ! ムダムダァ!」

"一方通行"が砂鉄の竜巻の中からゆっくりと出てきた。白い駆動鎧には傷一つ付いていない


一方「? アノクソアマドコイキヤガッ…タ…?」


"一方通行"が頭上を見上げると、空から数十個のコンテナが降り注ぐ


一方「チッ…ムダダッツッテンダロォガァ!」


しかし、落下してきたコンテナは"一方通行"の能力(ベクトル操作)により角度を変え、四方八方に飛ぶ。

そして、周りを囲むコンテナの山に衝突して、もの凄い破壊音が響き渡る
439 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:26:25.18 ID:pg+yjYqDO

――

大量の砂煙と白煙が混ざり空中に巻き上げられ。"一方通行"の視界を奪っていく


一方「アノ、コンテナノナカミ…ゼンブ"コムギコ"カヨ…」ウザッテェ


霧のように白い粉末の白煙が、空気中を漂い続ける中。どこからか声が響く


『ねぇ、"一方通行"』


一方「ア?」


『…アンタなら"粉塵爆発"って言葉くらい、知ってるわよね?』

バチ!


直後、あらゆる音が吹き飛ばされ。小麦粉の粉末が撒き散らされた、半径30メートルもの空間が巨大な爆弾と化した
440 :最終話 [sage saga]:2012/09/22(土) 19:29:00.99 ID:pg+yjYqDO

――

先ほどの爆発など物ともせず。"一方通行"は炎の海の中をゆっくりと歩く


一方「キカネェノハワカッテン…ダロォニ、ヘ…タナコザィ……?」


『そろそろかしら?』


一方「! カッ…ハ!?」


"一方通行"急な目眩に襲われ、地面に倒れる


『最初にアンタと話してる時から、空気中の"酸素"を分解して"オゾン"に変えてたのよ。…臭いがするから普段のアンタなら気づくハズなんだけど…馬鹿みたいにずっっと喋ってて笑えたわ。…アンタ、油断し過ぎじゃないの?』


一方「グ…ェ…」


『…もう、頭の中ぐちゃぐちゃで演算も出来ないでしょ? アンタには出来る限り、苦しんで死んで貰わないとね……じゃないと』


『アンタに殺されたあの子達も、アイツも、浮かばれないから!!』


一方「……」


"一方通行"の体が少しずつ動かなくなっていった




―その時―


一方「…流石だな、超電磁砲(レールガン)」


『!?』


一方「いくら"ファイブオーバー"で操っているとは言え、万に一つも勝ち目が無いと思っていたのだが。…これは、再演算し直さないといけないな」


意識を失ったハズの"一方通行"が、何事もなかったかの様に起き上がった
441 :>>1です :2012/09/22(土) 19:35:25.20 ID:pg+yjYqDO
中途半端ですが、ここまでで投下終了です


一方さんのカタカナ文字がかなり見づらかったと思われます。大変申し訳ございません

ここまで見て頂き、本当にありがとうございました




因みに、一方さんのベルトの機械音は、若本規夫さんです
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/22(土) 19:42:08.96 ID:+uYyeGRAO

ラジコンライダー一方通行か
ヒーローの生還を願うぜ
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/22(土) 20:15:24.40 ID:KNQRlkQyo
乙〜
ヒーローは負けないからヒーローなんじゃない
負けてもなお立ち上がるからヒーローなんだってばっちゃんが言ってた
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 22:48:37.75 ID:4R61QCKB0
おつおつ
ちょっと意外な展開だった…面白い
445 :>>1です :2012/09/26(水) 21:01:33.43 ID:3j+d7ptDO
最終話を出来た所まで投下しますが量は少なめです


誤字、脱字は、なるべくスルーしてお楽しみ下さい
446 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:02:18.89 ID:3j+d7ptDO

――

『何で……死んだハズでしょ…』


一方「駆動鎧の中に生命を維持させる装置があるのだよ、超電磁砲。まぁ、今は意識を失っている状態だがら、私が"一方通行"を操作しているわけだがね」


『……今、喋ってるアンタは誰?』


一方「この、実験に関係してる研究者の一人だよ。せっかくの機会だ、少しだけ話がしたいのだが……出てきてくれないか」


『私が、そんな馬鹿に見える?』


一方『嫌でも君は出て来るさ…"妹達"の命は、私達が預かっているのだよ。これがどう言う意味か、賢明な君になら分かるだろう?』


『!? ホンッットに、クズ野郎の集まりね! 人の命を何だと思ってんのよ!!!』


一方「"人"の命? ククク…何を言ってるんだ超電磁砲? "妹達"なんて、ただの"実験動物"(モルモット)だ。そんな"物"に感情移入する科学者など、居るはずが無いだろう?」


『…コイツ!!』


一方「とりあえず、向こうの荒れてない広場に場所を移そうか? ここでは落ち着いて話しも出来ない」


"一方通行"はコンテナの山に触れ、ベクトル操作で吹き飛ばし、道を作った。


一方「さぁ、いこうか」
447 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:03:41.12 ID:3j+d7ptDO

――

"一方通行"は場所を変え、別の広場の中央に移動した。


一方「…」


周りには砂利の大地と、それを囲むコンテナの山。そして"一方通行"の数メートル先には、シャッターの破壊された四角い屋根の車庫がある。


御坂「ここが、私の処刑場所なのかしら?」


"一方通行"の背後にあるコンテナの陰から、御坂が姿を現す


一方「いい子だ、超電磁砲…。子供は素直でないとな」

御坂「…話しってなに?」


一方「私達は、君と取り引きがしたいんだ」


御坂「? …取り引き?」


一方「なに、簡単な事だよ。この実験の事は全て忘れて、いつも通りの生活に戻ってくれないか? 大人しく言う事を聞いてくれたら、君の命は保証しよう」


御坂「ふ〜ん。ずいぶん魅力的な提案ね」


一方「そうだろう? なんだったら、先ほど君が助けた"10032号"も君にあげよう! どうだい? 良い条件だろう?」

御坂「そうね〜私の返答は…」


御坂「"死んでもお断りよ、クズ野郎!"ね」


一方「そうか…それは残念だ」


"一方通行"は、ゆっくりと御坂に向かい歩きだした
448 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:04:52.87 ID:3j+d7ptDO

――

御坂(ハァ……私、死んじゃうんだ)


一方「…」


後、10メートル


御坂(……ゴメンね"妹"たち、約束守れなくて)


後、8メートル


御坂(……黒子には、心配ばかりかけさせちゃったな…駄目な先輩でゴメンね)


後、6メートル


御坂(ハァ…初春さんと佐天さんとも、もっと遊びたかったな)


後、4メートル


御坂(……ママとパパにも、もう一度会いたかったな)


後、2メートル


御坂(そして、アイツ)



御坂(最後まで…私達の為に頑張ってくれてありがとね……)


御坂「…    」


―バ キ―


そして音の無い静かな操車場に、破壊音が響き渡った
449 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:06:31.72 ID:3j+d7ptDO
暗闇の中、声が聞こえた


「仮面ライダー伝統奥義……腹パンチ」カシン

「なっキサm!」

「そしてこれが!!」

ガシッ!

「くっ! 離s」


「俺の、幻想ボディブロォ!!」ok!イマジンブレイク


ゴシャ!

「なっベルトが!!」


「幻想ボディブロォォ!!」

ベギィ!!


御坂(……何故か死んだハズの"アイツ"の声が聞こえるんだけど)

「そして…禁じ手!」カシン!


御坂は閉じていた目をゆっくりと開く…


幻想「イィィマァァジィィン!!」ok!イマジンストライク

御坂「」


すると、死んだハズの仮面ライダー幻想が目の前に立っており、……左手で"一方通行"の仮面を掴み、持ち上げていた。


御坂「」エー


そして、気合いの入った雄叫びをあげると"一方通行"を軽く放り投げ


幻想「腹キィィィィック!!!」


ドゴォ! と"幻想"の前蹴りの"イマジンストライク"が"一方通行"の腰のベルト目掛け音速の速さで炸裂した!


一方「ガァァァァァァァ…」

ゴォン!!!

幻想「……決まったな、これが幻想コンボだ!!」キリ!

※真似しないで下さい
450 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:07:37.92 ID:3j+d7ptDO

――

御坂「!!」


御坂は迷わず、スパン! と幻想の頭を叩いた


幻想「いたぁ! くないけど何しやがr」

とんっ

幻想「って御坂さん?」


御坂は目に涙を浮かべながら"幻想"の胸に飛び込んだ。

御坂「こ…のバカァ! アンタが死んだって聞いて! 私がどれだけっ! この! この!!」ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!


泣いてはいるが、御坂の顔からは笑みが零れている


幻想「……悪いな、心配かけて」ナデナデ

御坂「ホンッットよね。この馬鹿!」ゴン!

幻想「…ハイ」ナデナデ

御坂「スケベ! 女ったらし!」

幻想「…オイ」

御坂「……馬鹿」ゴン!

幻想「…」ナデナデ
451 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:08:50.53 ID:3j+d7ptDO

――

ドォン!!!

幻想「……」
御坂「!?」

一方「流石ハ、仮面ライダー…と言ッた所カ」

崩れたコンテナの山が吹き飛び、砂煙の中から"一方通行"が姿を現す


幻想「御坂…離れてろ」

御坂「……うん」


"幻想"は、御坂を近くのコンテナの陰に隠れさせ、"一方通行"に話しかける


幻想「普通に戦っても勝ち目が無いって分かったからな…。そのベルト、もうあんまり機能してねぇだろ?」

一方「問題ナい。ベるトの力が使エなクてモ"一方通行"ノ能力ハ残ッてイるカらな」

幻想「ん? 話し方が…?」

一方「あア、私は"一方通行"ヲ操作しテいル研究者の一人ダよ」


幻想「操作って、テメェ…"一方通行"に何しやがった!!」

一方「何ヲしタと言ワれレば改造手術ノ際。脳に第5位ノ"ファイブオーバー"を埋メ込ミ。強制的に一ヶ月と少シの間、休まズ実験さセ続けタくラいダが…何か問題デも?」
452 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:10:03.42 ID:3j+d7ptDO

――

幻想「……最初からおかしいとは思ってたよ。"一方通行"が、こんな事する訳ねぇからな」

一方「? 君は"一方通行"ノ知り合イなノかナ?」

幻想「ああ、ソイツの親友だ。クソ野郎」

一方「ホう? コれハ驚いタな……マさカ"一方通行"に友人ガ居たトは…人格データをプログラムし直サなケれバいケなイな」

幻想「……!」ギリ

一方「ヤるト言うノかネ? 一度ハ敗北しタ相手と? ソれハ、無謀と言ウのダよ仮面ライダー!」


幻想「……分かってねえな」

一方「ナに?」

幻想「お前、ホント分かってねえよ。例え、千回倒れようが…守りたい奴の為なら何度でも立ち上がる。それが正義のヒーロー"仮面ライダー"なんだよ」


一方「フン……減らズ口を」


幻想「そして"正義のヒーロー"に完全な敗北はねーよ。最後には必ず勝利するからな」


一方「面白イ……なラば私タち大人ガ、そノ幻想を砕イてアげヨう」


幻想「いいぜ。なら俺は、テメェらの腐った幻想をぶち殺す!!」


"幻想"は右拳を見せつける様に、勢い良く前に突き出した


一方「……ガキが」


ドン!と音が鳴り、"一方通行"の体が大きく揺れ…


幻想「…」

一方「……クカカッ!!」


最強のLevel5が、再び目を覚ます
453 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:11:28.73 ID:3j+d7ptDO

――

一方「クカッ!!」ドッ


"一方通行"がベクトル操作で加速し、"幻想"に向かい突撃した


幻想「!?」カシン!

一方「クカキ!!」


右手を握らず、広げたまま"幻想"に叩きつける


ボキ!!
幻想「グっ!!」


"幻想"は、左腕でガードしたが、骨の折れた様な鈍い音が響く。

しかし、"幻想"も攻撃のスキを狙い、一方通行の腹部目掛け


幻想「オォォオォ!」ok!イマジンブレイク

┣"ン!!


カウンター気味の"イマジンブレイク"が炸裂した!
454 :最終話 [sage saga]:2012/09/26(水) 21:13:01.46 ID:3j+d7ptDO

――

一方「オッ…」


先程の攻撃で3メートル程真上に浮いた"一方通行"が、落下しながらも左手を振り上げ、"幻想"目掛け振り下ろす!


一方「ッガァァァ!!」

轟!

一方「!?」


しかし、"幻想"は体を後ろに反らして"一方通行"の攻撃を交わした。


幻想「フッ!」

ガァン!

"幻想"は、その着地した瞬間を狙い、左回し蹴りを食らわせ"一方通行"を吹き飛ばし…


幻想「よし!」カシン!

一方「オッ…グ」


幻想「…ハァ!」ok!イマジンストライク


"一方通行"目掛け音速の三倍の速さで垂直に飛び


幻想「アァァァァ!!!」


吹き飛んでいる"一方通行"に追いつき、飛び蹴りの"イマジンストライク"が炸裂した!


一方「ゴッ! ガァァ!」


しかし、"一方通行"は体がコンテナに衝突する刹那の瞬間。ベクトル操作で向きを変え、勢いを殺し地面に着地した。


一方「アァァァァ!! チョウシニノッテンジャネェゾ! サンシタァァァ!!!!」


そして再び、"一方通行"が"幻想"に向かい、矢のような速さで突撃する


幻想「いいぜ、来いよ!"一方通行"(最強)。お前の気が済むまで付き合ってやんよ!!」

―ゴ ッ―

―――
――
455 :>>1です :2012/09/26(水) 21:17:50.06 ID:3j+d7ptDO
中途半端ですが、今日は投下終了です


見にくい文章、少ない投下量で申し訳ございません


多分、次は最後まで投下出来る様努力します

ここまで見て頂き、本当にありがとうございました


次の投下は、出来次第投下します
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/09/26(水) 21:20:12.13 ID:a3n9SLrU0

さすがは不死身ヒーロー
かっこよすぎだぜ
そして美琴可愛すぎ
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/09/26(水) 22:52:45.98 ID:1IQTY0rEo
乙〜
完全に美琴がヒロインですわね
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 23:13:56.96 ID:ryIanhvG0
乙です
熱いじゃないか…!
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) :2012/09/27(木) 02:16:58.54 ID:ujY0XNiE0
上条さんはバラバラにしたとか言ってたのにどうやって死んだふりしたんだ?
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/27(木) 02:27:11.42 ID:id0xeeaAO
>>459
確か変身中は真っ二つになってもくっ付くんじゃなかったかな。
461 :>>1です :2012/10/01(月) 21:56:45.47 ID:II4PrWwDO
遅くなってしまい大変申し訳ございません。


さっきようやく完成しました

明日の午後15:00に投下させて頂きます
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2012/10/01(月) 22:47:20.87 ID:pSOOefep0
変身のポーズ維持して待ってる
463 :>>1です :2012/10/02(火) 15:14:52.79 ID:s0cxIjyDO
今から投下させて頂きます


誤字、脱字はなるべくスルーしてお楽しみ下さい
464 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:15:50.18 ID:s0cxIjyDO

――

〜とある研究所〜

〜モニター室〜


27インチのモニターが数十台並ぶ長方形の広い部屋に、男の研究者が6人と、女の研究者1人が。操車場で戦う二人を映したモニターを眺めていた。


研究者A「なんだこれは…、どうして"一方通行"が押されているんだ……」


研究者B「!! "樹形図の設計者"から、再演算結果が出ました」


研究者A「!! やっと出たか! どうせ、先程の結果は何かの入力ミスだったのだよ…見せてみろ」


研究者Aは、研究者Bが見ているデスクトップ型のパソコンの画面を覗く


研究者A「!? ……何故、先程と同じ内容なんだ……それならば何故、私の"一方通行"が押されている?なんだこの結果は!!」

研究者B「……え…あの」
465 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:17:00.95 ID:s0cxIjyDO

――

パーマのかかった黒い髪に痩せ型の男が、モニターの一つを睨んでいた

その顔には焦りの色が浮かんでいる。


????(何故だ……私の造った"一方通行"の人格データは完璧なハズだ。"樹形図の設計者"の演算結果通りに造ったハズなのに、どう言う事なんだコレは!?)


すると研究者Aが 黒い髪の男を睨みつけ、口を開く


研究者A「そうだ……分かったぞ。天井亜雄! お前の人格データが、おかしいんだ。そうに違いない!」


天井「!! なにをふざけた事を…。"学習装置"(テスタメント)は完璧だ! どちらかと言えば、お前らが持って来た"Five_Over"の方に問題があるんじゃないのか?」

フザケタコトヲ! ダイタイオマエノ…


????「ハァ……後、よろしくね」ポン


女研究者の一人が、側にいた研究者Cの肩を叩き、部屋の出口へ向かう。


研究者C「芳川さん、何処へ?」

芳川「"妹達"の調整よ……二人の仲裁、頑張ってね」テオフル


研究者C「は?」


キサマコソ ダイ5イノDNAマップソノモノヲシンヨウスルホウガ…


―――
――
466 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:18:09.68 ID:s0cxIjyDO

〜操車場〜


一方「グッガァァァァ!」


…"幻想"と"一方通行"


幻想「…はぁっ!」

ゴッ!!

二人が戦いだして1時間が経過していた。


一方「ブッぐ!…ハッアァァァァァァァァ!!!」

幻想「……」

一方「ナンダ! ナンダナンダチクショオオ!! シナ、シナシナシナシシシネェェェ!!!」ドッ


……ベルトの力を失った"一方通行"の動きは機械の様に正確で単純だった…

まずは、ベクトルを操り突撃する攻撃


幻想「フッ!」

ゴンッ!
一方「ギッ!!」


何も考えず、ただ真っ直ぐ突撃するだけの攻撃に"幻想"は、カウンターの左拳を放つ。


一方「アァァァァ!!」


そして、突撃が止められれば地面を踏み、砂利を飛ばす

┣"!ン!

一方「!?」

幻想「くっ―――」


その攻撃には体を前に倒し、体制を低くして飛弾を最小限に抑え、


幻想「――アァァ!!」


"一方通行"を目掛け突撃し

―ゴ ン!!―


フルスイングの右拳を叩きつける。

一方「ギッッァア!」
467 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:19:11.00 ID:s0cxIjyDO

――

今の"一方通行"は、本人を元に造られた人格データを脳にある"Five_Over"に入力し、


一方「ギャァアア!!」


決められた動きを、決められた通りに動くだけの"機械人形"だった。


幻想「…」ok!イマジンブレイク


最強の"Level5"であり、触れなくても勝てる"一方通行"に、かつてココまで追い込まれたデータなど無く

ゴ ッ!!
一方「ッブェェ!!ッグ…ェ」


ベルトも壊され、新たなデータを入力しない限り、成長もしない"今の一方通行"に勝ち目は無かった。


一方「…グ……ギギ」


それでも"一方通行"は立ち上がる


脳に埋め込まれた"Five_Over"と…


幻想「…」

一方「アァァァァ!!」

ゴッ!!

……この"白い駆動鎧"がある限り


幻想「………」ギリ

一方「アァァァァ!!!」

ゴ ン!!

………何度でも


一方「ギアァァァァ!!」

幻想「っ…くっしょ…ぉがぁぁぁぁ!!!」

┣"ォン!!


何度でも立ち上がる…。同じ言葉でも"上条"を支えている持論とは違う……異質で"悪質"なモノだった。
468 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:20:38.77 ID:s0cxIjyDO

――

一方「ッッグッェェ!」

幻想(……これじゃあ、埒が明かねぇ)


"幻想"は、先程の攻撃で倒れた"一方通行"に近づき、右手で頭を掴み、持ち上げる。


幻想「……オイ、聞こえてんだろクソ研究者? ちょっと出てこい」ギリギリ

一方「グガァァ!」


幻想「さっさと出てこいっつってんだろうが!!!」

一方「ァ!!!」ビク!


すると、怒号に反応したかの様に"一方通行"の体が跳ね上がり


一方「!…ァ…………………ァ……………」



一方「……呼ンだカね、仮面ライダー」


……冷静な口調へと変化した。



幻想「答えろ…"一方通行"は、まだ生きてんのか…」


一方「何ヲ馬鹿な事ヲ…生きテるジゃナいカ? 今も君ト戦っテいルだロう?」

幻想「俺が言ってんのは"コイツ"の事じゃねぇ。"一方通行"は、この駆動鎧の中で生きてんのかって聞いてんだよ!」


一方「アあ…ソれハ勿論、生きテいルさ。脳ト心臓が動イてナいト、イくラ"Five_Over"でモ操作出来なイかラな」クックックッ
469 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:21:54.92 ID:s0cxIjyDO

――

幻想「……助ける方法はねえのか」


一方「勿論アるサ……"一方通行"の"Five_Over"ヲ破壊出来れバ、だガな」


幻想(……脳に埋め込んだって言ってた奴かよ)


一方「クックックッ…残念ダっタなヒーロー……分カっタだロう、不可能ナのダよ! オ前に救ウ事なド出来はシなイ!諦めロぉ!!」


"一方通行"が"幻想"の腹を目掛け蹴りを放つ!

┣"ッ!!!

幻想「!? う……げぇ…!!」


駆動鎧の蹴られた場所にヒビが入る程の衝撃を受け。"幻想"は、掴んでいた手を離してしまった


一方「ドうシた! スキだラけダぞ? 仮面ライダー!!!」ヒュッ


┣"ォン!!と重たい音と共に"一方通行"の右拳が、"幻想"のがら空きの顔面に直撃した。


幻想「ご!!!」


その衝撃で"幻想"は、竹とんぼの様に回転しながら数メートル吹き飛び。地面を何度もバウンドして、ようやく動きを止めた


幻想「ギあ……ぁ!…」


仮面の中央に大きなヒビが入り、先程食らった攻撃で鼻の骨が折れたのか、ヒビから大量の血が溢れ出す


一方「サて、今度ハ全身をミンチにシてアげヨうカ?」クックックッ


ドン!と大きな音と共に"一方通行"の体が大きく揺れ。再び、造られた人格データへと交代した。
470 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:23:04.20 ID:s0cxIjyDO

――

一方「アハァ!」

幻想(……どうすりゃいい……コイツを殺す以外に方法はねえのか…)


一方通行が幻想に向かいゆっくりと一歩ずつ歩いていると…


┣"ン!!

一方「…アァ?」


突如、二人の間の地面に、音速の三倍の速さの何かが衝突し、砂煙が巻き起こる。


―止まりなさい、"一方通行"!―


一方「…」

幻想「御…坂…」


何十メートルも離れた場所に、右手を突き出した御坂が立っていた。


御坂「……迷ってんじゃないわよ。アンタ正義のヒーローなんでしょ?」


幻想「……御…さか」


御坂「ヒーローなら、悪の研究者達の野望を阻止して、"コイツ"を含めた全員を救うぐらいの事してみなさいよ」


幻想「一つ間違えれば……コイツを殺しちまうかもしんねぇんだぞ……んな事俺には!」


御坂「私は! アンタなら絶対に出来るって信じてる。……だから早く、私に約束した"幸福な結末"ってのを見せなさいよね? "仮面ライダー幻想"」


幻想「…」ギリ
471 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:24:10.13 ID:s0cxIjyDO

――

"幻想"立ち上がり、右手に握り拳を作る


幻想「せーのぉ!!!」


そして、自分の顔を思い切り殴った。


幻想「………ふぅ」

御坂「……スッキリした?」


幻想「あぁ、スッキリした! そうだよな。無い頭使って、何考えてんだよ俺は」


幻想「こんな簡単な奇跡すら起こせなくて何がヒーローだ! 奴らが作り上げた幻想の全ては、"仮面ライダー幻想"がぶち壊す!!」


"幻想"は腰の右レバーを四回叩き、右腕を水平に上げると…


幻想「そしてお前達に見せてやんよ」ok!ドラゴンストライク


右腕が膨れ上がり、巨大な"竜王の顎"(ドラゴンストライク)が出現した。


一方「!!」

御坂「!?」


幻想「最高に最っ高の"幸福な結末(ハッピーエンド)"って奴を!!」
472 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:26:00.73 ID:s0cxIjyDO
"幻想"は"一方通行"に向かいゆっくりと歩きだした

右腕から出現した"竜王の顎"(ドラゴンストライク)が大きな口を開き、赤眼の瞳で"一方通行"を睨む。


一方「ギッ…ヒィ…」

その瞳に睨まれた"一方通行"は戦慄し本能に逆らえず…、後ずさりしてしまい


一方「グギャアァァァァァァァァ!!!」

ドドドドドドドドドドガガガガガガガガ!!!


砂利、レール、コンテナ、砕けたコンクリートを"幻想"に向け、ベクトル操作で飛ばした


幻想「…」スッ


それに対し"幻想"は右腕を前に突き出し、手を開くと。動きに合わせる様に"竜王の顎"が大きく口を開け…

バキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキィン!

一方「ギ!!!」


"一方通行"が飛ばした全ての物体は、"竜王の顎"に触れた瞬間に無効化され、勢いを無くし地面に落下した。


幻想「……"一方通行"」ユラァ

一方「ヒッ」ビク!


"一方通行"は恐怖で足がもつれ、転んでしまった。


幻想「今、救ってやるからな」

一方「ヒィッ! ヤッヤメロォ!!クンジャネェ!」

"幻想"が"一方通行"の目の前で止まり。右手をゆっくり近づけていき


一方「ヒ! イギャァァァァァァァァアア!!!」

最大限に開かれた"竜王の顎"は、"最強のLevel5"を頭から呑み込んだ。
473 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:27:07.16 ID:s0cxIjyDO

――

ゴリゴリゴキベキボリボリ


御坂「」アワワワワワ


ボギベギバリバリ



…ゴックン!!


御坂「ッ!!!」


幻想「……ふぅ」


御坂「」ウワァ


幻想「なぁ、御坂」

御坂「な…ナにョ」


幻想「? 少しの間、後ろ向いててくれないか?」

御坂「? …いいけど」


御坂は言われた通り、後ろを振り向いた。

――すると


グチャ!グチャ!オェェェェェ!!


御坂(いやぁぁぁぁ!なに!なに、今の!!)

幻想「ヨシ……取りあえずは無事だな……後は、カエル先生に任せるしかねぇか」


幻想「アト…ハ…御坂。俺の買い物袋は?」


御坂「? "妹"を隠した時に、トーマス見つけたからついでに前カゴに入れといたけど?」


幻想「おお、ナイス御坂!」トーーマーース


御坂「? ねぇ、まだ振り向いちゃダメなの?」


幻想「あ〜もう少しだな」ウン

御坂(なんか怖いんだけ
474 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:28:16.96 ID:s0cxIjyDO

――

しばらくすると


キコキコキコゴシュジーン

幻想「偉いな〜、トーマス」ヨシヨシ

サテト…マズハ ナカミヲゼンブドカシテト…

御坂「……」


バン! バン!…ヨシ!イケルイケル

御坂(…なにが?)


上条「……ぶふぉ!!」

御坂「!!!」ビク!


上条「……あ〜御坂ぁきっ救急車2台よっ…呼んでぶふぉっくれないか」

御坂「(笑ってる?)…うん分かった」

御坂はゲコタ携帯を取り出し、119番に電話をかけた

〜省略〜

御坂「…はい、…はい、お願いします……。…よし」pi

御坂「ねぇ、私"妹"連れて来るからアン…」クル

幻想「ちょっ!」

…………

御坂「」

御坂「い」

御坂「いゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!!」

……御坂は顔を真っ赤にし、一目散に逃げ出した。


幻想「…悪い、一方通行」


彼女が見たのは、生まれたままの姿で……


幻想「……完全には…救えなかった!」チクショオッ!


大事な所を隠す為、買物袋を履かされた"最強のLevel5"だった。

一方「」
475 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:29:30.91 ID:s0cxIjyDO

――

一方通行と御坂妹は救急車で病院に運んで貰った。

※救急隊員の人達が、ぶふぉ!!と吹きだしてました


幻想と御坂は操車場の入り口で、夜空を見上げていた。


御坂「…」

幻想「……お前さ…なんで、御坂妹に付き添わねぇんだよ?」


御坂「アンタ……なにしようとしてんのよ」


幻想「……なにって。上条さんは、さっさと帰って寝たいのですが?」


御坂「……じゃあ、とりあえず変身解除したら? その格好じゃ警備員に捕まるわよ」


幻想「……はいはい。お前が帰ったら変身解除すっから、早く行けって。御坂妹も、お前の後輩も心配してんだろ?」


御坂「そうね…変身解除を見届けたら病院に行くわ。……さっさとしなさいよ」


幻想「……ハァ」

御坂「……」


幻想「……今からやろうとしてる事を絶対に邪魔しないって誓えるか?」


御坂「……内容によるわね」

幻想「そうか…じゃあ、話は終わりだな。早く病院に行け」


御坂「…なによ、それ! 話を聞くまで絶対ココを離れないから!」

幻想「……勝手にしろ」


幻想は自転車のスタンドを上げ、サドルに跨がった
476 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:30:35.58 ID:s0cxIjyDO

――

御坂「待ちなさいよ」バチ


御坂はポケットからコインを取り出し、右手を突き出して狙いを自転車に定める


幻想「…」

御坂「絶対に逃がさないから。観念してさっさとしゃべりなさい」バチ バチン

……

幻想「ハァ……分かった、分かったよ、分かりましたの三段活用。喋れば良いんだろ? 一応言っておくけど、止めても無駄だからな」

御坂「…」



幻想「"アレ"をぶっ壊しに行こうと思ってよ」


幻想は、遥か上空にある"何か"を指差した。


御坂「? アレって……"樹形図の設計者"よね?」


幻想「ああ、"樹形図の設計者"がある限り。"実験"は終わらねぇよ……また、別の形で繰り返す可能性もあるしな」


御坂「でも…"アレ"は宇宙にあんのよ? どうすんのよ?」


幻想「………ベルトの最後の力を使えば破壊は出来ると思う、…けど」


御坂「……危険って事?」


幻想「一度使った事があってさ……その時は奇跡的に助かったけど、次は無いって言われた」


御坂「はぁ!? なによ、それ?」

幻想「……」
477 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:31:39.56 ID:s0cxIjyDO

――


御坂「馬っっ鹿じゃないのアンタ! そんな力、絶対使わせないから!!」


御坂「私が言えた義理じゃ無いけど。アンタちょっとは、自分を大事にしたらどうなの? 簡単に命捨ててんじゃないわよ!!!」


幻想「……そうだな」

御坂「……!?」


幻想「確かに、お前の言う通りだ……」

御坂「わっ分かればいいのよ、この…」

幻想「けど、このまま放っておく事も俺には出来ねぇんだ」

御坂「!!」


幻想「分かってくれとは言わねーよ。お前の言う通り、ただの自己犠牲だしな」

御坂「…」


幻想「そして今から俺のやる事はヒーローぶって、誰かの為に何かを犠牲にする"偽善行為"だ。自分でも分かってる」


幻想「でも俺は今回の件で、例え学園都市の全員に怨まれたとしても後悔はしねぇ。保身の為に自分の信念を曲げたり何か絶対にしねぇ、それが俺の"仮面ライダー"だ!」
478 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:32:49.39 ID:s0cxIjyDO

――


御坂「……ハァ…」


幻想「……なんだよ、その可哀相な人を見る目は」


御坂「? 別に〜"思ってた以上の鈍感で馬鹿だったわコイツ"、なんてこれっぽっちも思ってないわよ〜」ハン!


幻想「」エー


御坂「……もう、止めない……だから無事に帰って来なさいよ」


幻想「約束する」


御坂「後、無事に帰って来ても、来なくても罰ゲームだから。覚悟しなさい」


幻想「確定かよ…オイ」


御坂「へ・ん・じ・は?」ニッコリ


幻想「……ハイ」


御坂「宜しい!」フフン


(この馬鹿……少なくとも私は胸を張って、そいつらに言えるっての)


(アンタは偽善者なんかじゃない、……本物のヒーローだって)
479 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:33:55.67 ID:s0cxIjyDO

――

幻想は、御坂と相棒を操車場の入り口に残し、一方通行と戦った広場へ辿り着いた。

広場は荒れており、辺りのコンテナは全て潰れ、レールは大地の所々に刺さっている


幻想「さて…と」


そして幻想は、"何か"に話しかけだした


幻想「聞こえてんだろ」

幻想「少しの間、黙って俺の好きな様にさせろ」


話し終わると、一度深呼吸し、ベルトの右レバーに手を添え、軽く五回叩く


幻想「…」ok!フォームチェンジ!



幻想「幻想変身!」イマジンブレイカー・オーバーブレイク


―   ―


すると、幻想の足元に巨大な黒い二重の円と、その中心に一筆書きの六芒星が描かれた魔法陣が出現し…


そこから黒い影が吹き荒れ"幻想"を覆い隠した。


????「ぐッッギッッがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


そして黒い影が"幻想"を喰らっているかの様な生々しい音が響き渡る。


????「ガァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


そして、音が鳴り止み


―バ キィン!―


"幻想"を包んでいた黒い影にヒビが入り、周囲に弾け飛んだ!
480 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:35:12.93 ID:s0cxIjyDO

――

"幻想"を包み込んでいた黒い影が吹き飛ぶと、黒い竜の仮面に、翼の生えた漆黒の鎧を着た"何か"が出現した。


"何か"は右拳を前に突き出したポーズを解くと、独り言の様に人外の言葉を喋りだす


????「bgj痛qux反oke抗wtqk無dmfa!」ウガー!


????「……? emkh言qvynk葉aehp変uwn!?」ハテ?


……


幻想「……cru空yg星ko♪jo時bd代agaj零puwt始rkga〜♪」


↓※ここから翻訳↓


幻想「ってか、歌ってる場合じゃねぇな」ガシン!ガシン!


"幻想"は遥か上空を見据えると、ベルトの左レバーを2回叩き、左手を掲げる


幻想「えっと…これで良いのか?」リミットブレイク


すると、手の平から10メートル程の、一筆書き六芒星の魔法陣が出現する。


幻想「…で、こっちを2回…と」カシン!カシン!


掲げた左手を離すと、魔法陣が緩やかに上空へ浮上しだした。その間に"幻想"はベルトの右レバーを二回叩き、姿勢を低くする…


幻想「…、よし!」ok!イマジンストライク!



そして背中の竜の翼を広げ一気に上空に跳躍し、魔法陣を叩き割った瞬間、


― バキン ―


仮面ライダー幻想が、次元の壁を越えた。
481 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:36:26.62 ID:s0cxIjyDO

――

〜宇宙〜


地表から3万km以上離れた場所で、人工衛星『おりひめ一号』が宇宙空間を漂っていた。

学園都市が産んだ『超高度並列演算機』は、『おりひめ一号』に積まれており。今も地上から送られるデータを演算し予言を叩き出していた


すると突如、遠く離れた宇宙空間に


―    ―


10メートル程の、六芒星の魔法陣が出現する。

― ビキ  ―

そして、魔法陣にヒビが広がり、中心が砕け、中から漆黒の竜が飛び出した!


―バキィン!!!―


幻想(これで幕切れだ、学園都市の研究者!)


――漆黒の竜は『樹形図の設計者』目掛け超高速で接近し…


幻想(その、テメェらが思い描いていた幻想(シナリオ)の全てを!!)




幻想(仮面ライダー幻想がぶち壊す!!!)



――漆黒の衝撃波を全身に纏いながら右足を前に突き出し、"イマジンストライク"を放つ!


  ―     ―



…そして、黒竜の一撃により『樹形図の設計者』が大破し…


『絶対能力進化実験』は終わりを迎えた。


―――
――
482 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:37:33.83 ID:s0cxIjyDO

――

〜窓の無いビル〜


部屋にはドアも窓も廊下も階段もない、建物としては機能しないビル。


そんな密室の中心に巨大な円筒機が鎮座していた。


円筒機の中には赤い液体が満たされ。緑色の手術衣を着た人間が逆さに浮かんでいる


名前はアレイスター・クロウリー。


彼は、円筒機の中で四角い映像モニターに話しかけていた


アレイスター「ふむ、貴方のお陰で、後は部品(パーツ)を集め、目覚めの時を待つだけになったな」


『……………』


アレイスター「だが貴方は、今回の事を承知の上で幻想殺しに手術を施した…そう、あの時死にかけていた私の時の様に」


『……………』


アレイスター「残念だが私は止まれない。もう、プランも最終段階へ移行している」


『…………』


アレイスター「遠隔操作で生命維持装置を止めるなら今しかないぞ」


「……………」


アレイスター「そうか……ではお別れだ、優しい優しい私の敵」



―――
――
483 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:40:16.91 ID:s0cxIjyDO

――

〜操車場入り口〜



幻想が操車場の奥へと消え、30分が経過していた




御坂「…」




御坂は金網のフェンスに背中を寄り掛かりながら、無事戻って来る事を願い、待ち続ける。



御坂「……グス」



御坂「……!!」ブンブン



時間が経つにつれ、最悪な結果ばかりが頭に思い浮かんで来る。その度に"少年"の顔を思い出し、頭を左右に振り、両手で頬を叩いていた。



御坂「…」



……しかし、1時間が経過しても"少年"は戻って来ない……抑えていた感情は限界を超え、自然と涙が溢れて止まらなくなり



御坂「…ッ………ッ…」



ついには、その場で座り込み、両腕で顔を隠し、むせび泣き出した……

―――
――
484 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:42:01.57 ID:s0cxIjyDO

――



なんだろう




……ポン。と頭に暖かい感触を感じる


「……悪ぃ、また泣かせちまったな」


そして、謝りながら優しく頭を撫でてくれた。


私の冷たくなった感情が、暖かいものに変わっていく。


「御坂?」



気がついたら"アイツ"を抱きしめてた。


今なら素直になれる気がする。……………………多分


「……ただいま、御坂」



「……お帰り。   」



―――
――



これは学園都市に住む


不幸な


……少年の物語


最終話
「とある不幸な仮面ライダー」


――終――
485 :最終話 [sage saga]:2012/10/02(火) 15:43:35.35 ID:s0cxIjyDO

〜続編予告〜


『私はアイツを救いたい……だからお願い!力を貸して!!』


『…なンだァ? この怪人ちび毛毛布……怪人!? まさかテメェ!!』


『短髪、お腹空いた。アレ食べたいかも』


一つの物語が終わりを迎え


『…もう私は迷わない』



『…アンタ何かに絶対に渡さない! 今度は私が、アイツを守る番だから!』


『変身!!』



新たな物語が幕を開ける




『とある科学の仮面ライダー雷光』



「アンタの幻想は……私がぶっ壊してあげる」
486 :>>1です :2012/10/02(火) 15:52:34.44 ID:s0cxIjyDO
最終話まで見て頂いた方々、本当にありがとうございます。


自分で見ても誤字と脱字が多く、所々に穴のあるSSでした…大変申し訳ございません


次の話しは、取りあえず未定です。

先に書き直した仮面ライダー幻想の話しを投稿して改めて書かせて頂きます


本当に、ここまで見て頂きありがとうございました


※一方さんの改造実験の話しは、後日投稿させて頂きます
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/02(火) 16:05:41.87 ID:Lsm5VkLHo
おつ
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/02(火) 16:07:09.21 ID:mq73pkduo
乙ー
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/10/02(火) 16:20:02.53 ID:wrGyiltAO
乙です。
とても面白かったです。
仮面ライダー雷光
楽しみにしてます。
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/02(火) 16:24:11.97 ID:qfuP51en0
一方さんが無事でよかった…さすがヒーロー
って続編で御坂さんまさかのライダー!?
楽しみに待ってます!乙でした
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/10/02(火) 16:47:40.65 ID:y4Szr3/AO
幻想どうなってしまったん…?
続きが気になりますよ。

とにかく乙です
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/03(水) 08:18:50.77 ID:mEYbd5NPo
仮面ライダーぴかちゅう?
493 :>>1です :2012/10/05(金) 14:38:37.27 ID:tVGYvtHDO
番外編的なものを投下させて頂きます


誤字、脱字、はなるべくスルーしてお楽しみ下さい
494 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:39:37.58 ID:tVGYvtHDO

※回想

〜とある研究所〜

〜休憩室〜


操車場での事件の約一ヶ月と少し前…


これは、とある日に交差点で上条と別れた後の話。


一方通行は、片手に"絶対能力進化実験"の内容が書かれた企画書を持ち、木原数多に連絡を取っていた


一方「木原くンよォ…ホントに、この改造手術ってのを受けて。二万通りの戦闘をしたぐらいで"LEVEL6"になれンのかよ?」ウソクサクネェカ?

木原『俺が知るかボケ。こちとら忙しいんだよ、直接幻生のジジイに聞けボケ』

一方「テメェこそ、ちゃンとジジイの話し聞いとけよボケ。テメェ、仮にも保護者だろォが! いい加減にしねェと円周に"あの事"バラすぞコラァ!」


木原『…アァ? オマエこそ"写真"の件を円周にバラしてみろ…どうなるか分かってんだろぉな?』

一方「アァ?」

木原『555体限定。ファイズのフィギュアは預かった』

一方「木ィィ原ァァ!!!」

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
495 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:41:08.29 ID:tVGYvtHDO

〜研究所・通路〜

木原数多との電話の後、一方通行は、白衣の男を捕まえ実験の内容について質問した


一方「なァ、天井くンよォ。手術してまでベルト付ける意味あンのかよ…いや、まァ…仮面ライダーみたいになれンのは嬉しいがよォ」


天井「"樹形図の設計者"によると。駆動鎧に、一方通行自身の実戦データを記憶させる事により。お前の能力が限界を越え、絶対能力へ進化する。と出たそうだ」

一方「……"実戦データ"って事は、人と戦うわけなンだよなァ?」

天井「ああ、勿論だ。立体映像では"実戦"とは言えないからな」


一方「じゃあ、負傷した実験協力者はどうなンだ?」

天井「大丈夫だ、そこの所は問題無い。詳しい"シナリオ"は言えないが、"人"が傷つかない簡単な実戦内容ばかりだからな」

一方「……まァ、実戦っつっても。演算して対象に向けなければいいンだしなァ」

天井「私たちにも、学園都市にとっても、お前は希望なんだ。頼む! "絶対能力"とやらを見せてくれ。コレは、お前にしか出来ない事なんだ!」

一方「チッ…分かった、分かったよ、分かりましたァ。実験とやらをやってやンよ」

天井「おお! そうか!」


一方「オラ。さっさと行くぞ、改造手術ってのをすンだろォが?」


(…楽しみに待っとけ、ヒーロォ! 俺が、この学園都市の希望になって、お前に追いついてやっからなァ!)

―――
――
496 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:42:12.72 ID:tVGYvtHDO

――

〜研究所・通路〜

天井との会話の後、一方通行は直ぐに手術室に入り、今は改造手術を受けている。その間、天井は女研究者と話していた


天井「やはり、ガキは騙しやすい。あんな演技で、あっさりとOKだ」クックックッ


????「……あの子は純粋なのよ。私たちとは違ってね」


天井「なんだ…今更、後悔してるのか? 芳川桔梗?」


芳川「……」


天井「……しかし、無駄に量産してしまった"欠陥電気"(レディオノイズ)が、まさか役に立つ日が来るとはな…お陰で首の皮一枚繋がったよ。クックック…これでどうにか借金も返せる」


芳川「……あの子たちも、超電磁砲の遺伝子から作られた一人の人間でしょうに。アナタにとっての"妹達"は"人"ではなく"物"でしか無いのかしら?」


天井「フン…相変わらず甘いな、芳川桔梗。"妹達"だろうが、第1位の"LEVEL5"であろうが、そんな肩書…科学者である私達には、何も関係ないだろう?」


芳川「…」


天井「どうせ奴らは、この実験の為に結果を生み出すだけの"実験動物"でしかないのだからな!」

―――
――
497 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:43:17.31 ID:tVGYvtHDO

――

〜2時間後

〜研究所内・個室〜


無事、改造手術が終わり。麻酔が効いて眠っている一方通行は個室のベッドに移されていた。


一方「」zzZ


ミサカ「じー」


一方「」z…ン?


ミサカ「じー」

一方「アン?……人の寝顔じィーっと見てンじゃねェよ」

ミサカ「目が覚めましたか一方通行、とミサカは確認します」


一方「誰だテメェ?」


ミサカ「ミサカは今回の実験で、一方通行と実戦を行う軍用クローン"妹達"のシリアルNo.00001号です、とミサカは懇切丁寧に質問に答えます」


一方「オイオイ……見た目ひょろいガキじゃねェか。ホントに大丈夫ですかァ、この実験?」


ミサカ「貴方こそ大丈夫ですか? 実戦中に貧血を起こして倒れないで下さいね白モヤシ、とミサカは一方通行の体を心配します」


一方「…口汚ェな、オマエ」

ミサカ「いえ、ミサカのお口は綺麗ですが?、とミサカは惚けながらも、お前もな! と心の中でツッコミを入れます」


一方「…」
498 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:44:32.11 ID:tVGYvtHDO

――

〜研究所・通路〜


芳川「あらそう……。じゃあ私は、もう少しこのフロアを捜してみるから」ピッ


芳川は、居なくなったミサカ00001号を捜していた


芳川「ハァ……どこ行ったのかしら。ちゃんと待機しとく様、言っておいたハズなのだけど」


テメェバカニシテンノカ


ナニヲコウフンシテルノデスカ?アクセラレータ,トミサカハ カルシウムブソクナ シロモヤシヲサイドシンパイシマス

芳川「うん?」

クカカッ チャントトッテマスゥ オレハマイニチ,カメンライダーフィッシュソーセージタベテンダヨォ ザンネンダッタナァサンシタァ!


ドウセ,ガンバライドカードノタメニ ハコガイシテ,ソノ ツイデニタベテンダロ シロモヤシ,トミサカハ シンソウヲミヤブリマス

芳川「……ハァ」

コン コン

芳川「失礼するわよ」ガラ
499 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:45:43.93 ID:tVGYvtHDO

〜研究所内・個室〜

芳川が個室の部屋に入ると、大きなベッドの上で、白い髪の少年が体を起こしていた。何故か表情には焦りの色が見え、顔が引きつっている。


芳川「……やっぱり」


そして、その少年の隣の椅子には芳川の捜していた"ミサカ"が座っていた。無表情なのに、何故か少年に睨みを利かせている様に見える


一方「ハッ…ハァァ!? ぜンぜン違ェし! アァ、オマエ知らねェンだなァ? アレ食ったらなァ……仮面ライダーの様に強くなれンだよォ!!」

ミサカ「……では、カードはいらないのですね?、とミサカは問い詰めます」

一方「……イラネェ」ボソ

ミサカ「…聞こえません」

芳川「はいはい…二人共、もういいでしょう。貴方、一方通行よね? 私は芳川桔梗、この子を引き取りに来たのだけれど?」

一方「アァ…この、口悪ィ女の保護者かサッサと連れてけェ!」シッ!シィ!!

芳川「まぁ、その様なモノかしらね……ほら立って、部屋に戻りましょう」


芳川は、椅子に座っている"ミサカ"の肩に軽く手を置くと、ミサカは頷き立ち上がった


芳川「一方通行。体に異常が無ければ直ぐにでも実験を始めるそうだけど、問題は無いかしら?」

一方「アァ、問題ねェ」

芳川「……そう」

一方「……あン?」

芳川「何でもないわ……じゃあ、伝えておくわね」

ミサカ「…」ペコリ

ミサカは一方通行に一礼し、芳川と共に部屋から出て行った

――
500 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:47:20.24 ID:tVGYvtHDO
〜研究所内・実験場〜


白く広い部屋。

出口は10メートル程の大きな扉一つしか無く、白い壁の一部には強化ガラスが貼られており、そこがモニタールームなのか、研究者達が覗いている。

そして、白く広い部屋の中央には…


一方「…」


腰にベルトを巻いた一方通行と


ミサカ「…」


ハンドガンを片手に持ったミサカ00001号が立っていた。


研究者A『さぁ、一方通行。まずは、変身してくれるかね?』

一方「……アァ」


一方通行が、腰のベルトの両端にあるボタンを左、右の順番に押すと。ベルトが左右に開き、中央に小さな球体が出現した。


一方「…」Model_Case"アクセラレータ"


2秒程経つと球体が輝きだし、一方通行が右手をベルトへ近づけ


一方「変身」


掛け声と共に勢いよく右手を払い、輝く球体を回転させた。


『ok!ヘンシィィン!』


すると、ベルトから変身音が鳴り、ベルトの中央の球体から白と黒の粒子が大量に飛び出し、一方通行を包み覆っていき


一方「…」


体を覆っていた粒子は形となり、矢印の角のついた白い仮面と黒い模様の入った白い駆動鎧へと姿を変えた!
501 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:48:31.65 ID:tVGYvtHDO

――

一方(クカカ…スゲェ! 俺が仮面ライダーに!)


一方通行は確認するように右手を開き、強く拳を握る


研究者A『素晴らしいな、一方通行。どうだい変身した感想は?』


一方「アァ! 最っ高だなァ、愉快に素敵にキマっちまってンぞ! コレはァ!」クカカ


研究者A『クックックッ、そうかね。では…』

…パン!

一方「……………ア?」


ミサカ00001号のハンドガンから渇いた音が鳴り、一方通行に向かい弾丸が放たれた


…そして、


ミサカ「…ゴ…フ」

ドサッ


弾丸は向きを変え。ミサカ00001号の脇腹に突き刺った。


研究者A『さあ、そのクローンを殺せ……"一方通行"』
502 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:51:34.06 ID:tVGYvtHDO

――

一方(……なンで弾丸のベクトルがアイツに向イてヤがンだ!)


ミサカ「…ゴ…プ」チャキ

一方「ヤ…!?」


ミサカは、血を吐きながら、再び一方通行にハンドガンの銃口を向け


一方「!?(カらダが)」


パン!


再び、弾丸を放った。


一方「……ア」

ドッ!

弾丸は一方通行に触れる直前に向きを変え、ミサカ00001号の右胸を貫き…


ミサカ「……ッ」


……力を失い、白い床に倒れた



一方「ッッガッアァァァアァァ!!!!」ギッギギ


一方通行は強引に体を動かそうとするが、金縛りにあったかの様に指先一つ動かせない


一方「クソ!グゾォ!!サッサとア"イヅヲタズけロォ"!!」


研究者A『ほう…まだ抵抗する力があるのか。…ならば』ピッ


一方「ギッ!! ガッ!ッァダマ"ガ!!!」



研究者A『さぁ、そろそろ"交代"して楽になろうか? "一方通行"』
503 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:52:40.11 ID:tVGYvtHDO

――

激しい頭痛により一方通行の視界が霞む中…


一方「…ア…ッ…ガ…!!!」


銃弾により、血だまりの中で倒れているミサカ00001号の姿が視界に入った。



ミサカ「…ヒュ…」


一方「がッ"ぁッ"!」ズ…


一方「マ"ッデロヨ"今…ビイ"ロ"ォ"…ガ!仮"……面"ラ"イダァ"ガ助"ゲてヤッガラヨ"ォ!!!」ズ…ズ


一方通行が足を引きずりながら、一歩、一歩、とミサカ00001号に向かい歩き出した。


研究者A「……」


一方「ゼッダイ"ニオマ"エヲ"死"ナ!!…ゼ…ネ…ェ」


"一方通行"はミサカの目の前に立ち、左手を伸ばした。


ミサカ「…ア……ク…」


一方「オ"…レ…ハ」




  ―グチャ―



一方「」
504 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:53:46.00 ID:tVGYvtHDO

――


一方「……アハ!!」


――グチャ…ブチ…グチ……



『アハハァ!!!ギヒッギャハギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!』



…グチャ!グチャ!グチャ…グ……



―――
――




この日から、操車場で仮面ライダー幻想と戦い、救われるまでの間に――



――"妹達"の10031人を虐殺した。
505 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:55:33.04 ID:tVGYvtHDO

※回想終了

――

8月24日

午後13時35分


〜第7学区〜

〜とある病院の個室〜


操車場での事件から二日後…


白い個室のベッドで眠っていた一方通行が、ゆっくりと目を覚ました。


一方「……」


取りあえずベッドから体を起こし、辺りを見渡す。


一方「……病院? なンだってこンな所で寝てンだ……ッ!」


頭に手をやると痛みが走った。治療をした後なのか包帯が巻かれており、よく確認して見ると身体の至る所に包帯が巻かれてあった。


一方「ハァ……ゼンッゼン思い出せねェわ」


少し考えてベッドの枕元の壁に設置されてあるナースコールを押した…


看護婦『一方通行さん、どうされました?』


すると数秒後、スピーカーから看護婦の声が発せられる。


一方「……俺が入院した時の事を知ってるヤツがいたら呼ンでくれ」

看護婦『?…センセイ』


会話に少し間が空いた。どうやら看護婦は誰かと話している


看護婦『……お待たせしました。今から先生がそちらに向かうそうですので、少しお待ち下さい』


ブッ

―――
――
506 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:56:46.93 ID:tVGYvtHDO

――

コン コン

「失礼するよ?」


5分ほどで小太りの医者が部屋に入って来た。

顔はカエルに似ていて、本人も自覚しているのかネームプレートにはカエルのシールが貼られている。


カエル医者「具合はどうだい? 身体に痛みや痺れ等はないかな?」

一方「アァ…特に問題はネェ。それより教えろ、オレはなンで入院してンだ?」


カエル医者「その質問より先にこちらから聞かせて貰うよ? 君はいつ頃までの記憶が残っているのか覚えているかい?」

一方「アー……ヒーロォと喋っ……て……交差点で別れてから記憶がねェ……」


カエル医者「ヒーロー? 名前は覚えているかい?」

一方「仮面ライダー幻想って言う学園都市のヒーロォだ」シッテルカ?


カエル医者「……彼の事は良く知っているよ。今もこの病院に入院しているからね?」

一方「ハァ? なンであのヒーロォまで入院してンだよ?」

カエル医者「……二日前に彼が病院に運ばれてね? 今も、意識が戻らない状態だ」


一方「!!! なンだそりゃあ!」


カエル医者「……聞いた話によると、その彼が倒れる前に事件があったらしくてね?」

一方「…」

カエル医者「……一方通行。"絶対能力進化実験"と言う言葉に聞き覚えはないかい?」

―――
――
507 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:57:51.72 ID:tVGYvtHDO

――



一方「……」




一方通行は、カエル顔の医者から全てを聞いた。



一方「……オ……レ……は」




そして思い出す。研究所で合った悲劇、




"実験"、"妹達"、研究者に騙され操られた事までの全てを。





……助けられなかった一人の女の子の事を。



一方「……………ク…ソ…」



―――
――
508 :番外編 [sage saga]:2012/10/05(金) 14:59:06.71 ID:tVGYvtHDO

――


気がつくと個室を抜け出し、とある少年の病室の前に来ていた。


一方「…」

コン コン

一方通行は軽くノックし、部屋に入ると……



ベッドの上で眠るヒーローと


一方「…!?」


その隣の椅子に、常盤台女子中学の制服を着た茶髪の女の子が座っていた。


御坂「………  」ボソ

一方「………」


御坂は握っていた上条の右手をベッドに下ろし、布団を掛け直すと…


御坂「……アンタに話しがあるの、ちょっと屋上に行かない?」


ゆっくりと椅子から立ち上がり……赤く腫れた目で、一方通行を見る。


一方「……アァ」


そして二人はベッドに眠る上条当麻を残し、部屋を後にした。



次の物語は此処から始まる


〜番外編〜

 〜終〜
509 :>>1です :2012/10/05(金) 15:04:33.14 ID:tVGYvtHDO
ここまでで投下終了です



最後まで見て頂き、本当にありがとうございました
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/05(金) 15:38:48.93 ID:xBpkmU8xo
期待
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/05(金) 16:46:12.01 ID:rddIw5kno
追いついたら終わってた
続編は新しくスレ立てんの?
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/10/05(金) 16:54:31.70 ID:7RLgTO9AO
学園都市の闇がよくわかる反吐が出る(褒め言葉)過去だったぜ。
二人を救え!ヒーロー!!

ってことで乙
続き楽しみにしてる
513 :>>1です [sage]:2012/10/05(金) 17:27:34.00 ID:tVGYvtHDO
>>511

はい、次の話は別スレを立てさせて頂きます


後、このスレは修正した幻想の話しが書け次第、別スレを立て。HTML依頼をさせて頂きます
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/10/05(金) 22:44:03.25 ID:O1jDyrTAO
続編絶対に読みます。
仮面ライダー雷光(ライトニング)
でいいのかな?
515 :>>1です [sage]:2012/10/11(木) 17:22:01.55 ID:+c7Cy6aDO
幻想の話しの修正版のスレを立てさせて頂きました。

同じ話ですが、宜しければ読んで見て下さい。

http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1349938610/l20#foot
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