恒一「クラスメイトがフェア林化する現象だぞな」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2012/08/26(日) 09:03:59.42 ID:q+ZBthds0

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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 ＠ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 ＠ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2012/08/26(日) 09:06:28.42 ID:q+ZBthds0

風見「僕たちは夜見北3年3組の生徒です」

桜木「実は転校前に榊原君に伝えておかなければいけないことがあります」

恒一「伝えないといけないこと？」

赤沢「信じられないかも知れないけど毎年この学校の3年3組にはクローン化現象が発生するの」

恒一「ウソこけ」

風見桜木赤沢「」

風見「いや、そんなあっさり否定しないでよ」

恒一「その赤沢って人無能そうな気がしてたけど予想通りのつまらない冗談でがっかりだよ」

赤沢「」ｲﾗｯ

桜木「いや、どうやら本当らしいんです」

恒一「じゃ、信じる」ｹﾛｯ

赤沢「」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2012/08/26(日) 09:08:36.53 ID:q+ZBthds0

--転校初日

恒一「いやー、それにしても昨日会った見崎っていう子が屋上で絵を描いてるような気がするなァー」ﾃｯﾃﾚﾃｯﾃｯﾃｰ

ﾊﾞﾝ!!

恒一「やあ！昨日エレベーターで会った見崎さんだよね！」

鳴「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

恒一「あらら、急に扉開けたせいでショック死したか」

※死んでません

恒一「まあいいや、この前言われた災厄についてくわしくクラスの人に聞いてみることにしよう」

--放課後　教室

恒一「勅使河原くーん、今クローン化現象について語りたそうな顔してた気がするから聞いてあげるよ」

勅使河原「それを言うならクローン化現象についてお聞かせください勅使河原様だろ」

恒一「そうとも言う」

望月（なんかめんどくさい転校生だなあ）

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2012/08/26(日) 09:12:58.44 ID:q+ZBthds0

--夜　三神家

恒一「二人によると毎日一人以上のクラス関係者が別のクラスメイトそっくりに化けるらしい」

恒一「でも二人とも半信半疑だったし、正直信じられないなあ…」

恒一「だからと言って本当に起きたら洒落になんないし…う〜〜ん…」

恒一「よし、今日は股間の災厄を沈めてさっさと寝よう」zzz

--翌朝　三神家

恒一「あーよく寝た。実にフェアな朝だ」

恒一「洗面所でフェアな洗顔をしよう」

恒一「…ん？」

鏡「高翌林氏」

恒一「…おかしいな、なんかアンフェアな物が映ってたような…」

恒一「まあいい、フェアな朝食をとって学校に行こう」

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2012/08/26(日) 09:15:01.30 ID:q+ZBthds0

--朝　教室

ｶﾞﾗｯ

恒一「おはよう、勅使河原君」

勅使河原「よう高木、今日もいい天気だな」

恒一「ああ、実にフェアな…」

恒一「…今なんて言った？」

勅使河原「あ、間違えた。高森だった」ﾊﾊﾊ

恒一「いくら転校してきたばかりとはいえ名前を間違え（すぎ）ているのはフェアじゃないね。ちょくしがわら君」

勅使河原「わざと間違えるのはよせ・・・っていうかお前転校生だったの？」

恒一「…え？」

勅使河原「…え？」

恒一「まさか本当に…」

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2012/08/26(日) 09:16:53.85 ID:q+ZBthds0

ｶﾞﾗｯ

高翌林「やあ、今日もフェアな天気…」

高翌林「え？」

勅使河原「え？」

望月「え？」

赤沢「ﾊｳｪｲｺﾅ･･･」

一同「えええええ〜！？」

鳴「気を付けて。もう始まってるかもしれない」ｲﾏｻﾗ･･･

-----

勅使河原「クソッまさか本当に災厄が存在するとは…」

恒一「この〜木なんの木フェア林♪」

望月「しかもよりによって高木君…僕たち大乗フェア教に入信させられちゃうよ」

恒一「とってもフェア〜な木ですから♪」

鳴「うるさい。黙って」

恒一「ｻｰｾﾝ」

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2012/08/26(日) 09:19:31.90 ID:q+ZBthds0

赤沢「対策が必要ね」

恒一「対策〜？無能の分際でバカ言ってんじゃねーよガキが。身の程知れアホが」

赤沢「」ｶﾁﾝ

※音声のみお楽しみください

ﾌｻﾞｹﾝﾅﾃﾒｰ　ﾎﾞｺﾎﾞｺﾊﾞｷﾊﾞｷ　ｳｷﾞｬｰ!　ﾁｮｯﾄﾏﾃ!ﾎﾞｳﾘｮｸﾊﾌｪｱｼﾞｬﾅ…ｸﾞﾜｱｱｱｱ

-----

恒一「赤沢さんってフェアじゃないね」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

高翌林「うん。僕も赤沢さんはフェアじゃないと思っていたよ」

恒一「君アンフェアな顔の割に気が合うね」

高翌林「君もね」

ﾀﾞﾚｶﾞｱﾝﾌｪｱﾅｶｵﾀﾞ!　ｵﾁﾂｹｻｶｷ!　ﾎﾞｸﾊﾀｶﾊﾞﾔｼﾀﾞｹﾄﾞ　ｱｱ､ﾏﾁｶﾞｴﾀ　ﾌｪｱｼﾞｬﾅｲﾈ

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:24:48.20 ID:q+ZBthds0

初心者だから分かんないんだけど高林の名前が七変化してるのはsagaつけりゃ解消するんだろうか

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:28:25.96 ID:q+ZBthds0

ああ、解消したね


--放課後

恒一「お、こんなところにフェアな人形屋がある。入ってみよう」

天根「おや、若いお客さんとは珍しいねェ」

恒一「フェアな趣味でしょ」

天根「中学生かい？それなら半額でいいよ」

恒一「フェアな値段ですね」



天根「フェアな店だからねェ」

それは今日二人目の犠牲者だった」

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:32:03.63 ID:q+ZBthds0

--次の日

恒一「おはようございます怜子さん。今日もフェアな天気で…」

怜子「ええ、とてもフェアな天気だわ」

恒一「」

恒一「…怜子さんまで…朝からアンフェアな一日だなあ…」

--学校

怜子「ではフェアな朝の挨拶をしましょう」

ｶﾞﾀｰｰﾝ!!

望月「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

勅使河原「うわー!!三神先生の高森化で望月がショック死したー！！」

※だから死んでません

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:35:12.89 ID:q+ZBthds0

鳴「昨日私の大叔母までフェア林化したの」

勅使河原「うわあ、緊張するなあ…俺の出番はいつだろ」

望月「」ﾌﾞｸﾌﾞｸ

恒一「なったらなったで悪くないよ。最近この世のフェアとアンフェアを見分けるスキルが向上したしね」

勅使河原「そんなもん見分けてもうれしくねーよ」

恒一「20km離れた場所のアンフェアも今の僕には手に取るようにわかる」

赤沢「自慢できるようなことじゃないでしょそれ」

恒一「赤沢さんのフェアな胸もオミトオシ♪」

ﾊﾞﾁｰｰﾝ!!

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:38:34.51 ID:q+ZBthds0

-数日後の朝

恒一「いやー、今日もフェアな朝だねﾚｰﾁｬﾝ」

ﾚｰﾁｬﾝ「ﾌｪｱ､ﾏｼﾞﾌｪｱ､ﾌｪｱﾊﾞﾔｼﾉｶｵｱﾝﾌｪｱ」ﾊﾞｻﾊﾞｻ

恒一「うん。フェアな子だ」

恒一「おばあちゃん、おはよう」

民江「おはよう恒一ちゃん。フェアに眠れたかい？」

恒一「ああ、フェアだったよ」

亮平「理津子もなあ…あんな目に遭わなかったらなあ…世の中ホントフェアじゃねーよなチクショウ」ｼｸｼｸ

怜子「恒一君!遅刻はフェアじゃないわよ！早く仕度しなさい！」

--学校

久保寺「フェアな朝の挨拶をしましょう」

一同「おはようございます」

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:42:46.30 ID:q+ZBthds0

勅使河原「ようサカキ！昨日貸したバイオ2フェアだっただろ？」

望月「僕は望月だよ。フェアじゃないな全く」

勅使河原「ああ、わりィこっちか。フェアだっただろサカキ」

赤沢「私は赤沢だけど。バカなの？もっとフェアになりなさいよ」

ﾊﾞﾀｰｰﾝ!!

中尾「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

勅使河原「赤沢まで中林化しちまったか…。それはさすがにフェアじゃねーよ。」

望月「三神先生の若林化に比べたらこれはまだましなアンフェアだと思うよ」

赤沢「そーゆー差別はフェアじゃないわよ」ｲﾗｯ

恒一「そうだよ。見崎が低林化したらものすごくアンフェアだけど赤沢さんはそーでもねーって感じ」

赤沢「」ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷｯ

勅使河原「うわっ望月が机を押し潰しやがった」ｶﾞｸｶﾞｸ

望月「それは赤沢さんだけど」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:47:44.42 ID:q+ZBthds0

--昼休み

鳴「榊原君、一緒にご飯食べよう」

赤沢「私、赤沢なんだけど」

鳴「」ﾌﾞｰｯ

綾野「恒いっちゃーん。一緒にご飯食べよー！」

小椋「私もー」

恒一「ああ、いいよ。」

--屋上

綾野「恒いっちゃん、アーンしてー」

恒一「アーン」ﾊﾟｸｯ

恒一「おいしいね。綾野さんにも僕のおかずあげないとフェアじゃないよね。はい、アーン」

綾野「アーン」ﾊﾟｸｯ

小椋「ずるいー私もー」

恒一「はいはーい、二人ともあげるのがフェアだよねー。はい、アーン」

小椋「アーン」ﾊﾟｸｯ

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:51:22.74 ID:q+ZBthds0

ｶﾞﾁｬｯ　ﾊﾞﾀﾝ

鳴「あら、先客がいたようね。榊原君」

恒一(2)「ああ、本当だ。真ん中のフェア林は誰かなー？」

綾野「恒いっちゃんに決まってるじゃん。アンタこそ誰？」

鳴「こっちが本物の榊原君よ。私の家の人形が全部フェア林化したの知ってるの榊原君だけだもの。」

小椋「えっ！？じゃあこっちのフェア林は何者！？」

恒一?「フフフ。バレちまったならしょうがねえ。俺の正体は…」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ･･･



中尾「夜見北のキュートなスライス・中尾ﾁｬﾝでしたー♪」ｷｬﾋﾟｯ

綾野「」ﾌﾞｰｯ

小椋「」ﾌﾞｰｯ

こうして6月中旬にはクラスメイトのオール高林化が完了した。実にフェアだ。

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:54:51.45 ID:q+ZBthds0

--6月23日

恒一「しかし遂に全員見分けが付かなくなっちゃったなー。この状態で卒業まで過ごすなんてフェアなのかフェアじゃないのか…」

高林「いや、実はまだこれで終わりじゃないんだよ」

恒一「…なんやて？」

高林「榊原君。まだ分からないことがたくさんあると思う。何でも質問してくれ。フェアな範囲内で答えるから」ｷﾘｯ

勅使河原「俺に向かって言うなよ。サカキはあっちだ」

望月「いやいや僕は望月だよ！榊原君はあっち」

恒一「いやいや僕じゃないよ。榊原はあっち」

勅使河原望月高林「オマエしかいねーだろ！！」

恒一「ちっ！バレたか…」

高林「（めんどくさい奴だな…）まあいい。じゃあ質問してみて」

恒一「分かった。じゃあまず…」



恒一「今までに何回『フェア』っていった？」

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 09:59:56.11 ID:q+ZBthds0

高林「」

高林「うあああああ！その質問はフェアじゃねえよおおおおお！」ﾋﾞｸﾋﾞｸﾝ

高林「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

※フェアなので死にません

勅使河原「ハハハ。さすがにその質問はフェアじゃねーよハハハハハ！」

恒一「そーだよねー！ハハハハハハハ！」

勅使河原「ハハハハ…ところでお前だれだっけ？」

恒一（もう嫌になるなこの現象…）

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 10:07:52.93 ID:q+ZBthds0

恒一「…というわけでクラスメイトの見分けが付くように対策してほしいんだよ赤沢さん」

望月「僕は望月だけどね。何かいい案ない？」

赤沢「うーーーん…」

恒一「頑張れ赤沢さん！足りない脳に鞭打って！」

赤沢「むうう…」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

望月「ミッション・インポッシブル。赤沢の頭蓋骨を埋めろ！」

赤沢「ぐぬぬ…」ｼｭｰｰｯ

鳴「大きい名札を自作すればいいんじゃない？」ﾅﾌﾀﾞﾂｷﾒｲﾁｬﾝ

赤沢「」ﾌﾟｼｭｳｳｰｰｰｯ

恒一望月「それだーー！！見崎（さん）マジ東大生ーー！！」ﾊﾟﾌﾊﾟﾌ

鳴「アンタらがバカなだけでしょ」

恒一「うわあ、赤沢さんの周りすごい湯気！」

望月「しかも本体まで白くなってるよ！」

鳴「どうやらフリーズしたようね」

赤沢「」ﾁｰﾝ

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 10:12:58.39 ID:q+ZBthds0

--6月28日　下校時刻

夜見北生徒A「オイ…来たぞ…」

夜見北生徒B「ああ…あれが3年3組通称『フェア組』の生徒か…」

夜見北生徒A「うわさで聞いた通りみんな同じ顔だな…数十人で一度に昇降口から出てくる光景は迫力満点だぜ…」

夜見北生徒B「なにせ内面までクリソツだからな。帰る時刻もみんな同じなんだろう…」

夜見北生徒A「あんなの夢に出てきたらと思うと俺怖くて夜眠れねーよ」

夜見北生徒B「俺もだ。夜中にトイレに行きたくなったらどうしよう…」



フェア組一同「それでさー」「フェアだなそれ」ｿﾞﾛｿﾞﾛ



夜見北住民A「なんなのあの子たちは…」ﾋｿﾋｿ

夜見北住民B「うちの子にイタズラしないか心配だわ」ﾋｿﾋｿ

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 10:16:52.25 ID:q+ZBthds0

ヤンキーA「お、あそこに弱そうなのがいるぜ」

ヤンキーB「お小遣いでももらっちまうか」

ヤンキーC「フヒヒ」



ヤンキーA「おいコリャ」

望月「へ？」

ヤンキーB「何ガンつけてんだコリャ」

望月「いや、つけてませんよそんなもの」

ヤンキーC「オマエ俺たちをナメてんのかコリャ」

望月「みんなー！助けてー！」

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 10:20:47.81 ID:q+ZBthds0

フェア組一同「なんだあいつらはー」「3対1はフェアじゃねーよなー」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

ヤンキーABC「な…なんだこいつら…」「同じ顔だらけ…」

勅使河原「まずはAをシメるぞ」ﾆﾔﾆﾔ

恒一「Aだな」ﾆﾔﾆﾔ

赤沢「Aね」ﾆﾔﾆﾔ

一同「Aか」ﾆﾔﾆﾔ

0.1秒後、木端微塵のAの残骸と逃げていくB、Cの後ろ姿があった

勅使河原「俺明日からグラサンかけてこよっと」

風見「それはいいや。僕もそうしよう」

鳴「私もする」

一同「俺（私）もー」

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/26(日) 10:26:19.97 ID:q+ZBthds0

--7月14日

ヤンキーD「オイ知ってるか？夜見北にはめちゃくちゃヤバい奴らがいるんだぜ」

ヤンキーE「ああ知ってる。フェア組だろ？」

ヤンキーD「隠れろ！奴らが来たぞ！」

ヤンキーDE「」ｺｿｺｿ



フェア組一同「ワイワイガヤガヤ」ｿﾞﾛｿﾞﾛ

風見「僕たちすっかり有名人だね」ｻﾝｸﾞﾗｽｸｲｯ

桜木「このまま全国制覇といきましょう」

勅使河原「おう、バリバリだぜ」

別のアニメと化していた。


続きは28日か29日に書くと思います

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:21:07.05 ID:oWDT6koS0

--9月1日　二学期初日

ｶﾞﾗｯ

恒一「おはようみんな。夏休みが終わるなんてフェアじゃないね」

勅使河原「おうサカキ！あいかわらずアンフェアな顔してるな！」

恒一「文句は高木に言ってよ」

ｶﾞﾗｯ

フェア組数名「ワーワー！キャーキャー！」

勅使河原「どうした！何があったんだ！？」

恒一「！…これは…小椋さん？」

そこにいたのはフェア林の髪形をした小椋さん顔の小椋さんだった。フェア林の顔しか見てこなかった僕たちにはそれはまるで女神のように輝いて見えた…



…ただ一つ、ブリッジしていることを除けばだが。本人曰くそっちの方が速く歩けるらしい。

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:24:37.28 ID:oWDT6koS0

綾野「ええ〜〜！？ブリッジで家からここまで来たの〜〜！？」

高林「フェアだ…フェアすぎる…」ﾉｿﾞｷｺﾐｯ

小椋「だって…それが普通でしょ？」ﾌﾞﾘｯｼﾞｼﾅｶﾞﾗｹﾘﾄﾊﾞｼｯ

勅使河原「夏休みにバイオ2でもやりすぎたんじゃねーの？しかし高木以外の顔が久しぶりに拝めたぜ」

恒一「良かったよ。これってだんだん元の姿に戻りつつあるってことだよね？実にフェアだ」

鳴「違うの。これはフェアじゃない」

恒一「どーゆーこっちゃねん」

鳴「3組の災厄はクローン化だけでは終わらない。2学期からは他の生徒の特徴も取り込まれていくの。ただし見ての通り前の特徴と混合された形でね。最初に発症したのがたまたま小椋さんだっただけで、いずれあなた達もこうなるわ。」

恒一「…Oh, Come back my fairness of scool life…」

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:27:28.13 ID:oWDT6koS0

--数日後　体育　100メートル走

風見「いちについて…よーい、ドン！」

高林「」ｶｻｶｻｶｻｶｻ

ストップウォッチ「ピッ」

先生「高林…ろ…6秒5！？」

一同「し、信じられねえ…世界記録ブッチギリで更新！？」

勅使河原「ウソだろ…心臓病の高林が水野の倍のスピード…！？」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

高林「ふう、小椋さんに感謝しないと。ガチフェアだねコリャ」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

ﾊﾞﾀｰｰﾝ!!

水野「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

※死にました。

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:30:39.44 ID:oWDT6koS0

--昼休み　屋上

恒一「信じられないよ。あのフェア林が…」

鳴「そういえば昨日の朝うちの人形がみんなブリッジしてた」

恒一「マジかよ！」

鳴「それでね、昨日の夜寝るときに下の階からカサカサッて音が聞こえて、朝見に行ってみたら人形達がブリッジ走りで動き回っていたの」

恒一「うわあ…」ｿﾞｸｯ

鳴「マジフェアだった///」

恒一「そこ、フェアなんだ…」

鳴「明日持ってきてあげるよ。その人形」

恒一「いや、結構です」

--翌朝

恒一「ああ、僕もなんかブリッジで走りたくなってきっちゃった」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

ﾚｰﾁｬﾝ「ﾄﾞｰｼﾃ､ﾄﾞｰｼﾃ」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

怜子「おはよう恒一君。今日ブリッジでご飯作ったんだけど、とってもフェアにできたわ」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

恒一「ですよねー。今まで何で立ちながら作っていたのかアンフェアすぎて理解できないです」

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:34:08.73 ID:oWDT6koS0

--学校

恒一「でさー、今日軽くブリッジで走ってきたんだけど、あまりのスピードに巻き込み風でおばちゃんのチャリ転倒させっちゃてさー」

中尾「ハハハ」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

小椋「何でみんなブリッジしないのかなー。こっちの方が絶対人類の走りに適してるのに」

恒一「本当だよー。大体さー、SFとかにでてくる未来人ってみんなブリッジで生活してるような気がしない？」

中尾「なるほど、言われてみればそんな気がするなー」

小椋「そっかー、私たち未来派ってワケね」ｳｯﾄﾘ

25ｾｲｷﾊﾏｶｾﾛｰ　ﾖｯｵﾀﾞｲｼﾞﾝ　ｽﾃｷﾖｼｬﾁｮｰ

勅使河原望月赤沢「」

28 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:37:38.45 ID:oWDT6koS0

恒一「見崎ー！昨日ブリッジ人形いらないって言ったけどやっぱりあれ必要だよー！」

見崎「そう言うと思って全部持ってきたわよ」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

見崎「みんなー、出て来なさーい！」

人形共「」ｶｻｶｻｶｻ

赤沢「キャーーーッ！！」

勅使河原「うわーーーッ！！」

望月「もきゅきゅッ　べるべるべるべるぽりゅりゅぴーーッ」ｵｴｰｰｹﾞﾛｹﾞﾛ

綾野「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ



恒一「ああ、あれこそが理想的な地球の未来…」ｼﾞｰﾝ

高林「フェアだ…」

鳴「環境問題や国家間紛争解決の糸口…」

小椋「ヤバい…なんか嬉しくて涙止まらない…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

未来派は涙が止まらなかった…。二足歩行派も涙が止まらなかった…。

29 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:40:55.63 ID:oWDT6koS0

　その後も未来派は増え続けたが、2学期からの災厄の影響には個人差があるらしく全体の三分の二がブリッジするに留まった。
　試しにブリッジ水野の走る速度をスピードガンで測定したら最高速度140km/hに達し、論文が学会で発表されるに至った。
　その後水野はアフリカの学者に研究と称してケニアに連れ去られ、二度と戻ってくることはなかった。さらば水野。

--9月10日　朝　学校

赤沢「やっぱ時代はブリッジよねー」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

勅使河原「理解できねえ…」

恒一「大丈夫。時には過去を振り返ることも重要だよ」

勅使河原「てめーが勝手にブリッジを未来っていってるだけだ！」

望月「…っていうかブリッジしながら話すのやめてくれない？何かムカつくんだけど」

鳴「そう？私には立ってるあなた達の方がよっぽど情けなく見えるけど」

勅使河原「それはこっちのセリフだーーッ！！」

30 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:44:27.19 ID:oWDT6koS0

桜木「それより人形達を何とかして下さい！いつ出てくるかと思うと怖くてトイレに行けません！」

綾野「そうかなー？こんなにキュートなのに。ゆかりんにもあげるよ」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

人形「」ｶｻｶｻｶｻ

桜木「キャーーー！！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

鳴「もう手遅れよ。人形達は学校に巣を作って住み着いている。1体見かけたら30体は居ると思っていいわ」

勅使河原望月「」ｿﾞｸｯ

鳴「それにしても桜木さんは本足でブリッジ人形から逃げられると思っているのかしら」ﾆﾔﾘ

勅使河原「…殺すなよ？」

赤沢「ところで体育祭で何やりたい？」

恒一「組体操とかいいんじゃない？」

赤沢「ああ、それいいかも。ブリッジしながらピラミッド作ったりね」

恒一「いっそのこと全員で一つのブリッジを作るのもいいかも」

勅使河原「オマエらで勝手にやってろ」

31 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:48:02.72 ID:oWDT6koS0

ｶﾞﾗｯ

風見「おはよう」

勅使河原「…！？風見！何だその髪型は！？」

風見「何って…ツインテールだけど？」ｻﾝｸﾞﾗｽｸｲｯ

勅使河原「女趣味にでも目覚めたのか？」

風見「何言ってるんだ勅使河原。僕は前からこの髪型だっただろ」ﾊﾊﾊﾊﾊ

勅使河原「今度は赤沢か…」

32 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:51:28.72 ID:oWDT6koS0

ツインテ久保寺「今日から校内でのコーヒーの飲用を許可します」

赤沢「先生、どこまででも付いていきます」ｷﾘｯ

風見「よっしゃあああ！オレの時代だあああ！」

恒一「一体全体どないなっとるんねやコレ…」

--授業中

ｺﾎﾟｺﾎﾟｺﾎﾟ

赤沢「ふうー。やっぱ授業受けながらのエクストラファンスィーは格別ね」ｽﾞｽﾞｰｰｯ

風見「勅使河原も一杯飲めよ」

勅使河原「じゃあシュガースティックとミルクもくれ」

赤沢「私の愛しのファンシーちゃんにそんな異物入れるなんて二足歩行の考えることは理解に苦しむわ」

勅使河原「変態無能が…」ﾎﾞｿｯ

赤沢「勘違いしないでね。私の耳には20km先のアンフェア発言も筒抜けだから。今度言ったら全速力のブリッジ走りでアンタに体当たりするわよ。」

勅使河原「すみませんでした」

※赤沢さんのブリッジ走りの最高速度は120km/hです。

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:54:12.64 ID:oWDT6koS0

--数日後　昼休み　屋上

恒一「あの教室コーヒー臭がきつくて頭痛くなっちゃうよ」

鳴「榊原君コーヒー苦手なんだ？」

恒一「まあね」

鳴「私の人形達はツインテールになってからすっかりコーヒー好きなの」

恒一「霧果さんの人形を勝手に私物化するなよ…」

鳴「今も家庭科室のナベの中でコーヒー浴を楽しんでいるわ」

恒一「水野より君んちの人形を学会に発表した方が良かったんじゃない？」

鳴「おかげですっかりカフェイン中毒だから夜の校舎の見回りも万全なの」

恒一「…これからは早く下校するようにするよ」

=====

ツインテ勅使河原「砂糖だのミルクだの言ってた頃がバカらしいわー」ｴｸｽﾄﾗﾌｧﾝｼｰ

ツインテ中尾「本当だよなー赤沢さんお気に入…ガハッゲホゴホ」ﾌﾞﾘｯｼﾞｼﾅｶﾞﾗｴｸｽﾄﾗﾌｧﾝｼｰ

勅使河原「やっぱブリッジはコーヒー飲むのに適してねーよ」

中尾「バカヤロー！ブリッジは原子力に替わるクリーンなパワーソースなんだぞナメるなゲホッ」

34 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:57:04.69 ID:oWDT6koS0

--放課後

夜見北生徒A「フェア組だーー！！」

夜見北生徒B「フェア組が来たぞ逃げろーー！！」

夜見北生徒C「キャーキャー！」

未来派一同「」ｶｻｶｻｶｻｶｻ

ﾋﾞｭｰｰｰｰﾝ!!!

夜見北生徒A「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

夜見北生徒B「危ねえ…あとちょっとで轢かれるとこだった…」

-----

恒一「ハアハア…君達いくらなんでも速すぎだよ…」

赤沢「ツインテを新たな足として加えた6足ブリッジこそが真の未来派よ」ﾂｲﾝﾃｸﾈｸﾈ

中尾「赤沢さんの言うとおりだ。お前はネクストジェネレーションじゃない」ﾂｲﾝﾃｸﾈｸﾈ

35 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 12:59:59.32 ID:oWDT6koS0

ツインテ鳴「赤沢さん。私が特製のコーヒーをブレンドしてきたの。飲んでみて」

赤沢「そうなの。有難くいただくわね見崎さん」ｺﾞｸｺﾞｸ

赤沢「なんかとてもコクがあっておいしいわ。エクストラファンシーといい勝負ねコレ」

鳴「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいわ」

赤沢「ついでに作り方を教えてもらえないかしら」ｺﾞｸｺﾞｸ

鳴「それ青絵具だけど（色で気付け無能）」

赤沢「」ﾌﾞｰｯ

鳴「絵具は知ってるんだ…物知りね」



ツインテ川堀「中尾ー！オレの特製コーヒーを飲んでみろよ！」

中尾「おう…何かこれ臭いしドロドロしてるぞ…」ｺﾞｸｺﾞｸ

川堀「ああ、何せオレの精液入りだからな☆」ｷｬﾋﾟｯ

中尾「」ﾌﾞｰｯ

36 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:02:58.59 ID:oWDT6koS0

--9月19日　朝

ツインテ綾野「やっぱモーニングコーヒーは最高だね！」ﾌﾞﾘｯｼﾞｼﾅｶﾞﾗｴｸｽﾄﾗﾌｧﾝｼｰ

赤沢「ええ、是非とも世界の七不思議に加えるべき…ブヘーーーッ！！」ﾅｶｵﾉｾｲｴｷｲﾘｴｸｽﾄﾗﾌｧﾝｼｰ

ｶﾞﾗｯ



勅使河原「ういーーっす！みんなおはようぞなー」ｳｷｯ

コーヒー中毒共「ブハーーーッ」ﾌﾞｼｭｰｯ

その瞬間、教室内は黒い霧に包まれた…。

風見「うわーーーッ！逃げろ災厄だーーーッ！！」

望月「ゲホゴホッ…前が見えない…」

中尾「避難はマカセロー」ｶｻｶｻｶｻｶｻ

赤沢「こらーーーっ待ちなさい！私のファンシーちゃんにイタズラしたのアンタでしょーー！」ｶｻｶｻｶｻｶｻ

37 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:06:38.68 ID:oWDT6koS0

恒一「…サール」

勅使河原「うるせえぞな！人間だって元はサルだったんぞな！サルナメんなぞな！」

鳴「バナナ食べる？」

勅使河原「有難く頂くぞな」ﾑｼｬﾑｼｬ

恒一「皮ごと食うのはよせ」

赤沢「アンタはどこまで時代を遡れば気が済むの？」

勅使河原「ビッグバンくらいがいいぞな。未来人なんかただのザコぞな」ﾑｼｬﾑｼｬ

赤沢「人類の最高傑作・6足ブリッジをザコ呼ばわりとか何様のつもり？」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

勅使河原「自画自賛は無能の常套手段ぞな。速く走れてもオツムが足りなきゃエクストラファンシーを飲む資格なんてないぞな」ｳｷｯ



次の瞬間赤沢のブリッジ体当たりを食らった勅使河原は窓の外に飛んで行ったぞな

38 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:09:07.30 ID:oWDT6koS0

--放課後　三神家

恒一「ただいまー、ﾚｰﾁｬﾝ」ｶｻｶｻ

ﾂｲﾝﾃﾚｰﾁｬﾝ「ｳｷｯｳｯｷｷｰ」

恒一「さてと、ジュースでも飲むかな」ｶﾞﾁｬｯ

冷蔵庫「」ﾄﾞｻﾞｻﾞｰｰｯ

恒一「うわああああッ！」ｵｼﾅｶﾞｻﾚｰｯ

冷蔵庫「」ﾄﾞｻﾞｻﾞｰｰｯ

恒一「いつの間にこんな大量のバナナがーー！！」

冷蔵庫「」ﾄﾞｻﾞｻﾞｰｰｯ

三神家「」ﾐｼｯ　ﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ

三神家「」ﾊﾟｰｰｰﾝｯ

バナナ共「」ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

次の朝、夜見山市外まで吹き飛ばされ、頭から田んぼに刺さっていた恒一が発見されたぞな

39 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:12:13.52 ID:oWDT6koS0

--次の日

勅使河原「もう純粋なフェア林の姿してるの望月だけぞな」

赤沢「ある意味天然記念物のようなものかしらぞな」ｳｷｯ

望月「（赤沢さんのツインテがイエローメタリックに変色してるし…）そんなことより昨日三神先生の家破裂したって…」

勅使河原「そうらしいぞなね。今日街に散らばってたバナナ拾ってきたぞな」

望月「もしかして榊原君もサルになったのかな…」

赤沢「全部頂くわぞな」ﾖﾀﾞﾚﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

望月「まだ学校来てないみたいだし…」

勅使河原「エクストラファンシー20kgが交換条件ぞな」ﾊﾅｸｿﾎｼﾞﾎｼﾞ

望月「話聞けよサル共」

40 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:14:56.26 ID:oWDT6koS0

ｶﾗｶﾗｯ　ｽﾀｯ

桜木「うわっ三神先生！？何で教室の窓から入ってくるんですか！？」

風見「まさか…校舎の壁を登ってきた！？」

三神「今からフェアな朝の挨拶をしますぞな」ｹﾂﾉｱﾅﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

ﾊﾞﾀｰｰﾝ!!

望月「」ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ

勅使河原「なるほど、このバナナは三神先生のおかげだったぞなね」

赤沢「恒一君じゃなかったのかぞな…」ｼｮﾝﾎﾞﾘ…

--その頃　夜見山市外

恒一「うわああーー！！遅刻だああーー！！」ｶｻｶｻｶｻｶｻ

ビューーーン!!

通行人A「うわああ竜巻だああーー！！」ﾏｷｺﾏﾚｰｯ

通行人B「助けてくれええーー！！」ﾏｷｺﾏﾚｰｯ

41 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:17:55.70 ID:oWDT6koS0

--夜見北中　校門前

恒一「ハアハア、やっと着いた。確か三組の教室はあそこだな」ｶｻｶｻｶｻｶｻ

恒一「よし、いくぞ！　Let's ショートカット！！」ﾌﾞﾘｯｼﾞｼﾞｬﾝﾌﾟ



その頃、3年3組は授業中だった…。

勅使河原「望月は帰ったぞな？」ﾁﾝｺｽﾘｽﾘ

赤沢「教室の隅で壁に向かって体育座りしてるわぞな」ﾏﾝｺｸﾁｭｸﾁｭ

望月「僕は…サルになりたい…」ｽﾞｳｰｰﾝ･･･

久保寺「俳句っていうのは…ｽﾞｽﾞｰｰｯ…五七ｇ…ｽﾞｽﾞｰｰｯ…ごひ…ｽﾞｽﾞｰｰｯ…ごひ…ｽﾞｽﾞｰｰｯ…すまん、もう一杯くれ」



ｶﾞｯｼｬｱｱｱｰｰｰﾝ!!　ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯﾀｰｰｰﾝ!!　ﾜｰﾜｰ!ｷｬｰｷｬｰ!

またしても教室は黒い霧に包まれた…

フェア組一同&通行人AB「」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

恒一「ぎりぎりセーフ。あとちょっとで遅刻するところだった」ﾌﾞﾘｯｼﾞ

久保寺「おもクソ遅刻だボケエエエエ！！」ﾂｲﾝﾃﾉﾑﾁ

恒一「うぎゃああああ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

42 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:20:54.43 ID:oWDT6koS0

--休み時間

恒一「いやあー、さっきの愛のムチは効いたよー」ﾋﾘﾋﾘ

勅使河原「サカキの顔マスクメロンみたいになってるぞな」ｳﾝｺﾎﾟﾄｯ

赤沢「私のファンシーちゃんで消毒してあげるぞな」ｼﾞｮﾜｰｰ

恒一「ぐわああーー！せめて本物のファンシーちゃんにしてくれええーー！！」ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬ

望月「もうこれ以上アンフェアな行動は慎んでくれ！今やこの3年3組は1年生から『障害児学級』って呼ばれてるんだよ！」



恒一「おい、ウソだろ…」ｶﾞｰﾝ

勅使河原「ショックぞな…」ｶﾞｰﾝ

赤沢「一体誰のせいで…」ｶﾞｰﾝ

望月「オマエらだろ！！」

43 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:23:52.98 ID:oWDT6koS0

--放課後　中庭

恒一「おい勅使河原、そんなところで何やってるんだ？」

勅使河原「バナナを一本落としたぞな。一緒に探してくれぞな」

中尾「よーし、オレの6足ブリッジが火を噴く時が来たぜ！」ﾏｶｾﾛｰ



ﾁｭﾝ･･･ﾁｭﾝ･･･

--翌朝5時　排水溝の中

中尾「見つかったぞー！ここだー！パイプの中を覗いてみろー！」ｾﾞｴｾﾞｴ

恒一「校舎の雨どいの中！？何でこんなところに落とすんだよ！」

勅使河原「校舎の壁を散歩してたぞな」

恒一「よく見つからなかったな…」

44 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:26:59.93 ID:oWDT6koS0

勅使河原「この雨どい、固くて抜けないぞなーっ」ｳｰﾝ

中尾「っていうかバナナ一本でここまで付き合わすなよ…」ﾍﾄﾍﾄ

恒一「うちの家（があった場所）の周りにもバナナは落ちてるよ」

勅使河原「このバナナは農薬不使用の超高級品ぞな！」

恒一「同じバナナかどうかも保証できないってのに…」

勅使河原「匂いでわかるぞな！これは本物ぞな！」

ﾐｼﾐｼｯ　ｷﾞｼｷﾞｼｯ　ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ･･･

恒一「校舎が…地面が揺れてるッ！？」

中尾「これが噂に聞く…盛り場の猿力かッ！？」

勅使河原「抜けろぞなあああアアアアアッ！！」ｳｶﾞｰｰｯ

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校舎の基礎が抜けた

45 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:30:45.63 ID:oWDT6koS0

　その後のことは今でも鮮明に憶えている。勅使河原に投げ上げられた夜見北中新校舎は、その形を保ったまま空中で三回転半し、校庭に落下して数千トンの瓦礫の山と化した。
　時間が時間だけに幸い校舎内に人は居なかったが、瓦礫の隙間から見崎家の人形の手足が生えてピクピク痙攣している様は、シュールな光景世界選手権大会で優勝できそうなクオリティのものだった。
　その光景をバックに勅使河原は鼻水を垂らしながら喜んで高級バナナを食し、中尾はそんな彼を微笑ましく見つめながらエクストラファンシーをブラックで飲んだ。僕は砂糖とミルクを入れて飲んだ。
　朝日が割れたガラスに反射してきれいだった。ｳｷｯ

46 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga]：2012/08/28(火) 13:33:20.43 ID:oWDT6koS0

　その後も僕らはほぼ10日毎にクラスメイトの特徴を取り入れ続け、卒業直前の障害児学級児童の皆さんは20人分以上の顔のパーツを融合した妖怪大図鑑と化していた。千曳さん曰く、ここまで濃いキャラの3年3組は史上初の快挙だそうだ。
　卒業と同時にみんなの顔は元に戻り特殊能力も失われたが、転校した次の日にフェア林化した僕は顔を覚えられておらず、全員に「誰だよお前」と言われる始末だった。また、未来派やサルだった人達は直立歩行のリハビリに苦労した。
　僕たちは今、高校に進学できたりできなかったりというようなこともあったりなかったりといったような生活を送っている。僕たちの全国制覇伝説はまだまだ始まったばかりだ！

　　--完--

47 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]：2012/08/28(火) 13:36:54.66 ID:oWDT6koS0

終わりです。見て下さった方々、どうも有難うございました！！

48 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]：2012/08/28(火) 14:08:14.87 ID:jP8AJxSbo

サル本人が出てこないｗｗｗｗｗｗ

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]：2012/08/29(水) 11:08:24.85 ID:PGf5XXnh0

<<48

コメありがとう

ヒント：いない者

明日辺りHTLM化依頼出してきます

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]：2012/09/03(月) 22:23:20.82 ID:V0J7yO6Q0

マジキチだった（迫真）