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言峰「インキュベーター」QB「この世すべての悪」 -
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1 :
1
:2012/08/26(日) 13:09:54.05 ID:oKR0q2gb0
QB「やあ、そろそろ聖杯戦争の時期だね」
言峰「・・・・・・」
QB「本来はあと50年後のはずだけど、前回の衛宮切嗣が聖杯を未使用のまま破壊したから余暇エネルギーがあったのかもしれないね」
言峰「何の用だ」
QB「君と話に来たのさ」
言峰「ほう、聖杯で宇宙の寿命でも伸ばすつもりか?」
QB「もちろんそのまま使用することは不可能だよ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1345954193
1.5 :
荒巻@管理人★
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/
2 :
1
:2012/08/26(日) 13:11:20.54 ID:oKR0q2gb0
言峰「ならば利用価値はないだろう」
QB「君の願いをかなえられては僕らの計画に支障が出る。
だから聖杯の中身を開放してほしくないんだ。
第一君の願いがかなったところで君自身には利益などないじゃないか」
言峰「利益か。貴様らにそれが理解できるとも思えんがな」
QB「僕たちに取ったら君たち人類の定義する利益のほうが理解できないね。
君よりも多数を取る衛宮切嗣の方がよほど理解できる存在だった」
言峰「・・・どちらにせよ、魔術を扱えん貴様等の出る幕ではない」
QB「話を逸らさないでくれないかな。
ずいぶん非友好的なようだが、もしかして君はまだあれを引きづっているのかい?
彼女の件については僕たちに非はなかったと思うけどーーーーー」
3 :
1
:2012/08/26(日) 13:12:38.15 ID:oKR0q2gb0
QB「いきなり[
ピーーー
]のはやめてくれないかな。もったいないじゃないか」
言峰「どうせ予備があるだろう」
QB「衝動的になるなんて君らしくないね。でもまあ今回はひかせてもらうとするよ」
言峰「インキュベーター、貴様等は感情がなかったのだったな」
QB「もし僕らが持っていたならこんな辺境の星に来たりしないさ」
言峰「せいぜいその感情とやらに足元をすくわれないことだな」
QB「まさか魔法少女を憐れんでいるのかい? 魔法少女の絶望は君に取っての愉悦に値すると思ったんだけどね」
言峰「・・・・・・」
QB「じゃあ英雄王によろしくね。まったく、サーヴァントシステムも面倒なものだ。
彼とエルキドゥがいた時代、魔法少女の契約数は過去最低だったけど、それは現在の冬木でも変わらないようだし」
言峰「・・・・・・」
QB「じゃあね」
4 :
1
:2012/08/26(日) 13:20:21.57 ID:oKR0q2gb0
ーーー数日後
QB「令呪を奪ったのかい? 本格的に聖杯戦争に干渉するつもりなんだね」
言峰「また貴様か」
QB「そう嫌な顔をしないでくれないか。今回は君を説得しに来たわけじゃない」
言峰「ほう、宇宙の寿命とやらしか頭にない連中がどういう風の吹きまわしかね?」
QB「史上最も才能を持つ魔法少女候補を発見したのさ。彼女が契約するまで、アンリマユを解き放つのを待ってほしい」
言峰「立ったひとつの契約で譲歩するのとはな」
QB「僕だって信じられないけどね。
彼女の持つ才能は計り知れない。それこそ宇宙一つまるまる救えてしまうくらいのエネルギーを秘めている。
彼女が契約するように君が協力してくれるなら、僕たちも君に協力してあげようと思って」
5 :
1
:2012/08/26(日) 13:26:43.72 ID:oKR0q2gb0
言峰「ふむ。だが断っておこう」
QB「どうして? 双方に利益があるとお思うんだけど」
言峰「小娘ひとり騙せんようなやつらが役に立つとは思えんな」
QB「・・・他にも理由がありそうだけど、まあいいや。でもまあ協力してくれる気になったらいつでも声をかけてよ」
言峰「さっさと出ていけ」
QB「手厳しいなあ。僕には感情がないから愉悦とやらは理解できないけど、手伝ってくれるものだと思ったのだけど」
言峰「因果応報というが、いつかしっぺ返しをくらうぞ」
QB「僕は悪事を働いているわけじゃないし、君にだけは言われたくないよ」
言峰「・・・そうかもしれんな」
6 :
1
:2012/08/26(日) 13:40:50.91 ID:oKR0q2gb0
ーーーさらに数日後
QB「黒い影。正体を知っているかい?」
言峰「さてな」
QB「サーヴァントや人間が飲まれていってるね。このままでは聖杯が完成する前に聖杯戦争が破たんするかもしれないね」
言峰「意様らにとっては都合がよいのではないか?」
QB「そこで提案なんだけど、先日僕が話していた魔法少女候補には興味はないかい」
言峰「まだ未契約とはな」
QB「イレギュラーがいるのさ。でも、彼女の祈りを利用すればアンリマユを降誕させることも容易だろう。
協力しないかい?」
言峰「断る。その少女とやらがどれほどの才覚を秘めているかは知らんが、アンリマユに個人の意思が介入した時点でそこにはゆがみが生じる」
QB「つれないなあ。まあどうしても必要になったら相談してよ。僕としては鹿目まどかが契約してくれればそれだけでいい」
7 :
1
:2012/08/26(日) 13:48:26.37 ID:oKR0q2gb0
QB「全く君という存在は人類の中でも一際理解に苦しむよ。
生まれて子をなす、もしくは他者に何らかの影響を与えた時点でもう十分だとおもうんだけどね」
言峰「・・・・・・」
QB「まただんまりかい? 別にかまわないけどね」
言峰「私も貴様らを理解しようとは思わんよ」
QB「まあ、聖杯が完成間近になったらまた来るよ。黒い影を見てみたけど、アンリマユはもしかしたら利用できるかもしれない」
言峰「・・・・・・」
QB「またね」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国四国)
:2012/08/26(日) 13:52:54.71 ID:ydEufJ450
期待
9 :
1
:2012/08/26(日) 13:53:47.49 ID:oKR0q2gb0
ーーーさらに数日後
QB「間桐臓硯は消えたみたいだね」
言峰「・・・・・・」
QB「キリエ・エレイソンだったかな。君たちも魂にそれだけ干渉できるのなら、ぼくたちの文明に仲間入りを果たすのも近いかもしれない」
言峰「・・・・・」
QB「もう死にそうだね。君が女性だったら、契約すればなかなかのエネルギーを生み出してくれそうだったのにね」
言峰「気味の悪いことをいうな」
QB「じゃあね。こっちは契約のめどが立ちそうだ」
10 :
1
[sage]:2012/08/26(日) 13:54:43.23 ID:oKR0q2gb0
すみませんいったん中断。昼食後再び投下します。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/26(日) 13:59:01.35 ID:dKLUZA7g0
もしかしてふと思いついた(ryの
>>705
のヤツ?
期待
12 :
1
:2012/08/26(日) 14:37:34.36 ID:oKR0q2gb0
>>11
一応1は別人です。
再開します。
13 :
1
:2012/08/26(日) 14:40:19.34 ID:oKR0q2gb0
ーーー聖杯戦争最終日
QB「まさか一時的に蘇生するなんてね。君といいあの少年といい、わけがわからないよ」
言峰「また貴様か」
QB「そこそこ長い付き合いだしね。聖杯の行く末も気になるし」
言峰「貴様らのほうはどうなのだ」
QB「今まさに最終決戦だよ。
鹿目まどかは間違いなく契約する。そして現時点で最強の魔女を一撃で倒し、そして最悪の魔女になるだろうね」
言峰「そうか」
QB「お疲れ様、言峰綺礼。君の一生は何を得ることもなくもうじき終わるだろう」
言峰「終わらせんさ。この世すべての悪は生まれようという意思を持っている。私はそれを祝福しよう」
QB「あれは君たち人類にとって害しかなさない存在だと思うんだけどね」
言峰「・・・衛宮士郎がもうすぐ来るようだ。邪魔はしないでもらおうか」
QB「わかったよ」
14 :
1
:2012/08/26(日) 14:47:44.59 ID:oKR0q2gb0
ーーー決戦後
QB「君のほうがほんの少しだけ寿命が短かったようだね」
QB「とは言ってもあれだけの実力差を覆した衛宮士郎の感情値もなかなかのものだったけど」
QB「まったく、この世界には女性ならば魔法少女の適正の高い人物が多いね」
QB「それにしてもどうして君たち人類はそう無意味なことにすべてを費やせるのかな」
QB「たった一人の少女と人類。己の解答と人類。二つを天秤にかけている時点でおかしいのに」
QB「あの少年も間違いなく死ぬ」
QB「感情というのは、全く理解できないね」
QB「さて、こちらもそろそろ終焉だ」
QB「鹿目まどか。君はその魂を対価にして何を願う?」
QB「ーーー!? その祈りは! そんなも祈りがかなうのだとすれば、それはーーー!」
15 :
1
:2012/08/26(日) 14:55:14.32 ID:oKR0q2gb0
ーーー???
言峰「君は」
?「ティヒヒ、初めまして」
言峰「すでに人ではないな。そんなたいそうなものが何の用かね?」
?「ある女の子の願いごとをかなえに来たんです」
言峰「ふむ、魔法少女か。私も多少知識はあるが、それは鹿目まどかとやらの願いなのか?」
?「すごい、どうしてわかったんですか? 鹿目まどかです」
言峰「なるほど、インキュベーターはしてやられたということか」
?「そう、なるのかな・・・。えっと、わたしはいろいろあって概念になったんですけど、今回は個人的な理由で来ました」
16 :
1
:2012/08/26(日) 15:04:37.24 ID:oKR0q2gb0
言峰「・・・・・・」
まどか「とある魔法少女の願いをとげに来ました。あなたのよく知っている人の」
言峰「!」
まどか「私は魔法少女の祈りは間違ったものじゃないと思います。
でも彼女の因果ではある人物の形を保ったまま個人の性質を根本から改変することはできなかった
ーーーというか、それはたぶん私もできないです。起源を変えるということは、あたらしく人間を作り直すことど同じですから」
言峰「その女は」
まどか「でも、おかしいじゃないですか。その祈りは本物で、あの人は最後まで頑張って、あなただってあきらめなかったのに救われないなんて」
まどか「士郎さんだってとんでもないハッピーエンド≪奇跡≫で救われたんです。あなただって、アンリマユだって、結末が絶望だなんてそんなのいやです」
17 :
1
:2012/08/26(日) 15:06:54.65 ID:oKR0q2gb0
まどか「−−−だから、とんでもないご都合主義≪ハッピーエンド≫を届けに来ました」
18 :
1
:2012/08/26(日) 15:15:16.83 ID:oKR0q2gb0
言峰「・・・いや、断ろう」
まどか「ふえ? どうしてですか?」
言峰「あいにく私はこの人生に悔いなどないよ。私はご都合主義が嫌いでね」
まどか「む、だめですよ。あなたはまだやり残していることがあるじゃないですか」
言峰「やり残していることだと?」
まどか「そうですよ。それにバゼットさんも士郎さんも凛さんもさくらさんもとある魔法少女もーーーそしてあなたの残した少女も、あなたが悔いなく死んでいくなんて許してくれません。
あなたには苦痛だらけのぬるま湯がお似合いです」
19 :
1
:2012/08/26(日) 15:18:25.12 ID:oKR0q2gb0
言峰「・・・・・・ずいぶんさっきと言っていることが違うようだが。
概念が矛盾を唱えるようでは質が知れるな」
まどか「馬鹿でいいです」ティヒヒ
言峰「・・・・・・」
まどか「それじゃあそろそろ時間ですね。またいつか、会えるといいですね。
−−−ほむらちゃんによろしくって言っといてください」
言峰「・・・・・・!」
20 :
1
:2012/08/26(日) 15:23:18.52 ID:oKR0q2gb0
ーーー数か月後
言峰「・・・ここは」
?「・・・・・・」
言峰「・・・オルテンシア?」
?「・・・ぽるかみぜーみあ」
言峰「あいにく私は男性なのだがね。言葉は正しく使いたまえ」
?「・・・・・・」ムカ
?2「あ! 言峰起きたのか」
言峰「衛宮・・・」
士郎「よかった。遠坂呼んでくるな」
言峰「ああ」
21 :
1
:2012/08/26(日) 15:28:42.83 ID:oKR0q2gb0
QB「やあ」
言峰「いたのか」
QB「まさかあの状態から生還するとは予想していなかったよ。これこそまさに奇跡なのかもしれないね」
言峰「そうか・・・ふむ、ところで貴様は誰だ?」
?「・・・何から何まで癪に障る態度ですね、ダニ神父」
言峰「初対面でそこまでの暴言を吐くとは、どういう教育を受けてきたのかね」
?「・・・・・・」
言峰「・・・・・・」
凛「なんでいきなり一触即発になってるのよあんたたちは」
22 :
1
:2012/08/26(日) 15:37:46.62 ID:oKR0q2gb0
言峰「凛か」
凛「その調子だと新しい体の調子はよさそうね。人形師に頼み込んで体ごとまるまるとっかえたのに気付いてるかしら?」
言峰「そうか、あの状態からどうやって治癒したのかと疑問に思っていたが、そういうからくりか。
まさか私を救うとはな、心の贅肉だぞ」
凛「遠坂の財産の何割が飛んだと思ってるんだか・・・素直に礼くらい言いなさいよあんた」
?「これだからダニ神父は」
言峰「この礼儀のなってない子供は誰かね」
?「あなたの教会の後継のシスターですよ。
ああ、そういえばあなたはもう神父ではなかったのですからダニ神父ではなくダニニートと呼ぶべきでしたね」
言峰「・・・・・・」
?「・・・・・・」
凛「うん、もう勝手にやってなさい」
23 :
1
:2012/08/26(日) 15:42:53.45 ID:oKR0q2gb0
凛「でもあんた一般では行方不明ってことになってるのよね・・・今後どうしようかしら」
言峰「なに、目的ならある」
凛「・・・また何か企んでるんじゃないでしょうね」
言峰「害を及ぼすようなことではないよ」
?「ダニはダニらしくおとなしく寄生していけばいいのではないでしょうか」
言峰「ほう、君はダニらしさと言うのをなぜ理解しているのかね。自身がそうだから理解しているのか?」
?「・・・・・・」
言峰「・・・・・・」
凛「いい加減にしないと怒るわよ」
24 :
1
:2012/08/26(日) 15:48:35.61 ID:oKR0q2gb0
凛「それにしてもどうして綺礼が生きているのかは気になるわね。私が発見した時にはすでに士郎と一緒の状態ーーーほぼ第三魔法に等しい現象が起きてたんだから」
言峰「衛宮が?」
凛「ええ。士郎はイリヤスフィールに助けてもらったって言ってたけど、もしかしたらあなたもなの?」
言峰「・・・ちがうな」
凛「心当たりがあるようだけど」
言峰「いや、しいて言うなら」
言峰「ーーーとんでもないご都合主義≪奇跡≫なのだろうよ」
25 :
1
[sage]:2012/08/26(日) 15:50:19.33 ID:oKR0q2gb0
完!
いかにしてダニ神父を生き残らせるかを考えた結果のご都合主義でした。
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/26(日) 15:59:33.01 ID:UnHL0dLDO
うむ、まあ…あれだ。乙!
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2012/08/26(日) 16:51:31.96 ID:lHs/CUHi0
縺翫▽縺翫▽
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/26(日) 19:17:48.60 ID:VVYOc0I9o
乙
キレイキレイが自分の本質を維持したまま幸福になるのは難しいよね。
そこを改変しちゃうと別人になっちゃう訳だし。
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/08/27(月) 13:21:14.75 ID:jat7sEZw0
おもしろかった!乙
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2012/09/06(木) 15:35:43.57 ID:nXYsYLCKo
乙
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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