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男「今日からブログを始めます、っと」カタカタカタ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:01:16.31 ID:2BiBrRKm0


タイトル「男のブログ」

8月1日

題名「今日からブログを始めます」

内容

 今日からブログを始めます。

 筆不精のため、何一つ面白いことを見いだせない方もいるでしょうが、お許しください。

 僕はどこにでもいるごく普通の25歳です。

 テレビもない六畳一間の小さなアパートで、ノートパソコンで更新しています。

 趣味は漫画を読むことで、毎週ジ○ンプとマガ○ンは購入しています。

 もしよろしければ、たまにで良いのでこのブログを覗いていってください。





 人を一人の人生を壊すまで、毎日更新するつもりなのでよろしくお願いします。





 男。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1346259676
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:08:56.13 ID:2BiBrRKm0

男「………最後の一行はやめておこう」トトトトトト

男(バイトいかなきゃ…)


コンビニ。


男「いらっしゃいませぇ」ニッコリ

不良「おー、兄ちゃん、いつもの」

男「マルメンですね」

不良「あいよ」チャリ

男「ありがとうございましたー!」ニコッ

女「……あの不良と普通に喋れるのすごいね」

男「そう? あの人、見た目あんなのだけど、奥さん美人だし子供も可愛いよ?」

女「知ってるの!?」

男「うん、この前写メ見せてくれた」

女「………男君こえー」

男「あはは、なんで俺が怖い存在になるんだよ」

女「不良と仲良くできるのは同じ不良か、喧嘩の達人って相場が決まってるのよ」

男「なんじゃそりゃ」

客「あっちぃ」

二人「いらっしゃいませぇー!」

3 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:16:21.33 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

8月5日

題名「トレーニング」

内容

 僕の一日はランニングと筋トレから始まります。

 内容は割愛しますが、一般人より少しばかりトレーニング量は多いと思われます。

 最近は慣れましたが、最初はバイトに行くのもしんどくて、バイト仲間に迷惑をかけていました。

 その分、鍛えた身体を駆使して力仕事は僕が受け持つようにしています。

 仲間からはリアルスパイダーマン(見た目は優男なのに、すごい身体能力 Oさん談)と呼ばれることもあります。

 僕は自分の鍛えた身体について褒められると、嬉しい半面哀しくなります。


 なぜなら、身体を鍛えた目的が褒められた内容ではないからです。


 その目的についてはいずれ話します。


 男。
4 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:22:00.27 ID:2BiBrRKm0
コンビニ、休憩所。

上司「男君ってさぁ、ここ以外バイトしてないんだよね?」

男「はい」

上司「それぞれ人生があるから、あまり立ち入りたくはないけど、キミのバイト代じゃ家賃と生活費でいっぱいいっぱいじゃないか?」

男「まぁ、そうですね」

上司「僕としても頑張っている人を優遇したいし、良かったらバイトリーダーになって皆を引っ張っていかないかい?」

男「とても嬉しいお話ですが、すみません。お断りします」

上司「理由を聞いてもいいかな?」

男「大した理由じゃないです。僕には一つ、目的があるんです」

上司「へぇ、夢か何かかい?」

男「具体的には話せませんが、そうですね、夢に近いかもしれないです」

上司「………そっか、残念だけど仕方ないね」

男「すみません」

上司「いいよいいよ、やりたくなったらいつでも言っておいで」

男「はい」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 02:23:28.66 ID:bnqrhIlho
どう見ても鬱に見えない件
6 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:28:21.67 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

8月7日

題名「夢」

 今日、上司からの有難い話を断った。

 僕には目的がある。

 それはある意味「夢」に近い、妄想に近いことであり、逆に限りなく現実的で、確実に起きる、……いや、起こすことである。

 このブログを始めたことも、その目的を果たした時のためである。

 読者が何人いるのか、もしかしたら一人もいないかもしれないこのブログで、誰か一人でも僕のことを「なんて普通の人」なんだ、と思ってくれたら嬉しいです。
 
 
 多くの人が「特別」を望む中、僕はできる限り普通であり続けたい。


 男。
7 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:34:48.90 ID:2BiBrRKm0
コンビニ。

女「げー、特区の奴がまた殺人犯してるー」

男「………っ!」

女「ん? 男君どうしたの?」

男「い、いや、何でもないよ」ニコッ

女「ちょっと、そんな笑顔見せられたら照れる」///

男(落ち着け落ち着け落ち着け)グググッ

女「男君ってさぁ、今日空いてる?」

男「ん? 空いてるけど?」

女「じゃあさ、久しぶりにセックスしない?」

男「ちょっ、声が大きいって!!」

女「あはは、照れるなって!!」

男「照れてない! 常識的に考えてだなぁ!」

女「常識なんて今朝便所に流してきちゃった」ニコッ

男「………まったく」ハァ

女「まぁまぁ、とりあえずバイト頑張ろうぜ」

男「はいはい」
8 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:42:31.59 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

9月2日

題名「常識」

 常識ってなんだろう。

 今日バイト仲間が「常識なんて捨ててきた」と言った。

 それを言葉にする彼女は、コンビニのバイトとして

 常識的な服装で

 常識的な場所に立ち

 常識的な言葉を発して

 常識的に笑っていた。

 常識に包まれている彼女が常識を捨てたと言った隣で、

 常識を被っている僕の心の中は、今朝の新聞記事の一面にあった、殺人事件のことで頭がいっぱいだった。

 それでも僕は、普通だったので何もしなかった。

 少し唇を切ったけど、常識的に考えて怒りを抑えた。


 その日、バイト仲間とホテルへ行った。


 バイト仲間は「もっと激しくしてくれた方が良い」と言った。

 僕は「さっき常識を便所で拾った」と返した。


 バイト仲間は全く笑ってくれなかった。


 男。
9 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:48:03.85 ID:2BiBrRKm0
コンビニ。

眼鏡女「最近、特区の人たちが増えてますよねこの町」

男「うん、この町の市長が特区の人たちに対して理解が深いからね」

眼鏡女「私、差別発言になりますけど、特区の人たちが怖いです」

男「どうして?」

眼鏡女「特区の人たちは良心が欠けています。平気で犯罪行為をしますし、年間の性犯罪率もすごいらしいです」

男「………」ピクッ

眼鏡女「男さんの爪の垢を飲ましてやりたいくらいです」

男「まぁ、それでも、これからも特区の人たちは増えていくだろうね」

眼鏡女「………そう、ですね」

男「いざとなったら、眼鏡女さんの一人や二人は守ってあげますよ」ニコッ

眼鏡女「それは愛の告白ですか?」

男「いいえ、バイト仲間としての絆です」

眼鏡女「もうっそこは嘘ついてくださいよっ」バシッ
10 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:54:29.28 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

9月18日

題名「特区」

 この国は、半世紀前に自国を失った特区の人間たちを受け入れた。彼らはこの国の人間と姿かたちが似ていたため、すぐに自国を捨てこの国の人間にこびへつらった。

 僕はそのこと自体は昔の人たちの器の大きさを知れる素晴らしい話だと思う。

 だけど、現代人にとって特区の人間は必ずしも器に入りきるとは限らない。

 特区の人間、特に特区二世と呼ばれる人たちが、「この国が自分達の国を滅ぼした」と主張し始めた。

 実際、一世紀前の世界大戦では敵国だったこともあるので、100%事実無根であるとは言えない。

 しかし、自国を滅ぼしたのは彼らの親が、祖父母が、あらゆる大国を敵に回し、あらゆる国で犯罪を犯したがためだ。

 それでも、彼らは自分たちの考えを信じてやまない。


 僕はそれがとても哀しい。


 男。
11 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 02:59:08.58 ID:2BiBrRKm0
美人「よろしくお願いしますー」

男「よろしくお願いします」

女「お願いします」

上司「彼女は美人なだけでなく、バイリンガルだし、スポーツもかなり得意なんだ。教えるだけでなく教わることもあるかもしれないよ」

美人「上司さん、言いすぎ〜」バシッ

上司「ははっ、まぁ、男君も美人さんに負けないくらいすごい人材だから色々教わって」

美人「はい」ニコッ

女「私は…?」

上司「………」ポンッ

女「………?」

上司「歩がないと将棋は始まらないんだよ」

女「ちきしょーぐれてやる」グスン

男(この人の目………カラコンか?)

美人「面白い職場で良かった」クスクスクス

12 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:06:24.62 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

1月1日

題名「宣言」

 ブログを始めて五ヶ月目、年も変わり、ついに実行の年がやってきた。

 思えば、自分がいかに普通であるか語り続けたブログだったけど、読み返してみれば普通と言うより「つまらない」人間であることを証明してしまった感がある。

 だけど、それで良いと思う。


 僕はここに宣言する。


 今年、僕は、一人の人間の、

 片目を潰し、

 片足の腱を切り、

 片手の腱を切り、

 反対の指を三本切り落とし、

 性器を潰してしまう次第だ。


 とうとう言ってしまった。

 これを更新すれば後には戻れない。


 だけど分かってほしい。


 僕はこれを狂った気持ちで実行するんじゃない。


 人として、


 男として、


 なにより、一人の夫、一人の親として、


 極めて常識的に論理的に一つの迷いもなく、



 それを完遂させようと思う。



 男。
13 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:13:12.97 ID:2BiBrRKm0
コンビニ。

女「いやー、昨日のセックスはいつもより熱がこもってたねー男君」

男「ちょっと!? 美人さんもいるんですよ!?」

美人「……二人って付き合ってたの?」

女「あいやー、ばれちゃったね」ニコッ

男「事実無根です」

美人「エッチしたのは?」

二人「「事実です」」

女「男君とセックスする前は特区の人とばかりしてたんだけどさぁ」

男「………」ピクッ

美人「………」ピクッ

女「あいつらは駄目だねー。セックス下手すぎ。猿みたいに腰振るだけだし、何よりあそこも…」

男「そんなこと誰も聞いてねーよ」

美人「………」イライラ

女「その点、男君は最高! 優しいし、私のこと分かってくれるし、たくましいし、……今日もしよっか」テレテレ///

男「自分で喋って興奮するなバカ」

美人「いらっしゃいませっ!!」

二人「………!?」ビクッ

美人「接客してくださいよ二人とも」イライライラ

男「す、すまん…」

女「………」ムッ
14 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:22:02.08 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

3月25日

題名「妻」

 妻はとある人間に殺された。

 殺されたといっても、殺害された訳じゃない。

 とある男に拉致監禁され、三日間もの間、強姦され、その心の傷が癒えることなく自殺した。

 三日間。

 三日もの間、

 食料も与えられず、

 両手を柱に縛り付けられ、

 目隠しをされ、

 身体を弄ばれた。

 ………いや、弄ばれたのは「心」だ。

 とある男は、その一部始終をカメラに録画し、僕を脅してきた。

『彼女を返してほしければ、全財産を渡せ』

 と。

 僕はすぐに警察に連絡し、事件はあっという間に終わりを告げた。


 が、僕の地獄は始まったばかりだった。


 男。


 ※すみません。さすがに書いている内に怒りがこみあげてきたので、明日はブログ休みます。明日は怒りを抑えるため、ボランティア活動してきます。
15 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:29:42.89 ID:2BiBrRKm0
男「いらっしゃいま―――」

K「あ、お前っ…」ビクッ

男「………」グググググッ

女(ど、どうしたの男君!? カウンター壊れちゃうよ!?)

男「………いらっしゃいませ」パッ

女「………」ホッ

女(男君のあんなに怖い表情初めて見た…まるで殺しそうな………)

K「な、なんだよ、客に向かってその態度はよ、ええ!?」

男「………すみません」

K「ちっ、俺は裁判で無罪を勝ち取ったんだ。なんでおめーにそんな目で見られなきゃいけないんだよっ」ペッ

女「………あっ」

K「ああっ!? なんだよっ!?」

女「………いえ」

K「ん? おめぇ、女じゃねーか!? Yの元カノの」

女「………っ」ビクッ

K「いやー、まさか本物を拝めるとはなぁ」ニヤニヤ

女「…ほ、他のお客様のご迷惑になりますので…」ナミダメ

男「………」グググッ

K「この国の女が淫乱であることの証拠みたいなもんだなっ」ギャハハ

女「あれはっ! あいつがクス―――」

K「ああ? なんだってぇ?」ニヤニヤ
16 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:35:21.36 ID:2BiBrRKm0
女「……いえ、お客様、買い物を続けてください」

K「ああ!? 何言ってんだよ! おめーが客に向かって失礼な口を聞いたんだろうが!!」ガンッ

女「………申し訳ありませんでした」

K「あーあ、認めちゃったよ、こいつ。ということはもちろん誠意は見せてくれるんだろうなぁ! ええおい!!?」ガンッガンッ

男「………だま「あー、うるせーなぁおい」

K「ああ? 誰だよおま…え」

不良「誰って、客だよ客」

K「な、なんだよ…。だったら邪魔「おめーが俺の邪魔してんだろうがよぉ!!」ガッ

K「ふぐっ!?」

不良「おめーよぉ、どこの誰だかしれねーけど、ここは俺がよく利用する店なんだわ。次見かけたら……分かってるよな?」

K「………っ」コクリ

不良「兄ちゃん、いつもの」チャリン

男「………どうぞ」

不良「ありがとさん。……おらっ、おめーもはよ出てけ!!」ゲシッ

K「ちっ」ダダダッ
17 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:38:34.83 ID:2BiBrRKm0
男「………ふぅーーーーーーーー…」

女「……はーーーーー…」

男「ごめんね。女さん」

女「私のほうこそごめん…」

男「女さん、絶対にあいつに関わっちゃだめだからね」

女「うん、…でも、あいつもう来ないかなぁ…」

男「来ないさ。あいつは臆病で卑怯だ。勝てない相手がいる場所へは近づかない」

女「…でも、帰り道とか…」

男「……送るよ」

女「いや………一緒に住んで」

男「…………」
18 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:48:14.43 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

6月5日

題名「子」

 僕と妻の間には、世界で一番可愛い女の子がいた。

 「いた」

 「妻」の回で出てきたとある男は、妻と一緒にいた子供も拉致監禁した。

 子供は性のはけ口にはならなかったものの、

 身体中を切り刻まれた。

 その男は裁判で泣きながら言った。

 自分にはとてもむかつく人がいて、立場上その人を傷つけることはできず、逆に毎日ひどい目にあってきた。

 その時、目の前にいた子供に破壊衝動が生まれた、と。

 裁判所の人々はその男に対して同情の芽が生えた。

 判決後、調べつくして分かったことだが、


 その男にとってむかつく人間と言うのは、この国の首相で、役所で生活保護の申請が却下されたかららしい。


 僕には同情なんていらない。

 ただただ分かってほしいだけだ。

 僕は彼を壊す必要性があるから壊す。

 怒りと憎しみと悲しみに溺れ、気が狂ったから壊すのではない。


 至って普通のまともな思考から「壊す」のだ。


 男。
 
19 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 03:53:54.13 ID:2BiBrRKm0
コンビニ。

上司「男君、ちょっと…」

男「はい」


休憩所。


上司「君は頭が良いから、遠まわしに言って誤解をされても困るから単刀直入に言うけど…」

男「………」

上司「美人さんを襲おうとしたのかい?」

男「………は?」

上司「いや、いやいや、そんなわけないよね。だよねぇ」ハァ…

男「あの、美人さんとはここ以外であったことありませんが」

上司「そりゃそうだよねー。なんでこんな噂が流れたんだか…」

男「えっと、本人がそう言ったんですか?」

上司「いやー、それは僕の口からは言えないよ。ただ美人さんはこれまで通り働きたいって言ってるから、男君も気にせず仕事をしてほしいんだ」

男「はぁ」

上司「あ、後、女さんのことなんだけど…」

男「………?」

上司「あの子、薬とかやってないよね?」

男「………どこから?」

上司「いやっ、それもっ、僕の口からは…」

男「………してませんよ。今は僕が一緒に住んでますから保証します」

上司「…………え?」

男「失礼します」ガチャ

上司(こえーーー、男君も怒るんだーーーー)ブルブル
20 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 04:02:54.00 ID:2BiBrRKm0
コンビニ。

男(上司さんにメンチ切ってしまった…。後で謝ろう…)トボトボ

美人「謝りなさいよ」

女「なんでっ」グスッ

美人「あんたが特区のことをバカにしたんでしょうが!!」ガッ

男(本気で殴ってるぞ!?)

男「おいっ、やめろっ!!」バッ

女「お、おとこぐん…」ギュッ

美人「お、男………」

男「何があったんだよ…」

美人「あいつが特区の人間にまともなのはいないって言うから!!」

女「じ、事実そうじゃない! 普通の人は本気で殴ったりしないもんっ」グスッ

男「……美人さん、まさか」

美人「ええ、そうよっ! 私は特区の人間よ! だからこいつの言ったことは絶対にゆる――」

上司「………美人さん、今のは本当かい?」

美人「………っ!?」ビクッ

上司「君は、西の地方出身だって…」

女「……嘘つかないと、雇ってもらえないんでしょ。特区の人間は決められた職業以外就けないもんね」

美人「うるさいっ!! 私はこの国で生まれてこの国で育った!! なんで働けないんだっ!!」

男「………」

上司「まさか、君が言っていた噂も全部嘘…?」

美人「…っ、あ、いや、それは…」オドオド

女「噂って?」

男「聞くな」

女「言えよクソ美人!!」

美人「お前が薬漬けだってことだよ!!」

女「―――ぁ」ガクッ

上司「ちょっと、来なさい」ガッ

美人「二人とも覚えてろよ」ギロッ
21 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 04:06:39.37 ID:2BiBrRKm0
タイトル「男のブログ」

7月7日

題名「狂気」

 今日、初めて直接「狂気」に触れた気がした。

 それは極めて純度が高く。

 ちょっとした摩擦で燃え上がる。

 ちょっとした衝撃で爆発する。

 ちょっと嗅いだだけで失神する。

 触れれば爛れる。

 
 だけど、皮を被れば隠れる。


 隠されている。

 この世は皮を被った狂気で溢れているのだろう。

 
 僕は何枚もの狂気を被ることになるけど、ずっとまともでいたい。

 男。
22 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/30(木) 04:08:05.95 ID:2BiBrRKm0
今日はここまでです。

こんなの需要あるのかな。

堕ちていく話が苦手な方はそっと閉じてください。

それではおやすみなさい。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 04:42:48.56 ID:XIcJf7Dqo
コメント自体が難しいわな。

現実の"どっかの国"にしか見えないこともあって。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 07:35:22.07 ID:1Losb8tNo
期待
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/30(木) 11:24:05.18 ID:yo60wn6to
嫌いじゃないぞ
26 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 13:18:21.94 ID:btXv+f640
某k国とは関係ないです。

一応舞台も日本ではないのですが、どの国をイメージしてもらっても大丈夫です。

続き。(鬱のためいきなりぶっちんして夜再開あるかもしれませんご容赦)
27 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 13:21:19.51 ID:btXv+f640




 ―――快楽。



           ―――支配。




      ―――堕落。



              ―――懇願。

 
   ―――射精。




      ―――愉悦。




         ―――殺意。        





 
28 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 13:26:50.02 ID:btXv+f640
コンビニ。

男「いらっしゃいませー」

客1「………」ヒソヒソ

客2「………」ヒソヒソ

男「………?」

女「………」プルプル

DQN「おわっ、マジでいるぜ!!」スッ

男(女さんに携帯を向けた?)

DQN2「うわっ、げぇ、賭けは俺の負けじゃん!」

女「………なにこれ…」

DQN「は? おめーが自分でブログUPしといて、なにこれはねーだろ」

男「ブログ?」ピクッ

DQN2「でも、なんか髪の色もちげーなぁ。おめー紫にしてたことあるんか?」

女「………まさか…」フラッ

DQN「まぁ、いいや。写メ撮らせてよ写メ。いくよー、はいチー「やめろ」ガッ

男「許可とれてないだろ」ググッ

DQN「…っ、いてーじゃねぇか!! おめー!! 客に暴力振るうんか!?」アァ!?

女「男君やめて!!」

29 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 13:32:24.13 ID:btXv+f640
男「………」スッ

DQN2「ちっ、おめーだって身体が目当てなだけの癖してよ」ケッ

男「………なんだと?」

DQN「ひっ、だ、だから睨むなっつってんだろ!!」

男「黙れ」スッ

女「男君?」

DQN2(なんだこいつ!? まじで殺しに来てるんじゃねーのか!?)ガクガク

DQN「わ、わりぃ!! 調子に乗りすぎたわ!! だからくんなよ!!」

男「遅い」グォッ

女「殴っちゃダメ!!」ガッ

DQN「ひ、ひぃ〜」ダダダッ

男「………」ギロッ

DQN2「あ、頭おかしいんじゃねーのかっ!?」ダダダッ

男「………なっ?」フラッ

女(男君が動揺した? 何に? なんで?)

客1・2「………」ヒソヒソヒソ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 17:10:42.10 ID:QwyK6t8Bo
追い付いた
31 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 17:48:18.96 ID:btXv+f640
タイトル「男のブログ」

8月1日

題名「壁」

 目の前には見えない壁がある。

 僕らはその壁を通れない。

 彼らはその壁を通れる。

 僕らはその壁の向こうに行きたくない。

 彼らは「どこだっていい」。

 僕らはこの壁の内側だけが世界だ。

 彼らは外側にずっといて、

 時々汚い笑みを浮かべながらこっちの世界にやってきては、

『お前らって変だな』

 と、笑う。


 僕には彼らが人間には見えない。


 もっと別の・・・おぞましい・・・何か。


 男。
32 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 17:54:44.15 ID:btXv+f640
ファミレス。

眼鏡女「いいんですか? 女さんと付き合ってるはずでは?」

男「いや、よく遊ぶだけ」

眼鏡女「へぇ、軽いんですね。男さんって」ニヤニヤ

男「どうだろ。重すぎるのかもね」

眼鏡女「コインの裏表みたいなもんですね」

男「まぁ、一言で言うなら、………実体がない。ってとこかな」ニコッ

眼鏡女「生霊って奴ですか」ケラケラ

男「似たようなもんさ」

眼鏡女「男さんって時々、変なタイミングで笑いますよね」

男「そう?」

眼鏡女「うん、でも、そのタイミング嫌じゃないです」

男「ふーん」

眼鏡女「私だけが知ってる男さんのタイミング♪」

男「意外とみんな知ってるかもね」

眼鏡女「まぁまぁ、そういうことにしといてください」

男「コインの表面は裏面を見れないってことだね」ニコッ

眼鏡女(やっぱこの人ミステリアスやわー)
33 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 18:01:44.01 ID:btXv+f640
タイトル「男のブログ」

9月12日

題名「性行為」

 このブログを読み続けてくれた方は不思議に思うかもしれない。

 妻を強姦で亡くした男がなぜこうも軽々と性行為に走れるのか、と。

 以前も言った通り、僕は極めて「ふつう」である。

 普通に笑い、普通に怒り、普通に眠くなり、普通に食べ、普通に悲しくなる。


 普通に性欲がわく。


 だから性行為をする。

 そこに外的要因の入る隙間は一つもない。


 強いてトラウマと言うなら、


 正常位以外はあまり気持ちよくない。


 男。
34 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 18:11:05.35 ID:btXv+f640
路地裏。

女「離せよっ」ブンブンッ

DQN3「へへっ、変態の癖に何言ってんだよ」ガッ

女「あぐっ」ゴッ

女(……ぁ、いし…きが…)フラッ

DQN4「なんだこいつ急に座って」

DQN5「もしかして、しゃぶってくれんじゃね?」フゥフゥ

DQN6「お前興奮しすぎwww」

女「……にげ…な、きゃ」ユラッ

DQN3「あれ打ってみる!? あいつらがくれたやつ!」

DQN4「そういえばこいつ元薬中だったらしいしな!」

女(かっ、てな…こと…いう、な)ググッ

DQN5「が、我慢できねぇ!!」ガッ

女「ふぐっ!?」

DQN3「あーあ、最悪」ヤレヤレ



男「………」ザッ
35 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 19:35:33.48 ID:btXv+f640
状況整理。

1、視認での状況。

 同居中の女が4、5人の男性に集団レイプされている。

2、自分の立ち位置。

 女とは同居中であり、恋人に近い関係。

 集団とは無関係。

3、女の状態。

 恐怖と屈辱で錯乱状態。頭から血が流れていることから、外傷あり。

4、集団の状態。

 1人の男が性器を女の口に押し込んでいる。

 その他大勢は冷めた目で見ているも、そこに女に対する同情の念は皆無。

5、自分の行動パターン。

・殴りかかる。

 却下。多勢に無勢。女をさらに危険な目にあわす可能性あり。

・大声で叫ぶ。

 却下。誰かが警察を呼ぶ可能性はあるが、その前に女が危険にさらされる。

・隠れて警察を呼ぶ。

 女のことを思うなら、最善策。




 すぐさま実行するべし。




男(冷静になれば…こんな状況で、も?)ポタポタ

女「………」ガタガタブルブル

DQN3「」ビクビクッ

DQN4「」シーン

DQN6「」ゴホゴホッ

DQN5「あがっ、あがが…」ジタバタ

男「………は?」グググッ


36 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 19:40:04.53 ID:btXv+f640
男(俺の右手が、こいつの首をつかんで…持ち上げている?)グググッ

DQN5「はがっ、はががっ」ゴポゴポ

男(俺がやったのか…?)ゾクリ

女「……め、て」ガクガク

男「…お、んな」パッ

DQN5「ひ、ひぃいい!!」ダダダッ

女「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガクガクブルブル

男(……妻はこんな風に小さく震えて…)





 俺

   だ

  け


 の


    所

 有



  物

     』



男「…………っ!!?」ビクッ
37 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 19:41:46.95 ID:btXv+f640
タイトル「男のブログ」

11月22日

題名「所有物」







 人は、物なんかじゃない。








 男。
38 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 19:47:47.66 ID:btXv+f640
コンビニ。

女「………」ボーッ

男(あの日、DQN達の返り血を浴びた僕を見て、女は僕だと気付かなかったらしい)

客「………」スッ

女「………!?」ビクッ

客「!? こ、これっ!」

女「は、はい! 申し訳ございません!!」サッサッ

男(その日の夜、彼女は何時間もうがいを続け、その後何時間もキスを迫った)

客「………たく」

女「ありがとうございましたぁ!」

男(僕は、女の内部を隅々まで綺麗に舐めとりながら、その頭は殺意でいっぱいだった)



『僕は僕を殺すべきではないのか?』



女「……え?」

男「………ん?」

女「なんで男君が自分を殺すの?」

男「………!?」

男(口にしていたのか!?)
39 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 19:50:48.02 ID:btXv+f640
女「いや、いやいや、だめ、絶対にいなくなっちゃだめぇ!」ガッ

男「ちょっ、今は仕事中………」

男(そうだ。女は本来、病院にいてもおかしくないくらい心の傷を負った。それなのに、ここにいるということは、ここでしか心を保てないからじゃないか)

男「上司さんに無理言って、今日は二人で早退しよう」ポンッ

女「おどごくん…」グズッ
40 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:02:45.49 ID:btXv+f640
タイトル「男のブログ」

11月29日

題名「無題」

 今日、同居中の女性が遺体で発見された。

 死因は自殺だという。

 自殺をした原因ならいくらでも思い浮かぶ。

 だが、自殺をしない理由もある。


 何より、僕が寝ている横で頸動脈にナイフを突き立てるだろうか。


 一つだけ言えることは、




 妻とまったく同じ死に方をしたということだ。



 男。
41 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:13:14.43 ID:btXv+f640
路地裏。

K「がはっ…」ゴッ

男「いえ、いえっ、いえっ!!」ガンガンガン

K「な、何を…ぐぅっ」ゴッゴッゴッ

男「なぜ、俺の妻と女が同じ死に方をするんだっ、いえっ」ガンッ

K「し、しらねぇよ」

男「女に何をした」

K「お、おれはな「何をした」ゴスッ

K「ごぼっ」ベシャッ

男「言えっ」

K「ま、待て…」

男「言えっ!」ガスッ

K「がばぁっ」ドサッ

男「妻を、女を殺した男がこんなに小さく…」



 お

    前


  の

 命

   散


 る   も


  こ

  の


   手

 次

    第


       』


男「うっ…」ゲボッ

K「お前…なんなんだよっ!!」スッ

男「待て…」ガッ

K「うっ、うぅ…」

男「いい、か、はぁはぁ…、よく聞け、




 来月、俺はお前を、お前を………壊す」ゴッ

K「う、うぅ……」ドサッ



男(あくまで人間として…壊す)
42 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:18:09.07 ID:btXv+f640
タイトル「男のブログ」

12月1日

題名「あと一か月!」

 いやー、寒くなってきましたね。

 僕は暖かい地方出身なので、ここの冬はとても寒いです。

 だけど、それも今年で終わり!!

 来年にはどこか違うところにいるでしょう!

 お金もないけど。



 今日からブログにもより力を入れていきますので、よろしくお願いします!!



 ちなみに、現在眼鏡の似合う女の子と良い感じになってます!

 向こうはたぶん僕のこと好きだと思う。

 絶対付き合ってやる!



 男。
43 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:21:24.63 ID:btXv+f640
コンビニ。

男「いらっしゃいませー」ニコリ

眼鏡女「いらっしゃいませー」

客「お兄さん、いつもニコニコしてて気持ちがいいねぇ」ニコニコ

男「ありがとうございます」ニコッ

客「/// やだわ、年甲斐もなくドキドキしちゃった」

眼鏡女「さすが男さん、モテますね」ニヤニヤ

男「光栄です」

上司「男くーん」チョット

男「はーい」タタタッ

眼鏡女(男さん……)
44 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:35:39.11 ID:btXv+f640
休憩室。

上司「男君、本当にありがとう」

男「え?」

上司「このコンビニは特区に近いせいか、やたらと事件とか起きたけど、君がいてくれたからこうしてコンビニを続けられる。感謝してる」フカブカ

男「いや、まぁ、貰うもん貰ってるわけですし」

上司「本当に、本当に一生のお願いだっ! 社員にならないかっ!?」

男「お断りします」

上司「……普通ならもっと話聞いてから断るよね…。それだけ無理ってことか」

男「はい、来月には僕、この町にいませんから」ニコッ

上司「……え?」

男「ちょうどよかった。退職届出そうとしていたんですよ」ガサガサ

上司「…………え?」

男「ちょっと急で申し訳ないんですが、今月の25日あたりに辞めたいんですよ」

上司「………えぇ!?」

男「本当に申し訳ないです!!」フカブカ

上司(言うんじゃなかった…)ガクッ
45 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:45:43.99 ID:btXv+f640
タイトル「男のブログ」

12月15日

題名「妹」

 僕が壊す相手であるKには今年成人したばかりの妹がいる。

 当時まだ高校生だったその子は、兄の無罪を必死に主張していた。

 愛する者が罪を犯した時、盲目にも保守に走るのは、人間としての本能だろうか。


 それともそれが特区の?


 最近、特区の様子がおかしい。

 特区の独立を求める過激派が、何度も犯行声明を出しては軍に押さえつけられている。

 もしかしたら近いうちに戦争が?


 Kは毎日僕の影におびえながら生きている。

 それは僕の大きな失敗だ。

 妻は何事もない平和な生活を急に脅かされた。

 Kはその時の気持ちを知ることはない。


 だけど、女はあの日以来毎日不安と共に生きてきたに違いない。

 そう考えると少し気が楽になる。


 よし、明日は久々にパチンコにでも行こう!



 男。



 追伸。

 妹には手を出さない。興味ないから。
46 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:46:13.19 ID:btXv+f640












  興味ないから。










 男。
47 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:48:30.56 ID:btXv+f640
眼鏡女「好きです! 付き合ってください!!」

男「………」アゼン

眼鏡女「………男、さん?」

男「あ、ああ…、夢みたいだ…」

眼鏡女「……っ、じゃあ!」パァッ

男「ああ、俺も大好きだっ!!」ギュッ

眼鏡女「………ぅしっ!」ギュッ
48 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:53:08.21 ID:btXv+f640
タイトル「男のブログ」

12月24日

題名「愛」

 長かった。

 本当に長かった気がする。

 今日、僕は僕の中にあった全てを終わりにつれていく。

 その根幹には愛しかない。

 妻への愛。

 子への愛。

 女への愛。

 眼鏡女への愛。

 僕は愛を支えに歩みだそうと思う。



 それが人道から外れているとしても。



 それを人道とするために。



 男。
49 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 20:58:30.80 ID:btXv+f640
ホテル。

眼鏡女「………え」

男「ごめん」

眼鏡女「嘘だよね」

男「いや、全部本当」

眼鏡女「………そっか」ニコッ

男「君には一番つらい思いをさせるかもしれない」

眼鏡女「そうだよね。愛する男が言葉にできないほど凄惨な人生を送っていて、私はそれの支えになれず、男さんは近いうちに殺人者になるんだもんね」ニコニコ

男「本当に…ごめん」

眼鏡女「大丈夫。男さんが死んだら、ちゃんと私も死んであげる」

男「それはいらん。そもそも死なないし」

眼鏡女「そっか…、じゃあ、中に出して」

男「え?」

眼鏡女「だって、あなたは普通なんでしょ? じゃあ、普通に愛する女の子供が欲しいでしょ?」

男「いや、それは…」

眼鏡女「だーめ」ギュッ

眼鏡女「大丈夫、それで心変わりするなんて思ってないから」ボソッ

男「………」ギュッ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/08/30(木) 21:24:44.23 ID:IGPVksURo
面白いよ
51 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/30(木) 21:29:17.04 ID:btXv+f640
今日はここまで。夜更新するかは未定です。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 22:16:07.07 ID:bnqrhIlho
なんだ、鬱か
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:00:39.65 ID:6ZhKxHS0o
鬱乙期待乙
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/30(木) 23:03:30.93 ID:QwyK6t8Bo
1乙
55 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 00:55:41.69 ID:ITKOMaG70
タイトル「男のブログ」

12月25日

題名「最後の更新」

 今日で、ブログの更新を終えます。

 思えば、独り言のようにずっと続けてきたこのブログ。

 自分が正常であることを示すために書き始めたのに、

 何一つ正常なことは書けていないような気がする。

 だけど、普通ってそういうことじゃないのだろうか。



 普通に笑って、普通に泣いて、


 普通に苦しんで、普通に楽しんで、


 普通にエロくて、普通にオナニーして、


 セックスの時は緊張して、


 女性と話す時は目よりも胸に意識がいって。


 ぱちんこで負けたことが人生の中でもトップ10に入るくらい悔しくて。




 それらが全て恥ずかしくて、




      続く
      1/2
56 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 00:59:44.92 ID:ITKOMaG70



 枕に叫んで、風呂で泣いて、


 それでも明日はやってきて…。



 その中で僕は皆のもってない普通を持っていただけ。






 普通に妻の仇を取りたくて。



 普通に子の命の代わりがほしくて。



 普通に女の無念を晴らしたくて。



 普通に俺がムカついてて。





 最後の更新なのでつい長文になってしまった。反省。

 それでは、後はテレビやニュースになると思うので、そこで僕のこの先を知ってください。



 いってきます。



 【本名】
57 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:00:28.62 ID:ITKOMaG70
あ、続き行きます。ただいまです。
58 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:02:23.72 ID:ITKOMaG70
男「………これで終わり、と」カタカタカタッ

男(そういえば、日記更新以外の機能ってなんも見ていなかったな…)

男「ま、いいか。今さらだろ」

男(それにしても総合ランキング570位ってこのブログ600人くらいしかやってないのか?)

男「……まぁ、いいか」パタリッ
59 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:05:41.26 ID:ITKOMaG70







     「男のブログ」



 総合ランキング 570位/679021位



 総コメント数 1549件






 この日から三日間、「男のブログ」は当日ランキング一位を独占し続けた。 
60 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:10:13.92 ID:ITKOMaG70
12月28日 PM9時

特区。

男「………」

男(あの日以来、Kはこの町の南にある特区集合住宅に引きこもっている)

Y「………」ジャキッ

R「………」ギロッ

D「………」フゥフゥ

男(全部で20人以上の男たちが、集合住宅の周りを巡回している…)

男「………何をそんなに警戒しているんだ?」

男(戦争はまだ起きないと言っていたはずなのに…)
61 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:15:59.53 ID:ITKOMaG70

 必要な装備(主にKを壊すための道具)を確かめると、何度か深呼吸をした。

男(なんか…、冷静だな)

 不思議だった。

 憎しみも哀しみも苦しみも、全て消え去ったみたいだ。

男(Kを壊せるからか?)

 違う。

 そうじゃない。

 おそらくこれは…。

  ・・・・・
男(壊れ始めて来てるんだな“俺が”)

 いくら普通を装っても、人間は「慣れる」生き物。

 心を狂気にさらし続ければいつかは身体まで慣れてしまう。

男(俺が、俺であるうちに…壊す)キッ

 数秒息を止め、吐き出す。


 そして、 


 音のない一歩を踏み出した。
62 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:21:22.80 ID:ITKOMaG70

Y「………」バッ

男「………」スッ

男(こいつら、“怯えている”。…何から怯えているというんだ)タッ

Y「誰だっ!?」バッ




Y「………気のせいか」フゥ




男(確かめている暇はない。俺は破壊者であって軍人じゃあない)




R「………」キョロキョロ

男(こいつは怯えているというより、“殺す相手を探している”)

男「………仕方ない」チャキッ

男(……仕方ない? 何が仕方ないんだ? 殺すことがか?)スッ

R「………ちっ」タッ

男(トイレか?)

男「………人を殺してはいけない」ゴスッ

男(顎殴るんじゃなかった…いてぇ)タタタッ
63 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:27:41.04 ID:ITKOMaG70
Kの家。

K「………なんだよなんだよなんだよ。なんで、“このタイミング”なんだよ」

少女「………」チャリ

美少女「………」チャリ

N「へ、へへっ、どうだっ! どうだっ!!」パンパンパンッ

女子高生「あ、ああっ! こ、壊れるっ!!」アンアンッ

U「K〜、なんて浮かない顔してるんだよ。こいつら拉致ってもう10日だぜ、絶対大丈夫だって」ガシッ

K「あ、ああ、そうだな」

O「へへへ、次の女連れてきたぜ〜」ドンッ

眼鏡女「………」キッ

K(バカがっ、今“証拠”増やしてどうするんだよ!!)ギロッ

O「あ? K、なんか文句あるんか?」ガッ

K「ねーよ」

O「だったらいーんだけどよ。俺らって気が短い人種だろ。お互い気をつけよーぜ」

K「……ああ」

O「へへへ、こいつは俺が最初に喰うんだからなっ」ガバッ

眼鏡女「………くっ」グッ

64 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:32:28.23 ID:ITKOMaG70
男(Kは確か…ここらへんの家に…)

J「おい、おめー誰だ?」

男「………っ」

J「誰だって聞いてんだよ!」ジャキッ

男(しまった。今仲間を呼ばれたら非情にまずい…)

男「あ、あの…この辺りに男同士でエッチなことができる場所があるって聞いて…」

男(とにかくやりすごせ。敵意がないことを伝えろ)

J「………へぇ? どこで聞いたんだ?」

男「………Kさんに」

J「あいつは根っからの女好きの変態さ! だが、俺は違う」スッ

男(………げ)

J「俺なら…お前を楽園に連れて行ってやれるぜ…」キリッ

男「ほ、ほんとですかぁ?」

男(………利用するしかないな)
65 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:37:33.51 ID:ITKOMaG70
J「………くっ、うめーじゃねーか」

男「………」ジュポジュポジュポ

J「い、いくぞっ」

男「………だめ」ギュッ

J「な、なんでだよっ! やらせろよっ!」ガッ

男「がっつかないで」スッ

J「おわっ」ドシン

男「………イかせて欲しかったら、僕の質問に答えられるよね?」ツツツ

J「………あ、ああ」ブンブンブン

男「Kの家ってどこ?」

J「お前Kのことが好きなのかよっ! なんで俺じ「静かに」ガッ

男「どこかって聞いてるんだ」ググッ

J「あ、あぐ・・・」ジタバタジタバタ

男「暴れんな」ドスッ

J(み、みぞ…)パクパク

男「次はお前の汚い性器を潰すぞ。Kの家はどこだ?」

J「………」スッ

男「……あっちか。じゃあ、気絶してろ」グググッ

J「………」ブクブクブク…ガク

男「………あの時の女の気持ちが少し理解できた」ペッ

66 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:44:37.64 ID:ITKOMaG70
Kの家。

眼鏡女「………っ」ズッズッズッ

O「なんだよ」パンパンパン

眼鏡女「…………」ギロ

O「薬が効いてねぇのかよっ!」パンパンパン

眼鏡女「…………」ポロポロ

U「泣いてるし、聞いてないのかね」

N「もう一本打っちゃおうぜ」ニヤニヤ

O「そうだな、もしかしたら“自殺”するかもしれんが、こんなマグロ相手にしててもつまらんしな」パンパンパンッ

N「………ほらよっ」プスッ

眼鏡女「…………!?」ビクンッ

O「おほっ、跳ね上がった!?」ギュッ

眼鏡女「………はぁはぁ」ポーッ

O「おお、なんかエロい顔になったじゃん!?」ズッズッズッ

眼鏡女「…ぁ、…ああっ! ああああ!!」

O「いいねいいね!!」パンパンパン

眼鏡女「あっああっ、んっ、だめっ!! やめっ、て!!」

O「もう、我慢できねぇ!!」グググッ

眼鏡女「や、やめ………」

O「………いくぞっ」グワッ

眼鏡女「いやぁあああああ!!」グググッ

O「うおぉおおおお」ドクッドクッドクッ

眼鏡女「…あ、ああ……」ボロボロ
67 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:47:38.95 ID:ITKOMaG70
男「………ここか」スッ

家の中「―――!!」

男(男の声と、女性の悲鳴…?)

男「あいつまさか…」

男(眼鏡女、俺、もしかしたらここであいつを殺して、死ぬかも……)

男「……いや、まずは助けなきゃ」カチャ…

男(台所には誰もいない…)スッ
68 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 01:54:45.44 ID:ITKOMaG70
K(もしあの情報が正しければ、特区は火の海になる…)

O「おらおらおらっ」パンッパンッパンッ

少女「………」ズッズッズッ

女子高生「………」グデ

N「誰だよ、生理中の女連れてきたの」

美少女「………」チャリ

U「鎖がよく似合う美人だろ〜。Jの奴、男が好きなくせに女を選ぶセンスあるからな」

O「俺は生理中でも全然かまわねぇぜっ!」パンッ

少女「………」グッタリ

N「ダメだ。Jにばれたら殺されるぜ」

U「ああ、そうだったな。こいつはXへの土産か…」

O「………ちっ」グイッ

眼鏡女「………あぐっ」

O「おい、お前、今からそこでウンコしろ」

眼鏡女「………いや…」ポーッ

U「うわ、始まった。Oの変態プレイ」

O「嫌じゃねーだろっ」ガスッ

眼鏡女「………ふぐっ」ゲホッゲホッ

O(……腹を守った? ……へぇ)ニヤリ
69 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:05:02.47 ID:ITKOMaG70
男「……後はこの奥か…」

男(それにしても、この臭いはなんだ? 様々な異臭が混じってるぞ…)

O「はははっ、でっけーのするじゃねーかっ!!」

U「ぎゃははっ、全裸うんこきめー!!」

?「……ひぐっ、ふぐっ…」

男(一体何を……なっ!?)ビクッ

眼鏡女「………ぐすっ、んっ、んぐっ…」ビチャビチャ

O「いやぁ、女の尊厳をぶっ壊すのは快感すぎるぜぇ!!」

男(…は? ……は? ………あ?)



殺せ。


殺せ殺せ。


殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ。
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ






男「あぁあぁあああぁぁぁああああああああああ!!!」ダッ


K達「………なっ!?」ビクッ

O「誰だ―――」ボキッ

男「………」ギロッ

O「」ブランッ

K達(あの巨体を一撃で!?)ゾクッ
70 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:08:18.21 ID:ITKOMaG70
男「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ…」ギロッ

U「くそっ、拳銃―――」ドガァ

男「がぁぁああああああああ!!!!!!」ボッ

N「………ちっ」ガシッ

N(足を掴んだ! このまま投げ飛ばして―「あぁああああ!!」グルンッ

N「え―――」ボクッ

男「………殺す」

K「あ、え、ああ…な、おま…」

男「………殺す殺す殺す殺す!!」

K「あ、あああ……」ジワァ

眼鏡女「……お、とこ?」

男「………っ」ガスッ

K「ぐぎゃ」ボキッ

男「眼鏡女っ!」ダッ

眼鏡女「………お、とこくん、ごめんね? 汚れちゃった…」

男「……俺もだから、気にすんな」ナデナデ

眼鏡女「お、と、こくんは、俺、のほうが、にあうね」ニコッ

男「そうかもな…」


 ――――――ぷちっ。


眼鏡女「………あ」

男「どうした?」
71 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:11:16.55 ID:ITKOMaG70
眼鏡女「………」スッ

男「………眼鏡女?」

眼鏡女「………男君、あのね。…私、赤ちゃんできる自信あったんだ」

男「ああ、ああそうだな!」

眼鏡女「………でもね」スッ

男(ナイフ? ……まさかっ!?)

眼鏡女「………あいつらの子かもしれないなら…いらない」ブスッ





 ―――――――――ぁあああああああああああっぁぁぁぁぁああああぁああぁぁあああっぁぁあああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!





眼鏡女「男君。世界で一番愛してる」ザシュッ

男「眼鏡女ぁああああああ!!」ギュッ
72 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:14:18.39 ID:ITKOMaG70
K「………ぐっ」ズッズッ

K(こいつがこんなにヤベー奴だったなんて! 昔はただの優男だったのに!!)

男「………」フラッ

K「あ、ああ、ゆ、許して…」

男「………もう…無理だ」ボロボロ

K(血の…なみ――――)ザシュッ

男「………あぁああああぁぁああぁあぁああぁああああぁあぁぁ!!!!」ザシュッザシュッ



73 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:15:23.27 ID:ITKOMaG70




 狂っていれば守れたっ!


 まともじゃなければ助けられた!!


 他人を殺す覚悟があれば掴みとれた!!


 なんでなんでなんでなんで!!!
74 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:16:06.49 ID:ITKOMaG70






眼鏡女「………お、とこく、ん」






男「………っ!?」ビクッ
75 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:19:54.07 ID:ITKOMaG70
眼鏡女「……あの子、たちを…まも…て、あげ・・・て」ガクッ

男「………」ギョロ

女の子達「……っ」ビクッ

男「お、れが? まもれ、るのか?」グググッ

男(おち、つ、け。こ、ころ、は、ある、か?)

美少女「………」スクッ

男(か、の、じょた、ちを…ま、もる?)

美少女「………」スタスタスタ

男「お、れが? まも…る?」

美少女「ちがう」ギュッ

男「あ、お、まえ? だ、れ?」

美少女「私が、あなたを守らせてあげる」ギュッ

男「………あたた、かい」

少女「………」

女子高生「………」
76 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:25:06.21 ID:ITKOMaG70
男「………本当に、行かないのか?」

少女「……うん」

女子高生「私達、もう“こわれちゃった”」アハハ

男「………分かった」

少女「…あ、あの…」

女子高生「あ、あたしも…」

男「……?」

二人「……最後だから、キスしてもいい?」

男「………は?」

美少女「してあげて」

男「い、いやいや、それって」

美少女「せめて最後は綺麗な想い出が良いでしょ!」

男「……あ、ああっ! 分かったよ!」スッ

少女「……ん」チュッ

女子高生「………んっ、あむっ」ジュルッ

少女「ずるい…」

女子高生「へへへ、これで許せ」ジュルッ

少女「んっ、い、いらないよっ!」///


男「な、なぁ…ほんと「黙れ」

美少女「黙れ」

男「………」

77 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:28:51.66 ID:ITKOMaG70
女子高生「あーあ、行っちゃったね」

少女「カッコ良かったね」

女子高生「どうせレイプされるならあんな人が良かったなぁ」

少女「あんな人はレイプなんてしないよ」

女子高生「そりゃそうだ」

少女「…あついね」

女子高生「ああ、熱い」

少女「熱処理ってあるじゃない?」

女子高生「あああるねー」

少女「灰になったらさ…」

女子高生「ああ」

少女「すこっ、しは…えぐっ、きれ、いなっぐず、からだに…なる…がなぁ」ボロボロ

女子高生「………何言ってんのかわかんねーよ、でも…」





 ――――男さんは、キスしてくれたじゃねーの。



78 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 02:30:00.98 ID:ITKOMaG70
ちょっと鬱が過ぎるので、いったん切ります。

風呂いってきま。
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/31(金) 03:16:53.85 ID:6Wf/auIjo
普通に抜けるから困る
80 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 03:18:39.41 ID:ITKOMaG70
たらいま。
眠たいので、今日はここまでにします。
最後に人物紹介。



男:24、5歳
コンビニのバイトで生計を立てている。
モテる。

女:??歳
男と同じコンビニでバイトしている。
がさつな性格だが、男との身体の相性はいい。

眼鏡女:??歳
男と同じコンビニでバイトしている。
男より年上のはずだが、敬語をつかう。

美人:??歳
美人ではきはきした性格。
裏表がありそう?

上司:32歳
男君をかなり買っているコンビニの社員。
性格はかなり穏やかで、クレーム対応が苦手。

少女・女子高生
意外に良いコンビ?

不良:21歳
かなり体格が良い。
男と仲が良い。切れると怖い。

DQN1〜6
DQN。

A〜Z
特区の人間。本国の人とあまり打ち解けていない?


男と深い因縁がある。

美少女
謎に満ちた美少女。喋り方は女王様。
81 :鬱ssです。 [sage saga]:2012/08/31(金) 03:20:25.72 ID:ITKOMaG70
>>79
やっぱり男がご奉仕してたところですかね!?笑



次の更新はもっと鬱で、もっとエロく…なるかも?

では、おやすみなさい。
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/31(金) 03:31:24.71 ID:i7tG03uio
エロはどうでもいい鬱成分さえあれば
おやすみん
83 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/31(金) 10:48:05.63 ID:2XfnyjO/0
おはようございます。

今日も不定期更新でいきます。

続き。
84 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/31(金) 10:51:02.80 ID:2XfnyjO/0

 ―――暗闇。


「………ぁ」カヒューカヒュー

 口からは空気が漏れるだけで、声にならない。

 開かない瞼。

「………ぅ、ぁ」カヒュッ

 誰か?

 誰もいないの?




 私は誰?




 下半身だけ妙に温かかった。
85 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/31(金) 10:54:00.75 ID:2XfnyjO/0
二日前。

男「………どうしたものか…」

美少女「車奪うしかないじゃない」

男「相手は武装集団だぞ? もし、対戦車ミサイルとかぶっ放されたら…」

美少女「されたら? あなた死にたくないの?」

男「そりゃ、だれだ…って…」

男(俺は…、死にたくないのか?)

美少女「私はあそこへ拉致られた時点で、自殺する気だったわ。だから、何が起きても平気」

男「………よし」
86 :鬱ssです。 [saga sage]:2012/08/31(金) 11:42:51.31 ID:2XfnyjO/0
男(俺に動いてない車を動かす技術はない。……襲うなら人のいる車)

美少女「タクシーを奪うのはどう?」

男「ダメだ。ここのタクシーは防犯の為に運転席はかなり強固な造りになっているらしい」

美少女「……それなら、あれはどう?」

男「そうだな。あの子なら脅したら譲ってくれそうだ」スッ





J「………」ジーッ





男「………!?」バッ

美少女「どうしたの?」

男「………いや。何も…」

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 09:58:26.60 ID:wyz4ZGV+o
あらら
追い付いた
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 16:40:34.32 ID:5ithkjwIO
まだかな?
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/05(金) 22:44:01.48 ID:xbCamQO8o
あれ?
続きは?
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2012/10/07(日) 19:47:03.09 ID:n594t7jo0
打ち切りなの?
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/10/07(日) 21:11:56.60 ID:HlH/A95jo
ネトウヨの妄想きもい
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/10/08(月) 12:54:38.22 ID:J9FqwNrW0
まだですかね?
93 :!ninja :2012/10/08(月) 13:11:45.00 ID:SWAV/G0N0

| ゴルア! >>1 逃がさんぞ!!
\                     
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ドッカン  
           _m,      ドッカン        ☆
=======) ))               ./ ゴガギーン
     ミ∧_∧ | |               /               ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     .(   .). | |        ,_r_''''''''''''''''''''''''''''''ー---ュ、.     (´Д` ) < おらっ!>>1 でてこい!
     「  ⌒  ̄_ ,|      /∧_∧口 ゙゙゙̄'''''ーr' r''"if ̄ ゙ヾヽ   / 「    \  \__________
    |     /  ̄      r;;x'" (;´Д` )>>1     ;/   ||   |)`ー.| |    /\\
    |    .|      _,../_ // ⌒ ヾ)       /,-‐、 ,.i|r: '' " . へ//|  |  |. |
    |   .i  |   ,. -''"     ゙゙̄'''''ー-- ...,,,,_ / r--'' . (\/,.へ \|  | ::( .)
    |  ∧. | ∠.,_              ,. -       .\//::; \    |  ''~
    |  | | |,..{ : : : i `''''oー--..___ ,. - '"  ,..、   _,. -'"  /; リ|' .Y ./
    |  | | |. { `''ート二_:: /_;_;_;_/ : :}  /  | -''"   _,.,-‐':;,ゞ._リ | .|
   ./ / / ./ ヾヾニ[ ̄`'! 、  _  ̄ _/ /⌒l;|_,... -‐'''"    ヾ--''   | .|
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94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 00:38:44.73 ID:CpY7t1oIO
まだですか?
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