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エリートトレーナー「エリートトレーナーって何だよwwwww - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 15:46:19.57 ID:t8fRMAMk0
カズマ「本当のエリートって図鑑所持者のことだよなwww」

シュウ「俺たちが何度挑んでも敵わなかった四天王をあっさり突破してチャンピオンになっちまったしなwwww」

カナコ「それも二人も続けて・・・ね」

サヤカ「私達っていったいなんだったのかしら」

コトミ「エリートなんて呼ばれて、自分が強いと勘違いしちゃった哀れなピエロってとこじゃない?」

アサオ「でも・・・、四天王だって無敵じゃないって分かったんだ、それは僕達にだってチャンスがあるってことじゃないかな?」

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 15:48:34.46 ID:t8fRMAMk0
忘れてた
処女 適当
ポケモンfr基準
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 15:54:56.53 ID:t8fRMAMk0
カズマ「んなもんねえよ!!」

カズマ「忘れたのか!?俺達はあのガキ共より早くセキエイに到達したんだぞ!!」

カズマ「四天王に挑み、敗れた後もこのチャンピオンロードで高レベルのポケモンやトレーナーと闘い実力を磨き続けた!」

カズマ「その結果がこの様だ!!」

カズマ「次元の違う四天王に怯え、挑戦することすら忘れ、エリートぶって新参の挑戦者を叩きのめして悦に浸る」

カズマ「挙句の果てに年下の、本当の『エリート』に蹴散らされる・・・」

カズマ「・・・そんな俺達にどんなチャンスがあるってんだよ」


シュウ「・・・・・・」

カナコ「・・・・・・」

サヤカ「・・・・・・」

コトミ「・・・・・・」

アサオ「・・・・・・」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 16:05:11.04 ID:t8fRMAMk0
カズマ「・・・・・・俺、地元に帰るわ」

シュウ「・・・そうだな」

カナコ「もう無理よね」

サヤカ「・・・私も」

コトミ「なんか疲れちゃった」

アサオ「・・・・・・」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 16:13:03.34 ID:t8fRMAMk0
アサオ「・・・僕は、もう少し残ってみるよ」


カズマ「・・・・・・」

シュウ「そうか・・・頑張れよ」

カナコ「怪我しないでね」

サヤカ「・・・頑張って」

コトミ「無理しないようにね」

アサオ「ありがとう」 ニコッ



こうしてエリートトレーナーとしての俺達はあっけなく終わりを告げた
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 16:17:35.10 ID:t8fRMAMk0
―10年後―

俺は地元であるタマムシに戻り大学に進学、タマムシデパートに就職した
他のエリートレーナーとは時々連絡をとったりしていたがいつしか疎遠になり今ではほとんど交流はなくなっていた



カズマ(24歳)「嫌な夢を見た」

カズマ「最近昔のことをよく思いだす気がする」

カズマ「俺ももう歳かな・・・なんつってwwww」

カズマ「・・・仕事行くか」

カズマ「行きたくねぇな・・・」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 16:25:12.94 ID:t8fRMAMk0
―タマムシデパート―


上司「今日のノルマは・・・・・・・・・・」

カズマ「(そういや何で俺はセキエイを目指したんだっけ?)」

カズマ「(そもそも俺がポケモントレーナーになろうとした理由はなんだ?)」

上司「これ以上在庫を・・・・・・・・・・」

カズマ「(どうして俺は旅に出たんだ?)」

カズマ「(思いだせないな・・・)」

上司「・・・!」

上司「カズマ!聞いてんのか!?」 ドンッ

カズマ「!!」

カズマ「はい!すいません、聞いてませんでした!」

上司「ちっ!これだからゆとりは!」

上司「いいか!これ以上在庫を増やすわけにはいかん!今日からは今まで以上にしっかりと商品を売り込むんだぞ!!」

カズマ「えっ!?この商品は確かイッシュ地方でポケモンへの悪影響が懸念されて販売が中止になったはずじゃ!?」

上司「イッシュはイッシュ、カントーはカントーだ!それに悪影響があると確定はしていない」

カズマ「そういう問題じゃ・・・!!」

上司「黙れ!お前は言われたことをやればいいんだ!たかだか3年目の若造が会社の方針に意見するなど・・・・うんぬんかんぬん」

カズマ「・・・・・・(会社の方針じゃなくてあんたの独断だろうが)」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 16:35:57.43 ID:t8fRMAMk0
あかん
思ったより精神にくる
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 16:40:35.03 ID:t8fRMAMk0
―自宅―

ピッ

レポーター『今日はニビジムに来ています』


カズマ「糞上司め!目先の利益に気を取られやがって、もし悪影響があるのが確定したら大騒ぎだぞ!そんなに昇進したいのか!!」

カズマ「何よりポケモンをなんだと思ってやがる!!」

カズマ「ん?(俺にとってポケモンってなんだっけ?)」


レポーター『ではニビジム職員のアサオさんにお話を伺ってみましょう』


カズマ「!?」

カズマ「アサオ?アサオってあのアサオか?いやまさか・・・」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 16:56:23.96 ID:t8fRMAMk0
レポーター『アサオさんはどうしてニビジムで働こうと思われたんですか?』

アサオ『えっ?いや・・・あの・・・その・・・はい』

タケシ『俺が誘ったんですよ。彼の事は昔から知っていましたし、彼のポケモンにかける情熱は本物だと確信していたので』

レポーター『ジムリーダー自らスカウトですか?それは余程優秀なんでしょうね』

アサオ『えっ?い、いや、僕は・・・そんなな、な、す、すごくないれす』ガリッ

タケシ『優秀ですよ。事務面やニビ大学との共同研究では彼に頼りっぱなしです』

レポーター『バトルには出られないんですか?』

タケシ『今の仕事に加えてバトルの負担をおわせるのは申し訳ないので。彼自身のやるべきこともありますし』

レポーター『やるべきこと?』

アサオ『あばばばばばばばb』

タケシ『ただ実力は本物ですよ、俺が保証します』

レポーター『それはすごい!次期ジムリーダー候補ですね!!』

タケシ『いや、俺まだ当分引退するきないんでwwwそういうのは勘弁してくださいwwww』

レポーター『引退と言えば四天王のキクコさんが近々引退されるそうですね』

タケシ『びっくりしましたね、お歳とはいえカントーのトップトレーナーの一人が引退されるのは悲しいものです』

アサオ『』ビクンビクンッ

レポーター『それでは最後にアサオさんはどうしてポケモントレーナーを目指したのでしょうか?』

アサオ『えっ?そ、それは・・・・・・』
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 17:03:00.60 ID:t8fRMAMk0
アサオ『もちろんポケモンが好きだからです!』


カズマ「・・・そっか。そうだよな」

カズマ「なんで俺はこんな簡単なことを忘れてたんだろう」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 17:05:38.24 ID:t8fRMAMk0
なんかやったら見にくいな
1レスが長すぎんのかな、日本語が不自由なのはしゃーないとして
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/02(日) 17:08:26.23 ID:+nU2rGbDo
期待
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/02(日) 17:11:51.12 ID:42IiB6cio
画数の多い漢字が多いからかな
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 17:27:06.48 ID:t8fRMAMk0
―4年前―


サヤカ「アサオ君フレンドリーショップでアルバイトしてるみたい」

コトミ「ほんとに?大学は行ってないの?」

シュウ「マジかよ?今の時代フリーターってきつくね?www」

カズマ「高卒でフリーターとかマジ洒落にならんでしょwwwww(つーかだせぇwwwwwww)」

サヤカ「・・・・・・・」

カナコ「あんたらが人の事とやかく言える程立派には見えないけどね」


―現在―


カズマ「まったくだ。だせぇのは俺じゃねーか」

カズマ「つーか舌噛んでんじゃねーよwwww・・・ちくしょう。かっこいいなあいつ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 17:36:35.37 ID:t8fRMAMk0
カズマ「そういえば俺のポケモンどーなったっけ?」

カズマ「・・・卑怯者だな俺は。今手元にいない以上どうなったかなんて分かりきってるのに」

カズマ「俺は・・・ポケモンを捨てたんだ」

カズマ「ポケモンをなんだと思ってやがる(キリッ 俺もあの糞上司と同じじゃねえか・・・」

カズマ「タマムシ・・・違う、捨てたポケモンの近くにいるのが怖くてわざわざセキチクの育て屋まで預けに行ったんだ」

カズマ「・・・どうしてるかなあいつら」

カズマ「俺には心配する権利も、様子を見に行く権利もないよな」

カズマ「・・・・・・」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 17:50:13.02 ID:t8fRMAMk0
今日中にもうちょい書く予定だったが一つエピソードを飛ばしてた事に気づいたからここまで
次はたぶん今週末、軽い気持ちで始めてまったが何とか最後までいけるように頑張るます

読んでくれてた人いたらthx
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 18:23:32.87 ID:t8fRMAMk0
―週末、セキチクシティ―


カズマ「・・・結局来てしまった」

カズマ「何て言われるかな?今頃何しにきた?どの面さげて?ポケモンは都合のいい道具じゃない?」

カズマ「何一つ反論できねーな・・・自業自得か」

カズマ「ここまで来て悩んでたって仕方がない、行くぞ!」

ウイーン

―育て預け屋―

受付「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件でしょうか?」

カズマ「あ、あの少し見学させてもらってもいいですか?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 18:25:06.40 ID:t8fRMAMk0
育て預け屋
ハナダにある育て屋から暖簾分けされて今ではカントーのすべての町に存在する。
ポケモンを育てるだけでなく、怪我をしたポケモンや捨てられたポケモンを保護し、新しい家族を探したり、野生に帰す取り組みも行っている。

これでホント最後
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/02(日) 19:05:40.72 ID:JZ0w32Aso
支援
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/02(日) 20:16:33.56 ID:WZsHWd+H0
乙そして期待
いきなり言うのもなんだが失踪はしないでくれよ
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 21:13:48.79 ID:t8fRMAMk0
あなた・・・覚悟してきてる人・・・ですよね
ssを読もうとするってことはそのssが糞ssかもしれないという危険を常に
覚悟してきている人ってわけですよね・・・

途中でなげる奴は個人的にもメチャ許せんから最後までやりきるよ
中身がどうなるかはしったこっちゃねえけどなぁ!!!!
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/09/02(日) 21:42:00.83 ID:eohjnVeCo
そういうのいいから書け
そして見せろ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/02(日) 22:30:21.87 ID:JZ0w32Aso
言いたい事は分かるがはよ書けや
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 22:35:05.46 ID:t8fRMAMk0
カズマ「さすがに広いな、この中から10年も前に別れたポケモンを見つけるのは無理か・・・」

カズマ「あの、ちょっとすいません」

職員「はい、どのようなご用件でしょうか?」ニコッ

カズマ「預けたポケモンがどうしているか知りたいんですが」

職員「承知致しました。お名前とお預けになられた年月日をお願いできますか?」

カズマ「名前はカズマ、預けたのは・・・・・・です」

職員「はい?」

カズマ「・・・・・・10年前です」ボソッ

職員「・・・・・・」

職員「・・・少々お待ち頂けますか?」

ピッ ピピッ ピッピ ピクシー
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/02(日) 22:38:29.14 ID:t8fRMAMk0
こうですか?わかりません><
ちゃうねん、始めてテキストに起こしてみたらすごい疲れてテンションがおかしな方にいってまってん

さすがに終わる終わる詐欺はここまでにして寝るわ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/02(日) 23:15:47.40 ID:YMJxo6zBo
うん、基本黙るのが一番
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/09/04(火) 05:07:38.38 ID:ZVngIMK3o
投下するときと終わる時以外は黙った方がいいぞ
馴れ合いだしたらまじで悲惨なことになる
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/05(水) 15:26:49.13 ID:UDC/eREeo
4円
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:18:25.55 ID:5XEDwEdO0
職員「お預けになられたポケモンは、ナッシー、マルマイン、パルシェン、サンドパン、そしてウ・・・」

ダダダダダッ バッ

???「ガウガウッ!」ペロペロ

カズマ「うおっ!なんだいきなり!?」

カズマ「ちょ・・・おま・・・離れ・・・!!!!」

???「ワッフワッフ!」ベロンベロン

カズマ「お、お前まさか・・・ウインディか?」

ウインディ「クーンクーン」ベトベトン

カズマ「俺のことが・・・・・・分かるのか?」

ウインディ「ガゥ?」レロレロレロレロレロレロ

職員「・・・あなたが預けられたポケモンの内、今もここに残っているのはウインディとサンドパンだけです」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:27:09.33 ID:5XEDwEdO0
カズマ「!!他の・・・ポケモン達は?」ナデナデ

職員「ナッシーとパルシェンは野生に帰りました、マルマインは・・・シオンに居ます」

カズマ「!!!」ワッシャワッシャ

職員「ポケモンと人は生きる長さが違います、人にとっての10年がポケモンにとっては一生となることもあります」

職員「ここに残ったサンドパンも老いてほとんど動くこともできません」

カズマ「・・・・・・」ギュッ

ウインディ「ガウッ!」

バッ ダダダダダッ

カズマ「あっ!・・・受け入れてくれるはずないよな、それも当然か」

職員「だったらよかったんですが・・・」

カズマ「どういうことですか?」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:28:54.27 ID:5XEDwEdO0
職員「この施設であのウインディは有名なんですよ、来るはずもない主人を待ち続けたポケモンとして」

職員「我々は何度もあの子を里親に出そう、野生に帰そうと試みました」

職員「あの子はそれを頑なに拒み、ここであなたが来るのを待ち続けました」

職員「そんなあの子があなたを拒むと本当に思いますか?」

カズマ「それは・・・しかし・・・」

トコトコトコトコ ポイッ キャン

ウインディ「ガッフガッフ!」グイグイ

カズマ「ウインディ?そのガーディはまさか・・・」

職員「ええ、ウインディの子供です」

ガーディ「キューン」

ウインディ「ガウガウ!ガウ!!」グイングイン

カズマ「うわっ!なんだ?どうしたんだよウインディ!」

職員「・・・はぁ。本当に分からないんですか?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:30:15.27 ID:5XEDwEdO0
職員「・・・老いた自分の代わりにガーディを連れて行けと言っているのでは?」

カズマ「!!」

カズマ「ウインディ・・・お前・・・」

ウインディ「ガウガウ!」コクコク

カズマ「でも・・・俺にそんな権利は・・・」

職員「私もそう思います。あなたの様に自分の都合でポケモンを捨てたり、傷つけたりする人があまりにも多く」

職員「我々の下に送られてくるポケモンは後を絶ちません」

職員「そしてそんな人のもとに、共に過ごしてきたポケモンを渡すなんてことは・・・決してしたくはありません」

カズマ「・・・・・・」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:31:57.85 ID:5XEDwEdO0
職員「・・・しかし、私達はポケモンの意思をなによりも尊重します」

カズマ「!!それは・・・」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「・・・・・・ウインディ、お前の子供を俺に預けてくれるのか?」

ウインディ「ガウ!!」コクン

カズマ「ガーディ、俺と一緒に来てくれるか?」

ガーディ「キャンッ」ペロペロ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:34:11.69 ID:5XEDwEdO0
職員「・・・この子達の意思ははっきりしましたね」

カズマ「ありがとう・・・ございます。ありがとう・・・・ウインディ・・・グスッ」ポロポロ

職員「ただ、一言言わせて貰います!もう二度と・・・二度と同じことを繰り返さないで下さい」

カズマ「・・・・・・絶対に。今の私の言葉に説得力なんてないかもしれません」

カズマ「だから・・・!これからの行動で、これからの私の人生すべてで・・・証明してみせます!!」

職員「・・・・・・」

職員「・・・サンドパンにも会ってあげてください」

職員「またのおこしをお待ちしております」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:36:01.73 ID:5XEDwEdO0
ウィーン

上司「言うようになったじゃないか」

職員「いやはやお恥ずかしい。柄にもなくちょっとムキになっちゃいましたよ」

職員「・・・悔しかったのかもしれません。この子が今日まで共に暮らしてきた私達ではなく、10年もまたせたあの人を選んだことが・・・」ナデナデ

上司「まぁ、間違ったことは言ってはいないさ。ただ、あまり一人のトレーナーや、一匹のポケモンに入れ込みすぎるなよ」

上司「後が辛いぞ」

職員「・・・ですね」モフモフ

職員「ところでウインディ?奥さんに内緒でガーディを送り出しちゃってよかったんですか?」

ウインディ「!!」

ウインディ「・・・・・・」カタカタ

ウインディ「・・・・・・」ガタガタガタガタガタガタ

職員「何も考えてなかったんですね」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:38:55.11 ID:5XEDwEdO0
―翌日―


カズマ「休暇を取らせて下さい。つーか取ります」

上司「は?つまらない冗談言ってないで仕事しろ、この忙しい時期に休みなんてやれるわけねーだろ」

カズマ「有休使います。これまでの2年半で一度も使わなかった分全部まとめて」

上司「・・・本気で言ってんのか?そんなことして戻ってきてもお前の居場所なんてねーぞ」

カズマ「認められた権利を行使するだけです」

上司「・・・・・・。勝手にしろ、そのまま帰ってこなくていいぞ」

カズマ「ありがとうございます」

カズマ「・・・・・・(クビかなこりゃ)」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:40:19.19 ID:5XEDwEdO0
カズマ「あーあ、やっちまったー」

カズマ「もう後戻りできねーし、一時の感情に身を任せるもんじゃねーわ」

カズマ「・・・しょうがないから旅にでも出るか」

カズマ「なあ、ガーディ」ニコッ

ガーディー「ワフッ!」


カズマ「ポケモンマスター目指して」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/05(水) 21:43:26.05 ID:5XEDwEdO0
ご愛読ありがとうございました!


思いついたこと片っ端から書いてったらつながりも糞もなくなった
週末に間に合うかわからんから日曜に投下しそこなった部分だけ投げ捨てとく
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:27:15.23 ID:lPqPM3Lq0
事情によりガーディのNNをジュニアに変更
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:28:20.86 ID:lPqPM3Lq0
カズマ「とは言ったものの、何から始めようか」

カズマ「セキエイを目指すならまずバッジを集めないとなー」

カズマ「バッジの有効期限は確か2年だったはずだから、一から集めなおしか・・・」

カズマ「そうそう10年前には閉鎖されていたトキワジムも再開されたはずだ、リーダーは・・・元チャンピオン・グリーン」

カズマ「・・・・・・グリーン、レッド。10年前俺達が辿り着けなかった場所に辿り着いた二人の少年」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「辿ってみるか・・・、チャンピオンの足取りを」

カズマ「なんの意味もないかもしれない」

カズマ「でも、今の俺に、そしてあの頃の俺に何が足りなかったのか見つかるかもしれない」

カズマ「どーせあてなんてないんだ、思い立ったら即行動!!」

カズマ「行くぞ!ジュニア!」

ジュニア「ワンッ!!」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:30:45.60 ID:lPqPM3Lq0
―マサラタウン―


カズマ「ここがマサラタウン、二人のチャンピオンを生んだ町」

カズマ「普通にのどかな田舎町だ、なージュニア」

ジュニア「ワフワフッ!」キョロキョロ

カズマ「さて、来てみたのはいいが何をしようか」テクテク

カズマ「!!」

カズマ「そうか。この街にはこれがあったな」

カズマ「ポケモン研究の権威、オーキド博士の研究所」

カズマ「レッドとグリーンを見出し、ポケモン図鑑を授けたことでも知られる・・・」

カズマ「会ってみたいが、アポなしじゃ無理だろうな・・・」

カズマ「まぁ、見学くらいならさせてもらえるかな?」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:33:07.82 ID:lPqPM3Lq0
―オーキド研究所・ロビー―


受付「オーキド研究所にようこそ!」

カズマ「あのー、見学ってさせてもらえるんでしょうか?」

受付「見学ですか?失礼ですがご予約のほうは?」

カズマ「いや急な訪問だったもので予約は・・・。やっぱり無理ですかね?」

受付「そうですね、この研究所は研究員以外の職員がほとんどいませんので・・・」

受付「予約していただかないとご案内できる人材が確保できないんです」

カズマ「なるほど。わかりました、ご無理を言ってしまい申し訳ありませんでした」

受付「こちらこそ申し訳ありません。ご予約だけでもして・・・」

研究員「私でよければ案内しましょうか?」

受付「!!お時間の方はよろしいんですか?」

研究員「一区切りついたとこですから、あまり長い時間は無理ですが簡単になら」

研究員「いかがですか?」

カズマ「お願いできるのでしたら、是非!」

研究員「決まりですね、では行きましょう」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:35:13.07 ID:lPqPM3Lq0
研究員「オーキド研究所ではカントーのポケモンの生態、生息域の分布、またはその変遷などを調査、研究すると共に」

研究員「個体数が少ない希少なポケモンの保護、繁殖にも力を入れています」

カズマ「例えばどんなポケモンを?」

研究員「現在で言えば、ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ、イーブイなどですね」

研究員「この10年ほどの間に、適した環境の調査や、そこに繁殖した個体を放すことで自然界でもかなりの個体数の定着を確認出来る様になりました」

カズマ「すごい成果ですね」

研究員「ただ、まだ油断はできません。完全に定着したか判断するには時間がかかりますし、現在は個体数が多くても自然環境の変化や、人間の生活域との接触によって今後個体数の減少が危惧させるポケモンもいます」

研究員「それをどう調査し、防ぐかが今後のオーキド研究所としての課題になってきますね」

研究員「また、そうならない為に、多くの人々にポケモンを理解し、ポケモンとの接し方を知って頂く取り組みも行っています」

研究員「あのように・・・」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:40:21.82 ID:lPqPM3Lq0
―ホール―


???「・・・・・・・であるからして、ポケモンと接する時には決して独りよがりになってはいけない」

???「ポケモンもわしらと同じ様に意思を持つ生き物なのだから」

ワイワイ ガヤガヤ 


カズマ「!!」

カズマ「あれは・・・オーキド博士!?」

カズマ「オーキド博士がじきじきに講義をなさっているんですか?」

研究員「ふふ。講義というほど堅苦しいものじゃありませんよ」

研究員「これからポケモンと共に生きていくであろう子供たちに、ポケモンとの共存の大切さを説く」

研究員「この研究所の目的の一つであるとともに、昔からの博士の趣味の様なものです」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:43:32.48 ID:lPqPM3Lq0
男の子A「あー!!ポケモンだーー!!」


カズマ「!?」

ジュニア「?」


男の子A「わーい^^」

女の子A「のりこめー^^」

男の子B「もっふもふやぞ!」

女の子B「(∪^ω^)わんわんお!」


先生「コラ!やめなさい、人様のポケモンに勝手に触るんじゃありません!!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:47:12.75 ID:lPqPM3Lq0
先生「本当にすいません!やんちゃな子ばかりで・・・すぐにやめさせますから!」

カズマ「ははは・・・、かまいませんよ、あいつも嫌そうじゃないですから」

ジュニア「ワンワン!!」フリフリ

カズマ「それよりも・・・」

オーキド「いいんじゃよ、別に子供達を取られてさびしくなんかないんじゃよ・・・」ショボーン

カズマ「本当にすいません。俺がモンスターボールから出してしまっていたばかりに」

オーキド「いやいや、あの年頃の子達には話すより実際にポケモンと触れ合うことも必要だから、むしろ良い事じゃよ」

オーキド「ところで君は?」

研究員「見学者の方ですよ」

オーキド「それはすまんことをしたのぉ、しばらく解放されそうにもないし」

オーキド「そうじゃ!お詫びと言ってはなんじゃが、わしが案内の続きをさせてもらおうかの」

カズマ「そんな!オーキド博士にそんなことさせられませんよ!」

オーキド「かまわん、かまわん。どうせ子供達にはもう相手にされそうもなしの・・・」(´・ω・`)

オーキド「ナナミ!子供達が無茶せんよう見ておいてくれるか?」

研究員ナナミ「はいはい。すいませんカズマさん、博士に付き合ってあげてください」

カズマ「お二人がそうおっしゃられるのなら・・・お願いします」

オーキド「そうそう、年寄の言うことは黙って聞くものじゃよ」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:50:20.56 ID:lPqPM3Lq0
オーキド「さて、ナナミはどこまで話をしたのかのぅ?」

カズマ「この研究所でポケモンの研究だけでなく、保護や繁殖、そしてポケモンとの接し方の普及に努めているということまでです」

カズマ「正直驚きましたし、先ほどの博士のお話は身にも染みました」

オーキド「何か身に覚えがあるようじゃのう」

ダダダ

カズマ「・・・はい。俺、私はポケモンに酷い仕打ちをしてしまいました」

オーキド「ははは、そんなに畏まらんでもかまわんよ、それよりこれも何かの縁、このじじいに話てみんか?」

カズマ「俺は・・・・・・へぶらっ!!」バキャ

???「ギャースッ!!!」

ダダダダダ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 16:57:33.76 ID:lPqPM3Lq0
カズマ「うぐぐぐ・・・な、なんだいったい?」

飼育員「も、申し訳ありません!お怪我はありませんか!?」

オーキド「やれやれ、またあいつか・・・。彼にはわしが謝っておく、君は早くあれを追いかけなさい」

飼育員「わ、わかりませた!失礼します!」ダダダ

カズマ「いてて、今のは・・・ヒトカゲですか?」

オーキド「すまんのう、あれはここで生まれた個体なのじゃが元気が有り余っておってのう」

オーキド「ここの敷地ではもう物足りなくなっておるのじゃろう・・・」

オーキド「おっと!話の途中じゃったな。さあ話してみい!それ話せ!やれ話せ!」ハーナーセッ ハーナーセッ

カズマ「(やべぇ・・・すごいうぜぇ)」

カズマ「実は・・・・・・・」カクカクシカジカ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 17:01:25.23 ID:lPqPM3Lq0
オーキド「なるほど。確かにそれは褒められたことではないのう」

カズマ「・・・はい」

オーキド「じゃが・・・、君は反省も後悔もしておるのじゃろう?」

オーキド「しっかりとポケモンと意思の疎通を図り、互いに尊重できるような関係を築くことが出来ていれば」

オーキド「例え過ごした時間が短くてもポケモンと通じ合うことはできる」

オーキド「・・・わしは常々そう思っておる」

カズマ「!!」

オーキド「そしてそれが出来ていたからこそウインディは君にガーディを預けたし、ガーディは君についてきたのではないかな?」

カズマ「・・・そうなんでしょうか?」

ダダダ

オーキド「そうじゃよ。だから・・・君はもっと君を信じたポケモン達を信じて、前に進んだ方がいい」

カズマ「・・・・・・!!」サッ

ヒトカゲ「ギャースッ!!!」スカッ

カズマ「二度もくらうかっ!うおりゃーーー!!」ガッシ

ヒトカゲ「アギャギャギャ!」ジタバタ

オーキド「・・・何度もすまんのう、飼育員の奴はどこにいったんじゃ」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 17:04:47.98 ID:lPqPM3Lq0
オーキド「!!」

オーキド「のう・・・カズマ君」

カズマ「はい?」ジタバタジタバタ

オーキド「モノは相談なんじゃが・・・そのヒトカゲを連れて行ってやってはくれんかのう?」

カズマ「俺が!?こいつをですか?」

オーキド「そのヒトカゲにはここの敷地は狭すぎるようじゃ、かといって野生に帰せば無暗に他のポケモンを傷つけかねんし、若いトレーナーに預けても持て余してしまうじゃろう」

オーキド「その点君はブランクはあれどセキエイに挑戦したこともある実力者じゃ」

カズマ「しかし!俺は・・・・・・」

オーキド「それに・・・君は過去に犯した過ちのせいで、自分の手でポケモンを捕まえることにまだ抵抗があるんじゃろう?」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 17:07:06.22 ID:lPqPM3Lq0
カズマ「!!」

オーキド「もう一度セキエイに挑むのなら、ガーディ以外のポケモンも必要じゃよ」

オーキド「ヒトカゲに外の世界を見せてやると思って、連れて行ってやってくれんかのう」チラッチラッ

カズマ「・・・・・・」

カズマ「・・・ハァ、わかりましたよ、俺でよければ」

オーキド「さっすがカーズマくーん!話がわかるぅー!」

カズマ「(ウゼェー!!!)」

オーキド「ヒトカゲも懐いているようだし、よかったよかった」

ヒトカゲ「アギャ!アギャー!」ジタバタジタバタ

カズマ「これでですか・・・」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 17:15:41.67 ID:lPqPM3Lq0
―ロビー―


オーキド「案内するつもりが逆にいろいろと迷惑をかけてしまって悪かったのう」

ナナミ「祖父がご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません」ワシハワルクナイッ

カズマ「いえ、オーキド博士に言われたことは身に染みました、俺自身もう一度よく考えてみようと思います」

オーキド「あまり堅苦しく考えすぎないようにの、ヒトカゲの事をよろしく頼む」

カズマ「はい、一度お預かりしたからには責任をもって育てさせてもらいます」アギャギャ

ナナミ「道中お気をつけて」

カズマ「ありがとうございます、では失礼します」

オーキド「・・・カズマ君!」

オーキド「目的を果たしたらまた来なさい!ヒトカゲと共に!」

カズマ「・・・はい!!」ペコリ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 17:24:12.51 ID:lPqPM3Lq0
ナナミ「おじい様が自らポケモンを手渡すなんて久しぶりですね」

オーキド「そうじゃったかのう?」

ナナミ「そうですよ、どこが気に入られたんです?」

オーキド「さてどこかのう?単にタイミングがよかっただけじゃと思うよ」

オーキド「ただ・・・」

ナナミ「ただ?」

オーキド「10年前に出会っていたら・・・ポケモン図鑑を託していたかもしれんのう」

ナナミ「まぁ!」

オーキド「・・・ところでナナミ」

ナナミ「はい?」

オーキド「飯はまだかのう?」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/09(日) 17:27:30.82 ID:lPqPM3Lq0
長い!薄い!読みにくい!
ジム戦まで投下するつもりだったけどここまで
今週中に続くといいね
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/10(月) 20:20:02.19 ID:z36RJBDI0
乙です
次の投下も待ってるよ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:28:25.06 ID:SSlYbh/V0
―1番道路―


カズマ「なんか予想外の展開があったがマサラに寄って正解だったかな」

カズマ「新しい出会いもあったことだし」

ヒトカゲ「アギャ」 バシッ

カズマ「痛ぇっ!お前ちょっとは慣れろよ!これから一緒にやっていくんだぞ!?」 ギャー

カズマ「まったく。しかしそろそろジム戦のことも考えないと・・・」

カズマ「最初はトキワじゃなくてニビだったな」

カズマ「ん?ニビ?」

カズマ「ニビ・・・タケシ・・・地面タイプのエキスパート・・・」

カズマ「俺の手持ちはジュニアとヒトカゲ・・・」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「\(^o^)/」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:32:00.96 ID:SSlYbh/V0
カズマ「ま、ままま待て、ま、まだ慌てるようななな、じ、時間じゅあなひ」

ジュニア「ワン?」

カズマ「そ、そうだ落ち着け。これはガチの勝負じゃなくてジム戦だ」

カズマ「・・・ジム戦の利点は、ジムリーダーの使用ポケモンを確認し対策を練ることが許されているところにある」

カズマ「10年前とは手持ちが代わっている可能性もあるが」

カズマ「その確認はトキワの宿ですることにして・・・」

カズマ「どんな対策を練るにしてもまずはレベルを上げないとな」

カズマ「よし!これから日没まで特訓するぞ!ジュニア!ヒトカゲ!」


ジュニア LV.3

ヒトカゲ LV.5

カズマ ブランク10年
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:36:32.77 ID:SSlYbh/V0
カズマ「ジュニア!かみつく!!」ガウッ

コラッタ「ギャ」スタコラサッサー

カズマ「ヒトカゲ!ひっかく!!」アギャー

ポッポ「ピギー」バッサバッサ

カズマ「ふぅ。よく頑張ったなジュニア、ヒトカゲ」

カズマ「それにしてもコラッタとポッポばかりだなこの辺は」

カズマ「ポケモンを一から育てるにはもってこいの環境だ」

カズマ「目的のレベルに達するには時間が掛かりそうだが、俺が勘を取り戻すにも丁度いいし」

カズマ「しばらくここに腰を落ち着けて頑張ってみっか」

カズマ「付き合ってもらうぜ!ジュニア、ヒトカゲ!!」

ジュニア「ワンッ!」

ヒトカゲ「ギャース!」 ドカッ

カズマ「ぐふっ!てめえ!もう許さねえぞ!!」アギャギャー ワンワン
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:40:13.18 ID:SSlYbh/V0
コラッタ「・・・・・・」グッ

カズマ「ん?」

カズマ「(・・・・・・来る?)」

カズマ「ジュニア!左だ!」

ジュニア「!!」バッ

コラッタ「チューッ!」ダダダッ スカッ


コラッタのたいあたり! しかしコラッタのこうげきははずれた!


カズマ「ジュニア!かみつく!!」ガウッ

コラッタ「ギャー」

カズマ「・・・・・・」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:42:33.10 ID:SSlYbh/V0
ポッポ「ピー!」ズルッ

カズマ「!!(・・・これは外れる!)」

カズマ「ヒトカゲ!かまわずにひっかくだ!」アギャ


ポッポのたいあたり! しかしポッポのこうげきははずれた!


ポッポ「ピギッ」

カズマ「・・・・・・」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:46:20.12 ID:SSlYbh/V0
カズマ「こんなに同じ種類のポケモンとばかり戦ったのは初めてだな」

カズマ「おかげで何か見えてきた気がする」

カズマ「ポケモンが技を出すときには予備動作や癖のようなものがある」

カズマ「もちろん野生と手持ちでは違いはあるだろうし、バトルの最中にそれに気づくのは至難の業だろう」

カズマ「しかしそれを常に意識しておくことでバトルを有利に進めることができるかもしれない」

カズマ「もう一つは足場と体勢だ」

カズマ「同じ技を出すにしても、その時の足場や体勢の良し悪しで結果は変わる」

カズマ「たとえ相性が悪くて、ダメージが通りにくくても活路が開ける気がする」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「昔の俺はバトルの時に何を考えていた?」

カズマ「ただ自分と相手のポケモンのタイプや、技の威力にしか目が行っていなかった・・・」

カズマ「ただ相性のいいポケモンで、威力の高い技を使うことしか考えていなかった・・・」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:52:40.94 ID:SSlYbh/V0
カズマ「ははっ!そりゃ勝てないはずだぜ」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「・・・だけど気づけた」

カズマ「つまり俺にはまだ伸び代があるってことだ!」

カズマ「10年もかかっちまったけどな!!」

カズマ「足りないモノだらけなんてことは最初からわかってたこと」

カズマ「これからも見つけて乗り越えればいいだけの話だ・・・」

カズマ「こいつらと一緒に!」

ジュニア「ガウッ!」

ヒトカゲ「ギャッ!」

カズマ「よっし!いくぜ、ニビジムへ!!」


ジュニア LV.10

ヒトカゲ LV.13

カズマ ヒョ…ヒョットシテ成長シタンデスカァ!?
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 13:56:36.61 ID:SSlYbh/V0
―ニビジム―


タケシ「君の戦いぶりは見せてもらった」

タケシ「まさか俺のジムに炎タイプのポケモンだけで乗り込んでくる奴がいるとは・・・驚いたよ」

カズマ「・・・成り行きで^^;」

タケシ「あら?なにか信念があってやってるわけじゃないのか、こりゃーすぐに終わってしまうかもな・・・」

カズマ「!!・・・確かに信念でやってることじゃありません」

カズマ「ただ・・・この程度でやられてしまう様なら俺の目的は到底はたせませんから」ニッ

タケシ「・・・言うねぇ」ニヤリ

タケシ「じゃあ、おしゃべりはこのくらいにして始めようか」

タケシ「ア゛ー!ア゛ー!ヴンッ!!!」

タケシ「きたな! 俺はニビ ポケモンジム リーダーのタケシ! 岩タイプのエキスパートさ」

タケシ「ちょっとや そっとの 攻撃じゃ 俺の ポケモン達は 平気 痛くもかゆくもないぜ」

タケシ「さあ! かかってこい!」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:03:27.64 ID:SSlYbh/V0
カズマ「いけ!ヒトカゲ!!」ポンッ

ヒトカゲ「ギャース」

タケシ「迎え撃て!イシツブテ!!」ポンッ

イシツブテ「グモッ」

カズマ「確かにタイプ相性は悪い・・・だが!」

タケシ「イシツブテ!たいあたり!!」

イシツブテ「グモモ!」

カズマ「じめん技を使ってこないのは確認済みだ!堪えろ!ヒトカゲ!」

ドガッ!!!

ヒトカゲ「グギュ・・・!」ググッ

カズマ「さすがにいいダメージだ・・・しかしヒトカゲにはこれがある!メタルクロー!!」

タケシ「!!」

ヒトカゲ「アギャー!!」

ズギャッ!!! こうかはばつぐんだ!

イシツブテ「グ、グモー・・・」バタッ

カズマ「よし!よくやったぞヒトカゲ!!」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:06:32.61 ID:SSlYbh/V0
タケシ「戻れ!イシツブテ!!」ヒューン

タケシ「やるね」

タケシ「だが・・・次はどうかな?」

タケシ「イワーク!!!」ポンッ

イワーク「ヴオオオォォォォ!!!!」

カズマ「イワーク・・・まじかで見るとすごい威圧感だな・・・」

タケシ「驚いている暇はないぞ!イワーク!たいあたり!」

イワーク「ヴオォォ!!」グワッ

カズマ「でかいくせに早い!?」

カズマ「ヒトカゲ!メタルクロー!!」

ヒトカゲ「アンギャー!!」バッ

ドグシャッ!!!

ヒトカゲ「ギャ、ギャース・・・」バタッ

カズマ「くっ!よくやった、ヒトカゲ!戻れ!」ヒューン
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:08:45.10 ID:SSlYbh/V0
カズマ「行け!ジュニア!!」ポンッ

ジュニア「ワンワンッ!!」

タケシ「惜しかったな、メタルクローは掠っただけだ」

タケシ「そして・・・そっちにはもう弱点をつけるポケモンはいない」

タケシ「まだ続けるかい?」

カズマ「当然でしょう?ここで諦めたらヒトカゲに会わす顔がない」

カズマ「それに・・・俺は勝機がないとはまったく思ってませんよ」

タケシ「いいね!それでこそ叩き甲斐があるってもんだ!」

タケシ「最近のガキ共は不利だとみるとすぐに降参しやがるもんでな」

タケシ「負けると分かっていても向かってくるその意気や良し!」

カズマ「だから負ける気ねーっつってんのに」ボソ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:11:41.67 ID:SSlYbh/V0
タケシ「イワーク!がんせきふうじ!!」

イワーク「ヴオオォォ!!」ズゴゴゴゴ

カズマ「ジュニア!電光石火!!」

ジュニア「ワウッ!!」ヒュッ

カズマ「よし!そのまま掻き回せ!!」ワン! ヒュンヒュンッ

タケシ「ちょこまかと厄介な・・・」

タケシ「イワーク!たいあたり!がんせきふうじ!」ヴオオ!


イワークのたいあたり! イワークのがんせきふうじ! しかしイワークの攻撃ははずれた!


タケシ「ちっ!速さだけはたいしたもんだ!」

タケシ「だがこれならどうだ!!」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:18:12.43 ID:SSlYbh/V0
タケシ「イワーク!しめつけろ!!」

カズマ「!!」

イワーク「シイラレテイルンダッ!」ギュルッ

カズマ「ジュニア!!」

ガーディ「ワウッ!」ヒュッ トン

タケシ「・・・よく躱したな」

タケシ「だが、いつまで逃げ切れるかな?」

タケシ「うまくかわしていたが、ガーディも無傷ではないだろう」

ジュニア「グルルル!」ボロッ

カズマ「・・・・・・」

カズマ「逃げませんよ」

タケシ「・・・諦めたのか?」

カズマ「・・・動き回って攪乱していればしめつけてくると思っていましたよ!」

イワーク「ヴ、ヴゥッ!!」グラッ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:20:38.58 ID:SSlYbh/V0
タケシ「なにっ!?」

カズマ「いくらイワークといえどしめつけるを仕掛ける時はバランスが崩れる、技を外したのならなおさら!」

カズマ「そこに更にやけどの痛みが加われば・・・」

カズマ「とても体勢を維持することなどできない!!」

カズマ「後は少し衝撃を加えてやれば・・・ジュニア!!!」

ガーディ「ガアゥッ!!」

ダダダッ ガキンッ

カズマ「自らの重さで倒れる」

イワーク「ヴ、ヴオオォォ!!!」グラグラ グラリッ

ドゴォーーーン!!!

イワーク「ヴ、ヴォォ・・・」ピクピク

カズマ「まだ続けますか?」

タケシ「・・・・・・」

タケシ「・・・ふぅ。慢心創痍のイワークに無理をさせるわけにはいかないな、戻れ!イワーク!」

タケシ「おめでとう、カズマ!君の勝ちだ!!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:27:20.04 ID:SSlYbh/V0
カズマ「ありがとうございます・・・ダァー、疲れたー」

タケシ「いや参った参った、まさか負けるとは思わなかったよ。やけどはしめつけるの時かい?」

カズマ「はい。あの時の指示は回避ではなくておにびの指示だったんですよ、こいつは2代目なんです」モフモフ

タケシ「遺伝技か・・・。そのレベルのガーディがおにびをしてくるとは考えてなかった」

タケシ「ヒトカゲのメタルクローも布石だったのか」

カズマ「気休め程度ですけどね」

カズマ「しめつけるの支点になる部分にダメージを与えれば少しは可能性が上がるかなっていう」

タケシ「なるほど・・・俺もまだまだだな」

タケシ「しかしあのタイミングで回避ではなくおにびの指示を出すとは、ギャンブラーだな」

カズマ「ギャンブルじゃありませんよ。こいつならかわしてくれるって・・・信じていただけです」ワシャワシャ

タケシ「信じていた・・・か。うっはっはっはっは!なんか色んな意味で負けた気分だよ!」

タケシ「文句のつけようもない!グレーバッジは君のものだ!」ポイッ

カズマ「あざーっす!」パシッ

タケシ「軽いなおいwwやっぱりセキエイを目指すのか?」

カズマ「そのつもりです」

タケシ「君の実力なら十分に辿り着けるさ」

カズマ「・・・まだまだ届きませんよ」クルッ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:31:36.04 ID:SSlYbh/V0
???「カズマ!?」

カズマ「!!」

カズマ「・・・よぉ。久しぶりだな・・・アサオ」

アサオ「やっぱりカズマだ!いったいどうしてここに!?」

タケシ「なんだなんだ?アサオ、彼と知り合いなのか?」

アサオ「え、ええ・・・。昔、一緒にセキエイに挑戦した仲間です」

タケシ「!!どうりで強いわけだ」

カズマ「・・・どうしてもこうしてもジムに居るってことはバッジを集める為に決まってんだろ」

アサオ「そ、そうだね・・・。でもなぜ今になって・・・」

カズマ「・・・今更バッジを集めたらいけないのか?」

アサオ「い、いや・・・・・・そうだね。君がバッジを集めてはいけない理由なんてない」

アサオ「・・・カズマ。僕は今ニビジムの一員だ。僕と勝負しないか?」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「嫌だね」

アサオ「・・・どうしてだい?」

カズマ「・・・嫌いなんだよ」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:34:09.91 ID:SSlYbh/V0
アサオ「・・・・・・」

カズマ「・・・負けるのも、手加減されるのもな!!」

カズマ「今の俺じゃお前の相手にはならない」

カズマ「だから!これから俺は自分とポケモンを鍛えなおす!!」

カズマ「そして自分の納得できるレベルに達したら・・・、真っ先にお前を叩き潰しに来てやるよ」

アサオ「!!」

カズマ「・・・じゃあな」

アサオ「・・・・・・」

アサオ「・・・カズマ!」

カズマ「?」

アサオ「・・・僕を失望させるなよ」ニコッ

カズマ「!!」

カズマ「・・・ケッ、首洗って待ってろ」ニッ
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:36:35.52 ID:SSlYbh/V0
ウィーン


カズマ「・・・・・・」

カズマ「・・・ちくしょーーーー!!!」

カズマ「アサオの野郎調子のりやがって!!何が『僕を失望させるなよ(キリッ』だ!!!」

カズマ「ちょっと会わないうちになんか変な威圧感みたいなの出すようになりやがって!!!」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「させねーよ、絶対にな」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:47:48.68 ID:SSlYbh/V0
タケシ「珍しいな、アサオがあんなにムキになるなんて」

アサオ「・・・・・・」

アサオ「・・・彼は、僕にとって恩人でありあこがれだったんです」

アサオ「最初は初めて四天王に挑戦し敗れた時」


カズマ『よお!しけた面してんな!』

カズマ『俺達も負けちまったんだよ。どうだ?一緒に特訓しねえか?』

カズマ『四天王の奴らに吠え面かかしてやろうぜ!!』


アサオ「そしてその後目的を見失ってしまった時」


カズマ『次元の違う四天王に怯え、挑戦することすら忘れ、エリートぶって新参の挑戦者を叩きのめして悦に浸る』

カズマ『挙句の果てに年下の、本当の『エリート』に蹴散らされる・・・』

カズマ『・・・そんな俺達にどんなチャンスがあるってんだよ』


アサオ「彼の言葉で勇気づけられ、目的を思い出すことができました」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:53:45.11 ID:SSlYbh/V0
アサオ「今の僕があるのは彼のおかげです」

タケシ「なるほどね。だが彼が言っていた様に現時点での実力はアサオの方がかなり上だと思うぞ」

アサオ「そうかもしれません。彼はポケモンとしばらく離れていたようですから」

アサオ「だけど・・・彼はすぐに追いついてくる気がするんです」

タケシ「・・・信頼ってやつか」

アサオ「ただの願望かもしれません」

タケシ「まあ、なんにしても・・・負けてられないな」

アサオ「・・・はい!」

タケシ「うっし!じゃあジムを閉めたら一戦交えるか!」

アサオ「はい!お願いします!!」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:56:44.58 ID:SSlYbh/V0
※ガーディは電光石火を覚えません
 おにびは遺伝技ではありません
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 14:58:03.29 ID:SSlYbh/V0
ウインディがしんそく覚えるならガーディがせっか覚えてもええやん
技マシンでおにび覚えるなら遺伝技であってもええやん

イメージだけで考えたからこうなった、すまんな
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 15:01:50.74 ID:SSlYbh/V0
進まないし終わらないなんなのこれ

こんなダラダラ続けていいのかね
一応読んでくれてるの0じゃないみたいだからHTML化依頼出すのは気が引ける
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/16(日) 15:03:42.52 ID:Am9WAGoHo
SS速報でこれくらいをダラダラとは言わない
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/16(日) 16:09:37.20 ID:sIOoDb8yo
エタらなければ問題ない
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/16(日) 16:57:17.16 ID:tTVvbxBso
だらだらっていうのはね、
二ヶ月一回投下みたいなペースで投下すること
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/16(日) 19:11:02.72 ID:SSlYbh/V0
なるほど、ありがとよ
このペースでいいならグダリながらもなんとか最後までいけそうだ
次もたぶん週末
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/16(日) 23:12:13.54 ID:54nCULie0

自分のペースでいいよ 面白いし
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:10:35.69 ID:mrn0SyDP0
―トキワの森―


カズマ「さて、ここを抜けたらニビだな」

カズマ「できればジム戦の前に一般のトレーナーともやっておきたかったんだが・・・」

虫取り少年A「むっ!目があったな!勝負だ!!」

虫取り少年B「うわ!ってまたお前かよ!3日連続じゃねーか」

虫取り少年C「負けられない戦いが・・・そこにはある!」

虫取り少年B「うるせえよwwwwどっからわいてきたwwwwww」

虫取り少年A「先手必勝!いけ!ビードル!!」シュッ ポン

虫取り少年B「ちょ、待てよ」


ワイワイ ギャーギャー ウハwwwオkwwww
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:12:13.53 ID:mrn0SyDP0
カズマ「・・・いくらポケモンバトルに年齢は関係ないって言っても」

カズマ「お子様から小遣いまきあげるのは気が引けるんだよなー」

???「ですよねー」

カズマ「!?」ビクッ

???「時をこえて、俺、参上!」

カズマ「誰だか知らんがとりあえず殴っていいか?」

???「すいません!調子乗りました!許してください!」

カズマ「で、君は?見たところ学生っぽいが・・・」

???「ええ、とは言っても別の地方の大学に通ってるんですけどねー」

???「休暇で地元に戻ってきて懐かしのこの森にやってきたってわけです」

???「僕は・・・」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:13:30.41 ID:mrn0SyDP0
虫取り少年A「ビードル!いとをはく!!」

虫取り少年B「こっちもいとをはく!!」

虫取り少年A「もういっちょいとをはく!!」

虫取り少年B「さらにいとをはく!!」

虫取り少年A「まだまだいとw(ry」

虫取り少年B「しからずんばいt(ry」

虫取り少年C「真面目に戦えよwwwwwセルフ進化かよwwwwwww」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:15:29.65 ID:mrn0SyDP0
学生(元虫取り少年)「彼らの先輩です」

学生「向こうで育てたポケモンをこっちで試してみたかったんですけど」

学生「後輩をいじめるのは気が引けてたんですよー」

カズマ「そこにホイホイ俺がやってきたってわけか」

学生「Exactly(そのとおりでございます)」

学生「お兄さんも同じ様な状況だったっぽいので声をかけさせて貰いました」

カズマ「それはありがたい・・・が、悪いけど手加減はできないよ」ニヤリ

学生「ふふふ、強気ですね」

学生「しかし、僕だってこうみえてチャンピオン・レッドとも戦ったことがあるんですよ」

カズマ「!!」

学生「そう簡単にはやられません!見せてあげます、シンオウで育てた僕の相棒達の力を!!」

学生「出てこい!アゲハント!ドクケイル!」ポポン

カズマ「あ・・・」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:17:42.96 ID:mrn0SyDP0
学生「言葉もありませんか、無理もないですね」

学生「この羽の模様の美しさはカントーの虫ポケモンにはない特徴ですから!」

学生「見惚れてしまうのも仕方がないことです!」

カズマ「い、いや、そうじゃなくて・・・」ポポン

ジュニア「ワン!」

ヒトカゲ「ギャース!」

学生「・・・・・・」

カズマ「や、やっぱりやめとこうか?」

学生「・・・・・・」

学生「・・・・・・」

学生「・・・む、虫使いに逃走はないのだ!!」イケー


ウルトラジョウズニヤケマシター
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:19:59.99 ID:mrn0SyDP0
アゲハント「・・・・・・」コンガリ

ドクケイル「・・・・・・」ホカホカ

学生「うわあああああああああん!!戻れアゲハント、ドクケイルー!!」ヒュヒューン カチッ

学生「HEEEEYYYY!あんまりだアアアア!」ウワーン

カズマ「な、なんかごめん」

学生「う〜ううう」

学生「い、いいんです・・・勝負ですから」グスグスッ

学生「こちらこそすいません。勝負を挑んでおきながら醜態をさらしてしまいました」グスン

カズマ「いやあまりに俺に優位な対面だったから仕方ないさ」

学生「うう・・・ありがとうございます」

学生「賞金を渡さないといけませんね・・・・・・あれっ?サイフが・・・」

学生「ギャー、サイフ忘れたー!どこまで恥をかけば気がすむんだ僕は!!」

カズマ「ま、まぁ忘れてしまったものはしょうがないさ」

カズマ「別に賞金が欲しくてバトルしてるわけでもないし、今回は賞金なしでかまわないよ」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:23:55.06 ID:mrn0SyDP0
学生「そ、そういうわけにはいきません!無様に負けた挙句ルールするまもれないなんて・・・」

学生「そうだ!代わりにこいつを連れて行ってください!」

カズマ「これは・・・見たことがないポケモンだな」

学生「大学で友人から譲ってもらったイッシュのポケモンです」

カズマ「イッシュか・・・こっちとは大分違ったポケモンが生息してるらしいね」

カズマ「しかし賞金の代わりにポケモンっていうのはなあ・・・」

学生「う・・・それを言われると心が痛みますが・・・」

学生「ただアゲハントやドクケイルさえ使いこなせていない僕のもとにいるより」

学生「お兄さんに連れて行ってもらった方がこいつの為になると思うんです!」

カズマ「うーん・・・」

学生「こいつじゃお兄さんの役にはたてませんか?」

学生「・・・こうなったらそこらの後輩共から賞金をまきあげるしか!!」

カズマ「わ、わかった!その子を預かるよ!!」

学生「本当ですか!これで恥の上塗りをしないですみます!!」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:26:37.34 ID:mrn0SyDP0
カズマ「まったく、無茶苦茶言う奴だな・・・」

学生「ふふふ、でもそいつがお兄さんの元にいた方がいいっていうのも事実ですよ」

学生「もっとアゲハントとドクケイルとしっかり向き合わないとダメということがわかりましたし」

学生「そいつを育てる時間が取れそうにないですからね」

カズマ「そうかい・・・ただ」

カズマ「賞金の代わりとして扱う気はないぞ」

学生「え?」

カズマ「こいつは友人から譲り受けた大事なポケモンってことさ」

学生「・・・はい!家の子をよろしくお願いします!!」

カズマ「もちろん!そうと決まったからにはしっかり戦力になってもらうさ」

カズマ「じゃあな、ポケモンもいいがしっかり勉強しろよ!」

学生「・・・お兄さん!」

カズマ「ん?」

学生「またいつかバトルしましょう!!」

カズマ「ああ!その時はこいつで叩きのめしてやるよ!」ピキー
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:29:31.15 ID:mrn0SyDP0
どこで手持ち増やそうか考えたら、トキワの森が据わりがよさそうだった
ちっと前後してまったが許しちくれ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:32:39.67 ID:mrn0SyDP0
―ハナダシティ―


カズマ「うぐぐぐぐ」

カズマ「じめんタイプのタケシの次は、みずタイプのカスミか・・・」

カズマ「序盤からこうもタイプ相性の悪い相手が続くと流石に厳しいな」

カズマ「しっかりとポケモンも育てたし、戦略も練ってはきたが・・・果たしてどうなるか」

ジュニア「キューン・・・」

カズマ「いやいや、お前達が悪いわけじゃないぞ!」ナデナデ

カズマ「そう、俺が自分で決めたことだ・・・・・・ったく何を弱気になってんだか」

カズマ「うし!やる事はやったんだ、強気で突撃するぞ!」

ジュニア「ワン!!」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:34:35.61 ID:mrn0SyDP0
―ハナダジム前―


カズマ「今日の戦いはお前が鍵になるはずだ」

カズマ「頼むぞ、バチュル!!」

バチュル「ピキー!」

カズマ「よし!んじゃさっそく乗り込むか・・・ん?」

???「フヒヒ、カスミも悪くないがやっぱり若い子に限るな」

???「っつーかなんでビキニなんだろうな。ジム戦ならスポーティーな水着の方がよさそうなのに」

???「まあ、こっちは大歓迎ですがwwwww」

カズマ「・・・・・・」

カズマ「おらっしゃあぁぁ!!!」ドゴッ

???「ひでぶっ!!!」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:36:05.94 ID:mrn0SyDP0
???「誰だ!?いきなり何しやがる!!」

カズマ「何しやがるじゃねーよ。昼間っから何のぞきなんてやってんだお前」

シュウ「カズマ!?」

シュウ「いやいやいやいや、お前こそハナダで何やってんだよ!つーかのぞいてねーし!」

カズマ「水着の感想まで語ってたじゃねーかwwww」

カズマ「仕事はどーした?俺はバッジ集めに来ただけだよ」

シュウ「外回りには癒しが必要なんだよ!ってバッジ!?」

シュウ「バッジってジムバッジのことだよな?なんで今更?つーかお前こそ仕事はどうした?」

カズマ「質問が多いんだよ、一個ずつ聞けよ」

カズマ「ジムバッジに決まってんだろ。セキエイにもう一度挑戦する為。休暇取った」

シュウ「よし、突っ込み所が多すぎるってことはよくわかった!」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:38:33.75 ID:mrn0SyDP0
シュウ「つまりだ・・・理由は知らんがセキエイに挑戦したくなったからバッジを集めることにしたと」

カズマ「そうだ」

シュウ「その為に後先考えずに長期休暇をとってジム巡りをしてると」

カズマ「そうだ」

シュウ「上司に半分喧嘩売ってクビになるかもしれないのに?」

カズマ「そうだ」

シュウ「お前馬鹿だろ」

カズマ「そうだ」

シュウ「そうだじゃねーよ!何考えてんだお前!せっかく大手に就職したってのに」

カズマ「ははは、改めて言葉にしてみると何考えてんだろうな俺w」

シュウ「笑ってる場合かよ・・・」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:40:47.90 ID:mrn0SyDP0
シュウ「・・・セキエイに再挑戦ってのは、そこまでしてやらなきゃいけないことなのか?」

カズマ「・・・どうだろうな」

カズマ「正直俺にもよく分かってねえよ」

カズマ「ただ・・・俺はもう一度ポケモンと共に生きたいと思った」

カズマ「そしてその為には、どういう形がベストなのかに気付く為には・・・」

カズマ「過去の自分とけりをつけなきゃいけないと思った」

カズマ「なんでかはわかんねえし、意味があるかどうかもわかんねえ」

カズマ「けど・・・そう感じたんだ」

シュウ「・・・・・・」

シュウ「今の生活を捨てるリスクを冒してまでかよ・・・」

シュウ「頭がおかしくなっちまったとしか思えねえぞ」

カズマ「安心しろ、俺もそう思ってるからwww」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:42:47.18 ID:mrn0SyDP0
カズマ「一時の感情で突っ走っちまったーとか思ったし」

カズマ「だけどな、なんだかまったく後悔がわいてこないんだわ」

カズマ「こいつらといるとな」

ジュニア「ワン!」

ヒトカゲ「アギャ!」

バチュル「ピキー!」

シュウ「・・・・・・」

カズマ「ってわけで、ちょっくら行ってくるわ」

カズマ「のぞきばっかやってないで真面目に働けよ!会社にチクんぞwwww」

シュウ「うるせえ、でかい声でのぞきとか言ってんじゃねえ!お願いだからやめてください!!」

カズマ「wwwwww」


ウイーン


シュウ「・・・・・・マジ理解できねーよ」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage saga]:2012/09/23(日) 13:46:41.09 ID:mrn0SyDP0
バチュルは隠して、土壇場で覚醒とかやりたかったけど思いつかなかった
今後キンクリ多様する予定、ジム戦全部考えるとか俺の頭じゃ無理ゲー
はいはい週末週末
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/24(月) 05:45:50.00 ID:mwGRSYL80


102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/10/12(金) 23:30:01.39 ID:rC3XK7MIo
おい
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 02:07:37.82 ID:b4dtBMdMo
マダー
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