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菫「しすたん!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:22:38.50 ID:c1xf/aqDO
ほのぼの

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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:23:03.33 ID:c1xf/aqDO

深夜、直宅


菫(つい直ちゃんの押しに負けて直ちゃん家に泊まっちゃった)

菫(でも来て良かった。直ちゃんのことやお家のことをいっぱい聞けた。直ちゃんの弟君たち、かわいかった〜)

菫(……だけど)

菫(せっかく二人っきりになったんだから、ドラムのこと相談すればよかったのに!)

菫(すぐそばに作曲者いるのに私のドジー!)

布団「バサン、バサバサ、バサッ」

菫(はぁ〜…まだ起きてたりしないかな)

菫「直ちゃん…?」

直「      」Zzz

菫「寝てる、か。そりゃそうだよね…」

菫(うぅむむ……ドラムのこと考えてたら身体が疼いてきた…)

菫(静かに布団叩く真似してよ)

菫「……」パフッ

菫「……」パサッ パサパサ ファサッ

菫「……」パササ パササン パササササッササッ

菫(ココだよねー…どうしても腕が譜面に追い付かない)

菫(いつまでも同じとこでセッション中断させるわけにも…)

菫(むっずかしいー)


ドア「キィィ……」


菫(ヒッ! ドアがひとりでに開いた!?)


 「ん〜……んん?」

 「すみれねーちゃん…なんでいるの…?」


菫(直ちゃんの弟君だー! 寝る部屋ちがうのにどうして? もしかして寝ぼけて此処に来ちゃった? 可愛い〜〜!)

菫「ねえねえ♪ こっち来て。良かったら一緒に寝ない? 私ちょっと体が冷えちゃっt」

直「部屋ちがうよ。ここはお姉ちゃんたちの寝るとこ。あんたはアッチ」

菫「わああああ! 直ちゃん起きてたー!!///」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:23:50.74 ID:c1xf/aqDO

直「起きたのはついさっき。弟が起きると私も目が覚めちゃって」← 弟を寝かしつけてきた

菫「そ、そっかー大変だね……」

直「もう慣れてるから平気だよ」

直「それより菫。さっきは一体どうしたの…?」ジトッ

菫(わああああああしまった聞かれてた! 思いっきりヒかれてるぅぅぅぅぅぅ)

菫「あ〜アハハ、あれは〜、その…、」

菫「ほら! 弟君寝ぼけてるみたいだったから、ね? 優しく注意しようとしただけ!」

直「いや布団の中でもぞもぞしてたことを聞きたかったんだけど。さっきのキモい声はあえて触れなかったのに」

菫「しまった自爆したーッ!!///」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:24:29.83 ID:c1xf/aqDO

直「ドラムの打ち真似?」

菫「うん……セッションでいつもミスする箇所」

直「ふぅん」

菫「どーしても次叩くとこに腕が伸びきらなくてね。速さが足りない…」

直「なら、そこ少し編集しようか? 簡単にできるよ」

菫「それはなんか負けた気がするなあ……」

直「何に?」

菫「なに、て…そんなの…えーっと…」

菫「〜〜〜〜〜〜〜」

菫「…わかんない」

直「まじめに考えるとは思わなかった」

菫「えっ!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:25:55.83 ID:c1xf/aqDO

菫「打てないところがハッキリしてるから、そこを練習すればいいはずなんだけど…」

直「うん。ひたすら素早く腕運びする練習。わたしも付き合うよ」

菫「ありがとう……うわー先輩たちの足引っ張ってるー」

菫「腕がもう一本あったら楽チンに打てそうだけどなぁ、なんてね」

直「なら、オデコで叩くとか」ドヤァ

菫「冗談だってば。セッションするたびに頭痛くなるよ、首も」

直「ベタでベターなギャグだと思ったのに」ブンブンブン ←ヘドバン

菫「はいはいおもしろいねおかげで眠くなった。おやすみっ」

直「なっ」

菫「つーん」

直「……」

菫(でもありがと。直ちゃんにいっぱい話せたおかげで少し楽になったよ)

直「ねえねえ」

菫「つーん♪」

直「すみれおね〜ちゃ〜ん〜いっしょに寝よ〜よ〜」

菫「いやあああああああ 弱み握られてるうううううううううううう」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:26:42.35 ID:c1xf/aqDO

菫「あーッそういえば!」 ←話題反らし

直「ば〜ぶぅ?」

菫「それもういらないから」

菫「なにか先輩方にお世話になったお礼したいんだけど、どう?」

直「お礼?」

菫「先輩方は今年で引退でしょ?」

菫「それに、私たちを音楽の道に進ませてくれたのは先輩方のおかげだし」

直「そうだね。いいかも」

菫「ほんと? ありがとう直ちゃん」

直「でお礼って何をあげるの?」

菫「それは……決まってない」

直「そうなの。じゃおやすみ」

菫「直ちゃんも一緒に考えてー」

直「わかったから今夜はもう寝かせて……」

菫「やった♪」

菫「あ、もちろん先輩方には内緒だよ? おやすみなさい」

直「んん…おやちゅみ菫まま〜」


菫「は〜い良い子だから一発殴らせてね〜」ビキビキ

直「グォォ重い…お腹にまたがるの勘弁…」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:28:20.38 ID:c1xf/aqDO

べつのひ!


直「PA、ですか?」

さわ子「そっPA、Public Address。直ちゃんだけ学園祭ライブ中なにもしないのはつまんないでしょう?」

直「あ…ありがとうございます。 たまに先生らしいことしますね」

さわ子「直ちゃんには結構助けてあげた覚えがあるのにナー」

直「忘れてませんよ? 楽器できなくて入部やめようとした私にプロデューサーを勧めてくれました。あの時はありがとうございました」

さわ子「よろしい」フフンッ

菫「あのー、PAって何をするんですか?」

直「ミキシング」

菫「みきしんぐ?」マゼマゼ グリグリ


直 < 弾いた音を大きさの調整して複数のスピーカーに送る

菫 < へー、そんなのあるんだ


さわ子「で今日はPAの機材を菫ちゃんを通して例の楽器屋に借りに来たわけよ」

菫「そっかー直ちゃんのための機械だったんだ。頑張ってね直ちゃん!」

直「ガンバるっ」キランッ

菫(直ちゃんの眼鏡が光った!)

さわ子「そしてその機材が、店員さんに持って来てもらってるコレよ!」

直「おぉっ」


紬「お待ちしてました〜。件のものでございま〜す」


菫「うそ!? おねえちゃん!?」

紬「はーい菫、お久しぶり〜♪」

菫「夏休みに帰省してきたばっかじゃん!」

紬「そうだったかしら、うふふふふ」

菫「あ〜ビックリした。これもさわ子先生のサプライズですか?」

さわ子「ムギちゃんなんでここにいるの!? 店の制服似合ってるし」

紬「今日はフリーなので遊びに来ちゃいましたっ」

菫「先生も知らなかったんですか…」



店員 < おい誰だ! よりによってお嬢様に運ばせたの?!

店員 < 旦那様にバレたらまずいのでは…

アルバイト < す、すいません! 代わりにやってくれると言うのでつい…

店員 < おまえかアルバイトー!!クビだクビ!

アルバイト < もうしわけございませえええええん
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:31:45.14 ID:c1xf/aqDO

菫「あー、コホンッ」

菫「お嬢様? いくら大学生になられましても琴吹の人間なんですから、あまり大胆な行動は控えてください。家の者に何も言わずにもう…」

紬「菫。今はプライベート」ニコニコ

菫「うっ」

菫「でも…」

菫(誰かの前で呼び合うの恥ずかしい……)チラッ

直「?」

菫「〜〜〜〜〜〜〜〜」

紬「…」

紬「あなたが直ちゃん?」

直「あ、はい。奥田直です…」

紬「直ちゃんのことは菫によく聞いてるわ〜。はじめまして琴吹紬です。菫のおねえちゃんやってまーす♪」

菫「ちょっと!///」

紬「うちの菫のお世話焼いてくれてありがとね」

紬「この子ったらちょっとドジだし、ミスをいつまでも引きずったり、今だって直ちゃんの前で堅苦しい話持ち出したり、それからそれから」

直「そ…そうですね」

菫「ストーップ! そんな紹介はあんまりだよお姉ちゃん!! 直ちゃんも同意しないで!」

菫(しかも…)

直『イメージしてたお嬢様と違う』

菫(↑って言いたそうな顔してるー! ほんとだよモー!! 高校で何があったのおねえちゃんッ!!)

紬「ところで菫、ちょっと耳貸してくれる」

菫「はぁ…はぁ…! 今度はなに!」


紬「直ちゃんってどんな娘なのか気になってたけど、普通の娘なのね? どうしたの? 写メだけじゃはっきりしなかったから驚いちゃった。てっきり背の小さくてイノセントな雰囲気な娘だと」

菫「普通の友達もいるから!!!///」

直「!?」フツウ…
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:32:40.77 ID:c1xf/aqDO

紬「ごめんなさいね、見苦しいとこ見せちゃって」

菫「〜〜〜〜〜〜!!」

直「あ、いえ……」

直「あの…琴吹さんは作曲してたんですよね? 去年までの軽音部で」

紬「ええ、そうね。今も担当してるから4年くらい? あと紬でいいよ、わたしも既に直ちゃんって呼んでるし」

直「凄い…」

菫(わあ…直ちゃんが珍しくマジメな顔に)

直「あの…紬さん。どうやったら…」

直「どうやったらあんなに甘々な歌詞を書けるのでしょうか?! あれだけはどんな本を読んでも真似できなくて!」

紬「作詞までは私じゃないからわからない…」

直「あ、そうでした…」

菫(もしかして直ちゃん緊張してる)

紬「直ちゃんも作曲してるのよね?」

直「はい…」

直「…よかったらアドバイスしてもらえませんか? 書いた曲は今持ってます」

紬「もちろん。かわいい後輩のバンドメンバーだもの、できる限りのお手伝いをさせていただくね」

紬「ハッ! これっていわゆる、OBから現役生へ送るメッセージ?!」

紬「やるわ! わたし前からOBの立場に憧れてたの〜〜〜」

直「は…はあ…………」

菫(あぁあぁぁあぁ直ちゃんの顔がいっきに不安一色に! もっと普通にしてよおねえちゃーん!)
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:33:38.48 ID:c1xf/aqDO

紬「んー聴き終えてまず思ったのは」

紬「リズムギターが一箇所だけ人には弾けないところがある、わね。注意深く聴けばもしかしたら他にも見つかるかも」

直「え゛っ」マタ…

菫(直ちゃんの当面の課題だねソコが…)

紬「でも全体としてとても纏まってるように思えるから落胆しなくていいわ。良い感じよ直ちゃん」

直「ホッ。どうもです」

紬「…ただ、そうねえ」

直「はい…?」

紬「今から言うのはあくまで私のやり方。だから軽く聞き流してくれていいわ」

直「…」ゴクリ

菫(直ちゃん息を飲む)

紬「わたしは頭に浮かんだイメージをそのまま曲にしているの。最初から最後まで。情景だけでなくて、情景に合うメロディまでね」

紬「それは直感に等しい。仮に技術的により優れてたメロディがあったとしても、わたしは直感を選ぶ」

紬「だってそのほうが愛着持てそうじゃない? 機械的な選択をするより面白いわ、きっと。いや絶対に」

紬「あっもちろんバンドメンバーの意見も取り入れるよ? 要するにわたしが大切にしたいのは人の感性なの」

直「……」

菫(直ちゃんは軽音部に入るときに、即興で音楽の本から学んでたっけ)

菫(だから理論はわかるけどそれだけじゃ不十分で……ってこと…かな? 私には作曲はよくわからないけど)

紬「ふぅ…」

紬「こんな感じでどう? なにか直ちゃんの知りたいことのヒントになれば幸いだけど」

直「…はい! わかった気がします。紬さんありがとうございます」

紬「まあホントに!」

菫(良かったね)

さわ子「何してるの二人とも! 荷物は車に積んだから部室戻るわよ!」

菫「はーいッ!」

紬「わたしも行きたいです!」

菫「なんでっ」

紬「どう部室が変わったのか見てみたいの〜」

直「大きな変化はないかと」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」



菫 < おねえちゃんどこ座る?

紬 < わたしはもっと直ちゃんとお話したいな

菫 < なら助手席は私、おねえちゃん達は後部座席で

紬 < そうね
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:34:51.22 ID:c1xf/aqDO

直 < メール送りました

紬 < 来た来た。ありがと〜


菫「あっ信号青になりました」

さわ子「なっチョーッ! 今後ろにいた車、追い越してったわよね?」

菫「はい。でも気にすることではないですよ」

さわ子「わたしに喧嘩売るとはイイ度胸じゃねーノあの野郎? 売られた喧嘩っつーのは」

菫「安全運転してくださいッ!!」

さわ子「や〜ねジョークよジョーク。すぐ泣きそうな顔するんだから」

菫「わりと悪い口調が様になってたので本職の方だとてっきり…」

さわ子「あ゛あ゛ん?」

菫「ヒィアアァアアァァアア――」ガクブル

さわ子「ウェッヒヒヒヒ」


紬 < 作曲はいつもこのパソコンで?

直 < はい

紬 < かわいくて良いな〜

直 < かわいい…?


菫「ふぅん」

菫(プライベートのお姉ちゃんって、私以外とあんな風に話せるんだ)

菫(なんていうか"THE普通"! だけどお嬢様らしい気品を忘れないあたり流石です!)
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:36:06.65 ID:c1xf/aqDO

さわ子「あと10分ほどで学校着くわよー」

紬「わかりました」

直「…………」カタカタカタ カタカタ

さわ子「そうそう、今日のことは梓ちゃんたちに内緒にしといてね」

菫「えっどうしてですか?」

菫「直ちゃん早く自慢したくてしょうがなさそうですけど」

直「       」タッタカ! タッタカ! タッタカ!

紬「タイピングはや〜い♪」

さわ子「明後日の学園祭ライブ当日に知らせたほうが、三人を驚かせられると思わない?」

菫「は、はあ」

さわ子「それに直ちゃんにはミキサーの使い方をマスターしてもらわないと。どうせ見せるなら、完成した直ちゃんを見せたいのよ」

菫「完成…。なんだかかっこいいですっ」

さわ子「そういうわけで明日、部活が終わったら直ちゃん借りてくわ」

菫「よろしくお願いします」

菫(わぁ。すごい、すごい。よくわかんないけど直ちゃんすごい。色んなことで活躍してる。先輩方の力になってる)

菫(わたしができないことにどんどん挑戦してる。わたしには直ちゃんにお茶入れたりお手伝いすることでしか応援できないけど)

菫(がんばってね)


  カタタッ タッ タタッ


菫「あ、ごめん私の水筒しか残ってないや。口つけててもいいならハイッ」

直「かまわない。ズズズッ」カタカタ

菫「車揺れてるからこぼさないようにね」

直「んっ」

紬(えっ何? 何? なんで突然すみれが直ちゃんにお茶出したの??)

さわ子「ククク…」

菫「直ちゃんの水筒大きいのに換えたほうがいいなあ…」

直「そのままで。今日は急に用が入ったからしかたない」

菫「そう?」

直「水筒返すよ」

菫「うんっ」

紬(んん……さっきのやり取りが気になる…)

紬(周りの人からはわからない、女の子二人だけの特別なやりとり)

紬(あっ! それって以心伝心ってこと!?)

紬(つまりつまり、やっぱり、そういうことね!!)

紬(キテマスワーーーーーーーーーーーーーーーーーー)

菫「そんなんじゃないからねッ」ジトッ

紬「え〜〜〜〜〜」ショボン

直(なんの話…?)

さわ子「ハハハ……」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:39:23.40 ID:c1xf/aqDO

その後


直「疲れた……」

菫「色々あったもんね今日・・・」ドヨ〜ン

直「雰囲気暗っ」

菫「あはは…だってさ直ちゃん」

菫「結局センパイ方に渡すお礼がなにも決まってないよーーーーーーーー」ウワアアアアア

直「あぁうん」


紬『ダメよ、そういうことは自分たちで考えないと♪』

直『でしょうな(笑)』

菫『おねがい! もう明後日なの! いじわる言わないでよぉ』


直(長く菫のお姉さん役をやってるだけはある)

菫「ちょっと直ちゃん冷たくないっ?」ムスーッ

直「わたしはもう考え付いてるし」

菫「えっ!? なになに!」

直「ひみつ」ホクホク

菫「マジメにきいてるのにーーー」

直「菫のプレゼントが決まったら」

菫「〜〜〜〜〜〜〜」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:40:18.89 ID:c1xf/aqDO

直「いいじゃない。その方が公平になるでしょ」

菫「……それってやっぱり曲? 直ちゃん作曲できるしイイナー」

直「"お互いの出した案は二人とも実行する"って決めたのは菫だよ」

菫「そうだった!」

菫「ん〜〜どうしよどうしよプレゼント決まらない……ライブ明後日なのに…」オロオロ

直(こんなに優柔不断な菫初めて見た。おもろい)ホクホク

直(とはいってもそれじゃ話が進まないし)

直「…たぶんだけど」

直「菫は考え初めから凝ろうとしてるから思いつかないんじゃない?」

菫「だ、だって。こんな機会もう来ないよ? 一度きりだもん」

菫「あっ、と驚くようなもの渡したい!」

直「良い心構え」

菫「だよね!」

直「私は気持ちが伝わるものをって考えたけど」

菫「あ…あー……」

菫「そっちの方が素敵かも……」

直「こらっ。自主的に考えなよ」

菫「〜〜〜〜〜〜〜」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:42:06.03 ID:c1xf/aqDO

直「まあ準備するなら明日まで期限あるし? だから放課後まで考える時間ある。わたしのプレゼントはそれからでも準備できるから、しっかり考えてきて」

菫「ごめんね…………」

直「ほんとにね」ホクホク

菫「あー、ゼッタイお腹の底で笑ってるぅ」

菫「……あっ」

直「菫?」

菫「……公園」

直「あぁいつも遊んであげてる子達? もう日が落ちるのにまだ居るんだ」

菫「直ちゃんはちょっと待ってて。すぐ戻るから」

直「うん」







直「いやな予感がしてきた」







菫「直ちゃん! ケーキ! ケーキにしよ!」

直「何その変わり様コワイ」

菫「そうだよ! 梓センパイは放課後ティータイムのメンバーだよ! ティータイムっていったらケーキ! 梓センパイにぴったりだもん!」

直「あのースミレさん…憂センパイともう一人はメンバー違」

菫「こまかい事はいいの! 憂センパイたちも喜んでくれるよ! もう直ちゃんったら! 固いこと言わないの♪」

直(菫が自立するまでしばらく時間が掛かりそうです紬さん……)

菫「直ちゃん今日暇? 暇だよね?」

菫「今晩中にケーキ作って寝かせとこう! 直ちゃん明日忙しいし」

直「うん……つまり」

菫「だから今度は私が直ちゃんを家に招待するね! 行こう行こう」

直「ちょ、ちょっと待って、菫の家ってあの、琴吹城の、」

菫「お手伝いさん達の宿だからお泊りの予約はいらないよ! ほらほらはやくー!」

直「走らないで良くない……って聞いてないし」

直「疲れてたんじゃなかったっけ……もう突っ込むのはいいや」

直「そうだ。泊まりだからお母さんに連絡しないと」ウキウキ

菫「〜〜〜〜〜〜〜〜♪」



直 < ケーキの材料買っていかないの?

菫 < 心配しないで! 厨房のおじ様方に分けてもらうよ

直 < そんな高そうな材料をわたしが使っていいのか……
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:43:17.57 ID:c1xf/aqDO

とある休日


菫「お祖父様(じいさま)の機嫌が良くて、夕方までお暇もらっちゃった♪」

菫「なにをしよう? 直ちゃんは家族でお出かけしてるって言うし。商店街巡り?」

菫「そうだ、公園の子供たちと遊んでよう。いろんなストレスが吹っ飛んじゃうくらい、いーっぱい可愛がってあげるもん」

菫「そうと決まればお土産の飴ちゃん買っていかないと」

菫「ハチミツが人気ないの意外だったなぁ」

菫「やっぱり子供ってレモンとかグレープとか爽やかな味が好きなのかな」

憂「スミーレちゃーん!」

菫「あっ憂センパイだ」

憂「こんな早い時間に会うの珍しいね」ハイ ターッチ

菫「憂先輩はもう買い物済ませたみたいですね」ハイタッチ

憂「あっコレ? これはお菓子の材料」

憂「学祭ライブ終わってからクッキングのレパートリー増やすのにハマっちゃって♪ 洋菓子おもしろいよ」

菫(受験勉強は…?)

憂「受験勉強もちゃんとやってるよ?」

菫(心読まれた……)
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:43:53.44 ID:c1xf/aqDO

憂「そーゆースミーレちゃんは勉強してる?」ニコ-ッ

菫「ヴッ…それはあとで」

憂「ほんとにぃ?」ニコニコ

菫「ほんとですから、て顔近い近い!」

憂「じゃそういうことにしとくね♪」

菫「ホッ」

憂「スミーレちゃんはこのあと時間ある?」

菫「夕方までなら」

憂「今から家に来ない? せっかくスミーレちゃんと逢えたし、明日部室に持ってくお菓子の試食して欲しいなって」

菫「わたしでよければ喜んで」

憂「やった」

菫「あ、買い物袋もちますよ。重そうです」

憂「いいよそこまで。もうすぐだから」

菫「ほら私メイドやってますし」

菫「今だけ憂センパイ専属のメイドです、なんてっ」

憂「わあ…良いかも…!」



憂 < それじゃスミーレさん、参りましょうか

菫 < はい憂お嬢様、てソレなんかちがいます

憂 < フォッフォッフォッフォッ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:44:59.71 ID:c1xf/aqDO

平沢宅



憂「来てくれてありがとう」

菫「袋の中身をいったん冷蔵庫にしまっておきますね」

憂「うんおねがい。わたしはクッキング用に着替えてくるね」

菫「あのー。良かったら私にお手伝いさせてもらえませんか? 憂センパイを見てたら、わたしも手作りを皆さんに振る舞ってみたくなって」

憂「ほんとに? ぜんぜん歓迎だよ」

菫「よかったぁ」

憂「じゃあスミーレちゃんの分もエプロンとスリッパ持ってくるよ」

菫「おねがいします」

家電「prrrrrrrrrrr」

菫「あっ」

憂「誰だろう」


憂 < おばあちゃん? こんにちは


家電「チンッ」

憂「ごめーんスミーレちゃん! ちょっとお隣りの家行かなきゃいけなくなったの。お留守番頼んでいい?」

菫「あ、はい。ぜんぜんかまいません」

菫「お嬢様の留守を預かるのもメイドの仕事ですからっ」

憂「気に入ってるんだ。その設定」

菫「もう終わってたんですか!?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:46:25.23 ID:c1xf/aqDO

菫「憂センパイ待ってる間ヒマだなー」

菫「といってもテレビ観たいわけでもないし」

菫「……そういや」

菫「学園祭ライブのあと渡した、直ちゃんの考えたプレゼント。憂先輩どうしたかな?」


携帯「〜〜〜〜〜〜〜♪」


菫「着メロ? でもわたしの設定してるどれのとも違う」

菫「おねえちゃんのよりもっとポップなメロディ……あっ」

菫「コレ憂先輩の。リビングテーブルの上に置いていったんだ」

携帯「〜〜〜〜〜〜〜♪」

菫「…誰から来たかぐらい見ても良い、よね?」

菫「しつれいしますっ」

菫「"お姉ちゃん"?」

菫「たしか憂先輩のお姉さんって唯さんだっけ」


憂『私のお姉ちゃんの方がもっとしっかりしてるよ?』


菫「ギターとボーカルの人…映像でしか知らないけど上手かったなあ。生で演奏聞きたいかも」

菫「生で……生ボイス…」

携帯「〜♪〜〜〜〜〜♪」

菫「電話、出てみようかな…?」

菫「ダ、ダメダメ! 人様のケイタイに勝手に出るなんて! 琴吹家のメイド失格!」

菫「まったく私ったら…。憂先輩すぐ戻るって言ってたし、折り返し電話するとお姉さんに伝えれば……ってそうじゃなくて」

携帯「       」

菫「あっ切れた……」ショボン

携帯「〜〜〜〜〜〜〜♪」

菫「また掛かってきた…!」

菫「出ちゃいけないのはわかってるんだけど…」

菫「ああ…うぅ……」

菫「えっと、えーっと、」オロオロオロオロ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:47:21.93 ID:c1xf/aqDO

唯「あ、やっと出」

菫「ハイッ!! わたくし琴吹家のメイドでございます! お嬢様はただいま手が離せないので御用がありましたらわたくしが受け給……ってだからチガーウ!!」

菫「あぁあああぁまたやらかしちゃった! どうして私ってこんなつまんないミスばっかするんだろー!!」

唯「あのー…」

菫「ハッ! 取り乱してすいません…! あの」

唯「メイドさんメイドさん、憂おじょー様は電話に出れないの?」

菫「あぅ……はい、憂センパイはお隣りのお家にご用があるとか。すぐ戻ると言い残して」

唯「そっかータイミングわるかったね私」

菫「な、なので憂センパイが帰ってきたら折り返すよう伝えます!」

菫(これで良い! だいぶ失礼やらかしたけど、わたしの全うすべきことはやり遂げた)

菫(変にお姉さんを詮索するような真似はやめようウン)

菫「ではそういうことで…」

唯「じゃ憂が帰ってくるまでお話しよメイドさん」

菫「えっええぇえぇええぇ!?」

唯「だって暇なんだもん。それにメイドさんに興味出てきて」

菫「興味ってえぇ…ぅ……」

唯「もしかして今忙しかった?」

菫「…よろしくおねがいします///」

唯「やったー♪」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:50:14.10 ID:c1xf/aqDO

数分後


唯「わたしがギー太買って初めてのライブの演奏は聞き返したら恥ずかしくなっちゃうな〜。憂の演奏はどうだったスミーレちゃん? わたしまだライブを録画したDVD届いてないの」

唯「あ、ギー太っていうのはわたしの相棒の名前で――」

菫「は、はあ」

菫(私のことを質問されてると思ってたら話題が二転三転して、いつのまにか憂先輩の話がメインに…)

菫「憂先輩のギターはすごいですよ。ほかの先輩方も直ちゃんも目を見張るくらい上手くて」

菫(上手いというか、指6本ないと弾けないはずの譜面をなんなく弾けるのが人間離れしてるというか…)

唯「よかった〜さすが憂だぁ。憂とツインギターしてみたいな」

菫「あ、いいですね。わたしも見てみたいです」

唯「憂に聞いてみるよ〜聞いてみちゃうよ〜」

菫(唯さんの声ってふわぁっとしてて)

菫(私もふわふわした気分になる)ホワホワ

唯「憂の凄いとこは演奏だけじゃないよー。料理もお掃除もできるし、散らかり放題なわたしの部屋もいつのまにか片付けてくれてるし」

菫「わかります。…えっ片付けて…?」

唯「お買い物もてきぱきこなすし、しかも勉強もできちゃう」

菫「んと……憂先輩のそういうところはやっぱり、唯さんを見習ってきた結果でしょうか?」

唯「それはないよ。わたし家事も勉強もぜーんぜんできなくて」

菫「じゃあ憂先輩の能力は自力であそこまで……凄い人ですね」

唯「自慢の憂だよ〜」

菫(おねえさんはもっとしっかりしてくださいよー!!)
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:51:33.04 ID:c1xf/aqDO

唯「だけどね」

唯「今年は心配してたんだよ。憂のこと」

菫「心配…?」

唯「うん。中学上がってから去年まで、憂はわたしのことに時間を使ってくれてたから部活に入ったことないの」

菫「そうだったんですか…」

唯「うん。わたしはわたしですこーし…ううん、中学生のころは憂に頼りきってて、高校生になったらなったで家事手伝わないでギー太ばかり触ってた」

唯「そんな私だったけど、今年は仲間達に助けてもらいながらなんとか一人で生活できてる」

唯「憂はどうだろうな、て気にかかってたんだよね。わたしが居ない分時間できたし、自分のために上手に使えれば良いなとか。部活の過ごし方を見つけたかなとか」

唯「まあお互い話したいときは電話してたから、お互いの状況はだいたいわかってるつもり。杞憂で済んで良かった良かった」

菫(なんだ。憂先輩と比べてだらしない人だと思ったけど)

菫(妹さんのことを大切に想う人だった。全然だらしなくなんかない。しっかりお姉さんしてる)

唯「スミーレちゃんと直ちゃんには感謝してる。電話越しでなんだけど、憂と出逢ってくれてありがとう」

菫「そんなおおげさに……わたしはわたしの思うままに動いてるだけです。直ちゃんもきっとそうにちがいありません」

唯「あはは、そう言ってくれると気持ちが楽になるよ」

唯「ゴメンゴメン個人的なお話しちゃったね。もっと楽しいこと話そ?」

菫「…クスクスッ」

唯「どうしたの?」

菫「いえ、なんか唯さんの印象が180度くらいクルンと変わってしまって。面白いなあと」

唯「えー。今わたし良い印象? わるい印象?」

菫「今も前も良い印象もってますよ。ただ憂センパイに聞いてた唯さんは生活態度のすごくしっかりした人だったので、裏切られた気はしてました」

唯「憂はスミーレちゃんになんて言ったんだろうねえ……」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:52:25.11 ID:c1xf/aqDO

唯「それにスミーレちゃんが言ったこと、あずにゃんにも似たようなこと言われたなあ…」

菫(梓センパイも!)

唯「あずにゃんったらヒドイんだよぉ? 卒業式当日に私の印象聞いたらだらしないとか、ギー太を大切にしてないとか、抱きつくなとか変なあだ名付けるなとか」

唯「あっそうそう。あずにゃんっていうのは」

菫「知ってます!! 梓センパイのあだ名ですよね!」

唯「おぉー知ってるんだ! よく似合ってるよね〜あずにゃん!」

菫「はい! はい! すっっっごくかわいらしいです!」

唯「わかってくれるかいスミーレちゃんよ! ネコミミ装着したら最強! トラミミもグッド! 浴衣もイチ押し! でもやっぱりいちばんはメイド服だよ!」

菫「うわーうわー! 良いですねメイド服! 想像しただけで抱きしめたくなります!」

唯「およっ? 見たことないの!? あずにゃん今年は渋ってるなぁ〜」

唯「去年は新歓前に一瞬だけ着てくれたりメイドさんのバイトもしたのに。あとで注意しておかねば、OBとしてっ!」

菫「初耳です! なんだか梓センパイ、わたし達一年生に隠してることがたくさんありそう」

唯「んっふっふっふ。それなら私があずにゃんの秘密を話してあげよう。憂から聞いたことも含めてぜんぶ! 赤裸々に!!」

菫「ありがとうございます!!」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:53:07.39 ID:c1xf/aqDO

しばらくして


唯「あずにゃんにゃんにゃん♪」

菫「そのフレーズ耳に残りますね!」

唯「うまいっしょ!」

唯「そういえば憂まだ帰ってこない? けっこう話してるのに」

菫「あれ? たしかに」


憂「うぅ…」シクシクシクシク


菫「うひゃあ!! なんでリビングテーブルの下に潜んでるんですか!! しかも泣いてるし!?」

憂「だってスミーレちゃんわたしの携帯勝手に使ってるし…、しかも相手がお姉ちゃんだし…、でもお姉ちゃんもスミーレちゃんも楽しそうだから割り込めなくて、だけどやっぱりわたしもお姉ちゃんと話したいし……、」

菫「なんというか、うん、ほんとにゴメンナサイ」

憂「あっあぁああぁぁあぁ! 私のおねえちゃん取らないで!!!」

菫「取りません!!!」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:54:52.67 ID:c1xf/aqDO

憂「うん。お姉ちゃんまたね♪」

菫(お姉さんの電話を託した途端に元気になった…)

憂「さてスミーレちゃんっ」

菫「ハイなんでしょう…」ニコッ

憂「どうして私の携帯勝手に使ってたのかな」ニコニコッ

菫「えぅ…その……好奇心というか探究心というか……」

憂「今から罰を受けてもらいます。私の携帯を勝手に使った罰です」ニコニコ

菫「(やっぱり赦してもらえなかったー!)ごめんなさいごめんなさい! 笑顔なのが逆にこわいです!」

憂「…なーんてね」

菫「へっ…?」

憂「ねっねっ? わたしのお姉ちゃん話してみてどうだった? 紬さんとはどんなところ違ってた?」ズイズイ

菫「だから顔近いですってば!!」

憂「スミーレちゃんが答えるまで離れません、お姉ちゃん大好き同盟に賭けてっ」ギュッ

菫「ありましたっけそんな同盟……(腕に抱きつくの好きだなあ憂センパイ)」

菫「私のお姉ちゃんと唯さん……そうですね…」

憂「うんうんっ」

菫「しっかりしてるのはお姉ちゃんです、間違いなく」

憂「ガーン」

菫「というか憂センパイの方がしっかり者…ってちょっと泣かないでくださいよー!?」

憂「エグッ…エグッ…」

菫「でもそんな印象は最初だけですから! 話しているうちに憂センパイのことを大事にしてる優しい人だ、て伝わってきましたから!」

憂「それでそれで?」キラキラ

菫「立ち直り早っ!!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:57:42.84 ID:c1xf/aqDO

菫「――優しい人でいいなあ唯さん」

憂「えへへ」

菫「お姉ちゃんなんてお家だと厳しく私に接すること多くて…。どう見ても内心楽しんでるしっ」プクーッ

憂「それはスミーレちゃんのことがかわいいからだよ〜」

菫「そりゃかわいがってるんでしょうけど…」

憂「私もあんまりお姉ちゃんがだらしないときは少しきつく言うよ? すこーしだけど」

菫「そうなんですか…? 意外」

憂「メッ、て♪」=b

菫(眼!?)

菫「そ…そっかぁ…お姉ちゃんは全然優しいほうだったんですね……(憂センパイだけは怒らせないようにしよう…)」

憂「う、うん……顔蒼いよスミーレちゃん?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 01:58:29.68 ID:c1xf/aqDO

菫「あのーそろそろお菓子の方作らないと……」

憂「そうだね。うん、色々話してくれてありがとう」

憂「そうそうお姉ちゃんがスミーレちゃんのメアドと電話番号を教えて、て。伝えて良い?」

菫「ほんとうですか!? ハイッ! ぜひ! わたしからもお願いします!!」

憂「あはは、よっぽど気に入ったんだねお姉ちゃんのこと。スミーレちゃんから直接お姉ちゃんにメール送ってあげて」


憂 < お姉ちゃんのメアド送ったよ

菫 < 届きました!


菫(わー! わー! なんてラッキーな日だろ今日!)

菫(最初に送るメールだし文面しっかり考えなきゃ♪)

憂「クッキングの時間だいぶ短くなっちゃったね。ちょっと忙しくなるけど平気?」

菫「ぜんぜんOKです!」

憂「それじゃあらためて準備を始めましょうっ」

菫憂「「おーっ!」」



おしまい!
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/09/03(月) 04:36:12.51 ID:bMCzLTtRo
おつ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 17:05:24.83 ID:BR+NcbINo
おつん
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 17:38:20.97 ID:x0I/UWnWP
やっぱりけいおんだったか
乙乙!
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/09/03(月) 18:48:08.06 ID:M117+zJAO
開くまで咲かけいおんかわからなかった
おつおつ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 19:20:50.52 ID:c1xf/aqDO
すいません1レスだけ追加
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 19:22:17.09 ID:c1xf/aqDO

おまけ


菫「そうそう、この間直ちゃん家にお泊まりしたんですよ」

憂「直ちゃん家? いいなあ。直ちゃんって弟いたよね?」

菫「はいっ! それがなんと四つ子の男の子!」

憂「四ツ子!? お母さん子宝に恵まれたねー」

菫「しかも小学生ですよ小学生!!」

憂「わあ。まだ小さいんだ。大変そう」

菫「しかもしかもわたしの作ったご飯オイシイって言ってくれて! キャーかわいいー!!」プルプル

憂「う、うん良かったね……?」

菫「ハッ! つい///」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/03(月) 19:22:46.28 ID:c1xf/aqDO
おしまいです。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/04(火) 16:32:22.36 ID:DCqaDbF0o
菫違いだったか
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/04(火) 19:21:42.61 ID:lgqFNIpGo
咲ではないのか
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