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ノッてけ!チアキちゃん【モーレツ宇宙海賊】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/09/04(火) 23:36:33.97 ID:/R3cg+Tn0
カランッ

茉莉香・マミ「いらっしゃいませー」

茉莉香「って、チアキちゃーん」

茉莉香「会いに来てくれたのー?」

チアキ「違う!」

チアキ「わたしは、パフェを食べに来たの!」

茉莉香「もー、照れちゃってー」

チアキ「違うって、言ってるでしょーが!!!///」

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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2012/09/04(火) 23:44:41.72 ID:tEIlQP970
ヤヨイちゃんの人?
期待してる
3 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/04(火) 23:45:45.94 ID:/R3cg+Tn0
茉莉香「それじゃ、わたしの身辺警護だったりして」

チアキ「あ、あなた、知ってて茶化したわね?」

茉莉香「えっへへー」

チアキ「はぁ」

チアキ「その様子じゃ、もう情報が入ってるようね」

茉莉香「まあ一応、自分のことだしねー」

マミ「なになにマリカ、また狙われてるの?」

茉莉香「そうなんだよー」

チアキ「外宇宙の連中に、懲りないのがいるみたいなのよね」

茉莉香「ちょっと前回、やり過ぎちゃったというかー」

チアキ「当り前よ」

チアキ「大気圏内用戦闘艇が、宇宙船にやられたとあっちゃ」

チアキ「いい笑い物だもの」

茉莉香「たははー」
4 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/04(火) 23:51:32.76 ID:/R3cg+Tn0
チアキ「まあいいわ」

チアキ「それで、そっちの警備状況は?」

茉莉香「んー」

茉莉香「一応、半径500M圏内に戦闘班を配置してる」

マミ「なるほど」

マミ「それで時々、いかつい人が入って来るんだね」

茉莉香「それとー」

チアキ「それと?」

茉莉香「グリューエルが、どっかから情報キャッチしちゃったらしくて」

茉莉香「なぜか、キャサリン小隊長が警護してくれてたりー」
5 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/04(火) 23:56:16.89 ID:/R3cg+Tn0
チアキ「あ、あのお姫様」

チアキ「相変わらずの、公私混同っぷりね」

茉莉香「だ、だよねー」

チアキ「ま、そういうことなら」

チアキ「わたしの出番はないようね」

茉莉香「チアキちゃん、帰っちゃうの?」

チアキ「ここにいる理由がないもの」

茉莉香「えー、ゆっくりしていきなよー」

チアキ「これでも、わたしは忙しいの!」
6 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/05(水) 00:01:56.59 ID:HbFkWosL0
マミ「あー、こほんっ」

茉莉香「マミ?」

マミ「チアキちゃんは、わたしとの約束お忘れなのかな?」

チアキ「は!?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

マミ『宇宙にいる時は、チアキちゃんがわたしの代わりだからね?』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

マミ「たとえ、宇宙じゃなくても」

マミ「わたしの手の届かないとこでは、同じだよ?」
7 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/05(水) 00:08:38.43 ID:HbFkWosL0
茉莉香「なになに、約束ってー」

チアキ「な、なんでもない!///」

チアキ「それに、約束なんてしていない!///」

マミ「チアキちゃん、あの時、否定しなかったもん」

マミ「肯定と取られて、当然でしょ?」

茉莉香「えー、なに二人してー」

茉莉香「ずるいよー」

マミ「チアキちゃんが、行っちゃうっていうなら」

マミ「マリカに話しちゃおっかなー」

チアキ「そ、それは脅迫・・・」

マミ「どうするぅ?」にこっ

チアキ「・・・・・・」

チアキ「い、いるわよ」

チアキ「ここにいれば、いいんでしょ!?」
8 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/05(水) 00:21:14.21 ID:HbFkWosL0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

マミ「じゃあ、あとよろしくね」

茉莉香「はいはーい、お疲れー♪」

カランッ

茉莉香「さて、と」

チアキ「なにか、動きが?」

茉莉香「店の外につけたセンサーに、反応があるね」

チアキ「この警備の中、近付いて来れるなんて」

チアキ「余程の手練かも」

茉莉香「うーん、ランプ館には迷惑掛けたくないなー」

茉莉香「チアキちゃん、付き合ってくれる?」

チアキ「しょうがないわね」

茉莉香「ありがと、チアキちゃん」

茉莉香「優しいね」

チアキ「なっ!?///」

茉莉香「あれあれー、照れちゃった?」にひっ

チアキ「照れてない!!!///」
9 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/05(水) 00:32:07.29 ID:HbFkWosL0
チアキ「ここを出たら、路地裏を選んで全速力」

チアキ「戦闘班と合流したら反転して」

チアキ「キャサリン隊長の部隊と挟撃を目指す、いいわね」

茉莉香「了解ー」

茉莉香「背中は任せたわ、パートナーさん」

チアキ「ぱ、パートナー!?」

茉莉香「あれ、嫌だった?」

チアキ「い、いえ」

チアキ「パートナー、悪い響きじゃないわ」

茉莉香「じゃあ、改めて」

茉莉香「行こう、チアキちゃん!」
10 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/05(水) 00:33:42.89 ID:HbFkWosL0
チアキ「そうね」

チアキ「どこの誰かは知らないけど、海賊をナメたら痛い目を見るって」

チアキ「体で思い知りなさぁい?」にやっ

茉莉香(ち、チアキちゃんってば)

茉莉香(ノリノリだなー)

チアキ「準備、いいわね」

茉莉香「・・・・・・」コクッ

チアキ「・・・・・・」コクッ

ガチャッ

茉莉香・チアキ「いっけぇぇぇぇぇ!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/05(水) 22:47:19.37 ID:ZIjf8AOPo
いいね!モーパイ好きだから楽しみだ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/09/05(水) 23:55:58.27 ID:IXk8Hjmko
ヤヨイちゃんの人だな
また楽しみにしてる!
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 00:44:49.70 ID:ZKaTVUdc0
超期待
14 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/06(木) 05:59:51.28 ID:1e8USYOx0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ガチャッ

グリュー「マリカ様!」

グリュー「あら?」

ヒルデ「誰もいませんわ」

グリュー「まさか、すでに敵方に!?」

ヒルデ「いえ、お姉様」

ヒルデ「なにやら、センサーに反応してる様子が」

グリュー「あら、本当」

グリュー「警備システムの位置は、マミ様に教わっていたはずですのに」

ヒルデ「マリカ様が、新たに付けられたのでは?」

グリュー「ということは」

ヒルデ「はい」

グリュー「敵と、間違えられたとかー」にこっ

ヒルデ「ですわ」

グリュ「れ、連絡しなくては」
15 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/06(木) 06:05:52.77 ID:1e8USYOx0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ピリリリリリッ

茉莉香「こんな時に、誰だろ?」

チアキ「緊急連絡かもしれないわ」

茉莉香「そっか」

ピッ

茉莉香「はい、マリカです」

茉莉香「って、グリューエル?」

茉莉香「ふん、ふん」

茉莉香「えぇぇぇぇぇ!?」

チアキ「・・・?」

茉莉香「ち、チアキちゃーん」

チアキ「なによ?」

茉莉香「センサーに引っ掛かったの」

茉莉香「グリューエル達だってー」
16 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/06(木) 06:11:34.90 ID:1e8USYOx0
チアキ「ったく、あいつらー!」

茉莉香「まーまー、チアキちゃん」

茉莉香「一応、お姫様なんだからさー」

チアキ「いいえ!」

チアキ「ああいうのには、一度ビシッと言わなきゃダメ!」

チアキ「だいたいね・・・」

茉莉香「チアキちゃん!」

チアキ「え?」

グイッ ギュッ

チアキ「え、え、え?」

チアキ(なんで?)

チアキ(なんで、わたし)

チアキ(マリカに抱き締められてるの!?)
17 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/06(木) 06:18:27.58 ID:1e8USYOx0
チアキ「あああ、あなた、一体なにを!?」

茉莉香「狙われてる」

チアキ「え?」

茉莉香「レーザーサイトが、チアキちゃんの体に当たってた」

チアキ「わたしに?」

茉莉香「もちろん最終的な狙いは、わたしだと思う」

茉莉香「だけど、周りにいる人間も・・・」

チアキ「容赦しないってことね」

茉莉香「・・・・・・」コクッ

ピピピッ

茉莉香「マリカです」

茉莉香「弁天丸、応答を」

クーリエ『はいはい、船長ー、どうしましたー』
18 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/06(木) 06:30:12.03 ID:1e8USYOx0
茉莉香「スナイプされてるみたい」

茉莉香「敵の位置、特定出来るかなー」

クーリエ『了解ー』

クーリエ『位置情報は無事取得ー』

ミーサ『マリカ、大丈夫なの?』

茉莉香「いまのところは、ね」

シュニ『・・・そっちと、予想されるスナイプポイントに戦闘班を送る』

シュニ『現在の様子は?』

茉莉香「サーチされてる気配はないなー」

茉莉香「レーザーサイトも見えなくなったし」

シュニ『やすやすと情報は与えてくれんか』

シュニ『俺もそっちに降りよう』

シュニ『弁天丸との回線は、常に開けるようにしておいてくれ』

茉莉香「わかった、頼むわね!」
19 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/09/06(木) 06:33:50.04 ID:1e8USYOx0
茉莉香「ふーっ」

茉莉香「ってことで、チアキちゃん」

チアキ「・・・///」

茉莉香「チアキちゃん?」

チアキ「いいい、いつまでハグしてんのよ!」

茉莉香「・・・あ」

チアキ「いい加減、離れなさいっ!」

グイッ

茉莉香「あーん」

茉莉香「ケチだなー、チアキちゃんはー」

チアキ「ケチとかいう問題じゃない!!!///」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/09/06(木) 07:09:57.86 ID:6jE+vd+AO
やったー!
がんばってください。
乙。
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 09:10:08.56 ID:ZZTA6nEk0
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/06(木) 11:03:02.94 ID:wrqhZn0q0
モーパイとは珍しい。しかもチアキとはなんという俺得。
23 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/11(火) 22:20:31.69 ID:fLGTxrer0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

茉莉香「ということで」

茉莉香「無事に戦闘班と、合流完了ー」

茉莉香「クーリエの方は、なにか掴めてる?」

クーリエ『んー』

クーリエ『付近の監視カメラを、しらみ潰しにハッキング中だけどー』

クーリエ『ごめん、敵の姿は確認出来てないー』

茉莉香「わかった」

茉莉香「引き続き、索敵よろしくー」

クーリエ『あいあい』

ピッ

チアキ「敵は、よほど上手く隠れてるようね」

茉莉香「だねー」

茉莉香「ところで、チアキちゃん」

チアキ「なに?」

茉莉香「今日は、ありがとう」

茉莉香「何人か護衛つけるから、バルバルーサに帰って」

チアキ「・・・・・・」

茉莉香「チアキちゃん?」
24 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/11(火) 22:27:49.84 ID:fLGTxrer0
チアキ「・・・バルバルーサに、帰れですって?」

茉莉香「あ、うん」

茉莉香「これ以上、巻き込む訳にいかないからねー」

チアキ「はぁ?」

チアキ「あなたいま、巻き込むって言った!?」

茉莉香「な、なに怒ってんの、チアキちゃん?」

チアキ「あなたには、とっくに色々と巻き込まれてるのよ!」

チアキ「それをいまさら、なに言ってんの!?」

茉莉香「ち、チアキちゃん!?」

チアキ「それにもし、あなたがわたしと同じ立場だったら」

チアキ「そそくさと、帰るわけ!?」

茉莉香「あー、いやー」

チアキ「だったら、発言を撤回しなさい!」

チアキ「いま、すぐに!」ぐぐーっ
25 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/11(火) 22:34:34.79 ID:fLGTxrer0
茉莉香「ていうか、チアキちゃん」

チアキ「なによ!」

茉莉香「近い、近い」

チアキ「!?///」

チアキ「ちゃ、茶化すんじゃない!」

茉莉香「うん、ごめんねー」

茉莉香「わたしが、悪かったよー」

チアキ「わ、わかればいいわよ」

茉莉香「じゃー、そういうことでー」

茉莉香「最後まで巻きこんじゃうんで、よろしくー!」

グイッ

チアキ「なっ、また!?///」

バシュッ

チアキ「!?」
26 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/11(火) 22:44:02.37 ID:fLGTxrer0
チアキ「撃ってきた!?」

茉莉香「レーザーサイトも、直前まで見えなかった」

チアキ「こっちは、ほぼ隠れてるっていうのに」

チアキ「なんて腕してるのよ」

茉莉香「こうなると」

茉莉香「ここに留まってるのも、かえって危険かー」

チアキ「そうね」

チアキ「敵が、大型ブラスターを持ってないとも限らないし」

茉莉香「・・・・・・」

茉莉香「よし、移動しましょう」

茉莉香「戦闘班は、周囲を警戒しつつ散開して援護して」

茉莉香「わたし達は」

茉莉香「当初の予定通り、セレニティ親衛隊の方に向かいます」

茉莉香「って」

茉莉香「こんなとこでどうかな、チアキちゃん」

チアキ「いいんじゃない?」

チアキ「あなたも、だいぶ船長らしくなってきたみたいね」

茉莉香「うんうん」

茉莉香「チアキちゃんそう言われると、嬉しいよー///」

チアキ「ほ、ほのぼのしてる場合じゃないから!」
27 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/11(火) 22:48:57.30 ID:fLGTxrer0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

グリュー「なんですって、マリカ様が狙撃を受けた!?」

ヒルデ「マリカ様は、大丈夫なのですか!?」

キャサリン『・・・問題ありません』

キャサリン『現在は、計画通り我が隊に向かって移動中です』

グリュー「よ、良かった」

ヒルデ「なによりですわ」

グリュー「わたくし達も、そちらに向かいます!」

ヨートフ「・・・なりません」

グリュー「ヨートフ!」
28 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/11(火) 22:54:32.54 ID:fLGTxrer0
ヒルデ「指をくわえて、見ていろと言うのですか!?」

ヨートフ「・・・姫様を守るのも、わたしの役目」

ヨートフ「みすみす危険な場所に、行かせる訳には参りません」

グリュー「そ、それは」

ヒルデ「そうでしょう、けど」

グリュー「・・・・・・」

ヒルデ「・・・・・・」

ヨートフ「・・・しかし、これは可能かもしれません」

グリュー「え?」

ヨートフ「なにとぞ、この老骨にご命令を」

ヨートフ「ご友人を守れ・・・と」
29 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/11(火) 23:00:45.51 ID:fLGTxrer0
グリュー「わかりました」

ヨートフ「・・・では」

グリュー「でも、命令はしません」

ヒルデ「お姉様?」

グリュー「これは、わたくしからのお願いです」

グリュー「どうか、わたくし達の大事な友人を守ってください」

ヒルデ「わ、わたくしからもお願いしますわ!」

ヨートフ「・・・わたしの様な者に願いとは、身に余る光栄」

ヨートフ「全力で、かなえさせて頂く所存」

グリュー「・・・ありがとう、ヨートフ」
30 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/09/11(火) 23:12:43.75 ID:fLGTxrer0
ヨートフ「・・・姫様は、車でお下がりを」

ヨートフ「では」

グリュー「気をつけて!」

ヒルデ「マリカ様を、お願いしますわ!」

グリュー「・・・・・・」

ヒルデ「・・・・・・」

グリュー「さて、行きましたわね」

ヒルデ「お姉様、大人しくする気はないのですね?」

グリュー「もちろんです」にこっ

グリュー「わたくし達も、出来ることをやりましょう」

ヒルデ「具体的には、なにを」

グリュー「そうですね」

グリュー「頼りになる方達に、連絡するというのはどうでしょう」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/11(火) 23:45:36.57 ID:5d6EFo4fo
モーパイって百合妄想捗るのにSS少ないよな。期待
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/09/12(水) 00:02:56.51 ID:6Bz3V6vAO
今回も最高だった。
チアキちゃんが、可愛い。
乙でした!
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/09/12(水) 00:46:05.60 ID:4D/E5mTFo

茉莉香が照れちゃうってものいいもんだww
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/12(水) 11:06:16.71 ID:6vY7Ia0Y0
いいなあ、これ。
35 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/12(水) 20:20:41.68 ID:atXLXFEP0
タッタッタッタッタッ

茉莉香「はぁはぁ」

チアキ「はぁはぁ」

茉莉香「撃って来ないねー」

チアキ「そこまで、大っぴらには出来ないでしょう」

チアキ「一応、市街地なんだし」

茉莉香「まあ、それはそうだよねー」

茉莉香「当局には、動いてもらいたくないかー」

チアキ「・・・それは、こっちも同じだけどね」

茉莉香「へ?」

チアキ「こんなに戦闘班が周り固めてたら」

チアキ「どう考えても、武装集団にしか見えないわよ」

茉莉香「な、なるほど」
36 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/12(水) 20:31:08.00 ID:atXLXFEP0
通行人A「見て見て、あれキャプテン・マリカじゃない?」

通行人B「ほんとだ、また何かやってるのかな」



茉莉香「たはは、海賊営業とか思われてるよー」

チアキ「有名税ね、都合はいいけど」



通行人A「ほら、あのコは巫女服で大立ち回りしてた」

通行人B「あー、あれ凄かったよねー」



チアキ「!?///」

茉莉香「いやー」

茉莉香「チアキちゃんも、すっかり有名人だよねー」

チアキ「誰のせいだと思ってんのよ!!!」
37 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/12(水) 20:45:44.82 ID:atXLXFEP0
ビーッ ビーッ

茉莉香「!?」

クーリエ『気を付けて、船長!』

クーリエ『後方で、エネルギー反応増大!』

茉莉香「しまった!」

茉莉香「やっぱり、大型ブラスター!?」

チアキ「こんな所で、正気なの!?」

茉莉香「くっ、隠れる場所がない!」



バシュゥゥゥゥゥッ



茉莉香・チアキ「!?」
38 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/12(水) 21:27:48.55 ID:atXLXFEP0
茉莉香「・・・・・・」

チアキ「・・・・・・」

茉莉香「あ、あれ?」

チアキ「なんとも・・・ない?」

ザザッ

シュニ『・・・すまん、遅くなった』

茉莉香「シュニッツァー!」

シュニ『エネルギー・チャージをしてくれたおかげで』

シュニ『やっと場所を、特定出来た』

チアキ「た、助かったのね」

シュニ『だが、安心はまだ早い』

茉莉香「え?」

シュニ『他にも、気配を感じる』
39 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/12(水) 21:36:47.26 ID:atXLXFEP0
クーリエ『その通りー』

クーリエ『いま、センサー最大感度でサーチ掛けてるけど』

クーリエ『微弱なエネルギー反応が、少なくとも3つあるわー』

茉莉香「敵は、一人じゃないのかー」

チアキ「どうりで、あんな狭い射角を通してきた訳だわ」

シュニ『データを送ってくれ』

シュニ『戦闘班を、振り分ける』

クーリエ『了解ーって、あれ?』

茉莉香「どうしたの?クーリエ」

クーリエ『新たなエネルギー反応が、高速でそっちに向かってるー』

チアキ「まだ、仲間が!?」

クーリエ『あ、いや・・・これはー』
40 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/12(水) 21:46:41.40 ID:atXLXFEP0
ギャギャギャギャギャッ

ミーサ「ごめんなさい、遅くなっちゃった」

茉莉香「ミーサ・・・と」

ミーサ「ちょっと知り合いを、見つけちゃってね」

茉莉香「ヨートフさん!」

ヨートフ「・・・ご無沙汰しております」

シュニ『丁度いい』

シュニ『船長にはそのまま、弁天丸に向かってもらった方がいいかもしれん』

茉莉香「弁天丸に?」

シュニ『敵の規模がわからない以上』

シュニ『弁天丸の方が、安全だ』
41 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/12(水) 22:15:55.81 ID:atXLXFEP0
茉莉香「でも、みんなを残して行く訳にいかないわ」

キャサリン「・・・わたし達に、お任せを」

キャサリン「この場の制圧に、協力させて頂きます」

茉莉香「キャサリン小隊長」

チアキ「・・・・・・」

チアキ「行きましょう」

茉莉香「え?」

チアキ「ここであなたに、万が一なんてことがあったら」

チアキ「みんなの想いが、ムダになる」

茉莉香「・・・チアキちゃん」

ミーサ「じゃあ、決まりね!」

ミーサ「ヨートフさんには、申し訳ないですけど」

ミーサ「もう少しだけ、付き合ってもらえます?」

ヨートフ「・・・お供させて頂きます」
42 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/09/12(水) 22:36:51.91 ID:atXLXFEP0
茉莉香「・・・わかったわ」

茉莉香「じゃあみんな、頼むわね」

茉莉香「無事帰って来なかったら、給料下がると思いなさい!」

シュニ『・・・フッ』

ミーサ「さあ、行くわよー!」

ギャギャギャーッ

茉莉香「わわっ!?」

チアキ「ちょっと!?」

ドサッ

茉莉香「ミーサ、運転荒いよー!」

ミーサ「あら、ごめんなさい」

茉莉香「チアキちゃん、大丈夫だった?」

チアキ「・・・・・・」ふるふる

茉莉香「あれ?」

チアキ「あ、あなたね」

チアキ「どこに頭つっこんで、話してるのよ!」

チアキ「いい加減、どきなさい!!!///」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/09/13(木) 01:30:51.08 ID:HF1jl4+AO
乙!
どこに突っ込んだんだ?
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/09/13(木) 02:07:25.03 ID:VU6DHyIuo

そりゃもうあんな所でしょww
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 13:10:08.76 ID:hW3ZBsi60
チアキちゃんは下半身がふくよか。
よってスカートの中と拝察。
乙でした。
46 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/15(土) 09:19:16.89 ID:0Bdd+/Ac0
チアキ「まったく」

チアキ「今日一日で、どんだけ声を張り上げなきゃいけないのよ」

茉莉香「いやー」

ミーサ「はいはーい」

ミーサ「そろそろ、ほのぼのは終わりにしてもらっていいかしら」

チアキ「ほ、ほのぼの!?」

茉莉香「もしかして、敵?」

チアキ「!?」

ヨートフ「・・・3台後ろの車」

ヨートフ「あきらかに、こちらを意識して運転しております」

茉莉香「もう、追手が来てるのかー」

ヨートフ「・・・車体を少しズラしての、監視の仕方」

ヨートフ「その筋の人間と見て、間違いありますまい」
47 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/15(土) 09:30:33.03 ID:0Bdd+/Ac0
チアキ「でも、待って」

チアキ「いくらなんでも、用意周到過ぎない?」

茉莉香「どういうこと?」

チアキ「ここは、前に襲って来た風凪星とは訳が違う」

チアキ「入国だって、厳しいチェックを受けるわ」

ミーサ「外宇宙の連中にしては」

ミーサ「送り込んで来た人数も、多過ぎるんじゃないかってことね」

茉莉香「なるほどー」

茉莉香「やつらのID、チェックされてるはずだもんねー」

チアキ「不正IDだって、厳しいはず」
48 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/09/15(土) 09:50:31.56 ID:0Bdd+/Ac0
ピリリリリリッ

ミーサ「あら、ケインからだわ」

ピッ

ケイン『こちら、ケイン』

ケイン『ご無事ですか?船長』

茉莉香「ケイン、いまどこなの?」

ケイン『宇宙港です、百眼と三代目も一緒に』

三代目『元気ですか、船長ー!』

百眼『なんか、船長のこと大声で話してるアホがいてなー』

百眼『とっ捕まえたから、これから色々と吐かせようってとこだ』

茉莉香「宇宙港に残ってるやつもいるの?」

チアキ「やっぱり、尋常な人数じゃないわね」

ケイン『これから、その辺含めて吐いてもらうつもりです』

ケイン『なにか分かったら、また連絡を入れます』

茉莉香「吐かせるって、どうやって?」

ケイン『それ、聞いちゃいます?船長』

百眼『聞きたいんなら、話してやってもいいけどなー』



茉莉香「・・・あはは、遠慮しとくよー」

チアキ「賢明な判断だと思うわ」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2012/09/15(土) 10:51:13.78 ID:8lpqW+fV0
乙!
けっこうシリアスだな。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/09/15(土) 20:41:00.75 ID:Q/X/bciAO
チアキちゃんは、かわいいなあ。
乙Summer。
51 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/18(火) 22:02:44.47 ID:f1eK+Sbw0
ミーサ「情報は、もちろん大事だけど」

ミーサ「当面は、後ろの敵じゃないかしら」

茉莉香「襲って来そう?」

チアキ「やつらは、こっちがシャトル・ターミナルに向かってるって」

チアキ「感づいてるかもしれない」

ミーサ「どこの、誰だって」

ミーサ「武装警備隊のいるターミナルでは、ドンパチしたくないわね」

茉莉香「そしたら、そろそろかー」

ヨートフ「・・・来たようです」
52 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/18(火) 22:10:58.94 ID:f1eK+Sbw0
茉莉香「ミーサ、武器は積んでないの?」

ミーサ「ちょっと後ろの席は、足を上げてくれるかしら」

チアキ「・・・?」

茉莉香「こう?」ひょいっ

ピッ ガーッ

茉莉香「げっ!?」

チアキ「ブラスターが、こんなに?」

ミーサ「そりゃあ、海賊ですもの」

茉莉香「いやいやいやいや」

チアキ「こ、これじゃあ」

チアキ「武器密売人と間違われても、弁明出来ないわね」

ミーサ「これでも、少ない方じゃない?」

ミーサ「船長の家に比べれば」

チアキ「あなた、まさか!?」

茉莉香「ち、違うってー!」

茉莉香「リリカさんだよ、リリカさん!」
53 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/18(火) 22:23:19.84 ID:f1eK+Sbw0
ミーサ「向こうが、速度を上げて来たわ」

茉莉香「さーて」

茉莉香「慎重に、敵がどうか見極め・・・」

ババッ

茉莉香「へ?」

チアキ「こういう時は、先手必勝!」

バシュゥゥゥゥゥッ

チアキ「チッ、防弾仕様か」

茉莉香「ちょ、チアキちゃん!?」

茉莉香「万が一、間違ってたらどーすんの!?」

ヨートフ「・・・車内の人間が、ブラスターを構えました」

ヨートフ「幸いなことに、間違いではないようですな」

チアキ「ためらってたら、死ぬだけよ!」

チアキ「オラオラ!たっぷり喰らいなさい!!!」

バシュッ バシュッ バシュゥゥゥッ

茉莉香(も、もうこれは)

茉莉香(ノリノリじゃなくて、悪ノリだよねぇ!?)
54 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/18(火) 22:27:47.16 ID:f1eK+Sbw0
茉莉香「でも、ここは」

茉莉香「呆気に取られてる場合じゃない!」

ヨートフ「・・・左様ですな」

ヨートフ「加藤船長は、左側のタイヤを狙ってください」

茉莉香「了解ー!」

バシュッ バシュゥゥゥッ

茉莉香「弾いた!?」

ヨートフ「・・・こちらもです」

チアキ「どうしたの?」

茉莉香「わかんない!」

茉莉香「タイヤの直前で、ブラスターが弾かれる!」
55 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/09/18(火) 22:38:33.35 ID:f1eK+Sbw0
ヨートフ「・・・弾かれるというより、曲げられた感じです」

ヨートフ「言うなれば、撹乱膜を撒かれたような」

チアキ「宇宙船ならともかく」

チアキ「ただの車両に、そんなの聞いたことないわ!」

ミーサ「撃ってくるわよ!」

バシュッ バシュッ

茉莉香「わわわっ!」

ギャギャギャギャッ

ミーサ「やつら、ずいぶんと大袈裟な装備ね」

ヨートフ「・・・先日、セレニティ連合王国軍に売り込まれたものに」

ヨートフ「よく似ております」

チアキ「てことは、最新式?」

茉莉香「どういうこと?」

茉莉香「敵は、外宇宙のゴロツキじゃなかったの!?」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/09/18(火) 23:02:53.00 ID:9nlf4nMAO
乙!
先が楽しみ。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/09/18(火) 23:25:19.16 ID:ZgfkkC7Ro

今回はイチャコラと言うよりストーリー仕立てか
楽しみだね
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 09:32:51.21 ID:X8KZfGeZ0
これは期待。
59 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/26(水) 20:53:53.56 ID:X63kPG0+0
バシュッ バシュッ

茉莉香「くーっ」

茉莉香「こっちは、オープンカーだっていうのにー」

ミーサ「見えて来たわ、ターミナルへの進入路」

チアキ「ターミナルへ入ってしまえば」

チアキ「とりあえずは、安心なのよね」

バシュゥゥゥッ

ミーサ「でも、そこまでが見晴らしのいい一本道」

茉莉香「逃げ切れるかな?」

ミーサ「さぁ?」

茉莉香「さぁって!?」

ミーサ「だから2人には、この辺で降りてもらって」

ミーサ「走ってターミナルに向かってもらおうかな」にこっ
60 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/26(水) 21:08:50.14 ID:X63kPG0+0
茉莉香「ミーサは、どうするの?」

ミーサ「もちろん、残って後片付けを」

チアキ「相手は、並みの装備じゃないわ」

チアキ「危険すぎる」

ヨートフ「・・・わたくしも、お伴致しましょう」

ヨートフ「同乗させて頂いた礼は、しなければなりますまい」

チアキ「いえ、いくら2人でも」

茉莉香「・・・こういう場合」

茉莉香「言い争うだけ、時間のムダってことなのかな」

チアキ「え?」

ミーサ「あら、わかってきたじゃない、船長」

茉莉香「うん、そっか」

チアキ「・・・・・・」

茉莉香「じゃあ、ここは頼むわね、ミーサ」

ミーサ「任せなさい♪」

茉莉香「ヨートフさんも、関係ないのにごめんなさい」

ヨートフ「・・・姫様より、船長を守るように言われております」

ヨートフ「果たさずには、帰れませんので」
61 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/26(水) 21:25:11.89 ID:X63kPG0+0
タッタッタッタッタッ

チアキ「よかったの?」

チアキ「2人を残してきて」

茉莉香「うーん」

茉莉香「わたし、やっぱりまだ一人前じゃないんだよねー」

チアキ「なによ、いきなり」

茉莉香「絶対的に、経験値が足りないと思うんだよー」

チアキ「なるほど」

チアキ「ここは、あの人の経験と判断力に賭けたと」

茉莉香「そーそー」

茉莉香「だから、チアキちゃん」

茉莉香「一緒に見習いから、成長していこうね!」

チアキ「い、いちおう言っておくけど」

チアキ「わたしの方が、経験は長いのよ?」

茉莉香「またまたー」

茉莉香「一緒に、見習い研修をした仲じゃーん」

チアキ「くっ」

チアキ「やっぱり、見習いゼッケンなんか受け入れるんじゃなかった」
62 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/09/26(水) 21:31:38.35 ID:X63kPG0+0
             ''" ̄ ̄ ̄ ̄"'':.、
          / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \
         〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
         /::::::::::::: /:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
        /  :::::::::::i::::::i.i::::.il::::::::::::::::     |
       /::::::i:::::i:::::il::::::l.il:::::l.il::::::::i:::::i:::::i|::::::::|
       {{リ il_lゝilil_l.il_l.ill_il斗il_il::::::::|
       .7::::::l  =≧ト、   '斤==x |リ::::::::|  いや、あのゼッケンは断じて持ちかえってないから!!!
       /::::::::l 彳i`心j '   ' i`心リ 》 リ:::::::}
       /:::::::::┗====== 个 ‐=====┛:i:::::::|    (隠してあるから、見つかるはずないし)
      /::::::::::::::      ____     厶゙:::::|
       /::::::::::::::::ヽ  .,,__ ヒ i    .:::::::::::::|
     ./::::::::::::::::::::::.ィ'´/ l      イ:::::::::::::|
     /::::::::::.-─-./ / /> ‐ <::l::::::::  |
   /::::::::r'' ~ ''''r-l / /,.._:::::::::::::: : :l:::::::::::::|
  /:::::::://////.{ l l /ヽ、ヽ : : : : :ヽ7─-,___
  /::::::::///// r'^ヽl l.{  i  〉- 、  /\  リ |
 i::::::::::{//// i ヽ  、l.ト   ノ.、\ヽ   ヽ リ::i
. i:::::::::::ヽ/// ト- ヽ ヽフ イ\\ ヽ,-─-.7 リトv
..l:::::::::::::::lヽ// ゝ-、_>、 ソ ト : :\\\ 上ツ》::〈
.il:i::::::::::::::l:::ヽ//ヽ、___Yノミヽ,.___ヾ>イ ̄フ}:::::ヽ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/09/26(水) 23:45:44.32 ID:lNuXjN1fo

おいwwチアキちゃんおいww
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/10/01(月) 05:56:10.71 ID:XNk8qPaAO
乙!
チアキちゃんは、かわいいなあ。
65 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/05(金) 20:55:11.79 ID:xgngqe8K0
茉莉香「ターミナル到着っと」

チアキ「敵がいない保証はないわ」

チアキ「警戒して行きましょう」

茉莉香「そうだねー」

ピリリリリリッ

茉莉香「はい、マリカです」

クーリエ『船長ー、無事シャトルターミナル着いたみたいねー』

茉莉香「おかげさまでー・・・じゃなくて!」

茉莉香「それより、みんなの様子は!?」

クーリエ『戦闘班は、残りの3名を捕獲済ー』

クーリエ『ミーサとヨートフさんは敵と対峙中だけど』

クーリエ『シュニッツァーが援護に向かってるわー』

茉莉香「そっか、みんな大丈夫なんだね」

クーリエ『ターミナルの警備システムには潜り込めたから』

クーリエ『監視カメラで、怪しいのチェックしとくー』
66 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/05(金) 21:13:03.47 ID:xgngqe8K0
茉莉香「なーんか、こうなると」

茉莉香「みんなが怪しく見えてくるよー」

チアキ「そうね」

チアキ「でも、ここでこうだから」

チアキ「宇宙港だと、もっと酷いことになるでしょうね」

茉莉香「だよねー」

茉莉香「宇宙では身一つでなんとかなるとか嘘ぶいてるけどさー」

茉莉香「あの身なりは、どうなんだろう」

ピッピッピッ

チアキ「・・・いちおう一番後ろの席、っと」

チアキ「取れた、乗り場に行きましょう」

茉莉香「了解ー」
67 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/05(金) 21:34:57.08 ID:xgngqe8K0
ドサッ

茉莉香「はー、まったく疲れるよー」

茉莉香「外宇宙の人達もON-OFFはっきりしてくれないかなー」

チアキ「ま、連中にしてみれば」

チアキ「制服を着てようが、船長服を着てようが」

チアキ「同じ加藤茉莉香ってことでしょうね」

茉莉香「まったく紳士じゃないなー」

チアキ「海賊が、それを言う?」

コテッ

チアキ「!?」

チアキ「な、なに寄り掛かって・・・」

茉莉香「・・・・・・」zzz

チアキ「・・・寝てるのか」

チアキ「まったく、繊細なんだか大胆なんだか」

茉莉香「ムニャ・・・チアキちゃーん」zzz

チアキ「!?」

チアキ「か、肩を貸すのは今回だけなんだからね!」

ざわっ ざわざわ

チアキ「・・・///」
68 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/05(金) 21:50:39.29 ID:xgngqe8K0
茉莉香「起こしてくれれば良かったのにー」

チアキ「あんなぐっすり寝てられたら、起こせないわよ」

茉莉香「えー?」

ピピッ ピピピッ

ケイン『はい船長、宇宙港着きました?』

茉莉香「ケイン、いまどこにいるの?」

バシューーーッ

茉莉香「いまの、なんの音!?」

ケイン『すいません、ちょっと取り込み中でして』

百眼『宇宙港にも仲間がいたみたいでなー』

バシューッ

三代目『おわっ、危ね!』

茉莉香「大丈夫なの!?」

ケイン『こっちは大丈夫なんですが、一つ問題が』

茉莉香「問題?」

チアキ「・・・そうか」

茉莉香「チアキちゃん、わかったの?」

チアキ「弁天丸までの足がない」

百眼『ご名答ー』

茉莉香「弁天丸は、海明星から離れて投錨中だよね」

茉莉香「ということは?」

チアキ「自力でなんとかするしかない」

茉莉香「デスヨネー」





???「わたくし達の出番のようですわね」
69 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/10/05(金) 22:11:13.07 ID:xgngqe8K0
チアキ「あ、あなた達」

ヒルデ「わたくし達に声掛け頂けないなんて」

ヒルデ「寂しい限りですわ」

グリュ「まったくです」

茉莉香「いやいや!」

茉莉香「キャサリン小隊長も、ヨートフさんも」

茉莉香「グリューエル達の差し金じゃん!」

リン「それにしたって」

リン「ウチらには、なんにも連絡ないぞー」

ウルスラ「まったくさー」

ウルスラ「困ってる時は言ってくれないとー」

サーシャ「そうだよマリカ、水臭い」

茉莉香「いやいやいや!」

茉莉香「今回は危険度が違うというかー」

チアキ「そうね、迂闊に首をつっこめる話じゃないわ」

茉莉香「そうそう、そういうことでー」

グリュ「でも、足がないのですよね?」

茉莉香「ぐっ」

チアキ「そうだ、ジェニー前部長の時の!」

茉莉香・チアキ「サイレント・ウィスパー!!!」

小林丸「あれって、どこに置いてあったかな」

茉莉香「・・・あ」

リン「ちなみに!」

リン「ヨット部のドッグの鍵は、わたしが持ってる」にいっ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/10/06(土) 02:02:35.71 ID:gjZyZytAO
嬉しい。きてるー!
チアキちゃん、真骨頂ですな。
乙!
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/06(土) 09:37:05.50 ID:KdF6zw3F0
モーパイか!こりゃ珍しい。
チアキとか嬉しいな。
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/06(土) 14:50:20.28 ID:EqM5t8vPo

ヨット部メンバーまでww
73 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 21:57:54.50 ID:J4VXwTGN0
茉莉香「で」

茉莉香「サイレントウィスパーにグリューエルが乗って来たのって」

茉莉香「やっぱり?」

グリュ「はい」

グリュ「チアキ様と一緒だと、逃げられるのが明白ですので」にこっ

茉莉香「はは、抜け目ないなー」

グリュ「マリカ様」

グリュ「わたくしは、ちょっと怒っているのですよ?」

茉莉香「なんで、グリューエルが?」

グリュ「大事な友人に危機が迫っていると知っているのに」

グリュ「当の本人からは、なしのつぶて」

茉莉香「だから、それはー」

グリュ「相談くらいしてくれても、いいと思います!」

茉莉香「そ、そっか」

グリュ「そうです!」
74 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 22:03:29.92 ID:J4VXwTGN0
茉莉香「でも、巻き込みたくないって気持も」

茉莉香「わかって欲しいなー、なんて」

グリュ「それは・・・わかりますけど」

茉莉香「・・・・・・」

グリュ「・・・・・・」

茉莉香「ありがと、グリューエル」

グリュ「え?」

茉莉香「キャサリン小隊長とヨートフさんには、本当に助けられた」

茉莉香「だから、ありがと」

グリュ「そ、それは二人の功績で」

茉莉香「ううん」

茉莉香「グリューエル達が頼んでくれたからだよ」

グリュ「わたくしには」

グリュ「それくらいしか、出来ませんし」
75 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 22:08:32.51 ID:J4VXwTGN0
茉莉香「そんなことないよ」

茉莉香「今だって、こうして来てくれたじゃない」

グリュ「心配・・・でしたから」

茉莉香「ごめんね」

茉莉香「これからちゃんと、相談するようにするよ」

グリュ「ほ、本当ですね!?」

茉莉香「うん、本当、本当ー」

グリュ「で、でしたら」

グリュ「今回のことは、許して差し上げます///」

茉莉香「うん、ありがとね」
76 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 22:17:49.12 ID:J4VXwTGN0
ガタンッ プシューッ

茉莉香「ランチ、接舷完了ー」

茉莉香「お疲れー、チアキちゃん」

グリュ「お疲れさまでした」

チアキ「これくらい、なんてことないわ」

リン「いやー、やっぱサイレントウィスパーは速いわ」

ウルスラ「あっとゆー間に見えなくなったよー」

アイ「リン部長、荷物はどうしますか?」

リン「あー、取りあえず降ろしちゃってくれー」

茉莉香「荷物?」

リン「備えあれば憂いなし・・・って言うだろ?」

茉莉香「げっ」

茉莉香「いつの間に、こんなに!?」

真希「安心しなよマリカー」

真希「パーティの準備には事欠かないから!」

茉莉香「あは、あははは」

チアキ「こういう連中だもの、仕方ないわ」
77 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 22:28:24.09 ID:J4VXwTGN0
バシューッ

茉莉香「クーリエ、ご苦労様ー」

クーリエ「お帰り、船長ー」

チアキ「みんなはどうなってます?」

クーリエ「地上の戦闘は終了ー」

クーリエ「負傷者0の完全勝利ー」

茉莉香「ケイン達は?」

クーリエ「残った1人を凹ましてる最中だって」

茉莉香「・・・凹ますって」

チアキ「それで収束ってことでいいのかしら」

クーリエ「と、思いたいけどねー」

ピリリリリリッ

クーリエ「そのケインからね」

茉莉香「ケイン、終わったの?」

ケイン『いえ、終わってないですよ、船長!』

茉莉香「へ?」

ケイン『ヤツら、貨物船に偽装した武装船を入港させてます』

百眼『襲撃が失敗したとわかったら』

百眼『そっちが動くかもなー』

茉莉香「動くって、まさかー」

チアキ「この弁天丸が、ターゲットにされる!?」
78 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 22:48:32.95 ID:J4VXwTGN0
ビーッ ビーッ

クーリエ「あ、嫌な予感」

チアキ「レーダーに近付いてくる船影あり」

茉莉香「トランスポンダーは?」

チアキ「発信してない、船籍も登録なし」

茉莉香「まったく、みんなが降りてる時にー」

バシューッ

茉莉香「!?」

ヒルデ「申し訳ありません、聞こえてしまいましたわ」

リン「こりゃまた、うちらの出番だな」

ナタリア「腕が鳴りますよ!」

茉莉香「み、みんな」

茉莉香「でも・・・また巻き込む訳には・・・」





グリュ「マリカ様」

グリュ「先ほどの話、お忘れですか?」

茉莉香「・・・グリューエル」

チアキ「言って聞くような連中なら、ここまで来てないと思うわよ」

茉莉香「・・・チアキちゃん」

茉莉香「・・・・・・」

茉莉香「みんな、またこんなことになっちゃったけど」

茉莉香「力を貸してくれるかな?」

グリュ「そうこなくては」にこっ

ヤヨイ「わ、わたしもまた頑張ります!」

リリィ「わたし達なら大丈夫だって!」

サーシャ「みんな、やる気みたいだよ?」

茉莉香「・・・うん」

茉莉香「弁天丸、出航準備に入ります!!!」
79 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 22:55:40.27 ID:J4VXwTGN0
クーリエ「そしたら、電子戦は任せていいかなー」

茉莉香「クーリエ?」

クーリエ「どうもねー」

クーリエ「この前と同じ敵って考えるの、無理あると思うのよねー」

茉莉香「あ、その違和感って」

チアキ「わたし達も感じてた」

クーリエ「ケインからの情報を元にねー」

クーリエ「敵の正体、洗ってみたいと思うんだけどー」

茉莉香「リン部長、電子戦いけます?」

リン「おう、任せとけって!」

茉莉香「じゃ、お願いね、クーリエ」

クーリエ「了解ー」
80 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/10(水) 23:17:13.15 ID:J4VXwTGN0
バシューッ

茉莉香「お待たせー」

グリュ「やはりマリカ様は、その船長服です♪」

ヒルデ「ですわ♪」

チアキ「出航準備、出来てるわよ」

茉莉香「ありがとう」

ヤヨイ「機関、始動します」

小林丸「不明船から妨害電波確認」

リン「こっちも電子戦を開始する!」

アイ「操舵系のチェック、終わってます」

チアキ「転換炉が安定してるわ」

チアキ「また腕を上げたわね」

ヤヨイ「あ、ありがとうございます!」

茉莉香「それじゃあ、行きましょう」

茉莉香「アイちゃん、頼むわね!」

アイ「は、はい」

アイ「弁天丸、前進します!」

グォォォォォッ
81 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/10/10(水) 23:32:12.72 ID:J4VXwTGN0
サーシャ「船長、進路はどうします?」

茉莉香「敵の火力もわからないしなー」

茉莉香「船を隠せる場所を選びたいところだよね」

茉莉香「・・・・・・」チラッ

チアキ「・・・・・・」コクッ

茉莉香「星系外苑、小惑星帯に進路を取ります!」

サーシャ「了解、進路を設定します」

茉莉香「敵の様子は?」

小林丸「確実に距離を詰めて来てる」

小林丸「このまままだと、8分後には捕捉されるかな」

茉莉香「超高速跳躍しなきゃ、ダメかなー」

茉莉香「転換炉はどう?」

ヤヨイ「いけそうです!」

茉莉香「了解ー」

リン「うーん」

リン「電子線は五分五分だな」

リン「出力はむしろ、敵の方が大きいかも」

茉莉香「長引くと、苦しいのはこっちかー」

チアキ「一気にカタを付けた方が、いいかもしれないわ」

茉莉香「よし!」

茉莉香「5分後に超高速跳躍!」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 08:51:27.12 ID:k2j8gVn00
乙。
ヤヨイちゃんもがんばってるな。
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/10/11(木) 14:50:08.47 ID:VyEHZTaAO
乙!
毎回盛り上がるな。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/11(木) 23:20:13.11 ID:NABonuiRo

船長服きたか。締まるね
85 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/10/15(月) 22:27:33.92 ID:bDUYOc6f0
ギュウゥゥゥゥン

小林丸「通常空間に復帰」

チアキ「船体に異常は認められません」

ウルスラ「うー」

ウルスラ「跳躍って、何度やっても慣れないよー」

サーシャ「オデットU世は跳躍出来ないからね」

茉莉香「すぐ前方に小惑星帯・・・と」

茉莉香「思った通り、身を隠すには不自由しないけど」

茉莉香「操舵が大変そうだなー」

アイ「が、頑張ります」

チアキ「いまの内に探査しておきましょう」

チアキ「データがあれば、少しはマシでしょう」

茉莉香「そうだねー」

茉莉香「リリィ、偵察用プローブ射出お願い」

リリィ「了解・・・なんだけど」

リリィ「偵察のシステムはどれだろ」

ピピッ ピピピッ

真希「んー、これじゃない?」

チアキ「やめなさい、ハラマキー!!!」

真希「うわっ、びっくりした!」

チアキ「あんたが触ると、ロクなことにならない気がする」

真希「ひどっ!」
86 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/15(月) 22:48:14.19 ID:bDUYOc6f0
リン「まぁまぁ」

リン「お前ら、仲良くしろって」

チアキ「べ、別にケンカしてるわけじゃ」

リン「ちなみに」

リン「偵察用プローブのシステムはこっちだ」

真希「だったら、早く言ってくださいっ!」

リン「えーっと」

リン「偵察範囲は、前方小惑星群っと」

カタカタカタカタ ターンッ

リン「ほい、投射!」

茉莉香「これで少しは有利になるかな」

チアキ「どう戦うつもり?」

茉莉香「えっとねー」

バシューッ

クーリエ「船長、黒幕に行きついたかもー」

茉莉香「ほんと?クーリエ」

チアキ「誰なんです?」

クーリエ「みんなが知ってるヤツだったりしてー」

グリュ「みんなって、わたくし達もってことですか?」

クーリエ「そそ、覚えてるわよねー」

クーリエ「ジュナイ・クールフって名前」
87 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/15(月) 23:01:04.06 ID:bDUYOc6f0
茉莉香「えぇぇぇぇぇ!?」

ウルスラ「もしかしてそれってー」

真希「あの時の、お坊ちゃん?」

ナタリア「あー、チアキ先輩にやり込められて」

ナタリア「鼻水たらして泣いてた」

チアキ「でも、実刑くらったはずじゃ?」

クーリエ「弁護士が上手くやったんだろうねー」

クーリエ「仮釈放期間が与えられたみたい」

グリュ「だとしたら、相当のお金が動いてますね」

ヒルデ「クールフ親子が、兵器産業側の弱みを握っているとか」

茉莉香「なるほどー」

チアキ「それなら、敵が最新の装備をしてるのも説明がつくわね」

茉莉香「まったくー」

茉莉香「自分達で悪事働いておいて、逆恨みかー」

リン「ネクラがやりそうなこった」

クーリエ「それとねー」

クーリエ「なんか、メインターゲットは船長じゃないらしいのよねー」

茉莉香「わたしじゃない?」

グリュ「では、誰なのですか?」

クーリエ「・・・・・・」チラッ

チアキ「わ、わたし!?」
88 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/15(月) 23:10:38.94 ID:bDUYOc6f0
クーリエ「どうもねー」

クーリエ「あなたに恥をかかされたって、思ってるみたいー」

ウルスラ「派手にやったもんねー」

サーシャ「それじゃ、個人的な逆恨み?」

ヤヨイ「き、気持ち悪いですね」





チアキ「そう」

チアキ「それで、まずわたしがスナイプされた理由がわかったわ」

クーリエ「船長にちょっかい出せば」

クーリエ「あなたが出てくるって踏んだのねー」

チアキ「そういうことなら、船長」

茉莉香「ん?」

チアキ「わたしはバルバルーサに戻るわ」

チアキ「通信の許可をちょうだい」

アイ「も、戻るって」

リリィ「・・・チアキちゃん」
89 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/15(月) 23:17:40.21 ID:bDUYOc6f0
茉莉香「・・・ダメ」

チアキ「は?」

茉莉香「それはダメ」

チアキ「ダメって、あなた」

茉莉香「もちろん、通信はしてくれて構わないわ」

茉莉香「でも、いまチアキちゃんはこの船に乗ってる」

茉莉香「船員の安全は、船長であるわたしの義務」

茉莉香「バルバルーサに渡して、はいサヨナラってワケにはいかない」

チアキ「あのね」

チアキ「わたしが弁天丸を降りれば、この船は安全に・・・」

茉莉香「ごめーん、チアキちゃん」

茉莉香「今日言われたこと、そっくり返すねー」

チアキ「か、返すってなにを?」
90 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/15(月) 23:27:22.70 ID:bDUYOc6f0
茉莉香「わたし達は、とっくに巻き込まれてるの」

茉莉香「それにさー」

茉莉香「チアキちゃんがわたしの立場だったら」

茉莉香「とっととサヨナラするのかなー?」

チアキ「そ、それは」

茉莉香「えっへへー」

チアキ「ひ、卑怯よ」

チアキ「いまそんなこと、言うなんて///」

ビーッ ビーッ

チアキ「!?」

小林丸「後方に、時空震反応」

茉莉香「どっちにしろ、間に合わなかったみたいだねー」

小林丸「レーダー波来た」

ナタリア「跳躍して来たのは、さっきの不明船で間違いないです!」

リン「電子戦を再開する!」

茉莉香「チアキちゃん」

茉莉香「副長として、サポートお願い」

チアキ「・・・わかったわ」

チアキ「ありがとう、船長」

茉莉香「・・・・・・」コクッ

茉莉香「弁天丸、全船戦闘態勢!!!」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/16(火) 00:04:20.95 ID:tfcV8Nl/o

いい夫婦してるな〜ww
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/16(火) 18:06:59.06 ID:SetNJXtF0
ええ夫婦すぎるw
93 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/18(木) 21:00:50.00 ID:PZ1Eqet40
茉莉香「よし!まずはー」

チアキ「どうするの?」

茉莉香「全力で逃げる!」

チアキ「は?」

茉莉香「弁天丸、最大戦速!」

アイ「りょ、了解です」

アイ「ヤヨイちゃん!」

ヤヨイ「き、機関出力最大ー!」

茉莉香「電子戦はどうですか?」

リン「相変わらず五分五分だー」

リン「とりあえず、相手の射撃管制には干渉出来てる」

リン「ま、こっちも干渉されてるんだけど」

茉莉香「敵の様子は?」

小林丸「追って来てる」

小林丸「相対速度はマイナス・・・敵がちょっと速いかな」

チアキ「どうやら貨物船の皮の下は」

チアキ「最新の軽巡洋艦ってとこかしら」

茉莉香「そこで、チアキちゃんに相談があるんだけど」

チアキ「相談?」

茉莉香「オデットU世で撃退した敵、覚えてる?」

チアキ「えっと」

チアキ「あの練習航海の時の?」
94 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/18(木) 21:14:05.18 ID:PZ1Eqet40
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

茉莉香「・・・という作戦なんだけどー」

チアキ「はぁ」

チアキ「無茶ではあるけど、無理ではなさそうね」

茉莉香「でしょー!」

チアキ「でもね」

チアキ「操舵にかなりの技術が必要よ?」

アイ「あぅ」

茉莉香「だから、話に加わってもらったんだよー」

茉莉香「どうかな、アイちゃん」

アイ「あの、えっと」

茉莉香「無理はしなくていいわ」

茉莉香「出来なくて当たり前の話なんだから」

アイ「・・・あ、あのですね」

アイ「マリカ先輩・・・いえ、船長は」

アイ「わたしが出来ると思ってるんですか?」

茉莉香「うん」

茉莉香「勝手だけど、出来るって信じてる」

アイ「そう・・・ですか」

茉莉香「・・・・・・」

チアキ「・・・・・・」

アイ「わかりました、やってみます」

アイ「いえ、やってみせます!」

茉莉香「オッケー!期待してる!」

小林丸「お話し中悪いけど、敵船のエネルギー反応上昇中」

チアキ「撃ってくるわね」

茉莉香「回避運動を行いつつ、全速で小惑星帯の中へ!」
95 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/18(木) 21:23:54.60 ID:PZ1Eqet40
サーシャ「探査のデータ反映完了」

サーシャ「アイちゃん、データ送るね」

アイ「お願いします!」

ドシュゥゥゥッ

ウルスラ「う、撃って来たー!」

リン「安心しろ、正確な照準は取れてない」

アイ「みなさん掴まってください!」

アイ「小惑星帯に突入します!」

真希「ひゃあ!」

ゴンッ カンッ

ナタリア「な、なんか当たってますけど!?」

チアキ「弁天丸は海賊船よ」

チアキ「この程度の石ころなんて、なんの問題もないわ」

リリィ「石ころにしては、音大きいような・・・あはは」

ガコンッ

ウルスラ「ひぃっ!?」

アイ「大丈夫です、大きいのには当たりませんから」

リン「おら、後輩に心配されてどーすんだー」

ウルスラ「だ、だってー」

小林丸「敵船も想定通り、小惑星帯に突入」

チアキ「掛かった!」

茉莉香「・・・・・・」コクッ

茉莉香「よーし、作戦決行するわよー!」
96 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/18(木) 21:40:33.34 ID:PZ1Eqet40
サーシャ「前方+2.8秒、仰角−2度5分に大型の小惑星!」

茉莉香「それの周囲はどんな感じ?」

サーシャ「他の小惑星とは、ある程度離れてます」

茉莉香「それを使っちゃおう」

茉莉香「アイちゃん、いいかな?」

アイ「わかりました!」

茉莉香「チアキちゃんもお願い」

チアキ「了解」

リリィ「はい、席を交代するよ」

チアキ「ありがとう」

小林丸「敵が距離詰めて来た・・・一気に来るよ」

アイ「ヤヨイちゃん」

アイ「指示したら、一瞬だけ限界以上のパワーお願い!」

ヤヨイ「はい!」

ヤヨイ「阿号、吽号とも臨界出力に備えます!」

サーシャ「目標の小惑星まで15秒!」

茉莉香「もちろん、みんな掴まってるわねー!」
97 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/18(木) 21:57:02.37 ID:PZ1Eqet40
サーシャ「5秒前」

サーシャ「4・・・3・・・2・・・1」

茉莉香「いっけー!」

アイ「右舷、スラスター全開!」

アイ「弁天丸、急速回頭!」

グググーッ

真希「か、体よじれるー!」

ウルスラ「飛ばされるー!」

アイ「ヤヨイちゃん、いま!」

ヤヨイ「機関臨界出力!」

ゴォアァァァァッ

リリィ「反転させて、噴射でブレーキ!?」

ヒルデ「でも、回転が止まってませんわ!」

アイ「このまま回頭続けます!」

ウルスラ「てゆーか、一回転じゃんこれー!」

アイ「左舷、スラスター全開!」

グーッ

真希「と、止まったー!」

リン「はは、巡洋艦クラスの船でカウンター当てるとか」

ナタリア「これって、スピーンターン!?」
98 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/18(木) 22:19:41.14 ID:PZ1Eqet40
リン「なるほど、敵さんから見えないとこで急停止」

リン「すると」

小林丸「敵船、右舷を通過」

ナタリア「こうなる訳ですね」

茉莉香「よし、後ろ取ったわ!」

チアキ「主砲、フルチャージ完了」

グリュ「でも、射撃管制は電子戦の影響を受けているのでは?」

チアキ「確かにね」

小林丸「あ、敵が気付いたっぽい」

小林丸「急制動をかけつつ、回頭中」

茉莉香「うわー、やっぱ性能いいなー」

茉莉香「でも、そこに自惚れすぎ」

チアキ「あと、電子戦でこっちの射撃管制を抑えて安心してる」

チアキ「でもいいのかしら?」

チアキ「海賊船に横腹を見せるなんて」ニヤッ

茉莉香「チアキちゃん、やっちゃってー!」

チアキ「了解、射撃管制システム強制ダウン!」

バシーッ

チアキ「マニュアル光学照準に切り替え!」

ヒルデ「光学照準!?」

ウルスラ「あ、それってー」

サーシャ「わたし達の初航海の時に敵がやった」

チアキ「目標、敵センサー及び主砲塔」

チアキ「オラ!たっぷりくらいなさい!!!」

ビッ
99 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/18(木) 22:32:38.71 ID:PZ1Eqet40
ドシュゥゥゥゥゥンッ

チアキ「着弾まで3・・・2・・・1」

ドォォォン

チアキ「着弾を確認」

小林丸「敵船のエネルギー反応減少中」

リン「電子戦の反応も消えた」

リン「このまま敵船のシステムの掌握に掛かる」

真希「すごいよ、チアキちゃん!」

リリィ「やったね!」

チアキ「いえ、わたしはただ・・・」

グリュ「船長、なにをしておられるのですか?」

茉莉香「んーっと」

ピピッ ピピピピッ

茉莉香「念のため、撹乱膜の散布をね」

チアキ「!?」

チアキ「悪かったわ、船長」

チアキ「わたしが気付かなきゃいけないのに」

茉莉香「いいよ、いいよー」

茉莉香「こうして無事でいられるのも」

茉莉香「チアキちゃんとアイちゃんのお陰じゃない」
100 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/10/18(木) 22:45:57.03 ID:PZ1Eqet40
アイ「そんな、わたしなんか///」

ヒルデ「ご謙遜ですわ」

ウルスラ「だよね、すごかったよー」

茉莉香「うんうんっ」

チアキ「・・・・・・」

小林丸「あれ?」

小林丸「敵船に小さなエネルギー反応が」

チアキ「敵の反撃!?」

リン「いや、違う」

リン「手動でハッチが開けられた」

グリュ「まさか、逃げるつもりでは!?」

茉莉香「行くよ、チアキちゃん!」

チアキ「え?」

茉莉香「ここで逃がしたら、また狙われる」

茉莉香「首謀者を逃がす訳にはいかないわ!」

チアキ「で、でも」

リン「行って来い、後は任せろって」

ヒルデ「やるなら徹底的に、ですわ」

ウルスラ「ドーンっとやっちゃえー!」

チアキ「・・・みんな」

バシューッ

クーリエ「話は聞いてたわー」

クーリエ「調査に没頭出来たお陰で、事件の裏付けはあらかた取れてる」

クーリエ「安心して行っちゃってー」

チアキ「・・・わかりました」

茉莉香「じゃあ、サイレントウイスパーで追いましょう!」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/18(木) 23:09:02.80 ID:LvOLhYvK0
みんな見せ場あるな。この>>1のモーパイ愛、伝わったぜ。
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/19(金) 00:11:39.61 ID:M4vVItZio

いいよいいよ〜
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/10/19(金) 02:11:08.79 ID:2i6h4C1AO
ちゃんとSFもモーパイもしてるな。
この>>1、やるわい!
乙だっ!
104 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/19(金) 22:26:33.73 ID:hZUBHtCf0
茉莉香「いっくよー、フルスロットルー!」

チアキ「追い付くかしら?」

茉莉香「どうだろうねー」

茉莉香「敵もサイレントウィスパーみたいだし」

チアキ「弁天丸と連携して相手を捕捉してるから」

チアキ「逃がすことはないと思うけど」

茉莉香「少しは油断してくれればいいのに」

茉莉香「あっちも、全速で逃げてるっぽいなー」

チアキ「待って」

チアキ「段々距離が詰まってる気がしない?」

茉莉香「ほんとだ、なんでだろう?」

リン『その疑問に答えてやろう!』

茉莉香「リン部長?」

リン『ヒュー&ドリトルがそいつを発注する時な』

リン『ジェニーが自分も乗るかもーって』

リン『特別なチューンをさせたんだ』

茉莉香「な、なるほどー」

チアキ「まったく、あの人らしいわね」

茉莉香「でも、そのお陰で追い付ける!」
105 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/19(金) 22:49:00.77 ID:hZUBHtCf0
茉莉香「ところで、そっちの様子はー?」

クーリエ『敵船のシステムをいじった結果、生存者を確認ー』

クーリエ『首謀者だけ、さっさと逃げたのねー』

チアキ「ひどい話ね」

クーリエ『生命維持には問題なさそうだし』

クーリエ『軍に通報して、船長の後を追うねー』

茉莉香「わかった、よろしくー」

チアキ「あら、これは」

茉莉香「どうかした?」

チアキ「前方に大型船の反応が」

茉莉香「まだ隠れてるのがいたわけ!?」

チアキ「データ確認・・・これは」

チアキ「グロリアス・クールフ号!?」

茉莉香「あー」

茉莉香「あの時、わたし達が乗りこんだあれかー」

チアキ「まずいわね」

チアキ「あれで、最大距離の超高速跳躍をやられたら」

チアキ「たとえこの機体でも追い付けない」

茉莉香「弁天丸の到着まで、まだまだ掛かるしなー」

チアキ「くっ、ここまできて!」





???『おいおい、誰か忘れてやしないか?』
106 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/10/19(金) 23:06:02.22 ID:hZUBHtCf0
ケンジョー『どうやら、オレっちの出番には間に合ったようだなあ』

チアキ「オヤジ!?」

茉莉香「レーダーに反応、バルバルーサ!」

ケンジョー『どうもお久しぶりです、キャプテン・マリカ』

茉莉香「来てくれたんですねー」

ケンジョー『娘に売られたケンカは、バルバルーサに売られたも同じ』

ケンジョー『駆けつけない訳にはいきませんや』

チアキ「というか、遅い!」

茉莉香「ち、チアキちゃん!?」

ケンジョー『まあ、そう怒るなって』

ケンジョー『ちゃんと仕事はするからよ』

茉莉香「それじゃー、船長」

茉莉香「あの船を任せていいですか?」

ケンジョー『了解!』

ケンジョー『いくぞテメェら、売られたケンカ存分に買ってやれ!』
107 : ◆1BrjSSUSHI [saga]:2012/10/19(金) 23:15:51.88 ID:hZUBHtCf0
ケンジョー『さあ、システムを乗っ取りました』

ケンジョー『船長はメインハッチからどうぞ』

茉莉香「ありがとうございまーす」

チアキ「相変わらずのザルなのね、この船」

茉莉香「バルバルーサの手際がいいんだよー」

チアキ「そ、そんなこと」

茉莉香「照れてる、照れてるー」にひひ

チアキ「照れてない!///」

ケンジョー『こっちは接舷と同時に乗り込みを開始する』

ケンジョー『お気を付けて、船長』

茉莉香「そちらも、安全第一でお願いしますね!」

ケンジョー『へへっ』

ケンジョー『チアキよ、船長の前でいいとこ見せるチャンスだぞ』

ケンジョー『まあ、頑張れや』

チアキ「なっ!?」

チアキ「なに言ってんだ、オヤジー!!!///」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/20(土) 00:09:41.62 ID:ofZq2aPKo

親公認もしたし、がんばれ!チアキちゃん
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/20(土) 00:26:52.68 ID:J5jsrQJc0
オヤジいいやつ。
>>1乙。
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/20(土) 01:08:27.88 ID:nMpsqbw00
乙!あまあま。
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/10/20(土) 02:19:42.84 ID:iTev59GAO
なんというナイス展開。
乙Summer!
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 17:07:57.55 ID:0eJDYtWWo

この>>1、モーパイというより笹本好きそう
113 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/11/03(土) 11:09:34.67 ID:Qc3MuqUS0
シュゥゥゥン

茉莉香「着船終了ーっと」

チアキ「ハッチの閉鎖を確認」

チアキ「見て、あそこ」

茉莉香「あっちの乗って来た、サイレント・ウィスパー」

チアキ「これだと、わたし達の方が敵に近いかもしれないわね」

茉莉香「チアキちゃん、ブラスター」

ガシャッ

チアキ「ありがとう」

チアキ「それで、どうする?」

チアキ「バルバルーサの戦闘班が合流するのを待つ?」

茉莉香「そうだなー」

茉莉香「ここはいわば、敵の本拠地みたいなもの」

茉莉香「どんな脱出方法を備えてるか、わからないよねー」

チアキ「迅速に身柄を確保した方が得策・・・か」

茉莉香「さっきも言ったけど、ここで逃がす訳にはいかない」

茉莉香「ということで」

茉莉香「とっとと元の場所に帰ってもらっちゃおう!」

チアキ「ブタ箱ね」

チアキ「まったく、お似合いの場所だわ」
114 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/11/03(土) 11:21:51.94 ID:Qc3MuqUS0
チアキ「よし、と」

チアキ「これで一応、敵のサイレント・ウィスパーにロックが掛かったわ」

茉莉香「船内見取り図、送ってもらったよー」

茉莉香「うーむ」

茉莉香「これは隠れるとこ一杯あるなー」

チアキ「脱出経路のありそうな所から当たっていきましょう」

茉莉香「オッケー」

茉莉香「まずは、すぐ隣の区画から」

チアキ「ええ」

バシューッ





ピピーッ

『ハッチ解放シマス』

『作業員以外ハ、機密区域に退避シテクダサイ』

ガコンッ ゴウンゴウンゴウン

キュキュッ シュゥゥゥン

???「・・・着船」

???「よっと」スタッ

???「サイレント・ウィスパーが2機、か」

???「・・・まだ噴射ノズルが温かい」

???「どうやら、間に合った?」ニヤッ
115 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/11/03(土) 20:39:35.24 ID:Qc3MuqUS0
バシューッ

茉莉香「ここも居ないかー」

チアキ「我慢強く、一つ一つ当たっていくしかないわね」

茉莉香「そういうのって、性に合わないんだよなー」

チアキ「確かに面倒だけど、それしか方法がないわ」

チアキ「まあ、船ごと消しちゃうなら別だけど」

茉莉香「船ごと?」

チアキ「冗談よ」

茉莉香「・・・ふむ」

茉莉香「チアキちゃん、それ頂き」

チアキ「え?」
116 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/11/03(土) 20:57:03.68 ID:Qc3MuqUS0
ザザーッ ピーッ

茉莉香『あー、あー』

茉莉香『ただいまマイクのテスト中ー』

チアキ『それはいいから、早く喋りなさい!』

茉莉香『あれ、聞こえてる?』

チアキ『・・・うるさいくらいにね』

茉莉香『えー、人のことを襲っておいてー』

茉莉香『こそこそ逃げ回ってる人達、聞いてますかー』

茉莉香『大人しく出てくれば、勝負の機会を与えます!』

チアキ『前にあれだけこっぴどくやられておいて』

チアキ『出て来る勇気があると思う?』

茉莉香『ダメだよチアキちゃん、そんなこと言っちゃー』

茉莉香『ほんとに出て来れなくなるじゃん!』

チアキ『あまり見たい顔でもないしね』

茉莉香『それはそーだけどー・・・じゃなくて!』

茉莉香『いまは、おびき出すのが先決でしょ!』

乗組員1「あーあー、ひでーこと言って」

ケンジョー「わははっ」

ケンジョー「挑発するねえ」
117 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/11/03(土) 21:05:50.09 ID:Qc3MuqUS0
茉莉香『えー、こほん』

茉莉香『わたし達はメインホールで待っています』

茉莉香『もちろん、他の人は立ち入らせませーん』

チアキ『面倒だけど相手してあげるわ』

チアキ『ありがたく思いなさい』

茉莉香『あ、そーそー』

茉莉香『時間は15分後までにさせてもらいますね』

茉莉香『それ以降、どうなるかというとー』

チアキ『たいしたことじゃないわ』

チアキ『バルバルーサと弁天丸の主砲が狙ってるだけ』

チアキ『一瞬で宇宙の藻屑になれるわよ』

茉莉香『そういう訳なんで』

茉莉香『時間厳守で、よろしくー!』
118 : ◆1BrjSSUSHI [sage saga]:2012/11/03(土) 21:18:12.18 ID:Qc3MuqUS0
乗組員1「第3通路に人影が!」

ケンジョー「動いたか」

乗組員2「戦闘班を向かわせますかい?」

ケンジョー「ふむ、万が一の配置だけさせておこう」

乗組員1「しかし」

ケンジョー「こりゃ二人が売ったケンカみたいなもんだ」

ケンジョー「それになあ」

ケンジョー「この程度のこと乗り越えられんようじゃ」

ケンジョー「どの道、この先やっていけないと思わんか?」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/11/04(日) 00:29:24.42 ID:QtpZTwhFo
120 :名無しのパー速民 [sage]:2012/12/01(土) 21:53:19.24 ID:sMuVWQrx0
待ってる
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/28(金) 18:22:13.98 ID:ABUw902DO
最後の投稿からほぼ二ヶ月か……
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