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魔法少女まどかフロンティア - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:45:54.41 ID:g/fo166g0
????

まどか「ここは……?」

まどか「何もない……。なんだかふわふわしてて……」


サガフロンティアのシステムデータはどこですか?

 ソウルジェムにある
 ソウルジェムに新規作成する
 システムデータなど必要ない!

まどか「え? システム? 何のこと?」

まどか「……」

まどか「っていうか、あなた、キュゥべえだよね」

!?


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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:46:56.91 ID:g/fo166g0
まどか「……今度は何を企んでるの」

シ、システムデータはどこですか?

まどか「答えて」

……ワルプルギスの夜を倒した君達は、まさに魔法少女としての可能性だ。

まどか「……」

……その可能性に、僕達も賭けることにしたんだ。

まどか「……答えになってないよ」

リージョン界の未来を、君達五人に託す……

まどか「リ、リージョン?」

……頼んだよ、鹿目まどか。

まどか「ま、待って!」

まどか「……」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:48:03.61 ID:g/fo166g0
…………

スクラップ

鉄工業の発達したリージョン
至る所にガラクタが積み上げられている。


酒場

まどか「うう……」

まどか「一体何が……?」

まどか「ここは……」

「おい、ゲンさん、誰だいその子は?」

「ああ!?だれのことだよ?」

「ゲン様の後方に反応を確認」

まどか「あ、あの……」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/06(木) 02:48:33.43 ID:bfZjKOlmo
電脳世界でジェノサイドハートと戦うまどかとか胸熱
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:48:42.79 ID:g/fo166g0
「おお!? ……さては嬢ちゃん、只者じゃねえな!」

「ゲンさんが飲み過ぎなんだよ」

「ああん!?、俺がこんなもんでオウェ」

「ほら見ろ。なあロボ、俺ゲンさん連れてくから」

「了解しました、リュート様」

「待て、おい。俺はまだ……」

「ゲン様の排除を確認しました」

まどか「……」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:49:34.19 ID:g/fo166g0
まどか(どうしよう、全然状況がわからないよ……)

まどか(とにかく、ここは見滝原じゃないよね、多分)

???「私はT260」

まどか(ロ、ロボットがしゃべってるんだしね……)

まどか「え、ええと、わ、私は鹿目まどかです……」

T260「了解しました。鹿目様」

まどか「……」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:50:23.32 ID:g/fo166g0
まどか「あの、ここはどこですか?」

T260「こちらはリージョン『スクラップ』内の酒場……」

まどか「リージョン!?」

T260「リージョンについてお尋ねですか?」

まどか「あ、はい。教えてもらえるとうれしいです……」

T260「リージョンは空間内に点在する都市、または施設の名称です」

T260「リージョン間の移動はリージョンシップによって行います」

まどか「ええっと……」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:51:16.58 ID:g/fo166g0
???「要するに、他所の街に行きたいなら、シップで空間を超えろって訳さ」

???「にしても、リージョンも知らないなんて、箱入り娘にもほどがあるぜ?」

まどか「で、ですよね」

まどか(キュゥべえが言ってたリージョンって、色んな街のこと?)

まどか(というか、私は別の世界に来ちゃったんだね……)

まどか(キュゥべえめ……)

???「ああ、そうだ。俺はリュート。よろしくな」

まどか「あ、鹿目まどかです……」

リュート「まどかちゃんね。それじゃあ、自己紹介がわりに一曲」

リュート「か〜な〜め〜♪ それは謎の少女〜」

まどか「」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:52:06.78 ID:g/fo166g0
…………

リュート「魔法少女? いや、知らないな。ロボ、お前は?」

T260「データを検索中……」

まどか「あ、あの、そんな無理しなくても……」

T260「二件の該当データがあります」

まどか「ほ、本当に!? 教えてください!」

T260「了解しました」


データ1 ヒューズ様による情報です

リージョン「シュライク」における盗掘事件に関する情報です。
チャイナ服の女性、モンスターの少年、魔法少女を称する少女が関与しているとのこと。

データ2 ヒューズ様による情報です

とある重要事案に関して、黒髪の魔法少女を探しているとのこと。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:53:20.58 ID:g/fo166g0
まどか「!」

T260「私の所有する情報は以上です」

リュート「そのヒューズってのは、何ものだい?」

T260「ヒューズ様はIRPOに所属されています」

まどか「アイアール……?」

リュート「要は警察だよ」

まどか(黒髪の魔法少女って、きっとほむらちゃんだ!)

まどか(でもどうして警察の人が……?)

まどか(っていうか、みんな動くの早いよ!)

まどか(盗掘って何!?)

T260「ヒューズ様は泥酔しているご様子でした」

T260「音声データを再生します」

『もう何で俺なんだよ、知るかよ魔法少女なんかよ〜。チクショウこの野郎お前……』

まどか「止めてください!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:54:05.01 ID:g/fo166g0
…………


まどか「私、そのIRPOってところに行ってみようと思います」

リュート「友達を探すのかい?」

まどか「はい。他に手がかりもないですし……」

リュート「俺も付き合ってやるよ、って言いたいとこだが、警察は苦手でね」

リュート「ロボ、お前一緒に行ってやれよ。任務のこととか分かるかもしれねえよ?」

まどか「任務?」

T260「私は自分の任務に関する、失われた情報を収集しています」

まどか「そ、そうなんだ。こんなレトロなのに……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:54:41.17 ID:g/fo166g0
T260「了解しました。IRPO本部での情報収集に同行いたします」

まどか「ありがとうございます……」

リュート「よっしがんばれよ、お二人さん」

リュート「謎の少女と〜♪謎のロボが〜♪」

まどか「い、行きましょうロボットさん!」

T260「鹿目様に著しいストレス反応が見られます」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:55:54.00 ID:g/fo166g0
……………………

時間妖魔のリージョン

時術の使い手、時の君が住む特殊なリージョン
中央にある巨大な砂時計が時間を司る

ほむら「ええと、あの……」

時の君「これは珍しい客人だ」

時の君「静止した時間をものともしないとは……」

ほむら「あの、シップの操作とかよくわからなくて」

ほむら「砂時計を壊してしまって、本当にごめんなさい」

時の君「……亜空間から、一人乗りのシップで突っ込んで来たのには、さすがの私も驚いたぞ」

ほむら「秘密基地からの脱出で……」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:56:46.73 ID:g/fo166g0
時の君「いや、それよりもだ」

時の君「君は時術の資質を有しているな?」

ほむら「時術?」

時の君「時間を操作する術だ」

ほむら「ええ、確かに以前は時間干渉が可能だったけれど……」

時の君「今は失われたか」

ほむら「……」

時の君「その盾に、時の砂を流し込むといい」

時の君「それで君の術は蘇るだろう」

ほむら「砂……」

時の君「君が壊したおかげで、容易に取り出すことができる」

ほむら「ホントごめんなさい」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:57:43.67 ID:g/fo166g0
ほむら「これで、私の魔法が……?」

時の君「君の術は時間停止と時間遡行、だな?」

ほむら「……分かるんですか」

時の君「私を誰だと思っている」

ほむら「……?」

時の君「人は私を時の君と呼ぶ」

ほむら「時の君……?」

時の君「そう。そして君が二代目時の君だ」

ほむら「二代目……」

ほむら「え?」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 02:58:18.39 ID:AYHCYdKDO
終盤で金獅子ならぬ青獅子さやかちゃんが必殺の無月散水をひっさげて襲いかかってくるんですね
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 02:58:59.16 ID:g/fo166g0
時の君「時術の資質を持ちながら、術の理に捉われない存在」

時の君「君もまた時の君と名乗るが良い」

ほむら「いや、待ってください」

時の君「では後のことは任せたぞ、二代目。私はしばし下界に降りる」

ほむら「ちょ、ちょっと……」

時の君「ああ、君の習得していない時術は私が提供しよう」

時の君「料金はそこに書いてあるから、好きに持って行ってくれたまえ」

ほむら「お、お金ですか」

時の君「では、さらばだ!」


ほむら「……」

ほむら「押し付けられた……」

ほむら「……時間の魔法があるのかしら」

ほむら「ええと時間触、タイムリープ……」

ほむら「代金は……武器で。モンドの武器で」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:00:41.93 ID:g/fo166g0
……………

シュライク

平穏な市街地と古墳が隣り合うリージョン
生命科学研究所には強力なモンスターが潜む


済王の古墳

アッコちゃん「ウェーン……」

怪人「泣いてばかりで、話にならん。なんとかせんか!」

戦闘員A「キー」

戦闘員B「キー」

戦闘員C「キー」

戦闘員D「キー」

アッコちゃん「何言ってるのか分かんないよーウェーン」

怪人「ほれ、お菓子をあげるから」


レッド「小さな子供を寄ってたかっていじめやがって、許せん!! アルカイザー、変身!!」

???「あんなに小さな子を、許せないわ! 変身!!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:01:23.22 ID:g/fo166g0
怪人「アルカイザー!!」

怪人「……と誰?」

アルカイザー「ええっと、ティロカイザーで……」

マミ「!?」

アルカイザー「そう!我が友ティロカイザーだ!」

マミ「違う!私は魔弾の……」

怪人「よかろう、ティロカイザーもろとも踏みつぶしてくれる!」

マミ「聞いてよぉ!」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:02:20.39 ID:g/fo166g0
…………

ディスペア

凶悪犯罪者が収監される刑務所のリージョン
中心部には、解放のルーンが刻まれた巨石がある


牢屋

さやか「何だよこれ!」

さやか「目が覚めたら、いきなり牢屋の中なんて!」

さやか「うぅ……あんまりだぁ」

さやか「キュゥべえは、私たち五人って言ってた……」

さやか「みんなも、こんなふうに……?」

ジリリリリ……

さやか「ひっ!」

さやか「な、何?ベルの音……?」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:02:55.91 ID:g/fo166g0

???「ん、あれ?こんな子いたっけ?」

???「おかしいわね。ここは空いていたはずだけど」

???「……」

???「ねえ、ライザ。この子も連れていっちゃだめかな?」

ライザ「……アニー、本気で言ってるの?」

アニー「大丈夫だって!素人が一人増えるだけよ」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:03:44.17 ID:g/fo166g0
アニー「ねえ、そこのあんた!」

さやか「!」

アニー「こっから出たい?」

さやか「だ、誰ですか?」

アニー「私はアニー。こっちはライザ。で、どうなの?出たいの、出たくないの?」

さやか「で、出たいです……」

アニー「決まりだね」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:04:11.90 ID:g/fo166g0
エミリア「時間だわ……」


アニー「待たせたね」

アニー「この人はライザ。こっちはさやか。一緒に脱走することになったの」

ライザ「話は聞いたわ。よろしくね、エミリア」

さやか「えーと、あの、よろしくお願いします……」

さやか(グラマラス!)

エミリア「は、はい(こんな子どもまで……)」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:04:45.42 ID:g/fo166g0
ライザ「行きましょう」

エミリア「行きましょうって……」

ライザ「ここに抜け穴があるのよ」

さやか「本当だ……」

エミリア「で、でも私……」

アニー「パトロール殺しじゃ一生出られないわよ」

さやか「!」

アニー「ここでババアになるつもり?」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:05:27.23 ID:g/fo166g0
ディスペア ルーンの部屋の扉


さやか「脱走って、すごいですねー」

まどか「通風孔とか、ゴミ捨て場とか、すごいルート……」

エミリア「……」

さやか(パトロール殺しって)

さやか(……エミリアさん、そんな風には見えないけど)

さやか(……)


アニー「ライザ、まだ?なんかイヤな感じがするのよ」

ライザ「ずいぶんきつく締め直してあるわ。あと二つ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:06:14.11 ID:g/fo166g0
アニー「!」

アニー「何か来るわ!これ持って!」

エミリア「これピストルよ!撃ったことないわ」

アニー「操作は簡単、引き金を引くだけ。早くライザ!」

さやか「そうそう!意外と中学生でも使ってるやつもいるんで!」

エミリア「!?」

エミリア「何よ、あれ!」

アニー「こんなのいるって聞いてないぞ、ルーファスめ!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:06:58.10 ID:g/fo166g0
VSニドヘッグ 巨大なムカデのようなモンスター


さやか「な、何!?こういう世界観なの!?」

アニー「やるしかないわ!みんな準備いい!」

アニー『切り返し』
ライザ『空気投げ』
エミリア『防御』
さやか『変身』

アニー「いくよ、ライザ!」

ライザ「ええ!」

 連携名 『空気返し』

アニー「よし、この調子で……」

さやか「変身!」

ライザ「え……」

エミリア「嘘……」

アニー「あんた一体……」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:07:39.34 ID:g/fo166g0
…………

さやか『稲妻突き』

ニドヘッグ「ギャアア……」

アニー「突っ込んだよ、この子……」

ライザ「やるわね」

エミリア「あ、逃げていく……」


ライザ「驚いたわ。ただの子どもだと思ったら、そんな力を隠していたなんて」

さやか「いやー、照れるなあ」

アニー「いや、たいしたものよ。楽勝だったのはあんたのおかげ」

さやか(あんまり驚かれなかったな……)

さやか(どういう世界なんだろう)
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:08:39.45 ID:g/fo166g0
解放のルーン


さやか「タッチダウン!」

所長「おめでとう。女性としては初の脱走者だ」

所長「準備の抜かり無さといい、先ほどの戦いぶりといい、私の予想を裏切って楽しませてくれたよ」

所長「では約束どおり、君達を解放しよう」

所長(何で子供が混じってるんだ……?)
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:09:22.41 ID:g/fo166g0
クーロン シップ乗り場


さやか「脱走できたのはよかったけど」

さやか「アニーさんもライザさんもどこかに行っちゃうし」

さやか「エミリアさんは、恋人の家に……?」

???「そこの君」

さやか「はいっ!」

???「俺はルーファス」

ルーファス「アニー達から話は聞いている。どうだ、イタリア料理に興味はないか」

さやか「ナ、ナンパだ!これがナンパ!」

ルーファス「いや、そうではなく……」

さやか「でもお断りだ!私には恭介という恋人が……」

ルーファス「……アニー、ライザ、後は頼む」

さやか「?」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:10:11.64 ID:g/fo166g0
…………

ヨークランド

酒造が盛んな、のどかなリージョン
沼地には杯のカードがあるが……

杏子「こんなところに指輪があるかねえ」

メイレン「眠ったまま目を覚まさない女の子がいるんですって」

メイレン「そういう不思議なところに、指輪があるものよ」

クーン「そうだよ! それになんだか面白そうでしょ!」

杏子「へいへい、分かったよ」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:11:02.61 ID:g/fo166g0

済王「幾年ぶりの酒か!美酒であるぞお!」

杏子「骸骨が酒飲んでんじゃねーよ」

済王「ぬうん!そなた、我が姫に生き写しではないか!」

クーン「王様はもうダメだね」

杏子「ったく……」

杏子「あいつらはどうしてんのかねえ」

杏子「まあ、そのうち会えるか……」

クーン「キョーコ、行くよ!」

済王「行くぞお、杏子!」

杏子「うるせえよ」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/06(木) 03:12:43.57 ID:g/fo166g0
とりあえず今日は現状説明で終わり。
この後どうするんだこれ
アーカイブス買ったテンションだけで書いてます
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 03:13:43.37 ID:ccBBcWvko
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 03:43:17.93 ID:AYHCYdKDO
リージョン破壊兵器 最新部…

ジェノサイドハート(モード・ワルプルギス)「テイコウスルナ…オマエタチヲ…ハカイスル…!」ガカッ!

『カーネイジーNO FUTURE!ー』

…ドゴオォォォン!…

さやか「うわぁ!」ドサッ…
ほむら「しまった!」ガクッ…
杏子「くっそぉ!」ブシュッ!
マミ「いやぁ!」バタッ…

まどか「みんな…!」ヨロ…

ジェノサイドハート(モード・ワルプルギス)「アトハオマエダケダ…」

ジェノサイドハート(モード・ワルプルギス)「ワタシヲタオスナド…ソレコソキセキノヨウナモノダ…」ガシャコン!

ジェノサイドハート(モード・ワルプルギス)「オマエタチノマホウノチカラナドショセンハ…」ヴゥン…ヴンッ!

まどか「ふざけないで…!」

ジェノサイドハート(モード・ワルプルギス)「…!?」

まどか「だったら見せてあげるわ…奇跡も…魔法も…あるって事を…ッ!」

…ピコーン!…

まどか「私がみんなを…救ってみせるッ!」

『円環の理』

―――カッ!―――

ジェノサイドハート(モード・ワルプルギス)「ナ…ナンダ!?コンナモノ…ワタシノデータニハナ…」

…ドゴオオォォオオン…



みたいなラストバトルだったら胸熱すぎて悶死します…
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 03:55:46.58 ID:9CWeuQcIO

マクロスかと思ったらまさかサガフロとは
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/06(木) 09:40:09.99 ID:SNqb5GpE0
乙!
自分はムゲフロかと思ったよwww
サガフロ全く知らないけど
面白かったです
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/06(木) 10:04:21.65 ID:wtSCuuRZo
俺得スレ発見
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/06(木) 18:34:26.39 ID:FuyldxzIo
懐かしいな
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:05:41.47 ID:imER12mS0
IRPO本部

リージョン相互警邏機構の本部
盾のカードを保有している

???「お願いします!私には盾のカードが必要なんです!」

ヒューズ「だから、今日は出直せって。俺今忙しいんだよ」

???「くっ! こんなことではあの男に先を越されてしまう……」

???「越されてしまうんだ!」

ヒューズ「ああ、もう分かったから、持ってけ。ほら、カードだ。あんた必死すぎて怖えよ」

???「おお、ありがとうございます!」

ヒューズ「じゃ、今日は閉店な」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:06:21.94 ID:imER12mS0
まどか「……」

まどか「あの……」

ヒューズ「ほら、カードマニアは帰った帰った !」

???「この恩は忘れません……」

ヒューズ「ああ、頑張れよ。で、アンタは何の用だよ?見ての通り俺は今忙しいんでね」

T260「ヒューズ様からは労働反応が検出できません」

ヒューズ「……いつかのボロメカじゃねえか。何だ?今度は子守りか?」

まどか(子守り……)

T260「魔法少女に関する情報の提供を願います」

ヒューズ「!」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:07:08.84 ID:imER12mS0
まどか「えっと……」

ヒューズ「……お前連中の知り合いか?」

まどか「と、友達です!」

ヒューズ「あーそうかい。なるほどな」

ヒューズ「悪いがこっちに情報はないぜ。むしろ情報提供してほしいぐらいだ」

まどか「……どうしてほむらちゃんを探してるんですか?」

ヒューズ「ほむら?」

まどか「黒髪で、盾から武器を取り出す……」

ヒューズ「あいつ、ほむらってのか……」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:07:54.28 ID:imER12mS0
まどか「教えてください!」

ヒューズ「……モンドのクーデター未遂は知ってるな?」

まどか「な、なんですか?」

ヒューズ「……」

T260「先日、第二情報部司令のモンドがクーデターを計画していたことが発覚し、逮捕されました」

まどか「……?」

T260「詳細は不明ですが、秘密基地を建設していた模様」

T260「以上は報道機関からの情報です」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:08:29.86 ID:imER12mS0
ヒューズ「……その秘密基地には大量の兵器があるはずだったんだが」

ヒューズ「根こそぎ何者かによって持ち去られていた」

まどか「あー……」

ヒューズ「モンドの野郎は切り札の大型メカを用意していたらしいが、それも持って行かれた」

ヒューズ「モンドのションボリ感ったらなかったね」

T260「ですが、それはクーデターの阻止に大きく寄与したのではありませんか?」

ヒューズ「兵器持ってどっか行かなかったらな!」

まどか「ど、どうしてほむらちゃんだと分かったんですか?」

ヒューズ「基地に映像が残っててな。喜々としてミサイルをしまう姿が記録されている」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:09:06.68 ID:imER12mS0
ヒューズ「とにかくだ」

ヒューズ「そのほむらってのは、今クーデター級の武装を一人で保有していることになる」

ヒューズ「ウチの面子は丸つぶれだぜコンチクショー」

まどか「ほむらちゃんはクーデターなんて起こしません!」

ヒューズ「じゃあ兵器あげます、とはいかんだろうが!」

まどか「あの、ほむらちゃんには武器が必要なんです。魔法的に……」

ヒューズ「何が魔法だこの野郎」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:09:37.34 ID:imER12mS0
ヒューズ「そういう訳で、アナタのほむらちゃんをIRPOは必死に探しているわけですよ」

まどか「それじゃあ、ほむらちゃんがどこにいるかは……」

ヒューズ「こっちがお教え願いたいね」

まどか「そうですか……」

まどか「あ、そうだ、盗掘の方は……」

ヒューズ「そっちは変身するガキが目撃されただけだ。情報はない」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:10:03.86 ID:imER12mS0
まどか「……」

T260「私は任務に関する失われた情報を探しています」

ヒューズ「いきなり何だお前」

T260「探しています」

ヒューズ「しらねーよ。クーロンの情報端末でも当たってみろ」

T260「情報の提供に感謝します」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:10:48.64 ID:imER12mS0
まどか「それじゃあ、失礼します……」

ヒューズ「ああ、さっさと帰れ」



まどか「ほむらちゃんの展開、ものすごく早いなあ……」

T260「ほむら様の格納能力は驚くべきものですね」

まどか「あ、それはね、魔法の盾の中に……」

T260「魔法?」

まどか「でも攻撃は全部銃とかミサイルとかだね」

T260「……ほむら様に関するデータを更新しました」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:11:37.19 ID:imER12mS0
クーロン

ネオン街である表通りと、危険な裏通りが隣接するリージョン


イタ飯屋

さやか「えーと、つまりアニーさんとライザさんはその……」

エミリア「グラディウス」

さやか「そう! それのメンバーでリーダーがルーファスさん、と」

ルーファス「そうだ。裏の組織だな」

エミリア「みんな犯罪者なのね……」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:12:14.25 ID:imER12mS0
ルーファス「パトロールにできないことをする組織が必要なのさ」

さやか「それ分かります! 街の平和を人知れず守る力!」

ルーファス「……まともな手段でジョーカーを追うことはできない」

ルーファス「俺たちなら奴を追える」

エミリア「私だってあの仮面の男は許せないわ。でもどうして私につきまとうの?」

エミリア「キューブとかいうもののため?」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:12:49.83 ID:imER12mS0
さやか「何ですかキューブって?」

ルーファス「詳しい事は分からないが、大きなエネルギーを生むものらしい」

ルーファス「俺たちはそれがジョーカーの手に渡るのを阻止したい」

エミリア「それで私に接近したのね……」

ルーファス「俺たちと奴を追うか?」

エミリア「ちょっと考えさせて……」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:13:30.84 ID:imER12mS0
さやか「行っちゃった……」

ルーファス「さて、君のことだが」

さやか「私もジョーカーを追います! 人の恋人殺して、罪をなすり付けるなんて!」

ルーファス「いや、グラディウスとして君に頼みたいのは別のことだ」

さやか「へ? 何ですか?」

ルーファス「君と同じく、変身して戦う少女が各地で確認されている」

さやか「あ、やっぱりみんないるんだ!」

ルーファス「といっても、どこにいるのかは分からんが」

さやか「大丈夫ですよ! みんな目立つからすぐ会える……」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:14:06.74 ID:imER12mS0
ルーファス「君には、彼女たちと連絡を取り付けてほしい」

さやか「……そのつもりですけど、何でグラディウスが?」

ルーファス「ジョーカーは強敵だ。君達の力を借りたい」

さやか「なんか怪しいなあ……」

ルーファス「裏の組織だからな」

さやか「……」

さやか「まあ、いいですよ。私もみんなと会いたいし」

ルーファス「そうか。助かる」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:14:40.57 ID:imER12mS0
…………


アニー「何であんなこと頼んだのよ」

ルーファス「……モンドの基地から兵器を持ち出したのは、魔法少女だ」

ライザ「ああ、つまりその兵器を手に入れるために……」

ルーファス「そうだ。さやかなら、その魔法少女をこちらに引き入れることができる」

アニー「要するに、さやかを使ってグラディウスを強化したいってわけね」

ライザ「嫌な作戦ね」

ルーファス「何とでも言え」

…………
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:15:14.90 ID:imER12mS0

クーロン シップ発着所


さやか「しかし引き受けたはいいけど、どこに行けばいいんだろうなあ」

さやか「手がかりも全然ないし」

さやか「ま、とりあえず行ってみますか!」

さやか「情報は足で稼ぐ! ってなんかのドラマで見たし」

さやか「ふむ。よし、決めたぞ!」

さやか「この『京』ってとこにしよう!」

さやか「なんか修学旅行って感じだしね」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:16:04.26 ID:imER12mS0
…………

時間妖魔のリージョン


ほむら「武器は十分、魔法も戻った」

ほむら「いきなり軍事基地だったのには驚いたけど」

ほむら「案外幸運だったのかもしれないわ」

ほむら「……」


 モンド『すべてのリージョンは私の力にひれ伏す事になるのだ!』


ほむら「……多分悪人よね。武器はもらっても構わないでしょう……」

ほむら「……とにかくここを出ましょう」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:17:05.57 ID:imER12mS0
オウミ

水の都と称されるリージョン
シーフードが名物


ほむら「……」

ほむら「いきなり、街に飛ばされた……」

ほむら「何なのよ、あの空間は」


???「アセルス様、私なんだか胸騒ぎが……」

???「大丈夫だよ、白薔薇。どんな追っ手も私が……」


ほむら「全身を白い薔薇でコーディネート……」

ほむら「魔法少女から見ても、上級者なファッションね……」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:17:50.88 ID:imER12mS0
白薔薇姫「あの、そちらの方、私たちが何か……?」

ほむら(しまった、見つめすぎた……)

アセルス「まさか、追っ手……!」

ほむら「追っ手?」

白薔薇姫「いえ、この方は妖魔ではありません」

アセルス「だけど、なんだか妙な気配だ……。普通の人間とは違う」

ほむら(鋭い……)
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:19:28.45 ID:imER12mS0
ほむら「ごめんなさい。あんまり薔薇だったもので、つい見つめてしまったわ」

白薔薇姫「あら、褒めてくださるのね」

ほむら「ええ、まあ……」

アセルス「こら、白薔薇を変な目でみるな!」

ほむら(何よこれ)



アセルス「!」

アセルス「何か来る!」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:20:00.22 ID:imER12mS0
金獅子姫「アセルス殿!」

アセルス「誰だ!」

白薔薇姫「金獅子姫様ですね、白薔薇ともうします」

白薔薇姫「姉姫様のお噂は耳にしておりました。最も勇敢な寵姫であったと」

金獅子姫「白薔薇姫、あなたは最も優しい姫であったと評判ですよ」

金獅子姫「その優しさで、私の剣が止められますかしら」

ほむら「何が起こっているの……」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:20:51.96 ID:imER12mS0
アセルス「戦うのは私だ!」

金獅子姫「ふっ、どちらでも。この剣に屈しなかったのはオルロワージュ様ただ一人」

金獅子姫「参る!!」


VS金獅子姫 最も武に秀でた寵姫

ほむら「え、私も数に入っているの?」

アセルス「気をつけて、白薔薇!」

白薔薇姫「アセルス様……」

ほむら「私関係ないのだけど……」

金獅子姫「何人たりとも逃がしはせぬ!」

ほむら「えー……」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:22:17.08 ID:imER12mS0
アセルス『幻魔』

白薔薇姫『幻夢の一撃』

ほむら(もう仕方ないわ……)

ほむら『破壊光線銃』

ほむら(使ってみよう……)


金獅子姫「行くぞ!」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:22:56.97 ID:imER12mS0
アセルス「くっ、強い……」

金獅子姫「こんなものですか、アセルス殿の力は!」

白薔薇姫「アセルス様っ!」

ほむら「……」ガチッ

『破壊光線』

金獅子姫「!」

金獅子姫「くっ、貴様邪魔翌立てするか!」

白薔薇姫「あなたは関わりないはず……」

アセルス「なのに、力を貸してくれるのか……?」

ほむら「いや巻き込まれたのよ?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:23:40.75 ID:imER12mS0
アセルス「ありがとう! 恩に着る!」

白薔薇姫「どうか、お名前をお聞かせください……」

ほむら「暁美ほむらです……」

アセルス「ほむら、か……」

金獅子姫「よそ見をするなっ!」

アセルス「!?」

白薔薇姫「アセルス様!」

アセルス「くぅっ! でもまだだ!」

 『幻魔相破』

金獅子姫「なんと!」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:24:31.17 ID:imER12mS0
ほむら「…………」

ほむら『十字砲火(2丁拳銃)』


金獅子姫「!」

金獅子姫「この程度で……!」


アセルス「ほむら! 後は私がやる!」

ほむら「そう……。じゃあ私はこれで……」

白薔薇姫「お待ちください。私たちには見届ける義務があります」

白薔薇姫「美しき二人の戦いの行方を……」

ほむら「いや、私にはやることが……」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:25:19.26 ID:imER12mS0
…………


金獅子姫「白薔薇姫、あなたの気持ちはよくわかりました。私もかつて、その気持ちを胸に抱いていた日々がありました」

白薔薇姫「金獅子姉さま……」

金獅子姫「アセルス殿、妹姫を頼みますよ」

白薔薇姫「お待ちください。それでは、金獅子姉さまが罰を受けます」

ほむら「もう行っていいかしら」

金獅子姫「構いません。あの方に罰していただけるのなら喜んで罰を受けます」

金獅子姫「さらば!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:26:44.34 ID:imER12mS0
アセルス「金獅子姫……、気持ちのいい人だったね」

白薔薇姫「ええ、アセルス様、ありがとうございます」

アセルス「え、何が? 白薔薇、どういうこと?」

ほむら「本当にどういうこと?」


こうして金獅子姫様は去りました
次は、思わぬ人物がアセルス様のもとを訪れたのでした。

ほむら「……」

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/07(金) 03:28:19.15 ID:imER12mS0
きょ、今日はここまでです……
先の見えなさが怖い
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/07(金) 03:30:07.83 ID:/2KB5BRDO
乙!

それにしてもほむほむ…決戦兵器グレートモンドまで盗んだのか…

モンド指令とリュートくん涙目だな…

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/07(金) 10:55:14.78 ID:DzJ7GhQNo

主人公ではあとはブルーだけか
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/07(金) 15:48:35.14 ID:peOhvzmQo
ほむらちゃん無関係なのに巻き込まれててワロタ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:25:11.75 ID:vsiNvqD10
…………


アセルス「そうか、君は友達を探して旅をしているのか……」

白薔薇姫「染み付いた煙硝の匂い……、旅の過酷を見るようです……」

ほむら「いやそれは、……まあいいわ」

ほむら「それより、さっきのは何? あなたたちを追って来たみたいだけど」

アセルス「……そう、私たちは追われているんだ」

白薔薇姫「妖魔の君、オルロワージュ様に……」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:25:46.00 ID:vsiNvqD10
ほむら「妖魔の君?」

白薔薇姫「妖魔の頂点に立つお方です……」

ほむら「その頂点にあなたたちは何をしたのよ?」

アセルス「白薔薇を奪ったんだよ」

ほむら「ああ、そういう……」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:26:19.95 ID:vsiNvqD10
白薔薇姫「その時から、私たちはオルロワージュ様の追っ手から逃れるため……」

アセルス「すまない、白薔薇。私のせいで……」

白薔薇姫「謝らないでください、アセルス様……」

白薔薇姫「私は……」

アセルス「ありがとう、白薔薇……」

白薔薇姫「アセルス様……」


ほむら「私を放っておくの、やめてくれる?」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:26:56.30 ID:vsiNvqD10
アセルス「それで、君はこれからどこに?」

ほむら「……とりあえず、色んなリージョンを巡ってみるつもりだけど」

白薔薇姫「あてどのない旅、私たちと同じですね……」

ほむら「同じなのかしら」

アセルス「どうだろう、あてのない同士、一緒に行かないか?」

白薔薇姫「ああ、それはよろしいかもしれません」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:27:46.18 ID:vsiNvqD10
ほむら「あなたたちと?」

ほむら「まあ、案内してくれるのなら、ありがたいけれど……」


アセルス「そうだ白薔薇、ヨークランドに行こう。のどかな、良いところなんだって」

白薔薇姫「それに、お酒が有名なところでもありますね……」

アセルス「白薔薇を酔わせてみたいな……」

白薔薇姫「もう、アセルス様!」


ほむら「止めようかしら」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:28:42.02 ID:vsiNvqD10
ヨークランド

富豪の家


杏子「で、こいつが目覚めない娘ってか」

富豪「あなた方も娘を助けに来てくださったのですか?」

クーン「うん!!」

富豪「もう、どんな方でも構いません。今も一人来ているのですが……」

男「オレの手には負えねえ!」

富豪「と、まあこんな具合で」

クーン「何が起きるんだろう? なんか楽しそうだな!!」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:29:33.89 ID:vsiNvqD10
クーン「眠ってる……」

クーン「! 指輪だ!!」


この人間の命は私のもの……
邪魔はさせぬぞ……


クーン「今のなんだろう?」

メイレン「何かに取り付かれているみたいね」

済王「指輪を頂くのではないのか?」

メイレン「待って! 指輪の力が、この子を生きながらえさせているのかもしれない」

クーン「マーグメルみたいに?」

メイレン「ええ」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:30:23.37 ID:vsiNvqD10
クーン「ダメだよ、この子はしわくちゃのおばあちゃんになんなきゃ」

メイレン「そうね。でも、どうしたら……」

杏子「おい、骸骨の王様、なんか当てはねーのかよ」

済王「ない!!」

杏子「あー、そうかよ!」


杏子「しゃーねえよ。一旦出直そうぜ」

クーン「うん……」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:31:17.25 ID:vsiNvqD10

ヨークランド 酒蔵の街

杏子「しっかしなあ。憑き物落としなんてねえ……」

済王「急がねば、あの娘もう長くはないぞ」

杏子「ああ、わかってるよ……」


「ほむら、君は飲まないの?」

「いや、私未成年だし」

「アセルス様、私少し酔っぱらって……」

「ああ、白薔薇、こっちにおいで」


杏子「……ほむら?」

クーン「?」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:32:02.16 ID:vsiNvqD10
杏子「お、おい! そこのほむら!」

ほむら「? 何よ、お酒は……」

ほむら「き、杏子!?」

杏子「おおお……、マジでほむらだ!」

クーン「知り合いかな?」

メイレン「ほら行ってたでしょ。仲間がいるって」

済王「うむ、美しい……。我が姫に生き写しじゃ……」

クーン「王様はもう……」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:32:42.51 ID:vsiNvqD10
…………


ほむら「……つまり、そっちのクーン君の故郷を守るために」

ほむら「指輪を集めて回っていると……」

杏子「ああ。なんか放っとけなくてな」

ほむら「相変わらず面倒見がいいのね」

杏子「うるせーよ」

杏子「で、お前はなにしてたんだ?」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:33:50.55 ID:vsiNvqD10
ほむら「そうね……」

ほむら「基地を一つ陥れて、時の君を襲名して」

ほむら「今はあの二人の逃避行に巻き込まれたわ」


「アセルス様……」
「白薔薇……」


杏子「な、何かしらんが、すげえなお前……」

ほむら「ええ……」

済王「白薔薇、しかしながら百合……」

クーン「王様は何を言ってるんだろう」

メイレン「知らなくて良いのよ」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:34:42.62 ID:vsiNvqD10
杏子「しかし、お前なら真っ先にまどかのとこに行くかと思ってたが……」

ほむら「行きたいわよ!! 私だって!!」

ほむら「そうだ! あなたまどかがどこにいるか……」

杏子「悪いな。こっちで会った魔法少女はお前が最初だよ」

ほむら「そう……」

杏子「まあ落ち込むなよ。みんな上手くやってるさ」

ほむら「だといいけど……」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:35:38.60 ID:vsiNvqD10
ほむら「……あなたがここに来たのも、その指輪を探して?」

杏子「ああ、そうだ。 ……お前憑き物落としに心当たりはないか?」

ほむら「何よ急に」

クーン「あのね、指輪を持ってる子が変なのに取り憑かれてるんだ!」

クーン「指輪のおかげで、今は大丈夫だけど……」

ほむら「なるほどね……」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:36:13.64 ID:vsiNvqD10
白薔薇姫「ああ、聞いた事があります……」

杏子「うお! な、何だ?」

白薔薇姫「少女の命に執着する、妖魔の風上にも置けぬやつ……」

クーン「知ってるの?」

白薔薇姫「ええ。病魔モール……」

白薔薇姫「……下賎な輩です」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:37:06.65 ID:vsiNvqD10
杏子「なんとかできないのか?」

白薔薇姫「……アセルス様なら、あるいは」

アセルス「? 私に?」

白薔薇姫「アセルス様の、妖魔の君の血……」

白薔薇姫「モール程度が逆らえるはずもありません……」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:38:06.89 ID:vsiNvqD10
富豪の家


ほむら「これがその……?」

杏子「ああ、眠ったままなんだ」


アセルス「ふん、なるほど……」

アセルス「不愉快な気配がする……」


クーン「!」

メイレン「出てくるわ……!」

 邪魔はさせぬぞ、邪魔はさせぬぞ!
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:38:58.05 ID:vsiNvqD10
杏子「ああ!? こいつ逃げるぞ!」

ほむら「させないわ!」

 『タイムリープ』

クーン「あれ、止まっちゃった」

杏子「ほむら、お前魔法が……」

ほむら「二代目時の君になったの」

杏子「あ? 何言ってんだ?」

ほむら「私にもわからないわ」


済王「今だ、ものども!」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:39:52.00 ID:vsiNvqD10
アセルス『幻魔』

メイレン『精密射撃』

杏子『活殺獣閃衝』

済王『草薙の剣』


富豪「い、家が……」


モール「ぐぅ……、邪魔はさせぬぞ……!」

杏子「しつこい奴だな……」

クーン「そこでサミング!!」

モール「ギャアァァ……」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:40:35.19 ID:vsiNvqD10
白薔薇姫「消え失せました……」

アセルス「ふん」


娘「ん……」

杏子「起きるぞ!」

クーン「やったー!!」

富豪「よかった、よかった……」

杏子(本当によかった……)
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:41:36.97 ID:vsiNvqD10
…………

富豪「みなさん、本当にありがとうございました。できる限りのお礼を……」

杏子「食いもん」

富豪「はい、いくらでも……」

済王「酒」

富豪「どうぞ……」

ほむら「なんか、機械に詳しい人を」

富豪「シュライクに優秀な会社があるとか……」


メイレン「あんたたち、自重しなさい」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:42:15.33 ID:vsiNvqD10
娘「ハイ、これ」

富豪「その指輪は! それを渡してはお前が……」

白薔薇姫「いえ、もう大丈夫でしょう……」

娘「うん、もう大丈夫! それにこの指輪の兄弟を、クーンが持ってるのよね?」

ほむら「そうなの?」

クーン「ウン!」

娘「がんばってね!」

富豪「ありがとうございました」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:42:46.51 ID:vsiNvqD10
ヨークランド シップ発着所


杏子「さて、これで一件落着だな」

杏子「お前らのおかげで助かったよ」

ほむら「あなたたちは、これからどうするの?」

杏子「そうだな、乗りかかった船ってやつだ」

杏子「こいつらと指輪探しだな」

ほむら「そう、あなたらしいわ」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:43:39.09 ID:vsiNvqD10
杏子「お前はどうする? 一緒に来るだろ?」

ほむら「そうしたいけど、その前にシュライクに行くつもり」

杏子「ああ、お前また兵器を……」

ほむら「すごいのがあるの」


クーン「アセルスたちは?」

アセルス「そうだな、私たちはどこに行っても同じだから」

アセルス「とりあえず、ほむらに付き合おうか」

白薔薇姫「機械ですか……。私の苦手分野ですね……」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:45:11.05 ID:vsiNvqD10
メイレン「それじゃあ、クーロンで落ち合いましょう」

メイレン「私たちは待ってるから」

クーン「強い人たちが三人も増えた! きっとすぐ指輪も見つかるね!」

杏子「そうだな」

済王「美しい娘がさらに三人……」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:45:53.90 ID:vsiNvqD10
…………

メイレン「別にあてもないんだし、私たちはここでちょっと飲んで行くわ」

杏子「ああ!? マジかよ……」

済王「おお!」


アセルス「私たちは先に行こう」

ほむら「それじゃあ、また後で……」

杏子「ああ、無茶すんなよ」

ほむら「しないわよ」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:46:49.64 ID:vsiNvqD10
…………

ヨークランド 発着所


杏子「あーあ、遅くなっちまった」

クーン「クーロン行き、来たよ!」


シップ内


メイレン「あー、飲み過ぎたわ……」

済王「ふはは、まだまだ若いな!」


ガコンッ


杏子「な、なんだ!?」

クーン「うわあ!」

メイレン「う、嘘でしょ……」

メイレン「タンザー……」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:47:53.74 ID:vsiNvqD10
シュライク 

ほむら「富豪さんが言ってた会社っていうのは、ここかしら」

白薔薇姫「中島製作所……」

アセルス「こんなちっちゃいとこに?」


「ボディの換装が完了しました」

「次はどこに行くんです〜」

「お役に立ちます」

「うん、これ以上の情報はトリニティの中枢に行かないとね」

「どうして、ロボットさんばっかりなんだろう……」


ほむら「!!!」

アセルス「ど、どうしたの、ほむら」

白薔薇姫「ほむらさん……?」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:48:45.95 ID:vsiNvqD10
ほむら「まどか!!」

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら「よかった、無事だったのね!」

まどか「ほ、本当にほむらちゃんだ……!」

まどか「会いたかったよぅ……」


白薔薇姫「これは……」

アセルス「ふふ、ほむらにも姫がいたみたいだね」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:49:54.89 ID:vsiNvqD10
まどか「……」

アセルス「おお、ほむらを抱きしめた」

ほむら「ま、まどか?」

まどか「ほむらちゃんだ……」

まどか「人肌あったかい……」

ほむら「!?」

まどか「よかったぁ……」


ほむら「……何かあった?」

まどか「……結構いろんなところにいったけど」

まどか「ロボットばっかり増えて行くの……」

ほむら「た、大変だったわね……」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/08(土) 02:54:10.07 ID:vsiNvqD10
こ、ここまでです
今更サガフロにはまった私。
エミリアにマミって名前つけると、すごい複雑な気持ち
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 10:08:43.27 ID:IsHPDtWSo
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 11:50:55.45 ID:aov+rq7DO
エミリア(マミ)「ティロヒィナーレ(ハイペリオン)!」バシュウゥ!

105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 13:38:47.01 ID:gUXmJ3CIO
サガフロのクロス少ないから期待
これとルイズくらいしか知らん

佐天「変身! アルカイザー!!」
http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1289/12897/1289755653.html
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 17:36:51.01 ID:nBu0or3IO

サクサク進んでいいわw
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/08(土) 19:51:29.21 ID:OfW4pRl2o
ブルーを敢えて脳筋仕様で育てるのが俺のジャスティス
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 00:14:27.30 ID:pQtZEy0DO
>>107
わかるわそれ
お互いの魔術を競うはずのルージュとの決戦でオーバードライブからの強烈な物理技ラッシュ…

まさに外道…

109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/09/09(日) 00:27:45.60 ID:SU8mLOUPo
…サガフロやりたくなってきた
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:32:10.93 ID:FdmDz46E0
パソコン壊れたので、妹の借りて書いてます
ついでにどうでもいい設定
まどか 弓技(ロマサガ準拠) 陽術
ほむら 時術 銃技 重火器
さやか 剣技 生命力強化
杏子  槍技(ロマサガ準拠) 幻術?
マミ  銃技(単発) オリジナルヒーロー技
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:32:52.19 ID:FdmDz46E0
…………

まどか「行く所といったら、こういう工場とか、遺跡みたいなシップとかばっかりで」

まどか「レオナルド博士は人間だと思ったら、やっぱりロボットだったし」

レオナルド「いやあ、照れるね」

ほむら「え、元人間なの」

レオナルド「よろしくね」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:33:44.61 ID:FdmDz46E0

まどか「それにみんな、途中からなんだか滅多切りにするみたいなプログラムを覚えちゃって」

T260「プログラム名『多段切り』です」

まどか「黙って切り続けるマシーンの後をついていく私……」

ほむら「つ、辛かったでしょうね」

まどか「私もうキャベツの千切りとかできないかも……」

ほむら「もう、大丈夫よ。千切りも私がするわ」

まどか「うん……。ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:34:37.80 ID:FdmDz46E0
T260「ほむら様に関するデータを更新します」

ほむら「えっと、これがT260で……」

ナカジマ零式「よろしくで〜す」

ほむら「戦闘機型? 癖の強い感じね」

特殊工作車「お役に立ちます」

ほむら「こっちは戦車が近いのかしら」

レオナルド「僕はレオナルド。人格データをこの体に移したんだ」

ほむら「人型のボディタイプね」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:35:30.40 ID:FdmDz46E0
まどか「……ほむらちゃんはロボット、好き?」

ほむら「え? い、いえ普通よ?」

まどか「……この中なら、どれが一番いい?」

ほむら「そうね、やっぱり戦車型には親しみを感じるわ」

ほむら「でも、零式に込められたロマンは看過できない……」


中島社長「おお! 分かってくれるか!」

ほむら「ま、まあ……」

社員「そうだよ、ロマンなんだよ!」

ほむら「実用性も大事よ」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:36:27.28 ID:FdmDz46E0
アセルス「う〜ん、私にはよく分からないな」

白薔薇姫「私はまったく理解できません……」

まどか「や、やっぱりほむらちゃんは頼りになるなあ」


ほむら「別に特別兵器が好きなわけじゃないわ。触れる機会が多いってだけ」

アセルス「どうだか。ところでほむらはここに何のようがあったんだ?」

ほむら「そうだったわ。まどかと再会できた喜びですっかり忘れていたわ」

ほむら「これを組み立ててほしいのよ」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:37:15.50 ID:FdmDz46E0
白薔薇姫「ほ、ほむらさん、これは一体……」

アセルス「なんて大きさだ……」

T260「ほむら様の格納能力は特筆に値します」

レオナルド「同感だね」

中島社長「こ、これは、我が社が夢にまでみながらモンド司令に妨害された……」

社員「乗り込み型巨大メカ!」

中島社長「き、君はどこでこれを!」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:38:04.92 ID:FdmDz46E0
ほむら「秘密」

ほむら「でも、さすがに大きすぎたわね。パーツをパージできる仕様でよかったわ」

ほむら「組み立ててもらえるかしら」

中島社長「もちろんだとも!」


まどか「あの〜ほむらちゃん?」

ほむら「何かしら、まどか?」

まどか「その、兵器のことなんだけど……」

ほむら「?」

まどか「パトロールの人が探してたよ……?」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:39:07.39 ID:FdmDz46E0
ほむら「え? でもこれは悪の支配者志望の男から奪ったもので……」

まどか「それはよかったんだって。でも持ってっちゃだめだって……」

ほむら「ああ、警察の側からすればそうでしょうね……」

ほむら「仕方ないわ。ある程度は返しましょう」

ほむら「でもまあ、少しくらい報酬としてもらってもいいわよね……」

まどか「ほむらちゃんは、武器がいるもんね」

ほむら(20%くらい返しましょう……)
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:40:10.60 ID:FdmDz46E0
アセルス「……白薔薇、気付いてる?」

白薔薇姫「はい……」

アセルス「行こう。ここでは戦えない」



まどか「ほむらちゃんは、すごい人たちと一緒だったんだね」

まどか「二人ともお芝居に出てくる人みたい」

ほむら「妖魔と半妖だそうよ」

まどか「な、なんだか怖そうだね……」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:41:04.24 ID:FdmDz46E0
ほむら「妖魔の王様から、駆け落ちの真っ最中なのよ」

まどか「か、駆け落ち!? 思ったよりすごい感じ……」

ほむら「それで、追っ手が襲ってくるのだけど……」

ほむら「まあ、本人から聞いた方が……」

ほむら「あれ、いない……?」

まどか「……?」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:41:49.14 ID:FdmDz46E0
…………

アセルス「今度はお前か……」

白薔薇姫「セアト、退いてはもらえませんか?」

セアト「……私に適うつもりでいるのか?」

セアト「ラスタバンの力を取り込んだ、この私に!」

白薔薇姫「ラスタバン!? 彼に何をしたのです!」

セアト「ふん、死んではいない。やつにはお似合いの醜態だな」

アセルス「貴様……!」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:42:42.61 ID:FdmDz46E0
まどか「あ、あそこ!」

ほむら「! また追っ手のようね……」

まどか「た、助けないとだめだよね!?」

ほむら「まどか、あなたは……」

まどか「ううん、私も……」

ほむら「……気をつけてね」


ほむら「よし。ロボット軍団出撃よ」

まどか「え!?」

T260「了解しました」

ほむら「戦闘システム起動!」

まどか「やっぱりロボット好きだよね!?」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:43:35.66 ID:FdmDz46E0
セアト「ラスタバンを吸収した今、お前の力をも取り込めば……」

セアト「あるいはあの方にも……」

アセルス「……構えろ、セアト」

アセルス「私はお前を許さない……!」

セアト「こい、小娘! 貴様も……」


『多段多段多段多段切り』


白薔薇姫「!?」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:44:45.64 ID:FdmDz46E0
セアト「ぬうおわぁあ! き、貴様ら、一体……」

 『幻魔』

アセルス「食らえぇぇ!」

セアト「お、おのれ、機械などが……!」

セアト「消え去るが……」

ほむら『タイムリープ』

ほむら「……これひどいわね」

セアト「」

まどか『イド・ブレイク』

まどか「当たれ!」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:46:04.73 ID:FdmDz46E0
セアト「ぐおわぁぁ……!」

アセルス「お前なんかぁぁ!」

『神速三段突き』

ほむら「一斉攻撃!」

T260「了解しました」

『多段多段多段多段切り』

まどか「うぅ、やっぱり怖い……」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:47:17.34 ID:FdmDz46E0
…………

アセルス「また、助けられてしまったな……」

白薔薇姫「……」

ほむら「なんだかすごく悪いことをした気がするわ……」

まどか「だよね……」

アセルス「気にしなくていい。セアトが消滅したのは、私の力のためだ。上級妖魔はそうでなくては殺せない」

アセルス「君たちはその手助けをしてくれただけ」

ほむら「いや、それもあるけれど……」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:48:40.73 ID:FdmDz46E0
白薔薇姫「セアトが消えた今、あの方はもう容赦をなさらないでしょう……」

アセルス「……」

白薔薇姫「ほむらさん、あなた方とはここでお別れです」

アセルス「そうだね。思えば私たちは君たちを巻き込みすぎた」

アセルス「ごめん、それとありがとう」

ほむら「……あなたたち、大丈夫なの?」

アセルス「……大丈夫だよ」

白薔薇姫「みなさんのことはわすれません……」

まどか「……」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:49:20.26 ID:FdmDz46E0
…………

まどか「あの二人、本当に大丈夫なのかな……?」

ほむら「仕方がないわ……」

ほむら「口出しできることじゃない……」

まどか「でも、もっと危ないことになるんだよ……?」

ほむら「妖魔の君に挑むのでしょうね」

ほむら「……無事を祈りましょう」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:50:14.83 ID:FdmDz46E0
…………

まどか「これからどうしよっか」

ほむら「クーロンで杏子が待ってるの。彼女と合流しましょう」

まどか「あ、杏子ちゃんとも会えたんだ!」

ほむら「ええ、今はモンスターの子と指輪を集めてる……」

まどか「指輪?」

ほむら「なんでも、指輪の力を集めれば故郷が滅びずに済むそうよ」

まどか「ほ、滅び……?」

ほむら「リージョンって大変よね」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:51:11.33 ID:FdmDz46E0
ほむら「ロボットの方はどうする?」

まどか「レオナルドさん、次はどこに行くんですか?」

レオナルド「T260君の任務に関して、これ以上の情報はトリニティの中枢に行かないと手に入らないだろうね」

レオナルド「つまりタルタロスに潜入することになる」

まどか「タルタロス?」

T260「トリニティの工業施設です。極秘情報の端末が存在します」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:52:13.69 ID:FdmDz46E0

レオナルド「さすがにすぐに突入とは行かない」

レオナルド「君たちは友達と会ってくるといい」

T260「私たちは潜入の準備を行います」

まどか「そっか、そうする……」

まどか「でも、行くときは言ってね。協力するから……」

ほむら「……まどかはやさしいわね」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:53:08.15 ID:FdmDz46E0
シュライク シップ発着所


ほむら「クーロン行きは、欠航……?」

まどか「何かあったんですか?」

係員「詳しいことは分からないのですが、クーロン周辺でシップが消失したとのことで……」

係員「タンザーが現れた可能性もありますので、安全のためクーロン行きは一時休航となっております」

ほむら「タンザー?」

係員「リージョン間に現れてる怪物です。飲み込まれたシップは二度と出ることはできないとか……」

まどか「ふわぁ、怖いね……」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:53:55.96 ID:FdmDz46E0
ほむら「困ったわね……」

まどか「……タルタロス、行く?」

ほむら「……今は待つしかないわね。引き返しましょう」

ほむら「中島製作所へ」

まどか「えー……、街の方に行こうよ!」

ほむら「そ、そうよね!」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:54:56.39 ID:FdmDz46E0
…………

京 

和風情緒あふれるリージョン
心術の修行所がある

さやか「うわー、本当に京都って感じだあ……」

さやか「リージョンって何でもありなんだね」

さやか「あ、お土産物売ってる! なんか買ってこうかな」

「キー!」
「キー!」
「キー!」

さやか「なにあれ……。ここの名物?」

さやか「全身タイツで、あのかけ声」

さやか「あー、ヒーローショー的な?」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:55:59.26 ID:FdmDz46E0
さやか「いややっぱおかしいような……」

さやか「みんな小屋に入っていく……」

さやか「何、あれ楽屋なの?」


さやか「お? さらに男の人が……」

さやか「ヒーロー役かな……?」

さやか「あ、女の人も一緒だ」

さやか「金髪で、グラマー。ヒロイン役?」

さやか「見たことある髪型……」


さやか「ん!?」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:57:14.16 ID:FdmDz46E0
京 ブラッククロス 地下麻薬工場


レッド「マミ、間違いない。ここはブラッククロスの工場だ」

マミ「ええ。後をつけて正解だったわ……」

レッド「この植物、麻薬の原料だぞ……!」

レッド「くそ、許せねえ!」

マミ「許す訳にはいかない!」

 『『変身!』』
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 02:59:24.80 ID:FdmDz46E0
アルカイザー「行くぞ、やつらの野望を叩き潰すんだ!」

マミ「ねえ、ティロカイザーは止めにしない?」

アルカイザー「いいやだめだ、ヒーロー枠ということでギリギリ正体を明かしていいことになってるんだから!」

アルカイザー「ヒーローの掟なんだ!」

マミ「私は魔法少女なんだけど……」

アルカイザー「コラボなんだ!」

アルカイザー「そういうことにしないと、俺の記憶が消される!」

アルカイザー「だから、君はティロカイザーだ!」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:00:21.55 ID:FdmDz46E0
「そして私はサヤカイザー! なんてね!」


アルカイザー「!」

マミ「!?」


マミ「み、美樹さん!?」

さやか「マミさん! お久しぶりです!」

マミ「ああ、やっと会えた……!」

マミ「心配したんだから……」

さやか「感動の再会!」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:01:18.58 ID:FdmDz46E0
さやか「で、マミさんなにやってんですか?」

さやか「ヒーローショー? いや、でもこの工場……」

アルカイザー「か、彼女は?」

マミ「私と同じ魔法少女で、美樹さやかさんと……」

アルカイザー「き、君は私の変身するところを」

さやか「あ、見ました」

アルカイザー「ああああ」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:02:03.29 ID:FdmDz46E0
アルカイザー「! いや、待てマミと同じということは、君も変身するんだな?」

さやか「あ、はい。しますけど」

さやか(なにこの人)

アルカイザー「……よし、君は今この瞬間からサヤカイザーだ」

アルカイザー「正義を守るんだ!」

さやか「おー! ってなにそれ! マミさん説明してください!」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:02:52.61 ID:FdmDz46E0
…………

さやか「ブラッククロスっていう悪の組織があって」

さやか「レッ、いやアルカイザーさんはそれと戦う正義のヒーロー……」

さやか「……マジですか?」

マミ「ええ、既に私たちはブラッククロス四天王のうち二人までを倒したわ」

さやか「おおお、やっぱリージョンってなんでもありなんだ……」

マミ「そして、ヒーローは正体を知られてはいけないの」

さやか「それじゃ、私もマミさんもだめじゃないですか?」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:03:51.77 ID:FdmDz46E0
マミ「いえ、ヒーローと魔法少女のコラボということで特別に魔法少女には許可がおりたの」

さやか「はあ……」


アルカール「セーフ」


さやか「ん!?」

マミ「どうしたの?」

さやか「い、いや今なんか……」

マミ「?」

さやか「あー、や、やっぱり気のせいです!」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:04:58.27 ID:FdmDz46E0
アルカイザー「そういうわけで、君はサヤカイザーだ」

さやか「……まあ、いいですけど」

マミ「美樹さんはどうしていたの?」

さやか「……裏の組織で戦っているんです」

マミ「! 美樹さん……?」

さやか「といっても魔法少女を探してるだけですけど! しかも初めたばっかりですけど」

マミ「……危ないこと、してないでしょうね」

さやか「マミさんこそ、こんな危なそうな……」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:07:07.46 ID:FdmDz46E0
アルカイザー「君たち!話は後にしてくれ!」

マミ「そうだったわ。ここは敵の基地!」

さやか「浮かれちゃいましたね」

アルカイザー「中枢部を破壊するんだ!」


さやか「……マミさんがレッドさんに出会ったきっかけって何だったんですか?」

マミ「私が気付いたら、キグナスっていう豪華なシップにいて」

マミ「ちょうどその時レッドさんが目の前で変身していたの」

さやか「えー、なんかずるいなあ。私なんて監獄ですよ」

マミ「か、監獄!?」

マミ「と、とにかくそこで私も変身して……」

アルカイザー「話は後だといっただろ!」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/09(日) 03:09:35.12 ID:FdmDz46E0
ここまでです
ホムカイザー、マドカイザー、クウカイザーも参戦予定!
誰得!
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 03:11:03.39 ID:Fb+3ZRpzo
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/09(日) 03:33:42.62 ID:QrAXmVkIO
乙!
食うかいザー吹いたwww
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/09(日) 10:01:24.79 ID:awtBYp9Ho
セアト涙目ww
アルカールワロタww

乙!
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/09(日) 15:09:35.27 ID:7U8MSq7ao
ティロカイザーはともかく、サヤカイザーはもろに中の人の名前が出ちゃってるじゃねえかwwwwwwwwww
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 02:58:03.10 ID:oU+llF8DO
佐賀…それは未開のフロンティア…

今、佐賀の新たなる可能性を求めて一人の漢が勃ちあがった…!!

ハゲ『…どげんかせんとイカン!』

佐賀フロンティア〜アンリミテッド佐賀〜


…Coming Soon!!



151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 00:58:02.83 ID:kWaR5N+O0
ぶつ切りはアイキャッチ演出と言い張る。
改めてみるとサガフロのキャラ多い!
全員出したいけど、無理そうだぜ!
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 00:58:32.98 ID:kWaR5N+O0
さやか「で、私たちはどうすればいいのかな?」

アルカイザー「これだけの原料を精製するには、それなりの設備が必要なはずだ」

アルカイザー「それを破壊する!」

さやか「おお、本格的ですね……」

マミ「でもきっと警備も厳しいはず」

マミ「美樹さん、いつでも戦えるようにしておいて」

さやか「お、押忍!」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 00:59:27.54 ID:kWaR5N+O0
…………

「キー!」
「キー!」

アルカイザー「ずいぶん厳重な警備だな……」

アルカイザー「どうやらあそこが、この基地の核らしい」

さやか「どうします? 見つからずに行くのは無理じゃないですか?」

アルカイザー「ああ、ここからは強行突破だ」

マミ「……!」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:00:10.42 ID:kWaR5N+O0
マミ『ティロ・フィナーレ』

「キー!?」
「キー!?」

アルカイザー「ブライトナックルゥ!」

さやか「サヤカイザーソード!」

マミ「道ができたわ!」

アルカイザー「任せろ!」

アルカイザー「ディフレクトランス!」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:01:08.89 ID:kWaR5N+O0
…………

さやか「これは……」

アルカイザー「麻薬製造釜だな。これを爆破するぞ」

マミ「……どうやって?」

アルカイザー「……」

さやか「……」

アルカイザー「シャイニングキィック!」

マミ「ティロ・フェニックス!」

さやか「な、なんですかその技!」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:01:47.47 ID:kWaR5N+O0
アルカイザー「よし、爆発する前にここから離れるんだ!」

さやか「こ、これ基地もやばいんじゃないですか!」

マミ「そうみたいね……。この基地は三分後に爆発するわ!」

アルカイザー「三分もない!」

マミ「ええ!?」


「……」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:02:30.38 ID:kWaR5N+O0
…………

さやか「……」

さやか「危機一髪でしたね……」

マミ「まさかあんな大爆発なんて」

マミ「こういうのは暁美さんの仕事よ……」

さやか「ああ、ほむらに任せたかったですね……」

アルカイザー「……二人とも立つんだ。敵が来るぞ!」

さやか「!」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:03:16.18 ID:kWaR5N+O0
???「我が基地を爆破するとは見事なお手並みだ」

アルカイザー「誰だ!」

???「ブラッククロス四天王が一、メタルブラック!」

メタルブラック「お手合わせ願おうか!」


さやか「な、なんですかアレ!? サイボーグサムライ!?」

マミ「気をつけて! 四天王は他とは格が違うわ!」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:04:15.17 ID:kWaR5N+O0
VS メタルブラック 機械の体に侍の魂を宿す


メタルブラック「参る!」

アルカイザー「来い!」


メタルブラック『タイガーランページ!』
アルカイザー『フラッシュスクリュー!』

マミ「互角!?」

さやか「! いえ、アルさんが押されてます!」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:05:33.67 ID:kWaR5N+O0
アルカイザー「くっ、強い!」

メタルブラック「この程度か、アルカイザー!」


マミ「させないわ!」

 『跳弾』

メタルブラック「当たるものか!」

さやか「まだだ!」

メタルブラック「!?」

さやか「油断したな!」

『逆風の太刀』
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:06:27.47 ID:kWaR5N+O0
メタルブラック「ふん、さすがだな……」

メタルブラック「ならば、これでどうだ!』

『ムーンスクレイバー』

メタルブラック「切り刻んでくれる!」


マミ「きゃあっ!」

さやか「うわっ!」

アルカイザー「くそっ、ティロカイザー、サヤカイザー!」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:07:32.18 ID:kWaR5N+O0
メタルブラック「……サヤカイザー? サヤカ……」

アルカイザー(バレる!)

アルカイザー「させるものか!」

『アル・ブラスター!』

メタルブラック「まだ動くのか!」


マミ「魔法少女をなめないで!」

さやか「このくらい、なんてことない!」

メタルブラック「傷が癒えていく……」

メタルブラック「なるほど我が敵にふさわしい」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:08:49.86 ID:kWaR5N+O0
アルカイザー「みんな、行くぞ!」

マミ「ええ!」

さやか「はい!」

『アル・フェニックス』
『ティロ・フィナーレ』
『スクワルタトーレ』

メタルブラック「無駄だ!」

メタルブラック『ムーンスクレイバー』
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:11:10.54 ID:kWaR5N+O0
『アル・スクワルタ・フィナーレ』


メタルブラック「連携……!」

アルカイザー「俺たちの力を見せてやるぜ!」


アルカイザー「アル!」

さやか「スクワルタ!」

マミ「フィナーレェェ!!」


メタルブラック「なるほど、これがアルカイザー……」

メタルブラック「見事……!」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:12:22.68 ID:kWaR5N+O0
…………

アルカイザー「メタルブラック、強敵だった……」

マミ「これで終わりなのかしら……?」

さやか「いや、爆発してましたし……」

アルカイザー(やつとはまた戦う気がする……)

アルカイザー「とにかく、これで残る四天王はあと一人!」

アルカイザー「シュウザー……!」

さやか「アルさん……?」

マミ「シュウザーは、レッドさんのご家族の仇なの……」

さやか「!」

マミ「ヒーローになったきっかけも、シュウザーに襲われたことから……」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:13:15.54 ID:kWaR5N+O0
…………

レッド「さて、さやかはこれからどうするんだ?」

マミ「裏の組織がどうとか言ってわね……」

さやか「裏の正義の組織です!」

さやか「私の任務は魔法少女を集めることなんですけど……」

マミ「それはどうして?」

さやか「ジョーカーに対抗するためです」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:14:59.47 ID:kWaR5N+O0
レッド「ジョーカー……、聞いたことはある」

レッド「リージョンを暗躍する、怪しいやつらしいが」

さやか「ジョーカーはキューブとかいうのを狙ってるらしくて」

さやか「それを止めるのが、私たちの目標なんですけど……」

マミ「そうだったの……」

さやか「レッドさんはブラッククロスの情報を集めてるんでしょ?」

さやか「グラディウスなら何か知ってるかも」

レッド「本当か!」

さやか「いや根拠はないですけど、協力できたらいいかなって……」

マミ「シュウザーの手がかりがつかめるかしら」

レッド「少しでも情報の当てがあるなら、俺は行くぜ」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:15:55.44 ID:kWaR5N+O0
さやか「それじゃあ、みんなでクーロンに行きましょう!」

さやか「ふふん、任務完了」

マミ「そのグラディウスには、どんな人がいるの?」

さやか「えっと、グラサンのおっさんがリーダーで」

さやか「あと露出多めのアニーさんと、レディな感じのライザさんが」

レッド(露出多め?)
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:17:24.75 ID:kWaR5N+O0
京 シップ発着所


さやか「それじゃあ、クーロンまで」

マミ「ほかのみんなにも会えるかしら……」


シップ内

さやか「そうですか、みんながどこにいるかは……」

マミ「ええ……。でも美樹さんと再会できてよかったわ」

レッド「そのうち会えるさ、心配ない」

ガコンッ

マミ「!?」

さやか「な、何ですか?」

レッド「これは……」

レッド「タンザーだ!」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:18:45.40 ID:kWaR5N+O0
…………

シュライク 武王の古墳


ほむら「へえ、観光地みたいになってるのね」

まどか「奥の方は危ないから入れないみたいだけど」

まどか「あ、そうだ! ほむらちゃん、写真撮ろ!」

ほむら「そうね、わたしがまどかを撮ってあげるわ」

ほむら「ほら、まどか、ポーズポーズ」

まどか「私が撮ってあげるのに〜」

ほむら「はい、チーズ」

まどか「待って待って!」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:20:12.21 ID:kWaR5N+O0
「のんきなものだな、ほむらよ」

ほむら「!」

ほむら「時の君!」

まどか「えっと、どちら様?」


時の君「君に時術を託してしばらくたったが」

時の君「ついに、時術を求めるものが現れたぞ」

ほむら「……それはあなたが相手をするのでは?」

時の君「何のために君を二代目に任命したと思っている」

ほむら「はあ……、妙に親切だとは思ったわ」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:22:01.24 ID:kWaR5N+O0
時の君「異世界から現れた君を、時術の未来を占う指針としよう」

時の君「君の思うままにするがいい」

ほむら「待って! 一体何を……」

まどか「消えちゃった……」


まどか「あの人は何を……」

ほむら「思うままって、どういうことなのよ……」

「あなたが時の君、ですか」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:23:02.97 ID:kWaR5N+O0
ほむら「……あなたは?」

???「ルージュと申します」

まどか「!」

まどか「カードマニアの人……?」


ルージュ「カード? ああ、それは私の双子の片割れでしょう」

まどか「双子……」

ルージュ「そうか、やはり奴は秘術を……」

ルージュ「いや、それはもういい」

ルージュ「ここで勝利のルーンを得た私は、ついに印術の資質を手に入れた」

ルージュ「そして、今ここで時術をも手にする!」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:25:48.81 ID:kWaR5N+O0
ほむら「あー、私のこと、誰から聞いたの?」

ルージュ「たった今、初代時の君なる方から……」

ほむら「な、何がついに現れたよ……」

まどか「マ、マッチポンプ……」


ルージュ「君には悪いが、私は時術の資質が必要なんだ」

ほむら「……それで」

ルージュ「私と戦ってください」

まどか「!?」

ほむら「ちょっと初代、出てきなさい!」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:26:32.36 ID:kWaR5N+O0
時の君「なんだというのだ」

ほむら「戦えとか言ってるんだけど」

時の君「そうだな、時術の資質を持つのただ一人。資質を望むなら相手を倒す以外ない」

ほむら「はあ!? 聞いてないわよ!」

時の君「だが君の存在でそのルールも崩れた」

時の君「……彼に資質を与えるか?」

ほむら「私が選ぶの?」

時の君「君が許すなら、私が彼に資質を授けよう」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:27:59.41 ID:kWaR5N+O0
ほむら「えーと、ルージュさん?」

ルージュ「はい」

ほむら「あなたが時の魔法を求める理由はなんでしょうか?」

まどか「面接みたいだね」

ルージュ「はい。私は双子の片割れ、ブルーを倒し術を極めるために時術を求めています」

ほむら「なるほど」

まどか「自分の双子を……」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:32:44.08 ID:kWaR5N+O0
ほむら「ほかには?」

ルージュ「今は、それだけが私の生きる意味です。その先のことは……」

ほむら「……」

ほむら「あげたらいいんじゃない、資質?」

まどか「そ、そんな感じでいいのかな……?」

ほむら「なんだか事情があるみたいだし、断ったら戦いになるのでしょう?」

ほむら「……」

ほむら「あ、そうだ。お昼御飯をごちそうしてください」

ルージュ「!?」

まどか「そういえば、お昼まだだったね」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:34:05.83 ID:kWaR5N+O0
ルージュ「ふふ……」

ルージュ「それがあなたの試練ですか」

ルージュ「……わかりました」

ルージュ「昼食、ご用意させていただきます」


時の君「ほむら、それが君の選択か」

ほむら「いやだって、いきなり戦えって、意味がわからないわ」

時の君「なるほど。術を巡る争いを君は否定するのだな」

ほむら「そんな大層なものでもないけど」

時の君「よかろう。これも定めだ。私の術を開こう」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:34:39.12 ID:kWaR5N+O0
………… 

シュライク 定食屋

ほむら「術を巡る双子の戦い、ね」

まどか「そんな悲しいことをどうして……」

ルージュ「私たちの運命とでもいうのでしょうね」

時の君「すまない、お茶をもらえるか」

ほむら「あなたはもう、自分のリージョンにかえりなさい」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:35:27.69 ID:kWaR5N+O0
ルージュ「命をかけた戦いを覚悟していたのですが、まさかこんなことになるとは」

ほむら「いけなかったかしら」

ルージュ「いえ。おかしなことですが、何か救われたような思いです」

時の君「ふん。甘いものだな」

まどか「でも戦わずに済むのなら、それが一番ですよ!」

時の君「おい、その卵焼き、食わないのら私によこせ」

まどか「こ、これは取ってあるんです!」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:36:28.53 ID:kWaR5N+O0
…………

時の君「……これで、君は時術の資質を得た」

ルージュ「ついに、私は……」

時の君「必要な術は購入してくれ」

ほむら「お金取るのね」

まどか「お昼おごってもらったのに……」


ルージュ「ありがとう。君たちのおかげで私は進める」

ルージュ「本当にありがとう」

ほむら「ごちそうさまでした」

まどか「ごちそうさまでした」

時の君「……」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:37:29.85 ID:kWaR5N+O0
…………

ほむら「あの人、これからどうするのかしら」

時の君「宿命の双子と雌雄を決するのだろう」

まどか「つらいよね……」


時の君「私もそろそろ行くとしよう」

ほむら「ええ、もうさっさと行きなさい」

時の君「私は時のリージョンへと戻る。用があれば、いつでも訪ねてくるがいい」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:39:11.98 ID:kWaR5N+O0
ほむら「そう、ありがとう」

時の君「ああ、それとこれは餞別だ」

まどか「? 私にですか?」

時の君「砂の器だ。これでほむらの時間においていかれることもないだろう」

まどか「!」

まどか「あ、ありがとうございます!」

ほむら「……ありがとう、時の君」

時の君「ふん。さらばだ」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:40:04.35 ID:kWaR5N+O0
…………

中島製作所

まどか「時の君さん、不思議な人だったね……」

ほむら「まったくだわ……」

T260「鹿目様、ほむら様、タルタロス突入の準備が整いました」

レオナルド「君たちがよければ、いつでもいけるよ」


ほむら「社長、例のメカはもう完成した?」

中島社長「ああ、もちろんだとも!」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:40:59.71 ID:kWaR5N+O0
中島社長「ところで君、コイツの名前はどうする?」

ほむら「名前?」

中島社長「一応、グレートモンドという名称があるようだが……」

ほむら「モンドって」

まどか「ちょっとね……」


ほむら「グレートマドカで」

まどか「!?」

ほむら「え!?」

まどか「グレートホムラでいいんじゃないかな」

ほむら「!?」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:41:41.23 ID:kWaR5N+O0
ほむら「グレートマギカで……」

まどか「うん。グレートマギカ」


T260「グレートマギカは収納可能ですか」

ほむら「まあ、なんとかなるでしょう」

レオナルド「すごいなあ、その盾調べさせてくれないかな」

ほむら「砂が入ってるわ」

T260「発言の意味が不明です」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:42:59.86 ID:kWaR5N+O0
…………

シュライク シップ発着所

レオナルド「タルタロスへは、マンハッタンからコンテナに紛れて潜入する」

レオナルド「みんな準備はいいかな」

ほむら「なんだかすごいことになってきたわね……」

まどか「私緊張してきたよ……」

T260「マンハッタン行き、出発時刻です」


シップ内

ほむら「司令部? その場所を探しているのね」

まどか「なんだっけ、たしかHQっていうんだった?」

ガコンッ

ほむら「!?」

まどか「何!?」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:44:07.90 ID:kWaR5N+O0
…………

タンザー 

リージョン間を徘徊する巨大生物
呑み込まれたシップの脱出は困難

レッド「まさか、タンザーに呑まれるとは……」

さやか「うわ、気持ち悪!」

さやか「どこもかしこもベタベタだよ……」

マミ「これは夢よ、夢」

さやか「マミさん、夢じゃないです。私たち呑まれてます」

マミ「止めて! 私を現実に戻さないで!」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/11(火) 01:46:21.77 ID:kWaR5N+O0
ここまでです
次回、マミさん丸呑み
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 01:47:46.31 ID:2imzwBeQo
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 02:37:20.60 ID:T5pROlHDO
おつんつん

つまり次回はタンザーさんとシャルロッテさんがマミさんをマミマミする権利を賭けて闘うんですねわかります

192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/11(火) 12:16:23.79 ID:m7qbIW6DO
マドタイタスでいいじゃん(棒
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/11(火) 12:46:47.64 ID:/icI7ZOMo
タンザー「うーん、でかい」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/11(火) 20:27:59.14 ID:O5QpB883o
ほむら「私は戦いのプロよ」ダダッダー
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 02:54:43.10 ID:V84/NMHDO
指輪の君「どうした?お前の力はその程度か?…美しさの欠片もなかったな」ハァ…

さやか「はぁ…はぁ…」ボロッ…

指輪の君「その様子では立っているのがやっとと見える…」スッ…

指輪の君「仲間の為を思い一人で余に挑んで来たその度胸は認めてやるが…所詮は勢いだけの馬鹿者か…」

さやか「あぁ…そうだよ!あたしは…ゼェ…ゼェ…確かに勢いだけの…ハァ…考えなしの…バカかもしんない…!」グッ…チャキ!

さやか「…けどさッ!…バカにだって…バカなりの意地もあれば…美学だって…あるんだよ!」ゴゴゴ…!

指輪の君「ほぅ…見せてもらおうか…お前の意地とやらをな…」ククク…

さやか「言われずとも…!」スッ…

さやか『シャドウ・サーバント』ズズズ…

さやかの影達「「「…」」」チャキッ!

指輪の君「ふん…陰術で幾人もの分身を作ったか…だがその程度の子供だましで余が……」

さやか「いくよ…これがあたしの全力全開…ッ!」ゴゴゴ…

さやかの影『風雪即位付け』チャキ!
さやかの影『月影の太刀』チャキッ!
さやかの影『三花仙』スッ…
さやかの影『風雪即位付け』チャキ!




…ズババババババババッ!…
指輪の君「うおぉぉぉぉぉーッ!!!」ブシャアァァァ!!

さやか「奥技…一人多重連携…『無限・雪月花』!!」ドドンッ!

指輪の君「ぐっ…余に膝をつかせるとは…!…見事だ…」ガクッ…



みたいなアっツイ展開だったら勃起します
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/13(木) 05:13:37.24 ID:coSERx3go
花火の君か
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/13(木) 07:07:35.56 ID:5nmWhJ2Po
ハイドハイドハイドハイド……
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:39:12.79 ID:bxIV+0iX0

「またシップか。今回は連続だな」

「おら、荷物をここに並べろ」

レッド「何だ、お前たちは」

「ゴチャゴチャ言ってねえで言われた通りにしろ!」

さやか「何よこいつら……」

マミ「うふふ、臓物の中から骸骨がでてきたわ〜」

さやか「マミさん、これモンスターです。正気に戻ってください!」

「こいつらなめやがって……」

「やっちまえ!」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:39:59.06 ID:bxIV+0iX0
「お前ら、まだ懲りてなかったのか?」


さやか「!」

さやか「杏子!?」

杏子「あ? なんだ……って」

杏子「さやか!?」

杏子「……と、マミはどうしたんだよ?」

マミ「あら、佐倉さん? こんなところで奇遇ね〜」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:40:45.58 ID:bxIV+0iX0
杏子「どうしたんだよ、コイツ」

レッド「マミはタンザーの中身にショックを受けたんだ……」

杏子「ああ……、ってアンタは?」

レッド「俺はレッド。マミとさやかには、色々助けてもらってる」

さやか「レッドさんは正義の……」

レッド「!?」

さやか「っじゃない! あの、なんかみんなを守る系の仕事を……」


「おいおい、あたしらを無視するんじゃないよ」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:41:24.21 ID:bxIV+0iX0
さやか「またなんか出てきた」

マミ「……どちら様ですか?」

杏子「お、立ち直ったか」

マミ「悪人の気配がするわ……」

さやか「さすがマミさん……」

「こいつらが手荒なまねをして済まなかったね。どうも気の短い連中でね、許しとくれよ」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:42:04.25 ID:bxIV+0iX0
杏子「ああ!? 何お前いまさらいい子ぶってんだよ」

さやか「え、何?」

杏子「こいつ、強盗団の頭なんだよ」

杏子「なんだっけ、ノーマッド?」

マミ「強盗!?」

レッド「強盗だと……」

ノーマッド「そうよ。あたしはノーマッドさ。確かに外じゃ悪さもしたさ」

ノーマッド「まあ、言い訳するつもりもないさ。けど……」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:42:45.51 ID:bxIV+0iX0
杏子「んじゃあ、とりあえずついてこいよ」

杏子「ここにいたら、タンザーに吐き出されてお陀仏だぜ」

さやか「そ、それを先に言いなさいよ!」

マミ「どこか、場所があるの?」

杏子「ああ、まあな。あたしも連れがいるんだ」

さやか「へえ、杏子が」

杏子「いいだろ、別に」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:43:54.05 ID:bxIV+0iX0
ノーマッド「……」

「お頭、どうします。連中行っちまいましたよ」

ノーマッド「チッ、仕方ないね」

ノーマッド「帰るよ!」


タンザー 居住地

マミ「場所って、ここ?」

杏子「ああ、一応安全だし、食いもんもあるぜ」

マミ「ふふふ、やっぱり臓物なのね……」

さやか「マ、マミさん、ほらこの辺りあんまりヌメってないですよ!」

マミ「そうね〜なんだか動いてるわ〜」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:44:45.78 ID:bxIV+0iX0
クーン「ねえねえ、その頭病気なの?」

「びょ、病気ではない! これは修行のために……」

メイレン「私をほっといて、その挙げ句に弁髪? 信じられない!」


さやか「えーと、あれは?」

杏子「ああ、あたしの連れだ」

さやか「……弁髪も?」

杏子「あれはタンザーで会った。この場所もアイツが使わせてくれてるんだ」

マミ「いい人なのね……」

杏子「フェイオンってんだよ。ガチガチの善人だな」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:45:21.75 ID:bxIV+0iX0

さやか「で、杏子は今まで何してたの?」

杏子「そこのクーンとメイレン、あいつらと指輪を探してる」

マミ「指輪?」

杏子「全部集めねーとあいつの故郷が滅びるんだとさ」

マミ「滅び……」

さやか「それでほっとけなかったんだねえ」

杏子「ニヤニヤすんな!」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:45:51.28 ID:bxIV+0iX0

クーン「そうだ、指輪だよ!」

クーン「フェイオン、指輪のことなんか知らない? すごい力の魔法の指輪!」

フェイオン「指輪か……。私は聞いたことがないな」

メイレン「指輪の持ち主が乗ったシップがタンザーに呑まれたっていう話があるわ」

メイレン「心当たりはない?」

フェイオン「……ノーマッドなら何か知ってるかもしれないが」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:48:33.65 ID:bxIV+0iX0

杏子「お前らは何をしてたんだ?」

マミ「……戦っていたわ」

マミ「正義のために!」

杏子「なんだよコイツ」

さやか「私も、正義のために……」

杏子「さやかまで?」

さやか「……いや、まあ、事情があってね」

さやか「私は魔法少女を探してたところに、マミさんと会ったんだ」

杏子「ふーん」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:49:52.33 ID:bxIV+0iX0
杏子「そうだ、ほむらには会ったんだ」

さやか「おお、ほむらに! どんなだった?」

杏子「まあ、相変わらずだな。なんか魔法が戻ってた。あとはまあ、なんか人形みたいのと一緒だったな」

さやか「人形って何よ。機械じゃなくて?」

杏子「人形みたいな服と顔した女二人だよ。ほむらも合わせて三人が人形だな」

さやか「綺麗どころがそろったのかぁ……」

マミ「鹿目さんは一緒じゃなかったの?」

杏子「あいつだけだったよ。ほむらも心配してたな」

さやか「ああ、目に浮かぶなあ……」

マミ「鹿目さん、大丈夫かしら……」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:50:50.18 ID:bxIV+0iX0
杏子「ま、お前らが無事でよかったよ。まどかもほむらが見つけるだろ、意地でも」

さやか「……そうだね」

マミ「無事に決まってるわ。当たり前でしょ?」

杏子「だな」

マミ「それで暁美さんとは別れちゃったの?」

杏子「合流するつもりだったんだよ。でもそこでタンザーだからさぁ……」

さやか「ああ、不運だね……」


クーン「キョーコ!」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:52:45.67 ID:bxIV+0iX0
クーン「キョーコ、行くよ!」

杏子「んー、なんか分かったのか?」

クーン「ノーマッドが指輪のこと知ってるかもって!」

杏子「あいつがぁ? 本当かよ……」

クーン「早く早く!」

…………

杏子「……」

杏子「お前らもくるのか」

さやか「当たり前じゃん!」

マミ「遠慮しないの」

レッド「フェイオンさんから事情は聞いた! 俺も協力する!」

杏子「暑苦しいな、おい」

クーン「仲間が増えた!」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:53:51.00 ID:bxIV+0iX0
タンザー ノーマッドのアジト


フェイオン「ノーマッドに取り次いでもらおう!」

「ああ!? お頭はお前なんかに会わねえよ!」

フェイオン「会うのは私ではない」

クーン「僕たちだ!」


ノーマッド「ふん、いい度胸だね。まあ、来るとは思ってたけどね」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:54:22.30 ID:bxIV+0iX0
ノーマッド「指輪のことだろう?」

クーン「知ってるの?」

ノーマッド「知ってるさ。あたしが持ち主だからね」

メイレン「あなたがね……、奪い取ったものかしら?」

ノーマッド「そういうわけさ」

レッド「なんという悪党……!」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:55:13.59 ID:bxIV+0iX0
ノーマッド「さて、アンタらの持ってる指輪を渡してもらおうか」

杏子「あ? 何言ってんだよ」

ノーマッド「とぼけるんじゃないよ。アンタが指輪を持ってることは、アタシの指輪が教えてくれた」

フェイオン「そんな話が通じるとでも?」

ノーマッド「あんたらには通じないだろうよ。でも、あんたと一緒にいるガキやらジジイやらはどうだい?」

フェイオン「貴様、まさか……!」

ノーマッド「そうさ、だからさっさと……」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:56:10.75 ID:bxIV+0iX0
「待ちなさい!」

「ノーマッド、貴様の悪事の数々、許せん!」


「アルカイザー、見参!」

「ティロカイザー、イグニッション!」

「サヤカイザー、行くよ!」

杏子「……何してんだお前ら」

マミ「今は合わせて!」

さやか「空気読んで!」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:57:13.26 ID:bxIV+0iX0
ノーマッド「なんだい、正義のヒーロー気取りかい」

ノーマッド「お前達やっちまいな!」


アルカイザー「雑魚に用はない! 行くぞ!」

マミ「はい!」


『シャイニング天地・フィナーレ』

杏子「うわ、だせえ」

「ギャアァァ」

「ぐはあぁっ」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:58:05.31 ID:bxIV+0iX0

ノーマッド「チッ、役に立たない奴らだね……!」


杏子「あいつ、逃げるぞ!」

アルカイザー「逃がすものか!」

フェイオン「待ってくれ、アルカイザー! あちらは危険すぎる。戻れなくなるぞ!」

メイレン「だからって、見逃すわけにはいかないわ」

クーン「指輪も持っていっちゃったよ! 追いかけないと!」

フェイオン「……仕方がない。だが本当に気をつけてくれ」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:58:46.71 ID:bxIV+0iX0
…………

さやか「うわ、本当にやばい感じ……」

マミ「うふふふふ、内臓だらけだわ〜」

杏子「マ、ティロなんとか、正気に戻れ」

メイレン「いよいよ引き返せない感じになってきたわね……」

クーン「!」

クーン「あそこ!」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 02:59:40.19 ID:bxIV+0iX0
さやか「ノーマッド! が……」

さやか「何あれ」

クーン「食べられてる?」


ノーマッド「ヒー、助けてー!!」


フェイオン「あれはタンザーの心臓部だ……」

杏子「心臓に食われるってどういうことだよ!?」

メイレン「どうする、助けるの?」

フェイオン「あんな奴でも見捨てる訳にはいかん!」

アルカイザー「もちろんだ!」
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:00:13.60 ID:bxIV+0iX0
ノーマッド「の、の・ま・れ・る〜」


さやか「……」

マミ「……」

クーン「どうすればいいんだろ?」

メイレン「……攻撃?」

フェイオン「だが、下手に刺激するのも……」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:01:21.65 ID:bxIV+0iX0

『ブライトナックルゥ!』

さやか「ええ!? 殴っちゃうの!?」

アルカイザー「悩んでいてもしかたがない! 殴れ!」

杏子「よ、よし!」


杏子『チャージ』
さやか『デッドエンド』

さやか「いくよ、杏子!」

杏子「遅れんなよ!」

『チャーエンド』

フェイオン「ええい、私たちも行くぞ!」

フェイオン『爆砕鉄拳』
メイレン『曲射』
クーン『牙』
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:02:13.88 ID:bxIV+0iX0
マミ「ど、どうかしら……」

さやか「だ、大丈夫ですよ。ほらなんかビクビクして……」

アルカイザー「吐くんだタンザー!」


ノーマッド「ぐ、ぐぼっ」


杏子「……」

クーン「呑まれちゃった」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:03:25.07 ID:bxIV+0iX0
マミ「ま、まだよ!」

アルカイザー「待て、無茶をするな!」


マミ「あの口みたいなところに……!」

マミ「まだ助けられる!」


さやか「マ、ティロさん、危ない!」


マミ「え……?」


マミ「ぐ、ぐぼっ」

クーン「呑まれちゃった」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:04:11.14 ID:bxIV+0iX0

杏子「どどどどうすんだ、おい!」

さやか「! ま、まだ足は出てる!」

アルカイザー「ひ、引きずり出んだ!」


ズズズズ……


杏子「で、出てきた……!」

さやか「いける! 今助けますからね!」

クーン「僕たちも手伝わないと!」

フェイオン「お、おお、そうだった!」

メイレン「衝撃的過ぎたわ……」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:04:59.28 ID:bxIV+0iX0

さやか「か、顔の所で引っかかってる……」

杏子「こんなもん、魔法少女にあっていい絵面じゃねえよ!」

さやか「わああああ!」

杏子「引けえええ!」


グボッ


マミ「……」

ノーマッド「……」


アルカイザー「ノーマッドを離さなかったのか……」

杏子「ったく、どこまでお人好しなんだよ」
 
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/09/15(土) 03:05:28.87 ID:IKGhqhDI0
予定調和wwwwww
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:05:50.63 ID:bxIV+0iX0
…………

マミ「……」

さやか「え、えーと、大丈夫ですか……?」

杏子「か、カッコよかったぜ、さ、さすがはヒーローだな!」

マミ「……」

マミ「なんか、前にもこんなこと、合った気がする……」

杏子「え?」

さやか「ほ、ほら前世の記憶ってやつですよ。マミさんは前世でもヒーローだったんですよ!」


ノーマッド「……持ってきな」

クーン「指輪だ!」

ノーマッド「あたしを助けたこと、後悔するよ……」

フェイオン「ふん、まあこれで少しはおとなしくなるだろう」
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:07:16.41 ID:bxIV+0iX0

レッド「なんだこの揺れは……」

フェイオン「さっきの戦いの刺激で、タンザーが暴れているんだ!」

フェイオン「シップに戻るぞ。タンザーが吐き出してくれるかもしれない!」


シップ内

マミ「……」

杏子「なあ、マミ元気だせよ。お前は立派だったよ」

さやか「そうですよ。マミさんがいなかったらノーマッドはきっと……」

マミ「うう……」
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:08:07.05 ID:bxIV+0iX0
クーン「!」

メイレン「シップが動くわ!」

レッド「外にでるぞ!」


ゴン


杏子「お、おい、なんかぶつからなかったか?」

さやか「き、気のせいじゃないかな」

「シップ、脱出に成功しました!」


マミ「いぃぃやったぁぁぁ!」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:09:21.60 ID:bxIV+0iX0
…………


マンハッタン行き シップ内

「航路上にタンザーが出現!」

「緊急回避します!」

まどか「な、何!? 何が起きてるの!?」

ほむら「タンザー!?」

レオナルド「リージョン間を移動する巨大生物だ。飲み込まれたら大変だね」

ドゴン!
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:11:01.84 ID:bxIV+0iX0
ほむら「!?」

T260「シップ底部に衝突を確認」

まどか「何が!?」

T260「タンザーに取り込まれていたシップと推測されます」

「推進部に異常発生!」

レオナルド「まずいね。付近のリージョンに不時着できないかな」

「現在確認中! 最寄りのリージョンは……」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:11:50.44 ID:bxIV+0iX0
…………


トリニティ・ラムダ基地 

トリニティの軍事施設。執政官が統治する。

ほむら「不時着には成功したけれど……」

ほむら「ここは、軍事基地じゃないの?」

レオナルド「ここはトリニティ・ラムダ基地だね」

まどか「入っていいところなんですか?」

レオナルド「もちろんだめだ。だが今は緊急事態だから保護を求めれば……」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 03:12:12.21 ID:ohim9ZdDO
スライムプールの服だけを溶かすお利口さんなスライムさんに女の子達がすっぽんぽんにされる展開を期待していました…
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:13:01.52 ID:bxIV+0iX0
レオナルド「だが、僕たちには好都合かもしれない」

ほむら「どういうこと?」

レオナルド「ここならタルタロスと同様の情報が得られるかもしれない。なんと言ってもトリニティの軍事基地だからね」

T260「鹿目様、ご指示を願います」


まどか「ど、どうしようほむらちゃん」

ほむら「……警備状況によるわね」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:14:29.32 ID:bxIV+0iX0
まどか「場合によっては……?」

ほむら「侵入しましょう。大丈夫、慣れたものよ」

まどか「ほむらちゃんはそうかもだけど……」

ほむら「まどかは軍事基地初めて?」

まどか「は、初めてだよ!? それが普通だよ!?」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:15:12.37 ID:bxIV+0iX0
レオナルド「……なんだか様子がおかしいね」

T260「基地内に多数の警備モンスターならびに警備用メカが確認されます」

レオナルド「僕たちのシップは救難信号を出していたはずだ。モンスターまで放つのは異常だ」

ほむら「混乱してる、ってことかしら?」

レオナルド「そういうことになるのかな」

まどか「えっと、そうなると……?」

ほむら「出撃、しましょう」

まどか「ほむらちゃん、生き生きしてるなあ」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:15:53.74 ID:bxIV+0iX0
基地内


まどか「モンスターだらけだ……」

ほむら「博士、情報端末の位置は分かる?」

レオナルド「かなり深部だね」

レオナルド「君たちで少し時間を稼いでくれないかな。その間に僕とT260君が情報を取ってくる」

T260「多人数での潜入は危険です」

まどか「わ、分かった」

ほむら「時間稼ぎ、ね」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:16:37.61 ID:bxIV+0iX0
…………


まどか「ほ、ほむらちゃん、あそこ!」

ほむら「敵!?」

まどか「ち、違うと思う……。ほら、女の人が」

ほむら「……本当」

まどか「えーと、あの人の服、なんていうか……」

ほむら「扇情的ね」

まどか「せんじょう……?」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:17:09.03 ID:bxIV+0iX0
エミリア「どうなってるのよ!?」

エミリア「こんなとこに送られたと思ったら」

エミリア「いやらしい服まで着せられて!」

エミリア「最低!」


エミリア「……あそこにいるのは、子ども?」

エミリア「どうして……」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:17:58.16 ID:bxIV+0iX0
エミリア「あなたたち、どうしてこんなところにいるの!」

まどか「え、えーと、あの、シップが壊れて……」

ほむら「迷い込んだというか……」

まどか(基地の人じゃないのかな)

ほむら(ちょっと様子がおかしいわね)

エミリア「とにかく、ここにいたら危険よ! どこかに……」

まどか「!?」

ほむら「……まどか?」
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:18:46.59 ID:bxIV+0iX0
まどか「今、あっちの方から何か……」

ほむら「……?」

ほむら「仮面? いえ、仮面をつけた男?」

エミリア「!」

エミリア「あなたたち、ここを動かないで!」

まどか「行っちゃった……」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:20:10.53 ID:bxIV+0iX0
まどか「さっきの仮面、すごく嫌な感じがしたよ……」

ほむら「確かに不気味なデザインだったけど……」

まどか「!」

まどか「こっちに来るよ!」

ほむら「……!」

ほむら「止まりなさい」


ジョーカー「……子どもに用はない」

『タイムリープ』

ほむら「逃がさないわ」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:20:53.63 ID:bxIV+0iX0
まどか「……男の人だね」

ほむら「仮面、外してみる?」

まどか「うん。この仮面、よくないと思うの……」

ほむら「取れるかしら」


まどか「……普通の人だね」

ほむら「知らない人。当然だけど」


エミリア「嘘……」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:22:09.75 ID:bxIV+0iX0
まどか「あ、さっきの……」

ほむら「……?」

エミリア「嘘でしょ……」

まどか「どうかしました……?」


ジョーカー「チッ」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:23:02.81 ID:bxIV+0iX0
まどか「あ、いつの間に!」

ほむら「また仮面を着けた……」

まどか「逃げていくよ」

ほむら「どうする、追いかける?」

まどか「うーん、でもおかしいところはなかったし……」

ほむら「怪しい人ではあったけど」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:24:01.38 ID:bxIV+0iX0
エミリア「……」


まどか「えーと、大丈夫ですか?」

ほむら「ここは危険よ?」

ほむら「って私たちが言うのも、おかしな話ね」


レオナルド「お待たせ」

ほむら「!」

T260「HQの位置情報を収得しました」

まどか「大丈夫だった?」

T260「基地内部に私たちとは異なる侵入者があった模様」

レオナルド「おかげで侵入は簡単だったよ。比較的ね」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:24:34.93 ID:bxIV+0iX0
ほむら「侵入者って……」

まどか「さっきの女の人?」

まどか「……あれ、いない?」

ほむら「スパイだったのかしら。でもそれにしては随分……」


レオナルド「行こう。長居はできないよ」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:25:14.45 ID:bxIV+0iX0
マンハッタン 


巨大なショッピングモールを有する、商業に秀でたリージョン
トリニティの管轄下にある


シップ発着所

ほむら「無事、帰ってこられたわね」

レオナルド「取り調べくらいは覚悟していたけれど、何もなかった」

まどか「カメラとかに、私たち映ってたりしない?」

ほむら「大丈夫。常に死角にいたし、無理なものは破壊したから」

まどか「さ、さすが」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:26:22.17 ID:bxIV+0iX0
T260「HQの所在地が判明しました」

T260「準備が完了次第、出向予定です」


ほむら「その前に、杏子と合流してもいいかしら」

まどか「あ、そうだったね。もうシップがあるかな?」

レオナルド「そうするといい。HQへのシップの調達は少し骨だからね」

ほむら「クーロン、行けます?」

係員「タンザーは去ったようですね。問題ありません」

ほむら「よし、行きましょう」

まどか「うん!」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:27:14.93 ID:bxIV+0iX0
クーロン シップ発着所


杏子「ひどい目にあったな……」

さやか「久しぶりの乾いた地面だぁ」

マミ「もう何も怖くない」


クーン「でも指輪は見つかったよ!」

メイレン「それじゃあ、あと二つね」

さやか「あれ、もうそんなに?」

杏子「あたしが手伝う前から、何個か持ってたもんな」

メイレン「残ったのは策士の指輪と神秘の指輪」

メイレン「策士の方はオウミの領主が、神秘の方は指輪の君ヴァジュイールが持っているわ」

さやか「ヴァジュ……?」

メイレン「一筋縄では行かない相手でしょうね」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:27:59.55 ID:bxIV+0iX0
さやか「一応、その前にグラディウスに顔だして欲しいんだけど」

杏子「あー、それがお前のいる組織か?」

マミ「魔法少女を探しているのよね……」

杏子「何か胡散臭いんだよなぁ」

さやか「……イタリア料理、おごるよ?」

杏子「いくぞ、マミ。イタリアだ」

マミ「イタリア……。ティロカイザーの故郷ね……」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:29:03.02 ID:bxIV+0iX0
レッド「俺もシュウザーの情報が知りたい。一緒に行こう」

クーン「僕もイタリア食べたい!」

メイレン「はいはい、もう」

さやか「それじゃあ、みんなで……」


「やっとクーロンに着いたわ。杏子が待ちくたびれているでしょうね」

「杏子ちゃんに会うのも久しぶりだなあ……」


マミ「あれって……」

さやか「まどかと!」

杏子「ほむらじゃねーか!」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:30:06.25 ID:bxIV+0iX0
杏子「おーい、ほむら、まどか!」


ほむら「あら、杏子。出迎えてくれたの? それとも待たせすぎた……って」

まどか「さやかちゃんとマミさん!?」

ほむら「あ、あなたたち……」


さやか「ふふん、さすがのほむらも突然の再会には弱いかね!」

さやか「二人とも、元気だった?」

まどか「よかった、みんな無事だったんだ!」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:30:43.32 ID:bxIV+0iX0
マミ「鹿目さんだけ消息が分からなかったから、みんな心配してたのよ?」

まどか「すみません、でもほむらちゃんが見つけてくれました!」

まどか「私をロボットの輪廻から解放してくれたんです!」

杏子「ロボット?」

まどか「多段切りの悪夢からも!」

さやか「あー、なんかあったねこれは」

ほむら「まだ引きずってたのね……」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:32:04.26 ID:bxIV+0iX0
さやか「ま、話はご飯食べながらにしようよ。こっちもいろいろあったんだから!」

杏子「マミが食われたりな」

マミ「やめて」

ほむら「マミ、あなたはまた……」

マミ「また!? またって何!?」


クーロン イタリア料理店

まどか「さやかちゃんがグラディウスで」

ほむら「マミがヒーロー……ってこれは秘密なのね」

まどか「それで、みんなタンザーの中にいたんだ」

杏子「ああ、恐ろしいところだったぜ。マミ的な意味で」

マミ「……」

ほむら「マミ的……」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:33:08.35 ID:bxIV+0iX0
まどか「あの男の人がレッドさん」

レッド「よろしくな!」

ほむら「アルカぐむむ」

マミ「秘密だってば!」

まどか「あの犬っぽい子がクーン君で、チャイナ服の人がメイレンさん」

クーン「ほおろひく!」

メイレン「食べながらしゃべらない!」


ほむら「フェイオンさんというのは……」

メイレン「あいつは京に行ったわ。修行バカなの」

クーン「メイレンがいびるからでしょ」

杏子「髪型いじったからじゃね」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:34:33.19 ID:bxIV+0iX0
………… 

厨房

ルーファス「おい、どれが暁美ほむらだ」

アニー「エミリアに謝るまで、教えない」

ルーファス「何故だ! 俺は常にグラディウスのために行動している!」

ライザ「それがだめなのよ。女にとってはね」

エミリア「……」

ルーファス「もういい! 直接聞く!」
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:35:28.18 ID:bxIV+0iX0
ルーファス「ミラノ風ドリア、お持ちしました……」

マミ「あら、そんなの頼んだかしら」

ルーファス「あちらのお客様から、暁美ほむらさんに……」

杏子「あちらって誰だよ。あたしらしかいないじゃん」

ほむら「……」

さやか「グラさん、引っ込んで」

ルーファス「さやか、何故だ」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:36:16.95 ID:bxIV+0iX0
さやか「エミリアさんの話、聞きましたよ」

さやか「エロい服着せて軍事基地に送り込んだそうじゃないですか」

杏子「うわ、最低だな」

マミ「グ、グラディウスってそういう組織なの!?」

ほむら「さやか、抜けなさい」

まどか「そうだよ、よくないよ!」


ルーファス「どういうことだ、少女たちの私への評価が急落しているぞ」

アニー「そうなるよね」

ライザ「自業自得だわ」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:36:58.09 ID:bxIV+0iX0
マミ「鹿目さんはロボットと一緒だったのね」

杏子「なんつーか、意外だな」

まどか「私も意外だったよ……」

さやか「私、ほむらのストーリーが全然わかんないんだけど」

ほむら「だから、基地落として、時の君襲名して、半妖の逃避行に巻き込まれたの」

さやか「もうちょい分かりやすく」

ほむら「基地の武器を奪って、時の魔法を取り戻して、半妖と妖魔の駆け落ちに付き合ってた」

さやか「すごいというか、奇妙というか」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:37:52.59 ID:bxIV+0iX0
ほむら「みんなに聞きたいのだけど、こっちに来る時キュゥべえから何て言われたの?」

まどか「私はリージョンを守ってほしいとか……」

杏子「あー、あたしもそんな感じだな。あんま覚えてねーけど」

さやか「そう言われて、監獄に送られたんだけど」

マミ「私もそんな風だったわ。目覚めたのはキグナスね」

まどか「私はスクラップの酒場でした……」

ほむら「目覚めたら、秘密基地の最深部でした」
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:38:37.22 ID:bxIV+0iX0
杏子「マミだけ優遇されてないか?」

ほむら「キュゥべえの贔屓かしら」

マミ「そ、そんなことより、私たちの使命について話しましょ!」

まどか「やっぱり、リージョンを守るんじゃないでしょうか」

さやか「でも守るって言っても、リージョンってそんなピンチなの?」

杏子「クーンのリージョンは滅びかけらしいが」

マミ「そこは多分、特別よね」

ほむら「私はクーデターを阻止したけど」

さやか「でもパトロールに追われてるんでしょ」

ほむら「……難しいものね」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:39:28.59 ID:bxIV+0iX0
杏子「まあ、今まで通りやるしかないだろ。他にやることもねーんだし」

さやか「となると、指輪探しとブラッククロスとロボットとジョーカーだね」

マミ「みんなで協力すれば、どれも大丈夫だと思うわ」


レッド「折角の所悪いが、俺は君たちの予定に付き合う訳にはいかない」

レッド「ブラッククロスは一日だって放っておくことはできないんだ」

マミ「悪の組織だもの、当然だわ」

クーン「僕も早くしないとマーグメルが滅んじゃうよ!」

メイレン「後回しにされるのはご免だわ」

ルーファス「我々の作戦も重要な段階に入った。君たちに合わせることはできない」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:40:21.70 ID:bxIV+0iX0
ほむら「ですって。どうする? 全員で一つの目標に向かうのは無理みたいよ」

さやか「うーん、じゃあまた個別行動?」

まどか「やっとみんなに合えたのに……」

マミ「困ったわね……」

杏子「別にしょうもないことにまで、全員で付き合うことはねーだろ」


ルーファス「私から提案がある」

さやか「……なんですか」

ほむら「……」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:41:20.82 ID:bxIV+0iX0
ルーファス「そう警戒するな。俺は君達の味方のつもりだ」

さやか「まあ、そうかもですけど」

ほむら「それで、提案って?」

ルーファス「この店を君たち魔法少女の拠点にするというのはどうだ?」

ルーファス「普段は個別行動を取っていても、仲間の協力が必要な時はここに来る」

マミ「決まった場所があるというのは、いいことだと思うけど……」

ルーファス「もちろん普段は君たちが自由に使っていい」

ルーファス「ベッドも食料も、射撃翌練習場もあるぞ」

ほむら「へえ……」

杏子「食いもんはタダか?」

ルーファス「タダだ」
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:42:22.57 ID:bxIV+0iX0
まどか「うーん、みんなと離れるのは辛いけど、仕方ないのかなぁ」

ほむら「全員で行動すると、必ず後回しになる人がでるわ」

マミ「それはできないものね……」


…………

さやか「それじゃあ、一旦解散! 一区切り着いたらここにまた集合ね!」

杏子「そういやほむらはどうすんだ? 一人だけフリーだろ?」

ほむら「もちろん、まどかのサポートに……」


「その話、待ってくれないかな」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:43:16.03 ID:bxIV+0iX0
ほむら「……誰?」

「はじめまして。僕はゾズマだ」

さやか「胸に星形ニップレス……」

杏子「変態か」

マミ「く、口に出しちゃダメ!」

まどか「……ほむらちゃんに何か用ですか?」


ゾズマ「用があるのは僕じゃない。アセルスだ」

ほむら「アセルス? 彼女、何かあったの?」
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:44:09.59 ID:bxIV+0iX0
ゾズマ「アセルスは白薔薇姫を失った」

ほむら「!」

まどか「!?」

ほむら「……どういうことかしら」

ゾズマ「オルロワージュの仕業だよ。彼女にはどうすることもできないことだった」

ほむら「……それで」

ゾズマ「アセルスはオルロワージュと決着をつけるつもりだ。ただ一人でね」
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:44:48.39 ID:bxIV+0iX0
ほむら「……」

ゾズマ「彼女を助けてやってくれないか?」

ほむら「……ええ、もちろんよ。でも一つ聞かせて」

ほむら「あなたは何者?」

ゾズマ「ただのはぐれものの妖魔だよ。だからアセルスにはオルロワージュみたいになってほしくない」

ほむら「……」

ゾズマ「君なら分かるんじゃないかい? 大切な人のために、自分を捨ててしまう意味を」

ほむら「……ええ」

ほむら「……アセルスは今どこに?」
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:45:41.56 ID:bxIV+0iX0
まどか「だ、だったら私も! 私もアセルスさんが心配です」

ゾズマ「……まあ、いいかな」

ほむら「ごめんなさい、まどか。T260の方が後回しになってしまって……」

まどか「……それは、うん。でも今いかないとアセルスさんは……」

ゾズマ「戻れなくなるだろうね」

ほむら「ちゃんと謝らないと……。武器を提供して埋め合わせしましょう」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:46:14.63 ID:bxIV+0iX0
さやか「ねえ、全然話についていけないんだけど」

杏子「あー、ほら言っただろ。ほむらの仲間の人形みたいな女」

マミ「それがアセルスさん? 待って駆け落ちって……」

杏子「そういうことなんだろうな」

さやか「おお……」
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:47:09.11 ID:bxIV+0iX0
…………

マミ「それじゃあ、みんな気をつけてね。絶対に無理だけはしないで」

杏子「どっちかっていうと、マミが心配だな」

さやか「あー、私も」


レッド「いいのか? 別に無理に俺に付き合うことないんだぞ」

マミ「今更部外者扱いなんて、ひどいですよ」

レッド「……そうだな。ありがとう」

クーン「僕はみんな一緒がいいなあ」

メイレン「わがまま言わないの」

杏子「指輪ぐらい、あたし一人で十分だよ」
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:47:40.49 ID:bxIV+0iX0
ルーファス「さやか、君にはエミリアと行動してもらう」

さやか「もらう、っていうか私が頼んだんですよね」

ルーファス「基地から戻って以来、エミリアの様子がおかしいからな。女たちでフォローしてくれ」

アニー「あんな事言ってるよ」

ライザ「誰のせいだと……」

さやか「……全部終わったら、ルーファスさんボコボコにしましょうね」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:48:12.14 ID:bxIV+0iX0
ゾズマ「アセルスは今ごろファシナトゥールに向かっているだろう」

ゾズマ「シップは用意したから、あとは君たちに任せるよ」

ほむら「え?」

ゾズマ「それじゃあ、僕は失礼させてもらうよ」

ほむら「……」

まどか「……消えた? っていうか……」

ほむら「あなたは行かないの!?」
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:49:10.30 ID:bxIV+0iX0
…………

ファシナトゥール

妖魔の君オルロワージュが統治するリージョン
針の城とその城下からなる


城門前

アセルス「私はアセルス! 道を開けよ!」

アセルス(白薔薇、私がすべて終わらせるから)

アセルス「……?」


ほむら「……」

まどか「アセルスさん……」
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:50:08.72 ID:bxIV+0iX0
アセルス「君たちか……」

アセルス「来てくれたんだね……」

ほむら「……白薔薇姫は」

アセルス「闇の迷宮にいる。オルロワージュを倒さないと永遠にそのままだ」

アセルス「私の妖魔の血もね」

ほむら「あなたは、人間として?」

アセルス「分からないよ。でも、せめて君たちの前では人間でいたい」

まどか「アセルスさんは人間です!」

ほむら「私たちが言うのも変だけど」

アセルス「ふふっ、そうかな」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:51:19.07 ID:bxIV+0iX0
アセルス「オルロワージュは私が倒さなければならない」

アセルス「二人の気持ちはうれしいけど……」

ほむら「そうね。私たちはあなたの露払いをさせてもらうわ」

アセルス「針の城はただの城じゃない。危険だよ」

まどか「それでも、私たちは行きます!」

アセルス「だけど……」

ほむら「……ついに、出番のようね」

ほむら「グレートマギカ、出撃!」

アセルス「え?」

まどか「ええ!?」


その日、ファシナトゥールにアセルス様がお帰りになりました。
巨大な機械と一緒に……
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:52:52.03 ID:bxIV+0iX0
…………

ほむら「まどか、コックピットは狭くない?」

まどか「そ、それは大丈夫なんだけど、あの世界観的に……」

ほむら「出力全開、針の城を攻撃する」

ほむら「準備はいい、まどか?」

まどか「じゅ、準備って私は何をするの?」

ほむら「まどかには、ミサイルとロケットを任せるわ」

まどか「えええ!? 私が撃つの!?」

ほむら「操縦は私に任せて」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:53:54.99 ID:bxIV+0iX0
アセルス「ふふ、これでいいのかもしてない」

アセルス「こんな城があるから、みんな捉われるんだ」

アセルス「ほむら、遠慮はいらない!! 城ごと全部終わらせよう!!」

…………
「バスターランチャー、充填開始!」

「まどか、衝撃に備えて!」

「う、うん!」

アセルス「目標は城門だ! 撃ち抜け!」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:54:49.21 ID:bxIV+0iX0
…………

アセルス「宝物庫か……」

アセルス「ふん、こんなもの……」

アセルス「ほむら、まどか!」

「発射!」

「わわわ、これミサイルだったの!?」

「まどか、上手よ」
…………
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:55:25.07 ID:bxIV+0iX0
…………

「前方に巨人型モンスターを確認!」

「ほむらちゃん、鳥みたいなモンスターも!?」

「第一装甲をパージ! からのハイパーバズーカ!」


アセルス「ふふ、すごいな」

アセルス「……針なんて、もう折れてしまいそうだよ」

…………
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:55:58.61 ID:bxIV+0iX0
針の城 隠し部屋

アセルス「ジーナ! 君だったのか。大丈夫かい?」

ジーナ「アセルス様? 本当にアセルス様だ!!」


この時、私は奇蹟というものの存在を実感しました


ほむら「誰?」

まどか「誰だろう」
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:56:35.02 ID:bxIV+0iX0
…………

アセルス「……ここまでだな」

アセルス「二人ともありがとう。ここからは私一人で行く」

ほむら「……もういいの?」

アセルス「十分だよ。もう針の城は原型も残ってない」

アセルス「セアトも消し飛んだ」

まどか「あああ、なんだか罪悪感……」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:57:41.37 ID:bxIV+0iX0
アセルス「じゃあね、ほむら、まどか」

アセルス「私はやっぱり人間でいたいと思う。そう思える」

アセルス「きっと君たちのおかげだ。私一人なら妖魔の力で進んでしまっただろう」

まどか「アセルスさん、絶対帰ってきてくださいね。白薔薇さんも一緒に!」

ほむら「……頑張ってね、アセルス」

アセルス「……ありがとう、本当に」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:58:24.26 ID:bxIV+0iX0
アセルス「二人とも行ったか……」

アセルス「さて……」

アセルス「ここからは私の戦い。そうでしょ、獅子姫」

アセルス「どうしても、戦わなくてはいけないの? 私が目指すのは、あなたの所ではないわ」

金獅子姫「言葉をかわす時は過ぎました。今は戦いで決着をつけるときです」

金獅子姫「今度は全力であなたを倒す!!」

アセルス「獅子姫……」
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 03:59:10.70 ID:bxIV+0iX0
針の城 寵姫の部屋


ほむら「ここは無事でよかった……。危うく破壊するところだった……」

まどか「これは、棺っていうのかな。中に人が……」

ほむら「眠っているみたいだけど……」

まどか「アセルスさんが、解放してくれるのかな」

ほむら「そうだと思うわ」


「また派手にやったものじゃな」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 04:00:05.75 ID:bxIV+0iX0
ほむら「……あなたは?」

「わらわは零、オルロワージュの最初の寵姫じゃ。いや元寵姫というべきかの」

まどか「アセルスさんの味方ですか?」

零姫「ふむ、まあ味方というところじゃろう。案ずるな」


零姫「針の城もこの様では、格好がつかんな」

まどか「あの、やっぱりまずかったですか……?」

零姫「いや、この方がいい。これでいいのじゃ」

ほむら「……」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 04:01:07.67 ID:bxIV+0iX0

零姫「じゃがの、ここからは妖魔の君とアセルスの一騎打ち」

零姫「お主らは、引くべきじゃ」

ほむら「そのつもり、ですけど」

零姫「ふむ、物わかりがいい」

零姫「よし。いい子には褒美をやろう。受け取るが良い」

まどか「え、え、何?」

ほむら「こ、これは空間移動!?」


零姫「これで、舞台は整った。そうじゃな、オルロワージュ?」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 04:02:09.77 ID:bxIV+0iX0
…………

オルロワージュの王座 

オルロワージュ「我にひれ伏すために舞い戻ったか、娘よ」

アセルス「私の中の妖魔の血。これを浄化するにはあなたを倒すしかない」

オルロワージュ「やはり人間は人間か。つまらぬな」

アセルス「あなたにとっては人間も妖魔もつまらない存在でしょう。でもみんな生きてる。赤くても青くても血が流れてる」

オルロワージュ「ありふれた物言いだな。もう飽いたぞ」


アセルス「オルロワージュ、覚悟はいい?」

アセルス「私は、あなたを倒すよ」

オルロワージュ「ふん、思い上がりだ」
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 04:04:34.28 ID:bxIV+0iX0
ここまでです
吐き出されたマミさんは、割と半裸ですよ!
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/15(土) 08:17:33.94 ID:SMjZ3Ag7o
セアト……
ラスタバンとイル丼にいたっては出番すらなしww

292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/15(土) 08:24:21.16 ID:7cHhdLvE0
針の城がwww
いろいろとワロタwww
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/15(土) 08:51:18.14 ID:B1oLOCV0o
従騎士3人組「……。」
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 13:12:24.20 ID:7AiyzjOWo
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 13:56:29.09 ID:ohim9ZdDO
乙!

いよいよアセルス編の最終決戦か。しかしグレートモンドは対ジェノサイドハート戦でT260Gのボディになる伏線だと思ってた
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:39:13.46 ID:bxIV+0iX0
…………


ジーナ「アセルス様、どうかご無事で……

ゾズマ「君がジーナかな」

ジーナ「ひっ」

ゾズマ「怯えなくて良い。僕はアセルスの味方だからね」

ジーナ「ア、アセルス様は……」

ゾズマ「ジーナ、君はアセルスを人間だと思うかい?」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:39:59.14 ID:bxIV+0iX0
ジーナ「……」

ジーナ「……アセルス様は、高貴な血の流れるお方です」

ゾズマ「それだけかい?」

ジーナ「……ですが、暖かい心をお持ちの方。そう、きっと」

ジーナ「人間なのだと、私は思います」


ゾズマ「なるほど」

ゾズマ「それじゃあ、僕も行かないとね」


ジーナ「あ、どちらに……」
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:40:45.07 ID:bxIV+0iX0
…………


零姫「……」

零姫「イルドゥンか」

イルドゥン「……はい」

零姫「お主はいいのか。アセルスとオルロワージュの戦い、もう始まっておるぞ」

イルドゥン「……私にはもう分かりません」

零姫「ふむ?」

イルドゥン「ラスタバンはアセルスの血を狙って暗躍していた」

イルドゥン「彼は私にそう打ち明けました」

零姫「ほう、あの男が」
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:41:28.72 ID:bxIV+0iX0
イルドゥン「……彼を殺したのは、私です」

イルドゥン「私は、どうすればよかったのか……」

零姫「奴を殺したのはオルロワージュのためか? それともアセルスのためか?」

イルドゥン「……」

零姫「お主、アセルスのために色々立ち回っておったのだろう?」

零姫「……友を手にかけたのだ。もう心は決まっておろう」


イルドゥン「……アセルスに戦いを教えたのは私です」

イルドゥン「見届けるのは、私の務めでしょう」


零姫「往くか。わらわも心を決めたところじゃ」
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:42:18.75 ID:bxIV+0iX0
…………


アセルス「はぁ……はぁ……」

アセルス「ぐぁっ」


オルロワージュ「ふん、脆いものだ」

オルロワージュ「だが、それが人であるということだ」

アセルス「……私は負けない」

オルロワージュ「我の血に身を委ねれば、あるいは我に届くかもしれぬぞ」

アセルス「ふざけるな!」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:42:58.51 ID:bxIV+0iX0
オルロワージュ「ならばよい。もはや頃合いだ」

オルロワージュ「死ぬがいい」


『三人の寵姫』


アセルス「!」

アセルス「……? 何も起こらない?」

オルロワージュ「……」

オルロワージュ「どういうことだ」
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:43:53.62 ID:bxIV+0iX0
零姫「ふむ、なんとかなるものじゃな」

ゾズマ「さすがは妖魔の君だね。邪魔をするのが精一杯だ」

イルドゥン「……」


オルロワージュ「……我に楯突くか」

零姫「も少し良い男だと思っておったのじゃがの」

ゾズマ「息苦しい王様は、もうたくさんなのさ」


イルドゥン「……どうしたアセルス。前を向け」

アセルス「イルドゥン……」

アセルス「零姫様も、ゾズマも……」

アセルス「どうして……?」


ゾズマ「みんな君のことが好きなのさ。今の君がね」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:44:50.56 ID:bxIV+0iX0
オルロワージュ「下らぬな」

オルロワージュ「四人まとめて消し去ってくれよう」

ゾズマ「四人?」

零姫「まったく、困ったものじゃな」


オルロワージュ「……何を言っている」

アセルス「ふふ……」

オルロワージュ「貴様、何がおかしい!」


アセルス「あなたの負けだ、オルロワージュ」

アセルス「……そうだよね、白薔薇?」
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/09/15(土) 23:45:24.07 ID:IKGhqhDI0
お、続き来た!
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:45:53.20 ID:bxIV+0iX0
オルロワージュ「ついに狂ったか? 白薔薇は今も闇の迷宮にいる」

オルロワージュ「何ができるはずもない」


ゾズマ「二人の絆が、あんなチャチなもので切れるとでも?」

ゾズマ「魅了の君が、愛の力もしらないなんてね」

零姫「お主、言ってて恥ずかしくないのか」

ゾズマ「全然」


アセルス「行くぞ、オルロワージュ!」

アセルス「これが最後だ!」

オルロワージュ「よかろう」

オルロワージュ「見事その剣、我を貫いてみせよ!」
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:46:58.36 ID:bxIV+0iX0
…………
アセルス「…………」

オルロワージュ「……何故だ」

アセルス「……私は人間だから、ちゃんと誰かを好きなれた」

オルロワージュ「……ふん」

オロロワージュ「……零よ」

オルロワージュ「……我が恐ろしいか?」

零姫「いいや。愛おしい男のままじゃ」


オルロワージュ「……そうか、これが」






puella magi madoka ☆ frontier "The one loves her rose "

Story of Asellus END


…………
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/15(土) 23:48:58.31 ID:bxIV+0iX0
ごめんさい、今日はここまでです。
アセルス編をたたみたかったんです
……bleach? 知らないなー
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 23:50:43.92 ID:aHUdJJ6zo
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/16(日) 00:51:55.02 ID:XtTyK/vDO
乙!

アセルス編終わったか。そういやリュート編は始まる前になくなったな…。
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/09/16(日) 01:34:09.55 ID:UVe8mR7F0
リュート編の代わりにヒューズ編をだね
ラスボスが同じ?そんなのは知らん
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/16(日) 07:22:44.81 ID:T8A0F7xho
オサレ乙
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/17(月) 00:11:45.65 ID:KoyVfk1x0
途中でオロロワージュっていう聞いたことない人が出てきたんですけど……
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/17(月) 00:38:05.65 ID:/ed8Rp8do
妖魔の君、オルロワージュ!未成年略取の容疑で逮捕する!
乙ー
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 10:46:48.64 ID:zJ6Bo68DO
続きはよ
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:43:01.64 ID:yVvtzGP80
じわじわ書いていきたいと思います
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:44:10.54 ID:yVvtzGP80
…………

クーロン イタリア料理店


アニー「いい? よく聞いて」

アニ「裏通りから、地下鉄の跡まで行くのよ」

マミ「も、もっと詳しく!」

アニー「そこからは、道なりよ」

…………
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:44:56.04 ID:yVvtzGP80
クーロン 下水道


マミ「アニーさんに教えてもらった道なんですけど」

マミ「……本当にこんなところに?」

レッド「シュウザーの秘密基地なんだ。どこにあってもおかしくない」

マミ「でもこんな下水道なんて、どこかにつながっているものかしら……」

レッド「噂じゃあ、巨大な地下洞窟にも通じているらしいぜ」

マミ「誰が設計したのよ……」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:45:59.34 ID:yVvtzGP80
レッド「……向こうに行くには、このパイプを渡るのか?」

マミ「アニーさんの話通りですね。向こうが地下鉄跡みたい」

レッド「随分細いパイプだな……。滑ったら大変だ」

マミ「私が先に行きます!」

レッド「あ、おい!」


マミ「ほら、無事に着きました!」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:46:59.96 ID:yVvtzGP80
レッド「意外と身軽なんだな……」

マミ「レッドさんもどうぞ。滑っても私が引き上げるから大丈夫ですよ」

レッド「ああ、まかせろ!」

レッド(渡れるかな……?)

レッド「へっ、楽勝楽勝……」


ツルッ


レッド「おお!?」

マミ「レッドさん、こっちに飛んで!」

レッド「と、とう!」


ムニッ
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:47:55.48 ID:yVvtzGP80
マミ「きゃあぁぁ! ど、どこ触ってるんですか!!」

レッド「い、いや済まない。わざとじゃないんだ」

マミ「お、女の子の胸に、そんな風に! それでもヒーローですか!」

レッド「悪かったよ。ほら事故ってことで……」

ツルッ

レッド「あ」

フニフニ
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:49:33.79 ID:yVvtzGP80
レッド「こ、これは……!」

マミ「ひん!?」

レッド「い、いや済まん。ほら足下が滑るだろ、この辺……」

マミ「に、二回も!! 何考えてるの!? セクハラですか!? アル・セクハラですか!?」

レッド「ご、ごめんなさい……」

マミ「もう! 行きますよ!」


レッド(う〜ん、でかい)
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:50:32.51 ID:yVvtzGP80
クーロン 地下鉄跡


レッド「……マミのご両親はどんな人なんだ?」

マミ「突然なんですか? セクハラのごまかしですか?」

レッド「……いや、何となく聞いてみただけだ。悪かったな」

マミ(……シュウザーはレッドさんの家族の仇)

マミ(思うところがあって、当然よね……)

マミ「私の両親は事故でもう……」

レッド「!」

レッド「済まん、悪い事を聞いたな」

マミ「いいんです。レッドさん」
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:51:15.28 ID:yVvtzGP80
マミ「……これは復讐なんですね」

レッド「そうだな。シュウザーだけは、許す訳にはいかない」

マミ「レッドさん、気を悪くしないでくださいね」

レッド「何だ?」

マミ「レッドさんがブラッククロスを倒すのは、正義のためですか?」

マミ「それとも復讐のためですか?」

レッド「……」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:52:21.86 ID:yVvtzGP80
マミ「ごめんなさい、生意気言って」

レッド「良いんだ、マミ。ちゃんと聞いてくれてうれしいよ」

マミ「レッドさん……」

レッド「……初めはヒーローなんてどうでもよかったんだ。奴らを倒せるなら正義でも悪でも何でもよかった」

レッド「そうだ、復讐するための力だと思ってた。今もそう思ってる」

レッド「けど、これまで戦ってきて分かったことがあるんだ」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:53:14.18 ID:yVvtzGP80
マミ「……それは?」

レッド「この力で守れる人もいるってことだ」

マミ「ええ、それは間違いないです」

レッド「だからさ、今は弱い人たちを守るためにも、ブラッククロスと戦うと決めたんだ」

レッド「俺の復讐だけに使うなんのてのは、罰当たりだろ?」

マミ「……」
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:54:22.31 ID:yVvtzGP80
レッド「悪い、答えになってなかったな」

マミ「いいえ、十分です!」

レッド「そ、そうか?」

マミ「はい! だけど……」

レッド「だけど?」

マミ「怖いことや、寂しいこと、ありませんか?」

マミ「誰にも分かってもらえないまま、孤独に戦い続けること」
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:55:27.13 ID:yVvtzGP80
マミ「……私は、そうでした。ずっと怖くて寂しかった」

レッド「それの何がいけないんだ?」

マミ「……それで、戦いに無関係な人を巻き込んだとしても?」

レッド「……巻き込んだのか、魔法少女に」

マミ「原因の一つにはなってしまいました……」

レッド「俺の見る限り、誰もマミのことを恨んじゃいないと思うぜ」

マミ「それでも、私は……」
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:56:14.13 ID:yVvtzGP80
レッド「まだ中学生なんだろ? なんでも完璧になんてできないさ」

レッド「……中学生だと!?」

マミ「!?」

レッド(なんという、胸!)

レッド「ま、不安なら聞いてみたらいい。誰もマミのことを弱いとかダメだとか思っちゃいないさ」

マミ「……それは、みんな気を使って」

レッド「俺たちの事、信用できないか?」

マミ「そ、そんなことはないです!」

レッド「大丈夫だ。アルカイザーが保証する」

マミ「……」


マミ「……ありがとう、レッドさん」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:57:09.21 ID:yVvtzGP80
レッド「!」

レッド「話はここまでだな」

マミ「線路が途切れた……」

マミ「ここが、シュウザーの基地……」

レッド「準備はいいか?」

マミ「ええ、後ろを向いてる暇はないもの!」

レッド「その意気だ!」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:57:52.53 ID:yVvtzGP80

シュウザーの秘密基地



レッド「……なかなか厳重な警備だな」

マミ「それを見越して、暁美さんがこんなものを……」

レッド「これは……、爆弾か?」

マミ「これで、基地を爆破しろって」

レッド「あの子、見かけに寄らず過激だな……」

マミ「色んな意味で、見かけに寄らない子なの」
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:58:31.11 ID:yVvtzGP80
…………

戦闘員「キー!」

シュウザー「ほう、侵入者か。面白い」

シュウザー「このシュウザー城を前に、どこまでやれるか見物だな!」

戦闘員「キー」

シュウザー「しかも、たった二人だと?」

シュウザー「ふん、なめられたも……」


カッ!

…………
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 03:59:24.35 ID:yVvtzGP80
…………


レッド「ど、どうなってるんだ、その爆弾の威力は!」

マミ「わ、私に言われても……」

マミ「何でも、モンドとかいう人のものらしいけど……」

レッド「まずい、燃料タンクに火が!」

マミ「に、逃げましょう!」


…………
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:00:25.18 ID:yVvtzGP80
…………


「キー!」 「キー!」 「キー!」

シュウザー「ええい、静まれ!」

シュウザー「まさか基地もろとも爆破するとはな……」

シュウザー「!」


レッド「シュウザー!」

シュウザー「誰かと思えば、小此木の小僧か!」

シュウザー「このシュウザー城を爆破したことは褒めてやろう。だが、ここが貴様の墓場だ!」
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:01:42.00 ID:yVvtzGP80
VS シュウザー ブラッククロス四天王の一人 改造人間


レッド「シュウザー! 仇は取らせてもらうぞ!」

マミ(変身しない……?)


シュウザー「ふん、すぐに家族に会わせてやろう!」

シュウザー『バルカン』


レッド「そんなものが!」

レッド『三角蹴り』

マミ「レッドさん……」
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:03:16.43 ID:yVvtzGP80
『援護射撃』


マミ「!」

レッド「ちっ、戦闘員が残っていたのか!」

シュウザー「ふっ、嬲り殺しだ!」


レッド「マミは雑魚を頼む! こいつは俺が!」

マミ「……了解!」

シュウザー「一騎打ちか? 思い上がるな!」

『毒ガス』

レッド「食らえぇ!」

『あびせ蹴り』
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:04:09.33 ID:yVvtzGP80
レッド「!」💡

『三龍旋』

シュウザー「何!?」

レッド「スープレックスゥ!」

シュウザー「ぬおわぁ!」


マミ「レッドさん、すごい気迫……!」


シュウザー「ちぃ、撃て! 奴らを蜂の巣にしろ!」

戦闘員「キー!」

マミ「させないわ!」

『レガーレ・ヴァスタアリア』

戦闘員「キー!?」

マミ「私のリボンは解けないわ!」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:05:13.38 ID:yVvtzGP80
シュウザー「おのれ……」

レッド『金剛神掌ォ!』

シュウザー「ぐはっ……!」

レッド「見たか、シュウザー!」


シュウザー「調子に乗るなよ、小僧!」

『クロービット』

レッド「この技は……!」

マミ「う、腕が分離した!?」
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:06:28.38 ID:yVvtzGP80
シュウザー「クロービットは全方位から貴様らを引き裂く!」

シュウザー「[ピーーー]え!」


レッド「ぐあっ……」

マミ「きゃあ!」


レッド「くそっ、アレを止めないとな……」

マミ「ここは、私が!」

シュウザー「ほう、小娘から死ぬか!」

マミ「残念ね、私はこんなところで[ピーーー]ないの!」
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:09:52.81 ID:yVvtzGP80
あ、ミスった。修正します
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:10:18.90 ID:yVvtzGP80
シュウザー「クロービットは全方位から貴様らを引き裂く!」

シュウザー「消えろ!」


レッド「ぐあっ……」

マミ「きゃあ!」


レッド「くそっ、アレを止めないとな……」

マミ「ここは、私が!」

シュウザー「ほう、小娘から死ぬか!」

マミ「残念ね、私はこんなところじゃ終われないの!」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:10:59.96 ID:yVvtzGP80
シュウザー「食らえ!」


マミ「……」

マミ「今よ!」


『レガーレ』


シュウザー「な、何!? クロービットを捕らえただと!?」

マミ「その腕、縛らせてもらうわ。腕しかないけれど」

レッド「さすがだ、マミ!」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:11:37.77 ID:yVvtzGP80
シュウザー「小賢しい真似を……」

『放射火炎』

レッド「今更そんなものが効くか!」

マミ「いえ、あいつに狙いは……!」


シュウザー「ふははは、残念だったな」


マミ「ヘリで逃げた!?」

レッド「……」

…………
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:13:02.59 ID:yVvtzGP80
…………


シュウザー「まったく、しつこい奴らだったぜ」

シュウザー「だがこれで……」


『アル・フェニックス!』


シュウザー「……何だ?」

シュウザー「火の鳥が……こちらに!?」


アルカイザー「うおおおお!」


シュウザー「まさか、ヘリに体当たりするつもりか!?」

シュウザー「そんな真似が、できるはずが……」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:14:29.85 ID:yVvtzGP80
シュウザー「向かってくる!」

シュウザー「あの小娘か! あいつが打ち出したのか、アルカイザーを!」

シュウザー「何者だ、あの小娘は!」


アルカイザー「逃げられると思うなぁ!」

アルカイザー「倉らえぇぇ!」


シュウザー「ば、馬鹿な!」

…………
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:15:19.60 ID:yVvtzGP80
…………

マミ「ヘリが堕ちる……」

マミ「これで、レッドさんの仇が……」


アルカイザー「マミ、まだだ!」

マミ「!?」


シュウザー「お、おのれぇ……」

マミ「ぜ、全身ボロボロなのに、まだ動くの……?」

レッド「奴は改造人間だ。倒すには……」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 04:15:55.68 ID:et8x+MyDO
>>1よ…

メール欄にsagaと入力すれば死ねとか殺すというワードが文字化けしないぞ


347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:16:28.33 ID:yVvtzGP80
シュウザー「ふははは、そうだ!」

シュウザー「俺を倒すには、この頭を打ち抜くしか無い!」

シュウザー「そして俺の頭には小此木の脳が埋め込まれているのだ!」

アルカイザー「!」

マミ「なんてことを……!」

シュウザー「やれるかアルカイザー! 俺様をやれるか!」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:17:56.71 ID:yVvtzGP80
アルカイザー「……」


『ブライトナックル』


シュウザー「き、貴様!」

マミ「アルカイザー!」

アルカイザー「……父さん、今終わらせるから」

シュウザー「うおおぉぉ!」

アルカイザー「撃ち抜けぇぇ!」

…………
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:19:19.87 ID:yVvtzGP80
…………


レッド「……」

レッド「これで、ブラッククロス四天王は全滅だ」

レッド「後は奴らの本拠地に……」

マミ「レッドさん、大丈夫ですか?」

レッド「ああ、大丈夫だ」

マミ「……泣いてませんか?」
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:20:09.84 ID:yVvtzGP80
レッド「雨だよ。基地の火もすぐに消えるだろう」

マミ「ああ、確かに雨が……」

レッド「……」

レッド「……帰ろう、クーロンへ」


ツルッ


レッド「!?」

マミ「!?」

ムニッ

マミ「嫌あああ!」
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:23:45.13 ID:yVvtzGP80
ここまでです。なんでsageのこと頭から飛んでたんだろう
次回、さやかがソードダンサー
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/24(月) 04:28:54.64 ID:yVvtzGP80
あ、sagaだわ。もう駄目だ。ぼんやりだわ。
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/24(月) 05:05:12.72 ID:Lx4uRYXLo

納得のアニー枠ww
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/24(月) 07:59:45.17 ID:RGAFxm4P0
そろそろマミさんがおっぱい揉まれすぎてカウンターを閃くんじゃないだろうか
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/09/24(月) 09:44:58.82 ID:/Zc0+Rgb0
おっぱいカウンターとかどんなカウンターだよ
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/24(月) 13:33:23.31 ID:et8x+MyDO
マミ「閃いたわ!」

…ピコーン!…


マミ『パイずり青眼』


…タユンタユン☆…ヌリュ…スリスリ…

レッド「ぬわーーー」ビュルルル!…ドクッ!…ドクッ!…ドビュ!

357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/24(月) 23:05:18.89 ID:cUKY18mDo
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
    /  `´  \
   , -─-、
  ,マミ-─-'、
 ν*(ノノ`ヽ) 当て胸投げ
  ξゝ*^ヮ゚ノξ
   ⊂) 巴)つ
   く/±|jゝ
    .し'ノ
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 00:21:38.29 ID:my1WtteDO
レッド「くらえっ!」

『月影の太刀』

…チャキッ……ザシュッ!…

マミ「閃いたわ!」

…ピコーン!…

『月影の乳』

…ポロリ…タユン☆…モミュン♪……

レッド「凄い…敵がみんな魅了状態に…」ゴクリ…

アニー「…あんたもしっかり魅了されて頭の上にハートマーク出てんじゃん…」
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/25(火) 14:30:24.15 ID:FVSgjosbo
お前らマミさんをなんだと思ってるんだww
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/09/25(火) 17:36:38.68 ID:+TwoOH4u0
人妻体型の中二病
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/09/25(火) 20:34:22.11 ID:9v9ZGmx2o
レッドさんラッキースケベに恵まれすぎ
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:06:04.80 ID:GahGQBlf0
…………

クーロン イタリア料理店


ルーファス「前回の作戦において、エミリアはジョーカーを目撃した」

ルーファス「奴の目的は不明だが、トリニティの基地に何らかの情報が存在するのは間違いないだろう」

ルーファス「そこでエミリア、そして今回はさやかにも、もう一度トリニティ・ラムダ基地に潜入してもらいたい」

エミリア「……」

ルーファス「心配するな,、今回は別の衣装を用意した」

さやか「衣装変えるのかよ……」

ルーファス「さやかの分もある」

さやか「いや、いりませんよ!?」
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:06:56.55 ID:GahGQBlf0
エミリア「……リーサルコマンドー?」

ルーファス「基地への突入任務だ。これ以上に適したものはない」

さやか「何か露出多くないですか?」

ルーファス「いや、これは銃撃戦闘に特化した服装だ。下心はない。無いと言ったらない」

アニー「どうだか」



ライザ「私たちは後から強行突入すろのね」

ルーファス「ああ、騒ぎを起こして二人が脱出する時間を作る」
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:07:49.01 ID:GahGQBlf0
アニー「何だ、エミリア似合うじゃん」

さやか「やっぱモデルさんは何着てもいけるんだなぁ」

エミリア「……それで、さやかの衣装は?」

さやか「え〜。私も着るんですか?」

ルーファス「うむ、さやかは剣を使うからな。剣士のための衣装を用意した」

さやか「おお! 何かちょっと期待!」
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:08:34.14 ID:GahGQBlf0
ルーファス「ソードダンサーだ。余計な布を排したデザインは剣士の動きを妨げない」

エミリア「これって……」

アニー「この間の……」

さやか「セクハラ衣装じゃないですか!!」

ライザ「ルーファス、まだ懲りてなかったの?」

ルーファス「違うといってるだろう! これは剣士の……」

さやか「こんなもん、ほとんど下着じゃん! 腰布付いた下着ですよコレ!」

ルーファス「嘘だと思うなら、試してみろ」

さやか「試すって何を!? 誰に!?」

ルーファス「剣を使ってみろ」
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:09:32.31 ID:GahGQBlf0
さやか「……確かに、何かキレがある気がする」

ルーファス「そうだろう。俺は常に最善の選択をしている」

さやか「ルーファスさんは見ないでください」

ルーファス「!」

ライザ「当たり前でしょう」

アニー「ほら、男は消えた消えた」

ルーファス「馬鹿な……」
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:10:11.34 ID:GahGQBlf0
さやか「いやでも、これ恥ずかしいですって!」

ライザ「でも、男の人はこういうの好きよ?」

アニー「そういや恋人がいるんだっけ?」

さやか「ま、まあ一応……」

アニー「だったら、ほら……」

ライザ「女にはこういう経験も必要よ?」

さやか「いやいやいや、そんなんで私が丸め込まれるとでも!?」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:11:20.43 ID:GahGQBlf0
…………

トリニティ・ラムダ基地  潜入路


エミリア「結局着たのね……」

さやか「だって、これで恭介のハートをガッチリロックだって……」

エミリア「あなたってホント……、いえ、何でもないわ」

さやか「うわあでもこれやっぱ恥ずかしいよ……」

さやか「胸もそうだけど、これ下もやばいですよね。足とか全部見えてません?」

エミリア「そうね、付け根まで見えるわ」

さやか「マ、マジですか!? ああ、もう! やっぱいつもの方が……」

さやか「……エミリアさん?」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:13:00.81 ID:GahGQBlf0
エミリア「……さやか、あなたは聞いてるんでしょ?」

さやか「何の事ですか?」

エミリア「ほら、私が基地で会った子から」

さやか「……その話、いいんですか?」

エミリア「……ええ」

さやか「……ジョーカーの素顔を見たんですよね」

エミリア「あの子たち、何か言ってた?」

さやか「ええと、普通の男の人だったって」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:15:07.70 ID:GahGQBlf0
さやか「でも、エミリアさんは、その人のことを……」

エミリア「……分からないわ」

さやか「……知ってるから、誰にも話さなかったんですよね」

エミリア「分からないの! だけどもう……」

さやか「エミリアさん?」

エミリア「覚悟は決めたのよ」

さやか「……はい」

エミリア「だから、もう大丈夫。私は心配いらない」

さやか「……はい」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:15:58.50 ID:GahGQBlf0
………

エミリア「目標は基地の司令」

エミリア「あのヤルートっていう変態、あんな騒ぎがあったのに、まだ執政官のままなのよ」

さやか「その、ヤルートってのとジョーカーが?」

エミリア「ルーファスが言うには、また接触しているらしいわ」

さやか「ヤルートが素直にジョーカーのこと、教えてくれますかね」

エミリア「だめだったら、その時は色仕掛けね」

さやか「マジですか!?」

エミリア「冗談よ」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:16:44.17 ID:GahGQBlf0
…………

さやか「……」

エミリア「……」

さやか「……警備が行きました」

エミリア「今のうちね、行きましょう」

さやか「うわあ、ドキドキするぅ」

エミリア「こっからが本番よ?」

…………
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:17:21.96 ID:GahGQBlf0
執政室前


エミリア「ガードメカが二体……」

さやか「倒せないことはないと思いますけど」

エミリア「……やっちゃう?」

さやか「いいんですか?」

エミリア「どうせ最後までバレないなんて、無理よ。執政室に突っ込むわけだし」

エミリア「気付かれるのがちょっと早いか、遅いかってだけ」

さやか「……帰りは?」

エミリア「ルーファスが来てくれる、はず」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:18:02.26 ID:GahGQBlf0

ガードメカ「!」

ガードメカ「侵入者を発……」


さやか「とおりゃああ!」

エミリア「食らいなさい!」

『スクワルタ十字砲火』


さやか「どんなもんよ!」

エミリア「ふふ、さすがのソードダンサーね」

さやか「ああ、もう忘れてたのに!」
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:18:55.12 ID:GahGQBlf0
執政室


ヤルート「うん? 何やら騒がしいな」

ヤルート「お〜い、誰かおらんか?」


さやか「動くな!」

エミリア「ケガしたくないならね」


ヤルート「ん? 何だお前たち?」

ヤルート「ふむ、今日は女を頼んだ覚えはないが……」

ヤルート「まあいい。ほら入れ入れ。女は歓迎するぞ」


さやか「あれ?」

エミリア「こいつどんだけスケベなの? 目見えてないの?」
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:19:45.83 ID:GahGQBlf0
ヤルート「さてさて、コスプレ系か……」

さやか「ちょ、すっごいやらしい目で見てきますよ、あのオッサン!」

エミリア「……さやか、これはチャンスよ」

さやか「へ?」


エミリア「お楽しみの前に、一つ聞いてもいい?」

ヤルート「なんだ?」

エミリア「私たちぃ、ジョーカーに言われて来たんですけどぉ」

さやか「エ、エミリアさん?」
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:20:56.74 ID:GahGQBlf0
ヤルート「ほぉう、無礼な奴かと思ったら、分かっておるではないか」

エミリア「私たちにもぉ、『キューブ』のこと教えてくれなぁい?」

ヤルート「ん〜? お前達ジョーカーの仲間か?」

さやか「あ、あの人秘密ばっかりなんですぅ」


ヤルート「全くジョーカーめ、こんな女を持っておったか……」

エミリア「ねえ、教えてよぉ。悪いことなんかしないからぁ」

ヤルート「ふん、ジョーカーも仲間にぐらい教えてやればよいものを」
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:21:49.51 ID:GahGQBlf0
ヤルート「よしよし、教えてやろう。だが……」

ヤルート「もう少しサービスはもらえんのかな」

エミリア「もぉう、いやらしいわぁ」

ヤルート「よいではないか〜」



さやか(エミリアさん、強くなりましたね……)

エミリア(言ったでしょ、覚悟を決めたの)
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:22:39.24 ID:GahGQBlf0
ヤルート「ヨークランドの奥に礼拝堂がある。そこに『キューブ』がある」

さやか「!」

エミリア「え〜、ほんとにぃ?」

さやか「『キューブ』って何?」

ヤルート「お? それは教えられんなぁ。ジョーカーも知らんことだ」

さやか「……」

エミリア「……もういいか」

エミリア「ふん!」

ヤルート「ぬおっ!?」

さやか「てい!! くたばれ! このエロ親父!」

ヤルート「そ、そんな……」
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:24:33.15 ID:GahGQBlf0
エミリア「気絶した……」

さやか「うわあーあー、もう! 触って来たらと思うともう! 汚らわしいですわ! 」

エミリア「誰の真似?」

さやか「帰りましょ、エミリアさん!」


…………

ヤルート「……行ったか」

ヤルート「ジョーカーは『キューブ』に興味を持ちすぎた」

ヤルート「……手を汚すのは奴らでいい」
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:25:23.50 ID:GahGQBlf0
…………

『エネルギー炉が暴走寸前です』

『退避してください』


さやか「ええええ! 何したんですかあのグラサン!」

エミリア「確かに騒ぎだけど!」


『退避してください』『退避してください』


さやか「グラサーン! 早く!」

エミリア「グラサンって……」
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:26:17.54 ID:GahGQBlf0
ルーファス「誰がグラサンだ」

エミリア「ルーファス!」

ルーファス「今度はちゃんと迎えに来たぞ」

エミリア「ジョーカーはヨークランドに現れるわ。行きましょう」


アニー「さやかも御苦労さん」

ライザ「危ない目に合わせてごめんなさいね」

さやか「へ? いやいやこれくらいなんてことないですよ」

アニー「エミリアと話した?」

さやか「……もう心配ないと思います」

ライザ「そう……」

さやか「辛いはずなのに……」


ルーファス「行くぞ! もう時間がない!」
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:27:02.63 ID:GahGQBlf0
…………

エミリア「ジョーカー……」

エミリア「いえ、あなたは……」


さやか「帰ったら、これマミさんに着てもらおう」

ライザ「マミってあのグラマーな子ね。似合うかも」

アニー「ついでにピンクタイガーも着せてみたら?」

さやか「何ですか、それ?」

ライザ「エミリアが着たのよ」

アニー「プロレス衣装」


さやか「……グラディウスってほんと」
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:27:46.05 ID:GahGQBlf0
…………

オウミ 

杏子「おい、シーフードが名物って……」

クーン「シーフード! 食べて行こうよ!」

メイレン「そんなことしてる場合じゃないでしょ」

杏子「シーフードが来るまで、あたしは動かないぞ」

クーン「僕も!」

メイレン「あーはいはい、わかったわよ!」


レストラン

杏子「海老だ、海老追加!」

クーン「んぐぐぐ」

メイレン「あせって食べ過ぎよ!」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:28:25.36 ID:GahGQBlf0
杏子「さて、満腹になったところで」

杏子「ここに指輪持ってる奴がいるのか」

メイレン「ここの領主が策士の指輪を買った。これは確かな情報よ」

クーン「指輪くれるかな!」

杏子「くれねーだろ。頼んで買い取るか……」

メイレン「奪うのか」

杏子「ったく、だりぃな……」
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:29:07.98 ID:GahGQBlf0
領主の館


杏子「でかい屋敷だな……」

クーン「でも誰もいないみたい」

杏子「おーい、出てこーい!!」

クーン「出てこーい!!」

メイレン「何よその呼び出し」


領主「何ですか、騒々しい」

杏子「お、出て来た」

クーン「ホントだ!」
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:30:13.86 ID:GahGQBlf0

領主「私に何か御用ですかな?」

メイレン「マンハッタンで指輪を買われたそうですね」

領主「ええ、それが何か?」

メイレン「その指輪を譲っては頂けませんか?」

領主「ほーほー、あなた方も指輪を集めているんですか」

クーン「うん!!」

領主「では、あなた方の集めた指輪を頂きましょうか」

杏子「しまった! これは……」


領主「そう、これは罠。そしてこれは落とし穴。ふふふふ、指輪は後で回収しよう」
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:31:35.82 ID:GahGQBlf0
…………


杏子「いてて……、おい、お前ら無事か?」

メイレン「なんだかやばい所に落とされたわね」

クーン「ワオ!! ドキドキしちゃった」

杏子「くそ、あの野郎帰ったらただじゃおかねえぞ……」

杏子「どこだよここ。屋敷の地下か?」

メイレン「みたいね。一応道はあるみたいだけど」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:32:22.87 ID:GahGQBlf0
クーン「ねえねえ! なんか水の音がするよ!」

杏子「本当だ。どっかから水が入ってきてんのか?」

クーン「そこからなら出られるかも!」

杏子「お前泳ぐ気かよ」

メイレン「……」

杏子「どうした?」

メイレン「何か生臭くない?」

杏子「あー、確かに。魚の腐ったみたいな……」

クーン「さっきのシーフードじゃないかな?」

メイレン「嫌なこと言わないでよ……」
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:33:00.56 ID:GahGQBlf0
杏子「……」

杏子「なんかいるな」

メイレン「いるわね」

クーン「なにかな?」


杏子「……イカだ」

メイレン「イカね」

クーン「でっかい!」
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:34:34.98 ID:GahGQBlf0
杏子「おいおい、あんなもんどうすんだ。刺身か? 刺身でいくのか?」

メイレン「あれをシーフード扱いしないで!」

クーン「あ、あのイカの後ろに階段があるよ!」

杏子「門番って訳か……」

メイレン「あれが帰り道ね」


杏子「しゃーねえ、行くぞお前ら。あのイカを仕留めるぞ」

メイレン「うわあ、何かいや……」

クーン「ぬるぬるしてそう!」
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:35:11.95 ID:GahGQBlf0
VS デビルテンタクラー  巨大なイカ


杏子「……あいつなんか構えてないか?」

クーン「何かするつもりかな」

メイレン「見てる場合じゃないでしょ!」

『メイルシュトローム』


杏子「おうわ!? 何だ!?」

クーン「流されちゃうよ!」

メイレン「気をつけて! ものすごい水流が来るわ!」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:36:10.15 ID:GahGQBlf0
…………

杏子「流されちまったな……」

クーン「これじゃあ進めないね」

杏子「ちっ、あいつが動く前にナマスにしてやるしかないか」

クーン「なます!」


「あの〜」

メイレン「? 誰かいる……?」

クーン「うわ! 魚人間だ!」

杏子「イカの次は魚人間かよ」

「せめて人魚って言ってください……」
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:36:42.33 ID:GahGQBlf0
杏子「人魚なあ……」

「メサルティムと申します」

クーン「ねえ、人魚さん。あの向こういるイカ、なんとかならないの?」

メサルティム「あれは私たちにも手に負えない暴れ者」

メサルティム「倒すほかに手はありませんね」

メイレン「結局はそれなのね……」

杏子「人魚は何しに出て来たんだよ?」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:37:45.65 ID:GahGQBlf0
メサルティム「あんまり騒がしいものですから……」

メサルティム「アセルス様が来てくださったかと思ったのに」

杏子「アセルス? ほむらの連れか」

メサルティム「アセルス様のお知り合いなのですか!?」

杏子「あ、ああ。まあな」


メサルティム「アセルス様のご友人ならば、話は別!」

メサルティム「イカは私にお任せを!」

杏子「おい、どこいくんだよ!」

クーン「イカの所じゃないかな?」

メイレン「一人で!? 無茶よ、追いかけましょう!」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:39:00.38 ID:GahGQBlf0
VS デビルテンタクラー


メサルティム「水流が私に通じるとでも!」

クーン「人魚に水は効かないんだ!」

メイレン「これは心強いわ」

杏子「よし、一気にいくぞ!」

『メイルシュトローム』

クーン「また来た!」

杏子「掴まれ、人魚に!」

メイレン「人魚に!?」


メサルティム「つ、掴まらないでください!!」

メサルティム「千切れる!」
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:39:57.08 ID:GahGQBlf0
杏子「……よし、乗り切ったな」

メサルティム「……あなた達本当にアセルス様の?」

クーン「キョーコ、行くよ!」

杏子「ああ、遅れんな!」

メイレン「全く、困ったものだわ」

メサルティム「……」

『エイミング』

『体当たり』

『跳弾』
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:40:35.78 ID:GahGQBlf0
クーン「人魚さんも!」

メサルティム「ふん!」


『タイガーランページ』


メサルティム「人間なんてぇぇ!」


杏子「人魚やべえな」

メイレン「これ私たちのせいよね」

クーン「?」

メイレン「あ、イカ死んだ」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:41:23.91 ID:GahGQBlf0
メサルティム「さあ、これで邪魔なイカは消えました」

メサルティム「どこへなりとも、行ってください」

杏子「ありがとな。アセルスに会ったらお前のこと話しとくよ」

メサルティム「はい……」

メサルティム「ああ、それと今の領主は偽物です」

メイレン「偽物?」

メサルティム「本物の方は、もうこの館を出て行かれましたから……」

クーン「人魚さん……?」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:42:09.54 ID:GahGQBlf0
…………


杏子「出てこい、領主! の偽物!」

クーン「偽物!」


領主「お、お前らあの化け物を倒したのか!?」

領主「ヒー! 助けてくれ!」

杏子「お、変身した?」

クーン「妖魔だったんだ」
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:43:18.33 ID:GahGQBlf0
メイレン「指輪は頂くわよ。どうせ店の人をだまして手に入れたんでしょ?」

領主「くそっ、おいそこの! この女に気をつけるんだな!」

メイレン「指輪を集めてるやつにろくなのはいないぜ!」

メイレン「何よ! 自分のことでしょう!」


杏子「ま、とにかく指輪は手に入ったな」

メイレン「残る指輪は、神秘の指輪」

メイレン「最後にして、最大の難関よ」

杏子「へっ、望むところだ」

…………
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:43:57.38 ID:GahGQBlf0
…………

麒麟の空間


空術を操る麒麟が生み出したリージョン
巨大なお菓子で溢れ、孤児達が暮らしている


ほむら「うぅ、まどか、大丈夫?」

まどか「うん、多分……。ほむらちゃんは?」

ほむら「無事よ。……どうやらあの零姫って人に飛ばされたみたいね」

まどか「アセルスさん、どうなったのかな……」

ほむら「……どうなったんでしょうね」
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:44:42.54 ID:GahGQBlf0
…………


ほむら「……お菓子? リージョンが巨大なお菓子できてるの?」

まどか「これ食べられるのかな!」

ほむら「……人食い魔女を思い出すわ」

まどか「あ、そういえばこんなのだったね」

ほむら「……食欲なくすわね」

ほむら「カロリーメイトとかないかしら」

まどか「あの柱のところとか?」

ほむら「あれはビスケットじゃない?」
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:45:43.85 ID:GahGQBlf0
まどか「一応、道があるみたい……」

ほむら「進んでみましょうか」

ほむら「それにしても甘ったるいわね……」

まどか「飲み物ほしいよねー」

…………

まどか「あれ、行き止まりかな?」

ほむら「みたい……だけど、何か置いてあるわ」

まどか「水差し? 何か入ってるの?」

ほむら「……薬?」

まどか「薬……」
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:47:04.74 ID:GahGQBlf0
まどか「……飲むのかな」

ほむら「私が飲んでみるわ。薬には慣れてるから……」

まどか「え、待って! 大丈夫!?」

まどか「……飲んじゃった?」

ほむら「ええ、でもなんとも……」


まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「?」

まどか「えっと、なんだかちっちゃくなってないかな?」

ほむら「……まどかが大きくなってるんじゃない?」
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:48:07.49 ID:GahGQBlf0
まどか「違うよぉ! ほむらちゃんが……」

ほむら「本当……、私が小さくなってる」

ほむら「服まで小さくなるのね。ただの薬じゃないみたい……」

まどか「……」

ほむら「まどか?」


まどか「か、可愛い……」

ほむら「!?」

まどか「あの、あのほむらちゃん! 私の手の上に乗ってみない!?」

ほむら「いや、あの、これでそこの鍵穴が通れるわ。多分それが道……」

まどか「いいから!」

ほむら「は、はい!」
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:48:58.50 ID:GahGQBlf0
まどか「ふわあ、可愛い……」

まどか「本当にお人形さんみたい……」

ほむら「あのーまどか? そろそろ降ろして?」

まどか「ほむらちゃん、きれいだなあ……」

ほむら「まどかー?」

まどか「……ほむらちゃん、あんまり私と目を合わせてくれないから」

まどか「でも、これなら……」

ほむら「……」
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:49:57.47 ID:GahGQBlf0
ほむら「まどか、私は……」

まどか「……えい!」

ほむら「!? 何で脱がすの!?」

まどか「え、だって……」

ほむら「だってじゃ……スカートめくらない!」

まどか「ウェヒヒヒ!」

ほむら「まどかぁー!」
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:50:47.61 ID:GahGQBlf0
「……あなたたちは何をしてるんですか!?」

「ここには子どもたちがいるんですよ!」


まどか「誰? 邪魔しないで」

「わ、私は麒麟。このリージョンの主です」

麒麟「あ、あなたたちは零姫に送られてきたのですね?」

まどか「そうだけど?」

麒麟「話は聞いています。歓迎しますよ」

ほむら「ほ、ほらもういいでしょ?」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:51:42.27 ID:GahGQBlf0
まどか「……麒麟さん、元に戻る薬もあるんですか?」

麒麟「もちろんです。こちらに用意してありますよ」

まどか「これ私が預かっておきますね」

ほむら「!?」

麒麟「ええ、まあ、いいですよ」

まどか「ウェヒヒヒ!」

ほむら「まどかぁー!」
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/09/26(水) 01:55:00.74 ID:GahGQBlf0
ここまでです。
麒麟に能力吸収させてリバースグラビティ消しちゃったのは、嫌な思い出
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 01:56:54.55 ID:Wv2sj5pUo
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 06:14:27.25 ID:qaJyK4Vro

時術空術周辺が殺伐としてないww
まあ原作でもブルーだけか

メイレン「指輪を集めてるやつにろくなのはいないぜ!」
メイレン→領主
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 12:10:34.25 ID:kaxDeykDO
麒麟はKY乙
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 18:15:42.96 ID:+wLwR29DO
麒麟「キリンさんが好きです…でも麒麟さんの方がも〜っと好きです☆」

ほむら「あ…だめだコイツ…」

まどか「やっちゃおっか?」

416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/26(水) 23:30:57.15 ID:+30Ycf6go
メサルティム強いよな
上級妖魔(笑)

417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/27(木) 00:09:34.88 ID:3zornPwLo
時の君も実は下級妖魔だしな
まあ上級妖魔でもヌサカーンは強いけど
そもそも妖魔の鎧が外せないのがネックなんだよな
だからメサルティムとヌサカーンが強い
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:02:04.53 ID:3Vzz4+CF0
…………


麒麟「まず、最初にお話ししておきましょうか」

麒麟「アセルスさんは、妖魔の君オルロワージュに打ち勝ちました」

まどか「ほ、本当に!?」

ほむら「……人間として?」

麒麟「はい。驚くべき事ですが」

ほむら「……そう、よかったわ」

まどか「やった! アセルスさん! 勝ったんだよ、ほむらちゃん!」

ほむら「そうね、強い人だわ」
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:02:44.76 ID:3Vzz4+CF0

まどか「ほむらちゃん、もっと喜んでもいいんだよ〜?」

ほむら「……」

まどか「あ、もしかして泣きそう?」

ほむら「ち、違うわ!」

まどか「大丈夫だよ。私が受け止めてあげるから!」

ほむら「……その時は、元の大きさに戻してくれる?」

まどか「駄目。もう少し私の手の内に!」

麒麟「……」
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:03:26.45 ID:3Vzz4+CF0
ほむら「ところで、あなたは零姫さんとどういうご関係?」

麒麟「零姫とは古い友人。ここで匿っていたこともありました」

ほむら「ああ、オルロワージュから……」

まどか「それじゃあ、ここにいる子どもたちも、誰かに追われているんですか?」

麒麟「いえ、あの子たちは訳あって身寄りの無い境遇なのです」

麒麟「私は彼らを引き取って育てています」

まどか「そうだったんですか……」

ほむら「なんて良い人、いえ良い麒麟」

麒麟「それほどでも」
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:05:00.65 ID:3Vzz4+CF0
麒麟「ああ、そうだ。あなたには話しておかなければ、二代目さん?」

ほむら「……それもしかして広まってるの?」

麒麟「いえいえ、私は空術を司る身。トッキーとは相反する立場ですが、それゆえつながるところもあります」

ほむら「トッキーって……」

まどか「絶対仲いいでしょ」

麒麟「何を言うのです。トッキー&麒麟は相容れないものです」

まどか「……」

ほむら「突っ込んだら負けね」
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:05:53.68 ID:3Vzz4+CF0
麒麟「とにかく、あなたがルージュなる者に時術の資質を授けたことは、対となる空術にも影響がありました」

ほむら「もしかして、問題あった?」

麒麟「いえ、これは定めというものでしょう。あなたの選択を私も受け入れました」

ほむら「……そう」

麒麟「それで、先日私のもとにブルーと名乗る若者がやってきました」

ほむら「ブルー……。ルージュさんの双子の片割れ……」

麒麟「空術の資質を与えろと、随分殺気立った様子でしたが」

まどか「……」
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:06:46.82 ID:3Vzz4+CF0
麒麟「本来ならば命を賭けた争いになるところですが、あなたのおかげで事情が変わった」

ほむら「資質、あげたの?」

麒麟「はい。ブルーも驚いていたようですね」

まどか「戦わずに済んだんですね……」

麒麟「ええ。平和裏に終わった事は、喜ぶべきでしょう」

まどか「で、でもルージュさんとそのブルーさんが資質を揃えたってことは……」

ほむら「……雌雄を決する時が」

まどか「……」

麒麟「ふむ、あなたたちの方が事情に通じているようだ」
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:08:01.72 ID:3Vzz4+CF0
麒麟「では端的に。ほむらさん、あなたには見届ける義務がある」

ほむら「どういう意味?」

麒麟「時術と空術を、あの双子にもたらしたのはあなたです。その意味はあなたが見届けるべきなのです」

まどか「それって、ほむらちゃんが二人の戦いを……」

麒麟「いえ、それはもう終わった事」

ほむら「終わった? まさか……」

麒麟「決着は既に。ですが結末には未だ至ってはおりません」

まどか「ちゃんと教えてください!」

麒麟「……ですから、見届けるべきなのですよ。ほむらさん」

麒麟「行きなさい、宿命の場所に!」

ほむら「!」
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:09:15.58 ID:3Vzz4+CF0

まどか「!」

まどか「ほむらちゃん!? ほむらちゃんをどこにやったんですか!?」

麒麟「心配なさらず。すべてが終われば、またここに呼び戻します」

まどか「で、でもほむらちゃんちっちゃいままですよ!?」

麒麟「あ」

まどか「あ、じゃないですよ!? 早くほむらちゃんを返してください!」

麒麟「は、はい。すぐに……」

麒麟「……?」

まどか「ど、どうかしたんですか?」

麒麟「……これは、干渉できない? 時術と空術、それに魔術の類い……」

麒麟「こんなことができるのは……」

まどか「何物憂げになってるんですか!」

麒麟「痛! 待ってください! すぐになんとかしますから!」
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:10:32.28 ID:3Vzz4+CF0

…………


マジックキングダム 

魔法科学の発達したリージョン
多くの術士が暮らす
地下には……


ヒューズ「おいおいおい、どうなってんだよ!?」

ドール「無駄口たたいてる場合!? 死にたいの!?」

ヒューズ「これが黙ってられるかよ! 何だ、何があった?」

ラビット「マジックキングダム地下から、多数のモンスターが出現している模様。詳細は不明です」

サイレンス「……!……!」

ヒューズ「しゃべれや!」

コットン「キュ!」
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:11:51.46 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「畜生、また来る!」

ドール「一般人の退避が済むまで、ここは絶対に抜かせないで!」

ヒューズ「こんなもん、IRPOだけで対応できるか!? 軍はどうした!」

ドール「モンドの余波で、なかなかすぐには動かせないわ。トリニティも最近騒がしいみたいだし」

ヒューズ「冷静に言いやがって……。こんな時でもアイシィドールかよ」

サイレンス「……! ……!」

ヒューズ「だからお前、声……」

サイレンス「……??」

ヒューズ「何だ? 頭?」
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:12:37.04 ID:3Vzz4+CF0
ドール「……」

ヒューズ「おい、何だよ」

ドール「……あなたの頭の上、妖精がいるわ」

ヒューズ「ああ!? お前大丈夫かよ?」

ドール「いや、だって……」

ヒューズ「え、待てよ。マジなのか?」

コットン「キュ?」


ほむら「あのー、こんにちわ……」
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:13:18.01 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「……」

ヒューズ「おい、ラビット」

ラビット「現在照合中……。確認、暁美ほむらです」

ヒューズ「いや、そうじゃなく、これが幻覚じゃないかっていう……」

ヒューズ「暁美ほむら?」

ほむら「……よ、よろしくお願いします」

サイレンス「………」

ヒューズ「はああああ!?」
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:14:15.49 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「お、お前! こちとらお前を探して……」

ほむら「あの、あなたたちは私のことを……?」

ヒューズ「ああ、知ってるぜ。俺らはIRPOだからな!」

ほむら「IRPO……。麒麟さん、何してくれてるのよ……」

ヒューズ「まさかの妖精サイズか……、見つからない訳だぜ……」

ドール「ヒューズ、後にして! 敵が来る!」

ヒューズ「くそっ、何でこんな時に!」

ラビット「残弾、ありません。支給願います」

ヒューズ「こっちも無いんだよ! 我慢しろ!」

ドール「このままじゃ、ヤバいわね……」

ほむら「ちょ、揺らさないで! 先に私降ろして!」
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:15:16.59 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「お前いつまで俺の頭に……」

ヒューズ「待てよ……」

ドール「ヒューズ!」

ヒューズ「暁美ほむら、お前モンドからぶん捕った武器、まだもってんのか?」

ほむら「ええ、まあ」

ヒューズ「……俺らに協力するつもりは?」

ほむら「協力すれば、私はIRPOから追われないのかしら」

ヒューズ「それは虫がよすぎる……が!」

ほむら「が?」
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:16:32.72 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「お前は俺の手下とする。そしてモンド基地潜入は俺の指示だった……」

ほむら「何言ってるの?」

ヒューズ「そして行方をくらましたのは、なんか縮んだからだ……」

ヒューズ「行ける、行けるぞ! 何なら減給取り消しもいける!」

ほむら「……なんとなく、読めてきたわ」

ヒューズ「……話は聞いた通りだ。お前は武器と口裏合わせ、俺は代わりにお前を無罪放免にする」

ドール「ちょっと! そんなこと許されるわけが……」

ヒューズ「ほむら、どうする」

ほむら「……受けましょう。このままじゃ私も危ないし」

ヒューズ「よし、契約は成立だ。お前は俺のティンカーベル的な何かとして、武器を提供しろ!」

ほむら「……契約って言わないで」
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:18:09.77 ID:3Vzz4+CF0

ほむら「それじゃあ、どうぞ」

ヒューズ「うお!? 頭にバズーカ!?」

ほむら「仕方ないじゃない。今の私じゃ手渡しなんてできない」

ほむら「はい、次」

ヒューズ「いやだから頭に……」

ヒューズ「……リーサルドラグーンか。良い趣味だぜ」

ドール「全く勝手なことばかり……」

ほむら「ああもうまどろっこしいわ。適当に出すから、適宜拾って頂戴」

ヒューズ「!? お、おいやめろ! 俺の上で……」

ドール「武器に埋まった……」
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:19:07.93 ID:3Vzz4+CF0
…………


「封印が破られた……」

「すべてははじめから、このために」

「俺、いや僕の人生の意味は……」

「……」


ヒューズ「ヒャッハー!! 撃ちまくれ! ぶっ壊せ!」

ほむら「は、走らないで!」

ヒューズ「ぐお!? お前、髪を引っ張るな! ハゲたらどーすんだ!」

ほむら「うるさいわ! あなたなんてハゲたら良いのよ!」

ヒューズ「! 新手だ! 武器プリーズ!!」

ほむら「武器パス!」
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:20:06.83 ID:3Vzz4+CF0
「……なんだあれは」

「……いや、あれは」

「ふふ、二代目、また会えたね」


ヒューズ「おい、なんかデカいのはねーのか? ドールとコットンが囲まれてる」

ほむら「……じゃあ、ハイペリオンを」

ヒューズ「うお!? こんなもんまで!?」

ほむら「そして、タイムリープ」

ヒューズ「……お前何者なんだ?」

ほむら「……あなたの部下じゃなかったかしら」

ヒューズ「はっ、食えないガキだぜ」
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:20:50.29 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「……おい、これどうやって撃つんだよ」

ほむら「え、あなた知らないの?」

ヒューズ「パトロールは陽子ロケットなんて使いません!」

ほむら「中学生でも知ってるのに……」

ドール「言ってる場合? 早く援護を!」

コットン「キュキュ!」

サイレンス「………!」



『ヴァーミリオンサンズ』
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:21:40.32 ID:3Vzz4+CF0

ヒューズ「うお!?」

ほむら「ルビーがモンスターを圧殺していく……」

ドール「……あなたの術?」

ほむら「いえ、私じゃない」

サイレンス「………!」

ほむら「いやグッジョブじゃなくて。私じゃないってば」



「皆さん、ありがとうございました。後は任せてください」


ヒューズ「誰だ?」
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:22:37.90 ID:3Vzz4+CF0
ほむら「ルージュさん!?」

ルージュ「うん、ルージュだよ。ブルーでもあるけれど」

ほむら「……勝ったの?」

ルージュ「勝った。だけどもうそれはいいんだ」

ほむら「?」

ルージュ「すべては、仕組まれた宿命だったから」

ほむら「ルージュさん?」
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:23:40.25 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「お、おい! どこ行くんだアンタ!」

ルージュ「……地獄を滅ぼす」

ヒューズ「は? 何言って……」

ルージュ「この命に代えても」

ほむら「ルージュさん! あなたの宿命って……まさか!」

ルージュ「最強の術士を生み出すための、茶番だよ。僕が幕を引く」

ほむら「あなたは……」

ルージュ「君たちとの昼食、楽しかったよ。きっとあれが僕とブルーの差だったんだろう」

ほむら「……」
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:24:30.70 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「マジで一人で行きやがった……」

ドール「止めようにも、無理ね。術士のレベルが違う……」

ラビット「民間人の退避を確認しました」

サイレンス「…………」

コットン「キュキュ!」

ほむら「……パトロールにも敬礼ってあるの?」

ヒューズ「あ? ああ……」

ほむら「それじゃあ……」


『敬礼!』
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:25:52.60 ID:3Vzz4+CF0
…………


IRPO本部

ヒューズ「……そうか、御苦労さん」

ほむら「……マジックキングダムからの通信ね。一体なんて?」

ヒューズ「モンスターは全滅、地下の空間も消滅」

ヒューズ「事態は収束だ」

ほむら「……ルージュさんは?」

ヒューズ「……さあな。見つからなかったとさ」

ほむら「……」
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:26:44.32 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「……ほら、受け取れ」

ほむら「……何?」

ヒューズ「IRPOの臨時ライセンスだ。一応俺の部下になってるからな」

ほむら「話はついたのかしら」

ヒューズ「ああ、お偉いさんもとっとと終わらせたかったらしい」

ほむら「……そう」

ヒューズ「……」


ヒューズ「で、お前はどうすんだよ?」

ほむら「とりあえず、まどかと……」
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:27:38.61 ID:3Vzz4+CF0
麒麟「ほむらさぁぁぁん!!」

まどか「ほむらちゃぁぁん!!」


ほむら「!?」

まどか「よかったぁ、無事だった……!!」

まどか「って、何でヒューズさんの頭の上に!?」

ほむら「え、いや普通に歩いたら大変だし……」

まどか「降りて! そして私の方に!」

ほむら「ああ、私もまどかがいい……っていうか元に戻して?」

まどか「も、もうちょっと! 今度はちゃんと守るから!」

ほむら「複雑だわ……」
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:29:04.79 ID:3Vzz4+CF0
ヒューズ「……おい」

まどか「ヒューズさんがほむらちゃんを保護してくれてたんですね」

まどか「ありがとうございました!」

麒麟「それでは失礼します」

ヒューズ「おーい!」


ヒューズ「なんだったんだよ……」

ドール「ヒューズ、報告よ」

ヒューズ「なんだ? 俺はもう帰りたいんだよ」

ドール「マジックキングダムで使った武器の量、聞いた?」
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:30:00.17 ID:3Vzz4+CF0
ドール「いえ、逆。少なすぎよ」

ヒューズ「は?」

ドール「あの子、まだ大量に持ってるわよ」

ヒューズ「……」

ヒューズ「揉み消せ!」

ドール「あら、ほむらちゃんに愛着ができた?」

ヒューズ「ふっざけんな! また俺が減給されるだろうが!」

ヒューズ「おい、まだその辺にいるだろ! 連れ戻してこい!」

ドール「さっき、あの麒麟とかいうのがどこかに連れて行ったけど?」

ヒューズ「……揉み消してくださいお願いします」

ドール「ふん、まあいいわ。今回だけよ」
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:31:02.92 ID:3Vzz4+CF0
…………


クーロン イタリア料理店


ルーファス「前回のミッションでキューブ、そしてジョーカーの動向が判明した」

ルーファス「もはや一刻の猶予もない。これより総力をもってヨークランドに向かうぞ」

さやか「うーん、仕方ないですね。ちょっと待ったらみんなに手伝ってもらえそうだけど」

エミリア「これは私たちの戦いよ。それに、多分私の……」

アニー「エミリア?」

ライザ「……」

ルーファス「今回は衣装を用意する暇ない。すぐに出撃する」

ライザ「いえ、衣装はあるわ」

さやか「?」

ルーファス「何だと……?」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/04(木) 02:34:42.32 ID:3Vzz4+CF0
ここまでです
ブルー編、設定とエンディングがハッキリしてたらもっとちゃんと処理できたのに……!
女神像とかあれ何だったんですか
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 02:36:00.38 ID:3yq03smeo

サガフロは色々と投げっ放しの部分が多いのも魅力ですね
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 03:58:13.44 ID:Ahx8yjDDO
乙!

ブルー編の設定・小ネタなど…

大まかなあらすじは地獄の盟主の復活に備えてマジックキングダムがヤツに対抗できる究極の術士を創造する話

魔術アカデミーを卒業する双子(彼らは元は一人の人間だが魔術的処置で人為的に二人に分けられた存在)に術の資質を集めさせてから元に戻す(殺して相手の資質を奪い取る)ことにより相反する資質の術すらも体得させ、時術や空術等の上級術をも越える最上位の術(命術など)を扱える存在にさせようとしていた。

ちなみにブルーとルージュだけは人為的に造られた双子ではなく正真正銘の血を分けた双子の兄弟。

※しかし術の資質を集める終わる前に京で心術の資質を得る為に修行を受けようとすると「心が分かれている者がいる」と言われて断られてしまう。…他の双子ならともかくブルー達は二人に分けられていないのになぜ?と思ったのは俺だけでしょうか…

女神像は地獄の結界の封印の要石みたいなもの。

それからマジックキングダムにあるフルドの工房はブルーの初期イベントになる予定だったが容量の都合でおじゃんに…ただしどのキャラでも攻略は可能。

あとブルーは科学的な力を全否定する主義なのでメカ系キャラは仲間にできない。それから自身の名前の関係なのか、ルージュとかレッドとか赤にちなんだ名前のキャラとの折り合いが非常に悪い。(レッド編の初期イベントでギグナスがハイジャックされた際にブルーに出会い仲間になりかけるが、レッドが名前を名乗った途端「名前が気にくわん!」と理不尽な理由で断られる)

最期に、ブルー編にエンディングがない理由はやはり容量の関係だそうな…サガらしいと言えばサガらしい

450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 05:16:10.13 ID:qqA0yO28o


えっ結局アレって容量の都合だったん
解体新書かなんかで意図的な演出ですとかドヤ顔してた気がしたが
誤魔化してただけなのか
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/04(木) 07:51:24.69 ID:aqocptkOo
ルージュは心術覚えられるからブルーが病んでただけだったりして
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 12:28:20.80 ID:twp1jCqDO
容量や開発期間の関係でイベントが削られるのはお約束
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/04(木) 18:50:05.58 ID:81q5vRbQo
>>444
>>445
この間になんかセリフ抜けてない?

ほむほむがコットンやラビットの上に乗っかれば可愛いと思う乙
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/04(木) 23:45:13.97 ID:tzfWZCs00
面白い!乙
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/05(金) 01:11:29.04 ID:pRGP/Qkq0
この流れだとラスボスは何になるんだろ?
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:24:35.16 ID:umHuaw/Q0
…………

ヨークランド  町外れの丘


リュート「だからよー、なんでこんなとこで酒飲むんだよ」

ゲン「ああん、分からねえのかよ? 無粋な奴だな」

リュート「酒なんてどこで飲んでも同じだろ? 俺ちょっとかあちゃんに会いに行こうかと……」

ゲン「止めとけ止めとけ、母親なんてのは息子がダラダラしてんのが一番嫌いなんだ」

リュート「だったら何でヨークランドに連れてけなんて……」

ゲン「酒飲むんだよ、酒。お前は道案内だ」

リュート「チクショー、かあちゃんに会わす顔がないぜ……」
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:25:35.72 ID:umHuaw/Q0
ルーファス「何だあいつらは……」

アニー「ただの酔っぱらいでしょ? それよりこんなとこに本当にキューブがあるの?」

さやか「いい景色ですけど、そんなすごいものがある感じじゃないですね」

ライザ「礼拝堂があるんだったかしら」

ルーファス「俺も疑問だったが、ここはモンドの故郷だ」

さやか「もんど?」

ルーファス「奴が何かを隠していたとしても不思議ではない」

さやか「その人何者なんですか?」
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:26:02.40 ID:umHuaw/Q0

ルーファス「トリニティの司令、だった。軍事クーデターを企んでいたらしいが頓挫した」

さやか「そりゃまたどうして」

ルーファス「とある魔法少女に根こそぎ武装を奪われてね。俺は彼女を引き入れるつもりだったのだが……」

さやか「あー、ほむらの言ってたのってそれかぁ」

さやか「……ていうか、ほむら目当てだったんですね」

ルーファス「ああ。だが今は君が味方でよかったと思っている」

さやか「へ?」
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:26:40.67 ID:umHuaw/Q0
アニー「ねえ、ここらでいいんじゃない?」

ルーファス「? 何がだ?」

ライザ「エミリア、ちゃんと持って来た?」

エミリア「う、うん。でも……」

アニー「いいのいいの。折角だから着ちゃいなよ」

さやか「これは……」
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:27:36.41 ID:umHuaw/Q0
…………


ゲン「おいおい、リュート。今日は結婚式でもあるのか?」

リュート「はあ? こんなとこで誰が……」

ゲン「けどあれは花嫁さんじゃねえのか?」

リュート「……本当だ。ウェディングドレスの別嬪さんだ」

リュート「こんなとこで?」

ゲン「結婚式ってことは、いい酒と食いもんだな」

リュート「ゲンさん、まさか潜り込むつもりかい?」

ゲン「……ふへへ、いくぞリュート!」

リュート「もう酔ってんだろアンタ! 自重しなよ……」
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:28:25.17 ID:umHuaw/Q0
さやか「うわぁ、エミリアさん超キレイ……」

アニー「そうだね。綺麗だよ」

ルーファス「こんなことをしている場合では……」

さやか「こんなこと?」

ライザ「これだからあなたは……」


エミリア「私、レンと小さな礼拝堂で式を挙げようって言ってたの……」

さやか「エミリアさん……」

アニー「じゃあ、ちょうどいいじゃん。ちょっとボロい所だけど、それで式を挙げて、もう忘れよう」

エミリア「アニー……」

ルーファス「待て、ジョーカー迎撃の準備を……」

ライザ「ルーファス、もう黙って」

さやか「私もいつか、こんなドレスで……」

ルーファス「いかんな、緊張の糸が切れている……」
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:29:11.88 ID:umHuaw/Q0
礼拝堂


ゲン「何だあ、誰もいねえじゃねえか」

リュート「そりゃあこんなとこじゃあな……」

ゲン「んだよ、詰まら……」

ゲン「何だコイツ?」

リュート「おいゲンさん、勝手に触らない方が……」

ゲン「ふぅん、変わり種の仏像か何かか?」

リュート「叩くなよ……」
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:29:57.41 ID:umHuaw/Q0
ゲン「何だ? ディーヴァってのかお前。変な奴だな!」

リュート「誰としゃべってんだよ? もう行こうぜゲンさん」


ジョーカー「……」


リュート「お? アンタいつから居たんだい?」

ゲン「何か気持ち悪い仮面だな。外した方がいいぞ」

ジョーカー「……お前たち、グラディウスか?」

ゲン「グラ? 何だ?」

リュート「俺たちは酒飲みとプー太郎だぜ? 怪しいもんじゃない」

ジョーカー「……ルーファスの作戦か」

リュート「はあ?」

ジョーカー「もういい。やれ!」


ゲン「うお! こいつ動くのか!」
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:30:50.85 ID:umHuaw/Q0
礼拝堂への道


アニー「ルーファス! あなた神父役やってよ!」

ルーファス「私がか? 何をしろというのだ」

さやか「あれですよ、永遠の愛を誓いますか、って!」

ライザ「サングラス外してね」

ルーファス「馬鹿な!」

エミリア「みんな……」

ルーファス「待て、まだやるとはいってない!」

さやか「その辺の花でブーケ作りましょう!」

アニー「お、ナイスアイデア!」

ライザ「歌も歌う?」

さやか「おお! いいですねえ!」
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:31:46.21 ID:umHuaw/Q0
礼拝堂


リュート「ぎゃあぁぁ! すみません! 俺たち出て行くから!」

ゲン「ああん? リュートお前なにビビってんだ? 俺を誰だと思ってんだ?」

リュート「いや無理だって! あいつもう手いっぱいあるし! 武器持ってるし!」

ゲン「ワカツ生まれの剣の冴え、目に焼き付けろ!」


VS ディーヴァ
『ブレード』

ゲン「甘い!」
『ディフレクト』

リュート「ゲンさん!? アンタ何者だい!?」

ゲン「……!」

『濁流剣』


リュート「ゲンさぁん!」
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:32:51.40 ID:umHuaw/Q0


ルーファス「なんだか騒がしいな……」

ライザ「さっきの酔っぱらいかしら」


エミリア「!」

エミリア「ジョーカー!」

さやか「え!?」

エミリア「礼拝堂の裏に!」

ルーファス「……皆、準備はいいか? いい訳無いか」

アニー「良いに決まってんでしょ!」

ライザ「ドレスまで着たのよ?」

ルーファス「……女というのは分からんな」

さやか「行きましょう!」
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:33:44.15 ID:umHuaw/Q0
礼拝堂


ジョーカー「チッ……間の悪い奴らだ」

エミリア「ジョーカー!」

エミリア「……いえ」

エミリア「あなたなんでしょ! レン!」


さやか「え……?」

アニー「エミリア!?」

ライザ「まさか……」


リュート「お? おーい! あんたらこのマスクマンの知り合いかい? 止めさせてくれよ!」

ゲン「まさかこんな奴とチャンバラとはなぁ!」
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:34:55.11 ID:umHuaw/Q0
さやか「な、なんじゃありゃ……いやそれよりも」

アニー「エミリア?」

エミリア「答えてよ、レン!」

ジョーカー「……やれ、ディーヴァ」

ルーファス「! 来るぞ!」

さやか「……ここは私たちが! エミリアさんはジョ……」

さやか「……レンさんを!」

エミリア「……ごめんなさい」

アニー「……行ってこい!」

ライザ「あなたの答え、見つけて来なさい」

ルーファス「……仕方が無い、か」
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:36:11.77 ID:umHuaw/Q0
ジョーカー「ふふ、面白いな。ディーヴァ!」

ゲン「お? 奥の手か?」

ディーヴァ「……!」

『天罰』


リュート「おいおい、これやばいんじゃないか?」

ルーファス「礼拝堂が崩れる! みんな逃げろ!」

さやか「エミリアさんは奴を!」

エミリア「……!」

ライザ「離れて!」
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:36:56.72 ID:umHuaw/Q0
…………

さやか「ぐぐう、さやかちゃんじゃなきゃ瓦礫の下でダウンだよ……」

リュート「な、なんで俺がこんな目に……」

ルーファス「生きていたか、青年」

ゲン「……さすがに酔ってもいられないか」

アニー「エミリアは!?」

ライザ「奴を追ったわ!」


タァン!
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:38:24.12 ID:umHuaw/Q0
さやか「銃声……?」

ルーファス「まさか……」

ルーファス「アニー、ライザ! エミリアを頼む!」

さやか「もう行きましたよ! それより前、前!」

ルーファス「まずいことに……ぶふぉお!?」

ディーヴァ『魔人三段』


さやか「ル、ルーファスさん!」

リュート「サ、サングラスの人ぉ!」


ゲン「……そこの青い嬢ちゃん、剣が使えるのか?」

さやか「は? いやまあ、そこそこ……」

ゲン「よし、嬢ちゃん。あのデカブツを倒すぞ」

さやか「……?」
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:39:07.22 ID:umHuaw/Q0
ゲン『月影の太刀』

  『風雪即意付け』

  『三花仙』


さやか「うわ、すご……」

ゲン「ふん、やり損ないだ。そうそう連続でできるもんじゃない」

ゲン「……が、動きは覚えたな?」


さやか「ええ〜……」

ゲン「いーからやれ。どれか一つでいい」

さやか「はあ、まだ酔っぱらってんじゃないの……」
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:39:46.59 ID:umHuaw/Q0
ディーヴァ『天罰』


さやか「って、またやる気!?」

ゲン「……おい、リュート!」

リュート「な、何だよ」

ゲン「歌え」

リュート「は?」

ゲン「歌え」

さやか「はあ?」
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:40:52.68 ID:umHuaw/Q0
リュート「何で今歌うんだよ!?」

ゲン「お前の歌はあれだからな、奴の注意を引ける」

リュート「アレって何だよ!?」

ゲン「いいから、思いっきり歌え!」

さやか「何か知らないけど、歌ってください! ギター持ってるじゃないですか!」

リュート「ああ、もう! どうなってもしらないからな!」


ゲン「よし。行くぞ、嬢ちゃん!」

さやか「こうなりゃ、なんでもやるわよ!」
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:41:47.78 ID:umHuaw/Q0

デンデデッデデレデンデデッデデレデンデデッデデレデンデデッデデレ


さやか「!?」

リュート「〜♪」

ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー


ディーヴァ「!?」


さやか「い、いける! あいつ隙だらけだ!」

ゲン「……俺の技の繋ぎを頼む」
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:42:42.71 ID:umHuaw/Q0
ゲン『月影の太刀』

さやか『風雪即意付け』


さやか「で、できたの?」

ゲン「上出来だ!」

『三花仙』


『乱れ雪月花』


リュート「ラロラロ……ってやったのか!?」

ディーヴァ「……!」

ゲン「しつこい奴だな」
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:44:09.44 ID:umHuaw/Q0
さやか「あんたなんかの、相手してられないのよ!」

さやか『神速三段突き』

さやか「💡」

『ロザリオインペール』

さやか「これで止めだぁ!」

ゲン「へえ、なかなかやるな」
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:44:43.65 ID:umHuaw/Q0
礼拝堂 深部


ジョーカー「……」

エミリア「……もう逃げ場はないわよ」

アニー「エミリア! そいつは……」

ライザ「待ってアニー。ここはエミリアに」


ジョーカー「……君には僕を殺せない」

エミリア「何を……」

ジョーカー「この体は間違いなく、君の愛するレンのものだ……」

エミリア「……」
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:45:28.09 ID:umHuaw/Q0

エミリア「仮面……」

アニー「……え?」

エミリア「あの仮面がレンを……?」

ライザ「仮面に操られているとでも?」

エミリア「……私はレンを信じているわ」

アニー「……それじゃあ、アレ壊してみるか!」

ジョーカー「仮面を壊せばこの男も死ぬ」

ジョーカー「既に私とこの男は一心同体だ」

エミリア「……」

ライザ「……どうするエミリア?」

エミリア「……だったら」

アニー「エミリア!?」

エミリア「せめて、私が」
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:46:21.85 ID:umHuaw/Q0
ジョーカー「馬鹿な! できるはずが無い!」

エミリア「覚悟はもう決めてるの。婚約者として、私は……」

ジョーカー「や、やめろ! 分かっているのか!? 俺はレンだぞ!」


さやか「待って!」

エミリア「さやか……もういいの。私はちゃんと……」

さやか「諦めちゃ駄目ですよ! まだ……」

さやか「まだエミリアさんは、本当の気持ちを伝えてません!」

エミリア「……何を」

さやか「ちゃんと言わないと、相手には通じないんです!」
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:47:00.55 ID:umHuaw/Q0
エミリア「そういうこと? ……分かった。私も後悔、したくないしね」

エミリア「……レン」

エミリア「愛してるわ」

さやか「おおう、サラっと言っちゃうんですね……」


さやか「どうだ、ジョーカー!」

ジョーカー「……」

さやか「響けよ! 馬鹿男!」

ジョーカー「……何…止めろ……」

アニー「これは……」

ジョーカー「お前は、私に従え……!」

ライザ「意識が?」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:48:06.94 ID:umHuaw/Q0
さやか「チャンス! 絶対チャンスですよ!」

エミリア「わ、私どうしたら……」

さやか「もっかい! もっかい愛を!」

エミリア「……!」


エミリア「私は……」

エミリア「あなたが……あなたが……」

エミリア「あなたが好きだーーー!!」

さやか「!?」

エミリア「あなたが欲しいーーー!!」

エミリア「レーーーン!!!」
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:49:14.31 ID:umHuaw/Q0
アニー「か、仮面が!」

ライザ「ヒビが入っていく……!」

さやか「わ、割れるよ!」

ジョーカー「……エミリア」


パキン!


レン「エミリアーーーー!!」

エミリア「レン!!」

レン「済まなかった。でも僕はもう離れない!」

エミリア「放すもんですか……!」

エミリア「ずっと、一緒よ」

レン「ずっと一緒だ」
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:50:34.87 ID:umHuaw/Q0
さやか「あの仮面、まだ何か……」

ライザ「まだ力を失っていない……?」


エミリア「さあ、最後の仕上げよ!」

エミリア「銃、得意でしょ?」

レン「ああ、任せろ」

アニー「二人の手が……」

ライザ「銃を握る!」

さやか「幸せ掴めと轟け叫ぶ!!」

『『十字砲火』』

エミリア「さあ、これが私たちの門出よ!」

ルーファス「な、何があった……」

ゲン「何にせよ、めでたいな」

リュート「俺、式で歌おうか?」


episode of Emelia Fin
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 02:54:27.35 ID:umHuaw/Q0
ここまでです
劇場版、思った以上によかったです
まさか、OPで涙腺にくるとは思わなかった。あとパンフレットのレーダーグラフ、さやかとほむほむのところで動揺が隠せない
ほむほむ尖り過ぎで素敵
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 02:57:54.14 ID:sJuf5hE4o
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 03:08:34.88 ID:6RWzc+mDO
乙!

エミりゃー編も終わったか。

レッド編のラストはレッドがアルカイザーからR3Xに覚醒するんだよねそうだよね?
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 03:42:32.15 ID:ZccW2seAo
追い付いた
サガフロクロスを見逃していたとは不覚

真アルフェニックスの閃きには鳥肌立った
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/07(日) 17:40:38.92 ID:Dw2NxdCK0
>>475
熱情の律動じゃねーかwww

    ∧_∧
    ( ´Д`)
  γU〜''ヽヽ
   !  C≡≡O=亜  デンデデッデデレデンデデッデデレデンデデッデデレデンデデッデデレ
   `(_)~丿
       ∪
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:17:16.74 ID:WFn0Ux4/0
…………

マンハッタン ショッピングモール


まどか「それじゃあ麒麟さん、ありがとうございました」

麒麟「いえ、私の不手際で申し訳ないことをしました。この埋め合わせはまたいつか」

ほむら「……」

麒麟「私の力が必要な時は、いつでも呼んでください」

ほむら「呼ぶって、どうやって?」

麒麟「大声で。できるだけ幼い感じで」

まどか「麒麟さん、さようなら」

麒麟「ああ、引かないで! 私は子どもを守りたいだけなんです!」

ほむら「はいはい」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:18:05.24 ID:WFn0Ux4/0
まどか「……それじゃあ、ほむらちゃん。お薬どうぞ」

ほむら「! やっともとに戻れるのね……!」

まどか「うん、このままじゃ危ないみたいだし」

まどか「名残惜しいけど……!!!」

ほむら「そ、そんなに……」


ほむら「……すごい、一歩ですごい進む」

まどか「あー、小さいとなかなか遠くには、ね」

ほむら「……まどかが小さい。いえ、ジャストサイズ……」

まどか「そ、そんなに見ないで……恥ずかしいよ!」

ほむら「断るわ」
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:19:00.94 ID:WFn0Ux4/0
まどか「と、とにかく後にして、ロボットさんを探さないと!」

ほむら「あ、そうだったわね。随分放置しているものね」

まどか「怒られないかなぁ……」

ほむら「メカは怒るのかしら」

…………

レオナルド「やあ、やっと来たね」

ほむら「あ、博士……」

まどか「ごめんなさい、すごく遅くなっちゃって……」

レオナルド「ああ、そのことだけどね、ちょっと手間取っているんだ」
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:19:31.61 ID:WFn0Ux4/0
ほむら「何か問題でも?」

レオナルド「HQへのシップをチャーターするんだが、僕はテロで死んだ事になってるからね」

レオナルド「なかなか話が進まないんだよ」

ほむら「まあ、そうでしょうね」

レオナルド「ただ僕のコードはそのままだから、ほどなく許可は降りるはずだよ」

まどか「となると……」

レオナルド「うん。もうすこし待って欲しいな」
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:20:32.51 ID:WFn0Ux4/0
まどか「ほむらちゃん、どうする?」

ほむら「一旦クーロンに帰りましょうか。みんなの動勢も気になるし」

まどか「そうだね。戻ろっか」


クーロン イタリア料理店


さやか「お、二人とも戻って来たね!」

杏子「ああ、やっとか」

マミ「……」

まどか「あ、みんないる!」
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:21:18.08 ID:WFn0Ux4/0
ほむら「意外ね。そっちのミッションは終わったのかしら」

さやか「ふふぅん、私はやったぜほむらちゃんよぉ!」

ほむら「ウザイわ」

杏子「ジョーカー倒して、エミリアってのの婚約者も帰って来たんだと。こいつ浮かれっぱなしでさあ」

さやか「何? 杏子はまた聞きたいのかなぁ?」

まどか「わあ、よかったね! エミリアさん、本当によかった……!」

ほむら「そうね……で、ところでマミはこれどうしたの?」

マミ「……」
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:22:54.99 ID:WFn0Ux4/0
さやか「ああ……マミさんは」

杏子「レッドってのに置いてかれたんだよ」

ほむら「あら意外。あなたたち波長は合ってたみたいなのに」

まどか「マミさん……」

さやか「いや、レッドさんブラッククロスの本拠地に突入するとかで……」

ほむら「危ないから置いて行くと……」

杏子「いやそうじゃない」

マミ「……奴らの戦艦に潜入するための戦闘員服があるのだけど……」

ほむら「ああ入らないのね。胸ね。胸か」

マミ「一着しか無かったのよ!!」

まどか「マ、マミさん落ち着いてください!」
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:23:55.15 ID:WFn0Ux4/0
マミ「ここまで来て置き去りなんて、ないわよ……」

ほむら「ああ……ごめんなさい。胸とか言って。ふん、胸か」

さやか「おい」


杏子「まあ、マミのブロークンハートは置いといて、だ」

杏子「お前らに頼みがある」

まどか「?」

さやか「あ、そうだった! 五人そろった訳だからね」

ほむら「何かあるの?」
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:26:12.64 ID:WFn0Ux4/0
杏子「あたしらは最後の指輪を探しに、ムスペルニブルってとこに行ったんだが」

杏子「そこにいるヴァジュイールってのが指輪をもってるんだ」

ほむら「ヴァジュイール……大物の妖魔ね」

まどか「アセルスさんに頼んだら何とかなるかな?」

ほむら「無理でしょう。妖魔は大物ほど気位が高いから」

ほむら「それにアセルスは人間だから」

まどか「無理かぁ……」
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:26:55.46 ID:WFn0Ux4/0
杏子「まあ、そいつが指輪がほしけりゃ、いくつか試練を乗り越えろとか言ってな」

まどか「試練……大変そう」

杏子「いやそれはなんとかなったんだが」

ほむら「そうなの?」

杏子「最後のヴァジュイール直々の試練ってのが大変なんだよ」

まどか「そんなに過酷なの……?」

杏子「ああ、そうじゃない。あいつの試練ってのは」

ほむら「てのは?」


杏子「美しい連携を見せること」
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:27:55.41 ID:WFn0Ux4/0
ムスペルニブル ヴァジュイールの宮殿



クーン「なんだよぉ、サミングとメイレンの術でも十分綺麗だよ!」

ヴァジュイール「モンスターの小僧、連携をなめるな! こんなもの地虫にも劣るわ!」

メイレン「ああ、もう! なんで妖魔ってのは変人ばっかりなのよ!」

ヴァジュイール「久々の挑戦者のために、私は最大級の花火職人を用意したのだぞ!」

ヴァジュイール「これで終わりなどというつもりはないだろうな……!」



杏子「へえ、花火か。ご苦労なこったな」

さやか「そんじゃいっちょ私らのために、一花咲かせてもらおうかな!」

マミ「……うじうじしてたら、笑われるものね!」

ほむら「何このテンション」

まどか「連携かぁ……」
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:29:30.90 ID:WFn0Ux4/0
クーン「キョーコ!」

メイレン「と仲間達!」

杏子「後はあたしらに任せな!」


VS ヴァジュイール 

指輪の君。美しい連携に無上の喜びを見いだす。

その実力故、傷つける事さえ叶わない。


杏子『活殺獣閃衝』

さやか『風雪即意付け』

マミ『ティロ・ブラスター』

ほむら『破壊光線銃』


まどか「えっと、連携しやすいような……」

ほむら「アイテムを使ってみたら? 威力は無くても使いやすいわ」


まどか『腐った肉』
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:30:47.60 ID:WFn0Ux4/0
杏子「どうだ!」

ヴァジュイール「痛っ」

さやか「食らえ!」

ヴァジュイール「……」

マミ「食らいなさい、裁きの光弾を!」

ヴァジュイール「うむ」

ほむら「えーと、発射」

ヴァジュイール「熱い……」

まどか「えーと、これどうぞ……」

ヴァジュイール「……腐ってるではないか」
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:32:10.13 ID:WFn0Ux4/0
「……」

ヴァジュイール「貴様らぁぁ!!」

さやか「ちょ、今のなし今のなし!」

マミ「全然連携しなかったわね……」

ほむら「腐った肉って……?」

まどか「ぎゃ、逆に連携しやすいのかなー、なんて……」

ほむら「ふふ、まどかは面白いわね」

ヴァジュイール「おい、黒髪。甘やかすな」


ヴァジュイール「……これ以上愚弄すればただでは済まさんぞ」

杏子「やべえ、だいぶ怒ってる」

さやか「連携ってこう、やろうとすると難しい……」

マミ「単体でも結構綺麗だと思ったのに……」

まどか「ご、ごめんなさい……」

ほむら「もうシンプルにいきましょう。技っていうか連携すればいいんでしょ?」
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 22:33:12.44 ID:ZccW2seAo
ハイドハイドハイドハイド……
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:33:16.69 ID:WFn0Ux4/0
杏子『二段突き』

さやか『切り返し』


『二段返し』


マミ「やったわ! 連携よ!」


ほむら『ミサイルポッド』

まどか『腐った肉』


『サルミサイル』


マミ「サル……? サルモネラ? とにかく連携よ!」

マミ「……あれ? 私は?」


『パンチ』


ヴァジュイール「痛っ」
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:34:40.90 ID:WFn0Ux4/0
ヴァジュイール「……ふん」


さやか「おお! 花火上がった!」

杏子「意外とハードル低いのか?」

ヴァジュイール「これは最低級の評価だ」

ヴァジュイール「もっと華麗な連携を見せよ!」


ほむら「さすが大妖魔……胃腸も強靭ね」

まどか「ほ、ほむらちゃん、私たち悪ノリし過ぎじゃないかな……?」

ほむら「連携してれば良いみたいよ?」
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 22:36:09.69 ID:WFn0Ux4/0
すみません
ちょっと休憩です
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/07(日) 22:55:11.01 ID:JxVFggpso

ついに花火の君か
マグマスライムがひたすら辛かったなぁ
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/10/07(日) 23:23:00.71 ID:zTQyDFG20
なでなでなでなでは通じないのか
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 23:58:23.44 ID:WFn0Ux4/0
杏子「どうする? なんか不服みたいだぞ」

さやか「やっぱこう、4、5連携は欲しいよね」

ほむら「そのお肉って、お弁当の残りとか?」

まどか「うん……バックパックに入ったままで忘れちゃって、腐ってたみたい」

マミ「割と気の毒よね、ヴァジュイールさん」


ほむら「あなた達、これを持って」

杏子「? これ拳銃だろ? どうすんだよ」

さやか「う、意外と重いな……」

まどか「わわ、緊張する……」

マミ「私のは?」

ほむら「あなたは自分で出せるでしょ」


ほむら「それでは、早撃ちの講習をはじめます」

さやか「おーいほむら?」
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/07(日) 23:59:45.91 ID:WFn0Ux4/0
…………

ほむら「分かった?」

杏子「いや理屈は分かったが……」

ほむら「それで十分よ。細かいところは私が時間止めて調整するから」

さやか「うわ、ズルする気だよ」

マミ「でも、こうでもしないと終わらないわ。ヴァジュイールさんもいい加減怒ってるもの」

まどか「も、もうちょっと小さい銃、ないかな?」


ほむら「それじゃあ、部屋のあの辺に撃って。1、2、3のリズムで順番に」

さやか「こんなんでいいのかなぁ……」
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:00:34.99 ID:hEm96V2M0
杏子『跳弾?』

さやか『跳弾?』

ほむら『跳弾』

まどか『跳弾?』

マミ『跳弾』


『跳弾跳弾跳弾跳弾跳弾』


ヴァジュイール「……」

杏子「ど、どうだ……?」
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:01:40.86 ID:hEm96V2M0
ヴァジュイール「う、美しいぃぃーーー!!」

ヴァジュイール「絶え間ない弾丸、移り変わる人!」

ヴァジュイール「まさに銃撃の妖・星・乱・舞!!」


杏子「テンションたけー」


ヴァジュイール「五点満点をくれてやろう!!」

さやか「おおお、花火だ」

マミ「まあ、綺麗……」

ほむら「こ、これ花火大会とかで打ち上げるやつじゃないの?」

まどか「花火職人さん、ご苦労様です……」
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:02:50.02 ID:hEm96V2M0
ヴァジュイール「次だ! 次なる連携を!!」

ほむら「これ何点で合格なの?」

杏子「十点ぐらいじゃね?」

さやか「じゃあ、もうちょいだね」

まどか「もう一回、今のやる?」

ヴァジュイール「待て。同じ連携は評価しない」

マミ「あらら」
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:03:49.69 ID:hEm96V2M0
ほむら「誰か一人休んで、四連携にすれば?」

ヴァジュイール「……」

マミ「ちょっとガッカリしてるわよ……」

杏子「五連携にしてやろうぜ……」

ほむら「……じゃあ、今度は私が最後で」


『跳弾跳弾跳弾跳弾十字砲火』


ほむら「どうでしょう」
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:05:11.46 ID:hEm96V2M0
ヴァジュイール「素晴らしいぃぃぃ!!」

ヴァジュイール「飛び交う弾丸、十字の炎!!」

ヴァジュイール「これこそまさに、流星に導かれし南十字星!!」


マミ「ちょっと分かる気がするわ……」

杏子「マ、マジかよ……」

ヴァジュイール「五点満点だ!!」

ヴァジュイール「花火!!」


さやか「たまやー」

まどか「もう一つのなんだっけ?」

ほむら「かぎや?」
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:14:11.02 ID:hEm96V2M0
ヴァジュイール「ほぅら持って行け! 神秘の指輪だ」

クーン「やった! これで指輪が揃った!! マーグメルが助かるよ!!」

メイレン「……」


クーン「ありがとう花火の人!」

杏子「世話になったな、花火の君」

ほむら「さようなら花火の君」


ヴァジュイール「マーグメル? それが目的地か」

ヴァジュイール「送ってやろう」

クーン「わ、助かる!」

ヴァジュイール「花火!」

マミ「何で!?」

ヴァジュイール「余りだ」
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:18:34.83 ID:hEm96V2M0
マーグメル 


滅亡寸前のリージョン。かつては豊かな自然に恵まれていた。
住人のほとんどがラモックスというモンスターの種族である。


まどか「これがクーン君の故郷……」

ほむら「滅亡寸前、ね」

杏子「寸前っていうか……もう」

マミ「リージョンにも寿命があるの……?」

まどか「……」
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:19:19.99 ID:hEm96V2M0
「おー、クーンが帰って来た!」

「うわあ、大きくなったな」

「どうせ遊んでたんだろ?」


さやか「けど何か、あんまり暗くないね」

マミ「根が明るい種族なのかしら」


ほむら「……何? 火薬の匂い? ああ、私でしょうね……」

クーン「マーグメルじゃ珍しいんだよ」

まどか「ずっと平和なところだったんだね……」
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:21:29.02 ID:hEm96V2M0
長老の家

クーン「長老、クーンです」

長老「入れ」

………

クーン「ほら、これ!」

長老「おお、おお、クーン。よくやった。さあ、マーグメルを救ってくれ」

クーン「長老がお願いするんじゃないんですか?」

長老「お前こそがふさわしかろう」


まどか「これで、マーグメルは助かるんだよね……」

杏子「あんだけ苦労したんだ。そうじゃなきゃ困るぜ」

ほむら「……?」

さやか「どしたの、ほむら?」

ほむら「メイレンさんは?」

マミ「……? そういえばどこに行ったのかしら」
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:22:13.69 ID:hEm96V2M0
…………




クーン「マーグメルよ、蘇れ!!」




…………
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:23:04.10 ID:hEm96V2M0
…………

ばあちゃん……

これがばあちゃんの知ってるマーグメルなんだね……


まどか「綺麗……」

ほむら「自然が戻って来たのね」

さやか「これが本当のマーグメル……」

杏子「すっげ……」


マミ「!」

杏子「どうした?」

マミ「あ、あの子、突然倒れて……」
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:23:47.43 ID:hEm96V2M0

「キャー!!」


クーン「な、何で? 何でみんな倒れていくの?」

メイレン「マーグメルが生まれた時には、あなた達はいなかったのね」

杏子「おい、お前今までどこに……」

クーン「メイレン、どういうこと?」

メイレン「願い通りにマーグメルが蘇ったのよ、生まれたままに。そこにいなかったものは消える」

クーン「それじゃ意味ないよ! 止まれ!!」
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:24:33.62 ID:hEm96V2M0
メイレン「何でも願いがかなうなんて、そんな都合のいいことあるわけないわ」

杏子「おい……」

メイレン「この指輪は欲望を吸い寄せる道具に過ぎない」

メイレン「遥か古代に、何者かが欲望のエネルギーを集めるために、そして集められた力は、ここに!!」

まどか「真っ黒な指輪……」

メイレン「この指輪こそが真の力の指輪! この力があれば何でもできるわ!!」

杏子「おい、気でも触れたか!!」

クーン「じゃあ止めて! マーグメルが壊れちゃってもいいからみんなを戻して、メイレン!」
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:25:35.63 ID:hEm96V2M0
メイレン「クーン、今まで協力してくれてありがとう。指輪の研究も最終段階ね」

メイレン「皆さんのことは忘れないわ」

杏子「おい、よせ!! 馬鹿は止めろ!!」

ほむら「……あの指輪に、精神まで侵されたみたいね」

ほむら「願いって、どこの世界でも残酷だわ……」

まどか「そんな……! こんなの絶対おかしいよ!」

さやか「許せないよ、こんなこと……」

マミ「……あの人を止めるわよ」

杏子「当たり前だ!!」


クーン「止めてみせる、メイレンと戦ってでも!!」

メイレン「アハハハハ、やってみれば? この指輪の力に勝てるかしら?」
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:30:13.59 ID:hEm96V2M0
VS  マスターリング

すべての指輪の頂点に立つ、黒の指輪
欲望を力に変える


杏子「何だよ、アレ……」

ほむら「メイレンさん、なのかしら……?」

さやか「! モンスターが!」

マミ「……指輪の刻印に応じたモンスターが、黒の指輪のもとに集う」

マミ「やっぱり漆黒の指輪がすべての始まり……」

杏子「……?」

マミ「何よ」
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/08(月) 00:34:01.81 ID:hEm96V2M0
ここまでです
メイレンの台詞本編のままなのに、なんかまどマギにしっくりくる
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 00:40:05.69 ID:5JUuuWcUo


花火の君の嗜好は異次元過ぎて人間にはイミフ
ハイド×4+サミングが
乱れ雪月花より評価高いとか納得いかねー

マミさんはぶれないな
マスターリングは全てをとらえて暗闇の中につなぎ止めるんやな…
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 00:51:58.18 ID:X5y4kbb4o


もしサガフロに容量の問題がなかったら全部の術技に芸術点を設定してその合計×連携数で合格不合格を判定したかもしれない
乱れ雪月花みたいな特殊な連携は更に加点とか
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 01:29:20.78 ID:/QivLXVDO
乙!

俺の中でサガ系の究極連携技はやっぱり『かわずチンチンクラッシュ』やな。

河津ディレクター本人もまさかこんなものが…って苦笑いしてたし
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 02:15:42.97 ID:yi5WNp1so
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/08(月) 09:10:43.95 ID:A6Od0mHoo


花火の君はぶれないなww
何も知らずに育てたメイレンのトラウマががが……
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 12:19:07.21 ID:/QivLXVDO
>>532

分かるわそれ。

メイレンってクーン編での数少ない女性ヒューマンキャラだし、物語開始直後からいてくれるし、初期キャラにしては能力割と高めだし、情もわくしで最終メンバーに入れとくと四人でラストバトルに挑むことになるんだよな。

534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/08(月) 12:20:02.93 ID:VB4OBVjVo
そして緊急加入する特殊工作車
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 13:32:28.22 ID:/QivLXVDO
そして案の定あまり使えない特集工作車両
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 15:42:21.42 ID:X5y4kbb4o
多段斬りと格闘マスタリーだけあればいいさ
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/10/08(月) 19:18:56.95 ID:jIk58eR80
クロス先は知らないけど、楽しいです。乙
ところで…[saga]入れないの?
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 23:01:05.11 ID:K1oE1bp50
乙、面白い
サガフロクロス書こうと思ってたけど
先越されたちゃったぜ
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/10/08(月) 23:16:48.78 ID:p1v4qMv80
書いてきなよ
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/08(月) 23:43:20.39 ID:A6Od0mHoo
>>538
何を躊躇う必要がある
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/09(火) 03:29:35.58 ID:LZ3FVXJDO
>>538

一人で無理なら俺を頼れ!

…連携でいくぞッ!!
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/11(木) 01:10:19.32 ID:2A5fl36L0
VS マスターリング

指輪の眷属

リビングアーマー タイタニア ライダーゴースト キマイラ

ユニコーン リッチ ティディ グレムリン マリーチ



さやか「さっさと終わらせよう、こんなひどい……」

さやか「……あれ?」

まどか「……さやかちゃん?」

さやか「へ、変身できない」

ほむら「……は?」
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:11:31.37 ID:2A5fl36L0
杏子「マ、マジだ……どうなってんだよ、おい」

ほむら「ソウルジェムは……いつも通り?」

まどか「どどどどうしよう!?」

ほむら「あ、あれ? 私目が……ちゃんと見えない……?」

ほむら「し、心臓も体力も……いつもの魔法も打ち消されて……?」

マミ「私たちの魔力が通用しない……」
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:12:45.97 ID:2A5fl36L0
マミ「そういうことね……」

杏子「!」

さやか「な、何か分かったんですか!?」

マミ「黒の指輪は願いの力を集めて、強大なエネルギーを操っている……」

マミ「そして!」

マミ「私たちの力もまた、願いを源としているでしょう」

ほむら「そうだけど……」

マミ「つまり! あの黒の指輪は、私たちの魔法まで吸収してしまうのよ!!」

さやか「た、確かにソウルジェムも指輪になる……!」

ほむら「同質の力だとでもいうの……?」
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:14:01.02 ID:2A5fl36L0
マミ「願いの力を吸収してしまう敵よ。私たちとは相性が最悪ね」

まどか「マミさん、どこでそんな知識を!?」

マミ「え、いや、推測……」

杏子「妄想だろ」

ほむら「でも今回は馬鹿にできないわ。実際力が使えないのだから……」


さやか「じゃ、じゃあ今私たちはただの中学生ってこと!?」

杏子「そういう事になるな……」

マミ「どど、どうしま!? どうしましょう!?」

杏子「お前が一番動揺してんじゃねーか! さっきのは何だったんだよ!」

ほむら「巴先輩、落ち着いてください!」

さやか「巴先輩!?」

まどか「ほむらちゃんも落ち着いて! 素になってるよ!?」
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:14:55.92 ID:2A5fl36L0
さやか「ほほう、ほむらって実は大人しい系?」

ほむら「うう、ここに来て病弱な私……」

まどか「!!! ほむらちゃん!」

杏子「お前ら後にしろよ! 敵が来るぞ!」

マミ「でも、このままじゃ……」


クーン「僕が戦うよ!」

杏子「無茶だ! お前一人じゃ……」

クーン「モンスターは、倒した相手の力を吸収できるんだ」
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:15:57.71 ID:2A5fl36L0
さやか「きゅ、吸収?」

杏子「そういや時々なんかやってたな……不気味だから止めさせたんだ」

クーン「だから、あいつが呼んだモンスターを一匹でも倒せたら、それを吸収して……」

まどか「……戦える?」

杏子「……ああ、畜生!!」

杏子「どうだかわからんが、今はこいつに賭けるしか!!」

クーン「キョーコ、今度は僕がみんなを守るんだ!」


マミ「でも、今の私たちでどうやって……? 武器の一つも出せないのに……」
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:18:03.20 ID:2A5fl36L0
さやか「そうだ! ほむらのはリアル銃だから……」

ほむら「……魔法が使えないと、取り出せないわ」

さやか「ああー、そうか……ってキャラ戻った?」

ほむら「だから、今手元にあるのはこれだけ」

マミ「こ、これは……」

さやか「なにこれ」
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:19:37.63 ID:2A5fl36L0
ほむら「対魔女用に改造に改造を重ねた、大型拳銃。弾は炸裂鉄鋼弾五発で祝福済み」

マミ「どこでこんなものを……?」

杏子「誰が祝福したんだよ……」

ほむら「まどか」

まどか「ウェヒヒ……」

さやか「……いつ出したのよ?」

ほむら「メイレンが変身した時」

まどか「す、すごく重そうだね」
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:20:20.99 ID:2A5fl36L0

ほむら「ええ、これはもうハンドガンというかハンドキャノン」

ほむら「直撃すればえらいことになるのは確実」

マミ「すごいじゃない!」

ほむら「それだけに、魔法による強化がないと、まともに撃つこともできないわ」

さやか「え、え〜……」


杏子「けどやるしかない、だろ?」

ほむら「ええ、もちろん」

…………
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:21:11.54 ID:2A5fl36L0
…………


クーン「来るよ!!」

杏子「打ち合わせ通り、行くぞ!」

杏子「おーい、このメイレン! そんな根性だからフラれんだよ!」

クーン「やーい、フェイオンに捨てられてやんの〜」


マスターリング「!!!」


杏子「うおおおお!? 一気にこっち来やがった! 変なとこに自我残しやがって!!」

クーン「キョーコ、逃げるよ!」
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:21:57.55 ID:2A5fl36L0
…………

さやか「へいへい、こっちだよ! さやかちゃんを捕まえてご覧!」


まどか「ね、ねえあなた結局何の動物なの? 熊? 何?」


マミ「な、何で私は挑発する前から追われているの!?」


長老「ど、どういう事ですじゃ? キマイラやらリッチやら恐ろしいもの煽るような……」

ほむら「……長老は無事だったのね」

長老「わしは年寄りじゃからの。それよりも……」
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:23:42.92 ID:2A5fl36L0
ほむら「……! あいつ、気を取られた……!」

ほむら「今しかない! って重い! 何で私こんなのを……」


杏子「ほむら! 今だ!」

クーン「ほむほむ、お願い!」


ほむら「当たれ!!」


ダァン!!
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:24:31.29 ID:2A5fl36L0
長老「ユ、ユニコーンをヘッドショット!? すさまじいものじゃ……」


さやか「当たった!」

マミ「あ、あれ暁美さんみたいな華奢な子が撃っちゃ駄目な奴よ!? 漫画みたいに吹き飛ばされて……」

まどか「ほむらちゃぁぁん!!」


杏子「ほむら! っけどクーン、あいつを!」

クーン「うん! 吸収だ!」
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:25:48.66 ID:2A5fl36L0
…………

さやか「……吸収、っていうか変身?」

杏子「おいおいおい、原型残ってねーよ! 恐竜じゃねーか!」

長老「あれはトリケプスですじゃ。ふむ、クーンも旅で随分強くなったのですな」

クーン「やった! これで戦える!」

さやか「声太っ!!」
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:26:20.91 ID:2A5fl36L0
マミ「暁美さん、大丈夫!?」

ほむら「ぐっ、なんとか……けど腕が……」

マミ「……動かせる?」

ほむら「あう、触らないで……」

マミ「ごめんなさい、痛いよね……」

マミ(細くて白い、華奢な手……暁美さんは本当は……)

マミ「……この銃、借りるわね」

ほむら「マミ……?」
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:26:58.03 ID:2A5fl36L0
まどか「待っててね、ほむらちゃん!! 今傷薬を……」

キマイラ「グオォォォ!!」

まどか「ひええぇぇぇ!」


クーン「させるもんか!!」

まどか「クーン君!?」

クーン「僕が押さえている間に、逃げて!」

まどか「う、うん!」
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:27:51.45 ID:2A5fl36L0
マミ「そいつは私が!」

まどか「マミさん!? その銃は……」

マミ「キマイラだか何だか知らないけど、これに耐えられるかしら!!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」


まどか「マミさん!!」

杏子「マ、マミでも吹っ飛ぶのかよ……ほむらが華奢ってだけじゃねえなこれは」

さやか「キマイラまだ生きてる! あああ、他のモンスターも来るよ!」

ほむら「まどか、バックパックを! フラッシュボムを使って!」

まどか「ええ!? これかな……?」

さやか「まどか、投げて!」


ほむら「目を閉じて!!」
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:28:56.35 ID:2A5fl36L0

杏子「……今だ。マミ、銃を貸せ!」

マミ「佐倉さん、何を……」


杏子「クーン、どけ!!」

クーン「キョーコ!?」

杏子「零距離なら、素人でも当たるだろ!」

ほむら「杏子、無茶よ!」

杏子「承知の上だ!!」

杏子「食らえ!」


ズダン!!
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:29:40.67 ID:2A5fl36L0
杏子「うあ、これはやべえな……腕が動かねえ……」

杏子「けど……」

クーン「キョーコ、無茶しないで!」

杏子「何言ってんだ、ここで逃げたらお前の仲間は帰ってこないんだぞ……」

クーン「キョーコ……」

杏子「……もう一発だ!!」


バァン!!
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:30:24.95 ID:2A5fl36L0
杏子「へへ、仕留めたぜ、キマイラ……」

杏子「クーン、吸収しろ!」

クーン「……!」

まどか「み、みんなもう限界だよ! なんとかしないと……」

長老「これをお使いくだされ。少しは役に立ちましょう」

さやか「な、何これ? 石?」

長老「結界石ですじゃ。さあ、早く!」

さやか「ええい、何でもいいから、ヘルプ!」


…………
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:31:40.05 ID:2A5fl36L0
…………

マミ「みんな、なんとか無事みたいね……」

杏子「ああ、あたしはもう両腕が動かねえけどな」

ほむら「私も……もう……」

まどか「ほむらちゃん、無理しないで? 体は大丈夫?」

ほむら「うう……ごめんなさい」

杏子「何で謝ってんだ、馬鹿!」
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:32:37.79 ID:2A5fl36L0
マミ「こ、この巨大なモンスターは……」

さやか「え、えーと、クーンだよね?」

クーン「無論だ。我はクーンなり!」

さやか「キャラ変わってんじゃん!?」

クーン「冗談だよ!」

長老「クーンめ、赤龍となるとは……こやつはわしの想像以上に……」

さやか「これドラゴンだよね、赤いドラゴンだよね」

クーン「そう、杏子の色だよ」
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:33:37.53 ID:2A5fl36L0
杏子「……クーン、頼んだぜ。メイレンを助けてやってくれ」

クーン「うん!!」

マミ「声の迫力がすごいわ……」

まどか「でも、これなら……!」


クーン「行くよ! メイレン!!」


マミ「結界が破れた……後はもうクーン君に任せるしか……」
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:34:31.48 ID:2A5fl36L0
クーン「グギャゥオゥ!!」

さやか「怖っ!!」

まどか「すごい、モンスターを蹴散らしていく!」


マスターリング「……!」

『レボリューション9』


杏子「何だ、あいつ何かする気だぞ!」

長老「あ、あれはレボリューション9!」

ほむら「……知ってるの?」

長老「指輪の力の極み、すべてを覆す力ですじゃ!」

さやか「やばいじゃんか!」
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:35:34.62 ID:2A5fl36L0
クーン「がぶっ!」

マスターリング「!!」


杏子「あいつの核に食いついた……?」

マミ「む、無茶なんてものじゃないわ……」


クーン「むむむむ!」

ほむら「噛み砕く気なの……?」
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:36:35.63 ID:2A5fl36L0
長老「人もモンスターも、何かを望むのは同じ」

長老「じゃがクーンはまだ幼い。あやつはそのままの世界を愛しておるだけじゃ」

ほむら「……」

長老「黒の指輪には支配できん」

マミ「ドラゴンブレス! 灼熱のドラゴンブレスを!!」

まどか「なんですかそれ!?」

杏子「行け! クーン!!」

杏子「ぶっ壊せ!!」


クーン「わああぁぁ!!」

クーン「メイレン!! 目を覚まして!!」

マスターリング「!!!」


カッ!!
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:37:44.42 ID:2A5fl36L0
マスターリング「そんな馬鹿な!!」

マスターリング「どうして! どうして負けるの!?」

「この力が、こんなはずは!」

「どうして……」


メイレン「どうして私は、こんなことを……?」

クーン「メイレン!!」


杏子「はは、馬鹿な奴……」

杏子「ちったあ反省しろよ……」

…………
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:38:31.66 ID:2A5fl36L0
…………

メイレン「……本当にごめんなさい。いくら謝っても許されることじゃないけど……」

クーン「もういいよ、メイレン。悪いのはあの指輪なんだから」


まどか「メイレンさんがもとに戻って、クーン君の仲間も帰って来たけど……」

まどか「マーグメルは滅んじゃうんだよね……?」

ほむら「……」

マミ「さっきまでの綺麗な景色が嘘みたい……」

さやか「……どうなっちゃうの?」
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:39:09.05 ID:2A5fl36L0
長老「マーグメルはもう十分生きた。ちゃんと死を迎えてやれんかったわしらが愚かじゃったな……」

長老「案じなさるな、お若い方。わしらはまたどこか、別のリージョンで生きながらえましょうぞ」

まどか「長老さん……」


「そうそう、私たち明るいのだけが取り柄だもんね!」

「どこででも、生きて行けるよ!」


杏子「……良い仲間じゃんか」

クーン「うん!」
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:40:01.34 ID:2A5fl36L0
長老「では、行くか」


クーン「長老、ボクは行くところがあるんだ。こんな不幸の指輪、誰も取れない所に捨てに行かなきゃ」

メイレン「私も行くわ、クーン」

杏子「あたしも付き合うよ」

クーン「ありがとう、キョーコ」


さよなら、マーグメル

episode of Riki Fin

…………
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:41:39.14 ID:2A5fl36L0
英語の方だと、クーンはRikiなんですね
どうにも竹内力の双子の弟を思い出します
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:42:21.79 ID:2A5fl36L0
…………

クーロン イタリア料理店


さやか「それにしても、クーンたちは最後まで明るかったね……」

マミ「それがあの子たちの強さよ。私たちも見習わないと」

まどか「指輪はどうしたの?」

杏子「捨てた。もうあたしらにもどこに行ったかわかんねえよ」

まどか「そっか……」


長老「こちらのピッツァ、少々塩味が強いですな」

ほむら「長老はここなのね」

ルーファス「勘弁してくれ」
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:43:40.56 ID:2A5fl36L0
マミ「? あの人は……」

マミ「ホークさん!?」

さやか「知り合いですか?」

まどか「お客さんかな?」

マミ「ホークさんは豪華客船キグナスの館長さんよ!」

マミ「ホークさん、お久しぶりです!」
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:44:38.27 ID:2A5fl36L0
ホーク「……これを」

マミ「……? メモですか?」

ホーク「ブラッククロスの本拠地の位置が記してある」

マミ「!?」

ホーク「レッドは既に向かった。君は……」

ホーク「いや、私が言えるのはここまでだ」


まどか「行っちゃった……」

さやか「何ですかあの人」

杏子「ブラッククロスって言ってたか?」

ほむら「……これは、シップの座標かしら」

マミ「ホークさん……」
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:45:11.26 ID:2A5fl36L0
杏子「どうすんだ、マミ?」

マミ「行くに決まっているでしょう! 私だって……」

マミ「……これどうやって行けばいいのかしら?」

さやか「わ、私に聞かれても……」

ほむら「……」

まどか「ねえ、ほむらちゃん。もしかしたら……」

ほむら「?」
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2012/10/11(木) 01:47:23.00 ID:2A5fl36L0
ここまでです
クーン編は黒龍、赤龍だけでパーティー組んで怪獣大決戦にするのが好きでした
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 01:49:12.22 ID:GvaLbBCHo

ミナミの帝王風の装いのクーン…想像しただけでもカオスだww
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 01:49:28.30 ID:dITg3ATMo

俺も似たような事やっててその中で一体だけ雷竜とかやってたわ
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2012/10/11(木) 08:14:45.38 ID:a2Xupj5Q0
死の凝視
魅了凝視
マヒ凝視
石化凝視
>>1乙凝視
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/11(木) 11:36:07.69 ID:FmVBByxEo
石化凝視
ブレード
死の属性
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/11(木) 19:45:55.47 ID:icIk8RmOo
ゼニスマンティスに変身したかったお
烈風撃吸収したら成れると思ってたのに成れなくてショボーンとした記憶が

583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/10/13(土) 01:16:55.61 ID:CmqnyaGs0
しかしアーカードの旦那が持ってそうな拳銃だったな
あと吹っ飛び方が車田現象で脳内再生されたww
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) :2012/10/23(火) 01:37:08.72 ID:GjifN5EQ0
乙。良スレだ
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:07:07.22 ID:pTCoRo/G0
…………


ほむら「麒麟さーん」

まどか「来てくださーい!」

杏子「何だ?」

さやか「キリン? あの首の長い?」

マミ「……」


ほむら「来ない」

まどか「来ないね」

マミ「……ええと、説明してもらえる?」

ほむら「……可愛く、幼い感じって言ってなかった?」

まどか「そうだったね……」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:08:15.54 ID:pTCoRo/G0
ほむら「マミ、呼んで」

マミ「え? 私? その麒麟さんを?」

まどか「可愛く、幼く、お願いします」

マミ「え? え?」


マミ「き、麒麟さーん! お願いします!」

ほむら「やるのね」

まどか「やってくれたね」

マミ「何よ! あなた達が……」
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:09:07.83 ID:pTCoRo/G0
麒麟「お呼びですか、お嬢さん?」


さやか「うわ! 何か来た!」

杏子「何だこいつ」


麒麟「……思ったより、幼くはありませんね」

マミ「!?」

ほむら「まあ、私たちの中では最年長だし……」

麒麟「ふむ、まあいいでしょう。随分寂しがりな方のようですし」

ほむら「さすがね。一目で見抜いたわ」

麒麟「お姉さんぶっていても、まだまだ甘えたいんでしょう」

さやか「おー」

マミ「止めなさい! 止めてください!」
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:09:45.54 ID:pTCoRo/G0
…………

麒麟「なるほど、この場所に行きたいと」

まどか「麒麟さんなら、出来るかなって」

麒麟「ふむ……」


杏子「おい、あれ何モンだよ?」

ほむら「空間を操る力を持ってるの。身寄りの無い子どもを保護している良い麒麟よ」

杏子「身寄りの無い子ども、ね……」

ほむら「……」


さやか「マミさんマミさん、さっきの萌えボイス、もっかいやってくれません?」

マミ「絶対嫌!」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:10:47.91 ID:pTCoRo/G0
麒麟「……あまり良い場所とは言えないようです」

まどか「……悪の組織の秘密基地なんです」

麒麟「ええ〜、子どもがそんなところで何をするつもりですか?」

さやか「そりゃあ、悪を倒して正義が勝つ、みたいな?」

麒麟「……あまり賛成は出来ませんね」


マミ「麒麟さん!!」

麒麟「はい!?」

マミ「お願いします! そこには一人で戦ってる、正義のヒーローがいるんです!」

麒麟「ヒ、ヒーロー?」

マミ「ヒーローは必ず勝つ! 勝たないといけないんです!」

ほむら「……マミ?」
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:11:26.48 ID:pTCoRo/G0
マミ「……あの人はきっと、最後まで戦うでしょう」

マミ「だけど敵は強大。レッ……あの人は命と引き換えに」

麒麟「……」

マミ「でも、それじゃあ駄目なんです!」


麒麟「……」

ほむら「借り、返してくれるんでしょ?」

麒麟「……あなた方は覚悟していますか?」

杏子「ふん、あたしらを何だと思ってんの? この麒麟さんは?」

マミ「ふふ、そうね」
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:12:01.09 ID:pTCoRo/G0
麒麟「……分かりました。子どもの希望を叶えるのは私の本分です」

マミ「本当ですか!」

麒麟「ええ。死なないでくださいね」

まどか「きゅ、急にドライになったね」

麒麟「優しい麒麟でも、甘い麒麟ではありませんので」

杏子「へえ……」


ほむら「……嘘が下手な麒麟でもあるわね」
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:12:36.88 ID:pTCoRo/G0
…………

麒麟「準備はよろしいですか?」

マミ「ええ。はじめから!」

さやか「うわぁ、何か緊張してきた!」

杏子「ヒーローねぇ……」

ほむら「大丈夫、巨大ロボもあるから」

まどか「私、ヒーローものは見てなかったなぁ……」


麒麟「それでは、幸運を」
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:13:04.56 ID:pTCoRo/G0

マミ「え? 待って? この空間の裂け目みたいなところに飛び込むの?」

麒麟「そうですよ?」

さやか「え〜、これ大丈夫なの?」

まどか「ちょっと気持ち悪いよね」

ほむら「箱に入って、シェイクされる感じね」

杏子「うげぇ……」
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:13:42.13 ID:pTCoRo/G0
マミ「……行くわ!!」

さやか「おお!?」

杏子「行ったぁー!?」

麒麟「ほら、あなた達も」

杏子「お、おい! 押すなよ!」

ほむら「まどか、掴まって?」

まどか「うん!」


麒麟「……全く、どんな経験をしてきたのか」

麒麟「魔法少女、でしたか……」

…………
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:14:15.99 ID:pTCoRo/G0
…………

ブラッククロス本部

悪の組織ブラッククロスの秘密基地


マミ「ここが、ブラッククロス!」

マミ「……なのよね?」

杏子「何か、パイプみたいのしか見えねえぞ」

さやか「これ天井裏じゃないの?」

まどか「うう〜、埃っぽい……」

ほむら「さて、どこから爆破しましょうか?」

マミ「!?」
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:15:15.44 ID:pTCoRo/G0

マミ「な、何を言ってるの!?」

ほむら「敵の基地なんでしょ? 爆弾をセットして、アルカイザーを回収して」

ほむら「その後シップを奪って脱出、基地は爆砕」

マミ「……暁美さん」

ほむら「何?」

マミ「私たちは今、ヒーローとコラボした魔法少女なのよ?」

ほむら「らしいわね」

マミ「……その私たちが」

マミ「そんな特殊部隊みたいなことをしてどうするの!!」

ほむら「!?」
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:16:00.35 ID:pTCoRo/G0
さやか「おおう、マミさんがマジだ……」

杏子「やべえ、変なスイッチ入ったぞ」

マミ「私たちは、正々堂々悪と戦い、これを倒すの!」

マミ「それでこそ、人々に勇気と力を与えることができるのよ!」

マミ「だからこそ、ヒーローなの!」

ほむら「えー、正面攻撃なんて……」

マミ「口答えしないの!」

ほむら「はぁ……」
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:16:26.71 ID:pTCoRo/G0
まどか「仕方ないよ、ほむらちゃん」

ほむら「基地攻撃は難しいのだけど……」

杏子「なあ、その割に静かじゃねえか?」

さやか「そうだね。機械が動くみたいな音がするだけ……」

マミ「そういえば、戦闘員の気配がまるでないわね」

マミ「……まさか!?」

…………
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:17:05.71 ID:pTCoRo/G0
…………

ブラッククロス本部 最深部


首領「馬鹿なあぁぁ!?」

アルカイザー「やったよ、父さん……ついにブラッククロスを倒した!」


パチパチパチ……


「お見事、流石はアルカイザー。私の改造物たちをことごとくなぎ倒しただけのことはある」

アルカイザー「Dr. クライン! 首領は倒した! ブラッククロスはもうおしまいだぞ!」

Dr.クライン「ははははは、首領? さっきのあれが?」

Dr.クライン「確かにあれはこの間まで首領だった。だが今は私がブラッククロスを指揮している」

Dr.クライン「あれにも改造を施していたのだが、元が悪くては改造も効果がないと証明しただけだったな」
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:18:05.98 ID:pTCoRo/G0
アルカイザー「貴様……!」

アルカイザー「Dr.クライン!! 覚悟はいいか!!」

アルカイザー「お前の悪事もここまでだ!! おとなしく裁きを受けろ!!」

Dr.クライン「それは彼らと戦ってからにしてもらおう。出よ四天王!!」

アルカイザー「馬鹿な! 四天王は既に倒したはずだ……」

Dr.クライン「それは私に言っているのかね? 最高の科学者たる、この私に!」


シュウザー「また会ったな、アルカイザー!」

ベルヴァ「今度こそ、俺が勝つ!」

アラクーネ「覚悟はいいかしらぁ?」
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:18:45.42 ID:pTCoRo/G0
アルカイザー「くそっ、こいつら……」

Dr.クライン「さあ、精々あがいて見せろ!」

Dr.クライン「今日がアルカイザー、貴様の命日なのだ!」



「それはどうかしら?」


Dr.クライン「!?」

Dr.クライン「誰だ!!」

アルカイザー「まさか……」
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:19:36.24 ID:pTCoRo/G0



マミ「魔弾の射手、ティロカイザー見参!!」



マミ「Dr.クライン!! あなたの野望もここまでよ!!」

Dr.クライン「ふん、今更一人増えたところで……」

マミ「一人? 馬鹿ね、私はもう、ひとりぼっちじゃないのよ!」

Dr.クライン「何を……」
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:20:30.95 ID:pTCoRo/G0
「サヤカイザーだ! さあ、お前の罪を数えろ!」

「わ、私はマドカイザー! あなた達を許さない!」


マミ「ほら、二人も!」


「げ、元気百倍! クウカイザー!!」

さやか「え〜」

杏子「し、仕方ねえだろ、あんま知らないんだよ! そういうの!」

まどか「さ、早く!」


「……ああ、もう!」

「クラスのみんなには内緒だよ! 鳳凰院ほむら、アクセラレーション!!」

マミ「えええ!?」
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:21:06.38 ID:pTCoRo/G0
マミ「よ、欲張りすぎよ!?」

ほむら「正直恥ずかしいわ……」

マミ「クラスのみんなって何? あなたのキャラじゃないと思うの」

ほむら「……ヒーローって言うから」

まどか「?」

ほむら「……」


マミ「……」

マミ「それに名前出てるじゃない」

ほむら「じゃあ、そこはホムカイザーでいいわよ」

マミ「う、うん……」
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:21:46.26 ID:pTCoRo/G0
マミ「とにかく!! 私たちが来たからには!!」

アルカイザー「……ふっ」

アルカイザー「ああ!! お節介な連中だが、最高に頼りになるぜ!」

アルカイザー「Dr.クライン!! 決着の時だ!!」 


Dr.クライン「次から次へと……まあいい。お前達はその小娘どもの相手をしろ!」

Dr.クライン「アルカイザー、貴様にはとっておきの相手を用意してある……」

アルカイザー「何……!?」


マミ「再生怪人は私たちが! あなたはDr.クラインを追って!!」

アルカイザー「ああ、頼んだぜ!」

…………
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:23:03.71 ID:pTCoRo/G0
…………

アルカイザー「何をするつもりだ……?」

Dr.クライン「再生怪人など所詮は捨て駒」

Dr.クライン「しかしこれは違うぞ。我が最高傑作、メタルアルカイザーだ」

アルカイザー「何だと……?」

Dr.クライン「貴様の力をコピーすることこそが最強だと私は結論に至った。そして二度の戦いはそのためのデータを与えてくれたのだよ」

メタルアルカイザー「アルカイザー、決着をつけよう。傷ついたお前を倒しても最強の証明にはならん」

メタルアルカイザー「Dr.クライン、アルカイザーを回復させてください」

Dr.クライン「相手の弱みにつけ込めないのが、メタルブラックの最大の弱点だ。だがその心を失っては最強にはなれん」


アルカイザー「……」

アルカイザー「来い!!」
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:24:06.89 ID:pTCoRo/G0
…………

ベルヴァ「ふ、貴様の技、覚えたぞ!」

さやか「何だとー! 私の剣を見切ったっての!?」

マミ「美樹さん、気をつけて! そいつは近距離戦のエキスパートよ!」

さやか「さやかちゃんの必殺剣、受けてみろ!」

ベルヴァ『ベルヴァカウンター』

さやか「!?」

杏子「さやか!」
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:24:48.04 ID:pTCoRo/G0
シュウザー「強化されたクロービットの威力、思い知るが良い!」

ほむら「!」

マミ「暁美さん! その技は……」

ほむら「私に武器を飛ばしてよこすなんて、愚かね」

マミ「まさか……!」

ほむら「盾に入れさせてもらったわ!」

シュウザー「と、取られただとぉ!?」

まどか「ほむらちゃん、それ何に使うの……?」

ほむら「……後で捨てるわ」

シュウザー「止めろぉ!!」
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:25:23.05 ID:pTCoRo/G0
アラクーネ「ふふふ、どの子から頂こうかしら」

杏子「蜘蛛か……。マミ、あいつはどう戦うんだ?」

マミ「ええと、普通に攻撃すればそれで……」

アラクーネ「……」

ほむら「ああ、もういい! クロービット邪魔!」

シュウザー「お、俺の腕を適当に捨てるな!」


アラクーネ「え……?」

グサッ

マミ「クロービットが刺さった……」

杏子「ええ〜……」
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:26:05.55 ID:pTCoRo/G0
…………

アルカイザー「強い……!」

アルカイザー「そして気高い……」

メタルアルカイザー「私は武の頂を目指す者。アルカイザーよ、存分に戦おうではないか!」

アルカイザー「それだけ強く、志のあるお前が……」

アルカイザー「何故ブラッククロスなどに組するんだ!!」

メタルアルカイザー「ふ、もはや言葉は無用だと……」

メタルアルカイザー「まだ分からんのか!」

『ムーンスクレイパー』

アルカイザー「馬鹿野郎がぁ!」

『アル・フェニックス』
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:26:52.43 ID:pTCoRo/G0
…………

シュウザー「……」

まどか「すごく困ってる……」

マミ「暁美さんは天敵よね……」

マミ「……? それは何?」

まどか「ほむらちゃんが渡してくれた……スイッチかな?」

マミ「……絶対何か爆発するわよ」

まどか「ですよね……」

シュウザー「おい、待て……それは」
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:27:27.45 ID:pTCoRo/G0
まどか「スイッチオン!」

シュウザー「止め……あれ?」

まどか「あれ?」


アラクーネ「ぎゃああぁあ、何で私があぁあ」

杏子「うお、爆発したぞこいつ!」

ほむら「クロービットに仕込んだ爆弾ね……」

ほむら「シュウザーを狙ったのだけど」
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:27:54.72 ID:pTCoRo/G0
さやか「くうう、腹立つぅ! 何よそのカウンター狙いは!」

ベルヴァ「ふはははは、小娘に俺が捉えられるか!」

マミ「美樹さん、飛び道具!」

ベルヴァ「え……」

さやか「了解です、マミさん!」

『二刀烈風剣』

ベルヴァ「ぬぐぅ!」
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:28:30.86 ID:pTCoRo/G0
シュウザー「……いいだろう。見せてやる、クロービットの究極形態を!」

杏子「なんだ……?」

まどか「足を揃えて、これはジェット噴射……?」

シュウザー「究極のクロービット、それは……」

シュウザー「俺自身がクロービットになることだ」

杏子「馬鹿だろアイツ」

シュウザー「行くぞぉ!」

まどか「と、飛んだ!?」
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:29:19.68 ID:pTCoRo/G0
ほむら「……あなたなら、そう来ると思っていたわ」

杏子「何で思ったんだよ」

ほむら「……さようなら」

カチッ

シュウザー「何!? 俺のブースターが!?」

杏子「爆発した……」

シュウザー「ぐぅわあぁぁ!!」

杏子「飛んでった……」

まどか「……ねえ、ほむらちゃん。あの人クロービットになれたのかな」

ほむら「ええ、きっと」

まどか「……」

杏子「何でしんみりしてんだよ!?」
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:29:45.93 ID:pTCoRo/G0
杏子「おい、マミ! ここはあたしらで十分だ! お前はレッ……アルカイザーのとこに行け!」

マミ「佐倉さん……」

さやか「烈風剣! さらに烈風剣! マミさん行ってください!」

ほむら「ヒーローやるんでしょ?」

まどか「マミさん、かっこよく決めちゃってください!」


マミ「みんな……ありがとう! 私、決めてくる!」
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:30:29.20 ID:pTCoRo/G0
…………

アルカイザー「ぐっ……」

メタルアルカイザー「アルカイザー、お前の力はその程度ではないはずだ……」

アルカイザー「畜生、どうなってやがる……」

Dr.クライン「ハハハハハ、どうだメタルアルカイザーの力は!」

Dr.クライン「アルカイザーをベースにメカで強化したのだ! 貴様に適う訳が無い!」


メタルアルカイザー「残念だ、アルカイザー。お前とはもっと良い戦いができるものと思っていた」

アルカイザー「くそっ、ここまできて……」

メタルアルカイザー『タイガーランページ』


「させないわ!」
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:31:13.21 ID:pTCoRo/G0
メタルアルカイザー「誰だ!」

「アルカイザーの友達よ!」

アルカイザー「ティロ……気をつけろ。こいつは規格外だ……」

マミ「何を弱気になっているんですか!」

アルカイザー「!」

マミ「あなたはヒーローなのよ! 弱い者に勇気を与えるの!」

アルカイザー「ティロ……」

マミ「あなたが居たから、私もここで戦う勇気をもらえたの」

マミ『ファイナルクルセイド』

アルカイザー「力が……戻ってくる……」

マミ「行きましょう、アルカイザー! 愛と平和を守るのよ!」
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:31:50.65 ID:pTCoRo/G0
メタルアルカイザー「実に面白い。力が増したようだな」

アルカイザー「ああ、負けられない理由が一つ増えたんでね!」

アルカイザー「今、必殺の! アル・フェニックス!!」


メタルアルカイザー「それでこそ、我が好敵手。全力でもって応えよう」

メタルアルカイザー『ダークフェニックス!!』

マミ「な、何? あの禍々しいオーラは……」


アルカイザー「うおおおぉぉ!!!」

メタルアルカイザー「はあああぁぁ!!」
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:32:27.94 ID:pTCoRo/G0
Dr.クライン「ふん、アルカイザー、お前の負けだ」

マミ「そ、そんな……」

Dr.クライン「メタルアルカイザーは、アルカイザーを上回るように設計されたのだ。勝てる道理などない」

アルカイザー「………」

マミ「……嘘」

メタルアルカイザー「さあ、アルカイザーの友よ、敵討ちなら相手になるぞ」

マミ「……」

マミ「必要ないわ」

Dr.クライン「賢明だぞ、小娘」

マミ「あなたは馬鹿ね」

Dr.クライン「何……?」
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:33:32.47 ID:pTCoRo/G0

アルカイザー「まだだ! まだ俺は終わっちゃいない!!」

Dr.クライン「馬鹿な! ダークフェニックスに耐えられるはずがない……!」

マミ「アルカイザーが負ける訳ないじゃない!」


メタルアルカイザー「やはり、お前こそが最強……」

『ダークフェニックス!!』

アルカイザー『アル・フェニックス』

アルカイザー「💡」

Dr.クライン「その技は通用しないと……」

マミ「いいえ! 違うわ!」


アルカイザー『真アル・フェニックス!!』
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:34:10.63 ID:pTCoRo/G0
メタルアルカイザー「何……」



アルカイザー「食らええぇぇ!!」

マミ「不死鳥の一撃に貫けないものなんて、無いわ!」

アルカイザー「……終わりだぁ!!」



メタルアルカイザー「……そうか、お前は、私の……」

…………
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:34:36.46 ID:pTCoRo/G0
…………

メタルアルカイザー「……私は、強かったか?」

アルカイザー「……お前は強かったよ」

アルカイザー「しかし、間違った強さだった」


Dr.クライン「信じられん! お前の力の秘密はなんだ!」

マミ「……かわいそうな人」

Dr.クライン「私は、私は!」

Dr.クライン「うおおぉぉ!!」

アルカイザー「狂ったか……」
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:36:25.82 ID:pTCoRo/G0
まどか「マミさん!」

さやか「無事……みたいですね!」

マミ「ええ!」

アルカイザー「ああ、これでついに……」

杏子「ふぅん、これで決着ってことか?」

ほむら「待って。何か……おかしい」


ドォン!!


マミ「何!?」

ほむら「基地が……崩れる!」
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:37:13.28 ID:pTCoRo/G0
I am the real Master of BlackCross.

I control everything

I rule everyreagion


You shall die !


アルカイザー「な、何だコイツは……」

マミ「真の……首領……!」
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:38:12.75 ID:pTCoRo/G0
さやか「ちょ、ちょっと待って! この気持ち悪いのがラスボスなの!?」

ほむら「……気をつけて! こいつとんでもない重武装よ!」

まどか「そんな……もうみんな、余裕がないのに……」

杏子「! 何だ……空間が歪んで……?」


アルカイザー「トワイライトゾーンだと……」

ほむら「何ですかそれ」

マミ「……ブラッククロスの構成員の力が三倍になる空間よ」

さやか「さ、三倍!?」
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:38:54.06 ID:pTCoRo/G0
マミ「こんなことって……」

アルカイザー「……マミ、それに魔法少女のみんな、下がってくれ」

マミ「な、何を!?」

アルカイザー「俺は最後まで、たとえ力及ばないとしても、最後まで戦う!」


マミ「レッドさん……」

マミ「……?」
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:39:57.97 ID:pTCoRo/G0
マミ「何……? 私たちのソウルジェムが、光を……?」

さやか「本当だ……何なのこれ」

杏子「あたしに聞くなよ……」

ほむら「これは……共鳴している……?」

まどか「ヒーローの力と、魔法少女の力……」


アルカイザー「不思議だ……」

アルカイザー「あれほどの戦いの後だと言うのに、力がいくらで湧いてくる……」

マミ「……私たちの力を一つにすれば」

アルカイザー「勝てない敵など、ない!!」


マミ「みんな、行くわよ!」


「「「「「戦え!! アルカイザー!!」」」」」
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:40:35.83 ID:pTCoRo/G0
アルカイザー「うおおおお!!」

アルカイザー「お?」

マミ「え……?」

まどか「アルカイザーさんが……」

ほむら「どんどん巨大に……」

さやか「えー!? アルカイザーってそういう系のヒーローだったんですか!?」

杏子「あー、三分しか戦えない系の」

ほむら「セブンとか、タロウとか……」



アルカール「えー……」

まどか「!?」
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:41:03.05 ID:pTCoRo/G0

アルカイザー「と、とにかく、これなら奴を倒せるかもしれない!」

アルカイザー「ブライトナックルゥ!!」


ガンッ!!


真の首領「Wasting time !」

マミ「そんな……」

ほむら「強化装甲……!」

まどか「ね、ねえ! ほむらちゃん! 私思いついたんだけど……」

ほむら「?」
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:41:36.66 ID:pTCoRo/G0
まどか「タツヤが時々見てるんだけどね、ヒーロー物って最後に巨大ロボが出てこない?」

ほむら「まあ、そうね」

まどか「アルカイザーさんも、そんな風にできないかな!?」

ほむら「でも巨大ロボなんて……」

ほむら「……まさか」

まどか「グレートマギカを!」

ほむら「武装をパージして!」
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:42:31.29 ID:pTCoRo/G0

マミ「アルカイザーに装着!?」


ほむら「あなたのリボンなら出来るはずよ!」

まどか「これなら、きっと……!」

ほむら「推進用の大型ブースター、近接戦用の巨大ブレード、そして主砲のバスターランチャー」


マミ「……分かった」

マミ「アルカイザー!!」

アルカイザー「……ああ!」

「「合体だ!!」」


アルカール「え、えー……」

杏子「おい、なんだコイツ」

さやか「アルさんの親戚……とか?」
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:43:11.01 ID:pTCoRo/G0
真の首領「HAHAHAHAHA !! What a foolish hero !!」

真の首領「Now is the end of your time」

真の首領『ジャッジメントX』

ほむら「な、何て数のミサイル……しかもそれぞれが超大型」

杏子「こ、これやべえんじゃねえか……」

マミ「……これが、正真正銘最後の戦い」

マミ「絶対に、勝ってくださいね」


アルカイザー「ああ!」
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:44:05.25 ID:pTCoRo/G0

アルカイザー「ブースター出力全開!!」

アルカイザー「大型ブレード、セット!」

アルカイザー「バスターランチャーのエネルギーを逆流させ……」


アルカイザー「今!! 必殺の!!」


アルカイザー「真!!」


アルカイザー「アル・フェニックス!!!」

…………

………

……

635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:44:50.06 ID:pTCoRo/G0
…………

どこかの墓地

レッド「母さん、俺が随分世話になったホークだ。父さんの友達だったんだ。知ってるだろう?」

母親「ホークさん? 初めまして小此木の家内でございます。主人とは古いお知り合いですか?」

ホーク「ええ、まあ」

レッド「そして、こっちの五人がえーと……」

ほむら「困ってるわね」

まどか「説明しずらいもんね……」

杏子「なあ、レッドの家族って無事だったのか?」

さやか「お母さんと妹さんは基地に閉じ込められてたんだって」
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:45:29.65 ID:pTCoRo/G0
マミ「お、お友達です!!」

母親「まあ、こんな女の子ばっかり。しかもみんな綺麗な子。レッド、あなたは……」

レッド「やめてくれよ、母さん。俺、ホークと話があるから先に行ってて」

母親「はいはい」


レッド「ホーク、俺は……」

ホーク「レッド、向こうを向いて目をつぶれ」

レッド「なんだよ」

ホーク「いいから」
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:46:11.82 ID:pTCoRo/G0
アルカール「アルカイザーよ、君からヒーローの力を剥奪する」

レッド「なぜだ、アルカール!

アルカール「サントアリオのヒーロー委員会の決定だ」

アルカール「さらばだ、レッド」



ホークさんは?

帰ったよ。

何かあったの、お兄ちゃん?

別に。それより、おいしいもの食べに行こう。

私、アイスが食べたい。

もう、二人ともまだ子どもね

FIn ……?

…………
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:46:40.16 ID:pTCoRo/G0
…………

ここに悪は滅びた!

しかし 

新たなる敵が僕らの街を襲う!

正義は!?ティロは!?

Does justice ever exit ?

新番組

魔法ヒーローR3☆X

Coming soon


The episode of Red  Fin
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/24(水) 02:48:11.35 ID:pTCoRo/G0
ここまでです
何か間があいてしまいました……
違うんだ、時代劇にはまっただけなんだ……
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/24(水) 02:48:51.38 ID:OD33bkwuo

シュウザー「俺が、俺たちが、クロービットだ!!」
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/24(水) 05:11:31.83 ID:voE9zVzqo

アルカールが困っとるww
新番組予告を魔法少女風にしてくるかと思ったがそんなことはなかったぜ
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/24(水) 08:00:21.39 ID:Fry+mvrV0
>マミ「ええと、普通に攻撃すればそれで……」
>アラクーネ「……」

この流れに泣いた
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/24(水) 18:50:00.74 ID:udH0C+qHo
EDのレッドとアルカールのやり取り好きだな乙
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 14:16:34.66 ID:e6nzdQUDO
ラスボス全部倒した後、見滝原でにもどった魔法少女達がワルプルに大苦戦してるところにみんなが駆け付けてくれるんだよね

ワルプル「アハハハハ…!」

キュウべぇ「さぁ言ってごらん、まどか…君はその魂を引き換えに何を願う?」

まどか「私は…」

ほむら「やめてまどか!…やめてぇーッ!!」

ブルー「ここが見滝原リージョンか…いくぞお前ら!」シュタ!

ほむら「え…?」

Tー260G「まどか様…私達を信じて契約は少し待って下さい…(ヴゥン…)…任務検索…破壊優先度SSターゲット…ワルプルギスの夜を確認…現時刻をもってこれの排除を開始します!…モードVーMAX…起動!!」ヴゥン…!

まどか「ロボットさん…」

レッド「悪あるところに正義あり…正義の味方…Rー3X…見参!…マミ!…君を…助けにきたッ!!」ドーン!

マミ「レッドさん…」ポロポロ…

アセルス「諦めないでほむら!君達は私が諦めかけていた人として誇りを守ってくれた!…だから今度は私があなたの大切な物を守ってあげる!」チャキ…!

ほむら「アセルス…」ウル…

エミリア「そうよ…水くさいじゃない…助けて欲しい時は助けてって素直に言いなさいよね!さやか!」ガシャコン!

さやか「エミリア…うん…そうだね!」

クーン「キョーコ!マーグメルはダメだったけど…みんなの故郷は守ってみせるよ!だからもうちょっとだけ頑張って!」

杏子「クーン…お前…」

ゲン「嬢ちゃん達みてぇなガキが無理しちゃいけねぇよ…少しは俺達大人にも任せな!…なぁに、ここをワカツの二の舞いになんか絶対にさせねぇよ…絶対にな!」ジャキ!

リュート「おいおい…そんなにマジにならずに気楽に行こうぜ〜…でもまぁたまには…俺も本気でいきますか…!」ギラ…



…みたいな感じに
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/25(木) 18:31:30.35 ID:q70eVo8Wo
さやかにでぶロビンが憑依してるな
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/29(月) 22:23:21.48 ID:bQBMTfCAo
ttp://pc.gban.jp/img/48197.jpg
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:11:46.45 ID:hHB8g3Si0
…………

マンハッタン シップ発着所

杏子「で、残りはこいつらか」

ほむら「残りって……」

レオナルド「随分時間がかかったけど、もう大丈夫だよ。シップの手配もできた」

T260「準備が出来次第、HQへの突入を開始します」

さやか「HQ? 何かこう、SFって感じ」
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:12:41.45 ID:hHB8g3Si0
マミ「ハイパー……クエスト……? 未踏の世界へと挑むのかしら……?」

ほむら「HeadQuartersよ 司令部って意味」

杏子「ああ、そうなんだ」

まどか「マミさんがすごいがっかりしてる……」

さやか「いや、司令部でも何かえらいことになってんじゃないの?」


レオナルド「まあ、行ってみれば分かるだろう。準備はいいかい?」

まどか「大丈夫かな?」

ほむら「ええ、武装も十分だし。グレートマギカはもう骨しかないけど」

マミ「うん……」

さやか「まあ、別に準備ってないしね」

杏子「あたしらだいたい出たとこ勝負だよな」
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:13:35.89 ID:hHB8g3Si0
特殊工作車「御役に立てます」

ナカジマ零式「準備万端で〜す」

pzkwV「よろしく頼むぜ」


まどか「あれ、増えてる?」

ほむら「あの歩行戦車みたいのは……?」

レオナルド「彼はpzkwVだ。頼りになるよ」

pzkwV「先生、照れますぜ」

マミ「pzkwV……」

レオナルド「正式には、パンツァー・カンプフ・ワーゲンV。クーロンの裏武器屋の店主だったね」

マミ「!」

pzkwV「そのことは忘れてくださいよ……」

ほむら「へえ……」
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:14:01.47 ID:hHB8g3Si0
レオナルド「さあ、行こうか。シップの準備は出来てるよ」

まどか「どんなところなのかな……」

ほむら「軍事基地なのかしら」

まどか「今ちょっとウキウキした?」

ほむら「!」
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:14:48.67 ID:hHB8g3Si0
HQ

トリニティ管轄下の基地
あらゆる情報を管理する司令部


まどか「すごい所だね……。SF映画に出てきそう」

ほむら「施設規模の割に、人が少ないような……」

T260「現在凍結状態にあるようです」

さやか「あれ、使ってないの?」

T260「詳細は不明です」

杏子「何かこう、メカって調子狂うよな」

ナカジマ零式「私のことですか〜?」

杏子「おい、マミ。お前こいつの担当だろ? 相手してやれよ」

マミ「な、何で私に色物を押し付けるの!?」
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:15:49.20 ID:hHB8g3Si0
…………

まどか「ここが中心部分なのかな?」

ほむら「メインシステム? でもこれは……」

T260「機能停止状態です。侵入したウイルスによるシステムの崩壊を防ぐために、
システム自身が部分停止しウイルスを食い止めています」

さやか「おおお、サイバーな感じになってきたね!」

杏子「もう、よくわからん」
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:16:45.55 ID:hHB8g3Si0
T260「これからシステム内部にダイブしウイルスを除去し、機能を回復させます」

マミ「……今さらっとすごいこと言わなかったかしら」

まどか「システムに、ダイブ?」

レオナルド「要するに、僕たちをデータ化して、プログラム内部に進入するんだ」

ほむら「それ大丈夫なの?」

レオナルド「基本的には問題はないよ。ただダイブした先で何かあると、もとの体には戻れない」

さやか「うわあ、そういうのかあ……」

マミ「電子の世界に飛び込むのね……」

ほむら「まあ、意識と体が分離するのは慣れたものよね」

杏子「ソウルジェムな。確かに最近慣れてきた」

レオナルド「君達はどこか普通ではないね」

さやか「ストレートに言われたぁ……」
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:17:46.54 ID:hHB8g3Si0
T260「準備はよろしいですか?」

レオナルド「ダイブするのは僕とT260君と、君達魔法少女だ」

杏子「他はどうするんだ?」

レオナルド「僕たちのボディを守ってもらう」

さやか「おい、私たちの体をボディって言うな」

レオナルド「HQシステムには有機的な要素も含まれるからね。メカではない君たちは頼りになる」

ほむら「システム内に有機物?」

レオナルド「人間や動物が日常的にダイブしていたようだよ。システムというより、仮想世界だね」

まどか「待って、それだと今中にいる人は……」

T260「現在内部には反応ありません」

マミ「それって……」

杏子「そういうことだな……」
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:18:54.27 ID:hHB8g3Si0
ほむら「……行きましょうか」

まどか「うん……」

ナカジマ零式「ボディはお任せくださ〜い」

さやか「ボディ言うな!」

特殊工作車「肉体はお任せください」

さやか「いや、その言い方もどうなの?」

杏子「で、ダイブってのはどうするんだ?」

レオナルド「このヘッドギアを被るだけで良いよ」

マミ「簡単さが、逆に怖いわね……」

レオナルド「内部で死んだなら、現実の君達も死ぬ。くれぐれも用心してほしい」

レオナルド「……始めるよ」


T260「システム内部にダイブします!」

…………
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:19:42.17 ID:hHB8g3Si0
…………

HQ システム内部

まどか「えー……」

ほむら「しょぼい……」

レオナルド「え、何がだい」

まどか「すごい昔のCGだよ……」

ほむら「ウイルスも来るってものよね」


さやか「えーと、これ家、かな」

杏子「荒いなー。CGが荒い」

マミ「ポリゴンが古いのよね」

レオナルド「HQ始まって以来の不評だよ」
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:20:34.03 ID:hHB8g3Si0
ほむら「で、これがウイルス?」

まどか「多分そうじゃないかな? もういかにもウイルスって見た目だし」

さやか「ウイルスか虫歯菌だよね」

杏子「目玉から腕が生えたみてーな」


T260「殲滅を開始します。ウイルスの除去が進めば、行動可能な範囲も拡大します」

さやか「ウイルス除去ってこんな物理的な感じなのかね」

ほむら「! 仮想空間なら、いくら武器を使っても現実には……」

レオナルド「消費しないよ」

ほむら「……!」

杏子「うわ、うれしそうだぞ」

まどか「ああ、レアほむらちゃんを見逃した!」
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:21:16.06 ID:hHB8g3Si0
…………

さやか「で、まあウイルスはあらかた掃除したわけですが」

ほむら「何と言うか、手応えの無い相手だったわね」

杏子「数が多いだけだな」


レオナルド「ここからはそうはいかないよ。特殊なセキュリティエリアだからね」

まどか「これは……パズルかな?」

マミ「パズルって……」

ほむら「しかも結構単純ね」

さやか「え、これ単純なの? 私分かんないんだけど」
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:21:46.66 ID:hHB8g3Si0

杏子「さやか……」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「いやいやいや、これ結構難し……」

T260「……」

さやか「え、何見てんの?」

T260「美樹様の情報を更新しました」

ほむら「良かったわね」

さやか「よくねーよ!」
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:22:36.70 ID:hHB8g3Si0
………

ほむら「さて、無事パズルも突破して、システム中枢部に来た訳だけど」

さやか「待ってほむら! 私まだパズルに納得できてない!」

杏子「おい、さすがに最初の一筆書きの奴は……」

さやか「いや、それは分かったよ! 次のパネルの奴! パネルパズル!」

まどか「最後のはちょっと難しかったけど……」

マミ「でもそんなには……」

ほむら「もういいじゃない、さやか。あなたは恋愛関係のパズルに……」

さやか「止めろぅ! 私今仁美とギクシャクしてんだぞ!」

マミ「解けるといいわね……パズル……」
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:23:38.02 ID:hHB8g3Si0
T260「もうよろしいでしょうか」

さやか「う、ごめん。もういい」

まどか「ロボ君はこういう所容赦ないよね」

ほむら「ロボだもの……」


レオナルド「システム中枢はウイルスの巣になっているようだね」

杏子「どうする? 蹴散らすのか?」

レオナルド「そうだね。T260君がコンタクトするチャンスを作ってほしい」

まどか「コンタクト?」
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:24:28.83 ID:hHB8g3Si0
T260「システム中枢にタッチします」

さやか「また物理的だなあ……」

ほむら「いえ、今の私たちは電脳空間にいるわけだから……」

マミ「サイバーダイブによるデータコンタクトになる訳ね」

杏子「もう、よく分からん」


T260「早く」

さやか「うわ、ごめんなさい」


ほむら「タンクローリーよ!」

マミ「一体たりとも撃ち漏らさないわ!」

さやか「さあさあ、どっからでもかかってこい!」

レオナルド「システム中枢まで巻き込んじゃだめだよ!」

…………
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:25:05.76 ID:hHB8g3Si0
…………

まどか「今だよロボ君! 何かすごい爆発してるけど、ウイルスはいなくなったよ!」

T260「了解!」

杏子「おい、ほむらもう良いって! ミサイルしまえ!」

ほむら「ええ……」


T260「システムに対して、認識を要請します」

まどか「どうかな……?」
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:25:55.20 ID:hHB8g3Si0
ID確認

よく帰ってきました7074-8782-1099

ウイルスを撃退してくれたことにも感謝します

破壊されているデータがありますね

修復しましょう


T260「!」

杏子「お、思い出したか?」


T260「S級優先任務・RB3型破壊を遂行します。すべての機器の優先使用権を要請します」
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:26:28.27 ID:hHB8g3Si0
残存機器の確認中

機能停止中に多くの機器が何者かによって撤去されています

オメガタイプのボディ1体が残存しています

その他すべての機器の優先使用権を付与します

このHQの機能回復でRB3型も活動を再開します

速やかな任務達成を希望します


ほむら「これって……」

レオナルド「話は後だ。現実世界に戻されるよ」

…………
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:27:04.51 ID:hHB8g3Si0
…………

ナカジマ零式「お帰りなさ〜い」

まどか「戻って、来た?」

特殊工作車「肉体に外的な問題はありません」

ほむら「はあ、なんだか妙な感覚ね……」


T260「出撃します!」

まどか「え! どうしたの!?」

T260「RB3型を破壊します」

杏子「何だよそれ」
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:27:48.13 ID:hHB8g3Si0

T260「RBタイプはリージョン破壊兵器です」

マミ「リ、リージョン!?」

T260「1、2型は通常の方法で破壊できましたが、3型は全く異なる構造をしており、
その破壊のために私のタイプT260が作られました」

ほむら「リージョン破壊……桁外れの兵器ね」

T260「リージョン破壊砲による攻撃を受けると、リージョンは圧壊し混沌に飲み込まれ消滅します」

まどか「そんな……!」

T260「3型は進路上のリージョンを無差別に破壊していきます」
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:28:33.25 ID:hHB8g3Si0
ほむら「無差別破壊兵器? 待って、それが今、活動を再開したの!?」

T260「このHQの復旧を探知して、侵攻してくるものと思われます」

さやか「や、やばいじゃんか!」

杏子「ここをぶっ壊せば……」

T260「私の任務はRB3型の破壊です」

ほむら「まあ、そんな兵器を放置しておく訳にもいかないでしょうね」
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:29:28.12 ID:hHB8g3Si0
まどか「そのRB3っていうのは、どんなものなの?」

T260「形態は遭遇するまで分かりません。ただし、シップとしてのドライブ能力を保持しているのは間違いありません」

レオナルド「こちらも接近するためにシップが必要だね」

さやか「接近して、そこから……」

T260「中枢に侵入して、破壊します」

マミ「何だかすごい話になってきたわね……」


T260「時間がありません。迅速な任務の遂行が求められます」

まどか「すこしでも遅れたら、リージョンが巻き込まれる?」

レオナルド「消滅することになるだろうね」
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:30:02.55 ID:hHB8g3Si0
さやか「……それじゃあ」

杏子「だな」

マミ「当然よ」

ほむら「まどか、作戦開始の合図を」

まどか「うん……!」


T260「命令願います」

まどか「リージョンを、守るよ!」

T260「了解!」
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/10/30(火) 02:30:52.13 ID:hHB8g3Si0
ここまでです
次回、やっとこさQB登場
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/30(火) 02:37:10.20 ID:rd8fQTato
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/30(火) 03:31:02.63 ID:w4rs9pKx0
サガフロわかんないけどおもろい!
期待。
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/30(火) 05:04:54.77 ID:ICe+jyYbo

そういやQB出てなかったっけ
終わりまで出てこなくても(ry
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/30(火) 08:04:49.78 ID:PgLDRl1E0
>レオナルド「HQ始まって以来の不評だよ」

ワロタwww
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/30(火) 21:01:58.93 ID:ZB7oYk9po
グレートモンドもといグレートマギカが順調に形態移行してるな
いまは超神かな?

名は無しやな奴乙
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/31(水) 13:21:52.16 ID:fvATOAfIO
ちなみにT260は女性人格
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/31(水) 15:12:12.50 ID:SWWRPaYu0
マジかよオリエント工業に問い合せてくる
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:00:33.45 ID:sbzapcUl0
…………


シップ内


レオナルド「RB3型を感知したよ。これは……超大型の要塞に近い形状だね」

さやか「いやいやいや! 待って、これやばいでしょ!? どんだけでかいの!?」

ほむら「すごい……こんな規模の兵器を一体誰が……」

T260「RB3型自身です。蓄積されたデータから最も効果的な形態を選択し、
混沌から自らを創造するのです。それがRB3型の機能です」

マミ「そ、それはもう、兵器なんてレベルじゃ……」
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:01:20.41 ID:sbzapcUl0
杏子「こ、こんなもんどうすんだよ……そもそも近づけるのか?」

T260「開口部より侵入します」

まどか「だ、大丈夫かな……?」

ほむら「……どうやらこちらのシップが小さすぎて、敵と認識されてないみたいね」

まどか「小さく、ないよね? このシップだって……」

ほむら「まあ、幸運よ。まともに迎撃なんてされたら勝ち目なんてない……」



…………
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:01:49.47 ID:sbzapcUl0
…………


まどか「これが、最終兵器……」

ほむら「近くでみると、本当に壮観ね。あのレーザー砲台なんてどうなってるのかしら」

さやか「これどうやって進むの?」

T260「レーザー砲台を破壊し、隔壁を解放して深部へと侵入します」

杏子「破壊って、あんなもんどうやって……」

マミ「本当にもう、SF映画の世界ね」
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:02:45.36 ID:sbzapcUl0
ほむら「……道は、あの砲台の方向にしかないみたい」

さやか「ものすごいビームでてるけど!? あれに触ったら……」

杏子「炭だな」

マミ「ビームが道を塞いでいるなんて……」

まどか「な、なんとかしないと!」

T260「砲台の排除は必須行動です。何らかの……」

マミ「……暁美さん?」

ほむら「今まで、本当にありがとう……」

まどか「!?」
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:03:56.49 ID:sbzapcUl0
ほむら「グレートマギカ魂形態、最終砲撃を開始するわ!」

マミ「さ、最終砲撃!? つまりティロ・フィナーレ!? 暁美さん、やっと分かって……」

ほむら「!? 特別攻撃を開始するわ……」

マミ「変えないでいいの! そのままが……」

杏子「おい、これ大丈夫なのか? 骨組みに大砲ついてるだけに見えるぞ」

ほむら「見えるっていうか、そうなの。外側のパーツは全部アルカイザーに提供したし」

まどか「こんなになってもまだ動くんだね……」

ほむら「でもこれが最後」

さやか「ああ、もう保たない感じするもん」

ほむら「バスターランチャー充填完了……」
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:04:34.87 ID:sbzapcUl0
まどか「これが、最後なの?」

ほむら「ええ……発射と同時にオーバーヒートして終わり」

ほむら「……」


ほむら「発射!」


T260「砲台の沈黙を確認。作戦を続行できます」

レオナルド「へえ、すごい威力だね」

ほむら「さやか、近づかないで。機体が融解するわ」

さやか「ええ!? どんな攻撃だよ……」

杏子「まあ、これで進めるな」

マミ「見事なティロ・フィナーレだったわ……」
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:05:35.00 ID:sbzapcUl0
…………


まどか「内側は迷路みたいだね……いろんな機械が一杯」

さやか「機械っていうかガードメカが一杯なんですけど!?」

杏子「大声だすな! 気付かれたら面倒だ」

ほむら「杏子、杏子。あの車みたいな奴いるでしょう?」

杏子「いるな。車にしちゃ物騒なもん積んでるが」

ほむら「あれを爆破するから、その隙にあのスイッチを押してくれる?」

T260「隔壁解放のスイッチです」
686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:06:28.56 ID:sbzapcUl0
マミ「私たちは陽動かしら?」

まどか「隔壁が開いたら、走って奥に……」

さやか「ほむらが時間止めたらいいんじゃないの?」

ほむら「壁が動かないじゃない」

さやか「ああ、そうか……」


ほむら「それじゃあ、準備はいい?」

杏子「ああ……任せろ」
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:07:18.54 ID:sbzapcUl0
杏子「お、おい爆破するんじゃなかったのかよ!? 何か暴走してるぞ!?」

ほむら「ご、ごめんなさい。思ったより装甲が厚かったみたい……」

レオナルド「とにかくスイッチだよ。敵も混乱している」

さやか「こっちも混乱してますけど!? うわあ、こっち来る!」

まどか「さやかちゃん、後ろ! 変なのいるよ!」

マミ「こ、こっちもメカで対抗よ!」

特殊工作車「お役に立てます」

ナカジマ零式「ゼロシステム、いけますよ〜」

pzkwV「とんでもねえ事になってきたぜ……」
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:08:01.74 ID:sbzapcUl0
ほむら「結局、殲滅戦になったわね……」

まどか「うん……でもこれですごくスムーズに進めるね」

杏子「最初からそうすりゃよかったんだよ、もう」

レオナルド「ここには低級のガードメカが待機していたみたいだね」

T260「まもなく中心部に到達します」

さやか「中心、ってことはそこを壊すの?」

T260「いいえ。RB3型の本体はどこかに隠されているコアです」
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:08:37.77 ID:sbzapcUl0
マミ「そのコアを探すのね?」

T260「コアを見つけ出して破壊することは不可能です」

まどか「それじゃあ、どうやって……」

T260「ダイブして、内部から破壊します。それが私、T260型の機能です」

ほむら「そのために、中心部からアクセスする訳ね」

さやか「ダイブって、またあれかぁ……」
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:09:27.96 ID:sbzapcUl0
T260「中心部です。皆様は……」

まどか「いよいよだねぇ……」

ほむら「最終兵器のプログラム内部……想像もつかないわ」

さやか「またあの古いCGが来るのかね」

杏子「最終ってぐらいだから少しはマシになってるだろ」

マミ「あなたたちは、私たちの体を守ってね?」

特殊工作車「お役に立てます」

ナカジマ零式「ナイスなボディを守りま〜す」

pzkwV「任せとけ!」
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:10:11.68 ID:sbzapcUl0
レオナルド「みんなやる気だよ?」

T260「……了解しました」


T260「これより最終兵器内部にダイブします。準備はよろしいですか?」


まどか「もちろんだよ!」

T260「……皆様のご協力に感謝します」

…………
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:10:49.68 ID:sbzapcUl0
…………

最終兵器 プログラム内部


さやか「洞窟じゃん」

杏子「洞窟だな」

まどか「ええー…でもHQより大分すごいね」

ほむら「そうね……普通に洞窟だわ」

マミ「ね、ねえ! 向こう側密林になってるわよ!?」

まどか「洞窟から!?」
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:11:22.24 ID:sbzapcUl0
T260「ここは最終兵器内の仮想空間です。地理的な連続性はありません」

レオナルド「セキュリティフィールドのようだね。敵を倒しながら進もう」

まどか「この中のどこかに、コアがあるの?」

T260「最も強固に守られているコードがコアに当たります」

ほむら「それを探すのね」

…………
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:12:48.04 ID:sbzapcUl0
…………

さやか「……さっきから同じとこ回ってない?」

まどか「洞窟から密林、密林から洞窟……」

レオナルド「コードの解体が進めば範囲も広がるはずだよ」

ほむら「!? さ、砂漠!?」

マミ「暁美さん!? って砂漠!?」

まどか「密林からの砂漠!」

レオナルド「どうやらまた一つ進んだみたいだね」
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:13:34.04 ID:sbzapcUl0
杏子「……砂漠って感じでもないな。暑いわけじゃない」

レオナルド「仮想空間だからね」

さやか「どこまで行っても砂漠じゃん……」

まどか「う〜、なんかクラクラしてきたよ……」

ほむら「……そうね。私も何か、白いウサギが見える……」

マミ「私も……」

T260「……」


まどか「え!?」

696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:13:59.46 ID:sbzapcUl0

キュゥべえ「やあ、久しぶりだね!」


まどか「……」

ほむら「……」

さやか「……」

マミ「あなたは……」

杏子「……準備いいか?」


…………
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:14:48.07 ID:sbzapcUl0
…………

キュゥべえ「久しぶりに会ったというのに、この仕打ちはなんだい?」

キュゥべえ「LPがどんどん減っていくじゃないか。いくらでもあるけど」

ほむら「人をいきなりリージョン世界に投げ込んでおいて、何を言い開くつもり?」

さやか「本当だよ! 無事だったからよかったものを!」

杏子「無事でも許さねーぞ?」

マミ「今回ばっかりは……」

まどか「ほむらちゃん! こいつ砂漠に埋めよう!」

ほむら「そうね、レオナルドさん手伝って」
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:15:33.53 ID:sbzapcUl0
レオナルド「T260君、何か見えるかい?」

T260「対象を確認できません」


まどか「見えないんだ……」


キュゥべえ「まあ、とりあえず話を聞いてもらえるかな?」

ほむら「……まあ、聞くだけは聞いても?」

まどか「いいかな?」

さやか「まあ、仕方ないか……」
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:16:07.35 ID:sbzapcUl0
キュゥべえ「最初に君達の現状を説明しようか」

まどか「現状?」

キュゥべえ「君たちはこちらの世界に飛ばされたと思っているみたいだけど、それは違う」

杏子「ああ? こっちに来てんじゃん」

キュゥべえ「正確には君たちの意識体がこちらの世界に送られているんだ」

キュゥべえ「現実の君たちは眠っているだけだ。そして時間もほとんど経過していない」

マミ「!?」
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:17:00.34 ID:sbzapcUl0
ほむら「……どういうことよ。それじゃあリージョン世界はただの仮想空間だというの?」

キュゥべえ「ここはデータ世界だけど、リージョン世界は違うよ」

まどか「だったら……!」

キュゥべえ「リージョン世界は確かに存在する。君たちの知っている形とは違うけどね」

さやか「……分からないよ」

キュゥべえ「だいたい君たちの体をまるごと別世界に送るなんて、どれだけ大変なことか」

キュゥべえ「でも大丈夫だよ。リージョン世界で君たちが成し遂げたことは事実だし、
君たちが経験したことも真実だ」

キュゥべえ「そして当然だが、ここで倒れたなら元の世界の君たちは眠ったままだね」
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:17:30.74 ID:sbzapcUl0
ほむら「……何のために、私たちを?」

キュゥべえ「リージョン世界は僕たちにとっても未開の領域、フロンティアだ」

マミ「フロンティア……」

キュゥべえ「ともすれば僕たちのエネルギー問題を解決する可能性もあるかもしれない」

まどか「……?」

キュゥべえ「だってリージョン世界はただの人間が魔法の様な力を行使できるんだよ?」

キュゥべえ「今までに無い可能性があるのも当然だ」
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:18:04.52 ID:sbzapcUl0
ほむら「……読めてきたわ。私たちは要するに、この世界の偵察役なのね」

キュゥべえ「そうだね。同時にこの世界の危機を調整してもらいたかったんだ」

まどか「そういえば、そんな事を最初に言ってたような……」

杏子「はあ……なんか冷めちまったな……」

さやか「結局、コイツの思い通りに動かされてただけなんだ……」

マミ「何もかも、あなたの思惑の上だったの?」
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:19:19.72 ID:sbzapcUl0
杏子「おし、埋めるぞ」

ほむら「埋めましょう」

キュゥべえ「待ってくれ! 君たちにもちゃんとメリットはある」

さやか「言ってみなさいよ」

キュゥべえ「見返りとしてグリーフシードを提供するよ!」

まどか「他には?」

キュゥべえ「この世界で得た君たちの力は、もとの世界でも変わらないよ」

ほむら「それは別にあなたのおかげじゃないんじゃない?」

キュゥべえ「君たちはこの世界で得難い経験をしたじゃないか! それは……」

キュゥべえ「待って! 僕はデータ世界でしか君たちに……」

…………
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:20:12.33 ID:sbzapcUl0
…………

ほむら「さて、キュゥべえも砂に還ったところで」

レオナルド「終わったかい? こちらもついに見つけたよ」

T260「最も強固に守られたコードを発見しました」

まどか「それって……!」

T260「最終兵器の核が存在します。コードの解除に取りかかります」
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:21:34.84 ID:sbzapcUl0
杏子「あー、まあ、やるか」

さやか「これもあれでしょ? キュゥべえの狙い通りなんでしょ?」

マミ「正直複雑よね……」


まどか「キュゥべえも言ってたけど、私たちがここで得たものは、やっぱり私たちのものだよ」

まどか「キュゥべえは、関係ないと思う。私は最後まで、やりきろうと思うの」

ほむら「そうね。出会った人も、起こった事も……」

さやか「……そっか、そうだね」

杏子「キュゥべえに比べりゃ、クーンは良い奴だったな」

マミ「アルカイザーから受け取ったもの、投げ出したりはしないわ!」
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:22:41.95 ID:sbzapcUl0


T260「これよりRB3型の自己再生コードの解体を開始します」

T260「準備は、よろしいですか?」



まどか「もちろんだよ!」


…………
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:23:46.71 ID:sbzapcUl0
…………

VS ジェノサイドハート


警告、警告

セントラルシステム内にウイルスの侵入を感知

セキュリティレベル1

アイスシステム作動


まどか「これが最終兵器の……!」

T260「最終防衛プログラム、ジェノサイドハートです」

レオナルド「こちらに気付いたようだね。気をつけるんだ」
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:24:44.99 ID:sbzapcUl0

ほむら「HQのウイルスみたいに、攻撃すればいいのかしら……」

T260「ジェノサイドハートは攻性プログラムです。排除行動を取ってくるものと思われます」

杏子「それをかいくぐって、ぶっ壊してやればいいんだろ!」

さやか「こんなもん、一気に……」

マミ「フィナーレよ!」

…………
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:25:51.32 ID:sbzapcUl0
…………

まどか「全然、反応がない……?」

ほむら「効いてないの?」

マミ「そんなはずは……」

T260「現状ではセントラルシステムに打撃を与えることは不可能のようです」

さやか「じゃあどうやって!」

T260「システムがシフトした際に、セキュリティを解体します。それまでは……」

杏子「何もできねえってか……」


ジェノサイドハート『カーネイジ』

    NO FUTURE
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:27:05.88 ID:sbzapcUl0
ほむら「何!?」

T260「排除プログラムです。防御行動を……」

杏子「来るぞ!」

ほむら「これは……反射レーザー砲撃!? いえ、それ以上に……」

…………

マミ「ぼ、防御したはずよね……」

さやか「うあぁ……これは……きつい」

ほむら「何よこれ……こんなの……」
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:27:56.79 ID:sbzapcUl0

ジェノサイドハート『ヴァーチャルシフト』


まどか「何……?」

レオナルド「……ルーム変更か」


T260「モードシフトを開始しました。攻撃してください!」

ほむら「景色が変わっていく……ヴァーチャル空間が……」

杏子「攻撃って……いや待て、ここは……」

マミ「教会……?」

ほむら「いえ、むしろ聖堂……」
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:29:04.11 ID:sbzapcUl0

ジェノサイドハート『聖歌』


杏子「うあっ……こいつ……」

さやか「私がやる!」

まどか「さやかちゃん!?」

ほむら「さやかには、音波耐性が……?」


さやか「あんた音楽向いてないよ!」

『ロザリオインペール』
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:29:40.81 ID:sbzapcUl0
ジェノサイドハート「……」


ほむら「今だ……」

『陽子ロケット弾』

杏子「続け!」

『光の腕』

マミ「まだまだ!」

『ティロ・フィナーレ』


T260「ご命令願います」

まどか「た、多段切り!」

…………
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:30:22.88 ID:sbzapcUl0
…………

さやか「どうだ!」

ジェノサイドハート「……」

まどか「景色が戻っていく……」


セキュリティレベル2に上昇


ほむら「どうやらここがメインルームね。制御パネルが一部破損してる……」

T260「セキュリティの解体進度約30パーセント」

マミ「今のうちに回復を! 多分また……」

まどか「さっきのが来る!」
715 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:31:11.60 ID:sbzapcUl0
ジェノサイドハート『カーネイジ』

    NO FUTURE


ほむら「……うぐっ、これ防御なんてできない……」

まどか「……」

杏子「誰か、回復を頼む……」


ジェノサイドハート『ヴァーチャルシフト』

さやか「次は……雪山!?」

マミ「こんなの……保たないわよ……!」

…………
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:32:06.92 ID:sbzapcUl0
…………

ジェノサイドハート『シルフィード』

T260「……機体に中程度の損傷」


まどか「何とか……回復、できた?」

ほむら「ええ……」

まどか「私……なんだか……」

ほむら「まどか!?」

レオナルド「このままじゃまずい。あいつに押し切られる」
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:33:06.52 ID:sbzapcUl0
杏子「ほむら、少し時間をくれ!」

ほむら「!」

マミ「ここは私たちが!」

ほむら「分かったわ……あなたたちに任せる!」

『タイムリープ』


杏子『魔女に与える鉄槌』

マミ『真ティロ・フィナーレ』

さやか「あたしを忘れるな!」

『濁流剣』


『魔女に与える真ティロ・濁流剣』
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:34:06.31 ID:sbzapcUl0
ほむら「まどか! 大丈夫!?」

まどか「うん……でも、ダメージとかじゃなくて……」

まどか「何だろう……何かが……干渉してくるみたい」

ほむら「くっ、これじゃ……」


T260『多段切り』

レオナルド『多段切り』

……………
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:35:06.13 ID:sbzapcUl0
……………


セキュリティレベル3に上昇


杏子「ま、まだ終わらねえのかよ……こっちはもう」

マミ「……限界だなんて」

さやか「……」


ジェノサイドハート『カーネイジ』

    NO FUTURE

……………
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:36:09.93 ID:sbzapcUl0
……………

ジェノサイドハート『ヴァーチャルシフト』


マミ「海……」

杏子「……」

さやか「……」


ほむら「……もう無理ね」

まどか「ほむら……ちゃん……?」

ほむら「まどか……」

ほむら「ありがとう、ね……」

まどか「ほむらちゃん!?」



ほむら『オーヴァドライブ』
721 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:37:13.47 ID:sbzapcUl0

レオナルド「何だ、この凄まじい演算処理は……」

レオナルド「まさか、君……」



ほむら「オーヴァドライブは時間の停止じゃない……」

ほむら「魔法のすべてを使って、私の時間を限界まで加速する」

ほむら「世界は、停止したに等しい……」
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:37:50.91 ID:sbzapcUl0
ほむら「ジェノサイドハート、だったかしら?」

ほむら「あなたには、今の私を処理できるだけの機能がある?」

ほむら「私の存在はプログラムにとって、致命的なダメージでしょう?」

ほむら「ついでよ。兵器も全部、あなたにあげる」


…………

………

……


723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:39:51.54 ID:sbzapcUl0


……

………

…………


ほむら「もう、時間ね……」

ほむら「私の力が尽きる……最後の砂の一粒まで」

ほむら「少しは堪えたかしら、最終兵器さん?」

ほむら「まどか、あなたは無事で、いてね」

ほむら「……私は」
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:40:31.23 ID:sbzapcUl0

まどか「そんな風に」

まどか「私を置いて行こうなんて!!」

まどか「嫌だよ!! そんなの、絶対!!」


ほむら「まどか……? どうして動いて……」

ほむら(……砂の器? ……時の君がまどかに)

ほむら「……」


まどか「ほむらちゃんの時間を、こんなところで終わらせたりしない!!」

まどか「砂の器には、時の砂がまだ残ってるんだから!」

まどか「ほむらちゃん!!」

…………
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:41:21.64 ID:sbzapcUl0
…………

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃん! 私の、私が……!」

ほむら「……まどか」

レオナルド「一体……なにが……」


ジェノサイドハート「……」

726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:41:58.36 ID:sbzapcUl0

マミ「う……戻って……きた?」

杏子「ほむら……?」

さやか「……うう」

T260「セントラル……システム、セキュリティ解除……確認」

ほむら「……だけどもう」


「ようやくアクセスできたよ」


まどか「キュゥべえ!?」
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:42:53.80 ID:sbzapcUl0

キュゥべえ「暁美ほむら、お手柄だったよ。君のおかげ僕が干渉する隙ができた」

まどか「……何を!」

キュゥべえ「まどか、この世界に来る前に僕が言った言葉を覚えているかな?」

まどか「……何のこと?」

キュゥべえ「システムデータを作ること」

まどか「……」

キュゥべえ「リージョン世界のデータは君たちのソウルジェムに記憶されているんだ」
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:43:43.11 ID:sbzapcUl0
まどか「それが……」

キュゥべえ「ロードするかい?」

キュゥべえ「君たちがこの世界で培った繋がりをロードするかい?」

まどか「それで、何ができるの……?」

キュゥべえ「ここはデータの世界だ。君たちに記録されたデータも無力ではない」

まどか「あなたは私たちの……」

キュゥべえ「君たちが死んだら、今回の調査データが無駄になる。
僕としてもそれは避けたいんだよ」
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:44:10.18 ID:sbzapcUl0
キュゥべえ「システムデータの名義は君だ。君が決定してくれ」

まどか「……」

まどか「……分かった。キュゥべえ、ロードして!」

キュゥべえ「了解だよ、まどか」

まどか「キュゥべえ!? どこに行くの!?」


…………
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:44:57.03 ID:sbzapcUl0
…………

まどか「消えた……」

ほむら「……まどか、キュゥべえは……」


ジェノサイドハート『カーネイジ』

    NO FUTURE

杏子「くそっ、ここまでかよ……」

マミ「まだ、まだ諦めちゃ……」

さやか「だけどもう、体が……」



『ファイナルクルセイドォ!!』
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:45:39.77 ID:sbzapcUl0
まどか「この光は……」

ほむら「傷が治っていく……」


アルカイザー「君たちの中では、俺はまだヒーローでいられるらしいな!」

『真アル・フェニックス』


「貫けえぇぇ!!」

マミ「ア、アルカイザー!?」

杏子「ど、どうなってんだ……」


ジェノサイドハート「……」
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:46:49.75 ID:sbzapcUl0
「「「「グラディウス、見参!」」」」


さやか「グ、グラディウス!?」

ルーファス「貴重なメンバーを守るのも俺の仕事だ」

アニー「そうそう、そういう方がルーファスは似合うよ」

ライザ「ふふ……」

エミリア「さやか、もう少しよ! 頑張って!」


『DSC』


ルーファス「グラディウスのデンジャラス・スープレックス・コンボを受けてみろ!!」
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:47:42.44 ID:sbzapcUl0
杏子「急に出てきたり、消えたり……」


「キョーコ!!」


杏子「クーン!? お前、何で……」

クーン「キョーコが大変なら、僕がいるのは当たり前だよ!」

メイレン「借りはたっぷりあるんだもの」

フェイオン「恩義に報いるのは当然!」


済王「タンザー辺りから、フェードアウトした我も」

済王「ここに見参!!」

杏子「王様!」


『草薙の剣』


「食らえぇ!!」
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:48:49.51 ID:sbzapcUl0
ほむら「……私たちが、ここで見出したものは」


「決して消えはしない。そうだろ、ほむら」


ほむら「あなたは……」

アセルス「遅くなってしまったね。でもちゃんと君の力になるよ」

白薔薇姫「お久しぶりです、ほむらさん」

メサルティム「大丈夫でしたか?」

零姫「まったく、最近の若いもんはだらしないのぉ」

ゾズマ「いやいや、素敵だと思うね。僕は」


アセルス「人間と!」

白薔薇姫「妖魔の絆の力!」

「見せてやる!!」
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:49:43.60 ID:sbzapcUl0

「嬢ちゃん、水臭いぜ。こんなになるなら俺も誘えよ」

さやか「ゲンさん!?」

「俺もいるぜ〜」

さやか「リュートさん!」

『乱れ雪月花』

リュート「featリュート! 俺、音楽で食っていくって決めたんだ……」

さやか「リュ、リュートさん!?」
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:50:54.40 ID:sbzapcUl0
「お前も一応パトロールだろうが! 声ぐらいかけろってんだ」


ほむら「クレイジーの人……」

ヒューズ「ヒューズって言え!」

ドール「クレイジーヒューズ、ね」

サイレンス「……!」

コットン「キュキュ!」

ラビット「攻撃を開始します」


「パトロールの本気、受けてみな!」
レン「僕も復職したよ!」
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:52:01.79 ID:sbzapcUl0

「二代目よ、面妖な場所にいるな」

「まったく大変な子たちですね……」


ほむら「時の君……」

まどか「麒麟さんも!」


「トッキー&キリンの」

「時空術の極み、受け取るがいい」
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:55:47.79 ID:sbzapcUl0
ナカジマ零式「私たちも来てますよ〜」

特殊工作車「お役に立てます」

pzkwV「先生、助けに来たぜ!」


まどか「みんな……!」

『神威クラッシュ』

『全弾発射』

『グラビトン』

「中島の技術力はリージョンで一番〜」
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:56:52.65 ID:sbzapcUl0
「もう一度、君に会えたね」


ほむら「ルージュさん……」

まどか「ブルーさんでもあるんですよね?」


「そうだ。僕たちのことを忘れずにいてくれて、ありがとう」

ほむら「……こちらこそ、本当に」

まどか「ありがとうございました!」


「ふふっ……」


『塔』


「術法の究極、見せてあげよう」
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:58:20.51 ID:sbzapcUl0

ジェノサイドハート「……!………!」


まどか「みんな……ありがとう、本当にありがとう!」


T260「……セントラルシステムの解体を確認」

まどか「わ、わ、何これ!」

ほむら「まどか、その姿は……」

T260「RB3型に対する最終攻撃プログラムを鹿目様に委任しました」

T260「本任務の完了を願います」
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:59:05.85 ID:sbzapcUl0
マミ「そうよね、やっぱり」

杏子「最後はお前だよな」

さやか「決めちゃって!」

ほむら「まどか!!」


アルティメットまどか「うん!」


『フィニトラ・フレティア』


アルティメットまどか「これで」

アルティメットまどか「終わりだよ!!」

…………
………
……

742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/02(金) 23:59:51.35 ID:sbzapcUl0
…………

まどかの自室


まどか「……」

まどか「はっ!」

まどか「夢……」

まどか「じゃない!」


キュゥべえ「そうだよ。夢じゃない」
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/03(土) 00:00:37.89 ID:O+x5wEWR0
まどか「キュゥべえ……」

キュゥべえ「ミッション成功おめでとう。このことが魔法少女のシステ……痛い痛い! 引っ張らないで!」

まどか「あなたのこと許した訳じゃないんだよ?」

キュゥべえ「そうだ! 君たちの功績に応えて、特典があるんだ」

まどか「特典?」


キュゥべえ「そう。それはね」

キュゥべえ「開発2部、行ってみたくないかい?」

おわり
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2012/11/03(土) 00:03:31.63 ID:O+x5wEWR0
これで終わりです
読んでくださった方、本当にありがとうございました
心残りはT260とゲンさんの絡みを忘れてたことと、それ以上に忘れたヌサカーン先生でした
ルミナスつながりでほっぺすりすりでプリズム迷宮突破とか……
でもまあ、書いてて何か楽しかったです

サガフロンティアはアーカイブでも配信中! 神ゲーだよ!
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/11/03(土) 00:05:18.75 ID:vtqv9WvI0
乙!!!
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 00:06:19.48 ID:ls19Zxx/o
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 03:03:53.38 ID:jP0VdEiyo
完結乙!
朱雀の他に誰か忘れてると思ったらヌサカーンだったのかwwwwww
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/03(土) 05:06:03.93 ID:McNClq6Xo
完結乙
サガフロはいいものだ
読んでるだけでBGMが脳内再生される
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/03(土) 08:42:02.63 ID:RFREUVuF0


サガフロとまどマギ両方好きな俺にとっては神ssでした
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/03(土) 11:07:35.13 ID:XHrLOBNio
完結乙!
ぬ〜べ〜結局出てこなかったか
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/11/03(土) 14:56:00.39 ID:m55k2Ewuo
妖魔ENDの場合のみうまく進めないんだっけか開発二部
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/04(日) 22:55:00.47 ID:CZue0raz0
乙でした。
良作認定確定です。まどマギとサガフロのクロスさせかたが絶妙。おもしろかったです
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 00:34:08.61 ID:5sEBK27No
完結してたか乙
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