このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

赤司「テニスをしよう」キセキの世代「!?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 00:33:47.38 ID:HCYAKBTZ0
待ち切れずに書いちゃいました。
黒子のバスケとテニスの王子様のクロスです。
でも基本的に漫画の枠を超えた会話は試合中以外ありません。

毎週月曜に更新予定。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1347032027
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

(安価&コンマ)コードギアス・・・ @ 2025/07/13(日) 22:27:49.60 ID:9f2ER2kw0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752413269/

KU-RU-KU-RU Cruller!Neo @ 2025/07/13(日) 21:55:45.76 ID:YIcI6tEGo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752411332/

ひたむきに! @ 2025/07/13(日) 20:04:58.82 ID:YMv4024Yo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752404698/

今日の疑問手 @ 2025/07/13(日) 19:07:12.02 ID:ZqmtXqZ3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752401231/

旅にでんちう @ 2025/07/13(日) 13:03:56.58 ID:cdEpW45FO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1752379436/

阪神と日ハム優勝しまんた @ 2025/07/13(日) 11:55:31.57 ID:GE534dXh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752375330/

【小川しのん生誕祭】古舘くれあ「7月1日に一番乗りした話」【大遅刻】 @ 2025/07/13(日) 09:46:25.13 ID:UYwhN/KBO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752367585/

忌村「不思議な薬が出来たわ…」【安価】 @ 2025/07/12(土) 00:02:05.36 ID:BD6esqAF0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752246124/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 00:34:20.21 ID:HCYAKBTZ0
緑間「……どういうつもりなのだよ」

赤司「僕達は『キセキの世代』と呼ばれ、高校バスケ界の頂点に立っている。退屈だとは思わないか?」

黄瀬「まぁ、確かに火神っち含む『キセキの世代』同士の試合にしか燃えるところはないっスケド……」

赤司「だろう?このままだと『キセキの世代』が全員一時期の大輝のように腑抜けてしまうかもしれない」

青峰「誰が腑抜けだコラ」

黒子「でも確かに一理あります。最近は全国の強豪相手でも、相手側に『キセキの世代』や氷室さんのような例外がいない限りは僕らがたった1Q出ただけで勝てるようになってきてます」

赤司「そのとおりだテツヤ、というわけで僕は考えた。どうすればチャレンジャー精神を保つことが出来るのか、と」

紫原「……で、その答えがテニスなわけ?」モグモグ

赤司「あぁ、事実として僕らの運動神経や能力はとても優れたモノだ。おそらく大抵のスポーツですぐに頂点を獲るだろう」

赤司「しかし、最近のテニス界は中学生を中心にとんでもなくレベルが上がっているらしい」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 00:35:34.78 ID:HCYAKBTZ0
緑間「だからテニスというわけか」

赤司「ああ、テニスならば僕らが忘れかけている未知なる敵へのチャレンジャー精神を思い出させてくれるハズだ」

桃井「情報によれば二ヶ月後に行われる一般の団体テニス大会に青春学園、四天宝寺、氷帝学園、立海大附属の四校のテニス部がエントリーしてるらしいの。この四校は中学テニス界の超強豪校よ」

赤司「エントリーに必要な人数は8人だ。ここにいる7人と火神大我で出場する」

桃井「え!?私も!?」

黄瀬「火神っちもスか!?」

青峰「オイオイ、さつきなんか入れて大丈夫か?」

赤司「大丈夫だ、問題ない。むしろ貴重な戦力だ」

黒子「一緒にがんばりましょう、桃井さん」

桃井「テツ君……う、うん!一緒にがんばろ!」

赤司「では今からラケットとシューズを買いに行く。テツヤ、火神大我を呼んで来てくれ」

黒子「わかりました」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 00:36:10.37 ID:HCYAKBTZ0
火神「なんだよいきなり呼び出しやがって……」

赤司「カクカクシカジカ……というわけだ」

火神「というわけだ、じゃねーよ!ふざけてんのか!オレはぜってーテニスなんてやらねーからな!」

赤司「そうか……どうやら僕は君を少し過大評価していたようだな」ボソッ

火神「!?今何つった!!」

赤司「なんでもない、気にするな。もう帰っていいぞ」

火神「ざけんじゃねぇ!過大評価ってのはどういう意味だ!」

赤司「そのままの意味だ。僕は君の向上心や闘争心を大きく評価していたが……新たな競技への挑戦ができない臆病者ともなれば評価が下がるのは当然の結果だ」

火神「誰が臆病者だテメー!いいぜテニス!やってやろーじゃねーか!」

赤司「そうか、構わないがこれ以上僕を失望させるなよ」スタスタ

火神「っだとこの……!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 00:36:50.98 ID:HCYAKBTZ0
黒子「落ち着いてください、火神君」

火神「おぉうっ!?」ビクゥッ!

黒子「要はテニスの実力を赤司君に認めさせればいいんです」

火神「認めさせるだけじゃねーだろ!赤司のヤローをぶっ倒すんだよ!」

黒子「……そうですか、がんばってください」スタスタ

火神「え?ちょ、黒子?どこ行くんだよ?しかも何で他人事みてーに……」


<テツクーン、ハヤク ラリーシヨー!
<スミマセン、モモイサン

<シンタロウトハ ボクガヤロウ
<ノゾムトコロナノダヨ

<ヒネリツブスヨ、ミネチンデモ
<オレニカテルノハ オレダケダ

パコーン  パコーン


黄瀬「…………」

火神「…………」

黄瀬「……火神っち、ラリーやらないスか?」

火神「なぁ、黄瀬……」

黄瀬「?なんスか?」

火神「おまえ……友達いねーだろ?」

黄瀬「ちょっ!?いきなり酷くねースか!?」

火神「だってそうだろ!?あいつらの中でも余ってるし!女はべらしてるくせに友達いなさそうな声してるし!」

黄瀬「声で判断するなんて酷いっス!あと、女の子は勝手に集まってくるだけっス!はべらしてるなんて人聞きが悪いっスよ!」

『[ピーーー]!』

黄瀬「ちょ、誰スか!?今[ピーーー]って言ったの!!」

火神「知るか!!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/08(土) 00:37:41.37 ID:HCYAKBTZ0
続きはまた月曜日に
そんじゃおやすみなさい
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/09/08(土) 00:39:10.89 ID:5roOmX9Do
これは期待
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/08(土) 01:40:19.94 ID:8/ygx9D1o
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/08(土) 02:48:37.89 ID:6/F1NIILo
期待

テニプリにしろ黒バスにしろどちらも深刻な女性不足だな
これだけ男臭いSSスレってのも珍しいな
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/08(土) 03:19:35.01 ID:6CvLW+QN0
>>9
黒バスにはモモーイとアレックスがいるだろうが!
ん?カントク? HAHAHA
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/08(土) 11:00:41.55 ID:DGOuUxCAO
今7人しかいなくないか?火神含め
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2012/09/08(土) 11:12:38.39 ID:ueof4g0mo
赤司 緑間 黄瀬 青峰 黒子 紫原 桃井 火神
順番適当だけどこれで8人だな
しかしどうなることやら
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/08(土) 11:45:58.26 ID:XF9WCVY2o
黒バスはカントクモモーイアレックス居るだろ!

テニヌ側…桜乃?あいつはもう消した
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 11:55:50.10 ID:kKI9f0tQo
テニヌに詳しくないんだけど、8人で団体戦って
シングルス×2、ダブルス×3みたいな感じになるの?
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/09/08(土) 12:02:30.72 ID:xrF7df500
ふむ…灰崎はいないのか
ということは引退済みかな?
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 12:49:44.10 ID:HCYAKBTZ0
>>14
シングルス×3
ダブルス×2
一人補欠
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/08(土) 16:28:42.04 ID:knr5VVzyo
緑間はコートのどこからでも点を狙えるのか


いらねえ…
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 17:25:25.25 ID:j+81YKs1o
チャレンジャー精神でジワジワきた
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 17:33:51.05 ID:kKI9f0tQo
>>16
なるほどサンクス
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/08(土) 22:32:30.93 ID:VrgMBsV50
キセキの世代が死んでまうで
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/08(土) 22:46:47.55 ID:XVZ/DjcZo
テニプリ勢は10年に1度の逸材の群雄割拠してる世代だからな…
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/08(土) 23:52:45.37 ID:i7qhSgUAO
跡部「あーん?頭が高えぞコラ」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/09(日) 01:15:30.33 ID:934qk4IX0
>>20
>>1ですけどこのスレはデュークさんや鬼兄貴や平等院滅びよさんといった高校生陣は出す予定は無いです。
しかも黒子サイドメインのため少し黒子側に補正がかかります。
ですから銀師範やウザウザー、悪魔赤也程度だったらさすがに死ぬことはないかと。



あ、本スレの路線は黒子側の能力スポーツ漫画ではなくテニヌ側のスポーツギャグ漫画路線でいきます。
あと時系列とかそういう細かいことは気にしない方向性なんでよろしく。

あ、もし希望が多ければ女キャラ増やしますよ?ただ会話パートで一部のキャラのキャラ崩壊が進みそうですけどね。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/09(日) 12:54:59.80 ID:T/siWfxho
竜崎先生がいれば文句は無い
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 22:45:12.81 ID:fJEne5WC0
――二ヶ月後――


赤司「チームキセキ、エントリーお願いします」

受付「エントリー完了しました(変なチーム名……)」

赤司「初戦は……チームフドウミネか……」

桃井「不動峰中学のテニス部だって。最近は結構強いみたい」

黒子「そうですか」

紫原「ふーん。なんか中学生が多いんだね、どうでもいいけど……」モグモグ

赤司「中学テニス界の中堅校か。二ヶ月の特訓の成果を試すにはちょうどいい相手だ」


神尾「チームキセキ……?ふざけたチーム名しやがって!」

伊武「奇跡とかさぁ……カッコつけた派手な名前で注意引こうとしてんのがバレバレなんだよね……」ブツブツ

橘「油断は禁物だ。気を引き締めろ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 22:45:51.41 ID:fJEne5WC0
越前「一般の大会なのに意外と中学生も多いんスね」

乾「この大会の参加者における中学生の割合……42%」

菊丸「がんばろうねっ!大石っ!」

大石「ああ、目標は全勝だな!」

河村「はは……怪我だけはしないようにね……」

不二「フフ…」

手塚「油断せずにいこう」

桃城「ん?マムシの野郎はどこ行った?」

カチロー「走りに行ったみたいです」

桃城「おいおい、試合はまだ一時間も先……」

堀尾「た、大変だーーーーーーっ!」ダダダダダダ!

カツオ「ど、どうしたの堀尾君!?」

堀尾「じゅ、10番コートで不動峰が大変なことに!!」ダダダダダ!

青学一同『!?』バッ!  ダダダ!
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 22:46:41.66 ID:fJEne5WC0
ドウシタンダ!? フドウミネガマケソウナンダッテ! マジカヨ!?

石田「おおぉーー!波動球ーー!」ドコーン!

<デタァ!ガンソ()ハドウキュウ! アレハトンデモナイイリョクダゾー!

石田「おまえのパワーじゃこの打球は返せねぇぞ!」

緑間「調子にのるなよ」

パーン……!

<ロブ!?

石田「バカな……!?返した!?」

乾「いや……今のは波動球に対し真っ正面から打ち返すのではなく、下から打ち上げて打球の威力を受け流したんだ」

堀尾「っていうかあのロブ高すぎないッスかーー!?」

不二「20mは確実に超えてるね」

石田(く……!まだか!?早く落ちてこい!……イヤ、ギリギリアウト?)

ポーン……

石田「クソッ!オンライ……ん?おおぉ!?」

ポーン……

<ウワ!フェンスコエテコートノソトニデテキヤガッタ! マジカヨ!

審判「ゲームアンドマッチ!ウォンバイ緑間!6-0!」

石田「クソッ……最後のがアウトなら……!」

緑間「アウトになるわけがない……。ラッキーアイテム(なまはげこけし)で補整しているのだから」



乾「もしオンラインを狙ってあの高さのロブを上げてるとするなら……」

不二「彼、相当できるね」

手塚「あぁ……」

越前「へぇ……やるじゃん」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 22:47:26.92 ID:fJEne5WC0
神尾「音速弾!」パァン!

バシューン!

<マジカヨ! ハエエ! ダキュウガミエネェゾォ!

神尾「この打球は見えてても捕らえられないぜ!」

赤司「捕らえる……?その必要はないよ……」スッ

赤司「キミの打球が来るんだ」パン!

ドパン!

審判「40-0!」

神尾「な……っ!?」

伊武「くっ……」

<マジカヨアイツ!アノハエエダキュウヲボレーシヤガッタゾ!

神尾(コイツ……オレが打つ前からコースを読んで!?)

赤司「頭が高いぞ」

神尾「くそっ……!」

黄瀬「…………」ポーンポーン

<エ? オイアノウゴキッテマサカ……

伊武「!?」

黄瀬「はっ!」パァン!

ドシュッ!

伊武「ぐっ……!?」パコン!

<イブノキックサーブ!? マジカヨ!?

黄瀬「これで、終わりっス!」パァン!

バシューン!

神尾「!?」

<エエ!?イマノッテ…… カミオノソニックブリッドマデ!? ナンナンダアイツー!?

審判「ゲームアンドマッチ!ウォンバイ赤司、黄瀬ペア!6-0!」

黄瀬「こんぐらいヨユーっスよ!」

赤司「当然のことだ」



桃城「あの赤髪……神尾のソニックブリッドを何の苦もなく返しやがった……」

大石「しかももう一人は不動峰の技をそっくりそのまま……」

菊丸「違うよ大石……黄色いヤツが打ったソニックブリッドの方が速いしキックサーブも伊武よりキレがあったにゃ〜……」

河村「うわぁ……すごい人達だなぁ……」

越前「へぇ……やるじゃん」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/10(月) 22:50:32.98 ID:fJEne5WC0



キセキに蹂躙されるテニス界……!



第三話に続く
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/10(月) 23:10:36.15 ID:nEzqcfbDO
これは期待
黒子はどう活躍するんだろう
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/10(月) 23:25:57.25 ID:WkxbLWgWo
どうせ消えるサーブとサイクロンボレーだろ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/10(月) 23:26:10.71 ID:J7oV/e8io
黄瀬のコピーは樺地だったり無我だったりいまさら驚くもんでもないよな
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/11(火) 07:16:24.30 ID:RvDUkuLqo
緑間もつまりはムーンボレーだよな
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/11(火) 07:32:00.00 ID:foSgWP0yo
メテオドライブという技があってだな
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/09/14(金) 19:19:46.99 ID:XlgBJz0AO
マダー?
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/15(土) 10:02:31.23 ID:ry/3baJfo
>>30
ボールじゃなくてプレイヤーが消えるのか……
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:34:27.58 ID:+/tbmTaL0
本日ジャンプが発売されたんで、本日更新。




中村(橘さんに……橘さんに繋ぐため何とか俺が勝たないと!)

中村「はぁっ!」パコン!

桃井「知ってますよー。そうくると思ってましたから」パァン!

<オイアノオンナノコツエェゾ! オッパイデケェ! ヒトメボレシマシタ、ケッコンシテクダサイ

橘(石田とアキラ&深司ペアでまず二勝するつもりだったが、その三人すら1ゲームも取れない……!?なんてヤツらだ……!)

橘「チームキセキ……!!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:35:11.97 ID:+/tbmTaL0
審判「ゲームアンドマッチ!ウォンバイ桃井!6-0!」

中村「そん、な……」

青峰「あん?もう終わりかよ」

火神「オレ、マジ何もしてねぇ……!」

黄瀬「楽勝っス!」

緑間「当然なのだよ」

紫原「結局出番なかったねー」モキュモキュ

黒子「お疲れ様です桃井さん」つ□←タオル

桃井「あ、ありがとテツ君!///」

赤司「整列だ、行くぞ」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:35:49.99 ID:+/tbmTaL0
審判「整列!」

審判「3-0(打ち切り)でチームキセキの勝利!」

一同『あっした!』

乾「あの体格からして、彼ら全員高校生ぐらいか……それにしては若く見えるが……」

桃城「つーかアイツら全員揃うと……」

越前「随分colorfulな頭っスね」

堀尾(でたな帰国子女)
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:36:48.37 ID:+/tbmTaL0
火神「オイ赤司、次はオレ出れんだろーな?」

赤司「いらない心配だ。次からはこんな圧勝はできないだろう」

火神「?どーゆー意味だよ?」

桃井「二回戦の相手はチームヒョウテイ――氷帝学園中等部のテニス部なの」

緑間「今大会の優勝候補の一角か」

桃井「うん。特に200人の部員を束ねる部長の跡部君は要注意で……」

黄瀬「200人!?帝光バスケ部の二倍近く人いるじゃないスか!!」

紫原「別に何人いても一緒じゃないのー?帝光だってオレら以外ほとんど試合出てなかったしー……」モグモグ

青峰「お、その『パンダのマーチ』ウマそーじゃねーか」

紫原「んー?欲しいー?」ポロッ

黒子「ひとつ落ちましたよ、紫原君」ヒョイ

紫原「あ、ごめーん黒ちん。はい、峰ちんあげる」つ

青峰「いやそれさっき落ちたヤツだろーが!」

紫原「んー?いらないの?」

青峰「いるか!!」

紫原「そっかー、じゃあオレが……」アーン

青峰「いや食うなオイ!!」

紫原「なにー?やっぱり欲しいわけー?」

青峰「カン違いしてんじゃねーよ!!落ちたヤツ食ってんじゃねぇ!!」

紫原「えー、だってもったいないしー」

緑間「拾い食いなど論外なのだよ!」

黄瀬「汚いっス!」

紫原「えー……」

黒子「お腹壊しますよ」

紫原「んー、じゃあやめとこ……」ポイッ

赤司「オーダーを発表するぞ。まずS3に……」

桃井(私の話まだ途中なんだけどなぁ……)

火神(なんか帝光中オーラ出てて会話に入りづれぇ……。アメリカ行ったばっかの頃思い出すぜ……)
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:37:59.23 ID:+/tbmTaL0
――練習用コート――


跡部「あーん?チームキセキだぁ?」パコーン

宍戸「なんでも不動峰に1ゲームも取らせずストレート勝ちしたらしいぜ」パコーン

鳳「ええっ!?」パコーン

宍戸「その顔激ダサだぜ長太郎」パコーン

跡部「ハッ!そいつぁなかなかじゃねーの」パコーン

滝「やるねー」パコーン

日吉(なんで滝さんが練習してるんだろう)パコーン

向日「オイ侑士、そいつらどんなヤツらなんだ?」パコーン

忍足「なんやごっつぅけったいな髪の色した連中っちゅう話やで」パコーン

芥川「…………zzZ」

樺地「…………」パコーン
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:39:21.09 ID:+/tbmTaL0
柳生「柳君、チームキセキの正体はわかりましたか?」

柳「すまないがまだだ……」

仁王「オイオイ、柳蓮二ってのも意外と使えんぜよ」

柳生「仁王君、口を慎みなさい」

仁王「プピーナ」

柳「不動峰をあそこまで圧倒する高校生なら……高校テニス界でもある程度の知名度はあると踏んだが……」

ジャッカル「全くヒットしないわけか」

柳「…………」コクッ…

丸井「だーから当ててみろって」

柳「今も調べている……」カタカタ

検索ワード:高校テニス 奇跡

切原「知り難きこと、陰の如し。ってヤツっスか?」

真田「たわけが」バシッ!

切原「てっ!冗談っスよ真田副部長……」

幸村「真田に冗談は通じないよ」

真田「むぅ……」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:39:55.01 ID:+/tbmTaL0
切原「つか思ったんスけど……もしかしてテニスじゃないんじゃないスか?」

柳「?どういうことだ?」

切原「イヤ『冗談』で思いだしたんスけど、昔バスケ選手になんとかジョーダンっていたじゃないスか」

ジャッカル「マイケル・ジョーダンか?」

切原「そうそうマイケル。そのマイケル・ジョーダンが野球に転向したことがあったじゃないスか、失敗したっスけど。んでチームキセキはその成功したバージョンみたいな……」

一同『……………………』


真田「たわけ」

柳生「切原君、馬鹿も休み休み言いなさい」

仁王「切原バカ也……」ププッ

切原「えぇっ!?結構本気だったんスけど!?あと仁王先輩それは酷いっス!!」

柳「…………」カタカタ

検索ワード:高校 キセキ

丸井「んーなバカな話あってたまるかよ」

ジャッカル「そんな簡単にいくわけねーだろ」

幸村「さすがに信じにくい話だね」

切原「そんなぁ……幸村部長まで……」

柳「いや……どうやら赤也のバカな話が当たったようだ……」

三年達『!?』

切原「えっ?」

柳「チームキセキ――彼らの本当の誇称は『キセキの世代』」

柳「全中三連覇を果たした超強豪校、帝光中学校バスケットボール部出身の天才達だ!」

一同『!!』ピシャーン!
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/15(土) 21:41:01.12 ID:8cBHOYiAO
別に無理に1週間空けなくても
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/15(土) 21:41:10.93 ID:KU6c+mwIO
ただの蹂躙SSになってるのが残念。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:41:38.19 ID:+/tbmTaL0


判明した正体……!


第4話に続く
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/15(土) 21:45:02.67 ID:+/tbmTaL0
>>45
今書いてる氷帝戦はなんだかんだ言いながら若干黒子寄りのスポーツ系になっちゃってます。
意外とギャグ入れるタイミングが図りづらい……。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/17(月) 08:10:05.52 ID:VPFnxxkko
クロスはバランスだ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/09/19(水) 07:27:15.26 ID:lChgYHOAO
>>45

まだ序盤なんだから仕方なかろう(´・ω・`)
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 12:42:15.61 ID:Ki0/NFeIO
赤司は相手の足下を狙って転倒させ、
青峰は金太郎並の何でもテニス、
紫原は滅びよさんみたいになるんだな
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 18:33:37.29 ID:FRS1Tf2Ao
>>50
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/21(金) 19:49:18.63 ID:KQnpnYBs0
なんか恐ろしいぐらい順調に筆が進んでるんで投下



丸井「オイオイ、マジでバスケかよい……」

ジャッカル「赤也の話が本当だったってのか!?こんなバカなことが……」

仁王「むしろバカ也だからこそ、ぜよ」

柳生「なるほど、『蛇の道は蛇』ということですか」

切原「ちょ、どーゆー意味スかそれ!?」

柳生「蛇が通る道を一番知っているのは同じ蛇。つまり同種のことはなんでもわかるということです」

切原「なるほど、そーゆー意味なんスね」ポン

ジャッカル「いや慣用句の意味聞いてたのかよ!?」

柳「……話を続けよう。それぞれが十年に一人の天才である彼らが帝光に入学してからは、帝光の輝かしい歴史の中でも特に最強と呼ばれ、無敵を誇った……それが彼らが『キセキの世代』と呼ばれる由縁だそうだ」

丸井「結局は余所の畑の天才だろい」

仁王「正体がわかれば恐るるに足らんぜよ」

ジャッカル「バドミントンならまだしも、テニスとバスケは全く縁ないしな」

真田「だが不動峰を相手に1ゲームも取らせず圧勝した実力は本物だ」

切原「そんぐらいウチも簡単にできるじゃないスか」

柳生「だからといって彼らの実力を定めるには早計です」

幸村「なんにせよ、全員油断はしないようにね」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/21(金) 19:50:12.73 ID:KQnpnYBs0
審判「チームキセキとチームヒョウテイの試合を開始します!礼!」

一同『しゃーす』

<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

黒子「一般の大会なのにすごい応援ですね」

桃井「氷帝名物の大応援団だって」

黄瀬「ホントに200人いるんスかね?1、2、3、4……」

緑間「正直不愉快なのだよ」

赤司「あの大応援団が僕らの試合を他のチームから隠していることは喜ぶべきだ。十分予想できたことだがさっきの試合から僕らはマークされている」

紫原「でもウザイなー、ウザすぎてヒネリつぶしたくなってきた」

火神「早く試合してぇ」ウズウズ

<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

青峰「……」イライラ

<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

青峰「……」イライラ

<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

青峰「…………」イライライライラ

<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

青峰「……………………」イライライライライライライライラ

<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

青峰「」プチッ

青峰「試合にも出てねぇヤツらがピーピーうるせぇよ!黙ってろ!」

ピタッ、シーン……
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/21(金) 19:51:05.91 ID:KQnpnYBs0
跡部「あん?」

向日「おいどうしたんだよ跡部、氷帝コールをやめさせるなんて」

跡部「あーん?俺様はンなこたしてねぇぞ?」

忍足「何言うてんねや、試合にも出てへんヤツらがピーピーうるさい言うたで?」

跡部「なん……だと……!?」

跡部(どういうことだ……?)
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 19:51:38.66 ID:UpiYYl8IO
蹂躙型クロスはマジ[ピーーー]。
脳にしまっとけ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/21(金) 19:51:41.91 ID:KQnpnYBs0
桃井「ちょっ!大ちゃん!?相手は中学生だからね!?」

黒子「少し大人げないですよ」

青峰「生意気盛りの中坊共にゃこんぐらいが調度いーんだよ」


<ナァ、イマノッテホントウニアトベブチョウガイッタノカ?
<ソウダロ。ダッテカンゼンニブチョウノコエダッタゼ?
<デモアッチカラコエガシタヨウナ……
<キットアトベブチョウガスピーカーカナンカツカッテンダヨ!

ザワ……ザワ……


審判「両チームのS3!コートへ!」


榊「日吉、出番だ。行ってこい!」

日吉「下剋上……果たしてきます」


赤司「出番だ。火神大我」

火神「こちとらフラストレーション溜まってんだ。暴れさせてもらうぜ」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/21(金) 19:52:23.51 ID:KQnpnYBs0
審判「ベストオブ1セットマッチ!キセキサービスプレイ!」



宍戸「あのデケェ方の赤髪は不動峰戦には出てねぇらしいぜ」

鳳「あれだけの体格……どんなサーブ打つんでしょうね」

向日「つーかあいつら高校生にしてもでかすぎねぇか?」

跡部「…………」スッ  キィイイイン…!

跡部「今試合に出てる赤髪の身長は……190cmだ……!」

宍戸「インサイト便利だなオイ」

鳳「そういう能力じゃなかったんじゃ……」

跡部「俺様の進化は日々加速する」ドヤァ

忍足「…………」←ツッコむ気も失せた

芥川「…………zzZ」

樺地「…………」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/21(金) 19:53:06.54 ID:KQnpnYBs0
青峰「オイ赤司、火神のヤローがS3でよかったのかよ」<イクゼ……!

赤司「真太郎のコロコロ鉛筆で出た結果だ。問題ない」<トスヲアンナニタカク!?

青峰「大アリじゃねーか!!」<トンダ!? <ナッ……!ニンゲンッテアンナニタカクトベンノカヨ!?

黄瀬「なんスかそれ!結局運じゃないスか!!」<隕石の(コメット)サーブ!!

黒子「でもすごい正解率ですよ、アレ」<15-0!

桃井「私も何回か使ったことあるけど……一回も外れたことなかった」<ハエェ! <スカッドサーブグライデテルゾアレ!

緑間「人事を尽くして作ったのだから当然なのだよ」<30-0!

紫原「ふーん、すごいんだねー」モグモグ  <アンナノ……カエセッコネェ……

黄瀬「だとしてもっス!どうせ赤司っちが真面目に考えれば全部当たるコトなんスよ!?」<フォルト!

赤司「それでは面白くもなんともない」<バカヤロウ!オウエンガサイショッカラアキラメテテドウスンダ!アイツラヲ……オレタチノダイヒョウヲシンジロ!!

黄瀬「負けたらどーするつもりなんスか!?」<タ、タキサン……!

赤司「涼太、なぜ僕らがテニスをやりはじめたのかもう一度思い出してみろ」<フォルト!30-15!

黄瀬「そ!それは……」<ヒョウテイ!ヒョウテイ! <オチツケヒヨシ!ヤツノコントロールハカンペキジャネェゾ!

赤司「確かに僕が真面目に相手のオーダーを考えれば全て当たるだろう。だが相手のオーダーを見透かしたオーダーを組んでも、僕らが求めている未知の敵に対する挑戦者精神は育まれない」<フォルト!

赤司「僕にとっては勝利が当たり前であり、全てだ。だが僕もたまには味わってみたい、勝つか負けるかわからないギリギリのスリルというモノを……」<40-15!

黄瀬(赤司っち……)<ドンマイ!ドンマイ!

青峰(マジかよ……あの赤司が……)<キニスルナ!キリカエロ!

緑間(信じられん……誰よりも勝利にこだわっていたこの男が……)<フォルト!

赤司「でないと前にも言ったいつぞやの大輝のように腑抜けてしまうかもしれないからな」<ワンチャンアルゾ!

青峰「オイ」<オチツイテミテケ!

緑間「最後の台詞の所為で台無しなのだよ!」<ダアー!ウルセー!

黄瀬「オレの感動を返して欲しいっス!!」<ゲームカガミ!ファーストゲーム!

桃井「ていうかミドリンのコロコロ鉛筆を使ってる時点で結構勝利にこだわっている気がsんむっ!?」ムグムグ  <ドンマイ!ドンマイ!

黒子「桃井さんそれ以上は言わないでおいてあげましょう。赤司君なりの譲歩のハズですから」<ツギサーブダ!キリカエロ!

桃井「んむ〜〜〜〜!!(テ、テツ君の手が私の口に〜〜っ!!)//////」モゴモゴ  <マズハイッポンキープダ!

紫原「わー、さっちん顔真っ赤ー」モグモグ  <ヒョウテイ!ヒョウテイ!

火神「つーかテメーら応援くらいしろよ!!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/21(金) 19:57:32.45 ID:KQnpnYBs0


孤立無援!?


第5話につづく
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 20:15:44.60 ID:Dh1/yU1DO
乙 不動峰ェ…
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 20:26:56.55 ID:MfLdwBkDO

緑間エンピツ久々に思い出したわwww
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 21:16:18.81 ID:KQnpnYBs0
ちなみにテニヌ側のステータスは一応『新』のつもりです。
ただ技がないキャラはテニヌ界だとどうしても弱くなってしまうので不動峰には犠牲になってもらいました。
一応テニヌ率からして氷帝<四天宝寺<青学<立海なんで左から順に戦っていく予定です。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/21(金) 21:49:46.24 ID:qIBUAwrAO
乙、青学最後じゃないのか

青峰と噛ませナルシスト同じ声なのかww
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/09/21(金) 22:21:31.02 ID:bmxlVyoho
跡部と青峰声優同じなんか知らんかった
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga sage]:2012/09/22(土) 00:42:07.69 ID:JahkYL320
この前立海がバスケでキセキと戦うってのみたな
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/22(土) 00:47:02.52 ID:ROIodagWo
駄作もいいとこだったが
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 00:29:05.60 ID:8p4WUK7K0
向日「ヤロウ……なんてサーブ打ちやがる……!」

宍戸「あんな高さのジャンプサーブは初めてみたぜ……」

鳳「さすが高校生ですね……」

跡部「対した脚力だな」

忍足「せめてもの救いはあのサーブが100%入るワケやないっちゅうコトやな」


※このSSは黒子もテニプリも漫画をベースとしています。だからアニプリみたく人が何mも跳び上がったりとかしません。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 00:29:41.18 ID:8p4WUK7K0
乾(すごいな……あのサーブ。ただ速いだけじゃなく3mを超える高さの打点から打ち込むことによって一般的なサーブより手前で跳ねる……)

乾(しかも跳ねた打球は威力のあるフラットだから余計にタチが悪い……返すにはベースラインではなくサービスライン付近に立たないと無理か……)

乾(そしてその大ジャンプを可能にする超人的脚力……比嘉中の木手ほどではないだろうが守備範囲も相当な広さのハズだ。要注意だな)

乾(ほかには……)

柳「高身長とは便利なものだな博士」ザッ

乾「教授か……」

切原「ど、どうもっス……」プルプル  ヤナギヲカタグルマ

乾「…………」

柳「チームキセキ、彼らがこの大会の台風の目になる確率、100%だ」

乾「なぜそう言い切れる」

柳「彼らが何者か知ってるか、貞治」

乾「……遺憾ながら以前正体は謎だ。高校生であることに間違いはなさそうなんだが……」

柳「彼らの正体は高校バスケットボール界の天才集団、通称『キセキの世代』だ」

乾「!?バスケだと……!?それは本当なのか……!?」

切原「ホントーっスよ!このオレの類い稀なる勘で導き出した……」

柳「赤也の類い稀なるバカな話が当たってしまった。遺憾なことにな」

乾「遺憾だな……」

切原「ちょ、なんで当てたのにみんなけなすんスか!?」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 00:30:14.96 ID:8p4WUK7K0
柳「話を戻そう。彼らは元々高校バスケットボール界の頂点に立つ人間達だ。しかしなぜか急に揃ってテニスに転向してきた」

乾「にもかかわらず不動峰を圧倒する実力をみせた……」

柳「あぁ、橘が出ていないとはいえ、普通信じにくい結果だ」

乾「しかし今回の相手はあの氷帝だ。ある競技の頂点に立つ天才が別の競技でも頂点を獲れる可能性は限りなく0に……」

柳「しかし、0というわけではない。ごくごくわずかながらもその可能性は存在している」

乾「………………」

柳「おそらく彼らはまだ、発展途上だ。下手をすれば氷帝どころか全てのチームを食う可能性すら秘めている」

乾「………………」

柳「無論、我々立海は食われる気などないがな」

乾「それは俺達青学もだよ、蓮二」

切原(アレ?オレ完全に空気!?)
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/25(火) 00:30:44.93 ID:8p4WUK7K0
火神(なんだコイツの動き……?正邦と同じ古武術か何かの応用か……?)パコン!

日吉「下剋上等!」パコン!

審判「ゲーム日吉!1-1!」

火神(少なくともコイツ……動きが変なだけで結果からいえば普通のテニスと変わらねぇ……ならこのままでいける!)

火神「隕石のサーブ(コメットサーブ)!!」ドウッ!

<ダメダァ!カエセナイ! ヒョウテイ!ヒョウテイ!  <オカシカッテキテイーイ?


――20分後――


審判「ゲームアンドマッチ!ウォンバイ火神!6-4!」

火神「おっしゃーー!」

日吉「くっ…………」

黒子「お疲れ様です、火神くん」

黄瀬「まぁ、よかったんじゃないスか?」

火神「まぁな!あのジャンプサーブはオレにしか……」

緑間「それだけではまだ答えが半分だ」

火神「んだと!?緑間テメー……」

赤司「フォルトの回数、22回」

火神「うっ……」

赤司「相手はあのサーブを7回しか返しきれなかった。その点は評価しよう。だがなんだこのフォルトの回数は」

火神「いやそれは……」

緑間「だいたいサービスエリアの真ん中の辺りに打てばいいものを、わざわざライン際を狙うなど馬鹿すぎるのだよ」

火神「うぅ……」

赤司「それと2ゲーム目の……」

緑間「さらに3ゲーム目は……」

火神(なんで勝ったのにここまで文句言われなきゃなんねーんだよ……)
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 00:34:15.79 ID:8p4WUK7K0


超辛口!

第6話に続く
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 00:40:44.99 ID:8p4WUK7K0
えー、今回はインターバル回です。
存分に罵ってくれて構いません。
次回からはマジメな試合が続きます。
ただ都合上試合の進行速度が週刊連載に近いので少なく感じるかもしれません。
ご容赦ください。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 07:15:48.74 ID:47askpbDO
まぁテニスはペアプリやら.5やらで設定語ることあるけど
初っぱなから設定無視とはたまげたな
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 13:20:51.63 ID:sbNAgElIO
作者の黒子勢贔屓が気持ち悪い
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/09/26(水) 11:37:46.68 ID:rQm3xxZAO
つまり順当にテニヌ勢が圧勝しろと
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/01(月) 23:47:20.32 ID:rvlgi8KD0
榊「………………」

日吉「………………」ゴクリ

榊「……まずはコート周り30周、内容云々はそれが終わってからだ」

日吉「はい……」

榊「行ってよし!」ビシッ!

日吉「はい……」タッタッタ……



審判「両チームのD2!コートへ!」

榊「忍足、向日、行ってよし!」ビシッ!

向日「おっしゃ行くぜ!」

忍足「少し落ち着きぃや岳人」


赤司「出番だ涼太、真太郎」

緑間「足だけは引っ張るなよ黄瀬」

黄瀬「緑間っちこそ頼むっスよ」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/01(月) 23:48:17.11 ID:rvlgi8KD0
審判「ベストオブ1セットマッチ!ヒョウテイサービスプレイ!」

忍足「はっ!」パコン!

黄瀬「よっと!」パコン!

バッ! クルクル

緑間「!?」

<デタァ!ムカヒセンパイノ ムーンサルトサッポウ!!

向日「おらっ!」パコン!

緑間「くっ……!」パン!

<アノメガネショケンデアレヲカエシヤガッタ!? フツウオドロイテカエセネェゾ!

黄瀬(イヤ――読まれてた!?)

忍足「まかせとき岳人っ!」ダッ!

緑間(コイツ、いつの間に前に――!)バッ!

忍足「S・S・D」ジャッ!

ポン……ポンポン…

緑間(!?オレから逃げるようにドロップショットが曲がった!?)

審判「15-0!」

<デタァ!サイド・スピン・ドロップショット! サスガ センノワザヲモツテンサイ ダァ!

黄瀬「へぇ、千の技を持つ天才……スか」

緑間「……黄瀬」

黄瀬「わかってるっスよ緑間っち――こっからはオレがずっと前衛やるっス」ニヤリ

緑間「そうか、わかってるのなら構わないのだよ」チキッ  メガネアゲル
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/01(月) 23:51:07.55 ID:rvlgi8KD0


天才を前に天才が笑う……!

第7話に続く

次回はジャンプSQの発売日に
何話あるかはテニヌの掲載話数によります
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:26:56.25 ID:rt+PGEYG0
忍足「はっ!」パコン!

緑間「フッ!」パコン!

向日「がら空きだぜ!」バッ!

バッ!

向日「なっ……!?」

黄瀬「どーもっス」

<ウソダロ!? アイツムカヒセンパイノウゴキニ……! ツイテイッテヤガル!?

跡部(!?アイツ、まさか…………!)

向日(振り切ってやる!)ババッ!

<イママデイジョウノアクロバティック!! スゲェ!

<……ガ、フリキレナイ!? マジカヨアイツ!?

赤司「あの宙返りは体格上涼太にも模倣できないだろう」

赤司「だがあの宙返りの目的は予測困難な移動をしつつ、高い位置からボレーを打ち込むことで攻撃範囲を拡げること……」

赤司「だが元々高さで勝る涼太が彼と同じ高さで跳ぶだけで、彼の宙返りの意味は半減し、範囲は通常とほとんど変わらなくなる」


向日(クソッ……!前衛の後ろに打ち込めねぇ!これじゃ後衛を撹乱することも……!)

忍足(いつも奪えた制空権が奪えてへん……せやかてムーンサルト殺法の真骨頂はその予測困難な動きや。せやのに……!)パコン!

向日(なんで振り切れないんだよ!?)バッ!バッ! クルクル

赤司「そして高さで勝っている以上、跳んでから涼太と同じ高さになるまでに一瞬タイムラグができる。そして、その一瞬うちに見たの彼の脚の動きを、涼太は後出しで模倣し、追いつく――リーチの関係で横の動きも同様にな」

向日「く、クソッ……!このっ!」ゼッ ゼッ クルクル

赤司「さらにムキになって無駄に宙返りを繰り返す分、彼の体力は涼太よりも消耗が激しいだろう」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:27:39.22 ID:rt+PGEYG0
忍足(アカンで岳人……まだ1ゲーム目や……!)パコン!

黄瀬「ナメてもらっちゃ困るっスよ!」パコン!

忍足(流れ断ち切らしてもらうで……!)

忍足「F・P・S(フラット・パッシング・ショット)!」パァン!

黄瀬「追いつけるっスよ!」バッ!

<エエッ!?イマノトビダシッテ…… マワッテナイケドムカヒセンパイノ!?

向日「ナメてんじゃねーよ!」バッ!

<イヤ、ムカヒセンパイモトビダシタ! コレハマニアウカ……!

黄瀬「S・S・D」ジャッ!

忍足&向日『!?』

ポン……ポンポン…

審判「ゲームキセキ!ファーストゲーム!」

<サイド・スピン・ドロップショット!? アイツジツハカバジガフクメンカブッテンダロ!? ウス……

跡部「やはりそうか、あの片耳ピアス……樺地や立海の仁王と同じ、コピー系プレイヤーだ!!」



圧倒……!
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:28:12.79 ID:rt+PGEYG0
パコーン   パコーン

火神「とんでもねぇな……黄瀬のヤツ……」

黒子「『キセキの世代』の進化は」

青峰「日々加速する」

桃井「二人ともなんかキャラが変だよ!?」

黒子「そこに気付くなんて……」

青峰「やっぱ天才か……」

桃井「」

赤司「テツヤ、大輝、そろそろアップを始めてくれ」

桃井「あれ?私S2なのにしなくていいの?」

赤司「ああ、する必要はない」

桃井「どうして?」

赤司「試合になればわかる」

紫原「………………」モグモグ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:28:38.17 ID:rt+PGEYG0
審判「ゲームキセキ!4-0!」

黄瀬「ふぃーっ、結構疲れるんスね」

緑間「一人で出しゃばりすぎなのだよ」

黄瀬「イヤ、楽しくってつい動いちゃうんスよ」

緑間「おかげでオレの出番がないのだよ」

黄瀬「まぁ、いいじゃないっスか」



乾「一方的だな……」

柳「ああ……」

切原「ちょ、柳先輩……そろそろキツイんスけど……」プルプル

乾「ピアスの方のコピーにも驚いたが、なにより恐ろしいのはメガネの方がまだ何もしていないということだ」

切原(いや自分もメガネだろ……)

柳「ピアスの方の名前は黄瀬涼太、他のメンバーと違って中学二年のときにバスケを始めたらしい。本人いわく『キセキの世代』では一番下っ端だそうだが……」

乾「……コピー系プレイヤーの鬼門は自分がコピーできない技、つまり基礎体力等に根本的な違いを持つ相手だ。そしてそれは樺地や仁王にしても同じ例がある……」

柳「他の『キセキの世代』は彼にも真似できない技を持っているということか……」

乾「その可能性は高いだろうな……」

切原(重い……)プルプル
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:29:10.07 ID:rt+PGEYG0
向日「クソッ!クソォッ!」ゼイゼイ

忍足「岳人、少し落ち着きぃや」

向日「うっせーな!侑士!テメーは悔しくねぇのかよ!ここまでボロカスにされて……!」

忍足「悔しゅうないワケあるかボケェ!!」

向日「っ……!!」

忍足「自分の技パクられただけならまだしもオレら二人とも動きパクられてコケにされてんねやぞ!?ハラワタ煮え繰り返っとるわ!!」

向日「…………!!」

忍足「……スマンな、取り乱してもうた」

向日「……イヤ、オレも悪かった」

忍足「さよか」

向日「…………なぁ、侑士」

忍足「…………岳人、耳貸し」

向日「え?」

忍足「作戦や」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:29:36.16 ID:rt+PGEYG0
緑間「言い争ってた割には随分落ち着いた顔で出てきたな」

黄瀬「諦めたんスかね?」

緑間「イヤ、違う――」

向日「…………」キッ

忍足「…………」キッ

緑間「あの目は、勝つ気だ」




黄瀬緑間に下剋上!
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:30:44.56 ID:rt+PGEYG0
忍足「はっ!」パコン!

黄瀬「ほっ!」パコン! ダッ!

向日「…………」

――忍足『最初に言うとくで』

向日「おおっ!」バッ!

黄瀬(?懲りずにまた宙返り……?)バッ!

――忍足『空中戦挑むんはもうやめとき』

黄瀬「っ!?」

<ヒクメノムーンサルト!?

黄瀬(やられた……!跳ばされたっ……!)

緑間「バカめ、何をやっているのだよ」ダッ!

向日「よっ」ポン…

<ウマイ!ドロップボレーダ!  <イヤ、ミドリノヤツモマエニデテル!

緑間「フッ!」パン!

忍足「F・P・S」パァン!

緑間(!!黄瀬もまだ着地が……!)

審判「15-0!」

<キマッタァ!フラット・パッシング・ショット! ヒョウテイ! ヒョウテイ!

黄瀬「やられたっスね……」

緑間「……どうやらもう少しは楽しめそうなのだよ」

向日「ナイス侑士!」パチン!

忍足「こっからが正念場やんなぁ」パチン!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/07(日) 17:31:19.80 ID:rt+PGEYG0
<ミロ!アレッテ!

黒子「!?」

青峰「あ?」

桃井「え!?」

紫原「ん?」

赤司「…………」


忍足「ほないくでぇ……」

<オーストラリアン・フォーメーション!?

黄瀬(なんなんスかこの陣形!?)

緑間(面白い……!)

忍足「はっ!」パコン! ダッ!

緑間(右か、左か……)パコン!

緑間「!?」

<ダブルポーチ!?

緑間(前だと!?)

向日「…………」

――忍足『あのピアスの運動能力は岳人、自分よか上や、空中戦で勝つのは諦めり。せやけど勘違いすな、ムーンサルトやめぇ言うてるわけとちゃうで――』

向日「」バッ!

黄瀬「跳んでも無駄っスよ!」バッ!

向日(かかった!)

スカッ

黄瀬(なっ……!?スルー!?)

緑間(しかもスルーした先に……忍足だとぉ!?)

――忍足『――今からやるんはムーンサルトとダブルポーチを主軸にした――』

忍足「S・S・D」ジャッ!

黄瀬(マズイ、まだ着地が……!)

緑間(間に合わない……!)

審判「30-0!」

<キマッタァ!サイド・スピン・ドロップショット! ヒョウテイ! ヒョウテイ!

――忍足『――地上と空中からのコンビネーションアタックや』


氷帝の逆襲……!
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/07(日) 19:03:56.06 ID:QZd/FzsMo
あれ?どうした?
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 19:27:20.80 ID:i1kZNGIQo
ん? これって合宿以降の話?
あと、オーストラリアンフォーメーションって黄金ペアしかできないよね?
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/07(日) 19:29:55.49 ID:utrcwXOp0
>>88
テニヌ側のステータスは新ってあるし
一回オーストラリアンやられたからマネできたと思われ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:22:03.52 ID:2soYcdAL0
向日「」バッ!

黄瀬(まずい……!ここで跳んだらまたS・S・Dでやられる……!この位置関係じゃ緑間っちも追い付けない……!)

向日(!ヤツは跳んでねぇ!)パコン!

黄瀬「くっ!」

審判「ゲームヒョウテイ!1-5!キセキリード!」

<キマッタァ!アクロバティックボレー! ヒョウテイ! ヒョウテイ!
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:22:33.15 ID:2soYcdAL0
柳「ダブルポーチからの上空と地上からの二択攻撃……ダブルスとしての経験の差が出てきたようだな」

乾「いかに天才のコンビといえど、協調性が欠けていてはダブルスは成り立たない。越前と桃の最初のダブルスがいい例だ」

切原(脚痛くなってきた……)プルプル

柳「だがこれはもう協調性で解決する問題ではない、二人の読みが一致していなければおそらく破れないだろう」

乾「なんにせよ、彼らの弱点はダブルスか……」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:23:18.87 ID:2soYcdAL0
向日(侑士の言った通りだ!あの二人はダブルス慣れしてねぇ!)バッ!

黄瀬(また跳んだ!だけど緑間っちも詰めてきてる!)チラッ

黄瀬(二択攻撃を封じるためにもここは……!)バッ!

<トンダ! イヤ!ミドリマモマエニデテル!

忍足「フッ!」ポーン

緑間「!?」

<ウマイ!マエニデタトコロヲネラッテノロブダ!

黄瀬「させねぇスよ!!」バッ!

<キセガトンダ! ナンデマニアッタンダ!? タブンサイショニトンダトキニホトンドトンデナカッタンダ!

黄瀬「おおっ!」パァン!

<スマッシュ! ッテコトハ……!

シュパン!

黄瀬「なっ……!?」

緑間(なんだと!?)

忍足「…………」チキッ  メガネアゲル

ポーン、ポンポン…

審判「ゲームヒョウテイ!5-5!」

<デタァ!『羆落とし』ぃ! オイツイタァ! ヒョウテイ! ヒョウテイ!

赤司(フム……やはりダブルスはプレイヤー同士の相性やある程度の意志疎通ができてなければ、個々の能力が高くても勝てないか……)

赤司(……だからこそ、テニスを選んだのもあるがな)
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:24:04.95 ID:2soYcdAL0
――20分後――

審判「ゲームアンドマッチ!ウォンバイヒョウテイ忍足、向日ペア!7-6(7-4)!」

忍足(なんとか勝ったんはええが……)

向日(なんてヤツらだ……途中からとんでもねぇ早さでダブルスに順応してきやがった……!)

忍足(特に気になるんは後半からメガネが打ち始めた超高度ロブ……)

忍足(なんや途中から外れることが多なっとったが……多分あれは失敗や、別の技の……)

忍足(ホンマ恐ろしいでぇ……)
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:24:36.33 ID:2soYcdAL0
火神「黄瀬と緑間が……負けた……!?」

黄瀬「悔しいっス!」

緑間「………………」

赤司「ならば聞こう、この試合は楽しくなかったか?」

黄瀬「それは……」

緑間「………………」

赤司「僕らがテニスをやりだしたのは挑戦者精神を味わい、純粋にテニスというスポーツを楽しむためだ。決して勝つためじゃない、目的を間違えるなよ」

緑間「だが納得がいかん……!」ガタッ!

桃井「ちょっとミドリン!?どこ行くの!?」

緑間「少し走ってくる」タッ!

黄瀬「あ!オレも走るっス!」ダッ!

桃井「ちょっと二人とも!?」

赤司「放っておけ、じきに戻ってくるだろう」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:25:04.71 ID:2soYcdAL0
乾「氷帝が勝ったか……」

柳「そうだな」

切原(ぐっ……キツイ……)プルプル

乾「だがあのロブ……ライン上を狙ってはいるみたいだが成功率は35%……」

柳「正確には34.8%だ貞治」

乾「……どちらにしてもそれほど警戒する技ではなさそうだな」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:26:22.62 ID:2soYcdAL0
緑間「………………」タッタッタッタッ……

緑間(負けること自体は何も大した恥ではない……)タッタッタッタッ……

緑間(その敗北を何とも思わず、立ち上がろうとしないことこそ、最大の恥……!)ダッ!

黄瀬「ちょ、緑間っち!?速いっスよ!?」ダッ!

緑間(そのためにはまず、なんとしても……“アレ”を完成させる!!)タッタッタッタッ!

黄瀬「緑間っちー!!置いてかないでほしいっス!!」タッタッタッタッ!


ストイックです!緑間さん!
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:26:58.55 ID:2soYcdAL0
審判「両チームのS2!コートへ!」


跡部「樺地……」

樺地「ウス……」

跡部「15分で終わらせてこい」

樺地「ウス……」


桃井「えぇ!?私あの子と戦うの!?無理無理!ゼッタイ無理ぃ!」

赤司「だろうな、というわけで……審判」

審判「はい?」

赤司「チームキセキ、S2は棄権する」

審判「え、そんな……急に言われましても……」

赤司「僕の命令は絶対だ」ギロリ

審判「は、はい!」ビクッ!


審判「チームキセキの棄権により、S2はチームヒョウテイの勝利となります!」


跡部「あーん?ヤツらどういうつもりだ……?」

樺地「………………」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/14(日) 15:29:17.79 ID:2soYcdAL0
桃井「ありがとね、赤司君……」

赤司「無理してケガでもされると困るからな」

紫原「けど、後がなくなっちゃったねー」モグモグ

桃井「ごめん……」シュン…

黒子「気にすることは」ポン

青峰「ねーっての」ポン

桃井「テツ君……おまけに大ちゃんも……」

青峰「オレはおまけかよ……」

桃井「でももし私の棄権が原因で負けたら……」

黒子「そんなことはないですよ」

桃井「え……」


審判「両チームのD1!コートへ!」


榊「宍戸、鳳!勝負を決めてこい!」

宍戸「行くぞ長太郎!」

鳳「はい!宍戸さん!」


黒子「僕と青峰君、それと紫原君が勝ちますから」ニコッ

青峰「ハッ」ニヤッ

紫原「ん」モグモグ

赤司「お前達がいて負けるワケが無い」

桃井「テツ君……みんな……!」

火神(何も言えねぇ……)

黒子「約束します、青峰君と共に勝つと」

青峰「ホラ行くぞ、テツ」ザッ

黒子「はい」クルッ

桃井「テツ君……」

赤司「…………相手のペアは、たしか氷帝最高のペアだったか」

桃井「うん……」

赤司「だが心配する必要はない」

桃井「え……?」

赤司「あの二人もまた――」


青峰「んじゃ、いっちょやるか」スッ

黒子「はい」スッ

コツン


赤司「――『キセキの世代』最高のペアだ」



最高の称号を背に、かつての光と影復活!
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) [sage]:2012/10/14(日) 16:35:22.41 ID:AShC2Qt4o
いいね
燃える展開
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/21(日) 19:46:05.98 ID:e20+/eYF0
審判「ベストオブ1セットマッチ!ヒョウテイサービスプレイ!」

鳳「一・球・入・魂!」ドパァン!

ドッ!

黒子「!?」

青峰「あん?」

審判「15-0!」

<デタァ!ネオスカッドサーブ! ヒョウテイ! ヒョウテイ!


火神「は、速ぇ……!」

赤司「おそらく200km/hは軽く超えているな」


ドッ!

審判「30-0!」

ドッ!

審判「40-0!」

ドッ!

審判「ゲームヒョウテイ!ファーストゲーム!」

<4キュウデキマッタァ! イイゾイイゾオオトリ! ヒョウテイ! ヒョウテイ!
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/21(日) 19:46:47.54 ID:e20+/eYF0
黄瀬「あれ?もうD1やってんスか!?」

赤司「あぁ、S2は棄権した」

桃井「ごめん……」

黄瀬「イヤ、なんか事情があったっぽいし、桃っちが謝ることじゃないっスよ」

桃井「うん、ありがと……ところでミドリンは?」

黄瀬「『まだ走るのだよ』って……」

桃井「そ、そっか……」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/21(日) 19:47:33.88 ID:e20+/eYF0
青峰「ハッ!」ドシュッ!

<ハエェ! オレモモットシンチョウガホシイゼ……

宍戸(だが速度はスカッドサーブより若干速い程度……ネオスカッドを何度も見てきたオレにとっちゃあ……)

ドッ! シュン!

宍戸「止まって見える、ぜっ……!?」パコン!

バシッ!

審判「15-0!」

<アァ、ネット!オシイー! ミエテルミエテル!カエセルゾー! ヒョウテイ! ヒョウテイ!

黒子「ナイスサーブです」スッ

青峰「まぁな」スッ

コツン

宍戸「ちっ……」

鳳「珍しいですね、宍戸さんがサーブを返しそこねるなんて」

宍戸「気をつけな長太郎、あいつのサーブ、思ったよりもバウンド後に伸びてくるぞ」

鳳「ハイ、わかりました」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/21(日) 19:48:56.86 ID:e20+/eYF0
青峰「おらよっ!」ドシュッ!

ドッ! シュン!

鳳(!伸びてきた……!)

鳳「はっ!」パコン!

青峰「ハッ!」パコン!

宍戸「がら空きだぜ!」パン!

黒子「」チラッ

<ウマイ!ギャクサイドノコーナーギリギリネライダァ!

宍戸(これは決まっt……)

ドシュン!

青峰「おせーよ」ザン!

宍戸「なっ……!?」

<アトベブチョウノコエニソックリ!? イヤソコジャネーダロ

鳳「速い!?」

赤司「大輝のスピードは『キセキの世代』の中でも随一だ」

ズザザザザザザ!

青峰「あ」

桃井「行き過ぎー!?」

黄瀬「バスケしてるときと同じ感覚で走るから滑るんスよ!!」

紫原「持ち前の敏捷性が仇になっちゃったみたいだねー」モグモグ

黒子「………………」

宍戸(何はともあれ……)

鳳(助かった……)
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/21(日) 19:49:46.45 ID:e20+/eYF0
青峰(ったく、正直滑ったのはオレのドジだった。……だがこれはテツが望んだ展開か?)

青峰(違うな、敢えてオレにボールを譲ったとはいえ、オレが滑ることまでは望んじゃいなかったハズだ)

青峰(とはいえまさか――――そんなツラされるとはよ)

青峰(しかもなんだ、さつき――――そのアホでも見たようなツラは)

青峰(なんだその、呆れたツラは)

青峰(どいつもこいつも…)

青峰(カン違いしてんじゃ、ねーよ!!)クワッ!
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/21(日) 19:54:03.07 ID:e20+/eYF0
グン!

パァン!

<ナ!?

鳳(腕だけ後ろに伸ばして!?しかも……当てただけのハズなのに……!)

宍戸(速い!?)

   フ ォ ー ム レ ス
 型  の  な  い  シ  ョ  ッ  ト――――!!

ドッ!

審判「アウト!15-15!」

黒子「えっ」

桃井「えっ」

紫原「あらら」モグモグ

黄瀬「えぇ〜……」

赤司「………………」

青峰「あ〜……、ワリィ……」

桃井&黄瀬「「あんなに引っ張っといて外さないでよ(ほしいっス)!!」」

火神「青峰ェ……」

宍戸(イヤ、問題はそこじゃねぇ……!今の打球……!)

鳳(あの体勢で自陣のベースラインから打ったにもかかわらず……)

跡部(……こっちのベースラインを越えて、アウトしただと!?)


   戦慄……!?
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/23(火) 17:45:40.80 ID:rpgAAmhAO
青峰の作中の台詞の入れ方がムリヤリすぎる気ぃする
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:30:14.57 ID:08+qMXfU0
<ドウナッテンダ、アイツハ!? ホントニニンゲンカ!?

青峰「そらよっ!」パァン!

鳳(おかしい!単に当てているだけのハズなのに……!)パコン!

宍戸(なんなんだ!?この……球威とスピードは……!!)

青峰「ハッハー!」ドパァン!

審判「ゲームキセキ!1-1!」


――縦横無尽に自由奔放!


乾「……四天宝寺の遠山金太郎を彷彿させるプレイスタイルだな。さすがにあそこまでは動きが人間離れしていないが……」

柳「彼の名前は青峰大輝。『キセキの世代』のエースにして“ディフェンス不可能の点取り屋(アンストッパブルスコアラー)”の異名を持つ天才……」

柳「プレイスタイルは自由にして奔放。天性のスピードに加え、彼の得意技である“型のない(フォームレス)シュート”は文字通りどんな姿勢からでもシュートが打てるそうだ……」

切原(やべぇ……もう限界……っ!)プルプル

柳(赤也が倒れるまで、3…2…1…)

ガクッ……

切原(燃え尽きたぜ……真っ白にな……)ドサッ…

柳「それでだ。あの球威の秘密はおそらく……」スタッ

乾「リストか」

柳「ああ」

切原「」チーン
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:30:48.17 ID:08+qMXfU0
向日「リスト?」

跡部「ああ、この俺様のインサイトで確認した。間違いねぇ」

忍足(ホンマ便利やなインサイト)

跡部「あの色黒ヤローはボールがラケットの面に当たる瞬間に手首を返すことで、打球に威力を与えてやがるんだ」

向日「手首の力だけであんなストロークみたいな球が打てるってのか!?」

跡部「一年やそこらでつくリストの強さじゃねぇ……しかも100%ではないとはいえ不安定な体勢からでも相手コートのどこにでも打ち込める器用さ……どっちにしろタダ者じゃねぇな……」

忍足「せやかてダブルスのキモはコンビネーションや。そんだけで楽に勝てるっちゅう程、あの二人は甘ないで」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:32:46.30 ID:08+qMXfU0
宍戸「らっ!」バシュッ!

青峰(さっきのネオスカッドとかいうヤツに比べりゃ、随分とノロマだぜ!)

青峰「ハッ!」パァン!

鳳「っ!」

<ウワァ!ギャクコーナーニドンピシャ!

宍戸(最初は驚いたが、決して拾えねぇ速さの打球なワケじゃねぇ)

                  ダッシュ
宍戸(なら、オレの瞬間移動で全部拾ってやる!)ドンッ!

宍戸「おおっ!」パコン!

青峰「あん?」
110 :訂正 [saga]:2012/10/28(日) 16:34:05.64 ID:08+qMXfU0
宍戸「らっ!」バシュッ!

青峰(さっきのネオスカッドとかいうヤツに比べりゃ、随分とノロマだぜ!)

青峰「ハッ!」パァン!

鳳「っ!」

<ウワァ!ギャクコーナーニドンピシャ!

宍戸(最初は驚いたが、決して拾えねぇ速さの打球なワケじゃねぇ)

               ダッシュ
宍戸(なら、オレの瞬間移動で全部拾ってやる!)ドンッ!

宍戸「おおっ!」パコン!

青峰「あん?」
111 :……さらに訂正 [saga]:2012/10/28(日) 16:35:08.91 ID:08+qMXfU0
宍戸「らっ!」バシュッ!

青峰(さっきのネオスカッドとかいうヤツに比べりゃ、随分とノロマだぜ!)

青峰「ハッ!」パァン!

鳳「っ!」

<ウワァ!ギャクコーナーニドンピシャ!

宍戸(最初は驚いたが、決して拾えねぇ速さの打球なワケじゃねぇ)

             ダッシュ
宍戸(なら、オレの瞬間移動で全部拾ってやる!)ドンッ!

宍戸「おおっ!」パコン!

青峰「あん?」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:37:08.77 ID:08+qMXfU0
青峰(動き?イヤ……反応が速ぇのか……?)

青峰「よっと!」パァン!

鳳「ふっ!」ポン

<ウマイ!ドロップボレーダ! コレハアオミネモオイツケネェ!

青峰「オイオイいいのか?そんなとこにそんな球打って」

鳳「え……?」

黒子「」パン!

ドッ!

青峰「そこは、テツの正面だぜ」

宍戸&鳳「「なっ……!?」」

<エッ……?イマナニガアッタ? ワカンネェ!ミノガシタ!

宍戸(アイツ……!どっから湧いてきた!?いや、それ以前に今までコートの何処にいた!?)

鳳(今あの人『正面』って……正面にいたのに気づかなかった?)

黒子「あの、すみません。コールまだですか?」

審判「えっ、あっ……0-15!」

青峰「ナイスボレー、テツ」スッ

黒子「どうも」スッ

コツン



   いつから黒子がいないと錯覚していた!?
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:37:34.84 ID:08+qMXfU0
宍戸(打球自体は別にたいしたことねぇ、だが……!)

青峰「ハッハー!」パァン!

鳳(どこに……どこに潜んでるんだ!?)パコン!

黒子「甘いです」パン!

  ス テ ル ス
 不 可 視 の ボ レ ー !

宍戸「!しまっ……!」

審判「ゲームキセキ!2-1!キセキリード!」

<ドウナッテンダ!?キガツクトボールガハネカエサレテル!?
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:41:58.72 ID:08+qMXfU0
赤司「なんの変哲もないただのボレーは、おそらく宍戸に全て拾われてしまうだろう」

赤司「だがボレーヤーのテツヤがミスディレクションを使うことで、そのボレーはいつ来るかわからない脅威となる」

桃井「でもテニスってダブルスでも片方のコートに2人しかいないからさすがに気づかれるんじゃ……」

緑間「それを可能にしているのが、青峰だ」チキッ  メガネアゲル

桃井「あ、ミドリン戻ってきたんだ」

緑間「ああ」

桃井「でも大ちゃんがミスディレクションを使えるようにしてるって……」

緑間「ああ、確かに普通ならテニスにおいて黒子のミスディレクションは相手に通じない。なぜならお前も言ったように視線を逸らす対象が少な過ぎるからだ」

緑間「本来ならバスケやサッカーやバレーなどコート内に人が入り乱れるスポーツ向けの能力である以上、それは仕方のないことなのだよ」

緑間「だが桃井、青峰が“型のないショット”を見せるタイミング、早かったとは思わなかったか?」

桃井「え?たしかに早すぎると思ったけど……でもアレは大ちゃんがドジ踏んで滑っちゃったからで……」

赤司「大輝はあえて早めに“型のないショット”を見せることで、敵の注意を自分に引き付けたんだ」

桃井「!?」

黄瀬「マジっスかソレ!?」

緑間「一番おいしいところを持っていかないでほしいのだよ!」

赤司「おそらくベースラインギリギリを狙って打つのも予定済みだったんだろう。そしたらもし失敗してアウトになっても相手にインパクトを与えられるからね」

火神(あの青峰がそこまで考えてたのかよ……!!)

赤司「そしてその後も“型のないショット”を中心にプレイし、自分を強烈な注意の対象にすることで、テツヤがミスディレクションを使えるようにした……まぁ最初滑ったのは本当にドジを踏んだからだろうけどね」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:43:00.04 ID:08+qMXfU0
宍戸(どこだ!?どこから来る!?)

青峰「オイオイ、よそ見してていいのかよ?」パァン!

宍戸「ぐっ!」パコン!


赤司「そしてテツヤの“ステルスボレー”が決まり始めると大輝への注意は薄れるが、注意が逸れた分大輝は生きてくる――」


黒子「」スッ…

宍戸(!見えた!そこからボレーが打たれる予想範囲は……!)ダンッ!

黒子「――――」

スカッ

宍戸(スルー!?このタイミングで!?まさかこいつら……!)

青峰「ナイス、パスだぜ――」

鳳(まさか……!)

青峰「――テツ!!」パァン!

宍戸&鳳((まさか!?俺達以上のコンビネーションも!?))

審判「ゲームキセキ!3-1!キセキリード!」


赤司「――今の二人はまさに互いが互いの光であり、影だ」




   キセキのコンビネーション!
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:44:59.59 ID:08+qMXfU0
審判「ゲームアンドマッチ!ウォンバイキセキ青峰、黒子ペア!6-2!」

青峰「やったな」スッ

黒子「はい」スッ

コツン

桃井「お疲れ、テツ君!」つ□←スポーツドリンク

黒子「どうも」

青峰「さつき、オレのは」

桃井「ないけど?」キョトン

青峰「オイィ!」

桃井「冗談冗談、ハイ」つ□

青峰「ったく……」

黄瀬「にしても、青峰っちと黒子っちにバスケ以外でここまで噛み合うものがあるとは思わなかったっス」

青峰「まぁな、そこんとこオレも不安だったが、なんとかなったわ」

桃井「ええ!?アレぶっつけ本番のペアだったの!?」

黒子「そうですよ」

黄瀬「じゃああの試合前の自信はどっから出てきたんスか!?」

黒子「なんとなくです」

青峰「だな」

黄瀬「頭痛くなりそーっスわ……」

桃井「だけどそんな強気なテツ君もなかなか……///」

黄瀬(桃っちェ……)


――時は経てども、絆変わらず……!


緑間「…………気づいていたのか?」

赤司「何がだ?」

緑間「とぼけるな、あの二人がテニスでもコンビとして噛み合うということにだ」

赤司「もちろん気づいてたさ。だがオーダーはおまえのコロコロ鉛筆で決まったんだ、僕が選んだわけじゃない」

緑間「人事を尽くしたコロコロ鉛筆なのだから当然なのだよ」チキッ  メガネアゲル
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:45:39.58 ID:08+qMXfU0
審判「両チームのS1!コートへ!」


赤司「敦、出番だ」

黒子「頑張ってください」

桃井「頑張ってね、ムッ君!」

黄瀬「頼むっスよ!」

紫原「ん、おっけー」


<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

<カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ! カツノハヒョウテイ! マケルノキセキ!

<ショウシャハアトベ! ショウシャハアトベ! ショウシャハアトベ! ショウシャハアトベ!

<ショウシャハ……

パキッ!

跡部「オr紫原「ねー、どーでもいーから早くしてくんない?」

跡部「」

審判「あ、ハイ!それではS1チームヒョウテイ跡部景吾vsチームキセキ紫原敦の試合を開始します!」

忍足「跡部ェ……」




   阻まれた宣言!
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 17:37:57.62 ID:GDQaGFVDO
宣言カットワロタ
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:32:24.76 ID:t8B18Wo50
審判「ベストオブ1セットマッチ!跡部サービスプレイ!」

跡部「つぁっ!」パコン!

紫原(普通のサーブじゃん)スッ

ドッ!

紫原「んー」スカッ

ギュルルル!

審判「15-0!」

紫原「あら?」

<デタァ!タンホイザーサーブ! ヒョウテイ! ヒョウテイ!

紫原「変なサーブ」

跡部「オォッ!」パコン!

ドッ!ギュルルル!

審判「30-0!」

ドッ!ギュルルル!

審判「40-0!」

ドッ!ギュルルル!

審判「ゲーム跡部!ファーストゲーム!」

<イイゾイイゾ! ショウシャハアトベ!ショウシャハアトベ! ヒョウテイ! ヒョウテイ!
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:32:50.82 ID:t8B18Wo50
火神「オイ大丈夫なのかよ紫原のヤツ!あんなサーブ返せねぇぞ!?」

黒子「大丈夫です。紫原君を信じましょう」

緑間「ヤツはそんなヤワではない」

青峰「紫原は強ぇーぞ、アイツから1ゲーム奪うのはオレでも至難の業だ」

黄瀬「紫原っちは資質だけなら『キセキの世代』最強かもしれないレベルっスよ」

火神「何でそんなに落ち着いてられんだよ……」

赤司「見ていればわかる」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:33:34.98 ID:t8B18Wo50
紫原「んー」ドパァン!

<アイツモサーブハエェ! ツカウデナガスギジャネ?

跡部(確かに速ぇが……そのくらいなら普通に返せんだよ!)パァン!

紫原「おっ」

<カエシタァ! サスガアトベブチョウ! ヒョウテイ! ヒョウテイ!

紫原「ねー、外野がいちいちうるさいんだけど。なんとかなんないの?」パコン!

跡部「あーん?ンなのできるけどやらねーよっ!」パコン!

紫原「ふーん」パコン!

跡部(見つけろ……!ヤツの弱点……!)キィィィン!

跡部(透えたっ!)クワッ!

跡部「ヒザがキサマの弱点だ!」パコン!

紫原「そーなんだー」パコン!

跡部(ククク……虚勢を張っても無駄だ!俺様には透える……!その巨体故にキサマのヒザは長時間の運動に耐えられない!)

跡部(左右コーナーへの低い打球で、ヒザに負荷をかけてやる!)パコン!
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:35:15.44 ID:t8B18Wo50
火神「オイサーブ通じない上に弱点までばれちまったじゃねぇか!どうすんだよ!?」

黒子「少しうるさいです、火神君」

桃井「そーだそーだ!」

緑間「だからオマエは駄目なのだよ」

黄瀬「拍子抜けっスわ」

青峰「ったく、これだから素人は……」

赤司「キミは落ち着いて試合を見ることもできないのか?」

火神「」

黒子「……紫原君の巨体を見れば、相手が脚に負荷をかける戦法で挑んでくることはすぐに予想できます」

桃井「私が試合するとしてもそうするしね」

黄瀬「そして紫原っち自身もそのことをよくわかってる」

青峰「なんも対策してねーワケねーだろーが」

<ウマイ!コーナーギリギリ!

緑間「とにかくだ、今来たようなコーナーへの低めのショットはヤツも充分予想済み。つまり――」


紫原「ちょっと本気出すけどいーい?」

跡部「あーん?」

紫原「答えは聞いてないけどね」スッ……


緑間「――おそらくあのコースは紫原にとって、狙い所なのだよ」




   紫原は何を見せる……!?
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:35:54.43 ID:t8B18Wo50
ヒュパァン!

ギュウン!

跡部「なっ……!?」

<エエッ!?アレッテセイガクノカイドウノ……!

跡部(ブーメランスネイクだとぉ!?)

ドッ!

審判「アウト!0-15!」

黒子「あ」

桃井「なんか既視感……」

青峰「んだよだっせーな」

火神「いやオマエも失敗してたじゃねーか!」

黄瀬「紫原っちェ……」

緑間「…………」

赤司「…………」

紫原「ごめーん、失敗しちゃった」

跡部(……さっきの色黒ヤローといい、コイツら大技ができる割に精度は適当……ホントに何者だ……?)

紫原(うーん、結構練習したんだけどな〜……)
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:36:42.45 ID:t8B18Wo50
〜〜回想〜〜


紫原『赤ちーん』モグモグ

赤司『敦か、何の用だい?練習内容は個人で決めて実行するハズだが』

紫原『じつはねー、…カクカクシカジカ』モグモグ

赤司『なるほど、コーナーへの打球を仕留めたいワケか』

紫原『うん』モグモグ

赤司『そう言ってくると思って、既に練習メニューは作っておいたよ』つ□

紫原『おー、さすが赤ちん。さんきゅー』モグモグ

赤司『礼には及ばないさ』

紫原『うん、じゃーねー』モグモグ

赤司『あぁ、また会おう』


紫原『んーと、まずはここに行けばいいワケね……』モグモグ

――移動中――

紫原『着いたー』モグモグ

<相田スポーツジム>

紫原『まずはここのプールに行って……』モグモグ

紫原『あれー?でも今日プール貸し切られてるじゃん』モグモグ

紫原『えーっと、赤ちんのくれたメモには……』モグモグ

<貸し切りの場合も中にテツヤがいるだろうから入って大丈夫だ>

紫原『そっかー、じゃー入ろ』モグモグ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:37:18.76 ID:t8B18Wo50
リコ『ハイ、10分休憩!』

小金井『ふひー!やっとだー!』ザパー

土田『コガ、喜びすぎ。まぁ気持ちはわかるけど』

水戸部『…………』コクコク

木吉『にしても……意外と堪えるなこの練習』

伊月『だいぶ慣れてきたけどな』

日向『ダァホ、んなこと言ったら練習メニュー増えかねねぇぞ』

??『面白そうな練習してるねー』

日向『ん?』クルリ


紫原『ねー、黒ちんどこにいるか知らない?』ヌゥン


日向『』ブフォッ!

木吉『なっ…!?』

水戸部『!?』

伊月『むっ……!』

小金井『紫原!?』

土田『なんでここに!?』

紫原『んー?赤ちんが練習するならここに行けって。それより黒ちんどこか知らない?』
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:38:22.95 ID:t8B18Wo50
リコ『もー、どうしたのよみんな急に大声出して……って、えええぇぇ!?』

紫原『ん?』

リコ『むっ、紫原君!?何でここに!?』

紫原『ねー、黒ちんどこにいるの?』

リコ『えっ……?黒子君なら多分トイレに……』

黒子『後ろにいます』

リコ『そう……っておおぉっ!?いつからそこに!?』

黒子『さっき戻ってきました』

紫原『あー、黒ちんいたー』

黒子『お久しぶりです、紫原君。何か用ですか?』

紫原『んーとねー、赤ちんに練習内容相談したらここに行けって』

黒子『そうですか』

紫原『んーっと……』チラッ

リコ『な、何……?』

紫原『トクちんだっけ?』

リコ『一文字も合ってない!?なんでトクちん!?』

誠凜勢(((((トクちんwwwwwwwwwwwwww)))))ブフォww

紫原『んー?黒ちんが「カントク」って言ってたし』

リコ『「カントク」って名前なワケないでしょ!?私の名前は相田リコよ!』

紫原『じゃー、リコちんね』

リコ『急に馴れ馴れしくなった!?』
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:38:57.14 ID:t8B18Wo50
黒子『紫原君は人に対して親しみをこめてあだ名で呼びます』

リコ『そ、そうなの?』

黒子『はい、しかもある程度認めた人か長いつきあいの人でないと、基本的に名前も呼ばれないし、最悪顔も名前も覚えてもらえません。ちなみに嫌いな人を覚えるのは例外で、そういった人に対しては呼び捨てです』

リコ『え?じゃあ私結構認められてるし好かれてるってこと?』

黒子『そうなります。木吉先輩や火神君は例外の方ですし』

小金井(木吉ェ……)

伊月(火神ェ……)

木吉(火神ェ……)

日向『イヤ、おまえはリアクションおかしいだろ』

リコ『そう言われるとなんか悪い気はしないわね……』

紫原『ねー、リコちん。オレもプール使っていーい?』

リコ『え?なんで?』

紫原『んー?もちろん練習だけど?』

日向『なん……だと……!?』

リコ『どんな練習なの?』

紫原『これー』つ□

リコ『えーっと何々……<25mプールをダッシュで10往復×5セット、そのあとはこの手拭いを濡らして振り切る練習>……?』

黒子『赤司君から貰ったんですか?』

紫原『そうだよー』

日向『手拭い振ってバスケ上手くなんのか……?』ヒソヒソ

土田『でも、黒子の力を見出だした赤司が作ったメニューだから……なんかあるんじゃないか?』ヒソヒソ

伊月『手拭いってぬくい……ハッ!キタコレ!』

日向『死ね』

伊月『えっ』
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:39:48.89 ID:t8B18Wo50
リコ『<P.S.なお、この練習メニューをこなすにあたって、紫原敦にプール施設を無料で利用させてやってもらいたい>……ダメに決まってるでしょ!』

紫原『えー』

黒子『落ち着いてください、まだ続きがあります』

リコ『続きぃ?』

<もし無料で使わせてくれたならば、その謝礼として“桃井さつき流魅力的な体作り〜運動編〜”を贈らせていただく>

リコ『!?』

<悪い話ではないハズだ、考えてみてくれ。  赤司征十郎>

リコ『なっ、ななななな……///』カサリ

日向『オイ落とすなよ。えーっと何々…………ゲッ!』

小金井『どしたの?』

日向『こりゃヤベェぞ……下手すれば今日の残りの練習が三倍になる……!』

小金井『な、なんだってー!』

伊月『見せろ!…………ほとんど面識もないのにここまでピンポイントにカントクの弱点を……!?』

木吉『そこに気付くとは……赤司征十郎、やはり天才か……』

リコ『どういうことよコレーーーっ!///』

紫原『あれ?怒った?ごめーん』

ワーワー ギャーギャー オッパイ! シネェ! グボァッ!? コガー!

火神(オレがトイレ行ってる間に何があったんだよ……)
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:42:04.40 ID:t8B18Wo50
リコ『だいたいなんで赤司君は私が気にしてるコトまで知ってんのよ!?』

紫原『だって赤ちんなんでも知ってるし』

黒子『なんでもじゃないみたいですよ、知ってることだけだそうです』

リコ『なんか今の流れどこかで聞いたことがあるような……。ていうかそれたしか赤司君が最初のセリフを言うんじゃ……』

黒子『そこは気にしたらいけないゾーンです。選ばれた人しか入れません』

リコ『なにそれ!?』

黒子『ちなみにボクは羽川さん派です』

日向『オレは神原だ』

伊月『撫子だな』

火神『え……すんません何の話だよ、ですか?』

水戸部『…………』ミギテガグーデ ヒダリテガチョキデ カタツムリー カタツムリー

木吉『あえての斧乃木ちゃんだ』

小金井『月火ちゃん!』

土田『火憐ちゃんかなぁ…』

紫原『オレは忍ちゃーん』

リコ『ガハラさん派はいないのかぁー!』

ガラッ

景虎『あのなぁ、おまえら……いくら貸し切りとはいえプールで大声出すと響くから他の客に迷惑だから…………静かに練習しろやボケ』

リコ『えっ!?あっ!パパ、ごめんなさい……』

誠凜勢『『『『『『すいませんっしたぁ!!』』』』』』ザザッ!

紫原『ねー黒ちん、あいつ誰?』ヒソヒソ

黒子『カントクのお父さんです』ヒソヒソ

景虎『フン……だがまぁ、安心しろリコ……』ポン

リコ『え……?』

景虎『オレは戦場ヶ原が大好きだ!!』ドンッ!

リコ『むこうの本編に支障がありそうな声で言うなぁー!』バキィッ!

景虎『いいカンジー!』ヒューン ザパーン!

黒子『ちなみに黄瀬君は千石さん。緑間君はまさかの臥煙さん。青峰君はボクと同じ羽川さん派です』

リコ『イヤ聞いてないから』

小金井『臥煙さんって誰?』

日向『原作読めダァホ』
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:42:35.60 ID:t8B18Wo50
黒子『赤司君は戦場ヶ原さん派でした』

リコ『王道っ!?CV的な期待を一切裏切らない圧倒的王道!?さすが高校バスケットボール界最古の王こと「開闢の帝王」洛山高校のキャプテンね……』

黒子『強気なところをへし折って愛でたいらしいです』

リコ『最古の王という意味では英雄王の方だった!?』

黒子『そこはCV関係ないですけどね』
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:43:25.89 ID:t8B18Wo50
紫原『で、プール使ってもいーい?』

リコ『……ちょっと考えさせて』

紫原『いいけど早くしてねー』

――5分後――

リコ『』ウーン…

――さらに5分後――

リコ『』ウーン…ウーン…

――さらにまた5分後――

リコ『』ウーン…ウーン…ウーン…

黒子『さっき赤司君に電話したら、食事編もつけてくれるそうです』

リコ『乗った!使ってよし!』

紫原『もう使ってるけどねー』ジャバジャバジャバーー!

リコ『え』


〜〜回想終わり〜〜
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:45:05.27 ID:t8B18Wo50
紫原(なにがいけなかったんだろ?)パコン!

跡部「おおっ!」パァン!

紫原(……あ、そっかー。そーいやオレ、自分で言ってたっけ)パコン!

――『努力が実るとは限らない。そんなもん常識でしょ?』

紫原(だよねー、現にオレも成功してないし)ヒュパァン!

審判「アウト!0-30!」

紫原(ダブルスコートには入ってんだけどねー……何がいけないんだろ?)

紫原(んー……)

紫原(……ま、いっか。ゆっくり考えよー)ドパァン!
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:46:07.68 ID:t8B18Wo50
火神「オイ……そろそろ本格的にやべぇぞ……!」

桃井「奥の手だったポール回しも未完成……このままじゃ……」

黄瀬「一方的にヒザを削られて、終わりっスね……」

黒子「いいえ――」

火神「黒子?」

黒子「――紫原君はまだ諦めていません。それに――」


紫原(んーっと、ここでこうして……)ヒュパァン!

審判「アウト!ゲームヒョウテイ!2-0!」

<ヒョウテイ! ヒョウテイ!

跡部(コイツ……わずかだが徐々にボールがシングルスコート内に近付いてきてやがる……)

跡部(持久戦で潰すつもりだったが……完成されると厄介だな。勝負を急ぐか……)


黒子「――彼の真骨頂は、恐らくディフェンスにあるはずです」



  動きはじめた勝負……!?
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/11(日) 22:18:32.92 ID:Xu/dmbLDo
続きは?
135 :黒子^∀^ :2012/11/24(土) 22:02:08.91 ID:hF077k3S0
続きー
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/11/26(月) 23:21:43.26 ID:YEYwvgeAO
>>135
ageんなカス
137 :名無しさん :2012/11/28(水) 17:39:22.72 ID:qOmMPH4c0
続きこねーかなー
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手) :2012/12/01(土) 18:50:30.48 ID:6AW+nvMu0
続き……
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/01(土) 19:40:17.34 ID:LdTw6SXI0
火神「ディフェンス……!?けどオマエ、アイツは本来オフェンスの方が得意って……」

黒子「あくまでも本来は、です」

緑間「……実際がどうなのかとは違うということか」

黒子「はい、おそらく」


跡部「はあっ!」パァン!

ドッ! ギュルルル!

審判「15-0!」

<ヒョウテイ! ヒョウテイ! ショウシャハアトベ! ショウシャハアトベ!

紫原「ねー、そのサーブマジうざいんだけど」

跡部「ハッ!悔しかったら返してみな――――返せるもんならなっ!」パァン!

紫原「じゃ、そーするよ」ダッ!

跡部(!前に出てきやがった!)

ガガガガガガガガガ!

跡部(ラケットで地面を擦ってやがる……コイツ……強引にフレームですくいあげて返すつもりか!)

紫原「ふっ!」ガキッ!

<カエシタア!? アイツナンテムチャクチャナカエシカタシヤガル!

跡部(だが……その程度の策で俺様に勝とうなんざ百年早ぇぜ!)バッ!
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/01(土) 19:40:58.50 ID:LdTw6SXI0
<キタァ!『破滅への輪舞曲(ロンド)』ダァ!

跡部「俺様の美技に酔いな」キラキラ……

紫原「は?何言ってんの?キモいんだけど」

跡部「」ドシュッ!

ガッ!

黒子「…………!」

火神「なっ……!」

黄瀬「え……!?」

青峰「あ……?」

桃井「グリップを狙って!?」

緑間「何……だと……!?」

赤司「へぇ……」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/01(土) 19:42:25.42 ID:LdTw6SXI0
紫原(ラケットを!?)カランカラン

跡部「終わりだ!」パァン!

紫原(だがそれだけで勝てると思ってんなら――)

紫原「調子のってんじゃねーよ!!」クワッ!

ニュウッ ガシッ!

跡部「!!」

<アソコカララケットニトドクノカ!? ドンダケナガインダアイツノウデハ!?

紫原「ッ!」ダンッ!

跡部(速い!?)

<イッシュンデベースラインマデモドッタ!?

紫原「おおおおおおお!!」シュパァン!

<ウソダロ!? オイツキヤガッタァ!?

跡部(っ!頭上を抜く気か!)

跡部「させねぇ!」ダッ!

<アトベブチョウモモドリガハヤイ!

ギュウン!

跡部「!!」

紫原「!?」

<マガッタ!?

跡部「バギーホイップショットだとぉ!?」

ドッ!

審判「15-15!」

火神「決まった!」

黄瀬「ナイスショットっス紫原っち!」

跡部(驚いたぜ……『破滅への輪舞曲』を返したどころかバギーホイップショットでカウンターとはな……)

跡部(しかもその前の動き……サービスラインより少し手前の位置にも関わらず、一歩でベースラインまで戻りやがった……)

跡部(縮地法か何かか……?)

紫原(今のショット……どうして曲がったんだろ?)



まさかの新技習得!?
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/01(土) 19:43:20.06 ID:LdTw6SXI0
紫原(確か重心を移してるときに下から腕を回すように大きく……)パコン!

跡部「はっ!」パコン!

紫原「えーと……」スウッ…

跡部(!!)

紫原「こう?」シュパァン!

ギュウン!

<マタバギーホイップショット!?

跡部「バレバレじゃねーの!」ダッ!

火神「速い!?」

黒子「いえ、速いのは動き出しのほうです」

赤司「おそらく敦の構えや重心移動から察知したんだろう」

跡部(そのショットには欠点がある!それは打球が曲がるが故にいざ追いつかれると相手にとって絶好の攻撃のチャンスだということだ!)

跡部「もらっ……!」

ググッ…

跡部(!?まだ曲がるだと!?)パコン!

パシッ!

<ネットニアタッタ! デモコレ……ハイル?

ポン…

<ハイッタァ! コレハキマッタ!


紫原「――どこが?ヒネリつぶすよ?」ザン!


跡部「!!」

跡部(コイツ、また一瞬で……!)ダッ!
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/01(土) 19:43:50.15 ID:LdTw6SXI0
紫原「よっ……」ポン

<ドロップボレーダ!

跡部「おおおおお!」パーン!

<ウマイ!サスガアトベブチョウ!トビコミナガラモロブヲアゲタ!

紫原「はぁ〜?」

ダンッ!

<ウソダロ?デカスギル! アノロブニモトドクノカ!?

紫原「そんなロブで抜けると思ってんの?」


跡部「――イヤ、思ってないから安心しな!!」スッ


緑間「あの構えは……!」

黄瀬「『羆落とし』!?」

桃井「ムッ君!」

黒子「紫原君!」

火神「スマッシュはやめろォ!」

赤司「やれ、敦」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/01(土) 19:50:25.44 ID:LdTw6SXI0
ドゴォン!

跡部「おおおおおおおおおお!!」ガッ!

パァン!

一同『………………!』

青峰「……大した奴だ――」

ポン……ポン……

青峰「――跡部の『羆落とし』をものともせず――」

跡部「なん……だと……」カラン

青峰「――ガットブチ抜くたぁよ!!」

審判「15-30!」

<ウソダロォ!?ゴウインニガットブチヌキヤガッタ!? ナンナンダアイツハー!?

紫原「今の……」スッ…

跡部「あん?」

紫原「さっきラケット落とされたときのお返しだから」(`・ω・´)ー―○ビシッ!

跡部「……ハッ!上等じゃねーの!!」



   魅せた!圧倒的破壊力!
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/02(日) 14:50:24.93 ID:R5jrcDei0
おもしろい

146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 14:53:08.37 ID:R5jrcDei0
ageちゃったゴメン
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手) :2012/12/10(月) 06:38:01.87 ID:lskusQjc0
面白い!
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手) :2012/12/15(土) 18:35:08.46 ID:fCoR6xZO0
凄い……
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 19:25:33.84 ID:IEvmDa2y0
>>148
ageんなボケ
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/09(水) 17:04:15.51 ID:kPLAwHFk0
!!
83.88 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)