キリカ「誰かを犠牲にした上での救世は間違ってる」織莉子「……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:44:54.42 ID:13PP8GiE0

見滝原中学校・校門前―――

まどか「さやかちゃん、今日も上条くんのお見舞いに行くの？」

さやか「ん、もちろん。入院生活ってのは暇だろうからね」

まどか「そっか、それじゃね、さやかちゃん！」

さやか「また明日ねー、まどかー！」

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1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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冒険者育成学校 ＠ 2025/07/18(金) 01:36:01.28 ID:PkrtUMnv0
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たてづらい部！！ ＠ 2025/07/17(木) 23:24:46.15 ID:o3A0TqwG0
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ゼンレスゾーン淫夢要素ゼロ ＠ 2025/07/16(水) 18:57:50.86 ID:RQSyJ1Qxo
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【ギルデッドエネミー】ウルフ「まるでじゃんけんだ」 ＠ 2025/07/16(水) 01:49:20.03 ID:ryYxoR/vO
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■　萌竜会　■ ＠ 2025/07/15(火) 00:40:24.35 ID:LBAUOkqwo
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■　萌竜会　■ ＠ 2025/07/15(火) 00:39:16.20 ID:qbAcbrETo
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猫饅頭 ＠ 2025/07/14(月) 19:14:21.34 ID:1knELuPaO
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（安価＆コンマ）コードギアス・・・ ＠ 2025/07/13(日) 22:27:49.60 ID:9f2ER2kw0
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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:46:27.75 ID:13PP8GiE0

見滝原病院前―――

さやか「さって、恭介は何をしてるかなー……？」

キリカ「ああ、ない、ないよー！」

さやか（なんだろ、あの人。何かを探してるのかな？……あら、なんか足元に転がってるし）

キリカ「あれがないとわたしは生きていけない！さよならわたし！」

さやか「えっと、もしもし？」

キリカ「？」クルン

さやか「何か探してるんですか？」

キリカ「邪魔をしないでくれるかな！今わたしはとても大事なものを―――」

さやか「もしかして、これじゃ―――！？」ﾋｭﾊﾟｧｧﾝ

キリカ「ああ、よかった！よかった！！もう離さないからね！！」

さやか「………あ、あはは……」

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:47:51.33 ID:13PP8GiE0

さやか「よかったですね、探し物見つかって。それじゃ、あたしはこれで……」ｶﾞｼｯ

キリカ「待ってくれ、恩人」

さやか「へっ？お、恩人っ？」

キリカ「キミのおかげでわたしの愛は死なずに済んだんだ」

さやか「いや、そんな大層なもんじゃ……？」

キリカ「キミにとってはそうかもしれないけど、それじゃわたしの気が済まない。お礼をさせてくれ」

さやか「い、いやいやだから……」

キリカ「何？拒否？恩人はお礼を拒否なの？」

さやか「えーっと……」

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:48:33.49 ID:13PP8GiE0

キリカ「本当にそんな程度でよかったの？」

さやか「いや、実を言うと今月の小遣いピンチでさー！買ってくれて助かったよ、ホント！」

キリカ「でも、わたしの愛がそんな安っぽい円盤と同等とは思われたくないよ」

さやか「何を安っぽいって！？これはね、言わばあたしなりの『愛の形』なんだからね！？」

キリカ「え？」

さやか「って、ゴメン、なんでもない。言っても、わかんないよね」

キリカ「この円盤、キミの大切な人への贈り物、と言う事かい？」

さやか「……ん、まあ、ね」

キリカ「………」ﾎﾟｲｯ

バキャッ

さやか「って、ちょっ！？な、何やってんのさ！？せっかく買ったＣＤを蹴り砕くなんて！？」

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:49:12.82 ID:13PP8GiE0

キリカ「ダメだよ、恩人」

さやか「え……」

キリカ「キミの愛を表現するモノが、他人に買ってもらったものでなんて。そんなんやり方じゃ、キミの愛は

永遠に想い人に届く事はないよ」

さやか「………」

キリカ「いいかい？愛と言うのはね、自分の全てを表現するモノなんだ。それを、わたしみたいな第三者が介

入したモノを使って表現するのは間違ってる」

さやか「それは……」

キリカ「キミはその想い人に、自身の気持ちを知って欲しいとは思っていないのかい？」

さやか「そりゃ、気付いて欲しいとは思ってるけどっ！」

キリカ「なら、悪いけれどこの形での恩返しはわたしは受け入れるわけにはいかない」

さやか「なんか難しい事を言ってくれるねぇ……」

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:50:11.44 ID:13PP8GiE0

キリカ「そういえば、まだ自己紹介をしていなかったっけ。わたしの名前は呉キリカ」

さやか「あたしの名前は美樹さやか！よろしくね、キリカ！」

キリカ「……………美樹、さやか？」

さやか「？　うん、あたしの名前」

キリカ（織莉子が前に言ってた、鹿目まどかの守護者の第一……）

さやか「それがどうかしたの？」

キリカ「いや、何でもない」

さやか「うーん……それじゃ、どうしよっかなあ……」

キリカ（財布の中をのぞいてる……財布と相談、と言ったところかな？）

さやか「ん、仕方ない！恭介の為だしね！出費は痛いけど、やっぱり自分のお金で買っていくかー！」

キリカ「それもいいけど、とりあえずはわたしの恩返しを先に受け取ってもらえるとありがたいんだけれど」

さやか「え、あー……と言っても、他に何も思い当たらないし……」

キリカ「そんな事言わないでよ！ほら、もっとドロドロとした欲求、何かあるんじゃないのかい？」

さやか「なんでそんな言い方をするのさ！？あーもう……そんじゃ―――」

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:50:42.49 ID:13PP8GiE0

キリカ「繰り返し聞くようだけれど、ホントにそんな程度のものでよかったの？」

さやか「何さ、キリカはたこ焼きが軽いモノだとでも思うの？」ハフハフ

キリカ「少なくとも、わたしの愛と比べると存在しないと思える程度には」

さやか「あんたの愛はどんだけ重いんだーって話だよ……ん、ごちそうさま」

キリカ「わたしの愛がどれだけ重いかって？」

さやか「え？」

キリカ「わたしの愛は……無限だよ」

ｽﾞｱｱｱｱｱｱｧｧｧｧｧｧｧ―――

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:51:10.26 ID:13PP8GiE0

さやか「え、なに……なに、これ！？」

ｽﾃｰｼｰ「ｱﾊﾊﾊﾊﾊﾊ」バクッ

さやか「き、キリカ！？」

ｽﾃｰｼｰ「ｱﾊﾊﾊﾊﾊﾊ」ﾕﾗﾕﾗ

さやか「なに……何なのぉ！？」

ｽﾞﾊﾞｽﾞﾊﾞｯ

キリカ「愛は無限に有限なんだ……だから」

ダンッ　ｸﾙﾝｯ

キリカ「わたしは彼女に、無限に尽くす」

ｽﾀｯ

ｽﾃｰｼｰ「ｱﾊﾊﾊﾊ……」

さやか「な、何……なんなのさ、一体……？」ﾍﾀｯ

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:52:13.13 ID:13PP8GiE0

キリカ「キミは、未だ何も知らないんだね？」

さやか「何も知らないって……どういうことさ……」

キリカ「知らないならそれで構わないさ。どの道、キミは……」ｸﾙﾝｯ　ｽﾀｽﾀ

さやか「え、ちょ、キリカ！待ってよ！」

キリカ（あの魔女はまだ力尽きてはいないはず……ここでわたしがそのまま、さやかを見捨てて逃げてしまえばさやかはここで殺されるだろうね）

さやか「何が何だかさっぱりなんだってば！キリカ、何か知ってるんでしょ！？ねえ、教えてよ！キリカってばあ！！」

キリカ（さやかは、鹿目まどかの守護者の一人だったはず……無理に生かすより、ここで死んでしもらった方が……）

さやか「え、いや、嘘……た、助けて！誰かあ！！」

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:53:01.01 ID:13PP8GiE0

ﾋｭｯ　ｽﾞﾊﾞﾝｯ

ｽﾃｰｼｰ「ｱﾊ……ﾊ……ﾊﾊ………」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

キリカ（……何をやっているんだ、わたしは？）ｽﾀﾝｯ

さやか「き、キリカ……」

キリカ（何でわたしは、さやかを助ける真似なんかを……）

さやか「あ、ありがとう……」

キリカ「………気にすることはないよ。わたしは、わたしがそうしたかったからしただけだし」

―――――
―――
―

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:54:19.08 ID:13PP8GiE0

さやか「魔女……？」

キリカ「そう。わたし達魔法少女は、魔女を滅ぼす存在なのさ」

さやか「魔法少女……」

キリカ「こんなこと、知らなければ何も知らないままで生きていければそれが一番なんだろうけどね」

さやか「キリカは、普段からああいう化物と戦ってるっていうこと？」

キリカ「わたしも契約したのは最近の事さ。だから、普段からと言える程普段から戦いをしているわけでもない」

さやか「そう、なんだ……」

キリカ「それよりも、時間はいいのかい？」

さやか「え？」

キリカ「さっきの話から察するに、誰かのお見舞いの品としてさっきわたしが買った円盤を届けるつもりだったんじゃないのかい？」

さやか「……うわっ、もうこんな時間！？ヤバ、急がないと面会時間終わっちゃう！」

キリカ「急ぎなよ、美樹さやか。キミの愛を守る為に、ね」

さやか「っ、そういう恥ずかしいことを言うなってば！それじゃ、あたし行くね！助けてくれてありがと！」

ﾀｯﾀｯﾀ―――

キリカ「………」

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]：2012/09/10(月) 00:55:37.75 ID:13PP8GiE0

ここまで
んー…なんか言うとネタばれになりそうだから、何も言わないでおきます
では

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/09/10(月) 00:58:15.83 ID:cfy+3ESio

乙

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]：2012/09/10(月) 01:11:04.69 ID:q+l/rGgHo

乙期待

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/09/10(月) 03:55:49.35 ID:XHPchUD8o

さやキリとかなんという俺得

16 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage　saga]：2012/09/10(月) 20:30:53.89 ID:aNHvNSVL0

乙
キリカちゃんはただの織莉子好きだと思われがちだけど実はいい子

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/09/12(水) 19:25:06.55 ID:5mFG//fGo

面白そう
乙

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/10/07(日) 15:04:02.32 ID:ZQkZqNIP0

ふぅむ、そうなるか

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/10/07(日) 17:19:10.55 ID:uDO1ArfTo

はよ

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/10/11(木) 02:21:53.25 ID:8nrRrddS0

生存報告だけでいいからそろそろ顔を出してくれ