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とあるエスエス板のSS書きと安価SS書きの最終戦争 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:44:52.49 ID:c9jYXFrXo
「戦争だ。もはや戦争しかない」

「どうしたんだ。伊原。ひとまず落ち着いてくれ」

「こ、これが落ち着いていられますか。あの野郎どもを叩きのめさないと気が収まらねえ」

「いきなり言われても何が何だかよく分からん。とりあえず説明してくれよ」

「あ、あ。そうですね。少し興奮し過ぎました。それじゃあ『エセエセ』に今すぐ来てください。
 SS書きで主立った連中にも、今、呼び掛けてるところです。お願いしますよ。緊急時なので。
 あ、昼飯まだ食べてないのなら、奢りますから。じゃ、来てくださいね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1347464692
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:45:20.96 ID:c9jYXFrXo
そういうなり、伊原は電話を切った。

一方的に電話を掛けてきて、こちらの都合も聞かずに用件だけを述べるのはないだろう。

と、心の中で毒づいたが、おれが定職にもつかず年中ぶらぶらしていて暇なのは事実であるし
また伊原の激しい怒りの理由が何なのかも気に掛かり、『エセエセ』特製のカツカレーを食べたいとも
思えてきたから、干してあるジャンパーをひっつかみ、おれは部屋を出た。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:45:57.75 ID:c9jYXFrXo
「あっ、等々力さんが来た。こちらです。こちら」

喫茶店『エセエセ』に入ると、おれに呼び掛ける伊原の声と共に
中央のテーブル席を占領している連中が、一斉にこちらを見た。
その中には、オフ会で見知った顔も何人かいて、おれに会釈してくる。

「やあやあ、どうも、等々力です」

と、おれも会釈し返しながら、テーブル席に近付き、隅の空席に座った。

「やっぱりあなたも呼ばれましたか」

おれが座ると同時に、隣席に座っている歴田が笑顔でうなずいてきた。

歴田とはオフ会で知り合った中の一人で、AAを使って歴史を描くSSを連載しており
そのテンポの良い物語展開と描写の巧みさに読者から根強い支持があり、おれも一目置いていた。

また彼も暴力を徹底的に描写するおれのスタイルに心惹かれるものがあったらしく
オフ会などで顔を会わせる度に、二人で時間を忘れて話し込むこともしばしばあった。

「あなたが来るとは、これは心強い」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:46:35.57 ID:c9jYXFrXo
「君も来ていたのか。一体どういう集まりなんだ」

おれはテーブル席の面々を見回しながら、声をひそめて歴田に訊ねた。

アイマスSSを量産しまくることで名を馳せた愛原木、魔王と勇者を題材にした長編SSを
先日完結させて有名まとめブログにまとめられたことで一気に人気を博した真壁
黒子のバスケSSで濃厚なホモセックス場面を描写しまくることで特定の層からの
人気が異様に熱い腐川女史など、オフ会で見知った中でも錚々たる顔ぶれが集まっているのだ。

その他にも顔も名前も知らないが、おそらくは伊原の緊急呼集に応じたであろう
三人のSS書きらしき人たちもこの集まりに加わっている。

そんな彼らに『エスエス板』という創作活動の場を提供している“管理人”伊原の先ほどの
激昂ぶりを併せて思い返してみれば、このことが只事ではないことを示していた。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:47:12.51 ID:c9jYXFrXo

「なんでも、安価SS書きの連中と戦争をするらしいです。
 それでSS書きの何人かに、伊原さんが声を掛けてここに集まってきたと」

と、歴田がやや緊迫した声でそう答えた。

「戦争だと。伊原も電話でそう言ってたが、どうやって戦争するというんだ」

「さて、等々力さんも来て、全員集まったところで」

伊原が立ち上がり、甲高い声で場の注目を集め出したので、おれと歴田は話を中断させた。

「ひとまず食事でも取りながら、改めて話をしようと思います。
 電話で伝えたとおりに、僕が奢りますよ。ただし一人千円までですけどね」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 00:47:29.01 ID:xwizpbxSO
また即消されそうなのを…
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:47:48.59 ID:c9jYXFrXo

「千円かい。特製カツカレーが千円ちょうどだから飲み物は自分持ちになるな」

おれが呟くと、真向い席に座った愛原木がそれを聞きつけて太った体をゆすって笑いだした。

「確かにここのカツカレーはうまいものなあ。伊原さん、飲み物も是非サービスしてくれよう」

「すみません。さすがに一万円を超えると苦しいんですよ。飲み物代は自分持ちで」

と、伊原が渋い顔をしてかぶりを振ったが、すぐに表情を変えて

「でも、ここの特製カツカレーは美味いですよ。オススメします」

そうまとめた辺りは何度もオフ会を主催している管理者らしく、手慣れたものがあった。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:48:26.50 ID:c9jYXFrXo

「そんなに美味しいんですか。ここのカツカレー」

おれたちの口から特製カツカレーが何度も話題に上ったことで
興味を引かれたらしい真壁が、眼鏡の奥に期待を光らせて隣の愛原木に訊ねた。

「ぼくはここの店、初めてなんですがそんなに美味しいんだったら」

「ああ、美味いよ。うん。ボリュームといい味といい絶品といってもいい」

と、愛原木が舌なめずりせんばかりに、嬉しそうな表情で頷いた。
彼は見た目通りの美食家で、美味と評判の食い物に目がないのだ。
愛原木のその幸福そうな表情を、間近で見た真壁はごくりと生唾を飲み
「じゃあそれにしましょう」と、口の中でもごもごと呟いた。

「いやあねえ。ボリュームがあり過ぎると、太っちゃうじゃないの」

と、愛原木の言葉を、遠くの席から聞きとがめた腐川女史がいった。
そして彼女は隣に座っている女に、鼻の穴をふくらませて頷きかける。

「ねぇ、女子は女子で、さっぱりしたものを食べましょ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:49:07.14 ID:c9jYXFrXo

「え、ええ。そうね。伊原くん、メニューを頂戴」

腐川女史に同意を求められた女は、少しうろたえながらもすぐに頷き返し
伊原に『エセエセ』のメニューを要求した。伊原はすぐに手元のメニューを手渡した。
そして彼女はメニューを広げて、隣の腐川女史と一緒に注文する食べ物を相談し始めた。

その女は美人だった。それもとびきりの美人だった。
腐川女史と同じ女子のカテゴリに入れるのもおこがましいほどの美人だった。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:49:41.04 ID:c9jYXFrXo

おれは声を落として歴田にささやいた。

「おい、あの子は誰だ?」

「僕が来た時から伊原さんの隣にずっといましたよ。山本って名前の娘で。
 もしかしたら伊原さんの彼女じゃないですかね」

と、歴田が残念そうに声をひそめながら返した。

「や、山本さんは」

それまで真壁の隣で押し黙っていた小柄な男が、大きな声でどもりながら喋りはじめた。

「ど、どんな食べ物が好きなんでありますか」

そして彼は顔を赤らませながら、正面に座る山本を熱っぽく見つめた。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:50:17.99 ID:c9jYXFrXo

「あっ、そんなに大きな声を出すなよ。十重二十重」

と、小柄な男の隣に座っていたスマートな男がびっくりしていった。
そして彼は冗談めかして、正面の伊原に向かって笑いかける。

「伊原さんの彼女にモーション掛けるなんて。すいません。こいつは無粋なところがあって」

「いやいや、六本木さん。僕と山本さんはべつにそういうわけではないけども」

と、伊原がまんざらでもなさそうに照れ笑いした。

「えっ、伊原さんの彼女じゃないんですか。意外だなあ」

そう言う六本木の眼の奥がぎらりと光った。
そして彼の山本を見る目付きが、獣じみたものに変わり始めた。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:50:43.73 ID:c9jYXFrXo

「十重二十重くん。わたしはさっぱりしたものが好きよ。たとえば蕎麦とか」

伊原と六本木のやり取りを無視して、山本が十重二十重にいった。

「そ、蕎麦ですか。じゃあぼくもそれにします」

十重二十重が勢い込んで、何度も頷いていった。

「ぼ、ぼくも蕎麦が好きなんです」

「でも、残念。ここの店は蕎麦を扱ってないわねえ」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:51:22.66 ID:c9jYXFrXo


「なんでもいいけどよお。早く注文を済まそうぜ」

それまで左半分テーブルのやり取りを見ていた愛原木が、いらいらしながらいった。

「もう腹ぺこだよ。特製カツカレーが早く食べたい」

「そうですね。では皆さん、注文が決まりましたら、僕に」

伊原が場をとりなすために、あわてて注文を募りはじめた。


おれ 特製カツカレー
愛原木 特製カツカレー
歴田 特製カツカレー
真壁 特製カツカレー
山本 パスタセット
伊原 パスタセット
十重二十重 パスタセット
六本木  パスタセット
腐川女史 和食定食


以上のようにわれわれSS書きたちの昼食メニューがやっと決定した。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/09/13(木) 00:52:07.62 ID:NCPVe/uP0
いつか絶対来ると思ってた。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 00:52:41.08 ID:c9jYXFrXo
今日はここまで。
十レスぐらい出来たら次もまとめて投下します。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 00:54:00.43 ID:xwizpbxSO
いやだからさっきも即消されたよ。似たかんじの。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/13(木) 00:58:28.36 ID:5/5Ea9Cn0
なんで人は互いを認めずに争うんだろうね
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 01:02:58.20 ID:X7rRX+1K0
読みにくいぜよ
読めるSS書けるようになってからにしろや
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 01:20:26.11 ID:Tq4iBrdp0
>>1が一番SSをバカにしてるレベルの代物を投下している件について
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/13(木) 01:23:02.28 ID:sw4pNaUpo
あげとこ
21 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/13(木) 03:20:27.39 ID:IAwkqbpAO
つーかこれ安価スレアンチなのか?
どっちかと言えばSS書き全般を馬鹿にしてるようにしか見えない、設定だけ見ても

あと、面白いと思って書いてるのか本気で訊きたい
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/13(木) 03:23:09.78 ID:8qHvh0qeo
筒井を思い出す
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 03:26:04.20 ID:X7rRX+1K0
あれ、まだあったのかよ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 09:39:58.52 ID:c9jYXFrXo
少し投下しますよ。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 09:40:55.85 ID:c9jYXFrXo

「これは美味しい。美味しいですよ。愛原木さん」

真壁が眼鏡の奥に喜悦の色を浮かばせて
目の前のカツカレーを貪り食いながら愛原木にいった。

「特に、ここの、ルーをたっぷりと染み込ませたカツを」

真壁の持つスプーンが震えている。

スプーンの上には、ルーを絡ませた一切れのカツが載っていた。
彼はそのスプーンを口に運び、咀嚼して、笑顔で大きくうなずいた。

「口の中に入れた瞬間に広がる香ばしさ。そしてカツの噛み応え。なんともいえない絶品です」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 09:42:21.46 ID:c9jYXFrXo

「わはは。そうだろ。そうだろ」

誰よりも先に食事を終えていた愛原木が、真壁の賞賛に笑いながら同意した。
そして彼は喉が渇いたのか、注文していたオレンジジュースをがぶがぶと飲みはじめる。
そのまま最後まで一気に飲み干すと、大きなげっぷを吐き出して、愛原木は愉快そうに笑った。

「そしてカツカレーの後の、生絞りオレンジジュースも、マジ最高よ」


「本当にこのカツカレー、美味しいですね。食べ終えるのが勿体ないくらいだ」

と、大部分をぺろりと平らげた歴田も満足げにいった。
おれはといえば食べるのに夢中で、会話に参加するどころではなかった。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 09:43:20.99 ID:c9jYXFrXo

喫茶店選びといえば、コーヒーの味と居心地の良さを優先する客が殆どだろうが
おれの場合は、何よりもカツカレーの完成度の方が重要なのだ。

喫茶店定番のカツカレー。これがレトルトとの抱き合わせだったり
カツがふにゃふにゃだったり、ご飯のところどころが固くなっていては
不愉快な食後感となってしまい、その後に運ばれてくるコーヒーが
どんな味だろうとそれを旨いとも思えず、てんで駄目な店という印象しか残らない。

ところが逆にカツカレーを美味しく提供できる店では、食後の満腹感とともに
飲むコーヒーも大層旨く感じられるので、おれはその至福の一時を求めて
喫茶店にはカツカレーの美味いところしか行かないようにしているのだ。

もしかしたらカツカレーの味に拘る喫茶店は、コーヒーの味にも拘るという
隠れた比例法則でもあるのかもしれない。
嘘だと思うのなら、カツカレーの美味い喫茶店を探して行ってみるといい。

本当にカツカレーの後のコーヒーが旨いのだから。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 09:46:00.92 ID:c9jYXFrXo

「あっ、美味そうだなあ。いいなあ、俺もそっちにすればよかったかなあ」

六本木が首を突き出して、おれたちの食事ぶりを見て羨ましそうにいった。
彼の皿には、口に合わなかったらしくパスタが半分以上も残っていた。

「あら、じゃあ六本木くんも特製カツカレー食べればよかったんじゃないの」

山本がパスタをフォークに絡ませながら、嫌味っぽくいった。

「だって、わたしと同じ食べ物を頼むって言ったの六本木くんじゃない。
 そのパスタが六本木くんにとって合わなくても、わたしに責任はないわ」

「いやいや。山本さん」

六本木が軽く咳払いをして山本に向き直り、真面目な顔でいった。

「女性と同じ食べ物を注文するのは、いわば俺の作家性に関わる重要なことなのです。
 たとえば、あなたのような綺麗な女性が何を好み、何を食べるのかを知ることで
 文章にリアリティが生まれてくるのであって、そのリアリティはすなわち官能性とも
 繋がり、男女関係なく読み手を感動させられる作品が出来上がるのです。
 いわば文章のリアリティとは、作家の体験からくるものに、他なりません。
 現にこの前、発表したSSも、過去に付き合った女との恋愛体験から着想を得たので
 あれだけのリアリティを生みだすことが出来ました。だから、俺は、綺麗だなと思う人と
 積極的に絡むことによって、その体験からイマジネーションの広がりを得てゆくのです。
 ですから、あなたと同じパスタを注文したことは、美味かろうが不味かろうが
 結果的に俺にとって、実に、本当に、とんでもなく大きなプラスになるのです。
 美女の味覚を知る事は、それぐらい重要なことなのですから」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 09:48:18.00 ID:c9jYXFrXo

「この味噌汁、昆布のダシが効いていて、おいしいわ。六本木君」

やおらに腐川女史が甘ったるい声で、自分が飲んでいる味噌汁の味を六本木に解説しはじめた。

「ああ、そう」

と、六本木は気の抜けた返事をした。

「や、山本さん。こいつ、そうは言っているんですが。
 ほ、本当は、ワンパターンのしか書けないんです」

六本木が山本を口説き始めたらしいと察した十重二十重があわてて横から割り込んだ。

「せ、成功体験だか性交体験だか知らないが、大学時代から六本木の書いてきた
 ど、どのSSを見てみても、初めに男がヒロインに優しくして、思わせぶりな態度をとって
 さ、最後にはヒロインの涙の告白を男が受け入れるという、決まりきった展開しか。
 そ、そして六本木はキャラを組み替えて、それを繰り返しているだけなのです」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 09:50:02.48 ID:c9jYXFrXo

「なんだと」

十重二十重に批判され、六本木が怒りの形相で十重二十重に一瞬、掴みかかったが
ここが公衆の面前であること、さらに山本の面前であることを殊更に意識したからか
冷静にも彼は、振りあげた拳をすぐに取り下げた。

そして、六本木は唇を震わせて、十重二十重にとげとげしい口調でいった。

「それじゃあ、お前はどうなんだ。え。十重二十重。おい、言ってみろよ。え」

十重二十重も負けじと六本木に胸をそらしていった。

「ぼ、僕が六本木のSSより優れたSSを書けている自信はもちろんある。
 そ、それは虚構性を追求することを常に僕は意識しているからだ。
 き、虚構の上に虚構を幾重にもかさねて、現実では到底体験しえないことを
 ど、読者の目の前に展開させることによって、物語を追う楽しみを提供する。
 ほ、惚れた惚れられただのは、現実でやればいいだけのことなのだ」 
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/13(木) 09:52:22.32 ID:c9jYXFrXo
ここまで。続きは夜にでも。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 09:53:29.96 ID:qx3VJ5pvo
支援
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/13(木) 09:58:05.33 ID:BoOhj9VWo
昨日自治スレッドでlainさん相手に「私は間抜けです」って自己紹介してた人か
34 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/13(木) 11:29:04.16 ID:IAwkqbpAO
本当に愚かだな…
SSの面白さに、文章力がどうとか、地の文がどうとかってのは関係ないと分かるいい例

誰も言わないだろうから言ってやるけど
読者はあんたのでっち上げた三文文士が何食ったとか、それがどんな味だとか、死ぬほどどうでもいいんだよ

スレタイで安価スレどうこうって釣っておきながら、批判めいたこと書いて運営に消されたからってくだらない内容でレス稼いで、本題にぜんぜん入れない
これで面白くなるからその方が不思議だわ

書きたいことあるなら批判でもいいから最後まで書いてから投下して、消されてから運営と争えばいいだろ
実際、歴史上の発禁書ってそうやって世に出てきたんだからさ

こんな意味もない引き延ばしで人の目だけごまかそうとすんな
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 12:34:29.62 ID:X7rRX+1K0
だから読みにくいっての
>>1はSSを見たことがあるのか?
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/09/13(木) 15:37:20.28 ID:LIqsSZ9q0
完結するなら期待
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/09/13(木) 17:15:27.66 ID:Te+Z8WRvo
この調子でがんばって欲しいね
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 17:22:45.05 ID:RLllTK140
下手すぎてわらえない
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/09/13(木) 17:28:56.87 ID:l9C4Mqx10
SSっていうよりは小説読んでる感じ。
支援
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 17:29:51.62 ID:PLbg5GPgo
荒らしが沸いてるね

自治厨?安価厨かな?

先入観抜きで読めたら面白いと思うよ

支援
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 17:38:15.21 ID:CsXpwZEJo
もうちょっとがんばりなさいな
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 17:59:48.48 ID:fbdu+DuNo
戦前の小説でも読んでるようだ。

頑張れ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/09/13(木) 18:43:43.41 ID:NCPVe/uP0
十重二十重の喋りは縦読みかと思ったが
そうでもなかった
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 22:18:52.14 ID:1ONgRuU+0
確かに古臭い だけどスレ一覧の上位にずらりと並んだ安価タイトルを見るよりは不快じゃない
45 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/13(木) 22:57:01.27 ID:IAwkqbpAO
安価スレが嫌いってだけの理由で支援してる人間のほうがよっぽど先入観持ってると思うが…

あと、これが古臭いとか戦前の小説みたいとか言ってる人は、戦前の小説読んでみたほうがいい
国木田独歩とか泉鏡花とかそのあたり
比較するほうが失礼
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/13(木) 23:21:19.08 ID:1ONgRuU+0
昭和の香りがするから古臭いって言った
このテーマでどんな物語を書いてくれるのか期待してる  
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/13(木) 23:24:19.69 ID:DOpKYA9Yo
すうれすに渡って粘着とか気持ち悪いなぁ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 00:45:21.83 ID:ZYTLpQ820
安価が好きとか関係なくお粗末すぎるだろ文章が・・・
これがまともな小説に見える奴らは美少女ゲー入門読んでこいよ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/14(金) 01:12:19.22 ID:5hLq8XaAo
あーSSに小説とか言っちゃう人かー
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 01:19:28.21 ID:XArIFUlSO
お粗末なSSなんて他にいくらもある
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 01:25:39.03 ID:BoVa/mp4o
嫌なら見るな
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 01:34:18.58 ID:ZYTLpQ820
>>49
一応だけど俺じゃないからねこのSSのこと小説みたいとか言い出したの

>>51
ここ数日間あれだけ板荒ししといてそりゃないでしょー
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/14(金) 01:40:25.25 ID:BoVa/mp4o
>>52
別人だよwwww
俺が自治スレでふざけてた子だよwwwwww
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/14(金) 01:42:34.82 ID:BoVa/mp4o
と言う訳で、このスレ荒らしてる奴は残念だったな

暫くしたら本物がスレ建ててやるから安心して待ってろ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 01:48:20.37 ID:ZYTLpQ820
は、はあそうですか
でもキチガイにはかわりないんで・・・
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 01:49:24.35 ID:A/qLLK5e0
小説だとしても、これはひどいな
まとまった文章が書けるようになってからまたおいで
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/14(金) 01:50:51.02 ID:BoVa/mp4o
嫌なら見るなよ荒らしwwwwwwwwwwwwww
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/14(金) 01:53:29.24 ID:PLQyca0co
>>57
他人のスレ荒らさないようにね
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/14(金) 01:55:29.52 ID:BoVa/mp4o
俺たちみんな荒らしじゃんwwwwwwwwwwwwww

荒らしが荒らしに説教wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww







嫌なら見なければいい
荒らしはスルーすればいい
こんな簡単なこともできないなんて・・・・・・
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 01:56:38.56 ID:ZYTLpQ820
なにいってんだこいつ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/14(金) 02:02:46.35 ID:BoVa/mp4o
嫌なら見なければいいんです。このSSが自分に合わないと感じたなら、スレをそっと閉じましょう

荒らしはスルーすればいいんです。荒らしに構う人も荒らしですよ。スルー推奨です

みんなで楽しくSS速報を利用しましょう!簡単な事ですね♪
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 02:06:17.16 ID:ZYTLpQ820
>>61
自分から反感買うような行為しておいて嫌なら見るなが通じるとでも?
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/14(金) 02:07:13.55 ID:BoVa/mp4o
>>62
よう粘着荒らしwwwwwwww
朝までこのスレ荒らそうずwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/14(金) 02:09:01.35 ID:hiqKrQ4Go
投下します
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 02:09:20.09 ID:ZYTLpQ820
荒しの定義から始めようか
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 02:09:30.03 ID:hiqKrQ4Go

「ほう。虚構ときたか。ほう。いっちょまえに、虚構ときたか」

「そ、そうさ。せっかくの虚構で同じ恋愛を繰り返しても、つ、つまらんだろう」

「ほ、ほほう。つ、つまらんときたか。だがね、十重二十重よ。
 お前は虚構について語るが、まともに終わったSSがどれだけあるんだね。え。
 大風呂敷を広げすぎて、畳みきれずに、途中で放棄したSS。
 張り過ぎた伏線を回収しきれず、苦し紛れの夢オチで終わらせたSS。
 あるいは完結させても、読者から、理解できないと叩かれたSS。
 え。まともに終わったものが、どれだけあるか言ってみろよ。おい」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 02:11:16.36 ID:hiqKrQ4Go

「あ、新しい展開、新しい物語が読み手に理解されるには時間が掛かるものだし
 な、何より僕のSSは、殆どが長編で、尚更読み手を選ぶものだから、し、仕方がない」

「なあにが、新しい物語、新しい展開か」

六本木が目を大きく剥き、十重二十重に指を突きつけて、嘲笑するようにいった。

「読者がお前のSSを読むとき、なんて言ってるか知ってるだろ。え。
 『感情移入できない』、『登場人物の行動に共感できない』って。
 お前のSSを読んでいて、俺もそう思うよ。そして、俺はその理由を知っている。
 十重二十重、お前のSSに出てくるキャラクターにはリアリティがない。
 夢想的で、観念的で。現実に即した行動、考え方をしない。
 それも仕方がないものな。書く側のお前には、なにせ体験が欠けているのだから。
 体験のない人が、無理に作品を作ろうとすると、歪なものが出来上がってしまう。
 お前のSSが、その恰好のいい例だぜ。え。十重二十重よ」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 02:16:07.18 ID:hiqKrQ4Go

「ろ、六本木。き、君は、僕を侮辱するのか。さ、作品ではなく、ぼ、僕そのものを」

十重二十重の顔が激しい怒りで赤鬼の如き容貌となり、指先がぶるぶると震えだした。
眼が驚くほど血走っていて、六本木を見据えている。

「そ、そこまで言われたら、た、ただでは済まさんぞ」

「このたくあん、カリカリしてておいしいわ」

自分の世界に入り込んでいる腐川女史が、うっとりしながら味の解説の続きをした。

そのひとことが皮切りとなったのか、十重二十重がぎゃおっと叫ぶやいなや
席から立ち上がって六本木に飛びかかり、拳骨を上からめった打ちに振り下ろし始めた。
六本木は腕で頭をかばいながら、身体を丸めて、「わあ助けてくれ助けてくれ」とわめている。

「いかん、止めろ止めろ」

愛原木が怒号し、おれたち男連中は二人を引き離すために、あわてて席から立ち上がった。
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 02:18:08.26 ID:P8fuTJuSO
SSはともかく、少し静かになり出してきた安価スレについての問題にまた火をつけるような物を書くのはさすがにいかがなものかと。
これでまた板チアンチ安価スレをたてる人やらその他が出始めたらまた面倒臭いですぜ?

しばらく様子見、荒巻さんの対応、その他事情を加味しての判断が必要な、ある意味繊細な問題なのだから、スレたててSS書くにしてももう少し時間を待つべきでは?
削除人の人が問答無用で削除するような内容なんですぜ?
ついでに人のスレで荒らし紛いをするのもどうなのよ?

って駄長文失礼
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 02:18:11.69 ID:hiqKrQ4Go
とりあえず書けた分はここまで。
煙草が切れたので買ってきます。帰ってから続きを書いていきます。
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/14(金) 02:22:54.50 ID:XJqAQrMno
地震来たことだし一旦落ち着いてお前らもっと争え
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/14(金) 02:22:56.57 ID:BoVa/mp4o
乙 待ってるからはよ

投下中にレスを挟むのはどうなんでしょうか?勿論これも私の意見ですので反論は有るでしょう
ですが、SS速報においては投下中のレス挟みは敬遠されがちですよね

また、このスレが問題だと騒ぐ方がいらっしゃいますが、表現の自由というものをご存知でしょうか?
本当に問題なら運営の方がHTML化してくれます。HTML化依頼してみては?
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/14(金) 02:24:12.54 ID:bKSBJppoo
というか、安価スレって言うよりss書きの滑稽さを書いたssに見えるけど、今のところ。
あと文章力はこき下ろすほどひどくもない。特別よくもないけど、この程度ならよそにもいるだろ
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 02:27:20.95 ID:P8fuTJuSO
いやまさか書いてる途中にくるとは思わんかった。

あんま議論もしたくないし勝手に依頼出すのも筋違いだからそれはしない。
削除人が問答無用でやらないのならある程度静観する。
ただ内容はチベットさんが書いたものと類推してるのに動かないのは納得しづらいけれど。不公平すぎる
何回もすまん。もう書き込まないようにする
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/14(金) 02:32:23.10 ID:XJqAQrMno
とりあえず>>1は酉付けてくれるとレス抽出しやすくなって嬉しい
そしてお前らはもっと争え
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 06:37:51.06 ID:5dPlaNMf0
別にいいからさっさと本題に入れ
SSの話は分からんでもないけど登場人物のSSがどうこうとかいう話されてもどうでもいいだけだしな
正直言って滅茶苦茶つまらない
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 07:06:32.46 ID:do/X+XYO0
面白いと思って読んでるのにそういうレス書き込まれるとなぁ
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 07:12:58.04 ID:pjjVumrDO
別に何をどう書こうと自由だけど
表現の自由と言うならば
安価SSにいちゃもんつけるのはおかしいんじゃない?
あとどうせなら安価SSの問題点を出して欲しいね
自治スレも作者総合もまともな問題点指摘する人いなかったから
正直安価スレが嫌いなだけとしか思えなかった
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 09:08:33.08 ID:PUejavuqo
そっ閉じすればいいのにわざわざ荒らす厨房達
議論がしたいならちゃぁんと考えてから自治スレへどうぞ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 09:31:05.00 ID:hiqKrQ4Go
おはようございます。投下します!
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 09:33:14.39 ID:hiqKrQ4Go

「くそっ、十重二十重の野郎め。ただじゃあおかんぞ」

六本木が苦痛に顔を歪めて、吐き捨てるようにいった。

今、彼の席は十重二十重とは反対側に引き離され、両隣には席を変えた愛原木と伊原が座り
真正面の席には腐川女史が移動して、悲劇のヒロインの如き表情を浮かべて六本木を見つめている。

「まあまあ、言い争っているうちに、エスカレートし過ぎたんだ。よくあることだよ。
 だから、もうそのへんにしようじゃないか。仮にも君たちは大学の同期なんだから」

と、伊原がなだめるようにいった。

「あれっ、伊原さんは彼らと顔見知りだったの。そして、この二人は同期だったの。
 まぁ、二人の会話から、知り合い同士だろうな、とは思ってたけど」

愛原木は、この手の騒動はもうこりごりだとでも言いたげな顔付きで
煙草を取り出し、口にくわえた。

「ちなみに、六本木くんと十重二十重くんの二人はどういうジャンルのSSを書いてるの」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 09:34:55.33 ID:hiqKrQ4Go

「はぁ、二人とも禁書やハルヒとかです。ええと要するに、大学の時に流行ってたジャンルのものを」

と、六本木がぼんやりと答えた。

「ははぁ、そりゃあいかんねえ」

愛原木が苦笑して、煙草の灰を灰皿に落とした。
そして、愛原木は、かぶりを振っていった。

「そりゃあ、SSの話をしたら喧嘩にもなるに決まってるよ。
 同じジャンルで、まるきり違った内容のを書いてさあ。
 それで考え方も、主義主張のしかたも違うんだろ。
 そういう人たちがさ、お互いに同じジャンルのSSを書いてると知っててさ
 しかも、同期ってんじゃ、ライバル意識がどうしても剥き出しになる」

「嫉妬しているのよ。六本木君に。六本木君が可哀想」

腐川女史が悲嘆の表情で、身悶えせんばかりにいった。
ここぞとばかりに彼女は、慈悲深い自分の姿を六本木にアピールしているのだった。
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 09:35:42.61 ID:hiqKrQ4Go

「いや、一方的に嫉妬がどうのこうのっていう単純な話じゃないんだよなあ」

愛原木が、物事を一元的にしか見れずその上で利己的に振る舞おうとする
腐川女史の浅ましさに馬鹿を見るような目付きで一瞥してから、六本木に向き直った。

「大体、SS書きというやつは、おれもそうだし、きみや十重二十重くんもSSを
 大学の時からずっと書き続けてたらしいから、多分そうなんだろうと思うが
 自分の書いたSSは、必ず良いものなんだ、と思い込まなきゃやってられないんだよ。
 そのメンタリティを保たなきゃ、時間を浪費してまで、一文にもならないSSを
 わざわざ書いて発表するなんてこと、とても出来やしない」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 09:38:18.74 ID:hiqKrQ4Go

愛原木はそこで一区切って、煙草の紫煙を盛大に天井に吹きつけた。
そして彼は、六本木に話の続きを、ゆっくりとしたペースで喋りはじめる。

「しかし、そういうメンタルを持つことで、かえってSS書きは大きな苦痛を抱くんだ。
 例えばさ、きみの書いた内容のSSが、思ったよりも評価されず
 きみと同じジャンルで、他人の書いたSSが不当に評価されるのを見るとする。
 そう、それはきみにとって苦痛なことなんだ。
 なぜならば、自分の書いたSSは良いものの筈なのに、それがさっぱりと評価されず
 他の人のSSが華々しく賞賛されるのを、きみが指咥えて見ていなければならないとは。
 きみが自分のSSの完成に注いだ労力に対して、これはあまりにも酷い仕打ちじゃないか。
 そんな状況に遭った時、きみはこの苦痛にどう対処する?」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 09:41:43.70 ID:hiqKrQ4Go

「そういう時は、次のSSに向けて気持ちを切り替えていくんじゃないですか。
 悔しさがあるのなら、次こそはもっと良いものを、と思えるでしょうし」

と、六本木がそう答えた。当然の事だろうとでも言いたげな口ぶりだった。

「おいおい。あれだけの喧嘩をしておいて、今さら、優等生ぶらなくてもいいだろう」

愛原木が皮肉っぽくいってから、灰皿で煙草の火を強くもみ消した。

「ははぁ。愛原木さんの言いたいこと、僕には分かり過ぎるくらいに分かっていますよ」

二人のやり取りを見ていた伊原が、こらえきれないといった様子でくすくすと笑いはじめた。

「なにせ僕は管理人ですからね。でも六本木さんには、どうかなあ。
 何度かSSを有名まとめブログに、まとめられている実績がありますし。
 どちらかといえばナルシストな彼の場合、攻撃されたら反撃するだけで
 自分から積極的にそういう事をしないんじゃないかな。プライドが高そうですから。
 それにIPの痕跡もじえ、ま、それはいいでしょう。愛原木さん、教えてあげてください
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/14(金) 09:45:38.91 ID:hiqKrQ4Go

「いいかい。六本木くん。SS書きにとって三種の神器がある」

愛原木が六本木の目の前に、三本の指をぴんと立てていった。


「一、自分のSSに関する、さりげない宣伝、自演をすること

 二、自分のSSを上回りそうな、他人のSSが出現したら攻撃して引き摺り下ろすこと

 三、他人のSSを隅々まで粗探しした結果、低く評価して自分のSSの方がマシだと安心すること」


そして、伊原と愛原木は顔を見合わせて、げらげらと笑った。
ここに至って六本木にも、愛原木の言わんとすることが分かったようで
決まりの悪そうな様子で、ひたすら愛想笑いを浮かべている。

そんな彼らの会話をぼんやりと見守りながら
おれは初めて参加したオフ会のことを思い出していた。
参加したオフ会の途中で、おれは愛原木を殴ったのである。
87 : ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/14(金) 09:52:22.91 ID:hiqKrQ4Go
ここまでです!
夜に書けたらまた投下しに来ます。

あと次から↑のトリップで投下します。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 11:25:10.32 ID:o+jpodHko
安価SS書いてるから怖いもの見たさで開いたけど、面白いや
続き待ってる
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 12:11:57.65 ID:jzDxQoLGo
普通に面白いじゃん
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 12:36:47.68 ID:u92IUbF3o
 十重二十重、お前のSSに出てくるキャラクターにはリアリティがない。
 夢想的で、観念的で。現実に即した行動、考え方をしない。
 それも仕方がないものな。書く側のお前には、なにせ体験が欠けているのだから。
 体験のない人が、無理に作品を作ろうとすると、歪なものが出来上がってしまう。



うわああああああああ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 14:19:56.49 ID:YB1QSloo0
俺も安価スレは嫌いだからはよ本題にっ!
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 14:45:46.65 ID:ZYTLpQ820
そもそも管理人ならさっさと安価スレ規制すりゃいいじゃねえか伊原さん・・・
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/14(金) 14:55:08.37 ID:PLQyca0co
本文中に「安価スレ」出てきてないしなー
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 15:04:00.70 ID:mm2ZSSqDO
思ったんだけどさ、安価スレ急激に増えたのって咲スレがたち始めてからだよね
「京太郎」で検索するとアホみたいに安価スレ出てくる、咲ブームが過ぎればこの安価ばっかの状態は収まると思う

で、このSSは何時になったら本題に入るんだよ前振りなげぇよ
そしてこれに出てくる十重二十重ってモロ>>1だよね
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/14(金) 16:07:26.58 ID:YB1QSloo0
俺も安価スレは嫌いだからはよ本題っ!
96 : ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 01:57:30.76 ID:QmH34pEUo
投下がはじまります!
97 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 01:58:46.59 ID:QmH34pEUo

おれの姓は等々力、名はあずかっておく。
おれがSSを書き始めたのは、喫茶店で伊原と再会したからだ。


再就職の口がなかなか見つからず、持て余す暇を潰すために
都内の喫茶店巡りを日々の日課としていたおれは
その日も神田の喫茶店で、ひとりカツカレーを食べていると
時折、こちらの顔に突き刺さるような視線が妙に気になった。

仕方がなくカツカレーから顔をあげて、なんとなしに視線の主を見返すと
見覚えのある顔と目が合った。その男は高校の後輩、伊原だった。
98 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 01:59:21.41 ID:QmH34pEUo

「やあ。どうも。やっぱり、等々力さんだ。久しぶりですね」

伊原は笑顔で立ち上がり、おれのテーブルまで移動して座った。
握手を求める手を差し出しながら、伊原はいった。

「まさか、こんなところで会うなんて。奇遇ですね」

「伊原か。久しぶりだなあ。元気かい」

と、おれも笑いながら、握手に強く応えた。伊原とは当時、親しかったからである。
それから二人で、当時の演劇部活動の思い出話などに
花を咲かせていると、やがて話題は現在の状況に移っていった。
99 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:00:02.48 ID:QmH34pEUo

「そういえば、今は、何をされているんですか?」

伊原がさりげない口調で、そう訊ねてきた。

「や。今か。今はな。その、前の会社を辞めて、就活中だ」

と、おれは頭を掻きながらいった。かつての後輩に今の事情を打ち明けるのは
どうしても気恥ずかしいものがあったからだ。しかし、伊原はかぶりを振って笑った。

「そうなんですか。僕も大体同じですよ。会社務めとはどうしても反りが合わなくてね。
 入社して半年ぐらいで辞めた後も、こうしてぶらぶらしているわけです」

その口振りと表情から、不安なさまがまったく窺えないので
おれは伊原が資産家の息子だということをなんとなく思い出した。
100 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:01:37.06 ID:QmH34pEUo

「あっ、そうだ」

突然、伊原は何かを思いついたような顔をした。
テーブルの上に身を乗り出して、彼はいった。

「それじゃあ、等々力さんは新しい仕事が見つかるまでは、暇なんですね」

「まぁ、蓄えがあるうちは。尽きるまでにはどうしても働き口を見つけなきゃならんが」

「でしたら新しい仕事が見つかるまでの、等々力さんの暇潰しとして
 僕が、今、運営しているサイトに是非とも何か書いてくれませんか」

そして伊原は携帯を取り出した。やがて操作し終えると、彼は携帯の画面をおれに見せてきた。
人差し指で画面に映るタイトル画像を示しながら、彼はいった。

「SSを投稿する人とSSを読む人の為に開設した匿名型掲示板『エスエス板』です。
 どうです。この画像の中に、色々なキャラがいるでしょう。つまりSSというのは……」
101 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:02:35.37 ID:QmH34pEUo

「待て、待て。うん。SSがどういうものかは、大体、飲み込めた。
 しかし何故、そのSSの為の匿名掲示板を運営しているんだ」

SSについて長々しく喋り続ける伊原の話を途中でさえぎり、おれは訊ねた。

そのまま放っておけば、30分以上はぶっ続けで喋りかねない勢いであったし
久しぶりに会った伊原が、SSとやらにそこまで傾倒する理由を知りたかったからだ。
102 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:03:41.54 ID:QmH34pEUo

「僕は、ネットでの創作活動に、大きな可能性を見出しているんです。
 ネットユーザーに、自由に、物語を表現できる場を提供することで
 もしかしたら市場では味わえないような、新しい面白さを持つ作品に出会えるかもしれない。
 僕はSSを愛する読者の一人として、その可能性に賭けて、私財を投じて運営しているんです。
 それに掲示板の管理人をやっていれば、投下された面白い作品を、自分の眼で発掘し
 他サイトに連絡を取ることで、多くの人に見てもらえるよう宣伝する事も出来ますからね」

伊原は真面目な顔でそういった。その熱弁に心を打たれ、おれは思わず唸った。

人々の芸術活動を強く支援するのは、大衆ではなく裕福な資産家であるのが
古来からの常であったそうだが、目の前の伊原を見て、それが心底から理解できたからだ。

暇を持て余した金持ちという属性に、芸術性への理解と行動力が結び付けば
伊原のような人間が幾らでも出てくるのだろう。そして、そういう人間は貴重なのだ。
103 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:05:48.74 ID:QmH34pEUo

「分かったよ。伊原。お前が、SSの事を、そこまで考えていたとは」

感動に打ち震えたおれは、目の前の後輩に尊敬の念を次第に抱きつつあった。
と、同時にSSを書くことに対して、やや尻込みする気持ちも生まれ始めた。
まだ承諾はしていないが、新参者のおれが書くとなれば、伊原の負担を増やしかねないのではないか。

すると伊原はおれの複雑な心境を察したのか、にやりと笑みを浮かべていった。

「というのは半分、本当のことなんですが、もう半分は、金儲けの為ですよ。
 SSの地位向上に努めていれば、掲示板に入ってくる広告収入も増え
 さらには掲示板に投下された優良SSをまとめて本にして出版するという動きも…」
104 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:07:13.24 ID:QmH34pEUo

「なんだ。金か」

伊原の率直な告白を聞き、おれはげらげらと笑った。
おれがげらげら笑いだしたのを見て、伊原も釣られてげらげらと笑った。
おれはげらげら笑いながらいった。

「結局のところは、やはり金か。理想だけじゃなく現実的なところも、きっちりと押さえてやがる。
 確かに、金の為だと言われれば、納得できるというものだ」

「じゃあ納得したついでに、是非とも書いてくれませんか。
 等々力さん、演劇部で台本をたくさん書いてたでしょう。
 あの時の情熱を是非SSに向けてくれれば、僕としても嬉しいですよ」

と、伊原はげらげら笑いながらいった。
105 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:07:55.53 ID:QmH34pEUo

「ああ、書く書く。お前のその素直さが気に入り、SSに挑戦してみようという気になった。
 その代わり、お前の掲示板に大きく貢献できるSSが出来たら、儲かった分、少し寄越せ」

おれはげらげら笑いながら立ち上がり、会計に向かった。
伊原もげらげら笑いながら立ち上がり、会計に向かった。

「勿論、マージンは作者にも還元はしますよ。ただしそれは、オフ会という名目で、ですがね。
 年に数回、厳選したメンバーを集めて、飲み食いをしているんです。費用は全て僕持ちで。
 話題作となったSS、まとめブログにまとめられ掲示板のアクセス数に大きく貢献したSS、
 そして、僕の目から見て、面白かったSSなどを発表した作者たちに、お礼の意味も兼ねて」
106 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:08:58.82 ID:QmH34pEUo

それから伊原と連絡先を交換し、おれたちは別れた。

いつでも連絡してください、と彼は去り際にいった。
等々力さんの台本好きでしたのでかなり期待しています
書く内容が決まりましたら投稿する前に必ずお知らせ下さい、ともいった。


そう言われては逸る気持ちを抑えつけようとしても、書く気力がむらむらと湧いてくるではないか。
伊原をアッと驚かせるような作品を見せてやりたくなったし、おれ自身も書きたくて仕方がない。
それに、インターネットで発表できるとなれば、演劇部では禁じられていた暴力表現も
たっぷりと描写できるのだ。帰りの電車の中で、おれはわくわくしながら、ずっと妄想を広げていた。
107 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:09:53.48 ID:QmH34pEUo

とはいえ、まず『エスエス板』でどういうものが主流かを知らねばならなかった。
伊原が見慣れている内容の作品を追従しても、彼はうわべの言葉ほどには喜ばぬであろうし
おれも他人と似たり寄ったりな内容の作品など、絶対に書きたくなかったのだ。


おれは家に帰るや否や、真っ先にパソコンを開き、『エスエス板』に接続して
最新から順に、ざっと200スレほど斜め読みに読み飛ばした。
面白そうなスレ、なにやら先の展開が気に掛かるようなスレは残しておき
気付いた事柄をメモして、次から次へと読んでいくと、時間はすっかり夜の10時を過ぎていた。
3時間ほどその行為に没入していたのだ。そのおかげで発見した事柄も幾つかあった。

もうここらでいいだろうとおれは判断し、携帯に手を伸ばし、伊原に電話を掛けた。
108 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:11:39.63 ID:QmH34pEUo

「あっ、もしもし。等々力さん。まさか、もう書いてきたというわけでは」

伊原がいささかあわてた様子で、電話に出てきた。

「いや、そうじゃない。ちょっと気になった事があって、質問しようと思ったんだ」

と、おれはメモを手に持ちながらいった。

「ははぁ。SSに関する質問ですね。いいですよ。なんでしょう?」


「まずSSの書き方についてだ。台本形式が多いのは、なんとなく分かる。
 読みやすくする為だろう。おれも高校の時、役者に説明しやすいようにそう書いたものだ。
 ところがSSでは、キャラクターに固有名詞をつけるべきところに
 何故、名前をつけていないのが多いんだ。そこがまったく分からない」

「…ああ、なるほど。等々力さんが言っているのは、おそらく、男女形式とかのやつでしょうね。

 『男「俺は男…お前は?」
  女「わたしは女…です」』

 このやり取りのことを言っているんでしょう?」
109 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:13:26.51 ID:QmH34pEUo

「そう、それだよ、伊原。この事に疑問を抱かないのか。
 ただしそのやり取りでも、役職ならまだ分かる。使い様によってはな。

 『司令官「おい、目標への攻撃準備は出来たか」
  兵士「はい、司令官殿。いつでも号令が掛かれば、直ちに目標を蜂の巣にできます」』
 
 ただし、司令官がある個人の兵士に語りかける時は、極力、『兵士』と言ってはならない。

 『司令官「おい、兵士」』よりも『司令官「おい、そこのお前」』の方がずっと自然だからだ。

 あるいはストーリーのスポットライトを、この二人に当てるつもりで
 物語を展開させるならば、それぞれ固有名詞があった方がずっと感情移入しやすい筈だ。

 『サンダース准尉「おい、リチャード曹長。この陣の構築は君の指導だったな。え。
          ここのところが、ちぃっとも、ぜぇんぜぇん、なっておらんぞ」
  リチャード曹長「(まぁた始まったよ。准尉の嫌味が。いやだなあ。早く死なねえかなあ。
           こいつ。そうすればおれの出世も早くなるのに)はっ、申し訳ありません」』

 こういう風にキャラクター毎の性格付けが、ぐっとやりやすくなる。
 これは俺の台本作りの経験から言っているんだぜ。伊原。
 なぜ、そうしないんだ。 SSにそういう書き方を避けるという、しきたりでもあるのか?」
110 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/18(火) 02:14:54.33 ID:QmH34pEUo
今日はここまでです。
また出来たら投下します。
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 02:52:24.38 ID:BbUvjgt70
「なんとか。え。なんとか。」この言い回しどんだけ気に入ってんだよ、別に格好良くないぞ
あと句読点の位置と使い方おかしいから国語の教科書でも読み直してくるといい
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/18(火) 03:58:52.12 ID:1sHnHHgqo
言い回しと句読点のリズムに古くささは感じるけど間違いではないんじゃない?
謎の空白があったりするけど……言うほどのことでもないし
擁護のつもりはないけど過敏じゃない?
叩きたい感情ありきで叩いてるようにしか思えん
言うほどひどくはないよ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 16:13:55.71 ID:p2vr0tCDO
これは男とか女とかのSSを叩いているという認識でよろしいか
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 17:15:15.95 ID:EEUTioPIO
句読点の入れ方は硬いとは思うけど、誤用ではないでしょ
そもそもこの程度のメタネタやあるあるネタにムキになって荒らす方がおかしい
115 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:35:23.29 ID:3aM2PDvVo
少しずつ投下しますよ。
116 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:36:00.28 ID:3aM2PDvVo

「ははは、もともとSSに、決まったしきたりとかはありません。いえ、ありえません。
 もともと誰でも自由に創作を発表してもよいという理念で『エスエス板』を作りましたからね」

「じゃあ、なぜ、暗黙の了解みたいなものが」

「残念なことに、いるんですよ。
 固有名詞をつける事で、叩かれるんじゃないかと恐れて、とりあえず一般的な書き方
 この場合、『エスエス板』に広まっている呼び方などを、マニュアルのように参考して
 さしたる疑問も抱かず、主流に迎合することを優先する書き手たちが」

と、伊原のどこか寂しそうな声が受話口を伝わってきた。

「書き手の、サラリーマン化か」

おれは吐き捨てるようにいった。
117 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:36:35.21 ID:3aM2PDvVo

「そうかもしれません」

と、伊原が悲しげな声でいった。続けて彼は解説を始めた。

「『少女「私は…少女…」』と、固有名詞を名乗るべきところで、あえて名乗らないことで
 この書き手は、読み手たちに訴えているんです。
 何を訴えているのかというと、私は分別を弁えているんですよ、という厭らしいアピールです。
 私はあなたたち読者様の『少女』に対するイメージ、それは処女だったり隠れ淫乱だったり
 まさに人さまざまでしょうが、この『少女』に私が固有名詞を名付けないことから、
 賢明な読者様は、私が読者様の『少女』に抱くイメージを尊重して、決して傷付けないよう
 配慮していることがお分かりなはずです。あっ、あっ、名前を付けることは決してしません。
 それは、と、とんでもないことです。へたに名前を付けると、その語感のイメージから
 この『少女』は勝気だな、だとか、この『少女』は無口で大人しそうな子に違いないといった
 おのおのの少女像が、読者様の中で出来上がってしまいます。
 そんなことになってしまっては、読者様と私の間で共有していた『少女』がキャラ立ちし始めて
 勝手に独り歩きして、読者様から反感を買われないよう、分別を弁えて細心の注意を払ってきた
 私の努力が無駄になってしまいます。私は読者様の想像に沿うように、書いていきたいのです。
 そう、その『少女』は、大人しく優しく勝気でツンデレでありながら性的な事に興味津々だったり
 性的な事に恐怖を覚えたり逆境に対しては強い意志を見せたり逆境で主人公に庇ってもらうような
 弱々しい脆さを見せたりする、ただの『少女』なのですから………」
118 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:38:21.32 ID:3aM2PDvVo

「へえぇ。そういう心理でもあるのか」

「以上は僕が今まで観察してきたことです。
 少なくとも、個性を出さぬよう、いじましいくらいに努力しているのは確かですね。
 そして読み手側も、それがなんとなく分かっているから、悪い気はせずに

 『少女「男……! 私の男ーッ! 死んじゃいやーッ!」』

 といった物語のクライマックスに、相応しくない根本的欠陥が現れているにも関わらず
 あえて突っ込まず、脳内変換してまで、感動してみせるんですよ。
 ここまで来ると、もはや一種のギャグですね」

伊原の言葉からおれはその光景を想像し、そのあまりの喜劇ぶりに、げらげら笑った。
伊原も受話口の向こうで、げらげら笑った。
二人でひとしきり笑い合ってから、おれは話題を変えた。

「ところで、『エスエス板』ではどういったストーリーが受け入れられやすいんだ。
 俺もざっと一通り読んできたつもりだが、管理人の口からそれを聞いてみたいんだ」
119 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:40:05.38 ID:3aM2PDvVo

「ははぁ。ジャンルはアニメや漫画、ゲームの二次創作からオリジナルまで多々ありますが。
 ストーリーねえ。もちろん、僕から、それを教えてもいいんですが。その、ねぇ」

伊原の口調が、急に口ごもったものに変わった。
ここまで話してきておいて、結局は手前もありきたりなストーリーを書くつもりなのか
と、おれを疑い始めた為であろうし、おれにそれを書いて欲しくないという期待の裏返し故なのだろう。

送話口の向こうにいる伊原に、おれはきっぱりと宣言した。

「心配するな。そういうものを書こうとはちっとも思わない。むしろ逆を行く。
 徹底的に逆を突き走る。そうでもしなきゃ、俺も書き甲斐がない」

「あっ、なるほど。僕も、既存のSSには、正直言えば飽き飽きしてきたところです。
 そのつもりならば。いいです。いいです。では教えます。教えます。
 まず多いのは勧善懲悪」

「勧善懲悪くそくらえ。悪が勝つに決まってる」
120 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:42:11.01 ID:3aM2PDvVo

「次は男と女の心温まるラブストーリー」

「女は馬鹿だ。男の性的玩具に過ぎない」

「次は色々あって最終的に元通りの日常に戻る話」

「色々あったらあっただけの結果が残るに決まってる」

「次は主人公が挫折を乗り越えて成長してゆく物語」

「人間の本質は変わらない。十年間服役した強姦魔が出所してから再犯を起こす確率は高い」

「とまあ、ここらへんが主流でしょうね。逆に少ないのはキャラ崩壊、欝話系でしょうか」

「キャラ崩壊いいことじゃないか。書き手がそれだけ自由に書けていることになるからな。
 どう壊れているかの内容次第では、気になって先が読みたくなって仕方がなくなる。
 欝話も同じだ。いやだなあいやだなあと思いながらも、不幸を見物したいがあまり読んでしまう」
121 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:43:10.59 ID:3aM2PDvVo

「ふむ、確かにそうですね。僕も上手く作られた、ある欝話SSには、強く印象付けられました。
 さて、これで『エスエス板』にあるストーリーをざっと紹介しましたが、参考になりましたか」

「ああ、なった。なった」

と、おれは笑いながらいった。
傍らのメモ用紙に伊原と話しながら思いついたアイデアを数箇条殴り書きし、最後に念を押した。

「これが出来上がったら、きっかり飲み食い代、奢らせてもらうからな」

「ええ、期待していますよ。ちなみに、どういったものを書くつもりで?」

おれはメモ用紙に書き込んだアイデアを読み上げた。
伊原が電話の向こうで小さく唸る声が聞こえた。震える声で彼はいった。

「そ、それは凄い。僕が今まで読んだ事がないストーリーです。か、書いて下さい。
 い、今すぐにでも書いて下さい。早く読ませて下さい。は、早く」
122 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:44:29.34 ID:3aM2PDvVo

「あわてるな。たぶん数日内までには出来るさ。なにせ今は働いてないからな。
 ようし、今から書くぜ。では、約束を忘れるなよ。じゃあな」

伊原のその反応に手応えを感じたおれは、上機嫌で電話を切ると、さっそく執筆に取り掛かった。


久しぶりの創作は、死んだ魚のような目でハローワーク通いをしていたおれに血肉と活気を与え
演劇台本を制作していた頃の、無我夢中で取り組んだ情熱を体中に呼び起こし
どこにこんなアイデアが眠っていたのか、と自分でも驚くほど書きたいことが
次から次へと湧いてきて止まらぬのだった。そして、それは三日後に完成した。
123 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:45:34.99 ID:3aM2PDvVo

結果から言えば、おれが「性書」と銘打ったタイトルのSSは、管理人の伊原もぼやくほど
閉塞感漂う『エスエス板』で、あっという間に一大センセーショナルを巻き起こした。

なぜなら、それも当然のことなのだ。
今まで誰もやらなかったこと、誰も読んでこなかったこと、誰も想像しえなかったこと
そこに目をつけ、そして、誰しもが予測しえない物語展開を繰り広げたのだから。
124 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:51:55.42 ID:3aM2PDvVo

「性書」は、そのタイトルから分かるように、世界一ベストセラー本である「聖書」のパロディで
そこに登場するイエス及び十二使徒の連中は、女を見ればところ構わず強姦し
金品財宝を溜め込む権力者には媚びへつらい、貧乏人を見ればいじめては殺し
それでも唯一神の加護があるゆえに、人々は彼らに逆らえず、むしろ長い物には巻かれろとばかりに
イエスの信徒になりたがり、どんどん権勢を拡大してゆくので、しまいにはイエスが王となり
贅沢と悪政を極めた彼は、次第にこの世に飽きはじめ、面白いことはないのかと刺激を求めて
メルヘンチックな絵本の世界に十二使徒と共に飛び、マッチ売りの少女、白雪姫
不思議の国のアリスらをそれぞれ輪姦し、そこでも飽きたので、アニメや漫画の世界にも飛び
もともとのストーリーを大きく改変するような、暴力殺人強姦の傍若無人極まる活躍をしまくるが
最期には退屈なこの世を儚い、キリスト教最大の悪とされる自殺で幕を閉じるという話である。

そしてこのSSに対する反応は賛否両論、真っ二つに分かれた。
125 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 02:57:23.26 ID:3aM2PDvVo
今日はここまでです。
http://www.youtube.com/watch?v=DXH5WRP36fA
ちょっと宣伝。女神転生WのPVです。
フィールドは雰囲気が良いんですが戦闘画面が3Dじゃなくなりました。
失望しました…。けど買います。ではまた書けたら投下しにきます。
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/19(水) 03:05:56.50 ID:f80SY4f40
男・女形式に関しては全く同意件だわ
あんなうすら寒いのをよく書けるよな
そんではよ安価スレに対して言及してくれ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/19(水) 03:30:29.86 ID:iZd7o9M7o
確かに男女モノのシリアスシーンで「男ー!」とか「女友!」とかキャラが大真面目に言ってるのはギャグだなぁと毎回思うわ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/09/19(水) 10:15:50.76 ID:oye2z+H00
昭和か!
129 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 13:05:20.12 ID:3aM2PDvVo
少し投下します!
130 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 13:06:10.21 ID:3aM2PDvVo

ユダ「ああ、救世主さま。もう、こんなことはお止めください。
   そのマッチ売りの少女も、『やめて、やめて』と叫んでいるではないですか」

絵本の世界でのイエスと十二使徒の傍若無人の振る舞いを、風の便りで聞きつけて
自ら止めに来たイスカリオテのユダが、目の前の光景に愕然し、涙ながらに訴えた。

ユダ「しかも、おお、その鮮血の証は。彼女は、処女だ。
   なんということだ。こんなことがあっていいのか」

イエス「ユダよ。裏切り者のお前には、まだ分からないのか。この女の、やめて、という喘ぎは
    気持ちが良すぎてアタシイッちゃうから、やめて、という意味の喘ぎなのだ。
    そう。すべての女の、やめて、とは死ぬほど気持ちが良いという叫びなのだ」

ぜいぜいと息を切らせ、腰を懸命に動かしながら、イエスは言った。

イエス「人の子よ。哀れなるマッチ売りの子よ。あなたの膣は締まりが最高だ。
    そのぼろぼろのマッチを売るよりも、明日からこの膣に値段をつけて街頭に立つがよい。
    わたしが保証しよう。あなたは上等の娼婦だ。マンコ売りの少女として生まれ変わるのだ」
131 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 13:08:04.97 ID:3aM2PDvVo

全編がこんな調子で進むものだから、賞賛の部分はいやらしくなるのでざっと省くが
肯定の大体が「いいぞ。もっとやれ、もっとやれ。けけけ」という狂喜じみた反応であったことから
おれのSSが、新たな刺激に飢えていた読者から熱烈に歓迎されたことは、想像するに容易いだろう。


しかし、その肯定が熱狂じみたもの、そして肯定される内容も激烈ともあれば
それに対する否定もまた過激じみたものになるのも当然のことで
一方から諸手を挙げて迎えられたおれは、もう一方から徹底的な罵詈雑言を浴びたのだった。
132 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 13:08:54.64 ID:3aM2PDvVo

曰く、こんな物語を書く作者は人間のクズに違いない。
曰く、真面目にSSを書いていない。真面目にSSを書け。SSというものを勉強し直せ。
曰く、地の文が邪魔。お前のその地の文が読みにくい。読む気をなくす。なくしたもんね。
曰く、つまらないからやめろ。やめろったらやめろ。やめろ。やめないなら死ね。
曰く、聖書にイエスは女人を強姦したという記述はない。誤りのある風説の流布は慎むべきであろう。
曰く、あなたはとんでもない事を仕出かした。あなたにはやがて神罰が下り、地獄に落ちる。
曰く、貴様、邪悪なイスラム教徒だな。コーランを抱いて死ね!
133 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 13:10:22.11 ID:3aM2PDvVo

人格否定する者、勝手に自分のSSの定義を押し付けようとする者
自分の読解力の無さを棚上げして好き勝手にわめき散らす者、いきなり発狂し出す者
現実と虚構の区別がつかない者、畏怖して神頼みに走る者、急に聖戦をおっぱじめる者

これらがどっと湧いてきて、ある程度覚悟していたとはいえ
そこまでやるかというくらいに徹底的な罵声を浴びせられ、おれは次第にうんざりし始めていた。


そんな時に、伊原から連絡が来たのだった。
134 :1 ◆Xvg0Dg0YUT/E [saga]:2012/09/19(水) 13:16:32.76 ID:3aM2PDvVo
まだまとまった分まで書き溜めてないので、今日のはこれでおしまいです。
次回の分が出来たら、また投下しにきます。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 16:41:24.78 ID:3xTQ+W3DO
聖書云々は流石にまずいんじゃねぇかな、現実と虚構の違いとかそういうレベルの問題じゃない
等々力さんちょっとアホのこなのかな
136 :名無しNIPPER [sage]:2012/09/19(水) 17:08:31.78 ID:vPzTihrAO
興味のある人はちょっと「悪魔の詩」でググってみ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 17:31:57.62 ID:g9YyOmGDO
>>135
空飛ぶスパゲッティ・モンスター教「せやろか?」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 17:42:01.73 ID:N+4Twziqo
ああ、それで今イスラムの暴動が起こってるのか
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 17:58:00.02 ID:8F5+QosDO
数多の信仰があるように数多の望みがある

万物に好かれ望まれているものなんて存在しない
それは神とて同様
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 18:47:43.79 ID:OQN6w+1DO
信仰なんて、太陽だけ見ていれば良い。
アレがなければ、俺達は生きていけないのだから。
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:16:57.87 ID:PilhetaT0
SSの内容しょっぱ過ぎるだろwwww
「みんなの嫌がりそうなこと全部やりました!すごいでしょ!(ドヤァ」みたいな感じ
とても真面目に管理人に熱くSS語ってたキャラクターのやることとは思えん
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 19:50:20.11 ID:7eIhiY7DO
愚痴は何処まで行っても愚痴でしかない。
本来なら「気に入らない」「好ましくない」「嫌い」などの一言で十分。
それを敢えて作品として表現しようとしている事に自分は関心がある。当然そうでない人も居るだろうが。
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/19(水) 20:24:23.57 ID:FNfbPMdW0
>>142
実はLRで禁止されてるんだがな

にしてもキリスト教はいつから株式会社になったんだよワロス
これはネタでやってんだよね?
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 10:15:51.74 ID:SnQAZFjDO
愚痴や怒りから作品が生まれる例は数え切れないほどあるからな。
続きマダー?はよ頼む
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 16:59:03.15 ID:moWqlNzDO
肯定の大体が「いいぞ。もっとやれ、もっとやれ。けけけ」という狂喜じみた反応であったことから
おれのSSが、新たな刺激に飢えていた読者から熱烈に歓迎されたことは、想像するに容易いだろう。

じわじわくる
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/20(木) 17:34:17.39 ID:dBniwHbWo
かわいいな、いい歳して
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 18:00:18.52 ID:YK9UdnoOo
>全編がこんな調子で進むものだから、賞賛の部分はいやらしくなるのでざっと省くが
>肯定の大体が「いいぞ。もっとやれ、もっとやれ。けけけ」という狂喜じみた反応であったことから
>おれのSSが、新たな刺激に飢えていた読者から熱烈に歓迎されたことは、想像するに容易いだろう。


>しかし、その肯定が熱狂じみたもの、そして肯定される内容も激烈ともあれば
>それに対する否定もまた過激じみたものになるのも当然のことで
>一方から諸手を挙げて迎えられたおれは、もう一方から徹底的な罵詈雑言を浴びたのだった。

文章全体で見りゃそこまでおかしいか?次の展開への説得力持たせだろう。
つかこのスレ、アンチしかいねえの?揚げ足どりと批判ばっかり見る。
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 23:46:33.79 ID:S92ySwn/0
多分、けけけ。がいけないんだと思う
けけけ。で狂喜を演出するには無理があるってことじゃね、俺も笑っちゃったし

少なくとも俺は>>1に期待してる
だからこそおかしいと思った部分は申し出るべきだと思うんだけどアンチ扱いされんのかね
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 07:27:15.35 ID:rr4wVqBIO
読者様が沢山居るねぇ
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 22:55:06.87 ID:Zjd+Z3VIO
>>147-148
こういう話って非難する奴と擁護する奴のやり取りを見るために狙って書くもんだから
>>1も「いいぞ。もっとやれ、もっとやれ。けけけ」と思ってるんじゃない
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 23:18:17.66 ID:dh6kiWvZ0
>>130
果たしてこれでおっきする人はいるのだろうか・・・
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 10:38:23.45 ID:5BgTMugq0
もしも等々力がタイトルにあるSS書きだとしたら、安価SS書き役もそのうち出てくるんだろうか
それとも等々力が意外と安価SSを支持していて、そちらサイドを代弁するって形で戦争になるのか  続きが楽しみだ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 13:49:19.71 ID:UD8XAW4Mo
もう来ないのかな……
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 13:01:13.89 ID:G8M0MpdIO
面白かったよ
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/10/17(水) 18:58:02.19 ID:/J82e72Yo
面白かったのに
残念だ
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 22:44:13.63 ID:8Eq8wIjIo
こういうスレって絶対完結しねえよな
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