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後輩「泊めてください」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage saga]:2012/09/18(火) 05:55:58.67 ID:O/Zre0VG0
初めてスレ立てです。
至らない点しかないですが、罵声とよければアドバイスをお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1347915358
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/09/18(火) 05:56:36.67 ID:O/Zre0VG0
――ピンポーン

男「・・・?」

時刻は既に深夜2時過ぎ、丑三つ時である。
こんな時間に尋ねてくる知人、友人には覚えがなく、男が不思議がるのも無理はなか。

男「(まあ、忙しいし無視すればいいか・・・)」

明日には提出しなければいけないレポートをまだ男は書き終えていない。
大学がこんなにも大変だとは思っていなかった、と男は冬場独特の隙間風に震えながら愚痴をこぼす。

―――ピンポーン、ピンポーン

再度呼び鈴が鳴る。二連打であった。
少し苛立ち覚える男、しかし動かない。不動の男であった。

―――――ピンポーン、ピンポンピンポン、ピンポーン

不動の男が動く、玄関先へ。
男は不動でありながらも、沸点が低かった。彼は玄関先に置いてある先がどす黒い何かで汚れた――実はただのペンキなのだが――金属バットを肩に構え、勢い良くドアを開ける。
しつこい新聞勧誘や、性質の悪い宗教勧誘には一定の戦績を誇るこのバット、エクスカリバーと男は名づけていた。

男「うるせぇぞ!今何時だ・・・」

後輩「せ、せんぱい、やっとお、起きてくれた・・・」

そこに居たのは、中学、高校時代の後輩だった。
寒さのためか、バットを持ってる俺のためか、はたまた両方なのかはわからないが、両手で自分の体を抱く様にしながら、大きく目を見開き震えていた。
3 :>>1 [sage saga]:2012/09/18(火) 05:58:11.20 ID:O/Zre0VG0
男「えっ。あ、おまえか・・・。とりあえず、中に入れよ」

後輩「うん、ありがと・・・」

雪がちらつくこの時期、しかも真夜中に制服姿で外に放置するのは居たいたたまれない為、とりあえず中に招くことにした。仏の男である。
炬燵に押し込み、暖かいココアを与える。仏の男であった。
少し落ち着き、震えが収まったころに話を聞く。

男「おまえ、どうしたんだ、こんな時間に。お前の家、三駅は離れてるだろ?」

後輩「・・・すぐ開けてくれなかった薄情なセンパイになんかには教えません」

人の家に押しかけて、尚且つココアをご馳走になってから言うセリフがそれなのかと男は思った。
可愛くないやつである、しかし昔からこんなやつであることは知っていただめ軽く受け流しもう一回聞く。

男「悪かったよ、悪かった。でも人の家に、こんな時間に、人を起こしてまで押し入ったんだ、何か理由がなきゃおかしいだろ、あんまり先輩に心配かけるなよ」

昔から後輩には一種の好意が向けられていることは気づいていた。必要以上に敵意を向けるくせに本気ではないそのしぐさ、わかり易く、可愛かった。
もっとも、自分は気づかない振りして度々後輩を利用してきた。そんな自分を、俺の友人は先輩を鬼と呼んだ。
結局高校では二人の仲は、仲のいい先輩後輩以上進展することはなかった。ただ単に後輩に度胸がなかったのか、俺が後輩との恋愛に興味がなかったのか。恐らく両方だろう。
ただ、自分は後輩から向けられる好意自体はまんざらでもなかった様であるが。
今回もその好意を利用する。後輩から向けられる好意を利用するのは少し心が痛んだが、隠し事をされるのは無性にイラつく性質である俺は躊躇しなかった。

後輩「い、家出ですよっ!センパイは黙って私にココアと寝床をよこせばいいんですっ」

男「なんだー、ココアだけがほしいのかー、仕方ないなー」

後輩「露骨に無視しないでください!」
4 :>>1 [saga]:2012/09/18(火) 05:59:23.07 ID:O/Zre0VG0
男「・・・なんで家出したんだ?」

ジャブで真面目に聞く。

後輩「ただの喧嘩です。しばらく家に置いてください」

男「おじさんとおぼさんが心配するんじゃないのか?」

後輩「・・・と、友達の家に行くって言ってきましたから大丈夫です。それより私は眠いんですよ!」

炬燵をたたきながら立ち上がろうとする後輩。しかし台に足をぶつけうずくまる。可愛いなオイ。
仕方ないのでベットまで引きずっていき、黒いスウェットを投げてよこす。

後輩「ありがとうございます・・・」

男「まあ、今日はもう寝ろ。明日も高校だろ。電車賃はあるのか?」

後輩「ええ、大丈夫です、スイカがあります!それよりセンパイはどこで寝るんですか?」

男「やらなきゃいけないレポートがあるので今夜は徹夜だよ、ああ憂鬱。腹冷やすなよ〜」

頭をなでてやる。小動物的な可愛さがあった。犬とか猫って可愛いよね。

後輩「こ、子ども扱いしないでくださいっ!乙女が着替えるんですっ!出てってください!」

顔を赤くして俺を部屋から追い出す後輩。ひらひらと手を振って退散する。
・・・とりあえず、レポートを終わらせなきゃな。

一日目、終了。
5 :>>1 [saga]:2012/09/18(火) 06:01:14.65 ID:O/Zre0VG0
初投下がたったの3レス、これは笑うしかないですね。
見てくれる人が居るかいるかわかりませんが、次回は今週中にはしたいですね。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/09/18(火) 06:02:05.96 ID:JhDffv5Ao
期待
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/18(火) 07:43:31.94 ID:vCsEVOhk0
良いな
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/18(火) 07:45:10.35 ID:vCsEVOhk0
期待
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/09/18(火) 09:45:34.25 ID:9CPsg1RAO
乙ー。

>>2
>男が不思議がるのも無理はなか。

何故訛ったしww
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 09:55:00.51 ID:QJbqPPbeo
今のところ凄く面白い
トンデモマジキチ路線になったりしないでよね、フリじゃないよ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/09/18(火) 12:27:10.87 ID:b1M3uFCAO
とりあえず地の文が男の一人称になったり三人称になったりするのは変だろ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 15:04:01.42 ID:rr/3PozVo
地の文のラノベっぽさは必要ないな
13 :>>1 [sage]:2012/09/18(火) 15:23:10.11 ID:laKUjTwJo
スマホから失礼いたします、1です。

時の文の一人称、三人称ですか、改善させていただきます。

ラノベっぽさとは、どんな感じなんでしょうかね?

アドレス、ありがとうございました。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 15:30:05.42 ID:/vPkhuY+o
>>1は罵声を求めている…どういうことだかわかるな…?

アドレスってなんだよ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/18(火) 17:45:40.50 ID:SV6LnVz5o
アドからの予測変換ミス
16 :>>1 :2012/09/18(火) 19:38:11.54 ID:O/Zre0VG0
>>14
予測変換の悪魔にやられたのです、ありがとうございます。

では投下用意、開始。
17 :>>1 [sage saga]:2012/09/18(火) 19:39:26.88 ID:O/Zre0VG0
レポートが終わり、ふと時計を見ると既に6時半だった。窓の外では相変わらず雪がちらついており、通学の事を考えると憂鬱な気分になった。
そういえば昔は後輩に雪合戦を一方的にしかけて本気で怒られた事があったと思い出す。あの時は夕飯をおごって許してもらった。
きょうの夕飯はあの店にでも行こうかな、などと考えながらUSBにレポートを保存する。そろそろ後輩を起こさねば。

寝室に通じるドアを開ける。後輩は枕を抱きかかえながら寝ていた。

男「おい、起きろ。もう朝だぞ」

後輩「・・・」

起きる気配がなかった。それはそうか、昨日寝たのは深夜の2時過ぎだったからな。いや昨日ではなく今日だったか。
このまま寝かしておこうとも思ったが、生憎後輩は今日高校だった。もうこれ以上留年させるわけにはいかない。
一日二日休んでも問題はないだろうが、こういうのは積み重ねが大事だ。チリも積もれば山となる。
少し迷ったが、仕方ないので肩を揺らすことにした。後輩との間でボディタッチなど珍しくもないが、寝ている時と起きているときでは話が別である。

男「おい、もう起きろよ、遅刻するぞ」

後輩「んー・・・。せん、ぱい?」

多少乱暴に揺すった為か、後輩はすぐ起きた。
寝起きのこいつも可愛いものである。

男「ああそうだぞ先輩だぞーもうすぐ7時だぞー」

先輩「ぁー、シャワー貸してくださぃ・・・」

男「ああ、別に良いけど着替えはあるのか?」

手を伸ばして起こしてアピールする後輩を起こしてやる。
ふらふらしだしたので転ばないように支えてやる。まったく手間がかかる。子育てってこんな感じなのだろうか。
18 :>>1 [sage saga]:2012/09/18(火) 19:40:48.03 ID:O/Zre0VG0
後輩「ふぁー、下着だけならもって来ました。洗濯お願いしますね、センパイ」

男「男に自分の下着の洗濯を頼むやつがいるか、自分でやれ、自分で」

後輩「いいじゃないですか、女の子の下着が触れるんですよ、お得じゃないですか、センパイ?」

男「なるほど、もう帰りたいと、わかったおばさんには連絡入れとくからな、じゃあな。」

後輩「ご、ごめんなさい許して!」

男「・・・洗濯機の中に入れとけアホ。はやく風呂は入って来い。少しにおうぞ。」

後輩「う、うるさい!ばーか!」

朝っぱらから騒がしいやつだった。後輩がシャワーを浴びている間に一人だと滅多にたべない朝食の用意をしてやる。
やはり日本人の朝は味噌汁だな。あとは鮭の塩焼きと白米、付け合せに沢庵でも置いといてやるか。
朝食の用意が終わったころに後輩が風呂から出てくる。

後輩「廊下が寒いですセンパイ。あ、ごはん作ってくれたんですか!ありがとうございます!」

男「飯の事となると素直なのなお前・・・」

後輩はこたつにもぐりこむと、いただきますと言い食べ始めた。どうぞ召し上がれ。
俺も食べ始める。うん、まあまあな味だな。食事が一段楽したところで話を切り出す。

男「なあ、後輩さんよ。今日もとまるのかお前?」

後輩「ひょうでふお!」
19 :>>1 [sage saga]:2012/09/18(火) 19:42:07.80 ID:O/Zre0VG0
こいつ、食いながら話しやがった。許せん。

男「口の中がなくなってから話せきたねぇな。」

後輩「・・・ごくん。ご、ごめんんなさい」

男「で、どうなんだ?」

後輩「迷惑じゃなきゃ月単位で泊めてもらいたいんですけど・・・・ダメですか?」

男「・・・えー、そんなにデカイ喧嘩してるの?」

後輩「喧嘩って言いましたけど、実は勘当されちゃいまして・・・えへへ」

男「・・・いや、笑い事じゃねぇだろ。何したんだよ」

後輩「それは・・・ごめんなさい、いくら先輩相手でも話せません」

真剣な目をしながらはっきりと宣言する。仕方ない、何か理由があるようだし、しばらくは泊めてやるか。
おじさんおばさんにもそれとなく探りを入れて仲を修復するように働きかけてやろう。
なんだかんだ言いながら後輩には甘いな俺。なぜかほっとけないんだよな。

男「しかたねぇから、しばらくは泊めてやる。でも一回家に帰って、必要なものとか持って来い。着替えとか生活用品とかな。歯磨きは予備のがあるからそれ使え」
20 :>>1 [sage saga]:2012/09/18(火) 19:43:10.71 ID:O/Zre0VG0
後輩「ありがとうございます、センパイ。でも一人で家に帰るのはちょっと・・・」

男「ちょうどいい、今日4限目までしかねぇからだから高校まで迎えに行く。それからお前の家まで一緒に行ってやるよ」

後輩「本当ですか?!ありがとうございます!」

男「おう、ついでにあの店で飯でも食って帰ろうぜ。高校のときおごってやったあのパスタ屋」

後輩「あー、懐かしいですね!行きましょう行きましょう。もちろんおごりですよね!」

厚かましいやつである。しかし俺の財布の中では諭吉さんが多重影分身をしていた。

男「・・・まあ、金に余裕あるし別にいいよ。ほら、そろそろ時間だろ、出るぞ」

後輩「あ、はい!着替えてきます」

後輩が寝室へ着替えに行ってる間、食器を片付け、大学へ行く準備をする。
しっかし、突然押しかけてくるのは舐められてるのだろうか。それとも信頼されているのだろうか。
不意に素振りがしたくなり、エクスカリバー君を振り回す。野球をしたことがないためフォームは適当だった。

後輩「・・・何してるんですか、センパイ。」

男「素振り」

後輩「縦に振り下ろすのは素振りとは違うんじゃないですかね・・・。まあいいです、用意できたんで行きましょう!」

男「おう。でもお前、それ寒くないのか。」

季節は12月。大して後輩の姿は制服だけであり、ニーソックスの間から見える生足が寒そうであった。

男「上は俺のコートを貸すとして、せめてストッキングでもはいたらどうなんだ・・・?」

後輩「ドコ見てるんですか。大丈夫です、これでもあったかいんですよ。でもコートはほしいかもです・・・」

男「しかたねぇな。風邪引くなよ。ほら、てぇのばせ、コート」

コートを着せてやる。子ども扱いされて恥ずかしがってるのがまた可愛い。

後輩「あ、ありがとうございます・・・。なんか先輩のにおいがします」

男「俺のなんだから当たり前だろ。ほら行くぞ」

玄関へ追いたて、靴を履き外へ出る。既に雪は降っていなかったが外は予想以上に寒くかった。
後輩なんかは既に震えている。マフラーと手袋を買ってやらねばいけないようだ。
コートのサイズが大きいのかワンピースみたくなっていた。可愛い。

男「やべー、さみー」

毎日の様に言っている悪態を吐きながら鍵を閉める。その様子を見ながら後輩が

後輩「私、合鍵ほしいです。」

と言う。そうか、こいつもこれからここでしばらく暮らすんだよな、合鍵は必要か。

男「帰りにホームセンターの合鍵屋に行って作ってきてやるよ、それまで我慢しろ」

後輩「やった、ありがとうございます!」

うれしそうにその場で飛び跳ね、着地に失敗して転びそうになっている。
俺は笑いながら先に行くぞといい、駅へ歩き出す。
あわてた後輩が後を追いながらぶつぶつと文句を言っていた。

二日目午前中、終了
21 :>>1 [ saga]:2012/09/18(火) 19:43:53.22 ID:O/Zre0VG0
終了です。ありがとうございました
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/18(火) 19:51:49.44 ID:o2oLAGGIO
とりをつけるんだ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/18(火) 22:22:16.50 ID:9xqzbAWbo
ふむ。いいぞ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/19(水) 00:04:48.85 ID:XPg2DJ9yo
期待してるよ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/19(水) 23:51:18.54 ID:WecmWanV0
面白い
26 :>>1 ◆.CzKQna1OU [sage]:2012/09/20(木) 00:43:19.64 ID:w87HS61n0
トリップってこれでいいんでしたっけ
27 :>>1 ◆91OPD0UQt6 [ saga]:2012/09/20(木) 00:45:23.55 ID:w87HS61n0
いいみたいですね、ではこちらのトリップを使わせていただきます。
上は#testと入力したものです。こちらはちゃんとしてます。

業務連絡です、明日には投下させていただきます。
では。
28 : ◆91OPD0UQt6 [sage]:2012/09/20(木) 00:50:16.02 ID:NbmktrJ8o
ふむふむ?
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 00:52:17.90 ID:NbmktrJ8o
当然俺は>>1ではないけれども追記として。

ひらがな4文字までくらいならやめた方がいいよ。
解析されてるから。
30 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage]:2012/09/20(木) 00:56:50.11 ID:w87HS61n0
末恐ろしいものですね。これで行きます。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 01:02:04.65 ID:Q3pAvyiDO
>>1乙。好きな雰囲気だw

ちゃんと終わらせてくれると期待
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/09/20(木) 17:39:22.42 ID:9+/Z6Hpyo
なんかまだ荒削りな感じだけど面白いよ
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/20(木) 17:42:39.75 ID:dBniwHbWo
末恐ろしいは誤用だろ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/20(木) 19:16:31.96 ID:QeweYRZyo
地の文が変に過去形だったり不統一だったり誤字脱字が目だったりするけれども
肝心の中身はとても面白いと思います
今後に期待
35 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [ saga]:2012/09/20(木) 22:15:00.45 ID:w87HS61n0
こんばんわ

>>32
ありがとうございます。
荒がなくなるよう精進します。

>>33
どうやらそうですね、ありがとうございます。

>>34
アドバイスありがとうございます。
次回から気をつけます。


では、投下用意、開始。
36 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/20(木) 22:16:02.40 ID:w87HS61n0
午前中に一回やんだと思った雪がまた降り始めて、憂鬱な気分に片足突っ込んだため俺は講義を真面目に聞く気になれず途中で抜けて談話室でコーヒーを飲んでいた。
窓の外では一回生と思われる幼さがまだ抜けない女子達が雪遊びに興じている。元気なものだ。雪で遊ぶなんて高校生以来していない。
その高校生時代の雪遊びも毎年雪が降るたびに後輩に雪玉をぶつけていたぐらいなので、本格的に雪で遊んだのは中学生のときが最後だった。
昔は雪が降るとわくわくして外に飛び出していったものだが、今ではマイナスな事しか考えられない。滑る、濡れる、転ぶ、寒い。どれもこれも俺の天敵だ。
一つだけプラスな事といえば、夜に降る雪は綺麗だという位か。なかなかロマンチストではないか。後輩に言ったらどんな反応をするのだろうか。
……ああ、だめか。あいつ俺のせいで俺以上に雪が嫌いだった。というか俺と雪のセットが嫌いらしい。失礼なやつだ、ハッピーと頭につければ喜ぶだろうか。
そうこうしてるうちに講義が終わった様で講義室から人がなだれ出てくる。そろそろ昼飯時の筈で、皆一様に階段を下った先、地下一階にある食堂へ向かっていく。
この大学には一号館。二号館、生徒会館と三つの館があり、それぞれに食堂がついている。ここの館の食堂は味はイマイチだが値段が安いと評判で、昼飯時にはたくさんの学生でにぎわう。
その食堂へ向かう列から離れて、こっちへ向かってくるやつが一人いた。俺の友達の友だった。

友「よお、どーしたんだよ、講義途中で抜けちゃってさ」

男「…雪が降ってきてアンニョイな気分になっちまったんだ。お陰で講義に、身が入らなくなった。まあ、必修じゃないからいいだろ」

友「あー、なるほどね。お前そーゆー所あるもんな、後でノート写させてやるよ、必修じゃなくてよかったなぁ。」

友は少々ウザかった。そしてチャラい。それを除けばいいやつである。
ただ、大抵友はウザいので、いいやつだけどウザいやつという烙印を周囲から押されている。可哀想に、うざいけどいいやつな友、略してウザ友。
37 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [ saga]:2012/09/20(木) 22:16:52.20 ID:w87HS61n0

友「ところでサ。これから暇っしょ?飯食いに行かない?ないない?」

男「あー、一応は暇なんだが、暇じゃないというか、暇というか…」

友「なーになに、予定があんの?」

男「四時ぐらいに高校に予定があるんだ。だからあんまりのんびりしてられない。」

友「飯食うのにそんなに時間かかるわけないっしょ!さーさーいこうぜ!時計は待ってくれないぜ!イエェ!!」

そういいながら食堂ではなく玄関のほうへ歩き出す友。どうやら外に食いに行くらしい。時計って何だよ。
あいつは俺と違って五限目もあるはずなのだが、そんなにゆっくりしてて、いいのだろうか。まあ、最悪友ならサボるだろうしどうでもいいか。
しかしこの雪の中を食いに行くのだろうか。窓に目を向けると雪の振る勢いは強くなっており、さっきまではしゃいでいた女子たちもどこかへ消えていた。
また憂鬱な気分に浸ってずっとここに居たかったが、友が振り向いて催促するので仕方ない。手に持っている空き缶をゴミ箱に投げ入れて歩き出した。
後輩は、大丈夫だろうか。
38 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [ saga]:2012/09/20(木) 22:17:33.78 ID:w87HS61n0
センパイと駅で別れ、電車に乗り込み三駅。改札を出た先にあるのは私の地元。たった一日ちょっと離れてただけなのにすごく久しぶりな気がする。
それにしても、アポなしで押しかけて泊めてくれるとは夢にも思ってなかった。やっぱりセンパイは優しいなぁ。
泊めてくれたのは、やっぱり私の病気のこと心配してなのかな。それとも女として、みられてないって事なのかな。
もし後者だとしたらすごく悲しい。でも、下着の事で照れてたし、ちゃんと意識してくれるよね。
雪はもうやんでいたけど、空はまだ曇っていて、すごく憂鬱。病院の窓から見た景色を嫌でも思い出しちゃう。あの時はいっつもこんな天気だった。
もしあの時センパイが来てくれてなかったら、私つぶれてたかも。いっつも、むすっとした顔で寝ている私のそばに居てくれただけだけど、センパイの顔を見れただけでどんなに救われたか。
好きになっちゃったのは、そのときだと思う。今でも感謝してる。恥ずかしいから絶対に口には出さないけど!
とりあえず学校に向かおう。今日はセンパイが迎えに来てくれるし、夕飯までおごってくれるらしい。あと合鍵もくれるんだ。
クラスメイトが後輩だらけであんまりなじめない学校も、これからは今日が楽しくなりそうな予感がする。
なんたってこれからセンパイと暮らすんだもの、告白する機会なんていくらでもあるよね。楽しみだなぁ・・・。



男「なあ、何で俺らこんなびしょぬれなの?」

あったカフェと自称するファミレスの出入り口前で店員さんから借りたタオルで髪と顔を拭きながら友に聞く。

友「外見ろよ、吹雪いてんだろ、ちくしょー」

何がちくしょーだ、お前がわざわざファミレス行こうぜとか言うからだろうが。山盛りポテトとか興味ないんだよ畜生め。
だから雪は嫌いなんだ、いいことがない。今にしてもこうじゃないか。靴下が濡れて冷たい、寒い。早く暖かい食べ物が食べたい。
ふと時間を見ると、既に1時だった。あんまりのんびりしていられない。三時には駅に着くようにここを出よう。
店員さんにお礼を言ってタオルを帰し、席に座って食事にする。
おい、友さんよ。結局ポテトはたのまねぇのかよ。
39 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [ saga]:2012/09/20(木) 22:18:11.13 ID:w87HS61n0
結局、友と別れ、駅に着いたのは三時過ぎだった。ピークは過ぎていたようで吹雪いてなくて助かった。
電車も遅れることはなく、地元の駅に着いたのが三時五十五分、高校に着いたのがきっかり四時だった。
後輩の携帯にメールする。すぐに玄関のほうから後輩が駆けてきた。

後輩「センパイ、お迎えご苦労です」

そういいながら、ビシッと敬礼をしてくる後輩。若干コートが軍人みたくてカッコいい。
そういえば前に軍服を着た女の子がすきだって話したっけ。健気なやつだな、スルーしよう。

男「偉そうだな、お前。まあいいけど。早い所お前のうちに行こうぜ、外は寒くてたまらん。途中でホームセンターに寄らなきゃな」

後輩「先生とかに会っていかないんですか?」

男「説教されそうだから止めとくよ。さあ、いこうぜ」

寒そうに息を吹きかけている後輩に手を差し出す。
後輩はちょっと戸惑っていたが、嬉しそうに手を握ってきた。内心恥ずかしがって拒否されるかと思ったのでびっくりした。
これでは恋人同士ではないか。でもまあ、嬉しそうだしいいか。最近あってなかった為か、後輩に甘やかし過ぎな気がする。
妙に恥ずかしくなったので、顔を見せないようにずんずん歩いていく。
慌てた後輩が見れたのでよしとするか。
ホームセンターに寄り、合鍵が出来るのは一時間後と言われたので後輩の家にむかう。因みに後輩の家は徒歩三分の近場だ。
よくある中流家庭の一軒家といった外見。実際、後輩の家庭は両親が共働きの中流家庭だった。
その為、両親同士が知り合いの俺の家に良く後輩は世話になっていた。この関係は幼馴染になるのだろうか。
とはいっても、初めて知り合ったのは俺が小六、後輩が小五のときであって、中二に上がるころにはもう後輩は俺の家に世話になることは無くなっていたから、微妙なところである。
そのため、俺は後輩の家に入るのがはじめてであり、妙に緊張した。なぜか後輩も緊張して震えていた。いや、ただ寒いだけか。
40 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [ saga]:2012/09/20(木) 22:19:06.32 ID:w87HS61n0
後輩「ど、どうぞセンパイ」

男「お、おう。お邪魔します。」

後輩の両親は共働きであり、この時間帯には誰もおらず、リビングに通された俺はコーヒーを入れてもらい、後輩が荷物をまとめるまで一階で待ってるようにと命令された。
そしてそれから30分が過ぎている。とっくにコーヒーを飲み干し、暇になってしまった俺はここらで一発悪戯でもしてみようと思い、忍び足で二階に向かった。
どこが後輩の部屋かわからなかったが、外は既に暗くなり始めており、扉の隙間から漏れる光と音で後輩が何処に居るのかはすぐにわかった。
とりあえず覗きでもしてみようかと扉の隙間を覗いてみて、絶句した。
後輩は、俺のコートを抱きしめ荒い息をしながらベットに寝転がっていた。床を見るとボストンバックが転がっており、既に用意は出来ているようである。
コートは別にどうでもいい。後輩も女なのだ、そういうこともあるだろう。だが用意が出来ているのに人をいつまでも待たしているのはどういうことなのだろうか。
ふつふつと怒りが沸いて来た。こういう場合はいつもなら静かに退散するのだが、今回は恥をかかしてやる。
ノックをしてからドアノブに手をかけ容赦なく空ける。

男「後輩?はいるぞー」

後輩「えっ、やああ!」

空けた瞬間に枕が飛んできて顔面にヒットする。次にめざまし時計が綺麗に腹にヒット、俺は何も言えずに崩れ落ちる。

後輩「あ、ごめんなさいセンパイ。でも女の子の部屋に勝手に入ったのがいけないんですよ!」

男「ノックしただろうが…」

後輩「あけていいなんていってませんよ。先に玄関行ってます。電気消して来てくださいね!」

冷ややかに言い放ち、ボストンバックを手に後輩は階段を下りていく。本気で怒っているなあいつ。怒りたいのはこっちだよ。
41 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/20(木) 22:20:02.13 ID:w87HS61n0
鳩尾に入った腹の痛みが収まったのを見計らい、下へ降りる。玄関先では、後輩がもじもじしていた。

後輩「あの、センパイ。みましたか?」

どうやら後輩は冷静になったらしかった。
みた、とはあれの事なんだろうけど、さすがに面と向かってみたというのは憚られる。誤魔化しておこう。
ついでに腹をさすってそれどころじゃないアピールでもしておく。

男「いてて、みたって何を…?」

後輩「いえ、見てないんならいいです。…お腹、ごめんなさい。大丈夫ですか?」

男「さっきまで痛かったけど、今はそれほどでもない。さあ、早く鍵もらってご飯食べに行こう」

反省してるようなので頭をなでてやる。まあ、今回は俺が悪いしな。

後輩「えへへ。そうですね。いきましょう!」

家の鍵を閉め、今度は勝手に俺の手を取って歩き出す後輩。機嫌はすっかりよくなったようだった。
ボストンバックを持ってやり、ホームセンターへと歩き出す。
雪は少し舞う程度になっており、俺が唯一好きな夜に舞う雪となっていた。
オレンジ色の街灯に照らされた雪がなんとなく綺麗で、そういえばクリスマスシーズンなのだと思い出した。
ふと周りを見渡してみれば、周囲の家は気の早いことにツリーを飾っており、皆クリスマスを楽しみとしているようだった。
隣を見ると、後輩が何かを言いたげにこちらを見ていた。
42 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/20(木) 22:21:34.56 ID:w87HS61n0
男「クリスマスプレゼントがほしいのかね?」

後輩「良くわかりましたねセンパイ!そんなセンパイはエスパーか何かですね!」

男「んなわけねーだろ、昔からこの時期になるとよくせがんで来たくせによく言うよ」

後輩「えへへ。今年は何をくれるんですか?」

男「毎年毎年思うんだけどサ、言っちゃったら楽しみじゃなくなると思うんだけど」

後輩「良いんですよ、何くれるかわかったほうが楽しみになれるんです!」

男「いや、まあ、お前がそういうなら別にいいんだけど。」

後輩「いいから早く教えてくださいよ!考えてないなら今考えてください!」

正直考えてなかった、というか忘れていたため、少し黙り考える俺。
困って後輩を見ると、制服の上ににコートを着ているだけで、ほかに防寒具をつけていなかった。
ああそういえばマフラーとかを買ってあげるつもりだったとおもいだし、ちょうどいいからそれらをあげることにする。

男「…マフラーと手袋を買ってあげるよ。いつまでも俺のお古じゃ嫌だろうし奮発してコートも買ってやる」

後輩「え、本当ですか?やった!・・・でもコートはいいですよ、高いですし。嫌じゃないですしこれ使います。マフラーと手袋だけお願いします!」

違うことに使うんだろと口から出そうに成ったが何とか堪える。
どう考えても地雷だし、こちらとしてもいくら仕送りをもらっているとはいえ学生が自由に使える金は少ないのでプレゼントの合計金額が減るのは助かる。
43 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/20(木) 22:22:27.64 ID:w87HS61n0
男「そうか。じゃあそのコートはやるよ」

後輩「いいんですか?遠慮せずにもらっちゃいますよ?」

男「べつにいいよ。それより寒いだろ、そのカッコ。なるべく早くプレゼントやるよ。あ、ついたぞ」

ホームセンターに着き、鍵屋で合鍵を受け取る。料金は先払いだ。ついでにコートが無くなった分として鍵につけるかわいらしい猫がついたキーホルダーを買ってやる。
後輩は猫派らしい。どう考えても犬のほうが可愛いから。絶対可愛いから。

男「じゃ、飯食いに行くか」

後輩「はい!先輩のおごりだやったー」

男「苦学生だからあんまりおごれないけど勘弁な。うし、じゃあいくぞ」

それから思い出のパスタ屋で思い出話に花を咲かせ、俺の部屋に帰ったのは午後十時過ぎ。
ホームセンターを出たのが六時ぐらいだったから、少々話に夢中になりすぎた様だ。
後輩は疲れたのか、うとうとし始めている。明日も学校だ、風呂に入れなければ。

男「おい、後輩。先に風呂入ってからねろよ。」

後輩「はぃ、センパイ。お風呂入ってきます…」

男「わかってると思うが、タオルは棚の上から三段目だからな」

はい、わかってますという声とともに後輩は脱衣所へ消えていった。
寝間着に着替えたらやることがなくり、そういえば寝る場所をどうしようかと考える。
布団は来客用に一組あるので、いざとなればどちらかがここに布団を敷いて寝ればいいかと思い、テレビをつける。
しばらくすると、脱衣所から後輩の呼ぶ声が聞こえてきた。

44 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/20(木) 22:23:06.95 ID:w87HS61n0

後輩「センパーイ!寝間着持ってきてください!」

男「そんなに叫ばなくても聞こえてるわ!ボストンバックの中にあるのでいいのか?」

後輩「だめです、下着とか入ってるんです、あけたら怒りますよ!昨日の先輩のスウェットでいいですよ、寝室にたたんでおいてあります。お風呂場に居るんで置いといてください」

男「わかった、わかりましたよ」

寝室のベットの上にある綺麗にたたまれたスウェットを、脱衣所の洗濯機の上に置いておく。洗濯籠の中の下着を見て、悪いものを見た気分になり、罪悪感を感じた。

男「置いといたぞ。俺はリビングに居るからな」

後輩「ありがとうございます」

リビングに戻り、お笑い番組で爆笑していると、後輩が戻ってきた。

後輩「廊下は冷たいですね、こたつこたつ。あ、みかんもらいますね」

俺の右隣の面のこたつに入り、一緒にみかんをつまみながらテレビを見る。まだクリスマス前だというのに、気分は正月であった。
しばらくすると後輩がうとうとしだす。そのまま放っておくと静かな寝息を立て始めた。
さすがに見かねて声をかける。
45 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/20(木) 22:23:42.51 ID:w87HS61n0
男「おい、コタツで寝ると風邪引くぞ」

後輩「うん…ベットまで連れて行ってくださいせんぱい…」

また幼児化か。コイツは眠いと子供のように甘えだす癖があった。

男「しかたねぇな…」

後ろからわきの下に手を入れ、死体を運ぶように引きずって移動させる。
後輩が何処触ってるんですかとか言ってるが無視する。ベットの横まで引きずり、お姫様抱っこでベットに移す。
おやすみといってリビングに戻ろうとすると、手を掴まれる。

後輩「いっしょにねてくださぃ…」

男「それはさすがに不味いだろ、後輩さんよ」

後輩「さむい、さむいのせんぱい」

半眼ながらも、涙を浮かべるその瞳は嘘を言っていなかった。
仕方なく、後輩が寝るまでは一緒に居てやることにする
ベットに入り、頭をなでてやると後輩が抱きついてくる。その体はやわらかく、なおかつ震えていた。
しばらくすると震えは収まり、規則正しい寝息が聞こえてくる。
寝たことを確認し、抱きつきを解き、毛布をかけリビングへ脱出する。
後ろから、「根性なし」と聞こえた気がした。

二日目午後、終了
46 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/20(木) 22:26:25.17 ID:w87HS61n0
ありがとうございました、以上であります。
これからは、ちょくちょくとえっちいのが入ってくるかもしれません。
断言できていないのは、この先の展開をまったく決めていないからです。
まあ、ハッピーエンドというのは決まっております。

では、また。次回の投下は決まっておりません。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/20(木) 23:58:00.62 ID:4DDe4XpBo
よか
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/21(金) 00:29:11.06 ID:GQanlcdRo
しえ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/09/21(金) 05:46:07.20 ID:4GNZrrSKo
いいじゃん
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/21(金) 11:30:26.29 ID:nKqrEb3F0
やべ、はまった
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/21(金) 13:53:22.51 ID:f3mVens9o
アンニョイな気分わろた
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/09/21(金) 22:40:26.82 ID:NJRcRLcLo
アンニョイな気分になったわ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/21(金) 23:49:03.08 ID:g643pq3DO
ぁン、尿意な気分
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 09:37:06.87 ID:6W1DC8TIo
稀に見る良作
55 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:15:43.29 ID:7e6dNLQw0
今、とってもアンニョイな気分です。
アンニュイですね、間違いってなかなか訂正できないものです。
では、投下用意、開始。
56 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:16:13.94 ID:7e6dNLQw0
誰かから呼ばれる声で目が覚める。
目を開けると、制服を着た後輩が枕元にしゃがみこんでいた。パンツ見えてる。

後輩「起きてくださいよ、センパイ。大学に遅れちゃいますよ!」

後輩はやけにテンションが高かった。今何時?ときいてみる。

後輩「七時ですよ、センパイ!ホラホラ、朝ごはん!」

男「あー…、ああ、ごめん、今作る。」

朝ごはんの準備をするのを忘れていた。早く用意してやらねば後輩が学校に遅れる。

後輩「ふふふ、センパイ、驚かないでくださいね!なんと私が作っちゃいました!」

男「え、本当に?」

起き上がってみてみると、隣のこたつも上には洋風な朝食が用意されていた。
トースト、サラダ、スクランブルエッグ、ベーコン、ウインナー。少し肉が多い気がするが許容範囲だろう。

男「…お前、料理できたのか」
57 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:16:53.08 ID:7e6dNLQw0
後輩「できますよ、センパイ。前にも作ってあげたじゃないですか!」

男「・・・そうだっけか?」

正直覚えていない。まあ、俺は忘れっぽいから多分作ってくれたことがあるのだろう。
まだ湯気が出ており、出来立てといった具合だ。きっと出来立てを食べてもらいたかったのだろう。健気だ。
せっかく出来立てなのだ、早く食べてしまおう。起き上がってこたつに入り込む。

男「いただきます」

後輩「めしあがれ!」

後輩の声が頭に響く。テンション高すぎだろう。
スクランブルエッグを食べてみる。うん、まあこれを不味く作れるやつは居ないよな、普通だ。
ベーコンはどうだろうか。ああ、うん。これも普通。コメントしづらい。
大体、俺は朝は和食派なんだ、洋食はあんまりすきじゃない。
と思っていたら、顔に出ていたようで後輩が「・・・おいしくないですか?」と悲しそうな顔をして聞いてくる。
…まあ、たまには洋食も悪くはないよな、うん。

男「おいしいよ、ありがとう」

困ったときには頭を撫でてやると大体丸く収まる。御し易い後輩で助かるよ、まったく。
58 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:17:44.74 ID:7e6dNLQw0
後輩「えへへ。そういってもらえると作った甲斐があるってものですよ!」

まあ、実際好き嫌いの問題で味は悪くなかったしな、料理できるのだろう。
後輩の手料理か、悪くないな。今度弁当でも頼んでみようか。

後輩「そういえばセンパイ、ずいぶんのんびりしてますけど今日大学は?」

男「今日3限目からなんだよ。だから後二時間は寝ていられたんだ」

後輩「・・・ごめんなさい」

男「おいしい朝食を食べさせてくれたんだし別にいいよ。風呂も入ってなかったし」

後輩「なら起こして正解だったんですね、よかったです。あ、これ、作ってみたんで食べてみてください!」

そういって台所から持ってきたのはかわいらしいピンク色をしたバンダナに包まれた長方形の物体。

後輩「お弁当です、どうぞ」

男「…おお、ありがとう」

まさか数秒前に考えたことが現実になるとは。驚き桃の木山椒の木とはこの事か。
しかし助かった。昼飯代が浮いた分、プレゼント代に費やせる。今日の帰りにでも買ってきてやろう。
そういえばコイツ、お小遣いとかはどうしているのだろうか。
59 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:18:41.30 ID:7e6dNLQw0
後輩「バイトしてたときのお金の貯金があります。100万ほど」

男「ひゃくまん?!本当に?!」

驚いて思わず身を乗り出す。

後輩「…おお、冷静なセンパイが驚くところ初めて見ました。元々親が70万ほど私の為に貯めといてくれたんですよ。それプラス、3年間のバイトの貯金です」

男「へぇ…」

本当にあるのか、100万。いかんいかん、邪な考えが。

男「まあ、あれだ。無駄使いするなよ。この家、実家の持ち家だから家賃とか光熱費もいらないし。」

後輩「はい、分かりました。自分のために使います。あ、そろそろ時間なので学校行きます」

時計を見ると七時四十分だった。

男「ああ、俺今日バイトだから、帰り遅くなる。夕飯は適当に食っといて。俺は外で食ってくるから。」

後輩「はい、わかりました。行って来ます、センパイ。」

男「ん、いってらっしゃい」

ドアがバタンと閉じられる。久しぶりに家に一人だ。
とりあえず、風呂に入ろう。二度寝するには微妙な時間帯だし。
60 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:19:12.28 ID:7e6dNLQw0
ドアを閉め、駅へ向かって歩き出す。溶けかけた雪の感触が足に伝わる。
料理、センパイが喜んでくれた様でよかった。ホント、作った甲斐があったってものだ。
それにしても、昨日の夜のことを思い出すと、顔が熱くなるのを感じる。
センパイと話していると、どうしても思い出してしまう。顔赤くなってたの、ばれたかな。
でも、センパイは優しいから、気づいてても指摘しないんだろうな。昨日も、私のわがままに答えてくれたし。
センパイに抱きついたときのセンパイの匂い、センパイの感触、今でも鮮明に思い出せる。結局、寝た振りしてもキスの一つもしてくれなかったけど。センパイの根性なし。
でもいいんだ、まだまだチャンスはある。というか、このペースならクリスマスにはもう結ばれてるかもしれない。
そうだ、決めた。クリスマスに告白しよう。そうと決まったら根回しをしなきゃ。お母さんとおばさんに連絡をしよう。
足取りが軽くなったような気がして、思わずスキップをしたら、滑って転んだ。



昨日まで降り続いた雪もやみ、今日は快晴だ。
溶けかけて湿った雪を掻き分け、大通りを目指して歩く。ここら辺は狭い通りなので、除雪車は入ってこれない。
これくらいの積雪ならまだいいが、もっと積もるようになったら雪かきをしなければならない。
まったくもって憂鬱だ、これも雪を嫌いな理由の一つ。大学を卒業したらどこか、雪が降らない方へ引っ越そう。
関東あたりならまだ降るだろうか。いっそ沖縄まで行くのもいいかもしれない。うん、決めた。沖縄へ行こう。
そういえば、引っ越すって言ったら、後輩はついてくるのだろうか。来るんだろうな、何かと理由をつけて。
一人暮らしをするって言ったときも何故かあんなに反対したし、やっと了承したと思ったら数ヵ月後にはこれだ。
まったくめんどくさい。だが、不思議と嫌と思ってない自分がいて少しイラつく。
いっそ、後輩への好意を認めてしまったら楽になれるのだろうか。いや、なんか違う。後輩は恋人というよりも、妹みたいな感じなんだよな。
まあ、後輩は今俺を落とそうと必死になってるようだし、なるようにしかならないだろう。
とりあえずはプレゼントだ。数年前にすっぽかしたら酷く拗ねた。まったく手のかかる子供だよ。
駅に着き、定期で改札を通る。電車は数分後に来るみたいだ。
ベンチに座りながら缶コーヒーをあおり、電車が来るのを待つ。
しかし、いい天気だな。
61 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:21:13.83 ID:7e6dNLQw0
友「ヘイヘイヘイ、ストォォォップ!男センパイ!」

男「何だよ朝っぱらからうるさいな」

正面玄関から構内へ入ると、待ち受けていたのか友を含む数人の友人が詰め寄ってくる

友「ミーはみちゃいましたよ!男!あの高校生?のカワイ子ちゃん誰だよ!ずいぶん親しげに一緒に歩いちゃってサ!しかも手まで繋いで!!彼女?!彼女ですかフゥゥゥウ!!?」

斉藤「友の言ってる事本当なのかよ?カワイ子ちゃんなら紹介しろよ!」

田中「隠し立てすんなよ男!話しちゃえって!な?!」

男「うるせぇ黙れ」

どうやら昨日の後輩と歩いていたところをみられてしまった様だ。そういや友は地元同じだったな。

吉村「で、本当なのかよ!」

男「ああ、本当だよ」

藤岡「どうゆう関係なわけ?!」

男「幼馴染というか、後輩というか。まあ両方だな」

友「じゃーもしかして昨日の高校に用事ってのはァ?!もしやァ?!」

男「ああ、迎えにいってた。」

友「マジかよ!ファック!付き合ってるの?!ねーねー!!」

男「いや、付き合っちゃいねぇけど…」

友「けど?!」
62 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:21:53.92 ID:7e6dNLQw0
男「あ、いや、なんでもない」

吉村「いえよ!」

藤岡「そうだよ途中までいったんだから!」

斉藤「そーだぜ!隠し事はよくないな男君!」

友「俺たち、友達だろ?」

田中「お兄さんたちに話してごらん!」

男「あいっ変わらずめんどくせぇのなお前ら。今俺んちに居候してるだけって話だよ!」

全員「今日お前んち遊びに行っていい?!」

男「駄目に決まってんだろ?!」

そのときちょうど携帯が鳴り出す。運悪く後輩からだった。
友人らが「誰々?!うわさの後輩ちゃん?幼馴染ちゃん?!」と聞いてくる。うるせぇそうだよ黙ってろ。
友人たちを手で制しながら電話に出る。電話口から「もしもしセンパイ?」と暢気な声が聞こえてくる。

男「おう、どうした。やめろコラ離れろクソ」

後輩「セ、センパイ?どうしたの?」

男「今ちょっと友人達が・・・あ、コラ返せ!」

友「もしもーし、もしかして今男のうちに居候中の後輩ちゃん?」

後輩「え、そうですけど。どちららさまですか?」

友「やっりー、ビンゴ!俺は男の友達の友でーす。ねぇねぇ、突然で悪いんだけどサ、今日男の家に遊びに行っていい?」
63 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:23:06.91 ID:7e6dNLQw0
「男の家に、遊びに行っていい?」
そう聞かれ、私の頭はフル回転する。これはチャンスなのではないかと。
センパイの友人たちに、センパイと私の仲を見せ付ければ、既成事実の一つになるのではないか。
これは嬉しい誤算だ。センパイの胃袋を握ろう作戦ということで、夕飯も作るのでたべませんか?という電話をしようとしたらこんなことになるなんて。
ここは友人たちにも料理を振舞って良い嫁っぷりを広めよう。外堀を埋めちゃうのだ。そうと決まったら行動だ。
きっと、センパイに電話を代わられたら却下されるに決まってる。この友さんという人に提案してしまおう。

後輩「え、じゃあ、遊びに来るついでに私の手料理も食べていきませんか?」

友「え、まじ?!食べる食べる!!でもいいの?!」

後輩「いっつも先輩がお世話になってるお礼ですよ。センパイに夕飯は私が作るので今日はまっすぐ帰ってきてくださいって伝えておいてくれますか?」

友「わかった、伝えとくよ!あ、俺ら男合わせて6人だけど大丈夫かな?」

後輩「大丈夫ですよ!じゃあよろしくお願いしますね!」

電話をブチギリ気味に切る。これで今夜のお膳立てはオッケーだ。
さあ、今夜の献立を考えなきゃ。やっぱり肉じゃがかな…。

64 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/09/25(火) 03:25:07.19 ID:7e6dNLQw0
はい終わりです。
本当は三日目全部書こうかと思ってたんですけどちょっと難しかったです。
次は今週中に出来れば投下します。
ありがとうございました。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 11:41:34.40 ID:M+4F5XoIO
おつ
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 20:42:27.24 ID:n83OGC5uo
個人的にこの友嫌いだwwww
面白い乙
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/25(火) 22:36:41.38 ID:lZGMS3yTo
おつ
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 16:28:56.48 ID:euj+uzQeo
俺もこういう友は好きじゃないな
なんか、主人公の友達っぽくないというか
しかし、面白い
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 19:28:48.40 ID:/QtfBS8IO
アンニョイにワロタ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/02(火) 23:20:59.07 ID:0+u6QVc50
割とこんな奴いない?

俺がこのタイプかも
流石に電話奪わないけど
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/02(火) 23:42:12.82 ID:+NHxVxV9o
>>70
個人的にこの友嫌いだわ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/03(水) 06:28:22.27 ID:oy6utsmGo
チラシの裏にでもかいとけ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/03(水) 08:03:29.13 ID:r2vV2OTR0
>>7
帰れ
ここに二度と現れるな
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/03(水) 08:19:20.22 ID:S8EPulXDo
出てくるキャラクターに対して嫌い嫌い言ってる馬鹿に言ったんだろ
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/03(水) 16:31:47.58 ID:kxlaGL9Jo
何だよ!!!!!!!
お前らもちつけよ!!!!!!!!!!
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/10/06(土) 12:43:02.23 ID:8TtiPW170
餅うにゅー
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/06(土) 20:55:35.05 ID:bPKngNs+o
敬語の後輩とか都市伝説だろ…
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 01:34:21.38 ID:3CdN+m4IO
と、思うじゃん?
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/07(日) 09:00:59.73 ID:lK1PIpcm0
敬語後輩だけならば居る
だが、好意となると天文学的数値になる
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/07(日) 16:25:41.58 ID:3CdN+m4IO
加えて美少女となると……
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/09(火) 21:59:33.45 ID:UySOjAEV0
現実から目をそらしたくなる罠……
82 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/10/14(日) 17:06:50.93 ID:vBNioqik0
コテってこれであってましたっけ・・・
83 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/10/14(日) 17:09:17.30 ID:vBNioqik0
あってましたね、諸事情により更新はしばらくありません。
まだ100もいってないのにこの体たらく、どうしようもありません。
11月の終わりには復活いたしますので、待ってる人もいないと思いますが待っていてください。
では。
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/10/14(日) 17:24:45.85 ID:C6FYIBBso
落ちないのならば待つ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/14(日) 19:41:52.83 ID:3Tjwy6plo
なんてこったい
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/17(水) 00:52:49.67 ID:JgY/ExcIO
なぁに、たかだかひと月半だろ?
舞ってりゃすぐだwww
前奏も終わんねぇぜ!あそっれそっれ!
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/17(水) 18:49:34.26 ID:rURmA19+0
おぅけい、と言わせてもらおうか
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/10/20(土) 11:05:29.68 ID:J5xOl9ap0

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/20(土) 12:57:37.03 ID:+NJLDcAk0
ソーランソーラン
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/20(土) 16:16:41.39 ID:AGwzqGK00
保守
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/20(土) 19:44:28.07 ID:hkGW2eHDO
いらん
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/30(火) 19:56:17.59 ID:hSZZBcQy0
期待
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国) :2012/11/05(月) 18:01:24.41 ID:V9kkrLoj0
保守
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/05(月) 19:35:36.21 ID:kK/+4L5b0
んな頻繁に保守いらねーよ
一ヶ月誰も書き込みがないか、二ヶ月>>1の書き込みがない限り落ちない
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/18(日) 09:50:57.48 ID:MWEKpJ7P0
待ってる
96 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/20(火) 00:05:07.79 ID:3/0zU3XW0
トリップはこれであっているかな
97 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/20(火) 00:07:07.78 ID:3/0zU3XW0
どうやらあっているようですね。
お久しぶりです、>>1です。
受験が終わったのでぼちぼち投稿しはじめると思います。
書きためした文が気に入らないので少し投稿は後れると思いますが、まあ、そういうことです。
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/20(火) 00:27:56.60 ID:QxhXuAkZo
待ってるよん、受験お疲れさん
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/20(火) 00:38:55.20 ID:BCep/iYao
推薦か
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/20(火) 06:14:17.42 ID:ZsU2I/jB0
おつ、待ってたぜ
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/11/21(水) 23:56:34.33 ID:Fzva02fR0
待ってましたです
102 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/22(木) 22:50:36.78 ID:LIOPbY/O0
友「て、感じなんだけど…ダメかな男君!」

男「チッ…まあ、後輩が良いって言ったんなら仕方ねぇな…。」

友「センキュー男!昼飯おごるぜ!」

大学に入ってから、度々友の暴走につき合わされていたのでこういうことには慣れていた。
ウザいが、悪い奴ではないので仕方ない。飯もおごってくれるみたいだし。

斉藤「お、俺たちも良いのか?!」

男「どうなんだ友、良いって言ってたか。」

友「当たり前だぜ!6人全員オッケーだってさ!」

田中「やった!いえぇ!」

全員が喜びの歓声を上げる。たかだが後輩の料理程度でそんなに嬉しいのだろうか。
そういえば、今日、俺はバイトがあるのだが・・・。



バイトがあることを告げたら、全員が俺のバイト先で暇を潰すと言ってきた。
課題を進めるらしい。そういえばレポートの提出が迫っていたはずだ。俺も家に帰ったら進めよう。
バイト先のファミレスの前で別れる。俺は裏口から、友人たちは表口から。

男「おはよーございまーす」

バックルームに入り、挨拶をする。同僚数人と店長が挨拶を返してくれる。
制服に着替えていると、後ろから店長が声をかけてくる。

店長「男君。これ今月の給料明細ね、お疲れ様。来月もがんばってねぇ」

男「あ、ありがとうございます。来月もがんばります」

早速給料明細をみる。六万八千円。今月はテストがあったからシフトを減らした為少なめだ。
まあ、これで後輩のプレゼントを買ってもお釣りが来るだろう。
気合を入れて厨房へ入る。これから5時間、自給820円分は働こう。


バイトが終わり、友人たちと自宅へ急ぐ。徒歩三分の距離なので十時過ぎには自宅へ到着する。
鍵を開け中へ入ると、後輩はコタツで舟をこいでいた。肩を軽くたたいて起こしてやる。

後輩「あ、せんぱい…おはようございます…」

男「おはよう。夕飯は出来てる?」

後輩「あぁ、はい・・・」

男「用意してくれ、手伝うから。お前ら、呆けてないで上がれよ」

友人たちは玄関で居心地が悪そうな顔をしながら玄関に立ち尽くしていた。
俺の促しを受けて、お邪魔しますといいながらあがってくる。
103 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/22(木) 22:52:09.75 ID:LIOPbY/O0
男「コタツに入っててくれ、今用意してくるから」

友「お、おう。後輩ちゃん、だっけ?凄い可愛いな。紹介してくれよぉ」

吉村「俺にも俺にも!」

藤岡「俺にも頼むや!」

男「わかったから後でな」

寝ぼけながら台所へ向かった後輩のあとを追う。後輩は半目でカレーか何かが入った鍋を温めていた

男「今日はカレー?」

後輩「そうですよ、人数多いのでカレーです…」

ふぁー、と大きなあくびをする後輩。どうやらようやく覚醒したらしい。

後輩「センパイ、帰りが遅いからつい寝ちゃいましたよ…。あ、寝ぼけて挨拶してない、どうしよう・・・」

寝起き姿を見られたためか後輩は顔を赤くしておろおろしだす。うむ、可愛い。

男「あとで紹介してやるから大丈夫だ。飯盛っとくぞ」

後輩「ありがとうございます。」

適当な皿に盛った白米にカレーをかけていく後輩。それを俺は盆に載せて居間へ運んでいく。

友「お、まってました!!」

藤岡「女子高生の手作りカレーキター!」

吉村「うぇーい!!」

男「うるせぇ黙れ」

居間には5人の男が狭いコタツに足を突っ込んでぎゃあぎゃあ騒いでいた。
どこから持ち込んだのか缶チューハイを飲んでいる。来るときには持ってなかったはずだが…。

後輩「お待たせしましたー!」

全員分のスプーンと小皿に入った福神漬けを持って後輩が居間へ入ってくる。

男「はーい、ほら食うぞ」

いただきますと言い、勝手に先に食いはじめる。
みなそれぞれに食いはじめる。隣に座った後輩が

後輩「どうですか…?」

と不安げに聞いてくる。

男「…おいしいよ、うん。」

友「うまいです!!」

田中「いぇい!!」

藤岡「おいしいですなぁ!!」

吉村「誠においしゅうございます!!」

斎藤「うるさいなお前ら、あっはっは!!」

男「オメェもうるせぇよ!」

後輩「ありがとうございます、お口にあったようで良かったです」

そこからはパーティーのようになった。
吉村が脱ぎだしたり藤岡がコンビニに買いだしたり友が後輩を口説き始めたり。
結局、騒がしい奴らが帰ったのは日付が変わった頃だった。
104 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/22(木) 22:52:57.79 ID:LIOPbY/O0
片付けをしていると、後輩が擦り寄ってくる。

後輩「今日はどうだったですか?変に思われなかったですかね」

男「大丈夫なんじゃないかな、うん」

後輩「なんか投げやりじゃないですか…?まあいいですケド。…センパイって、友達には口悪いですよね」

男「え、そうか?そうでもないと思うが」

後輩「絶対そうですよっ。クソとか。バカとかクソッタレとか言いまくってましたよ」

男「気のせいだろ。先に風呂入ってこいよ。後はやっとくから」

後輩「え、悪いですよ。私も手伝いますよ!」

男「飯作ってくれたんだ、これくらいはやるさ。いいから早く入って来い」

後輩「…じゃあ、お言葉に甘えますね。お風呂から出たら話の続きしますからね!!」

バタバタと脱衣所の方へかけていく後輩。その後ろ姿を眺めながら、これからは言葉遣いを直そうと思った。
105 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/22(木) 22:54:23.58 ID:LIOPbY/O0
まあ、こんな感じですね。
なんだか明るくなってきたので暗い話にテコ入れしようと思います。
では、また
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/23(金) 19:06:32.21 ID:gZK7ec4Io
乙!
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 15:21:56.69 ID:L7TfJ+UIO
後輩ちゃんかわいい

テコ入れ方向間違ってるよな?
よな?
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/24(土) 20:38:31.56 ID:GL02UI54o
停電か
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/11/27(火) 00:12:00.25 ID:ES36XveL0
乙 別に明るい方向でかまわんのに

まぁ書きたいものを書いてくれればいいんだが
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/27(火) 08:41:39.28 ID:DdmwmRgXo
前も先輩後輩でなんか書いてた?
111 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/30(金) 00:03:35.77 ID:Smzn4WcH0
>>110
いえ、初めてです。

夜ってくらいですよね。少しだけ投下します
112 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/30(金) 00:04:26.15 ID:Smzn4WcH0
後輩が風呂から上がってくる。入れ替わりに風呂へと入る。湯船に浸かりながら今後のことについて考えてみようとしたが、どうにも頭が回らない。
リラックスしてるからだろうか、眠くなってきた。さっき飲んだ酒も原因だろうか。冬場に風呂で寝ると冗談ではなく死ぬ可能性があるので早々に上がることにした。
寒気の為、目が冴えてくる。同時に体が震えてきたので居間へ急ぐことにした。

居間では後輩がウトウトしながらテレビを見ていた。先に寝ろといったはずなのだがどうやら待っていてくれたらしい。
ああ、せんぱい、でたんですかぁーなどとろれつの回らない事をつぶやいている。きさんは酔っぱらいか。おらはしんじまっただー。
開いた胸元から豊満とは言えないが、服の上からも形がはっきり分かる胸が覗いている。劣情よりも先に寒いだろうという思いが沸く。俺は男なのだろうか。
頬を叩いてパジャマを直させ(あろう事かボタンをかけ間違えていた)だっこやらなんやら言っているのでお姫様だっこで寝室まで運んでやる。
足で暖房のスイッチを入れようとしたが失敗し、先に後輩を処理するため部屋の奥のベットに後輩を横たえる。
案の定抱きついてきたので、また一緒に寝る形になる。子供を世話している気分である。
寝たら自分の寝室に戻ろうと思い、頭を撫でながらねるのを待っていると、はっきりとした声で後輩が言った。
113 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/30(金) 00:05:19.50 ID:Smzn4WcH0
後輩「なにもしないんですか」

男「…やっぱり起きてたか」

なんとなくそんな気はしていたのであった。
重ねて後輩が言う。

後輩「なにも、してくれないんですか」

男「してほしいのか」

後輩「はい、せんぱい」

そう言うと後輩は強く抱きついてくる。
コイツは男っていうのがなんにもわかってないのではないのだろうか。ピンクレディー…は、知らないか。
教育が必要なのかもしれない。こんな簡単に体を差し出そうとするのはコイツの将来が不安になる。
一回、男の恐ろしさというものを味わったほうがいいのかもしれない、キス程度なら、まあ、初キスも済ませているし、大丈夫だろう。
後は乱暴に胸でも揉んで拒否したらやめて説教でもすればいい、そう思って後輩の手を乱暴に押さえつける。
114 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2012/11/30(金) 00:06:20.87 ID:Smzn4WcH0
後輩「いたっ、センパイ?」

男「後悔するなよ」

そう言って後輩の口を乱暴に塞ぐ。舌を侵入させ、歯茎を蹂躙する。
片手で後輩の胸を乱暴に揉みしだく。寝るときに後輩はブラをつけない。
足で蹴飛ばしてくるが、威力は信じられないほど弱い。

後輩「んー、んっ、んーん!」

最初は激しく抵抗していたのだが、胸を揉むと段々抵抗が弱まってきた。
揉みしだきながら、息が苦しくなってきたのでキスをするのをやめる。軽く説教でもしようかと思い後輩を見ると、ヨダレを垂らしてこちらを見つめていた。

後輩「せんぱい、やさしくして」

生来、サドの気でもあったのだろうか、その言葉を聞いた瞬間、加虐心が刺激され、男は超えてはいけない一線を超えてしまう。
結論から言うと、居間で感じた不安は杞憂であった。
暖房が入ってないはずの部屋の窓は曇っており、その二重窓を持って後輩が発する嬌声を外へ漏らさぬ役割を果たしていた。
夜は、まだまだ長い。


115 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [saga]:2012/11/30(金) 00:07:12.86 ID:Smzn4WcH0
とまあ、こんな感じで、ええ。
なんだかすいません、ではまた。
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/30(金) 08:16:17.06 ID:tDLo+0Tzo
うひょー乙
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 09:34:02.11 ID:/DX+Lh0Jo
壁殴り代行が儲かるな
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/11/30(金) 20:44:45.60 ID:sJnU67Tgo
死にたくなってきた
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/02(日) 01:18:20.58 ID:pEnajIYT0
よくやった グッジョブd(`°- °´)/
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 09:42:01.30 ID:RyHaSx57o
>>119
あげんなかす
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/02(日) 10:16:34.70 ID:7gicnoxDO
詳細な描写を希望
122 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [saga]:2012/12/03(月) 23:47:24.46 ID:zjTIjxqv0
PSO2にハマってしまいました。
暫く書けないかもしれません。罵られたら書きます。

>>121
正常位でズッコンバッコン。
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 00:02:40.07 ID:3LCBY/R4o
>>122
早く書けぶちころがすぞ
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 00:04:36.70 ID:iO23+fDWo
>>122
shipはどこだ!
…じゃなくて早く書くんだ。
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 00:22:13.82 ID:tLbTnJMho
>>122
狩り作業ゲーなんてやってんじゃねーよ
やるべきことは分かってるだろ?な?
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/04(火) 01:22:52.74 ID:j6WGMJW8o
そうですか>>1は罵られて喜ぶ変態さんなんですね
>>1がそういうならいくらでも罵倒しますよ

ほら何やってるんですか?早く書きなさい
あ、ご褒美が足りないんですか?
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 00:29:34.86 ID:ZH8ypziQ0
まだこないのかな?
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 23:24:43.37 ID:Cx6SY7Lx0
まだか?
129 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [saga]:2012/12/16(日) 01:53:14.60 ID:Dj07tvSq0
ロクに見直してないですが、そろそろ投下します
130 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [saga]:2012/12/16(日) 01:54:19.04 ID:Dj07tvSq0
雪国の冬の朝は信じられないほど寒い。にもかかわらず布団の中が暖かいのは腕の中に後輩がいるからだろうか。
男の腕の中には裸の後輩がすやすやと寝息を立てている。疲れたのだろう、よく寝ている。
穏やかな後輩の寝顔とは裏腹に、男の心中は穏やかではなかった。その理由は複数ある。
まず第一に、後輩と一線を超えてしまったことへの罪悪感、第二に、これからの事について。第三に、今が昼過ぎだという事だった。
一つ目は仕方ない、責任を取ることにする。二つ目も同じ。三つ目は…まあいいか、たまにはサボリも。と思い、後輩を抱きしめ女の子特有の柔らかさと匂い、体温を楽しむ。
少し抱きしめすぎたのか、後輩が身じろぎして目を覚ます。

「んぁあ…。あ、せんぱい、おはようございます。」

「おはよう、後輩。」

「んもう、顔近いですよ。えっちしたからって調子乗らないでください」

といいつつ後輩は顔がにやけていた。かわいい。

「センパイ、下半身がベトベトです。お風呂はいりましょうよ」

「ん。じゃあ先に入ってこいよ。俺はシーツ始末しとくから」

「風邪ひいちゃいますよ、センパイ。今お互い裸なんですから。一緒に入りましょうよ」

調子に乗ってるのはどっちなんですかね…。
大変魅力的なお誘いだが、紳士として一度は辞退しておく。

「別にいいじゃないですか、もう先輩後輩の関係とか通り越してるんですから。ホラ、立って立って、センパイ」

そう言うと、後輩は起き上がって毛布をとっぱらう。仕方ないので立ち上がると肌を刺すような冷気が襲ってくる。
後輩が寒そうに抱きついてきたので、毛布を一枚取って、後輩ごと毛布を体に巻きつけ風呂場に向かう。
後輩の歩き方が多少ガニ股で笑ったら肩を噛まれた。
131 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [saga]:2012/12/16(日) 01:54:49.34 ID:Dj07tvSq0
お風呂に湯を張りながら、シャワーで体を温めていると後輩が寄りかかってくる。
前を向いているため、鏡でしか表情を伺うことはできないが、俯いていて濡れた前髪が後輩の表情を隠している。

「どうした?」

「センパイ、私たちの関係ってなんでしょうか。」

後輩の声は震えており、今にも泣き出しそうであった。
後ろから抱きしめ、寒くないように肩からシャワーをかけてあげながら返答する内容を考える。
俺にとって後輩とはなんなのだろう。よくわからない。守ってあげなくてはいけない存在なのはたしかだ。
ここで後輩を傷つけるような返答をするのはどうなのだろう。まだ実感はないのだが、どうせ責任を取らねばならないのだ、喜ばせるために恋人と答えていいのではないのだろうか。
うん、そうしよう。えらく消去法な考えなのだが、実感などあとから芽生えてくるだろう。

「昨日から、恋人だよ」

「…本当ですか?私、センパイのお嫁さんになっていいんですか?」

いきなり恋人からお嫁さんにランクアップしていたが、突っ込むのも野暮なので肯定しておく。

「信じますからね、センパイ。私、しつこい女ですからね」

「知ってるよ、もう」

「証拠として、キスしてください、キス」

キスしたいだけとちゃうんかこいつ。仕方ないので首だけをこちら向かせ、短いキスをしてやる。
後輩は少し不満げな顔をしていたが、今更ながら羞恥心が湧いてきたためこれだけだ。
これからいくらでもする機会があるだろう、そう心の中で弁解しながら抱きしめてごまかした。

風呂というものは素晴らしい。体だけではなく、心まで温まる気がする。
これが露天風呂だったならもっと最高なのだが。無い物ねだりは良くないので仕方なく、少しは露天風呂気分を味わおうと風呂場の窓を開けようとしたら後輩に怒られた。
寒いし覗かれたら嫌だというのだ。風呂に浸かっているのだから寒くはないだろうし、雪が降っている昼間に外を出歩くような奴はいない。
それを踏まえて露天風呂というものの素晴らしさを説いたのだが聞く耳持たずで却下されてしまった。クソがっ!
それからの後輩はというと、さっきの泣きそうな雰囲気はどこへやら、嬉しそうに俺の体を甘噛みしてくる。今の後輩は子供というより小動物だった。
よっぽど俺と結ばれたのが嬉しいのだろうか。嬉しい半分、うっとおしくてたまらなかった。
やがて後輩がのぼせてきたので抱きかかえて風呂から上がる。着替えさせて居間の暖房を付ける様に言ってシーツやらなんやらの後始末をする。
このとき洗濯したシーツは結局血の痕が落ちなくて捨てる羽目になった。

廊下は外と同じぐらいの気温で、風呂で温まったはずの体はすっかり冷えてしまった。
居間のこたつに潜り込み、後輩が用意してくれたカレーうどんを食べながらのんきにテレビを見る。
なぜか後輩が隣に入り寄りかかってきた。いつもなら振り払うのだが、不思議と嫌ではなかったからそのままにしておく。
テレビではではやれ選挙だ、トンネルだと騒がしいが、今はそんなことを考える気にはなれなかった。
右肩にほのかに感じる体温が、この緩やかな日常が。幸せとは意外と近くにあるものだと、今更気づいた昼下がりだった。

132 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [saga]:2012/12/16(日) 01:58:49.76 ID:Dj07tvSq0
なんだかすごく短くて、すごく迷走してますが、もともと後輩ものが読みたくて自給自足で適当に書いてるのでクオリティは期待しないでください。スンマセン。
まだキャラの性格とかも定まってなくて、決まってるのは年と性別ぐらいなもんです。そのうちキャラまとめでも作ればそれに則ってお話をかけるんでしょうかね。
まあ実はこのお話の大筋は終わっとります。先輩後輩がくっついてエッチしたら終わりのはずでした。
これからは適当にイチャイチャするやつでも書いてきます。期待はしないでね。
ではでは
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 02:24:47.64 ID:nVvE1Yixo
ロクに見返してない書かなくていいよ
いちいち予防線うぜえもう読まないわ
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 04:53:20.67 ID:HNjZBclMo
>>133
見ないんだったら一々文句垂れんなよ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 05:46:37.99 ID:nVvE1Yixo
で、出たーw嫌なら見るなwww
くっさ、ニコニコ動画かよ

他のとこでまたこういう予防線だらけのカスが出ねえように言ってやってんだよ馬鹿が

ロク見直してないですが、とか適当に書いてるとか言うぐらいなら2度と書くんじゃねーぞ、まじで

136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 07:25:38.01 ID:Pf+CvUSOo
確かに「初SSですが〜」とか見るとイラっとするのはマジ

だがイチャイチャは期待だ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 11:06:12.81 ID:FmoZMrzAo
おまえらたかがSSに何求めてんだよ
端から見てて痛すぎる
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 14:11:17.55 ID:m4Wj1xBRo
単発じゃないのがさらに痛いな
イチャイチャ期待
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 00:29:58.51 ID:FDos1riR0


イチャイチャ期待
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 03:31:47.28 ID:A1XlqN+Eo
はよ

寒い
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 10:31:28.06 ID:giTZHlQn0
ほしゅ
142 :sage :2012/12/29(土) 02:18:33.57 ID:fLInFrIz0
期待
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 05:34:38.33 ID:h5RpKGCh0
ほす
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/30(日) 23:58:06.39 ID:UJaY+6Ym0
保守
145 :>>1 ◆ZPVv3mtiARM9 [sage saga]:2013/01/01(火) 01:01:54.23 ID:JadmRwbe0
あけましておめでとうございます。
もうちょっと待ってください。
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 01:26:07.68 ID:uNC18Gxlo
把握
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 02:06:47.48 ID:Vr07gKxN0
待ってたよ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/01(火) 02:25:19.14 ID:oA0QXpxOo
あけましておめでとー
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 13:59:44.48 ID:Y7SIo7ie0
まだかな?
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 17:55:30.69 ID:vqX2jqwF0
まだこないのなか?
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 17:57:03.40 ID:vqX2jqwF0
まだなのなか?
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 17:59:01.93 ID:vqX2jqwF0
>>151 
なぜ2回WWW

153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 19:45:27.07 ID:B9Jn8KOio
これが冬休み
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/08(火) 21:33:58.65 ID:ojqQnx6ao
ひさびさにひどい自演を見た
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 00:31:37.59 ID:NUnQKYo80
>>154
すいません

いろいろミスったんです
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/10(木) 17:44:12.91 ID:XEKctK4C0
いや>>154が言ってるのは>>150->>152の事だろ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2013/01/18(金) 17:44:38.11 ID:DjGkWr4c0
まだですかね
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 23:29:56.46 ID:UHkjZ2HL0
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/26(土) 14:15:27.14 ID:OLrofbXR0
しゅ
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/26(土) 20:52:49.18 ID:9L+6xtZh0
まだ来てない…だと(´・_・`)
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/29(火) 10:46:50.94 ID:6K6EWWki0
期待
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/11(月) 21:17:01.63 ID:/M7Uv2Dt0
まだか
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/18(月) 03:22:48.33 ID:56opoPO40

164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesage]:2013/02/23(土) 23:09:01.12 ID:tAuJq11G0

落つ!
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