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青年 「回転を司る能力?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/21(金) 23:34:41.58 ID:4UzXiFkt0
なんとなく浮かんできたんで立てました


一応、B壱の回転王ノフィックスがモデルですが、ほとんど関係ありません


まったり、書いていきたいと思います


まだ先の展開は決めてないので、希望があれば書いてください


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1348238081
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/21(金) 23:35:56.10 ID:4UzXiFkt0
青年 「回転を司る能力?」

青年 「回転って何だ?確か、LEVEL5の第一位の能力がベクトル操作だったはずだが、………その劣化版か?」

青年 「よく分からないし、だれか能力に詳しい人に聞いてみるか」


青年 「まずは近場で……上条!」

青年 「LEVELこそ0だけど、あいつは右手に変な力があるからな。おーい、上条」

上条 「ん、どうした?」ヒョコッ

青年 「なー、俺能力に目覚めたみたいなんだ。」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/21(金) 23:37:18.99 ID:4UzXiFkt0
上条 「おっ、それ本当か!で、どんな能力なんだ?」

青年 「回転を司る能力だ」

上条 「回転を司る?なんだそりゃ。操る、とか操作する、とかじゃないのか?それに回転ってなんだ?」

青年 「いや、俺もさっぱり分からないからお前に聞いたんだが……。だれか能力に詳しい人を知らないか?」

上条 「いくつか心当たりはあるが……、でその能力ってどんなことができるんだ?」

青年 「そうだな、例えばこんなかな」ハッ

青年が意識を集中させた瞬間、上条と青年の間に木枯らし程度の小さな竜巻が発生した

上条 「おっ、おう。……なんか、地味だな」

青年 「言わないでくれ。まだLEVEL1だから、固体を動かすことは出来ないんだ。せっかく能力が発現したのに、あまり聞き覚え
のない能力だし、大したものじゃなかったら少しへこむなぁ」ズーン

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/22(土) 00:01:27.19 ID:gd/qrZY00


上条 「とっ、兎に角、この能力について心当たりをあたってみるよ」

青年 「おう、よろしくな。」

上条 「ああ、じゃあな」

青年 「やっぱり、無能力者に聞いても分からないか。どうするかな」

青年 「もういいや、また明日考えよう」


次の日、


青年 (はぁ、何かもっとこう能力に目覚めたらぱっと世界が変わるものだと思ってたのにな)

青年 (気分転換にコンビニでコーヒーでも飲むか)ラッシャセー

一方通行 「おっ、新商品じゃねェか」

青年 (なんだこいつ、コーヒー買いすぎだろ)

青年 「おいっ、お前!いくらなんでもコーヒー買いすぎだろ。ここの全部買い占めるつもりかよ」

一方通行 「あァ?金払うンだから別にカンケーねェだろ」

青年 「ありますゥ―大いに関係ありますゥー。ここで買えなかったらそこらの自動販売機でくそまずい液体を買うはめになるん
ですゥー。……まったく変な喋り方しやがって」イラッ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:06:36.92 ID:8i/MyArIO
書く内容もある程度考えてからスレッドを立てましょう
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:10:17.68 ID:gd/qrZY00
>>5すいません

ある程度の方向性は決まってるので、立て逃げすることは無いと思います

それでもよろしければ、お付き合い下さい
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:11:12.71 ID:gd/qrZY00
あと、途中からキャラが崩壊すると思います
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/22(土) 00:32:01.25 ID:gd/qrZY00
明日、早く起きなければならないので、また近いうちに来ます
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 00:42:08.27 ID:/A1NsLhDO
黄金の回転か
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/09/22(土) 03:49:10.21 ID:qRls3i+Jo
ニョホって笑うんだろ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/22(土) 08:26:34.77 ID:oQkjUAnWo
ジョジョかと思ったら禁書だったでござる
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/22(土) 10:03:48.92 ID:gd/qrZY00
ジョジョは床屋で読んだだけなので、ジョジョ路線には入りません
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 15:36:05.27 ID:gd/qrZY00
10時ごろ、投下します
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/22(土) 22:06:08.37 ID:gd/qrZY00
投下します
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/22(土) 22:06:46.60 ID:gd/qrZY00


青年 「うわっ!こいつ逆切れしやがった」スタコラサッサ


青年 (外見に反して、すごいキレ方をするから思わず逃げ帰ってしまった)

青年 「ん、あれは上条?と、誰だ、」

美琴 「待ちなさーいっ!」ビリビリ

上条 「馬鹿っ、危ねぇだろ」

青年 「おい、何やってんだ上条」ジトー

青年 「俺はてっきり青髪と土御門とお前は俺と同じ非リアだと思っていたのによ。まさか中学生ときゃっきゃうふふしてたとはな」

上条 「はぁ?どう見ても襲われてるようにしか見えないだろ!」

青年 「で、そっちの彼女さん。彼女さんは上条とはどういった関係で」ギロッ

美琴 「ひゃうっ、……な…何でもないわ、ただの………」

青年 「ただの、何だ?」ギリッ

上条 「ただの知り合いだよ。な、御坂」アセアセ

御坂 「ただの知り合い?…なんか……いや…」ボソッ

上条 「ん、何か言ったか?」

上条 「それより、こいつが昨日言ってた心当たりだ」

御坂 「心当たりって?」

上条 「ああ、こいつは青年って言うんだ。、でこいつ能力に目覚めたんだけど、その能力がよく分からないんだ」

青年 「どうも、青年です」

御坂 「あ、はい、御坂です」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/22(土) 22:07:43.16 ID:gd/qrZY00
>>15の前に

一方通行 「愉オブ決定♪」カチ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/22(土) 22:11:38.99 ID:gd/qrZY00
青年 「敬語は堅苦しいからいいよ。能力は回転を司る能力だよ。こんな感じの」ハッ


昨日と同じように小さな竜巻が発生


御坂 「回転を、ねぇ。私は聞いたことが無いわ」

青年 「やっぱりそうか。まぁ、大した能力じゃないし仕方ないか」

御坂 「でも折角だし、アンタの能力開発ぐらいなら手伝うわよ」

上条 「本当か、よかったな。青年!」

青年 「ああ、お手柔らかに頼むよ。ところで御坂はどんな能力なんだ?」

御坂 「私は電撃使いよ。常盤台の超電磁砲って知らない?」

青年 「勿論、知ってる。たしかLEVEL5のなかで唯一LEVEL1からのし上がったんだったな。まさか、それがおまえか?」

御坂 「そうよ。いきなりだけど、これからその能力についていろいろ試してみない?」

青年 「おお!是非とも」ワーイ

上条 「試すっていっても何をするんだ?」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/09/22(土) 22:12:53.07 ID:j+TFA5qAO
回転寿司を司る能力 に見えた
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/22(土) 22:13:51.20 ID:gd/qrZY00
御坂 「まず、能力が作用する現在の限界点を見つけるわ。そうね、あそこにある公園の砂場でさっきと同じことをしてみて」

青年 「ああ、分かった」
 

公園の砂場に移動


青年 「そいっ」ハッ

御坂 「意外と簡単に出来たわね。砂の竜巻」

上条 「あれ?昨日は固体を動かすことは出来ないって言ってなかったか?」

青年 「いや、あのときは風の竜巻の力でいろんなものを巻き込もうとしたんだ」

御坂 「まぁ、空力使いでもない限りLEVEL1じゃ難しいわね」

御坂 「次は独楽とおなじ要領で物体を回してみて。そうね、このコインを使って」

青年 「おう!」ハッ


青年の掌でコインが回る


御坂 「なるほどね。多分だけど、アンタの能力は回転という運動のみに対し、最上位の能力なんだと思うわ」

上条 「えっ、最上位ってどうして分かるんだ?」

御坂 「今、青年はコインを回したけど、その時に私は磁界を発生させ、コインの回転を阻害し逆の方向に回転させようとしたのよ」

御坂 「結果、コインは寸分もぶれることなく回り続けた。金属の扱いに関しては最も易い電撃使いのLEVEL5である私の能力
をいとも簡単にはねのけるなんて並みLEVEL1ができる芸当ではないわ」

上条 「へぇー、だから、司る、なのかぁ」

御坂 「それに回転を作用させる物体の制限もない。質量の問題さえクリアできれば、この能力は相当強力なものになるはずよ」

青年 「俺の能力って結構凄いのかもな。ありがとう御坂!なんか自分に自信が持てたよ」アクシュッ

御坂 「ちょっ//……レディーの手を無許可にニギニギしてんじゃないわよっ//」カァァァ

青年 「あははは、御坂ってば、赤くなってやんの。かっわいい」ニギニギ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/22(土) 22:16:31.19 ID:gd/qrZY00
>>18
それはそれでアリな希ガス
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/22(土) 22:21:31.28 ID:gd/qrZY00
御坂 「調子に乗るなぁぁぁっ!」バチバチ!!

青年 「よっと!」ハッ


青年のまわりに電気の輪が発生


御坂 「えっ、どうして?」

青年 「つまり、どんなものでも回転させることができれば、俺のものになるってことだろ。それも回転を作用させる媒体を一つ
に絞れば、案外いろんなものが回せる。もしかしたら振動、音だっと回せるかもな」

青年 「さらに問題は質量。水や固体とは違って、炎や空気、そして電気には大した質量はないからな」

青年 「そらっ、上条、早くこれ消してくれ」

上条 「おっ、おう」ソゲブッ


電気の輪が消失


御坂 「まさか、あれだけの説明でそこまで使いこなすとはね。やるじゃない青年」

青年 「まあな、お前のお陰だよ。また今度、能力開発を手伝ってくれるか?」アクシュッ

御坂 「いいけど、もうセクハラまがいの行動はやめてね。今度は加減しないから」サッ

青年 「おう、まかせろ。じゃ、携帯のアドレス交換しようぜ」

御坂 「ええ、いいわよ」

上条 「暗くなってきたし、そろそろ解散するか」

青年 「そうだな、じゃあな。御坂、上条」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/22(土) 22:24:02.11 ID:gd/qrZY00
>>19  訂正

青年 「つまり、どんなものでも回転させることができれば、俺のものになるってことだろ。それも回転を作用させる媒体を一つに絞れば、案外いろんなものが回せる。もしかしたら振動、音だって回せるかもな」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/22(土) 22:32:54.75 ID:gd/qrZY00
このスレ誰もいないな

次はもっと遅い時間に投下するか
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 00:08:38.00 ID:KgBrF7Br0
俺たちの夜はこれからだ!
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 00:09:17.97 ID:KgBrF7Br0
数日後


青年 (二次元的な回転でけじゃなくて三時限の回転を起こすことは出来ないのか)

青年 「やってみよう」ハッ


なにも起きない


青年 「えっ、なんで?演算は組めてるのに」

青年 「もう一回」ハッ


何も起きない


青年 (やっぱりだ。何か見えないものが俺の掌で回ってる)

青年 「なんなんだ?」

青年 「御坂に聞いてみよう!」

青年 『なんか演算が組めてるのに何も起きないんだ』メルメル

御坂 『わけわかんないわよ』

青年 『うーん、説明しずらいな。週末に直接見せたいんだけど会える?』

御坂 『大丈夫よ』

青年 『じゃ、週末に』バイバイ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 00:10:20.55 ID:KgBrF7Br0
三次元でした
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 00:21:47.77 ID:KgBrF7Br0
週末


佐天 「うーいっはる!」バッ

初春 「もう佐天さん!街中でスカートをめくらないでくださいよっ」アセアセ

佐天 「えー、街中じゃなかったスカートめくってもいいのぉ?」

初春 「屁理屈はやめてくださいっ!」

佐天 「ごめんってば初春。ってあれ、御坂じゃない?」

初春 「話をそらさないでくださいってほんとに御坂さんだ」

佐天 「いっしょにいる人、誰だろうね。もしかして彼氏さんとかかな」

初春 「どうでしょうね。でも白井さんがこのこと知ったら大変そうですね」

佐天 「もちろん、尾行するよ!」

初春 「えぇー、ばれたら怒られますって」

佐天 「だってあの御坂さんが、だよ。初春は気にならないの?」

初春 「それは………気になりますけど…」

佐天 「じゃー、決定だね」エイエイオー
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 00:48:51.48 ID:KgBrF7Br0

御坂 「で、メールで言ってたことってどういうこと?」

青年 「まぁ、見てくれって」ハッ


掌を見せる


御坂 「何も起きないじゃない」

青年 「そうなんだ。でも、ちゃんと演算は出来てるし、竜巻と同じように何かが回ってる感覚もある。」

御坂 「ほんとに?なにもないじゃない」ペタペタ

青年 「それになんか変な感じがするんだよな。これを回してる時は他のことに能力がうまく使えないんだ」

御坂 「アンタって同時に複数のものを回せるの?」

青年 「まあな。でも当然回転の速度と大きさは落ちるぞ。そうだ、もう少し大きく回してみよう」ハァッ

青年 「多分、今御坂と俺を包み込むくらいの大きさでそれが回ってるはずなんだけど………御坂、能力使ってみて」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 00:50:26.52 ID:KgBrF7Br0
誰かいるのかこのスレ

スレ主たるおれしか、書き込みしてない気が…………






竹刀っ!
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/23(日) 00:55:17.27 ID:DZuYvKHG0
軽くだけど見てるよ
ていうか回転だけでも支配出来るなら最強クラスだな
ベクトル操作だろうと力の行き先を180度回転させて返せばいいし、どんなものでも…例えば車だろうとライフルみたいに回転させながら飛ばせそうだ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/23(日) 01:10:09.96 ID:KgBrF7Br0
まだ脳内設定だけど、LEVEL1じゃまだ正確な円の回転しか操れなくて、
少しでも円を乱されたら、能力がきれる

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 01:13:16.69 ID:KgBrF7Br0
御坂 「ええ、分かったわ」パチパチ

御坂 「あれ?うまくいかないわ。演算は出来てるのに……でも、このくらいなら…」ソイッ


電撃が青年を直撃


青年 「ウギャッ」バタン

御坂 「ちょっと!大丈夫?って、気を失ってるだけか」ホッ

御坂 「でもまあ、やり過ぎたのは私だし、ほっとけないな」イソイソ


公園のベンチへ移動
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/23(日) 01:14:07.20 ID:KgBrF7Br0
眠いし、疲れたんで今日は落ちます

また数日後、書きためてから戻ってきます
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/09/23(日) 05:56:58.64 ID:Zt6Gls3to
多分だけどスレタイが原因じゃないかな、とある要素ないしオリジナル物だと思われてるとか
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/23(日) 07:48:25.19 ID:h1fsplbHo
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 08:32:24.41 ID:yjFtxsQs0
スレ主(笑)

誰かいないと[田島「チ○コ破裂するっ!」]も出来ないのかよ
色々臭すぎ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/23(日) 08:52:42.92 ID:KgBrF7Br0
休みになると一日、二日は風呂に入らないタイプだとばれていたとは

でも学校行く前には入ってるし、他の奴らにはばれてないよね

断じて、ワキガなんかじゃないぞ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/23(日) 08:59:18.40 ID:KgBrF7Br0
[田島「チ○コ破裂するっ!」]

って、オナニーでいいんだっけ

sagaいれてくれ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/09/23(日) 16:23:16.56 ID:rxHgSEuso
黄金長方形……!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 16:58:31.12 ID:KgBrF7Br0
みんなジョジョ大好きだな
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:35:01.41 ID:KgBrF7Br0
11時に投下します
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 23:00:10.17 ID:KgBrF7Br0
始めます




御坂 「ちょっと恥ずかしいけど」ヨイショ

青年 (気が付いたら膝枕されていたでござる)

御坂 「ふふっ、かーわい」ナデナデ

青年 (起きづらい)




佐天 「ちょっと初春!御坂さん、公園のベンチで男の人に膝枕してるよ」ヒソヒソ

初春 「ええ、見えてますよ」ヒソヒソ

佐天 「白井さんが見たら、発狂しちゃうかもね」ヒソヒソ

白井 「あら、こんなところで何をやっていますの初春?」

初春 「げっ、白井さんっ」

白井 「げっ、とは何ですの?げっ、とは」グリグリ

初春 「痛いっ、痛いですってば白井さん」ギブギブ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/23(日) 23:04:26.04 ID:KgBrF7Br0
佐天 「ちょっ、白井さん、伏せてっ!見つかりますって!」

白井 「佐天さんまで何を、ってあれはまさかお姉様では?」

白井 「とっ、殿方に膝枕っ」ヒュン

白井 「おねぇーさまぁっ!早く野郎の汚い頭を膝からどけてくださいましっ!」

御坂 「うわっ、いきなりテレポートしてくんじゃないわよ」バチバチッ

青年 「ふぎゃっ」バタン

白井・御坂 「あっ」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/23(日) 23:10:00.99 ID:KgBrF7Br0

佐天 「へー、それで能力開発を手伝ってもらっていたんですか」

青年 「そうなんだよ、聞き覚えのない能力でね。で、君たちは御坂のお友達かな?」

佐天 「あっ、はい。佐天涙子っていいます」

初春 「初春飾利です」

白井 「お姉様とは男女の仲ではないのですね!違いますのねっ!」クワッ

青年 「勿論違うよ。というか、知り合ったのごく最近だしね」

白井 「ならよいのですが。あっ、白井黒子ですの」

青年 「どうも。俺は青年だよ。一応、高校生だけど堅苦しいのは嫌いだし、無理して敬語を使わなくてもいいよ」ニコッ

御坂 「それよりアンタ、さっきの能力がうまく使えなくなるやつだけど、もしかしたらあれ、AIM拡散力場に干渉してるかもしれないわ」

白井 「能力がうまく使えないとは、どういうことですの?」

青年 「白井は確か、テレポーターだったよね」

白井 「ええ、そうですわ」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/23(日) 23:16:24.47 ID:KgBrF7Br0
御坂 「えっ、何で知ってるの?まさかアンタ、あの時起きてたんじゃ………」

青年 「あっ、い……いや、なんか起きづらくて……」アセアセ

佐天 「あー、あの時か」

御坂 「い……いつから?……」オソルオソル

青年 「俺の頭をナデナデし始めた時からかな」

御坂 「最初からじゃないっ!!!」ビリビリッバチバチバチバチッ

青年 「うおおぉぉぉぉぉぉっっ!!」ハァァッッ


青年のまわりに電気の輪が発生


青年 「おおっ、ギリギリいけたっ!」ヨッシャ

佐天 「えっ、どうなってるの?」

初春 「御坂さんの電撃が……」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/23(日) 23:35:51.46 ID:KgBrF7Br0
御坂 「くそっ、もっと強くてもよかったかっ……」ギリッ

青年 「やべぇ、これどうしようっ。能力切ったら放電しちまうよ!くっ、上条を……上条をよんでくれっ」

白井 「類人猿ですの?」

青年 「くっ、み…御坂……コイン貸してっ…」プリーズ

御坂 「ほいっ」

青年 「とっ、とりゃああああああああぁっ!」バチンッ


空に向かい電撃を帯びたコインが射出


佐天 「あれって………」

白井 「お姉様の超電磁砲ですの……」ポカーン

御坂 「私のより弱いわよ」フン

初春 「青年さんの能力っていったい何なんですか?」

青年 「おう、俺の能力は回転を司る能力だ。今の疑似超電磁砲は電磁誘導(ローレンツ力)を金属にのみ作用する回転で代用したんだ」

佐天 「それって、…ピッチングマシーンと同じってこと……?」

御坂 「まったく、アンタの思考の柔軟性には驚かされっぱなしね」

初春 「凄いです……」

白井 「ですの……」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/23(日) 23:43:46.86 ID:KgBrF7Br0
青年 「なんだか、最近、能力が強くなってる気がする」オォ

青年 「そうだ、AIM拡散力場のことだけど、つまり、どういうこっちゃ?」

御坂 「そうだったわね。恐らく、アンタの能力が作用する対象にAIM拡散力場も入っていると思うの」

御坂 「自分のAIMによって能力を使うことが阻害される。しかも他人のAIMにまで干渉できる」

御坂 「でもまだ一定の乱れ方しかしないから少し演算を組みなおせば、問題なく能力を使えるわ」

青年 「なるほどなるほど。つまり、AIMを三次元的に……螺旋丸みたいに乱せば相手は能力が制御できなくなるんだな」

御坂 「螺旋丸?まあ、そうね。というより、なんで戦うこと前提なのよ」

青年 「いや、やっぱり、やるなら自分の可能性を全部試したいじゃん」

佐天 「さっぱり分かんなかった」ショボン

初春 「大丈夫ですよ佐天さん。私も、ですから」ショボーン

白井 「青年さん、その能力のLEVELはいくつですの?」

青年 「ん?LEVEL1だけど」

初春 「どう考えてもLEVEL1には見えませんよ」

佐天 「同上」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/23(日) 23:52:44.43 ID:KgBrF7Br0
御坂 「まあ、多分、能力をいろいろな使い方をすることによってコイツの自分だけの現実(パーソナルリアリティ)が確立され
てきたからかもしれないわ」

青年 「兎に角、三次元回転、やってみよう!」ハッ


掌に竜巻が発生


御坂 「それじゃ、この前と一緒じゃない」ヤレヤレ

青年 「でも、同じ対象に両手で別々の回転軸を持つ回転を作用させればっ」ソイッ


向かい合った両手の中に風の球体が発生


白井 「できましたの……」

青年 「よっしゃ。次は御坂で実験だ」リョウテデハッ

御坂 「い、いやよっ。暴発したら危ないじゃないっ」ダンコキョヒッ

青年 「んじゃ、白井っ。この棒を上にテレポートさせてくれ」ホイッ

白井 「わっ…分かりましたの…」

青年 「いくぞっ!」リョウテデハッ

佐天・初春 「ごくりっ」ゴクリッ

白井 「…………っ」ヒュン


地面に木の棒がテレポート


白井 「失敗しましたの……」ガクッ

青年 「よしっ、成功だ!」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/24(月) 00:10:50.99 ID:WXyg9ucjo
できるわけがないッ!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 00:15:40.30 ID:eWGORue+0
脳内補完でたのみますッ!
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 00:16:18.17 ID:eWGORue+0

御坂 「テレポートって私より危なかったんじゃ…」

初春・佐天 「誰かの体にテレポートしていたら………」ガクガクブルブルッ

青年 「結果オーライだなっ!あと何か他にできることないかな……」ウーン

青年 「そうだっ!トリプルアクセル…いや四回転ジャンプだ!」ヒラメキッ

佐天 「い、いや流石に危ないんじゃ……」

青年 「何を言う佐天!好奇心こそが人を育てるんだ」トウッ


高速回転を伴うジャンプ


青年 「着地っ」キマッタ

御坂 「今…四回転以上回っていたような……」

白井 「確実にしてましたわ…」

初春 「ははは、楽しそうですね」ゲンナリ
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 00:33:49.57 ID:eWGORue+0
青年 「皆もやらないっ?」ニコニコ

御坂 「いやだわ」

初春 「やりません」

白井 「論外ですの」

佐天 「じゃあ、わたしやりますっ」ハーイ

青年 「おおっ、流石佐天だな。じゃあ、いくぞ!」ホイッ

佐天 「ばっちこいっ」


高速回転ジャーンプ


佐天 「着地っ。ってふらふらする〜」コテッ

初春 「大丈夫ですか?佐天さん!」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 00:46:39.73 ID:eWGORue+0
佐天 「だいじょーぶ!青年さん!次は、逆回転で!」

青年 「おうっ」ハッ


再度高速回転ジャーンプ


佐天 「着地っ」シュタッ

御坂 「きれいに決まったわね」ポカーン

白井 「佐天さん……すごいですの」ポカーン

青年 「っと、もうこんな時間か。そろそろ解散するか。」

白井 「そうですの」

青年 「じゃあな皆、いろいろ手伝ってくれてありがとう。また頼むな!」

佐天 「また遊ぼう!」

初春 「さようならー」

白井 「さようならですの」

御坂 「じゃあねー」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/24(月) 00:49:57.60 ID:/itQxF440
この調子なら魂抜かれたロボットに閉じ込められてもすぐ脱出出来そうだ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 00:56:52.71 ID:eWGORue+0
>>54
始めてB壱のレスが

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 01:03:34.15 ID:eWGORue+0
数週間後



青年 (この能力でいろんなことができるようになった。特に風呂が楽しくてしょうがない)

青年 (折角だし、誰かと戦ってみたいな)

青年 (探しに行くか)


外へ


青年 「誰かいないかなぁ」

スキルアウト 「へいっ、待ちな兄ちゃん。俺たちそっちの路地でランデブーしないか」

青年 (ケツが…俺の麗しいケツが不貞の輩に狙われている!?)

青年 「お、……おうっ。いいぜ」


路地へ


スキルアウトズ 「さぁ、有り金全部出してもらおうか」ゾロゾロ

青年 (こいつらでいいか)

青年 「出すわけないだろクズ共が。かかってこいよ三下」キリッ

スキルアウトズ 「なめやがって!」

青年 (右手に人に作用する回転を、左手に金属に作用する回転を)

スキルアウトズ 「くそ、なんでだっ!攻撃がいなされるっ!」スカッ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 01:16:47.86 ID:eWGORue+0
数週間後



青年 (この能力でいろんなことができるようになった。特に風呂が楽しくてしょうがない)

青年 (折角だし、誰かと戦ってみたいな)

青年 (探しに行くか)


外へ


青年 「誰かいないかなぁ」

スキルアウト 「へいっ、待ちな兄ちゃん。俺たちそっちの路地でランデブーしないか」

青年 (ケツが…俺の麗しいケツが不貞の輩に狙われている!?)

青年 「お、……おうっ。いいぜ」


路地へ


スキルアウトズ 「さぁ、有り金全部出してもらおうか」ゾロゾロ

青年 (こいつらでいいか)

青年 「出すわけないだろクズ共が。かかってこいよ三下」キリッ

スキルアウトズ 「なめやがって!」

青年 (右手に人に作用する回転を、左手に金属に作用する回転を)

スキルアウトズ 「くそ、なんでだっ!攻撃がいなされるっ!」スカッ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 01:26:37.51 ID:eWGORue+0
言わなくてもわかると思うけど

しくりました。すいませんOTZ
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 01:34:19.71 ID:eWGORue+0
青年 「バットで殴ろうが、素手で殴ろうが、向上心を失ったてめぇらに負ける道理はねぇ!」キリッ

青年 (俺を囲む回転に回し蹴りを乗せる)

青年 「おりゃっ!」バコンッ

スキルアウト 「がはっ」


スキルアウトの一人が蹴り飛ぶ


スキルアウトズ 「何だコイツ、バカみたいに強ぇっ」

青年 「これ以上やるってんなら、加減は出来ねぇぞ。さっさとそこでのびてるオトモダチをつれて帰りな」キリッ

スキルアウトズ 「くそっ、ずらかるぞっ」スタコラサッサ

青年 「やっぱり手ごたえないなぁ」ハァ

青年 「つまらないなぁ」

青年 「セブンスミストでもいくか」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 01:46:46.39 ID:eWGORue+0


打ち止め 「ゲコ太!ゲコ太!ってミサカはミサカははしゃいでみたりっ」

一方通行 「おい、クソガキ、うろちょろすンじゃねェ」

青年 「おっ、お前はっ!………アルビノ君じゃないか」

一方通行 「あァ?誰だオマエ?ってこの前、いちゃもンつけてきた糞野郎じゃねェか。」

打ち止め 「あなたの知り合い?ってミサカはミサカは質問してみるっ」

青年 「俺は青年って言うんだ。君は?」ニコッ

打ち止め 「打ち止めだよってミサカはミサカは自己紹介してみるっ」ニコニコ

一方通行 「なに言っちゃってンですかオマエはァ」

青年 「おいおい、君こそ何を言っているんだい?アルビノ君?熱くコーヒーについて語り合った仲じゃないか。君も自己紹介
してくれないか。はははははははははは」ハハハハハ

打ち止め 「この人は一方通行って言うんだよってミサカはミサカは代わりに自己紹介っ!」

青年 「ほほう、一方通行って言うのか。でもアルビノ君のほうがしっくりくるな。よろしくなアルビノ君!はははははははははは」ハハハハ

一方通行 「よし、オマエ、おもてでろ」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 02:01:37.49 ID:eWGORue+0
in 外



打ち止め 「二人とも頑張ってねってミサカはミサカは全力応援っ」

御坂 「打ち止めじゃない。こんなところでどうしたの?」

打ち止め 「あっ、お姉様!ってミサカはミサカは久しぶりのお姉様に喜んでみたりっ」ダキッ

御坂 「あっ、青年!………と一方通行…」ダキツカレッ

御坂 「ねぇ、打ち止め。あの二人、何してるの?」

打ち止め 「今から漢と漢?の決闘だよってミサカはミサカは端的説明っ!」

青年 「なぁ、アルビノ。おまえって能力者?」

一方通行 「オマエ、キャラ変わってンじゃねェか。俺はLEVEL5序列第一位だよ、くそったれ」カチ

青年 「えっ、マジ?御坂、本当か?」

御坂 「残念だけど本当よ」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 02:16:07.01 ID:eWGORue+0
一方通行 「おいおい、いまさらビビっちまった、なンてねェよなァ」

青年 「当然ちげぇぞ。悪りぃが第一位の胸、貸してもらうぞ」

青年 (俺の武器はさっき買ったビー玉と回転を司る能力。しかも俺の能力は第一位の劣化版みたいなものだし、かなり厳しいな)

白い悪魔の風貌を湛える一方通行は、足元にある石を青年に向かって軽く蹴る。それは弾丸のようなスピードで青年の右肩に狙いを定め襲いかかる。

青年はそれを、石に作用する回転を宿した右手で受け流す。

青年 「おいおい、半殺しで終わらせるつもりだったのかよ。てめぇのその犯罪者みてぇな面は飾りもんか!あぁ?」

青年はポケットからビー玉を取り出し、それを一方通行の頭めがけ射出する。ガラス玉自体にかかった回転とそれを加速させ
る二つの回転によって弾丸とは比較にならない速度でジャイロ回転するビー玉が一方通行をとらえる。

一方通行 「オマエこそあめェなァ。そンなンで学園都市の頂点とれると思ってンのかァ」ハンシャッ

青年 (反射なんてチート過ぎるだろ。……考えろ、あいつが想像すらできない手段を……)
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 02:21:02.01 ID:eWGORue+0
ここからほんのちょっとだけ地の文がはいります
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 02:26:43.56 ID:eWGORue+0
一方通行は絶え間なく石やコンクリート片を青年に放ち続ける。青年は通常では考えられない集中力でそれをさばいていく。
誰の目から見ても防戦一方だった。

青年 (落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け……思考を止めるな………必ずあるはずだ…一発逆転が…)

青年 (やるしかねえか…回転運動による筋肉の補助を。……少しでも失敗すれば筋は容易く千切れる……怖ぇ…でも…)

青年 (チャンスは一瞬。あいつが油断した一瞬に全てを賭ける)

一方通行 「チッ、こンなクズに反射なンて使うンじゃなかったなァ!三下ァ!」

青年 (今だっ!!)

青年 「なめんじゃねぇぇ!!!!」リョウテデハッ

一方通行 「いちいち五月蝿ェなァ!」

一方通行が放った一撃は青年の遥か上を通り過ぎる

一方通行 「なっ」

青年 「いくぞぉぉ!!」

両足の筋肉に回転運動を加えたことにより、高速で一方通行に迫る青年。勢いをそのままに上段へ途轍もない威力の蹴りを入れる

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 02:29:08.62 ID:eWGORue+0
地の文が入るのは>>62からでした
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/09/24(月) 02:31:49.62 ID:ASkP/jFAO
なんだ、黄金の回転じゃなかったのか…ガクッ

まあ面白いから期待してる
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 02:33:14.87 ID:eWGORue+0
これで今日は終わりです

疲れました

全然、人がいないのでsageてませんが
基本、sage進行でお願いします


では、また近い内に
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/24(月) 07:29:02.86 ID:/itQxF440
黄金の回転身に付けるにはまだlessonが終わってないだろ
どっちも攻撃を受け流したり跳ね返したりの能力だから普通にやったら長期戦になりそうだ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 08:01:34.55 ID:eWGORue+0
きりが悪いので、少しだけ投下します
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 08:02:19.11 ID:eWGORue+0
一方通行 「やっぱ、オマエは三下だなァ」

青年 「!!!」

刹那、辺りを衝撃が包み込む。そしてその中心には何事もなかったかのような一方通行と地面に伏した青年の姿があった

一方通行 「まだ続けるかァ、三下ァ?」ニッ

青年 「いやぁ、止めとくよ」ニコッ

青年 「まさか、あの戦況で反射を切っていなかったとは。やっぱり最強だよアンタ」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 08:04:04.54 ID:eWGORue+0
御坂 「ちょっと青年、大丈夫?」

打ち止め 「あなたは少しやりすぎだよ!ってミサカはミサカはお説教してみるっ」

青年 「大丈夫だ。それより、ありがとうな一方通行、いい経験をさせてもらったよ」

御坂 「第一位との殺し合いをいい経験って……」

御坂 「そういえば、一方通行はずっと反射を切ってなかったのよね。なんで最後の蹴りで青年は怪我してないの?」

一方通行 「それはコイツが俺に反射される寸前に自分で勢いを殺したからだよ」ケッ

青年 「直前で反射には気付いたからね。蹴る方向とは逆の回転をかけたんだけど、間に合わなかったんだ。ほとんど無意識だったしね」

御坂 「やっぱり、凄いわよアンタ。実践でAIMに干渉するとは思わなかったわ。あとすごい速さで移動してなかった?」

青年 「おう、してたぜ。筋肉を回転運動で補助したんだ。骨に対し、真っ直ぐな筋肉なんてないからな」

美琴 「それって一歩間違えれば筋が何本も切れてたんじゃ……」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/24(月) 08:27:23.98 ID:uZeufyJz0
最初は「ジョジョクロスじゃないの…?」だったが中々どうして面白い
そういえば、この世に回転出来ないモノは存在しないよな…存在するかぎり回転可能だし
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 08:41:49.90 ID:+w+Sl4NIO
以上です

次は週末になると思います
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/24(月) 10:46:24.25 ID:jzKQ2ZHIO
青年 「君の心を遠心分離!もう俺のことしか考えられねぇぜ!」キリッ


75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/09/26(水) 00:18:06.15 ID:M5wYwR1Bo
俺は『司る』でジョジョじゃないと嗅ぎ分けたぜ
「B壱〜」ってやつは知らないけど

正直、最初はあまり面白くなかったですが、いまは引き込まれつつあります
期待してます
76 :>>1です [sage saga]:2012/09/26(水) 11:48:00.68 ID:RWJCd61IO
今日の12時ごろに投下します

学校から3G通信書き込んでいるので、多分夜はIDが変わっていると思います
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 00:04:32.48 ID:lVsUNR6m0
始めます
78 :>>1です [saga]:2012/09/27(木) 00:07:02.77 ID:lVsUNR6m0

青年 「まあな、でももう大丈夫だ。感覚は覚えたからな」ハハッ

青年 「あっ、そうだ。打ち止め、見ててな」ハッ


高速回転ジャーンプ


青年 「着地っ」シュタッ

打ち止め 「おおっ!ってミサカはミサカは目を輝かせてみるっ」

御坂 「そういえば、打ち止めと私のこと、何も聞かないの?」

青年 「何言ってんだ。姉妹だろ。あとな、この世界には血なんかよりずーっと強い繋がりってもんがあるんだ。………訳ありなんだろ」

御坂 「ありがとう、青年」

一方通行 「青年、俺からも言わせてくれ。……ありがとう」

青年 「やっぱりお前もか。さっきも言ったけど、繋がり、忘れんなよ。この世にいるんだ、楽しいことなんて数えきれ
ないくらいあるさ。今この瞬間の青春を謳歌しようぜ」

青年 「さぁ、打ち止め。さっきのジャンプ、やってみないか?」
79 :>>1です [saga]:2012/09/27(木) 00:18:17.94 ID:lVsUNR6m0

打ち止め 「やるっやる!ってミサカはミサカは積極志願っ!」

青年 「おう、いくぞっ」ハッ


高速回転ジャーンプ


打ち止め 「着地っ、ってミサカはミサカは………ふらふらする〜」コテン

打ち止め 「もう一回ってミサカはミサk」

青年 「当然っ」ハッ


高速回転ジャーンプ


打ち止め 「着地っ、ってミサカはミサカは華麗に着地っ」キマッタ

一方通行 「おおっ、やるじゃねェか打ち止め」

青年 「一方通行、お前もやるか?」

一方通行 「やるわけねェだろ、三下ァ」

青年 「だよな。っとそろそろ帰るわ。また手合わせしてくれよ、最強」

御坂 「私もそろそろ帰るわ」

打ち止め 「お姉様と青年またねーってミサカはミサカは手を振ってみるっ」

一方通行 「じゃあな」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 00:25:54.45 ID:lVsUNR6m0
バトルパートではありませんが、情景描写がうまくいかなかったので、
地の文が入ります
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 00:32:17.32 ID:lVsUNR6m0

後日



青年 「能力をつかってスケボーがしたい……」

青年 「作るか!」

……………………………………………………

……………………………………………………


青年 「一日かかったけど………できたっ!」

通常よりボディが細く作られ、上下一つずつついた高弾性のゴム製タイヤとかえしがついた、鉄製スケートボード。タイヤ自体の
向きも回転させることができるが固く調整してあるため、青年以外には乗れない代物

青年 「なんか、すっごい無骨……よしっ、外で乗り回すか!」


in 外


青年 「スケボー乗ったこと無いけど、最初からフルスロットルっ!」ハッ

歪みなく走るスケートボードに乗った青年。景色が彼を置き去るに流れていく。体重移動のみを頼りに右へ、左へ、思うままに走
る。時折ボディが地面に当たり、甲高い音と共に火花を散らす。段差に回転を合わせ、数メートルの高さまで跳ね上がる。その様
子はまるで風と同化したようであった
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 00:52:37.54 ID:lVsUNR6m0
青年 「やべぇっ、これっやっべぇ!」ヒャッハー

佐天 「あっ、青年さーん!」フリフリ

ボディを地面につけ、ドリフトと同じ要領で停止する。そして独特な高音と大量の火花。

佐天 「またなんだか面白いことやってるね。今度はスケボー?」

青年 「おうっ!最高に楽しいぜ。佐天もやるか?」

佐天 「いやいや、流石に無理だよっ。だってそれ、タイヤが二つしかないじゃん」

青年 「違ぇよ、こうすんだっ」ヒョイ

佐天 「ちょっ、これっ、お姫様だっこ!?」キャッ

青年 「さぁ、いくぞっ!」ハッ

時速40キロオーバーで学園都市を滑走していく。道行く人々はみな驚嘆の表情で高笑いする男と横抱きされた少女に視線を向ける。

青年 「ハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

佐天 「キャーーーーッッ!!!」ハハッ
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:01:23.70 ID:lVsUNR6m0
A long time ago, we used to use papyrus, sheep skin pieces of wood or bamboo instead of paper, and everything had to be
handwritten. books were rare and exensive, more than this, because commoners couldn't purchase books, reading proficiency was
very low.
Later, book's manuscripts were copied by monks. the publishing of books was just beginning. Johannes Gutenberg was a German
goldsmith who changed everything with arguably the most important invention in the history of human;he invented the printing
press in 1445.
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:02:26.37 ID:lVsUNR6m0
疲れた
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:03:34.05 ID:lVsUNR6m0
青年 「やべぇっ、これっやっべぇ!」ヒャッハー

佐天 「あっ、青年さーん!」フリフリ

ボディを地面につけ、ドリフトと同じ要領で停止する。そして独特な高音と大量の火花。

佐天 「またなんだか面白いことやってるね。今度はスケボー?」

青年 「おうっ!最高に楽しいぜ。佐天もやるか?」

佐天 「いやいや、流石に無理だよっ。だってそれ、タイヤが二つしかないじゃん」

青年 「違ぇよ、こうすんだっ」ヒョイ

佐天 「ちょっ、これっ、お姫様だっこ!?」キャッ

青年 「さぁ、いくぞっ!」ハッ

時速40オーバーで学園都市を滑走していく。道行く人々はみな驚嘆の表情で高笑いする男と横抱きされた少女に視線を向ける。

青年 「ハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

佐天 「キャーーーーッッ!!!」ハハッ
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:10:24.14 ID:lVsUNR6m0
Because of people like Johannes Gutenberg we can comfortably read books in the school library or at home. We
should all thank the people who made efforts such as the people of the renaissance, the inventors of the
internet, the iPad. In this world today we face many proglems that no generation has ever faced before, from
wars to pollution. The disseminatio of information and knowledge is the very best way to combat these serious
issues. It is because of all of our previous generation's great inventions thet we may have a future.

以上です
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:11:26.43 ID:lVsUNR6m0
青年 「おっ、あれは上条っ。おーい上条!」

火花と高音を散らし、停止する。視線がいっせいに集まる。

上条 「うわっ青年っ、てか何だそれ!?それに佐天じゃないかっ」ドンビキッ

佐天 「スケボーですよスケボー。青年さんに乗せてもらってたんですよ」

上条 「乗せてもらって、ってその格好……お前ら付き合ってんのか?」

青年 「いんやぁ、たまたまさっき会っただけだぜ」ニッ

佐天 「楽しいですよ、上条さんっ」ニコニコッ

上条 「青年がぶっとんだ奴ってのは知ってたけど……佐天、お前もかなりのチャレンジャーだな」

佐天 「いやぁ、それほどでもぉ」テレテレ

上条 「褒めてねぇよ!」

上条 「そうだっ、早く帰らないとインデックスが…」

青年 「おおっ、あのシスターか!お前も楽しそうだな!」

上条 「意味わかんねぇよ。じゃっ、俺は帰るよ」

佐天 「はい、さようなら〜」フリフリ

青年 「よし、俺達も出発だ」ソイッ
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:23:31.27 ID:lVsUNR6m0
数分後、



青年 「結構走ったけど、ここってどこだ?」

佐天 「どこだろうね?」

青年 「そろそろ来た道を戻るか。というか学園都市ってビルとか建物多いな」

佐天 「そうだね〜。そういえば腕、疲れない?私ってそんな軽くないかもしれないし」

青年 「なに言ってんだ佐天。全然重くないぜ、むしろ軽くて少し心配だよ。お前、50キロもないだろ。ん〜、46キロぐらいか?」

佐天 「おぉ、ぴったりだよ」オォ

青年 「そうだっ、最後に凄いことしよう!佐天、ちゃんと掴まれよ」

佐天 「掴まるってどこに?」

青年 「首辺りでいいんじゃないか」

佐天 「じゃ、失礼しまーす」ダキッ

佐天が青年の首に両手をまわす。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:34:20.70 ID:lVsUNR6m0
青年 「用意はいいな、いくぞっ!」ハァァァッ

スケートボードが加速していく。時速約100キロ

青年 「まだまだぁ!」ハァァァァァァァッ

さらに加速する。しかしその先には車が駐車してある

佐天 「ちょっ、前っ!前っ!」

あわや突撃、というタイミングで能力によって作り出された車を取り巻く回転によって青年と佐天は宙高く跳ね上がる。しかし、
その先には二人に対しななめにそびえる高層ビル

青年 「ははっ!ははははっ!」セイッ

青年の能力で体勢をビルに垂直になるよう変化させる。ビルに着地する際に発生する衝撃は、回転運動による筋肉補助を
受けた青年の肉体によって進行方向へのエネルギーを残し中和され、そのエネルギーにより、青年と佐天を乗せたスケートボードはビルを滑走する

佐天 「ビルを走ってる!?てか凄いG!」

徐々にビルへの慣性のエネルギーが失われ、スケートボードは降下する。そして着地し、またゆっくりと走りだす
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:41:38.02 ID:lVsUNR6m0
青年 「どうだった?」

佐天 「凄かった……でもGが強すぎて何が何だかよく分かんなかった」

青年 「じゃあ、簡単に説明してやろう」

青年 「多分気付いてたと思うけど、走ってるときは能力を使って向かい風を退けてたんだ」

青年 「まず、車を乗り越えたジャンプだけど、あれは車を中心に鉄に作用する回転をかけたんだ。最近は直接手で触れなく
ても、結構強く作用する回転を作れるようになったからね」

佐天 「ほおほお、なるほどなるほど」

青年 「で、体勢を整え、ビルへダーイブ。佐天がいってるGってのはこの時にかかったものだな。あれでも、膝をバネにしてかなり弱くしたんだぞ。普通だったらあの時点でグチャッっとなってた

な」

佐天 「てことは瞬間的に私の体重ってかなり重くなってたんじゃ…」

青年 「そうだな。細かい説明は省くけど、俺は能力で肉体の補助ができるんだ。だから、それをやってる間は途轍もなく力が強いんだ」

佐天 「へぇー、それでかぁ」

青年 「慣性の法則は知ってるよな。ビルへななめの角度で飛んでったから、当然、綺麗に衝撃を中和できればビルを走れるってわけだ」

佐天 「うーん……まぁ、分かったかな?」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:52:26.65 ID:lVsUNR6m0
青年 「理由なんてどうでもいいんだ。楽しかったろ佐天」

佐天 「もちろん!」


ヒュン


白井 「ちょっと!さっきのあれは何ですの!」

青年 「おお白井!見てたのか、すげぇ―楽しかったぞ」ストップ

佐天 「楽しかったですよー」ニコニコ

白井 「佐天さんまで……」

佐天 「そう言えば、いつまでお姫様だっこしてるんですか!青年さん!」ジタバタ

青年 「おおっ、そうだった」ヨイショ

白井 「いつの間に二人は恋仲に?」

佐天 「別に付き合ってませんよ?」

青年 「やりたいことはあらかた終わったし、今日はもう帰るわ。」

白井 「唐突ですの」

佐天 「相変わらずマイペースだね」

青年 「んじゃ、またな。白井、佐天」

佐天 「ばいばーい」フリフリ

白井 「さようならですの」フリフリ
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/27(木) 01:56:43.80 ID:lVsUNR6m0
以上です

次は週末になります

内容は地磁気と美琴との超電磁砲対決です
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/09/27(木) 21:23:28.80 ID:XXZ1Ywpvo
一瞬ジョジョかと思った
だが面白い!おつ!
94 :>>1です [saga]:2012/09/28(金) 19:24:08.83 ID:/J7oFByu0
11時から投下します

暇な方はお付き合い下さい
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/28(金) 21:12:21.59 ID:uecKLZJao
>>81
in 外
って中2かよ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/28(金) 21:30:56.12 ID:/J7oFByu0
現在、中二病治療中でございます

時折、発作が出てやっちまうのです
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/28(金) 23:06:58.79 ID:/J7oFByu0
はじめます
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/28(金) 23:07:44.95 ID:/J7oFByu0
後日


in 河原



青年 「感じる、地磁気の力が」オォ

御坂 「何言ってんのアンタ」

青年 「いやさ、地磁気って見えないだけでここにあるんだろ」

御坂 「そうね」

青年 「それを使って何かしたい」

御坂 「意味分かんない。あんまりふざけるともう能力開発手伝わないわよ」ハァ

青年 「今やってみたんだけど、地磁気を回転に取り込んでも弱過ぎて何もできない」

御坂 「磁力をねぇ、考え方はいいと思うけど……何のために?」

青年 「対御坂用の対策だ」

御坂 「ほぉ、言ってくれるじゃない」

青年 「回転の圧縮に挑戦する。御坂、電気貸して」

御坂 「いいわよ」バチバチッ
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/28(金) 23:15:58.14 ID:/J7oFByu0


青年 「そいっ」ソイッ


青年のまわりに電気の輪が発生


青年 「よし、いくぞ。まずは掌へ」


電気が青年の掌に集約され、渦を巻く


青年 「いけた」ワーイ

青年 「さらに!」ハッ


電気の渦が球状に変化


御坂 「へぇ、アンタ、片手で球体を作れるようになったんだ」

御坂 「もうLEVEL4くらいにはなったんじゃないの?」

青年 「どうだろうな、第一俺は、学校を結構サボってるからな。測定なんて全然受けてないんだ」

御坂 「どういうこと?アンタってもしかして不良?」

青年 「不良をどう定義するかにもよるが、先生の間違いを指摘して停学になった人間が不良ってんなら、俺は間違いなく不良だ」

御坂 (なんか青年がすっごく怖い…)

御坂 「アンタもいろいろ悩みを抱えてんのねぇ」

青年 「なに、ちょっとした黒歴史さ」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/28(金) 23:29:38.54 ID:/J7oFByu0


青年 「LEVELについては今度測定を受けるよ。で、地磁気を圧縮、いけるかな?」

御坂 「うーん、アンタの能力は例外中の例外だから、まったく見当がつかないわ」

青年 「そうか、じゃあ挑戦だ」ハァッ


直径数100メートルにも及ぶ地磁気の輪が青年を中心に集約される


青年 「できた……けど、まだ弱いな」

御坂 「全然見えない。そうだ、その輪に砂鉄をかければ」サッ

御坂 「見えた!」

青年 「なぁ御坂。輪を縮めて気付いたんだけど、地磁気って簡単に操作できるんだ」

青年 「この作業を続ければ、本当の超電磁砲を打てるんじゃないか?」

御坂 「打てるかもしれないけど、超電磁砲は雷撃を伴うものよ。磁力だけじゃ兵器のほうのレールガンになるわ」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/28(金) 23:47:13.54 ID:/J7oFByu0
青年 「そっか。とにかく続けてみるか」

御坂 「その前に、アンタって回転の複合ってできるの?」

青年 「できるんじゃないか。要は片方の回転にもう片方の回転を巻き込めばいいんだろ。でもまぁ、異なるものに作用する回転同士は複合できないだろうな」

御坂 「最近、ますます何でもアリになってきたわね」

青年 「でも、それだけじゃLEVEL5には勝てない。結局最後は単純な力勝負になって押し負けちまう」

御坂 「当然よ」フフン

青年 「それに俺は戦いの経験が少ないからな。ま、その分いろんな奴から能力の使い方について学べるけどな」

青年 「よし!能力限界まで地磁気を集めるぞ!」



数十分後



青年 「だんだん磁界が強くなってきたけど、いかんせん効率が悪い」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/28(金) 23:57:40.02 ID:/J7oFByu0
青年 「どうにか作業を簡略化できないだろうか?」

青年 「そう言えば、一方通行の反射って無意識でやってるんだよな。どうやってんだ?」

御坂 「そうなるように設定してるんじゃない?コンピュータのプログラムみたいに」

青年 「成程な。俺も見習うか」

青年 「回転を展開、地磁気を取り込み、俺を中心に輪を圧縮、そしてもとからある輪と結合」

青年 「この一連の流れを行う演算式を一種のプロトコルのようにまとめ、手続き記憶とする」

御坂 「アンタ、本当はかなり頭いいんじゃないの?」

青年 「別にバカだなんて言ってないだろ。それに人ってのは興味のある分野は必然的に伸びるんだ」

青年 「よし、なんとなくできる気がする」

青年 「でも、無意識にできるようになるには時間がかかるな。御坂、手伝ってくれ」

御坂 「手伝うってどうやって」

青年 「模擬戦だ。能力を使って御坂と組み手をしながら地磁気を集める」

御坂 「じゃあ、私はアンタの演算を乱せばいいのね」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 00:16:10.25 ID:6k4Zs+Xt0
青年 「おう、そうだ。じゃ、始めるぞ!」

御坂 「いくわよ」バチバチッ

美琴が青年から距離をとりつつ電撃を放つ。青年は難なくそれを電気の輪に転換する

御坂 「まったく、本当に厄介ね」バチバチバチッ

さらに強く放電し、その電気は美琴の手の中で槍の形を模す。一撃必殺の威力をもった雷撃の槍は青年に一直線に向かっていく

青年 「流石は電撃姫だなっ」

青年はポケットから大量のパチンコ玉を落とす。しかしそれは落下せずに青年が纏う地磁気に吸い寄せられていく。そして、雷撃の槍が青年に直撃する

御坂 「この大きさの電撃ならそう簡単に回転には取り込めないでしょ!」

次の瞬間、青年に当たるはずだった雷撃の槍はその形を崩し、パチンコ玉を媒介して地磁気の輪を覆った。

御坂 「まさかそんな方法で避けるなんて……」

青年 「まだまだぁ!」ハァァァッ

地磁気の輪を覆う電気は最初の攻撃で出来た電気の輪に吸収される
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 05:37:59.56 ID:6k4Zs+Xt0

青年 「すげぇな、これでもまだ全力じゃないんだろ御坂っ」

御坂 「アンタこそ地磁気を集めながらここまで戦えるなんて相当なものよ」

青年 「こんだけの電流があれば、疑似超電磁砲も充分いけるな」

御坂 「そんなまがい物、本当の超電磁砲でかき消してあげるわよっ!」

コインを取り出し、それを指で弾く。強力な電磁誘導(ローレンツ力)と美琴自身が放つ雷撃により、超スピードと雷撃の付加を
得たコインは正確無比に青年へ向かう。それと同時に青年は大量のパチンコ玉を金属に作用する二つの回転で加速させ、
美琴の攻撃から得た大電流をそれに纏わせる。

御坂 「はあああああぁぁぁぁっっ!!!」バチバチバチバチバチッッ

青年 「はああぁぁぁぁっっっっ!!!!」ハァァァァァァァァッッッ!!

その刹那、雷に匹敵する雷鳴を携え、二つの超電磁砲が激突する
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 09:53:51.95 ID:6k4Zs+Xt0
2時までやる予定だったんですが
寝落ちしましたOTZ

キリがいいのでこの続きは今日の夜、11時から始めます

日曜が休みの方は是非とも御付き合い下さい
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/29(土) 11:05:55.04 ID:OPOo/XKTo
はい
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/29(土) 11:45:03.52 ID:2oBmCvfd0
興味あったがスレ主でニコ厨ということが分かった、国へ帰れ
2chに来るなクソッタレ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 11:52:45.01 ID:6k4Zs+Xt0
ニコ厨どころか、yuotubeにもほとんどアクセスしないんですがっ

どこでそう思ったんですか?
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 11:56:04.89 ID:6k4Zs+Xt0
ああっ、スレ主(笑)ですか
ニコ厨しかスレ主(笑)って使わないんですね

冗談のつもりがマジレスをいただくとは

でも俺が立てたスレなんで、なんと言われようと完結させますよ
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/29(土) 12:01:48.80 ID:ZJ/nqndBo
>>107
頭の固い自称古参()は一生ひきこもってろww
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 12:02:38.39 ID:6k4Zs+Xt0
あと、俺も
日常会話でパパ聞きをぱいこきって略したクラスメイトのニコ厨を見てから
ニコ厨は大嫌いですよ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 12:04:04.09 ID:6k4Zs+Xt0
罵られて気分がテンションが上がってきたので、少ししたら投下します
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 12:11:44.09 ID:6k4Zs+Xt0
青年 「どうだっ!」

超電磁砲の交わった点、爆心地(グラウンドゼロ)は直径数十メートルに及ぶクレーターが地面を穿っていた

御坂 「くそっ相討かっ」ギリッ

御坂 「でもまだまだこれからよっ!」ニッ

美琴が放電を始める

青年 「いいや、終わりだ御坂」

言い放つ青年。そこには肘、膝両方と腰まわりに地磁気の輪を持つ彼の姿があった。その姿は纏う地磁気故か、絶対強者の威圧感を湛えていた

御坂 「アンタ、それっ………」

青年 「五つに分けてはいるが、これ以上磁界が強くなるとここら一帯の電子機器がみーんなぶっ壊れちまう」

青年 「模擬戦はここで終わりだ」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 12:14:19.91 ID:6k4Zs+Xt0
御坂 「何言ってんの!攻撃を全部防がれて………負けっぱなしで終われるかっ!」ハァァァッ

電撃使い特有の高度な磁力操作により地面から砂鉄剣が発現する。そして美琴は青年に斬り掛かる

青年 「……」

しかし、鉄をも切り裂くその刃は青年に届くことなく、彼が持つ五つの地磁気の輪によって霧散し、吸い込まれていく

御坂 「嘘っ……」

青年 「ふぅ、これにて模擬戦終了!」

地磁気を取り巻く砂鉄が地面に落ちる

青年 「お疲れ、かなりいい感じに感覚がつかめたよ。ありがとう」

御坂 「納得いかない」ムスー

青年 「また今度、次は上条か一方通行あたりに審判を頼んで全力でやろうぜ」

御坂 「うーん…まぁ、それでいいか。次は負けないわよ」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 12:17:33.12 ID:6k4Zs+Xt0
パパ聞きはOPとEDと上坂すみれが好きです

それ以外は特に何とも思いません

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 12:26:31.81 ID:6k4Zs+Xt0
青年 「何言ってんだ。俺も勝っちゃいないよ。俺の攻撃も御坂に届いてなかったじゃないか」ハハハ

御坂 「アンタ全力じゃなかったでしょ。一方通行にも通じたAIMへの干渉をしていなかったもの」

青年 「ああ、あれね。流石に地磁気を集めながらじゃ無理だったよ」

青年 「それに御坂の攻撃は速いし、手数が多いからそれを防いで攻撃に転用するしかなかったんだよ」

青年 「まぁ、次は遠慮なく使うけどね」

御坂 「そう言えば、アンタってもしかして戦ったりしてる時に演算の処理速度が上がってない?」

青年 「能力が強くなってるってことか?」

御坂 「そう」

青年 「確かに、戦ってる最中は頭の中がやけにスッキリしてるな。あと、なんかいつもよりいろんなことができる感じがする」

御坂 「一方通行戦の筋肉補助もそうだけど、アンタは戦いの中に強さの真価があるのかもね」

青年 「なぁ、御坂。お前の超電磁砲の射程ってどれくらいだ。あんまり遠いとコイン熔けちゃうだろ」

御坂 「50メートルぐらいよ。でも飛ばす金属を変えれば射程をもっと広げることもできるわ」

青年 「腹が減った」

御坂 「唐突ね」

青年 「もう昼だし、ファミレスいこうぜ」

御坂 「いいわよ」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 12:40:37.82 ID:6k4Zs+Xt0
in ファミレス



青年 「この前、佐天とスケボーやったぜ」

御坂 「えぇっ、私も誘いなさいよ」

青年 「いや、佐天とは偶然会ったんだ」

青年 「それにスケボーやりたいなら今度乗せてやるぞ」

御坂 「普通のスケボーでしょ、いいわよ別に。」

青年 「いいや、手作りの自信作だ」

御坂 「何やってんのよアンタ」

青年 「しかも金属製だからな、御坂にぴったりかもしれない」

御坂 「金属製って……アンタも物好きね」

青年 「たのしかったぞ。佐天と一緒にビルを走ったんだ」

御坂 「ビルって屋上?」

青年 「いや、側面」

御坂 「えっ、側面?アンタは兎も角、佐天さんも?」

青年 「おうっ、軽かったぜあいつ!46キロだっ!」

御坂 「えっ、46キロ!?くそっあの胸でか!」

青年 「いつか御坂もやろうな!」

御坂 「あっ、うん!」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/29(土) 12:41:59.09 ID:6k4Zs+Xt0
以上です。また11時に来ます

今度は垣根と青年の話です
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/29(土) 17:23:05.29 ID:NrjB1WkDO

Bイチはカッパが好きだったな
回転王ほど嫌な悪キャラは居ない。とにかく更新ガンバレ
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 23:07:36.12 ID:6k4Zs+Xt0
始めます
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 23:08:03.58 ID:6k4Zs+Xt0
ある日



青年 「楽しいことを探しに行こう!」

青年 「スケボー使って探しに行こう!」



in 外



青年 「何かないかな〜」

垣根 「メルメルメルヘーン、メルメルヘーン」

垣根 「おれ〜の翼はチョーメルへ〜ン」ファサッ

垣根 「心配すんな、自覚はある」キリッ

垣根 「メルメルメルヘーン、メルメルヘーン」

青年 「翼だとっ……」

火花を散らし停止

青年 「なぁ、何だその翼?何かの能力か?」

垣根 「えっ、何っ?何?この翼?この翼のことっ?」

青年 「おう、すげぇイカしてんな」

垣根 「まーなー。お前、結構分かってんじゃねーか。ちっとそこらで話さねぇか?」

青年 「いいぜ」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 23:16:25.91 ID:6k4Zs+Xt0
in 公園



青年 「俺は青年、高校生だ」

垣根 「俺は垣根帝督だ。なんとびっくりLEVEL5序列第2位だ」

青年 「おおっ、2位ってことは御坂より上で一方通行より下ってことか」

垣根 「一方通行?お前、あいつの知り合いか?」ギロッ

青年 「まあな。俺は一度戦ったことがあるけど負けちまったよ」

垣根 「ほう。まだあいつは最強のままか。実は俺も負けた。、次こそは勝つ」

青年 「そん時の一方通行は本気だったか?残念だけど俺はあいつの底に届かなかった」

垣根 「ああ、間違いなく本気だったぜ。純粋な殺意と禍々しい黒翼がその証だ」

青年 「見たいなぁ、それ。ところでさっきの翼について説明してくれないか?」

垣根 「おう、いいぜ。俺の能力は未元物質。この世に存在し得ない素粒子を作り出し、操作する能力だ。で、あの翼がそのメインウェポンってところだな」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 23:36:10.68 ID:6k4Zs+Xt0
青年 「こりゃまた規格外な。その能力で作った物質は消えたりしないのか?」

垣根 「おう、しねぇぜ。つっても持ち歩くのもめんどいし、武器はいつもその場で作り出してる」

青年 「成程な。なかなか面白い」

垣根 「お前もなんかの能力者か?」

青年 「そうだ。聞いたことないと思うけど、回転を司る能力だ」

垣根 「司る、とはまたご大層だな。どんなことができるんだ」

青年 「こんなん」ハッ

小さな竜巻が発生

垣根 「言っちゃ悪いがしょぼいな」

青年 「勿論、これだけじゃないぜ」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/29(土) 23:44:45.16 ID:6k4Zs+Xt0
青年 「御坂の電気が一番分かりやすいんだけどな、個人的にも好きだし。なぁ垣根、なんかその能力で流体を作ってくれ」

垣根 「別にいいが、多分第一位以外には干渉できないと思うぜ」ホイッ

青年 「まぁ見てなって」ハッ

青年の掌で液体の未元物質が回転する

垣根 「おいおい、こりゃどういうことだ。未元物質はこの世に存在しないものだぞ。初見で順応するなんて…」

青年 「ところがどっこい出来ちゃうのよね〜。どうでもいいが垣根と俺は戦うなら最悪の相性だぞ」

垣根 「どっちが?」

青年 「お前の劣勢だ」

垣根 「言うじゃねぇか。俺に勝ったのは第一位だけだぞ。それも次やったら絶対に負けねぇ」

垣根 「確かにその順応性は脅威だが、それでも俺には遠く及ばねぇよ」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 00:00:39.36 ID:YmN9QRl50
青年 「言い方が悪かったな。お前の攻撃の大半は俺に通じない」

青年 「もっと言えば、未元物質を用いた直接攻撃はな」

垣根 「はったりじゃねーな。それかてめぇが只のナルシスト野郎か」

青年 「選択の余地なく後者だよ。試してみるといい」

垣根 「後悔するなよ」ファサッ

翼による一撃

青年 「ソイッ」

回転が勢いを完全に殺し、翼ごと輪に吸い込む

垣根 「冗談だろ……」

青年 「つまりこういうことだ。司る、という意味通り俺は回転を支配してる。無理にでも取り込めば未元物質だろうが何だろうが俺のものだ」

垣根 「確かに厄介だが、それだけじゃ勝てないぜ」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 00:16:44.35 ID:YmN9QRl50
青年 「ちょっと待て、誰が勝てるなんて言った?善戦は出来るが流石に勝つ自信は無いよ」

青年 「それにお前とは友好な関係を作るぞ。有り体で言えば友達だ」

垣根 「友達?ふざけてんのか?俺は学園都市の闇だ、人だって殺してきた」

垣根 「そんな奴が真っ当にお天道様の下で生活できるかってんだ。友達なんて闇のなかじゃ只の戯言だ」

青年 「やっぱりお前とは一回戦わなきゃならないか。お天道様からしたら、お前のいってることが戯言だ。ビビってないで日の下に出てこいよ」

青年 「場所を移すぞ。てめぇの下らねぇ幻想を今ぶち殺してやる」

垣根 「上等だ」


in 河原


青年 「さっきカッコつけといて何だけど、ルールを決めよう」

垣根 「んなもん要らねぇよ」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 00:29:58.36 ID:YmN9QRl50
青年 「駄目だ。LEVEL5ってのはみんなプライドが高いからな。納得いくまで終わらせないだろ」

青年 「ルールは簡単。相手に一発、先に攻撃をヒットさせたほうが勝ちだ」

垣根 「まぁいいか。その一発で死んでも文句は言うなよ」

青年 「そうだな」ハッ

石を空へ打ち上げる

青年 「あれが落っこちた瞬間にスタートな」

・・・・・・・・・・・・・・


石が地面に当たる



次の瞬間、青年が十数メートルの距離を一瞬で縮め垣根を殴り飛ばした

垣根 「がはっ」

青年 「試合終了だ」

垣根 「待てぇっ、納得いかねぇ。てめぇ、一体何をしやがった!?」

青年 「ふ・ざ・け・る・な」

青年 「男の二言は見苦しいぜ。説明でも解説でもしてやるから、この勝負は終わりだ」

垣根 「くそっ、てめぇはいつか必ず殺す」

青年 「はいはい、とりあえず土手にでも座ろうぜ」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 00:46:48.71 ID:YmN9QRl50
青年 「で、何を説明してほしい?」

垣根 「分かってんだろ。俺の能力をどうやって封じた?」

青年 「やっぱりそれか。俺の能力は回転を司る能力だ」

青年 「それが作用する対象に制限は無い」

青年 「結論から言うと、お前のAIM拡散力場に干渉した」

垣根 「マジかよ」

青年 「つまり、お前の能力はお前自身の未元物質によって阻害されてんだ」

青年 「まぁ、時間をかければ演算式を組み替えて能力を使うこともできるが、実践じゃそんなことはさせない」

垣根 「それだけじゃねぇ、なんだ?あの身体能力は?」

青年 「あぁ、勿論能力だ。筋肉を回転運動で補助したんだ。力を引き出すんじゃなくて補助するから筋肉痛にもならないぞ」

垣根 「やっぱお前、やべぇわ」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 01:02:42.63 ID:YmN9QRl50

青年 「おうっ。じゃっ、今から俺たちは友達だ」

垣根 「気に食わねぇ部分のあるが、基本的にはいい奴だな」

垣根 「元々、俺にすり寄ってくるような奴は皆、俺を利用しようとへつらってきやがるからな」

青年 「LEVEL5だからこその悩みか」

垣根 「そんな大層なもんじゃねーけどよ、誰一人として俺を分かってくれる奴なんていなかったんだ」

垣根 「別にお前に期待してるわけでも、気を許したわけでもねぇが今までの中じゃ、ましな方だな」

青年 「お前な、人を推し量るのはやめろ」

青年 「お前の言う闇が糞みたいに陰湿なとこってのは分かったが、それとお前は関係ない」

青年 「周りが糞だからってお前も腐るのかよ。自分から光を恐れるな、可能性なんて信じるな」

青年 「お前はLEVEL5第2位、一方通行に続く最強だ。能力じゃない、お前自身が常識から外れろ」

垣根 「俺が常識に囚われてたってのかぁ?……いや、………なんで気付かなかったんだろうな」

青年 「なぁ垣根、お前は、『世界の声』 って聞いたことあるか?」

垣根 「なんだそりゃ?」

青年 「やりたいことと、やるべきことが一致する時、『世界の声』 が聞こえる」

青年 「本当かどうかなんて分からない、でも俺は聞いてみたい………お前はどうだ?」

垣根 「あるかどうかも分からねぇなんて、メルヘンじゃねぇか。俺にぴったりだ」

垣根 「よしっ、決めた。常識の遥か彼方、『世界の声』 を聞いてやろうじゃねぇか」

垣根 「そしてお前が初めての友達だっ!」

青年 「おうっ!」

130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 01:19:26.45 ID:YmN9QRl50
どうしようか、一応書きためはあるがまだそのエピソードは完結してないんだよなぁ


人もいないみたいだし、また明日の夜ってことでいいかな?
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 01:30:19.67 ID:YmN9QRl50
明日また来ます

3日連続更新はきついですが頑張ります
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/30(日) 02:34:40.92 ID:HufYWMKPo
待ってる
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 10:01:07.52 ID:GRYrTmbho
こういうのメアリーなんちゃらっていうんだっけ
ドリーム小説?
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/09/30(日) 10:06:24.46 ID:g349qrHso
>>133
一応原作があるらしいが...
それを言うならメアリー・スー
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 10:55:08.61 ID:BXeI0GaIO
一応、モデルはいるがやっていることも人格も完全にオリキャラ

ノフィックスは人格破綻者だから
136 :>>1です [saga sage]:2012/09/30(日) 11:02:35.12 ID:BXeI0GaIO
勘違いされるの嫌だから言っとくけど
決して自己投影じゃないぞ

メアリー・スーって形式をとったのは俺が禁書をよく知らないから

と、色恋が大嫌いだから

この方式なら特定の異性と仲良くさせなくても長編として成り立つと考えたから
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 11:04:44.68 ID:BXeI0GaIO
自分以外にメアリー・スーなんて言葉を使う人がいて、凄く嬉しい

学校だと会話が噛み合わないんだよな

そういう言葉を使うと
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 11:41:31.04 ID:kYW+mlpNo
くせぇ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/09/30(日) 12:00:47.71 ID:BXeI0GaIO
中二病患者だからな

イタさなら自信あるぞ

ピーターパンシンドロームと掛けてピーターマンって蔑称をつけられたことがある
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 22:21:19.94 ID:YmN9QRl50
今回は前回の垣根編よりもだいぶ長いので10時から2時にかけて投下します

文字数換算だと垣根編が3000文字、今回が9000文字程です

月曜からいきなり夜更かしする覚悟がある人はお付き合いください
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 22:22:15.96 ID:YmN9QRl50





青年 「今日は垣根&御坂と能力開発だ!」

青年 「もちろん、スケボーで行くぞ」



in 河原



青年 「よし御坂、コイツは垣根帝督だ」

垣根 「どうもぉ、メルヘン垣根でぇす」ファサッ

御坂 「垣根帝督って第二位じゃない!」

青年 「そしてこれが、この前言ってたスケボーでーす!」ジャジャンッ

御坂 「うっわー、凄い無骨………」

垣根 「俺の翼程じゃないが中々イカしてるよな。俺の翼程じゃないがっ!」ファサッ

青年 「ゴホンッ……今日集まってもらったのは他でもない。俺の新しい武器を考案してもらうためだっ!」

青年 「御坂の超電磁砲。垣根のメルヘンウィング。一方通行の反射、黒翼。……じゃあ、俺はなんだ?」

青年 「疑似超電磁砲か?筋肉補助か?それともAIM干渉か?」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 22:23:19.99 ID:YmN9QRl50
青年 「そんなんじゃ駄目だ。もっと……もっと、こう!………その能力の代名詞みたいな必殺技が欲しいんだ!」

御坂 「子供かっ」

垣根 「いいぜ、手伝ってやる。その代わり、あとでスケボー貸せ」

青年 「それで倒す対象は上条だ」

垣根 「上条?」

青年 「おう、避けては通れない裏ボスだ」

御坂 「いくらアンタでも簡単には勝てないわよ」

青年 「いや、勝てる。一方通行や御坂は単純な腕力で負けてるからな。それに比べて俺は、能力なしのタイマンでもいい勝負出来るぞ」

御坂 「確かにそうだけど……」

垣根 「おい、そいつの能力って何なんだ?」

御坂 「幻想殺し。あらゆる異能を消し去るバグよ」

青年 「範囲は右手首より先のみだけど、それでもかなりの強さだ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 22:24:44.67 ID:YmN9QRl50
垣根 「バグって……能力じゃないのか?」

青年 「能力とは全く別のものだ。あいつ自身はLEVEL0だしな」

垣根 「まさに裏ボスだな」

青年 「注意すべき点はもう二つある。幻想殺しは完璧ではないが周りの異能を集める。そうじゃなければ、今頃は御坂の電気で黒こげだ」

青年 「同じ理由で超電磁砲も効かない。何故かコインによる物理的ダメージすらない」

青年 「これについては推測だが、能力を纏った物質ってもの恐らく無力化される」

垣根 「よく分かんねぇな」

青年 「ここら辺はあいつ自身も分かってない。なんせバグだからな」

青年 「説明する為にも今からあいつをここに呼ぶ」

垣根 「唐突だな」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 22:28:32.74 ID:YmN9QRl50
ここからはいきなり地の文が入ったり、自己解釈に基づく論理的屁理屈が登場することが多々あります
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 22:31:07.52 ID:YmN9QRl50
上条、到着



上条 「能力開発を手伝うのはいいけど、俺は多分何もできないぞ」

青年 「お前が何かするんじゃない、お前は実験体だ。今こそ、その忌々しい右手を大いに役立ててくれ」

垣根 「よう、俺は青年の友達のメルヘンウィング、垣根帝督だ」ファサッ

上条 「青年って俺ら以外に友達いたんだな。どうも上条当麻です」

垣根 「敬語は要らねぇよ」

上条 「そうか、よろしくな垣根」

御坂 「アンタ、青年の次の標的にされたわよ」

上条 「えっ、標的って?」

青年 「目標だな。上条、今度俺と戦え!」

上条 「嫌だ」

青年 「戦ってくれたら、シスター含めて晩飯奢ってやるよ」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 22:42:05.51 ID:YmN9QRl50
上条 「いいだろう、受けて立つ」

垣根 「なんだそれ」

御坂 「アイツ、苦学生なのよ」

青年 「でも今日は戦わないぞ。今日は幻想殺しについていろいろと実験したい」

上条 「別にいいけど……」

青年 「じゃあ、今から俺がお前に簡単な攻撃をする。それを幻想殺しで防いでくれ」


・・・・・・・・・・・・・


青年 「御坂、電気プリーズ」

御坂 「ほいっ」バチバチッ

青年の周りに電気の輪が発生

青年 「まずは疑似超電磁砲だ」ハッ

電気を帯びたパチンコ玉が上条へ向かう

上条 「せいやっ」パキーン
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 22:42:33.44 ID:YmN9QRl50
青年 「次だ」ハッ

ジャイロ回転する石が射出

上条 「そいやっ」パキーン

青年 「ラストッ」

無回転の石が射出

上条 「のわーっ」バコンッ

上条の直撃

青年 「よしっ、大体分かった」

上条 「いてて」

垣根 「分かってって何がだ?」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 22:49:24.71 ID:YmN9QRl50
青年 「まず、幻想殺しが及ぶ範囲だが、これは予想通り右手首のみだな。でも、能力が少し幻想殺しへと誘導される」

青年 「それと能力が掛かり続けている物体にしか発動しない。俺が石を飛ばしたけど一発目の石には石自体に回転をかけていたんだ。二発目はただ加速させただけ」

青年 「結果は前者のみ防がれた。余速で飛んだ石は上条を直撃」

青年 「疑似超電磁砲を防いだことから、異能が付いた物体なら状態を問わず無効化できる」

青年 「つまり、そこらの石に未元物質をコーティングして素手で投げても幻想殺しによって運動エネルギーを殺される」

御坂 「結構不便ね」

青年 「ところがどっこいそうでもない。言い忘れたが上条の武器はもう1つある」

青年 「それは、直感だ。この直感と幻想殺しをもってすれば能力者だけでなく、その他世界に溢れる異能の災厄から身を守れる」

青年 「これが御坂、お前が上条に勝てない理由の一端だ」

上条 「直感ていうより、只の勘だぞ」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 22:59:31.33 ID:YmN9QRl50
青年 「それが厄介なんだ。なぁ垣根、「勘」て何だと思う」

垣根 「あぁ?そうだな、経験からくる予測じゃないか?」

青年 「そうだ。正確に言うと無意識下で得た五感の情報を元に以前の経験から予測することだ」

青年 「上条はこの経験という部分が戦いのスタイル故に並み外れている。余程異常な攻撃でない限り、こいつの場合、「可能性はゼロじゃない」と考えるんだ」

青年 「その思考が五感をフルに稼働させ、無意識に相手の先をいく。思考無しの読み合いなら間違いなく最強だな」

青年 「でもまぁ、模擬戦なら十分勝てる」

御坂 「アンタってかなりの自信家よね」

垣根 「ナルシストだな」

青年 「確かにこの言い方じゃナルシストだが、勿論裏付けはある」

上条 「裏付けって?」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 23:07:32.84 ID:YmN9QRl50
青年 「戦うべき相手に戦術は教えたくないが、いいだろう教えよう!」

青年 「上条、立て」

上条 「お、おうっ」

青年と上条が相対する

青年 「俺が仮に無能力者だと仮定して、お前にどう攻撃すると思う?」

上条 「どうってそりゃ、能力じゃないなら生身でパンチか蹴りだろ」

青年 「そうだ。なら、例えばお前が反射状態の一方通行に攻撃するとき、そのどれで攻撃する?」

上条 「幻想殺し、右手のパンチだ」

青年 「当然そうだろうな。じゃあ、能力者である俺への攻撃は?」

上条 「同じ右手のパンチだ」

青年 「最後だ。お前は攻撃に右手のパンチしか使えないスキルアウト一人に負けるか?」

上条 「負けない……そういうことか。お前は肉弾戦で勝負するって事か」
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 23:09:26.59 ID:YmN9QRl50
青年 「基本的にそうだが、まだお前に有効な攻撃があるだろ」

御坂 「物体を加速させてその余速で攻撃することね」

青年 「この攻撃は俺か一方通行にしかできない、電撃を付加させない超電磁砲でもいいか。垣根と同様、上条も俺との相性は悪いな」

青年 「そして最後、筋肉補助と回転の軌道を用いた近接格闘だ」

青年 「勿論、回転の軌道に乗り切った攻撃が上条が触れたらダメージはゼロだが、攻撃方法はそのフォロースルーだ」

青年 「これなら幻想殺しに阻害されずに人体を破壊できる威力の体術が使える」

上条 「お前、俺のこと殺す気だろ」

青年 「残念だけど本気の殺し合いなら上条の優勢だな」

垣根 「なんでだ?」

青年 「単純に力の底が見えないからだ。処理能力って意味じゃなくて、言葉通り底が見えない」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 23:19:22.47 ID:YmN9QRl50
青年 「ここからは俺の推論だが、上条の力は世界を正すものだと思うんだ。ミクロの世界を改変し、マクロの世界に反映する能力者」

青年 「そして学園都市の外にいるだろう異能使い。魔法?………いや魔術かな、そんな感じの改変者」

青年 「能力者含めそいつらが世界にもたらす間違いを正す、それが幻想殺しだ」

垣根 「まるでHIROだな」

青年 「まぁ、世界にとっての間違いであっても、人類のとっては跳躍する進化のカギ、言わば手の届く幻想だからな」

上条 「俺にはそんな使命が……」ガクッ

御坂 「青年も自分で推論って言ってたじゃない」

青年 「そんな世界を背負うものに学園都市の一改変者が敵う訳ないだろ。果てには存在ごと消されちまうよ」

上条 「おっ、おう。ちょっと俺、世界中にいる改変者の幻想を殺してくる」ダッ

御坂 「ちょっと待て」ガシッ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/09/30(日) 23:28:42.54 ID:YmN9QRl50
御坂 「アンタ青年に感化されすぎよ」

垣根 「おいっ上条っ、HIROって呼んでいいかっ?」ワクワクッ

御坂 「アンタもかっ」

青年 「もしかしたら幻想殺しが、『世界の声』 なのかもな」ボソッ

垣根 「ん、何か言った?」

青年 「いや。話を最初に戻すが、俺が使いたいのはカッコよく今の上条を倒したいんだ」

垣根 「それ、意味あんのか?」

青年 「当然、正攻法だ」

青年 「いくら幻想殺しとは言え、今の状態なら処理限界ってもんがあるだろ。それを超える」

青年 「俺だけの必殺技でっ!」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/30(日) 23:31:03.69 ID:qu6tkPOBo
必殺技……良い響きだな
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 23:32:49.47 ID:YmN9QRl50
上条 「必殺技?そういや俺も無いな」

青年 「じゃあ、一緒に考えちまおうぜ!」

垣根 「俺も頼むぜっ!」

御坂 「わっ、私もっ!」

青年 「よしっ、じゃあ比較的簡単そうな御坂からな」

御坂 「やったっ!」

青年 「やっぱ、御坂の代名詞である超電磁砲をベースにするか」

青年 「そうだな………希望はある?」

御坂 「派手なものがいいわね。あと、中距離じゃなくて長距離砲にしたい!」

青年 「と、なると、必要なのは飛ばす媒体と今まで以上のエネルギーだな」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 23:40:10.34 ID:YmN9QRl50
上条 「コインじゃなくてもっと大きな鉄を飛ばせばいいんじゃないか?」

御坂 「嫌よ。あんまり重いと持ち運べないじゃない」

青年 「それは大丈夫、垣根の未元物質を使う」

垣根 「おお、いいぜ」

青年 「いろいろ性質を言うから、それを作ってくれ」

青年 「まず、強磁性伝導体だ。それと熱伝導度が低く、空気抵抗の少ない球状がいい。重さは5gで強い展性を持たせてくれ」

青年 「そして色は金だ。これはえげつない武器になるぜ」ニヤッ

上条 「その顔……俺がHIROならお前はDARK HIROだな」

青年 「言っておくが御坂、この武器の対象は学園都市の糞科学者どもだ。これを使うときは必ず、通常の超電磁砲と同じ射程で使え」

垣根 「よし、できたぞ」

垣根が御坂に球状で金色の未元物質を渡す

御坂 「これって……」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 23:49:51.90 ID:YmN9QRl50
青年 「絶対に人には使うなよ。使っていいのは機械や建物、垣根、一方通行、上条、俺だけだ」

上条 「なんか御坂が青ざめてるけど一体どういうことなんだ?」

垣根 「俺も分からねぇ」

青年 「よしっ、説明してやろう」

青年 「今まで御坂が超電磁砲に使用していたコインは恐らく白銅だ。銅とニッケルの化合物だな。まぁ、鉄と似たようなものと考えていい」

青年 「これを電磁誘導(ローレンツ力)により射出していたわけだが、銅の融点は1000度ちょいだ。ジュール熱や纏う高圧大電流を考えれば、結構すぐに熔けちまう」

青年 「で、射程を延ばす為に熱伝導度の低いものにした。強磁性伝導体は言わなくても分かるな」

上条 「すまん。分からない」

御坂 「強磁性は磁石に強くくっつくってことで、伝導体は……って流石に分かるか」

青年 「球状っていうもの説明は要らないな、野球と一緒だ。そしてこの物質のミソ、強い展性だ」

青年 「展性は物質が壊れずに伸びるってことだ。つまり、着弾しても簡単に突き貫けず形を変えて留まる」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 23:51:22.45 ID:YmN9QRl50
青年 「最後には突き貫けるが、以前のコインと比べて威力は格段に上がる。人に使うなって言ったのは四肢でない限り必ず人体に致命的なダメージを与えてしまうからだ」

青年 「人体の中でその強い展性により潰れるんだ。銃弾にもある、ダムダム弾ってやつだな」

青年 「最後、金色についてだが、これはフェイクだ。糞科学者の前でこれを使う、科学者はそれが金色をしていると即座に気付くだろ」

青年 「そして、こう思う。ああ、あれは金色をしているから金だな。又は金メッキのついた銀、銅、鉄、鉛のいずれかだろう、と」
 
青年 「超電磁砲の射程は50メートル程だ、理由はさっき説明したな。これらの金属を例に挙げたのは比較的容易に手に入るからだ」

青年 「この中で最も融点が高い鉄でも1500度ちょいだ。つまり、100メートルの距離をとっていれば、超電磁砲の射程圏外だ」

青年 「相手がそう言う認識なら、この攻撃は奇襲となる。そして通常以上の威力、十中八九致命打になるはずだ」

上条 「御坂、冗談でも絶対にそれで超電磁砲を俺に撃つなよ」

御坂 「やらないわよ。でも試してみたいわね。垣根、未元物質で硬い壁を作って」

垣根 「おうよ」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/09/30(日) 23:52:00.03 ID:YmN9QRl50
風呂に入ってきます
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/01(月) 00:34:18.00 ID:5kwil7YIo
いつから上条さんはエグザイルのリーダーになったんですかねえ…
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 00:35:40.03 ID:7kjMhoru0
御坂 「おりゃっ」バチバチバチッ

一辺二メートルほどの直方体に進化した超電磁砲を撃ち込む

上条 「えっ、爆発?」

そこには直方体は無く、巨大なクレーターがあった

垣根 「あれ一応、ナパーム弾くらってもなんてことないレベルなんだけどな……」

青年 「想像以上だ」

御坂 「おおっ、かなりいい感じよ。垣根、同じやつをあと十個くらい作って」

垣根 「おっ、おう……」

青年 「よしっ、次は誰だ?」

垣根 「もちろん俺だっ」

上条 「おお垣根か」

青年 「お前の場合は、理論よりイメージだな」

青年 「希望は?」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 00:39:37.33 ID:7kjMhoru0
垣根 「常識から外れてるのとメルヘンウィングを使うのがいいな」ファサッ

青年 「その翼の形状は変化出来るか?」

垣根 「できるぞ?」

青年 「よし、分かった。でも説明しにくいな、上条、実験だ」

上条 「ええー。次は俺の必殺技考えてくれよなぁ」

青年 「分かった分かった」

青年 「垣根、自分ごとその翼で筒みたいに銃身を作れ」

垣根 「こうか」

メルヘンウィングがバレルのような形に変わり、垣根を包む

青年 「上出来だ。その中でエネルギー素粒子をありったけ作れ」

御坂 「それってかなり危ないんじゃ……」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 00:44:39.33 ID:7kjMhoru0
>>160
サイダー吹き出したじゃねぇか

もうダメだ
カタカナにする
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/01(月) 00:47:27.57 ID:7kjMhoru0
間違った

カタカナじゃなくてHEROだった
全然、気づかなかったよ
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 00:52:53.93 ID:7kjMhoru0
青年 「心配すんな。あいつは未元物質を作り出すだけじゃなくて、操作できるんだ。なにより、お前と同じLEVEL5だ」

垣根 「お前のいいたいことは大体分かった」

青年 「上条、右手を前に出せ。下手すりゃ死ぬぞ」

垣根 「いくぜ、HERO」ハアァァァァァ

垣根を包むメルヘンウィングの先から光が漏れる。その直後、上条に向かい視認できない速度の何かが放たれた

あたり一面を光が包む

上条 「!!」パキーン

垣根と上条を結ぶ地面は数百メートル抉られた

青年 「成功だな」

御坂 「えっ、何が起きたの?」

垣根 「ふぅ」ファサッ

青年 「どうだ、垣根」

垣根 「おういい感じだ。すげーメルヘンだったろ」

上条 「ありゃ、なんだ垣根?」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 00:57:46.11 ID:7kjMhoru0
垣根 「まんま。エネルギー素粒子だよ。質量をもった光みたいなもんだ、未元物質だからいろいろ物理法則は無視してるけど」

青年 「おい、それ絶対に一方通行には使うなよ」

垣根 「なんでだ?」

青年 「一方通行は反射状態でも光は通してる。あいつのフィルターがそれを光と認識した場合、一方通行は文字通り消し飛ぶ」

垣根 「おおっ、そりゃいいね」

青年 「でもそうじゃなかったら、お前が消し飛ぶ」

垣根 「おおっ、やっぱやめとこっ」

御坂 「次は誰なの?」

上条 「俺だな、いいだろ青年」

青年 「上条はもう決まってる」

上条 「おお、どんなんだ」

青年 「俺が運動を補助する」

御坂 「というか、さっきから青年しか案を出してない気が……」

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 01:10:09.14 ID:7kjMhoru0
垣根 「意味不明だな」

御坂 「そうね」

青年 「ちょっと体触るぞ」

御坂 「えっ//」

垣根 「御坂は思春期だな」

上条 「いいぜ」

青年 「じゃ、ちょいと失礼」ペタペタ

青年 「OK、大体分かった。頭下げろ」

上条 「こうか」オジギ

青年が上条の頭に手を置く
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 01:21:18.70 ID:7kjMhoru0

数分後


上条 「まだか、この体勢、疲れるんだけど」

青年 「もう少し……よし、終わった」

上条の頭の上に輪が出現

御坂 「ちょっ、アンタ何それ!?」

青年 「上条、絶対に頭の輪に右手で触るなよ」

垣根 「おお、すげーメルヘンだな」

上条 「えっ、頭に輪が付いてんの?」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 01:30:39.40 ID:7kjMhoru0
青年 「おう、そうだ。ちょっと俺と組み手するぞ」

上条 「分かった」

青年 「行くぞ」ハァァッ

高速で上条へ蹴りいれる青年。上条はそれを難なく防ぐ。そしてカウンターのパンチ

上条 「おりゃっ」

両手で攻撃を防いだはずの青年が吹き飛ぶ

御坂 「何なの?あのパワー」

上条 「なんか全身が軽いぞ」

青年 「いてて………気付いたか上条、それは回転運動による筋肉補助だ」

垣根 「それってお前が使うやつか?」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 01:36:04.54 ID:7kjMhoru0
青年 「そうだ。上条の頭の輪にはそれを制御する為の演算式が入っている」

青年 「さっき、上条の体を触ってたのは一つ一つ主な筋肉に回転補助をかけてたからだ。当然、右手首より上にはやってない」

青年 「それでも、パンチの威力は比べ物にならないほど上がっている。元々上条は全身をうまく使って攻撃をするからな」

上条 「すごいなこれ。体が敏感に強く動く」

青年 「移動速度が上がった分、反射神経が追いつかないかもしれない。上条なら大丈夫だと思うが」

青年 「それと、幻想殺しのパンチだけど、威力が上がったせいで拳に負担がかかるから注意しろよ」

上条 「ありがたいけど、これ青年がいないと使えないじゃん」

青年 「いやいや、俺の能力も垣根の未元物質と同じタイプだから消えないぜ」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 01:45:48.98 ID:7kjMhoru0
上条 「凄いな、でもこの輪っかはどうにかならない?」

青年 「一応、使わない時は好きなところに輪を移動できるはずなんだけど………右手はやめろよ」

上条 「やってみるよ」ハッ

頭の輪が消える

御坂 「どこにやったの?」

上条 「左足中指」

垣根 「理由はあんのか?」

上条 「いやーそこならうっかり右手で触る事もないだろ」

青年 「確かに小指だったらぶつけたときに思わず触っちまうな」ハハハ
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 01:48:59.21 ID:7kjMhoru0
青年 「次は俺だっ!」

青年 「と、言いたいところだけど、上条のやつだけでかなり疲れたからまた今度だ」

上条 「ははっ、悪いな」

御坂 「まぁ、仕方ないか。あんなことできるの青年くらいだしね。能力に演算式を取り込むなんて」

垣根 「青年ってLEVEL何だ」

御坂 「一応1だけど、実際はLEVEL5でもおかしくはないはずよ

青年 「まぁな、じゃ、俺は帰るよ。今日は付き合ってくれてありがとうな」

上条 「いやこっちのほうが感謝しなきゃ」フリフリ

垣根 「そうだな」フリフリ

御坂 「またねー」フリフリ



173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 02:03:49.54 ID:7kjMhoru0
以上です

流石に4時間はキツイっす

この話は必殺技の名前についてまだ続くんですが、それを投下すると朝になってしまうので
水曜日に日を改めたいと思います

では、また水曜の11時にきます
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/01(月) 08:17:35.80 ID:RT1vWW2no
おつー

青年にはヨーヨーを武器にして 狂犬の散歩(ウォーク・ザ・クレイジー・ドック)とか使ってほしいわ。
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/01(月) 09:13:43.12 ID:DIjyHufIo
>>174
コマの方が強くね?
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 10:45:15.08 ID:y7yRR+3IO
ムラムラするでおじゃる

ヨーヨーって回転の要素があんまりないんだよな
ノフィックスのやつ
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/01(月) 10:50:30.53 ID:y7yRR+3IO
何回読んでも


垣根 「おいっ上条っ、HIROって呼んでいいかっ?」ワクワクッ

で笑っちまう
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/10/01(月) 16:06:02.56 ID:FnedibvTo
HEROじゃ...野暮なツッコミはやめとこう
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/01(月) 16:42:23.67 ID:oDGEScBUo
HIRO→ヒロ→比呂→HERO
つまりこれは巧妙に隠されたH2スレだったんだよ!
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 16:51:25.36 ID:y7yRR+3IO
ローマ字なのはHERO MANが個人的に好きだからです

HIROは間違いですがHEROは俺の趣味なのでご容赦下さい
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/01(月) 17:33:15.92 ID:S2pkpvuIO
上条ヒロ
182 :>>1なりよ [saga sage]:2012/10/01(月) 17:43:39.82 ID:7kjMhoru0
もういいか
上条ヒロで

青年は

ダークヒロだな
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/01(月) 20:15:05.16 ID:yT/EBnAUo
携帯で自演(笑)
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/01(月) 21:50:51.07 ID:7kjMhoru0
隠してないし

褒めてもいないぞ
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/10/02(火) 06:31:45.28 ID:V02GVc3Ho
この調子ならそのうち黄金の回転も天を衝くドリルも再現できるようになりそうやね
186 :>>1です [saga sage]:2012/10/03(水) 23:15:07.20 ID:nPCFv6YS0
予定した時間ですが、少しだけ遅れます
187 :>>1です [saga sage]:2012/10/03(水) 23:30:46.29 ID:nPCFv6YS0
始めます
188 :>>1です [saga sage]:2012/10/03(水) 23:32:29.13 ID:nPCFv6YS0



青年 (家に帰ってから気付いた、皆の必殺技に名前を付け忘れた!)

青年 (これはまずい。明日にでも早急に再度集まらねば!)

 

次の日 in 河原 



青年 「なんで誰も必殺技の名前を決めなかったのか?」

御坂 「私も寮に帰って気付いたわよ」

上条 「俺のは、青年のと一緒だから、てっきりもう名前があるものだと………」

垣根 「忘れていたっ……糞っ!」

青年 「俺の必殺技を考えると共にお前らの必殺技に名前を付けたいと思う。異論は無いな」

御坂・上条・垣根 「イエッ、サーッ!」

青年 「んじゃ、やるか」

御坂 「昨日と同じ順番で私からでいい?」

上条 「いいんじゃないか」

青年 「おう」

御坂 「超電磁砲の上位互換だから、やっぱり超電磁砲は入れるわよね」
189 :>>1です [saga sage]:2012/10/03(水) 23:32:58.92 ID:nPCFv6YS0
垣根 「形自体は超電磁砲まんまだからな」

上条 「でも、それが一番の武器なんだろ」

青年 「妥当に強化超電磁砲あたりでいいんじゃないか」

御坂 「ださい。というか、相手に強化したんだな、悟られちゃ駄目じゃん」

青年 「そっか、じゃあ改造超電磁砲」

御坂 「まぁ、それなら……って絶対嫌よ。いずれはこれが私の代名詞になるのよ」

上条 「御坂は少女趣味があるからな」

垣根 「メルヘン超電磁砲なんてどうだ」

御坂 「論外」

青年 「代名詞か…。じゃ、超電磁砲(railgun) first editionなんてどうだ」

御坂 「いい感じだけど、ファーストってことはセカンドもあるの?」
190 :>>1です [saga sage]:2012/10/03(水) 23:33:31.63 ID:nPCFv6YS0
青年 「一応、構想はある。代名詞はやっぱり超電磁砲で、その亜種を作って派生させてくんだ」

上条 「おおっ、かっこいいな」

垣根 「御坂にはもったいねぇぜ」

御坂 「うん。それがいいな」

青年 「じゃあ、御坂の新しい必殺技の名前は超電磁砲(railgun) first editionで決定だ」

垣根 「次は俺だな」

上条 「垣根のって確か、意味不明な破壊光線だよな」

御坂 「メルヘン砲(キャノン)でいいんじゃない」

垣根 「ありだな」

青年 「いやいや、ここは敢えて、未元砲(ダークキャノン)だろ」

上条 「ダークって、思いっきり光だったぞ」

垣根 「かっけぇ………決定だな」

御坂 「なんと短絡的な」

上条 「次は俺の番だな」

御坂 「必殺技って言うよりは只の身体補助よね」

青年 「心外な。御坂もシナプスに電気信号を流せば、似たようなこと出来るだろ?」
191 :>>1です [saga sage]:2012/10/03(水) 23:34:37.94 ID:nPCFv6YS0
御坂 「ええ、出来るわ」

青年 「でもそれは脳に変わって体を無理やり動かしてるんだから、翌日は筋肉痛に悶えるんだ」

青年 「それに比べて俺の身体補助は飽くまでも補助だからな。筋肉痛とは無縁だ」

垣根 「御坂の進化版か」

上条 「でもこれっていつでも使えるんだろ。それって必殺じゃなくね?」

青年 「否定できない」ショボン

上条 「で、考えたんだけど、これと幻想殺しを最大限に生かして戦う体術を身につけようと思うんだ」

青年 「おうっ、最高にクールだな。そのフィニッシュに使う幻想殺しに必殺技の名前を付けるのか?」

上条 「そうする。身体補助の名前は青年が使うのに準拠するよ」

垣根 「同じ効果だからな」

青年 「同じじゃないぞ、俺のほうが格段に上だ。人の体の詳細な筋肉とその向きなんて把握できるかよ」

青年 「昨日も言ったが、上条のそれは主な筋肉にしか作用してないんだ。時間を掛ければ精度を上げることもできるが、コストパフォーマンスが悪い」

上条 「そうだったのか」
192 :>>1です [saga sage]:2012/10/03(水) 23:35:47.64 ID:nPCFv6YS0
青年 「使い続けると感覚が麻痺して、補助を受けてない筋肉も無理に使うようになるかもしれないから、怪我しないように柔軟をやってくれ」

御坂 「体術を身につけるって、他に幻想殺しを使う人はいないんだから自分で考えるしかないじゃない」

上条 「そこらへんは青年に手伝ってほしいんだけど…」

青年 「面白そうだな、でもお前も俺も只喧嘩慣れしてるだけだからな、時間が掛かるかもしれないぞ」

上条 「勿論構わない」

垣根 「上条の方針も決まったし、最後は青年の必殺技だな」

御坂 「なにか希望はあるの?」

青年 「あんまりないな。でもベースは回転の三次元作用を使いたい」

垣根 「なんだ?三次元作用って?」

青年 「御坂、電気」

御坂 「ほいっ」バチバチッ

電気が青年の掌で球状に乱回転する

垣根 「ほう、これか」
193 :>>1です [saga ]:2012/10/03(水) 23:38:19.64 ID:nPCFv6YS0
上条 「俺も初めて見たな」

青年 「垣根に使ったAIM干渉もこの回転を用いてんだぞ」

御坂 「これを使うなら、ほぼ射程ゼロじゃないといけないわね」

青年 「なんせ必殺技だからな。一撃で仕留める、射程はゼロでいい。上条の基本戦術とも合致してるしな」

垣根 「問題は何を回すか、か」

青年 「高エネルギー体に限られるな」

御坂 「アンタ確か、初めて私の電気を回転に取り込んだ時、音だって回せるかもって言ってたわよね?」

青年 「音か。それなら人体を内側から破壊できるな」ニヤッ

上条 「お前、本当にDARK HIROだな」

垣根 「でも武器になるほどの音ってどうやって手に入れるんだ」

青年 「実は俺の能力にも幻想殺しみたいな推論があるんだけど……」

御坂 「言ってみなさいよ」
194 :>>1です [saga ]:2012/10/03(水) 23:41:14.52 ID:nPCFv6YS0
青年 「俺はずっと考えてたんだ、回転が何を象徴するか」

上条 「象徴って何のことだよ?」

青年 「回転ってのは何も複雑な運動じゃない、でも昔から世界の根幹に関わって来たんだ」

上条 「天体の自転とか?」

青年 「そうだ」

垣根 「話がでかいな」

青年 「この力は跳躍する進化、手の届く幻想だ。人にとっての回転、いや、輪ってのは何かなって」

青年 「高次な超能力者と戦ってそのヒントが見えたんだ。俺はこの輪は人が届き得る最頂点、永久機関の象徴だと思った」

青年 「俺の考えが正しければ、この能力は物体やエネルギーを支配下に置くものじゃない」

青年 「その先、力を増幅させる永久機関(エターナルサイクラー)だ」

御坂 「つまり、力を吸収するだけじゃなくて、増幅する役割こそが回転を司る能力の真骨頂だってことね」

垣根 「おいおい、もしそれが本当なら俺や第一位にも引けを取らないチートじゃねぇか」

上条 「自分でチートって言っちゃうんだな。でも実際、戦うなら青年のほうが百倍厄介だ」

御坂 「そうね。こいつの場合は世界にあるほぼ全てを味方にして戦うわ。相手の攻撃さえもね」
195 :>>1です [saga ]:2012/10/03(水) 23:56:04.05 ID:nPCFv6YS0
垣根 「途轍もねぇ化け物じゃねぇか」

青年 「化け物とは人のこと言えないだろ。それに永久機関(エターナルサイクラー)は推測の域を出ない」

青年 「まだ一度も力の増幅は出来たことが無いんだ」

御坂 「いくらアンタの能力の成長が早くても流石にそこまではそう簡単にはいかないでしょ」

青年 「成長が早くてもか…………よし、今日から一週間は一切能力を使わない」

垣根 「急にどうした?」

青年 「俺、バスケが大好きなんだよ。で、相手をドリブルで抜くとき、一番有効なのはチェンジオブペースなんだ」

青年 「なんで有効なのかと言うと、相手が予測しにくいからだ。例え、出来たとしても体がついていかないんだよな」

青年 「俺の能力の成長にも陰りが見えてきたし、そろそろ技の習得するペースを変えようと思う」

青年 「上条、俺に幻想殺しで触ってくれ」

上条 「別にいいけどなんで?」

青年 「実は俺、日常生活でもいろんなものを無意識に回してるみたいなんだよな」

御坂 「無意識ってAIM拡散力場とは別に?」
196 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 00:01:56.22 ID:6xF6xB/z0
青年 「ああ、そうだ」

上条 「じゃあこの前、授業中に教室で竜巻が起きたのってお前の仕業?」

青年 「身に覚えは無いけど、多分そう」

垣根 「覚えが無いって、そんなことあるのか?」

上条 「そん時、青年は居眠りしてたからな。結構大騒ぎになったんだぞ。結局、空力使いの悪質な悪戯ってことになったけど」

青年 「きっと寝ぼけてたんだな」ハハハ

上条 「それじゃ、ほいっ」ソゲブ

青年 「この間に上条の体術を考えるか」

垣根 「俺らは能力に頼りっぱなしだから、手伝えねぇな」

御坂 「そうね」

青年 「お前ら二人にはある程度型ができたら上条と模擬戦をしてもらう」

上条 「なにから始めればいいのやら」

青年 「そうだな、御坂、上条に十万ボルトだ」

御坂 「分かったわ。行くわよ」バチバチッ

上条 「そいやっ」パキーン
197 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 00:07:51.46 ID:6xF6xB/z0
青年 「まず最初は幻想殺しの使い方か。上条。お前、幻想殺しを使うとき一瞬目を閉じてるだろ。そんなことで隙を作るな」

上条 「お、おう」

青年 「それと、右手を左手で支えなくていい。その代わり、右手はパーじゃなくてグーな」

垣根 「結構スパルタだな」

青年 「御坂、もう一度」

御坂 「えいっ」バチバチッ

上条 「ていっ」パキーン

青年 「よし、上出来だ。次は戦い方だな」

青年 「基本的には今までと変わらない。一つだけ、大きく変える。それは、相手が異能なしで自分より数段弱いと感じたら、殴らずに絞め技に入れ」

上条 「えっ」

青年 「具体的には、御坂や一方通行だな。余程のゴリラじゃない限り、女はこれでいけ」

御坂 「青年、流石に引いたわ」ドンビキッ

垣根 「メルヘンじゃねぇな」

青年 「阿呆か。そうでもしないと顔面を殴りつけることになる。特に上条の場合は感情がもろ戦い方に出るからな」

青年 「だから、相手に隙を作る。絞め技で落とせば一回で試合終了だ。分かったな上条」

上条 「でも絞め技なんてやったこと無いぜ」

青年 「単純に首の血管を締め上げて脳に血がいかないようにするだけだ。身体補助もあるし、簡単にできるはずだ。首の骨は折るなよ」

垣根 「この調子だと型ができることには上条は鬼になってんな」

青年 「あとは、相手の能力に応じて、だな。この分野に関しては上条のほうが詳しいだろ」
198 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 00:10:26.73 ID:6xF6xB/z0
上条 「勘でどうにかするよ」

青年 「そうだった、お前はその勘を絶対的に信じろ。幻想殺しと共にある唯一無二、お前だけの武器だ」

青年 「できたら銃砲刀剣類を使いたいんだけど、そういうの上条嫌いだろ」

上条 「いくら悪党でもあんまり使いたくないな」

青年 「なら、最後。徹頭徹尾接近戦で挑め、能力者でもそうじゃなくても。相手が仮に体術の化け物でもな」

上条 「やっぱり結局はそれか」

青年 「相手によってだが、通常の体術が通じる場合も念頭において俺と組み手をするか。手は抜くなよ」

御坂 「能力は使わないの?」

青年 「勿論、上条は身体補助を使え。そして俺も…」シュンッ

青年が自分の頭を指さす。そこには上条と同様の輪があった

垣根 「成程な。それならお前も上条と同じ土俵で戦えるか」

青年 「幻想殺しで俺の頭の輪を壊さないでくれよ」
199 :>>1です [saga]:2012/10/04(木) 00:15:20.35 ID:6xF6xB/z0
>>193

またダークヒロになってたOTZ
200 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 00:32:57.19 ID:6xF6xB/z0
上条 「了解っ」シュンッ

上条の頭にも輪が現れる

青年 「始めるぞっ」ダッ

上条 「おうっ」ダッ

互いが互いの攻撃をいなし、さらにカウンターを仕掛ける

暫く、拮抗していたが隙を見せた上条を青年が殴り飛ばす

青年 「右手の手数が極端に多いぞ上条。今の俺は能力者じゃない。肘鉄、膝蹴り、頭突き、喧嘩にルールは無い」

青年 「もっと柔軟に、相手の隙を突け」

垣根 「青年って接近戦でも強いのか」

御坂 「ずっと能力と思考の柔軟性に目がいってたけど、アイツを押すなんて……」

青年 「俺の身体補助のほうが優勢だし、あいつの戦い方は不完全な対異能者用だからな。てか、いつまで寝てんだ上条!」

上条 「いてぇ、お前、どんだけ喧嘩慣れしてんだよ。絶対スキルアウトだけじゃなくてアンチスキルともやり合ってんだろ!」

青年 「スキルアウトだろうがアンチスキルだろうが、お前が倒さなきゃいけねぇ改変者はそいつらとは別次元の強さだ」

青年 「いくら身体補助に差があるとは言え、俺ぐらい楽に倒せるようにならなきゃ幻想殺しの必殺技なんて出来やしないぞ」



それから暗くなるまで、青年と上条の組み手は続いた
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 00:33:33.51 ID:Esa352kB0
>>182でダークヒロでいいって言ってたからわざとだと思ってた  乙
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/04(木) 00:48:14.93 ID:DuhbqRdQo
上条さん相手を殴り飛ばしておいて自分が寝るってすげーな
203 :>>1 [saga]:2012/10/04(木) 01:59:28.66 ID:6xF6xB/z0
暫く、拮抗していたが隙を見せた上条を青年が殴り飛ばす


青年が殴り飛ばした筈なんだけど
204 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 02:07:37.13 ID:6xF6xB/z0
実はまだ終わってません

先輩と肩パンしてました。左肩が腫れあがってます

続きます
205 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 02:08:45.78 ID:6xF6xB/z0


上条 「はぁはぁ」

青年 「はぁはぁ、ふひー。流石にきついな」

御坂 「二人ともお疲れ、ほら、飲み物」

上条 「ありがと、御坂」

垣根 「ほいっ、青年」

青年 「おう、悪りがとさんクス」

御坂 「何それ?」

青年 「悪い、ありがとう、サンクスの略語だ。垣根、これなんだ?」

垣根 「コーラ」

青年 「ゴクッ、……ぶぁっ!?……てめぇこれコーヒーじゃねぇかっ!」

垣根 「えっ、ハワイコナエクストラファンシーってコーラじゃないの?」プククッ

青年 「どう考えてもコーヒーだろ、ってかなんだそんなんがペットボトルで売ってんだよ!」

御坂 「学園都市だからね」

青年 「にしても疲れたなぁ。主に体が」

上条 「流石にこんだけ動いたら明日は筋肉痛だな」

垣根 「今日はもう解散しようぜ」

青年 「そうだな」
206 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 02:11:29.26 ID:6xF6xB/z0



解散後


上条 「あっ、特売逃した」ズーン

青年 「じゃあ、今日はシスターと一緒に外食しないか。まだバトルはしてないけど、今日ぐらい奢るぜ」

上条 「本当か、是非頼む。でも大丈夫か?インデックスの大食いはお前も知ってるだろ」

青年 「一日ぐらいなんてことはない。それに俺はお前と違って苦学生じゃないし」

上条 「そうか。ただいまーインデックス居るか―?」

禁書 「おなか減ったんだよとうまー」ヘター

上条 「おおっ、今から外食しに行くぞ!」

青年 「行くぞっシスター」

禁書 「あっ、青年なんだよ。会うの久しぶりかも」

禁書 「青年がご飯を食べさせてくれるの?」

青年 「おうっ!」
207 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 02:14:30.60 ID:6xF6xB/z0

in ファミレス



禁書 「バクバクバクバク」バクバクバクッ

青年 「おおっ、いつ見てもすげーな。まるでバキュームだ」オォ

上条 「ほんとに食べたものはどこにいってんだろうな」

青年 「上条。いきなりで悪いんだが、外の異能について聞かせてくれないか?お前、学園都市以外のヤバいもんに関わってるだろ」

上条 「えっ、いや別にそんなこと無いぞ」アセアセ

青年 「あの頻度で怪我をしてればお前が何かに関わってることなんてすぐに分かる。お前が外の異能について話したくない理由も」

青年 「一度踏み入ればもう戻れない世界なんだろ。でももう手遅れだ、俺は能力者だけじゃなく、もっと強い奴らとも戦いたい」

上条 「お前………」

青年 「あとはインデックスのことも。コイツと出会ってからお前の全てが動き出したんじゃないのか」

禁書 「とうま……青年にならいいんじゃないかな」

上条 「ああ」


学園都市の外の異能者、魔術師について説明を受けた
208 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 02:22:42.78 ID:6xF6xB/z0

青年 「で、インデックスは10万3000冊の魔道書を記憶してるってわけか」

青年 「面白いな、特に神裂ってやつ。お前の修行相手にぴったりじゃないか」

青年 「倒せよ」

禁書 「いくらとうまでもかおりは倒せないんだよ」

上条 「お前は見たこと無いからそう言えるんだよ。腕力はゴリラ以上だぞ」

青年 「何言ってんだ、そいつがお前の天敵だ。そのゴリラ女を倒した時にはもう必殺技は出来てるだろうな」

禁書 「あーっ、かおりを悪く言うのは許さないかもっ」

青年 「悪い悪い、でもベッピンさんなんだろ。俺も手合わせしたいな。ステイルって奴はどうでもいいな。やりようによっては充分勝てる」

青年 「でもイノケンティウスとは真っ向から勝負したいな」

禁書 「さっきから戦うことの話ばっかりしてるけど、青年はどんな能力なの?」

青年 「回転を司る能力、こんなだ」ハッ

コップのなかの水を掌で回転させる

禁書 「なんだか微妙なんだよ」
209 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 03:25:12.65 ID:6xF6xB/z0
青年 「これが能力の基本ってだけだ。それに今は極力能力は使わないようにしてるんだ」

上条 「そう言えば、何で一週間なんだ?」

青年 「決まってるだろ。その辺りで多分俺が痺れを切らすからだ」

禁書 「青年は修行中なの?」

青年 「能力が発現してから然程時間が経ってないからな。自分でも伸び代が分からないんだ」

青年 「でもこの先一週間は上条と近接格闘の修行だな」

禁書 「とうまも修行?」

上条 「必殺技が使いたくて、な」

青年 「それにお前らは世界中の異能者、そのどれに狙われてもおかしくないんだ。勿論、俺はお前らの味方だが、それでも不安は無くならないだろ」

上条 「できたら、青年は魔術師とは戦って欲しくないんだけど……」
210 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 03:27:08.37 ID:6xF6xB/z0
青年 「お前の都合なんて知るか。俺は只調子こいて俺の友達に手を出した連中は一人残らず再起不能にするって言ってるだけだ」

禁書 「青年のキャラが前と全然違うんだよ……」

青年 「ここが心地良いんだ。誰にも壊されたくない、それだけだよ」

上条 「ありがとな青年」

青年 「俺は友達って呼べる人間が少ないんだよ。誰一人とだって仲をたがえてくないんだ」

青年 「そんなことより上条、お前勉強のほうは大丈夫なのか?小萌先生にあんまり心配かけんなよ」

上条 「あ……お、おう」

青年 「心配かけそうだな。今日は上条ん家で勉強会でもするか」

禁書 「青年は頭いいの?」

青年 「それほど良くないけど、独学で勉強を続けてたから上条よりは出来るはず」

上条 「おおっ、じゃあ頼むぜっ」



勉強会は深夜にまで及んだ。上条自身は決して無能では無かったからか、互いに有益なものとなった
211 :>>1です [saga ]:2012/10/04(木) 03:35:12.22 ID:6xF6xB/z0
はい、以上です

6500文字の短編でしたが、とある事情で投下速度が落ちました。すみません

書き溜めはあと4000字程です。今からだと、太陽とコンバンハしてしまうので、

また金曜の夜に始めたいと思います

眠いです。今日体育祭です
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/04(木) 13:39:15.54 ID:g3kh2X1Ro
おつかれさま
213 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:14:54.10 ID:OqkXwdlO0
始めます
214 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:17:19.18 ID:OqkXwdlO0

青年 「今日も組み手だ上条君」

上条 「おうっ、筋肉痛だけど頑張るぜっ」

青年 「シスター、応援してくれるかな?」

禁書 「いいともー、なんだよ」


今日もまた日が暮れるまで組み手


上条 「やっべ、特売の時間だ―っ!」ヒャッハー

青年 「スーパーに殴り込みだぜっ」ヒーハー

禁書 「殴り込みなんだよっ!」ロールシャッハー!



そして、一週間が経過

215 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:19:49.72 ID:OqkXwdlO0



青年 「今日集まってもらったのは他でもない、とうとう能力封印から一週間が経った」

青年 「今この瞬間、俺は能力の限界を超える。君たちのその偉大な功績の立会人だ。心して見るように」

垣根 「出来なかったら大恥だな」プククッ

御坂 「まぁ、期待しないで見てるわ」

上条 「お前なら出来る」

青年 「御坂、電気」プリーズ

御坂 「ほいっ」バチッ

青年 「行くぞ」

上条・垣根・御坂 「ゴクリっ」

青年 「はぁぁぁ」

電気に変化は無い

青年 「はぁぁぁぁぁぁっ!」

変化は無い
216 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:24:24.26 ID:OqkXwdlO0

青年 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

変化は無い

上条 「駄目…か」

青年 「!!」ハァァッ


バチバチバチバチバチバチッ


青年の掌で回る電気がその絶対量を増幅させていく


御坂 「出来た………」

垣根 「マジかよっ…」

青年 「力が溢れてくる。コツは掴んだから次はもっと早くできる」

青年 「よしっ、次は必殺技だ!」

上条 「確か、音を使うんだよな」
217 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:29:32.58 ID:OqkXwdlO0

青年 「音、というより空気の振動かな」

青年 「やるぞっ」ハッ

青年が意識を集中させる。そこには目に見えない空気の振動が超高速で回転、増幅していた

青年 「まだ足りないな」ハァァァッ

さらに増幅

青年 「こんなものか、垣根、未元物質でなんか作ってくれ」

垣根 「おう」

一辺二メートルほどの立方体

青年 「行くぜっ!」ハァッ

加速、その勢いで立方体に空気の超振動を打ち込む

バコンッ

立方体が弾け飛ぶ

上条 「あれって、御坂が消し飛ばした未元物質と一緒だよな」
218 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:33:12.50 ID:OqkXwdlO0

垣根 「そうだ」

御坂 「超電磁砲(railgun) first edition より威力は無いのね」

青年 「そうだな、一部しか消し飛んでない………でもまぁ、充分だな」

青年 「上条と一緒に編み出した近接格闘にこれを組み込む。俺にとっての幻想殺しってとこか」

上条 「で、名前はどうするんだ?」

青年 「どうしようか、増幅させて武器に出来るのは何も音だけじゃないからな。一貫してなくて全然思いつかない」

垣根 「メルヘンボールは?」

青年 「当然、却下だ」

御坂 「格闘技術と一緒にしちゃえば?」

青年 「ありだな。なんとか拳てことか」

上条 「いろんなものを回転させて戦うんだから螺旋拳なんてどうだ?」
219 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:34:43.78 ID:OqkXwdlO0

垣根 「おお、ありじゃないか?」

青年 「グッっときた、螺旋拳で決定だ。そして身体補助はモード・へリックス(helix)だな」

御坂 「螺旋モードね。いいんじゃない」

上条 「モード・ヘリックスか、かっこいいな」

垣根 「メルヘンだな」

青年 「よしっ、あとは上条だけだな」

御坂 「でもコイツのは完全に新しい力に目覚めないと………」

上条 「青年との修行でかなり強くなったけど、まだ決定打が足りないんだよな」
220 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:37:07.70 ID:OqkXwdlO0

青年 「垣根、さっきの未元物質をもう一回作ってくれ」

垣根 「何かすんのか」ホイッ

青年 「まぁ見とけって」ハァッ

急加速し、立方体を蹴りつける

バコンッ

立方体の一部が抉り取られる形で消滅

御坂 「!?」

上条 「おいおい、なんだよそれ!?」

青年 「モード・へリックスなんだから、当然別のモードが無けりゃおかしいだろ。そして上条との差別化だ」フフン

垣根 「そうじゃなくて、どうやったんだよ?」

青年 「あぁ、そっちか。えー、モード・へリックスってのは筋肉に回転を作用させるんだ。でも肉体が強固になるわけじゃない、さっきの未元物質をその状態で蹴ったら骨が折れちまう」

青年 「そこで攻撃する腕や足に対象を退ける回転を付与したんだ。これなら負担がかかるのは回転自体であって肉体じゃない。モード・パッシブってところだ」

青年 「そして回転軌道を用いた蹴り。この回転軌道によってさっきの蹴りは人智を超える威力になった、説明は前にしたな。名前はモード・アクティブだ」
221 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:41:21.64 ID:OqkXwdlO0

青年 「この三モードと回転増幅を使った戦い方が螺旋拳だな」

上条 「とうとう形になったな」

青年 「おう、俺も感動しているっ」ジワッ

垣根 「超電磁砲(railgun) first edition に未元砲(ダークキャノン)、モード・ヘリックス、パッシブ、アクティブの螺旋拳か。かなり完成度高いな」

御坂 「そう言えば私たちってなんで必殺技なんで開発したんだっけ?」

上条 「そういやなんでだ?」

青年 「俺が上条を倒すためだよ」

垣根 「ああ、なんだっけ?処理限界を超える?」

青年 「それだ。でも今の俺じゃ無理だな。まだ力を増幅しても幻想殺しは超えられない」
222 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:45:11.41 ID:OqkXwdlO0

御坂 「まぁ、本来の目的はあって無いようなものだし、もういいんじゃない?」

上条 「そうだな」

青年 「あー、あと、LEVEL6への可能性を探してたんだ」

御坂 「えっ」

青年 「安心しろ御坂。一方通行のような方法じゃない」

上条 「お前、実験のこと知ってんのか?」

青年 「いんや、知らんよ。でも一方通行の戦い方、言動、そして御坂への態度と打ち止めから察するにあいつはかなり非人道的な方法でLEVEL6を目指したんだろ」

青年 「胸糞悪いからあんまり言いたくないけど、御坂のクローンって奴じゃないのか?学園都市の科学者はみんな頭に膿がわいてるカスばっかだからな」

御坂 「ええ、そうよ」
223 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:50:50.19 ID:OqkXwdlO0

御坂 「ええ、そうよ」

青年 「ここまで来たんだし、教えてくれ。お前のクローンは何体でそのうち何体を一方通行に殺された?」

上条 「おいっ青年っ」

青年 「悪い上条。でも知りたくて仕方ないんだ、初めて打ち止めを見たあの時から」

垣根 「話が重い……」

御坂 「大丈夫よ。総数は番外固体と打ち止めを抜いて丁度20000人。そのうち10031番までが殺されたわ」

御坂 「その時点で上条が一方通行を止めてくれたわ」

青年 「やっぱりHEROか。番外固体ってのは?」

御坂 「一方通行を殺す為に後から作られた固体よ。妹達は欠陥電気(レディオノイズ)によって脳波を共有してるわ、それを全体的に補助するのが打ち止め」

御坂 「一方通行は打ち止めに投入されたウイルスを取り除くためにその能力の全てを失った。今は妹達に代理演算をしてもらってるわ」

御坂 「はぁ、これで満足?」

青年 「ああ、充分だ。悪かったな、辛い話をさせて」
224 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:53:16.19 ID:OqkXwdlO0


御坂 「別に構わないわ。いつかは乗り越えなきゃいけない壁だし……」

垣根 「やっと終わった…」ハァ

青年 「じゃっ、超電磁砲(railgun) second edition を練習するか」

上条 「唐突だな」

御坂 「いいわよ。確か、構想はあるって言ってたわよね?」

青年 「おう、御坂なら知ってると思うけど、ガウス加速器の応用だ」

上条 「説明お願いします」

青年 「原理は簡単だ。振り子の原理は知ってるだろ。その振り子を強磁性体に変えて、振り子の間に強力な磁石を吊るす。そうすると磁石に当たる瞬間、振り子が急加速するんだ」

青年 「あとは振り子の原理通り、力がそのまま伝わる。結果的に最初より強い勢いで振り子は振れるんだ」

青年 「それを直線上で行う。でも一つ問題が……」

上条 「問題って?」

青年 「ガウス加速器の場合、強磁性体は磁界じゃ代用できないんだ。さらに超電磁砲のトップスピードを超えるレベルの強磁性……」

御坂 「難しいわね」

青年 「人ごとみたいに言ってるが、最後は結局、お前の技量次第なんだぞ」

御坂 「分かってるわよ。それに私はLEVEL5第三位よ、甘く見ないで」
225 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 22:55:30.78 ID:OqkXwdlO0

垣根 「それも未元物質で代用するのか?」

青年 「そうなるな。というかお前の能力は独力よりも他の能力者と合わせたほうが強い、とくに電撃使いは最高の相性だな。タッグなら最強はお前だ」

上条 「流石垣根だな」

垣根 「まぁな!」

青年 「よし垣根。俺が言う性質を兼ねた未元物質を作ってくれ」

垣根 「任せろっ!」

青年 「まず、強力な磁石は電磁石を使う。そのために透磁率の高い円柱を作ってくれ、高さは5センチ、直径2センチだ。あと、熱伝導度が低くて極力細い鉄のワイヤーだ」

青年 「両方とも衝撃に強く融点の高い強磁性体に設定してくれ」

垣根 「了解だ…………できたっ」

垣根が円柱とワイヤーの形をした未元物質を青年に渡す

青年 「俺の能力を使って円柱にワイヤーを巻きつける」ソイヤッサッ

隙間なく1ミリメートル以下のワイヤーが、巻き付いた円柱が完成

青年 「もう説明は要らないだろうけど一応、簡単に」
226 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 23:01:39.99 ID:OqkXwdlO0

青年 「まず、超電磁砲(railgun) second edition は三つの媒体を使う。first と同じ球状の未元物質二つと垣根&俺印の電磁石だ」

青年 「御坂が作る磁界のレールの上に電磁石とそれにくっついた球とそこから離れた位置に超電磁砲を撃つための球を置く」

青年 「そして、片方の球を電磁石に向かって撃つ。この時にはずっと電磁石に全力で電流を流し続けてくれ。そして命中、雷撃と勢いを受け継ぎ加速した超電磁砲が発生」

御坂 「全力で電磁石に放電しつつ、超電磁砲を数センチもずらさず撃ち込まなくちゃいけないのか、………連発は出来ないわね」

上条 「人間技じゃないな」

垣根 「LEVEL5なめんな。御坂なら出来る」

御坂 「やってみるわ」

青年 「垣根、いつもの」

垣根 「おう」

立方体が出現

青年 「通常よりレールは長くしろよ」
227 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 23:05:02.53 ID:OqkXwdlO0

御坂 「言われなくたって分かってるわよ」バチバチッ

球と電磁石が空中で磁力により固定される

御坂 「はぁぁっ!」バチバチバチバチッ

超電磁砲が立方体へ向かう

チュドーンッ

刹那、爆発と爆風が発生

上条 「にょっ、にょわーっ!」

上条が吹っ飛ぶ

青年 「成功だな」

御坂 「あれ?アイツはどこ?」

垣根 「あっちに吹っ飛んだ」ユビサシ

数百メートル先に倒れた上条の姿

御坂 「まっ、まさかっ、死んでる!?」
228 :>>1です [saga ]:2012/10/05(金) 23:12:05.38 ID:OqkXwdlO0

青年 「流石にモード・へリックスを使っただろ」

御坂 「あ、そっか」

上条 「やばかった。なんか空を飛んだ気分だ」

垣根 「俺のメルヘンウィングなら空だって飛べるけどな」

青年 「見ろ御坂」

青年の手にはヒビの入った電磁石

垣根 「おいおい嘘だろ!対衝撃の未元物質にヒビ入れやがった!」

御坂 「本当に連発は出来ないわね。ま、一撃必殺って意味じゃ完璧かしら」

青年 「ずっと気付かないふりをしてたけど、この河原、どんどん地面が下がってきてるよな。抉られて」

御坂 「そう言えばそうね」

垣根 「だな」

上条 「主に垣根と御坂のせいだけどな」ハハ

青年 「結構音でかかったから、風紀委員とかアンチスキルとか来そうだな。今日はもう解散しよう」

垣根 「なかなか楽しかったぜ」フリフリ

御坂 「じゃあね」フリフリ

上条 「またな」フリフリ



229 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/05(金) 23:20:42.26 ID:OqkXwdlO0
はい終わりでさ

明日また来ると思います

もうめんどくさくて、見直しも添削もしていませんので誤字脱字が多いかもしれません

うんこ

超電導パンツ

うんこ付き超電導パンツ

次は佐天さんのお話でそ
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/10/06(土) 05:26:07.00 ID:uEnisRNlo
乙うんこ
231 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 22:54:31.15 ID:q0+vPjS20
始めます
232 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 22:56:47.48 ID:q0+vPjS20


青年 (螺旋拳も完成したし、今日も楽しいことでも探すか)

スケートボードに乗り、外へ



in outside



青年 「楽しいことはどこだ?」

その時、路地裏でスキルアウトに絡まれる中学生が…

スキルアウト 「おぉ、お前中々可愛いじゃねぇか」

佐天 「ちょっ、今急いでるんで離してください!」

スキルアウト 「まぁまぁ、そう言わずにさ」

青年 「よお佐天。今日はゴツいあんちゃんと嬉し恥かし野外プレイか?」

佐天 「あっ、青年さん!どう見ても違うでしょっ、早く助けてっ!」
233 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 22:57:56.45 ID:q0+vPjS20


スキルアウト 「あんっ、なんだてめぇ!っていいケツしてんじゃねぇか」グヘヘッ

青年 「なんでスキルアウトって変態ばっかりなんだろうな」ハァ

青年 「モード・ヘリックス」ボソッ

次の瞬間、地に伏したスキルアウトの姿が…

佐天 「えっ!?」

青年 「こんな雑魚相手に時間をかけるのは惜しいだろ?」

佐天 「ありがとう、青年さん。なんか前よりもっと凄くなってるね」

青年 「おおっ、そうだ。とうとう完成したんだよ、俺だけの武器がっ!」

青年 「見とけよー」ハッ

コンクリートの壁に蹴りを入れる

佐天 「バラバラ……」

青年 「凄いだろ、これが螺旋拳だ」
234 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 22:58:47.05 ID:q0+vPjS20


佐天 「青年さんは日々成長してるのに、私っていまだに無能力者……」ショボン

青年 「佐天は能力者になりたいのか」

佐天 「そりゃ、学園都市にいる以上誰だってなりたいはずだよ」

青年 「俺は別にどうでもよかったけどな」

佐天 「青年さんは変人だから……」

青年 「佐天はいい奴だから能力開発してやってもいいぜ」

佐天 「是非手伝って!」

青年 「じゃっ、やるか」


公園へ


佐天 「能力開発って具体的に何をするの?」

青年 「上条みたいな特殊な例を除いて学園都市のカリキュラムを受けた人間は少なからずAIM拡散力場を放出してるんだ」
235 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:00:01.24 ID:q0+vPjS20

青年 「佐天のAIMを俺の能力で増大させ、それを発現させる。これを繰り返して自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を確立する」

佐天 「そんなこと出来るの?」

青年 「出来るようになったのは極最近だな。この方法を実践するのは佐天が初めてだ」

青年 「いくぞっ」ハッ

青年の掌に小さな竜巻

佐天 「これが私の能力?やっぱり空力使いかぁ」

青年 「ほいっ、佐天これ持て」

佐天の手に青年が手を重ねる。竜巻が佐天の手に移る

佐天 「私の能力………よっしゃっ!」

青年 「喜んでないでその感覚を覚えろ。まだ演算式を組むレベルじゃないから、なんとなく感覚で掴むんだ」
236 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:01:11.61 ID:q0+vPjS20

佐天 「分かったよ。う〜ん?」

青年 「次は自分で出してみろ」サッ

青年が佐天の掌の竜巻を消す

佐天 「あっ、もっと感傷に浸ってたかったのに……」

青年 「お前純正のものじゃないんだ。喜ぶなら能力が自分だけの力で発現してからにしろ」

佐天 「意外とスパルタだね。よしっ」ハッ

何も起きない

青年 「能力を出そうとするんじゃなくて能力の感覚を思い出すんだ」

青年 「もう一回だ」

佐天 「勿論っ、はっ」ハッ

一瞬、弱い風が発生

佐天 「出来たっ!出来たよ青年さん!」
237 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:02:48.05 ID:q0+vPjS20


青年 「ちゃんと見てたよ。でも今日はもっと先まで行くぞ」ハッ

青年の掌に乱回転する空気の球

佐天 「えっ、なにそれ」

青年 「佐天には次までにここまでできるようになってもらう」

佐天 「無理だよっ!」

青年 「その考えが駄目なんだよ、能力者自体現実的に考えたらあり得ないんだ。それが存在するんだから、佐天が急成長しても不思議じゃない」

佐天 「なんと言う暴論っ!」

青年 「自分だけの現実(パーソナルリアリティ)ってのは思い込み、みたいなものだ。自分が信じられなければ、一生LEVELなんて上がらないぜ」

青年が佐天に手を重ねる

佐天 「す、凄い。これってLEVEL3ぐらい?」
238 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:06:43.73 ID:q0+vPjS20

青年 「LEVELなんてのは只の指標だ。他人じゃなくて自分を自ら正当に評価しろ。やりたいことは最優先に」

佐天 「で、これはどれくらい?」

青年 「気にしたことが無かったのでさっぱり分かりません」キッパリ

佐天 「分からないならそう言えばいいのに」

青年 「言っただろ、そんなのは曖昧な判断基準でしかない。人も能力も多面的に見なければ何も知ることは出来ない。佐天にはそんな柔軟性の無い人間になって欲しくないんだ」

佐天 「でもLEVELは気になるよ。それがずっとコンプレックスだったんだから………」

青年 「知るか、そんなにそれがコンプレックスだったならそれ自体に囚われない人間になればいい」

佐天 「青年さんは本当に強いなぁ」

青年 「俺がどうであろうと、お前にはLEVELなんて通用しない能力者になってもらう。折角やるんだ、楽しもうぜ」
239 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:08:50.56 ID:q0+vPjS20

佐天 「なんでだろ?青年さんに言われるとほんとに出来る気がする」

青年 「どうでもいいだろ。じゃあさっきの風の乱回転、やってみろ」

佐天 「分かった。そいっ」

小さな竜巻が発生

青年 「よし、風が二つに増えた。この調子で三次元の回転を作り出すんだ」

佐天 「もう一回っ」ハッ

僅かな乱回転が発生

佐天 「よしっ!できた」

青年 「感覚は掴めてきたようだな、次は知識だ。空力使いは基本的に風を発生させることが最も得意だ」

佐天 「だから空力使いなんだもんね」
240 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:11:43.38 ID:q0+vPjS20

青年 「でも実際は複雑な形に風を形成するのは難しく、コストパフォーマンスが悪い。そこで単純な風の組み合わせで複雑な形を作り出す」

青年 「佐天、竜巻を作るには最低、どれくらいの風が必要だ?」

佐天 「うーん、二つかな」

青年 「そうだ、なら乱回転する球状の風は?」

佐天 「三つ?」

青年 「合ってる。つまり、乱回転は三つの風を別の方向に同じ場所で吹かせればいいんだ」

佐天 「まとめられると、大分簡単に感じるね」

青年 「感じるだけじゃない。佐天、もう一回乱回転を作れ」

佐天 「やってみるよ。はぁぁっ!」

さっきよりも強い勢いで回る風の乱回転の球

佐天 「あれ?簡単に出来た」
241 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:12:45.06 ID:q0+vPjS20

青年 「そうだ。感覚と知識があれば大抵の技は習得できる。逆にいえばその二つが難しいんだな」

青年 「佐天は覚えもいいし、柔軟な思考ができる。なにより、俺と同じ感覚を先に掴むタイプだ」

佐天 「ただ考えるのが苦手ってだけだよ」ハハ

青年 「それで充分だ、そっちのほうがいざって時にとんでもない成長ができるんだよ」

青年 「そう言えば佐天は能力を強くしてどうしたいんだ?」

佐天 「もちろんっLEVEL5を目指すよ。無理だろうけど……」

青年 「なら、目標は御坂だな。ついでにあいつにも手伝ってもらうか」

佐天 「目標って………流石に無理だよ」

青年 「とりあえず、LEVELを上げるなら能力をいろんな使い方する練習をするか」

青年 「佐天はよく絡まれそうだからな、並みのスキルアウトぐらいなら瞬殺できるくらいには」

佐天 「今日、能力が発現したばかりなのに……」

青年 「さっき作った竜巻の規模を全力で大きくしろ。能力のコントロールの仕方はまだ分からないだろうから、俺が回転するように補助する」
242 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:13:35.11 ID:q0+vPjS20

佐天 「了解!いくよっ」ハァァァッ

勢いのある風が発生

青年 「いい感じだ」ハッ

青年の能力によって風が竜巻の形になる

青年 「このまま維持、出来たらさらに大きく」

佐天 「まだいけるかな?はぁっ!」

さらに竜巻が大きくなる。既に佐天の身長を悠に越す大きさになっていた

佐天 「ん?ヤバい、きつくなってきた…」

竜巻が消失

青年 「ま、こんなもんか。初めてだったしもう疲れただろ。この先はまた今度な」

佐天 「ふーっ。能力って面白いな」

青年 「それだ。そう感じたらどんどん能力を使っていけ。最初は俺が使い方を考案するけど、最終的には自分で技を編み出すんだぞ」

佐天 「うんっ、分かった!」

青年 「もう帰るよ。じゃあな」

佐天 「バイバーイ!」フリフリ
243 :>>1どすえ [saga ]:2012/10/06(土) 23:17:25.44 ID:q0+vPjS20
終わりだそ

明日は余裕があれば来ます

グッバイ
244 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 22:15:04.22 ID:vU3vlGEZ0
始めます

一応、12時までに終わらせます

245 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 22:16:35.19 ID:vU3vlGEZ0







後日、ある日



佐天 「うーいっはるっ!」ハッ

初春 「きゃっ!」

佐天によって生み出された風が初春のスカートをめくり上げる

初春 「佐天さんっ止めて下さいっ、って風?」

佐天 「実は私、能力に目覚めましたっ!」イェーイ

初春 「ほんとですか?よかったですねっ!」

佐天 「空力使いだよっ。ほらっほらっ」ハッハッ

初春 「ちょっ、止めてっ、止めてくださいってば」アハハ

初春 「そう言えば、能力には突然目覚めたんですか?」

佐天 「青年さんに手伝ってもらったんだ。そしたら、あっさり能力が使えるようになっちゃった」テヘヘッ

初春 「流石青年さんですね。私も青年さんに手伝ってもらいたいですっ」

佐天 「今週末、もう一回会うけど初春も来る?」

初春 「行きますっ、是非行かせてくださいっ!」

佐天 「決定だね!」エイエイオー

246 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 22:24:16.44 ID:vU3vlGEZ0




週末




in 河原


青年 「佐天、初春、御坂全員いるな?」

御坂 「何言ってんの?見りゃ分かるでしょ」

青年 「一応だよ。あれ?このメンバーなら白井が入っていてもいいんじゃないか」

御坂 「あっ、忘れてた」

初春 「忘れてました」

佐天 「白井さん、あとで知ったら怒るかもね」

青年 「まぁいいか。じゃ、これより、佐天と初春の能力開発、及び能力強化を始める」

青年 「二人とも恐らくLEVEL1。初春の能力はどういうものか想像もできない」

初春 「ただの定温保存ですよ」

青年 「そんなもの知らん。悪いけどAIMをちょっと借りるぜ」

青年の掌に見えないAIMが回転する

佐天 「これってもうここにあるの?」
247 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 22:29:41.11 ID:vU3vlGEZ0

青年 「おう。さて、どうするか?とりあえず御坂、電気」

御坂 「ほいっ」バチッ

青年 「サンキュー、っと。行くぜっ」

青年 「モード・へリックス」シュッ

頭に輪が出現

超高速で以前垣根が作った立方体の未元物質に増大した初春のAIMを打ち込む

ジュゥゥゥゥゥゥゥ

立方体の一部が溶け落ちる

初春 「!?」

佐天 「えっ!?」

御坂 「嘘でしょ………」

青年 「……予想以上にヤバかった」

青年 「初春がLEVEL5になったらあれくらいは軽くできるようになるはずだ」

佐天 「初春っ………」ガクガクブルブルッ
248 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 22:39:02.51 ID:vU3vlGEZ0

青年 「あれは単純に温度を変化させるものだ、勿論、保温もできる。でも実際、あれの本来の使い方は温度を極端に上下させるんだ」

青年 「能力強度に比例して強さが変化する典型的なタイプだな。工夫は要らない、ただひたすら自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を鍛える」

御坂 「とんでもない能力ね」

青年 「佐天はこの前と一緒、いろんな使い方を学ぶ。今日は風のアーマーってところだな」

佐天 「アーマー?」

青年 「能力を防御に使うってことだ。目標は全身だが、最初は体の一部だけでいい」

青年 「御坂。初春のほうは任せていいか?」

御坂 「ええ、いいわよ。やりましょ、初春さん」

初春 「あっ、はい。お手柔らかにお願いしますっ」

青年 「こっちもやるぞ佐天。まず、掌の上で竜巻を作れ」
249 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 22:49:45.40 ID:vU3vlGEZ0

佐天 「分かった。はっ」

竜巻が発生

青年 「その竜巻の中心を手首に持っていけ」

佐天 「難しいけど……そいっ」

右手首に移行

青年 「それを崩さず、勢いを強めろ。昨日の感覚を思い出せ」

佐天 「ふぅぅ」フゥゥゥゥ

竜巻が加速

青年 「上出来だ。よし、今度は俺が石を軽く投げるからそれを右手の竜巻で弾け」

佐天 「バッチコーイ」

青年 「いくぞ」ヒュッ

小石が佐天へ飛んでいく

佐天 「えいっ」サッ

竜巻によって小石は行く手を阻まれる
250 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 23:00:02.02 ID:vU3vlGEZ0

青年 「その調子だ」

青年は次々と小石を投げていく

それをひとつひとつ確実に退けていく佐天 

数分が経つ

青年 「よしっ、ここまでだ」

佐天 「はぁはぁ。ちょっと疲れたかな」バタッ

土手に倒れ込む

青年 「お疲れ様。少し休んだら、さっきの竜巻で全身を覆うんだ。自分の体に合うようにな」

佐天 「うへーっ、かなりきついよぁ」

青年 「当分は休んでいていい。この間に初春の様子を見てくる」

御坂、初春のもとへ

青年 「おーい御坂。初春の様子はどうだ?」

御坂 「うーん、あんまり進んでないわね……」
251 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 23:10:21.94 ID:vU3vlGEZ0

初春 「すいません………自分の能力であんなに凄いことができるなんて信じられなくて…………」

青年 「出来るって言ったって大能力者以上のLEVELにならないと、多分無理だぞ。でもまあ、最初から簡単にいくとは思ってないよ」

青年 「佐天が能力を発現させた方法を使う。これなら自分の能力が実際より強くなるから、実感が湧くはずだ」

御坂 「アンタの能力ってなんでそんなに汎用性が高いのかしら?電撃使い以上だわ」

初春 「青年さん、お願いします」フカブカ

青年 「でも、定温保存は空力使いと違って分かりにくいな。それに俺じゃ、何か別のもので最初に温度を変化させてキッカケを作らなくきゃならない」

初春 「それでさっきは御坂さんの電気を使ったんですね」

青年 「とりあえず、そこらにある水たまりでも沸騰させるか。初春のAIMを拝借して……御坂、電気プリーズ」

御坂 「はい」バチ

青年 「これを回転増幅」ハッ

青年の掌で目に見えないAIMが回る
252 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 23:20:03.19 ID:vU3vlGEZ0

青年 「こんなもんか。初春、手を出せ」

初春 「はい、分かりました」

初春が手を前へ出す。青年はそれに自分の手を重ねる


初春 「あっ//」

御坂 「ちょっ!?」

青年 「よし、初春の増幅させたAIMを人差し指の先に集めた。そこで水たまりに触れてくれ」

初春 「了解です…」

初春が恐る恐る、水たまりに指をつける

その瞬間、水たまりが瞬時に沸騰

水蒸気が初春を包む

初春 「きゃっ、熱いっ……熱いですっ」アタフタ

青年 「ちょっと強すぎたか」アハハ
253 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 23:35:38.21 ID:vU3vlGEZ0

御坂 「初春さん、大丈夫?」

初春 「あっ、はい……大丈夫です。」

初春 「でも分かりました。この能力の使い方が……」

そう言い、沸騰している水たまりに手を触れる

御坂 「初春さん!?」

沸騰していたはずの水たまりはもとの温度に戻る

青年 「一回でここまで感覚を掴めるなんて凄いな」オォ

初春 「大事なのはきっかけなんですね。定温保存がどんな能力かやっと分かりました」

青年 「なんか初春が覚醒した」

御坂 「すごい成長ね」
254 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 23:41:33.51 ID:vU3vlGEZ0

青年 「んじゃ、右手と左手に正反対の温度操作をして、風を起こしてみてくれ」

初春 「同時に温度操作、ですか……難しそうですがやってみます」

初春 「はぁぁぁぁ」

初春が両手を広げる。左手周辺の温度は急速に低下し始め、逆に右手付近の温度は急上昇する

青年 「もう少しだ」

初春 「はぁぁぁぁぁっ!」


さらに温度の差が開く

そして、右手から左手へ強い突風が発生

御坂 「きゃぁっ」

直線状にいた美琴が風をもろに受ける

青年 「おいおいっ、スカート思いっきりめくれたぞ」

初春 「スパッツ履いていてよかったです」ホッ

御坂 「はぁ、初春さん、ほんとに能力が急に強くなったわね」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/07(日) 23:53:43.60 ID:RVoH1mN2o
メドローア来るか
256 :>>1なりよ [saga]:2012/10/07(日) 23:59:44.13 ID:vU3vlGEZ0

青年 「ああ、初春の演算能力は予想以上に高い。佐天とは違って、頭で理解するタイプだな」

初春 「佐天さんは感覚で理解するんですか?」

青年 「ああ、俺もそのタイプだ。そろそろ、佐天のほうに戻る。初春は御坂とその能力で出来ることを増やすことを練習してくれ」

青年 「頼んだぞ、御坂」

御坂 「ええ、分かったわ」

青年 「頑張れよ、初春」

初春 「はいっ」

青年、再び佐天のもとへ

青年 「佐天、こっちも練習を始めるぞ」

佐天 「ちっちっちっ、遅いよ青年さん。もう出来ちゃったよ、風のアーマー」
257 :>>1なりよ [saga]:2012/10/08(月) 00:02:08.39 ID:BSQ9TXog0

青年 「マジか、お前にしてはずいぶん意欲的だな。さっそくやって見せてくれ」

佐天 「いいよ。はぁぁ」

佐天が意識を集中させる、風が発生

さらに風が発生。ぶつかり合うように二つの風が竜巻になり佐天の胴を包む

佐天 「まだまだっ」ハァァァッ

同じように、右腕、左腕、右足、そして左足。ゆっくり、確実に風のアーマーが姿を現す

佐天 「できたっ」

青年 「すごいな、その状態で限界までキープだ。勿論、手は抜かず最大出力だ」

佐天 「ラジャッ!」

青年 「………」

佐天 「………」

お互い無言のまま、数分が過ぎる

青年 「佐天、勢いが弱くなってきてるぞ。限界か?」

佐天 「うん……もう無理っ………」

風が消える

佐天 「はぁはぁ、疲れたぁ」
258 :>>1なりよ [saga]:2012/10/08(月) 00:03:02.16 ID:BSQ9TXog0

青年 「今日はここまでだな。中々の成長ぶりだよ。初春もかなり能力が強くなってるぜ」

佐天 「初春の能力、見せてもらおっと」

青年、佐天は初春と御坂のもとへ

初春 「あっ、佐天さーん」フリフリ

佐天 「調子はどう?」

初春 「いい感じですよ。昨日よりずっと強くなりました」

佐天 「なんかやってみて」

初春 「いいですよ」ハァッ

先程と同じ突風が佐天へ

佐天 「うきゃっ」

スカートがめくれあがる

初春 「いつもとは逆ですね」アハハハ

佐天 「青年さんもいるのに……お返しだっ」ハッ

突風が初春へ

初春 「きゃっ」

スカートがめくれあがる

初春 「今日という今日は引きませんよ!」ハッ
259 :>>1なりよ [saga]:2012/10/08(月) 00:03:34.86 ID:BSQ9TXog0

同じく突風、スカートがめくれあがる

佐天 「こっちこそっ」ハッ

互いに一歩も引かずにスカートを能力でめくり合った

青年 「ほほぉ、眼福眼福っと」

御坂 「アンタ、何やってんの!」バチバチバチッ

青年 「ほいっ」ハッ

青年の周りに電気の輪

御坂 「もーっ、いちいちうっざいわねっ!」

御坂、青年へさらに放電

青年 「無駄無駄っ」ハハハハ

電気の輪に転換

御坂 「調子に乗るなぁぁっ!!」

砂鉄剣顕現。青年に斬りかかる

初春 「ちょっ、御坂さん流石にそれはまずいですって」アタフタ

青年 「冗談の範疇じゃないな。モード・ヘリックス」ダッ

青年、逃亡
260 :>>1なりよ [saga]:2012/10/08(月) 00:04:05.37 ID:BSQ9TXog0

佐天 「青年さん、早い」ポカーン

御坂 「待てぇぇぇ!」バチバチバチバチッ

球状の未元物質を取り出し、超電磁砲(railgun) first edition を放つ

青年 「おいおいおいおいおいっ!まずいっ、それはまずいぞっ!」ハァァァァッ

電気の輪を増幅し、パチンコ玉を媒体とした疑似超電磁砲を放つ

直後、衝突とそれに伴う爆発

青年の地に伏した姿

御坂 「ありゃっ、やりすぎた?」

佐天 「何ですか!?今の超電磁砲っ」

初春 「威力が尋常じゃないですよっ!青年さん…大丈夫ですかっ?」

青年 「ああ…大丈夫だ、直撃はしてない。おいこら御坂、流石にあれはヤバいってっ」

御坂 「ご、ゴメン。ちょっとやり過ぎたわ」

青年 「ちょっとぉ?」ゴゴゴゴゴゴゴ

御坂 「す、凄いやり過ぎたわ」

佐天 「にしても今の超電磁砲、凄かったね」ワクワク

初春 「あれは何ですか?御坂さん」
261 :>>1なりよ [saga]:2012/10/08(月) 00:04:54.35 ID:BSQ9TXog0

御坂 「あれは超電磁砲(railgun) first edition 、青年と一緒に開発した超電磁砲の亜種よ」

青年 「まさかそれを俺に使うとは……確かに俺には使っていいって言ったけど、衝動的には勘弁な」ハァ

御坂 「いやぁ、もうやんないわよ」

佐天 「他にも超電磁砲ってあるんですか?」

御坂 「当然あるわよ。名前は安直に、超電磁砲(railgun) second edition よ。超電磁砲(railgun) シリーズはまだこの二つね」

佐天 「さっきのやつより強いの?」

青年 「強いぞ、それも俺と御坂の共同開発だ。威力は first の数倍だな、こっちが本当の一撃必殺だ。これは俺でも受けたらヤバい」

青年 「見坂みたいに初春や佐天にももっと効率的な攻撃方法を考えないとな」

初春 「LEVEL5はほんとに底無しの強さですね」

御坂 「そんなことないわよ。実際、私は青年と本気で戦って、絶対に勝つって自信はないもの」

佐天 「青年さんは例外みたいなものですからねぇ」

青年 「どうでもいいが、今日はここまでだ。二人は次に会うまで自主的に能力の練習をしてくれ」

青年 「じゃあな」

初春 「はいっ、今日はありがとうございました」フリフリ

佐天 「バイバーイ」フリフリ

御坂 「またねー」フリフリ


262 :>>1なりよ [saga]:2012/10/08(月) 00:18:53.66 ID:BSQ9TXog0
終わりです

書き溜めがもうないので、明日は来るかどうかわかりません

一応、一方通行の話ですが、正直言って中間考査が近いので忙しくなります

明日から2週間は更新が切れ切れになります

たまにレスくれたら、嬉しいです

レス乞食みたいな形ですみません
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 00:24:27.45 ID:yzzjbXiZ0
乙  毎回楽しく読ませてもらってるよー
この先もし黒子の開発があったらどうなるのか結構期待してたり
  
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 16:32:52.03 ID:oCgD9iceo
俺のけつあなも開発してくれ
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/10/08(月) 16:44:18.18 ID:kyZF38v/o
舞ってる
ソイヤッソイヤッ!!!
266 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:19:30.29 ID:BSQ9TXog0
始めますDOS
267 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:20:33.11 ID:BSQ9TXog0




ある日



青年 (腕に止まった蚊を見て、とんでもないこと思いついた)

青年 「高音って意味じゃなくて本当のモスキート音を増幅すれば、最悪の武器になるな」ニヤリッ

青年 「早速、やってみた」

青年の手には悪魔の振動

青年 「誰に試すか。とりあえず外へ行こう」

スケボー携え、外へ
268 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:21:01.03 ID:BSQ9TXog0

in outside


青年 「おおっ、あそこにおわすは一方通行ではあーりませーんか」

青年 「おーい、一方通行」

一方 「おお、青年。最近、会わなかったなァ」

青年 「お前はまた缶コーヒーか?」

一方 「まあなァ」

青年 「あっ、そうだ。ちょっと耳貸して」

一方 「あァ?なんだ?」

耳を寄せる一方通行に増幅したモスキート音を聞かせる

一方 「!?!?!?!?!?!?」

体を硬直させた一方通行はそのまま体勢を崩す

青年 「おっと、大丈夫か」キャッチッ

青年 「おーい、一方通行」

一方 「………」
269 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:27:34.51 ID:BSQ9TXog0

青年 「やばい、気絶していらっしゃる。気が付いたら大層お怒りになられるに違いない。どうしたものか?」ウーン

青年 「とりあえず、ベンチに座らせるか」


青年は一方通行を横抱き(お姫様だっこ)し、公園内のベンチへ


一方 「………」

青年 「相当、衝撃的だったんだな。ちょっとやってみるか」

モスキート音を僅かに増幅し、耳の近くで音を解放



青年 「!?!?」

一瞬、背筋が硬直する

青年 (うっわ…これは本当に危ないな。一方通行には完全にやり過ぎた。これじゃ気絶するよ、心臓弱かったら死んでるかもな)
270 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:32:04.72 ID:BSQ9TXog0

青年 (にしても一方通行って中性的な顔立ちしてるな。能力とか実験のせいでホルモンバランス崩れてんだろうな)

青年 (まるで先天性色素欠乏症だな。もとは男か?全然判別できない)

一方 「う…うゥン……」ゴロッ

一方通行は青年の肩にもたれ掛かる

青年 (可愛いなぁ。ほんとは女じゃないかな。今の声、絶対男のものじゃなかったし)

青年 (ああ、なんでこんなに愛らしいのだろうか?ギャップ萌えってやつかぁ) 

一方 「ラス…トォ……オ………ダァ…」

青年 (意識が無くても打ち止めを思うとは、やっぱり妹達の件を気にしているのか……)

青年 (それとも幼女に欲情する特殊な性癖を持ち合わせているのか……)

一方 「…ミサカァ……ワース…トォ…」

青年 (どうやら、前者だったようだ。邪推が過ぎたな)

青年 「おーい、一方通行、起きろ」ユサユサ

一方 「う……。青年?どうしちまったンだオレ」
271 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:43:50.32 ID:BSQ9TXog0

青年 「よく分からないが、道端で突然倒れたんだ。で、偶然通りがかった俺がお前をここまで運んだ」

一方 「そうだったのか。世話ァ掛けたなァ」

青年 「いや、構わないよ。それと一方通行、お前最近疲れてないか」

一方 「そんなことねェよ」

青年 「悪いが御坂から、実験のことを聞かせてもらった。勿論、妹達のことも、な」

一方 「オリジナルが話したなら別にかまわねェ。オレは加害者だからな」

青年 「いやいや、悪いのは学園都市上層部と一部のゴミ科学者だよ。お前は只向上心を持っていただけだ。ま、交友関係に難があるけどな」

青年 「それとお前って性別どっち?」
272 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:55:25.21 ID:BSQ9TXog0

一方 「アァ?どっちでもいいだろ。小さい時から脳を弄くられ過ぎて自分でも分からねェよ」

青年 「そうか。ま、確かにたいした問題じゃないか」ハハハ

一方 「そういや、オレは何で外に出たンだっけェ」

青年 「缶コーヒーでも買いに来たんじゃないのか」

一方 「そうだったァ。いろいろサンキュー、じゃあな」

青年 「おおっ、またな」







273 :>>1なりけり [saga]:2012/10/08(月) 23:55:56.80 ID:BSQ9TXog0
ここからは木原君の短編です
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/08(月) 23:59:32.02 ID:UjIl3AG0o
木ィィィィ原ァァァァクウゥゥゥゥン
275 :>>1なりけり [saga]:2012/10/09(火) 00:02:53.37 ID:tjjFMUfW0




学園都市 木原数多隠し研究所




青年 「ここか、まったくコンテナの下に秘密の研究所を作るなんて、木原ってやつはきっと素敵な思考をしていたんだな」

書類をあさる

青年 「すげぇ、ここにある山のような書類全部が一方通行に関してもものだ」オォ

青年 「ん?なんだこれ。金庫?」

青年 「そいっ」

空気の超振動を打ち込む

青年は金庫をいとも容易く破壊する

青年 「やっと見つけた」ニッ

青年 「一方通行の成長記録」
276 :>>1なりけり [saga]:2012/10/09(火) 00:17:35.28 ID:tjjFMUfW0

そこには現在の一方通行ができるまでの全てが記してあった。能力に目覚め、実験漬けになったその瞬間から木原数多が死ぬまで……

本名は、鈴科 百合子、正真正銘の女だ。しかし、能力による太陽光の断絶や実験の副作用によって性を分けるホルモンは分泌されずどちらとも言えない、中性的な顔立ち、体つきにしまった。

いつの間にか、声までも判断できないレベルになり、本人も自分がどんな人格を持っているか理解できないらしい。

自己人格形成の失敗だ。

青年 「木原、本当に一方通行のことを理解していたんだな。上条じゃなくてお前が一方通行を導いてやれれば……」

最初の内こそ、事実を淡々と書きつけていたが、一方通行が成長するにつれ、彼が後悔していたことを匂わせる文が多々見つかった

そして、最後。そこには小さな女の子としての一方通行の写真が大事に挟み込んであった


誰よりも幸せを願う


写真の裏にこの一文を添えて


277 :>>1なりけり [saga]:2012/10/09(火) 00:25:13.85 ID:tjjFMUfW0
青年 「木原数多………本当に素敵な思考してやがる」

写真を手に研究所の外へ

青年 「もうここは要らないな、木原」

青年 「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

全力で音を増幅させ、放つ

青年 「一方通行は任せろ」

研究所が跡形もなく消滅

青年 「やっぱり、女だったか…………フヒッ」フヒヒッ








278 :>>1なりけり [saga]:2012/10/09(火) 00:36:48.20 ID:tjjFMUfW0
終わり終わり終わり終わり終わり

黒子編も途中までは書いてるけど、今からじゃ即興に近くなっちゃう

今日はおひらき

また水曜日ってことで

じゃぁぁねぇぇぇぇっ!!
279 :>>1なりけり [saga]:2012/10/09(火) 00:55:39.49 ID:tjjFMUfW0
冷静になって読み返したら、
一方通行の口調が大分間違ってた

流石に4日連続はうんこ

排泄太郎
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/10/09(火) 11:29:04.80 ID:1bigL915o
乙んこ
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/10/09(火) 13:41:22.37 ID:QyrQ3f9Vo
ホモ展開だけはやるなよ
絶対やるなよ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/10(水) 00:54:32.47 ID:RwHJQFI70
>>1は色恋が大嫌いと言ってるからその心配は無用でしょ てか一方さんXXなのになんでホモ
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(奈良県) [sage]:2012/10/10(水) 07:33:18.37 ID:bs0Ja92do
一方脳内変換余裕
284 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:27:48.15 ID:sHvzfgsB0
俺が中学3年生の頃

応援団を中学1年生から続けていたこともあり、3年生で体育祭応援団団長という役をもらった

実質、体育祭で全校生徒をまとめ上げるのは応援団の仕事だったため、責任が重大で生徒からも注目を受けた

GWも悉く潰し、体育祭の準備に明けくれた。当日、各種応援やリレーに並び体育祭の目玉である応援団による創作ダンス

全てを問題なく成功させ、体育祭を無事終了させることができた

体育祭が終わった後も、俺の知名度は落ちることなく、毎日下級生に話しかけられた。ほとんど名前の知らない生徒だが、純粋に嬉しかった

そんな中、男子の噂で同級生で俺に好意を寄せている女生徒がいる、と聞いた

日常の中にもそのような態度を見せる女生徒はいたが、生憎、俺は色事にあまり積極的ではなかった

卒業式までその状態は続いた。卒業式を終えたのち、ある女生徒のグループから制服のボタンをくれないか、という申し出があった

高校関連でまだ使う用事があったため、当然断った

来年、中学校の体育祭でその女生徒達と再会する機会があった。彼女らは各々、高校での色恋の話をする

中には、早くもボーイフレンドができた、という人もいた。そこには中学校の時からなんら変化のない姿があった

結局、彼女らにとって好意というものは至極一過性のものであり、傍から見て魔が差した、という状態も恋をした、と形容するのだ

その時、俺は、コイツらは何も考えちゃいない、ただ生きているだけなんだ、と感じた

つまり、他人に対する好悪など会話の話題程度の意味しか持たない。俺はそれが不快感とストレスを感じ、体調を崩すレベルでくだらないと思った

これが色恋を敬遠する理由だ

そして、彼ら彼女らは口にする、今が楽しければそれでいい、と。刹那主義的思考が正しいと感じている

勿論、それが絶対に間違っているとは思わない。しかし、そこに考察というものは一切見られない。何の脈絡もなくそう感じたから、それが正しい、と考える

それ故、大半の中高生とディベートやそれに準じたことをすると必ず、最後には感情むき出しの水掛け論になる

論理も論証もない、それが疑問にも感じない。さらに性質が悪いのは自分が論理的だと錯覚する輩だ。

ライトノベルやジュブナイル小説など比較的、知識や思考、考察力を必要としない文学の好きな分野のみを読み耽り、自分が恰も読書家であるように振る舞う

それが空っぽな自信となり、論争と口げんかを誤認させ、論破と呆れさせる、との境界線を曖昧にする

会話でよく否定系から話す若者はこれに該当する場合が多い。その他にも中途半端な外来語、限定的な語句を正確な意味では無い用法をする、などがある

一番は相手より大きな声で自分の主義、主張を通そうとする。これは前述した、前者後者共に当てはまる点だ

これらに加え、煩雑な色事の感覚などが今の中高生の短所である

基本的にこのような特徴をもった人間は一人を嫌い、大抵同性のグループを形成する

それに比べ、アニメーションや文学などのフィクションはどうだろうか

自らが受動的であっても、自分由来の純粋な意見は少しも濁ることが無い

それが個性だと俺は考える。結果、読書家気取り、二次元オタクと呼ばれようとかまわない

彼らの汚水のような濁った意見よりも自分のみが考えた意見のほうが比べるまでもなく価値があると思うからから………


     惨事はゴミで、虹が至高 


          Q.E.D
285 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:29:22.50 ID:sHvzfgsB0
価値があると思うからから………

気を取り直して、黒子と青年のお話です
286 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:30:37.04 ID:sHvzfgsB0




青年 「今日も楽しく楽しいこと探し」

青年 「ロマンはっ」

青年 「何処だ?」 


スケートボードで滑走


路地裏


スキルアウト 「へいへいあんちゃん、いいケツしてんじゃん?」

スキルアウト 「俺と楽しまねぇか?」グヒヒッ

モブ 「嫌でさ、惨事はみんなゴミでさ」

スキルアウト 「駄目だ、なんと言おうと逃がさねぇぜ」

「そこまでですの!」

スキルアウト 「だっ、誰だ?」

白井 「風紀委員ですのっ!」ビシッ

スキルアウト 「風紀委員だあ?只の小娘じゃねぇか」

モブ 「惨事はゴミでおじゃる。性別問わずゴミなりよ」
287 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:33:39.76 ID:sHvzfgsB0

スキルアウト 「お前を倒さなきゃ、俺たちに平穏は訪れないな。不肖、スキルアウト。タイマン張らせてもらうぜ」ビシッ

白井 「返り討ちですの!」

モブ 「ゴミは何をしてもゴミどすえ。神様、二次元への片道切符をくだせぇ」

スキルアウト 「ぶへぇっ」

白井 「ジ、エンド、ですの」


白井がスキルアウトを制す


モブ 「風紀委員だろうが語尾にですのを付けようが、結局惨事はゴミだ」

白井 「あぁ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


バコッ

鈍い音が路地裏に響き渡る


青年 「おお、白井。今日も風紀委員か?」

白井 「そうですが……青年さんはどういった要件で?」
288 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:35:18.45 ID:sHvzfgsB0

青年 「ロマンを探してる。そう言えば、空間移動能力者(テレポーター)って少なかったよな」

白井 「そうですの」

青年 「お前は大能力者だけど、LEVEL5に空間移動能力者は居ない。お前より強力な空間移動能力者っているのか?」

白井 「一人だけ心当たりがありますの」

青年 「へぇ、白井さぁ、そいつを追い抜いてみないか?」

白井 「追い抜く、とは?」

青年 「お前の能力を強化する、で、お前が最強の空間移動能力者だ。あわよくば、そのままLEVEL5に格上げとか…」

白井 「そんな簡単に出来たら、誰も苦労しませんわ」ハァ

青年 「でも可能性はある。俺がそれを張り裂けるまで広げてやるって言ってんだ。なぁ、挑戦してみようぜ白井」

白井 「そこまで言うならやらないことも無いですが……」
289 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:40:09.96 ID:sHvzfgsB0

青年 「決定だな。今から時間あるか?」

白井 「はい、問題無いですの」


in 河原



青年 「これより、白井黒子能力進化計画を始める。用意はいいか?」

白井 「いいですわ。何から始めるのですか?」

青年 「空間移動の性質を知るためにお前のAIMを借りる」ハッ

青年 「それを回転増幅」

白井 「増幅?そんな事が出来ますの?」

青年 「つい最近出来るようになった。これをあの垣根印の立方体に打ち込む」

白井 「垣根印?」
290 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:45:23.30 ID:sHvzfgsB0

青年 「気にすんな、モード・ヘリックス」シュン


急加速、立方体に増大したAIMを打ち込む


立方体ごと消失


青年 「流石、空間移動能力者。どっかに飛んじまった」ハハハ

白井 「笑いごとではありませんのよ」

青年 「ま、こんなことしなくても、空間移動の問題点と解決策は分かってたんだよな。」

白井 「問題点とは?」

青年 「単純に能力強度と演算処理能力でほぼ全てが決まる。つまり、伸び代がはっきりしてるんだ。そして、一度詰まるとなかなか伸びない」

青年 「大能力者ではあるが、黒子の成長は実質ここまでだ。これが問題点」

青年 「解決策だが、これは俺が俺の能力で白井の演算を補助する。第二の脳(セカンドブレイン)だ」

白井 「そんなこと、聞いたことがありませんの………」
291 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:48:32.39 ID:sHvzfgsB0

青年 「俺は自分の能力に演算式を組み込むことができるんだ。今回はそれを組み込み、増大させる」

青年 「以前、上条にも同じような事をやったが、あれが電卓なら、今回はスパコンだな」

白井 「貴方の能力は本当に理解不能ですわね」

青年 「じゃ、やるぞ」

青年が集中を始める

青年 「…………」


沈黙


青年 「…………」


沈黙


白井 「普段、よく喋る貴方が静かだと、少し不安になりますの」

青年 「…………」

白井 「……………」


数十分後


青年 「終わったっ」

白井 「長かったですの」

青年 「白井、ちょっと近くに来て」

白井 「分かりましたわ」トテトテ


青年が白井の頭に手を置く


白井 「わっ」

青年 「………」


再び、沈黙


青年 「………」

白井 「……」チラッ

白井 「……………//」


数分後


青年 「本当にこれで終わりだ」サッ

青年が手を話す

白井 「あっ……」ショボン


白井の頭には天使を模したような輪


青年 「よし、一応お前に合わせた第二の脳(セカンドブレイン)を作ったが、実際はどうなるか分からない」
292 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/10(水) 23:55:08.72 ID:sHvzfgsB0

青年 「除々になじんでくると思うから自分で感覚を掴んでくれ」

白井 「随分メルヘンな輪ですわね。お姉様が喜びそうな……」

青年 「ついでに上条も同じ輪を持ってるぞ」

白井 「うぇぇぇ」

青年 「俺も。モード・ヘリックス」


輪が出現


白井 「//」テレテレ

青年 「白井、早速やってみてくれ」

白井 「分かりましたの」ハッ


シュンッ

白井が上空へテレポートする


白井 「ハッ」


シュンッ

地上へ戻る


白井 「凄いですの。テレポートのタイムラグがほとんどありませんの」
293 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:01:45.83 ID:3At6B1iL0

青年 「ちゃんと機能してるみたいだな。他にも、移動させられる重量の制限や移動距離なんかも強化されているはずだ」

白井 「強力なアップデート、と言ったところですわね」

青年 「お前より強い空間移動能力者は何がお前に勝っているんだ?」

白井 「能力強度、演算処理、それと彼女は始点と終点を固定させずに物体をアスポートさせることができますの」

青年 「厄介だな。確か、空間移動能力者同士はAIMが干渉してアスポートさせることは出来ないんだったよな」

白井 「その通りですの」

青年 「成程、対空間移動能力者の対策が決まった。白井、頭を貸してくれ」

白井 「はい」トテトテ


青年が白井の頭に触れる


青年 「さんきゅー。白井、意識的にAIMを放出してみろ」

白井 「AIMは無意識という意味ですから、それは矛盾していますの」
294 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:08:32.85 ID:3At6B1iL0

青年 「でも出来るはずだ。多分、学園都市の中で俺が一番、AIMの扱いに長けてる。その俺の演算式、思考パターンをその輪にインストールした」

青年 「つまり、俺が出来るなら、お前もできるってことだ」

白井 「破天荒な論理ですわね」

青年 「人のAIMをあんだけ利用してきたんだ。自分のなんて他に能力を使わなくても操作できるぜ。さぁ、白井、やってみろ」

白井 「…………あれ?あっさり出来ましたの」

青年 「ま、当然だな。空間移動と戦うときはこれを全力で周囲に拡散させろ。そして、お前自身の格闘で一発KOだ」

青年 「ついでだし、格闘術の稽古もしてやるぜ」

白井 「結構ですの。わたくし、こう見えても格闘に於いてはかなり自信がありますのよ」

青年 「ああ、知ってる。でも只の近接戦じゃ能力なしの俺には勝てない。上条にもな」

青年 「お前の戦い方は綺麗過ぎるんだ。俺や上条はどちらかと言えば、型の無いスキルアウト寄りの格闘をする」

白井 「だからこそ、わたくしが有利ですの」

青年 「それが違うんだ。俺達はあらゆるものを武器にし、隙を作り攻撃する。上条はやらないが俺は銃砲刀剣類も使う」

青年 「残念だがその全てに白井が対応できる訳が無い。その一瞬の隙で俺はお前は沈める自信もある」
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/10/11(木) 00:08:35.46 ID:6i2AcOO5o
ちょろい
296 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:18:52.29 ID:3At6B1iL0

青年 「それを空間移動でフォローするのがお前の戦い方だが、一撃に威力が無い。結果、護身術のような技を使うしかなくなる」

青年 「LEVEL5にそれは通用しない。そいつらに並ぶんだから、鍛えるのは能力だけじゃ駄目だ」

白井 「むーっ……納得できませんが分かりましたの………」

青年 「よし、お前には上条と同じ回転運動による筋肉補助を施す。通常なら直接手で触れて筋肉の正確な場所と向きを確認するんだが……」

白井 「直接手で…………//」テレテレ

青年 「お前にはお前専用の第二の脳(セカンドブレイン)がある、そこから必要な情報を抜き出し、触れずに補助をかけていく。ということで、頭」

白井 「はい//」トテトテ

青年が手を置く

青年 「……よし、完了だ」

青年 「軽く組み手でもするか。モード・ヘリックス」シュンッ

頭に輪が出現

白井 「わたくしも……モード・ヘリックス」シュンッ

同じく輪が出現
297 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:30:35.03 ID:3At6B1iL0

青年 「行くぞっ」ダッ

白井 「のぞむところですのっ」ダッ

互いに距離を詰める。青年の右ストレートを黒子が左手で流し、右足で青年の膝を狙う

青年はそれをモード・アクティブを用いて回避、牽制する。僅かに後ろへ体勢を崩す黒子

白井 「わっ…とっとっ」

青年 「テレポートを使ってもいいぜ」

白井 「当然ですの」


白井、青年には届かない位置で上段蹴りのモーション

シュンッ

ほぼタイムラグ無しで青年の後ろにテレポート、そのまま後頭部を蹴りつける

青年はいとも簡単にそれを片手で止める

青年 「テレポートだって読めちまえば、別に脅威じゃないぞ」

シュンッ

再びテレポートして青年の追撃をかわす


青年 「回避は無敵だな」ハッ


青年は、一方通行に使ったモスキート音を右手で増幅させる

298 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:39:53.20 ID:3At6B1iL0


青年 「でも、その分演算は複雑だ。集中を切らすなよ」

白井 「LEVEL4をなめないで下さいまし」

青年 「うーん、まぁだからLEVEL4でもあるんだよな」ハッ

ダッ

急加速、黒子との距離を一瞬で詰める


白井 「!!」


シュンッ

黒子は油断のあまり、思わず青年の死角となる背後へテレポートする


青年 「ソイヤッ!」ハッ


それを読み切っていた青年は黒子の目の前で増幅したモスキート音を解放する


白井 「!?!?」


黒子、硬直


青年 「やっぱり、まだまだだな」エイッ


額へのデコピン


白井 「いたっ」サスサス


額を両手で撫でる

299 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:45:16.26 ID:3At6B1iL0

青年 「で、演算処理能力も大幅に向上したことだし、お前だけの必殺技を作ろうと思う」

白井 「でも空間移動は攻撃に向いた能力ではありませんの」

青年 「確かになぁ、第二の脳の機能に頼るか。」

青年 「白井、第二の脳の演算能力を最大に引き上げろ」

白井 「了解ですの………」


一瞬、第二の脳の輪が強い光を発する


白井 「…………できましたの。しかし、これではわたくし自身が演算を組めませんの」

青年 「それでいい。説明してなかったが、第二の脳にはある特殊機能がある」

青年 「それは抑止破壊(リミットブレイク)。これは通常の脳では本能的に抑止が掛かるレベルまで第二の脳へ負担をかけるものだ」

青年 「使用者は抑止破壊を発現、保持することに自らの演算能力を全て使わなければならないが、」

青年 「そうすることで個人では有り得ない性能の演算処理能力を得ることができる。言わば、演算処理の掛け算だ」

白井 「凄いですの」
300 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:52:55.01 ID:3At6B1iL0

青年 「この状態ならLEVEL3までをLEVEL5に引き上げられる。勿論、本来の演算能力が低ければ、抑止破壊の質と時間は落ちる」

青年 「白井なら、最大出力で10秒間は保持できるはずだ」

白井 「10秒………ギリギリですの」

青年 「なんてったって必殺技だからな。この状態なら1秒間に5回ぐらい連続してテレポート出来るんじゃないか」

青年 「モード・ヘリックスも発動するはずだから、生身で充分致命傷を負わせられると思うぞ」

白井 「空間移動能力者である以上、絶対の決め手を持てるなんて思いもしませんでしたの」

青年 「それを使ってこれからも風紀委員を頑張ってくれ。くれぐれも出しゃばり過ぎて始末書を書くことは減らすように、な」

青年 「本当は白井と模擬戦をやりたいけど、今の俺は能力に目覚めてから最も疲れている、ので帰って寝る」

白井 「今日は有意義な時間が過ごせましたの。また今度、お姉様達と一緒にお茶でも」

青年 「おう、いいぜ。じゃあな」

白井 「はい、さようなら、ですの」フリフリ



301 :VIPにかわりまして>>1がお送りします [saga]:2012/10/11(木) 00:55:03.63 ID:3At6B1iL0
終わりです

次はテストが終わる24日以降になるとおもいます

というか、もうネタがありません

もしかしたら、来週あたりにまた来るかもしれません

それでは、さようなら
302 :>>298と>>299の間に [saga]:2012/10/11(木) 01:18:58.91 ID:3At6B1iL0


青年 「分かったか白井。空間移動能力者(テレポーター)ってのはその性質上、予測の難しい攻撃ができるが」

青年 「それが読まれてしまえば、相手が高位の能力者だった場合、一発で致命傷を受ける」

青年 「特にお前の目標である御坂。あいつはかなり柔軟な戦いをする、頭の回転も速いし、読みの正確だ」

白井 「貴方が勝手に目標にしましたの」

青年 「当たり前だろ、もうお前が最強の空間移動能力者なんだ。恐らく、始点と終点を固定しないで物質をアスポートさせることもできるはずだ」

青年 「もうその上にはLEVEL5しかいない。御坂と並び、慢心してるようならあいつらを追い抜いてやれ」

青年 「お前はその可能性を充分過ぎるほど持っている。折角の人生なんだ、とことん上を目指そうぜ」

白井 「お姉様と同列………」

青年 「あっ、お前って必殺技とかある?」

白井 「必殺技?……持ち合わせておりませんの」

青年 「LEVEL5は大抵持っているんだ。御坂も超電磁砲(railgun) シリーズって新しい必殺技を作ったしな」

白井 「超電磁砲(railgun) シリーズ………」

青年 「かなり凄いぜ。今度、見せてもらえよ」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/12(金) 21:38:56.23 ID:tWEkeZNSO
黒子がますます危険な風紀委員に…
ところでアポートでは?
304 :>>1 [saga]:2012/10/13(土) 00:41:56.55 ID:HV7OY84e0

半ば寝ながら書いてたのでよく覚えていません

多分、アポートより能力者の位置に関係なく物質を移動させる、って意味だと思います

端的にいえば、間違いです
アポートに脳内補完してください

あと、ネタ下さい

305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/13(土) 23:48:41.32 ID:5lsCD92G0
土御門の能力をもう少し上げてやってもらえたら嬉しい
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 19:22:55.16 ID:SKJvrgGRo
土御門がレベル5になったら魔神ブウ並みの再生力になるんかな
307 :>>1 [saga]:2012/10/15(月) 22:36:42.49 ID:Vc/10rFT0
土御門の話、一度は書き終えたんですが、パサコンの電源を誤って切ってしまいました

そのため、データがララバイしました
今、消してぇぇぇリライトしてぇぇ
います

やはり、投下はテスト明けになりそうです
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/16(火) 00:08:02.86 ID:QoyQzHGSO
ネタ取り上げてくれてありがとう

勿論テスト優先で、それが終わったらゆっくり書いてくれな 乙
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/16(火) 18:45:27.20 ID:d7jtRiNLo
がんばー
310 :>>1 [saga]:2012/10/24(水) 20:21:32.59 ID:gxqN6ftK0
テストが終わりました

11時より投下を開始します
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/24(水) 22:25:21.42 ID:akLFiU4Jo
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
312 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:06:58.23 ID:gxqN6ftK0
始めます
313 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:08:14.77 ID:gxqN6ftK0



青年 「本物の魔術が見てみたい」

青年 「土御門に見せてもらおう」


とある廃ビル


土御門 「これで任務は終了だ。次の依頼が入り次第、追って連絡する」

結標 「ええ、分かったわ」

海原 「了解です」

一方通行 「あァ」


結標、海原退出


土御門 「一方通行、お前は青年と面識があるそうだな」

土御門 「中々、見どころのある奴だろう」

一方通行 「オマエには関係ねェよォ」
314 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:10:51.00 ID:gxqN6ftK0

土御門 「手厳しいな」

青年 「はいはーい。見どころのある高校生、青年でーす」


何処からともなく、青年登場


土御門 「せっ、青年!?………こんなところでどうしたんだにゃー」

一方通行 「青年?」

青年 「土御門、面倒だから口調は変えなくていいぜ」

土御門 「…………………はぁ」

土御門 「分かった。それで、青年は何の用があってここにいる?」

青年 「お前に会いに来た、魔術師としてのお前にな。シスターから話を聞いて、本当の魔術というものを見てみたくなったんだ」

一方通行 「魔術だァ?」
315 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:16:21.37 ID:gxqN6ftK0


青年 「一方通行も見てみたいだろ。世界は広いんだ、学園都市だけじゃ物足りないぜ」

土御門 「強欲だな。人には人の領分がある、そのことを知らないほどお前は無知ではないだろう」

青年 「確かにそうかもしれないが、少なくともそれは俺が許容したわけでも、妥協したわけでもない」

土御門 「変わったな、青年。いや、初めからそうだったな」

青年 「それで魔術は見せてくれるのか?」

土御門 「俺が魔術師ということを知っているなら、もう隠すつもりは無い。当然、青年は科学と魔術の関係は理解しているな」

青年 「まあな、科学にとって魔術は精神的にも科学的にも有害だってことだろ。そして、お前も今となっちゃ一能力者だ」

土御門 「そうだ。俺は今、LEVEL0ではあるが肉体再生(オートリバース)という能力を保持している」
316 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:18:34.78 ID:gxqN6ftK0

土御門 「つまり、俺が魔術を行使するということは自らの命を危険に晒す、ということだ」

土御門 「それでも、俺はお前の享楽のために魔術を使い、不必要なリスクを負えと言うのか?」

青年 「今までの問答から考えれば、それで合っている。合っているが、俺がお前に会いにきた目的はもう一つある」

青年 「お前の能力の強化と、それの第二の脳(セカンドブレイン)への移行だ」

土御門 「第二の脳?聞いたことが無いな」

一方通行 「オレもねェなァ」

青年 「俺の能力の一つだと思ってくれていい。これを使って、土御門が持つ能力についての記憶……知識や思考パターンを隔離する」

青年 「それをまたも俺の能力で増大させる。そうすれば、能力により魔術の行使を妨げられることも無いし、能力も今まで以上のLEVELで使うことができる」
317 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:22:55.68 ID:gxqN6ftK0

土御門 「第二の脳?聞いたことが無いな」

一方通行 「オレもねェなァ」

青年 「俺の能力の一つだと思ってくれていい。これを使って、土御門が持つ能力についての記憶……知識や思考パターンを隔離する」

青年 「それをまたも俺の能力で増大させる。そうすれば、能力により魔術の行使を妨げられることも無いし、能力も今まで以上のLEVELで使うことができる」

青年 「上条んとこのシスターから話を聞いた時に土御門の力になれるんじゃないかと思ってな。ついでに魔術を見せてもらおうと」

土御門 「青年は全く前例が無い能力だったな。信じがたいが、本当にそんなことができるのか?」

青年 「ああ、第二の脳に関しては、別の能力者で既に成功している。記憶の分離、隔離はまだやったことは無いが、以前から構想していたからな」

青年 「それに土御門はLEVEL0だ。一方通行や御坂ならともかく、お前程度の情報量なら多分、出来るはずだ」

一方通行 「中々、面白いじゃねェか」
318 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:27:16.46 ID:gxqN6ftK0


土御門 「魔術が不自由無く使えるようにことはかなり大きなメリットだが、失敗した際のデメリットについて説明は無いのか?」

青年 「土御門………お前の立場上仕方ないが、失敗なんてしてから対処すればいい。それにデメリットは俺の演算処理だ」

青年 「俺が演算して疲れて、第二の脳を作る。多分お前のデメリットなんて無いぜ。有ってもたいした問題じゃないだろ」

土御門 「俺はそう楽観的でいることは出来ない」

青年 「やってみりゃ分かる。そらっ頭貸せ」


青年が土御門の頭に手を乗せる


青年 「………………」ムムムッ


数十秒後


青年 「終わった、成功だ」ヨシッ
319 :>>1です [saga]:2012/10/24(水) 23:46:44.60 ID:gxqN6ftK0


青年 「土御門、何か魔術を使って見てくれ」

土御門 「ああ、分かった」


土御門が懐から黒い折り紙を取り出す


土御門 「黒キ色ハ水ノ象徴。其ノ暴力ヲ以テ道ヲ開ケ」

(さあおきろクソッたれども。ぜんぶこわしてゲラゲラわらうぞ)


中空に直径1メートルほどの水球が出現


それを天井に向かい、飛ばす


バコォォン


廃ビルに空へと続く穴が開く


青年 「どうだっ」ワクワク

土御門 「驚いたな。本当に魔術への影響が無い」
320 :>>1です [saga]:2012/10/25(木) 00:03:53.11 ID:/dBchVyW0

青年 「次は肉体再生(オートリバース)だ。自分の頭を空っぽにして第二の脳(セカンドブレイン)のみを使うんだ」

青年 「決して、頭で考えんなよ。感覚で覚えろ。頭を使おうとすればそれが知識や思考パターンとしてお前の脳に入り込み魔術を阻害する。」

土御門 「ああ、分かっている」


ナイフを取り出し、手の甲を撫でるように切る

ツー

血が流れる


土御門 「……………」


一瞬で傷口が塞がる


一方通行 「そっちも成功したみたいだなァ」

土御門 「ああ」
321 :>>1です [saga]:2012/10/25(木) 00:16:11.20 ID:/dBchVyW0

青年 「でも、いくら肉体再生っていっても血は作れないだろ。多量の出血は避けろよ」

青年 「あと、それでもLEVEL3てところだ。第二の脳で能力を使う以上、LEVEL5にはなれない」

土御門 「元々、あって無いようなものだ。使えるだけ有難い」

土御門 「それにこれなら通常ではリスクの大きい魔術を行使することもできる。礼を言う、青年」


黒、白、赤、青の折り紙を取り出す


土御門 「とっておきを見せてやる」

土御門 「讒言ヲ用イ、欺キ、シカシ我ガ意ト、意ノ依代ニ永遠ノ不変ヲ」

(??????????、????????????)


シュゥンッ

空中にBB弾に近い大きさの光の球が出現
322 :>>1です [saga]:2012/10/25(木) 00:17:02.90 ID:/dBchVyW0

土御門 「これが奥義だ」

一方通行 「一見してしょぼいが………とンでもねェなァ」

青年 「何を操作したらここまでの高エネルギー体が生まれるんだ?これを解放したら学園都市が跡形も無くなっちまうな」

土御門 「これは敵と味方の区別ができない。もはや、自爆と言っていい代物だ」ハァァッ


光の球、消失


土御門 「ほんと、扱いに困るにゃー」ヤレヤレ

青年 「やっぱり魔術も中々興味深いな。土御門、見せてくれてありがとな」

土御門 「いやいや、こっちこそ助かったんだぜい。青年はいつからそんなすごい能力者になってしまったんだにゃー」

一方通行 「まだまだオレも知らないことが多いなァ」

青年 「よしっ、帰る。じゃあな、土御門、百合子」

土御門 「ばいばいだにゃー」フリフリ

一方通行 「百合子だァ?」




323 :>>1です [saga]:2012/10/25(木) 00:20:33.21 ID:/dBchVyW0
終わりです

本当はもっと長かったのですが、データが消えてしまいやる気も消失していまいました

テストもおそらく、悲惨な結果になります

スレを立ててから約一カ月。ペース配分も分からず書き続けていましたが、そろそろ限界を感じています

どうしましょう

次は一週間以内の更新を目指します
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 01:05:13.14 ID:ES/ZzqL30
成程これで土御門の縛りがほぼ無くなった 良かった良かった

>>1 テストお疲れさま  あんまり無理せず楽しんで書いていってくれな   
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [ saga]:2012/10/26(金) 03:05:56.40 ID:9jUQ4tw3o
B壱ネタだから、ここまで読んだけど厨2病がやばい。

27のおっさんには厳しいわ。色々言いたいがまずウソはバレるからやめたほうがいい。
326 :>>1 [saga]:2012/10/26(金) 12:43:59.28 ID:Pchl3/VIO
>>325
嘘が何のことか分からないです
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県) [sage]:2012/11/14(水) 00:01:52.26 ID:HhsLvXzs0
はよ続きを
328 :>>1です [saga]:2012/11/17(土) 12:16:08.24 ID:5rprbvbs0
行き詰ってしまったので、生存報告を兼ねて一日数レスずつ投下することにしました

329 :>>1です [saga]:2012/11/17(土) 12:18:09.29 ID:5rprbvbs0


削板 「お前が青年か?」

青年 「ああ」

削板 「俺に決闘を申し込むとは、中々根性があるな」

青年 「最高の原石ってやつを試してみたくてね」

削板 「単純にどっちかが戦闘不能になったら試合終了でいいな」

青年 「ああ、いいぜ」


ダッ


急加速、からの鋭い蹴り


削板 「遅い」


身を後ろに反らし、悠々と避ける


蹴りが空振り、隙を見せた青年に強烈な右ストレートを叩き込む


青年 「くっ」


間一髪でガードするが、勢いは相殺しきれず、数十メートル後ろへ吹っ飛ぶ


削板 「青年、俺は能力のコントロールが下手だ。もしかしたら、お前に取り返しのつかない大怪我をさせてしまうかもしれない」
330 :>>1です [saga]:2012/11/17(土) 12:36:27.98 ID:5rprbvbs0

青年 「………心配いらないぜ。俺もまだ能力は使ってない」

削板 「だろうな」

青年 「モード・ヘリックス」


シュィン

頭上に輪が出現


青年 「お前こそ、油断して死んだりすんなよ」


先程と同じ、急加速からの蹴り


削板 「なっ」


なす術なく蹴りを受ける削板


削板 「っ………やるじゃねぇか」
331 :>>1です [saga]:2012/11/17(土) 12:58:40.13 ID:5rprbvbs0

青年 「嘘つくな。全然ダメージなんて無いように見えるぞ」

削板 「まあなっ」


瞬速の正拳突きを放つ


青年 「……」


青年、右手で僅かに軌道をずらし回避

左手で顎へのフック


ガシッ


顔すら向けずに青年の拳を掴み、止め、

軸足を回転させ、青年の左わき腹を蹴りつける


青年 「ぐはっ」


またも、吹っ飛ぶ


削板 「確かに速くはなったが、攻撃が軽い」
332 :>>1です [saga]:2012/11/17(土) 14:24:00.05 ID:5rprbvbs0

青年 「お前が相手だからな。次のモードはガードするなよ」

削板 「モード?」

青年 「モード・アクティブ」


キュィン


輪が輝きを放つ


青年 「はぁぁっ!」


回転軌道を用いた蹴り


削板 「っ!?」


思わず後ろに跳ね、距離をとる


削板 「お前は一体どんな能力なんだ? 肉体強化でもそこまでの威力は出ないはずだ」

青年 「モード・パッシブ」


さらに輪が輝きを強める


ダッ


青年が間合いをつめる


青年 「はぁぁっ!」


空中で一回転する回し蹴り


削板 「だぁっ!」


青年の足へ音速を超える右ストレート
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/17(土) 15:40:52.52 ID:GJ13is9Vo
音速越えて耐えられる体がすごい
334 :>>1です [saga]:2012/11/17(土) 16:03:46.19 ID:5rprbvbs0

しかし、モード・パッシブにより青年の足には届かず、その横に逸れていく


削板 「しまっ……」









バコォォンッ


欄干へ突っ込む

あまりの勢いに砂煙が辺りを包む


青年 「ガードするなって、ノーガードで受けろってことじゃないんだけどなぁ」










削板 「すごぉいパーンチィィッ!!」


ゴゥッ


煙の中から不可視の衝撃が青年を襲う
335 :>>1です [saga]:2012/11/17(土) 16:41:54.45 ID:5rprbvbs0


青年 「!!」


直撃




青年 「はぁぁぁぁぁっっ!!」


衝撃が青年を包む回転に取り込まれていく


削板 「おいおい! すげぇ根性じゃねぇか」


青年 「なんだこれ? 音……空気の振動じゃない?」

削板 「俺の能力を使った技、すごいパーンチだ」

青年 「能力………最高の原石、か。面白いな」


削板によって放たれた不可視の衝撃を増幅させる


青年 「お返しだ。すごいパーンチ!」


削板同様、衝撃を放つ


削板 「何をっ! すごいパーンチ!」


衝撃がぶつかり合う





巨大なクレーターを残し、相殺
336 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 13:56:08.30 ID:A3toGcJC0

青年 「お前の能力、未知の何かを放出するものだな」

削板 「根性の念動力だ」

青年 「念動力なんてちゃちなものじゃない。世界そのものに繋がる絶対的なエネルギーだ」

青年 「そうだな……幻想殺しが世界の間違いを正す『世界の声』の代弁者なら、お前の能力は世界の間違いを破壊する『世界の声』の体現者ってところだな」

削板 「何のことだ?」

青年 「なあに、何でも無いさ」

青年 「…………なぁ、削板」

削板 「何だ?」

青年 「………お前はこの世界が広いと思うか?」





静寂


削板 「…………」



閉口し、俯く



削板 「…………どうだろうな。でも学園都市は狭いな」

青年 「そうか」

青年 「世界ってのは俺たちの外に広がっているだけじゃない」

青年 「目を閉じて……耳を塞いで……呼吸を止めて……」

青年 「……空を仰いで、寝転がって初めて見える世界もある」

削板 「………」

青年 「まぁ、いずれ分かるさ」
337 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 13:56:35.28 ID:A3toGcJC0

青年 「決闘、再開しようぜ」

削板 「ああ」

青年 「面白いもの、見せてやる」


シュゥゥゥゥ


青年の掌で定温保存(サーマルハンド)のAIM拡散力場を乱回転、増幅する

さらに電撃使い(エレクトロマスター)のAIMを複合


ダッ


削板の体に触れに行く


削板 「くっ!」


かろうじてかわすが、青年の手に白い学ランがかする


ジュゥゥゥゥゥゥゥゥ


学ランの一部が溶け落ちる


削板 「なんだっ!?」

青年 「とある風紀委員(ジャッジメント)の能力だよ」
338 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 14:00:49.02 ID:A3toGcJC0

青年 「次は空間移動能力者(テレポーター)」


シュンッ


一瞬で削板との距離をつめる


削板 「くそっ」


シュッ


青年 「あまいぜっ」


驚き、冷静さを失った削板の攻撃を軽くいなして、鉢巻きに触れる


ヒュンッ


増幅された黒子のAIMによって、鉢巻きがテレポートする


削板 「なっ……鉢巻きが消えた!?」
339 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 14:48:45.94 ID:A3toGcJC0

青年 「電気と風はいいや。未元物質は………怖いからやめとこっ」

青年 「最後だ。かかってこいよ」


一方通行、ベクトル操作のAIMを増幅させる

それを全身に纏う


削板 「よく分からんが、いくぞっ」


ヒュォォンッ


音を置き去りにする光速のパンチ

一直線に青年をとらえる


青年 「ここから先は一方通行だ」

青年 「なんてな」


削板のパンチが屈折し、青年から外れる
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/11/18(日) 15:58:23.98 ID:te0cFC70o
え、採取したAIMを保存しておいて後で再使用してるん?
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県) [sage]:2012/11/18(日) 16:31:27.49 ID:teq455GF0
いいなこの回転
342 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 16:33:00.13 ID:A3toGcJC0

メキッ


関節とは逆側に曲がる腕


削板 「ぬっおぉぉぉぉっ!!!!」


全身を使い、腕に掛かった勢いを分散させる


削板 「っぶねえっ、根性が無けりゃやばかった」

青年 「正直言って今のはランダムに方向を変えるから、力が倍増する可能性もあったんだよね」

青年 「これで俺のAIMマジックは終了!……次からは第二の脳(セカンドブレイン)だ」

削板 「まだ、隠し玉があるのか?」
343 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 16:34:22.58 ID:A3toGcJC0
>>340

ちょっと前に青年が無意識でいろんなものを回してるって設定を使ってみた

なんかもうなんでもあり
344 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 16:56:42.53 ID:A3toGcJC0

青年 「お前もそろそろ目覚めろよ」


シュインッ


光る輪が再び、透明に戻る


削板 「おもしれぇっ!」


腰を落とし、両手を脇に構える


削板 「がああぁっ!!!」


爆発音のような砲声

見えない衝撃が青年を直撃




シュゥゥゥゥン


輪に取り込み、衝撃を減少させていく


青年 「もう、無駄だ」
345 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 18:34:08.69 ID:A3toGcJC0

削板 「根性ぉっ!」


ダンッ

ダンッダンッダンッダンッダンッ


接近し、光速の近接技のラッシュ



青年 「思考する必要も無い………」


最低限度の力で打撃の全てを完璧に受け流していく


削板 「くそっ!……当たらねぇっ」


大振りの蹴りのモーション


青年 「………」


バコンッ


青年、一瞬の隙をついて削板の顔を殴り飛ばす

地面に叩きつけられる削板


346 :>>1です [saga]:2012/11/18(日) 23:11:57.10 ID:A3toGcJC0


削板 「ぐはぁっ」




スクッ


しかし悠々と立ち上がる


削板 「おもしれぇ!!楽しいぜっ青年っ!!」



ボワッ


削板の全身から不可視のエネルギーが溢れ出るように放出される


青年 「見えなくても分かる。やっとリミッターが外れたみたいだな」
347 :>>1です [saga]:2012/11/19(月) 19:30:13.35 ID:DfUSlZ5+0

削板 「もうどうでもいい。絶対お前を倒してやるぜっ」ニタッ



ヒュィィィンッ

さっきとは比較にならない超スピードで青年へ突っ込む


削板 「おらぁぁぁっ!!」


視認できない速さのラッシュ

その一撃、一つ一つがエネルギー弾を生み出す

エネルギー弾は付加攻撃となって青年を襲う


青年 「くっ……っ!!」


螺旋拳、モード・パッシブにより直撃こそ避けているが、僅かにエネルギー弾がかする


削板 「まだまだぁぁっ!!」



バァァンッ

強烈な破裂音とともに削板を中心とした爆発が起こる


削板 「どうだっ」
348 :>>1です [saga]:2012/11/19(月) 20:14:58.17 ID:DfUSlZ5+0

徐々に舞いあがった砂塵が引いていく


青年 「……」


そこには無傷の青年の姿があった


削板 「まだ何か隠してたのか?」

青年 「まぁな。これが最後だ」

青年 「第二の脳(セカンドブレイン)・モード・Pandora(パンドラ)!!」


ヒュィィィンッ

削板へ突っ込む

視認できない速さのラッシュ


削板 「……っ!?」


先程の削板と寸分違わず同じ攻撃をする青年
349 :>>1です [saga]:2012/11/19(月) 21:00:30.42 ID:DfUSlZ5+0

青年 「っっ!!」

削板 「はぁぁっ!!!」


バァァンッ


同時に互いが同じ爆発を引き起こす


削板 「完璧に真似られた……一撃で勝負をつけるしか無いみたいだな」

青年 「そうだな。流石に俺も面倒になってきた」


ゴゴゴゴゴゴゴッ


削板から放出される不可視のエネルギーが蜃気楼のように空間を歪ませる

350 :>>1です [saga]:2012/11/19(月) 21:05:06.74 ID:DfUSlZ5+0

青年 「おいおい、随分禍々しいじゃないか」


キュイイイィィンッ

第二の脳が眩い光を発する


青年 「モード・Pandora・抑止破壊(リミットブレイク)!!」


混沌を喰らい進化する、第二の脳(セカンドブレイン)の真の核(コア)

開かれたパンドラの箱が、その真価を発揮する


バチッ

バチバチバチバチバチバチッ

雷撃が青年の周りを迸る


バァンッバァンッ

爆音をとどろかす風の乱気流


さらに、まきあがる砂利の一部が突然凍り

またある砂利は唐突に溶け出す


その中で風や熱の影響を受けず、ゆっくりと青年を包み込む未元物質により生み出された黒洞洞たる瘴気


その全てのベクトルを変化させ続ける一方通行の能力


世界の天変地異全てを集めた地獄の中心に精悍な眼差しで佇む青年
351 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 21:28:28.22 ID:kXZ/rjUF0

削板 「もう愉快なマジックは要らねぇぜ」


空間を歪ませる削板のオーラが右手に集約される

まるで右手のみがこの世界の空間から切り離されたような異次元の相貌を湛える


青年 「そっちの準備はできたみたいだな」





言葉では形容し得ない異様な音を立てて、

青年を取り巻く異能の全てが削板と同じく右腕へ集まる

真っ黒に塗り潰された青年の右腕

自己進化演算式Pandoraにより現在までに行った攻撃方法、その全てが集計、記憶され、

さらに再構成ののち、まったく異質な唯一無二、一度きりの攻撃が生み出される
352 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 21:45:15.36 ID:kXZ/rjUF0

青年 「これで終わりだ。削板」

削板 「こんなに熱くなったのは初めてだ」


ダッ

同時に駆け出す


削板 「うおおぉぉぉぉぉおおぉぉぉおっ!!!」

青年 「はああぁぁぁぁあぁぁぁっ!!!!!」



次元に干渉するほどの強大なエネルギーが衝突する


その刹那、世界が止まる……



ガンッ!


青年 「!?」

削板 「っ!?」


クロスカウンターを打ち合った状態で固まる二人


削板 「どういうことだっ?」

青年 「相殺……打ち消し合ったのかっ?」
353 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 21:52:54.60 ID:kXZ/rjUF0

削板 「んなっ馬鹿なはなしがあるかっ!」

青年 「…………取り敢えず、休戦しないか?この体勢、辛いんだけど」

削板 「根性が足りないぞっ」



一時休戦 


削板 「さっきのは間違いなく俺の全力だ」

青年 「当然、俺も全力だったぜ」

削板 「完璧に拮抗したってのか?」

青年 「なぁ、削板。一つ提案があるんだが……」

削板 「なんだ?」

青年 「正直言ってもう疲れた。まだ戦えないことも無いけど……」

青年 「お前とは日を改めて、また全力でやり合いたい」

削板 「そうだなぁ……よしっ。じゃっ、また今度な」

青年 「おう、助かるぜ」
354 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 22:44:14.46 ID:kXZ/rjUF0


数十分後



青年 「鹿を捕まえた。しかも生け捕り………」

才女 「殺すの?」

青年 「まぁな。でも流石に心苦しいな」


懐からナイフを出す



シュッ



首元に軽く傷を付ける
355 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 22:45:00.72 ID:kXZ/rjUF0

青年 「はぁ、この後もこうして殺さなきゃ駄目か」


鹿が動かなくなる


才女 「死んだ?」

青年 「いや、ただ意識を失っているだけだ。このナイフには即効性の神経毒が塗ってある、この大きさならすぐに昏倒する」



グサッ



もう一つナイフを取り出し、今度は深く首元へ突き刺す

赤い鮮やかな血が噴き出す


青年 「うへぇ」
356 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 22:45:36.05 ID:kXZ/rjUF0

才女 「殺す時、鹿の心が読めたの?」

青年 「ああ、意識を失っているから大したものじゃないけど、あまり愉快とは言えないな」


皮を剥ぎ、内臓を取り出し、肉を切る

それを串に刺し、直火で焼く


青年 「手が血生臭い」

才女 「動物を殺す以上、仕方のないこと」
357 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 22:48:15.51 ID:kXZ/rjUF0
すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません
すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません



誤爆しまくりました


別スレで使うものを気づかず、投下してしまいました
358 :魔族との遭遇 [saga]:2012/11/20(火) 22:53:05.37 ID:kXZ/rjUF0
>>354からが誤爆です
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 23:13:00.24 ID:ghG9TCDV0
びっくりした   もしかして名前欄も誤爆かな
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/20(火) 23:30:15.54 ID:o5LBPktSO
乙 ここまで化けるとは……
青年すごい
361 :>>1です [saga]:2012/11/20(火) 23:41:10.50 ID:kXZ/rjUF0
このSSを書く傍ら、気分が乗らなときなどにファンタジーもののSSを書いていたのですが

ちょうど100レス程度書きたまったので新たにスレを立てました

禁書とはまったく関係がないので、興味のある人のみ、スレをのぞいてみてください


【魔王勇者ファンタジー】 青年 「智を求め、勇む者」 才女 「?」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353416594/
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/11/21(水) 21:39:00.70 ID:YC8ujJpAo
>>1かと思った
IDまで同じだから騙されるところだった
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/21(水) 22:19:30.08 ID:CiyulVvW0
>>362
え? >>1自身のレスじゃないの?
364 :>>1です [saga]:2012/11/21(水) 22:42:30.28 ID:lfjfebwx0
青年 「回転を司る能力?」

【魔王勇者ファンタジー】 青年 「智を求め、勇む者」 才女 「?」

両方とも俺が書いているSSです












365 :>>1です [saga]:2012/11/21(水) 23:41:45.41 ID:lfjfebwx0

青年 「あと、お前の能力についていくつか分かることがあるんだけど、興味あったりする?」

削板 「念動力じゃないのか?」

青年 「もうその変なこじつけやめい」

青年 「さっきの現象だけど、多分、力が拮抗したわけじゃない」

青年 「この学園都市の中には、とある例外がいる」

青年 「そいつの右手には幻想殺しという異能を打ち消す力が宿っているんだ」

青年 「エネルギーが無に帰ったさっきの現象は、幻想殺しによく似ている」

削板 「幻想殺しか…………」

青年 「もしかしたら、お前が最後に出した全力のオーラは幻想殺しと同系統のものかもしれない」
366 :>>1です [saga]:2012/11/21(水) 23:42:42.08 ID:lfjfebwx0

青年 「削板、さっきのオーラ、もう一回出せるか?」

削板 「お、ああ、やってみる」


ゆっくりと目を閉じ、全身の力を抜いていく




ボワァッ




削板の弛緩させた筋肉とは裏腹に力強いエネルギーの奔流が姿を現す


青年 「すっかりコツを掴んだみたいだな」

削板 「このオーラが能力を無効化するのか?」

367 :>>1です [saga]:2012/11/21(水) 23:43:51.16 ID:lfjfebwx0

青年 「多分、な」ホイッ


バチバチバチッ


電気を増幅


青年 「これを消してみろ」


バチバチバチバチッ


電気を削板へぶつける



またもエネルギーがぶつかり、相殺し合う


削板 「うわっ、本当に消えたっ」

青年 「でもなんか違うんだよな」

削板 「そうなのか…………」

削板 「その幻想殺しってやつ、青年の知り合いか?」

青年 「まぁな、同じ学校に通ってる上条当麻ってやつだ」

削板 「そいつに会ってみたいな」

青年 「おう。じゃあ、近いうちに上条も呼んでまた決闘しようぜ」

削板 「面白そうだな。絶対忘れんなよ」


368 :>>1です [saga]:2012/11/21(水) 23:47:11.63 ID:lfjfebwx0
はい

VS削板はこれで終了です

段々プロットを練るのが面倒になってきました

次は未定ですが、既存のキャラでの掛け合いになると思います

バトルとか、キャラの要望があったら、案をください
369 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:00:29.62 ID:/lNVI5lv0






青年 「バスケ、野球……野球、バスケ……」

青年 「最近やって無いな……」

青年 「能力ありっての面白いな」

青年 「よし、皆を誘ってみるか?」



370 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:00:56.34 ID:/lNVI5lv0





週末

バスケットコート



上条 「よぉ青年。今度は何をするんだ?」

上条 「お前のお陰で補習も無いし、今日はめいいっぱい遊べるぜ」

青年 「おお、来たか上条」

青年 「バスケットコートにいるんだからバスケに決まってんだろ」

上条 「おおバスケか。中学校以来だな。他は誰が来るんだ?」
371 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:01:40.48 ID:/lNVI5lv0

青年 「御坂と白井、あとは初春と佐天だ」

上条 「御坂の友達か」

青年 「そうだな。ついでにみーんな能力者だ」

上条 「ほほう、流石だな」

青年 「初春と佐天は俺が能力の指導をしたんだ」

上条 「お前もすっかり能力者が板についたな」

青年 「まぁな」

青年 「おっ来た」
372 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:02:23.15 ID:/lNVI5lv0

佐天 「青年さんひっさしぶりー」フリフリ

初春 「こんにちは」

白井 「先日はどうも、ですの」

御坂 「あら、黒子は青年と逢引きでもしてたのかしら」

青年 「何言っんんだ。いつも通り、新しい可能性の模索、だよ」

青年 「集まったのは俺を入れて六人か。ぴったり3on3ができる人数だな」

青年 「はーい、注目」
373 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:02:49.24 ID:/lNVI5lv0

青年 「今日はみんなでバスケットをしようと思います」

青年 「でもただのバスケットではつまらないので一部を除き、能力の使用を認めます」

上条 「一部って?」

青年 「それは白井の空間移動(テレポート)と俺の空間移動を妨害する能力以外でーす」

御坂 「まぁ当然よね」

青年 「あ、でも空間移動は自分じゃ無ければオーケー」

白井 「ボールをゴールに空間移動させてもいいということですの?」

青年 「その通り」
374 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:03:17.41 ID:/lNVI5lv0

佐天 「それじゃ白井さんのいるチームが勝つことになるんじゃ……」

初春 「ボールに触れられたらゴールしたようなものですもんね」

青年 「ところがどっこい」

青年 「白井のAIMをちょちょいといじれば、空間移動の精度を落とすことが可能なのです」エッヘン

上条 「じゃあ、白井と青年は別チームってことになるな」

御坂 「男子高校生って点じゃ青年とアンタも別チームになるんじゃない?」

白井 「ということは、わたくしは類人猿と同じチームということに……」
375 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:03:44.10 ID:/lNVI5lv0

佐天 「能力のLEVEL的に御坂さんは青年さんのチームだねっ」

白井 「お姉様とは別チーム…………」ガクッ

初春 「残るのは私と佐天さんですね」

青年 「二人とも希望とかある?」

佐天 「うーん……実力は拮抗してるように感じるしなぁ……」

初春 「私はどちらでもいいですよ」

青年 「それじゃ初春がこっちのチームでいいか?」

初春 「分かりました」
376 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:05:02.58 ID:/lNVI5lv0

佐天 「私は上条さんのチームだね」

上条 「おう、よろしくな」

青年 「はやくもチームが決定したわけだが、勝負を一層盛り上げるために……」

青年 「勝利チームは敗北チームの名前の呼び方を好きに決める権利をやろう」

御坂 「権利?」

青年 「例えば、俺のチームが勝った場合、御坂が上条の御坂に対する呼び方を好きなものにできるってことだ」

青年 「今はビリビリとか御坂だろ。それを美琴とか、超電磁砲とかに変えられるってこと」

青年 「拒否権は当然ないぜ。どんな呼称でも甘んじて受け入れろ」

上条 「成程な。でも俺は白井の類人猿ってのを変えたいなぁ」

白井 「変えられる人数は一人ですの?」

青年 「うーん……負けチーム全員でいいんじゃない?」
377 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:05:35.69 ID:/lNVI5lv0

佐天 「よーし、じゃあ私は御坂さんとの距離を縮めるために涙子って呼ばせちゃうぞー」

御坂 「じゃあ、私も佐天さんに美琴って呼ばせるわよ」

初春 「なら勝負関係なく変えればいいじゃないですか」

御坂 「勝負した方が燃えるじゃない」

青年 「そろそろ始めるか。なんか質問とかある?」

上条 「おいおい、点数と勝負の形式を決めてないだろ」
378 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 01:06:03.83 ID:/lNVI5lv0

青年 「おおっと、そうだった。えーと、基本は3on3のハーフコートだ」

青年 「ゴールは外しても相手に取られるまでは攻撃が続く。相手チームにボールが渡るかゴールで攻守交代な」

青年 「勿論能力を使ってのディフェンスはありだが、相手に直接はファールだからな」

青年 「点数は……20点先取でいいか」

青年 「じゃっ始めるぞ。先行は上条チームからで」





379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 09:48:32.65 ID:oBr0D1UR0
乙  各人の応用力が見られるわけだな おもしろそう
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 10:25:20.32 ID:FjDB1wvSo
ジャンプボールしろ!!
381 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 10:38:38.24 ID:aQTcPIIIO
>>380
ハーフコートの3on3の場合、1on1と同じでジャンプボールは無いんですよ

規定の得点先取で勝敗が別れるので先攻後攻に重要な意味はありません

今回はバスケットの用語が多く出てきますので、注釈が入ります

テストが終わるのは水曜日ですが少しずつ投下します

また夜にきます
382 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:35:46.75 ID:/lNVI5lv0





0−0 ゲーム開始



上条 (さぁどう攻めるか?)

上条 (やっぱり主力は白井の空間移動だな)

上条 「白井!空間移動だ」


シュッ


バシッ


黒子がパスを受ける
383 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:36:59.68 ID:/lNVI5lv0

白井 「了解です…のっ!」

ヒュンッ


ボールがリングの上へ空間移動する


ガンッ


しかし青年のAIM操作による妨害を受け、僅かにリングから外れる


白井 「くっ、ずらされましたの」

青年 「よっと」


青年がリバウンドをとる


上条 (青年を俺が押さえないと白井は使えないな)





384 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:38:16.23 ID:/lNVI5lv0



青年ボール

青年 (こっちの主戦力は俺と御坂)

青年 (初春に得点を望むことは難しいな)

青年 「御坂っ、まずは一本だっ!」

シュッ

バシッ

御坂 「任せてっ!」
385 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:39:38.33 ID:/lNVI5lv0

白井 「通しませんわよ、お姉様」


美琴と黒子のマッチアップ


ダムッ ダムッ

リズムよくドリブルをつく


チラッ


青年へ視線を送る

白井 「!!」


ダッ


視線のフェイクで隙を作った黒子を抜き去る

386 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:41:40.81 ID:/lNVI5lv0

御坂 「よしっ」

佐天 「バッチコーイっ」

御坂 「バッチって、野球じゃないんだからっ」


ドリブルで抜きにかかる


佐天 「抜かせませんよっ」


マークを外さない佐天


御坂 「甘いわよ、佐天さんっ」


シュンッ


右手でのバックハンドパス


佐天 「あっ」
387 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:42:25.79 ID:/lNVI5lv0

バシッ

ゴール前の初春が受ける


初春 「あわわっ……青年さんっ」

御坂 「ちょっ、後ろにパスって……」


バシッ


青年 「いや、問題無いぜ」


シュッ


余裕をもってスリーポイントシュートを放つ


パスッ


リングにもかすらずにゴールへ入る
388 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:42:59.67 ID:/lNVI5lv0


上条 「うえっマジ!?」

青年 「あぁ、この感じ。この音がいいんだよなぁ」

初春 「青年さん、すごいですっ」




389 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:43:51.17 ID:/lNVI5lv0



3−0 上条ボール


上条 (青年は身長が高いからポストプレーができる)

上条 (しかもあれだけのシュートレンジ……)

上条 (まいったな。青年へのパスは極力防がないと……)

上条 「佐天っ」


バスッ


佐天 「よーしっ」

初春 「うぅ」
390 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:46:26.31 ID:/lNVI5lv0

ダムッ ダムッ

ダッ

初春 「わっ」


あっさり抜かれてしまう


佐天 「よーし」

御坂 「バッチコーイっ」フフッ

佐天 「もーっ馬鹿にしてぇっ」
391 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:47:36.59 ID:/lNVI5lv0

ダムダムッ

ダッ


佐天 「そいっ」

シュッ


美琴と同じ動きで左手のバックパス


御坂 「!!」


バシッ

白井 「ナイスパスッ、ですの」
392 :>>1です [saga]:2012/12/09(日) 21:48:20.52 ID:/lNVI5lv0

上条 「白井っ、青年は俺が押さえる。空間移動だっ!!」

青年 「くっ」


タンッ

スリーポイントラインまで下がる黒子


ヒュンッ


パスッ


ゴールが決まる


青年 「3点だな」




393 :>>1です [saga]:2012/12/10(月) 01:02:58.58 ID:YRffv+sD0





3−3 青年ボール


青年 「そろそろ上げてこうか」

上条 「ああ、来いよ」

ダムッ ダムッ


青年 「なぁ上条。お前さ、勝ったら御坂に自分をなんて呼ばせたいんだよ?」

上条 「なっ何言ってんだよ!?」

青年 「当麻クンとか? それとも上条先輩? 合わせて当麻先輩とかでもいいな」

上条 「そんな呼び方させるわけないだろっ」
394 :>>1です [saga]:2012/12/10(月) 01:03:32.00 ID:YRffv+sD0

青年 「嘘つくなよ。薄々気付いてんだろ、御坂の好意によ」

上条 「!?」

ダッ

上条 「しまっ」

不意に加速し上条を抜く


青年 「何トラッシュトークに引っかかってんだよ」

※トラッシュトーク:試合中に言葉で相手を揺さぶったり挑発したりすること

395 :>>1です [saga]:2012/12/10(月) 01:04:30.02 ID:YRffv+sD0

ダムダムッ

佐天 「おおっと行かせないよ」

佐天 「修行の成果、見せてあげるよ」

佐天 「疾風の鎧(ウィンドアーマー)!!」

佐天 「……は、疲れるから疾風の籠手(ウィンドガントレット)!!」

青年 「よっと」


フォームの早いジャンプシュート


佐天 「ちょっ」

あわててジャンプし、ブロックを狙う

396 :>>1です [saga]:2012/12/10(月) 01:05:03.25 ID:YRffv+sD0

佐天 (いけるっ! ってあれ?)


空中で青年が後ろへ傾く


御坂 「フェイダウェイ!!」

※フェイダウェイ:ジャンプシュートの応用で空中で後ろに姿勢を反らしながら打つシュート


ヒュッ

ボールを放つ


佐天 (全然届かない……けどっ)
397 :>>1です [saga]:2012/12/10(月) 01:05:30.97 ID:YRffv+sD0

佐天 「はぁぁっ!」


ビュゥゥンッ!!

佐天の右手を纏う風がその勢いを強める


青年 (軌道をずらされた。入らないっ)


ガンッ

リングの端に当たりコートの外へ出る


青年 「佐天、成長したな」

青年 「あれだけの身長差とフェイダウェイの高さを風で対抗するとはな」
398 :>>1です [saga]:2012/12/10(月) 01:06:05.21 ID:YRffv+sD0

青年 「きっと自分が無能力者だ、って思い込んでた時のお前からしたら」

青年 「今のお前は不可能を可能にしたんじゃないか?」

佐天 「そうかもねー」エヘヘッ

佐天 「でもまだまだ勝負は互角。負けないよー」




399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 01:43:58.56 ID:Sh6roRI/0



3−3 上条ボール

上条 「佐天っ」


バシッ

佐天 「ほいっ」

御坂 「もうパスも出させないわよ」


青年 (俺のマークは上条。狙いはまた白井の空間移動か)

青年 (佐天と御坂のマッチアップならそう簡単にはいかせないと思うが……)

400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 01:44:29.29 ID:Sh6roRI/0

佐天 「ふっふっふー」

佐天 「上条さん!」

御坂 「?」


ほぼ棒立ちの状態から美琴を挟んでゴール前にいる上条へパスを出す

難なくパスのカットにいく美琴


佐天 「そいっ」


ビュウゥゥンッ

突如、佐天が起こした風がボールにぶつかる
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 01:44:59.49 ID:Sh6roRI/0


御坂 「きゃっ」


美琴の手に収まりかけていたボールはその進路を90度変える


バシッ


白井 「どんどん行きますわよっ!!」


初春のマークを振り切り、スリーポイントラインの外へ出る


ヒュンッ


正確無比な空間移動により、また3点が追加される



402 :>>1です [saga]:2012/12/13(木) 00:39:16.86 ID:ecevi4780




佐天 「そーいっ」


佐天 「白井さんっ」


佐天 「疾風の籠手!!」


その後も佐天が攻守の要になり、得点を重ねていく

青年が黒子のマークにつけば上条が

上条のマークにつけば黒子の空間移動がゴール易々と決める

美琴が上条をマークについても佐天の風を使ったパス回しに翻弄される




403 :>>1です [saga]:2012/12/13(木) 00:39:51.77 ID:ecevi4780




10−16

青年 (やばい、流れを完全に持ってかれた)

青年 「なぁ、上条ここらで一回休憩しないか? タイムアウトってことでさ」

上条 「ん? あと少しで20点なんだけどなぁ」

青年 「そう言うなよ。こっちはやっと折り返しなんだ」

上条 「まぁいいか」

青年 「じゃっ、5分後に再開な」






404 :テスト終わった [saga]:2012/12/14(金) 03:09:20.46 ID:kGI1pXQk0





青年 「10−16。点差は6点」

青年 「スティールしても攻撃は一度止まり、反撃は望めない」

青年 「通常の試合のように一本のゴールで流れを変えることはできないことだ」

御坂 「まずいわね」

初春 「すいません。私が足を引っ張ってしまって……」

青年 「まぁそう気を落とすな……と言いたいが実際、佐天と初春の差は大きい」

初春 「うぅ……」

御坂 「ちょっと言いすぎよっ」

青年 「でも今から逆転できるとしたらその鍵になるのは初春だ」
405 :テスト終わった [saga]:2012/12/14(金) 03:10:45.15 ID:kGI1pXQk0

青年 「さっきまでの前半戦で、最も得点を決めていたのは白井」

青年 「2番目は上条だ。佐天は攻守の要でシュートを狙う機会は無かった」

青年 「白井の得点力を削ぐには俺のAIM干渉が必要だ」

青年 「でもコート内に上条がいる限り、常時白井のAIMを拡散させることは出来ない」

青年 「つまり白井が空間移動を使う瞬間に合わせて白井のみにAIMをぶつけることで空間移動の精度を落とすんだ」

青年 「これは当然、上条が俺のマークについているときには出来ない」

青年 「そこで俺は次に上条を御坂にマークさせた」

御坂 「ええ」
406 :生物が98点ドヤァァl [saga]:2012/12/14(金) 03:15:53.80 ID:kGI1pXQk0

青年 「でもそうしたら佐天がパスをことごとく上条か白井へ回した」

青年 「幻想殺しがある以上、御坂は上条とのポストプレーで勝つことは出来ない」

御坂 「悔しいけど……その通りね」

青年 「俺が佐天をマークをしようと、上条が不意を突き俺に触れた一瞬で白井がゴールを決める」

青年 「見事に弱点が無い。これも初春がまともにディフェンス出来ないからなんだけど……」

初春 「すいません…」ショボンッ

青年 「さっきも言った通り、これからは初春が鍵になる」

青年 「ゴール下の上条を止めるには俺がマークにつく必要がある」
407 :>>1です [saga]:2012/12/14(金) 03:16:44.23 ID:kGI1pXQk0

青年 「でもそうすれば、白井が得点を決める」

青年 「この局面を打開するには初春が上条につくしかない」

初春 「えぇっ……無理ですよっ」

御坂 「少し初春さんには荷が重すぎるんじゃ…」

青年 「初春には定温保存(サーマルハンド)があるだろう」

初春 「でもどう使えば……」

青年 「風だよ。この前、佐天とスカートのめくり合いっこしてたじゃないか」

初春 「////」

御坂 「成程ね。確かに初春さんの風は能力で生み出されたものだけど能力自体じゃないわね」

青年 「このメンツで上条を能力で止められるのは初春しかいない」
408 :>>1です [saga]:2012/12/14(金) 03:19:12.42 ID:kGI1pXQk0

青年 「俺が白井、佐天を御坂がマークする。これで上条達の攻撃を抑えられるはずだ」

青年 「攻撃は俺がペネトレイトを狙う。それか御坂が決めるか、だ」

※ペネトレイト:一人の選手が相手ゴールへドライブで切り込むこと。フェイクやドリブルの高い技術が必要

青年 「佐天の疾風の籠手は俺でも突破するのは難しい」

青年 「そこで御坂が佐天にスクリーンをかけて一瞬だけでいいから隙を作ってくれ」

※スクリーン:ボールを持っていない味方の選手がディフェンダーとボールを持った味方の間で壁の役割をすること

青年 「上条くらいならいくらでもシュートを決める術がある」

青年 「それと、佐天が俺をマークした場合は、俺が御坂へかなり強いバウンドパスをする」

青年 「前半は怪我の可能性もあるからやらなかったけど、もう形振り構っていられない」
409 :>>1です [saga]:2012/12/14(金) 03:20:45.67 ID:kGI1pXQk0

青年 「いいな、基本戦術は初春がディフェンスの中心となり、オフェンスは俺と御坂が中心になる」

青年 「次は上条チームの攻撃からだ。ここをきっちり止めて、オフェンスに流れを繋げよう」

御坂 「ええ」

初春 「はっ……はいっ!」






410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:29:01.89 ID:vQZ8y/cc0
乙   
411 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 12:31:49.68 ID:D6lQRPJC0






10-16

上条 (白井のマークは青年か。もう空間移動はさせないつもりだな)

上条 (なら白井をフェイクにして俺がゴールを狙う)

上条 (佐天………)チラッ


佐天へアイコンタクトを送る


佐天 (……!)コクッ



上条 (よし、分かってくれたみたいだ)
412 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 12:36:11.48 ID:D6lQRPJC0
チラッ


白井 (!!)コクコクッ


上条 (分かってるみたいだな)

上条 「よしっ」

御坂 「作戦は決まったみたいね」

上条 「まあな」

上条 「白井っ」ビュッ


白井へ速いチェストパス


バシッ


白井 「佐天さんっ」


ヒュンッ


佐天の目の前にボールがテレポートする
413 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 12:50:35.67 ID:D6lQRPJC0


バシッ

佐天がボールを持つ


青年 「くそっ、パスならシュートほど精度は必要ないってわけか……」

青年 「あまり大きく妨害できないことを逆手に取られた」




佐天 「よしっ…ってありゃ?なんで御坂さんがマークに?」

御坂 「まだパスを真似された借りを返せてないからよ」バチバチッ


微弱な電気が美琴の皮膚を駆ける


佐天 「ほほーう全力と言う訳ですな、なら私のとっておきを見せてあげましょう」
414 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 12:51:08.98 ID:D6lQRPJC0

ダムッ

ダムッ

ゆっくりと大きくドリブルをつく


佐天 「ふぅぅぅっ」


ビュオオオォォンッッ


佐天を取り巻く強烈な竜巻が発生
415 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 13:19:43.18 ID:D6lQRPJC0


ビュウンッ

風切り音を盛大に響かせ、バスケットボールが竜巻の巻き込まれる

それは佐天の右手から、背中、左手へと綺麗な半円の軌道を描き、

その後、ゴール前にいる上条への一直線のパスとなった


バシイィンッ


上条 「痛ってぇぇっ!!」

416 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 13:20:18.65 ID:D6lQRPJC0


御坂 「嘘っ…何今の……」

佐天 「ノールックノーモーションサイクロンパスですよ」ハッハッハ

御坂 「はぁ、バスケじゃ空力使いには勝てないわね」





初春 「もう入れさせませんっ」

上条 「悪いけど、ポストプレーでの体格差は致命的だよっ」
417 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 13:28:57.95 ID:D6lQRPJC0


ピポットで強引に中へ入る


初春 「くっ…」


堪え切れず外へ押し出される


上条 「よしっ」

上条がシュートモーションに入る


初春 「えいっ」バッ


両手を前後に大きく広げて、左右の手で温度の差を作り出す
418 :>>1 [saga]:2012/12/25(火) 13:31:31.66 ID:D6lQRPJC0


ビュウウゥゥンッ

上条 「うわっ」


爆発音のような音を響かせ、初春の作り出した突風が上条の右手を直撃した


ボールはコートの外へ


上条 「初春があんな奥の手を持ってたなんて……」

白井 「20点は目前ですの。次はわたくし達がお姉様達を止めますの」

佐天 「私のパスもまだ止められてませんしね、これからですよ」

上条 「ああ」




419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/03(日) 19:12:03.93 ID:P74Ayq96o
まだ?
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/18(月) 13:22:11.00 ID:1DrIKQlCo
逃げたな
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/24(日) 19:40:26.65 ID:EjrAdmik0
戻って来てくれないのかな
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/24(日) 23:59:30.50 ID:E9nmb5QK0
>>1です

すいません
いまさら言い出しづらいですけど、実は原作もアニメも見てないんです
色々な禁書SSを読んで、それに感化され、キャラも良く分からないのに突発的にこのスレッドを立ててしまいました
最初のうちはよかったんですが、書いてく内にキャラの特徴が分からなくなったり、
作品をよく知らないため新規のキャラを出すことができなかったり、厨二病が再発したり
いつの間にか、自分でさえ読み苦しいものになってしまいました

もう読んでくれる人はいないと思っていたんですが、まだレスをくれる人が残ってました
とても申し訳ない気持ちになり、書き込む次第です

423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/02/25(月) 19:23:58.47 ID:QPklF1HDO
別にキャラの使い方間違ってなかったから良いと思うけどな
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/25(月) 19:57:13.65 ID:aYqQ223D0
うん、違和感おぼえず読んでました
続きを待ってたけど>>1がもう書き辛いのならおしまいにしてください  オリジナルの方がんばってね!
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