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男「俺TUEEE学園?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/22(土) 20:33:07.68 ID:cOWn6Rpb0
注意

若干中2要素あり、タイトルの割には主人公はそこまでtueeeしません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1348313587
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:08:31.92 ID:A9RjOWcxo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:56.06 ID:9l741hD4o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421275/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:07:18.78 ID:XCIH42NJo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421238/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:42.32 ID:sMr/Yf+to
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421202/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:06:05.72 ID:A9RjOWcxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421165/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:05:29.13 ID:9l741hD4o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421128/

■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:04:47.30 ID:XCIH42NJo
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/06/20(金) 21:04:05.72 ID:sMr/Yf+to
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1750421045/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:34:33.02 ID:cOWn6Rpb0
男「ん?……なんだこの手紙」

玄関のポストに入っていたのは差出人の書かれていない封筒だった、裏返してみると

男「…………男様へ…………入学案内?」

男「高校の入学案内書なら先週届いた筈なんだけどなあ」

必死の努力のかいもあって俺は県内でも有数の進学校に合格しこの春から通うことになった。今はその準備期間というわけだ

男「なんかの手違いかな……」

男「でも俺の名前が入ってるし、取り敢えず開けてみるか」

封筒を開けると指輪と小冊子が入っていた。封筒の中に手を入れて取り出してみる
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:35:56.09 ID:cOWn6Rpb0
男「なになに……初めにお読み下さい?」

男「俺は説明書は読まないタイプなんだよ」

小冊子をベットに放り投げ指輪を取り出す

男「変な模様が描かれてんな……悪趣味な指輪だぜ」

男「最近中2病に罹りつつある妹にでもやるか……俺はこういうの似合わねーし」

男「昔はこんな奴好きだったな」

そう言っておもむろに自分の手に嵌めてみる

その瞬間

男「えっ!?」

いきなり指輪が光ったかと思うと目の前が真っ白になる、直後俺の体は地面に叩き付けられていた
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:37:09.51 ID:cOWn6Rpb0
男「ぐあっ!!」

叩き付けられたのは自分の部屋のカーペットではなく硬いコンクリートだった

男「ってぇぇぇ」

男「くそっ!いきなりなんだって……」

あたりを見回す

男「……」

頭を打った衝撃で気を失って夢でも見ているのだろうか、目の前にあるのは巨大な門

男「は?」

男「……痛い」

ありがちな手法で頬を抓ってみるが痛みがある

男「夢……じゃ……ないのか?」

???「おい!!そこの!」

呆然としている俺に何者かが呼びかけながら走ってくる

男「えっ!!……あっ……」

軽いパニックになって次の行動に移れない
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:38:07.40 ID:cOWn6Rpb0
???「……貴様」

走って来た男は俺を値踏みするようにジッと睨みつけてくる。

身長はゆうに2メートルを越えようかという大男に睨みつけられる

正直かなり怖い

男「えっと……あの……これは」

???「…………!!」

???「そうか!お前、男だな?」

男「ええ、まあ……」

さっきまでの表情とは一変して笑顔になる大男、なぜ俺の名前を知ってるんだ

大男「ほら、立て」

大男「お前で最後だ、入学式始まっちまうぞ」

大男「ん?そうか……お前体育館の場所がわからんのか?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:39:24.61 ID:cOWn6Rpb0
男「あ、あ……え」

ひょいっと持ち上げらる俺の体

大男「よーっと捕まってろよ」

男「へっ!?」

ナニイッテンダこのおっさん、そう思った時にはすでに遅かった……

男「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

周りの景色が吹き飛んで行くような感覚、死んでも手を離してはいけない、本能が直感していた

大男「わははっ!少し速すぎたか?」

大男「だかもう着いたぞ」

男「はぁはぁ……」

見上げるとそこには野球ドームかと見間違えるような巨大なドーム型の建造物

大男「今日は新入生だけだからな、第二体育館だから小さ目なんだぞ」

大男「ほら入った入った」

入口まで急き立てられ中を覗くと既にかなりの人数が椅子に座っていた
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:40:17.90 ID:cOWn6Rpb0
大男「これからお前共に苦楽を共にしていく仲間達だ、上手くやるんだぞ」

そう言い残して大男はズカズカと中に入って行ってしまった。

男「畜生……いきなりどうなってんだよ」

まだ事態が飲み込めない、頭を抱えながらも取り敢えず列の最後尾に座ることにした。

男「はぁ…………一体ここは何処なんだよ」

混乱する頭、気分が悪くなってきた。それはそうだ、自分はつい五分前まで自宅で平穏に暮らしていたのだから

???「あら……あなたここが何処か知らずに来たの?」

突然話しかけられたので横に振り向く

言葉を失った
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:41:19.87 ID:cOWn6Rpb0
思わず目を覆いたくなるような眩しい光を放つ銀色の髪、透き通るような白い肌、そして青色の目

???「?」

???「どうしたの?そんなに固まって……」

男「あ、ああ……悪りぃ……なんでもないんだ」

男「そ、それより今の口ぶりだとここが何処か分かってるような感じだったよな?」

???「ええそうよ……変な人ね」

???「案内書に書いてあったじゃない」

男「案内書?……」

心当たりがある、ベットに放り投げたあれだ

男「あーあれか……読まずに放り投げちまった」

???「まあ……」

呆れた、と言いたげな視線を此方に向けてくる

男「なんだよその目は……」

男「ってそれよりここは何処なんだよ!いきなりこんなとこに連れて来られて意味わかんねえよ」

???「落ち着いて……先ずここは何処かというところね」

???「ここは俺tueee学園よ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:42:30.70 ID:cOWn6Rpb0
男「俺tueee学園?」

なんだ俺tueeeって……あのラノベとかでいう主人公最強ものの話だろ、最近じゃあの魔法科高校の優等生だかなんだか……

???「ここは、強力な力を持った子供達が色んな世界から集められて力の使い方を学ぶための学校なの」

男「力?色んな世界?」

???「知らないの?」

???「あなたが知っている世界だけじゃなくてこの次元には様々な世界が平行して存在しているのよ」

???「あなたが今までいた場所もその一つという訳」

な、何を言ってるんだこの女は……全く頭がどうにかなりそうだぜ……

しかし自分がおかれたこの状況を説明するには確かに説得力のある話だ……だが
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:43:20.16 ID:cOWn6Rpb0
男「だ、だったらなんで俺が」

そう、自慢じゃないが俺は少し運動が得意なくらいの普通の人間だ、特別な才能やまして強力な力なんて全く持っていない

???「知らないわよそんなこと」

???「でもそういった素質がある時には案内書が届く場合もあると聞くわね……」

ふむ……さっきまでの混乱していた頭がだいぶ働いてきた。俺に特別な能力の素質が?

悪い話でない、というより凄く面白そうだ。俺は昔からそういうのが大好きだったからな

それに今置かれてる状況が本当に現実かもわからない、夢なら夢でいい夢をみたと思えばいいだけだ。

そう思うと少し心が軽くなって余裕が出てきた、こういった前向きな考えは自分の長所の一つだと思う

男「それで君も連れて来られたのか?……っていうか名前も聞いてなかったよね」

???「ああ、そうだったわね」

???「私の名前は銀髪、よろしくね」

そういって銀髪はこの日始めて笑顔を見せた

か、かわいい非常に可愛いぞ……通常状態が無表情なだけに破壊力が高い
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/22(土) 20:43:59.79 ID:cOWn6Rpb0
男「お、おう」

男「俺は男だ、よろしくな!」

銀髪「そう……男……」

銀髪「覚えたわ」

そう言うと銀髪はいつもの無表情顏にもどった

銀髪「……さっきの質問だけど、答えNOよ」

男「えっ!?でも」

銀髪「この学園に入学するには2つの方法があるの」

銀髪「一つはあなたの来た方法」

銀髪「素質のある子供の元に届いてこちらに送られてくる方法」

男「でもこのやり方って不確定じゃないか?」

男「指輪をはめる以前に他の人が開けたらどうすんだよ」

俺だって今日が春休みじゃなかったら、遊びに出かけてたりしていたら、あの封筒を1番に手に入れたか分からない
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:44:52.39 ID:cOWn6Rpb0
銀髪「大丈夫よ、あの封筒には魔法がかけられているから自然とあなたの元へいくようになってるの」

魔法

そんな言葉が当たり前に飛び出す。

男「でも指輪をはめないってことも……」

銀髪「それも大丈夫よある程度時間が経ったり案内書を読み終えたりした時点で自動的にはまる様になってるから」

男「なるほど」

どの道俺はこっちに来ったってわけね

ん?それじゃあ

男「なあ……今こっちに来てるってことは向こうの世界には……」

銀髪「大丈夫よ、向こうには既にあなたの能力、性格をそのままコピーしたクローン体がいるわ」

男「じゃ、じゃあもうあの世界には戻れないのか?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:45:37.59 ID:cOWn6Rpb0
銀髪「戻れるわよ、毎日ってのは無理だけど長期休暇の時は向こうに戻れる様になるわ」

えらくあっさりしてて拍子抜けだった

異世界に来たといっても実質は寮制の遠くの学校へ進学したのとあまり変わらないようだ

銀髪「2つ目は今この世界の住人が入学する方法よ」

銀髪「まあ此方の場合もどのみち案内書は送られてくるんだけどね」

男「へー銀髪はこっちの世界に住んでるんだ」

銀髪「ええ、っていうより半分以上はそのパターンよ」

男「じゃあ知り合いとかいるの?」

銀髪「殆ど知らないわね」

銀髪「この世界は広すぎるから種族同士は互いに無関心なのよ」

銀髪「一応各種族の代表会みたいな組織がトップとしあるのだけど」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:46:25.22 ID:cOWn6Rpb0
なるほど、確かに領土争いとかは起きないだろうな

男「そういえば銀髪はなんか力があるのか?」

銀髪「ええ、あるわよ」

男「マジで!?どんな?」

銀髪「こういう能力よ」

男「!?!?」

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「銀髪は俺の右隣に座っているとおもってたら左に座ってた」な、何を言っているのか わからねーと思うが、おれも何をされたのか、わからなかった… 頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:47:03.93 ID:cOWn6Rpb0
男「瞬間移動?いや……これは」

銀髪「違うわ、私は時間を止める事が出来るの」

いやー参った、さっそくtueee能力じゃねーか

男「す、すげーな何秒くらい止めれるんだ」

と左隣にいる銀髪に聞いてみたが既にそこには居らず右から質問に答えてきた

銀髪「10秒程度よ」

うん!微妙だね

そう思った事が顔に出たのか、少し怒った様な口ぶりで

銀髪「今はまだこれだけって話なの!いずれ一分、 ?十分、一時間と思いのまま時間を止めてみせるわ!」

何処かの吸血鬼みたいな事を言い出す始末であった
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/22(土) 20:48:04.05 ID:cOWn6Rpb0
男「ていうことは銀髪の家族もみんな時を止めれるのか?」

銀髪「そうよ、そういう種族だもの……因みに同じ能力があっても止まった時の中に入門は出来ないわよ」

銀髪「止めた時間はその人だけのものなの」

男「ちなみに銀髪の家族で誰が1番長く止められるんだ?」

銀髪「私よ」

なんか夢が壊れた瞬間だった

銀髪「またそんな顔を……屈辱だわ」

銀髪「いい?私のお父さんもお母さんもこの学園には呼ばれなかったの」

男「確かに素質のある子しか呼ばれないんだったよな」

銀髪「聞いた話によると最後に私達の種族で呼ばれたのは、ひいおじいちゃんで最終的には一時間半くらい止めれたらしいわ」

男「おお!凄いな」

一時間半あれば確かにすごい……よからぬことに使えそうだ

俺にもすごい能力が眠っているのだろうか………楽しみだ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/22(土) 20:49:09.76 ID:cOWn6Rpb0
ここまで

ちょっと導入が長いかな?
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 20:52:30.33 ID:Ar0zKkWDO

超期待
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 22:05:33.97 ID:mkDhpdeN0
おい…>>1…そこにあるおれの乙をひろって持って来い早く持って来いッ!!
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/22(土) 23:30:53.27 ID:jMi+u8J+o

期待
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/23(日) 20:56:15.68 ID:wroAhCnu0
とうかします
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 20:57:50.44 ID:wroAhCnu0
そんなこんなで銀髪とは話してる内に結構仲良くなった、知り合いもいないこの場所で友達が出来たというのはすごく心強かった……あと美人だし

銀髪「そうなの……あなたのいた世界って面白そうだわ」

男「いやいやこの世界と比べたら大したことな」

大したことない、そう言いかけたとき

大男「えーごほんっ」

大男「では今から入学式を執り行う」

大男「先ずは校長先生からの挨拶だ」

こんな学校の校長とは一体どんな大人物かと思っていたのだが、出て来たのは唯の老けた爺さんだった

校長「えーーーーーー」

校長「あのーーーーそのーーー」

男「?」

校長「えーーーっとーーーーー」

校長「あーーーーーーーーーー忘れたわい」

ボケてた
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 20:58:54.16 ID:wroAhCnu0
大男「校長先生ありがとうごさいました」

おいおい何もしてねーだろ

大男「次は生徒会長からの挨拶だ」

次こそは、と期待して壇上をみると

キリッとした風貌のメガネをかけたショートヘアの美女が立っていた

副会長「会長が今日は来ていらっしゃいませんので私が代理を務めさせて頂きます」

会長かと思っていた女性は副会長だった。ていうか入学式に来ない会長って大丈夫なのかよ……

副会長「ーーーーーー」

考えている間に副会長の挨拶は終わってしまった。
その後も普通の学校の入学式とあまり変わらない感じで入学式は進んだ

大男「それではこれで終わりだ、今からクラス分けを発表するから各自指定の教室に向かうように」

男「クラス分けかー」

銀髪「一緒のクラスになれるといいわね」

男「そうだなー」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 20:59:37.52 ID:wroAhCnu0
結局俺と銀髪は同じ1年B組になった。ちなみにクラスはAからHまであって一クラスに40人程度だそうだ、俺の行くはずだった高校とあまり変わらない。

大男「今日からお前らの担任になる大男だ!よろしくな!」

大男「先ずはこの学校について大まかに説明したい」

大男「初めに授業形式だがーーーーーー」

大男の説明を要約すると

授業はみんなで一斉に受けるという形式ではなく自分が伸ばしたい授業のコマをとってスケジュールを組むという形をとっているらしい

授業内容は大まかに分けて能力を伸ばす授業と知力や知識(例えば戦術だとかこの世界の歴史とか)に分類される。また、力を伸ばす授業にも様々な内容があり自分の力にあった授業を取らないといけない

力といっても俺は自分の力がわからないので先生に聞いたところ、初めの内は自分の力と向き合い能力を知る『対話』の授業を受けることになりそうだ

どうやらこの学校には試験なんてものは無いらしい、当たり前といったら当たり前だが……
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:00:11.71 ID:wroAhCnu0
大男「次に説明するのは『派閥』についてだ」

『派閥』

この学校で生きていくために最も重要な組織、派閥に入る方法は2つ、既にある先輩達の派閥にいれてもらうかあるいは自分で新しく作るか、大抵の新入生は前者だそうだ、大きな派閥に入ってある程度力をつけて独立するも良しそのままその派閥で上を目指すのも良し

派閥にはランクがあり、力のある派閥は校内でも尊敬されこの学校の敷地の一部を与えられるそうだ。そして最大の派閥が生徒会を務めるということになっているらしい。ランクは時折開催される大会(力を競うものや知力を競うもの)の成績によって変動するそうだ

大男「これで一通りの説明は終わりだ、これからお前らは寮に向かってくれ」

大男「あと寮に向かう途中に派閥の勧誘が行われているだろうから……………………死ぬなよ」

最後の一言が気になった
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 21:00:49.41 ID:wroAhCnu0
男「派閥……作ってみるか……」

最初の授業を終えた俺は銀髪と二人で寮に向かっていた

銀髪「バカね」

銀髪「私達二人でランクをあげる大会で勝てるわけないじゃない」

さりげなく自分が入る前提で話してくれたのが嬉しかった

銀髪「最初は、大きな派閥に入って力を付けるのがセオリーだわ」

男「そうだな」

歩いている内に広場にでた、先生の言った通り派閥の勧誘で賑わっていた

「新入生歓迎だぞー!」「俺たちの派閥に入って寮生活から抜け出そう!」「打倒生徒会!」などと激しい勧誘が行われている。当然だ強い能力を持った新入生を入れる事が出来れば自分達の派閥にとっては大きなプラスになる

男「すごいな……ん?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:01:57.05 ID:wroAhCnu0
人だかりの中で全く人がいないエリアが出来ていた。いや、正確にはある一人を中心として半径5m位に誰も寄り付こうとしない、自然とみんな避けているかんじだった

男「なんだあいつは……」

そう思った瞬間その人は目の前にいた

腰まで届く黒く艶やかな髪、抜群のプロポーション、そして切れ長の赤い瞳、真っ白な肌……

目が合うとその人はニヤリと笑った、二本の牙が見える……この人まさか

男「……吸血鬼?」

吸血鬼「ふふっ……当たりよ」

吸血鬼「私は誇り高き吸血鬼一族の真祖よ」

真祖……あるわーよく漫画とかラノベとかであるわーその設定、まさか本物に出会えるとは

吸血鬼「ふふっ……あなた達新入生よね?」

男「そうです」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:02:34.04 ID:wroAhCnu0
吸血鬼「なら私達の派閥に入らない?優遇するわよ」

男「えっとでも……よく考えてから」

吸血鬼「…………あら?」

瞬間空気が変わった、すごい圧力だ……

吸血鬼「もう一回きくわ……入らない?」

ニッコリと笑う、目が笑っていない。銀髪が俺の少し後ろで怯えているのがわかる

男「っ……」

???「おいおい、いくら雑用が欲しいからって、そこら辺にしとかないとご主人様に怒られちまうぞ」

そう言って割って入ってきたのは先生にも負けないくらいの巨漢

???「おっ!新入生か?」

???「俺は巨神兵ってんだ、よろしくな」

巨神兵「うちの姫が悪かったな」

こっちの人はまともそうだった
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:03:07.56 ID:wroAhCnu0
巨神兵「ほら、お前も謝れ」

巨神兵「無理な勧誘はするなってお前のご主人様から言われてるだろ」

吸血鬼「くっ!!」

吸血鬼「誰が……あのよう男に……」

男「ご主人様?」

巨神兵「ああ、こいつのな」

巨神兵「こいつ一年のとき片っ端から他の一年を『赤い瞳』で洗脳して巨大派閥を作ろうとしたんだけど」

吸血鬼「や、やめなさい!その話は!」

さっきまでの余裕の態度が崩れる、余程触れられたくない話のようだ

巨神兵「ある男にボコボコにされて、それで今そいつの派閥の部員兼下僕になったんだ」

吸血鬼「だ、だから違うって……あんな男いづれ隙をみて…………」

???「隙をみて……どうするんだい?」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:03:41.75 ID:wroAhCnu0
気がつく吸血鬼さんの後ろに細身の青年が立っていた、整った顔立ちに貼り付けたような笑顔、金色の髪

「ぎゃああぁぁぁぁぁ魔王だぁぁぁあ」「勧誘は中止だぁぁぁぁぁ逃げろおぉぉ!!」「二年最強の一角がきたぞおおお!!」

広場にいた先輩達が蜘蛛の子を散らしたように逃げていく……魔王?

吸血鬼「い、いや……いまのは違うのよ」

魔王「ふーん、どう違うの?」

あの吸血鬼さんが顔を真っ青にして焦っている

魔王「ヴァンちゃん……正直に答えない悪い子には」

ヴァンちゃん?……ヴァンパイアのヴァンちゃんか?

吸血鬼「貴様っ……だからその変なあだ名はやめなさいってなんども……」

魔王「貴様?」

吸血鬼「あっ…………えっと今のは……その」

魔王「貴様じゃなくてなんだっけ?僕は」

吸血鬼「えっと……あぅ……」

魔王「ほら」

吸血鬼「ご、ご……主人……様です」

真っ青だった顔を今度は真っ赤にしながら吸血鬼さんが答える
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:04:17.57 ID:wroAhCnu0
魔王「んっ」

魔王「いい子だ」

そう言って魔王さんはペットでも愛でるように吸血鬼さんの頭を撫でる

吸血鬼「ぐぅぅぅ」

魔王「ところで君たちは新入生だよね?」

男「は、はい」

魔王「ふむ…………」

魔王「よし!」

魔王「君達、僕の派閥に入らないかい?」

銀髪の方をみると首を横に振っている

男「ちょと……急には」

魔王「いやいや、直ぐにとは言わないよ」

魔王「もし興味があるなら僕たちの敷地に見学に来ないかい?」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:04:51.29 ID:wroAhCnu0
まあ……見学程度ならいいかな?そう思って頷く

魔王「そっちの子はどうする?」

銀髪は迷っている様子だった

男「まあ行くだけ言ってみようぜ」

銀髪「……そうね」

魔王「よし!決まりだ」

魔王「じゃあ近くに来て目を瞑ってくれるかな?」

魔王「僕の魔法でみんな移動させるから」

さすが魔王だ凄いぜ……言われた通りに目を瞑る

魔王「もう開けていいよ」

目を開けると目の前に巨大な塔が見えた

銀髪「すごい……」

男「うわ……これ、全部魔王さんの派閥のなんですか?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:05:25.42 ID:wroAhCnu0
魔王「うん、そうだよ」

魔王「っていうよりここら辺一体は全部だね」

うん……規模が違ったわ

男「じゃあ魔王さんの派閥は相当高ランクですよね?」

魔王「うーん」

魔王「まあ、全体で14番目くらいじゃないかな」

男「これで14番なんですか!?」

おいおい、これで14番なら上はどうなるんだよ

魔王「僕たちの場合人数が少ないからね、大人数が必要となる大会に出られないってのも少しはあるけどそれは今のは生徒会も同じだからね」

確か生徒会も少数精鋭の派閥だと聞いた

魔王「で、どうだい?」

魔王「もし僕の派閥に入るならこの塔を寮代りに使えるよ、部屋は余りに余ってるからね」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:06:00.83 ID:wroAhCnu0
巨神兵「ここだけの話、寮は狭いし飯は不味いし最低だぞ」

魔王「ここにくれば朝晩の食事は保証するよ」

吸血鬼「ま、またそんな事を言って…………作るのは私なのに……」

魔王「どうだい?」

ブツブツと文句を言っている吸血鬼さんを無視して魔王さんが聞いてくる

…………悪くない

男「銀髪俺は入る気になっているが、どうだ?」

男「まあ別に俺と行動を一緒にする必要もないけど」

銀髪「あら、冷たいこと言うわね」

銀髪「これだけいい条件なら入らない手はないわ」

銀髪もこの条件を気に入ったようだ

魔王「じゃあこれで2人は加入決定だね」

巨神兵「よっしゃあー久々の新メンバーだぜ」

魔王「僕のことは魔王さんでも魔王先輩でも部長でもリーダーでも好きなように呼んでくれていいよ」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/09/23(日) 21:06:32.01 ID:wroAhCnu0
魔王「あ、でもご主人様はよしてくれよ」

吸血鬼さんの方を見ながら軽く冗談を言う魔王さん

吸血鬼「ぐっ」

男「んーじゃあ部長でいいです」

男「吸血鬼さんは、なんと呼べば」

吸血鬼「私のことは吸血鬼様と……」

魔王「ヴァンちゃんでいいんじゃない?」

吸血鬼「そ、そんな勝手に!」

魔王「ん?」

吸血鬼「ぐうぅぅぅ」

魔王「なんて呼んで欲しいの?」

吸血鬼「ヴァンちゃん……って……呼んでください」

ご主人様の命令は絶対のようだ

男「よろしくお願いしますね、ヴァンちゃん先輩」

吸血鬼「ま、まあそれくらいなら…………」

こうして俺は入学早々トップクラスの派閥に入ることになった
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/23(日) 21:08:01.22 ID:wroAhCnu0
ここまで

基本平日書き溜めて週末投稿しようとおもってる。あと今は男視点だけど変えたりもする予定
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [saga]:2012/09/23(日) 21:08:40.43 ID:R074neGSo
乙乙期待しているよ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/23(日) 21:36:02.95 ID:5yDdVC6do
期待
逃亡しないでね
39 : ◆I9IhvvVdPo [sage]:2012/09/23(日) 22:48:18.04 ID:41aBiVV00
とてもおもしろいよ
期待しています!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/09/24(月) 20:29:47.93 ID:OSp2H3dto
異質っぽいファンタジーさがとても好み

気軽に頑張
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/09/27(木) 01:10:32.18 ID:/SEZEmrAO
まだか
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/09/30(日) 18:39:52.19 ID:6ORy5n3AO
鬱か
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 00:28:22.58 ID:LUXJ38MDO
逃亡か?
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/28(日) 20:16:54.74 ID:hy2UNJPso
結局これだもんよ
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