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男「魔法闘技? 殺せばいいのか?」黄瀬「いやいや、それはねーっスよ」ブンブン - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :不遇の世代 [sage]:2012/09/24(月) 20:10:51.60 ID:1jlQF2FE0
男「じゃあ、二度と起き上がれないように両足を打ち抜けばいいのか?」キョトン

黄瀬「だぁああ! だからそんな殺し合いじゃねーっス!!」

男「殺し合いじゃない? それでどうやって勝ち負けを決めるんだ?」

黄瀬「だから言ってるじゃないっスか、ポイントが上回っている方が勝ちだって」ハァ

男「ポイントとは殺したほうが高いのか?」

黄瀬「だから殺さないって言ってるっスよぉおお!」

男「え? じゃあ何? 俺はどうすればいいんだ?」

黄瀬「い、いや、どうすればって言われても困るっスけど・・・」チラッ

笠松「・・・・・・」ジーッ

笠松(心の声)(一緒に魔法闘技するっスって言え!)

黄瀬(いやいや、俺には無理っスよーーー!)

男「どうした? 黄瀬涼太?」

黄瀬「・・・・・・何で名前知ってるっスか!?」

男「この海常高校で俺を殺せる可能性のある人間はすべて調査済みだ」

黄瀬「な・・・」

男「で、・・・“どうした?” 黄瀬涼太」ゴゴゴ

黄瀬「・・・」ゴクリ

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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :不遇の世代 [sage saga]:2012/09/24(月) 20:12:34.28 ID:1jlQF2FE0

★この物語は、キセキの世代が出てくるだけの、オリジナル魔法ものssです。

★黒子のバスケキャラのしゃべり方に違和感を覚えたらごめんなさい。

★黒バスssだと思って開いた方もごめんなさい。

では続き行きます。
3 :不遇の世代 [sage saga]:2012/09/24(月) 20:30:16.99 ID:1jlQF2FE0
数分前。

笠松「黄瀬、俺たちの今年のIHの目標知ってるな?」

黄瀬「優勝っスよね」

黄瀬(まぁ、うまくいけばそこそこはいけるんじゃねーッスかね)

笠松「お前が俺たちをなめてかかっていることはよく知っている」ガッ

黄瀬「・・・痛いッスよ、主将」

笠松「だが、“お前ひとりでキセキの世代”に勝つことができるのか?」ア?

黄瀬「・・・・・・」

笠松「監督はお前を評価しているが、お前ひとりで本当に勝てるのか?」

黄瀬「・・・難しいかもしれないッスね」

笠松「そう思っていることも分かっていた。ならどうする? 適当にやるのか?」

黄瀬「そんなことはねーッスよ。真剣にやるッス。・・・“魔法闘技”はね」バッ

笠松(右手一本で俺の手を振りほどいた・・・やはりこいつもキセキの世代か)フッ

黄瀬「でも、青春や友情みたいな部活の“お遊び”は適当にするッスから」

笠松「勝手にしろ。しかし、今言ったように“魔法闘技”は真剣にしてもらうぞ」グイッ

黄瀬「ちょ、どこ連れていくッスか!?」

黄瀬(ふ、振りほどけない・・・さっきのが本気じゃなかったんッスね)
4 :不遇の世代 [sage saga]:2012/09/24(月) 20:45:27.41 ID:1jlQF2FE0
笠松「よし、あいつを勧誘して来い」バッ

黄瀬「あいつって・・・同じクラスの男じゃないッスか?」

笠松「そうなのか? じゃああいつについて知っているのか?」

黄瀬「全然ッス。興味ねーッスから」アッケラカン

笠松(ほんと自分の認めた奴以外にはまるで興味なしだな)

黄瀬「身体も魔力も普通だったッスよ? あんな奴勧誘しても無駄だと思うッスけど」

笠松「そうか、一年はこの時期、まだ“量”しか測らないんだったな」

黄瀬「それがどうかしたッスか?」

笠松「まぁ、いいからあいつの前にいけ!!」ドンッ

黄瀬「う、うわぁあ!」タタタッ

男「・・・?」ジッ

笠松「ここで、魔法玉を思い切り打ち抜く!」パシュッ

黄瀬「ちょ、主将! 素人にそんな本気で投げたら危ない――

男「・・・」パシッシュルルルルル…

黄瀬「ッスよ・・・」

黄瀬(なっ、あのスピードを片手でとるッスか!? それができるとしたら青峰っちくらいしか…)

男「これはお前のか?」シュルルル……パシッ

黄瀬「そうッス・・・」コクリ

男「そうか、初めて見るがこれはどういった武器だ?」

黄瀬「は、初めてでキャッチしたッスか・・・?」ボーゼン

黄瀬(俺も成長速いってもてはやされたッスけど、“初めからできる”ことなんてそんななかったッスよ!!)ゾクリ

笠松「・・・・・」ニヤリ

黄瀬「それは武器じゃねーッス」

男「武器じゃない? ならば、あの男の殺意は俺個人に向けられたものなのか?」ギロリ

笠松「・・・!?」ゾクリ

笠松(こ、殺される?)

黄瀬「ち、違うッス! 男君、よかったら一緒に魔法闘技やらねーッスか?」

黄瀬(こんなにゾクゾクしたの青峰っちと1on1して以来ッス!)

男「魔法闘技? 殺せばいいのか?」

黄瀬(・・・・・・)
5 :不遇の世代 [sage saga]:2012/09/24(月) 20:53:25.73 ID:1jlQF2FE0
黄瀬「・・・じゃあさ、男君、今から俺と遊ばねーッスか?」

男「遊ぶ?」ギロッ

黄瀬(・・・うっ、なんなんッスかこの迫力)ゾクリ

男「楽しいことか?」

黄瀬「そう、ッスね」ウンウン

男「ぜひやりたいな」ニコッ

黄瀬「・・・・・・」

黄瀬(なんなんッスかこの人ーーーーーー!!)

笠松(ふふふ、第一段階クリアだなっ!)グッ



――その頃の火神。

火神「・・・・・・」ボッ

小金井「・・・・・・え? にゃーーーー!!!」ボバッ

伊月「小金井が炎の塊になった! オーノー・・・」チラッ

日向「だ、だれか火神を止めろーーー!!」

火神「え、何? 体育館で属性魔法使ったら駄目な訳?」

相田「だぁああ! これだから帰国子女は!! ここは日本なんだから木造建築に決まってるでしょ!!」

伊月「・・・・・・」

黒子「・・・・・」

黒子(だれか気づいてください・・・)

6 :不遇の世代 [sage saga]:2012/09/24(月) 21:02:07.45 ID:1jlQF2FE0
――海常体育館。

黄瀬「いいッスか。男君は俺からこの魔法玉を奪えたら勝ちッス」ダムダム

黄瀬(初めてだし、一般人レベルで行けばいいッスかねー)

笠松「・・・・・・」

男「えっと、武力は禁止なんだったっけ?」

黄瀬「クラスメイトを殺さないでくださいッス・・・」

黄瀬(さっきから殺すとか言いまくってるッスけど、男君は本当に何者なんスか!?)チラッ

笠松(終わったら教えてやるよ)ニヤリ

黄瀬「・・・それじゃあ、行くッスよ!」ダッ

男(・・・入射角と反射角を考えたら、ここか?)スッ

黄瀬「・・・・・・え?」


―――――パシッ。



男「・・・・・これでいいのか?」ダムダム

男(あれ? 俺が突いたら玉の反発力が減った?)シュッ

笠松「・・・・・・」グッ

黄瀬「は、はは、なかなかやるッスね。次は今のは練習ッスよ」パシッ

男「そうだったのか。道理で単純な動きだと思った」

黄瀬「カチンとくる言い方ッスね!」ダッ

男「・・・速い!?」

黄瀬(速さだけでなくフェイントもいくつかいれるッスよ)ダムダムッ!

男(だが、足の運びはまるで素人!)ドッ

黄瀬「げふっ」ドサッ



笠松「き、きせぇええええええ!!!」ダッ



黄瀬「ぼ、暴力は禁止ッスよ・・・“男っち”」ガクッ

男「・・・・・・しまった」ポリポリ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/24(月) 21:24:08.31 ID:9Kg/p+Xmo
お前が書くべきなのはこっちじゃないだろ!
8 :不遇の世代 [sage saga]:2012/09/24(月) 21:45:17.78 ID:1jlQF2FE0
黄瀬「・・・うーん・・・」フラフラ

笠松「気が付いたか? 黄瀬」ガシッ

黄瀬「主将・・・」

男「すまん。手違いだ」フカブカ

黄瀬「い、いいッスよ! あれくらい避けられなかった俺が悪いッスから!」ブンブン

男「確かにこれくらいで倒れる奴は戦場にはいなかった。・・・がすまん」

黄瀬「なんか腹立つ言い方ッスね・・・って戦場?」

笠松「ああ、そうだ。男はな、



この間のユーラシア魔法戦争の最前線にいたんだ」




黄瀬「な、え、ええ?」

男「戦争が終結したタイミングで、日本政府に強制送還させられてな。こっちに連れてこられてきた」

黄瀬「す、すごすぎるじゃないッスか・・・」

男「いや、実際は無力だったよ」

笠松「平和な日本じゃ、化け物みたいなもんだよ」ワシワシ

男「はぁ・・・」

笠松「よし、黄瀬の天狗の鼻も折ったことだし、男も今日から海常魔法闘技部だ!!」

黄瀬「な、なんか釈然としないッス・・・」
9 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 01:26:24.47 ID:Of5fSIll0
闘技場。

黄瀬「男っちー、それじゃあ今から1on1するッスよー」ブンブン

男「ああ、問題ない・・・が、このバッシュという靴は少し動きにくいのだが・・・」キュッキュッ

黄瀬「あー、初心者はストップが効きすぎて動きにくいかもしれないッス・・・ってうぇ!?」

男「・・・・」キュキュキュキュキュ

黄瀬「そんな綺麗なブレイクダンス初めてみるッス・・・」

男「これは南米の格闘術の派生で魔法も手も使えない時のための動きだ」

黄瀬「つくづく常人とはかけ離れてるッスね」

黄瀬(マジでキセキの世代よりすげーかも知れないッスね・・・)

男「で、黄瀬涼太。準備運動しているうちに説明を聞きたいのだが」キュキュキュ…

黄瀬(すげー、音がほとんどしないのにあんな派手な動きしてるッス・・・)

黄瀬「あー、良いッスよ。要はこの魔法球を相手のコートにあるボードにぶつければ良いだけッス」

男「的当てか・・・射撃は得意だ」キュキュッピタッ

黄瀬(すげーきれーな逆立ちッス・・・)

黄瀬「そうは言っても相手がいる中でボードを撃ち抜くのは結構むずかしいッスよ」

男「そんなものか。・・・たしかに死体に隠れながらの射撃は困難を極めたな・・・」

黄瀬「それは男っちだけッス・・・」ハァ
10 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 01:31:06.50 ID:Of5fSIll0
男「魔法球というのは腕力で投げるものなのか?」ポーンポーン

黄瀬「もちろん、それでも良いッスけど、普通はそこに魔力制御を入れるッスね」

男「軌道修正魔法か」

黄瀬「まぁ、実際やってみた方が早いッスよ」バッ

男「・・・むっ」

男(さすが危険度Bクラス。身体能力も抜群だな)

黄瀬「それじゃあ、行くッスよ・・・」スゥ…

黄瀬(これ以上なめられないようにするッス)ハァ…

男「相手の身体を動かすような触れかたをしてはいけない・・・。そして、魔法球を奪う」

黄瀬「勝負ッス!!」クワッ

男「・・・・・」クワッ


笠松「さぁ、見せてみろ二人の実力を!」クワッ



11 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 01:38:50.73 ID:Of5fSIll0
黄瀬(ストレートに突っ込んで・・・)ダッ

男「むっ、正面からか・・・」バッ

黄瀬(軽くロールターン気味に動きながら・・・)クイッ

男(身体で球をとらせないようにする気か・・・)スッ

黄瀬「甘いっすよ」ロールターン

男「・・・・・」スカッ

黄瀬「最初のターンはフェイントッス」ニコッ

男「・・・もう一度頼む」スッ

黄瀬「本当なら男っちが攻める番ッスけど、まぁ良いッスよ」

笠松(さすが黄瀬。あんな基本的な動作でも一つ一つに無駄がなさ過ぎて高等なテクニックに見える・・・)

黄瀬「次はこっちッス!」バッ

男(左か・・・)バッ

黄瀬「そんな大股で良いッスか!?」ダンッ

男(・・・股を通す。こんな技もあるのか・・・)

黄瀬「そしてボードに直接球を叩きこむッス」ダーンッ!

男「・・・痛快な音がした」

黄瀬「あれをダンクって言うッス。最高に気持ち良いッスよ」ニコッ

男「把握した」

黄瀬「次はどうするッス? 攻守交替するッスか?」

男「・・・・・いや、もう一度守りたい」

黄瀬(案外負けず嫌いッスね)ププッ

笠松(男・・・やはり魔法闘技は違いすぎるのか・・・?)

黄瀬「行くッスよ!!」ダンッ
12 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 01:43:49.55 ID:Of5fSIll0
黄瀬(次は右から―――え?)ダンッ

男「・・・」バッ

笠松「・・・先に動く、だと!?」

黄瀬「そしたらこっちががらあ―――」スッ

男「―――ここだ」スッ




黄瀬(・・・くっっそ、制御魔法!!)パァッ





 ――――ターーーンッ





男(空中で球が跳ねた?)

黄瀬「・・・・・」ポンッ

男「今のは・・・」

笠松「今のは制御魔法の一つ、空中でボールを弾ませる魔法『エアバウンド』だ」

男「エアバウンド・・・」フム

黄瀬「・・・・・どうして先に動いたッスか?」

男「それは―――」

黄瀬「俺がどう動くかを把握したって言うんッスか!?」

笠松「・・・黄瀬」

男「いや、そうでは―――」

黄瀬「・・・先に帰るッス」タッ

男「・・・」
13 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 01:47:32.86 ID:Of5fSIll0
男「・・・」

笠松「どうしてこうなったんだ。って顔してるな」

男「正直、よくわかりません」

笠松「・・・まぁ、そうだろうな」

男「俺は身体能力に優れているわけでも、魔法能力に優れているわけでもありませんでした。だから、戦場で生き残るには常に先の先をとらなければ死んでしまいます」

笠松「それで、相手を自分の思い通りに動かす技術を身に付けたという訳か」

男「正直、そこまで大それたものではないです。・・・ただ、黄瀬涼太の動きは完全に俺を舐めていた」

笠松(・・・ああ、負けず嫌いなのは黄瀬だけではなかったということか)

男「先輩・・・ちょっと相手してもらえませんか?」

笠松「・・・ああ! もちろんだっ!」クワッ

14 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 01:51:57.62 ID:Of5fSIll0
商店街。

黄瀬「・・・・・・はぁ〜」ズーン

黄瀬(恥ずかしいッス・・・。素人相手に舐めた真似して、返り討ちにあいそうになったから相手の知らない技使って難を逃れるなんて・・・キセキの世代失格ッス)トボトボ

??「――――君?」

黄瀬「あー、男っちになって謝ろう・・・」

??「―――――」

黄瀬「でも、男っちは才能あるッスね。もしかしたらもしかするかも知れないッス!」

黄瀬(青峰っちを倒せるかも知れないッス!!)

黒子「黄瀬君!!」ズイッ

黄瀬「わわっ、黒子っち!!」ビクッ

黒子「奇遇ですね」

黄瀬「そうッスね。買い物ッスか?」

火神「・・・・・・誰だよ黒子」スッ

黄瀬「・・・・・」

黄瀬(態度も体格もでかい男ッスね)
15 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 01:58:13.18 ID:Of5fSIll0
黒子「火神君、この人は黄瀬君と言って、中学時代のチームメイトです」

火神「なっ、じゃあこいつがキセキの世代の一人かよっ!」

黄瀬(かちーんと来たッス。その信じられないみたいな言い方に)

黄瀬「まぁ、俺なんてキセキの世代でも一番下っ端ッスけどね」

火神「あそ」

黄瀬「・・・」ムカッ

黒子「黄瀬君。この人は火神君と言って、去年までアメリカにいたので言葉づかいは失礼ですが根は良い人だと思うので許してあげてほしいです」

火神「なっ、なんだよその言い方!」

黄瀬「ふーん・・・」ジロジロ

火神「なんだよ」

黄瀬(確かに鍛え方一つとっても、“普通じゃない”ッスね。魔力も溢れ出るほど量が多いッス・・・ただ)

黄瀬「黒子っちと一緒にいるにしては“物足りない”ッスね」

火神「・・・・なっ」カチン

黄瀬「もしよかったら今から勝負しねーッスか?」ニヤリ

火神「・・・おもしれー、やってやろうじゃねぇか」ゴゴゴッ

黒子「火神君、・・・主将から頼まれた買い出し完全に忘れていますね」ハァ
16 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 02:03:44.14 ID:Of5fSIll0
黄瀬「勝負は1on1でどんなシュートも1point。先に3point差にした方が勝ちで良いッスか?」

火神「ああ、いいぜ」ゴォッ

黄瀬(ふーん、火の属性にやたら自信があるみたいッスね・・・)

火神「黒子ォ! 審判頼むわ!」

黒子「分かりました」トテテテ

黄瀬(ついでにさっきのむしゃくしゃを解消するッス!)

黄瀬「えーっと、火神君って言ったッスか?」

火神「あ? なんだよ? さっさとやろうぜ」

黄瀬「もし俺が勝ったら、黒子っちくれないッスか?」

火神「はぁ? なんだよそれ」

黒子「黄瀬君。僕は火神君のものではありません」

火神「ツッコミ入れるとこそこか?」

黄瀬「ウチは今年IH優勝する気ッスからね。黒子っちみたいな特殊なプレイヤーは喉から手が出るほど欲しいッス」

火神「・・・・・・いいぜ」ニヤリ

黒子「火神君。僕は簡単に転校できるほど裕福ではありません」

黄瀬「気にするとこそこッスか?」

火神「まぁ、負けねーけどよぉ!」ダンッ

黄瀬「勝負スタートッスね!」バッ
17 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 02:10:40.93 ID:Of5fSIll0
火神「・・・・・」キュキュッダンッ

黄瀬「・・・・・・」ババッ

火神(おかしい・・・確かにある程度はできるみてーだが、これでキセキの世代なんて呼ばれるのか?)スッ

黄瀬「今ッス!」バッ

火神「ファイヤボルト」ボワッ

黄瀬「くっ・・・」バチッ

黄瀬(炎まとった魔法球を素手で奪うのはけっこう難しいッス!)キュキュッ

火神「まだまだいくぜっ」ダンッ

黄瀬(高いっ! 火属性の魔力を爆発させて推進力に変えたッスね!)バッ

火神「おせーぜ!」ダーーーンッ

黒子「火神君一点です」

黄瀬「・・・・・・」ニヘラ

火神「何笑ってんだよ。諦めたのか?」

黄瀬「いや、そんなことね―ッス。・・・ただ、




そんな弱くてよく黒子っちが一緒にいるなぁって思ったッス」ダンッダンッ




火神「なっ・・・」カチン

黄瀬「次は俺ッスね!」シュン

火神(はやっ―――)バッ



黄瀬「遅いッスよ」ダーンッ



黒子「黄瀬君一点です」

火神「・・・・・ちっ」

黄瀬「・・・・・次ッス」
18 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 02:18:12.41 ID:Of5fSIll0
火神「うおーりゃぁあああ!」ダーーーンッ

黒子「火神君一点です」

黄瀬(確かに身体能力と火属性の魔法は尋常強さッス。・・・けど、“できない”ことはないッスね)ニヤリ

火神「このまま横ばいじゃ終わらね―からそろそろ本気――「何言ってるッスか?」

火神「・・・な」

黄瀬「ふーん、火属性の魔法に威力向けたらこうなるッスね」ボッ

火神「お前・・・火属性“寄り”だったのか?」ギロッ

黄瀬「はぁ? 何言ってるッスか?」

黒子「火神君、黄瀬君はどの属性も均等に扱えます」

火神「なっ、じゃあ、その威力は!?」

黄瀬「べちゃべちゃ言ってねーでさっさとやるッスよ!」ダンッ

火神(なんて強い踏み込みだっ)バッ

黄瀬「ファイヤボルト」ボッ

火神「くっ」

黄瀬「遅いッスよ」バッ

火神「くっそーーー!!」バッ

黒子「火神君!!」

黄瀬「“危ないッスよ”。そんなところにいたら」ダーーーンッ

火神「なっ」ドサッ

黄瀬「おっと・・・大丈夫ッスか?」スッ

火神「あ、ああ」フイッ

火神(今の魔法、動き、どれも俺と同じ動きだったのに・・・俺以上の・・・)

黄瀬「さぁ、続きをやるッス―――」


―――prrrrrrr!!


黒子「あ、監督から連絡です」

火神「げっ! そう言えば買い出しの途中だったじゃねぇか!」

19 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 02:19:45.14 ID:Of5fSIll0
黒子「それじゃあ、黄瀬君。また今度です」タタタッ

火神「てめぇ! 次は決着つくまでやるからなっ!!」ダダダッ

黄瀬「・・・・・」ポーンポーン



―――しーん。。。



黄瀬「なんなんッスか・・・」
20 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 02:34:26.42 ID:Of5fSIll0
夜。

男「ただいま帰りました」

??「ずいぶん遅かったわね」

??「おー、おかえり・・・って、ん? どうした筋肉が疲労してるぞ。珍しい」

男「リコ。少し寄り道をしてしたせいだ。影虎さん、どこが疲労してるか後で教えてほしいです」

リコ「そんくらい私だって分かるわよ」クワッ

リコ(相変わらず肉体自体はどこも上の下レベルで惜しいわよねー。黒子君と一緒で限界ぎりぎりだし。・・・でも、この子のすごいところはそこじゃないからね・・・)

リコ「あれ? 足を中心に疲労が溜まってるわね。なんかスポーツした?」

男「はい、魔法闘技という球技に近いスポーツを少し」

リコ「え、ええ!?」ガタッ

影虎「どうしたリコ!? 具合でも悪いの――「うるせぇスケベ親父! 私に触れんな!」ゲシッ

男「な、何か不都合でもあったか? リコ」

リコ「い、いやいや、なんでもないなんでもない」ブンブン

リコ(げー! 男の学校って確かキセキの世代の一人、黄瀬涼太がいるところよね!)

リコ「お、男君? 別に部活動をする訳ではないわよね?」

男「それはまだ決めかねている。黄瀬涼太という男から誘われたのだが・・・」

リコ「」

男「どうした、リコ?」

リコ「・・・こうなったら」ガバッ

男「な、なんだ!?」

リコ「あんた、部活入りなさい!」

男「・・・なっ」

リコ「そして、すぐにウチと練習試合しなさい!」

男「リコの学校・・・誠凛高校と?」キョトン

リコ「もっちろんよっ!」

リコ(キセキの世代と戦えて、男の実力も見て、なおかつウチのレベルアップにつなげる・・・完璧だわっ!)
21 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 02:42:06.94 ID:Of5fSIll0
――後日。


男「先生・・・入部届を持ってきました」

武内「ぬ、ぬぅ・・・」

武内(こいつはあの“魔法大戦を解決に導いた英雄軍の一人”だよな。ここは素人でも入れたほうが得・・・なのか?)

男「先生?」

武内「・・・・・・・・・・・・分かった」スッ

武内(まぁ、使えなかったら切りはな――「動くな」

武内「・・・な、何を」ダラダラ

男「今、あなたから俺を“廃棄”するような殺気を感じました。それでつい・・・」

武内「そ、そんな訳あるかっ! お前はもう大切な部員なんだぞ!」クワッ

男「・・・ありがとうございます。重ねて失礼しました!」フカブカ

武内「い、いや、分かればいい・・・」

武内(今日から部活行くの憂鬱になりそうだな)トオイメ…

男「で、さっそく何ですがお願いが」

武内「」



第一話『その男、危険につき』 完


次回第二話『キセキの世代がいるということ』


22 :不遇の世代 [saga sage]:2012/09/25(火) 02:43:46.82 ID:Of5fSIll0
今日はここまでッス!!
ちなみに>>1はバスケットマンではないので、誤った知識出たら指摘お願いします。

ではおやすみなさい。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/28(金) 12:44:46.99 ID:7C0iFlXk0
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