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珊瑚「おばあちゃんは言っとったで」総司「俺は世界の中心。ならば……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 00:11:28.94 ID:hCkhzuQF0
【朝:一年生教室】

珊瑚「後は情動パターン29を結合して、ここを樹形図化するように――」

瑠璃「さんちゃんさんちゃん。入学いきなしにコンピュータばかりいじっとったら、みんなが驚くやさかい。はよしまってーな」

珊瑚「でも、長瀬のおっちゃんが、自己責任しっかりできるなら、持参してもええっていっとったよ?」

瑠璃「それはそれ、これはこれや。学校に来てまで機械ばっかいじっとったら、それこそ『ぼっち』ちゅう子になってまう」

珊瑚「む〜、けど暇で仕方ないわ〜」

瑠璃「さんちゃんはその気になればすぐ友達できるやろ? 休み時間はトランプとかで遊んだらええ」

珊瑚「ウチ、トランプとか苦手やわ〜。せや! それやったら、ウチがみんなで遊べるかるーいゲーム作ったらええ」

瑠璃「それはやめといたほうがいいんちゃう? またこの前みたいにおっちゃんから『めっ』って言われるで? この前やって、『全自動デイトレードプログラム』作ってたら、いつの間にか『全自動世界第二次恐慌プログラム』もどきが出来たやないか」

珊瑚「うぅ、きょうのるりちゃん、ああいえばこういうやわ〜」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1348499488
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 00:16:52.41 ID:hCkhzuQF0
担任「お〜い、みんな席につけー」

瑠璃「ほ、ほらさんちゃん! はよパソコンしまって!」

珊瑚「わかっとるよ〜」バタンッ ガサゴソ

担任「ええ、まずはみんな、入学おめでとう。……っていうあいさつの前に、実はみんなに紹介する人が居てだな」

このみ「なんだろう、飛び入り入学とかかな?」

担任「まぁ、似たようなものだな。ここのクラスの副担任枠がないことに、みんな疑問を持ったと思う。実はつい先日、ここに教育実習生が来ることになってだな」

「今の季節、一年の教室にか? 珍しいな」

「誰だろ、若いだろうし、結構な美人さんだったりして……」

担任「おほん。では、天道君、入ってくれたまえ」

ガララッ
3 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 00:25:09.01 ID:hCkhzuQF0
天道「……」

タッタッタ

「うわぁ、すっごいイケメン……」

「歳が近そうだね。すごいタイプかもっ」

「うひゃあ、美人先生来ると思ったら、よりによって美男子さんかよ。それもかなりのレベル……」

担任「ええ。それじゃ、自己紹介よろしく」

天道「……」

ビシッ

「な、なんだ?」

「天井に向かって人差し指指した……」

天道「……おばあちゃんが言っていた。俺は、天の道を往き、総てを司る男……天道総司」
4 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 00:34:05.78 ID:hCkhzuQF0
―――
――


ワイワイガヤガヤ

「なんか、妙にインパクトが強い先生だったな」

「担任よりずっと偉そうにしてたよな。けど妙に覇気があるというか……」

総司「……姫百合珊瑚、姫百合瑠璃だな」

瑠璃「へ?」

珊瑚「ん? そうやけど〜。どうしたん?」

総司「お前たちのことについては話を聞かされている。担任……いや、『学校側』から、お前たちの世話をするように頼まれたからな」

瑠璃「世話?」

総司「正確には、姫百合珊瑚の学校内での開発のサポート、及び……護衛だ」
5 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 00:40:53.69 ID:hCkhzuQF0
瑠璃「護衛? SPとか、そういうのかいな?」

珊瑚「……あぁ! そういえば長瀬のおっちゃん言うとったわ。来栖川の方から関係者がウチの世話係として来るからって。なるほど〜、天さんやったんやな〜」

総司「天さん?」

珊瑚「そや〜。天道やから天さんや〜。なんか、陽だまりぽかぽかしそうな名前でええやろ〜」

瑠璃「さんちゃんのネーミングセンスはたまーに壊滅的やな〜」

総司「ふむ、『天』か……太陽はすべてに輝きをもたらす存在。その名前、気に入ったぞ」

珊瑚「やった〜☆」

瑠璃「……なんで妙に意気投合しとるん?」
6 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 00:52:07.82 ID:hCkhzuQF0
総司「そういうことで、これからよろしく頼む。何、安心するがいい。俺がそばにいる限り、隕石でも跳ね返そう」

瑠璃「随分と大きな口やな〜。てかさんちゃん! そういう大事なことはちゃんと事前にいってくれへんとー」

珊瑚「忘れとったんや〜、ごめんな。ウチいつもあたまのなかぽえ〜ってしとるから」

総司「そんなことはどうでもいい」

瑠璃「いやいや、どうでもよくはないっちゅうに」

総司「何か困ったことがあれば声をかけろ。仕事はきっちりと果たす」

瑠璃「あっ、ちょまって――」

タッタッタ

瑠璃「行ってもーた……なんやあの人? やっぱり妙に偉そうやわ、あんな護衛で大丈夫なん?」

珊瑚「大丈夫やと思うよ〜?」

瑠璃「はぁ……今もあんまし考えてないやろ、さんちゃん」
7 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 13:22:12.02 ID:hCkhzuQF0
―――
――


【放課後:コンピュータ室】

珊瑚「あっ、そのケーブルは、サブサーバの方によろしく頼むわ」

総司「了解した」

ガララッ

瑠璃「あー! やっと見つけたで、さんちゃん」

珊瑚「あ〜、るりちゃん、いらっしゃ〜い」

瑠璃「今日はせっかく早く帰れると思ってさんちゃんまっとったのに、ウチをおいてこっちに行っちゃうなんてあんまりや〜」

珊瑚「ごめんな〜。でも、今日中にこっちの準備終えて、明日からさっそくやってみよと思ってたから」

瑠璃「そないあわてなくても――って、なんでセンセーおるん? 教員はこの後職員会議って放送なってたで?」

総司「俺はこの部屋の担当だ。それに、厳密にはここの教員ではない、あくまで名ばかりだ。それで、珊瑚がコンピュータの改造作業に移りたいと言ってたから、それを手伝っていた」
8 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 14:07:01.21 ID:hCkhzuQF0
珊瑚「天さん、手際よくてありがたいわ〜」

総司「当たり前だ」

瑠璃「ふぅ〜ん……」ジトー

総司「なんだ?」

瑠璃「いや、なんでも。けどさんちゃん、もうすぐお昼やで? お昼前には帰ろうな〜」

珊瑚「そうしたいとこなんやけど、なんや動きがいまいちやってん」

瑠璃「今はなにしとるの?」

珊瑚「ウチのメインコンピュータから、他のコンピュータの並列処理のテスト。なにせ改造出来るのはこの1台だけやから、普通のコンピュータでも数で何とかできる、って思ったんやけど……」

瑠璃「へ、へいれつしょり? 並列って、電池で実験したあれ?」

珊瑚「厳密には違うんやけど、イメージはそれでええで。う〜ん、研究所やったらウチの改造PC10台使えるんやけど……」
9 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/25(火) 14:40:24.37 ID:hCkhzuQF0
総司「おばあちゃんが言っていた。人生とはゴールを目指す遠い道、重い荷物は捨て、手ぶらで歩いた方が楽しいってな。時間はある、無理に抱え込まず、軽い気持ちで考えた方がいい」

瑠璃「思ったんやけど、その人差し指のポーズってなんなん? おばあちゃんもそれやってたんか?」

総司「俺は天の道を往く者。人の道を切り拓くのが天の道……ただそれだけだ」

瑠璃「答えになってないやんか……」

珊瑚「手ぶらでぶ〜らぶら、なぁ。……そうや! そうすればよかったんや〜」

瑠璃「なんとかなりそうなん?」

珊瑚「うん。並列処理してくれるサブローカルをフル活用するには、データの送受信の際に生じる余分な余りデータをポイってすれば、なんとかいつもと同じぐらいにできそうや〜。重い荷物はポイってな〜」

総司「答えを見つけたか。どうやら、俺はまた天の道を切り拓いたようだな」

珊瑚「気づかせてくれてあんがとな〜。けど、専用のプログラム家で作らなあかんから、どっちにせよ今日はおしまいやね」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/09/25(火) 20:15:01.93 ID:d4FfglrAO
カブト何のクロス?
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/09/25(火) 20:31:38.71 ID:NfHcpxFXo
仮面ライダーカブトとToHeart2のクロス?

面白くなりそうなので続きを楽しみにお待ちします。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/09/25(火) 20:38:19.41 ID:d4FfglrAO
>>11
サンクス

カブト好きだから期待
13 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/26(水) 19:35:57.60 ID:zTmC618N0
瑠璃「な、なんのことかちょいとさっぱりやけど……ほな行こう。さんちゃん、今日は何食べたいん?」

珊瑚「今日な〜、珍しくお腹空いてん。白いごはんこんもり食べたいわ〜」

瑠璃「随分と珍しいこともあるもんや〜」

珊瑚「やろ〜。せや、天さん天さん――あれぇ?」

瑠璃「どうしたん?」

珊瑚「うん。天さん、いつの間にか消えとるん。残念やわ〜、せっかく一緒にご飯食べようとおもっとったのに〜」

瑠璃「なんでセンセーと食べなあかんの。てかさんちゃん、家にセンセーあげる気やったんかいな」

珊瑚「今日のお礼まだやったし、一緒にるりちゃんのご飯食べたかったんやけど……」

瑠璃「なんでそんな家庭訪問みたいなことせなあかんの! それに、ウチはあんな奴と一緒にいるのは反対や!」
14 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/26(水) 19:45:22.74 ID:zTmC618N0
珊瑚「なんでなんで? だって天さん、ウチらを守る為に来たんやろ?」

瑠璃「けど、口では偉そうなことばっかり。ああいう大人は信用できひんって、昔教えられたんや。しかも研究所の人いっとったでー、さんちゃんに近づく大人の男はみーんな『ろりこん』や、って! さんちゃんに近づく男の人は、みーんな犯罪者や!」

珊瑚「そうやないと思うんやけど……でも、次は天さんも家に呼ぼうな〜」

瑠璃「だから嫌やっていっとるやないかー。……まぁええ、ひとまず家に帰ろうな〜」

珊瑚「『あんばた』買ってもええ?」

瑠璃「さっき白いご飯ぎょうさん食べたいって言ったばっかりやないか!?」

珊瑚「研究所の女の人いっとったで〜、女にとって甘いものは別腹〜、って」

瑠璃「さんちゃんは例外や。せめてご飯食べた後に言ってくれな〜」

珊瑚「あ〜う〜。ちょいと疲れたから、甘いものがほしいん〜」

瑠璃「はいはい」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/26(水) 20:41:59.63 ID:Z+GUc5SDO
カブトしらんが東鳩2はスキ特に瑠璃は麻亜子様の次にスキだから期待
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/09/26(水) 22:05:58.01 ID:zTmC618N0
―――
――


【昼:姫百合家】

ガチャン

珊瑚「ただいま〜」

瑠璃「ただいまーっと……それじゃあ、着替えたら買い物に行くわ。さんちゃんは行く?」

珊瑚「う〜ん、いや、さっきいっとったプログラム、早めにつくっとくわ〜」

瑠璃「そっか。それじゃあ今日は煮物でも――」

総司「帰ってきたか」

瑠璃「……へ?」

珊瑚「あ〜、天さんや〜」

総司「食事はもうすぐ出来あがる。手洗いうがいを済ませろ。子供は風の子、だが健康に勝る宝はなしだ」
17 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/26(水) 22:16:33.58 ID:zTmC618N0
珊瑚「なんやいいにおいすると思ったら、天さん料理できたんやな〜」

総司「俺は天の道を往く者。料理の道も、俺は突き進む」

瑠璃「な、なななな、ななな」

総司「納豆か? 残念だが、納豆は冷蔵庫に――」

瑠璃「なんでアンタがここにおるーん!? ここはウチとさんちゃんの家であって、センセーの家やない!」

総司「何を言っている? 言っただろう、俺は姫百合珊瑚と姫百合瑠璃を護衛するために送り込まれた。お前たちの両親がいない以上、護衛をする以上、俺は常にお前たちと行動しなければならない」

瑠璃「それってストーカーやないかい! やっぱりセンセーも『ろりこん』やったんやなー!」

総司「いちいち騒がしい奴だ。それに、長瀬主任が事前に説明していたはずだが……聞いていなかったのか?」

珊瑚「…………あ〜っ、そういえばいっとったわ〜」

瑠璃「さんちゃんまたー!? それに、それは忘れたらあかんって! 女の子の家にろりこんがたった一人、普通なら手錠かけられて牢屋行きやー!」
18 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/26(水) 23:42:25.79 ID:zTmC618N0
>>17修正

珊瑚「なんやいいにおいすると思ったら、天さん料理できたんやな〜」

総司「俺は天の道を往く者。料理の道も、俺は突き進む」

瑠璃「な、なななな、ななな」

総司「納豆か? 残念だが、納豆は冷蔵庫に――」

瑠璃「なんでアンタがここにおるーん!? ここはウチとさんちゃんの家であって、センセーの家やない!」

総司「何を言っている? 言っただろう、俺は姫百合珊瑚と姫百合瑠璃を護衛するために送り込まれた。お前たちの両親がいない中、護衛をする以上、俺は常にお前たちと行動しなければならない」

瑠璃「それってストーカーやないかい! やっぱりセンセーも『ろりこん』やったんやなー!」

総司「いちいち騒がしい奴だ。それに、長瀬主任が事前に説明していたはずだが……聞いていなかったのか?」

珊瑚「…………あ〜っ、そういえばいっとったわ〜」

瑠璃「さんちゃんまたー!? それに、それは忘れたらあかんって! 女の子の家にろりこんがたった一人、普通なら手錠かけられて牢屋行きやー!」
19 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/26(水) 23:59:21.62 ID:zTmC618N0
珊瑚「大変や〜、天さん、御用にされてまうん?」

総司「俺は『ろりこん』という奴でもない。俺は天の道を往き、総てを司る男だ。太陽の輝きには誰も触れられない」

瑠璃「言ってることも意味わからへん! とにかく、ここはウチとさんちゃんのお家や、はよ出てけー!」

総司「断る。それよりも、食事が出来たぞ。早く手洗いうがいをしろ」

瑠璃「そう、それや! そもそも食事はウチが作ることになってん! 勝手に人の仕事奪うな!」

総司「くどいぞ。俺はお前たちの世話係でもある。お前たちの生活をプロデュースするのも俺の仕事だ」

瑠璃「それが勝手なことっていっとるん!」

総司「それに味は心配するな。俺の料理は天にも昇る美味しさだ。俺が言うんだから間違いない」

瑠璃「もう、話の通じないやっちゃなー! ……せや! ならこうしよう! アンタとウチ、どっちの料理がおいしいか、さんちゃんに判定してもらおうやないか! この勝負でアンタが勝ったら、料理を作る権利は、不本意やけどアンタにやっちゃる。けど、ウチが勝ったら、この家から今すぐ出てけー!」

珊瑚「おぉ〜、るりちゃんやる気まんまんや〜」
20 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/27(木) 03:46:15.48 ID:PLZkBKUl0
総司「ほう……料理対決、決闘か。面白い、受けて立とう」

瑠璃「後で後悔しても遅いでー! 料理の内容は……『カレー』や!」

総司「料理を決めるのか?」

瑠璃「せや! ウチの得意料理やさかい! それとも、カレーは苦手やから自信がない、とかやないやろなー」

総司「……いや。問題ない。だが昼食の時間はとっくに迎えている。珊瑚はいいのか?」

珊瑚「ウチはええで〜。ウチ少食やから、お昼は食べなくても平気やし〜」

総司「ふむ……そうか。ではさっそく材料をそろえることにしよう。冷蔵庫の中身は少ないしな」

瑠璃「ウチの腕前見せつけて、その伸びきった鼻をへし折ったるー! 覚悟しいやー!」
21 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/09/27(木) 04:09:06.64 ID:PLZkBKUl0
―――
――


【午後:食品スーパー】

瑠璃「ガーリックパウダー、コリアンダー、ナツメグは家にある……スパイスはこれでオッケーやな。具は……うん、いつもの奴の方がええやろ。せやっ! 今日はこれも買っておいて――」

珊瑚「なんやるりちゃん、いつもより気合いはいってるかんじや〜」

瑠璃「当たり前や! 今日はめっさうまいカレーつくったるで! 期待しててーな!」

珊瑚「わ〜い☆ でも天さん、ほんまに買うの、それだけでええん? さんちゃん、今日は特製カレー作るきやてん、ぎょうさんスパイス買ってるけど」

総司「おばあちゃんが言っていた。手の込んだ料理ほどまずい。どんなに真実を隠そうとしても、隠しきれるものじゃない。ってな」

瑠璃「なんやそれ。ウチの料理はまずぅなるって言いたいんか?」

総司「それを実現させてしまうのも、覆すのもお前次第だ」

瑠璃「相変わらず上から目線でしゃくにさわるなー! あまりの美味しさに腰が抜けてもしらへんでー!」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/30(日) 03:06:12.69 ID:frchVg5do
mdkn
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