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俺「QBと契約して魔法使いになった」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2012/09/28(金) 01:08:01.97 ID:mr3aWGbK0
オリキャラが主人公のまどマギの二次創作です

ちょっとエロイ
オリキャラが登場する

等が苦手な方はブラウザを閉じることをオススメします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1348762081
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バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
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秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
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【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/

ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/

【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/

貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
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阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
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レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/

2 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:09:24.00 ID:mr3aWGbK0
俺「ああ〜宝くじでも当たんねぇかな〜」

宝くじを購入している訳でもないのに大金欲しさにぼやく俺
見滝原中学に通うごく普通の中学生である俺は放課後、ぼんやりしながら帰宅していた。

ごつん

不良「おい」
俺「あ、ごめん!」
不良「ちっ……気をつけろや」
俺(糞が……害虫め……)

脳内で毒づく俺は恰好悪く見えるだろうが仕方ない。
相手は近所で悪名高い不良の勝麿だから逆らえば学校生活が終わるんだもん。

まどか「このCD、上条君に?」
さやか「うん、これ恭介が好きな曲だからさ」

俺(……リア充してていいよなぁ……どうせ俺なんか)

近くにいたリア充見て不快になったのでさっさと帰るか。

家でニコ動見たりゲームしたりして夜になり
ちょっと飲み物買いに俺は近くのコンビニへと向かった。

俺「ん?……なんの生き物だ?猫じゃあ無いよな……」

住宅街の屋根の上をぴょんぴょん飛び移る白い生き物を見つけて俺はたいそう驚いたそうな

QB「きゅっぷい?もしかして僕の姿が見えるのかい?」
俺「ぎゃあああああ!!喋ったぁあああああ!!」

奇怪なもののけに出会ったショックで俺は飲み物を買うのも忘れて必死に逃げた。
家に着いた俺はすぐさま鍵を閉めて自室に籠り、息を整える。

俺「落ち着け落ち着けよ俺〜COOLになるんだ、あんな生き物は存在しない見間違えだ」

仮に実在したとしても誰かに話して信じてもらえる筈がないし関わらないのが一番だ。

俺「もう寝よう、今日は早寝した方がいいわ」
QB「ねえ君」
俺「窓際におるやんけー!!」
QB「僕の事、見えてるんでしょ?」
俺「グーグー」

狸寝入りする事にした。
怪しい物には関わらない方がいいのさ。
3 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:10:06.98 ID:mr3aWGbK0
QB「実は君にお願いしたい事があるんだ」
俺(寝てるんだから話しかけんなよ)
QB「僕と契約して魔法少……魔法使いになってほしいんだ!」
俺(今、魔法少女って言いかけたよな?)
QB「あの〜そろそろ寝たふりはやめてほしいんだけど……」
俺「…………」
QB「……窓割っていい?」
俺「まてまて!それは駄目!」

窓ガラスはけっこう高くて割られるのは困るので
仕方無しにQBの話を聞く羽目になってしまった。
小癪な手を使う謎生物め……

かくかくしかじか

俺「なるほど、願いを叶える代わりに魔女と戦えと」
QB「君は話が早くて助かるよ!じゃあ契約を」
俺「決めた!願いをいくらでも叶え続けられるようにしてほしい!」
QB「……それは無理だよ」
俺「なん……だと……思い付く限りで最高の願いだったのによ〜」
QB「それ以外で叶えたい願いは無いのかい?」
俺「うーむ、今すぐは無理だから思い付くまで保留にしてくんね?」
QB「じゃあ願いが決まったらまた会いにくるよ」
俺「Ok、それよりもお前って聞いて見るとけっこう可愛い声してるな
  あららぎさ〜んとかおっぱい禁止!とかちょっと言ってみてくれ」
QB「わけわかんないよ」
4 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:10:48.45 ID:mr3aWGbK0
どんな願いごとにするか、まず最初に思い浮かんだのが不老不死だ。
いつまでも強靭で若々しい肉体を保ち続けられるなら最高じゃないか。
だが一つ問題がある。
その不死性がどれほどの物なのかが重要である。
永久に美しくって映画は皆知ってるよね?
あの話みたく体が脆くなってバラバラに千切れて動けなくなっても
死ぬ事が出来ず生き地獄を味わい続ける未来はごめんだ。

一度、不老不死になってから体質に不満をもっても取り消しが出来ないパターンが多く
リスクの塊でしか無い願いだから出来る出来ないはともかく不老不死はやめておいた方がいいべ

んで次に考えたのが億万長者だ。
不老不死といい安直な願いばかり考えていると思うだろうが、それ以上に良い願いなんて早々思い付かんよ。
一生遊んでも使いきれない程の財産さえ手に入れば老後の心配も無くなって将来への不安が消えるんだ。

1日経って〜

QB「願いごと決まった?」
俺「ああ、一生遊んでも使いきれない程の財産がほしい!
  あ、財産って言ってもお金だけ山のように置かれても困るからな
  持ち運び面倒だからマイホーム込みで付けといて……あとあまり家は豪邸にしなくていいや
  落ち着かないし掃除しにくいだろうし、あとそれからあれから〜」
QB「……凄く細かく注文するんだね わかったよ君の望み通りの願いを叶えるとしよう」
俺「うおっまぶし!」

そうして俺は魔法使いになったそうな
5 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:11:45.11 ID:mr3aWGbK0
QB「それにしても驚いたよ」
俺「ん?なにが〜」
QB「僕の姿が見える男は物凄く珍しいんだ、何か特別な因果を背負ってるのかも」
俺「因果ねー、魔法と言えば俺のひい ひい ひい ひい爺さんだったかな
  魔術だか錬金術だかの研究をしていたと聞いたな、家の倉に古文書とかも残されてて
  もし古文書見ながら魔方陣書いたら悪魔とか召喚出来たりしてw」
QB「その血筋の影響かもしれないね」
俺「あ……ひいひいひいひいと言うと魔法使いの変身音っぽいな」
QB「それはわからないけど契約の証として、これを受け取るんだ」
俺「なんだこれ?」

マスコット?説明中

俺「なるほどこれがソウルジェムか、もう変身出来るのか?」
QB「うん、ソウルジェムを持って念じればいつでも出来るよ」
俺「よっしゃ初変身シーン見せたるで!」

目を閉じ気を集中させ、脳内で浮かび上がった言葉を呟く。

俺「この星に済む幾多の精霊達よ 我の言葉が聞こえたならば我に力を与えたまえ!!変身!!」
QB「喋らなくても変身出来るよ」
俺「マジで?」

俺の姿が一瞬で変化した。
全身が紺色のプロテクターに覆われて華奢な少年とは思えない程の厳つい身体になり
仮面部分には切れ目の鋭い眼光が黄色く輝いている。

特に目立つのが熊のように肥大化された両手首で
手の甲は最も厚い装甲に覆われ盾の役割を果たし
指先には鋼の鋭い刃が爪の様に伸びていた。

急に視界が狭められたことにより驚きながら鏡で自分の姿を確認した。

俺「おおおおお!!かっけぇええええ!!」

それが俺の変身後の初台詞だった。
6 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:12:30.60 ID:mr3aWGbK0
俺ホーム

俺「中学生でマイホーム持ちとか、すげぇ大成功っぷりじゃねえか……」

QBに紹介されるまま向かったら本当に俺だけの家が建っていた。
正直言って半信半疑だったが本当に願いが叶ったんだ。
しかも親と子供数人構成の一家が住めるような広さで新築と来た。
こんなの購入するとしたら少なくても数千万はかかるだろ。

俺「いい!最高だぜQB!」
QB「喜んでもらえて何よりだよ」
俺「さて中の様子はどうなってるかね〜♪」

軽やかな足取りで中に入るとご丁寧に家具も一式揃えられており、すぐにても泊まれる状態だった。

QB「それで契約の事なんだけど」
俺「魔女と戦うんだろ?任せておけって、これだけの物を頂いたんだ
  何人でもぶっ殺してやるぜぇ ははははははは!!」


次の日

俺「よぉ中沢ぁ!」
中沢「俺か、随分元気良いがどうしたんだ?」
俺「いやぁ……なんつーか、今が幸福の絶頂って奴?」
中沢「よく分かんないけど良いことでもあったみたいだね」
俺「おうよ!よし、機嫌が良いから今日は俺様がクレープをおごってやろう」
中沢「マジ!?」
俺「マジだぜ(もう金には一生困らんしな)」

一生かけても持ち得る筈のない大金を何の努力もせずに願っただけで手に入った。
更に魔法使いとなり常人ばなれした能力も得たことで俺の心に変化が生じていた。

中沢「じゃあな、クレープありがとな」
俺「なに気にする事は無い」

ケチ臭い俺が珍しく食べ物を奢ったのも変化の影響の一つだが……

ごつん


不良「おい」
俺「…………」
不良「シカトか?こっち見ろや」
俺「何汚ねぇ手で触ってんだ?この蛆虫が」
不良「あ?お前面かせや」

ことなかれ主義で揉め事を避けるように生きてきた俺が力を誇示するようになった。

路地裏

俺「そらぁ!」
不良「ぐはっ!て…てめぇ……」
俺「どうしたぁ?こっちはまだ片手しか使ってないんだけどぉ」
不良「あんま舐めた真似すると後悔させっぞ!」
俺「なんだ?『パパぁ〜ママぁ〜苛められたんでちゅう〜助けてくだちゃ〜い』って
  両親にでも泣きつくのか?ww」
不良「てめぇ!必ずぶっ殺してやるからな!」
7 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:13:39.33 ID:mr3aWGbK0
そう言い残して不良は逃げていった。

俺「へっへっへっへ!見たかよQB、あの悪名高いあいつを赤子の手を捻るように
  いともたやすくフルボッコにしてやったぜぇヒャハハハハハ!!」
QB「それは凄いね、でも君が倒すべき相手が魔女だって言うのも忘れないでね」
俺「OKOK!この俺に任せとけって!ハハハハハハ!!」

ああ、なんて楽しいんだろう。
圧倒的力を持って相手をねじ伏せるこの感覚、癖になる。
特に自分が強者だと勘違いしてるクズどもを潰すのは最高だ。
俺は初めて味わう圧倒的勝利者としての優越感に酔いしれ、笑いが止まらなかった。


夜になって……

俺「あ〜美味かった、雑誌で紹介されてるだけはあるわ〜」

俺は見滝原からちょっと離れた街へ行き、高級料理を食した所だった。
金に困らないというのはなんとも素晴らしいのです。

QB「近くに魔女の気配がするよ」
俺「よし、食後のデビュー戦へと参りますか 案内しな」
QB「こっちだよ」

QBに誘われるまま魔女空間へと入り込むと筆舌し難い奇妙な空間が広がっていた。

QB「どうやらここには使い魔しかいないようだね」
俺「なんだ魔女いないのか……まぁチュートリアル戦と考えればこれが妥当か」

軍服を着た兵隊の様な使い魔達を見つけた俺は早速紺色の魔法使いへと変身し
黄色の眼光を輝かせながら使い魔の群れの中へと飛び込む。

使い魔「ピギャ!?」
使い魔「ピギー!ピギー!」
俺「そらそらそらーー!!」

両腕を豪快に振り上げて使い魔達を次々と切り裂いた。
俺の奇襲に慌てふためきながらも使い魔達は手に持つ銃で狙いを定めて撃ち放った。
幸いにも全身が鎧と化した俺には銃弾が全く通用しない。

俺「うぉっと……驚いたがそんな豆鉄砲じゃ俺の装甲は貫けねぇな!」
8 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:15:21.90 ID:mr3aWGbK0
後は一方的な戦いだった。
敵に俺を傷付ける手段が無いと見るや容赦無く使い魔を狩った。

俺「ふへへへ……あと二匹だ〜け♪」
使い魔「ピギー!」
俺「はい逃げるの遅〜い、これで最後になった」
使い魔「ピギギギー!!」
俺「お〜頑張れ頑張れ、もっと速く逃げないと俺の爪が追い付いちゃうよ〜」

遊び感覚で使い魔を追い続ける内に飽きてきたのでトドメを刺そうと腕を降り下ろす。

ガキンッ!

突如、現れた少女が槍を振るって爪を弾いた隙に使い魔は逃げ去って行った。

俺「誰だぁ?せっかくの獲物が逃げちまったじゃねえか」
杏子「あんたこそ誰さ?魔法少女の気配がしたと思って来てみれば
   魔法少女以外の何かが使い魔と戦ってるなんて驚きだよ」
俺「俺は男で呼ぶなら魔法使いと呼んでくれ……という事はQBが言ってた魔法少女というのは君か」
杏子「そうさ、男でもQBと契約出来るなんて知らなかったよ」
俺「ところで何で俺が使い魔を殺る所を妨害したんだ?」
杏子「あんた新米だね、しょうがないな教えてやるよ」

魔法少女にとって必要不可欠であるGSは使い魔からは得られない。
効率良くGSを入手するには使い魔が魔女になるまで放置するべきだと杏子は伝えた。

俺「じゃあ使い魔に襲われてる人間は放置すればいいと言うことか……」
杏子(納得出来ないか?まあ、あたしだって最初は正義を信じて戦ってたけどさ)
俺「了解したぜ、これからは魔女だけを狙って殺らせてもらうぜ」
杏子「わ、分かればいいんだ(他人を見殺しにするのに全く抵抗は無いってか?
   まあその方が、この戦いに向いてるだろうさ)」
QB「彼女は魔法少女としてとても優秀だからね見習うといいよ」
俺「出てくるの遅いって〜」
QB「君があまりにも楽しそうに戦っていたから邪魔すると悪いと思ってね」
杏子「新入り!あんまり浮かれてるんじゃねーよ、マジで死ぬぞ?」
9 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:16:19.77 ID:mr3aWGbK0
俺「先輩からの有り難い忠告、しかと聞き入れました」
杏子「(……大丈夫かこいつ?)私は佐倉杏子、あんたは?」
俺「俺の名前は……俺だ!」
杏子「そんじゃませいぜい気張るんだね俺、バイバ〜イ」
俺「おう、色々ありがとよ」

俺、帰宅中……

俺(佐倉杏子か……見た目はまあまあイケるが、ツンデレっぽい性格は減点かな)

俺が好みとする女のタイプは自分に従順な女性でありツンデレはあまり好みでは無かった。
特に嫌いなタイプは同性愛者である。


織莉子ホーム

キリカ「愛してるよおりこ……おりこぉ……んんっ……」
織莉子「はぁ……はぁ……私も貴女を愛してるわキリカ」

純白のベッドで白い肌を重ね合わせる二人の魔法少女がいた。

キリカは切なそうな表情で織莉子を見つめると
織莉子は慈愛に満ちた微笑みを浮かべてキリカに口づけをした。

織莉子「……ん、ちゅう…ふん…くちゅ…」
互いに舌を絡ませ合い口内の隅々まで味わうように長くねっとりとキスを続けた。

キリカ「ぷはぁ…おりこぉ……もっと…もっと……」
織莉子「本当に愛しいわキリカ……」

しっぽりと濡れた秘所を互いに擦り付け、クリトリスが触れる事に強い刺激が二人を快楽の波に飲み込む。

キリカ「むちゅ……ちゅぱ…れろぉ……おりこ、もう……」
織莉子「ああっ……んん…私も……一緒にイって……」

擦り合う動きは徐々に激しさを増し、最高潮に達した所で

キリカ「イク……ん、ああああああっ!!」
織莉子「キリカぁ、くぅ…ああああ!!」

二人は同時に達した。

織莉子「こんな危険な事をやらせて本当にごめんなさいキリカ」
キリカ「気にしないでよ、おりこの為になるなら魔法少女が何人相でも敵じゃないさ」
織莉子「キリカ……」

10 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:17:38.21 ID:mr3aWGbK0
次の日……

俺「今日は魔女に有り付けると言いなぁ……」
QB「随分積極的だね」
俺「せっかく力を手にしたんだ、思いっきり大暴れしたいじゃんか」
QB「油断は禁物だよ、魔女は使い魔より遥かに強いからね」

使い魔相手に無双した事でいい気になってる俺
これは惨敗フラグにしか聞こえない。

不良「よう俺、また会ったな」
俺「リベンジか?面白い、ここは人目に付く場所を変えようぜ」
不良「そう言って逃げんじゃねぇぞ?」

よく見ると俺の周りには不良の仲間と思われる男、数十人が取り囲んでいた。
俺を逃がさない為だろう、囲んで袋にするつもりだ。

俺(なぁQB……確か近くに使い魔の巣があったよなぁ……)
QB(うん、そう遠くない位置にあるよ)
俺(そりゃあ良いものが見られそうだ)
不良「なにニヤニヤ笑ってんだ?気持ち悪い」
俺「……黙ってろ、そこの廃工場の置くに入ればすぐ相手にしてやる」

俺の誘われるままに不良達が廃工場に入ると景色が一変した。
周囲には寺のような建造物が立ち並び、銅像のような使い魔がさまよっていた。

不良「なんだここは!?」
俺「フフフ……ハッハッハ!!てめえらの墓場だぜ!」

高笑いと共に紺色の魔法使いへと変身した俺は
不良の脚目掛けて爪を降り下ろして両足を切りつけた。

不良「ぐぁああ!」
俺「さあ使い魔共、俺からのプレゼントだ!しっかり食べて魔女になるんだな!!」

屋根の上へと飛び上がった俺は不良の仲間達が悲鳴を出しながら使い魔に襲われる様を観察した。
一人は棍棒を持った使い魔に撲殺され
一人は複数の使い魔に引っ張られ五体をバラバラにされ
一人は槍を持った使い魔に胸を貫かれ
様々な殺され方をしていった。

不良「お前ら、俺を置いていくなー!」

味を切られて動けない不良の元へ使い魔達がはいよる。

不良「助けてくれ……頼む、助けてくれー!ぎゃああああああ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いィィィィ!!」
俺「うわー……グロいグロい」
11 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:18:22.03 ID:mr3aWGbK0
杏子「何やってるんだお前……」
俺「やぁ佐倉、昨日言われた通りに使い魔には手を出してないから安心してくれよ」
杏子「……確かにあんたのやり方は間違ってはいないさ」

なぜか俺のやり口が気に入らない様子の杏子。
使い魔を殺そうとすると邪魔するくせに。
街に巣食う害虫共を一掃出来て更に魔女も増える、正に一石二鳥の良案なのだよ?

少女「パパぁ……ママぁ……」
俺「あら?不良グループ以外にも襲われてる人いたんだ」

両親が使い魔の餌食になり、恐怖のあまり動けない少女を見つけた。
その姿を見るや杏子は速攻で少女の前に飛び出した。

俺(使い魔は放置するんじゃなかったのか?)
杏子「まったく……こんなのあたしらしくないな、このぉッ!」

杏子の振るわれた槍によって使い魔達が一瞬にして倒され
震えている少女を抱えると使い魔のいる空間から脱出した。

杏子「大丈夫かお前?……名前は何て言うんだ?」
ゆま「私…………ゆま…………」
俺「その娘、どうするんだ?」
杏子「……あたしが面倒見るさ」
俺「そうか、じゃあな」

使い魔を放置してるという事はそれによって犠牲者が出ているということ。
それであのガキは助けた、つまり自分の気に入った相手だけは助けるということか。
まあ、人としてはおかしくないごく普通の感情だろう。
俺が他人の方針に対しあれこれ口を出す必要性は無い。

そう考えながら俺は立ち去っていった。

ゆま「グスッ……グスッ……」
杏子(こいつを見ると妹を思い出してつい動いちまった
   それにしても俺の奴、人が殺されてるのを見て笑ってやがった……どうかしてるぜあいつ)
12 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:19:05.53 ID:mr3aWGbK0
風呂場にて……

ぽちゃん

ほっかほっかのお湯が入った浴槽に入浴剤が入れられお湯の色が染められる。
疲労の溜まったしなやかな体を沈めると湯が溢れて、浮かべていたアヒルの玩具が揺れ動く。

俺「かわいい女の子の入浴シーンかと思った?残念、俺でした〜
  あ〜ええ気持ちだわ〜」
QB「君は時々、訳の分からないことを言うね」
俺「風呂場にまでくんな、毛が落ちるだろ」

次の日

QB「この気配……魔女だよ!」
俺「よしきた!」

俺とQBは魔女空間へ急いで向かった。
そこには最初に戦った軍服の使い魔達が待ち構えていた。

俺「てめえらの攻撃パターンは既に把握済みだ!」

時間をかけるのも惜しい俺は走りながら変身して使い魔達をラッシュで切り進む。

QB「流石に一度戦った相手には手慣れてるね、この奥に魔女がいるよ」
俺「誰が来ようと怖くは…………うおお!?」

機械と生物が混ぜ合わさったようなグロテスクな戦車の魔女の姿に思わず俺は後退りした。

俺「で、でかすぎだろう………」
QB「魔女は大体これぐらいの大きさだよ」
俺「な……なあに俺ならこれぐらいの試練……ぬわーー!!」

ズドン

巨大な砲台から放たれた砲撃を受けて俺は吹き飛ぶ。

俺「やりやがったなぁ……そらぁ!!」

上空へ飛び上がった俺が魔女の体に向かって爪で切りつけるが傷一つ付かない。

俺「こいつ硬え……」

ズドン!

俺「うおお……俺の装甲が……」

左手の甲で砲弾の直撃からガードして凌ぐが防いだ部分に亀裂が走る。

「外側が硬いなら内側を攻めれば……うわあああああ!!」

装甲の中でも最も硬い手の甲にヒビが入った事により
俺の自信が崩れ、恐慌状態に陥ると叫びながら特攻し
魔女の砲台の穴に手を入れると魔力を込めて手の平からビームを放った。

その作戦は功を成し、魔女が内側から爆発してGSを残し消滅した。
13 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:19:38.91 ID:mr3aWGbK0
俺「うう……勝った……のか……?」
QB「うん、君の勝利だよ」
俺「は、ははは……当然!余裕で勝てたぜ全然苦労しなかったさ!」

仮面で覆われている為、顔が分からないが俺は恐怖のあまり少し泣いていた。

キリカ「いたいた、魔法少女発見♪」
俺「誰だお前は!?」
キリカ「通りすがりの魔法少女狩りさ、覚えなくてもいいよ」
俺「だったら俺は無関係だな、俺は『魔法使い』だからな」
キリカ「……それは、その些細な問題だな うん」

泣きっ面に蜂とは正にこの事だろう。
魔法少女を狩る魔法少女、呉キリカが俺の前に現れたのだから。

ここで俺の最も都合の良い展開が起きたら……

俺「ふん…この程度か、他愛ない」
キリカ「そんな……私が手も足も出ないなんて……」

魔女を倒した事で自信を取り戻した俺の前にはキリカなど敵では無かった。

俺「俺に歯向かった覚悟は出来てるだろうな」
キリカ「お願い……やめて……いやぁああ!!」

キリカの黒いドレスを引き裂くと中学生にしてはなかなか発育の良い躰が露になる。

俺「噛んだら歯を全部折ってまたしゃぶらせるからな」
キリカ「んんーー!!むぐぅ……んぐっ……んんっ……」

いきり勃ったぺニスをキリカの小さな口内へ無理矢理押し込むと
激しいピストル運動でキリカの喉奥まで犯し続けた。

俺「そろそろ出すぞ……吐き出さずに全部飲むんだ」
キリカ「むごっ!……んんぅ……ごくごくごく……」

キリカの口内の奥で大量に射精し、精液が勢い良く喉に叩き付けられて吐き気を促した。

キリカ「う……ぐぅ……おぇえええっ……げほっげほっ……」
俺「吐きやがったな、まだ犯したりないのか」
キリカ「嫌だ……これ以上は……」

嫌がるキリカの股をこじ開けて未だ収まりつかないぺニスを膣へとあてがった。

キリカ「だ、駄目だよ……初めてはおりこに……」
俺「そうかい、それは残念だ……な!」

ぶつん…

キリカ「う……あああああ!!……うう……酷い……酷いよ……」
俺「お前の絶望に染まった表情、最高にそそるぜ」

キリカの泣き顔で嗜虐心が刺激され更に攻めに激しさを増す。
中学生の割に大きめの胸を両腕で揉みしだいて乳首を舌で舐めまわして甘噛みする。

キリカ「ふっ……はう……ふぁ!……ああん!……くぅ……」
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/09/28(金) 01:20:09.63 ID:uMtFnRX+0
このような妄想は読んでるこっちが恥ずかしいです
文句のひとつも書き残したくなるほどです
15 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:20:10.26 ID:mr3aWGbK0
無理矢理犯されている状況で快楽を感じているのを隠そうとしているが
耐えきれずに漏れるキリカの喘ぎ声が心地よく、そろそろ我慢の限界になった。

俺「くっ……膣内に出すぞ!」
キリカ「ひや……やめて……赤ちゃんがれきちゃう……」

腰の動きはどんどん激しさを増し、最後に子宮にぺニスを押し付けるようにキリカの体を押さえ込む。

びゅるるる〜!!

キリカ「ふわぁあああ!!……ああ、中に出されてる……赤ちゃん出来ちゃう……」

数十秒間、キリカの子宮の中に射精を続けてから収まった所でぺニスを引き抜いた。

キリカ「うう……ああ……」
俺「最後はお前の口で綺麗に舐め取るんだ」
キリカ「ふぁい、んむぅ……ちゅぱっ……ごくん……」

心が傷付き放心状態になったキリカは膣から血と白濁の混じった液体をこぼしながら
ただただ俺の言う言葉に従うしか無かった。


……となれば良かったが現実は甘くなかった。

俺「襲われたなら仕方無え、正当防衛だ!」
キリカ「遅い遅い、まるで亀だね」
俺「亀って言うな!この腕はどう見ても虎や熊といった猛獣のデザインだろ」

俺が何度も攻撃を繰り出すが圧倒的速度で避けられ擦り傷一つ与えられないでいた。

俺「このぉ!」
キリカ「何度攻撃しても無駄だよ」

掌からビームを射出するがそれすらも避けられる。
逆にキリカの攻撃を受け続けて全身に切傷が出来た。

キリカ「随分硬いんだね、なかなかしぶといよ君」
俺「うぐぐ……(このままじゃ犯されてしまう、こうなったら……)」

俺は壁を背にして両手の甲を相手に向けて防御の姿勢を取った。

俺(背中を壁に付けて両腕で前面をガードし続ければダメージは最小限に抑えられるはず)
キリカ「当たらないからって攻撃を諦めて守りに徹しても無駄だよ」
俺「ぐぬうー!!」

キリカの動きがあまりにも速く、盾の隙間から狙った攻撃が防げず
思ったよりダメージが大きいのは痛かったが問題ない。

俺「そこだぁ!!」
キリカ「よっと」

最大までチャージされた両掌から極太のビームが発射され周囲を破壊し続けた。
俺の切り札である強力なビーム攻撃もキリカには軽々と避けられて
無駄に爆風と砂ぼこりを起こすだけの結果になったが
16 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:20:42.11 ID:mr3aWGbK0
キリカ「……どうやら逃げられたようだ」

砂ぼこりが晴れた頃には俺の姿がキリカの前から消え失せていた。
俺が放ったビームはそもそもキリカに当てる気がなく煙幕の代わりだったのだ。

キリカ「まあ、なんだ 次に会った時に殺せば問題無いね」


俺「糞……まさか俺があのアマ相手に『引き分け』で終わるとは……このままじゃ済まさん!」

砂ぼこりに紛れて必死に撤退を始めていた俺は心の中でリベンジを決めていた。
特に武器が爪の魔法少女とか俺と被るのが非常に気に食わなかった。

俺(だが、あのスピードに対応出来なければ勝ち目無いよな……)

機動力の低い俺にキリカへの対抗策は果たしてあるのだろうか……
17 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:22:31.13 ID:mr3aWGbK0
俺ホーム

俺「QBも〜ん!」
QB「どうしたんだい?」
俺「黒い魔法少女に襲われたんだよ 結末は俺が優勢で終ったんだけど
  いざという時の為に、何か奥義を授けてくれ、卍解とか無我の境地とか」
QB「それは出来ない相談だね、でも経験を積めばきっと君にも新しい魔法が覚えられるはずさ」
俺「そういう物なのか……」

そんな悠長な事は言ってられん
いつ黒い魔法少女と再び戦う時が来るのか分からない以上
早急に対策を整える必要がある。
悔しいが今の状況では勝算が極めて低いのが現実だ。

QB「そろそろ学校へ行かないと遅刻するよ」
俺「あ!?やばい急がねばーー!!」

登校中…

中沢「よお俺〜、足早くなった?」
俺「ふう……火事場の馬鹿力って奴だ」
中沢「そうだ今日の数学の宿題やった?」
俺「やってねえ……写させてくれ」
中沢「どうしよっかなあ?」
俺「駅前にあるラーメンをおごってやる(こいつ良い根性してんな)」
中沢「よし!」

男子生徒A「急げ急げー!」ゴツン!
俺「いでっ!」
中沢「うわあ!」

急いでいた男子生徒とぶつかった俺は突き飛ばされ
隣で歩いていた中沢を押し倒す形で倒れた。
その時、不運にも俺の顔面が中沢の股間に不時着してしまう。

男子生徒A「ご…ごめんよ……」
俺「ムグー!ムグー!」
中沢「ちょっともぞもぞするなー!」

さやか「あんた達朝っぱらから何やってんのよ!」
仁美「キャー!ベーコンレタスですわー!」
まどか「┌(┌ ^o^)┐」

女子達にも白い目で見られて酷い登校だったよ。
まあ魔法使いの時に大活躍すればいいか。

魔女捜索の夜が来て……

俺「気配を辿って来てみれば先約がいたか…」

まるでダンスでもしているような華麗な動きで
次々と敵をマスケット銃で撃破していく黄色い魔法少女の姿があった。

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

巨大な銃を構築して銃弾を放つと一撃で魔女を粉砕した。

俺(この威力……まともに食らえば俺でもヤバイか)
マミ「誰?そこにいるのは」
俺「同業者さ 黄色い魔法少女さん」
マミ「同業者?どう見ても男のようだけど…」
俺「じゃあ見せましょうかね」

俺が紺のソウルジェムを取り出すと全身が紺色の鎧に包まれ、体格が大きく変わり
肥大化した両腕を見せ付けるように広げながら鋼の爪が構築され
最後に暗闇を照らし見る者を圧倒せんが如く
釣り目の双眼が黄色く輝いて変身が完了した。

俺「とまあ…俺も魔法使いとして魔女と戦ってるのさ」

そのゴツイ外見とは裏腹に声は軽い男のままである。
18 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:23:32.99 ID:mr3aWGbK0
マミ「まさか魔法使いが本当にいるなんて…QBの言う通りね」
俺「知っているのか、なら話は早い」

俺の考えた策はこうだ。
仲間を何人か増やして集団で黒い魔法少女をリンチにすること。
単独じゃ勝てなくても数の利で攻めれば勝機は確実だ。
戦いは数だよ兄貴。

俺「俺と協力して黒い魔法少女を倒すのに協力してほしい、必要なら報酬も払う」
マミ「……悪いけど貴方とは仲良く出来ないわ」
俺「な……どうしてだ?」
マミ「貴方はグリーフシードを得るためにわざと使い魔を見逃したから
   私は正義の魔法少女としてそんな貴方の行動は許せないの」
俺(余計なこと言うなよQB−−−−−−−−−!!)
マミ「じゃあさよなら」
俺「待ってくれ!俺が悪かった!これからは心を入れ替えて戦う だから許してほしい…」
マミ「……本当にそう思ってるの?」
俺「ああ……俺も本当は貴女のように正義の為に戦いたかったんだ
  だから手を貸してくれ!頼む……」

初対面のこの女にここまで下手に出るのは苦痛だが
今は少しでも戦力がほしい状況だ、ここはプライドは捨てるべきだ。
それに協力関係は黒い魔法少女を始末するまでの間だけだ。
それまで我慢すればいいだけの話

マミ「分かったわ そこまで言うのなら信用してあげる
   ただし魔女退治の時は私と行動を共にしてもらうわよ」
俺「そうか ありがとう こんな俺を信じてくれて……」
マミ「これからよろしくね、私は巴マミ 貴方は…」
俺「俺の名は……俺だ!(簡単に俺を信用するとはちょろいなぁ〜くくっ)」

都合良く協力者が得られた事で俺は、思わず仮面の下でほくそ笑んだ。

俺(今気付いたが巴はかなり胸でかいな……いかんいかん発情してる場合じゃねえ……)
マミ「こんな所で立ち話もなんだし、これから私の家に寄っていかない?」
俺「ああ、お邪魔させてもらうよ」

マミホーム

俺(情け無いぞ俺!女子の部屋に初めて入ったぐらいで動揺するな!)ドキガムネムネ
マミ「紅茶で良かったかな?」
俺「ああ……紅茶は好きだ」ジュルジュル

部屋は綺麗に片付いており、小物が多く正しく女の子の部屋といった感じだった。
その馴れない空間に緊張気味になった俺はこれからの話を振るうことにした。
策略を練るのに集中していれば緊張がほぐれるからだ。

俺「それで黒い魔法少女のことだが……」
マミ「ケーキもどうぞ」
俺「ああ……ケーキも大好きだ、で黒い魔法少女が使っていた魔法だが」
マミ「…………」ジィ〜

興味津々と俺をじいっと見つめながら話を聞くマミ
その距離はテーブル越しで近く、俺の緊張は更に加速した。
魔法使いになり巨大な力を得て、怖いもの知らずな筈なのに
その軟弱な精神に俺は自己嫌悪しながら語り続けた。

俺「……これが俺が知っている黒い魔法少女の特徴だ」
マミ「ありがとう俺、良い参考になったわ」
俺「おっと もうこんな時間か、遅くまで長居して悪かったな」
マミ「気にしなくていいわよ、その……また誘ってもいいかしら?」
俺「ん?……ああ何時でも誘ってくれ」

本音を言えば巴のいる家にはあまりいたくなかった。
巴の俺を見る目はとても優しくて、甘えたくなってしまうからだ。
彼女といればきっと俺は腑抜けになり弱くなるだろう。
そんなのはごめんだ。
黒い魔法少女を始末したら、すぐさま手を切ってやる。
俺は強者として、奪う側として君臨し続けてやる。

俺はマミホームから逃げるように去っていった。
19 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/28(金) 01:27:11.88 ID:mr3aWGbK0
今日はここまで
俺君のキャラ付けが読者にも上手く伝わってればいいな
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/28(金) 11:16:08.46 ID:FqVQkCRIO
改行無いと読みにくい
21 : ◆wI1a.sapXc :2012/09/29(土) 07:46:06.09 ID:eMd3g0RR0
次から改行入れるように心がけます
では投下
22 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/29(土) 07:47:44.56 ID:eMd3g0RR0
次の日

俺「やあQB会いたかったよ」

QB「どうしたんだい?そんな殺気立って」

俺「巴に俺の事を話したそうだな、あまり余計な真似されると困るんだけどなぁ」グリグリグリ

QB「きゅぷぅ〜今後は気をつけるよ」

俺「今夜から巴と魔女退治か……使い魔共々きっちり倒さなければいかんから魔力消費に気を使わねば」

放課後

マミ「じゃあ張り切って行きましょうか」モウヒトリボッチジャナイ♪

俺(妙に嬉しそうだな……何か企んでいないだろうな?)アヤシイ

マミ「どうしたの?」

俺「い、いやあ……まさか巴さんが同じ中学に通う先輩だったとは〜」

マミ「私も俺君が後輩だった事に驚いてるわ」

俺「それじゃあ俺達一緒ですねwww」

マミ「うふふふふふ(なかなか面白い子ね)」

俺「ははははははは!(背後からズドンと撃たれないように警戒しておこう)」

マミ「この先に魔女の気配がするわ 行きましょう」

俺「分かりました!」

魔女結界

俺(この場所も前に行ったな)

中は寺をモチーフにした魔女の空間が広がっており
仏像型の使い魔達がうようよといた。

マミ「俺君!」パァァァ

俺「OK〜」ガシュウゥゥン

使い魔「!!」カシャン!

マミと俺がそれぞれ変身し使い魔に攻撃を仕掛けた。
それに対し仏像型の使い魔も錫杖で構える。

俺(てめえらの攻撃は不良共を襲ってる時にしっかり見させてもらったぜ)

錫杖の突きを難なく避けながら、爪を振るって使い魔を片っ端から蹴散らした。

マミ「後輩に遅れを取る訳にはいかないわね」

マミも大量のマスケット銃を構築して使い魔達を殲滅した。

俺「なんか二人がかりだと速攻ですね」

マミ「まだよ!まだ魔女が残っているわ」

ドドドドドドドドドドドド!!!

マミの言う通り、寺のオプジェクトから一体の魔女が出現した。
それは千手観音の如く、大量の腕を生やした仏像の魔女である。
23 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/29(土) 07:48:38.66 ID:eMd3g0RR0
俺「あんまり大きくないな、さっさと終らせてやるか」

マミ「俺君!むやみに近付くのは危険よ!」

俺は両腕からビームを放ちながら千手観音の魔女へ接近した。
ビームが数発命中し魔女の腕が何個かが千切れた。
怯んだ隙を見過ごさない俺は爪で切り裂くべく飛び掛る。

魔女「キョオオオオオ!!」

俺「おっと」

魔女の手に持つ、水瓶の中にある液体を俺に向けて投げかけてくる。
右手の甲でガードし攻撃を繰り出そうとしたとき異臭を感じた。

俺「あ……あああああああああっっ!!!!」

液体の正体は強力な酸だった。
酸のかかった盾はじゅうじゅうと音を立てながら溶解し
右手首ごと消失していった。

俺「腕がぁあああ!!!俺の右腕がぁあああああああっっっ!!!」

酸の効果はそれだけに留まらず、肘に向かって徐々に消失していく。
露出された右腕の内部にある肉と骨を見て恐怖は更に増大して
俺は恥も見栄も捨てて、ひたすら泣き叫んだ。

マミ「よくも私の後輩を!ティロ・フィナーレ!!」ズドォン!

魔女「」カチカチカチ

マミのティロ・フィナーレを受けて魔女はバラバラに砕け
手に持っている時計以外の活動が停止し沈黙した。

俺「うああ………ぐぅ………くそぅ……」

マミ「しっかりして俺君!(不味いわ…腕がどんどん溶けている、このままだと……)」

俺の右腕は既に肘部分までが消失していた。
どうにか出来ないか思考を張り巡らせていると一案を思いついた。
マスケット銃を一丁構築すると俺の右腕に向けて狙いを定めた。

マミ「少し我慢してね」ズドン

傷口を撃ち抜くと腕の溶解が止まった。
傷口ごと酸の効果を破壊するマミの案が上手くいったのだ。

俺「と……止まった……すまない巴さん 恩に切るよ」

マミ「気にしなくていいわ、魔法少女は助け合いでしょ?」

俺「仰るとおりです(俺は魔法使いだけど)」

俺(片腕が無くなっちまった……これ治るのか?このままじゃ黒い魔法少女と戦うのに)ズバッ

考え事にふけっている俺の体へ光の線が通り過ぎた。
それが何なのか分かる前に俺の意思とは無関係に体が崩れ落ちた。
地べたに倒れた俺の視界に移るのは驚きを隠せない表情で見下ろすマミの姿と
胴体から切り離された俺の下半身だった。

魔女「オオオオオオ……」

俺「ひ……ひぎゃああああああああああああ!!!!」

理解出来た。
俺は攻撃を受けたのだ。
何故か無傷になっている魔女から放たれたレーザーによって
重装甲の鎧を貫かれて、右肩から斜め下に切断された。
血と臓物をぶちまけられ俺は再び恐怖に屈した。

24 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/29(土) 07:49:19.26 ID:eMd3g0RR0
マミ「魔女が復活している!?」

魔女「コオオオオ!!」ズビィイイ!

マミ(あのレーザーに当たったら不味いわね)ヒョイ

全力で回避行動に移ったマミはレーザーの直撃から逃れる。
レーザーはマミの背後に立つ寺のオプジェクトが切断され崩れ落ちる。

俺「かひゅう……かひゅう……」モウコエモダセナイ

マミ(このままじゃ俺君が死んでしまう……私はまた救えなかったの?)

俺の命のともし火が消えかかってる事に焦燥を覚えたマミは必死に攻撃を仕掛けるが
魔女の回復能力により、なかなかトドメを刺せずにいた。

魔女「…………」ズビィイイ

マミ「きゃっ!」

その焦りがマミの隙を生み出し、魔女のレーザーが命中して左足を切り落とした。

マミ(しまった……やっぱり私、駄目な子だ……)

魔女「…………」

マミにトドメを刺そうと魔女は剣を取り出してゆっくりと近付いていく。

杏子「そうりゃあああ!!」ズバババ!

魔女「オオオオオッ!?」

突如、マミと魔女の間に割り込んだ杏子の一撃を受けて
魔女が切り刻まれた。

杏子「しっかりしろよ マミらしくねえな」

マミ「杏子!?」

俺「ひゅ…………ひゅ…………ひゅ…………」マジデヤバイ

ゆま「もう大丈夫だよ!」パァアア

ゆまの放った癒しの魔法が二人の傷を癒した。

マミ「足が……」

俺「…………ッ!!?君が治してくれたのか?」

ゆま「うん」

魔女「オオオオオ!!」

杏子「まだ生きてるのかよ?」

マミ「佐倉さん、あの魔女には半端な攻撃は通用しないわ、総攻撃で行きましょう」

俺「こうなったら俺の持てる最大の大技をぶつけてやる」

ゆま「ゆまも手伝う!」
25 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/29(土) 07:50:21.18 ID:eMd3g0RR0
俺は両腕に魔力を込めてチャージを開始する。
チャージ中は攻撃出来ないので先手は任せた。

ゆま「えいっ!」ドンッ!

魔女「オオオオ……」グラグラ

ゆまがハンマーを使って地面を叩くと衝撃波が起こり
魔女の足場を揺らして動きを封じた。

杏子「隙だらけだよ!」ズバババ

その隙に魔女に接近した杏子は槍で腕を切り落として攻撃手段を封じる。

マミ「合わせて行くわよ俺君!ティロ・フィナーレ!!」ズドォン

俺「くへへへへ……終らせてもらうぜぇ!!」チュィイイン ビュバァアアアア

マミのティロ・フィナーレによる砲撃と俺の両腕から放たれたビーム砲が同時に直撃し
魔女の体は欠片残さず蒸発させた。

杏子「GSが出たって事はこれで倒せたってことか」

マミ「助かったわ佐倉さん、でもどうして貴女がここに」

杏子「この近くに魔法少女狩りをしている奴がいるって聞いてね、それで寄ってみたら鉢合わせしたのさ」

ゆま「……キョーコ」

杏子「どうした?ってお前……」

俺「はぁはぁ……ゆまちゃん、君は命の恩人だよ……はぁはぁ、ありがとうなぁ」

杏子「何やってんだ!この変態がぁ!」ドゴォ

俺「ごふっ……何って、ただ礼を言っているだけさ」

変身中の俺の姿は身長が190を超える大型サイズになっており
息を荒げながら近付く俺の姿は、ゆまにとってあまりにも恐ろしく見えたのだろう。
まずは変身を解除しなければ

俺「ごめんごめん驚かせちゃったね、これでほら……」

ゆま「わっ!」

俺「安心だろう?よ〜しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデ

ゆま「く、苦しいよ……」

杏子「お前ーー!!」

俺はただ、ゆまちゃんを胸に抱き寄せてハグしながら、頭を撫でてただけなのに
杏子に殴られてしまった。
それにしてもこんな気持ちは初めてだ。
ゆまを見ると胸がきゅんきゅんする。
死の淵から救い出してくれたゆまは俺にとって天使だ。

俺(ゆまちゃん……俺色に染め上げて孕ませたい)

マミ(あらあら、俺君って子供が好きな優しい人なのね)


千手観音の魔女を倒した事で俺のLVが上がった。
新たな魔法をいくつか覚えた。
26 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/29(土) 07:56:09.81 ID:eMd3g0RR0
今日はここまで
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/09/29(土) 11:59:37.40 ID:2oBmCvfd0
むやみに名前を男にしないところに好感が持てる
伏線かもしれないが俺の描写が少ないから
劇内じゃなくてもいいからどんな状態か詳しくお願いしたい
28 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/09/29(土) 12:41:18.28 ID:eMd3g0RR0
>>27
では俺君の設定を晒してみる

名前 俺
見滝原中学校二年生
身長165cm 変身時198cm
体重56` 変身時120`

特徴(契約前)
めんどくさがりや、事なかれ主義

特徴(契約後)
力に心酔、廚二病悪化、見栄っ張り

外見
全身が紺色の鎧で覆われ圧倒的防御力を誇る
特に手の甲の強度が一番高く盾として用いられる。
その分、スピードが犠牲となっており速度は全魔法少女中ワースト一位

固有魔法『自己改造』
己の肉体を魔力で変形、強化させて武器として用いる魔法
変身時に体格が変わるのも、この魔法の影響

武器
両腕に装備された鋼の爪
掌にある開閉式の穴から放つビーム砲

今考えてる分としてはこの程度
まだ成長中なので、更に技が増える予定有り
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/10/02(火) 00:16:35.44 ID:ID1XIqamo
ああエロパロでやってた人か
移ってきたのね
30 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/02(火) 07:50:20.29 ID:5OkUJ0Tl0
俺「所でゆまちゃんは何時の間に魔法少女になったのかな?」

ゆま「昨日から」

杏子「こいつは私を助ける為に魔法少女になったのさ」

ゆま「だってゆま……キョーコの役に立ちたくて……」

俺「なんて良い子なんだ、もっと撫でてやろう」サワサワ

ゆま「うう〜///」

俺(恥ずかしそうな表情で顔を赤くしてるゆまちゃんマジ可愛い……今すぐにでも犯したい)

杏子「いい加減、ゆまから離れろ俺!行くぞゆま」

俺「ちょっと待ってくれ佐倉、二人で話したい事がある」

杏子「ちっ……何さ?」

俺(ゆまちゃんはもう両親がいないんだろ?生活面は大丈夫なのか?)

杏子(そんなことお前には関係無いだろ)

俺(まあそう言わずに……ここは俺と手を組まないか?)

杏子(手を組む?そんなことして私にメリットはあるのかい?)

俺(手を組めば生活に必要な資金は俺が全て払う
  寝場所だって俺の家にある空き部屋を使ってくれて構わない
  衣食住の提供が俺と協力した時のメリットさ)

杏子(で?あんたは私に何を求めるのさ?)

俺(力を貸して欲しい、黒い魔法少女を打倒するには少しでも多くの戦力が必要なんだ)

杏子(……まあ、食い扶持が稼げるならいいか……)

俺(……!?協力感謝するぜ!)

杏子の同意の言葉を聞いて少しだけ杏子の事が好きになった、少しだけどね
これでゆまちゃんと俺が一つ屋根の下で暮らすことが出来るからだ。
俺の家は壁が厚いし、近くに家が無いから泣き叫んでも誰も気付かないのだよ、ぐへへ。
31 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/02(火) 07:51:37.86 ID:5OkUJ0Tl0
俺「じゃあ巴さん、魔女も倒した事ですし、これで解散しましょう」

マミ「そうね……そうだ俺君、これから私の家に寄って行かない?今日は一段と美味しいケーキを用意して」

俺「すいません、これから佐倉とゆまちゃんとの用事があるんで……」

マミ「そうなの……ごめんなさいね……引き止めちゃって……」

俺「いえいえ、誘ってくれて嬉しかったです(露骨に残念そうな顔するなよ、ちょー重いわ)」

俺「じゃあ早速、俺の家に案内するぜ 行こうかゆまちゃん」ギュ

ゆま「?」

杏子「勝手にゆまの手を握るな」バシッ

俺(佐倉うぜぇ)

俺ホーム

俺「ここが俺のハウスだ」

ゆま「おお〜!おおきーい〜!」

杏子「お前……けっこう良い家に住んでるんだな……」

俺「今日からは君達の家にもなるんだ」

ゆま「ここが……ゆまの新しい家なの?」

俺「そうだよ〜お部屋の場所を教えてあげるから中に入ろうね〜」

杏子「おい、ちょっと待てよ!」

俺「ここがリビング〜ここがお風呂、ここがおトイレだよ、ゆまちゃん」

ゆま「うんうん!」

俺「二階には使われて無い個室があるから好きな所を選んで寝てね」

ゆま「わかった!」

俺「それと佐倉には、ほれ」 ノ100万

佐倉「ちょっ……こんな大金を渡してどうした!?」

俺「生活費だよ、家具は一通り揃っているが衣類とか日用品とかは俺一人の分しか無いからな
  全部やるからそれを使って必要な分を買い与えてやってくれ」

佐倉「……こんなに貰って、何か悪いな」

俺「なに、気にすることは無い」

ゆま「ふみゅう……キョーコ〜ゆま眠たくなってきた」

杏子「じゃあそろそろ寝るか、一緒に寝るか?」

ゆま「うん!」

俺「うん!」

杏子「俺は来んな!」ドガッ!

俺(くそう、ゆまちゃんの幼女特有の柔らかさを堪能しながら寝たかったのに……)

俺は悲しみに包まれながら一人で眠りについた。
32 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/02(火) 07:52:39.08 ID:5OkUJ0Tl0
早朝

じりりりりりり!!ぺしっ

俺「ん〜……朝か、何か匂いがするな」

匂いに釣られて台所へ向かうと杏子が料理を作っていた、エプロン姿で
テーブルには白米と味噌汁とベーコンエッグが用意されていた。

杏子「やっと起きたか、ほら 飯を用意してやったから食え」

俺(朝飯は抜いている方だがせっかくの料理を無下に扱うと、ゆまちゃんとの好感度に影響しかねんか)

テーブルの席にはゆまちゃんも座っていたので三人で食事を取る事にした。

ゆま「おいしーい!」

俺「たしかに美味いな、俺より」

杏子「そうだろそうだろ♪」

にししと杏子は嬉しそうに笑っていた。
俺はさっさと飯を平らげて洗面台へ向かって歯を磨いていた。

俺「そろそろ時間だな、学校へ行ってくるぜ」

ゆま「オレ兄ちゃん、いってらっしゃーい!」

杏子「しっかり勉強しろよ学生」

俺(本当はゆまちゃんにいってらっしゃいのキスをしてほしかったが佐倉に殴られるから黙っておこう)

学校内にて

中沢「なあ俺、放課後一緒に駅前のスイーツ店に行こうよ、割引券があるんだ」

俺「(男二人で行くのは気が引けるな)え〜、一人で行けよ」

中沢「一人であの店に行くのは恥ずかしいだろ!」

俺「男二人でも変わんねえよ!」

俺(ちょっと待てよ……女の子は基本、甘い物が好きだしスイーツをお土産に持って帰ればゆまちゃんとフラグが立つ!)

俺「良いよ、一緒に行こう」

中沢「なんという急激な心変わり」
33 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/02(火) 07:53:19.52 ID:5OkUJ0Tl0
スイーツ店

俺「周りにいる人、全員女しかいねー……ここはゆ〇ゆりの世界か?」

中沢「うわあ、どれも美味そう〜、店員さ〜ん!」

女性店員「はい、注文はお決まりですか?」

中沢「これとこれとあれとそれと……あとこれで、俺は?」

俺「じゃあこれとそれで…」

中沢「今日は控えめだな」

俺(甘い物だけでそんな食えねえよ)

カランカラン

さやか「ようし、今日は食うぞー!」

仁美「うふふ、美樹さんったら」

まどか「うぃひひ!」

クラスメートの女子三人組がやってきた。

中沢「あ!美樹達も来てたんだ」

さやか「あんた達……はっきり言って浮いてるわよ」

俺「だよな〜」

まどか(あの二人ってきっとホモだよね)ヒソヒソ

仁美(やっぱり……そんな雰囲気がしてると思いましたわ)ヒソヒソ

俺(なんだか酷いこと言われてる気がする、三人組は右の奥の方の席に座ったか)

カランカラン

キリカ「今日は最高の日だよ、なんて言ったって今日は織莉子とデートが出来るんだから」

織莉子「ふふっ 大げさなんだからキリカは」

俺(こいつらレズか?きめー……ん?その顔……どこかで……)

俺「(あの黒い魔法少女じゃねーか!)ぶぶぅううううううううう!!」

中沢「汚ねえ!」

俺は勢いよくコーヒーを吹き出し、中沢の顔面を黒く染め上げた。

俺「わりいな中沢、むせたんだ」

キリカ「やれやれ、マナーのなっていない客は困るね」

織莉子「本当ね」

俺(くそ!てめえが来たから吹き出したんだろうが!)ダラダラダラ

中沢「大丈夫か?さっきから汗がだくだく出てるけど」

俺「気にするな……」

俺(そういや、あの黒い魔法少女は俺が変身した姿しか見ていないんだっけな
  俺の場合は変身すると体が鎧で覆われて素顔が見えないから
  変身前の俺と出会っても気付かないわけだ)

これは幸運だと考えた俺は一つの策を思いつき、実行することにした。
34 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/02(火) 07:54:04.91 ID:5OkUJ0Tl0
俺(ゆっくりコーヒーを啜ってあの二人組みが出て行くまで待つんだ)ズズ

中沢「ふう……全部食ったし、そろそろ行くか?」

俺「まだだ、まだまだゆっくりしようぜ」

中沢「お…おう、じゃあ追加注文するわ」

キリカ「ペチャクチャ」

織莉子「ペチャクチャ」

俺(女のおしゃべりは長えな、さっさと食って出て行けよ)

数十分後

織莉子「じゃあそろそろ買い物にしましょう」

キリカ「そうだね」

俺「よし中沢!一万置いとくから会計頼むぞ」

俺はスイーツ店から出ると携帯を取り出して自宅に電話した。

ゆま『もしもし』

俺「ゆまちゃ〜ん、俺だけど佐倉に代わって〜」

ゆま『うん!』

杏子『どうした?俺』

俺「例の黒い魔法少女を発見した、場所は駅の近くにあるショッピングモールへ向かっている、応援を頼む」

杏子『わかった、一人で無茶すんじゃねーぞ』

俺「ああ、心配するな……次は巴さんっと」

巴さんにも同じように電話して協力を要請した後は黒い魔法少女の尾行だ。
買い物が終って別れて一人になった所を全員で囲って仕留める算段だ。

キリカ「イチャイチャ」

織莉子「イチャイチャ」

俺(くくくっ……尾行されてるとも知らずに呑気な者よなぁ〜)

用心の為に俺は、顔と喉を『改造』して
中沢と同じ顔と声に変えてから尾行を開始した。

擬態中沢(これも自己改造の応用だ、この技は仲間にも教えないでおこう)
35 : ◆wI1a.sapXc :2012/10/02(火) 07:56:04.20 ID:5OkUJ0Tl0
今日はここまで
>>29
投下場所に相応しくないと思って移ってみました
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/10/02(火) 08:39:39.94 ID:6M0De+DDO
面白い。ワルプル撃破まで頑張れよ
37 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/05(金) 15:38:56.60 ID:LczrJTSz0
見滝原ショッピングモール

婦人服売り場

織莉子「ねえキリカ、この服とあの服どっちが似合うかしら?」

キリカ「私はこの服が似合うと思うよ、でも織莉子ならどっちも素敵だよ」

織莉子「まあ、キリカったら///」

擬態中沢(あの女の名前はキリカって言うのか、それにしてもベタなやり取りだな、おっと移動を始めたか)ジー

女性用下着売り場

織莉子「これ可愛いわね」

キリカ「これも織莉子にピッタリだよ」

擬態中沢(ふりふりのレースのブラとかガーターベルトとか最近のガキはませてんな
       つーか二人とも胸でけえな、黒い方は殺す前に少し感触を楽しむのも良さそうだな)ニタニタ

幼児「ママー!あれー!」

母親「しっ!見ちゃいけません!あ、すいません 向こうの下着売り場で中学生がいるんだけど
   彼まともじゃないの、不気味な笑みを浮かべながら女子達を覗き見てたわ」

警備員A「見てきます」

母親「ありがとう」

擬態中沢(早く買い物終わらねえかな、俺の爪で刻んでやりてぇ)ウヘヘヘ

警備員A「ここで何をしている?」

擬態中沢「えっと……友人と待ち合わせを……」

警備員A「一緒に来い!」

擬態中沢「(今はお前らに構ってる暇はねえんだよ!)当て身」ドシュ

警備員A「でゅう!?ビックス!女性下着売り場で暴れる中学生がいる!一人では手に負えん!」

警備員B「ようし、すぐに行く かっこいいとこ見せますよ」

ギャル達「うふふ///」

擬態中沢「やべえ!こいつ仲間を呼びやがった、ここは一時撤退だ!」

警備員B「こいつ!」

擬態中沢「どけ!」ボコッ

警備員B「ぐおっ!」ドサ ←かっこいいとこ終了のお知らせ

警備員B「くっ……全警備員へ三階で非常事態だ、容疑者は男性 160cm 髪は茶
      女子の後を追い回すストーカーの変態中学生だ」

擬態中沢(どうしてこーなった……)
38 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/05(金) 15:40:01.37 ID:LczrJTSz0
警備員C「いたぞ!!いたぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

警備員D「このガキィ!」

擬態中沢「えーい!俺の邪魔をするな!」

キリカ「なんだか随分騒がしいね」

織莉子「トラブルに巻き込まれない内に離れましょう」スタスタ

キリカ「それがいいね」スタスタ

擬態中沢「いかん!ターゲットが見失う!どけぇ!!」

警備員ズ「うぐわーーーーーー!!」

擬態中沢「急いで追わねば〜っと」

見滝原公園

織莉子「ここで休んでいきましょう」

擬態中沢(今度は公園か……)ジジー

キリカ「喉が渇いたから飲み物を買ってくるよ、織莉子は何飲む?」

織莉子「レモンティーをお願いするわ」

キリカ「じゃあ私も同じのを飲もう、織莉子はそこで待っててね」

織莉子「ええ、ありがとうキリカ」

擬態中沢(チャァァァンス到来!!キリカが一人になったぜ!!)バチバチバチ

擬態織莉子「あーあー……テステス うむ、声色も外見もばっちりだ!」

肉体全域を改造するのはかなりの集中力がいるが出来ない事は無い。
演技には自信があるが擬態した女の情報が足りないのでボロが出る前に素早く行動しよう。

キリカ「ふんふふ〜ん♪」

擬態織莉子「大変よキリカ!!」

キリカ「どうしたんだい?そんなに慌てて……」

擬態織莉子「説明は後でするわ!急いで付いてきて!」ギュ

キリカ「う、うん……」

俺はキリカの手を掴むと急いで公園から出て走り出した。
キリカを始末するのにおあつらえ向きの場所へと行くために

織莉子「……遅いわね……キリカ、何かあったのかしら?」

人気の無い場所

擬態織莉子「ふう……ここなら大丈夫ね」

キリカ「一体何があったの織莉子?」

擬態織莉子「私達を付けている怪しい人がいたのよ」

キリカ「そうだったんだ、全然気が付かなかったよ」

擬態織莉子「今も追って来てると思うから正面入り口の見張りを頼むわキリカ、私は裏口を見てくるわ」

キリカ「任せてよ織莉子」

擬態織莉子(ちょろいぜ)
39 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/05(金) 15:41:01.89 ID:LczrJTSz0
キリカの背後で俺は、右腕を変身時の状態へと改造した。
背中から爪を突き刺せば致命傷を与えられる。

擬態織莉子(くたばれぇーっ!)

キリカ「やっぱりね」ザシュ!

擬態織莉子「ぐあああああああ!!くうっ……なぜ気付いたぁ!?」バチバチバチ

俺の攻撃を察知したキリカは魔法少女姿になると
鎌のような鋭いカギ爪で俺の胸元を切り裂き、鮮血を吹き出させた。

キリカ「例え姿を真似ても、織莉子が持つ雰囲気とは全然違っていたからね
    私の織莉子を愛する想いが有れば、簡単に見分けが付くさ」

俺(くそう ダメージが大きいな、擬態化している間は、生身を晒しているせいで防御力がガタ落ちしているのか……)

キリカ「その姿、いつぞやの魔法使いだね」

俺「ああそうさ!てめえにやられた屈辱を晴らさせてもらうぜ!」ギロリ

キリカ「しつこいね、何度やっても無駄だよ!!」

俺「魔法使いってのは諦めが悪いんだよ、しゃあああ!!」

俺はアスファルトを蹴りつけ跳躍し、キリカに飛びかかる。
だが攻撃が届く前にキリカが一瞬で背後に回り、背中を切り裂かれる。

キリカ「今度は確実に殺してあげるよ」

俺「ちぃっ……」

杏子「そら!」ブン!

キリカ「わわっ……仲間がいたのかい?」

マミ「危ない所だったわね」

ゆま「オレお兄ちゃん大丈夫?」

俺「ああ、平気だよ 俺の心配をしてくれるなんてゆまちゃんは優しいね」ネデナデ

ゆま「うう……///」

キリカ「この人数差は流石に分が悪いね、ここは退かせて」

俺「待ちな!彼女達には手を出させない、だから俺とタイマンを張れキリカ!」

キリカ「タイマンだって?」

杏子「やめとけ死ぬぞ!」

マミ「そうよ、無茶よ!」

俺「悪いがここは俺のわがままを貫かせてくれ!俺は一人で奴に勝たなきゃ気が済まないんだ!」

キリカ「……そこまで言うなら相手にしてあげるよ」

俺「逃げずに勝負を受けてくれたこと感謝するぜ
  皆!俺がピンチになっても絶対に助けようとするなよ
  そんな真似したら俺は絶対に皆を許さないからな!」

キリカ「その心意気だけは買うけど……無意味さ!」

俺「どうかな?やってみなきゃ分かんねーだろッ!」
40 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/05(金) 15:41:40.34 ID:LczrJTSz0
俺はビームの出力を抑えて、連射速度を上昇させた。
手数が増えればそれだけ命中率も増大する。

キリカ「そんなんじゃ、私には当てられないよ!」

それでもキリカに一発も当てられる事無く、ビームの弾幕を掻い潜って
俺に接近し体を切りつけてきた。
我ながらビームの命中率の低さに嫌気が立って来る。

俺(一時、距離を取って間合いを……)

キリカ「離れさせるものか」

キリカは後方に下がろうとした俺を追撃し、眼前まで迫った。

俺「今だぁっっ!!!」ピカッ

キリカ「ッ!!?」

俺は両腕をキリカに向けて強烈な閃光を浴びせた。
その攻撃によってキリカは視界を奪われ、本能的に動きを止めた。
目くらましの閃光を放つ攻撃はビームと違って威力は皆無だが問題は無い。

キリカ「……何故?……タイマンって言ったじゃないか?」

キリカの両足は銃で撃ち抜かれており、背中には槍による刺し傷が付いていた。
俺が閃光を放った時に巴と佐倉による援護攻撃をしてもらったのだ。
タイマン勝負をさせる振りも、閃光の後に攻撃をさせるのも
全て前もって打ち合わせして決めておいたのさ

俺「敵の言う事をホイホイ信じるお前が馬鹿なんだよwwwヒャハハハハハ!!」

キリカ「ぐっ……そんなやり方で勝って君は楽しいのかい?」

俺「超楽しいわwwwお前が苦悶の表情で無様に這いつくばってる様を見たくて見たくてしょうがなかったんだよ!」

この作戦は当初、卑怯臭いと不評を買ったが
「魔法少女と言えでも巴さんや佐倉が怪我する所は見たく無いんだ」と臭い台詞吐いたら
納得して引き受けてくれた、ちょろいぜ。

俺「じゃあそろそろ死んで貰おうかな」

本当は俺の爪でキリカの衣類を柔肌ごと切り裂き、飽きるまでじっくり辱めて
最高に屈辱的な殺し方をしてやりたがったが
この状況でそんなことをすれば仲間にドン引きされて、関係が悪くなりそうだからやめておく。

キリカ「ごめん、織莉子……」

俺「さようなら……ん?」

キリカの傍に水晶玉のような宝石がいくつか浮かんでいた。
その玉が俺に向かって接近し爆発を起こした。

俺「ちんげ!?」

予想だにしない攻撃を受けて俺は吹き飛ばされた。
41 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/05(金) 15:42:22.63 ID:LczrJTSz0
織莉子「良かった……間に合った……」

キリカ「来てくれたんだね織莉子」

ゆま「あの人だよ!オリコは!」

杏子「てめえか!?ゆまをそそのかして魔法少女にさせたのは!!」

俺「あの顔?あいつも魔法少女だったのか」

織莉子「捕まってキリカ!」

キリカの体を持ち上げた織莉子は周りに球体を展開させた。

俺「逃がすかゴルァ!!」

杏子「待ちやがれ!!」

マミ「二人とも危ない!」

球体は爆発を起こし、俺と杏子の接近を阻めた。
爆煙が晴れると共に周囲を見渡したが、既に二人は消えていた。

俺「ちっ……余計な邪魔が入るまでは全てが上手くいってたのに」ヘンシンカイジョ

マミ「仕方ないわ、ここは引き上げましょう」

杏子「ふん…次会ったら絶対に逃がさねぇ」

ゆま「傷治ったよ〜オレお兄ちゃん」

俺「ゆまちゃんのおかげで今日も助かったよ、ありがとうな〜」ムギュウ

ゆま「あう……///」

俺(ゆまちゃんの匂い!ゆまちゃんの匂い!くんかくんかくんか!!やべっ……勃ってきた)

杏子「死ね」ドゴッドゴッ

俺「いたたたた!!変身解除してるんだからよせ!!ぐはぁっ……」

ゆまちゃんに感謝のハグをしただけで殴られまくった……理不尽だ……。
42 : ◆wI1a.sapXc :2012/10/05(金) 15:45:33.80 ID:LczrJTSz0
今日はここまで
擬態系能力持ちの魔法少女が既にいることに、書いた後で気付いた
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/05(金) 17:13:18.83 ID:0ZR7bzte0
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/06(土) 00:06:03.49 ID:zuJAzs6io
ただのコマンドーssですな
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/06(土) 17:04:58.32 ID:x2DFS7CDO
ただの案山子ですな
メイトリックスなら瞬きしてる間に魔法少女なんて殺してます
46 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/10(水) 16:01:26.29 ID:Aa3BUhjy0
俺ホーム

俺「今日は戦で疲れたので飯は出前で済ませよう、ピザでいいかいゆまちゃん?」

ゆま「うん!」

杏子「あたしには聞かないのか?」

俺(佐倉の意見は別に……)

俺「じゃあチラシの中から食べたい物選んでね〜」

ゆま「は〜い」

杏子「お、これ美味そうだな」

ゆま「じゃあ、ゆまこれにする〜」

俺「決まったな、ついでにチキンとポテトとアイスも付けとくか」ピポパ

数十分後

ピンポーン

俺「きたきた」

ピザなおっさん「ピザのお届けに着ました〜」

俺「おう、いい匂いだわ」

杏子「運ぶの手伝うぜ」

ゆま「ゆまも〜!」

ピザなおっさん「おやおや、三人兄弟かい?」

俺「彼女達は俺の妻だ(キリッ」

俺(また佐倉を無視すると機嫌を損ねかねないので一緒にしてやろう)

ピザなおっさん「カノジョタチハオレノツマダ(キリッ いひひwwww」

俺(イラッ!)

ピザなおっさん「おいおい、そう怒るこたぁないだろ ピザでも食って機嫌を直してくれよ
          ペパロニのピッツァだ 激ウマだでぇ〜♪」
47 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/10(水) 16:02:24.98 ID:Aa3BUhjy0
杏子「誰が妻だコラ!」ドカ!

俺「ただの冗談さ(ゆまちゃんに対しては本気だけどね)」

ピザなおっさん「夫婦喧嘩とはお熱いねぇ〜」

杏子「違うっ!」グイッ

ピザなおっさん「おいよせ!俺は心臓に持病があるんだ!」

俺「ほれ代金だ」

ピザなおっさん「じゃあな、また注文してくれよ」

俺「気が向いたらな、さ〜てゆまちゃん 熱々の内に食べようね〜」

ゆま「わ〜い♪」

杏子(こいつ、あたしの時とゆまの時で露骨に態度が変わってやがる……)

俺「いただきマウス」ガツガツ!クチャクチャクチャ!ゲフッゲフッ

杏子(俺の食い方汚ねえ……)モグモグ

ゆま「〜〜〜♪」ハフハフ

俺(ゆまちゃんがハフハフ言いながら食べてるの可愛え、そのちっちゃい口に俺のフランクフルト咥えさせたい)

食後

俺「ゆまちゃん、俺と一緒にお風呂入ろ」

ゆま「ゆまはキョーコと入る〜」

俺「」ガビーン

杏子「あたしらが先に入るから俺は後な……覗くなよ?」

俺「はんっ 見て喜ぶような体してない癖にw」ボソ

杏子「何か言ったか?」

俺「い〜え、別にぃ〜」
48 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/10(水) 16:03:26.08 ID:Aa3BUhjy0
俺(佐倉達が風呂入ってる間は居間でくつろいでよう
  覗き?やらんよ ゆまちゃんの好感度が下がるような真似は愚行の極みだ)

ゆま「オレお兄ちゃん終わったよ〜」

杏子「もう入っていいぞ俺」

俺「おう、今行く」

俺(風呂場に着いたぞ!、さてゆまちゃんの出汁の取れた残り湯を堪能するのDA!!
  ああああああっ!!今日のお風呂は一段と気持ちいい!!ちょっと飲んでみるか)ズズズ

俺(あ……そういえば佐倉も一緒に入ってたんだっけ……うええ)

俺「あ〜ええ湯だった、ん?佐倉とゆまちゃんがいない……先に寝たのか」

俺(俺も眠くなってきた、よしっ ゆまちゃんの寝顔を見てから寝よう)

杏子の部屋

俺(いたいた)コソーリ

ゆま「」ムニャムニャ

俺(はぁはぁはぁ……)

杏子「ん?」パチリ

俺「」アセアセ…

杏子(こいつ……)ドゴッ

俺(腹パンされた……ごっつう痛い もう寝る)

佐倉はすぐに怒り過ぎだと思う。
俺は純粋にゆまちゃんを愛でようとしているだけなのに。
49 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/10(水) 16:05:37.76 ID:Aa3BUhjy0
ほむホーム

ほむら「はぁ……はぁ……んんっ、はうっ、ああん!」

自室のベッドの上でほむらは愛する人の姿を思い浮かべながら
クリトリスを弄り、快楽の中に包まれていた。

ほむら「ふっ、んあっ、はあん、ああ、まどかぁ、まどかぁ……」

控えめな胸を片手で揉みほぐしながら
もう片方の手で膣内に指を挿入してぐちょぐちょに濡れた中をかき回した。

ほむら「ふぁっ、んくぅ、ああっ、まどかぁ、もぉ、イくぅ、んふぁ、んんっ、はぁ
     もぅっ、まどかぁ、まどかぁ!んんんんっ、ふぁあああああ………!!!」

ほむら「はぁ……んふぅ……まどか……」

ほむら(私がまどかにこんな淫らな痴情を抱いていると知ったらきっと幻滅する
     でもこの気持ち……どうしても止められない)

ほむら「明日から見滝原中学に転入する、今度こそまどかを救ってみせる」

次の日

まどか「ハッ!? 夢オチ〜?」

まどか(巨大な怪物とそれと戦う女の子……夢にしては妙に現実味が感じられた
     まるで過去で実際に体験したかのような……)

その頃

???「ははは!ついにやった!僕はやったんだ!」

俺?(何だこのわかめヘアーの男?俺を見て大笑いしやがって…)

???「これで僕は間桐家の当主になったのも同然だ!今まで僕を馬鹿にした連中を全員、見返してやる!」

俺?(さっきからごちゃごちゃうるさいなぁ)

???「さあ、僕の為にしっかり働いてもらうぞバーサーカー!」

俺?「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」



俺「ハッ!? なんだ夢か……」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/10/10(水) 16:06:36.72 ID:Aa3BUhjy0
今日はここまで
51 : ◆wI1a.sapXc :2012/10/10(水) 16:25:06.56 ID:Aa3BUhjy0
age忘れてた
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/11(木) 23:10:10.10 ID:THImpE4Z0
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/13(土) 02:52:58.14 ID:uaCrfBJpo
まあ杏子は俺の嫁だし
54 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/17(水) 10:22:27.17 ID:trpjIt2D0
学校に着き、席に座り俺は考え事をしていた。

俺(あの二人の魔法少女を逃がしたのは痛かったな……
  何を企んでいるか知らんが俺含めてQBと契約した魔法少女を狙っているのは確かだ
  殺しておかねば、再び襲ってくる可能性が高い……
  『閃光ビーム砲』以外の技の開発を急がねばならんか)

俺「ぶつぶつぶつぶつ……」

中沢「何ぶつぶつ言ってんだ?そろそろHR始まるぞ〜」

チャイムが鳴り響き、早乙女先生が教室に入った。

早乙女「今日は皆さんに大事なお話があります、心して聞くように」

早乙女「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか?」

早乙女「はい、中沢君!」

中沢「ど、どちらでも良いと思います…」

早乙女 「その通り!どっちでもよろしい!」

俺(この流れは、また振られたのか……愚痴なんて聞いても役に立たんから今後の戦略でも考えるか)

早乙女「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

早乙女「じゃ、暁美さん、いらっしゃい」

俺(あーしてこーして……ん?転校生か)

やってきた転校生、それは黒髪ロングの無愛想な女の子だった。

ざわ……  ざわ……

生徒達がざわめく、整った顔立ちの転校生にテンションが上がっているようだ。
俺はそこらの三枚目男のように騒ぎはせず冷静だった。

俺(俺にはゆまちゃんという嫁がいるから、女はもう間に合ってるのさ)
55 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/17(水) 10:24:11.51 ID:trpjIt2D0
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

ほむら「……」ジィィ

まどか(…?)

ほむら「……」チラッ

俺(ん?俺が気になるのか、まぁ爽やかなイケメンスマイルぐらいは恵んでやろう)ニタァ

ほむら「……」プイッ

俺(無愛想な奴め)

こうして俺のクラスに新たな生徒が加わったのであった。

昼休み

中沢「おい聞いたか俺?暁美の奴、体育で校内記録超えたらしいぜ」

俺「ほう、華奢な見た目なのに随分と運動神経がいいんだな」

放送『一年〇組、中沢君 中沢君至急職員室まで来てください』

俺「おい中沢呼ばれてんぞ」

中沢「んじゃあ言ってくる」

放課後

中沢「」テクテク

俺「随分遅かったな、何かあったか?」

中沢「よく分からないけど、昨日ショッピングモールで暴れてたって疑われたんだよ……」

俺「…ッ!?」
56 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/17(水) 10:24:45.71 ID:trpjIt2D0
中沢「昨日は俺と一緒にスイーツ店行った後は家に帰ったからショッピングモール行って無いのに」

俺(やべぇ……犯人俺だよ……そういや中沢に擬態してたんだった)

中沢「何故か監視カメラにも姿が写ってて何度言っても信じてくれなかったんだ……」グス

俺「それは……気の毒に……例え親や教師が信じなくても、俺はお前を信じるよ」

中沢「ありがとう……俺って本当は凄い良い奴なんだな、嬉しいよぉ」グスッグスッ

俺「今日は何でも奢ってやるよ、美味い物をたらふく食って嫌なことは忘れようぜ」

俺(これは流石に俺でも罪悪感を感じざるを得ないからな)

まどか「┌(┌ ^o^)┐」


焼肉屋


俺「骨付きカルビうめえwww」ガツガツガツガツガツクチャクチャクチャモグモグモグゴホッゴホッ

中沢「俺のおかげで元気が出てきたよ」

俺「かしこまる必要はねえよ、遠慮無くドンドン食え」

QB(助けて!今、敵に襲われてるんだ!)

俺(今忙しい、じゃあな)

QB(そんな……そんなのってあんまり)ズドン

俺(静かになったか、何か重要なイベント見逃した気がするがまあいっか)
57 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/17(水) 10:25:39.26 ID:trpjIt2D0
中沢と別れた後、俺は人気の無い廃工場へと移動していた。
俺の魔法でどこまで出来るか研究する為だ。

俺「今日は遅くなるから、うん じゃあね」ピッ

ゆまちゃんにも帰りが遅いことは伝えた。
もちろん、魔法の研究をすることは秘密だ。
敵を騙すにはまず味方からというように
俺の手札は例え仲間であっても晒す訳にはいかないからだ。

俺「さて、やるか」

俺の固有魔法は『自己改造』
自分の肉体を改造し、外見や性質を変化させて戦う魔法だ。
外見を変えられるなら巨人や豆粒に変化出来るのか試してみよう。

俺「……駄目か、体全体を大きく変化させることは出来ないようだ」

俺「だが体の一部、部分的な変化なら出来る事もあるようだ。例えば」

俺は大きく振りかぶって腕を前に出すと、腕が数メートル伸びて
離れた位置にあるドラム缶を切り裂いた。

俺「腕が何メートルも伸びるように変化させたりとかな、次は」

機械に変化は出来るかどうか
戦闘機やバイク等に変形出来れば、戦いに有利になるし何よりカッコいい。

「……駄目か、外見だけは変われるが動けなければ意味が無い……」

どうやら機械のような複雑な構造を再現する事は出来ないようだ。
鈍器や刃物のような単純な構造の武器なら変形可能だ。

俺「だが威力は劣化してて本来の武装である爪やビーム使った方がいいな」
58 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/17(水) 10:26:29.42 ID:trpjIt2D0
俺「……ちょっと鎧の一部を消してみるか キャストオフ!!そして……クロックアップ!!」

鎧のパーツをいくつか消して身軽になれば
弱点であるスピードの遅さをカバー出来ると考え
鎧の一部が消えた状態でダッシュしてみた。

俺「大して変わんねえ!!これじゃ無駄に防御力が落ちるだけだ」

俺「……もう時間だし今日は帰ろ」

帰り道

QB「酷いじゃないか俺、僕を見捨てるなんて」

俺「悪いな、俺にも用事ってのがあるんだ」

QB「まあそれはおいといて、君に伝えておきたい事があってね
   君のクラスの転校生、たしか暁美ほむらといったね、彼女は魔法少女だったよ」

俺「なに?あいつがか……どんな魔法を使うか分かるか?」

QB「いや、まだ魔法どころか彼女の正体すら掴めていないよ」

俺「正体?どういう意味だ?」

QB「彼女がいつ、どこで契約したか全く分からないんだよ」

俺「つまりQB以外にも魔法少女を生み出す者がどこかに存在しているということか」

QB「そんな前例は今まで無かったんだけど、その可能性も否定できないね」
59 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/17(水) 10:27:11.49 ID:trpjIt2D0
俺(正体不明の魔法少女、暁美ほむらか 警戒しておく必要があるな)

QB「それとは別で相談があるんだけど、君のクラスで鹿目まどかって子がいるよね
   彼女が魔法少女になるように説得してほしいんだ」

俺「なぜ鹿目を?」

QB「彼女の魔法少女としての素質は異常なほど高いんだよ、正に魔法少女になる為に生まれてきたような人だね」

俺「それってかなり強くなるということか?」

QB「かなりって者じゃないね、少なくても君が100人束になっても敵わないんじゃないかな」

俺(あのちょっと腐ってて、争い事を嫌いそうな鹿目が俺より遥かに強いだと……気に入らんな)

俺「まあ考えておくぜ」

QB「頼りにしてるよ」

俺(悪いが契約は徹底的に妨害させてもらうぜぇ、あの鹿目が俺よりも格上の存在になるなど我慢ならんからな)
60 : ◆wI1a.sapXc :2012/10/17(水) 10:27:49.22 ID:trpjIt2D0
今日はここまで
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/10/17(水) 19:21:18.62 ID:Xov/bNB5o
動機はアレだけど俺ナイス
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 13:22:08.75 ID:W8vvELwDO
俺が平成ライダーシリーズ好きなのは理解した
63 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/24(水) 17:00:09.37 ID:Pbr+qzyZ0
俺(そうだ 家に帰る前にレンタルショップに寄ってホラー映画を借りよう)

TUT〇YA

俺「(チャイルド〇レイでいいか)これください」

店員「105円になります」

俺(これをゆまちゃんに見せれば……)

俺妄想中

ゆま「ねえ……オレお兄ちゃん……」

俺「どうしたんだい?」

ゆま「今日は一緒に眠ってもいい?怖くて眠れないの……」

俺「ふふっ、いいさ さあおいで」

ゆま「うん……オレお兄ちゃんと一緒だと安心するー」

俺「そうか、それにしてもゆまちゃんの体は柔らかいね」フニフニ

ゆま「お……オレお兄ちゃん///」

俺「ごめんごめん、俺に触られるの嫌だった?」

ゆま「違うの!ちょっと驚いただけで……それに……」

ゆま「オレお兄ちゃんの事……好きだから……もっと触ってほしい///」

64 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/24(水) 17:01:32.17 ID:Pbr+qzyZ0
俺(というイベントが発生するかもしれんからなぁ ウハハハ!!)

店員(この客、にやにやしてて気持ち悪い)


俺ホーム


俺「ただいまーライオン」

杏子「おう、お帰り」

ゆま「オレお兄ちゃん おかえりー」

俺「早速だがビデオ借りてきたから一緒に見ようぜ」

杏子「どんなの借りたのさ?」

俺「ふっふっふ……ホラーさ、セット完了っと」

ホラー映画視聴中

『きゃああああああああああああああああ!!!』

杏子「……」ドキドキ

ゆま「うう…」プルプル

俺「うわああああああああああああああああ!!」

杏子「ビビリ過ぎだろ俺……」

俺「」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

視聴終了

俺(チャッキー怖い……チャッキー怖い……)

杏子「なっさけないなー 男の癖にびくびくしてんじゃねーよ」

俺「べべべ、別にビビッて無いしーちょっと驚いただけですしおすし」

杏子「その割りにずいぶん大きい悲鳴あげてたよなー」

俺「うぎぎ……」
65 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/24(水) 17:02:24.64 ID:Pbr+qzyZ0
俺「そろそろ寝るか、ゆまちゃんおやすみー」

ゆま「おやすみー」

自室

俺「早くゆまちゃん来ないかなー」ソワソワ

俺「………………」

俺「しまったぁ! ゆまちゃんは佐倉と一緒に寝てるから俺の所には来ないんだ!」

俺「ぬかったわ……うう……ベッドの中でゆまちゃんとハグハグしたかったのに……」

俺「まあいい、チャンスはまだいくらでもあるんだ あわてる必要は無い」グースカピー

次の日

俺「じゃあ言ってくるぜ」

俺(今日は鹿目と話をして契約をさせない流れを作ろうかな)

教室

俺「なあ鹿目、今時間空いてる?ちょっと二人で話したい事があるんだ」

まどか「は…はい 大丈夫です」

さやか「もしかして愛の告白?駄目駄目、まどかは私の嫁なんだから!」

俺「違いますー、恋愛沙汰じゃありませーん じゃあ行こうか」

さやか「まどか〜俺に何か変な事されたら迷わず私に言うんだぞ〜」

まどか「さ、さやかちゃん…」
66 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/24(水) 17:02:56.89 ID:Pbr+qzyZ0
俺「失礼だな、まるで俺が変態みたいじゃないか」

さやか「まどかは男子の隠れファンが多いって言うし当然の警戒よ」

俺「へー、そーなんだー 意外ー(棒)」

さやか「な〜にわざとらしく興味なさそうな態度取ってるのよ」

俺(そりゃあ俺にはもう、ゆまちゃんという嫁がいるし)

まどか「俺君には中沢君という大切な人がいるから///」

俺「え?」

まどか「え?」

俺「なにそれ怖い、そう言えば今日は中沢が見かけないな」

さやか「知らないの?中沢は今日から停学中だって」

俺「停学になったのかwwwお…お気の毒でーーーす!!」


屋上


まどか「それで話って?」

俺「QBが言ってたよ、君は魔法少女としての才能があるってね」

まどか「ッ!?どうしてそれを……」

俺「俺もQBと契約したからさ、言わば魔法少女達の同業者さ」

まどか(俺君が魔法少女……)プッ

俺「何を想像しているかはともかく、QBに関わったのなら先輩としてアドバイスをしてやろう」

俺「絶対に魔法少女になるな、何があってもだ」

俺「君が魔法少女になれば確実に後悔することになる(主に俺が)」

まどか「……どうして?」

まどか「そんなに私って足手まとい……なのかな?」

俺に強く否定されたのが余程ショックなのか
まどかの表情は暗くなり顔をうつむかせていた。
67 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/24(水) 17:03:32.32 ID:Pbr+qzyZ0
俺「そうじゃ無い、鹿目は優しくて強い だからこそ魔法少女になるべきじゃないんだ」

俺「魔法少女になれば何をしなければならないか、鹿目は分かっているか?」

まどか「魔女と戦う……」

俺「確かに魔女との戦いは恐ろしいし過酷だ だがそれだけじゃない」

俺「……最も厄介なのは、他の魔法少女との殺し合いだ」

まどか「……!?どうして魔法少女と戦うの?」

俺「理由は様々さ、縄張りの取り合いで争う者もいれば、殺し合いその物が目的で襲ってくる人だっているだろうさ」

俺「そんな連中を相手に鹿目は戦う事が出来るか?同じような年頃の少女達を殺せるか?」

まどか「でも……話し合えばきっと分かり合えたり出来ると思う……」

俺「それは甘い考えだよ、魔法少女は殺すか殺されるかの世界なんだ」

俺「鹿目のそんな優しさに付け込まれて、利用されて命を落とすことになる」

俺「俺は知人が命を落とす所なんて見たく無いんだ、頼む……」

まどか「俺君…」

俺(もっともらしい綺麗事を並べてみたが効果抜群のようだなぁ……くけけけ)

俺(万が一、鹿目が契約して俺が雑魚扱いにでもなったら再び、負け犬人生まっしぐらになってしまう)

俺(それだけは何としてでも阻止せねば……)
68 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/24(水) 17:04:00.76 ID:Pbr+qzyZ0
ほむら「彼の言う通りよ、まどかは魔法少女に相応しくない」

まどか「ほむらちゃん!?」

俺「暁美か、何時の間に現れやがった…」

ほむら「さっき来たばっかりよ、考え込んでて気が付かなかったのかしら?」

さやか「転校生…」

俺「ちょっ…美樹!影で見てやがったな〜」

マミ(大丈夫よ。私が見張ってるから)

さやか(マミさん…)

俺(巴さんも!?三人もいたのに気付かないとは迂闊だった)

ほむら「貴女達と敵対するつもりは無いわ 私はただ、まどかに会いに来ただけ」

ほむら「まどか、貴女も魔法少女になるつもり?」

まどか「私は…」

さやか「あんたにとやかく言われる筋合いはないわよ!」

俺「美樹の言う通りだ。それに君は秘密が多すぎる」

俺「得体の知れない相手の言葉を信用なんて出来ると思うか?失せろよ」

まどか「俺君、言いすぎだよ!ほむらちゃんは私の事を心配して言ってるんだよ!」

ほむら「…………」

俺「はいはい、俺が悪かったよ」

ほむら「まどか、昨日の話、覚えてる?」

まどか「うん」

ほむら「ならいいわ。忠告が無駄にならないよう、祈ってる」スタスタ
69 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/24(水) 17:04:33.52 ID:Pbr+qzyZ0
俺(暁美ほむら、随分とまあ鹿目に執着しているようだが、何を考えているやら)

マミ「ねえ俺君、放課後は時間空いてる?」

俺「ええ 大丈夫ですよ、何か用事でも?」

マミ「鹿目さんや美樹さんと一緒に魔法少女体験コースに付き合ってほしいのよ」

俺「なんですか?その体験コースって」

マミ「二人に魔女との戦いがどういうものか見てもらって」

マミ「そのうえで、危険を冒してまで叶えたい願いがあるのか考えてもらう体験よ」

俺「だけど俺的には契約は反対ですよ」

マミ「俺君の言いたいことも分かるけど、契約するか否かは最終的に彼女達が選ぶ問題だと思うの」

マミ「だから俺君が一方的に答えを決めるべきじゃないわ」

俺(ここで俺の主張を無理やり突っぱねれば、余計な疑惑をかけられる危険があるな)

俺「巴さんの言う通りですね。俺も魔法少女体験コースに付き合いますよ」

俺(体験してる途中で鹿目が契約を嫌になるように誘導すればいいだけの話だ)
70 : ◆wI1a.sapXc :2012/10/24(水) 17:05:23.49 ID:Pbr+qzyZ0
今日はここまで
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/10/25(木) 22:23:04.20 ID:XfpOYoHAO
素晴らしい
オリキャラ介入モノでありながらメアリーの欠片も見当たらない

このまま突っ走ってほしいね
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/26(金) 10:52:12.87 ID:9/qFjDpKo
これからでるヒロインの名前がメアリーかもしれないのに…
73 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/30(火) 18:54:43.12 ID:9GJtxsJ90
喫茶店

マミ「さて、それじゃ魔法少女体験コース第一弾、張り切っていってみましょうか」

俺「パチパチパチ〜」

マミ「準備はいい?」

さやか「準備になってるかどうか分からないけど…」

さやか「持って来ました!何もないよりはマシかと思って」

かばんの中に手を入れると、じゃじゃーんと言わんばかりに
さやかは取り出した金属バットを見せ付けていた。

俺「金属バットは背中から出すもんだぜ(BOY的な意味で)」

マミ「まあ、そういう覚悟でいてくれるのは助かるわ」

まどか「え?えっと 私は…」

まどかが取り出したのは一冊のノート。
ページを開くと、そこにはまどかが描いた魔法少女服のデザインが記されていた。

さやか「うーわー」

俺「気合入ってんなwww鹿目ぇwwww」

まどか「と、とりあえず、衣装だけでも考えておこうと思って」

マミ「うん、意気込みとしては十分ね」

俺(熱意篭ってる所悪いが鹿目の魔法少女化は絶対に邪魔してやんよ)


喫茶店から出た俺達四人は、魔女探しへ向かうのであった。


マミ「これが昨日の魔女が残していった魔力の痕跡」

マミ「基本的に、魔女探しは足頼みよ」

マミ「こうしてソウルジェムが捉える魔女の気配を辿ってゆくわけ」

さやか「意外と地味ですね」

俺「探そうとしてすぐ見つかるもんでもないからな」
74 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/30(火) 18:55:45.26 ID:9GJtxsJ90
俺(やべぇ……魔女探し暇すぎる……)

俺(だいたい魔女なんて、偶然発見した時だけ潰しに行けばいいのに)

俺(魔女による被害を少しでも減らすためにパトロールだなんて巴さんも律儀だねぇ)

俺(俺にはそんな非効率な真似を進んでやることは出来んよ)

マミ「かなり強い魔力の波動だわ」

俺がぼうっとしてる間に
廃ビルに近付いた辺りで巴さんは魔女の存在を感知したようだ。

マミ「間違いない。ここよ」

さやか「あ、マミさんあれ!」

さやかが屋上を指すと、そこには屋上で立っている人の姿が見えた。
ふらふらしながら、ゆっくりと前へ歩いて行って飛び降りた。

さやか「あ…」

まどか「きゃあ」

俺「やべぇ!」

マミ「ハッ!」

飛び降りた人間が地面にぶつかるより早く
巴さんが構築したリボンに包まれて救助された。
ついでに俺も反射的に助けに動いたが、余裕で間に合っていなかった。

マミ「魔女の口づけ…やっぱりね」

まどか「この人は?」

マミ「大丈夫。気を失っているだけ。行くわよ」

廃ビル内へ進むと魔女結界へと通じる入り口を発見した。

マミ「今日こそ逃がさないわよ」

さやか「うぅ、うわぁー」

まどか「すご〜い」

俺「ぞくぞくするねぇ〜」

マミ「気休めだけど。これで身を守る程度の役には立つわ」

巴さんが美樹の持つ金属バットに強化魔法をかけた。

マミ「絶対に私の傍を離れないでね」

まどか「はい」

さやか「はい!」

俺「二人とも、俺がメイン盾として守ってやるから安心するがよい」

さやか「ええ〜大丈夫なの〜?俺じゃあ不安だなー」

俺「ひでぇ言われようだな。まあ見てなって」
75 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/30(火) 18:56:18.14 ID:9GJtxsJ90
〜♪(マミさんのテーマ)

派手で長い変身バンクを使い、巴さんが魔法少女姿になった。
その光景にまどかとさやかはおおー!と歓喜の声を挙げていた。

俺「さぁて、俺も変身しておくか」

まどか「俺君の……」

さやか「変身シーン……」


※注意 二人の想像です


俺「へ〜んし〜ん♪」キャピ

俺の衣類が消滅して全裸になると、体全体にピンクの光が集まり
ヒラヒラの魔法少女衣装を纏った俺の姿が露になった。

俺「魔法使いリリカル俺、参上ッ!!」


まどか「き、気分が……」

さやか「うう…吐き気がする〜」

俺「二人とも何を考えていた?まあいい、行くぜ」パチン

俺が指を鳴らしてソウルジェムを輝かせると
両腕のサイズが巨大になり、猛獣の様な鋭い爪に変化し
続いて全身が紺色の大きな鎧に包まれていき
最後に切れ目の双眼の瞳が黄色く発光して変身は完了した。

俺「どうだぁ、超イカスデザインだろう?」

まどか「ちょっと怖いかも……」

さやか「……なんか悪者っぽい」

俺(ゆまちゃんにも最初怖がられてたし、女子受けしないデザインなのかねぇ?)

俺「まあ、見た目は変わろうと俺は俺だから心配すんな。行くぞ」
76 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/30(火) 18:56:44.20 ID:9GJtxsJ90
魔女結界内部

俺「ヒャッハー!魔女狩りだーッ!!」

魔女結界に入ると、辺りをうろついている使い魔を見つけて
俺は反射的に体が動き、使い魔達を切り刻んだ。

俺「『兵は拙速を尊ぶ』ってねぇ。ハハハハ!」

マミ「俺君!先行しすぎよ」

俺「おっと、すいません。ついつい興奮してしまって」

マミ「まったくもう…」

俺(変身すると全身が高ぶってくるんだよなぁ、敵を破壊したくなる衝動に駆られてしまう)

まどかとさやかが狙われないよう気を付けながら
ゆっくりと魔女のいる部屋へと向かっていった。

QB「頑張って。もうすぐ結界の最深部だ」

魔女のいる大広間へと到達し四人は入った。

マミ「見て。あれが魔女よ」

さやか「う…グロい」

まどか「あんなのと…戦うんですか…」

マミ「大丈夫。負けるもんですか」

マミ「下がってて。俺君は二人の傍にいて守ってね」

俺「OK〜。きっちり決めちゃってください」

俺(あまり面白くない役割だが、後輩に格好付けたい巴さんのために華は持たせてやるか)
77 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/30(火) 18:57:15.77 ID:9GJtxsJ90
巴さんがマスケット銃を構築して魔女に砲撃を繰り出す。
途中で触手に足を取られるも無事に脱出して

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

トドメの大技を放って魔女を討ち倒すことに成功した。

さやか「かっ、勝ったの?」

まどか「すごい…」

俺(ふん…この程度の魔女なら俺だってソロ狩り余裕だ)

魔女からグリーフシードが現れて、それを巴さんが回収し
魔女結界から脱出した。

巴さんが二人にグリーフシードの説明をしている最中
彼女は現れた。

ほむら「…………」

まどか「あっ!」

俺「跡を付けてたのかぁ?おいっ!」

マミ「あと一度くらいは使えるはずよ」

マミ「あなたにあげるわ」

マミ「暁美ほむらさん」

そう言って巴さんはグリーフシードを暁美に投げ渡した。

さやか「あいつ…」

マミ「それとも、人と分け合うんじゃ不服かしら?」

ほむら「貴女の獲物よ。貴女だけの物にすればいい」

暁美は巴さんの好意を受け取らずにグリーフシードを投げ返した。

マミ「そう。それがあなたの答えね」

さやか「くー!やっぱり感じ悪いやつ!」

俺(一度絞めた方がいいか?このアマ、いや能力も知らん以上は迂闊に手を出すのは危険か…)

まどか「仲良くできればいいのに」

マミ「お互いにそう思えれば、ね」
78 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2012/10/30(火) 18:57:54.90 ID:9GJtxsJ90
そうして無事に魔女は退治され、魔法少女体験ツアー一日目が終了し
解散した頃

俺「なあ二人とも、実際の話、魔法少女になるつもりなん?」

まどか「……私がマミさんみたいに人助けが出来るのなら誰かの役に立てるのなら」

まどか「魔法少女になって一緒にお手伝いがしたい……」

さやか「私も、魔女が人を苦しめているのを知って見て見ぬ振りなんて出来ない」

さやか「マミさんのような正義の味方になって町の皆を助けたいと思う」

俺「……本当はこんな事言いたく無いが、あまり仲間を増やすのは危険なんだよね」

俺「魔法を使うにはグリーフシードが必要だ。しかし、その数が限られている」

俺「二人が魔法少女になったせいで巴さんが持てるグリーフシードの取り分が減って」

俺「魔法が使えずに命を落とす危険性がある事も考えてほしいんだ」

俺の言葉を聞いてまどかもさやかも意気消沈したようだ。
そうなってくれなくちゃあ困る。
正義だの魔法少女だのに憧れてホイホイ契約されたら溜まったもんじゃあないからな。

俺「二人とも人助けがしたくて魔法少女を目指すのは分かる」

俺「だけど人助けなら魔法少女以外にだって出来ることはある」

俺「例えば近くに魔女の存在を発見した時に俺や巴さんに連絡をするとかね」

俺(よし、ここまで来たら 少し引いて…)

俺「あ……ごめん、言い過ぎた。契約するか否かは二人が決める問題なのに……」

まどか「いいんだよ。謝らないで、私たちの事を考えて言ってくれたのは分かったから」

さやか「そうそう、ごめんね。私、俺の事を自分勝手な奴だと誤解してた。本当はすごく仲間想いなんだね」

俺「……ありがとう。俺の言った事が伝わったようで凄く嬉しいよ」ニコリ

俺(ちょろいわwwwwwwお人好し共はちょっと情に訴えるだけですぐ釣れるから楽だわwwwww)
79 : ◆wI1a.sapXc :2012/10/30(火) 18:58:43.39 ID:9GJtxsJ90
今日はここまで
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/30(火) 19:39:10.61 ID:2gAWXz1DO

俺が草加みたいになってきたな
81 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/05(月) 21:03:40.31 ID:NmM3RMHN0
その後も俺は放課後は巴さんの魔法少女体験ツアーに付き添うことにした
一度、釘は刺しておいたが用心の為に
目の届く範囲で鹿目達を監視しておいた方がよいと考えてのことである。

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

わざわざ技名を名乗りながら使い魔を撃破していくマミ。
今時、技名を名乗って攻撃なんて平成ラ〇ダーでも滅多にいないのに…

さやか「いやー、やっぱマミさんってカッコイイねえ!」

俺「ねえ俺は?俺も戦ってたぞ?」

マミ「もう、見世物じゃないのよ。危ないことしてるって意識は、忘れないでおいてほしいわ」

さやか「いえーす!」

俺「」

まどか「あ、グリーフシード、落とさなかったね」

QB「今のは魔女から分裂した使い魔でしかないからね。グリーフシードは持ってないよ」

まどか「魔女じゃなかったんだ」

さやか「何か、ここんとこずっとハズレだよね」

俺(だから佐倉は使い魔を狩らないよう俺に助言したんだっけな)

マミ「使い魔だって放っておけないのよ。成長すれば、分裂元と同じ魔女になるから」

俺(よくもまぁ、そんな戦い方で魔力を維持出来るもんだ。その節約術は勉強させてもらうぜ)

マミ「さぁ、行きましょう
82 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/05(月) 21:04:50.47 ID:NmM3RMHN0
マミ「二人とも何か願いごとは見つかった?」

俺「…………」ピクッ

さやか「んー…まどかは?」

まどか「う〜ん…」

マミ「まあ、そういうものよね。いざ考えろって言われたら」

俺「そうですよ巴さん!大体、魔法少女になりたくて願いを考えるのは本末転倒だ!」

俺「どうしても叶えたい願いがあって、それが契約以外で叶えるのが不可能な場合のみにするべきなんだ!」

俺「なあQB!契約にクーリングオフは可能なのか?」

QB「それは出来ないね」

俺「だからなぁ。二人にはそんな簡単に願いを決めてほしくないんだよ!」

俺「楽して金儲けしたいのが願いで契約して悲惨な死に方を迎えた人(ライダー)だっているんだよ…」

マミ「そうね。俺君の言う通り、願いはキチンと考えたうえで決めてほしいと思うわ」

俺「さっすが〜巴さんは話が分かるッ!」

さやか「ねえ、マミさん。願い事って自分の為の事柄でなきゃダメなのかな?」

マミ「え?」

さやか「例えば、例えばの話なんだけどさ、私なんかより余程困っている人が居て、その人の為に願い事をするのは…」

まどか「それって上条君のこと?」

さやか「たた、例え話だって言ってるじゃんか!」

俺「何か出来る事があれば手を貸してやるぜ。金銭的問題でも遠慮なく頼ってくれ」

さやか「お金だけで解決出来る問題じゃないし、そこまで俺に迷惑かけられないよ」

俺「そうか。何か困った事があればいつでも言ってくれよ」

俺(お前らに契約されるのが一番迷惑なんだよ…)
83 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/05(月) 21:05:44.37 ID:NmM3RMHN0
マミ「でもあまり関心できた話じゃないわ。他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと」

マミ「美樹さん、あなたは彼に夢を叶えてほしいの?それとも、彼の夢を叶えた恩人になりたいの?」

まどか「マミさん…」

俺「…………」

マミ「同じようでも全然違うことよ。これ」

さやか「その言い方は…ちょっと酷いと思う」

マミ「ごめんね。でも今のうちに言っておかないと。そこを履き違えたまま先に進んだら、あなたきっと後悔するから」

俺(んー……つまり美樹は上条の願いを叶えた恩で、自分を好きになってもらいたいか否かという事か)

俺(後者を望むなら美樹が好かれなくたって、好きな男の願いを叶えたヒーローとして自己満足できるだろうが)

俺(前者を望むなら愛されなければ消費した願いに見合う代価を受け取れずに心にしこりを残す事になるな)

俺(願いを叶える代わりに私だけを愛して〜ってか。重いなw)

マミ「ごめんね。でも今のうちに言っておかないと。そこを履き違えたまま先に進んだら、あなたきっと後悔するから」

さやか「…そうだね。私の考えが甘かった。ゴメン」

マミ「やっぱり、難しい事柄よね。焦って決めるべきではないわ」

俺「何なら本人に直接聞いて見たらどうだ?願いを叶えてあげる代わりに私を好きになってほしいってね」

さやか「だからそんなんじゃ無いって!!」

俺(願いを叶えた後で揉めるよりはマシだと思ってアドバイスしたのにー)

QB「僕としては、早ければ早い程いいんだけど」

俺「なんだ?契約受付期間でも限られてるのか?」

QB「いや…そういう訳じゃないんだけど…」

俺「だったらゆっくり決めさせてやれよ。買い物は何を買おうか悩んでる時が楽しんだぜ」

俺「そこに店員がやってきて急かされでもすれば、客が不快になって買ってくれる物も買わなくなるんだぜ」

マミ「そうよ。女の子を急かす男子は嫌われるぞ」

さやか「うっふふ、うふふ、あはは、ははは…」

俺「男……だと……!?こんな可愛い声して……?いや、性別QBとして考えれば……」
84 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/05(月) 21:07:01.00 ID:NmM3RMHN0
その夜

俺「はぁ〜、ええ湯だった。風呂上りのジュースでもグイっといくか」

俺「ぬがっ!?ジュースが全く無い……仕方ねえからコンビニ行ってくるか」

俺「ゆまちゃんゆまちゃん、これからコンビニ行くけど何か欲しい物あるか〜?」

ゆま「んーと、アイスが食べたい!」

杏子「じゃあ私の分もアイス買ってきてくれ」

俺「アイスか。沢山買ってきてやるからな」ガチャリ

俺(佐倉には聞いて無いんだがまあいい)


コンビニ


俺「ジュース、酒、おやつにアイスっとこれだけ買えば十分だな」

店員「確認ボタンの入力お願いします」

俺(バイトの若い兄ちゃんが店員だと、未成年でも遠慮無く酒が買えるから気が楽だ)ポチ

店員「全部で1781円になります」

俺「」ノ2001円

店員「では220円のお返しになります」

俺「どうも」

店員「ありがとうございましたー」


俺「ふ〜、さっさと帰ってくつろぐか……ん?」
85 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/05(月) 21:08:05.20 ID:NmM3RMHN0

ほむら「分かってるの?」

ほむら「貴女は無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」

マミ「彼女たちはキュゥべえに選ばれたのよ。もう無関係じゃないわ」

俺(おや?こんな所に巴さんと暁美がいるとは…何を話しているのか気になるな)コソーリ

ほむら「貴女は二人を魔法少女に誘導している」

マミ「それが面白くないわけ?」

ほむら「ええ、迷惑よ。特に鹿目まどか」

マミ「ふぅん…。そう、あなたも気づいてたのね。あの子の素質に」

俺(また鹿目絡みの話しか。よくそこまで執着出来るな〜)

ほむら「彼女だけは、契約させるわけにはいかない」

マミ「自分より強い相手は邪魔者ってわけ?いじめられっ子の発想ね」

俺「ぐはっ」ザクザク

ほむら「…!?」

マミ「そこにいるのは誰!?」

俺「いや〜すみませぇん。買い物帰りの途中で二人の話し声が聞こえたんで……」

隠れている理由も無いので、買い物袋を見せながら俺は姿を現した。

マミ「俺君?」

俺「何かあったんですか?なんだか穏やかな空気じゃないんで気になったんですけど…」

マミ「暁美さんは鹿目さんが魔法少女になるのがどうしても気に入らないみたいなのよ」

俺「ふぅむ。どうして暁美は鹿目が契約する事を頑なに否定しようとするのかな?」

ほむら「それは……貴方達に教える必要は無いわ」

俺「それじゃあ話にならないな。それとも…力づくで従わせてみるか?」

ほむら「貴方達とは戦いたくないのだけれど」

俺「だったら大人しく身を引くことだなぁ。まぁ心配するな」

俺「俺はQBのように契約を急かすような真似はしない。鹿目達には後悔の無い様にしっかり熟考させるさ」

俺(熟考の末で契約を諦めさせてやるさ。だからてめえが後ろでちょろちょろ嗅ぎ回られるとうざったいんだよ)

ほむら「……もう一度言うわよ。彼女だけは、絶対に契約させない」スタスタ

俺(ふん…こちらも端からそのつもりだよ。余計な真似をせず俺に任せりゃいいんだよ)

俺「じゃあ俺もう行くんで、帰りは気をつけてください」

マミ「ええ、また明日ね」
86 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/05(月) 21:08:43.57 ID:NmM3RMHN0
俺ホーム

俺「帰ったぜ〜」

ゆま「オレお兄ちゃんお帰り〜」

杏子「お帰り俺、明日はゆまと買い物に行くんだけど放課後に付き合えるか?」

俺(ゆまと一緒に買い物だと!?これは魔法少女体験ツアーよりも優先だな)

俺「ああ!行けるぜ」

杏子「じゃあショッピングモールで待ってるから放課後に来いよな」

俺「OK〜」

俺(あそこの警備員には悪い事をしたな〜)


次の日の放課後
見滝原ショッピングモールにて


俺(くっくっく…今日はゆまちゃんとたっぷりスキンシップを取るのだ)

杏子「俺〜こっちこっち!」

ゆま「オレお兄ちゃ〜ん!!」

俺「ははは!またせたかい?」

俺(ゆまちゃんが俺に向かって手を振っている……はぁ…はぁ…)

杏子「じゃあ私とゆまは次の店を見ていくから、荷物持ち頼んだぞ〜」

俺(まさか荷物持ちの為だけに俺を誘ったのか!?)

俺(おいおい…俺は女の子の為なら無償で行動する事も躊躇わないようなラノベ系主人公とは違うんだぞ!)

俺(だが、ここでゆまちゃんとの好感度を上げる為に、俺の懐の広さを見せ付けておくのも手か)

携帯『心に剣 輝く勇気 た〜しかに閉じ込めて〜未来 切り札は自分だけ〜♪』ピ

俺「もしもし」

さやか『すぐ来て俺!病院に魔女が!』

俺「なんだと!?」

俺(こんな時に…だが魔女を見つけた時に連絡するだけでも役に立つと言ったばかりでボイコットする訳にもいかないか…)

俺「ゆまちゃん!佐倉!悪い…急用が出来た。用が片付き次第にすぐ戻るから!」

ゆま「オレお兄ちゃん…」

杏子「急用ならしょうがないか。忙しいなら無理しなくていいぞ」

俺(ああ…ゆまちゃん。そんな悲しい顔をしないでくれ……魔女なんて速攻で片付けて帰ってくるからね…)タタタ
87 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/05(月) 21:09:24.62 ID:NmM3RMHN0
今日はここまで
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/06(火) 17:55:42.33 ID:2Ur6tv/80
おつ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/07(水) 03:15:18.33 ID:oQvzCI/Lo
俺の小物っぷりがイカスぜ
他のスレの俺や男や野郎オリキャラ達と比べたらきっと最弱だろうけど、バトルロワイアルやらせたらきっと最後まで生き残るに違いない
90 :名無しNIPPER [sage]:2012/11/08(木) 00:01:14.65 ID:+po9ojcAO
俺の井の中の蛙ぶりが突き抜けてるなwww
相対的に他のキャラの株が一段階上がってしまうぜ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/08(木) 11:57:53.37 ID:LDxQlK6DO
>>俺「楽して金儲けしたいのが願いで契約して悲惨な死に方を迎えた人(ライダー)だっているんだよ…」

インペラーェ・・・
あれは朝の八時からやる内容じゃないと思うの
そして、その悲惨な死に方した人と俺が動機、キャラが被りまくりまくってる件
92 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/10(土) 01:03:43.52 ID:dl5Q7F1f0
見滝原病院

俺(この辺りに魔女の気配が……ここか)

病院へ向かった俺は魔女の結界へと通じる入り口をすぐさま発見した。
結界の周りを見渡したが鹿目や美樹の姿は無かった。
二人は恐らく俺の到着を待たずして先行したのだと考えて先へ進むことにした。

俺「ん?お前は……暁美か」

魔女結界に入って少し進んだ先にロープで縛られた暁美ほむらの姿があった。

ほむら「貴方は……頼みがあるの。このロープを切ってほしい」

俺(このロープは巴さんの魔法か。見た感じ、暁美がまたストーキングした所を捕まったのかな)

俺「嫌なこった。俺がお前にそこまでする義理は無いんでね」

ほむら「今度の魔女は、これまでの奴らとはわけが違う」

ほむら「このままでは巴マミは命を落とすわ」

俺「あっそう。急いでるからじゃあな」

魔女退治を早々に終わらせたかった俺は暁美の言葉を適当に聞き流して
さっさと移動することにした。

俺「はっけぇぇん!!どうやら魔女戦までには間に合ったようですね」

マミ「ナイスタイミングよ。奥で美樹さんとキュゥべえが待ってるの 急ぎましょう」

俺「アイアイサー」
93 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/10(土) 01:04:20.90 ID:dl5Q7F1f0
俺(さぁて、巴さんにもそろそろ釘を刺しておいた方がいいか)

俺『巴さん…テレパシーですみませんが少しいいですか?』

マミ『どうしたの?改まって』

俺は巴さんの傍まで移動するとテレパシーを送って話しかけた。
鹿目に話を聞かれないようにする為だ。

俺『鹿目と美樹の事です。今まで共に魔法少女体験ツアーに出て俺なりに考えたのですが』

俺『彼女達はやはり魔法少女として相応しくないと思うんです…素質云々ではなく環境の問題として…』

俺『魔法少女として契約する以上は命を賭けて戦わなければならない』

俺『ですが二人は命を賭けてまで叶えたい願いは無く、暖かい家庭だってあるんです』

俺『二人にはそんな平和な日常を捨て去ってまで自己犠牲に走ってほしくないんです』

マミ『……たしかに美樹さんや鹿目さんには今の生活を大事にしてほしいとは思うわ』

マミ(言われてみれば、もし二人が魔法少女になって命を落としたら二人の両親が凄く悲しむことになる…)

マミ(私のパパとママが事故で死んた時も凄く悲しかった……)

俺(巴さんの目が潤んでいる…俺の言葉が確実に効いているな。くひひ…更に畳み掛けるか)


俺『正直言って自分が死ぬのはまだいいんです。それも覚悟の上で契約しましたから』

俺『だけど自分の周りにいる大切な人達を守りきれずに失うのはとても怖いんです…』

俺『俺の我侭でしかないけれど、彼女達には戦いに直接参加する事無く人としての幸せを歩んで欲しい…』グスッグスッ

俺(ちょっとぉ〜演技が臭すぎたかなぁ?)
94 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/10(土) 01:05:00.10 ID:dl5Q7F1f0
マミ『その気持ち…分かるわよ。私だって人を助けられなかった時は凄く辛かったから…』

俺(よしよし、情を誘って共感させる作戦は上手く行ってるな。これなら俺の頼みも聞いてくれるだろう)

俺『俺は彼女達を魔法少女にさせたくはありませんが、人を守ろうとする善意を無駄にする真似もしたくありません』

俺『なので…巴さんお願いがあります。鹿目と美樹を契約させない形で共に協力し合う関係でいてほしいんです』

俺(鹿目や美樹の気持ちを尊重しているように見せかければ、お人よしな巴さんは断ることが出来まい)

マミ『……わかったわ。私も俺君の考えに賛同するわ』

マミ(鹿目さんや美樹さんの家庭を壊す訳にはいかないものね)

俺(ちょろいわwwwww噴き出さないように堪えるの超しんどいんだけどwwwwww)

俺(さてさて、巴さんを上手く丸め込んで後顧の憂いも絶った所だし速攻で片付けさせてもらうか)

そんな時に使い魔達が三人の前に立ち塞がるように現れる。
俺は魔法使いのフォームに変身して攻撃を開始した。

俺(こうも上手く事が進むと凄く気分がいいぜ。一つ歌でも歌いたくなるほどだ)

俺(鹿目さえ契約しなければ、もう何も怖いものはない)

俺(いずれ巴さんや佐倉も追い抜いて、俺が最強になってやる!)

テンションが最高にハイになった俺は片っ端から使い魔を倒して突き進んだ。
95 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/10(土) 01:05:42.17 ID:dl5Q7F1f0
そうこうして走っていくうちに俺たちは美樹とQBを発見した。

マミ「お待たせ」

さやか「はぁ間に合ったぁ」

俺「ヒャッハー!魔女はどこだぁっ!?」

QB「気をつけて!出て来るよ!」

GSが孵化して中から魔女が現れた。
それは魔女にしては小さくサン〇オに出てくるマスコットみたいな容姿であった。

俺(愛しのゆまちゃんが待っているんだ。さっさと終わらせてもらうぜ!)

俺「ボディががら空きだぜ!」

魔女が対応する暇も与えさせずに、俺の右腕の爪が魔女の腹部を貫くと
魔女を天へ向けてかざすように腕を上げて
掌からビームを放ち、魔女の体を零距離から撃ち抜いた。

俺(爪で相手の体を突き刺して密着した所を撃つ。それが俺の必殺技よッ!)

俺「あんたじゃ燃えないなぁ」キリッ

さやか「やったぁ!」

まどか「す…すごい…!」

マミ「よくやったわ俺君」

俺「フハハハハハ!!誰も俺を倒すことは出来ぬのだ!!」

シャルロッテ「」ブオン

勝利の余韻に浸り、高笑いしている時だった。
魔女の口から巨大な魔女が新たに出現し
一瞬で俺の眼前へと迫った。

俺「ふぇ?」

シャルロッテ「あ〜ん」パクッ

まどか「あっ、あっ」

さやか「あぁ!」

マミ「そんな…俺君…」

大口を開けた魔女は俺の上半身をがぶりと噛み付いた。
その光景を前に三人の表情は凍りついた。
96 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/10(土) 01:06:15.61 ID:dl5Q7F1f0
シャルロッテ「ーーーーーーッ!?」バァン!

一瞬、魔女の体が膨れ上がり驚愕の表情を見せた瞬間に
轟音が響いて魔女の体が爆散した。

俺「うぉおおおッ!!はあ……!はあ……!俺は生きて……いるのか……!?」

魔女に噛み付かれる寸前、俺は両腕で頭を抱えて体を縮めこませていた。
恐怖に陥った人間が反射的に取る行動である。
それが功をそうして、両腕に装着された盾が魔女の牙から身を守り
肉体を食い千切られるのを阻止することが出来たのだ。

魔女の噛み付きから耐えた俺は魔女の口内を見て、また驚き
両手からビームを放出して魔女を内側から破壊して倒したのであった。

マミ「大丈夫!?怪我してない!?」

俺「ふ?……ふふふ、余裕でしたよ!こんなの余裕で倒せましたよ!」

助かったのは偶然の産物であり、今でも恐怖が抜けておらず
仮面の内側では涙目になった俺の顔が映っているが
弱さを知られるのは恥なので俺は無駄に虚勢を張っていた。

まどか「はぁ…よかったぁ…」

さやか「もう、十年は寿命が縮んだよ」

俺「安心したまえ。無敵の俺様がそう簡単にくたばるわけ…いたた!」ズキズキ

胸元から激痛が走る。
よく見ると胸元から血がダラダラと垂れ流していた。
魔女に噛み千切られるのは阻止したが
盾に防がれていない部分は牙が鎧に突き刺さっていたので
決してノーダメージという訳にはいかなかった。

俺「マジで痛い…巴さん治癒魔法頼みます!」

マミ「良いけど、俺君はもう魔力が尽きちゃったの?」

俺「まだ余裕あるんですけど俺って治癒魔法が全く使えないんですよ」

マミ「そうなの…じゃあ治すわね」

俺「お手数おかけします」

巴さんに傷を治してもらった後、俺は急いで帰った。
速くゆまちゃんのいるショッピングモールへ行くために

ほむら「貴方…もしかしてもう魔女は…」

俺「倒したよじゃあな」タタタ

ほむら(魔女が倒された状態でまだロープが消えていない。そう…巴マミは勝ったのね)

俺「魔女空間から抜け出したぞ。ヘイ!タクシーッ!」

俺(二人の契約も上手く妨害出来たようだし、これで当面の不安は殺し損ねた魔法少女狩りの連中への警戒だけだな)


お菓子の魔女シャルロッテを撃破

俺のレベルが上がった。

新たな魔法を習得した。
97 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/10(土) 01:22:23.76 ID:dl5Q7F1f0
今日はここまで

>>89
無双出来るほどの実力は無いけど、性格や能力からしてステルスマーダーとして暗躍しそうですね

>>90
俺はまどマギ視聴者のような知識を持ってないのでご容赦ください。

>>91
俗物な願いや行動方針といい、金や物で協力者を増やそうとする所は佐野に近いものがありますね
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 08:28:32.24 ID:Y1C7ieqJ0
おつんこ
99 :名無しNIPPER [sage]:2012/11/11(日) 20:30:04.08 ID:rvjSYzzAO
偶然とはいえシャルをやれるとは……
案外ハッピーな展開を迎えそうだな
100 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/20(火) 10:46:17.31 ID:k5tNV0iN0
次の日の放課後

俺(魔女退治の後、すぐさまショッピングモールに戻ったが、買い物は終わってて帰り道だけしか付き合えなかったよ)

俺(巴さんは勉強があるから今日の見回りは出来ないんだよな。魔法少女やってて好成績も維持してるとは偉いねぇ〜)

俺(俺は進学さえ出来ればそれでいいや。さて今日は寿司屋にでも寄るか。まったく魔法使いになってからやたらと腹が減って困る)

俺(食ってても、ちゃんと運動してるからピザにはならんだろう)

寿司屋 銀座QB

俺「大トロうめえwwww」ガツガツバクバクモッキュモッキュ

電話『風が教えているー強さは自分の中にー恐れさえ乗りこなせるならー進化しーてくー♪』

俺「はいもしもし」

中沢『よう俺!元気?』

俺「おう中沢じゃねえか、超元気よ。何かあったか?」

中沢『実はさ。彼女出来たんだよね///』

俺「はぁ?停学中なのに何してんだよw」

中沢『いやぁ暇だから、新作のネトゲーやってたら、そこで彼女と出会って意気投合してさ///』

俺「どうせネカマだろ?世の中そんな甘くねえって」

中沢『絶対違うから、今度一緒に会う約束もしてるし』

俺「なんでや!…ネトゲーやってるだけでフラグが立つなんてそんなのチートや!チーターや!」

俺「ちっ…そんな奴はネトゲーの世界に閉じ込められてドッチボール対決したり、爆弾魔のPKと戦ったり」

俺「無人島に拉致されてバトロワやらされて、その間にゲロ以下の匂いがぷんぷんする悪党に彼女をNTRれてしまえ」

中沢『ひでえw』
101 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/20(火) 10:47:05.01 ID:k5tNV0iN0
俺「あー食った食った。薄暗くなってきたしさっさと帰るか」

俺「ん?この気配は……魔女か」キュピーン

俺「面白い。久しぶりにソロで狩るとしよう」

魔女空間

使い魔「ピピーッ!」

俺「タイヤみたいな形の使い魔だな」ズバババ

使い魔を片っ端から倒して先へ進み
特にてこずることも無く奥のエリアまで入り込めた。

俺「この先に強い魔力を感じる。間違いない魔女だ」

青年「た…助けてくれーー!!!」

顔中から脂汗を流しながら必死に走っている青年がいた。
その形相からしてよっぽど恐ろしい目にあったのだろう。

俺「おーい!大丈夫かー?」

青年「ひいいいいいっ!!ここにも化け物があああああ!!」

俺「いやいや俺は人間だって…って聞いてないか ん?」

ブロロロロロロロロロロ!!ブオゥンンンンンンン!!

青年「くっくるな!くるなーー!!ぎゃあああああああああッ!!!」

何かのエンジン音が聞こえてきたと思ったその時
高スピードで動く何かが俺から通り過ぎて
逃走していた青年に向かって衝突した。

青年は断末魔の悲鳴と共に衝突の衝撃で
肉体を真っ二つに引き裂かれて絶命した。
102 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/20(火) 10:47:37.28 ID:k5tNV0iN0
俺「こ、これは…バイク!」

青年を殺害したのは巨大なバイクだった。
その上に跨っているのは黒いスーツに黒いヘルメットと
全身黒尽くめのライダーだ。

俺「てめえがここの魔女かぁ!殺せてもらうぜぇ!!」

ブロロロロロロロッ!!!

俺「速っ!?」

通常のバイクでは考えられない急発進、急加速で
俺に向かって突っ走ってきた。
すぐさま俺は盾を構えて防御の姿勢を取る

俺「ぬおおおおお!?がああ!!」

擦れるタイヤと盾の間で火花を散らさせながら防ごうとするも
パワーは魔女の方が上手で俺は弾き飛ばされて壁に叩きつけられた。
更に魔女の追撃は続く。

俺「馬鹿が!!ビームの餌食になりなぁ!!」

追撃してきた魔女に向かって俺は両腕からビームを発射した。
魔女は急旋回してビームを回避した。

俺「ありえねえだろその機動力はよぉ!だったらこれで!」

ビームを連発して魔女に向かってひたすら撃ち続けた。
魔女はジグザグに走行してビームを全て避け
Uターンして再び俺に向かって突っ込んできた。

魔女「ッ!!?」

俺「かかったぁ!」ギュィイイイン

その時、魔女がバランスを崩して転倒した。
その隙を逃さずに俺は右腕を伸ばすと魔女の喉元に爪を突き刺した。

俺「俺がビームを撃ちまくったのは地面を穴だらけにして動きを封じるためさ。くたばれ!」

零距離からビームを撃ち、喉を吹き飛ばすと
支えの無くなったヘルメットが転がり落ちて
首から血の様な液体が噴出した。

俺「やったか!?」
103 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/20(火) 10:48:06.80 ID:k5tNV0iN0
ブオン!ブオン!ブオン!

俺「はぁ?」

ブロロロロロロロロロ!!!

首が吹き飛んでも、まるで何事もなかったかのように
魔女は再び動き出した。

俺「首なしライダーかよ!くそっ」

魔女はバイクを変形させながら更に速度を上げて
壁や天井すらも道として走り進んだ。

俺「だからありえねえってその走り方はよぉ!こりゃあ能力の出し惜しみしてる場合じゃねえか!」

長く伸びた両腕を鞭の様に振るって魔女に仕掛けた。
魔女は爪からの攻撃を回避した途端、側面から放たれたビームが直撃して
バイクの一部が損傷した。

俺「甘えよ!腕を伸ばしてビームを撃つ事によって多方面からの攻撃を可能とする戦術ッ!!簡単には回避出来んよ!!」

ブロロロロロロロロロロロ!!!

回避が困難と判断した魔女は俺に向かって突っ切ってくる。
地面ではなく壁を沿って走っているので
魔女の転倒は期待できない。

俺「両腕が伸び切っている今なら俺自身の防御が疎かになっていると思ったか?」

俺「だけど残念!俺は両腕以外からもビームが放てるのさ!!」

俺の腹部が展開すると中から五つのビームを同時に発射した。
魔女が回避しようとするも、五つの内の一つが直撃して
後輪が吹き飛ばされて倒れた。

俺「滅殺!!」

トドメと口部を展開させて、引き戻した両腕と共にビームを放ち
首なしライダーの魔女に命中して爆破した。

104 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/20(火) 10:48:48.44 ID:k5tNV0iN0
俺「俺の隠し玉を使わせるとはなかなかだったが、所詮俺の敵ではなかったな」ドヤァ

ブロロロロロロロロロロロ!!!

俺「ぬぬ!?」

転倒していたバイクが一人でに起き上がっており
俺に向かって特攻してきた。
そのスピードに反応することも出来ずに直撃を許してしまう。

俺「ごはぁ! いってぇ…バイクその物が本体だったか」

ブルン!ブルン!ブルン!

杏子「そりゃーー!!」

魔女「ッ!!?」

魔女が更に俺に攻撃を仕掛けようと動くよりも速く
上空から放たれた杏子の斬撃によってバイクの魔女は爆散した。

俺「さ、佐倉!?」

俺(ちっ…格好悪い所をみせてしまったか…)

杏子「魔女の気配がしたから来てみれば、まったく見てらんねえぜ」

俺「ふ、ふん!佐倉がいなくたって、あの程度の魔女ならどうにかなったさ」

杏子「そーかい。まあそういうことにしといてやるよ」

俺「信じてねーなちくしょう…」

ゆま「オレお兄ちゃん。怪我してる…」

俺「俺の心配をしてくれるなんてゆまちゃんは優しいなぁ」ヘンシンカイジョ

ゆま「はい治った」

俺「ありがとうな〜ゆまちゃん」ナデナデナデ

ゆま「……///」

俺(はぁはぁ……そんな上目遣いで見つめられたら滅茶苦茶にしたくなるじゃないか…)
105 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/20(火) 10:49:22.73 ID:k5tNV0iN0
俺「ん?戦闘で気付かなかったが着信履歴があるな」ピポパ

まどか『はいもしもし』

俺「俺俺〜さっき電話くれたしょ?何か用でもあった?」

まどか『はい、友達が魔女の被害を受けて助けを呼ぼうとして…』

俺「それは大変だな!場所を教えてくれ!」

まどか『場所は〇〇通りだけど』

俺「よしきた。すぐ向かうぜ」ピ

まどか『もう魔女は退治されたから…って切れちゃった』

俺「佐倉にゆまちゃん!ちょっと急用が出来たんで先に行くからな」

杏子「おう、気をつけてな」

ゆま「オレお兄ちゃんいってらっしゃい」


廃工場


鹿目からの要請を受けて俺は急いで向かったが
そこには信じられないことが起きていた。

俺「ばんなそかなーッ!!」

そこには魔法少女姿の美樹さやかがいたのだった。

俺「ナズェケイヤクシテイルンディス!?」

さやか「んーまあ何、心境の変化って言うのかな?どうしても叶えたい願いが出来ちゃったわけで」

俺(ふっざけんじゃねーぞぉ!!てめえらを契約させないようにあんだけ手回ししてやったのによぉ!!)

俺(マジで空気読めよッ!俺の今までの苦労はなんだったのさ!?ちくしょうめー!!)

俺(もうNTRれろ!NTRれてしまえ!てめえが惚れた男は他の女に奪われればいいんだ!!)

マミ「美樹さん自身が決めた事ですもの。一人前の魔法少女になれるよう、一緒に支えてあげましょう」

俺「そ…そうですねー巴さん。魔法少女は助け合いですもんねーははっ……」

さやか「大丈夫ですよマミさん!初めてにしちゃあ上手くやった方だし、すぐにマミさんみたいな正義の魔法少女になって頑張りますから」
106 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/11/20(火) 10:50:22.43 ID:k5tNV0iN0
今日はここまで
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/11/20(火) 13:26:50.21 ID:P3oEznWDO
これは期待できる!
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2012/11/20(火) 22:15:03.13 ID:yifsBh420
俺の着信音仮面ライダーブレイドだ…
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/21(水) 00:13:34.78 ID:KfwMrXfDO
俺がファンなのか、それとも>>1がファンなのか
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/21(水) 23:59:15.49 ID:T7391csu0

俺=>>1じゃないんかww
111 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:29:09.50 ID:acUrS+Ay0
気が付いたら俺は文明が崩壊したような荒野の中で一人ぽつんと立っていた。
どうしてこんな状況になったのかは分からない。
ただつっ立っていてもしょうがないので情報を集めるために動くことにした。

俺「歩けど歩けど、荒野だらけで人の気配がしない……ここは一体何処なんだ?」

俺「…!?そこにいるのは鹿目とQBか。おーい!!」

QB「それが君の願いなんだね?」

まどか「……うん」

俺「まずいッ!状況がいまいち理解出来んが、このままでは鹿目は契約してしまう。急いで阻止せねば!」

俺は鹿目に向かって走った。
だが時既におすし、まばゆい光と共に鹿目は契約を完了させた。

俺「な……なんだこの姿は!?」

鹿目の変身した姿は全身がムキムキの筋肉で覆われ
俺を見下ろすほどの巨漢へと変貌していき
圧倒的威圧感が俺の全身へ重く圧し掛かってきた。

まどか「いきなり秘密がバレちゃったね♪」

俺「こ、この魔力は…まずい!!」

鹿目の右腕から強い魔力の波動を感じ取り
俺はすぐさま変身して、両腕の盾を前に出して防御の姿勢を取った。

まどか「クラスの皆には内緒だよっ♪」メザメタコー

俺「うぐわぁああああああああああああああッ!!!!」

鹿目の拳によって、俺の両腕の盾が紙風船のように容易く破壊され
衝撃を受け止め切れなかった俺は空高くへと舞う結果になった。

まどか「それはとってもうれしいなって思ってしまうのでした♪」

意識が薄れゆく俺が最後に見たものは
顔がQBそっくりの白馬に跨って去っていく鹿目の姿だった。
112 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:30:09.79 ID:acUrS+Ay0
俺「ハッ!……なんだ夢か」

俺「きっと、美樹が契約したからその内、鹿目も契約してしまうんじゃないか。そんな不安が悪夢になって出てきたんだな」

杏子「おーい朝食が出来たぞーって凄い汗だぞ。大丈夫か?」

俺「なに、ちょっと悪い夢を見ただけさ」

俺(情を訴えるだけでは効き目は薄いのかもしれんし、何か別の策も考えておく必要があるか。俺の安眠の為にも)

見滝原中学校、下校時

さやか「そういえば俺ってさー魔法使い名乗ってるけど、変身した姿が全然魔法使いっぽくないよね」

俺「……そう言われるとそんな気がしてきた。どちらかというと魔装騎士と呼んだ方がしっくりくるかもしれん」

さやか「今からでも魔装騎士と名乗っちゃえば?」

俺「いまさら変えるのも何だしこのままにしとくよ」

まどか「さやかちゃんはさ、魔法少女になって怖くは無いの?」

さやか「ん?そりゃあちょっとは怖いけど…昨日の奴にはあっさり勝てたし」

さやか「もしかしたらまどかと仁美、友達二人も同時に亡くしてかもしれないって。そっちの方がよっぽど怖いよね」

さやか「だーかーら、何つーかな。自信?安心感?ちょっと自分を褒めちゃいたい気分っつーかね」

さやか「まー、舞い上がっちゃってますね、私。これからの見滝原市の平和はこの魔法少女さやかちゃんが、ガンガン守りまくっちゃいますからねー!」

俺「確かに魔女との戦いに恐怖は付き物だが、それを凌駕するほどの快楽を味わえるよな」

俺「超人になったことで、本来なら倒せない相手を蹂躙出来る勝者の感覚はなんと美味なことか」

さやか「魔女と戦ってた時にそんな感覚は感じなかったわよ?」

俺「え…俺だけ?マジか。個人差でもあるのか」
113 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:31:17.89 ID:acUrS+Ay0
さやか「さてと、じゃあ私はそろそろ行かないと」

まどか「ん?何か用事があるの?」

さやか「まあ、ちょっとね///」


俺(この顔…メスの顔になってやがる。男か!男の所に行くんだな!くそっ くそっ)

俺(そういえば中沢の奴もモテやがってたな)

俺(あいつはエロゲとかでよくいる主人公の親友ポジで全くモテないだろうと油断していたらこの様だよ)

俺「なあ鹿目〜俺って男としてどう思う?」

まどか「どうって?」

俺「男としてかっこいいかどうかって事さ。俺としてはイケメンとは行かなくてもそこそこイケてるとは思うんだよねー」

俺(二次元の主人公な時点でフツメン以上は約束されているような物だ)

俺(引きこもりの廃人ゲーマーだってフラグは建てられるんだ。俺だってもっとモテてもいいはず…)

まどか「よく分からないけど俺君の見た目は……悪くないと思う……けど」

俺「けど?」

まどか「たまに目つきがちょっと怖い時がある…かな」

俺(もっと愛想良くしろってことか)

まどか「でも私は顔よりも、優しくて傍にいるだけでほっとするような男の人が好き…かな」

俺(まーたまたぁ〜ぶりっ子しなくても分かるぜ。男は顔だろ顔、あとは金)

俺(男に媚売ろうとして優しい人が好き〜とか言ってるんだろうが俺にはお見通しだぜwww)
114 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:32:17.70 ID:acUrS+Ay0


マミ「じゃあ今日のパトロールを開始しましょうか!準備はいい?」

さやか「万端ですよ!」

俺「天才て〇びくんの録画もしっかり済ませてきたぜ」

まどか「私…何も出来ないし足手まといにしかならないけど、一緒に行ってもいいかな?」

マミ「もちろんよ鹿目さん」

さやか「むしろまどかも一緒にいてくれて凄く嬉しいよ!」

俺「みんな大歓迎さ。誰も反対する人なんていないさ」

俺(鹿目が近くにいた方が俺が監視しやすくて都合が良いしね)

ギュルルルル

俺「悪いが腹減ったんで、そこの道化師のハンバーガーショップに行って来る。後で合流するんで先に行っててくれ」

マミ「もう、俺君ったら」

さやか「まったく…早く来なさいよー」

俺「いやぁ〜契約してから食欲が増えてくるのが困るぜ。なあ?」

さやか「あたしはそうでも無いけど」

マミ「私も契約前とは変わらないわね」

俺「それも俺だけ?これが俺の魔法の代価なのか?」

ハンバーガーショップ

俺(俺の分だけ買ってきて一人で食うのも何だし、多めに買っておこう)

俺(こういう心配りが出来る俺はなんて良い奴なんだ)

店員「ご注文はお決まりですか?」

俺「ハンバーガーを2つ、チーズバーガーを2つ、フィレオフィッシュを2つ、ジューシーチキンフィレオを2つフライドポテトLを2つで」

俺(これぐらい買っておけば十分だろう)


俺は注文した食べ物が出来上がるまで、席に座ってぼんやりと景色を眺めた。
通行量の多い道もあって多数の通行人が行き交っていた。

カップルA「イチャイチャ イチャイチャ」

カップルB「イチャイチャ イチャイチャ」

カップルC「イチャイチャ イチャイチャ」

俺(ああ……イライラするんだよぉ……)

115 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:32:57.29 ID:acUrS+Ay0
携帯『風を切って走るー 戸惑いも迷いも捨てー どこまでも遠くへ行けるとー 信じてみたいー♪』

俺「はいもしもし」

まどか『俺君大変なの!さやかちゃんが!』

俺「待っていろ。今行く!」

店員「番号913番のお客様お待たせしましたー」

その時、丁度良いタイミングで注文した食べ物が出来上がった。
俺は食べ物を受け取ると、すぐさまハンバーガーショップから出て行き
魔法少女達の魔力を探知しながら急いで向かっていった。

路地裏

俺が鹿目達のいる所にたどり着くとそこには
巴さんのリボンによって拘束された美樹と佐倉の姿があった。

俺「何やってんの?www路地裏で束縛プレイとかマニアック過ぎだろwww」

マミ「違うわよ!それには訳があって…」

さやか「あいつが悪いのよ!あいつが使い魔を狩るのを邪魔するから!」

杏子「何言ってんのさ。魔女にならなきゃグリーフシードが手に入らないじゃんか」

杏子「そうしたら困るのは私達魔法少女じゃないか。それぐらいちったぁ頭使えば分かるだろ」

俺「なるほど大体分かった。つまり使い魔を狩るか否かで口論となって争いに発展して、巴さんの魔法で止めたという訳か」

俺「なあ…美樹は魔法少女になって日が浅いから知らないかもしれんが、この町には魔法少女狩りを働く魔法少女がいるんだ」

俺「そいつらに対抗するために俺や巴さんや佐倉とは共闘を結んでいる。だから佐倉と争うのはやめてほしいんだ」

俺(共通の敵を用意する事で、纏めさせて一致団結する。古来から使われているありふれた策略よ)

俺(しかも俺の場合は隣の国がやっているような妄言で作り上げた仮想敵ではなく、殺なければ殺れる本当の敵なのだ)

俺(俺の発言の正当性は誰にも疑われる事は無いだろう)
116 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:33:44.10 ID:acUrS+Ay0
さやか「その魔法少女狩りっての、あんたがやってるんじゃないでしょうね?」

杏子「何…!?」

ゆま「キョーコはそんなことしないもん!!」

今まで物陰に隠れていたゆまだったが
佐倉を疑う美樹の言葉を聞いて腹を立て、飛び出していくと
美樹のスカートを掴んで思いっきりめくり上げた。

さやか「きゃっ!?」

俺(白か)

ゆま「む〜!」

さやか「あの子は…?」

俺「千歳ゆま、佐倉の連れの子で彼女も魔法少女さ。ゆまちゃんのような幼い子を守る為にも共闘は必要なのさ」

俺「だから主義や主張が違えどここは我慢してほしいんだ。協力してくれたらこいつを分けてやってもいいぜ」

俺は諭すように美樹に話しかけながらハンバーガーの入った袋を見せ付けた。
正義感の強い美樹のことだ。
幼子の為と言っておけば協力関係を結ぶのは容易いだろう。

俺「それに佐倉は俺と共に魔法少女狩りの連中と戦った経験があるから、佐倉は白だぜ」

俺「あの時は俺が考えた素ん晴らしい〜作戦によって見事」

さやか「…分かった。この子に免じてあんたの事は信じるよ」

俺「まだ話の途中で」

杏子「まあ、分かればいいんだよ。分かれば」

QB「ねえ、いつまでも僕達を監視していないでそろそろ出てきたらどうだい?暁美ほむら」

一同「!!?」

ほむら「…………」ファサ

QBの言葉を聞いた暁美は、美樹と佐倉の間を割って入るように降りて
黒い長髪をなびかせながらQBを見つめていた。
117 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:34:23.88 ID:acUrS+Ay0
さやか「その魔法少女狩りっての、あんたがやってるんじゃないでしょうね?」

杏子「何…!?」

ゆま「キョーコはそんなことしないもん!!」

今まで物陰に隠れていたゆまだったが
佐倉を疑う美樹の言葉を聞いて腹を立て、飛び出していくと
美樹のスカートを掴んで思いっきりめくり上げた。

さやか「きゃっ!?」

俺(白か)

ゆま「む〜!」

さやか「あの子は…?」

俺「千歳ゆま、佐倉の連れの子で彼女も魔法少女さ。ゆまちゃんのような幼い子を守る為にも共闘は必要なのさ」

俺「だから主義や主張が違えどここは我慢してほしいんだ。協力してくれたらこいつを分けてやってもいいぜ」

俺は諭すように美樹に話しかけながらハンバーガーの入った袋を見せ付けた。
正義感の強い美樹のことだ。
幼子の為と言っておけば協力関係を結ぶのは容易いだろう。

俺「それに佐倉は俺と共に魔法少女狩りの連中と戦った経験があるから、佐倉は白だぜ」

俺「あの時は俺が考えた素ん晴らしい〜作戦によって見事」

さやか「…分かった。この子に免じてあんたの事は信じるよ」

俺「まだ話の途中で」

杏子「まあ、分かればいいんだよ。分かれば」

QB「ねえ、いつまでも僕達を監視していないでそろそろ出てきたらどうだい?暁美ほむら」

一同「!!?」

ほむら「…………」ファサ

QBの言葉を聞いた暁美は、美樹と佐倉の間を割って入るように降りて
黒い長髪をなびかせながらQBを見つめていた。
118 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:35:17.49 ID:acUrS+Ay0
まどか「ほむらちゃん…」

さやか「転校生…」

マミ「…………」

杏子「アンタがQBの言ってた噂のイレギュラーってやつか」

俺「暁美ぃ…俺たちを監視して何を企んでたのかなぁ〜?」

俺「まあ何をしようとすぐさま対応出来るよう警戒はしてたけどな」

俺(やべぇ…暁美がいたの全然気付かなかった…)

ほむら「何も企んではいないわ。美樹さやかと佐倉杏子が殺し合わないよう見張っていただけよ」

俺(暁美とも共闘を持ちかけようかな?…いや、もう十分に戦力は集まっているか)

俺(それにロクに正体を明かそうとしない危険因子を味方に引き込むと内側から崩壊される危険性もある)

俺「それなら問題は無い。美樹は佐倉との共闘を約束してくれた。もう暁美が心配する必要は無いよ」

ほむら「そのようね。なら私は立ち去らせてもらうわ」

まどか「ほむらちゃん!私たちを助けようとしてくれてありがとう…」

ほむら「礼には及ばないわ。私は私のしたいことをしているだけ」

俺「それにしても魔法少女がこうも揃うと壮観だな。他の町でもこれ位いるのかな?」

マミ「これだけの数が集まるのは他の町でも珍しい方ね」

俺「へえー、何だか引力を感じるぜ」

俺(最近は技のレパートリーも増えてきたし もし、この中で戦ったとすれば恐らく俺が勝つだろうな)
119 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/05(水) 19:38:11.52 ID:acUrS+Ay0
投下ちょっとミスった
今日はここまで
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/06(木) 01:09:01.37 ID:oapPtRlAO
これはTDS展開を予期させるな……
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 00:54:23.47 ID:aPb6nFDDO
>>1はあの世紀末魔法少女動画のファンとみた
男の中身は今の所、佐野+草加だな
122 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/10(月) 20:38:22.76 ID:TagrDP1A0
俺ホーム

俺「ふっふっふ……ついに来たぁ!!」

杏子「どうしたんだよ俺?」

ゆま「何か注文したの?」

俺「ああそうさ!良い物を見せてあげるからガレージにおいで」

佐倉とゆまちゃんと共にガレージに入ると
そこには届いたばかりの物が収容されていた。
それは全身が紺色に塗装されたバイクだった。

ゆま「バイク?」

俺「その通り!だが、ただのバイクでは無い!」

俺「わざわざヨーロッパから取り寄せた新型を、タイヤも座る所もライトも後輪の前のごちゃごちゃした所も」

俺「全てチューンアップさせた最強のマシン、それが我が愛車『デッドサイクロン』なのさ!!」

杏子「よく未成年が買えたな」

俺「そこん所は上手く誤魔化したさ」

俺(俺には擬態化魔法があるから外見などどうにでもなるのさ)

俺「かっこいいだろ〜?色も俺のイメージカラーと同じ紺色でお揃いだ」

俺は得意げになりながらバイクにキーを刺し込み、エンジンをかけた。

俺「どうだ?いい音だろう?余裕の音だ 馬力が違うぜ」

杏子「うん。凄いね」

そんな俺のテンションとは裏腹にバイクに興味の無い佐倉は
既にデッドサイクロンへの関心を失っていた。
123 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/10(月) 20:39:18.61 ID:TagrDP1A0
杏子「じゃああたしはそろそろ寝るわ」ポトッ

ゆま「キョーコ何か落とした」

俺「ん?写真か」

佐倉が落とした写真を見るとそこには
今よりも少し幼い容姿の佐倉とその家族が映っていた。

俺「家族写真か。佐倉って妹いたんだな」

ゆま「キョーコの家族に会ってみたいな」

杏子「あー…あたしの家族はもういないんだ。色々あってね」

ゆま「ご、ごめんなさいキョーコ……」

杏子「いいんだよ。今のあたしにはゆまがいるからな」

ゆま「キョーコ…」

俺(俺は?と言いそうになったがここは空気読んでおこう)

俺(それにしてもこの格好はシスターか?今の佐倉のイメージと比べると大分ギャップあるなw)

次の日、見滝原学校教室

俺(テストが返ってきたが魔法使いになって空き時間が減ったせいで前回より点数が下がってやがる…)

まどか「はあ…」

さやか「やっばい…」

俺「…………」チラッ

俺「ぶぷっ!」

さやか「笑うなー!」ブンッ

俺「おっとぉ〜俺はラノベ主人公じゃねえからな。女からの暴力を甘んじて受けるつもりはないさ」

まどか「俺君はテストどうだったの?」

さやか「私たちのテスト見たんだからあんたのも見せなさいよ」ヒョイ

さやか「……私よりは点数が高い」

俺「ハハハハ!俺をおバカキャラだと思ったか?俺は数学と英語以外なら少ない努力でそこそこの点数は取れるのさ!」

まどか「それって中途半端なんじゃ…」

俺「いいんだよ!卒業、進学出来る程度の学力さえ備わっていればそれで」
124 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/10(月) 20:39:57.89 ID:TagrDP1A0
男子A「おい、聞いたかよ。テストの成績、暁美が学年で一位取ったってよ」

男子B「成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗の完璧超人で凄いよな〜憧れるよな〜」

俺(暁美ってそんなに頭良いのかよ…ただでさえ魔法少女の仕事で時間が割かれているってのに……)

俺(それに運動神経抜群ときた…運動が得意そうな体質にはとても見えないが……)ピロリーン

俺「ハッ……俺は今!とても恐ろしい想像をしている!」

俺(もしかして暁美は魔法でインチキをしているのではないかと…)

俺(それだったらこいつはメチャゆるさんよなああああ!俺だって魔法を悪用してカンニングはしていないんだぜ)

男子A「午後の授業なんだっけ?」

男子B「体育だ。今日は身体測定をやるらしい」

俺(これだ!暁美のソウルジェムを俺が預かって魔法効果をレジストする!)

俺(もし暁美が魔法で身体能力を底上げしていたのなら、暁美は赤っ恥をかいてプライドをズタズタにする事が出来る)

俺(もうすぐ午後の授業が始まる。善は急げだ!すぐに行動に移ろう)

廊下

俺「なあ暁美」

ほむら「何かしら?」

俺「暁美のソウルジェムを見せてくれ。チラッと出すだけでいい」

ほむら「断るわ」

俺「頼む!どうしても気になることがあるんだ。ちょっと見るだけで済むから…」

ほむら「…………」スッ

俺(ニヤリ)シュパッ

俺のしつこさに暁美は折れて、ソウルジェムを俺に向かって差し出した。
その瞬間を俺は見逃さずに、最速の動作で暁美のソウルジェムを掠め取った。
125 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/10(月) 20:40:27.53 ID:TagrDP1A0
俺「取ったどー!そしてレジストォ!!」

ほむら「か、返して!」ヨロヨロ

俺「体育が終わったらちゃんと返してやるから心配するな」スタタタ

常に済まし顔でいたほむらが驚愕の表情を浮かべて俺を追いかける。
だが魔法による補助効果を失ったことで視力が落ち、肉体が衰えた今
俺に追いつくことが不可能となり、どんどん距離を離されていく。

ほむら「それがないと私は……」ガクリ

まどか「ほむらちゃん?……ほむらちゃん!!」

まどかは廊下で倒れているほむらを発見して声をかけるが
ほむらに全く反応が無く、触れてみると呼吸も脈も無い状態であることが理解できた。

まどか「そんな……起きてよ!死んじゃ嫌だよ!ほむらちゃん!!」

俺「騒がしいから戻ってきたが何かあったか?」

まどか「うぅ…ほむらちゃんが……ほむらちゃんがぁ……」

男子A「こいつ、さっき暁美と口論してるのを見たぞ」

男子B「もしかして暁美が倒れた原因って…」

俺「違う!俺のせいじゃない!俺は悪くねぇっ!」

俺(まさか暁美のソウルジェムを持ち出したのが原因か?ちっ…俺は暁美に恥をかかせようとしたが殺すつもりは無かったってのに…)

ほむら「」ムクリ

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら「早く返して」

俺「あ、ああ……分かった」

教師「大丈夫かね?救急車を呼ぼうか?」

ほむら「ただの貧血です。それと今日はこれで早退します」

俺(よく分からん。ソウルジェム取られただけで意識を失う物なのか?)
126 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/10(月) 20:41:00.84 ID:TagrDP1A0
放課後

俺「なあ巴さん。ソウルジェムを誰かに渡したら倒れるのか?」

マミ「それは試した事が無いから分からないわね。何かあったの?」

まどか「今日、ほむらちゃんが倒れたから…」

さやか「とりあえずQBに聞いてみれば何か分かるんじゃないの?」

QB「呼んだかい?」

俺「来るの早っ なあソウルジェムが手元から離れると意識を失ったりするのか?」

QB「それはそうだね。君たち魔法少女が身体をコントロールできるのは、せいぜい100m圏内が限度だからね」

俺「…?ちょっと意味が分からん」

QB「分かりやすく言うと君たち魔法少女の魂は肉体ではなく、ソウルジェムに宿っているんだ」

マミ「どういうことなの?QB!」

QB「ただの人間と同じ、壊れやすい身体のままで、魔女と戦ってくれなんて、とてもお願い出来ないよ」

QB「君たち魔法少女にとって、元の身体なんていうのは、外付けのハードウェアでしかないんだ」

QB「「君たちの本体としての魂には、魔力をより効率よく運用できる、コンパクトで、安全な姿が与えられているんだ」」

QB魔法少女との契約を取り結ぶ、僕の役目はね。君たちの魂を抜き取って、ソウルジェムに変える事なのさ」

さやか「どうしてそんな勝手な事を!」

俺「つまり俺たちの体はフラウスキーみたいになったってことかよ!」

まどか(フラウスキーって誰?)

さやか(フラウスキーって誰よ?)

マミ(フラウスキーって誰かしら?)

その後もQBは魂をソウルジェムに移した利便性を語るが
誰一人賛同する者はおらず
明かされた真実を受け止めるにはまだ時間が必要と判断して
今日は解散することになった。
127 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/10(月) 20:41:37.85 ID:TagrDP1A0
廃工場

俺「ふぅ……こういう殺風景な空間にいると落ち着くぜ」

俺(ソウルジェムが俺その物でこの肉体はただの器でしかないか…)

俺(これはかなりショッキングな出来事だが、それでウジウジする訳にはいかん)

俺(最強の魔法使いとしてのし上がるには、精神的強さは不可欠だからな)

???「貴方が俺ですね…」

俺「……ッ!?」

背後から声をかけられ、俺は驚きながら振り返った。
すると目の前には長身の少女がいた。
瞳は深緑のような色で、髪は長く美しい銀髪

俺(こいつは……)

俺は目の前にいる少女を知っている!!
その少女が放つ独特のプレッシャーは以前出会った記憶をすぐさま呼び起こした!!

俺(あの黒い魔法少女とつるんでいた女だ!!)

出会った瞬間に危険人物だと即判断した俺は変身して
臨戦態勢へと入った。
128 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/10(月) 20:43:17.73 ID:TagrDP1A0
今日はここまで

>>121
組み合わせを見るとロクな死に方しなさそう…
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 21:46:49.30 ID:q5KDzFsDO
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 22:02:16.30 ID:jkZVG28DO
>>128

この後、金積まれて序盤と終盤以外クウキな外伝主人公サイドへこっそり寝返るに花京院の魂を賭けるぜ
131 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/11(火) 14:24:00.57 ID:3TfbAa/y0
織莉子「待ってください。私は貴方と戦いに来たのではありません」

俺(敵の言葉など信用出来るかよ。黒い方は見かけないがどこかで身を隠しているのか?)

織莉子「二人でお話をしたくて会いにきました。どうか信じてください」

俺「……馬鹿め!」ブォン

俺は右腕を上げると目の前にいる少女に向かって振り下ろした。
鋭い爪が少女の喉元に迫っていく。
だが少女は一切動かず、まるで俺に殺されるのを受け入れているかの如く
落ち着いた姿勢を崩さないままでいた。

俺(なぜ抵抗しない!?伏兵もいないのか!?)

織莉子「…………」

爪が少女の喉元に突き刺さる直前に、俺は動きを止めた。
敵と言えども、無抵抗の少女をそのまま殺害する行動に対し、俺は躊躇してしまった。

俺「……どうして抵抗しなかった?」

織莉子「戦う為に来たわけではありませんから」

俺「……もし俺が攻撃を止めなかったらどうするんだ?死んでいたぞ?」

織莉子「貴方なら止めてくれると信じてましたから」

俺(意味分かんねぇよ!素性も知らない敵の良心を信用するとか正気の沙汰とは思えねぇ…)

織莉子「今までの事を思えば警戒されるのは当然だと思います。ですが…どうか話だけでも聞いてくれませんか?」

俺「……いいだろう。話だけなら聞いてやる ただし聞く場所は俺が指定する。それでどうだ?」

織莉子「分かりました。貴方が望むならそれに従います」

俺(俺はまだこの女を信用した訳じゃねえ。だから最低限の用心を取らせてもらう)
132 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/11(火) 14:24:32.67 ID:3TfbAa/y0
喫茶店前

俺「…この店だ」

織莉子「分かりました」

二人は若者達に人気のある喫茶店に入っていった。
二人っきりで喫茶店で会話をする姿を見ればデートにも見えるだろうが
俺は目の前にいる危険人物をどう対処するかで思考は埋め尽くされ
とてもそんなスイーツな気分に浸る暇は無かった。

俺(特にこの喫茶店にこだわりがあって選んだ訳じゃあない)

俺(人混みの多い所なら何処でも良かったんだ)

俺(これだけ人目に付く所なら、迂闊に仕掛けてくる事は無いだろうし)

俺(例え仕掛けたとしても、俺の擬態魔法なら人混みに紛れて姿を隠すのも容易い)

俺(それに変身時の姿は顔が見えないデザインだから、俺だけ正体を知られずに済む)

俺(ここは俺にとって都合の良いフィールドなのさ)

織莉子「本題に入る前に自己紹介させてもらいます。私の名は美国織莉子、未来を予知出来る力を持つ魔法少女です」

俺「ふーん、未来予知ねぇ」

俺(この女はそう言っているが信じていいのか?)

織莉子「ええ、信じて」

俺「…!?なぜ俺の考えてる事がわかった?」

織莉子「疑っているのが表情に出てたわよ。凄いわかりやすいほどに」

俺(そんなに俺って表情に出やすいのか?…喉渇いてきたし、とりあえず何か頼もう)

織莉子「次に貴方は『すいませーん!メロンソーダを一つ!』という」

俺「すいませーん!メロンソーダを一つ!……ハッ!」
133 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/11(火) 14:25:07.62 ID:3TfbAa/y0
織莉子「信じてもらえましたか?私の予知魔法が真実であることを」

俺「ぐ、偶然かもしれんだろう?」

織莉子「分かりました。もう一つ何か予知を視せましょう」

俺「…………」ドキドキ

織莉子「視えました。あそこの通りにいるバイクに乗ったサングラスの男が…もうすぐ死にます」

俺「なん……だと……!?」

俺は窓側に体を向けると織莉子が指した男を凝視して様子を伺った。
男はバイクを走らせると前を歩いていた女性の道を塞ぐように回り込んだ。

不良A「お姉さぁ〜ん!今から俺らと遊ばない?」

不良B「さっすがタクさん!すんげぇ美人ゲット!」

不良A「俺、渋井丸拓男。略してシブタク へへへっ、付き合ってよ。素敵なお姉さぁ〜ん」

女性「こ、困ります…」

不良B「困りますぅ。だって〜w」

不良A「きゃわいい〜〜〜〜♪あはぁ!」

俺(クズ共だな…)

女性「いやぁ!!」

不良A「へへっ、待ってよ〜〜〜」

不良B「はっ!危ねえ!!」

ガシャアアアアアアン!!!!

俺(……ッ!!?)

不良B「た、タクさん!!!」

衝撃的なことが起こった。
逃げた女性を追いかけようとバイクを走らせた不良が
大型トラックに衝突したのだ。

衝突したバイクはグチャグチャにひしゃげて
乗っていた男は数十メートルは飛ばされて地面に叩きつけられた。
男の体は本来曲がる筈の無い方向へ曲がり
体中から大量の血が流れ、血だまりを作っていた。
素人目でもすぐに分かる、これは即死だ。
134 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/11(火) 14:25:44.23 ID:3TfbAa/y0
辺りは突然起こった惨状にパニックになる。
それは、一部始終を目撃出来た喫茶店の店内も例外ではない。

俺(ほ…本物だ……)

織莉子「信じてくれたかしら?」

俺「ああ、信じるよ」

織莉子「なら本題に入るわ。私は視たのよ、それほど遠くない未来でこの世界が滅んでいくのを」

俺「何故に?人類は核の炎に包まれたのか?」

織莉子「違うわ。ある魔法少女が原因になったのよ。その魔法少女の名は鹿目まどか…」

俺「あ…あいつが!?まさか…」

織莉子「貴方…魔法少女の体の秘密は知っていますか?」

俺「も〜ちろん、ソウルジェムに魂が宿っていて、肉体はただの器なんだろ?その位は常識さw」

覚えたての知識を自慢げに披露する俺
よくいるよね。ステマとか覚えたての言葉を使いたがる子って

織莉子「それだけじゃないわよ。ソウルジェムが濁りきるとどうなるかは知っていますか?」

俺「魔法が使えなくなるんだろ?」

織莉子「…驚かないで聞いてください。ソウルジェムが濁りきって真っ黒に染まった時、魔法少女は魔女へと変質するわ」

俺「……はぁ?」

織莉子「魔女とは魔法少女の成れの果て、QBと契約した貴方も恐らく同等の怪物になるでしょうね」

俺(マジか!?マジで!?マジだ!?)

織莉子「信じ難いのならQBに聞いてみるといいわ。例え、答えをはぐらかす事はあっても否定はしないはずよ」
135 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/11(火) 14:26:32.34 ID:3TfbAa/y0
織莉子「察しは付いたかしら?魔女になった鹿目まどかによって世界は滅ぼされてしまうのよ」

俺(そういえばQBが言ってたな。鹿目は魔法少女としての素質が異常に高いと。それだけ魔女化した時の強さも異常というわけか…)

俺「んで、それを伝えて美国は何をしたいんだ?俺に何をしてほしいんだ?」

織莉子「私の目的は鹿目まどかを排除し、世界の救世を成し遂げることです」

織莉子「そのために貴方の力を貸して欲しいんです」

俺「鹿目を殺す…?まてまて!契約させないよう説得をすれば良い話だろうが!」

織莉子「いえ、説得をしようが鹿目は必ず契約してしまいます。そうなる運命になっているのです」

俺「マジかよ……なぜ俺に頼った?他にも魔法少女は沢山いるだろう?」

織莉子「それは今まで何度か予知を視続けてきて分かったからです」

織莉子「世界の為に私情を捨て、非情な決断を下せる勇気を持っているのは貴方しかいないと…」

俺(持ち上げすぎだろ…俺はそんな立派な人間じゃねえよ…)

俺(だがどうする…?鹿目のせいで世界が滅亡とか信じていいのか?)

俺(それが真実だとしても俺は殺せるのか?クラスメートである鹿目をこの手で…)

俺「……俺は……」

1 美国と敵対し、鹿目を殺させない。
2 美国と協力し、鹿目を殺害する。
3 美国とは協力も敵対もせず関与しない。

↓2
136 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/11(火) 14:27:42.05 ID:3TfbAa/y0
今日はここまで
安価によって俺の結末は大きく変化します

安価↓
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 14:35:45.84 ID:QQODcNXDO

こういう状況でどっちつかずな選択すると最悪な結末になるって昔、アトラスが教えてくれた
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 14:36:49.55 ID:QQODcNXDO
安価忘れてた
3で
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 16:07:58.75 ID:8pxhDHeDO
それでなんでどっちつかずの選択肢選んどんじゃ
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/11(火) 19:25:46.96 ID:km8i6DzTo
なんでいきなり安価なんだよ

全ルートかけください
141 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:27:38.62 ID:2VugU5yo0
俺「悪いが美国と手を組む事は出来ない…」

織莉子「そうですか。それは残念です」

俺(美国の言葉が嘘だと断定するつもりは無い)

俺(だが美国と協力を結ぶということは、同盟を組んでいた仲間達との衝突は避けられなくなる)

俺(現状でそんなリスクを負うのはあまりにも危険すぎる)

俺「と言っても俺は美国とも戦うつもりは無いし、邪魔はしない。中立の形を取らせてもらう」

俺(万が一、美国の言葉が真実であり、鹿目が原因で世界が滅びることも考えれば泳がしておいたほうがいいだろう)

俺(美国が目的を達すればそれでよし、失敗すれば俺が鹿目を監視して魔女化を防止すればいい)

俺「だから美国達も俺に手を出すな。相互不可侵といこうじゃないか。お互いの為にもね」

織莉子「……いいでしょう。今後は貴方と一切戦わないことを約束します」

俺「そうか。話の分かる人間は嫌いじゃあないぜ。じゃあそろそろお暇するわ」

織莉子「待ってください。最後に貴方の携帯番号を教えてください。急用が出来た時の為に…」

俺「…まあいいだろう。イタ電するなよ」

俺は美国に携帯番号を教えて自宅に帰った。
極度の緊張で精神的疲労が酷かったよ。
142 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:28:17.42 ID:2VugU5yo0
数日後、見滝原学校教室

俺「よお中沢!停学解けたのか〜良かったなぁ」

中沢「停学になったのは災難だけど、おかげで彼女に出会えたから結果的に幸運だったよ///」

俺「このやろう!リア充しやがってw」オラオラ

中沢「いたたたた!マジ痛いからやめてw」

さやか「…………」

中沢(美樹の奴、元気無くね?何かあった?)ヒソヒソ

俺(さあ、あの日なんじゃね?)ヒソヒソ

俺「そうだ!停学解けた祝いに今夜、一泊二日の温泉旅行にいかねえか?福引で当たった券が余ってるんだよね〜」

中沢「明日、学校あるじゃんか」

俺「一日ぐらい休んじまえよ。美味い懐石料理が待っているんだ。こなかったら死刑なんだから!」

中沢「そんなS〇S団の団長じゃないんだから…」

俺「その伏字意味あんのか?w」

そんなこんなで俺は中沢を温泉旅行へ強引に誘ったのであった。
言っておくが俺にそっちの毛は無い。
ただの気まぐれだ。
143 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:28:53.36 ID:2VugU5yo0
夕方ごろ、駅前

俺「遅せーぞ中沢!」

中沢「ごめんごめん、支度に手間取ってさ。ん?彼女達は?」

俺「ああ、俺の知り合いの佐倉とゆまちゃんだ」

杏子「おう、よろしくな」

ゆま「よろしくー」

中沢「ついに俺に女の知り合いが出来たんだね…良かった良かった」

俺「しみじみ言うな!もう行くぞ。そろそろ列車に乗る時間だ」

俺「っとその前に駅弁を買っておかねば」

列車内

俺「駅弁うめえw」ガツガツムシャムシャモッキュモッキュゲフッゲフッ

杏子(相変わらず俺の食い方汚ねえ…)

中沢「旅館に着いたら懐石料理出るんだろ?そんな食って大丈夫か?」

俺「へーきへーき、今日の放課後は全く買い食いしてなかったからすげえ腹減ってたのよ」

中沢「太っても知らないぞ」

俺「運動しているから問題ナッシングさ。ゴキュゴキュ…ぷはー!」
144 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:29:39.12 ID:2VugU5yo0
旅館、九兵衛の宿


俺「旅館へ着いたぞ。早速浴衣に着替えるとしよう」

部屋は男女別々の二人部屋となっており
佐倉はゆまと一緒の部屋で、俺は中沢と一緒の部屋で浴衣に着替えた。

俺「ふむ。浴衣姿の俺もなかなか男前だ」

中沢「何言ってんだ?早く温泉入ろーぜ」

俺「そうだな。おーい佐倉〜!着替え終わったかー?」

杏子「今終わったところさ」

ゆま「温泉♪温泉♪」

俺「四人揃ったし行くか」

杏子「女湯覗くなよ」

俺「そんな在り来たりなテンプレ展開なんて面白くないしやらねえよ」

男湯

俺「体も洗ったし、どの湯から入ろうか…そこの独特な匂いのする薬湯に入ってみるか。体に良さそうだ」

数分後…

俺「痛い痛い!めっちゃ痛い!」

中沢「どうした俺?」

俺「この薬湯入ったらち〇ちんが焼けるようにヒリヒリしてめっちゃ痛くなった!」

中沢「マジ?w」

俺「中沢も入ってみろ!ち〇ちんがめっちゃ痛くなるから!」

中沢「やめとくよw」

俺「くそう…痛みが全然引かねえから水でち〇ちん洗ってこよう」
145 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:30:09.20 ID:2VugU5yo0
その後も俺と中沢はいくつもの湯に入り
サウナも堪能して、心身共にリフレッシュすることが出来た。
ただ、俺のち〇ちんの痛みは今も続いていたが

俺「まだ痛てえ〜。これ明日にならないと治らんぞきっと」

中沢「俺は耐性が低めなんじゃないか?」

俺「そうなのかもしれん。ああ、ヒリヒリして落ち着かん」

杏子「……ふう、いい湯だったな」

ゆま「うん♪」

俺「お、二人とも出たところか」

杏子「なあ、俺の声すげえ聞こえてたぞ」

俺「え?俺なんて言ってた?教えてー?(棒読み)」

杏子「うっせー!死ね!」

俺「俺、なんか怒られるようなこと言ったかなー?(棒読み)」

中沢「なんというセクハラっぷり…」

俺と中沢が部屋に戻り、くつろいでいると
食事の時間となり、様々な懐石料理が用意されていった。

俺「いただきま〇こ。おお!天ぷらがサクサクでうめえw。刺身もスーパーで買うのよりずっとうめえw」ハグハグガツガツクッチャクッチャバリボリゴホッゴホッ

中沢(一年の頃はそんな食う奴じゃなかったのに…食べ盛り?)

俺は用意された懐石料理を食べ続けた。
しかも自分だけでなく、中沢が残した分も合わせて食べきった。

就寝時間…

俺(今日は楽しかったな……今の内に楽しい思い出を作っておきたかったからな……明日からは恐らくもう…)
146 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:30:40.21 ID:2VugU5yo0
次の日、早朝

俺「焼き魚うめえwご飯お代わりっと」モグモグモグ

中沢「朝っぱらからよくこんな食えるな」

杏子「お残しは許さないからな〜」

ゆま「はーい!」

中沢「忍〇まの給食のおばちゃんみたいだ…」

俺「ふう〜食った食った。最後に朝風呂入ろうぜ」

中沢「そうだね。帰る前にもう一度行こうか」

杏子「じゃあ私達も入るよ」

俺「覗くなよー?」

杏子「ばーか」

男湯

俺「今日は薬湯に入らんぞ〜やっとち〇ちんの痛みが消えたところなんだ」

中沢「はあ〜極楽だ〜」

最後の入浴タイムも終わり、俺たちは部屋に戻って着替えた。
お土産でも買ってゆっくり帰路に向かおうと考えていたその時
俺や佐倉やゆまの脳内からテレパシーが飛んできた。

QB『大変だ!美国織莉子が見滝原学校を占拠したんだ。このままではまどか達が危ない』

俺『なんだと!?今すぐ向かう!!…佐倉、ゆまちゃん!』

杏子『分かってる。加勢するよ!』

ゆま『ゆまも!』

俺「中沢!悪いが急用が出来た。帰り賃は渡すから一人で帰ってくれ!」

中沢「どうしたんだいきなり?」

俺「すまんが説明してる暇は無い」

俺と佐倉とゆまの三人は旅館から出て行くと
すぐさま見滝原学校へと向かった。
147 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:31:17.26 ID:2VugU5yo0
俺「ヘイタクシー!!見滝原学校まで急いで出発してくれ!高速を使ってもいい。とにかく急ぎでだ!」

運転手「おっけぇ!この俺様に任せときなぁ!!」

杏子「おい俺!あたし達が魔法で飛んでいった方が速いだろ?」

俺「たしかにそうだが、ここからでは距離が遠すぎる。速く着いたとしても魔力が消耗してしまう」

俺「それにこの時間帯で上空を飛んでいくのは人目に付きすぎる」

俺「辛いがここは俺達が到着するまで、無事でいるのを待つしかない…」

杏子「ちっ…くたばるんじゃねえぞ。マミ…さやか…」

ゆま「キョーコ…」

タクシーの運転手はそんな俺たちの気持ちを汲んだのか
高速を利用し、法定速度ギリギリまで飛ばして
通常よりもずっと早い時間帯で見滝原学校へ到着した。

俺「……ッ!!?」

佐倉「なんてことだ……」

ゆま「学校が…」

芸術的美しさを誇る見滝原学校が
まるで戦場の舞台にでもなったかの如く、荒廃しており
見る影も無くなっていた。

QB「遅かったね」

俺「QB!鹿目は!?この学校にいた魔法少女達はどうなった!?」

QB「……死んだよ。この事件を起こした首謀者である美国織莉子の手によって殺されたんだ」

俺「マジ……かよ……」

その後、QBから伝えられた情報によると
被害者は生徒、教職員合わせて数十名が亡くなった。
その被害者の中には鹿目まどかだけでなく
美樹さやか、巴マミも首謀者達との戦いで戦死した。

テロを企てた美国織莉子、呉キリカも戦死し
暁美ほむらは鹿目まどかの死亡を確認した後、突然姿を隠したという。

杏子「ちっくしょう!!マミぃ……さやかぁ……」

俺(自らの命を賭して目的を叶えたか……美国……)

俺(これでいいんだ。もし、俺も今日学校へ通っていたら死亡者の中に俺が含まれていた可能性もあったのだから…)
148 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/12(水) 17:35:57.30 ID:2VugU5yo0
今日はここまで
もう少しで完結出来そう、このままハッピーエンドにしたいです

>>140
自分の技量では完結するだけでも奇跡のような物なので全ルートとか勘弁してやってください
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 18:25:21.96 ID:N8Q3MZUDO
>>148

まさかの勝手に同士討ち展開だと・・・
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 20:59:43.51 ID:+s01tWIy0

俺好みの展開だ
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 02:26:19.59 ID:8W0QMAP0o
乙乙!
3択あったんだから終わったら全部書け下さい
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/13(木) 07:56:43.94 ID:28KbRMggo
>>148
安価にするから悪い
早く全ルート書けや
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/13(木) 13:10:27.99 ID:GfyhJTXJ0
>>152ネット乞食ってなんでこんなに上から目線なの。
死ね、氏ねじゃなくて死ね
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/13(木) 17:08:11.49 ID:tui2G8ddo
触れるな
安価スレ嫌いのキチガイ組だろ
しかしいきなり安価ってのもアレだな
155 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:44:08.18 ID:FyVyi/s70
これは、俺が三人を温泉に誘う前日の事である。

携帯『ジレンマに叫ぶ声はー 不可能を壊してーくー♪』

俺「はいもしもし」

織莉子『美国です。今日は大事な話があって連絡しました』

俺「なんだ?」

織莉子『〇月×日、私達は見滝原学校を占拠しに行きます』

俺「…マジか?」

織莉子『はい、ですからその日は学校へ来ないようにしてください』

俺「ああ、適当な理由を考えて欠席する」

織莉子『用件を伝えましたのでこれで失礼します。恐らく、これが貴方との最後の接触となるでしょう』

そう言って美国は電話を切った
今にして思えば彼女は既に自分の死を悟っていたのかもしれない。
そんな気がしてならなかった。

日時が分かった俺は、戦いを避けるべく策を講じた。

ただ学校を休んでも、距離が近ければQBが救援を呼び
戦いの場に行かざるを得なくなってしまうので

遠出をしなければならない。

そこで旅行券を購入して、福引で当たったと偽った。
旅行なら違和感無く遠出することが出来る。
佐倉とゆまと中沢を誘ったのは
俺一人が戦闘から逃れるよりは疑惑の目が向けられにくくなると考えたからだ。

あとは旅行中にQBからの呼びかけを聞いてから
学校まで急いで向かうよう振舞うのも忘れない。
こうして俺は戦いに巻き込まれない形で事件は終わったのだ。

俺(そうだ。美国が学校を占拠することを俺は知っていた。知りながらも見殺しにしたんだ)
156 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:44:45.75 ID:FyVyi/s70
杏子「くっそう……くっそう……」

俺「俺を攻めてもらってもいいぜ。俺が温泉に誘わなければ、この惨状は防げたかもしれないからな」

杏子「……そんなことをしてもあいつらは帰ってこねえし、喜ばねえよ」

俺「そうか……そうだよな……」

俺(何を言ってるんだ俺は?知人が大量に死んでセンチメンタルにでもなったか?俺らしくねえ…)

俺「QBは俺を恨んでいるか?鹿目のことをよっぽど契約したがっていたようだし」

QB「恨む?僕にはそんな感情を持ち合わせてはいないよ」

QB「確かに鹿目まどかの損失は大きな痛手だ。だけど過ぎたことを言っても意味が無いからね」

俺「ふん、そこまで機械的に物事を考えられるとは見習いたい物だよ」

QB「僕から見れば、効率を考えずに行動ばかりする人間の感情が理解できないよ」

俺「だが、お前はその理解出来ない感情のエネルギーの力に頼らざるを得ないんだろ?」

QB「そうだね」

俺「なんとも滑稽な話だよ」

多数の死者を出した、この惨状を見て何とも思わないと言えば嘘になる。
実際に罪悪感は感じているのだから
だがそれとは別のもう一つの思考が俺の脳内を駆け巡っていた。

それは魔法少女が一気に数人も消えたことで
グリーフシードの回収が容易になったという考えだ。

ソウルジェムが濁りきると魔法少女は魔女になる。
その事実を知ってから俺は
より貪欲にグリーフシードを求めるようになっていた。

俺(我ながら自分の醜さが嫌になるよ。だが俺は死ぬわけにはいかない。何をしてでも生き延びてやる!)
157 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:45:14.96 ID:FyVyi/s70
数日後、俺ホーム

杏子「飯出来たぞー」

ゆま「はーい」

俺「いただきマウス」

あの事件以来、佐倉はあまり笑わなくなった。
本人からすれば気付かないよう気丈に振舞っているつもりだろうが
同じ屋根の下に住み続けていれば俺でも理解できる。

その佐倉の落ち込みようを見て
佐倉を元気付けようとゆまは気遣っていた。

俺(佐倉は、ああ見えて意外と他者に依存しまくってたんだな)

QB「みんないるかい?」

俺「飯時に何のようだ?」

QB「明日、この町にワルプルギスの夜がやってくるよ」

俺「何だってー!?ってワルプルギスの夜とは何ぞ?」

QB「それはね。かくかくしかじか」

俺「無駄無駄オラオラね。大体分かったが俺達三人で勝てる相手なのか?」

QB「君達の力では可能性は限りなく0に近いね」

俺「なら止めておいたほうがいいな。放置しても最悪、町が一つ滅びるだけで世界が滅亡する訳じゃあないんだ」

俺「食事が終わったら町から離れる準備をしよう。わざわざ勝ち目の無い戦いに出て命を捨てる必要は無い」

杏子「ああ、そうだな…」

ゆま「…………」

三人は身支度を済ませて、早めの就寝に入った。
明日は朝早く外出して町から出るために

俺(全く、次から次へと面倒な敵が押し寄せてくるな…俺は徹底的に戦いを避けさせてもらうけどな)
158 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:45:42.46 ID:FyVyi/s70
次の日、ワルプルギスの夜の襲来

俺はワルプルのおおよその出現位置をQBから聞き出し
そこから出来る限り離れるよう、移動を開始していた。

俺「家は持ち運べないから妥協するが、このデッドサイクロンは絶対離さんぞ」

杏子「そんなに、そのバイクが大事かよ?」

俺「ああ、乗り物だから逃げるのに役立つし、持ち出しても問題なかろう」

杏子「まあ、良いけど……悪い、忘れ物があった。先に行って来てくれ」

ゆま「キョーコ…?ゆまも行く!」

杏子「駄目だ!俺と一緒にいろ!」

ゆま「どうして……?」

俺「雨も強くなってきたし、そろそろ危ねえよ。忘れ物は諦めたほうがいい」

杏子「俺、最後の頼みだ。ゆまを頼むよ」

俺(まさかこいつ……死ぬ気か?)

俺「……どうしても行くと言うのか?」

杏子「ああ…止めても無駄さ…」

俺「分かった。最後の頼みぐらいは聞いてやる」

杏子「恩に切るぜ」

ゆま「ゆまを置いて行っちゃうの?…やだ、やだよキョーコ!!」

杏子「…………じゃあな」

ゆま「ゆまも連れてって!」

俺「悪いな。レジスト!!」

魔法少女姿に変身した佐倉は一人で戦場へ向かった。
佐倉を追ってゆまも変身しようとするも
俺はゆまのソウルジェムを奪って変身を強制解除させた。
159 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:46:15.13 ID:FyVyi/s70
ゆま「お願い離して!!キョーコの所に行くの!!」

俺「駄目だ!俺は佐倉に託されたんだ。ゆまちゃんの事をな」

ゆま「やだやだやだぁ!!キョーコォォォ!!!」

俺「ちっ、こうなったらしょうがない…」バチバチ

ゆま「」ガクリ

俺(ゆまちゃんのソウルジェムに刺激を与えて気絶させた。こうでもしないと守れそうに無いんでな。悪く思うなよ)

俺「ーーッ!?」

俺がゆまを気絶させた時、上空で強力な魔力の波動を感じ取った。
上空を見上げると、今まで見たことも無いほどの巨大な魔女が浮かび上がってきた。

ワルプル「キャハハハハハハハハハ!!」

俺「これがワルプルギスの夜か…さっさとずらからせてもらうぜ!」

デッドサイクロンを走らせて、俺はワルプルギスから逃げるように離れていった。
それとは正反対にワルプルギスに対峙する存在がいた。

杏子「こんな真似、私らしくねえけどよ。やっぱりこういう戦いが性に合ってるみたいなんでね!」

杏子「この町を守るためにぶっ潰させてもらうよ!」

ワルプル「キャハハハハハハハハハハ!!」

上空へ飛び上がった佐倉は槍を三節昆の形に変え
ワルプルの使い魔を次々となぎ払っていった。
そんな時、使い魔の一体が佐倉の目に留まる。

杏子「ま、マミ……!?」

使い魔「クスクスクス」

マミそっくりの使い魔が放たれた銃弾を食らい
佐倉は地面に墜落した。
複数の使い魔達が追撃をしに降りてくる。

杏子「さやかぁ……ぐはっ」

使い魔「アハハハハ!」

さやかそっくりの使い魔が持つ剣が
佐倉の腹部を突き刺し、大量の血がこぼれる。

杏子「恨んで……いるのかい?あたしがあんた達を置いて生き延びちまったから……」

使い魔「ウフフフフ!フフフフフ!」

使い魔達は何も答えず、ただただ笑いながら
それぞれが持つ武器を使って、佐倉の肉体へ攻撃を仕掛けていく。

ワルプル「キャハハハハハハハハハハ!!!」

佐倉の肉が裂け、骨が砕け、体内が露出しても
攻撃を繰り返す使い魔達の攻撃を楽しんでいるかの如く
ワルプルギスは高笑いを繰り返した。
160 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:46:44.07 ID:FyVyi/s70
ワルプルギスは町を散々破壊し続け、消え去った所を見計らって
再び俺は戻ってきた。
内心では無駄だと分かっていても、佐倉の姿を確認せずにはいられなかったのだ。

俺「佐倉は何処で戦っていたんだQB?」

QB「ちょっと待ってね……見つけた。あそこにいるよ」

俺「ここか……うぐっ!?……ひでえなこいつは……」

ゆま「……う、ううん」

全身をズタズタに破壊された佐倉の死体を見て、俺は血の気が引いた。
その時、デッドサイクロンの傍で寝かせておいたゆまの目が覚めた。

ゆま「ねえ、キョーコはどこ?」

俺「来るなゆま!!」

ゆま「……キョーコ?目を開けてよキョーコ、…キョーコ!キョーコ!!!」

俺(くっそ!俺の馬鹿……やっちまった、佐倉の死体をゆまに見せてしまうとは……)

ゆま「ねえ、怪我が治ったよ!だから起きて!ゆまを一人にしないで!!」

俺「よせ…ゆまちゃんの魔法じゃ傷を癒すことは出来ても死んだ人間は蘇らないんだよ…」

ゆま「やだやだ!!ゆまを置いて死んじゃ嫌だぁ!!キョーコォオオ!!!」

ゆま「うう…うわあ……うああああああああああああああああ!!!!!」

俺「しっかりするんだゆまちゃん!!俺がずっとそばにいてあげるから!!」

ゆまを落ち着かせようと説得する俺だったが
既にゆまの耳に俺の言葉は届いていなかった。
自分のソウルジェムを地面に置いたゆまは
ハンマーを取り出して、ソウルジェムに向かって振り下ろした。

俺「何をしている!?よせ!やめろぉ!!」

パキィン……

ゆま「ゆまも……キョーコと……一緒に……」

自らのソウルジェムを砕いたゆまは
佐倉の死体に寄り添うように倒れて死んでいった。
161 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:47:12.06 ID:FyVyi/s70
俺「……何故だ?」

俺「何故だ何故だ何故だーーーーッ!!?」

俺「何故どいつもこいつも死に急ぐ!?」

俺「自分の身がかわいくないのか!?自分の命が一番大事では無いのか!?」

俺「俺のやっていることは間違っているのか!?」

俺「わかんねえよ!!もう何が正しいのか全然わかんねえよ!!」

俺「くっそがぁああああああああああああああああああああああ!!!!」

怒りと嘆きの感情で頭がごちゃごちゃになった俺は本能のままに変身して
破壊衝動に身をゆだね、辺りの瓦礫を破壊し続けた。
それはただの八つ当たりにしか過ぎないのは分かっている。
だが何かに当たっていなければ俺の心を保っていられそうになかったんだ。

俺「うがああああ!!!」

QB「大丈夫かい?」グシャ

俺「QB!?またしても俺は……なんということを……」

QB「いきなり攻撃してくるなんて酷いじゃないか」

俺「生きてるのか!?QB!」

QB「まあ代わりはいくらでもあるからね、でも無意味に潰されるのは困るんだよね」

俺「そうか…つくづく変わった生態だな。QBは」

俺(驚いたのが幸いして頭が冷えたようだ。ここは気持ちを切り替えていこう)

俺(俺が生き残るという事は。それは他の魔法少女達を犠牲にするという事だ)

俺(生き残れる数には限りがある。椅子取りゲームと同じで席は限られているんだ)

俺(自分の席を確保した奴は生き残り、確保出来なかった奴は死ぬか魔女になって脱落する)

俺(俺は生き残るぜ。例えどれだけの魔法少女を蹴落としてもなぁ!)

俺「QB、俺は佐倉とゆまの死体を埋葬しに行くぜ。じゃあな」

QB「いってらっしゃい」

俺(二人のおかげで俺は覚悟を決める事が出来た。それぐらいの供養はしてやる)

俺「……まずは新しい寝床の確保だな。家は失ったが金はあるからすぐに良い家が見つかるだろう」

そうして俺はデッドサイクロンを走らせて、別の町へと向かっていった。






162 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/13(木) 21:50:26.38 ID:FyVyi/s70
ようやく完結を迎えることが出来ました
(俺が)生きる希望を見失わずに無事生還出来たのも読者の皆さんのおかげです
本当にありがとうございました

他ルートを書くかは自分の時間やモチベと相談して決めたいと思います
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:36:08.91 ID:k/5H7zgDO

まさに『そしてだれもいなくなった』だな
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:39:17.83 ID:qkDiO4g10

中沢君がいるじゃないか
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 02:03:05.79 ID:0uCsnkl+0
流石の中沢もワルプルで氏んだだろ…
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 21:47:02.09 ID:PotJTmJ50
中沢「温泉行ってる間にこんな……俺も行方不明になるし、どうして……」

QB「中沢禎丞、君は運命を変えたいかい?」



こうですねわかりますん
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 21:55:43.31 ID:aeSLL3Ce0
時を何度も遡った中沢の影響で
「俺」が特異点化しちゃうのか
168 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2012/12/15(土) 19:13:47.76 ID:LZj5RXvy0
SSを書いてる間、それほど意見が来なかったけど
もし読んでて疑問に思った箇所があれば質問を承りますよ

自分なりに違和感の無いストーリーを書いていたつもりでしたが
もしかしたら読者に伝わりにくい部分があったかもしれないので
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/15(土) 19:34:18.75 ID:Q9lKPHxH0
特に意見はないけど、中沢君のその後を教えて欲しい
170 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2012/12/15(土) 20:13:33.17 ID:LZj5RXvy0
>>169
三人から遅れて帰宅した後に、多数の生徒達が行方不明になった事実をして
かなりのショックを受けていました。

ワルプル襲来時は避難場所に移動して待機していましたが
町その物が壊滅するほどの被害が出たので
描写はありませんが死亡したと推測していいです
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 03:10:56.68 ID:QX/SlDwro
最後の最後のでいい
他ルート書かないって決めたら他の選択肢選んだ場合どうなってたか簡単に書いて欲しい
172 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 20:02:28.90 ID:1o7mIL950
とりあえず、あと1ルート書いてみるので
>>135の安価お願いします
安価↓
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 21:03:37.13 ID:5QzZgoOAO
2
174 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:41:36.26 ID:1o7mIL950
俺「いいだろう。目的を果たすまでなら協力してやるよ」

織莉子「本当に?感謝します!」

俺(世界が滅びるとなると流石に無視する訳にはいかんからな)

俺「ただし条件がある。他の魔法少女を襲ったり契約を催促するような真似をするな、それが聞き入れられないなら今の話は無しだ」

織莉子「わかりました。貴方の言う条件に従いましょう」

俺「なら交渉成立だ。んで協力者達は何人いるんだ?」

織莉子「私を入れて二人です」

俺(少なっ!鹿目にお熱な魔法少女だっているし、いくらなんでも二人だけじゃ無理だろwww)

俺「そうか…ならやり方を考えないと目的を達するのは難しそうだな」

織莉子「俺さん。今から私の家に来てくれませんか?今後の計画を話し合うために」

俺「OK〜、いつまでもここで駄弁ってる訳にもいかんしな」


喫茶店から出た俺は美国に誘われて、彼女の家まで着いていった。
美国の家に到着してすぐさま、俺はその異様な光景に驚かずにはいられなかった。

織莉子ホーム

俺(なんだぁ!?この家は……)

家の壁一面が、彼女を中傷する悪口を書かれた落書きで埋め尽くされていたのだ。
これほど凄まじい嫌われようを見て俺はすぐに理解した。

俺(この女の父親は範○勇次郎に違いないっっっ!!!)
175 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:42:05.12 ID:1o7mIL950
織莉子「気にしないで……と言っても無理でしょうね。聞きたい?私の家庭の事情を…」

俺「いや、いいよ なんとなく察しはついてるからな」

俺(そりゃあ…あんな父を持つと苦労するだろうさ)

織莉子「そうですか。では、お茶を用意するので上がってください」ガチャ

キリカ「お帰り織莉子ー!!……ハッ!?」

俺「ん?てめえはあの時の…」

キリカ「なぜお前がここにィーーー!?」

ガキィイイイン!!

俺の姿を見たキリカは怒りを露にして変身し、俺に向かって飛びかかった。
俺は瞬時に右腕のみを変身させ防御して
金属同士が衝突したような甲高い音が辺りに響き渡る。

俺「危ねえな!何しやがる!」

俺(右腕を変化させなかったら斬られてたぞ…)

織莉子「やめなさいキリカ!彼は私達の同士よ」

キリカ「そうだったのかい?ごめんよ織莉子、私はなんて愚かなことをしてしまったんだ…」

俺「フン、忠犬を飼うのはいいが ちゃんと躾はしといてくれよ」

織莉子「ごめんなさい。これは前もって貴方のことをキリカに伝えておかなかった私の責任です。許してください」

俺「まあ俺も鬼じゃあない。反省してるようだしこの件は水に流しておくよ」

キリカ(こいつ……織莉子を侮辱したな…)

織莉子「私はお茶の用意をするから、キリカは彼を客室に案内してあげて」

キリカ「分かったよ織莉子」

美国が台所へ入っている間、俺は呉に案内されて客室へ向かった。
176 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:42:45.78 ID:1o7mIL950
キリカ「言っておくけど織莉子に妙な真似をしたら、私があんたを殺すからね?」

俺「この犬はよく吠えるなぁ。一度、俺と戦って痛い目を見たのはもう忘れたか?w」

キリカ「…っ! あの時は騙し討ちで複数で私を襲ったからじゃないか!」

俺「ハハハハッ!!そういった策略を考えられるのも俺の強さの内なのだよ〜」

キリカ「随分と卑怯な奴なんだね。そんな戦い方ばかりして恥ずかしく無いのかい?」

俺「勝てないからって負け犬の遠吠えとは惨めですなぁwwwお気の毒でーーっす!!」

キリカ「……この場で白黒付けてあげてもいいんだよ?」

俺「いいのかなぁ?俺に手を出したら美国はどう思うかなぁ?」

キリカ「……ギリッ」

俺「そうそう。俺達は今、協力関係にあるんだ。仲良くしないとねぇ」

キリカは歯を食いしばりながら俺を睨みつけていた。
それとは反対に俺は散々、手を焼かされていた呉をからかう事が出来て
内心、楽しくてしょうがなかった。

織莉子「お待たせ。紅茶でいいかしら?俺さん」

俺「ああ、ありがとうな」

キリカ「…………」

織莉子「俺さん、キリカと何かありましたか?」

俺「いいえ、楽しく談笑させてもらったよ。ね〜?」

キリカ「…………」プイッ

俺「あはは、恥ずかしがり屋なのかな?w」

織莉子「キリカは子供っぽい所があるから、でも本当はとってもいい子だから仲良くしてあげてね」

俺「それはもちろん!俺の方も二人ともっと仲良くしていきたいですから」

キリカ(俺め……絶対いつか殺す!)
177 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:43:30.16 ID:1o7mIL950
織莉子「ではこれから私達の行う作戦について話します」

俺「ふむふむ」

織莉子「○月×日、見滝原学校へ乗り込み占拠後、魔女を放ち混乱に乗じて鹿目まどかの殺害を行います」

俺「なんだと!?」

織莉子「何か質問がありますか?」

俺「学校に魔女を放つということは、生徒や教師達を犠牲にするということか?」

織莉子「そうですね。彼らには救世の為の犠牲になってもらいます」

俺「おいおいおい!!正気か!?そんなテロ地味た真似しなくてももっとスマートなやり口があるだろうが!」

織莉子「たしかに正気の沙汰とは思えない作戦でしょう。ですがそれでも世界が滅びるよりは遥かに少ない犠牲で済むのです」

俺(こいつら…想像以上に頭のネジがブッ飛んでやがる…)

キリカ「だったら俺には何か他の策があるっていうのかい?」

俺「そうだな…俺は鹿目とはクラスメートで顔見知りだ。俺が鹿目を人気の無い場所へ誘い込んで暗殺すれば、他に犠牲者が出ずに済むぜ」

織莉子「…ではその役目、俺さんに託してもよろしいですか?」

俺「いいぜ。だからテロとか勘弁してくれよ」

俺(俺が傍にいて良かったぜ…こいつら放置してたらシャレにならん事態になってたな…)

織莉子「感謝します。おかげで多くの人命を奪うことなく目的を達する事ができます」

俺「つーか学校でテロでもやらかしたら、成功しても魔法少女達に危険因子されて生きていけねえんじゃないか?」

織莉子「それでも構いません。世界の救世を成し遂げたのなら私の命は惜しくありませんから」

キリカ「織莉子!どうか死なないでおくれよ!織莉子がいなくなったら私は生きていけないよ!」

織莉子「ありがとうキリカ。貴女が傍にいてくれるだけで私はどんな苦難でも乗り越えられるわ」

俺(立派だねぇ〜世界が滅びるのがヤバイのは分かるが、そんな命を投げ捨てるような覚悟はとても真似できないよ)

俺(それにしても暁美といい。この二人といいガチレズが多すぎて嫌になってくる……)
178 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:44:16.81 ID:1o7mIL950
数日後 見滝原学校、下校時間にて

携帯『ピピピッ』

まどか(メールだ…俺君?)

下校の準備をしてた鹿目に俺からのメールが届いた。
メールの内容はこう書かれていた。

『大事な話がある。携帯では話せない重要な内容なんだ。すまないが二人だけで話がしたい』

この文章に続いて待ち合わせする為の時間と場所が指定されていた。

まどか(携帯で話せないような話ってなんだろう?とりあえず行ってみればわかるよね?)

そのメールが罠とも知らず、まどかは疑うことなく指定された場所へと向かった。
たどり着いた場所は人気の無い廃ビルで、老朽化のかなり進んだ建物だった。

まどか(この場所であってるんだよね?)

恐る恐る、建物の中に入っていき、階段を上り指定された階数へと上がった。

まどか(いた!)

階段を上りきった先には、見知った男の背中が見えた。
メールの送り主である俺である。
鹿目の気配に気づいた俺は振り返ると、笑顔で迎えた。

俺「やあ鹿目、ごめんな…こんな場所に呼び出しちゃってさ」

まどか「それはいいんだけど…大事な話って何なのかな?」

俺「ああ…それね。その件に付いても謝らなくちゃいけないことがあってね…」

まどか「……?」

俺は笑顔のまま、ゆっくりと鹿目に向かって歩く。
そして目の前まで近づいた所で、俺は右腕を変身させて
鋭い爪を鹿目の眼前へ向けた。

俺「ここで鹿目を殺すことにしたのさッ!!」

俺は鹿目の華奢な肉体を貫くべく、爪を振り下ろした。

まどか「きゃっ…」

鹿目は驚いた拍子に後ろに倒れたことにより
俺の爪は鹿目の左肩を掠める程度でしか傷を負わせる事が出来なかった。
179 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:44:59.48 ID:1o7mIL950
キリカ「なにやってんのさ。ウスノロ」

織莉子「…………」

俺の攻撃を合図に二人は姿を現した。

俺「ちっ…運のいい奴め…」

まどか「俺君……どうして……?」

俺「君の魔法少女としての素質が高すぎたのが運の尽きだと思って諦めてくれ」

俺「な〜に、クラスメートのよしみだ。出来るだけ苦しまないようにしてやるからさ」

俺「だーかーらー……動くなよ。動くと余計痛いからなぁ!!」

まどか「…ひぅっ……」

織莉子「ごめんなさい。鹿目まどか」

突如襲ってきた死への恐怖に鹿目は体が動かなくなり
迫り来る俺の爪を前に小さく悲鳴をあげながら目を閉じた。
恐怖で体が硬直している中、いつまでも肉体に痛みが来ない状況を不思議に思った鹿目は
ゆっくりと目を開けると、目の前に白いマントがなびいていた。
白いマントを着た少女が、俺の爪から鹿目を守っていたのだ。

俺「て、てめえ…」

まどか「さやかちゃん!!」

さやか「うおおおおりゃあああああ!!」

俺の爪を押し返した美樹は、鹿目を守るように俺に立ちふさがる。

俺「なぜ美樹がここにいる!?まさか鹿目が俺の行動を先読みして…?」

QB「僕が呼んだんだよ」

俺「何ィ!?」

QB「君が何か企んでいたようだったからね。すぐ対応出来るように監視しておいたんだ」

俺(くっ…俺の素晴らしき作戦を破綻させるとはQBめ!なんて邪悪な生命体なんだ!)

ほむら「鹿目まどかに危害を加える貴方を見過ごすことはできない」

マミ「俺君どういうつもり!?なんで彼女達と手を組んでいるの!?」

QB「大丈夫かい鹿目まどか?もうじき佐倉杏子と千歳ゆまも駆けつけてくるよ」

俺(面倒な事になったな。未契約の鹿目一人殺すだけだから楽な仕事だと思ったんだけどな…)
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 21:45:02.66 ID:422xlJVDO
キター
181 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:45:38.46 ID:1o7mIL950
俺「なあ、話を聞いてくれ!俺は皆と戦いたくないんだ!」

さやか「まどかを殺そうとしておいて何を言ってるの?ふざけないで!!」

俺「信じられないかもしれんが聞いてくれ!鹿目が契約して魔法少女になれば世界が滅んでしまうんだ」

さやか「嘘言わないで!まどかみたいな優しい子がそんなことする訳ないでしょ!」

俺「嘘ではない。魔法少女はソウルジェムが濁ると」

ズドン!

ほむら「貴方と余計なおしゃべりをするつもりは無いわ」

俺(こ、このアマぁ……できる限り平和的に解決してやろうとおもったのによぉ……)

織莉子「これ以上の問答は無用のようですね」

キリカ「さっさと殺っちゃおうよ」

俺「戦いたくなかったが仕方ない。聞く耳持たねえならぶっ殺してやんよ!超変身!!」

俺は全身を鎧化させて変身を完了させて
グリーフシードを取り出した。

俺「さあ穢れを全て浄化しろ!!グリーフシードの限界を超えてなぁ!!」

QB「まずいよ!俺はグリーフシードをわざと孵化させるつもりだ!」

マミ「なんでそんな事を…!?」

ほむら「魔女空間で私たちを閉じ込めるつもりね」

俺「ヒャーッハハハ!!簡単に逃げられると思うなよぉ鹿目!!」

グリーフシードが砕けて衝撃波が巻き起こる。
衝撃が消えた時には景色が一変し、目の前には巨大なバイクの魔女が出現していた。

俺(これで舞台は整った。魔女は味方として使えんが、結界維持の為に役立つ存在だからスルーしとくとして)

俺(問題は魔法少女達だが、美樹は経験が浅い。巴さんはベテランだが手の内は大体見せてもらった)

俺(暁美の魔法は不明だが俺の固有魔法『自己改造』なら勝てるはずだ。人数は三対三、なら戦いはこっちが有利!)

俺「クックック…」

ほむら「…………」

俺「ムカつくんだよ…その人を見下したような面と態度!!苦痛で歪ませてやるぜ暁美ィィ!!」

俺は前々から気に食わなかった暁美に狙いを定めると
暁美に向かって特攻し、攻撃を開始した。
182 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2012/12/18(火) 21:47:47.78 ID:1o7mIL950
今日はここまで
三番目のルートだと俺の戦闘描写が書けなかったので
久しぶりの戦闘な気がします
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 21:50:00.75 ID:422xlJVDO
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 03:07:12.67 ID:pJKiabHjo
乙乙!
185 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:22:40.12 ID:WHle/gxP0
ほむら(……俺、奴がいる限りまどかの命は危ない…)

鹿目を殺そうとした俺への憎しみを燃やした暁美は
盾の中に手を伸ばすと、武器を取り出し
俺に向かって照準を定めた。

俺(なんだぁ?この武器は映画やゲームで見た…アサルトライフル!?)

ズドドドドドドドドドド!!!

俺「ぬ…うおおおおおおお!!」

暁美が引き金を引き、アサルトライフルの銃口が火を噴く。
大量に射出された銃弾が俺の肉体に被弾し
俺の前進を阻んだ。

ほむら「……この武器じゃ通用しないようね」

俺「くっくっくっく…ずぇーんぜん痛くなーい!!そんな攻撃じゃ俺の鎧を貫く事は不可能!!食らいなァ!」

防御力に関しては並みの魔法少女より優れている俺に
ダメージを与えることは出来ず
接近を許した暁美は、俺の爪を回避したがアサルトライフルを切り裂かれてしまう。

俺「君の力はこの程度、ということでいいのかなァ?」

ほむら「どうかしら?」

俺「何ッ!?」

俺の目の前にいた筈の暁美の姿が忽然と消えた。
決して目を離してなどいない。
いきなり暁美がパッといなくなったのだ。
186 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:23:28.69 ID:WHle/gxP0
俺「どこだ?どこにいった暁美ィィ!!」

ジャキン

背後で金属が動く音が鳴り、俺はゆっくり振り向くと
異常に砲身の長い銃を持って、俺に狙いを付けている暁美がいた。

俺(いつの間に俺の背後へ!?いや、そんな事より暁美が持っている銃は確か…対物ライフル!!)

ほむら「どうせ死なないわよね?」

俺「ま、まずい!?」

並みの銃声とは比べ物にならない轟音が鳴り響き
銃弾が俺に直撃した。

俺「があああああああ!?」

左手の盾でガードした俺だったが対物ライフルの威力は凄まじく
盾に亀裂が走り、衝撃を受け止めきれず俺は思いっきり仰け反った。

ジャキン!

俺(ヤバイ!流石の俺でもこんな攻撃を何度も喰らい続ければもたない!)

俺「チィッ!好き勝手させるかァ!!」

俺は両手からビームを乱射し明美のいる方向へ撃ち続けた。

俺(守ったら負ける!攻めろォ! 暁美が攻撃を避けている間は、対物ライフルを撃つ暇が無くなる!)

ほむら「闇雲に撃っても無駄よ」

俺「また消えた!?」

暁美の姿が再び消える。
俺の死角へと廻り込んだ暁美が対物ライフルの引き金に指を乗せた。
その瞬間、暁美は鼓膜をつんざくような爆音と高熱がその身に降りかかった。

俺「爆発?」

ほむら「くっ……」

俺が気づいた時には暁美の体は火傷によるダメージを負っていた。

織莉子「大丈夫ですか?俺さん」

俺「美国がやったのか?まあ一応礼は言っておくぜ」

未来予知で暁美の位置を知った美国は
水晶玉を飛ばして暁美の傍で爆発を起こしたのだ。
187 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:24:32.46 ID:WHle/gxP0
ほむら(…時間停止中に移動した私の位置を事前に察知した?)

俺「追撃ィィィィィィィィィ!!」

爆発を至近距離で受け、負傷した暁美に向かって俺は飛びかかった。

俺(この隙を逃すほど俺はお人好しじゃねえぜ!覚悟しなァ!!)

バイクの魔女「ブロロロロロロロロロ!!」

俺「ぎゃたびぃーーーーー!!?」

速度を上げて突撃してきた魔女が俺の側面から出現し
タイヤが俺のボディに衝突して、吹っ飛ばされた。
魔女は無差別に人を襲うが、運が悪いことに俺が最初の攻撃のターゲットとなったのだ。

俺「…うぐぐ、ちくしょーーーーー!!!どうせなら暁美達を狙えや!この糞魔女がッ!!」

織莉子「俺さん!その場から離れて!」

俺「なんだ?ん?足元に何かが転がって…」

俺の足元にはいくつもの球が転がっていた。
それはパッと見て理解した。
これは戦争映画でよく見かける投擲武器である、あの

俺(これは…手榴弾ッ!!)

3      2      1    ズドォオオオオン!!!

俺「ぴぎゃああああああああああああああああ!!!!」

手榴弾の爆風により、俺は吹き飛ばされ
勢いよく壁に叩きつけられた。
爆発の衝撃が全身に響き、肉体がちぎれそうな激痛が俺を襲った。

俺「痛い痛い痛い!!ごっつう痛い!暁美め…ひでえことしやがって」

ほむら「あなただけには言われたくないわ」

俺「うぎぎ…さっきから銃といい爆弾といい、それが魔法少女のやることかよ!!」

ほむら「貴方のビームも魔法使いらしい攻撃とは思えないわね」

俺「いいんだよビームは、かっけえし それにどこぞの天才軍師もビーム撃ってたんだから!」
188 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:25:22.31 ID:WHle/gxP0
織莉子(……準備が出来たわ)

俺「そろそろ終わりの時が来たみたいだなァ〜暁美ィ…」

ほむら「…………」

俺が話しかけて気を向けさせている内に
ほむらの周りには水晶が取り囲むように浮かんでいた。
どの方向へ移動しようとも攻撃可能な状況だ。
だが暁美は逃走を選ぶ処か、逆に俺のいる方向へ特攻してきた。
水晶は暁美の追尾を開始して逃がすまいとする。

俺「俺に接近戦を挑むとは愚かな!これでゲームオーバーだ!!」

織莉子「…ッ!? 俺さん!彼女から離れて!」

美国の言葉が俺の耳に届くよりも速く
ターゲットを狙った水晶が次々と爆発を起こし
二人は爆煙に包まれた。

俺「ぐうっ……貴様ァ……」

爆煙が晴れた先には仁王立ちのように佇む俺がいた。
いや、俺だけじゃない。
俺が勢いよく前のめりに倒れると背後に暁美の姿もあった。

俺「この俺を……盾代わりにしやがったな……」

ほむら「近くにいた貴方が悪いのよ」

暁美は水晶がぶつかる直前に時間を止め
俺の背後に回り込んで時間を動かし
背中から俺を押し込んで水晶にぶつけたのだ。

俺「この糞アマがぁーーッ!!」

ほむら「」ガチャリ

暁美はロケットランチャーを取り出し
俺に照準を向け、引き金を引いた。

俺「こんな物まで!?うおおおお!!」

俺は発射されたロケットを避けきれず
両腕の盾でガードし衝撃に備えた。

俺「みぎゃあああああああああ!!!!」

だが衝撃は凄まじく、俺はかなり遠くへ吹き飛ばされてしまった。
189 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:26:17.81 ID:WHle/gxP0
さやか「そうりゃあーーーー!!!」

キリカ(速度低下を使い続けているけど、ここまで速いと厄介だね)

マミ「そろそろ観念した方がいいわよ」

キリカ(それに加え、後方からの攻撃も対処しなくちゃならないからね)

その頃、二対一の状況で戦っていた呉は苦戦を強いられていた。

俺「ぎゃふん!」

ロケットランチャーの直撃で吹き飛ばされた俺は
丁度、三人が戦っている所で落下した。

キリカ「なぜ君がここに?織莉子は?」

俺「知るか!多分大丈夫だろ〜」

さやか「俺ッ!!あんただけは…あんただけは絶対に許さない!!」

俺「うっせえなぁ……許せなかったらどうだってんだぁ?ああ〜!?」

さやか「こんのおおおおお!!」

俺「ふん、美樹の剣なんざ俺の鎧の前には……ぐっ!?」

美樹が振り下ろした斬撃が俺の鎧を貫き
切られた箇所から血が流れ落ちた。

俺(俺の鎧が……馬鹿な!美樹の怒りが剣の切れ味を増幅させたのか?)

俺(いや……暁美に受けたダメージが蓄積して鎧の耐久力が下がったのだろう。そうに決まってる)

俺「だがこれしきの事!!俺の『自己改造』にかかれば取るに足らねえな〜。ふんッ!!」

俺が魔力を込めると瞬時に傷口が塞がり、出血が収まる。

さやか「血が止まった?」

マミ「俺君は治癒魔法が使えないはず…」

俺「ふっふっふ…たしかに俺は傷を治癒する事は出来ない。だが改造する事は出来る!」

俺(わかりやすく表現するなら傷口を改造で溶接したのさ。治った訳じゃ無いから魔法を解除したら傷口は開くが、戦闘中の応急処置としては十分だろう)
190 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:27:07.65 ID:WHle/gxP0
さやか「だったら改造で治せなくなるまで徹底的に叩く!!」

俺「今だァ!!」ピカァー

俺は右手から強烈な閃光を撃ちだして
斬りかかってきた美樹の視力を一時的に奪った。

さやか「うう……どこだ俺ー!!」

マミ「美樹さん!」

キリカ「おっと、助けには行かせないよ」

マミ「くっ…」

俺「ナイスだ呉!あとでジュースをおごってやろう。さてさて…」

俺は前が見えずに無抵抗な美樹に近づいた。

俺(まずは一人目ぇ……)

ザクッ

肉が突き刺さる音が耳に響いた。





さやか「うう……」

視力が戻りゆっくりと目を開けるとそこには…

俺「ぐっ……いったぁーーーーいッ!!!!」

右腕に赤い槍が突き刺さった俺の姿が映った。

杏子「さやか!大丈夫か?」

さやか「うん、私は平気」

杏子「それで…何やってんだよ俺、よりによってあいつと手を組むなんて」

ゆま「オレお兄ちゃん…どうして?」

俺(ガッデム!最悪だ……どうにかしてあの二人だけでも追い返さねば俺の勝利は危うい……)

俺「これには大きな訳があるんだ!頼む…ここは俺を信じて退いてほしい。理由は改めて話すから!」

杏子「……駄目だ。俺はあいつらに借りがあるからね。あいつらと協力するってんならあんたも一緒にぶっとばすだけさ」
191 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:28:02.95 ID:WHle/gxP0
俺「そうか。だったら……佐倉!てめえも痛い目に会ってもらうだけだァ!!」

杏子「出来るもんならやってみな!」

俺は腹部を展開して五本のビームを射出し
反動を利用して後方へ下がる。
美樹と佐倉はそれを回避し距離を詰める。

俺(この人数差では正面から戦うのは分が悪い。策を使わせてもらうぜ)

俺「ほらよ」

ぷしゅー

さやか「げほっ!げほっ!」

杏子「ごほっ!これは…」

俺は懐から隠し持っていた缶を取り出して投げつけると
缶からガスが吹き出し周囲を覆った。

俺(催涙ガスだぜ。これで一時的にあいつらの動きを封じることが出来る)

俺(顔が仮面で覆われた俺だけはガスの影響は受けないがなァ…)

俺(今の内に距離を取って俺の外見と声帯を改造しておくか)バチバチバチ

擬態マミ(コピーベントってね。俺の魔法じゃクリアーベントは制限超えてて出来ないのが残念だ)

擬態マミ(あとは巴さんのフリして合流し、隙を見計らって攻撃すればいい)


擬態が完了した俺は、佐倉達のいる場所へと移動した。
巴さんとは共に行動した時期が長い分、演じるのは容易い。

擬態マミ「皆大丈夫?怪我はない?」

さやか「……マミさん?」

杏子「……なあマミ、あの黒い魔法少女はどうした?」

擬態マミ「動きは封じさせてもらったけど、まだ生きてるわ」

杏子「ふう〜ん。そうかい……それで……」ビシュ

擬態マミ「うっ…!?どうして……?」

会話している最中で突如、槍を構築した佐倉が俺の胸を突き刺した。
完全に不意を突かれた俺は避けることも防ぐことも出来ず
思考が停止し混乱状態に陥っていた。
192 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:28:44.75 ID:WHle/gxP0
ゆま「キョーコ!?」

杏子「お前がマミだって?嘘を付いてんじゃねえ!!マミがこんなゴツイ足してるかよ!」

さやか「あ……」

擬態マミ「……え?」

俺は足元に目をやり確認した。
すると足首の部分だけが擬態しきれておらず
紺色の大きな靴を履いた状態のままであった。

擬態マミ(しまっった〜〜〜〜!!!!戦闘の疲労が激しく、集中力を欠いたせいで擬態が不完全だった〜〜〜〜!!!!)

擬態マミ「くそう!!いきなり秘密がバレてしまうとは……」バチバチバチ

俺「これが俺の本体のハンサム顔だ!!とりあえずここはッ!!」

杏子「痛っ!」

擬態を解除した俺は胸元に刺さった槍を掴んだ。
すると槍の色が赤から紺へと変色し
佐倉の握っていた柄の部分から無数の針が出現し、佐倉の手を傷付けた。

俺(俺の自己改造はなぁ、我が手で直接触れた物でも改造を施すことが出来るのさ!)

俺(ただし手で触れ続けなければ改造は維持できなく、離れた途端に魔法が解除されるのが不便なんだけどな)

俺「もう一度、退かせてもらうとするか。いってぇ!」

激痛に耐えながら槍を引き抜き、胸の傷を改造で塞いた俺は
再び催涙ガスを使って逃走を開始した。

さやか「待ちなさい!」

杏子「逃がすか!」

俺(ヤバイ…二番煎じの小細工じゃ見切られて足止めにもならねえか…ここは呉と合流だ)
193 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:29:21.50 ID:WHle/gxP0
キリカ「時間が押してるからね。速めに終わらせてもらうよ」

マミ(銃弾が尽く、避けられて戦いにくいわね…)

俺「うっしゃあ!!」

マミ「俺君……!」

背後から襲いかかる俺の攻撃に対し
巴はマスケット銃を使って防御した。

俺「良い銃だな。少し借りるぞ」

マミ「私の武器が……」

俺が巴の持っていたマスケット銃を掴み、改造を施すと
紺色のマスケット銃になり、俺の後を追ってきた佐倉達へ銃口を向けた。

俺「俺にかかればビームライフルに早変わりっと…食らいな!」ズキューン

杏子「そんな下手くそな撃ち方じゃ当たらないよ」ヒョイ

俺「ちっ…一発しか撃てないのは変わらないか」ポイッ

俺「それより呉、今けっこうキツイ状況だから手を貸してくれ」

キリカ「でかい口叩く割には、だらしないね」

俺「俺の方が多人数相手にしてるから一番疲労するのは当然だ。俺は悪くない」

キリカ「はいはい、そうかい…ん?」

ゆま「キョーコ、手から血が出てる……治った」

杏子「サンキューな」

ゆま「〜♪」

キリカ「……ねえ俺、君と最初に戦った時の砂埃やってよ」

俺「ああ?あ〜あれか。あれ魔力結構食うんだが、ケチってる状況じゃないか。チャージ終わるまで時間稼ぎしてくれ」

キリカ「できる限り速く頼むよ。はぁっ!」

マミ「気を付けて佐倉さん!彼女は私達の動きを遅くさせる魔法を使うわ!」

杏子「了解したぜ!」

さやか「はあああっ!!」

俺(え?呉の魔法って高速移動じゃなかったの?まあいいか)
194 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:30:00.79 ID:WHle/gxP0
俺「……よし、下がってろ呉!!」

キリカ「……」ニヤリ

マミ「…!?俺君が何か仕掛けてくるわ!注意して!」

さやか「はいマミさん!」

杏子「あいつめ…」

俺「うおおおお……だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ズビィィィィ

俺の両手から二本の極太のビームが射出され
ビームが直撃した箇所を中心に爆風を巻き起こし
周囲一面が砂塵によって視界が遮られた。

キリカとの戦いでは俺は逃走手段として用いた技だが
今回はそれとは違い次の攻撃手段への布石だ。

マミ「なんとかあの攻撃を避けられたけど皆は…」

さやか「マミさん!無事でよかった…杏子達は?」

俺(やっぱ俺の攻撃あたんねえな。まあ隙の大きい技だからしょうがねえか)

杏子「埃だらけになっちまったがあたしは平気だ」

俺の放った二つのビーム攻撃は全く命中することはなく
誰一人の命を奪うことが出来なかった。
あくまで、ビームによる攻撃での話だが

ゆま「きょ……キョーコ……」

杏子「ゆ、ゆま!!」

キリカ「この娘の治癒魔法は厄介だからね。一番最初に殺させてもらうよ」パリィン

ゆま「」ガクッ

砂塵が晴れ、ゆまの声が聞こえた方向を見ると
そこにはキリカによって串刺しにされたゆまの姿があった
キリカは砂塵を隠れ蓑にして近づき、爪でゆまの体を貫いていたのだ。

ソウルジェムが砕かれた音と共にゆまはうずくまり
二度と動かなくなった。

杏子「ゆま!!起きろ!!起きてくれ!!ゆまぁぁぁぁ!!!!」

俺「あ……あああ……」
195 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:30:36.51 ID:WHle/gxP0
さやか「お前達ーーーーー!!」

杏子「てめえぇぇぇぇ!!!!」

キリカ「おっと危ない」

俺「おい呉!……なぜゆまちゃんを殺った?」

キリカ「あの人達の傷をまた治されたら面倒じゃないか。だから殺したんだ」

俺(…たしかにRPGだとPT内でのヒーラーの有無が重要だったりするし理は適っている)


俺(現にフリーザがデンデを真っ先に狙った例だってある……だが)

マミ「もう容赦はしないわ!ティロ・フィナーレ!!」

俺「ぬぬっ!?」

戦闘真っ只中の状況で俺は注意力が散漫になっていた。
ゆまの死を見て動揺していたからだ。
その結果、巴の砲撃をまともに受けて、俺は大きくよろめいて後方に後ずさった。

俺「ぐお?……くっ…しっかりしろ俺、まだ戦闘中だぞ……あれ?」

運が悪い事に後ずさった先は崖となっており

俺「そんな馬鹿なァァァァァ…………」

間抜けな声を出しながら俺は崖から転落してしまった。



バイクの魔女「ギャアアアアアア!!」

ほむら「…………」

織莉子(魔女が倒されましたか。ですがキリカの魔法の効果で結界はまだしばらく保つことが出来る…)

まどか「おかしいよ……魔法少女どうして争うなんて……」

QB「君が願うならすぐにでも止めることが出来るよ」

ほむら「黙りなさい」

織莉子(ですが、このままでは鹿目まどかを殺すことが出来ない…)
196 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:31:07.65 ID:WHle/gxP0
俺(はあ…はあ…、フック付きロープの要領で腕を伸ばして爪で引っ掛けて、なんとか登ってこれたぜ)

俺(さっきのはゆまちゃんの死で俺が動揺したせいで招いた失態だ。反省しなければ…)

俺(やはり他者に依存していては駄目だ。そんな弱い心を持っているから強くなれないんだ)

俺(もっと非情になって行動しなければ、この先生きのこることが出来ない…)

俺は心を落ち着かせて、気配を殺しながら辺りを伺った。
呉は佐倉、美樹、巴さんの三人を相手に苦戦しているようだ。
美国の方は暁美と戦闘中で彼女も苦戦気味のようだ。
正直言って戦況は芳しくない。
そこで俺は一計を思いついたので、実行に移ることにした。
それは……

1、誰にも見つからぬよう行動して、奇襲して暗殺する。

2、勝ち目が無いから美国達から手を切る。
197 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/12(土) 01:58:22.31 ID:WHle/gxP0
今日はここまで
安価は↓です

描写が分かりやすく伝わるよう、能力のステータスと解説を作ってみた


                 固有魔法名『自己改造』

                     術者:俺

              破壊力−A  スピード−E  射程距離−E

              持続力−C  精密動作性−B 成長性−A

           自身の肉体に改造を施すことで、多様に性質を変化出来る魔法
           変化出来る範疇には限界があり
           巨大化、ミクロ化、液体化、気体化、複雑な構造の機械等は出来ない。
           また、手で触れた物体を改造することも可能だが常に触れ続けなければならない。
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 03:30:56.34 ID:qE3MaSt60
1
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/12(土) 12:36:18.19 ID:NDM4aSqco
だから安価を止めろと
200 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/13(日) 12:07:53.99 ID:xlhGuy330
両方のプロットを考えてあるから、安価で読者に決めてもらったが
あまりよくない手法?
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 12:24:11.61 ID:kL8xMlRDO
書くならどっちも書いてほしい、ってかどっちが面白いか自分で決めるのも一種の技術だと思うんですよ
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 18:12:51.44 ID:qDJbh0Tp0
ほむらと一緒にやりなおすという手段があるよ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 18:16:33.26 ID:qDJbh0Tp0
床全体とか地球を改造したりは出来ないのか
204 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2013/01/14(月) 00:11:27.42 ID:hEtlegXU0
>>201
そうですか。どのルートもそれぞれ違いがあって、順位付けは難しい

>>202
ほむらと俺で協力関係を築くのは結構大変です

>>203
あまりにも大きな質量の改造は無理
モビルスーツや戦艦の改造は不可で、戦車や戦闘機がギリギリ可能な範囲
それと操縦の方法が分からない機械は改造出来ても動かせません
205 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/14(月) 18:35:23.76 ID:hEtlegXU0
俺(奇襲だな……崖から落ちたのが幸いして誰も俺に注意を向けていない)

俺(やるなら今がチャンスだ!!)

情けは一切かけない。
漆黒の殺意をその身に宿して、気配を消して俺は近づく。


俺(反省した俺は強いぜ…今なら何の躊躇も無く殺してみせる)

俺(まず最初に狙うのは佐倉だ。あいつが身を引いていれば、ゆまちゃんは死なずに済んだ…)

俺(この罪は死で持って償ってもらうぜぇ…)

遮蔽物を利用して佐倉の数メートルまで近づいた俺は、狙いを定めて
全力で駆け出し、右腕に力を込めて佐倉に襲いかかった。

俺(死ねぇえええええ!!)

杏子「なっ!?」

右腕を振りかぶって繰り出した俺の爪が相手の背中を串刺しにし
大量の血が爪を伝って滴り落ちた。

杏子「何やってんだよお前!!」

さやか「ま…マミさん!!」

マミ「……ごふっ」

俺「く、くそぉ……」

だが奇襲を食らったのは寸前の所で割って入った巴であって
目標としていた佐倉には傷一つ付ける事が出来なかった。

マミ「後輩に……先輩らしい所見せたくて………ちょっと無茶しちゃった……」

杏子「馬鹿野郎!!あたしなんかの為に死んだら意味無いじゃねえか!!」

マミ「……ごめんね……後輩を悲しませて………やっぱり私、ダメね……」

俺「よくも俺の邪魔をしやがってぇえええ!!!!」

俺は巴を突き刺した右腕を頭上に持ち上げた。
まるで神へ生贄を捧げる貢物のように
俺は右手からビームを撃ち出した。
ビームが巴の体内を破壊して貫く。
貫通したビームに押し出された巴は空中に投げ飛ばされて
地面に叩きつけられた。

俺「……ついに俺は殺っちまったか」

俺「なんだろう?もっと後悔とか自負の念とかに襲われると思ったんだが、案外あっさりしたもんなんだな……」
206 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/14(月) 18:36:04.79 ID:hEtlegXU0
さやか「マミさん!今回復を…」

マミ「…………」

さやか「……マミさん?傷が塞がったのにどうして?」

QB「無駄だよ。巴マミのソウルジェムに亀裂が入ったからね。もう助からないよ」

さやか「嘘……嘘よ!マミさん!!」

杏子「……なんでだ」

俺「あ?」

杏子「なんでマミを殺しやがった!!」

俺「俺の邪魔をしたからだ。他人を庇うからそうなる」

杏子「てめえっ!!」

俺「他人に依存するような弱者は生きていけない。それがこの世界のルールさ」

俺「俺はそんな甘さは捨てたッ!!俺が生きる為なら邪魔する者は誰だろうと容赦しないッ!!」

杏子「そうかい……だったら……」

ザシュ

俺「……?」

杏子「あたしもあんたに容赦しないよ」

佐倉が急接近して、俺の傍を通り過ぎた。
その瞬間、右腕の肘から先の感覚が失い、激痛が走る。
右腕に視線を送ると、右腕の一部が切断されている事に今気づいた。

俺「な…なにぃぃぃ!!?」

俺(俺が全く対応出来ずに斬られただとぉ!?佐倉がそんなスピードと切れ味を持っていたなんて俺の計算に無いぞ!)

杏子「…………」

佐倉が再び攻撃に移ろうとした。
その瞳は怒りの炎で燃えている。
確実に俺を仕留める気だ。

俺(こうなったら一か八かだ!!)バチバチバチ

杏子「……ッ!?」

佐倉は俺に攻撃を加える寸前で動きを止めた。
擬態化した俺の顔を見て、思わず攻撃できなくなったのだ。
207 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/14(月) 18:36:41.58 ID:hEtlegXU0
擬態モモ(一度見た佐倉の家族写真を思い出して擬態したが効果覿面のようだなぁ)

杏子「お、お前……その姿は……」

擬態モモ(家族に化けただけで殺せなくなるとは、死ぬべき弱者はやはり佐倉だ!!)

シュン!

擬態モモ「ぐっ……!?」バチバチバチ

投擲された剣が俺の脇腹に突き刺さった。
美樹が構築した剣で投げつけたのだ。
ダメージのショックを受けて俺の擬態化は解除されてしまった。

俺「おのれ美樹ぃぃぃぃ!!」

さやか「今だ杏子!!」

杏子「助かったぜさやか!」

俺「ふん!既に時間は十分に稼いだ!終わりだぁーーーーッ!!!」

杏子「このっ……させるかよ!!」

俺は腹部を展開させて、佐倉に向けてチャージ済のビームを放出した。
佐倉は槍の先端に魔力を集中させて、正面からビームに特攻した。

俺(まさか突き破る気かぁ?馬鹿め…腹部から放たれるビームは腕や口から出すビームよりも高出力!!)

俺(それにこれは命中率を優先させた拡散型ではなく、火力重視の収縮型だ!突破は不可能!!)

俺「消し飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

杏子「ぐぅ……こんな奴に……」

さやか「杏子!」

ビームに押し込まれそうになった佐倉の傍に美樹が寄り添い
槍を掴んで魔力を込めた。
美樹と佐倉の二人の魔力が混ざり合い増幅し、槍のパワーが上がり
押され気味だった杏子が徐々に押し返していく。

俺「馬鹿な!?俺の最大出力のビームが押し負けるなど、ありえねえ……ありえる訳がねえ!!」

杏子「さやか……」

さやか「一緒にマミさんの仇を取ろう」

杏子「……ああ!」

俺「俺の魔法は最強だぁぁぁぁぁ!!!!」

杏子&さやか「いっけえええええええええ!!!!」
208 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/14(月) 18:40:57.48 ID:hEtlegXU0
掛け声と共に、佐倉と美樹の二人で握った槍がビームを弾き
特攻して俺の眼前まで一気に近づき
腹部のビーム射出口を貫いて塞き止めた。

俺「ぐががががががががが!!体がぁ……俺の体がぁぁぁぁ!!」

射出口を無理やり塞いだためにビームが逆流し
俺の体内が著しく破壊され、バチバチと激しいショートを繰り返した。

さやか「これでトドメだァーーー!!」

美樹の剣が俺の左肩を突き刺した。
そこは魔法使いの俺にとって致命傷となる位置である
ソウルジェムが装着されている場所であった。

俺「そんな……この俺が……この東 康也が……こんな所で………こんな奴らに………殺られるなど……」

俺「……俺は………最強の魔法使いとして……生き続ける筈だったのに………」

俺(……認めねぇ………こんな結末は……絶対に認めねぇ……)

薄れ行く俺の意識の中で、ちらりと視界に映ったのは
巴を発見して泣き崩れる鹿目の姿だった。

俺(…………お前も…………道連れだ………)

鹿目のいる方向へ顔を向けると
俺の残る魔力の全てを口元に回してチャージを開始した。
事切れる寸前だが、かき集めればビーム一発分は放てる。

俺(くた………ばれ…………)

バキューン!

俺(……なっ?)

ズビィィィィィ!

ビームを撃つ寸前で銃撃が鳴り響き、俺の左目が撃ち抜かれた。
巴は最後の力を振り絞ってマスケット銃で撃っていたのだ。
銃撃を食らった衝撃で顔の角度が変えられ
放たれたビームは鹿目の横を通り過ぎ
魔女の作ったオプジェクトを破壊しただけに終わった。

まどか「マミさん……」

俺(………と…………も……………え……)

マミ「…………」

俺と巴、ほぼ同時に意識が途切えた。
後輩二人の危機を救って生涯を終えた巴の表情は
無念の内に死んだ俺とは正反対にとても安らかな死に顔であった。
209 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/14(月) 18:42:35.23 ID:hEtlegXU0
おお俺よ。死んでしまうとはなさけない
今日はここまで
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 19:36:51.83 ID:oNq9aGOo0
どこから再開するか言っておいた方が
211 : ◆wI1a.sapXc [sage saga]:2013/01/14(月) 20:49:29.11 ID:hEtlegXU0
>>210
では次からそうします

>>205>>196の続きです
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 17:20:12.68 ID:BaRqEquAO
恐らく「俺」(男)じゃなく「私」(女)ならそこまで叩かれてなかった
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 17:59:03.56 ID:wGc+Vl8h0
俺は俗物キャラ枠は男の方が好き
良い味出てて面白いとおもうよ?
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/15(火) 18:21:36.07 ID:LNBbSZBM0
というかビームって普通に考えると光速のはずなんだけど何で当たらないんだ
215 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/15(火) 18:33:18.14 ID:vVhOrYuK0
>>214
モチーフの一つにメダロット入ってるので光学兵器は高火力な分、命中率が低い
それに加えて康也は近接戦特化で射撃が苦手なのも影響してる
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 19:20:46.32 ID:XmQ+NUGDO
>>215
ゴットエンペラー「命中低いとかないわ―」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/15(火) 20:09:37.25 ID:LNBbSZBM0
格闘タイプなのにスピードが無いのは致命的だな
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/15(火) 20:48:45.63 ID:LNBbSZBM0
硬い、遅い、ビームを撃つ、これはワンピースのパシフィスタだな
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 20:49:27.33 ID:LNBbSZBM0
それともフランキーかな
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 20:55:14.94 ID:dvmoawG00
どっちも命中率威力共に高いな
221 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/15(火) 21:26:47.01 ID:vVhOrYuK0
最後に康也の変身姿と技のモチーフになったキャラも晒してみる


ビームを撃つスピードの遅い重装甲タイプ→キースタートル

腕から順に変身→仮面ライダークウガ初期変身シーン

釣り目の双眼→仮面ライダーリュウガの目つき

盾と爪の複合武器→仮面ライダータイガのデストクロー

ビームを利用した目くらまし→ドム

腕を伸ばしてビーム→ガンダムヴァザーゴ

口からビーム→レイダーガンダム

腹から拡散型と収縮型の二種類のビーム→アプサラスV

シャルロッテやマミさんに使った必殺技→仮面ライダータイガのクリスタルブレイク

擬態化の演出→エンヴィー

手に入れた武器の形状を変化させて利用→仮面ライダークウガ、フォームチェンジ

変身者の趣味が少なからず混じってるので偏ってます
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 16:18:05.81 ID:Ax6km8aI0
男はソウルジェムを浄化してないような気がする
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 17:12:54.99 ID:Ax6km8aI0
身体能力、成長性、特殊な因果、潜在能力、どれをとってもトップクラスだけど
スピードが無いのと魔法使いになったばかりでレベルが低くて経験が浅いのが致命的だな
224 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/16(水) 18:11:12.00 ID:w2uxs8el0
>>222
戦車の魔女とシャルロッテとバイクの魔女からGS回収してるから浄化なら出来てる

>>223
因果はそれほど高くない設定だけど、最強を目指してる志が成長性を底上げしてる
康也は具体的な強さを表すと本編組とタイマン張った場合
ほむら、マミ、杏子なら正攻法だと絶対に勝ち目が無い

康也以上に経験の少ないさやか相手なら有利付くけど
弱点であるビーム射出口に攻撃されるとさやかにも負ける

あと中学生繋がりで漫画版バトロワの杉村だと
康也より実力は上でも卑怯な手段を用いられるから杉村が不利
桐山なら、康也がどんな手を使おうが余裕で対応して康也に勝てる
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 19:05:21.19 ID:Ax6km8aI0
硬さがあるからカウンターとか肉を切らせて骨を折る戦法が出来るよな
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 19:08:00.68 ID:Ax6km8aI0
わざと攻撃を受けて相手を捕まえて近距離からビームを撃ち込むとかが出来るな
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 20:07:29.12 ID:aPxONU7H0
有機物も改造できれば手駒や兵隊増やして無双出来るのに残念
あと身体改造出来るなら、ソウルジェムを体内に隠して普段は偽物晒しとくとか
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 20:16:14.01 ID:Ax6km8aI0
>>28
設定では圧倒的防御力を誇るって書いてあるけど読み直したらそれほどでもないな、
レベルアップしたときのスキルポイント振ってないんだな、それと主人公補正は無いのかな
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 20:26:21.71 ID:Ax6km8aI0
ビームの応用で味方を守るシールドとかバリヤーとか使えるようにならないかな
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 21:07:44.04 ID:w2uxs8el0
>>227
ソウルジェムの位置移動は考えてなかった
誰かに回収してくれるの前提だが、緊急脱出としてソウルジェムを体外に射出なら出来る

>>228
ほむらのアサルトライフルを受けてもノーダメージで、対物ライフルと手榴弾数個とロケランと
織莉子の水晶爆発を食らっても鎧の強度低下しただけで済んだからかなり頑丈ですよ
主人公補正は男なのにQBと契約出来た時点で使い切った
他のオリ男と比べてモテないのは、そのせい

>>229
愛車であるデッドサイクロンを改造して乗れば、バリアーを張った体当たりと衝撃波の放出が使えた
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 23:45:30.02 ID:QvLRU0sDO
おい>>1がss書いてるときよか住民が生き生きしてるじゃねぇか!お前らそれぐらいのノリをss投下後ぐらいにやったれよ
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 17:01:00.81 ID:5AVBVA0z0
主人公が倒れたから終わりでしょ
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 17:45:35.52 ID:5AVBVA0z0
ゆまがやられる前に戻ってゆまをかばってキリカと戦う展開にならないかな
234 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/18(金) 23:06:27.17 ID:lYfR51RH0
>>232
主人公の生死関係無くワルプル戦まで続けるだけのプロットは出来てた

>>233
主人公が本編組と敵対した以上
かつての仲間を[ピーーー]のはしょうがないと考えるほど殺意持ってたから多分庇わない
それでも最初は説得しようとしたから、戦わずに済むなら避けようとしてた
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/19(土) 15:40:50.50 ID:bfm2W/iX0
この主人公はワルプルギスを倒すために作られたキャラみたいだな
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 16:41:21.19 ID:bfm2W/iX0
そのうちステルスを使えるようになりそうだな
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 18:18:44.57 ID:RwsqTuwD0
マミさんとか女の子に化けられるのに
エロいことに利用しなかった「俺」には好感がもてる

俺なら絶対ためらわない
238 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/20(日) 09:20:56.46 ID:qXfoZb5h0
>>237
人並みに性欲ならあるが、ムッキーやデルタの不適合者みたく力に魅了されてるから
最強(笑)を目指そうとする廚二病が性欲を凌駕してる
というか他人の姿で自家発電なんかしたら、どっかのオリキャラみたいに変態扱いされてしまう
善人では無いが、申し訳程度には良識を持ってる人なのに
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 19:18:33.69 ID:JfOK5AYf0
クウガリスペクトが好ましいな(個人的)

マミさんやモモに変化する技能を俺は生かしてほしいなぁ
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 19:38:32.07 ID:S3TbK2W40
俺、杏子に化けて
ゆまちゃんとお風呂ぐらいはやるかと思ってた
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 20:22:18.82 ID:rsDBRhWH0
他人の改造が出来るならあのほむらの胸を巨乳にも出来るのか
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/20(日) 20:23:32.81 ID:rsDBRhWH0
体脂肪が無いから無理か
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 20:38:41.49 ID:JfOK5AYf0
他人の肉体改造は色々と対象の負荷が大きすぎて肉体が耐えれそうにない感じが・・・
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 21:07:18.73 ID:rsDBRhWH0
ソウルジェムがあるから大丈夫だろ
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 21:14:00.39 ID:JfOK5AYf0
>>244

ソウルジェムまで浸食とか肉体という名の器が胸とかが膨張した際
なんらかの影響がありそうだと思うんだ
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/20(日) 21:24:45.02 ID:rsDBRhWH0
番外編とかでその話を書いてくれたらいいな
247 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/21(月) 13:50:56.29 ID:AdiGN/nF0
>>241
生物は構造が複雑だから自分の肉体以外は改造しにくいんですよ
常に手で触れ続ける制限もありますし
どうしても巨乳ほむらが見たければ、自分で擬態した方が楽です
もし改造可能だったらゆまにビーム技継承して、目からビーム使えたかも
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/21(月) 16:48:11.95 ID:+EW7VR6j0
目からビームって眩しくね?
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/21(月) 16:53:17.02 ID:+EW7VR6j0
足の裏からビーム出して空飛ぶとか
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/21(月) 23:43:30.55 ID:KGwFTY/s0
目からビームで、うどんげを連想した自分が居る

俺「よし、これで暁美ほむらに擬態したぞ!(プルルン」←即看破の未来しか見えないwwwwww
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/22(火) 18:34:28.79 ID:surBHXi40
演技力が無ければ擬態してもバレバレだな
252 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/23(水) 05:11:17.72 ID:R6/K4hs10
レス伸びてるので追加のSS投下します

>>196の別ルートから
253 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/23(水) 05:12:58.81 ID:R6/K4hs10
俺(このまま戦い続けてもジリ貧だ。俺はもう手を切らせてもらうぜ)

俺(悪く思うなよ。美国達が負け気味なのが原因なんだからよぉ〜)コソーリ

魔女空間内に置かれたオプジェクトに身を隠しながらゆっくり接近した。
狙うは白い衣装に身を包んだ少女、美国織莉子
暁美を相手に苦戦している今なら、奇襲をかけることなど容易い。

俺「もらったァーー!!」ザシュ

織莉子「かはっ……」

ほむら「……!?」

キリカ「ハッ!?織莉子ぉおおおおおお!!!!」

飛びかかった俺は美国の脇腹に向けて、右手の爪でえぐるように突き刺した。
純白のドレスに大きな赤いシミが広がっていく。
常人なら助からないほどの致命傷だ。

織莉子「……俺さん……どうして……?」

俺「ごめんねぇ〜こうでもしないと俺が生き残れそうにないんでね〜」グイッ

織莉子「うぐ……が………ああッ!」

俺は空いた左手で美国の胸元を鷲掴みにすると
力を込めて引っ張り、衣類の一部を引きちぎった。
その行為によって、美国は苦悶の声を上げながら変身前の姿へと戻っていった。

俺(レジスト完了っと、これで美国は無力になった…)

抜かれたのは白い色のソウルジェム
俺は美国のソウルジェムを肉体から無理やり剥がし
レジストをかけて魔法効果を打ち消したのだ。

キリカ「貴様ァ…よくも織莉子を!!殺してやる!!絶対に殺してやる!!!」

俺「動くな呉!!今から少しでも反抗してみろ……この女の命は無いぞ!!」
254 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/23(水) 05:13:47.10 ID:R6/K4hs10
キリカ「ぐっ……分かったよ。何でも従うから織莉子を離してくれ」

俺「約束しよう。俺の言うことを聞いてればすぐに離してやる。まずは変身を解除して、そのまま動くなよ」

キリカ「…………」ポワーン

俺(よしよし、これで呉からの襲撃を受けずに済む。次は……)チラッ

ほむら「…………?」

俺「…………」クイックイッ

俺は暁美にアイコンタクトを送ったあと
親指と人差し指を立てて銃を模したサインを暁美に見せたあと
呉のいる方向へ人差し指を向けた。

俺(分かるだろう暁美ぃ?今の内に呉を 撃 ち 殺 せ!!)

ほむら「……???」

俺(なんでわかんねえんだよ!!この絶壁が!!)

織莉子「……ハッ」

織莉子「戦ってキリカ!!彼は約束なんか、あぐ……」

俺「余計な事を言うな!!」

キリカ「織莉子……ぐっ……」

俺「おい!動くなと言ったはずだぞ?…この女はまだ生きている。助けたいと思わないのか?俺を殺すために美国を見捨てるのか?」

キリカ「……ごめん織莉子……私は織莉子を助けたい。その為なら私は喜んで命を差し出すよ……」

パァン

キリカ「」

ほむらが放った銃弾が呉のソウルジェムを粉々に撃ち砕き
呉はまるで糸の切れたマリオネットのように地面に倒れ
動くことなく命を失った。
255 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/23(水) 05:14:30.58 ID:R6/K4hs10
ほむら「…………」

俺(指を銃の形に改造してやっと気づいてもらえた……遅すぎだっつーの)

織莉子「キリカ……キリカ!!お願い……目を開けて………キリカァ……」

俺「…………」グググ

織莉子「」

呉が死んだことで人質に用が無くなった俺は
手の中に持ってるソウルジェムを握りつぶし
美国の命の灯火をかき消した。

俺(約束通り離して殺ったぜ。あの世で二人仲良く乳繰り合うがいいさ)

杏子「お前……一体なんなんだよ!?何がしたいんだよ!!?」

さやか「ねえ俺…ふざけてるの?」

マミ「どういう訳か。私達にちゃんと説明してもらうわよ」

俺(……これが最後の難題だ。ここを切り抜けなければ俺の命は無い)


美国と呉の始末に成功した物の
鹿目を殺そうとした事実に変わりはなく
未だに俺は敵として魔法少女達に警戒されている。
そこで俺が行動は……


俺「……済まなかった。俺のせいで鹿目を危険な目に合わせてしまって……」

俺「そしてありがとう。皆が来てくれたおかげで俺は鹿目を殺さずに済んだ」

俺は深々と頭を下げて謝罪と感謝の言葉を述べた。
予想外の言葉に、皆は驚きの表情を隠せない。

さやか「…じゃあ本当はまどかを殺したくなかったと言うの?」

俺「ああ……彼女達に無理やり従わされてやらされたんだ」

杏子「断ればよかったじゃんか」

俺「最初は断ったさ。だが言うことを聞かないと家族の命は無いと脅されたんだ」

マミ「……じゃあ鹿目さんを殺さないと世界が滅ぶというのは?」

俺「彼女達は本気でそう思っていたらしいけど、俺は信じてなかったよ」

俺「だって鹿目みたいな優しい子がそんなことする筈無いじゃないか!」

ほむら「…………」
256 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/23(水) 05:15:12.50 ID:R6/K4hs10
俺「だから俺は、彼女たちが俺への警戒を解いた瞬間をずっと待っていたんだ」

俺「戦いながらも反撃する機会をね」

マミ「……そうだったの」

俺(おうおう、効いてる効いてるwww特に巴さんは事故で家族を失ってる分、家族の大切さを分かってるから効き目大やなwww)

俺(よし、ここから自虐的にっと)

俺「わかってるよ。どんな理由があっても鹿目に襲いかかった事実は変わらない」

俺「そのせいでゆまちゃんも死んでしまった……全ては俺が原因で起きたことなんだ!!」

俺「俺みたいな奴が、これ以上生きる資格はない……だから頼みがある。これを……」

まどか「これってソウルジェム……」

俺は自分のソウルジェムを取り出すと
鹿目に差し出して、渡したあと数歩後ろに下がった。

俺「俺は鹿目を殺そうとした。だから鹿目に俺を裁いて欲しい。俺のソウルジェムを叩き割ってくれ!!」

まどか「そ、そんなこと……」

俺「頼む!!俺はこの償いをしなければ一生、自分を許す事が出来ないんだ!!」

まどか「……ならこれからも私たちと一緒に魔女と戦ってくれないかな?」

俺「……え?」

まどか「人は誰でも間違いを起こすし、それに正すことだって出来るんだよ」

まどか「これからも沢山人助けすれば、皆も俺君のこときっと許してくれる」

まどか「だから人助けするのが償い。それじゃダメかな?」

俺「……また皆と一緒にいても……いいのか?」

マミ「ええ!もちろんよ!」

俺「グスッ……ありがとう……こんな俺を受け入れてくれて……本当にありがとう……」
257 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/23(水) 05:15:57.29 ID:R6/K4hs10
俺(ぷ……ぷぷぷ………)

俺(ちょwwwwwwwろwwwwwwwいwwwwwwwわwwwww)

俺(思ったとおりだぜぇwww鹿目の性格上、絶対に俺を殺せないwww)

俺(それに鹿目に生殺与奪を一任したから、他人が俺の処罰にとやかく言えにくくなる)

俺(俺を殺そうとすれば鹿目の意思を無下にする行為になるからな)

俺(美国が言ってた世界滅亡説も、別にすぐ鹿目を殺さなくても契約しないように注意すればいいしな)

俺(俺は絶対に生き延びてやるぜぇ。どんな手を使ってもだ!)



ほむら「…………」

さやか「…………」
258 : ◆wI1a.sapXc [saga]:2013/01/23(水) 05:18:41.52 ID:R6/K4hs10
投下終了

家族が人質に取られてたのなら仕方ない
琴浦さんみたいな能力持ってる人が場にいなくてよかった
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 15:14:03.27 ID:y+nydLQDO


ゲス度上がってるじゃないですかヤダー
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 16:14:41.44 ID:3zT32YDU0
続きキター
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 17:47:50.43 ID:Ir9Hb8Gco
HTML化スレで怒られてるぞ
続けるなら向こうにキャンセルの書き込みしとけよ
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 18:02:31.07 ID:3zT32YDU0
これからの移動は常にデッドサイクロンだな
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 01:27:43.56 ID:4AhtG7GSo
夜神月が小物になった感じで再生される
264 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/25(金) 15:52:17.26 ID:ma0vRmQAO
反応見る感じ、主人公が悪者っぽく見られてるか
自分の為とは言え一応、主人公なりに世界滅亡を阻止しようと奮闘してたり
見滝原中が襲撃されないように貢献してる辺り、探せばそれなりに良い所もある人なんです
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 18:57:06.59 ID:a6nsmCRp0
デッドサイクロンに乗りながら戦えば機動力があってバリヤーも使えるからそうすればいいのに
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 19:46:22.36 ID:CRcTtIkw0
まどかの家族を人質に取れば楽勝なのに
そんな汚い真似は選ばない俺マジ善人
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 20:46:11.16 ID:+Zyhho8Qo
できればもう一つの>>135からの分岐が見てみたいな
268 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/25(金) 21:57:35.62 ID:ma0vRmQAO
>>266
まどか一人、人気の無い所へ誘って暗[ピーーー]れば楽に終わると考えてた
恐らく人質取ろうとしても看破したQBに対応されてたかもしれん

>>267
SSは書かずに解説だけで済まんが

別ルートだと織莉子と別れた後、本編組に織莉子の能力を告げ口してた
その後に見滝原中襲撃に巻き込まれ、日常生活の妨害にキレた主人公は織莉キリ撃破に乗り出す
キリカと出会いタイマンに持ち込むが、まともに戦っても攻撃が一切当たらないから
大ダメージ覚悟で強度を消して、とりもちの様な粘着性のある鎧へ改造
結果としてキリカに串刺しにされるも、チャージ済みのビームを零距離で撃ち込んで勝利
実力はキリカが上だったが能力バレの有無が勝利の決め手になった

主人公以外全員を相手にしてた織莉子も撃破されるが死ぬ直前に放った攻撃でまどかの胸を貫く
顔面蒼白になるほむらだったが無傷なまどかと再会して動揺
実は攻撃されたのは影武者を演じてた擬態まどかの方だった

ワルプル戦では人類の愛と平和を守る魔法使いとして戦いに参加するも
気張り過ぎて魔翌力切れを起こして魔人(魔女)化、狼型の魔人が出現する
生前の暴食っぷりを露にしてワルプルの使い魔を片っ端から捕食しワルプルに挑むもビルに押し潰されて魔人消滅
魔人がある程度、引き留めた甲斐あって隙を付いて魔法少女達の総攻撃を放ってワルプル撃破
主人公は魔人化しても見滝原を守る為に戦ったとして英雄視されて完結

狼型の魔人の性質は傲慢で
自分以上の強者を決して許さずに襲いかかる習性で動く魔人であり
近くにいたワルプルが一番強いと判断して襲っていただけで
別に見滝原の為でも魔法少女達の為でも無かったのは知られることの無い事実でした
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/25(金) 22:08:15.63 ID:EL8Mj+zf0
そうなのか
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 22:10:23.73 ID:EL8Mj+zf0
鎧を改造しなくても自分の周りの足場を改造すればよかったんじゃね
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 22:20:02.56 ID:Ha4PBmt0o
その別ルートのSSも読んでみたかったな…w
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 22:21:44.30 ID:EL8Mj+zf0
これからは地道にレベル上げだな
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 22:50:38.60 ID:CRcTtIkw0
一番最初に選んだルートが
一番の当たりルートだったわけか
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/28(月) 16:54:14.26 ID:3Ixd0Hl+0
そろそろ恋愛イベントを
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/28(月) 17:09:26.80 ID:JpZH65S90
小者っぷりが板についてるから恋愛は苦戦するだろうな
276 : ◆wI1a.sapXc [sage]:2013/01/29(火) 10:56:56.74 ID:8CXAvXcAO
>>274
俺「女に依存して生きる男は弱者だから(キリッ」という思考で厨二病だから恋はしない状況なんです

従順な性格、胸の大きい子、それとメイドが大好きで、決して女嫌いでは無く
命を助けて貰うと好感度が急上昇しやすいチョロい部分もあり
ゆまに好意的なのは、死にかけだった所を助けて貰っただけで別に主人公がロリコンな訳じゃない

自分の力量では恋愛沙汰は無理なのでカプネタが見たければ他スレで誰か書いてもいいですよ(チラッ
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/29(火) 16:52:16.15 ID:0gTBsD0DO
いいから続き書けよ(憤怒)
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/29(火) 17:43:25.11 ID:JijWfB+60
つまりマミさんが一番タイプなのか
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/29(火) 17:44:49.80 ID:xl/U8OnD0
変身した男のイメージ
ttp://livedoor.blogimg.jp/maxut/imgs/b/a/ba20bca5.jpg

280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/29(火) 17:45:33.14 ID:JijWfB+60
コレは無いな
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/29(火) 17:46:40.59 ID:0gTBsD0DO
まだ見てないのに盛大にネタバレ食らった件、まあもう見ないから良いけど
してなにこのクレイジーダイアモンドみたいなギラグ
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/30(水) 16:58:09.61 ID:HgLaSbVd0
厨二病ならマミさんと気が合いそうだな
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/30(水) 17:43:50.71 ID:Kfq0cXu70
続き書いて
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/30(水) 18:04:41.65 ID:HgLaSbVd0
せめて次回予告があれば
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/31(木) 21:41:02.23 ID:iVeYuNWS0
支援
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