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唯「カードデッキ…?」 憂「りめいく!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 00:29:21.35 ID:cNeHf92t0
ライア(憂)「ハァ…ハァ…こ、これが…新しい…命…!?」

オーディン「お前に最後の試練だ…。お前にとって、“幸福”とは何か?」


“戦いを続ける” or “戦いを止める”


ライア(憂)「ハァ…わ、私は……!!クッ……!!」

オーディン「成る程…それがお前の選択か。これが、お前の運命なのか…!!だが、この選択には正義は無い…。そこにあるのは、ただ……」シュゥゥゥゥゥ… パリィィン!!

ライア(憂)「な、何…!?どういう事…!?うああああッ!!か、体が…!?」シュゥゥゥゥ…


私は、どこで選択を誤ったのか。何故こういう結末になったのか。それは私には分からないし、今となってはどうでも良い事だ。
ただ、この救い様の無い運命は、初めから決まっていたのだから。そして、無限に……!!


憂「ああっ!!」ガバッ

朝だ。目が覚めた。ここは何処なのだろう?本当に、あの不毛な戦いを終わらせる事が出来たのだろうか…?


キィィン キィィィィン

憂「うっ…!!……ッ!?」

何故だ。また、モンスターの気配が。私は、確かに戦いに勝ち残り、全てを救った筈…。


鏡像の憂「戦え……戦え……」

憂「あなた、誰なの…!?」

鏡像の憂「私か。私は、以前の世界でお前が会った、もう一人の平沢唯と同じ様に、もう一人のお前だよ。」

憂「なっ……!?どうなってるの…これ…?時間が戻って…?」

鏡像の憂「いや、確かに以前の世界でお前は戦いに勝ち残った…。だが、ライダーの戦いは終わらない…。絶対に…。永遠に…!!」

憂「そんなぁ…じゃあ、私は何の為に……!!」

私は、戦いを続けている…。しかし、戦いに終わりは無い。
私はこれから、“幸福”を手に入れる為に、永遠に戦いに身を投じなければならないのだ…!!

鏡像の憂「ククク、早く戦いを阻止しないと、“続き”が始まっちゃうよ…!」

憂「クッ…!!」


部屋には、仮面ライダーのカードデッキが置かれていた。

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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 00:55:23.39 ID:cNeHf92t0
いつもと変わり無い平穏で和な日々だ。ただ、今日も部室には誰も来ていないのだろうか…。
全く、あの人達はやる気があるのだろうか…?
そういった、どうしようも無い不安を抱えながら、部室の扉を開ける。
それは、悪夢の入り口でもあった…。今思えば、この扉を開いていなければ、事態は大きく変わっていたかもしれない…。


ガチャ

梓「こんにち……って、やっぱ誰も居ないか…。ハァ……。あ、そういえば先輩達、昨日はみんな楽器置いてったんだっけ…?」

何かが可笑しい。この時から既に気付いていた癖に、どうして引き返さなかったのだろう。

鏡像の憂「フフフ…」ガタッ

梓「う、憂!?来てたんだぁ…。所で、そのバットは…?野球…?でも、室内だと危ないから……」

鏡像の憂「フンッ!!」バキッ ベギョッ ドガッ

憂がバットを振り回している。先輩達の楽器を、ムギ先輩のテイーセットを、部室を……。私の大切な物を、次々と破壊して行く…

梓「あ……」

私は、声を掛ける余裕すら無かった。ただ、そこに呆然と立ち尽くしていた…。

突然、窓ガラスが破損し、その辺に散乱した。
その途端、我に返った。

鏡像の憂「…」ニヤァァァッ

憂がこちらを見ている。仮にも私の友人の筈なのに、余りの不気味さに嘔吐してしまいそうだ。
憂がこちらに近付いて来る。体中の震えを無理矢理殺しながら、私は黙って静止している。これは勇気などでは無い、もうどうでも良くなっていたのだ。

鏡像の憂「戦え。」スッ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/14(日) 01:12:10.04 ID:MHKo4QUyo
続編キター!
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 01:23:29.44 ID:cNeHf92t0
憂は、何やら板状のカードケースの様な物を私に渡した。もう、この憂が正気で無い事くらい、とっくに察していた。だが、私にはそれをどうする事も出来なかった。

鏡像の憂「お前は仮面ライダータイガだ。お前の望みは何だ?」

梓「」カタカタカタカタ…

鏡像の憂「もう一度言う。お前の望みは…?」

梓「本当に…ど、どんな願いでも…叶うんだよね…?」

鏡像の憂「勿論だ。但し、最後の一人まで勝ち残れたらの話だがな…」

梓「せ、先輩達と…もう一回…平穏な日々を…放課後ティータイムで、必ず…!!で、でも…もう、こんな……!!」

鏡像の憂「ふぅん…成る程な…。まぁ、お前の力なら、その程度の願い、まるで容易いのではないか…?」

梓「だけどその代わり、約束して!!先輩達を絶対に救うって…!!これだけはお願い!!」

鏡像の憂「ふん…無駄だ。これはお前の運命だ。取引には応じるつもりは無い…。後は自分でどうにかしろ。」

梓「そんなぁ……。あ、待って…!!」

そこにはもう、憂の姿は無かった。
そして代わりに、地獄の到来が……

律「うっしゃあ!!……あ?」バッ ガラッ

紬「え……?」

唯「」


最悪だった。いっそ、この場から存在ごと消失してしまいたかった。

いつも騒がしくて自分勝手で不真面目な先輩達が、まだ可愛く思えて来た。
今度ばかりは、本気で、まるで悪魔のように思えた。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 01:35:43.99 ID:cNeHf92t0
>>3 続編では無いぞ、こないだの奴のリメイクじゃ。今度は前作のようにカオスにはしないつもりだ。
オチも考案済みだし(それは前からだけど)、出来れば打ち切りにはしたくない。

馬鹿で厨ニでヲタな俺が、精々頑張って書いてみる。如何なる糞スレに成ろうが、覚悟してくれ。逃げるなら今の内だ。

予め言っておく。俺のキャラはネタみたいな物だ。気にするな。

鏡像の憂が絶賛キャラ崩壊中だって?そもそも、神崎を憂で再生しようとする奴が悪い。
後、面倒なので、以降、鏡像の憂→鏡憂に変更したい。

え、こんな糞スレ見てない?今、現に見てるじゃねーか!!

あ、やっぱりレスが遠退くか…?

じゃあ、See you!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 02:02:20.24 ID:cNeHf92t0
律「クッ……中野、てめぇ…!!」グググ

律先輩の怒りの矛先が、真っ先に私に向けられた。正直、何が起こっているのか解釈するのに脳が追い付かなかった。

唯「うわあああああん!!ギーーーー太アアアアアア!!」

紬「そんな…私の、ティーセット…」

ムギ先輩は、どちらかというと、ティーセットよりも、部内での絆が壊れたようでショックなのだろう…。
そう思っていた内は私はまだ幸せだったのかもしれない。もう、どう取り繕い様も無い。その意味すらも無い。

律「てめえ、よくも私達の……!!」

紬「やめて、りっちゃん!!」

唯「駄目だよ!!こんなの、許せる訳無い!!」

梓「唯先輩……ッ!?…、グスッ…ヒック」

私は、唯先輩のその言葉を聞いて、とめどなく溢れる涙をこらえられずにはいられなかった。でも、状況はそれ所では無かった。

律「この野郎!!泣けば済むと思うなぁ!!」バシッ

梓「うっ…!!」ドシャッ

唯「……ッ!!」

律「私だってなぁ…泣きたいのは山々なんだ!!
だけど、お前というような奴が居るせいで…!!よくも、よくも…私達の、軽音部を…!!」

その言葉を聞いて悟った。もう、この人達と分かり合うのは不可能だと…。もう二度と、平穏な日々など取り戻せないと…。

紬「もう止めてあげて!!暴力では何も解決しないわ…!!」

律「何だよ…?お前も、私達の生きる全てを潰した、あんなゴミクズの味方するのか…!?何なら、お前も纏めて殺してやろうか!?例え相手がムギでも私は容赦しねぇぞ…!!」

軽音が生きる全てか…。
今の私には、もうちっぽけで哀れで惨めでくだらない、取るに足らない、まるで獣のように感じた。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/10/14(日) 02:06:38.59 ID:9T97HAoAO
またまたまたこのような抜き身で剥き身の先鋭前衛的な恥部の露出に出会えて嬉しいゾ
しかし未だ筆舌達者なようで恐れ入り屋の鬼子母神だゾ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 02:29:30.95 ID:cNeHf92t0
澪「おーい、みんな練習……って、あれ…?」

もう、半分以上焼け糞になっていた私は寧ろ、今この状況を楽しんでいた。果たして、コイツはどちら側に着くのだろう?
まるで、私の本性が露わになったかに思えた。

澪「え……」

律「私から説明してやるよ…!!コイツはなぁ…!!私達の目を盗んで、私達の人生を滅茶苦茶にしたんだ…!!見てみろ、今までのは何だったのか…!?結果して、それがこのザマだよ!!ハハ、見ろよ…台無しじゃねぇか…畜生…うぅ……」

澪「」バタッ

紬「澪ちゃん、しっかりして!!」

律「あ〜あ、私もお前みたいに簡単に気絶してしまえればどんなに楽だったか…」

澪「律!!そんな言い方する事無いだろ…!!うぅ…」グスッ

律「ふざけるなよ!!いい加減にしろよ!!どいつもこいつも好き勝手泣きやがって…!!私だって、泣きたいのは同じなんだよぉ!!」グスッ

紬「みんな落ち着いて、何もまだ梓ちゃんがやったと決まった訳じゃないでしょ!!
きっと、何者かが部室で破壊活動をして、そこに偶然タイミング悪く梓ちゃんが入っちゃったとか…」

律「そんな都合の良い話がある訳無いだろ!!なぁ、梓!!」

都合の良いのはお前の方だ。適当な事ばかり言いやがって。

澪「律ーーッ!!」ドガッ

澪先輩が、殴った。いつもなら当たり前なのだが、今回の場合はまるで話が違う。

澪「他人に疑われる気持ちも、少しは考えてやれよ!!ましてや、お前軽音部部長だろ!?」

律「うるせぇ、軽音部はもう終わったんだよ…」

唯「まだだよ、りっちゃん!!」

澪律紬「!?」

この行動は、今から思えば非常に愚かだ。自ら策に溺れ込んで行くのだから…!!
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 02:34:00.11 ID:cNeHf92t0
>>7 しんのすけ…?前スレでも居たのかな…?何か、前にも聞いた事がある気がする…。
その点を踏まえて改めて聞くとしよう、恥部って何の事だ?訳わからん。

わけがわからないよ!

うーん、わからん。別に知りたくも無いが。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 02:49:56.58 ID:cNeHf92t0
唯「私、和ちゃんを呼んで来るね…!!」

律「そんなの、呼んでどうすんだよ…」

唯「だって…私…軽音が無かったら、ここまで…」

澪「それだったら、私だって同じだよ…!!」

律「ケッ、勝手にしやがれ…!!私は知らん!!兎に角、もう私達は二度と会う事も無いと思えよ…!!」

紬「りっちゃん…!!」

澪「お前、まだそんな事言って…」

唯「兎に角、まずは和ちゃんを呼んで来るね!!」ダッ


ーーーそして、数分後…


律「アイツ、どんだけ時間掛かってんだぁ…?」

澪「結局、待ってんじゃんかよ」

律「うるせぇ、じゃねぇとフェアじゃねぇだろ」

澪「はぁ?」

律「もしかしたらな、こっち側も仲間が増えるかもしれないしな!!ヘヘッ、ざまぁみやがれ…」

澪「まだ、そうと決まった訳じゃ…」

ガチャッ

扉が開かれた。もうどうでも良くなっていたが、この時ばかりは逃げ出しておくべきだった…!!

和「あら、お待たせ」スッ

澪「うわぁ、ビックリしたぁ!!」

和「そんなに驚く必要無いと思うのだけど。」

澪「いや、だって…」

唯「ハァ…ハァ…和ちゃん、早いよぉ…!!」トボトボ

澪律「遅っ!!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 03:16:42.73 ID:cNeHf92t0
和「それで?梓が部室を破壊したって件についてだけど…」

律「おう、頼む」

和「まず彼女に動機はあるのかしら?」

唯「それは…特には…分からないけど…。でも、確実にあずにゃ…、梓ちゃんしか…!!」

梓「……ッ!!」

和「それでは駄目でしょう。動機が不確かなのに、まるで犯人扱いだなんて…!!」

唯「違うんだよ…!!私達はあず…梓ちゃんが部室に入って行くのを見て、それで…!!」

和「それで?」

唯「追跡して、こっそり盗み聴きしたら、大きな物音がして、
何かブツブツ言ってて、それで、最初は誰かと話してるのかと思ったけど…私達が部室に入った時には誰も居なくて…」

和「あなた達、この部屋を一歩も出てないわよね?」

紬「唯ちゃん以外は、私達はずっとここに…」

澪「後、私はみんなが部室に入って、最後に私が入ったんだ。」

和「へぇ〜。要するに、梓が犯人で無いとすれば、今もこの部室の中に隠れてる筈ね。」

律「おい、裏切り者。自首するなら今の内だぞ。まぁ、白状したって許さないけどな」

こいつは、少しばかり頭脳が弱体化して来ているらしい。勝手に言わせとけ。別に気にもならない。

梓「どうせ、本当の事を言っても信じてくれないんでしょう…?」

律「ま、内容によるけどな。さて、どんな言い訳をかましてくれるのかな?
私達にどんだけ逆恨みしてるか知らないけどな。私は絶対にお前に復讐してやるからな!!」

好きにしろ。もう知らない。勝手にしてくれ。

和「今は律の話す場じゃないわ。さぁ梓、言って?どうぞ?」

梓「実は…」

もう、話さざるを得なかった。本当なら、ここで“私がやりました”と自爆した方が身の為だったのかもしれない。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/14(日) 03:42:13.39 ID:cNeHf92t0
和「鏡の中から…憂が…うーん…。信じ難い話ねぇ…。」

律「信じるも何も、嘘やでっち上げに決まってんだろ…!!」

唯「そうだよ!!憂がそんな事する訳無い!!」

和「じゃあ、憂に渡されたっていう…その、カードケース?だっけ、は今持ってる筈よね?」

梓「ええ、まぁ…」スッ

和「成る程…」ニヤァァァッ

律「へっ、こんな玩具みてえ物!!」

和「因みに憂は、それを渡す時、何と?」

梓「え……っと、確か、“お前の願いは何だ”とか、後……“仮面ライダー”とか言ってました!!」

和「あっ、そう…」ニヤァァァッ

律「フンッ!!で、結局お前はどっちの味方な訳?」イライラ

和「梓の言ってる事……まず、あり得ないわね。それじゃあ、私はそろそろ失礼させてもらうわ。」

梓「そんなぁ…ちょっと待ってくださいよ!!まだ話は終わってな…」

唯「フフッ、もう二度とこの学校に来ないでね。」

律「次に顔見たら絶対に殺すからな!!」

澪「ごめんな、梓…私も流石に、この手の話には着いて行けないんだ…。悪いな…」

梓「そんな…澪先輩まで…」

和「あ、後、念の為、一応、憂にも裏取っておくわ。まぁ、無駄だろうけどね。」

ああ、こんな時に神様でも居て願いを叶えてくれるならば…!!
いや、何を言っている?ここにあるじゃないか!!願いを叶える為の道具が!!神は私自身なんだ…!!私の力で幸せを勝ち取るんだ…!!誰よりも早く、他を犠牲にしてでも…!!

紬「梓ちゃん。私はみんなみたいに梓ちゃんを見捨てたりはしない。私は梓ちゃんの話を信じる…。だって、私も……」スッ

梓「!!」

紬「仮面ライダーなんだもの…。」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/14(日) 03:44:10.03 ID:cNeHf92t0
取り敢えずは、一旦ここで終わり。次回は唯サイドとか律サイドとか書くと思うよ。

では。
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 11:33:58.98 ID:cNeHf92t0
紬「ライダー同士は戦わなくちゃならない運命だけど、そんなの嫌!!私、ずっと不安だったけど…でも、梓ちゃんみたいな仲間が出来て、本当に安心したわ!!自分の願いだけの為に、殺し合うだなんて可笑しいもの…!!」

梓「私とムギ先輩が仲間、ですか…。まぁ、2人の方で組んだ方がやり易いですよね…!!」

紬「それが、2人じゃないのよ…。もう1個、私はカードデッキを預かってるの。」スッ

梓「ムギ先輩、2つも…!!」

紬「私は、ライダーが死ぬ所を見てる…。もう、誰も死ぬのは見たくない…!!」

梓「それが、ムギ先輩の思いですね…。でも、ムギ先輩、2つ持ってるって事は…」

紬「安心して、別に多重契約している訳では無いわ。こっちは、別の仲間に渡すつもりよ…」

梓「別の仲間……って、まさか…!?」

紬「このデッキは、りっちゃんに渡そうと思う。仮に私達を信じてくれなくても、身を以て体験すれば…!!」

梓「律先輩に…!?」

紬「うん。先ず、一番に仲直りするべきはりっちゃんかと思って…」

梓「そうですか…。」

紬「後、この学校には他にもライダーが居るかもだから、余り下手に自分の正体を教えちゃ駄目よ?
この学校には、そうやって人を陥れる人も居るから…!!」

梓「…。」ゾクッ


何となく嫌な予感はこの時からしていたんだ…!!ムギ先輩は、ずっと仲間だと信じていた…。
でも、後になって気付いた…。もう私には…!!
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 11:51:30.49 ID:cNeHf92t0
和「それで、梓が軽音部の部室を破壊したって話なんだけど…。」

憂「そんなっ…!!梓ちゃん、何でそんな酷い事を…!?」

澪「それがさ、梓の奴は、自分の容疑を頑なに否認するんだよ…。」

憂「えっ…!?それって、どういう…」

律「アイツさ、頭イカれちゃってさ、鏡の中から出て来たーとか、願いがどうのとか言いだしてさー。あんな夢見た馬鹿をさ、一旦叩き直して、心身共に擦り切れるまでなぶってやろうぜってなー…。」

憂「えっ?さっき何て…!?梓ちゃんは何と…!?」

律「おいおい、まさかアイツの言ってる事を鵜呑みにするつもりかぁ〜?」

澪「いや、あまりの阿呆らしさに呆れてんだろ。もう一度言うぞ、“鏡の中から憂が出て来た”ってのと、“願いを叶える為に戦う”…とかね。どうだ、ふざけてんだろ。」

憂「そんな…梓ちゃん…。もう、手遅れなの…!?
いや、今ならまだ間に合う…!!だけど、早くしないと取り返しの付かない事に…!!梓ちゃんが危ないッ!!」ダッ

唯「ククク、憂も酷いなぁ…。梓ちゃんがそこまで重病だなんて…。」


憂(どう考えてもアイツの仕業だ…!!梓ちゃんが、ライダーにっ…!?)


鏡憂「クククク…」ニタアァァァアッ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/10/14(日) 12:12:14.51 ID:cjkxcTZAO
百合ノートが更新停止した今こそあなた様がけいおんSS最後の希望ですぞ>>1
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 12:14:22.34 ID:cNeHf92t0
律「はぁ〜、畜生…これで軽音部も終わりかぁ…!!」グッ

澪「別に、寧ろ良かったんじゃないか…?どうせ、あんな喰ってるだけのあんな糞部活…今更、何の未練も無ぇだろう…?
お前らだって、一向に変わろうとしないしな…。寧ろこれでスッキリしたけどな、私は…。」

律「お前、それ本気で言ってんのか…!?」

澪「はぁ?おい、待てよ。お前正気か?馬鹿じゃねーの!?お前も落ちたなぁ…。ま、所詮はその程度か。」

律「私はまだ、軽音部を諦め切れねぇんだよ!!」

澪「ハァ…。お前、馬鹿だね。そういった、非常になりきれないタイプが、後から返って損をするんだぞ…?いい加減、目ぇ覚ませよ…!!」

律「お前こそ目ぇ覚ませよ!!もう良い、お前なんか友達じゃないからな…!!もう、二度と…」

澪「あぁ、勿論そのつもりだよ…!!」

律「クッ……!!」ダッ


澪「ふぅ…律の奴、漸く行ったか…。糞っ、私だって、本当は……!!全然、他人の事言えてないじゃないか…!!うぅっ…グスッ」


律「えぇ〜っと、近くに誰も居ないよな…今なら…!!」

紬「ようこそ、りっちゃん。」

律「うわぁ、ビックリしたぁ!!どうして、そこに…!?」

紬「待ってたのよ…?ずっと…」

律「待ってたって、何で…」

紬「りっちゃんがここに来ると分かっていたから…。」

律「そうか、私の気持ちなんて、全部お見通しだったんだな…。ムギは大人だよなぁ…。私も、ムギみたいになりたいよ…。」

紬「ちょっと待って、りっちゃん。りっちゃんには少し話があってね…。」

律「は、話って…何だよ…?」

紬「仮面ライダーについて…。」

律「!!」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 12:20:42.66 ID:cNeHf92t0
>>16 有難う、頑張る…。

だが、そろそろ中間テストが迫って来ているので、他人の目を盗むのが大変だ…。

ま、何があろうといつもとペースは変えるつもりは無いし、多分、変わらないと思うよ。

それじゃあ。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 14:04:31.72 ID:cNeHf92t0
律「な、何だってんだ…その、“仮面ライダー”ってのはよぉ…?」

紬「自分の願いを叶える為に、互いに殺し合う。それが、“仮面ライダー”よ。」

律「えっ……?」

紬「最近、姫子ちゃんが急に学校に来られなくなったでしょ。それも…」

律「まさか、そんな筈…!!だって…」

紬「全てはりっちゃんの想像通り。彼女もライダーだったのよ…。」

律「まさか…殺されたってのかよ!?」

紬「さぁね。あなたもなってみれば分かる筈だわ…。…“仮面ライダー”に…。」

律「なっ…」

もしかしたら、この時にキッパリ断って逃げ出して居たら…あんな惨劇に巻き込まれずに済んだかもしれない…。

紬「なってみれば分かるわよ。仮面ライダーがどういう物なのか…。その戦いの意味を…!!」

律「そんな事、急に言われたって…信用出来る訳…」

鏡憂「さて、それもどうだろうね?」ス-ッ

律「誰だっ!?……って、憂ちゃんか!?」

紬「これで信じられる?ライダーの存在を。梓ちゃんの言っていた事を…!!」

確かに、言われた通り鏡の中から突然出て来た。これは何だ?ムギが仕掛けた壮大なドッキリなのか?
そう考えている内は、まだ“幸せ”だったのだろう…。

鏡憂「戦え、田井中律…。お前の望みは何だ…?」

冗談でやってるのかと、最初は笑いそうになったが、表情がこの世の物とは思えない程途徹も無く恐ろしい。その形相は極めて禍々しく、全てを滅ぼし尽くすかと思う程である。まるで悪魔や死神のような…
ただ、私はその気迫に怯える事しか出来なかった。

律「私の望みか…。そうだな、それは…」

紬「それは何って?どうぞ続けて?」

律「私の望む物全てが手に入って、もう一生退屈しない暮らしがしたいな…!!」

紬「ふぅん…。」

律「うっ…だって、どんな願いでも叶えられるんだろ!?」

紬「あっそう。じゃあ、契約して?」

律「えっ…?」

紬「このカードデッキは、今日からあなたの物よ。これを自分の命だと思って、大切に扱いなさい…。」ギュッ

鏡憂「契約成立か…。フフ…今日からお前は、仮面ライダーシザースだ…!!」

悪魔との契約…。して良かったのか、しなかった方が良かったのか…?今の私には分からない…。

紬「これで、梓ちゃんを許してくれるよね…?」

律「ごめん、ムギ…!!自分でも何故だか分からないけど、どうしても無理みたいなんだ…。
自分で自分が憎い…。今更、何にこだわって悩んでんのか…。自分で自分が分からないんだ…。」

紬「そう。ならば時が来たら、又…」

その辺でモンスターがうじゃうじゃしてんのが見える…。もう、ムギ達の言ってる事は信じざるを得ない…。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 16:08:43.45 ID:cNeHf92t0
梓「へへっ、やっぱり憂もライダーだったのか…」

憂「違う!!梓ちゃん達を陥れたのは私しゃない!!こんな事している内に、お姉ちゃん達が巻き込まれるかも…!!」

梓「信じると思う?それに、私を陥れたあの人達や憂には、それは当然の報いだよねぇ…?」

憂「くっ…!!何も、お姉ちゃん達は梓ちゃんを陥れた訳じゃない!!みんな、軽音部が大切で…」

梓「フン…あんたに私の何が分かるの…?私はね、いつも真面目に練習しない先輩達に、内心、腸煮えくりかえってた…。それでも、先輩達をどうにか受け入れようと必死に努力して…、漸く先輩達と打ち解けられたかと思えばこれだよ…。
私の今までの苦労は何だったの…!?こっちがわざわざ受け入れてやってんのに…!!
所詮は私に許されてる分際で、今更何を…!?
もう、本当にいい加減にしてよ!!こっちの身にもなってよ…!!」

憂「ぐっ…!!私だって…今まで沢山、理不尽な事に耐えて来た…!!
お姉ちゃんに、“最高の妹”って認めてもらう為に…!!
私はずっとお姉ちゃんに守られ続けていた…。だから、今度は私がお姉ちゃんを守る番なの!!
私はね、梓ちゃんなんかよりも断然、苦労してる!!でもね、それだけあっての今の幸せがある!!あなたは贅沢!!そんなくだらない事で一々挫けるなよ…!!戦え…!!」

梓「何だよ、それ…私があなたよりも弱者で不幸で哀れだっての…?
そんな事で悩んでるのが馬鹿らしいっての…?
冗談じゃ無い…。私は、あなた達を絶対に許さない…!!」

憂「そう…、どうやらあなたは、戦わないと分からないみたいだね…。…変身ッ!!」バッ

梓「良いよ、やろう!!私と憂、勝った方が正義だね…!!……変身ッ!!」バッ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 16:31:41.26 ID:cNeHf92t0
紬「それじゃあ、次は澪ちゃんかしら…。」

律「どうするつもりだ?アイツは案外頭が切れるからな…」

紬「りっちゃん、自分の契約モンスターに自身を襲わせなさい!!」

律「成る程…恐怖系で脅すか…。でも、寧ろトラウマになって契約を拒んだりしないだろうな…?」

紬「大丈夫よ…。りっちゃんは死んだ事にすれば良いわ…。」

律「いや、死んだ事にって…あぁ、成る程…!!」

紬「あなたは黄色い蟹のライダーにモンスターの餌食にされ、死んだ。
黄色いライダーの正体は立花姫子にすれば良いわ…!!実際に、以前はそうだったしね…。」

律「要するに、私が一人ニ役すれば良いって訳だな…!!でも、もし正体がバレたら…?」

紬「その時は、私が澪ちゃんを裏切って、りっちゃん側に着けば問題無いわ…!!」

律「あぁ、成る程…。」

紬「どうかした…?まだ何か問題が…?」

律「いや、別に…何でも無いよ…!!」

紬「そう…、なら良いんだけど…。でも…」

律「どうした…?」

紬「もし、“私達”を裏切ったら…その時は、ただじゃ置かないからね…!!」ニタアアァァァッ

律「ッ!!」ビクッ

紬「さて、そろそろ澪ちゃん来るかな〜?」

律(大丈夫だ…。別に何も…アイツらを裏切らなければ、何も起こらない筈…。)


律(……。)


律(アイツ“ら”って誰の事だよ…!?アイツらは、群を成して居る…!?奴らは、それ程までに巨大な組織なのかよ…!?
邪魔になれば、私なんか、すぐに消される…!?
嫌だ嫌だ嫌だ…!!私はそう簡単には消されない…!!消されてたまるか…!!)


ガチャ

律「ッ!?」ビクッ

澪「うわあああっ!!何だ、ビックリしたぁ!!お前らかよ…って、お前らかよ!?何でここに…!?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/14(日) 17:49:21.65 ID:zYCSlUuSo
>>16
後継の新設サイトは知らないのかな?
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/14(日) 18:04:52.60 ID:cNeHf92t0
紬「フフッ、澪ちゃんが来るのも、もう既に分かりきっていたわ。
やっぱり、みんな軽音部の事を忘れられないのね…。」

澪「ごめんっ!!やっぱ、みんなの前では素直に言えなかったけど、私にとっては軽音部は大切だ!!
みんなとお菓子食べたり、お茶飲んだり、喋ったり、遊んだり…後、何かあったっけ…?えーっと…まぁ、と、兎に角、そういう時間が一番大好きだった…!!」

律(おいおい、“練習”が抜けてんぞ…。私が言うのもアレだが、どうなってんだ…)

澪「何て言うか…みんなとの思い出は忘れられないっていうか…」

律「おい、今度は分かれの挨拶みたいになってんぞ。」

澪「えへっ…そうか…そうだよな…!!みんなとは、ずっと一緒だ!!」

律(この変な空気、どうしてくれんだよ…)

澪「そうだよな、律!!」

律「(何故ここで私に振るんだ…?)う、うんん…そうだな…!!」

紬「実はね、澪ちゃんに話があるの…」

澪「へっ…?」

律(ムギ、ナイス!!この意味分からん空気を一瞬で蹴散らしてくれた…!!)

紬「仮面ライダーについて…。」

澪「仮面、ライダー…?」

紬「実は、りっちゃんにはもう話してあるんだけど…」

澪「…?」

鏡憂「やぁ、こんにちは。」ス-ッ

澪「うわぁっ!!な、何だ!?…う、憂ちゃん!?」

紬「そう。これが、梓ちゃんが言っていた真実よ…。信じてくれる…?」

澪「信じるも何も…今だって現に…鏡の中からス-ッと…」

紬「そう、よかった。」

鏡憂「お前の望みは何だ…?」

澪「な、何って言われても…急には…」

キィィィン キィィィン

律「うわああああっ!!澪、助け……ッ!!」ズズズ

澪「律ッ!?」

紬「澪ちゃん、今すぐ契約を…!!」

澪「えっ…?契約って何!?いきなりそう言われても…」

紬「もう良いわ、間に合わなくなる!!澪ちゃん、はい、これを鏡にかざして!!付いてきて…!!変身ッ!!」バッ

澪「ちょっ…待て、ムギ!?変身って…!?えっと…この黒いのをかざす…?
うわっ、何か光ってる…?あっ、鏡に吸い込まれ……」シュゥゥゥゥ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/14(日) 18:39:52.57 ID:cNeHf92t0
ライア(憂)「(前の世界と、まるで戦い方が変わってない…?)ハァ…ハァ…」

タイガ(梓)「くッ…私の負けだよ…。ハァ…もう、何の未練も無い…。ハァ…ハァ…私を、殺せ…!!」

ライア(憂)「私は、梓ちゃんを殺したりなんかしない…!!」

タイガ(梓)「ハァ…ハァ…どういうつもり…?」

ライア(憂)「その代わり、私に協力して…?」

タイガ(梓)「ふざけないで…出来る訳、無いでしょ…」

ライア(憂)「冷静に考えて。梓ちゃんの前に現れたのは私じゃない。」

タイガ(梓)「そんなの、信用出来る訳ないでしょ…」

ライア(憂)「ミラーワールドは、カードデッキを使わないと出入りは出来ない…」

タイガ(梓)「じゃあ、あれは誰なの…?」

ライア(憂)「多分…ミラーワールドの幻だよ…」

タイガ(梓)「そんなの、信じれれる訳…それに、私はムギ先輩と…約束してるしね…」

ライア(憂)「紬さん!?紬さんなら、信用しない方が良い…だって、紬さんはもう…」シュゥゥゥ

タイガ(梓)「何、これ…!?体が…」

ライア(憂)「私達がミラーワールドに存在出来る時間は限られてるの!!…来た道を戻って!!」スッ

タイガ(梓)「来た道を…あ、出来た。」スッ


ナイトブランク(澪)「ここは…?」

ゾルダ(紬)「あぁ…遅かったようね…。」

ナイトブランク(澪)「え……律が…?そんな、簡単に言うなよ!!人が死んだんだぞ!!」

ゾルダ(紬)「ごめんなさい…。もう、見慣れちゃってるのよ…。」

ナイトブランク(澪)「うぅっ……。」

シザース(律)「チッ、2対1なんてフェアじゃねえ!!私は逃げる…!!」

ナイトブランク(澪)「あれ、あんな所にライダー居たんだ…。一人で勝手に逃げたし…。」

ゾルダ(紬)「……。」

ナイトブランク(澪)「取り敢えず…帰る、か…」

ゾルダ(紬)「待って!!澪ちゃんはまだ契約していないでしょ?」

ナイトブランク(澪)「えっ…そうなのか…?」

ゾルダ(紬)「その証拠を今から教えてあげるわ…。澪ちゃん、カードをバイザーにセットして!!」

ナイトブランク(澪)「え…?ああ、これかな…。えっと…ソード…ベント?まぁ、いいか…。」

ザクッ

ナイトブランク(澪)「うわっ!!空から剣が降って来た…!!」

ゾルダ(紬)「そいつを使って、私に攻撃してみて…!!」

ナイトブランク(澪)「いや、駄目だよ…。だって、危ないし怪我するだろうし…」

ゾルダ(紬)「いいから早く…!!」

ナイトブランク(澪)「もう、どうなっても知らないからな…えぇぇい!!」ブンッ

バキッ

ナイトブランク(澪)「折れたッ…!?」

ゾルダ(紬)「そういう事よ…。」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/14(日) 18:54:10.89 ID:cNeHf92t0
ゾルダ(紬)「丁度、あそこにモンスターが飛んでる…アレと契約したら…?まあまあ強そうだし…」

ナイトブランク(澪)「成る程、分かった…」コントラクト

ダークウィング「キシャアアアア!!」バッサバッサ


ゾルダ(紬)「契約完了ね…」

ナイト(澪)「あぁ…なんだか強くなれたような気がする…」

ゾルダ(紬)「えぇ…とってもね…。(でも、私には到底及ばないけどね…。)」


律「さぁて、この辺の人気の無い廊下のド真ん中に、拾ってくれと言わんばかりに、堂々と置いとくか…。後は、唯が来るのを待つべし…」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/14(日) 21:00:23.33 ID:cNeHf92t0
軽音部が廃部になった…。梓とかいう糞餓鬼のせいで…。
あんな奴にスキンシップと称して毎日のように抱きついてたのが馬鹿みたいだった…。あの時の記憶が忌々しい…。こめかみに刃物を突きつけて、その記憶ごと消し去りたい程だ…。
私は、軽音部での絆こそが人生で最も大切な物だと思っていた…。軽音部無くして、ここまで変わる事は出来なかったのだから。
そんな軽音部を、私はあの悪魔の手で闇に葬られたのだ…。それはすなわち、私の人生を殺したも同然。
そんな事をした人間を、許せる筈が無い。そんな事をした人間を、殺しても罪に問われる訳が無い。

唯「フフ…。……あ?何だこれ…?黒い板…?カードケース…?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/14(日) 23:40:57.40 ID:cNeHf92t0
唯「面白い悪戯する奴も居るもんだねー。ま、誰がやるかなんて大体予想付くけどね。
最近、こういうの流行ってんのかな?別に興味無いけど…。そういえば、確かアイツが“鏡面から憂が出て来た”なんて言ってたよね…。」

私は、そんな事を思い出しつつ、窓ガラスを見た。
そこには、巨大な蜘蛛の化け物が居た。アイツにとっては、憂とこの巨大な蜘蛛の価値の差など大した物では無いという事なのだろうか。
私の拾ったカードケースが光っている。
同時に、私はその巨大な蜘蛛に、鏡の中の世界へと引き摺り込まれた。


龍騎ブランク(唯)「あいててて…。ここは何処だ…?あれ、私、こんな姿…?」


律「よしよし、掛かった掛かった…!!
しかし、あそこで上手いタイミングで偶然にもモンスターが出現するとはな…。
よし、んじゃあ私もそろそろ行くかぁ!!…変身ッ!!」バッ


龍騎ブランク(唯)「うわあああ!!あの蜘蛛意外と結構強ぇ!!」ダッ

ディスパイダー「キシャアアアァァァッ!!」ブンッ バキッ

龍騎ブランク(唯)「ぐわっ!!」ドサッ


シザース(律)「ハアアアアアアッ!!」ドゴッ

ディスパイダー「グオオオオオオッ!!」

シザース(律)「フンッ!!」ストライクベント バキッ

ディスパイダー「グワァァァァァッ!!」

龍騎ブランク(唯)「成る程…ああやって、カードを使って…おお、出来た!!
なんか空から剣落ちてきた!!」ソ-ドベント

ディスパイダー「グゲゲゲゲゲ!!」ドドドドドド

龍騎ブランク(唯)「うぉっ!!こっち向かって来た!!よーし、これで…えいやーっ!!」

ボキッ


龍騎ブランク(唯)「折れたッ!?」

シザース(律)「邪魔だ、退いてろ!!」ドガッ

龍騎ブランク(唯)「うわっ、何!?」

シザース(律)「フン…」ファイナルベント

ボルキャンサ-「……。」

シザース(律)「ハッ!!」ダッ

ボルキャンサー「」パシィィン!!

シザース(律)「」クルクルクルクル…

ディスパイダー「ホゲエエエエエッ!!」ドカ-ン

龍騎ブランク(唯)(要はバレーボールみたいに投げられて、空中前転で突進するだけだろ…?)

シザース(律)「ふぅ…初めてにしちゃ上出来だよな、私。さて、帰るか…」スッ

龍騎ブランク(唯)「あれ、消えちった…。どうやって帰るんだっけ…?」

律「来た道を戻れ!!」

龍騎ブランク(唯)「あぁ、有がt…って、その声はりっちゃん!?」

律「ヤバッ…!!」

龍騎ブランク(唯)「ねぇ、ちよっと…どうなの…!?」

律「まぁ、兎に角、話はお前が出た後だ!!」

龍騎ブランク(唯)「ちぇー。」スッ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/14(日) 23:44:04.74 ID:cNeHf92t0
ごめん、色々事情があって今日はもうこれで一旦おしまい。

ま、どうせ誰も見てないけどな。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/15(月) 00:16:02.86 ID:qIXi+Ugko
俺は見てるぞ
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/15(月) 00:46:24.19 ID:kwRvGu730
>>29 有難う。やっぱ続き書く。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/15(月) 01:12:56.39 ID:kwRvGu730
律「頼む、この事は誰にも言わないでくれ…!!」

唯「さぁね、それでりっちゃんの弱みを握って利用出来るならわざわざ協力する必要も無い。」

律「何言ってんだよ。まだ契約してないお前くらいなら、私は余裕で倒せるんだぞ。
それに、ムギ達には、沢山、しかも強力な仲間が居るんだぞ…!!」

唯「ふーん、ムギちゃんと組んでんだ?て事は、アイツともつるんでんのかな?」

律「ち、ちがっ…私は、ただ軽音部その物の事を思って…!!」

唯「軽音部その物の事を…?」

律「あぁ、そうだよ!!私は軽音部の為にライダーになった…!!」

唯「ふーん…」

律「な、何だよ…?」

唯「素晴らしいよ、りっちゃん!!」

律「へ…?」

唯「でもさ、所でこれは何で、どう使う訳…?」

律「これはな…願いを叶える為に戦い続けるんだ!!最後の一人になったら願いが叶うらしい。」

唯「じゃあ、りっちゃんの強さとモンスターを操ってた理由は?格好もゴツくてカラフルだったし。」

律「あれはな、モンスターと契約したからなんだ。」

唯「契約…?呪文を唱えたり、儀式を開いたりするの…?」

律「いや、多分カード1枚出しゃ済む話だと思う。」

唯「自分も契約してる癖に、何で推測な訳?」

律「私は、契約済みのカードデッキを渡されたんだ。」

唯「何それ、ズルーい!!」

律「でもその代わり、私はモンスターを選べない。」

唯「あ、そっかー。」

律「カードデッキは全部で13。倒すべきライダーは12人だ。お前を含めてな。」

唯「何?早くも倒す気満々じゃん!!でも、それじゃあムギちゃん達困るよねぇ?」

律「うぅ…。ああ、一応仮に形だけ“協力”はするが仲良くする訳じゃないからな…!!」

唯「はいはい、了解。」

律「(扱い辛ぇ…)早い内に、モンスター契約しとけよな。」

唯「ほいほーい。」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/15(月) 01:28:02.93 ID:kwRvGu730
澪「所で、ムギ。あの黄色い蟹のライダーって、誰なんだ…?」

紬「立花姫子、唯ちゃんの隣の席の子よ。」

澪「そうか、あいつが律を…。」

紬「……。」

澪「私、アイツの家に行って来る…!!」

紬「あっ、ちょっ…!!待って、澪ちゃ…ああ、行っちゃった…。」


澪「姫子ー、居るんだろー?出て来ーい!!」ドンドンドン


澪「鍵…開いてる…。」ガチャ

澪「おーい!!どこだー!!出て来ーい!!」スタスタ

澪「何だ、この壁?コンクリートが塗りたくってある…。まさか…!?」バキッ ドガッ ボコッ


ボロ…


コンクリートが崩れ落ちる…。その中で、どこか手応えがあった。
手だ。間違い無く、姫子の手だ。このコンクリートの奥に、姫子の死体が眠っている…!!
私は不気味さに圧倒され、吐きそうになりながら、すぐさまその家を飛び出した。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/15(月) 01:45:52.10 ID:kwRvGu730
澪「おい、ムギ!!どうなってんだ…!!姫子の死体が出て来たぞ…!!」

紬「遂に見てしまったようね…。」

澪「おい、ムギ…?まさか、お前が…!?」

紬「フフフハハハハハハハ…!!」

澪「え…」

紬「変身…」スッ

澪「変身ッ!!」バッ


ナイト(澪)「どうしてなんだ…ムギ…!!」

ゾルダ(紬)「あなたはどうやら、ライダーの戦いを甘く見過ぎて居たようね…!!」

ナイト(澪)「クッ…!!」ソ-ドベント ヒュッ

ゾルダ(紬)「無駄よ。」シュ-トベント ドゴォォォン!!

ナイト(澪)「うっ…」ドサッ

ゾルダ(紬)「早い内にケリを付けさせて貰うわ。」ファイナルベント

ナイト(澪)「なっ…!?」

ゾルダ(紬)「死んで…!!」カチッ

(エンドオブワールドは効果音では表現しきれない為、省略)

ナイト(澪)「ぐわあああああっ!!」ズシャァァァッ!!

ゾルダ(紬)「じゃあね。お互い、もう二度と会わない方が良いと思うわ…!!フフフ…」

ナイト(澪)「うっ…」ボロッ…
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/15(月) 15:21:36.52 ID:kwRvGu730
オチは考えてあるんだけど、それまでの過程がちょっとあやふやなんだなぁ…。
特に戦闘シーンの描写が面倒い…。地の文少なくなるし…。

そんなノリでぼちぼち続き投下してくと思う。
過度な期待はするな。降りたい奴は今の内に降りてくれ。

じゃあ。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) [sage saga]:2012/10/15(月) 15:46:32.38 ID:kwRvGu730
憂「梓ちゃん、まだ私が信用出来ない…?」

梓「そりゃそうだよ。鏡の中の幻だなんて、そんな話、信用出来る訳無い。」

憂「そう。なら、私達2人が並んで出て来れば、信用出来る…?」

梓「……。」

鏡憂「まぁ、コイツの前に出て来ても、別に計画の支障にはならないか。それに、私はコイツをいつでも殺せる。」ス-ッ

梓「!!」

憂「これで、信じてくれた…?」

梓「えっ……?うん、まぁ…」

憂「?」

梓「あの、2人は一体…?」

憂「全ては私のせい…」ボソッ

梓「?」

憂「気にしないで、何でも無いから。」

鏡憂「やれやれ…。そうだ、お前に1つ渡しておきたい物がある…?」

憂「私…!?何で…」

鏡憂「これを使え。」スッ

憂「何これ…?サバイブ…?ハッ、オーディンのカード…!?」

鏡憂「但し、多様は厳禁だ。お前の場合、使いこなせるか分からないからな。
力に支配されて死ぬ可能性もあるかもな。」

憂「ちょっ…これって…!?」

鏡像「私の用はこれだけだ。もう、退散するとしよう。じゃあな。」スッ

憂「……。」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県) :2012/10/17(水) 22:14:17.85 ID:cuBMv6LB0
誰も見てないようだから安心した。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 04:03:27.74 ID:e6MEastao
なかなか難しい
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/18(木) 08:58:23.56 ID:8MMu4l3Io
オチが気になります
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/19(金) 13:50:46.11 ID:YIgSHG2c0
無理矢理キャラ崩壊させてバトルをやらせる。
悪い意味で酷いSSの典型的パターンだな。
>>1はけいおんを愛していないっていうのが良くわかった。
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/10/19(金) 15:43:15.18 ID:FRYbpyvAO
オモシロい…
リアルタイムで追ってるよ
キャラがどいつもこいつも素敵だ
でもまだまだ続くみたいだな
やっと良いSSに出会えた
れたす
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/19(金) 19:33:49.21 ID:8S5KUQTLo
>>40
無茶すぎワロタ
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