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ほむら「あなたが遠隔操作されてる事ぐらい知ってるわ」QB「そうだね」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 19:36:40.12 ID:rZNHktWm0
登場人物


魔法少女


鹿目まどか

見滝原中学の生徒。

みんなに隠れて魔法少女として魔女を倒してきたが

暁美ほむらは退けられない



暁美ほむら

見滝原中学に転校してきた生徒。

何回も時間軸を周り、ようやくの思いで諸悪の根源を倒した。

鹿目まどかにストーカー行為をしてる事で有名。一回捕まった。



美樹さやか

見滝原中学の生徒。

魔法少女としての腕とツッコミはまだまだ甘いのでボケ側に回る事もしばしば。



巴マミ

見滝原中学の生徒。

一番まともな魔法少女であったのだが、そういう年頃なので

部屋には必殺技の名前がビッシリと書かれたノートがあるらしい。



佐倉杏子

河原に居るホームレス。

マスコミを毛嫌いしていて、マスコミを見かけると生ゴミを投げてくる。

Rockyを口にくわえながら戦う、余裕感を感じる。


浅井めぐみ

キュゥべえが一番最初に契約した魔法少女。

魔女化して一時期、仮死状態でキュゥべえの研究所に保管されていたが

hopeによって復活。

両親は事故で亡くなっているのでキュゥべえの研究所に住んでいる。


鵜飼珠美

キュゥべえが佐倉杏子の前に契約した魔法少女。

魔法少女特有の病気に侵されており、肺を蝕まれているので残り三ヶ月の命らしい。

たまに吐血をする、死が間近にも関わらず、死を恐れていない。

キュゥべえが推す魔法少女。見滝原中に転校して鹿目まどか達と同じクラス。


前回
ほむら「あなたは遠隔操作されてるの?」QB「そ、そうだよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1341406494

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1350902199
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  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

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  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 19:54:12.14 ID:rZNHktWm0
キュゥべえ(QB)

元宇宙侵略組織『本部』の研究員。

契約用QBというあの、お馴染みのQBに指示を出して契約さしてきた。

当初のキュゥべえは魔法少女が魔女になる事を知らなかった。



MD

元侵略組織『本部』の研究員。

キュゥべえの同僚で刀を扱う。

強気な感じだが、弱みがあり、暁美ほむら達にイジられる。



志筑仁美(RB)

元侵略組織『本部』の研究員兼工作員。

美樹さやかを絶望させて魔女化させる為に上条恭介に近付いたが

上条に本気で惚れてしまって仕事を忘れるのもしばしば……。

『本部』は壊滅したので、美樹さやかと上条恭介を奪い合う戦いが……。

武器は大剣を扱う。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 19:59:16.61 ID:rZNHktWm0
Despair勢力を壊滅させてから二日……。

こうして私達は安息の日々が送られると思った。

が、私はまだ諦めない。


まだ、私の目的を達成出来ていない。



研究所


ほむら「キュゥべえは居るかしら」バァンッ!


めぐみ「あぁ、暁美さん」


キュゥべえ「どうしたんだい?ほむら?」


バンッ!


キュゥべえ「机を叩かないでくれたまえ…それ昨日修理したばかりなんだけど……」


キュゥべえ「で?僕をどうする気だい?」


ほむら「私を男にしなさい!」


キュゥべえ「……え?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:06:13.77 ID:rZNHktWm0
ほむら「聞こえなかったの!?私を男に……」


キュゥべえ「ま、待って、それは分かってるよ…どうしたのほむら?」


ほむら「私はまだ、まどかに思いを告げてない!」


キュゥべえ「はぁ」


ほむら「だけど、おかしいでしょ!?女の子同士の恋いなんて……」


キュゥべえ「ふむふむ」


ほむら「という訳で私を男に――」


キュゥべえ「大雑把過ぎるよ!」


ほむら「いいから早く男にしなさい!今すぐ!」


キュゥべえ「い、今すぐ!?僕の科学力でも直ぐは……」


ほむら「やるの!?やらないの!?」


キュゥべえ「……分かったよ」


ほむら「分かればいいのよ」


ほむら(うぇへへへ……これでまどかを強姦…おおっと私ともあろう者がそんな事を言うなんて……)


キュゥべえ(思惑が顔に出てるよ……)

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:10:04.36 ID:rZNHktWm0
キュゥべえ「そこに入って」


ほむら「このカプセルに?」


キュゥべえ「性転換ならいくらでも出来るけど……その前にシュミレーションしておこう」


ほむら「どうして?」


キュゥべえ「後悔しない様にさ!行くよ!」ガシャンッ!


ゴォォォオオオオオオ………バチッ!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:14:11.19 ID:rZNHktWm0
ほむら「………!」


ほむら「ここは……?」


キュゥべえ「やぁ、起きたかい」


ほむら「キュゥべえ?ここは?」


キュゥべえ「君の家だよ」


ほむら「何であなたがここに?」


キュゥべえ「この仮想空間から出たかったら僕に言うんだね、あ、そうそう、仮想空間だから

キミは魔法使えないから」


ほむら「そう、で?私は男になれたのかしら?」


キュゥべえ「声は変わらないけど……まぁ、見てみて?」


ほむら「見る?」


キュゥべえ「ん」


ほむら「あぁ……!?」バッ


ほむら「キュゥべえ……!」


キュゥべえ「さ、学校に行くんだ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:17:06.50 ID:rZNHktWm0
ほむら「あら…?」


キュゥべえ「キミは男だから制服だって変わるでしょ?」


ほむら「あぁ成程」


キュゥべえ「キミは学校では『男性』として認知されてるから、喋り方も変えたらいいね」


ほむら「あなたみたいな?」


キュゥべえ「僕みたいな…うん、まぁ強ち間違いでは無いけど」


ほむら「とりあえず、気を付けて行くわ……行くぜ」


キュゥべえ「それはおかしいよ」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:19:34.86 ID:rZNHktWm0
キュゥべえ「変な喋り方したら駄目だから、サポートして欲しかったらこのイヤホンを付けて行くと

いいよ」


ほむら「ありがとう、使わせて貰うわ」


キュゥべえ「絶対に気を付けるんだよ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:24:18.83 ID:rZNHktWm0
登校


鵜飼「やぁ暁美さん、いや…暁美君かな?ゲホッ!ゲホッ!」


ほむら「鵜飼さん……あなた、もしかして……」


鵜飼「キュゥべえから事情を聞いたよ、面白そうだから仮想空間に来させて貰ったよゲホッ!」


ほむら「邪魔はしないでね」


鵜飼「分かってる、喋り方は大丈夫なのか?」


ほむら「大丈夫よ…ぜ…」


鵜飼「大丈夫じゃないじゃないか……ゲホッ!あ、鹿目まどか達が来たぞ」


ほむら「!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:29:34.85 ID:rZNHktWm0
まどか「あ、暁美君に鵜飼さん!おはよう!」


さやか「オーッス、何?まさか二人もう?」


鵜飼「ハハッ!コイツゥ!ハハッ!ゲホゲホ…」ゲシッ!


さやか「痛いっ!」


ほむら「え、え〜と、か、鹿目さん、美樹さん、お、おはよう、ございます、今日は、

いい天気で…」ガクガク…


まどか「暁美君……大丈夫?」


さやか「何でそんな丁寧語なの…?」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:33:36.72 ID:rZNHktWm0
ほむら「えぇ!?えぇっと……その、そ、そんな事より学校に行こうよ、

遅れるわ…あぁ!無し!無し!今の無し!遅れますよ!」


まどか「今日の暁美君どうしたの?」


さやか「もの凄い汗をかいてるけど……」


鵜飼「アレだよアレ、女子には話せないアレだよ……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:38:44.89 ID:rZNHktWm0
学校


ほむら「あなたが隣?」


鵜飼「本当は真ん中辺りだけど、キュゥべえに頼んでこの位置に設定してもらったゲホッ!」


ほむら「はぁ…」


鵜飼「そう言えば、次は体育だぞ。忘れるな…ゲホッ!まぁ私は出ないがな……」


ほむら「分かったわ」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/22(月) 20:39:58.93 ID:CcdUChODO
ほむほむ男になる必要ないだろ、胸n(パン)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:43:12.47 ID:rZNHktWm0
ほむら「まったく、早くまどかとイチャコラをしたいのに」ガラッ


「キャー!」


「暁美君のエッチー!スケベー!」


「女子更衣室に入るとかどんな神経してんのよ!」


まどか「あ、暁美君…?し、閉めてくれないかな?」


ピシッ


鵜飼「駄目じゃないか暁美ほむら、キミは男なんだぞ?」


ほむら「うっかり忘れてたわ」


鵜飼「言っておくが男女別々だ、男子は体育館だぞ」


ほむら「分かったわ……今度は間違えない」


鵜飼「振りじゃないからな…ゲホッ!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:47:43.37 ID:rZNHktWm0
さやか「あれ?鵜飼さんは?」


まどか「肺の病気だから見学らしいよ?」


さやか「あれ?居ないよ?」


まどか「本当だ、どこ行ったんだろう?」


女子生徒A「鵜飼さんなら体育館に向かって行ったよ」


まどか「体育館?男子が居る所だよね?」


さやか「フフ…分かったぞォ、鵜飼さんは暁美に惚れてるんだ!」


まどか「えぇ〜!?」


さやか「、と思ったらそれは無いか」


まどか「たはは……」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:53:32.94 ID:rZNHktWm0
体育館


鵜飼「やっぱ気になるな…暁美ほむらは大丈夫だろうか?」


男子生徒A「暁美ー、今度もダンクシュート見せてくれよー」


ほむら「分かった分かった、試合の時に見せてやるよ」


男子生徒B「よーし!暁美!まずお前は俺のチームに入れ!」


男子生徒C「ふざけんなよ!暁美は俺の物だ!」


ほむら(残念だったな、私はまどかの物よ)


ほむら(運動神経抜群に設定されているようね…キュゥべえも気がきくわね)


中沢「なぁ、暁美。お前、女子更衣室に入ったんだろ?どんなんだったんだ?」


ほむら「帰ってAV見てシコッてな青二才が」



鵜飼「うん、大丈夫そうだな」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 20:57:58.15 ID:rZNHktWm0
ほむら「ようやく終わった……」


鵜飼「上手く行ってたじゃないか」


ほむら「よし!この調子でまどかを…!」


鵜飼「呼んでみるか?」


ほむら「そ、それはちょっと……」


鵜飼「まぁ、ダメ元で誘ってみたらどうだ?ゲホッ…」


ほむら「分かったわ……」スッ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:04:22.17 ID:rZNHktWm0
ほむら「鹿目さん!」


まどか「ん?何?暁美君」


ほむら「か、帰るとき一緒に下校しない!?」


ほむら(言ってしまったぁあああああああああ!!!!)


ほむら(いやっ…落ち着け…まだ失敗した訳じゃ……)


まどか「…………」


ほむら(クッ…無言か…やはりイキナリは不味かったわね……)


まどか「………うん///」


ほむら「!」


中沢「おぉ〜?何?なんかアツいねお二人共〜!」


ほむら(空気読めよぉおおお!!!!失せろよキモ沢!あなたには一生縁が無い事してんだから!)
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:13:57.56 ID:rZNHktWm0
男子生徒A「え〜?何だよ〜」


男子生徒B「え?何?暁美のヤツ鹿目さんを誘ったの?下校に?」


男子生徒C「はぁ!?ふざけんじゃねぇよ!爆発しろ!」


男子生徒D「滅しろ!」


まどか「……//////」


ほむら(お前らが滅しろ!クッ…よりにもよって童貞共の煽りがあるとは……予測してなかった!)


男子生徒E「ヒュー!ヒュー!」


男子生徒F「ヒュー!結婚式いつ挙げんの!?」


まどか「……//////」


鵜飼「うるさいぞお前達!」ガタッ!


中沢「鵜飼さん……!」


鵜飼「私のペットのメコちゃんが寝付けんだろうが!」


鵜飼「うるさいワン!いい加減に黙らないとお前達の喉元を喰い千切るワン!(腹話術)」



ほむら(……それ助け舟になってるの!?)
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:17:33.46 ID:rZNHktWm0
中沢「フン…今日は見逃してやる、次は無いと思えよ!」


ほむら(あなたも現実世界で覚えてなさいよ)


さやか「じゃあ私はお邪魔だね、じゃあ私と帰ろうか珠美」


鵜飼「そうだな…ゲホッゲホッ!」


ほむら「え?いやっ…ちょっ……」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:26:28.07 ID:rZNHktWm0
下校


ほむら(クッ…やはり冒険しすぎたわね…!今日一日まどかとは何も話してないのに…!)


まどか(どうしたんだろう?暁美君…うぅ…何か変な事したかな?)


ほむら(き、気まず過ぎる…とにかく話を…!)


ほむら「あのさ!」

まどか「あの!」


ほむら(だ、誰か助けてー!キュゥべえ!)


キュゥべえ『ん?呼んだかい?ほむら?』


ほむら『……仮想空間から出るわ』


キュゥべえ『そうかい』
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:29:02.97 ID:rZNHktWm0
バチッ!


ほむら「はぁ…はぁ……」


キュゥべえ「どうだった?」


鵜飼「で?あの後、どうしたの?」


ほむら「……っ」


鵜飼「どうした?」


ほむら「やっぱこのままでいいわ……」


キュゥべえ「うん、賢明だね」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:34:16.06 ID:rZNHktWm0
明日


まどか「おはよう!さやかちゃん、ほむらちゃん、仁美ちゃん」


さやか「おはよう、まどかー」


仁美「おはようございます鹿目さん」


ほむら「おはよう……」


まどか「どうしたの?ほむらちゃん?」


ほむら「いや、昨日色々と……」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:44:53.30 ID:rZNHktWm0
学校



まどか「何か久しぶりに思えるね」


さやか「そうだねー」


ほむら「あ、上条恭介よ」


さやか「あ、恭介っ」

仁美「あ、上条っ」


さやか「………っ!」


仁美「………っ!」


まどか「あれ?どうしたの?ほむらちゃん?」


ほむら「そうだ、中沢に用があるんだった」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 21:56:35.59 ID:rZNHktWm0
さやか(まさか…まだ仁美諦めてなかったの!?)


仁美(てっきり美樹さんは上条さんの事を忘れてたかと思ってましたけど……)


さやか(クッ…私とした事が不覚ッ…完全に恭介の事を諦めたかと思ったのに…!)


仁美(そう言えば美樹さんは幼馴染でしたわね…そう簡単に忘れる筈がない…!)


仁美(今日、上条さんにどっちが好きか聞かなければ……)


さやか(ど、どうしょう…そろそろ、恭介に聞かないと…あぁでも…あぁ!でも…!)
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 22:07:06.16 ID:rZNHktWm0
屋上


上条「僕に何か用かい?志筑さん」


仁美「上条さん…話しがありますの」



鵜飼「なーんか怪しいと思ったら…志筑仁美のヤツ上条恭介を呼んだのか…ゴホゴホ…」


ほむら「マズイわね…色々と……」


鵜飼「無限グリーフシードがあると言っても、完全に真っ黒になってしまえばどうしようも無いな」


ほむら「その時は魔女化退行弾を使えばいいわ」


鵜飼「あぁ成程」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 22:10:14.49 ID:rZNHktWm0
仁美「上条さん…少し、聞いていいですか?」クルッ


上条「え?な、何?」


仁美「上条さん」


上条「は、はい?」


仁美「上条さんは私と美樹さん……どっちが好みですか?」


上条「………え、えぇ?」


仁美「答えて下さい!」


上条「え、えぇっと…えぇ…」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 22:16:08.26 ID:rZNHktWm0
ほむら「早く答えなさいよ、気になってるんでしょ」バリボリ…


鵜飼「何をしどろもどろになってるんだ、ゲホゲホ!」バリポリ…



仁美「どうなんですか!?」


上条「え、えぇっと…志筑さんは素敵な人だし…さやかは気配りがきくし……」



ほむら「感想じゃないのよ、何聞いてたのよ貴方は」パリポリ…


鵜飼「幼馴染の頑張りを無視する気か?上条恭介…ゲホッゲホ…」パリポリ…
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 22:22:06.46 ID:rZNHktWm0
上条「あ!そろそろ時間だよ、それじゃあ志筑さん!」


仁美「あ、待って下さいまし!」



鵜飼「ヘタレめ」


ほむら「これは美樹さんをフォローしなきゃならないわね、魔女化とかマジ勘弁だし」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 23:16:04.78 ID:rZNHktWm0
明日


ほむら「さて、なんとしても美樹さんに上条さんの好感度を上げましょう」


鵜飼「そうだな」


さやか「む、無理だよぉ〜!」


鵜飼「無理じゃない、やるんだゲホッ!ゲホッ!」


さやか「だって…私の事どう思ってるのか分かんないし…」モジモジ…


ほむら「何でこんな時だけ乙女心出してんのよ、早く行った行った!」


鵜飼「待たせてるんだ、早くしろ」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 23:24:38.97 ID:rZNHktWm0
さやか「………」ソー…


上条「〜♪」シャカシャカ


さやか「恭介ぇ!?(裏声)」


さやか「……///」カァー…


ほむら「何声裏返ってるのよ、どこまで愚かなの?」


鵜飼「それは言い過ぎだろう、しかし大丈夫だ。上条恭介は音楽を聞いている」



上条「あれ?さやかじゃないか」


さやか「!」

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/22(月) 23:30:42.30 ID:rZNHktWm0
さやか「あ、あの…今日は休日だね!」


上条「え?知ってるけど……休日じゃなかったらこんな所に居ないって!」


さやか「あ、アハハ…それもそうだね!」



鵜飼「お前は何を言ってるんだゲホッ……」


ほむら「中々話しが進みそうに無いわね……」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:09:02.68 ID:Mze44C1Y0
さやか「あ、じゃじゃあ!」


上条「あ!待って!」


さやか「ふぇ!?」


上条「いや…やっぱ…なんでも無い…」



ほむら「…………」


鵜飼「…………」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:12:53.42 ID:Mze44C1Y0
ほむら「今回は帰っていいわ美樹さん」


鵜飼「もっと別の方法でやるしかないなゲホッ!」


さやか「いいって!仁美の方がえっと…良い子だし…」


ほむら「貴方だってある種良い子よ」


鵜飼「ある種な」


さやか「……それ褒めてるの?」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:20:56.19 ID:Mze44C1Y0
数分後


ほむら「あら上条さん奇遇ね」


鵜飼「こんな所で何してるんだ?ゲホッ!ゲホッ…」


上条「あ、暁美さんに…鵜飼さん?だっけ」


鵜飼「あぁそうだ、それより上条恭介」


上条「え?」


鵜飼「お前は美樹さやかとよく居るな、仲良いのか?ゲホッ!」


上条「ま、まぁ…幼い頃から仲が良かったし……」


ほむら「つまり幼馴染ね?でもアレでしょ?恋愛的感情は無いんでしょ?」


ほむら「ずっと貴方をお見舞いしに来たらしいけど、そんな事知った事じゃないんでしょ?」


上条「い、やそこまで……」


鵜飼「まぁ、お友達だけの存在って事なんだろ?ゲホッ」


鵜飼「それでさぁ?どうなんだ?志筑仁美の方は?」


上条「え?」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:28:42.25 ID:Mze44C1Y0
上条「な、何で志筑さんが……」


鵜飼「仲良いよね、二人も」


ほむら「そうそう、美樹さん以上に仲良いわよね」


鵜飼「これは最後の質問だけど上条恭介ゲホッ!」


上条「な、何?」



鵜飼「本当は美樹さやかの事が嫌いなんだろ?」


上条「!?」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:35:08.41 ID:Mze44C1Y0
鵜飼「あぁ、別にこれはただの予測だ、反論したかったらいつでもしろゲホッ!」


鵜飼「お前はお見舞いに来てくれる美樹さやかに鬱陶しさを感じるんだろ?」


鵜飼「いやむしろ来て欲しく無いんだろ?」


鵜飼「幼馴染だけどアッチの方が話しかけて来たから成り行きでなった感じなんだろ?」


鵜飼「そうなんだろ?鬱陶しいんだろ?毛嫌いしてるんだろ?だったら志筑仁美と付き合えばいい」


鵜飼「美樹さやかに唾を吐きかける様に、さ」


上条「………!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:42:51.64 ID:Mze44C1Y0
ほむら(流石は鵜飼さんね、煽るわね)


ほむら(でもコレは大きい賭けでもあるわね、上条恭介が『その程度』なら開き直って

志筑さんの所に行ってしまうわ)



鵜飼「で?どうなの?美樹さやかの事は嫌い何だろ?」


鵜飼「お前は美樹さやかを視界に入れるだけでも鬱陶しいんだろ?」


上条「そ、んな訳……無い」


鵜飼「………ゲホッ」


鵜飼「何だって?聞こえなかったな。お前は間違った答えは言ってないと思う」


鵜飼「だから胸を張ってそれを言えばいい…ゲホッ!」


鵜飼「上条恭介!お前は美樹さやかの事をどう思ってるんだ!?」



上条「好きに決まってるだろっ!!!」


鵜飼「!」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:49:47.91 ID:Mze44C1Y0
鵜飼「………」


上条「………」プルプル…


鵜飼「じゃあ…そうなんだろうな、お前がそう言うんなら……」


鵜飼「悪かったな上条恭介、二人の仲を裂くかもしれない事を言って」


鵜飼「恨んでも構わない、私は三ヶ月後には死ぬから、さ」


上条「え?」


鵜飼「それじゃあ…ゲホッ!ゴホッ!?」バッ!


ほむら「鵜飼さん……それじゃあ上条さん、私達はこれで」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:54:34.88 ID:Mze44C1Y0
鵜飼「ガハッ!…ゴホッ!…」


ほむら「大丈夫?鵜飼さん?」


鵜飼「……まぁ、大丈夫だ」


鵜飼「上条の件はコレで大丈夫だろぅゲホッ!」


鵜飼「……それでも志筑仁美と付き合ってたら……」


ほむら「どうする気?」


鵜飼「今日の事、言いふらしてやる」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 06:57:27.59 ID:Mze44C1Y0
明日


さやか「あ」


上条「あ、さやか、おはよう」


さやか「何で恭介が……?」


上条「……いけなかったかい?」


さやか「ううん!そんな事無いって!ホラ!行こう!」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 18:06:51.57 ID:Mze44C1Y0
昨日


ほむら「美樹さん、明日の日曜、上条さんと遊園地に行ったら?」


さやか「えっ!?な、何でだよ!」


ほむら「ホラ、最近、上条さんと話す機会ないじゃないの」


さやか「そ…そりゃ…恭介もバイオリンのなんやらかんやらがあるし……」


ほむら「まぁ、上条さんにこの事をもう言っておいたからね」


さやか「えぇっ!?」


ほむら「それじゃあ」


さやか「あ、待ってよ!ほむ――」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 18:18:26.00 ID:Mze44C1Y0
さやか(――って事をいきなり言うなんて!どうかしてるよ!)


上条「どうしたの?さやか?押し黙って」


さやか「えっ!?いや…何でも無いよ!」



ほむら「後もう少しで駅ね」


鵜飼「そうだな、所で暁美ほむら、その格好は何だ?家政婦のミタかお前は」


ほむら「変装よ、貴方こそ何よその格好、ロシア人みたいよ」


鵜飼「寒いからだ…ゲフンッ」


まどか「まぁ、さやかちゃん上手く行くといいね」


ほむら「大丈夫よ、上手く行くわ」


鵜飼「――が、そう簡単に上手く行かせない障害があるんだよ」


まどか「え?」


鵜飼「実は昨日の出来事なんだが……ゴホッゴホッ」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 18:21:52.81 ID:Mze44C1Y0
昨日


鵜飼「む?あれは同じクラスの中沢ではないか、何をやってるんだ?」


中沢「今入った情報なんだけど、上条のヤツ、美樹とデート行くんだって!」


中沢「あぁ!許せないよな!」


中沢「だから、明日、邪魔しに行こうぜ」


中沢「なーに、心配するな、上条に恥をかいて貰うぜ」


中沢「そして美樹を俺の物に!なーんてな!」


鵜飼「………」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 18:31:41.88 ID:Mze44C1Y0


ほむら「成程、やはり中沢達が動くのね」


まどか「そんな酷いよ……さやかちゃん折角、上条君とさらに仲良くなる機会なのに」


ほむら「ま、そんな事だろうなって思ってキュゥべえに発明品を作ってもらったわ(無理矢理)」


鵜飼「ん?何だそれは?」


ほむら「これはレーダーよ、今から何が起こるかを予測出来るらしいわ」


ほむら「こんな風に使うのよ」ピッ


ほむら「……鵜飼さんの後ろに猫が通るわ」


鵜飼「何ぃ?」


猫「ニャーン」タタタ…


鵜飼「通った……」


ほむら「これがあれば中沢達の思惑を事前に食い止めれるわ」


鵜飼「先程の猫、黒猫だったぞ」


ほむら「ご愁傷さま」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 18:42:53.87 ID:Mze44C1Y0
鵜飼「クッ…しかし、中沢共は一体、何を企んでいるのだ?ゲホッ…」


ほむら「さぁ?どうせロクでも無い事だと思うけど」


まどか「中沢君には悪いけど、中沢君の企みを全部阻止させようね」


ほむら「無論、そのつもりよ」


鵜飼「私もそうだ、おや?電車に入っていくぞ」


ほむら「私達も行きましょう」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 18:56:19.18 ID:Mze44C1Y0



さやか「ねぇ、恭介。今日どこか行くって知ってる?」


上条「さぁ?暁美さんにさやかと会って、としか言われてないから」


さやか「へ、へー!そうなんだー!」


さやか(遊園地は知らないんだね)



ほむら「ここまでは大丈夫ね」


まどか「このまま何も起こらずに済んだらいいけど」


鵜飼「『何も起こらないで済む』そんな事、絶対に無い」


鵜飼「あの中沢が何かを企んでいる限り『何か』は必ず起きる」


ほむら「それもそうね……注意しなくては」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 19:02:58.03 ID:Mze44C1Y0
電車内


鵜飼「ゲホッゲホッ…くだらない…あの中沢の計画阻止の為に労働すると考えると、実にくだらない」


ほむら「それを言わないでくれる?私も腹が立ってきたわ」


まどか「まぁまぁ二人共…さやかちゃんの為だと思って…」


ほむら「!」


まどか「どうしたの?」


ほむら「レーダーが反応したわ」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 19:22:59.74 ID:Mze44C1Y0
鵜飼「何が起こる?」


ほむら「トラブル系を予測する様に設定してあるから……えぇっと……」


ほむら「上条さんの背中に値札が貼られるそうよ」


鵜飼「帰っていいか?」


ほむら「まぁ待ちなさい、それもただの値札じゃないわ」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 19:37:36.63 ID:Mze44C1Y0
さやか「じゃあ行こっか恭介」


上条「うん」


ほむら「駅に着いたわ、怪しい人が居るか探すのよ」


まどか「あ、ほ、ほむらちゃん……」


ほむら「ん?」


???(上条め!美樹の前で醜態を晒しやがれ!)


鵜飼「……確かに、あれは尋常では無い大きさだ」


まどか「人を丸々包めるぐらいの大きさだね……」


ほむら「計画性が感じられないわね…どうやって、上条さんの背に貼り付けるつもりか

見てみたいものだけど…そう言う訳には行かないわね」スッ


まどか「あれ?その盾……まさか魔法少女に変身してるの?」


ほむら「重ね着してるのよ」カチッ



???「」


ほむら「このボールを……」ヒュッ


ほむら「そして時間を動かす」カチッ


???「げぶっ―」ドゴッ!


???「おわぁ!?ムグッ――」グルグル


上条「?」クルッ


鵜飼「あぁ、なんて事だ、カーペットが地面に……」


さやか「恭介ー?」


上条「あぁ、うん」


まどか「う、鵜飼さん、いつの間に電車の外に?」ゴシゴシ…


ほむら「鵜飼さんもどうやら魔法少女に変身してたのね」


まどか「鵜飼さんも時間を止めれるの?」


ほむら「いや、目にも止まらぬ速さで動いたようね」


51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/23(火) 19:44:35.24 ID:Mze44C1Y0
鵜飼「ふぅ、なんか値段が付いたカーペットって事で誤魔化せた」


ほむら「良くやったわ、さ、早く行きましょう」


まどか「今度はどんな事をするつもりなんだろうね?中沢君達……」


鵜飼「考えるだけでも無駄…なのかもゲホッゲホ!」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 20:34:57.96 ID:2txoGS3m0
遊園地


さやか「ここだよ」


上条「へー、遊園地か」


さやか「えへへー!それじゃあ行こっか!」





鵜飼「ここまでは何も起きてないな」


ほむら「さっきの一回目で諦めたのかしら?」


まどか「だったらいいんだけど……」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 20:48:44.39 ID:2txoGS3m0
さやか「まずどこ行く?」


上条「え?さやかが好きな所でいいよ」


さやか「じゃあジェットコースター!」




ほむら「ジェットコースターに乗るらしいわよ」


まどか「私達も行くの?」


ほむら「当たり前よ、さ、行くわよ」


鵜飼「私はパスだ、あのフワッとする感覚が苦手だ」


ほむら「何言ってんのよ、ジェットコースターも貴方のスピードの方が早いでしょ?」


ほむら「それに魔法少女なんだから、高い所から落ちるなんていくらでもあるじゃない」


鵜飼「それはそうなんだが、座った体制でだな……そもそも病人を無茶させるなゲホッゲホ」


まどか「ほむらちゃん、鵜飼さんには待っていてもらおうよ」


ほむら「むぅ、まぁ、まどかがそう言うならそうするわ」


鵜飼「すまないな、ここで見ているよ」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 20:54:28.72 ID:2txoGS3m0
ジェットコースター乗り場


さやか「前から三列目かぁ…一番前が良かったなー」


上条「い、いや…さすがにそれは……」



まどか「楽しそうだね」


ほむら「そうね、でも、ここで中沢の罠は無さそうだし……」


ほむら「!」


まどか「どうしたの?」


ほむら「レーダーがなった!何かが起こるわ!」


まどか「え!?今度は何?」


ほむら「えーっと……」


ガコンッ!


ほむら「あ……」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 21:03:59.05 ID:2txoGS3m0
数秒後


鵜飼「ん?」


さやか「いやっほぉおおおおおおおおおおお!!!!!」


上条「わぁあああああああ!?」


まどか「きゃあああああああ!!!」


ほむら「ス!ストップ!マジストップ!ギブ!ギブ!」



鵜飼「あぁ、あれか」


さやか「やふぅうううううううううう!!!」


上条「うわぁ!?うわわわわわわわわわ!?」


まどか「いっひいいいいいいいいいいいい!!!!」


ほむら「だぁああああああああ!!ま、また回るの!?」



鵜飼「………楽しそうじゃないか」


ドスッ!


鵜飼「ウ…!グッ!?」


少女「……鵜飼先輩の命もーらい♪」ニャァ…


鵜飼「お、おいおい……このタイミングでシリアスは無いだろ…」


少女「だーいじょうぶですよ♪鵜飼先輩が刺されてる時点でかなり面白いですから♪主に私が」


鵜飼「相変わらず…い、嫌なヤツだな…お前……」バタッ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 21:10:35.82 ID:2txoGS3m0
ほむら「し、しまった……レーダーをどこかに落してしまったわ……」


まどか「えぇっ!?早く探さないと!?」


ほむら「そう言えば鵜飼さんわ?」


鵜飼「あ…あぁ…帰っ…て来た、のか……」


まどか「どうしたんですか?壁にもたれ掛かって?」


鵜飼「な、何でも…無、い…と、ところで…美樹さやか…は?」


ほむら「何か食べに行ったわ」


鵜飼「そう、か…すまない…実は私は病気が急激に酷くなって……な」


まどか「え?だ、大丈夫なんてすか?」


鵜飼「だ、大丈夫、すぐに治まる…あ、美樹さやかのとこ、に行ってこい、中沢達が、何かしでかす…かも」


ほむら「そうね、行きましょう」


まどか「うん、待ってて下さいね、鵜飼さん!」


鵜飼「………」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 21:22:40.49 ID:2txoGS3m0
キュゥべえ「いいのかい?彼女達を行かせて?」


鵜飼「居たのか……」


キュゥべえ「協力して貰った方が良かったんじゃないの?」


鵜飼「いや、この事は私だけで片付ける。あいつらを巻き込む訳にはいかないのだよ」


キュゥべえ「そうかい……怪我は?」


鵜飼「魔法で何とか治療出来た……魔法で病気も治せたらいいのだがな」


キュゥべえ「まぁ、キミの病を治す方法は僕が考えてるからいいとして……」


キュゥべえ「キミを刺した子って…小早川 渚だよね?」


鵜飼「確か、何の得にもならない事を願った『ネガティブ魔法少女』だったな」


キュゥべえ「小早川 渚がこの遊園地に居るって事は、キミ達普通の魔法少女を殺しに来たのかな?」


鵜飼「そうかもしれんな、ま、アイツに理由や動機なんて意味無いからな」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 21:33:17.87 ID:2txoGS3m0
キュゥべえ「彼女の願いを聞いた時は驚いたよ、それに、彼女だけじゃないんだよね

あんな感じの願い事をしたのは」


キュゥべえ「『女の子とキスしたい』だって」


キュゥべえ「どう考えても、あれが本当の願いの筈がないよね」


鵜飼「……アイツは狂ってるのか、正常なのか……良く分からない所があるからな」


キュゥべえ「一度ね『本部』の計画で、狂った女の子を魔法少女にすると言う計画も

あったけど凍結されたんだよね」


鵜飼「どうしてその話を?」


キュゥべえ「その計画が発令されている時に小早川 渚と契約したからさ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 22:00:19.63 ID:2txoGS3m0
キュゥべえ「小早川 渚と出会ったら真っ先に排除する方がいいよ」


キュゥべえ「あれを生かしておくとロクな事が無いよ」


鵜飼「分かってる……」


鵜飼「そうだ、暁美ほむら達に警告しておくか」


キュゥべえ「キミだけでやるんじゃ無かったの?」


鵜飼「いや、小早川 渚を見つけ次第、逃げろと言っておくんだ」


キュゥべえ「しつこいようだけど、小早川 渚を見つけたら……」


鵜飼「分かってる始末するのだろ?ゲホッ…」


鵜飼「アイツは私の妹を殺したからな」


鵜飼「アイツだけは…許さんっ…!アイツを殺さないと死んでも死にきれない!ゲホゴホッ……」


キュゥべえ「鵜飼珠美……」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 22:02:44.56 ID:2txoGS3m0
キュゥべえ「キミ……一人っ子だよね?」


鵜飼「………まぁな」


キュゥべえ「そう言う所が何気に小早川 渚に似てるんだよね……」


鵜飼「そうか…?」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 22:13:39.73 ID:2txoGS3m0
鵜飼「ともかく、私の後ろを取れるのは呉キリカと小早川 渚を合わせて今のところ二人だ」


鵜飼「呉キリカはともかく、小早川 渚は気配や殺意を消すから厄介だ、徹底的に潰すつもりだ」


キュゥべえ「鵜飼珠美、とにかくキミは警戒しておくべきだね、彼女は他の魔法少女を殺そうとしてる」


鵜飼「分かってる、キュゥべえ、お前の作ったあのレーダー無くしたみたいだぞ?」



キュゥべえ「えぇっ!?制作費いくら掛かったと思ってるんだよー!」ダッ
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:06:05.90 ID:2txoGS3m0
鵜飼「首尾はどうだ?」


ほむら「順調よ」


まどか「さっきね、中沢君直々の嫌がらせがあったんだ、それがね……」


鵜飼「それより、伝えなきゃならない事がある」


ほむら「何よ」


鵜飼「危険な魔法少女がこの遊園地に居る」


ほむら「そいつは何者?」


鵜飼「小早川 渚って言う名前なんだけど……」


ほむら「で?その小早川ってどんなヤツ?」


鵜飼「ゴスロリ姿のヤツを見つけたら全力で逃げろゲホッゲホッ……」


鵜飼「そいつは左手の薬指が無くなってるんだ」


まどか「何で薬指が?」


鵜飼「さぁ?魔女にでもやられたんだろう…ゲホッ…」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:09:08.23 ID:2txoGS3m0
さやか「あ!さっきの所で携帯忘れて来た!ごめん!すぐ取ってくるから!」


上条「うん、待ってるよ」


???「そこの人ー」


上条「え?」



小早川「ちょっとトークしなーい?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:17:29.72 ID:2txoGS3m0
上条「い、いやっ…ちょっと…待ち人が居て……」


小早川「じゃあさ、その人が来るまで話そうよ♪」


上条「えぇ?えぇっと……」


上条(ま、少しならいっか)


上条「で?何を話してくれるの?」


小早川「いやいや、ただの世間話だよ♪」




鵜飼「小早川 渚を恐れてるのは戦い方もそうなんだが、もっと恐ろしい事がある」


鵜飼「それは今まで魔法少女を何人も魔女化させてきたんだ」


まどか「え!?」


ほむら「魔女化ですって?」


鵜飼「アイツはどんな手を使っても全力で魔女化させる」


鵜飼「そんなヤツは……生かしておく理由が無い…ゲホッゲホッ…」



小早川「でねー♪それでねー?」


上条「へー、そうなんだ」


さやか「お待たせ…恭……誰?その人?」


上条「あぁ、さやか。この人は……」


小早川「上条恭介クンの元カノです!」


上条「!?」


さやか「!?」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:25:09.05 ID:2txoGS3m0
上条「なっ…何を…言ってるんですか!?」


小早川「やっだー、恭ちゃん。なんでそんなよそよそしくするのー?」


小早川「さっきの事嘘なのー?『寄りを戻さないか』って言ったよねー?」


さやか「!?」


上条「そ、そんな事言ってないっ……!」



小早川「言ったよね?そんな嘘つかないでよ恭ちゃん、私、泣いちゃうぞ♪」


小早川「あっれー?キミ誰ー?もしかして恭ちゃんの今カノー?」


小早川「恭ちゃん、私に振られたショックで勢いで彼女作っちゃったのー?プスークスクス!」


小早川「ごめんね、二人共。邪魔しちゃって、昔の女は退散、退散」


さやか「………!」


小早川「ねぇ、恭ちゃんはね、寝相悪いから気を付けてよね♪」


さやか「…!?」


小早川「それじゃあね、二人共……」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:29:29.73 ID:2txoGS3m0
さやか「は…はは…な、何を言ってんのよ…アイツ…わ、訳分かんないよね?」プルプル…


上条「さやか…アイツが言った事は……」


さやか「し、知ってるよ…う、嘘に決まってるじゃ…じゃん…」


さやか「そんな事…そんな事…」


『ありえるよ?』


『だってキミは上条恭介の本性を知らなかっただけなのさ』


さやか「………ッ!?」


上条「さ、さやか?」


さやか「……帰ろっか恭介…もう夕方だし……」


上条「そ、そうだね……」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:37:33.19 ID:2txoGS3m0
小早川「〜♪」


「お待ちなさい」


小早川「おやぁ?キミは志筑仁美ちゃんじゃないかぁ」


仁美「相変わらず……人の心を弄ぶ趣味の悪いお方ですわね」


小早川「何言ってるのかわかんなーい♪って言っても仁美ちゃんは絶対に信じないよね」


小早川「仁美ちゃん、勘違いすんなよ?私はただ見滝原の魔法少女を潰したいだけなんだよ」


小早川「ほら、アレだよアレ。縄張り争いってヤツ?」


仁美「……縄張り争いな訳がないですわよね?」


仁美「そんな理由じゃないですわよね?」


小早川「あったりー!流石は仁美ちゃん、キミが魔法少女だったら私、チビッてたなー」


小早川「お礼にチューしてあげよっか?」


仁美「お止めて下さい、汚らわしい……」


小早川「ヒッドイなー!、ま、確かにそれが目的では無いけどね?」


仁美「本当の目的は何ですの!?」


小早川「フフ…聞いて驚くなよ…」


小早川「それはCMの後!」ビシッ!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:43:27.15 ID:2txoGS3m0
仁美「ふざけてますの?」


小早川「ふざけてるんだよ?だって真面目な事を言ったって面白く無いじゃん♪」


仁美「………」


小早川「そーんな恐い顔しないでよ、まぁ上条クンを奪うなら今だよ?」


仁美「……上条さんはもう諦めましたわ」


小早川「およ?諦めちゃうの?……ま、賢明だね、キミが上条クンを奪ったら美樹さやかちゃんが

魔女化しちゃうもんねー?」



小早川「ま、それが目的なんだけどね」


小早川「ブハッ!『ま、それが目的なんだけどね』って!渋く真面目に言っちゃっいましたー♪」


小早川「それじゃあね、志筑仁美ちゃん」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:45:35.20 ID:2txoGS3m0
電車


さやか「………」


上条「………」



ほむら「…………」


鵜飼「…………」


まどか「何か、さやかちゃん達、暗い雰囲気だね」


ほむら「まさか尾行がバレた?」


鵜飼「いや…そうでは無いだろ」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/24(水) 23:48:49.94 ID:2txoGS3m0
今日はここまでです。


『ネガティブ系魔法少女』小早川 渚が登場でここまでです。

魔法少女達が小早川に絶望の底に引きずり込まれる!



ちゃんと小早川にも元ネタは居ます。
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 18:21:40.09 ID:PVoy7keZ0
廃ビル


小早川「…やぁ、出会ってきたよ、あの子達に」


???「そうか……」


小早川「私もキミ達Despair勢力の残党の力になれたぜ、BRちゃん」


BR「しかし、いいのか?同じ魔法少女何だろ?」


小早川「あはは!同じ魔法少女だからと言って仲間意識があると言う訳じゃないよ♪」


小早川「ほら、同じ種類の動物でも仲が悪いのとか居るじゃないか」


BR「まぁ……いいか、お前はどうするんだ?」


小早川「明日、見滝原中学に転校するさ」


BR「そうか…気を付けろよ、あの学校には鵜飼珠美が居る」


小早川「うん、確かに鵜飼先輩はヤバイね、だけどそれは全盛期の時の話だよ、今の鵜飼先輩じゃ

私に勝てないかな?まぁ、三ヶ月後心臓病か肺ガンで死ぬし、ほっといても大丈夫だね」


小早川「それじゃあねBRちゃん」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 18:27:45.72 ID:PVoy7keZ0
学校


仁美「あら?美樹さん来てないんですの?」


まどか「うん、家に行っても帰ってないらしいんだよ」



ほむら「まさか……」


鵜飼「……ゲホッ!まさかな…」


早乙女「はいはーい、静かに!今日は転校生を紹介しまーす!」


「えー!?暁美さんと鵜飼さん合わせて三人目じゃん!」


「今度はどんな子だろー?」


中沢「女の子だったらいいな!」


上条「何言ってるんだ」


早乙女「それじゃあ入って来てー!」


ガラッ


鵜飼「!」


小早川「小早川 渚って言いまーす!みなさんイジメないで下さいねー!」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 18:37:14.91 ID:PVoy7keZ0
小早川「小早川繋がりで関ヶ原の戦いでも小早川秀秋って言う武将が居たよねー?」


小早川「あの人の事を悪く言う人が多いけど、アレは仕方ないよね?」


小早川「だってさ、徳川軍と毛利軍なんて力の差が違うじゃん」


小早川「徳川側なんて本当にもの凄いんだよ?毛利軍に石田光成が入ったぐらいで

どうしようも無いんだよ」


小早川「小早川秀秋もさ、実は迷ってたんだよ?いきなり西軍から東軍になった訳じゃないんだよ?」


小早川「まぁ、東軍から脅しが来たんだから仕方無いよねアレ♪」


小早川「だって、そのまま無視し続けたら自分の身が危ないじゃん?」


小早川「大人しく西軍を裏切った方が有利じゃん?」


小早川「まぁ、小早川秀秋だって色々と事情があるんだ、事情を知らずに悪く言うヤツなんて最低だ」


小早川「ま、別に悪く言っても構わないけどね♪」テヘペロ


シーン……


鵜飼(何の話しをしてるんだコイツは……)


ほむら(この女が小早川…成程、変な奴ね)
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 18:47:20.82 ID:PVoy7keZ0
休み時間


女子生徒A「ね、ねぇ、小早川さんって変じゃない?」


女子生徒B「変だよね?あからさまにさ、訳の分からない事を言い出すし……」


男子生徒A「俺、小早川さんの噂を聞いた事あるけどよ、前の学校で突然怒りだして

一人の女生徒の腕の皮膚を削ぎ落としたらしいぜ?」


男子生徒B「えぇ…マジかよ…俺、あの人の隣とか絶対に行きたくねぇよ」


女子生徒C「隅っこの所で良かった……」



小早川「〜♪」



ほむら「小早川さん」


鵜飼「お、おい…!」


ほむら「…任せておいて」


小早川「〜♪?あぁ、暁美ちゃんか!どうやら私は転校初日でみんなに嫌われてるみたいだよ!」


ほむら「……見たら分かるわ」


ドゴッ!


ほむら「グッ…!?」


ガッ!


小早川「人の気にしてる事を平然と言うな、殺すぞ」ギリギリ…


ほむら「ぐっ…!がぁ…!?」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 18:52:08.67 ID:PVoy7keZ0
まどか「や、止めて!小早川さん!ほむらちゃんを離してあげて!」


小早川「う〜ん…まぁ、まどかちゃんがそう言うならそうするよ♪」パッ


ほむら「かはっ…!ぜぇ…!ぜぇ…!」


まどか「大丈夫!?ほむらちゃん!?」


ほむら「だ、大丈夫よ……」


小早川「で?私に何か用かな?ほむらちゃん♪」


ほむら(さっきまで人を殺す勢いの形相だったのに……一瞬にして明るい無邪気な女の子の

様な表情になった…感情の移り変わりが激しい…)


ほむら(確かに鵜飼さんが言った通り……この女は危険だわ…!)
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 18:58:56.96 ID:PVoy7keZ0
鵜飼「大丈夫か?暁美ほむら」


小早川「あれー?そこに居るのは鵜飼先輩じゃありませんかー!」


鵜飼「久しぶり…いや、昨日会ったばっかりだったな」


小早川「あはは!そう言えばそうでしたね♪」


まどか「あの…鵜飼さんって、私達よりも年上何ですか?」ヒソヒソ…


鵜飼「いや違う…これは…」ヒソヒソ…


小早川「おいおい、まどかちゃん、誤解しないでくれよ?私が『先輩』って呼ぶのは

年上でも無く年下でも無くお父さんでも無いよ?私が『先輩』って呼ぶのはね?尊敬してる人に

対して呼ぶ言葉だよ?例え年下でもね」


小早川「そう言えばキミに幼い弟が居たよね?確かタツヤくんだっけ?」


まどか「!?」


まどか「ど…どうして…?」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 19:11:22.89 ID:PVoy7keZ0
小早川「実はこの前さ、出会ったんだよ、タツヤくんとお父さんとお母さんとね」


小早川「タツヤくんさ、可愛いね♪直ぐに人に懐いちゃってさ!」


小早川「お父さんも優しい人だったよね?あの人が家事してるんだって?私の家庭じゃあ

有り得ないなぁ、お父さんは絶対に家事なんかしないもん♪」


小早川「お母さんは気が強い人だったね、オーラでわかるよ大体、私のお母さんも見習って

欲しいものだよ、他の男を引っ掛けてバッカだからさ〜♪」


小早川「本当に羨ましい家庭だね?まどかちゃん、幸せそうで……」


小早川「あの幸せを潰したら、キミは絶望しそうだね♪」


まどか「え……」


小早川「う〜ん…例えばさ、お父さんかお母さんのどちらかが浮気して離婚したり

タツヤちゃんが遊んでいたら車に撥ねられて死んだり」


小早川「それか、まどかちゃんを除く一家全員が皆殺しにされたり♪」


まどか「ッ!?や、止め……!」


鵜飼「止めろ小早川、お前が一度でも鹿目まどかの家族に手を出してみろ、私がこの手でお前の

臓物を引きずり出してやる」


小早川「やーんコッワーイ♪物騒な事を言わないで下さいよ鵜飼先輩〜♪冗談ですよ冗談♪」


小早川「それよりさぁ、そろそろ授業が始まるよ?どんな授業なんだろうね♪私は楽しみだよ♪」


ほむら「………」


まどか「………」


鵜飼「………」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 19:23:25.83 ID:PVoy7keZ0
屋上


まどか「……ほむらちゃん、私、怖いよあの人……」


まどか「本当に…言った事を実現しそうで……」


ほむら「……鵜飼さん、あの女は何者なの?」


鵜飼「前も言ったかもしれんが、アイツは『ネガティブ系魔法少女』だ、精神異常者らしい」


鵜飼「あいつの生い立ちは誰も分からん、家族が居る様な事を言っていたが親すら分からない」


鵜飼「これはキュゥべえから知った情報なんだが……アイツはDespair勢力の残党に手を

貸しているらしい」


ほむら「またDespair勢力……」


鵜飼「恐らくアイツの目的は見滝原を制圧してDespair勢力の拠点にする事だろうゲホッ!」


鵜飼「『ネガティブ系魔法少女』はDespair勢力…というか『本部』にヒイキにされてたらしい」


鵜飼「なんでも…特殊な魔法を渡されるらしいからな」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 19:29:44.53 ID:PVoy7keZ0
ほむら「特殊な魔法?」


鵜飼「あぁ、卑怯じみた魔法だ」


鵜飼「それに、『ネガティブ系魔法少女』は魔法を乱用してもソウルジェムは穢れないらしい」


ほむら「それじゃあ、アイツは絶対に魔女には…?」


鵜飼「いや、なる方法があるみたいだが……方法は分からない」


ほむら「どちらにしても、今のところ弱点無しね……」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 19:42:14.87 ID:PVoy7keZ0
魔女の結界


マミ「これでトドメよ!」ジャキッ


ドウンッ!


魔女「ガァ…?マガガ…?」


ボォォンッッ!!!


マミ「え…?な、何?」



小早川「ごめんなさいね♪獲物を横取りしちゃってさ♪」


小早川「万年一人ボッチの巴マミさん♪今日も一人だね♪」


マミ「だ、誰よ貴方…!?」


小早川「私はやがてこの見滝原を破壊する者」


マミ「え…!?」


小早川「あぁ、嘘だよ嘘♪そんな事じゃないよ、ただの転校生だよ」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 20:18:37.86 ID:PVoy7keZ0
小早川「およ?結界が消えちゃったね」


マミ「転校生って見滝原中学の?」


小早川「うん♪まぁね?」


マミ「………」


マミ(あの魔女は防御力が半端じゃなかった筈なのに、追い込んでいたとはいえ……)


マミ「あなたの武器は拳銃?」


ダァンッ!


マミ「!?」


マミ「うぅぅ…あぁああああああ!!!!」


小早川「種類で呼ぶな、名前で呼べ、殺すぞ?」


マミ「うぅ…がは……」


マミ(何?この痛み…!?どんどん痛みが強く…!)


小早川「まぁ、『拳銃』だけじゃなくて色々と変化出来るけどね?」


マミ「………ッ!」


小早川「何かを言いたそうな顔だね、まぁいいや、どうゆう事かと言うと別の銃の種類になれるんだ」


小早川「例えば……サブマシンガンとか」ジャキッ!


小早川「カービンライフルとか」ジャキッ!


小早川「アサルトライフルとか」ジャキンッ!


小早川「スナイパーライフルとか、ショットガンとか」ジャキッ!


小早川「まぁ、勿論、銃弾もタダの鉛弾じゃないよ?」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 20:46:28.46 ID:PVoy7keZ0
マミ「た…タダの弾丸じゃない…!?それって…どうゆう?」


小早川「う〜ん…例えば、銃弾が体に残って爆発したり蝕んだりするね」


マミ「貴方…どうするつもり!?」


小早川「どうする…?さぁ?どうするもこうするも無いよ」


小早川「キミ達、魔法少女を陥れるのさ」


マミ「!?」


小早川「そう言えば、さやかちゃんが今日、休んでいたから会いに行こうと思うんだー」


マミ「さ、させな…い…」プルプル…


小早川「フーン♪邪魔するんだー♪」


小早川「人のやりたい事を邪魔するな、人として最低だぞお前、死ね」チャッ


マミ「!」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 21:15:22.69 ID:PVoy7keZ0
小早川「……どうしたの?マミさん?鳩がスティンガー喰らったような顔して」


マミ「…………」


小早川「え?何?聞こえな〜い♪」


小早川「まぁ無理だよ、今のマミさん喋る事も出来ないよ」


小早川「『虚無弾』コレを撃たれると言語と思考が無くなる」


マミ「………」スタスタ…


小早川「あれ?どこ行くの?まぁ、いいか思考力無いし」


小早川「さーてと、美樹さんの所に行くかー♪」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 21:25:13.58 ID:PVoy7keZ0



さやか「………」


さやか「………ここで、何をしてるんだ?私」


さやか「……もうどうでもいい」


さやか「…………」


小早川「あんれー?さやかちゃんじゃないかー♪」


さやか「……ッ!?アンタは……ってその姿は!?」


小早川「あれ?さやかちゃんは知らないのか?私も魔法少女なんだよ?」


さやか「アンタ…よく私の前に立ってれるわね……!」ギリッ


小早川「ちぇ…もうちょーっとマシなリアクションをしてくれると思ったのになー♪

お構いなしにスルーですか♪」


さやか「アンタは何が目的なの…!?」


小早川「勿論、恭ちゃんと会いに来てチュッチュする為さ」


さやか「…………」


さやか「あっそ、じゃあさっさと恭介の所に行ったら?」クルッ


小早川「ありゃ?拗ねちゃった?そう言う所、大好きだぜ♪さやかちゃん」


さやか「…………」


小早川「まぁ私が恭ちゃんの所に行かなくても……」







小早川「――――向こうから来てくれるけどね?」


上条「………?さ、さやか!」


さやか「え?恭介……?」


タァンッ!
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 21:33:17.93 ID:PVoy7keZ0
さやか「……きょ…恭……!」


上条「あ…あがぁ……あぁあああ!!!」


上条「がぁあああぁあああああぁあああああぁああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああ痛いぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッ!!!!!!!!!!!!」



さやか「きょ…恭介?!ちょ…恭介!しっかりして!」


上条「ぐぁああああああああああああ!!!!!あぐぅあああああああああ!!!!!!」


さやか「恭介!アンタ!恭介に何を!」


小早川「『悲痛弾』!これで撃たれると三日間、想像を絶する激痛に襲われ、やがてショック死するよ♪」


小早川「三日後ショック死しなくてもトラウマを抱えて引きこもりになるかもね♪」


さやか「なっ……!?」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 21:40:49.66 ID:PVoy7keZ0
小早川「それと、訂正させて貰うけど、私は別に『上条くん』に会いに来た訳じゃないよ♪」


小早川「それにしてもさぁ、あまり上条くんと仁美ちゃんを困らすなよ?」


小早川「キミを探させる事をさせるなんて♪」


さやか「な、何を……!」


小早川「仁美ちゃんと上条くんは行方不明になったキミを探していたんだよ?」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 21:46:08.38 ID:PVoy7keZ0
数分前


上条「あ、志筑さん」


仁美「美樹さんとは…どうなんですか?」


上条「少し険悪な感じだよ…全部、あの人のせいで……」


仁美「……あの、上条さん。先程、美樹さんの家に行ったんですが…留守のようでしたの」


仁美「探してみませんか…?」


上条「僕もそう思ってた所だよ…さやかにちゃんと話をして誤解を解かないと……」


仁美「それじゃあ、探してみましょうか」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 21:58:26.30 ID:PVoy7keZ0



さやか「あぅぁ……そんな……」


上条「がぁああああああああああああっっっ!!!!がぁいああああああああああ!!!!!」


さやか「きょ…恭介を治して!」


小早川「はい?」


さやか「聞こえてるんでしょ!?治しなさいよ!」


上条「ぐぁあああああああああああッッッ!!!!!あがぁああああああああああああ!!!!」


ダァンッ!









上条「ごぁ…あ…がが…ぐぱぁ……!?」


上条「…………!」ブッシュッ!


さやか「恭介……?」


さやか「い、いや……」


さやか「いやぁあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


小早川「『流血弾』これで撃たれると体中から血液が吹き出す」


小早川「人が話してる時に大声をあげるな、殺すぞ」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 22:07:31.69 ID:PVoy7keZ0
さやか「よくもッ…!よくもッ恭介をぉおおおお!!!!!」


小早川「話してる時に大きな声を出すからだよ、まったく、マナーという物を知らないね

上条くんは」


さやか「それはアンタがッ……!」


小早川「いいの?私なんかを構ってて、ほら、上条くんを病院に連れていかないと大変じゃないの?」


さやか「………ッ!?」


小早川「駅員の人を呼んで来たら?助けてくれるさ♪」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 22:52:37.89 ID:PVoy7keZ0
病院


まどか「さやかちゃん!」


さやか「まどか!」


ほむら「上条さんの容態は!?」


さやか「出血が激しくて…普通なら死んでるって……」


鵜飼「何でそんな事になったんだ」


さやか「えぇっと…確か…見滝原中の制服を着てて…あと、左手の薬指が無かった!」


鵜飼「小早川 渚か…!」


まどか「例の『ネガティブ系魔法少女?』」


さやか「『ネガティブ系魔法少女?』何それ?」


鵜飼「美樹さやかには言ってなかったな……それはだな」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 23:03:48.84 ID:PVoy7keZ0
河原


杏子「ん?」


マミ「………」


杏子「よぉ、マミじゃねーか、どうしたん――」


ドォウッ!


杏子「うわっ!?」


マミ「…………」ユラァ…


杏子「マ…マミ…!?」


マミ「エヘヘ………♪」チャキッ


杏子(目が正気じゃない…!クソッ…どうしちまったんだよ!)



小早川「マミさんにはもう一つの弾丸を撃っておいたんだよね♪」


小早川「『狂気弾』!これに撃たれると人間を全て敵とみなし、笑いながら殺すという

恐ろしい弾丸だ」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/25(木) 23:31:19.86 ID:PVoy7keZ0
杏子「誰だお前!?」


小早川「あれー?気付いてたのかー♪」


杏子(何だコイツ…この格好…さやかのとこの学校の制服か?)


杏子「その拳銃………」


小早川「え?あぁ、コレの事かい?ウン、カッコイイでしょ♪特に銃身に描かれてる銃身の黒色のガーゴイルが

銃の色の紫色とマッチしてていいよね♪」


小早川「なんていうか、ナウいよね♪」


杏子(コイツがマミと何か関係あるのか?)
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 18:22:13.86 ID:G5liX39x0
杏子「お前、誰だよ!?」


小早川「おいおい、誰だよって…忘れたのかよ杏子ちゃん、私だよ私♪」


杏子「……?」


小早川「えー?忘れたのー?まぁいいか、結構、昔の話だし」


マミ「アハハハハハハ!」チャキッ!


小早川「あぁ、マミさんは悪いけど黙っててね♪」ダァンッ!


マミ「」バタッ


杏子「マ、マミ!」


小早川「大丈夫だよ、マミさんは気絶してるだけさ」


小早川「私の親は杏子ちゃんのお父さんの所に通っていた信者だったんだ♪」


杏子「え?」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 18:49:39.27 ID:G5liX39x0
数年前


杏子(あれ?父さん、誰かと話してる?……)



杏子父「教えが間違ってる?」


短髪の少女「まぁ、そういう所…何ですけどね、やっぱそんな教え方じゃ無理なのさ」


清純そうな女性「こ……コラ、渚!し…神父さん…こ、困ってるでしょ?」オドオド…


杏子父「いや、いいんですよ小早川さん。渚ちゃんだって言いたい事があるらしいですし」


清純そうな女性「で…ですが佐倉さん……」オドオド…


短髪の少女「お母さんは黙っててよ♪神父さん、いくら神父さんがどれだけ教えを説いても色んな人が救われるって

訳じゃないでしょ?」


短髪の少女「絶望が世に広がってるんだよ、取り除いても取り除いても取り除けない絶望が……ね♪」


短髪の少女「でもね唯一、取り除く方法ならあるよ♪」


清純そうな女性「も、もう止めなさい渚っ!ごめんなさい佐倉さん、この子、学校とかでもこんなんで……」オドオド…


杏子父「……じゃあ渚ちゃんの意見を聞かして欲しいな、絶望をこの世から取り除く方法を教えて欲しい」


短髪の少女「それはね♪この世に居る人間を自分以外全員殺せばいいんだよ♪」


杏子父「………」


清純そうな女性「な……なぎ…」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 19:25:11.78 ID:G5liX39x0
杏子「お、オイ!待てよ!」


短髪の少女「?」


杏子父「杏子…」


杏子「そ、そんな事したら、一人ぼっちになって自分が絶望しちまうだろ!」


短髪の少女「一人ぼっちになってもどんどん、どうでも良くなるんだよ」


短髪の少女「そして自分が死んだら、絶望は地上から完全に失う事になるね」


短髪の少女「まぁ、要するにそれぐらいな事をしないと絶望は消えないって事だね♪」


杏子「………」


短髪の少女「神父さん、新聞みてる?絶望してる人なんて一日に何人も居るんだよ♪母さん帰ろ」


清純そうな女性「あ、ちょっ…渚ちゃ…」


杏子「………」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 19:56:02.10 ID:G5liX39x0



杏子「そうか……お前、あの時の……!」


小早川「うん、そうだよ♪よく覚えてくれたね♪」


杏子「な、なんだよ…何で…お前が……」


杏子「何しに来んだ!」


小早川「そう怒るなよ杏子ちゃん、私は別にキミと戦いに来た訳じゃないけど……」



小早川「マミさんと殺し合ってちょ♪」


マミ「あはっ!あははははははは!!!!」ガバッ!


杏子「うわっ!」


マミ「いひひひひいひ!!!かははははははは!!!!」キリキリ…


小早川「そんじゃあね杏子ちゃん、私はもう帰らせて貰うよ♪」


杏子「まっ…待て!」グググ…
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 20:23:40.51 ID:G5liX39x0
病院


キュゥべえ「やぁ、上条恭介の容態はどうだい?」


さやか「……何とも言えないんだって」


キュゥべえ「そうかい……」


ほむら「キュゥべえ、『ネガティブ系魔法少女』の弱点とか知らない?」


キュゥべえ「知ってたら教えてるよ、『ネガティブ系魔法少女』の計画に加担していた

Vlは未来の鹿目タツヤに倒されてしまったからね」


鵜飼「他の研究員とかは居ないのか…ゲホッゲホッ」


キュゥべえ「全員、Despair勢力のメンバーだから、恐らく処刑か別の惑星に流されたかもね」


鵜飼「………」スッ…


鵜飼「……今日、私はパートナーの所に行く」


キュゥべえ「……行くのかい?黒羽根みさきの所に……」


鵜飼「アイツと私で小早川を倒した事があるからな」


さやか「えっ!?倒した事あるの!?」


鵜飼「まぁな、じゃあ行ってくる」


ほむら「あ、私も行くわ」


鵜飼「え?」


ほむら「小早川 渚みたいな変な奴を連れてこられたら堪らないわ」


ほむら「一度、会っておくわ」


まどか「じゃあ私も行く」


さやか「私は…いいや」


鵜飼「じゃあ、二人だけでいいな?行くぞ」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 20:33:02.88 ID:G5liX39x0
とある屋敷前


『黒羽根組』


まどか「あ、あれ…?ひょ…ひょっとしてココ?」


ほむら「鵜飼さん、変な冗談は止めて。この屋敷からはおどろどろしい雰囲気がするわ」


鵜飼「いやいや…言っただろ?黒羽根みさきに会いに行くって…ここがそうだよ」


ほむら「確かに看板に『黒羽根組』って書いてあるけど、コレは黒羽根違いでしょ?」


鵜飼「黒羽根なんて苗字は中々無いと思うぞ…ゲホッ」


鵜飼「ほら、行くぞ」


ほむら「え?本気で?」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 20:42:29.47 ID:G5liX39x0
屋敷内


カコ−ン……


まどか「………」


ほむら「………」


鵜飼「………」ズズー…


黒羽根「元気そうやね、鵜飼」


鵜飼「黒羽根、お前も元気そうだな」コトッ


黒羽根「ハハハ!元気も元気や、せやけど…お前は何かの病気の様やな」


鵜飼「どうって事ない……ところで、黒羽根お前に頼みがある」


黒羽根「何や?」


鵜飼「小早川 渚の討伐に手を貸して欲しい」


ほむら(この人、アレだったわ。「ヤ」が付く人だったわ)


まどか(大丈夫、この人はきっと大富豪なんだよ!)
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 20:51:58.77 ID:G5liX39x0
黒羽根「へぇ…小早川をか……」


黒羽根「…せやけど、私には組の仕事っちゅーモンがなぁ…」


ほむら(『組の仕事』とか言っちゃってるよ)


鵜飼「そうか、余計な時間を取らせたな。じゃあな」スッ


まどか「えっ!?いや…まだ…」


ほむら「まどか、帰りましょう、鵜飼さんが言ってるんだから」


黒羽根「おい、待たんかい、別に『やらん』とは言っとらんやろ」


鵜飼「じゃあ…やってくれるか?」


黒羽根「当たり前や、あんなけったいな奴を放っておく訳にはいかんやろ」


鵜飼「ありがとうよ、黒羽根」


黒羽根「ええって……所で…そのお二人は?」


まどか「え、ええっ!?」


ほむら「ええっと…私はクリーニング屋をやっている暁美ほむらと言いまして……」


まどか(何で嘘つくの!?)


鵜飼「魔法少女だよ」


ほむら「ほむぅっ…!」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 21:01:30.38 ID:G5liX39x0
黒羽根「あぁ?あぁ…そうなんかいな、所で……見滝原と言えば、奇妙な事がよう起こるとこやな」


鵜飼「あぁ、電車で直ぐ行ける所だ……え?奇妙な事?」


黒羽根「実はやな、見滝原にあるウチの事務所にあったブツ…というか…『チャカ』がよう無くなるらしいんや」


鵜飼「チャカが……」


黒羽根「魔女の仕業とは思えんし……どっかのアホが組から盗んだんやろうか」


鵜飼「何でそんな危険物を隠しておかないんだ?」


黒羽根「組員の若いモンが、チャカを隠さずに出しっぱなしにしとったんや」


黒羽根「しまいには、メキシコから密輸したマシンガンまで盗まれとったわ」


鵜飼「そうか…大変だな……」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 21:05:14.95 ID:G5liX39x0
黒羽根「まぁ、何や…小早川の事はまかしとき。組総員をやってでも探したるわ」


鵜飼「あぁ…何でもいいが目立つ行為は止めろよ?」



鵜飼「それじゃあ帰るか」


まどか「そ、そうだね、帰ろうか」


ほむら「…………」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/26(金) 23:57:24.83 ID:G5liX39x0
病院


鵜飼「会って来たぞ」


ほむら「……はぁ…疲れたわ」


まどか「私も……それで?上条くんは?」


さやか「意識が戻らないんだって……大丈夫かな…」


キュゥべえ「大丈夫だよ、まぁ…そう願うしかないけどね」


鵜飼「……なぁ、お前達…『ネガティブ系魔法少女』に勝ちたいか?」


ほむら「そんなの…当たり前よ」


さやか「私だって!あんな奴、絶対に許さない!」


鵜飼「小早川と戦う前にお前達の力を知りたい、だから私が見てやる…ゲホッゲホッ」


杏子「だったらアタシ達も見てくれよ」


マミ「私もお願い、鵜飼さん」


さやか「マミさん!杏子!?」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 00:00:34.12 ID:QbolQDmE0
マミ「私も随分、あの人に踊らされたてたわ」


杏子「アイツは本当にヤバイ奴だった……マミをあんな風にさせるんだからな」


鵜飼「……分かった、お前達を検査してやろう、小早川に勝てるかどうか」


鵜飼「ついてこい……ゲホッゲホッ!……」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 00:08:46.08 ID:QbolQDmE0
廃工場


鵜飼「………ここなら大丈夫だろう」


さやか「調べるってどう調べるの?」


鵜飼「私がお前達と直々に戦って、力を見るんだ…ゲホッ!ゲホ」


杏子「オイオイ大丈夫かぁ?確かアンタって病気なんだろ?」


鵜飼「ゲホッ!ガハッ……ハハ…病気なら丁度いいハンデだろ?」


マミ「フッ……言うわね鵜飼さん」


鵜飼「で?鹿目まどかはどうする?」


まどか「わ、私は…その……」


鵜飼「……まぁ、見ててもいいぞ、見るのも戦いっていうスバラシイ名言があるからな」


ほむら「で?どうすればいいの?」


鵜飼「ゲホッ……誰からでもいいし、人数制限はしない」シュィィン…


鵜飼「よし、来い!」ゴゥッッ!
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 00:14:11.48 ID:QbolQDmE0
廃工場外


まどか「………」


キュゥべえ「ん?何してるんだい?まどか?」


まどか「わ!?キュゥべえ!?」


キュゥべえ「鵜飼珠美に特訓、て言うか審査して貰ってるんじゃないの?」


まどか「ウェヒヒ…私はちょっと見学、いくら審査でも鵜飼さんを傷つけたくないし……」


キュゥべえ「優しいね、でもモチロン、鵜飼珠美だって黙ってタコ殴りにされる訳じゃないからね」


キュゥべえ「鵜飼珠美は僕のイチ押しの魔法少女だから、かなり強いよ?」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 00:22:37.86 ID:QbolQDmE0
廃工場内


杏子「でやぁあああああああああ!!!!」


鵜飼「…!」ガッ!


杏子(しまっ…捕まった!)


鵜飼「ッ」ブンッ!


杏子「うわわわわわ!?」


さやか「ぐぇっ!」ドコッ!


杏子「ぎゃあ!」ドゴォ!


ほむら「時間停止…!」カチッ!


鵜飼「」


ほむら(模擬弾だから大丈夫よね……)タァンタンッ!


ほむら(時間作動!)カチッ


鵜飼「ッ!」ヒュンッ!


ほむら(全部よけた!?)


マミ「やぁあっ!」シュバッ!


鵜飼「ぬっ…!?」


マミ(リボンで身動きを封じれば……)


鵜飼「!」ガシッッ!

さやか「うわっ!?」


さやか「わぁっ!ちょ…何やってるんですかマミさん!」グルンッ!


マミ「え!?えぇ!?何で美樹さんが捕まってるの!?」


鵜飼「何やっとるんだお前ら」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 00:36:56.80 ID:QbolQDmE0
数分後


杏子「クソッ!全然、攻撃が当たらねぇ!どうなってんだよお前!?」


さやか「あ〜…終わりが見えない……」


マミ「私も……そろそろ疲れが……」


ほむら「はぁ…私はリタイアするわ」


鵜飼「……リタイアも何もこれで審査は終了だ」


さやか「……強すぎるよ、鵜飼さん。こんなんじゃ小早川に勝てるかどうか……」


鵜飼「……もう一回…今度は特訓的な事をするか?ゲホッゲホッ」


マミ「特訓と言うと?」


鵜飼「そもそも小早川の放つ『異様な銃弾』を避ければいいんだ、だからスピードが大切になる」


鵜飼「あと、小早川対策でメンタル面の強化だ」


ほむら「メンタル?」


鵜飼「あの何もかもを絶望に引きずり込もうとする、小早川の発言に耐えて、逆に小早川を

絶望に引きずり込む訓練だ」


キュゥべえ「あ、それなら僕がやるよ」


鵜飼「キュゥべえ、居たのか」


キュゥべえ「まぁ、なんとなく話は分かったよ」


鵜飼「あと、小早川戦で一番重要な役割をするのはお前だぞ暁美ほむら」


ほむら「どうして」


鵜飼「どうしてもこうしても、お前は時間操作の魔法を使えるからな」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 01:59:00.44 ID:QbolQDmE0
雑居ビル


BR「どうやら魔法少女達がお前を倒す為に特訓をしてるそうだぞ」


小早川「へぇ♪嬉しいね、こんな私の為に頑張ってくれるなんて♪」


BR「おいおい…そんな呑気な事を言ってていいのか?」


小早川「大丈夫だよ♪私は彼女達に勝てない♪」


BR「勝てないのかよ」


小早川「まぁ、そろそろ私も本気を出そうかな♪」


BR「どうする気だ?」


小早川「果たし状を送るの♪」


BR「果たし状?そんな物、ヤケクソになった奴しか書かないと思ったが……」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:05:28.21 ID:QbolQDmE0
キュゥべえの研究所


鵜飼「……まぁ、そんな所だな」


さやか「はぁ、ようやく終わったよぉ」


まどか「かなり疲れたね」


杏子「難しい言葉がいっぱい出たから頭が混乱しちまってるよ…」


マミ「で?どうやって小早川 渚を探すの?」


鵜飼「あぁ、問題はそこ……」ピンポーン♪


キュゥべえ「あ、ハーイ。誰だろう?こんな時に」ガチャッ


BR「……小早川 渚からの果たし状だ、受け取れ」


キュゥべえ「……ッ!?BR!キミ…生きてたのかい!?」


BR「あの時、Despair勢力の艦隊から脱出してたからな」


キュゥべえ「なるほど…キミは『ネガティブ系魔法少女』計画の研究員の一人だったね」


BR「……昔の話だ」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:09:31.71 ID:QbolQDmE0
さやか「果たし状?何これ、昔の不良漫画じゃあるまいし……」


杏子「果たし状は知ってるぜ、確かこの手紙を受け取った後で夕方の河原で殴り合いするんだろ?」


ほむら「少し違うわ」


マミ「要するに宣戦布告よ」


鵜飼「えーっと……魔法少女の皆さん今日は。小早川 渚です」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:18:18.75 ID:QbolQDmE0
「私は明日、みなさんと決闘をしますので何卒よろしくお願いいたします。

っな〜んてね、そんな堅苦しい書くと思った?私が真面目に書くと思った?

残念だったね、無駄な話しまで書くよモチロン。

嫌そうな顔したなお前、殺すぞ。


まぁ、そんな事より明日からキミ達、魔法少女は引退してもらいましょうか

キミ達に断る権利なんて無いよ、断ればうっかりキミ達の大切な物を壊してしまうから♪

もし、魔法少女を辞職しないって言うなら、その時は力ずくで辞めて貰うよ。

そんで見滝原からも出ていって貰う。

家族が居る人は『この地域嫌い』とか言って説得すればいいさ。

まぁそう言う事なんで明日はよろしく〜♪(大量のハートマーク)



PS、鵜飼先輩、黒羽根先輩と会ったんだってね?私も久しぶりに会いたいな♪

なんてね!(小早川がテヘペロしてる絵)。」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:21:25.10 ID:QbolQDmE0
鵜飼「………」グシャッ


ほむら「なんて言うか……」


マミ「かなり挑発的ね」


さやか「いよいよ明日か……」


まどか「そう言えば、戦う場所はどこなの?」


鵜飼「……書いてある、明日の決戦の地は―――」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:25:20.36 ID:QbolQDmE0
河原


鵜飼「ここか」


さやか「夕日の河原…確実に馬鹿にしてるわね」


マミ「それにしても……人気が少ないわね」


ほむら「そう言えばそうね」


杏子「あぁ?確かに人が居る気配がしねぇな…まぁその方が都合がいいけど」


黒羽根「ここは殺人現場やから、誰も人が寄り付かへんねん」


鵜飼「黒羽根」


ほむら「黒羽根さん」


マミ「あ、貴方が黒羽根さん?」


黒羽根「せや、よろしくな」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:27:05.94 ID:QbolQDmE0









小早川「そろそろ、役者が揃ったかな?」




116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:29:16.12 ID:QbolQDmE0
ほむら「!」


さやか「!」


まどか「……!」


杏子「………ッ」ギリッ


マミ「………」


鵜飼「………」


黒羽根「………」



小早川「うぉーい!イキナリ敵意剥き出しですかー!?大好きだぜお前達!」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:42:25.84 ID:QbolQDmE0
鵜飼「小早川……見滝原に足を踏み入れた事を後悔するんだな」スッ…


黒羽根「久しいな小早川……せやけど、お前もここまでや」


小早川「ぬふふーん♪黒羽根先輩、お久しぶりですねー!最後に会ったのは鵜飼先輩と一緒に私をボコボコに

した時かな?」



小早川「それと…見滝原を守る魔法少女の皆さん、今日は引退セレモニーですよ?緊張してますか?」


ほむら「悪いけど…引退する気はサラサラ無いわ」


マミ「私達はこの見滝原を守ってきた」


杏子「私は別区域だけど見滝原を守ってた」


さやか「私達が守ってきた物を…アンタの絶望にぶち壊されてたまるか!」


まどか「だから…私達は…小早川さんを見滝原から追い返す!」


小早川「………」フッ…


小早川「あはは♪カッコイイね、いっぱい練習して来たの?その台詞考えたの誰?」


小早川「まったくもって愉快だね、そんなキミ達が今日、引退するよ思ったら…涙がっ……!」


小早川「ま、出ないんだけどね」


ほむら(小早川 渚……相変わらず訳の分からない人…!)


ほむら(だけど…絶対にこの女には見滝原を渡さない…!)


ほむら(もし渡してしまえば………)











ほむら(―――見滝原は前代未聞の絶望(ネガティブ)に包まれるっ!)
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 02:44:36.14 ID:QbolQDmE0
ここで区切り、少し眠くなったので寝ます。




次書くときは、いよいよ小早川 渚戦です!
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:13:17.58 ID:QbolQDmE0
お待たせしました。

それでは書きます。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:19:20.04 ID:QbolQDmE0
小早川「さ、どっからでもかかって来るといいよ」


小早川「集団攻撃でも、どんな物でも」


小早川「来るとい――」メギッ!


ズザザザザザザッ!!!


マミ「喋ってる暇があったら…戦いなさい!」


小早川「あはっ♪酷いなぁマミさん♪いきなり銃で首の骨を折るなんてぇ♪」


小早川「うわぁ♪首も変な感覚するし、これ、確実に折れたかなぁ♪」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:24:41.50 ID:QbolQDmE0
小早川「うーん…痛みも感じなくなったし♪治ったのかな?それとも麻痺してるのかな♪

まぁ、痛みを遮断してるだけだけど♪」


杏子「遮断してるんなら!」バッ!


さやか「そいつは結構!」バッ!


ドスッ!ザスッドスッ!ドスッ!


小早川「わぁお♪スッゴーイ、私の体を滅多刺しにしたせいで、一生、トラウマになるね♪」


ほむら「永遠に黙ってなさい」


ドゴッ!


小早川「ッ!?」


小早川「あーあ、暁美さん、ゴルフクラブで後頭部を殴るなんて確実に殺しにいってるじゃん?」


小早川「まぁ♪それもこれも、この銃弾で終わり…」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:30:17.48 ID:QbolQDmE0
小早川「『発情弾』!これで撃たれると、誰でもお構いなしに強姦行為をする!」チャッ!

タァンッ!


さやか「!」サッ!


小早川「うわっ!?避けた!?」


さやか「悪いけど、そんな弾に当たってる場合じゃないの、エロ本でやってな!」


小早川「うーん…戦いの最中、さやかちゃんが誰かを襲って、なんやかんやで全員で……

ってい薄い本的展開を望んでいたのになー♪」


さやか「馬鹿な計画ね!」


小早川「………」


ほむら(ッ!く…来る…!)


小早川「人が考えた計画を簡単に『馬鹿』とか言うな、殺すぞ」ジャキッ!
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:34:17.48 ID:QbolQDmE0
ほむら「サブマシンガンッ……!」


小早川「死ね」


黒羽根「死ぬのはお前や!」ビュッ!


小早川「ッ!」ザスッ


ほむら「投げナイフ!?」


黒羽根「小早川、年貢の収めどきや」


鵜飼「確実にお前をここで叩き潰す…」


小早川「……は?」


小早川「叩き潰す?私を?この私を?本気で言ってるの?」


小早川「もし、本気でそう言ってるのなら……」








小早川「壮大なジョークだな」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:38:14.42 ID:QbolQDmE0
マミ(何…?小早川さんの目付きが完全に変わった……これが本性?)


小早川「来いよクズ共、雲泥の差って物を見せてあげるからさぁ」


杏子「ハッ!言ってろ!悪いけどアタシ達はもう手加減は……」


小早川「手加減?」シュッ!


杏子(なっ…!?いつの間に後ろに…!?撃たれ――)


小早川「人が真剣にしてるのに手を抜こうとするな、殺すぞ」カチッ!
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:44:15.05 ID:QbolQDmE0
ダダダダダダダダダダッ!!!!


杏子「ぐわぁあああああああ!!!!」


杏子「……ッ!」ズザザァ!


さやか「杏子!」


杏子「や…ヤベェ…当たっちまった……!」


小早川「『粉砕弾』時間差で爆破する」


杏子「がぁっ!がぁあああ!!!」ドバババババ!!!


まどか「う、鵜飼さん…ど、どうしよう…」


鵜飼(………小早川の奴、2年前より力を増してやがる…!)


黒羽根「どうする?小早川のヤツ、なんかパワーアップして帰って来たぞ」


鵜飼「……黒羽根、一斉にかかるぞ」


黒羽根「……任しとけ」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:53:56.09 ID:QbolQDmE0
ほむら「時間停止!」カチッ


ほむら(大口径拳銃なら…)タァンッ!


ほむら「時間作動…」チャキッ


小早川「ッ!」バウッ!


ほむら「よし、当たった!」


小早川「……アハッ♪肩が無くなっちゃったよ…痛いよー痛いよー♪」


小早川「ほむらちゃん、キミはどうやら時間を操つれる事だ出来るみたいだねー♪」


鵜飼「その通りだ」グンッ!


黒羽根「コッチの事を忘れんなや」


小早川「がっ!?」ゴキッ!


ベキッ!ボキゴキッ!ガキッ!


ほむら(一瞬で小早川の両腕を折った!?)


小早川「あぁ…痛い痛いなー♪酷いなぁ先輩達、いくら痛みを遮断してるからって腕まで

折らなくてもいいのに」プラーン…


小早川「まぁ、そんな心無しの皆さんに、仕返ししちゃおっかな♪」チャキッ!


さやか「拳銃に戻して……どうする気?」


小早川「『破滅弾』を撃つ」ジャキッ!


鵜飼「破滅弾!?何を考えてる!?いくら人が少ないからって……!」


小早川「ごめんなさい、もう引き金引いちゃいました♪」カチッ



ゴォォォォウウウウウウウウッッッッッッ!!!!!!!!!
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 09:59:45.38 ID:QbolQDmE0
さやか「ぐ…な、何…」


杏子「何だ……ありゃ…」


マミ「うっ……」


ほむら「ぐぐ………」


鵜飼「アイツ……一番強力な弾を使ったな……!」


黒羽根「それにしても……相変わらず…腹立つ程ドス黒い色光線や…!)


小早川「あれー?まだ戦いは始まったばかりなのに、みんな何でボロボロなのかなー♪」


まどか「み、みんな!」


小早川「まどかちゃんは射程外で助かったようだね」


まどか「こ、来ないで!」チャッ!


小早川「私を打ち抜けるかい?優しいまどかちゃんが?」


まどか「……ッ!」


鵜飼「鹿目まどか!気にするな…っ!射て!」


まどか「………!」グググ……
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 10:58:53.64 ID:QbolQDmE0
小早川「おいおい…鵜飼先輩、そりゃあねぇでしょ?」


小早川「まどかちゃん、私だって人間だぜ?」


小早川「キミと同じ人間だって事を忘れんなよ」


まどか「………!」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 11:02:16.68 ID:QbolQDmE0
鵜飼「馬鹿!そいつの言葉に惑わされるな!そいつは『破滅弾』の反動で動けないから

慣れるまで時間を稼いでるだけだ!」


まどか「………小早川さん、ごめん」


まどか「小早川さんみたいな、心の無い事をするなんて、私は人間とは思えない」


小早川「え…?まどかちゃ――」


バシュッッ!
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 13:34:02.94 ID:QbolQDmE0
小早川「」ビクビク…


まどか「………」


鵜飼「……まだ生きてるんだろ!?起きろ小早川!」


小早川「ははっ♪よく気付いたね?」


小早川「だけどね、私の『ネガティブ系魔法少女』の回復力は計り知れないんだ♪」


小早川「だからね♪みんながどうしようが、たちまち回復するんだよ♪」


杏子「そうか…!だからいくら攻撃しても傷が一瞬で塞がってたのか…!」


小早川「残念だね♪だからキミ達は負け決定!さっさと見滝原から出ていったら?」


まどか「…………」


まどか「分かったよ、見滝原から出ていく」


小早川「え……」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 13:49:21.52 ID:QbolQDmE0
ほむら「な、何言ってるの!?まどか!」


黒羽根「いや…あれでいいんや……あれは対ネガティブ系魔法少女の対応方法の一つや」


小早川「へ、へぇー♪で、出ていくんだぁ♪ダサーい♪」


まどか「うん、そうだね」ニコッ


小早川「ッ!?」


小早川「へ…へぇ…!そ、そうなんだ…!し…尻尾巻いて逃げるって訳…!?」


まどか「そうだよ、ティヒヒ…本当に格好悪いでしょ?」


小早川「…………!」プルプル…


小早川「な、何で否定しないんだ…!自分が馬鹿にされてるんだぞ……!」


小早川「なんで…馬鹿にされてるのに肯定するんだ…!そ…そんなの……」



小早川「何で否定しないんだっ!」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 14:03:15.09 ID:QbolQDmE0
さやか「何でアイツが怒ってるの…?」


鵜飼「小早川は相手の思いを踏みにじるようなヤツだ、そして足掻いて足掻いて足掻いた果てに

最終的に絶望させるのが、アイツの希望なんだ。だけど、まだ序盤で、しかも相手から諦められる

なんて、凄い期待はずれでショックなんだろうな、アイツの性格の悪さがよく分かる」


黒羽根「忘れとった…アイツの弱点は『自虐』やった!」


まどか「ごめんね、小早川さん!全然私達が愚かだって事を気付かなかったよ!」


小早川「ば…まどかちゃ…止めろ…!謝るなよ…!」


まどか「初めっから私達が小早川さんに勝てる訳がないって分かったよ……」


小早川「な、そんな事…!分かるなよ!まだ始まったばっかりだろ!?」


小早川「勝てるよ!?まどかちゃん達なら私に勝てるって!?何で諦めるんだよ!」


まどか「勝てないよ……だから小早川さん…本当に…」


小早川「や、止めろ…!」





まどか「――――ごめんなさい」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 14:07:52.07 ID:QbolQDmE0
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 14:12:57.41 ID:QbolQDmE0





パリンッ



135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 14:17:22.25 ID:QbolQDmE0
ブリキの魔女ヴィクターの結界


まどか「いてて……」


さやか「な、何…?さっきの衝撃波……」


マミ「ここって……魔女の結界!?」


杏子「つーか、小早川のヤローは!?」


鵜飼「居ないな……」


さやか「あ!使い魔!」


ライオンの使い魔「」ゲゲゲ…


案山子の使い魔「」グゲゲ…
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 14:21:30.01 ID:QbolQDmE0
鵜飼「なるほど、ここは魔女…ヴィクターの結界か」


ほむら「ヴィクターって…男性名なのに魔女?」


鵜飼「ヴィクターって名前の方がカッコイイだろ?」


ほむら「いや…そう言う問題じゃ……」


鵜飼「しかし…小早川のヤツはどこに行ったんだ?」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 14:54:49.12 ID:QbolQDmE0
結界の最深部


ブリキの魔女「ゴォォォォ…アァァァァァ!!!」


さやか「魔女!」


マミ「あ…あの銃は…まさか小早川さんの!?」


杏子「って事は…あの野郎…魔女になりやがったんだな……ヘッいい気味だぜ」


黒羽根「とっととブッ殺したろうやないか、このダボにと決着つけたる」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 15:10:29.40 ID:QbolQDmE0
ブリキの魔女「ゴァアアアアアアア!!!!」


さやか「でやぁ!」ズバッ!


ブリキの魔女「ギャアアアアアア!!!!」ブシュゥゥ…


杏子「おらよッ!」ザスッ


ブリキの魔女「ゴォォアアアアアアア!!!!」


杏子「何だコイツ!?滅茶苦茶弱ぇぞ!?」


マミ「だったら早めに片付けるわよ!」ドォウン!


ブリキの魔女「グァァァアアアアアア!!!!」


マミ「これで終わりよ!ティロ・フィナー……」


まどか「待って!マミさん!」


マミ「っと……え?どうしたの?鹿目さん」


まどか「……小早川さんはみんなに殺されようとしてる、さっきから反撃が来ないでしょ?」


マミ「え…た、確かにそうだけど……」


まどか「小早川さんは『死』を恐れていないんだ」


杏子「確かに…そうかもな…アイツなら絶対にそうだろう……」


さやか「じゃあ、どうすればいいの?」


ほむら「……魔女退化弾を使うわ」スッ


鵜飼「……それが言ってたヤツか」


ほむら「みんな、コレを使うわよ?異議は無いわね?」


さやか「それを使ってアイツが絶望するなら……構わない」


マミ「えぇ、そうね」


杏子「私達を弄んだ罰で生き地獄に堕としてやろうぜ…!」


ほむら「それじゃあ、使うわよ」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 15:30:54.61 ID:QbolQDmE0
小早川「………やってくれたね」チョコーン…


小早川「しかも私の身長をこんな事にするなんて……」


鵜飼「それにしても妙だな小早川」


小早川「は?」


鵜飼「何故お前は上条恭介を殺さなかった?そうした方がよっぽど美樹さやかを絶望させた筈だぞ」


小早川「殺す気なんて無いですよ……」


鵜飼「殺す気は無かった、なんて回答はお前らしくないぞ」


小早川「………理由なんて無いですよ」


小早川「さやかちゃん、上条君は明日にも退院するから、その気でね」


さやか「え……?」


小早川「それじゃあね……」


鵜飼「待てよ小早川、お前を簡単に帰らせると思ってるのか?」





140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 16:01:52.17 ID:QbolQDmE0
小早川「……大丈夫ですよ、もう二度と魔法少女を陥れる様な真似をしませんので」


鵜飼「信用なるか、お前の言葉なんか」


小早川「もう二度と関係ない人を絶望に誘い込む真似もしません、後、胸の大きさをパッドで誤魔化しててゴメンナサイ」


ほむら「許せないわ、極刑よ」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 16:15:15.13 ID:QbolQDmE0
鵜飼「……今すぐに外せ、早急にな」


小早川「……はい」パッ


ほむら「フン……誤魔化そうとしたってそうはいかないわ」


ほむら「貴方みたいな危険人物、野放しにする訳には行かない」


小早川「……じゃあどうすれば私を許してくれるのかな?」


ほむら「hope勢力に加入する事」


小早川「――――ッ!?」


キュゥべえ「待って!それは危険だ!」バコンッ


まどか「キュゥべえ!?何でゴミ箱の中に……」


キュゥべえ「何を勝手な事を言ってるんだい!?ネガティブをhope勢力に入れようとするなんて……」


ほむら「キュゥべえ、彼女は貴方達が作り上げた魔法少女なんでしょ?なら、責任持って

面倒を見てあげなさい」


キュゥべえ「な、何でそんな捨て犬を拾ったような……いや、てゆうか僕、加担してないし……」


ほむら「じゃあhope勢力に加入は止めて、貴方の助手って事で」


キュゥべえ「どっちにしたって僕が面倒見る事になるじゃないか!」


キュゥべえ「…………」


キュゥべえ「……いいよ!分かったよ!よく考えたら小早川 渚を魔法少女にしたのは

僕だしね!いいよ!罪を償ってやるよ!」


小早川「………!」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 16:22:37.02 ID:QbolQDmE0
鵜飼「そう言う事だ…お前に一生監視付きの生活をさせてやる」


小早川「…………あはっ♪」


小早川「あはははは♪それはいい絶望だね♪」


小早川「一生監視付きなんて最高の絶望だね♪」


小早川「じゃあ、これからもよろしくね♪だけど、私自身はネガティブだと言う事を忘れずにね♪」







キュゥべえ「はぁ……勢いで言っちゃったよ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 16:29:27.64 ID:QbolQDmE0
明日


まどか「おはよう、さやかちゃん!」


さやか「おはよー」


さやか「いやー、それにしても『ネガティブ系魔法少女』なんて居るんだねー!」


まどか「魔法少女にも種類があったんだね」


さやか「じゃあ逆の『ポジティブ系魔法少女』とか居るのかな!?」


まどか「さやかちゃ…いや、さやかちゃんはどっちかって言うとネガティブ系だね!」


さやか「何をー!コイツー!」ガバッ!


まどか「わー!止めてー!」


さやか「………普通に傷ついたんだけど」ガシッ!


まどか「………ごめんなさい」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 20:18:36.96 ID:QbolQDmE0
ほむら「事実じゃない」


まどか「あ、ほむらちゃん」


ほむら「昨日は参ったわね…小早川 渚はあの後どうしたのかしら?」


さやか「恭介のとこに来て、謝ってすぐ帰ったよ、その後は分からないけど……」


ほむら「まぁ、キュゥべえがなんかしてくれたのでしょう」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 20:29:15.19 ID:QbolQDmE0
学校


鵜飼「………あぁ、お前達か」


まどか「おはようございます、鵜飼さん」


さやか「オイースッ、珠美ぃ!あれ?アイツは?」


鵜飼「アイツ…?あぁ、小早川の事か?」


ほむら「今日は休み?」


鵜飼「いや、今日は来てるぞ。さっき誰かに呼び出されてたぞ」


さやか「あんなヤツを呼び出すなんて命知らずだねぇ」


仁美「た、大変ですわぁ!」ガラッ!


まどか「あっ!仁美ちゃん!居ないと思ったら……」


さやか「どこに行ってたのさ?」


仁美「い、いや…恐らく、人違いかもしれませんが…実は先程、小早川さんが殿方と一緒に

意味ありげな木の下に居ましたの!」


鵜飼「へー…別に驚く事無いだろ、アイツの事だから、そいつをドッキリにでもハメてるんじゃ

ないのか?」


仁美「……いや、絶対に違いますわ!」


さやか「でも、あんな何でもかんでもキレるヤツを好きになるかな?」


まどか「内面は知らないんだよきっと!」


ガラッ


仁美「あ……」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 20:34:17.33 ID:QbolQDmE0
小早川「おや?」


小早川「あれあれあれ〜♪何を楽しそうに話してるのかなー♪」


仁美「えぇっと…そのっ……!」


鵜飼「お前、男子と何やってた」


仁美「ちょっ…」


まどか「鵜飼さん!デリカシーってものが…!」


小早川「えぇ?あぁ、童貞クンに告白されてたんですよ♪」


鵜飼「はーん……」


ほむら「………」


さやか「………」


まどか「………」


仁美「………」


「「「「うぇええええええっ!?」」」」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 20:40:52.14 ID:QbolQDmE0
まどか「えぇ!?小早川さんが!?」


さやか「何で!?詳しく!?」


ほむら「その人、頭おかしいんじゃないの!?保健室…いや、救急車は呼んだ!?」


仁美「その…どんな人なんですか!?」


小早川「後輩みたいだったから私の事をよく知らないみたいだったね♪一目惚れしたんだって♪」


鵜飼「早く本性みせて幻滅させてこい」


小早川「あはっ♪本性はそう簡単にみせない様に努力してるんだから、そんな事言うなよ

殺しちゃうぜ?」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 21:03:42.55 ID:QbolQDmE0
小早川「まぁ♪私はそう簡単に落とせないから♪私はギャルゲーで言う最高難易度の方だから♪」


さやか「間違ってもアンタみたいな気味の悪いキャラはギャルゲーには居ないよ!」


小早川「逆ギレキャラはツンデレの特権だもんね♪分かってるじゃん、さやかちゃん♪」


小早川「でも残念ー♪私はツンデレではありません♪私は言いたいことは、ちゃんと言う性格ですからー♪」


ほむら「言っちゃいけない事もあるのよ」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 21:10:08.68 ID:QbolQDmE0
仁美「はぁ…ならば、そのお方は……?」


小早川「『生理的に無理』って言っといたよ♪」


鵜飼「……お前な、言っていい事と悪い事の区別が出来ないのか?ゴホッゴホッ!」


小早川「えぇ?私は何も嘘は付いてませんよ?ただ正直に言っただけですけど?」


鵜飼「………だからってなぁ」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 22:22:23.55 ID:QbolQDmE0
小早川「あははっ♪授業始まるよー♪」


さやか「はぁーあ…結局、無駄な時間だったなぁ…」


ほむら「時間を盛大に無駄にしたわ」


まどか「そうだな……」


鵜飼「………ゲホッゴホッ」


早乙女「はーい、みなさーん、席に着いてー」ガラッ
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 22:58:39.28 ID:QbolQDmE0
昼休み


まどか「今日、お弁当は屋上で食べようよ」


さやか「そうだねー、いい天気だし」


仁美「それじゃあ屋上に行きましょうか」


ほむら「あら…?屋上のドアが開いてるわ」


さやか「先客が居るのかな?」ヒョイッ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 23:08:18.98 ID:QbolQDmE0
女子生徒「………こ、こんな所に呼び出して…何です…?小早川さ、ん……!」


小早川「で?さっきの話しだけど…何だっけかな?」


女子生徒「え…えぇっと…小早川さんは…血液型O型なんですよね……?」


小早川「そうだよ♪」


女子生徒「あ、あの…だから…その…O型には大雑把な…人が多くて……」


女子生徒「だ、だから…その…デタラメで本当に怠け者しか……」


ガンッ!


女子生徒「ヒィィィッ!?」


小早川「血液型だけで人の価値を決めるな、殺すぞ」


小早川「O型は大雑把な人間しかいない?だから何?クソ真面目にやってクソ真面目で

計画的にやって面白い?ハッ!馬鹿らしいね!」


小早川「それに、O型のみんながみんなそうだとは限らないだろ!謝って来い!」


女子生徒「ヒィ…ヒィィィッ!?わ、分かりましたぁ〜!」ダッ!


まどか「……何と戦っているの?小早川さんは……」


さやか「物凄い超どうでもいい事を言ってたけど……」


ほむら「謝って来いって誰に謝りに行くのよ……」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/27(土) 23:56:56.85 ID:QbolQDmE0
小早川「あ♪みんな!何してるのー?」


まどか「ちょ…ちょっとお弁当を……こ、小早川さんこそ…何をしてるの?」


小早川「え?私はこれからコンビニで買ったエロ本を読むけど?」


さやか「エ…エロ本ッ!?あ、アンタ!何て物を神聖な学び舎に持ってきてるのよ!?」


小早川「う〜ん…そんな事を言ったってねぇ♪」スッ…


まどか「キャァッ!///表紙がもう危険だよ!///」


ほむら「さっさとその危険物をしまいなさい!」


仁美「ふ…不潔ですわよ!小早川さん!」


小早川「おいおい…エロ本だってさ、れっきとした本なんだぜ?差別すんなよ」


小早川「じゃあ私はここで読書しておくから♪みんなは気にしないでお弁当食べてて♪」


ほむら「分かったわ、その前にその表紙を何かで隠しなさい」


小早川「ウン♪分かった♪」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:14:06.49 ID:xhuEKp4Z0
小早川「〜♪」パラパラ…



仁美「まったく、可愛らしい顔立ちなのに変な所がありますわね……」


ほむら「勿体ないわね」


仁美「まぁ『ネガティブ系魔法少女』ですから仕方無いのでしょうか……」


さやか「そーなんだろうねー……」



小早川「うわっ!?コレ確実に入ってるじゃないか!?」


小早川「嘘だろ…!?そんな所に入れるもんじゃねぇだろ……!」ワナワナ…


小早川「こりゃあ、お嫁にいけないとか、それ以前の問題になっちまうぞ……!」


小早川「しかも、ケツをハエたたきで………!鬼だ…!」


小早川「なっ!?気が強くてボーイッシュで有名なこの人が縛り上げられてる……!」


小早川「クソッ…何て事だ…!ホワイトハウスは何をやってやがるっ…!こんな状況を

傍観してろってのか!?」


小早川「こんな仕事バッカやってたら商店街歩けなくなるだろうがッ!」



さやか「黙って読めッ!!!」ビシッ!
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:25:04.81 ID:xhuEKp4Z0
下校


さやか「まったく…渚には困ったよ…」


まどか「なんか…小早川さんに振り回された一日だった気がするね……」


ほむら「もう疲れたわ……」


「……おい」


まどか「え?」


さやか「あ!」


「久しぶりだな、Despair勢力を追い返した時以来だな」


ほむら「貴方は!」


MD「久しぶりだな、お前達」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:35:30.16 ID:xhuEKp4Z0
まどか「MDさん!」


さやか「生きてたのか!?」


MD「勝手に殺すな!……私はあの後、Despair勢力達の後始末で忙しかったからな」


ほむら「で?貴方は何の用?」


MD「……お前達、『ネガティブ系魔法少女』との戦いで疲れてると思うが……」


MD「今度の休日、見滝原から一時だけ出ていってくれないか?」


まどか「えっ!?な、何で!?」


さやか「まさかっ!貴方も見滝原を…!?させるかぁ!さやかちゃんが居る限り!そうはさせないぞ!」


MD「話しを聞け!この地域にDespairを信仰している魔法少女が複数来ている」


MD「だから新生『本部』から、私を含む兵がやってくる」


MD「取りあえず大雑把に『魔法少女を見つけたら拘束しろ』って言ってるからな」


MD「それに、ソウルジェムの微弱な力を捕捉して見つけるレーダーも持ってるからな」


ほむら「なるほど…それで?私達はどうすればいいの?」


MD「……休日の時、キュゥべえの所に行け、後のお楽しみってヤツだ」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:42:58.25 ID:xhuEKp4Z0
キャンピングカー車内


ほむら「森に行くって本当?」


キュゥべえ『森は嫌いかい?』


ほむら「いや…そうって訳じゃないんだけど…ホテル的な所は無かったの?」


キュゥべえ『ごめんね、予算の都合で森になったんだ』


まどか「さやかちゃん、凄い荷物の量だね……」


さやか「えへへー!お菓子とか持って来ちゃったよー!」


杏子「おぉっ!良くやったぞさやか!」バッ!


さやか「コラァ!今食うな!」


マミ「あらあら……」


小早川「鵜飼先輩、『女の子に挿す物ってなーんだ!?』」


鵜飼「傘」


小早川「えぇっ!?傘プレイ!?マニアックで興味があr」


バキッ!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:43:33.18 ID:xhuEKp4Z0
キャンピングカー車内


ほむら「森に行くって本当?」


キュゥべえ『森は嫌いかい?』


ほむら「いや…そうって訳じゃないんだけど…ホテル的な所は無かったの?」


キュゥべえ『ごめんね、予算の都合で森になったんだ』


まどか「さやかちゃん、凄い荷物の量だね……」


さやか「えへへー!お菓子とか持って来ちゃったよー!」


杏子「おぉっ!良くやったぞさやか!」バッ!


さやか「コラァ!今食うな!」


マミ「あらあら……」


小早川「鵜飼先輩、『女の子に挿す物ってなーんだ!?』」


鵜飼「傘」


小早川「えぇっ!?傘プレイ!?マニアックで興味があr」


バキッ!
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:46:27.51 ID:xhuEKp4Z0



キュゥべえ「こっから先は車ではいけないよ、歩いて行こう」


小早川「………」ピクピク…


まどか「何で小早川さん、気絶してるの?」


鵜飼「気にするな」


ザッザッザッザッ……


杏子「……結構、奥に行くな……」


ほむら「まだなの?」


キュゥべえ「もうすぐだよ」


ザッザッザッザッ………
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:51:28.43 ID:xhuEKp4Z0
キュゥべえ「はぁ、やっと到着したよ」


まどか「うわぁ!綺麗な湖だね!」


小早川「で?どこに住めばいいのかな?まさか、テントじゃないだろうね♪」


キュゥべえ「あの小屋だよ」


ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾッッッッ!!!!


ほむら「な、何…!?あの異様な雰囲気は…!」


マミ「あのオンボロの小屋がそうなの?」


キュゥべえ「小屋だなんてトンデモない!二階建てだよ!?」


杏子「今にも何かでそうじゃねぇか……!」


鵜飼「……とにかく行くしか無いようだ、野宿という訳にはいかんだろ?」


さやか「そ、そうだね……仕方ないね……」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 00:58:52.67 ID:xhuEKp4Z0
ロッジ内


ギィィ……


まどか「……真っ暗だね」


さやか「……本当に誰も居ない?」


キュゥべえ「昔は居たようだけど、もう廃墟さ」


さやか「何で廃墟を紹介するのよ!」


ほむら「ごめんなさい小早川さん、先に行ってもらえないかしら?」


小早川「ん〜♪いいよ〜♪まったく…何を怯えてるんだか……」


小早川「お化けに怯えてるようだけど、そんなの居な……」


バダッ!


まどか「小早川さん!?」


小早川「うわっ!?何だお前!?止めろ!ぐぁっ!」ドタバタ!


小早川「止めろ!くそっ!離せ!」ドタバタ!


さやか「渚!?誰か居るの!?」


ほむら「クッ…何も見えないわ!」


杏子「お…オイ!大丈夫かよ小早川!」


マミ「小早川さん!」


小早川「ぐわぁっ!」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 01:00:39.23 ID:xhuEKp4Z0
まどか「……声が…止んだ?」


さやか「渚!?渚!?」


マミ「小早川さん!?大丈夫!?」


杏子「……オイ、誰か来るぞ」


コッコッコッコッ………
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 01:02:04.10 ID:xhuEKp4Z0





血塗れの包帯女「ココニ勝手ニ入ルナァァアアアアアアアアア!!!!」



164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 01:06:24.91 ID:xhuEKp4Z0
さやか「みぎゃあああああああああああああああああああッッッッ!!!!!」


マミ「いやぁああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!」


まどか「わぁああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!」


杏子「にぎゃああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!」


ほむら「」


バタバタバタ……








血塗れの包帯女「はーはっはっはー!」


鵜飼「馬鹿やってないで、ネタばらししてこい小早川」


小早川「あ?気付いてましたか?」


ほむら「…し、心臓が止まるとこだったわ……」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:06:22.72 ID:xhuEKp4Z0
小早川「あのさ、みんな、二階に行ったんだけどね♪4部屋寝室があるんだよ♪」


小早川「でもね、一人だけ一部屋で寝る事になるね♪」


さやか「え?キュゥべえは!?」


鵜飼「アイツも見滝原で魔法少女とDespair勢力のBRをあぶりだしてるんだ」


ほむら「じゃあくじ引きで決めましょうか」


まどか「うん、それがいいね」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:11:30.86 ID:xhuEKp4Z0
小早川「え?私?」


ほむら「小早川さん、悪いけど貴方だけ一人部屋よ、悪く思わないで」


小早川「…………」プルプル…




小早川「仕方ないなぁ」フゥ…


ほむら「………」イラッ


マミ「じゃあ、鵜飼さん。一緒に」


鵜飼「構わん」


ほむら「じゃあ、まど――」


まどか「さやかちゃん、一緒の部屋でいい?」


さやか「んー?オッケー」


ほむら「チッ」


杏子「ん?じゃあアタシは自動的にほむらと一緒の部屋って事になるな」


ほむら「えぇ、よろしくね佐倉さんオマエハオヨビジャネェンダヨ」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:14:26.48 ID:xhuEKp4Z0
マミ「キャアア!ゴキブリぃ!」


さやか「そりゃあ、こんなオンボロですからゴキブリぐらい居ますよ」プシュー


まどか「殺虫スプレー持ってきてたんだ……」


マミ「……ここにあまり長居したくないわ」


小早川「じゃあ、みんなは部屋を見てみようか♪」
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:17:19.45 ID:xhuEKp4Z0
まどかとさやかの部屋


さやか「うわぁ…ホコリだらけだね」


まどか「ゲホッ…このままじゃ駄目だよね?」


さやか「そりゃそうでしょ、体に悪すぎるって、窓を開けよう」ガラッ


さやか「あー、いい眺めだなー……ん?」


さやか「うわぁ!墓地がある!」


まどか「えぇぇっ!?」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:20:09.75 ID:xhuEKp4Z0
杏子とほむらの部屋


ほむら「…………」カリカリ…


杏子「ん?何してんだ?」


ほむら「な、何でもないわ!」


ほむら(今、隣のまどかの部屋を監視出来る覗き穴は今、作るのは止めておこう……)


杏子「それにしても、いい景色なのに、真下に墓地があるってのはちょっとなぁー」


ほむら「確かに……」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:23:38.92 ID:xhuEKp4Z0
鵜飼とマミの部屋


鵜飼「ゲホッゲホッ!病人にはキツイ部屋だなコレは……!」


マミ「確かに…このホコリの量は異常だわ…!」


鵜飼「早く窓を開け…ゲホッゲホッ」ガララ…


マミ「あ、ベットが二つあるわ」


鵜飼「気が付かなかった」


マミ「こっちにはバスルームもあるわ」


鵜飼「ん?墓地?」


マミ「えっ?」


鵜飼「いや…墓地が下にある」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:26:21.44 ID:xhuEKp4Z0
小早川の部屋



小早川「〜♪」ゴソゴソ…


小早川「〜♪」ゴソゴソ…


小早川「〜♪〜♫」ゴソゴソ…


小早川「〜♫〜♪」ゴソゴソ…


小早川「〜♪」ゴソゴソ…




小早川「よし!エロ本を全部ベットの下に隠せた!」




172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:29:31.90 ID:xhuEKp4Z0
鵜飼「ん?暁美ほむら…何をしている?」


ほむら「いや…墓地があったから」


杏子「何でこんな所に墓地があんだよ」


鵜飼「さぁな……ん?」


鵜飼「煙草の吸殻があるぞ?」


ほむら「それに辺りはジュースやお菓子のゴミ……」


杏子「誰か、ここに居たって事か?」


ほむら「………そうなるわね」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:33:46.45 ID:xhuEKp4Z0
小早川「みんなーロッジを掃除する……あ、意識していってないよ♪:


ほむら「何の事よ」


小早川「ボケ殺しだぜ、ほむらちゃん」


小早川「今からロッジを掃除するから、夕方になる前にさっさと終わらそー!」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:40:17.91 ID:xhuEKp4Z0

不良A「おい…見ろよ、アイツら俺達の溜まり場の近くのロッジに入っていったぜ」


不良B「へぇ…どうする?」


黄緑髪の不良「………まぁ、俺的にはどうしたっていいけど」


不良A「何言ってるんッスか!鵜飼先輩!」


黄緑髪の不良「何だよ……」


不良B「へへへ!俺達があの嬢ちゃんの所に行ってお手伝いしに行きましょうや」


黄緑髪の不良「オイオイ…まさか三人でシメるって?何考えてるんだお前ら」


不良A「相手はガキだけですって!」


不良B「溜まり場に入られたって知ったら、姉御に何を言われるか……!」


黄緑髪の不良「…………」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:44:45.43 ID:xhuEKp4Z0
黄緑髪の不良「今はいいだろ?気が引けるぜ……」


不良A「あぁ、そう言えば、同じ中学生ぐらいの妹の珠美ちゃんが居ましたもんね?」


不良B「珠美ちゃん、家出したんですって?」


黄緑髪の不良「………俺みたいなクズの所にずっと居たら…アイツも腐っちまうから、いい機会だ」


黄緑髪の不良「……とにかく、襲撃に参加するかどうかは考えさせてくれ」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 09:51:00.63 ID:xhuEKp4Z0
ロッジの台所


マミ「鵜飼さんって…家族居るのかしら?」


鵜飼「まぁな、母親と父親両方共、事故で亡くなったよ」


鵜飼「あと一人…お兄ちゃんと暮らしてた」


マミ「ブッ!」


鵜飼「ん?どうした?」


マミ「い、いや…何でもないわ」


マミ(あ、あの鵜飼さんが…お、お兄ちゃんって…!)


鵜飼「お私はあの人にずっと甘えてたなぁ、そういえば……」


鵜飼「私が病気になった後、私は家から出ていった」


マミ「どうして?」


鵜飼「……三ヶ月後の私の姿を見せたく無いからだよ」


鵜飼「あ、もう一ヶ月経過したから余命二ヶ月か」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 12:14:12.16 ID:xhuEKp4Z0
玄関付近


まどか「ようやく掃除が終わったね」


小早川「そうだね♪」


さやか「もうすっかり暗くなっちゃったね」


小早川「お腹すいたから、カップ麺たーべよー♪」


さやか「あ、私も私もー」




不良A「へへへへ……」


不良B「いいのかよ?そんな事して」


不良C「ハッ!ここは人一人も居ないんだぜ?構わねぇって」


不良D「誘拐なんて姉御もエグイ事を考えるなぁ!」


黄緑髪の不良「…………」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 12:18:54.70 ID:xhuEKp4Z0
黄緑髪の不良「……俺は車を見張ってる、お前ら、任せたぞ」


不良A「うぃすっ」


不良B「よーし、お前ら、行くぞ!」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 12:24:06.17 ID:xhuEKp4Z0
食堂


ほむら「はぁ……丸一日を掃除で潰してしまったわ」


杏子「そうだな……」


マミ「何も食べる物も無いわね」


さやか「あ、カップ麺ならありますよ?」


鵜飼「何でそんなに色々と持ってきてるんだ……」


さやか「あれ?そう言えば、まどかや渚は?」


マミ「そう言えば…居ないわね」


ドタバタドタドタッ!


ほむら「何か物音しなかった?」


マミ「玄関の方から聞こえたような……」


さやか「こ、恐いこと言わないでよ……」


杏子「仕方ねぇな、見てきてやるよ」ガタッ


マミ「あ、待って、私も行くわ」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 12:29:39.93 ID:xhuEKp4Z0
ガチャッ


杏子「あン?」


マミ「ドアが開きっぱなし……どうして?」


杏子「風で開いたんじゃねぇの?」


マミ「いや…または誰かが入ったか……」


QB「大変だ!まどかと渚が誘拐された!」


杏子「QB!お前…いつの間に!?」


QB「僕は指令者からの指示で、玄関の見張りをしていたんだ」


マミ「何で助けなかったの!?」


QB「見張ってろとは言われたけど、助けろとは言われてないから」キャップイ


杏子「ムカツクなコッチは……もういい!キュゥべえを出せ!」


QB「え?僕がキュゥb」


杏子「うるせぇ!お前はQBだろ!」


QB「酷いや、そんなの」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 12:37:01.82 ID:xhuEKp4Z0
ほむら「何ですって!?まどかと小早川さんが誘拐された!?」


QB「高校生に誘拐されてた、それで車に無理矢理乗せられてたよ」


さやか「何で助けなかったの!?」


ほむら「無能ね、撃ち殺そうかしら?」チャキッ


QB「お、落ち着きなよ、ほむら……どこに行ったのかぐらいは分かるから……銃を下ろして」


マミ「これ…警察に通報した方がいいかしら?」


杏子「どうやって警察に通報すんだよ」


さやか「ここ…圏外だもんね……」


マミ「そ、そんな……」


ほむら「通報は無しよ、色々と説明が面倒だし」


鵜飼「やはり私達が……ゲホッ」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 12:40:17.88 ID:xhuEKp4Z0
倉庫


まどか「ど、どうしよう、小早川さん……」


小早川「うーん……」


まどか「ソウルジェムは取り出せないし……柱に縛りつけられてるし……」


小早川「うーん……」


まどか「どうしよう……」


小早川「グー……」


まどか「寝てる!?」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 12:55:39.49 ID:xhuEKp4Z0
小早川「う…んっ?あぁ♪掃除で疲れてたから、寝てたよ♪」


まどか「何でそんなに落ち着いてるの!?私達…誘拐されてるんだよ!?」


小早川「まどかちゃん♪テンパるのは相手を調子に乗らせさせるから、落ち着いてた方がいいよ♪」


小早川「相手を完全に萎えさせる、興を冷めさせればいいんだよ♪」


まどか「あ…うん……」


不良A「よぉー、俺達この子達を誘拐しに来たんだぜ」


不良E「うひょっ!お前らヤバイぜこれ!警察に通報されたら一発じゃね!?」


不良A「だーいじょうぶだって、誰も俺達を見てねぇから」






小早川「一人…二人……二十人は居るな」


小早川「薄い本なら、私達はあの男達に無理矢理ピルを飲まされて複数のマスターソードで

スッコンバッコン………」


まどか「えぇっ!?」


まどか「嫌だよぉ…そんなの嫌だよぉ…」ポロポロ…


小早川「おいおい、泣くなよまどかちゃん。それはあくまでその本の話だ♪」


小早川「泣き止めよ、アイツらの性欲を増進させるからさ♪」


まどか「ご、ごめん……小早川さんって何で女の子なのにそんなの読んでるの?」


小早川「返答に困るよね♪それ♪」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 13:08:43.71 ID:xhuEKp4Z0
不良A「よう、調子はどうだい?お嬢ちゃん?」


小早川「うーん…不愉快だね♪私ってさ、縛られるのより、縛る方が好きだからさ!」


不良B「……コイツ中学生か?」


不良C「あのさぁ、お前…俺達と付き合わねぇ?」


小早川「あはは♪残念だけど、私達、二人共ねもう既に他の男と付き合ってるんだ♪」


小早川「この子は知らないけど、私の彼氏は二歳の頃からの幼馴染でさ♪」


不良C「じゃあ、そいつ捨てて俺と付き合えよ」


小早川「いやー…そういう訳にもいかないんだよね♪アイツってさ私が居ないと何も出来ないから♪」


不良C「じゃあ、俺がそいつを説得してやるよ」


小早川「…………と、言うと?」


不良C「だからぁ、そいつの無力さをお前に見せてやるんだよ、どっちが有能で無能――」


小早川「おい」


不良C「は?」


ドゴォッ!


不良C「ごはぁっ……!」


小早川「臭い息を吐くな、人間として最低だぞお前、殺すぞ」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 13:14:46.08 ID:xhuEKp4Z0
不良A「お、オイ!テメェ!何しやがる!」


不良C「ぐっそぉおおおお!あの野郎…!玉を蹴りやがった…!」


不良B「テ、テメェ!何しやがるんだ!」


小早川「え?だって臭い息で近付くんだもん」


小早川「自分の息が臭いと自覚してないまま、人に近付くなんて、死ねばいい」


不良A「何を訳の分からん事言ってんだコラァ!」


まどか「こ、小早川さん……」


「そこまでだ」


不良A「あ!姉御!」


姉御「そいつはアタイが可愛がってあげるからよ……」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 13:24:29.19 ID:xhuEKp4Z0
小早川「あはっ♪息が臭い人の次は…香水臭い人のお出ましですか……」


姉御「カッ!面白い事言うじゃねぇか!気に入ったぜ!」


姉御「……だけど、これはまた別の話し……よくも内の仲間を蹴り飛ばしてくれたね」


小早川「いやぁ…玉って思わず蹴り飛ばしたくなるし♪」


姉御「ヘラヘラ笑ってんじゃねぇよ!」ガッ!


まどか「!」ビクッ


小早川「え?ヘラヘラ笑ってました?いやぁ、それは失礼しましたね♪」


姉御「ケジメ付けさせて貰うぞ、ついて来い」


小早川「ケジメ…?それってアレ?小指とか切って渡して謝罪するやつ?」


小早川「やーん、怖いよー♪最近の若者は恐ろしいってお爺ちゃん言ってたしなー♪

これは予想以上だよー♪」


小早川「ま、大人しくついて行く訳ないけど」


姉御「お前が、ついて来ないって言うなら……もう一人の方にケジメ取らせて貰うよ」


まどか「!」


小早川「…………」


まどか「こ、小早川さん……わ、私の事はいいから……」


小早川「………良くないよ」ボソッ


まどか「……え?」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 13:30:31.76 ID:xhuEKp4Z0
小早川「あーあ、分かったよ♪キミってそんなに私の事が好きなのかな?私も大好きだぜ♪」


まどか「えっ!?」


姉御「アタイも……お前の事が大好きだぞ」ニヤァ…


姉御「鵜飼!コイツを連れて行け!」


黄緑髪の不良「……悪く思うなよ」


小早川「思いませんって、ホラ思いっきりやっちゃって」


ボグッッ!


小早川「ぐっ……!」


まどか「うっ…!こ、小早川さん……!」


小早川「は…はは…はははははは………」スルズル…


姉御「お前達はもう一人の方を見張ってろ」


不良A「うっす」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 14:40:36.24 ID:xhuEKp4Z0
倉庫前


ほむら「ここね」


QB「そうだ」


杏子「見張りが結構居るぞ」


ほむら「私が時間を止めてパッパと助けてくるわ」スッ…
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:20:46.98 ID:xhuEKp4Z0
別室


姉御「はぁ…!はぁ…!」


小早川「あははははは……あはははははは……」


姉御「な、何だよコイツ…いくら殴っても……何で笑ってられるんだよ…狂ってんのか?」


小早川「私はね、殴られても仕方が無いヤツだと思ってるからさ♪」


小早川「ネガティブに考えたら笑いが込み上げてくるんだよ♪」


姉御「き、気持ち悪いヤツ…!」


小早川「まぁ、これで終わりだけどね」


姉御「?」



姉御「!?」


姉御「き、消えた!?」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:46:23.26 ID:xhuEKp4Z0
不良A「大変だ!倉庫に拘束していたヤツも居ない!」


姉御「何やってんだい!早く探せ!」


不良B「チクショウ!どうなってんだ!」


不良C「ロープが緩かったんじゃねぇのか!?」


不良D「馬鹿!俺はこの目で見たんだ!消えたんだよ!」


不良E「ごちゃごちゃ言わないで探せ!また姉御にどやされるぞ!」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 16:50:27.23 ID:xhuEKp4Z0
倉庫外


まどか「小早川さん!大丈夫!?」


小早川「あはっ♪大丈夫だよまどかちゃん、集団リンチは慣れてる」


さやか「あれ?珠美は?」


マミ「ロッジに帰ったわ、ロッジを開けっ放しにしてたら駄目だからって」


ほむら「とにかく、アイツらがまた来る前に何とかしなくてはね」


杏子「ん?」


黄緑髪の不良「…………」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 17:04:18.70 ID:xhuEKp4Z0
ほむら「……見つかってしまったようね…」


杏子「チッ!ここは魔法を使って……」


黄緑髪の不良「……どうした?早く逃げろよ」


杏子「え?」


黄緑髪の不良「………俺はガキを殴って拉致って楽しむ趣味は無いからな」


さやか「し、信用出来ないわよそんなの……」


黄緑髪の不良「信用するかしないかはお前達が決めろ、俺はそろそろアイツらのグループから

抜けようと思ってる……信用するか?」


マミ「し、し…信用しましょう……」


杏子「はぁ!?マミ、何言ってんだよ!?」


さやか「こ、ここは平和的にあの人達に話し合いで……」


黄緑髪の不良「早くしろ、さもないとお前ら全員、サンドバックにされるぞ」


黄緑髪の不良「アイツらに情があると思うなよ、アイツらはただ自分が世界の中心に立ってると

勘違いしている連中だ。人を簡単に傷つけ、後先も考えず行動して、身の上の者には反抗する

そんな連中に黙って殴られたいか?頭にこないか?」


黄緑髪の不良「低能に、無能に、黙って殴られていたいか?」


黄緑髪の不良「俺は嫌だね、愚か者に指図されたり殴られたりなんて…反吐が出る」


黄緑髪の不良「まぁ、俺も愚か者だがな」


マミ「………」


杏子「………わ、分かったよ…信用しよう」


さやか「だ、だったら!早く逃げよう!」


まどか「そ、そうだね!」


ほむら「後は頼むわよ」


黄緑髪の不良「………」


小早川「…………誰かに似てたな」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 17:14:10.57 ID:xhuEKp4Z0

「頭が悪い低能程、よく吠える」


「はぁ!?テメェ!今何っつった!」


「低能と言った」


「このボケが!新人の魔法少女のクセに生意気やぞ!」


「お前は誰に指図している、魔法で人を傷つけるヤツなんて愚か者に指図されたくない」


「な…なめんなや!この……!」


「お前の願いは何だったんだ?『両親の借金を返して欲しい』だったんだろ、それが今は何だ

善の心が完全に失って、力に溺れてるじゃないか」


「この地区を守る為に戦うんだろ?そうじゃないのか?」


「それに魔女を狩れるのはお前の力だけだと思うなよ」


「ぐっ……!」


「私の協力が無かったら、確実にお前は死んでいた」


「自惚れるな馬鹿者」



「………あれが珠美ちゃんかー♪説教中に割込んでやろっと♪」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 17:16:44.91 ID:xhuEKp4Z0
ロッジ


小早川「思い出した」


さやか「何が?」


小早川「あの雰囲気……そっくりだったな」


まどか「ど、どうしたの?急に……」


小早川「鵜飼先輩にそっくりなんだよ……何ていうか…その…オーラが?」


ほむら「貴方はさっきから何の事を言ってるのよ」


小早川「だーかーら!最後に会ったあのナイスガイな男が、鵜飼先輩に似てたんだよ♪」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 17:29:56.48 ID:xhuEKp4Z0
鵜飼「そいつは…私の兄だ」


小早川「兄!?」


鵜飼「不良になったとは聞いたが……本当だったようだな」


さやか「てゆうか、何で兄貴がグレてんのよ」


鵜飼「……さぁ?お兄……兄が考えてる事は私にも分からない……」


鵜飼「しかし、あの男は正義感が強いと思っていたが……私の見当違いか…ゲホッ!」


まどか「で、でも、最後は私達を逃がしてくれたよ?」


鵜飼「だが、誘拐に加担していたと言う事実は変わりない、その時点であの男はもう愚か者だ」


さやか「そ、そうだけど…さぁ…あの人は……」


鵜飼「まぁ……誘拐に加担してるのが何回もしてると言うなら、もうあの男は私の兄ではない」


鵜飼「だが……一回でヤツらに呆れて脱退するのなら、私の兄らしい判断だ」


鵜飼「後は、しっかりと更生してくれればいいのだが……ゲホッ!」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 17:46:52.66 ID:xhuEKp4Z0
鵜飼「所で…今何時だ?」


さやか「23時ジャスト」


小早川「おやぁ?そろそろ殺人が起きるんじゃないの?」


まどか「えぇっ!?何で!?」


鵜飼「本の読みすぎだぞ……小早川」


鵜飼「ふぁあ…そろそろ、寝るか……それじゃあお先…」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 17:59:51.38 ID:xhuEKp4Z0
マミと鵜飼の部屋



鵜飼「……ん?」


マミ「あら?鵜飼さん」


鵜飼「何だ、風呂に入ってたのか」


マミ「えぇ、鵜飼さんも…あ、鵜飼さんは病気だったわね」


鵜飼「私の病気は熱とは違うんだ、だから風呂に入っても大丈夫だ」ガチャッ
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 18:05:22.29 ID:xhuEKp4Z0
まどかとさやかの部屋


さやか「だからさ、アイツの家は豪邸なんだって」


まどか「えー?まっさかー」


さやか「本当だって、恭介だって見たって言ってるし」


まどか「信じられないなぁ…あの人は貧乏で有名だし」


さやか「ひょっとして、昔の三億円事件の犯人だったりして!」


まどか「ティヒヒ…ありえるかもね!」


さやか「……ん?風呂があるのか?」


まどか「さやかちゃん、知らなかったの?」


さやか「うん……あ、トイレも付いてるのか」


まどか「先に風呂に入っていいよ」


さやか「え?そう?じゃあお先ー!」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 18:40:39.59 ID:xhuEKp4Z0
ほむらと杏子の部屋


ほむら「あ、誰か入って来たわ…まどかかしら……」


ほむら「チッ…美樹さやかか…貴方はお呼びじゃないのよ」


ほむら「クッ…!その体…私へのあてつけのつもり?」


ほむら「早く出ていきなさいよ…!」


杏子「先に風呂入るぜー」


ほむら「勝手にしなさい!コッチは忙しいんだから…!」


杏子「?」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 18:52:11.41 ID:xhuEKp4Z0
『あっ…!いやっ…止め…!』


小早川「な、なんて事だ…チクショウ…!どうなってやがる…!」


『い、いやっ…そ、そこはらめぇ!』


小早川「な、何だと…!?いや…まさか…私の計算が間違ったと言うのか!?」


小早川「キュゥべえからどこでもインターネットが繋がる、アンテナを貰ったのは

いいけど……コイツは…いや…まさかな…」


『あっ、いっ!ひぎぃ!?』


小早川「!?」


小早川「HQ!HQ!とんでもねぇ留学生(♂)が転校してきやがった!応援を頼む!」


小早川「何っ!?応援は出せないだと!?何を言ってやがる!一大事なんだぞ!」


小早川「ふざけんな!このままジッとしてて、核(♂)が着弾するまで待ってろってか!?」


小早川「冗談じゃねぇ!そんなのわざわざ、地球の裏側まで来て放射能(♂)を浴びに来たような

モンじゃねぇか!」


小早川「ま、マズイ!敵のミサイル(♂)だ!全員撤退!」


『ら…らめぇえええええええええええええ!!!!』







マミ「なんか、小早川さんが一人でハリウッド映画みたいな台詞を言ってるけど」


鵜飼「気にするな」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 18:56:09.69 ID:xhuEKp4Z0
まどかとさやかの部屋


さやか「あー…いい湯だったー…」


まどか「長湯だったね、じゃあ私もお風呂に入るよ」


さやか「うぃーすっ」ピッ


さやか「あ、そうだ、ゲーム持ってきたんだった」


さやか「もう遅いけど、かまいたちの夕方をするかー」ガチャッガチャッ


さやか「これでテレビも見れたらいいんだけど、このテレビ、アナログだからなー…」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:00:36.32 ID:xhuEKp4Z0
ほむらと杏子の部屋



ほむら「おぉっ!?いよっ!待ってましたー!」


ほむら「さぁ!見せるのよ!生まれながらの姿を!」


杏子「何見てんだ?」


ほむら「わっ!?な、何でも無いわよ……」


杏子「なぁ、風呂場の電気のスイッチどれだ?」


ほむら「え?そこに無い?」


杏子「ねぇぞ」


ほむら「……ここにあるじゃない」パチッ


杏子「そんなとこにあったのかよ!?気付かなったぜ……」


ほむら「まったく……ん?」


ほむら「着替えが終わってる……」ガーン…

203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:04:35.83 ID:xhuEKp4Z0
マミと鵜飼の部屋


マミ「最近のアイドルどう思う?」


鵜飼「スキャンダルが多いイメージしかない」


マミ「そうよねー…昔はもっと良かったのに……」


鵜飼「小学生だけで構成したアイドルを作ればいい」


マミ「……それ大丈夫?」


鵜飼「その手のマニアが、好むかもな」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:13:47.13 ID:xhuEKp4Z0
小早川の部屋


小早川「魔法少女なんて居ない」


小早川「魔女なんて存在しない」


小早川「キュゥべえは宇宙人じゃない」


小早川「志筑仁美は『本部』のスパイじゃない」


小早川「美樹さやかは上条恭介の事は大っ嫌いだ」


小早川「鹿目まどかは実はヤクザの娘だ」


小早川「小早川 渚は人気投票1位だ」


小早川「私のグッズは飛ぶように売れている」


小早川「12月24日から、私が主人公のアニメが始まる」


小早川「メタルギアは車だ」


小早川「実は私は、巴マミ並みに胸がある」






小早川「ふぅー…ようやく嘘つけた♪」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:18:10.02 ID:xhuEKp4Z0
まどかとさやかの部屋


さやか「こ、この選択肢は分からないだろ……!」


まどか「さやかちゃん、何やってるの?」


さやか「え?ゲームだよ」


まどか「なんか…みんな真っ青だね…」


さやか「仕様なんだよ…」


まどか「他に色々と持って来てるね」


さやか「クロックタワーでもする?」


まどか「え?何それ?」


さやか「えへへー…まぁ、見てからのお楽しみってヤツだよ」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:21:08.19 ID:xhuEKp4Z0
ほむらと杏子の部屋


杏子「あー…のぼせちまったぁ…ガラッ」


ほむら「ちょっと……窓を開けないでよ」


杏子「何でだよ?」


ほむら「見たく無いものが見えるでしょうが」


杏子「あ?あぁ、そう言えばここから墓地が見えるんだったな」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:24:35.69 ID:xhuEKp4Z0
マミと鵜飼の部屋


マミ「あ、そう言えばここから墓地が見えるんだった」


鵜飼「完全に忘れてたな」


マミ「あぁ…でも、思い出すんじゃなかったわ……」


鵜飼「大丈夫だ、幽霊なんて非現実的な物は無い」


マミ「そ、そうよね…私達が言うのも何だけど…幽霊なんて非科学的よね」


鵜飼「あ…でも一度見たことあるかも」


マミ「え」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:30:26.78 ID:xhuEKp4Z0
小早川の部屋


小早川「……………」


小早川「…………」


小早川「…………」


小早川「私の姿は……誰にも見えない……」


小早川「何故なら…私の姿はどんな格好なのか……誰も知らない」


小早川「鵜飼先輩達もそうだ……どんな感じなのか分からない……」


小早川「想像しようにも、パッと来ない……」


小早川「私達の姿は誰にも見えない………」


小早川「誰かが私達の姿を描く者が現れれば、私の姿は誰からも見えるだろう……」





小早川「ふぅ、久々にギリギリのメタ発言してやったぜ♪」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:34:00.22 ID:xhuEKp4Z0
まどかとさやかの部屋


まどか「さ、さ、さやかちゃん!さっきの人何!?」


さやか「シザーマンだよ」


まどか「さっき、警察官が刺されたけど!?」


さやか「不慮の事故だ」


まどか「そんなぁ!?」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:37:32.61 ID:xhuEKp4Z0
杏子とほむらの部屋



杏子「なぁ、アレって仕様なのか?」


ほむら「まさか、バグよ」


杏子「刺しても刺しても生き返るんだぜ?」


ほむら「バグよ」


杏子「エィッツオがいくら頑張っても、あの敵兵死なないんだぜ?」


ほむら「アサシンにも解けない謎があるって事よ」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:39:53.27 ID:xhuEKp4Z0
マミと鵜飼の部屋



鵜飼「……それでな、そのジャーマンスープレックスを仕掛けて来た男はな」


マミ「も、もう止めてぇ!」


鵜飼「何だ、これから面白くなるってのに…ゴホッゴホッ」


マミ「話さなくて言いわよ!」


鵜飼「分かった」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:49:19.35 ID:xhuEKp4Z0
小早川の部屋



小早川「実は私を尊敬してた後輩が何人も居たんだ♪」


小早川「その後輩をね、私はケリ飛ばして川に落してやったんだよ♪」


小早川「そしたら、その後輩、私に感謝してきたんだよ!」


小早川「そして次から次から後輩達に川に落してくれって、頼んで来るんだよ♪」


小早川「気味が悪かったから、全員蹴り落してやったら、み〜んな笑顔だったんだよ!」


小早川「こうなったら人間終わりだよね!キミはどう思う?」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 19:59:37.54 ID:xhuEKp4Z0
小早川「やぁ!まどかだよ!てぃひひ!」


小早川「え?お前は違うだろって?」


小早川「そんな事言うなよ、大好きだぜ♪」


小早川「他のみんなは寝ちゃったようだね……仕方ないね」


小早川「ねぇねぇ…お話しようよ、キミってどこで生まれたの?」


小早川「何歳なの?」


小早川「……へぇ、無口なんだねキミ」


小早川「それよりキミがこの部屋に居た事は驚きだったよ」


小早川「普通の女の子だったら卒倒してるだろうな♪」


小早川「私は大丈夫だよ、うん大丈夫」


小早川「バスルームに入った瞬間、キミが居座ってたから少しだけ驚いたよ」


小早川「だけど、キミの事は誰にも言ってないから大丈夫だよ♪」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 20:00:07.51 ID:xhuEKp4Z0













骸骨「」




215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 20:09:06.17 ID:xhuEKp4Z0
小早川「へぇー…女の子にそんな事聞くんだ♪」


骸骨「」


小早川「上から68、57、95だよ」


骸骨「」


小早川「あ!嘘嘘、少し盛ってるけどね」


骸骨「」


小早川「私?私は普通の中学生だよ♪」


骸骨「」


小早川「あ…気付いてたか、そう、私は魔法少女さ♪」


小早川「よく気付いたね、流石だよ♪」


骸骨「」


小早川「……もうしばらくキミとお喋りしたいけど、私はもう寝なきゃ♪」


骸骨「」


小早川「明日は、キミの話しが聞きたいな♪」


骸骨「」


小早川「それじゃあ、お休みー♪」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 20:30:05.19 ID:xhuEKp4Z0
小早川 渚 


魔法少女の中でも特殊な種類、ネガティブ系魔法少女の一人。


武器はガーゴイルの絵が描かれた片手拳銃、拳銃だけではなく色々と変化出来、

普通の弾丸では無く、特殊弾を扱う。

魔法少女の時の服装は美樹さやかと略同じ感じであるが、マントはついて無く、

カウボーイの帽子を被っており、ソウルジェムは右腰に付いてある。

普段着はゴスロリ姿。髪の色は青が入った黒。目の色は髪の色同様。目付きは悪くない。

身長は暁美ほむらと一Cm差、胸も暁美ほむら同様。


小早川は子供の頃から幻覚や幻聴が聞こえていたと言う為、一人で誰かと話している

姿を見た両親は精神外科に連れていったが、原因は不明のまま。

彼女の身内は誰にも分からなく、両親は生きているか死んでるのかも分からない状況。

理不尽な事でよく怒る。

数々の魔法少女を戦わずして魔女にした事で有名。


キュゥべえ「これが小早川 渚の資料だよ」


MD「………」


キュゥべえ「とにかく、小早川 渚は敵じゃない、信じてくれ」


MD「分かったよ」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 20:33:29.75 ID:xhuEKp4Z0
MD「それにしても、結構な数のDespair信者の魔法少女達だな……」


キュゥべえ「もう何人捕まえたか忘れたよ」


MD「まさか見滝原にこれだけの人数のDesoair信者の魔法少女が居るとはな……」


キュゥべえ「はぁ…もうクタクタだよ…今夜は徹夜だね」


MD「そうだな……」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:10:36.17 ID:xhuEKp4Z0
明日


まどか「ふぁーあ……あ、鵜飼さんおはよう」


鵜飼「おはよーッス!鹿目ちゃん!今日も超超いい天気ッスね!」


鵜飼「ヒャハ!テンション上がりすぎて超を二回言っちゃった!珠美、一生の不覚ッス!」


まどか「」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:16:14.49 ID:xhuEKp4Z0
鵜飼「あれれー?どうしたんッスかぁ?鹿目ちゃん、鳩がショットガン喰らったような顔して」


ほむら「おはよう、まどか。あら鵜飼さん」


マミ「鵜飼さん、おはよう」


杏子「ふぁーあ、おはよう」


さやか「おっはー……」


鵜飼「おはよーッス!みんな!」


ほむら「………」


マミ「………」


杏子「………」


さやか「………」


鵜飼「……あり?」



ほむら「正体を現しなさい!」チャキッ!


杏子「テメェ!珠美の変装なんかしやがって!珠美をどこにやりやがった!」ジャキッ!


マミ「話しなさい!」チャキッ


さやか「珠美をどこにやったぁ!?」ジャキッ


鵜飼「えぇぇっ!?どうしたんッスか!?私ですよ!鵜飼珠美ッスよ!?」


「「「「嘘だッッ!!!!」」」」


鵜飼「グギギ……!皆、酷いッス!」
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:20:28.70 ID:xhuEKp4Z0
小早川「そいつは『私』の体に乗り移った霊だ……それで間違いない」


マミ「小早川……さん?貴方も何かおかしくない?」


小早川「…………」


鵜飼「オッス!小早川ちゃん!おはよーッス!」


小早川「止めろ……」


鵜飼「テンション低いッスねー!?どうしたんッスかー!?」


小早川「は?」



ほむら「どういうことなの……」


さやか「何…この光景……」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:24:16.78 ID:xhuEKp4Z0
小早川「お前、私の体を乗り移ってどうするつもりだ?」


鵜飼「乗り移る?何の事を言ってるんッスかぁ?」


小早川「とぼけるな!お前は何者だ!?」


さやか「え、えぇっと……どうしたの?二人共……」


小早川「それと、小早川の意識をどこにやった!?」


鵜飼「……仕方ないッスねー…少しだけ白状しちゃいましょうッ!小早川さーん!」


ほむら「はーい♪」


まどか「えぇっ!?」


ほむら「あぁ、暴れんなよ、ほむらちゃん。お前の体は私の支配下にあるんだからな♪」


マミ「あ、暁美さんまで……」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:29:01.39 ID:xhuEKp4Z0
まどか「ほむらちゃん!しっかりして!」


さやか「オイ!ほむら!しっかりしろ!」


ほむら?「あぁ?大丈夫だよ、慌てなくても♪私だよ、小早川 渚」


マミ「小早川さん!?」


杏子「言われてみれば……喋り方が…」


ほむら(小早川)「鵜飼さんに乗り移ってるのは、私と同じネガティブ系魔法少女の一人、『新川たえ』

だよ」


さやか「ネガティブ系魔法少女!?」



鵜飼(新川)「チョリーッス!」


小早川(鵜飼)「勝手に人の体で暴れるな!」


鵜飼(新川)「うぐっ!な、何か…気分がわる……ゲホッゲホッ!」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:31:24.68 ID:xhuEKp4Z0
鵜飼(新川)「うぐぐ…鵜飼ちゃんの体…マジキツイッス…!」ピカッ!


鵜飼「!?……戻った…」


小早川「およ?」


ほむら「ハッ!?」


小早川「ありゃりゃ……たえちゃん逃げちゃったね」


まどか「……」ポカーン…
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:34:00.01 ID:xhuEKp4Z0
マミ「あれ?そう言えば…新川さんとやらの体はどこにあるの?」


小早川「いいよ♪合わせてあげる♪」



小早川の部屋前


小早川「ここだよ」


ほむら「バスルームの中?」


小早川「そうだよ♪」


鵜飼「開けろ……」


小早川「はい♪」ガチャッ
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:36:40.56 ID:xhuEKp4Z0
小早川の部屋


小早川「えへへ♪」


ほむら「……バスルーム…それね?」


さやか「……な、何か…夥しい血痕みたいな物が…」


マミ「あ、開けて下さい……」


小早川「はーい♪それじゃあ、たえちゃんとご対面♪」ギィィ…
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:39:24.83 ID:xhuEKp4Z0
小早川さんは、そう言って、ゆっくりとバスルームの扉を開けると

とてつもない腐臭が流れ込んで来た。


小早川さんが、コッチを見てニヤニヤしながら、扉を全開にすると……










見滝原中学の女子生徒制服を着た、白骨死体が壁にもたれ掛かった形で居た。
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:41:11.44 ID:xhuEKp4Z0
さやか「え?」


さやかちゃんが、反射的に言葉が溢れた。

少し、間が開いた後、部屋中に悲鳴が轟いた。


「きゃあああああああああああああああああああああッッッ!!!!!!!!!!!!!」
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:46:33.64 ID:xhuEKp4Z0
小早川「はーい!ご紹介しまーす!この子が新川たえ……」


マミ「ここここここここ、ここ、小早川さん!何でししししし死体がここに!?」


マミさんは顔は完全に青ざめていて、汗を滝の様に流していた。

それはみんなも一緒…モチロン私も。



杏子「え?あ?おい?は?チョ?こ?は?」


杏子ちゃんは完全にパニックになっている。



さやか「うわ!うっわわわわわわわわわわわわっッッッま、まどかぁぁぁ!!!!」ヒシッ!


さやかちゃんは、驚きのあまり、私に抱きついて来た。


ほむら「」ゴーン…


ほむらちゃんは、目を見開いて気絶してる。


鵜飼「な…何だ…これは…!」


鵜飼さんも驚いて、口を押さえながら後ろへ下がった。
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:50:44.28 ID:xhuEKp4Z0
そんな私達の反応を面白そうに、小早川さんはニヤニヤしている。


小早川「あれ?どうしたの?たえちゃん?急に黙り込んで…まったく、照れ屋なんだから……」


マミ「しゃしゃ…喋る訳ないでしょ!」


杏子「あ?なま?けるそれ?」


さやか「しかも!死んでるじゃん!」


ほむら「」ゴーン…


鵜飼「……どうゆう事だ、説明しろ!」


小早川「はい、分かりました。実はたえちゃんと私はパートナーだったのです」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/28(日) 23:57:39.23 ID:xhuEKp4Z0
小早川「私とたえちゃんは、一緒に魔女狩りに行ってました」


小早川「そして急にたえちゃんが『グリーフシードが増えるよ!』と、言ってきた物なので

私は『やったね!たえちゃん!』と返しました」


鵜飼「おい止めろ、そっちのたえちゃんじゃ無いだろ」


小早川「そしたら何て事でしょう、魔女にたえちゃんのソウルジェムを取られちゃいました」


小早川「ネガティブ系魔法少女のソウルジェムの場合は80kmまで離れると、バタンキューって訳

なのです」


小早川「魔女からソウルジェムを取り戻すべく、たえちゃんは魔女を探したのですが……それ以降

行方不明になってしまって……」



小早川「せっかく、郊外の友達だったのに……と、私は落ち込んでいたのです」


小早川「そして、昨日!再びたえちゃんと再会をしました!」


小早川「昨日はたえちゃんとの会話で時間を潰してたのです」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 00:01:41.14 ID:h8fJ6WaC0
杏子「……って事はお前は昨日からずっと、その死体に話しかけてたのか…!頭おかしいんじゃねぇのか!?」


小早川「おいおい…杏子ちゃん。友達が白骨化したら友達じゃないってのかよ?」


杏子「い、いや……」


小早川「でも、みんなにはただの『白骨死体』にしか見えて無いんだよね」


さやか「な…渚は見えるの…?当時の…新川たえってヤツの姿で……」


小早川「うん♪もちろんさ♪」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 00:05:21.18 ID:h8fJ6WaC0
小早川「しかも……話しも出来るのさ、幽霊だけど」


さやか「ゆ…You霊!?」


マミ「そ、そんなのが……昨日の夜から居たの…?」


杏子「ど、通りで変な予感がしてたんだ……!」


ほむら「」ゴーン…


鵜飼「おい!乗り移られるぞ!」


ほむら「ハッ!?」バッ!


まどか「凄い!条件反射だ!」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 00:12:39.44 ID:h8fJ6WaC0
小早川視点



小早川『みんなドン引きだよ?どうする?』


新川『いやいやいや……渚ちゃんが紹介したんじゃないッスか!』


ウサギ『とにかく、何とか新川さんの姿をみんなに見せないと』


新川『え?もう見せてるけど?』


聖書『馬鹿、死体の方じゃねぇよ!』


百円『つまり、新川様の幽体でございます』


新川『そんなの難しいッスよ……』


テレビ『ハッ!しゃーねーな……俺を使え…』


新川『テレビちゃん…!ありがとうッス!』シュバッ


ベット『これで新川さんの姿が映ればいいんだけど……』


観葉植物『新川さんを信じましょう……さぁ、小早川さん。皆さんをテレビさんの方へ注目させて

くれませんか?』


小早川『うん、オッケー』
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 00:16:42.02 ID:h8fJ6WaC0
小早川「みんな、テレビの方を見てくれないかな?」


まどか「え?」


ザ…ザザザ…ザザザ……


ほむら「な、何かが…映ろうとしてるわ……!」


杏子「………ゴクッ」


マミ「………!」


パッ


さやか「あ、ついた」


新川『どうもーッス!新川たえでーす!』


そこに映ってたのは、黒に緑が入った髪で長髪で耳にピアスをした女の子が映った。
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 00:20:10.15 ID:h8fJ6WaC0
鵜飼「お前か…!私の体で…!」ガシッ!


新川『ちょ…ちょっと待って下さいよ!あ、謝りますから……』


鵜飼さんは躊躇なく、テレビを思いっきり外に放り投げてガッシャーンっと言う音がした。


鵜飼「成仏しやがれ」プイッ


さやか「あっけな!」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/10/29(月) 05:42:45.55 ID:h8fJ6WaC0
小早川「私が主人公のSS…待ってたぜ♪」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351455360
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/29(月) 13:23:52.49 ID:JYktRPnSo
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 20:55:20.96 ID:h8fJ6WaC0
『無駄ッスよー、その程度では成仏しないッスから』


鵜飼「なっ!?声!?」


小早川「私のスマートフォンからだよ♪」パッ


さやか「あ!」


新川『渚ちゃんのスマートフォンに移動したッス、これならみんなと話せるし、投げられる心配も無いッス』
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 21:06:13.20 ID:h8fJ6WaC0
小早川「まぁ、私がスマートフォンをぶっ潰したら仕舞いだけどね♪」


新川『えぇっ!?マジでやらないッスよね!?そんな事したら鬼ヤベェ事に……』


小早川「あはは♪何を言ってるんだ、たえちゃん!私達はパートナーだろ?それ以前に

無二の友達じゃないか♪」


小早川「私が…そんな酷い事するとでも?」


新川『なぎさちゃry』


小早川「でも、私のモンブランを勝手に食べたのは許せなかったな」グシャッ!


さやか「つ、潰したぁ!無二の友達を、しょうもない事で潰したぁ!!!」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:30:47.71 ID:h8fJ6WaC0
小早川「まぁ、幽体に戻っただけだと思うけどね♪」


まどか「小早川さんと新川さんは友達じゃないの…?」


小早川「友達だよ♪私のだーい好きな、友達さ♪」


杏子「その大好きな友達を握り潰したぞ」


鵜飼「……まぁ、新川の事は置いといて…今日はどうする?」


さやか「え?」
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:34:19.09 ID:h8fJ6WaC0
鵜飼「まさか、今日一日中、部屋に篭る気か?」


ほむら「……そう言えば、森の方に行って無いわね」


さやか「一旦、森を探検してみようよ!」


杏子「面白そうだな、よーし!森を探検しに行くぞー!」


「「「「オーーーーッッ!!!」」」」


鵜飼「何だそのノリ」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:42:04.09 ID:h8fJ6WaC0



キリカ「何ということだ…釣に行こうと思ったら迷子になってしまった……」


織莉子「あの、お爺さんが言うにはコッチの方向の筈ですのに」


キリカ「でも、あのお爺さん朦朧としてたし……正確じゃないような気もするけどね」





数分前


キリカ「だーかーら!川はどこにあるの!?」


お爺さん「へ?好きな酒?ワシは日本酒が好きです」


キリカ「日本酒じゃなくて川!お爺ちゃん川!」


お爺さん「川?日本酒の川?あぁ…そう言う川に入ってみたいですねぇ」


キリカ「お爺さん!日本酒のはいらない!川!川!river!」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:46:27.13 ID:h8fJ6WaC0



キリカ「あれでかなりの時間を無駄にした気がするが」


織莉子「考えちゃ駄目です」


キリカ「なんか、森の奥深くまで行ってる気がするな」


織莉子「気のせいです」


猿「ウキャー!」バッ!


キリカ「うぉっと!さ、猿だ!猿が居る!?」


織莉子「そりゃあ、猿ぐらい居るでしょ」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:50:11.04 ID:h8fJ6WaC0
ほむら「森よ」


マミ「森ね」


ほむら「木よ」


マミ「木ね」


ほむら「はぐれたわ」


マミ「はぐれたわね」


ほむら「帰りましょう」


マミ「帰り方が分からないわ」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:53:40.49 ID:h8fJ6WaC0



キリカ「あ…!」


織莉子「はぁ…やっと着きましたね」ヘロヘロ…


キリカ「よーし、待っててね織莉子!今からどデカいマグロを……」


織莉子「川でマグロは釣れないと思いますけど」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 00:01:51.97 ID:OIsmKoPB0
キリカ「あ、掛かった」


織莉子「早いですね」


キリカ「ぬぅぅ…!コレは重……っ!」グンッ!


ザッパァッ!


小早川「熊とったどーぉおおおおおおお!!!!!」ドバーンッ!


キリカ「う、うわぁあああ!熊殺しっ…!化け物っ…!妖怪シュノーケルっ…!」


小早川「ごぶぶぶ……」ブクブク…



キリカ「お、織莉子!この森は危険だ!」


織莉子「さっきの人…どこかで見たような……」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) :2012/10/30(火) 19:10:23.55 ID:Hbdqef+I0
織莉キリとは期待
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) :2012/10/30(火) 19:10:50.51 ID:Hbdqef+I0
織莉キリとは期待
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) :2012/10/30(火) 19:13:19.72 ID:Hbdqef+I0
連投すまそ
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 19:26:21.41 ID:OIsmKoPB0
洞窟


マミ「………」パチパチ…


さやか「………」パチパチ…


小早川「おーい♪今日の昼食持ってきたぞー♪」


さやか「あ!渚ちゃん!」


小早川「いい熊と鹿でしょ?やっぱ肉質が違いますよ♪」


さやか「よーし、コレを捌いて、肉をこの火で炙って食べよう!」


マミ「………」パチパチ…
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 19:34:09.75 ID:OIsmKoPB0
小早川「んんっ!?う、美味い…!涙がでるぅ…!」


さやか「最高だっ…!どんな料理より美味いっ…!」


さやか「マミさんは食べないの?」


マミ「……いらない」


小早川「チクショウ!うめぇ!美味すぎる…!軍に用意されるレーションより美味いぜ…!」


さやか「レーションばっかで生きていけっかよ!何考えてんだペンタゴンの連中は…!」


マミ「………」グゥ〜


マミ「あぁっ!もう!私も食べるわよ!」ガッ!


小早川「おおっ!ようやくその気になったか軍曹!」


さやか「マミ軍曹、それは私の食べかけの肉であります!」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 19:39:00.29 ID:OIsmKoPB0
小早川「さ!腹ごしらえは終わったか!?さっさと行くぞ!敵に見つかる前にな!」


小早川「美樹二等兵!現状は!?」


さやか「サーッ!完全な迷子であります!」


小早川「巴軍曹!ここはどこだ!?」


マミ「な、何よそのノリ…多分、森の中央部分じゃないかしら?」


小早川「よし!それでは敵に見つかる前に、森から抜け出すぞ!この小早川大尉に続けぇ!」


マミ「しかも階級上!?」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 19:44:07.81 ID:OIsmKoPB0



蛇「」シバッ!


さやか「ぐわぁあああああ!!!」ズテーンッ!


小早川「どうしたぁ!?美樹二等兵!」


さやか「伏兵に襲撃されたであります!」


小早川「なにぃ!?敵はどこだ!?」


さやか「私の足元であります!」


小早川「クソッ…!蛇だと!?CIAか!?」


マミ「何で!?」ガーンッ!
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 19:45:52.41 ID:OIsmKoPB0
蛇「」ナンダコイツラー、カカワルノヤメヨー


小早川「逃げたか…どうやら、ソ連軍のじゃじゃ馬…いや、じゃじゃ蛇だったか……」

255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 19:49:43.06 ID:OIsmKoPB0
キリカ「な、なんか、叫び声が聞こえた様な……」


織莉子「気のせいでしょう」


キリカ「よ、よーし…気を取り直して……釣りのポイントを……」


さやか「確保ぉ!」ガバッ!


キリカ「ぎゃああ!」ドサッ!


小早川「よーし!そのまま大人しくしてろ、日本人!ここがアメリカ領という事をお分かりか!?」


キリカ「いやいや!きみ達も日本人じゃないか!」


マミ「何を騒いでるのよ……」ガサガサ…
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:00:36.05 ID:OIsmKoPB0
マミ「あ!美国織莉子と呉キリカ!」


織莉子「……ん?巴マミ?」


キリカ「あ!思い出した!きみ、ネガティブ系魔法少女の小早川 渚だろ!?」


小早川「…………」


小早川「何を訳の分からん事を言ってるんだ貴様ぁ!」グググ…!


キリカ「うわぁ!急に怒り出した!何なんだこの人は!?」


小早川「今度は貴様に『発情弾』を撃ち込んでやろうか!?」


キリカ「※覚えてるじゃないか!」


※別スレの外伝参照。
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:53:48.17 ID:OIsmKoPB0
Q:何故、マミがほむらと一緒に居たのに、小早川とさやかと居るんですか?


A:ほむらが早く行くから、はぐれたのです。で、その後、小早川とさやかと合流したんです。はい。
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 21:47:59.92 ID:OIsmKoPB0
小早川「あはっ♪冗談だよ♪ちゃんと覚えてるよ」


小早川「それにしても、何をしてるの?この森で」


織莉子「キリカと釣りをしてたのですよ」


マミ「って事は帰り道を知ってるのね!?」


小早川「その前に、鵜飼先輩達を見つけなければね♪」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:12:02.69 ID:OIsmKoPB0
鵜飼「その心配は無い、私はここに居るぞ……」


まどか「あぁ、やっと見つかった……」


ほむら「あら?美国織莉子と呉キリカじゃないの」


キリカ「どうも……」


織莉子「………」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:18:06.26 ID:OIsmKoPB0
まどか「あれ?小早川さん…寝てるの?」


小早川「……Zzz」


さやか「疲れてたんだね……」


鵜飼「仕方ない…私が連れていこう」


ほむら「じゃあ、出口に案内しなさい」


キリカ「それじゃあ、付いてきてくれ」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:20:27.02 ID:OIsmKoPB0
ガサッ…ザッザッザ……


小早川「……Zzz」ダラー…


鵜飼「うぐっ…!コイツ、ヨダレを垂らしてたら……!」


まどか「凄く気持ち良さそうに寝てるね」


マミ「どんな夢見てるのかしら……」
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:26:57.71 ID:OIsmKoPB0
小早川の夢内


小早川「あはは♪私を縛り付けてどうする気かな?鵜飼先輩」


鵜飼「お前の愚行を押さえつけるにはコレしか方法が無いからな」


小早川「あははっ♪無駄だよ♪鵜飼先輩がどうしようが、全ての魔法少女を絶望に引きずり込んであげるから♪」


鵜飼「どうやら…言っても分からないようだな……」


小早川「うん、言っても分からないよ♪」


鵜飼「ならば体で教えるしかあるまい」


小早川「へ?」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:33:26.57 ID:OIsmKoPB0
「「「「ぐへへへへ………」」」」


小早川「……鵜飼先輩?何かな?あの屈強な男達は?」


鵜飼「お前が改心しないなら……最後の手段を使うしかあるまい」


鵜飼「こんな手は下劣で最悪だが……仕方があるまい」


鵜飼「お前が大好きな、『薄い本的展開』を用意してやった……存分に楽しめ」


小早川「え?は?えっ…ちょ…?いや…そんなまさか……」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:37:19.24 ID:OIsmKoPB0
「へへへ…!待ち望んでた中学生のセッ○ス出来るぜ」


小早川「うわっ!えっ!ちょ…!そ、そんな…!」


小早川「止めろって!そんな展開!誰も望んで無いって!」


「望んでなくても!俺達は望んでるんだぜぇええ!!!」


小早川「きゃあああああああああ!!!!!」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:42:01.77 ID:OIsmKoPB0
鵜飼「ようやく、ロッジに戻れたな」


まどか「一時はどうなるかと思ったよ」


杏子「おー、お前ら帰って来たかー」


マミ「佐倉さん!?居たんですか?」


杏子「ロッジ空ける訳にもいかねーからよー、留守番してたんだ」


小早川「うーん…うーん…」


ほむら「小早川さん、うなされてない?」


鵜飼「ぬおっ!?凄い熱じゃないか!」


さやか「そ、そう言えば、川で素潜り漁をしてたような……」


鵜飼「何考えてるんだコイツは!」
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:49:52.75 ID:OIsmKoPB0
小早川の夢内



小早川「あぐっ…!じゃぶ…!むぐぅ…!」


「よーし良い子だ…」


小早川「ぷはっ…!じょ…冗談じゃない…!ムグッ!」


小早川(しかし何故だ…!何故か…体が暑い!?)


小早川(あぁ…そうか…)


小早川(もう、感じてるって事か……)
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:53:13.60 ID:OIsmKoPB0
さやか「何で川で素潜り漁をして、熊と鹿を狩ってたんだろう…?」


まどか「それって何だか、ある種トリッキーだね……」


鵜飼「一項に熱が下がらんな……」


小早川「あぁ…いやぁ…駄目ぇん……」


鵜飼「どんな夢を見とんだコイツは!」
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:57:08.52 ID:OIsmKoPB0
新川『そりゃあ、もう凄い夢ッスよー』


鵜飼「!?」


新川『あー、コッチコッチー、杏子ちゃんの体を使ってテレビを引っ張り出して来たんッスよー』


鵜飼「………」


まどか「どんな夢なの?」


新川『あぁ…まぁ、渚ちゃんらしい夢ッスね……』
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:10:11.85 ID:OIsmKoPB0
新川『そんな事より…早く病院に行った方がいいッスよ?』


まどか「うん、小早川さんを病院に連れていきたいのは山々だけど安静にさせておいた方が………」


新川「違うッス、珠美ちゃんの方ッスよ」


鵜飼「……私?」


新川『えぇ、珠美ちゃん……ドンドンと、心臓の鼓動が小さくなってきてるッス』


鵜飼「し、しかし、残り二ヶ月じゃあ……」


新川『激しく動きすぎたんッスよ、本来は病院に安静にしておかなければならないのに―――』


鵜飼「!?」クラッ…


あれ?



気が…遠く……




ドサッ!



新川『――――自分で寿命を縮めてたんッスよ』
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:13:03.70 ID:OIsmKoPB0
あれ?ここはどこだ?



景色も無い、天気も無い、風も無い、感覚も無い……。


真っ白な世界?


なんだ?この白い世界は…?


それに、何故か寒い……風は無い筈なのに……


――さん!―か―いさん!


何か聞こえる…何か聞こえる……


行かなければ…行くってどこに?


え?


あれ?
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:14:52.27 ID:OIsmKoPB0
第0話 君は、死んでも戦い続けるの?
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:19:56.27 ID:OIsmKoPB0
なんだここは……それに…体も無い……。


「ここは、生と死の境目ッス」


誰だ?



新川「私ッスよ、新川たえッス」


新川…コレはどう言う事だ?



新川「今、珠美ちゃんは死んだも同然の状態ッス」


何?私はどうなってるんだ?


新川「今さっき、救急車で連れていかれたッス」


新川「救急車の中には……渚ちゃんが傍に居るッス」


渚?小早川か…?あの馬鹿、自分も風邪を患ってるのに……。


新川「渚ちゃんもなんやかんや、言いながら、珠美ちゃんの事が心配なんッスよ」
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:24:23.02 ID:OIsmKoPB0
新川「今夜が峠ッスね」


………。


なぁ、新川、私の病気は……。


新川「………絶望的ッスね」


………そうか。


新川「…………」


何で黙り込む?


新川「別に…ただ…不幸ッスね。若くして死ぬなんて……」


ネガティブ系魔法少女に同情されるとはな……。


新川「…………」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:27:29.69 ID:OIsmKoPB0
新川「……珠美ちゃん」





新川「今、私の姿…見えるッスか?」


あぁ…さっきまでボヤけてたのに、何故かハッキリと見えてきたぞ。


新川「そうッス…か」


お前の姿がハッキリと見えたらどうなるんだ?


新川「それは…確実に死ぬって事に……なるッスね」


そう、か………
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:33:32.50 ID:OIsmKoPB0
色々あったな…色々……。


鹿目まどか、暁美ほむら、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子、小早川 渚……

そして黒羽根みさき。


コイツらと出会えて、本当に良かった。


もちろん、お前もな新川たえ。


新川「珠美ちゃんッ……!」


そして兄……今の私の姿をアイツに見せたくない。


だって自分の妹が死んだ姿を見るなんて……立ち直れなくなりそうだしな。


キュゥべえに、伝説の魔法少女って言われてたっけ……まぁ、病気には勝てなかったけど。
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:36:44.57 ID:OIsmKoPB0
あぁ…クソッ…お前の姿がハッキリと見え………


ゴウッ!



!?


な、なんだ…?景色が…花畑に……。


新川「………」


鵜飼「!」


鵜飼「か、体が戻ってる…!」


新川「ここは……『あの世』ッス」


鵜飼「『あの世』……」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:40:29.53 ID:OIsmKoPB0
新川「私はネガティブ系魔法少女ッス、死んでも幽霊として生きていけるッスけど……」


新川「珠美ちゃんは、普通の魔法少女ッスから……」


鵜飼「……何だ?あの光は?」


新川「あそこが、『あの世』の入口ッス」


新川「私は『円環の理』って呼んでるッス」


鵜飼「なんで、『円環の理』って名前?」


新川「……さぁ?自然と出たッス」
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:45:12.77 ID:OIsmKoPB0
新川「珠美ちゃん!」


鵜飼「?」


新川「珠美ちゃんは……驚く程の数の魔女を倒してきた…」


新川「それも……一日に何百体も倒してるから……」


新川「魔法少女専用の場所に行く事になるッス」


鵜飼「何だそこは?」


新川「珠美ちゃんが倒してきた、魔女達が居るッス」


新川「その魔女達をもう一回、戦う事になるッス!」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:49:25.12 ID:OIsmKoPB0
新川「珠美ちゃんなら、余裕で全員倒せるかもしれないッスけど―――」


新川「――もう二度と戻れないッスよ?」


新川「ここに居座っててもいいッス、でも、一生、意識不明のままになるッスけど」


鵜飼「……私は、もういい」


鵜飼「……私はもう疲れた」


鵜飼「……高校になると魔法少女は引退しようと心に決めていたのだ」


鵜飼「……まぁ、早めの引退と考えればいい」


新川「………」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 23:53:44.73 ID:OIsmKoPB0
鵜飼「色々とありがとうな、新川」



「鵜飼さん!」


鵜飼「!」




まどか『目を覚まして!鵜飼さん!』


さやか『珠美!起きてよ!』


マミ『鵜飼さん!しっかりして!』


ほむら『鵜飼さん!』


杏子『おい!いつまで寝てんだよ!』





鵜飼「………!」プルプル…


新川「………珠美ちゃん」


小早川『――鵜飼先輩』


鵜飼「!」
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 00:03:59.72 ID:YWYDHyqk0
小早川『私は、気付いてたよ。鵜飼先輩におんぶされた時……夢の中だったけど、心臓の音が

微かに弱くなってたのは知ってるよ』


小早川『鵜飼先輩、鵜飼先輩が死んじゃうと、私は確実に泣きます、大泣きします、ずっと

永遠に引きずるでしょう』


小早川『昔、鵜飼先輩の事が…大っ嫌いだったんです……』


小早川『嫌いで嫌いで嫌いで殺したかった、だけど、気になっていた』


小早川『鵜飼先輩が嫌いな筈なのに、鵜飼先輩にたえちゃんと一緒にフルボッコにされた時

何故か私は悔しく無かった』



小早川『それ以降、私は鵜飼先輩が気になって……好きになってました』


鵜飼「………」


小早川『鵜飼先輩がまどかちゃん達と一緒に遊んでたのを見て私は羨ましく、妬ましかった』


小早川『あはっ♪ヤンデレっぽい事を言っちゃったけど………本当なんだ』


小早川『―――鵜飼先輩』


小早川『だ、い好き、だ…………ぜ』




鵜飼「………小早川!ありがとうっ!」ダッ!


新川「珠美ちゃん!」
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 00:08:22.67 ID:YWYDHyqk0
鵜飼は光の先へと入り、下へ下へと落ちていった。


下へ


下へ



しかし恐怖は感じなかった。


もう重荷が外れている。


そして地面へと辿り付き、真っ白い階段が大きな青色の扉まで伸びていた。
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 00:14:17.69 ID:YWYDHyqk0
一歩、一歩づつ登って行った。


まるで処刑台に登るかの様に。


そして、扉を開けると重苦しい空気が広がった。


その扉の先には、鵜飼が倒してきた何体のも魔女が居た。


気が付くと魔法少女の姿になっていた。


そして、鵜飼珠美は死んでも戦い、そして全ての魔女を倒した時―――――





































鵜飼珠美は完全に開放される。
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 00:15:28.68 ID:YWYDHyqk0
第0話 君は、死んでも戦い続けるの?  


END
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 00:17:32.05 ID:YWYDHyqk0
今日はここまでです。


さらば、鵜飼珠美(伝説)。
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 05:16:45.50 ID:YWYDHyqk0
病室


小早川「……………」ポロポロ…


さやか「な、渚……」


小早川「…………」ポロポロ…


小早川「ん?何かな♪」ゴシゴシ…


さやか「い、いや…何でもない……」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 05:26:37.89 ID:YWYDHyqk0
それから何日か後、鵜飼先輩の葬式が始まった。

とにかく色々な人がやって来た。


まどか「………鵜飼さん」


ほむら「……彼女と別れるとなると、どこか虚しいわね」


ほむら「しかし、謎になった所は鵜飼さんの願いと固有魔法ね」


「オイこら!鵜飼のヤツの死体出しやがれ!」


さやか「何言ってるのよ!死体を弄ぶような真似はさせないよ!」


「うるせぇ!私達はアイツに負けたままなんだぞ!」


「そうだそうだ!アイツを一発でも殴ってやらねぇと気がすまない!」


マミ「そんな…!」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 05:30:11.14 ID:YWYDHyqk0
「早くしろ!」


さやか「うわ!押すなよ!」


マミ「そうはさせないわ!」


「うるさい!早く通せ!」



キュゥべえ「彼女達は鵜飼にボコボコにされた人達だよ」


ほむら「まったく…遺体を殴るなんて何考えてるのかしら」


キュゥべえ「はは…でも、そんな行為は、パートナーが許さないだろうね」






「何やってるんだ!早く殴らせろ!」


「一発も入れられないまま、帰れないよ!」















黒羽根「どけや」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 05:38:28.74 ID:YWYDHyqk0
ザザッ!


黒羽根「………」ザッザッ…


「く、黒羽根みさきだ…!」


「コンビ解散って聞いたのに……!」


「か、帰ろう…相手が悪い……」






黒羽根「今日は……あのアホの葬式に来てくれて、ありがとうな」


まどか「私達は、鵜飼さんの友達だもの」


黒羽根「…鵜飼、こんのアホが…!せやから病院で安静にしとれ言うたんや!」
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 05:46:18.61 ID:YWYDHyqk0
マミ「黒羽根さん……」


黒羽根「……それにしても、小早川のヤツ、おらんのかいな、兄貴もおらんし」


キュゥべえ「兄に合って、葬式の事を伝えたけど……まぁ後で来るだろ、小早川の事はよく分からない」


まどか「前の日からおかしかったもんね……」


さやか「うん、やっぱりショックが大きいんだろうね」
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 05:53:47.96 ID:YWYDHyqk0
前の日


早乙女「皆さんに悲しいお知らせがあります」


早乙女「昨日、鵜飼珠美さんが…肺ガンの悪化で亡くなりました…」



ザワッ…


早乙女「葬式の日時は……小早川さん?」


小早川「え?」ポロポロ…


小早川「あはは♪ごめんなさい、先生♪で?葬式の日時だっけ?何時なのかな?」ポロポロ…


早乙女「………!」


ほむら(無意識の内に涙が出てるのね……ネガティブ系の感情なんてあやふやかと思ったけど……)
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 06:05:16.86 ID:YWYDHyqk0
「小早川さんが泣いてる…!」


「嘘…あの小早川が…?」


中沢「仕方がない、ここは俺が――」ガタッ


上条「小早川さん…無理しなくてもいいんだよ?」


小早川「無理?あはは♪恭介クン…何の事を言ってるんだ?」


上条「……もっと感情を剥き出しにしてもいいと思う」



小早川「ウグ…ヒクッ…!恭介クン…それを、したらもう、止まらなくなるよ……」


上条「小早川さん…本当に鵜飼さんの事が好きだったんだね」


小早川「そりゃそうさ、大好きで大っ嫌いなのさ……そう、なん…だよ」ガシッ…


上条「小早川さん……」ポンポン…




中沢「………」


さやか「涙拭けよ中沢」


ほむら「座りなさいよ中沢」


仁美「そのまま顔を伏せるのですよ中沢さん」


まどか「声を出しちゃ駄目だよ中沢くん」


中沢「………」プルプル…
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 06:14:04.61 ID:YWYDHyqk0
中沢「………!」チラッ



小早川「あうぅ…恭介くん、私は悲しいよ……何で…死んじゃったのかなぁ…何で、病気は治らなかった

のかなぁ……!」



上条「………」ギュッ



中沢「」


ほむら「……」ポン


さやか「……」ポン


仁美「……」ポン


まどか「……」ポン


中沢「さっきから何なんだよお前ら!?」
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/31(水) 06:45:25.05 ID:HYKiqbzBo
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/31(水) 07:53:02.95 ID:hj7XgzPso
ヽ(・ω・; ) ポン
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:11:15.93 ID:YWYDHyqk0
キュゥべえ「ふむ……渚も後で来ると思うけどね……あ、そうだ、これ」


ほむら「これは…!?」


キュゥべえ「珠美のソウルジェムさ、不思議な事にソウルジェムに、まだ力が宿ってるんだ」


ほむら「……これで、生き返らせる事は?」


キュゥべえ「残念ながら、今の僕の力じゃ無理だね、それに…生き返らせたとしても珠美に怒られるかもね」


キュゥべえ「彼女は一日に何百体の魔女を倒したことがある、伝説の魔法少女」


キュゥべえ「病気になっても戦い続けたんだし……もう休ませてあげなよ」


ほむら「あ、そうだわ、聞き忘れてたけど……鵜飼さんの願いって?」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:15:03.81 ID:YWYDHyqk0
キュゥべえ「彼女の願い……?う〜ん…確か……」


キュゥべえ「あ、そうだ『恐怖に打ち勝てる自分になりたい』だ」
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:18:16.69 ID:YWYDHyqk0
数年前


見滝原から少し離れた場所。


鵜飼「だ、誰…?」


QB「僕の名前はキュゥべえって言うんだ、よろしくね、鵜飼珠美!」


鵜飼「な、何で…わ、私の名前を…?」


QB「……何でそんなに距離を取るんだい?」


鵜飼「だ…だって……見たこともない…生き物だもん……」



299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:21:52.34 ID:YWYDHyqk0
QB「まぁ、そうだろうね…そんな事より、さっきのパンをくれて、どうもありがとう」


QB「お腹が減って、倒れそうだったんだ」


鵜飼「そ、そう…だったんだ…えっと…あの…その…それじゃあ!」


QB「あ、待って!」


鵜飼「ふぇえ!?」


QB「いきなり助けて貰って、お願いするのもなんだけど……」


QB「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ!」
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:24:14.28 ID:YWYDHyqk0
鵜飼「ま、まほーしょうじょ……?」


鵜飼「ご、ごめんなさい…わ、私は…そんな…器じゃあ……」


QB「そんな事ないよ、キミには素質がある」


QB「今からじゃなくてもいいから、早めに決める事だね……」


鵜飼「で、でも…私…犬すら触れないのに……」


ゾワッ!
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:26:45.93 ID:YWYDHyqk0
魔女の結界


鵜飼「な…何…?ここは…!?」


QB「魔女の結界だ!」


鵜飼「ま、魔女の結界…?」


QB「鵜飼珠美!僕と契約して、この結界の主である魔女を倒すんだ!」


鵜飼「えぇっ!?えぇっと…えぇっと……」オロオロ…
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:32:42.64 ID:YWYDHyqk0
「またせたな!」


ドゥン!ドゴッ!


QB「翔子!」


鵜飼「さ…斎藤さん!?」


斎藤「おー、鵜飼、大丈夫か?」


鵜飼「な、何…その格好……」


斎藤「これは、仮装じゃないぞ……!本物の魔法少女だ!」


ドゴァッ!


使い魔「「「「ギャァァァ……!」」」


鵜飼「す、凄い…」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:35:24.22 ID:YWYDHyqk0
スゥゥ……


斎藤「チッ…逃げたか、まぁいい――うおっ!?」ガッ!


鵜飼「す、凄いですよ!斎藤さん!格好よかったです!」キラキラ…


斎藤「わわっ!近ぇよ!」


斎藤「いいか、この事は誰にも言うなよ!?」


鵜飼「はい!言いません!」


斎藤「本当かよ……」
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:22:03.42 ID:cqaKcW6q0
三ヶ月後


QB「翔子が行方不明になった以上、キミが魔法少女になって魔女を倒さなければならない」


鵜飼「わ、私のせいで…斎藤さんが…あの時…無理矢理でも引き止めとけば……」


鵜飼「でも……今の私では……魔法少女なんて…とても…」


キュゥべえ「願いは決まったかい?」


鵜飼「わ、私は恐怖に打ち勝てる自分になりたい!」


鵜飼「この臆病な性格を直してから、魔女を倒す!」


QB「……それがキミの願いなんだね」


QB「どうもありがとう、キミの願いはエントロピーを凌駕した」


QB「さぁ、受け取るといい……」
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:26:09.44 ID:cqaKcW6q0

「…………」


「何か――変わったかい?」


「キュゥべえ、私は今から――全ての魔女を潰す」


「確実に、徹底的に」


「殺す」
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:33:51.82 ID:cqaKcW6q0
四ヶ月郷ヒロミ


鵜飼「お……お前は!?」


「久しぶりだな……珠美」


鵜飼「そんな馬鹿な!お前はで死んだ筈だろ!?」


「フフフ……私は死ぬ直前に―――えと契約したのさ」


鵜飼「な……!そんな…!お前もか黒@+?L!?」

――――――
――――
――

「お母さん何を怯えてるんだよ」


「何を考えてるんだ貴様!」


「悪魔め!」


「死ね!もう一回死ね!」


「みんな友達じゃないの?」
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:38:31.38 ID:cqaKcW6q0
―――


キュゥべえ「ぐうっ!?」


まどか「キュゥべえ!?」


キュゥべえ「やっぱりだ…!アイツを思い出そうとすると…記憶が混雑する……」


まどか「アイツ?」


キュゥべえ「固有の魔法である『忘れさせる』の効果か…!」


ほむら「顔が青いわよ…休んで来たら?」


キュゥべえ「うん…そうさせて貰うよ」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:40:46.66 ID:cqaKcW6q0
仁美「遅れましたの」


さやか「あ、仁美」


仁美「もうみんな集まってるようですわね」


さやか「あ、そろそろ葬式が始まるよ」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:44:11.86 ID:cqaKcW6q0
数時間後



まどか「もう終わり?」


ほむら「そのようね…」


さやか「でも、少しの間だけ鵜飼さんの隣に居てあげようよ」


マミ「そうね……」


さやか「……結局、兄貴も小早川も来なかったね」


ほむら「……佐倉さんは?」


マミ「『辛気臭い』所は好きじゃないですって」


さやか「まったく…仁美は?」


マミ「キュゥべえの所に行ったわ」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:50:13.47 ID:cqaKcW6q0
別室


仁美「大丈夫ですの?」


キュゥべえ「あぁ…仁美かい…MDと居たんじゃ?」


仁美「MDさんは先に本星に帰りましたの」


キュゥべえ「大忙しだね……」


仁美「MDさんは地球に行ったり来たりしてますわ」


キュゥべえ「本星でも法律の見直しをしようとしてるらしいね」


仁美「忙しさなら、昔の私の方が忙しかったですわ」


キュゥべえ「あぁ、そう言えばそうだったね」


キュゥべえ「キミは『本部』のスパイだったもんね」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 06:54:08.28 ID:cqaKcW6q0
仁美「暁美さん、これを……」


ほむら「これは…鵜飼さんのソウルジェム?」


仁美「そのソウルジェムを持っていれば、鵜飼さんの力が使えると分かりましたわ」


ほむら「どうして私に?」


仁美「ある種、暁美さんは鵜飼さんと同じだからですわ」


ほむら「私に対する宣戦布告と受け取っていいかしら?」


仁美「えっ!?いゃ…そんなつもりで言った訳じゃあ……」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 17:38:17.63 ID:cqaKcW6q0
ほむら「まぁ、いいわ、貰っておくわ」


仁美「はぁ…」


ほむら「それにしても…佐倉さんはどこに居るのかしら?」
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 18:14:12.85 ID:cqaKcW6q0
河原


杏子「鵜飼のヤツ…くたばりやがって…!」


杏子「でも、落ち込んでても、アイツが生き返る訳じゃねーしな……」


杏子「気晴らしにリンゴでも……」ガサッ


杏子「あ!ヤベッ!リンゴがおむすびの如く転がって行く!」コロコロ…


杏子「ま、待てー!」


青髪の女性「………」ヒョイ


杏子「あ、ありがとうございます…!それ私の……」


青髪の女性「へ?あぁ、キミのか」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 18:18:00.33 ID:cqaKcW6q0
青髪の女性「あれれ〜?あなた、もしかして魔法少女?」


杏子「なっ!?何でそれを…!」


青髪の女性「キュゥべえから聞いたのよ、えーと…私はhope政党の人間だから」


杏子「じゃあ、アンタも宇宙人?」


青髪の女性「いいや、地球人さ」


神谷「私の名前は…『神谷さき』って名前なの、よろしくね杏子ちゃん」


杏子「な、名前まで知ってるんだな……」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 18:25:36.10 ID:cqaKcW6q0
神谷「私もさー、前は魔法少女だったんだけど……流石に二十歳まで魔法少女する訳にもいけない

から引退したんだー」


杏子「引退とか出来るのか!?」


神谷「うん、魔法少女の姿には変身出来ないけど……魔法少女の力は持ってるんだよね」


神谷「まぁ、その力で少しの間、hope政党に力を貸してたんだけど…家庭を持っちゃったからね」


神谷「杏子ちゃんと同じくらいの子供が二人居るし」


神谷「旦那の方は海外に行ったりするし、大変だよ……」


杏子「旦那さんは何かしてるのか?」


神谷「……ちょっとした公演だよ、旦那は世界的なミュージシャンだからさ」


杏子「へぇー、そりゃあ凄いな」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 18:35:16.82 ID:cqaKcW6q0
杏子「ミュージシャンってあれか?ハードロック的な……」


神谷「いや、そーでは無いけど……」


ゾワッ!


杏子「ゲッ!?こんな時に魔女の結界か!?」


神谷「あー、久しぶりだな、この世界観」


杏子「チッ…!神谷さん、離れててくれ!ここはアタシが…!」


神谷「なーに言ってんのよ、さっき言ったでしょ?魔法少女にはなれないけど、力は使えるって」


杏子「そ、そうだけど……」


使い魔「「「「わばばばばば!!!!」」」」


杏子「来る―――」



ズバババババババババッッ!!!


使い魔A「?」パックリ


使い魔B「?」パックリ


使い魔C「?」パックリ


使い魔D「?」パックリ


ブッシャアアアアアアアアッッッ!!!!!


杏子「あ…あれ?気付いたら使い魔がバラバラに……」


杏子「何したんだ?」


神谷「えへへー、見えなかったでしょ?まぁ仕方ないね、目に見えない程のスピードで斬ったんだし」


杏子「………」ポカーン
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 18:46:37.69 ID:cqaKcW6q0
神谷「あ、結界が消えちゃった」


杏子「ア、アンタの魔法って…触れるだけでバラバラにする……」


神谷「そんな訳ないじゃん、ちゃんと武器を使ってるよ」


杏子「武器?どんな?」


神谷「……カミソリ?」


杏子「何だよ、そのあやふやな答え」


神谷「ごめんって、私は未来人だから正体はバラせないんだー」


杏子「未来人…?未来から来た人って事か?」


神谷「ズバッと言うとそうだね」


神谷「きっと杏子ちゃんと出会ってるかも、私も見滝原に住んでたんだし」


杏子「会ってる?いつ?」


神谷「さぁ?今日かなー?昨日かなー?明日かなー?」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 18:52:06.90 ID:cqaKcW6q0
神谷「ん?」


さやか「あ、杏子ー!」


まどか「杏子ちゃん、その人は?」


杏子「えーっとこの人は、元魔法少女で未来人の……」


神谷「神谷さきって言うんだー、よろしくね……えっと……」


まどか「私は、鹿目まどかって言います」


さやか「私は美樹さやかって言いまーす、現役魔法少女でーす!」


まどか「わ、私も現役……」


神谷「あぁ、そうだった!さやかちゃんとまどかちゃんか!ごめんね、杏子ちゃんの名前だけ覚えてたよ」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 18:57:04.11 ID:cqaKcW6q0
さやか「それで、未来人って……」


神谷「名前通り、未来から来た人だよ」


まどか「未来から!?」


さやか「たっくんと同じく?」


神谷「たっくん……?もしかしてだけど……鹿目タツヤ君?」


さやか「知ってるの!?」


まどか「あ、あの!タツヤはどうしてますか!?」


神谷「どうって……普通に生活してたけど?」


まどか「はぁ…良かった……過去を変えたからかな…?」
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:02:03.68 ID:cqaKcW6q0
さやか「もしかして、神谷さんって……いつか私達と出会って友達になるの?」


神谷「うーん…多分、高校からかな?その時に友達になったんだっけ……今も未来のキミ達とは仲良いけど」


さやか「私は未来でどうしてるんですか!?」ワクワク


神谷「……未来を教えて欲しい?」


さやか「は、ハイ!」


神谷「さやかちゃんはねー……誰かと結婚してたね……」


さやか「え?…まさか……」


さやか「だ、誰と……?」ドキドキ…


神谷「うーんと……中沢?」


さやか「は?」
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:05:54.37 ID:cqaKcW6q0
神谷「うん、そうだ、中沢って言う人だっけ?」


さやか「な、中沢ってあの……?」


まどか「あの中沢君……?」


神谷「どの中沢か知らないけど、うん、多分、その人だろうね」


さやか「あの何をやっても目立たない中沢と、けけけけ……結婚!?」


まどか「ええぇっ!?」


さやか「何で!?どうして!?恭介は!?」


神谷「え?上条恭介君?誰かと結婚したらしいけど……」


さやか「」
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:08:50.53 ID:cqaKcW6q0
さやか「そ、そんな……」


まどか「げ、元気出して……さやかちゃん」


さやか「そ、そんなの私は絶対に認めないぞぉ!!!」


神谷「認めなくても、中沢と結婚する未来確定なんだし……」


さやか「それは嫌だ!未来を変えてやる!」


神谷「そ、そう……まぁ頑張って?」
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:17:02.50 ID:cqaKcW6q0
神谷「って!正体バラしてるし!」


神谷「こ、この事はMDには内緒ね?あの人、うるさいから……」


まどか「は、はい…」


杏子「言わないって」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:27:56.84 ID:cqaKcW6q0
キュゥべえ「そこに居たのかい、神谷さき」


神谷「あ、キュゥべえ」


キュゥべえ「ん?まどかにさやかに杏子、居たのかい?」


さやか「え、うん、この人と話してたんだ」


キュゥべえ「へぇー…正体をバラしてないだろうね?MDになんやらかんやら言われるよ?」


神谷「タイムパラドックスでしょ?正体バラした程度ではならないのにねー」


神谷「まぁ、この『神谷さき』って名前は仮名だけどね」


さやか「本名は?」


神谷「え…いや……その……」


キュゥべえ「『神谷さき』って名前を平仮名かカタカナにしてみたら分かるよ」


神谷「キュ…キュゥべえ…!」


キュゥべえ「……内緒だよ、行こうか神谷さき」


神谷「うん、それじゃあね!私、キュゥべえの研究所に居るからー!」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:30:37.10 ID:cqaKcW6q0
公園


中沢「ックション!」


上条「どうした?中沢?」


中沢「いや…誰かに噂されてた様な……」


上条「それにしても中沢、お前って彼女とか居るの?」


中沢「いねーよリア充が、お前だけはいいよなー」


上条「あはは……ん?」
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:34:49.97 ID:cqaKcW6q0
神谷「あれ?」


上条「え?えっと…何か?」


神谷「あなたって、上条恭介君でしょ!?」


上条「な、何で名前を……!」



キュゥべえ「駄目だ!」ガシッ!


神谷「いだだだだ!は、離してキュゥべえ!痛いって!」


中沢「な、何なんだ……?」


上条「……さぁ?」
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/11/01(木) 20:02:37.79 ID:YPAmYu8lo
なるへそ
やりおるわ
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 20:34:40.90 ID:cqaKcW6q0
さやか「う〜ん…なんで神谷さんの名前を平仮名かカタカナにしたら分かるんだろう?」


杏子「神谷…さき……かみや…さき……カミヤ…サキ……」


まどか「あっ!私…分かったかも!」


杏子「え?分かったのか!?」


さやか「何で分かるの!?」


まどか「いや……さっきのはかなりの大ヒントだろうと思うけど……っていうか答えに近いね」


さやか「う〜ん…神谷さき…どこかで聞いた事あるな………」


杏子「あぁ……確かにな………」


まどか「えぇ〜……」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 20:40:58.59 ID:cqaKcW6q0
まどか「何で分からないの!?」


さやか「そ、そんな事を言われてもなぁ……」


杏子「た、確かに…アタシそういうの不得意だし……」


さやか「……う〜ん……」


さやか「あ、まどかか!?」


まどか「違うよ!?」


さやか「えー…考えたのに……」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 20:43:12.08 ID:cqaKcW6q0
杏子「駄目だ!全然分からない!」


さやか「確かに…で?誰なの?まどか?」


まどか「口には出せないよ……」


さやか「ま、まさか……猟奇的殺人鬼のあの人…!?」


まどか「多分、さやかちゃんが思ってる人じゃないよ!?」


さやか「じゃあ誰なのさ?」


まどか「えぇー…でも……」
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 20:47:03.36 ID:cqaKcW6q0
キュゥべえの研究所


ほむら「キュゥべえ、また作って欲しいものが……あら?どなた?」


神谷「あれ?確か……暁美ほむらさん?」


ほむら「えぇそうよ、キュゥべえから名前を聞いたのかしら?」


神谷「いや、知っていた……かな?」


ほむら「え?」


神谷「私って、未来人なんだー」


ほむら「は?」
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/01(木) 20:48:24.33 ID:6kFu4XzK0
ふむ、うまいね
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 20:53:01.70 ID:cqaKcW6q0
ほむら「――成程、神谷さんは未来から来た人なのね」


神谷「うん、まぁ…そんな所かなー」


ほむら「旦那さん、忙しいの?」


神谷「そりゃ忙しいよ、でも左手の指を怪我した時は一時はどうなるかと思ったけどね」


ほむら「それは良かったわね…で?神谷さんのお子さんも来るって?」


神谷「さっき知ったのよ…まったく、あの子達ったら……」
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 20:57:34.83 ID:cqaKcW6q0
河原


さやか「う〜ん…結局、分からずじまいだったなー……」


さやか「ひょっとして、アレが本名じゃないの?」


青髪の少年「違うよ、ちゃんとした偽名があるのさ」


青色の長髪の少女「お母さんはどうやら、『神谷』って苗字を使ってるそうだから……」


淳「僕は神谷 淳と名乗らせて貰う」


理沙「私は神谷理沙と名乗る」


さやか「だ、誰!?アンタ達は!?」 
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 20:59:28.54 ID:cqaKcW6q0
淳「僕達は、神谷さきの息子だよ」


さやか「神谷さんの……?」


理沙「それにしても…呑気ね、この後、何が起こるか知らないとは」


さやか「な、何が起こるの……?」


理沙「…………」


淳「………何だっけ」


さやか「」ズルッ
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:03:46.38 ID:cqaKcW6q0
さやか「何で忘れるのよ!」


淳「とにかく、大変な事が起きる」


理沙「そう、大変な事が…ちゃんと覚えておきなさいよ淳」


淳「姉ちゃんだって忘れてたじゃないか!」


理沙「私は…アレよ!記憶をコンビニに置いていったっていうか……」


淳「何で置いていくのさ!拾って来いよ!」


理沙「記憶なんて拾える訳ないじゃん!?アンタ馬鹿!?」


淳「何だとこのファザコンがぁー!」


理沙「黙れマザコン!」


さやか「ちょ……け、喧嘩は止めなさい!」ビシッ


淳「……」ピタッ


理沙「……」ピタッ


さやか「あ、あれ?やけに素直ね……」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:06:07.66 ID:cqaKcW6q0
淳「確かに…喧嘩してる場合じゃないな」


理沙「確かに……」


さやか「…何か解決したみたいね」


淳「思い出したら来るよ、えーっと…魔法少女さん?」


さやか「………」
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:29:05.21 ID:cqaKcW6q0
小早川「あははっ♪とんでもない人達に出会ったね♪」


さやか「渚!?居たの!?」


小早川「私もあの神谷さきって人と会ったよ♪」


小早川「あの人って……私だね♪」


さやか「えっ!?」
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:31:32.94 ID:cqaKcW6q0
小早川「なーんてね♪嘘だよ嘘♪」


さやか「………」


小早川「まだ答えが分からない、さやかちゃんに教えてあげたいけどなー?神谷さんの本名」


小早川「そう言えば、最近、ファミレスがオープンされたような……ん?」


さやか「……そうかもしれない」


小早川「…お前マジで言ってんのか?」
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:38:41.62 ID:cqaKcW6q0
さやか「そうだ…!神谷さきの正体は渚だったんだ!」


小早川「は?」


さやか「って事はさっきの人達は渚の子供…!」


小早川「オイ大丈夫か?何を自分で解決しようとしてるんだよ」
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:40:57.07 ID:cqaKcW6q0
さやか「え?違うの?」


小早川「まったく違うよ……何なんだよおま…キミは…」


小早川「ここまで鈍感だったとはね、呆れたよ」


小早川「じゃあ、神谷さきさんの本名はまた今度話すよ、美樹さやか」


さやか「何でフルネームで……」
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:43:12.43 ID:cqaKcW6q0
キュゥべえの研究所


ほむら「……で?その息子さんは?」


神谷「そろそろ……あ」


ほむら「!」バッ


淳「もう来てるよ、母さん」


ほむら(い、いつの間に!?まったく気付かなかった…!)
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:54:06.65 ID:cqaKcW6q0
理沙「お母さん、こんな所で呑気に観光してる場合じゃないでしょ?この後、何が起きるか知ってるでしょ?」


神谷「知ってるわよ、だからお母さんが来たんじゃない」


理沙「……ところで?そこの人は?」


ほむら「魔法少女よ」


理沙「魔法少女……?フン、あなたも呑気ね、何が起きるともしらずに……」


ほむら「何ですって……!デカい胸して…!」ガタッ


神谷「こら!理沙、この人は暁美ほむらさんよ!」


理沙「え……」


淳「ほ……」
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 21:56:05.33 ID:cqaKcW6q0
理沙「ご、ごめんなさい……」


淳「………」


神谷「ごめんね、ほむらちゃん」


ほむら「………」


ほむら(急に二人共、目を合わさなくなったわ)
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 22:04:15.38 ID:cqaKcW6q0
ほむら(私を怯えてる…いや、これは怯えてるというか……)


淳「………」


理沙「………///」モジモジ…


ほむら(照れてる?)
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 22:16:59.78 ID:cqaKcW6q0
理沙「ご、ごめんなさい…なんか、私…熱くなってたようで……///」


ほむら「……構わないわ」


神谷「それでね、ほむらちゃん、あの子が言ってるのは後日に見滝原を襲うハリケーンの事なのよ」


ほむら「ハリケーン……」


神谷「それでね、そのハリケーンでこの見滝原が洪水になるんだけど……」


神谷「私の家が浸水しちゃって……それで私ね思わず子供達にオーバーに話してしまったのよ」


神谷「『全大陸沈没』って言ってね」


ほむら「オーバーすぎるわよそれ」
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 22:25:24.81 ID:cqaKcW6q0
ほむら「ところで……未来と言えば、私は一体何をしてるのかしら?」


神谷「未来のほむらちゃん?うーん…仕事は詳しく教えてくれなかったけど…どっかの会社を務めてるって

聞いたよ」


神谷「未来のほむらちゃんにね、幼稚園児の頃の理沙が告白した事があるのよ」


神谷「『好きでした』だって!」


ほむら「なるほど……私を男と間違えた――」


理沙「そ、そう意味では無いよ!?」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 22:29:34.33 ID:cqaKcW6q0
ほむら「じゃあ…ソッチ系?」


理沙「あぁう…そのえっと……若気の至りと言うか……」


ほむら「あれ?神谷さんは?」


淳「さっき飛び出してどこかに行ったよ」
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 22:37:51.80 ID:cqaKcW6q0
まどか「……まさか、神谷さんが………」


まどか「ううん、もしそうだとしても……」


キキィッ!


まどか「!?」


XZ「タクシーの殺人運ちゃんこと、Despair残党軍の一人、XZ!」


XZ「魔法少女!お前をこの六百人を殺してきたタクシーで轢き殺してやるぜぇええええ!!!!」


XZ「あの世まで送り届けてやる!タクシーだけにな!」


まどか「い、いや――た、助け――」


バキッッッ!!!!


XZ「こほ……!?」メキメキ…


ギュルルル…ドンガラガッシャーン!


まどか「……?」


「間一髪だったね、まどかちゃん…いや、まどか」


まどか「神谷さん!?やっぱりあなたは……!」


神谷「そうだよ、私はまどかの幼馴染の無二の親友の美樹さやかだよ」
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:01:40.39 ID:cqaKcW6q0
神谷「でもここでは、神谷さきって呼んでね」


まどか「やっぱり、未来のさやかちゃんだったんだ……」


まどか「あっ!そうだ!さっきの人…!」


神谷「大丈夫だよ、さっきのスリップしたまま偶然通りかかったパトカーに衝突して……ホラ」




XZ「あ、はい、あの、えっと…父親のタクシー会社が倒産しちゃって…それで腹いせで、か弱い女の子を

轢こうとしたのは事実です、あ、でも、タクシー会社が倒産したってのは事実です、ハイ、え?親を呼ぶ?

え?え?ちょっ…勘弁してくださいよ!親は関係ないですよ親は!ハイハイそうです!私が悪いんです!

だから親を呼ばないでくださいよ!こんな馬鹿な事をした自分を見せたくないんですよ!分かりましたよ!

免停なり死刑なりなんなりとしてくださいよ!ハイ!」




神谷「流石の宇宙人でも、国家権力には勝てない……か」


まどか「何か…悲しいね」
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:09:44.88 ID:cqaKcW6q0
公園



まどか「で?未来ってどんな感じなの?」


神谷「うーん…現代と雰囲気はあまり変わらないなぁ……」


まどか「そうなんだ」


神谷「私の旦那…まぁ分かると思うけど、恭介だけど…第一子である理沙を出産した時は、まどかも立ち会ってくれたよ」


まどか「へぇー!」
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:13:14.62 ID:cqaKcW6q0
数年後の病院



恭介「………」


まどか「………」



イラク人「――――!!!」


サウジアラビア人「――――!!!」


アフリカ人「……」ポン


イラク人「!?」


サウジアラビア人「!?」


アフリカ人「ジャンボ」



恭介「………」ウロウロ…


まどか「上条君……大丈夫だよ」


恭介「鹿目さん……」
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:16:59.98 ID:cqaKcW6q0
上条「ごめん…なかなか落ち着けなくてね……」


まどか「………!」


バッタ「何見てんだよ」


まどか「………」
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:19:14.95 ID:cqaKcW6q0
オギャー!オギャー!


上条「!」ガタッ


まどか「ま、まさか!?」


ガチャッ


上条「先生!さやかは!?」ガシッ!


医者「ぐわぁ!?ビックリしたなぁ!もう!大丈夫ですよ!元気な女の子ですよ!」


上条「やっ……さやか!」ガチャッ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:21:40.03 ID:cqaKcW6q0
とある部族の村


村人A「えっ…!?村長…!今、なんと!?」


村長「さっき言った通りじゃ……」


村人B「まさか…とうとう…!」


村長「おニャン子クラブの復活っ…!」


「「「やったああああああああああああああああ!!!!!!」」」


村人C「チクショウ…!涙が出てきやがる…!」
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:23:32.61 ID:cqaKcW6q0
戻って病院


上条「よく頑張ったね!さやか!」


さやか「うん……まぁ……」


さやか「ごめん、少し休憩させて……」


上条「どうぞどうぞ、あはは!」


さやか(恭介、嬉しそうだね)
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:25:35.51 ID:cqaKcW6q0
まどか「おめでとう、さやかちゃん」ヌゥッ…


さやか「あ、まどか…何その格好…祈祷師?」


まどか「うん、大慌てで来たものだから……取りあえずタンスにある物を目に付いた次第で

着ていって出てきたから……」


さやか「おっちょこちょいだな……」
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:30:01.97 ID:cqaKcW6q0
数日後


さやか「さて、名前はどうするか……」


上条「あ、理沙ってのは?」


ほむら「あまいわ、そんなありふれた名前じゃなくて、円にすればいいのよ」


上条「いやいや…暁美さん、それはちょっと……」


マミ「仕方ないわね、じゃあ『無双』」


さやか「もっと駄目ですよ!」


杏子「じゃあ……花子」


さやか「そ、それもどうかと……」


まどか「原点に戻って、理沙でいいんじゃないのかな?」


さやか「じゃあ……」


上条「うん……」
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 23:35:03.22 ID:cqaKcW6q0
数年後


MD『お前!知ってる事があるなら早めに言え!』


QB『そんな簡単に言うわけryバキッ!分かったよ!分かった!話すよ!』



理沙「う―……」ヨチヨチ…


理沙「い…!」プルプル…


上条「……!?」


上条「た、大変だ!さやか!理沙が立とうとしてる!」


さやか「えぇっ!?」


理沙「……ぅ…!」グググ…


理沙「あいっ!」バーンッ!


さやか「やったあ!凄いよ理沙ぁ!」ダキッ


理沙「えへへ…///」
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 18:21:12.28 ID:KLDugKlh0
神谷「まぁ、それが第一子の理沙の話しさー」


まどか「淳君は?」


神谷「あはは!淳も同じような感じだよ!」


まどか「そうなんだ……」


神谷「それよりさ、まどか、この時代の私に玄関閉めるように言ってくれる?」


まどか「え?分かった、さやかちゃんに言っておくね」


神谷「うん、よろしく頼むよ」
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 18:26:00.45 ID:KLDugKlh0
さやか宅


さやか「ん?電話?」


さやか「もしもし?」


まどか『あ、さやかちゃん!』


さやか「まどか?どうしたの?こんな夜中に」


まどか『あのね、突然なんだけど、さやかちゃんの家の玄関閉めてた方がいいよ?』


さやか「え?」


まどか『それじゃあ!』ガチャッ


さやか「あ、待ってよまど……」


さやか「なんだろう……玄関を閉める?確かに開けっ放しだったけど……」


さやか「まぁいいや」バタンッ
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 19:04:37.05 ID:KLDugKlh0



ゴオォォォォ……


小早川「あはは♪凄い台風が来たね♪」


小早川「キミも避難しにこのビルに来たの?」


淳「ざーんねんながら、違うね、ネガティブ系魔法少女の力を観察しにきただけさ」


小早川「へー、そう言う事か」


淳「ま、案外、あっさりと勝っちゃうかもね」


小早川「………特別にさやかちゃんの子供だから、殺さないでおくよ♪」


淳「そりゃあ、有難い。それじゃあやるとしよう」


小早川「それじゃあ、さっそく行くよー♪せーの♪」


小早川「『流血弾』!!!」ダンッ!
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 19:12:02.04 ID:KLDugKlh0



淳「まったく…何が殺さないでおくだよ、殺す気満々じゃないか」


小早川「ごふっ…!がは…、あは、あはは♪」


小早川「妙な力を持ってるね、キミ……」


淳「ん?まぁねー、僕にしてみたら普通に見えるけどー」


淳「とりあえず、今日はこの程度にしておくよ、それじゃーね」


小早川「あの力………あはっ♪どうやら私も未来で大活躍してるみたいだね♪」

364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 19:27:56.29 ID:KLDugKlh0
公園


ゴォォォ……プシュー……


ザッ!


キュゥべえ「遠い星からようこそ、イプシロン王子」


イプシロン「これはこれは、キュゥべえ殿ではありませんか、我々如きのお迎えなど……

恐れ多いです(;^ω^)」



キュゥべえ「王子の星である『まどか星』…急速に発展してるって聞きましたけど」



イプシロン「はい、hope政党の皆さんの協力の御陰で我が星は裕福になりました(`・ω・´)」


キュゥべえ「あはは…それはそれは……」
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 19:37:38.75 ID:KLDugKlh0
キュゥべえ「それで……王子は、一体何しにここに?」


イプシロン「キュゥべえ殿、元を言えば私は『惑星まどか』の人間ではなく、別の星の者という

事は知っていますよね?(^・ω・)」


キュゥべえ「はい、確かに……」


イプシロン「hope政党の皆さんに、私を王に取り立ててくれたのは、有難いのですが……

なにせ別の星の人間ですから、惑星まどかの民達はあまり納得してないのです(´・ω・)」



イプシロン「そこで、惑星まどかのルーツである、『鹿目まどか』という神様がこの地球におられる

そうで……(・ω・)」


キュゥべえ「か、神様?」


イプシロン「はい?そうです、『まど神』と惑星では言われていますが?(・ω・)」


イプシロン「彼女の事は、どうやら教科書に載る程の知名度があるそうです、私も、まど神には

感銘を受けました(=ω=)」
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 19:44:00.27 ID:KLDugKlh0
イプシロン「惑星まどかを脅かす、悪き悪魔達!民は恐怖で震え上がり、畑仕事も出来ない!

その時!無数の矢が悪魔達を貫き、全ての悪魔を惑星からたちまち消え失せさせた!

その光景を見た、一人の幼き子供は、天に神々しく光る少女を見たと言う!これが

伝説になっている『まど神』です!(`・∀・´)」


キュゥべえ「へ、へぇ〜……」


キュゥべえ(MDの仕業だな……)
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 19:51:54.31 ID:KLDugKlh0
キュゥべえ「……で?まどかをどうするつもりで?」


イプシロン「モチロン!まど神を!姫として置くのです!(`・ω・´)」


イプシロン「少しの間だけで構わないので……どうか、キュゥべえ様…恐れ多いですが……まど神を……」


キュゥべえ「……まぁ、聞いてみます」


イプシロン「有難い…!(´;ω・)」


キュゥべえ(未来人の次は宇宙人か……これは大変だな……)
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 19:57:12.96 ID:KLDugKlh0
キュゥべえの研究所


まどか「えぇっ!?私をお姫様に!?」


キュゥべえ「うん、どうする?」


まどか「ど、どうするって……」


さやか「いいじゃん、行っちゃいなよ、私も行くからさ!」


まどか「さ、さやかちゃん……」


キュゥべえ「まぁ、王子を助けると思って……」


まどか「……仕方がない、行くよ」


キュゥべえ「本当かい!?」


キュゥべえ「それじゃあ早速、行ってくるといい!」


まどか「えぇっ!?今!?ってキュゥべえは!?」


キュゥべえ「僕は未来人の対応があるから!向こうに行ったら仁美も居るからー!」


まどか「そ、そんなー!」
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 20:05:47.94 ID:KLDugKlh0
宇宙船


イプシロン「今現在、我々はメデューサ軍と戦っている最中なのです、私は政治と戦の両立が

出来ないので……私が戦に力を注いでる間、まどか様は士気が下がらないように居るだけで

十分ですから(・ω・)」


まどか「メデューサ軍?」


イプシロン「奇妙で過激な軍団です、反政府団ともいいますか……(・ω・)」


さやか「大変だね、色々と」


仁美「あ、そろそろ着きますわ」


イプシロン「おっと、その前に、まどか様にはコレを着ていただいていかなければ…(・ω・)」


まどか「う、うわぁ!凄いね、この衣装!」


さやか「ほ、本当だね……金かかってるなコレは」


イプシロン「あとお手数ですが、リボンも外して貰いますか?教科書の絵通りにならないと……

(・ω・)」


まどか「は、はい!分かりました!」
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 20:31:47.60 ID:KLDugKlh0
まどか「ど、どうかな?」


さやか「おお、いいじゃん、いいじゃん」


仁美「素敵ですわ」


まどか「ティヒヒ……」


イプシロン「姫は言い過ぎましたが…まどか様は、象徴として居るだけで結構なので、お固くなさらず……(・ω・)」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 20:50:04.99 ID:KLDugKlh0
イプシロン「ここが、この星自慢の都です(^ω^)」ガチャッ


さやか「うわっ!凄い!前まで世紀末だったのが嘘のようだ!」


まどか「洋風の都だね…」


イプシロン「それでは、まどか様……左手にある通りをさり気なく通って、奧にある城まで

行ってくれませんか?」


まどか「わ、分かりました……」


さやか「よく見たら、前まで居なかった生物も居るね」


イプシロン「はい、昨日から増大しておりまして―――」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 21:49:19.36 ID:KLDugKlh0
ジィー…


まどか(うっわー……凄い見られてる……だけど、我慢だよ…)


民A「あ、アレ?」


民B「どこかで見たような…?」


子供「あー!まど神様だ!」


まどか「!」


「た、確かに…!言われてみれば……!」


「まど神様だ…!」


「おおっ…!まさか、まど神様を生きている間に見れるとは…!」


ざわ…ざわ…


まどか「〜〜〜〜〜〜!」
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 21:58:37.44 ID:KLDugKlh0
イプシロン「そして、そこまで登りつめたにも関わらず、拳王軍は壊滅――――」


民A「王子様!」


民B「た、たた大変です!まど神様が!」


民C「嘘じゃないですよ!しっかりとこの眼で!」


民D「城の方へ向かってましたよ!?」


イプシロン「落ち着きなさい、まど神様は我々を憎きメデューサ軍や暴徒達から守る為に

やって来たのです(・△・)」


民A「な、なんと……!」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:07:40.90 ID:KLDugKlh0
城の地下牢


兵士A「おい、ここを見張ってろよ」


兵士B「承知!」



兵士B「フフフ……」


ほむら「私から振り切るなんて、無駄よ」バッ!


ほむら「惑星まどか……久しぶりね、この空気(地下牢だけど)」


ほむら「待ってなさい、まどか…今すぐに行くから」ガチャガチャ……


375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:24:19.78 ID:KLDugKlh0
まどか「あれ…?ここどこ?」


まどか「牢屋?……間違って来ちゃったかな?」


『へぇ…久しぶりにここに人間が入って来たね……いや、神になるはずだった人間かな?』


まどかの目の先の牢屋に、黒が入った青色で腰ほどの長さまである髪を持ち、和服を

着ている少女が座っていた。


まどか「だ、誰!?」


『私は、Despair……』


まどか「……え!?」
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:30:15.51 ID:KLDugKlh0
まどか「Despair…って、あの…?」


『え?いや、違う違う、Despairとか、惑星とか、宇宙とか、生物とか作った創造神さ』


まどか「え!?」


ゼロ『私の事はゼロって呼ばれてる』
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:37:11.23 ID:KLDugKlh0
まどか「そ、そんな凄い人が何でここに!?」


ゼロ『別に、暗くてジメジメした所が好きだから、ここに居るだけさ』


ゼロ『ところでキミは?』


まどか「えっ…えーっと……」


まどか「わ、私は鹿目まどか……地球の……その…」


ゼロ『地球人なのか、へぇ…それはそれは、遠いところからわざわざと……』


まどか「あ!そうだ!私、イプシロン王子に会わないと…!」


ゼロ『まぁ待ちなって、王子は……民に質問攻めされてるから、まだ来れないね……』


ゼロ『ん?この子は……そうか、キミの友人か?』


ゼロ『もう一人のこの子は……hope政党の人間か』


まどか「な、何で分かるの?」


ゼロ『私は神だぞ?千里眼なぞ容易い事だ』
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:45:11.47 ID:KLDugKlh0
まどか「た、確か……宇宙を作ったっていったよね…?一人で…?」


ゼロ『まぁね、宇宙を作り変える事なぞ容易いし、銀河を消したり作ったりする事なども

自分の手を動かす様なものさ』


まどか「ゼロさんは……本当に神様なの?」


ゼロ『そうだって、神様のイメージとはかけ離れた貧相な服装だろ?』


ゼロ『でもそれでいいんだ、神様ってのは上からではなく、生物の一番下から監視してるのさ

だけど、最近、私は監視なんてしてないけどね』


ゼロ『神様がこんな事言ったら問題発言になるけど……面倒だもん』


ゼロ『無限にある大宇宙を、私一人では流石に全部は監視出来ないよ』
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:47:49.65 ID:KLDugKlh0
ゼロ『さて、惑星でハンマー投げをした事がある私との楽しいトークタイムはもう終わりだよ』


「まどか様ー!どこですかー!?」


まどか「あ、王子の声だ」


ゼロ『ほら、いってきなよ』


まどか「それじゃあ、ゼロさん」


ゼロ『うん、じゃあね…鹿目まどかちゃん』
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:52:17.52 ID:KLDugKlh0
まどか「イプシロン王子」


イプシロン「あ、あれ?死体安置所におらっしゃったのですか?まどか様(;・ω・)」


まどか「え?死体安置所?牢獄じゃなくて?」


イプシロン「いえ……牢獄はここから正反対の場所にありますが?」


まどか「……そ、そんな」ガチャッ


イプシロン「あ!なりません!まどか様!Σ(゚Д゚)」
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 22:56:00.02 ID:KLDugKlh0
ブワッ!


まどか「うっ……!」バタンッ!


イプシロン「駄目ですよ、まどか様……敵の腐敗した死体とかを置きっぱなしにしているのですから

……(・ω・)」


イプシロン「しかし……何故、死体安置所に長く……?(・ω・)」


まどか「ううん、何でも無い!気にしないで!」
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 23:06:48.12 ID:KLDugKlh0
まどか「それにしても……何だか外が騒がしいね」


イプシロン「まどか様が来られたので、大騒ぎしてるのですよ(^ω^)」


さやか「本当に凄いね、あの人数は……」


仁美「私達もここまで来るのに、数分かかりましたわ」
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 23:12:21.26 ID:KLDugKlh0
???


ゼロ『…………』


ゼロ『…………』


ゼロ『やっべーな………』


ゼロ『こりゃヤベーぜ』


ゼロ『こんなに大勢の暴徒が都に向かってやがる……』


ゼロ『どうやらメデューサの手先のようだな』


ゼロ『ヒッヒッヒッ……!どうやら血生臭い戦いが始まるようだな……』


ゼロ『まぁ、私は人が人を殺し合うのをスナックでも食べながら観戦するか』


ゼロ『私は善と悪、どちらの味方じゃないからね……』


ゼロ『その前に、暴徒を観察しに行くか』スッ!
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 23:15:51.50 ID:KLDugKlh0
暴徒A「おうオメーラ!もうすぐで都だぞ!」


暴徒B「俺達、『混煮血羽』の恐ろしさを見せてやるぜぇ!」


暴徒C「アイツらの怯える姿が目に浮かぶぜ!」


「「「「ヒャッハーーーーー!!!!!」」」」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/02(金) 23:21:40.79 ID:KLDugKlh0
暴徒A「リ、リーダ!」


リーダー「あぁ?何だぁ?」


暴徒A「聞いた情報によると、あの都には『まど神』が居るそうですよ!?」


リーダー「はぁ!?何を言っとるんだお前は!?そんなの迷信に決まってんだろうが!」


暴徒B「し、しかしぃ!」


リーダー「うるさい!早く都を燃やして来い!」
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:25:45.12 ID:pHiiqXi80
ほむ兵「…!何…あの団体は……」


兵士A「た、大変だ!王子!暴徒が!暴徒の集団がぁ!」


ほむ兵「参ったわね……なんだか余計な事に巻き込まれそうだわ」


兵士B「おい、お前!そこで何をしている!早く都の前門まで行くぞ!」


ほむ兵「了解!……クッ…まどか……!」
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:34:09.24 ID:pHiiqXi80
イプシロン「おのれぇ…!暴徒のヤツらめ…こんな時に来るとは…!( ;ω;)」


イプシロン「………ガンマ」


ガンマ「王子、お困りのようだな」


イプシロン「お前、こんな所で何をしている?メデューサ軍の陣地に行ったのでは?(:・ω・)」


ガンマ「もぬけの殻だったよ、もしやと思って大急ぎで来たら、こんな事になってたんだ」


ガンマ「……所で?まどか様が来てるって?」


イプシロン「まぁ……(:・ω・)」


ガンマ「そうか……フフ……」


ガンマ「あの人は地球に居るべき人ではないからな……」


イプシロン「何を言ってる、三日になったら帰らせ―――」


ガンマ「フハハハ!まどか様が居れば、負ける気などまったくしない!」


ガンマ「すぐに暴徒共を消し炭にしてくれるわ!」


イプシロン「…………本気でヤル気か(:・ω・)」
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:38:52.11 ID:pHiiqXi80
都の入口


兵士A「怯むなー!我々にはまど神がついてるんだー!」


暴徒A「何をー!ほざけー!」


ワー!ワー!


ほむ兵「まど神万歳!」


「「「「まど神万歳!!!!」」」」


ほむ兵「まどかは私の嫁!」


「「「「まどかは私の嫁!」」」」


ほむ兵「このデクノボウ共が…!私の嫁だと何度言ったら分かるんだ!?」


「「「「ッサー!軍曹!!」」」」


仁美「今…暁美さんの声が聞こえたような…」


さやか「えぇっ!?アイツがいくらアレだからって、ここまでは来れないでしょ!?」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:42:31.46 ID:pHiiqXi80
仁美「久々に…この大剣を使う事になるとは…思いませんでしたわ!」ゴウッ!


暴徒「「「「」」」」」」ブシャッ!


さやか「相変わらずパワフルだね、仁美」


仁美「…褒め言葉ですの?」


さやか「よーし、さやかちゃんも頑張るかー!」ジャキッ
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:47:30.68 ID:pHiiqXi80
ガンマ「このボケ共がぁああ!!!!神聖な地に踏み込むんじゃねぇえええ!!!!」


僧兵A「テメェらに極楽浄土を見せてやるよぉおおお!!!!」


僧兵B「そんでもって、円感の理に導かれやがれ!」


暴徒E「うぎゃああ!」


暴徒D「死ぬー!」


暴徒J「助けてー!」


僧兵C「もっと!もっとだ!血を!肉を!」


ガンマ「やれぇ!ブチ殺せぇ!!!」



仁美「僧兵が来ましたわ!」


さやか「仁美、僧兵って何?精鋭部隊?」


仁美「えーっと…お坊さんの兵士ですわね」
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:51:58.94 ID:pHiiqXi80
バキッ!!!メキメキッ!!!


リーダー「ぬっ!?ここまで来たか!」


ほむ兵「あなたがリーダね」


リーダー「あぁ、そうとも!そして死ね!」


カチッ


リーダー「」


ほむ兵「………RPGー7」バシュッ!



ほむ兵「………」クルッ


ほむ兵「……そして、時は動き出す」ファサァ


カチッ

リーダー「あ」


ボオォォォォォンンンンン!!!!!!
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:55:00.24 ID:pHiiqXi80



イプシロン「お前の働きの御陰で、我々の都は守られた、感謝するぞ(`・ω・´)」


ほむ兵「はっ…!」


ほむ兵「ところで王子……」


イプシロン「何だ?(・ω・)」


ほむ兵「まど神はどこに?」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 09:59:25.60 ID:pHiiqXi80
宮殿


まどか「え?だ、誰?」


ほむら「私よ、まどか」バッ!


まどか「ほむらちゃん!?いつの間に……」


ほむら「宇宙船に忍び込んだ後、この政府軍に潜り込んだのよ」


まどか「す、凄い手際の良さだね……」


ほむら「ありがとう、まどか」
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:03:24.44 ID:pHiiqXi80
地球


マミ「はぁー……」


マミ「とほほ……」


マミ「ふぅ……」


小早川「なんかお困りのようだね?マミさん?」


マミ「あ!こ、小早川さん…!居たの…?」


小早川「何か困った事があるなら、相談してくださいよ♪」


マミ「えっと……実はね……」


マミ「男の人とは、あまり話した事が無いのよ……」


マミ「だ、だから、男の人の……友達も欲しいなって……///」


小早川「…………♪」


マミ「だ、黙らないでよ!」


小早川「あはっ♪純情だね、マミさんは♪」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:10:51.71 ID:pHiiqXi80
マミ「小早川さんも、男の人の友達居たの?」


小早川「うん♪居たよー♪三人ぐらい」


マミ「ど、どうすれば…友達に出来るのかな?……」


小早川「うーん…マミさんって何かゲームとか、漫画とか読んでる?」


マミ「い、いや……」


小早川「映画とかドラマとかは?」


マミ「あ、あまり……」


小早川「そもそも友達になるキッカケって共通点なんだよね、私は自分が好きなゲームが相手もその

ゲームが大好きで友達になったんだよ♪」


小早川「あとはアニメやら漫画とかかな?」


マミ「な、なるほど…!」


小早川「まず、ゲームをやることだね!」


マミ「わ、分かったわ……!」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:16:18.81 ID:pHiiqXi80
三日後


イプシロン「それでは、我々はこれにて……(´ー`)/~~」


まどか「さよならー」


さやか「達者でなー!」


まどか「ティヒヒ…この衣装貰っちゃった!」


さやか「良かったねー、ご飯も美味しかったね!何より、あのエイリアンの肉!」


まどか「あんな緑色でグロテスクな物をよく食べられたね……」




ほむら「……フッ、あの後、私は三日間牢獄で暮らす事になるとは……」スッ
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:25:15.31 ID:pHiiqXi80
学校


マミ「あ、あの……!」


男子生徒A「はい?」


マミ「え、あの…その…ヨッシーアイランド……」


男子生徒A「え?」


小早川「マミさん!コッチに!」グイッ!


マミ「えっ!?ちょ……」


男子生徒A「?」



小早川「ヨッシーアイランドっていいました!?」


マミ「え?そうだけど……何か間違ってる?」


小早川「いやいや…私もそのゲームやってましたけど……よく見つけましたね、そんなの……」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:32:12.47 ID:pHiiqXi80
小早川「今はハードディスクの時代です、64なんてもう時代遅れ過ぎますよ、動画でも投稿する気ですか?」


マミ「そ、そうなの?……だって安かったし……」


小早川「まぁ…ゲームなんてやった事なさそうですしね、いきなりゲームしろなんて無理ですよね」


マミ「じゃあ…どうすれば……」


小早川「仕方がない……『最初はお客さんで最終的にはお友達』作戦といきますか」


マミ「え…って事は、バイトでもするの?」


小早川「それも接客です……うーん…そんな仕事あるかな…?キャバしか思いつかない……」


マミ「あ、メイドとか!」


小早川「冥土?」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:34:52.98 ID:pHiiqXi80
マミ「あ、で、でも……私、ああいうの出来るかな……」


小早川「ああいう事?」


マミ「え?えーっと…お帰りなさいませーご主人様ーとか言ったり…」


マミ「ケチャップでオムライスにお客さんの名前を書いたり……」


小早川「………」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:42:48.26 ID:pHiiqXi80
小早川イメージ


ヤクザA「おぅ、お帰りなさいませ」


ヤクザB「ようウチらの金を盗んでおいて、ノコノコとツラ出せたなオイ」


チンピラ「………す、スミマセン…!」ガクガク…


チンピラ「く、組長!自分はアホでした!勝手にっ…組の金を盗んで……!」


組長「まぁまぁ……頭上げろや、一緒にオムライスでも食おうや」


チンピラ「く、組長……!」


組長「そういえば……ケチャップ無かったな」


組長「おう、お前……ケチャップ出せや」


チンピラ「え…?も、持ってません…!今すぐに、買いに行くので…!」ダッ!


ガシッ!


ヤクザA「どこに行く気やボケ!組長がケチャップ出せ言うとるやろうが!」


チンピラ「持ってません!自分は持ってません!」


ヤクザB「やかましいわボケ!指出せや!」チャキッ


チンピラ「ゆ…指を…!や、止め…!」


ザクッ!


チンピラ「ぎゃああああああああああああっっっ!!!!!あっぐぅ…!がぁああああ!!!」


ヤクザA「ケチャップ持っとるやないか!この嘘つきが!」ドゴッ!


チンピラ「ゴハッ!」
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:45:12.07 ID:pHiiqXi80
組長「おう、お前……」


チンピラ「は、はひ…!?」


組長「お前のケチャップで……オムライスに、自分の名前書けや……」


チンピラ「へ…えぇっ!?」


ヤクザA「おらぁっ!はよ指出せや!冷めへん内にな!」


チンピラ「や、止め…やめ……!」


「ぎゃあああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!!」
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 17:49:48.72 ID:pHiiqXi80
――――

―――

――


小早川「………///」キラキラ…


マミ(す、凄い目が輝いてるわ…!)


小早川「マ!マミさん!それのバイトしましょうよ!わ、私もやりますから!」


マミ「えぇっ!?」


小早川「だって、そのバイト、楽しそうじゃないですか!」


マミ「メイドが?」


小早川「冥土が!」


マミ(……まぁ、いいわよね、知っている人が居るなら気が楽になるかも)
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:03:42.54 ID:pHiiqXi80
教室


小早川「〜♪」


まどか「渚ちゃん、何かいい事があったの?」


小早川「ようやく、私の事を渚ちゃんって言ってくれたね♪まどかちゃん♪」


まどか「ウェヒヒ」


さやか「で?何をそんなに嬉しそうにしてるの?」


小早川「むふふー♪聞いちゃう?それ、聞いちゃう?」


さやか「何よ、早く言いなさいよ」


小早川「実は私…アルバイトをしまーす♪」


さやか「えぇっ!?」


まどか「何の!?」


小早川「冥土だよ♪冥土♪」


さやか「うぇぇええ!?」


まどか「メ、メイドさん!?」
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:10:46.92 ID:pHiiqXi80
翌日


マミ「メ…メイドしょ…初日…!頑張らないと……」


店長「そんなに緊張しなくていいんだよ」


マミ「は、はい…!店長…!」


男性客A「あははー!それでさぁー」ガチャッ


男性客B「えー!?マジかよー!?」


マミ「お、お帰りなひゃいまひ!ご主人しゃま!//////」


男性客A・B「」


パリーン←客の何かが割る音
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:14:12.98 ID:pHiiqXi80
小早川「やるじゃん♪マミさん」


マミ「あ〜…緊張しちゃった〜……」


店長「指名入ったよ!マミくん!」


マミ「あっえっ!?ハ、ハイ!」


小早川「よーし…今度は私の番か……♪」
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:22:24.12 ID:pHiiqXi80
男性客C「………」ガチャッ


パァンッ!


男性客C「どわっ!?」チュイーン!


小早川「お帰りなさいませ♪ご主人様♪『三途の川の入口』へ♪」チャキッ


男性客C「えっ!?ちょっ……!」


小早川「当店では、出血死、安楽死、撲殺死と、様々な死因を―――」


店長「ちょっと待ってェエエエエ!!!違うから!そんな店じゃないから!」


小早川「え?だって冥土なんでしょ?」


店長「メイドだよ!メイド!渚くんがやってるのは『冥土の使者』だよ!」


店長「も、申し訳ございません……この子、根本的にこの仕事を理解出来たなかったようで……」


男性客C「い、いえ……」


男性客C(天然なのかな?…この子……)
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:35:54.59 ID:pHiiqXi80
店長「いいかい!?渚くん!これは接客営業なの!」


小早川「成程!注意を引かせて殺るって感じなんですね!」


店長「違うよ!殺すから離れて!どんだけ殺したいんだよキミ!」


先輩メイド「なぎちゃーん、指名入ったよー!」


小早川「それじゃあ、行ってきます!ちょっとアイツをシメに行きます!」ダッ!


店長「あ!止めて!行かないで!キミ絶対に理解出来てないから!」
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:39:04.69 ID:pHiiqXi80
マミ「えっと……その……」モジモジ…


男性客A「あー…あのさ!そんなに緊張しなくても……」


男性客B「そうだよ、軽くーさ!」


マミ「は、ハイ!」ビシッ!


男性客A(うっへぇ……)


男性客B(みゅへぇ……)
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:47:00.87 ID:pHiiqXi80
男性客C「………」ソワソワ…


ヌゥ〜…


ガンッ!


男性客C「っぶねぇ!?フォ…フォーク!?」


小早川「あ〜ん♪惜しいー♪もう少しだったのにー♪」


男性客C「キ…キミはまだ…メイドの意味が分かってないの?」


小早川「分かってるよ分かってる♪で?お客さん、何を頼むの?」


男性客C「それじゃあ……スペシャルオムライスで……」


小早川「!」


小早川「ほ、本当にオムライスでいいんですか!?」ズイッ!


男性客C「え?あ、え?う、うん!(うわぁ!顔が近いぃぃ!)」


小早川「かしこまりましたー♪」タッタッタッ……


男性客C「………」ポケー…
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 18:55:50.07 ID:pHiiqXi80
男性客A「それでさー、俺の友達がPSPぶっ壊しやがってよー!」


マミ「えぇ〜!?酷い事しますね!?」


男性客A「それでアイツ、俺に千円だけ置いて逃げやがったんだよ!」


男性客B「はははは!アイツらしいな!」


男性客A「千円でどうしろってんだ!ってな!」


マミ「うふふ……」


男性客A「あれ?マミちゃん、慣れてきたんじゃないの?」


マミ「あら?そう言えば、普通に私、みなさんと話してました!」


マミ「うふふ…これも二人の御陰です」ニコッ!


男性客A・B「」ペリーン
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 19:10:18.54 ID:pHiiqXi80
小早川「お待たせしましたー♪」


男性客C「あれ?ケチャップは?」


小早川「え?お客様が持ってるじゃありませんかー♪」


男性客C「え?」


小早川「体内に駆け巡る、ケチャップが……」チキチキ…


男性客C(お、落ち着け……この子は本気で勘違いしてるんだ、そうじゃなかったらカッターナイフ

なんか出さない……落ち着いて教えてあげないと……)


男性客C「なぎちゃん……ケチャップはね?……えぇっと……スミマセーン、ケチャップ下さーい!」



男性客C「これの事だよ」


小早川「へぇー♪これでどうするの?」


男性客C「そりゃあ…客の名前を……書いたり……」


小早川「成程!ご主人様の名前をケチャップで書けばいいんだね♪」


小早川「えーっと…ご主人様の名前は『錦野 旦』だっけ?」


男性客C「いや違うよ!?」


小早川「え?じゃあ『スター』?」


男性客C「いや、呼び方じゃなくて……はぁ、仕方ないな…じゃあそれで」


小早川「オッケーです♪」
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 21:32:55.14 ID:pHiiqXi80
バックルーム



MD「こうして、巴マミの初心者剥き出しなキャラと小早川 渚の異様なキャラが妙に人気になった、と……」


店長「あの子達の御陰で、私はガッポリ儲けてますよへへへ」


MD「あのな、この施設はhope政党が地球の調査の為に置いた、施設なんだぞ、欲を出してはいかん」


MD「何故、メイド喫茶なのかは不明だがな」


店長「ははは!MDさんもやってみます?」


MD「ん?ククク……」


MD「ここは、断ると言っておく」ジャキッ!


店長「じょ…ジョークですよ…ジョーク……」タラタラ…
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 21:41:56.17 ID:pHiiqXi80
明日


MD「………」


小早川「おはよーございまーす!」


マミ「おはようございます、MDさん」


MD「ん?お前達か……」


小早川「何をやってるんですかー?」


MD「フム……参ったな、従業員全員がインフルエンザを患って、休みのようだ」ガチャッ


マミ「え?ってことは……バイトの私達だけ?」


MD「まったく、困ったものだ……土曜、休日は客が多くなると言うのに……」


マミ「じゃあ……MDさんが…」


MD「聞こえなかったな?もう一度言ってくれないか?」


マミ「い、いや……」


マミ(嫌なのね……)
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 21:45:06.66 ID:pHiiqXi80
小早川「仕方がないなぁ♪私がネガティブ系魔法少女を出来るだけ多く呼ぶよ♪」ピッピッ…


マミ「不本意だけど……鹿目さん達にも声をかけてみるわ」


MD「それは有難い……」


小早川「あ、もしもだけど、全員に断られたらどうする?」


MD「……その時はケルベロスとかを従業員に……」


マミ「それだけは避けたいわね……」
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 21:48:12.71 ID:pHiiqXi80
数分後


まどか「マミさん!」


さやか「遅れてスミマセン!」


ほむら「助太刀に来たわ」


杏子「なぁ、ほむらー、冥土ってなんだー?」


マミ「ごめんなさい!みんな!突然、呼び出して、早速だけど……」


マミ「魔法少女に変身してくれない?」


さやか「え?メイド服じゃなくて?」


マミ「サイズが合わないと思うのよ、さ、早く!」
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 21:53:38.26 ID:pHiiqXi80
店内


ほむら「こんなに魔法少女が……」


マミ「この人達、全員ネガティブ系魔法少女なのよ」


さやか「えぇっ!?全員!?」


マミ「ただし、一人を除いては……」チラッ


黒羽根「何をやっとるんや!はよせんかい!」


さやか「黒羽根さん!」


黒羽根「ん?あぁ、お前らか、何や小早川のヤツが組のモンに腹撃たれたって聞いて、ここに

飛んで来たら、何やしらんけど、厨房を任されたんや」


まどか「え?料理出来るんですか!?」


黒羽根「多少はな、はよせい!開店すんで!」


さやか「うわっ!本当だ!えぇ…っとどうすれば……!」


杏子「なぁ、さやかー、冥土ってなんだー?」クイクイ
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 22:00:02.84 ID:pHiiqXi80
カランカラン……


男性客A「なんか知らないけど、今日は魔法少女姿なんだって」


男性客B「へぇー、知らなかった」


舛添「………」ドォンッ!


男性客A(な、何だ…あのがらの悪い子は……)


男性客B(何かチェーンを腰に巻いてるし……え?魔法少女って何だっけ)


舛添「………せーのー」


「「「「お帰りなさいませ、ご主人様!『三途の川の入口』へ!!!」」」」」


男性客A「」


男性客B「」


濁川「ささ、どうぞ、ご主人様、あちらの席に……」


男性客A(何か……ヤバイ所になってる……)


男性客B(短い人生だったなー……)



店長「アイツらを従業員にしたのは誰だ!」


小早川「わ、私です…!」
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 22:13:26.79 ID:pHiiqXi80
舛添「よーしじゃあ、ゲームやろーぜゲーム」


男性客C「ゲーム?」


男性客D「ゲームってどんな?」


舛添「この実弾2発入った拳銃でロシアンルーレットをするのさ」


男性客C・D「」



水樹「と、所で…お客様は……海派ですか?山派ですか?///」


男性客E「な、何でそんな事を聞くの?」


水樹「お願いします、言ってください……///」


男性客E「えぇっと……海?かな?」


水樹「海?海ですか?海はいいですよね?あのですね?海ってやっぱりデートの基本場所だと思うん

ですよね?でも、冬とかどうなるんでしょうね?やっぱり寒いから別の場所に行っちゃうんですよね?

あ、そうそうお客様?知ってますか?ここから電車で行った所に浜辺がありますよね?あの浜辺には

オバケが出るって噂なんですよ、いや、ただの噂ですからそんなに怖がらないで下さいよ、私もこの

話を聞いて怖かったんですから、あのですね?そのオバケはどうもカップルの幽霊らしいんですよね?

その浜辺で心中して死んじゃったんですって、だけど、悪い幽霊じゃないらしいですよ?そこに

カップルと一緒に行くと必ず結ばれるらしいんです、だから…お客様ともプライベートの時に

行きたいなって…あぁ、ごめんなさい、私はそんな器じゃないのに……でも、いつか行きたいです

お客様と二人っきりで、邪魔者も居ない浜辺で。あぁ、でも邪魔者といってもそのへんに居る

海鳥とかカニさんとかは別ですよ?カニさん達は暖かく見守ってくれるだけですもの。

いつかは、行ってみたいですねお客様」


男性客E「」
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 22:24:03.91 ID:pHiiqXi80
店長「ロシアンルーレットは駄目だぁ!」


舛添「な、何ぃ!?」


店長「そこもマシンガントークしちゃだめぇ!お客さんドン引きでしょ!」


水樹「あぁ、ごめんなさい…私ったら、つい熱が入っちゃってもうリーダーに顔向け出来ないわ

だからここで、命を絶つは、さよなら皆さん、色々楽しかったけど、私なんかが居るからみんなは

笑顔になれないんだわ……そうよ、私はこの中の癌なのよ、だから癌はこんな所にいちゃ駄目なのよ

だけど、もう少しだけ、息を吸わせてね、ロープを括りつけるのが忙しいのよ、あぁそうだ、遺書も

書かないと、何で死んだのかをみんなに伝えなきゃいけないしね、えーと、内容はどうしようかな?

『私は一番下のランクの人間だから、自殺したのです』よし、コレでいいわ、言い訳とかそんなのじゃ

なくて、バシッとストレートに書いた方がいいわね、さーて、そろそろロープを結べたわ…だけど

私は魔法少女だから、こんな事では死ななかったわ!あぁ!なんて愚かなの私!そうだ…ソウルジェム

を叩き割ればいいのだわ、そうだわ、そうしましょう、それじゃあ、早速、遺書を書いて……

どれで叩き割ろうかしら?ハンマー?石?石がいいわね、ハンマーなんてそんな人間の知恵を私が

軽々しく扱っちゃ駄目だわ、そう言えばこの建物の真正面の所に駐車場があったわね、たしかそこに

石がいっぱい転がってたわね、よし、それで叩き割ろうかしら、割れなかったら……その時は割る

まで殴り続ければいっか」


店長「おいィイイイ!!!止めろぉ!!!」
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 22:34:42.62 ID:pHiiqXi80
店長「なんつー人達を呼んでるの!?なぎちゃん!?」


小早川「いやぁ♪あれが彼女達のキャラだから♪」


神宮「貴様!私を愚弄する気か!許せん!打首じゃあ!!!」


店長「止めんかぁあああ!!!!!」


喜多「ねぇ、どうする?キミの血は残りわずかしかないけどどうする?まだ続ける?」


店長「生死を賭けたギャンブルをするなぁああ!!!」


喜多「な、何と!?」ガーンッ!


杏子「おい!食べ物を粗末にするんじゃねぇ!」


神宮「貴様!鞭打ちの刑に処する!」


杏子「オイ!誰か鞭持ってこい!」


ほむら「こんな事もあろうかと、持ってきたわ」


店長「止めんかぁ!そう言う店じゃないから!!!」
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 22:44:55.64 ID:pHiiqXi80
ギャー!ギャー!


サングラスの女性「………騒がしいね」


まどか「ごめんなさい…な、何だか今日はみんな張り切り過ぎて……」


サングラスの女性「まったく……まどかさん?貴方は大人しいですね」


まどか「あはは……みんなみたいに、個性なんか無いから……」


サングラスの女性「それより、気付いて無いのかい?私の事」


まどか「え?えぇっと……どこかでお会いしました?」


サングラスの女性「フフ……会ってますわよ、長いこと」


まどか「えっ…!?その声…まさか仁美ちゃん!?」


仁美「よーやく気付いてくれましたわね」


まどか「全然気付かなかったよ…!やっぱスパイだもんね、仁美ちゃんは」


仁美「私も腕が衰えてないようで、ホッとしましたわ」
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 22:56:09.67 ID:pHiiqXi80
さやか「あ、アレ!?いつの間に仁美に変わってるの!?」


仁美「変装してたんですのよ、それにしても繁盛してますわね」


小早川「あ、野球するなら こういう具合に しやしゃんせ ソラ! アウト! セーフ! ヨヨイノヨイ!!」



ほむら「クッ!負けたわ!」


小早川「あはは!勝った勝ったー♪」


ほむら「あ、あっち向いてなさいよ!」


小早川「何を甘い事を言ってるんだぁ?ほむらちゃん?みんなもほむらちゃんの裸体がみたいよな?」


「ゴクッ……」


ほむら「クッ…!覚えてなさいよ…小早川 渚…!絶対に醜態を晒してあげるわ……!」バッ!


小早川「馬鹿め、パンツ一丁のクセにそこからどう挽回すると言うのかな?んん?」


店長「……もう、疲れた」
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:03:22.22 ID:pHiiqXi80
まどか「ほ、ほむらちゃん!?な、何をしてるの!?きゃあ!///」


ほむら「下がってて、まどか……小早川さん、言っておくけど……私は逆境には強いのよ」


小早川「負け惜しみか……ここで終わらせてくれるわ!」


ほむら「野球するんなら(以下省略)アウト!セーフ!ヨヨイノヨイ!!!」


小早川「!」


ほむら「さぁ!スカートを脱いで貰うわよ!」


小早川「……♪」
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:10:17.53 ID:pHiiqXi80
さやか「な、何だ…この白熱した戦いは……!」


小早川「ククク……さすがだよ、ほむらちゃん、この私を下着だけに追い込むなんて」


ほむら「フン、可愛いパンツ履いてるじゃない」


小早川「勝負下着だからね♪ところで、ほむらちゃん」


ほむら「何かしら?」


小早川「さっき、乳輪が見えたよ♪」


ほむら「ッ!///」カァー…


小早川「フフ…まな板だから見えないと思った?甘いよ、そういう所……まぁ、私も人の事を言えないが…」


小早川「これで最後だ!アウト!セーフ!」


小早川「ヨヨイノヨイ!」


ほむら「フッ…勝ったわ……!」


小早川「な、何!?」


ほむら「言った筈よ?私は逆境に強いのよ」


小早川「クソッ……!」
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:14:31.80 ID:pHiiqXi80
ざわ…ざわ…


小早川(フフ…やるね、ほむらちゃん……だけど、キミの行進はここまでだ)


ほむら(小早川さん……残念だけど、貴方には負けてもらうわ……)


小早川(次で……終わらせるっ!)


小早川「アウト!」


ほむら「セーフ!」


小早川・ほむら「ヨヨイノヨイ!!!」


小早川「ッ!」


ほむら「ッ!」


「おおっ!あいこだ!」


「だ、誰が勝つんだ…!?」


ざわ…ざわ…


さやか「………」ググ…


さやか「ってなんで私は野球拳如きに力入れて見てるの!?」ハッ!?
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:20:31.84 ID:pHiiqXi80
小早川「こうなれば……本気でやるしか無いな……」スッ…


まどか「きゃあ!//////渚ちゃん!見えてるよ!見えてる!//////」カァー…


小早川「恥もいらぬ!戯言もいわぬ!私が目指すのは勝利のみ!!!」ゴウッ!!


ほむら(ッ!な、なんて覇気なの…!?)


小早川「野球するのなら、こういう具合にしやしゃんせ……」


小早川「………」


ほむら「………」


小早川「アウト!」


ほむら「セーフ!」


小早川・ほむら「「ヨヨイノヨイ!!!」」
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:26:31.85 ID:pHiiqXi80
ほむら「ば…馬鹿な……!この私が……!」


小早川「フッ……ほむらちゃん、キミの敗因はたった一つ……キミは最後までプライドを持ったからさ」


ほむら「クッ…!」


小早川「さて、罰ゲームとして…ストリップでも……ん?私の服はどうした?」


ほむら「フフ……こんな事もあろうかと…貴方の服は隠しておいたのよ」


小早川「」


ほむら「さぁ、墜ちるとこまで堕ちましょう、小早川さん、私一人では…堕ちないわ」


さやか「ま、まさかの道連れ……」
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:36:44.01 ID:pHiiqXi80
小早川「やってくれたね……この私を……」


黒羽根「……まぁ、腹をくくれや小早川…」


黒羽根「とりあえず、演技で恥ずかしがってたらええねん」ボソボソ…


小早川「………♪」
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:43:18.67 ID:pHiiqXi80
小早川「じょ…冗談じゃねーぜ///そ、そんな事…出来ねーぜ…///」カァー…


ほむら「何をグズグズ言ってるの?さぁ、脱ぎなさい!」


小早川「ず、ズルイって……そんなのあんまりだって……」


ほむら「うるさい!さぁ!脱ぎなさい!」ガバッ!


小早川「えっ…!ちょ…きゃあ!」
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:53:47.23 ID:pHiiqXi80
ほむら「取った!」


小早川「!?!?!?///」


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ!!!!????」



ほむら「フッ、私に勝つなんざ、百年早いわ」


さやか(いや、アンタ負けたじゃん)


ほむら「自分の愚かさを身を知って……ん」


小早川「〜〜〜〜〜!」ポロポロ…


ほむら「!」


小早川「あぁあんんん!!!ひ、酷いよほむらちゃん!わ、ヒック…私…勝ったのに・・・!何で

こんな事をしなきゃなら…ヒック…しなききゃ……!」


小早川「あんまりだよぉ!ヒック…!わ、私…もう!学校に行けないよぉ!うわぁあん!」


舛添「……リーダー、アンタはよく頑張ったよ」


濁川「そうですよ……」


水樹「………」コクッ


小早川「ヒック…み、みんなぁ……!」グシュグシュ…


舛添「さぁ、泣いてないで来いよ、服、あるかもしんねーし」


小早川「ありがとう…ありがヒック…!ありがとう…」


まどか「ほむらちゃ……」


まどか「いや、暁美さん」キッ


ほむら「ごめん」
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/03(土) 23:58:43.64 ID:pHiiqXi80
まどか「私にじゃないでしょ?」


ほむら「………」


さやか「……」


ほむら「謝ってくるわ……」ズーン…



さやか「凄い落ち込みようだね……」


まどか「ほむらちゃんが悪いんだよ!」


黒羽根「あはは、せやけど…小早川のヤツがマジで泣く訳ないやん?」


まどか「え?」


黒羽根「ようするに……嘘泣きや」


さやか「何で分かるんですか?」


黒羽根「アイツの考える事は千手先まで読めるわ」
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:03:36.10 ID:zC6IvasA0
裏部屋


舛添「大丈夫か?リーダー」


小早川「うん?大丈夫だけど?」ケロッ


濁川「やっぱり、嘘泣きだったんですね……」


小早川「いやはや……まさか、こんな事になるとはな……」


小早川「流石はほむらちゃん、汚すぎる……」


小早川「コレは少し、痛い目にあって貰わないとね♪」


舛添「根に持つね……」


小早川「さ、多分、ほむらちゃん来ると思うから、みんなは部屋から出ていってよ」
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:10:00.31 ID:zC6IvasA0
コンコン…


小早川「……誰?」


ほむら「………私よ」


小早川「……何しに来たんですか?」


ほむら「謝りに来たの……ごめんなさい」


小早川「そんな事で…私が許すと思うんですか?」


小早川「私にだって!プライドぐらいあるんですよ!?それを…汚い手を使ってズタボロにするなんて……!」


小早川「もう…!最低ですよ…!ヒック……」


ほむら「……っ」


小早川「帰ってください……私は、あなたの顔なんて『二度と見たくない』」


ほむら「ッ…!」


小早川(そう言えば後先の事、考えてなかったね♪)
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:17:00.04 ID:zC6IvasA0
ほむら「ご……ごめんなさい…私も……ただ…負けたくなかったから……あんな事を……」


小早川(およ?)


ほむら「ごめんなさい…グスッ…だから…小早川さん…二度としないからっ…!」


小早川(ありゃりゃー…泣いちゃったよ♪……これで嘘ピョーンなんて言ったら殺されるかな?)


小早川「帰ってくださいよ……!」


ほむら「で、でも――」


小早川「帰れッ!!!」


ほむら「……!」


ほむら「うぅ…うう……」フラフラ…



小早川(ごめんね、ほむらちゃん、週着地点を考えて無かったんだ、仲直りはまた今度だね♪)
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:24:45.45 ID:zC6IvasA0
明日


小早川「おっはー!」


まどか「あ、渚ちゃん、昨日のアレ、嘘泣きだったの?」


小早川「まぁね!」


さやか「あっさりと言うね!?」


まどか「な、何でそんな事を……?」


小早川「『汚い手は使っちゃ駄目だって事を身を持って知る作戦』だから」


まどか「へ、へぇー……」


小早川「だが、残念ながらこの作戦には欠点が―――」


ほむら「お、おはよう…まどか…美樹さん……小早川さん……」


小早川「…………」プイッ


小早川「それでさー♪アイツって馬鹿でさー♪」


まどか「へ、へー!そうなんだー……」


まどか(凄い…!一瞬、態度を変えた…!)


さやか(そういえば、渚って何人もの魔法少女を魔女化にしてきたんだっけ?まぁ、魔女化までは

させないと思うけど……)
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:30:47.76 ID:zC6IvasA0
教室


仁美「へー…そういう事ですの……」


さやか「しかも、週着地点を考えて無いんだって」


まどか「早く考えないと、本当にほむらちゃんが……」


さやか「あぁやって、今も考えてるんだよ」



小早川(さーて…どうしたものか……コッチから仲直りの話しを持ち出すのは不自然かもしれないし

……うーん、ほむらちゃん次第かな?)


ほむら「あ、あの……小早川さん……」


小早川「………」ガタッ…


小早川「………」スッ


ほむら「あ……」


小早川(フフン♪流石はほむらちゃん!だけど、ごめんね?今はジラす事に力を入れるから♪)
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:35:14.20 ID:zC6IvasA0
ほむら「………!」ギリッ…


ほむら(最低だ、私……小早川さんの気持ちも考えないであんな事をするなんて……!)


ほむら(………醜い……)


ほむら「ほんと…どうしようも無いわね…私って……自分の事しか考えないなんて……」



小早川(うぉーい♪そこまで落ち込むか!?やべーな……)


小早川(だけど、待っててね、ほむらちゃん…今から最高のハッピーエンド考えるから……)
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:41:21.08 ID:zC6IvasA0
放課後


ほむら「あ、あの……小早川さん、一緒に……」


小早川「仁美ちゃーん!一緒に帰ろうぜー♪」


ほむら「あ…ぅぅ……」


まどか「ほむらちゃん……」


さやか「この状態から、渚はどうするんだろう?」
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:44:23.31 ID:zC6IvasA0
三日後


ほむら(小早川さん、一向に私の話しを聞いてくれないわ……)


ほむら(……仕方無いわよね…あんな事をしたんだし……)


ほむら(…………)


小早川「さーて!弁当は屋上で食おうっかなー!」


ほむら「……!」


ほむら(これで最後にするわ……あまりしつこくやったら、小早川さんに迷惑掛かるし……)
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:47:06.97 ID:zC6IvasA0
まどか「ん?」


さやか「あれぇ?中沢ー、何やってんの?」


中沢「いや、小早川さんに見張ってろって言われたから見張ってるんだよ」


まどか「中沢君の誰か来た?」


中沢「そう言えば、暁美さんが通ったぞ」


まどか「やっぱり……」


中沢「なんか知らないけど、お前らも上がっていいみたいだぞ?」


まどか「……行こう」


さやか「……うん」
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:50:53.39 ID:zC6IvasA0
屋上


小早川「〜♪」


ほむら「………」オソルオソル…


小早川「何してるんですか?暁美さん?」


ほむら「……!」


ほむら「………」ギィ…


小早川「何ですか?会いたくないって言いましたよね?」


ほむら「………ごめんなさい」


小早川「……謝罪は聞き飽きました、何であんな真似をしたんですか?」


ほむら「……その…負けたくないから……」


小早川「それだけですか?」


ほむら「え?」


小早川「ちゃーんと、本音で語って下さいよ、負けたくないだけじゃないでしょ?」


ほむら「…………」
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 00:56:22.23 ID:zC6IvasA0
ほむら「貴方に負けたくなかった!」


小早川「!」


ほむら「勝ちたかった!ネガティブなんかに負けたくなんか無かった!」


ほむら「一度、貴方は上条さんを殺しかけた事もあるし、どこかにそんな貴方を憎む私が心の

どこかに居た!」


ほむら「だから貴方みたいな嘘つきに!変人に!馬鹿に!狂人に!殺戮者に!絶望主義者なんかに!

負けたくないと思った!」


ほむら「だからどんな手を使ってでも勝とうとした……!」


ほむら「……だけど」


ほむら「………それは正しく無かった」


ほむら「……今思えば…貴方はもう…友達だったのに………私は……」


小早川「………♪」
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 01:06:08.39 ID:zC6IvasA0
小早川「まったく……本音で語れとは言ったけど…そこまで言うとはね」


ほむら「………」


小早川「自分勝手で卑怯者で………負けず嫌いか……」


ほむら(これでいいのよ……あんな事をしといて、仲直りしようなんて……)


ほむら(本当に愚かな考えだったわ……)


小早川「だけど」


ほむら「?」


小早川「ほむらちゃんの、そういう負けず嫌いな性格―――――」
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 01:06:56.06 ID:zC6IvasA0















小早川「―――大好きだ、ぜ?」ビシッ!





445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 01:09:57.04 ID:zC6IvasA0
ほむら「――――!」


小早川「あはは♪驚いた?」


小早川「大丈夫だって!あんな程度で私がへこむ訳無いじゃん!」


ほむら「こ、小早川さん…?」


小早川「だって、私達は、切っても切れない絆があるじゃないか♪」


ほむら「――――」
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 01:12:14.55 ID:zC6IvasA0
小早川「私はネガティブで絶望主義者だけど……これからも友達でいてくれよな?」


ほむら「……!え、えぇ!」


小早川「それに、よく勇気を出して言えたね!流石はほむらちゃん♪」


小早川「それじゃあ、仲直りのチューだ!」ガバッ!


ほむら「えっ―――ムグッ!?」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 07:58:33.89 ID:zC6IvasA0
私は驚いた。

急に小早川さんが私の口を口で塞いで来た。


しかも、舌を入れて口内をかき回された、水の音が屋上に響いた。


でも、嫌ではなかった。
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 08:09:06.68 ID:zC6IvasA0
私も舌を絡ませてやって、少し小早川さんは驚いて、私が小早川さんを押し倒した

形になってしまった。

しかし、それでも私の勢いは止まらず、仲直り出来た喜びのあまり、私の左手はあらぬ方向に

行っていた。



小早川「ちょ!むぐ…んっ…それは、……マズ……ん」
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 08:19:10.53 ID:zC6IvasA0
いつの間にか、私は小早川さんのとんでもない所に指を当てていた。


小早川「んっ…!駄目だよ…そこは…」


小早川さんの顔が赤くなっていくが、どうせこれも演技だろうと、決めつけて

舌と指の動きを加速させた。



小早川「あっ…!んっ…!止めてよ!こん、な…っ展開…誰も望んでない……んんっ!」


小早川「こんっ…な展開…!あんっ…薄い本だけにっ……してよ……!」


相変わらず訳の分かない事を言う小早川さんだが、度々入る女の子らしい声が出る度に

私の指は加速していく。
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 08:27:53.62 ID:zC6IvasA0
小早川さんの下着越しに伝わる湿っぽさ。

私は何を思ったか知らないが、下着の中に指を突っ込んだ。


小早川「ちょ…!それはやりすぎだよ!そんな事したら…パッシングが……!」


ほむら「黙りなさい、貴方は私を騙したのよ……責任を取りなさい」


小早川「そ、そんな〜!」


半泣きになる小早川さん、まぁこれも嘘だろうと決めつけた。

半泣きで顔が真っ赤かなので、感情が昂り、その勢いのまま指を入れた。


ジュプ……


小早川「あっ……ん!」
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 08:46:25.96 ID:zC6IvasA0
さやか「こ、これ…止めに行った方がいいんじゃ……」


まどか「………いや」ドキドキ…


まどか「私達は何も見てない」


さやか「え?」


まどか「そう、私は何も見てない……ほむらちゃんと渚ちゃんがあんな事やこんな事している所なんて

見た覚えがない……」


さやか「ま、まさか…まどか……」


まどか「………」


さやか「鑑賞する気か!?」
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 08:51:42.56 ID:zC6IvasA0
まどか「止めないで、さやかちゃん」


さやか「いやいや……止めるも何も……」


まどか「ごめんね、ほむらちゃん、渚ちゃん…二人のそんな姿見たこと無いから、興奮しちゃって」


さやか「………」
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/04(日) 08:57:41.57 ID:eWPom5Z9o
誰か早くイラスト
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 08:59:03.01 ID:zC6IvasA0
ほむら「まさか、今まで使ったテクニックを披露する事になるとは……」


小早川「も…もう止めてよ……何か来る感じがして…怖いよぅ……」


ほむら「どうせそれも嘘なんでしょ?」


小早川「う、嘘ジャマイカ……」


ほむら「ボケる余裕もあるじゃない」


ほむら「でも安心しなさい、これで最後よ」


ほむら「秘技!『虹色のトビウオ』!!!」


QB「そこまでだ」


ほむら「!?」


QB「この神聖な学び舎でそんな事をするのは、許されないよ」


ほむら「クッ……!」
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:10:21.25 ID:zC6IvasA0
ほむら「でも、私は止めないわ、みんなの期待に答えなければ……」


QB「答えなくていいって…」


ほむら「でも、残念、私がこの状態になってしまえばもう誰にも止められないわ」


ほむら「小早川さん」ズイッ


小早川「ヒッ…!な、何…?」


ほむら「私が指を高速に動かすと、貴方は体が反応する度に頭のアホ毛がピョンピョン跳ねるところが―――」


ほむら「―――とてもたまらないわ」ジュルリ


小早川(や…ヤられる!)


小早川「さっきも言ったけど…こんな展開、誰も望んでないよ?」


ほむら「そんな涙目で言わないで…性欲が半端なく上がるわ」


小早川「!」


ほむら「誰も望んでない事は無いわ、絶対に一人はこの展開を待ち望んでいたかもしれないのよ?」


小早川「え…えぇー…」


ほむら「だからヤる」ジュプッ…


小早川「あうっ…!ぐっ…!」


QB「おーい」
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:15:37.18 ID:zC6IvasA0
ほむら「さっきはトビウオをやろうとしたけど…一番強力のヤツにするわ」


小早川「ひっ…!?え…?」


ほむら「『秘技!猪の猛突進』!!!」ジュプジュプジュプ!


小早川「…!?あぅっ!ひ…ひぎぃ!?あっあっあっあぁああ!!!」ビクンッ!


小早川「あうぐぅ…!イッちゃう!イグゥうううう!!!」


ほむら「………」ピタッ


小早川「はぁ…はぁ……?」


ほむら「一分の休憩よ」


小早川「そ、そんな……!」


QB「………」
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:18:44.62 ID:zC6IvasA0
ほむら「じゃあスタート」グンッ!


小早川「あんっ…!や、止めぇ!」ビクンッ!


小早川「あん!あん!や、止めて!ほむらちゃん!これは、流石の私でも…!た、たへ…!」


ほむら「はい、止めたわ」ピタッ


小早川「……え?」


ほむら「止めてって言ったから止めたのよ」


小早川「うぅ……」


QB「………」
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:23:10.00 ID:zC6IvasA0
小早川「あ、あの…ほむらちゃん……続けて……」


ほむら「続ける?何を?」


小早川「だ、だから…さっきの……指を……」


ほむら「指?指でどうするの?」


小早川「え……だ、だから…そ、その……私の……を」


ほむら「え?何?よく聞こえ無かったわ」


小早川「うぅ…ほむらちゃんの意地悪…分かってるクセに…体が疼くんだよ…早く…して?」


ほむら「いやよ、口で言わないと分からないわ」


ほむら「それともこのままお開きにしましょうか?」


小早川「………」
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:25:49.41 ID:zC6IvasA0
小早川「ほ……ほむらちゃんの指で……私のココをしごいて下さい……」


ほむら「ここってどこ?」


小早川「……を」


ほむら「え?」


小早川「お、おマ○コを……」


QB「駄目だ!それは危険だ!」
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:27:43.47 ID:zC6IvasA0
鴉「カーカー」


QB「う、うわっ!何だ!?この鴉!」


鴉「アギャー!」ザクッ!


QB「く…首を…嘴で…貫いた…だと…?」


QB「」バタッ
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:29:28.01 ID:zC6IvasA0
ほむら「よく言ったわね、小早川さん」ガバッ


小早川「な…なに…?」


ほむら「だけど……今度は指じゃなくて…貴方の愛液を吸い出してあげるわ」


小早川「っ……!」


小早川「お、お願いします……」


ほむら「………」ニャッ…
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:31:21.71 ID:zC6IvasA0
まどか「すすすす…吸い出す!?」


さやか「それ……大丈夫?」


まどか「大丈夫だよ……みんなも許してくれるハズ……」ジー…


さやか「そのみんなって誰なんだよ!」
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:35:34.22 ID:zC6IvasA0
あぁ、小早川 渚…一昔前までは狂人だったのに…今じゃコレの虜じゃない。


あの狂人で嘘を付いて、でも人間らしい心はどこかにある貴方が……。


そんな涙目で顔を真っ赤にして、しかも股を開いてグジョグジョになってるアソコを見せるなんて……。


それにしても、やっぱりそのアホ毛は可愛いわ。
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:39:37.02 ID:zC6IvasA0
階段下


中沢「………」ブルッ


中沢「ちょっとトイレ行こーっと……」



マミ「ん?屋上に誰か居るの?」


マミ「誰かしら……」



杏子「学校に侵入したのはいいけど…さやかのヤツが見当たらねぇな……」


杏子「屋上にでも行ってみるか……」




中沢「ふー…スッキリした、それにしても長いな」
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:45:26.19 ID:zC6IvasA0
マミ「あら?貴方達、何をしてるの?」


まどか「あ!マ、マミさん…!」


マミ「何を覗いてるのよ」スッ


さやか「あ、ちょ……」



小早川「あぁぁんっ!んっ!あはぁ!あぁん!」ビクンッ!


ほむら「フフ…どう?吸い出される気分は」ズズズ…


小早川「あはは……♪凄く、いいよ…♪」


マミ「」
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:47:47.54 ID:zC6IvasA0
マミ「な、ななななななな!!!//////」


マミ「何て事をしてる……ムグゥ!?」パシッ


まどか「だ、駄目ですよ!大声出しちゃ!」


杏子「おー、さやかー…ってお前らそこで何してんの?」


さやか「あ!杏子!何でここに…」


杏子「ん?何を見てんだよ」
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:52:35.57 ID:zC6IvasA0
ほむら「だけど、まだ終わらないわ、私の復讐はまだ続くわよ」ジュプジャプ


小早川「あぅぐっ…!?し、舌を…!?や、止めて!止めてよほむらちゃ…んっ!そんな事したら

私が…おかしくなっちゃうぅうう!!!」



杏子「」


さやか「きょ…杏子…?」


杏子「どういう事だよオイ…」ボタボタ…


まどか「は、鼻血出てるよ?しかも、目が恐い……」


杏子「ち、チクショウ…そう言う腹かよ…私にこんな光景を見せるって事かよ……」


杏子「ハッ…いいぜ…一緒に見てやるよ」ジー…


マミ「……///」ジー…


まどか「………」ジー…


さやか「………」


QB「………」
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:56:15.04 ID:zC6IvasA0
小早川「あぁっうぐぅ!イグゥ!イッちゃうううううううう!!!!!」プシュゥ!


ほむら「!」


小早川「はぁ…はぁ…ヒュ…ヒュごい…こんなに……私……ほむらちゃんの…舌で…イッちゃった……」


ほむら「フフ……盛大に塩を吹いたわね、小早川さん?」


小早川「………」ゼェ…ゼェ…


ほむら「それじゃあね」


小早川「…んっ……」
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 09:57:14.77 ID:zC6IvasA0
なぎほむ編
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/04(日) 10:03:32.12 ID:u0y4WNGIO
朝っぱらか好き放題だなwwwwww

アホ毛にテンガロンか
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/11/04(日) 10:10:07.22 ID:7plXu9aAO
乙、ほむほむが汚されただと・・・
何故か最後の塩で萎えたぜ
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/11/04(日) 11:31:02.02 ID:Vxds28Hxo
かわいい渚ちゃんかわいいよ
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:11:04.46 ID:zC6IvasA0
まぁ、そんな事もあって私と小早川さんは前のような友達になれた。

え?余計に話しづらくないって?え?何で?逆に何で?

まぁいろんな事がありまして、なんやかんやで今度の休日は小早川さんと出かける事になりました。
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:16:14.72 ID:zC6IvasA0
小早川「おーっす!ほむらちゃーん!」


ほむら「あぁ、小早川さん」


小早川「遅かったねー♪早く来すぎて8時間は待ったよ!」


ほむら「は……八時間…!?いや……それは嘘ね」


小早川「あはは♪流石に気づくかー♪それじゃあ行こっか♪」


小早川「本当は二時間だけどね……」ボソッ


ほむら「?」
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:18:10.67 ID:zC6IvasA0
鵜飼『妙な組み合わせだな』
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:19:41.91 ID:zC6IvasA0
ほむら「!?」バッ!


小早川「……?どうしたの?」


ほむら「いや……今さっき…鵜飼さんの声が聞こえた様な……」


小早川「………」


小早川「あははは♪鵜飼さんもあの世で見てるんじゃないの?」


ほむら「はは……」
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:27:59.09 ID:zC6IvasA0
鵜飼『確かに、あの世で見てるってのは間違いじゃないけどな』


ほむら(鵜飼さん…!?ど、どこに居るの…!?何で鵜飼さんが……!?)


鵜飼『私はお前が持っている、私のソウルジェムから下界に通信してるんだ』


ほむら(下界って……やっぱり……)


鵜飼『暁美ほむら、小早川 渚というヤツはな、小学校から気味悪がられてイジメられてたんだ』


鵜飼『だから友達と一緒に出かける様な事は無かったらしい』


鵜飼『それも二人でな』


ほむら(新川さんとか…他のネガティブ系魔法少女とは?)


鵜飼『確かに出かけてる事もあるだろうが……プライベートでは無いだろう』


鵜飼『小早川のヤツは今日を楽しみにしてたハズ……いや絶対にしてた』


ほむら「………」


鵜飼『だから、遊んでこい……それを言いに来ただけだ』


鵜飼『じゃあな』ブツッ


ほむら「………」
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:30:59.97 ID:zC6IvasA0
小早川「んー?どうしたの?ほむらちゃん?」


ほむら「い、いや…何でも無いわ」


小早川「まったくもー♪ほむらちゃんが『一緒に出かけよー♪うっふーん♪』なんて言うもんだから

……仕方なくついて行ってあげてるのに」


ほむら「ふふ……そうね」


小早川「?」


ほむら「じゃあ、今日は帰る?」


小早川「えっ!?い、いや…それは無いぜ……」


ほむら「ふふ……」
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:45:37.08 ID:zC6IvasA0
映画館



小早川「どうする?『復讐のエリー』でも見る?」


ほむら「……他のは無いの?」


小早川「『レッドキングVSアボラス』とか『呪われたネットカフェ』とか『444号室のトイレ』とか……」


ほむら「タイラントVSベムスターなら見てたわ、仕方ないわ……『呪われたネットカフェ』でいい?」


小早川「ん〜♪別に構わないよ♪」
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:55:40.70 ID:zC6IvasA0
ほむら「えーっと……ここの席でいいわよね?」


小早川「ホラー映画なんて初めて見るなー♪」


ほむら「なんでも史上最強に恐いらしいわよ」


小早川「へー♪ま、私は全然怖く無いけどね、幽霊とか何回見た事か……」


ほむら「それは羨ましいわね……」
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 12:58:49.34 ID:zC6IvasA0
ブー――――………



ほむら「あ、始まるわよ」


小早川「…………♪」


新川『…………』チョコン
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 13:00:47.40 ID:zC6IvasA0
ほむら「あれ?さっきそこに誰か座ってなかった?」


小早川「え?」


ほむら「い、いや…ごめんなさい……」


小早川「全く…恐いこと言わないでよ♪」
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 13:10:31.80 ID:zC6IvasA0
数分後


『ば、馬鹿な……!ブログが炎上してやがる……!』


『やっぱりあの、ネットカフェで書き込みしたから……!』


ほむら「いやいや……貴方が童貞を敵に回すようなことを書き込んだからよ……」


小早川「ひぃ〜……」ガタガタ……


ほむら「どうしたの…?」


小早川「ブ…ブログが炎上してる〜…!恐いよ〜……」ガタガタ…


ほむら(どこで怖がってるのよ……)
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 13:32:52.07 ID:zC6IvasA0
数分後


『このロリコンが!黄泉の世界に連れてってくれるわ!!!』ガシッ!


『う、うわぁ!だ、誰かぁ!!!』


ほむら「!」ビクッ


小早川「うひゃ!」ヒシッ


ほむら「ちょ…小早川さん……」


小早川「………」プルプル…


ほむら「………」ポンッ
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 14:30:17.48 ID:zC6IvasA0
上映後


小早川「やっぱり全然怖くなかったねー♪」


ほむら「………」


小早川「えー♪何?その目ー!?」


ほむら「何でも無いわ……」
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 18:35:07.44 ID:zC6IvasA0
小早川「明日はみんなと、お出かけするんだよね♪」


ほむら「そう言えばそうだったわ……」


小早川「そんじゃあ、私はこれで……また明日!」


ほむら「えぇ…それじゃあ…」
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 18:40:20.74 ID:zC6IvasA0
明日


ほむら「………」


まどか「……さやかちゃんと小早川さんは先に行ってるんだって」


ほむら「まさか、今度の場所は無人島だなんて……」


マミ「またDespair勢力の魔法少女を探し出すらしいわね」


杏子「はー…またかよ、まぁ、別にいいけど」
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 18:42:27.66 ID:zC6IvasA0
無人島


船長「――――」


ほむら「付いたわね」


まどか「ありがとう、船長さん」


船長「――――!」ドドド……



杏子「で?さやかと渚はどこだ?」


マミ「あ、浜辺に……」
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 18:47:31.19 ID:zC6IvasA0
小早川「…………」コォォ…


さやか「………」ヒュゥゥ…


小早川「……フッ、よくここまでこれたな…後悔せぬか?」


さやか「……ためらいなど、無い」


さやか「貴様に……明日は…無いッッ!!!」


小早川「図に乗るなぁッ!!!」


ドスッ!


さやか「ぐぅ!」


小早川「ぬぉ!?き、貴様…まさか…既にあの試練を……」



ほむら「………」


マミ「茶番劇、ね」


杏子「………」
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 18:49:55.09 ID:zC6IvasA0
小早川「おやぁ?キミ達、来てたのか」


ほむら「さっきから居たわよ」


まどか「二人は何してたの?」


小早川「んー?別にー?さやかちゃんと一緒に時間を無駄にしてたんだよ♪」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 18:57:33.06 ID:zC6IvasA0
舛添「えーと、C班までは探索で、D〜Zまでは食料調達だー」


マミ「彼女達は?」


小早川「んー?ネガティブ系魔法少女のみんなだよ、私達だけじゃどうしようもないと思うしね♪」


神崎「リーダー……ここの警備はどれ程で?」


小早川「んー…まぁ、全力?勝手に入ろうとするヤツは撃ち殺せばいいって感じ♪」


神崎「承知」


マミ「何であの人はバイクで被るヘルメットを?」


小早川「フルフェイスのヘルメットはあの子には欠かせないからね♪」


マミ「?」
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 19:02:09.04 ID:zC6IvasA0
無人島付近の漂流中の樽の中


キリカ「織莉子…そう怒らないでくれ」


織莉子「………」


キリカ「確かにわたしの不注意だった……まさか、船が転覆するとは……」


織莉子「……許しません」プイッ


キリカ「えぇ〜……ん?」ガタッ


キリカ「お、織莉子!島だ!わたし達帰れたよ!」


織莉子「…………」
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 19:05:06.03 ID:zC6IvasA0
キリカ「よし……ってここ…無人島か?」


織莉子「遭難しましたね」


キリカ「そ、そんなぁ……ん?」


迷彩服の少女A「…………」


迷彩服の少女B「…………」


キリカ「ひ、人だ!」
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 19:16:00.10 ID:zC6IvasA0
迷彩服の少女A「Who are you!?」


迷彩服の少女B「มันเป็นผู้บุกรุก! ไฟไหม้!」ジャキッ!


キリカ「え、ちょ……!」


パァン!
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 20:28:33.39 ID:zC6IvasA0
まどか「え?」


マミ「どうかした?」


まどか「い、いや…今、鉄砲の音が聞こえたような……」


まどか「渚ちゃん、アレって……」



小早川「はぁー…いいお湯だー♪」


杏子「あ!ズルイぞ!お前だけドラム缶風呂なんて!」


小早川「じゃかましい!」


さやか「な、渚!早く代わってよ!寒いよ!」グラグラ…


小早川「うわっ!止めろ!ドラム缶を揺らす……!」


ザッパァーン!
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 20:40:03.37 ID:zC6IvasA0
さやか「い、いやぁああああああああ!!!!な、渚ちゃん!?」


小早川「う、うわぁああああ!!!!ドラム缶風呂がっ…!台無しにっ…!」


小早川「へっくしっ!さ、寒い!」ブルブル…


さやか「ひっくし!」
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 20:57:01.31 ID:zC6IvasA0
小早川「ぎゃああ!?服が、お湯に…!?」


小早川「マジかよ…!おま…!また全裸ネタかよ!」


さやか「な、渚ちゃんだけじゃないよ…!わ、私のも被害喰らってんだから…!」ガタガタ…


小早川「さ、寒い!こ、この寒さは尋常じゃない!」ガタガタ…
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 20:59:39.10 ID:zC6IvasA0
さやか「ど、どうしよう…渚…!」


小早川「えーっと…どーしょっかな……」


さやか「あ!そうだ!ネガティブ系魔法少女から借りれば!?」


小早川「な、成程!その手があったか!」


さやか「つ、ついでにタオルも…!」
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 21:09:33.88 ID:zC6IvasA0
テント


迷彩服の少女C「Это одежда? Мне очень жаль, есть только фартук?」


小早川「…………」


さやか「えっと……何て?」


小早川「エプロンしか無いんだって」


さやか「エ、エプロン!?」


小早川「で?どうする?」


さやか「…………」
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 21:16:12.24 ID:zC6IvasA0
さやか「ま、無いよりマシね」ヒュ〜…


小早川「そうだねー…♪」ヒュ〜…



キリカ「誰だアレ?」


織莉子「早く行きましょう、キリカ、また撃たれますよ?」クイクイ
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 21:46:42.13 ID:zC6IvasA0
ほむら「しかし……本当に木々しか無いわね……」


まどか「そうだね、あ、海鳥」


ほむら「……まどか、ここに居ると寒いし……ネガティブ系魔法少女が居るテントに行きましょうか」


まどか「うん……」
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 21:53:44.48 ID:zC6IvasA0
浜辺


小早川「それにしても、なめてたよ裸エプロン♪」


さやか「そうだね、まさかここまでとは………」


小早川「なんかムラムラす……ゾクゾクしてきたね♪」
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 21:56:59.69 ID:zC6IvasA0
悪者A「見ろー!裸エプロンの女がいるぞ!」


悪者B「ヒャッハー!ヤッちまえー!」


小早川「……!?どうやってここに!?」


さやか「ど、どうするの……?」


小早川「さやかちゃんは逃げていてくれ……」


さやか「で、でも……」


小早川「あの人達…魔女の口付けを喰らってるよ♪」


さやか「えっ!?」


小早川「さぁ!早く行くんだ!」


さやか「………っ!」ダッ
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 22:02:42.79 ID:zC6IvasA0
小早川「よし、魔法少女に変身♪」チャキッ


悪者A・B「「うおぉおおおおおおおお!!!!!」」


ダァンッ!パァンッ!


悪者A「!?」ドサッ


悪者B「!?」バタッ


小早川「『摩訶弾』!何が起きるか分からない、シャッフルでそれぞれ違う効果が出る…」


小早川「ひょっとしたら……死ぬかもしれないよ?」


悪者C「いひぃっ!」バシッ!


小早川「うわっ!?銃を……!」


ポイッ

ザポーン!


悪者C「ヒッヒッヒッ……!」


小早川「お、おま…!銃を海に投げ捨てるなんて……!ズルイぞ!」
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 22:13:58.68 ID:zC6IvasA0
悪者C「ぐぅおおお!」グイッ!


小早川「うわっ!」ドサッ!


悪者C「くはははは……」ムクムク…ボッキーン


小早川「なっ!?ま、まさか…!そ、そんな…!パート2だと…!?」


悪者C「………」ニタニタ


悪者C「ぐぉおおおおおおおお!!!!!!」


タァンッ!


悪者C「ごぁっ……!?」


小早川「あー悪い、悪い♪流石に処女を渡すのは無理だよ♪」


小早川「拳銃をどこにやろうと、腰にあるホルスターに付いてるソウルジェムがある限り……拳銃はいつでも召喚出来る

んだよ♪
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/04(日) 22:18:58.52 ID:zC6IvasA0
小早川「ちなみに、さっき撃った弾は『虚無弾』これに撃たれたら、操られようがどうしようが

思考停止状態になる!」


悪者C「………」ポケー…


小早川「フッ…好きなだけ萎えるといい、そんなに私を滅茶苦茶にされている場面が見たかったら

エロ漫画家にでも描いて貰いな!」ビシッ!



小早川「それに、そんな展開は誰も望んじゃいない♪」
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/05(月) 01:45:50.41 ID:zQ+PFnhZo
望んでないよ!
でもエロエロな渚ちゃんは描いてくれると嬉しい
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 04:58:23.71 ID:gGZqOGru0
QB「武器を戻す…!?そんな事、昔は出来なかったのに!」


小早川「あぁ、QBか。出来るさ、あまり使わなかっただけだよ、拳銃を遠くまで飛ばされた事なんて中々無いからね♪」


小早川「そもそも、拳銃は一丁だけじゃないもん♪最大、三丁まで同時に拳銃を出す事が出来るんだよ♪」


QB(そんなのこの僕にも知らなかった……!小早川 渚……キミはどこまで謎を持っているんだ?)


小早川「フッ……おいおいよしてくれよ、こんなマイナーなスレのキャラを描くヤツが居るかよ♪」


QB「ちょっと!メタ発言は控えてくれ!」
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 05:06:32.01 ID:gGZqOGru0
QB「……なるほど、キミはその力を使って不意打ちをしたんだね?」


小早川「あぁ、そうさ。不意打ちこそネガティブの象徴さ、絶対に勝てない敵には油断させてから

仕留める、それが私達さ♪」



QB(小早川 渚……やはりキミは恐ろしい、改心してもネガティブを忘れないとは……キミは

本当に完璧過ぎる……)



小早川「あ!」ヒュ〜……


小早川「私の帽子!私の魔法少女姿の象徴がぁ!……」タタタ……


QB「完璧では無いね………」
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 05:11:35.97 ID:gGZqOGru0
悪者A「」バタッ


悪者B「」ドサッ


QB「?」


小早川「はぁ…はぁ…どうやら『睡眠弾』の効果が出たようだね……♪」


QB「時間差で効果が出るのか」


小早川「さーてと、この島に潜んでる魔女を倒すかー♪」チャキッ
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 05:15:09.75 ID:gGZqOGru0
フラスコの魔女の結界最深部



小早川「そらよ!」タァン!


魔女「ニャアアアアア!!!」ブシュ〜!


小早川「うっ!?ゲホッ!ゲホッ!」


小早川「『破滅弾』!」バォォンンンッッッ!!!


魔女「ヒャ」ジュッ


小早川「ゲホッ!ゲホッ……な、なんだったんだ?今の煙は……?」

512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 05:19:10.74 ID:gGZqOGru0
森の中


小早川「ゲホッ!ゲホッ!うッ…!?」


小早川「ち……血!?」


小早川「ま、まさか……この症状って……」


小早川「鵜飼先輩と……同じ……!?」


小早川「ウグッ!?ゲホッ!ゲホッ!ゴホッ!」


小早川(い、息苦しい…!クラクラする…!)
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 05:23:02.84 ID:gGZqOGru0
小早川「残りの私の余命は三ヶ月って事か……!?」


小早川「しかも、激しく動くと……病気は急速に早まる……」


小早川「ゲホッ!ゴホッ!ゴホッ!」


小早川「……こ、これは…みんなには黙っておこう……気付かれない様にしなきゃね……♪」
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 06:57:49.81 ID:gGZqOGru0
小早川「ゲホッ!ガホッ!……」フラフラ…


小早川「だ、ダルイ……これは…本気で辛い…!」


小早川「ゴホッ…!」



QB「…………」


QB(伝説の魔法少女である鵜飼珠美ですら死に至らしめた病気か……)


QB(小早川 渚には悪いけど、これはみんなに伝えさせてもらうよ)


QB(そして、キミの病気を知って何人が絶望するかな?)


QB(キミの急死で驚くみんなの顔を見てみたいけど、知っていてキミが死んだ時の反応も見てみたいしね)
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 07:01:12.40 ID:gGZqOGru0
ほむら「あら?小早川さん」


小早川「あぁ…ほむらちゃ…ゲホッ!ゴホッ!」


ほむら「大丈夫?」


小早川「……うん、ちょっと…風邪引いたみたい」


小早川「ちょっと寝てくる……」


ほむら「………」
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 07:07:37.68 ID:gGZqOGru0
QB「暁美ほむら、小早川 渚の様子が変じゃなかったかい?」


ほむら「……確かに、顔色悪かったわね」


QB「あのね、僕は彼女は鵜飼珠美と同じ病を患ってると思うんだ」


ほむら「え……?」
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:06:19.81 ID:gGZqOGru0
ほむら「まさか…小早川さんに限ってそんな……」


キュゥべえ「病気じゃないと思うならそう思ってくれたって構わないさ」


キュゥべえ「知らない内に彼女は死ぬかもしれなけど」


ほむら「………」


キュゥべえ(次はマミだな)
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:12:20.58 ID:gGZqOGru0
キュゥべえ「やぁマミ!」


マミ「あら、キュゥべえ?どうしたの?」


キュゥべえ「ここで魔女が現れたのは知ってるかい?」


マミ「えぇ、何故か裸エプロン姿の美樹さんから聞いたけど……それが?」


キュゥべえ「実はその魔女は昔、鵜飼珠美を肺ガンにして死に至らしめた魔女なんだ」


マミ「え!?」


キュゥべえ「その魔女が放出した煙を魔女退治に行った小早川 渚が吸ってしまったんだ」


マミ「じゃ、じゃあ小早川さんは!?」


キュゥべえ「もって三ヶ月だね」


マミ「そ、そんな……」


キュゥべえ(次は杏子だ)
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:17:48.41 ID:gGZqOGru0
キュゥべえ「やぁ、杏子!」


杏子「うぉっ!?な、なんだ…キュゥべえか……」


キュゥべえ「実は……小早川 渚の事なんだけど……」


杏子「渚がどうかしたのか?」


キュゥべえ「彼女……後、三ヶ月で死ぬよ」


杏子「はぁ?」


キュゥべえ「彼女は三ヶ月後、鵜飼珠美と同じ様に死ぬ……小早川 渚は癌の元となる煙を吸って

しまったんだ」


杏子「おい!デタラメ言ってんじゃねぇよ!」


キュゥべえ「デタラメなんかじゃないさ、まぁ、そう信じるなら別に構わない」


杏子「………!」


キュゥべえ(次はさやかだ)
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:23:16.96 ID:gGZqOGru0
QB「―――小早川 渚は後、三ヶ月後に死ぬ」


さやか「はは!それは無いでしょ!」


QB「チャンスじゃない?」


QB「彼女、小早川 渚はキミの幼馴染である上条恭介を出血多量で殺そうとした、その

復讐のチャンスだよ?」


QB「さぁ?どうする?流石のネガティブ系魔法少女と言ってもソウルジェムを潰してしまえば

確実に小早川 渚は死ぬ」
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:29:05.43 ID:gGZqOGru0
さやか「………ッ!アンタねぇ!」


QB「友達面で居るなら結構、だけど彼女はキミの幼馴染を殺しかけた事は変わりはない」


QB「いくら彼女が上条恭介に謝っても、彼女は嘘つきだ、謝った事も嘘に決まっている」


QB「殺せ」


QB「いや、殺してくれ」


QB「彼女は何人もの魔法少女を絶望させて魔女化させてきた……一日に三人、四人、いやもっとかも」


QB「キミが小早川 渚を殺せ」


QB「さやかは何も悪くない、正義を貫いただけだ」


QB「悪は全て滅びるべき……そう思わないかい?」


さやか「………!」


QB(次はまどかだな)
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:38:36.99 ID:gGZqOGru0
QB「―――ま、そういう事だよ」


まどか「そんな……渚ちゃんが……」


QB「そして聞いて欲しい事がある」


まどか「な、何?」


QB「まどかは……小早川 渚を生かしておいてもいいと思うかい?」


まどか「な……急に…何を」


QB「いや、僕はチャンスだと思うんだ、ネガティブのトップに君臨する小早川 渚を殺す事に

よって、この世から絶望が消え去ると思うんだ」


QB「小早川 渚を始末してくれ、しなかったら絶望は永遠に残るだろう」


まどか「……消えないよ」


QB「?」


まどか「渚ちゃんを殺したところで……絶望は消えないんだよ?」


まどか「それに、渚ちゃんは……私達の友達なんだよ、そんな事出来る訳がないよ」


QB「………」チッ


QB「まったく、真面目だね……」




QB(何が友達だから殺せないだ、綺麗事をほざきやがってボケが……)


QB(人は人を殺すんだよ、例え友達だとしてでもな……)
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:41:49.27 ID:gGZqOGru0
キュゥべえの研究所



キュゥべえ「あれ?あれれ?コントローラーが……」


MD「どうした?」


キュゥべえ「僕のコントローラーを知らないかい?契約用個体を操作したり指示を出したりする……」


MD「無くしたのか?」


キュゥべえ「おっかしいな……どこにやったんだろう……」
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:49:06.65 ID:gGZqOGru0
次元の狭間


小早川「………ゼロちゃんかい?」


ゼロ『あら?よく気付いたね☆』


小早川「また私をこんな所に呼んで、どうする気?」


ゼロ『キミの患っているその病気……』


小早川「あぁ、これか……まぁ、仕方ないよね♪」


ゼロ『いや、鵜飼ちゃんのとは違うぜ?キミのはただの風邪だよ☆』


小早川「は?」
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:55:06.57 ID:gGZqOGru0
ゼロ『あはは☆ネガティブ系魔法少女であるキミが、癌と風邪の違いも分からないとはね☆」


小早川「じゃ、じゃあ!あの血は!?」


ゼロ『んー?あの魔女から放出された煙には、ちょっとした毒性の物が入ってたんじゃないの?

まぁ、死には至らないけど☆』



小早川「はぁ……なんか、力が抜けたよ♪で?創造神でもあり破壊神でもあるゼロちゃんが……

何の用かな?」



ゼロ『あぁ、忘れる所だったよ!小早川ちゃん、気を引き締めた方がいい』


小早川「?」


ゼロ『キミを悩ませた『アレ』が……また始まるよ☆』


小早川「アレ……?」


ゼロ『それじゃあね☆』ヒュンッ
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 18:58:44.23 ID:gGZqOGru0
小早川「―――――――!」ガバッ!


まどか「あ、起きた?」


小早川「………!?」


まどか「ティヒヒ…さっき仁美ちゃんが来て、渚ちゃんが寝てる間に検査してもらったら、ただの

風邪だったんだって!」


まどか「驚いたよ、また鵜飼さんみたいな事になるのは…嫌だから」


小早川「………」ボフッ
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 19:08:48.63 ID:gGZqOGru0
まどか「ねぇ?渚ちゃんのお母さんとお父さんは何をしてるの?」


小早川「んー?家でのんびりしてるんじゃないのー?」


まどか「小学校の頃は楽しかった?」


小早川「うん、楽しかったよ」


小早川「男子三人に殴られたり、蹴られたり」


小早川「ドッジボールの時は顔面を集中的に狙われたり」


小早川「私の机と椅子を運動場に置かれていたり」


小早川「下駄箱の中に蛙の死体とか色んな虫の死体とか入れられてたり」


小早川「昼休みの時はサンドバックにされたり」


小早川「勝手に私の教科書に落書きされたり」


小早川「机の中に大量のゴミを詰められたり」


小早川「その様子を見てた先生は見てみぬフリをしてたな」
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 19:18:11.57 ID:gGZqOGru0
小早川「体育の時のサッカーは私をボールにされてたな」


小早川「ランドセルはクラスほぼ全員の持たされてたね♪一つでも落としたら顔をグーパンチで殴られたな」


小早川「修学旅行の時は廊下で寝てた」


小早川「そのうえ、お土産を買うお母さんに渡されたお金を盗まれたし」


小早川「バス移動だったから、私だけは補助席だったね」


小早川「極めつけはトイレに連れていかれて8人の男子に小便を無理矢理飲まされたりとか」


小早川「まぁ、色々あったね♪」


まどか「ご、ごめん……」


小早川「……?何で謝るの?」
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 19:34:49.59 ID:gGZqOGru0
まどか「そ、そんな酷い事されてるのに……お父さんとかお母さんは何も言わなかったの?」


小早川「うん?まぁね、お父さんにはボコボコにされてたから慣れてただけ♪」


まどか「……え?」


小早川「酔っ払って帰って来たお父さんにボコボコにされたりしたし」


小早川「朝ご飯も晩ご飯も抜きにされて、自分だけ高級な牛をスキヤキにして食べてたね

ベランダから見てたんだ」


小早川「あの時は寒かったなー♪」


小早川「誕生日プレゼントなんて無いし、少しでもお父さんの機嫌が悪くなったら、私の腕を折りに

来たんだ♪」


小早川「しかもバリカンで丸坊主にされて、そのまま学校に登校したよ?まぁ、みんなそれで私を

馬鹿にしてきたんだ♪もちろん先生はガン無視ね♪」


小早川「あ、そうだ、真冬の時、家に入れて貰えなかった事もあったね♪」


小早川「クリスマスの時も殴られたし、正月の時も殴られたし、誕生日の時も殴られてたよ♪」


小早川「物凄いお父さんが機嫌悪い時があってね、その時、私の左手の薬指をカッターナイフで

切り落としたんだ♪」


小早川「だから、左手の薬指が無いんだ♪」


まどか「………!」
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 20:15:07.63 ID:gGZqOGru0
小早川「まどかちゃんも、こんな事あったかな?」


まどか「わ、私は……渚ちゃん程じゃないけど、少し軽めのを……」


小早川「うんうん、でも、まどかちゃんがどんな目にも遭ってもさやかちゃんとかが助けてくれた

でしょ?」


小早川「でも私は助けなんか全然無かった、まぁ少しはあったけど、大抵は無い」
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 20:49:26.77 ID:gGZqOGru0
小早川「まぁ、人間なんて人の不幸を楽しむ生き物だからね♪」


小早川「私って、みんなからボコられる前や中は普通の女の子だったんだって♪」


小早川「さっきの言った、お父さんとみんなからの仕打ちを語ってあげるよ♪」
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 20:57:41.90 ID:gGZqOGru0
数年前


私はこの頃は小学5年だった、夢や希望溢れる時代だったんだ。


私は学校に登校する時、クラスのほぼ全員のランドセルを持たされてたんだ。


小早川「んしょ…んしょ……」


男子A「おーい!渚ー!早くしろよー!」


男子B「お前のせいで遅れたら、給食の時、ミミズを食えよ」


小早川「……ヒッ!?」


ドサッ!


男子A「あー!テメェ!俺のランドセル落としやがったな!」


ドゴッ!


小早川「がうっ!?」


ボトッ!ドサッ!ドサドサッ!


男子B「あー!俺のまでー!」


男子C「なんて事するんだお前!」


男子D「渚!何落としてんだよこのブス!」バキッ!


小早川「ひぃっ……!?」ボタボタ…


男子C「おいおい、顔面は殴るなよ!蹴れよ!」ガッ!


小早川「っ!?」メキッ!
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:02:12.11 ID:gGZqOGru0
―――――――

――――ー

―――


男子A「たっく…罰として、お前のランドセルの中身のヤツ全部池に捨ててやる!」バサバサッ!


小早川「………!」


男子A「あ?何だよその目?文句あんのかっ!」ボゴォ!


小早川「あぐぅっ…!?げほっ!げほげほっ!」


「あはははははは!!!ははははははは!!!!」



小早川「うっぐ……ヒック…」グスグス……
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:05:34.38 ID:gGZqOGru0
職員室


先生「た、確かにだな、アイツらは悪いと思う……だけど、渚にも問題があるんじゃないか?」


小早川「……え?」


先生「その……気にしすぎだって、私のクラスに限ってイジメなんか……ハハッ!」


先生「寝惚けてたんじゃないか?」


小早川「………」
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:09:20.42 ID:gGZqOGru0
教室


小早川「…………」ガラッ


クスクス……


小早川「……私の席……どこ?」


女子A「アンタの席はグラウンドにあるよ?」


男子A「お前、もう学校来んな」


女子B「帰れよ!」ゲシッ!


小早川「……!」ダッ!


「あはははは!見たかアイツ!?泣いてたぞ!」
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:14:29.83 ID:gGZqOGru0
小早川宅


渚父「このガキ!何帰ってきてんだ!?」


小早川「だっ…!ヒック……だって……だっ…」グスグス…


渚父「何がだってだ!早く行けっつてんだろ!」


渚父「早く行け!これからアユミが来るんだ!」


小早川「グスッ…アユミって誰?お母さんじゃないよね!?」


渚父「うるさい!お前には関係ない!」バゴッ!


小早川「ぱごっ……!?」メギッ!


小早川「あああぁあああん!!!ああぁあああああん!!!」


渚父「うるさい!黙れ!黙れ!このクソガキが!」ゴッ!ドゴッ!バキッ!
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:19:58.97 ID:gGZqOGru0
学校


男子A「なんで帰って来たんだよ」


女子A「帰れって言ったでしょ?」


小早川「………」


男子B「まぁいいや、丁度、イライラしてたしな、後でサンドバックな」


小早川「………」


バキッ!


小早川「ッ!?」ドサッ!


男子A「ふてくされてんじゃねーよ、殺すぞ」


小早川「………!」
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:24:19.18 ID:gGZqOGru0
休み時間


小早川「!」ガタッ!


ボコッ!


女子A「なーに逃げようとしてんのよ」


男子A「人の約束を破ろうとするなんて、人として最低だぞお前」


小早川「………」


メギッ!


小早川「ぶっ!?」


男子C「無視してんじゃねーよ、殺すぞ」ガッ!


小早川「や、止め……!」
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:32:48.76 ID:gGZqOGru0
屋上


男子A「おら!もう一発いくぜ!」


ボゴォッ!


小早川「グッ!?」


小早川「ゲホッ!ガハッ…!」ガクッ


男子B「おいおい、何ダウンしてんだよ!まだ俺達のストレスは発散されてねぇぞ!?」


小早川「や、止めてよ……止めて……」ポロポロ…


女子A「ねぇアンタ、ここで正義の味方とかがカッコ良く出てきて、パパッと助けられると

思ってんの?」


女子A「悪いけど、そんな展開、だーれも望んでないよ?」


小早川「………!」


男子A「よーし!キック行くぜ!」
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:36:18.15 ID:gGZqOGru0
小早川宅の裏庭


犬「クゥーン…」


小早川「ゼロ、もうお前しか味方がいないよ……」


犬「……アン!」ペロペロ


小早川「ゼロ……!うん、ありがとう…頑張ってみるよ……」
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:46:42.56 ID:gGZqOGru0
河原


男子A「おい、コイツ、お前の犬だろ?」


犬「ワンッ!ワンワン!」


小早川「ゼロ!?や、止めて!」ダッ!


男子B「おっと!」ガシッ!


女子A「アンタはここで見てなさいよ!」


男子A「はーい!それでは、この犬の処刑を始めまーす!」


男子A「この犬を今から溺死させまーす!」


小早川「えっ!?そ、そんな!止めて!止めて止めて!!」
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:52:04.32 ID:gGZqOGru0
犬「ガウッ!」ガブッ!


男子A「ってぇ!テメェこのクソ犬が!」ドゴッ!


男子B「大人しくしろ!」ボゴッ!


犬「ギャン!キャン!キャン!」


小早川「いゃあああああああ!!!!!止めて止めて!!!!」


小早川「お願い!何でもするから!お願い!止めて!」


小早川「その子は何も悪く無い!何も悪くない!何も悪くないの!」


小早川「お願い!止めて!」





男子A「んー?動かなくなったぞー?」



小早川「――――」
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 21:56:35.03 ID:gGZqOGru0
男子B「チッ、溺れてもがき苦しむ様を見たかったのによー!」ゲシッ


ザポンッ!


女子A「あーあ、酷いなー」


男子A「うわ、汚れちまったよ、汚ぇ」


男子B「お前のせいだぞ!」バキッ!


小早川「―――」バタッ


男子A「あぁ?何も言わなくなったよ?」


女子A「放心状態になってるんじゃないの?」


男子B「あはは!たかが犬の死で放心状態とか!」


「あははははははははははははははははは!!!!!!」













――――あはっ♪
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 22:08:24.64 ID:gGZqOGru0
あははははははははははははははははははははあはははははははははははは!!!!!あははははははははははははははは
はははははははははははははははは!!!!あはははははははははははははははははははははははははははは!!!!!
ははははははははははあははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 22:46:05.94 ID:gGZqOGru0
テントの外


さやか「…………」


杏子「…………」


マミ「………」


ほむら「………」


さやか「………!」


杏子「………!」


マミ「………!」


ほむら「………!」


546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 22:52:10.14 ID:gGZqOGru0
ほむら「小早川さんにそんな過去が……」


さやか「何も知らずに普通に接してたわ……」


杏子「何も言えねぇ……」


マミ「あら?」


細身の警官「まて〜…」スッタモンダ…


白衣の男「ひぃ〜…!」スッタモンダ…
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 22:58:01.02 ID:gGZqOGru0
細身の警官「そ、そこの白衣のおっさん捕まえてくれ〜……」


白衣の男「ひぃぃー……」



ほむら「……何か分からないけど、捕まえるわよ」ダッ!


さやか「あっ!待てよほむら!」


白衣の男「ど、どけぇー!」カチャ!


ほむら「!」


さやか「!」


バババババババババババッッッッ!!!!!
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:04:31.93 ID:gGZqOGru0
マミ「あ、暁美さん!」


杏子「さやか!」


細身の警官「あ〜…どうやらさっきの光線に当たったようやな〜…」


マミ「あ、あなたは!?」


MO「ワシの名前はMOっちゅーもんや…なんか文句あるんか?」


マミ「まさか…hope政党の?」


杏子「オ、オイ!さやかとほむらはどうなったんだよ!?」


MO「あ、あの光線に当たると、トンデモ無い事になる……」


マミ「トンデモない事?」


MO「それはまだ分からんー……」


杏子「何だよそれ!」


MO「とにかく、あの白衣の男を、あの、捕まえてくるわー……」


MO「ア、アホー…」



マミ「何だったの……?」


杏子「さ……さぁ?」
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:11:31.09 ID:gGZqOGru0
小早川「何だ?今の光は?」


まどか「あ!ほむらちゃん!さやかちゃん!」


まどか「ほむらちゃん!さやかちゃん!しっかりして!」


さやか「…………」


小早川「Ты в порядке? Саяка?」


さやか「………」
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:14:39.51 ID:gGZqOGru0
ピョコン


小早川「ん?さやかちゃんとほむらちゃんに猫耳的なもの付いてない?」


マミ「え?あら、本当」


ピョコン


まどか「こ、今度は尻尾が……」


シュルルル……


杏子「うわっ!ちっこくなっていくぞ!?」
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:22:18.05 ID:gGZqOGru0
さやか「さや?」チョコーン



まどか「うわ!さやかちゃ…か、可愛いぃ…///」


小早川「What is this ...! ? What it is!? Probably lie ...! ?」


杏子「どういう意味だ!?」


小早川「何だこれは…!?どうなってる!?嘘だろ…!?(翻訳)」
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:26:30.68 ID:gGZqOGru0
ほむら「ほむ?」チョコーン


マミ「うわ!暁美さんまで!?」


ほむら「ほむ!」ポコッ


さやか「ムカァ!」


ギャー!ギャー!


まどか「…………/////」ポワワァーン


マミ「………」ポケー


杏子「………」ポケー


小早川「………」ポケー


MO「ちょっとええか〜…?」


杏子「うわっ!いつの間に!?」
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:30:20.89 ID:gGZqOGru0
MO「お前ら、早めに見滝原の方が終わったから…帰ってええでー?」


マミ「ちょっ…ちょっと待って!暁美さんや美樹さんはどうするの!?」


MO「………」クルッ


MO「知ら〜ん」


ズコッ!
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:38:09.69 ID:gGZqOGru0
見滝原


小早川「すっかり暗くなったね♪」


マミ「そうね」


まどか「でも、ほむらちゃんとさやかちゃんはどうしよう……」


ほむら「ほむー!」ギュー!


さやか「さやー!」パコッ!


マミ「誰かが預かるとか!」


杏子「アタシは…その、アレだからな……真冬のダンボールはキツイと思うぞ?」


マミ「私は、マンションはペット(?)禁止だし……」


小早川「私は風邪だから、止めておいた方がいいよ♪」


まどか「じゃ……じゃあ私が!?」


小早川「自動的にそうなるね♪さやかちゃんのご両親には伝えておくよ♪」


まどか「あ、ありがとう!」
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/05(月) 23:55:57.28 ID:gGZqOGru0
バシュゥッ!


小早川「!?」ヒョイ


マミ「きゃあああ!?」バジジジ…


ポンッ!


マミ「マミー…?」


杏子「うわ!マミ!?」


「ふはははははは!よくよけたな!」


AM「俺の名はAM!午前じゃないよ!」


AM「この特殊銃でお前達、魔法少女を小動物にしてくれるわぁー!」バシュッ!


小早川「危な」ヨケ


杏子「ぎゃああああ!?」バジジジ…


ポン!


杏子「きょー…?」


小早川「ありゃりゃ……」
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 00:00:30.37 ID:XG8Nh+I00
AM「最後はお前だ!」バシュッ!


小早川「右!」サッ!


AM「くらえ!」バシュッ


小早川「左!」サッ


AM「当たれ!」バシュッ


小早川「上と見せかけて左!」サッ


AM「な、何で当たらないんだ!?」


小早川「ごめんね、空気読めないで有名だから♪それに、そんな展開は誰も望んじゃいない♪」
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 00:05:24.33 ID:XG8Nh+I00
AM「くそっ!」チャッ!


小早川「ハイパークロックアップ!」シュッ!


AM「なっ!?銃を!?」


小早川「シュートッ!」バシュッ!


AM「にゃあああああああああああ!!!!????」バジジジジ…!


猫「にゃーん」ポンッ


小早川「あれ?威力強すぎたかな?」
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 00:11:45.61 ID:XG8Nh+I00
小早川「んー…この銃では戻せなさそうだな…変に弄ったりしない方がいいね♪」


小早川「それじゃあね、マミさんに杏子ちゃん♪」


杏子「!?」ガビーン!


マミ「!?」ガビーン!


杏子「なぎさー!なぎさー!」トコトコ…


マミ「こばやかわさーん…!」トコトコ…


小早川「うっ!」ズキッ!


小早川「………びょ、病人は大切にね♪」
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 00:19:13.56 ID:XG8Nh+I00
鹿目家の浴場


まどか「ほむらちゃん、さやかちゃん、仲良くお風呂に入ろーね♪」


ほむら「まどかー…!」ガタガタ…


さやか「ま、まどかー…!」ガタガタ…


まどか「あ、二人にしたらお風呂は大きすぎるのか」


まどか「じゃあ、洗面器にお湯を入れてっと……」ザプッ


まどか「はい、どうぞ」チャプ…



さやか「さや〜♪」


ほむら「ほむ〜♪」


まどか「ティヒヒ!」
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 06:54:06.88 ID:XG8Nh+I00
キュゥべえの研究所


小早川「で?どう思う?」


キュゥべえ「Despair勢力残党のヤツら…こんなフザケた銃を作ってくれたね…」


杏子「きょー!」ガブッ!


QB「イダダダ!痛いって!止めてよ杏子!」


キュゥべえ「とりあえず、治す方法を探してみるよ」


小早川「そりゃ助かる…ゲホッ!ゲホッ!」


キュゥべえ「マミや杏子は?」


小早川「キュゥべえが預かってて、私今、風邪だから……」


キュゥべえ「あ、そうかい……」
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 07:01:55.95 ID:XG8Nh+I00
ヴェネチア


小早川「………」


小早川「ゼロちゃん?」


ゼロ『よく分かったね☆』スッ


小早川「景色の変化で分かるよ」


ゼロ『ごめんね、昨日、ヴェネチアに行ってたからイメージが強いみたいだ』


小早川「で?何の用?」


ゼロ『あのね、この子を知ってる…というか分かるよね?」


鵜飼「……」モゾモゾ…


小早川「う、鵜飼先輩!?小動物化して……!」


ゼロ『この子を預かっててくれ』


小早川「な、何で!?」


ゼロ『興味が湧いたんだよ☆もしも鵜飼珠美が生きていて小動物にされたらってヤツ』


小早川「……キミは相変わらず滅茶苦茶だな……」
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 18:19:32.89 ID:XG8Nh+I00
ゼロ『小早川ちゃんが鵜飼ちゃんを今日一日しっかり面倒見てあげたら、鵜飼ちゃんを生き返らせてあげるよ』


小早川「でもゼロちゃん……それ、鵜飼先輩に怒られないかい?」


ゼロ『鵜飼ちゃんが死ぬのはまだ早い、それにこれからの驚異はキミ達だけじゃ耐えられないだろ?』


小早川「驚異?」


ゼロ『まぁ、驚異というか騒動かな?』


小早川「ゼロちゃん……キミはその目で何を見てるんだ?」


ゼロ『未来』


小早川「………」


ゼロ『それじゃあ今日一日頑張って、もう0時だから今から鵜飼ちゃんの育成スタートだ☆』


小早川「………」
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 18:22:44.47 ID:XG8Nh+I00
小早川「――――!」


小早川「私のアパートか……」


小早川「………」


鵜飼「………」ジー…


小早川「鵜飼先輩!なんて目で見てくるんだ!」ガバッ!


鵜飼「ッ!」ガブッ!


小早川「ぎゃああああああああ!!!!噛まれたぁああああああああああ!!!!!」
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 18:26:18.81 ID:XG8Nh+I00
鹿目家


まどか「それじゃあ、ほむらちゃん、さやかちゃん、おやすみー…」



まどか「スー……スー……」


ほむら「まどかー…」モソモソ


さやか「さやっ!」ガシッ


ほむら「ほむ!?」


ドタバタ……
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 18:37:25.90 ID:XG8Nh+I00
明日


小早川「お腹すいたから、コンビニで何か買おうっと」


鵜飼「……」ヒシッ…


小早川「鵜飼先輩、なにも喋らないんですね?」


鵜飼「……」


小早川「うひゃー!無視かー!?」


鵜飼「………」ギュー…


小早川「いただだだだ!!!首の皮膚は引っ張らないで!」


まどか「あ!渚ちゃん」


小早川「!」ギクッ!
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 18:50:48.44 ID:XG8Nh+I00
まどか「あれ?渚ちゃんの肩にしがみついてる子……鵜飼さん?」


鵜飼「……」ヒョコッ


小早川「えっ…!えぇっと……」


まどか「な、何で…鵜飼さんが…生きてるの…!?それに何でそんな事に……!」



小早川「あー……ふぅ、バレたら仕方ないね♪」


小早川「実は小早川先輩には『生還弾』という弾丸を撃っておいたんだ♪」


まどか「『生還弾』?」


小早川「この弾丸に撃たれた者、または死体などに撃ち込むと生き返るんだ♪」


まどか「な、何でちっちゃくなってるの?」


小早川「この弾丸は昨日、開発したヤツだから副作用が出たんだよ♪」


まどか「ど、どうして……鵜飼さんを生き返らせるたの?」


小早川「……鵜飼先輩はまだ死んでもらう訳にはいかない、この見滝原にはまだ驚異が残っている

いつ起こるか分からない驚異は私達じゃどうしょうもない、だから私は鵜飼先輩を生き返らせた♪」


まどか「……そうなんだ!」



鵜飼「………?」クイクイ…


小早川「フッ…もちろんそんな夢のような弾丸は持ってませんよ…この場面ではこう言うしかありません

でしたから……」ヒソヒソ…

567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 19:56:49.63 ID:XG8Nh+I00
小早川「で?ほむらちゃんとさやかちゃんはどうなってるの?」


まどか「家で大人しくさせてるの、ほむらちゃんもさやかちゃんも喧嘩し始めるから」


小早川「ふーん、それはそれは…♪」


まどか「………」ジッ…


鵜飼「…?」


まどか「う、鵜飼さん?私の事を覚えてますか?」


鵜飼「………」


鵜飼「かなめ…まどか……」


小早川「!」


まどか「よかったー…忘れてるのかと思っちゃったよ……」


小早川「う、鵜飼先輩が喋った!?」
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 20:02:05.19 ID:XG8Nh+I00
コンビニ


小早川「ねぇ、何で喋らないんですか?」


鵜飼「……だまってろ」


小早川「…………」


鵜飼「…………」


小早川「………」


鵜飼「…………」
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 20:15:12.83 ID:XG8Nh+I00
小早川「じゃあコレとコレ……」


ありがとうございました――


ゼロ『仲良くしてるようだね、小早川ちゃん☆』


小早川「……何で出てきてるの?キミは別次元に居なきゃ……」


ゼロ『いやいや、もう私は宇宙の管理しなくてもいいんだ☆』


ゼロ『今、宇宙は希望で満ち溢れている』


ゼロ『Despair勢力の倒壊、hope政党による惑星の復興作業、まど神の降臨……』


ゼロ『合計、七千那由他の希望が宇宙に広がっているんだ、御陰で私は休暇をとれる』


小早川「へー…で?今度は何の用?」


ゼロ『世界再構築の手続きは全部済ませた、鵜飼ちゃんを戻すよ』
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 20:20:57.75 ID:XG8Nh+I00
深海


小早川「―――――!?」


小早川「……景色が変わった…ゼロちゃんの次元の中か」


まどか「あ、あれ?ここは……?」


小早川「ま、まどかちゃん!?」


まどか「あ、渚ちゃん!」


ゼロ『あはは☆目が覚めたかい?それじゃあこの子達を戻すよ☆』


ほむら「―――!――!」ドンドン!


さやか「―――!」バンバン!


杏子「――?」


マミ「―――!」オロオロ…


鵜飼「………」


まどか「あ!ゼロ、さん……!?」


小早川「え?あぁ…まどかちゃん、会ったことあるんだ……」


まどか「うん、この前ね……」
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 20:31:56.34 ID:XG8Nh+I00
まどか「って、マミさんや杏子ちゃんまで、ちっちゃくなってる……」


小早川「あぁ、昨日の夜、襲撃されてね……」


小早川「で?世界再構築ってどういう意味かな?ゼロちゃん?」


ゼロ「鵜飼ちゃんが生き返るんだ、いちいち説明してたら面倒だろ?てゆうか信じてくれないだろ?

真実を語っても」


ゼロ「だから鵜飼珠美が病気で死ななかったケースの世界を作るからさ」


小早川「で?」


ゼロ「特別にみんなも戻してあげるよ……だけど、世界再構築中にトラブルが起きちゃ駄目だから

少しの間………別の所に居てもらうよ」


まどか「別の所?」


ゼロ「小早川ちゃんの過去に居てもらう、いいよね?」


小早川「……構わないよ♪」


ゼロ「それじゃあ、この時間軸(世界)だけ再構築するよ、キミ達は小早川ちゃんの過去の栄光でも

見てな」
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 20:35:56.33 ID:XG8Nh+I00
河原


まどか「――?あれ?」


まどか「ここ…どこ…?」


さやか「いてて…アレ?私は一体……」


まどか「さ、さやかちゃん、服装変わった?っていうか…小学生の時に見た事があるような……」


さやか「え?そういうまどかだって……」


まどか「あっ!そっか!ここは私達が小学生の頃の時代なんだ!」


さやか「え?は?」
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 21:58:03.45 ID:XG8Nh+I00
「この野郎!テメェ!ランドセル落としやがって!」


「処刑だ!処刑!」ゴッ!


少女「ぐぅっ!?」



まどか「う、うわ!ひ、酷い…!」


さやか「コラー!止めなさい!」


まどか「あ、ちょっ……さやかちゃ……」


「やべ!誰か来たぞ…!」


「ズラかれ!」


タタタタ……



少女「………」


さやか「だ、大丈夫?う、うわ……酷い怪我…無抵抗の女子の顔を平然と殴れるなんてサイテーね…!」


少女「……離して…」
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 22:09:48.73 ID:XG8Nh+I00
さやか「え?ちょ…怪我どうすんのよ?」


少女「だ、大丈夫……馴れてるから……早くお家に帰らないと……」


さやか「あ!ちょっとま……」


まどか「あの子…誰かに似てた様な……」


小早川「似てるもなにも、あれは昔の私だよ」


小早川「いや、私だっただね♪」


さやか「うわっ!?もう一人……って渚!?」


小早川「……まだ、薬指は取れてないな……ちょっと見に行こうよ♪」


まどか「見……見に行くって……?」
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 23:25:39.14 ID:XG8Nh+I00
小早川「私の始まり」


小早川「もう一度、あの場面を見て心に刻んでおかないと、私はポジティブになってしまうからね♪」


さやか「ポジティブになったら駄目なのか?」


小早川「うん♪私は一応、ネガティブ系魔法少女のリーダー格、そんなリーダーが幸せになっちゃ駄目だ、みんなは辛い

思いをしているのに、私だけ希望の美酒を飲むのは御法度だよ♪」


小早川「絶望という苦酒を飲まないとね…♪しばらくの間、楽しい思いばっかりしてるから……あの場面を見ないと……」



ほむら「…ネガティブ系魔法少女の事も考えて辛い思いをするとは……大したリーダーシップね」


まどか「あ!ほむらちゃん!」


さやか「な、何だよその眼鏡!」


ほむら「これには触れないで」


ほむら「確かにグループの為に不幸になるのはいいけど……ネガティブ系魔法少女のみんなも、どこか小早川さんには

幸せになって欲しいと思ってるんじゃないのかしら……」



さやか「世界各国のネガティブ系魔法少女から崇拝されてる感じだったもんね……一人でも幸せになって欲しいって思う

人は居るだろうね」
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 23:31:06.64 ID:XG8Nh+I00
小早川家庭


まどか「渚ちゃん、ここが渚ちゃんのお家?」


小早川「まぁね……さて、そろそろだな」


小早川「まどかちゃん、さやかちゃん、ほむらちゃん……これからショッキングな事が起こるけど……止めに入っちゃ

駄目だよ」


ほむら「?」


まどか「…?」


さやか「?」


小早川「ククッ♪酔っ払いの登場だ♪」
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 23:32:46.80 ID:XG8Nh+I00
河原


杏子「はっ…!はっ…!はっ…!」


マミ「はぁ…!はぁ…!はぁ…!」


杏子「ここどこだぁああああああああ!!!!?????」
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 23:39:19.36 ID:XG8Nh+I00
小早川家庭


「オイ!ヒック!帰ったぞぉ!」


まどか「あ、あれが…お父さん?」


小早川「お父さんはニートだから♪」



「お父さん……その…お腹減ったよ……」


「あぁ!?そんなもん……そこの新聞紙でも食ってろ」


さやか「ひ…酷い…なんて親だ」


ほむら「近所の人とかにどうして気付かないの?」


小早川「気付いてるよ、だけど見てみぬ振りさ、児童相談所もまともに取り合ってくれなかったしね♪」


小早川「まさに孤立無援♪私がどれだけ助けを叫ぼうとも、助けは来ない、正義の味方も現れない

そんな展開は訪れない」
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 23:42:38.02 ID:XG8Nh+I00
「ま、前も新聞紙だったよね…?も、もっと…ちゃんとした……」


「私は!もう新聞紙なんて食べたくない!」


「あぁっ!?お前!親に向かって何だその口は!?」ガッ!


「いたい!痛いよ!お父さん!」


「お前……俺をキレさせた罰だ……」チキチキ…


まどか(カ……カッターナイフ!?)
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 23:51:07.03 ID:XG8Nh+I00
「いやっ!止めて!止めてよ!お父さん!」


「ジッとしてろ!」


さやか(な…何を…!?)


さやか(そうか…渚の左手の薬指が無いのって……!)


「いやぁああ!止めて!止め―――!」


ザグッ!


「あぁあぁぁあいたぁあああああああああああぁぁああああああああっぁあああああああああああ

ああああああぁぁっっ!!!!!!痛いぃいいいい!!!!!」


「このクソガキが!二度とオレに舐めた口を聞くなよ!」


「あぅぐぅ……痛い…!痛い…!痛いよぉ…!」ボタボタ…


さやか「〜〜〜〜〜!」


ほむら「な、何て事を……!」


まどか「……!」


小早川「ッ…!胸にくるね……♪」ギュッ


小早川「私は理不尽に嫌われ、理不尽にイジメられ、理不尽に殴られ、理不尽に蹴られ、理不尽に指を取られ

そんな理不尽な思いをしてきたから、ネガティブの気持ちが良く分かる」


小早川「自分がどれだけ無力で、人間がどれだけ非情か」


小早川「人間なんて人の不幸を楽しむ生き物……前も言ったねコレ」
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/06(火) 23:56:33.02 ID:XG8Nh+I00
小早川「じゃあ帰ろう、これで私は再び初心になれた」


さやか「で、でも…昔の渚が……」


「痛い…!痛いよぉ…!」


ほむら「直視出来ないわ………」


まどか「は、早くなんとかしないと……」


「きゃああっ!!!渚!?」


まどか「!」


「うぅっ…ヒッグ…お母さぁん……!」


「ごめんね、渚……仕事が長くなってごめんね!ごめんね…!」



まどか「お母さん……?」


小早川「そう、私のお母さん、お母さんも私と一緒になってお父さんに殴られてたんだ♪」
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 05:34:00.62 ID:Jc63TQCB0
小早川「お母さんはただ傍観するだけだったから、どんな事があってもただ見てるだけだった」


小早川「アサシンブレードを装着する訳でも無いのに薬指を切り落とされて、ここから私は始まった

のかな?」


小早川「ここから、酷くなる」
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 05:37:51.72 ID:Jc63TQCB0
小早川のマンション



小早川「―――――!」


鵜飼「ッ!?」


鵜飼「……な…?わ、私は……!?」


小早川「鵜飼先輩…?」


鵜飼「小早川……?」


鵜飼「ここは…どこだ?」


小早川「えーっと……私のマンションですけど……」
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 05:45:11.20 ID:Jc63TQCB0
ゼロ『あっはっは!鵜飼ちゃんに小早川ちゃん!目が覚めた様だね!』


鵜飼「だ、誰だお前は!?」


ゼロ『私は創造神でもあり破壊神でもある、ゼロと呼ぶといい』


ゼロ『これで鵜飼ちゃんは生きている事になった世界になった』


ゼロ『すこーし、ミスが出たけどね☆』


小早川「ミス?」


ゼロ『フフフ……☆』
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 05:49:53.84 ID:Jc63TQCB0
明日


鵜飼「本当に生きてる事になってるのか…?」


小早川「えぇ…多分……」


まどか「あ……」


まどか「う、鵜飼さん!」バッ!


鵜飼「うわっ?!鹿目まどか!?」


まどか「良かった…!本当に生きてるよ……!」


鵜飼「オ、オイ!一回死んだ事になってるじゃないか!」


小早川「あー…まどかちゃんは特別なんですよ♪」


鵜飼「特別?」


小早川「他の人は最初っから生きていると認識してるハズですよ?」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 05:55:04.04 ID:Jc63TQCB0
さやか「オーッス!」


まどか「あっ、さやかちゃん!」


さやか「ん?珠美も渚も来てたんだー」


鵜飼「………」


小早川「ね?」


鵜飼「……あの女は本当に神だったのか?」


まどか「神?」


さやか「あ、ところでさ、少し小耳に挟んだんだけど、転校生が来るらしいよ?」


鵜飼「四人目か……この教室にどれだけ増えるんだ……」


小早川「………♪」
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 05:58:49.92 ID:Jc63TQCB0
早乙女「はい、それじゃあ転校生を紹介します、入ってきて」


ゼロ『あははははは☆』ガラッッ


小早川「……やっぱりね♪」


まどか「えっ……?!」


鵜飼「……!?」


ゼロ『私は小早川 零!よろしくね☆』
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 06:02:06.11 ID:Jc63TQCB0
さやか「小早川って……ただ同じかもしれないけど、知り合い?」


小早川「あはは……♪ゼロちゃんは私の分身だからね…あれが正しいのかも……」


まどか「分身?確かに、改めて見たら渚ちゃんに似てるね、あの人」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 06:07:16.03 ID:Jc63TQCB0
ザワザワ……


「前はどんな学校に行ってたの?」


ゼロ『確か、イタリアの学校に行ってたのかな?』


「部活は何をしてたの?」


ゼロ『部活は入ってないよ☆』


中沢「あry」


ゼロ『ごめんなさい、タイプじゃないんで』


中沢「」




さやか「涙拭けよマヌーサ」


小早川「もう読まれてたじゃねーかマヌーサ」


鵜飼「マヌーサって何だよ」
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 18:54:25.58 ID:Jc63TQCB0
屋上


小早川「ゼロちゃん、何しにここに?」


ゼロ『いやぁ…創造神でもあり破壊神でもあり、……渚ちゃんのご先祖様から悲しいお知らせをしなければなりません』


小早川「……お知らせ?」


ゼロ『うん☆『見滝原武道会』だよ』


小早川「見滝原武道会?あんなのは江戸時代の影の権力者さんが考えた一発ギャグってお祖父ちゃんから聞いたけど♪」


ゼロ『ところがどっこい、それが本当に実在するんだなぁ☆』


小早川「え?じゃあその伝統の大会に私出るの?刀で戦うのかな?」


小早川「それ以前に私はこんなんだけど、一応女の子だよ?それに普通のおっさんと戦った所で、魔法少女の私に勝てる訳

が………」


ゼロ『そこのところは心配なさんな☆出場者である五家共、渚ちゃんと同い年で女の子で魔法少女さ☆』




ほむら「………何の話ししてるのか分からないわ…」


さやか「な、何か難しそうな……」


まどか「魔法少女って所は分かるんだけど……」
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 19:05:57.87 ID:Jc63TQCB0
教室


小早川「あー…面倒だよーメンドクサイよー!四日後はエロ本『いぢめないで』が発売されるのにー!」


ほむら「何の話しをしてたの?」


小早川「え?私はどうやら四日後、昔の老耄達が考えた大会が開かれるんだって……♪」


まどか「武道会だよね?」


小早川「うん…見滝原武道会、私の小早川家を含んだ六家で見滝原で殺し合いをする

血なまぐさい大会だよ」


ほむら「江戸時代から考えられたの?」


小早川「うん……まぁ、それぐらいかな?」
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 19:21:02.16 ID:Jc63TQCB0
小早川「見滝原の藩に所属する六家が必ず出場する大会なんだ」


小早川「本当は男同士で戦うんだけど、明治時代に小早川家で男の子が産まれなかったっていう惨事があった

からこの大会は一時中止になったんだけどね♪」


さやか「その大会って見滝原全部の区域で行われるの?」


小早川「いいや、地下都市でだよ♪」


さやか「地下都市!?そんなのあったの!?」


小早川「知らなくて当然だよ、隠されてたんだからね♪」
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 19:38:21.30 ID:Jc63TQCB0
小早川「出場する六家……黒田家・加藤家・宇喜多家・吉川家・本多家そして小早川家」


小早川「部下を5人まで連れてっていいっていうルールもあるんだ」


小早川「おやぁ…?丁度目の前に……」


ほむら「……貴方の部下ってのは気に食わないけど……まぁいいわ、興味があるわ」


さやか「じゃあ……マミさんと杏子も誘ってみるよ…私も出てみるよ!」


小早川「ありがてぇ……♪それで?鹿目家の頭さんも出る?」ニタァ…


まどか「え…い、いやぁ……その…」ビクッ


鵜飼「……じゃあ私が出る」


まどか「え?う、鵜飼さん?いいんですか?」


鵜飼「……本当は出たくないが…コイツの事だからどんな手を使ってでも出場させる気だったからな……」
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 19:52:17.53 ID:Jc63TQCB0
下校


小早川「まぁ、そんな訳で昔のクソジジィ共が考えた茶番に出場してくれてありがとう♪」


ほむら「この見滝原の地下を見てみたいだけ………」


さやか「それじゃあ、四日後まで杏子とマミさんを……」


杏子「もう来てるぜ」パキッ


マミ「事情は大体分かってるわ」


ほむら「佐倉さんに巴さん!?どうして…?」


杏子「ん?渚の双子の姉から聞かされたんだ、面白そうだな、その大会!」


マミ「その大会に優勝すると、グレゴリオの力が手に入ると聞いたわ」


杏子「え?私は勝ったら食いもんを6年分くれるって聞いたけど?」


マミ「え?私は未知なる力、『Gregorio』が残した力が手に入るって小早川さんのお姉さんから……」


杏子「?」


マミ「?」


まどか「ゼロさんに騙されてるね……」ヒソヒソ…


さやか「マミさんと杏子には悪いけど、『そうだ』と言っておこう」ヒソヒソ…
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 19:58:42.37 ID:Jc63TQCB0
ゼロ『えー、ハイそうです、ちゃんと揃いました、ええ』


ゼロ『いや、それは勘弁してください、こう見えても何千歳なんで』


ゼロ『それじゃあ小早川家も今度の大会に出場します、ハイ』


ゼロ『それでは、大会当日に……』
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 20:06:37.69 ID:Jc63TQCB0
大会当日


ゼロ『よく来てくれたね、逃げたかと思ったよ☆』


杏子「ハッ!誰が逃げるって?」


マミ「そうよ、松本印の伝説の薬を……」


ほむら「ねぇ、本当に優勝するとどうなるの?」ヒソヒソ…


小早川「昔は大量の金銀を貰ったようだよ、今はどうなんだろうね?」ヒソヒソ…




キュゥべえ「あれだね、Despair勢力の残党のBRが逃げ込んだ場所は……」


MD「……よし、潜入するぞ」


キュゥべえ「……うん」
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 20:24:56.36 ID:Jc63TQCB0
地下都市


ほむら「見滝原に本当にこんな地下都市があったんだ……」


ゼロ『それじゃあ早速、出場者達の所にでも行く?』


さやか「五家の人達だね?」


小早川「……私はいいや♪」


ほむら「え?」


小早川「いや、ちょっとこの辺りを見回りたいからさ、みんな行っててよ♪」
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 20:42:53.34 ID:Jc63TQCB0
中央塔



さやか「あの人達かな…?誰が代表なのかな?」


本多家側の少女「残念ですが、本多家の代表の『本多鴨似』は今は来られておりません」


吉川家側の少女「コッチも吉川家の代表の『吉川新華』も居ないしー」


黒田家側の少女「黒田家代表のショタコン『黒田みづき』もいねー」


加藤家側の少女「……加藤家の代表『加藤紫吹』も居ない、宇喜多家もですか?」


宇喜多家側の少女「まーね、ウチの代表の『宇喜多透子』も居ないよ」


マミ「奇遇ね、小早川家代表の『小早川渚』も居ないわ……」


本多家側の少女「困りましたね、代表達はどこに行ったんでしょうか…?」
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 20:55:56.95 ID:Jc63TQCB0
東の塔


本多「貴方達が…五家の代表ですか?」


宇喜多「そう、私は宇喜多家の代表よ」


加藤「私は加藤家の代表」


黒田「フフ……私は黒田家の代表」


吉川「そして私は吉川家の代表という事になる」


本多「それで……そこで押し黙ってる貴方が、小早川家の代表ですね?」


小早川「………」


吉川「フン…叔父上から聞いたが、小早川家は言い伝え通り無口の様だな」


小早川「………お願いがあります、五家の方々」


本多「?」


小早川「死ね♪」チャキッ!


吉川「―――」


加藤「―――」


本多「――――」


宇喜多「――――」


黒田「――――」


ドォンッ!ダァン!ドガァンッ!ガァンッ!
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 21:06:16.34 ID:Jc63TQCB0
小早川「おいおい、勘弁してくれよ♪私はキミ達の茶番劇に付き合ってる暇は無いんだ♪」


小早川「今日はエロ本を買わなきゃいけないんだよ♪」


吉川「まぁ、そう言うな小早川家の代表」シュゥ〜…


黒田「エロ本なら私が貸してあげるよ?少年モノだけど」


宇喜多「ちょっと…止めなさいよこんな神聖な場所でそんな話は……」


小早川(……全ての弾丸を弾かれたか♪)
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 21:28:13.70 ID:Jc63TQCB0
本多「……小早川殿、用事があるのは百の承知ですが…この大会は伝統的な物でして、皆が魔法少女という事なので

これは大会を復活させるいい機会だと私共は思いまして……」



小早川「ふぅん……♪」


吉川「エロ本なら私が貸してあげよう」スッ…


宇喜多「ちょっ…!なんてものを持ってるんですか!?///」


小早川「へー、なるほど、ねるほど………」


小早川「だが甘いな、二つ穴攻めじゃない所を見ると…キミは初心者だな……」


吉川「……!?ア○ル攻めは上級者じゃないというのか?!」


小早川「ケツの穴なんざ、私にとっては初心者中の初心者だね♪」


小早川「前と後ろの穴を防がれ、その上、ロウソクと鞭で……」


吉川「クッ…!侮れない…!」


宇喜多「も、もう止めて下さい!二人共、お嫁に行けなくなりますよ!?」
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 21:50:26.30 ID:Jc63TQCB0
吉川「……どうやら小早川代表、貴方とは敵対する運命なのかもしれないな……」



小早川「………どうやらそのようだね♪」



吉川「SMとフェチ……どっちが最強か……まぁ一目瞭然だけどね」



小早川「あはは♪そう結論を急ぐなよ吉川代表ちゃん♪」



吉川「………大会で会おう、それまでお尻と足を洗ってるといい」スッ…



小早川「ポケット洗って待ってな……♪」スッ…



本多「まぁ…その…何です…下ネタのオンパレードという事は彼女達に代わって謝罪いたします……」
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 21:58:20.85 ID:Jc63TQCB0
小早川家控え屋敷


ガラッ!


杏子「お!渚、どこに行ってたんだ?」


小早川「みんな♪準備して、そろそろ大会が始まるよ♪」


ほむら「もうそんな時間なの?」


さやか「な、なんか…緊張してきたな……渚の為とは言え……」


鵜飼「それで?まずどの家から潰す?」


小早川「今は吉川家を全力で潰す事に専念して♪それ以外は無視だよ♪」
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 22:08:38.35 ID:Jc63TQCB0
吉川家控え屋敷


吉川「主水、潰す相手が決まったよ」


主水「潰す相手?どの家を?」


吉川「小早川家さ」


主水「小早川家?」


吉川「あの家を潰してやる、確実に……ね!」
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 22:30:33.51 ID:Jc63TQCB0
小早川家の控え屋敷



鵜飼「小耳に挟んだ情報だが……吉川新華ってヤツはどうやら彼女は過去、何人もの人間を殺害したサイコキラーらしい」


マミ「サイコキラー!?」


さやか「そんな狂ったヤツを相手にするの!?」


ほむら「大丈夫よ、狂ってる人間なら……コッチにも居るわ」


小早川「………♪」
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 23:02:34.05 ID:Jc63TQCB0
ドゴォッ!


小早川「!?」


さやか「渚!?い、今の爆風は…!?」



吉川「もう始まってるよ、茶番劇が」


マミ「あ、あなたは!?」


吉川「私の名前か?マイネームイズ、シンカ・キッカワよろしく」


主水「私は主水荷造」ガチャッ


ほむら(さっきの爆風はあの馬鹿デカいランチャーね……)
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 23:15:17.84 ID:Jc63TQCB0
さやか「不意打ちなんてズルイぞ!」


吉川「先手必勝。先にリーダーを狙うのは当たり前だよ」チャキッ


マミ「か、刀!?」


吉川「小早川代表の首もーらい♪」


小早川「そう簡単に決着はつかないよ?」チャキッ!


吉川「!?」


ダァンッ!


吉川「ッ!」パキンッ!


小早川「あんな至近距離からよく弾いたね♪」



吉川「騙し討ちとは何て酷いヤツだ、首を切り落としてやるクズ野郎」スラッ


小早川「不意打ちするなんて血も涙も無い悪魔め、殺すぞ」チャキッ
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/07(水) 23:45:09.57 ID:Jc63TQCB0
中央塔


ゼロ『あはは☆始まった始まった☆』


『久しぶりだな、小早川 零』


ゼロ『……吉川左馬介か」


左馬介『お前と会うのは、何年ぶりだな……お前が夫の小早川冠波が急死して、お前が男装して私達を倒して優勝して

以来だ』


ゼロ『あっはっは☆あの時はバレるかと思ったけど、自分の胸と美少年の様な顔立ちに感謝しなきゃね☆』


左馬介『ふふ…お前は優勝した後、宇宙の管理する力を得た訳だが……この大会が再び開かれたって事はお前は

この機に引退するのか?』



ゼロ『まさか……まぁ確かに引退しようとは思ったけどね☆だけど、慣れてなかったら宇宙の法則が滅茶苦茶になるね』
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/08(木) 00:34:20.17 ID:EHfALEMEo
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 18:05:05.27 ID:Zo3L9kcP0
吉川「見切った」パキンッ!


小早川(また弾丸を弾かれちゃったよ…♪)


主水「貰った」ガチャッ


小早川「!」


杏子「そうはさせねぇ!」バキィッ!


主水「ぐぅっ!?」ズザザザ…!


杏子「おい!渚!お前はそいつに集中してろ、コイツはアタシがやる!」チャキッ


小早川「……サンキュー!」
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 19:21:28.75 ID:Zo3L9kcP0
南地区


さやか「とにかく!今は渚が吉川家のボスを倒すまで、他の家のヤツに邪魔されない様に……」


ドゴォッッ!


さやか「ぎゃあ!?」


黒田「ん?」パラパラ…


さやか(ハ、ハンマー!?)


黒田「………!」ハッ!


さやか「?」
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 19:29:16.40 ID:Zo3L9kcP0
黒田「……キミは、男の子っポイって言われた事はないか?」


さやか「え?な、何を……」


黒田「いや、その……何だ…ボーイッシュな女性って……」


黒田「何だか萌えるじゃん?」ニタァ…


さやか(き、危険だ!)ゾクッ!


バゴォンッ!


さやか「こ、今度は何だ!?」
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 19:55:55.87 ID:Zo3L9kcP0
東地区


バキンッ!ガキンッ!


吉川「フンッ!」ベキッ!


小早川「あ!銃が!」


小早川「なんちゃって♪」チャキッ


小早川「『煙幕弾』!」


ボォンッ!


吉川「ゲホッ!ゲホッ!?どこに行った?」


小早川「う・し・ろ♪」チャキッ


吉川「!?」


ダァンッ!パキンッ!


吉川「グッ!?」


吉川(一発は弾き返したものの…!)
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 20:05:53.13 ID:Zo3L9kcP0
「人殺し!」


吉川「!?」


「この血も涙もない悪魔め!」「止めて!殺さないで!」「いゃぁあ!その子だけは止めて!」

「オレはどうなってもいい…!だからそいつだけは…!」


吉川「ッ…!こ、これは!?」


小早川「『幻聴弾』、その声は新華ちゃんが殺してきた人達の声だよ♪」


吉川「……フン!こんな声…何とも思わんわ!」カチャッ


小早川「じゃあ、何で泣いてるのかな?」


吉川「………!?」ポロポロ…


吉川「な、何だコレは…!?」ポロポロ…
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 20:16:45.04 ID:Zo3L9kcP0
小早川「サイコキラーの新華ちゃんが涙を……!人間の心を取り戻せたんだね…!」


小早川「なんてね♪それも特殊弾丸の一つだよ♪」


吉川「!?」


小早川「『後悔弾』!今まで自分が行なってきた行為がフラッシュバックして蘇り、血も涙も無い

悪魔でも悲しみの感情が膨れ上がる!」


吉川「ヒック…!馬鹿な…!?た…弾は一つだけの…は、ず…!」ポロポロ…


小早川「キミが弾いた弾丸は『出血弾』、そしてもう一つは……」


小早川「『調合弾』!『幻聴弾』+『後悔弾』の効果を合わした物を含ませた弾丸さ!」
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 20:33:17.64 ID:Zo3L9kcP0
吉川「お、おのれぇ……!」グッ…


「止めろ!」「助けて!」「お願いします!その子だけは!いやぁああああ!!!」「この野郎!よくも…!

よくも俺の妹を!」「ゆるさねぇ!」「止めて!痛い痛い!!!」



吉川「あぐっ…!」ガクッ…


小早川「あはは♪さっきも言ったけど、今キミの頭に流れている声はキミが殺してきた人達の声だよ♪」


小早川「キミの都合で」


小早川「キミの思いつきで」


小早川「エゴで」


小早川「命乞いをしてるのに、木の枝を踏み潰すかの様に殺した人達」


小早川「私はもうドン引きだよ♪」


吉川「………っ!」
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 20:38:35.30 ID:Zo3L9kcP0
小早川「さぁ、後悔するといい」


小早川「罪の無い人々を殺した事と」


小早川「私に不意打ちした事と」


小早川「ネガティブに目を背けた事と」


小早川「エロ本をテーブルに置いてきた事と」


小早川「魔法少女になった事に……ね♪」ニコッ


吉川「ッ!?」ゾクッ
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 20:47:47.49 ID:Zo3L9kcP0
吉川「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!

ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」


小早川「ん?何を謝ってるのかな?謝るのなら全裸にでもなって土下座したら?」チャキッ


吉川「ひっ…!」


小早川「これは私の弾丸の中でも最強の破壊力を誇る『破滅弾』これで撃たれると全て無に還る」


吉川「あっ…!あひっ…!」ガクガク…
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 20:51:25.65 ID:Zo3L9kcP0
主水「…!?新華!」バッ!


杏子「行かすかよ!」ジャラッ!


主水「ごはっ!?」ドガァン!


杏子「渚!さっさとやっちまえ!」


主水「ぬぬ…!」ガチャ!


杏子「!」
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 22:22:27.90 ID:Zo3L9kcP0
ドォオオンン!!!!


小早川「大丈夫?杏子ちゃん?」


杏子「ヘッ、まぁな…で?そいつどうするんだ?完全に腑抜けちまってるぞ?」


吉川「ごめんなさい、許してください!何でもしますんで!」


吉川「うぐぅうう!!!お願い!この幻聴を消して!」


吉川「お願い……こんなの後遺症が残っちゃうよ……」ウルッ…


小早川「かわぅぃね新華タン♪私がスケベなおぢさんなら、新華ちゃんはドロドロだよ?」


小早川「どれだけ強いヤツでも媚薬に負ける」


小早川「……な?」チラッ


杏子「いや…アタシを見られても返答に困るんだが」


主水「新華から、離れろ!」ガチャッ!
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 23:33:51.21 ID:Zo3L9kcP0
小早川「……♪」バッ!


杏子「!」


ドガァァァァンンン!!!!


主水「はぁ…はぁ…!」



小早川「ゴホッ!ガハッ!…!」ボタボタ…


杏子「渚っ!」


主水「新華!」


吉川「あ…主水……?」ガクガク…


主水「ここから離れよう!作戦を立て直し―――」


吉川「ヒッ!?」


主水「!?」


ダァンッ!


主水「ごはぁっ!?」
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 23:43:29.48 ID:Zo3L9kcP0
小早川「あはは♪敵に背を向けるなんて、無用心だね♪」


主水「なっぁ…!?あぁあああ!?」


小早川「今撃ったのは『絶命弾』、キミはもう死んでいる♪」


主水「……」フラッ


バタッ!


吉川「い、いゃあ!?も、主水!?」


吉川「こ、この人殺し…!」ガクガク…


小早川「オイオイ、自分の事を棚に上げる様な発言だね♪」


吉川「〜〜〜〜〜!」
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 23:47:20.69 ID:Zo3L9kcP0
吉川「ッがぁあああああああ!!!!!」ズラッ!


小早川「マントの中から大量の刀が」


杏子「任せろ!でゃあああああああああ!!!!!」


ガキンッ!ガキンッ!バキンッ!バキンッ!


吉川「!?」


杏子「テメェの刀の動きなんざ止まって見えるぜ!」


吉川「な、なめんな!」ジャラッ!


杏子「無駄だっつーの!」バキンッ!


吉川「あぁっ!?」


杏子「落ちろ!」バキッ!


吉川「ッ!」


ズドォォォン……
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/08(木) 23:55:49.84 ID:Zo3L9kcP0
吉川「うぐぐ……」


杏子「で?どうするんだ?まだやるか?」ジャキッ


吉川「あ、う、あうぁ……」パクパク…


小早川「そこまでだよ杏子ちゃん、これ以上したら魔女化してしまう」


小早川「新華ちゃん、あの子には『絶命弾』は撃って無いよ?『睡眠弾』ってヤツを撃ったんだ♪」


吉川「……ふぇ?」


小早川「キミも夢の世界に行きなよ♪」タァンッ!


吉川「うぎゃあ!」



杏子「……で?この後どうすんだ?」


小早川「吉川家の紋章を貰うだけだよ♪昔は相手の耳だったらしいよ?」ゴソゴソ…


小早川「あぁ、あったあった。これだよこれ」スッ


杏子「その石で出来た円盤をどうすんだ?」


小早川「持っておくんだよ、残りの家の代表の紋章も手に入れて中央塔に持っていくと優勝さ♪」
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 00:03:58.23 ID:mEJpETM80
北地区


マミ「………!」


ズドォォォン!!!


マミ「だ、誰?」


黒田「……黒田家代表」ジャキンッ


マミ(機関銃……!?)


ダダダダダダダダダダダッッッッ!!!!


黒田「……一人撃墜」


黒田「……小早川のヤツめ、私達の部下は一人なのに四人も連れて来るとは……」


黒田「全く……無駄な手間を―――」


ヒュンッ!


黒田「!?」バッ!


マミ「悪いけど、私はそう簡単にやられないわよ!」


黒田「成程、お前は一筋縄ではいかないな」ジャキッ
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 00:13:26.09 ID:mEJpETM80
中央塔周辺


キュゥべえ「ここかな?」


MD「あぁ、ここにBRが居る……」


ガラッ!


BR「……よくここまで来れたな」


MD「………Despair勢力の残党、BRお前はもう終わりだ」
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 00:28:30.39 ID:mEJpETM80
BR「まぁそう言うな、元『本部』のメンバー同士だ、昔の話しとかしよう」


キュゥべえ「残念だけど、昔話をしてるヒマは無い」


MD「その通りだ」


BR「まぁ、そう言うな。座敷だが座れよ」


キュゥべえ「……仲間を潜ませてるのかい?」


BR「まさか……私はガムシャラでここに逃げてきたから、潜ませる余裕も無かったよ」


MD「嘘じゃないだろうな」
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 00:40:13.49 ID:mEJpETM80
BR「お前達、覚えてるか?hopeの復活により、『本部』は散り散りになってしまい、『本部』が

あった惑星は大量生産された鹿目まどかの分身に占領された」


BR「その後、Despair勢力のボスであるDespairは消滅」


BR「そして取り残された私達はDespairの復活を目論み、地球で活動したがhope政党に捕まり

一人は警察に逮捕」


BR「Despair勢力だったARとSTがhope政党に移籍」


BR「そして、誰も居なくなった」


キュゥべえ「…………」
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 06:55:54.17 ID:mEJpETM80
BR「私達はお前らを心の底から恨んだんだ」


MD「言いたいことはそれだけか?」


BR「……これだけは言っておく」


キュゥべえ「?」


BR「私はまだ諦めてないぞ、こうなったら鹿目まどかを魔女化させてやる」


キュゥべえ「なッ!?」


BR「お前なら分かるよなQB、鹿目まどかが魔女化すると魔女化後退弾も効かないし、私なら魔女化させるのは簡単

だと……」


キュゥべえ「そうはさせない!」チャキッ!


BR「ッ!」バンッ!


ボゥッ!


MD「!?煙幕か!」



BR「鹿目まどかは既にこの地下都市に居る……見つけ出してやる……」
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 06:59:24.58 ID:mEJpETM80
西地区



まどか「みんなが心配で来ちゃった………」


まどか「大丈夫かな…みんな……」


ドゴォンッッ!


まどか「!?」


加藤「殺ス!」


まどか「え?やっ……」



バキッッ!



加藤「ッ!?」


ズドォォォンンンン!!!!!


鵜飼「鹿目まどか!?何故ここに居るんだ!?」


まどか「う、鵜飼さん!?」
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 22:43:31.21 ID:w7WmI5or0
鵜飼「ここは危険なんだぞ!早く逃げ―――」


ドガァッ!


まどか「キャッ!」


鵜飼「うっ……!」


加藤「ギギギギギギ………」
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 04:59:07.67 ID:GL0rP5R1o
なんだこのスレ(困惑)
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) :2012/11/22(木) 17:58:43.84 ID:eeug/dTS0
続きまだー?
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