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【咲】ハギヨシ「有給休暇もいよいよ」菫「最終日、ですね」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 00:05:16.81 ID:lsFWeUy10

前スレ
【咲】ハギヨシ「有給休暇……でございますか」純「ついに10日目かよ」【安価スレ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350397026/


もうテンプレも必要のない、EDの先に辿りついた元安価スレです
詳しくは前スレを、どうぞご一読くださいませ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1350918316
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バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/

秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/

【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/

ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/

【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/

貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/

阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/

レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 00:07:40.41 ID:2oHjIZtno
>>1乙せずにはいられないな
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 00:08:07.93 ID:tE6RdmWn0
イッチ乙ー
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/23(火) 00:09:04.11 ID:4vqhflXYo
いちおつ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 00:16:20.48 ID:7E8WBLBbo
イッチ乙
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/23(火) 00:20:01.96 ID:aV6lmsca0
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 00:23:46.63 ID:xNW0+VZIO
荵吶シ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/23(火) 00:29:15.11 ID:qoh4bF4to
>>1
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/23(火) 00:37:50.98 ID:K9o+arlyo
サンイチ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/23(火) 00:38:16.65 ID:m+0d1ujvo
二人の組み合わせでイッチの性癖が明らかに…
11 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 00:41:51.09 ID:lsFWeUy10

なんて綺麗な前スレ>>1000だ……
で、「二人」は誰にしようかな(ゲス顔)

京咲ラッシュのすさまじさは果たして京咲に対する需要の高さを表してるんですかね……?
だとすると需要のわりには供給が少ない気がするんですがそれは

とにもかくにも、皆様のご協力のおかげでここまで来れました
明日の京咲ネタラッシュと本編EDで当スレは一旦幕引きとなります
安価は取らないけど暇だったら見に来てやってくださいな
ではおやすみなさいませ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 00:42:55.34 ID:tE6RdmWn0
おやすみー
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/23(火) 00:45:48.44 ID:T2vkfmTmo
おつかれおやすみ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/10/23(火) 07:09:13.55 ID:8XvAKcpAO


ここの>>1の京咲に期待してる人が多いんだと思うぜー
京咲の需要に対して供給は少ない、はっきりわかんだね
なんもかんもリッツが悪い
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/23(火) 17:40:07.46 ID:rh6U8h9R0
縺吶l縺溘※縺翫▽
16 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:04:57.43 ID:lsFWeUy10

>>10
好きなCP晒すのに性癖もクソもないやろ(すっとぼけ)

>>14
新道寺が準決勝勝ち抜けられそうにないのは政治のせいですかそれとも新井さんのせいですか


さ、今日中に全部済ませられっかなー
まずは京咲京咲アンド京咲から入っていきましょう
17 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:07:35.01 ID:lsFWeUy10

〈お互いの子供自慢する萩原夫妻と須賀夫妻〉


菫「うちの子の方が可愛い。いいか、これだけは譲れない!」

咲「いーえそんなことありません! うちの咲太郎の方がカワイイです!」


ギャーギャー


ハギヨシ「……息子さんの将来に熱いエールを送りたくなる変化球DQNネームですね」

京太郎「すいませんハギヨシさん、女です」

ハギヨシ「えっ」

京太郎「咲から生まれた咲太郎、正真正銘女です」

ハギヨシ「……」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/23(火) 20:08:00.65 ID:+Ny4qnUIo
ここに来てまさかのハギ京とかだったら性癖丸出しだけどなwwww
この調子だと京咲かな
19 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:12:45.02 ID:lsFWeUy10

京太郎「でもカワイイでしょう?」フニャー

ハギヨシ「いえいえそれならうちの子だって、奥さん補正もついて10倍可愛いですよ?」

京太郎「いやいや咲太郎だって名前補正を差し引いてから嫁補正を足して100倍カワイイっす」

ハギヨシ「それならうちは1000倍の愛情を注いでますから」

京太郎「しからばうちのは」


ギャーギャー


菫「何を! お前のとこのにシャープ☆シュートができるというのか! うちのまどかはできるぞ!」

咲「残念でしたー! うちの咲太ちゃんは生まれて三カ月で嶺上開花覚えましたー!」

菫「おいやめろバカ」


カン!
20 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:15:30.58 ID:lsFWeUy10

〈ベットの下に隠していた本(意味深)を咲に見つかり説教される京太郎〉


咲「あのさぁ……」

京太郎「……」

咲「これ、なんなのかな」バサッ

京太郎「……見りゃわかるだろ。薄い本だよ」

咲「なんでこんなものが京ちゃんのベッドの下から出てくるの、って聞いてるの」

京太郎「その前になんでお前が俺のベッドの下覗いてんだよ、って聞きたいよ」

咲「口応えしない」

京太郎「……」

咲「……」

京太郎「……」

咲「………………なんで」

京太郎「……」

咲「なんで、和ちゃんとか部長のじゃなくて」
21 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:23:17.09 ID:lsFWeUy10

咲「なんで、コミケでも滅多に見つからない、『私の』薄い本、なの?」

京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「………………察しろ」

咲「……」

京太郎「……」

咲「///」

京太郎「///」



京母「あっ……(察し)」

京父「あっ……(察し)」



咲「!?」

京太郎「!?」


カン!
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 20:27:29.17 ID:kutCpRTho
咲ちゃんの薄い本って大抵生えてるんだよなぁ…
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 20:30:30.88 ID:3Up4FqREo
または輪姦物だな・・・
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 20:30:59.68 ID:2oHjIZtno
京咲本はないんですか(絶望)
25 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:31:02.76 ID:lsFWeUy10

〈目覚めた文学はフランス書院だった文学少女と少年〉


咲「……」ペラ

京太郎「うーっす……まだみんな来てないのか」

咲「あ、京ちゃん。掃除当番ご苦労さま」

京太郎「げっ、咲」

咲「……」

京太郎「……」

咲「なに、今の『げっ』て」

京太郎「……お前がその御手に抱えてらっしゃる忌まわしい書籍のせいだよ」

咲「え? 何かおかしいところある?」

京太郎「まずその背表紙で燦然と輝く禍々しいタイトルを読みあげてみようか」

咲「『悪魔の畢生大作! 凌辱女子学園完全決定版第一部!!』」ババーン

京太郎「声がでかあああああああいっっっ!!!!」

咲「『健康的な肢体、明晰な頭脳、活発な性格でアイドル的存在の智実。20代と見紛う若さと美貌、気品を兼ね備えた潤子。神聖女子高で知らない者はいない母娘を狙う悪魔がいた。生徒指導部長とは名ばかりの凌辱教師・長沼と色事師の羽生。かねてから顔見知りの二人が手を組んだ時』」

京太郎「あらすじを逐一読み上げるなこの好色一代文学少女があああああっっ!!!!!」


カン!
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 20:35:37.35 ID:3Up4FqREo
>>24
無いわけじゃないがただでさえ少ないノーマルカプ物の中でも京和や京タコに比べると少ないね…
27 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:38:06.80 ID:lsFWeUy10

>>22-23
京ちゃんのストライクゾーンがそのへんだったんやろ(適当)


〈咲VS優希(+当事者京太郎&傍観者和)女の戦い〉


優希「おい犬」

京太郎「あーはいはい、タコスな」

咲「ねえ京ちゃん」

京太郎「んん、ミルクティーでいいか?」

和「……」

京太郎「和もなんか買ってこよーか。売店と食堂にあるもんが限度だけどな」

和「いえ、私は別に。なんだか申し訳ないですし」

京太郎「そーか? 二つ買い出すのも三つ買い出すのも変わりやしないんだけど」

和「……じゃあ、エトペン一つ」

京太郎「売ってんの!?」ガーン

和「この間売店の要望カードに書いておきましたから、多分」

京太郎「さいでっか……じゃ、行ってくるな」


ガチャ バタン
28 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:45:22.98 ID:lsFWeUy10

和「……さて、先輩方はまだ来てませんし」



咲「ねえ優希ちゃん」

優希「なんだい咲ちゃん」

咲「京ちゃん、どっちに先に品物渡すと思う?」

優希「答えのわかりきってる質問のことを俗に、なんて言うか知ってるか? 咲ちゃん」

優希「愚問、っていうんだじぇ」

咲「……」バチッ

優希「……」バチバチバチッ



和「二人はあの調子ですし」

和「須賀くんが帰ってくるまで、ネト麻でもしてましょう」カチッ

和「……」

和「二人が構ってくれないので寂しくて独り言を言っているわけでありませんから」カチッ
29 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:51:56.94 ID:lsFWeUy10

咲「京ちゃんはねーぇ、今日私がミルクティーの気分なのを察してくれたんだよ?」

和「……」カチッ

咲「どーだすごいでしょー」フフン

優希「わ、私の時だって言わずともタコスだって察してくれたじぇ!」

和「……」カチッ

咲「優希ちゃんってだいたい、口を開けばタコスだし……予想がしやすいんじゃないのかな」

優希「うぐむっ」

和「……」カチッ

優希「で、でもでも! 先に声掛けたのは私の方だじぇ!」

咲「そ、そんなの優希ちゃんが京ちゃんをどう思ってるか、ってだけの話でしょ?」

咲「京ちゃんが優希ちゃんをより気にかけてることの証明には、なってないと思います!」

和「……」カチッ

優希「……ふふ、隙ありだじぇ、咲ちゃん!」

咲「な、なにをー!?」

和「……」カチッ
30 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 20:57:23.19 ID:lsFWeUy10

優希「咲ちゃんはここ最近、京太郎に自分から話しかける優希……もとい勇気を失ってるじぇ!!」

咲「ぬっ、ぬぬ!」

和「……」カチッ

優希「恋愛ってのは相手にどう思われてるのかが重要なんじゃない」

優希「こっちが相手のことを、どれだけ強く想ってるのかが重要なんだじぇっ!!」

咲「がっ、はぁぁぁ!!」グサッ

和「いえ、相手にどう思われてるのかも十分重要なファクターだと思いますが」

優希「だいたい京太郎が私のことをどう思ってるのか、については」

優希「アイツが手作りタコスのレシピを密かに、某執事さんに習っていることからももはや明白ッ!」

咲「!!!」

優希「……勝負あったな、咲ちゃん」

咲「うっ、うう、ううううう」ガクッ

和「……」グスッ
31 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:02:11.97 ID:lsFWeUy10

ガチャ


咲「!」

優希「!!」

京太郎「ただいまー」

咲「お、おかえり京ちゃん」

優希「お、おう……大儀であったな、犬よ」

和「……お帰りなさい」ズーン

京太郎「?」スタスタ

咲(来たっ!)

咲(左手に持ったミルクティーか……!)

優希(右手に持ったタコスか……!)

咲(どっちが)

優希(咲……もとい先だっ!?)
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 21:03:04.58 ID:2oHjIZtno
タコスのどっちが咲
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/23(火) 21:04:45.68 ID:m+0d1ujvo
ピンクがかわいい
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 21:05:31.08 ID:3Up4FqREo
桃色の方が勝つわ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 21:06:33.67 ID:kutCpRTho
右手にタコス、左手にミルクティー。
股間のエトペン。
36 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:11:05.53 ID:lsFWeUy10

京太郎「どーした和、元気ないじゃん。ほれエトペン」トスッ

和「えっ」

京太郎「マジで売店入ってたぞ。清澄なめてたわ俺」

和「…………ど、どうも」ペコ

京太郎「いやーどういたしましてー」デヘヘ

咲「……」

優希「……」

咲「小脇に抱えた」

優希「エトペン、かぁ」

咲「ねえ優希ちゃん、よく考えなくてもさ」

優希「ああ。よく考えなくても、京太郎って」


「「おもち至上主義者だったよね(じぇ)……」」


カン!
37 :童心が菫心に見えたのは秘密 >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:20:20.47 ID:lsFWeUy10

〈京太郎と二人でキャッチボール 童心に帰った咲さん、はしゃぐ〉


京太郎「それ、いくぞー」ヒョイ

咲「わ、わわわ」フラフラ

京太郎「おい、そんな動かなくても捕れ……」

咲「ぬぐわー!」スッテーン

京太郎「言わんこっちゃない」

咲「きょ、京ちゃんのコントロールが悪いんだよ!」プンプン

京太郎「おー言ったなテメ。人の制球けなす前にまずは我が身を振り返ってみましょうか」

咲「う、うるさい! 私の魔球を受けてから同じことが言えるかな!」フフン

京太郎「趣旨が変わってます姫」

咲(喰らえ、お姉ちゃん直伝の魔球カーブ!)

咲「えいっ」スポーン


ガッ コーン


咲「あいたっ!」

京太郎「……自打球ならぬ自投球、ってやつか」

京太郎「タカラトミーから発売の某野球ゲームか何か?」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 21:25:20.87 ID:kutCpRTho
咲 -saki- パーフェクトクローザー
39 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:26:09.43 ID:lsFWeUy10

咲「……」

京太郎(やべ、心配してやんなかったから拗ねたか?)

京太郎(あんまり世界不思議発見なドリームファック現象が起きたもんだから、そっちに気ぃ取られちまった)

京太郎(いやそもそも、もしかしたら痣になってたりするかも)

京太郎(とりあえずハンカチをそこの水道で濡らして……)ハンカチジャブー

咲「……」

京太郎「おーい咲、どこか痛めたか? 見せてみ、今冷やしてやっから」

咲「…………ぷっ」

京太郎「へ」

咲「あ、あははは、あははははは!!!」

咲「も、もう、今の私、なんなの! せっかく魔球投げようと思ったら、あは、あはは!」

京太郎「……当たり所が悪かったか?」

咲「よーしもう一球! なんだか俄然やる気出てきたよ京ちゃん!」ウキウキ

京太郎「なんでやねん」

咲「今の球が京ちゃんのミットに収まるまで続けるからねー!」

京太郎「いつまでかかんだか」

咲「いっくよー!」

京太郎「ったく…………わかったよ」

京太郎「お前の気が済むまで、付き合ってやるよ」


カン!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 21:28:12.76 ID:iBXs+ubIO
原点回帰とはこのことか
41 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:34:22.40 ID:lsFWeUy10

>>38
誰の首が180度回転するんですかねぇ……


〈マホに懐かれる京太郎を見て嫉妬する清澄一年組〉


久「はいしゅーりょー」ジャラッ

まこ「おお、珍しく京太郎が3位じゃったか」

京太郎「あっはっは、なんだお前、よっえーのなー!」ケラケラ

マホ「むむー! 配牌が良かっただけの須賀先輩にだけは言われたくないのです!」

京太郎「俺は役と飜数と点数計算ぐらいならこの一年でなんとか覚えましたー!」

マホ「そんなの麻雀をやる者にとっては初歩中の初歩中の初歩なのです、このド素人がッ!!」

京太郎「黙れ素人が!」

マホ「ド素人の方がランク下じゃないですか!?」ガーン

京太郎「……ぷっ」

マホ「……ふふ」


あっはっはっはっは……


和「……」イラッ

優希「……」チッ

咲「……」ゴッ
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 21:37:22.19 ID:3Up4FqREo
アカン、マホちゃん逃げて早く
43 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:40:06.06 ID:lsFWeUy10

和「ねえ、次は私たちが入ってもいいですよね?」ニコ

マホ「あ、それじゃあ私が……」

優希「マホは残れ。ちなみに東風戦だからな」ニコ

マホ「え゛」

京太郎「じゃあ俺が抜けるわ」

久「私も」

まこも「わしも」

マホ「え、え、え」

咲「…………マホちゃん?」

マホ「は、はははははいいいっ!!?」ビクビクッ

咲「麻雀って、楽しいよね?」ニコ

マホ「」



久「あら大変(棒)」

まこ「南無三南無三」ナムナム

京太郎「なんだあいつら」


カン!
44 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:47:48.35 ID:lsFWeUy10

〈京太郎の家で作ったイナゴの佃煮を無理して食べる咲〉


咲「……」

京太郎「いや、悪いな咲。母さんがイナゴの佃煮作りすぎちゃってさ」

京太郎「お前んとこは……その、お母さんいないし」

京太郎「おすそ分けしてやったらどうかって、思ったんだけど」

咲「……」ガクガク

京太郎「……わり。その様子だと要らないみたいだな」

京太郎「長野県人はわりと食べ慣れてるけど、ダメな奴はダメだもんな、コレ」

咲「!」

京太郎「そっか、咲はイナゴダメかぁ」

京太郎「ごめんな、嫌いなモン見せちまって。こいつはなんとかウチで消費す」

咲「食べるます!」

京太郎「なんて?」

咲「たたた、食べます!」

咲「京ちゃんのお母さんが作ったんだもん、食べないわけにいくもんですか!」フンス

京太郎「どういう理屈だ」
45 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 21:53:47.85 ID:lsFWeUy10

モッサァァァァ


咲「……」ゴクリ

京太郎「な、とんでもない量だろ?」

京太郎「別に無理しなくていいよ、ウチの家族に嫌いなヤツいないし」

咲「! えぇぃ!」ザァー

京太郎「佃煮だから保存効くし……っておぉぉぉい!!! タッパーごと流しこむ奴があるか!」

咲「んっ、えぐっ、んぐぐっ、む、むむ〜」モグー

京太郎「そんないっぺんにいったら、おい……み、水!」

咲「んぐ、ひぐ、むむむ」ジタバタ

京太郎「ほら飲め! とりあえず流しこめ!」

咲「んぐっ、んくっ、ごくっ…………………………ぷっ、はぁ」ゼェゼェ

咲「……」

咲「お、美味しかったよ!」グッ

京太郎「ウソつけ! いったい何がお前をそこまで駆り立てたんだよ!!」

咲「///」

京太郎「だからなぜに頬を染めるか!」


カン!
46 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:02:11.98 ID:lsFWeUy10

〈京太郎が咲の真似して「カン」と言ったら……〉


ズッ……ガアアアアアアアアアンンンンンッッッッ!!!!!!


咲(あの日、京ちゃんが『カン』と言った瞬間)

咲(なぜか、雀卓が爆発を起こした)

和「本当に『なぜ』ですよまったくもう」ブツブツ

咲(同卓していた優希ちゃん、染谷先輩、部長が重傷)

咲(インハイを目前に控えた私たちにはあまりに大きすぎるダメージ)

咲(責任を感じた京ちゃんは、部屋に閉じこもってしまった……)

和「最近言ってなかったけど今回ばかりは言わせてください」

和「そんなオカルトありえません……」ブツブツ

咲(和ちゃんもまた、桁外れの現実の過酷さに心折れてしまった)

咲(私が、私がなんとかしなきゃ……!)ゴッ
47 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:12:22.55 ID:lsFWeUy10

京太郎「……帰ってくれ、咲。俺には悪霊がとり憑いてるんだ」

咲「なに、あの腕みたいなもの……!?」


動き出す運命


照「出るんだ須賀くん。私と帰るぞ」

京太郎「消えな」


謎のエネルギー


京太郎「見えたか? 気づいたか? これが悪霊だ」

照「結論からいえばそれは、雀力が生み出すパワーあるヴィジョン」

照「名付けて……幽雀力(スタンド)!」


因縁の宿敵


HGYS「ほう……私の存在に気が付きましたか」

照「清澄を救いたかったら、この男を探し出すしかないの」

京太郎「……!」

咲「そんな!」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 22:13:47.20 ID:2oHjIZtno
ジョジョwwwwwwww
49 :なんだこれ >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:15:22.64 ID:lsFWeUy10

インターハイが始まるまで残り50日!


「新手のスタンド使いかァーッ!!」

「己れのスタンドは『鬼門』のタロットの暗示を持つ……」

「そんなタロットねえ」


それまでに京太郎一行は、邪悪の化身HGYSの許に辿りつけるのか……!?


「ほう……突き(意味深)の速さ較べですか」

「近づかなきゃ(迫真)テメーをぶちのめせねーんでな」


KYOKYOの奇妙な冒険第三部『スターダストクルセイダアッース』


「テメーは俺を怒らせた(震え声)」

「あっ……(察し)」


西暦9800年3月34日公開!


カン!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/10/23(火) 22:15:58.21 ID:D6KnaTrAO
カオスすぎる
51 :正直すまんかった >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:23:49.29 ID:lsFWeUy10

〈咲ちゃんの手作り弁当を勝ち誇った顔で食する京太郎と嫉妬するてるてる〉


咲「はい京ちゃん、お弁当」

京太郎「おっ、サンキューな咲」

照「咲。私の分は?」

咲「ご、ごめんねお姉ちゃん」

照「……」

咲「だ、だって! 東京からいきなり連絡もなしに来るお姉ちゃんが悪いんじゃん!」

京太郎「まったくだ」ニヤ

照「……!」イラッ

京太郎「さーて、今日の弁当はなーにっかなー……おっ」

京太郎「ミニハンバーグじゃん。俺これ好きなんだよね」

咲「ふふ」ニコニコ

照「……はっ、ガキっぽいの」ハン

京太郎「は?」ギロ
52 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:30:24.34 ID:lsFWeUy10

咲「お、おねーちゃぁん」ウルッ

照「……くっ」

京太郎「」ニヤニヤ

照「」ビキィ

京太郎「くくく……あれ。このハンバーグ……もしかして冷凍とかレトルトとかじゃなくて」

咲「うん。一からこねて作ったんだよ」ニコニコ

京太郎「手作り!? 弁当のハンバーグを!?」

照「〜〜〜っっ!!」ダンダン

京太郎「って、よく見たらこっちのポテサラも唐揚げも、みんな市販品じゃねーじゃん!」

京太郎「お、お前、何時間かけたらこんな手の込んだ弁当作れんの!?」

咲「お、大げさだよ京ちゃん……こんなの1時間もあればすぐできるって」テレテレ

京太郎「……」

照「……」ガンッガンッガンッ

京太郎「…………あの、照さん?」

照「あ?」ギロ
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 22:34:05.13 ID:iBXs+ubIO
ここのテルテルは随分と凶暴だなww
54 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:37:11.63 ID:lsFWeUy10

京太郎「この弁当、照さんも半分食べませんか?」

照「!?」

咲「え……」

京太郎「ごめん、咲。その、お前が俺のためだけにこの弁当を作ってくれた、その気持ちは嬉しいんだ」

京太郎「ただ、えっと。俺の方が、この弁当を独り占めするには、役者が不足してるっていうか」

京太郎「……邪な気持ちでこの弁当をこれ以上食い進めることは」

京太郎「なんか、良心が許さない、っていうか」

京太郎「だから、照さんも、一緒にお願いしていいですか」

京太郎「咲の愛情がたっぷりこもった手作り弁当」

京太郎「一緒に食べるとしたら、照さんしかいませんよ」

照「須賀くん……」

京太郎「咲、それで……いいかな?」

咲「よ、よく意味がわかんないけど……うん。お姉ちゃんなら、いいよ」ニコ

照「さ、咲ぃっ……!」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 22:38:36.64 ID:2oHjIZtno
一体何を企んでいるんだ…
56 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:38:50.05 ID:lsFWeUy10

京太郎「それじゃあ咲のお許しも出たところで、改めて」パンッ

照「う、うん!」ワクワク

京太郎「手と手を合わせて」

照「しょ、食材の実りに感謝して……!」ウキウキ

京太郎「何より咲に感謝しつつ!」




「「いただきます!」」




咲「召し上がれ」ニコニコ


カン!
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 22:41:00.92 ID:15MQqoGSO
いいな、いいなー
58 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:41:20.19 ID:lsFWeUy10

>>55
大天使咲ちゃんの前で醜い争いを繰り広げる自分に嫌気が差しただけだから(良心)

さ、ようやく後2本というところまで来ました
最後まで突っ走っちまいましょう
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 22:42:13.49 ID:2oHjIZtno
てるてるウキウキでワロタwwwwwwwwwwwwww
まぁ将来は義姉になるわけだから優しくしないとね(ニッコリ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 22:46:56.11 ID:iBXs+ubIO
このスレ終わったら咲京スレ建ててくれよ…お願いしますなんでもしますから!
61 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:47:24.93 ID:lsFWeUy10

〈京太郎と咲の初夜 なお、二人とも知識ゼロのもよう〉


京太郎「……」

咲「……」

京太郎(ついに俺たち……)

咲(ここまで来たんだなぁ……)

京太郎(新婚初夜……)

咲(夢にまで見た、新婚初夜……!)

京太郎(つーか今時、結婚するまで貞操守るとか、やっぱおかしかったのかね)

咲(べ、別に変じゃないよね……? 女の子の初めてって、大切なものだもんね?)

京太郎「……」

咲「……」

京太郎「え、と」スウッ

咲「っ!」ビクッ

京太郎「ご、ごめん! そんな、怖がらせるつもりじゃ」ワタワタ

咲「あ、え、ち、違うの、違うの京ちゃん」ワタワタ
62 :ん? >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:55:33.29 ID:lsFWeUy10

咲「ただ、その……初めてじゃん、私たち?」

京太郎「ああ、あっとー、うん、そうかも、そうかもな」

咲「だから……」

京太郎「つまり……」

咲「……」

京太郎「……」

咲(何をやったらいいのか)

京太郎(何もかもがわっかんねー!)

京太郎(くっそダメだ、あれ? こういうときってまず何から始めるんだっけ?)

咲(えっと、えっとえっと、まずはコウノトリを卵から孵して……)

咲(それから天界への門を開くためにカン、カン、もいっこカンの嶺上開花すればいいんだっけ?(錯乱))

京太郎(俺ってば興味の対象がおもちの時点でゴールドエクスペリエンスレクイエムされちまってるからなぁ)

京太郎(子作りという真実には決して到達できない……クソッ! よくもッ! こんなッ!)

京太郎「……」

咲「……」
63 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 22:58:08.00 ID:lsFWeUy10

京太郎「咲、提案があるんだけど」

咲「奇遇だね、京ちゃん。実は私からも」

京太郎「……」

咲「……」




京太郎「今日はこのまま」

咲「もう寝よっか」




京太郎「……」

咲「……」

京太郎「はは、おやすみ咲」チュッ

咲「えへへ、おやすみ京ちゃん」チュッ


カン!
64 :唐突に安価 >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:01:05.68 ID:lsFWeUy10

〈京太郎と咲の二人で和気藹々とお料理作り〉


咲「京ちゃん、一緒に料理つくろ」

京太郎「またいきなりなんか言い出したよ」

咲「それでそれで、麻雀部のみんなに振る舞うの!」

京太郎「……へえ。お前にしてはまともな思い付きじゃん」

咲「私は今寛大な気分だから、暴言は聞き流してあげよう」ペシッ

京太郎「だったらおたまで人の頭を叩くのをやめなさい」ビシ

咲「あいた」

京太郎「で、なに作るんだ?」

咲「それはですねぇ……」 


二人はどんな料理を作る? ↓2
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/23(火) 23:01:40.01 ID:angivsQfo
おでん
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 23:01:41.33 ID:3Up4FqREo
ヤンソンさんの誘惑
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 23:01:56.37 ID:PAzfHeVso
肉じゃが
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 23:02:10.25 ID:iBXs+ubIO
おでん
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 23:04:17.81 ID:ztQCaJ++o
あのグラタンみたいなやつか
70 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:10:45.73 ID:lsFWeUy10

咲「ヤンソンの誘惑、です!」ドヤッ

京太郎「なんだそれ、なんか文学的誇張を多分に含んだ名前出たぞ」

咲「実在するスウェーデンの家庭料理なんだよ」

京太郎「お、ほんとだ。ググったら出た」カチカチ

咲「平たく言えばグラタンみたいなものだねー」

京太郎「なるほどなるほどー。それならわりと楽にいけるかもな」

咲「材料はこちら↓」


・じゃがいも2〜5個
・アンチョビ1缶
・玉ねぎ2個〜3個
・生クリーム200cc〜300cc
・牛乳50cc
・ブラックペッパー 適量
・パセリ (本場でも使わない家庭も多いので色合い程度に)
・とろけるチーズ
・粉チーズ(またはパン粉)

(3〜4人分)


京太郎「お前コレWIKIの丸パクじゃん」

咲「細かいこと言わないで先生に感謝しとけばいいの」

京太郎「サンキューウィッキ」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/23(火) 23:11:54.27 ID:T2vkfmTmo
材料だけでうまそう
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 23:13:13.35 ID:3Up4FqREo
美味いぜ実際 意外と簡単だしな
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/23(火) 23:14:34.77 ID:PAzfHeVso
こんな時間に腹が空いてきたぞ、訴訟
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 23:15:10.53 ID:2oHjIZtno
うまそう(小並感)
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/23(火) 23:15:55.25 ID:0aZ6YE5mo
俺は今、目の前のペヤングにお湯を注ぐか否かの判断を迫られている…
76 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:16:44.44 ID:lsFWeUy10

咲「材料はこちらで揃えておきました」

京太郎「誰だお前」

咲「なにいきなり!?」ガーン

京太郎「こんな手際のいい咲なんか咲じゃない」

咲「……」ゴッ

京太郎「ごめんなさい」

咲「もう! 京ちゃんのバカ!」

咲「……今回は6人分だから、↑のリストの1.5倍あればオッケーだね」

京太郎「ん。確かに揃ってんな。信じ難いことに」チェックチェック

咲「……」ゴッ

京太郎「そこで∠を鷲掴み」グイッ

咲「!?」

京太郎「おーいい掴み心地」グイグイ

咲「はーなーせー!」ジタバタ

京太郎「はっはっは。じゃ、始めっか」グイグイ

咲「始めていいからはーなーしてー! 抜ける! 抜けちゃうから!」

京太郎「抜ける!?」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 23:18:39.39 ID:2oHjIZtno
一瞬HGYSが出てきたかと思ったぜ…
これもう(何スレか)わかんねぇな
78 :>> >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:26:20.81 ID:lsFWeUy10

@深めのグラタン皿にバターを塗ります


京太郎「バターの代わりにマーガリンじゃダメなの?」

咲「別に悪いことないんじゃない?」

咲「専門の料理店ならともかく、一般家庭でならバターをマーガリンで代用してもいいと思うよ、個人的には」

咲「バターはマーガリンに較べて品質がどうの、ってよく言われるけどね」

京太郎「別に俺らみたいな庶民が気にすることでもねーよなー」

咲「そういうのは人それぞれの考え方だからねー」

京太郎「よっし、マーガリンあった。そういやウチもマーガリンしか置いてないんだよね」

京太郎「……これを皿に塗るって、どうやって?」

咲「指で掬って、普通に塗りたくればいいよ」

京太郎「あれ、それでいいんだ」

咲「だって体温がないとマーガリンが溶けないじゃん」

咲「もちろん先に、ちゃんと洗剤でキレイキレイしましょうねー」ニヤニヤ

京太郎「ちぇっ……一日の長があるからって良い気になっちゃって」ジャブー

咲「……」ヌリー

京太郎「……」ヌリー

咲「よーし、次のステップにいこー」

京太郎「おー」
79 :>>1も腹が減ってきました >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:34:57.60 ID:lsFWeUy10

Aじゃがいもを拍子木切り、たまねぎを薄切りにします


咲「まずは二つの野菜をじゃぶー」

京太郎「じゃぶー」

咲「両方とも皮を剥いて」

京太郎「ピーラーないの? アレないとじゃがいもの皮剥けないじゃん」

咲「ふっふっふ。まだまだ未熟よのう京ちゃん」シャリシャリ

京太郎「包丁だと……!? クソッ、咲に負けてられるか!」シャリシャリ

咲「いぇーいかかってきなさい!」シャリシャリ

京太郎「うおおおおおおお!!!」シャリシャリ



京太郎「拍子木切り、ってこんなんでいいのか?」

咲「上手上手。皮むきのやり方も一回で覚えたし、京ちゃんってやっぱり料理のセンスあるね」

京太郎「おいおい止せって、褒めても何もでねーよ」テレテレ

咲「じゃあたまねぎもおねがいね」ニコ

京太郎「ちくしょうそんなことだろうと思ったよ」
80 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:40:09.36 ID:lsFWeUy10

Bたまねぎを中火で5分ほど、柔らかくなるまで炒めます
Cグラタン皿にじゃがいもを敷き詰めます


ジャーッ!(迫真)


京太郎「くぅーっ、くるーっ!! 何度やってもこれには慣れねえ!」シクシク

咲「うう、たまねぎのエキスがこっちまで飛んでくるぅ……」エグエグ

京太郎「お前はじゃがいも盛ってるだけだから楽だろうが!」

咲「女の子の涙粒は男のそれの4倍の価値があるんだよ京ちゃん」

京太郎「微妙にリアル感のある数字出すのやめろ」

京太郎「……そろそろ、いいかな」グスッ

咲「それじゃあ、残りの具の準備もしとくね」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/23(火) 23:42:13.10 ID:0aZ6YE5mo
残念ながら男の涙の価値は0なんだなぁ…
82 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:46:31.49 ID:lsFWeUy10

Dじゃがいもの上に炒めたたまねぎ、さらにアンチョビを乗せます
E上からまんべんなくこしょうをふりかけます


京太郎「やべ、すでに腹が減ってきた。アンチョビうまそう」ギュルル

咲「こら、おイタしないの京ちゃん」メッ

京太郎「一切れぐらい、ダメ?」

咲「ダメ」

京太郎「ちぇっ。じゃ、お次はこしょう、っと」パッパッ

咲「あーっ! ちょっとちょっと、かけすぎだよ京ちゃん!」

京太郎「いいじゃんいいじゃん。俺味濃い方が好きだし。これ俺の皿ってことで」

咲「……高血圧になるよ」

京太郎「それはそれで一つの人生のあり方だよ」フッ

咲「まったくもう、なにカッコつけてんだか」

咲「……味が薄くても美味しいお味噌汁、今から練習しとかなくちゃ」ブツブツ

京太郎「なんか言ったか?」

咲「なんでも!」プイ
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/23(火) 23:48:13.25 ID:2oHjIZtno
0×4=0
女の涙にも価値はない…?
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/23(火) 23:49:41.49 ID:3Up4FqREo
夜にぼしとコンブとシイタケをペットボトルの水の中に入れて次の朝使えばかんたんですわ
85 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/23(火) 23:54:06.23 ID:lsFWeUy10

Fその上に残りのじゃがいもを載せ、パン粉をやはりまんべんなくふりかけます
Gオリーブオイルをふりかけるか、ところどころに小さな角切りにしたバター(マーガリン)を置きます


京太郎「まだ残ってたのかじゃがいも(驚愕)」

咲「たくさんあっても意外と処理に困るんだよね、じゃがいもって」

京太郎「俺さ、スーパーの惣菜よりも家で作るポテサラの方が好きなんだよね」

咲「あー。マヨネーズが業務用か家庭用かの違いかな」

京太郎「どうりで微妙に味が違うわけだ」

咲「でもさぁ、おうちでじゃがいもマッシュするのって結構な手間なんだよね」

京太郎「いいじゃん、そんなの男に任せとけば。俺がやるからさ」

咲「そう? じゃあ今度お願いしちゃおっかなー」

京太郎「おう、任せとけ」

咲「……で、手順をさっさと先に進めよっか」

京太郎「ういーっす」
86 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 00:02:55.34 ID:HRCCBV2/0

Hオーブンの余熱を開始します
I生クリームと牛乳を鍋に入れて火にかけ、周囲にふつふつと泡が立つまで温めます


京太郎「余熱開始……っと」

京太郎「グラタン系はこっからが長くて滅入るよなぁ。さっさと食いてぇ」

京太郎「……と言ってる間に鍋から香ばしい薫りが」クンクン

咲「ホットミルクの湯気って、なんだか嗅いでると安心するよね」

京太郎「そりゃあまあ、生物はみな母なる乳から生まれ出でしものだからな」

咲「出たよ、おっぱい原理主義者」

京太郎「あなたの乳と母を敬いたまえ」

咲「……乳がない女の子はどうすればいいんですかー」

京太郎「…………まあ、がんばれば? 俺たちの神の知ったことじゃねーけど」

咲「これだから一神教はッ!!」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/24(水) 00:04:40.08 ID:Mp/FBNAqo
妊娠すれば大きくなると思うよ(ゲス顔)
88 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 00:17:56.31 ID:HRCCBV2/0

J耐熱容器に温めたクリームを注ぎ入れ、200℃のオーブンで30分ほど焼きます


京太郎「……」トクトクトク

咲「熱いから気を付けてね、京ちゃん」

京太郎「たまねぎ切ってる時にその気遣い発揮してほしかったわー」

京太郎「……よし、終わりっ! 後はオーブンで」グイ

咲「焼くだけだね、っと」バタン

京太郎「30分かー、腹が減ったと思うと長ぇなー、やっぱ」

京太郎「こういう時、米にふりかけでもかけりゃ腹を満たせる日本食のありがたみを痛感するね」

咲「それを日本食って呼んでいいのかは微妙だけどね」

京太郎「ところでさ、なんでこんな変わった名前してんだ、この料理?」

咲「ヤンソンの誘惑だね。ググったら出てこなかった?」

京太郎「腹減ってたから調べ忘れた」

咲「ほんっと食い意地が張ってるんだから」

京太郎「へっへっへ。それで、どういう由来があるんだ咲せんせー?」

咲「もう……むかーしむかし、19世紀のスウェーデンに、菜食主義な宗教家のエリク・ヤンソンという人がいました」

京太郎「ふむふむ」

咲「彼の主義に同調したお弟子さんもたくさんいたのですが、ヤンソンさんはある日、ある家庭料理があまりに美味しそうだったので、ぱくりと食べてしまいました」

京太郎「あらま」

咲「それを弟子に見られて『ヤンソンさんがファッションベジタリアンだったって本当ですか……? 幻滅しました』、そしてその後は……」

京太郎「あっ、ふーん(察し)」

咲「という逸話が残るぐらい美味しいのが、このヤンソンの誘惑という料理なのです」フンス

京太郎「なるほどなるほどー」パチパチ
89 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 00:25:36.26 ID:HRCCBV2/0

Kクリームがとろりと煮詰まり、じゃがいもが柔らかくなったら……


チーン


咲「どれどれ、ちゃんと焼けたかな……」

京太郎「おい危ないぞ、オーブンからは俺が出すから引っ込んでろって」

咲「……うん。ありがと京ちゃん」ニコ

京太郎「……」グイッ

京太郎「よいしょ、と。どうかな、咲?」

咲「ん……クリームの具合とじゃがいもの固さ……」オハシツンツン

京太郎「……」ドキドキ

咲「おっけ。完璧だよ京ちゃん!」

京太郎「と、いうことは」

咲「これにてスウェーデン料理、『ヤンソンの誘惑』は、無事完成っ」

京太郎「……せーの」

咲「……せーの」


「「ウルトラ上手に、焼けましたー!」」
90 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 00:38:02.13 ID:HRCCBV2/0

京太郎「出来たな、咲。俺たちの料理!」ニカッ

咲「出来たね、京ちゃん。私たちの料理!」ニコッ

京太郎「よーし、それじゃあこれを」

咲「部室で待ってる皆に、振る舞ってあげよー!」



久「あら美味しい! 表面サクッと、中がクリーミーで……ん〜もう、幸せ!」モグ

まこ「身体の中からぽっかぽか温まるのう。これからの季節にピッタリじゃ」パク

優希「じゃがいもがホックホックの上に良い塩梅のお味だじぇ!」バクバク

和「このアンチョビから染み出たお汁が、味付けの肝なんですね。とても美味しいです」ング

咲「んふふ、ありがと和ちゃん」パクー

京太郎「咲の行き当たりばったりな思い付きのわりには、上手いこと落ち着いたなぁ」パクー

咲「またそれ言う!」

京太郎「どうどう」

咲「んもー!」

京太郎「もーもー」

咲「うがー!」


((((一生やっとれ、このおしどり夫婦が))))


カン!
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/24(水) 00:39:59.32 ID:Mp/FBNAqo
とりあえず、おつかれ
92 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 00:41:48.77 ID:HRCCBV2/0

もー! 小ネタだけでこんな時間になっちゃたよもー!
我ながら呆れかえるような遅筆ですなぁ

というわけで本編EDはまた明日に持ち越しですどうもすいません
ついでに、まだ京咲のネタがあったら引き続き提供よろしくお願いできますかね
ちなみに>>1が理想とする京咲の空気感は最後の小ネタのそれです

ではおやすみなさいませ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/24(水) 00:41:59.98 ID:Jxb4lSEbo


さて夜食食うか
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/24(水) 00:51:44.92 ID:MI7VOLnHo
咲太郎に構いっぱなしの京太郎にふくれっ面の咲ちゃん
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2012/10/24(水) 03:29:41.32 ID:yII7x1Pso
オイルサーディンはあるけどアンチョビって見かけないんだよなぁ
田舎だから店少ないのもあるけど
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/10/24(水) 08:42:29.32 ID:Gdd4VwNAO

やっぱり京咲は至高
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/24(水) 12:19:13.19 ID:kmXlFiK10
京に咲く花という意味で京咲と書いてツツジやツバキ、ナデシコと読むとかじゃ駄目ですかね…
いやこれも大概DQNネームだけど、女の子に太郎ってのもどうなんだ

もしも宮永咲が巨乳だったら 〜 あるいは少年Kの青い懊悩
98 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 21:14:08.95 ID:HRCCBV2/0

>>95
オイルサーディン使った方が美味い!
って書いてるブログもちらほらありましたね
ところでオイルサーディンってなんですか(無知)

>>96
せやろー至高やろー?
誰か京咲を堪能できるスレを教えてくれませんか、いやマジで

>>97
5秒で考えた小ネタ限定の適当ネームだから、多少はね?


新しくリクエストいただいた2つの京咲ネタ、IFエンドなどは本編が終わってからです
さ、今日こそ終わらせるつもりでいきましょう
最後まで生温かい目で見守っていただければ幸いです
99 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 21:23:22.82 ID:HRCCBV2/0

【4年後】


『さあレギュラーシーズン最終戦もいよいよ大詰め、大将戦後半です! 現在シーズン順位1位の恵比寿ギガント、24000点差をキープして逃げ切りを図りたいところですね!』

『ええ。ここまではさすがというべきか、常勝雀団らしい試合運びです。まず盤石と見ていいでしょう』

『しかしそれを追うシーズン2位、横浜ロードスターズの大将萩原! この半荘で恵比寿に30700点差以上を付ければ大大大逆転優勝の目もありますっ!!』

『テスト入団から新人王を獲得という異色の経歴の持ち主、ですね』

『ですがこの萩原、それ以降の2年は2軍暮らしを経験するなど多少安定感を欠きましたね?』

『でも今年は開幕から好調を維持して、この大事な一戦で大将にオーダーされるまでになりました。先日チーム史上初のシーズン2連覇を成し遂げた女子に、ぜひとも続きたいところですね』

『なるほどなるほど! おおっと申し遅れました、本日の実況は私、ふくよかでない福与恒子と!』

『……す、すこやかでない』

『でない上に最前線から退いて幾星霜、すっかり隠居婆さんの風情を醸し出して久しい終身名誉アラフォーこと小鍛治健夜プロの解説でお送りしていますっ!!』

『だいたいその通りだから反論できないけど言わなくていいこと言いすぎだよ!』
100 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 21:34:27.10 ID:HRCCBV2/0

今日もどこかでお茶の間お馴染みのでこぼこコンビが、この対局を鳥瞰しながら好き放題言っているのだろうな。
そう思いながら私は、ツモってきた牌を流れるような動作で河に捨てた。

咏さんの誘いに乗って、テスト入団という形でプロの世界に飛び込んで4年。
最初の1年こそ期待値以上の成績でタイトルを手にしたものの、その後2年は鳴かず飛ばずだった。
いわゆる「2年目のジンクス」に泣かされたのだろう、と周囲の誰もがそう見た。
だが私の中では、事はそう単純ではなかった。

龍門渕家に暇を請うて以降、異能が緩やかに減衰している。

以前なら最低でも4局に1局は狙えた流し満貫が、半荘で一回出せればいい方になった。
ここ一番で相手の強配牌を押し流してきた九種九牌が、まったく手の内に揃わなくなった。
しかし本当に辛かったのは、能力が使い物にならなくなったことではなかった。


『……龍門渕め』


父母の死に様を夢想する度、異能の寒気が血管の内側で脈動を打つという、あまりに皮肉な事実。

私の麻雀を支えているのは、どこまでいっても憎悪の一念のみだった。
結局私は、あの憎しみに身を委ねるしかない。

憎悪から距離を置く意味もこめて、龍門渕を離れたというのに。
飛び込んだ先の勝負の世界では、憎悪に歩み寄ることでしか勝利を得られない。

憎しみに身を焦がすことでしか生きられない自分に、私は嫌気が差したのだった。
 
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/24(水) 21:41:48.91 ID:MI7VOLnHo
憎しみェ…
102 :俺の肉しみは消えないんだ! >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 21:50:02.52 ID:HRCCBV2/0

「流局、流し満貫。2000・4000です」


ならばいかにして今日、私はこの卓に着く資格を手に入れたのか?
最後にものを言ったのはやはり、あの蛇との対局だったのかもしれない。

あの闘いで私は――――私たちは、知った。
憎悪とは、憎悪を持って討ち果たしても意味がないものだ。
それ以外の何かで、乗り越えなければ意味がないものなのだ。


『決まったぁーっ! 萩原プロの代名詞、流し満貫が恵比寿に親っかぶり! これでついに、ついについに! オーラスでの逆転優勝を射程圏内に捉えましたぁぁっっ!!!』

『オーラスは横浜の親番ですし、チャンスは十分ありますね。ただ流し満貫というのは、手間と難易度の割に打点が低すぎますから……効率としてどうなんでしょうか、この上がりは』

『そしてこちらも決まったーっ! ご存じ雀界の老害こと小鍛治健夜の毒舌解説ッ! そこにしびれるあこがれるゥ!!』

『もうそろそろ私キレてもいいよね? ……それにしても』

『むむ?』

『麻雀役の中でも俄然運頼みの要素が強い流し満貫を連発とか、オカルトの極致ですね。さすがはあの大沼プロのお弟子さんです』

『なお萩原プロサイドは当該師弟関係には否定的です!』
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/24(水) 21:56:34.70 ID:/Z/lSdKqo
     ____
   /__.))ノヽ
   .|ミ.l _  ._ i.)
  (^'ミ/.´・ .〈・ リ
  .しi   r、_) |  萩原はわしが育てた
    |  `ニニ' /
   ノ `ー―i´
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/24(水) 21:58:24.22 ID:Mp/FBNAqo
沼さんとは師弟ではなく親友(意味深)ですよね
105 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 21:59:33.80 ID:HRCCBV2/0

その何かとは。


「――――さん、負けないで」


私のすぐ後ろの観客席から注がれる、愛しい人の視線、なのかもしれない。
結局のところ、男を奮い立たせるのはいつの世でも、つまらない意地とくだらない見栄、と相場が決まっているのだ。
とある山吹色の一念が、黒い憎悪をすら塗り潰しながら、私の全身を支配する。


「……ふふっ」


彼女の前で、無様な姿だけは見せられない――――!


『笑った! この土壇場で萩原が笑ったッ!! 数多の女性ファンを魅了してやまないそのベビーフェイスは、まさしく彼のもう一つの代名……』

『代名詞、ですか』

『おっと小鍛治プロ、目に映るものすべてにケチをつけねば収まらぬお年頃ですか?』

『どんなお年頃!?』

『そりゃあもちろんアラ』

『いいよみなまで言わなくて! だいたいわかったからもう!!』

『ふんふむふんふむ。それで小鍛治プロ、彼のプロ麻雀せんべいカードにも刻まれたあの二つ名が、どうかしましたか?』
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/24(水) 22:01:16.66 ID:bkeMArEio
なお裏ではハギ沼のCPが流行ってる模様
107 :レズは腐女子(ホモ特有の暴論) >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:10:36.89 ID:HRCCBV2/0

『……テレビの前のファンのみなさんは、柔和な笑顔から繰り出される、刃のような鋭い打ち筋との温度差にこそ、その名の由来を見出すのでしょうが……一度でも対局したことがあるプロらの意見は、少し違います』

『ほう』

『彼が微笑んだ瞬間……こう言っては冗談のように思われるでしょうが』

『ふむふむ、続けてどうぞ?』

『首筋が、すっと寒くなるんです。肝が、ひゅっと縮こまるような感覚を覚えるんです。実力や点数の格差など、まったく関係なしに』

『は、い?』

『そう思わせる何かが、あの表情にはあるんです。蛇に睨まれた蛙の気分を味わえるというか……まあ、その対局では私が勝ったんですが』

『最後の最後で自慢ですかそうですか』

『もしかしたら彼は、私たちの知らない世界での麻雀を、知っているのかもしれません』

『知らない世界、とは、例えば……?』

『そうですね、例えば』



「失礼、それです」



『〜〜〜っっ!! そうこう言っているうちに横浜、オーラス最初の上がりが恵比寿からの直撃で来たぁっ!! 逆転優勝まで残すところ29800点、連荘地獄へ持ち込める……か、ぁれ?』
108 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:17:13.25 ID:HRCCBV2/0

『例えば、生き死にの懸かった世界での麻雀、とかですかね』


「ロン――――国士無双48000。上がり止めで終局です」








NORMALEND2 『スマイル・アサシン』
109 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:18:52.19 ID:HRCCBV2/0

「ロン」


凪いだ卓上を、一陣の風が薙ぐ。


『インターカレッジ個人戦、決勝リーグ最終戦。弘世菫選手の精緻な狙撃がまたも火を噴きました!』

『目下2位の子に対してこれで5連発かぁ。相変わらず余り牌を狙わせたら天下一品だねぃ』

『ところで三尋木プロは、弘世選手とは個人的な親交がある、という風にお伺いしておりますが』

『おんやぁ、めっずらしいねえりちゃーん。人のプライベートにクビ突っ込んでくるなんてどーいう風の吹き回し?』

『いえ、あくまでこれは試合の解説の一環として……』

『菫ちゃんはねぇ、そうだね、カワイイ子だよ、いやうんマジで。それ以外はわっかんねー!』

『……』

『んなイライラしないの、ハゲんよえりちゃん? まあどこかしらのプロチームが指名する逸材だろうけどさ。私の口からは、今はなんとも言えんねー』

『……んっ、んん。弘世選手、悲願のインターカレッジ制覇まで残すところはこの南場のみとなりました!』

『……がんばれ、菫ちゃん』
110 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:28:43.21 ID:HRCCBV2/0

観客席の隅から見守る私の視線の先。
いつもは沈着な横顔が、全身を支配する喜びを余すことなく受け入れ、爆発させていた。

弘世菫はついに、この4年間で初めて、インターカレッジを制した。

歓喜が一段落してのち、会場中をきょろきょろと見渡す菫さん。
この場所を見つけられるかな、と半ば幼子と遊ぶような気持ちで見やっていたら、


「おや」


なんと、あっさり視線が噛み合った。
さすがというべきか、遠距離射撃をさせたら一級品である。


『あなたを、今すぐにでも、抱きしめてあげたいです』


なにしろこの私の心も、今以上の超長距離から、それは見事に射抜かれたのだから。


「やりました!」


そう聞こえた気がしたので、サングラス越しに目線を返して、


「がんばりましたね、後でご褒美です」


そう答えてから、ゆっくりと会場を後にしようとした。
彼女が私や咏さんの後を追ってプロ入りする日は、もはや目前に迫っている。
111 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:29:43.37 ID:HRCCBV2/0



そして、私たちがこの4年、待ちに待った日もまた――――















「私は横浜ロードスターズの萩原プロと婚約しています♪」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/24(水) 22:30:53.58 ID:Mp/FBNAqo
霞(ニッコリ)
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/24(水) 22:32:19.07 ID:/Z/lSdKqo
>>112 IFまで大人しくしてて
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/24(水) 22:32:55.31 ID:w0NKmK+vo
これはなんjでは大歓喜とため息が交錯する祭りになるでしょうなあ…
115 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:42:05.17 ID:HRCCBV2/0

インカレチャンプ弘世菫が優勝会見の場で放った一言は、大げさでなく日本列島を揺るがした。

野球で例えれば、甲子園優勝投手がその場で恋女房との熱愛を宣言するようなものである。
そりゃあまあ、揺れる。
揺れるに決まっている。
マグニチュード9とまではいかないだろうが、リアルに8クラスはくだらないであろう大地震である。


「確保」

「イエスマム、上官」

「ずず……」

「セイコがんばれー」


この事件が私にとって笑い事で済まなかったのは、会場から出ようとした途端に謎のコマンドサンボの使い手にフィッシュされた挙句、「収穫の時間」がどうこうと菫さんのいる会見場へ連行されてしまったためだ。
リトルじゃないグレイ状態で連行された私は、出迎えてくれた彼女の紅潮しきった頬に、もはや局面が「詰み」まで来ていることを悟った。


「私たち、来年の6月に結婚します!」


そして、潔く色々なものを諦めざるを得なかった。
主に社会的な評判とかそのあたりの諸々を、である。
惚れた弱みもあった。
差し当たって会見場で私の隣に腰掛ける彼女に、これだけは聞いておきたい。
116 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:51:08.68 ID:HRCCBV2/0

「弘世菫あらため萩原菫22歳、これからも応援して下さいっ♪」


そのマスコミ向けの白々しい営業用スマイルは、いったいどこの御友人から教わったものなんですか。








菫HAPPYEND4 『君の心にしゃーぷ☆しゅーと』
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/10/24(水) 22:51:59.54 ID:2g+7eDzo0
えんだああああああ
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2012/10/24(水) 22:55:25.53 ID:6mDFaJ1ho
自分、涙いいすか?
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/24(水) 22:55:47.97 ID:TcLTljK/0
ーーーーさんおめでとー?
120 :もうちょっとだけ続くんじゃよ >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 22:58:41.21 ID:HRCCBV2/0

世間をきっちり完璧に、計算づくで揺るがした作為的な大騒動から数日。
私は東京から逃げるように、というより完璧なる逃げの姿勢で、はるか鹿児島まで飛んで来ていた。


「……まずは、優勝おめでとう、と言っておこうか、ヨシよ」

「とりあえず、その祝福は素直に受け取っておきますよ、沼さん」

「それと……かみんぐあうとおめでとう」

「差し当たり、その祝福は菫さんに差し上げて下さい」


世間の強烈な風当たりを避けるために、4年間も雨宿りしていたというのに。
太陽が見えた、と喜び勇んで店の軒先から出た途端、なぜに極めて強い台風11号に出くわさなければならないのか。


「まあ、なんだ……大学卒業間近の娘に男がいても、それほど問題には、なるまい……」

「確かにバッシングや非難の声が大きいわけではないのですが」


それでも連日のようにマスコミに追いかけられ、チーム事務所に弘世菫ファンからの不幸の手紙が山積すると、さすがに気疲れはする。
……逃げ出した先でこの人に捕まっているようでは、あまり意味がないのだが。


「しかし……」

「む?」

「この4年で、お前の周りの環境も、ずいぶんと変わったものだな……」
121 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 23:06:53.34 ID:HRCCBV2/0

沼さんの言う通りだった。
執事を辞職し、長野から東京に移り住んで、陰から光差す場所へ。
誰にも傅かず、誰かを倒すことを生業にする人生は、今までとは180度違う景色の世界だった。

だがそれでも。


「あなたとの関係だけは変わりませんね、沼さん。この桜島の見える場所で初めて会って以来、あなたの周りだけが、時が止まったかのように静かなままだ」

「……年寄りには、変化がないからな」


火も吹かず、花も咲かせず、しかし雄大にそこに在り続ける巨大な桜の下で、二人杯を突き合わせる。


「では、いい加減乾杯とするか……何に乾杯する?」

「そうですね。では、幼妻に」

「……あの娘はもう、幼妻と呼ぶには、無理がある年齢だと、そう思うが」

「ほっといてください。趣味なんです」

「そうか、趣味か。くく……では、幼妻に」

「幼妻に」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/24(水) 23:06:58.75 ID:Mp/FBNAqo
HGYSは偽装結婚、本命はOONM
とかなんjで言われてそう(小学生並の想像力)
123 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 23:15:43.26 ID:HRCCBV2/0

「「乾杯……っ!」」


こういう日も、たまには悪くない。








大沼GOODEND1 『枯れない桜の下で乾杯を』
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/24(水) 23:18:29.08 ID:wey9QQoFo
オーヌマエンドは菫ルートでも消えないのか
そりゃそうか
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/24(水) 23:19:14.02 ID:bT/3Siljo
大沼エンドがきれいでよかった
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/10/24(水) 23:20:05.73 ID:/TvdR5kB0
大沼エンドがgoodで留まってて良かった
綺麗なエンドで嬉しい
127 :ところがギッチョン、特殊条件を満たしているので追加エンドです >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 23:25:52.46 ID:HRCCBV2/0

「ところでヨシ……」

「はい?」

「雀力の修業は」

「やりませんしやってませんしやるつもりもありません」

「……なんだ、連れない奴め」

「それで釣れる方がいたら大問題です」

「せっかく己れが、歴史に介入するための新能力を開発した、というのに……」

「あなたはこの世界をいったいどうしたいんですか?」

「……つい先日も過去に干渉し、一つ歴史を捻じ曲げてきたところだ」

「お酒飲み過ぎですね、沼さん。そのあたりで止めておきましょう」

「聞きたいか?」

「はいはい、聞きたい聞きたい」

「そうか、聞きたいか……心して聞け、ヨシ。実はだな……」
128 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 23:35:55.07 ID:HRCCBV2/0

「己れは新たな歴史上で、お前の父親になった」





大沼GOODEND2 『アイムユアファーザー』





「NOOOOOOOOってそんなわけないでしょうが!! いいからもう飲むの止めて帰りますよ沼さん!」

「……なぜだ。喜んでくれぬのか、ヨシ」

「それで喜ぶ方がいたら壮絶な大問題です」

「己れも、あの娘同様、お前の家族の一員に、なりたかったのだがな……」

「……そんな戯言を繰らずとも、私はもう」

「む?」

「なんでもありません」

「……? では、女房に怒鳴られる前に、帰るか……」

「ええ、そうしましょう」
129 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga !orz_res]:2012/10/24(水) 23:36:58.12 ID:HRCCBV2/0



とっくにあなたのことを、父親同然に慕っているなどと……今さら、口が裂けても言えませんよ。



130 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 23:46:03.62 ID:HRCCBV2/0

三尋木咏は現在、日本最強の女流雀士である。
というのが昨今の雀界において、素人玄人問わずの共通見解だ。

下を見れば宮永照を旗手とする黄金世代の猛追をことごとく退け。
上を見ればあの小鍛治健夜を、半荘一回勝負とはいえついに破った。
所属チームを史上初のリーグ2連覇に導き。
主要な国際大会では常に代表のエース格、先鋒を務める。

まさしく、女帝。
そう称賛されるに相応しい貫録を、この4年で三尋木咏は身に付けた。


『わっかんねー、何もかもさーっぱり、金輪際一切合財がわっかんねー!』

『……』


……あとはテレビ解説にさえ登場しなければ完璧なのに、とは菫さんと私の間に共通する見解である。


「そういえば今度、食事に行かないかとお誘いを受けたのですが」

「またですか」

「菫さんもご一緒してほしいそうですよ?」

「……そこまで開けっ広げになられると、かえって恋人であるはずの私の方が、恐縮してしまうのですが」

「というか極論、私は来なくてもいいから菫さんだけは行かせろと」

「咏さああああああんんんん!!!?」
131 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/24(水) 23:55:21.02 ID:HRCCBV2/0

「あの人、もしかしなくても私より菫さんの方が好きなんじゃないですかね」

「私にそういう趣味はありません! いや嬉しいですけど!」

「本人の目の前で言って差し上げるように」

「そんな度胸もありませぇん……」


数時間後。
信じて送り出した恋人はべろんべろんに酔っぱらって、自分より10センチ近く身長の低い女性に、肩を貸してもらいながら帰還した。


「はぁい、お姫様のお帰りだぜー」

「はぎ、ふぁら、さぁん」

「咏さん……」

「はいはい、文句言わないの。あたしはこれで帰るから、あとよろしくねん」

「まったく、あなたという人は」

「あ、そうそう。せっかくだからお駄賃もらってこーかね」


言うが早いか炎の女帝は、私の頬に唇を寄せ――――


「いーただきっ」

「っ」

「ま、これ以上は菫ちゃんに申し訳ないからやんないけどねー」
132 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:02:32.26 ID:0yYDEgFb0

結論。
三尋木咏はメンタル面でも日本最強の女帝である。


「……今ので十分、菫さんへの裏切り行為だと思いますがね」

「じゃあ平等に、ハギヨシさんへの裏切り行為もいたしていきましょうかねぃ」

「はい?」

「泥酔してぐっすりの菫ちゃんの唇、いっただきまーす」

「やめてください」

「味もみておこう」

「やめて」


それも、かなり火遊びの好きな女帝である。








咏GOODEND1 『炎の女帝』
133 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:10:45.21 ID:0yYDEgFb0

「今年も同卓ですね、萩原プロ。よろしくお願いいたします」


年末恒例行事、男女プロによる交流戦。
公式記録にカウントされることのない気楽なお祭り騒ぎはしかし、目下のところ私の最大の頭痛の種である。


「……よろしくお願いいたします、天江プロ」


身の丈四尺容姿は可憐、長野が誇る大きいお友だちのお友だち。
佐久フェレッターズの天江衣プロが、どういう権力を駆使してか毎年のように私と同卓し、毎年のように私を狙い撃ってくるのである。


「ふふ。今年の対局も楽しみですね」


……正直に言おう。
こんな彼女は見たくなかった。

執事時代は常々、彼女をどこに出しても恥ずかしくない淑女にお育てすることこそ、我が至上命題と意気込んでいた。
しかし、こんな、こんな……
実際に目にすると、鎌首を二度三度ともたげてくる、いわゆる一つの「コレジャナイ」感。

その上、何より。
134 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:16:38.24 ID:0yYDEgFb0

「至極、光栄にございます」

「ふふ、ふふふ。ふふふふふ……はぁぎぃよぉしぃぃ……?」


目の据わった微笑みなど、いったいいつどこで習得なさったというのか。
女性とは時に男の考える以上の速さで、男が考える以上の成長を遂げるものである。


「覚悟をしておけよ、この裏切り者ぉぉ……?」


その台詞は毎年のように聞いております。
という台詞を辛うじて飲み込んだのは、男萩原一世一代の大ファインプレーだったと自画自賛できる。

4年前、龍門渕を去る日。
彼女は最後まで、涙を拭うことなく私を引き留め続けた。
私には、彼女に掛けてやれる言葉の持ち合わせがなかった。

それもそのはずだ。
いったい何度私は、彼女に忠誠の言葉を繰り返し、永遠を誓ったことだろう。
「私はいつまでもあなたの執事です」、などと白々しく無責任な言質を、幾つ預けてしまったことだろう。
それらのすべてを裏切り、彼女を打ち捨てていく私に、言葉などあるはずがなかった。

だから私はあの日、無言で、私の腰にしがみつく一本ずつ彼女の指を、丁寧にはがして、無言で一礼し、立ち去ったのであった。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/25(木) 00:18:10.46 ID:ubhTKVQuo
お?ヤンデレストーカーころたんか?
136 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:23:02.80 ID:0yYDEgFb0

そして、それから2年後。
彼女は淑女の微笑に不敵な微笑みを織り交ぜて、私を叩きのめしにこの舞台まで上がってきた。


「牌を触れるもおぞましい目に合わせて、龍門渕にひきずり戻してくれるわ」

「どうかご寛恕ください、天江プロ。私とて結婚を間近に控える身なのです」

「さすれば抗え。力を持って語ろうではないか、この変節漢めが」


ちなみに対戦成績は私の0勝2敗である。
シーズン成績よりもこの交流戦の方が鬼気迫るものがある、と世間ではもっぱらの評判の天江プロなのであった。


「……やれやれ」

「何がやれやれだ。浮世では常しえ、悪は真実の愛に敗れるのだと、骨身に刻んでくれようぞ」


本気で言っているのではない、ということはよくわかる。
むしろ、そう言ってもらえて嬉しい、というのが偽らざる本音だ。

屋敷の全員に諸手を振って送り出されては、かえって罪悪感というか、しこりというか、心残りを感じずにはいられない。
そのあたりを天江プロ――――衣様が意識しているのかは、私にはわからない
137 :すぴーどあーっぷ >>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:25:01.97 ID:0yYDEgFb0

だが。


「……とまあ、冗談はさておき」


彼女の存在に、私が救われていること。


「久しぶりに、思う存分、遊ぼう! ハギヨシ!」


それだけは、確かな真実だ。


「ふふ。承知いたしました、衣様」








衣GOODEND2 『天網恢恢疎にして漏らさず』
138 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:28:52.34 ID:0yYDEgFb0

「ちょいちょい。二人だけで盛り上がってないで、あたしにも構ってちょーだいな」


とその時、跳ね回るポニーのような陽気な声が耳朶を打った。


「……三尋木プロ。貴方はハギヨシ……コホン、萩原プロと同じチームなのだから、今打たずとも大過ないではないか……ありませんか」

「しゃーないじゃん、大会運営側が同じ卓にねじ込んでんだからさ」

「むむぅ」


私をそっちのけで、緩やかな火花を衣様と散らし始めた女性。
言わずとしれた日本最強の女帝、三尋木咏である。

私と咏さんは同じプロチームに所属するチームメイトだが、同じ頂点を目指す仲間というわけではない。
現在のプロ麻雀界は、男女別でリーグが分かれているからだ。
横浜のような男女両方のチームを、抱えていないプロ雀団も少なくはない。
時たま、テニスでいう男女混合ダブルスのような変則大会も開催されるが、それも例外にすぎないだろう。

……長々とプロの世界の実情など語って、どう結論したかったのかというと。
139 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:31:38.93 ID:0yYDEgFb0

「そんじゃまハギヨシさん。今年も公衆の面前で赤っ恥掻いてもらうかんねー?」


私と咏さんが、テレビカメラの入るような場で、敵同士としてぶつかり合う機会は。


「……もう、何を言っても無駄ですね」


今日、この場をおいて他にはない、というわけだ。


「そうそう無駄無駄ァ。観念してあたしと天江さんに点棒毟られてくんなまし」


その上強い。
途轍もなく強い。
むっちゃんこ強い。
あなたの強さに私が泣いた。

本交流戦での三尋木咏は、世界大会決勝時より高いモチベーションを維持しているともっぱらの評判である。
評論家たちに言わせると、私と咏さんの雀力は拮抗しているはずなのだが。


「お手柔らかに」

「無理無理無理のカタツムリ」


結果はお察しの通り、私の0勝4敗である。
140 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:34:30.16 ID:0yYDEgFb0

プロ入り以来最大の鬼門と呼んで差し支えない、この交流戦の時期到来が、私は憂鬱でならなかった。


「どうしてあなた方は、この一戦にそうも身命を賭してらっしゃるのですか……」


その憂鬱が、答えのわかりきった質問を私に吐かせた。


「あたしをふった腹いせ」

「衣を捨てた復讐」

「頼みますからマイクの入ってるところでそれらの発言は控えてくださいね」


これもまた、人生において避けては通れない瘤なのだろう。
そう嘆息しながら、東一局最初の打牌。


「「ロン」」

「……助けて、菫さん」








咏GOODEND2 『猫は執事(の首)を狙ってる』
141 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:38:39.65 ID:0yYDEgFb0

年が明けてすぐ、菫さんとともに長野へ里帰りした。


「あなたの実家は、いついつまでも龍門渕家ですわ。好きな時にお帰りなさい。それと――――おかえりなさい、ハギヨシ」


一段とお美しくなられたお嬢様の柔らかな微笑に、こみ上げる何かを、私は必死で堪えねばならなかった。
私は「ある場所」についてお嬢様に尋ねると、やはり菫さんを伴って「その場所」へと向かった。


「ご両親の、お墓参り、ですか」

「ええ。愚かな親ではありましたが、それでもあなたを一目、彼らに見せておきたいんです」

「萩原さん……」


山の斜面に刻まれた遊歩道を行く傍ら、彼女は遠慮がちにこう問うてきた。


「ご両親のお墓は、ちゃんと建立されていたのですね。私はてっきり」

「死することのみが使命の生贄に、帰るべき土などない。そうお考えでしたか?」

「……すいません」

「……私こそ、申し訳ありません。今のは八つ当たりでした」

「あなたに八つ当たりされるぐらいの女になれたなら、本望です」


毅然とした表情とは裏腹の赤い頬が愛おしくて、ついつい屋外だというのに唇を貪りたくなってしまった。
罪な娘――――否、罪な女性である。
142 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:40:15.58 ID:0yYDEgFb0

「……確かに、代々の萩原家の一族には、墓などという高尚なものはありませんでした」

「え?」

「私の両親が眠る墓碑は、20年ほど前に、旦那様がご用意くださったものなのです」

「そう、なのですか」

「お恥ずかしいことに親不孝の息子は、つい4年前まで、その存在さえも知らなかったのですがね」

「……彼らの霊を、慰める必要などないと、そう思っていたのですか?」

「まさしく。なにせ、今日初めて訪れる場所ですから」

「だから龍門渕に、その場所を尋ねていたのですね……」


彼女の瞳が見る間に曇る。
悲しんでいる。
我がことのように、悲しんでくれている。

その事実に、悲しみより先に喜びを覚える私自身が、私は哀しかった。


「どうやら、ここのようですね」

「……とても、密やかな場所ですね」

「龍門渕の老人たちが、まだ幅を利かせていた時代に造られたものですからね。彼らの手前、あまり大々的に葬るわけにもいかなかったのでしょう」
143 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:43:39.29 ID:0yYDEgFb0

その墓の様相を、言葉で語る気にはとてもなれなかった。
ただ私は、墓石の前に膝を突いて、目を瞑って、息を細く細く吐いた。


「父さん、母さん」


正直に言えば、憎かった。
狂った激流に疑問を抱くことなく、押し流されていくままだった両親のことも、私は間違いなく憎んでいた。

どうして私を置いて行ったんだ。
どうして自分から死に向かっていったんだ。
どうして――――私と一緒に、生きてくれなかったんだ。

堆積した想いのすべてが言葉にはならず、心臓から肺を通って、喉まで辿りつく間に消えていった。
永遠よりも長い15秒が過ぎ去ってのち、徐に立ち上がろうとする。
ふらつく身体を支えるように、彼女が私の左腕に寄り添った。


「私は、彼女と結婚します。彼女との間に子を為して、その子を育てて、その子が結婚する様を見届けて、孫の誕生をこの目で見て、ひ孫に囲まれながら、老衰で死にます」


辛いことがたくさんあった。
悲しい思いもたくさんした。
そのほとんどが、彼らの狂信的な決断に起因するものだ。

父母が憎かった。
もしかしたら私は、龍門渕家や自分自身よりも、彼らをこそ憎悪していたのかもしれなかった。
144 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:44:57.12 ID:0yYDEgFb0

それでもここまでやってきた。
伝えたい言葉があったから。
会わせたい人がいたから。


「父さん、母さん」


生まれてこなければよかった――――そんな惰弱な発想を吹き飛ばす愛おしさに、出会わせてくれたのもまた、彼らだったのだから。




「私を、この世に生まれさせてくれて、ありがとう」








SPECIALEND 『蛟竜は孵らなかった卵の夢を見るか』
145 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:48:01.21 ID:0yYDEgFb0

そして月日は流れ、6月。


「萩原君、菫を頼むよ」

「はい、お義父さん」


ヴァージンロードの果てで、花嫁の父親から最も大事な宝物を奪う男として、私はそこに立っていた。


「お父さん、お疲れ様」

「母さん……くっ、ううっ、やっぱり悲しいよぉ、泣けるよぉ」

「よしよし」


花嫁サイドの親族席に戻っていったお義父さんは、お義母さんに背中を撫でられてすっかり丸くなってしまった。
教会の端々からの忍び笑いに、菫さんもやや恥ずかしげだ。


「まったく、父さんは……」

「多目に見て差し上げることです。お義父さんの喪失感は、私たちには当分理解の及ばない域のものでしょうから」


囁くように告げてから、何の気なしに反対側の親族席を見やった。
146 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:49:19.91 ID:0yYDEgFb0

最前列に旦那様、透華お嬢様、衣様。
次列に国広さん、井上さん、沢村さん。
その他見覚えのある使用人の顔がずらり。


「あらハギヨシ、しゃんとなさいなしゃんと」

「発憤興起、衣の前で情けない面を晒すでないぞ!」

「いつもの余裕綽綽スマイルの方が似合ってるよ、師匠!」

「心配しなくても、そのレアな表情はちゃんと写真に残してあげるから」

「やめてやれよなお前……」


今度という今度は、こみ上げる涙を堪えきれなかった。
指の端で掬える程度の小さな涙粒が、とてつもなく重たい宝石にさえ思えて、指が言うことを聞いてくれなかった。


「いい家族を持ちましたね、私は」


そう、か細い声で独りごちるので、精一杯だった。
147 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:50:42.97 ID:0yYDEgFb0

友人席には他にも、様々な人が駆け付けてくれた。
こうして見回すと、我ながら奇妙な人脈を持ったものだと感心させられる。


「リラックスリラックス。戦場にいると思えば楽勝で乗り切れますよー」


戒能良子さん。


「教会に巫女服で立ち入るのは許されるんでしょうか……?」


神代小蒔さん。


「小蒔ちゃん、逆に考えればいいの。宗教戦争を仕掛けちゃえばいいさと考えればいいのよ」


石戸霞さん。


「……逃したくないな、適齢期」


久保貴子さん。


「ハルちゃんにもいつかこんな日が……? いやいやそんな、そんなはずはまさかそんな」


鷺森灼さん。


「スミレチャン、チョーカワイイヨー」


ミスエイスリン=ウィッシュアート。
148 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:52:44.81 ID:0yYDEgFb0

「龍門渕のお嬢さんじゃないけど、しゃんとしなよ坊や。嫁さんが可哀想だ」


熊倉トシさん。


「菫、二次会は期待しておいてね。ふふふ、ふふふふふ」


花嫁側の友人席に、宮永照さん。


「スミレー! すっごくキレイだよー!」


大星淡さん。


「お茶の薫りは胎教にもいいはず、ですから……新居にたくさんお送りします」


渋谷尭深さん。


「おめでとうございます弘世先輩! 今日この日を白糸台OG皆が待ち望んでおりました!」


亦野誠子さん。


「なぜ、己れが親族席ではないのだ……?」


最後尾で壁に寄り掛かってたそがれる沼さん。
149 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:55:28.05 ID:0yYDEgFb0

百人が百人、奇妙な参列者だと口を揃えるであろう面々に囲まれて、私は心からの笑みを浮かべた。
それは私が4年前、あの二カ月間の短い旅路で見つけた何かの、集大成そのものだった。


「――時も、妻となる女性を愛することを、誓いますか?」

「誓います」

「新婦、あなたは?」

「誓います」


そしてついに、その時がやってきた。
彼女の花のかんばせを覆うヴェールは、私だけがめくることを許された薄布。
禁忌の膜を取り払ってのち、私は目の前の女性をもう一度だけ、頭の先から爪先まで見回すことに決めた。

その表情はことこと煮込んだシチューのように、芳醇な幸福の味わいに染まりきっていた。
とろけたミルクのごとく薄く色づいた頬が、崩れるか崩れないかの瀬戸際でかろうじて体裁を保っている。
それ以外の部位は蜂蜜を塗りたくったも同然の甘い香りを放って、参列者を老若男女問わず惹きつけていた。
唇にルージュは差されず、アイラインも自然のまま。
一切の化粧を施されていない生まれたままの目鼻立ちが、却って触れがたいような神秘性を演出していた。

これを、今から、今日から。
これから、いつまでも。
私だけのものに、する。
考えるだけで爪の先が震え、視界が幸せ色に彩られ、胸の内で太陽が爆発する。
狂喜と歓喜を足して二で割らない情動が弾け飛ぶ。


「それでは、誓いの口づけを」
150 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 00:58:20.57 ID:0yYDEgFb0

ああ、今なら言える。
全世界中継中のテレビカメラに向かってだって、あらんかぎりの大声で絶叫できる。


「愛しています、菫」


私は今、世界一の幸せ者だ。


「私もです――――さん」


こんなに幸せなキスを、永遠に独り占めできるのだから。








菫HAPPYEND5 『HAPPYENDは幸せなキスをしながら』
151 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 01:01:33.56 ID:0yYDEgFb0



      【咲】ハギヨシ「有給休暇……でございますか」【安価スレ】



                  ――FIN――



         THANK YOU FOR READING AND PLAYING!



152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/25(木) 01:01:45.81 ID:D1RvCPNFo
サンキューイッチ
フォーエバーイッチ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/25(木) 01:03:32.67 ID:52M8xMV5o
イッチおつーーーーー!!!まさか菫さんエンドになるとは>>1000とった時には思いもしなかったよー
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/25(木) 01:03:54.74 ID:xpz0PAqXo
あーとうとう完結か…良い事なんだけどさみC
乙でした!
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 01:04:23.58 ID:+veSfkMH0
良いスレだった(小並感)
サンキューイッチ
156 :>>1 ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/25(木) 01:06:36.40 ID:0yYDEgFb0

二人が幸せなキスをしてクッソ長いエンディングも終了
こんな時間までお付き合いしてくださった方が、もしいらっしゃったらどうもどうも
安価スレなるものは生まれて初めての>>1ではありましたが、無事完走できたのはひとえに皆様のご支援のおかげです
もう何度も言ったとは思いますが改めて、ご協力ありがとうございました

少なくとも次回作を始めるまではこのスレは残しておきます
IFエンドとかちょこちょこ書かなければいけないものもありますしね

では今夜はここで失礼させていただきます
おやすみなさいませ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/25(木) 01:09:53.37 ID:gPN0gbQ+o
おぉう完結か、どんな作品でも追い続けて迎えた最終回はゾクゾクするな
長い間お疲れ様でした
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 01:10:05.61 ID:7is5ihqIO
イッチ乙
次回作も応援するでー
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/25(木) 01:10:58.86 ID:D1RvCPNFo

イッチは淫夢厨の鑑
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/25(木) 01:11:37.76 ID:52M8xMV5o
おつかれおやすみ
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/10/25(木) 01:19:43.64 ID:3DFuRM3Uo
イッチ乙ー
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/25(木) 01:20:40.49 ID:Ntmh397vo
ついに完結してしまったか……咲安価シリーズでここが一番好きだったからさみしくなるのう


お疲れ様でした
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/25(木) 01:24:52.04 ID:U9kWEetBo
面白かったよー乙!

でもやっぱ少し悲しいものがあるな
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2012/10/25(木) 01:25:59.72 ID:UsPmHUqKo
ここも終わって借金も二週目に入った今俺はどこでハギヨシを楽しめばいいんだ…
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 09:46:33.58 ID:xPfrJd/Uo
乙乙、菫さん可愛かった!
次回作も楽しみに待ってるぜ〜
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 12:35:09.36 ID:uPcse22SO
おつおつ
全ては>>1000の見合い阻止でわざわざ本編とあったせいだなGJwwww
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/10/25(木) 16:03:50.32 ID:pImQcXxUo
乙ー
菫さん好きだったのですごくよかったです
次回作も楽しみにしてます
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/10/25(木) 18:20:18.14 ID:2u+7lPMAO

自分としては霞さんに頑張って欲しかったが肝心な時にコンマがなぁ……
ま、それはIFエンドに期待しますか
何はともあれハッピーエンドで良かったぜ!
京咲すれ楽しみにしてます
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/25(木) 18:24:52.21 ID:duYUu43So
乙〜

大沼プロをマスターオーヌマにしてしまった事は良い思い出

それを上手く調理して見せた>>1に敬礼感謝!京咲スレ俟ってます
170 : ◆eu7WYD9S2g [saga]:2012/10/27(土) 22:26:31.86 ID:QepNZukI0

あたたかい労いの言葉に最大限の感謝を
IFルートはもうちょいお待ちくださいね、京咲の方を先に始めたいので
というわけでお約束のスレを立ててきましたー

京太郎「咲と安価で」咲「ほのぼのしよー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351344036/

ああ、あとそれから……ボウちゃん欲しい? ん?
3ランもタイムリーも喜びより笑いが先に立ちましたわ
ポストシーズンのみの契約で残留待ったなし!
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/27(土) 22:33:02.47 ID:YWX2o2dUo
きたか…!!

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/28(日) 01:05:05.55 ID:72AypJTGo
こっちも待ってるよ
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/31(水) 07:08:09.52 ID:fkEZcnTRo
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/02(金) 03:59:07.83 ID:jsqsq69+o
6巻特典が無事大沼プロだったね
175 : ◆eu7WYD9S2g [sage]:2012/11/02(金) 20:38:07.02 ID:dnZg69aH0

>>174
マシソンじゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
なんかテンション上がってきたんで土日にはIFエンド書くつもりでがんばりますねん
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 20:51:53.55 ID:zLVanEnZo
ifも幸せなキスをして終了?
マスターオーヌマともキスをしたい
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/02(金) 22:21:44.12 ID:dc8WhxcMo
               ,, -―-、       
             /     ヽ   
       / ̄ ̄/  /i⌒ヽ、|    オエーー!!!!
      /  (゜)/   / /          
     /     ト、.,../ ,ー-、       
    =彳      \\‘゚。、` ヽ。、o   
    /          \\゚。、。、o
   /         /⌒ ヽ ヽU  o
   /         │   `ヽU ∴l
  │         │     U :l
                    |:!
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/11/05(月) 00:55:25.56 ID:eSllyixYo
土日っていつだっけ?
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/05(月) 05:13:30.83 ID:3NDr+n9Ao
>>178
今週の土日とは言っていない・・・!つまり(ry
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/05(月) 20:29:24.72 ID:7ZnPj1CIO
可愛い菫さんで癒されにきてみたらifエンドの情報があった(歓喜)
楽しみに待ってるでー
181 : ◆eu7WYD9S2g [sage]:2012/11/11(日) 10:47:37.62 ID:EMpc3pVR0
>>179
我々がその気になれば(ry

ほんまにすいません、ちょっと立てこんでるんでまたいつかの機会に、ということで
IF楽しみにしてくださる方がいらっしゃったら申し訳ないです
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/11(日) 11:01:34.60 ID:Wankb7qBo
楽しみにはしてるがスレ落ちる前に落としてくれれば問題ないよ
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/29(木) 23:59:53.69 ID:WP6xx2eXo
我々がその気になれば…
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 00:04:18.79 ID:z3PjglJno
一月か
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