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一夏「これが俺のIS『百式』」クワトロ「そうだ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:05:23.31 ID:rTM72/Jl0
【IS学園1年1組】

「あれが織斑一夏君かぁ」

「世界で唯一ISを動かせるっていう……」

「その、まだ後ろ姿は普通なんだけど……」

一夏「……」←クワトロのサングラス装着

クラス一同(な、なんだろう? あの似合わないサングラス?)


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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:05:53.59 ID:rTM72/Jl0
一夏(……やっぱりこれ、ひかれてないか?)

クワトロ(これでは道化だよ)

一夏(自覚があるならなんとかしてくれよ!)

クワトロ(それは無理がある。私は、見ての通りただのサングラス型サポートAIだ)

一夏(はぁ……これでますます視線がきつくなったし)

クワトロ(このプレッシャーが『女子高』というものか。……む? なんだ、この私にプレッシャーを与える存在とは一体?)

一夏(あっ、先生かな?)

山田「みなさん、はじめまして! 私がこのクラスの副担任を担当する山田麻耶です! 
   これから1年間、一緒にがんばっていきましょうね!」

シーン……
3 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:06:27.48 ID:rTM72/Jl0
クワトロ(通常の三倍か! この破壊力は)

一夏(大尉は一体何を見てそう言ってるんだ!)

山田「え? え? あ、あのぉ……」

一夏(あっちゃあ。せめて返事ぐらいしてやったらどうなんだ?)

クワトロ(孤立無援、か。彼女は死にゆく運命だったのだ)

一夏(勝手に殺すなっての)

山田「で、では、出席番号順からさっそく自己紹介してもらおう、かな?」

クワトロ(攻撃対象を変えたか)

一夏(さっきから何言ってるんだって)
4 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:13:35.23 ID:rTM72/Jl0
クワトロ(しかしこれは重大な事実だ。なにせお前も自己紹介をする羽目になる)

一夏(と言われてもなぁ。この女子からのプレッシャーがかかる状況でまともにできる自信がない)

クワトロ(なら、私に任せてはみないか?)

一夏(大尉が?)

クワトロ(君の第一印象はよくも悪くもない。
    強いて言えば『なんだろうあのサングラス』という疑問だけだ。
    この状況であれば、より強い印象を与えることが重要となる)

一夏(大尉はそれが出来るのか?)

クワトロ(私にはボイスチェンジャー機能があってな。
    AIボイスを一夏のボイスに変更も可能だ。私がしゃべるので、お前は適当な身振りをしてくれ)

一夏(なんか、無駄に高機能だな。さすがはメイド・フローム・束さん)

クワトロ(創造主を舐めないでいただきたい)
5 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:18:24.35 ID:rTM72/Jl0
山田「では、織斑一夏くん! ……サングラス?」

一夏(きたか!)

クワトロ(一夏、教卓に立ってくれ)

一夏(え? あ、ああ)

タッタッタ

「え? なんだろう?」

「いきなり教卓に立ったわよ」

ザワザワ

一夏(大丈夫なのか?)

クワトロ(安心したまえ。伊達に革命家を名乗ってはいないさ)
6 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:18:50.19 ID:rTM72/Jl0
クワトロ(一夏ボイス)「諸君! まずは君たちに名を示しておこうと思う。私が織斑一夏だ」

ザワッ

クワトロ「まずはこの男性という身分ながらIS学園に入学出来たことを光栄に思う。しかし! 
    世界は今もたん時が来ているのだ!」

「……へ?」

クワトロ「資源は枯渇の一途をたどり、世界の不条理な争いは止まる事を知らない! 
    それはなぜか! ISという不安定な兵器が作りだされ、世界はどう変化したのか! I
    Sが生み出した男性の『IS難民』と呼ばれる、
    軍人やそのほかの技術者の増加の一途をたどっている。そもそも私が――」


〜以下10分ほどクワトロ大尉のありがたい演説〜


クワトロ「――諸君、みずからの道を拓く為、難民の為の政治を手に入れる為に、
    あと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい。そして私は、父ジオンのもとに召されるであろう!」

シーン……

山田「……」ボー
7 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:22:12.25 ID:rTM72/Jl0
「――御託は終わったか。織斑?」

一夏「へ? げぇっ!? ホワイトドール!?」

パッシーンッ!

千冬「私は文明を滅ぼすとでも言いたいのか? え?」

一夏「いってぇぇ……いってぇよ千冬姉――」

パッシーンッ!

千冬「ここでは担任の『織斑先生』だ」

一夏「うぅ、す、すいません……」

クワトロ「若者をあまりいじめないでもらいたい」

「ち、千冬様……?」

「て、てか、今のダンディボイス誰?」
8 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:22:40.46 ID:rTM72/Jl0
千冬「織斑。その背後霊も紹介してやれ。後々に色々と面倒だろう」

一夏「や、やっぱり言わなきゃダメか?」

千冬「あんな痛々しい演説をしておいて、雲隠れは許さんぞ。クワトロ」

クワトロ「織斑嬢はたいそう怒ってらっしゃるようだ。やはりオールドタイプに私の考えは――」

一夏「それ以前に俺をダシにして演説おっぱじめんなよ! 危うく黒歴史が出来ちゃうところだったろうが!」

クワトロ「君はまだ若い。それが若さゆえの過ち――」

千冬「お前ら早くしないか!」


〜状況収拾中〜


9 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:26:05.33 ID:rTM72/Jl0
一夏「と、言うわけで。織斑一夏です」

クワトロ「私が織斑一夏専用サポートAIのクワトロ・バジーナ大尉だ。見ての通りサングラスだ」

山田「さ、サポートAI? 大尉?」

千冬「ああ。1か月前にこれがいきなり届いてしまってな。
   一度付けてみたら、外れなくなってしまったんだ。ったく、あいつは相変わらずろくなことをしない」

山田「外せないとは、どういうことでしょうか?」

千冬「外そうとすると、人間が気絶するには容易なほどの電流が流れる。
   さらに物理的に壊そうにも、織斑が危険にさらされるし、
   なによりこのサングラスの材質がただの材質じゃない。
   残念ながらサングラスを装着した状態での生活が……強いられているんだ」クワッ

クワトロ「そういうことだ。よろしく頼む」
10 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:26:39.54 ID:rTM72/Jl0
――


「え、えーっと……」

「どう声をかけよう……」

一夏(あぁ。みんなから『どう対応すれば分からないオーラ』が伝わってくるぜ)

クワトロ(やはり人は分かりあえないものなのか)

一夏(誰のせいだ! 誰の!)

「――時間はあるか、一夏」

一夏「え? あっ……箒」

クワトロ「これはこれは」

箒「うわっ! しゃべった!」

クワトロ「む……その反応は心外だな」

箒「ん、んん! 屋上まで、いいか?」
11 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:32:02.60 ID:rTM72/Jl0
【IS学園屋上】

箒「あ、あの、そのだな……まず、そのサングラスは――」

一夏「ああ、えーっと……」

クワトロ「ご察しの通り、あなたのお姉さまが私の創造主でございます」

箒「やはりか……すまないな、一夏。私は今申し訳ない気持ちでいっぱいだ」

一夏「いやいや! まぁ、あの人が作る物にしてはまだおとなしい方(?)だし」

クワトロ「失礼。実は、あなたのお姉さまから伝言を預かっております」

箒「……私にか?」

クワトロ「『はろろ〜ん☆ 入学おめでと〜! 近いうちに入学祝を届けるからね〜☆』(※池田秀一ボイス)だ、そうです」

箒「ならば返事をしてくれないか。『断る!』と」
12 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:32:29.07 ID:rTM72/Jl0
クワトロ「ふむ。お嬢さんは少々素直ではないようだな」

箒「いや、素直になった結果がこの返事だ」

一夏「あはは……ところで箒。剣道の大会、優勝したんだってな。おめでとう」

箒「な、なぜお前が知っている!?」

一夏「いや、新聞に載ってたし」

箒「なぜ新聞なんか読む!」

一夏「えぇ!? だ、だってニュースにも流れてたし」

箒「はぁ!? い、いや、あの会場はマスコミ立ち入り禁止だったはずだぞ!」
13 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:34:48.20 ID:rTM72/Jl0
クワトロ「私が察するに、おそらくあなたのお姉さまの手引き、かと」

箒「はぁぁ……あんなところを全国に見られてしまった。おしまいだぁ……」

クワトロ「これが若さか」

一夏「まったく関係ない」

クワトロ「それに、篠ノ之嬢」

箒「そ、その呼び方は違和感がありすぎる。箒でかまわん」
14 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:35:15.25 ID:rTM72/Jl0
クワトロ「ふむ。では箒。そう嘆くものではない。思うのはどうであれ、結果は結果だ。誇れ」

箒「……そう、出来るといいのだがな」

一夏「……箒?」

箒「すまない。どうも、な」

一夏「……悩みがあったら俺に相談しろよな? 俺とお前の仲だろ?」

箒「……ふむ。そう言ってくれるとありがたいぞ、一夏」

クワトロ(情報通り、これが『若さ』か。学園でラブロマンスとは、なんともうらやましいものだな)
15 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:41:58.98 ID:rTM72/Jl0
【1年1組教室】

山田「――こうして、ISは宇宙開発から軍事利用、そして競技用へと発展し――」

一夏(なぁ大尉。この『絶対防御の発動条件』ってわかるか?)

クワトロ(『IS損壊レベルが一定以上に達し、なおかつ操縦者の状態異常レベルが一定を満たした場合』が一般的だな)

一夏(サンキュ。いやぁ、1か月前に大尉が来た時は動揺したけど、
   案外なれちまうもんだな。こうやってISの家庭教師をやってくれてるし)

クワトロ(私は創造主に、一夏のすべてにおける身辺のサポートを頼まれているからな。
    それに新人の教育は上官のもっとも重要な仕事だ。当然のことをしたまでだよ)

山田「織斑君、今のところで何か分からないところはありますか?」

一夏「あ、えと、今のところは問題ないです」
16 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:42:25.40 ID:rTM72/Jl0
クワトロ(まぁ、今学習しているところは入学前の事前資料の範囲だから、しばらくは問題ないだろう)

一夏(ほんとあれ、大尉がいなかったら絶対捌ききれなかったよ。なんで事前資料で電話帳並みの厚さあるんだよ、あれ)

千冬「織斑、大尉からの助力の借り過ぎは控えろよ」

一夏(うぉっ、ばれてる)

クワトロ(彼女はニュータイプかなにかかね? 恐ろしい直感なのだが)

一夏(ニュータイプ? なんかの雑誌の名前か?)

クワトロ(気にしないでくれたまえ)
17 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:44:23.13 ID:rTM72/Jl0
―――
――


一夏「ふぅ……ちょっと肩が張ってきたな」

クワトロ「一夏は賢いな。私の教えもあるが、物事の覚えが異常に速い。優れた記憶力の持ち主だ」

一夏「そうか? まぁ、アルバイトとかで記憶力とか要求されたりするからなぁ。その慣れじゃないか?」

クワトロ「そういうものかね」

「ちょっと失礼」

クワトロ「む? ゲストか」

一夏「はい、えと……どうも」

セシリア「あら、ずいぶんと気の抜けた返事をしますのね? この私から話かけられているのですから、それに応じた反応というものがなくて?」

一夏「へ?」
18 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:44:50.86 ID:rTM72/Jl0
クワトロ(ふむ、セシリア・オルコットか)

一夏(大尉は知ってるのか?)

クワトロ(私の情報能力を舐めないでいただきたい。彼女はセシリア・オルコット。イギリスの代表候補生だ。オルコットという名は知らないかね?)

一夏(なんだけっかなー……ああ! 確か新聞に書いてあったような気がする)

クワトロ(オルコット家はイギリスの大企業、そして名高い名門貴族だ。
    彼女曰く、それ相応の反応をしてくれなかったことに対してご立腹しているらしい)

一夏(な、なんだそりゃ? 初対面の奴にそれをもとめるなって)

クワトロ(どうもお嬢さん育ちが身に染み込みすぎる)

19 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:48:33.11 ID:rTM72/Jl0
セシリア「――っと! ちょっと!」

一夏「ん? おう、なんだ?」

セシリア「なんだ、ではありません! 人の話を無視するなど、失礼極まりませんわ!」

一夏「あ! そ、それはすまない!」

セシリア「ふん! 唯一ISを扱える男性だと聞いて、実物を見たら失望しましたわ。
    どうせ男は男。結局は愚かな生き物でしかなかったのですわね」

一夏「それはほんとうにすまなかった。で、用事があってきたんだろ? すまなかったついでに用事を聞かせてくれないか?」

セシリア「用事とはいっても、噂の男性ISパイロットにあいさつをしようと思ったのですが……
     どうやらその必要はなかったみたいですわ。期待はずれのようだったですし」

一夏(う〜ん……ちょっと言い過ぎなような気もするけど、集中してなかった俺も悪いか)

クワトロ(しかし見たところ、ちょっと面倒な人種のようだ。
    典型的な『女尊男卑確執タイプ』だな。まったく、偏見の塊の人間を育てて、何とするか)

キーンコーンカンコーン

セシリア「あら。それでは失礼」
20 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:49:09.34 ID:rTM72/Jl0
―――
――


千冬「――という言葉も残された。……そうそう、話は変わるが、今度開催するクラス代表戦。
   それに参加するクラス代表を決めなければいけない」

一夏(クラス代表?)

クワトロ(言葉通りクラスの代表だ。
    クラスの学級委員みたいなもので、IS操縦のレベルもそれ相応のものが要求される)

一夏(うわっ、かなり面倒そうだな……放課後の時間とか暇がなくなるじゃないか)

千冬「自薦他薦問わん。だれか立候補者はいるか」

「はい! 私は織斑君を推薦しまーす!」

「あっ! はいはい! あたしも!」

一夏「げっ!?」
21 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:51:31.06 ID:rTM72/Jl0
一夏(ま、まじかよ!?)

クワトロ(どうやら、クラスは君を求めているらしい。よかったではないか。軍人として期待されては尽力する限りだ)

一夏(だから俺は軍人じゃねぇ!)

「せっかく世界で唯一の男子なんだし、ねぇ?」

「そうそう! それにあの演説! 最初はびっくりしたけどかっこよかったし!」

一夏(大尉のせいかー!)

クワトロ(何、私がいようがいまいが変わらなかったと思うがね)

千冬「ふむ、織斑が他薦。他にはいないのか? いなければ無投票当選となるが――」
22 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:52:02.68 ID:rTM72/Jl0
セシリア「お待ちください!」

バンッ!

千冬「……ほう」

セシリア「このセシリア・オルコットが所属しているクラスの代表が、よりにもよって男!? 
     それも私を差し置いて! そんなの言語道断ですわ! 
     私には、そんな屈辱1年間も我慢なりません!」

クワトロ(……ふむ)

セシリア「単純に実力を比較しても、IS操縦時間が1時間も満たないであろう男性と、
     イギリスの代表候補生である私との差は歴然! この選出に意味を見出せませんわ!」

クワトロ(確かに正論の一端を語ってはいる、が)

セシリア「物珍しさ、ただこの一点で他の条件を覆されるのはおかしいですわ! 
     特に男性は人間性としても多大に難あり、というのが私の認識! 
     男性は現代社会では底辺の存在! ISも扱えず、現実を直視できぬ無能な男性ばかり! 
     しかも文化的にも技術的にも後退の一途をたどっている極東の猿に、
     女性達の代表を任せるなどということはあってはならないことですわ!」
23 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:52:42.03 ID:rTM72/Jl0
一夏(あいつ!)

クワトロ(冷静になれ!)

一夏(大尉! けど――)

クワトロ(いいか一夏。ああいう輩にはああいう輩に適した対処法というものがある。いいか、――)

セシリア「決して私はそういった侮辱をされにこの極東の島国にやってきたわけでは――」

一夏「待て」

セシリア「な……なんですの!」

一夏「君の持論を展開するのは構わない。現在の国際社会は民主制が主流なのだからな。
   だからこそ、その理論に対する発言も許されているはずだ。私が発言しても構わないかね?」

セシリア「む……ええ、よろしいでしてよ」
24 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:54:23.33 ID:rTM72/Jl0
一夏「まず、今の社会情勢は皆も知っての通りだろう。
    ISに深く携わるこの学園の生徒ならなおさらだ。
    根本的に女性にしか扱えない、不完全ながらも完全に近い兵器であるIS。
    その存在は世界に多大なる影響を受け、大きく変容させた。
    軍事改革がなされ、男性の独擅場とも言えた旧き軍隊像は破壊され、
    軍事の主力はISへと、そして主役は女性へと。
    ISが核兵器に代わる制止力となり、限られた数しか存在しないISコアをめぐって、
    また、優れたIS適性を持つ女性を巡って世界では今でも競合が絶えない」

セシリア「ええ! 世界は主権を女性へと献上し、男性は地へと落ちた! それが世界の常識ですわ」

一夏「それが常識なら、君の言う世界は狭いものだな」

セシリア「なっ!?」

一夏「しかし! ISがすべてではないのも事実だ。
    世界を形作るのは兵器ではなく人であり、考えもなしに人を否定するのは愚の骨頂だと私は考える。
    ISによって地位や名声、身分を失った男性は多いだろう。
    しかし、それらは世界の変化に飲まれた一部でしか過ぎん! 
    セシリア・オルコットよ、君は時代に流されただけの人々を否定できるのか?」

セシリア「そ、それは! 男だから、ISが使えなくて――」

一夏「君はそればかりだな。はっきり言う、気に入らんな」

セシリア「くっ――」
25 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:54:55.90 ID:rTM72/Jl0
一夏「イギリスは革命が多く起こった国だ。
   市民が権利を求め、戦った歴史だ。
   結果的に市民は権利を取得したが、国王は今なお存在する。
   しかし民主制も取り入れた、イギリスらしい伝統を受け継いだ法体制だと言えよう。
   だが、この民主制によって身を滅ぼした政治家たちを否定できるのか? 
   民主制がすべてではない。思想の一つとして、
   『民主制は人類史上もっとも愚かな制度である。
   愚考を許した市民に政治の判断を任せれば、愚者に政治を任せてしまうことになる』とある。
   これも確かに一理ある考え方だ。多数派を全肯定することがどれだけ早計かわかるだろう」

セシリア「しかし、それでも世界の総意は――」

一夏「大義は決して正しいこととは言えない! 正義はその者が信じたものでしかない。
   正義程、区分が容易なものはないだろう。
   しかし、善悪ほど区分が難しいものはない、と私は考えている。
   そして、行き過ぎた古い思想は国すらも壊死させる! 
   かつてイギリスの労働党が、完璧なる福祉国家を作り上げようとしたこともあったはずだ」

セシリア「W.WUの直後の話ですわね」
26 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:55:31.16 ID:rTM72/Jl0
一夏「確かに、国のあり方としてはひとつのあり方としていいだろう。
   だが、イギリスにはぬぐえぬ階級社会の壁があった! 
   その結果が著しい経済の停滞。これが彼の有名な『英国病』である! 
   古くから染み込んでしまった『染み』は、
   たとえどんなに柄のいいテーブルクロスも不完全なものにしてしまったのだ。
   偏向的な考えに確執しすぎた結果がこれだ。……君は、祖国の二の舞を振るのかね?」

セシリア「あ、あなた! 私の祖国を侮辱して――」

一夏「私は史実を述べたまでだ。
   それに、私の祖国である『極東の島国』を侮辱したのはそちらの方だと思われる。
   そもそも国の文化を虐げることなどと。日本の文化は他の国には見られない独特な面を持っている。
   それに、IS技術に関しても引けをとっていない。倉持技研はまさにそれだろうし、
   何より純国産で世界中で大きく評価されている第2世代量産型の『打鉄』がある。
   なにより、君は日本が生み出した『すべての元凶』を知っているだろう?」

セシリア「……」

一夏「いいだろう。これらの言葉を全て否定し、仮に『男性は女性に劣る生物である』と確定しよう。
   だが、この私、織斑一夏は様々な意味でイレギュラーであることを忘れてはいないか?」

27 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:57:52.00 ID:rTM72/Jl0
セシリア「な、なにをおっしゃって――」

一夏「『織斑一夏は、ISを使える』」

セシリア「――はっ!」

一夏「ISが使えない男性が女性に劣るのだとしたら、この織斑一夏はどうだろう? 
   少なくとも、君の考える愚かな男性たちとは違う存在なはずだがね?」

セシリア「……くぅ」

一夏「しかし、私が実力不足なのも事実だ。実力を誇張し、挙句には『自分』すら誇張する気は私にはない。織斑教官」

千冬「……先生、と呼べ。『軍人かぶれ』」

一夏「む――織斑先生。もしよろしければ、クラス代表の座を試合で決定しませんか?」

千冬「その心は?」
28 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:58:20.50 ID:rTM72/Jl0
一夏「こんな言い合いしても無駄だ。
   やっぱりこういう時は、勝負を交えて代表の座を賭けるのがセオリーだろ。
   こんな時って、力の優劣が大事なんだし」

千冬「ああ。その通りだな」

千冬(何を考えている……背後霊め。ったく、あいつはこうも問題児を押しつけるような真似を――)

千冬「オルコットはそれでいいか?」

セシリア「――そうするしか、ないのでしょう? 私の論の正当性を示すには」

一夏「賢くて助かる」

千冬「では、1週間後、アリーナでクラス代表決定戦を行う! 以上」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/27(土) 21:58:23.97 ID:0bgxJ9b5o
話は聞いた。そんな大人修正してやる!
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/10/27(土) 21:58:42.91 ID:HyD0nyHWo
やっべ全部池田ボイスで再生される期待
31 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 21:59:56.90 ID:rTM72/Jl0
――


【1年生寮廊下】

一夏「はぁ……なんか、とんでもないことになったなぁ」

クワトロ「すまないな。君の体を貸してもらって」

一夏「まぁ、俺も色々とむかついてはいたけど、あそこまで完璧に言い返せる自信はなかったし。
   俺の言いたいことも言えたしな……。でも、珍しいな。大尉がここまで怒るなんて」

クワトロ「怒る、というよりは……彼女を見ていると、色々を憤ったような気分になってな」

一夏「へぇ、AIって怒ったり憤ったりするのか。最近のはすげぇな」

クワトロ「私も、お前と同じようにイレギュラーなだけだ」

一夏「なるほど。1か月一緒にいたら、色々と耐性付いちまったぜ」
32 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:00:29.28 ID:rTM72/Jl0
クワトロ「人間、どんなことでも慣れてしまうものだ。ところで、どうするのだね?」

一夏「どうするって?」

クワトロ「最後のあれだ。一夏は一夏自身の言葉で代表候補生に挑戦状を叩きつけた。
    勝てる算段はあるのかね?」

一夏「ははは。そんなのねぇや、残念だけど」

クワトロ「やはりな」

一夏「ってことでさ。俺に迷惑かけたついでに、色々訓練つけてくれよ」

クワトロ「そのつもりだ。何より準備も大事だろう、織斑教官」

千冬「――先生、だ。次間違えれば、そのサングラスかち割らせてもらう」

一夏「あっ、千冬姉――」

パシーンッ!
33 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:01:48.95 ID:rTM72/Jl0
千冬「織斑先生、だ。何回同じことを言わせる」

一夏「ま、また叩かれた……」

クワトロ「叩かれたくなければ自分のミスをなくせ」

一夏「まったくの正論で」

千冬「まったく、どこぞやの愚弟と軍人かぶれのおかげで、私の仕事は増えるばかりだ」

クワトロ「私は他のものと違って軍人ばかりをやってるわけにはいかん」

千冬「その前に軍人でもないだろうが。……織斑、クワトロからあの話は聞いているか?」
34 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:02:18.21 ID:rTM72/Jl0
一夏「えと……俺の専用機だっけか?」

クワトロ「ああ。私も機体監修に携わった、お前の専用機だ」

千冬「届くのは1週間後。それも例の試合の直前となる。それで勝て」

一夏「ま、まじか……」

クワトロ「君の姉上は無理難題をおっしゃる。最適化はおろか、一次移行も出来ないか」

千冬「お前たちが撒いた種だ。お前たちで後始末をつけろ」

一夏「うへぇ……まぁ、そうだよな」

千冬「……」
35 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:04:29.11 ID:rTM72/Jl0
一夏「やってやるさ。俺が言ってやったんだしな」

クワトロ「勝利の栄光を君に」

一夏「よろしく頼むぜ」

千冬「……学園の訓練機『打鉄』を二機準備した。
   アリーナも、本来ならこの期間は使用不可だが、特別にお前に解放した。
   逐一実戦データを提出するのが条件だがな」

一夏「千冬――織斑先生」

千冬「特別の二人っきりの時は姉の呼びを許してやる。まぁ、サングラスが余計だが」

クワトロ「これは、とんだお邪魔をしてしまったようだ」

千冬「ふん……やるからには勝て。教師命令だ」

一夏「……もちろん!」
36 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:05:35.53 ID:rTM72/Jl0
―――
――


一夏「えーっと、ここが1025号室か」

クワトロ「ここが新天地となるわけだな。……む?」

一夏「どうした、大尉?」

クワトロ「おそらく中に人がいる」

一夏「え? でも、人っていっても――」

クワトロ「警戒しろ。お前を狙った者か、はたまたスパイか」

一夏「ちょ! マジかよ!」

クワトロ「心配ない。万が一は私が守る。それに、一か月間お前には様々な格闘技を習得してもらったはずだ」
37 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:06:08.51 ID:rTM72/Jl0
一夏「あ、ああ。そうだったけか……千冬姉に負けないスパルタだったなぁ、あれは」

クワトロ「だがそれも急ごしらえにしか過ぎん。張り合えないと思った場合はすぐ撤退しろ」

一夏「あ、ああ」

ゴクッ……

一夏「いざっ!」

ダンッ!

一夏「この部屋で一体なにを、し――」

箒「……へ?」

一夏「……ば、ばばば、バスタオル一枚――」
38 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:08:51.04 ID:rTM72/Jl0
箒「はわわわっ」

クワトロ「見える、私にも見えるぞ!」

箒「一閃!」

一夏「うぉっ!?」

クワトロ「うむ、見事な白刃取りだ」

一夏「そんなのんきなこと言ってるばあいか!」

箒「き、貴様っ、まさかここまで落ちぶれていたとは……まさか、まさか……」フシュー

一夏「わわわっ!」
39 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:09:22.86 ID:rTM72/Jl0
クワトロ「IS学園に入学されてそうそうラッキースケベに出会うか。私はつくづく運がいい」

箒「まさか入浴後を狙って侵入するとはいい度胸だ! ここで断ち切ってくれる!」

クワトロ「失礼、箒」

箒「なんだ!」

一夏「話したいことは山々だが、まずは服を着たまえ。女性が布1枚をまとっただけ、というのも不健康だ」

箒「は、はわわっ」

一夏「な? 箒、あれは事故で――」

箒「出ていけ!」

ドーン!

一夏「おぶぁっ!?」


〜その後、クワトロと一夏の必死の謝罪とクワトロ大尉の言いくるめロールによってなんとか許されました〜



40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/10/27(土) 22:24:44.79 ID:9ubRxCiTo
お前はむしろユニコーンだろ!
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/27(土) 22:26:52.52 ID:evKf3+w70
いつぞやのコノトロマジーナ博士思い出した
42 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/27(土) 22:41:06.91 ID:rTM72/Jl0
一旦撤退
深夜(多分)再開
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/10/27(土) 22:55:42.52 ID:gT8kEI2z0
深夜か、了解した
44 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/28(日) 02:35:47.85 ID:AjueoKWb0
―――
――


【1025号室】

ガタッ タッタッタ

箒「――んん」

一夏「あ、起こしちまったかな」

箒「ん……いちか?」

一夏「おはよう、箒」

クワトロ「快眠出来たかね?」

箒「あ、ああ。それにしても……随分と朝が早いのだな。私も早い方だと自負していたのだが」
45 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/28(日) 02:36:27.72 ID:AjueoKWb0
一夏「ああ。なにせ優秀な執事兼教育係がいるもんでさ」

クワトロ「私が毎日起こしているのだ。軍人として生活リズムの崩れは無視できん。
    なにより、朝は鍛錬の時間だからな」

箒「鍛錬だと?」

一夏「いろんな格闘術の。これが大尉、教えるのが厳しくてさ」

クワトロ「自分の身は自分で守らねばな。何より、日々から体を動かすことが、
    ISの操縦においても結果につながることもある」

一夏「とはいっても、空手に柔道、カポエラに、挙句には少林拳は無茶すぎるだろ」

クワトロ「初歩しか教えていない。その程度であったら現代男子高校生の平均的体力を上回る一夏なら、
     こなせると思うのだがね」

一夏「はは、そりゃどうも」

箒「い、意外と努力家なのだな。関心したぞ」

一夏「そういうもんかな? あ、そうだ」

箒「ん?」
46 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/28(日) 02:37:37.09 ID:AjueoKWb0
――


箒「――私に剣の手ほどきを?」

一夏「ああ。なにせ学費稼ぎのアルバイトで時間がなくて、さ」

クワトロ「一応機密情報なので詳細は明かせんが、一夏の専用機は近接型のものとなっている。
    射撃武装はあるにしろ、主だったスタイルは近接戦闘となるだろう。
    武装には剣もある。しかし一夏はこうときたものだ。
    そこで――」

箒「剣道の心得がある私が、ということか」

一夏「そういうことなんだ。頼む! 例の試合、俺は勝たなくちゃならない。
   出来ることはできるだけしておきたいんだ」

箒「……そ、その、だな」

一夏「ん?」
47 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/28(日) 02:39:13.91 ID:AjueoKWb0
箒「つ、つまり一夏は、『私から』『直々に』『2人っきりのワンツーマン』で教えてもらいたいと?」

一夏「え? ま、まぁそういうことだろうな、多分」

箒「よし! なら徹底的に指導してやる! 同門の不出来は同門の私が解決せねばな!」

一夏「おう! よろしく頼む!」

クワトロ「準備はそろったな」

一夏「ああ、万全にしとくぜ!」

クワトロ「これで勝てねば貴様は無能だ」

一夏「うぉっ。結構辛辣なこと言うんだなぁ」

クワトロ「士官学校は容赦がないぞ。私もそのつもりで教導に当たるから覚悟しておくんだな」

一夏「が、がんばります……」
48 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/28(日) 02:39:55.32 ID:AjueoKWb0
本当に少しだけ
後日再開
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/28(日) 02:43:13.88 ID:Qzb4UQUvo
マンツーマンとだけ言っておく

50 :VIPに変わりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 02:59:33.61 ID:+4YryLy80
おもしろい!
期待。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 03:20:14.59 ID:naPCKD4to
おとこじゃないから(震え声)
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/10/28(日) 04:30:01.22 ID:I9myfj6co
これは綺麗なクワトロ大尉
期待させてもらおうッ!
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2012/10/28(日) 05:13:04.75 ID:s3FBVy73o
アムロにこだわらず指揮官と政治家に専念した大佐って最強じゃね?
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 05:20:37.73 ID:XJr5GCzRo
>>53
それってつまり全裸さんだよね
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2012/10/28(日) 07:52:34.84 ID:Agt7hZyAO
スパロボDがあるでしょ!
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/28(日) 13:27:15.95 ID:1q/ee9qG0
バジーナとバナージか…
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/28(日) 18:21:59.41 ID:cwe0bxgIO
これは誰しも一度は思ったことがある設定

おれの乙を皆に送るぞ!
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/10/28(日) 20:02:16.44 ID:Xe1JLwnJo
Dの大佐は初っ端からアムロ拉致ってたのが笑ったわ
アクシズ落としもほとんど成功させてたし
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/10/31(水) 00:45:41.05 ID:dQtvePPqo
まだかなー?
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/10/31(水) 10:28:48.49 ID:ymcXGWIOo
ふむ
61 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 21:53:56.82 ID:Wu2/AN450


〜そして一週間が経過〜


【IS学園競技アリーナ】

千冬「……」

山田「織斑君の専用機、きませんね」

箒「こないな」

一夏「こないなぁ……」

クワトロ「一夏もよくよく運のない男だな」

一夏「そうだなぁ。いきなりIS学園に入学されたと思ったら、いきなり代表候補生と戦うことになって、今はこれと」
62 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 21:54:51.62 ID:Wu2/AN450
クワトロ「嘆くものではない。嘆くよりも、この時間を有効活用することを考えよう」

ブゥーン

一夏「これは?」

クワトロ「オルコット嬢の専用機『ブルー・ティアーズ』のスペック情報だ」

千冬「クワトロ。それは一応イギリスの秘匿情報のはずだが?」

クワトロ「外部にはもちろん情報をもらしていない。
    それに、あくまで軍部向けに公開されている公開スペックのみだ。
    これも試合を有利にするため。そこは容赦していただきたい」

千冬「……まぁ、どちらにせよ目の前で見るのだしな。いいだろう」

一夏「これがこの後の相手……」
63 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 21:56:02.12 ID:Wu2/AN450
クワトロ「主兵装は大型スナイパーライフルとブルー・ティーアズの名前の由来にもなっているファンネル兵器だ」

千冬「ファンネルではなくBT兵器だ。ファンネルとはなんだファンネルとは」

一夏「ふぁんねる?」

クワトロ「気にしないでくれ。このブルー・ティアーズというものは、いわば『動く砲台』だ。
    遠隔操作によって好きなように動かすことができる」

一夏「ってことは……その砲台に簡単に囲まれちまうってことか? 怖いなそりゃ」

クワトロ「代表候補生であることを考えるなら、おそらく操作は完璧なもの。
    あっというまに死角を突いてくるだろう。
    さらに恐ろしいのは、例の大型スナイパーライフルによっての挟撃。
    ファンネルの攻撃力はさほどではないものの、このスナイパーライフルの威力は
    あなどれない」

一夏「……勝てるのか、これ?」
64 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 21:59:58.33 ID:Wu2/AN450
箒「そ、そんな弱気になってどうする! それでも日本男児か!
  それに、私が一から思い出させた剣もあるだろうが!」

一夏「ほんと、箒には感謝してるよ。ありがとな」

箒「お、おう……」

クワトロ「そこで今回の作戦だ。とはいっても、作戦と呼べるほどのものではないのだがね」

一夏「何もないよりはマシだろ?」

クワトロ「それもそうだな。まず、序盤はとにかく守りに徹してほしい。
    たとえ代表候補生でもなにかしらの穴はあるはず。それを探すんだ。
    素人であるお前が勝つには、弱点を突く、まずこれが重要だ。
    感覚を研ぎ澄ませろ。ニュータイプなら出来るはずだ」

一夏「だからなんだよそのニュータイプって」

クワトロ「いずれお前にも分かる日が来るだろう。そして一夏の戦法だが……
    『近寄って斬れ』以上だ」

一夏「作戦じゃねぇ……」
65 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:00:49.36 ID:Wu2/AN450
クワトロ「まず、いくらISを少しばかり動かしたとしても、お前は代表候補生から見ればただのひよっこだ。
    お前の専用機には射撃武装があるにはあるが、
    ISにすら慣れていないお前に射撃武装を正しく扱うことは不可能。
    だからお前には、剣一本の戦い方に専念してもらった」

一夏「まぁ、一応剣道もやってたし、箒の教えもあったしな。俺にはそれしか出来ないよな」

クワトロ「相手のISは長中距離型。近接型のお前が一度でも踏み込むことが出来れば、後は斬るだけ。
    踏み込むことが難しいだけだ。
    お前なら出来ると信じている」

一夏「……そこまで言われちゃ、やるしかねぇって!」

千冬「……ふっ」

箒「一夏……」

タッタッタ

山田「はぁ、はぁ、はぁ! お、織斑君織斑君!」

一夏「は、はい!」

山田「と、届きましたよ! 織斑君の専用機!」
66 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:04:17.54 ID:Wu2/AN450
――


一夏「俺の、専用機」

山田「はい! 織斑君の専用機『百式』です!」

一夏「これが俺のIS『百式』」

クワトロ「そうだ」

千冬「時間がない。早速試合に移ってもらおうか」

クワトロ「話た通り、最適化と一次移行は同時進行で行う。後は手はず通りに」

一夏「ああ……やるからには、それなりにやってやるさ」

ガチュンッ シュゥ…… ガキンッ

シュィィン

一夏「うぉっ!? さ、サングラスが消えた!」
67 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:05:06.76 ID:Wu2/AN450
クワトロ「私はISサポートAIでもある。最適化は私に任せたまえ。戦闘のサポートもする」

一夏「さ、さっすが束さん制。こういうことも見越して送ってきたのか」

クワトロ「このために作られたといっても過言ではない」

箒「一夏……」

一夏「ん?」

箒「……負けたら、承知しないぞ」

一夏「わかってるって」

クワトロ「相変わらず素直ではないな」

箒「こ、このサングラスはっ……!」

千冬「駄弁はそこまでだ。カタパルト、出るぞ」

一夏「了解だ!」

クワトロ「クワトロ・バジーナ!」

一夏「お、織斑一夏!」

クワトロ・一夏「百式、出る!」
68 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:09:26.87 ID:Wu2/AN450
―――
――


セシリア「あら、あの似合わないサングラスはお外しになったのですね?」

一夏「そ、そんなに似合わなかったか?」

セシリア「はっきり言うと。……それがあなたの専用機」

一夏「ああ」

クワトロ「百式の名、伊達ではないぞ」

セシリア「その声は……! まぁ、いいでしょう。ただのAIが出しゃばったところで、私の勝利は揺るぎませんわ!」

クワトロ「その過信は、自分の足元をすくうぞ?」
69 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:10:07.00 ID:Wu2/AN450
セシリア「くっ! 過信ではないこと、ここで証明いたしますわ!」

ガチャッ

一夏「来たっ!」

クワトロ「直線移動!」

バシューン!

シュゥーン!

一夏「うぉっ!?」

セシリア「あら、初撃を回避しましたか。少しは練習してきたようですわね」

一夏「ふぅ……てか、これ随分と早くないか? 本当に最適化してないのか?」

クワトロ「この機体スペックはかなりピーキーなものになっている。
    機動力が他の者とケタ違いになっている。
    それを活かすんだ」
70 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:11:51.62 ID:Wu2/AN450
一夏「武装は……」

ブゥン!

一夏「これは?」

ブォン!

一夏「うぉ!」

クワトロ「ビームサーベルだ。熱量が高い」

一夏「ビーム!? すっげぇ、ビーム技術ってここまで発展してたのか」

セシリア「その熱量……ビーム? ですが、斬れなければ無用の長物!」

バシュン!

一夏「っと!」

シュンッ!

一夏「こんな薄い装甲で当たってたまるかっての!」
71 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:13:04.89 ID:Wu2/AN450
セシリア「では、これはどうでしょう?」

カシュンッ! カシュンッ! カシュンッ!

クワトロ「ファンネルか!」

セシリア「踊りなさい! このブルー・ティアーズによる華麗な舞踏で!」

クワトロ「見かけ倒しでなけりゃいいがな……動け!」

一夏「っふ!」

ビシュン! ビシュン! ビシュン!

ドォン!

一夏「うあっ!」

クワトロ「肩部損傷。だが行ける」
72 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:13:38.79 ID:Wu2/AN450
一夏「実物見ると、結構違うもんだな。やっぱり」

セシリア「なんですの? あの加速力……ですが、動きは直線的。ブルー・ティアーズの絶好の的でしてよ!」

ビシュン! ビシュン!

一夏「まだっ!」

バシュゥン!

一夏「――って!」

シュンッ!

セシリア「! あの軌道を回避した!」
73 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:14:53.49 ID:Wu2/AN450
セシリア(軌道を読まれた? いえ、おそらくは直感で……ビギナーズラックとは恐ろしいものですわ)

クワトロ「なんとか潜り抜けたか」

一夏「ファンネルとかはともかく、時々くるスナイパーライフルは怖いな」

クワトロ「逆にいえば、あれを重々警戒すればいい。とにかくは持ちこたえてくれ」

一夏「おうよ!」

セシリア「ハチの巣になりなさい!」
74 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:17:40.37 ID:Wu2/AN450
―――
――


セシリア「――くっ!」

セシリア(スターライトが当たらない! あの弾速を回避するなんて、恐ろしい直感ですわ!)

バシュン!

一夏「――ってい!」

一夏「っと。ファンネルは5発。装甲うすいせいか、結構効いてるな」

クワトロ「だが決定的なピンチではない。……一夏、お前は気づいているか?」

一夏「ああ。あいつの『弱点』だろ? 大体は勘付いてる」

クワトロ・一夏「ファンネルを操作している時は、動かない」
75 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:18:16.17 ID:Wu2/AN450
クワトロ「ファンネルは思考操作。そのため自分が動くことまで頭が回らないと見える。
    やはり所詮はニュータイプの出来そこないか」

一夏「でも、それに助けられることになりそうだ。要は、ファンネルをかいくぐって、
   相手がライフルでロックオンする前にぶった斬ればいいんだろ!」

クワトロ「理解が早くて助かる」

一夏「じゃあ、早速っ!」

セシリア「! 接近!」

バシュン! バシュン! バシュン! バシュン!

一夏「なんのぉ!」

シュゥゥーン!!

セシリア「まだでしてよ!」
76 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:18:48.40 ID:Wu2/AN450
バシュン! バシュン!

クワトロ「邪魔だ!」

一夏「こんなの!」

ズバッ!

ドォン!

セシリア「一機やられた!?」

一夏「隙が出来た!」

ズバッ!

ドォン!

セシリア「しまった!?」
77 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:19:19.26 ID:Wu2/AN450
一夏「おらぁっ!!」

セシリア「――ふっ! まんまとひっかかってくれましたわ!」

ガチョンッ!

一夏「なっ!!」

クワトロ「ミサイル! 隠し玉か!」

ッシュン! 

ドォンッ!!
78 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:21:16.32 ID:Wu2/AN450
――


箒「一夏っ!」

山田「これは、織斑君の――」

千冬「……『百年使い続けられるように』か」

山田「え?」

千冬「いや、少しな。あんなピーキーなもの、百年も使えるか、とな」

山田「は、はぁ……! 反応確認!」

千冬「さぁ、お前は百年戦える才能を持っているか?」
79 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:22:25.33 ID:Wu2/AN450
――


セシリア「爆発……クリーンヒット。これで私の――いや!」

一夏「……」

セシリア「反応あり!? し、しかもこれは……!」

一夏「……待たせたな」

クワトロ「まだだ、まだ終わらんよ」

セシリア「金色に染まって……これは、一次移行!」

一夏「ここからが、本番だ!」

クワトロ「行くぞ!」

シュゥンッ!!
80 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:23:38.81 ID:Wu2/AN450
セシリア「!! は、速い――」

一夏「たぁっ!」

ブゥン! ザンッ!!

セシリア「きゃあっ!?」

一夏「次!」

セシリア「ぶ、ブルー・ティアーズ!」

バシュン! バシュン! バシュン!

クワトロ「それは選択ミスだ!」

ブゥン! ブゥン!

ドォン! ドォン!

セシリア「なっ!? あの間に、二機も!?」
81 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:25:01.24 ID:Wu2/AN450
一夏「これでラストぉ!」

ドォン!

セシリア「ま、まだ!」

ガチャンッ!

一夏「うぉぉ!!」

セシリア「――!」

バシュンッ!

一夏「――たぁっ!」

セシリア「!! な、なんですの!? あの速さは!?」

一夏「これでっ!」

ブォン!!

ドォォンッ!!

セシリア「す、スターライトがっ!」
82 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:25:55.45 ID:Wu2/AN450
クワトロ「よそ見をしている場合か!」

ザンッ!!

セシリア「ああっ!!」

一夏「最後っ!!」

セシリア「! い、インターセプター!!」

キィンッ!

ガキンッ!

クワトロ「近接武装だと!?」

セシリア「ブルー・ティアーズ!」

ッシュン! ッシュン!

一夏「こんな近距離っ――」

ドォォン!!
83 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:28:37.22 ID:Wu2/AN450
――


箒「……」グッ

山田「着弾確認。ジャッジは――えっ!?」

千冬「まったく、あいつは……」
84 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:30:22.13 ID:Wu2/AN450
―――――――――――――――――――――――――――――――――

――――織斑一夏

EP(エネルギーポイント)

23


――――セシリア・オルコット

EP

000


――――織斑一夏の勝利

―――――――――――――――――――――――――――――――――
85 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:30:48.87 ID:Wu2/AN450
――


一夏「あ、当たった……」

セシリア「射撃武装、ビームライフル……近接武装だけではなかったの、ですわね……」

クワトロ「土壇場であてるか。勝負運だけはいいな」

セシリア「負けた……」
86 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:31:23.25 ID:Wu2/AN450
―――
――


千冬「完全に運だな」

一夏「うぐっ!」

千冬「そもそも射撃武装に触れたことすらないお前があてること自体奇跡に近い。
   BT兵器の回避も勘に頼りすぎる。
   さらに機体の性能にも助けられたところもある。
   一次移行のタイミング、それらの条件、相手の状態……これらが合わさってやっとギリギリ勝てたんだ。
   本来ならお前は負けている」

クワトロ「君の姉上は容赦ないな」

千冬「教師として当然だ」

一夏「うぅ、一応勝ったんだけど、実感がねぇ……」
87 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:32:11.98 ID:Wu2/AN450
千冬「……まぁ、労いは精々そこの乙女にでもやってもらうがいい」

箒「……一夏」

一夏「おお、お待たせ」

箒「……よ、よく、勝てたな」

クワトロ「私でもそう思う」

一夏「ちょ! 大尉、人のセリフ取るなって」

箒「まぁ、その……よくやった。素人が代表候補生に勝てたのは、純粋にすごいことだ、と思うぞ」

一夏「お、おう。まぁ、一応だけどな」

箒「ふ、ふん! しかしまだ精進が足りないのも事実だ! 次やる時はあんないつ墜ちても
  おかしくないような数字を出さないことだ!」

一夏「うへぇ、どうしてこう俺の周りの女性って――」

箒「悪かったな! スパルタなのは元々だ!」

クワトロ「生まれの不幸を呪うがいい」

一夏「大尉は何言ってるんだか……」
88 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:33:23.98 ID:Wu2/AN450
お疲れ様です
投下いったん終了、撤退
一応スペック載せる
89 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/10/31(水) 22:37:04.50 ID:Wu2/AN450
IS『百式(ひゃくしき)』※びゃくしき、ではないのです


兵装:ビームサーベル・ビームライフル・バルカン・クレイバズーカ

ビーム兵装はISのEPを消費して使用します。
そのため使うたびにEPを減らします。
『零落白夜』みたいですね。
その分、威力は高いです。まるでチーズみたいに鉄板が斬れます。

超強化プラスチックを使用し、装甲をやり過ぎなまでに軽量化。
そのおかげでとんでもない速さを実現しています。
当たらなければどうということはない。

神々しい金色の塗装はエマルジョン塗装。肩には『百』の文字。
全身に耐ビーム・コーティングが施されていて、一応ある程度の攻撃には耐えられます。
しかし紙装甲です。
エネルギーバリアが消えてしまえば、あっという間にハチの巣でしょう。

攻撃を全て回避することを前提としたかなりピーキーな設計です。
当たれば死にます。動きましょう。

ちなみに、単一使用能力は現時点で不明です。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/10/31(水) 22:37:51.69 ID:dQtvePPqo
乙でしたー 原作でも結構紙だったよね百式・・・・メガバズーカランチャーが出ることを期待するぜw
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/10/31(水) 22:43:05.78 ID:gtFi12CBo
おっつおっつばっちし
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/31(水) 22:45:00.26 ID:EOnI/HtLo
乙!
アムロの真似して返り討ちはなかったかwwww
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/02(金) 10:14:20.46 ID:J8LicWYvo
どうしたんだ。
SSクワトロ大尉のお約束に反してこの大尉かっこいいぞ乙!
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/04(日) 00:45:35.74 ID:JmeWfB6IO
ロリが居ないとまともなんですね大佐…いや大尉
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) :2012/11/09(金) 23:10:14.85 ID:BDvXS5AH0
wktk
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/09(金) 23:40:29.62 ID:Gy7x+s2DO
>>95
釣られた
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/09(金) 23:42:20.39 ID:cQ/3iUJ00
すっげえおもしろい! 乙
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 17:36:45.53 ID:4q18lyvco
>>95
田舎おでんって何?どういう意味なの?
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/10(土) 22:40:53.62 ID:dZB8u2ADO
ODNを使うと出てくるんじゃなかったか?
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/11/11(日) 11:23:57.12 ID:piSVM/X30
wktk
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/11/11(日) 17:01:15.60 ID:3ftoqqGU0
乙。ざっと見たけど面白かったw
FA百式改とか用意しておかないとこの先きつそうだなwZでも後半は息切れしてたし。

>>94まともというか、ロリが周囲にいないときは賢者モードなんだろうw
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/11(日) 22:14:25.95 ID:xKkfhA840
そこはデルタガンダムになって進化するんですよw
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 12:33:37.51 ID:8f7vn/GQ0
続きまだー
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 17:36:13.36 ID:7PSBSZfW0
>>102
変形したら確実に骨が折れるじゃないですかー
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/26(月) 18:47:34.69 ID:MdzPXv6DO
>>104
⊃タマラセ3巻
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 10:53:07.37 ID:2SWBVDjDO
保守
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 04:09:47.03 ID:D+g0wTcUo
もう来ないのかね
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 09:43:03.81 ID:on1qhyQg0
まだだ。まだ終わらん……よね?
109 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/12/31(月) 03:55:17.35 ID:DEvZsXV90
【アリーナ廊下】

クワトロ「人の心の中に踏み込むには、それ相応の資格がいる。それを理解しているか?」

一夏「そんなこと、人として当たり前だよ」

クワトロ「しかしこれから君が行おうとしている行為は、最悪追い打ちにしかならん。
     ……まぁ、今のセシリア嬢にとって、周囲の世界すべてが敵だろうが」

一夏「それはいいすぎなんじゃないか?」

クワトロ「偏見の塊の人間の中身は偏見の塊でしかない。それが崩れた瞬間、支えがなくなるのは明白だろう?」

一夏「はは、俺そういう難しいことはまだ分からなくていいかな。――っと」

クワトロ「ちょうどいい場所にいるではないか。……いいか、女性へのエスコートは、最初は気丈に、最後はスマートに」

一夏「はいはい」

タッタッタ

一夏「――ちょっといいか?」

セシリア「――何の用、でして?」
110 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/12/31(月) 03:56:04.92 ID:DEvZsXV90
クワトロ「君を笑いに来た、そう言えば君の気が済むのだろう?」

セシリア「くっ!」

一夏(ちょ!? 大尉!)

クワトロ(心配ない。……今のセシリア嬢にとっては、慰めの言葉こそが一番の屈辱なのだよ)

一夏(とは言ってもよ……はぁ。それ相応の資格、か)

セシリア「……ええ、今の私は、それはそれは滑稽なものでしょうね」

クワトロ「舌戦においても、実戦においても完敗し、そして今の君がいる。
     どうだ? ISに触れて一日にも満たない素人、それも男に負けた感想は?」

セシリア「……」

一夏「……な、なぁ。えと……オルコットさん?」

セシリア「……」

一夏「俺さ。まぁ、大尉は言いたい放題に言ってくれちゃってるけど。俺はな、実はお礼を言いに来たんだ」

セシリア「――礼?」
111 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/12/31(月) 03:56:43.49 ID:DEvZsXV90
一夏「実は俺、試合前にそっちのISのデータは確認済みだったんだ。
    あ! とはいっても、もちろん織斑先生の許可はもらってるぞ。
    ……で、あらかたの情報は覚えたまま試合に臨んだわけだけど」

クワトロ「おそらく、今までの試合で君は、防御に使った近接武装を使ったことがないな?」

セシリア「それは……!」

クワトロ「使用していたとしても、精々数回。それも公式試合では使用記録はなかった」

一夏「だから、スペックデータで記録がなかったんだな」

クワトロ「あれはイグニッション・プランの公式開示試合データを参考にしたものだからな。
     さらに言うなら、武装コール方法も、もっとも初歩的な音声コール。
     よほど使い慣れていないと見える。または、君の一つのこだわりとも言えるのかもしれないが」

セシリア「……なにをおっしゃりたいのですか?」

一夏「そのこだわりを捨ててまで試合に負けたくなかったってことだろ?」

セシリア「しかし……プライドを捨てた結果があれでは――」

一夏「それってよ。俺との試合に全力で挑んでくれたんだろ?」

セシリア「……」
112 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/12/31(月) 03:57:31.02 ID:DEvZsXV90
一夏「最初はあなどってたかもしれない。そりゃ、相手はそっちの言うとおり、
   代表候補生から見ればひよっこの素人だからな。
   けど、最後には、俺に対して全力でぶつかってくれた。
   そんな俺相手でもだ。……だから、俺は礼を言いたい。
   お疲れ様、ありがとな」

セシリア「……あなた、おひとよしと言われたことはありません?」

一夏「うっ! こ、心当たりがいくつかあるような……」

セシリア「つい先日、あなた、いえ、この国と全世界の男性を私は侮辱いたしました。
     そんな私に、あなたはまずお礼を言うのですね」

一夏「もちろん、そのことに関しては怒ってたりするさ。けど、それとこれとは別。
   それにほら、喧嘩した後は喧嘩両成敗。お互いに反省したら今度は仲良く、ってな。
   昔、箒――幼馴染のお父さんに教えてもらった言葉もあるし」

セシリア「――両成敗、ですか。ええ、そうですわね。
     お互い、不毛な戦いをしてしまったようです。
     先日の私の発言、ここで謝罪いたしますわ」
113 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/12/31(月) 03:58:23.62 ID:DEvZsXV90
一夏「ちゃんと謝ってくれたか。じゃあ俺もいいさ。ほら、大尉と俺も謝るぞ」

クワトロ「私もか?」

一夏「売り言葉に買い言葉っていう感じに舌戦を繰り広げたのは間違いなく大尉だし。
   俺も片棒は担いでるから、俺も謝るからさ」

クワトロ「ううむ……セシリア嬢。先日の件に関しては非常に済まないと思っている。
    この場を借りて、謝罪しようと思う。すまなかった」

一夏「ごめんな。俺も頭に血がのぼってたから。今度からは、お互い偏見はなしに仲良くしようぜ」

セシリア「……ええ。偏見はなし、にですわね」

クワトロ「随分と素直になったものだな」

セシリア「……日本には、乙女心と秋の空、という言葉があると聞きます。
    私の心も、貴方方に多大なる影響を受けたようですわ。
    試合の時の、あなたのまっすぐな視線。そして戦いの際の勇敢さ。
    紳士的な態度。……私の抱く醜い男性像を壊してくれたのは貴方方。
    見直した、とでもいいましょうか」

一夏「な、なんか妙に照れちまうな。けど、勝てたのは運がほとんどみたいなものだったし。
   大尉の助力あってだよ」

クワトロ「いや、一夏もよくやってくれた。私のアドバイスが功を奏したとしても、それを実行するのは一夏だ。
    君の実力もあってのこと」
114 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/12/31(月) 04:06:02.23 ID:DEvZsXV90
セシリア「ええ。この私の煮えたぎった血潮を冷ますだけの才能を感じますわ。
     ……ええ、それはもう本当に」

クワトロ「……今現在は随分と理性的なのだな」

セシリア「……前の私は、それはもう愚かでした。物事を真の目で見つめることなく、
     ただ自分の世界を押しつけているだけでしたから。
     ですが、今は違いますわ。
     あなたに敗北したことで、あなたに屈辱を与えられたことで……
     私の思考は実に澄んだものとなりました。
     ですが、私の心の奥底で、今でもふつふつと燃え上がりますの……」

一夏「な、なんのことだ?」

セシリア「ええ。そうですわ……これは、一種の敵対心でもあり、尊敬でもありますわ!
     織斑一夏! たった今、あなたをこのセシリア・オルコットの最大の好敵手として認定します!
     次は勝ちますわ! 絶対に!」

クワトロ「ほお……」

一夏「これは……ライバル宣言ってことでいいんだよな?」

セシリア「ええ、そうですわ。この時点であなたと私は絶対的な好敵手。
     少なくとも、たった今から私は『あなたに勝つために』努力を重ねることでしょう。
     ……では、また明日。お互い尽力いたしましょう」

タッタッタ

クワトロ「……ふっ。いい女になるのだな」

セシリア「……ええ。あなた方も」
115 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2012/12/31(月) 04:11:00.64 ID:DEvZsXV90
――


【1025号室】

一夏「なんか、セシリアの目。変わってたよな……いい意味でも悪い意味でも」

クワトロ「彼女の君を見る目は、まさに獲物を狙う猛獣だったな。これはうかうかしてられない」

一夏「少なくとも前よりはいい関係になったはずなんだけど、あまり実感がないというか……」

箒「だが、代表候補生からそのような宣言をされたということは、
  一夏にそれ相応の可能性があるということなのではないか?
  よりいい方向に物事を考えろ」

一夏「そういうもんかねぇ」

クワトロ「少なくとも、明日からのIS訓練メニューをさらに濃いものにすることは確定だな」

一夏「あ、あれ以上か!?」

箒「当然だ! あの機動力を持ちながら、セシリアのBT兵器の攻撃を被弾してしまうとは情けない!
  あれでは、達人の居合を受けることなど不可能だ!」

一夏「なんで居合を受けなきゃいけねぇんだよ! ……はぁ、先が思いやられるぜ」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 04:11:15.94 ID:daE4ZuhP0
面白い!期待!
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 13:26:20.24 ID:0ST9XmbLo
復活や!乙ー
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 15:57:59.53 ID:oV+IhN2vo
よかった、一発じゃなくて・・・・乙でした
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 21:48:46.06 ID:FsUzNw3O0
おつ
120 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 00:19:40.84 ID:0tZVwuSf0
―――
――


〜試合翌日の朝〜

【1025号室】

バタンッ!

箒「一夏!」

一夏「うぉっ!? な、なんだ?」

クワトロ「朝から騒がしいな」

箒「なんだ、などではない! これはどういうことだ!」

バァンッ!

一夏「は? いや、どういうことって、学校新聞じゃないか。今朝出たばかりらしいけど」

クワトロ「む? ……貴様の目は節穴か。トップ記事を見ろ」

一夏「え、え〜と――」

『話題のニューカマー織斑一夏! 〜青い流星と金色の超新星! その因縁に迫る!〜』

一夏「……なんじゃこりゃ?」
121 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 00:52:05.19 ID:0tZVwuSf0
――


一夏「つ、つまり……青い流星がセシリアで、金色の超新星が俺、と。誰だよ、こんなふざけた二つ名付けたの」

箒「そんなの、新聞部に決まっている。しかし……この内容は確かに一夏が話したままの内容だ」

クワトロ「『イギリスの代表候補生であるセシリア・オルコットは、今IS業界で一番話題である織斑一夏へ宣戦布告。
     セシリア・オルコットは織斑一夏を好敵手と認定し、お互いに高みを目指すものとして認め合った。
     織斑一夏は、世界で唯一の男性IS操縦者であり、さらにあの織斑千冬の実弟としても有名である』
     ……あのやり取りを聞いていたものがいたのか。あなどれんな、新聞部」

一夏「おかげであちらこちらでこの話題で話は盛り上がっちゃってるし、
   俺への注目度がさらにアップしてしまったと……。
   胃がきりきりしてきた」

「あっ! 織斑一夏君よ!」

「本当だわ!」

「あなたお話してきなさいよ!」

「きゃあ〜!」

一夏「……教室に行きたくない」

箒「……ふんっ。先に行かせてもらうぞ」

一夏「えっ!? いや、ちょ、お願いだから置いていかないでくれ!」

クワトロ「若いな」
122 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 01:06:22.47 ID:0tZVwuSf0
――


【教室】

ガララッ

一夏「お、おはよ――」

「来たっ! 織斑君よ!」

本音「我がクラスのヒ〜ロ〜」

一夏「え? いや、あの――」

「ねぇねぇねぇ! 新聞に書かれていたことってほんとなの!」

一夏「ちょっと待ってくれ――」

「昨日なんてあの代表候補生に勝っちゃったし!」

「もうすごいって感じ!」

一夏「お、落ち着けって!」

クワトロ「ははは、実にうらやましいな」

一夏「大尉も茶化すな! ほ、箒!」

箒「……知らんっ!」

一夏「そ、そんなぁ……」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 02:17:25.60 ID:FDbptIj0o
おつ
終了の時は言ってくれ
124 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 02:45:19.65 ID:0tZVwuSf0
「みなさま、おはようございます」

「え? あ――」

「噂をすれば!」

一夏「セシリア……」

セシリア「ご機嫌麗しゅう。昨晩はよくお眠りになられましたか?」

クワトロ「おかげさまでな」

一夏「ま、まぁな」

「ねーねー! セシリアさん!」

セシリア「はい?」

「ずばりずばり! お聞きしたいことが!」

本音「新聞に書いてあることって、ほんと〜?」

セシリア「新聞……ああ、今朝の学校新聞のことですわね。ええ、まぎれもない事実ですわ。
     少なくとも私は、織斑一夏さんを好敵手と認識しております」
125 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 02:53:07.77 ID:0tZVwuSf0
薫子「きたきたきたぁ!」

一夏「うぉあ!? い、一体どこから?」

薫子「そんなこたぁどうでもいいのよ! 大事なのは事実! 今ここにあるエピソード!
   こうして、青い流星と金色の超新星の伝説が開幕するの!
   新聞部副部長として、私はこの伝説を語り継がなければ!」

クワトロ「ふむ、なるほど。昨日のやり取りをキャッチしたのは君か」

薫子「この学園全部が新聞部の情報網よ!」

一夏「って、なんなんですか、その金色のうんぬんとか、青いなんとかってやつは」

薫子「二つ名があった方が映えるじゃない。色々とね」

本音「それすっごい気持ちわかるんだよ〜」

一夏「はぁ……これから思ったより大変そうだな。大尉」

クワトロ「……なぁ、一夏」

一夏「ん? どうした、いきなり神妙な声で」

クワトロ「……個人的には、百式の機体カラーを赤にして、『赤い彗星』という二つ名を――」

一夏「んなの知るか!」
126 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 03:03:59.02 ID:0tZVwuSf0
―――
――


一夏(で、あの試合から何日か経っているわけだけども、
   あの後も色々とセシリアと俺は注目されるようになっていった。
   俺はともかく、セシリアは周りの騒がしさにについてはあまり気にしていないようだ。
   俺とセシリアの関係についてだが、思ったよりも落ち着いた関係を築けている。
   今もこうして――)

セシリア「射撃武器を扱うものとしては、何よりも相手を、相手の動きを知ることが大切となっていきますわ。
     射撃訓練用機動マーカー相手だとこうして――」

バシュンッ!

ボンッ!

セシリア「ああいった単純な的ならば、相手が動く前に相手を射抜くことができます。ですが、IS相手、特に
     自分の経験レベルより高度な経験を積んできた相手と対峙する時は、どうしても相手が動くことを
     許してしまうことが多々。ですから、マーカーのレベルを上げて――」

ススッ

ガチャッ! バシュンッ!

ボンッ!

セシリア「相手の動きを誰よりも早く察知し、誰よりも早く正確に射抜く。
     シンプルですが、これを極めれば射撃の真髄に早くたどりつくことも夢ではありませんわ。
     言ってみれば、反射神経から始まる神経の連鎖反応。
     これは近接戦を得意とする一夏さんでも大事な技術です」
127 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 03:11:28.35 ID:0tZVwuSf0
一夏「はあ……さすが代表候補生って感じだ」

セシリア「そう言っていただけると光栄ですわ」

クワトロ「かゆい所に手が届く説明、と言えばいいか。やはり実機に乗っている先輩は違うな」

セシリア「いいえ、私の説明は理論が伴ってこそ成立するもの。
     勤勉である一夏さんには丁度よかった、といいましょうか」

一夏「分からない単語とかはリアルタイムで大尉が説明してくれるわけだしな」

クワトロ「だが、私が教えられるのはそれぐらいしかないのだよ。
     私自身がISに乗って、その経験談を語っているわけではないのだしな」

セシリア「では、ISを展開して、さっそく訓練と行きましょう。
     近接武器制限試合。ビームサーベルの使用を制限しましょうか」

一夏「マジか!? まぁ、それぐらいしなきゃ射撃なんて上達しねぇよな。よっと」

シュィィン カシュンッ!

一夏「……あれ?」

セシリア「どうかなさいましたか?」

一夏「いや……気のせいか?」

一夏(スペックもちょっと上がって、何よりISの細かい形が変わってるような……気のせい、だよな?
   ISが形態変化するなんて、第二次形態移行ぐらいしか……)

一夏「すまん、なんでもない」

クワトロ「データ集計と映像記録は私に任せろ」

セシリア「バックアップ感謝いたしますわ」

一夏「よっしゃ! 行くか!」
128 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 04:43:26.23 ID:0tZVwuSf0
――


【アリーナ廊下】

一夏「しかし、本当にいいのか?」

セシリア「はて? なにがですか?」

一夏「だってよ、俺達ってその、一応……ライバル? なんだろ。敵に色々ティーチングしちゃったりさ」

セシリア「お互いに高みを目指したい、と思った人を、私はライバルと呼んでいます。
     ですから、私が少しでも経験と技術を教えることは、お互いに高みを目指すことではなくて?」

クワトロ「好敵手は目標であり、同志だからな」

一夏「なるほど。……けど、最初に会ったことはこうなるとは予想できなかったぜ」

セシリア「それは私もでしてよ。……ただ、私の負けず嫌いがこうした結果に作用しているのだと思います。
     とにかく今は、あの試合で受けた敗北感を、後の達成感へと昇華させたい。
     そんな思いでいっぱいなだけですから」

一夏「大した負けず嫌いだな」

セシリア「そうですわね。ではまた明日」

クワトロ「さらばだ」

一夏「おう」
129 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 04:51:38.88 ID:0tZVwuSf0
カツカツ

一夏「……ほんと、人が変わったみてぇだ」

クワトロ「彼女の何かが吹っ切れた、ただそれだけだ」

一夏「人間そう劇的に変われるもんかね。……お〜い、箒。なんでさっきからこそこそしてるんだよ」

クワトロ「訓練試合の時から一夏の尾行をしていることなど、私が見抜けないはずがないだろう」

箒「――い、いや、決して尾行していたわけではない! その……同じ同門の同志が、
  情けない鍛練をしていないかを抜き打ちチェックしていただけだ」

一夏「な、なんだそりゃ? 俺ってそんなに信用ないか?」

箒「そういうわけではない! ただ私は、お前とセシリアの――んんっ! いや、今のはなんでもない」

一夏「は、はぁ。……お前、最近変じゃないか?」

箒「わ、私が変だと!?」

クワトロ「同室であるにも関わらず会話をせず、食事の時も隣に座っている一夏に目を合わせない。
     挙句には教室や廊下ですれ違った時には一夏をにらみつけている」

箒「睨みつけてなどいない! これはもともとだ!」
130 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/02(水) 06:35:51.23 ID:0tZVwuSf0
一夏「けどよ、やっぱり最近の箒どこかおかしいぜ?
   なんというか……そういえば、昨日セシリアと話していた時なんて――」

クワトロ「……なるほどな」

一夏「何がだよ?」

クワトロ「何、篠ノ之嬢は少しばかり妬いていただけさ」

箒「なっ!?」

一夏「妬いていた? 誰に?」

クワトロ「そんなもの、ただ一人――」

箒「しゃべるのをやめんかこのサングラス!」

一夏「ちょ、ちょっと待て! どこから竹刀なんて、ってそういえば剣道部の活動してたんだな――って、
   振りかぶろうとするな! 箒の居合は冗談になんねぇ!」

箒「ええい動くな! このサングラスが洗いざらいしゃべる前に成敗しなければぁ!」

クワトロ「馬鹿なことはやめろ。私の強度はIS装甲にも引けを取らぬ――」

一夏「俺がやばいんだっての!」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 09:55:28.39 ID:AZquPw/vo
一旦乙
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 14:00:00.19 ID:Y5cuuzwu0

デルタの系譜 辿ったら強化人間システムある
デルタカイコース直行ジャナイデスカ ヤダー
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 15:56:40.72 ID:FDbptIj0o
振りかぶったら居合じゃなくね?

上段じゃね?
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 18:10:14.39 ID:QOS1RsYv0
良スレはけーん
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 19:16:59.18 ID:tXLPCO8ao
>>133
た、縦に居合い切るんだよ
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 23:12:21.51 ID:JheA39K1o
下から上にだよ!
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 02:04:35.52 ID:8gHvGM9S0
下から上に振りかぶる??
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/03(木) 08:32:18.99 ID:bvPSYIZIO
無明逆流れか
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 10:00:48.38 ID:a4ni6wZqo
やつめ!先生から技を盗みおった‼
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 11:45:18.59 ID:RPQyFWct0
そういや零式っていうディアスと百式の中間の機体がデファインで出てたな
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/03(木) 13:29:57.86 ID:Fv30Um9AO
IS道は死狂いなり
142 : ◆ynV98nmqxA [sage]:2013/01/04(金) 16:59:30.59 ID:NvnVAgYt0
>>130訂正

一夏「けどよ、やっぱり最近の箒どこかおかしいぜ?
   なんというか……そういえば、昨日セシリアと話していた時なんて――」

クワトロ「……なるほどな」

一夏「何がだよ?」

クワトロ「何、篠ノ之嬢は少しばかり妬いていただけさ」

箒「なっ!?」

一夏「妬いていた? 誰に?」

クワトロ「そんなもの、ただ一人――」

箒「しゃべるのをやめんかこのサングラス!」

一夏「ちょ、ちょっと待て! どこから竹刀なんて、ってそういえば剣道部の活動してたんだな――って、
   構えるな! 箒の居合は冗談になんねぇ!」

箒「ええい動くな! このサングラスが洗いざらいしゃべる前に成敗しなければぁ!」

クワトロ「馬鹿なことはやめろ。私の強度はIS装甲にも引けを取らぬ――」

一夏「俺がやばいんだっての!」
143 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 17:54:54.88 ID:NvnVAgYt0
―――
――


〜入学から一ヶ月後〜

【校庭】

一夏(はぁ……何回か実技授業こなしてきたけど、まだ慣れねぇんだよな。
   この、見世物になってる感じが)

クワトロ(それも一種のプレッシャーさ。それに、見世物なら見世物らしく、
     見本な見本らしい実技をしてみせろ)

一夏(反論したいけど、反論できねぇなぁ……やっぱり基本動作とかはセシリアに叶わないな)

山田「――と、先日の授業でも教えた通り、ISにおいては簡単な基本動作においても、
   高い技術と経験が必要になってきます」

千冬「では、さっそくその見本を示してもらおう。セシリア・オルコット、織斑一夏」

セシリア/一夏「はい」

千冬「急上昇の後の急降下。基本中の基本だ。やれ」

セシリア「分かりましたわ」

一夏「急降下か……はい」

一夏(まずった。航空動作なんか、感覚で済ませちまったところが多いなぁ)

クワトロ(さらに言うなら、百式は他のものに比べピーキーだからな。
     特にバランス感覚の調整が難しい。慎重にやってみろ)

シュィィン カシュンッ1

一夏「慎重……ねぇ」

セシリア「お先に失礼しますわ」

ッシュン!

一夏「よっと!」

ッシュン!



144 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 18:22:50.35 ID:NvnVAgYt0
一夏「っと。けど、この他のみんなを見降ろしている感じにはやっと慣れてきた気がするな」

セシリア「一夏さんは感覚ですぐに経験を習得できる人ですから。
     そういったところは、非常にうらやましい限りですわ」

クワトロ「才能への嫉妬かな?」

セシリア「いえ。改めて、一夏さんという存在について見識を深めているだけでしてよ」

一夏「そ、そう言われると、さらにプレッシャーがかかってくるな」

ブゥン

千冬≪通信回線から失礼する。時間は限られている、さっそく実演してくれ。
   降下の際は、地面から5ミリをキープしろ≫

クワトロ「見せてもらおうか。練習の成果をな」

セシリア「では、お先に私が……」

ッシュン!

バッ……ッン!

千冬「……8ミリ。制動のコントロールも私から見ればまだまだだな」

セシリア「精進いたしますわ」

一夏「き、厳しいな。俺から見ればこの上なく完璧なんだけど」

クワトロ「それはお前が素人だからだ」

千冬≪なにをもたもたしている。早くしろ≫

一夏「は、はい! えっと……急降下の時は――」

クワトロ「イメージでなんとかするなら、大気圏を落下しているイメージで行けばいい」

一夏「いや分からねぇよ!」
145 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 18:32:23.44 ID:NvnVAgYt0
クワトロ「それは難儀だな」

一夏「俺から見れば大尉の方がよっぽど難儀な人……いや、サングラスだよ。
   っしゃ! 気合いいれてかないとな。てりゃ!」

ッシュンッ!!

一夏「っやばっ!?」

千冬「む?」

クワトロ「これは――」

ドォンッ!!

山田「きゃっ!?」

セシリア「……落下、しましたわね」

一夏「ごほっ、ごほっ! ……ISじゃなきゃ、死んでたぜ絶対」

クワトロ「ふむ……地球でいう自由落下というものは、言葉で言うほど自由ではないのだな」

千冬「あれは落下ではなく激突だ! 馬鹿ものども!」

クワトロ「何、私なりのユーモアだ」

一夏「この状態はユーモアにならないと思うけどな……うわぁ、クレーターできちゃってるよ」

セシリア「大丈夫でしたか? 一夏さん」

箒「こ、この大馬鹿者! 情けない!」

一夏「そしてなんなんだ、この対応の違いは……」

クワトロ「ははは、素直ではないな。相変わらず篠ノ之嬢は」



146 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 19:14:45.97 ID:NvnVAgYt0
箒「くぅっ! あのサングラスはまた偉そうにっ!」

一夏「けど気のせいかな……なんだか、いつもより速かったような、いや、速すぎたような気がするんだが」

セシリア「どういうことでして?」

一夏「あ、いやさ。思ったより速度出過ぎたなぁって思ってさ。なんとなくだけど」

千冬「……クワトロ、百式の現行スペックデータを見せろ」

クワトロ「その真意は?」

千冬「早くしろ。……数値を弄るなよ」

クワトロ「これはこれは。さすがお見通しというわけですか」

ブゥン

千冬「……どうもおかしいと思ったんだ。第二次形態移行を迎えていないはずのISが、
   細部ながらも形状が変化するなど」

一夏「そうそう! なんだか肩部とか変わったような気がしたし……それに、毎回スペックを確認するたびに
   数字がちょっと上がってたりしてたんだよ。てっきり気のせいかと思ったんだけどさ」

千冬「そして、バススロットの要領がどうも少ない。あの武装量であればまだ余裕があるはずなのに、だ。
   クワトロ、百式の本当の詳細について、教えろ」

クワトロ「何、簡単なことですよ。『百式は常に進化し続けている』、ただそれだけのこと」
147 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 19:49:12.73 ID:NvnVAgYt0
セシリア「『進化』……?」

クワトロ「ISにおける進化とは、主に『第二次形態移行』と呼ばれる大規模な形態変化だ。
     しかし、この形態変化は多大な情報量と操縦者とISコアの相性など、条件も厳しく
     手間と時間がかかってしまう。
     だがこの百式は違う。リアルタイムで百式に情報をフィードバックさせることによって
     百式はその情報に従い形態変化を続けるのだ。半永久的にな」

千冬「進化し続ける……なるほど、百年使い続けられるように、か」

クワトロ「そのため、この百式にはセカンドシフトという概念はない。
     私はこのシステムを『随時形態変化(リアルタイムフォームシフト)』と呼んでいる」
     
千冬「で、そのシステムの容量分、バススロットの容量を使っているわけだな。
   スペックデータや外見の変化の正体もそれ、と」

一夏「それって、結構すごいことなんじゃないか?
   この前の試合のセシリアみたいに、既存の情報にとらわれないし」

千冬「まぁ、それはいい。倉持技研がそういった技術を開発してくれるのは結構だ。
   だがクワトロ。お前は機体監修に携わり、さらにはその機体のサポートもしているはず。
   なぜそのことを教えようとしなかった?」

クワトロ「強いて言うなら、無用な敵を作りたくなかっただけですよ。
     ただでさえ一夏の希少価値は全世界から注目されている中で、
     所持しているISにまで付加価値が付いてしまったら、
     いろんな意味で一夏は人気者になってしまう。そうでしょう?
     まぁ、それも今更かもしれませんがね」

千冬「……だんだん、お前が悪霊にしか見えなくなったよ」
148 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 19:58:57.45 ID:NvnVAgYt0
クワトロ「私はただの背後霊みたいなものですよ、織斑教官」

セシリア「百式……実に興味深いですわね。
     これはまた、一夏さんとの再戦が楽しみになってまいりました」

一夏「ははは、お、お手柔らかに」

山田「織斑先生、そろそろ時間が……」

千冬「む? ……織斑」

一夏「へ? あ、はい!」

千冬「このクレーターはお前が埋めてなおせ。以上、解散!」

一夏「はいっ! って、えっ!? い、今からですか!?」

千冬「何、次の授業の担当も私だ。時間は融通してやる、感謝しろ」

一夏「え、いや……はい、了解しました」

セシリア「すみませんわ。時間を考えましても、お手伝いは……」

箒「放っておけ。自業自得だ」

一夏「うぅ……幼馴染にしては冷たすぎないか?」

クワトロ「気にするな。汗を流すといい」

一夏「ほんと、大尉は調子いいんだから」
149 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 21:25:35.39 ID:NvnVAgYt0
――


【IS学園玄関前】

鈴「ここがIS学園……広いなぁ。少なくとも学校には見えないわよねぇ。
  えと、確かこの学園の事務室に行け、だっけか?
  ……地図がないわね」

鈴「こんな広い学校のたった一か所を探すの!? 面倒ったらありゃしないわよ!
  ほんっと! 変なところで親切じゃないんだからあのおっさん達!
  地図ぐらい持たせたらどうなのよ!」

鈴「はぁ……せめて人に聞ければいいんだけど、人通りがないところを見るに、授業中かしら。
  仕方ない! フットワークの軽さが売りなんだし、この足で探してやるわよ」

「――おじゃましまーっすと。え〜と、事務室なんだから、玄関の近くにあったりするとありがたいんだけど……」

一夏「けどさ、やっぱり人って本来飛べない生き物なんだし、感覚がつかみにくいというか」

クワトロ「三次元機動が前提なIS戦闘をこなすお前がそんなことを言ってはお終いだぞ」

鈴(――ん! この声って……もしかして!)

コソコソ

鈴(や、やっぱり! あの背中、一夏じゃん! ――って、うわっ、似合ってない! あのサングラス!)

一夏「三次元機動って、あれだろ。360度全部に動き回るってやつだろ」

クワトロ「地上だけではなく制空権も得られるIS。これこそがISが『万能の兵器』と言われる一つの由縁だな」

鈴(ひ、独り言? けど、どこからかダンディな男の声も聞こえてくるし……電話中?
  いやしかし、あのサングラス似合ってない……笑い飛ばせればネタになるけど、なんだか残念な感じなのよね。
  ……背中、随分と大きく成長してくれちゃって。やっぱり男の子の成長ってすごいもんがあるわ)

150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 21:29:12.84 ID:H8JYUpD80
おらロリだぞ大尉
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 21:33:26.83 ID:Tf3uBug/0
真ロリがこのあと控えてるから反応しないだろ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 21:37:20.82 ID:bh3Ahv4i0
マザコンだと何度言えば
そういやララァ何歳だったけ?
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 21:46:33.69 ID:hzhbAFs5o
14じゃね?
154 : ◆ynV98nmqxA [saga]:2013/01/04(金) 21:47:39.91 ID:NvnVAgYt0
>>152
17歳、と意外とロリではない
クェスはなんと13歳、そりゃ13歳にあんだけ目をかければロリコンと言われても……
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 22:49:37.67 ID:cSv96jTK0
自分を本気で甘えさせてくれる女性なら歳はどうでもいいんじゃないの?
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:20:53.54 ID:rwbFsHg40
ロリとキスをしてもペドにはならないらしい
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/04(金) 23:58:54.35 ID:lMFbClC/o
つまり、このままストーリーが進めばヒロインは必然的に……
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 00:30:40.15 ID:36cGn9QC0
>>157 ワンサマがロリコンでマザコンになる可能性が微レ存…?
でもそんなことになったら千冬姉が発狂死するぞwww
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/05(土) 01:55:10.60 ID:/qgK2bU/0
シスコン患う可能性も忘れてはいかん
3つ発症したらICU行きだな(手遅れ)
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/06(日) 01:15:51.81 ID:KwyzJa930
それならロリではないが母性を持ち姉である千冬姉の勝ちだな
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 19:24:21.42 ID:xE4Gl85fo
母性? え?
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 08:05:30.76 ID:7g0LqjqIO
どれかと言われればハマーン様
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/21(月) 10:43:24.72 ID:Ah5Kz7ep0
モップ姉だろ 当て嵌めると
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/31(木) 18:44:33.91 ID:bCIjhlFF0
まだか
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/03(日) 13:50:50.42 ID:YbgNN9TWo
えたえた
166 :今日のバーーローー:阿笠博士まで体が小さくなる [sage]:2013/02/08(金) 00:53:40.72 ID:BkJTR9Ru0
ボールを相手の急所にシューーーート
167 :今日のバーーローー:バーローエレベーターに閉じ込められる [sage]:2013/02/08(金) 10:40:34.76 ID:vyI0rRm80
まだ
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/08(金) 19:14:51.00 ID:KaXINmQ2o
テストスレでやれ
169 :翠星石 [sage]:2013/02/08(金) 22:39:07.90 ID:FdB4I7XX0
死亡したか
170 :今日のバーーローー:目暮射殺 [sage]:2013/02/08(金) 22:53:01.09 ID:opTESijK0
あれま
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/09(土) 22:30:40.77 ID:li7q8qR0o
だから何度言わせる
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