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小早川渚「とことん潰してやろっと♪」新川たえ「マジっすか」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/10/29(月) 05:16:00.18 ID:h8fJ6WaC0
このスレを読む人へ。

小早川 渚と新川たえとは、魔法少女まどか☆マギカのSS

ほむら「貴方が遠隔操作されてる事ぐらい知ってるわ」QB「そうだね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350902199

に登場するオリジナル魔法少女です。上記のSSを見てない方には、あまりオススメ出来ません。







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1351455360
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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/10/29(月) 05:18:05.42 ID:h8fJ6WaC0
>>1

に書き込み忘れてましたが、それでも見る人はどうぞご遠慮無く。

あなたの電波はまだ生きてますよ?
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/10/29(月) 05:30:23.78 ID:h8fJ6WaC0
見滝原の近くの地区、下見滝原。

下見滝原にある下見滝原中学には、一人の少女が転校してきた。

この少女は魔法少女、しかも、特殊な魔法少女である。



ネガティブ系魔法少女

絶望寄りの願いや、特に何の意味も無い願いを叶えた者だけになれる、特殊な魔法少女。

ネガティブ系魔法少女は大抵は精神異常者である…。


そのネガティブ系魔法少女の一人である小早川 渚は下見滝原に転校してきた。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/10/29(月) 05:36:17.52 ID:h8fJ6WaC0
小早川「えー、皆さんこんにちは、私の名前は小早川 渚でーす、趣味は生き埋めでーす♪」


小早川「皆さん、イジメないで下さいねー♪」


シーン……


小早川「あれ?皆さん?どうしました?もしも〜し♪」


先生「そ、それじゃあ…小早川…お前は教卓から一番右の奧の席だ……」


小早川「はいは〜い♪」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/10/29(月) 05:40:12.67 ID:h8fJ6WaC0
「ね、ねぇ…小早川 渚って…?」


「あぁ、知ってる…前の学校で何人か病院送りにしてるヤツだろ?」


「何でも超理不尽な事で怒ったんだって」


「マジかよ…俺、絶対に今年いっぱいは病院で過ごしたくねぇよ……」




小早川「〜♪」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  sage]:2012/10/29(月) 05:45:45.75 ID:h8fJ6WaC0
小早川(さっきからうるさいなぁ…)


小早川(まったく…真剣に読書をしてるのに……)


小早川(…………)


バンッ!


ザワっ……


小早川「読書中に喋るなお前ら、殺すぞ」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  sage]:2012/10/29(月) 05:50:15.25 ID:h8fJ6WaC0
校庭


小早川「まったく…常識と言う物を知らないのか、この学校は……」


小早川「ま♪ここに居る魔法少女を全員、ブッ倒さなきゃね!」


「渚ちゃーん!」


小早川「おや?たえちゃんじゃないか」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 05:55:15.87 ID:h8fJ6WaC0
新川「オースッ渚ちゃん!来ちゃったッスよー!」


小早川「え?この子かい?ハッ!私の友達の新川たえだよ、私と同じ魔法少女でな

どうだい?イカしてるだろぉ?」



新川「タハッ!なんスかそのナレーション!」


小早川「それより、学校はどうしたの?」


新川「フケたッス!」


小早川「ッオーイ!学校ぐらい行けよ!でもそう言う所、大好きだぜ!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 05:59:56.83 ID:h8fJ6WaC0
新川「この辺りで魔女が出たッスよ!」


小早川「えっ、何だって!?それは大変だわ!学校なんて行ってる場合じゃないわぁ!」


新川「な、なんスか…そのテンション……!」


小早川「まぁ、気付いてたけどね♪面倒だったから行かなかっただけだよ♪」


新川「えぇッ!?もう魔法少女としての使命を忘れてるって感じッスか!?」


小早川「別にそれが使命とは限らないじゃない♪」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:06:06.59 ID:h8fJ6WaC0
新川「う〜ん…う〜ん…それもそーッスね……」


新川「よっしゃ!ここは魔法少女姿でアイドル界に殴り込みに行きましょう!」


小早川「うん♪頑張って♪」


新川「えぇッ!?乗り気じゃないんッスか…!?」


小早川「何ていうか、注目されるのはあんまり好きじゃないからね♪」


新川「私は好きッスよ!」


小早川「じゃあ、魔法少女姿で繁華街歩いてきな♪」


新川「いや〜…それはちょっと……」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:10:04.57 ID:h8fJ6WaC0
小早川「で?魔女の結界は……ここかな?」ガラッ


ゴォゥッ!


魔女の結界



小早川「おや?」


新川「あり?」


新川「うひゃあ!魔女の結界に来ちゃった!」


小早川「とっとと行こう♪」パァァ…


新川「相変わらず、カッコイイッスね!渚ちゃんは!よし私も……」パァァ…


12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:15:07.19 ID:h8fJ6WaC0
魔女「ゴォォォォ……」


新川「居たッスよ!」


小早川「悪いけどたえちゃんの出番は無いからね♪」チャキッ!


タァンッ!


魔女「ゴァアアアアア!」


ボンッ!


小早川『破裂弾』これで撃たれると、魔女であろうが何であろうが血風船確定!」


新川「ギャーッ!鬼ッス!マジ鬼ッス!私の出番がマジで無いじゃないッスか!」


小早川「だから言ったじゃん♪」


新川「いや、そこは、少し苦戦して『やっぱり私が居ないと駄目じゃないッスか!』って私が

カッコよく援護して……」




「え?うそ……」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:18:54.66 ID:h8fJ6WaC0
魔法少女A「そんな…まさか…殺しちゃった…の?」


新川「えぇ、そりゃもうボンッ!と……」


魔法少女A「な…な…何で…殺したの…?」


小早川「え?あれれ?ひょっとしてさっきの魔女のお友達かなぁ?」


小早川「あはっ♪ごめんね!私ってさ、空気読めないから♪」


新川「空気読めなさすぎッしょ!」」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:24:53.26 ID:h8fJ6WaC0
魔法少女A「何で殺したの!?まだ…まだ意識があったのかも……」


小早川「馬鹿言っちゃあ駄目だぜ、魔女になっちまったらお仕舞いよ!」


小早川「意識なんてとっくの昔にねーのさ!」


魔法少女A「そ…そんな…でも、戻せる方法は……」


小早川「無いって…何を言ってるの?」


小早川「無理だよ無理、戻せる方法なんて無いんだよ♪」


小早川「まぁ…その…キミの代わりにお友達をお見送りしてあげたから♪」


新川「いやいや………」


魔法少女A「うわぁああああああ!!!!!」ダッ!


ゴキッ!


小早川「え?」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:27:45.37 ID:h8fJ6WaC0
小早川「うわっ!ちょ…!腕が変な方向に!なんて事するのさ!」


魔法少女A「うわぁあああああああ!!!!」ベキッ!ドコッ!


小早川「ごはぁ!うっひょー♪モーレツぅ♪♪」


魔法少女A「よくも!よくも!!よくもぉおおお!!!!」


小早川「あははは!ははははははは!!!」



魔法少女A「うっ…!」


パリンッ!
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:31:03.44 ID:h8fJ6WaC0





魔女「ゴォォォ……」


新川「ありゃりゃ……魔女になっちゃったッスね」


小早川「んー♪まぁ、別にいいじゃん♪」


小早川「あの子は運が悪かったのさ♪」チャキッ


小早川「えーっとそんじゃあ、あの世でお友達と仲良く」タァンッ!





ボンッ!
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:36:35.54 ID:h8fJ6WaC0
小早川「グリーフシード二つとも手に入れられたよ♪」


新川「はぁ、また心苦しいとこに直面しちゃったッスね!」


新川「まぁ、どうでもいいッスけど」


小早川「………♪」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:53:50.86 ID:h8fJ6WaC0
QB「お手柄だよ、小早川 渚」


小早川「キュゥべえか♪」


QB「キミ達のおかげて、色々と手間が省けるよ」


小早川「まぁね♪このグリーフシードは別の魔法少女にでも渡してね♪私達には必要無いから」


QB「……流石だね、ネガティブ系魔法少女はいくら魔法を使ってもソウルジェムは穢れないもんね」


QB「引き続き、魔女退治の方もよろしく頼むよ」


小早川「任してて♪」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 06:59:34.06 ID:h8fJ6WaC0
小早川「たえちゃん、このまま魔法少女達をさ潰そうと思ってる♪」


小早川「それもぬるい方法じゃなくて、たまに直接戦ったりしたりさ♪」


小早川「とことん潰してやろっと♪」


新川「マジっすか」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 07:03:04.26 ID:h8fJ6WaC0
新川「いやはや…渚ちゃんがそんな事を言うなんて……」


新川「……分かったッスよ!私もやるッス!」


小早川「よし!いっちょ、ドデカい花火上げてアイツらをビビらせてやろうぜ!」


新川「ホワイトハウスの指示なんて待ってられっか!やるぞ相棒!」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 07:19:44.49 ID:YUNqK/XDO
まさかの分岐スレwwwwwww
超期待乙
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/10/29(月) 09:00:05.90 ID:ecyJBzBIO
新川がねじまきカギューに出てくるあいつと被るwwwwww
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 18:36:27.38 ID:h8fJ6WaC0
とある雑居ビル


少女「なぁ、キュゥべえ。お前、何か知らないか?」


QB「何の事だい?」


少女「『ネガティブ系魔法少女』についてだ」


QB「…………」


少女「カッ!黙りかよ…まぁ、いいけど。お前なんかに期待なんかしてねーし」


QB「それはどうも」


少女「まぁ『ネガティブ系魔法少女』って呼ばれてるヤツが居るようなんだ」


QB「へぇ」


少女「そいつら……叩き潰しても構わねぇか?」


QB「……構わないよ」


少女「じゃあ、この紙に書かれているヤツらを呼んで来てくれ」


少女「モチロン、差出人が私だってバラすなよ?」


QB「……分かったよ」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 18:53:15.73 ID:h8fJ6WaC0
夜の繁華街


小早川「さーて、どっから潰すかなー♪」


新川「ん?」


キリカ「待ちな」


小早川「………!」


小早川「あれー?キミどこかで会わなかった?洗面所とか化粧室とか」


キリカ「恐らく人違いだ」


小早川「フーン、そうかい。いやぁ、もしかしてキミ、ネガティブ系魔法少女?」


キリカ「違うな」


小早川「へぇー?そうなの?」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 19:10:00.23 ID:h8fJ6WaC0
小早川「じゃあさ!私達の仲間にならない?形だけでもいいからさ♪」


キリカ「仲間になるかどうかは、考えよう」


キリカ「その前に……」


キリカ「お手並み拝見だ」


ズバァッ!


小早川(お!やっぱり物陰に複数の魔法少女が隠れてたか♪)


ドスッ!ザスッ!ドスッ!


キリカ「……あっけなかったな」




新川「なーにするんッスか」


新川「驚きのあまり、サーベルで全員刺しちゃったじゃないッスか」


小早川「フフン♪やるね、たえちゃん♪」


キリカ「……!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 19:24:01.26 ID:h8fJ6WaC0
新川「渚ちゃん、このパイレーツオブカリビアンに出損なったヤツは私に任せてくれッス!」ジャキッ


キリカ「骨の随まで愛してやるよ、インディジョーンズ」


ヒュッ!ヒュッ!


小早川「あらー♪消えちゃった、凄ーい♪」


小早川「さて……こっちは私がやるか♪」チャッ


ゴソッ…
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 19:35:50.64 ID:h8fJ6WaC0
ガキンッ!


新川「何ッスか…海賊じゃなくて、ストリートファイターの方だったんッスか!」ギリギリ…


キリカ「…………」グググ…


バキンッ!


新川「もらっ―」


ドゴォッ!


新川「ぐぅへっ!?いきなりスピードが……!?」


キリカ「わたしが早くなった訳じゃないよ」


キリカ「きみが遅いんだ」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 19:55:12.85 ID:h8fJ6WaC0
「動かないで下さい」


小早川「……織莉子ちゃんか♪私の後ろをよく取ったね♪」


織莉子「私をご存知で?」


小早川「知ってるよ♪えーと、何だっけ?未来予知が出来るんだっけ?」


織莉子「………」


小早川「……人が聞いてるのに無視するな、殺すぞ」チャッ!


織莉子「!」


ドゥンッ!
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 20:11:44.03 ID:h8fJ6WaC0
織莉子「………!」


小早川「…………」


小早川「あはっ♪良くよけれたね♪」


小早川「今のは『腐敗弾』!これに撃たれると一瞬で体が腐るのさ!」


小早川「織莉子ちゃんの白玉の様な肌を腐らせてやろうと思ったのになー♪」


織莉子「残念ですが、その思惑は外れた様ですね」


小早川「んー♪そんな事無いよー」


小早川「もう一回、撃てばいい話だしね」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 20:18:29.61 ID:h8fJ6WaC0
キリカ「ハッ!?」


新川「!?」


キリカ「織莉子が危険な目に会ってる気がする…!」


キリカ「きみは後回しだ!待っていてくれ!織莉子!」バシュッ!


新川「あ!逃げるなッス!」」バシュッ!
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 20:35:06.08 ID:h8fJ6WaC0
ドゥンッ!


織莉子「ぐぅっ!?い、今のは……!?」


小早川「その弾丸は曰くつきの弾丸……その名も…」


小早川「『は――」ゴッッ!


ドガッシャーン!


キリカ「大丈夫か!?織莉子!?」


織莉子「キ…キリカ……!」


小早川「あーあ、酷いじゃないか、いきなり後頭部を蹴るなんてー♪脳に血腫が出来たら

どうする気だい?」



32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 20:47:25.38 ID:h8fJ6WaC0
小早川「織莉子ちゃん、それとキリカちゃん。キミ達を潰すのは後に回すよ♪ソウルジェムを磨いて

待ってるんだね♪帰ろっ、たえちゃん♪」


新川「ハッ!命拾いしたッスね!」ビッ!


織莉子「待ってください、まだ…あの弾丸の効果を聞いてません」


キリカ「だ、弾丸!?う、撃たれたのか!?ど、どいつに撃たれたんだ!?」


小早川「安心しな、人体には影響はないぜ♪」


小早川「ちなみに弾丸の名前は『発情弾』……その効果は、身を持って知るんだね♪」



キリカ「行ってしまった……」


キリカ「織莉子…ネガティブ系魔法少女とやらは…どことなく危険な気がする」


キリカ「力はそんなに無いのに…何と言うか『能ある鷹は爪を隠す』って言葉が相応しい感じで…」


キリカ「そんな事より、織莉子!大丈夫!?」


織莉子「キ…キリカぁ…」ハァハァ…


キリカ「へ?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 21:15:18.31 ID:h8fJ6WaC0
新川「なぁ、渚ちゃん、あの弾」


小早川「ん?あぁ、『発情弾』の事だね♪」


小早川「『発情弾』に撃たれると、性欲の方が増進されてそのまま……」


小早川「でも、そんなに時間が無いから効力が切れるのは早いんだよ、そんな展開、誰も望んでないと思うし」


新川「じゃあ何で撃ったんッスか?」


小早川「初めて私に『死』を感じさせたお返しだよ♪」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 21:26:16.89 ID:h8fJ6WaC0
裏路地


織莉子「な、なんか…私…変な気持ち……」プチプチ…


キリカ「わっ!ちょ…ま、待って、落ち着いて……」


織莉子「え?どうしたの?キリカぁ…」


キリカ「ま、まず…わたしが先に脱ぐから……」


織莉子「……うん」ハァ…ハァ…


キリカ「よーし来た……」ヌギヌギ…


鵜飼「………ん?」


キリカ「うわ、汗で濡れてるよ…」


鵜飼「」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 21:30:51.06 ID:h8fJ6WaC0
鵜飼「おい!」


キリカ「うわっ!魔法少女!?クッ…招かざる客か!」チャキッ


キリカ「悪いが、早めに終わらせ……」


ドウンッッ!!!!


キリカ「なっ…!?」グンッ!


キリカ(肩を押さえつけられてるだけなのに……一歩も動けない、どうなってるんだ!?)


鵜飼「……お前達がどうしようが、構わんが……一つ聞かせてくれ」


キリカ(この女…何者!?)


鵜飼「何故下から脱ぐ!?」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 22:03:34.91 ID:h8fJ6WaC0
キリカ「ふぅ…説明するのに10分も掛かった……」


キリカ「しかし、あの人は一体…速度を落とした筈なのに、あの長距離から一瞬でわたしの目の前に…」


キリカ「さ、そんな事はともかく、お楽しみの時間だよ織莉子」ガバッ


織莉子「何するんです!」バシンッ!


キリカ「ヘヴン!」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 22:25:58.18 ID:h8fJ6WaC0
小早川宅



小早川「ただいまー」ガチャッ


小早川「お母さーん、オムライス食べたーい」


小早川「お母さん、今日はお父さん遅くなるって?お父さん仕事が忙しそうだからなぁ♪」


小早川「え?違う?お父さんはもう帰ってくるの?仕事は早く終わったの?」


小早川「へぇー、珍しいね、残業ばかりで帰れなかった事が多いのに♪」


小早川「じゃあ、私、部屋で待ってるから♪」


小早川「え?オムライスは自分で作れ?」


小早川「仕方ないなぁ……♪」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 22:32:43.98 ID:h8fJ6WaC0
数年前


渚母「先生…その…渚の容態は…どうなんでしょうか……」


医者「……私にも分かりません…こんな症状初めて見る物なので」


渚母「この前、死んだ私の母と話している様なところを見かけますし………」


渚母「この前、飼っていた犬が死んでるのに、何故かドックフードを与えてましたし……」


医者「何かの…幻覚症状でしょうか……」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 22:40:53.62 ID:h8fJ6WaC0
小早川宅前


織莉子「さっきは…取り乱しましたが、今度はそうはいきません」


キリカ「わたし達の恐ろしさを身に染み込ませてやろう」


ピンポーン♪


キリカ「律儀だね」


織莉子「一応、マナーですし」


小早川「入っていいよー♪」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 22:48:17.16 ID:h8fJ6WaC0
キリカ「さっきの続きだ、やらないとは言わせ……」


織莉子「な、何でオムライスが三つも?」


小早川「え?もう一つのは私のでその二つはお父さんとお母さんのだけど?」


キリカ「へ、へぇ…上手く出来てるじゃん」ギィッ


小早川「こらこら、そこを座るんじゃ無いよ、お母さんが困ってるだろ?」


キリカ「お母さん?どこに居る…うわわ…!」グイッ


小早川「お母さん、久しぶりに料理を作ったんだから、評価は甘めにしてよね♪」


小早川「え?この人達?この人達はね、今日、繁華街で出会ったんだよ」


小早川「夜から繁華街行くんじゃないって?そんな事言うなよ、たえちゃんに絡まれてたんだよ」


織莉子「だ、誰と話してるんです?」


小早川「え?誰って…『お母さん』だけど?」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 22:58:22.59 ID:h8fJ6WaC0
小早川「え?お母さん、お父さん、どこに行くの?え?私の料理がゲロマズイだって?」


ドガッッ!!!


ガラガッシャンッッ!!!!



小早川「人が一生懸命作ったのになんだその言い草は、人として最低だぞお前、殺すぞ」


その小早川の目は完全に狂っていた、食卓に並べられたオムライスを二つ共急に地面に落した。


ガラスの破片が頬に刺さり、流血していて、鬼の形相で台所の入口の方向を見ている。


小早川「お前らは何なんだ?何様のつもりなんだ?私をここまで追い込んで何が楽しいんだ?

人を殴って喜ぶヤツが親なんて、私はなんて不幸なんだ」


淡々と低く、暗く、ありったけの殺意を含み、そう言った。


小早川の言葉には完全に明るみが無くなっている。


その時、小早川は急に台所にあったガスの栓を全開にして、ポケットの中からライターを取り出した。


小早川「殺してやる、お前らなんか大っ嫌いだ」シュッ!
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:07:20.63 ID:h8fJ6WaC0
キリカは織莉子の服の襟を掴んで、大急ぎで家から出た。


すると、轟音と共に、小早川の家は大爆発した。


あっという間に小早川の家は燃え上がり、二階から笑い声が聞こえた。


窓が開くとユラユラと燃え盛る炎をバックに小早川が立っていた。


小早川「アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!

ハハハハハハハハハハハ!!!!!ハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」


小早川「お前達が何千回死のうと、私は鼻で笑える!お前達なんて後六億回死ね!!!」


小早川「お前達がいくら私を殺そうとしても、魔法でどうにかなっちゃうからね!!!」


小早川「クカカカ…!カカカカカカカカカカカカカカカカカカカ!!!!!!」



キリカ「……帰ろう、アイツは狂ってる」


織莉子「…………」


キリカ「甘く見てた…ネガティブ系魔法少女っ…!あんなのと関わっていたら命が幾らあっても

足りない……」


織莉子「……そうね、帰りましょう………」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:12:49.70 ID:h8fJ6WaC0
明日


「なぁ、知ってるか?この前、転校してきた小早川ってヤツ…自分の家を爆破したらしぜ」


「えぇ!?マジかよ……」


「でも、何故か警察ざたにはなって無いらしいけど……」


「爆破した後、笑いこけてたらしいぜ?」


「な、何だよそれ……サイコパスじゃねぇか…」


ヒソヒソ…ヒソヒソ…


小早川「………」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:16:42.48 ID:h8fJ6WaC0
小早川の視界


豚A『ブヒブヒ……』


豚B『ブヒヒ…』


豚C『ブッヒッヒッヒ……』


生姜『』


大根『』


コンソメスープ『』


チェーザレ・ボルジア『………』


プリンター『』


小早川「……♪つまんない事を言ってるなぁ♪」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/29(月) 23:24:00.35 ID:h8fJ6WaC0
ざわっ……


「や、ヤバイ…聞こえてた…?」


「お前がデカい声で話すからだよ!」


「あ、アンタだって……」


小早川「今週号のこれ何だい?まったく、殺人を正当化させようとしてるじゃないか!」


「……週刊誌かよ」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 17:45:29.31 ID:OIsmKoPB0
体育館


小早川「実は、悲しいお知らせがあります」


新川「なんスか?」


小早川「私の家が魔法少女に爆破されちゃいました」


新川「えぇっ!?」


小早川「これはネガティブ系魔法少女に対する宣戦布告として――」


小早川「今からネガティブ系魔法少女達を招集します!」


新川「マ、マジっすか!?」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 18:15:21.40 ID:OIsmKoPB0
小早川「さぁ!そうと決まったら招集してこい!緊急会議だ!」


新川「つーか…家はどうするんッスか?住む所とか……」


小早川「え?私はマンションに住んでるけど?」


新川「は?」


小早川「前からずっとマンションに住んでるんだよ、実家が燃やされちゃったんだ♪」


新川(……自分で燃やしたんッスね、渚ちゃん……言い掛かりを付けるの為とはいえ……)


小早川「何をやってるの?たえちゃん?早く呼ぶよ♪」


新川(…でも、私は最後まで、渚ちゃんと一緒に絶望に墜ちるッス…!)
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 18:32:47.25 ID:OIsmKoPB0
数分後


小早川「えー皆さん、お忙しい…って言うか学校の途中だったのでしょうが、集まってくれて

あっりがとー♪」


新川「結構な面子が揃ってるッスねー……」ヒソヒソ…


小早川「そうだよん♪なんだって今から戦争が起こるんだもん♪」ヒソヒソ…


小早川「あのドラキュラみたいな格好してる子は『濁川聡里』、武器は鎌」



小早川「そしてその隣のスケバン刑事みたいな人が『舛添 鴎』、武器は斧」


小早川「そしてその隣の西洋人形みたいな格好した子が…『水樹彩夏』、武器は包丁」


舛添「オイコラ、リーダぁさんよぉ、誰がスケバン刑事だコラァ!」


小早川「え?違うの?初代の方じゃあ……」


舛添「違うっつてんだろ!」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 18:39:43.62 ID:OIsmKoPB0
濁川「所でリーダー、私達を呼んだのは…まさか、また暇潰しで呼んだんじゃないでしょうね?」


舛添「もしそうだったら、テメェの×××を破るぞコラァ!」


小早川「コラ!ここは神聖な学び舎なんだから、そんな下品な事を言っちゃいけません!」


舛添「学校にエロ本持ってくるヤツに言われたくねーよ!」


濁川「舛添さん…とりあえず大きな声でそんな事を言う癖止めてくれませんか…?下品ですよ…」


舛添「チッ!」


水樹「と、ところで…何で私達を呼んだのですか?」


小早川「モチロン、『戦争』を始めるからだよ!」


「「「!?」」」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 18:49:31.82 ID:OIsmKoPB0
小早川「うふふ♪引いちゃった?ドン引きしちゃった?そりゃそうだよね♪」


小早川「もし、私達のアニメが朝からやってたら、子供達が卒倒しちゃう程の事を始めようと

してるもんね♪」


小早川「『ネガティブ系魔法少女』対『普通の魔法少女』の殺し合いが……ね♪」


舛添「ハッ!面白そうじゃねぇか…オレはやるぜ!」


濁川「何を言ってるんですか……殺し合いなんて…野蛮な…」


水樹「そ、そうですよ…ネガティブ系魔法少女も普通の魔法少女も仲良くしましょうよ…!」


小早川「ところがどっこい、それがもう出来なくなったんだよなー♪」


濁川「と、言うと…?」


小早川「残念な事に……私の家が悪い普通の魔法少女に燃やされてしまいましてね♪」


濁川「ほ、本当ですか…!?親は……どうしたんです!?」


小早川「うぅぅ…それが…意識不明の重傷で…しかも皮膚が全て焼き焦げてしまって…およよよ……」


濁川「ひ……酷い!」


舛添「あぁ、そりゃあひでえな」


濁川「殺さないで生かしておくなんて!」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 18:56:17.77 ID:OIsmKoPB0
濁川「皮膚が焦げて大火傷なんでしょ!?なら、そこでトドメを刺すのがマナーなのに!」


濁川「なんてヤツらだ…!許せない…!瀕死の人間を生かしておくなんて…!」


舛添「まったく…リーダー、本当に運が悪かったな…」


小早川「まぁね……♪」


新川(マシな人かと思ったら、そんな事無かったッス)


水樹「………リーダー」


小早川「んー?何ぃー?」


水樹「リーダーの家を燃やしたヤツって……誰…?」


水樹「教えてくださいよ……何でリーダーの家を燃やしたのか…その人を拷問してでも聞き出しますから…」


水樹「もし、ロクでも無い理由で燃やしたって言うなら…脳みそエグリだしてもいいですよ…ね?」


新川(ん…?何かヤバイ人の匂いが……)
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 19:11:25.40 ID:OIsmKoPB0
廃工場


「…知ってる?『ネガティブ系魔法少女』が集結したんだって!」


「な、何で?」


「どうせロクな理由じゃないわよ」


「しかし…あの人達をずっと生かしておくと、他の魔法少女に被害が及びますわ」


「よし、ネガティブ系魔法少女を…倒さなければ……おや?鵜飼さんと黒羽根さんは?」


「魔女狩りに行ったよ…よく働くねぇ…」


「あの二人が?あの二人…仲が悪いで有名ですよね?」


「鵜飼さんが魔女狩りに行くって聞いたら、黒羽根さんも飛び出して行ったよ」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:16:21.35 ID:OIsmKoPB0
体育館


小早川「今渡した書類には、この下見滝原に居る魔法少女達の名前だよ♪」


舛添「お前にしては、用意がいいじゃねぇか」


濁川「ん?写真も貼られているのですか?」


小早川「みんな、死神の目を持ってる訳じゃないから、名前だけ見てもどんなのか分からないでしょ?」


水樹「この中にリーダーの家を燃やしたヤツが………!」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:23:47.09 ID:OIsmKoPB0
小早川「とりあえずさ、フェアプレーでさ、一対一で戦おうよ」


舛添「……異議なしだ、オレはアンタに従うぜ」


濁川「リーダーの申した通りに」


水樹「リーダーがそう言うなら……」


小早川「じゃあ、そうと決まったら、早速行動開始!」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:28:39.73 ID:OIsmKoPB0
ビルの屋上


黒羽根「オイ!待たんかい!」


鵜飼「……何だ」


黒羽根「さっき……何で助けたんや!?」


鵜飼「何?」


黒羽根「あんな魔女、私一人で充分やった!なんで余計な事をしたんやって聞いとるんや!」


鵜飼「………黙れ」


黒羽根「あぁっ!?」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:34:15.33 ID:OIsmKoPB0
鵜飼「まったく……頭が悪い低能程、よく吠える」


黒羽根「あぁ!?お前!今何っつった!?」


鵜飼「低能と言った」


黒羽根「このボケが!新人の魔法少女のクセに生意気やぞ!」


鵜飼「お前は誰に指図している、魔法で人を傷つけるヤツなんて愚か者に指図されたくない」


黒羽根「グッ!…な…なめんなや!この……!」


鵜飼「お前の願いは何だったんだ?『親の借金を返して欲しい』だったんだろ?それが今は何だ?

   善の心が完全に失って、力に溺れてるじゃないか」


鵜飼「私達はこの地区を守る為に戦うんだろ?そうじゃないのか?」


鵜飼「それに、さっきの魔女はお前と相性が悪かった」


黒羽根「ぐっ……!」


鵜飼「私の協力が無かったら、確実にお前は死んでいた」


鵜飼「自惚れるな馬鹿者」


黒羽根「な…なな…ななぁぁぁ!!!」



小早川「………あれが珠美ちゃんかー♪説教中に割込んでやろっと♪」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:38:39.19 ID:OIsmKoPB0
小早川「やぁやぁ!二人共!」


黒羽根「な、なんやお前!?」


小早川「ネガティブ系魔法少女!そして――」


小早川「――――この下見滝原を占領する者」ドガガガガンンッ!!!!


鵜飼「!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:41:17.79 ID:OIsmKoPB0
小早川「安心してね!この下見滝原は私達が面倒見てあげるから♪って聞いてないか♪」



鵜飼「クッ…くそっ…!」


黒羽根「な…な…!?」


小早川「うわー♪すっごーい♪身を挺して守るとはねー♪」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:48:45.44 ID:OIsmKoPB0
小早川「珠美ちゃんが当たった弾丸はー♪『空気弾』!ただそれだけの弾丸!」


小早川「つまり、非殺傷弾ってわけー♪ラッキーだったね♪」


鵜飼「舐めた真似を……!」


小早川「おおっと、珠美ちゃん達の相手は―――」



舛添「―――オレだ」


鵜飼(上!?しまった……避けられな……!)


ガキンッ!



黒羽根「さっきの借りや!」


鵜飼「く、黒羽根!」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 20:58:36.53 ID:OIsmKoPB0
小早川「じゃあ、後は任せたよー♪」バッ!



舛添「ククク……」ジャキッ


黒羽根「何が『ククク…』や!」ビュッ!


舛添「ごうっ!?」ザクザクッ!


舛添「いきなり、攻撃してくるとは…卑怯なヤツらだ――」


鵜飼「そりゃどうも」ズバッ!


舛添(!?ッ――いつの間に目の前に…!?)


ズドォッ!


舛添「ぐわっ!」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 21:05:12.04 ID:OIsmKoPB0
舛添「……やるじゃないか、まぁそれもこれで終わり」


鵜飼(ノーダメージ…?普通なら致命傷になる筈なんだが……)


舛添「お前…異変に気付いたようだな」


鵜飼「何?」


黒羽根「まさか…ノーダメージの理由か……!?」


舛添「その通り!オレが持つ固有の魔法『攻撃を受け流す』力だ!」


黒羽根「なっ…なんやと…!?」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 21:10:27.28 ID:OIsmKoPB0
舛添「いや、訂正するぜ、攻撃と言うかダメージそのものを受け流すんだ」


鵜飼「そんな卑怯な魔法を持ってるのか…お前達は?!」


舛添「『ネガティブ系魔法少女』の人は大体、こんな感じの魔法を持ってるんだ」


舛添「だからどんな無茶をしても大丈夫――」グワッ


舛添「アックス・クラッシュ!!!!」ズガァンッ!



鵜飼「うわっ!?ビルが…崩れ……!」


黒羽根「わぁっ!?」


ズズゥ―ンンン…………
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 21:53:59.90 ID:OIsmKoPB0
小早川「ふふん♪やるじゃん♪鴎ちゃん♪」


小早川「だけど…珠美ちゃんは甘くみちゃいけないね♪みさきちゃんもそうだけどね♪」


小早川「彼女達は…普通の魔法少女とは違うから♪」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 21:57:43.24 ID:OIsmKoPB0
鵜飼「ゲホッ、ゲホッ…」


舛添「ビルを潰して、生き埋めになっても、ダメージは全て受け流される」


舛添「今のオレは…無敵だ!」ズバッ!


黒羽根「クソッが!」ザスッ!


舛添「無駄だと言ってるだろうが!」ブンッ!


黒羽根「がぁあああ!!!!」


鵜飼「……黒羽根!」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/10/30(火) 22:00:36.42 ID:y6X9S2H4o
なんだかめだかの過負荷臭がすげーぞ!
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:00:56.01 ID:OIsmKoPB0
黒羽根「か、かすり傷だ…!」


鵜飼「……それなら安心だな」


舛添「オイオイ、どう見てもかすり傷じゃねぇだろそれ!」


鵜飼「………悪いが、本気にならせてもらう」コォォォ…


舛添「!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:04:30.62 ID:OIsmKoPB0
>>65

おおっ、よく気づきましたね、その通りです

舛添 鴎の元ネタは峨々丸で、小早川 渚の性格部分は球磨川だったのです。

コレ、最後で言おうとしたんですけどね。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:06:27.08 ID:OIsmKoPB0
舛添「な、なんだ!?」


鵜飼「確かにお前は、無敵…かもしれんが―――」




鵜飼「―――ソウルジェムを取られると、どうなる!?」ズバッ!



舛添「なっ!?」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/30(火) 22:08:51.59 ID:OIsmKoPB0
鵜飼「悪いが、さっさと終わらせて貰う……」


ダァンッ!


鵜飼「ぐっ!?」ビシッ!


小早川「鴎ちゃん、今だよ♪」


舛添「ケッ!悪いな……リーダー!」


小早川「珠美ちゃん、そう慌てんなよ♪ゲームは始まったばっかだぜ?」


鵜飼「クソッ……!」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 18:23:50.62 ID:YWYDHyqk0
雑居ビル


QB「斎藤翔子、どうやらキミの思惑通りになりそうだね」


斎藤「ハッ!だから言ったろ?ネガティブ系魔法少女なら動くって」


斎藤「このまま、放っておいてもいいが…私の忠実な下部達に被害が出る」


斎藤「だから手を打っておこう」ピッ


斎藤「ネガティブ系魔法少女を目立つ行動をさせない為の捨て身の戦法でね」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 18:37:05.10 ID:YWYDHyqk0
体育館前


ガヤガヤ……


新川「ん?」


記者A「スミマセン!新川さんは魔法少女って本当ですか!?」


記者B「魔法少女とはどんな事をしてるのですか!?」


新川「えっ!?ちょっ…止め……!」


記者C「新川さんの他にも、この体育館に集まってる様ですが、何が行われてるんですか!?」


記者D「一言お願いします!」


新川「ノーコン!ノーコメンツ!」ガチャッ
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 18:41:21.42 ID:YWYDHyqk0
新川「ぜぇ…ぜぇ…!渚ちゃん、これどう言う事なんッスか!?」


小早川「見ての通り、私達は人気者になって注目の的になってるんだよ♪」


新川「見たら分かるッスよそりゃ!」


濁川「誰かが魔法少女の存在をマスコミに流した様ですよ…まったく、はた迷惑な……」


水樹「私もあの人混みに圧死しそうでした……」


舛添「この前の魔法少女は逃がしちまったし……明日、ここに来たらこんな事になってた」


小早川「今、どうなってるか、テレビで見てみようよ♪」ピッ


濁川「どっから持って来たんですか……」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 18:48:25.83 ID:YWYDHyqk0
記者『今!魔法少女の一人である、新川さんが、体育館に入って行きました』


記者『体育館の中は、今、五人の少女が集結しております!魔女を倒す作戦でも立ててるのでしょうか!?』


新川「!?」バッ


ザワザワ…ガヤガヤ…


濁川「ま、窓越しで撮られてますよ…!」


小早川「あはは♪私、テレビに出てるよ♪」


舛添「呑気な事を言ってる場合か!これじゃあ私達が動けないぞ!」


小早川「私達だけじゃなくて、他の魔法少女も動けないねコレじゃあ♪まさに捨て身の戦法だ♪」


濁川「音声とか録音されませんか?」


小早川「う〜ん♪それは無理かもね♪」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 18:53:14.95 ID:YWYDHyqk0
アナウンサー『魔法少女にも種類があるそうで、コチラの表をご覧ください』


アナウンサー『この赤色の所が普通の魔法少女の人達の名前で、青色の部分がネガティブ系魔法少女と

呼ばれる種類の魔法少女です』


アナウンサー『今、体育館に集結してる魔法少女が貴重なネガティブ系魔法少女らしく、詳しいこと

はまだ分かりません』



水樹「わ、私達の名前まで!?」


濁川「こ、これはプライパシーの侵害ですよ!?」


舛添「そんな気にすんなって」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 18:59:27.49 ID:YWYDHyqk0
小早川「とにかく♪ここではもうタムロ出来ないね♪場所を変えよう♪」


濁川「そうですね…こうも人目があったら話しづらいですし……」


記者『あ!たった今!体育館から出ていきます!』


小早川「私のマンションでいいかな?」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:03:20.30 ID:YWYDHyqk0
ガチャッ


記者A『スミマセン!貴方がネガティブ系魔法少女のリーダーの小早川 渚さんですか!?』


記者B『ネガティブ系魔法少女と普通の魔法少女違いとは何ですか!?』


記者C『どうやって魔法少女に変身出来るんですか!?』


小早川「〜♪」


濁川「ちょっ…止め…押さないでください!」


新川「ぐぅっ!圧死するぅ!」


舛添「どけ!ノーコメントッつーのが聞こえないのか!?」


水樹「た、助けてぇ…!」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:09:36.26 ID:YWYDHyqk0
小早川のマンション


小早川「あははっ♪あっという間に有名人になっちゃったね!みんなから注目されるって気持ちいいな!」


濁川「私はその逆ですよまったく…!スキャンダルに引っ掛かった芸能人の気持ちが分かりましたよ!」


濁川「舛添さん、申し訳ありませんが帰る時、一緒に帰ってくれませんか?」


舛添「あん?構わねぇけど?」


ピンポーン♪


新川「ゲッ…まさか…!」


小早川「みんな隠れてて♪」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:13:40.90 ID:YWYDHyqk0
小早川「はーい?」ガチャッ


記者「あの、テレビ○○なんですけど……取材よろしいですか?」


小早川「あぁ♪構いませんよー♪どうぞどうぞー♪」



舛添「オイオイ…入れちまったぞ…!」ジー…


濁川「何をやってるんですかリーダーは…!」


新川「シッ!静かにするッス…!」


水樹「この押入れ狭いよ〜…!」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:16:40.92 ID:YWYDHyqk0
記者「あ、引越しでも…するんですか?」


小早川「へ?いいや♪当分はここに住みますよ♪」


記者「それにしては、何もありませんね?」


小早川「家具とか置くのとか……ホラ面倒ですから♪」


記者「両親は?」


小早川「あはは♪元気にしてますよ♪」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:21:06.68 ID:YWYDHyqk0
記者「え?」


小早川「……?どうしたんですか?」


記者「いや…私共が仕入れた情報ですと、小早川さんの両親は猟奇殺人に会って死んだと……」


小早川「え?デマですよデマ♪私の両親は家で元気にしてますよ♪」


記者「え?小早川さんの家って…謎の爆発で、焼失した筈じゃあ……」


小早川「いい加減にしてください!私の家族に何か恨みでもあるんですか!?」


記者「い、いえ、決してそのつもりじゃあ……」


小早川「ま、その通りなんですけどね♪」


記者「……え?」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:28:05.98 ID:YWYDHyqk0
小早川「え〜と…私に何か用があるんですね?」


記者「そ、そうです…大変貴重なネガティブ系魔法少女のリーダーである、小早川さんにネガティブ系とは

何か、そしてどうやって魔法少女になるのかを……」



小早川「どうやって、魔法少女になれるってのは別に理由なんて何でもいいんじゃないんですか?

神から授かったとか、友の死に悲しみ得たとか」


記者「え…えぇっと…そう言う訳には……」


小早川「おいおい、知らなくてもいい事だってこの世に存在するんだぜ?言わせんなよ♪」


記者「は…はぁ…」


小早川「あ、そうだ、ネガティブ系魔法少女と普通の魔法少女の違いですね?いいですよ、教えましょう♪」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:34:14.05 ID:YWYDHyqk0
小早川「魔法少女とは、願いを叶える変わりに魔女を倒すっていう使命を授かられます」


小早川「ネガティブ系魔法少女は、どーでもいい願いや絶望寄りの願いを叶えるとなれるんです」


記者「どーでもいい事とは…例えば?」



小早川「そうですねー♪『ポストが青くなる』とか『卵から生き物が産まれる』とか本当に下らない

事なんです、でもそれだけじゃあ、ネガティブ系にはなれませんね」


記者「と、と言うと?」


小早川「願いを叶える人間が狂ってなければなりませんね♪
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:42:21.54 ID:YWYDHyqk0
その狂った人間が、そんな願いを叶えても、その願いは実現されません。


だけど、条件達成として普通の魔法少女にはない理不尽な力を手に入れる事が

出来るんです。


そして、私達ネガティブ系魔法少女は、普通の魔法少女を潰す為に今、動いてるんです。


だけど、これ以上の事は言えませんね。


ネガティブにはあまり踏み込みないように。


小早川「ネガティブを舐めんなよ」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 19:53:28.96 ID:YWYDHyqk0
記者「し、失礼しました…」


バタンッ


舛添「い、いいのかよ、あんな事を言っといて……」


濁川「かえって目立ちません?」


小早川「大丈夫大丈夫、魔法少女の存在を忘れさせればいい話しだからさ♪」


小早川「それより、全力で魔法少女探しててね♪今度の集合場所は聡里ちゃん家ね!」


濁川「ゲッ…」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 20:35:30.44 ID:YWYDHyqk0
濁川宅前


新川「へー…ここが聡里ちゃんの家か…案外デカいな」


濁川「新川さんですか…?」ガチャッ


新川「そうだけど…何でそんなドアをちょっとしか開けないんッスか?」


濁川「尾行されてませんよね?」


新川「大丈夫ッスよ、変装して来ましたから」


濁川「早く入ってください!」グイッ


新川「うわっ!?」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 21:33:06.50 ID:YWYDHyqk0
濁川「まったく…困りましたよ…街も簡単に出歩けません」


小早川「あはは♪まぁまぁ…ところで?魔法少女の情報は手に入れた?」


濁川「一応、他のネガティブ系魔法少女達から得た情報ですと……」


濁川「ある村に居るそうです」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 21:39:41.85 ID:YWYDHyqk0
村の入口


濁川「その者はどうやら、存在を消せる固有の魔法を持ってるとか…もし仲間に出来れば

心強い仲間になるかと…」


小早川「うん♪出来ればそうであって欲しいね♪」


新川「鴎ちゃん達は?」


小早川「さぁ?DVDでも借りに行ったんじゃないの?」


濁川「この橋を越えると、その村になります」


小早川「ふーん♪」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 21:50:41.09 ID:YWYDHyqk0
新川「あ、あれ?何か…雰囲気変わってないッスか?何で私達、真っ青なんですか?」


不気味な吊り橋に足を踏み入れる、小早川達。

しかし、小早川はその不気味さを全く感じておらずズカズカと橋を渡って行く。


そこで濁川が足を止め、濁川の視線の先にあったのは、朽ち果てた木造建築の

集合住宅地であった。


小早川はそんな濁川に声を掛けた。


「どうしたの?ひょっとして…ビビッちゃった?」


口を抑えて笑う素振りをする小早川、濁川は小早川に向き直り

「いや…そんな訳じゃないんですけど…なんだか、変な気分で……」


確かに先程まで無かった濃霧が出てきて、聞いたことの無い鳥の声が響いた。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 21:58:36.92 ID:YWYDHyqk0
その時、霧の中から太鼓の音が響いた。


小早川以外の二人は辺りを警戒し始め、次の瞬間、三人同時にズボッ!っと

大きな穴に落ちた。


「のわっ!?」


新川が声を上げた数秒後に穴の底に落ちた。


濁川は腰をさすりながら、上を見上げると、何かのアニメのお面を被った人間が

竹槍を小早川達に向けている。


「な、なんだこの人達は…!?」


「知らないッスよ…いてて…」


「どうやら罠に掛かった様だね…♪」


捕まってるにも関わらず楽しそうな小早川、完全にこの状況を楽しんでいた。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 22:03:52.61 ID:YWYDHyqk0
「待ちなさい」


お面達の後ろから、女の声が飛んできた。


「その者達は魔女ではない……あげてあげなさい」


女の声がそう言うと、お面達は一斉に動き出して、ロープを出して来た。


「ん?」


しかし、何故か新川だけロープではなく、やたら長いうどんだった。


「何で私だけうどんなんッスか!?」


新川が勢い良くツッコミをすると。


「馬鹿にするな」


「え?」


「うどんを……馬鹿にするな」


一人だけ般若の面を被った青年がそう言うと、場が静まり返った。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 22:56:46.24 ID:YWYDHyqk0
そして穴から救出すると、真っ黒い修道服を纏った少女がいた。


「申し訳ありませんね、ここ最近、村人達は血の気が上ってるので」


「魔女が襲来してくると思って、警戒してるのですよ」


「ワルプルギスの夜が」


黒い修道服の少女がそう言うと、周りのお面の人達は頭を抱えて崩れ落ちて、泣き始めた。


「ワルプルギスの夜が来たら…オラ達終わりだぁ……!」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/10/31(水) 23:01:38.99 ID:YWYDHyqk0
新川「お、雰囲気が戻った…」


濁川「……ワルプルギスの夜、聞いた事がありますね」


小早川「私も聞いた事があるよ♪何千年に一度に現れるんだっけ?」


お面A「まさか…貴方達も、魔法少女で?」


新川「え?そう――ムグッ!?」


小早川「あはは♪まっさかぁ!私達は魔法少女に一目でも見ようと来た中坊ですよ♪」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/01(木) 18:21:12.55 ID:jUIFwoSeo
n魔法少女のソウルジェムってラピスラズリとかターコイズみたいに透き通ってない石だったりするん?濁らないって云うし
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:49:38.27 ID:cqaKcW6q0
>>93

ソウルジェムの形は普通の魔法少女と同様ですが、既に濁った水が入ってるのです

でもそれ以上は絶対に濁りません、濁ろうにも濁れないのです。


だから魔法をいくら使っても濁りません。ですが、感情を揺さぶられるとすぐに魔女になります。


それは『本部』に対する妨害行為の様な事をした時の為に、『弱点』を仕組んであるのです。

魔女になっても殆ど攻撃してきませんし、攻撃力は魔法少女の時よりグンッと下がります。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/01(木) 19:51:03.91 ID:cqaKcW6q0
>>94

ガクッと下がります。

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/01(木) 19:53:58.64 ID:jUIFwoSeo
一時期話題になった神名あすみもこの類に思えるが、あいつの魔女も弱そうだったな
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 18:13:43.89 ID:mEJpETM80
濁川「ワルプルギスの夜……そんなの存在するのか?」


小早川「どうだろうね♪ところで聡里ちゃん」


濁川「はい?」


小早川「―――」ボソッ


濁川「………分かりました」


小早川「……♪」ニヤッ
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 18:16:41.40 ID:mEJpETM80
黒い修道服の少女「まぁ、早く帰る事をオススメします」


小早川「忠告どうも♪そして―――」


小早川「――――さよなら♪」


濁川「ッ!」バッ


黒い修道服の少女「!?」


ボオォォォォンンン!!!!
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 18:23:42.67 ID:mEJpETM80
小早川「村人達には悪いけど、少しの間だけ気絶してもらうよ♪」


黒い修道服の少女「………愚かな」



小早川「うるさい厨……」ズバッ!


ボトッ!


小早川「――――え?」


新川「渚ちゃんの腕がっ……!?」


濁川「な、無い!?」


小早川「………!」クラッ


ドサッ!
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 18:28:51.93 ID:mEJpETM80
黒い修道服の少女「あまり舐めた口を聞かないように……」


新川「な、あの大鎌で…!?」


黒い修道服の少女「早くその方を連れて帰ったらどうです?」



濁川「………」


新川「………」


黒い修道服の少女「……?どうしましたか?」


「やれやれ……不意打ちをするとは何て酷い事をするんだ」


黒い修道服の少女(え?)


黒い修道服の少女(そ、そんな馬鹿な!?いくら魔法少女といえど腕の切断の回復なんて難しいハズ…!)


小早川「そんな訳で殺す」チャキッ


黒い修道服の少女「ッ!?」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 18:30:35.25 ID:mEJpETM80
黒い修道服の少女「何故だ!?何故治ってる!?しかも数秒で!?」


小早川「私は特殊な魔法少女だからね♪回復力は普通の魔法少女以上なんだ♪」


黒い修道服の少女「なッ!?」


小早川「さーてと、処刑の時間ですよー♪」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 21:26:25.46 ID:mEJpETM80
黒い修道服の少女「ッ!く、来るな!」バッ!


新川「あ!逃げやがったッス!」


小早川「……♪」ジャキッ


黒い修道服の少女「はぁ…!はぁ…!ここならあの拳銃では……!」


タァーンッ!


黒い修道服の少女「ぐぅっ!?」ビシッ!


黒い修道服の少女「なッ!?な…何故…!?」


小早川「この拳銃は特殊でね♪狙撃銃に変える事も出来るんだよ♪」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 21:55:25.71 ID:mEJpETM80
小早川「今の弾丸は『昆虫弾』♪キミのお腹の中に大量の昆虫の卵を植えつけた♪」


黒い修道服の少女「!?」


小早川「そして、その昆虫の孵化は早い……」


ボコボコボコ……


黒い修道服の少女「ヒッ…!内蔵が食われてるッ…!?」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 22:07:31.38 ID:mEJpETM80
黒い修道服の少女「ヒィィ!?止めて!止めて!助けて!お願い!腕を斬った事は謝りますからッッ!!!」



小早川「謝る?謝って許して貰えると思うなよ!」


小早川「腕が無くなって、今後の生活に影響したらどうしてくれるんだ!」


小早川「キミが私の腕を斬ったという事実は、なくならないんだよ!」


小早川「か、勘違いしないでよね!///別に私は根に持ってるとか、そんなんじゃないんだからっ!///」


黒い修道服の少女「うがぁあぁあああ!!!!痒い痒い痒い痒い痒い!!!!」ボリボリ…



小早川「あ……そんなに掻いたら……」


ブシュッッ!!!!


黒い修道服の少女「う、あぁああああああああああああああああ!?!????」ボトボト…


小早川「うっわー♪グロテスクな絵だね、お腹の中から大量の成虫とか幼虫とかがうじゃうじゃ……」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 22:32:31.98 ID:mEJpETM80
黒い修道服の少女「あ…あがが……」ピクピク…


濁川「うっ…これは壮絶ですね……」


新川「こ、ここまでやる必要は無かったんじゃないの?」


小早川「おいおい、たえちゃん、最初に言ったよね?とことん潰すって♪」


小早川「私の進撃は、まだ止まらないよ♪」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 22:44:03.21 ID:mEJpETM80





魔法少女なぎさ☆マギカ


『水中の蟷螂編』


01話 希望になんかに頼るから絶望するんだ







小早川「ババーンッとタイトルを張ってみたよ!」ババーンッ!


新川「今更ッスね……」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 22:52:15.95 ID:mEJpETM80
体育館


TV『それで、このメロンは―――』


プツンッ


舛添「あれ以来、魔法少女の事が報道されなくなったな」


小早川「そりゃそうだよ、鍋島官房長官に電話して魔法少女の報道は全て嘘だという事を報道するように

お願いしたんだもん♪」



濁川「鍋島って…あの鍋島官房長官ですか!?何でリーダーがあんな大物と……」


小早川「鍋島官房長官の弱みを握ってるからね♪」


水樹「弱み?」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 22:55:36.21 ID:mEJpETM80
小早川「んー…まぁ別にそんなドロドロした物じゃなくて、日本中が震撼する感じぐらいの♪」


新川「そんな弱み…よく見つけたッスね…マジパネェッスよ!」


小早川「照れるぜ♪」


舛添「照れてる所、悪いけどよー……新しい魔法少女の情報だ」


小早川「ん?」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:03:41.09 ID:mEJpETM80
雑居ビル


深緑のコートの少女「…………」


斎藤「よく来たな、雲川」


雲川「斎藤……私を呼び出すとはな…何かトラブルか?」


斎藤「トラブルって訳じゃねーが……殺してほしいヤツらが居るんだ」


雲川「……まさか、この前言ってたヤツらか?」


斎藤「そう、ネガティブ系魔法少女!コイツらがこの下見滝原を蝕んでやがる連中だ」


斎藤「コイツらの情報はよく分かってないが……リーダー格である小早川 渚を殺せばいい」



斎藤「魔法少女キラーである、お前なら……容易い事だろ?」


雲川「………報酬は?」


斎藤「グリーフシードをお望みの数でやろう」


雲川「………承知した」ザッ!


斎藤「ククク………」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:06:51.94 ID:mEJpETM80
QB「やれやれ……あの雲川を出すとはね……」


斎藤「居たのか」


QB「まぁね……キミも本気で彼女達を潰しにかかってるね」


斎藤「……目障りだから潰すだけだ」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:13:23.78 ID:mEJpETM80
体育館


小早川「ふぅ〜ん……魔法少女を何人もねー……」


濁川「しかも、死体は殆ど水辺や水中らしいですよ?」


小早川「う〜ん……水中からかな?」


舛添「そうとしか考えられないな……」


舛添「で?どうするんだよ?」


小早川「行くよ?モチロン、その魔法少女も潰す♪」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:21:48.31 ID:mEJpETM80



ザパァッ!


雲川「…………」バシャッ、バシャ……


雲川「湖で捕れた魚を調理するか……」


QB「やぁ、調子はどうだい?」


雲川「いい、とても優れている……」


雲川「あとはネガティブ系魔法少女が私の情報を聞きつけて殺すだけだ」ザクッ


QB「キミは水中戦が得意だからね、その鎖鎌から逃れた者は今まで居たのかな?」


雲川「今のところは居ない……」ザクッザクッ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:25:15.52 ID:mEJpETM80
雲川「……とりあえず今日中にまでこの湖の形状を把握する」


雲川「いつ、ネガティブ系魔法少女が現れるか分からんからな」

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:30:05.49 ID:mEJpETM80
体育館


新川「明日の朝に行くんッスか!?」


小早川「うん、朝の六時か七時に湖に魔法少女退治しに行くんだ♪」


濁川「し、しかし、何故その時間帯を?」


舛添「相手は水中戦が得意っつてたからな……」


舛添「だけど、朝の湖の温度は低下する!そうなれば、いくら水中戦が得意でも水が冷た過ぎて入れ

無いんだ!」


水樹「な、なるほど!」


小早川「………♪」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:31:42.10 ID:mEJpETM80
朝方の湖


雲川「…………」


雲川「……!来たか……」ジャラッ…


雲川「……」ササッ…
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:37:42.34 ID:mEJpETM80
新川「うぅ……!寒いッス…!」


舛添「たっく……厚着でよかったぜ……」


小早川「今日は二人しか来てないのか……♪まぁいいや」


小早川「とりあえず今日は釣りでも………」


ヒュッ!


小早川「ぐぇっ!?」ガチッ!


新川「く、鎖!?」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:41:54.17 ID:mEJpETM80
雲川「………」ギリギリ……


舛添「あ!あの木の上に!」


新川「クッ!」ヒュッ!


雲川「……」サッ!


ザパァーンッ!


舛添「うわっ!?迷いもなく飛び込みやがった!?」


小早川「うわわわわわっっ!!!湖に引きずり込まれる!」ズズズ……
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/09(金) 23:47:46.03 ID:mEJpETM80
小早川「おおおおおおっっっ!!!???」ズザザザ……


新川「うわぁあ!渚ちゃんが!」


小早川「くぅっ!」ズザザッ!


舛添「ギリギリだけど、落ちずに済んだぞ!」


小早川「ハハッ……本当にギリギリだけどね……♪」


雲川「……鎖は湖の底の鉄クズに絡ませた……もう逃げられんぞ」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:24:38.24 ID:ocSYN0LW0
小早川「………!」


雲川「……」ザプンッ!


新川「あぁ!また水中に潜りやがったッス!」


小早川「落ち着いて♪散弾銃に変えれば、あんなヤツ……」ガチャッ!


ザバァッ!


小早川「ッ!?」ビッ!


新川「か、鎌が湖の中から飛んで来た!?」



雲川(無駄だ…水底まで潜ってるので私の姿は見えない)


雲川(だが私は別だ、研ぎ澄まされた感覚で敵の位置を把握出来る)


雲川(後はここから鎌を投げて、敵が血塗れになるまで投げ続けてやるとするか……)スチャッ
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:28:57.68 ID:ocSYN0LW0
ザバババッ!!!


新川「うわぁ!また鎌が飛んできた!」


小早川「うぐぁ!」ザクッ!ドスッ!ザクッ!


舛添「リーダー!大丈夫か!?」


舛添「何やってんだよリーダーのヤツ…!後ろに動けないなら湖に入ってしまえば……」


小早川「あはは♪それは自殺行為だよ、一番得意とする水中に私が入ってしまえば確実に殺される」


小早川「……この一発で……キメてやる♪」ジャキッ!


舛添「散弾銃から狙撃銃に…?どうする気だ……?」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:33:21.34 ID:ocSYN0LW0
雲川「…………」


雲川(そろそろ……いいかな?)


雲川(少しだけ様子を見に行こう……)スィー…


雲川(今日は靄が発生してるから見えにくいハズだ、だから遠く離れた所から様子を見よう……)


雲川(ようやく希望が見えてきた、アイツはもう絶望的な状態のハズだ……)


雲川(この木陰がいいな……)スィー…


ジャババッ!


バサバサバサバサッ!!!!


小早川「♪」チャッ!



タァーンッ………
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:37:34.20 ID:ocSYN0LW0
新川「え……?」


小早川「…………さて♪」


小早川「帰るか♪」


舛添「はぁ!?何言ってんだよ!まさか……アイツを倒したってのか!?」


小早川「まぁね♪私のゴルゴ並みの狙撃力でね♪」


新川「で、でも決着付いたかどうか……」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:39:42.02 ID:ocSYN0LW0
小早川「決着付いたよ♪今の弾丸は『出血弾』、後数秒後にこの湖は血で染まるから」


小早川「そんなショッキングなの見たくないでしょ?」


舛添「…………」


新川「…………」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:43:32.02 ID:ocSYN0LW0
小早川「恐らく彼女は余裕ぶっこいて、希望でも見たんだろう」


小早川「甘いよ、世の中はそんなに甘く無い、正義は必ず勝つとは限らない」


小早川「希望なんかに頼るから絶望するんだ♪」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:47:22.01 ID:ocSYN0LW0


雲川「…………ぬかった」


雲川「まさか水鳥を目印にするとは……」


雲川「この私がミスとは、な………」


雲川「萌恵……すまない……私は最後まで駄目な姉だったよ……」


雲川「お前と一緒に魔女退治した時……とても楽しかったぞ……」メキメキッ…


雲川「さらばだ……」







ブシャッッッ!!!!
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:48:11.78 ID:ocSYN0LW0






                                         つづく
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 00:49:41.20 ID:ocSYN0LW0




次回 『水中の蟷螂』編 02話 私は絶対に絶望なんかに負けない
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 07:24:23.90 ID:ocSYN0LW0



魔法少女なぎさ☆マギカ


02話 「私は絶対に絶望なんかに負けない」


129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 07:46:11.11 ID:ocSYN0LW0
雑居ビル




バァンッ!


斎藤「?」


「ハァ…ハァ…!斎藤さん!お姉ちゃんは!?」


斎藤「……死んだんだと、大量の血を流して湖に浮いていたんだと」


「そ、そんな……お姉ちゃん……!」


斎藤「ソウルジェムは完全に無くなってたんだと、魔女化しちまったんだろうな……」


「斎藤さん……小早川 渚っていう人がお姉ちゃんを殺したんですよね?」


斎藤「あぁ」


「私、その人と同じクラスです……」


斎藤「そうなのか!?」


「斎藤さん、私にネガティブ系魔法少女のリーダー格である小早川 渚の抹殺は私に任せてくれませんか!?」


斎藤「………一向に構わないぜ、雲川萌恵」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 07:52:07.32 ID:ocSYN0LW0
学校


小早川「〜♪」


萌恵「…………」


萌恵(アイツが私のお姉ちゃんを殺した……人を殺してるのになんでそんなに平然と居れるの!?)


萌恵(許せない……絶対に殺してやる……!)
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 07:56:30.18 ID:ocSYN0LW0
萌恵「小早川さん」


小早川「ん?何かな?……雲川さん?」


萌恵「………どうかしたんですか?」


小早川「いや……ちょっとこの前、同じ苗字の人と会ってね♪」


萌恵「…………」


小早川「……?」


萌恵「あぁ、ごめんね!やっぱ何でもないや!」


小早川「………?」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 07:59:52.86 ID:ocSYN0LW0
萌恵「……やっぱり正面から戦うのは無理だ」


萌恵「……不意打ちで、魔法少女に変身させずに倒さなければ」


萌恵「私が魔法少女だと言うことがバレてしまう前になんとかしなくちゃ」


萌恵「…………」
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:03:21.94 ID:ocSYN0LW0
学校裏


萌恵「そういう訳で……お願いします」


不良A「任せろ、で?その小早川ってヤツを半殺しにすりゃいいんだな?」


不良B「ところでよ雲川、そいつに何やってもいいのか?」


雲川「モチロン、自分がこの世に生まれて来た事を後悔させて」


不良C「そんじゃあ、仕事をするとしますか」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:06:28.31 ID:ocSYN0LW0
小早川「さーて♪帰るとしますかー♪」


萌恵「…………」


小早川「ん?手紙…?」


小早川「美術室に来い……ねぇ…♪」


小早川「あはは♪参ったなぁ♪」


萌恵「…………」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:09:34.58 ID:ocSYN0LW0
美術室


ガラッ


ドゴッ!


不良A「お、オイ!後頭部を鉄パイプで殴って大丈夫なのか!?」


不良B「あ?何を甘い事を言ってんだよ、さっさと半殺しにしようぜ?」ドゴッ


不良C「あぁそうだ、やっちまおう!」ボゴォ!


ドガバキボゴ………
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:12:22.51 ID:ocSYN0LW0
数分後


萌恵「………え?」


萌恵「誰……?この人……?」


不良A「え?コイツじゃないのか?」


不良B「ひょっとして、殴りすぎて顔が変わっちまったのかな?」


不良C「ちょっとやり過ぎちゃったかな?」


萌恵「………!」ダッ!


不良A「あ!オ、オイ!雲川!」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:16:18.48 ID:ocSYN0LW0
校門


萌恵「ハァ…ハァ…!」


萌恵「!」


小早川「〜〜♪」


萌恵「小早川さん……」


小早川「ん?あぁ、萌恵さんじゃないか♪」


萌恵「小早川さん……美術室に行ったんじゃなかったんですか?」


小早川「あぁ、アレね?小早川違いしてるのかと思って別のクラスの小早川って人に手紙を渡したんだよ♪」


萌恵「………ッ!」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:19:53.42 ID:ocSYN0LW0
裏路地


萌恵「…………クソッ!」


萌恵「どうすれば……どうすれば小早川 渚を殺せるんだ……!」


萌恵「どうすれば……!」


『お困りの様だね☆』


萌恵「……!?だ、誰!?」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:25:39.99 ID:ocSYN0LW0
ヒマラヤ


萌恵「きゃっ!さ、寒……くない?」


萌恵「え?こ、ここどこ…?」


萌恵「まさか……魔女の結界…な訳ないよね……」


『結界という所は間違いじゃないね☆』


萌恵「ッ!?あ、貴方は……!?」


『私は創造神でもあり破壊神でもある☆』


『どうやら小早川ちゃんに手間取ってるようだね☆』


萌恵「え……えぇ……」


『私が小早川ちゃんの性格を変えてあげるよ☆『弱虫な小早川 渚』にね☆』


『それじゃあ、雲川萌恵ちゃん……後は頑張って☆』


萌恵「ま、待ってよ!あなたは……!?」


ゴォッ!!!
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:29:16.52 ID:ocSYN0LW0
学校


萌恵「………」


萌恵(何だったのかしら……昨日のアレは……)


萌恵(寝ぼけてたのかしら……?)


萌恵(それに、どことなく小早川 渚に似てた様な……)


小早川「………」ドンッ


萌恵「痛っ!あ、小早川さ……」


小早川「ふぇっ!?あ!ご、ごめんなしゃい!わ、私ったらまた下向きながら歩いてましたぁ!」


萌恵「……は?」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:32:41.59 ID:ocSYN0LW0
小早川「ひゃうい!雲川さん!ごめんなさいごめんなさい!ワザとじゃないんです!」


小早川「止めて下さい!いぢめないで下ひゃい!」


萌恵「え、えぇ…?」


小早川「そ、それじゃあ……ひゃい!」コケッ


萌恵(平地でコケた!?)


小早川「うゆぅ……痛いよぉ……」ウルウル…


萌恵(性格が完全に変わってる……やっぱり昨日のアレは夢じゃなかったのね……)
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:41:50.84 ID:ocSYN0LW0
体育館


小早川「えぇっと……その……えぇっと……」ビクビク…


舛添「リーダーよぉ……どうしちまったんだ?」


小早川「ふぇっ!?」ビクッ


濁川「さっきからオドオドして……何かあったんですか?」


小早川「あ、あの……その……」


水樹「…………」ハァハァ…


新川「渚ちゃーん……どうしちゃったんッスか?」


小早川「な、何でも無いでふぅ……」オドオド…


舛添「いや、何でも無い事はねーだろ!?」


小早川「ひゃわわ!?ごめんなさい!ごめんなさい!許して下さい!ごめんなさい!!!」ウルウル…


濁川「…………」


舛添「…………」


水樹「…………」ハァハァ…


新川(……ッ!この突き刺さる様な水樹を除く二人の冷たい目線……!このままじゃ渚ちゃんのリーダーとしての

威厳が……!)
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:45:55.06 ID:ocSYN0LW0
濁川「………今日は帰りましょう」


舛添「そうだよなぁ……リーダーがこんな状態じゃな……」


水樹「そうね、私的には最高だと思うけどでもコレじゃあ話しになんないって言うか、いや別に

このリーダーが嫌いって訳じゃないけど色々と支障が出るんじゃないかって思って………」



新川「あ、ちょっ……待っ……」


濁川「新川さんも帰りましょう」


新川「で、でも……」


舛添「大丈夫だよ、リーダーは自分で乗り越えれるよ」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:50:21.03 ID:ocSYN0LW0
雑居ビル


斎藤「………」


萌恵「明日、小早川 渚を殺す」


斎藤「準備は整ったのか?」


萌恵「えぇ……」


斎藤「……それと」


萌恵「何?」


斎藤「お前、負けるなよ……」


萌恵「大丈夫……絶望なんかに絶対に負けない」


萌恵「必ず、アイツを殺す」


萌恵「そしてお姉ちゃんの仇をとる」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:57:21.73 ID:ocSYN0LW0
体育館


小早川「ふぇぇ……みんな帰っちゃいました……」


小早川「私がこんなんだから…ふぇぇぇん!私なんかに生きてる資格なんて……!」




『完全に腑抜けちゃってるね渚ちゃん☆』




小早川「ひゃわ!?誰ですか!?」ビクッ!


『私は創造神でもあり破壊神でもある』


小早川「……?」










ゼロ『人は私をゼロと呼ぶ』
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 08:59:07.80 ID:ocSYN0LW0
To Be Continued……
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 17:16:02.16 ID:ocSYN0LW0




0000話 「それでも私はキミの絶望の勝利を信じる」



148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 17:23:39.44 ID:ocSYN0LW0
私は辺は真っ黒で空には白い斑点の様な物がポツポツとある、幻想的な空間に居ます。


足元には不気味な白い煙、この煙が妙に冷たく、鳥肌が立ちます。


私は動けるのですが、声がまったく出ません、まるで夢の様な……。


『ハロー、渚ちゃん☆』


暗闇の奥から長髪で真っ白い和服を来た少女がヌゥッと出てきた。


この人、どことなく私と似ている様な……それにどこかで会った様な……。
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 17:30:40.15 ID:ocSYN0LW0
ゼロ『さっきも言ったけど、私の名前はゼロって言うの☆』


ゼロ『ここはね、キミの心の中だよ☆』


私の?



ゼロ『そう、キミの』



ゼロ『この辺の真っ黒いのが『絶望』そして空を見てごらん』



ゼロ『あの白い斑点が『希望』まだ残ってたんだね☆キミの純粋な心が☆』



この人の言っている事がイマイチ理解出来ない、この世界が私の心の中?しかも私の


心は『絶望』が大半?



そんな馬鹿な……



ゼロ『ん?納得していない様だね……じゃあアレを見てよ』
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 17:41:12.29 ID:ocSYN0LW0
和服の少女が指を刺した方向には池があった。



その池にはどこかで見たことがあるような、赤い毛の全身モジャモジャで目が飛び出していて

頭にプロペラがある生物が溺れていた。



そしてその池の近くに居る恐竜(?)みたいな出っ歯で眠たそうな目をした生物がゴルフのアイアンで

その赤毛の生物を沈めようとしていた。



その近くのベンチに座っているのは赤白の服にサンタクロースの様な帽子を被り、丸眼鏡を掛けて、ジーンズに

茶色い靴を履き、茶色い杖を持った男がその様子を観察していた。



一見、意味不明な光景。



だけど何故だか笑みが溢れる。



恐らくあの生物二人は友人か何かのハズなのに、恐竜(?)の生物が赤毛の生物を池に沈めて

溺死させようとしている。



そんな残酷な光景は笑っちゃいけないハズなのに、何故か笑みが溢れる。



確かにシュールだから面白いだけなのかも知れないけど、心の底からドス黒い何かが『笑い』に

変えている気がした。
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 17:52:51.64 ID:ocSYN0LW0
ゼロ『これがキミだよ』



ゼロ『キミは生粋の絶望主義者』



ゼロ『人の友情とか成功とか愛とかをぶち壊すのがキミの生きがい』



ゼロ『そして絶望は素晴らしい物だと人々に分からせるのをキミは使命だととらえてる』



ゼロ『性格は完全に変わっちゃったけど、心は『キミ』のままだ☆』



ゼロ『このまま、雲川萌恵と戦っても今のキミでは確実に負けるだろう』



ゼロ『だけど見たいんだ、神の力でも絶対に変えれないキミの復活を』



ゼロ『神様なのに、悪党の活躍を期待するのは何か変かもしれないけど………』



ゼロ『それでも私はキミの絶望の勝利を信じる』
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 17:59:27.61 ID:ocSYN0LW0
池の方向を見ると、あの赤毛の生物は完全に池に溺れた。


恐竜の様な緑の生物は喜びのダンスを舞っていた。


ベンチに座っていた、赤白の縞模様の服を来た男が立ち上がり………



杖に仕込んであった刀で緑の生物の体を貫いた。


そしてあの赤毛の生物が溺れた池に落ちた。



その場に残ったのは、その男ただ一人






友情が粉砕してまでした事を台無しになった結果となっていた。
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 18:01:34.00 ID:ocSYN0LW0








0000話「それでも私はキミの絶望の勝利を信じる」


          END





154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 18:18:59.76 ID:ocSYN0LW0







魔法少女なぎさ☆マギカ


『水中の蟷螂』編


03話 「私、下を向きながらでしか歩いた事ないから…」 







155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 18:26:00.73 ID:ocSYN0LW0
体育館



小早川(……あれ?)


小早川(何で私……こんな所で寝てるのかなぁ?)


小早川(あぁ……もう外が真っ暗だよぅ……)


小早川(早く行かないと………行く?どこに?帰るじゃなくて?)


小早川(あれ?勝手に体が動く……どうして?)


小早川(それに……何この気持ち……?)


小早川(殺人衝動とは違う何かが感じる………)
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 18:32:27.07 ID:ocSYN0LW0




新川「下見滝原から完全に離れた場所まで来ちゃったッスね……」



濁川「本当にこんな所に魔法少女が出るのでしょうか………」



舛添「出るんじゃねーの?」



水樹「だけど、その情報ってキュゥべえから仕入れた情報だよね?」



新川「少し胡散臭く感じるッスけどねぇ………」ポリポリ…



新川「ん?」



濁川「どうかしましたか?」



新川「あれって……渚ちゃん?」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 18:39:45.21 ID:ocSYN0LW0
小早川(アレ……?なんでこんな所に来てるの?)



「よく来たな」



小早川(え……?雲川さん……?)



萌恵「私はお前を殺す……何故かは言わない……言わなくても分かるハズだ」



小早川(え?何を言ってるの!?私は別に雲川さんとは………!)



萌恵「フン……だんまりか、まぁいいよ」



萌恵「――――殺せ」パチンッ



ズババババッ!!!



小早川(も、物陰から、魔法少女!?が……!?)



小早川(い、いやっ……!死にたく―――)



ドォゥンッ!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 18:45:09.60 ID:ocSYN0LW0
小早川(――――え?)



小早川(な、何…!?これ…私の体が勝手に……!?)



「「「「ぎゃああああああああああ!!!!」」」」ドバシュ!バシュッ!ビシュッ!






新川「『『出血弾』!?……あれを散弾銃で撃つなんて…!」



舛添「なんだよ!やりゃあ出来るじゃねぇか!」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 18:55:21.48 ID:ocSYN0LW0
萌恵「そうだ……その弾丸だ…!私の姉を殺した弾丸…!」



小早川(え?私が雲川さんのお姉さんを殺した……!?う、嘘だよ…そんな事……!)



萌恵「お前は……姉の技でお前を葬る!」シュッ!


ザッパァーンッ!!!



舛添「な、なぁっ!?アイツ海に潜りやがったぞ!?」



濁川「これは厄介ですね……湖と違って水鳥は居ませんし……」



新川「それにこの暗闇!こんな真っ暗じゃ、どっから攻撃が来るのかマジ分からないッスよ!?」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 19:41:21.75 ID:ocSYN0LW0
海中


萌恵(……………)



萌恵(よし……)



萌恵(見ててね、お姉ちゃん……)



萌恵(お姉ちゃんの仇は私が取る!)ビュッ!
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 19:53:11.44 ID:ocSYN0LW0
ザバァッ!



小早川(キャッ!?何!?この鎖……足に絡まって…動けない!)ガチッ!


萌恵(まず一回目……!)シュッ!



小早川(!?)ザクッ!



萌恵(二回目……!三回目……!四回目……!)シュッ!シュッ!シュッ!



小早川(ひぎぃいいいいいい!??!?)ザクッ!ドスッ!ザクッ!



小早川(痛い!痛い痛い!!!痛いよぉおおお!!!)
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 20:00:56.29 ID:ocSYN0LW0
小早川(わ、私……雲川さんと戦いたくないのに……!)



小早川(戦いたくないのに……!戦いたくないのに……!)



小早川(何でこんなに楽しくなるの……!?何で……!?)



小早川(何で………!)





小早川(…………♪)
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 20:08:33.00 ID:ocSYN0LW0
新川「ヤバイんじゃないッスか!?このままじゃ……!」



舛添「だ、大丈夫だ……やばくなったらオレ達が……」



濁川「………行ったらあの鎌の餌食ですよね」



水樹「…………」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 21:08:41.58 ID:ocSYN0LW0
小早川「………♪」ジャキッ



新川「対物ライフル!?」



舛添「でもどうする気だ?真っ暗だし……見えないんじゃ……」



水樹「…………」



濁川「………気付きましたか?水樹さん」



水樹「うん……最初に戦った雲川とは違うところがあるね………」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 21:23:29.59 ID:ocSYN0LW0
小早川「………♪」チャッ





ザバァッ!




小早川「!」チャッ!


ドガァンッ!



小早川「っ!」ザクッ!
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 21:43:01.03 ID:ocSYN0LW0
小早川「あー♪忘れてたよ、私のキャラ♪」チャッ



小早川「萌恵ちゃん、キミはお姉ちゃんとは違うね♪」



小早川「お姉ちゃんは鎌を三本づつ投げれたのに、キミは一発づつだもん♪」



小早川「しかもお姉ちゃんと違って直線に飛んでくるし、水の音が不自然な音を立てる」



小早川「キミの戦法はお姉ちゃんの見て真似をしてるだけにしか過ぎない♪」



小早川「ちなみに今撃った弾は『噴水弾』!対魔女用に作ったヤツだから人体には影響ないよ♪」



小早川「同じクラスメートとして命だけは助けてあげるよ♪」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 21:53:30.29 ID:ocSYN0LW0
萌恵(………やっぱり、私はお姉ちゃんの足元にも及ばなかったか……)



萌恵(……あはは、バッカみたい……お姉ちゃんの仇を取るどころか、返り討ちにあってやんの)



萌恵(だけど……私は絶望しないって決めたんだ)



萌恵(せめてこの鎖鎌で、アイツの喉首を掻ききってやる……)



萌恵(不意打ちだけど、恨むなよ!)



ザバァッッ!



萌恵「待て!まだ勝負は………!?」





小早川「あはは♪会いに来てくれたんだぁ♪」



萌恵(しまっ……待ち構えられ……!)



ドォゥンッッ!!!
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 22:00:43.80 ID:ocSYN0LW0
萌恵「かっ……はっ!?」



小早川「あはは♪不意打ちをするのに声を掛けるとか優しいね萌恵ちゃん♪」



小早川「今のは『安楽死弾』!キミの命は持って数分!安らかに死ぬといい!」ビシッ!



萌恵「お願い……助けて……」プルプル…



小早川「い・や・だ♪」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 22:04:34.72 ID:ocSYN0LW0
小早川「一度、助けてあげた命を無駄にしたキミが悪いんだよ?」



小早川「それを今更、命乞い?」



小早川「あっーはっはっはっ♪無理無理!そんなの無理!」



小早川「さーて♪お馬鹿な魔法少女をコテンパンに返り討ちにしてやったし、帰るとするかー!」



小早川「もう、日が昇って来たしね♪」



萌恵「あはは……」



小早川「?」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 22:09:14.38 ID:ocSYN0LW0
萌恵「本当に私……馬鹿だったなぁ……お姉ちゃんの仇討ちとか言いながら、返り討ちにされてるもん」



萌恵「私……あの世ではお姉ちゃんの顔を合せられないなぁ」



萌恵「それに……お姉ちゃんを魔法少女に誘ったのは私だし、あのまま隠し通しておけばよかったなぁ」



萌恵「やっぱり無力だよ、無力で醜いな……私……」



小早川「……違うよ」



萌恵「?」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 22:14:45.23 ID:ocSYN0LW0
小早川「無力……なんかじゃないよ?醜くなんかないよ?」



小早川「だってキミは、お姉ちゃんの為に戦ったんでしょ?お姉ちゃんが好きだから戦ったんでしょ?」



小早川「大好きなお姉ちゃんを殺した私が憎くて戦ったんでしょ?」



小早川「だから、醜く無いよ?キミは精一杯頑張ったと思う……いや、頑張った」



小早川「無力なんかじゃない、キミは大好きなお姉ちゃんの無念を晴らす為にお姉ちゃんと同じ

戦い方で私を倒そうとしたんでしょ?」



小早川「その為にも……一生懸命、練習したんだよ……ね?」



萌恵「………」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 22:28:30.25 ID:ocSYN0LW0
萌恵「放っておいてよ……あなたなんかに何で同情なんかされなきゃいけないのよ」



萌恵「私は!もう駄目なんだよ!醜くて!愚かで!しかも単細胞!」



萌恵「私は醜く死ぬ!それでいいでしょ!?だから放っておいて!」



小早川「……良くないよ」



萌恵「……え?」



小早川「……良く……ないよ……」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 22:45:09.68 ID:ocSYN0LW0
小早川「………萌恵ちゃん」



小早川「自分の事を『醜い』とか『愚か』とか『単細胞』とか……そんな悲しい事を言わないで……」



小早川「自分を自分で責めないで、これだけは約束して」



小早川「だって、自分自身はキミの『良き理解者』なんだもん」



小早川「誰からも罵倒され、批難を浴びせられても心のどこかの自分はいつでも応援しれくれる」



小早川「自分自身が諦めても、心のどこかには諦めない自分が必ず居る」




小早川「みんなから罵倒され批難されてもヘラヘラしてられるのは私の性格なんだけど……」



小早川「萌恵ちゃんとか他の人は怒ったり、落ち込んだりするよね?」



小早川「それでいいんだよ、悲しんだり怒ったりするのは………悪い事じゃない」



小早川「いくら悲しんでも自分がキミを応援してくれる、怒っても自分はキミを支持してくれる」



小早川「親から見放され、友人から見放され、先生にも見放されて、みんなから嫌われてても」



小早川「自分はいつでもキミを、応援してくれるんだよ?」



小早川「だって萌恵ちゃんは……私(ネガティブ)なんかよりも強い心を持ってるんだよ!」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 22:52:44.66 ID:ocSYN0LW0
小早川「萌恵ちゃんだけじゃないけどね?他の普通の魔法少女だって、ただの一般人だって

私なんかより強くて脆い心があるんだ」



萌恵「………!」



萌恵「……嘘なんだろ?」



小早川「嘘じゃないよ、でも唯一の嘘は『安楽死弾』だね」



萌恵「え?」



小早川「『安楽死弾』じゃなくて、『空気弾』なんだよ?アレ」



萌恵「えぇ!?」



小早川「萌恵ちゃんは感情があるから、とっても幸せな生活を送ってきたから……人の言葉をアッサリと

信じちゃうんだよね」



小早川「私は……そんなキミがとても羨ましいよ」



萌恵「………!」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 23:07:32.58 ID:ocSYN0LW0
小早川「お姉ちゃんの事はごめんね……私がお姉ちゃんを倒さないと、他のネガティブ系魔法少女が反乱を起こしたり

するかもしれないから、リーダー格である私の力が劣ってないと見せなきゃ仲間同士で喧嘩しちゃうもん……」



小早川「ごめん……本当にごめん……そんな理由でお姉ちゃんを……」



萌恵「小早川さん……」



萌恵「小早川さんも、他のネガティブ系魔法少女達の為に戦ったなら……小早川さんも強いよ」



小早川「え?」



萌恵「小早川さんも、その仲間達が争うのが見たくないから戦ったんでしょ?」



萌恵「だから……小早川さんも大好きなみんなの為に戦うは格好よくて……強いと思うよ?」



小早川「…………あは♪」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/10(土) 23:28:41.39 ID:ocSYN0LW0
小早川「あははは♪なーんてね♪あんなの私の気紛れだよ気紛れ♪」



小早川「本当は『絶命弾』を撃とうと思ったんだけど、間違って『空気弾』撃っちゃったなー♪」



小早川「よかったね♪お姉ちゃんの後追いしなくて!」



萌恵「……ふふ、うん、そうだね?」



小早川「…………むぅ」



萌恵「あ、日が……」



小早川「昇っていく……綺麗だね……」



萌恵「綺麗って……よく見る風景じゃない?」



小早川「ううん、だって……」




小早川「私、下を向きながらでしか歩いた事ないから…」 



小早川「こんな綺麗な景色は見えなかったんだろうなぁ」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 00:33:56.06 ID:64n5+vCQ0





                 『水中の蟷螂』編


                   END     



178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 01:14:08.58 ID:64n5+vCQ0
ネガティブ系魔法少女 なぎさトークショー♪



小早川「Hey! Everyone! I'm in my appeared!(やぁ!みなさん!私の登場だよ!)」



小早川「Этот угол является углом, что я говорю серьезно! Так что я сделаю все возможное,

взревел вверх!(このコーナーは私がひたすら喋るだけのコーナーです!それでは張り切っていきましょう!)



小早川「………と、まぁ私は本編を見てる方は知ってるかもしれませんが、私は外国語が大体喋れます♪」



小早川「何故、喋れるのかと言うとグーグル……おおっと♪」



小早川「……一生懸命勉強したからです!」



小早川「英語を日本人が喋ると、外国の方から聞くと変な発音らしいって聞きました♪」



小早川「日本語は難しいのに、何で単純な英語が分からないのだろう……それが不思議です♪」



小早川「そう言えば、昔たえちゃんが外国の方に時間を聞いたら………」



小早川「なななな、なんと!タコを渡されたらしいんです!」



小早川「どうゆう発音でそうなるのか今も不明です!」



小早川「What time are you?をPlease give me a octopusに聞こえるなんて…さすがはたえちゃん」



小早川「英語は筆記で覚えるより、聞いて覚えた方がいいって聞くけど……」



小早川「いざテストでスペルが分からなかったら、意味が無いじゃん!って思います♪」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 01:31:30.47 ID:64n5+vCQ0
小早川「この際、メタ発言しちゃいますけどねー」



小早川「実は私の絵は既に描いてあるんですよ♪」



小早川「A4の紙に私を描いて、プリンターを使ってパソコンに入れたのはいいんですけど……ここに掲載出来ないんです

よ♪」



小早川「それにシャーペンで描いたもんだから、パソコンで読み込んだ絵は凄く薄くなってるし………」



小早川「うーん……歯がゆい……」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 07:42:28.94 ID:64n5+vCQ0
ほむら「そんな事はどうでもいいわ」



小早川「あ、ほむらちゃん」



ほむら「次の章は小早川さんが見滝原に上るそうじゃない、しかも別の時間軸らしいわね」



小早川「その通り、キミ達はQBを操作している人物にも会っておらず、私はBRとも会っておらず

鵜飼先輩がキミ達と会っておらず、『本部』が潰れてない状態で私は見滝原に上るよ♪」



小早川「しかも、まどかちゃんは魔法少女じゃない……なんか私がまた悪く書かれそうな……」



ほむら「いいんじゃない?どうせIFストーリーなんだし、それに貴方は悪党じゃない

悪く書かれて当然よ」



小早川「ハッキリと言うね……♪」



小早川「まぁ、そんな事はさておき……次は見滝原で大活躍するよ!」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 07:49:08.62 ID:64n5+vCQ0







魔法少女なぎさ☆マギカ

『共食い』編


04話 「私は貴方を絶対に許さない」  









182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 08:01:26.18 ID:64n5+vCQ0
体育館


QB「実はキミにお願いがあるんだ」



小早川「?」



QB「見滝原に行ってくれないかい?」



小早川「見滝原それはまた何で?」



QB「実は僕の契約を邪魔する魔法少女が居るんだ……これじゃあ、いつまで経っても、まどかを

契約出来ない……」



小早川「……で?私にどうして欲しいの?」



QB「分かってるくせに、じゃあ後は任せたよ」



小早川「…………♪」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 08:17:59.62 ID:64n5+vCQ0


小早川「私は明日、見滝原に行く」



舛添「本気か?あの白いヤツのいいなりじゃねぇか?私達」



小早川「もちろん、素直には動かないよ♪最初は私一人だけで行く」



小早川「私が魔法少女を発見したら連絡するから、キミ達も見滝原に来てね♪」



濁川「………それがリーダーの指示であれば、私達は従うだけです」



小早川「♪」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 08:33:47.90 ID:64n5+vCQ0
数日後



小早川「…………」



小早川(ここが見滝原中学………)



小早川(この地域で有名な学校で授業や問題がうんぬんかんぬん……)



小早川(とにかく、この学校で魔法少女を探すか……ネガティブ系魔法少女の事は恐らく知らない

だろうね♪)



小早川(まー…パッパッと探しますか……)
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 08:42:20.65 ID:64n5+vCQ0
教室


早乙女「えー…コホン…実は暁美さんに続き、転校生がやって来ました」



早乙女「それじゃあ入って来て」



ほむら(転校生…!?こんな事、どの時間軸でも無かったのに……)



ガラッ



小早川「………♪」



小早川「私は小早川 渚……えーっとよろしくね?」



小早川(今までは異様な雰囲気を出して生徒達の交流は避けてたけど……今回は向こうから来てくれ

ないとね♪)
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 08:49:42.70 ID:64n5+vCQ0
「前はどんな学校だったの?」



小早川「いや、アレだよ、下見滝原にある学校だよ?」


「へぇー!部活とかは?」



小早川「電車登校だから入らなかったかな?」




さやか「すっかり人気者だねー…」



仁美「そう言えば暁美さんが転校してきた時も質問攻めでしたわよね」



まどか「私達も小早川さんと仲良くなれるといいな……」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 08:55:33.31 ID:64n5+vCQ0
ほむら「…………」



ほむら(しかし、ただならぬオーラーが伝わるのは事実……)ガタッ



小早川「ん?」



ほむら「小早川さん、ちょっと来てくれない?」



小早川「………?いいよ?」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 09:03:18.43 ID:64n5+vCQ0
小早川「何か用?えーっと……」



ほむら「暁美ほむらよ……小早川 渚、貴方は何者?」



小早川「え?」



ほむら「惚けなくてもいいわ、貴方は普通の人間じゃないわよね?」



小早川「……!」



ほむら「貴方……魔法少女ね…?」



小早川「………?………?」



小早川「え?えぇっ…そうだね…?まぁ…うん…転校生が魔法少女って、よくある展開だもんねうん……」ヒキッ



ほむら「…………」



ほむら「この話は忘れて頂戴、それじゃあ……」ファサァ…



小早川「………まず一人発見♪」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 09:15:29.45 ID:64n5+vCQ0
ゼロ『あはは☆早速、見つけたね、彼女を!」フワッ



小早川「…………」



ゼロ『言っとくけど、私の姿はキミにしか見えてないから、痛いヤツだと思われたく無かったら喋らない事だよ☆』



ゼロ『彼女は暁美ほむら、何度も何度も時間軸を行き来して、大好きな親友の為に戦ってるの』



ゼロ『今からキミは、そんな暁美ちゃんの苦労を台無しにしようとしている』



小早川(仕方ないよそれは、それが私の使命なんだし♪悪と正義の魔法少女が手を組んで、戦う展開なんて誰も望んでない

と思うんだよね♪)



ゼロ『あっはっは☆でもでもぉー、私的にはそんな展開望んでたりしてー☆』



ゼロ『むしろ、そんな絶望的な事こそ誰も望でないんじゃないの?』



小早川(…………)
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 09:27:31.40 ID:64n5+vCQ0
ゼロ『それにあの子が時間を戻す度に私が管理してるシステムとかが滅茶苦茶になるんだよねー☆』



ゼロ『だからさ……その、何?彼女達を助けてあげたら?』



ゼロ『もちろん、強要はしないけどさ……私は助ける事出来ないんだよね、私、束縛されてるから』



ゼロ『まぁキミの許可無く、勝手にキュゥべえ達の記憶とデーターからキミの情報を消してあげたから

ついでにネガティブ系魔法少女の事もね♪』




ゼロ『これでキミは自由だ、さぁ選ぶといいよ☆どの運命を辿るか……』



小早川(………)
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 09:35:46.72 ID:64n5+vCQ0
小早川(私は生粋の絶望主義者……だから人を絶望させ魔法少女を潰すのが私の役目……)



小早川(だが、私の心は少しだけ希望の光があった……)



小早川(この選択で話が変わりそうだな……)



小早川(希望か、絶望か………)



小早川(これっきりかもしれないけど、安価でも出すか)




希望ルートor絶望ルート


+3
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 12:01:00.14 ID:64n5+vCQ0
安価取消し
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 12:03:49.07 ID:64n5+vCQ0
絶望ルートを書いて希望ルートを書きます。
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 12:21:16.52 ID:64n5+vCQ0
小早川「………あはっ♪」



小早川「何を言い出すかと思ったら……私はみんなを絶望させる為にここに来たんだよ?」



小早川「助けるとか……そんなチームプレー誰も望んでないよ♪」



ゼロ『ふぅん……まぁ何でもいいけど、私には関係ない事だし』



ゼロ『好きに絶望させるといい』
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 12:38:52.22 ID:64n5+vCQ0
帰り道


小早川「……うん、そんな訳だからネガティブ系魔法少女を使って見滝原に起きた事件とかを調べててね

お願いだよ聡里ちゃん、うん、そんじゃあね♪」


ガチャッ



小早川「ふぁ〜あ♪今日はやること無いし……何しよっかなー♪」


ゾワッ!


使い魔「ウケケケケケ……」



小早川「……♪魔女退治と洒落込みますか♪」スッ…



ドゥッ!



使い魔「ギャアアア!」シュゥゥ…



小早川「?」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 12:51:46.12 ID:64n5+vCQ0
マミ「大丈夫?」



小早川(魔法少女……?)



魔女「ゴォォォォォ……」



マミ「ちょっと待っててね、すぐに終わらせるから」



小早川「…………!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 13:00:15.37 ID:64n5+vCQ0
マミ「ティロ・フィナーレ!」ダァンッ!



魔女「グァアアアアアア……」ジュゥゥ…



小早川「あわ、あわわわわ………」ヘタッ…



マミ「キミ、大丈夫?」



小早川「え!?あっあのっ!えっとえっと……!」



QB「彼女は魔法少女」



小早川「えっ!?」



QB「この見滝原を守る、正義の魔法少女さ!」



小早川「ま、魔法……少女……?」



小早川(これで二人目……♪)
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 13:11:59.36 ID:64n5+vCQ0
QB「そして、これは何かの縁だ、小早川 渚」



小早川「っ!?な、何で名前を……!?」



QB「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ!」キャップィ



小早川「ま、魔法少女に……?」



マミ「別に、無理して魔法少女にならなくてもいいのよ?」



小早川「えっ…!?えぇ!?えぇっと……」



マミ「あら?貴方、ひょっとして転校してきた小早川 渚さん?」



小早川「えぇっ!?だから何で名前を……!?」



マミ「貴方と同じクラスの後輩から聞いたのよ」



小早川「え?」



マミ「ねぇ、ちょっとお話しない?」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 13:22:21.46 ID:64n5+vCQ0
マミのマンション



小早川「へぇ…巴先輩って結構綺麗なマンションに住んでるんですね……」



マミ「そんな事ないわよ」



小早川「そんな事ありますよ!私なんかアパートでボロいのなんので……」



マミ「フフ……そうなんだ」



マミ「あ、ここが私の部屋よ」ガチャッ




まどか「マミさんが帰ってきた!」



さやか「魔女の気配がするって言って飛び出して行ったから、追いかけるヒマも……あれ?」



小早川「あ……」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 17:57:39.67 ID:64n5+vCQ0
まどか「へぇ…それで小早川さんが……」



小早川「は、はい……」オドオド…



さやか「あはは!そんな緊張しないでいいって、私達、友達でしょ?」



小早川「とも……だち……?」



小早川「友達…!?」パァ…!



小早川「本当に友達!?いいの!?ありがとう!嬉しいよ!」



さやか「クソゥ!このー!可愛いヤツめ!」ガバッ!



小早川「あはっははははは!止めてよ!」ジタバタ



まどか「ティヒヒ!」



マミ「あらあら」クスクス…
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 18:06:17.10 ID:64n5+vCQ0
小早川「あはは……ハァ…ハァ…ところで、巴先輩が魔法少女なら、二人も?」



さやか「いやぁ、まだ見習いって感じなんだけどね」



まどか「私も、まだ迷ってるんだよね……渚ちゃんは?」



小早川「う〜ん……私も、まどかちゃんと同じ……かな?」



QB「迷うのもいいけど、早めに契約するのをオススメするよ」



まどか「キュゥべえ」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 18:41:58.13 ID:64n5+vCQ0
QB「僕と契約すれば好きな願いを叶えられる代わりに、魔法少女になれる」



QB「三人共、まだ決めてないのかい?」



さやか「実は私は迷ってるんだよね………」



まどか「わ、私も……」



小早川「私も……」



QB「フム……そうかい、まぁ強要はしないよ」



QB「僕はいつでもキミ達の契約を待ってるよ」キャップィ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 18:55:47.34 ID:64n5+vCQ0
小早川「あ!もうこんな時間!」



小早川「早く帰らないと電車に遅れちゃう!ごめんなさい巴先輩!」



マミ「フフ……いいのよ」



小早川「……あの」



マミ「?」



小早川「………明日、巴先輩が魔女狩りしてる所、見学しても、いいですか?」



マミ「えぇ、構わないわ」



小早川「…!ありがとうございます!それじゃあ、明日!」ダッ!



マミ「じゃあね小早川さん」



まどか「また明日ね、渚ちゃん!」



さやか「夜道には気を付けろよー!」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:08:09.62 ID:64n5+vCQ0
明日




小早川「フフ〜ン♪」



まどか「何だか…嬉しそうだね?」



さやか「ひょっとして、マミさん?」



小早川「うん!今日連れてってくれるらしいから」



小早川「本当に楽しみだよ!」



ほむら「…………」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:18:59.11 ID:64n5+vCQ0
ほむら(……小早川 渚……)



ほむら(別に怪しくはないけど……)



ほむら(彼女からはとてつもない『絶望』を感じる……)



ほむら(小早川 渚にも警戒しなきゃ………)
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:45:23.51 ID:64n5+vCQ0

魔女の結界



マミ「みんな!ついてきて!」



使い魔A「ウケケ……」



さやか「わわっ!来るなよ!」ブンッ



まどか「きゃあ!」



小早川「あ、危ない!まどかちゃん!」


バキッ!


小早川「うわぁあああ!!!」



マミ「!?」



さやか「渚!」



まどか「渚ちゃん!」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 19:57:21.45 ID:64n5+vCQ0
魔女「………」


さやか「あ!魔女だ!」


小早川「うぅぅ……痛い痛い……」



まどか「大丈夫!?渚ちゃん!しっかりして!」



マミ「………ッ!」ジャキッ!
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 20:09:17.53 ID:64n5+vCQ0
マミ「……私は貴方を許さない!」チャッ



使い魔A「ガァー!」



使い魔B「クケー!」



マミ「………!」ズバッ



マミ「………」



さやか「あ、あれ!?マスケット銃を二つ出したのに何で使わないの?」



小早川「………先に倒すのが居るからだよ」



さやか「え?」



使い魔C「ゴァァ!」



まどか「あ!上から…!?



マミ「ッ!」ドォゥンッ!



使い魔C「」ボシュッ!



マミ「……!」ドォッ!



使い魔C「」ボォッ!
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 20:16:56.10 ID:64n5+vCQ0
小早川(一番、危険そうで素早い使い魔を狙う……)



小早川(さすがはマミさん♪)



小早川(慌てずに的確に敵を狙う……流石だねぇ♪)



小早川(この人を先に絶望させた方がいいかも)
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 20:33:01.69 ID:64n5+vCQ0
マミ「………ッ」バッ!




マミ「ティロ―――――」



マミ「――――フィナーレ!!!」ジャキッ!




ドオォンッ!


薔薇園の魔女「ゴォオオオオ!!!」




さやか「やっ、やったぁ!」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 20:43:19.74 ID:64n5+vCQ0
マミ「ごめんなさい、小早川さん……」シュン…



小早川「い、いえ!何も巴先輩が謝らなくても……!」



小早川「それに巴先輩、格好よかったです!」



マミ「ありがとう……小早川さん」



小早川「………♪」ニタァ…
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 21:29:50.80 ID:64n5+vCQ0




『共食い』編(絶望ルート) 04話 「私は貴方を絶対に許さない」 


             END
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/11(日) 21:46:27.96 ID:QN9Fnda0o
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 21:48:52.64 ID:64n5+vCQ0
魔法少女  なぎさトークショウ♪



小早川「主人公が悪に勝ち、平和が訪れて、みんながハッピー」



小早川「今まで愛してきた幼馴染とゴールイン」



小早川「伝説の怪盗や最強の殺人鬼を名推理で逮捕」



小早川「よくあるハッピーエンドだよね♪」



小早川「だけどね、たまに思っちゃうんだよ♪」



小早川「もし正義の味方が悪に敗れて、世界が悪の組織の手に落ちたら?」



小早川「もし今まで好きだった幼馴染が友人に取られた主人公の反応は?」



小早川「もし怪盗は結局捕まらず、殺人鬼に相棒を殺された探偵の反応は?」



小早川「平和なハッピーエンドの展開でいいハズなのに、どうしてもバットエンドを考えてしまう

事って無い?」



小早川「ひょっとしたら、私だけだと思うけど……♪」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 22:04:58.81 ID:64n5+vCQ0
小早川「つまり……アレだよ、人間には必ず黒い部分があるって言いたい訳♪」



小早川「どれだけ善人でも、黒い部分は少しでもあるんだよ♪」



小早川「『私は善人』とか『俺はいい奴』とか思ってても、気付かないだけなんだよね♪」



小早川「その黒い部分があるから、怒りとか憎しみとかが沸き上がるんだよ♪」



小早川「我慢しすぎて、『あ〜、アイツぶっ殺してぇ』とか思わず口に出てしまうでしょ?」



小早川「そう言う時は意味も無くゲラゲラと大爆笑するといいでしょう♪」



小早川「まるで狂人の様にね!」ビシッ



小早川「えーっと……まぁ私達はストレスの塊を背負ってますから…まぁそんな感じで……

黒い部分を抑える方法として……あぁそうそう、効果は個人差があるから♪」




小早川「あるかな?無いかな?まぁそんな事考えず、実行してみなって!『意味も無い』ってのが

重要なキーワードだよ!」



小早川「ちなみに実行する時は誰も居ない所でやるように、精神外科に連れて行かれる可能性が

あるから♪」




小早川「以上、なぎさトークでした♪」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/11(日) 22:06:37.97 ID:EFxq3180o
精神外科って脳みそ切るロボトミーとかのだよね
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 22:47:30.97 ID:64n5+vCQ0
不気味なスナック



ゼロ『あらお兄さん☆今日もご苦労さまです☆』



ゼロ『あはは☆分かってるわよ、いつものヤツね☆』



ゼロ『え?尺稼ぎ?そんな事言うなよ、泣いちゃうぜ?』



ゼロ『……ところで、どう?このまま絶望ルートのままでいいのかい?』



ゼロ『私は破壊神でもあり創造神でもある私の力を持ってすれば、希望ルートに変える事が出来るよ?』



ゼロ『絶望ルートを書いて、希望ルートを書くって言ったけど……一気に希望ルートに変える

事が出来るけど?』



ゼロ『その代わり、絶望ルートは暁美ちゃんの予想でダイジェストに流れるだけになるけど……』



ゼロ『前は少しせっかちだったね☆それじゃあ聞くよ?コレが最後の問いだ☆』



ゼロ『このまま絶望ルートで通すか』



ゼロ『巻き戻して希望ルートにするか』



ゼロ『私が昨日考えた『俺カッケェ!』スレの短編を挟むか……』



ゼロ『どっちをするか、安価で決めてくれたまえ☆』



希望ルートOr絶望ルートOrウザイルート


+2
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/11(日) 22:50:03.91 ID:EFxq3180o
ウザイルートからのダイジェスト絶望
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/11(日) 23:05:15.73 ID:+cntHYTPo
>>1が書きたいのならば>>218でヨロ
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 23:11:58.95 ID:64n5+vCQ0
ゼロ『よし分かった!そこまで言うなら私の創作クソスレの後に希望ルートに巻き戻してあげるよ!』



ゼロ『ダイジェストは希望ルートにて!』



ゼロ『ここから恐らくシリアス感ゼロになる』



ゼロ『そしてただならぬ吐き気と頭痛及びウザさを感じたら、早急に病院に行くように!』



ゼロ『よーし、最後にいい事を言っておこう』




ゼロ『キミ達、人間の出発点と終着点は――――』



ゼロ『――――常に『ゼロ』だ』
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 23:15:27.70 ID:64n5+vCQ0



          ウゼェルート  原案:ゼロ

                 アシスト:アポビス・ジャヒー・ジャパウォック 
        


222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 23:20:09.82 ID:64n5+vCQ0
廊下



ゼロ『―――で?どうするの?』



小早川「私は………」



イケメン「おや?小早川さんじゃありませんか」キラキラ…



小早川「えっ!?だ、誰!?」



イケメン「ん?あぁ、俺?俺は……」



神羅「俺の名前は『水元神羅』、よろしくね」



小早川「は、はぁ……」



神羅「所で、小早川さん」



小早川「はい?」



神羅「キミ、ネガティブ系魔法少女でしょ?」



小早川「は?」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 23:23:31.54 ID:64n5+vCQ0
小早川「えぇっ!?どうしてそれを!?」



神羅「いや、なんというかな……俺の心がそう叫んでる気がしてさ」



小早川「キミ…何者!?」



神羅「通りすがりのイケメンさ」ファサッ



小早川「は?」



ゼロ『ウゼェ!』ガビーン!
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 23:31:08.68 ID:64n5+vCQ0
ゼロ『な、何だ…このイライラ感は……!蕁麻疹が……!』ボリボリ…



小早川「秘密を知ってるなら、死んでもらうしか無いね♪」スチャッ!



神羅「お、オイオイ!ちょっと待てよ!落ち着けよ、俺は争いに来た訳じゃないんだ!だから、その

物騒な物を―――」



小早川「問答無用!『出血弾』!」タァンッ!



神羅「ッ!」バッ!



小早川「なっ!?よけた!?そんな馬鹿な!?」



神羅「だから言っただろうが、俺はお前なんかと争いたく無いって」



神羅「まぁいい、ネガティブ系魔法少女……お前は俺が潰す」ギンッ!



小早川「ヒッ!?」ビクッ!



ゼロ『…………』
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 23:38:26.64 ID:64n5+vCQ0
小早川「クッ…くそっ!『破滅―――」



神羅「遅い!」ボゴォッ!



小早川「ぐわぁっ!?」



神羅「まだまだだな渚……お前はやっぱりいつまで経っても弱い」



小早川「へ?」



神羅「忘れたのか!?お前の幼馴染だよ!」



小早川「え…?まさか……水元神羅って……」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/11(日) 23:50:52.04 ID:64n5+vCQ0
数年前


男子A「こんのぉ!渚のクセに生意気だぞぉ!」


小早川「えーん!えーん!ド○えもーん!」



ゼロ『いやいや、こんなんじゃ無かっただろ!もっとドロドロしてただろ!?』※別スレ参照



神羅「つーかよぉ……」



神羅「ちょっとばっかし、無理して出てきたっていうのによー」



神羅「何だぁ?このバカみたいな三下共は?」



ゼロ『お前、そんなキャラじゃねぇだろ!怒られるぞ!色々と!』



男子「ま、まさか、水元神羅(以下省略」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 00:25:53.23 ID:0T0qE22a0
そしてなんやかんやありまして



ワルプルギスの夜「アハ…!」



神羅「帰れ!」ボゴォッ!



ワルプルギスの夜「マジニ!」ブベラァ!



神羅「やったー!ワルプルギスの夜を倒したよー!」



まどか「おめでとう」パチパチ…


さやか「おめでとう!」パチパチ…


杏子「おめでとう」パチパチ…


マミ「おめでとう」パチパチ…


小早川「おめでとう♪」パチパチ…



ゼロ『おめでとう」パチパチ…


ゼロ『よーし!みんなで胴上げだ!」


神羅「あはは!止めろよ!」


「「「「わっしょい!わっしょい!!わっしょい!!!」」」」


神羅「止めろよ恥ずかしいだろ!いくらお前らが俺の嫁だからって……」



神羅「よーし!このまま6Pry」


アー!ザッパーン!


フザケンナヨツーカダレダヨオマエ。カエロカエロー 



                 投
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/12(月) 00:47:57.39 ID:FFDH/njHo
えっ?
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 05:43:21.39 ID:0T0qE22a0
ゼロ『………コホン、驚異の短さは私が謝る、まだ未完成のものでね☆』



ゼロ『まぁ、何でこんな未完成のものを投稿したという理由はさておき……』



ゼロ『水元神羅クンの登場は未定!」



ゼロ『この私が考えたスレの事は置いといて……』



ゼロ『さっそく、巻き戻すとしよう』
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 05:48:29.17 ID:0T0qE22a0
廊下



ゼロ『で?どうするの?渚ちゃん』



小早川「………分かったよ、希望の為にやってみるよ……」



ゼロ『そうかそうか……ククク……』



ゼロ『いやぁ、そう言ってくれると嬉しいっつーか何というか……』



小早川「ま、たまにはいいでしょ、希望の為に働いたって♪虫酸が走るけどこの虫酸がたまらない♪」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 05:53:26.02 ID:0T0qE22a0
翌日



小早川「…………」



小早川「……魔女の気配がするな」



小早川「ここかな?」



小早川「……誰か入った後がある」



小早川「ま。入ろうか♪」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:01:55.02 ID:0T0qE22a0
結界内



ほむら(クッ…早くしないと巴マミが……!)グググ……



小早川「〜♪」スィ〜…



ほむら「え…!?」



ほむら「こ、小早川 渚!?」



小早川「ん?」



小早川「あれあれあれ?ほむらちゃんじゃないか♪何やってんの?そんなところで、何でグルグル巻きに

なってるの?そう言うプレイ?」



ほむら「貴方……やっぱり魔法少女だったの?」



小早川「んー…違うね、普通の魔法少女じゃないんだ♪」



ほむら「………?」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:07:44.59 ID:0T0qE22a0
結界奧



マミ(体が軽い、こんな気持ちで戦うの初めて!)



マミ(もう何も、怖くない!)



お菓子の魔女「」ポーン!



マミ「ティロ・フィナーレ!」



お菓子の魔女「」ズドンッ



さやか「やったぁ!」



お菓子の魔女「」ニューン



マミ「え?」



マミ(し、しまっ―――)



ダァンッ!



お菓子の魔女「ゴォォォ…!」ジュゥゥゥ…



マミ「!?」



さやか「!?」



まどか「!?」



QB「…!?」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:12:20.01 ID:0T0qE22a0
小早川「『聖職弾』、対魔女専用弾丸!」



小早川「あー、楽しいなぁ♪魔女を瞬殺する簡単なお仕事は♪」



さやか「て、転校生!?」



まどか「小早川さん!?」



マミ「………QB、彼女は?」



QB「……分からない、あんな魔法少女と契約した覚えがない……」
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:21:01.57 ID:0T0qE22a0
ザァァ……



まどか「あ、結界が……!」



小早川「〜♪」スッ



マミ「待ちなさい」



小早川「?」



マミ「貴方も、イレギュラーの様ね……」



小早川「イレギュラーどころか万年、小道具係りさ♪」



マミ「貴方は一体……!」



ほむら「待ちなさい」スッ



まどか「ほむらちゃん!」



マミ「暁美さん…?」



さやか「やっぱアンタ達、グルだったのかよ!」



ほむら「違うわ、私が小早川 渚が魔法少女だと言うことを知ったのは今日よ」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:25:14.74 ID:0T0qE22a0
ほむら「それより巴マミ、だから言ったでしょ?これまでの魔女とは違うって」



マミ「うっ……」



ほむら「あの場面で小早川 渚が来なかったら、巴/マミになってた所よ」



マミ「と、巴/マミ……?」



マミ「うっ…何だか気分が悪くなってきたわ……」



さやか「大丈夫?マミさん」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:28:47.00 ID:0T0qE22a0
ほむら「もうすぐで貴方はマミになってた所よ」



ほむら「そして巴の方が……」



マミ「うぅぅ……」クラッ…



まどか「あれ?小早川さんは?」



ほむら「………」



QB「……小早川 渚、彼女は一体……」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:36:06.87 ID:0T0qE22a0
明日



小早川「ー♪ー♫」



まどか「………」



さやか「ほむらのヤツ……本当に渚の事を知らなかったのかな?」



ほむら「知らないって言ってるでしょ」



さやか「うっわぁ!」ガタタッ!



まどか「さ、さやかちゃん、パンツ丸見え……」



ほむら「あんな魔法少女知らないし、聞いたこともないわ」



さやか「ほ、本当か?嘘じゃないだろうね!?」



ほむら「……本当かどうかは本人に聞いてみたら?」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:39:49.38 ID:0T0qE22a0
さやか「渚!」



小早川「は〜い♪」



さやか「アンタとほむらはグルなの!?」



小早川「………え?」



小早川「………え?」



さやか「……もういい、違うのは分かったよ」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:46:15.56 ID:0T0qE22a0
ほむら「だから言ったでしょ」



さやか「まぁ、信じてあげよう!感謝しなさい!!」ババンッ!



まどか(何でそんなエラそうなの……?)



さやか「……っと、ごめん、まどか!行くところがあるんだ」



まどか「上条君の所?いいよ、行ってらっしゃい」



さやか「うん、それじゃあ」ダッ



小早川「………♪」ガタッ…



ほむら「………」



ほむら「………鹿目まどか、今日は一緒に帰りましょう」



まどか「え?でも……」



ほむら「一 緒 に 帰 り ま し ょ う」



まどか「め、目が恐いよほむらちゃん………」
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 06:54:47.97 ID:0T0qE22a0
病院



恭介「……さやかは僕をいじめてるのかい?」



さやか「え…?そんな事は……」



恭介「………僕の左手はもう治らないんだ!」ガッシャーン!


CD「解せぬ」メキッ!


バシッ!


恭介「痛ったぁ!?」



さやか「恭介の馬鹿!意気地なし!もう恭介の事なんて知らない!」



恭介「ええっ!?いやっ、ちょ、待てよ!」ガシッ!



さやか「わぁ!」ボフッ



恭介「うわぁ!?」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 07:05:31.89 ID:0T0qE22a0
さやか「離してよ!」



恭介「いやいや、待ってよ!話を……!パンツが見えてるよ!」



さやか「私とは遊びだったんでしょ!?だから離してよ!」



恭介「そんな事一言も言ってないけど!?」



さやか「田舎女の貧相なオッパイよりもラスベガスの極上のオッパイの方がいいんでしょ!?」



恭介「何でそんなアメリカ映画みたいなノリなんだ!?」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 18:12:40.58 ID:0T0qE22a0
数分後


恭介「ぜぇ…!ぜぇ…!」



さやか「はぁ…!はぁ…!」



恭介「……っ、とにかく無理なんだよ、奇跡か魔法が無い限り僕の手は治らない!」



さやか「げほっ!げほっ!…あるよ!奇跡も、魔法もあるんだよ!」



恭介「………え?」



さやか「…………っ!」



QB「………」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 18:20:40.46 ID:0T0qE22a0
ほむら「あら?鹿目さん、何その携帯?」



まどか「うん、仁美ちゃんが忘れてた物らしいんだけど……」



ほむら「……ちょっと貸して」



まどか「え?」



ほむら「………」ベリベリ…



まどか「あれ!?携帯のカバーだったのそれ!?気付かなかったよ」



ほむら「これは携帯電話の機種がバレないように工作されてるわね……」



まどか「なんでそんな事をするんだろう?」



ほむら「留守電が入ってるわ」



まどか「え?」



まどか「あ!」ピッ



まどか「ちょっ、ちょっと!ほむらちゃん!」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 18:34:28.69 ID:0T0qE22a0
『留守番電話が三件、入ってます』


『一件目、午前、6時、35分』ピーッ!



男の声『あぁ、仁美か?留守だった様だから留守電入れておくぜ』



男の声『あのさ……その……どこに居るんだ?』



男の声『お前、俺と付き合って二日で転校しちまったけど……それ以降、会ってないよな?』



男の声『ショックだったのか…?アイツが死んで……』



男の声『気にするなよ!アイツは俺の彼女じゃねぇし!』



男の声『ただの幼馴染なんだって!』



男の声『あっ……ヤベ……悪い、仁美…じゃあな』ブツッ
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 18:44:26.32 ID:0T0qE22a0
『二件目、午後、4時、56分』



女の声『あぁ、私だRB、MDだ』



MD『お前、そろそろ作戦を実行したらどうだ?』



MD『そろそろ『本部』がしびれを切れ始めたぞ』



MD『まぁ……辛いのは分かる……だけど、私達は上の命令に逆らう事が出来ない』



MD『美樹さやかは、もう魔法少女になったらしい、さっきQBから連絡が来た』



MD『お前が頼みの綱なんだ、美樹さやかを………』



MD『………すまない、またかけ直す……』




まどか「え……さやかちゃんが……?それに……QBってまさか……」



ほむら「………」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 18:54:07.02 ID:0T0qE22a0
『三件目、5時、15分』



『僕だよ、仁美』



ほむら「!」



まどか「この声……キュゥべえ!?」



キュゥべえ『あの……その……分かってると思うけど……』



キュゥべえ『辛いのは分かるけど……僕達は『本部』に人質を取られてる……逆らったら、皆殺しだよ』



キュゥべえ『さっき、さやかを魔法少女にしたよ』



キュゥべえ『早く準備に取り掛かって……ごめんね、キミばっかり辛い思いをさせて……』



キュゥべえ『それじゃあ……』ブツッ
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 19:29:35.08 ID:0T0qE22a0
まどか「ど、どういう事……!?これって……!」



まどか「な、何で仁美ちゃんが……キュゥべえと……!?」



ほむら「…………」



ほむら「………志筑仁美はスパイだったって事ね」



まどか「そんな……!」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 19:39:17.99 ID:0T0qE22a0
タワー


杏子「……で?そのネガティブ系魔法少女の小早川 渚ってヤツをブッ倒せばいいの?」



斎藤「そうだ、アイツらを生かしておくと見滝原は終る」



斎藤「アイツらが拠点としていた下見滝原でヤツらの工作で大規模な暴動が起きた、その混乱と同時に隠れていた

ネガティブ系魔法少女に下見滝原の魔法少女全員が殺された」



斎藤「一人は首が千切れかけたまま死んでたヤツもいた」



杏子「トンデモない奴らだな……ま、どーでもいいけどよ」



杏子「オーケー、やるよ、成功報酬はお前が持ってるグリーフシード数個だ」スッ…



斎藤「………」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 19:51:47.02 ID:0T0qE22a0



小早川「で?首尾はどう?」



新川『順調ッスよー!』



新川『もうこの辺の魔法少女居ないんじゃないッスかねー?』



小早川「A班からD班は下見滝原の暴動鎮圧に回ってね♪」



小早川「E〜Z班は見滝原に来て地形と魔法少女の情報の入手をお願いね♪」



小早川「あ、そうそう。見滝原の魔法少女と戦わないよーに♪」



新川『了解ッス!』
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 20:10:51.79 ID:0T0qE22a0
明日


仁美「あら?あらら?」



さやか「どうしたの?仁美?」



仁美「えっ?えぇっと……携帯を忘れたハズなのに……」



まどか「あ、もしかして……コレ?」



仁美「………ッ!?」



まどか「……!」ビクッ!



仁美「そう、それですわ!ありがとうございます鹿目さん」



まどか「う、うん……」ビクビク…
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 20:25:46.04 ID:0T0qE22a0
仁美「っと、美樹さん」



さやか「んー?何ー?」



仁美「帰り、一緒に来てくれません?」



さやか「え?別にいいけど」



まどか「………」



ほむら「………」



小早川「…………♪」

253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 21:38:45.36 ID:0T0qE22a0
ほむら「小早川さん」



小早川「なにー?」



ほむら「小早川さん……申し訳無いんだけど、巴さんの様子見て来てくれない?」



小早川「………で?さやかちゃんの方はどうするの?」



ほむら「私がやるわ……巴さん、何日か学校に来てないらしいの」



小早川「フーン……そういうの、学校の先生がやる事なんだけどね♪」



ほむら「そんな事を言わないで、行ってあげて」



小早川「いやいや、行くつもりだよ?じゃあ、さやかちゃんの方はよろしく♪」
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 21:50:21.30 ID:0T0qE22a0
マミのマンション



マミ「はぁ〜……」



マミ「……って私、何を落ち込んでるのかしら」



マミ「そうよね、翌々考えてみたら普通の女の子を結界に連れていくとか、どうかしてるわよね」



マミ「今、この瞬間にも魔女が増えてるかもしれないのに……」



マミ「それに学校のみんなにも心配かけてるかもしれないし……」


ピンポーン♪


マミ「…?誰かしら」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 21:59:18.09 ID:0T0qE22a0
マミ「はい?」ガチャッ



小早川「やぁ!マミさん!」



マミ「小早川さん!?」







マミ「まさか小早川さんから来てくれるとは……それで、何の用?」



小早川「んー…マミさんが心配で来たんですよ♪ここ数日、学校に来てないらしいじゃないですか♪」



小早川「どうかしたんですか?教育機関に不満でもあるんですか?」



マミ「別にそう言うわけじゃないんだけど……もう解決しちゃったし、明日から学校いくわよ?

ごめんね、心配をかけちゃって」



小早川「なんだ、じゃあ一件落着なんですか♪」



マミ「うん、私も色々と反省したし」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 22:21:07.83 ID:0T0qE22a0
マミ「無関係な人を巻き込んじゃって……本当に申し訳なかったわ、二人には……もう少しで恐い思いをさせる所

だったわ」



マミ「やっぱり私は一人で魔女退治した方が……」



小早川「え?それは聞き捨て出来ませんねぇ♪」



マミ「へ?」



小早川「魔女退治なんて一人だけなんてツマラナイでしょ!一人魔女退治なんて一人スマブラ並みに楽しく無いですよ!?」




マミ「そ、それは人によると思うけど……」



小早川「一人で魔女退治なんて、大統領が許しても私は許さないぞ!」ピッピッピ…



マミ「何してるの?」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 22:27:11.69 ID:0T0qE22a0
小早川「あ、もしもし?聡里ちゃん?」



小早川「ねぇ、新人の子を大至急呼んでくれない?一部隊ぐらい!」



小早川「……うん♪分かった、それじゃあ…場所はGPSで転送するよ」



小早川「それじゃあね♪」



マミ「誰に電話してたの?」



小早川「えぇ〜?えへへー♪」



マミ「?」
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 22:38:10.04 ID:0T0qE22a0
マミ「そういえば小早川さん」



小早川「はい?」



マミ「よく見たら左手の薬指が無いわね?どうしたの?」



マミ「あ、ごめんなさい!気にしてる事を言っちゃったかしら……」



小早川「いえいえ〜♪気にしてませんよ〜♪この薬指が無いのは、大した事じゃないんですよー♪」








小早川「ちょっと子供の頃に薬指をカッターナイフで切られましてね♪」
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 22:48:49.76 ID:0T0qE22a0
マミ「き…切られた…?誰に…?」



小早川「え?モチロン、お父さんにですよ♪」



マミ「え?お、お父さんに?」



小早川「まぁ、この薬指が無くなって以来、私へのイジメは絶え間なく続いて苦しく痛くて辛い

のがさらに激しさを増しましましてね♪」



マミ「………え」



小早川「あの頃は誰からにも助けてくれ無かった、いくら悲痛のあまい泣き叫んでも

ヒーローは駆けつけてくれなかった♪みんな見て見ぬ振り♪」



小早川「児童相談所だってまともに取り合ってくれなかったしさ♪」



小早川「先生だってちょっと注意するだけで、なんの効果も無い♪」



小早川「マミさんはある?自分の下駄箱に大量の虫や蛙の死体を詰められたり、自分の机の中に

大量のゴミを詰められてたり、トイレでご飯を食べてると、上から大量のゴキブリとミミズの死骸を

ぶっかけられたりとか、勝手に死んだ事にされたりとか♪」



マミ「………っ!」
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 23:00:33.33 ID:0T0qE22a0
小早川「昼休みの時にサンドバックにされるのは、当たり前だったなぁ♪」



小早川「掃除の時はいつも私に押し付けられて……サボったら顔の形が変わるまで殴られたっけ?」



小早川「もっと酷いのは、私の家の犬を目の前で撲殺されて―――」



マミ「も、もう止めてっ!」



マミ「何で、何でそんな辛い過去を平然と語れるの…!?」



小早川「…………」



小早川「………マミさん、聞いてください」



マミ「?」
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 23:17:55.20 ID:0T0qE22a0
小早川「私は昔、友達なんて居なかったそれどころか敵だらけだった」



小早川「家に帰っても地獄、学校に言っても地獄……」



小早川「大晦日の時はご飯も食べさせてくれないまま、真冬の空の下に出された事もある」



小早川「私の唯一の友達である、愛犬ゼロはみんなに撲殺されて死んだ」



小早川「そして私は完全に一人になったんだ」



小早川「マミさんは一人なんかじゃない、私やほむらちゃんやみんなも居る」



小早川「一人になりたいとか…一人がいいとか……そんな寂しい事を言わないで……」



小早川「一人なんて許さない!孤独が良いなんて、そんな事、口が裂けても言っちゃ駄目だ!」



マミ「……!」



小早川「絶対に一人にはさせない…!絶対に理不尽な人生のまま一生を終わらせない…!」



小早川「絶対に私の二の舞を踏ませないッ!」



マミ「こ、小早川さん……」
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 23:27:12.92 ID:0T0qE22a0
小早川「だからマミさん、困った事があったら一人で考え込まないでね?」



小早川「悩みがあるなら、いつでも私が聞くよ?」



マミ「い、いいの?」



小早川「いいよ……だって友達でしょ?」



マミ「こ、小早川さん……!」



ピンポーン♪



小早川「あはは♪来たようだね♪」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/12(月) 23:47:14.45 ID:0T0qE22a0
ファミレス



仁美「――――私は上条さんに思いを告に行きますわ」



さやか「ふぁっ…へ、へぇ!恭介のヤツも隅に置けないなぁ!」



仁美「しかし、美樹さん……貴方から上条さんに思いを告げるといいですわ、美樹さんと上条さんは

幼馴染ですから」スッ…



さやか「ハッ…ハハ…!な、何を言ってるんだ仁美のヤツは…昼ドラの見すぎじゃないの…?」ガタガタ…



仁美「?」



仁美(な、何ですの!?あの黒づくめで鼻眼鏡を掛けてる、あの人は!?」



仁美(目を合わさないで置きましょう……)




ほむら「面白いぐらい同様してるわね……」



ほむら「なんとか美樹さやかをサポートしないと……」
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 07:04:44.95 ID:w7WmI5or0
さやか「ま、まったく……べ、別に私は恭介の事なんてなんとも思って無いし…!コオロギの次に好きじゃ無いし…!」




さやか「それに……おま、私が恭介に告白した所で…」コポコポ…



さやか「一瞬で撃沈するに決まってんでしょ……!」ガッチャーン!



さやか「あ、はは…はっはー」フキフキ…




ほむら「駄目だわ……完璧に混乱してるわ……」



ほむら「小早川 渚はどうしたのかしら……」
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:04:52.39 ID:w7WmI5or0
病院



恭介「うっ…クッ……」ガチャガチャ



小早川「リハビリを頑張ってるようだね、恭介クン♪」



恭介「キミは……ひょっとして、小早川 渚ちゃんかい?」



小早川「え?知ってるの?」



恭介「うん、さやかから、黒が入った青い髪をしたアホ毛が特徴的で……」



小早川「アホ毛で覚えてもらえるとはね…♪」ビョンビョン
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:12:51.03 ID:w7WmI5or0
恭介「で?何か用?」



小早川「用って程じゃないんだけど……♪」



恭介「?」



小早川「ぶっちゃけ、さやかちゃんの事をどう思う?」



恭介「え…!?い、いや……その……さやかは……」



小早川「ひょっとして嫌い?大っ嫌い?お見舞いに来た時は鬱陶しいとか思った?」



恭介「い、いや、そんな事は無いけど……」



小早川「じゃあ大好きなの?好きなの?お見舞いに来た時はチュッチュしたかった?」



恭介「そう言う訳でも無いんだけど……その…何だろう……」



小早川「んん〜?」



恭介「あ!そ、そろそろリハビリの続きしなきゃ!」



小早川「………♪」



小早川(まぁ、これで少しは心を動かせただろう……ね♪)
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:23:36.58 ID:w7WmI5or0




小早川(さて、これで、さやかちゃんは少し有利になっただろうね♪)



杏子「……」ドッ



小早川「っ」



杏子「悪い……」



小早川「ん……」



杏子(ヘッ…このスッたソウルジェムを遠く離れた場所に持っていけば……)



杏子(斎藤曰く、死ぬみたいだからな……)ギュッ



小早川「う〜ん♪このソウルジェム、いい色してるな〜♪」



杏子「なっ!?」バッ!
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:30:04.93 ID:w7WmI5or0
杏子「お、オイ!」



小早川「まったく……最近の魔法少女はスリまでするとはね♪」



杏子「返せよ!」



小早川「そっちこそ♪」



小早川「あと、ソウルジェムを私が死ぬ所まで行くには約800kmまで行かなきゃいけないよ?」



杏子「……!チッ!」ヒュッ!



小早川「♪」パシッ!ヒュッ



杏子「やっぱり力で潰すしかないみたいだな!」パシッ



小早川「スリなんかしやがって、殺すぞ」スッ
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:38:33.72 ID:w7WmI5or0
小早川「……で?変身してどうする?これを誰かに見られたらコスプレイヤー同士の喧嘩に見えると思うけど?」



杏子「ハッ!ンな事いちいち気にしてる場合かよ!」ビュッ!



小早川「うおっ!?」バッ!



杏子「チャラチャラ踊ってんじゃねぇ!」ジャラッ!



小早川「うわっ!分裂して鎖が……ぐえっ!」ガチャッ!



ドゴォォンッッ!



小早川「ゲホッ!ゲホッ……」



杏子「終わりだぁ!」バッ!



小早川「キミがね♪」チャッ!



杏子「ッ!」バッ!



パキンッッ!
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:43:07.82 ID:w7WmI5or0
杏子「ヘッ!アンタの撃つ弾丸は普通の弾じゃないって事ぐらい予想済みだよ!」ビュッ!



小早川「弾丸を弾き飛ばすとはね…♪じゃあ……」



小早川「『調合弾』ならどうかな?」チャキッ



杏子「結果は同じだっつーの!」バッ!



小早川「♪」タァンッ!



杏子「ヘッ!」バキンッ!
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:50:34.46 ID:w7WmI5or0
杏子「大人しく殺され……!」ベキッ!



バガァンッ!



杏子「なッ!?槍が……!?」



小早川「『粉骨弾』に入ってる成分と『軟弱弾』に入ってる物を調合した弾丸だよ♪」



小早川「これは調合次第で無機物にも効く弾丸にもなるんだ♪」



杏子「え?は?え……?」



小早川「キミは理科のお勉強が衰えてる様だね♪」



杏子「えっ!?ちゅ…中学になったら特殊弾丸を作るのか!?」



小早川「………マジで言ってる?」
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 18:57:40.41 ID:w7WmI5or0
杏子「ズルイぞ!お前だけそんな科学的な物を……!」



小早川「いやいや……成分つっても魔力で作ったヤツだからね?」



杏子「だけど……」



小早川「?」



杏子「アタシの槍が一つだけだと思った?」ニタァ…



ゴォッ!



ザスッ!ドスッ!ザスザスッ!ザクッ!



小早川「………ッ!?」グラッ…



バタッ!



杏子「フフフ………」ゴゴゴ…
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 19:07:03.86 ID:w7WmI5or0
タワー




斎藤「………」ジー…



斎藤「よし!よくやった!」



少女A「これでネガティブ系魔法少女のリーダーを失った他のネガティブ達は内紛とかで壊滅するでしょう」



斎藤「そうなるといいがな……まぁいい、よくやった佐倉杏子」



斎藤「いくら驚異の回復力を持っても、不意からの槍を数本も刺されば一溜りも無いだろう」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 19:17:38.57 ID:w7WmI5or0
次元の狭間



ゼロ『やぁ』



小早川「……何だよ、ゼロちゃんか……何?」



ゼロ『今キミが戦ってる子は佐倉杏子っていう名前なんだ』



小早川「……それで?」



ゼロ『その子も守ってあげたら?殺さずに倒せばいい☆』



小早川「……ゼロちゃん、自分でやればいいじゃん」



ゼロ『いやいや、忙しいから無理だよ☆こう見えても忙しいんだ☆』
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 19:57:10.85 ID:w7WmI5or0
小早川「ゼロちゃん…キミは私をどうしたいんだよ、改心して欲しいの?希望に満ち溢れる?」



ゼロ『……まぁ、本音を言うとそうだね☆』



小早川「………はぁ〜…ガッカリだよ…ゼロちゃん、キミには失望したよ」



小早川「私は生粋の絶望主義者、私が希望の為に動いてるのは、ほむらちゃんの為だから」



小早川「全然関係無いヤツを助けた所でどうなるってんだよ」



ゼロ『でも、昔、渚ちゃんと佐倉ちゃんは会った事あるんでしょ?』



小早川「…………それとこれは別だよ」



小早川「悪いけど、佐倉ちゃんは倒させて貰うよ」スッ…



ゼロ『待てよクソ野郎』



小早川「………」



小早川「……何か言った?」
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 20:00:33.95 ID:w7WmI5or0
ゼロ『黙って聞いてたら、雑魚の分際で調子に乗った事をベラベラ喋りやがって』



ゼロ『テメェ何様なんだよ』



小早川「は?」



ゼロ『あぁ?』



小早川「…………」



ゼロ『…………』
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 20:08:43.56 ID:w7WmI5or0
小早川「何?何なの?自分が神だからって天狗になってんの?」



小早川「別にテメェの実力で神になった訳じゃねぇだろうが成金野郎が」



ゼロ『あ?』



小早川「あぁ?」



ゼロ『テメェはどうしたいんだよ』



小早川「何がだよ」



ゼロ『お前は何もかも絶望させてぇのか、それとも、みんなを希望にさせてぇのかどっちなんだって聞いてんだよ』



小早川「だからさっき言っただろうが絶望に―――」



ゼロ『本音で語れよチキン野郎』



小早川「………」



ゼロ『それはテメェの本音じゃねぇだろ、言えよ、本音でよ』



ゼロ『そんなに本当の事を言うのが恐いのかよ』



小早川「私は………」
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 20:17:17.27 ID:w7WmI5or0
小早川「私はみんなを助けたい!」



小早川「理不尽な人生を歩んだ子を助けたい!ポジティブ・ネガティブ問わずに困ってたら助けたい!」



小早川「私の二の舞を踏ませたく無いッ!悲しい思いをさせたく無いッ!」



小早川「絶対に誰も絶望に堕とさせないッッ!」



ゼロ『……あはっ☆』



ゼロ『それを願ってたらキミは普通の魔法少女になってただろうね☆だけど……キミは照れ屋だから

言えないよねそれは』



ゼロ『それを言えたら渚ちゃんはもうネガティブじゃないね☆』



ゼロ『ほら、行ってきな、キミの中に残ってる希望でみんなを幸せにしてやれよ☆』
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 21:30:38.69 ID:w7WmI5or0

小早川「あはは……♪」フラッ…



杏子「ッ!?ま、まだ生きてたのか……!」



杏子「だけど、これで本当に終わ―――」



ザクッ!



杏子「!?」



小早川「はは……♪」



杏子(槍の刃を左手で防御して、右手の拳銃で……しまっ…この体制じゃあ撃たれ……!)



ドォゥンッ!



杏子「がっ!うぅっ!?」ドサッ!



小早川「今のは『昇天弾』、対魔女専用弾だから人体には影響はないよ♪」フラッ…



小早川「佐倉杏子ちゃん、色々とキミを救ってあげるよ♪」



杏子「な…にっ?何で…名前を……!」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 22:05:16.04 ID:w7WmI5or0
タワー



少女「佐倉杏子のヤツ……失敗したそうですよ?」



斎藤「………」



斎藤「カッ!別にアイツに期待なんかしてねぇけどよ、まぁ小早川 渚を足止めしてればオーケーさ」



斎藤「しかし、小早川 渚の抹殺は失敗したから報酬はやれんがな」
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 22:37:49.14 ID:w7WmI5or0
杏子「ん……」ピピピー…



杏子「ん?あぁ、斎藤か……え?分かった」



杏子「小早川 渚、お前に電話だぞ」



小早川「……?」 



小早川「もしもし?」



『お前が、小早川 渚か』



小早川「……誰?」



斎藤『多重舌と言えば分かるだろう?』



小早川「………翔子ちゃんか♪」
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:02:06.89 ID:w7WmI5or0
斎藤『ところで小早川、お前の部下が乗った電車……早く行ってやれよ』



小早川「ッ…それってどうゆう意味?」



斎藤『………』



小早川「……クッ、キミが何でネガティブ系魔法少女じゃないのか不思議だよ!」



斎藤『……私はお前達とは違うんだ、だけどネガティブ系魔法少女並みの理不尽な固有の魔法がある』



小早川「………今のキミの舌は……何だい?」



斎藤『災舌』



小早川「ッ!」ダッ!



杏子「お、オイ!」
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:07:38.16 ID:w7WmI5or0




「下がって下さい!下がって!」


「危ないですよ!入らないで下さい!」



小早川「………ッ」



杏子「ハァ…ハァ……ん?な、何だ?」



舛添「…………」



小早川「鴎ちゃん!」



舛添「あ、あぁ、リーダーか……」



小早川「他のみんなは!?たえちゃんは!?聡里ちゃんは!?彩夏ちゃんは!?」



舛添「濁川と水樹は大丈夫だよ……だけど……新川が……ッ!」



小早川「〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:12:30.04 ID:w7WmI5or0
舛添「す、すまない!リーダー!オレがしっかりしてれば…新川は……!」



杏子「な、なぁ…割込んで悪いけど……何があったんだ?」



小早川「翔子ちゃんの罠だったんだよ……」



杏子「え?」



小早川「杏子ちゃん、キミはネガティブ系魔法少女のリーダー格である私の気を逸らすだけの

役割だったんだよ」



小早川「本命は私じゃない……電車に乗った数人のネガティブ系魔法少女だったんだ」



杏子「な、何だよ…!それ…!」



小早川「…………たえちゃんは?」



舛添「……救急車に運ばれたよ、見滝原病院にな」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:14:36.71 ID:w7WmI5or0
病院



さやか「あはは〜きょーすけー……」フラフラ…



さやか「ん?」ピタッ



小早川「………!」タッタッタ…




さやか「渚?」
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:22:30.24 ID:w7WmI5or0
病室



小早川「たえちゃん!」ガラッ!



新川「………」ピッ…ピッ…



小早川「……たえちゃ……!う、腕が…!右腕が…無くなって……!?」



新川「………」ピッ…ピッ…



小早川「うぅ…うぅうううう……」ガクッ



小早川「ごめんね…!ごめんね…たえちゃん…!わ、私は…リーダーなのに……!友達一人も…守れないなんてッ…!」



新川「………渚ちゃ……ん」ピッ…ピッ…



小早川「たえちゃん!?」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:30:26.24 ID:w7WmI5or0
新川「わ、私……言ったじゃないッスか……私は『普通の魔法少女』だけど、渚ちゃんについて行くって

絶望の底に一緒に墜ちるって……」



新川「普通の…魔法少女なのに……渚ちゃんや…他のネガティブ系魔法少女達は…私をネガティブ系

魔法少女として受け入れてくれ……た」



新川「ほ、本当に……嬉しかったッスよ……?」



小早川「止めてよッ!」



小早川「そんな…!そんな死の直前みたいな事を言わないでよ!なんて事を言うの!?」



小早川「そんなの!たえちゃんらしくないッ!」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:37:34.62 ID:w7WmI5or0
小早川「そ、そうだ!ソウルジェムの魔力で回復すれば……!」



新川「……無理ッスよ……さっき…ソウルジェム……誰かに取られたッスから……」



小早川「え?だ、誰に……?」



新川「赤のセーラー服でショートカットで目付きが悪い感じで………」



新川「舌に何かが………書いてあった様な……」



小早川「翔子ちゃんか……!」




新川「………渚ちゃん……何だか……気が……遠くなって来たッスよ……」



小早川「き、聞こえない!」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:43:01.28 ID:w7WmI5or0
新川「渚ちゃん……昔、私がみんなからイジメられてる所を助けてくれたッスよね?」



小早川「ぐっ…!き、聞こえない……!」



新川「あの時……渚ちゃんの事を…男の子かと思ったッスよ……」



小早川「聞こえないッ……!」



新川「でも……同性だって気付いたのはマジビビッたッスよ……」



小早川「聞こえないッッ…!」



新川「な、渚ちゃん……本当に今まで……」



小早川「き、ききき…!きこえ…!聞こえない聞こえない!何も聞こえない!」



小早川「死にかけの人間の言葉なんてッ!何も聞こえないッッッ!!!!」







新川「…………ありがとうッス」
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:46:31.41 ID:w7WmI5or0
小早川「…………ッッッ!!!!!!」



小早川「ッァアアアアアアアアアアアアアア!!!???何なんだよ!!!!何なんだよ!!!!!!!」



小早川「何でたえちゃんがこんな目に会うんだよ!!!!狙うなら私を狙えよ!!!!」



小早川「クソッ!チクショウッ!!!!あの野郎がァァアアアアアアア!!!!!!」



ガッ…



小早川「……ぐ!?」



ゼロ『そこまでだよ渚ちゃん。私が居なかったらキミは魔女化してた』



小早川「ゼ…ゼロ…ちゃん……!」
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/13(火) 23:53:33.47 ID:w7WmI5or0
小早川「は…ハハ…ゼロちゃん……私……どうしてこうなんだろう?」



小早川「やっぱり……私が側に居ると……みんな、不幸になっちうのかな?」



小早川「ねぇ、ゼロちゃん……私って生きてる資格あると思う……?」



ゼロ『……知らないよ、そんなの』



ゼロ『……まだチャンスはある、新川ちゃんのソウルジェムを取り戻せばいい』



小早川「無理だよ…翔子ちゃんに取られたんじゃ……何されるか分からない……」



小早川「もう試合終了なんだよ……!」ググ…



ゼロ『……いや、延長だよ』チラッ



小早川「ッ!?」バッ



濁川「………」



舛添「………」



水樹「………」



小早川「………み、みんな…!」
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 00:01:00.59 ID:LkWALnDr0
濁川「何を諦めてるんですか?リーダー、まだ可能性はあるかもしれませんよ?」



舛添「そうだっつーの頼むぜリーダー……あと、涙と鼻水拭けよ」



水樹「安心してくださいリーダー、新川さんをそんな目に合わせたヤツを醜く酷く殺してあげますから

自分はなんて事をしたんだって後悔させてあげますから!」



小早川「…………みんな…!」ズズ…



ゼロ『新川ちゃんの体が腐らない様に私が何とかするから……キミ達は新川ちゃんのソウルジェムを

探してな』



小早川「じゃあ……ネガティブ系魔法少女達で、斎藤翔子及びたえちゃんのソウルジェムの捜索を開始してくれないか?」



濁川「了解」



舛添「了解ッ!」



水樹「了解!」
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/14(水) 02:42:03.69 ID:ZJa4ssXvo
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 18:17:58.87 ID:LkWALnDr0
ゼロ『渚ちゃんは何もしないのかい?』



小早川「うん……私は、さやかちゃんの問題を解決しなきゃ……」



小早川「そしてほむらちゃんの問題を全て払拭したあと、たえちゃんのソウルジェムが発見次第」



小早川「斎藤翔子を探し出して息の根を止める」



小早川「たえちゃんは任せたよ…ゼロちゃん」



ゼロ『まぁ、任せてな』
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 18:26:39.47 ID:LkWALnDr0
地下道



斎藤「………」カッカッカッ…



斎藤「何の用だキュゥべえ」



QB「あ、気付いてたのかい」



斎藤「………お前、本当にネガティブ系魔法少女が何者か分からないのか?」



QB「うん……不思議な事にネガティブ系魔法少女に関する情報が殆ど無いんだ」



斎藤「………」



QB「それより、仲間が必要なんじゃないの?」



斎藤「……確かに下見滝原の魔法少女は、ほぼ全滅してしまったからな……」



斎藤「こうなったら、見滝原で集めるべきか……」



QB「だったら強力な子が居るよ!」



斎藤「?」



QB「その子の名前は鹿目まどか、彼女を魔法少女にして仲間にすれば、キミ達は有利になるんじゃないかな?」
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 18:30:55.18 ID:LkWALnDr0
斎藤「………そいつが居る場所、教えろ」



QB「うん、付いてきて」



斎藤(どんなヤツか見てみないとな……)
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 18:36:31.07 ID:LkWALnDr0
公園



斎藤「………アイツか」




まどか「?」



斎藤「キミ、ひょっとして、魔法少女?」



まどか「えっ!?な、何で魔法少女の事を……?」



斎藤「私も一応、魔法少女をやってる者でね、仲間を探してるんだよ」



まどか「そ、そうなんですか……でも私、魔法少女じゃないから……」



斎藤「じゃあなれば?」



まどか「え?」
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 18:40:25.23 ID:LkWALnDr0
斎藤「いや、悪い悪い、そんな軽い気持ちではなれないよね」



斎藤「それで……あそこに居るのは……」




タツヤ「わー!あははー!」



まどか「あぁ、私の弟です」



斎藤「……弟…ねぇ…」



斎藤「………」



斎藤「………すまないな、姉弟水入らずの時間を邪魔して」



まどか「あ、いえいえ」



斎藤「それでは………」
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 18:42:22.70 ID:LkWALnDr0
斎藤「………」スッ



タツヤ「お姉ちゃーん」



まどか「あ、待ってよタツヤ!」



斎藤「……」パシャッ



斎藤「………」ピッピッ…
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 18:49:13.96 ID:LkWALnDr0
ファミレス



白パーカーの少女「あーあ、下見滝原が壊滅しちゃったから、もう戻れないなー」



黒シャツの少女「……ん?斎藤からメールだ」ピピピ…



白パーカーの少女「あ、コッチも」ピピピ……



白パーカーの少女「え〜と…何……?」



白パーカーの少女「『この写真の少年を誘拐しろ、名前は鹿目タツヤと言うらしい』」



黒シャツの少女「誘拐って……やってる事、犯罪者じゃないか」



白パーカーの少女「まぁ、仕方がない、あの人の指令だから従わなきゃ」



黒シャツの少女「さーて、仕事に移るか……」
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 19:12:58.30 ID:LkWALnDr0
繁華街



さやか「………」


「と、止まれぇえええええええええ!!!!!」


ドンッ!ガッ!ゴロゴロ……



さやか「う、うわ!階段から人が……!」



小早川「ぜぇ…!ぜぇ…!どこに行く気だ!上条クンの場所はそこじゃないだろう!」



さやか「な、渚!?」
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 19:29:33.48 ID:LkWALnDr0
路地裏



さやか「……もう無理だよ、さっき行ったらもう仁美が」



小早川「…………さやかちゃん」



さやか「?」



小早川「ある名も無き哲学者は言った、『何故、人間は恋い(笑)をすれば争いになるのだろうか?』……と」



小早川「ある名も無き医者が言った『恋い(笑)の病はどんな最新技術でも治せない』と……」



小早川「ある名も無き帝王が言った『何故、合コンで年齢を誤魔化すのか』……と」



小早川「ある名も無き名犬が言った『何故、結婚後にキャバクラに行っては駄目なのか』…と」



小早川「ある名も無き魔法少女が言った『恋い(笑)と愛()なんて何を夢見てんだよwwwwww』……と」



さやか「最後のは絶対に渚ちゃんの偏見でしょ!?後、誰その名も無き人達は!?」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 19:46:50.67 ID:LkWALnDr0
小早川「ある名も無き私が言った『恋い(笑)をしたところで、成功する確立なんて低い』…と」



さやか「えぇ!?」



小早川「ある名も無き小早川 渚が言った『愛()とかお前は北斗神拳の伝承者か!』……と」



さやか「どういう事だよ!?」



小早川「ある名も無きミーが言った『愛?愛…愛…藍?あぁ、佐倉杏子ちゃん?』……と」



さやか「何を言ってるんだ!?」
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 19:56:23.83 ID:LkWALnDr0
さやか「つまり何が言いたいんだよ!?」



小早川「いやいや、まだチャンスがあるんじゃ無いの?」



小早川「だってまだ、仁美ちゃんが上条クンに告白して成功したとは決まって無いでしょ?」



さやか「いや……成功してるよ絶対に……だって仁美は……」



小早川「………♪」




小早川「……もし成功してたら奪い返したら?」



小早川「仁美ちゃんを殺して上条クンを奪い返したら?」



さやか「……え?」
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 20:00:31.24 ID:LkWALnDr0
小早川「うーん…♪例えば仁美ちゃんを自殺したと見せかける様に魔法を使って殺したりとか♪」



小早川「そんで仁美ちゃんの葬式に出席して、悲しんでいる上条クンに優しい言葉を掛けて……」



小早川「そのままゴールインしちゃったら?」



さやか「そ、そんな事ッ……!」



小早川「出来る訳無いよね?さやかちゃんは優しいもん」
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 20:10:11.78 ID:LkWALnDr0
小早川「まだ、仁美ちゃんの告白が成功してるか分からないけど……」



小早川「そこまでして、上条クンを取り戻したいと思う?」



小早川「もちろんそんなやり方は悪魔そのものの行動だろう、私もドン引きする」



小早川「とある国で男の人を一方的に行為を抱いてた女性が居たらしいんだけど……」



小早川「その男性がその女性の友人に取られたんだって」



小早川「そしたらその女性は友人の家に押しかけて拳銃で撃ち殺したらしい」



小早川「それでその女性の友人の葬式で、嘆き悲しんでる男性にその女性は優しい言葉をかけて

その後、ゴールインした」



小早川「だけどバレた」



小早川「もちろん、その男性からも批難されたり家族や親戚やら世間からも批難されて、刑務所行き」



小早川「さっき言ったのはコレが元ネタなんだよ」



小早川「もちろん、さやかちゃんがそこまでしないって事ぐらいは分かるけど……」



小早川「……まだ分からないけど…どんな結果でも、自棄にならないでね?」



さやか「………渚」
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 21:57:30.15 ID:LkWALnDr0
学校



仁美「…………」



さやか「……ど、どうしたんだろう……」



小早川「う〜ん…♪分かんないね」



ほむら「……どうやら今日、返事を返す事になったらしいわ」



さやか「ほむら!」



ほむら「……志筑仁美は絶対に上条恭介に近付けちゃいけないわ、絶対に美樹さんに勝ってもらわないと……」



さやか「い、いや…勝つってそんな大袈裟な……」



小早川「とにかくどうする?優柔不断な上条クンの御陰でまだセーフだけど、今日はどうかな…?」



小早川「だから、こうするしかないと思うんだよね♪」ヒソヒソ…



ほむら「……私もそう考えてた所よ」



さやか「?」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 22:01:58.33 ID:LkWALnDr0
別室



小早川「―――っていう作戦で行こうよ♪」



まどか「ふ、普通に、行けないの?」



ほむら「しかし…因縁を付けるにはそうするしか無いわね……」



さやか「もっと他のがあっただろ!」



小早川「じゃあAプランに戻す?」



さやか「駄目だよAプランは!金が壮大に掛かり過ぎだよ!」



ほむら「それ以前にエキストラがかなり必要になるわ」



まどか「それに、見滝原の雰囲気も変えなきゃいけないし……」



小早川「う〜ん…見滝原アウトブレイク作戦はやっぱ駄目だね♪」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 22:07:35.54 ID:LkWALnDr0
小早川「だからBプランなんだよ♪」



さやか「Bプラン……他のヤツもあったかもしれないと思うけど仕方がない……」



まどか「衣装はどうするの?」



小早川「演劇部から借りるよ♪あとはセリフと流れを覚えるだけで……」



ほむら「そうね……ちょっと恥ずかしいけど仕方ないわね……」



まどか「うん、恥ずかしいけどね……」



さやか「一番、恥ずかしい思いをするのは私なんだけどなー……」



小早川「まぁ、やっちゃおうよ♪普通に渡したら流されるかもしれないからさ♪」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 22:14:57.10 ID:LkWALnDr0
帰り道


仁美「………」スタスタ…





物陰


まどか「ね、ねぇ!渚ちゃん!やっぱり止めようよ!普通に渡そうよ!」



ほむら「そ、そうよ…普通に渡せばいいじゃない……!」



さやか「ここまで来るのに何回、二度見された事やら……知ってる人に見つからなかっただけでも奇跡だよ!」



小早川「じゃあどうするの?ここで女子中学生四人がホッカホカの生着替えでもする?」



さやか「うぐっ……」



ほむら「……ここまで来たから、もう引き返せないわ……」



ほむら「それじゃあ行きましょう、小早川さん、鹿目さん」



まどか「う、うん……」ドキドキ…



小早川「♪」



さやか「じゃあ、頑張って……」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 22:18:56.00 ID:LkWALnDr0
仁美「………!?」



ほむら「………」ザッザッザッ…



まどか「………」ザッザッザッ…



小早川「………」ザッザッザッ…



仁美(な、何ですの!?あ、あれはもしかして、い、いやもしかしなくても……!)



仁美(な、何であの三人……真っ黒いサングラスを掛けて、黒いスーツを着て、色シャツを……!?)



仁美(何でそんなヤクザみたいな格好してるんですの…!?)
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 22:22:41.92 ID:LkWALnDr0
仁美「…………っ」スッ



ほむら「っ」ドンッ



ほむら「ぎゃああああああああああッッッ!!!!腕がぁあああああああ!!!!腕が折れっ…ゲボォッ!」



仁美「!?」ビクッ



まどか「あ、兄貴ィ!大丈夫かァ!?」



小早川「な、ナンテコッタイ!昨日、退院した兄貴の腕が折れに折れて折れたぁー!?」



ほむら「うぐっ…がはっ!し、死ぬ…!」ピクピク…



仁美(?、??、???)
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 22:26:59.82 ID:LkWALnDr0
小早川「こら待たんかい!そこのヤツ!」



仁美「え、えぇ?」



まどか「ほむ……兄貴の腕をヘシ折っておいて帰れると思ってんのか!兄貴はアスリートなんだぞ!!!」



小早川「兄貴!大丈夫ですか!?」



ほむら「や、やばい…!さ、三途の川的な物が……!」



まどか「逝っちゃ駄目だ兄貴!」ドゴッ!



ほむら「げぶぅ!?」



ほむら「」ブクブク…



小早川「あ、兄貴ィー!?兄貴が逝ったぁー!」



まどか「ちょっと…コレ、どうやってオトシマエ付けてくれるんですか?」ユラァ…



仁美「いやいやいや!さっき鹿目さんが……!」
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/14(水) 23:14:42.97 ID:LkWALnDr0
まどか「うるさい!」バッ!



仁美「ヒィー!あんな優しい鹿目さんが拳を振り上げたー!」



仁美「や、止めて下さいまし!」ドンッ!



まどか「うぎゃあああああああああッッッ!!!!」ズザザザ!!!



仁美「軽く押しただけなのに!?」



小早川「鹿目ェー!おのれぇ……!」バッ!



仁美「ヒィッ!」ドンッ!



小早川「あばばばばばばばばば!!!!!」ズザァッ!



仁美「小早川さんも!?」



ほむら「このクズ野郎がぁ!ブチ殺すぞぉ!!!」



仁美「暁美さんが完全にキャラ崩壊して……!って腕の骨折は!?」



ほむら「何か治った!やぁああああああ!!!」



仁美「キャァ!」ドンッ!



ほむら「グワァアアアアアアアアアアッッッ!!!!」ガッシャーン!



仁美「暁美さんに至っては凄い飛んだぁー!?」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 05:11:43.48 ID:FZ57sehu0
「コ、コラー!」



仁美「!?」



さやか「よ、よくも兄貴とその愉快な二人を倒してくれたな……でごわす!」



仁美「どういうキャラ!?」



まどか「ティッヒッヒ……美樹ちゃんを出させちまったな……!」



小早川「美樹はこの間、組の抗争で七千億五万人殺したんだぜ、従兄弟とか親戚とか関係ねーよ」



仁美「な…七千億五万人ッ!?どんな抗争なんですの!?地球の人口を軽く超えてるじゃありませんの!」



ほむら「そりゃ…お前……宇宙からの使者を合わせて……」



仁美「えぇっ!?」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 05:18:22.78 ID:FZ57sehu0
さやか「と、とにかく!許せない!」



仁美「そんな!」



さやか「という訳で!仁美に果たし状を渡す!」パシッ



仁美「は、果たし状…!?ヤクザから不良漫画みたいになりましたけど……」ガサッ



さやか「その…えっと……上条恭介を賭けて勝負だ!」



仁美「い、色々と言いたい事はありますが……まぁ、いいでしょう……」



さやか「え、いいの?」



仁美「まぁ」



さやか「えっと場所はそこに書いてあるから………」
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 05:25:12.66 ID:FZ57sehu0
河原



さやか「……フッ、よく来たね……」



仁美「美樹さんこそ……」



さやか「仁美…本気でかかって来い!」



仁美「………わかりましたの」ジー…



バサァッ!



仁美「私も……負ける訳にはいかないんですの」




まどか「バックの中から白衣が!?」



ほむら「何で白衣……!?」
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 05:39:15.58 ID:FZ57sehu0
数分後



さやか「う…ぐっ…!ゲホッ!ゲホッ!」



仁美「………勝負ありましたの」



まどか「つ、強い…!」



ほむら「護身術を知ってるって言ってたけど……護身術じゃないわよアレ……」




仁美(ごめんなさい、美樹さん……貴方を魔女化させなければ、今までの計画が水の泡になってしまいますの)



仁美(美樹さん……貴方を魔女化させた後は、鹿目さんの魔女を討伐する目に……)



仁美(もちろん、勝てない事はありませんの……だけど、それは友達を見捨てる行為……)



仁美(……ち、違いますの!鹿目さんと美樹さんは友達じゃない…!仮の友達…!)



仁美(私はここで上条さんに告白を成功させねば……!)



さやか「うぉおおおお!!!!」



仁美「!?」



ガッ!
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 05:47:22.19 ID:FZ57sehu0
仁美「グッ……!?」



ドジャッ!



さやか「あ…顔を思いっきり殴っちゃった!ご、ごめん!だ、大丈夫!?仁美!?」



まどか「仁美ちゃん!」



仁美「…………」



さやか「……?どうしたの?仁美?」



まどか「どこか痛いところでもあるの?」



仁美(……あぁ、私がスパイだという事は鹿目さんは知ってるハズなのに私を心配するなんて……)



仁美(……携帯の留守電を聞いたら普通怪しいと思うハズですのに)



仁美「………負けですわ」



さやか「え?」



仁美「私の負けですわ、美樹さん。上条さんの所に行くといいですの」



さやか「ほ、本当に!?そんなアッサリ!?」



仁美「はい」




仁美(初めて負けましたの……これは敗北どころか惨敗ですの)
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 05:50:36.49 ID:FZ57sehu0



まどか「大丈夫かな?さやかちゃん」



ほむら「上手くいくわよ」



小早川「だと良いんだけどね♪」



まどか「仁美ちゃん?」



仁美「……少し、一人にさしてくれません?」



まどか「………」



ほむら「……行くわよ、まどか」



小早川「………」
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 05:59:01.22 ID:FZ57sehu0
仁美(……やはりこの友情…偽物ではありませんでしたの)



仁美(初めて美樹さんや鹿目さんと会った時から異変は感じてた)



仁美(いつもと同じ事をするだけなハズですのに……)



仁美(何故かあの二人を裏切ると思うと心が痛みますの……)




「ありゃー!失敗しましたかー!」



仁美「………HL」



HL「RB、こうなったら第二プランですね!」



仁美「第二プラン?」



HL「もちろん皆殺し!美樹さやかも鹿目まどかも後腐れ無く肉の塊にするのです!」



仁美「………」



仁美(ごめんなさい、鹿目さん…美樹さん…私はこれぐらいの事しか出来ませんの…)



仁美(そして暁美さんに小早川さん……二人の事は頼みましたわ……)






仁美「その任務は……聞けませんわ」ニヤッ



HL「………あっそ」ジャキッ




ドガァッッッ!!!!



ドチァッ!!!



HL「フン……『本部』の裏切り者め」
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 06:06:34.57 ID:FZ57sehu0
鉄橋



上条「ありがとう、さやか……そう言ってくれると嬉しいよ」



さやか「え!?いいの!?カミカミだったけど!?」



上条「う、うん、カミカミだったけどね」



上条「志筑さんには悪いけど断らなきゃ……」



さやか「大丈夫だよ、何も言わなくても分かってるハズだよ」



上条「そうかな…?」
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 06:09:50.08 ID:FZ57sehu0
明日



まどか「おはよう!さやかちゃん!ほむらちゃん!」



ほむら「おはよう、鹿目さん」



さやか「まどか遅いよ!」



まどか「あれ?渚ちゃんは?」



さやか「先に行ってるよ!ほら、行こう!」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 06:17:37.10 ID:FZ57sehu0
学校



小早川「…………」



まどか「おはよう、渚ちゃん」



小早川「あぁ、おはよう♪」



まどか「何をやってるの?」



小早川「『調合弾』を作ってるんだよ♪」



まどか「綺麗な粉だね……」



小早川「綺麗だけど効果はエグいよ?このピンクに金が入ってる粉は『出血弾』だよ」



まどか「この黒色に白が入ってるのは?」



小早川「それは触っちゃ駄目だよ♪」



まどか「あ、触っちゃった……」



小早川「あー……手出して、綿棒で取るから」ガチャガチャ…



まどか「うぅ…ごめんね」



小早川「いや、別にいいって♪」パラパラ…



まどか「ウェヒヒヒ!くすぐったいよ!」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 06:21:03.56 ID:FZ57sehu0
小早川「………」カチャッ



まどか「………」ジー…



小早川「………」カチッ!キリキリ…



まどか「………」ジー…



小早川「………」サラサラ…キリキリ…



まどか「………」ジー…



小早川「あは♪こんな粉を調合するだけの画なんてツマラナイよ?さやかちゃん達とお話してきたら?」



まどか「あ、ご、ごめん!つい……」
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:07:37.23 ID:FZ57sehu0
まどか「そういえば仁美ちゃんは?」



さやか「そう言えば見かけないね」



ほむら「遅れてるんじゃ無いのかしら……それとも…」



まどか「……まさか、ね」



さやか「え?何の話し?」



ほむら「えぇっと……」



ほむら「!」



まどか「どうしたの?」



さやか「魔女の気配がする……」
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:12:58.47 ID:FZ57sehu0
魔女の結界内



魔女「ギャアアアアアアア!!!!」



さやか「居た!魔女!」



小早川「とっとと潰すか♪」チャッ!



小早川「『調合弾』!!!」ドォゥン!



ほむら「ぐっ!?」ビシッ!



ほむら「」バタッ



さやか「あ!ほむらが!」



小早川「あ、間違えた。大丈夫だよ、対魔女弾だから効果は無い」チャッ



小早川「『調合弾』!!!(二発目)」タァンッ



魔女「」ピシッ!



ボオオォォォォォォォンンンンン!!!!!!
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:17:37.84 ID:FZ57sehu0
倉庫裏


さやか「ヒュ〜…相変わらずの反則弾だね」



ほむら「」



さやか「ほむらのヤツさっきからピクリとも動かないぞ」



小早川「う〜ん…何でだろう…効果は無いハズなのに……」



小早川「あれ?そう言えば、あの時の弾……」



小早川「『発情弾』と『性欲弾』を合わせた悪ふざけで一回作った調合弾だったような……」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:25:07.60 ID:FZ57sehu0
公園



タツヤ「めるたー!のるまがー!」



タツヤ「わぁ!」ドンッ



タツヤ「ご、ごめんなさい!」



白パーカーの少女「いやいや、こちらこそ」



黒シャツの少女「そんな事よりお姉さん達、不思議な通路を見かけたんだ、行ってみる?」



タツヤ「えー、でもー」



白パーカーの少女「大丈夫だって」



黒シャツ少女「知らない人に付いてきちゃ駄目だ、でしょ?」



白パーカーの少女「よく知ってるね、だけど大丈夫」



黒シャツの少女「私達はキミのお姉ちゃんの知り合いだからね」



タツヤ「え?お姉ちゃんの?」



白パーカーの少女「うん、だから怪しく無いから行こうよ」



黒シャツの少女「まぁ知り合いというか……」



白パーカーの少女「『これからなる』だけどな」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:30:27.34 ID:FZ57sehu0
保健室



まどか「うーん…熱は無いんだけどなー…」



ほむら「………」



まどか「大丈夫かな?ほむらちゃん……渚ちゃんは害は無いって言ってたし」



ほむら「………」



ほむら「ッ!」ガバッ!



まどか「えっ!?ほむらちゃ――きゃっ…!」



ドサッ!
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:34:05.77 ID:FZ57sehu0
病院前



赤フードの少女「…………」



濁川「待った」



舛添「この病院に何の用だ?お前、ただの人間じゃないな?」



赤フードの少女「………」



赤フードの少女「病院の中でBBQしに来たの♪」ゴォッ!
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:35:56.02 ID:FZ57sehu0
タワー



斎藤「何?ネガティブ系魔法少女が地下で大移動してるだと?」



少女「ハイ、その様です……」



斎藤「………」



少女「いかがなさいます?」



斎藤「ダムを爆破して地下を大洪水にするぞ」



少女「了解」
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:40:39.57 ID:FZ57sehu0
お台場



小早川「…………ゼロちゃんか?」



ゼロ『よく分かったね☆』



小早川「何の用?」



ゼロ『鹿目ちゃんの弟が誘拐され、暁美ちゃんが発情して鹿目ちゃんを襲って、病院に斎藤ちゃんの手先が

現れて病院を燃やそうとしていて、ネガティブ系魔法少女が移動の際に使う地下道が大洪水になろうと

している』



小早川「え?」



ゼロ『それが同時に起きたんだ☆』
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:50:13.66 ID:FZ57sehu0
ゼロ『あぁ、大丈夫。今は時間止めてるから☆』



小早川「そりゃ参ったな…♪そりゃ災難のオンパレードだね♪」



ゼロ『あはは☆まぁ、嬉しい報告もある』



小早川「嬉しい報告?」



ゼロ『これだよ☆』スッ…



小早川「何この青白く光ってる弾丸は……」



ゼロ『この弾丸は、全てを台無しにして、全てを消し去り無に還す事が出来る弾丸』



小早川「お、恐ろしい弾丸だね……」



ゼロ『あとコレ』スッ…



小早川「これは…ペンダント?青黒い宝石みたいな物が埋め込まれてるけど……」



ゼロ『その宝石を開放すると、キミは私と対等の立場になれるんだ』



ゼロ『だけど開放すると後々面倒だから、それはあくまで最後の手段として使うといい』



ゼロ『後、渚ちゃんを色々と変えてあげたから!』



ゼロ『それじゃあ、この複数の災難を解決するといい』
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:52:34.22 ID:FZ57sehu0
教室



渚「……!」



渚「……教室に戻ったのか…」



渚「……確かに色々と変わってるな」



渚「それじゃあまずは、まどかちゃんの災難からだ!」ダッ!
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 18:56:44.59 ID:FZ57sehu0
保健室



まどか「えっ?えぇっ!?えぇっと…ほむらちゃん…!?」



ほむら「まどか…!あぁまどか!何てエロイ体をしてるのかしら…!」



まどか「だ、大丈夫!?ほむらちゃん!?」



ほむら「私は至って普通よ、それじゃあまどか…早速……」ヌギヌギ…



まどか「い、いやっ!止めてよ!ほむらちゃん!」



渚「そこまでだ!」ビシュッ!



ほむら「はうっ!?」



ほむら「」ポテッ



渚「次は誘拐!」ダッ



まどか「……今の、渚ちゃん?」
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 19:03:39.27 ID:FZ57sehu0
河原



杏子「う〜…寒い〜!」



杏子「何でこんな冷え込むんだよ…!」



杏子「クソッ!これも政府のせいだ!日本政府め!」



杏子「…あ?」



タツヤ「ムー!ムー!」ジタバタ!



白パーカーの少女「うわっ!暴れるなこのガキ!」



黒シャツの少女「この!大人しく付いて来い!」



杏子「……?」



渚「誘拐犯だー!誰か捕まえてくれー!」



杏子「誘拐!?」




杏子「おい!待てお前ら!」



白パーカーの少女「え?」



黒シャツの少女「は?」
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 19:09:44.63 ID:FZ57sehu0
病院



赤フードの少女「フフ♪」



舛添「クソ…!なんて強さだ!」



濁川「な、何とかヤツを倒せる物は……!」



赤フードの少女「さーて!それじゃあこの病院を丸焦げにして……」ゴォッ!


警察「はい、キミ。放火未遂で現行犯逮捕ね」ガシッ



赤フードの少女「へ?いや、ちょっ……」ズルズル…




舛添「いくら魔法少女でも、国家権力には勝てないって事か……」



濁川「しかし、誰が通報を……」
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 19:53:15.82 ID:FZ57sehu0
斎藤「……ん?」


「封鎖ってどういう事だよー!」


「ふざけんじゃねぇよ!」


「責任者出せー!」



斎藤「何だこの人混みは……!」



少女「どうやら橋を封鎖されたそうですね…何でだろ?」



斎藤「チッ!別の道から通るぞ」



少女「で、ですがここしかダムに繋がる道はありませんけど…」



斎藤「………」
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 20:18:27.21 ID:FZ57sehu0
渚「ハァ…ハァ…まぁまぁかな♪」



渚「これでいいかな♪」



渚「それにしても凄いな……ゼロちゃんの御陰なのかな?」



渚「それにしてもこのペンダント……」ジャラッ…



渚「何だか見てると、心の奧からドス黒い物が溢れてくる様な……ん?何か書いてある…」


『Back to zero, and all the despair of ultimate awakening Sasero!』
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 20:25:25.37 ID:FZ57sehu0
ゼロ『私は渚ちゃんと違って英語とか不得意だからさ、少しローマ字が入ってるんだよね☆』



ゼロ『まぁ、雰囲気で分かるでしょ?そのペンダントの封印を解除するとキミは究極の絶望の力を得る事が出来る』



ゼロ『その封印を解くと、キミは私と同じ立場に立てる』



ゼロ『そしてキミは私の代わりになるだろうね☆』



ゼロ『キミが私の代わりになった後は………私は……ククク……』
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 20:36:21.82 ID:FZ57sehu0
渚のアパート



渚「…………」



渚「…………」キリキリ…ピンッ!



渚「…………」サラサラ……



渚「う〜ん…ゼロちゃんに渡されたこの弾丸はなんだろう……」



渚「…………」ジャッジャッ…



渚「………」キリキリ……



渚「………♪」チャッ!



渚「ッ!」カチンッ!



渚「……スカ?」



ピンポーン♪



渚「はいはーい♪誰だろう、こんな夜中に」
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 20:51:21.93 ID:FZ57sehu0
まどか「渚ちゃん………」



渚「まどかちゃん!?どうしたの、こんな夜中に!?てゆうか何で私の部屋を知って……」



ドッ!



渚「だ、大丈夫?まどかちゃ……!?」ドスッ!



渚「……!?」



まどか「……フフ」



渚(ま、魔女の…口付け……!?)



バタッ!







希望がなくなると、絶望する必要もなくなる。(セネカ)
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 21:05:40.10 ID:FZ57sehu0
ネガティブ系魔法少女  なぎさトークショウ♪



渚「今まで人生で絶望した事が無い人って居る?」



渚「今まで何かに挫折した事が無い人って居る?」



渚「大抵無いよね?だって人生とはそんな物なんだもん♪」



渚「壮大な絶望を背負い、壮絶な挫折を乗り越えてこそ希望を手に入れれる♪」



渚「絶望と希望は同じだ、って言う人が居たけど、そんな事は無いよ♪」



渚「絶望は絶望、希望は希望♪この二つは絶対に交わってはいけないんだ♪」



渚「今までの人生の中で絶望した事無い人って居るのかな?」



渚「挫折した事が無いって人居るかな?」 
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 21:19:56.54 ID:FZ57sehu0
渚「もし居たとしたら、その人はかなりの幸せ者だね♪」



渚「私と同い年のガキが言ってたんだけど……」



渚「『大人達は俺の気持ちを分かってない』とか」



渚「『大人は俺より馬鹿のクセに偉そうにする』とか」



渚「『大人なんて所詮は俺と同じなんだ』とか」



渚「自分だって大人になるクセに大人を馬鹿にするなんてね♪」



渚「大人達は壮大な絶望と壮絶な挫折を味わっていて……」



渚「自分は親に文句言って家出とか言いながら結局戻ってくる……」



渚「親に文句を言うクセにして、親が作ったメシを食う……」



渚「そして温かい部屋で温かいベットで寝て……」





渚「そんなヤツに大人の事をとやかく言われると頭に来ない?」
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 21:47:52.78 ID:FZ57sehu0






05話  「ただ、友達で居てください」




347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 21:50:31.91 ID:FZ57sehu0
さやか家



さやか「ふぁ〜あ……ん?ポストに手紙が入ってる」



さやか「なんだろう……」ガタンッ…



さやか「………仁美から?」
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 21:54:56.22 ID:FZ57sehu0
『美樹さん、この手紙を読んでいると言う事は私はすでにこの世には居ないでしょう。


そして、美樹さんに謝りたい事がありますの…。


私は美樹さんや暁美さんに小早川さんが魔法少女だという事は知っていますの、何故なら私は


美樹さんを絶望させる為に送り込まれた宇宙人で、キュゥべえさんと同僚ですの』



さやか「……え?」
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 22:00:40.28 ID:FZ57sehu0
『もちろん私は何度も同じ事を繰り返して、親友だった人達を裏切って陥れたり………


そんな事をし続けて魔法少女達を絶望させて来ましたの。


貴方達の行動を密告したり情報を上に漏らしたりしたりしたのも私ですの。


恨んでくれたって構いませんわ、恨まれるのは、慣れてますから。


しかし、これだけは言わせて下さい。


美樹さんや鹿目さんの友情だけは本物ですの、上条さんへの愛も本物ですの。


だから私は最後の裏切りをしましたの。


『本部』裏切り………』

350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/15(木) 22:05:01.93 ID:FZ57sehu0
『もちろん私は殺されてるでしょう……ですが、皆さんの事は決して忘れませんの。

私を親友と思っててくれて、ありがとうですの。

それでは、さようなら……志筑仁美(RB)より』





さやか「な、何だよ…それ……!ひ、仁美が…裏切り者…!?」



さやか「し、しかも自分の上司を裏切った!?」



さやか「な、何をやってるんだよ……!そんな事したら……」



さやか「『粛清』されるんじゃ……!」
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 00:26:43.93 ID:LsZ8JE5+0
渚のアパート



まどか「………ん」



まどか「あれ…?ここは…?」



まどか「?」



渚「スー…スー…」



まどか「渚ちゃん?」



まどか「って事はここは、渚ちゃんの……?」



まどか「でも何で渚ちゃんの部屋で寝てるんだろう……」



渚「スー……」



まどか「……起こしちゃ駄目だよね……そっと帰ろう……」



まどか「それじゃあね、渚ちゃん……」ボソボソ…
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 00:34:21.74 ID:LsZ8JE5+0
ガチャッ


まどか「あ…あれ…?ここどこ……?」



お婆さん「ん?アンタ…昨夜、渚ちゃんの部屋に泊まってたのかい?」



まどか「え?」



大家さん「私はこのアパートの大家だよ」



大家さん「アンタはあの子の友人か何かかい?」



まどか「え、は、はい!」



大家さん「へー…あの子に友達が居たとはね…おかしな子だったけど……」



まどか「あ、あの!」



大家さん「ん?」



まどか「あの、ここ……どこですか?」



大家さん「どこって…妙な事を聞くねぇアンタ……自分から来ておいて……」



大家さん「上見滝原だよ、上見滝原」



まどか「か、上見滝原……?」



まどか「電車で帰らなきゃいけないの……?」
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 00:36:30.96 ID:LsZ8JE5+0
まどか「そ、そうだ、運賃……」



まどか「あ」カラ



まどか「ふえぇん!助けて渚ちゃーん!!!」ガチャッ!



渚「んぁあ?起きてたの…?」コシコシ…
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 07:05:45.01 ID:LsZ8JE5+0



渚「この上見滝原は、魔法少女が少ないんだ」



渚「だから他の魔法少女に見つかる心配は無い♪」



まどか「何で他の魔法少女に見つかったら駄目なの?」



渚「…………」



渚「まぁそれはともかく、電車賃が無いんでしょ?貸してあげるよ♪」



まどか「ごめんね渚ちゃん…あ、絶対に返すから!」



渚「いいや別にいいって電車賃ぐらい♪」
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 18:32:11.05 ID:LsZ8JE5+0



まどか(渚ちゃんはそう言ってたけど……でも返さなきゃ…)



まどか(早く帰らないと、みんな心配す――)



ゾォッ!



まどか「!?」



まどか「え……?何…?」



まどか「さっきまで、いっぱい居た人達が消えて……」



まどか「風景が白黒に……」
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 18:36:30.59 ID:LsZ8JE5+0
まどか「………」チャリンチャリン


ジャララッ



まどか「駄目だ…お金が戻って来るから切符が出てこない……」



まどか「……やっぱりここは魔女の結界か何かなのかな…?」


「〜♪」

コッ…コッ…コッ……



まどか「?」




ジャギッッ!



まどか「………渚ちゃん?」



「…………♪」
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 18:43:10.28 ID:LsZ8JE5+0
小早川 渚……否、小早川 渚に似た女だった。


ビジネススーツを着て、右頬には大きな絆創膏を張っており、小早川 渚と同様に

長めのアホ毛なのだが、ロングヘアー。

しかも手にはショットガンを持っている。



しかし唯一、小早川 渚に似てる所と言うと何を考えてるのか分からない笑顔と不気味なオーラだ。
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 18:50:44.75 ID:LsZ8JE5+0
まどか「だ…誰………?」



蓮美「私の名前?私の名前は小早川蓮美って言うんだ♪」



蓮美「キミは誰なのかな?誰なんだろうね?誰だろう?」



まどか「わ、私は……」



ダァンッ!



まどか「っ!?」ドサッ!



蓮美「あはは♪驚いた?驚いちゃった?大丈夫だよ!殺傷力が少ない拳銃だから!」



蓮美「いきなりで悪いんだけど、このショットガンを試させてくれないかな?」



まどか「ひっ……!」ダッ!



蓮美「……♪」
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 18:57:19.04 ID:LsZ8JE5+0
まどか(あの人も小早川って言ってたって事は渚ちゃんと関係が……?)



まどか(そ、そんな事より今は逃げなきゃ……)



まどか(痛い…痛い……)ズキズキ…



蓮美「どこに行ったのー?隠れんぼかなー?」



まどか(逃げなきゃ……早く逃げなきゃ……)ズズ…



蓮美「一緒に遊ぼうよー♪」



まどか(こ、コッチに来る……!)



まどか(ト、トイレに逃げ込もう……)スッ…



蓮美「どこー?ねー?どこなのー?」
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 19:01:01.95 ID:LsZ8JE5+0
バタンッ


まどか「…………」ドキドキ…



コッ…コッ…コッ……



まどか「………っ!」ドキドキ……



コッ……



まどか「………っっ!」



蓮美「ねぇ?何で逃げるの?」



まどか「………!」



蓮美「てゆうか逃げても無駄だよ?キミの血がキミが通った場所に所々見かけるもん♪」



まどか(あ……!)
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 19:11:22.08 ID:LsZ8JE5+0
蓮美「死んじゃう前に聞くけど……キミの名前は何て言うのかな?」



まどか「……鹿目……まどか……」



蓮美「改めて初めまして、私は小早川蓮美♪」



まどか「は、蓮美さんは……渚ちゃんと……小早川 渚ちゃんと関係あるの?」



蓮美「え……?」



蓮美「渚ちゃんを……知ってるの……?」



まどか「は、はい……私、渚ちゃんの友達で……」



蓮美「……!」ガチャン!



蓮美「え……?そ、そんな……渚ちゃんに友達……?」



蓮美「ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない

ありえないありえないアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ

アリエナイアリエナイアリエイアリエナイ………………………」




蓮美「そんなハズが無い、そんな訳が無い、渚ちゃんにあの渚ちゃんにとも、とももトモダチなんて

友達なんて……!」



蓮美「有り得ばうべばるべうくうしりむあらかみるまうにかきくけこの端っこは死んだ」



蓮美「………ふざけんなよ」ボソッ…
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 19:34:04.70 ID:LsZ8JE5+0
まどか「……!」ゾクッ!



蓮美「何が友達だ!そんなの自分が思ってるだけでしょ!?変な妄想は止めてよ!!!」



蓮美「渚ちゃんは!渚ちゃんの事は私が一番知ってるの!渚ちゃんは私の大切な妹なの!!!

お前みたいなどこの誰か分からないヤツに渚ちゃんの友達だとぉおおおおおおお!!!????」



蓮美「お前も血風船にしてやる!!!渚ちゃんをイジメたクソ親父と渚ちゃんが助けを求めてるにも

関わらず見てみぬフリをするクソカカァと、渚ちゃんを集団でイジメたあのクソガキ共の様になぁああ

ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」




まどか「――!た、助けて……!」
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 19:40:40.35 ID:LsZ8JE5+0
「―――ちゃん」



蓮美「!」ビクッ



「まどか―――ちゃん」



蓮美「な……渚ちゃん!?だ、駄目よ……貴方がここに来ては……!」



「まどか―ちゃん」



蓮美「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい渚ちゃんのお友達をイジメて

ごめんごめんなさい……」



「まどか――ちゃん――寝てるの――?」



蓮美「あぁああああぁあああああ!!!!!!謝るから許してぇっ!!!!!嫌いにならないでぇええ!!!

私を嫌わないでぇえええええええ!!!!!ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!許して許してぇええ!!!」



蓮美「お姉ちゃんの事を嫌いにならないでよぉおおおお!!!!渚ちゃんに嫌われたら私は…私は……!!!」



蓮美「ああああああぁぁぁぁああああああぁぁぁああああああああぁぁあああああ!!!!!!!!!」


ビキッ!ベキッ!バキバキッ!!!!



まどか「……!空間に…ヒビが……!」
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 19:46:35.44 ID:LsZ8JE5+0

渚「まどかちゃん!」



まどか「……ッ!」バッ!



渚「どうしたの……?顔が真っ青だよ?」



まどか「な…なんで渚ちゃんが……」



渚「え?だって…ここを通りかかったら、まどかちゃんが駅前のベンチで寝てたから……」



まどか「…………ねぇ、渚ちゃん」



渚「ん?」



まどか「小早川蓮美って人と……夢の中で会ったんだけど……」



まどか「何か知ってたら…………」



渚「小早川……蓮美……?もしかして蓮美姉ちゃん?」
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 19:58:11.70 ID:LsZ8JE5+0
渚「蓮美姉ちゃんは私の姉で、子供の頃に凄く可愛がられていたんだけど……」



渚「今から考えてみたら、あの愛しかたは異常だったね……♪」



渚「お姉ちゃんは何て言うか……サイコパスだからね……」



まどか「愛しかたが異常?」



渚「おっと、そこに食い付くかい?じゃあ話してあげよう……」



渚「お姉ちゃんの異常な愛を♪」
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 21:34:59.94 ID:LsZ8JE5+0
数年前


渚「ただいまー…」



渚「……あれ?蓮美姉ちゃ……きゃっ!?」グイッ!


ドサッ!



蓮美「どうしたの!?渚ちゃん!?その傷は!?学校で何かあったの!?ねぇ!何かあったの!?」



渚「な、何でも無いよ…!何でも無いんだって!」



蓮美「本当!?嘘じゃない!?嘘じゃないよね?!」



渚「う……うん……」



渚父「おい!帰ったぞなぎ……は、蓮美…帰ってたのかよ……」



蓮美「あ、お父さん……いや、実は渚ちゃんの事が心配で心配で広島から帰ってきちゃったの……」



渚父「……大丈夫だ、渚は何も無い、な?そうだろ?」



渚「う…うん……」



渚父「ほ、ほら、渚もこう言ってるし…もう広島に帰ったらどうだ?」



蓮美「そう……じゃあね渚ちゃん♪」



渚「バイバイ……」
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 21:44:56.60 ID:LsZ8JE5+0
その翌日



「渚テメェ!この野郎」ドゴッ!


「俺達に楯突く気か!?」ボコッ!



渚「うぐっ…!?ゲホッ!ゲホッ!」



渚「うぐぅぅ……おぇえええ……」ビチャビチャ…


「うわ!吐きやがったぞコイツ!」


「汚いんだよテメェ!」バコッ!


渚「うぐぅ!」


「ほら!地面に謝れよ!お前の口から出た汚物で汚してスミマセンでしたってな!」



渚「ヒック……わ、私の…く…口から……ヒック…!」



「聞こえねぇんだよ!カス!」ドゴォッ!



渚「むぐっ!?あぐぅぅ……!」





蓮美「…………」
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 21:48:27.70 ID:LsZ8JE5+0
はぁ?何アレ?


低俗な豚共が渚ちゃんをイジメてる様に見えるんだけど?


そんな訳無いよね?ウジ虫の分際で渚ちゃんを蹴ったり殴ったりなんて、腹立たしい事しないよね?



ゴシゴシ…




あ、駄目だわ、どう見ても渚ちゃんがあの薄汚い底辺の人間…?あれ人なの?まぁいいや…アレが


生き物なのかどうなのかはさて置いて、処刑しなきゃね。
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 21:57:44.02 ID:LsZ8JE5+0
学校



渚「………」



「なぁ知ってるか?アイツに関わったヤツって全員行方不明になるんだって……」



「あぁ知ってる、この前なんか六人一斉に行方不明になったらしいぜ?」



「しかも全部アイツにチョッカイ出したヤツららしいぜ……」



「冗談じゃねぇぜ…アイツに関わらない方がいいんじゃねぇか?」


ヒソヒソ…ヒソヒソ…



渚「………」グッ…
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 22:45:14.48 ID:LsZ8JE5+0
――――

―――


渚「その後、蓮美姉ちゃんはロシアで焼死体として発見されたんだ」



まどか「え…?何でロシアに…?」



渚「さぁ?逃亡でも図ったんじゃないの?」



渚「それにしても不思議だなぁ……まどかちゃんの夢に私の姉が出てくるなんてね♪」



まどか「うん、言われてみればそうだね…何で顔も知らない渚ちゃんのお姉ちゃんが……」



まどか「渚ちゃんのお姉ちゃん……生きてる様な気がする……」ボソッ



渚「え?」



まどか「あ、ごめん…気にしないで…」



渚「あはは……でも万が一、蓮美姉ちゃんが生きていたら……」



渚「それはとんでもない事態になるね………♪」
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 23:25:04.08 ID:LsZ8JE5+0
電車内



不良A「いや〜参っちゃうッスよ…あの女…『私とは遊びだったの!?』だとか急に言いやがって……」



不良B「メンドクセぇよなそれ、自分がブスでも金を持ってたから少しの間だけ付き合っただけだっつーのにな

そう言う金を持ってる女は被害妄想とか凄ぇからな!」



不良A「へへへ!そうッスよね……ねぇ?龍治さん……」



龍治「そう…なのかもな…だが、女心をただの被害妄想なので収めてしまっていいものだろうか……」



プシュー…ガチャッ!



龍治「まぁ、俺には関係無い事だがな……」スッ…



さやか?「ちょっといいかな?」



龍治「……誰だ?」



さやか?「キミ……鵜飼龍治クンだね…?」



龍治「……だったらどうする?」



さやか?「話があるんだ」
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 23:27:00.24 ID:LsZ8JE5+0
まどか「えぇっと…次の電車だったかな……?」



まどか「あれ?」



まどか「あれって…さやかちゃん?」



まどか「いや……さやかちゃんにしては、身長が大きい様な……」



まどか「………」チラッ



まどか「まだ時間があるから……ちょっとだけ……」
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 23:31:01.49 ID:LsZ8JE5+0
龍治「で?何の用だ?」



さやか?「実はキミの妹である鵜飼珠美ちゃんの事でね……」



龍治「珠美…?珠美がどうしたんだ?」



さやか?「彼女……今どこに居るのかな?」



龍治「……知らん、アイツは昨日、家出してしまってる」



さやか?「行き先とかは?」



龍治「知らん」



さやか?「本当に知らない?」



龍治「本当だ」



さやか?「……彼女が伝説の魔法少女と言う事を知っても?」



龍治「……魔法少女?」
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 23:36:26.83 ID:LsZ8JE5+0
さやか?「最凶の魔女である『コルジャガウォック』を無傷で倒したという戦績を持つ魔法少女なんだ♪」



龍治「………冷やかしか何かか?それとも最近流行ってる何かか?」



さやか?「あぁ、ごめんごめん……男の子であるキミにとっては非現実的な話しだよね♪仮面ライダ

とかが良かった?」



龍治「すまんな、そういうのは既に卒業している」



さやか?「え?そうなの?それは残念……」



龍治「……お前は珠美をどうする気だ?」



さやか?「別に♪彼女なら私の妹の事を知ってるのかなーって♪」



龍治「……予測だが、知らんだろうな」



さやか?「まぁそうだろうね♪ゴメンね!時間を取らせちゃって♪」



龍治「………」
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 23:42:22.54 ID:LsZ8JE5+0
電車内



まどか「………」



まどか「………まさか、さやかちゃんみたいな人……」



まどか「いや、でも…もしそうだとしたら、何でさやかちゃんの格好で……」



杏子「フー…潜入成功……」ズズ…



まどか「うわっ!?あ!あなたは……確か…佐倉杏子ちゃん!?」



杏子「うおっ!?な、何だよ……あのひよっこの友達か」



まどか「ここで何をしてるの?」



杏子「え?何って……見ての通り無賃乗車……」
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/16(金) 23:45:48.96 ID:LsZ8JE5+0
杏子「つーか名前どこで知った?」



まどか「後でマミさんが教えてくれたの」



杏子「フン、マミの野郎か……」



まどか「杏子ちゃん、出るときはどうする気なの?」



杏子「あぁ?あー…フェンス越えて出るんだよ、見つかったら全力疾走でトンズラだな」



まどか「そ、それ大丈夫?」



杏子「大丈夫だって、ガキ何かにムキになる大人が居るかよ」



杏子「って自分でガキって言うと何か悲しくなる………」
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 00:12:58.54 ID:F7K0DGYN0
プシュ〜…ガジャッ!



杏子「ところでアンタの名前は?」



まどか「私は鹿目まどか」



杏子「ふーん……」



駅員A「なぁ、あの子……」



駅員B「あぁ…間違いない……」



駅員A「ねぇキミ、ちょっといいかな…?」



杏子「!」キュピーン!



杏子「煙幕ッ!」ボォゥッ!



駅員A「うわっ!?ゲホッ!ゲホッ!」



駅員B「うわぁ!目に染みる…!」



まどか「けほっ!けほっ!」




杏子「じゃあな!えーっと、まどか!」バッ!



まどか「滅茶苦茶な事するよもー…けほっ…」
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 00:19:24.29 ID:F7K0DGYN0
銭湯


カポーン…



渚「あぁ…いい湯だなー……」



渚「こんな日は銭湯が一番だー♪」



斎藤「そうだな、こんな日は銭湯が一番だ」



渚「……久しぶりだね、翔子ちゃん」



斎藤「あぁ、久しぶりだな宿敵」



渚「…で?この後どうする?全裸でレスリングでもする?」



斎藤「お前が望むならそれでもいいが……他の客の迷惑になるぞ?」



渚「それもそうだね……♪じゃあ……」



渚「どっちが一番潜れていれるか勝負だ♪」ガッッ!



斎藤「ッ!」ガッ!



渚「うわっ!?ブクブク……」ザボンッ!



斎藤「ぬぉっ!…あぶぶぶ……」バシャンッ!
379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 00:24:16.68 ID:F7K0DGYN0
渚「………」ブクブク…



斎藤「………」ブクブク…



渚「……ッ!」バシャバシャッ!



斎藤「………ッッ!」バシャバシャ!



渚「!」ピコーン



斎藤「!?」ガッ!



斎藤「〜〜〜〜〜〜!!!!」バシャバシャ…





渚「ぶはぁ!」ザバァッ!



斎藤「がはぁっ!?ゲホッ!ゲホッ!」ザバァッ!



斎藤「ペッ!お、お前!キスしやがったなぁ!?」ゴシゴシ…



斎藤「その上、舌まで入れやがって!」



渚「勘違いしないでくれよ♪キミの酸素を奪おうとしただけだよ♪」



斎藤「舌の意味は!?」
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 00:29:25.97 ID:F7K0DGYN0
渚「でも、絶望的だよね♪大っ嫌いなヤツにディープキスされるなんて♪」



斎藤「フン、そう言う事か……だが私はその程度では絶望などせん」



渚「あ、そう?」



斎藤「絶望的なのは貴様もだろう?小早川」



渚「え?むしろ嬉しいけど?」



斎藤「…………」



渚「あれ?ちょっと喜んだ?」



斎藤「黙れ!」ドカッ!



渚「ぎゃぁあああ!!!」ザパァン!
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 11:15:02.80 ID:F7K0DGYN0
斎藤「とにかく、貴様はいずれ私が潰す……絶対にな」



渚「ゲホゲホッ……ところで?何しに来たの?」



斎藤「おっと、忘れるところだった…実は私達は貴様らを潰す為にいい人材を手に入れたんだ」



斎藤「それは……貴様の姉である、小早川蓮美だ」



小早川「え……?」
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 11:20:48.39 ID:F7K0DGYN0
渚「そんな馬鹿な!蓮美姉ちゃんは焼死体で……!」



斎藤「あれはフェイクだ、あの焼死体は小早川蓮美の物では無い」



渚「なッ……!」



斎藤「小早川蓮美を死んだ事にすれば、お前も姉である小早川蓮美を探す必要など無いだろう」



渚「で…でも…!蓮美姉ちゃんが何で翔子ちゃんに…!」



斎藤「もちろん、私が敵対してるのはお前だという事は隠している……」



斎藤「『小早川渚の姿をした偽物が、悪の組織で悪名を轟かしてる』と言ったんだ」



渚「………ッ!」
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 18:14:28.81 ID:F7K0DGYN0




渚「もしもし、聡里ちゃん?」



濁川『どうしたんですか?リーダー』



渚「ちょっとマズイ事になったんだ……私の姉が翔子ちゃん側に付いてる」



濁川『リーダーのお姉さんが……?強いんですか?』



渚「強いよ、そりゃ強い……だから、あすみちゃんを呼んでくれ♪」



濁川『……神名あすみ…ですか?』



渚「そうさ、私達の切り札を使う場面が来たんだ♪」



濁川『し、しかし……彼女も一応、ネガティブ系魔法少女に分類されてますが……』



渚「いいから早く呼ぶんだ♪」



濁川『………分かりました』
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 18:53:05.94 ID:F7K0DGYN0
病院前



舛添「なんだったんだ?」



濁川「神名あすみを呼べ……ですって」



舛添「何でよりにもよって、あんな危険なヤツを?」



濁川「リーダーの姉が、斎藤側に付いたからですって」



舛添「ふーん…リーダーの姉が…?神名あすみを出すって事は相当焦ってるな」



濁川「それにしても神名あすみですか……」



舛添「アイツとリーダーが会ったのは数ヶ月前だもんな……」
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 19:19:21.51 ID:F7K0DGYN0
数ヶ月前




あすみ「あーあ、あの子も絶望しちゃって魔女化しちゃったかー」



あすみ「まぁ私には関係無いね!」





渚「ブラーボ!」




あすみ「……?誰?」



渚「その陰湿な性格………」



渚「そして嫌われ者上等のその精神……」



渚「まさにネガティブ系魔法少女そのものだ♪」



あすみ「え〜と…お姉ちゃんは何者?魔法少女?」



渚「え?私?んー…私はイギリスでは『名探偵』と呼ばれていて、フランスでは『殺人鬼』って呼ばれている伝説の

トップバッターだよ♪」



あすみ「何それ」



渚「あはは♪嘘だよ嘘♪魔法少女さ♪」
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 19:29:05.16 ID:F7K0DGYN0
あすみ「魔法……少女…なんだ」



渚「あはは♪そうだよ、よろしくね♪」



あすみ「あ」



渚「ん?」クルッ



ゴギッ!



渚「ッッ!!!」ズザァッ!



あすみ「じゃあ魔女化させちゃけど、いいかな!?」



渚「…いいともー!」



あすみ「!」



渚「まったく……騙し討ちなんてプライドのプの文字すらないのかな?」



渚「なめた真似しやがって、殺すぞ」ジャキッ!



あすみ「……!」
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 19:39:27.85 ID:F7K0DGYN0
タァンッ!



あすみ「!」ビシッ!



あすみ「ッ!」ヒュッ!



渚「おっと♪」サッ



ドゴォッ!!!



渚「へー♪モーニングスターか♪」



あすみ「これだけじゃないよ」スッ…



渚「!」



ゾォオオオオオッッッ!!!!




渚「ひっ……!?あ……ごがぁ……!?」ドッ!




あすみ「精神攻撃も出来るんだよね☆」
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 19:48:32.79 ID:F7K0DGYN0
渚「がぁ……ぬぉお……」



あすみ「どうしたの?凄い苦しそうだね♪」



あすみ「六億回ぐらい謝ったら、解いてあげてもいいけど?」



渚「ひぁあ……ご……ごみゃ……」



あすみ「聞こえねぇよ!クソ豚ぁ!」ドゴォ!



渚「ぎゃあっ!ゲホッ!」



あすみ「さぁ、早く絶望しちゃいなよ!」



渚「………絶望?」



渚「何を言ってるの?ひょっとしてこれが絶望なの?」



あすみ「なッ…!?なんで精神攻撃が……!」
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 20:05:24.57 ID:F7K0DGYN0
渚「精神攻撃なんて私には通用しないよ、それに私は既に絶望している、黒の絵の具に黒を混ぜてどうするの?」



あすみ「…………!」



あすみ「こッ…の!スカした真似を……!」ジャラッ…



あすみ「グッ!?」ドクンッ!



あすみ「かっは……!?」



渚「キミが被弾した弾丸は『共感弾』、キミは今から私が今まで味わってきた苦痛と悲痛と絶望を体感する事が出来る」



渚「そしてぇッッッ!!!!!」ダァンッ!



あすみ「グッ!?」ビシッ



渚「『初心弾』、心を一時的純粋に戻す事が出来る弾丸♪」
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 20:22:19.96 ID:F7K0DGYN0
渚「これで、あすみちゃんが大好きな絶望を思う存分味わえる♪」



あすみ「………!」




渚「えーと、あすみちゃん……私の絶望を体感する前に言っておくけど……」



渚「魔法少女達をいたぶり、裏切りに裏切って絶望のドン底に突き落とす……そこは私と同じだけど……違うんだよ」



あすみ「ち、違う……?」



渚「本当の絶望主義者ってのはね?頭がイッてるヤツとか何人もの人間を殺してる事とか人を痛めつけるとかだけじゃ

無くて―――」




渚「どれだけ絶望が素晴らしくて、どれがけ希望が無意味な物なのだと言う事を知るって事もあるんだけど………

自分が弱者であるという事も必要だ」




渚「自分が如何に才能が無くて、誰よりも弱い。そんな敗北感も、必要なんだぜ?」




あすみ「………ッ!」




渚「あすみちゃんは、その敗北感が無いと完全なる絶望主義者にはなれない……だから今から教えてあげるよ♪」



渚「あと、私は先輩だぜ?」
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 20:33:09.20 ID:X+yJ/7kIO
SSwiki復活したみたいだからそろそろ誰かまとめて
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 20:36:08.54 ID:F7K0DGYN0
『おら!早く走れよブタ!』



あすみ「……ッ!い、今のは……!?」



渚「おっと、始まったか……ではコッチもそろそろ始めるよ?」



渚「あすみちゃん」



渚「絶望って何だと思う?」



渚「絶望は人を死に至らしめる病とも言われているだ♪」



渚「絶望と希望はプラスマイナスゼロってよく言うけど、そんな事は無いよ?」



渚「絶望は絶望、希望は希望なんだよ」
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 21:00:56.05 ID:F7K0DGYN0
あすみ「がぁ……ながぁ…!」



渚「いいかい?絶望と敗北、そして劣等感。この二つは絶望主義者になる為の条件さ♪」



あすみ「ヒィィィィいぎぃいいいいいい!!!!!」



渚「あすみちゃんは絶望はあるんだけど、この二つが無いんだ♪」



渚「もう少しだよ、もう少しで絶望主義者になれる」



あすみ「がぁあああああああ!!!!あぁあああああああああああ!!!!」



あすみ「も、もう止めてぇえええええええええッッッ!!!!!!!!!!」



あすみ「あ……」



バタッ
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 21:05:19.75 ID:F7K0DGYN0
数分後



渚「……どう?今どんな気持ち?」



あすみ「……頭がスッキリした感じだよ……そうか…これが真の絶望……」



あすみ「ありがとうお姉さん、今の私なら……」



あすみ「何もかも絶望に還す事が出来る気がするよ☆」



渚「……♪」
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 21:15:04.24 ID:F7K0DGYN0
あすみ「お姉ちゃんの名前は?」



渚「小早川 渚だよ♪」



あすみ「渚姉ちゃんか」



渚「これから仲間だね♪」



あすみ「いや、仲間じゃなくて………」



あすみ「ただ、友達で居て欲しい」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 21:54:08.30 ID:F7K0DGYN0
絶望は死にいたる病である。自己の内なるこの病は、
永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。それは死を死ぬことである。(キェルケゴール)
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 22:05:40.33 ID:F7K0DGYN0
ネガティブ系魔法少女   なぎさトークショウ♪



渚「…………」



渚「あ、ごめんなさい♪エロ本に夢中になってました♪」パサッ



渚「私は恋い(笑)とか愛()とか興味が無い事は知ってるよね?」



渚「恋いとか一目惚れがどーたらこーたら………んなもん何年後かしたら終わりを迎えるんだよ♪」



渚「私は男性との付き合いが少ないせいか、こんな感じなんですよ♪」



渚「…まぁ何も気にしてませんけどね♪」



渚「そんなラブストーリーみたな展開、誰も望んで無いと思いますけどね♪」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 22:51:53.50 ID:F7K0DGYN0









06話 「赤と青の閃光」




399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:03:51.31 ID:F7K0DGYN0
繁華街



杏子「ぜぇ…ぜぇ……」



杏子「まったく……しつこい駅員だったぜ……」



杏子「無賃乗車ぐらい見逃してくれたっていいじゃ……ん?」



さやか「………」ポケー…



杏子「ん?あれは……」
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:06:29.02 ID:F7K0DGYN0
杏子「おい、お前…こんな所で何してんだ?」



さやか「……あぁ……あの時の……」



さやか「………」ギ…



杏子「?」



さやか「…………」ギギギ…



杏子「お、オイ!待てよ!行こうとするな!」ガシッ!
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:15:38.33 ID:F7K0DGYN0
ゲームセンター



さやか「……と、言うわけなんだ」



杏子「フーン、それで今その仁美ってヤツを探してる最中って訳か」



さやか「うん…そういう事……何でそんなに私の事を構うの?」



杏子「へ?そ、そりゃ……お前…なんか困ってたから……そ、その……助けてやろっかなー!って面白半分で…」モジモジ…



さやか「ノーセンキューです……」スッ…



杏子「オイッそりゃねーだろ!?せっかく素直になってやったのによ!」ガシッ!



さやか「じゃあ協力してくれるの?」



杏子「あぁ!もちろんだ………少しだけな」



さやか「全面協力じゃないのか……」スッ…



杏子「全面協力してやるよぉ!二十四時間協力してやるよ!」ガシッ!




さやか「二十四時間だけか……」スッ…




杏子「分かった!その友人が見つかるまで手伝ってやるって!だから、すぐに帰ろうとすんじゃねぇよ!」ガシッ!
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:19:44.95 ID:F7K0DGYN0
杏子「オイ、待てよ…その前にソウルジェムを見せてみろ」



さやか「盗らないよね?」スッ



杏子「だれが盗るかよ……ってコレ、ヤベーな……」



さやか「ヤバイ?」



杏子「とりあえずグリーフシードを使えって……他人にやるのはあまり好きじゃねぇけど今日は特別だ」



さやか「今日だけ……」



杏子「今日だけだ!」クワッ!



さやか「チッ……」シュゥゥ…
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:29:14.83 ID:F7K0DGYN0
杏子(斎藤の話によると、ソウルジェムが穢れきると魔女化するらしいからな……)



さやか「ふぅ、何か気が落ち着いたな。それで?どうするの?」



杏子「えーっと……取りあえず上見滝原に行ってみようぜ」



さやか「え?何で?」



杏子「じゃあ見滝原を回るか?」



さやか「いや……でも、見滝原は見回ったし……」



杏子「じゃあ上見滝原に居るかもしれない、探してみる価値はあるかもしれねーぜ?」



さやか「でも私、電車賃持ってきて無いよ?アンタ持ってるの?」



杏子「バカ言え、アタシは無一文だ、それでホームレス界では『ホームレス聖女』って呼ばれてるんだぜ?」



さやか「凄いのか凄くないのか分からないねそれ」




杏子「スゴイに決まってんだろ!」
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:31:14.66 ID:F7K0DGYN0
駅前



さやか「……ねぇ聖帝様」



杏子「誰が聖帝だ!」



さやか「どうやって電車に乗る気?」



杏子「ヘッ、いい侵入場所があるんだよ、来てみろ」



さやか「………?」
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:37:00.16 ID:F7K0DGYN0
駅のホーム



杏子「どっこいせ…っと……ホラ、掴まれよ」スッ



さやか「ね、ねぇ?これバレたらヤバイんじゃないの?」ガシッ



杏子「細かい事は気にすんなって!」



さやか「……っと、で?どれに乗ればいいの?」



杏子「あの電車だよ」



さやか「え?あれ?」



杏子「早く行くぞ!」グイッ!



さやか「あ、ちょっ……!」
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:39:47.05 ID:F7K0DGYN0
電車内



杏子「よし、何とか乗れたな!」



さやか「この電車であってるの?」



杏子「ったりめーだろ!」



アナウンス『えーこの電車は長野県方面の………』



さやか「何か幻聴で長野って聞こえるんだけど……」



杏子「気のせいだって」
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:42:35.87 ID:F7K0DGYN0
駅ホーム



杏子「よし!乗り換えだ!」



さやか「見滝原に戻ろうよ!一旦!」



杏子「この電車だ!早くしろ!」グイッ!



さやか「あ!待って……!」
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:44:51.69 ID:F7K0DGYN0
電車内



杏子「よーし、この電車なら上見滝原に行けるぜ」



アナウンス『えー、ご乗車ありがとうございます、当車両は岐阜県方面の……』



さやか「………ねぇ?」



杏子「気のせいだって!」
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:48:14.13 ID:F7K0DGYN0
原爆ドーム前




杏子「ついに来たな……上見滝原……」



さやか「いや、広島まで来ちゃったよ」



杏子「上見滝原にこんなデッカイ建物あったっけ?」



さやか「無いよ!世界遺産が上見滝原にあるわけないじゃん!!!」



杏子「えっ!?だ…だったらここはどこだ!?」



さやか「広島だよッ!!!」



杏子「な、なんだってぇえええ!?」



杏子「………広島って、どの辺だ?」



さやか「……マジで?」
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:51:05.28 ID:F7K0DGYN0
さやか「知らないの…?もしかして…?」



杏子「バッ…!知ってるよ!冗談だよ冗談!」



杏子「青森県の左下辺りだろ?」



さやか(秋田県……!)
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:57:13.02 ID:F7K0DGYN0
さやか「岡山県の隣だよ」



杏子「な、何ぃ!?」



杏子「……岡山?」



さやか「マジで?」



杏子「あ、あぁ!知ってるよ!ほら、アレだろ!?有田みかんの……」



さやか「それ和歌山」
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/17(土) 23:59:23.34 ID:F7K0DGYN0
さやか「島根県の下だよ」



杏子「島根県の……下!?そ、そんなとこまで来たのか…!?」



杏子「いや、もし、そうだとすると……私達…トンデモなく危険な場所に来たんじゃないか……!?」



さやか(あ、分かって無いな)
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:01:35.65 ID:+rCQIFuG0
杏子「ところで……このデカい建物の中に猫が居るぞ?」



さやか「あ、本当だ」



杏子「ちょっと捕まえてやる」



さやか「ちょっ…!待ってよ!何を入ろうとしてんの!?」



杏子「何だよ!?駄目なのかよ!?」



さやか「駄目だよ!」



杏子「でも、一瞬ならセーフだろ!?」



さやか「アウトだよ!」
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:03:27.60 ID:+rCQIFuG0
杏子「クソ…何で猫は良くて、人間は駄目なんだ…!」



さやか「そりゃ、猫だからだよ」



杏子「じゃあ、猫になるか」




さやか「?」
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:06:48.94 ID:+rCQIFuG0
杏子「ニャー!ニャー!」



猫「……」



杏子「ニャー♪ニャニャー」



猫「………」




杏子「ニャー」ソ〜…



さやか「って!何をさり気なく入ろうとしてんの!?」



杏子「ブミャー!!!」ガッブゥ!



さやか「痛ぁ!?噛んだ!噛みやがった!猫なのに!」
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:08:37.94 ID:+rCQIFuG0
杏子「フシュゥゥ……!」



さやか「クッ!完全に猫になりきってる……」



杏子「………」



さやか「……おすわり」



杏子「ニャ」スッ



さやか「犬じゃねーか!!!」バチーンッ!



杏子「ギャワン!?」
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:14:44.38 ID:+rCQIFuG0
さやか「あーあ…今日は野宿か……」



杏子「え?寝んの?学校は?家は?」



さやか「明日は休みだよ、お父さんもお母さんも一週間は帰ってこれないよ」



杏子「そうか…じゃあ、野宿って訳にはいかねーから普通にホテルで寝ようぜ」



さやか「ホテル…?でもお金は……」



杏子「もちろん無しだ」
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:18:03.43 ID:+rCQIFuG0
渚のアパート



渚「へ?さやかちゃんを広島で見かけた?」



『はい、そうなんです……佐倉杏子と、一緒に居るのを見かけましたが……』



渚「なんでそんな遠い所に居るのかな……?」



『さぁ……?』



渚「はぁ…キミはそこで魔法少女達の動きを見張っててくれ♪さやかちゃん達は私がなんとかする」



『承知しました』
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:20:25.48 ID:+rCQIFuG0
廃工場



斎藤「何?佐倉杏子が広島に?」



少女「はい、どうやら美樹さやかと一緒に居る様ですが……」



斎藤「………」



少女「どうします?」



斎藤「小早川蓮美だけでは無く、佐倉杏子と美樹さやかを仲間にした方がよさそうだな……」



斎藤「よし、私直々に行こう」
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:23:51.09 ID:+rCQIFuG0
駅前



渚「うぅ〜……寒い……!」



渚「……ん?」



斎藤「………」ピタッ



渚「……泉」



斎藤「……ピン子」




渚「………」スッ…



斎藤「………」スッ…



渚「あ」


テトテガー……



ジタバタジタバタジタバタ…………




「あらあら」


「若いっていいわねー」
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:26:34.32 ID:+rCQIFuG0
ホテル前



杏子「よし、侵入するぞ」



さやか「え?あ、あの……杏子?これ…ホテルはホテルでも……」



杏子「あ?何言ってるんだよ、早く侵入するぞ!」グイッ!



さやか「大人の階段を上るホテルだからァぁあああああ!!!!」
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:30:11.69 ID:+rCQIFuG0
ホテル内



杏子「よし、潜入出来たぞ」



さやか「だ、大丈夫なの…?」



杏子「大丈夫だって、この階は私達だけしか居ないからさ」



杏子「それにこの部屋はこの階の最後の番号が書かれてる……」



杏子「だから今晩中に、ここに人が来る事は有り得ないって事さ!」



さやか「……で、でも…このホテル……」
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 00:33:11.40 ID:+rCQIFuG0
電車内



ガタン…ゴトン…ガタン…ゴトン…



渚「………」



斎藤「………」



渚「……」スッ



渚「…♪」チョコン



斎藤「オイ、横に座るなよ」



渚「……♪」グイグイグイ〜!



斎藤「あ、暑苦しいから離れろ!何なんだよさっきから!?」バッ!



渚「ん?嫌がらせ♪」



斎藤「……」イラッ
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:22:08.77 ID:+rCQIFuG0
ホテル



杏子「あ、風呂があるぜ!」



さやか「そりゃ風呂もあるでしょ」



杏子「よーし、風呂入ろー!」



さやか「…………」



杏子「おーい」



さやか「何ー?」



杏子「この棒状のヤツ何だ?」



さやか「………」



さやか「知らなーい」



杏子「そっかー」
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:25:33.92 ID:+rCQIFuG0
電車内



ブツンッ



渚「ん?」



斎藤「何だ…?」



渚「どうやら何かあったみたいだね♪」


アナウンス『トラブルが発生いたしました、乗客のみなさんは……』



斎藤「乗客の皆さんっても私達だけだがな……」



渚「それにしても真っ暗だね♪」



斎藤「…………」
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:34:38.73 ID:+rCQIFuG0




さやか「ふぁーあ……」ムクッ



さやか「朝か……」



さやか「おーい、もう朝……って寝てるか」



杏子「スー……」



さやか「………」



ゴォッ!



さやか「ッ!?」



さやか「な、何!?」



さやか「急に辺りが白黒に……!?」



さやか「魔女の結界!?いや……違う……!」
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:41:06.88 ID:+rCQIFuG0
さやか「ねぇ!起きてよ!」ユサユサ



杏子「………」



さやか「………息をしてない!?」



〜〜♪



さやか(口笛…?)



さやか(ってゆうかこのメロディ……何かの映画のEDテーマの様な…カンフー映画か何かの……)



コンコン…



さやか「ッ!」ビクッ



「さやかちゃん……居る?」



さやか「まどか!?」



「あ、さやかちゃん!やっぱり居たんだ!」



さやか「な、何でまどかが!?」



「迎えに来たんだよ、早く開けてよ!」



さやか「う、うん、今から開けるから……」



グッ



さやか「ッ!」ドクンッ!
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:45:53.63 ID:+rCQIFuG0
さやか(な、何…!?この感じ……!?)



さやか(手が全く動かない……!)



さやか(いや、手どころか体すら硬直している……!)



さやか(息も何故か荒くなってる……)



さやか(恐い。恐い。恐い。)



さやか(何で恐怖をする必要があるの?)



さやか(このドアの向こうには、まどかが居るだけなんだよ?)



さやか(何で恐怖をする必要が……必要が……)



さやか(恐怖する必要なんか無い!)



ガチャッ!
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:51:12.04 ID:+rCQIFuG0






蓮美「鹿目まどかちゃんかと思った?」



蓮美「残念!ハスミンだよ!」



さやか「……ッ!?」



蓮美「えーっと、キミは……美樹さやかちゃんかな?」



さやか「だ、誰……?」



蓮美「変態」



蓮美「それ以上でもそれ以下でもない」




さやか「あ……あぁ……?」ガクガク…



さやか(か、体の震えが止まらない……!この女の異常な殺意が肌に突き刺さる感じが……!)
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:56:45.99 ID:+rCQIFuG0
蓮美「ねぇ、美樹さやかちゃん」



さやか「な、なに……?」



蓮美「愛する人を守る為なら何をしても構わないと思う?」



さやか「え……?」




蓮美「愛する人を守る為なら殺人を犯しても構わないと思う?」




さやか「し、知らないよ!」



蓮美「答えて」ジャキッ!



さやか「……!」
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 08:59:56.59 ID:+rCQIFuG0
さやか「……構わなく……無い」



蓮美「………」



さやか「愛する人を守る為なら何しても構わない……それはひょっとしたら、いいのかもしれない……」



さやか「だけど、犯罪は駄目なんだ……と思う……」



蓮美「あはは♪」



蓮美「そーかよ!」ジャキッ!



さやか「!」



ドォゥンッ!
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:01:59.77 ID:+rCQIFuG0
――――

―――

――


「お――い、起きろよ!」



杏子「起きろよ、朝だぞー!オーイ!」



さやか「!?」ハッ!



さやか「わ、私は……?」



杏子「さっきからずっと寝てたんだよ」



さやか「………そう」
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:03:37.00 ID:+rCQIFuG0
広島駅



斎藤「………」



渚「………♪」



斎藤「付いてくるなよ」



渚「そっちこそ♪」



斎藤「………」
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:08:15.86 ID:+rCQIFuG0
斎藤「………」ペロッ…



斎藤「『速舌』!」ヒュッ!



渚「あ」



渚「あ、ちょっ…コラー!置いていくなー!」
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:14:30.19 ID:+rCQIFuG0
原爆ドーム付近



杏子「またここに戻ってきたな」



さやか「…………」



杏子「おーい?」



さやか「…………」



杏子「おいお前ー、大丈夫かー?」



さやか「……じゃない」ボソッ



杏子「?」



さやか「お前じゃない、美樹さやかって名前がちゃんとあるよ、今日の夢の事を考えてただけ」



杏子「ヘッ…さかか、か…私は佐倉杏子、改めてよろしくな」



さやか「うん、よろしくね杏子」



杏子「さやか」



さやか「杏子」



杏子「さやか!」



さやか「杏子!」



杏子「何で私達は呼びあってるんだ?」



さやか「………」
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:20:08.37 ID:+rCQIFuG0
「ようやく見つけたぞ」



杏子「!」バッ



杏子「斎藤……!」



斎藤「佐倉杏子、美樹さやか……私達同士よ、共に帰ろう」



さやか「だ、誰?この人…?」



杏子「……過激派魔法少女勢力のリーダー」



さやか「……え?」



杏子「分からないんならいいや」
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:25:38.87 ID:+rCQIFuG0
杏子「ヘッ!翔子!私を利用しておいて、よく私の前に立ってられるな!」



斎藤「下の名前を平然と呼ぶな……アイツと被ってイライラする……」



斎藤「利用なぞしてない、佐倉杏子、お前の御陰でネガティブ系魔法少女に大打撃を与えられたんだ」



杏子「何が大打撃だ!ネガティブ系魔法少女だけじゃなく、他の一般人まで巻き込んでんじゃねーか!!!」



斎藤「…他のヤツはどうなってもいい……これはお前のモットーだったハズだぞ?」



斎藤「そうか、小早川 渚に負けた時……何か吹き込まれたな?」



杏子「………ッ」ギュッ!
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:31:03.22 ID:+rCQIFuG0
杏子「ッおおおおおおおおおおおお!!!!!」シュンッ!



杏子「でやぁッ!」ビュッ!



ガキンッ!



杏子「クッ…!」



斎藤「……甘いな」



さやか(杏子の槍を、あのサバイバルナイフで弾いた!?)




斎藤「どうした?動きが止まって見えるぞ?」



斎藤「まぁ、私が早いだけかもしれんが……」



杏子「デカい口叩いてんじゃねー!!!」ヒュッ!



斎藤「遅いッ!」ヒュッ!



杏子「ごはっ!?」ドゴォッ!



杏子「……ッチ!」ズザザ……
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:39:33.51 ID:+rCQIFuG0
杏子「……ウッゼェ!」ジャラッ!



さやか(槍がバラバラになった!)




斎藤「………『透明舌』」



スカッ!



杏子「なッ……!?」



斎藤「『速舌』!」シュンッ!



杏子「クッ…!しまっ……」



ガキンッ!



さやか「大丈夫!?杏子!?」



杏子「さやか!」



斎藤「クッ……!」
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:47:37.42 ID:+rCQIFuG0
斎藤「美樹さやか、佐倉杏子……確かにお前達は強いのは分かる……」



斎藤「もちろん並みの魔法少女では敵わないだろう」



斎藤「だが、私は並みではない」



斎藤「教えてやろう……絶対に貴様らがどうあがいても勝てないと言う事を」スッ…



斎藤「そして見せてやる、私の圧倒的勝利を!!!」スラッ!




杏子「来るぞッ!」ジャキッ!



さやか「分かってる!」ジャキンッ!
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:50:29.25 ID:+rCQIFuG0
渚(もし…翔子ちゃんが、さやかちゃん達と戦ってたら……)



渚(恐らく、さやかちゃん達が負けるだろう……)



渚(さやかちゃん達が強いのはよく分かる……だけど……)



渚(普通の魔法少女じゃ絶対に翔子ちゃんに勝てない)



渚「早く急がないと……!」

442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 09:54:00.73 ID:+rCQIFuG0
渚「……だけど、さやかちゃん達の居場所が分からない……」



渚「………どうしよう」



1・広島に居るネガティブ系魔法少女に電話


2・聞き込み


3・焦らず休憩


4・帰ろ



+2
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 09:55:26.32 ID:NHqd7rPeo
まさかのあんか

1
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 09:58:05.30 ID:bDFazO4Zo
んだらば3
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 12:11:23.28 ID:+rCQIFuG0
渚「とりあえず休憩だ」



渚「焦ったって仕方がない」



渚「ふー……」ポスッ
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 12:15:20.35 ID:+rCQIFuG0
一方その頃



杏子「がぁっ!?ぐぁっ!?がぁっ!?」ドドド…



斎藤「フン……」チャッ!



さやか「でゃああああ!!!」バッ!



斎藤「甘いわぁっ!」ヒュッ!



ザグッ!!!



さやか「ぐぉぉおお……あぁああああ!!!左目がぁあああ!!!」



杏子「さやかぁ!テメェ!」


ボギッ!


杏子「がほ……ッ!?」



斎藤「貴様達に万に一つの勝ちめもない」



斎藤「大人しく私に服従しろ」



杏子「だ、誰が……!」



さやか「お前なんかに……!」



斎藤「………」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 12:18:46.54 ID:+rCQIFuG0



渚「フー…結構休憩したな……」



渚「さて…どうするか……」



渚「そうだ、誰かに聞こう」



1・キュゥべえ


2・ゼロ


3・おっさん


4・暗黒魔神教の教祖様
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 12:23:41.61 ID:+rCQIFuG0
>>447


+2
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/11/18(日) 13:09:57.37 ID:O8AhdmzUo
ksk
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 13:12:22.96 ID:NHqd7rPeo
1
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:15:30.80 ID:+rCQIFuG0
渚「おーい!キュゥべえ!」



QB「何だい?」ヒョコッ



渚「さやかちゃん達がどこに居るか分かる?」



QB「さやかと杏子?あぁ知ってるよ」



渚「それで?場所は?」



QB「えーっと……確か……」
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:24:00.89 ID:+rCQIFuG0
杏子「ぐはっ!」ドシャッ!



さやか「うわっ!」バチャッ!



斎藤「さぁ、選べ…私に服従するか…それとも、ここで殺されるか……」



杏子(マズイ……痛覚を遮断しても攻撃が続かない……!)



さやか(強すぎる…!もう一回だけ回復魔法を使いたいけどソウルジェムが……!)



杏子(クソッ!もう一回使うとソウルジェムが穢れきって魔女化しちまう!)



杏子(多分、さやかはその事は知らないから使うかもしれない……!)



斎藤「どうした?早くしろ」スッ…



杏子(……グリーフシード!魔力を回復させる気か)




杏子「うぉおおおおおッッ!!!」ガッ!



斎藤「なぁッ!?」ポロッ…



コロコロコロ……



杏子「さやか!グリーフシードを使え!」



さやか「きょ、杏子!」
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:29:56.77 ID:+rCQIFuG0
杏子「早くしろ…!アタシ達のグリーフシードは使い果たしたんだぞ…!」グググ…



斎藤「このッ…!離せ!離せッ!!!」バシッ!



杏子「ぐぅっ!?」



斎藤「貴様は大人しくしてろ!」ボゴォッ!




杏子「ごはっ…!?」メキメキッ!



さやか「あぁ!杏子!」



斎藤「手こずらせおって……ぬっ!?」グッ…




杏子「まだ…!終わってねぇぞ!」



ガブゥッ!!!



斎藤「ぬがぁっ…!?か、噛み付きぃいいいい!?」



杏子「はやふふりーふひーほをふかへはやか!(早くグリーフシードを使えさやか!)」




さやか「杏子!……クッ!」ガッ!



斎藤「チッ!この離せ!この……」スラッ



タァンッ!



パキンッ!



斎藤「!?」
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:34:08.74 ID:+rCQIFuG0
渚「いやー…翔子ちゃん相手に結構耐えたね二人共♪」



渚「キミ達、本当に凄いよ♪」



杏子「小早川 渚!?」



さやか「渚!?」



斎藤「………」
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:39:30.46 ID:+rCQIFuG0
斎藤「……小早川 渚、貴様と決着をつけてやる」



渚「残念ながら翔子ちゃん、キミが相手をするのは、この子だ♪」




ヒュッ!



斎藤「!?」



ズドォッ!



斎藤「モ…モーニングスター!?」



あすみ「あーあ、よけられちゃったよ」ジャラッ…



あすみ「せっかくミンチに出来るところだったのにぃー」



斎藤「神名…あすみ!?馬鹿な!何故お前が……!」



渚「甘いぜ翔子ちゃん、私が一人でノコノコ来ると思ってたのかい?」



斎藤「………ッ!」
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:44:33.97 ID:+rCQIFuG0
斎藤「バカ言え……私だって一人で来る訳が無いだろ…!」



斎藤「呉キリカ!お前の出番だ!」




キリカ「あいよ!」ヒュッ!



あすみ「!」ガキンッ!



キリカ「あれま、防御されちゃったよ」スタッ



渚「はは……私も翔子ちゃんもジョーカーを持ってたとはね……♪」
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:50:25.33 ID:+rCQIFuG0
渚「だけど、引き上げさせて貰うよ!あすみちゃん、後は任せたよ!」



渚「さやかちゃん、杏子ちゃん、早く逃げるよ♪」



さやか「う、うん!」



杏子「お、おう!」



あすみ「気を付けてねー☆」フリフリ…



斎藤「チッ……!」



キリカ「どうする?」



斎藤「……目の前の雑魚をブッ倒すぞ!」ジャキッ!



あすみ「あれれー?幻聴かな?どっかのウジ虫が私の事を雑魚呼ばわりされた様な……」



あすみ「まぁ、いくら雑魚に雑魚って言われても何とも思わないけどね!」




キリカ「ほざいてろ」



斎藤「………ッ」
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:55:24.62 ID:+rCQIFuG0
さやか「はぁ…はぁ…ねぇ渚!あの子大丈夫なの!?」



渚「あぁ大丈夫だよ!あすみちゃんなら翔子ちゃんもキリカちゃんも退けられるよ!」



杏子「本当に大丈夫なのか?」



渚「大丈夫だって!」
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 13:57:50.93 ID:+rCQIFuG0
ゾオッッッ!



杏子「な、何だ!?景色が白黒に……」



さやか「こ、この感じ……まさか……!」



杏子「あれ?渚が消えてる……しかもさっきまで居た人達も居ない!?」



杏子「まさか新種の結界!?」



〜〜♪


ジャキッ!



さやか「……!」ゾクッ!
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 14:02:58.93 ID:+rCQIFuG0
杏子「……ん?あのアホ毛…ひょっとして渚か?」



さやか「で、でも…渚にしては…大人っぽいと言うか……」



蓮美「残念だったね♪私は渚ちゃんが大好きなお姉ちゃん、小早川蓮美だよ♪」



さやか「渚の姉…!?」



杏子「姉妹だったのか!?」
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 14:09:04.50 ID:+rCQIFuG0
さやか「わ、私は渚の友達だよ!?撃っていいの!?」



蓮美「渚?友達?何を言ってるの?あれは渚なんかじゃないよ?」



さやか「え?」



蓮美「あれは偽物だ、渚ちゃんになりすました偽物だ、渚ちゃんがネガティブ系魔法少女なんていう悪の組織の

リーダーの訳がない」



蓮美「本物の渚ちゃんは私を愛してくれるハズなんだけど?」



蓮美「私が死んだら絶対に悲しむと思うんだけど?」



蓮美「だから偽物だ」



蓮美「そして。お前達は死ね」ジャキッ!



さやか「!」



杏子「さやかッ!よけろ!」バッ!



さやか「うわっ!」バタッ!



ドォウンッ!
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 14:11:47.46 ID:+rCQIFuG0
杏子「ぐわっ!?」ビシッ!



さやか「杏子!?」



杏子「だ、大丈夫だ…!少し…カスッただけ……」ボタボタ…



蓮美「あははははは♪大丈夫!?痛そうだね!?」



蓮美「でも安心して!苦痛を味わず殺してあげるから!」ジャキッ!



杏子「ぐぅ…がぁあ…!」ボタボタ…
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 14:29:00.94 ID:+rCQIFuG0
さやか「杏子!早く立って!」グッ!



杏子「クッ……悪ぃさやか…」



蓮美「どこに行くのかな?」ジャキッ



杏子「クッ…さやか…今気付いたんだけど……」



さやか「え?」




杏子「私達……ソウルジェム無いよな?」
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 14:37:39.28 ID:+rCQIFuG0
さやか「そ、そう言えば……」



杏子「マズイな……この空間は何か特殊な空間の様だ……」ボタボタ…



さやか「ソウルジェムがあれば、杏子の傷の治療が出来たのにッ……!」



杏子「大丈夫だ……こんな傷ぐらい……そ、そんな事よりも……早く…!」



蓮美「〜♪」
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 15:58:28.59 ID:+rCQIFuG0
蓮美「あはは♪逃がさないよ!」ジャキッ



ドォゥンッ!



さやか「うわっ!」チュイーン!



杏子「クッ……」



さやか「このままじゃ……ん?なに?あの白い光は……」



ゴォッ!



蓮美「!」



渚「とぅっ!」バシュッ!



渚「おらおらおらおらおら!!!!」ドォゥン!ダゥンッ!バゥンッ!ドゥンッ!



蓮美「ッ!!!???」ビシッ!ベシッ!ビシッ!ビシッ!




蓮美「ごほっ!?」ドッパァ!



さやか「うわっ!凄い血の量!」



渚「止めだ!」チャッ!



渚「ブラッディ・ジ・エンド!!!」カチッ!



ドゴォォオオオオオオオオオオオ!!!!!!



蓮美「!?」



ジュッ!
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 16:04:11.04 ID:+rCQIFuG0
ドッ!


ガッ!


ドンッ!ゴロゴロ……



蓮美「………」ピクピク…



杏子「な、渚!?」



渚「フッ、遅れたねキミ達」



渚「しかし、本当に蓮美姉ちゃんが生きてたとはね……」



さやか「ね、ねぇ渚……さっきの…ブラッディ・ジ・エンドってのは…」



渚「大量の出血弾を撃った後に破滅弾を撃つっていう技なんだけど……」



渚「技名はマミさんが、この技を披露した時に『ブラッディ・ジ・エンド……』ボソッって呟いてたの拝借したんだよ♪」



さやか「あ、はは……そうなんだ……」



杏子(ロッゾ・ファンタズマ……)
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 16:21:42.97 ID:+rCQIFuG0
渚「そして、もう一つ……マミさんから授かった技名『フラットゥラ・ムーティプラ』………」



さやか「まだあるの!?」



杏子「さり気なく公開処刑じゃねぇか!?」




渚「フラットゥラ・ムーティプラ!!!」ドォゥンッ!



蓮美「ぐぅっ!?」ビシッ!



蓮美「何だ…?何も起きな………」



ボキッ!メキメキベキッ!



蓮美「ごはっ…!?ほ…骨がぁ……!?」ベキベキ……



渚「frattura multipla!つまり粉砕骨折!弾丸の名前は『骨折弾』って名前なんだけどね!」
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 16:28:24.03 ID:+rCQIFuG0
蓮美「あはは♪やっぱり偽物だぁ…!本物の渚ちゃんはこんな酷い事をしないもん!」ググ…



蓮美「偽物には……罰を与えないとねぇッ!!!」ダッ!



杏子「嘘だろ!?大量出血してる上に粉砕骨折してるのに走りやがった!?」



さやか「に、人間じゃねぇ!」



ガッ!



渚「ぐぅっ……!」



蓮美「つーかまーえたー♪」ギリギリ…
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 16:36:24.10 ID:+rCQIFuG0
渚「……ねぇ蓮美姉ちゃん……」



蓮美「は?アンタみたいな偽物にお姉ちゃんとか言われたくないんだけど?」



渚「わ、私を偽物と思うのは、別に構わないんだけどね……♪」



渚「だけど、少しだけ聞いてもいいかな……?」



蓮美「………何?」



渚「あのさ、蓮美姉ちゃん……私が子供の頃、なんで私が用を足した後に入って便器の水を飲んでたの?」



蓮美「……ぽ?」



渚「それ、とね……♪何で私の裸の写真を見ながらあんな事をしてたの?何でお姉ちゃんの部屋は

ティッシュだらけなの?」




蓮美「ぱ、ぴぷ、ぺ……」



渚「あとさ、何で私のスクール水着姿の写真がお姉ちゃんのパソコンのディスクトップなの?」



蓮美「ぺぴぷぺぺぺぽぺぽぺ………!」ダラダラ…



渚「あとさ」



蓮美「ぴっ!?」ビクッ
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 16:43:51.14 ID:+rCQIFuG0
渚「何でお姉ちゃんのタンスの中に私の下着があったの?」



渚「何でお姉ちゃんのベットの下に裸の私とお姉ちゃんが描かれた本があるの?」



渚「何で私の部屋に盗聴器があるの?」



渚「何で私の部屋に隠しカメラがあるの?」



渚「何でお姉ちゃんは夜中に私の名前を喘ぎながら叫ぶの?」



渚「何でお姉ちゃんは私と一緒にお風呂入ったとき、体中を触りまくるの?」



渚「何でお姉ちゃんは夜中、私が寝てるとこに来てディープキスするの?」



渚「何でお姉ちゃんの抱き枕が私の絵なの?」



渚「何であの抱き枕に二箇所穴空いてたの?」



渚「何であの抱き枕の穴の中にこんにゃくが入ってたの?」



渚「何であの抱き枕――――」
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 16:44:35.54 ID:+rCQIFuG0








渚「――――湿ってたの?」




さやか「」



杏子「」
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 16:53:58.84 ID:+rCQIFuG0
蓮美「おぉ…おおおおぉおおぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!?????」



蓮美「ごびゃあああああああああああああああああああ!!!!!?!??????」



蓮美「ちちちちちちち違うのよ渚ちゃん!あれは別にそういういやらしい物じゃなくてそのえっとあの

けけっけけけっけけ健全なしししししししししし姉妹としてのえっとえっとえっとえっとえっとえっと

あああああああああああああ姉ととととととしてててってててのは、判断というかなんと言うかかかか

可愛い妹がそ、そのえっと襲われたらえっと大変だなぁって思って監視カメラをつけて…い、いや、別に

盗撮じゃないよ!?監視だよ監視っ!そそそそそれととととととトイレの件はえっとえっとあのそのえっと

にょ、尿検査だよ!でもそういう尿をなんたらうんからする機械が無いからお姉ちゃんが体を張って

飲んで確かめただけでえっとそのだだ、抱き枕の件はえっとあのそのえっとあれはだね!?あれはだね?!

あ、姉たるもの、いいぃ、妹のかかかかかきくけここここけっこー!体を知り尽くした方がいいいいいい

かなぁあああ!?って思って本当にイヤラシイ意味じゃないから!あ、あとベットの下のあの本はエロ漫画家

が、勝手に私達をモデルにしてあのえっと勝手に描きやがって、しかもそれを押し付けれれれれてててっててて

だからわたたたたたわたたわた私はそのえっと無関係って言うか純粋なって言うか……」
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 17:01:19.53 ID:+rCQIFuG0


さやか「純粋な……変態だな……」エー…



杏子「これは流石に引くわー……」エー…
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 17:25:18.81 ID:+rCQIFuG0
渚「お姉ちゃんは心理学者っていう偉い人だと思ってたのに!お姉ちゃんの馬鹿!お姉ちゃんなんて大っ嫌い!!!」



蓮美「あぃやぁあああああああ!!!????嫌!止めてぇえええ!!!謝るから嫌いにならないでぇええ!!!!」



蓮美「お願いです!嫌いにならないで下さい!私が間違ってました!」



蓮美「お許し下さひ……もうひませんから……」ボロボロ……



さやか「これがシスコン……」



杏子「こんな姉は嫌だな………」
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 17:30:44.92 ID:+rCQIFuG0
蓮美「許して下さいぃ……偽物なんて言ってゴメンナサイ……首締めてゴメンナサイぃ……

いっその事、殺して下さいぃ………」エッグエグ……



渚「お姉ちゃんの変態!」



蓮美「はひんっ!」ビクンッ!



渚「何よ!?私のパンツが見たいの!?」



蓮美「見たいです!!!」ザッ!




さやか「反省度ゼロ過ぎるだろ!?」
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 17:33:55.90 ID:+rCQIFuG0
杏子「姉として駄目というか……人間として駄目というか……」



さやか「あれ?スーツの内ポケットに何かピンク色の物が……」



渚「?」



蓮美「Oh……」パサッ…



渚「お姉ちゃん………」



蓮美「ごめんなさい……これを被ったりクンカクンカしてました……」




さやか「」ヒキッ
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 17:55:11.96 ID:+rCQIFuG0
渚「さて…♪」



渚「ホレ、グリーフシードとさやかちゃんと杏子ちゃんのソウルジェム」ポイッ



さやか「おぉ?」パシッ



杏子「サンキュー」パシッ



渚「さやかちゃんも杏子ちゃんもお姉ちゃんに酷い目に遭わされたんでしょ?復讐してやりな♪」



渚「マミさんから授かりしコンビ技、『Flash rosso e blu』で♪」



杏子「何それ初めて聞いたんだけど」
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 17:59:26.91 ID:+rCQIFuG0
さやか「ま、いっか……私もこんな変態にビビっただけとかダサいしね」シュィン


杏子「あぁ、それもそうだな、アタシもこの変態に復讐してやらなきゃな」シュィン



蓮美「変態って言う方が変態ですよry」






さやか・杏子「「フラッシュ・ロッゾブル(赤と青の閃光)!!!!」」



ズバァアアアアアアアアアアアンンンンンンン!!!!!!!




蓮美「ぎにゃああああああああああああ!!!!!!」
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:09:21.43 ID:+rCQIFuG0
蓮美「げぺっ!」ベチャッ!



渚「ブラーボ♪初めてにしてはやるじゃない!」



さやか「な、何か体が自然に動いて……」



杏子「ところで渚、この空間は何だ?」



渚「お姉ちゃんが独自に開発した人工の魔女の結界だよ♪」



渚「この結界に入るとソウルジェムとか異能な物が無くなるんだけど……」



渚「第三者が割り込むと、異能な力を持って来る事が出来るんだよ♪」




さやか「へー……変態のクセに天才なんだなこの人」



杏子「変態の割にはな」



渚「おっと、結界が消えていくよ♪」



シュゥゥゥゥ……
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:14:46.15 ID:+rCQIFuG0
学校



さやか「ってな事が前にあってさー」



まどか「へー…大変だったねー」



さやか「しかも結局、仁美は見つからなかったし……」



まどか「さやかちゃんが渡してくれた手紙には不吉な事が書かれてたけど……生きてるといいね」



さやか「生きてるよ……アイツなら……」



渚「〜♪」



ほむら「…………」



早乙女「えーっと今日から保険体育を教えてくれる先生が来てくれましたー」



まどか「あー、あの先生別の学校に行っちゃったもんね」



さやか「誰が来るのかな?」



ほむら「………」



渚「………♪」
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:18:22.98 ID:+rCQIFuG0
ガラッ!


スタスタ……



蓮美「保健体育担当をします小早川蓮美です、どうぞよろしく」


「うわー、綺麗な人だなー」


「でも誰かに似てません?」


「そう?」



さやか「………!!!」」プルプル…



まどか「………あ、あの人って……!」プルプル…



ほむら「………?」



渚「♪」
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:22:27.96 ID:+rCQIFuG0





07話 「変態は世界を救う」 
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:25:48.11 ID:+rCQIFuG0
蓮美「私はカウセリングもやっていますので悩みがあるなら第二応接間に来て、気軽に相談してください」



蓮美「それでは」



早乙女「はい、小早川先生ありがとうございました」



早乙女「そう言えば小早川先生は小早川さんのお姉さんなんだって?」



渚「あはは…♪まぁ……」



「へーそうなんだー」


「どーりで」


「なんてこったい!」




さやか「………」



まどか「………」
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:29:48.39 ID:+rCQIFuG0
廊下



まどか「どうゆう事なの!?何で渚ちゃんのお姉さんが!?」



さやか「ひょっとして渚の噂を聞きつけて…!?」



渚「いや?私の指示だけど?」



まどか「渚ちゃんが!?」



さやか「何であんな色々と危険なヤツを!?」



渚「まぁ、私達の仲間になると言うことで………」
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:32:14.77 ID:+rCQIFuG0
第二応接間



蓮美「次の方どうぞ♪」



ほむら「………」ガラッ…



ほむら「暁美ほむらです」



蓮美「ほむらちゃんか、何か悩みでもあるの?」



ほむら「実は……」
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:35:43.24 ID:+rCQIFuG0
ほむら「この前、友人と帰ってたんですよ」



蓮美「フム」



ほむら「その時……私はその友人を襲ってやろうという感覚が芽生え始めまして……」



蓮美「うんうん」



ほむら「こんな事は前まで無かったのに、何故か欲情が止まらないんです!」



蓮美「ほぅほぅ」



ほむら「そして私はその勢いで友人を押し倒すと……」



ほむら「ビンタされました………」



蓮美「………!」
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:41:23.55 ID:+rCQIFuG0
ほむら「友人はとっさにやった行動らしく謝ってくれたんですが………」



ほむら「何故かその友人の目がゴミを見る様な目に見えてしまうんです!」



ほむら「本当はそんな目では無いのですが、私にはそう見えてしまうんです……」



ほむら「そんな目で見られて何故か興奮してしまうし、ビンタされた時とか何故か頭がトロけそうでした!」




ほむら「先生!私は!異常なんでしょうか!?」



ほむら「あの子を守るって決めたのに……私はなんて馬鹿な事を…うぅ……」



蓮美「まぁまぁ……マテ茶でも飲んで落ち着きな、ほむらちゃん」コトッ



ほむら「うぅ…すみません……」ズズ…
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:48:10.04 ID:+rCQIFuG0
蓮美「ほむらちゃんは、その子の事が好きなのかい?」



ほむら「えぇ?は、はい」



蓮美「なら!何も異常ではない!ほむらちゃんは正常だ!」



ほむら「!」



蓮美「その子が好きならば!愛してるのならば!罪ではない!」



ほむら「で、でも、嫌がってる様だった……」



蓮美「そんな物、キミが心の緊張が生んだ幻覚だ!」



ほむら「幻覚っ…!?」ハッ!?



蓮美「愛してるならば死ぬまで続けろ!キミの気持ちがその子に伝わるまでストーキング及び窃盗をしろ!」



ほむら「………!」



ほむら「で、ですが、その子、女の子ですし……」



蓮美「女の子がどうした!?そんな物関係無い!愛に性別なんて関係ねェんだよ!!!」ビシッ!



ほむら「!」



ほむら「ありがとうございます!先生!これからもストーキングを続けてみます!」



蓮美「おう、ガンバレロ!」
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:49:22.70 ID:+rCQIFuG0
蓮美「ふぅ…次の方どうぞ」



キリカ「愛と聞いて」ガラッ



蓮美「お前、ここの生徒じゃねーだろ」
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/18(日) 18:50:15.26 ID:NHqd7rPeo
ここの生徒だぜ…
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:51:01.37 ID:+rCQIFuG0
蓮美「いや、生徒どうこう以前に敵じゃねぇか」



キリカ「何だ?相談相手を選ぶのか?」



蓮美「チッ……分かったよ、で?何か用?」
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 18:53:20.60 ID:+rCQIFuG0
キリカ「まったく…新米だから分かって無いのかもしれんが、私はここの生徒だぜ」



蓮美「うっひょー!赤恥かいちゃったぜ、私服だったから分かんなかったわー」



蓮美「ねぇ?何で私服なの?ねぇ?何で?オイ聞いてんのかタコ」



キリカ「それが話す相談だ」
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:04:50.92 ID:+rCQIFuG0
キリカ「実は昨日、ある場所で魔法少女達と仮眠をとったんだ」



蓮美「へぇ」



キリカ「わたしはその時、ある友人の部屋に入ったんだ」



蓮美「ほぅ」



キリカ「いや、忍び込んだとでもいうかな……?」



蓮美「フム」
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:14:08.15 ID:+rCQIFuG0
キリカ「わたしは寝てる友人の隣で、全裸で性欲を爆発した時に自分で抑えるアレをしたんだ」



蓮美「へぇ」



キリカ「声が出なかっただけでも表彰ものだった」



キリカ「そしてわたしが絶頂を迎えた10秒後、友人が起きようとしてたんだ」



蓮美「フム」




キリカ「そして、わたしは大慌てで部屋から逃げ出したんだ」



キリカ「しかし、よく考えてみると、制服をその友人のタンスの中に入れて来てしまった」



キリカ「しかも私は全裸……最初に入った時に拝借した友人の下着だけは持ってた」



キリカ「だから私は仕方なくその友人の下着で今日……」



蓮美「履いてきたってか」



キリカ「幸い、気付かれてないみたいだし、制服を奪還しないといけない」



キリカ「どうしよう」



蓮美「………キリカちゃん、その問題を解決する方法は二つある」



キリカ「?」
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:15:33.25 ID:+rCQIFuG0













蓮美「警察に出頭するか……」




496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:16:02.31 ID:+rCQIFuG0





蓮美「自首するか」




497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:22:07.90 ID:+rCQIFuG0
キリカ「………」



キリカ「ってぇええええええ!!!????どっちみち逮捕じゃないか!」



キリカ「頼むよ!本気で困ってるんだよ!頼むって!」



蓮美「ウルセェェエエ!!!変態に与える助言なんてあるか!帰れ!」



蓮美「猥褻罪で逮捕されやがれ!」



キリカ「猥褻じゃない!愛だ!」



蓮美「そんな歪みに歪んだ愛があるかぁあああ!!!!」



キリカ「きみが言うかぁあああああ!!!???」
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:24:27.21 ID:+rCQIFuG0
マミ「確かここがカウセリング室……」



「やんのかこの足フェチがぁああ!!!」


「なんだとこの妹萌えがぁあああ!!!!」


「このー!このー!」


「やろー!やろー!」


「ナギィッ!」


「愛などいらぬ!」



マミ「何かやってるのかしら?」
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:27:24.47 ID:+rCQIFuG0
「このやろー!くらえっ!」



「痛い痛い!折れる折れる!一回折れた事あるから!そこ折れた事あるから!」



「知るか!」



「痛いよー!」



マミ「…………」
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:33:05.39 ID:+rCQIFuG0
「あぁん!そこぉ!ばかぁん!」



「ここかー!ここなんだろー!?ここがいいんだろー!?」



「いやぁん!そんなに激しくしたら逝っちゃうぅうううう!!!!」



「逝っちゃえ!」




マミ「………」ポケー…
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:37:56.98 ID:+rCQIFuG0
数分後



蓮美「ぜぇ…ぜぇ……」



キリカ「はぁ…はぁ…」



マミ「あの!もういいですか!?」ガラッ!




蓮美「チッ…続きはまた今度だ、呉キリカ」



キリカ「くそっ…覚えてろ……うわっ、巴マミ」



マミ「あ、呉キリカ」
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 19:47:02.44 ID:+rCQIFuG0
蓮美「所で、キミの名前は?」ガラガラ…ピシャッ!



マミ「あ、えっと…巴マミです!」



蓮美「巴……マミ?どこかで聞いたような……あ!」



マミ「?」



蓮美「確かキミが『フラッシュ・ロッソブル(赤と青の閃光)』の考案者だね!?いやぁ!感激だなぁ!」



マミ「『フラッシュ・ロッソブル(赤と青の閃光)』!?何ですか!?その超格好良い名前は……!」
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 20:00:17.58 ID:+rCQIFuG0
魔女の結界



魔女「ゴォォォ……」



さやか「よーし、今日も狩るぞー!」



杏子「おうっ!」



魔女「イギリスジンメ!」



マミ「美樹さん、佐倉さん」スッ…



杏子「げっ…マミ……」



杏子「わ、悪かったよ、アンタの縄張りで勝手に……」



マミ「そんな事はどうでもいいの」



杏子「?」
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 20:06:09.24 ID:+rCQIFuG0
マミ「ほら…あれ見せてくれない?」



杏子「あれ?」



さやか「あれって?」



マミ「ほら、アレよ……小早川さんが考えた……コンビ技の……」



杏子「あぁ、あれか……」



さやか「あれね……」



杏子「じゃあやるか」



さやか「うん」
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 20:12:29.13 ID:+rCQIFuG0
さやか「行くよ!」



杏子「せーの!」




さやか・杏子「「フラッシュ・ロッソブル(赤と青の閃光)!!!!」」



ズバァアアアアアアアアアアンンンンンン!!!!!




魔女「ウッソーン」ジュゥゥ…




マミ「か……カッコイイ!」パァ…!
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 20:38:48.04 ID:+rCQIFuG0
マミ「す、凄いわ!まさに芸術だわ!」




さやか「アパリジオン・ロッソブル(赤と青の幻影)ってのもあるんですよ!」



杏子「まぁこれは、私のロッソ・ファンタズマをさやかと共同でやるヤツなんだけどな」



さやか「渚の訓練の御陰で私も分身する事出来たんですよ!」



マミ「まぁ!」




マミ(成程……小早川さんか……)
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 21:05:09.57 ID:+rCQIFuG0
翌日



マミ「だから私に何か一つ技を……」



渚「成程……いいですよ♪」



マミ「本当!?」



渚「私のお墨付きの技を教えてあげますよ♪」




渚「その名も『リトールノ・ディ・パルマ』」




マミ「何リト−ルノ・ディ・パルマ……!何それ凄そう…!」
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 21:08:00.63 ID:+rCQIFuG0
渚「何と言われましても……♪」



渚「リトールノ・ディ・パルマはリトールノ・ディ・パルマですよ♪」



渚「リトールノ・ディ・パルマ(手のひら返し)♪」
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 21:24:40.30 ID:+rCQIFuG0
蓮美「じゃあ早速、リトールノ・ディ・パルマの練習しよっか♪」



マミ「蓮美先生が教えるんですか!?」



蓮美「フフン♪私をなめるなよ、だてに保健体育担当じゃないよ♪」



蓮美「とにかく、やり方だけ教えるから……慣れるまでやってみて♪」



マミ「はい!」



渚(フフ…さやかちゃんと杏子ちゃんの協力技もマミさんのこの技も……)



渚(全部、対翔子ちゃんの技なんだよな〜♪)
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 21:31:15.54 ID:+rCQIFuG0
夜道



まどか(すっかり暗くなっちゃった……早く帰らないと……)



ほむら「……」ホムッ



まどか「………」



ほむら「………ふふ」
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 23:35:59.35 ID:+rCQIFuG0
次元の狭間



ゼロ『…………』



ゼロ『渚ちゃんは絶対に斎藤ちゃんを殺す』



ゼロ『斎藤ちゃんを殺す時はあのペンダントを開放するんだ』



ゼロ『そして開放するとキミは私の代わりになる、そして私はキミの代わりになる』



ゼロ『キミの記憶は他のネガティブ系魔法少女や友達や知り合いに忘れ去られるけど安心しろよ☆』



ゼロ『私がキミの代わりに生きてやるからよぉ☆』



ゼロ『過激派魔法少女のリーダー斎藤ちゃんは死に、ネガティブ系魔法少女のリーダー小早川 渚は消滅……』



ゼロ『これで平等だ』



ゼロ『ま、渚ちゃんが神の力を自由自在に扱えるのは……後、何億年もの先の話しだね☆』



ゼロ『明日……頼むぜ……☆』
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 23:37:41.44 ID:+rCQIFuG0





ゼロ『明日までとは言わないが……な☆』
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 23:44:40.69 ID:+rCQIFuG0
路地裏



杏子「あー…万引きした弁当食うか……」



「おい、乞食魔法少女」



杏子「ん?お前は…この前、アタシにコテンパンにされたヤツじゃねぇか」



白パーカーの少女「……今度はお前がコテンパンにされる番だ」



杏子「オイオイ、いいのかよ?アタシはちょっと機嫌が悪いんだよ」



白パーカーの少女「来いよ、絶対に勝てないけどな」



杏子「!」



ゾロゾロ…ゾロゾロ……



杏子「なんだよ後ろのソイツらは、お前の友達か?」



白パーカーの少女「まぁな、過激派魔法少女ほぼ全員だ」



白パーカーの少女「先に言っておく」



白パーカーの少女「佐倉杏子、お前に万に一つの勝ち目も無い」ベェ



杏子(ッ!?あの舌……まさか、コイツは……!)
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 23:50:38.37 ID:+rCQIFuG0
数分後



杏子「あぁ…ぐ…あぁ……」ピクピク…



杏子「さ…さいと…ぉぉ……!」プルプル…



斎藤「その通り、私は斎藤だ。この格好のしたヤツはお前に負けてから行方不明なんだ」



斎藤「お前は小早川 渚に関与してるみたいだし、さっさと潰しさしてもらった」




魔法少女A「まったく!コイツは私達魔法少女の恥よね!」



魔法少女B「万引きなんてして!神経を疑うわ!」


グシャッ!



斎藤「おい……?」



杏子「……す、るな……」



魔法少女C「え?」



杏子「食べ物を粗末にしてんじゃねぇええええええ!!!!!」ガバァッ!



魔法少女B「きゃあっ!?」ドサッ!



魔法少女C「この雑魚が!」ゲシッ!



杏子「ぐわぁ!」
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 23:54:10.26 ID:+rCQIFuG0
「このクソアマが!地獄に落ちろ!」ドゴッ!



杏子「がぁ!」



「お前なんて死んでしまえ!」ゲシッ!



「魔法少女の面汚しめ!」ゴカッ!



「早く死ねよ!ほらぁ!」



「立てよ!もう一回殴ってやる!」



「そして歯抜けにしてやる!」



「アンタが私達に敵うわけ無いじゃん!?馬鹿なの!?」



「立場わきまえろって!」



「裏切り者!」



杏子「あ…ぁ…ぁぅ…ぁぁ…」
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/18(日) 23:54:54.23 ID:+rCQIFuG0







斎藤「オイッッ!!!!!!」




517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 00:00:14.46 ID:NyXhDRZq0
魔法少女A「!」ビクッ!


魔法少女B「!」ビクッ!


魔法少女C「!」ビクッ!



ザワザワ……




斎藤「…………」



杏子「さ…斎藤……?」



斎藤「……佐倉……杏子は………元を………いえば私の…その……何だ……友人だ……それ以上の


暴行は許さんぞ………」



杏子「……!」



魔法少女A「す、すみません……!」



魔法少女B「申し訳ありません、斎藤さん……ついッ…!」



斎藤「……分かればいい」



魔法少女C「フン、命拾いしたわね」パッ



杏子「ッ!」ドサッ!
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 00:04:24.97 ID:NyXhDRZq0
斎藤「………」ザッ



杏子「何だよ…斎藤……」



斎藤「……ん」スッ



杏子「これは……一万円札?」



斎藤「それでメシか何か買ってこい……私の部下が無礼を働いたワビ代だ」



斎藤「勘違いするなよ、お前の手助けなぞ……もうこれで終わりだからな……」



杏子「へへ……ありがとうよ、斎藤……お前、いい奴だな……」グッ…



斎藤「………黙れ」スッ…



ゾロゾロ……
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 00:12:03.04 ID:NyXhDRZq0
杏子「斎藤とアタシは一時期、とある場所で暴れ回った仲だから分かるけど……」



杏子「アイツは自分の気持ちに素直になれてねぇな……」



杏子「常にクールに常に非情に居て、他の魔法少女に威厳を見せる」



杏子「本当はアイツは……渚と戦いたく無いんだろうなぁ」



杏子「ネガティブ系魔法少女と、仲良くしてぇんだろうな」



杏子「……だけどそう言う訳には、いかないんだな……斎藤……」




杏子「斎藤と渚は戦わなきゃならねぇのか……」
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 00:18:18.19 ID:NyXhDRZq0
翌日



蓮美「つまり!相手のパンツを隠す場所は金庫と言う訳で……」



ほむら「甘いわね、私ならオーブンレンジに隠すわ」



キリカ「いいや、わたしなら冷蔵庫の中に隠すね!」



ほむら「あなた正気!?冷蔵庫!?」



キリカ「え?何か変な事言った?」
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 00:22:39.00 ID:NyXhDRZq0
ほむら「ありえないわ……冷蔵庫なんて…!アブノーマルよ!」



蓮美「そうだよ!もっと冷静に判断して………」



さやか「根本的に冷静に判断するのはアンタ達だよ!」



ほむら「あら、美樹さん?」



蓮美「さやかちゃんか♪」



キリカ「さわやか?」



さやか「さやかね、美樹さやか」
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 06:57:53.69 ID:NyXhDRZq0
教室




ゼロ『渚ちゃん』



渚「ゼロちゃんか♪」



ゼロ『もうすぐだよ、もうすぐで斎藤ちゃんがここに来るよ☆』



渚「そ、いよいよって事か♪」



ゼロ『斎藤ちゃんと渚ちゃんって似てる所があるよね』



ゼロ『みんなを厳しく希望に導きたい斎藤ちゃんと―――』



ゼロ『―――みんなを優しく絶望に堕としたい渚ちゃん』



ゼロ『対照的に見えると思うけど……でも、なんとなく同じでしょ?』



渚「………どうかな♪」
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 07:09:46.02 ID:NyXhDRZq0
ゼロ『渚ちゃん』



ゼロ『私は心のどこかで』





ゼロ『渚ちゃんと斎藤ちゃんが絶望した時の顔を見てみたいと思う、私が居るんだ☆』
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 18:51:00.91 ID:NyXhDRZq0





10話  「目覚めた心は走り出した(前編)」


525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 18:58:00.29 ID:NyXhDRZq0
ビルの屋上



渚(え……?)



斎藤「ゲホッ…ガハッ……!」



斎藤「わ、私は……絶対に……お前を殺す……!」



斎藤「お前を……殺してや……る」


ドサッ!



渚(え?何?これ?何で翔子ちゃんが血塗れで倒れてるの?なんで雨が降ってるの?それ以前に……)



渚(この格好は何……?いつもの魔法少女姿じゃない………)



ゼロ「驚いたかい?渚ちゃん☆」



渚『ゼロ…ちゃん…?何で…実体があるの……?』



ゼロ「私とキミが入れ替わったんだよ、無理矢理神の力を使って日数を進めてやったのさ☆」



渚『………!』
526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:04:59.53 ID:NyXhDRZq0
ゼロ「いやいや……まさか本当に斎藤ちゃんを倒すとはやるね☆キミの雄姿には惚れたぜ☆」



渚『どういう事なの!?ゼロちゃん!?』



ゼロ「だから言っただろ、お前は私の代わりにしか過ぎねぇんだよ、今までのお前の人生なんて

余興にしか過ぎねぇんだよ☆」



ゼロ「渚ちゃんは私のドッペルゲンガー……キミと私が入れ替わる為に生まれたんだよキミは」



ゼロ「でも大切な『駒』が死ぬってのは絶望的だね☆」



ゼロ「だけど、私の存在を知られ見られるのは希望的だけどね☆」



ゼロ「私は絶望でもなく希望でもない」



ゼロ「無(ゼロ)だ」
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:08:20.04 ID:NyXhDRZq0
次元の狭間



渚『…………!』ハッ!



渚『こ、ここは……?』



『神の管理室』



渚『……!?キ、キミは……!?』



ジャパウォック『私はゼロにジャパウォックと呼ばれていた、ゼロの側近だ』



ジャパウォック『気軽にジャパウォックと呼びたまえ』
528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:15:20.79 ID:NyXhDRZq0
渚(何だ……この人は…黒い布を体中に巻いて右目だけ見えるけど……)



渚『ねぇ、私…何だかよく分かんないだけど……てゆうかこの格好は何!?』



ジャパウォック『その格好はお前が持っていた、あのペンダントを開放した姿……』



ジャパウォック『ゼロはお前のその状態をアルティメット・ナギサと呼んでいた』
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:22:25.65 ID:NyXhDRZq0
渚『ア…アルティメット……?』



ジャパウォック『しかしトンデモない事をしたな…ゼロのヤツ……』



ジャパウォック『お前を作って、入れ替えを考えるとはな………』



渚『作る?入れ替わる?どう言う意味なのさ!?』



ジャパウォック『お前はゼロの代わりにする為に何千年も練っていた計画なんだ』



ジャパウォック『前はその計画を凍結してたらしいのだが………』
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:33:03.25 ID:NyXhDRZq0
ジャパウォック『……誰にも認知されないと言う歯痒さに耐えられなかったのだろう』



ジャパウォック『そして、その計画は実行され………』



ジャパウォック『歴史を全て巻き戻し……』



ジャパウォック『安土桃山時代辺りに『小早川家』を造り上げ……』



ジャパウォック『そして現在に至る……』



ジャパウォック『お前が……ゼロのドッペルゲンガーが生まれるまで何年も待ったんだ』
531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/19(月) 19:37:50.37 ID:OFoijC2bo
BじゃなくてPなあたり、エススカリパーと同じ臭いがするぞ
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:41:46.27 ID:NyXhDRZq0
渚『………!』



ジャパウォック『……私はゼロを連れ戻さなければならない、宇宙の秩序を守れるのはアイツだけなんだ』



ジャパウォック『ゼロと入れ替わった事でキミが神の力を手に入れた』



ジャパウォック『私が使い方を教えてやる、地球の見滝原に行くぞ』
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:44:25.91 ID:NyXhDRZq0
ジャバウォック『……どうした?』



渚『あのさ……ジャバさん』



ジャバウォック『そこまで言うなら、ジャバウォックさんと呼べ』
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 19:52:22.74 ID:NyXhDRZq0
ジャバウォック『まぁいい、どうせ私の本当の名前なんて無い。ジャバウォックというのも仮の名前だ』



ジャバウォック『で?何だ?』



渚『どうやって神の力を使うの?さっきから全然使えないんだけど……』



ジャバウォック『私に掴まれ……』



渚『?』ガシッ



ビュッ!



渚『うおっ!?』
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:04:17.22 ID:NyXhDRZq0
見滝原



渚『メルシー!?』シュンッ!



ジャバウォック『着いたぞ』



渚『す、凄い!一瞬で!』
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:10:05.81 ID:NyXhDRZq0
渚『ん?あれは……?』



新川「………」



渚『た、たえちゃん……!?』



渚『良かった……!ソウルジェムが見つかったんだね!』



渚『たえちゃ―――』



新川「………」スイッ



渚『…………え』



ジャバウォック『お前はゼロと入れ替わったから、お前は実体が無いんだよ』



渚『あ…あはは……♪そ、そうだよね…つ、つまり……幽霊状態って事なんだよね………』



渚『そ、そりゃ……気づく訳無いよね…♪あはは………』プルプル……



ジャバウォック『…………』
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:15:08.92 ID:NyXhDRZq0
濁川「新川さん、お久しぶりですね」



濁川「どうですか?体の調子は……何ですか?その花?綺麗ですね」



新川「あ」



濁川「ん?」



新川「………あれ?」



濁川「どうしました?」



新川「なんで……私……花なんか持ってるんだろう?」
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:17:59.73 ID:NyXhDRZq0
新川「誰かに……渡そうとした……ハズなんだけど……誰だっけ?」



新川「って、聡里ちゃんもッスか?そのケーキ」



濁川「え?」



濁川「あれ?何で…私、ケーキなんて持ってるんだ?」
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:26:09.40 ID:NyXhDRZq0
舛添「オーッスお前ら!」



水樹「こんにちは」



濁川「水樹さんに舛添さん」



舛添「いやー…シャンパン選ぶのに時間が掛かったよ」



舛添「まぁ何でもいいと思うってコレにしたんだぜ!」



水樹「私も何を着ていくか悩んで、これにしたわ。せっかくのお誕生日会だから……ね?」



舛添「………何でオレはシャンパンをこんなに買って来てるんだ?」



水樹「何で私はこんな、特別な日以外に着る物を着てるの?てゆうかお誕生日会って誰のだっけ?」
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:30:32.73 ID:NyXhDRZq0
廃工場前



新川「ん?」



濁川「あれ?何で私はこんな所に?」



舛添「って、ここは上見滝原じゃねぇのか?」



水樹「どうしてここに……って……ん?」



ザワザワ……ザワザワ……
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:34:48.08 ID:NyXhDRZq0
N系魔法少女A「あ、皆さんも来てたんですか!?私達、練習してきたんですから」



N系魔法少女B「サンバですよサンバ!」



N系魔法少女C「って……ちょっと待てよ…?何で私達……こんな事してるんだ?」



N系魔法少女D「え?えぇっと……何だっけ……」
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:43:25.59 ID:NyXhDRZq0
濁川「……はぁ、帰りましょうか」



舛添「そうだ…な」



水樹「………あれ?」



新川「どうしたんッスか?」



水樹「何か……帰っちゃいけない気がする……」



新川「え……?」



濁川「私も……何故か帰ってはいけない気がします……」



舛添「あぁ…オレもだ……帰ろうとすると、何故か胸が痛みやがる……」



新川「私もッス……これから何かが起きようと…してるんッスかね?」
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 20:57:32.13 ID:NyXhDRZq0
ジャバウォック『これは驚いた……まだ小早川 渚の思い出が心の底にあるとは……』



ジャバウォック『お前…結構、慕われてたんだな』



ジャバウォック『これなら、皆がお前の事を思い出すのも時間の問題………ん?』



ジャバウォック『オイ?どこに行った……?』
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 21:05:14.51 ID:NyXhDRZq0
学校



渚『…………』トボトボ…



渚『あーぁ……』



渚『まったく……何を落ち込んでるんだろう……』



渚『ん?』



まどか「それでねー」



さやか「へー、そうなんだー」



仁美「それは、面白いですわね」



渚『行方不明になってたハズの仁美ちゃん…?そうか…ゼロちゃんの………』



渚『今、呼び掛けてもどうせ、気付きやしない……』



「おーい!待ったー?」



渚『……この声は……』

545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 21:28:10.05 ID:NyXhDRZq0
ゼロ「お待たせー☆」



さやか「零、遅いよ!」



ゼロ「いやいや、色々準備があってね☆」



仁美「それじゃあ行きましょうか」






渚『…………………………………………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………………………………………………

…………………………………………………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………………………………………………』
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 21:37:33.81 ID:NyXhDRZq0
「あぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁああ

ああああああああぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁああああ

あぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁああああああ

ああああああぁああああぁぁぁああああああああああああああああああああぁぁぁあああああああああああ

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

なんでなんだぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああ!!!!!????!??!??!?!?!??!?」
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 21:40:07.68 ID:NyXhDRZq0
渚『いい加減にしてくれ!キミの妄想にいていじおいhふあいhrふいはjfぁjふいはlflfじゃいひう

じふぁじjlrじほあ;え;:」あ@「」あ;gkぽじょあじょいjふぁじおfじょじょあ;;rljfしp;

ふぁじょいjふぉじぇkk;p;き49う59じょp5j4kpkgあじょjfっこ::@「「^お0い43kp

もじじゃjごj95い0@4p@4k@kk3「@l4@ぴkpkpげgじjgじゃkm;k;えkpこjrっじゃpp;あp

あfじゃlkmkmげkもげkもlkまおm;lfmか;;lふぁ;lkm;lml;あmfmlきrlml;lmjlj5いう8950

ふぁkじょpkじょjりじおあ;;えあkぽkごgmkぁ;lklpp@kgぺkgp;@あkk、げk、rjもkぱ:l:@ふぁぁ』
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 21:48:31.05 ID:NyXhDRZq0
渚『…………』ヘタッ…



渚『もう駄目だ……私……完全にゼロちゃんにはめられたんだ………』



渚『これから私は誰にも見られず気付かれず死んじゃうのかな………』



渚『う……』



渚『うぅうぅ……』ポロポロ…



渚『あはっ♪私なんか泣く事が多い………」グスッ




斎藤「…………何やってるんだ?」
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 22:24:32.49 ID:NyXhDRZq0
渚「え?」



斎藤「何をこんな所に座り込んでるんだ、というか…何だその格好」



渚「え?え?翔子ちゃん…?死んだハズじゃ…!?」



斎藤「死んだ?何の事だ?」
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:27:36.90 ID:NyXhDRZq0
ジャバウォック『斎藤翔子はお前を強く恨んでるからこそ、お前が見えるんだろうな』



渚『ジャバウォックさん!』



斎藤「ジャバウォック?」



ジャバウォック『しかし…これは丁度いい。お前の姿をハッキリと見えるヤツが居るならば……そいつの記憶を辿ってお前

の幻影を見つけるんだ』



渚『どうやって!?』



ジャバウォック『分かってるクセに、自分の姿が見えるヤツだけは触れるって事も知ってるクセに』



渚『……!ありがとう!ジャバウォックさんッ!』ガバッ!



斎藤「え!?ちょっ…何を……!」ビクッ!



ブッチュウウウウ!!!!
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:31:51.59 ID:NyXhDRZq0
―――――――


――――


――

数年前



杏子「〜♪」ムシャムシャ…



魔法少女A「………オイ」



杏子「ん?」



魔法少女A「佐倉杏子だな」



杏子「……だったら何だよ」



魔法少女A「確保命令だ」



魔法少女B「!」シュッ



杏子「ゴホッ!?」ズドォッ!



杏子「……」グッタリ…



魔法少女A「………」コクッ



魔法少女B「………」コクッ
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:35:47.60 ID:NyXhDRZq0
とある廃工場



ダァンッ!



杏子「グッ!」



斎藤「佐倉杏子……久しぶりだな」キィ…



杏子「ヘッ!斎藤か…!随分と手荒な送迎じゃねぇか!」ギギギ…



斎藤「それはすまない、オイ、離せ」



魔法少女A「……」パッ



魔法少女B「……」パッ



杏子「フー……」



斎藤「こうでもしないと、お前は絶対に来ないからな」



杏子「ヘッ……よく分かってるじゃん?」コキッ!
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:40:43.18 ID:NyXhDRZq0
杏子「で?今度はどんなトラブルに巻き込まれてんだ?警察にでも目を付けられてんのかぁ?」



斎藤「警察に目を付けられる程度ならいいんだがな……違うんだよな」



杏子「と、言うと?」



斎藤「裏切り者だ」



杏子「……へぇ、楽しそうじゃん。その裏切り者を炙り出すってか?」



斎藤「炙り出すどころか処刑だ」
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:44:19.42 ID:NyXhDRZq0
杏子「そいつは穏やかじゃねぇな」



斎藤「………」



杏子「それで、報酬の方なんだけどよ」



斎藤「……言わなくても分かる、金とグリーフシードだろ?構わん、くれてやる」



杏子「言い値でだぞ」



斎藤「…………まったく」
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:47:17.06 ID:NyXhDRZq0





『目覚めた心は走り出した(前編)』


「ダブル・ストリートチルドレン』




556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:52:35.84 ID:NyXhDRZq0
コンビニ


ガッ!


店員「ゲボォッ!?」


ドサッ!



杏子「今だ!盗むだけ盗め!」ガサガサガサ……



斎藤「…………」イレイレ…




ウィーン……



杏子「フー…監視カメラはもう動かしたのか?」



斎藤「あぁ、監視カメラが少し暗転して、再び起動すると店員が倒れてると言う映像が監視カメラに録画出来たぞ」




斎藤(それにしても、これはもはや万引きでも何でもない……ただの強盗じゃないのか?)
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/19(月) 23:56:19.20 ID:NyXhDRZq0
斎藤「佐倉杏子……もう強t……万引きはもう止めよう」



杏子「え?止めんのか?じゃあこれからアタシに何か奢る事になるぜ?」ニヤニヤ…



斎藤「クッ……!」
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/20(火) 00:01:52.79 ID:QeDpFTHf0
杏子「まぁそうしてくれたら助かるんだけどな!」



斎藤「誰が…!お前なんかに金を払って……!」



杏子「嫌なら嫌でいいけどさー」クルッ



斎藤「………フン」



杏子「で?裏切り者に目星あんのかよ?」



斎藤「…………全員が怪しく見えるんだ」



杏子「あ、アタシは違うからな!」



斎藤「そりゃそうだろ、お前はただの雇われ魔法少女だからな」



斎藤「仲間でもなんでもない……!」バッサリ!



杏子「」ガーン…
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/20(火) 06:51:53.64 ID:QeDpFTHf0
杏子「そこまでバッサリ言われると傷つくっつーか……」



斎藤「事実を述べたまでだ」



杏子「チクショー……」



斎藤「というか…………お前が裏切り者であってほしくない」ボソッ



杏子「ん?何か言ったか?」



斎藤「私達がこんな事をしている内に時代は進んでるのか………」



杏子「………?」
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/20(火) 06:59:07.06 ID:QeDpFTHf0
杏子「おい!さっき何て言ったんだよ!」



斎藤「時代が……」



杏子「その前だ」



斎藤「……何も言ってない」



杏子「何も言ってない事は無いだろ」



斎藤「何でもいいだろ」



杏子「良くない」



斎藤「しつこいな」



杏子「まぁな」
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 18:42:37.41 ID:Yyv/wuJv0
斎藤「ま、そんな事はさておき………実は目星が付いてるヤツは居るんだ」



杏子「じゃあそいつが裏切り者なのか?」



斎藤「仲間を疑うのは好きじゃないが……行ってみようか」



杏子「………」
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 18:46:52.82 ID:Yyv/wuJv0
路地裏



斎藤「……で?どうなんだ?」



魔法少女C「勘弁してくださいよ斎藤さん、私が裏切る訳ないじゃないですかー!」



斎藤「そうか……」



杏子「オイ、何を納得してんだよ!」



斎藤「……帰るぞ」



杏子「お、おい!」



魔法少女C「………」ニヤッ…
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 18:48:49.76 ID:Yyv/wuJv0
杏子「オイ!どうしたんだよ斎藤!お前らしく無いぞ!?」



斎藤「……佐倉杏子」



杏子「あン?」



斎藤「ここで二手に別れるぞ……」



杏子「?」
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 18:50:24.66 ID:Yyv/wuJv0
杏子「何だよまったく……」



杏子「ん?」



杏子「ヘッ…!そういう事か…!」



杏子(……30人は居るな)
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 18:53:42.24 ID:Yyv/wuJv0
空き地


斎藤「……」ザッ



魔法少女C「あーはっはっはっ!引っ掛かったな!」



斎藤「………」



魔法少女D「アンタらが二手に別れるまで、付けてたんだ」



魔法少女E「向こうは約30人ぐらいの魔法少女が向かってるよ!」



魔法少女F「助けに行った方がいいんじゃない?仲間が危ないよ?」



斎藤「……必要無い」



魔法少女C「へ?」
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 18:56:52.46 ID:Yyv/wuJv0
斎藤「そもそも、アイツは仲間じゃない」



魔法少女C「ハッ!そういう事か……」



魔法少女C「仲間じゃない魔法少女は見捨てるのか?それがアンタのやり方かよ!」




斎藤「その通りだ、仲間でも無いヤツは助けなくてもよい……だが……」




斎藤「そもそもアイツに……佐倉杏子に助けなぞいらない」



魔法少女C「………?」
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 19:00:43.58 ID:Yyv/wuJv0
ゴミ捨てば



杏子「たっく……余計な魔力を使わせやがって」



魔法少女G「あ…がが……」ピクピク……



魔法少女H「い……ぎぎぎ……」ピクピク……



魔法少女I「あがが……」ピクピク……



杏子「ヘッ、数が多ければいいってモンじゃねーんだよ、戦いってのはよぉ」
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 19:04:15.03 ID:Yyv/wuJv0
空き地



魔法少女C「そんな!アッチには何人も居るんだぞ!?」




斎藤「嘘だと思うなら見てこい」



魔法少女C「ぬぐぐぐぐぅぅぅ………!!!」



魔法少女C「だが!コッチも数が……!」



ザクッ!ドスッ!ザクッ!ザクッ!



ドシャァッ!



斎藤「……」スタッ…



魔法少女C「なッ!?全滅…!?いつの間に……!?」
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 19:11:54.88 ID:Yyv/wuJv0
斎藤「数の問題じゃない、問題はその指揮をする者だ」



魔法少女C「あ…あぁ……!」



斎藤「大人しく往生……」



タァンッ!



魔法少女C「がっ!?」



魔法少女C「メガガガガガガガガッガガガッガガガガガガガッガガガッガガガガ!!!!!!!!!」メキメキ…



魔法少女C「ガネメェッ!」バボォンッ!



斎藤「!?」
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 19:26:11.36 ID:Yyv/wuJv0
斎藤「誰だ!?」



「まったく……もうバレちゃったかー♪この子も甘いねー♪」




斎藤「……お前は?」



渚「私はネガティブ系魔法少女のリーダー格、小早川 渚」
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 19:38:04.06 ID:Yyv/wuJv0
――――

―――

――



渚『…………あ」



渚「透明じゃなくなってきた………」



渚「しかも見滝原中学の制服に……」



ジャバウォック『ふむ……どうやら自分の本来の姿を思い出した様だな……』



ゼロ「でも、そんな事をしなくてもキミは戻れるんだけどね」



渚「……!?ゼロちゃん!?」
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 20:01:46.60 ID:Yyv/wuJv0
ゼロ「キミは私の神の力は30%しか持ってない、残りの70%は私が所有してるんだ」



ゼロ「それにキミは明日になったら、再び神から人間に戻れるのに」



ゼロ「無駄な事したね」



渚「……解せないね、何でゼロちゃんはたった一日の……」



ゼロ「ん?嫌がらせに決まってるじゃんそんなの」



渚「嘘だね」



ゼロ「嘘じゃないよ」
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 20:31:41.14 ID:Yyv/wuJv0
ゼロ「ま、嫌がらせも失敗した事だし。渚ちゃんは本来の自分を思い出した様だからみんなも渚ちゃんの事思い出すからさ

心配すんなよ」



ゼロ「じゃあ私は少しの間、この辺を観光してるわ」



ジャバウォック『待て、ゼロ。もしかしてお前……最後の審判の生贄になるつもりか!?』



渚「え?」



ゼロ「…………」



ゼロ「何の事を言ってるのか分かんないなー☆ジャバウォックちゃん」



ジャバウォック『とぼけるなよ……最後の審判を乗り越えるつもりか?』



ジャバウォック『最後の審判が来る時は時代を戻す必要があるんだぞ!』



ゼロ「…………」
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 20:39:14.92 ID:Yyv/wuJv0
ゼロ「戻す訳にはいかないよ……ここで未来を進ませなきゃ……」



渚「どう言う事なんだ?ゼロちゃん?」



ゼロ「……最後の審判ってのは私達はそう呼んでるんだけど、言ってみれば……とんでもない魔女が来る事だね」



渚「とんでもない魔女?もしかしてワルプルギスの夜?」



ゼロ「違うよ、それ以上に恐ろしい物が来る」
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 20:43:39.76 ID:Yyv/wuJv0
ゼロ「私はその魔女を『ミミッチュ』と呼んでいる」



渚「なんか強くなさそうな名前だけど……」



ゼロ「まぁな、適当に考えた名前だし……」



渚「どうして時間を早めてまで私と入れ替わったのさ?」



ゼロ「決意をしたからさ」



ゼロ「その魔女との相打ちをする覚悟をね」
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 20:52:30.99 ID:Yyv/wuJv0
渚「相打ち……?」



ゼロ「私のありったけの神の力を使ってその魔女と相打ちにする」



ゼロ「それしか方法が無いんだ」



渚「え?で、でも、ゼロちゃんのいつものチートを使って……」



ゼロ「無理だよ、ミミッチュは私の神の力の干渉出来ないんだ……」



ゼロ「だから私は実体化して、その魔女を潰す!」



渚「………!」



ゼロ「止めないでくれ……というか、止めてももう遅いか」




渚「え?」
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 20:59:14.84 ID:Yyv/wuJv0
ゴオォォォ……!



渚「な、何!?辺りが急に真っ暗に……」



ゼロ「来やがったか……」



ミミッチュ『ゴォガァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』




ジャバウォック『私達神が恐れた最凶の魔女……!まさか生で会う事が出来るとはなッ…!』




渚「あ…あぁ……!」




ゼロ「…………」ギュッ
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 21:04:33.01 ID:Yyv/wuJv0
まどか「な、何……!?あの黒い塊は……!?」



さやか「しかもデカく何か無い!?」



ほむら(な、何…?あれ……?あんなの、どの時間軸でも見たことが無い!)



QB「な、何だい!?あれは…?」



まどか「キュゥべえ!?」



さやか「キュゥべえ!あれ何!?なんか空が黒い煙で真っ暗になっちゃったけど……」



QB「…………分からない…!」



ほむら「……え!?」



QB「こんなの……初めて見た……!どうなってるんだ……!?」
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 21:09:39.26 ID:Yyv/wuJv0
渚「ゼロちゃん!」



ゼロ「………!」



ゼロ「……」スッ




ミミッチュ『ゴォオオオオオオオオ!!!!!』



ゼロ「この悲痛な泣き声は……普通の人間には聞こえない泣き声……」



ゼロ「……豆知識はともかく」



ゼロ「さて最後の審判の時間だ……」




ミミッチュ『ギェアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 21:25:11.36 ID:Yyv/wuJv0
ゼロ「ジャバウォック!」



ジャバウォック『!』



ゼロ「私が死んだら……宇宙を頼む……!」



ジャバウォック『……それがお前が望むなら、私はそれに従うだけだ……!』



ゼロ「へへ……頼むぜ☆」



渚「ゲホッ…!ゼ、ゼロちゃん……!」



ゼロ「……渚ちゃん」



渚「……?」



ゼロ「誕生日おめでとう!」バッ!



渚「!」
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 22:12:25.06 ID:Yyv/wuJv0
ゼロ「ここで言っとかなきゃチャンスがね」



ゼロ「……さて、来い!」



ミミッチュ『ワガァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』




ジャバウォック『うぐっ!うるさい!!!』
582 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/21(水) 22:36:54.81 ID:Yyv/wuJv0
ジャバウォック『クソッ……耳が痛い……』



ミミッチュ『ガォアァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!』ゴォッ!



ゼロ「ッ!」シャッ



ミミッチュ『ミギャアアアアアアアア!!!!!』ボッ!



ゼロ「グッ……!」



渚「ゼロちゃん!」
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 06:49:38.93 ID:TuH5Jxap0
ミミッチュ『ゴァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』



ゼロ「ぶわッ!」


ドォオオオオオンン!!!!




ゼロ「………へへへ」ポゥッ…



ゼロ「テメェと一緒に地獄に堕ちてやるよ……!」



ゼロ「これで……全てをゼロに戻さなくても済む……」



バシッ!




ゼロ「痛」



ジュゥウウ……



ゼロ「あづづづづづづづ!!!!!!!!!」ブンッ!



ジュッ!


ゼロ「あぁああああああ!!!!!消えたぁああああ!!!!何してくれんだ渚ちゃん!?」



渚「まったく……何を格好つけてるんだよキミは♪」
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 06:58:35.73 ID:TuH5Jxap0
ゼロ「いや…おまっ…!こんなのってないよ!せっかく神が人類の為に悪の結晶と死のうとしてるのに

友人の茶々入れで失敗とか……!」



渚「そんなの、私達に任せればいいんだよ♪」




ザッ!



ゼロ「ッ!そいつらは……ネガティブ系魔法少女達か!?」



渚「そうさ、さっきなんか駆けつけてきてくれたんだ」



渚「これでゼロちゃんは相打ちで死ななくてもいいでしょ?」ニコッ




ゼロ「いやいやいや……渚さん、アイツは創造神でもあり破壊神でもある私を軽くコテンパンにした

ヤツですよ?」




ゼロ「……勝てるわけ無いじゃん」



ミミッチュ『ォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!』




渚「そんなの……やってみなきゃ分かんないって」
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 07:03:55.76 ID:TuH5Jxap0
「やれー!やっちまえー!」


「ブッ倒せー!」


新川「つーかなんスかこれ!?」



濁川「考えたら負けです!」



舛添「マジかよ!?」





ゼロ「あーあ…何をやってんだか………」



ゼロ「キミ達もそこに居るんだろ?出てきなよ」



さやか「零……気付いてたんだね」



マミ「フッ…流石は神様ね」



杏子「説明は不要だぜ、さっき聞いてたから」



ほむら「零さん、アイツはどうすれば勝てるの?」



ゼロ「……私のありったけの神の力で相打ちになるか……」



ゼロ「あと、私レベルの力を持つ者が何人か……」



ゼロ「……アルティメット化?」



ゼロ「そうだ!まだその手があった!」
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 18:26:27.37 ID:TuH5Jxap0
ゼロ「暁美ちゃん美樹ちゃん巴ちゃん佐倉ちゃん、そして渚ちゃん」



ゼロ「キミ達に神の力を貸してあげるよ」



マミ「神の……力?」



ゼロ「この力は一回きりだからね?長時間使うと色々と面倒な事になるから………」



ゼロ「短時間でアイツを倒してくれ」



ゼロ「頼んだよ……」
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 18:31:02.54 ID:TuH5Jxap0
ゼロ「それじゃあ……やるよ!」ポォォ…



さやか「ちょっ…ちょっと待って!」



ゼロ「何?」



さやか「待ってよ!ちょっ…ちょっと心の準備が…!」



ゼロ「うるさい」ボオォォォ!!!



さやか「ちょ」
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 18:42:14.24 ID:TuH5Jxap0
コオォォ……



まどか「み、みんなー?あ!」




マミ「こ、これが神の力……!?凄い…底から力が溢れ出してくるみたい……!」



杏子「ス…スゲェ…!」



ほむら「この力があれば、あの黒い物体を倒せるの?」



ゼロ「いや……確実にでは無いだろうな」



ゼロ「だからこの弾丸をあげるよ渚ちゃん」



渚「これは……?」



ゼロ「『絶望弾』全てを無(ゼロ)に還す事が出来る弾丸さ」



渚「無に……」
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 18:50:38.12 ID:TuH5Jxap0
さやか「とにかく!短時間で倒せばいいんでしょ!?じゃあ行ってくるよ、まどか!」



まどか「う、うん!さやかちゃん髪の毛伸びてる!」



杏子「よーし!行くぞ!」



マミ「私の新たな力を見せてあげるわ!」



ほむら「……………」バッ!



渚「みんなー!下がれー!」
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 18:56:34.92 ID:TuH5Jxap0
ドォンッ!バボォンッ!



ミミッチュ『ゴワッ……!』



杏子「チャラチャラ踊ってんじゃねぇ!」ズバァッ!



ミミッチュ『ムガァッ!?』



さやか「ヒュー!やるじゃん!さっすがー!」




ほむら「……!見て!」



ミミッチュ『グゥゥ……』ジジ…



マミ「あ!回復していくわ!」



渚「大丈夫だよ……そこまでしたら、みんなOKだよ」カチッ!
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 19:04:55.25 ID:TuH5Jxap0
渚「潰してやるよ……全を無に還してあげる……!」チャキッ



ミミッチュ『!?』バッ!



ほむら「動かないで」カチッ!



ミミッチュ『』



ほむら(対照の相手の動きを止めること事が出来るのね…コレ)



渚「さて、絶望で全てを救ってあげるよ!」



渚「絶望弾!!!!」カチッ!



ドゴォオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンン!!!!!!!!!!



ミミッチュ『』ドボォッ!



オオオオオォォォォォ………
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 19:09:58.75 ID:TuH5Jxap0
ジャバウォック『し、信じられん……!あのミミッチュを倒すなんて……!』



使い魔「オジイチャン!オジイチャン!」



ジャバウォック『………』グシャッ!



使い魔「オジry」ビチャビチャッ!
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 19:23:20.11 ID:TuH5Jxap0
ジャバウォック『ゼロ……この結果に満足か?』



ゼロ「あぁ……言うこと無しさ。じゃあ帰ろうか」



まどか「ま、待ってください!」



ゼロ「ん?」



まどか「零さんは……一体何者何ですか!?」



ゼロ「私は………」




ゼロ「創造神でもあり、破壊神でもある」
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 20:17:06.13 ID:TuH5Jxap0
廃工場



新川「誕生日おめでとッス渚ちゃん!」



渚「ありがとうみんな♪」



濁川「しかし妙ですね……何故私達はリーダーの事を忘れてたんでしょう?」



舛添「さぁ?」



ほむら「ところで気になってたんだけど………」



渚「え?」



さやか「この人達……何者?ってゆうか渚ちゃんって一体?」



杏子「んあ?知らないのかよ?」



マミ「佐倉さんは知ってるの?」



杏子「知ってるも何も……」



杏子「コイツらは、絶望の使者とか言われてるネガティブ系魔法少女だぞ?」
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 20:25:39.05 ID:TuH5Jxap0
次元の狭間



ゼロ『…………』



ジャバウォック『ゼロ……この古ぼけた本は何だ?』スッ…



ゼロ『あぁ、それかい?それは『絶望の断片』だよ』




ゼロ『渚ちゃんが神となると同時に出てきた本の様だね☆』



ジャバウォック『………』ペラッ



(絶望断片)

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353404328/l50


596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 20:35:28.83 ID:TuH5Jxap0
ゼロ『とにかく……もう何にも怯えなくてもよくなる』



ゼロ『これで歴史をゼロに戻す必要はなくなる』



ジャバウォック『そうか』パタンッ



ゼロ『これで………』



ゼロ『何だっけ?』



ジャバウォック『オイオイ……』



ゼロ『さーて、バトルでシリアスも終わった事だし……次は、ほのぼの系にでもシャレ込むかな』



ジャバウォック『………と、いう事は?』



ゼロ『続きは別スレだ☆』







             
                 完
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/11/22(木) 22:00:55.51 ID:TuH5Jxap0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353584791

続き
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/22(木) 22:02:21.78 ID:fDTJZG9So


その日の投下終了の時に宣言してくれると感想、乙レスとかつけやすい
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