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みゆき「プリキュアの秘密を探れ!ウルフルンがカワイクナ〜ル?」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/10/31(水) 21:15:29.17 ID:0Jg6rnTYo
リベンジ
――バッドエンド王国
ウルフルン「潜入捜査ぁ?」
ジョーカー「はい」ニヤッ
J「それで、プリキュアの秘密を探ってきてはどうかと」
ウル「けっ。んなもん必要ねーよ!」
アカオーニ「そうオニ!そんなめんどくさいことしなくても勝てるオニ!」
J「おやおやぁ、大丈夫ですかぁ?そんなこと言って」
J「いえね、私もあなた方ならば、と以前はそう思っていました。でぇすぅがぁ」
J「こう、負け続けていらっしゃるとねえ」
ウル「く……」
J「もちろん、私は今もあなた方の実力を信じておりますよ。けれど……大事なのは、ピエーロさまがどう思っていらっしゃるか、ですからねえ」
オニ「オニ……」
マジョリーナ「だわさ……」
ウル「ちっ……」
ウル「……わーったよ。潜入捜査でもなんでもやってやらぁ!!」
ウル「けど待てよ。秘密を探れって、具体的に何を探してくりゃーいいんだよ」
オニ「プリキュアの嫌いな食べ物とかオニ?」
ウル「馬鹿!そんなもん探ってどうすんだよ!」
マジョ「普通に考えれば弱点とかだわさ」
J「そうですねえ。まあ、弱点でもかまいませんが」
J「他にも、弱味になりそうな秘密だったらなーんでもかまいませんよぉ」
J「どんな秘密も、ようは使いようですから」ククク
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1351685728
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
2 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:16:45.04 ID:0Jg6rnTYo
ウル「ふぅん。じゃああとはよ。お前は簡単に言ってるが。そもそも、どうやって潜入しろっつーんだよ」
J「それはですね〜マジョリーナさん」
マジョ「なんだわさ?」
J「この間作ってらっしゃった腕輪を出していただけますか?」
マジョ「この間……?」
J「ほら、あの」
J「ああ、ああ!これのことだわさ?」
J「ええ」
ウル「なんだそれ?」
マジョ「これはカワイクナールだわさ!」
ウル「かわいく?」
オニ「なーるオニ?」
マジョ「そうだわさ。これを身に付けると、人間どもに怪しまれない姿に変身できるんだわさ」
ウル「ほう、なかなか便利そうじゃねえか」
3 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:17:21.37 ID:0Jg6rnTYo
マジョ「ただし、これには副作用があるんだわさ……」
ウル「副作用?」
マジョ「変身してる間は力がまったく使えなくなるだわさ」
オニ「それは面倒オニ」
J「しかし、プリキュアの秘密を探るためなら、うってつけだとは思いませんか?」
ウル「……確かにな」
マジョ「で、誰がつけるんだわさ?」
オニ「なら俺が行くオニ!」
J「いえ、すいません、アカオーニさん。ここは……ウルフルンさんにお願いしたいのですが」
オニ「なんで俺じゃダメオニ!」
ウル「潜入捜査なんて頭を使う仕事、お前みたいなバカにできるかよ」
オニ「なんだとオニ!?」
J「まあまあ。アカオーニさんには、その後、いっぱい暴れていただきますから」
オニ「ううん、それならいいオニ……」
4 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:17:54.01 ID:0Jg6rnTYo
ウル「ま、ここは頭のいい俺様に任せておきな」
――――
――
―
ウル(って)
ウル「ウワンワオワーン!(なんじゃこりゃああああああ)」
オニ「ぎゃひ、ひひひ、ウルフルン似合ってるオニ!」
マジョ「大分かわいくなっただわさ」
ウル「わうん……きゃん!(かわいく……あ!)」
ウル「ぎゃわんわんわん!(カワイクナールってそういうことかよ!)」
マジョ「あー、なに言ってるのか全然わからないだわさ」
J「まあまあ、ウルフルンさん。その姿なら、プリキュアは必ず油断しますから」
ウル「ぐるる……(くっそー……)」
ウル「わんわん!(おい、ちゃんと戻れるんだろうな!?)」
オニ「なんて言ってるオニ?」
マジョ「さあだわさ」
5 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:18:29.69 ID:0Jg6rnTYo
J「ちゃんと戻れるのかどうか、と言ってるのではないでしょうか」
マジョ「ああ、ならその腕輪を取れば戻るだわさ」
J「だ、そうですよ?」
ウル「ううん、わふーん……(くそ、本当だろうな……)」
J「さて、では後はこの手紙を」サラサラ
オニ「お!何オニ?ふむふむ……俺も書いていいオニ!?」
J「どうぞどうぞ」
オニ「ふんふーん、できたオニ!」カキカキ
マジョ「じゃあ、その手紙はこの袋にいれて首から下げておくだわさ」
J「ふっふっふ、いいですか。ウルフルンさんがプリキュアの秘密を探り」
オニ「そこをついて俺様がやっつけてやるオニ!」
マジョ「ま、あたしの発明があれば、この作戦は成功したも同然だわさ」
はぁーっはっはっは
ウル「きゅうーん(はあ、とっとともどりてー……)」
6 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:19:07.61 ID:0Jg6rnTYo
――人間界
ウル(はあ、力がつかえねーと不便だなあ。空もとべねーし)トコトコ
ウル(だいたいどこだよプリキュアどもは……ああ、腹減ったなー)クンクン
ウル(あん?この臭い……)ムクッ
ウル(おお!ここはあいつらが通ってるっていう、学校じゃねえか!)
ウル(ここならあいつらいるよな!こりゃ幸先がいいぜ!!)ブンブン
下校中の女子生徒「きゃーなにあの子ー」
女子生徒「かわいいー」
ウル「へっへっへ(さあて、あいつらはどこかなあっと)」クンクン
男子生徒「うわっ」
ウル(あん?)
男子生徒「犬!?」
ウル「ううー!(ああん?なんだてめえは!!)」
男子生徒「ま、迷い犬?」サッ
ウル(けっ、さっさとどけってんだよ)フンッテッテッテ
男子生徒「こ、子犬なのに迫力があるなあ」
7 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:19:38.38 ID:0Jg6rnTYo
ウル「ううう(あー、くそ。やたら広いじゃねえか。体が小さくなったせいか)」
ウル「わおーん(おーい、プリキュアー!)」
ウル「わおーん(早く出てきやがれー!)」
生徒「あ、ほら先生あそこあそこ」
先生「あらほんと」
ウル「わふ?(なんだ?)」
先生「ちっちっち、ほーらおいでー」
ウル「ぐるる(なんだこいつ)」
先生「怖くないわよー」
ウル「ぐるるるる(あからさまにあやしいじゃねえか!)」
ウル(だが……この体じゃどうにもできねえ!あーばよ!)ダッ
先生「ああ!こら、まちなさい!」
8 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:20:14.88 ID:0Jg6rnTYo
ウル「へっへっへ」タッタッタ
生徒「わっ!犬!?」
ウル「わっおーん!(プリキュアー!)」
生徒「きゃー!なにあの子かわいいー!」
先生「ちょっと!待ちなさーい!誰か!捕まえて!」
ウル「わうーん!(どこだよプリキュアー!)」
一方その頃――サッカーグラウンド
ピピー!
みゆき「やったー!なおちゃんまた決めたー!!」
やよい「すごーい!」
あかね「あと一本でハットトリックやで!」
キャンディ「はっととりっくってなにクル?」
れいか「ハットトリックというのは、一人の選手が一試合で三回ゴールを」
キャンディ「くるぅ?」
みゆき「つまりすごいってことだよ!」
9 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:20:42.34 ID:0Jg6rnTYo
キャンディ「なおはすごいクル?」
やよい「うん!とーっても!」
キャンディ「くるぅ!なおすごいクル!がんばれクルー!」
あかね「しっかし、他校が相手とはいえ、練習試合でも手を抜かんあたりは、なおらしいで」
れいか「ええ、それがなおです」
みゆき「うん、なおちゃんのいい――あれ?」
あかね「どしたん?」
やよい「なになに?」
みゆき「あれ」
れいか「あれは……子犬、でしょうか」
みゆき「なんで学校のなかに?」
あかね「迷い混んできたんとちゃうか?」
ピピー!
れいか「あら?」
やよい「あ!」
あかね「あかん!ボールが」バッ
みゆき「」ダッ
10 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:21:12.57 ID:0Jg6rnTYo
ウル「はぁ、はぁ、うぅ(ま、まいたか……)」トボトボ
ウル(くそっ、しつこく追いかけて来やがって、あの人間……)
ウル(ったく、どこだよここは……あと、どこだプリキュアは)キョロキョロ
<ピピー!
ウル「わふ?」
<あ、あぶない!!
ウル(げぇ!ぼ、ボー)
ヒョイ
ウル(え?)
みゆき「よしっ」モツレ
みゆき「あっ!」コケ
みゆき「」ズサー!!
ウル「うう(な、なんだぁ?いったい……)」キョロキョロ
みゆき「いたたた……」
ウル「わふ!?」
ウル(こ、こいつはプリキュアの……)
みゆき「だ、大丈夫だった?わんちゃん」
ウル(こいつに、助けられた……?)
あかね「おーい!」
11 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:21:47.43 ID:0Jg6rnTYo
やよい「みゆきちゃーん!」
れいか「大丈夫ですかー?」
みゆき「うーん!」テフリフリ
なお「みゆきちゃーん!大丈夫ー?」
みゆき「なおちゃーん!大丈夫ー!試合続けてー!」
ウル(あ、あれは!他のプリキュア!!)
ウル「……」ニヤッ
ウル(おいおい、勢揃いしてるじゃねえか!)
ウル(けけけっ、こいつは都合がいいぜ!)
みゆき「さて、大丈夫?わんちゃん」
ウル「わふ?がぁ――(あ?うっせえ!ほっとk)」
ウル(おっと、いけねえいけねえ)
ウル「わん!」シッポフリフリ
12 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:22:15.68 ID:0Jg6rnTYo
みゆき「うん!怪我はないみたい!良かったねー」
みゆき「うーん、でも、どうしよう」
みゆき「このまま離していいのかな?」
みゆき「ねえ、君の飼い主は――」
先生「み、見つけたわよぉぉぉぉ!!」ハァハァ
ウル(げ)
みゆき「先生!」
先生「はぁはぁ、ありがとう星空さん、捕まえてくれて」
みゆき「え?」
先生「さ、その子を渡してちょうだい」
ウル(な、なんだとぉー!?)
みゆき「この子、先生のわんちゃんなんですか?」
ウル「……」クビブンブン
先生「いいえ、迷い犬よ。さっきから捕まえようとしたんだけど」
先生「その子、すばしっこくて」
13 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:22:43.56 ID:0Jg6rnTYo
ウル「ぐるる!(てめえが追いかけるからだろ!!)」
みゆき「へぇー」
あかね「なんや、どうしたんや」
やよい「はぁはぁ、なになに?」
れいか「どうされたのですか?」
みゆき「あ、このわんちゃんなんだけど」
やよい「わぁ!かわいいー!」
ウル(うぅ)タジッ
やよい「ねえ、抱かせて抱かせて!」
あかね「うちも、うちも!」
先生「……はぁ、ダメよ、皆。どこのわんちゃんか分からないんだから、あまりいじくり回したら」
れいか「……あの、先生」
先生「なあに?」
れいか「この子は迷い犬ですか?それでは、この子はこれからどうなるんですか?」
みゆき「……!」
ウル(は?どうなる?)
先生「……そうねえ」
14 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:23:17.57 ID:0Jg6rnTYo
先生「まずは、飼い主の手がかりになるようなものを調べて」
先生「わからないようなら、警察に連絡して……まあ、何日かは学校で保護しておけるでしょうけど」
先生「もし、いつまで経っても飼い主が来なかったら……」
「……」
みゆき「こ、来なかったら?どうなるんですか?」
先生「保健所に、任せることになるかしら」
「ええぇー!!?」
ウル(保健所?なんだそりゃ)
みゆき「そ、そんなぁ」
やよい「どうにかならないんですか?」
先生「あ、あくまでも、飼い主が見つからなかったら、よ?ね?」
あかね「そりゃそうですけど……」
れいか「……飼い主の手がかり、ですか」
れいか「あの」
先生「なに?」
れいか「この子が首から下げてるのって」
15 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:23:47.32 ID:0Jg6rnTYo
ウル(あん?そういや手紙が入ってるらしいな)
先生「あら、巾着?もしかして、何か入ってるのかしら」
みゆき「見てもいいですか!」
ウル「ぐぁ、わんわん!(てめ、来気安くさわるんじゃねえ!)」ガウガウ
やよい「あわわわ」
あかね「うっわ、めっちゃいやがってるやん」
先生「うーん、どうしたものかしら……」
みゆき「だ、大丈夫だよー」ナデナデ
ウル(あ!てめぇ!だから気安く頭を!)
みゆき「大丈夫大丈夫」ナデナデ
ウル(な、なんだ……)
みゆき「よしよし」ナデナデ
16 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:24:26.28 ID:0Jg6rnTYo
ウル(ふぅ……)
やよい「あ、おとなしくなってきたよ!」
あかね「やるやん!みゆき!」
れいか「では、今のうちに」ヒョイ
ウル(あー、なんか気持ちって!あ!てめえ!)
みゆき「わわわ、だ、大丈夫だから!ね!」ナデナデ
ウル(くっそー、非力な今の姿がうらめしいぜ!)
先生「何が入っているのかしら」
れいか「ええと、これは」
あかね「手紙?」
先生「ううん、とりあえず読んでみましょうか」
先生「もしかしたら、迷子になった時の為の連絡先が書いてあるかもしれないわ」
17 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:25:07.13 ID:0Jg6rnTYo
れいか「はい。えっと」
れいか「この子を拾ってくださった親切な方へ」
あかね「ふむふむ」
れいか「私は、とある事情から、しばらくこの子の面倒を見ることができなくなりました」
みゆき「ええ!?」
れいか「そこで申し訳ないのですが、しばらくこの子の世話をお願い致します」
れいか「用事が片付いたら必ず迎えに行きます。どうかよろしくお願いします」
あかね「な、なんちゅー無責任な……」
先生「ひどいわねえ」
やよい「ひどすぎるよ!」
みゆき「……」ギュッ
ウル「くぅん?(あん?)」
みゆき「あ……」
みゆき「なんでもないよ」ニコッ
ウル「……」
18 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:25:32.91 ID:0Jg6rnTYo
先生「手紙の内容は、それだけ?」
れいか「ええと、あとは……一番下に、これまでとは違う筆跡でもう一文だけ」
れいか「こいつの名前はウルちゃんオニ!」
れいか「と、これだけですね」
やよい「オニ?」
みゆき「ウルちゃん……?」
ウル(アカオーニの野郎……)
先生「まあ、名前はいいとして……」
あかね「ちゅーか、この子の飼い主の名前と連絡先はないんかい!」
れいか「……ない、ですね」
やよい「迎えにくるって……それでどうやって……」
あかね「はん!端からそんな気ないっちゅーことやろ!」
れいか「そうですね。今のところ、そうとしか」
19 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:26:04.99 ID:0Jg6rnTYo
あかね「先生ー、これどうなるんー?」
先生「そうねえ、せめていつまでに迎えにくるとか」
先生「飼い主さんの名前や連絡先があればどうにかなるんだけど」
先生「これじゃあ、学校にはどうしようもないわね」
先生「だいたいこれじゃあ、その飼い主さんにも誰が預かってくれたのかわからないでしょうし」
みゆき「……」
ウル(おいおいおい、なんか雲行きがあやしーぞ)
みゆき「で、でもさ!」
みゆき「もしかしたら、本当に、どうしようもない事情があったのかもしれないよ!」
みゆき「迎えにだって、学校に来るつもりなのかもしれないし!」
れいか「学校に、ですか?」
20 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:26:30.52 ID:0Jg6rnTYo
みゆき「うん!ほら、学校なら、人いっぱいいるし、誰か預かってくれるかもって!」
先生「はぁ、まあ、そういう人もいなくもないのよねえ」
あかね「そうなんですか?」
先生「ええ。子供たちがいるから、犬や猫を置いていっても、誰か面倒みてくれるだろう」
先生「学校も、酷い扱いはしないだろう、ってね」
あかね「どっちにしろ、自分勝手やで」
あかね「そんなん、捨てる罪悪感を自己満足でまぎらわしてるだけやん」
ウル(はっ、それが人間の本性だろ)
みゆき「でも……」
先生「まあ、どちらにしろ、学校でも二、三日くらいなら預かっておけるだろうし」
やよい「……二、三日過ぎても、来なかったら」
先生「そうなると……やっぱり、ねえ」
21 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:27:13.51 ID:0Jg6rnTYo
ウル(ううん、にしてもまずいな。このままだと、俺はその保健所ってところに……)
みゆき「……」
みゆき「……あの」
先生「なに?」
みゆき「わたしが、この子を預かってもいいですか?」
「え」
先生「う、うーん……まあ、ちゃんと保護者の方もOKを出してくれるなら構わないけれど」
みゆき「親……」
れいか「……」
れいか「みゆきさん。やはりここは一度学校で預かってもらって、お互い保護者の方に確認をするのが一番ではないでしょうか」
あかね「そやなあ、まあ、保健所なんかいかせられんし」
あかね「でも、うちは食べ物屋やからなあ」
やよい「私も、お母さんに聞いてみるけど……みんなダメだったら他の子たちにもお願いしてみるとか」
22 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:27:42.11 ID:0Jg6rnTYo
れいか「ええ、それが良いでしょう」
みゆき「待って!」
あかね「みゆき?」
やよい「みゆきちゃん?」
れいか「みゆきさん?」
みゆき「じゃあ!私が預かる!」
「ええっ!?」
あかね「そんな、すぐ決めんでも」
先生「そうよ、星空さん。やはり一度親御さんに聞かないと」
みゆき「でも……」
みゆき「そうしたら、今晩、この子はどうなるんですか?」
先生「うーん、とりあえず、今残ってる先生方の中で、誰か預かれる人を聞いてみるけど」
先生「もし、無理なようなら、宿直の先生にお願いして、学校に置いておくしかないかしら」
れいか「でも、その先生にも見回り等のお仕事があるのでは?」
先生「それはそうなんだけど」
みゆき「じゃあ、やっぱり!」
みゆき「こんな小さな子が、夜の学校で一人きりなんて……」ナデ
23 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:28:13.67 ID:0Jg6rnTYo
先生「ちょっと、ちょっと待って」
先生「ねえ、星空さん、あなたのその気持ちはとても大事だと思う。でもね、やっぱり、よく考えるべきだと思う」
みゆき「先生」
先生「もしかしたら、そのままその子の面倒をずっと見ることになるかもしれなくなるのよ」
先生「そんな大事なことを、すぐ決めたら、後悔するかもしれない」
みゆき「後悔なんて、しません!」
先生「……そう。じゃあ……ねえ星空さん」
みゆき「なんですか?」
先生「少し待っててくれない?」
みゆき「え?」
先生「私があなたとその子をおうちまで送るわ」
先生「それでもし、星空さんのご両親が駄目だっていったら、今晩は私がその子を預かる。それでいいわね?」
みゆき「!!はい!」
24 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:28:42.60 ID:0Jg6rnTYo
◆◇◆◇◆
なお「それで、その子犬をみゆきちゃんが預かることになったんだ」
みゆき「うん!あ、でも、まだお父さんとお母さんに話さなきゃいけないんだけど……」
みゆき「ぜーったい許してもらうんだ!」
やよい「みゆきちゃんちが駄目だったら、私もママに相談してみるね」
あかね「あー、うちもなーこんな時お好み焼き屋じゃなければって」
あかね「まあ、そんなこと言えへんねんけど」
なお「うーん、うちもねー……弟たちがねぇ」
なお「その子をうちに連れていったら、オモチャにされてかわいそうなことになりそう」
ウル(な、なんだと)ビクッ
みゆき「あれ、どうしたの?」
やよい「わあ、みゆきちゃんの後ろに隠れちゃった」
れいか「……なおの言ったことがわかったのでしょうか?」
あかね「ははは、さすがにそりゃないやろ」
25 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:29:18.14 ID:0Jg6rnTYo
なお「そうだよ。それにしても」
ウル「ぐるるる(ああ!?何見てやがんだ!おら!)」
なお「……愛想悪いね」
やよい「うーん、でもそこがかわいいかも」
みゆき「そうだよねー。それに、結構大人しいんだよ」ナデナデ
ウル(く、こいつまた馴れ馴れしく俺の頭を……)
ウル(しかし我慢だ。ここでこいつらの機嫌を損ねたら作戦が)
あかね「まあ、なんかむつかしい顔して撫でられとるけどな」
やよい「なのに尻尾は振ってるところがかわいいよね」
ウル(けっ、お前らを油断させるためだよ)
26 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:29:49.54 ID:0Jg6rnTYo
みゆき「えへへ、仲良くしよーねー、ウルちゃん」
キャンディ(みゆき!みゆき!)
みゆき「え、キャンディ?」ゴソッ
キャンディ「みゆき、キャンディもその子と遊びたいクル!」ヒソヒソ
みゆき「ええ?だ、駄目だよ、ここ職員室の前だし、先生がいつ来るかわからないもん」ヒソヒソ
キャンディ「でも、キャンディ遊びたいクル!キャンディもその子と仲良くしたいクル!」
みゆき「帰ったら遊ばしてあげるから、今は静か――」
ガラッ
先生「お待たせ、星空さん」
みゆき「にぃー!!」バッ
先生「ど、どうしたの?星空さん?」
みゆき「い、いえ、な、なんでもないんです!」コソコソ
キャンディ(くるぅ)コソコソ
あかね「ほ、ほな、う、うちらもかえろか!」
27 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:30:27.83 ID:0Jg6rnTYo
なお「そ、そうだね!じゃあみゆきちゃん!」
れいか「頑張ってくださいね、みゆきさん」
やよい「みゆきちゃん、ファイトっ」
みゆき「うん!ばいばーい!」ノシ
ばいばーいノシ
先生「星空さん……いい友達ができたわね」
みゆき「はい!」
みゆき「みんな、私の大切な仲間です!」
先生「……さ、私たちも行きましょうか」
みゆき「はい!!」
28 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:30:56.38 ID:0Jg6rnTYo
――みゆきの家
みゆき「じゃあ、呼んできます」
先生「ええ。お願いね。この子と一緒に待ってるわ」
みゆき「はい!」
みゆき「ウルちゃん!絶対許してもらうからね!」
ウル(ほんとに大丈夫なのか?)
ウル(プリキュアを応援するのは癪だが、これも作戦のためだ)
ウル「きゃん!きゃん!(おらおら!がんばってこいよ!)」ブンブン
みゆき「応援してくれるの?よーし、がんばるぞー!」
先生「その意気よ、星空さん」
みゆき「はい!それじゃあ!」
ガチャ
みゆき「ただいまぁ!おかあさーん!」
みゆきママ「あら、お帰りなさいみゆき」
29 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:31:22.40 ID:0Jg6rnTYo
みゆき「ただいま!お母さん!」
ママ「どうかしたの?そんなに大きな声で」
みゆき「えっとねぇ、お願いがあるの!」パチン
ママ「あら、なあに」
みゆき「わんちゃんをしばらくうちで預かってもいい!?」
ママ「わんちゃん?」
みゆき「うん!すっごくかわいい子!」
ママ「うーん、預かる?どれくらい」
みゆき「えっとぉ、それはぁ……」
ママ「それに、誰のわんちゃんを預かるの?お友だち?」
みゆき「それもそのぉ……」
30 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:31:55.38 ID:0Jg6rnTYo
ママ「みゆき?」
みゆき「実はね――」
みゆき「――というわけなんだけど」
ママ「それでみゆきが?」
みゆき「そうなの。ねえ、ダメぇ?」
ママ「ううん、そうねえ……」
ママ「今、その子はどこにいるの?」
みゆき「玄関で先生と一緒に待ってるよ」
ママ「あら、先生がいらしてるの?」
みゆき「うん、もしうちが駄目だったら、先生が預かるからって」
ママ「そうなの。とりあえず、先生にはあがってもらいましょう」パタパタパタ
みゆき「あ、待って!」
31 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:32:35.85 ID:0Jg6rnTYo
ガチャ
ママ「こんにちは、いつも娘がお世話になっております」
先生「あ、こんにちはお母さん。こちらこそいつもお世話になっております」
ママ「すいません、お待たせしてしまって」
先生「いえ、こちらもなんの連絡もせず突然お邪魔しちゃって」
ママ「あらそんな――あ、その子が」
ウル「」ビクッ
ウル「うぅぅ(な、なんだよ)」
みゆき「ね、かわいいでしょ!お母さん」
ママ「そうねえ」
みゆき「お願い!お母さん!」
32 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:33:11.73 ID:0Jg6rnTYo
ママ「……」
ママ「ねえ、みゆき」
みゆき「え、なに?」
ママ「この子が持っていたお手紙には、必ず迎えにいきますと書いてあったのよね?」
みゆき「うん!でも、もし迎えが来なくてもちゃんと私が面倒を見るから、おね」
ママ「ううん、そうじゃなくて」
みゆき「え?」
ママ「もし本当に、本当の飼い主さんが迎えにいらしたら、ちゃんとお返し……できる?」
みゆき「あ……」
みゆき(……そっか)
ウル(おいおい、どうなる?どうなるんだ?)キョロキョロ
みゆき「……うん。うん!」
ママ「……そう。じゃあ、ちゃんとお父さんにも自分で言いなさいね」
みゆき「うん!お母さん、ありがとう!」
33 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:33:43.65 ID:0Jg6rnTYo
先生「……良かったわね、星空さん」
みゆき「あ、先生!ついてきてもらって、ありがとうございました!」
先生「ええ。じゃあ、また明日」
ママ「あら、せっかくですから、少し上がっていっても」
先生「いえ、申し訳ないのですが、今日はこれで失礼させていただきます」
ママ「そうですか……今日はお手数をおかけして、申し訳ありません」
先生「私はただ、みゆきさんの熱意に押されただけで」
みゆき「え、えへへ」
先生「じゃあ私は――」
ママ「またいつでも――」
みゆき「ウルちゃん」
ウル「わふ?(あん?)」
みゆき「よろしくね!ウルちゃん!」
34 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:34:21.43 ID:0Jg6rnTYo
◆◇◆◇◆
みゆきパパ「よし、がんばれ、みゆき!」
みゆき「うん!お父さんありがとう!」ダキッ
パパ「ははは」
みゆき「それでね、お父さん……実は、もうひとつお願いがあるんだけど」
パパ「んん?」
みゆき「明日、ウルちゃんのごはんとか道具を買いにいきたいんだけど……」
パパ「ああ、そういうことか」
みゆき「だめぇ?」
パパ「いいよ。はい、お小遣い」
みゆき「やったー!ウルトラハッピー!」
みゆき「やったねウルちゃん!明日お買い物いけるよぉ!」
ウル(はいはい。いちいち大袈裟だなこいつ)
35 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:34:53.02 ID:0Jg6rnTYo
パパ「それにしても」
ウル「ぐるる?(あん?なんだそこの親父!)」
パパ「ちょ、ちょっと怖いな、この子」
みゆき「え?そう?ほら、とってもかわいいよ!」ヒョイッギュー
ウル(ばっ!やめろお前!)ジタバタ
みゆき「えへへ――ん?」
ウル(あん?)
みゆき「ウルちゃん……」
ウル(なんだよ)
みゆき「……ちょっと臭い」
ウル(……は?)
36 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:35:26.59 ID:0Jg6rnTYo
――お風呂場
ウル「ぐわあ!(やーめーろー!)」ジタバタジタバタ
みゆき「こーら、暴れないのー」
ウル(くそっ!誰が風呂なんか!しかも)
みゆき「きれいきれいしようよー!」ジャー
ウル「ぐるぁ!(お前に洗われるのだけはごめんだぁ!!)」
みゆき「ほらぁ!おとなしく、して!」
ジャァァァ
みゆき「あ!待って!」ブォォォ
ウル「きゃん!きゃん!(あっつ!近すぎんだよそれ!)」
わーわーぎゃーぎゃー
みゆき「……はぁはぁ、き、きれいになったねーウルちゃん」
ウル「き、きゅー……(く、くそー)」グテー
みゆき「じ、じゃあ、そろそろ寝よっか」ヒョイ
ウル(くそ、もう抵抗する気力も起きねー……)
37 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:36:08.11 ID:0Jg6rnTYo
――みゆきの部屋
キャンディ「みゆき!お帰りクル!」
みゆき「うん!ね、ほらキャンディ、ウルちゃん、きれいになったでしょ?」
キャンディ「くんくん……くぅるぅ!いい匂いがするクル!」
ウル(こっちはちっとも嬉しくねーよ)
キャンディ「ウルちゃんウルちゃん!」
ウル(あん?)
キャンディ「キャンディはキャンディクル!仲良くしてほしいクル」
ウル(やだね)プイ
キャンディ「くるぅ?ウルちゃん?どうしてそっち向くクル?」クルリ
38 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:36:35.67 ID:0Jg6rnTYo
ウル(ふん)プイ
キャンディ「どうしてクルぅ?あ、もしかして!」
ウル(けっ、やっと避けてることに気づいた)
キャンディ「そういう遊びクル!?」
ウル「」ズルッ
キャンディ「キャンディ、絶対ウルちゃんをキャンディのほうに向かせてみせるクル!」
ウル(ちげーっての!)ガォ!
みゆき「あはは、すっかり仲良しだねー」
ウル(だからちげー!)
39 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:37:03.95 ID:0Jg6rnTYo
そんなこんなで夜は更け――真夜中
ウル「……」ムクリ
ウル(ったく、無理矢理抱っこして寝やがって。あちーっての)トコトコ
ウル(だいたい、俺にこんな温もりはいらねぇ)
――部屋の隅
ウル(ここで十分だ)フンッ
みゆき「ううん、ウルちゃぁん」
ウル(ん?)
みゆき「まってーウルちゃぁん」
ウル(寝言か……)
ウル(うぜぇ……)
ウル(……)zzZ
40 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:37:35.55 ID:0Jg6rnTYo
翌日――学校
あかね「ほー、許してもらえたんかー。そりゃ良かったなー」
やよい「やったね、みゆきちゃん!」
みゆき「うん!ありがとう!」
みゆき「それでね、今日の放課後、ウルちゃんのものを色々買いに行くの!」
なお「だったら、私たちも付き合うよ」
みゆき「え、いいの?」
れいか「もちろんです」
みゆき「良かったー。実は私、わんちゃんって初めて飼うから」
みゆき「一人じゃ買い物不安だったんだー」
あかね「そやなー。犬飼うならまずは首輪と綱やろ」
やよい「あとはドッグフードに」
なお「ボールとか、遊び道具も必要なんじゃないかな」
れいか「そういえば、ウルちゃんは、室内と屋外、どちらで飼うんですか?」
41 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:38:14.92 ID:0Jg6rnTYo
みゆき「うーん、私の部屋かなあ。まだちっちゃいし」
れいか「でしたら、ウルちゃんの部屋になるケージも必要ですね」
れいか「あと、一応獣医さんにも連れていくべきではないでしょうか」
みゆき「獣医さん?」
れいか「はい。必要ならば、狂犬病等のワクチンを射ってもらわなければなりません」
みゆき「ふぇー、なんか大変そう……」
みゆき「でも……これもウルちゃんのためだもんね!がんばるぞー」
あかね「うちらも手伝うでー。なあ、みんな!」
「はい」「うん」「もちろんさ!」
――ショッピングセンター
みゆき「じゃあ、みゆきちゃん。ウルちゃんとキャンディをよろしくね」
やよい「うん。任せて」
みゆき「じゃあ、行ってくるねー」
42 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:38:51.39 ID:0Jg6rnTYo
やよい「いってらっしゃい」ノシ
やよい「さて、と」
キャンディ「ウルちゃんまってーくるー」
ウル「はぁはぁはぁはぁ(だぁ!いちいち追っかけてくるんじゃねえ!)」
やよい「ふふふ、かわいいなあ。二人とも仲良しだね」
やよい「そうだ!二人の絵を書こう!」
キャンディ「まてまてくるー」
ウル(ひぃぃぃぃ)
――獣医
ウル(いーやーだー)ググー
みゆき「うーるーちゃーん!いいーかげんにー!」ギュー
あかね「えっらい嫌そうやな……」
やよい「でも、気持ちは分かるかも……」
やよい「わたしも、注射はやだもん」
なお「でも、それもウルちゃんのためだよ」
れいか「ええ、その通りです。でも、あれでは……」
43 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:39:19.55 ID:0Jg6rnTYo
なお「ようし!ここは私に任せてよ!」
なお「直球勝負だ!」バッ!
ウル(あ!こらてめ!そんな無理矢理!あっ!)
獣医「はい、どうぞー」
みゆき「あ、す、すいません!お願いします」
ウル「がるる(やーめーろー)」
なお「こら!おとなしくして!」
ウル(う、うごけねえ!)
獣医「体重は……あ、あと検便もしておこうか。お尻出してー」
ウル(ひっ!や、やめ!アッー!)
プスッ
44 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:39:56.19 ID:0Jg6rnTYo
――――
――
―
ウル「」
獣医「はい、なにもなしねー」
獣医「じゃあワクチン射っとこうか」
ウル「」
みゆき「す、すっかりおとなしくなっちゃったね」ヒソヒソ
あかね「やっぱ、さっきの入れられたのが」ヒソヒソ
獣医「はい、じゃあ一応押さえてくださいねー」
なお「はい!」
ウル「」
プスッ
45 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:40:40.67 ID:0Jg6rnTYo
◆◇◆◇◆
ウル(ああ……ひどい目にあったぜ……)
みゆき「ほらほらウルちゃん!ボールだよー!」ポーン
ウル(はぁ、やれやれ)トコトコ
ウル(めんどっちいな、くそ)トコトコ
ウル(ほれ)
みゆき「う、うーん……あんま楽しそうじゃないなあ」
あかね「ちゅうかこの子、なんでこんな子犬らしゅうないんやろ」
やよい「人懐っこくもないしなんか」
なお「まるで」
れいか「一匹狼」
ウル(ぎくっ)
「みたいな」
46 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:41:09.27 ID:0Jg6rnTYo
みゆき「……でもさ、仕方ないかも」
あかね「え」
みゆき「今までウルちゃんがどういう生活をしてたのかはわからないけど」
みゆき「いきなり知らない私の家に泊まって」
みゆき「昨日まで知らなかった私たちといるんだもん」
みゆき「仕方ないよ。これから仲良くなればいいんだよ!」
あかね「……そやな」
なお「ようし、じゃあ早くウルちゃんに慣れてもらえるようにならないとね!」
やよい「じゃあ明日もどっか行こうよ」
れいか「あ、ちょっと待ってください」
47 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:41:48.45 ID:0Jg6rnTYo
みゆき「どうしたの?」
れいか「実は、先ほどから子犬の飼い方という本を読んでいるのですが」
れいか「子犬をあまり構いすぎたり、色々なところに連れていきすぎると、子犬は疲れてしまうそうなんです」
みゆき「え、じゃあもしかして、今も疲れちゃったのかな?」
れいか「そうかもしれません」
やよい「そっかー。じゃあお出掛けも気を付けないと」
れいか「ええ。子犬は体力の消費が早いので、ほどほどにしたほうが良いようです」
あかね「ほな、今日はもう帰って休ませたほうがいいかもしれんな」
なお「うん、そうだね。じゃあ、みゆきちゃんちに行こうか」
なお「私たちは荷物持っていくよ」
みゆき「ごめんね、ありがとう」
48 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/10/31(水) 21:42:14.31 ID:0Jg6rnTYo
一旦ここまで
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/01(木) 01:04:36.28 ID:Wt2Pa2UDO
同じような内容の薄い本を見かけた気がするが
面白いので支援
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/11/01(木) 04:01:44.16 ID:znU8YM1AO
ウルフルンを洗ってた時のみゆきってもしや裸………
51 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/11/01(木) 19:49:19.40 ID:8/1e0flSo
>>26
の一行目と二行目の間に
なお「そういえばさ。その子ってオスなの?メスなの?」
みゆき「そういえば」
れいか「どちらでしょう?」
あかね「オスちゃうん?そんな顔しとるで」
やよい「あかねちゃん、それでもし女の子だったらかわいそうだよー」
ウル(こんなハンサム、オスに決まってんだろ)
みゆき「確認してみるね」
ウル(え)
みゆき「あ、ある。男の子だ」
ウル「」
あかね「やっぱなーそうやと思ったわ」
ウル「」
やよい「なーんだ、男の子かー」
ウル(て、てめえらぁ……)ブルブル
みゆき「あれ?ウルちゃんどうしたの?」
あかね「あはは、いっちょまえに恥ずかしかったんちゃうか」
なお「ははは、まさか」
みゆき「そうだよねえ」ハハハ
ウル(くっそぉぉ、元にもどったら覚えてやがれぇぇぇぇ)グルル
52 :
◆2nkMiLkTeA
:2012/11/01(木) 19:50:44.14 ID:8/1e0flSo
>>33-34
の間に
ウル「わんわん(はいはい)」
ウル(まあ、これで潜入成功か。あ、安心したら腹が)
ぐぅー
みゆき「今の、ウルちゃん?」
ウル(……だったらなんだよ)
みゆき「よし、まずはごはんにしよっか!」
ウル(なに!?)
ウル「わんわん!(やったぜぇー!)」ブンブン
◆◇◆◇◆
みゆき「うーん、とりあえず、パンと……牛乳?」
ママ「牛乳は子犬にあげちゃダメだったんじゃなかったかしら?」
みゆき「え、そうなの?」
ママ「お腹壊しちゃうって、聞いたような」
みゆき「じゃあ、お水でいっか」
みゆき「はーい、ウルちゃん、ご飯だよー!」
ウル「きゃんきゃん!(おら!早く寄越せ!)」
みゆき「はい、どうぞ!」
ウル(パンと、水?まあいいや、空きっ腹に入りゃ)
ガツガツガツ
みゆき「あはは、よく食べるねー。よっぽどお腹空いてたんだ」
ママ「みゆき」
みゆき「なに、お母さん」
ママ「今日はしょうがないけど」
ママ「ドッグフードとか、他にもその子を飼うのに必要なものを調べて買ってらっしゃい」
みゆき「そっか、いつまでもパンじゃダメだよね」
ママ「お父さんが帰ってきたら、その事もお願いしてみなさい」
みゆき「はーい」
<パパ「ただいまー」
みゆき「あ!お父さんだ!」
――――
――
―
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)
:2012/11/03(土) 12:56:31.84 ID:rblJq0BAO
星空母=育代
星空父=博司
54 :
touhou
:2013/01/04(金) 13:03:38.99 ID:2IFJMrvg0
続きいつできますか?
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/04(金) 16:06:23.56 ID:ZRR4LtQDO
>>41
でみゆきがやよいを自分の名前で読んでるのにワロタ
つか二ヶ月以上たってるしもう削除されるな
36.45 KB
[ Aramaki★
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