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織莉子「……―――魔法少女狩り、よ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:32:21.48 ID:osIHMTB3o
織莉子「………ふぅ」

幾許かの未来予知を終えた織莉子は、静かに目を開けた。

キリカ「お疲れ様、織莉子」

織莉子「えぇ……」

織莉子の側で静かに未来予知が終わるのを待っていたキリカが、織莉子に話しかける。

キリカ「どうだい?織莉子の生きる意味とやら、見つけることは出来た?」

織莉子「……そう、ね」

曖昧に返事をすると、テラスのテーブルに置いてあった紅茶をひと口含む。

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小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:33:41.77 ID:osIHMTB3o
織莉子「………これから行動を開始するに当たって、キリカにはいくつかの知識を身につけてもらわなければならない」

キリカ「いくつかの知識?」

織莉子「そう。魔法少女がどのようなものであるか、これからこの街に訪れる災厄、そして世界に及ぶ災厄を」

キリカ「……なんだか難しい話になりそうだね?」

織莉子「そうでもないわ。至極簡単な話」

そう前置いて、織莉子はゆっくりと話し始める。


魔法少女の魂の在り処。
魔女の正体。
今よりひと月の間に、この街に訪れる弩級の魔女の存在。
そして、それを更に上回る、世界を滅ぼす最悪の魔女の生誕。
3 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:34:48.12 ID:osIHMTB30
全てを語り終えると、織莉子は深く息を吐き出した。

キリカ「……ワルプルギスの夜、ねぇ」

織莉子「私の話を聞いてからの第一声がそれなのね?」

キリカ「いや、それ以外に気にする所なんてあったかい?」

織莉子「普通の魔法少女の子なら、真っ先に意識が行くのは魔女の正体だと思うけれど?」

キリカ「ああ、ソウルジェムが濁りきると魔女になるって事?まぁ多少は驚いたけど、所詮はその程度だよ。些細な事だね」

あっさりと、キリカは言う。
4 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:35:41.46 ID:osIHMTB30
織莉子「そう?少しだけ不安だったけれど、それなら問題ないわね」

キリカ「そう言うことだ。織莉子が生きる意味とはつまり、その最悪の魔女をどうにかするって事でいいのかな?」

織莉子「少なくとも、私はそう捉えたわ。産まれ出てしまったら、勝ち目なんて無に等しい。倒すなんてまず無理でしょうし、どうにかしようと思ったらその魔女の素体に接触するくらいしかないでしょうね」

キリカ「その素体に関する事は、何かわかった?」

織莉子「………残念だけれど、そこまでは」

キリカ「そっかぁ……じゃあ、これからどうするかはまだ未定ってこと?」

織莉子「いえ、やるべきことは決まっているわ」

キリカ「そうなの?それじゃ、教えてよ織莉子。私は、何をしたらいいかな?」
5 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:36:15.33 ID:osIHMTB30





織莉子「……―――魔法少女狩り、よ」





6 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:37:04.78 ID:osIHMTB30


キリカ「んっ……ふわあああぁぁ……」

見滝原郊外の工場団地で佇んでいたキリカが、つまらなそうにあくびをする。

キリカ「やれやれ……織莉子の言うとおり、家を飛び出したはいいけれど……」

目的地に到着したキリカが、ひとり呟く。
キリカの視線の先、そこには魔女結界が存在していた。
魔力を敏感に察知しているのか、キリカの手のひらの乗っているソウルジェムが、短い間隔で明滅を繰り返している。

キリカ「来るの、ちょっと早かったかな……」

魔女結界の入り口からソウルジェムに視線を移し換え、そうぼやく。
7 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:38:51.89 ID:osIHMTB3o
織莉子『いい、キリカ?本日、時刻は19時頃、場所は見滝原郊外の工場団地。そこに、魔女が現れる。今、この街を守っている魔法少女……名前は巴マミ。
     彼女がその魔女を倒すべく、結界の中で戦いを繰り広げるはずよ。そして、その魔女は巴マミによって倒される。あなたは頃合いを見計らって、結界が崩壊する前にその結界内で巴マミと接触して。
     注意してほしいのは、あなた一人で彼女を倒そうとは思わない事。いい?彼女は強いわ。あなたが負けるとは思わないけれど、油断だけはしないで。慎重にお願いね』

キリカ「……思い出すとむかつくね」

ここに来る前に織莉子に言われた事を思い出す。

織莉子『重要なのは、あなたが一人で行動している事を彼女に印象付けさせる事。それが出来たとあなたが判断出来た時点で、撤退してくれて構わないわ』

キリカ「一人で行動……ねえ。まあ、織莉子に危険が及ぶくらいなら喜んで私一人で行動するけれど。巴マミ……どれほどの強さなのかな」

懐にしまっている懐中時計を取り出し、時刻を確認する。
8 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:40:01.12 ID:osIHMTB30
【PM7:03】


キリカ「……そろそろか。それじゃ、お邪魔します、っと」

懐中時計を懐にしまいこむと、キリカは魔女結界の中へ足を踏み入れる。
9 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:40:57.59 ID:osIHMTB30
深い闇の中に、宝石を散りばめた様な結界だった。
辺りには筋骨隆々の体に鳥の頭を乗せた姿の使い魔がちらほらと散見され、結界の中を飛び回っている。

キリカ(うへぇ、気持ち悪い。なんだあの使い魔は)

物陰に隠れ、使い魔には見つからないよう注意しながら結界の中心部を目指して歩いて行く。

キリカ(……ん?)

ふと、自身のソウルジェムの異変に気が付く。
先程までよりも、明滅の感覚が長くなっているのだ。

キリカ「………」

キョロキョロと周囲を確認する。
結界が崩壊する様子はまだないが、周囲を飛び回っていたはずの使い魔はその姿がなくなっていた。

キリカ「……急いだ方がいいかもね」

ソウルジェムを軽く宙に舞わすと、キリカは魔法少女姿に変身する。
そして速度低下の魔法を発動し、全速力で魔女結界の中枢へ向けて駆けだす
10 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:41:40.66 ID:osIHMTB30
――――――――――

マミ「レガーレ・ヴァスタアリア!!」

キリカが中枢に辿りつくのと、マミが叫んだのは、ほぼ同時だった。
鳥かごに捕らわれた下半身のような姿をした魔女にマミの拘束リボンが巻き付き、その動きを封じる。

マミ「これで……!!」

自身の方へ飛んでくる二体の使い魔を、召喚した二丁のマスケット銃で撃ち抜きながら、マミはすぐ後方に巨大な大砲を作り上げた。

キリカ(巴マミの注意を引くには……あの魔女に、トドメを差してやれば!!)

素早く判断したキリカは、いくつかの使い魔の体を蹴り飛ばしながら跳んでいく。
11 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:42:46.08 ID:osIHMTB30
マミ「ティロ―――!?」

キリカ「食らえ!!」

リボンによって拘束されている魔女の正面に躍り出ると、右手を大きく振り抜いて鉤爪を飛ばす。
鉤爪は鳥かごを素通りし、中の本体に深い切り傷をつけていた。

マミ「だ、誰!?」

キリカ「もう一撃!!」

マミの言葉も無視し、キリカは更に魔女に攻撃を仕掛ける。
今度は左手を上から下へ振り下ろし、鉤爪で鳥かごごと魔女の体を引き裂いた。
12 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:44:00.11 ID:osIHMTB30
キリカ「っと、これで終わりかな?」

魔女のすぐ側に着地し、得意げに魔女を見上げる。
マミの拘束によって動けず、更にはキリカの攻撃を受けた魔女は、力尽きたようだった。
鳥かごは崩壊し、中の下半身もボロボロと崩れ去って行く。

キリカ(速度低下を最大に……っと)

マミには気付かれないように魔法陣を展開し、速度低下の範囲と効果を可能な限り広げる。
13 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:45:08.67 ID:osIHMTB30
キリカ「やあ、初めまして巴マミ」

クルリとその場で反転し、マミの方に向き直る。

マミ「魔法少女……!?」

召喚した大砲を構えたまま、マミは突如現れた魔法少女の存在に狼狽する。

キリカ「どうかしたかい?随分と驚いているようだけれど?」

マミ「……それは、ね。今まで、ここまで無礼な魔法少女とは会った事がないものだから」

キリカ「無礼、ねえ?手を貸してあげたつもりだけど、そっちの方は無視なのかい?」

マミ「回りくどい話はいいわ。わたしに、何か用?戦いに乱入して来ると言うことは、そういうことでしょう?」

徐々に冷静さを取り戻しながら、マミはキリカの事を睨みつける。
14 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:46:28.53 ID:osIHMTB30
キリカ「何、難しい話じゃないさ。キミの命をね、貰いに来たんだ、よ!!」

言葉の途中で、キリカは大きく地を蹴り抜いてマミへ接近する。

マミ「っ!!」

キリカとの距離を取る為に、マミは後方へ跳ぶ。
召喚した大砲は消滅させ、代わりに一丁のマスケット銃を手に出現させる。

キリカ「そんなもの、私には当たらないよ!!」

マミが引き金を引くのとほぼ同時に、キリカはその攻撃を回避する為に一歩分横に移動する。
放たれた魔弾はキリカのすぐ横を素通りし、地面を抉った。
そしてマミを射程圏内に捉えると、左手を無造作に横に薙いだ。

マミ(早いっ!?)

体を庇うようにして、右手で握ったマスケット銃を縦に構える。
キリカの鉤爪とマミのマスケット銃が衝突し、辺りに鈍い音が響く。
15 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:47:32.13 ID:osIHMTB30
キリカ「さすが!この状況下でも、割と冷静な判断が出来るみたいだね!」

マミ「このっ……!?」

キリカの猛撃を必死に防ぎながら、マミは思考を巡らせる。

マミ(なぜ、魔女が力尽きたのに結界が崩れないの?それに、この子の異常なまでの素早さっ……くそっ、防ぎきれないっ!?)

体に五つ目の切り傷が出来たところで、マミは新たに召喚したマスケット銃を地面に撃ち放つ。

キリカ「っ!」

マミ(とりあえず、一時撤退!)

放たれた魔弾は地面に着弾すると、辺りに砂煙をまき散らす。
その砂煙に紛れながら、マミは物陰へと隠れる。
16 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:48:25.73 ID:osIHMTB30
キリカ(ふーん……接近戦じゃ勝ち目が薄いと判断して、逃げた、って所かな)

後方に飛び退き、砂煙が引くのを待ちながら、キリカは思考を巡らせる。

キリカ(……まあ、とりあえずわたしの事は印象付けられただろう)

そう判断を下したキリカは、その場からの撤退を決め込む。

キリカ「今日の所はこれで引かせてもらうよ、巴マミ!」

マミ(えっ?わたしを倒しに来たんじゃないの!?)

ひと際深い切り傷が出来ていた右腕を庇いながら、マミはキリカの言葉に耳を傾ける。
17 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:50:03.32 ID:osIHMTB30
キリカ「また会おう、巴マミ!私の名前は、呉キリカ!!いずれ、キミの命を奪う者の名だ!!」

そこまで言い残すと、キリカは速度低下の魔法を解除する。

マミ(……!魔女結界が、崩れて行く……!?)

完全に崩れ去った事を確認したマミは、周囲を見渡す。
そこには、既にキリカの姿はなかった。

マミ「……呉……キリカ……一体、何が目的なの……?」
18 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/17(土) 01:51:36.03 ID:osIHMTB30
ここまで
かなり胸糞になる予定なので、それだけ注意お願いします
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 01:57:19.40 ID:LagIn0EDO
その胸糞悪くなる内容はどんなのか気になる
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/17(土) 02:01:15.85 ID:Y8qslpb8o

完全におりこ時間軸なのか、介入があるのかにもよるな
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 02:20:32.95 ID:xUslgxyDO
原作の時点で十分胸糞悪くなったがあれより酷くなるかい
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/17(土) 02:24:01.54 ID:ke55uY/no
深夜の奴の立て直しかと思ったら談義スレの>>1000

織莉子の戦闘シーン期待
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/17(土) 04:00:37.11 ID:IUegfeIo0
早かったじゃないか
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/11/17(土) 11:05:42.71 ID:5DPwc3zDo
おりマギ世界ベースか
期待大
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/11/17(土) 11:14:34.00 ID:ke55uY/no
マミさん三年目なんだから学年の奴の顔くらい覚えとけよとは前々から思ってた
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/17(土) 11:27:51.24 ID:Y8qslpb8o
見滝原中はマンモス校みたいだから3年間でもろくに顔覚えてないやつとか
同学年にいても別に不思議には思わんな
それにキリカは不登校児っぽいし、見かけたこと自体ほとんどないかもしれない
人によっては逆に悪目立ちして覚えられるパターンもあるけど
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 00:15:47.11 ID:0ZZmO6OJ0
先生とか学校関係の重要なポジションならともかく、一般生徒で同学年のヤツ全部顔と名前が一致してるとかないな
28 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/18(日) 02:15:50.37 ID:/Gk4sRHb0
胸糞について一応
本編組と外伝組が本気でぶつかりあい、どちらかが命を落とすような展開になるだろうから、です

>>22
深夜に同じようなものがあったということでしょうか?一応弁解しておきますと、そっちのスレの事は>>1は知りません

少しだけですが投下開始します
29 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/18(日) 02:16:19.91 ID:/Gk4sRHb0
美国の家―――

キリカ「ただいまー、織莉子」

玄関のドアを開けて帰宅の挨拶をするが、織莉子からの返事はなかった。

キリカ「? 何かやってるのかな……」

無造作に靴を脱ぎ捨て、居間のドアを開ける。
30 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/18(日) 02:17:07.25 ID:/Gk4sRHb0
織莉子「……すぅ……はぁ……」

深呼吸を繰り返しながら、眼を瞑り続けている織莉子の姿があった。
どうやら、未来予知をしているらしい。

キリカ「………」

邪魔をしないように口をつぐみながら、キリカは織莉子の隣に腰掛ける。

織莉子「……………」

キリカが織莉子の隣に腰掛け、五分ほど経過した頃。
静かに、ゆっくりと織莉子は眼を開く。
31 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/18(日) 02:18:36.19 ID:/Gk4sRHb0
キリカ「お疲れ様、織莉子」

織莉子「……ええ、キリカも、お疲れ様」

ごく自然に、二人は言葉を交わす。

織莉子「その様子だと、巴マミとの接触はうまく行ったようね?」

キリカ「ああ。軽く手合わせするついでに、いくつか傷も付けて来た。と言っても、巴も魔法少女だからね。
     あの程度の傷、あっさりと治してしまうだろうけど」

織莉子「それについては問題ないわ。先に言ったように、重要なのはあなた一人で行動している事を彼女に印象付けさせる事だから」

キリカ「ふむ……。それで、次の一手は?」

織莉子「巴マミとは、この一週間の間に決着をつけたい。本来なら、三日後にその絶好の機会があるからそこで決着をつけるつもりだったのだけれど……」

キリカ「? 何か問題でも起こった?」
32 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/18(日) 02:20:28.36 ID:/Gk4sRHb0
織莉子「……あなたが一人で行動している事を印象付けさせた後に再度接触すれば、私が不意打ちを仕掛けることが出来たのだけれど。
     残念ながら、私は私でやる事が出来てしまった。だから、巴マミについてはあなた一人で始末してもらうことになるわ」

キリカ「了解だ……織莉子のやる事って言うのは?」

織莉子「風見野にいる一人の少女を、魔法少女の道に引きずり込む。
     どうやらその素体は、まだ魔法少女の契約はしていないみたいだから、インキュベーターの眼を素体から逸らさなければ」

キリカ「……その素体っていうのは、この街にいるのかな?」

織莉子「確証はないけれど、ほぼ間違いなく」

キリカ「なるほど、把握した」
33 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/18(日) 02:21:37.01 ID:/Gk4sRHb0
織莉子「一応、ここに切り札をひとつ用意した」

テーブルの上に、織莉子の武器である水晶がひとつ置かれる。

キリカ「………これは?」

織莉子「詳しい事は伏せるけれど、あなたが巴マミと対峙する際、これが役に立つはず。私の魔力を、特殊な形で込めてあるわ」

キリカ「織莉子からのお守り、って所だね」

織莉子「ええ。……再三言うけれど、彼女は強いわ。一切の気の緩みを見せず、躊躇い無く、対処してちょうだい」

キリカ「わかっているよ織莉子。全ては……」

織莉子「救世を成す為に」


三日後 巴マミ VS 呉キリカ
34 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/18(日) 02:23:26.43 ID:/Gk4sRHb0
僅か5レスとは…
織莉子がかなりの外道になるかと思われます
その点も注意でお願いします

それではおやすみなさい
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/18(日) 07:58:18.88 ID:55F0CVQvo
(゚д゚ )乙 これは乙じゃなくてポニーテールなんたらかんたら
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/18(日) 18:08:02.30 ID:vvWIZ1xDO
原作の時点で十分外道やん
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/11/19(月) 06:57:52.70 ID:h+5XTuvLo
別に原作織莉子は外道じゃないだろ
ヒッキー状態からいきなり救世とか言い出しちゃう、マミさんをも凌ぐ重度の厨二病だけど、外道とは言えない
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 06:59:22.27 ID:El4N4cTIO
陽動で魔法少女虐殺とか十分外道だろ
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/19(月) 08:21:18.57 ID:6mMr0naHo
正義のためって意味ではマミさんと同じだし
本当に大切なもののために犠牲を厭わないって意味ではほむらと同じ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/11/19(月) 12:20:44.64 ID:+bWmyzuWo
だから俺は嫌いじゃないよ
41 :sage :2012/11/19(月) 18:29:10.29 ID:HhPuZDVi0
自分の存在意義で契約→未来予知であれ見る→救世の為ならいくら犠牲が出ても関係ねえ
他のキャラも本質は同じだが自己満足の為に大義名分掲げて色々やり過ぎたのが外道扱いされる要因かと
最初から「救世など、結局は[ピーーー]しかないのさ」といいながら鼻歌まじりに暴れれば違ったかも知れん
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 18:44:33.80 ID:Kl2XiOgIO
>>41
sage入れるとこ間違ってるぞ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/19(月) 19:26:25.28 ID:LJOsKGY00
織莉子「魔法少女狩りは全部キリカが勝手にした事でございます」

みたいな政治家の責任逃れの常套句使ったら流石のキリカもキレるはず
44 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:29:55.57 ID:+Ssj2ja90
予想以上に時間がかかってしまった
戦闘描写は書くのは楽しいけど、しっかり表現出来てるかどうか推敲に時間がかかりますね
投下開始します
45 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:30:41.70 ID:+Ssj2ja90


織莉子「それじゃ、キリカ。気をつけてね」

キリカ「ああ、わかってる。織莉子の方も、気をつけて」

美国の家の正面。
そこで二人はそれだけの言葉を交わし、別れる。

キリカ「……さて、と。それじゃ、巴マミを始末しに行こうかな」

織莉子から受け渡された水晶は、普段織莉子が使っているサイズよりも一回り小さいものだった。
46 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:32:37.88 ID:+Ssj2ja90
織莉子『巴マミには、それを持っていると言う事を気取られない方がいい。だから、最小限のサイズに留めてあるわ。これなら、懐に隠すことも出来るでしょう?』

キリカ「まぁ、確かに隠すことは出来るけど、ね……」

水晶をポケットの中へしまう。
一回り小さいと言っても、ポケットにいれるとそれなりに目立ってしまう程度には大きかった。

キリカ「使うタイミングは、確か……」

織莉子の言葉を頭の中で思い出し、確認する。

キリカ「すぅ……はぁ………ん、よし」

一度深呼吸をして、キリカは歩き始める。
向かう先は、この前とは別方向の町外れ、雑木林がある所だ。
47 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:33:16.57 ID:+Ssj2ja90
〜〜〜

キリカ「………来たね」

ひと足先に魔女の結界内に潜んでいたキリカが、来訪者の存在を確認する。

マミ「………」

慎重に辺りに気を配りながら、マミは結界中枢を目指して歩いていた。
キリカの隠れている物陰には気付かずに、そのまま通りすぎる。

数刻置いて、キリカはマミの後を追いかける。
48 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:33:56.77 ID:+Ssj2ja90
結界中枢に辿りつく。

マミ「ふっ!!」

人型の魔女目掛けて、マミがマスケット銃を二丁撃ち放つ。
放たれた魔弾は魔女には当たらず、左右の足元に着弾する。

マミ「せいっ!」

マスケット銃をリボンに戻し、霧散させると同時にマミは右手を魔女にかざす。
すると、着弾した二か所から拘束リボンが姿を現し、魔女をがんじがらめに拘束した。

マミ「これで、終わりよ!!」

もがきながら倒れ込んだ魔女に向けて、四丁のマスケット銃を撃ち放った。
そのウチの三発が魔女の体に命中。
49 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:35:03.86 ID:+Ssj2ja90
マミ「………ふぅ」

力尽きた事を確認したマミは、深くひと息ついた。
後は結界が崩れるのを待ち、魔女が落とすであろうグリーフシードを回収するだけ。

キリカ(それじゃ、頼むよ、織莉子のお守り)

相変わらず物陰に隠れながら、織莉子から受け取った水晶をその場にそっと置く。

マミ「………!」

魔女が力尽きたにも関わらず、結界は一向に崩れない事にマミが気付く。
その視線を魔女本体から周囲の結界へと移した所で、キリカは物陰から飛び出す。
そして、力尽きた魔女の上に着地する。

キリカ「やあ、巴マミ。また会ったね」

腕を組み、得意げな顔をしながらキリカはマミに挨拶をする。
50 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:36:24.29 ID:+Ssj2ja90
マミ「!!」

声が聞こえると同時、マミはその声の発信元へ視線を急いで戻す。
が、既にそこにキリカの姿はなかった。
低い体勢でマミの視界には入らないよう高速で移動し、マミの懐へ飛び込む。

キリカ「それじゃ、サヨナラっ!!」

左手の鉤爪を、マミの右下方から左上方へ鋭く繰り出―――せなかった。

キリカ「なっ!?」

マミ「保険を掛けておいてよかったわ。来るとしたら、また魔女の結界内だと思っていたけれど、予感は的中ね」

先程召喚した四丁のマスケット銃のウチの一発を、マミは足元に向けて撃っていた。
その着弾点から、またも拘束リボンが出現し、キリカの左腕をガチガチに拘束していた。
51 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:37:16.98 ID:+Ssj2ja90
マミ「今日は目的を聞かせてもらうわよ!」

左腕を拘束され、動揺して動きが止まっているキリカの顔に、マミは右手をかざす。
その手からもやはり拘束リボンが姿を現し、キリカの四肢をがんじがらめに拘束していく。
先程魔女に放った拘束よりも、更にきついものだった。

キリカ「ちっ!!」

素早くマミとの接触点のリボンを切り裂き、すぐさまマミへ向けて攻撃を放つ。
その鉤爪を、開いていた左手で召喚したマスケット銃で防ぐ。
52 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:38:24.87 ID:+Ssj2ja90
マミ「……せっかちね。そんなに接近戦がお望みとあらば、答えてあげるわよ?」

不敵な笑みを浮かべ、キリカを挑発する。

キリカ「………ほう。その言葉、後悔させてあげるよ!!」

力づくでマミのマスケット銃を弾き飛ばしたキリカが、片手を地面に付ける。
そこに魔法陣を出現させ、速度低下の範囲をキリカとマミを中心とした半径10mに限定する。

その様子を止めようともせず、マミは特殊弾をマスケット銃に込めていた。

マミ(わたしの推測が正しければ、これで……)
53 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:38:59.70 ID:+Ssj2ja90
銃口を上に向け、マミの方からキリカへ近づいていく。
手のひらからリボンを出現させ、それを螺旋状に延ばしてキリカの体を斬り裂こうとする。

キリカ「ふん!!」

それを胸の前で鉤爪をクロスさせて切り裂く。
クロスした腕を再度地面向けて開くと、片手に三本だった鉤爪が五本へと増える。

キリカ「あはははは!!さあ、相手になってもらおうか!!」

マミ「伊達に一人で戦って来たわけじゃないってことを、教えてあげるわ!」

キリカとマミの、接近戦が開始される。
54 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:39:40.36 ID:+Ssj2ja90
戦況は、終始キリカ優勢で進んでいた。
キリカの戦闘スタイルとマミの戦闘スタイルでは、相性がはっきりと分かれていた。
にもかかわらずマミがやられずに戦闘続行が出来る辺り、やはりマミはベテランの魔法少女なのだった。
しかし、それでも徐々にマミが追い詰められていく。

マミ「くっ……!!」

キリカ「どうしたのかな、巴マミ!?さっきから防戦一方だけど!?」

挑発しながらも、キリカは攻撃の手を緩めない。
ひとつ、またひとつと、マミの体に切り傷が増えて行く。

対するキリカの体にも、いくつかの傷が出来てはいた。
しかし、眼に見えて傷跡の数が違っていた。
55 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:41:25.78 ID:+Ssj2ja90
キリカ「右腕、貰ったっ!!」

左腕を頭上から真下へ、振り下ろす。
その太刀筋は、完全にマミの右腕を切り飛ばす軌道だった。
それを僅かに逸らし、切り飛ばされるのだけは回避する。

マミ「うくっ……!?」

しかし、完全回避は成らず。
右腕に、決して浅くはない切り傷が刻み込まれた。
痛みに顔を歪ませ、姿勢が崩れる。

キリカ「それ!!」

姿勢が崩れたのを見逃さなかったキリカが、マミの腹に渾身の蹴りを叩きこむ。

マミ「ぐぁっ!?」

蹴り飛ばされた反動で、マミは大きく後ろへよろける。
56 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:42:55.88 ID:+Ssj2ja90
キリカ「これで、終わりだ!!」

左手を振り下ろした反動で上体を回転させ、そのまま右腕をマミの頭部へ向けて振り下ろす。
狙いは、マミの髪留めとなっているソウルジェムだった。
その攻撃を、無理に回避しようとはせずにしゃがみ込む事で回避する。

キリカ「ちっ!!」

マミ「お返しよ!!」

頭部でキリカの攻撃が空振りした直後に、マミは姿勢を立て直してキリカの脇腹を強く蹴り抜く。

キリカ「ぐっ!?」

その重い蹴りで、キリカの体が僅かに浮かぶ。

マミ「もう一撃!!」

更に左腕を大きく広げ、そこにマスケット銃を召喚し、それを撃ち放つ。
その魔弾はキリカの脇腹に命中し、僅かに浮かんでいたキリカの体を大きく吹き飛ばした。

キリカ「ぐううぅぅぅっ!!?」

数メートル吹き飛ばされ、地面をゴロゴロと転がる。
57 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:43:31.64 ID:+Ssj2ja90
マミ「はあ!!」

そこで、今の今まで右手に握っていた、特殊弾を装填したマスケット銃をキリカへ向けて撃ち放つ。

キリカ「っく、当たらない!!」

ギリギリのところでその魔弾を回避したキリカが、再度マミへ接近しようとする。

キリカ「今度こっ……!!?」

突如、背後からの衝撃がキリカを襲った。
58 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:44:38.96 ID:+Ssj2ja90
マミ「っ……やっぱり、ね」

ドサリ、とキリカがその場に倒れ込む。
マミは勝利を確信し、ゆっくりと倒れ込んだキリカの方へ歩み寄る。

キリカ「な、んで……!?」

マミ「あなたの魔法は、速度低下ね?この前の戦闘と、今日の戦闘で、分析させてもらったわ」

キリカ「くっ……!!」

マミ「さあ、あなたの目的を教えてもらおうかしら?」

新しいマスケット銃を召喚し、その銃口を倒れ込んだキリカの顔に突きつける。
59 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:45:42.90 ID:+Ssj2ja90
マミ「っ……やっぱり、ね」

ドサリ、とキリカがその場に倒れ込む。
マミは勝利を確信し、ゆっくりと倒れ込んだキリカの方へ歩み寄る。

キリカ「な、んで……!?」

マミ「あなたの魔法は、速度低下ね?この前の戦闘と、今日の戦闘で、分析させてもらったわ」

キリカ「くっ……!」

マミ「さあ、あなたの目的を教えてもらおうかしら?」

新しいマスケット銃を召喚し、その銃口を倒れ込んだキリカの顔に突きつける。
60 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:47:07.70 ID:+Ssj2ja90
キリカ「くっ……ふふ、あはは……」

マミ「………何がおかしいのかしら?」

声のトーンを下げて、マミがそう問いかける。

キリカ「い、いやいや、だって、これが笑わずにいられるかって話だ!」

マミ「……?一体……―――!!?!?」

今度は、マミが息を詰まらせる番だった。
奇しくもそれは、マミがキリカに対して放った攻撃の意趣返し。
織莉子がキリカに預けていた水晶が、突如マミに向けて攻撃を放っていたのだった。

マミ「な、何、これは……!?」

背後からの不意打ちにより、マミは一時戦闘不能へと陥る。
キリカの真横に倒れ込んだマミは、自身へ攻撃を放ってきたモノに視線を移す。
61 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:48:02.59 ID:+Ssj2ja90
マミ「まさか、これもあなたの……!?」

キリカ「さて、どう、だろうね……」

よろよろとしながらも、キリカは立ち上がる。
マミも立ち上がろうとするが、織莉子の水晶が再度マミへ攻撃を放っていた。

マミ「くそっ!?」

キリカ「チェックメイトだ、巴マミ」

ゴロゴロと転がりながら水晶の攻撃を回避していたマミの頭部へ手を伸ばし、マミのソウルジェムを力づくで奪い取る。

マミ「わ、わたしのソウルジェム!?」

キリカ「ふぅ……これでよし、っと」

キリカに奪われたことで、マミのソウルジェムは卵型へと戻る。
マミの魔法少女の変身も解けた。
それを見届けたかのようにして、織莉子の水晶は静かに砕け散る。
62 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:48:49.65 ID:+Ssj2ja90
キリカ「本当に強かったよ、アンタは」

マミ「な、何を……一体、あなたは何が目的なの!?」

ソウルジェムを奪われたにも関わらず、マミは強気な視線でキリカを睨みつける。

キリカ「目的、ね。どうでもいいけれど、ひとつ訂正させてもらおうか」

マミ「ぐっ……!?」

マミの頭を踏みつけながら、キリカは高らかに宣言する。

キリカ「『あなた』じゃない。『あなた達』、だ」

マミ「な、仲間がいると言う事……!?」
63 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:49:28.58 ID:+Ssj2ja90
キリカ「どちらにしろ、キミが知ることはもうないよ。だけれど、名前だけは覚えておくといい。彼女の名前は―――美国織莉子」

マミの頭から足を避けて、キリカは言う。

キリカ「私の目的は、織莉子を無限とする事だ。私の全ては彼女の為に」

言いながら、キリカはマミのソウルジェムを軽く宙へ舞わす。

マミ「何を!?」
64 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:50:06.87 ID:+Ssj2ja90
キリカ「―――ターゲット1、屠殺完了」

落ちて行くソウルジェムを、蹴り抜く。








パキン、と小さな音を立てて。
マミのソウルジェムが、砕け散った。
65 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:50:50.04 ID:+Ssj2ja90
マミ「あ……―――」

起きあがろうとしていたマミの体から力が抜けて、その場に倒れ込む。

キリカ「……さようなら、巴マミ」

その言葉を最後にして、キリカは速度低下の魔法を完全に解除する。
崩れかけていた結界が、一気に崩壊して行く。
マミの亡骸も、その結界と共に姿を消したのだった。
66 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/21(水) 00:52:27.41 ID:+Ssj2ja90
今日の投下はここまで
上手く表現出来ていればいいのですが、分かりづらい所などあったら指摘してやってください
次の投下までに、返答したいと思います
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/21(水) 00:55:45.78 ID:KfwMrXfDO
戦わなければ生き残れない!!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/11/21(水) 00:56:41.60 ID:rJkbjpRho

マミさんは対策練ってくるし杏子たちとのつながりもあるから
真っ先に潰さないとどんどん厄介になるよな
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/21(水) 09:06:57.59 ID:GVcVnPiP0
乙です
70 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:41:12.24 ID:5jBUiCsl0


美国の家―――

キリカ「……織莉子の方が、早かったんだね」

織莉子「ええ。私の方はすぐに終わる用事だったから」

キリカの胴体に包帯を巻きながら、織莉子は話す。

キリカ「わざわざ風見野まで、一人の少女を唆しに行っただけ?」

織莉子「より正確に言えば、キュゥべえに紹介よ」

キリカ「ふーん……それじゃ、そいつも遠からずターゲットになる、って考えていいのかな?」
71 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:42:22.19 ID:5jBUiCsl0
織莉子「………いえ。彼女は、利用価値がある。でも、彼女が付き従っている魔法少女がやっかいなの」

キリカ「付き従ってる魔法少女?」

織莉子「巴マミ程のベテランではないにせよ、風見野の魔法少女もかなりの手だれ。でも、そうね……私は、キリカなら勝てると見るわ」

キリカ「随分と私を買ってくれるね?」

織莉子「当然じゃないの。だって、あの巴マミをも屠る事が出来たのでしょう?」

キリカ「あれは、私一人の力じゃない。織莉子のお守りが無きゃ、やられてたよ」
72 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:43:08.74 ID:5jBUiCsl0
織莉子「それは結果論。でも、無理をさせてごめんね、キリカ……痛かったでしょう?」

包帯を巻き終わると、キリカの傷口を包帯の上からそっと触れる。

キリカ「そりゃ、痛かったよ。まさか、散弾を使って来るだなんて思いもしなかったからね」

織莉子「キリカが一時戦闘不能に陥るタイミングで発動させなければ、彼女は絶対に対処していた。だから、このような形になってしまったけれど……」

キリカ「私なら大丈夫。この程度の傷、すぐに癒して見せるさ」

織莉子「ふふ……頼もしいわね」

肩口からキリカの胸元へ、両手を回してキリカを優しく抱きしめる。
73 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:44:05.28 ID:5jBUiCsl0
織莉子「あなたは死んだらダメよ、キリカ……私と一緒に、救世を……」

回された織莉子の右腕に手を置き、肩越しにキリカは織莉子の方へ顔を向ける。

キリカ「うん、わかってる、織莉子。私は織莉子の事、信じてるよ」

織莉子「これから四日間は、安静にしていていいわ。佐倉杏子―――風見野の魔法少女だけれど、彼女と事を構えるのはまだ先の話だから」

キリカ「了解。それだけあれば、十分傷を癒すことが出来るよ」
74 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:45:02.18 ID:5jBUiCsl0
〜〜〜

二日後・見滝原商店街―――

ほむら「………」

商店街の路地裏や、ショッピングモールの裏口、関係者以外立ち入り禁止の封鎖区域をくまなく調べる、一人の少女の姿があった。

ほむら(インキュベーターの姿が見えない……どこにいる?)

暁美ほむら。
まどかとキュゥべえの接触を阻止すべく、キュゥべえの姿を探しまわっていた。
が、キュゥべえの姿を捕捉する事が出来ないでいた。

ほむら(この辺りに、今日くらいのタイミングで現れる魔女は、先程わたしが仕留めたばかりだし……インキュベーターの接触がないのであればとりあえずの心配は必要ないと思いたいけれど……)

一抹の不安が、ほむらの胸中に過ぎる。
杞憂であればいいのだが、と。
75 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:46:18.79 ID:5jBUiCsl0
ほむら(巴マミが姿を現さなかったことも気にかかる。この街は彼女の縄張りなのだし、現れた魔女が自身の知らない所で反応が消えたら訝しんでもいいものだと思うのだけれど……)

後ろ向きな思考ばかりでは、ダメだ、と思考を切り替えようとする。

ほむら(………巴マミとまどか、美樹さやかが接触しなかったという風に捉えれば、いい傾向ではある、と思うけれど……どうにも不吉ね)

あの目ざといキュゥべえが、まどかの存在に気付いていないのか?
気付いていないのなら、何故気付いていない?
それとも、気付いている上であえて接触してこないのか?
考えても、答えなど出るはずもなかった。
76 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:47:31.16 ID:5jBUiCsl0
ほむら(まあ、今はこの平穏を楽しませてもらうことにしましょう)

ほむらにとっては、とりあえずはいいことであると結論を出す。


CDショップへ足を運ぶ。
そこには、級友の姿があった。

ほむら「あら、奇遇ね、鹿目さん、美樹さん。こんなところで会うなんて」

まどか「あ、ほむらちゃん!」

さやか「転校生!あんたも、CD買いに来たの?」

ほむら「ええ、そんな所よ―――」
77 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:50:13.08 ID:5jBUiCsl0







その影で。

織莉子「―――今は一時の平穏を、楽しむといいわ」

織莉子「―――時の迷宮の迷い子さん」

織莉子「―――ふふふ………」

白い魔法少女がほむらを見据え、微かにあざ笑っていた―――
78 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/27(火) 23:52:27.68 ID:5jBUiCsl0
今日の投下はここまで
更新遅くなったなぁと反省してます
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/11/27(火) 23:56:13.35 ID:cz9t5Xdg0
>織莉子「―――時の迷宮の迷い子さん」

ここ敵ポジの織莉子ぽくっていいね。自分もこんな感じなことを言わせようと思ってもできないわ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/28(水) 01:16:41.90 ID:hliusnZDO
すがすがしいくらいの悪役っぷりですな
この手の悪役は最後はフルボッコにされると相場は決まってるがどうなるやら
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/11/28(水) 07:01:23.27 ID:CpJGUQaKo
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/11/28(水) 19:03:42.94 ID:Ia6ZtNyuo
Z
83 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:46:31.27 ID:ANdJJjRE0
思ってた以上に書き溜めが捗った為、投下します
84 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:47:56.12 ID:ANdJJjRE0


それから更に、三日の時が流れた。

キリカ「……ん、よし」

軽い柔軟体操を終え、二、三度その場で軽くジャンプを繰り返し、体の調子を確認する。

織莉子「どう、キリカ?巴マミとの戦いで受けた傷は、癒えた?」

キリカ「うん、完璧だ。それに、いつまでも寝ていられないからね」
85 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:50:25.37 ID:ANdJJjRE0
織莉子「次のターゲットは……言うまでもない、わね?」

キリカ「ああ……―――佐倉杏子、だっけ?」

不意にテラスに現れた魔女に飛びかかりながら、キリカは織莉子に問いかける。
魔女は織莉子目掛けて振り下ろした腕をキリカに止められ、僅かに動揺を見せる。

織莉子「―――それと、千歳ゆま。今日辺り、行動を起こしたいのだけれど……その様子なら、大丈夫そうね?」

受け止めた魔女の腕を力ずくで弾き返し、返す刃でその腕を斬り飛ばす。
右腕を振り下ろした勢いのままクルリと一回転し、魔女を思い切り蹴飛ばして転倒させる。

キリカ「ああ、もう本調子も本調子さ。私の心配は、いらないよ」

倒れ込んだ魔女を踏みつけ、両の腕を振り下ろして魔女の体を文字通り八つ裂きにする。
86 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:51:50.96 ID:ANdJJjRE0
織莉子「それじゃ、ひと息入れたら行動を開始しましょう。目指す場所は、風見野の辺境にある廃教会。そこに行けば、佐倉杏子と千歳ゆまの両名に接触する事が出来るはず」

キリカ「二人が一緒に行動しているところに接触するとのかい?」

魔女とその結界が跡形もなく崩れ去り、その場にはグリーフシードだけが残された。
それを拾い上げ、テラスのテーブルにコトリと置く。

織莉子「ええ。あなたは佐倉杏子と事を構えて。その隙に、私は千歳ゆまを籠絡する。このグリーフシードは、念のためにあなたが持っていって」

キリカ「ん、了解」

魔法少女の変身を解き、織莉子の正面の椅子に座ると、テーブルに置いたグリーフシードを懐へとしまいこむ。

織莉子「今回も、一人で佐倉杏子を仕留めようとは思わないように。私の言うとおりに行動してね、キリカ―――」
87 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:53:50.63 ID:ANdJJjRE0
〜〜〜

日が傾き、辺りが夕陽色に染まる頃。
キリカは一人、風見野の廃教会の前に佇んでいた。

キリカ「さて、と……油断はしないように、だったね」

何回か深呼吸を繰り返すと、キリカは勢いよくボロボロの扉を蹴り破る。

キリカ「佐倉杏子!!ここにいるのは―――」

言葉を、途中で止める。
キリカの喉元に、真横から槍先が突きつけられていた。

杏子「……よう?ずいぶんな挨拶じゃねえか」

キリカ「……お互い様、だと思うけどね」

その場から動くことも出来ず、キリカは目線だけを杏子の方へ向ける。
88 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:55:38.51 ID:ANdJJjRE0
杏子の傍らには、見慣れない少女の姿もあった。

キリカ(こっちのちっこいのが、千歳ゆま、か)

ゆま「き、キョーコ……いきなりそういうことするのは、ダメだよ」

杏子「いきなりじゃないだろ。人様の縄張りにズカズカと入り込んだ挙句、思い出の建物の扉をぶち破りやがったんだ。しかもそれが普通の人間ならともかく、見たところ魔法少女だぞ?」

キリカ「………ふん」

杏子「っ!?」

僅かに気を逸らした隙に、槍の刃元を掴まれていた。

キリカ「どうやら、私が喧嘩を売るまでもないみたいだね」

杏子「どういうこと、だっ!?」

手の中の槍に力を込め、キリカの手から強引に槍を引っ込める。
そして数歩後ずさり、ゆまを庇うようにして杏子はキリカと相対した。
89 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:56:56.25 ID:ANdJJjRE0
杏子「あたしと一戦交えようってのか?」

キリカ「その問いにどれほどの意味があるのかな?私がどんな返答をしようとも、キミは既に臨戦態勢が整っているように見えるけどね?」

右腕を杏子の方に向け、挑発するようにキリカは笑う。

杏子「上等だ……が、ここでは戦いたくない。場所を移そうか」

キリカ「どこでもいいよ。自分の死に場所になるんだ、慎重に選ぶ事だね」

杏子「……ちっ、なんだってんだ」

キリカには聞こえないようにボソリと呟き、杏子とゆまは外へ出る。
キリカはその後を追い、廃教会を後にする。
90 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:57:59.33 ID:ANdJJjRE0
〜〜〜

移動した先は、人気のない雑木林だった。

杏子「何が目的か……なんて、無粋な質問だな?」

槍を両手で構え、キリカを睨みつけながら杏子はそんな事を言う。

キリカ「目的……か。いいよ、教えてあげよう」

杏子「………」

キリカ「私の目的は……こうだっ!!」

準備していた速度低下の魔法陣を発動させ、キリカは杏子の方へ全速力で駆けて行く。

杏子「っ!!ゆま、お前は下がってろ!!」

その動きを見た杏子が、一瞬の内に判断を下す。
こいつは、ゆまを庇いながら戦って勝てるような相手では、ない―――と。
91 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 00:59:54.71 ID:ANdJJjRE0
杏子「ふっ!!」

両手を前に突き出し、槍の柄でキリカの鉤爪を受け止める。

ゆま「キョーコっ!ゆまも戦うよっ!!」

左手を胸の前へ掲げ、ゆまは魔法少女姿に変身する。

キリカ「そら!次、次つぎツギィィ!!」

杏子「くっ、てい、らあぁぁっ!!」

杏子とゆまの眼には、キリカの速さが異常に感じられていた。
キリカの両腕から繰り出される鉤爪を冷静に見極め、その攻撃を全てガードする。

キリカ「へぇ!!やっぱ、武器が近接なだけはあるね!?あの巴マミよりも、近接戦闘の心得はあるようだ!!」

杏子「何っ!?」
92 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 01:02:01.98 ID:ANdJJjRE0
ゆま「キョーコをいじめるなぁ!!」

ハンマーを両手で握りしめ、ゆまはやぶれかぶれと言った様子でキリカに襲いかかる。

キリカ「ふんっ!!」

意識を眼前の杏子から、一瞬だけゆまの方へ移す。
襲い来るハンマーよりも早く、キリカはゆまの腹を蹴り抜いていた。

ゆま「うぐっ!?」

キリカ「ふん、あんたは敵じゃ……っ!?」

杏子「敵を目の前にして意識を逸らすたぁ、随分と舐めてくれるじゃねえの!!」

一瞬の隙を突き、杏子は槍を展開して多節棍状にしていた。
その刃先が、キリカの左の二の腕を浅く裂いていた。
93 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 01:02:58.54 ID:ANdJJjRE0
キリカ「ちっ!」

杏子「ゆま!!お前はそこで大人しくしてろ!!こいつはあたしがやるっ!!」

ゆま「うぐっ……う、うんっ……!」

キリカと杏子は戦いながら、徐々にその場から離れて行く。
ゆまは心配そうな顔をしながら、それを見送ることしか出来なかった。





94 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 01:03:45.89 ID:ANdJJjRE0





織莉子(いいわ、キリカ……その調子よ。少しでも長く、佐倉杏子を足止めして頂戴……)

戦闘音がかなり離れた所で、織莉子が行動を開始する。

織莉子「お久しぶりね……千歳ゆま?」

ゆま「……っ!お、織莉子……?」

織莉子「ふふ……佐倉杏子が心配?」
95 : ◆/ZP6hGuc9o [saga]:2012/11/29(木) 01:05:11.17 ID:ANdJJjRE0
投下ここまで
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/11/29(木) 01:25:17.22 ID:E+DmP5LP0
こいつ見る度に某オカッパ頭の「吐き気を催す邪悪とは(ry」云々のセリフを思い出す
もし本編でも目的達成して生き延びたらあの後ものうのうと生きてくのだろうか
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2012/11/29(木) 06:56:41.54 ID:F87AxcTpo
Z
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/29(木) 12:43:15.23 ID:bZoYhI0ao
無知は罪とも言うけどね
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/11/30(金) 00:10:21.29 ID:1R9FRUkAO
まぁそこは、まどかと世界のどちらを取るかの話ですし
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/11/30(金) 00:20:26.39 ID:C3um6EWH0

自分の思いを突き通すのがこの世界の魔法少女だからしかたない
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:39:06.00 ID:qbbWv2FSo
続きまだー?
102 : ◆/ZP6hGuc9o [sage]:2012/12/25(火) 02:00:34.13 ID:BWf44Uhvo
非常に申し訳ないのですが、このSSは休止とさせていただきます
色々理由はあるのですが、一番の理由は「モチベーションが持たない」からです
外伝の方々は好きなのですが、どうも考えているうちに外道にしかならなくなってしまって…
外道な織莉子を書いても、ぶっちゃけると俺は楽しくありません
楽しみにしていた方は申し訳ありません
HTMLスレに依頼に行ってきます
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 03:28:40.20 ID:T7xQX+nho
あら残念、次作もおりマギになるのかな?
なんにせよ出来れば次作も待ってんよ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 23:29:20.21 ID:bWjBbEejo
その外道の裏側を見てみたいと思ってたけど、仕方ないね
お疲れ様
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 12:44:22.47 ID:nJuA4LBmo
正直消化不良だけどしょうがないか・・・
マミ殺して満足したって理由じゃないことを祈る
(この時点だとそうとられても仕方ないんだぜ?)
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 13:21:47.98 ID:AG9fmGyDO
あん子とゆまっちが無事なら構わんぜよ
マミ?本編でも死んでるし気にしない
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