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春香「私と真がアイドルトーナメントで戦う?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/03(月) 01:06:02.00 ID:WwFVqrwt0
某月某日。その依頼は、765プロに大きな震撼を与えた。

「そんな、私と真が戦うなんて……」

目を潤ませながらよろめく春香を、肩を貸す形で真が支える。

「落ち着いて春香……僕も春香と戦うだなんて嫌だけど……これも、仕事なんだ」

答える真の言葉には覚悟がある。

意地。信念。我が強く、ゆずらない。
それは強靭な意志の発露であり、何物にも揺るがないという彼女の性根の表れ

「誰かが僕達2人が競うことを求めていて、そうすることで喜ぶ人がいるなら……僕達のやることは、一つじゃないかな?」

真の問いかけ。それが春香に届いたかどうかはわからない。
言えるのは一つだけ。天海春香は、この日をきっかけに変わったということだけだ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1354464361
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/03(月) 01:06:54.46 ID:WwFVqrwt0
パンッ、と乾いた音と共に、春香の顔の真横を真の抜き手が貫いた。

千早との特訓が功を奏したのか。その速さには慣れていると言わんばかりの余裕を持った挙動で真の一撃をかわす。
かわし切った、はずだったのだが――

「拳が、伸びた……!? いや、もともとそういう射程だったのね。見誤ったのは私の方、と」

頬に伝う血を拭いながら春香が呟く。
かわした。そう思った春香の顔を飄風の刃――音の壁を超えた拳速により生じたソニックブームが捉えていた。
手の射程は間違いなく春香の目測通りだった。ただ、その一歩先を読むことができなかった。

手加減は不要。目の前の相手にそんな真似はできない。
相手は生身を持って音の境界を破る怪物(アイドル)だ。
そんな相手に抜く手など、春香はもともと持っていないのだ。

「……真にはいつも驚かされてばかりだね。いつだっていつも一歩だけ私の先を行く。そういうの……ずるいよねえ……?」

ガチガチのインファイター。そんな印象を持つがゆえに中距離での防御を怠った。相手が中距離で攻撃できないといつの間にか決めつけていた。
その結果がこの流血だ.今の春香には油断も慢心もない。今の会話を数分とかけずに終わらせ、その後はあっさりと栄光を勝ち取るだろう。

「僕だって今日は春香に驚かされたよ。今までの勝利がまぐれじゃないってことも十分わかった。観戦するのと、実際に戦うのとじゃ勝手が全然違うや」

けどね、と真は一度言葉を切り、挑発的な笑みを浮かべ言う。

「まだもうひとつあるでしょ? 僕を驚かせる方法が。早く出しなよ。こっちもそう気が長くないんだから!」

煽るような言葉と同時。
真の腕が。春香の脚が。軋みを上げ、不気味な変形音と共にこれまでの形から離れていく――

二重に響く筋肉が変質する音とともに、2人の少女たちが“人為変態”を開始した。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/03(月) 01:07:32.58 ID:WwFVqrwt0
M・O手術(モザイク・オーガンオペレーション)
自分以外の生物の細胞を許容する器官“免疫寛容臓”を移植することで、人間の身体に後天的に動植物の遺伝子を組みことが可能となる手術。
アイドルの自衛のために開発されたそれは、今やアイドルとアイドル同士をぶつけあうために使われるようになった。

獣の牙を、虫の角を、魚の鱗を、鳥の羽を。
それらを持った少女たちが互いの目標のため『アイドルとしての知名度』を約束された栄光として競い奪い合う戦い。
それこそが、このアイドルトーナメントのあり方である。

今日もまた2人、アイドルとしての高みを目指すべく、少女たちがお互いの存在をかけて戦い合う。

アイドルランキング・一位
M・O手術 昆虫型 サバクトビバッタ
天海春香

アイドルランキング・四位
M・O手術 甲殻類型 モンハナシャコ
菊池真

最古の害虫。
蒼海の拳聖。
見参
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/03(月) 01:12:58.88 ID:WwFVqrwt0
アイマス×テラフォーマーズだけど火星は一切出てこない。むしろ天下一武闘会的な。そんな感じ。
キャラ崩壊はご愛嬌。あんなポワポワしたやつらにバトルなんかさせられるか。
予定は未定。続きは近日中にでも。

以下おまけ
没案1
真=パラポネラ
もっとパラポネラっぽいっていうかミッシェルっぽい人がいたので没に。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 09:03:29.44 ID:Ia6hmkF7o
思ってたのと違った
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 13:13:22.00 ID:XxiwZ/GKo
え、何これは
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 16:25:43.25 ID:76huxH3Yo
そして安定の名前間違い
菊「池」じゃなくて菊「地」だよ!
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/05(水) 10:18:40.12 ID:DwKL2zt10
火星の奴らを出さなかったのはGJ。
あの黒テカゴリラ共に俺達のアイドルが殺られるシーンなんて見たくないからな。

PS:美希がどうなってるのか気になる。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/08(土) 23:02:25.01 ID:zlAuSqjTo
考えたこともなかったクロスだな、期待
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 09:37:42.96 ID:2HSEWc4V0
ぼちぼち投下。真VS春香はこれで完結
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/09(日) 09:39:09.07 ID:2HSEWc4V0
重量×速度=威力。
これは、物理の世界では基礎中の基礎とも言える公式である。
例えば銃弾。10グラムに満たない金属の塊が、秒速800mの加速を得ることで、猛獣の鎧の如き鋼皮を貫く兵器となる。

そしてその法則は格闘技の世界にも適用される。
拳速が早ければ早いほど、一撃の威力は増すといっていい。
より質のいい拳撃を得るためには、十分な速度が必要である。

天海春香は頭が切れる。
彼女の宿す生物の遺伝子は、それ自体が強力というわけではない。
律子や真、響のように純粋な身体強化能力が高いわけでもなければ、やよいや真美、貴音のように何か特殊な能力を持ち合わせているわけではない。

知恵――正確には観察力と判断力。その二つが重なることで生まれる高い状況対応能力。
それこそが、彼女の実力を裏付ける理由の一つであった。

肥大した真の右腕、その筋細胞が軋む音を捉え、春香の全身に戦慄が走る。
あれはダメだ、あれを受けたらただですまない。これが大砲だとしたら今までの攻撃など豆鉄砲にすら値しない。
防ぐこともカウンターすることを忘れ、バックステップで回避する春香。
その距離おおよそ10m。ここまで間合いをとれば大丈夫だろう。春香が安堵したその瞬間。

「が、はっ……! そんな、なんで……あの距離から……」

振り抜かれた真の拳。そこから放たれた“空気の塊”が、春香の腹を貫いていた。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/09(日) 11:59:13.62 ID:2HSEWc4V0
モンハナシャコ。
貝などを主食とする甲殻類の一種である。
強固な殻に身を包む貝、それを捕食するのに鋭利な牙はいらない。巨大な鋏もいらない。
身体を守るための盾、それを叩き割って、中身を引きずり出せばいいだけの話だ。

シャコの拳は鋭く、重く、疾い。
ガラスの水槽で飼育していたシャコが、水槽の表面で叩き割って逃亡した事例は多々存在する。
海中のシャコにちょっかいをかけようと手を差し出した少年が、その差し出した手の骨を砕かれる事例も毎年山のように寄せられる。

その筋肉密度、人間のおおよそ13倍。
それが人間大の大きさを得たのなら、音の壁を超えることなど造作も無い。

ましてやその力を振るうのは菊地真。
幼少時より空手に精通した彼女がシャコの拳を獲得したのなら、その一撃は大気を振動させる魔拳と化す。
眼前の空気だけを拳で殴り飛ばし、砲撃のように相手へと叩きつける。
その程度、今の彼女にとっては児戯のようなことである。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 12:57:07.35 ID:3NUKiSC3o
うむ、おもしろい乙


関係ないがシャコは虫なのだろうか
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/09(日) 23:44:47.41 ID:2HSEWc4V0
「……もっとも、この間合が好きか嫌いかで言ったら嫌いだけどね。君もそろそろそいつを抜きなよ。僕がへし折っちゃう前にさ?」

叩きつけられた勢いで咳き込む春香はすでに満身創痍である。例え空気を伝搬したものとは言え、あの真の一撃を食らったのだ。いくら彼女が比較的頑強な昆虫型とはいえ無事ではすまないだろう。
ギシリ、と言う感触とともに春香の肋骨が1つ、また1つと粉砕されていく。息を強く吐き出すだけで骨が折れる始末。
策など、通用しない。純粋なパワーでもスピードでも。天海春香のポテンシャルでは菊地真を追い越すことなど不可能である。
今の春香には、この窮地を巻き返すことなど――

例えばゴキブリ。
彼らがどのような経緯を経て今の形を得たのかは未だに明らかになっていない。

進化とは、往々にしてそういうものである。
予測できる進化を進化と呼ぶことはない。

「……わかったよ。真がそこまで言うなら、付き合ってあげようかな?」

その瞬間、会場にいた春香以外の存在が感じた悪寒は錯覚などでは決して無い。

それは自分がこれから目の前の少女に捕食されるということ。

春香の身を纏うサバクトビバッタの外骨格が、血の鮮紅と漆黒に染まる。
真紅に血走った瞳が赫灼の光を宿す。

万物遍く全てを飲み干す食い散らかす暴食と強欲と破滅の化身――最古の害虫、サバクトビバッタ。
その本性である群生相が、春香の身に発現しようとしていた。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/10(月) 00:13:21.32 ID:vpcEB33m0
「行くよ……これを出したからにはもう手加減なんてできない」

ギチリ、と音を立て、春香の右足が駆動する。
そこから伝わる脅威、大気を伝わり感染する春香の“畏”が会場を包み真を飲み込んでいく。

「……うん、いいよ春香。どうも、僕好みの展開になってきたみたいだ」

拳を緩く開き、春香の右足に向け駆け出す。
目的は1つ。先程明言した通り、春香の脚をへし折るためである。

「まずはその右足、奪わせてもらう!」

しゃがみこむスピード。脚に腕を絡ませるタイミング。その全てが完璧だった。
無論それは。真が春香に届くことがあれば、の話ではあるが。

「ぐっ、あ、そ、そんな……」

真の眼前で振り上げられた脚。その猛烈な勢いが引き起こした暴風が、真の身体を軽々と吹き飛ばした。

菊地真が得意距離(インファイト)で相手に触れることができなかった。
過去数百回に渡って行われてきたアイドル同士の戦闘において未だかつてありえなかった事態を春香は引き起こしていた。

振り上げ振り下ろし右に左に振りぬき右足の挙動を徐々に加速していく春香。
音を越え光にすら迫るそれは、さながら断頭刃の煌めきにも酷似していた。

そうしてまた、放たれた絶死の一閃を真はすんでのところで回避する。
寝転んでいたら終わる。吹き飛ばされて腰を抜かしている暇なんてあるものか。春香は本気だ。気を抜けば一瞬で終わる。

春香の動きに合わせ発生する無数の真空刃、それが徐々に一箇所に集まっていることに、真の本能が直感する。

駄目だ。これを完成させたらもう手のうちようがない。今の段階にかろうじて存在する欠陥箇所、そこを打ち砕く!

丹田で練りこんだ気を一瞬で全身に回し、強化された腕で“砲拳”を放とうと構え――

「そんな、そんな、まさか……!」

放とうとした目の前の空気を、もっと巨大な何かに持っていかれる感覚。それを知覚した瞬間、真が何よりも恐れていたものが完成した。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/10(月) 00:14:58.35 ID:vpcEB33m0
それは鎧というにはあまりにも大きく、城塞というにはあまりにも攻勢的であった。
春香が虚空に放った蹴り。それが編みあげた大気の層が幾重にも積み重なり、回転運動も加わったことでさながら小型の竜巻としての様相を得る。
中心の真空地帯は普通の人間である真が立ち入ることができる場所ではない。外部の暴風壁は真に突破できるものではない。
砲撃で相殺するには弾にできるほどの空気がなく、生身で突撃するには些かに無謀が過ぎる。

「近づけば切り刻まれて、中に入ったら窒息死は免れない。真がギブアップしてくれたら、少なくとも今回は死者が出ずにすむんだけどな」

周囲の風に器用に伝搬させながら春香が締めにかかる。
交渉と呼ぶには稚拙ではあるが今の真には十分な効果があった。

そしてこれが、天海春香最大の愚策となることになる。

「……逃げない。僕は引かないよ春香! いいよ、いいよいいよ最高だよ! うちも含めてアイドル事務所に所属するアイドルは一癖二癖もある! こんな自然現象くらい突破できずにトップアイドルなんて目指せないよね!」

満面の笑みを浮かべ、はためには無謀としか思えないような突進を仕掛ける真。

暴風を纏う春香が人知れずため息をつき、周囲――特に雪歩のものであろうひときわ大きい甲高いものが混じった悲鳴があがった瞬間。
竜巻と地面、その境目ギリギリに、菊地真の剛拳が炸裂した!

「な!? そんな! そんな馬鹿な!」

春香が慌てるのも無理は無い。地面が砕かれるということは風が吹くスペースがそのぶん広がるということであり――
一部分に限り、暴風の密度が変わるということ――!

「もう遅いよ……夢は終わり。シンデレラはベッドで寝る時間だ!」

大気の層を打ち砕いた真が春香に迫る。

必勝の防護陣が敗れたことに困惑する春香。
自滅を覚悟し腹を括り敵陣に乗り込んだ真。

両者の精神差は歴然。
真が放った拳気に当てられた春香は、その拳に触れるまでもなく意識を失った。


天海春香VS菊地真

勝者。
菊地真。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/10(月) 00:26:47.20 ID:vpcEB33m0
とりあえず第一部(仮)!
次は真VS別のアイドルか別のアイドルVS別のアイドルにしたい。なにはなくとも続きは書きたい。

以下補足とか。
1.群生相春香さんの変異はパンキッシュゴシックイメージ。
2.地面を打ち砕いで春香の竜巻を変化させる戦法は雪歩の叫び声を聞いて瞬間的に浮かんだとか浮かんでないとか。

没案。
1.最初は真が負けるはずだったけどいつの間にか主人公補正かかってた。
2.真はパンチ力一択と見せかけてカマドウマ+ヘラクレスオオカブトで全身バランスよく強化できるタイプにするはずだった。そんな尺はない。複数MOはいずれ出すかも。

日付またいでグダグダになったけどお付き合い感謝です。
また近いうちにお会いしましょう。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 21:47:21.83 ID:Hdoe6YNQ0
第二部書こうとしたけど誰と誰ぶつけるか思いつかんっていう
というわけで安価します
>>19VS>>21
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 21:48:56.23 ID:Hdoe6YNQ0
あ、真と春香は抜きで頼んます
というわけで再安価
>>20VS>>22
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 23:03:01.87 ID:0Ek93T4SO
雪歩
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 23:56:02.67 ID:T8oH1QwXo
伊織
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 00:02:59.94 ID:DKVk2fZio
伊織
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 12:23:09.13 ID:EH6AjsxS0
四条貴音というアイドルがいる。

腰まで伸びた銀の髪と神秘的な紫の瞳、どこか超然とした雰囲気を常に漂わせていることから『銀色の女王』という異名を持つ少女である。

だがしかし、本当の意味での女王という称号が相応しいアイドルはこの業界に一人しか存在しない。

本日五度目の被弾を脇腹に受け、雪歩は弾き飛ばされた。

地面に這いつくばりながら、改めて今の状況を雪歩は把握する。

対戦相手である伊織、その愛用する兎のぬいぐるみ――鋼鉄の硬さと稲妻の如き疾さを兼ね備えたそれが雪歩を打ち貫かんと闘技場内を縦横無尽に駆け巡っていた。

無論念動力や魔法の類では断じて無い。伊織のぬいぐるみがぬいぐるみを遥かに超えた動きを可能とする理由はただの一つである。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 12:24:04.79 ID:EH6AjsxS0
「これでわかったでしょう? 雪歩。あんたがこの伊織ちゃんに挑むなんて百年早いのよ。あんたなんか私が直に手を下さなくても十分」

エメラルドゴキブリバチと蜂がいる。

特殊な毒をゴキブリに打ち込むことでその動きを操ることを可能とした蜂である。

例えば、複数のゴキブリが同じ方向に動こうとした場合、その時生まれるエネルギーはどういうものになるか。

頑強な甲殻を持つ昆虫が複数集まればその強度は数十倍にも跳ね上がるだろう。

そうして、『無数のゴキブリが入れられた兎のぬいぐるみ』何度か鉄槌のような攻撃を受けた雪歩に、ある一つの打開策が閃く。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 12:24:44.40 ID:EH6AjsxS0
アイドルトーナメントの勝利条件は二つ。

リングアウト、もしくは気絶・戦意喪失などによる戦闘の終了である。

雪歩の狙いは前者である。そのために自分が何をすべきか。

その全てを悟った雪歩が行動を開始する。

縦に、横に、時折跳躍も交えながら、引きつけるような、誘導するような挙動で突進攻撃を仕掛ける兎を翻弄する。

そうして、期は熟す。

揺らめく陽炎のような雪歩のステップが、居抜かれた刀剣の如き速度を持ってして伊織に肉薄する。

全身全霊を込めた両手での掌底。今までの意趣返しと言わんばかりに放たれたそれは伊織を吹き飛ばし――

「今、勝ったって思ったでしょう。だからあんたは弱いのよ」

伊織の命令のもと、一列に連なることで刃の鋭さを得たゴキブリがぬいぐるみの生地を破き、蛇腹の節を持つ鞭剣のように、雪歩の両腕を切り落とした。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 12:25:14.83 ID:EH6AjsxS0
落とした、その瞬間。

「がッ! な、なあっ……!?」

自分が壁に叩きつけられた声を耳にしたのを最後に、水瀬伊織の意識はシャットダウンした。

その両胸に残るのは、萩原雪歩の両手の痕跡。

切られた両腕を瞬時に再生させた雪歩が、疾走の勢いはそのまま伊織に渾身の一撃を見舞った証である。

ヤマトヒメミミズ。

破砕分離と呼ばれる無性生殖によって細胞を増殖させる能力を持ち、再生力を調べるための実験などにも使われる動物である。

萩原雪歩は臆病である。痛いのも、辛いのも、彼女にとっては好ましくないことだ。

ゆえに、彼女は選択した。
彼女にとって、もっとも恐怖から遠ざかることができる術を。


萩原雪歩
M・O手術 “環形生物型”
―ヤマトヒメミミズ―
『アイドル・ランキング』8位

水瀬伊織
M・O手術 “昆虫型”
―エメラルドゴキブリバチ―
『アイドルランキング』7位

萩原雪歩VS水瀬伊織。

勝者。
萩原雪歩。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 12:30:02.82 ID:EH6AjsxS0
怒涛の勢いで第二部完。雪歩誕に微妙に間に合わず申し訳ない。
お詫びに勝利をプレゼントってことで。つうか雪歩一言も喋ってねえ。どういうことだ。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 20:51:33.70 ID:EH6AjsxS0
765プロダクション社長、高木順二郎はこう語る。
「我が765プロに所属するアイドルの武器? 君ィ、そんなものは一つしかあるまい。団結だよ、団結。心を一つにした765プロのみなは、無敵だ」






961プロダクション、第72アイドル養成所。

未来のアイドルを育成するその場所に、二人の現役アイドルが肩を並べ屹立する。

「随分と手薄だね、あ、千早ちゃんがここに送られたのってそういう……」
「黙りなさい。もぐわよ」

剣呑、かつどこか脳天気な会話を繰り広げる二人を最初に視認したのは正門玄関の守護を任される警備員たちだ。

その声を耳にした瞬間、彼ら一斉に応援要請のシグナルを警備本部に送信した。

961プロの専属警備員になる前の研修時代に耳にタコができるほど聞かされた、961プロにとってもっとも脅威となる13人の要注意人物。

そのなかでも、極めて危険度の高い声の持ち主と、その二人の声は一致していたのだ。

ホルスターから銃を取り出し、安全装置を取り出し、狙いを定め引き金を引くまでわずか0.2秒。

極限まで無駄のないその動きは人間の限界ギリギリに迫るものである。

二人の少女の心臓、それを正確に狙った弾丸は、音を超える速度で主の意思を果さんと接近し――

「あ、撃ちましたね? 私達を殺そうとしましたね? 殺そうとしたってことは――殺されても文句は言えませんよね? ねえ、千早ちゃん?」

目標を貫く寸前、無造作に放たれた蹴りの風圧に弾かれた。

跳ね返された弾丸は射手の両目を正確に撃ち抜きその生命を略奪する。

サバクトビバッタ――最古の害虫と呼ばれた昆虫の力を宿す天海春香の前に、銃弾の速度は遅すぎた。

「ええ、そうね――彼らは行動が遅すぎた」

そして、その春香の反応速度をたやすく凌駕する存在が、テッポウエビ――鋏を打ち鳴らすことで衝撃波を生み出す力を持つ如月千早である。

両の手に形成された甲殻類特有の装甲。それを打ち鳴らした瞬間、彼女は音を越え光に迫る。

生き残った警備員数名の中心に飛び込む千早。無防備と言ってもいい彼女に、銃口が向けられた瞬間。

「……くっ」

共振現象による爆破――その囁きを耳にしたすべてのものが、脳漿と頭蓋の破片を撒き散らしながら絶命した。

如月千早
M・O手術 “甲殻類型”
―テッポウエビ―
『アイドルランキング』3位
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 20:52:40.43 ID:EH6AjsxS0
少数戦力で最多戦力を打倒するのに最も適した策は何か。
古来より何万回と語られたその議論は、最終的に奇襲という結論に帰結することが最も多いという。

奇襲において最も効果的な人材。それは、『女』と『子供』。




警備員待機室。

緊急警報を聞いてそこから飛び出した男たちの前に、少女が現れた。

「おじさんおじさん! はーいタッチ!」

愛らしい笑顔を浮かべながら平手を差し出す少女。その可愛さに、思わず自分の手を重ねる。

少女と男の手が乾いた音をあげた瞬間。

「じゆうな〜い〜ろで〜えがいて〜み〜よ〜う〜♪ おじさんの見る色は何色でしょうね?」

少女――高槻やよいの手から吹き出した粉末が、警備員の脳髄を汚染した。

一斉に銃を撃ち出し同士討ちをはじめる警備員達。その射線上にやよいの姿が映ることはない。

チョウセンアサガオ――強烈な幻覚を生み出す力を宿す、やよいの放った粉末を吸入した男たちが見るものは、地獄か、天国か。

高槻やよい
M・O手術 “植物型”
―チョウセンアサガオ―
『アイドルランキング』7位
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 20:53:24.98 ID:EH6AjsxS0
「止まれ! 止まれェ!」

言葉とともに放たれる銃弾の嵐。その誰もが彼女には当たらない。
いや、当たらないのではない。彼女に近づいた銃弾が彼女からから逸れていく。

まるでそれは彼女が銃弾の軌道を書き換えるかのような所業で――

「止まる? 冗談きついの」

ため息と共に、一条の閃光が奔る。美希が宿すのはデンキウナギの力。自らを雷へと変生した彼女を破れる人間など765プロにすらそうはいない。

「アハッ♪美希のキラキラは、誰にも止められないよ?」

ウインクと同時、放たれた稲妻が周囲の敵を根こそぎ焼き尽くした。

星井美希
M・O手術 “魚類型”
―デンキウナギ―
『アイドルランキング』5位

雷を纏い突進する美希が重戦車なら、律子のそれはスポーツカーの所業だ。

足として駆るのは至って普通のワルキューレルーン。最高時速250キロをオーバーする、通常の乗用車などが軽く蹴散らしてしまう鋼鉄の魔獣である。

いかなる技術を使ったのか、疾走する車輪の下が一定のテンポで爆ぜ、明らかに限界速度をオーバーしたスピードを叩きだしている。

ハンドルを取る律子の後ろ、わずかに空いたスペースに仁王立ちする菊地真。モンハナシャコの腕を解放し、すでに臨戦態勢である。

「それじゃあ、そろそろ挨拶に入りましょうか?」

右手をハンドルから離し、緩く握り拳を作り律子が告げる。

その瞬間、律子の拳を土台に真が跳躍をかまし――真の足と律子の拳、その間で起きた爆発の勢いはそのままに、大気の圧拳を敵陣のど真ん中に打ち込んだ。

「お邪魔、しますッ!」ムヘイシロアリ――自爆という自衛機能を持つ個体。

秋月律子の手にかかれば、『爆破』という現象そのものを自在に操る力と化す。

秋月律子
M・O手術 “昆虫型”
―ムヘイシロアリ―
『アイドルランキング』2位
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 20:58:45.04 ID:EH6AjsxS0
ガン・スモーキー・ベイベを見てたら書きたくなった。
後悔はしていない、反省はしている。

亜美真美・響・貴音は後ほど投下。

現行ランキング

1天海春香   サバクトビバッタ
2秋月律子   ムヘイシロアリ
3如月千早   テッポウエビ
4菊地真    モンハナシャコ
5星井美希   デンキウナギ

7水瀬伊織   エメラルドゴキブリバチ
8萩原雪歩   ヤマトヒメミミズ
9――――   ――――
10――――   ――――
11――――   ――――
12――――   ――――  
13――――   ――――

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/25(火) 22:29:06.15 ID:EH6AjsxS0
読み返してみるとランキング穴ありすぎで草生えた

1天海春香   “昆虫型”サバクトビバッタ
2秋月律子   “昆虫型”ムヘイシロアリ
3如月千早   “甲殻類型”テッポウエビ
4菊地真    “甲殻類型”モンハナシャコ
5星井美希   “魚類型”デンキウナギ
6――――   ――――
7水瀬伊織   “昆虫型”エメラルドゴキブリバチ
8萩原雪歩   “環形生物型”ヤマトヒメミミズ
9――――   ――――
10――――   ――――
11――――   ――――
12高槻やよい  “植物型”チョウセンアサガオ  
13――――   ――――

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 05:53:50.83 ID:lMHe7tz+o
やよいになんかワロた
ミミズは環境生物って言うんだな


34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 21:28:30.85 ID:1O7zhZaq0
ところでランキングは強さ順じゃないなら何なんですかね・・・?
ランクというなら何かの順番になってるはずって、はっきりわかんだね
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 20:57:23.35 ID:MnB74jcu0
「調子に乗るなァッ! 765のゴキブリ共!」

ポリカーボネイト製の盾を装備した警備員が、美希を取り押さえようと突進を仕掛ける。

天然ゴムを成分に含むこの盾には、稲妻のたぐいは通用しない。

「え→? 調子に乗ってるのは兄ちゃんしょ→?」

瞬間的に唖然とした美希に襲いかかろうとしたその瞬間。

懐に迫るサイドポニーの少女が放った猛毒の針撃が、警備員の構えた盾を一瞬で溶かし尽くした。

オオスズメバチ――腐蝕毒の針と獰猛性を武器とする日本原産の昆虫を宿す双海真美の前に障害となるものなど存在しない。


「兄ちゃん……っていうか、おっちゃん?」

その姉・双海真美が引き起こした爆炎が、わずかに残った盾の破片ごと、警備員を灰に変える。

ミイデラゴミムシ――体内で合成した化学物質を火炎として放射する、昆虫の中でもかなり特異かつ攻性の能力をもつ。

亜美が溶かし、真美が焼きつくす。

姉妹の前に道はない、姉妹の後ろに道ができるのだ。

双海亜美
M・O手術 “昆虫型”
―オオスズメバチ―
『アイドルランキング』9位

双海真美
M・O手術 “昆虫型”
―ミイデラゴミムシ―
『アイドルランキング』6位
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 20:59:44.91 ID:MnB74jcu0
765プロダクションには2人の毒遣いがいる。

1人は双海亜美。己の身に眠るオオスズメバチの遺伝子を解放することで自身の肉体を腐蝕毒の塊に変性する。

「……安らかに、お眠りくださいませ」

両手に構えた鉄扇が、周囲の銃弾を寄せ付けない。

舞い踊るような動きに、銀の髪が月光を乱反射させる。

立ち振る舞い自体に優雅にして美麗。反して、彼女自身に戦闘力はない。

人為変態を経て、生成された二対の巨大なツバサ――蝶の、羽。

白銀の光を浴びて、薄紫の羽が、二度羽ばたいた。

そこからこぼれ落ちた鱗粉。

あるものは触れた瞬間に溶け崩れ、あるものは呼吸器から体内に取り入れ、猛毒に侵されのたうち回る。

これがもう1人の毒遣い・四条貴音がモザイク・オーガン、ツマベニチョウ。

亜美が甲なら貴音が乙。
亜美が求道なら貴音は覇道。

己を異界と成す異法と外界を異界と成す異法。

両者が並び立つ戦場に、和平が成すことなどありえない。


単純な制圧力なら誰よりも上を行く彼女にも、唯一と言える弱点が存在する。

彼女の能力はあくまで制圧用であり、対人戦にはめっぽう弱い。

周囲の弱者を無差別に巻き込む代わりに、1人の強者には成すすべなくやられてしまう。

今もまた、猛毒の異界をくぐり抜けた凶弾が、彼女の心臓と脳天を穿とうと迫り――

「貴音に手をだすな、殺すぞ」
「……あらあら。お痛はいけませんよ?」

一発は、三浦あずさの放った硫酸の弾丸と相殺する。

二発目は、文字通りの鋼の拳を持つ少女に殴り弾き返され、発射直後の速度よりも加速した銃弾が、警備兵の頭部を木っ端微塵に弾き飛ばした。

ウロコフネタマガイ――鉄で生成された鱗を持つ巻貝の一種である。その保有者である我那覇響がその能力を発現させれば、全身を覆う鋼鉄の鎧と化す。

エゾアカヤマアリ――蟻酸と呼ばれる強酸性の液体を胸部に蓄え、敵との戦闘の際に放射する。

四条貴音の両脇には、彼女たち二人が控えている。

まさしくそれは三位一体。三つの首を同時に切り落としでもしない限り、警備員には勝ち目はない。



四条貴音
M・O手術 “昆虫型”
―ツマベニチョウ―
『アイドルランキング』11位

我那覇響
M・O手術 “貝類型”
―ウロコフネタマガイ―
『アイドルランキング』13位

三浦あずさ
M・O手術 “昆虫型”
―エゾアカヤマアリ―
『アイドルランキング』10位
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 21:02:47.98 ID:MnB74jcu0
銃弾も鎧も腐り溶け落ちた。

火と雷、音の嵐に蹂躙された。

それはまさしく、人ならざるものの所業。

神秘を持たぬ人間に至れる究極の一全――それを極めたもの、すなわち『アイドル』の『パフォーマンス』、その新機軸であった。

総戦闘時間。7分2秒
死亡者数。91人、うち765プロ所属の人間は0人。

961プロ第72アイドル養成所、壊滅。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/01/01(火) 21:06:35.21 ID:MnB74jcu0
ガン・スモーキー・ベイベ編、完!
新年早々趣味全開で申し訳ないことこの上ない。
マイペースでもちょくちょく更新して行くのでなにとぞよろしくお願いいたします。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/02(水) 00:32:39.66 ID:o8Dg4mIao
オオスズメが9位か・・・恐ろしいな
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