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死神『・・・・お前に明日はない』 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 08:40:44.63 ID:ydQnn8in0



男は、雨の降る町を歩いた。


男の身なりは


漆黒のスーツ、真っ白なシャツ、少し緩めた黒いネクタイ。


髪は、ウェーブのかかった少し長い髪。


中性的な顔。



人の目に、男が映ることはない。



人は、彼を見ることが出来ないから。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1355010044
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 08:44:31.72 ID:ydQnn8in0


男『・・・』


男は、人混みの中を歩いて行く。



男には、雨が当たらない


だから男は傘を差していなかった。


元々、手に何かを持って歩くことが嫌いだった。



だからポケットに入る分だけしか物を持ち歩かない。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 08:59:55.84 ID:ydQnn8in0


しばらく歩いて行くと、一つのマンションにたどり着いた。


男『・・・』


男はマンションの中に入った。


男『む・・・?』


一つ目の自動ドアは開いたのに、二つ目は開かない。


男『・・・なぜ、開かないんだ』


辺りを見回してみると、二つ目の自動ドアのそばに数字の並んでいる。


男は、そこの前に立つと適当に四桁の数字を入力した。




ピンポーン




女性『はい?だれですか!?』


中年の女性の声がスピーカーから聞こえた。


男『・・・』



女性『ちょっとぉー、誰なのよ!!』


男は、黙ったままだった。



女性『・・・ったく、悪戯!?やめてよね!!』






ガチャッ・・・





それっきり、スピーカーからは音がしなかった。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 09:10:50.75 ID:9sTA68Xko
あれ?キモオタのやつ?
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 09:20:01.29 ID:ydQnn8in0


男『・・・?』


男は少し考えた。


男は、一度マンションを出るとゴミ収集されている場所に向かい段ボールを拾うと、またそれを組み立てた。



組み上がった段ボールを持つとまたマンションの中に入り、


ポストが並んでいるところを見た。


ポストには、一つずつ名字と四桁の数字が並んでいた。


男『なるほどな・・・』



男が再度数字を入力すると、若い女性の声がした。


男は、カメラを殆ど段ボールで隠した。


女性『はい?』


男『宅急便です・・・。速達で。』


女性『あら・・・?私、買い物なんて・・・』


男『えぇ、ですが・・・・』



男はちらと、名字を確認した。


男『ヤマグチ様宛、になっております。』


女『他のヤマグチ、じゃなくて?』


男『はい。シライハイツのヤマグチ様宛です。大きな荷物なので、早めに入れていただけると嬉しいのですが』


女『そうですか・・・。わかりました。入ってください』


二つ目のドアが開いた。


男(やれやれ、姿は見えないんだから厄介だ。)


男は、カメラにも映らない。





6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 09:33:26.93 ID:ydQnn8in0


段ボールを適当に棄てると、男は二つ目のドアをくぐりエレベーターに乗った。



男『・・・』


13階についた。


長い廊下を歩き続け一つの部屋の前で立ち止まり、インターホンを押した。




ピンポーン・・・・







20秒後、金髪の女性がドアを開けた。


女性「あれ・・・・?」



来ているはずの荷物とそれを運ぶ人間は見当たらなかった。


女性「・・・・?」



女性は眉を寄せながらドアを閉めた。







男(本当に骨が折れる・・・)


男は女性の部屋の中にずかずかと上がり込んでいた。


男『・・・。』


ポケットからナイフを取り出した。



男が柄の部分を押すと、刃が飛び出た。






7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 09:53:32.14 ID:ydQnn8in0




女性「・・・なんだったのかしら・・・。」


女性は、気がかりでなかった。


悪戯だったとしても、得体の知れない人間をマンションの中に入れてしまったことになる。



女性「ねぇ・・・あなた。」



女性は、書斎にこもる夫に言った。


夫『・・・何だ・・・・』


女性「誰かが、悪戯してマンションの中に入ってきたみたい。これってまずいかな』


夫『そんなくだらないことを俺に言わなくたっていいんだ。』



女性「・・・そう。わかった。ごめんなさい。」






夫は、暗い部屋で動画を編集していた。


夫「・・・・・・・・ブツブツブツブツ」


夫「本当にリオちゃんはかわいいなぁ・・・かわいいよ・・・・」


動画には、幼女が映っていた。


裸の幼女だ。















8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 10:02:26.39 ID:ydQnn8in0

夫「リオちゃんは、楽しいかな・・・?おじさんはねぇ・・・・たのしかったよぉ・・・?」



夫は動画の編集を終えると、再生した。



夫『リオちゃぁん、今から、とっても楽しいことしよう』


幼女『う・・・なんで・・・こんなことするの・・・・?』


夫『君はとっても可愛いよ・・・・。とってもとっても可愛い』



夫が、幼女の体に触った。


無論、夫も動画の中では裸だ。


何処かのホテルで撮影されているようだ。



幼女『やっ・・・・・』



夫が幼女に覆い被さった。







バギン・・・・ッ!!





ガラスの割れた音がした。


夫「うわぁ!!」


夫は驚いて飛び退いた。




その勢いで書斎の紙片がばらばらと下に落ちていった。


夫(一体・・・・何だ・・?)
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 10:06:26.46 ID:ydQnn8in0


ベランダに通じる窓ガラスが割れていた。


恐る恐る、近づいていった。



動画は流れ続けている。


夫『はあっ・・・・・はぁあっ・・・』


幼女『やめっ・・・やめてぇっ・・・・きゃんっ・・・』




夫は、窓を開けた。




夫『あっ・・・出る・・・・・・・』


幼女『あうっ・・・・・・ひぐっ・・・・!!』





そこには何も、いないはずだった。




夫『き、気持ちいいよぉ・・・!!』


幼女『・・・・・』





しかし、夫には聞こえた。






























10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 10:07:03.10 ID:ydQnn8in0








男『・・・・お前に明日はない』









11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 10:16:59.80 ID:ydQnn8in0


ガタガタガタッ!!!!



夫の部屋から大きな物音がした。



女性「ひっ・・・・」


女性は、体を震えさせた。



女性「・・・あなた・・・?」



返事は、ない。



女性「ねぇ・・・返事してよ・・・怖いって・・・」



女性は、書斎のドアの前に立った。


女性「・・・はいるよ・・・・?」



そーっと、ドアを開ける。





女性が見た物は、凄惨な物だった。



先ほどまで、女性を冷たくあしらっていた夫が


書斎の椅子に座って死んでいた。




目は見開き、女性の方を見ている。

だが、二度とその目で女性を確認することはない。



夫は、胸を一突きされて死んでいた。




女性「あ・・・・あ・・・」


動画は、流れ続けている。



夫『リオちゃ〜ん・・・・今度はおもちゃを使って遊んでみようね〜』

幼女『もう・・・・・・やめ・・・てぇ・・・・・・・』




・・・・・・・。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 10:54:22.65 ID:ydQnn8in0


死神『・・・・』



死神は、教会にいた。



後ろの方の長いすに、足を組んで座っていた。



幼女『・・・おじさん・・・』



どこから現れた、幼女が死神の近くに立っていた。



死神『君の・・・・選択はこれでいいんだな。』



幼女『うん・・・・。でも・・・なんか・・・もやもやしてる・・・』


死神『・・・そうか。』



死神『・・・だが、間違った選択では・・・ないかもしれない。』




幼女『隣にすわってもいい?』



死神『あぁ。』



幼女『よいしょっ』



死神『・・・』



死神は、教会の祭壇。棺の中に入れられている幼女を見ながら言いました。



死神『どうだった?』


幼女『ん?何が〜?』


死神『・・・生きていて・・・よかったか?』


幼女は、にっこりと笑いました。


幼女『死んじゃうときは、苦しかったりしたけど・・・』

幼女『おそーしきのときに、ママとかパパとかみんな、泣いてくれたから。』


幼女『愛されてるんだ〜って思った!』
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 11:05:13.58 ID:ydQnn8in0


死神『・・・なるほど』


幼女『ねぇねぇ』



死神『なんだ?』


幼女『おじさんは・・・楽しい?』


死神『何が?』


幼女『じんせい!』


死神『・・・私は・・・死神だ。楽しいもつまらんも無い。』


死神『今まで、幾千もの死を見てきた』


死神『殆どが・・・泣いて、叫んでいた。死にたくない、と。』



幼女『悲しくないの?』



死神『悲しいという感情が・・・わからない。』



幼女『そっか。』


死神『・・・』


幼女『笑うことは・・・・出来ないの?』



死神『笑う?』


幼女『こう!』


幼女はニッと笑った。


死神『どういうときにするんだ?』


幼女『うーん・・・。嬉しいことがあったとき。』


死神『嬉しいというのもわからないんだよ・・・。』


幼女『なら』




幼女『誰かが笑えば、おじさんだってきっと笑えるよ!』



幼女は、満面の笑みで答えた。


14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 11:11:13.64 ID:ydQnn8in0


死神『そうだと・・・いいな。』



幼女『うん!』


死神は立ち上がった。


幼女『もういっちゃうの?』


死神『今日死ぬ奴は、大勢いる。私は死を伝えに行くのが仕事だ』



幼女『・・・そっか。』


死神『・・・一人で、逝けるか?』



幼女『だいじょーぶ!!』


幼女の姿が、薄くなっていく。



幼女『おじさん!』



死神『どうした?』








幼女『・・・アリガトウ!!』









幼女の姿は、溶けて消えていった。






15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 11:26:57.93 ID:ydQnn8in0



休憩挟みます。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 11:29:07.57 ID:NZW45UVFo
三点リーダについて突っ込むのは野暮かな

……って二バイト文字を二つ使うのが一般的らしい
一時期そうしないだけで荒れるスレとかあったからまぁ一応
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 11:32:01.59 ID:A/hqlBBso
三点リーダーで荒れたのは一昔前の話。
ああ荒れることはないでしょ、多分
一旦乙
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 12:33:08.83 ID:6XOaude90


もうすぐ再開


あと余命三ヶ月のキモオタの人です。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 12:36:55.92 ID:hRBGP9Pfo
ほう
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 13:05:21.45 ID:ydQnn8in0



男には、名前が無い。



だから、男は死神と名乗った。




男は、自分がいつから人の死を管理するようになったか自分でもわからない。



だが、気がつけば死を待つ人間の傍に立っていた。



死神は、淡々と、粛々と、魂を送り届けていた。


21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 13:41:33.12 ID:ydQnn8in0


死神は、今日も歩く。




死神『次の担当は・・・』



死神は、あるアパートに向かった。


住宅地の端に建てられたアパートは、まだ建てられてすぐのようだ。



死神(ここに・・・・)




男「うほほwwwwwwwwお買い物でござるなwwwwwww」



緊張感に欠ける声が、死神の耳に飛び込んだ



死神(なんだ・・・?)



アパートから離れたところを、親子だろうか。


3人の男女が歩いていた。



少女「やったー!おっかいもの♪おっかいもの♪」


女性「ふふっ、あんまりはしゃいだら転んじゃうわよ〜」



死神『・・・笑っている。』



3人は、そのまま歩いて行った。



死神は、アパートの中へ入っていった




22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 14:29:03.07 ID:ydQnn8in0


死神の今回の担当は、ある女性だった。


20歳の、大学生。


このアパートで彼氏と同居をしている。





死神は階段を上り、女の居る部屋の前に立つ。



死神『さて・・・・どうしたもんかな。』



死神は時計を見て、時間を確認するとインターホンを押した。





ピンポーン.....。




ばたばた、と足音が聞こえたかと思うとエプロンを着けた女が出てきた。


女「はーい・・・・・あれ?」



案の定、女の前には誰も居なかった。


女「・・・変なの。」



女は、ぱたぱたと奥の方へ戻っていった。


女「うぁ、危ない危ない。」


キッチンに向かうと、火を消した


女「ふぅ・・・うっかりしてた〜」




23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 17:42:03.26 ID:9sTA68Xko
やっぱりキモオタの人か、続編と一緒に頑張って欲しい
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 17:53:19.93 ID:hRBGP9Pfo
なんだ過去作とかあんのか?
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 18:08:57.83 ID:gHJKF9ddo
あのひとか
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 18:09:53.91 ID:wzhCXXlXo
キモオタ 「よ....余命3ヶ月...?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354782882/
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2012/12/09(日) 21:18:52.60 ID:D0k+DJ8p0
なんとなく「デットマンズQ」を思い出すあいつも死神みたいなものだし
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 22:07:36.03 ID:EFwAsWzv0


女「あーでも、ちょっと焦げちゃったかな?。」


女は、キャベツが黒くなった野菜炒めをみてそう言った。



女「ん・・・・ま、インスタントラーメンまだ残ってたしいっか。」



焦げた野菜たちをゴミ箱に捨てると、女はリビングに行った。



女「きゅーけい、きゅーけいっと・・・」



そう言ってテレビのスイッチをいれた。



キャスター『・・・時頃、会社員ヤマグチノボルさんが自宅マンションで殺害されているのを妻のヤマグチリョウコさんが発見しました。死因は胸を鋭利な刃物で一突きされているとのことです。部屋は窓ガラスが割れていること以外は荒らされていません。』
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 22:23:47.23 ID:EFwAsWzv0


キャスター『リョウコさんと近隣住人の証言から、シライハイツでは悪質な悪戯があり、事件当日もヤマグチさん宅に悪戯がされていました。』



キャスター『なお、被害者のノボルさんのコンピューターにノボルさん自身が映る児童ポルノ映像があり・・・・』



女「うわぁ・・・・怖っ。」



女は玄関の方を一瞥した。



怖いほど静まり返っている。



女(友くん・・・今日遅いんだよね・・・)





ひゅぅぅ・・・・





窓を締め切っているはずなのに、女の耳元を風が通り過ぎて行く感覚が襲った。



女「うひゃっ・・・・!!」




驚いた彼女は、あたりを見回した。



女「え・・・?え・・・・?」



女「だ・・・だれか・・・いるの?」




そう言った時、女の脳裏に音が鳴り響いた。






パチンッ・・・・・






30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 22:30:47.02 ID:9sTA68Xko
あ、友の彼女の話なのか
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 22:34:12.95 ID:ptQZoz+oo
食いもんを粗末にするんじゃねぇ!!
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 22:52:11.35 ID:EFwAsWzv0

女は目を覚ました。


ウッドハウスの様な場所だった。


女「・・・・ここは・・・」


起き上がって目の前をみると、その壁だけ一面がガラスになっていた。



外は美しい花が咲き誇り、澄み渡る大空が広がっている。


女「わぁ・・・綺麗・・・」

女は我に帰った。


女「だけど!危ない?!見惚れてる場合じゃないって?」


頬をペチペチ叩くと、出口を探し始めた。

女「・・・ドア・・・ないの?」


その部屋にドアはない。


死神「おはよう」


女が後ろを振り返ると、木製のベッドに知らない男が座っていた。


死神「私は、死神だ。」


女「・・・え・・・?」


死神「おっと、質問は一切なしだ。俺から一方的に話させてもらう。君は、あと1ヶ月と6日で死ぬ。事故死だ。」

死神は、淡々と説明を続ける


死神「一週間弱で君は失明し、それからは行動が限られる。せめて見えている間だけでも好きに使え。」


女「失明・・・?」


死神「以上だ。1ヶ月と6日後、迎えに上がる。そして私はいつも君を監視しているぞ・・・」

女「わからないよ・・・ちゃんと説明し・・・」


死神「・・・質問は・・・一切なしだ」


死神は、指を鳴らした。





パチンッ・・・・・









33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 23:05:37.04 ID:o+30HADIo
おい、ゼロの使い魔の作者に何の恨みが
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/09(日) 23:29:24.97 ID:Sc3VcyOro
友の幼馴染み?
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 23:31:26.15 ID:zlM6h4NU0


女「あ・・・・。」


女はリビングのソファで目を覚ました。


女「さっきのは・・・夢・・・」



『・・・夢ではない。』




女「・・・ッ!!」


当然部屋には誰もいない。


女「・・・私・・・死ぬの?」




女は、誰に問いかけるでもなくそう呟いた。






36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/09(日) 23:53:06.65 ID:zlM6h4NU0


シライハイツ


おまえちゃん「・・・」

女性「そーなのよぉ!」


女性は、電話にかじりついてわけのわからないことを喋っています。



おまえちゃん「・・・」



おまえちゃんは、テレビの画面をじーっと見ている。



女性「1階上の人が刺されてさぁー!」



女性は背が低く、中年の体つきをしていた。


小じわを寄せながら、長話に興じる。



おまえちゃん「・・・」


おまえちゃんは、少女だ。


首が隠れないくらいのショート。


着ている服は、何日もきているように黒ずんでボロボロだ。


女性「そう!同じ悪戯をウチもうけたのよ!」



母である女性の方を、おまえちゃんは一瞥した。



女性は、その視線に気づいた。








37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/10(月) 00:06:41.66 ID:NSRgBmaZ0


母「・・・あー、ちょっと待ってて。うん。すぐ終わるし。」


母は、おまえちゃんの方にズカズカやってくると




パンッ・・・・





おまえちゃんを引っ叩いた。



おまえちゃん「・・・」


おまえちゃんは母をじっと見た。


母「何その目。」

母「あんたがこっち見たからでしょうが。」


母「悪いのは・・・あんた。」



母「言いなさいよ。はい。悪いのは私ですって。」


おまえちゃん「・・・」


母「ほら、早く。待たせてんの。」


おまえちゃんはじっと見たまま、何もしない。


母「・・・」


母「何とか言いなさいよ!!」


母は、おまえちゃんを蹴った。


おまえちゃんはテレビの方へ転がって、ぐたっとしたまま動かない。



母「・・・チッ、クズが・・・」


母は、電話をしに戻った


おまえちゃん「・・・ボクが・・・悪いの・・・・」


おまえちゃん「ゴメンね・・・・」










38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/10(月) 00:07:45.77 ID:NSRgBmaZ0





おまえちゃんには、名前がない。









母から、おまえと言われるからおまえちゃん。








おまえちゃんは、不幸な女の子だった。







39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/10(月) 00:08:51.02 ID:NSRgBmaZ0


今日は、ここで終わりです。


毎回、次回予告を書いて行くのでよろしくお願いします。
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/10(月) 00:14:25.88 ID:NSRgBmaZ0



予告




私は・・・死ぬ。


死神、自分の事をそういった男が告げた死の宣告。



私は・・・受け入れられる・・・??





ボクは・・・しなない。



愛されることもない・・・そんざいにかちのないボクは、しぬ事はないのかな。





はやく・・・・しにたい。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 01:14:45.52 ID:dLKZ7V09o
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/10(月) 07:04:22.36 ID:5clEP9lF0



雨が降り始めた。

どしゃ降りだ。


女はソファに座り、窓からボーッと外を見ていた。





『質問は一切なしだ。俺から一方的に話させてもらう。君は、あと1ヶ月と6日で死ぬ。事故死だ。』



『一週間弱で君は失明し、それからは行動が限られる。せめて見えている間だけでも好きに使え。』





女(あの人が・・・・言っていたのは本当のことなのかな・・・)




雨は降り続いている




女(あと・・・・一週間で失明・・・?)














43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 21:56:20.33 ID:lnGQVfODo
乙乙!
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 17:18:31.76 ID:rSUuyvJro
乙はよ
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 03:19:28.64 ID:nz7bkkxFo
この女は前のSSと関係無い人物だよね?
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 03:46:01.82 ID:kXaiWfUIO
…?
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 07:01:05.22 ID:4oW/CSoQ0
>>45

お久しぶりです1です。



女は、前回の話に関係ありますが出来るだけ初見でも楽しめるように工夫はしたいです。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 19:41:59.35 ID:tMpdS1yj0


再度、1です。


すみません、ネタが固まりきっていなかったので新作挟んでからもう一度スレ立てさせていただきます。


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 20:05:45.01 ID:cK5v2NxAo
ズコー
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 21:52:40.49 ID:iLmY5lOAO
( ゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?
まあいいや、立ったら誘導よろ
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 01:54:32.59 ID:8W0QMAP0o
了解です
楽しみに待ってます
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 20:12:59.27 ID:B7EFGiWIO
なんということでしょう
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