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剣士「剣は右手に、左手には・・・・・・盾でも持てば?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [sage]:2012/12/10(月) 20:15:21.62 ID:MUedKFKM0

その昔、伝説の剣士が居たと言う

右手には人の善を司る『魔剣』

曰く、魔剣は地を割り、持ち主が善意を受ければ切れ味を増すと呼ばれ

左手には人の悪を司る『聖剣』

曰く、聖剣は天を貫き、持ち主が悪意を受ければ切れ味を増すと呼ばれていた

その二振りを持ち、魔王と戦ったと言う・・・・・・・



神父「・・・・・・って、話なんだが」

剣士「で、その魔剣と聖剣は何処にあるんだ?」

神父「知るわけないだろ、阿呆か」

剣士「いきなりこんな話するお前のほうが阿呆だわ」

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2 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [sage]:2012/12/10(月) 20:24:32.84 ID:MUedKFKM0

俺は剣士

この現代の日本で銃刀法違反で捕まりそうになりながらも刀を持ち、

日々剣の修行をしている、これでも17の学生だ

そんな俺は友人の神父の所に来ていた

神父は俺と同い年で学生だが、どうにも性格が大雑把な人間で神父らしくない

なぜなら、俺は奴の祈っている姿など一度も見たことがないからだ

これでも大の親友で、かなり間そいつの事を見てきたが、神父らしい行動をしているのを見たことない

それに加えて『食事前のお祈り?勝手にやってれば?』とか言う様な奴だ

で、話を戻すが・・・・・・神父から旨い話があると聞いて俺は教会にやってきた

何でも伝説の魔剣と聖剣の話だとか何とか言っていたが・・・・・・

剣士「あのくっそ短い話でどうやって剣を見つけるんだ?何処がうまい話なんだ!?」

神父「落ち着け、犬の如く剣に鼻の効くお前ならと思ったのだが・・・・・・」

剣士「犬言うな」
3 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/10(月) 20:34:14.79 ID:MUedKFKM0

神父「まぁ、一応頭の片隅にでも入れておいて欲しい」

剣士「心当たりが出来たら教えてやるよ」

神父「よしよし、良い子だ」ワシャワシャワシャ

剣士「ちょ、俺の頭を撫でるな!やめろー!」

神父「しっかし、剣マニア・・・・・・いえ、剣の奴隷とも言える存在の君がこの伝説を知らないとは」

剣士「うん、斬りかかるぞお前」

神父「私の家系では有名なはずだったのですが・・・・・・」

剣士「つか、お前は『そっち側』の世界だからだろ?俺はそんな特異な世界で生きてないんだ」

俺の言う『そっち側』とは、何と言うか社会の裏みたいな物だ

正直に言えば俺もよく分からないので大雑把にしか話さないが

日夜殺し合いがやってるとか、膨大な金が動いているとか・・・・・・

神父「確かに、表じゃ見ませんしねぇ・・・・・・」

剣士「それに、お前は魔法とか使えるらしいじゃん」

神父「『魔法』はまだ使えません私が極めている物は『魔術』です」

剣士「んなもんどっちでもいいじゃねーか」

神父「どっちでも良くないですよ、一文字変わるだけでとんでもなく変わってきますよ」

剣士「はいはい・・・・・・まぁ、その『魔術』だかで見つけること出来ないの?」

神父「見つけられないからこうして剣のヲタクに頼っているのですよ」

剣士「マジで斬って良いか?」
4 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/10(月) 20:50:19.18 ID:MUedKFKM0

この世界には数々の不思議が隠れている

例えば日夜殺し合いが行われているという『裏の社会』や

『魔術』や『魔法』の存在など

現代の日本にはありえない存在を俺は知っている

と、いうより触れている

俺はこれでも人を斬ったこともあるし、魔術師とか言う野郎と戦ったり

はたまた、三つ首の化け物と戦ったこともある

別に、人と違うってだけでそれを誇ることもないし、何より誇る相手が居ない

そもそも俺は本来は学生で、学校にも友人は居るが同級生達に対して『魔術師と戦ってきた』と誇っても

『はいはいワロスワロス』『妄想乙』などと言われて馬鹿にされるだけだ

それに、俺は人を斬って殺している立派な殺人を犯した犯罪人なんだ

そんな人間が化け物を倒したところで別に誇っても何処までも殺人の文字が付きまとう
5 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/10(月) 21:01:12.18 ID:MUedKFKM0

神父「私は赦しますよ?」

剣士「何をだよ」

神父「君が今考えていることについて」

剣士「・・・・・・読心術でも持ってんのか?」

神父「何でも良いじゃないですか」

剣士「つか、お前が『赦す』とか言ってるの初めて聞いたわ」

神父「え?そうでしたっけ?」

剣士「そうだろ、多分」

神父「そうですか・・・・・・まぁいいでしょう、とにかく剣について情報を手に入れたら教えてください」

剣士「おぅ・・・・・・あーそれとだな」

神父「なんですか?」

剣士「・・・・・・いや、なんでもねーわ」

神父「そうですか、これから私は仕事があるのでお開きで」

剣士「ああ、それじゃまたな」

神父「ええ、また」
6 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/10(月) 21:11:51.08 ID:MUedKFKM0

かなり短いですが投下はとりあえずこれで終わりです
書き溜めとかないから投下できるときに投下していきます
世界観とかは、まぁ普通の現代の日本を想像してください
とりあえず、投下で新しいキャラクターが出てきたら投下の最後にキャラ設定を少しだけ晒していく形にしようと思います

【初出の登場人物】
剣士
この物語の主人公。剣術の腕前はそれなりにあり、三つ首の化け物を倒したことで有名だが、本人は知らない
夢は世界一の剣士―――ではなく、特にない

神父
主人公の相棒であり親友。神父らしくないことで近所から有名、これについては自覚はある
魔術を勉強しており、一先ずは魔法を使えるようになりたいらしい
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/10(月) 22:06:20.74 ID:Fy/J4roKo
普通の現代とは珍しい
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 13:08:42.04 ID:CYU5pkjSO
楽しみにしてる。エタらないでくれよ?
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 19:26:04.64 ID:TMXv4RCTo
どうでもいい事だが神父ってある程度の年齢行かないとなれないんじゃ?
10 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/12(水) 22:45:31.74 ID:i6cHGoA/0

すみません、ちょいとバイト続きで出来なかったので、少し筒投下
11 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/12(水) 22:54:28.61 ID:i6cHGoA/0

剣士「・・・・・・」

神父「・・・・・・三日経ちましたね」

剣士「いや、あの程度の情報で三日で見つかったら俺は剣士を辞めて冒険家とか収集家になって宝を集めることにするよ」

神父「そうですか」

剣士「ああ、そうだな」

神父「・・・・・・」

剣士「・・・・・・」

神父「何か話してくださいよ」

剣士「いや、今更お前と話すことなんかあるか?」

神父「ありませんね」

剣士「だろ?」

神父「・・・・・・でも、これじゃ続きませんね」

剣士「ああ、続かないな」

神父「・・・・・・そういえば」

剣士「何かあんのか?」

神父「北欧のほうから白騎士が来ますね」

剣士「マジで?」
12 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/12(水) 23:02:58.97 ID:i6cHGoA/0

さて、少しだけ白騎士のことについて暇なので説明させてもらう

白騎士は俺らと同じ年齢で、魔法と剣術がめっぽう強い女騎士だ

少なくとも、まともに戦えば俺ら二人で互角くらいだろう

・・・・・・いや、俺ら二人で互角ってどれだけ凄いのか分からないだろうが、とにかく凄いのだ

剣士「いつ来るんだ?」

神父「一週間後ですね」

剣士「一週間か・・・・・・おみやげ買ってきてもらうか、メールしてみてくれ」

神父「いや、白騎士さん機械オンチですよ」

剣士「あー・・・・・・そういえば誕生日にプレゼントした『lPOD』を片手で握りつぶしたっけ」

神父「あー・・・・・・私のあげたDVDプレイヤーも爆発しましたっけ」

剣士「あれ、何で爆発したのか未だに分からないのだが」

神父「ボタン押すのに中級白魔法使ったらしいですよ」

剣士「いや、アホだろ」

神父「そこがいいのですよ」

剣士「お前も一途だな・・・・・・」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 23:09:26.37 ID:8i7kHiUo0
一途すぎんだろwwww
14 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/12(水) 23:11:15.63 ID:i6cHGoA/0

剣士「まぁ、白騎士のことは分かった」

神父「楽しみですね」

剣士「つかさ、前々から気になってるんだが何でお前は神父なんだ?」

神父「ん?神父だからじゃないですか?」

剣士「いや、そうじゃなくて・・・・・・」

神父「分かってますよ、どうして私が神父になれたかを教えてほしいのですね?」

剣士「そうそう、そういうこと」

神父「犬は説明が下手ですね」

剣士「斬り殺すぞ」

神父「まぁまぁ・・・・・・まぁどうやってなったかと言えば、特にありませんよ?」

剣士「うんうん・・・・・・ん?」

神父「別にどうやってなったか何て知りませんよ、名乗った者勝ちです」

剣士「ちょっと待て、じゃあお前は勝手に名乗ってるだけで本当は神父じゃない・・・・・・?」

神父「いえ、神父ですよ?」

剣士「そうじゃなくて、お前は公式では・・・・・・」

神父「いえ、神父ですよ」

剣士「ん???いや、だがお前はただ名乗ってるだけで―――」

神父「いえ、それでも神父です」

剣士「お前は神父なのか・・・・・・いや、神父じゃない?・・・・・・いや、神父なのか!?」

神父「どっちなんでしょうかねぇ、まぁそんな事はどうでも良いじゃないですか」

剣士「・・・・・・そうだな、考えるだけ無駄か」
15 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/12(水) 23:22:43.46 ID:i6cHGoA/0

剣士「・・・・・・」

神父「・・・・・・」

白騎士「・・・・・・」

剣士「・・・・・・お前、六日ほど早くないか?」

白騎士「べ、別にそんなことはないですよ?楽しみだったから視察と称して来ちゃいましたとかありませんから」

神父「まぁいいじゃないですか、私は嬉しいですよ?」

剣士(あー、こいつ普段どうりのクールな顔だが内心かなり焦ってやがる)

白騎士「とにかく、まずは挨拶です・・・・・・お久しぶりです剣士に神父です」

神父「まぁ、お久しぶりです・・・・・・まぁ座ってください」

剣士「大体三ヶ月くらいか・・・・・・?」

神父「まぁ私はお茶を入れてきますよ」

白騎士「ああ、ありがとう」キラキラ

剣士「うわ、相変わらず笑顔が輝いてるな・・・・・・」ボソッ

と、白騎士の笑顔に動揺する神父

神父は動揺すると、顔ではいつも通りの顔で変化は無さそうに見えるが

語頭に『まぁ』と自分を落ち着かせるために度々多用する

白騎士「しかし、剣士は剣術のほうはどうだ?」

剣士「西の魔女を殺った」

白騎士「あれは剣士の仕業だったのか、私の部下が『西の魔女が死んだ』と叫んでたが・・・・・・」

剣士「ああ、多分それ俺」
16 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/12(水) 23:32:55.82 ID:i6cHGoA/0

白騎士「そうか、西の魔女は中々強かったのに・・・・・・」

剣士「そうか?割と魔道障壁を突破すれば簡単だったろ?」

白騎士「その障壁が突破できないのに」

剣士「俺も苦労したが物理で押し切ったから強いとは思わなかったかな・・・・・・」

白騎士「・・・・・・どうだろう、一つ手合わせなど」

剣士「いいね、そういうの待ってたよ・・・・・・ところで、機械の扱いはどうだ?」

白騎士「聞いて驚いてくれ、 ラ イ タ ー を扱えるようになった・・・・・・!!」

剣士「!?」

白騎士「さらに『カイチューデントー』なる物を使いこなせるようになったよ」

剣士「俺よりも成長してやがる・・・・・・!?」

白騎士「まぁ、ライターは火の魔術で事足りるし『カイチューデントー』も光の魔術で事足りるから割と意味ないが」

剣士「おい」

白騎士「まぁ、多様はしているぞ?こう、使っていると・・・・・・なんと言うか」

剣士「新しい世界を開拓したような感覚か」

白騎士「そんな感覚だ!うん、使えないものを使えるようになるのは素晴らしいな!」

剣士「そうだな――――」

『羨ましいです』

剣士(・・・・・・どうした神父、頭の中に直接語りかけてくるなんて)

『まぁ、羨ましいなと』

剣士(だったら、さっさと混ざりに来い、もう茶は入れただろ?)

『まぁ、その・・・・・・』

剣士(なんだよ?)

『まぁ、緊張して』

剣士(いや、さっさと来い)
17 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/12(水) 23:37:53.62 ID:i6cHGoA/0

やばい、どうしよう、ネタがない
すっげぇ日常物になってる
その場で思いついたままに投下とかこのスレ大丈夫なのだろうか・・・・・・?

【初出の登場人物】
白騎士
その手の道ではかなり有名な女騎士。魔術と剣術共に最高クラスの強さを持ち、人々の憧れ
銀髪に白い瞳、白い肌と白尽くし。神父が昔から好意を抱いているが全く気づいていない
18 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 16:56:42.57 ID:geOVunOd0

剣士「そういえばさ」

神父「ん?」

白騎士「どうした?」

剣士「白騎士は・・・・・・この日本に居る間何処に泊まるんだ?つかどのくらいの期間居るんだ?」

白騎士「無期限で、寝泊りする場所は決まってないな」

剣士「だったら良い場所があるぞ」

白騎士「ほぅ?何処だ?」

剣士「ここ」

白騎士「うん、うん・・・・・・うん?」

神父「ちょっと待ってください剣士、少し来てください」ガシッ

剣士「どうした?」

神父「わわわわわ、私を殺す気ですか」

剣士「お前動揺しすぎ、態々俺がお前の恋路を手伝ってやろうとしているのに」

神父「まぁ、いや、その、しかしですね・・・・・・」

剣士「お前アイツ追いかけて五年だろ?そろそろ告白の一つしてみろよ」

神父「私は神父ですよ?」

剣士「名ばかりのエセ神父がなに言ってるんだよ」

神父「くっ・・・・・・はっきりと否定できないのが辛いですね」
19 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 17:05:41.00 ID:geOVunOd0

白騎士「その、少し良いか神父」

神父「な、なんでしょう」

白騎士「そのだな、神父が良いのなら私をしばらくの間ここに住まわせてもらえると助かる」

神父「!・・・・・・え、ええ、全然構いませんよ?」

白騎士「ありがとう、やはり神父は頼りになるな」キラキラ

神父「まぁ、その、それほどでも」

剣士(うわ、神父顔にやけてるなァ・・・・・・)

白騎士「良かった、あまりお金は掛けたくないからな、助かった」

神父「ええ、では後で部屋を決めましょうか」

白騎士「神父の近くの部屋なら寝る直前まで話していられるから退屈し無さそうだな」

神父「そうですね、私の部屋の隣に空き部屋がありますのでそこにしましょう」

神父「あ、荷物はどうしますか?」

白騎士「教会の前に置いてある」

神父「後で持っておきますので、安心してください」

白騎士「迷惑掛けるな」

神父「いえ、そのくらいは当たり前のことですよ」

剣士(なにこれ、すごく良いふいんき。何故か変換できない)

剣士「あ、それはそうと、白騎士は『あの話』をしっているか?」

白騎士「あの話?」

神父「ああ、伝説の聖剣と魔剣の話ですね」

白騎士「聖剣と魔剣・・・・・・詳しく聞かせてくれ」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 17:12:38.88 ID:X8jO6ES40
雰囲気・・・ふんいきだよ
21 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 17:32:30.56 ID:geOVunOd0
その昔、伝説の剣士が居たと言う

その剣士は悪を切り裂き、正義をこなす。

言わば正義の味方・・・・・・勇者を体現したような人間だった

その者が手には、片時も話さず持つ二振りの剣があった

右手には人の善を司る『魔剣』

曰く、魔剣は地を割り、持ち主が善意を受ければ切れ味を増すと呼ばれ

剣を振り下ろせば悪を滅することが出来るといわれていた

そして左手には人の悪を司る『聖剣』

曰く、聖剣は天を貫き、持ち主が悪意を受ければ切れ味を増すと呼ばれていた

振りかざせば、間違った道を進みし者を正しき道に正すことが出来る

その二振りを持ち、魔王と戦ったと言う

平和な世界が訪れ、剣士は死に、遺言どおりに葬儀は進められ

魔剣は空に、聖剣は海に、そして剣士の遺体は陸に埋められ

伝説の剣士の物語は幕を閉じた・・・・・・・・・




神父「どうでしたか?」

白騎士「興味深いな」

剣士「おい待てコラ」
22 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 17:38:10.71 ID:geOVunOd0
>>20

善意で言っているのだろう、ありがとう
でも一応分かっているぞ?
23 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 17:48:48.14 ID:geOVunOd0

バイトに逝って来るので、帰ってきたら続きを書いていきたいと思う
もしかしたら帰ってこないかもしれんけど
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 18:10:36.43 ID:v5vrAGNso
>>20
半年ROMってろ
25 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 22:16:04.42 ID:geOVunOd0

神父「どうかしましたか?」

剣士「どうかしましたか?じゃねーよ!明らかに俺に話した奴よりも長くなってるじゃねーか!?」

神父「そうでしたっけ?」

白騎士「・・・・・・?よく分からないが、最初に剣士が聞いた話はどんな話なんだ?」

剣士「こんな感じだな」



その昔、伝説の剣士が居たと言う

右手には人の善を司る『魔剣』

曰く、魔剣は地を割り、持ち主が善意を受ければ切れ味を増すと呼ばれ

左手には人の悪を司る『聖剣』

曰く、聖剣は天を貫き、持ち主が悪意を受ければ切れ味を増すと呼ばれていた

その二振りを持ち、魔王と戦ったと言う・・・・・・・



白騎士「短っ!」

神父「え?こんな短かったでしたっけ?」

剣士「そうだよ!この資料だけでお前は剣を探せとか言ってるんだから笑えるよなァ!?」

白騎士「いや、流石にこの情報だけで伝説の剣探せと言うのは・・・・・・」
26 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 22:27:06.05 ID:geOVunOd0

神父「待ってください、私がそんな情報だけ渡して伝説の剣探せなんていうと思いますか?」

白騎士「と言うより、伝説の剣を探す話だったのか」

剣士「ああ、たったアレだけの情報で伝説の剣を探そうとしていたんだよ、俺ら」

白騎士「ああ、伝説の剣かぁ・・・・・・」ウットリ

白騎士「と、言うより神父がそんな小さな情報だけしか渡さないはずはないだろう」

神父「でしょう?」

白騎士「ああ、きっと神父はこんな感じに言ったんじゃないか?」



その昔、伝説の勇者が居たと言う

左手には人の善を司る『魔剣』

曰く、魔剣は地を割り、持ち主が善意を受ければ切れ味を増すと呼ばれ

右手には人の悪を司る『聖剣』

曰く、聖剣は天を貫き、持ち主が悪意を受ければ切れ味を増すと呼ばれていた

その二振りを持ち、魔王と戦ったと言う

平和な世界が訪れ、勇者は死に、遺言どおりに葬儀は進められた

そして魔剣は空に、聖剣は海に、そして剣士の遺体は陸に埋められ

伝説の勇者の物語は第一章を終えた・・・・・・



剣士「うんうん・・・・・・ん?」

神父「何か変わっていませんか?」

白騎士「いや、神父ならこんな感じで簡潔に話してくれるに違いない」
27 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 22:37:27.18 ID:geOVunOd0

白騎士「・・・・・・いや、待て。私も何か違うように見えてきた」

剣士「だろ?」

神父「いえ、私ならこういうでしょう」


その昔、伝説の勇者王が居たと言う

左手には人の善を司る『魔権』

曰く、魔権は地を割り、持ち主が権威を受ければ権力が増すと呼ばれ

右手には人の悪を司る『聖権』

曰く、聖剣は天を貫き、持ち主が権威を受ければ権力が増すと呼ばれていた

その二振りを持ち、経済面で魔王と戦ったと言う

平和な世界が訪れ、勇者王は死に、遺言どおりに葬儀は進められた

そして魔権は息子に、聖権は嫁に、そして勇者王の遺体は陸に埋められ

伝説の勇者の物語は第一章を終えた・・・・・・



白騎士「・・・・・・?いや、きっとあっているだろう」

神父「でしょう?おそらくこれが私の最初に話した内容です」

剣士「いや待て、白騎士。お前騙されてるぞ?いつの間にか勇者権力握ってるからな?つかこの伝説の主人公は勇者なのか?」
28 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 22:45:16.09 ID:geOVunOd0

白騎士「いや、神父が嘘言うわけないだろう?」

剣士「いや、コイツ名ばかりのエセ神父だろ」

神父「いや、私は本物ですよ」

白騎士「というより、神父ならこう言うでしょう」



その昔、伝説の石油王が居たと言う

左手には労働者の雇用を司る『魔権』

曰く、魔権は労働者に地を掘り、持ち主が反抗を受ければ給料が減ると呼ばれ

右手には人の権利を司る『人権』

曰く、人権は人を貫き、持ち主が反抗を受ければ寿命が減ると呼ばれていた

その二振りを持ち、経済面で隣国の石油王と戦ったと言う

そして平和な世界が訪れ、石油王は死に、遺言どおりに葬儀は進められた

そして魔権は息子に、人権は嫁に、そして石油王の遺体は陸に埋められ

伝説の勇者の物語は第一章を終えた・・・・・・



神父「ああ、大体こんな感じでした」

剣士「違うだろ!?最初の奴からだいぶ離れてるぞ!?最後の『伝説の勇者の物語は第一章を終えた・・・・・・ 』って最早勇者関係ないだろ!?」

白騎士「何が違うのだろうか・・・・・・?」

剣士「一行目から違うぞ!!」
29 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 23:00:10.08 ID:geOVunOd0

剣士「いや、話戻ろうぜ?色々それまくってるぞ?」

白騎士「ふむ、そうだな」

神父「そうだな、じゃあまず伝説の『魔権』が何処にあるか・・・・・・」

剣士「そうだな、魔権は確か空だったか・・・・・・」

白騎士「きっと息子が空に持って行ったのだな」

神父「何処の空でしょうか?」

白騎士「アラブだろう」

剣士「アラブだろうって・・・・・・知ってるのかよ」

白騎士「ん?いや伝承どおりに行けばアラブが有力候補だろう?」

神父「そうですね、アラブですね」

剣士「そうか・・・・・・じゃあアラブまでちゃっちゃと行ってくるか」

神父「分かりました、飛行機代は出しましょう」

白騎士「お土産を・・・・・・」

剣士「分かってるよ」

剣士は白騎士がアラブに『魔剣』があると言っていた理由を疑問に思いながらも

その後、すぐに剣士はアラブに行ったが剣士は二日で帰ってきた

アラブについた瞬間、今日の話を思い出して、何故白騎士がアラブに『魔剣』があると言ったのか理解した

と言うよりそもそも彼らが話していた内容は『魔剣』ではなく『魔権』だったので『魔剣』なんてあるはずなかった
30 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 23:08:03.05 ID:geOVunOd0

剣士「お土産」

神父「な、なんですか?これ」

白騎士「なんと言うか、古い紙の様だが・・・・・・」

剣士「『魔権』」

神父「・・・・・・え?」

白騎士「『魔剣』?」

剣士「いや、雇用を司る『魔権』だけど」

神父「・・・・・・これがあれば」

剣士「アラブで労働者を従えることができるな」

神父「剣士」

剣士「任せた、こういう経済のことは苦手だ」

神父「ええ、ぜひ大金持ちになりましょう」

白騎士「・・・・・・というより、本当にあったんだ、魔権」

剣士「ああ、まさかあるとは思わなかった」

白騎士「どの程度の影響力持ってるんだ?」

剣士「魔法で作られてるっぽくて、この紙をアラブで見せるだけで労働者は紙を持っている人物に着いていかなければならないレベル」

白騎士「アラブ限定でか?」

剣士「アラブ限定だな」

神父「そもそも何故アラブなのですか?」

剣士「石油あるからじゃないか?」

翌日、剣士と神父の下には魔権の影響なのか大量の札束があり、その日は三人で豪遊することにした

魔権、恐るべし
31 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/13(木) 23:10:49.76 ID:geOVunOd0

かなり好き勝手書いてます
特にストーリーとかある訳じゃないので、
いきなりシリアスになったりギャグに走ったりと、かなり意味不明なSSになるかも
というより、これはSSと言う枠組みで良いのか?

まぁいいや・・・・・・
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 00:05:47.73 ID:DoQSZFCfo
なんか見てて恥ずかしくなってきた
黒歴史を突きつけられてる様な気分
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 11:30:28.67 ID:aiBW6tODO

俺はこの話の感じ好きだからこのまま更新したら? したまえ! してください…
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 13:37:55.15 ID:yqCYC4vPo
走りきって黒歴史にさせなければいい
このままだと黒歴史化決定だな
35 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 17:06:00.84 ID:VuMLWHVr0
黒歴史、良い響きだ
まぁ、SS初心者の私の練習台としてこのSSを書いていきますね
36 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 17:18:55.50 ID:VuMLWHVr0

白騎士「ロイヤルストレートフラッシュ」

神父「この私が・・・・・・」

剣士「負けた、だと・・・・・・!?」

白騎士「甘いな、二人は『フルハウス』などと言う何処のテレビドラマか知らないけど、中途半端な役に頼りきっているからだ」

剣士「ちっ、これじゃあ俺の所持金がマイナスになっちまう・・・・・・!!」

神父「ここは共同戦線を取るしかなさそうですね」

剣士「そうだな・・・・・・いや、とるにしても、ポーカーでどうやって共同戦線とるんだ?」

神父「出来そうにないですね」

剣士「駄目じゃん」

神父「駄目ですね」

白騎士「二人ともアホだろう・・・・・・」

「ごめんくださーい!神父様居ます?」

神父「はいはい、今行きますよ」

剣士(今だ!この隙に逃走して負けをなかったことに―――)

ガシッ

白騎士「―――とでも、思っているわけじゃないよね」キラキラ

剣士「HAHAHA、当たり前じゃないか」

白騎士「なら、お金を出してもらえるかな?」

剣士「くっ・・・・・・絶対に次は勝つ」チャリン
37 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 17:44:36.37 ID:VuMLWHVr0

神父「おや、これは珍しいお客が来ました」

ちょんまげ「おはよう、神父」

金髪「おはようございます、神父さん」

剣士「金髪にちょんまげさんか」

神父「これはまた珍しい組み合わせで」

ちょんまげ「そこでバッタリあったのでな、一緒に入ることにしたのだ」

金髪「あー、白騎士さんだ!お久しぶりです」

白騎士「久しぶり、金髪ちゃん・・・・・・で、そこにいるのはジャパニーズソードマンの『SAMURAI』じゃないか!?」

ちょんまげ「ふむ、私がサムライだと分かるとは・・・・・・お嬢さんも剣士の類かな?」

神父「あなたの姿を見たら、誰だって侍だと思いますよ」

ちょんまげ、と呼ばれた男は見た目50代の袴を着ている

職業は『よろず屋』、頼まれればなんでもやる職業、俗に言う『なんでも屋』だ

彼も刀で剣の道を究めようとしていて、度々彼とは試合をしたり修行をしたりしている

少し歳の離れたライバルのような人だ

ちょんまげ「神父よ、頼まれていた例の物が届いたぞ」

神父「おお、流石ちょんまげさん」

剣士「頼まれたもの?」

金髪「神父さんはちょんまげさんに何頼んだの?」
38 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 17:55:51.71 ID:VuMLWHVr0

金髪、と呼ばれた少女は見た目は大体10代の普通の少女

・・・・・・の、はずだが

俺は彼女と昔から会っているが、彼女は老けもしないし成長もしない

会ったときからそのままの姿を維持している謎多き少女

神父「後でお披露目しますよ、して金髪はどうしたのですか?」

金髪「師匠が作りすぎたからどうぞーって」

そう言って彼女手に持っていた重箱を神父に渡した

中には白や緑色などの鮮やかに彩られたまるい饅頭がたくさん入っていた

金髪が住んでいる家は『さくら屋』と呼ばれる和菓子屋を経営していて

菓子を作りすぎたり余ったりすると度々近所にくばったりしている

神父「毎度の事ながらありがとうございます」

金髪「いえ、皆さん美味しいと言うので師匠も喜んでいると思います」

剣士「昼はこれ食べてればおなか膨らみそうだな」ジュルリ

白騎士「ああ・・・・・・美味しそうだな」ジュルリ

神父「・・・・・・ひ、一つここは皆で食べましょうか」ジュルリ

金髪「どうぞ、召し上がってください!」

剣士「いただきます!」パクリ

神父「これは・・・・・・」パクリ

白騎士「美味しい・・・・・・!!」パクリ

ちょんまげ「では、私も失礼して」パクリ


39 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 18:09:43.66 ID:VuMLWHVr0

ちょんまげ「ふむふむ、いつも通り美味しい・・・・・・食べ飽きない饅頭とは中々」

金髪「ありがとうございます」

剣士「やばい、もう一つ食べたい」

神父「駄目ですよ、昼になってからです」

ちょんまげ「あ、言い忘れていた・・・・・・神父、例のブツの件で少し厄介なことになりましてな」

神父「大丈夫ですよ、ちょっとやそっとのことじゃ動揺しませんから」

剣士(白騎士がいきなり来たときは動揺しまくってたくせになぁ・・・・・・)

ちょんまげ「それは良かった。では、昼ごろに例のブツを持ってきますが、その前に」

白騎士「・・・・・・どうした?ちょんまげさん」

ちょんまげ「一対一、決闘を申し込みたい」

剣士「!?」

神父「え?」

金髪「わー!面白くなってきました」

ちょんまげ「いや、君が相当な使い手なのは君を見たときから分かっていたよ」

白騎士「面白い、私もあなたを見て『SAMURAI』の力を見てみたいと思っていたところです」

剣士「凄い唐突だな」

神父「ですが、たまにはこういうのも言いでしょう」

40 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 18:52:23.79 ID:VuMLWHVr0

ちょんまげと白騎士はお互いに準備をして、教会の中で戦うことになった

教会は長椅子が沢山あり、一見狭いようにも見えるが、長椅子をどかせば体育館並に広くなる

教会の中で決闘って神父的にはどうなの?って聞いたら『見世物じゃないですし、外でやるわけにも行かないでしょう』と返ってきた

と、言いつつも、教会の端にどかした長椅子に俺と神父と金髪以外にも、隣近所の方々が見に来ていた

『見世物じゃないですし』と神父は言っていたが、そんなことはきっと言っていなかった

剣士「えーっと、じゃあ審判は俺がやる」

神父「そして、ルールを決めますが、得物が肌に触れる、もしくは胴、籠手に触れた瞬間、試合を終了とします」

神父「なお、この決闘での魔術、魔法の使用は禁止します」

魔術、とすんなりと言っているが見学者はそういう物を認知しているので、全く問題ない

神父「教会を壊さない程度に思う存分戦ってください」

剣士「両者、前へ!」

大きく叫び、白騎士とちょんまげがお互いに教会の真ん中で向き合う

二人の距離はおよそ10メートル、やろうと思えばいつでも相手の首を取れる距離

白騎士は全身を白銀のプレートアーマーで身を包み、白いマントと白いスカートをしていた

マントには十字架が描かれていて、描かれている十字架は神父のしていた十字架と似ていた

鎧は宝石が埋め込まれているのか、光を浴びるとキラキラと光っていて、神秘的な鎧だった。

兜には猫耳のような装飾が施されている被っていて、白騎士の表情はどうなっているのか分からない

そして、左手に一本の銀色の剣を持っていた

長さは大体二尺、大体60p程の長さで、翼を連想させるような白銀の剣を持っていた

白騎士の鎧は白、白、白・・・・・・と、どんな物も大体は白が主体の装備だった
41 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 19:13:12.42 ID:VuMLWHVr0

対して、ちょんまげは変わらず、袴を着ていた

ただ一つ違う点を上げれば、腰に自分の身長の半分以上もある馬鹿みたいに長い刀をぶら下げていた

長さはおよそ、三尺から四尺・・・・・・大体1メートル以上の長さだった

常人はこんな刀を振り回せばすぐに疲れるが、それを振り回すのがちょんまげの凄さとも言える

白騎士「随分と長い剣ね」

ちょんまげ「ふむ、刀の知識は?」

白騎士「生憎、私は日本に着たのはこれで五回目でな」

ちょんまげ「では、先にこの刀の紹介をしよう・・・・・・」

そう言って鞘から刀を抜き出して、持ち手を頭よりも上に上げて刀の先が下になるように構えた

刀身は一点の曇りもない美しい物だった

そして、彼の構え方は下段の構えと呼ばれ、上段に対しての防御の構えだが

ちょんまげは自己流で構えているので、おそらく普通の下段の構えとは全く違う物だろう

白騎士「美しい刀身、そして隙のない構え、見事です」

ちょんまげ「お嬢さんも何気なく立っているが、全く隙がないですな・・・・・・さて、お嬢さん、この刀は『物干し竿』と呼ばれる代物だ」

白騎士「『物干し竿』?」

42 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 19:51:45.28 ID:VuMLWHVr0

金髪「物干し竿?あれで洗濯物干すの?」

神父「違いますよ、金髪は佐々木小次郎を知っていますか?」

金髪「・・・・・・あ、そういうこと」

剣士「知ってるのか」

金髪「うん、有名な佐々木小次郎が持っていた刀ですよね」

剣士「ああ、宮元武蔵と戦ったあいつだ」

金髪「へぇー・・・・・・ちょんまげさんも中々のお宝を持ってるんですね」

剣士「どうだか、第一佐々木小次郎事態存在していたか分からないからな、物干し竿も本当にあったのだろうか・・・・・・」

金髪「ん〜私はあれが本物だと思っていますよ?」

剣士「理由は?」

金髪「勘ですよ、勘」

剣士「頼りにならないな」

神父「いえ、案外金髪の勘は良いですよ?」

剣士「そうなのか?」

金髪「そうですよ?少しは信用してくださいね」
43 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 20:25:23.18 ID:VuMLWHVr0

ちょんまげ「・・・・・・と言うわけだ」

白騎士「そうか、それなりに有名な刀だと言うのは分かった」

白騎士「・・・・・・で、それは私に対してのハンデか何かか?」

ちょんまげ「いや、これだけ有名な刀を持っているという自慢だよ」

白騎士「舐めているのか?」

ちょんまげ「そういう風に受け取っているのだとしたらすまない」

白騎士「いいさ、それだけの余裕があると言うことは」

そう言って、白騎士は剣を構える

その気迫は常人なら腰を抜かしてしまうだろう

ちょんまげ「いい構えだ・・・・・・剣士!」

白騎士「合図を!」

剣士「始めっ!!」

俺が教会全体に響き渡る声で合図を言うと、すぐさまちょんまげが動いた

神父「・・・・・・え?」

金髪「な、何あれ」

剣士「あー・・・・・・」

ちょんまげの動きに誰もが驚いていた、動きを知る俺を除いてだが
44 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 20:46:43.33 ID:VuMLWHVr0

合図をした直後、ちょんまげは構えを崩さず、足を動かさず、音も立てずに白騎士の目の前まで移動していた

それはまるでゲームのキャラクターがバグで水平に何処までも移動するように、

ちょんまげは音も立てず綺麗に水平移動をしていた

そして、そのまま白騎士の体の真ん中に突きを繰り出した

流石の白騎士も驚きを隠せず、一瞬動揺したがすぐに持ち直して、白銀の剣で刀を弾いた

白騎士(今の動きは一体なんだ?あんな動き見たことない・・・・・・)

ちょんまげ「おいおい、これを初見で受けるなんてオジサンビックリなんだが・・・・・・」



神父「な、なんですか、今の」

剣士「ちょんまげ流・・・・・・とでも言ったほうが言いのだろうか」

金髪「音を立てず、体を動かさずの水平移動って・・・・・・」

神父「不可能ですよ、原理はわかりますか?」

剣士「俺も原理は知らん」

金髪「・・・・・・バ、バグですかね?」

剣士「俺もこの世界に一つだけしかないちょんまげさんだけが使えるバグだと思ってる」

神父「なら、このままちょんまげさんは壁を透過して進み続けたりするのでしょうか?」

剣士「やりかねない」
45 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 21:14:23.05 ID:VuMLWHVr0

白騎士(ともかく、動きには驚いたが、そういう動きをする化け物とでも思っておけば・・・・・・)

バックステップで距離を再びとって剣を上段に構えて、ちょんまげの目の前まで駆けた

とても鎧を着ているとは思えない速さで駆けてちょんまげの目の前に行き力任せに剣で斬ろうとした

見るからに白騎士の胴は隙だらけ、今斬り込めば白騎士は防ぎきれないだろう

だが、ちょんまげはそれを分かった上で

ちょんまげ(ふむ、力比べか・・・・・・いいだろう)

ちょんまげも最初に構えた状態を崩さずに白騎士の剣を受けきろうとした

そして、白騎士の剣とちょんまげの刀が接触し、大きな金属音と共に火花が散った

僅かにちょんまげが押されるが、ちょんまげの刀は刃こぼれ一つしていない

白騎士(刃こぼれ一つなしか・・・・・・良い剣だ)

ちょんまげ(重い・・・・・・女にしては良い力持ってる)

白騎士は二撃目を繰り出そうとするが、それより速くちょんまげの刀が白騎士に襲い掛かった

下段からの切り上げ、白騎士はそれを剣で横に弾いてちょんまげを斬ろうとするが、再び刀は下段から切り上げてきた

あの長刀を横に弾けば一瞬でも隙が生まれると踏んだ白騎士の予想と外れていた

再び同じように横に刀を弾くが、再び下段から刀は襲い掛かる

白騎士は弾くことは無く、紙一重で避けてすぐさま斬りかかるが、

今度は横から薙ぎ払いが白騎士を襲い掛かるが、弾かずに何とか受けきった

白騎士(弾いても弾いてもキリが無い、避けても同じように刀が飛んでくる)

白騎士(これだけ長い剣を扱いきれているとは・・・・・・)
46 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/14(金) 21:20:43.43 ID:VuMLWHVr0

はぁ、ちょいと疲れたんで
続きは後日
このSSでは自分なりに色々ギャグや戦闘やシリアスを試したりするんで割と安定しないかも
見てくださっている方は不快に思うかもしれませんが、ご了承ください
それと、レスくれる方感謝です、割と微妙にモチベーションが上がるので助かります
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 13:06:00.39 ID:Vz0vpM5DO
レスがないことと、閲覧者がいないことはイコールじゃないんだぁっ!!
いやマジでこのノリ好きなんで続いたら嬉しいなぁなんて思ったり、早く更新しないかなぁって思ったり…
ちゃんと待ってる…否、舞ってるからね!
48 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/19(水) 16:27:12.75 ID:ACfcrET10

失恋した私の今のメンタルは豆腐なのです
私は2次元に生きることにしたよ・・・・・・
49 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/19(水) 16:38:17.29 ID:ACfcrET10

弾いてもすぐに襲い掛かってくる刀、勿論避けても同様

これではちょんまげに自分の剣が届くことは無い

力技では白騎士が僅かに上、速さではちょんまげが上

剣士「拙いな」

神父「そうなのですか?」

剣士「白騎士の実力が何処までなのか分からないが、ちょんまげはまだ本当の実力を出していない」

神父「そもそも、白騎士は分かるのですがちょんまげさんの実力が分からないのですが・・・・・・」

金髪「単独でテロ組織を壊滅させたとか、竜を殺したとか、色々武勇伝はあるよ?」

神父「それ強すぎません?」

金髪「全部自称だけど」

神父「あ、一気に弱く感じてきた」

剣士「まぁ、アイツなら本気でその程度こなしそうだな」

神父「・・・・・・本当はどうなんでしょうかねぇ」
50 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/19(水) 16:51:08.04 ID:ACfcrET10

白騎士「・・・・・・」

ちょんまげ「・・・・・・その程度か」

白騎士「まだよ」

白騎士(と、言ってもこれ以上本気になれば・・・・・・)

実力の末端を見せれば現状の打破も出来るが・・・・・・

・・・・・・いや、仕方が無い

ここで負けるのも癪だ、神父には後で謝っておこう

白騎士「構えろ」

ちょんまげ(・・・・・・来るか)

白騎士は剣を上段に構えて力を込める

翼を想像させる剣はやがて光を帯びて、膨れ上がっていった

白騎士「これが、私の実力の末端よ」

ちょんまげ(・・・・・・ヤバイ)

剣士(ヤバイ)

金髪(白さん本気出しすぎじゃない・・・・・・?)

と、周りが焦る中にさらに一人の男が焦っていた

神父「ま、魔術は禁止だと言いましたよね!?」

白騎士「・・・・・・その、だな」

金髪「あー・・・神父、あれ魔術じゃないよ」

神父「え?」

金髪「原理は色々説明できないけど、あれはちょっと違うよ」

神父「いや、だってアレだけ膨れ上がって――――あ」

と、神父も思い出したように頭を叩いて沈み込んだ

白騎士のことを分かっている神父は膨れ上がる剣が魔術や魔法ではなく白騎士の体質による物だと理解した

神父「そうだった、あれは、あれは・・・・・・」

そうやって神父は諦めたように塞ぎ込む
51 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/19(水) 17:09:35.28 ID:ACfcrET10

白騎士「行きます」

ちょんまげ「ヤバイ、これ止められんのか・・・・・・?」

白騎士の剣は教会の天井にまで達していた

白い光を帯び、その光を見ているとまるで天に昇ったかのような気持ちになる

その光は希望と夢を与えてくれる暖かい光だった

ちょんまげ「ふむ、暖かい光だが、受ければ確実に死ぬってのが分かる」

白騎士「ごめんなさい、現状打破にはこれしかないの」

ちょんまげ「・・・・・・その一撃、全力で受けよう」

と、剣士も今までの構え方ではなく、刀を鞘に戻した

白騎士の一撃を抜刀術で弾こうとでも言うのだろうか

剣士「いや、違う・・・・・・まさか」

剣士には分かっていた

ちょんまげの好敵手だからこそ、ちょんまげの次の一手が分かっていた

白騎士「いくぞ!!」

ちょんまげ「来い!!」

白騎士が一歩踏み出して巨大な剣を振り下ろす

剣は勢いよくちょんまげに向って振り下ろされ、ちょんまげを真っ二つにしようとしていた

振り下ろされた剣から出た翼が宙を舞う

ちょんまげはそんな舞っている翼を見ながら

ちょんまげ「応用」

と呟いて力を込めて刀を抜いた
52 :ネルチー ◆bk8TpmBxRM [saga]:2012/12/19(水) 17:30:47.47 ID:ACfcrET10

瞬間、剣士や神父、見ていた全員の目には信じられない光景があった

刀を抜いた瞬間、ちょんまげの姿が三つになり白騎士の巨大な剣を弾いていた

弾かれた剣は教会の壁を破壊して白騎士の手から離れる

白騎士「しま――――」

ちょんまげ「ふむ、中々だよ」

と、白騎士の周りに三人のちょんまげが刀を構えて囲んでいた

白騎士は息を呑み、手を上げて『降参だ』と言った

瞬間、ちょんまげの姿が二つ消えて元に戻った

見ていた人間には何がなんだかさっぱり分からない

膨れ上がる剣も突然現れた分身も

ちょんまげ「・・・・・・ふぅ、一時はどうなるかと思いました」

白騎士「あの、あの技は何ですか?」

剣士「燕返し、か」

白騎士「燕返し・・・・・・?」

神父「確か、佐々木小次郎が燕を切るために編み出した・・・・・・」

ちょんまげ「どうすれば飛んでいる燕を斬ることが出来るか模索し、それを可能にしたのが燕返しだよ」

燕返し、本来は剣を振り下ろした後に剣を間髪入れずに切り上げると言う無茶苦茶な技

燕を切るためではなく間髪いれずに敵を斬るための剣術だった

・・・・・・が、それを改良して本気で燕を斬ろうとした

上下だけでは燕は切れない、ならば左右から、それでも足りないなら斜めから

いっその事多人数で燕を囲んで三方向から斬りつければ燕も切り裂けるだろう

ちょんまげ「それで、今の燕返しが生まれたのだよ」

神父「かなり無茶苦茶すぎません?」

ちょんまげ「まぁ、分身は私が編み出した物だがね」

神父「無茶苦茶だ・・・・・・」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 16:45:38.57 ID:bV6f0PTAo
どことなくfateに似てるような
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/13(水) 13:10:20.61 ID:mQkaqLwe0
もうすぐ2カ月
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