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魔王「全てはエレガントに」側近「優雅の極み」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 00:44:13.69 ID:nblqFmZC0


勇者「勝負だ魔王ぉおおお!!」


魔王「やぁミス勇者」

側近「閣下、チェスはどうなさいますか」

魔王「勝負において席を立つのはマナー違反だ、続けよう」


勇者「・・・」




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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 00:48:59.46 ID:nblqFmZC0

一時間後


魔王「クイーンを6の4に」

側近「では私はナイトを」

魔王「側近君、よく盤面を見たまえ」

側近「はっ! 私の駒はもうない!」

魔王「はは、中々の健闘だったよ」


勇者「悪あがき以外の何物でもねぇよ!!」


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 00:52:41.97 ID:nblqFmZC0


勇者「チェスが終わったんなら、こっちの相手をしてもらうぜ」

魔王「ふむ、では相手をしよう」

勇者「伝説の剣でぶった斬る!」

魔王「伝説の剣か、ではこちらも同じ物を用意しよう」

勇者「は?」


側近「閣下、伝説の剣でございます」

魔王「御苦労、実に美しい出来映えだ」

側近「有り難き幸せ」


勇者「おい」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 00:56:39.12 ID:nblqFmZC0


勇者「なんで魔王まで伝説の剣装備してんだよ!」

魔王「決闘とはフェアにやるべきだ、特に君のような女性にはね」

勇者「うるせぇ!!」

魔王「勝負は二本で良いのかな?」

勇者「どちらかが死ぬまでに決まってるだろ!!」


魔王「困った、私はまだ妻を持つつもりはないのだが」

勇者「そういう死ぬまでじゃねぇよ!!」


5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 00:59:55.28 ID:nblqFmZC0


勇者「……あーくそ、調子狂うな」

魔王「ほう」

パチンッ

側近「勇者様、こちらへ」

勇者「え?」


魔王「女性の体はデリケートだ、調子が悪いなら一度体を休めたほうが良いだろう」

側近「流石です閣下」

魔王「王たる者、エレガントでなくては」


勇者(…だめだ、一度休もう)

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 01:04:26.30 ID:nblqFmZC0


魔王「側近君、ちょっと良いかね」

側近「なんでしょう閣下」

魔王「ミス勇者に花を渡して欲しい、心が癒されるだろう」

側近「お任せを」


魔王「……」

魔王「ふむ、この紅茶は緑茶を紅くしただけの偽物だったか」

魔王「後で紅茶の作り方をメイドに教えなければな」ズズッ


7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 01:11:07.69 ID:nblqFmZC0


魔王「ふむ」ヒュパパパパパパパパパンッッッ


側近「流石です閣下」

魔王「やはり剣はレイピアこそ美しい」

勇者「・・・」

魔王「おや、ミス勇者体調は如何かな」

勇者「帰る」

魔王「何故かね」


勇者「なんかさっき音速の数倍でレイピア振り回したよな」

魔王「イメージトレーニングをしていただけだよ」

勇者「帰る」


8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 02:32:22.60 ID:chSJQa0so

魔王が完全にトレーズで再生される
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 03:59:00.73 ID:7ZxI9VkDO
エレガントだ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 04:27:41.92 ID:XtkV42jwo
エレガントです閣下
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 07:41:15.93 ID:3/SOSLWC0


魔王「おはよう側近君」

側近「おはようございます閣下」

側近(閣下の朝は早い、必ず日の出前に起きるのだ)


魔王「ふむ、今日はこの服にしようか」

側近(いつも通り手元にあるメニューからコスチュームを選んで頂き、私が着替えをお手伝いします)


シュルッ……

側近「いつもながらお美しいお身体です、閣下」

魔王「そう言って貰えると嬉しいな、側近君」

側近(あぁ……着替えの時でさえ余裕の笑みを崩さない、エレガントです閣下)ウットリ

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 07:47:32.59 ID:3/SOSLWC0


側近「レモングラスのハーブティーでございます」

魔王「ああ、君も共に見るかね」

側近「では御言葉に甘えさせて頂きます」

魔王「……良い香りだ」


魔王「そして美しい、城の中でも朝日を正面から見られるのはこの位置だけだ」


側近(着替えを終えた閣下は私の入れたティーを飲みながら朝日を見つめます)

側近(朝日を浴びた閣下の横顔ほど優雅で美しい物はありません)ジュン


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 07:54:40.95 ID:3/SOSLWC0


魔王「やぁメイド」

メイド「おはようございます閣下」ペコリ

魔王「後で紅茶の入れ方を私が教えよう、良いかね」

メイド「そんな……閣下もお忙しい筈なのに」

魔王「早く君の入れた美味しい紅茶を飲むまでは仕事が手につかなくてね」

メイド「閣下……」ポッ


勇者(それ、遠回しに今までが不味いって言ってねぇか)

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 08:00:03.54 ID:3/SOSLWC0


魔王「おや、存外神出鬼没だなミス勇者」

勇者「側近に通されたんだよ、ったく」

魔王「ふむ」

スッ

勇者「っ、!?」

魔王「肩に繭が付いていたよ、側近君これは?」

側近「『コンジキアゲハ』でしょう、非常に珍しいモンスターです」

勇者「なな、なんで俺の肩に付いてんだよ!?」


15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/11(火) 08:23:00.14 ID:3/SOSLWC0


魔王「アゲハというからには蝶なのだろう、森を通った記憶は?」

勇者「……鍛える為に徒歩でここまで来てるからなぁ」

魔王「城の周辺を囲む魔の森か」


魔王「ふむ、とりあえず彼女は私が預かろう」

勇者「あぁ…虫は頼んだぜ」


勇者「って彼女ぉっ!?」

魔王「触った時に私には性別が分かるのだよ」

側近「魔王ですからね」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 09:05:02.10 ID:Vq2yok2IO
エレガントだ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 09:34:46.33 ID:HVeYSGq70
なるほどエレガントだ、感動的だな
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 10:30:08.59 ID:I9xlu9ZDO
トレーズ閣下好きな私に嬉しいスレ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 10:37:34.08 ID:FtLae4Nko
エレガントだ。期待
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 11:14:52.88 ID:krGABMA8o
     ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 20:46:10.54 ID:QEomZyspo
魔王の性別は?
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 20:54:29.30 ID:NEi6JG2eo
性別:エレガント
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/11(火) 23:07:28.11 ID:CIAAkH9IO
我々が久しく忘れた品位がそこにあるな
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 07:51:41.88 ID:2FypK1Wf0


勇者「勝負だ魔王ぉ……」

魔王「元気が無いじゃないか、ミス勇者」

勇者「朝は低血圧なんだよ…」

魔王「ふむ、ではこちらに座りたまえ」

勇者「あ?」


魔王「朝はチェスを、午後は紅茶でも飲みながら決闘にしよう」

勇者「……将棋しか出来ねえ」


25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 07:59:40.32 ID:2FypK1Wf0


魔王「王手」パチッ

勇者「だぁー!? また負けたっ」ガタッ


側近「流石閣下、ルールを覚えるのがお早い」

魔王「よい師を持てば当然の結果だろう、私が独力で覚えていればこうは上達するまい」

魔王「とても優雅な一時だったよミス勇者」


勇者「……」

勇者「誉めてもなんもでねぇし」プイッ


26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 08:06:37.07 ID:2FypK1Wf0


勇者「勝負だ魔王ォオオオオ!!」

魔王「では来るといい、私が君の相手をしよう」

勇者「行くぜぇ!!」

魔王「む? 待ちたまえミス勇者」

勇者「待たねぇ!!」


がっ!

べしゃぁっ


勇者「あだ…っ!」

魔王「……将棋盤を片付けていなかったな、私としたことが」

勇者「いったぁい…っ、ぅぁあん」

魔王「私のハンカチを貸そう、拭きたまえ」


側近(なんてお茶目なドジを踏んでも閣下は凛々しいですね)
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 15:11:37.03 ID:paTu+vVm0


勇者「もう一回、仕切り直すぞ」

魔王「ふむ、来たまえ」

勇者「でりゃぁぁ!!」


魔王「フ……!」ふわぁっ

側近(流石です閣下、蝶のように舞い・・・!)


勇者「しまったぁ!?」

がっ!

勇者「げっ」

魔王「おっと、足元に気をつけてくれ」パシッ


側近(………蝶のように抱き締める、流石閣下エレガントです)

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 15:27:43.80 ID:paTu+vVm0


勇者「……なんかもう、やる気なくすわ」

魔王「どうかしたのかね」

勇者「あのさ、お前魔王だろ?」

魔王「如何にも私は魔王だな」

勇者「魔王なら世界制服とか……しないのかよ」


魔王「側近君、私は世界の王になれるかね」

側近「勿論でございます」

魔王「では、御言葉に甘えて世界制服をしようか」

勇者「まて」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 15:37:38.98 ID:paTu+vVm0


魔王「なにかな」

勇者「いや、ほら? 世界制服できるの?」

魔王「そもそも私は魔物の王なのだよミス勇者」

勇者「えー、うん、そうね」

魔王「ならば人間の王になれば私は世界制服をしたことになるんじゃないかね?」

勇者「あれそうだっけ」

魔王「側近君」


側近「ただいま軍の結成に移ります」

魔王「ナンセンスだよそれは」

側近「…と言うと?」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 15:45:18.94 ID:paTu+vVm0


魔王「あくまで『エレガント』に、我々は世界を手中に納めようじゃないか」


側近「…! 流石は閣下です」

魔王「力で民を支配する時代は先代で終わった、これからの時代はいかにエレガントかだ」

魔王「醜い血肉を晒す必要の無い戦いを見せようじゃないかね」


勇者「……」

勇者(やべぇ、どこにツッコミ入れたらいんだ?)

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 16:39:05.58 ID:Eev5v9Yto
エレガントです閣下
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 17:47:32.70 ID:wrZat0mko
そもそもこの魔王であれば勇者がここに来る必要あんのか?
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/12(水) 18:03:01.95 ID:c4mdBf8zo
この閣下だったら世界征服しても問題ないな
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 18:49:59.59 ID:paTu+vVm0


……ワーワー!


王「なんだ騒々しい」

大臣「王様大変です!」

王「何事だ!!」

大臣「ま、魔王が……」

王「魔王だと? 勇者はどうした!?」

大臣「いえ、あの……」


勇者「魔王が広場で演説パフォーマンスしてんだけど」

王「はい?」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 18:58:08.24 ID:paTu+vVm0


魔王「我々魔族が王になった暁には、皆の生活がこれまで以上に安定したものになるのを誓おう」

魔王「これは口約束ではない、公平なる皆の意思に沿った正当な誓いである」


……本当かよ

……でも魔王って、魔物の王だしなぁ


魔王「……ふむ」

魔王「皆は畏れる事も焦る事も無い、時間は諸君らが許す限りあるのだ」

魔王「まずは今日より一ヶ月、私の配下にある魔物を大人しくさせよう」

魔王「それ以外は人間の中で好きにして構わない」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 19:06:52.83 ID:paTu+vVm0


魔王「ふむ、最後にあれを」

側近「御意」


魔王「最後の別れに、お子さん持ちの人間には私から僅かながらの支援金を手渡ししたい」


……!?

……ワーワー!


魔王「さぁ受けとりたまえ」

母親「……どうも」オドオド

子供「… 」ビクビク

魔王「君にはこれを」

子供「? 良いの?」


魔王「それを付ければ今日から君も四天王だ」ニッ


勇者(ちょっと待てコラ)

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 19:12:42.94 ID:paTu+vVm0


側近「大好評でしたね、四天王の紋章バッジ」

魔王「子供なら誰しもがダークヒーローに憧れるものだ、王を守る四人衆と来れば特にね」

魔王「私とて幼い頃は勇者に憧れたものだ」

勇者「ふーん……」

魔王「やぁミス勇者」

勇者「王様、キレてたぜ」

魔王「なら進言してあげるといい、これは『魔王と王』の戦いなのだと」

側近「なんて正々堂々とした立ち振舞い……流石です閣下」

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/12(水) 19:32:13.73 ID:Z5PvzGKH0


一ヶ月後


王「ほ、ほほ本当に魔物が激減しただと!?」

大臣「統計資料を見る限り、間違いありませんな」

王「なんと……」

王「勇者! 今まで何をしていたのだ!? こんな、まるで魔王が上のような」

勇者「うるせぇなぁ、王様が売られた喧嘩だぜ? これはよ」


勇者「王様が国を制御出来なくてどうすんだっつの」

王「ぐぬぬ」

勇者(やべぇ今の顔凄い面白かった)

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/13(木) 07:47:56.50 ID:+7czIQWi0


側近「閣下、よろしいですか」

魔王「なにかな」

側近「王がついに選挙を」

魔王「それは良い報せだ」


勇者「魔王ぉお!」

魔王「おや、おはようミス勇者」

勇者「王様を何とかしてくれ!! ヤケを起こして国中に金をばら蒔いてやがる!!」


側近「さすが人間汚い」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/13(木) 07:52:29.59 ID:+7czIQWi0


魔王「それは……王が自身の財産を民に分け与えているということかな?」

側近「流石閣下の発想はエレガントです」


勇者「ちげぇよ!! みんなの税金やら何やら、全部・・・」

魔王「ふむ」

側近「どうなさいますか」

魔王「少し、王と話し合う必要がありそうだ」

魔王「側近君、ティーパーティの準備を」

側近「優雅にお迎えしましょう」


勇者(え、ここでやんの?)

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/13(木) 07:59:51.50 ID:+7czIQWi0


王「…」ガタガタブルブル


魔王「ふむ、少し寒いようだ」

側近「私の体感温度は室温25度を感知していますが」

魔王「我々にとっても大切なVIPなんだ、体調を崩されては困る」

側近「流石です閣下、では125度にあげましょうか」

勇者「死ぬぞ王様」

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 08:57:45.54 ID:NAkT6m+so
子供手当wwwwwwwwwwwwwwww
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 10:02:21.70 ID:r42+a5k4o
魔王様ー!
きゃーきゃー!
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 14:16:02.23 ID:hmzJwCRLo
閣下はエレガントすぎて天然の域まで達しておられますな
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 19:29:48.36 ID:wizb8o920
思えばトレーズ閣下と五飛の会話って魔王と勇者のそれだな
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 20:07:36.72 ID:B7EFGiWIO
エレガントだ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 21:31:06.02 ID:TTmbFo+Ko
魔王様、とてもエレガントですが…
>>29-28での「世界『制服』」という単語はあまりエレガントに感じませんぞ…
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 07:40:24.64 ID:tiWDMKTP0
>>47流石魔王様。言われなければ気づかない程自然に間違え
そして華麗でエレガントなスルーでしたぞ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 09:34:06.42 ID:rh67wUm7o
>>47
いや、エレガントに着衣の統一を図ろうとしているんだよ。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 10:05:48.89 ID:ICX4Hhd3o
勇者に勧められたからエレガントに話に乗ったんだよ
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 10:19:02.72 ID:B2xBStzLo
>>50
つまり勇者は制服フェチ?
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 10:29:59.91 ID:t5uvFDP4o
セーラー服着て、ごっつい剣持った勇者…
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 11:21:28.20 ID:tiWDMKTP0
>>53そんな勇者を見たらエレガントではいられない……ハァハァ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 13:10:00.24 ID:+5E+29Jc0


王「し、して魔王よ……何故に私をここにお呼びしたのかな?」

魔王「先ずは紅茶でも一口どうかな、人間の王よ」カチャ

王「うむ・・・」ビクビク

王「……」ごくん


王「……この紅茶を入れたのはどなたかな」

側近「私です」

王「素晴らしい、実に素晴らしい……!」


55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 13:16:48.84 ID:+5E+29Jc0


王「紅茶から僅かに香る芳しいレモン、そして火傷せず温すぎず絶妙な温度!」

王「このような最高の『ティー』は初めてだ」


魔王「側近君が淹れたのもあるが、一番は貴公への持て成しの意もある」

魔王「分かって頂けたかな、我々は王と話し合いがしたいのだ」



魔王「双方ともにあくまでも『エレガント』に、ね」



側近「流石です閣下」

勇者(やべ、ちょっと今のはクラッときた)

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 13:19:32.42 ID:+5E+29Jc0


王「……ふむ、しかしそれでは」

魔王「資金なら我々魔族にお任せを、必ず用意しよう」

王「では貴公を信用するかの、紅茶のおかわりはあるかね」

側近「どうぞ」

魔王「私にも頼む」


勇者「なー、俺って生まれてきて良かったのかなぁ」


57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 13:20:18.95 ID:nqUb0UaIO
勇者の アイデンティティが くずれはじめた!
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 13:28:47.13 ID:+5E+29Jc0


魔王「どうしたのだミス勇者」

勇者「なんかさー、俺って勇者じゃん」

王「選ばれし者だな」

魔王「同感だね」


勇者「なんでお前ら仲良くなってんの」

魔王「世界を手に納める為だよ」

勇者「いやだから何しれっといってんの」

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 14:18:25.50 ID:+5E+29Jc0


勇者「王様もさ、最初に言ってたじゃんよ」

勇者「悪しき魔王を倒すってよぉ?」

勇者「それはっ!! どこ行ったぁああああ!!?」


側近「なんという溜めに溜めたツッコミ」

魔王「ふむ、中々豪快だが彼女のメッセージは伝わった」


勇者「もうやだこのエレガンツ」

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 14:35:46.46 ID:+5E+29Jc0


側近「王様はお帰りになられました、閣下」

魔王「実に有意義のある話し合いが出来た、君のお陰だな側近君」

側近「閣下のエレガントな手腕あっての結果でございます」


勇者「・・・」ムスッ


魔王「ミス勇者、ちょっと良いかな」

勇者「んだよ」

魔王「後で君に今回決まった結果を教えよう」

勇者「今言えよ」


61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 16:51:25.83 ID:+5E+29Jc0


魔王「君は私の親しき隣人も同然だ」

勇者「・・・」

魔王「何か私が無礼を働いたならば謝ろう」

勇者「だぁー!! 魔王のくせにやめろぉ!!」


魔王「困ったな、手がつけられない」

側近「閣下、ここは私がエレガントに解決しましょう」

魔王「ふむ、期待しよう」


側近「ひそひそひそひそ…」

勇者「・・・!!」

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/14(金) 17:38:25.24 ID:+5E+29Jc0


勇者「なんか……その、悪かった」

勇者「俺の言った事忘れてくれ 」


魔王「…流石は側近君だな、ミス勇者をなだめてしまうとは」

側近「勇者様も淑女という事です」

勇者「……」プイッ

魔王「何にせよいつも通りみたいだな」


勇者「ちょっと……帰るわ」

魔王「む? ではまた明日」

勇者「おう・・・」


63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 04:27:46.88 ID:lEnbSY6DO
──何故なら彼女もまた、エレガントな存在だからです。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/17(月) 07:49:21.63 ID:PcNF5xEo0


勇者「うーっす」

魔王「これはおはよう、ミス勇者」

勇者「選挙結果、出たんだって?」

魔王「うむ、今日中に発表しよう」

勇者「結果は誰が世界征服したんだよ」



四天王A「わたくしでございます勇者様」ペコリ


勇者「」

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/17(月) 08:01:05.70 ID:PcNF5xEo0


勇者「はぁ!? ちょ、誰おまっ…」

四天王A「四天王の束ね役を務めているAと申します、以後お見知りおきを勇者様」

勇者「うわコイツもなんかエレガントだ」


魔王「選挙中に配っていた四天王バッヂが彼等の人気を上げてしまってね、一票差で負けてしまったよ」

側近「にもかかわらず優雅に紅茶を楽しむ閣下、流石です」

魔王「たとえ選挙で負けて世界征服出来なくとも、私は私だからね」ゴクッ

四天王A「流石は閣下、わたくしなどは足元にも及びません」


勇者「なぁ、結局俺が戦う相手って誰になんの」

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 08:08:47.01 ID:vruqWEUIO
これはこれはどんでん返しですな
それにしても紅茶が美味しい
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 09:07:43.61 ID:hvIUZJ/DO
ミス勇者は投票されたのでしょうか?
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 18:44:39.40 ID:hPfu+4XDO
ヒャッハー
エレガントなんて関係ないぜー
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 21:30:35.57 ID:prl2qCQto
棄権はエレガントではありませんな
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 21:37:02.32 ID:uuMNR+qUo
数日後、そこにはエレガントにティーを飲む>>68の姿が…!
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 10:03:53.41 ID:i/HIfV2E0
>>70何があったwww
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/18(火) 16:02:08.28 ID:wrSKzf8S0


四天王B「今宵は新たな王となり、A殿も立派になりましたな」

四天王A「王等と…わたくしには勿体無い称号でございます」

四天王C「しかし凄いよなぁ、四天王だったのに急に世界の王様なんだろ」

四天王D「羨ましいですわ」


四天王A「クク、あなた方は何を言っておられるのかな?」

四天王C「あ?」

四天王A「たとえ王となっても、わたくしは閣下の僕…実質、閣下が世界の王でございます」


73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/18(火) 16:06:40.52 ID:wrSKzf8S0


四天王D「……流石は私達のリーダーですわね、素晴らしい忠誠心です」

四天王B「んっふ、誇らしいですな」

四天王C「俺はあんたに一生着いてくぜ!」

四天王A「おやおや、わたくしにはこんなに頼もしい仲間がいるとは」


…「「はっはっはっは」」


勇者(ほんと楽しそうなのな、こいつら)

74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/18(火) 16:47:35.84 ID:wH28vN0W0


勇者「勝負だ魔王ー」

魔王「少し待っていてくれるかなミス勇者」

勇者「だと思ったぜ、何やってんだ」

魔王「子供向けの衣服を作っているのだよ」

側近「は、恥ずかしいです閣下ぁ……」


勇者「よくわかんねぇけど側近に子供服着せたら駄目だよな」

75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/18(火) 16:54:22.62 ID:wH28vN0W0


勇者「なんで子供服なんかを?」

魔王「ふむ、私はこの魔王城の構造内部に不満があるのだ」

勇者「不満って、お前の城だろーが」

魔王「正確には先代がリフォームしたのだよ」


魔王「しかし私はこの暗いイメージが好みではない、だから作ることにした」

勇者「子供服をか」

魔王「孤児院だよ、ミス勇者」

勇者「ごめんあのさ、名前変えた方が良いよお前、絶対魔王じゃねぇよお前」

76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/18(火) 17:02:46.56 ID:wH28vN0W0


側近「閣下、ハーブを混ぜたクッキーです」

魔王「香りが良いな、甘めのティーも頼むよ」

側近「既にここに」

魔王「流石だ、君は本当に優秀だ」


勇者(あ、美味しそうだな)

魔王「ミス勇者」

勇者「悪いな、1つ貰っていいのか」

魔王「欲しいのかね」

勇者「……ダメならいらねぇよ」

魔王「いや、子供服くらい幾らでもあげよう」


勇者「クッキー食べたいんだよぉお!!」


側近「もう少しエレガントなツッコミは出来なかったのですか」

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 17:39:57.73 ID:hgas2f63o
うふふ 魔王さま違いますわ
お茶をご一緒してもよろしいかとお聞きしたのです
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 22:21:23.81 ID:KopJ+l83o
四天王全員にこんなに慕われてるとか魔王様超エレガント
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 22:26:11.58 ID:6ttxmurP0
あれ?四天王Aが王となっても本人が魔王の命令に従うのであれば事実上魔王の傀儡政権…いや、もう少し様子を見よう。俺の予感だけでみんなを混乱させたくない。
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/18(火) 23:00:14.74 ID:mqCbDbBVo
傀儡政権などエレガントではない
口出せば聞くだろうが、この魔王様はそんなことしない


…はず
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 07:43:38.16 ID:oXvmvnkH0


魔王「おはようミス勇者」

勇者「よ、見にきたぜ」

魔王「すまないな、念のために君にも孤児院のシステムを見て貰いたかったのだよ」

勇者「一応俺も孤児出身だし、監督してやるよ」


側近「閣下、トラブルです」

魔王「早速か、私が行こう」

側近「紅茶とクッキーは如何しますか」

魔王「トラブルが片付いたら若き紳士達と共に頂こう」

側近「流石エレガントです閣下」


勇者「早く行けよ!!」

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 07:54:02.60 ID:oXvmvnkH0


幼女「うえーん!」

悪男子「ヒャッハーエレガントなんて関係ないぜー」


側近「どうも彼は授業中に暴れだしていたようです」

魔王「ふむ、風雲児という奴か」

勇者「明らかに授業内容に肌が合わなかっただけだろ……」


魔王「やぁおはよう」

悪男子「ヒャッハー誰だお前!」

魔王「他者に名を聞く時は自分から名乗るものだよ、坊や」

悪男子「ヒャッハー!! 俺は最強だから名乗らなくて良いんだよぉ!!」


勇者(うん、とりあえずその理屈はおかしいな)

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 07:59:28.54 ID:oXvmvnkH0


魔王「ほう、最強なのかね」

悪男子「ヒャッハーそうだ! 先ずはこの孤児院を支配した後に魔王城を乗っとるんだ!!」

魔王「それは中々の目標だ、若き紳士は夢を持って当然だな」

魔王「しかし坊やは勘違いをしている、君は強くない」

悪男子「ヒャッファァ!?」


勇者「お、おい魔王……あんま大人げないのはやめろよ」

側近「まぁ見ていましょう」

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 08:15:40.22 ID:oXvmvnkH0


悪男子「ヒャッハー俺のどこが強くないってんだよ!!」

魔王「君はそこの淑女を泣かしたね、何故かね」

悪男子「ヒャッハー……ぶったから」

魔王「他にも泣かしているようだが、それは全て君が暴力を振ったからだね?」

悪男子「ヒャッハー…だからなんだよ!」

魔王「では君は暴力を振った者達を守れるのか」


魔王「例えば黄身でも勝てない相手……孤児ばかり狙う人拐いだ」


子供達「!!」ビクッ

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 08:22:01.08 ID:oXvmvnkH0


悪男子「そ、そんなの逃げるに決まってんだろ!」

魔王「何故? 君は最強ならば彼等を守れるだろう」

魔王「『強い』のだからね」


悪男子「ヒャッハー・・・」

魔王「坊や、真に強き者とは他者より強い事ではない」

魔王「確かに他より優れているならば強いには強いかもしれない、しかし最強を名乗るには弱すぎる」

悪男子「ヒャッハー!! じゃあ最強ってなんだよぉぉ!?」

魔王「他者より強く、他者の為にその力を振るえる者だ」


勇者(……)

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 08:54:47.78 ID:oXvmvnkH0


魔王「誰かを、弱き子供達を傷つける事は人拐いや盗賊でも出来る」

魔王「しかしそんなのは断じて強くはない、弱く卑怯な男だ」

魔王「最強を名乗るなら、強いと思うなら、君が傷つけた子供達を守ってみせろ」


悪男子「・・・」


魔王「君はまだ弱い、しかしこれから強くなればいい」

魔王「まずはそこで泣いている淑女に非礼を詫び、それから彼女を守るのを約束したまえ」

悪男子「……そうすれば強くなれる?」

魔王「勿論、彼女の次は更に二人、その次は更に二人守る人数を増やしたまえ」

魔王「その内、君は最強を名乗れるようになるだろう」


悪男子「・・・」

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 09:03:32.96 ID:oXvmvnkH0


男子「…貴女に暴力を振った非礼、どうかお許し頂きたい」

幼女「……」オロオロ

男子「たとえ許されなくとも俺…わ、私は貴女の為に戦い、強くなる事を誓います」

幼女「え……と」オロオロ

魔王「彼はこれからは紳士としてエレガントに生きる事を決めた、その思いをどうするかは君次第だよお嬢さん」

幼女「……」オロオロ


幼女「も、もうぶたないならゆるしてあげる」

男子「ありがとうございます」


魔王「ふむ、一件落着か」

勇者「ヒャッハーどこいった」

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 09:08:20.46 ID:v3L0fYtAO
変わりすぎだろww
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 09:08:34.36 ID:gh0qkFvIO
なんということだ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 09:09:06.51 ID:oXvmvnkH0


側近「さ、閣下から子供達には温かい紅茶とクッキーが振舞われますよ」


子供達「わーい!!」


魔王「……良い香りだ、皆も紅茶の香りと風味を楽しみながら頂くといい」

勇者「お、ハチミツの香りだ」ゴクッ


子供達「ありがとうございます閣下様ー!」

子供達「閣下っ!! 閣下っ!! 閣下っ!!」


魔王「……ふむ、今日も紅茶が美味しい」

勇者「だな……」


勇者(ところでやっぱり魔王は改名した方がいいんじゃねぇかと思う)

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 10:10:32.68 ID:VKbiwZe1o
帝王学ならぬ優雅学か
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 13:47:54.26 ID:cew4fsTCo
魔王とは魔族の王ということである
魔王イコール悪とは
ただの人の王が広めた
プロパガンダに過ぎないのだよ
その認識を改めていただきたい
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 15:03:04.87 ID:xI+X52jKo
この魔王様、そのうち私は敗者になりたいとか言い出す
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 16:10:21.17 ID:rgDt1c+so
>>93
敗北を知りたいッ!
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 17:29:56.66 ID:kJ0qNdDto
>>94
節子それ魔王様やない死刑囚や
96 :投下は1日一連 [sage]:2012/12/19(水) 17:36:56.01 ID:BNInoPRr0
魔王「貴様はエレガントを嘗めたッ!!」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 22:20:03.57 ID:gHfYL7K6o
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 23:31:34.53 ID:v3L0fYtAO
まさか魔王の能力って…

いや、予想はよそう
エレガントじゃないしな('-ω-)
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 23:47:25.32 ID:dgBkhKqRo
エレガントなジョークです
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 07:58:44.62 ID:JIB3YtEq0


魔王「ハッ!」ヒュパパパパパパパパァンッッ

側近「せぁっ!」ヒュパパパパァッ


勇者「おはようーっす」

魔王「やぁミス勇者、おはよう」

勇者「んっとな、一応聞くけど勝負出来るか」

魔王「構わないよ」

勇者「えっ」


側近「勇者様……丸腰で来たんですね」

101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 08:06:32.43 ID:JIB3YtEq0


魔王「さぁ、来たまえ」

勇者「……こういうサーベルって使った事無いんだけどな」

魔王「なに、心配ならば無用だ」

魔王「私のサーベルは一回突いたら折れるようにしてある」

勇者「はぁ? それって互角って言えんのかよ」


魔王「ふむ……決闘において、何が重要かわかるかな」

勇者「優雅さだろどうせ」

魔王「その優雅を求めるには何が必要かな?」


側近(さっきから構えた閣下がとてもエレガントかつ格好いいです)ジュン

102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 09:34:00.03 ID:JIB3YtEq0

魔王「それは一撃に全てを乗せる事だ」

勇者「それって当たり前じゃねえか?」

魔王「では君の思う全てを乗せた一撃とは、その一撃で相手を仕留められるのか」

勇者「うーん……」


勇者「……やってみれば分かるかもな」

魔王「なるほど、あくまで実践という事か」


勇者「行くぞ、勝負だ魔王ぉおおおおおおお!!!」


☆次回、バトル展開ッ!!
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 12:08:25.20 ID:BS0Avncbo
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 17:23:25.73 ID:rfbBB7Avo
乙でした
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 19:26:40.32 ID:JBbbI+SDO
この魔王様はきっと超人的な記憶力をお持ちなのでしょうね……。
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 07:30:51.86 ID:FDjz1V6Z0


勇者「……とまで言ったのは覚えてんだよなぁ」

魔王「その直後に君は私に敗北したのだよ」

勇者「…バトル展開なんてないのか」

魔王「充分なバトルだったさ、君の一撃は私の一撃に敗北した、それだけだ」

勇者「なんも見えなかった」

魔王「それが今の私と君の力量差という事だよ、『どちらかが速くて強かった』これしか勝敗は別れないのだから」


側近「ちなみに勇者様の一撃は閣下の半身を吹き飛ばしましたよ」

勇者「・・・おい、生命力強いかどうかも勝敗決めてんじゃねえか!!」

107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 07:38:02.50 ID:FDjz1V6Z0


勇者「チキショー……結局俺ってお前に勝てなかったんだな」

魔王「どうだろう、初めて会った時のようにミス勇者が強襲してくれば分からないな」

勇者「……」

魔王「どうかしたかね」

勇者「別に、初めて会った時を思い出してただけだ」


108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 07:42:57.40 ID:FDjz1V6Z0


☆初めて会った時


勇者「勝負だ四天王ぉおおおおおおお!!」

四天王D「まぁ、貴女が噂の勇者様ですわね?」

勇者「そうだ! てめぇら魔族皆この俺がぶっ潰してやんよ!!」

四天王D「まぁ恐い」

勇者「さぁ来やがれ!」

四天王D「奥にお進みになって、勇者様」

勇者「・・・え」

勇者「バトルとかは?」

四天王D「私イヤですわ痛いこと」

勇者「お前何のための四天王だコラ」

109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 07:47:56.88 ID:FDjz1V6Z0


側近「おや、本当に綺麗な勇者様ですね」

勇者「四天王なら全員俺がぶっ潰してやったぜ、てめえも覚悟しな!」

側近「可愛らしい嘘ですね、四天王の皆さんは通しただけでしょうに」クスクス

勇者「な、なんでしってんだよ」


側近「閣下のご命令なんです、勇者様が女性だったなら通せとのね」

勇者「……舐めてやがる」

側近「エレガントな言い方をすれば『嘗める』が相応しいかと」

勇者「なんでエレガントにした」

110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 07:58:12.96 ID:FDjz1V6Z0


勇者「シャァアア魔王ぉおおおおおおお!!」

がしゃーんっ!

魔王「む、せっかくの紅茶が台無しだな」

勇者「チッ、外したか」

魔王「少し乱暴だな、ミス勇者」

勇者「黙れ、人々を闇に落とす邪悪な存在……魔王!」


魔王「それはナンセンスなネームだな」

勇者「気に入らねえかい? だったら死んじまいな」

魔王「まぁクッキーでもどうかね、ミス勇者」

勇者「構えろやコラ」

111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 08:20:02.22 ID:FDjz1V6Z0


勇者「……美味いなこれ」もぐもぐ


魔王「そうだろう、側近君が焼いてくれたものだ」

勇者「へぇ……女形魔族って女らしいのな」

勇者「って和んでる場合じゃねえな」

魔王「では寝ようか」

勇者「は?」

魔王「お互いに万全で挑んだ方が良いだろう」


勇者「てめえも万全じゃ俺がダメに決まってんだろぉ!!」

112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 09:11:44.75 ID:FDjz1V6Z0


☆現在


勇者「……で、あの後も一泊してグダグダで…」

勇者「………」

魔王「?」

勇者「呆れて帰っちまったんだよなぁ」

魔王「ふむ、闘争心に私は欠けるという欠点は昔から自負していたが」

勇者「ったく、もういいよ」

勇者「何だかんだ魔王達とつるむのも楽しいしよ」


側近「閣下、勇者様がデレました」

魔王「デレたなどと、エレガントではない言い方だな側近君」

勇者「デレてねぇよ!!」

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 11:31:20.63 ID:F4aPUd/zo
デレをエレガントにいうとなんだ?
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 11:57:54.77 ID:AazcnRZ+P
デレガント
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 14:47:53.96 ID:StFvLEPTo
ロボアニメのタイトルみたいだな
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 15:14:23.36 ID:d0inkc1IO
デレガントワロタwwwwwwwwwww
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 21:35:16.07 ID:BmAfcMOZo
さり気なく半身吹き飛んでもエレガントです閣下
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 23:21:40.25 ID:FyRBhnI30
なんだかんだで敵のクッキーを食べて一泊する勇者prpエレガントです
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 08:20:50.82 ID:GkUVy1SB0


四天王A「では少々ここでお待ちください、只今閣下は取り込み中ですゆえ」

勇者「悪いな、お前も忙しいんだろ?」

四天王A「問題ありませんよ、わたくしこう見えて体力には自信あるので」クック

四天王A「側近様の代わりにわたくしが紅茶を入れて来ましょう、部屋にはまだ入らずにお待ちください」


勇者「んー」

……「ぁ…やぁ、閣下……っらめれすぅんっ」

勇者「 」

勇者(幻聴、幻聴だ今のは)アタフタ

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 08:28:37.38 ID:GkUVy1SB0


……「ふふ、側近君はここをゴリゴリされるのが良いらしいな」

……「あふ…んっ、閣下……体があっつぅいれす…」


勇者「あわわわわわわわ!?」ガタッ

勇者(これって…いや、でもゴリゴリって……何をナニでゴリゴリしてんだ!?)


……「ほら、ここを押しながら擦ると」

……「ぅぅん…っ、んっんっ……」

……「気持ち良さそうで良かったよ」

……「あはぁ♪ きもちいいれす 閣下さまぁ……んぁ」


勇者「うわぁああああああ!!!」アタフタズルッステーン!! ゴロゴロゴロゴロゴロゴロッッ

ドンガラガッシャーン

121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 08:31:13.01 ID:GkUVy1SB0


魔王「み、ミス勇者・・・?」

側近「あへぇ……?」


勇者「ひ、ひゃやややぁ…っ!! 二人ともやっぱり裸で!?」

魔王「?」

側近「私はともかく、閣下はキチンと下着を纏っていますが」

勇者「……あれっ」

122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 08:59:30.21 ID:GkUVy1SB0


勇者「マッサージ……」

魔王「ふむ、ミス勇者にも後で私がマッサージをしよう」

側近「ミス勇者にするためにマッサージの勉強を?」

魔王「側近君の教え方は上手いからね、どうせ学ぶならば中途半端より君に教えて貰おうと」

側近「でしたら私から閣下にお教えする事らもはやありません、完璧です」


魔王「ではミス勇者、服を脱いで横になってくれ」

勇者「や、やだよ! こんなんエレガントじゃねぇし!! エロじゃん! 卑猥じゃん!」

魔王「女性がそんな言葉を連呼するのは感心しないな」

勇者「服を脱いだ女いじくり回すのはいいのかぁっ!」


123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 09:09:05.30 ID:X7WUyq0IO
ごもっともwwwwww
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 12:33:28.47 ID:HhZfdCcYo
いや、エステとかじゃ普通だよ
男がしてくることはないけどね
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 13:12:35.04 ID:nPAqHFHJo
閣下のエレガントな立ち振舞いは性別の壁など容易く超えてゆく…
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 13:32:43.21 ID:JbMDpuuAO
卑猥と言うよりは耽美で官能的に見える。
流石は閣下、エレガントです
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 01:13:57.35 ID:SSNTStIB0


☆とある深夜


魔王「……ふむ」カキカキ

魔王(また人間の村が幾つか襲撃を受けているな、四天王Aに後で教えなければ)

魔王(魔族内でも人間との共存に反対している者は大勢いる)

魔王(…いや、人間の中でも魔族の中でも火種が再び増えつつある)


魔王(ふむ)


側近「閣下、まだ起きていらしたのですか」

魔王「側近君か」

側近「紅茶でも淹れましょうか」

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 01:22:05.47 ID:SSNTStIB0

魔王「いらないよ、このような夜更けに君を働かせるつもりはない」

側近「私などお気に為さらずとも……」

魔王「側近君、ミス勇者は客室で寝ているんだったな」

側近「ええ」


魔王「彼女は既に死んでいるとは思わないか」


側近「……閣下?」

魔王「彼女は勇者、三代前から続く人間と魔族の戦争の中でもトップと呼べる存在だ」

魔王「ならば我々の居城で一泊するのは、死を意味するだろう」

側近「しかしそれはエレガントではないのでは」

魔王「そうだ、だが我々の視点だからエレガントではないと言える」

129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 01:36:32.38 ID:SSNTStIB0


魔王「我々の視点は、小さく狭い」

魔王「戦争はエレガントではない、そんな事しか考えられない」

側近「・・・現に戦争を止めた上に世界は統一されようとしているではありませんか」

魔王「その通りだが、私は暴君で名高い先代に教えられたのだ」


魔王「この世界は『ワルツ』だとね」

側近「ワルツ……優雅な表現ですね」


魔王「彼は私の刃に倒れ伏せた時、言っていた」

魔王「歴史とは終わりなきワルツ……戦争、平和、革命の三拍子が果てと無く続いていく」

魔王「戦争は私とミス勇者が終わらせた、だが平和は…まだ訪れていない」


130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 01:45:39.73 ID:SSNTStIB0


側近「……そうでしょうか」

魔王「まだだ、まだこの世界は平和になっていない」

魔王「戦争が終わっていないのか、それとも私が未熟だからなのか」


側近「閣下」

魔王「なんだね」

側近「魔界で先代達数億の軍勢を敵に回した時より、私や四天王達は閣下と共に歩む覚悟は出来ております」

魔王「……ふむ」

側近「それに、我々のワルツはまだ舞踏し始めたばかりでしょう」


側近「きっとミス勇者も、同じ思いの筈ですよ」

魔王「・・・」

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 01:52:43.90 ID:SSNTStIB0


魔王「ふふ、側近君」

側近「はい閣下」

魔王「たまには私が紅茶を淹れよう、今宵は君と共に飲みたい」

側近「私で宜しければ是非に」ペコリ


魔王(……ミス勇者も、か)



魔王(明日は彼女を例の場所に連れていこう)

魔王(その次はあれも着て貰いたい、その次は共に紅茶を……)

魔王(勇者、魔王の宿敵『勇者』)

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 02:00:58.59 ID:SSNTStIB0



魔王(君を愛そう)


魔王(君をいつかこの手で抱こう)


魔王(この冷え切った夜空の下で、優雅に煌めく星を眺めながら)

魔王(君を、温めよう)


魔王(それが出来たなら)




魔王「『魔王』の野望は完了する」




133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 11:06:04.62 ID:ujmi5QSPo
乙でした
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 11:35:39.63 ID:0k/LllaYo
アンビションですか魔王様
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 12:06:09.76 ID:bgNMzGf/o
終わりなきワルツってやっぱりW観ただろ
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 13:23:42.42 ID:I0j3uq1Mo
この魔王様もエレガント眉毛なんだろうか
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 01:24:34.05 ID:ykhoR0Uk0


勇者「……雪が降ってきたな」

魔王「ふむ、突然の優しい雪が降ってきたな」

勇者「さみぃなー」ブルッ

魔王「ああ、これはすまない」

ぎゅうぅっ

勇者「・・・魔王っ?」ドキンッ


魔王「メリークリスマス……ミス…いや、勇者」かぱっ


勇者「っ……この指輪…」

魔王「ふふふほら、こっちの指にはめてあげ………………」

138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 01:29:47.02 ID:ykhoR0Uk0


勇者「………むふん」ゴロン

ドカッ

勇者「あぅ」


勇者「………」

勇者(今の気持ち悪いのは夢かよ)

勇者(やべぇ、なんか指輪の感触まだするわ)


勇者「あれ、ついてる」

側近「私がつけました」

勇者「なにしてんだよお前」

139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 08:05:11.57 ID:ykhoR0Uk0


勇者「うーっす」

魔王「おはようミス勇者」

勇者「今日は何の用だ? お前から呼び出したりして」

側近「本日よりオープンする施設を紹介する為にお呼びしました」

勇者「施設? また孤児院か」


魔王「遊園地だよ」

勇者「オーケイ、もう驚かねえぞ」

魔王「何を聞いても冷静でいられるのはエレガントにミス勇者が成長している証だな」

勇者「慣れた」

140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 08:09:42.84 ID:SYDW0mtao
側近ニュータイプ過ぎワロタ
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 08:37:43.80 ID:ykhoR0Uk0


死神「死ぬぜぇ、このお化け屋敷に入ったらみんな死んじまうぜぇー!」

勇者「………ハァ」チャキッ

側近「言動は確かにエレガントとは言えませんが彼はただの客寄せなんです」


魔王「しかしあまりエレガントでも怖くはないからお化け屋敷は難しい」

勇者「死神のお墨付きなのがアウトなんだよ!!」

142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 09:24:15.97 ID:kaw8qSovo
2か
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 13:41:04.47 ID:ysOB/uZ2o
貧乏クジばかり引いてる苦労人な死神だっているんですよ!
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 13:43:54.81 ID:RZ548FDAO
遊園地ならピエロにも出番があるかな?
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 13:53:54.18 ID:ligoXqado
>>144
お前の出番はないよ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 14:14:21.73 ID:J5hUsr1l0
トレーズ閣下が分からない俺には、
魔王が三國無双の張郃で再生されてしまう・・・
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 21:49:52.86 ID:zhRvNkeIO
デュオワロタ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/09(水) 00:06:35.53 ID:fXRswYtXo
ああ…いつまでエレガントに待てばよいのやら
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 10:32:11.64 ID:mav5XjwIO
放置プレイとは中々エレガントだな
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 15:24:42.19 ID:1oIIGf2ro
しかし、待たせすぎはエレガントではない
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 22:43:23.38 ID:LPJClDq5o
エレガントに入れたティーも冷めてしまいます
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/14(月) 23:02:39.10 ID:OuigSDE6o
アイスティーもまたエレガント
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 07:46:16.46 ID:nTR6onmn0


魔王「さて、しばらくの間諸君を待たせてしまったな」

魔王「どうか許して欲しい」

勇者「……?」

側近「勇者様はお気になさらず」

勇者「あ、あぁ……気にしなくて良いなら」


154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 08:04:20.39 ID:nTR6onmn0


魔王「・・・ふむ、暗いな」

勇者「そりゃーお化け屋敷だもんな、暗くなきゃ怖くねぇしよ」

魔王「ミス勇者は暗い場所に弱いのかね」

勇者「……まあ怖いな、視界は悪すぎるし独特の不気味な静寂にも弱い」


魔王「なるほど、また1つミス勇者の弱点を得たわけだな」

勇者「シャレにならないからやめろ」


155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 08:39:54.78 ID:nTR6onmn0


勇者「くそ、歩きにくいな……」フラフラ

魔王「人間であるミス勇者には少し暗すぎるようだ」

勇者「これでも夜間の戦闘位なら満足に出来る程度には目良いんだけど…」

魔王「暗闇魔法を屋敷全体にかけてあるらしい…が」


魔王「私にこの程度は通用しない、私がエスコートしようミス勇者」

勇者「お、そうか助かる」

勇者「・・・あれ、なにかおかしいな」

156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 09:34:05.97 ID:nTR6onmn0


勇者「・・・」テクテク

魔王「そこの角を曲がる時、右足を素早く動かしたまえ」

勇者「……おう」

勇者「・・・」ひょいっ


魔王「ふむ」


勇者「・・・なぁ、やっぱりおかしくね?」

157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 09:41:42.74 ID:nTR6onmn0


魔王「……何か問題でもあるのかねミス勇者」

勇者「いや、だって・・・お化けはどこだよ」

魔王「既に八体ほど通過したが」

勇者「なんで!? スルーしたの!?」

魔王「女性をエスコートするからには危険を避けなくては」


<外にいる側近>「流石紳士として女性を守ろうとする気遣い、エレガントです閣下」


勇者「色々ツッコミどころはあんだけど、とりあえず側近はなんで聞こえてんだ!!」

158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 10:12:50.19 ID:JfLRLjjDO
エレガントスルーww
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 10:54:44.94 ID:ZxiX/tmTo
放置プレイはなかなかエレガントでした
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 11:55:14.39 ID:n+0q8sbAO
>>1はsaga入れといたらどやろ

sage(さげ)じゃなくてsaga(さが)な
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/23(水) 17:56:21.32 ID:QUA4MkoIO
きましたわー
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/24(木) 08:09:14.59 ID:aueePyIp0


側近「無事に出てきましたね」

勇者「何せお化けなんていなかったからな」

魔王「いるには居たのだが、避けて通ったのがいけなかったか」

勇者「普通は避けられないからな」


側近「とりあえず肝も冷えた事ですし、ジェットコースターにでも乗りませんか」


勇者「更に冷めろってのか」

163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/24(木) 09:39:08.73 ID:aueePyIp0


死神「・・・あんまり期待しないほうがいいぜ」


勇者「……ハァ」チャキン

側近「彼はさっきの方とは違うので、どうかお許しを」

勇者「遊園地の醍醐味をしょっぱな期待するな言われたら切り捨てたくもなるわ!!」

魔王「・・・」


死神
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 14:26:08.62 ID:11JYAUAHo
死神何かしゃべれw
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/24(木) 15:27:12.18 ID:gWYySNjg0


魔王「……君、ちょっといいかね」

死神「逃げも隠れもするが、嘘はつかない、ジェットコースター管理課の死神だ」

魔王「やはりか、ここに何か問題でも?」

死神「乗れば分かるとは思うが、詳しく話せば・・・肝が冷える」

魔王「どういう事だね」


死神「乗った事が無いんでわかりません!(笑)」


魔王「ほう」

166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/24(木) 15:36:37.64 ID:gWYySNjg0


死神C「……なんで俺がジェットコースターに『また』乗らなきゃいけねぇんだ」


魔王「それは君が他の死神とジャンケンに負けたからだろう?」

側近「それに我々から見ても明らかな欠陥があっては、ミス勇者に乗って戴く訳にもいきませんからね」

死神「貧乏クジだな」

死神B「可哀想にな、只でさえ運の悪い死神族なのに」


勇者(自爆に失敗でもしそうな奴だなぁ)


勇者「・・・つか、なんかアイツ乗るの二度目じゃね?」

167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/24(木) 15:47:25.73 ID:gWYySNjg0


< ガガガガガ・・・


死神C「・・・はは、やべぇなこの高さ…」

死神C「ちくしょう」


ゴオオオオオオ!!

死神C「ああああああああああああああああああああ」



168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/25(金) 07:55:10.85 ID:D15hn1cO0


< 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


勇者「……普通に怖いな」

魔王「それは良かった、怖い物でなければ意味がないからね」

側近「問題無く乗れますね」


< 「ああああああああ……」プツッ


魔王「おや、声が途切れたな……慣れたのだろうか」

側近「紳士として当然だと言わんばかりのお言葉、流石です閣下」

勇者(ショック死でもしたんじゃねえだろうな)

169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 11:36:53.10 ID:EzdBpSVDO
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/27(日) 13:47:35.21 ID:0w1HYpkmo
エレガント死か……死神Cよ
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/06(水) 01:41:50.92 ID:m6KfQXxJo
トレーズ(魔)様また消えてしまったのん(´・ω・`)
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