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佐天「すくい投げでなんとかできる能力で学園都市を守る」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/13(木) 22:50:14.30 ID:LA1uqQyE0
前回
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347794539/l50

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1355406614
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/13(木) 22:50:37.50 ID:vozcETa10
スレ立て乙でーす
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/14(金) 13:15:35.22 ID:6gNAy2MSO
スレ勃ちおめ
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 20:27:56.71 ID:QWWh2x6bo
前回までのあらあすじ

佐天「ここが常盤台中学か・・・」

初春「そのようですね佐天の姉御」

佐天「よっしゃ!!今からここに殴りこみをかけっぞ!!」

絹旗「ひゃっはー!」

サンドリヨン「佐天の姉御、バイクいじっときました」

佐天「うむ」

サローニャ「さ、姉御、この新調した木刀を」

佐天「うん・・・いい出来だ」ビュッ

バードウェイ「姉御、一人出てきゃしたぜ」

佐天「ほう?」

御坂「・・・・」

姫神「ヒューッ おりこうそうなおじょうちゃんだぜえー!」

御坂「ここから先へは行かせないわ!!愛する黒子を守るために!!」

黒子「きゃー!!おねえさますてきいいいい!!!」

滝壺「やれやれ、お嬢様の思考ってのはりかいできないぜえ」

御坂「そこのあんた、あんたがこいつらの頭ね?」

佐天「その通りだ」

御坂「私が相手になるわ、かかってきなさい」

木山「はっはっは!!威勢のいいおじょうちゃんだぜえー!!」

ぎゃーっはっはっはっはっは!!!

佐天「教えてやるよお嬢様ちゃん、戦闘チームと研究チームの違いってやつをなぁ・・・」

御坂「いざ!!」

佐天「はぁーっはあー!!!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 20:38:29.38 ID:r0IrtUySO
前回とあらすじが1ミクロンもかすってねェェ!!!!!
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 20:54:26.37 ID:QWWh2x6bo
麦野「まだよ!!まだいけるわ!!あきらめちゃだめ!!」

レッサー「っていわれてもですね、最終ラウンド目前にこれまでダウン4回奪われてるんですけど・・・」

フレンダ「なぁーに、あいつの弱点はわかっている」

レッサー「おいこら、試合が始まる前に入念に試案した作戦がことごとく失敗してるだろうが」

麦野「うるせえ、お前が減量中にこっそりケーキ食べるからだ」

レッサー「だってほら、私女の子だし」

麦野「しらねえっての」


削板「なんだ、根性の無い相手だな」

滝壺「そぎいた、油断したらだめ、まだ完全に倒れていないんだから最後のゴングがなるまで何が起こるかわからないよ?」

削板「わかってるぜ」

黄泉川「さ、お前のこの半年を最後まであいつにぶつけてくるじゃんよ」

削板「ん、じゃあ行ってくる」

滝壺「がんばってね」

削板「・・・・なあ滝壺」

滝壺「ん?」

削板「この試合が終わったら、俺はお前に言いたいことがある」

滝壺「え?」


サローニャ「セコンドアーーーーウッ!!!」


削板「っしゃああ!!」

滝壺「そぎいた・・・・」

黄泉川(やれやれ、ようやく決心したか)


レッサー「ちょっと無理無理、もう無理だって!女の子をこんなガチな殴り合いに放り込むとか残酷ってレベルじゃないから!!」

麦野「うるせえ!この試合に勝てば鮭一年分と鯖一年分が手に入るんだろうが!!」

フレンダ「死ぬなら商品を手に入れてから新でほしいわけよ」

レッサー「いやだあああ!!死にたくないいいいい!!!」 サローニャ「セコンドアウト!!」

麦野「はいはい」

フレンダ「ただいま」


削板「滝壺・・・俺はこの試合が終わったらお前に・・・・」

レッサー「ちょおおおい!!誰かたすけてええええ!!!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 21:04:57.53 ID:QWWh2x6bo
絹旗「だめです!!私もう演じることができません!!」タタッ

姫神「あっ!!アイドルの最愛ちゃんが収録現場から脱走したぁー!」

サンドリヨン「監督!!どうしましょう!?」

初春「・・・・しばらくそっとしてあげなさい」

削板「監督、いいんですか?」

初春「なあに、最愛ちゃんのことだ、すぐに戻ってくるさ」

フレンダ「そうでしょうか?私はこの機会にこのまま・・・」

初春「最愛ちゃんはこの程度のことで今まで積み上げてきたものをぶち壊すようなことをすることはなしないさ」

フレンダ「それならいいんですけど・・・」



絹旗「はぁ・・・・ 私やっぱりだめです。私みたいなドジでおっちょこちょいな女の子がアイドルをやっていたのが間違いだったんです・・・」

レッサー「あ、さいあいちゃんだー!!」

滝壺「まあほんと、レッサーちゃん、握手してもらいなさい」

レッサー「わーい、さいあいちゃーん」

絹旗「ちびっこ・・・」

レッサー「さいあいちゃーん、あくしゅしてー」

絹旗「あ、はい・・・」

ギュッ

レッサー「わぁ・・・・」キラキラ

絹旗(輝く瞳・・・私は・・・私はこんな小さな子にまであこがれられていたなんて・・)

滝壺「さいあいちゃん、お仕事がんばってくださいね」

絹旗「え? あ、はい」

レッサー「がんばってねー」

絹旗「・・・・・ありがとう、私まだまだがんばれる」

レッサー「え?」

絹旗「私!!超がんばりまああああす!!」タタッ

滝壺「がんばってさいあいちゃん・・・ みんなの笑顔のために・・・」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 21:19:39.91 ID:QWWh2x6bo
黒子「ごぉぉぁっ!!!」

レッサー「もごぉぉっ!!」

黄泉川「大変じゃん!!レッサーと白井がパンツをのどにつまらせたじゃんよ!!」

木山「まったく、あれほどパンツはいくら咀嚼しても喉を通らないと教えたというのに・・・」

削板「根性の無いやつらだぜ」

滝壺「どうしよう、私たちになんとかできるかな?」

絹旗「無理です」

サンドリヨン「私たちにできることは祈ることくらいしか・・・」

初春「あきらめてはいけません、私たちは二人のために立派なお墓を作りましょう」

サローニャ「海が見えるところがいいかな?」

姫神「ひっそりとした山奥というのも捨てがたい」

バードウェイ「その前に葬式の精進料理の献立が大事だろうが」

フレンダ「仕出し屋さんどれにしようか?」

佐天「うーん、悩むねえ・・・ 鯛は尾頭付きで必須だし・・・」

黄泉川「こらこら、医者を呼ぶに決まってるじゃにょ」

初春「あ、それならもう呼んであります」

木山「何?」

佐天「闇医者のむぎのんさんです」

麦野「静まれ・・・俺の右手・・・・」

黄泉川「・・・・」

木山「・・・・」

麦野「うごめく、うごめくぞ中二病が、突如教室に襲い掛かって来たテロリストを一人でやっつける俺・・・」

バードウェイ「やめろおおおおお!!!!」

フレンダ「ついさっきまで妄想してたわけよおおおお!!!」

初春「わああああ!!これは恥ずかしいいいい!!」

絹旗「この恥ずかしさを前にしたらとてもじゃないけどパンツを喉になんてつめてられませんからね!!」

麦野「あれ?」

レッサー「 」

黒子「 」

麦野「死んでる・・・・」

サローニャ「めでたしめでたし」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 21:37:31.61 ID:QWWh2x6bo
茶店『ルイ・コウ』

佐天「はぁ、この辺もすっかり寂れちゃったなぁ・・・」キュッキュッ

佐天「ゴールドラッシュのころはかなりにぎわってたってのに・・・」キュッキュッ

ギイッ

佐天「あ、いらっしゃーい」

黄泉川「やあ、マスター」

佐天「保安官さんじゃないですか、勤務中に一杯やりたくなりましたか?」

黄泉川「そうしたいのはやまやまだが今日はまじめな話で来たじゃんよ」

佐天「まじめな話・・・ですか?」

黄泉川「そう、お尋ね者の案内じゃんよ」

佐天「お尋ねもの・・・物騒な話ですね・・・」

黄泉川「まったくだ、ただでさえこのあたりは凶悪なならず者集団、 『光る鯖にはアニサキス』 が幅を利かせてるってのに・・」

佐天「こっちには来ないことを祈るばかりですね」

姫神「どこにでもならずものってのはいるもんですよ」

佐天「おお、旅芸人一行の」

滝壺「そういうやつらの心を少しでも和らげるのも私たち旅芸人のお仕事」

サンドリヨン「音楽で人はわかりあえると信じている」

黄泉川「その心は評価させてもらうじゃんよ」

ギイッ

佐天「あ、いらっしゃーい」

バードウェイ「・・・・・」

黄泉川「・・・あいつは・・・もしかして・・・」

ヒャッハー!!今日もこのあたりに鯖をばら撒いてその上から酢をふりまいてやるぜえええ!!!

佐天「あの声、リーダーのフレンダの声・・・」

バードウェイ「・・・・・」

黄泉川「また、騒がしくなりそうじゃんよ・・・」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 21:53:44.52 ID:QWWh2x6bo
木山「天竺までの道のりは長い・・・」

サローニャ「おししょーさまー、私たちもう疲れちゃいましたよー」

サンドリヨン「そうそう、あっしらが妖怪だからってね、いつまでも歩き続けられるもんじゃないんですよ!」

姫神「殺意すら覚える」

木山「そうは言うがこの辛い道のりを超えてこそありがたいお経を手に入れられるというものだ、もう少しがんばりたまえ」

サローニャ「そりゃ馬に乗ってるお師匠様が言うことじゃないですよぉー」

木山「こら、口が過ぎますよ」

削板「ひひーん!」

サローニャ「ちぇー」

木山「もう少し行けば宿場町にたどり着くのですから辛抱なさい」

サンドリヨン「はぁー、おなかぺこぺこ、早く何か食べないとあっしらこのままぶっ倒れて土になっちゃいますよ?」

木山「それだけの口がきけるのなら大丈夫だ、さ、腕を振って足をあげなさい」

姫神「それ、わん・つー、わん・つー いや無理ですって・・」

木山「無理だ無理だと思うからできないのです、心を無にすればまだまだ・・・ん?」

サローニャ「どうしましたお師匠さま?」

木山「妖怪の気配がします」

サンドリヨン「なんやて!?」

削板「ぶひひっ!」

ガサガサッ

佐天「はぁっはー!!見つけたぜ三蔵法師!!」

初春「てめえの肉をおいしくいただいてやるぜえ!!j

サローニャ「ったく人がいらいらしてるってときに・・・」

サンドリヨン「おい、あいつら水と食いもんもってるで!」

姫神「ほんとだ!」

サローニャ「なら、殺してでも奪い取るしかねえよなぁ・・・」ニヤリ

木山「まったく、また追いはぎのような真似を・・・」

サローニャ「ってことでやったるでぇー!!」

姫神「すべてはご飯のために!!」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 22:03:44.88 ID:QWWh2x6bo
佐天「以上があらすじになります」

初春「ここの流れというものがよくおわかりになったと思います」

サローニャ「いくらなんでもこれはあんまr」佐天「せいっ!!」ブンッ

サローニャ「ぐへぁっ!!」

佐天「うかつなことを言うんじゃねえ!!みなさんが不安になるだろうが!!」

サローニャ「はいいいいい!!!さーせんっしたああああ!!!」

麦野「むしろ平常運転じゃないの?」

フレンダ「そうそう」

佐天「むぎのんがいいこと言った」

レッサー「何せ私のむぎのんだからな」

黒子「おや、あなただけのでしたの?」

絹旗「あ、ちなみにこの二人以外はノーマルです」

フレンダ「変態にもほどがあるわけよ」

木山「私はトラブルさえ起こさなければ何も言わないのだがね」

黄泉川「そりゃ無理ってもんじゃん」

削板「根性が足りんからだ」

バードウェイ「根性のある変態というのもたちが悪いと思うぞ?」

滝壺「行動力があればいいとうものじゃないと思う」

姫神「よくわからないだろうけど」

サンドリヨン「以上があらすじでした」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 22:05:05.97 ID:QWWh2x6bo
続きは土日あたりに
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 23:14:47.23 ID:YCTH2B6AO
乙んぽ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 00:16:19.35 ID:SS8LfboSO
乙ィンティン
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 15:04:51.18 ID:qB9HrgkSO
X'masネタはやんねーのか…
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 18:29:13.41 ID:cz1zy2VDo
「「「いただきまーす」」」

黒子「皆様そろっていただきますされてますわね」

レッサー「そうだねぇ」

黒子「・・・・・」

レッサー「・・・・・」

黒子「おいしそうですわねぇ・・・・」

レッサー「そうだねぇ・・・・」

ぐー

黒子「私ったらなんとはしたない音を・・・」

レッサー「いやー、人間の本能だもん、気にしちゃだめだよ」

絹旗「黒子ー!スパゲッティおかわりでーす!」

バードウェイ「私もだ」

黒子「はい、かしこまりましたわ」

レッサー「横に大きくなるように山盛りってのはどう?」

黒子「お二人に何の恨みがあるんですの?」

絹旗「いや、盛れば全部食べると思ってるとかどれだけ食いしん坊だと思われてるんですか私たち」

バードウェイ「そんなに食べてたか?」

レッサー「食べてた食べてた、昨日なんて二人でお櫃空にしてたうえにシュークリーム1ダース食べてたもんねー」

黒子「レッサーさん、食事ができないからといってお二人に意地悪を言ってはいけませんわ」

レッサー「と、いうかそもそも私の作りたかった伝統的なイギリス料理というものがどこにも見当たらないわけなのですが」

バードウェイ「そんなものはいらん」

レッサー「ひでえ」

黒子「レッサーさんが来るのが遅すぎたということですわ、今日のところはあきらめてくださいまし」

レッサー「この恨み、いつか晴らそうホトトギス」

絹旗「どこからホトトギスが出てきたんですか」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 19:09:33.69 ID:cz1zy2VDo
削板「おかわりだ、大盛りで頼む」

黒子「かしこまりましたわ」

レッサー「タバスコも大盛りいきまーす」パッパッ

黒子「ちょっと!!レッサーさん!?」

レッサー「なあに、根性監督ならこのくらい軽い軽い」パッパッ

黒子「あわわ・・・タバスコがべったりと・・」

レッサー「さ、根性監督、召し上がれ」

削板「ふむ、これだと足りんな」パッパッ

レッサー「あっるぇー?」

黒子「なんと、あれに自分から唐辛子をふりかけてますの・・・・・」

削板「このくらいが調度いいな」

レッサー「見てるだけで舌がピリピリしてくるような気がするんですけど」

黒子「さすが根性監督といったところでしょうか・・・」

フレンダ「ちょっと、スパゲッティだけじゃなくってこっちの給仕もしてほしいわけよ」

黒子「はい、ただいま」

レッサー「チキンのコーナーか、どれが人気なんだろうね?」

黒子「私の大根おろししょうゆを魔術師の皆さんが気に入ってくれるのかどうか気になりますわね」

レッサー「大根おろしって何?」

黒子「説明はあとですわ。今はお給仕ですの」

レッサー「へーい」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 19:13:10.26 ID:tHxOmQzSO
根性さん味覚障害説浮上
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 19:40:02.62 ID:cz1zy2VDo
黒子「どれになさいます?」

フレンダ「オレンジソースとヨーグルトソースをいってみるわけよ」

黒子「こちらとこちらですわね」

レッサー「あ、ヨーグルトソースおいしそう」

黒子「それは滝壺さんのですわね」

黄泉川「どれどれ、からあげもなかなか好評みたいじゃんよ」

サンドリヨン「コーチ、私この味好きです」

レッサー「ほうほうどれどれ」ヒョイパク

黄泉川「あ」

サンドリヨン「メイドがつまみ食いしてる」

レッサー「お、いけるいける」モグモグ

黒子「まあ!お行儀が悪いですわよ?」

レッサー「だってお腹へってるんだからこのくらいいいじゃない」

サンドリヨン「何のためにこういうことしてるのかすっかり忘れてると見える」

黒子「コーチ、この香りはもしかしてにんにくですの?」

黄泉川「そう、後で食べてみるといいじゃんよ」

サンドリヨン「この味が食欲を沸きたてる。食べ過ぎてしまいそう」

黒子「私とレッサーさんの分はとっておいていただけるのでしょうか?」

黄泉川「それはみんなの食欲次第じゃん」

レッサー「えー、それずるーい」

サンドリヨン「だから自分が何をしたのかと小一時間」

フレンダ「それでこそレッサーってわけよ」

初春「すいませーん、こっちもお願いしまーす」

黒子「むう、初春にまで給仕をしなくてはならないなんて」

レッサー「それが宿命ってやつだもの」

フレンダ「っていうかレッサー何もしてないっぽいわけよ」

レッサー「ばれてしまったか」

フレンダ「同じところに二人一緒にいてもしょうがないんだから分担分担」

レッサー「しょうがないなあ、それじゃあ私はここに残るとしようかなぁ・・」チラッ

黄泉川「つまみ食いも度が過ぎると新たにペナルティが追加されるかもじゃん?」

レッサー「おっと、気をつけます」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 20:00:38.91 ID:cz1zy2VDo
黒子「お待たせしましたわ」

初春「みなさんお待ちですよ?」

黒子「なんと、こんなにたくさん」

サローニャ「いろんな味付けの野菜が食べられるってそう無いもんねー」

姫神「すべては体のため」

麦野「ま。基本よね」

佐天「だがこれも素材の良さがあるからということを忘れないでほしい」

滝壺「お野菜がおいしい」

黒子「これは大忙しですわね」

木山「協力して作っているとはいえ君たちは料理が上手なんだな」

佐天「まあたしなみってやつですよね」

黒子「淑女ですもの」

サローニャ「私はそこまでかな」

麦野「そうなの?」

サローニャ「ま、お手伝いで皮むいたり刻んだりってのはできるけど細かい味の調節なんかはねー」

姫神「わかる気がする」

滝壺「勘どころって数をこなさないとつかめないところがある」

木山「勉強になるよ。機会があれば私にも教えてほしいものだ」

初春「先生は自炊されないんですか?」

木山「研究職が長いと時間が惜しくてどうしても出来合いのものばかりになってしまうからね」

佐天「料理実習の授業とかやってみたらいいんじゃないですか?」

木山「と、なるとサバイバル食の実習になりそうだね」

麦野「それはそれで面白そうね」

姫神「と言っても野外で寝袋ひとつとかだときつそう」

初春「イメージとしては寝袋があるだけありがたいって感じですけどね」

黒子「食べられる野草の知識とか学べそうですわね」

サローニャ「案外おいしいものもあるかもよん?」

滝壺「にがいのはちょっと嫌」

木山「同感だ」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 20:38:41.72 ID:cz1zy2VDo
黒子「ふう、一息つきましたか」

レッサー「いやー、客観的に見るとみんなよく食べるねー」

黒子「ですわね、うらやましいですの」

レッサー「黒子ちゃんの能力でさ、直接胃に食べ物送ったりできないの?」

黒子「できないことではありませんがリスクが大きすぎますわ ちょっとでもずれれば命にかかわりますもの」

レッサー「あ、そっかー」

黒子「それに噛まないで食べ物を胃に送り込むなど食べ物に対する冒涜でしかありませんの」

レッサー「食事じゃなくなるもんねー」

黒子「はぁ、段々と少なくなっていくお料理・・・」

レッサー「全滅してるやつもちらほらあるね」

黒子「これで私たちだけインスタント食品だったら涙を流してしまいそうですわ」

レッサー「それっていじめでしかないじゃない」

黒子「たとえば、の話ですの」

滝壺「だいじょうぶ、くろことれっさーのご飯は私が何とかする」

黒子「あら、滝壺さん」

レッサー「とっておいてくれるの?」

滝壺「ううん、足りなくなったら私とかんとくがふたりのためにごはん作るつもり」

黒子「なんと・・・・」

レッサー「どうやら私は滝壺ちゃんを惚れさせてしまったようだな、私ってば罪な女だぜ」 黄泉川「そりゃねーじゃんよ」

黒子「あら、コーチ おかわりですの?」

黄泉川「いや、私はもう十分食べたじゃん そろそろ二人が限界を突破するんじゃないかもって思ってな」

黒子「私は既に突破してしまいましたの」

レッサー「中途半端につまんだから余計にお腹すきました」

黄泉川「私はそろそろ食べてもいいとは思うんだが・・・ おーい、この二人の食事どうするじゃんよー」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 21:33:26.33 ID:cz1zy2VDo
佐天「私たちがごちそうさまするまでだめです」

レッサー「なんと!」

黒子「殺生な」

バードウェイ「このくらいしないと罰にならないだろうが」

フレンダ「いやー、ごはん抜いたくらいじゃ罰にならないと思うわけよ」

絹旗「超同感です」

サローニャ「と、いうか何をすれば罰になるというのか」

サンドリヨン「きっと本能には勝てないんだと思う」

初春「それに加えて都合の悪いことはすべて忘れてしまうと」

姫神「ストーカー一歩手前?」

麦野「やめろっての」

黄泉川「だとさ、もう少しだけ我慢するじゃんよ」

黒子「限界を突破して気にならなくなってきましたわ」

レッサー「おなかすいたあああ」

削板「根性が足りん」

木山「君の刺激物たっぷりの食事は根性でやっていることなのかい?」

削板「刺激のある味というのは俺の好みだ」

滝壺「でもさっきのお肉とお野菜には何もしてなかったよ?」

削板「みんなで作ったものだ、そのまま食べないと失礼というやつだろう」

木山「刺激が無くても満足できるのかい?」

削板「もちろんだ、あくまで俺の好みというだけであって刺激が無いものをまずいと思うわけじゃないからな」

佐天「それで、どれが一番おいしかったですかー?」ニヤニヤ 削板「む」チラッ

滝壺「かんとくどのくらい辛いのが好きなんだろう?」ボー

黄泉川「こら、佐天」

佐天「おっと、いけないいけない」

削板「こほん、どれも文句無しにうまかったぞ」

木山「やれやれ、こちらはこちらで気苦労しそうだな」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 23:10:30.08 ID:cz1zy2VDo
佐天「ま、何はおもあれおかわりといきますか」

初春「そうですね」

レッサー「えー、まだ食べるのー?」

絹旗「おいしいんだから超当然です」

黄泉川「今から90分後にはバスケットだからほどほどにするじゃんよ」

フレンダ「もちろん考慮してるわけよ」

黒子「あぁ、このペースだと滝壺さんに私たちの食事の用意をお願いしないといけませんわね」

滝壺「だいじょうぶ、私はもう十分食べたから今から準備するね」

削板「なら俺」サローニャ「おおっとぉ、監督ちゃんの皿にスパゲッティが山盛り残ってるよー?」ドッサリ

削板「なぬっ!?」バッ

サンドリヨン「なぜかサラダとチキンも」ドッサリ

姫神「お残しはよくない」ニヤッ

削板「これはどういうことだ・・・」

サローニャ「監督ちゃん、お皿に持った分はちゃんと食べないとだめよん?」

サンドリヨン「そうそう、食事の途中でどこかに行くのよくない」

姫神「まさか。食べられないとでも?」

削板「・・・いただきます」ガツガツ

黄泉川「そこの三人、ちょっと来るじゃん」

サローニャ「はいはいちゃーん」

サンドリヨン「かっとなってやった」

姫神「反省はしていない」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 23:44:57.91 ID:cz1zy2VDo
麦野「滝壺、手伝うわ」

滝壺「ありがとう。むぎの」

木山「せっかくだから私もやってみるか」

麦野「早速?」

木山「思い立ったがというやつだよ」

バードウェイ「この大根おろしというやつはどうなんだ?」

フレンダ「大根に少し苦味があるけどお肉をさっぱりと食べられるわけよ」

バードウェイ「ならひとつためしてみるか」

佐天「この胡麻和え白井さんの?」

黒子「そうですわ」

初春「ゴマの風味と味噌のバランスが最高です」

黒子「喜んでもらえて光栄ですわ」

レッサー「早く食べたいよぉ みんなごちそうさましてよぉ・・」

滝壺「れっさー、くろこ リクエストはある?」

黒子「そうですわねぇ、私はこの際ですからきちんと衣で揚げたから揚げをお願いしますわ」

麦野「だったらご飯炊いたほうがいい?」

黒子「いえ、ご飯がほしいところですが時間が惜しいのでスパゲッティをお願いしますわ」

木山「一緒に食べるイメージはないな」

麦野「でもおいしくないわけじゃないんだから気にしないほうがよさそうね」

滝壺「れっさーは?」

レッサー「うーん、私は焼いたチキンにみんなが作ったのソースがあればいいかな」

滝壺「うん、まかせて」

黒子「あ、私にもお願いしますわ」

麦野「ってことはから揚げは少しでいいってこと?」

黒子「そうなりますわね」

木山「野菜のほうはどうするんだい?」

滝壺「私が作ったスパイスはまだ残ってるからゆでて火を通したものを考えてる」

麦野「黒子、ゴマってまだあった?」

黒子「はい、まだまだたっぷりと」

麦野「なら胡麻和えも少しは作ってあげるか」

木山「もう少し人数がいるかい?」

麦野「大丈夫じゃない?監督がすぐに駆けつけてくれるでしょ」ボソッ

木山「なるほど」チラッ


削板「がつがつがつがつもぐもぐもぐもぐ」

絹旗「こういう食べ方するのは大食い番組でよくありますけど・・・」

フレンダ「おいしそうに見えないわけよ」

初春「だがこれも・・・」

佐天「一途だねえ・・・」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 00:04:29.49 ID:tkkt6Eh/o
黄泉川「お前ら、あの二人のことは聞いてたじゃん?」

サローニャ「はーい、佐天ちゃんから根掘り葉掘りと聞きましたー」

サンドリヨン「ラブ臭を感じたと聞いたのでちょっとやってみたくなりました」

姫神「監督の狙いが滝壺さんであることが今のではっきりとわかったので」

黄泉川「はぁ・・・ ま、全員に周知させておく必要があるとはうすうす思ったが・・・」

サンドリヨン「あ、大丈夫。木山先生ちゃんから騒がないようにって釘さされてるから」

黄泉川「それで早速こういうことをするのはよくないじゃん?」

サンドリヨン「百聞は一見にしかず。確かめてみたくなりました」

黄泉川「気持ちはわかるが削板が居心地悪くなるだけじゃんよ」

姫神「意地悪してみたくなる気持ちが芽生えました」

黄泉川「芽生えたとしても行動に移すな、わかったか?」

「「「はーい」」」

黄泉川「ま、あいつの心ひとつなんだがなぁ・・」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 00:15:09.45 ID:tkkt6Eh/o
麦野「それじゃあまずはお湯をわかさないといけないわね」

木山「と、なると時間がかかりそうだな」

滝壺「大丈夫、かんとくの能力があればお湯はすぐに沸かせるから」

麦野「監督って熱か何かを操作できるの?」

木山「念動系の能力らしいということしか学園都市の研究者達もわかっていないみたいだからね、何ができるのかは本人も知らない部分が多いだろうな」

麦野「ふーん ま、害が無いならいいけどね」

滝壺「むぎの、せんせい、私たちは材料を切っておこう?」

麦野「わかったわ」

木山「久しぶりに握る包丁か、緊張するね」

麦野「焦って怪我されたらかなわないから皮をむくのは私がやるわ」

滝壺「せんせいは細かく切り分けるのをお願い」

木山「なるほど、そのほうが無難だろうな」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 02:07:39.11 ID:tkkt6Eh/o
削板「ばりばりむしゃむしゃがつがつ」

黄泉川「削板、良く噛んでよく味わって食べるじゃんよ」

削板「むぐ」コクン

黄泉川「焦らなくてもお前がいなきゃそう簡単にお湯沸かせたりできないんだからすぐに調理が終わるなんてことはないじゃんよ」

削板「ん・・・もぐもぐごくん」

黄泉川「こら、よく噛めって言ったばかりじゃんよ」

削板「だいぶ噛んでいたところだ。何も問題ないぜ」

黄泉川「やれやれ、この調子じゃ先が思いやられるじゃん」

黄泉川(焦って行動して玉砕するのが簡単に目に浮かぶじゃんよ)

削板「俺には誰かに心配してもらわなきゃならないようなことはないぞ?」

黄泉川「・・・これだけは言っておくじゃん」

削板「何だ?」

黄泉川「会話にせよ行動にせよ必ず心の中でかならず一つ深呼吸してからにしろ」

削板「は?」

黄泉川「そうすりゃ少しくらいはゆとりってものが生まれるじゃんよ」

削板「何のことかはよくわからんが一応覚えておこう」

削板(ゆとりか・・・)
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 02:08:16.51 ID:tkkt6Eh/o
ちょいちょい寝落ちしてたのでここまでに
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 02:34:21.75 ID:5lOxbjYSO
乙だし
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 20:34:22.50 ID:tkkt6Eh/o
佐天「さて、諸君」

絹旗「何ですか?」

佐天「このまますんなりとりこりんさんと監督がくっついたらどう思いますか?」

バードウェイ「正直どうでもいい」

サローニャ「これだからちびっ子は」ハッ

バードウェイ「何だと?」

佐天「こほん、唐突に初春! どう思いますか?」

初春「え、応援してあげたくなるんですけど」

佐天「まあ初春はそういう反応だよね、次!フレンダ!!」

フレンダ「えーっと、私だって彼氏いないのにぼーっとしてる滝壺に彼氏ができるのってなーんかくやしいってわけよ」

バードウェイ「ならお前が根性監督と付き合いたいのか?」

フレンダ「いや、ああいうのは正直お断りなわけよ」

サンドリヨン「つまり、どういうことだってばよ」

フレンダ「彼氏ほしい、滝壺に先こされたくない。以上」

佐天「なんてえわがままなやつだ・・・・・」

バードウェイ「お、でるかすくい投げ」

サローニャ「わがまま言うんじゃねえって言いそう」

佐天「だがその意気や良し!!あたしも同じ気持ちだフレンダ!!」ガシッ

フレンダ「佐天!!」ガシッ

佐天 フレンダ「「男ってみんな馬鹿だあああああああああああ!!!!!!」」

姫神「何やら友情を深めている様子」

サンドリヨン「友情パワーは悪魔将軍の野望すら打ち砕く」

バードウェイ「こいつは何言ってるんだ?」

サローニャ「バードウェイちゃんかわいいってことだよ」ハァハァ

バードウェイ「おい、貴様何鼻息を荒くしている」

サローニャ「気のせい気のせい、お菓子あげるからおねえちゃんのおうちに来ようかぁ・・」ハァハァ

サンドリヨン「通報しました」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 21:05:10.75 ID:tkkt6Eh/o
絹旗「えーっと、よくわからないことで団結している佐天とフレンダ、そして私には理解できない愛の形を体現しているサローニャとバードウェイはおいといてですね」

バードウェイ「おい待て!!私とこいつをひとまとめにするな!!」

サローニャ「ふっ、今夜は寝かせないぜベイビー」ポンポン

バードウェイ「貴様いつの間に布団なぞ用意してるんだおい!!」

絹旗「こほん、で、残った面子・・・ といっても私と初春とサンドリヨンと姫神だけですか」

初春「これもしょうがないんじゃないですか?」

サンドリヨン「うん、贅沢は言えない」

姫神「私たちはどうする?」

絹旗「超はっきりと言うと何もしません」

初春「はい?」

絹旗「えーっとですね、なんというか根性監督が滝壺さんに恋心を抱くとかそんなことはどうでもいいんですよ」

サンドリヨン「どうでもいいときましたか」

絹旗「私は滝壺さんの気持ちが超大切なんですよ」

姫神「監督の気持ちは?」

絹旗「滝壺さんが傷つかなければどうでもいいです」

初春「つまり滝壺さんに恋心が芽生えたらそれを大切にしていこうということですね?」

絹旗「そのとおりです」

サンドリヨン「では監督が一方的に恋をしたところでそんなもんどうでもいいと?」

絹旗「はい、お前の恋愛感情など超どうでもいいわってことです」

姫神「これは・・・絹旗さんの滝壺さんへの愛・・・」絹旗「超ちがいます!!」ドスッ

姫神「ぐえぇぇ・・・」パタッ

絹旗「私が滝壺さんに恋心を抱いてるみたいじゃないですかあああああ!!!!超ざけんなってんですよおおお!!」

姫神「肋骨・・・刺さったかも・・・」

サンドリヨン「姫神さあああああん!!!」

初春「まさに命賭けのギャグ・・・」

姫神「私のお墓にはひなげしをおねがい・・・」

初春「遺言にまで発展しますか、そろそろ場を収めないといけませんね」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 21:26:04.92 ID:tkkt6Eh/o
サローニャ「バードウェイちゃーん、一緒にお布団でお昼ねしよー?」ガシッ

バードウェイ「おいこらやめろ!!私をそこにひきずりこんで何しようっていうんだ!?」

サローニャ「ちびっ子には教えられないことだよーん」

バードウェイ「そんなもんいらんわ!!やめろというのが聞こえないのかお前は!!」

サローニャ「まあ感想は全部終わってから聞くってことで」ズルズル

バードウェイ「やめろ離せ!!私をどうするつもりだ!?」

サローニャ「いやもうこの際だからいろんな初めてをうばっちゃおうかなって思ってますはい」

バードウェイ「嫌だあああ!!!誰か助けてええええ!!」

サローニャ「嫌よ嫌よも好きのうち・・・ふふふふふふふふ」

バードウェイ「嫌だっ!!誰か!!誰かたすけてうわあああああん!!!」

初春「こっちはガチ泣きですか、色々やばいですね」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 22:37:47.81 ID:tkkt6Eh/o
初春「サンドリヨンさん、姫神さん」

サンドリヨン「はい」

姫神「はい」

初春「サローニャさんをなんとかしてください」

サンドリヨン「はーい」

姫神「バードウェイが国に帰りたいと言い出すその前に」

初春「あっちはこれでいいみたいですね」

絹旗「この流れから言うと私と初春で佐天とフレンダを何とかする感じですか?」

初春「もちろんです」

絹旗「ま、同じ ”アイテム” ですからね」

初春「それじゃあやりますか!」

絹旗「超やってやるです!!」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 22:54:13.69 ID:tkkt6Eh/o
サローニャ「はーい、おねえちゃんの胸に顔をうずめてる気分はどうかなー?」

バードウェイ「むがががむぐむがむぐが・・・」

サローニャ「さーて、このまま布団の中でいけないことしちゃおっかなー?」

バードウェイ「むぎぎぐがごごぐぁ・・・」

サローニャ「はー、こういうかわいい妹ほしかったんだよねー」

 まてぇいっ!!!

サローニャ「何奴!?」

サンドリヨン「おうおうてめえ、ここを将軍様のお膝元と知っての狼藉かい!?」

サローニャ「て、てめえは!?」

サンドリヨン「悪党に名乗る名前は無い」キリッ

姫神「はいはい。バードウェイはこっち」ズルズル

バードウェイ「はぁ・・はぁ・・・窒息するかと思った・・・」

サローニャ「てめえ・・・もしやあの伝説の羽子板職人・・・・ 鬼飛沫のサンドリヨン・・・」

サンドリヨン「そう呼ばれたこともあったな・・・」

サローニャ「チッ、ならてめえをやりゃおいらが江戸の裏社会で幕の内を勤められるというもの」

サンドリヨン「おめえさんは三段目がお似合いよお!!」

サローニャ「ほざきやがれってんでえ!!」スチャッ

サンドリヨン「あ、かかってこいやぁ!!」テケテンテン
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 23:19:34.01 ID:tkkt6Eh/o
佐天「男の馬鹿やろおおおおおお!!!」

フレンダ「馬鹿やろおおおおお!!!」

絹旗「窓開けて何を叫んでるんですかこの二人は」

初春「魂の叫びですね」

佐天「素敵な出会いが何でないんじゃああああ!!!」

フレンダ「女だらけとか誰が得するわけよおおお!!!」

佐天「根性馬鹿のどこにときめいたらいいんじゃああああ!!!」

フレンダ「あれはないわあああああああああ!!!!!」

絹旗「とりあえず黙らせましょうか」

初春「そうですね、私は佐天さんを何とかしますからフレンダをお願いします」

絹旗「わかりました」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 23:21:18.51 ID:5lOxbjYSO
俺も出会いほしぃぃ!!俺なんてどーすかー!木山てんてー!!!!!
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 23:51:45.04 ID:tkkt6Eh/o
黒子「皆さん何をしてらっしゃいますの?」

レッサー「わがんね、だけどここまで常識のない連中だったとは思わなかったなあ」

黄泉川「お前が言うじゃん?」

レッサー「だってほら、私って常識のある大人の女じゃない?」

黒子「えーっと・・・・監督、一言お願いしてもよろしいですか?」

削板「ん?白井の作ってくれた胡麻和えはうまいぞ?」モグモグ

黒子「ふふん、当然ですわ」

黄泉川「つまりレッサーに関してはノーコメントってことじゃん」

レッサー「はぁ、これが私の作った伝統のイギリス料理なら監督をメロメロにして婚約指輪まで買わせたものを」

黒子「これはポジティブと言ってもよろしいのでしょうか?」

黄泉川「妄想のレベルじゃん」

削板「落ち着いてじっくり味わってご飯を食べる・・・そして手伝う・・・」モグモグ
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/27(木) 23:52:51.66 ID:tkkt6Eh/o
飲みすぎたのでここまで
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 23:53:04.19 ID:iFS9WSUJ0
佐天さん。こんばんは
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/27(木) 23:53:17.98 ID:5lOxbjYSO
乙ですねー
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 17:24:16.74 ID:a2QXRDGEo
ID:iFS9WSUJ0「佐天さん。こんばんは」

佐天「こんばんは」

初春「外は雨ですか」

黒子「どうせなら雪が降ってほしいのですが」

バードウェイ「降雪地帯に行ってこい」


ID:5lOxbjYSO「乙ですねー」

テッラ「ですねー」

フィアンマ「テッラ、タレの仕込み終わったか?」

テッラ「後は瓶に入れて寝かせるだけですねー」

フィアンマ「そうか、じゃあそいつが終わったら一杯やろうぜ」

テッラ「いいですねー」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 17:39:51.87 ID:a2QXRDGEo
サローニャ「せいっ!!とうっ!!」

ビュッ シュバッ

サンドリヨン「いよぉっ!」ヒョイッ

サローニャ「やるじゃねえか!だがこいつはどうでえ!」

ビュオッ

サンドリヨン「いよぉっ!」シュッ

ガキィッ ギャリンッ

サローニャ「ちっ!なんなんくはじくたあさすが鬼飛沫のサンドリヨン」

サンドリヨン「悪いこたあいわねぇ、かんねんしろぉ!」クワッ

いよぉー っぽんっ

サローニャ「だがまだ負けたわけじゃあねえ!おいらの太刀をみせてやらぁ!」

キィンッ!!

サンドリヨン「あ、ででん!!」ビュッ

サローニャ「おわっ!!」

バキィィッィン!!

サローニャ「おいらの太刀が・・・」

サンドリヨン「まだやるってぇのかい?」

サローニャ「くっ、恐れ入りましてございます」ガクッ

サンドリヨン「これにて、いっけんらぁくちゃぁくっ!!」

いよぉー っぽんっ



サローニャ「せっかくバードウェイちゃんといちゃいちゃできると思ったのにー」

バードウェイ「布団に引きずり込むことをいちゃいちゃとは言わんわ!!」

姫神「襲うのよくない」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 17:47:22.18 ID:a2QXRDGEo
佐天「ときめく出会いはどこじゃあああああああ!!!!」

フレンダ「おらあああああ出てこいやああああああ!!!!!」


絹旗「超ヒートアップしてますね、このままだと街に繰り出してアベック狩りを始めんばかりの勢いです」

初春「しっと団となりそうですね」

絹旗「佐天がすくい投げでぶん投げて」

初春「フレンダが主要施設を爆破するんでしょうね」

絹旗「もはや猶予はありません、行きますよ初春」

初春「いつでも!」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 18:01:31.04 ID:a2QXRDGEo
佐天「フレンダ!! ここで騒いでいても埒があかねえぜ!」

フレンダ「おうよ!! 書を捨てよ!! 街へ出よう!!」

佐天「やつらにおもいしらせてやろうぜ!!」

フレンダ「ああ!このガトリング銃のタマでな!!」


 おまちなさいっ!!

佐天「なにやつっ!?」

フレンダ「この声は!?」

初春「変身!!」

絹旗「とうっ!!」


スチャッ

初春「プリティフラワー!!」ビシッ

絹旗「プリティジェロン!!」ビシッ

初春「嫉妬の炎に身を焦がすネタマシイナー!他人をねたむ心を膨らませるくらいなら!!」

絹旗「会話の練習でもしてなさい!!」

佐天「あらわれたな、プリティどもよ」

フレンダ「今日こそ貴様らを血祭りにあげてやるわ!!」

初春「ジェロン!!」

絹旗「フラワー!!」

 「「いきますっ!!」」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 18:15:39.00 ID:a2QXRDGEo
初春「くうっ・・・」

絹旗「強い・・・・」

佐天「はぁーっはっはっは!!その程度かプリティどもよ!!」

フレンダ「今日の私たちはいつもとはちがうってえわけよ!!」

初春「なぜ・・・ 何があいつらをここまで強くしているっていうんですか・・・」

絹旗「おどろくべき強さですね、このままじゃ超まずいです」

佐天「教えてやろう、私たちの強さの秘密をなあ」

初春「一体何が・・・」

フレンダ「見ろ!!これが私たちの強さの秘密!!ネタマシトライアングルだ!!」

絹旗「あ、あれは!!!」


ババーン!!!

上条「えーっと・・・」ダラダラ

神裂「あなた、これはどういうことでしょうか?」

上条「あ、あはは・・・・」ダラダラ

オルソラ「あなた様、説明してほしいのでございます」

上条「こ、この人はですね、えっとえっと・・・」ゴニョゴニョ

病理「言っておくけど私はこの人とは別れないからね?」

神裂「お黙りなさい」

オルソラ「今はあなたの意見は聞いていません」

病理「ふーん、別にいいけどー?私とえっちなことしてる事実は変わらないわけだしー?」

神裂 オルソラ「「むかっ」」

上条(逃げるなら今だな)コソコソ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 18:17:43.13 ID:iQS0QXHSO
ひゃっほぅ


47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 18:28:24.11 ID:a2QXRDGEo
佐天「見たか!!あの男は二人の女を妻にしながら愛人を持ってそれがバレてしまったのだ!!」

初春「っていうか何でこんなところにいるんですかあの人たち」

フレンダ「追いかけて逃げてってのをやってたらここにたどり着いたってわけよ」

絹旗「いや、ここのセキュリティどうなってるんですか」

佐天「だがこいつらが互いに妬みあっている以上われらの負けは無いのだ!!」

フレンダ「今日が我らとプリティどもとの戦いの終焉の日となるのだぁ!!」

初春「そんなことはさせません!!」

絹旗「この世を妬みのオーラであふれさせるわけにはいかないのです!!」

佐天「だがどうやるつもりだぁ?」

フレンダ「貴様らは我らに手も足も出ないではないかぁ!!」

初春「ジェロン! あれを使います!」

絹旗「あれを?ですがあれはまだ一度も成功していません」

初春「ここでやらなきゃどうするんですか?信じましょう、私たちの絆を!」

絹旗「・・・そうですね、超やってやるです!!」

 「「はぁぁぁぁぁぁ・・・・・」」

佐天「ふっ、無駄なあがきよ」

フレンダ「どんな技がこようとそのまま跳ね返してやるわけよ」

初春「幸せ!!」

絹旗「増幅!!」

 「「ハッピーラブラブメトロノームクリームパフェええええええええええ!!!!」」

佐天「な、なにいっ!!」

フレンダ「この光は・・・」


轟!!!!!!!!


 うわあああああああああああああああああああ!!!!!!
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 18:36:39.89 ID:a2QXRDGEo
上条「はっ!俺は何を!?」

神裂「私は・・・なぜあんなにねたましい気持ちを膨らませていたのですか・・・」

オルソラ「あぁ、主よ、私の見苦しい心をお許しください・・・」

病理「ねえダーリン、何で私らここにいるの?」

上条「ってかここどこだ?」

初春「やりましたねジェロン」

絹旗「私たちの幸せの光がやつらに打ち勝ったんですね」

初春「おっと、いつまでもこうしてはいられません」

絹旗「はやくここを離れましょう」

 「「とうっ!!」」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 18:46:29.47 ID:a2QXRDGEo
佐天「久しぶりだな上条」

上条「あ、佐店の姉御!」

神裂「これはこれは」

オルソラ「お懐かしいのですよ」

佐天「うむ、そのほう、此度の騒ぎはいかなることじゃ?」

上条「こ、これは・・・その・・・」

佐天「愛人のことがバレてしまったようだな?」

上条「うぐっ・・・」

病理「愛人一号でーす」

神裂「一号?」

オルソラ「と、いうことは・・・まだ?」

上条「い、いないいないいない!!俺には病理だけだ!!」 病理「まあうれしい!!」

神裂 オルソラ「「いらっ!!」」

上条「だああああちがう!!そういうことじゃなくてだな!!俺は二人のことを幸せにしたいと」佐天「見苦しい!!」ブンッ

上条「げへぇあっ!!」

佐天「男なら堂々とせんかいいいこらあああああああ!!!!」

上条「はいいいいい!!!三人を愛しますううううううう!!!」

神裂「なんですって・・・」

オルソラ「この方も・・・」

病理「ふふん」

佐天「そりゃあああああああああああああ!!!!!」ブンッ

神裂「ぐはっ!!」

オルソラ「きゃっ!!」

病理「どふぇっ!!」

佐天「英雄色を好むというだろうが!!一人や二人ふえたくらいでがたがたぬかすなあああああ!!!」

神裂「はいいいい!!そのとおりですうううう!!」

オルソラ「わがままでしたああああああ!!!!」

病理「みんな仲良くうううううう!!!1」

佐天「うむ、夫婦愛とはすばらしいものよ」

初春「美しいですね」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 18:55:11.52 ID:a2QXRDGEo
黄泉川「茶番だなぁ・・・」

黒子「いつものことですの」

削板「もぐもぐごくん ごちそうさま」パンッ

レッサー「はやっ! もう食べちゃったの?」

削板「それじゃあ俺は滝壺を手伝ってくる」ガタッ

黄泉川「削板」

削板「・・・わかっている」

ガラッ ピシャッ

黒子「ピンポイントで滝壺さんですか」

レッサー「っていうかさ、出会ってから数時間しか経ってないのに早すぎない?」

黄泉川「削板本人は自覚してないが一目ぼれってやつじゃんよ。ああいう男はふとした時に一気に落ちるものじゃんよ」

レッサー「つまり私の魅力に落ちる可能性もあったと?」

黄泉川「そりゃねーじゃんよ。あいつがお前みたいなのを好むとは思えないじゃん」

レッサー「つまり私の魅力は凡人にはわからないということか、なんと高貴な存在であることか」

黒子「ここまで行くと言葉がありませんわね」

黄泉川「まったくだ」

絹旗「黒子ー、ご飯くださーい」

サローニャ「私もー」

姫神「私もほしい」

サンドリヨン「主にチキンを」

黒子「え?皆様さきほど食べてらっしゃったじゃありませんの」

初春「運動したらおなかがすいたんです」

佐天「と、いうわけでお仕事続行でーす」

レッサー「おなかすいたぁ・・・」

黄泉川「もうちょっとの辛抱じゃん、ちゃっちゃと働く」

黒子「仕方ありませんわね・・・」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 19:09:58.17 ID:a2QXRDGEo
木山「大きさはこのくらいでいいかい?」

滝壺「うん、そのくらいがちょうどいい」

麦野「にしても案外スムーズな手さばきね、もう少しおぼつかないかと思ってたわ」

木山「手を切らないようにすることだけ気をつければこんなものだ、皮をむくのとはまた違うからね」

麦野「なるほどね」

滝壺「むぎの、余所見すると危ないよ?」

麦野「って思うでしょ?私はこんなことでつまらないミスをするような女じゃないのよ」

滝壺「むう、その余裕がちょっとうらやましい」

麦野「言っておくけどまねしようとしちゃだめよ?まねして怪我されると後味悪いから」

滝壺「大丈夫、怪我するのこわいからまねしようとも思わない」

ガラッ

削板「すまない、遅くなった」

麦野「お、来たか」

木山「材料を細かく切っていただけだから遅い、というわけでもないのだがね」

滝壺「かんとく、早速だけどお湯をわかして?」

削板「おう、まかせてくれ」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 19:17:37.80 ID:a2QXRDGEo
ボコボコ グラッ

麦野「すごっ」

削板「どうだ!」

木山「どういう原理かわからないが恐れ入ったよ」

滝壺「それじゃあ私はスパゲッティを茹でるからむぎのはチキンの味付けをお願いしていい?」

麦野「いいわよ」

木山「私は・・・ゴマでもすっておこうか?」

麦野「お願いするわ」

削板「俺はこの野菜に火を通していけばいいか?」

滝壺「うん」

麦野(ちゃっかり滝壺の隣キープしてんのね)ジー

木山「あまり意識しないようにしよう」ボソ

麦野「そうね」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 19:27:59.04 ID:a2QXRDGEo
絹旗「いやー、おなか一杯です」

初春「ちょっと食べすぎましたかね」

黄泉川「こらこら、バスケットがあるって言ったってのにまあ」

サローニャ「おいしいのがいけないんでーす」

サンドリヨン「でーす」

レッサー「みーんな横におおきくなれー」

姫神「バスケットで動けばいいだけのこと」

フレンダ「まさしくそのとおり」

黒子「私たちは食べていないというのにすっからかんにしてくださいましたわね」

佐天「いいじゃないですかー、今りこりんさんと監督が二人のためにご飯作ってるんですしー」

レッサー「愛の共同作業というやつか」

黒子「進展しすぎですの」

黄泉川「木山先生と麦野も一緒じゃんよ。まったくこいつらときたら無駄に騒ぎたがるじゃんよ」

バードウェイ「こいつらからこれを取ったら何も残らんだろうが」

黄泉川「そうかもなぁ」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 19:28:24.16 ID:a2QXRDGEo
絹旗「いやー、おなか一杯です」

初春「ちょっと食べすぎましたかね」

黄泉川「こらこら、バスケットがあるって言ったってのにまあ」

サローニャ「おいしいのがいけないんでーす」

サンドリヨン「でーす」

レッサー「みーんな横におおきくなれー」

姫神「バスケットで動けばいいだけのこと」

フレンダ「まさしくそのとおり」

黒子「私たちは食べていないというのにすっからかんにしてくださいましたわね」

佐天「いいじゃないですかー、今りこりんさんと監督が二人のためにご飯作ってるんですしー」

レッサー「愛の共同作業というやつか」

黒子「進展しすぎですの」

黄泉川「木山先生と麦野も一緒じゃんよ。まったくこいつらときたら無駄に騒ぎたがるじゃんよ」

バードウェイ「こいつらからこれを取ったら何も残らんだろうが」

黄泉川「そうかもなぁ」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 19:45:42.15 ID:a2QXRDGEo
ガラッ

滝壺「おまたせ」

削板「飯だぞ」

黒子「きゃー!!お待ちしてましたわー!!」

レッサー「ごはーん!!」

フレンダ「こうしてみると家族っぽいわけよ」

佐天「ねーよ」

サローニャ「さすがに無理ありすぎ」

麦野「手が空いてるなら運ぶの手伝ってくれる?」

サンドリヨン「数があるの?」

木山「二人分にしては少し作りすぎた感じがするくらいにはね」

姫神「じゃあ私はこぶ」

初春「私も行きましょう」

絹旗「私は・・・せっかくだからお茶の用意しましょうかね」

佐天「お、食後のお茶か、いいね」

フレンダ「ここはもちろん緑茶にするわけよ」

バードウェイ「あの苦いやつか?」

フレンダ「大丈夫、苦味を抑えたやつにするわけよ」

バードウェイ「苦いのは勘弁だからな」

黄泉川「ほうじ茶にしておかないか?」

フレンダ「ここは緑茶なの!!絶対なの!!」

バードウェイ「何かキャラ変わってるぞ」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 19:56:05.55 ID:a2QXRDGEo
黒子 レッサー「「いただきまーす」」

もぐもぐ ぱくぱく

佐天「いやー、箸が進んでますねー」

バードウェイ「味わかってるのか?」

黄泉川「ま、おあずけ食らってたんだからしょうがないじゃんよ」

黒子「はぁ、おいしいですわ・・・」

レッサー「これがから揚げ、なんておいいしのだろうか・・・」

サンドリヨン「からあげ?」

サローニャ「この揚げ物がうわさのから揚げ?」

滝壺「うん、くろこが食べたいっていうから作ったの」

麦野「監督の能力で油も一気に高温になったしねー」

削板「からっとあがっているからな」

木山(からあげだけにと言いたいのだろうか?)

バードウェイ「む・・・ いいにおいだな」

黄泉川「今食べたばかりだというのに食欲をそそられるじゃん?」

バードウェイ「違う、少し興味があるだけだ」

滝壺「そういうと思って少し多めに作ってきた。つまんでみる?」

バードウェイ「むう、じゃあ一つだけ・・・」

サンドリヨン「私も」

サローニャ「いただきちゃん」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/30(日) 19:59:12.66 ID:iQS0QXHSO
そう言えば上条さんさっき「佐『店』の姉御」とか失礼な間違いしてたが投げられないのはなずぇ……
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 20:10:09.02 ID:a2QXRDGEo
絹旗「お茶でーす」

フレンダ「緑茶ってわけよ」

麦野「お、ありがたいわね」

姫神「やっぱり食後は緑茶に限る」

黒子「ごっくん スパゲッティに緑茶ですの?」

レッサー「紅茶を希望しまーす」

初春「まあまあ、いいではないですか」

黄泉川「それに英国人相手に紅茶いれるのって勇気がいるじゃんよ」

佐天「それはありますね」

滝壺「からあげはどう?」

サローニャ「すっごくおいしい」

サンドリヨン「衣がないのもおいしかったけどやはりこれは別格」

バードウェイ「中からソースがじゅっとでてくるのがいいな」

麦野「あげたてはものすごいことになるから気をつけるのよ?」

バードウェイ「い、言われなくてもそのくらいわかってるぅ」

サローニャ「ふふーん、みんなちびっ子ちゃんがかわいいのよねー」

バードウェイ「やめい」

サンドリヨン「ご飯食べてるときにふざけない」

サローニャ「はーい」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 20:24:24.53 ID:a2QXRDGEo
「「「ごちそうさまでしたー」」」

麦野「なんだか長かったわね」

佐天「そりゃ準備もいろいろあったし食べる前にもいろいろあったしで」

初春「スムーズにいきませんでしたもんねー」

レッサー「はぁー、あとはバスケットまでのんびりするだけかー」

フレンダ「何言ってるの?後片付けが残ってるわけよ」

黒子「うげぇ・・・」

バードウェイ「罰なんだからきちんとやれ」

レッサー「これだけを二人だけでやるっての拷問じゃないの?」

サローニャ「こんなに優しい拷問はありませーん」

サンドリヨン「早くしないと汚れが落ちなくなる」

黒子「しかたありませんわね、レッサーさん、やってしまいますわよ?」

レッサー「いたたたた・・・ おなかがいたくてお皿を洗えない・・・」

黄泉川「わかりやすい仮病を使うんじゃない」

レッサー「いやー、本当にいたいんですよぉー」

木山「なら、午後は私と二人で授業をするかい?」

レッサー「あ、治った。治りましたですはい」

姫神「やはり仮病」

レッサー「だってー、こんなの二人じゃ無理だもーん、なんとかしてよぉー」

麦野「すがすがしいまでの甘えっぷりね」

レッサー「こうむぎのんと一緒に食器洗ってうっかり水をぶっかけて透けた下着を堪能とかですね」

黒子「いいですわね・・・」

絹旗「超懲りてませんね」

麦野「なんかもう慣れたわ」

黒子「こほん、時間がもったいないので早く片付けますわよ」

レッサー「はーい」

佐天「ま、そのうち助っ人が二人加勢に行くから期待しておきたまえ」

黒子「加勢?」

レッサー「誰が?」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 20:50:22.23 ID:a2QXRDGEo
ガラッ

アレイスター「ただいまもどりました!!」

エイワス「お昼ご飯食べたいです!!」


佐天「あの二人だ」

黒子「えー」

レッサー「なんかあせだくでほんのり納豆のにおいがするよー?」

佐天「うむ、さすがにあのままではきついな」

初春「そこの二人、シャワーを浴びて歯をみがいてきなさい、3分以内です」

アレイスター「おい聞いたか、これはお誘いってやつじゃねえか?」

エイワス「そうにちげえねえ、ついに俺たちにも春が来たみたいだな」

アレイスター「お嬢さん!この私がやさしく手ほどきさせていただきます1!」

エイワス「大丈夫!痛くしないから!!」

佐天「てめえらあああああああ!!!」ブンッ

アレイスター「ぷごぁっ!!」

エイワス「でごっ!!」

佐天「くっせええええんだよおおおお!!!そんな姿で人前に出てくんじゃねえええええ!!!」

アレイスター「失礼をおおおおおおおお!!!」

エイワス「つい勢いでええええええええ!!!」

佐天「とっとっと言ってこんかいいいいいい!!!」

初春「3分以内です」

アレイスター「180びょおおおおおおおお!!!!!」

エイワス「マッハでいきますううううう!!!」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 21:05:48.01 ID:a2QXRDGEo
午後の授業

削板「よし、時間だな」

黄泉川「みんなそろってるじゃん?」

佐天「はい、もちろんです」

初春「準備運動も終わってます」

黄泉川「うん、いいことじゃん」

レッサー「いやー、皿洗い楽勝だったね」

サローニャ「って言うと?」

黒子「レッサーさんが手料理を作るという条件であの二人に全部やらせましたの」

サンドリヨン「こやつめ・・・」

バードウェイ「黒子もそれを黙ってみていたんだろう?」

黒子「ま、まあそのとおりなのですが」

姫神「つまり皿洗いをさぼったということ」

フレンダ「悪い子ー」

レッサー「ふっ、小悪魔と言っていただきたい」

絹旗「それで、二人に何を食べさせたんですか?」

レッサー「素材そのままに洗った野菜に塩を振ってそのまま渡したよ?」

麦野「おいこら」

黒子「ですが二人とも喜んで食べてましたの それはもうがつがつぼりぼりと」

フレンダ「なんという根性」

滝壺「みんな、こーちが説明を始めるよ?」

姫神「おっと、いけないいけない」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 21:32:01.71 ID:a2QXRDGEo
木山「授業を始める前に私からみんなに話がある」

麦野「話?」

木山「今日は試合ではなくて基本的なパス、ドリブル、シュートの練習がメインだ、それに伴って班を作ることにした」

サローニャ「どういうこと?」

黄泉川「昨日の試合を私と削板が見せてもらったじゃんよ」

サンドリヨン「と、いうことは撮影されていたということ?」

木山「競技や訓練に関してはあとから見直して問題点を説明しなくてはならないからね」

フレンダ「盗撮?」

木山「見られるのは私を含めてごく一部だ、仕掛けられているのは体育館とグラウンド、演習場くらいのものだから安心したまえ」

絹旗「うーん、ちょっと複雑ですがここは先生を信じましょう」

木山「そうしてくれると助かるよ」

黄泉川「それで私と削板で話し合った結果、私が基礎的な練習を担当させてもらうじゃん」

木山「黄泉川先生の班は初春、滝壺、バードウェイ、姫神の四名」

黄泉川「今日はパスとドリブルがメインじゃん」

初春「これはありあがたいですね」

滝壺「基本的なことできないとみんなみたいに動けないもんね」

バードウェイ「ま、仕方ないか」

姫神「存在感の無さにたよらなくてもいいようにがんばる」

削板「残りは俺が指導する」

佐天「あれー?心なしかがっかりしてるように見えない?」

フレンダ「見える見える」

レッサー「監督ー、なぐさめてあげよっかぁー?」

削板「何をわけのわからないことを言っている!ふざけてないでさっさとはじめるぞ!」

レッサー「ふふん、むきになってるー」

麦野「馬鹿、からかうんじゃないわよ」

レッサー「え、何そんなに怒ってるの?」

麦野「ああいう根性系のやつってキツいことやればいいと思ってるんだから期限損ねるととんでもないことやらされるわよ?」

レッサー「え?」

削板「まずはグラウンドの外周を10周だ!!」

レッサー「あ」

絹旗「レッサー、超うらみますよ」

フレンダ「これだからレッサーは・・・」

サローニャ「ろくなことしないねー」

サンドリヨン「ある意味期待を裏切らない」

黒子「で、やりますの?」

麦野「やるしかないでしょ。しごきが増える前にさっさとやるわよ」

レッサー「うえー」

削板「みんな!外に出るぞ!!」

 「「「はぁ〜〜〜い・・・」」」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 21:48:23.13 ID:a2QXRDGEo
初春「私こっちでよかったです」

バードウェイ「まったくだな」

滝壺「私たちは走らなくてもいいの?」

黄泉川「基礎体力ってのはいくらあってもいいからな、一応こっちでも走りこみはやるつもりだがいきなり極端に長い距離を走らせたりはしないじゃんよ」

姫神「走るのは苦手。だけど走れるようになったら気持ちいいと思う」

黄泉川「うんうん、人間ってのはできなかったことができるようになるからスポーツを楽しいと思うじゃんよ」

初春「私も向こうの皆さんに追いつけるようにがんばります」

黄泉川「うんうん、ただ年齢がバラバラだから無理して追いつこうと思わなくていいじゃんよ」

バードウェイ「まあ、パワーじゃどう考えても私が勝てる相手はいなさそうだからな」

黄泉川「自分の特徴を正しく捉えることは大事だがネガティブになる必要はないじゃんよ。少しずつ、渡り合えるテクニックをつけていけばいいじゃん」

初春「私がいくらがんばってもジャンプボールで麦のんさんには勝てませんからね」

黄泉川「そう、小さいなら小さいなりにテクニックやパスワーク、ポジショニングや動きだしでいくらでも工夫できるじゃん」

滝壺「みんなで負けないようにがんばろー、おー」

姫神「おー」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 23:45:59.40 ID:a2QXRDGEo
削板「いくぞー!! 1、2!!」

「「「1、2!!」」」

削板「声がちいさーい!! 1、2!!」

「「「1、2!!」」」

削板「その調子だ!!スピードを落とすなぁー!?」

佐天「いきなり軍隊っぽくなったね」

フレンダ「これだから体育会系は・・・」

黒子「整列して走るなど意味ありますの?」

麦野「自分のペースでできないってのは辛いわね」

サローニャ「これよくないと思うんだけど」

レッサー「しかもうっかり前の人のかかと蹴りそうになるし」

サンドリヨン「これ一人転ぶと危ない」

絹旗「ですね、超効率悪いです」

削板「無駄話をしなーい!!罰として一周追加あ!!」

「「「えー!!!!」」」

削板「根性が足りん!! 返事!!」

「「「はぁ〜〜い・・・」」」

削板「声がちいさあああああい!!!」

「「「はい!!!!」」」

削板「よおおおおし!!俺のスピードについてこおおおおい!!!!」

ダダダダダッ

佐天「うわぁ・・・・何あのスピード・・・」

絹旗「一人で張り切られても超こまるんですけど・・・」

黒子「全くですわ、私中学一年生の女の子なのですけれど・・・」

サローニャ「バードウェイちゃんがいたら泣いてたね」

サンドリヨン「根性監督の体力基準にされてもついていけない」

レッサー「何基準であの監督選んだんだろうね?」

フレンダ「勢い以外考えられないわけよ」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 23:47:26.87 ID:a2QXRDGEo

麦野「はぁ・・・・ 私ちょっと監督と話してくるわ」

サローニャ「って追いつくつもり?」

佐天「むぎのん!アレを使おうって言うんだな!?」

絹旗「アレですか、超久しぶりですね」

フレンダ「たしかにこの状況だとアレしかないわけよ」

レッサー「アレって何だろう?」

サンドリヨン「超級覇王電影弾にちがいない」

黒子「何ですのそれ」

サンドリヨン「ガンダムファイターの必殺技」

サローニャ「がんだむふぁいたーって何?」

レッサー「わがんね」

麦野「とりあえずサンドリヨンが言ってることはよくわからないけど、あんたたちちょっと離れてなさい」

サローニャ「え?」

絹旗「巻き添えくらいますからね、距離とっておきましょう」

フレンダ「私と一緒にこっちに来るわけよ」

レッサー「はーい」

サンドリヨン「つまり周りを巻き込みかねない必殺技」

黒子「お話するなら私のテレポートで移動すればよいのでは?」

麦野「テレポートってのは演算が面倒なんでしょ?こっちは単純な出力だからこっちのが手っ取り早いのよ」

黒子「むう・・・」

黒子(お役に立てるかと思いましたのに)

佐天「ほらほら、白井さんも避難避難」

黒子「わかりましたわ」

麦野「ん、みんな離れたわね、それじゃあ よっ」ピョンッ

サローニャ「飛んだ」

麦野「はっ」

バッシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!

レッサー「え、何あれ・・・・」

フレンダ「ジェット噴射ってわけよ」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/30(日) 23:58:57.07 ID:a2QXRDGEo
黄泉川「それじゃあパスの基本からいくじゃん」

滝壺「はい」

黄泉川「パスは出すよりも受けるほうが大事じゃんよ」

初春「受けるほう、たしかに強いパスが取れずに転がしてもらってたりしましたからねえ・・・」

黄泉川「動体視力と体の反応が大事なんだがこれは単純に慣れるまで繰り返していくしかないじゃんよ」

バードウェイ「地味だな」

黄泉川「そう、地味だ。だが何事においても地味なことってのが後で響いてくるじゃんよ」

姫神「なるほど」

黄泉川「今日は走りながらパスを受ける練習と、対面でパスを受ける練習をやっていくじゃん」

初春「きちんと受けられないとつき指しそうですからね」

黄泉川「そう、怪我をするリスクがあるのがスポーツだが怪我はないほうがいいじゃんよ」

姫神「おっしゃるとおりで」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/31(月) 00:00:25.08 ID:JmSH1zvGo
今日のすくいなげはここまで
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/31(月) 00:02:34.93 ID:zbeg9PeSO
乙なんでーす
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/31(月) 00:04:15.54 ID:JmSH1zvGo
ID:iQS0QXHSO「そう言えば上条さんさっき「佐『店』の姉御」とか失礼な間違いしてたが投げられないのはなずぇ…… 」

ID:zbeg9PeSO「乙なんでーす」

ヴィリアン「あなた」

アックア「いつもの人だ、気にするな」

ヴィリアン「はい、それじゃあいつもどおりお絞りなげておきますね」

アックア「ダンベルを中に隠しておくのを忘れるなよ?」

ヴィリアン「もちろんです」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 11:03:22.87 ID:5aHfkXQWo
黄泉川「まずボールの持ち方だ手のひらで両側から挟むように持ってみろ」

姫神「こう」

滝壺「安定しないね」

初春「違和感あります」

バードウェイ「む、やっぱり重いな」

黄泉川「女の子にしてみたらそういうものじゃん、特にバードウェイの年齢だとしょうがない部分はあるな」

バードウェイ「ここの常態からパスを出すのか?」

黄泉川「基本はな」

初春「みなさんと試合してた時はもうてんやわんやでしたからめちゃくちゃでしたね」

滝壺「うん、みんなも片手でただ投げたりとか色々」

黄泉川「あくまで基本だからな、実際試合となるときれいな形でパスを出せないことのほうが多いじゃんよ」

姫神「囲まれたりすると上から通そうとしたりする」

黄泉川「うんうん、それでいいじゃん バスケットに限らず球技はどれだけボールを失わずに得点できる形をつくることだからな」

初春「やっぱり大事なのはいかに上手にパスをキャッチできるかってことですか?」

黄泉川「そうだな、パスをきちんと受けることができないとボールを相手に取られてしまうことにもなるからな」

バードウェイ「そういえばあいつらは片手で勢いを殺してそのままドリブルやシュートとかまでやってのけてたな」

黄泉川「体動かすのが得意なやつは感覚でやっちゃうじゃんよ」

姫神「才能?」

黄泉川「そういうことじゃない、何事においても ”この先の展開をイメージしてその通りに動く” ってことができるかどうかだ。練習していけばこのメンバーにもできないことではないじゃんよ」

滝壺「がんばらないと」

姫神「うん」

黄泉川「昨日の今日で筋肉痛とかもあるだろうから無理はしなくていいからな」

初春「はい」

黄泉川「それじゃあ姫神、私にパスを出してみろ、みんなはキャッチする私の手をよく見ておくじゃん」

「「「はい」」」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 11:28:27.42 ID:5aHfkXQWo
ダダダダダダ

削板「ぬおおおおお!!! ダッシュダッシュダsッシュだあああああ!!!!」

削板「このスピードについてこおおおおい!! そうすればお前らも風になれるううう!!!!」

ビュゥウウウウウウン

削板「む?」

麦野「監督!!ストップ!!」

削板「上?」

ズッシャアアアァァァァ!!!!

麦野「っと あーあ、砂埃だらけじゃないの」パンパン

削板「おい、今はランニングの途中だぞ?何の能力か知らないが誰が空を飛んでいいと言った」

麦野「そのランニングのやりかたに異議があるからこうやって飛んできたのよ」

削板「何?」

麦野「ちょっと後ろ振り返ってみなさい、あんたのスピードについてきてる人間が一人でもいる?」

削板「む・・・」

麦野「熱くなりやすいタイプだってのはいやってほどわかるけどせめて私らの身体的特徴くらいは把握しておいてほしいわね」

削板「・・・・すまん、さすがにダッシュはやりすぎだったか」

麦野「向こうの班よりは動けるってだけで全員女よ?男の、しかもあんたの体力を基準にしてトレーニングってのは勘弁願いたいわ」

削板「いや、走るくらいならできると思ったんだがな・・・」ポリポリ

麦野「黒子は中学一年生、向こうの班だけどバードウェイなんて小学生と同じ年齢よ?私やサンドリヨン、サローニャに比べれば体力面で劣るだろうなってのは予想できると思うんだけどね」

削板「特殊部隊と聞いていたからな、ついそのことを忘れちまってたぜ」

麦野「整列して走るっていうのも歩幅がちがうんだし一人転んだら将棋倒しになりかねないから考え直してほしいわ」

削板「団体意識を高めるつもりだったが、再考しないといかんな」

麦野「監督ってのは監督ってので悩むところもあるだろうけど、私らはひとりひとりの体力差がかなりあるからそのうえでメニューを組んでほしいわね」

削板「つまり根性ということか」

麦野「私にはよくわからないけど非効率なことや個人の能力を無視したことだけはやめてくれれば何も言わないわ」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 11:43:31.46 ID:5aHfkXQWo
パシッ

バードウェイ「あらかじめ受ける手の形を作っておくのか」

初春「なるほど、これならボールが来てからあわてることがありませんね」

滝壺「参考になる」

黄泉川「つかめなくても両手で下にはたくようにすればボールの勢いを[ピーーー]ことができるじゃんよ」

姫神「でも強いボールを手でばちっとするのは痛い」

黄泉川「ははは、それについてはもう慣れてもらうしかないからな、痛いものは痛いが怖がらずに練習あるのみじゃん」

バードウェイ「寒くなると特にいたそうだな」

黄泉川「ま、球技ってそういうものじゃん、バスケはバレーボールや野球、サッカーよりはいくらかマシだからな」

初春「野球のあのボールをあのスピードでキャッチしてるキャッチャーはどんな手してるんでしょうね?」

姫神「私が受けたら手が折れるにちがいない」

黄泉川「そもそも初心者がキャッチできると思わないほうがいいじゃんよ」

滝壺「私怖くて動けないと思う」

バードウェイ「同感だ」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 11:57:53.28 ID:5aHfkXQWo
黄泉川「それじゃあ二人一組でやってみるじゃん」

滝壺「ばーどうぇい、やろ?」

バードウェイ「やさしく頼むぞ?」

滝壺「それは私もお願いするところ」

初春「では姫神さんは私とですね」

姫神「うん。よろしくね」

黄泉川「まずは比較的近い距離、3mくらいでやってみるじゃん」

バードウェイ「近すぎないか?」

黄泉川「バスケットのコートは広いようで狭い、特にゴールの近くとなるともっと近い距離でパスをやり取りすることがあるのは昨日の試合でわかっただろ?」

バードウェイ「手渡ししてもらってたからその通りではあるな」

初春「ちゃんとキャッチできてればもっとチャンスがあったんですよねー」

黄泉川「姫神のほうはキャッチは悪くないから他の部分だな」

姫神「シュートをかなりはずしてしまっていた。これをなんとかできないと私が脚光をあびることはない」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 12:11:27.63 ID:5aHfkXQWo
削板「と、いうわけでランニングの形式を変えていくことにした」

黒子「あら、案外すんなりいきますのね」

レッサー「俺に意見するとは根性が足りん!とか言うと思ってた」

サローニャ「そんなこと言われた日にはクーデターが起こっちゃうよん」

削板「体力と技術と根性の向上が目的だからな、潰れてしまっては何もならん」

サンドリヨン「じゃあさっきのは何?」

麦野「勢いってやつでしょ」

絹旗「超迷惑です」

フレンダ「結局、監督をするには思慮に欠けすぎってわけよ」

佐天「何せこのあたしと白井さんは数ヶ月前まで小学生だったからね」

削板「こほん、そこで今日は初日ということで軽めにランニングをしようと思う、今から各々のスピードで5周走ってもらう」

黒子「なんと、一気に半分に」

削板「ただ話をしながらダラダラと走るというのは認めないから真剣にやるんだぞ?」

サローニャ「わかってるよん、罰として腕立て伏せ100回!とか言われるのが目に浮かぶもん」

削板「ほう、それはいいな、腕立て伏せとは根性らしい鍛え方だ」

レッサー「いや、できないっての」

絹旗「20回も無理だと思います」

フレンダ「腕太くなりそうだしね」

サンドリヨン「根性根性ド根性 泣いて笑ってけんかして」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 13:05:50.16 ID:5aHfkXQWo
黄泉川「ではパスはワンバウンドのパスを出すように、そのほうがとりやすいじゃん」

姫神「それはいい考え では初春さん」

初春「はい、よろしくお願いします」

初春「えっとえっと・・・」

黄泉川「ボールの持ち方はこう」

初春「こうですか?」

黄泉川「そう、だけど肩に力が入りすぎてるじゃんよ」

姫神「リラックス」

初春「えっと、力まずに・・・」

黄泉川「曲げた肘を伸ばすようにしてボールを正面の床にたたきつけるじゃん」

初春「えいっ」ヒュッ

ダムッ

姫神「はい」パシッ

黄泉川「うん、まだ余計なところに力は入っているけどいい感じじゃんよ、あとは反復あるのみだな」

姫神「今度は私がパスを出す番」

初春「ど、どんと来いです」


滝壺「いくよ?」

バードウェイ「来い」

滝壺「はい」ヒュッ

バードウェイ「そっと・・・」パシッ

黄泉川「そうだ、あらかじめ手の形を作っておけばキャッチできるじゃんよ」

バードウェイ「すごく早いのはさすがに無理だけどな」ヒュッ

滝壺「ほい」パシッ

黄泉川「うんうん、滝壺のいいところは無駄に力まないところだな」

滝壺「そうなの?」

バードウェイ「一見無気力だしな」

黄泉川「それは関係ないじゃんよ」

滝壺「でもある程度パワーがないとシュートがリングに届かないのが困る」

黄泉川「そこは個人差じゃん、どうしてもっていうならウェイトトレーニングを取り入れるしかないな」

バードウェイ「ウェイトトレーニングって聞くと一気に難易度が上がるな」

黄泉川「滝壺なら少しはいいかもしれないがバードウェイにはまだ早いじゃん」

バードウェイ「わかっている。さすがに私もそこまでは望んでいない」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 13:27:33.51 ID:5aHfkXQWo
黒子「ほっほっほ・・・」


削板「小柄だが白井は体力があるんだな」


絹旗「フレンダには・・・ 負けません・・・」

フレンダ「いい・・・ 度胸ってわけよ・・・」


削板「あの二人は体力はいまいちだが競い合ってるな」


サンドリヨン「お〜も〜い〜コンダ〜ラ〜」

サローニャ「それ何の歌?」

サンドリヨン「巨人の星」

サローニャ「なんじゃそら」


削板「あの二人はさすがに余裕がありそうだな」


レッサー「むぎのんのゆれるおしりはぁはぁ」

麦野「離れろっての」


削板「・・・レッサーには追加が必要だな」


佐天「ぜっ・・・はあっ・・・」


削板「佐天は体力はあまり無いが根性はたいしたものだな」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 14:14:57.87 ID:5aHfkXQWo
パシッ

バードウェイ「よし、少し慣れてきた」

滝壺「ばーどうぇいがうまくなってる」

バードウェイ「滝壺もだろ?」ヒュッ

ダムッ

滝壺「はっ」パシッ

黄泉川「いくらか体を動かしていたことは聞いていたからコツをつかめばこのくらいは当然のことじゃん」

バードウェイ「とは言っても全力で投げられたものはまだ取れないだろうがな」

黄泉川「チャンスの時には体のどこかに当ててコートの外に出さなければいいだけじゃん、全部が全部取らなければならないものでもないんだぞ?」

滝壺「そういうもの?」

黄泉川「無茶と積極的の線引きってのは難しいが無茶をすればそれだけ怪我をする可能性が増すだけじゃん」

バードウェイ「そういえば昨日の試合では激しいぶつかりとかはなかったな」

黄泉川「見させてもらったが初心者にしては終始ボールがコートの中に納まってて驚いたじゃんよ」

バードウェイ「そういえばそうそう試合が止まらなかったな」

黄泉川「それだけ動ける人間が多いってことじゃん、無理にボールを取ろうと手を出さなかったことも大きいけどな」

滝壺「バスケはすぐにファウルになるんだよね?」

黄泉川「体の接触を禁じてるスポーツだからな」

バードウェイ「その割にはデカいのがゴールの下でぶつかりあってないか?」

黄泉川「ボールひとつを自分のものにしようというんだ、必然じゃんよ」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 14:17:36.49 ID:zgO21IiSO
そういや確かに玉がコート外に出るのなかったな…さりげにスゲー
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/12(土) 18:36:24.14 ID:QGMmKiyn0
ここで「助けてカブト虫さん」って願えば、出で来るのかな?
あの人チートだし
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 20:28:46.57 ID:5aHfkXQWo
パシッ

黄泉川「少しずつだが硬くならずに取れるようになってきたじゃん」

初春「はい、地味ですけどできるようになるのって楽しいです」

黄泉川「いいことじゃん、これでドリブルで相手を抜き去ってシュートを決められるようになってみろ、最高の気分だぞ?」

初春「私が・・・・」

姫神「正直私もそうなりたい」

黄泉川「道は長いけどあきらめずにやればできるようになるじゃん さ、まずは味方に正確にパスを出すことをやるじゃんよ」

初春「はい」ビュッ

ダムッ

姫神「ナイスパス」パシッ

黄泉川「今は対面でパスを出しているが試合になると味方も敵も自分も動きまわっているからな」

姫神「つまりパスに関してはそれほど役に立たないということ?」ビュッ

ダムッ

初春「ほっ」パシッ

黄泉川「いや、そうでもない 自分のパスのスピードを把握しておくことでどのくらい離れた味方にパスを通せるかっていうのを体に刻むことができるじゃん」

初春「なるほど、これ距離が倍だったら私の力じゃ姫神さんに届きそうにないですからね」

黄泉川「できることをきちんと把握できるようになるのも練習の大事なところじゃんよ」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 21:03:55.91 ID:5aHfkXQWo
黒子「ほっほっほっほ・・・」


ダダダダダダ

麦野「っだああああいい加減にしろ!!」

レッサー「はーっはっはっは、何をいい加減にすればいいのかなむぎのん!! 私は私のペースで走っているだけだぁっ!!」


黒子「おや、この声は」クルッ


麦野「何が楽しくてセクハラ受けながら走らなきゃならないのよ!!」

レッサー「よいではないかよいではないかぁ ぐへへへ」


黒子「私に一周差をつけるとはなんというスピード、いやその前に・・・・」ゴクリ

黒子「むぎのんさんの揺れるおっぱいが・・・ なんとすばらしいのでしょうか・・・」

麦野「くっそ!これなら整列してたほうがまだマシじゃねえか!」

レッサー「そうなったらそうなったでむぎのんのおしりはだれにも渡さないだけのこと!!」

黒子「なんと、すぐそこまで・・・・これはいけませんわ!!」

麦野「ん?黒子?」

黒子「むぎのんさん、一緒に走らせていただきますの」

麦野「ってお前どこ見ながら走ってんだよ」

黒子「すばらしいですわ、真横で眺める揺れるおっぱい まじたまりませんの ハァハァ」

麦野「ちくしょう、どいつもこいつも!!」

レッサー「ぐえっへっへっへ、もう逃れることはできないぞむぎのぉん」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 21:41:54.38 ID:5aHfkXQWo
黄泉川「よーし、対面でのパスはここまで、次は走りながらパスを受けてみるじゃん」

姫神「走りながら?」

黄泉川「こっちのコートの端から向こうのエリアまで走ってもらうじゃん、私がタイミングを見てロングパスを出すからそれをキャッチして向こうのゴールの下にいる味方にパスを出してもらうじゃんよ」

滝壺「一気に難易度があがってる」

バードウェイ「パスを出す時は合図があるのか?」

黄泉川「もちろん、合図をしたら振り返ってボールの軌道を読む、落下地点に先回りしてキャッチ ゴールの下にいる味方へパスじゃん」

初春「パスを受けた人はシュートをしたほうがいいんですか?」

黄泉川「そうだな、せっかくだからシュートをしてみるか」

姫神「あまり強いのは取れないと思う」

黄泉川「そこは個人個人で力加減をするじゃん、だけどさっきも言った通り強いボールは無理にキャッチしようとしなくていいじゃん」

バードウェイ「勢いを[ピーーー]んだよな?」

黄泉川「そう、ポーンと飛んでくるからベストはキャッチ 次は両手ではじいて勢いを[ピーーー] 少なくとも片手でたたいてコートから出ないようにする」

初春「気をつけないとつき指しそうですね」

黄泉川「なあに、はじくときは指を広げずに たとえば蚊をつぶすイメージでたたいてやればいいだけじゃん」

滝壺「それならできそう」

黄泉川「それじゃあまずは姫神、ゴールの下にいてくれ」

姫神「はい」

黄泉川「まずは初春、やってみるじゃん」

初春「はい」

黄泉川「姫神にパスを出したらそのままあっちのゴールの下で姫神と交代するじゃん」

姫神「シュートを打ったら戻ってくるってこと?」

黄泉川「そういうことだ、交代交代やっていくじゃんよ」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 23:16:38.54 ID:5aHfkXQWo
黄泉川「それじゃあいくじゃん ダッシュ」

初春「はいっ」タタッ

滝壺「そんなに悠長にできないね」

バードウェイ「50mも無いからな」

黄泉川「パス!」ブンッ

ポーン

初春「わわっ!」キュッ

初春「えっとえっと」アタフタ

黄泉川「落下地点!!」

初春「はい!」

初春(取るのは無理そう・・・ なら、両手ではじくように・・・)

ベチッ

初春「いたっ!」

黄泉川「いい感じだ! 痛いかもしれないがボールを抑えるじゃん」

初春「はい」

滝壺「ういはるががんばっている」

バードウェイ「私も負けてられんな」

ガシッ

初春「ひ、姫神さんへ・・・ って距離がある」

黄泉川「両手で頭の上にボールを持ち上げて姫神のいる方向へ思いっきりたたきつけるじゃん」

初春「よ、よぉ〜し、えいっ!!」

ダムッ

姫神「いいパス」パシッ

黄泉川「よぉし、姫神、シュートじゃん」

姫神「冷静に・・・」グッ ピョン

姫神「それっ」ビュッ

ドンッ ゴガッ

滝壺「惜しい」

バードウェイ「飛ばなくてもよかったんじゃないか?」

黄泉川「好きに打つのが一番じゃん」

姫神「ぐすん」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 23:39:00.41 ID:5aHfkXQWo
絹旗「はっ ぜえっ はっ」

フレンダ「きつっ はしりこみとかっ しんどっ」

佐天「ふっ たりともっ だらしないなっ」


削板「あの三人には5周でもきつかったか、減らして正解だったな」


サローニャ「ほっ はっ ふっ ほっ」

サンドリヨン「さすがに ちょっと 息が ふっ」


削板「あの二人はペースを保っているな」

削板「問題はあいつらか・・・」


麦野「しつこいってんだよおおお!!!」

レッサー「みなぎる!!みなぎるぞおおお!!」

黒子「いつもより激しくゆれてますのおおお!!」

麦野「何が悲しくてセクハラされながら走らないといけないのよ!!」


削板「あの二人は性根をたたきなおさないといかんな さて、そろそろ止めてやらないと麦野がオーバーペースだな」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 23:48:23.97 ID:5aHfkXQWo
ポーン

バードウェイ「きた」

バードウェイ(あえて一度バウンドさせてから取ってみるか?)

ドムッ

バードウェイ「よし、これを・・・ってわわっ!」

黄泉川「バウンドすればそれだけ弾むのがバスケットボールじゃん、もっと低いパスがくることもあるんだから一度バウンドさせてってのはおすすめしないじゃんよ」

バードウェイ「こ、このっ」

姫神「必死に追いつこうとしてる」

初春「ナイスガッツですね」

黄泉川「ガッツって言葉久しぶりに聞いたような気がするじゃん」

バードウェイ「よし、なんとか出る前にキャッチできた」

滝壺「ばーどうぇい、こっち」

バードウェイ「よし、とうっ」ビュッ

ダムッ

滝壺「はいっっと」パシッ

滝壺「よく狙って えいっ」ビュッ

ドンッ パサッ

初春「おお、ナイスシュートです」

黄泉川「受け取ってからシュートまでをもっとスムーズにできるようにならないとな」

滝壺「はーい」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 23:51:53.80 ID:5aHfkXQWo
と、いったところで今日のすくい投げはここまで

かなり間があいてしまいましたが週明けからはちょくちょく更新できそうです

餅もおせちも食べられなかったけど細かいことは気にしない

それでは週明け、佐天さんのすくい投げが炸裂するといいですね
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/12(土) 23:53:25.35 ID:zgO21IiSO
小津
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/12(土) 23:58:54.11 ID:5aHfkXQWo
ID:zgO21IiSO「そういや確かに玉がコート外に出るのなかったな…さりげにスゲー」

佐天「なんでですかね?」

黄泉川「全員がボールを取らずにドリブルで抜かれないことを意識したからじゃん 無駄にロングパスを多様しなかったことも大きいな」

バードウェイ「って言っても少しは出てなかったか?」

初春「出てましたね」

サローニャ「細かいことは気にしない」

サンドリヨン「うむ」

レッサー「人間だもの」


ID:QGMmKiyn0「こで「助けてカブト虫さん」って願えば、出で来るのかな? あの人チートだし」

佐天「ぱーどぅん?」

初春「よくわかりませんね」

フレンダ「まああれよ、なべの季節だからエビでも食べましょうってわけよ」

麦野「絶対違うだろ」

絹旗「ですね」

滝壺「おなべといえばつみれが最高」

黒子「私は牡蠣ですわね」

姫神「しめはうどん」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/15(火) 20:20:51.29 ID:9IqU28Hoo
黒子「みなぎる!!みなぎりますのおおお!!! お姉さまとは違ったフェロモン!! おっぱい!! 香水いぃぃぃ!!!」

レッサー「ゆれるおしりとむっちりとしたふとももおおお!!! せくしぃとここにありいいいいい!!」

麦野「おまえら消し炭にされてぇかああちくしょおおおお!!!」

黒子「それはそれで本望ですのぉ!!! せめてそのおっぱいの中にこの顔をうずめてくんかんくんかするくらいはあああ!!!」

レッサー「ならわたしは膝枕あああああ!!!」

麦野「だれかこいつらを止めろおおおお!!」

黒子「ぐえっへっへっへ!! 誰に止められるといいますの?」

レッサー「さあむぎのん!!おとなしく脱ごうじゃないか!!」

麦野「エスカレートしすぎだろうがあああ!!」


削板「こいつは問答無用が一番だな」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/15(火) 21:29:14.06 ID:9IqU28Hoo
黄泉川「はーい、ちょっと休憩にしようか」

初春「ちょっとの距離ですけどダッシュがあるとぜんぜんちがいますね」

滝壺「うん、やっぱり私たちはみんなと比べると体力がないから」

バードウェイ「最年少を言い訳にするつもりはないがここまでボロボロだと泣けてくるな」

姫神「何で私はシュートが入らないのか本当に謎」

黄泉川「どうやらそれぞれできなかったところが少しずつわかってきたみたいじゃん」

初春「とにかくあらゆる点でだめだめってことがわかりました」

黄泉川「体を動かすってとこからスタートするとそういうものじゃん」

滝壺「もっとスピーディーにやりたい」

黄泉川「こればかりは瞬発力だからそれを高めるトレーニングは取り入れていくつもりじゃん」

バードウェイ「私は自分がもう少し動けるものだと思っていたのだが自分で自分を買いかぶっていたようだな」

黄泉川「悲観することはないじゃんよバードウェイは本当にまだまだこれからだしここにいるメンバーはプロを目指しているわけでもないんだ」

黄泉川「だから何かひとつでいい、得意なものを見つけられるといいな」

バードウェイ『得意なものか・・・ まあいい、そうまで言うならもう少しつきあってやろう』

姫神「私のシュートが入らないのはなぜなのか教えてほしい」

黄泉川「単純に力が入りすぎじゃん、もっと力を抜くことを意識するじゃんよ」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 21:08:20.18 ID:SyXZheV9o
黄泉川「じゃあ休憩しながらも4人で輪をつくってみるじゃん」

初春「手をつなげるくらいですか?」

黄泉川「いや、一人3mくらい離れてもらうじゃん」

バードウェイ「またパスの練習か?」

黄泉川「そうだ、だけど今度は右手だけをつかってもらうじゃん」

滝壺「右手だけ?」

黄泉川「右手で隣の人間にパス、受ける人間も右手だけでボールをコントロール、そして隣の人間に右手でパス」

姫神「ちょっと難しそう」

黄泉川「さっきは両手でパスをやっただろ?アレよりは少し実践的じゃん」

バードウェイ「しかしこれでまた筋肉痛がひどくなりそうだな」

黄泉川「そこらへんはちゃんと考えてるじゃん なるべく一箇所に負担がかからないようにメニューを組んでいるからな」

姫神「さすが黄泉川先生」

黄泉川「パスを出すほうは早いパスではなく正確に相手の正面をめがけてパスを出すじゃんよ」

滝壺「バウンドさせたほうがいいの?」

黄泉川「そこらへんは任せるが最初のうちはバウンドさせたほうが取るほうも取りやすいだろうな」

初春「なるほど、相手がいてのチームですもんね」

黄泉川「そういうことだ、早速やってみろ」

「「はーい」」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 21:27:41.09 ID:SyXZheV9o
レッサー「むぎのんから漂うフェロモンを浴びながら走るとうそのように体がかるいねぇ」

黒子「ええ、まったく疲れを感じませんの。逆に肌に潤いが出てきますわ」

麦野「おまえらどんな体してんだよ!」

黒子「ひとえに愛の力ですの」

レッサー「そうそう、せくしぃにあこがれる女の子なら誰でもできる」

麦野「迷惑だっての」

黒子「愛されることに恥じらいを感じる、そのお気持ちよくわかりますわ」

麦野「とうとう本章をあらわしやがったか」

レッサー「さあむぎのん、私と黒子ちゃんにもみくちゃにされて逆にもみくちゃにしてもらおうか」

麦野「やらねえってんだろうが!」

黒子「つんとされるお姿も麗しいですけどぉ、そろそろ素直になっていただいてもよろしくてよぉん」

麦野「くそっ、お姉さまとやらにやってろっての」

レッサー「さあ黒子ちゃん、今こそついうっかりテレポートでむぎのんの汗にまみれた下着を!」

黒子「しめりとぬくもりが最高潮のこの時、この瞬間を待っていましたの!!」

麦野「だああああ!!!誰でもいいから助けろおおおお!!!」

レッサー「はぁっはっはっはっはっは!! 叫んだところで誰も助けにはこんぞおおお!!」

黒子「あきらめて私に下着を差し出しますのおおおお!!」

  せいっ!!
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 21:32:05.42 ID:SyXZheV9o
 がしっ

レッサー「ぶぇっ!?」

黒子「ぐほっ!?」

削板「さっきから見てたらお前たちは何をしているんだ?」



麦野「ああああもう真っ二つにしてやりてええええ!!!」

麦野「てめえらときたら人の体で発情することしか能がねえのか!!!」

麦野「佐天に投げられて罰を与えられても何事も無かったかのように・・・あれ?」クルッ

麦野「あれっ?あれっ?」キョロキョロ

麦野「いない・・・ えーっと?」

麦野「あー・・・」

麦野「根性監督に首根っこつかまれて宙吊りになってら」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 21:43:58.03 ID:SyXZheV9o
レッサー「あれー?あれれー? むぎのんが遠くにいっちゃったよー?」

黒子「そうですわね、せっかくのチャンスを潰されてしまいましたわ」

削板「こら、何をしているんだと聞いているだろうが」

レッサー「まじめにむぎのんと一緒に走ってましたー」

黒子「ですの!」

削板「麦野のペースを乱してか?」

黒子「乱してますの?」

レッサー「ちがうな、全力をひきだしているんだよ」

削板「追い掛け回しているだけだろうが」

レッサー「いやー、だってほら、むぎのんってせくしぃじゃん?」

削板「知るか」

黒子「それで、私たちをこのように宙吊りにしてどうするおつもりですの?」

削板「指導だ」

レッサー「SHIDOU?それってえっちなこと?」

削板「するか!!」

黒子「ならばせめて手を離していただけません?」

削板「こうでもせんとお前らは真剣に人の話を聞かんだろうが」

レッサー「わかった、強引にえっちなことするつもりだ いやーーだれかたすけてーー かんとくにえっちなことされるーー」

削板「こいつ・・・いい加減に・・・・」

黒子「とりあえずこのままというのは少々辛いのでテレポートで体勢を変えるとしましょう」

レッサー「おお、それいい考え」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 21:49:57.47 ID:SyXZheV9o
佐天「はぁー あとにしゅぅ・・・」

絹旗「超・・運動不足です・・・」

フレンダ「ってか・・一周・・・ どれだけあるわけ?」

サローニャ「2kmらしいよ?」

サンドリヨン「なるほど、どうりできついはず」

絹旗「10km・・ 超走りすぎです・・」

フレンダ「いや、私らある程度鍛えてたとはいえこれは・・・」

佐天「中学一年の女子にいきなり10km走らせる教師がいたら相当の馬鹿でしかないんだよねぇ・・・」

絹旗「おや、あんなところで黒子とレッサーが監督につかまってますよ?」

フレンダ「どうやら麦野がセクハラを受けているのを黙ってみてられなかったみたいね」

サローニャ「でもああいうのも一種のセクハラじゃない?」

サンドリヨン「体にさわってるとか一発レッドもありうる」

絹旗「やらしい目つきで見られたって言えばなんとかなるご時勢ですからね、超軽率です」

フレンダ「だがあの二人をなんとかしなくてはならないのはこの部隊の永遠の課題」

佐天「しょうがねぇ、バテてるけどここはあたしのすくい投げの出番のようだね」

サローニャ「おねがいしますおやぶんちゃん」

サンドリヨン「いつのまに親分になったの?」

佐天「わがんね」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 22:05:05.24 ID:SyXZheV9o
ヒュンッ

削板「む?」

黒子「ほっ」

レッサー「うん、やっぱり地面に両足をつけるのが一番だね」

削板「テレポートか」

レッサー「監督、この私の色気にムラムラしちゃう気持ちはわかるけど無理やりって嫌なんだよね」

削板「おいこら」

黒子「なんと、やはり男は皆けだものでしたのね、怖いですわ」

削板「そうじゃねえ!」

レッサー「なら何?」

削板「つきまといいやがらせをするなど根性の欠片も無いようなことを見過ごすわけにはいかん!」

レッサー「ふっ、そんなこと言って本当はこのズボンの中がどうなってるか気になってるんじゃないの?」パタパタ

削板「おい、ふざけているのか?」

レッサー「え?気にならないの?私ってせくしぃだからちょっとだけなら見られてもしょうがないかなって思うんだけど」

黒子「まぁ、大胆ですわね」

削板「どうやら口で言うだけじゃ俺の根性はお前らに届かないようだな」

レッサー「根性ってどういう漢字書くか知ってる?」

黒子「根っこに性別ですわね」

レッサー「ちょっとえっちな感じがしない?」

黒子「・・・・それなんとなくエロおやじっぽいですわよ?」

レッサー「えー、そうかなー?」

削板「お・ま・え・ら・ぁ〜〜〜〜」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 22:21:07.15 ID:SyXZheV9o
削板「その根性、俺が位置から叩きなおしてやる!!」

黒子「あら、なにやらお怒りになられてますわ」

レッサー「えー、私女の子だからそんなものついてな」佐天「下品っ!!!」ブンッ

レッサー「ぐふぇぁっ!!」

黒子「なっ!? 佐天さ」佐天「もひとつっ!!」ブンッ

黒子「ぐむっ!!」

佐天「セクハラしたら怒られるってことをいい加減学べないのかおまえらはああああ!!!!」

レッサー「本能おおおおおおおおお!!!!」

黒子「信長の野望のごとくううううううう!!!」

佐天「うるせぇっ!!」

ブンッ!!

レッサー「ごふぉぉっ!!」

黒子「へぇぁっ!!」

佐天「さらに監督にたてついて下品な話題を繰り広げるとは何事だ!!」

レッサー「せくしぃあぴいいいるううううう!!!」

黒子「愛ゆえにいいいいいい!!!」

佐天「お前らの思考はもはや手に負えないことがこれではっきりとした!!これでは監督が怒るのも当然だ!!お前らは監督に一から鍛えなおしてもらうんだ!!いいな!!」

レッサー「はいいいい!!!」

黒子「この命尽き果てるまでええええ!!!」

佐天「と、いうわけで監督、この二人を監督に預けるんでよろしくおねがいします」

レッサー「よろしくお願いします監督!!」ビシッ

黒子「ビシバシとお願いしますの!!」ビシッ

削板「何がどうなってこう言っているのかよくわからんがとにかく、やると決めたからには徹底的だ、俺についてこい!!」

「「はい!!」」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 22:33:56.97 ID:SyXZheV9o
絹旗「おー、監督とあの二人が腕立て伏せ始めましたよ」

フレンダ「本当だ、佐天のやつ笑顔でこっちに来るわけよ」

サローニャ「あれはやり遂げた顔だね」

サンドリヨン「男の顔つきになってる」

絹旗「何ですかそれ」

佐天「いやー、待たせたねみんな、問題児二人を片付けてきたよー」

フレンダ「いつもながらあざやかってわけよ」

サローニャ「いっそ監督も投げてくればよかったのに」

佐天「投げてもいいけど監督に何してもらえばいいのかぱっと思いつかないんだよねー」

サンドリヨン「たしかに、私たちの手には余ってしまう」

麦野「ちょっと、あんたら何足止めて雑談してるの?」

絹旗「あ、いつの間にか麦野に2周差つけられてますね」

サローニャ「ってことはむぎのんちゃんもう終わり?」

麦野「そうなの?あいつらから逃げることしか考えてなかったから自分がどれだけ走ってたのか数えてなかったわ」

サンドリヨン「ケロリとしてらっしゃる」

佐天「きっと熱中してたから疲れすら感じていないんだよ」

フレンダ「麦野のことだからあの二人をこう・・・」

麦野「そりゃ考えたけどさ、実際無理だっての」

絹旗「何がそう思わせたんですか?」

麦野「仮に真っ二つにされそうになってもあの顔でにじり寄ってしがみついてくるところ想像するともう演算どころじゃねえっての」

佐天「そりゃ言えてるね」

麦野「もうこの部隊抜けようかな」

佐天「その必要はない、きっと根性監督がなんとかしてくれるさ」

麦野「期待できねえっての」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 22:39:27.76 ID:SyXZheV9o
佐天「と、いうわけであたしたちもランニングを切り上げて体育館にもどろうと思います」

サンドリヨン「いいの?」

佐天「ぶっちゃけもうヘトヘトで走れません」

絹旗「6km近く走れば充分ですよね?」

フレンダ「そうそう、マラソン選手になるつもりもないしね」

サローニャ「これで明日はもっとひどい筋肉痛かぁ、つらそう」

麦野「じゃあ戻るんならさっさとやりましょ?うかうかしてるとこっちにまで飛び火するわよ?」

佐天「ありうるね、じゃあみんなちゃっちゃと移動するよー」

サンドリヨン「はーい」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 22:53:07.77 ID:SyXZheV9o
初春「はいっ、バードウェイさん」

ダムッ

バードウェイ「よっと」ベチッ

ダムッ

バードウェイ「体の向きを変えて・・・姫神」ヒュッ

ダムッ

姫神「いいとこ・・ろ」バチッ

ドムッ

滝壺「ダイレクト? ほいっ」ベチッ

滝壺「ひめがみ、ちょっとびっくりした」

姫神「ごめん。でも思った通りちゃんとコントロールしてくれた」

黄泉川「なかなか形ができてきてるじゃん、いい感じだな」

初春「まだまだスピーディーにはできませんけど間隔は少しずつわかってきました」

黄泉川「それじゃあ少し実践的にやってみるじゃん」

バードウェイ「実践的?」

黄泉川「木山先生、手伝ってほしいじゃん」

木山「何だ?」

黄泉川「みんな、今の位置からお互いあと2m距離をとってもらうじゃん」

滝壺「あ、すこし遠い感じ」

黄泉川「で、木山先生にはパスを出す人間とパスを受ける人間の間に立ってもらうじゃん」

木山「邪魔をすればいいのかい?」

黄泉川「いや、まだそこまではいいじゃんよ 間に立ってもらうだけで充分じゃん」

バードウェイ「先生を相手プレイヤーだと想定して味方にパスを通せばいいのか?」

黄泉川「そういうことじゃん、言っておくがくれぐれも木山先生に当てるなよ?」

姫神「えーっと、つまりどうすれば・・・」

バードウェイ「お互い少し左右に動きながらでいいんじゃないか?」

黄泉川「そういうことじゃん、動きながらパス、動きながらコントロール どれも実践的だろ?」

姫神「木山先生一人で全員の妨害をするの?」

黄泉川「そうだ。パスを受けた人間は木山先生が移動するまでボールをキープしておくこと」

バードウェイ「ドリブルの苦手な私と初春には難儀な話だな」

初春「ですね、うっかりつま先にあてちゃいそうです」

黄泉川「仮にそうなっても恥ずかしがらなくていいじゃん、それが練習ってもんじゃんよ できるようになるには誰もが通る道だ」

木山「やれやれ、まさか私も練習に加わることになるとはね」

黄泉川「ただ見てるだけよりも楽しいじゃん」

バードウェイ「それじゃあさっさと始めるぞ 滝壺」

滝壺「うん、せんせい。いくよ?」

木山「お手柔らかに頼むよ」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 22:54:20.97 ID:dHIOgoVSO
この時の木山てんてーの服装がかなり気になるな…
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/16(水) 22:55:54.95 ID:SyXZheV9o
と、いったところで今日のすくい投げはここまで

次で練習編を終わりにしてその次は買い物編を予定しています

そこらへんでようやくですが名探偵できればいいなあと思います

それでは週明け、佐天さんのすくい投げが炸裂するといいですね
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 22:56:50.85 ID:dHIOgoVSO
やっt…乙。次も楽しみにしとる
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:25:11.54 ID:T4PQYaeOo
滝壺(えっと、ちょっと横にうごいて)ダムダム

滝壺「ういはる」ビュッ

ダムッ

初春「はいっ わわっっと」パチッ ダムッ

木山「ふむ、距離が離れたことで少しパスの精度が落ちたみたいだな」

黄泉川「どのくらい離れた相手にどのくらいのスピードでパスを出すか、それも相手が取れるパスでなくてはならないからな」

木山「考えることは必然的に多くなる か」

黄泉川「そういうことじゃん、先生、移動をお願いするじゃん」

木山「わかっているよ」

滝壺「ういはる、ごめん」

初春「あ、大丈夫です。私がちゃんと反応しなきゃですから」ダムダム

黄泉川「よし、ゆっくりではあるがちゃんとボールをキープできているな、そのまま先生が移動するまでそのままじゃん」

初春「はい」

木山「さて、ここでいいかい?」

黄泉川「うん、ばっちりじゃん」

バードウェイ「次は私が受ける番だ、初春。パスをくれ」

初春「は、はい」ダムダム
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:28:00.13 ID:T4PQYaeOo
絹旗「いやー、ちょっと足にきてますよこれ」

フレンダ「ほんと、マッサージとかしてほしいわけよ」

サンドリヨン「してあげようか?」

絹旗「できるんですか?」

サンドリヨン「できそうな気がする」

フレンダ「気がするだけ?」

サンドリヨン「うん。だから効果があるかはわからない」

絹旗「これはお願いしていいのか少し悩みますね」

サローニャ「やめといたほうがいいと思うよ。サンドリヨンちゃんも腕少し筋肉痛きてるでしょ?」

サンドリヨン「きてる」

サローニャ「サンドリヨンちゃんがますます疲れるだけだから無理しないほうがいいよ?」

サンドリヨン「むぅ」

佐天「さんせー、マッサージって握力使うからねー」

サンドリヨン「それじゃあやめとく、ごめんね二人とも」

絹旗「いえいえ、疲れているのはお互い様ですから」

フレンダ「やってもらえたらラッキーって程度なわけよ」

麦野「コーチの班は今何してるのかしらね?」

佐天「パスとドリブルがメインって言ってたからひたすら地味に対面パスを繰り返しとかドリブルでコートの端から端までとか?」

絹旗「超地味ですね」

フレンダ「結局、基本っていったら地味なことの繰り返しなわけよ」

サンドリヨン「でもコーチの雰囲気だとそういうことやらなそう」

サローニャ「うん、工夫してると思う」

麦野「それじゃあそれを確かめさせてもらうとしましょうか」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:28:27.44 ID:T4PQYaeOo
絹旗「いやー、ちょっと足にきてますよこれ」

フレンダ「ほんと、マッサージとかしてほしいわけよ」

サンドリヨン「してあげようか?」

絹旗「できるんですか?」

サンドリヨン「できそうな気がする」

フレンダ「気がするだけ?」

サンドリヨン「うん。だから効果があるかはわからない」

絹旗「これはお願いしていいのか少し悩みますね」

サローニャ「やめといたほうがいいと思うよ。サンドリヨンちゃんも腕少し筋肉痛きてるでしょ?」

サンドリヨン「きてる」

サローニャ「サンドリヨンちゃんがますます疲れるだけだから無理しないほうがいいよ?」

サンドリヨン「むぅ」

佐天「さんせー、マッサージって握力使うからねー」

サンドリヨン「それじゃあやめとく、ごめんね二人とも」

絹旗「いえいえ、疲れているのはお互い様ですから」

フレンダ「やってもらえたらラッキーって程度なわけよ」

麦野「コーチの班は今何してるのかしらね?」

佐天「パスとドリブルがメインって言ってたからひたすら地味に対面パスを繰り返しとかドリブルでコートの端から端までとか?」

絹旗「超地味ですね」

フレンダ「結局、基本っていったら地味なことの繰り返しなわけよ」

サンドリヨン「でもコーチの雰囲気だとそういうことやらなそう」

サローニャ「うん、工夫してると思う」

麦野「それじゃあそれを確かめさせてもらうとしましょうか」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:44:12.91 ID:T4PQYaeOo
姫神「右」バチッ

バードウェイ「力加減が難しいな」

黄泉川「でもちゃんと相手に通っているじゃんよ」

バードウェイ「納得のいく出来ではないがな」

黄泉川「あせるなあせるな、少しずつでいいじゃんよ」

木山「姫神、ここでいいか?」

姫神「はい。ちょうど滝壺さんが隠れています」ダムダム

滝壺「ひめがみがせんせいで見えない」

黄泉川「よーし、それじゃあやってみろ」

姫神「一歩動いて」ダムッ

姫神「パス」ビュッ

ダムッ

滝壺「む?」

姫神「あっ」

木山「低いな」

滝壺「かがんで・・」バチッ

ゴロッ

黄泉川「さすがにこれだけ低いと右手だけじゃ難しいじゃんよ」

姫神「滝壺さん。ごめん」

滝壺「だいじょうぶ、試合だとこういうこともあるはずだから私もちゃんとできるようにならないと」

木山「ポジティブだな」

黄泉川「いいことじゃん」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:45:26.55 ID:T4PQYaeOo
絹旗「あらー、何かちょっと変わったことしてますよ」

フレンダ「もっとつまらなそうに黙々とやってるかと思ってたのに」

黄泉川「お、戻ってきたか」

サローニャ「コーチ、先生 ランニング終わりました」

木山「削板はどうした?」

佐天「問題児二人の根性をたたきなおすために三人で腕立て伏せしてまーす」

黄泉川「またあいつらか・・・」

滝壺「むぎの、だいじょうぶ?」

麦野「大丈夫よ、追っかけまわされただけ」

バードウェイ「だがそれでもあの二人がどうにかなるとは思えないな」

木山「やれやれ、レッサーに続いて白井までか、頭が痛くなるよ」

サローニャ「黒子ちゃんもお姉さまって人に向けていた情熱がむぎのんちゃんに移っちゃったみたいだしねー」

バードウェイ「私としてはお前の根性もたたきなおしてほしいのだがな」

サローニャ「あれー、私何かしたっけー?」

バードウェイ「こいつ・・・」

麦野「サローニャ、やられる方の気持ちってのはわかるからさ、目に余るようだと私も口出させてもらうわよ?」

サローニャ「あ、はい かわいいなぁと思ってるだけですはい」

絹旗「口出すだけで済みます?」

初春「こぶしが出そうですね」

フレンダ「ビームも出そうなわけよ」

姫神「そうならないことを祈る」

麦野「で、こっちは今まで何をしてたの?」

滝壺「うーんと、対面でパスをやったあとは走りながらパスを受けるのをやって今は少し動きながらパス出したりしてたとこ」

絹旗「割と工夫してるんですね」

黄泉川「当然じゃんよ」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:46:38.21 ID:T4PQYaeOo
フレンダ「私たちは根性監督が外でがんばってるから何していいかわかんないわけよ」

サンドリヨン「コーチ、何をすればいいですか?」

黄泉川「うーん、今走って戻ってきたばかりだよな?」

サローニャ「はい」

黄泉川「少し休憩するじゃんよ、こっちがひと段落したら10人でできる練習をやるじゃん」

佐天「お、それはありがたいね」

麦野「じゃあ水分補給でもするか」

黄泉川「運動には水分が必須。飲み過ぎないようにな」

絹旗「じゃ、いきますか」

佐天「だね」

バードウェイ「私たちは続きをやればいいのか?」

黄泉川「そのつもりだが今から少しルールを変えるじゃん」

姫神「ルールを?」

黄泉川「そう、今度は左手でやってみるじゃん」

初春「左手・・・すごく難しそうです」

木山「聞き手じゃない手とはかなり難易度があがりそうだな」

黄泉川「ま、これも経験ってやつじゃん」

滝壺「うまくできるかな?」

バードウェイ「パスが届かない可能性が高いな」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:47:44.76 ID:T4PQYaeOo
佐天「あー、水おいしー」

絹旗「浄水器まであるとはさすがですね」

フレンダ「でもこういう時はスポーツドリンクがほしいわけよ」

麦野「正気?この後おやつタイムがあるのよ?糖分のとりすぎは体に毒だわ」

サローニャ「お昼ご飯もたくさん食べちゃおうしねー」

サンドリヨン「そのためにももっともっと運動しないと」

佐天「次は何するんだろう?」

麦野「パスしかやってないみたいだからドリブルじゃないの?」

絹旗「初春とバードウェイはほとんどドリブルしてませんでしたからね」

サンドリヨン「見事にダブルドリブルしてたくらいだし」

フレンダ「歩くとこからはじめるとか?」

サローニャ「可能性あるね」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:49:17.60 ID:T4PQYaeOo
初春「え、えいっ」ヒュッ

ドンッ コロコロ

初春「ぐすん」

黄泉川「ま、しょうがないか」

パシッ

バードウェイ「泣くな初春、全員できていないんだからそう落ち込むな」

木山「あきらめたのかい?」

バードウェイ「まさか、できていないことを受け止めた上でというやつだ」

初春「えっと、手をこうやってこうで・・・」

黄泉川「利き手じゃない手でやるっていうのもいいい練習になるものじゃん、とりあえずやれるだけやってみろ」

バードウェイ「簡単に言ってくれる・・・」ダムッ ダムッ

バードウェイ「こ、こう、弾ませて手に収めるのも っと」ダムッ

バードウェイ「コントロールが難しいな」ダムッ

木山「移動したぞ、バードウェイ」

バードウェイ「わかった、そこを動くなよ?」

木山「狙うのはよしてほしいのだがね」

バードウェイ「そうじゃない、動かれると手元が狂うような気がするだけだ」

滝壺「ばーどうぇいがんばれ」

姫神「私も応援する」


絹旗「ほぉ、左手でやってるみたいですね」

フレンダ「利き手と逆ってつらくない?」

サンドリヨン「つらい」

佐天「あたしもうまくできそうにないや」

サローニャ「がんばってるバードウェイちゃんはかわいいなぁ」

麦野(鼻の下伸ばしはじめたらあいつらと同じレベルか)
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:50:36.12 ID:T4PQYaeOo
佐天「休憩してきましたー」

黄泉川「待ってたじゃん」

初春「結局ほとんどできませんでしたね」

滝壺「これは悔しい」

姫神「まさかここまでできないとは思わなかった」

木山「初心者なんだ、そうめげることもないだろう」

バードウェイ「ええい、次だ次、次のメニューに移るぞ」

黄泉川「そのつもりじゃんよ」

フレンダ「次は何?ドリブル?」

黄泉川「そうだ」

麦野「どういう感じでやればいいの?」

黄泉川「ただやるだけじゃつまらないからゲーム感覚でやるじゃんよ」

絹旗「ゲーム感覚ですか?」

黄泉川「そう、ドリブルでコートの端から端まで行ってもらうわけだが二人が妨害するじゃんよ」

サンドリヨン「抜き去る感じ?」

黄泉川「そうだ、妨害するメンバーはドリブルする人間の正面と左右どちらかを塞ぐ で、ドリブルする人間は空いたほうから妨害する人間を避けてドリブルする」

サローニャ「妨害ってボールを取ったりするの?」

黄泉川「いや、手を広げて立ちふさがるだけで充分じゃん、抜いたら2,3mほど全身してそこでキープ、妨害する人間が目の前に来るのを待つじゃん」

木山「ドリブルが得意でない人間もいるわけだからスピードよりも正確にコントロールできるようにということかい?」

黄泉川「その通り、ただ抜いて端までドリブルというものではないからそこを意識してほしいじゃん」

佐天「それじゃあ5人5人で分かれたほうがいいですか?」

黄泉川「そのほうがバランスがよさそうだな、適当に分かれてくれるか?」

 「「「はーい」」」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 20:51:44.68 ID:T4PQYaeOo
レッサー「て・・・・手が・・・・」プルプル

黒子「ふ、ふるえてきましたの・・・」プルプル

削板「もう少しだ!!もう少しで腕立て伏せ5セット目が終わるぞ!!」

レッサー「ぬ・・ぬぅ・・・・」プルプル

黒子「ぐ・・む・・・」プルプル

削板「がんばれがんばれあきらめるな!!根性だ根性!!もっと自分の根性を信じてみろ1!」

レッサー「意味が・・・」プルプル

黒子「わかりませんの・・・・」プルプル

削板「考えるんじゃない!感じるんだ!!」

レッサー「感じろったって・・・」プルプル

黒子「何を・・・どう・・・」プルプル

削板「だめだ!まだ頭が真っ白になっていない!頭が真っ白になるまでやってはじめて本当の根性だ!!」

レッサー「なに・・それ・・・」プルプル

黒子「う、うでが・・・もう・・・」プルプル

削板「本能だ!本能を呼び覚ませ!!」

レッサー「む・・り・・・」プルプル

黒子「だめ・・ですの・・・」プルプル

削板「だめだと思うな!!お前たちならできる!!もっと自分を信じてみろ!!」

レッサー「く・・・あぁぁ・・・」プルプル

黒子「ぬ・・ふぉぉ・・・」プルプル

削板「そうだそうだその意気だ!やればできるんだ!いまその姿そのものがお前たちの根性なんだ!!」

レッサー「い、いつまで・・・これ・・」

黒子「続けますの・・・」

削板「あと5セットだな」 「「ぶふっ!!」」

レッサー「死ぬ・・・」

黒子「誰か助けて・・・」

削板「余計なことを考えるな!!もっとだ!!もっと根性を充実させろ!!」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 21:11:05.47 ID:T4PQYaeOo
初春「よっと・・・ほっと・・・」ダムッ ダムッ

滝壺「ういはるがんばれ」

サローニャ「ゆっくりでいいよん」

初春「はい・・」ダムッ

黄泉川「千里の道も一歩からじゃん」

バードウェイ「う、初春には負けない・・・」ダムッ ダムッ

麦野「ほらほら変に意識しないで手を変な方向に向けないことをきちんと意識しなさい」

姫神「曲がるときに気をつけて」

バードウェイ「わかって いる」ダムッ

木山「この二人がドリブルとパスがそれなりにできるようになればゲームもまた変わってくるのだろうな」

サンドリヨン「ボウリングのように転がしたりとかしなくてもよくなる」

佐天「でもロングパスとか多様するようになるとゲームが途切れることが多くなりそうなんだよね」

絹旗「うまくなればそれだけカットしようとしますからね」

フレンダ「で、あらぬ方向にボールが飛んで行くと」

黄泉川「そこまで行くには通そうだけどな」

初春「な、なんとか・・・」ダムダム

バードウェイ「端まで来たな・・」ダムダム

絹旗「見事に牛歩でしたね」

フレンダ「それは言わないお約束」

黄泉川「よし、いい時間だから今日はここまでにするじゃん、各自シャワーを浴びて着替えるように」

佐天「あれ?根性監督とあの二人はどうするの?」

黄泉川「あの二人のためにも放っておいたほうがよさそうじゃんよ」

麦野「私としてはこのチャンスにさっさと着替えまで終わらせておきたいわね」

サンドリヨン「お察しします」

木山「今日のおやつは羊羹を用意しておいた、魔術師組には初めての味かもしれないがぜひとも食べてみてほしい」

滝壺「これは楽しみ」

バードウェイ「そういえばさっき言ってたな」

初春「羊羹にこそ渋いお茶がよく合うのです」

サローニャ「口にあうといいなぁ」

佐天「うげぇとか言われませんように」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 22:11:02.13 ID:T4PQYaeOo
レッサー「お、おわった・・・」

黒子「やっと・・・ですの・・・」

削板「よくがんばったな二人とも」

レッサー「なんでこんなことやってんだっけ・・・」

黒子「えっと・・・」

削板「根性のためだ」

レッサー「なんて無駄な時間を・・・」

黒子「無駄に消耗を・・・」

削板「どうやらあの程度じゃその体に根性がみなぎらないようだな、次はダッシュ20本だ!」

レッサー「ちょおい!」

黒子「もうへとへとですの!」

削板「上半身だけしか使っていないうえにさっき麦野を追いかけまわしていたあの元気はどこへ行った」

レッサー「あれはむぎのんのフェロモンが私たちを昂ぶらせてくれたからできること!」

黒子「暑苦しい根性監督といっしょにいては気が滅入るだけですの!!」

削板「よし、それだけの元気があるなら4セットはいけるな」

レッサー「うええ・・・」

黒子「ぶったおれますの・・・」

削板「邪な感情ではなく根性で己を昂ぶらせろ、お前らならきっとできる」

レッサー「何それ・・・」

黒子「ある意味宗教ですの・・・」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 22:16:41.27 ID:nhh3P2+SO
結構そういうので死んぢゃうんですよソギーさん
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 22:24:22.63 ID:T4PQYaeOo
黄泉川「さっぱりしたところでおやつにするじゃん」

佐天「おお、水羊羹に練り羊羹」

絹旗「栗とか抹茶とかうぐいすとか梅とかいろいろありますね」

フレンダ「一口サイズでいろいろお試しってわけよ」

木山「こっちには塩もあるぞ」

サローニャ「へぇ、これがねぇ・・」

バードウェイ「見た目にはなんかこう硬いゼリーのようにも見えなくもないが」

初春「なにはともあれまず食べてみてくださいよ」

滝壺「まずは基本のこの羊羹を食べてみて」

サンドリヨン「いただきます」モグモグ

姫神「おいしい?」

サンドリヨン「・・・甘い」

麦野「そりゃこれでもかってくらい砂糖ぶちこんであるからね」

サンドリヨン「でも甘いだけじゃない」

黄泉川「出来の悪い和菓子は砂糖の変な甘さだけだがちゃんとしたやつってのはそうじゃないじゃん」

サンドリヨン「おいしい」

木山「それはよかった」

佐天「で、このお茶を飲めば口の中がさっぱりするよ」

サンドリヨン「ん」ズズ

バードウェイ「それは初日の・・・」

サローニャ「サンドリヨンちゃん、それ苦くない?」

サンドリヨン「苦いけど嫌じゃない、たぶん羊羹のおかげ」

滝壺「それが緑茶の楽しみ方」

姫神「ふたりもためしてほしい」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 22:44:41.92 ID:T4PQYaeOo
もぐもぐ ずず ごっくん

サローニャ「ほんとだ、おいしい」

バードウェイ「あれだけにがかったのが・・・ なんとも不思議だな」

フレンダ「それが日本の心ってわけよ」

黄泉川「こいつが言うと違和感があるじゃん」

サンドリヨン「気にしちゃだめ」

絹旗「それにしてもこれはコンビニとかで買えるのとはぜんぜん違いますね」

木山「上質の餡を使ったものだと聞いているからな」

初春「ありがたいですよねー」

滝壺「さんどりよん、気にいったのはある?」

サンドリヨン「私この梅のやつが好き」

佐天「どれどれ・・・ うん、うめのほのかな風味がいいね」

姫神「お茶もよく進む」

黄泉川「運動したあとだ、みんな塩羊羹はひとつずつつまんでおくんだぞ」

絹旗「もっちろんです」モグモグ

麦野「あんたは食べすぎよ」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 23:01:14.32 ID:T4PQYaeOo
木山「では食べ終わったら各自帰宅するように」

黄泉川「ゆっくり休んで明日に備えるじゃんよ」

佐天「それじゃ皆で買い物に行かない?」

サローニャ「もっちろん」

フレンダ「私たちが案内してあげるわけよ」

サンドリヨン「楽しみ」

初春「衣類食料品日用品、ファンシーショップにゲームコーナー」

絹旗「何か必要なものとかありますか?」

バードウェイ「着替えはもう少しあってもいいかもな」

滝壺「あんまり持ってきてないの?」

バードウェイ「荷物になるからこちらで調達するつもりだったな」

サローニャ「ならペアルックとか買わない?」

バードウェイ「やめろ、私にそういう趣味はない」

サローニャ「えー、おそろいのパンツとかいいじゃない」

バードウェイ「どこがいいんだ、嫌がらせでしかないだろうが」

佐天「まーた始まった」

姫神「サローニャはバードウェイが大好き」

初春「姉妹愛のちょっとひどいバージョンでしょうか?」

フレンダ「いやどうだろうね?ジャッジが難しいわけよ」

絹旗「サンドリヨンは何か買いたいものありますか?」

サンドリヨン「着物」

麦野「ねーよ」

滝壺「あるよ?」

麦野「いや、そういうことじゃなくて」

黄泉川「せっかくだから私も引率として行ってみるじゃんよ」

木山「本音はおもしろそうだから、かい?」

黄泉川「その通り」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 23:07:51.76 ID:T4PQYaeOo
ガラッ

レッサー「わたしたちにもおやつー」

黒子「疲れた時には甘いものですの」

レッサー「ってあれ・・・」

黒子「既に誰もいませんわね、机の上にはクロッシュをかぶせたお皿がいくつかと書置きがありますわ」

レッサー「何々、おやつはお皿に残してありますからチンして食べてください、お風呂掃除と洗濯物をお願いします 母はみんなと買い物に行ってきますから宿題を終わらせるんですよ 母より」

カパッ

黒子「羊羹をチンしますの?」

レッサー「こんなおふざけをするのはフレンダにちがいないね」

黒子「それにしてもおいてけぼりとかあんまりではありませんこと?」

レッサー「うん、何か悲しい」

黒子「追いかけましょう」

レッサー「当然 でもおやつも食べたい」

黒子「ひとつだけつまんであとは持って帰りましょう」

レッサー「じゃあ調理室からラップもってくるね」

黒子「お願いしますわ」

レッサー「私たちを置き去りにしたこの恨み・・・決してわすれぬぞ・・・」

黒子「覚悟していてくださいまし・・・」

 「「ふっふっふっふっふ・・・」」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/18(金) 23:09:27.57 ID:T4PQYaeOo
と、いったところで今日のすくい投げはここまで

次回から名探偵編スタートですがミステリーというよりサスペンスな感じで行きたいと思います

それでは週明けあたりに佐天さんのすくい投げが炸裂するといいですね
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 23:13:07.54 ID:nhh3P2+SO
乙さん
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 21:51:29.28 ID:lPioDq0do
佐天「と、いうわけでやってきましたショッピングモール!」

サローニャ「へー、こんなところにあったんだ」

サンドリヨン「学校からだとホテルから間逆だから気づかなかった」

初春「衣類、家具、雑貨なんかはここでそろいますね」

絹旗「着替えって言ってましたけど具体的に何が欲しいってのはあるんですか?」

バードウェイ「上着にシャツにスカート・・・ とりあえず一通りだな」

サローニャ「それじゃあバードウェイちゃん、私が下着選んであげるね」

バードウェイ「」いらん!」

サローニャ「ちぇー、つまんないのー」

サンドリヨン「着物売り場はどこ?」

滝壺「6Fにあるみたいだよ」

麦野「本当に行くつもりかよ」

木山「買うつもりなのかい?」

サンドリヨン「もちろんです」

黄泉川「ただの冷やかしならおすすめはしないが実際に買うつもりなのならついていってみるのもおもしろそうだな」

初春「でも買っても着付けができないと宝の持ち腐れですよ?」

フレンダ「大丈夫大丈夫、私ができるから」

黄泉川「お前それカラコンとカツラじゃないのか?」

フレンダ「地毛でノーコンタクトよ」

木山「人は見た目では判断できないということだ」

初春「ちょっと違うような気がしますけどね」

サンドリヨン「フレンダ、一緒に来てくれる?」

フレンダ「もちろん」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 22:16:21.19 ID:lPioDq0do
バードウェイ「着物・・少し興味はあるな」

サローニャ「帯を引っ張って あ〜れ〜 ってやるんだよね?」

初春「やりませんよ?」

サローニャ「え?本当に?」

姫神「本当に」

佐天「あんなものはただのおふざけです。真に受けてはいけません」

サローニャ「なーんだ、ちょっとがっかり」

絹旗「引っ張るのがやりたいんですか?引っ張られるのがやりたいんですか?」

サローニャ「うーん、両方かな」

サンドリヨン「じゃあせっかくだからみんなで行く?」

麦野「こらこら、着替え買いに来たんじゃないのか」

バードウェイ「今すぐ必要というわけではないからな、今は着物への興味のほうが大きい」

木山「着物か・・・」

黄泉川「先生は着たことあるじゃん?」

木山「最後に着たのは七五三だな」

黄泉川「私は成人式じゃん」

初春「先生方も来てみます?」

木山「いや、遠慮しておくよ」

黄泉川「なんか肩が凝るからなぁ」

滝壺「ひめがみは着たことある?」

姫神「日常的に着ていた」

絹旗「じゃあ姫神も着付けできるんですか?」

姫神「うん」

フレンダ「今も着てるわけ?」

姫神「たまに巫女服くらいなら」

黄泉川「あれって剣道部弓道部の道着に近くないか?」

姫神「そう。でもそれはそれこれはこれ。私も着物の着付けは得意」

木山「一人より二人。これだけの人数がいるのだから多いほうが効率がよさそうだな」

初春「では時間がもったいないことですし移動しましょうか」

サローニャ「さんせー」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/01/23(水) 22:35:25.97 ID:lPioDq0do
レッサー「うーん、どこに行ったんだろ?」

黒子「買い物・・・ ホテル周辺にはたいしたお店はありませんでしたからいるとすればこの近くですわね」

レッサー「たしかにご飯食べるところはそれなりにあるけど生活用品をそろえるところじゃないね」

黒子「学校の側となるといけるところは限られてますから・・・あっちだと思いますわ」

レッサー「頼むよ黒子ちゃん、置いてけぼりくらった恨みを晴らすには奇襲が一番なんだから」

黒子「この白井黒子にお任せあれ!」



アレイスター「おい、エイワス。白井さんにみんなあっちにいるって言わなくていいのか?」

エイワス「いいんだ。まだその時じゃない」

アレイスター「っていうと?」

エイワス「こういうとのは本当に困っているときに教えてこそポイントがあがるんだ」

アレイスター「つまりいきなりどこどこにいますよって言うのは逆効果ということかい?」

エイワス「そうだ、会話に加わってない人がしゃしゃり出てきたら誰だって嫌だろう?」

アレイスター「お前いいこと言うな」

エイワス「ふっ、このくらい当然のことだ」


今日はここまで続きは明日
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 00:28:47.07 ID:xlZQDWWSO
乙ちゃん
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/06(水) 01:45:11.49 ID:CPdtz1sto
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/02/18(月) 09:37:37.09 ID:LiieWve6o
>>1
多忙のためSSを書く時間が取れなくなりました。なので一時休止したいと思います。楽しみにしてた方には申し訳ありませんがご了承ください
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/18(月) 20:29:56.38 ID:ET+R9DQ5o
休止と言うことは、復帰があると言うことかな?
待ってます
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/19(火) 20:08:34.29 ID:hUJ5/T8SO
乙復活待つ
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