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フィアンマ「雛見沢村を救う」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/16(日) 11:36:27.56 ID:ua+pjUSB0
フィアンマ×ひぐらしです


ひぐらしキャラが下手かもしれません(気付いたらレスお願いします)


遅筆駄文ですがお付き合いしていただけるなら感謝感激です

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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 11:40:02.02 ID:E6pZsVXAO
全力で期待
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/16(日) 11:43:54.99 ID:ua+pjUSB0
〜古手梨花の日記より〜

今日村に一人の男が来た。
フィアンマと名乗る外人だった。おかしい。
今まで村にあんな男が来たことはなかったのに。
それに右腕がなかった。聞いても曖昧な返事しかしない。
でも世界中を旅しているということは話してくれた。
随分と不思議な雰囲気だった。前原圭一とはまた少し……いいえ、全く違う強さを持っているような……
期待しすぎ? ……確かにその通り。でもイレギュラー、何らかの偶然であり影響力があるということも事実。
今度話してみよう。味方になってくれるかもしれない。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/16(日) 11:51:08.71 ID:ua+pjUSB0
〜古手梨花の日記より〜

昨日、話したわ。ええ、それこそ全てを。信じてもらえないかもという気持ちが大半だったけど。
でも彼は全てを信じてくれたわ。彼は惨劇の起こる六月にまた来てくれると約束してくれた。
そのかわり何があっても諦めるなとも言われた。
不思議と彼の一言一言には説得力があり心の奥にまで響いてくるようだった。まるで闇の中に差し込む一筋の光のように……
フィアンマはほほ笑むと、また世界の話をしてくれた。雛見沢の外の世界を知らない私にはとても新鮮で心が躍るようだった。
もちろん悲しい話もあったけど。
最後に彼はこう言った。
――――必ず、戻る
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/16(日) 11:57:46.32 ID:ua+pjUSB0
〜フィアンマの記した日記より〜

お前は俺様にこう言ったな。『これからたくさん見て回れよ』と。
俺様は世界を見て回り、幾人かの人間を救った……否、手を差し伸べたという方が正しいか。
三月に雛見沢という村へ行ったんだ。
一人の少女と出会ったよ。古手梨花だったかな。全くふざけた話だったよ。同じ事を何度も繰り返す、か。
惨劇が繰り返されるというなら俺様が止める。そして古手梨花を救いだす。『あの男』でもそうするだろうしな。
ああ、それとオッレルス、お前に伝えておく。友人としてな。
――――必ず、戻る
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/16(日) 12:05:45.72 ID:ua+pjUSB0
フィアンマ「暑いな」

フィアンマは何気なく口を開く。
まだ六月の上旬なのだがフィアンマの華奢な体には堪えるようだ。
小さなキャリーバッグをコロコロと転がしながらゆっくりと歩いていく。

フィアンマ(約束の時間まで少し余裕があるな)

思えばフィアンマは少し落ち着きを欠いていた。
雛見沢に行くとなると他のどの場所に行くのよりも心が弾むのを感じた。

「おーい! こっちなのですよー!」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/16(日) 12:11:31.50 ID:ua+pjUSB0
不意に呼び止められフィアンマは後ろを振り向いた。

梨花「思ったよりも早かったのですよ」

フィアンマ「む、俺様が遅れをとるとは……」

梨花「ボクもまだ来たばかりなのですよ☆にぱー」

並んで歩きつつ他愛ない会話をする二人。周りから見ると兄妹のようだった。

フィアンマ「それよりもいいのか?」

梨花「何がなのですか?」

フィアンマ「子供二人では大変だろう。それに俺様は右腕がない」

要は邪魔ではないかと言いたいのだがフィアンマは言葉を出せない。

梨花「大丈夫なのですよ。沙都子も喜んでいたのです」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  sage]:2012/12/16(日) 12:15:25.92 ID:ua+pjUSB0
という事でここまでです。短くてすいません。

それとフィアンマはどんどんひぐらしワールドにのまれてキャラ崩壊する予定です。
彼を待つのは惨劇か……奇跡か……。

質問・疑問点などがあればえんりょせずにどうぞ。
話は進めませんが答えられたら答えようと思います。
もちろん指摘もありましたらお願いします。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 12:24:36.62 ID:V3YVSx/l0

>>1乙 キャラ口調崩れてないし問題無いと思う
フィアンマさんなら救えてもそうじゃなくても… 

参考にしてる編とかある?(鬼隠しとか)
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  sage]:2012/12/16(日) 12:31:22.62 ID:ua+pjUSB0
>>9

基本的にごちゃまぜ+オリジナル展開かと……

まあオリジナルといっても微妙なものですが
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/16(日) 13:00:24.67 ID:D9vmeNFDO
フィアンマ「電気アンマーッ!!」

小此木「へっへははは!」アヘアヘ…

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  sage]:2012/12/17(月) 15:49:05.73 ID:vIfmG98P0
今日は短くいきます。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/17(月) 15:50:23.84 ID:vIfmG98P0
沙都子「もう! 遅すぎましてよ! 梨花!」

梨花「ごめんなさいなのですよ」

玄関で靴を脱ぎパタパタと上がっていく梨花の後を追いかけるように上がる。

フィアンマ「邪魔するぞ」

梨花に続きフィアンマものろのろした歩調で部屋に入る。

瞬間。
体が浮く感覚がしたかと思うとフィアンマは玄関に戻っていた。
体には、特に背中には鈍い痛みが走っている。

フィアンマ「…………」

フィアンマは埃をパンパンと払うと無言で上に戻る。

沙都子「おーほほほほっ!! この程度のトラップにかかるとはフィアンマさんも未熟ですわね!」

フィアンマ「梨花。沙都子を借りるぞ」

細い左腕で沙都子の襟をつかみ引きずる。

梨花「みー……ごゆっくりなのですよ」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/17(月) 15:56:56.40 ID:vIfmG98P0
五分後。

沙都子「ほ、ほわぁ……」

戻ってきた沙都子は放心状態だった。

梨花「何をしたのですか?」

フィアンマ「ちょっとした手品だ」

にやにや笑いつつ階段を上がるフィアンマ。
しかし、

フィアンマ「っ!?」

次に見たのはまた玄関だった。

沙都子「また落ちましたわね……」

梨花「しかも同じところなのですよ」

いつの間にか復活していた沙都子も穴の下を見る。

フィアンマ「ぐっ……二度も同じミスをするとは……」

フィアンマの目の前は真っ暗になった。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/17(月) 16:03:09.59 ID:vIfmG98P0
フィアンマ「……なぜ俺様がこんな目に」

まだ痛む腰をさすりながらフィアンマはちゃぶ台の前に座る。

梨花「沙都子のトラップは強力なのですよ」

フィアンマ「家の中にあんなもの仕掛けたら危ないだろう」

梨花「大丈夫なのですよ。沙都子は全てのトラップがどこにあるのか覚えているのです」

フィアンマ「一体いくつトラップを仕掛けてる……」

台所で鼻歌を歌いながら料理する沙都子を見る。

フィアンマ(……もしかして世界で最も恐ろしいのは沙都子のトラップなのでは……)
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/17(月) 16:05:01.66 ID:vIfmG98P0
オッレルス「くしゅん!」

シルビア「風邪でもひいた?」

オッレルス「いや……今自分のアイデンティティが傷ついた気がした」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/17(月) 16:27:19.79 ID:vIfmG98P0
沙都子「さあ、できましたわよー」

食卓に並んだのは家庭的なチャーハンだった。

フィアンマ「ほう、よく出来ているではないか」

沙都子「当然ですわ! 私が腕によりをかけたんですのよ!」

フィアンマ「そうか……」

フィアンマはチャーハンを見る。

フィアンマ「いただこうか」

スプーンを手に取りチャーハンを頬張る。

フィアンマ「うまい……」

沙都子「当然ですわ! 私に作れない料理はありませんわ!」

梨花「でも沙都子はブロッコリーとカリフラワーを見分けられないのです」

沙都子「なっ……そんなことありませんわ!」

フィアンマ(平和だ……)

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/17(月) 16:50:05.01 ID:vIfmG98P0
沙都子「ん……」

目をごしごしとこする沙都子。
時計は既に10時を回っていた。

フィアンマ「む、もうこんな時間か……」

梨花「フィアンマの話は面白くて時間を忘れてしまうのです」

フィアンマからすればそれほど面白いとは思えなかったのだがこの二人は興味を示し想像を膨らませていたらしい。

フィアンマ(純粋だな)

梨花「じゃあお布団を準備するのです」

そそくさと布団を準備する二人を見てフィアンマは違和感を抱く。

フィアンマ「待て。なぜ布団は三つ並ぶのだ」

梨花「みー? 三人並んで寝るからに決まってるのですよ?」

沙都子「フィアンマさんもおかしなこと聞きますわね?」

フィアンマ(……一緒に寝る方がおかしいだろう)

当然、フィアンマは一睡もできなかった。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  sage]:2012/12/17(月) 16:51:48.32 ID:vIfmG98P0
今日はここまで。

見てくれた人、ありがとうございます。

次は水曜、ついに部活メンバーが出揃います!

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 16:55:52.11 ID:Au9Limt9o
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 17:54:27.83 ID:s4QGFHZAO
乙 読んでて楽しい

部活メンバーは詩音・圭一含む?
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/17(月) 22:30:47.67 ID:8dWl3ygIO
超乙です!
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/12/18(火) 17:17:31.29 ID:PdZ49mN30
右手がない状態だときついなー
一応炎の魔術は使えるから十分か……
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/19(水) 08:14:49.54 ID:70n4yDyAO
おつおつ
フィアンマさんってたしか右手無くても不完全なやつなら出せるんじゃなかったっけ?

それはそれとして、コレって雛見沢村の時代はどうなってる?
昭和58年か禁書準拠か見たいな
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/19(水) 14:45:53.23 ID:XkWAVWuM0


>>21
圭一はいますが詩音は別枠です

 >>24
時系列としては第三次世界大戦の翌年の6月でお願いします。
『グレムリン』とかアレイスターとかのごたごたを皆で解決して平和になったので世界を見て回ろうと思ったフィアンマが雛見沢に来たという設定です。



長い説明失礼しました。
投下していきます。
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/19(水) 14:53:43.14 ID:XkWAVWuM0
沙都子「フィアンマさん! 朝でしてよ!」

沙都子の声でフィアンマは目を覚ました。

フィアンマ「ぐ……結局一睡もできなかった」

梨花「もう朝ごはんができるのです。早く布団を片付けるのです」

梨花にせかされ左腕だけで布団を起用に片付けるフィアンマ。

フィアンマ(家事は出来て損ということはないな)

今までの経験からふと考える。というものの料理だけは苦手なのだが。

梨花「出来たのですよ。沙都子早くするのですよ」

沙都子「わかりましたわ! さあ、急ぎますわよ!」

テキパキ動く沙都子をボーっと見ながらあくびをするフィアンマ。
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/19(水) 14:57:32.30 ID:XkWAVWuM0
梨花「さあフィアンマも早くするのですよ」

フィアンマ「……む」

寝不足が響いているのかのそのそと動く。
いただきます、と三人そろえて食事をとる。

沙都子「今日はもちろん学校に行きますわよね?」

フィアンマ「……?」

フィアンマは急に問いかけられきょとんとした。

沙都子「……?」

梨花「……みー?」

フィアンマ「何で? みたいな顔されても困るのだが」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/19(水) 15:03:11.68 ID:XkWAVWuM0
沙都子「前もしれっと来ていたではありませんの」

フィアンマ「その後で悲劇が起きたがな」

梨花「あれはすごかったのですよ☆にぱー」

沙都子「って早くしないと!」

フィアンマ「? まだ余裕はあるぞ?」

沙都子「トラップを仕掛ける時間がなくなってしまいますわ!」

パタパタと家を飛び出す沙都子に引きずられながら家を出る。

沙都子「お弁当もきちんと用意してますのでご安心を!」

フィアンマ「いやだから……」

梨花「早くするのですよー」

引きずられるようにフィアンマは学校に向かった。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/19(水) 15:08:19.20 ID:XkWAVWuM0
フィアンマ「どうやら俺様達が最初のようだな」

梨花「少し早く来すぎたのですよ」

フィアンマ「それで沙都子は何をしているのだ?」

沙都子は教室の壁や天井に何かを仕掛ている。

梨花「あれは圭一用のトラップなのですよ」

フィアンマ「なぜ天井にタライを仕掛けるんだ……普通に危ないだろう」

梨花「大丈夫なのですよ。圭一以外には作動しないのです」

フィアンマ「……圭一?」

そこでフィアンマは違和感に気付く。

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/19(水) 15:13:22.70 ID:XkWAVWuM0
フィアンマ「前に来た時はいなかったな」

梨花「そうね。でも彼が運命を変える鍵……」

梨花の雰囲気が変わる。フィアンマと重要な話をするときの雰囲気だ。

沙都子「二人で何を話していますの?」

フィアンマ「沙都子のトラップの危険性について」

沙都子「この程度のトラップ序の口ですわ!」

フィアンマ「……」

教室にも人がぽつぽつと増え始める。フィアンマを気にする者は誰もいないが。

フィアンマ「沙都子のトラップといいこの村はわからないことだらけだ」

梨花「すぐに慣れるのですよ」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/19(水) 15:15:04.66 ID:XkWAVWuM0
すいません。今日はここまで。
部活メンバーだせなかった。

週末には出します。必ず!
感想・質問は気軽にどうぞ。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:54:09.82 ID:ACcoVbEV0
>>1乙です
質問です
ここの>>1はどこまでグロキチ大丈夫ですか?
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 13:51:46.81 ID:VqEgj4sE0
>>32

結構いけます。見る方は。ただこのスレで書くとなると>>1の表現力の低さにより難しいです。

今回はそこそこ進み(?)ます。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 13:55:50.93 ID:VqEgj4sE0
ドゴーン!!という音が響いた。

圭一「……ぐっ、沙都子ぉ!! またお前だなぁ!」

教室で走り回る二人を見ながらフィアンマはため息をつく。

沙都子「おーほほほほっ!! かかるほうが悪いんですのよ!」

魅音「お、フィーちゃん来てたんだ」

圭一に続き魅音も入ってくる。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 13:58:20.04 ID:VqEgj4sE0
フィアンマ「……」

魅音「おーい? フィーちゃん?」

レナ「あれぇ? フィーちゃん。おはよう」

フィアンマ「……」

レナも入ってくる。

魅音「おーい? もしかして無視ですかー?」

フィアンマ「…梨花」

フィアンマはけだるそうに呟く。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:01:49.40 ID:VqEgj4sE0
梨花「どうしたのですか?」

フィアンマ「俺様の後にいるのは魅音とレナか?」

魅音「ちょ! 何で無視するのー」

梨花「そうなのですよ」

フィアンマ「……そうか」

フィアンマはようやく魅音とレナの方を振り向く。

フィアンマ「久しぶりだな。レナ……魅音」

魅音「今の間は何!?」

レナ「フィーちゃんひどいよ!」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:12:32.10 ID:VqEgj4sE0
フィアンマ「……」

無言で歩くフィアンマ
暴れている沙都子と圭一の元へと向かう。

圭一「……?」

フィアンマ「フィアンマだ。よろしく頼む」

圭一「へ? ああ……前原圭一…です」

困ったように圭一も答える。沙都子を押さえつけたまま。

フィアンマ「(ところで)」

フィアンマが小声で話す。

圭一「……?」

フィアンマ「(部活はしているのか?)」

圭一「(してるけど……)」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:16:02.40 ID:VqEgj4sE0
フィアンマは手を差し出す。

フィアンマ「(罰ゲームを受けているだろう? それもきつい罰ゲームを)」

圭一はその一言で全てを悟った。無言で手を差し出す。

圭一「(……俺とお前はもう仲間だ!)」

沙都子「いつまで私を抑えつけてるんですの……」

かくしてフィアンマの学校生活は始まった。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:19:44.85 ID:VqEgj4sE0
フィアンマの腹の音でそれは始まった。

フィアンマ「ぐっ……沙都子。俺様の弁当を……」

魅音「確かにお腹すいたね。ささっと食べちゃおうよ!」

圭一「前の授業でずっと腹鳴らしてたもんな」

魅音「う……」///

恥ずかしそうに魅音は顔を俯ける。

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:24:15.33 ID:VqEgj4sE0
沙都子「フィアンマさん。もう私の料理が恋しくなってしまいましたの?」

圭一「フィアンマって腹減るんだな」

フィアンマ「当然だ」

フィアンマは沙都子からもらった弁当を開けすぐさま食事をとる。

魅音「圭ちゃんはフィーちゃんに何を求めてるのさ」

圭一「いや……そういう事じゃないんだけどさ」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:27:25.39 ID:VqEgj4sE0
圭一「気になるといえばフィアンマの一人称ってなんで俺様なんだ?」

レナ「それはレナも気になるな。どうしてかな?かな?」

魅音「あ〜そういえばそうだね。おじさんも気になってたよ」

沙都子「確かに気になりますわね……」

梨花「そういえば誰も聞いてなかったのですよ」

全員の視線がフィアンマに向けられる。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:32:11.20 ID:VqEgj4sE0
フィアンマ「答えなければならんか?」

全員がうんうんとうなずく。

フィアンマ「俺様もとくに意識しているわけではない。まあ自然とそうなってしまうのだ」

魅音「ほうほう、つまりフィーちゃんは俺様キャラというわけか……グヒヒ」

フィアンマ「下品な笑い方をするな。それに俺様は別にそういうわけでは……」

梨花「そうなのです。フィアンマはボクと沙都子に挟まれて眠れないヘタレなのです」

魅音「プッ……」

フィアンマ「……」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:35:25.98 ID:VqEgj4sE0
フィアンマはレナを見て圭一を見る。
二人とも笑いをこらえていた。

フィアンマ「……もういやだ」

沙都子「フィアンマさん!」

沙都子が距離を縮めてくる。

フィアンマ「な、何だ?」

沙都子「あ〜ん」

フィアンマ「あ、あ〜ん?」

フィアンマは拒否する間もなく食べ物を口に含んでしまう。

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:41:19.28 ID:VqEgj4sE0
魅音「ま、まさか沙都子に手を出すなんて……」

梨花「フィアンマはロリコンだったのですよ」

レナ「でも、あれ?」

レナが沙都子の弁当箱をのぞく。

レナ「今フィーちゃんに食べさせたのってかぼちゃみたいだよ?」

沙都子の体がギクリ!と動く。

フィアンマ「なるほど……つまり沙都子は自分の嫌いな食べ物を俺様に食べさせたということか……」

沙都子「い、いえ! あの、左腕だけでは食べにくいかと思いまして……」

フィアンマ「少しこちらに来てもらおうか」

沙都子「ひ、ひぃ……!」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga  ]:2012/12/23(日) 14:42:48.20 ID:VqEgj4sE0
今回はここまで。見てくださった方には感謝。
魅音・レナ・圭一がうまくいかない……

何か気になることがありましたら気軽にどうぞ。

次は部活だと思います。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/23(日) 15:02:50.11 ID:HpTkNoPU0

>>1乙 
フィーちゃんって可愛いな
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:00:43.54 ID:4ADmJFLG0
遅くなりました。

進めていきます。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:01:56.16 ID:4ADmJFLG0
カランカラン、と授業の終わりを告げる音が響く。

魅音「それじゃー今日の部活いってみよう!!」

フィアンマ「…………」

魅音「はーい、フィーちゃんはこっそり抜け出そうとしない」

フィアンマ「くっ……」

レナ「早く始めようよ!」

沙都子「それできょうは何をしますの?」

魅音「今日は……ダウトかなぁ……」

梨花「フィアンマ、ルールはわかりますですか?」

フィアンマ「問題ない」

魅音「それじゃあ今回はくじ引きを採用します!」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:06:14.03 ID:4ADmJFLG0
レナ「くじ引き?」

魅音「うん、ビリが一回ごとにくじ引きを引いてそれを実行するんだよ」

魅音はにやりとする。

魅音(これでフィーちゃんを責め殺しにできる……)

レナ(これでフィーちゃんを……はぅ〜)

沙都子(フィアンマさん……これも運命ですわ!)

梨花(みー。これは仕方ないのですよ)
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:08:41.66 ID:4ADmJFLG0
フィアンマは体をゾクゾクと震わせた。
源は当然目の前で笑っている少女達だ。

フィアンマ(やはり来るか……)

だが、とフィアンマは付け加える。

フィアンマ「俺様には圭一がいる。ただではやられんぞ」

圭一も力強くうなずいた。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:15:49.24 ID:4ADmJFLG0
フィアンマ「何……だと?」

一戦目。
結論からいえばフィアンマの完敗だった。
ダウトは通常、相手の見えないカードを読み、持っている確率と持っていない確率を天秤にかける。
当然今までに出たカードと自分の持っているカードに情報は限定される。
しかし、

フィアンマ(ここまで完璧にダウトを宣告できるということは……)

彼女らはカードを正確に見破っている。

フィアンマ(つまり何らかの方法で俺様のカードを把握しているのか)

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:22:15.90 ID:4ADmJFLG0
しかしどんな方法で?
フィアンマは別に頭が悪いわけではなく……いやむしろ明晰な方なのだろうが飛びぬけているわけでもない。

フィアンマ(手札を何らかの方法でのぞいているのか?)

魅音「さーて、一発目はフィーちゃんか……グヒヒ」

そして魅音は何度もこの笑い方である。

フィアンマ「む……」

がさごそと箱の中からくじを引く。
その内容にフィアンマは眉をひそめた。

フィアンマ「……女子高生?」

紙には『女子高生』と書いてあった。

魅音「お〜? これが早くも解禁か〜」

ロッカーをあさり、中から服を取り出す。
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:25:03.33 ID:4ADmJFLG0
魅音「じゃーん! セーラー服だ! フィーちゃん早く着てきなよ!」

フィアンマ「……拒否する」

魅音「ざーんねーん! 罰ゲームは絶対で〜す」

フィアンマ「ぐぬぬ……!」

セーラー服を取り上げ、ずかずかと教室をあとにする。

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:28:11.46 ID:4ADmJFLG0
魅音「いや〜一発目から本命がくるとはね……」

沙都子「これは楽しみですわ」

レナ「制服姿のフィーちゃん……はぅ〜!」

圭一(あ、悪魔だ! 悪魔がいる!)

圭一は目の前の悪魔たちに体を震わせた。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:31:01.17 ID:4ADmJFLG0
sideフィアンマ

フィアンマは茫然と制服を見る。

フィアンマ「こ、これを着るのか?」

その制服はサイズ的にフィアンマの華奢な体でもヘソが見えたりスカートからももが露出したりしそうなのだ。

フィアンマ「…………」

フィアンマは無言で真っ赤な服を脱いだ。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:37:29.92 ID:4ADmJFLG0
こんこんと教室の戸がなる。

魅音「フィーちゃん、着替えた?」

フィアンマ「……着替えたが」

ドアの向こうからの声に力がない。

魅音「さぁて! お披露目といこうじゃないか!」

ガラガラとドアを開けて入ってきたのはごく普通の女子生徒だった。
そう、普通のである
フィアンマは男なのに普通の、である。
だが確かに制服からはへそがちらちらと見えておりくびれもある。
さらにスカートから伸びている足は白く、細い。いわゆるビ客である。
総じて言えばかなり危険である。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:42:48.67 ID:4ADmJFLG0
レナ「はぅぅ〜かぁいいよ! おっ持ち帰り〜☆」

レナがフィアンマににじり寄る。

魅音「おっとダメダメ。レナにお持ち帰りはさせないよ」

レナ「どうしてかな! かな!」

衝動を抑えられないレナを魅音がいなす。

魅音「それはね」

魅音のぞっとするような笑みがフィアンマに向けられる。

魅音「おじさんがお持ち帰りするからさ〜!」

レナ「ずるいよ魅ぃちゃん!」

二人がフィアンマに襲いかかる。
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:45:20.53 ID:4ADmJFLG0
フィアンマ「ぬああああ!?」

それをかろうじてよける。

沙都子「……ゲームが進みませんの」

梨花「これは先が思いやられるのです」

圭一「……フィアンマは犠牲になったのだ」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:51:07.62 ID:4ADmJFLG0
勝負は二戦目に突入した。

フィアンマ(収穫はあった。間違いなくイカサマをしているということがな)

一戦目のあからさまな的中率、それに対する策をフィアンマは練る。

フィアンマ(こいつら……おそれく圭一は違うな……。しかしどうやってカードを把握している?)

魅音「フィーちゃんの番だよ?」

フィアンマ「……4だ」

出したカードは本当に4である。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 15:55:06.65 ID:4ADmJFLG0
沙都子「通すみたいですわね……5ですわ」

フィアンマ(ここは通したか……ならば次は順番的に10だな。俺様の手札に10はない。次ではっきりするな)

圭一「7……」

魅音「ダウト!」

圭一「な! くっそ〜」

圭一の手札が一気に増える。

フィアンマ(圭一がやられたか……)

まるで戦友を失ったかのような言葉だ。
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 16:00:38.61 ID:4ADmJFLG0
魅音「次はフィーちゃんだね! (くっくっく、10がないのは知ってるよ〜)」

沙都子「(ここは私が仕掛けますわ!)」

フィアンマ「10……」

沙都子「ダウトですわ!」

フィアンマの出したカードは3だ。つまりダウトは成立している。
場のカードをフィアンマは全て手札に入れる。

フィアンマ(次は3か……幸いにも3は2枚あるな)
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 16:03:03.65 ID:4ADmJFLG0
魅音「あっがり〜!」

梨花「2であがりなのです」

レナ「3であがりかな! かな!」

沙都子「4であがりですわ!」

圭一「5であがり……危なかった」

フィアンマ「……」

フィアンマの2連敗である。

魅音「いや〜フィーちゃんもついてないね〜」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 16:10:41.56 ID:4ADmJFLG0
フィアンマはまたくじを引く。
内容を見て愕然とした。

フィアンマ「これは……どういうことだ?」

魅音「なんて書いてあったの?」

『おっ持ち帰り〜☆』

フィアンマ「……つまりどういうことだ?」

魅音「この中の誰かにお持ち帰りされるってことだね!」

レナ「これは当然レナだよね!」

沙都子「か、勝手に話を進めないでくださいまし! 私達もいますわよ!」

梨花「それにはボクも含まれているのですか?」

沙都子「当然ですわ!」

圭一(こ、怖すぎる! 俺じゃなくてよかった〜)

魅音「じゃあここは総合で1位の人がお持ち帰りってことだね! おじさんも負けられないな!」

フィアンマ「俺様は優勝景品ではないぞ!?」

沙都子「もう景品ですわ!」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga ]:2012/12/30(日) 16:13:41.55 ID:4ADmJFLG0
今日はここまでです

今のところ1番の量でした。
でもちょっと乱文で分かりにくかったような気もします。(次回への反省)
1レスの量にばらつきがあったのである程度そろえてほしいという意見があればそうします。

なにかありましたら気軽にどうぞ
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/13(日) 21:23:39.55 ID:e9SBekoD0
続き期待
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