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キュアビューティ「めざせポケモンマスター、です!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 13:43:50.31 ID:HmPSwpIAO

みゆき「やよいちゃーん、ポケモンやろー!」

やよい「いいよー。えへへ、昨日新しいパーティーを組んできたんだ」

あかね「お、ポケモンか。うちもやるやる!」

なお「私も持ってきてるよー」

ワイワイ

れいか「ポケモン……?」



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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 13:52:15.64 ID:HmPSwpIAO

〜バッドエンド王国〜

ウルフルン「おい、ジョーカー!」

アカオーニ「俺様たち三幹部を呼び出して、何の用だオニ!」

マジョリーナ「いったい何事だわさ!」

ジョーカー「うっふふふ。三幹部のみなさぁん、よくそんな態度でいられますねぇ……」

ウルフルン「あぁ?」

ジョーカー「ピエーロ様はとても苛立っておられますよおっ!!」

三幹部「っ!?」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 13:58:26.72 ID:HmPSwpIAO

ジョーカー「これまでの失敗の数々、どう説明する気ですかぁ?」

ウルフルン「ぐっ、それは……」

アカオーニ「アカンベェが使えないからいけないんだオニ!」

マジョリーナ「お、お前がもっと質のいいハナを作ればいいんだわさ!」

ジョーカー「うふふ、偉大なる三幹部ともあろう方々がご自分の失敗を人のせいにするとは……正直失望しましたぁ」

ジョーカー「言い訳はいいわけなんですよおっ!!!」

マジョリーナ「い、言い訳なんかじゃないだわさ!!」

ジョーカー「では何だというのです?」

マジョリーナ「そ、それは……」

アカオーニ「う、うるさい奴オニ! プリキュアを倒せばいいオニ!?」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 14:04:54.29 ID:HmPSwpIAO

ジョーカー「ほう。倒すう? 今そうおっしゃいましたぁ?」

アカオーニ「い、言ったオニ!」

ジョーカー「ではそれはいつぅ? 一ヶ月後、一週間後ぉぉ?」

アカオーニ「オ、オニ……」

ジョーカー「ねえ、ウルフルンさぁぁん? いつですかぁぁぁ!?」

ウルフルン「お、俺に振るのかよ!」

ジョーカー「質問に答えてくださいよ、ウルフルンさん」

ウルフルン「い、いつって……すぐにだよ!!」

ジョーカー「すぐぅぅうう!? それは明後日? 明日ぁぁ? それとも……」

ウルフルン「きっ……、今日だっ!!」

ジョーカー「あっ、そうですか! 今日ぉ!」

ウルフルン「っ……!」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 14:11:27.61 ID:HmPSwpIAO

ジョーカー「うふふふ……ひとつアドバイスを差し上げましょう」

マジョリーナ「ア、アドバイスだわさ?」

ジョーカー「プリキュアは今ポケモンというゲームにはまっています。そこを利用したら上手くいくんじゃあないでしょうかねえ」

アカオーニ「ポケモン……」

ジョーカー「ではみなさん、頑張ってください。ピエーロ様も期待していらっしゃいますよ」

ジョーカー「アディオス!」シュンッ

マジョリーナ「……」

アカオーニ「……」

ウルフルン「……俺達にはもう、あとがねえ」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 14:14:34.56 ID:HmPSwpIAO

れいか「みなさん、ポケモンとはなんですか?」

やよい「え?」

みゆき「れいかちゃん、ポケモン知らないの!?」

れいか「は、はい」

なお「確かに昔からゲームとか疎かったからね」

れいか「ゲーム?」

あかね「せや。ポケモンっちゅうのはゲームのことや!」

れいか「それはどのようなものですか?」

みゆき「こういうポケモンを育てて……」

DS<ピカアアアッ!!

みゆき「な、なに!?」

れいか「箱が光っています! これがポケモン……!!」

あかね「いや! そないな悠長なこと言うてる場合やな……」

ピカアアアッ!!!

五人「うわあああああっ!!!」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 14:20:06.74 ID:HmPSwpIAO

〜〜〜

れいか「うっ……」

れいか「み、みなさん……?」

れいか「」キョロキョロ

れいか「私ひとりだけ? みんなはどこに……」

れいか「そもそも、ここはどこなのでしょう……」

れいか「周りには草しかありませんが……草原でしょうか」

ポッポ「くるっぽー」

れいか「あの鳥は……?」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 14:23:36.06 ID:HmPSwpIAO

【やせいのポッポがとびだしてきた!】

ポッポ「ぽぽー!」ギロッ

れいか「っ! この戦意……!! まさか……」

れいか「バッドエンド王国!?」

ポッポ「くるぽー」ニヤリ

【ポッポのたいあたり!】

ポッポ「ぽぽー!!」バサバサ

れいか「くっ……!」

スカッ

【ポッポのこうげきははずれた!】

れいか(間一髪でかわしましたが、このままではマズイですね)

れいか「プリキュア、スマイルチャージ!!」


9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 14:26:34.19 ID:HmPSwpIAO

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心、キュアビューティ!!」

ポッポ「っ!?」

ビューティ「プリキュア・ビューティ・ブリザード!!!」

【ビューティのれいとうビーム!】

ポッポ「くるぽぉぉおおおっ!!??」

【こうかはばつぐんだ!】

ビューティ「やりました!」

ポッポ「ぽぽー!」バサバサ

【ポッポはにげだした!】

ビューティ「あっ、お待ちなさい!」

?「おーい! 大丈夫かー!?」

ビューティ「?」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 14:28:56.82 ID:HmPSwpIAO

?「はぁはぁ……草むらに不用意に近付くと危ないんじゃ」

ビューティ「草むら?」

?「なんじゃ、知らんのか? 草むらにはポケモンが潜んでいる、と親に言われなかったのか?」

ビューティ「な、なんのことかさっぱり。それよりあなたは……?」

?「おお、申し遅れた。急いでいたものでな」

オーキド「わしはオーキドじゃ。ポケモン博士をやっておるよ」

ビューティ「私は青木れいかと申します」

オーキド「まあ立ち話もなんじゃから、わしの研究所にでも行こうか」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 14:29:26.47 ID:HmPSwpIAO
ここまで
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 14:49:28.48 ID:BfbcZVgyo

読んでるよ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 19:42:02.38 ID:HmPSwpIAO

〜オーキド研究所〜

れいか(研究所……なにかの研究をしている方でしょうか)

オーキド「さて、れいかくん。君はここマサラタウンの子ではなさそうじゃが」

れいか「はい。私は七色ヶ丘出身ですから」

オーキド「なな……? 聞いたこともないのう」

れいか「私もマサラタウンという町の名前は聞いたことが……」

オーキド「ほっほ、なんせこんな田舎町じゃからな。でもタマムシシティは知っておるじゃろう?」

れいか「タマムシシティ? どちらですか?」

オーキド「な、なんと! ならヤマブキシティは!?」

れいか「存じ上げません」

オーキド「そ、そうか」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 19:46:57.05 ID:HmPSwpIAO

オーキド(ではこの子はカントー地方出身ではないのか)

オーキド「君、もしかして迷子になったのではないのか?」

れいか「迷子……。確かにそうかもしれません」

オーキド「やはりか」

れいか「先程まで友人と一緒にいたはずなのですが、突然強い光を浴びて気を失い……目が覚めたらあの草むらに」

オーキド「ううむ、そんなことが起こるとは。もしかするとポケモンのしわざかもしれんな」

れいか「ポケモン?」

オーキド「……」

れいか「……」キョトン

オーキド「さすがにポケモンは知っておるじゃろ?」

れいか「はい。ゲームのことですよね」

れいか(先程教わりましたから)フフ

オーキド「……」

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 19:49:27.97 ID:HmPSwpIAO

れいか「それでそのポケモンがなんでしょうか?」

オーキド「あ、ああ。たまに人間をさらうポケモンがいると聞くこともあるからのう」

オーキド「君もその被害にあったのではないのかな」

れいか(ポケモンとはそんなに恐ろしいものなのですか……)

れいか「オーキドさん。あなたはポケモン博士とおっしゃいました。そのゲームを研究しているのですか?」

オーキド「むむ。さっきからゲームゲームと、なんのことを言っているんじゃ?」

れいか「ですからポケモンというゲームの……」

オーキド「……まったく話が噛み合わんな」

れいか「は、はあ」

オーキド「ポケモンはゲームではない! 生き物としてこの世界に実在するんじゃ!!」

れいか「……!?」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 19:52:27.65 ID:HmPSwpIAO

れいか「ち、ちょっと待ってください! それはどういう……!?」

オーキド「これを見るんじゃ」

れいか「?」

オーキド「そこに三つのモンスターボールがあるじゃろ?」

れいか「モンスターボール……?」

オーキド「ひとつはフシギダネ」

フシギダネ「だねふし」

オーキド「ひとつはゼニガメ」

ゼニガメ「ぜにぜに」

オーキド「ひとつはヒトカゲ」

ヒトカゲ「かげー」

れいか「ボールから動物が……!」

オーキド「これがポケモンじゃよ」

れいか「なんと!」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 19:56:45.69 ID:HmPSwpIAO

れいか(ポケモンが実在する生き物……? しかしみゆきさん達はゲームだと言っていました)

れいか(もしかして、これは……)

れいか(この世界は……!?)

ドア<ガシャアアンッ

れいか「!?」

オーキド「な、なんじゃ!」

黒ずくめ「よう。あんたがオーキド博士か」

オーキド「誰じゃ、お前は!?」

黒ずくめ「答えないのが普通だぜ! いけ、ドガース!」ボム

【黒ずくめはドガースをくりだした!】

ドガース「ドッドッドガースドドッガド」

オーキド「! なにをする気じゃ……!?」

黒ずくめ「こうするんだよ! ドガース、えんまく!!」

【ドガースのえんまく!】

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 20:06:36.46 ID:HmPSwpIAO

煙<モクモク

オーキド「ゲホッゲホッ! だ、大丈夫かれいかくん!?」

れいか「は、はい……私は大丈夫です! ……けほっ」

オーキド(むう、周りが見えん!)

オーキド「オニスズメ!」ボム

【オーキドはオニスズメをくりだした!】

オニスズメ「おにー!」

オーキド「えんまくを吹き飛ばすんじゃ!」

【オニスズメのふきとばし!】

煙はきれいさっぱりなくなった。

オーキド「ようし、これで……むむっ!?」

れいか「どうしました?」

オーキド「モンスターボールがないんじゃ! あの三匹が入っていたボールが!!」

れいか「そんな……!」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 20:11:48.60 ID:HmPSwpIAO

れいか「オーキド博士、黒ずくめの方もいません!」

オーキド「まさか、さっきの黒ずくめに盗まれたのか!?」

れいか「……!」

オーキド「くうっ! わしとしたことが!!」

れいか「オーキド博……」

オーキド「れいかくん、研究所を頼む! わしはあの三匹を取り戻す!!」

れいか「む、無茶です! オーキド博士ひとりでは……!」

オーキド「無茶でもわしが行かなければならないんじゃ!!」

れいか「!」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 20:17:21.00 ID:HmPSwpIAO

オーキド「わしも若い頃はトレーナーとして活躍しておった。ポケモンもたくさん捕まえたものじゃ」

オーキド「じゃが今手元にいるのはオニスズメとあの三匹だけ。他は新人トレーナーに譲ってしまった」

オーキド「新たに旅立つトレーナーのために、わしはポケモンを育てておる。彼らの未来のために研究もしとる」

オーキド「それなのに、大切な三匹をとられてしまった……わしは研究者失格じゃ。だからなにがなんでもわしは……」ガクッ

オーキド「うっ……げほっげほっ!!」ビチャビチャッ

れいか「オーキド博士!?」

れいか(血……!)

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/20(木) 20:20:57.18 ID:HmPSwpIAO

オーキド「くっ……」

れいか「オーキド博士、大丈夫ですか!?」

オーキド「むう……。先程の煙、ただの煙幕、ではなかったよう、じゃ」

オーキド「『どくガス』も混じっていたようじゃな……。微量だが、この老体には毒が回っ、て……」

バタリ

れいか「! オーキド博士っ!! しっかりしてください!!」

オーキド「……」

れいか(気を失っている……)

れいか「……。なんだかよく分かりませんが、私はまた退けるべき悪と出会ったようですね」

れいか「……」クンクン

れいか(まだ煙幕の匂いが微かに残っている……これなら)


レッツゴー! イ・ヌ!

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 20:21:39.01 ID:HmPSwpIAO
今日はおわりです
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 20:31:39.37 ID:5zpARALDo
犬耳&鼻れいかたん…!
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 20:32:44.98 ID:0yImu3Ojo
デコルデコールも持ってきたのか
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/20(木) 22:20:38.59 ID:Jv4SlIMao
そういえばアニメ版のジュンサーさんでしたな
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 14:49:58.10 ID:/po004JAO

〜トキワシティ〜

黒ずくめ「はあ、はあ。疲れた……」

黒ずくめ「だがそれなりの成果はあげたぜ! オーキドの三匹はいただいた!」

黒ずくめ「あとは上に連絡をすれば、応援がくる!」

黒ずくめ「オーキドのポケモンはオニスズメしか残ってないし、追ってきても……」

れいか「追ってきても、なんでしょうか?」

黒ずくめ「! てっ、ててて、てめえは!?」

れいか「私の名は青木れいか。さあ、オーキド博士のポケモンを返してください!」

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 14:53:03.31 ID:/po004JAO

黒ずくめ「ど、どうしてここが分かったんだ!?」

れいか「さあ、何故でしょうか」

れいか(犬デコル……また私を助けてくれました)

黒ずくめ「ちっ! だが所詮ガキ! 俺ひとりでやれる!! いけ、ドガース!!」

【黒ずくめはドガースをくりだした!】

ドガース「ドッドッドガースドドッガド」

レディー!

れいか「プリキュア、スマイルチャージ!!」

ゴー!

【れいかのへんしん!】

ゴーゴー!レッツゴービューティ!

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心、キュアビューティ!」

黒ずくめ「変身しただと!?」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 14:57:20.73 ID:/po004JAO

ビューティ「恐らくあなたはバッドエンド王国の方ではない……ですが!」

ビューティ「プリキュアとして、悪事は見逃せません!!」

黒ずくめ「わけわかんねえことを……!」

黒ずくめ「ドガース、やってやれ!!」

ドガース「どがー!」

【ドガースのえんまく!】

ビューティ「その攻撃は……!」

黒ずくめ「へへっ! さっきのとはワケが違うぜえ? 今度はたっぷり猛毒入りのガスだからなあっ!!」

『どくどく』の混じった煙幕がビューティを包み込む!

黒ずくめ「毒に侵されちまいな!!」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:03:01.80 ID:/po004JAO

ビューティ「……ふふっ」

黒ずくめ「なにがおかしい!?」

ビューティ「攻撃手段が気体によるもので良かったです」

黒ずくめ「なにを……?」

ビューティ「プリキュア・ビューティ・ブリザード!!」

【ビューティのふぶき!】

ビュオオオオッ

黒ずくめ「……っ!?」

ドガース「どが…」ピシイイッ

毒入りの煙幕はドガースごと凍りついた。

【ドガースは凍ってしまって動かない!】

黒ずくめ「ば、馬鹿な! なんてパワーだ!?」

ビューティ「煙幕を凍らせれば、毒も効きませんよね」

黒ずくめ「ちくしょう!」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:05:56.43 ID:/po004JAO

ビューティ「さあ、三匹を返してください」

黒ずくめ「くそ……返しゃいいんだろ!」

三つのモンスターボールをビューティの足元へ放り投げる黒ずくめ。

ビューティ「いえ。もちろん通報もします」

黒ずくめ「け、警察!?」

ビューティ「悪いことをしたんです。当然です!」

黒ずくめ「ぐぐ……そ、それは……」

?「それは困るんだよなあ!」

ビューティ「!?」

黒ずくめ「あ、あなたは……!」

?「ったく、手間かけさせやがって!!」

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:09:23.19 ID:/po004JAO

?「うひひひひ……」

ビューティ「あなたは……?」

黒ずくめ「ラムダさーんっ!」

?「こらっ! やたらめったら名前を呼ぶんじゃねえっ!!」

黒ずくめ「す、すみません!」

ビューティ「ラムダ……?」

ラムダ「ちっ、そうだよ。俺はラムダ! ロケット団幹部のラムダさ!!」

ビューティ「ロケット団?」

黒ずくめ「ちょっとラムダさん!?」

ラムダ「やっべー、口が滑ったぜ」

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:22:24.08 ID:/po004JAO

ビューティ「ロケット団とはなんですか! あなた方の目的はいったいなんなのですか!?」

ラムダ「くっくく! そこまでは教えられねぇんだよなあ!!」

ビューティ「……なら、力ずくでも答えてもらうまで!」

ラムダ「面白え! マタドガス!!」ボム

【ラムダはマタドガスをくりだした!】

マタドガス「まーたどがぁーす」

ビューティ「! マタドガス……?」

ラムダ「気づいたか? こいつはドガースの進化形! さっきみたいにいくと思ったら、大きなミステイクだぜー!!」

【マタドガスのたいあたり!】

ドガアアッ!!

ビューティ「きゃあぁぁあっ!?」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:26:22.34 ID:/po004JAO

ビューティ「くっ……」ヨロッ

ラムダ「んん? どうしたぁぁ? お前もポケモンでかかってこいよぉぉ」

ビューティ(! ポケモンで……?)

ビューティ(確かにそれは理にかなっていますが、私はまだポケモンのことをあまりよく理解していません)

ビューティ(どうすれば……)

モンスターボール<カタカタ

ビューティ(! 中のポケモンが、私になにか呼び掛けている?)

ビューティ(……もしかして)

モンスターボール<カタカタ

ビューティ「私とともに、戦ってくれるのですね?」

モンスターボール<コクン

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:29:04.51 ID:/po004JAO

ビューティ「いってください! ゼニガメ!!」

ゼニガメ「がめがー!!」

【ビューティはゼニガメをくりだした!】

ラムダ「おお?」

ビューティ「みずでっぽうです!」

ゼニガメ「ぜにが!」

【ゼニガメのみずでっぽう!】

バシャアアッ!!

ラムダ「ひいっ! つめてえ!」

ビューティ「すかさず、ロケットずつき!!」

【ゼニガメのロケットずつき!】

ゼニガメ「ぜにいいっ!!」

マタドガス「まーたどがぁーす!?」

ドオオオオオッ!!

【きゅうしょにあたった!】

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:32:53.86 ID:/po004JAO

【マタドガスはたおれた!】

ラムダ「なにい!?」

ビューティ「やりました!」

ゼニガメ「ぜにい!」エヘン

ラムダ「くっ……だが、役目は果たさせてもらうぜ!」

【ラムダはニャースをくりだした!】

ニャース「にゃあ!」

ビューティ「!」

ラムダ「どろぼうだあっ!!」

【ニャースのどろぼう!】

ビューティの足元にある二つのモンスターボールをニャースが掻っ攫う。

ビューティ「しまっ……!」

ラムダ「へへっ! モンスターボールはもらって行くぜ、嬢ちゃん!」

ラムダ「アディオス!!」シュンッ

ビューティ「お、お待ちなさい!」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 15:40:09.59 ID:/po004JAO

キョロキョロ

ビューティ(……もう気配もない)

ゼニガメ「がめ……」

ビューティ「すみません……。あなたのお友達を、守れませんでした……!」グスッ

ゼニガメ「ぜにぜに」ナデナデ

ビューティ「へっ……?」

ゼニガメ「がめがめ」ヨシヨシ

ビューティ「気にするな、と励ましてくれているんですか……?」

ゼニガメ「ぜに!」ニコッ

ビューティ「ふふ、ありがとう」ニコ

ビューティ「……。とりあえず、オーキド博士にこのことを伝えないと」

ビューティ(……ロケット団、ですか)

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 15:41:52.05 ID:/po004JAO
とりあえずここまで
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 19:43:34.55 ID:E+ave6F8o
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:02:34.36 ID:/po004JAO

〜オーキド研究所〜

れいか「オーキド博士!」

オーキド「むむ……」パチ

れいか「気がつきましたか」ホッ

オーキド「はっ! いかん、三匹を取り返さなければ……ううっ!」

れいか「無理をしないでください。まだ毒は完全に治っていませんから」

オーキド「む……どくけしを使ったのか?」

れいか「はい。ゼニガメが使い方を教えてくれました」

ゼニガメ「ぜに!」

オーキド「おお、ゼニガメ! 取り戻してくれたのか! なんと礼を言っていいやら……!!」

れいか「っ……」

オーキド「れいかくん?」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:07:41.67 ID:/po004JAO

れいか「すみません……」

オーキド「な、なぜ謝るんじゃ?」

ゼニガメ「ぜに……」シュン

れいか「ゼニガメは、このとおり連れてきたのですが……他の二匹は……」

オーキド「取り戻せなかった、のか」

れいか「……申し訳ありません」

オーキド「……。いや、れいかくんはよくやってくれた。わしは感謝して……」

れいか「しかし」

オーキド「?」

れいか「私はまだ諦めていません!」

オーキド「! まさか……」

れいか「はい。フシギダネとヒトカゲを必ず、取り返してみせます! この青木れいかが!!」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:19:09.45 ID:/po004JAO

オーキド「し、しかし君にこれ以上……」

れいか「……」キッ

オーキド「ひっ」ビクッ

れいか「やらせてください。それが私の望みです」

オーキド「だ、だが……」

れいか「ロケット団を放っておけません! 今もあの二匹は怯えて……助けを待っています!!」

オーキド「ロ、ロケット団じゃと?」

れいか「はい。泥棒さんがそう名乗っていました」

オーキド「ロケット団……聞いたことがある」

れいか「本当ですか!?」

オーキド「なんでも、金儲けのために動くポケモンマフィアだとか」

れいか「ポケモンマフィア……!」

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:23:20.19 ID:/po004JAO

オーキド「ロケット団は人のポケモンをさらい、裏で売買をするらしい」

オーキド「ポケモンを人工的につくる研究もしているという噂もある」

れいか「卑劣な……」

オーキド「……どうじゃ? この話を聞いて、君はまだ奴らを追うというのか?」

れいか「はい……! 私の気持ちは変わりません! 必ず二匹を取り戻します!!」

オーキド「そうか……なら止めはしない。むしろ、お願いしたいくらいじゃ……!」

れいか「オーキド博士……」

オーキド「頼む! わしのポケモンを頼む……!!」

れいか「……はいっ!!」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:29:08.52 ID:/po004JAO

オーキド「そうじゃ。君はポケモンを持っておらんのじゃろう」

れいか「はい」

オーキド「なら、ゼニガメを連れていくといい」

れいか「そ、それは! オーキド博士の大事なポケモンを連れていくわけにはいきません!」

オーキド「いいんじゃ。いずれは誰かに譲るつもりじゃったんじゃ。それにゼニガメは君に懐いているようじゃし」

オーキド「ゼニガメも、二匹を取り戻したいという気持ちは君と同じみたいじゃからな」

ゼニガメ「ぜに!」

れいか「ゼニガメ……」

ゼニガメ「ぜにぜにが!」ニコッ

れいか「ふふ、よろしくお願いね」ニコ

オーキド「二人とも、頼んだぞ」

れいか「……それとオーキド博士、ひとつお話したいことが」

オーキド「?」

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:33:06.59 ID:/po004JAO

〜翌朝〜

れいか「では、行ってまいります」

ゼニガメ「ぜにー!」

オーキド「気をつけるんじゃぞー」

オーキド「……」

オーキド(昨日のれいかくんの話……)

オーキド(まさか、れいかくんが別の世界から来たとはな。確かにどこかおかしいとは思ってはいたものの……)

オーキド(にわかには信じられん話じゃ。だが、信じよう)

オーキド(彼女はゼニガメの恩人でもあるからのう)

オーキド「しかし、最初にれいかくんと会った時に姿が違ったような……」

オーキド「ドククラゲのような頭をしていた覚えが……」

オーキド「まあいいか」

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:43:24.41 ID:/po004JAO

〜1番道路〜

れいか「ゼニガメ、みずでっぽう!」

ゼニガメ「ぜにゅうー!!」

【ゼニガメのみずでっぽう!】

ポッポ「くるぽー!?」

【ポッポはたおれた!】

れいか「いい調子ね、ゼニガメ」ナデナデ

ゼニガメ「ぜにぜに!」

れいか「あの鳥もポケモンだったのね」

れいか(やはり、この世界は私の住んでいた世界とはまったく別のもののようですね)

れいか(何らかの原因で、この世界に迷い込んでしまった……その原因はわかりませんが)

れいか「とにかく、私がここにいるということはみゆきさん達もみんないるということ。急いで探さなくては」

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:50:50.94 ID:/po004JAO

ゼニガメ「ぜにぜにー!」

れいか「そうね。ロケット団のことも追わないとね」

れいか(私の勘が正しければ、ロケット団を追うことで迷い込んだ原因も突き止められる……そんな気がします)

れいか(でも何をしようにも、まずこの世界に馴れないといけませんね)

れいか(そして次にロケット団と戦う時までに力をつけないと……恐らく、今度は負けます)

れいか(みゆきさん達と再会するため! 奪われた二匹を取り戻すため! そのためにも、まずは実力を上げましょう!!)

れいか「ゼニガメ、一緒に頑張りましょう」

ゼニガメ「ぜにが!」

47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/21(金) 20:53:19.03 ID:/po004JAO

れいか「オーキド博士に聞きました。この先の町、トキワシティにトレーナーの腕を試すというポケモンジムがあることを!」

れいか「急ぎましょう、ゼニガメ」

ゼニガメ「ぜにぜにー!」



〜トキワシティ外れ〜

?「はあっ、はあっ……腹減ったあ〜」

?「どこかに食い物はねえかぁ……はあはあ」

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/21(金) 20:54:13.33 ID:/po004JAO
今日はおわりくる
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/21(金) 21:39:15.18 ID:IUE3edgTo
おつーん
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 01:29:07.51 ID:0SORHUs7o
おつくる
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:22:43.97 ID:HzTFzAUAO

?「あぁー、くそ。いったいなんだってんだ」

?「腹減って死にそうだぜ。なんで俺様がこんな目に……んん!?」

?「おおっ!? あ、あれはお好み焼き!!」

?「へっへっへ……! いっただきまーす!!」ガブッ

ガキイイン!

?「いでぇぇえええええ!!??」

?「こ、こりゃ岩じゃねえか! なんでこんなもんかじったんだ俺は!?」

バリヤード「ばりばりい」

?「なんだテメエ! なに見てやがる!!」

「バリヤードの念力で幻惑でも見ていたんじゃねえのかあ〜?」

?「誰だっ!?」

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:28:40.66 ID:HzTFzAUAO

ラムダ「俺はラムダ。お前はウルフルンだな?」

ウルフルン「なっ、なんで俺の名前を……! テメエは何者だ!?」

ラムダ「ロケット団の幹部さ」

ウルフルン「ロケット団、だと……?」

ラムダ「まあそんなに警戒すんなよ。同じ悪者、仲間みたいなもんじゃねえか」

ウルフルン「どういうことだ?」

ラムダ「お前、バッドエンド王国の幹部なんだろ?」

ウルフルン「んなっ! 何故それを……!!」

ラムダ「他にも知ってるぜー。好物はお好み焼き、好きなものは人の不幸、嫌いなものはポジティブな奴」

ウルフルン「っ! テメエ……」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:32:49.44 ID:HzTFzAUAO

ウルフルン「なんかいけ好かねえ野郎だぜ! これでも喰らいやがれえっ!!」

【ウルフルンのブレイククロー!】

ラムダ「バリヤード、リフレクターだ」

バリヤード「ばりばりい!」

【バリヤードのリフレクター!】

ウルフルンの鋭い爪が見えない壁に突き刺さった。

ウルフルン「なにっ!? く、くそ……とれねえ!!」

ラムダ「せっかちな奴だぜ。まあそう焦るなよ。こっちはむしろお前に友好的に話しかけてるんだぜえ〜?」

ウルフルン「ど、どこが……!」

ラムダ「ほらよ」ポイッ

ラムダの手からポケモンフーズがばらまかれた。

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:39:47.34 ID:HzTFzAUAO

ウルフルン「……」ゴクリ

ラムダ「ほら、腹が減ってんだろ? 食ってもいいんだぜえ?」

ウルフルン「見え見えの罠だ、誰が食うかよ!」

ラムダ「なにもしねえって。それとも……恐いのか?」

ウルフルン「……。チッ、わかったよ」

壁から爪を抜くと、早々にポケモンフーズを拾い食いし始めるウルフルン。

ラムダ「クックック、良いことを教えといてやるよ」

ウルフルン「あぁ?」

ラムダ「この世界はお前が住んでいた世界とは違うところだ」

ウルフルン「……はあ?」

ラムダ「故に、バッドエンド王国もここにはないってことだよお」

ウルフルン「な、なんだと!?」

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:42:37.52 ID:HzTFzAUAO

ウルフルン「じゃあここはどこなんだ……?」

ラムダ「ポケットモンスターの世界だ」

ウルフルン「はああ? 俺はカタカナ苦手なんだよ!!」

ラムダ「まっ、いずれわかるさ。とにかくよ、お前行くとこないんだろ?」

ウルフルン「……」

ラムダ「ロケット団に来い。その素質がお前にはありそうだ。悪の素質がな」

ウルフルン「なんでテメエなんかと……!」

ラムダ「プリキュアを倒したくないのか〜?」

ウルフルン「!?」

ラムダ「俺たちと組めば、奴らを倒せる。……どうだ?」

ウルフルン「プリキュア、を……」

『今度こそプリキュアを倒してください』

『ピエーロ様も期待していますよぉぉ』

ウルフルン「俺様には、もうあとが……ねえ」

ラムダ「歓迎するぜ、クックック」

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:47:17.51 ID:HzTFzAUAO

〜トキワのポケモンセンター〜

れいか「ここがポケモンセンターですね。ポケモンの治療をしてくれるらしいです」

ゼニガメ「ぜにー」ヨロヨロ

れいか「ちょうど疲れがたまってきた頃ね。ゼニガメを預かってもらいましょう」

ジョーイ「いらっしゃいませ、ポケモンセンターへようこそ」

れいか「ゼニガメをお願いします」

ゼニガメ「ぜにー」

ジョーイ「お預かりします。少々時間がかかりますので、シャワーでも浴びて待っていてください」

れいか「はい」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:50:09.32 ID:HzTFzAUAO

〜サウナ〜

れいか(シャワーもいいですが、サウナは初めてなので来てしまいました)ワクワク

ムアアッ

れいか「うぅ、暑いですね……」

?「そりゃ、ここはマグカルゴサウナだからね」

れいか「あなたは……?」

アテナ「私はアテナって言うの」

れいか「私は青木れいかです」

アテナ「ふん、涼しそうな名前ね」

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 14:59:11.29 ID:HzTFzAUAO

れいか「ところでマグカルゴとは何なのですか?」

アテナ「ポケモンの名前よ。ここのサウナはね、体温が一万度もあるマグカルゴのごとく熱いって有名なの」

れいか「い、一万度……?」

れいか(そのポケモンの近くにいたら溶けてしまうのでは……)

アテナ「ま、めいっぱい汗かいていきなさい」

れいか「はい♪」

アテナ(さて、ラムダが取り逃がしたゼニガメを持っているトレーナーを探さないとね)

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 15:00:41.44 ID:HzTFzAUAO
また夜に来ます
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:01:21.86 ID:HzTFzAUAO

れいか「ふう、いい汗をかきました♪」ホカホカ

ゼニガメ「がめー」テクテク

れいか「ゼニガメ、回復が終わったのね」

ゼニガメ「ぜに!」

れいか「では早速ジムに向かいましょう」

れいか「……と言いたいところですが」

ゼニガメ「がめ?」

れいか「先程サウナで聞いたんです。このトキワのジムリーダーさんは今不在のようです」

ゼニガメ「ぜにい……」シュン

れいか「でもニビシティという町にもジムがあるとも聞きました。まずそちらに寄りましょう」

ゼニガメ「ぜに!」

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:22:25.79 ID:HzTFzAUAO

〜トキワのもり〜

れいか「森……ですか」

ゼニガメ「ぜにい」

れいか(せっかくお風呂に入ったのに、また汚れてしまいそうですね)

むしとり少年「やあ、トキワの森は初めてかい?」

れいか「はい」

むしとり「でもねー。今、変な噂が流れてるんだよこの森」

れいか「変な噂、ですか?」

むしとり「なんでも喋るピカチュウを使うトレーナーがいるんだって」

れいか「喋るピカチュウ?」

ゼニガメ「ぜにい?」

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:28:12.91 ID:HzTFzAUAO

〜トキワのもり中腹〜

ワーワー

?「ま、待ってー! バトルをする気はないのー!!」

ワーワー

?「お、お化け!? お化けじゃないよ〜!」

ワーワー

?「に、臭う? 確かに結構お風呂入ってないけど……えへへっ。あ、逃げないで!」

?「はあはあ……。うぅ、なんで誰も話を聞いてくれないの〜。こんなに困ってるのに」

?「ウルトラはっぷっぷー!」

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:31:10.75 ID:HzTFzAUAO

草<ガサガサ

?「人間かな……? よーし、今度こそ!」

【やせいのスピアーがとびだしてきた!】

スピアー「すぴいいいっ!!」

?「いやああぁぁああああっ!!?」

れいか「ゼニガメ、みずでっぽう!」

ゼニガメ「ぜにいー!」

【ゼニガメのみずでっぽう!】

バシャッ

スピアー「!?」

羽が水に濡れたスピアーはよろよろと飛びながら逃げ出した。

?「た、助かった……」

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:34:25.22 ID:HzTFzAUAO

れいか「大丈夫ですか?」

?「あっ……!」

れいか「?」

?「れ、れいかちゃん!?」

れいか「どうして私の名前を……?」

?「え〜! もうっ、れいかちゃんったら私を忘れちゃったの?」

れいか「は、はあ。すみません」

?「ほ、ほんとに忘れちゃったの……?」ウルウル

れいか「ええと、一応お名前を……」

みゆき「みゆきだよ! 星空みゆきー!!」

れいか「み、みゆきさん!?」

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:38:58.02 ID:HzTFzAUAO

れいか「た、確かに言われてみればみゆきさんの面影がありますね……」

みゆき「ほんとにひどいよ、れいかちゃん! はっぷっぷー」

れいか「す、すみません」

しかし、れいかがみゆきだと分からなかったのも無理はない。

今のみゆきは服も顔も頭も泥まみれで、その体の匂いはベトベトンのそれに引けをとらないほどにアレなのだ。

れいか「……本当に変わり果ててしまって」

みゆき「心は昔のままさ!」フフン

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:44:47.33 ID:HzTFzAUAO

みゆき「でもれいかちゃんに会えてよかった……!」

れいか「はい、私も嬉しいです」

みゆき「キャンディもいるんだよ!」

キャンディ「クルぅー! れいか、会いたかったクルー!!」

れいかに抱き着く泥まみれのキャンディ。

れいか「こ、これがキャンディですか……?」

みゆき「うん! どう見てもキャンディでしょ?」

どう見ても薄汚れたヤブクロンにしか見えない。

れいか「……」

みゆき「れいかちゃん?」

キャンディ「れいか?」

れいか「ゼニガメ、みずでっぽうですッッ!!!」

67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:48:34.37 ID:HzTFzAUAO

〜〜〜

みゆき「冷たい……」ビショビショ

キャンディ「くるぅ……」ヌレヌレ

みゆきとキャンディの体の泥はきれいさっぱりなくなった。

れいか「みゆきさんっ……! キャンディ……!」ウルッ

きれいになった二人に抱き着くれいか。

れいか「会えて嬉しいです……!!」グスッ

みゆき「さっきとぜんっぜん、反応ちがうんだけどー!!!」

キャンディ「くるぅぅーーー!!!」

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:51:11.17 ID:HzTFzAUAO

れいか「とにかく、改めて再会を喜びましょう」

みゆき「なんか素直に喜べないよお」

キャンディ「くるぅ」

れいか「みゆきさん、これでひとつ確信しました」

みゆき「へっ?」

れいか「この世界が私たちの住んでいた世界とは違う場所だということはご存知ですか?」

みゆき「う、うん。よく分からないけど……ポケモンがいるんだよね?」

れいか「はい。ここは……みゆきさんが言っていた、ポケモンというゲームの世界です」

みゆき「ポケモンの世界……!!」

69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:54:52.02 ID:HzTFzAUAO

れいか「私たちがどうしてこの世界に迷い込んだのかはまだ分かりません」

れいか「しかし今みゆきさんと会ったことで、あの場にいたあかねさん達もこの世界にいるということが明らかに……」

みゆき「ポケモンの……ゲームの世界……」ブツブツ

れいか「……気持ちの整理がつきませんよね。私も初めは戸惑いました」

みゆき「ポケモンの世界だ〜!!」キラキラ

れいか「けれど! ……って、みゆきさん!?」

みゆき「この子、ゼニガメ!? れいかちゃんのポケモン!? いいな、いいな〜!!」

ゼニガメを抱き上げ、頬をすりつけるみゆき。

ゼニガメ「ぜ、ぜにい!?」

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 22:58:27.96 ID:HzTFzAUAO

れいか「ちょっと、みゆきさん!? 落ち着いてください!!」

みゆき「本物のポケモンだー!! かわいい〜!!」

れいか「み、みゆきさん。私の話を聞いていましたか?」

みゆき「うん、あかねちゃん達もこの世界にきてるって話だよね!」

れいか「は、はい。ならどうしてそんなに楽しそうなんですか?」

みゆき「だって憧れのポケモンに会えたんだよ! あかねちゃん達も喜んでるんじゃないかな?」

れいか「そういうものなのですか……?」

みゆき「うんうん!」

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 23:03:19.51 ID:HzTFzAUAO

みゆき「それにポケモンの世界なら、ゲーム経験者の私たちにとってはニワトリみたいなものだし!」

れいか「それをいうなら庭です」

みゆき「と、とにかく! みんな大丈夫だよ!」

れいか「……。みゆきさんがそう言うのなら」

キャンディ「元の世界にもすぐに戻れるクル!」

みゆき「?」

キャンディ「不思議図書館を使えば、ちょちょいのちょいクルぅ!」

みゆき「あっ、そっか!」

れいか「その手がありましたか」

れいか(混乱していて、その考えには至りませんでした)

72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/22(土) 23:07:35.80 ID:HzTFzAUAO

れいか(少し深刻に考えすぎていたのかもしれませんね)

れいか(みゆきさんの言う通り、みなさんはきっと大丈夫です)

れいか(心強い方ばかりですし、私にはない強さを持っていますから)

れいか(……みゆきさんのこういう楽観的な所を、私も見習わなければなりませんね)

みゆき「とりあえず本棚のあるところに行けばいいんだよね……」ウーン

みゆき「れいかちゃん、ここはなんてところ?」

れいか「はい。トキワの森と聞きました」

みゆき「トキワの森ってことは、この先にニビシティがあるよ! ポケモンセンターに行って本棚を貸してもらおう!」

キャンディ「レッツゴー、クルぅー!!」

れいか(ふふ、本当に頼もしいです)

?「あらぁ〜ん? そんなに急いでどこへ行くつもりい〜?」

みゆき・れいか「!?」

73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 23:09:18.81 ID:HzTFzAUAO
今日はここまで
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 23:21:45.27 ID:4H5PIgKfo
乙!
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 23:48:02.23 ID:y+ilGGJAo
おつおつ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 19:39:04.95 ID:ixDXDI2AO

?「お久しぶり、お嬢ちゃん」

れいか「あなたは確か、サウナで会った……」

アテナ「アテナよ。あなたは青木れいかだったかしら?」

みゆき「れいかちゃん、知り合い?」

れいか「ええ……」

ポケモンセンターのサウナで会っただけの知り合いの女性。そのはずなのだが……。

れいかはアテナの服装に注目する。

れいか(……似ている)

れいか(ラムダというロケット団幹部の服に似ています……!!)

アテナの胸には『R』のマークが刻まれていた。

れいか「ロケット団……!!」

アテナ「ふふっ」

77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 19:42:10.75 ID:ixDXDI2AO

れいか「アテナさん、あなたロケット団だったんですか……!」

アテナ「んふふ、どうして分かっちゃったのかしらねえ」

ゼニガメの方へ目を向けるアテナ。

アテナ「ああ〜。ラムダの馬鹿が口を滑らせたんだっけ?」

アテナ「馬鹿よね、あいつ。ゼニガメも取り逃がしちゃうし」

愚痴をこぼしながら、アテナは腰のモンスターボールへと手を伸ばす。

アテナ「私はあいつの尻拭いに来たってワケ。いけ、マグカルゴ!」

【アテナはマグカルゴをくりだした!】

78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 19:49:29.04 ID:ixDXDI2AO

マグカルゴ「まぐうおおお!」

れいか「あれがサウナで話していたポケモン、マグカルゴ!」

マグカルゴがボールから現れたことで、周りにとてつもない熱気が発せられる。

みゆき「あ、暑い〜……」

キャンディ「くるぅ〜……」

れいか「く……何と言う熱気!」

アテナ「言ったでしょう? マグカルゴの体温は一万度……。すなわちマグカルゴの発する炎は地獄の炎!」

アテナ「マグカルゴ、かえんほうしゃ!!」

マグカルゴ「まぐうおおお!!」

【マグカルゴのかえんほうしゃ!】

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 19:52:38.57 ID:ixDXDI2AO

れいか「危ないっ!」

みゆき「きゃあっ!?」

間一髪、れいか達はマグカルゴの炎攻撃をかわす。

先程までれいか達がいた場所に生えていた草木は、跡形もなく焼き尽くされていた。

それどころか、その下の地面までえぐれている。

れいか「……っ!」

アテナ「オーッホホ! どう? ゾッとするほどの威力でしょう?」

アテナ「その雑草みたいに溶かされたくなかったら、大人しくゼニガメを渡すことね!!」

れいか「それはできません!」

アテナ「あっそう! なら、溶けなあっ!!」

80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 19:55:12.96 ID:ixDXDI2AO

マグカルゴ「まぐうう……!!」

次の攻撃をするために、マグカルゴが大きく息を吸う。

れいか「みゆきさん、こちらに!」

みゆきの手を引き、草むらへと逃げ込むれいか。

アテナ「無駄よ。どこへ逃げようとね!」

アテナは草むらごとれいか達を焼き払うつもりだ。

れいか(このままではまずいですね……)

みゆき「れ、れいかちゃん! どういうこと? あの人はロケット団!?」

れいか「はい。アテナという……恐らく幹部の方でしょう」

みゆき「ゲームで見たことあるよ。ロケット団は悪い人たちなの!」

れいか「知っています」

みゆき「どうしてれいかちゃんはロケット団に狙われてるのおっ!?」

れいか「それは話すと長くなりますね……」

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 19:59:01.89 ID:ixDXDI2AO

れいか「そもそも私はこのゼニガメをオーキド博士から……」

ゴオオッ!! れいかのすぐ後ろの草が炎に飲み込まれる。

みゆき「……!!」

れいか「みゆきさん、話はあとです! 今はあのアテナをなんとかしなければ!!」

みゆき「う、うん! でもどうやって……!?」

れいか「ポケモンのことをよく知るみゆきさんの指示に従います!」

みゆき「わ、私に!?」

れいか「お願いします! 私はなんとしてもゼニガメを守らなければいけないんです!!」

みゆき「……! わ、わかったよ!」

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 20:03:25.31 ID:ixDXDI2AO

みゆき「ポケモンバトルはね、まずタイプを考えなきゃいけないの」

れいか「タイプですか?」

みゆき「うん。タイプには相性があって、その相性をつくとバトルを有利に進められるんだよ」

れいか「ではマグカルゴに強いタイプを教えてください!」

みゆき「えっと……マグカルゴは炎と岩の二つのタイプを持つから、一番効くのは水タイプだね!」

れいか「水タイプ……もしや?」

ゼニガメが今まで繰り出してきた技を思い返すれいか。

みゆき「うん! ゼニガメは水タイプ! マグカルゴには断然有利!!」

れいか「勝機はある、ということですね!」

ゼニガメ「ぜにっ!」

83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 20:05:06.15 ID:ixDXDI2AO

アテナ「さあ、出てきなさいお嬢ちゃんたち! 次のかえんほうしゃが発射されるわよー!」

マグカルゴ「まぐうう!!」

ガサガサと草むらが動く。

アテナ「!」

れいか「フシギダネとヒトカゲを返してください」

アテナ(ふっ、潔く出てきたわね)

アテナ「はい〜? あんた、自分の立場わかってんの?」

れいか「……」

アテナ「あっ、そうか。マグカルゴに有利なゼニガメがいるからって油断しているワケ?」

アテナ「なら残念! オーキドのじじいが育てたゼニガメの実力なんて、たかが知れてる!」

アテナ「どれだけタイプ相性において優っていても、肝心な実力で劣っているのよ!!」

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 20:07:32.65 ID:ixDXDI2AO

れいか「……」

アテナ「なんか言ったらどうなの? それとも恐くて声も出ないワケ?」

れいか「キャンディ!!」

【れいかはキャンディをくりだした!】

キャンディ「くるぅぅー!!」

アテナ「? あんたピカチュウも持っていたのね、……って」

アテナ(待って。何故、有利なゼニガメを出してこないの?)

アテナ(そういえば、コロネヘアーの娘がいない……?)

アテナ「! まさか……!?」

慌ててマグカルゴの方へ振り向くアテナだが、時すでに遅し。

アテナの背後に回っていたみゆきとゼニガメにより、マグカルゴは倒されていた。

マグカルゴ「まぐう……!?」

【マグカルゴはたおれた!】

85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 20:11:16.34 ID:ixDXDI2AO

アテナ「そんな……!」

不意の出来事に唖然とするアテナ。

アテナ「囮とは、やってくれるわねえ!」

れいか「あなたに勝つにはこうする他ありませんでしたから」

れいかは丸腰のアテナにずいずいと迫る。

れいか「さあ、フシギダネとヒトカゲをお返しなさい!!」

アテナ「ひっ……」

アテナ(小娘のくせに、なんて威圧なの……!?)

アテナ(相当なバトル経験を積んでるからこその作戦!? こいつら一体何者なワケ!?)

アテナ(そういえばラムダが言っていた、伝説の戦士プリキュアってこいつらのことぉ!?)

アテナ(まさかこんな小娘たちが……。でも、そうだとしたら……)

アテナ「……ちいっ!!」

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 20:14:47.80 ID:ixDXDI2AO

れいか「早く二匹を返してください!」

アテナ「わ、私は持っていないわよ!!」

れいか「ではどこにいるんですか!?」

アテナ「さあね、ラムダに聞いてみたら〜!?」

【アテナはヤミカラスをくりだした!】

ヤミカラス「やみー!」

れいか「!」

アテナはヤミカラスの脚を掴んだ。

アテナ「そらをとぶ!」

【ヤミカラスはそらたかくとびあがった!】

れいか「しまった……!」

アテナ(こいつらがプリキュアなんだとしたら、対策もなしに戦うのは危険ね……)

アテナ「ゼニガメは今度改めていただくとするわ! ごきげんよう!!」

れいか「お待ちなさい!!」

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 20:16:20.02 ID:ixDXDI2AO

みゆき「……行っちゃったね」

れいか「……」

みゆき「ねえ、れいかちゃん。聞かせて? 何でロケット団に狙われてるのかを」

れいか「……はい。このゼニガメはオーキド博士のポケモンで……」

れいかはこの世界に来てから経験したことをすべてみゆきに話した。

みゆき「……そっか。大変だったね、れいかちゃん」

れいか「はい……」

みゆき「でももう大丈夫だよ!」

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/23(日) 20:18:32.13 ID:ixDXDI2AO

みゆき「ゼニガメを守ること、奪われたポケモンを取り戻すこと……私も手伝うから!」

れいか「みゆきさん……」

キャンディ「キャンディも協力するクル!」

れいか「キャンディ……」

みゆき「れいかちゃん、もうひとりじゃないよ!」

みゆき「私たちは友達だもん! 友達が一緒なら大丈夫!!」

れいか「はい……っ!!」

みゆき「……。私、ポケモンのゲームをやっててゲームの世界に行きたいって思ってたんだ」

みゆき「でも楽しいことばかりじゃないみたいだね。このままじゃ、あかねちゃん達もどうなってるか……」

れいか「あかねさん、やよいさん、なお……」

キャンディ「くるぅ……」

みゆき「早くみんなに会いに行こうね!!」

れいか「はいっ!」

キャンディ「くるうっ!」

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 20:22:01.63 ID:ixDXDI2AO
今日の分はおわりみる
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/23(日) 20:26:21.95 ID:1k7N7r3mo
毎日投下があってよろしい
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 19:56:06.37 ID:6rfIEauAO

〜ニビシティ〜

みゆき「ニビシティ、到着ー!!」

キャンディ「くるーっ!!」

れいか「みゆきさんが道を知っていたおかげで思ったより早く森を抜けられましたね」

みゆき「えっへへ、この世界だと私すごい頼りになるかも」

キャンディ「さあ、ポケモンセンターに急ぐクル!」

れいか「そして不思議図書館を訪ねて!」

みゆき「あかねちゃん達のところへ駆け付けてウルトラハッピー!」

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:01:49.57 ID:6rfIEauAO

〜ニビ博物館〜

ラムダ「よう、アテナ。どうだったよ、ゼニガメの方は?」

アテナ「どうもこうもないわよ! あいつらがプリキュア!? 伝説の戦士が相手なんて聞いてないわ!!」

ラムダ「……『あいつら』というと、もしや仲間が増えていたのか?」

アテナ「ええ。見るからにおバカそうな小娘が増えてたわ」

ラムダ「ほおー」

アテナ「そんなことはどうでもいいわ! あいつらに対抗する手段を教えなさい、ラムダ!!」

ラムダ「ふふふふ。なーに、手は打ってあるさ」

アテナ「……はあ?」

ラムダ「なんせこっちには、プリキュアに関してのエキスパートがいるのよ」

ラムダ「なあ〜?」

?「ウルッフッフッフ……」

93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:04:42.12 ID:6rfIEauAO

〜ポケモンセンター〜

みゆき「本棚みっけ!」

れいか「いつものように本を動かしましょう」

キャンディ「くる!」

いつもの手順で本を動かすみゆき達。

しかし、本棚はうんともすんとも言わない。

みゆき「……あれ?」

キャンディ「くる?」

れいか「も、もう一度やってみましょう!」

みゆき「うん!」

キャンディ「くる!」

94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:11:13.12 ID:6rfIEauAO

〜〜〜

みゆき「はあはあ……」

れいか「だ、だめです……。何度やっても本棚から光も出ません……」

キャンディ「そ、そんな……! 不思議図書館に行けなくなっちゃったクル〜!?」

みゆき「……」

れいか「……」

キャンディ「うぅ、おにいちゃ〜ん!!」

ポケモンセンターにキャンディの『なきごえ』が鳴り響く。

みゆき「キ、キャンディ。落ち着いて……」

キャンディ「落ち着けないクルぅ! もうメルヘンランドにも行けないクル!!」

キャンディ「おにいちゃんにも、もう会えないんだクル〜〜!!!」

みゆき「……っ」

れいか「キャンディ……」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:14:16.30 ID:6rfIEauAO

キャンディ「くるぅぅ!!」

泣きながら、キャンディはポケモンセンターから出ていった。

みゆき「キャンディっ!」

ジョーイ「いったい何事ですか?」

みゆき「あ、えとその……」

れいか「みゆきさん、キャンディを追いかけて!」

れいか「ジョーイさんには私が説明をしますから、みゆきさんはキャンディをお願いします!!」

みゆき「わ、わかった!」

キャンディの後を追い、みゆきは走り出した。

みゆき「キャンディーー!!!」

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:17:44.67 ID:6rfIEauAO

〜〜〜

キャンディ「く、くる……」グスッ

キャンディ「おにいちゃん……ロイヤルクイーンさま……」

?「おい、どうかしたのか?」

キャンディ「……くるぅ?」

?「ピカチュウ、か。ニビシティで見るとは珍しいな」

?「トキワの森から迷い込んだのか、トレーナーのポケモンなのか……」

キャンディ「キ、キャンディはピカチュウじゃないクル……」

?「し、喋った!?」

キャンディ「キャンディはキャンディクル!」

?「そ、そうか……それはすまなかったな」

タケシ「俺はタケシ! 『かたいいしのおとこ』とは俺のことだ!!」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:20:10.79 ID:6rfIEauAO

タケシ(キャンディというニックネームのピカチュウか)

タケシ(それにしても、人の言葉を話せるとは驚きだな)

タケシ「君はトレーナーのポケモンかい?」

キャンディ「キャンディはポケモンじゃないクル!」

タケシ「え? あ、ああ」

キャンディ「はっぷっぷー、クル!」

タケシ「うーん……なら、何で泣いていたのか聞かせてくれないか?」

キャンディ「くるう……」ウルッ

タケシ「ああっ、ご、ごめん! デリカシーのない質問だったな!」

キャンディ「……。もうキャンディは独りぼっちクル」

タケシ「えっ?」

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:23:05.59 ID:6rfIEauAO

キャンディ「もうメルヘンランドに帰れないクル!」

キャンディ「おにいちゃんにも、メルヘンランドのみんなにも会えないクルぅうう〜!!」

また泣きだし始めるキャンディ。

タケシはどうしていいのか分からない。

タケシ「あ、えっと……」

キャンディ「くるっ……」

タケシ「お兄さんとはぐれてしまったのか?」

キャンディ「……くる」

タケシ「そうか……すまない」

キャンディ「……」

タケシ「でも俺にできることなら力を貸すぞ! だから、もう泣くんじゃない!」

キャンディ「くる……」

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/12/24(月) 20:26:05.53 ID:6rfIEauAO

〜〜〜

タケシ「……なるほど。故郷に帰れなくなってしまったのか」

キャンディ「……くるぅ」

タケシ「それはかわいそうに……。故郷の場所は?」

キャンディ「メルヘンランドクル」

タケシ「メルヘ……? 聞いたことがないな」

タケシ(連れていってやることは不可能か)

キャンディ「おにいちゃん……」グス

タケシ(どうしたら……)

ぐずるキャンディと頭を抱えるタケシ。

その様子を見つめる人影がひとつ。

?(あいつはプリキュアの……)

?「ウルッフッフッフ……ようやく俺様にも運が向いてきたぜ」

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/24(月) 20:26:54.60 ID:6rfIEauAO
ここまでココォ
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 21:08:00.53 ID:KhFss0lvo
乙でござるよ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 21:55:07.59 ID:vElpG9dAO
ちょっと今日は投下なしナツ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 18:52:50.88 ID:pCX0GC4Bo
しゃーねぇクル
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