伊達政宗「“さんた”とやらを探しに行くぞ！」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:45:02.74 ID:vRDJHzzg0

・戦国無双（100万人の〜含む）の二次創作です。BASARAではありません。
・タイトルを見ればわかりますがアホSSです。カッコイイ政宗は出てきません。
・戦国時代なのに戦しません。
・史実ネタもあまりやらない予定です。

それでは投下始めます。

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1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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ちひろ「相変わらずバカですね」モバP「誰がバカだ！」 ＠ 2025/08/25(月) 23:10:42.78 ID:j6/APBS60
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人が楽しそうにし出したら途端に埋めきて草 ＠ 2025/08/25(月) 13:39:54.49 ID:ViY2iexKo
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胡蝶しのぶ「できました！他人の夢に侵入する薬です！」 ＠ 2025/08/24(日) 22:46:21.54 ID:6IgVG1ccO
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チョベリバ ＠ 2025/08/23(土) 05:11:12.67 ID:0XU/1e/E0
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うりゃー！ ＠ 2025/08/22(金) 23:27:28.54 ID:tg4YRP3+o
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男「ブルードラゴンラルグラド？」 ＠ 2025/08/21(木) 02:17:16.64 ID:qI1gMjwxO
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ひさしぶりにA雑来たけど ＠ 2025/08/20(水) 23:05:18.14 ID:OGWtQL890
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2 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:45:29.03 ID:vRDJHzzg0

序章「独眼竜出陣」

――――米沢城

スパーーーンッ！

伊達政宗「愛（めご）！愛は居るか！！」

愛姫「何事ですか政宗様」

政宗「おお、ここにおったか。愛、一大事じゃ！」

愛姫「ですから何があったのですか」

政宗「うむ、実は今しがた堺から常長が帰ってきたのだが、
　　　奴からとんでもない情報が入った」

愛姫「支倉様から？」

政宗「何でも、南蛮には“さんた”という白ひげの爺が居て、
　　　其奴は何でも望みを叶えてくれるというのだ！！」

愛姫「…………」

3 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:46:16.24 ID:vRDJHzzg0

政宗「つまりその“さんた”なる爺を見つければ、わしの天下統一も実現するということだ！」

愛姫「………まさか、政宗様？」

政宗「察しがよいな、愛」



政宗「“さんた”を探しに行くぞ！」


.

4 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:46:54.93 ID:vRDJHzzg0

愛姫「…………拒否します」

政宗「何じゃと！？」

愛姫「詳しくは存じ上げませんが、その“さんた”という殿方は南蛮の方なのでしょう？
　　　この日ノ本で見つかるとは思えません」

愛姫「そんなお方を探し出すなんて効率的ではありません」

政宗「馬鹿め！そんな都合のいい爺が南蛮に居て日ノ本に居らぬわけがなかろう」

愛姫「大体、政宗様にそんな時間などありません。
　　　堤防普請や検地などやることは山ほどあるのですよ」

政宗「うぐっ……」

愛姫「それに政宗様、輝宗様や義姫様にお年賀は書かれたのですか？」

5 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:47:26.79 ID:vRDJHzzg0

政宗「……ええいうるさいっ！とにかくわしは行くぞ！」

政宗「“さんた”め、待っていろ。この独眼竜政宗が必ずひっ捕らえてくれるわ！！」ﾀﾞｯ

愛姫「あっ、政宗様！」


＜わしは竜、独眼竜政宗だ……！


愛姫「………もうっ」

6 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:48:07.64 ID:vRDJHzzg0

？？？「あ〜あ、行っちまったか」

愛姫「孫市様？」

孫市「よっ、相変わらず綺麗だね愛ちゃん」

愛姫「孫市様は相変わらず言動が浮ついていらっしゃいますね」

孫市「キツいねぇ。嫌いじゃねえけどよ。
　　　しかし、しょうがないね政宗のやつも」

愛姫「ええ。何処に居るかも分からない人を探すなんて………政務や城を放っておいて」

孫市「愛ちゃんのことも放っておいて？」

愛姫「わ、私のことは関係ありません！」ｶｧｧｯ

7 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:50:44.36 ID:vRDJHzzg0

孫市「赤くなっちゃってかわいいねえ。
　　　あんな冷たいヤツは放っておいてさ、俺と愛を温め合わないか？」

愛姫「それは拒否します」ｷﾘｯ

孫市「つれないねえ」

愛姫「それに……」

孫市「あん？」






愛姫「あれで、結構優しい方なのですよ。政宗様は」

孫市「ちっ、米沢の冬を舐めてたぜ。
　　　寒いどころか熱々じゃねえか」

8 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:51:19.24 ID:vRDJHzzg0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


　　　奥州の伊達正宗は、堺から帰った商人・支倉常長よりある情報を耳にする。
　　　それは、冬至過ぎに“さんた”という老人が現れ、何でも望みを叶えてくれるという南蛮の言い伝えであった。
　　　その話を聞いた政宗は、正室である愛姫の制止を振り切り、“さんた”を探し出すべく米沢城を飛び出したのであった。
　　　“さんた”なる人物は実在するのか。見つけることができるのか。
　　　政宗のイマイチ方向性の見えない旅が今、幕を開ける。

　　「“さんた”とやらを見つけ出し、天下をこの手につかんで見せるわ！！」

次回　第一話「鮭と烏賊とヤンデレと」

政宗「竜の野心、誰にも阻めぬわ！！」

9 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/22(土) 03:52:18.32 ID:vRDJHzzg0

ここまでー。

クリスマスまで一日一話ずつ投下していく予定だよ。
ではまたー。

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/12/22(土) 05:52:57.28 ID:v90ygSJk0

乙
次回のタイトルで誰がでてくるか大体想像つくような、つかないような

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/12/22(土) 10:11:50.23 ID:oAGq15S70

戦国無双は珍しいね
乙

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/12/22(土) 10:12:43.05 ID:lJb8NgJ7o

政宗から溢れ出るおバカな雰囲気いいと思います

乙

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/12/22(土) 15:39:45.78 ID:G2iM6dHIO

鮭様と聞いて

14 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:54:05.89 ID:suz0Z33V0

お待たせしました。
今日の分を投下しますよ。

15 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:54:37.26 ID:suz0Z33V0

前回のあらすじ

　「独眼竜、サンタを探す」

16 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:55:05.25 ID:suz0Z33V0

政宗「さて、威勢よく飛び出したは良いが現状何の手掛かりもないわ」

政宗「せめて孫市でも連れてくるべきだったか……いや、彼奴は学がないから役に立たんな」


＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

――――米沢城

孫市「」ｷｭｯｷｭｯ

愛姫「あら？珍しいですね孫市様。鉄砲のお手入れですか？」

孫市「あぁ。政宗が帰ってきたら必要になるような気がしてな……」ｷｭｯｷｭｯ

愛姫「？」

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

17 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:55:34.15 ID:suz0Z33V0

政宗「わしも芸事はともかくこの手の教養はからきしじゃからな」

政宗「こういうことを知ってそうなのは……居ったな、羽州に」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


―――――出羽・山形城

最上義光「まだかねえ、お義の文」

18 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:56:09.15 ID:suz0Z33V0

義光「まあお義のためなら幾月でも待つけどよ」

義光「前にもらった手紙を読み返しながらな！」ｶﾞｻｺﾞｿ

義光「ああ、お義かわいいよお義。輝宗なんぞにやるんじゃなかった」


スパーーーーン！！


政宗「義光、おるか！！」

義光「ぎゃあああああああっ！ってテメエか政宗！」

19 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:56:37.14 ID:suz0Z33V0

政宗「息災か、伯父貴」

義光「息災かじゃねえよこのクソガキが！！一体何しに来やがった……！」

義光（ひょっとしてお義の手紙を持ってきたのか！）

義光「……怒鳴って悪かった。少々驚いただけのことよ」

政宗「何じゃ急に気色悪い」

義光「ぐっ……！いやいや、かわいい妹の子が訪ねてきたんだぜ。嬉しくないわけねえだろ。
　　　とりあえず適当に座れや」

政宗「……………」

20 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:57:06.67 ID:suz0Z33V0

義光「んで？ブツは持ってきたんだろうな」

政宗「相変わらず意地汚いな」

義光「勿体つけんなよ」

政宗「分かっておる。さすがに手ぶらでは来ぬわ」ｺﾞｿｺﾞｿ

義光「」ﾜｸﾜｸ





政宗「ほれ、わしが仕込んだ鮭とばじゃ」

義光「帰れ！！！！！！！！！！」ｹﾞｼｹﾞｼ

21 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:57:54.90 ID:suz0Z33V0

政宗「何をするか！」

義光「うるせえ！！マジで何しに来たんだテメエは！！
　　　義の手紙がねえなら帰れ今すぐ帰れ！！あとその鮭とばは置いていけ！！！」


------------------------

ｶﾞﾗｼｬ「で、なのじゃ！」

------------------------

政宗「という訳でその“さんた”という爺を探しておるのじゃが何か知らんか」

義光「逆に何で俺が知ってると思ったわけ？」

政宗「伯父貴はそういうくだらんことをよく知っておるだろう」

義光「俺の専門は和歌と源氏物語だ。そんな南蛮の爺のことなんざ知らねえよ」

22 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:58:47.42 ID:suz0Z33V0

政宗「何じゃ、無駄足だったか。ならばこんなしみったれた城に用などないわ。
　　　あと鮭返せ」

義光「誰が返すか。………あぃや、ちょっと待て」

政宗「何じゃ。わしは忙しいのだ」

義光「城ほったらかして山形くんだりまで来るやつが何言ってやがる。
　　　そんなことより、その“さんた”とかいう爺が来るのは冬至のころなんだろ」

政宗「それがどうかしたか」

義光「確か冬至と言やあ伴天連（バテレン）の祭りがあるだろ。それと何か関係あるんじゃねえのか？」

政宗「伴天連じゃと？」

23 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 02:59:34.17 ID:suz0Z33V0

義光「っていうか関係ない訳ないだろ、常識的に考えて」

政宗「なれば、伴天連や切支丹に所縁のある所を探せばよいのじゃな！」

義光「そこまでは知らねえが、まあアテもなく探すよりはマシだろ」

政宗「成程………たまには役に立つではないか」

義光「イチイチ腹の立つガキだなてめえもよ」

政宗「そうと決まれば『善は急げ』よ。邪魔したな」

義光「おうホントにな。今度はお義を連れて……やっぱ義だけでいいわ。テメエは来るな」

24 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:00:29.99 ID:suz0Z33V0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

政宗「成程、切支丹の祭りとは盲点であったわ」

政宗「そう言えば忠興の奴が……」



細川忠興『最近、妻の珠が南蛮の教えにかぶれています』

忠興『なので余計なことを吹き込んだ宣教師を3人ほど手討ちにしました☆』



政宗「とか手紙で書いておったな」

政宗「なれば彼奴の邸がある京を探せば、“さんた”が見つかるはずじゃ！」

25 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:01:11.03 ID:suz0Z33V0

政宗「このような形で上洛することになろうとは思いもしなかったがまあよい」

政宗「独眼竜、いざ京へ参る！！」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

――――　越後・某関所

政宗「という訳じゃ。通せ」

直江兼続「…………貴様と言う男は何処まで愚かなのだ……！！」

26 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:01:42.37 ID:suz0Z33V0

政宗「何じゃと！！天下をねらうことの何処が愚かだと言うのだ！！」

兼続「貴様が狙っているのはよくわからん老人ではないか！！
　　　あまつさえ其の老人を利用して天下を得ようなど何たる不義！
　　　やはり貴様は利に群がる山犬だ！！」

政宗「申したな兼続…………！！抜け、今日こそ決着をつけてくれようぞ！」ﾁｬｷｯ

兼続「望むところだ！！」ﾊﾞｯ



？？？「おやめなさい」



兼続「！！！
　　　ご、御前………！」

綾御前「愛が足りませんね、兼続」

27 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:02:20.60 ID:suz0Z33V0

政宗「軍神・謙信公の姉君か………」

綾「海の向こうには、冬になると民に無償の愛を振りまく聖人がいると聞きます。
　　上杉の采配を預かる者が、そのようなことではいけませんね」

兼続「しかし御前様！この男を上杉の領内に入れるのは……」

綾「京へ上る道中なのでしょう？通るだけならばよいではありませんか」

兼続「いえ、この男は何を仕出かすか分かったものでは」

綾「うろたえ者」

兼続「」ﾋﾞｸｯ

28 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:04:23.15 ID:suz0Z33V0

綾「軍勢もなしに大したことはできないでしょう。
　　それとも、上杉の兵は迷い込んだ野良犬一匹あしらうことも出来ぬ弱卒だ、と？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

兼続「め、滅相も御座いませぬ！！」

綾「つつしみなさい、兼続」

兼続「ははぁっ！！！」ﾌｶﾌﾞｶ

綾「兼続が失礼をいたしました」

政宗「よい。通っても良いのならわしを野良犬と呼んだことは大目に見てやるわ」

兼続「貴様御前に向かって何と無礼な！！」

綾「うろたえ者。つつしみなさいと言ったはずです」

兼継「は……ははぁっ！！」

29 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:05:35.03 ID:suz0Z33V0

綾「さて……さすがの独眼竜も越後は不案内でしょう。道案内に上杉の兵をつけさせます」

政宗「要らぬ。案内された先が三途の河など御免だからな」

綾「うふふふ。滅相もない。上杉の兵は義無き戦は致しません。
　　……それに、貴方如きを討つのに謀略など必要ありませんから」

政宗「ふん、申すわ。
　　　よかろう、ならば貴様らにこの独眼竜の道案内をさせてやろうではないか」

綾「うふふふふふふふ」

政宗「ふははははははははは！」





兼続「胃が痛い……」

前田慶次「傾いてるねえｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

30 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:06:20.01 ID:suz0Z33V0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次回予告

　　　“さんた”の手掛かりを追って京へやってきた政宗。
　　　しかし、細川忠興の妻・ガラシャのから聞かされたのは衝撃の事実であった。
　　　途方に暮れる政宗は、意外な人物から手を差し伸べられる。
　　　政宗は最後の手掛かりを目指し、大坂城へ向かうのであった。

　　　「わしは己の信ずる所を突き進む。どこまでもな！！」

次回　第2話「風雲！大阪城」

政宗「天下はこの政宗を欲しておるのだ！！」

31 ： ◆r4vICyDKLo ：2012/12/23(日) 03:07:53.30 ID:suz0Z33V0

ここまでです。
読んでくださってありがとうございます。

あと投下して早々誤字発見。
>>28の最後は
『兼継』じゃなくて『兼続』です。

それではー。

32 ：アセロラ [sage]：2012/12/26(水) 22:38:52.63 ID:biTxNFGW0

おつ
ジャンプの[烈！！伊達先輩]思い出した

33 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/12/30(日) 18:26:07.81 ID:IXUsUYyt0

国法とていとくんの人？