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魔王「グフェアッ!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 13:52:05.00 ID:V/B8VE7vo


勇者「ハァハァ・・・お、終わった・・・」

武闘家「・・・ハァハァ・・・勇者・・や、やったな・・ハァハァ」

僧侶「ゆ、勇者殿!ハァハァ・・」

魔法使い「ハァハァハァハァ・・ほ、ほんとに終わりなの⁈・・」

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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 13:52:54.46 ID:V/B8VE7vo
プスプスと斬り口から煙りが上がり、口からおびただしい量のドス黒い血泡を流し、魔王は力尽きていた。
その姿を四方から見つめる4人のパーティー。

勇者が身につけていた伝説の武具は魔王の壮絶な攻撃に遣られて、装飾が外れて所々ひしゃげていた。

武闘家の左腕は明後日の方向に曲がり、肩からブラブラとぶら下がっている。利き腕の拳は肉が剥げ、骨さえも見える程に傷んでいた。

僧侶の神聖なる純白の羽衣は己の血に染まり、ピンク色に変色している。手に持つ破邪の杖もヒビが入り今にも折れてしまいそうだ。

魔法使いはローブが裂け焼け焦げた中から白い身体から流れる血液が見て取れる。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/22(土) 13:53:23.01 ID:V/B8VE7vo
勇者「みんな!生きてるか!」

勇者はその場で大の字になり、声を張り上げて仲間の生死を確認する。

武闘家「ああっ!なんとか生きてはいる。・・・だが、延長戦は無理だな。左腕と利き腕がオシャカだw」

僧侶「余りにも血を流し過ぎてクラクラしますが、なんとか生きております。」

魔法使い「もうイヤ!こんなキツイ依頼は絶対に受けないからねッ!」

勇者は兜を外し、腫れ上がり殆ど見えなくなっている両目でパーティーの様子を確認した。

勇者「すまない僧侶。最後の魔翌力でとりあえず此所から出れるだけの回復を頼む」

僧侶「心得ました。皆様、お近くに・・」

僧侶に言われると、勇者、武闘家、魔法使いは僧侶を中心にする様に集まってきた。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/22(土) 13:54:05.84 ID:V/B8VE7vo
這う事も侭ならない三人に囲まれた僧侶は最後の力を振り絞り、回復魔法の呪文を唱え始めた。
白く眩しい光が優しく四人を包んだ。
暫くすると光は消え、浅い傷を残した四人が出てきた。

僧侶「もう私の魔翌力はからっぽです。一ミリも出ません。」

勇者「ありがとう僧侶。かなり身体が楽になったよ」

武闘家「左腕の違和感はあるが、此所まで回復できたなら大丈夫だ。サンキューw」

魔法使い「私の身体の傷はもっと良くなるんでしょうね?私この後出かけるんだからね!でもありがと。」

僧侶は微笑みながらうなづいた。

勇者「さて、回復もしたし帰りますか」

武闘家「だな、こんな場所に長居は禁物だしな」

僧侶「そうですね。早く帰って魔翌力回復して、更なる治療を施さなければ」

魔法使い「さっさと行くよ!」

四人は各々の装備を手に一箇所に集まった。

勇者「忘れ物は無いな?じゃ行くぞ」

そう言うと勇者は右手の人差し指と薬指を立てて、自分の口元にあてて呪文を唱え始めた。
赤色の光が渦を作り出し、四人を包むと忽ち四人の姿がその場から消えた。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/24(月) 02:39:52.65 ID:8VrvF7RDO
ちょ…
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/24(月) 17:07:00.41 ID:lkqsBgCeo
禍々しい城の入り口に赤色の光が渦巻き始めた。その渦は徐々に大きくなり、輝きを増してきた。
光が無くなると四人ね男女が佇んでいた。

勇者「転移成功w」

武闘家「うわ、やっぱりこの魔法は慣れないwクラクラするww」

僧侶「やっと陽の光が見れました。」

魔法使い「ちょっとー!もう昼過ぎって感じじゃない?」

勇者「だな。一体何日魔王城に籠ってたんだろ?」

僧侶「えーと、六日位じゃ無いかな?」

武闘家「え⁉僧侶そんな事もわかるのか⁈」

僧侶「ええ。だって城に入るまえに植えた七日草の種がじきに花開く所ですもの」

魔法使い「あんた、そういう所はマメねwww」

勇者「六日・・・か・・」

武闘家「兎にも角にも王宮に向かい行こうじゃないか」

勇者「だな」
僧侶「はい」
魔法使い「うん」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/24(月) 17:07:51.24 ID:lkqsBgCeo
四人はあるき出した。
深い迷いの森も難なく抜け、毒沼を渡り広い場所に出た。

勇者「ここなら瞬間移動魔法が使えるぞ。みんな集まってくれ」

三人は勇者を中心に丸く囲んだ。
勇者は再び利き腕の人差し指と中指を立て、口元に持って行き瞬間移動魔法の呪文を呟いた。

四人の体が光より早く空に上って行った。四人が一呼吸すると既に王宮の大門の前に到着していた。

勇者「開門ッ!」

勇者が大声で叫ぶと重々しい大門がゆっくり開いた。
完全に開け放たれた大門の奥から人々の歓声と鳴り止まない拍手が聞こえて来た。

大門から一直線に延びた道。城下町を抜け王宮に続く道。沿道から投げ入れられる花弁。勇者達を賞賛する声。拍手。それらに、にこやかに応えながらゆっくり王宮に進む。

王宮の入り口には二人の門兵が笑顔で迎えてくれた。

門兵1「さぁ皆さん!王様がお待ちですよ!」

門兵2「さぁ早く王様の待つ王の間へ!」

四人は門兵に急かされながら王の間へ急ぐ。踏み心地の良い真紅の絨毯を踏みしめ階段を昇り、長い廊下を歩き王の間へ着いた。

近衛兵1「勇者様御一行到着致しました!」

王様「ふむ・・通せ」

近衛兵2「さぁお入り下さい。勇者様御一行」

四人は近衛兵に連れら玉座の前に行った。
一列に並びひざまずく勇者達。

王様「勇者よ。此度の魔王討伐、誠に大儀であった。民に代わり礼を申すぞ。」

勇者「王様、滅相もありません。私達は神に導かれ為すべき事を為したまでです。」

王様「ふむ・・・然しじゃ、其方達はあの世界を滅ぼすであろう魔王を倒して来た訳だ。それによって我が国の民、否、世界を護った事に偽りはあるまい。」

勇者「はっ」

王様「しからば民に代わり礼を申すのは至極当然であろう。」

勇者「畏れ入ります」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 20:17:43.95 ID:zrgQRYGVo
終わりかよ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/25(火) 23:00:25.04 ID:v02XGKxyo
王様「ふむ・・其方達も疲れておるだろう?今宵の宴の時にゆっくり話しを聞かせてもらう故、今は身体を休め傷を癒すがよい。」

勇者「はっ」

勇者は三人に目配せをし、玉座から下がり王の間から出た。

近衛兵2が勇者と武闘家を、近衛兵1が僧侶と魔法使いを連れそれぞれ沐浴場に案内した。



沐浴場1
勇者「いつ来ても王宮って緊張するよなw」

武闘家「だな。全く居心地が悪いわなwww」

勇者「まぁそれも今夜一晩じゃないかw我慢しようぜww」

武闘家「だなwww」

懇々と湧き出る湯を身体掛けながら軽口をきいている二人に不意に声がかかる。

???「勇者様、武闘家様、お身体の傷を癒やします故、此方へ」

勇者「⁈」
武闘家「⁈」

勇者「お、女の声⁈」

武闘家「ですよね⁈」

王宮僧侶「さぁ、御二方。此方へ」

勇者「つか丸出しだよね⁈俺達二人丸出しだよね⁈」

武闘家「勇者はエクスカリパー、俺は鉄の爪が丸出しだww」

勇者「ちょっと待てーッ!なんで俺がエクスカリパーなんて紛い物っぽいんだよッ!」

武闘家「気にすんなwww」

勇者「気にするわっ‼」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/25(火) 23:24:28.12 ID:v02XGKxyo
王宮僧侶「御二方、此方へ」

勇者と武闘家は顔を見合わせ、やや俯き加減で声のする方へ歩いて行った。

王宮僧侶「此方にある肌着を着けて横になって下さいませ。」

二人は言われるがままに肌着を身に着けてベッドの様な診察台の様な所に寝そべった。
天井を見上げながら目を瞑る二人。

王宮僧侶「では始めます。」

そう言うと王宮僧侶は二人に掌を翳し、呪文を唱え始めた。

王宮僧侶「生を司る精霊達よ、我の名は王宮僧侶。癒やしの女神パナケイアの名の下に其方達に命ずる。我手の先に横たわる二人の剛の者の傷を癒やし回復させよ!」

王宮僧侶が呪文を唱え終わると二人は黄金色の光に包まれ始めた。
やがて光が消えると身体にあった無数の傷は淡い桜色の線となっていた。
ことに武闘家の利き腕の傷は綺麗に消え左腕も元どおりになっていた。

王宮僧侶「御二方、治癒は完了致しました。どうぞ湯浴みにお戻り下さい」

王宮僧侶はそう言うと一礼してその場を去って行った。

勇者「エクスカリパーとか言ってたの恥ずかし過ぎるwww」

武闘家「浮かれ過ぎだなw」

勇者「お前が言うなやww」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 00:00:02.81 ID:Ck9MhLMdo
勇者「てかあの呪文、初めて聞く呪文だったな・・・」

武闘家「ああ、ウチのパーティの僧侶は使わない呪文だった・・・」



沐浴場2
沐浴場に通された僧侶と魔法使いは血糊と汗、埃に汚れた服を脱ぎ奥に進んだ。

魔法使い「ねえ僧侶?私の身体傷だらけじゃね?」

僧侶「一応応急措置的な回復魔法でしたので傷は残ってますね」

魔法使い「マジで⁈ちょっとヤバくね?うら若き乙女の身体が全身傷だらけとか」

僧侶「まぁあれだけの闘いだったのですから仕方ないですよ」

魔法使い「アンタそんな事良く冷静にいえるわね」

僧侶「事実ですから仕方ありません」

魔法使い「うわっ。冷静過ぎて涙が出ちゃうw」

僧侶「泣かないで下さい」

魔法使い「泣いて無いしww」

この二人も又、壮絶な闘いから解放された安堵感からか、軽口を訊きながら沐浴をしていた。しばらくすると勇者と武闘家の傷を癒やした王宮僧侶が沐浴場に入って来た。

王宮僧侶「魔法使い様、僧侶様、此方へ」

魔法使いと僧侶は顔を見合わせ声のする方へ歩いて行った。

王宮僧侶「此方の肌着を身に着けて此方へ
横になって下さい。」

二人は言われるがままに肌着を身に着けて ベッドとも診察台とも言えない場所に横たわった。

王宮僧侶「では始めます。生を司る精霊達よ、我の名は王宮僧侶。癒やしの女神パナケイアの名の下に其方達に命ずる。此所に横たわる二人の乙女の傷を癒やし回復させるのだ。」

やはり魔法使いと僧侶も黄金色の光に包まれ、光が消えると二人の全身の傷は淡い桜色の線となっていた。

僧侶「エリクシルア⁈」

魔法使い「エリクシルア?何それ?」

僧侶「王宮僧侶さんが使った最上級完全回復魔法です。生を司る精霊達に女神パナケイアの名を借り完全回復を命ずる治癒魔法。私も話には聞いていましたが、使用されたのも、使用した所を見たのも初めてです。」

魔法使い「アンタは習得して無いの?」

僧侶「残念ながら・・・習得するには精霊達と様々な誓約を交わさなければ成らない筈です。何より、相当な魔翌力を必要とするので未だ未だ私には無理な回復魔法です」

魔法使い「ふーん。このお姉さんそんなに凄いお姉さんなんだ」

僧侶「はい。おそらく私の師と互角、若しくは上ではないでしょうか」

そう言うと僧侶は王宮僧侶を見つめた。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/26(水) 00:06:42.95 ID:3OMsKnMKo
メル欄にsaga入れろよ
下げたいならsage sagaで
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